第1試合

「久しぶりに暴れたいわねぇ・・・」
そう、都内某所でまたも地下プロレスのリングで暴れたがっているのは、あの大池栄子であった。
壕プロとの抗争が終わってから登場する事もなく、本人もストレスを感じていた様子であった。
そして栄子から連絡を受けた組織の者は、これはと早速栄子のマッチメークを組んでいった。
だが・・・。
「もしもし・・・あっ、大池ですけど、今度の試合ですけど・・・出来ればグラビア系の娘がいいんですよ・・・はい・・・はい・・・・」
そう、栄子が相手の希望を告げていたのであった。
栄子としては当然、最近ではグラビア界も闘いだからと、潰していこうと思うのも自然かも知れないが、今回栄子の目に止まったのはあの戸向美奈子であった。
そして美奈子の元へも連絡が入ると、気は進まないようであったが特に芸のある訳でもない美奈子は地下リングに出る事を了解していった・・・。
そして当日、2人は別々の控え室で試合の準備を進めていったのであった。
黙って控え室で自らの91pの爆乳を見せつけるかのようなビキニに着替える栄子。
対して、胸元の大きく開いた白いワンピース水着に着替えている美奈子。
そして試合の時間が迫っていった・・・。
『ただ今より、第43回大会を開催いたします!・・・第1試合・・・選手入場〜っ!』
リングアナのコールによって会場内が真っ暗になると、二つのスポットライトが栄子と美奈子の姿を浮かばしていった。
そしてリングに上がる栄子と美奈子。早くもコーナーから美奈子を睨み付けていく栄子。
逆に、コーナーでそんな栄子の視線に始まる前から怯えているような美奈子。
『それでは、第1試合グラビア系対決〜・・・青コーナー、バスト90p〜、戸向〜美奈子〜っ!』
そのコールにリング中央に腕を突き上げてアピールしていく美奈子。一応は栄子を睨んでいた。
『赤コーナー、バスト91p〜、大池〜栄子〜っ!』
そしてその美奈子へ一気に距離を詰めるようにして歩き出す栄子。
早くも始まる前からリング中央で睨み合う栄子と美奈子。
身長差では栄子の方が上であったが、美奈子も負けずに睨んでいた。
その2人の間にレフリーが入ると、一応はルールを告げるが、2人の耳には届いていないようであった。
「今夜は覚悟しろよ・・・豚っ!」
早くも挑発していく栄子。
「豚じゃないです・・・美奈子は・・・」
頬を膨らませて言い返す美奈子。
「生意気なんだよ・・・垂れパイっ!」
「大池先輩も垂れてるんじゃないですか?」
その一言に栄子の表情が変わっていった。
「ブチ殺してやるよ・・・覚悟しなっ・・・」
その言葉にレフリーが2人をコーナーに押し込むと、ここでゴングが鳴らされていった。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出す栄子が、相手コーナーの美奈子へ串刺しラリアットで早くも美奈子をコーナーに叩き付けていった。
背中からコーナーに当たって苦しそうな表情でコーナーに座り込む美奈子。続けて栄子が顔面目掛けてストンピングを叩き込むと、美奈子は必死に顔を守ろうとしていた。
だがレフリーが一応は栄子を離していくと、美奈子も立ち上がっていった。
お互いが構えると、栄子がプレッシャーを与えるようにして美奈子に迫ると、逆に美奈子が気勢をあげて喧嘩キックを栄子のお腹へ叩き込んでいった。
グシュ・・
「ぐっ・・・」
流石に一瞬美奈子の蹴りの前に苦悶の表情になる栄子。
「まだまだよ〜!」
更に美奈子が栄子のバストへ水平チョップを叩き込んでいくと、栄子が仁王立ちのようにして受けていった。
その栄子にチョップを叩き込んでいく美奈子。次第に栄子の白い胸板が内出血をおこしていった。
だが栄子が倒れないと、逆に栄子が叫んでいった。
「効かねぇ〜んだよ・・・豚っ!」
逆に一気に髪を掴んでヘアーホイップで投げ飛ばすと、美奈子をリングに転がしていった。
髪へのダメージで悲鳴をあげる美奈子。だが栄子が続けて顔面へストンピングを叩き込むと、美奈子は転がるようにリング下に逃げていった。
しかし栄子が逃がさないとばかりにリング下に降りていくと、美奈子も栄子にパンチで応戦していった。
しかし、そんなパンチで怯む栄子ではなく、逆に美奈子の髪を掴むと、そのまま近くの鉄柱に美奈子の顔面を叩き付けていった。
ゴッチーン・・・
「いやああああぁぁぁぁ・・・・・」
美奈子の悲鳴が会場に響き渡ると、その場に座り込む美奈子。
「ほらほら・・・誰が座っていいって言ったんだよ・・・おらっ!」
その美奈子の髪を掴んで起こすと、またも鉄柱に叩き付けていく栄子。
バキッ・・・
「ああんっ・・・・ああっ・・・ひ、額が・・・頭が割れそう・・・」
今度は鉄柱を抱きかかえるようにグッタリして倒れ込む美奈子。額からは少し血が流れ出ていた。
『おおっ・・・戸向の額が割れてるぞ・・・流血戦じゃん!』
早くも美奈子の流血が始まると、観客たちもエキサイトしていった。
更に痛めつけようと、栄子がリングに美奈子を戻していくと、美奈子は自らの手を傷口に当てて流血の具合を見ていた。
グシュ・・
「ああんっ・・・痛いっ・・・ああっ・・・」
そう、その美奈子へ容赦なく栄子がバスト目掛けてストンピングを叩き込んでいくと、自慢のバストをひしゃげさせながら悲鳴をあげる美奈子。
「ほらほら、その垂れパイを潰してやろうか?」
更にニードロップをバストへ叩き込むと、美奈子は涙目になって胸を押さえてうずくまった。
その様子に栄子がコーナーポストへあがって観客にアピールしていくと、美奈子はまたリング下に転がって逃げていった。
「逃げてるんじゃないぞ・・・コラッ!」
栄子が逃げた美奈子を怒りながら追いかけると、美奈子も必死にリングサイドからパイプ椅子を持ち出すと、栄子に向かっていった。
「何だよそれは・・・おらっ!」
しかし栄子が迫ると、美奈子が必死にパイプ椅子を叩き付けていった。
ガッシャーン!
「このおぉぉぉぉぉぉ・・・・」
叫びながら美奈子が栄子の脳天にパイプ椅子を叩き付けると、栄子がフラフラしながらも言い返した。
「何だよ、凶器使ってその程度かよ?」
その言葉に驚く美奈子。だが、栄子がパイプ椅子を持ったままの美奈子へ勢いあるラリアットを叩き込むと、場外で大の字になっていく美奈子。。
「ほらっ・・・お仕置きはリングの上でしてやるよ・・・」
その美奈子の髪を掴んで起こしてリングに入れると、今度は倒したまま跨ると、一気に美奈子の柔らかいお腹へヒップドロップを叩き込む栄子。
グシュ・・・
「グペッ・・・オエッ・・・」
栄子のヒップの圧力に、美奈子は胃袋の内容物を口から戻しそうになって耐えていた。
「しぶとい娘ねっ・・・ほらっ!」
口から吐き出さなかった美奈子へ、栄子が今度は飛び上がってフットスタンプをお腹へ叩き込むと、揃えられた栄子の両足の圧力に美奈子は口から反吐を噴き出していった。
「ホゲエェェェェェェ・・・・・」
反吐を吐き出してヒクヒクとする美奈子を見ると、栄子は近くのコーナーポストのカバーを外して金具を剥き出しにしていった。
鈍い光をあげている金具。そして栄子は美奈子の髪を掴むと、コーナーに無理矢理に連れて行って金具に額を叩き付けていった。
バキッ・・・バキッ・・・
「ひいぃぃぃぃぃ・・・・いやああぁぁぁぁ・・・やめてえぇぇぇ・・・・」
美奈子の悲鳴が響くと、次第に美奈子の額の傷口が大きくなって流血も酷くなっていった。
更に栄子は、観客から美奈子の悲鳴をあげる表情がよく見えるようにと、トップロープとセカンドロープの間に美奈子を観客席側に向けて挟んでいくと、背後から額に噛み付いていった。
ガブッ・・・
「ぎゃああああああぁぁぁぁ・・・・・」
栄子の噛み付きの前に美奈子は大きな悲鳴をあげていった。次第に赤く染まっていく美奈子の白い水着。その90pのバストが作り出す胸の谷間にも額から出た血が流れ込んでいった。
更に美奈子の傷口を栄子が掻きむしると、美奈子は悲鳴と共に流血を酷くしていった。
「ふふふっ・・・いい泣きっぷりねっ・・・子豚ちゃん・・・」
更に栄子が美奈子をロープから解放するが、すぐにロープに額を擦り付けていった。
ギュギュ・・・ギュ・・・
「うぎゃああああぁぁぁ・・・顔が焼けるぅぅぅ・・・」
美奈子は栄子の攻めの前に、鋼鉄ワイヤーをゴムで包んでいるロープとの摩擦で、地獄の苦しみを味わっていた。
更に栄子はニヤニヤしながら美奈子の傷口をロープに擦り付けると、美奈子はただ泣き叫ぶだけであった。
栄子が放すと、美奈子は顔面を押さえながら倒れ込むが、更にお腹へストンピングを叩き込む栄子。
グシュ・・グシュ・・
栄子に蹴りこまれて美奈子が悲鳴をあげるが、栄子は更に蹴りこんでから、一気に飛び上がってダブルニードロップを叩き込んでいった。
グシュ・・・
「グペッ・・・オエエェェェェ・・・」
またも豪快に吐き出されていく美奈子の胃液。
流血状態で、更に自らの口から噴き上げた胃液を顔面に受けて、その酸っぱい異臭に意識を戻していく美奈子。
「ふふっ・・・そろそろファンサービスでもしてあげなくちゃね・・・」
栄子がニヤリとすると、美奈子を起こしてロープに腕を絡めて動けなくしていった。
「やっ・・やめて・・・何するの・・・」
美奈子は栄子のしようとしている事を察知したのか叫ぶ。
「ふふふふっ・・・それっ!」
ビリッ・・・
「きゃあぁぁぁぁぁ・・・・いやだぁぁぁぁ・・・・あああっ・・・」
そう、栄子が一気に美奈子の水着を掴むと、肩紐から剥ぎ取ってトップレス状態にしていった。
血塗れになる美奈子のバスト。しかし90pの血塗れのバストへ観客たちの視線が集まると、栄子がロープから美奈子の身体を放すと、バストを狙ってロープに押しつけていった。
グニュ・・・
トップロープに押しつけられてひしゃげて変形していく美奈子の乳房。
「いやっ・・・そこだけは・・・」
嫌がる美奈子だが、もう抵抗する事も出来ないのか、栄子が一気にロープに擦り付けていった。
「いやああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
美奈子の絶叫しての泣き声がリングに響き渡ると、観客たちも栄子の残酷さに驚いていた。
「いい泣きっぷりね・・・いいわよ!」
更に美奈子の乳首がロープに押しつけられると、同じく擦り付けていく栄子。
「やめてぇぇぇぇ・・・オッパイが壊れちゃうぅぅぅ・・・やめてぇぇぇぇ・・・」
まるで狂ったように泣き叫ぶ美奈子。
よく見ると、美奈子の乳首と乳房は、ロープとの摩擦で血が滲み出ているようだった。
すると栄子が美奈子のバスト責めにあきたのか、リング下に落としていった。
そして逃げようとも逃げられない美奈子を鉄柵に寄りかからせて座らせると、両腕を鉄柵に絡めて動けなくすると、近くのパイプ椅子を持ち出していった。
「ふふふっ・・・そろそろ決めてあげるわよ!」
栄子が不気味な笑みを浮かべると、パイプ椅子の角が美奈子の傷口に当たるように叩き付けていった。
バキッ・・・ゴキッ・・・
「ふぎぃ・・・んああぁぁぁ・・・」
美奈子が泣き叫ぶが、栄子の猛攻は止まらなかった。
次第に美奈子の額などからの流れ出る血の量も凄い量となり、観客たちもあまりの残酷さに声を失っていた。
「んんっ・・・んあっ・・・ああんっ・・・」
更に栄子が額の傷口目掛けてストンピングを入れていくと、美奈子は流血のショックからか意識を朦朧とさせていった。
グイッ・・・
「んんっ・・・」
その意識を朦朧とさせている美奈子の髪を掴んでリングに上げていく栄子。
「覚悟しなっ・・・豚っ!」
すると、一気にパイルドライバーの体制に持っていく栄子。
そして逆さ状態の美奈子から血が流れていくと、その血がマットにポタポタと垂れていった。
意識を朦朧とさせていて、美奈子は両手をダラリとマットに落としていた。
『あれって・・・凄く危険な状態なんじゃないの?』
『戸向が殺されるぞ?』
トップレスで90pの血塗れのバストを揺らしながら、逆さ状態の美奈子へ観客たちから驚きの声が出ていた。
しかし、栄子が不気味な笑みを浮かべると、一気に飛び上がってのジャンピングパイルドライバーで美奈子を脳天からマットに叩き付けていった。
グシュ・・・
「ふぎっ・・・」
その瞬間、美奈子が変な悲鳴をあげると、栄子が放した瞬間に四肢を脱力させるようにしてマットに横たわっていった。
そう、栄子の残酷な一撃に失神してしまったのだった。
白目を剥いて血塗れになって倒れる美奈子。
『ゴ・・ゴングっ・・・』
その瞬間、レフリーが本部席にゴングの要請をして、試合は終わりを告げていった。
『カンカンカンカン』
しかし、栄子が失神状態の美奈子へ蹴りを入れていくと、黒服たちがリングに上がって栄子を美奈子から離していった。
「放せよ・・・弱いコイツが悪いんだろ!」
黒服に止められて栄子が叫ぶ。
しかし、その隙に美奈子は黒服たちが担架に乗せて急いで医務室に運ばれていった。
『ただ今の試合、大池栄子のレフリーストップ勝ちとなりました!』
そのコールに、観客たちは沈黙していった。
「何だよ、勝ったんだから拍手くらいしろよ・・・感じ悪い客だよなっ・・・」
沈黙する観客たちに罵声を浴びせ、栄子はリングを去るのであった・・・。
恐るべきヒールに育っていく栄子・・・。


第2試合

「プロレス・・・これも演技の練習の為・・・」
控え室で足元を震わせながら水着姿で呟くのは、あのOプロの新人・上戸綾であった。
事務所の先輩の局山えり、BBガールズ、シェイプアップルガールズ、そして最近では米蔵涼子、菊河怜なども上がっている地下プロレスのリング。
結果はどうあれ、地下リングに上がれば売れる可能性は上がる。
そして綾がリングに上がっていくのも必然的であったかも知れなかった。
162pの身体に、上から82・58・84と言う身体を白い水着に包んで、更に肘や膝には白いサポーターを着けていた。
一方、今夜綾のデビュー戦の相手となるのは、同じく今夜が地下プロレスデビューとなる木之内晶子だった。
CMなどで知名度は上がりつつあるが、更に売り込む為にと地下リングに出ることになったらしいが、体格的にはプロレスラーとも言える良い体型をしている晶子は、綾と同じく白い水着に163p、上から83・62・84の身体を包んで準備していた。
肘と膝には、綾と同じく白いサポーターが着けられていた。
「プロレス・・・これも・・・芸能界で頑張る為だわ・・・」
そして2人の元へ黒服が現れると、試合の時間を告げていった。
緊張した表情でリングに向かう綾と晶子。
そしてリングで相対すると、同じアイドル同士と言う事で少し安心した表情を浮かべる2人。
しかし、晶子の体型に綾は内心は不安な気持ちでもあった。
(私より体重もありそうだし・・・練習してきた技が通じるか・・・)
その綾に対して、晶子も思っていた。
(以外と軽そうね・・・だったら練習した投げ技で虐めちゃおうかな?)
そしてリングアナが姿を現すと、試合のコールを始めていった。
『第2試合、アイドル特別ルールプロレスを行います!』
リングアナのコールに緊張気味の綾。逆にリラックスしたような晶子。
『青コーナー、本日がデビュー戦〜上戸〜綾〜っ!』
そのコールに思いきって手を挙げてアピールする綾。
『赤コーナー、同じく本日がデビュー戦〜、木之内〜晶子〜っ!』
そのコールに、いきなり綾に走り出して喧嘩キックを入れていく晶子。
バシッ・・
「いっ・・痛いぃぃ・・・ゴング・・ゴングまだでしょ!」
綾が叫ぶが、レフリーが入ってゴングの要請をした。
『カァーン!』
そのゴングの音で更に晶子が倒れ込む綾の全身を蹴りこむと、綾は堪らずリング下に逃げていった。
「どうしたのよ、リングの上でプロレスはするものよ!」
早くも両手を挙げて観客にアピールするように叫ぶ晶子。
逆に、蹴られた痛みに耐えながらも、綾がリングに戻ろうとすると、晶子が髪の毛を掴んでいった。
グイッ・・
「ほらほらっ・・・試合は始まったばかりよ!」
そう叫びながら晶子がコーナーへ綾を引きずっていくと、一気にコーナーの金具へ額を叩き付けていった。
バキッ・・
「ぐわああぁぁ・・・ああんっ・・・」
その強烈な一撃に意識を朦朧とさせてリング下に落ちてしまう綾。
すると今度は、晶子もリング下に降りると、綾を起こしていった。
そして、軽々と綾を持ち上げると、背中からリングサイドの床にボディスラムで叩き付けていった。
バシィィィィ・・・
「ああんっ・・・せ、背中がっ・・・背中が・・痛いっ・・・」
カワイイ顔を苦悶に歪ませて綾が藻掻き苦しむが、晶子も自らの人気アップを考えてか更に攻め立てていった。
グシュ・・・
「ぐふうっ・・・・」
更に綾の胸に落とされていく晶子のニードロップ。
その威力に綾は藻掻き苦しんでいくが、またも晶子の手が髪に伸びていった。
グイッ・・・
「どうよ、プロレスの感想は・・・ギブする?」
晶子が耳元で囁くと、綾はフラフラしながらもエルボーを晶子に叩き込んでいった。
しかし、晶子がラリアットを叩き付けると、綾はまたもリング下で倒れ込んでしまった。
その綾をリングに上げていくと、晶子が早くも試合を決めようと言うのか、観客にアピールしていった。
「いくぞぉぉぉ・・・」
その言葉に観客たちも注目すると、リング上に倒れ込む綾を一気に股に挟むと、パイルドライバーの体制になっていった。
グシュ・・・
「ぐふうっ・・・」
そしていきなり、綾が驚く間もなく脳天から叩き付けられると、晶子が放した瞬間に綾の身体がグッタリとマットに倒れ込んでいった。
「レフリー、フォール!」
その綾に晶子が覆い被さると、レフリーにフォールを要求していった。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・』
しかしカウントギリギリで綾が苦悶の表情からも、ブリッジで返していった。
「生意気なんだよ!」
返す綾に言い放つ晶子。
バシッ・・・
「ぐうっ・・」
さらに伸びきった綾のお腹へパンチを入れてブリッジを崩すと、綾の両足を抱え込んでいった。
「今度は耐えられるかしら?」
晶子がニヤリとすると、一気に綾の身体を反転させて逆エビ固めを極めていった。
グイッ・・・
「やあああぁぁぁぁぁ・・・・・痛いぃぃぃ・・・あああん・・んああぁぁぁぁ・・・」
次の瞬間、綾の身体がエビ反りになると、背骨から全身への激痛に綾は泣き叫ぶように悲鳴をあげていった。
「どう、ギブする?」
更に晶子が揺さぶると、綾は泣きそうな表情だがギブアップせず、ロープに必死に手を伸ばしていった。
『上戸・・・ギブ?・・・ギバーップ?』
レフリーが綾に問いかけるが、綾は必死に耐えていた。
「の・・ノゥー・・・ギブなんてしない・・・」
涙目になりながらも耐えている綾。
その以外な綾の根性を見て、観客たちも驚いていた。
『以外とやるじゃん・・・あの上戸って娘!』
『木之内も練習してたみたいだけど、上戸の根性は新人にしてはいいよ!』
観客席から次第に綾への応援のような声が上がりだしていた。
技を極めていく晶子。しかし綾の踏ん張りに額から汗を流していた。
ヌルッ・・・
「あっ・・・」
その晶子が汗で手を滑らせると、綾の技を解いてしまった。
「はぁ・・はぁ・・はぁ・・」
技から解放されても、ロープの直前で俯せのまま荒く呼吸している綾。
相当苦しそうだったが、攻めていた晶子も疲れているのか水着を汗で湿らせていた。
・・・しかしこの試合を鋭い視線で見つめるタレントがいた・・・。
「何が根性だか知らないけど、シッカリ練習もしないでリングに立つなんてさぁ・・・」
そう、呆れ顔でリング上の晶子と綾を見ていたのは、第1試合で戸向美奈子を血の海に沈めたばかりの大池栄子だった。
更に、その隣には左藤江梨子も立っていた。
「栄子、この試合を壊してあげようか?」
その江梨子の問いかけに、栄子はいきなりリングに向かって走り出していった。
『あれっ・・あれって大池と左藤だっ・・・何だよ、試合の途中に・・・』
観客席から声が飛ぶ。
そして・・・。
「おいっ・・・そこの2人さぁ・・・リングに立つなら練習くらいしろよなぁ・・・」
いきなりエプロンサイドに上がると、栄子がマイクアピールをしていった。
「な、何なんですか・・・・」
いきなりの乱入に晶子が驚きの声を出す。
「えっ・・・なに・・・」
綾も同様に、俯せ状態から起きあがると栄子と江梨子の姿に驚いていた。
「今夜は暴れ足りないから、今から暴れるよ・・・いいでしょ?」
本部席にマイクで叫ぶと、黒服たちも黙っていた。
「カァーン・・・始まりだよ!」
いきなりゴングのように叫ぶと、栄子が立ちすくむ晶子にラリアットを叩き込んでいった。
バシィィィィ・・・
「ぐふうぅぅぅぅ・・・・・ううんっ・・・」
第1試合のビキニ姿に、美奈子の血をつけたままで栄子がラリアットを叩き込むと、晶子は口から涎の飛沫をあげながら大の字になっていった。
更に、江梨子はワンピース水着でいきなり晶子を起こすと、一気にボディスラムの体制からコーナーに逆さ吊りにすると、続けて栄子が反対コーナーから逆さ吊りの晶子の胃袋を押し潰すような勢いで、キチンシンクを叩き込んでいった。
グシュ・・・
「グボベェェェェ・・・・・・」
その内蔵への圧力で、晶子は無惨にも口から激しく反吐を吐き散らしていった。
「ふふふっ・・・腹筋の鍛え方が足りないんじゃないの?」
その晶子の顔面をグイグイと踏み付けていく残忍な栄子。
「うぐぐっ・・・や、やめて・・・ください・・・」
キチンシンクで戦意喪失のような晶子。既に泣いているようであった。
「栄子、次はコイツにもしてやろうよ!」
江梨子がニヤリとすると、今度は俯せの綾を捕まえていった。
立たされる綾は、声は上げなかったが苦悶の表情を浮かべていた。
しかし、綾が江梨子のお腹へパンチを入れていった。
「このやろう!」
いきなりの抵抗に、江梨子が驚くがスグに綾の髪を掴んで顔面へヒザ蹴りを入れていった。
グシャ・・・
「ぐわあぁぁぁ・・・・ああんっ・・・」
その一撃に綾が顔面を押さえて座り込むと、栄子と一緒に蹴りまくっていった。
バシッ・・・バシッ・・・バシッ・・・
「おらおらっ・・生意気なんだよ、抵抗するなんてさぁ・・・」
綾がグッタリと倒れ込んでも、全身を容赦なく蹴りこむ栄子と江梨子。
次第に綾の抵抗が少なくなるが、江梨子がリング下から何かを持ち出していった。
そう、長いチェーンを持ってきたのだった。
そしてリング中央に綾を寝かせると、首にチェーンを巻いて綾を挟んで栄子と江梨子でコーナーへ歩き出してチェーンを引きだした。
「ぐえっ・・・」
首を絞められて藻掻く綾。
次第に綾の首に圧力がかかると、綾はヒザ立ち状態のようになって、両手はチェーンを押さえるが藻掻いていった。
「ほらほらっ・・意識がなくなるよ・・・覚悟しなっ・・・」
栄子の残忍性に火が付いたのか、危険な状態に追い込まれていく綾。
グイッ・・グイッ・・・
「ふぐうっ・・ぐうっ・・・んんっ・・・」
苦悶の表情で必死にチェーン地獄から逃れようと藻掻く綾。
次第に綾の口から舌が顔を出し始めると、さすがに黒服たちがリングに入っていった。
『カンカンカンカン・・・カンカンカンカン・・・』
いきなり乱打されていくゴングの音。
黒服たちがリングに入り込むと、栄子と江梨子はチェーンを放してニヤリとしてリングを去っていった・・・。
そしてそこへは、意識を失い掛けている綾と、コーナーで半失神状態で逆さ吊りにされた晶子の姿があった。
すぐにドクターがリングに上がると、綾と晶子を診ると担架が要請されていった。
無惨にもデビュー戦から担架で運ばれる結果になった綾と晶子。
だが、この綾の様子も知らずに事務所の同じタレントの北河弘美も、地下リングにデビューする予定と言う事で見に来ていたが、遅れて会場に到着して、黒服に聞いて医務室にいくと、水着姿でグッタリとしてベッドに横になる綾の姿を見つけていくのであった。
「あ、綾ちゃん・・・」
綾は寝かされていて返事はなかったが、この事態を弘美が事務所の先輩の局山えりなどに連絡していた・・・。
果たして、今夜の乱入劇が新たな抗争の始まりとなるのか?


第3試合

「第1試合から以外な流血戦だったからなぁ・・・」
そう呟くのは、この地下プロレスを仕切っている謎の男であった。
しかし、謎の男が今夜プロデュースする残酷な試合として予定されていたのは、久しぶりに登場する北王光司と女子選手の試合であった。
「準備はできたか?」
謎の男に指示されると、黒服たちが控え室に戻っていった。そう、今夜の生け贄とも言える女子選手の様子を見に行くために・・・。
「こ、こんな水着・・・イヤです・・・」
そう、黒服たちによって水着になれと迫られているのは、あの藤原瞳であった。
そう、その幼いとも言える身体に、白いビキニを着てリングに上がれと迫られているのであった。
「イヤだと・・・そんな事いうと、いくらガキだからって犯すぞ・・・おらっ!」
黒服の1人が脅すように言うと、ズボンに手をかけていった。
その仕草に怯えるように控え室の個室でビキニに着替えていく瞳。
ガチャ・・・
「きょ、今日の相手は・・・誰なんですか?」
怯えた表情で問いかける瞳。
「ふふふっ・・・今夜は女優として悲鳴の上げ方を練習してもらうからな・・・」
その言葉に驚く瞳だが、次の瞬間には黒服たちが両腕を押さえつけてリングに向かわされていった。
怯えた様子だが、今夜の瞳に選択権などなく、無理矢理とも言えるやり方でリングに上げられようとしていた。
そして瞳が目にしたのは、金網に囲まれた地下リングであった。
「か、金網・・・デスマッチ・・・・」
怯えながら呟く瞳。たしかに地下プロレスが初めてではないが、今までも滝本などに痛めつけられて、酷い目にはあってきていたが、金網デスマッチと知って始まる前から怯えだしていた。
スポットライトの光に鈍い光を放つ金網。そして金網リングの入り口が開けられると、瞳はリングに上がっていった。
ガチャーン・・・
そして黒服によって入り口が閉められると、金網リングにライトが当てられていった。
その瞬間、瞳の立つ反対コーナーに誰かがいるのが解った。そう、あの巨漢レスラーの北王光司であった。
腕組みをして瞳を睨み付けている北王。
「えっ・・そ、そんな・・・イヤッ・・・出して・・・お願いぃぃぃ・・・」
早くも金網を掴んで叫び出す瞳。
しかし北王はニヤニヤするだけで動こうとしなかった。
そんな中、リングアナもレフリーも居ないリングに、アナウンスが響き渡っていった。
『それでは、第3試合〜特別金網ドミネーションデスマッチを行います!』
そのアナウンスに観客たちが残酷なな期待をして歓声をあげていった。
『青コーナー、本日の生け贄〜、藤原〜瞳〜っ!』
そのコールに涙目で足元を震わせる瞳。
『赤コーナー、地獄の仕置き人〜っ、北王〜光司〜っ!』
逆にニヤリとして腕を挙げてアピールする北王。
『なお、この試合は特別ルールで、藤原瞳が30分間逃げ切れれば勝ちとなり、それまでに北王光司か仕留めればチャレンジャーの負けとなり、古代ローマ時代の人間と猛獣の闘いからヒントを得た試合方式です!・・・なお、試合の決着は挑戦者の身体的に危険と判断されるまで続けられます!』
『いいぞ〜、早くやれ〜!』
『瞳ちゃ〜ん、簡単にはやられるなよ〜!』
色々な歓声がリングに響くが、そんな中でゴングは鳴らされていった。
『カァーン!』
ゴングと同時に会場内の掲示板には、瞳の身長などが表示されていた。
『・・・・身長153・・・バスト73・・ウエスト55・・・ヒップ73・・・14歳・・・』
そしてリング上では、瞳が必死に北王との距離を取って逃げ回っていた。
しかし北王は瞳をあまり追おうとはせずに、いきなりコーナーに歩き出した。
『北王〜、何してんだよ!』
そんな北王に罵声が飛ぶが、北王はコーナーのロープを固定する金具を外し出すと、一面のロープ3本を外しだした。
更にもう一方のコーナーに行ってロープを外すと、一面のロープ3本を完全に外して、金網の面を出していった。
すると、北王は少しずつ瞳との距離を詰めていった。
「グフフッ・・・覚悟しろよ・・・お嬢ちゃん!」
近づく北王から必死に逃げようとする瞳。
「いやっ・・近づかないで・・・やめて・・・」
『5分経過・・・5分経過・・・』
そんな中、早くも5分が過ぎた事を知らせるコールが流れていった。
瞳はあと25分間逃げ切れば勝ちとなるが、そんな事を許すほど甘い北王ではなかった。
「おらああぁぁぁぁ・・・」
いきなり瞳にダッシュするように近づくと、腕を鷲掴みにしていった。
グイッ・・
「イタアァァァァァ・・・放して・・・やめてよ・・・いやあぁぁぁぁぁ・・・」
手首を掴まれて痛さと恐怖心に叫び出す瞳。
しかし、北王がいきなりロープに振るようにして瞳を思いっきり金網の出ている面に叩き付けていった。
ガッシャーン・・・
「うぎゃあああああぁぁぁぁ・・・・」
背中から叩き付けられるようにして、悲鳴をあげながらリングに倒れていく瞳。
バシッ・・バシッ・・バシッ・・
「うわっ・・・ひいぃぃぃ・・・ぎゃああぁぁ・・・」
更に起きようとする瞳の背中や水着に包まれたヒップなどへストンピングを叩き込む北王。
グイッ・・・
「うううっ・・・グベェェェェ・・・」
更に髪を掴んでいくと、無防備の瞳の柔らかいお腹へ北王のパンチが入ると、瞳は口から涎を垂らしながら苦しんでいた。
「グフフフッ・・・・いいねぇぇ・・・もっと苦しめてやるからなっ・・」
その苦悶の表情を浮かべる瞳に、北王は思いっきり持ち上げていくと、そのまま俯せ状態のままマットに落としていった。
バシィィィィィ・・・
「うぎゃああぁぁぁぁ・・・・・ああああっ・・・・」
マットに思いっきり叩き付けられて、顔面やらその幼い胸、更にお腹など全身を打ち付けてリング上で藻掻き苦しむ瞳。
グイッ・・・
「あうっ・・・」
そして髪を鷲掴みにされて起こされていく瞳。
その瞳を北王がロープ際に連れて行くと、トップロープとセカンドロープに瞳の両腕を絡めて動けなくしていった。
そして、北王が観客にアピールするように両手を挙げると、いきなりその大きな手の平から瞳の頬に張り手を入れていった。
バシィィィィ・・・・
「ぶへえぇぇ・・・・」
瞳はその衝撃に口から涎の飛沫を飛ばしていた。
バシィィィィ・・・・
「ぐべぇぇぇぇぇぇ・・・」
今度は反対から張り手を叩き込まれると、瞳は口から血飛沫をあげていた。
そう、口の中を切ったようだった。だが、まだ北王は張り手を入れていくと、今度は鼻血まで流して白い身体に赤い斑点のように血を滴り落としていた。
グッタリするように瞳が下を向くと、北王は下からアッパー気味の張り手を入れると、瞳の身体が動くような衝撃で、顔は真上を向くようにして鼻や口から血飛沫をあげていった。
早くも一方的な展開の北王と瞳。当然である・・・2メートルの巨漢と、1メートル53センチの小柄な少女では、試合が成立すること自体おかしいことであった。
そのグッタリする瞳に、観客から更に声が飛ぶ。
『北王〜、瞳ちゃんのビキニを剥ぎ取っちゃえよ!』
『そうそう、脱がしちまえよ〜、美少女のストリップだぁぁ・・・』
その声に押されるようにして北王の手が瞳のビキニブラジャーに伸びていった。
「ううっ・・・や、やめて・・・くだ・・さい・・水着・・・剥ぎは・・・」
口から血を垂らしながらも北王に哀願する瞳。
しかし北王の手は容赦なく瞳のビキニを鷲掴みにすると、思いっきり剥ぎ取っていった。
「いやああぁぁぁぁぁ・・・やめてぇぇぇ・・・」
涙ながらに叫ぶ瞳。その瞬間に瞳の73センチと言う小振りなバストが露わになっていった。
グシュ・・・
「ぐわああぁぁぁ・・・・」
そのバストを見て、北王が相撲で言う鉄砲のように手の平で思いっきり押しつぶすと、その圧力に口をパクパクするように瞳が苦しんでいた。
バシィィィ・・・バシィィィィ・・・
続けて瞳の発育中の乳房へ北王の手が叩き付けられると、次第に白い乳房が赤く内出血を起こしたようになっていった。
『試合時間、15分経過・・15分経過・・・』
そんな中、試合の時間のアナウンスが流れると、北王が反応した。
「ふふふっ・・・もう15分か・・・」
グイッ・・・
15分のコールに北王が瞳をロープから放すと、トップレス状態の瞳の乳房をロープに押しつけていった。
グニュ・・・
小振りながらもひしゃげていく瞳のバスト。そのロープの圧力に瞳の顔が苦悶に歪む。
ギュ・・ギュ・・ギュ・・・・
「うぎゃああああぁぁぁ・・・・・お、オッパイが焼けちゃうぅぅぅぅ・・やめてぇぇぇぇぇ・・・」
そう、北王が瞳の乳房をロープに擦り付けていくと、瞳は絶叫しながら涙を流していった。
瞳の白い乳房に容赦なく襲いかかるワイヤーを覆うゴムの摩擦熱。
次第に白い乳房にロープに擦り付けられた時についた痕が現れだしていった。
あまりの激痛に意識を朦朧とさせていく瞳。
しかし北王は瞳の乳房の先端にある可愛らしいピンク色の乳首に注目した。
グニュ・・・
「うううっ・・・いやっ・・・お願い・・・女の子の大事な・・・所・・・」
乳首がロープに当たるように押しつけられて震え出す瞳。
しかしそんな言葉で許すような北王ではなかった。
ギュ・・ギュギュ・・・
「ひいぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・」
またもリングに響き渡る瞳の悲鳴。
『ひっ・・酷いなぁ・・・瞳ちゃんのオッパイの皮膚が裂けてるよ・・・』
そう、先程の乳房へのロープ攻撃で瞳の乳房の一部の皮膚が裂けるようにして血を滴り流していた。
(こ・・このままじゃ・・・・)
あまりの残酷な攻めに、瞳は何かを考えているようだった。
倒れてから四つん這いで立ち上がろうとする瞳。
グイッ・・
「おらっ・・・・立つんだ・・・ぐわああぁぁぁ・・・」
そう、髪を掴んで起こそうとする北王へ、瞳が決死の反撃とばかりに股間へパンチを叩き込んでいった。これには股間を押さえて倒れ込む北王。
「ううっ・・・こんなのイヤっ・・・」
北王が倒れると、瞳は必死に金網を掴んで逃げたそうとしていた。
ガシャ・・ガシャ・・・
必死に金網を登っていく瞳。しかし・・・・。
ビビビビッ・・・・
「んああぁぁぁぁ・・・・あんっ・・・」
そう、金網を登って逃げないようにと電流が流れる仕掛けになっていたのだった。
その電流の衝撃に瞳がリングに落ちると、そこには北王が立っていた。
「あっ・・・ああっ・・・・」
その北王に怯える瞳。
「このガキッ・・・よくも・・・ブッ殺してやる!」
その次の瞬間、北王の爪先が瞳のお腹を抉っていった。
グシッ・・・
「ブベエェェェェ・・・・」
その瞬間、瞳の口からは胃袋の中にある物が逆流するように、反吐が吐き出されていった。
「おらおらっ・・・生意気な事をした代償が高くつくって事を教育してやるぜっ!」
更に髪を鷲掴みにすると、今度は瞳の額を金網に何度も叩き付けていく北王。
ガッシャーン・・・ガッシャーン・・・
「うぎゃあああぁぁぁ・・・・ああああっ・・・んああぁぁぁぁ・・・・」
叩き付けられる度に響き渡る瞳の悲鳴。次第に、瞳の額が割れたのか流血し始めていった。
『残り時間5分・・・残り時間5分・・・』
以外な展開だったが、北王が瞳を痛めつけている間にも試合時間が流れていたのだった。
瞳の耳にも残り時間のコールが聞こえたのか、フラフラな身体で逃げようとしていた。
「あっ・・あと・・5分・・・で・・・・グベェェェ・・・・」
そう、その瞳の脇腹へ爪先蹴りを入れて仰向けにしていく北王。瞳の口からは胃液のような物が流れ出していた。
更に血塗れ状態で仰向け状態になる瞳のお腹へ、踵を何度も叩き付けていく北王。
グシュ・・グシュ・・・
「グブゥ・・・ボベェェェェ・・・」
リングの上でのたうち回る瞳。口からは血反吐とも言える血の混じり込んだ胃液を吐きだしていた。
「そろそろ決めなくっちゃなっ・・・」
北王が呟くと、もう動けない瞳を抱え上げると、思いっきりアルゼンチンバックブリーカーで瞳の小さな身体を痛めつけていった。
背骨を極められて、あまりの激痛に意識を朦朧とさせる瞳。
「ああああっ・・・んああぁぁぁぁぁ・・・・」
だが北王は揺さぶるようにして瞳の身体へ拷問のようにしていくと、瞳は泣き叫んでいた。
「んああぁぁぁ・・・いやっ・・やめてぇぇぇぇ・・・んああああぁぁぁ・・・」
しかし更に揺さぶり掛けていく北王の前に、瞳はビキニショーツを黄色く変色させていった。
そう、失禁していったのだった・・・。
その瞳の流した黄色い液体が北王にかかると、北王が激怒して瞳をマットに落としていった。
もうグッタリして動けない瞳。しかし北王が怒ったまま瞳の黄色く変色したビキニショーツを剥ぎ取っていくと、股裂き状態にして瞳の幼い秘裂へ爪先を押しつけていった。
「ふふふっ・・・トドメだぜっ・・・おらっ!」
そして、意識も無くなっているかの瞳の両足首を掴むと、逆さ吊り状態で股裂き状態にしていく北王。
無惨にもパックリと股間を広げられて、まだ毛も生え揃わないような大事な部分を観客たちに見られて、意識もなくしていく瞳・・・。
まるでTの字のような格好の瞳。両足が広げられて幼い秘裂までご開帳されている瞳の姿に、観客たちも声を失っていた・・・。
『カンカンカンカン・・・』
その状態に、ゴングが打ち鳴らされて試合終了が告げられていった。
『ただ今の試合、藤原瞳が失神状態になった為に北王光司の勝ちとします!』
無惨にも流血して全裸状態でリングに横たわる瞳。
逆に観客にアピールしていく北王。
『なお、この特別金網ドミネーションデスマッチは、これから定期的に生け贄とも言える挑戦者が出れば行われます!お手元にあるアンケート用紙にドミネーションデスマッチに生け贄としてチャレンジさせたい者の、名前を書き込んでお手数ですがお帰りの際にテーブルに置いてください・・・』
そう、この試合は今後への実験的な試合で、今後も観客からのリクエストやお仕置き的な意味も含めて予定されていく事だろう・・・。
そして、金網リングの入り口が開かれると、瞳は意識を失ったまま全裸状態で黒服たちによって医務室に運ばれていった。


第4試合

その金網のリングがそのままにされていると、次の試合の準備がされていった。
黒服たちによってリング上の藤原瞳が吐き散らした反吐などの処理が進められる間に、控え室では試合の用意をする2人の姿があった。
一方は、地下プロレスで再起を賭けている常連とも言える鈴本あみだった。
「今夜こそ・・・勝たなくっちゃ・・・」
いつも負けたり痛めつけられるキャラが確立してきているのは本人も気が付いているようで、ここらで勝ちたいと内心は思っているのであった。
そしてもう一方、久々の地下リングに上がる事になった現代の歌姫の1人、倉本麻衣だった。
「久しぶりね・・・リングに立つのは・・・緊張するわ・・・」
最近では歌田ヒカルと濱崎あゆみに抜かれる形になっているだけあって、地下リングならと考えているのだろうか?
そして時間になると、お互いが競泳水着のような白い水着を着てリングに向かった。
『それでは、第4試合を行います・・・選手入場っ!』
リングアナのコールに薄暗い会場内にスポットライトが当てられると、そこにはあみと麻衣がリングに進む姿があった。
『えっ・・あの倉本麻衣が地下プロレス?』
『知らないの、結構強いらしいよ・・・何でも歌田と引き分けたらしいし・・・』
あみはいつもだが、久しぶりの登場の麻衣の姿には観客席が騒がしくなっていった。
そして金網リングに入っていくあみと麻衣。
流石に麻衣も練習はしてきただろうが、金網リングには驚いているようだった。
逆に、後がないあみは悲壮の決意と言った所であろうか・・・。
『青コーナー、元アイドル〜鈴本〜あみ〜っ!』
リングアナのコールに耳を痛めながらも、あみは観客席にアピールするようにしていった。
『赤コーナー、現代の歌姫〜、倉本〜麻衣〜!』
逆に緊張した表情でコーナーで一礼する麻衣。
2人の水着姿だが、80センチと言われるあみのバストだが、競泳タイプの水着だと押しつけられているのか、更に寂しく見えていた。
逆に、83センチと言われる麻衣のバストだが、以外と膨らんで見えてサイズ以上にも見えていた。
この試合はレフリーがリングに入ると、2人をリング中央に呼んでルールを説明していった。
そのルール説明を受けながらも、あみは目の前の歌姫こと麻衣に異常な感心と言うか、憎悪を帯びた視線を送っていた。
レフリーが説明を終えると、コーナーに戻る2人。
そこでレフリーがゴングを要請した・・・。
『カァーン!』
そこで遂にゴングが鳴らされると、いきなりコーナーから飛び出したのはあみだった。
「もらったぁぁぁぁ・・・」
いきなりコーナーの麻衣にタックルのように組み付くと、コーナーに押しつけていった。
グシュ・・・
「ううっ・・・」
いきなりコーナーに背中から押しつけられて表情を歪ませる麻衣。
しかし冷静にタックルのように低い姿勢で押し込んでくるあみの背中にハンマーパンチのように殴りつけていくと、あみもヒザ蹴りを麻衣のお腹へ入れていこうとしていた。
しかし姿勢からして難しく、膠着状態になっていった。
『ブレイクっ!』
ここでレフリーがあみと麻衣を放していくと、2人に距離を取らせていった。
今度は構えたまま距離を詰めていくあみと麻衣。
バシッ・・・
いきなりあみのローキックが麻衣の脹ら脛を襲うと、麻衣の表情が苦痛に歪む。
バシッ・・・
更にあみのローキックが決まると、麻衣が嫌がるようにガードしようとすると、あみが踏み込んで麻衣の脇腹にミドルキックを打ち込んでいった。
バシィィィ・・・
「ぐふうっ・・・ううっ・・・」
あみの意外な蹴りに、麻衣の動きが止まるのと同時に脇腹を押さえてロープを掴んでいった。
地下プロレスへの参戦が多いあみが、以外な攻めを見せているが、リングでは逆に麻衣の苦痛に歪む姿があった。
「甘い、休む暇はないのよ!」
更に麻衣の苦痛の姿にあみが距離を詰めると、髪を掴んでヒザ蹴りニーリフトで麻衣をダウンさせていった。
バキィィィィ・・・
「ぐふううぅぅ・・・・ううん・・・ああっ・・・」
あみのニーリフトで、ヒザ蹴りがバストに決まって悲鳴をあげて倒れる麻衣。
「以外と弱いんじゃないの・・・倉本さん?」
自分自身も信じられない試合の流れに、あみが調子にのって言い放つと、その苦しむ麻衣に馬乗りになって動きを封じていった。
グイッ・・・
「きゃ・・・何するのよ、水着剥ぎは反則でしょ!」
そう、麻衣が叫ぶのも無理はない。あみが麻衣の水着の肩紐を掴むと、脱がしにかかったのだった。
必死に抵抗する麻衣。そして脱がそうとするあみ。
「ほらほら、歌姫だか何だか知らないけどオッパイ出してあげるわよ!」
しかし麻衣もブリッジなどで抵抗を見せると、あみが立ち上がっていった。
「しぶといわね・・・」
「何よ、そんな事してるから売れないのよ・・・音符も読めないんでしょ、鈴本さん?」
その一言にあみの表情が変わっていった。
「何よ、パクリのクセに・・・パクッて売れて何がいいのよ!」
あみも言い返すと、麻衣も怒りだした。
「何がパクリよ、たまたま似てただけでしょ・・・。」
その罵声の応酬に観客席から歓声が飛んだ。
『倉本〜、その音符も読めないあみに教育してやれよ!』
『鈴本〜、早く負けちまぇ〜!』
明らかに観客たちは麻衣に対して声援を送っていた。だが、今夜のリングは金網が囲んであるリング。あみは観客たちが敵に回ったならと以外な展開を見せるのであった。
バシィィィ・・・
いきなり麻衣に近寄って張り手を入れるあみ。視線は鋭くなっていた。
バシィィィ・・・
しかし麻衣も張り返すと、あみもエキサイトしてか張り手合戦になっていった。
バシッ・・バシッ・・バシッ・・
お互いが無言のまま、意地と意地の激突とも言える展開だったが、その激しい張り手の応酬にお互い口の中を切ったのか、口から血を垂らし始めていた。
「よくもやってくれたわね!」
いきなり麻衣が口の中に広がる鉄の味に激怒したのか、エルボースマッシュをあみの顔面に叩き込むと、あみがロープに飛んでいった。
バキッ・・
「ぐふっ・・・まだまだぁぁ・・・」
そのあみが、ロープの反動を利用すると麻衣に向かって喧嘩キックを叩き込んでいった。
バシッ・・
「ぐはっ・・・何よ、こんな技っ!」
お腹へ喧嘩キックを受けながら、麻衣も意地になって倒れずにラリアットを首筋に返していった。
バシィィィ・・・
「ぶふうぅぅぅ・・・・んんっ・・・」
これには口から血飛沫を上げながら大の字になっていくあみ。
そのあみの姿に、麻衣がロープに走って助走をつけると、一気にエルボードロップを身体を浮かせて全体重を掛けてあみの小振りなバストへ叩き込んでいった。
グシュ・・・
「んああぁぁ・・・痛いぃぃぃ・・・ああああっ・・・」
その一撃に手足をジタバタさせて藻掻き苦しむあみ。
そのあみの両肩に手を当てると、麻衣が早くもフォールの体制になっていった。
「レフリー、カウントっ!」
その麻衣の言葉にレフリーがカウントを始めていくと、いきなり麻衣が藻掻きだした。
そう、下からあみが麻衣の喉を掴むクロー攻撃で反撃していったのだった。
「うぐぐっ・・・ううっ・・・」
あみの手を掴んで苦しむ麻衣。今度はあみが麻衣を倒すと、そのままマットに押しつけたまま麻衣にコブラクローとも言える攻めを見せていた。
息苦しくなって麻衣が両足をジタバタして苦しむと、あみが馬乗り状態になって攻めていった。
流石にラフファイトは麻衣よりあみの方が上であった。今まで地下リングでやられてきた事をやり返しているようだったが、更に麻衣の顔面を掻きむしっていった。
『サミングは反則だっ・・・鈴本っ!』
あみの攻めにレフリーが注意すると、あみは関係ないとばかりに鼻に指を入れたりして攻め続けていった。
「フガッ・・フガッ・・・」
鼻を攻められて言葉にならない悲鳴をあげている麻衣。
その展開に観客たちからブーイングが飛ぶ。
『鈴本〜、最低だよお前っ!』
『倉本〜っ、意地で鈴本をブッ倒してくれ!』
たしかに麻衣も反撃しようとブリッジなどを仕掛けるが、あみが上手くコントロールすると、一気に麻衣の腕を取りにいった。
しかしこれには麻衣が反応して逆にあみの首へ上手く身体を動かして、ヘッドシザースに持っていくと、観客たちから歓声が上がった。
「きゃあああぁぁ・・・・」
しかし、麻衣が放していく展開に観客が驚くと、あみが麻衣の締め上げる足を噛み付いたようだった。
その痛さに麻衣が放して立ち上がる、麻衣の足へはあみの歯形がクッキリと残っていた。
あみも立ち上がると、ニヤニヤしながら距離を詰めていった。
「私だって・・・必死なのよ・・・」
あみは呟くと、一気にミドルキックを麻衣に仕掛けていった。
しかし麻衣がブロックすると、続けてローキックを出していくと、麻衣の身体がフラついていった。
その次の瞬間、あみが以外にもエルボーを麻衣の側頭部に入れると、これには麻衣がフラフラしてロープに逃げていった。
「逃げるんじゃないわよ、歌姫さん!」
更にロープを掴んで苦しそうな麻衣のお腹へ、強烈なヒザ蹴りを入れていった。
グシュ・・・
「グボッ・・・うううっ・・・苦しい・・・ああっ・・・」
この一撃に麻衣は口から涎を垂らしながら座り込むと、あみが更に髪を掴んで起こしていった。
「苦しいのは当然でしょ・・・ほらっ・・・」
更に麻衣の顔面をロープに押し当てていくあみ。いつもにないラフファイトを展開していった。
ギュ・・・ギュギュ・・・ギュ・・・
「うぎゃああああぁぁ・・・・んああぁぁぁぁ・・・顔がぁぁぁ・・・やめてぇぇぇ・・・」
リングに響き渡る麻衣の悲鳴。そう、あみが凄い形相で麻衣の顔面をロープに擦り付けていったのだった。
ロープのゴムの摩擦熱で、女の命とも言える顔へ地獄の痛みを受けて絶叫していく麻衣。
「ほらほら・・・何が歌姫よ・・・ほらっ!」
続けて調子に乗って攻めていくあみ。
だが、麻衣も肘打ちであみに反撃を試みていった。
グシュ・・
「ぐふうっ・・・」
調子に乗っていたあみのお腹へエルボーが決まると、あみの動きが一瞬止まると、麻衣が一気にロープを掴んであみへサイドキックを出して倒していった。
しかし麻衣もあみの反則攻撃に以外にスタミナを奪われていたのか、足元をフラフラさせていた。
そこへ、起きあがってきたあみが構えると、一気に麻衣に素早く走り出していった。
流石は陸上の経験のあるあみだけあって素早く、更にタックルを仕掛けて麻衣のウエストを抱え込んでいった。
これには驚きと同時に、麻衣は後頭部をロープに激しく打ち付けて、意識を朦朧とさせていった。
グシュ・・
「んああぁぁぁ・・・あんっ・・・」
あみの以外な攻撃に、麻衣は意識を朦朧とさせたまま倒れると、その麻衣のお腹へあみがニードロップを叩き込んでいった。
グシュ・・・
「ぐぶうっ・・・」
麻衣の表情が苦悶に歪む。更に口から涎の飛沫が飛んでいた。
そして麻衣の動きが鈍くなると、更にあみはコーナーへ歩き出すと、ニヤリとしてタッチロープを外して握りだしていった。
更に、そのロープを使うべくあみが麻衣を俯せにしていくと、そのままキャメルクラッチを仕掛けながら麻衣の首にタッチロープを巻き付けて引いていった。
まさにキャメルクラッチを顎ではなく、首にロープを巻いて引いていくので、麻衣は上半身を浮かばされながら呼吸も出来ずに苦しんでいた。
バンッ・・バンッ・・
「んぐぐっ・・・ううっ・・うえっ・・・」
首に巻き付けられたロープに手を回して、両足を激しくマットに打ち付けながら藻掻き苦しむ麻衣。
次第に麻衣の口から舌が出てくると、レフリーがあみに反則の注意をしていった。
『鈴本っ、放せ・・・反則だ!』
そのレフリーの言葉にあみが放すと、麻衣が首を押さえ込んでグッタリとしていった。
「冗談じゃないわよ・・・倒せばいいの・・・倒せばっ!」
試合の勝利への異常なまでの執念を見せているあみ。
それもその筈、目の前に対戦相手としているのは、現代の歌姫のひとり、倉本麻衣なのだから。
そして、麻衣をリング中央に連れて行くあみ。
「覚悟しなさいよ・・・」
あみが呟くと、一気に麻衣に卍固めを仕掛けていった。
ガッチリと極まるあみの卍固め。
グイッ・・・
「んあああぁぁぁ・・・・あああっ・・・痛いぃぃぃ・・・ああん・・・」
その強烈な技の前に、麻衣は苦悶の表情と共に悲鳴をあげた。
「ほらっ・・・ギブ?・・・ギブしなさいよ!」
更に締め上げるあみ。そのあみの執念が麻衣の全身を攻め立てていた。
麻衣もギブアップこそしなかったが、全身の骨が軋むような激痛に耐えていたが、自然に目から涙が流れ出ていた。
「ほらほら・・・あらっ、泣いてるのかしら?」
いつもと逆の立場になったあみが言い放つ。
「ううっ・・・な、泣いてなんか・・いないわ・・・あああああっ・・」
次第に麻衣の意識が激痛の為に薄れていったのか、足元がフラフラし始めていた。
『倉本・・ギブ?・・・ギブアップ?』
レフリーが麻衣にギブアップの確認をするが、麻衣はギブアップを拒んでいた。
次第に麻衣の悲鳴が上がらなくなると、レフリーが麻衣の手を握って意識の確認をしていった。
だが、レフリーの問いかけに麻衣の反応が無くなると、ここでレフリーによってゴングの要請がされていった。
『カンカンカンカン!』
激しく鳴らされていくゴングの音。
そしてあみが麻衣の身体を放していくと、グッタリと失神したまま麻衣は俯せになって倒れ込んでいった。
『ただ今の試合、倉本麻衣の失神によって鈴本あみの勝利となりました!』
そのリングアナのコールに、観客たちからはブーイングが飛んでいった。
『汚いぞっ・・鈴本ぉぉぉ・恥を知れ恥を!』
『反則ばっかりで勝って何が嬉しいんだよ!』
『売れてないからって嫉妬してんじゃねぇ〜よ!』
そのブーイングの声にあみは怒り出すと、失神している麻衣の顔面を踏み付けて観客に叫び声をあげていった。
「勝てばいいのよ、勝てばっ!・・・私だって今までやられてたんだから、今度は虐めてもいいでしょ!」
しかしそのあみを、レフリーが麻衣から離していくと、黒服たちが金網リングに入って麻衣を担架に乗せて運んでいった。
やられ役ばかりだったあみだったが、自然とラフファイトも出来るように育っていたようであった。
一方、地下リングで歌田ヒカルと闘った経験があった麻衣だったが、ワンマッチの喧嘩マッチのように試合経験だけではあみに勝つことは出来ず、逆に失神KOされてしまったのだった。
ガチャ・・・
試合後、意識を戻した麻衣はベッドで横になっていたが、そこへ以外な人物が顔を出していった。
「ふふふっ・・・いい気味ね・・倉本さん・・・」
そう、その声の主はあの大物アーティストの歌田ヒカルであった。
「う、歌田さん・・・」
麻衣もヒカルの登場に驚きの表情を浮かべた。以前は喧嘩マッチで激しくリング上で闘った仲だったからだ。
「ふん、あんな売れ損ないに失神させられるなんてね・・・。アンタを潰そうと思って見に来たけど、まだまだねっ・・・」
その言葉に、麻衣は何も言い返す事が出来なかった・・・。
またもパクリ論争の関係で抗争となるか・・・また麻衣のあみへの復讐が始まるか・・・。


第5試合

以外な試合が続いている第43回大会も遂にメインイベントとなっていった。
しかし、不気味にも金網がリングを囲んでいると、いきなり会場内が真っ暗になっていった。
観客たちも驚く中、一筋のスポットライトが通路を照らし出すと、そこには久しぶりに登場の山口誉子が有刺鉄線竹刀を持ってリングに向かっていった。
大物ヒールらしく、竹刀を振り回しながら口にはくわえ煙草を吹かしながらの登場に、観客たちは改めて誉子のヒールぶりを驚いていた。
ガッチャーン!
勢いよく金網の入り口を開くと、リングの中に余裕の笑みを浮かべて観客に竹刀を持ち上げてアピールしていった。
その誉子の姿に観客からは残酷な期待からか、歓声が上がっていた。
しかし、この誉子の相手となるのが誰かと観客たちが視線を移すと、またもスポットライトが誰かの姿を浮かばせていった。
『誰だ・・・誰だ・・・あれ?』
観客たちが騒ぎ出す。
『あれっ・・引退した筈の松口千奈じゃないか?』
そう、リングに悲壮の決意で向かうのは、あの引退した筈の松口千奈だった。
最近芸能界に復活してきたと言う情報もある千奈。そこでやはり地下プロレスの洗礼を受ける事となったようだった。
しかし、いくら何でも誉子が相手では無謀であると思われたが、無情にも試合開始が迫っていった。
俯いたまま金網リングに入っていく千奈。
しかし、誉子に比べても体格的には遜色ないように見える千奈の身体。
168センチの誉子に比べ、165センチだから身長的に特に不利と言う感じはなかった。
誉子は黒いビキニに93センチのバストを包んでいたが、一方の千奈も全盛期は93センチと言われたバストだったが、今だに見事な巨乳を黒いビキニに包んで、まるで誉子に対抗するようにコーナーで見つめていた。
『それでは・・・本日のメインイベントを行います!・・・青コーナー、芸能界復帰を賭けて悲壮な決意で金網リングへ〜・・・松口〜千奈〜っ!』
そのコールにコーナーで一礼していく千奈。
『赤コーナー、地下リングの地獄の番人〜っ・・・山口〜誉子〜っ!』
そのコールに、ニヤリとして竹刀を振り上げると、そのまま反対コーナーの千奈の目の前に迫る誉子。
「今夜はタップリと楽しませてあげるわ・・・地獄の時間をねっ・・・」
誉子の挑発するような言葉に、千奈は黙ったまま睨み返していった。
「ふん、以外と強気のようだけど・・・いつまでアンタも持つかしら・・・お客さんを楽しませてよ・・・」
更に誉子が言い放つと、自らのコーナーに戻っていった。
『なお、この試合については各コーナーに凶器として使用可能な道具が置かれているので、フリーウエポンデスマッチとなり、更に目を抉ったり鼻・耳への攻撃など以外は反則は自由の完全デスマッチルールです!試合決着はどちらかが完全に試合続行不可能になった時点でゴングが鳴らされます!』
そのリングアナのコールに、千奈は聞いてないとばかりにリングサイドの黒服に金網を掴んで叫んだ。
「ちょ、ちょっと・・・そんな話・・・聞いてませんけど・・・」
しかし黒服たちは誰も千奈に応える者も居ない状態で、逆にゴングが無情にも鳴らされていった。
『カァーン!』
いきなりのゴングに誉子が千奈に迫っていった。
「いくよ・・・おらあぁぁぁぁ・・・」
いきなりコーナーの千奈に喧嘩キックを叩き込む誉子。
しかし、千奈も避けて誉子はコーナーに喧嘩キックを自爆させていった。
「なっ・・何よ・・・私だってプロレスの練習はしてきたわ・・・」
急いで構えていく千奈だが、誰の目から見ても緊張した感じだった。
『山口〜っ、そんな奴はボロボロにしてやれぇぇぇ・・・』
早くも観客から残酷な期待を込めた歓声が飛ぶ。
その歓声に応えるように、誉子が千奈に迫ると、いきなり千奈が以外な行動に出ていった。
「負けるかぁぁぁ・・・」
そう、絶叫しながら誉子にフライングラリアットを叩き込んでいった。
バシィィィィ・・・
「ぐふうっ・・」
以外な技に誉子が倒れると続けて誉子の顔面目掛けて千奈がストンピングを叩き込むと、続けて腕を掴んで腕拉ぎ逆十字固めを仕掛けていった。
グイッ・・・
「くっ・・・」
誉子の表情に緊張が一瞬走るが、安心したような表情に変わっていった。
「ほらっ・・・腕折っちゃおうか・・・・負けないわよ!」
千奈が叫びながら腕を極めようとしていく。しかし、見よう見まねの技だったのか、千奈は誉子の腕をただ引っ張っているだけで、誉子は余裕の表情だった。
「何でこんな技で腕が折れるんだよ・・・馬鹿っ!」
その誉子の言葉に驚く千奈。しかし、次の瞬間に以外にも誉子が千奈の足を噛み付いていった。
ガブッ・・・
「ぎゃああぁぁぁ・・・痛いぃぃぃ・・・・」
誉子の噛み付き攻撃に悲鳴をあげて放してしまう千奈。立ち上がると足には歯形が残っていた。
「ふふふっ・・・甘いわよ・・デスマッチの怖さを身体にゆっくりと教えてあげるわ・・・」
また距離を置くと、千奈の目にコーナーにある凶器が入っていった。
しかし、それは誉子も同じで、慣れている有刺鉄線竹刀を持って千奈に迫っていった。
「そ・・そんなもの持って・・・」
流石に鈍く光りをあげる竹刀に巻かれた有刺鉄線に怯える千奈だが、コーナーにあったパイプ椅子を掴んでいった。
いきなり千奈が吹っ切れたようにパイプ椅子を振り上げると、猛然と誉子に飛びかかっていった。
しかし・・・。
グシュ・・・
「グボベェェェェ・・・」
そう、悲鳴をあげたのは千奈の方で、飛びかかってくる千奈のお腹へ竹刀で突きのように突いていった。
カウンター気味に入った竹刀の先端が千奈の胃袋を抉ると、その圧力に嘔吐感に苦しみながら千奈は椅子をマットに落として咳き込んだ。
「ゴホッ・・ゴホッ・・・ううっ・・・」
その動きが止まって座り込む千奈の顔面へ、誉子が思いっきり蹴り上げていった。
ドカッ・・・
「ブベェェェェェ・・・・」
口から血飛沫をあげて大の字になっていく千奈。早くも口の中を切ったようだった。
「おらおらっ・・・生意気な真似しやがって・・・」
その千奈を無理矢理に俯せにしていくと、今度は誉子が千奈の顎の付近に竹刀を引っかけて、強引なキャメルクラッチを極めていった。
グイッ・・・
「んああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
千奈の泣き声のような悲鳴が響くと、誉子の手に握られた有刺鉄線竹刀の棘が千奈を傷つけていった。
顎に掛けられた部分から、血が滲み出ていくと、首筋などへ流れ込んで千奈を血塗れにしていった。
グイッ・・・
「ふふふっ・・・いい悲鳴の上げ方だよ・・・」
更に片手で千奈の髪の毛を掴むと、竹刀を額に擦り付けていく残忍な誉子。
グサッ・・ザクッ・・
「うぎゃぎゃぎゃぎゃ・・・ぎゃあああぁぁぁぁ・・・・」
千奈が物凄い悲鳴をあげると、千奈の顔面が血に染まっていった。
更に擦り付けて千奈の額を傷つけていく誉子。
そして誉子が放すと、千奈は額を押さえて呻き声のような声をあげて俯せになって藻掻き苦しんだ。
「うううっ・・・うううっ・・・・」
しかし、その千奈に誉子が迫ると、傷つけられていない背中へ竹刀を振り下ろしていった。
ザクッ・・・
「ぎゃああああああぁぁぁぁ・・・・・」
振り下ろされるたびに会場内に響き渡る千奈の悲鳴。次第に有刺鉄線の棘が千奈の綺麗な肌を裂いていった。
早くも大流血に追い込まれている千奈。その金網に囲まれたリング内を四つん這いで助けを求めてか、手を伸ばして悲鳴をあげていた。
グシュ・・・
「ふぎぃぃぃぃ・・・・」
その千奈のビキニの布だけに守られた股間へ、容赦なく誉子が爪先蹴りを入れると、千奈は飛び上がるようにして悲鳴をあげた。
更に股間へ執拗に爪先蹴りを入れていく誉子。まさに千奈の女性として大事な部分を壊すような勢いだった。
ピクピクして逃げることも出来なくなっている千奈を見て、誉子は千奈が使おうとしていたパイプ椅子をリング中央に置くと、そこへ千奈を座らせていった。
「うううっ・・・ああっ・・・・」
呻き声のような声をあげて座る千奈。
その千奈に、誉子がもう一方のコーナーから公認凶器とも言えるチェーンを持ち出すと、それで千奈をパイプ椅子に縛り上げていった。
するとビキニに包まれた千奈のバストが、両腕に圧迫されて見事な胸の谷間を作り出していった。
すると、誉子が高々と有刺鉄線竹刀を持ち上げてアピールすると、リング内を悠々と歩き出していった。
まるで何かの儀式のようにも見える誉子の仕草。もう誉子自身も自分の残酷さに酔っているかのようであった。
そして千奈に迫ると、誉子の握る竹刀の先端部が少しずつ千奈のバストへ迫っていった。
「いっ・・いやっ・・・お願い・・・それだけは・・・」
その誉子の行動に千奈も今からされようとしている行為がわかったのか、全身を震わせていった。
「ギブっ・・・ギブアップです!・・・ギブよぉぉぉ・・試合を止めてぇぇぇ・・・」
悲壮の決意でリングに上がった千奈だったが、この仕打ちにはギブアップと叫ぶが、誰も止めようとしなかった。
そして、誉子の持つ竹刀が千奈の胸の谷間に吸い込まれていった・・・。
グサグサッ・・
「ぎゃああああああああぁぁぁ・ぁ・・・・・・」
千奈の一段と高い悲鳴が会場内に響き渡る。そして、まるで竹刀と胸の谷間でパイズリのような状態で傷つけられていく千奈のバスト。
無惨にも傷つけられて血を流していく千奈だか、あまりの激痛に股間からは生暖かい液体を垂れ流していった。
「ふふふっ・・・これでグラビア復帰も当分無理かもね・・・」
あまりに残酷な攻めだが、誉子は笑みを浮かべながら千奈の胸の谷間を傷つけていった。
『カンカンカンカン!』
その状態に、いきなりゴングが打ち鳴らされると、ここで千奈の地獄の時間は終わっていった・・・。
そして千奈はその瞬間、あまりの激痛に失神してしまった・・・。
「ふん、簡単に終わらすなよ・・」
黒服に文句を言うように叫ぶ誉子。そしてガッツポーズをしてからリングを後にしていった。
『ただ今の試合、山口誉子の勝利としますが、残酷な攻めに耐えていた松口千奈にも、今後グラビアに傷が癒えてから登場出来る権利が進呈されます!』
そのコールに久々の誉子の暴れっぷりを見た観客たちは、大歓声で誉子を送り出すのであった。
一方、失神して血塗れの千奈は黒服たちによって急いで医務室に運ばれると、そこで応急的な処置が施されていった。
芸能界復帰を夢見てリングに上がった千奈だったが、相手が誉子では仕方ない結果でもあった。
こうして、第43回大会は久しぶりに血に染まった大会になって幕を降ろしていったのだった。



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