第1試合

先日の紹介の意味を込めた飯嶋対戸向戦から一ヶ月、また都内某所で秘密の会議が行われていた。
「先日の試合の後のアンケートで、是非ともこの様な闘いが見たいと言う意見が多数ありましたが・・・」、その参謀格の男の言葉に、「では、今度は1試合と言わずに、最低数試合は提供しないと、スポンサーのみなさんに申し訳が立たないなぁ・・」リーダー格の男が言うと、「私に提案が。でしたら、タレントなどが本気になれるマッチメークならいいのでは?例えば、恨みのある者同士とか、売れないアイドルと売れてるアイドル?これなんか徹底的に闘うのでは?」「うむ・・・、では、次の興行はお前に任せるから、やってみろ・・」そのリーダーの言葉に参謀格の男は首を縦に振って応えた・・・。
それから数ヶ月後、都内某所の地下で遂に「アイドルプロレス」の開幕戦が行われていた。
リングアナが絶叫して、「本日は、多数の皆様に来てもらい誠にありがとうございます。外の世界ではプライドが格闘技ファンの夢を叶えておりますが、私たちシンジケートでは皆様の妄想だった事を実現していきたいと考えています。今日は、特別に選ばれた者達によって3試合を用意致しました!闘うアイドルなどは、全て因縁などのある相手同士であります・・・・」・・・
そして、一通りの挨拶が終わると、ルールについての説明が行われた。
「なお、この試合のルールは特別試合以外は、プロレスに準じて行われます。しかし、水着に手を掛ける行為は認められています。また、ギブアップのみで決着をつけるデスマッチルール。凶器・反則は五秒以内ならOKです。・・・」とルールも説明されたが、まさしく芸能界での生き残りを賭けたデスマッチの様であった。
「第1試合、選手の入場!」コールの後にリングに二人の美女が上がっていった。「ただ今より、第1試合の組み合わせを発表します!青コーナー、元は人気のレースクイーンっ!森田奈緒子〜っ!・・・・・赤コーナー、カリスマレースクイーン、鈴本〜史〜華〜っ!」なんと第1試合はレースクイーン同士の対決であった。
リング中央に進む両者。早くも奈緒子が仕掛けていく。「あなた、何冊も写真集だしてるんでしょ・・・、でも、いつも半端よねぇ〜、ファンに期待だけさせてね?」。史華も負けずに睨み返すと「あらあら、可哀相ねぇ〜、写真集一冊で忘れられた人が何言っているの?私なんか今年のカレンダーにもなってるのよ・・・・」と見下した視線で返していく。
「ふっ・・・ゴングが鳴るのが楽しみねっ!」奈緒子の怒りに火が付くが、「せいぜいそのご自慢の巨乳が飛び出さないように頑張ってねっ!」とカリスマレースクイーンの余裕を見せていく。
「カァーン!」ゴングと同時に飛び出していったのは黒のビキニ姿の史華だった。同じく黒のビキニにその巨乳を包んだ奈緒子も迎撃体制に入っていた。
「このおっ・・!」史華の絶叫する声と同時に奈緒子の髪を掴んでリング内を連れまわしていく史華!しかし奈緒子の方が体格では上回っているので思うように行かない史華。逆に「痛いじゃないの!」と史華の華奢なボディにパンチが食い込んだ。「う・・・うぐっ・・」その柔らかいお腹を攻められて思わず手を離す史華。「あんたのその身体で出来るのは、せいぜいスポンサーの人達に夜の寝技で奉仕するぐらいでしょ!」奈緒子が言い放つのと同時に史華の胸に強烈なヒザ蹴りが入っていった。思わず倒れる史華。誰もが一方的な試合を期待したが、以外にも史華がヒザをつきながら奈緒子の股間にパンチを入れていった。「そりやぁぁぁ・・・」史華のパンチに思わず股間を押さえて座り込む奈緒子。
「奈緒子さん、そんなに写真集が出したいならこうすればっ!」と史華が一気に奈緒子の水着を剥がしていった。「なっ、何するのよっ!」奈緒子が悲鳴をあげるが、既に奈緒子の89pの巨乳が観客の前に露わになった。
「いいぞ〜っ、史華いけ〜っ!」観客の声に史華が一気に胸に集中してパンチを入れていく。しかし慣れないプロレスで、まして喧嘩の経験も殆ど無い史華のパンチなのでダメージは大きくない。
「わ、私だって、それっ!」今度は逆に奈緒子が史華のビキニを剥ぎ取っていく。そして遂に両者共にトップレスの状態になっていた。
83pとサイズ的には下回るが、見事な美乳が露わになると、観客からは歓声があがっていった。
そして遂に双方がリング中央で胸を丸出しの状態でにらみ合った。
「大きいだけで、汚い胸ねっ!」と史華。「ふんっ!悔しかったら大きくしてみれば・・・」と奈緒子。「私のは美乳なのよ・・・あなたみたいに醜くないから・・」の史華の言葉に奈緒子が突然史華の頬を張った!
バシッ!次の瞬間に史華の手が奈緒子の頬を捉えた。ビシッ!・・・。
お互いに引かずに壮絶な張り手合戦となっていくと、会場からは凄い声援が飛んでいた。
「はぁ・・はぁ・・はぁ・・」お互いに胸を出した恥ずかしい格好で殴り合っているので、スタミナの消耗が激しい様だった。
先にフラついたのは史華の方だった。「ほらほらっ・・はぁ・・はぁ・・どんどんいくよ!」奈緒子が動きの鈍る史華の髪を掴むとマットに叩き付けていった。
「きゃああぁぁぁぁ・・・」史華の悲鳴が響くと、奈緒子がトドメとばかりに背中に座っていった。そして、プロレス技を知らない奈緒子が、何とキャメルクラッチを仕掛けていった。
「うぐぐぐっ・・・あうっっ・・いやっ・・・」史華が苦しむと、「ほらほら、もっとお客さんに史華さんの苦しむ顔を見てもらわなきゃ・・・」と鼻の穴に指を入れて揺さぶり始めた。
「ふががかがっ・・・ふがっ!」史華が息苦しさに苦しむ。更に史華の細い腕を足に掛けて自由を奪っていくと、史華の胸に手をまわしていった。
「いやっ、やめてよ!私、そんな趣味はないの!」半泣き状態で史華が言う。しかし奈緒子が胸を揉み始めていった。
「たしかにいい胸よねっ!これならAV行っても大丈夫よ、史華さん!」言いながら奈緒子の揉みは激しくなっていく。しかし奈緒子も女なのでどうすれば気持ちが良いか熟知していた。
遂に史華の表情が変わっていった。「あうっ・・あああっ・・ううっ・・」観客の前で感じ始める史華。
しかしこれは奈緒子が史華の恥ずかしい瞬間むを見せる為に仕掛けた罠だった。完全に抵抗が出来ない史華に「いくぞ〜っ!」と一気に奈緒子がキャメルクラッチを激しく揺さぶり掛けていった。
史華の華奢な身体が思いっきり反り返ると、観客からは胸が思いっきり見える体制になっていった。更に奈緒子が揺さぶり掛けていくと両者が胸を揺さぶりながらの闘いになっていた。
観客はその光景に盛り上がっていった。
そして遂に史華の抵抗が無くなってくると、奈緒子が放して仰向けに史華をしていく。
そして観客にアピールすると虫の息の史華の顔面に、屈辱の顔面騎乗を仕掛けて顔面を潰していく奈緒子。史華は息苦しさと、味わったことのない屈辱感に涙を流していった。
「ギブ?鈴本ギブっ?」レフリーが聞くと、史華は奈緒子の足にタップした。
「カンカンカンカンっ・・・・!」ここでゴングが鳴らされた。
奈緒子が立ち上がると、巨乳を晒したまま観客にアピールしていった。
「奈緒子ちゃん最高〜っ!・・・おっぱい丸見えで頑張ったねぇ〜!」の観客からの言葉に、「いやっ!もうみんな好きなんだから・・・」と顔を赤らめて胸を両腕で隠していく奈緒子。闘い終わって普通の女性に戻っていった・・・。
しかし、奈緒子の足元では史華が無惨に倒れていた。
奈緒子は胸を隠しながら控え室に引き上げていった。一方、史華は黒服の係に連れられて控え室に引き上げていった・・・・。
こうして旗揚げ戦の第1試合が終わったが、既に会場は燃え上がっていった・・・・。
観客達は次の試合に集中していった・・・・・・・・・・・・。


第2試合

「それでは、第2試合を始めます!青コーナー、最近は癒し系に転向か〜、優花〜っ!(黒いビキニ姿の優花)・・・・・赤コーナー、現役大学生にしてアイドル〜っ、末広涼子〜っ!(白いワンピース水着の涼子)」
売れっ子アイドル二人のリングインに、早くも会場は盛り上がっていった。しかし観客だけでなく、早くもゴング前から闘う二人も燃えていった・・・。
「何よ・・・(涼子の胸を見ながら)、その水着!そうよねぇ・・私みたいなのは着れないわよねぇ〜、涼子!」優花が早くも挑発していく。
「何とでも言えばいいでしょ。胸しか能の無い優・花・さ・ん・!」涼子も言い返していく。
「カァーン!!」遂にゴングが鳴ると、リング中央では睨み合う二人のアイドルの姿があった。
「きなよっ!貧乳!」優花が涼子の気にする胸の事を言って挑発すると、「な、なんですって・・・胸が大きいだけじゃダメなのよ!」と涼子。
「悔しいんでしょ?あなたも胸があれば水着で写真集にも出れるのに、それじゃあダメねぇ〜・・・」優花の挑発に涼子が怒りを爆発させた!
「何とでも言いなさいよ〜!」涼子の強烈なドロップキックが優花の自慢の巨乳に炸裂した。「う・・結構やるわね!」以外な威力に優花は驚いたが、涼子が引っかかったのでラッキーと思っていた。
「この、この、この!」涼子が必死に優花に馬乗りになって胸を殴りつけていく。しかし優花も余裕で「ふ〜ん、そんなに涼子さんはおっぱいの事を気にしてるんだ?」と言うと、涼子の表情が一変して「胸の事ばっかり言うな〜っ!」と更に優花の顔面にパンチを入れていく。
「末広っ!反則だっ!」レフリーに注意を受けて涼子が優花から離れる。以外に早いレフリーの注意に観客は珍しいと思ったみたいだが、実はわがままを言う涼子を制裁の為にリングに上げた某実力者の陰謀だった。
「ふんっ、優花さんの胸を壊してあげるわ!」涼子が離れてからスグに優花の胸を露骨に狙ってパンチ・キックを出していく。
「ふふふっ、技が荒くなってきたわよ!」優花のカウンターパンチが涼子の顔面を捉えると、悲鳴をあげて痛がる涼子。更に優花は髪を掴むと涼子をリング下に落としていく。
「あんた、喧嘩とかってやった事ないでしょ!」優花の言葉と同時に、涼子は鉄柵に振られて全身に激痛を覚えた!
ガッシャーン!・・「あうっ・・・」鉄柵にもたれる涼子。その涼子の顔面目掛けて優花が走り込んでのドロップキック。
「それそれそれっ!」バシッ・・ガッシャーン!無惨にもその可愛い顔を優花の両足に潰されて、鉄柵に身体をバウンドさせて場外に倒れ込む涼子。
「う、ううううっっっ・・・・身体が動かない・・・」涼子が悔しがるが、実は試合前に飲まされていたドリンクに薬が盛られていた。
「ふふふっ、涼子さん。今日のお客さん達はねぇ、あなたの苦しむ顔が見たくて来てるの。解る?試合前に変な物を飲んじゃダメよ!」優花が涼子に言い放つと、涼子は自分の飲んだものが優花の仕掛けた物と解った。
しかし既に顔面にドロップキックを受けてダメージが大きく、フラフラしていて、気が付くのには遅かった。
「場外じゃあギブアップは無いからね!ギブしても無駄よ!」優花がそう言うと、涼子を起こして鉄柱に顔面を叩き付けていった。
ゴンッ!涼子が顔面を打ち付けられて倒れ込む。更に優花が「あんたが出てるクルマ雑誌の方が売れてるなんて、ムカつくんだよ!」と動けない涼子の全身に蹴りを入れていく。
蹴りを入れられる度に悲鳴をあげる涼子。観客はこの一方的とも言えるアイドルの試合に盛り上がっていく・・・。
「優花ちゃ〜ん、そろそろ涼子ちゃんのいい所を見せてよ〜!」観客の声援に、優花が「まだよ!この娘、まだ抵抗するんだもん!」と涼子のお腹にフットスタンプを叩き込んでいく。
「吐きやがれっ!」優花の残忍性が発揮されてくるが、涼子は反吐を吐き出さなかった。何故なら、学生時代に陸上で鍛えていて、腹筋は見事に鍛えられていた。
「こほっ・・こほっ・・こほっ・・」咳き込む涼子。
「上等じゃあない、涼子さん!・・・どこまで耐えられるかしらね?」と苦しむ涼子のお腹目掛けてエプロンサイドから勢い良くジャンプしてダブルニードロップを入れていった。
「ぐっ・・ぐぼおうっっっっっ・・・」今度は勢い良く反吐が吐き出された。
「いいねぇ、その顔!最高よっ!」優花が反吐を口から流し出す涼子を起こしていく。既に涼子は戦意喪失状態だった。
「ほらっ、お客さんにもアンタの顔を見てもらわなきゃ!」虫の息の涼子の髪を掴んで観客席に見せていく優花。優花は得意げに見せつけていくが。
「優花〜、お前もアイドルならエゲツない事はやめろよ!涼子ちゃんが可哀相だ!」観客からは罵声が飛んでいた。
完全に悪役になってしまっている優花が、自分への声援ではなく、罵声に怒って「何よっ!それならあなた達が応援する涼子を滅茶苦茶にしてやる!」とグッタリする涼子をエプロンサイドに上げていく。
そして観客の方向を向けて涼子の両腕をロープに絡めて磔にしていく。
「な、何・・・するの・・、や、やめてよ・・・」涼子が懇願するが、「甘いんだよ・・・、あんたの人気も今日で終わりだよ!」優花の残忍な言葉と同時に涼子の水着に手が掛かっていく。
「みんな見てろよ、これが涼子のおっぱいだ!」優花が一気に涼子の水着をひきちぎった。次の瞬間、大きさこそは大きくないが、立派な形の涼子の美乳が露わになった。
「ほ〜っ、以外にも、こんなに胸も、あったらしい!」優花が自分の出ているコマーシャルを真似るが、「くだらねぇ事いってるんじゃねぇ!」観客の罵声は増えていく。
「何で涼子の味方ばっかりするのよ!それなら芸能界にいられなくしてやる!」と上半身が裸の涼子の下まで脱がしていった。
完全に全裸状態でロープに磔にされている涼子。
「涼子さん?(涼子の髪を掴んで)優花ねぇ〜、ボクシングにも興味あるの。解るその意味・・・」磔の涼子に優花が問いかけると、涼子は全身を震わせて怯えていった。
ボコッ・・・ボスッ・・・「うげえぇぇぇ・・」涼子の悲鳴が会場に響くと、優花のパンチが涼子の身体に叩き込まれていった。
更に優花は何かをリング下から持ち出してきた。それは特大のバイブであった。
「イッツァ・ショータイム!」半失神状態の涼子の秘部目掛けて優花の残忍な凶器攻撃が始まろうとしていた。
「お、お願い・・そこだけ・・・は」涙を流して哀願する涼子。しかし、優花の残忍な一突きが涼子の秘部に炸裂した!
「ひ・・ひぎぃぃぃ・・・」何の前触れもなく、普通の状態の涼子の秘部に無惨にも特大の凶器がブチ込まれて、涼子は気を失った。

「ただ今の試合、優花のKOでの勝利となりました!」会場のアナウンスに観客は怒り出すが、その罵声が飛び交う中、優花は平然と引き上げていった。
また、新たに悪役アイドルが誕生した瞬間だった。
一方、涼子はバイブを差し込まれて失神しながら担架に乗せられて引き上げていった。涼子のリベンジはあるのか・・・?


第3試合

遂に開幕戦もメインイベントとなった。今までにレースクイーン同士の激しい試合、売れっ子アイドルのストリップと来て、観客の期待は高まった。

「ただ今より、本日のメインイベントを行います!」リングアナのアナウンスに観客が注目すると、リングには二人の女性の姿があった。
「青コーナー、これで復活できるか〜!斉藤洋子〜!・・・赤コーナー、清楚なイメージは本当か!鈴本〜京香〜!」
第3試合は、何と鈴本京香が出てきた。相手の洋子は、地方局のアナウンサーから売れ出したが、最近は競馬の放送が無くなってからは寂しいものだった。
京香は売れていたが、事務所に権力者から連絡が入ってリングに立たされていた。
京香は清楚なイメージ通りに水色のワンピース水着、洋子は胸元の開いた黒の水着であった。
「あなたにプロレスが出来るの?」洋子が挑発すると、「ゴングがなったら解るわよ!」と受け流す京香。
「なお、この試合はヘアヌードデスマッチとなりました。これは両者の提案で、敗者はヘアヌード写真集を出版してもらいます!また、この試合はフォールも有りです。」リングアナの言葉に京香は驚きの表情を浮かべた。
「そ、そんなこと聞いてないわ!」驚く京香に、「私が提案したのよ。二人の話し合いできめたってね!」洋子の言葉に驚くがゴングが鳴った。
「カァーン!」しかし冷静に練習したドロップキックを叩き込む京香。以外な展開に観客が歓声をあげていく。倒れた洋子を起こすと、ロープに振るが今度は逆に洋子のラリアットが京香に決まった。
「ううっ・・・」初めて受けるラリアットに、京香は苦しむと洋子が起こしていく。そしてロープに振って「お返しだよ!」とドロップキックを叩き込んだ!
バシッッッ・・「うぐっ・・」痛がる京香。更に洋子の攻めは続いていく。
しかし京香も張り手で反撃をしていく。洋子が怯むと一気に張り手攻撃で押していく。しかし、洋子の顔面へのパンチで京香の身体は悲鳴と共に崩れていった。
「や、やるじゃないの京香さん。でもお嬢様ファイトじゃダメよ!」そう言うと、洋子は京香を起こしてからボディスラムでマットに叩き付けた。
バアァァン!音を立てて京香が倒れる。更にエルボーが京香の胸に叩き込まれていた。
「ほらほらっ!」グッタリする京香を俯せにしてキャメルクラッチで攻めていく洋子。身体を反らされて京香は苦しんだ。
「まだまだ、お楽しみはこれからでしょ!」技を解いて京香を立たせると洋子が技を掛けようとするが、逆に京香が「負けないわよ!」とラリアットを出していく。
「ぐはっ!」洋子がロープにもたれると、京香が蹴りで攻めていく。
「何で、そんな蹴りが出せるの?」洋子が驚くと、「空手をちょっとやってきたのよ!」と京香は遠慮なく洋子に蹴りを出していく。
「だったら公平ねっ!」洋子が呟くと、京香の蹴りを掴んで倒していった。
「京香さん、私の寝技を味あわせてあげるわ!」洋子が一気に横四方の体制で密着していく。京香が逃げようとするが、洋子がそれを許さない。
「京香さん、私ねっ、昔映画に出てたでしょ。その時にアメリカロケで泥レスとかって興味あって出てみたら、結構面白くてね。それで寝技が上手くなったの・・・、あと色々な男の人にも教えてもらったけど・・・」洋子の言葉に必死で逃げようとする京香。
「無駄よ、男との噂も出ない京香さん!それとも、女同士なの?」馬鹿にするようにして京香の腕を取っていく洋子。
しかし「な、何ですって!」京香が突然にヒザ蹴りを出して洋子の技から逃げていく。そして両者が立ち上がるが京香がドロップキックをまた出していった。しかし洋子は受けてしまい倒れた。更に倒れた洋子にストンピングの連発。京香は男問題の話を出されて怒っていた。
堪らず洋子がリング下に逃げると、京香も追いかけた。
「ちょっと、プロレスはリングで決着つけなくちゃ!」京香は洋子をリング内に戻していく。
「はぁ・・はぁ・・甘いわね、京香さん!」リングに戻された洋子が呟く。
次の瞬間、洋子の固められた拳が京香の股間に決まった。
バキッッッ!「うっ・・・」股間を押さえて座り込む京香。洋子は笑みを浮かべて「あなた理解してるの?この試合の意味を!」洋子が京香の顔面を掻きむしっていく。
「きゃあああぁぁぁ・・・・」京香の悲鳴がリングに響き渡ると、洋子は追い込むように倒すと、顔面を執拗にストンピングで攻め続けた。
そしてリング下に京香を追い出すと、自らも降りていく。
「さっきは綺麗事言ってたけど、あなたにリング下での戦い方を教えてあげるわっ!」洋子の言葉に、京香は恐怖をおぼえる。
次の瞬間、京香の顔面は鉄柱に叩き付けられていた。
ゴンッ!「いやあぁぁぁ・・・」更に京香の悲鳴が響き渡っていく。
「流血させたらマズイもんね。写真集が撮影できなくなっちゃうし・・・」洋子がフラフラする京香をボディスラムで叩き付けてからパイプ椅子を持ち出してきた。
「これはねっ、こう使うの京香さん!」京香の身体に椅子を叩き付ける洋子。
痛がる京香を徹底的に痛めつけていく洋子。
観客は京香コールを送るが、洋子が怒って「だったら、みんなの応援する京香を滅茶苦茶にしてやる!」と言い放つ。
そしてグッタリする京香をリングに入れると、パイルドライバーの体制に持っていくと、見せびらかすように脳天を叩き付けた。
「あうっ・・」フラッと倒れる京香。そして洋子がフォールすると余裕でカウントが入っていく。しかし洋子がスリーカウントぎりぎりで京香の肩をあげた。
完全に余裕の洋子。更に京香を痛めつける様に顔面を踏みつけたりすると、会場からはブーイングが起きていた。
「勝てばいいんだよ!」洋子が叫ぶと、京香をトップロープに上げていく。
「今から取って置きの技を掛けてあげるわ!」洋子がフラフラの京香に呟く。京香が恐怖に怯えるが、洋子がブレーンバスターの体制に移行しようとする。
しかし、次の瞬間に「させるか!」京香の絶叫する声と共に洋子をコーナーから突き落とした。
「ぎゃうううう・・・」洋子が痛がって倒れると、京香がフラフラしながらもトップロープに立ち上がった。洋子がフラフラして起きると、京香の身体が飛び上がった。
「ぎゃあぁぁぁぁ・・」洋子の胸元に強烈なミサイルキックが炸裂した。
マットに転げる洋子に京香が一気にキャメルクラッチで攻めていく。
洋子の身体が反り返って揺さぶられていくと、洋子の水着は胸元が開いているので胸が露わになる寸前だった。
更に揺さぶる京香。すると洋子の水着から自慢の胸が飛び出した。
「洋子〜、ヌードはまだ早いぞ〜っ!」観客から声援が飛ぶ。
すると京香が技を解いて立ち上がった。「洋子さん、水着を直してからやりましょう。たしかに脱ぐのは早いわ!」と微笑みかけていく。
水着を直す洋子。しかし「だからあんたはあまいんだよ!」と京香の股間にまたしてもパンチを入れていった。
「ぎゃあああぁぁぁ・・・」完全に喰らった京香が苦しみながらロープに逃げた。
「人でなし〜!」観客の罵声の中、洋子が京香を捕まえていく。そしてヘッドロックで絞めていくと、苦しむ京香の顔面にパンチで叩き付けていく。
「京香〜っ、バックドロップだぁ!」観客席からの声に、京香は「そうだわっ!」と一気に洋子をバックドロップで投げた。
後頭部を打ち付けて大の字の洋子。京香はフラフラしながらもトップロープに上がっていった。そして大の字の洋子に、ボディプレスで潰していった。
「フォール!」レフリーにアピールする様に叫んで洋子の足を抱えてフォールする京香。
「ワン、ツー、スリー!!・・・・カンカンカンカンッ!」レフリーの手はマットを三回叩いて京香の勝ちが決まった。
「ただ今の試合、フォールで鈴本京香が勝ちました。これで斉藤洋子のヘアヌード出版が決まりました。」アナウンスに涙を流す洋子。
「京香さん、さっきはごめんなさい。・・・相手は誰でも、最近仕事が無くて、それでここへ来てあんな事やっちゃって・・・ごめんなさい。」洋子が泣きながら京香の手を掴んで謝りだした。
京香も「いいの、洋子さん。私だってもしその立場ならやったかも知れないし・・・、でも、ヌードなんてやめなさいよ。」と京香が洋子に言うと、「いや、ルールはルールだから。でも、相手が京香さんみたいな人で良かった。これからも頑張ってくださいね!」と洋子は京香に笑みを浮かべていくと、京香も洋子の手を挙げて観客の声援に応えていった・・・・。

その頃、リングサイドの特別席では、「大成功でしたね。今回の興行は、でも末広もこれで懲りますかね?」参謀格の男が呟く。
「いいだろう。今度の興行では、もっと凄い試合を用意するか?」と参謀格の男に言う謎の男。果たして・・・次の興行はどうなるものか。

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