第1試合

「そろそろ写真集とかも出したいだろう?」そう芸能プロデューサーから言われているのは、あの秦野浩子だった。
「しゃ、写真集ですかぁ。出したいけど・・・話もないし・・・」寂しげな表情で下を向く浩子。
「まぁ、何だ・・・。噂だと秦野君は地下プロレスに出ているそうじゃないか・・?」その言葉に、一瞬黙る浩子。
「な、何でそんな事を・・・」しかし否定も肯定もせずに浩子が言い返した。
「ふふふっ、我々は何でも知っている上で持ちかけたんだが、このままでは巨乳タレントの写真集が売れる時期、正直言って君のような体格では難しいと思い。しかし、しかしだなぁ、君のファンも多い事だし、地下リングでも君を好きだと言うお客さんもいるのも事実。ただ、試合に勝った所が見たいと言う声が上がっていてだ、だから次の試合に勝てば写真集を出すことを約束しよう。もちろん、ファイトマネーも多くだけどな!」そのプロデューサーの言葉に、浩子は黙って頷いていった・・・。
それから暫く、浩子はアイドルプロレスのリングに立っていた。
「第1試合を行います!・・・青コーナー、久しぶりの登場〜、河村〜亜紀〜!・・・赤コーナー、今日は勝てるかぁ〜?秦野〜浩子〜!」そのコールに、お互いのコーナーで手をあげて観客の声援に応える二人。
157p、B85W58H85の身体を、白い胸元の開いたワンピース水着に包んでいる亜紀。
一方、168p、B80W56H82と言うモデル出身の身体を、競泳水着のような白い水着に包んでの浩子。
コーナーで相対する二人だが、亜紀は巨乳アイドルとして何冊も写真集を出しているが、方や浩子は水着になるとそのBカップくらいのバストが亜紀と比べると可哀相なくらいだった。しかし、ダンスや格闘番組に出ているだけあって、キックボクシングまで習っていると言うだけあり、その筋肉は引き締まっていた。
「カァーン!」遂にゴングが鳴らされると、亜紀と浩子はリング中央で向かい合っていった。
「ここのリングじゃあ、私も遠慮しませんよ!」先に亜紀が浩子に言い放つと、浩子も負けてはなかった。
「私だって負けないわよ!」早くもやる気の出ている浩子。
そしてお互いがリング上を回りながら様子を見ていると、スポットライトの光に汗が光り出していた。
「もらった!」いきなり先手を打ったのは、まずは亜紀だった。
バシッ・・!いきなり浩子の細い足にローキックが入ると、浩子の顔が苦痛に歪んだ。
「ふふふっ・・・まずは挨拶代わりにです!」亜紀が笑顔で浩子に言い放つ。
バシッ・・!「じゃあお返しよっ!」以外にも素早く、そして良い音で亜紀の足に襲いかかる浩子の蹴り足。
「ぎゃん!」意外な痛さに悲鳴をあげる亜紀。
そしてお互いがファーストコンタクトを終えると、距離を置いて睨み合っていた。
しかし今度は亜紀が勢い良く走り出すと、いきなり浩子にタックルを仕掛けていくが、上手く下を向く亜紀の頭を押さえて逃げる浩子。流石に研究していたのか?
タックルを失敗した亜紀が素早く構えると、今度は浩子のミドルキックがお腹へ襲いかかっていった。
バシッ・・!「うぐっ・・」細い足だが早い蹴り足は威力があるのか、亜紀の動きが止まっていった。
それを見て浩子が続けてミドルキックを出していくと、今度は亜紀が気勢をあげて受けていった。
「もらったぁぁぁぁぁ・・!」その亜紀の言葉と共に、浩子の蹴り足をキャッチすると亜紀がドラゴンスクリューで浩子を倒していった。
「いやあぁぁぁぁぁぁ・・・痛いっ!」いきなりの返し技に悲鳴をあげて倒れ込む浩子。
「まだまだ、これからよ!」更に倒した浩子の足を掴むと、亜紀が一気にアキレス腱固めを極めていった。
ガキッ・・「ぎゃああぁぁぁぁぁぁ・・・・」その技の痛さにマットを叩いて悲鳴をあげる浩子。
「もうギブ?・・・ほらほらっ、いくわよ!」更に極めていく亜紀。しかし悲鳴をあげながらも浩子がヒールキックを長い脚を利用して亜紀に返していった。
バキッ・・バキッ・・「ぐうっ・・ちっ・・」その蹴りにダメージが大きくなる前に亜紀が放して立ち上がると、浩子も立ち上がった。
そして今度は、立ち上がり際に亜紀がまだ下を向く浩子の顔面へハイキックを出すが、逆に見切った浩子がガードしながらタックルに入って組み付いていった。
そして組み付くと、そのままスープレックスで投げようとするが、亜紀がジタバタして潰していった。
亜紀が上になる体制になると、浩子が必死に逃げようとすると、亜紀がその浩子を俯せ状態にしていった。
必死に格闘技で言う亀の体制になってスリーパーを警戒する浩子。
「ふふふっ、浩子さん・・・ココは地下プロレスなんですよ!」その亜紀の言葉に一瞬驚く浩子。しかし次の瞬間、浩子の髪は亜紀に鷲掴みにされてヘアークラッチとも言える体制にされていった。
グイッ・・「ぎゃうん!・・・痛い、酷い・・・」髪を引っ張られて痛がる浩子。
「開いたわね・・・もらった!」髪を気にして腕を上にする浩子に、一気に喉に腕を回し込む亜紀。
ググッ・・「あううっ・・・苦しい・・・」亜紀にスリーパーで喉を潰され両足をバタバタしていく浩子。
「このまま落ちるまでいきますか?」その浩子の耳元で囁く亜紀。
しかし浩子も諦めなかった。その囁く亜紀の顔面へ一気に後頭部を叩き付けていった。
バキッ・・「ぎゃああぁぁぁぁぁぁ・・・」いきなり鼻っ柱を頭でやられた亜紀は、涙目になって放して逃げていった。
「それっ・・今のうち・・・」浩子も転がるようにリング下に逃げると、喉を気にしていた。
「ひっ、酷いのはどっちよ・・・あ〜痛いっ・・・」リング上では亜紀が顔を押さえて痛がっていた。
そしてしばらくして浩子がリングに上がると、亜紀も距離を置いて睨み合っていった。
流石に向かい合うと身長差が気になる亜紀と浩子。しかしバストの大きさでは亜紀の方が上だった。
「秦野さん、胸が小さいですね・・・」いきなり亜紀が言い出すと、浩子も気にしている事なので顔を赤めた。
「な、何よっ・・大きいからっていいわけじゃないのよ!」思わず怒って言い返す浩子。
しかし一瞬の隙をついて亜紀が浩子に近づくと、一気にロープに振っていった。
「もらった!」その亜紀が浩子をロープに振ると、戻ってきた浩子のバストへジャンピングニーパッドを叩き込む亜紀。
バキッ・・「いやあぁぁぁぁぁん・・・」小振りなバストへの勢いのある攻撃に、浩子は藻掻くように倒れて苦しむと、亜紀が続けて髪を掴んで起こしていった。
「まだまだ!」そして首投げからスリーパーと攻めていく亜紀。
グイッ・・「ああっ・・・ううっ・・・」亜紀の攻めに手を伸ばして耐える浩子。
しかし浩子も意外にも亜紀の髪の毛を掴んでいくと、引っ張り始めていった。
ギュッ・・「ああんっ・・何するのよ!」亜紀が髪を引っ張られて力を緩めると、一気に浩子が肘打ちを出して逃げていった。
そしてお互いが立ち上がると、また睨み合っていった。
アイドルとしては強い亜紀と以外にも互角に戦う浩子。キックボクシングの特訓も伊達ではなかったようだった。
「何がキックよ・・・試合の経験の方が大事よっ!」睨み合う展開から一気に亜紀が近づくと、以外にもボクシングスタイルで浩子に攻めていった。
シュ・・シュ・・「甘い!」しかし冷静に亜紀の攻撃を見ていた浩子がローキックで牽制すると、亜紀が一旦は退くが、また勢い良くパンチを出して踏み込んできた。
グシュ・・「おげっ・・・」しかし次の瞬間、亜紀の動きが止まると口から涎を垂れ流していった。そう、浩子がカウンターの爪先蹴りを亜紀の柔らかいお腹へ突き刺していったのだった。
その動きが止まった亜紀に、構わず顔面へハイキックを出していく浩子。
バシィィィ・・「いやあぁぁぁ・・・」顔面に強烈に決まった蹴りに倒れ込む亜紀。
その亜紀に素早く腕拉ぎ逆十字固めを仕掛ける浩子。
「ううっ、させるかぁ!」しかし素早く亜紀も掴まれた手をもう一方の手で伸ばされないようにガードしていく。
その亜紀の反応に浩子が放してから今度は亜紀の水着の肩と腰の部分を掴んでいった。そして横四方のようになっていくと、今度は腰を浮かして一気にヒザ蹴りを亜紀の脇腹に入れていった。
バシュ・・バシュ・・「ふぎゅう・・はぎいぃぃ・・」変な悲鳴をあげる亜紀。細くても鋭い浩子のヒザ蹴りに苦悶の表情を浮かべていた。
バシッ・・「ぎゃん!」しかし亜紀も下から浩子の鼻っ柱にパンチを入れると、一瞬動きの止まった浩子を跳ね飛ばしていった。
「痛いじゃないのぉぉ・・・もおぉぉぉ・・・」涙を流して顔面を押さえた浩子は、そのまま転がってまたリング下に逃げていくと、今度は亜紀も追いかけていった。
「逃げるんじゃないわよ!」脇腹の痛みを我慢して亜紀がリング下に行くと、浩子を捕まえて鉄柵に叩き付けていった。
ガッシャーン!・・・「いやあぁぁぁぁぁ・・・」鉄柵に叩き付けられて場外で倒れ込む浩子。亜紀はその浩子を見ると、観客にアピールするように両手を挙げると、リングに余裕の表情で戻っていった。
そして浩子がフラついてリングに戻ろうとすると、エプロンサイドに上がった浩子の髪をロープ越しに亜紀が掴んでいった。
「プロレスなんだからねっ!」そう叫ぶと、そのままエプロンサイドを歩かせるようにして浩子の顔面をコーナーポストの鉄の部分に叩き付けていった。
バキッ・・「ぎゃああぁぁぁぁぁ・・痛いっ!」思わず亜紀のラフファイトに泣き叫ぶ浩子。
「こんな事で泣かないでよねっ・・地下プロレスは厳しいのよ!」更に叩き付けてからリングに入れていく亜紀。
「いやあぁぁぁ・・・顔が痛いぃぃ・・」まるで泣き声みたいな悲鳴で苦しむ浩子。
「顔だけじゃないのよ!」更にフラフラしている浩子をロープに連れて行くと、そのまま腕を絡めていった。
「な、何するのよ!」浩子が怯えた表情を浮かべていくが、亜紀は「さっきのお腹への蹴りは痛かったんだから!」と怒った表情で近づいていった。
グシュ・・「うぐうっ・・うっ・・」その次の瞬間、亜紀のミドルキックが浩子のお腹へ炸裂すると、浩子の顔が苦痛に歪んでいった。
「ほらっ、もっと蹴りこんであげる!」更に蹴りを入れていく亜紀。
バシッ・・バシッ・・「ううっ・・いやあっ・・あんっ・・」続けて亜紀の蹴りがバストやお腹に決まると、浩子はグッタリとして口から涎を垂らし始めていた。
「ふふふっ、負けを認める?」その浩子の髪を掴んで顔を上げさせると、亜紀が浩子に問いかけた。
「だ、誰がギブアップなんか・・」苦しそうにする浩子だが、まだギブアップはしないようだった。
「しぶといのね・・・だったら軽そうだから投げ技も出すわよ!」そう言うと、亜紀がロープから浩子を離してから一気に組み付くと、何と身長差を利用してのブレンバスターで浩子を投げていった。
バシィィィ・・・「いやあぁぁぁぁぁぁ・・・・」背中を痛打して大きな悲鳴をあげて苦しむ浩子。身長差から亜紀にとっては有利に働いたようだった。
そして仰向けになる浩子を亜紀が跨いでいった。
「プロレスの怖さって分かります?・・・どんなにやられて苦しんでも、相手によっては試合は終わらないんですよ!」そう言うと、跨いでいた亜紀が飛び上がると、浩子のお腹へヒップドロップを叩き込んでいった。
グシュ・・「ぶげえっ!」思わず胃液を吐きだしてしまった浩子。その亜紀の85pのヒップドロップ爆弾は効いているようだった。
「苦しい?・・・これはどうかしら!」更に浩子の細い腰に足を絡めると、亜紀が胴締めを仕掛けていった。
グイッ・・・「うぐうっ・・ううっ・・・苦しい・・・ああんっ・・」まるで誰かに助けを求めるように浩子が手を伸ばすが、その苦痛に歪む浩子の綺麗な表情に、観客達は歓声をあげていた。
「ほらっ、その細いお腹が潰れるよ!」厳しい表情で追い込んでいく亜紀。
「ああんっ・・息がっ・・息がっ・・出来ない・・・」亜紀に強烈にお腹をクラッチされて息苦しくて藻掻き始める浩子。
「ほらっ・・ギブ?・・・ギブすれば楽になれるわよ!」久しぶりのリングに亜紀も張り切っているようだが、浩子も写真集の事が頭にあって耐えていた。
「ううっ・・負けないわ・・・うわっ!」浩子も苦し紛れに亜紀のお腹にパンチを叩き込むが、胴締めで踏ん張っている亜紀の腹筋には効いていないようだった。
「効かないわよ、そんなパンチ!」亜紀が更に揺さぶるように胴締めを強くしていくと、浩子は今度は亜紀のヒザにエルボーを叩き込むと、今度は骨同士が当たったのか、亜紀が悲鳴をあげて力を抜くと、浩子が一気に逃げていった。
その浩子のエルボーが効いているのか、亜紀がヒザを押さえたまま倒れて苦しんでいた。
しかし浩子が構えると、その倒れている亜紀の肩やお腹へ蹴りを続けて入れていくと、亜紀は悲鳴をあげて転がっていった。
バシッ・・バシッ・・「ああんっ・・・痛いっ・・・ううっ・・」堪らず今度は亜紀がリング下に逃げていくと、浩子は追わずにロープを掴んで亜紀を睨むと、乱れた呼吸を整えていった。
亜紀も蹴られたお腹を押さえながらリングに上がり始めると、浩子は距離を置いて見ていた。しかし浩子がロープを潜っていく亜紀の顔面にハイキックを叩き込むと、亜紀は悲鳴と共にダウンしていった。
バシィィィ・・「ああんっ・・」ダウンした亜紀は、胸元からその豊満な乳房が零れそうになって倒れると、浩子は亜紀のバストを見て嫉妬したのか、冷静さを失ったように亜紀のバストを蹴りまくっていった。
グニュ・・グニュ・・「ああんっ・・痛いぃぃ・・酷いぃぃ・・やめてよぉぉ・・」バストへの攻撃に泣き叫ぶ亜紀。
その光景に観客からはブーイングが飛んでいった。
「秦野ぉぉ・・いくら胸が無いからってそれは可哀相だぞぉぉ・・」その観客の言葉が耳に入ったのか、浩子がハッとして蹴りこむのをやめると、距離を置いていくと、そのまま亜紀が立ち上がるのを待っていた。
(わ、私・・なんて事を・・・いくらなんでも酷い事をしちゃった!)
内心は動揺している浩子。しかし試合中ということで冷静さを保とうとしていた。
そして亜紀が立ち上がると、浩子に構えて向かっていった。
しかし試合が始まってから顔面などへキックボクシングで鍛えた浩子の蹴りを受けていた亜紀は、足元もフラフラしていた。
しかし亜紀も地下リングでのキャリアでは上と自信を持つと、今度は一気に組み付こうとタックルを狙っていった。
「これならどうだぁぁぁ・・・」叫びながら低いタックルを狙っていく亜紀。
しかし勢いがない事もそうだが、亜紀の動きに浩子が冷静に見ていたのか、カウンターのヒザ蹴りを合わせていった。
ガキッ・・鈍い音を立てて亜紀の頭部に決まっていく浩子のヒザ。
しかし亜紀は苦痛の表情を浮かべるが無理矢理に浩子に組み付くと、そのまま上になって浩子を押し倒していった。
そして揉み合う二人。そして必死に亜紀がマウントポジションを狙っていくと、下になった浩子の白い水着のお腹の部分に赤い斑点が現れてきた。
「な、なに・・・」驚く浩子。そう、先程のタックルに合わせたヒザ蹴りが亜紀の頭に傷を付けていたのだった。
「えっ・・流血してるの?」亜紀も驚くが、まだ頑張ろうとしているが、次第に流れ出る血の量の多さに観客も浩子も驚いていた。
「あ、亜紀ちゃんまだやれるの?」浩子がその流血に驚いて問いかけていくが、亜紀も「ま、まだ試合中でしょ!」とやる気を出していた。
「だったら・・・」一瞬動きの鈍った亜紀に蹴りを出して押し戻すと、一気に立ち上がる浩子。そして亜紀も立ち上がって構えていった。
しかし立ち上がると、亜紀の顔面は流れ出ている血で真っ赤になっていた。そして視界も奪われているようだったが、亜紀の目は死んではいなかった。
しかし浩子も試合と言う事で、非情にもその亜紀の顔面へ左右の掌打を打ち込むと、亜紀も避けたいようだが血が目に入って避けれず、顔面に掌打を受けて血飛沫をあげてフラついていた。
「も、もうマズイでしょ・・・ギブしてよ!」攻める浩子も驚く中、動きの止まった亜紀に浩子も容赦なく顔面へハイキックをまたも叩き込むと、亜紀はゆっくりとマットに倒れていった。
そして完全にダウン状態の亜紀に、浩子が一気に三角締めにいくと、今度は流石に亜紀がギブアップした。
「カンカンカンカン!」そこへゴングが打ち鳴らされると、急いで医療班が亜紀の様子を見に行った。
「ま、マズイぞっ・・以外と傷口が大きい・・・」その言葉に浩子も驚いて亜紀に近づいた。
「あ、亜紀ちゃん・・ごめんなさい・・・」思わず謝る浩子。
「ううっ・・は、秦野さん・・いいんです。これも試合中の事ですから・・・。今度は負けませんよ・・・」亜紀は真っ赤になった表情でニッコリと浩子に微笑むと、そのまま治療を受けながら運ばれていった。
「勝者、秦野浩子っ!」その勝利者コールを受ける浩子は、何とも言えない気分でリングに立っていた・・・。
そして暫くして控え室に戻る浩子。
ガチャ・・・「だ、誰ですか・・・」そこには芸能プロデューサーと黒服が待っていた。
「凄い勝ちっぷりだったな、まずはおめでとう。・・・これで君の写真集は販売される事になるから、近々君は撮影に入るようになるからなっ・・。ただ、君にはこれからも試合には出てもらうぞ。観客の反応も良かったしなっ・・・」そう一言呟くと、プロデューサーと黒服は控え室から出ていった。
そして一ヶ月後、全国の書店の店頭には、秦野浩子のファースト写真集が並ぶのであった。

第2試合

都内某所、そこにはあの女優の米蔵涼子と、菊河怜がソファーに座っていた。
「ねぇ、怜。最近なんか刺激的な事って無いよね・・。」涼子が怜に問いかける。
「そうよねぇ、芸能界って言うのもね。何か刺激が欲しいわ、凄い刺激がっ・・」そう話す二人のいる部屋に、突然に黒服が入ってきた。
「何よ、アンタ!」二人は怒った表情で黒服を睨んでいった。
「まぁ、まぁ・・悪いが話は聞かせてもらったよ・・・その刺激を提供しようって言うんだが、どうだろうかな?・・・大女優のお二人さん?」その言葉に、二人は黒服の話を聞き始めた。そしてしばらくして・・・。
「ええっ・・・地下プロレス?」地下プロレスと聞いて驚く二人。
「そうだ、そのリングには多くのタレント、アイドルなどが試合に出ているが、確実な事はリスクも大きいが、ファイトマネーは信じられない額が出る。・・・どうかな・・?」その甘い誘いに、二人はある提案をした。
「いいわよ・・・その代わり、まず一応は練習する時間を頂戴。それと、デビュー戦は二人でと言うのと、可愛いアイドルと変則マッチでやらせてよ・・・どう?」その言葉に、黒服はニヤリとすると、契約を交わしていった・・・。
(ふふふっ、これでこの二人を地獄に叩き落とせる・・・。最近、映画に出たからって調子に乗ってるから制裁してくれって所属事務所からの依頼が達成できそうだぜっ・・)黒服はニヤリとしながら戻っていった。
「本日の第2試合を行います!・・・変則マッチ〜青コーナー、菊河〜怜〜!・・米蔵〜涼子〜!・・・赤コーナー、河合〜綾〜!・・・なお、この試合は3人ともデビュー戦ですが、二対一の変則マッチとなっています!」そのリングアナのコールに、綾は震えていた。
「や、約束が・・・タッグ戦だって言うから・・・」コーナーでグラビアアイドルでもある綾は震えていた。
「ゴチャゴチャ言ってるんじゃないのよ・・・」怜が早くも表では見せないような表情で綾を睨み付けていった。
「そうそう、黙って泣けばいいのよ・・・チビ!」涼子も鋭い視線で綾を睨み付けていった。
まるで黒いビキニの綾は、この二人の餌食になるのは観客達も分かっていたが、綾のT150、B83W56H82と言う身体は、観客達にも期待させるには十分だった。
一方、T168B84W58H85の身体を白いワンピース水着に包む涼子。そしてT166B80W58H83の細い身体を同じく白いワンピース水着に包んでリングに立つ怜。
「カァーン!」遂にゴングが無情にも鳴らされると、いきなり涼子と怜は反対コーナーの綾を捕まえていった。
「いやあぁぁぁぁぁ・・・」もう最初からただ悲鳴をあげている綾。
「うるさいんだよ!」いきなり涼子が身長差を利用してか、綾の顔面にヒザ蹴りを叩き込むと、グッタリした綾に続けて怜がフェイスバスターで顔面をマットに叩き付けていった。
バキッ・・「うぎゃああぁぁぁぁ・・顔がぁぁぁ・・」もう泣き始めた綾。
「ふふふっ、地下プロレスなんだから当然よね、これくらい・・・」更に泣き叫ぶ綾の後頭部を踏み付けてポーズを取っていく涼子。
美人だが以外と残酷な一面を持っているようだった。
「涼子っ!・・・やるんなら徹底的にイジメてあげようよ!」怜もニヤニヤすると、その綾を起こしていった。
「いいわよっ・・・まずはっ・・それっ!」いきなり綾のビキニを剥ぎ取っていく涼子。
「いやあぁぁぁぁ・・・やめてぇぇぇ・・いやぁ、こんなのぉぉ・・」泣きながら抵抗する綾。しかし涼子は剥ぎ取ったビキニを観客席に投げ込むと、綾を怜と一緒にコーナーに連れて行った。
半ば詐欺に近い形で地下リングに上げられた綾は、プロレスの練習もしているはずもなく、抵抗も出来ずに泣いていると、今度は怜が綾の髪を掴んで押さえていった。
「いくわよぉぉ・・・」その綾の顔面に、勢いをつけたドロップキックを叩き込む涼子。
バシィィ・・「ぎゃうぅぅぅぅ・・あんっ・・」顔面を潰され、更に倒れ際にコーナーに激突してグッタリする綾。
グイッ・・「何よ、チビのクセに胸だけは大きいとは生意気なのよ!」自分の胸の小ささに頭に来たのか、怜が凄い形相で倒れている綾のバストを踏み付けていった。
「ああんっ・・・いやっ・・もうやめて・・ギブ・・ギブですぅぅ・・許してぇぇ・・」泣きながらギブアップする綾。しかしそんな言葉でイジメをやめる二人ではなかった。
「甘いんだよ・・・おらっ!」更に怜が踏み付けている綾のお腹へ爪先蹴りを勢い良く入れていく残忍な涼子。
グニュ・・・「ぐべえぇぇぇ・・オエッ・・」その涼子の蹴りに、綾は堪らず口から反吐を噴き出すと、グッタリしていった。
「ふんっ、これならどうだい?」そのグッタリする綾を俯せにすると、今度は涼子がキャメルクラッチで綾を攻めていった。
グイッ・・「あうんっ・・ゆる・・じて・・ああっ・・」顎に手を掛けられて、その小さな身体を揺さぶり痛めつけられていく綾。目からは大量の涙が溢れ流れ出ていた。
しかしこれだけでは無かった。怜が構えると、その綾の無防備なバストへノーガードキックを叩き込んでいった。
バシィィィ・・・「ふぎぃぃぃ・・」思いっきりバストを蹴られると、初めての苦しさに息を詰まらせながら苦しむ綾。
「まだまだ、痛いのはこれから・・・ほらっ!」更に残酷にも涼子が綾の髪を掴んでヘアークラッチとも言える攻めを見せると、怜が顔面へも蹴りを入れていった。
バキッ・・バキッ・・「うぎゃあぁぁぁぁ・・・殺されるぅぅぅ・・・」あまりに激しい攻めに、泣きながら叫ぶ綾。次第に股間からは恐怖のあまり失禁しているようだった。
次第にエスカレートしていく残酷な攻めに、観客からもブーイングが飛んでいった。
「おいっ、お前等酷すぎるぞぉぉ・・可哀相だろぉぉ・・やめろぉぉぉ・・・」その観客席の声に、リングサイドの黒服がニヤリと合図を送っていった。
「観客も二人を非難しているし、ここで登場してもらうか・・・ふふふっ・・」その黒服が合図すると、控え室から何やら巨漢男がリングに近づいていった・・・。
そしてリング上では、遂にあまりに激しい攻めに綾が口から泡を吹いて失神してしまっていた。
「何よ、大した事ないわねっ・・これでこのギャラだったらいいわねっ・・」「ふふふっ、久しぶりに熱くなれたわ・・・私達、プロレスラーの素質あるかも!」二人は笑顔で笑っていると、ゴングを要請するがゴングは鳴らなかった。
「何よ、私達の勝ちでしょ・・・」二人は怒り出すが、いきなり観客から驚きの声が上がった。そう、あのアントレ・ザ・ジャイアントが久しぶりにリングに上がってきたのだった。
「な、何よ・・・アンタ!」「ちょっと、関係ないでしょ・・・」流石に2メートル以上で、体重も200sはあろうかと言うアントレの登場に驚きの声をあげる涼子と怜。
「アントレ〜、その生意気な二人を処刑しろ〜!」流石に残忍な事をした二人に、今度は残酷な期待をしていった。
「な、何よ・・・冗談じゃ・・ああんっ・・」しかしまずはアントレが怜の髪の毛を鷲掴みにすると、ヘアーホイップで投げていった。
「何するのよ!」その光景に、気の強い涼子が勢い良くアントレにドロップキックを叩き込むが、当然の事ながら効くはずもなく、逆に跳ね返されてしまった。
「グフフッ・・・今日の獲物はお前等か・・・」ニヤニヤしていくアントレが口を開くと、まずは投げ飛ばした怜を捕まえると、コーナーに振っていった。
バシィィィ・・・「ぎゃああぁぁぁぁぁ・・・」勢い良くコーナーに飛ばされて激突すると、怜は大きな悲鳴をあげてグッタリしていった。
「れ、怜ぃぃぃ・・・」涼子が叫ぶが、そのグッタリしてコーナーに寄りかかる怜にアントレが走り出すと、一気にその巨体でコーナーとの間で、怜の身体をサンドウィッチプレスで押し潰していった。
グシャアアァァァ・・・・「ぶげえぇぇぇ・・」変な悲鳴をあげてグッタリとアントレに寄りかかるようにダウンする怜。流石に想像を絶する圧力に、息を詰まらせて失神寸前に早くも追い込まれていた。
「こ、このおぉぉ・・・」果敢にもアントレに向かっていく涼子。しかし逆にヒッププッシュで跳ね返されていった。
「あああんっ・・・くうっ・・・」悔しながらもリングに下に転がり落ちていく涼子。そしてアントレは、涼子の居ない間に怜をコーナーに磔にすると、怜に背中を向けて両コーナーのロープを掴んでいった。
「ああっ・・や、やめて・・・何するの・・・」そう、この伝説の残酷な技のヒッププッシュの体制になると、流石の怜もこれからやられる残酷な攻めを理解したのか、狂ったように叫んでいった。
「グフフッ・・・喰らえっ!」しかしアントレは構わず必殺、ヒッププッシュを怜に思いっきり叩き込むと、怜の細い身体はコーナーとアントレのヒップに潰されて、激しい圧力に口から反吐を噴き出してグッタリしていった。
「久しぶりだからなぁ・・これはサービスだぜっ!」その怜を捕まえると、アントレは一言呟いてから怜の身体をコーナーに逆さ吊りにしていった。
コーナーに両足を掛けられて無惨にも逆さ吊りにされている怜。
ビリビリビリッ・・・「い、いやああぁぁぁぁ・・・・」怜の大きな悲鳴が響くと、アントレは何と怜の水着を剥ぎ取っていった。
抵抗しようにも出来ずに全裸にされてしまった怜。その小振りなバストが悲壮感を大きくしていった。
しかしアントレはまだ何かをしようとしていた。
「な、何するのよ・・・ううっ・・」もう強気だった怜ではなく、怯えている怜がそこには居た。しかしその怜の股間へアントレが手を伸ばすと、残忍にも水着のラインは刈り込まれたアンダーヘアーを掴むと、一気にむしり取っていった。
ブチブチブチッ・・「ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」この攻めには大きな声で泣き叫んでいく怜。しかしこのアントレの攻めを非難する観客は誰も居なかった。
しかし、そのアントレの背後から涼子がパイプ椅子を持ってくると、背中に思いっきり叩き付けていった。
バッシーン・・・「喰らえ!・・・この化け物!」しかし、その涼子の一撃も意味は無かった。いや、逆にアントレの残酷な心に火をつけてしまった。
「うぐっ・・・こ、この小娘!」そう言うと、振り返って涼子を睨み付けるアントレ。
「な、何・・・効いてないの?」驚く涼子。しかし次の瞬間、アントレの巨大な手が涼子の頬を襲っていった。
バシィィィ・・・「ぶべえぇぇぇぇぇぇぇ・・・」その今まで体験した事もないような、強烈な張り手を受けて口から血飛沫をあげて倒れ込む涼子。
「グフフッ・・・これからだぜっ・・・」更に髪を掴むと、涼子を起こしていくアントレ。
しかし涼子も気が強いだけあってパンチを出していくが、これもムダだった。
「何だよ、蚊でも刺してるのかな?」全く気にも留めないアントレは、一気に涼子にココナッツクラッシュで顔面を痛めつけると、意識を朦朧とさせる涼子を水着を一気に上半身だけ脱がしていった。
ビリビリッ・・「何するんだよ!」まだ強気な涼子。しかし84pのCカップ以上はありそうな綺麗なバストが露わになっていった。
「グフフッ・・あっちの女よりいい胸してるじゃねぇか・・・だったら楽しみは取っておくか・・・フフフッ・・」アントレは涼子のバストを見ると、嫌がる涼子の両腕をロープに絡めて動けなくすると、今度はコーナーで逆さ吊りになっている怜を捕まえていった。
「ああんっ・・・何するのよ・・・この怪物っ!」怜が苦し紛れに言い放つと、アントレの顔色が変わっていった。
「フフフッ、その元気があるなら死なないなっ・・お仕置きだぜっ!」そう一言言うと、アントレが怜を豪快に抱え上げてボディスラムで叩き付けると、痛がる怜に跨っていった。
「な、何するのよ・・・」アントレに跨がれて怯える怜。
「こういう事だぜっ・・・おらっ!」その掛け声と共に、一気に怜のお腹をヒップドロップ爆弾で押し潰していくアントレ。
グシュウウゥゥゥ・・・「グボッ・・ホゲエェェェェェェ・・・」その信じられない位の圧力でお腹を潰された怜は、次の瞬間に勢い良く口から反吐を吹き上げていった。
そしてピクピクする怜。もう意識も朦朧として失神寸前と言う所だろうか。
しかしこんな事で許すアントレではなかった。その怜の両足を掴むと、逆さ吊りの状態から一気に顔面をコーナーに叩き付けていった。
グシャ・・・「ぎゃううぅぅぅぅ・・・うんっ・・」その思い切り顔面を叩き付けられて、怜は額を割られて失神してしまった。
「くっ・・つまらない女だぜっ・・・グフフッ・・」仕方なくアントレが怜をコーナーに逆さ吊りにしていくと、怜は口から胃液の様なものを流しながら気を失っていた。
「なっ、何よ・・これっ・・」流石に目の前で失神させられていく怜の姿を見て涼子の表情も変わっていった。
「今度はお前の番だぜっ・・・まぁ、お前の方が生意気そうだから、簡単には気を失わせないから覚悟しろよっ・・フフフッ・・」そしてアントレが、ロープに固定されている涼子を放すと、まずはその固いロープに涼子のバストを押しつけていった。
グニュ・・・「ああんっ・・何するのよ!・・・やめてよ!」ロープに押しつけられて涼子の綺麗なバストがひしゃげて潰れていった。そして涼子には、それと同時に激痛が襲いかかっていった。
「まずはお仕置きとして、お前のバストを破壊するって言うんだよ・・・覚悟しなっ!」その残忍な一言を涼子に呟くと、一気に涼子のバストをロープに擦り付けていくアントレ。
ギュ・・ギュギュ・・ギュゥゥゥゥ・・・「ああんっ・・ぎゃああああぁぁぁぁぁぁ・・胸が、胸が焼けちゃうだろっ・・やめろぉぉぉ・・・」バストをロープに擦られて叫んでいく涼子。
しかし無言で涼子のバストを擦り付けていくと、その擦られた白い乳房からはロープの痕がクッキリと見えていた。
更にアントレが攻めていくと、その傷跡から血が滲んでいた。
あまりの激痛に強きの涼子も次第に大人しくなり、そして悲鳴をあげていった。
「きゃああぁぁぁぁぁ・・・やめてぇぇぇ・・・」その涼子の泣き叫ぶ姿に、観客達も歓声をあげてアントレを応援していった。
「アントレ〜っ、その生意気な女をブチ殺せ!・・・弱い奴はトコトン虐めてたんだぞ!・・・その二人はぁぁ・・!」その言葉に頷くアントレ。
そしてアントレが、今度は涼子をロープから離すと、一気にコーナーに連れて行った。
「ああんっ・・・何よ・・・やめて・・・」コーナーに追い込まれ、更にアントレが背中を向けると怯え始める涼子。
しかし非情にもアントレが無言のままヒッププッシュで涼子の身体をコーナーとの間に押し潰していった。
グシャアァァァァ・・・「ふぎぃぃぃぃぃ・・・」変な悲鳴をあげてグッタリする涼子。しかしコーナーに倒れそうになる涼子を倒さずに、今度はその巨大なヒップで押していくアントレ。
「グフフッ・・苦しいか?・・・まぁ、お前の胸の感触が堪らないぜぇ!」ニヤニヤするアントレ。
「うぐうっ・・何よ、この変態っ・・変態怪物っ!」涼子が意地になったのか、絶望的な体制なのに言い放つと、アントレがニヤニヤしていった。
「フフフッ、気に入ったぜっ・・気の強い女って言うのもなぁ・・これはご褒美だっ!」そう叫ぶと、一気に涼子の身体にヒッププッシュで押し潰していった。
グシャアアァァァァ・・・「ブベエェェェェ・・・」激しく身体を潰されて、涼子は口から反吐を思いっきり吐き出すと、そのままコーナー付近に座り込んでいった。
「フフフッ、まだだぜっ・・お前の地獄はなぁ・・」更にグッタリする涼子の両足を掴むと、アントレは涼子の太股の間にロープを挟み込んでいった。
サードロープに涼子の股間の敏感な部分が当たるようにして、アントレはリング下に降りていった。
「や、やめて・・・」流石に薄い水着の生地越しにロープの感触を受けて、涼子の表情が凍り付いていった。
「フフフッ・・・ココを擦り付けてやるぜっ・・おらあぁぁぁ・・」しかしアントレが残酷にも涼子の股間がロープに当たるようにリング下から擦り付けていくと、涼子はロープとの摩擦熱を敏感な部分に感じて、大声で悲鳴をあげていった。
ギュ・・ギュギュ・・「ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・やめてぇぇぇぇぇ・・・焼けちゃうウゥゥゥ・・・」その涼子の悲鳴に、アントレが意地悪く問いかけていった。
「何処が焼けるって・・・グフフッ・・・」そのアントレの問いに涼子は黙るが、更にアントレが擦り付けていった。
「うぎゃああぁぁぁぁぁぁ・・・・あ、アソコがぁ・・大事な所よぉぉぉ・・」もう泣きながら首を激しく振って苦しむ涼子。
「そうなのかぁ・・・フフフッ・・」そしてアントレが涼子を放すが、涼子は股間を押さえたまま泣いていた。
「ああっ・・わ、私の・・・大事な所が・・・壊れ・・る・・・」その怯える涼子だが、アントレがリングに戻ると、今度は両足を抱えると逆エビ固めに極めていった。
グイッ・・「うぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ・・・背中が折れちゃうぅぅぅ・・・」マットを激しく叩いて泣き叫ぶ涼子。
「ふふふっ、これもファンサービスのうちだぜっ・・・おらっ!」そう言うと、アントレは逆エビ固めから片エビ固めに移行して、余った片手で涼子の水着を握りしめていった。
「ああっ・・やめて・・・それだけは・・・」そのアントレの行為に水着剥ぎを感じて涼子が哀願していく。しかしアントレは甘くはなかった。
ビリッ・・「いやあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」涼子の絶叫する声がリングに響くと、次の瞬間、涼子の水着は破り取られていくと、その大事な部分が観客の目にも晒されていった。
「グフフッ・・その使い込んでいるものを、今から壊してやるぜっ!」そう言うと、アントレが涼子を放してから抱え上げていった。
そして抱え上げたまま、アントレはコーナー近くで涼子を高々と上げていった。
「な、何するの・・・ああんっ・・」怯える涼子の視界に、リングを照らすスポットライトに光をあげるコーナーポストの金具が目に入っていった。
「やだぁぁぁ・・・何するのぉぉ・・・ギブ、ギブアップ!・・・もうやめてぇぇ・・」その金具を見て、涼子はバストの次に股間を壊されると思って狂ったように叫び声をあげていった。
「グフフッ・・頭がいいじゃないか・・・覚悟しろ!」その言葉に涼子は全身を震わせていった。
そして、アントレの残酷に満ちた攻めが始まった・・・。
グシャアアァァァ・・・「ひぎゃああああぁぁぁぁぁぁ・・・・」コーナーの金具が恥骨に直撃したのか、涼子は股間から脳天に突き抜けるような衝撃に大きな悲鳴をあげていった。
しかしアントレは何事も無かったように、涼子の股間を金具にもう一度打ち付けていった。
グシャアァァァ・・「うぎゃああぁぁぁぁ・・・許してぇぇぇ・・・許してぇぇぇ・・」狂ったように叫ぶ涼子。次第に股間から小便を垂れ流して失禁していった。
そして数発金具に打ち付けられると、涼子の股間の花弁は腫れ上がっていった・・・。
もう股間からは血が流れ出していたが、涼子はまだ意識を失っていなかった。
「うううっ・・・ギブっ・・・ギブです・・・もう・・やめて・・・」もう抵抗すら出来ない涼子に、アントレがトドメとばかりにマットに寝かせると、無防備なお腹へヒップドロップを落としていくアントレ。
グシュウゥゥ・・・「ボゲッ・・ホゲェェェェェ・・・」激しく口から血反吐を噴き出す涼子。そして失神してピクピクと身体を痙攣させていた。
「カンカンカンカン!」あまりの衝撃シーンに、急いで黒服達もゴングを鳴らしていくが、アントレは失神した涼子を逆さ吊りにしてコーナーに晒し者にしていった。
「す、スゲェェェ・・・米蔵のアソコが腫れ上がってるぜっ!」「ざ、残酷だよなぁ、アントレ!・・・米蔵がちょっと可哀相な気もするよなぁ・・」そのコーナーに逆さ吊りにされて、アソコも晒されている涼子に観客達からも同情に近い声も飛んでいた。
そしてアントレはリングを去ると、そこには全裸でコーナーに逆さ吊り処刑をされている涼子と怜の姿があった。
その光景に、ニヤニヤするものがいた。
「ふふふっ、これで当分は生意気な事は言わないだろう・・・」そう、所属事務所関係者だけが笑っていたのだった・・・。

第3試合

「こ、今度は誰と・・・」震える声で呟く1人のタレント。そう、あの館野美穂だった。前回の地下リングデビュー戦では、あのデビル昌美に滅茶苦茶にされてしまったが、それもあの稲垣五郎を芸能界に復帰させる為とまたも地下リングに戻ってきていた。
「ふふふっ、今度はお前次第では勝てる相手だ。・・・ただ、今回は試合形式を残酷なやり方になるがなぁ・・まぁ、ヘアヌード写真集も出したお前なら大丈夫だろう・・・」そして美穂に語りかけるのは、参謀格の男だった。
その言葉に、美穂は五郎の復帰だけを考えていたので、詳しい話を聞かずに了承した。
それと同時期に、都内某所で黒服の話を聞いているのは、あのニャンニャン写真流失と噂された沖菜恵だった。
「君も舞台が危うくなったり、清純派女優としてもアイドルとしても人気が危ないよなぁ・・・。」その言葉に、最近はあの写真が流れてからは不安な日々を過ごしていた恵としては、地下リングの誘いも仕方ないと考えていた。
たしかに、今までは地下リングで滅茶苦茶にされてきたりしたが、それでもファイトマネーも多額だし、ドラマ等もセッティングもしてくれた事もあったので、恵も迷っていた。
「で、でも・・・相手は・・・」その半分乗る気になった恵の心を見透かしたように黒服が口を開いていった。
「ふふふっ、相手はお前と同じくアイドルだ。・・・まぁ、試合形式は残酷な方法だが、最近は強くなった君なら大丈夫だろう?」そう話しているうちに、恵もいつの間にかに地下リング復帰を決めていった・・・。
それから二週間後、恵と美穂は第27回大会の地下リングに立っていた。
「な、何よ・・・相手って・・・沖菜恵ちゃんなのねっ・・・(勝ったわ・・・)」早くも白いワンピース水着に身を包んだ美穂は、体格で上回るからと言って笑みを浮かべていた。
「何よ、その言い方・・・。」早くも鋭い視線で美穂を見つめる恵。
「だって、貴方・・あのベッドの上での写真撮られて大変なクセに・・・」言い返す美穂。
その美穂の言葉に平然と言い返していく恵。「何よ、貴方なんてヘアヌード写真集出してたクセに・・・汚い毛なんて出してさぁ・・」まるで馬鹿にするような恵に、美穂もの表情も変わっていった。
「ナンとでも言えば・・・ゴングが鳴ったら辱めてあげる・・・水着を剥ぎ取ってねっ・・」その言葉に、恵も言い返していった。
「その言葉、そのままそっくり返してあげるわ・・・」その険悪な状態になってきたリングに、リングアナのコールが始まっていった。
「第3試合を行います!青コーナー、館野〜美穂〜!・・・赤コーナー、沖菜〜恵〜!」いつものコールに観客からは拍手が興っていった。
しかし、リングアナは続けてコールしていった。「なお、この試合は敗者レイプデスマッチです!・・・ギブアップ、又は失神して試合続行不可能になった時点で、リング下に居る特別レイプ隊にタップリと犯していただきます。」その言葉に、二人は一瞬驚くが、相手の顔を見ると挑発していった。
「ふふふっ、怖いのかしら・・・まぁ、私は貴方に負けないから、犯されるのは貴方ねっ!」強がるように恵が美穂に言い放つと、美穂も負けてなかった。
「上等じゃないの!・・・まぁ、シッカリと負けて沖菜さんには淫乱ぶりを発揮してもらおうかしら・・・」その言葉に、恵は顔を赤めて怒ると、美穂に近づいていった。
「何よそれっ!・・・もう一度言ってみなさいよ!」美穂と同じく白いワンピース水着で詰め寄ると、早くもゴング前から美穂の髪を鷲掴みにしていく恵。
グイッ・・「イタッ・・何するのよ、この淫乱っ!」しかし美穂も負けずに恵の髪を掴んでいくと、そこでゴングが鳴らされていった。
「カァーン!」そしてゴングが鳴ると、いきなりヘアーホイップで恵を投げていく美穂。
しかし倒された恵もスグに立ち上がると、勢い良くタックルを決めて美穂を倒していった。
激しく髪を掴み合い、そして揉み合う二人のアイドル。
その白い水着に包まれている身体を早く晒して欲しいと観客達は願っていた。まして、今回は負けた方が即レイプと言う女性にとって残酷過ぎる試合方式だったからだ。
B84W58H84と小柄の体格ながらもグラマラスな恵。
B81W58H82と身長は恵より大きくとも、サイズは小振りな美穂。しかしサイズでは分からないが、Cカップはあろうかと言うバストは写真集でも証明済みだった。
そして暫くマットに倒れ合って揉み合うと、恵が美穂の上に馬乗り状態になっていった。
「覚悟しなさいよ・・・ほらっ!」上になった恵が美穂の顔面を何発も叩くと、美穂も負けていなかった。
「冗談じゃないわ、この淫乱っ!」激しく身体を動かして抵抗していく美穂。
「いいわ、だったら身体に教え込んであげるわ!」その抵抗する美穂の顔面にエルボーを落とすと、恵が一気に立ち上がっていった。
「教えてもらおうじゃないの・・・沖菜っ!」美穂も立ち上がると、恵に構えて近づいていった。
そして恵が一気にドロップキックを出していくと、いきなり美穂が両手を挙げて叩き落としていった。
バシィィ・・「イタッ・・」「イタじゃないんだよ、痛いのはこれから!」倒れていく恵に構わずストンピングから髪を掴んで美穂が起こすと、今度は一気にボディスラムでマットに恵を叩き付けていった。
背中を思いっきり打ち付けて悲鳴をあげる恵。
「うわあぁぁぁぁぁ・・・・ああっ・・」その恵の両足を美穂が掴むと、今度は股裂き攻撃で恵を攻めていった。
グイッ・・「ああんっ・・・くうっ・・」必死に堪える恵。
「どうなのよ、痛いなら正直に悲鳴をあげればいいでしょ!」耐える恵の両足を広げて痛めつけていく美穂。
「くっ・・効いてなんか・・・無いのに・・・」美穂の攻めに強がる恵。しかしこの強がりが美穂を残忍にさせていった。
「効いてないですって・・・だったらこれも痛くないわねぇ・・ふふふっ・・・おらっ!」その掛け声と共に、美穂は水着だけに守られた恵の股間の付け根の敏感な部分へ爪先蹴りを入れていった。
グニュ・・「ヒグッッッ・・・・ううっ・・」の美穂の爪先は確実に恵の急所を貫くと、恵はまるで恥骨から脳天へ衝撃を受けた感覚に襲われ、自然に目からは涙が滲み出ていた。
「何よ、痛いくせに・・・あらっ、泣いてるの?」その痛がる恵に、前回自らがモンスターゴリッパーに痛めつけられた経験から、恵を痛めつけようと考えた美穂の残酷に満ちた言葉。
「な、泣いてなんかいないわ・・・」股間の痛みを必死に耐えていく恵。
「やせ我慢はやめなさいよ・・・大事な所が壊れるわよ!」更に恵の股間を蹴りこむ美穂。
その残忍な一撃に、遂に恵も大きな悲鳴をあげていった。
グシュ・・「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁ・・・いやあぁぁぁぁぁぁぁ・・・」今度は思いっきり痛がる恵の姿に、美穂は満足そうに笑みを浮かべていった。
「ふふふっ、犯されるのは貴方よっ、沖菜さん!」今度は余裕と思ったのか、技を解いて恵を起こしていく美穂。
しかし、恵もその美穂の油断を見逃さなかった。
ゴキッ・・「もらったぁぁぁぁ・・・!」「ああんっ・・・」そう、起こされ際に恵が何と、美穂の股間へお返しのアッパーを喰らわしたのだった。
その恵の拳は美穂の恥骨を直撃したようで、美穂は油断していた事もあって倒れ込んでしまった。
「何よ、さっきからよくも酷い事してくれたわねっ!」恵もお返しとばかりに、苦しむ美穂の両足を掴むと、サードロープに美穂の両足を挟ませていった。そしてリング下に降りる恵。
「ううっ・・な、何よ・・・」まだ股間の痛みで力が入らない美穂。しかし恵は構わず美穂の両足首を掴んでいくと、一気にロープに股間を押しつけた状態で擦り付けていった。
ギュ・・ギュギュ・・「ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁ・・・」薄い水着越しに股間をロープに擦り付けられ、その摩擦熱が美穂の恥部を襲い出すと、美穂は構わず大きな悲鳴をあげていった。
「まだまだ、これからが本番よ!」更にコーナーポスト近くに行くと、またも戻るように美穂の股間を擦り付けていく恵。
「うぎゃああぁぁぁぁ・・・ア、アソコが焼けちゃうウゥゥゥ・・・」股間への摩擦熱で泣き叫ぶ美穂。たしかに女性にとっては残酷な攻めだった。
そしてグッタリする美穂。その美穂を見て恵がリングに上がると、美穂の顔面にヒップドロップを落としていった。
グシャ・・「ふぎいっ・・」変な悲鳴をあげる美穂。その美穂の顔面に座った恵は、美穂に降伏させようと言うのか、そのままフェイスシッティング攻撃で痛めつけていった。
「ほらほらっ、これで貴方が犯されるって事でしょ・・・」もう勝った気分なのか、恵が得意げに攻めると、ここで美穂がとんでも無い反撃に出ていった。
「ぎゃああぁぁぁぁ・・何するのよぉぉぉ・・・」突然に股間を押さえて倒れ込んでいく恵。そう、美穂が動いていた恵の攻撃の合間を見て、恵の股間を噛み付いていったのだった。
「臭いんだよ、ヤリマン女っ!」そして美穂も、股間への痛みを我慢しながら立ち上がると、恵を起こしていった。
「油断すると危ないからねっ、プロレス技で痛めつけてやるよ!」そして美穂が、手始めに恵の髪の毛を掴んで顔面をマットに叩き付けるフェイスクラッシャーを出していくと、倒れ込む恵に続けてキャメルクラッチで攻めていった。
グイッ・・「あぐぐっ・・・うぐうっ・・」美穂の攻めに藻掻きながら苦しむ恵。
「ほらほらっ、ギブすれば楽になるよ!」その恵の身体を揺さぶり付ける美穂。
足をバタバタして苦しむ恵。しかしギブアップしたらレイプが待っていると言う恐怖から、必死に我慢していた。
「しぶといわねっ・・・おらっ、だったら可愛がってあげるわ!」我慢する恵に、美穂は突然に技を解くと、片手で髪を掴むと、片手で恵の乳房を水着越しに揉んでいく美穂。
グニュ・・・「ああっ、何するのよっ・・・やめてよぉぉ・・」美穂のバスト攻めに叫んでいく恵。
「あらあらっ、流石は男を狂わすだけはあるわねぇ・・・いい感触よっ・・ふふっ・・」更に水着と肌の間に手を這わせていく美穂。
「やめてよぉ、ちょっと・・何するのよアンタっ!」今度は水着の中に手を入れられて、直接乳首まで遊ばれていく恵が、美穂に大きな声で叫んでいった。
「嫌がっても感じてるんじゃないの?・・・ほらほらっ、固くなってきてるわっ・・」次第に恵を追い込む美穂。
「何がプロレス技なのよ、この変態っ!」恵も必死に言い返すが、美穂にも考えがあったようだった。
「そうよねっ、こういう展開が女子プロレスであったらうけるわねっ!・・・美少女レスラーの水着剥ぎってねっ!」そう言うと、恵の水着の肩紐から脱がせると、恵の豊満なバストを露わにしていった。
「何よぉぉぉ・・・」叫ぶ恵。しかし美穂によって上半身、それもお腹くらいまで水着を脱がされてしまった。
そして美穂が恵を立たせると、股間への攻撃にお返しとばかりに、今度は恵のバストをロープに押しつけていった。
グニュ・・「ああんっ・・何するのよ!」藻掻いていく恵。しかし美穂が押さえつけると、一気に恵の押しつけられたバストをロープに擦り付けていった。
ギュギュ・・ギュ・・・「ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」恵の大きな悲鳴がリングに響くと、その白いバストへはロープに擦られた痕が痛々しく付いていた。
「はははっ、いい泣きっぷりねっ、もっと痛い思いさせてあげるわ!」更にロープに擦り付けていく美穂。
更には顔面まで擦り付けて、目つぶし攻撃まで出していく美穂。
そしてフラフラする恵に、一気に背後から回ってバックドロップを狙っていった。
「これで楽にしてあげるっ!・・・後はシッカリと犯されてちょうだいねっ!」そう言ってバックドロップで投げていく美穂。
しかし、恵も伊達に地下リングの経験があった訳ではなかった。
ガシッ・・「あ、甘いのよ!」そう、近くのトップロープに足を絡めて、美穂のバランスを崩させると上から押しつぶしていった。
グシャ・・「ぐはっ・・ああんっ・・」勝ったと思いこんでいた美穂が潰されると、恵に馬乗り状態にされて焦りだしていた。
「詰めが甘いって言うのよ、やっぱり経験の差じゃないの!」そう言うと、恵は美穂に対して横四方の体制になっていった。
「け、経験ってセックスの数の事?・・・それだったらアンタの方が上よね?」まだ口答えする美穂。しかし恵は聞き流しながら、まずは美穂の身体にダメージを与えようとしていた。
「ナンですって!・・・わかったわ、身体に教え込んであげる!」そう言うと、横から美穂の肩と腰を掴むと、白い水着に包まれた美穂の脇腹にヒザ蹴りを何発も遠慮無く入れていった。
グシュ・・グシャ・・「ぐはあっ・・グボウッ・・ぐへっ・・」恵のヒザ蹴りに、まるで地獄の苦しみを感じていく美穂。次第に口から涎を垂れ流していた。
「苦しいんでしょ、ギブすれば許してあげる!」更に蹴りこむ恵。
そして、蹴られる美穂は苦痛の表情で藻掻くが、次第に口から涎だけでなく、胃液まで吐きだしていた。
たしかに、バストは大きくとも脇腹には肉のついてない美穂は、この恵のヒザ蹴りは効いているはずである。
そして動きの鈍くなってきた美穂に、一気に恵がチョークスリーパーを仕掛けていった。
グイッ・・・「ああんっ・・・」これには焦って両手をバタバタとして藻掻く美穂。
「ふふふっ、早く寝なさいよ・・・落としてあげるわ!」美穂の耳元で囁く恵。その言葉に更に冷静さを失って藻掻くが、藻掻けば藻掻くほど恵の腕が喉に食い込んでいった。
更に、美穂を焦らすかのように観客から野次が飛んでいった。
「犯せ、犯せ、犯せ!」「ほらっ、館野っ!もう飽きられて犯られちまえっ!」「沖菜っ!早く試合を決めてやれ!」そういう野次に、美穂の焦りは限界になったが、次の瞬間に
遂に、美穂の意識が無くなってしまった・・・。そう、失神したのだった。
ガクッ・・「・・・・・」無言で締め上げられていく美穂。動かしていた腕もダラリとしていた。
「カンカンカンカン!」ここでゴングが鳴らされると、恵は笑顔で立ち上がると、上半身裸と言う事も忘れてガッツポーズを決めていった。
一方、失神負けした美穂に近づく覆面をした5人の男たち。
「それでは、可哀相ではありますが、館野美穂選手はこの覆面男達の餌食になってもらいます!」そのリングアナのコールと共に、美穂は両手両足を押さえつけられていった。
そして気付け薬で意識を戻される美穂。
「うっ・・ううっ・・・な、何よ・・何よぉぉぉ・・・イヤあぁぁぁぁぁぁぁ・・・」そう、凄い力で押さえつけられた美穂は、狂ったように叫んでいくが、抵抗する事は出来なかった。そして男の1人が呟いた。
「おい、本当にいいのか?」まるで五人のうちの誰かに確認するような1人の男。
「ああっ、犯そうぜっ。思いっきりヒーヒー言わせよう・・・」その言葉に、抵抗しようとする美穂も何処か聞き覚えのある声に気づいた。
「何よっ・・誰っ、誰なのアンタっ!イヤアァァァァ・・・・・・」その暴れる美穂に、男達は強烈なパンチを数発お腹に打ち込むと、動きの鈍る美穂の白い水着を剥ぎ取っていった。
「いやああぁぁ・・助けてぇぇぇぇ・・・やめろぉぉぉぉぉ・・・」必死に抵抗しようとするが、無惨にも全裸にされて両足をまるでMの字にされて秘部まで露わにされていく美穂。
その美穂のバストを腕を掴んでいる男が揉んでいく。その片方ずつ乳房を二人に揉まれ、涙を流す美穂。
グニュ・・・「イヤあぁぁぁぁぁぁ・・・」その美穂の股間へ、遂に男の1人が自らの凶器を入れていったのだった。
嫌がる美穂。しかし男は無言のまま腰を動かしていった・・・。
「す、凄い・・・」思わず、その光景を隣で見ている恵はあまりの残酷なルールを思い知らされ、黙り込んでいた。
次第に犯され続ける美穂の耳に、男達の声が入ってきた。
「おらおらっ、イヤとか言って濡れてきてやがるぜっ・・・淫乱なんじゃないのか?」「おおっ、結構いいもの持ってるじゃん!」「たまんないよなぁ・・・早く代われよ!」そうして犯され続ける美穂だが、4人が済んでから5人目の番になると、その男は美穂を犯そうとせず、グッタリした美穂を見ていた。
その男の視線に気が付かず、もう顔面にも粘り気のある液体をかけられてグッタリしている美穂。
リングの上は、もうアイドルの館野美穂ではなく、まるでアダルトビデオの撮影現場と言う感じだった。
意識はあるが、もう抵抗する気力もなくなった美穂。その全裸の美穂を、男達が抱え上げると、何と観客席からよく見えるようにと、ロープに観客席側に向けて磔にされていく美穂。
「い、稲垣・・・く・・ん・・・」ポツリと一言呟く美穂。
「稲垣だってよ、お笑いだよ・・・ナンにも分かってないよ、コイツ!」男のうちの1人が美穂に言い放つ。
「えっ・・・」その言葉に驚く美穂。しかしまたも背後から押さえつけられると、またも凶器を突かれていった。
「ああっ・・・あんっ・・・や、やめて・・・あんっ・・・」次第に感じているような美穂。その美穂の表情に観客席からも笑いがおきていた。
それからしばらくの間、美穂は地獄の時間を過ごすが、あまりの激しさに気を失ってしまった・・・・。
「うっ・・ううんっ・・・ココは?」次に美穂が意識を取り戻したのは、ベッドの上だった。
そう、試合が終わって失神させられた美穂は、医務室に運ばれたのだった。
そして美穂は、股間の痛みを感じながらも稲垣の事を想い涙を流すのだった。

第4試合

「良かったら、是非ともリング復帰を・・・」そう、参謀格の男が猛烈に地下リングに誘いかけているのは、あの伝説的な女子プロレスラー、ミミ矧原だった。
「復帰と言っても、もうリングなんて何年も上がってないし、年も年だし・・・」その誘いに俯きながら応えるミミ。
「まぁ、ファイトマネーはコレくらいとして、対戦相手も有利にするために、年齢差のない相手、それも芸能人だし・・・ミミさんなら・・」その後も必死に地下リングへの参加を頼み込む参謀格の男。
それから数時間が過ぎたある時・・・。ミミの口から遂に決断の言葉が出ていった。
「いいわ、そこまで言うなら。・・・ただ、昔のようには行かないけど、トレーニングをさせてもらうから、少し時間を頂戴ね。」そう言うと、ミミは笑みを浮かべて応えていった。
遂に裏で極秘にリング復帰が決まったミミ矧原。そして今度はその対戦相手となるタレントの選定に入っていった。
そして考えられたのが、あのワインが好きでも有名である、河島直美だった。
「私がプロレス?・・・いきなり仕事の話って言うから何だと思ったら・・・」地下リングの誘いを驚きの表情で聞く直美。
「そう、その地下リングに上がれば、貴方だったらファイトマネーも多くでるでしょう。あと、契約金としてコレくらいは・・・」黒服の男に提示された金額に驚き直美。
たしかに、以前はヌード写真集で話題に上がったが、最近では全然表の世界には出ていなかった事もあり、水泳などで身体は鍛えていたので満更でもないようだった。
「いいわ、ただし格闘技の経験はないから、練習はさせてもらうからねっ・・・」そうして、ミミの地下リングデビュー戦の相手も決まっていったのだった。
そして、遂にミミが観客の前に現れていった。
「第4試合を行います。・・・選手っ、入場〜!」そのリングアナのコールに第27回大会を見つめる観客は、メインの局山えりと乙羽の試合を楽しみにしているので、どんな試合があるかと見つめた。
そこへ登場したのは、ガウンを羽織った河島直美だった。
「おおっ、あの河島直美だぜっ!」「大丈夫かっ?・・・プロレスなんて出来るのか、本当に!」直美の登場で騒然となる会場内。しかしそんな観客を横目に、直美は自信ありげにリングに上がっていった。
そしてもう1人の登場を待つ観客の目に、遂に現れていったのは、ガウンのフードを目深に被ったミミだった。ただ、そのミミの姿を見てミミと分かるものはまだ居なかった。
そしてリングに入るミミ。そこでミミがフードを取ると、先程の凌ぐ歓声が上がっていった。
「うおぉぉぉぉぉ・・・、もしかしてあのミミ矧原?」「す、凄いカードだぜっ!」そう、遂に伝説の女子プロレスラーミミ矧原のリング復帰の瞬間だった。
そしてお互いがガウンを脱ぐと、ミミはお決まりの胸元の開いたワンピース水着に、白いリングシューズだった。そして何より驚きだったのは、年齢の割に肌の艶もよく、全盛期に比べればあれだが、30代後半より若く見えていた。
対して、黒い水着に黒いリングシューズの直美。元女子プロレスラーを前にしても以外と落ち着いている様子だった。
「久しぶりのリングねっ・・・ふふふっ・・」ミミが懐かしむようにロープの張り具合などを見ていた。
「ミミさんお久しぶり。またリング上で泣かされて観客から声援を貰いに来たの?」いきなり挑発的な言葉をぶつけていく直美。
「そうかもねっ・・・でも、貴方もプロレスを舐めてるんじゃないの?」ミミも直美の言葉に返していった。
「プロレスって言っても、所詮は地下プロレスはお色気路線って言うんでしょ?・・・私だって練習してきたから、特に格闘技でねっ・・・」そう応えると、笑みを浮かべてコーナーでゴングを待つ直美。
「いいわっ・・・ゴングが鳴ればハッキリするから・・」そしてミミもゴングを待った。
「本日の第4試合、時間無制限一本勝負を行います!・・・青コーナー、河島〜直美〜っ!・・・赤コーナー、ミミ〜、矧原〜っ!」そのリングアナのコールに続いて、ゴングが打ち鳴らされていった。
「カァーン!」リング上に響き渡る試合開始のゴングの音。ミミにとっては懐かしいものであり、直美にとっては初めてのリングで聞く音に、内心は緊張が走っていった。
そしてコーナーから勢い良く飛び出すと、リング中央で睨み合っていく両者。
「元プロレスラーか知らないけど、負けないわ!」早くもやる気で構える直美。
「貴方も流石ねっ・・芸能人のクセにリングに上がるなんて・・・痛い目に遭わせてあげる!」ミミはいきなり、直美に言葉を返すと張り手を挨拶代わりに直美の頬に入れていった。
バッシーン!・・・「うっ・・」初めて受けるリングでの張り手。その痛みに直美も負けずに張り返していった。
バッシーン!・・・「何するのよぉぉぉ・・・」直美が叫びながらミミに張り手を入れると、いきなりエルボーもミミの顔面に入れていった。
バキッ・・・「ぐはっ・・」いきなりの直美のエルボーに苦痛の表情を浮かべるミミ。
「そらそらっ、大した事ないんじゃないのぉぉ・・・」更にミミをロープに振っていく直美。そしてロープに振られて返ってきたミミの顔面にジャンピングニーパッドを叩き込んでいった。
バキッ・・「ああんっ・・・あんっ・・」悲痛な声をあげて倒れ込むミミ。
その倒れ込むミミの髪を掴むと、直美が起こしていった。
「いくわよおぉぉぉ・・・やっぱりやられ役が似合うわねぇ!」そう言うと、下を向かせたミミの首筋にエルボーを落としていく直美。
ミミは首筋に痛みを感じながらヒザをついていった。
観客達も、あのミミ矧原のやられるシーンに、昔の白い水着で痛めつけられていくシーンを思い出しているようだった。
「私だってナンにもしないでリングに上がっている訳じゃないのよ・・・」直美が一言呟くと、そのミミにフロントスリーパーで首を締め付けていった。
グイッ・・「うぐっ・・ううっ・・・」その直美の攻めに苦痛の声をあげるミミ。
しかしミミも、その直美のお腹へパンチを入れていった。
バシッ・・「はぐっ・・」初めて受けるお腹へのパンチ。流石に直美が力を緩めると、ミミは一気に脱出していった。
一応は水泳等で身体を鍛えていた直美だったが、練習では受けていたパンチでも油断していたようだった。
そして今度は、ミミが近づくと直美にボディスラムで担ぎ上げると、一気にマットに叩き付けていった。
バッシーン!・・・「んああぁぁぁぁ・・・・・ううっ・・」背中を固いマットに叩き付けられ、一瞬息を詰まらせて苦しむ直美。
「どう、苦しいでしょ・・・これでもお色気ショーかしら?」今度は余裕の表情のミミ。
その直美をミミが髪を掴んで起こしていくと、今度はヘッドロックで締め上げていった。
グイッ・・「あうっ・・・ううんっ・・」頭を締められてその痛みに苦しむ直美。
「ほらほらっ、これでも河島直美の痛がるシーンは面白いんじゃないのぉぉぉ・・!」流石は元プロレスラーだけあって、観客にアピールするように叫ぶと、そのまま首投げのようにマットにまたも直美を投げ飛ばしていくミミ。
バッシーン!・・・「いやああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」流石にマットに叩き付けられて、大きな悲鳴をあげて藻掻き苦しむ直美。
そのままミミが放すと、苦しみながら直美がリング下に逃げていった。
「いいぞぉぉぉ・・・ミミっ!」「もっと虐めてやれよ!」リング上でポーズを取るミミ。そして歓声をあげていく観客達。
しかし、直美も負けていなかった。
(負けてられないわ・・・流石にプロだっただけあるわ・・・さっきのは本当に効いたけど、力では負けてないし・・・)
首を振って意識をハッキリさせると、直美はリング下から何かを持つと、それをリングシューズに隠していった。
しかしミミの姿に歓声をあげる観客達は誰も気がついてはいなかった。
そして直美がリングに戻ろうとすると、ミミがロープ越しに直美の髪を掴んでいった。
グイッ・・・「ああんっ・・・」またも苦痛の声をあげる直美。
しかし、次の瞬間にミミのお腹へパンチを入れていった。
バシッ・・「ぐふっ・・」意外な反撃に苦しむミミ。直美はそのまま一気にミミをコーナーに連れて行くと、そのままコーナーポストにミミの顔面を叩き付けていった。
バッシィィィ・・・「あううっ・・・うぐっ・・」その衝撃にフラフラするミミ。
「いい気味よっ・・・でも本番はこれからよ!」更にミミをリング下に落としていく直美。その黒い水着の直美がミミをリング下に落とす場面は、まるで極悪レスラーがミミを痛めつけているようだった。
(反則でも何でも、私が勝つわ・・・)
内心、直美はミミをリング下に降ろすと、遂に反則攻撃も出そうと決めていた。
フラフラしていくミミ。そのミミを鉄柵に振って激突させていく直美。更に鉄柵にもたれて倒れ込むミミの顔面に、容赦なくストンピングを叩き込む直美。
バシッ・・バシッ・・バシッ・・「ああんっ・・あうっ・・んんっ・・はぐっ・・」いくら素人と言っても、顔面への蹴りに痛がるミミ。
「いいぞぉぉ・・・河島っ、もっとミミを痛めつけてやれぇぇ・・!」ここで以外にも、直美に対して声援が上がっていった。
やはりミミの痛められて苦しむシーンは観客には受けているようだった。
(ふふふっ、以外と観客達も単純なのねっ・・だったら何でもするわ・・・勝つために)
グッタリしたミミを直美が起こすと、今度はミミを鉄柱に叩き付けていった。
バシィィィ・・「うわあぁぁぁん・・・あんっ・・」鉄柱に叩き付けられた衝撃で、フラフラして倒れ込むミミ。
そのミミを横目に直美はリングサイドから何かを握っていった。
そう、観客席のテーブルにあったワインの瓶だった。
「以外といいワインを飲んでるのね・・・ちょっと残ってるけどもらうわ!」観客にそう言うと、直美は流石にソムリエだけあってワインの瓶を握ると、ミミの脳天に叩き付けていった。
バキッ・・「ああんっ・・・」この攻撃にミミは痛がりながら座り込んでいった。
更に直美が調子に乗ってグッタリするミミにワインを掛けていくと、まるで薄い血がミミを覆うような感じになっていた。
「いいわ・・・もっと可愛がってあげる・・・ふふふっ・・・」直美が笑みを浮かべながらミミをリングに入れていくと、今度はミミの背中に座り込んでいった。
「覚悟しなさいよ・・・」その直美の言葉と共に、ミミの顎に直美の両手が掛けられると、一気にミミの上半身を反らしていった。
そう、キャメルクラッチを極めていった。
グイッ・・「ああんっ・・あふっ・・」背中を反らされて、ミミは藻掻き苦しんでいった。更に、その白い水着の胸元からは、その乳房が飛び出そうとしているのも観客を盛り上げる一因になっていた。
「ほらほらっ、背中が折れるかもねっ・・・こうして誰かをリングで虐めるのも悪くないわ・・・クセになりそう・・・」直美が笑みを浮かべるが、攻め続けていた為か、直美は額や背中に大粒の汗を流していた。
時折足をバタつかせて苦しむミミ。
そして攻めている直美も、ギブアップを迫っていたが、その息づかいは荒くなっていた。
「はぁ・・はぁ・・ほらっ、ギブしなさいよ・・・どうなのよ・・・はぁ・・はぁ・・」
流石に芸能歴の長い直美でも、プロレスなんて仕事は無かったし、まして地下プロレスのリングにデビューしたばかりで緊張は流石にしているようで、それが体力を確実に奪っていたようだった。
「ううっ・・・でも・・・河島・・さん・・・疲れてるみたい・・・ねっ・・・」いきなり直美の体力の事に気が付いたのか、ミミが呟く。
「何ですって!」いきなり気になる事を言われ、直美が力を抜いた瞬間、ミミの反撃が始まっていった。
その一瞬を見逃さずに、ミミは一気に力を入れて直美の身体を跳ね返すと、立ち上がっていった。
直美も立ち上がるが、ミミはまだ息が上がっていなかったが、直美は肩でも大きく呼吸する状態だった。
「顔色が悪いわよ・・・河島さん?」「何よ・・まだまだよ・・・」
流石に攻め続けていた直美はスタミナ切れの状態のようで、それは観客からも、ミミも分かっているようだった。
動きの鈍った直美。そしてミミは、それを見透かしたように近づいていった。
「だったら、身体に教えてあげるわっ・・・」近づくミミは、あの全盛期のようなボクシングスタイルを取ると、直美に近づいていった。
直美も構えるが、いきなりミミのボクシング殺法の洗礼が待っていた。
バキッ・・バシッ・・「ぎゃうっ・・ああんっ・・」いきなりのミミのパンチが直美の顔面を容赦なく襲っていく。
バシッ・・ボシュ・・「ふぎっ・・はぐうっ・・あんっ・・」その容赦ない攻めに必死にガードしようとするが、ミミの素早いパンチが確実に直美の顔面を捕らえていくと、次第に直美の頬などが赤く腫れていった。
「どう、これがプロと素人の違いなのよ・・・覚悟しなさい・・・!」ミミは次第に全盛期の頃を思い出したのか、フラフラの直美に容赦なくドロップキックで倒すと、今度は俯せにしていった。
必死に逃げようとする直美。しかしミミはそれを許さずに背中を跨ぐ形になると、一気に片足を持つと一気に自らの首に直美の足を巻き付けるように、ストレッチマフラーを極めていった。
グイッ・・「ぎゃひいぃぃぃぃぃぃぃ・・・足がぁぁぁ・・・」これに激しくマットを叩いて悲鳴をあげる直美。
「どう、苦しいでしょ・・・もっと痛い目にあわせてあげるから安心しなさいよ!」更にキツイ角度まで極めていくと、一気に放していくミミ。
しかし直美は全身に響いていった激痛にグッタリしていると、ミミが無理矢理に髪を掴んで起こしていった。
「あうっ・・ああっ・・・」激痛に意識も朦朧としてきたのか、直美は全身を汗だくにしながら苦痛の表情を浮かべていた。
バシッ・・バシッ・・「ほらほらっ、そろそろ決めてあげるわ!」フラフラする直美の足を襲うミミのローキック。
「きゃあぁぁぁぁぁ・・・ああんっ・・だめぇ・・」そのミミのローキックに堪らず倒れ込む直美。
しかしその直美を続けて捕まえていくミミ。
まずは両足を掴むと、リング中央に連れて行って足を掴んでいった。
「これでも喰らえっ!」いきなりミミが大きな声で叫ぶと、一気に直美の足に強烈な足4の字固めを極めていった。
グイッ・・「ひぎゃああぁぁぁぁぁ・・・・・足がぁぁ・・足がぁぁ・・壊れるぅぅ・・・助けてぇぇぇ・・」あまりの激痛に直美は、まるで狂ったようにマットを激しく叩きながら悲鳴をあげていた。
「ほらっ・・痛いんでしょ・・・ふふふっ!・・・折るわよ!」その叫ぶ直美の表情を楽しむかのようにミミが極めていく。
「ぎゃああぁぁぁぁ・・・ダメェェェェ・・・ギブっ・・ギブアップ!・・・許してぇぇぇ・・・」もうプライドも何も無くしたように、直美は泣き叫んでギブアップと言って許してもらおうと必死だが、そんな言葉で許すミミではなかった。
「何よっ、ここは地下プロレスだからそんなギブアップなんて言葉、意味はないわよ!」そう言い放つと、自らもマットを叩いて腰を浮かせたりして直美を痛めつけていった。
「うぎゃああぁぁぁぁぁぁぁ・・・誰かぁぁぁ・・・助けてぇぇぇぇ・・・お願いぃぃぃぃ・・・」まさに断末魔の叫びの様に悲鳴をあげる直美。
「ふふふっ、最後はこうしてあげる・・・」その悲鳴をあげる直美を放すと、一気に俯せにするとキャメルクラッチを極めていくミミ。
顎を押さえられている直美は悲鳴も上げられずに藻掻くが、ミミは構わず直美の身体を反らし返していった。
グイッ・・・まさに直美にとっては地獄の時間となっていた。悲鳴をあげたくとも上げられず、ただ多くの観客達の視線の中、無惨にもプロレス技をきめられて、そしてただ涙を流すことしか出来ない自分の姿に、少しずつ地下リングに立った事を後悔しているようだった・・・。
ググッ・・しかし、更にミミはキャメルクラッチから、直美の喉に腕を回してスリーパー式のキャメルクラッチを仕掛けていった。
まさに拷問技。自らも現役時代は多くの悪役等に痛めつけられ、そして観客達に黄色い声を浴びせられた記憶からか、ミミはその時のお返しとばかりに直美を痛めつけているようだったが、突然に直美の抵抗する力が抜けていった・・・。
そう、あまりの激痛に失神したのだった。
「カンカンカンカン!」その直美の失神が確認されると、急いでゴングが鳴らされていった。
そしてゴングの音に技を解いて立ち上がるミミ。
「大した事ないわねっ・・・所詮はタレントさんねっ・・」そう言うと、足元で俯せになってグッタリと横たわる直美を蹴りこんで、仰向けにしていった。
ゴロッ・・・無言のまま失神状態で仰向けになる直美。その直美の口からは無惨にも涎が垂れ流れていた。
そしてミミは、その直美の顔面を勝ち誇るように踏み付けると、ガッツポーズを決めてからリングを去っていった。

第5試合

「これで決まるのねっ・・・絶対に勝つわ・・・」そう自らの頬に気合いを入れてリングに向かうのは、以外にも予選を勝ち上がっていった乙羽だった。
しかし、乙羽も今日の決勝戦は相手が局山えりと聞いて、体格からも力も劣る自らを、どうしたら勝てるか考えていた。
一方、局山えりも控え室を出ると、この一戦を勝てば表の世界でもブレイクさせてもらえると思い、気合いを入れてリングに向かっていった。
「いいぞぉぉぉ・・乙羽をブッ倒せっ!」「乙羽ぁぁぁ・・負けるなよぉぉぉ・・」
色々な歓声が飛び交う中、二人はリングに上がっていった。
リングに上がっても決して視線を合わせようとしない二人。
そしてえりも乙羽も、コーナーに向かって何かを祈る感じで俯いていた。
「それでは〜、ただ今から本日のメインイベント!・・・K−1GP決勝戦を行います!」そのリングアナのコールが始まると、乙羽は何かを思いついたようだった。
チラッとえりの方向を見ると、えりも何かを考えているようにコーナーに両手を付けると、下を向いているのが見えていた。
(こうなったら、汚いも何も勝てばいいのねっ・・・そうだっ、奇襲攻撃しかないわ!)
そう、乙羽の頭の中にはえりへの奇襲攻撃を思いついたようだった。
「青コーナー、乙〜羽〜っ!・・・」そのリングアナのコールと共に、白いビキニに身を包んだ乙羽は笑顔で観客達に応えるように手を挙げて自らをアピールしていった。
(ゴングが鳴る前が勝負ねっ・・・)
しかし内心は、考えていた奇襲攻撃のタイミングを考えているようだった。
「赤コーナー、局山〜えり〜っ!」そしてえりのコールがされると、えりもその92pと言う巨乳を揺らしながら観客の声援に手を挙げて応えていった。
そしてえりがコーナーに戻ると、乙羽の方を見つめていた。
(何よ、コーナーの方向を向いてよ・・・マズイよ。プロレスならコーナーの方を向いてからでしょ!)
えりの視線に驚く乙羽。しかしリングアナがルール説明をしていった。
「なお、決勝戦は相手を完全に試合続行不能状態に追い込むまで続けられるデスマッチ方式です!・・・無論、凶器・反則なども許されます!・・・ただ、この過酷なトーナメント勝者には、芸能界での仕事などが保証されます!」そのリングアナのコールに、観客達が沸き上がっていった。
そして、えりも当然の事ながら、写真集は2冊も出していたが、グラビア系だけしか出番が無く、それに比べて乙羽は水着グラビアから始まり、写真集からバラエティ番組、そしてプロレス中継まで出ると言う活躍ぶり。
当然、えりとしては自分も売れたいと思っていた。そうした思いをえりはゴングの直前に祈るように、コーナーポストに額をつけてゴングの瞬間を待っていた。
(やった!・・・考えていた展開になったわ!)
そのえりの行動に笑みを浮かべる乙羽は、その視線をゴングのある方向へ向けていった。
そしてそこには、黒服がゴングを叩こうとしていた。
(今だっ!)
そう、その瞬間を見逃さずに乙羽は自らのコーナーから勢い良く走り出すと、えりに向かっていった。
「カァーン!」そしてゴングが打ち鳴らされていった。
「いくわ・・えっ!?」そう、振り返ったえりが驚きの声をあげると、もう目の前には乙羽がドロップキックの体制で飛び上がっていたのだった。
「喰らえっ!」その乙羽の掛け声と共に、えりのバストへ勢いのある乙羽のドロップキックが炸裂すると、えりは激しくコーナーに背中から叩き付けられていった。
バシィィ・・・「ぐはあっ・・ず、ずるいわよ・・」倒れながら呟くえり。
「汚いなんて言い訳よっ!・・・プロレスなのよ!」そうえりに言い放つと、乙羽は一気にえりを起こして組み付くと、勢いのあるフロントスープレックスで投げ飛ばしていった。
体格では劣る乙羽だったが、その体格差から身長差のあるえりにはこの技が効いているようだった。
バシィィィ・・「ぐはあぁぁぁぁ・・・・あんっ・・」思わず悲鳴をあげるえり。
しかしそこで乙羽の攻めは止まらなかった。更に倒したえりの腕を掴むと、一気に腕拉ぎ逆十字固めを極めていった。
グイッ・・「ぐはあっ!」一気にえりの表情が苦痛に歪む。
「ほらっ、腕が折れるかもよっ!」苦しむえりに乙羽が激しい口調で言い放っていた。
「くうっ・・ああんっ・・・痛いっ!」一方、えりは両足をバタバタして乙羽の攻めに痛がっていた。
そして乙羽が技を解くと、えりは腕を押さえて痛がっていた。
しかし乙羽は素早く立ち上がると、そのえりの無防備な顔面へストンピングを入れていった。
バシッ・・バシッ・・バシッ・・「ああん・・ぐはっ・・痛いっ!・・あふっ・・ぐわっ!・・」顔面を蹴りこまれて痛がるえり。
「ほらっ、痛いって言いなさいよ!・・・今日は負けないわよ!」乙羽も攻め続けないとやられると思って、必死な表情で攻め続けていた。
堪らずロープを掴んで俯せになるえり。しかしストンピングを背中にまで叩き込む乙羽。
サードロープに乗り上げる形になったえりのバストがロープに潰れた形になって歪んでいたが、乙羽も蹴りこむ度に89pのバストを大きく揺らしていた。
そしてグッタリしてリング下に転落していくえり。この意外な展開に観客席からは驚きの声が上がっていた。
「何か今日の乙羽は強いなぁ?」「もしかしたらなぁ?」
やはり観客席からは、えりの圧勝と言う見方が多かったようだが、ゴングが鳴ってからのリング上での出来事に驚いているようだった。
そしてリング下では、えりが腕や顔を気にしていると、乙羽もえりの動きを見つめていた。
そして暫くしてから、えりがフラフラしてリングに上がろうとすると、エプロンサイドに上がったえりに乙羽が近づいていった。
「冗談じゃないわよぉぉぉ・・・」しかしいきなり、えりが大きな声を出すと、ロープ越しに乙羽の髪の毛を鷲掴みにすると、そのままコーナーまで連れて行って、コーナーポストに思いっきり乙羽の顔面を叩き付けていった。
バシィィィ・・「ああんっ・・・」この意外な反撃にフラついていく乙羽。
「調子に乗ってるんじゃないわよぉぉぉ・・!」更にロープを潜ってリングインするえりが、フラつく乙羽のお腹へ喧嘩キックを叩き込んでいった。
ドカッ・・「グボウッ・・ううっ・・」その喧嘩キックが柔らかいお腹を抉ると、乙羽はお腹を押さえて倒れ込んでいった。
「まだよ、これからが本番よっ!」しかしえりが倒れる乙羽を許さず、また起こしていった。
バキッ・・「うぐうっ・・」しかし乙羽が起きあがる時に、苦しそうな表情をしながらもえりのお腹へお返しとばかりにパンチを入れると、続けてヒザ蹴りを入れていった。
「あぐうっ・・・あうっ・・」流石にヒザ蹴りがお腹を抉ると、えりは苦悶の表情で倒れ込んでいった。
「もらった!」そのえりの足を掴んでいく乙羽。そして掴んだ足を脇に抱えるように倒れ込むと、アキレス腱固めを極めていった。
グイッ・・「ああっ・・いやぁぁぁぁぁ・・・負けるかぁぁぁぁ・・・!」しかし足への痛さを必死に耐えて、えりも長い脚から踵蹴りを乙羽に出すと、力を緩めた乙羽から一気に距離を置いていった。
乙羽も蹴られた場所を痛がって立ち上がるが、えりの方がダメージがある様だった。
しかしえりも乙羽には負けないと自信を持っているのか、一気に走り込むと大振りのラリアットを叩き込むと、逆に冷静に見ていた乙羽が避けてからタックルのように組み付いて、そのまま倒していった。
えりを倒して上になる乙羽。更に馬乗りを狙うが、逆にえりも下から乙羽のお腹を両足で挟み込むと、上手くガードポジションを取っていった。
「どうよ、攻めてみなさいよ!」下から挑発するように言い放つえり。しかし内心は乙羽の強さに焦っているようだった。
「じゃあ、遠慮なく!」そのえりの言葉に、乙羽はえりの身体を狙うのではなく、ヒザにハンマーパンチを落としていった。
いきなりの意外な攻めに、えりは力を緩めてしまうと、乙羽は立ち上がってえりの太股の裏側にストンピングを落としていった。
バシッ・・バシッ・・「ぎゃあ!・・・何よ、このっ!」蹴られながらも必死に睨み返すえり。
「それならこれはどう?」更に乙羽は、片足だけ持っていた状態から両足を抱えると、そのまま裏返して逆エビ固めを極めていった。
グイッ・・「ぎゃああぁぁぁぁぁ・・・いやあぁぁぁぁ・・・」いきなりの大技に、えりがマットを叩いて苦しんでいた。
「ほらっ、ギブするならいいわよ!」そのえりを揺さぶり攻める乙羽。この短時間でも大技などが出る展開に、攻める乙羽の額や、胸元には汗が流れて込んでいた。
しかしそれはえりも同じで、腕を伸ばして苦しむえりの額からも大量の汗が流れていて、更に92pの見事なバストの谷間にも汗が流れ込んでいた。その二人の汗は、スポットライトに照らされてキラキラと輝いていた。
えりを攻める乙羽も、その白いビキニを汗に湿らせながら揺さぶると、えりも白ビキニから乳房を零れる寸前にしながらも逃げようと必死だった。
そしてえりが腕立て伏せの体制で上半身を必死に浮かばしていくと、乙羽は堪らず汗に滑って倒れてしまった。
乙羽の技からは逃げれたが、足腰にダメージがあるのか、えりはなかなか立ち上がれなかった。
グイッ・・「起きなさいよ!」しかし乙羽が起きあがると、そのえりの髪を掴んで起こしてから、ヘッドロックで締め上げていった。
「なっ、何よぉぉぉ・・・」「えっ・・いやあぁぁぁぁぁ・・・」
しかしえりもヘッドロックへの対処として、一気にバックドロップで乙羽を投げ飛ばすと、いきなりの反撃に乙羽は後頭部を痛打して倒れ込んでいた。
「私だって・・・負けないわ・・・」えりは意地になって乙羽を起こすと、今度はロープに振っていった。そしてロープから戻る乙羽のお腹へ渾身の力を入れて正拳突きを出していった。
グニュ・・「ウゲッ・・オエェェェェェ・・・」勢い良く乙羽の胃袋を壊す勢いで決まったえりの正拳突き。これには乙羽は苦痛の表情で激しく胃液をリングに吐きだしていった。
「ふふふっ、所詮は相手じゃなかったって事かもねっ・・」その乙羽の胃液を吐く様にえりは勝利を確信したのか、乙羽を起こしていった。
瞳に涙を浮かべている乙羽。そして乙羽の背後に回ると、えりが一気にスタンディング式のスリーパーで締め上げていった。
グイッ・・「これで落として楽にしてあげるわ!」その自信ありげに囁くえりに、乙羽も苦し紛れに肘打ちを出すと、えりの脇腹を抉っていった。
バキッ・・「うぐえっ・・・ううっ・・」これには力を緩めてしまうえり。その瞬間を乙羽は逃さずに逃げると、口の周りに付いた胃液を拭うと、構えていった。
その乙羽の構えに、えりも構えていくが、ボクシングスタイルの様に乙羽に迫っていった。
そしてリング中央で向かい合う二人。
バキッ・・いきなり手を出したのは、以外にも乙羽で、まさかと思っていたのか、えりの頬を確実にパンチが当たっていった。
「舐めるなぁ!」感情剥き出しになったように、えりが叫ぶと、今度はお返しとばかりに乙羽を殴りつけていく。
バキッ・・グニュ・・バシッ・・「ああんっ・・・あぐっ・・・ふぐっ・・」えりの拳が容赦なく顔面・バスト・お腹へと決まっていくと、次第に乙羽の表情が苦しくなっていった。
しかし乙羽も決勝というだけあって、必死にタックルに行くが、今度はえりも上手く抱え込んでいった。
「そう簡単にタックルは決めさせないわ!」完全に組み合う二人。体格からえりが有利のように見えるが、以外と乙羽も腰がシッカリしているようだった。
次第にお互いが倒そうと、力む声だけを上げながら組み合う。そして二人の手は、相手を投げようと相撲のように何かを掴もうと、その手は相手のビキニショーツに伸びていった。
そしてお互いが相手のビキニショーツを握りしめると、女相撲のように投げようとしていく。
しかしお互いが意地の張り合いになっているようで、二人の背中からは大量の汗が溢れ出していた。
しかし、身長がえりより低い乙羽が気合いと共にえりを投げていった。
「うりゃああぁぁぁぁぁ・・・」その乙羽の気合いが入るが、何処か可愛い掛け声と共に、えりの身体は上手投げのように投げられていった。
乙羽に投げられて転がるえり。そして乙羽はえりに掴まれて超ハイレグ状態になったビキニショーツも直さずにえりに飛びかかっていった。
しかしえりも藻掻いて掴まれないようにすると、乙羽はロープに走って助走をつけてのドロップキックを仕掛けていった。
ドカッ・・「ぐはっ!」そのドロップキックが立ち上がるえりのバストに決まると、えりは堪らずリング下に転がり落ちていった。
そのえりを追うようにして乙羽がエプロンサイドに立つと、倒れているえりのお腹目掛けてフットスタンプを仕掛けていった。
グシュ・・「ぐべえっ・・ウエッ・・」いくら鍛えている腹筋とは言え、リング上から落ちてくる乙羽の揃えられた両足に、えりは口から胃の中の物を吐き出すような苦しみに襲われていった。
「そろそろ決めさせてもらうわねっ・・・」その苦しむえりの髪の毛を鷲掴みにすると、乙羽がリングに戻していった。
「ううっ・・・ま、マズイ・・・でも負けない・・・」完全にフットスタンプのダメージで身体に力が入らないえりは、負けるのではと完全に焦りだしていた。
そして乙羽によってリングに戻されていくえり。
そしてリングに戻ると、乙羽がえりを起こしていった。無理矢理に起こされるえりの顔には苦悶の表情が浮かんでいた。しかし攻める乙羽も息が荒くなっていて、相当苦しそうだった。
「これで決めてあげる!」そして内心はスタミナ切れが近い乙羽も、これでとばかりにえりにフロントスリーパーで締め上げると、一気に締め上げていった。
グググッ・・「これで・・終わりよぉぉぉ・・・んんあぁぁぁぁぁぁ・・・」絶叫して極めていく乙羽。
しかし渾身の力を入れている乙羽だったが、お互いが大量の汗を出している為に、肝心な所は極めっていなくて、えりも痛い事は痛いが、失神まで追い込むには至っていなかった。
それより、逆にえりも息の荒くなった乙羽に、水車落としの要領で持ち上げてから投げていった。
「いやぁぁぁぁぁぁ・・・」そのえりの突然の反撃に、今度はマットに頭部から叩き付けられてグッタリする乙羽。
「はぁ・・はぁ・・なかなかやるじゃないの・・・でも勝つのは・・私よっ・・」そしてえりが反撃とばかりに、倒れた乙羽の横に立つと、俯せ状態の乙羽の背中へ容赦なくストンピングを落としていった。
バシッ・・バシッ・・「うぐっ・・ああんっ・・ふぐっ・・」えりに蹴られる度に、その89pのバストはマットに潰されてひしゃげていった。
更に、えりが乙羽を仰向けにしていくと、ビキニに包まれたバストへ踵でストンピングを仕掛けていった。
グニュ・・グニュ・・「ああんっ・・・痛いぃぃぃ・・ひ、酷いぃぃ・・やめてぇぇぇ・・」その自慢のバストを攻められて、凄まじい激痛に泣き声をあげていく乙羽。
「ふふふっ・・素直に負けを認めればいいのに・・・」更に悲鳴をあげる乙羽に余裕と思ったのか、えりは乙羽の顔面に座り込んでヒップで潰していった。そう、フェイスシィッティング攻撃だった。
「ウググッ・・ううっ・・」その汗ばんだえりのビキニの股間の部分で顔を覆われて、何とも言えぬ臭いの中、乙羽はジタバタして藻掻いていった。
「以外と頑張ったようだけど、相手が悪かったわねっ・・乙羽さん!」ここでえりの表情に笑みが浮かんでいった。
そして動きの鈍くなった乙羽。えりはトドメを刺そうと、立ち上がると乙羽の髪の毛を掴んで股に挟んでいった。
「これで終わりねっ・・・」そう、えりはグッタリする乙羽にパワーボムを仕掛けていった。
高々と上げられる乙羽の身体。そして一気に乙羽はマットに叩き付けられると、あまりの衝撃に大きな乳房は遠心力でビキニから飛び出してしまった。
バシィィィ・・・「ぎゃうぅぅぅぅぅぅぅ・・・」リングに響く乙羽の悲痛な悲鳴。
その白い乙羽のバストを見たえりが何かを思いついていった。そう、続けて放さずに乙羽を持ち上げると、連続して餅つきパワーボムとも言うべき、連続のパワーボムで攻めていった。
その度に大きく揺れていく乙羽のバスト。
そしてえりが放すと、乙羽は失神こそしていないが、意識を朦朧として俯せの状態でロープに手を伸ばしていた。
「うっ・・ううっ・・・ま、負け・・ない・・・」相当苦しそうだが、乙羽はまだ試合を続行する意志は固いようだった。
「以外といい根性してるじゃないの・・・これならどう?」しぶとい乙羽に、えりは背中にドカッと座り込むと、一気に顎に手を掛けてキャメルクラッチで揺さぶっていった。
グイッ・・グイッ・・「ううんっ・・あふっ・・あんっ・・んんんっ・・」その大きなバスとを揺らされながら耐える乙羽。
「しぶといわね・・・これでもどう?」更にえりが、脱げかかっている乙羽のビキニブラジャーを剥ぎ取ると、完全にトップレス状態にした乙羽の羞恥心まで攻め始めていった。
「いいぞぉぉ・・乙羽ちゃんのオッパイ最高っ!」「下も脱がしちゃえぇぇぇ!」明らかに乙羽のストリップを期待する観客達の卑猥な歓声。
その言葉に、乙羽は涙を流していくが、勝ち残ろうと必死に耐えていた。
「そんなに耐えると、恨みは無いけど下も脱がしちゃおうか?」えりは涙を流す乙羽の耳元で囁くと、キャメルクラッチを解いてから、グッタリする乙羽を逆さまにしてパイルドライバーの体制に持っていった。
「い・・イヤッ・・やめて・・・そんな酷いこと・・」逆さ吊りにされて怯える乙羽。
「ふふふっ、どうしようかなぁ?・・・この体制でショーツまで脱げたら、恥ずかしいわよねっ・・乙羽さん?」怯える乙羽を追い込もうとするえり。
そしてえりは片腕に力を入れると、残る片手を乙羽のビキニショーツに伸ばしていった。
「ふふふっ、しぶといからお仕置きしてあげるわねっ・・・」えりも勝つ為には手段を選ばないと、少しずつ乙羽のビキニショーツを脱がせていった。
その感触に、芸能雑誌などでもエロトークも無理と言われ、一説には処女とまで言われている乙羽は狂ったように暴れ出した。
「いやあぁぁぁぁぁぁ・・・ヘアヌードなんてぇぇ・・・ダメェェェ・・・」その信じられないくらい暴れ出す乙羽に、観客達も驚いたが、えりが一番驚いていた。
「な、何よぉぉぉ・・・」必死にバランスを取ろうとするえりだったが、乙羽が暴れながらも両足をえりの頭へ掛けると、まるでフランケンシュタイナーのような体制で一気にえりの頭をマットに叩き付けていった。
バッシーン!・・・「ぐぎゃぁぁぁぁぁ・・」変な悲鳴をあげて倒れ込むえり。
「ひくっ・・ひくっ・・・・・パンティまで脱がそうとするなんて・・・許さない!」泣きながら立ち上がる乙羽。流石に全裸にされそうになって頭に来ているようだった。
今の一撃でえりもダメージが大きいようで、フラフラして立ち上がろうとするが、足元がシッカリしていなかった。
そのえりに、無意識に背後から組み付いていく乙羽。
そう、その腕はえりの喉元を締めていった。
グイッ・・「うぐうっ・・・ううっ・・」その乙羽のスリーパーに、必死に逃げようとするえり。
「これで・・・極めるぅぅぅ・・・・」抵抗するえりに揺さぶるようにスリーパーを仕掛けて、更に胴締め状態にして倒れ込む乙羽。
完全に胴締めスリーパーの体制になったが、えりもまだ逃げようと必死だが、次第に動きの鈍くなるえり。
「ううっ・・もうっ、ギブアップしてぇぇぇ・・・」まるで頼むように叫ぶと、乙羽は渾身の力を込めてえりの喉とお腹を締め上げていった。
その状態が続くと、乙羽の腕に掛けられていたえりの手が、ダラリと落ちていったが、この乙羽の渾身の攻めに観客達も気が付いていなかった。
更に締める乙羽。
ブクブクブクッ・・・そう、遂にえりが失神したようで、口からは無惨にも泡を吹きだしていた。
「カンカンカンカン!」ここでえりが泡を吹きだしているのを見た黒服達が、急いでゴングを打ち鳴らしていった。
しかしゴングにも気づかない乙羽が締め上げると、黒服達がリングに入って乙羽を押さえていった。
「やめろっ・・お前の勝ちだっ・・」その言葉に、信じられないと言う表情を浮かべる乙羽。
「わっ・・私の・・・勝ち・・・・」黒服達に抱え上げられて立たされた乙羽は、一言ポツリと呟くと、そのままリングに倒れ込んでしまった。
「勝者、乙羽っ!」そのコールを薄れていく意識の中で聞いていた乙羽は、あまりの疲労にそのまま眠るように気を失ってしまった。
観客達も騒然とする中、遂に巨乳で誰が最強かを競い合ったK−1GPは、乙羽の優勝と言う形で幕を閉じていった。
そして乙羽が優勝した事を正式に聞いたのは、その後の控え室だった・・・。
「か、勝ったんだ・・・」驚きの表情でバスタオルを身体に巻いて座っている乙羽。
そして、その乙羽には黒服が「優勝おめでとう。これで芸能界での活躍は保証されるだろう。」と一言告げると、控え室から出ていった。
しかし、負けはしたが準優勝となったえりも見事な闘いっぷりだったのは、観客の誰もが認める所だった。しかしえりとしては、何としても優勝して芸能界で陽の光を浴びたかったに違いはなかった・・・。

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