第1試合

今夜も密かに行われるタレントなどが繰り広げる死闘の数々。そのリングで今夜も地下プロレスが始まろうとしていた。
第44回大会が始まろうとしている時、控え室では何やら鏡の前で呟く1人の少女がいた。
「豚じゃないんだから・・・」
そう、ワンピース水着姿で呟くのは、あの深多恭子であった。
壕プロと黄色いタクシーの対抗戦もなりを潜めているが、ダイエットを兼ねてか地下プロレスの第1試合から顔を出していた。
そして今夜、恭子とリングで闘う相手となったのは、あの沖菜恵であった。
小柄ながら出るところは出ている体型で、あのニャンニャン写真流失事件後も、何とか頑張ってはいたが、仕事が少なくなっていたのは事実だった。
「今夜の相手はあの・・・深多恭子ねっ・・・」
白いワンピース水着姿で柔軟運動をしながら試合の時を待っている様子の恵。
そして、その2人に試合の時間を告げるように黒服が迎えに来ていた・・・。
早くも歓声に包まれていく地下リング。
そこへ恭子と恵が進んでいった・・・。
早くも睨み合う2人だが、恭子は不機嫌そうにコーナーに立っていた。
『それでは大変お待たせしました!・・・第44回大会オープニングマッチ・・・青コーナー、沖菜〜恵〜っ!』
そのコールにコーナーから歩き出すと、観客席に向かってアピールする恵。
その恵に対して観客たちから歓声が飛んだ。
『赤コーナー、深多〜恭子〜っ!』
しかし恭子がリング上でアピールすると、観客たちはまたも歓声をあげていった。
『なお、この試合はギブアップかレフリーストップのみの決着方式とします!』
そのルール説明に恵も恭子もコーナーでゴングを待った。
黒い競泳タイプの水着を気にしながらコーナーで待つ恭子。その弾力のありそんな肌に水着が食い込むような感じに観客には見えていた。
逆に、白いワンピース水着姿でコーナーで待つ恵。小柄ながらバストラインやヒップのラインは見事であった。
『カァーン!』
そしてゴングが鳴ると、リング中央へ恭子と恵が歩き出した。
166センチの身長の恭子と、156センチの10センチの差のある恵。しかし手をガッチリと組み合わすと、手四つの形で力比べの展開になっていった。
筋肉が盛り上がるようにして恵の身体にも力が入る。しかし身長差と力の差は観客からも解るように、恵が次第に押され始めていた。
「くっ・・くくっ・・・」
必死に押し返そうとする恵だが、恭子も力を入れていくと恵の身体をロープに押しつけていった。
恭子の力に顔が苦痛に歪んでいく恵。その恵のお腹へ、恭子がキチンシンクとも言えるニーを叩き込んでいった。
グシュ・・
「ぐぶっ・・・ううっ・・・」
その一撃に恵が苦悶の表情で座り込むと、恭子は無表情のまま髪を掴んで起こしていくと、そのままボディスラムで恵を背中からマットに叩き付けていった。
バシィィィ・・・
「ぐあぁぁぁ・・・あんっ・・・」
堪らず腰を押さえて倒れ込む恵。しかし恭子は何かを狙っているようだった。
ドシュゥゥゥ・・・
「グエェェェェ・・・・」
そう、恭子の豪快なギロチンドロップが恵の喉元を襲うと、恵は喉元を押さえて藻掻き苦しむようにリング下に逃げていった。
リング下に行く恵を追いかける恭子。しかし恵も咳き込みながらも喧嘩キックを恭子のお腹へ叩き込んでいった。
柔らかい恭子のお腹に蹴りが決まると、一瞬恭子の動きが止まると、恵が身長差をカバーする為にフライングラリアットを恭子の喉元に叩き込んでいった。
「ぐはあっ・・・」
勢い良く恵のラリアットが決まるが、恭子は倒れずにフラフラすると、恵がローキックを叩き込んでいった。
バシッ・・・
「イタッ・・・恭子もお返しする!」
頬を膨らませて怒ったような恭子は、逆に大きな手の平から恵の頬に張り手を打ち込むと、そのままヘッドロックで恵を締め上げた。
そして、髪を掴んで一気にココナッツクラッシュで恵の顔面をヒザに激突させるのであった。
その一撃に恵が倒れると、恭子もお腹を気にしながらリング上に上がっていった。
そして恵もフラつきながらもリング上に戻ると、ロープ越しに恭子が捕まえると恵に呟いた。
「こういうのも有りなんでしょ!」
そう、いきなり身長差を利用してロープ越しのブレンバスターを炸裂させていった。
バシィィィィ・・・
「いやああぁぁぁぁ・・・・・・」
背中から叩き付けられて悲鳴をあげて苦しむ恵。
その恵の両足を抱え上げる恭子。更に反転させていくと、ガッチリと逆エビ固めを極めていった。
グイッ・・・
「イタァァァァ・・・・背中がぁぁぁ・・・・ああああっ・・・」
恵の背骨が軋んでいくと、恭子が一気にギブアップを狙うのかグイグイと揺さぶりながら恵を追い込んでいった。
しかし恵も額から汗を流しながら、必死にロープに手を伸ばしていった。
だが、恵の背中にはドッシリと恭子の大きなヒップが乗せられていたが、恵はギブアップせずに耐えていた。
「ギブすれば楽になるのにぃぃぃ・・・何でしないのよ!」
耐える恵の姿に恭子が膨れっ面になって文句を言い出すと、苦しむ恵を放していった。
「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・」
恭子の逆エビ地獄から解放された恵だが、スタミナを奪われたのか呼吸が乱れていた。
俯せで苦しそうな恵。その恵を見て、恭子がストンピングを腰に叩き込むと、一気に大きなヒップを利用してヒップドロップを恵の背中に落としていった。
グシュ・・
「ぐふうっ・・・・ううっ・・・」
強烈な圧力に、恵がマットにグッタリとすると、続けて恭子のキャメルクラッチが決まっていった。
グイッ・・・
「んんんんっ・・・・あああっ・・・・」
恵の顎に恭子の手が掛けられると、容赦なく上半身を反らしていった。
「ギブしてよ・・・あんまり長い時間は試合したくないんだから・・・」
攻めながら恭子が不機嫌そうにして言い放つ。
たしかに、恵と比べて体重差がある恭子だったが、攻め続けていた為に全身を汗だくにしていた。
恭子が攻めるが、恵も地下プロレス参戦が以外と長いので、恭子の技に耐えていた。
「しぶといんだから・・・」
仕方なく恭子が放すと、グッタリする恵の髪を掴んで起こしていった。
グイッ・・・
「あうっ・・・」
苦悶の表情で起こされていく恵。
「今度はこうよ!」
そう恭子が叫ぶと、いきなり恵を勢い良くロープに振っていった。
勢い良くロープに振られて返ってくる恵。
バシィィィィィ・・・
「ぶぎぃぃぃ・・・」
そのロープに振られて返ってきた恵の顔面へ、恭子がその大きな26.5センチあると言われる足を利用してのカウンターキックを叩き込んだ。
これには恵が変な悲鳴をあげて大の字になって倒れていった。
「まだまだ・・・いくわよ・・・」
恵の倒れる様に恭子が味をしめたのか、恵を起こしてまたロープに振っていった。
バシィィィィ・・・・
「ぎゃああぁぁぁぁ・・・・」
またも恵の顔面に容赦なく決まる恭子のカウンターキック。
この一撃に倒れた恵の口から血が流れ出ていた。
一方的な展開になってきた試合に、当の恭子も余裕と思い出していた。
「恭子もぉぉ・・大技で決めてみたいと思いますぅぅ・・・」
観客にアピールする恭子。その手には恵の髪が鷲掴みにされていた。
そして、恵を逆さにするようにしてパイルドライバーを狙っていく恭子。
(こ・・こんな技をもらったら・・・ヤバイ・・・)
しかし恵もこれには驚いて、咄嗟に恭子の頭を両足で挟むと、何と変形フランケンシュタイナーで切り返していった。
バキィィィィ・・・
「ぐはあぁぁぁ・・・あんっ・・・な、何よ・・・・」
いきなり頭部からマットに叩き付けられて意識をフラつかせる恭子。
そして反撃した恵も攻められ続けていたので苦しそうだった。
だが、恵も恭子も立ち上がると、リング中央に向かって歩き出すと、いきなり恭子が恵の顔面へパンチを入れていった。
バキィィィ・・・
「しぶとい人は嫌いですぅぅぅ・・・」
しかし殴られた恵は、口から血を垂らしながらも倒れずに仁王立ちになっていた。
「効かないのよ・・・そんな殴り方じゃあ!」
そして恵がお返しとばかりに、今度はグーパンチを恭子のお腹へ入れていった。
グニュ・・・
「ぐはっ・・・んんんんっ・・・」
この一撃にいきなりお腹を押さえ込む恭子。そう、恵が鳩尾を狙って当てていったようであった。
「私だって負けないわよ!」
更に恵が叫びながらローキックを叩き込むと、恭子は痛がりながら逃げるが、時折張り手で反撃していった。
バシッ・・バシッ・・
次第にコーナー近くで縺れながら殴り合いを始める恵と恭子。
しかし体格差は恭子だが、技では恵が押して互角のように観客には見えていた。
だが、恭子がコーナーに恵を押し込むと、恵を真ん中にして両手でトップロープを掴んで逃げれなくすると、ヒザ蹴りをお腹へ叩き込んでいった。
グシュ・・・
「グボウッ・・・ううっ・・・」
鋭い恭子のヒザに、恵は口の中に胃液が逆流するような感覚に襲われた。
しかし、ここで倒れては負けると思い必死にダウンせずに逆に恭子の柔らかいお腹にパンチを入れて反撃を狙った。
グッ・・
「うぐうっ・・ううっ・・・きょ、恭子・・負けない・・・」
お腹を殴られた恭子も、腹筋を鍛えていなかったのか胃袋を押しつぶされる感覚に気分を悪くしていたが、まだ恵をコーナーに押し込んでいた。
しかし、恵が身長差がありながらも恭子の首に腕を巻き付けると、首相撲にとっていった。
下を向く感じになる恭子。その一瞬を逃さずに恵が鋭いニーリフトを恭子のバストに炸裂させると、水着に包まれた恭子の柔らかいバストに恵の膝が食い込んだ。
グニュ・・・
「いやああぁぁ・・・・胸がぁぁ・・・」
その鋭い恵の膝が炸裂すると、恭子は堪らず絶叫して座り込んでしまった。
バシッ・・バシッ・・
更に追い込もうと恵がストンピングを恭子の背中などに叩き込むが、恭子は胸への打撃に涙目になりながらも何か狙っていた。
バキッ・・・
「ぎゃああぁぁぁぁぁ・・・・」
いきなり恵が股間を押さえてリング下に転がり落ちていった。
そう、恭子が胸へのお返しと恵の股間へアッパーパンチを入れたのだった。
「メグちゃんがいけないんだよ・・・恭子のオッパイ蹴るから・・・」
リング上から股間を押さえてリングサイドで倒れ込む恵に言い放つ恭子。
そして恵がフラフラしながら立ち上がるが、恥骨を直撃したようなパンチにはダメージを受けているようであった。
そして恵がリングに戻ろうとエプロンサイドに上がると、恭子が以外にもロープ越しに恵の髪を鷲掴みにしていった。
すると、エプロンサイドを歩かせる感じで恵を引きずると、コーナーに連れて行ってから恵の顔面をコーナーの金具に叩き付けていった。
バキッ・・・
「いやあぁぁぁ・・・・」
額への激痛に悲鳴をあげる恵。
「痛いのは当たり前なんだよ、こういうのって・・・」
恭子は薄ら笑いを浮かべて更に恵の額を叩き付けようとすると、恵がセカンドロープに足を押しつけて踏ん張ると、逆に恭子の額をコーナーに叩き付けていった。
バシィィィ・・・
「イッたぁぁぁぁぁ・・・・・」
金具こそ剥き出しではなかったが、恵の一撃に恭子は悲鳴をあげてフラフラして歩き出した。
「いくぞぉぉぉ・・・」
その恭子の姿を見て、恵はいきなりエプロンサイド側から観客にアピールするように叫んでいくと、トップロープに上がっていった。
その叫びに恭子が気が付いて振り向いた瞬間・・・。
バキィィィィ・・・・
「ぐはあぁぁぁ・・・・・ああんっ・・・・」
そう、振り向いた恭子の顔面へ勢いのある恵のジャンピングニーパッドが炸裂したのであった。
顔面を押さえて藻掻き苦しむ恭子。
『沖菜ぁぁ・・・一気に勝負を決めてやれぇぇぇ・・・』
『豚多〜っ、負けるなよぉぉぉ・・・』
様々な声が飛び出すリングで、恭子は立ち上がろうにも恵から受けたニーの衝撃に意識を朦朧とさせて立てないでいた。
一方、勢いがありすぎて自らのヒザにもダメージを残してしまった恵。立ち上がるが恭子に当てた方の足を引きずっているようだった。
仰向け状態でリング上を見つめているような恭子。
(一気に勝負を決めなきゃ・・足も痛いし・・・)
恭子が倒れて動かないのを見ると、恵が一気に勝負を決める為に痛い足を我慢してロープに走り出すと、恭子の近くで思いっきり飛び上がった。
「いくわよぉぉぉ・・・・」
恵が叫び声をあげると、その声に恭子の顔に恐怖感が浮かび上がった。
グシュゥゥゥゥ・・・・
「グフッ・・・オエェェェェェェ・・・・・」
そう、恵が思いっきり飛び上がると両足を揃えて恭子のお腹へジャンピングフットスタンプを叩き込むと、恭子は堪らず口から反吐を吐き出してしまった。
自ら吐き出した反吐を顔面に受けた恭子だが、ギブアップも言わないから試合は続行になるので、恵は一気に足を掴むと、逆エビ固めを極めていった。
グイッ・・・
「ぎゃあああぁぁぁぁ・・・・・恭子の・・・恭子の背中が折れちゃうよぉぉ・・ああああっ・・・」
激しくマットを叩いて泣き叫ぶ恭子。必死にロープに向かって手を伸ばすが、ロープには距離がありすぎた。
「ギブ?・・・深多さん・・・ギブしてよぉぉぉ・・・・」
恵も絶叫しながらギブアップを迫ると、恭子も意地になって耐えていた。
しかし確実に恭子の背骨から全身にダメージを与えていく恵の逆エビ固め。
だが泣いてはいたがギブアップしない恭子に、恵は片足を放すと、残りの掴んでいる恭子の足を自らの首に巻くようにしてストレッチマフラーに移行していった。
グイィィィ・・・
身長差から、恵の首にガッチリ巻き付けられたように恭子の足が巻き付いていた。
「うぎゃあああぁぁぁ・・・・」
その恵の攻めにリング上に恭子の泣き声のような悲鳴が響いていった。
必死に藻掻く恭子だったが、そのあまりの激痛に遂にマットを激しく叩き始めた。
『深多っ・・ギブ?・・・ギブアップだなっ?』
レフリーが問いかけると、恭子は思いっきり泣きながらギブアップの合図をしていった。
『カンカンカンカン!』
ここでレフリーがゴングの要請をして、恵の勝利が確定していった。
グッタリとマットに俯せになって泣いている恭子。対抗戦での強さから想像出来ない姿に、観客たちも驚いていたが、恵もそれだけ強くなったと言う事だった。
『ただ今の試合、沖菜恵の勝利とします!』
そのコールにレフリーに腕を挙げられて観客から拍手を送られていく恵。
しかし、レフリーが手を放すと直ぐに倒れている恭子の腕を取ると、起こしていく恵。
「ごめんなさい・・・お腹、痛くない?」
恵が恭子に心配そうに問いかけると、恭子が応えた。
「うう・・い、痛いけど・・これも恭子の鍛え方が足りなかったから・・・」
その言葉に、恵は恭子の腕を上げると観客たちにアピールしていった。
『いいぞぉぉぉ・・・沖菜ぁぁ・・・先輩の貫禄だぁぁぁ・・・』
『深多もまた頑張れよぉぉぉ・・・』
様々な歓声の中、恵がダメージの残る恭子に肩を貸しながら控え室に引き揚げるのであった。


第2試合

「そろそろ勝ち星が欲しいなぁ・・」
そう言って黄色いビキニに身を包んで控え室でスポーツドリンクを口にしているのは、あの秦野浩子であった。
レギュラー番組も終了してしまい、女優としても活躍の場が少なくなってきたので、地下リングで是非とも勝利して自らの存在をアピールしたいようであった。
格闘技番組にはレギュラーで出てはいるが、番組の間隔も長いしと悩んでいたが、浩子自身も格闘番組に出ているだけあって打撃は上手いが、線が細いと言うのが最大の弱点でもあり、それがダメージを大きく受けると言う事に繋がっていたのであった。
しかし肘と膝に白いサポーターを着けると、リングシューズの紐を結んで試合の時間を待っていた。
一方、浩子の対戦相手として選ばれたのは、あの100センチ・Jカップと言われる大澤舞子だった。
貧乳の浩子と対照的に、巨乳と言うより爆乳と言った方がいいような迫力のバストの持ち主の舞子。
もちろん、その自慢のバストを強調するような黒いビキニを着けての勝負であった。
舞子も末広軍団の一員だったが、最近では末広涼子の試合も殆どなく、自らも地下リングに立つ機会が減っていた所、今夜の貧乳対巨乳マッチとも言える試合にエントリーされたのであった。
そして、その両者がリングに向かいだして歩き出した。
『それでは、本日の第2試合を行います!・・・選手、入場っ!』
そのリングアナのコールに、まずは浩子が颯爽とリングに向かって歩き出してきた。
流石は元キャンギャルの経験もあり、モデルでもあっただけのスレンダーな浩子だった。
その入場してくる姿も見事に決まっていた。
そしてトップロープとセカンドロープを潜るようにしてリングインすると、笑顔で観客たちに手を振っていった。
『秦野ちゃんカワイイよぉぉぉ・・・・』
『負けるなよ・・・たまには勝てよ!』
その浩子に期待を込めた声援が飛んでいた。
そして、その歓声の中を舞子も歩き出してきた。
浩子に比べ、元はキャバクラ嬢だったと言う異色の経歴の持ち主であったが、逆に成り上がってきたと言っても過言ではないが、向上心はあるようで、リング上で歓声を受ける浩子を睨み付けながらリングインしていった。
『大澤ぁぁぁ・・・・その貧乳をブッ倒してやれぇぇぇ・・・』
『ペチャパイの秦野を滅茶苦茶に虐めてやれぇぇぇ・・・・』
早くも舞子に対しては浩子を痛めつけてやれと言う声援が飛んだ。
そしてお互いのコーナーで相手を見つめる2人。
浩子は緊張気味だったが、舞子は体格では余裕で勝っていると余裕すら伺える感じであった。
『それでは第2試合を行います・・・青コーナー〜T168B80W56H82〜、秦野〜浩子〜っ!』
そのコールにコーナーで観客にペコリと一礼していく浩子。
『赤コーナー〜、T165B100W60H90〜、大澤〜舞子〜っ!』
流石にサイズを言われると、誇らしげに胸を揺らしていく舞子。それが観客に対しての舞子流のアピールのようであった。
『それでは、この試合はギブアップかレフリーストップでの決着方式で行わせて頂きます!』
そのコールに観客たちも興奮していくと、浩子と舞子はコーナーでゴングを待った。
『カァーン!』
そしてゴングが鳴らされていくと、浩子は構えてリング中央に出ていった。
だが、舞子はニヤリと薄ら笑いをすると、少しずつ浩子との距離を詰めるように出ていった。
その展開に、浩子が片手を伸ばしてまるで力比べを誘っているようにした。
「何よ、私と力比べしようって言うの?・・・ガリガリの秦野さん?」
その浩子の誘いに舞子がニヤリとつぶやき、そして片手を伸ばしていった。
ガシッ・・
「くっ・・・ううっ・・・」
そして浩子と舞子の手がガッチリと握られると、まずは片手での力比べの展開になっていった。
しかし痩せた浩子の身体は、筋肉のように盛り上がりも見えるが、舞子はムッチリボディの為に見た目はそのままだった。
しかし浩子が押されている感じは観客からもわかった。
バシッ・・
「そりゃあっ!」
気合いを入れて浩子がいきなり蹴りを出すと、舞子の太股に当たって大した事ないと言う表情をしていた。
更に、浩子が構えて舞子のヒザ裏を狙うようなローキックを繰り出すと、これには関節をガクッとするように舞子がヒザを着いた。
すると浩子が距離を置いて舞子を睨み付けていた。
「馬鹿にしないでよね・・・ガリガリちゃん・・・」
その浩子に言い返すように舞子が立ち上がると、浩子との距離を詰めていった。
バシッ・・バシュ・・・
「ぐっ・・・くっ・・効いてないんだよ!」
強がる舞子。だが確実に舞子の足や顔面に浩子の掌打や鋭い蹴りが入っていった。
「強がらなくていいのよ、当たってるんだから!」
その舞子に迫る浩子。
だが、舞子も見よう見まねで蹴りを返すが、それには浩子が足を浮かせてブロックしていった。
その次の瞬間・・・・。
バシィィィィ・・・・
「んあぁぁ・・・・くうっ・・・」
いきなり近距離ながら浩子の見事なハイキックが舞子の側頭部を襲うと、舞子は軽い脳震盪のようにして倒れていった。
普通の格闘技ならレフリーが止めるかも知れない展開だが、ここではレフリーは見ているだけであった。
しかし舞子も無意識にリング下に転がるように逃げると、そこで呼吸を整えていった。
リング上では浩子がロープを掴んで舞子の動きを見ていたが、リング下に追いかける事はしなかった。
そして舞子がリング上に上がると、浩子はまた距離を置いて構えていた。
「うりゃああぁぁぁ・・・・」
しかし今度は舞子が叫び声をあげると、そのまま相撲の突っ張りのように両手を前に出して浩子に突進していった。
これには浩子も困ってガードするが、勢いある舞子はそのまま組み付くようにコーナーに浩子の身体を押し込んでいった。
「ううっ・・・くっ・・・」
浩子が必死に逃げようとするが、舞子がガッチリと浩子の細い身体に腕を回してコーナーに押しつけていった。
「もらったわ・・・逃げられないわね・・・」
舞子が浩子に呟くと、いきなり浩子のお腹へボディブローのように殴りつけた。
グシュ・・
「ぐふうっ・・・・」
この舞子の一撃に、浩子の細いボディはくの字に一瞬なるが、必死に防ごうとしていた。しかし浩子の表情は明らかに苦しそうだった。
「ほらほらっ・・これはどうかしら?」
更に舞子の左右のボディブローが浩子の脇腹を抉ると、浩子はダウンはしないように必死に顔面を守っていた。しかし確実に内蔵にダメージを与えられるから、スタミナは奪われていった。
だが、浩子も必死にエルボーで反撃を試みていくが、舞子もヒザを出して対抗していった。
「ほらほらっ・・・大した事ないんじゃないの?」
いきなり浩子の髪を鷲掴みにして舞子がリング内を引きずり回すと、そのままロープに浩子の顔面を押しつけていった。
ググッ・・・
「きゃあああぁぁぁぁ・・・・痛いぃぃぃぃ・・・・やめてぇぇぇぇぇ・・・」
浩子の悲鳴が響くと、舞子は一気に顔面をロープに擦り付けて痛めつけていった。
「まだなんだよ・・・お前が苦しむのは!」
更に首投げで浩子をマットに叩き付けると、そのまま背後からスリーパーで締め上げていった。
グイッ・・・
「うぐぐっ・・・ううっ・・・」
顎を舞子に締め上げられて、浩子が苦しさから手を伸ばしていた。
「ふふふっ・・・どう?・・・私の100センチバストの感触は?」
そう、舞子は更に浩子に耳元で自らのバストを自慢するように呟いた。
バキッ・・
「何よ、でかいだけが胸の価値じゃないのよ!」
いきなり胸の事を言われて怒った浩子は、後頭部を舞子の顔面に叩き付けて、怯んだ隙にスリーパーから脱出した。
「痛いわねぇ・・・本当の事を言ったのに怒っちゃって・・・まぁ、貧乳ちゃんだからねぇ・・・」
顔面を押さえながらも言葉で攻める舞子。
その舞子の言葉に黙ってムッとしている様子の浩子。
だが、一気に舞子がダッシュしてからのボディアタックを浩子に仕掛けると、いきなりの大技に浩子が倒されてしまった。
バシィィィィ・・・・
更に舞子が身体を動かしていくと、浩子に対して上四方固めの体制になっていった。
ブニュゥゥゥ・・・
「うっ・・くうっ・・・んんっ・・・」
そう、これは舞子が自らのバストを利用しようと、ワザとこの体制にもっていって、浩子の顔面にバストを押しつけていったのであった。
これには浩子が息苦しくなって両足をバタバタして苦しんでいた。
「苦しいかしら・・・これが貴方と私の違いなのよ・・・」
更に自らの身体を激しく動かして浩子を刺激していく舞子。
そして動きの鈍る浩子に一気に馬乗りの状態になると、今度は黄色いビキニブラジャーに包まれた浩子のバストへ張り手を入れていった。
バシッ・・
「何よ、何も弾力ないんじゃないの?」
まさに浩子を馬鹿にして攻める舞子。
「何よ、私だって胸はありますよ!・・・ただでかいだけが良いって訳ないでしょ!」
浩子も攻められながらも言い返すと、舞子がニヤリとしていった。
「そう・・・だったら証明してみてよ・・・ほらぁぁぁ・・・」
「なっ・・何するののよぉぉぉ・・・」
そう、いきなり舞子と浩子の声が交錯する中、舞子が一気に浩子のビキニブラジャーを剥ぎ取っていった。
露わになる浩子のバスト。80センチと言われるバストだが、たしかに小さく見えていた。
巨乳ではないが、美乳とでも形容すればよいのか・・・。
「ふふふっ・・・美乳って言うよりも微乳かしらねぇ・・・ふふふっ・・・」
馬乗り状態から露わになった浩子のバストへパンチを叩き込みながら言い放つ舞子。
「なっ・・何よぉぉ・・胸の事ばっかりぃぃぃ・・・」
女のとして悔しい浩子の目に涙が浮かび出すと、舞子は更に腰を浮かしていった。
「別に胸だけじゃないのよ・・・・おらっ!」
そう言いながら舞子の90センチのヒップからのヒップドロップが浩子のお腹を襲うと、次の瞬間に浩子は激しい嘔吐感に襲われた。
内蔵を舞子の90センチのヒップに押しつぶされ、必死に嘔吐感と闘う浩子。
「よく耐えたわね・・・貧乳ちゃんにしては立派よ・・・ご褒美に・・・ほらっ!」
グシュ・・・
「ウエェェェェェェ・・・・オエッ・・・」
ご褒美にと舞子がまたヒップドロップを叩き込むと、ついには耐えられなくなった浩子は、口から激しく胃液を吐きだしていった。
流石は格闘マニアでもある浩子。試合の前に食事は摂らなかったようであった。
「汚いわねぇ・・・カワイイ顔が台無しね・・・」
今度は舞子が立ち上がると、咳き込みながら苦しむ浩子のお腹を踏み付けていった。
グイグイッ・・・
「ううっ・・うぐっ・・・ウエッ!」
更にお腹を踏み付けられて、続けて嘔吐感に襲われていく浩子。
グイッ・・・
「立つのよ・・・もっとお客さんに見てもらわなきゃ・・・」
舞子が呟くと、浩子を起こしてからコーナーに磔状態にしていった。
バシュ・・グシュ・・
「ウゲッ・・がはっ・・・ああんっ・・・」
その浩子のお腹へ、徹底したパンチ攻撃で浩子を攻め込む舞子。まさに浩子にとっては細い身体の中で、コーナーと舞子の拳に内臓を押しつぶされるような感覚に襲われていた。
堪らずコーナーにグッタリする浩子。
そのグッタリする浩子の姿に舞子は満足したのか、コーナーから離すとヘアーホイップでマットに投げつけていった。
バシィーン!
大の字になって倒されているトップレス姿の浩子。
もう息も荒げて負けは確実と言う感じであったが、まだ観客からは声援が飛んでいた。
『秦野ちゃ〜ん、顔だったら負けてないよぉぉぉ・・・胸だけじゃないよぉぉぉ・・』
『そんなキャバ嬢上がりに負けるなぁ!』
『秦野っ・・秦野っ・・秦野っ・・・』
以外だったが、ここで秦野コールが起きてくると、舞子は色々な観客席からの言葉に怒りだした。
「何がカワイイだって?・・・だったらコイツの顔を壊してやるよ!」
そういうと、舞子が浩子に馬乗りになっていくと、拳を固めていった。
バキッ・・バシッ・・
「ぐふっ・・ああっ・・・やめてよぉぉ・・」
容赦なく浩子の顔面に襲いかかる舞子の固められた拳。
「何がやめてよだよ、ボケッ!」
エキサイトする舞子は、構わず殴りつけていくと次第に浩子の口元や目の周りが腫れ上がってきた。
「痛いっ・・・あああっ・・・イヤあぁぁぁ・・・」
必死に藻掻いて逃げようとする浩子。しかし舞子の90センチのヒップがガッチリと浩子の身体を捕らえていた。
バシッ・・バキッ・・
「ほらほらっ・・・カワイイ顔が潰れていくねぇ・・・ほらほらっ・・」
次第に浩子の抵抗が無くなってくると、舞子は構わず殴りかかっていった。
しかし、殴りつける舞子も疲れてきたのか、殴りつける手のスピードが鈍ってきた。
「ううっ・・・私だって!」
その舞子の腕をいきなりグッタリしていた浩子がキャッチすると、下からの状態から上手く三角締めの体制にもっていった。
しかし舞子も腕は取られても倒れないように耐えようとするが、浩子の細い両足が舞子の首に絡むと、堪らず倒れて三角締めが極まっていった。
グググッ・・・
「うわああぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
浩子が絶叫して締め上げると、舞子は逃げようと必死に藻掻いていった。
いきなりの反撃だが、関節と締め上げに呼吸が苦しくなる舞子。
「んぐぐっ・・・だ、誰が・・・ギブするかぁぁ・・・んああぁぁぁぁ・・・」
必死に耐える舞子。しかしこの体制になっては時間の問題と言う感じであった。
『大澤っ・・ギブ?ギブアップ?』
レフリーが舞子にギブアップの意思確認をするが、舞子は拒否するだけであった。
しかし、その舞子の身体から力が抜けていくと、その瞬間にレフリーが試合を止めていった・・・。
『カンカンカンカン!』
そう、浩子の締め上げに舞子が失神してしまったのだった。
以外な結末に観客たちも驚くが、締め上げていた浩子も驚いていた。
「かっ・・勝っちゃった・・・私っ・・・」
舞子を放して立ち上がると、腫れた顔で笑顔を浮かべる浩子。
『ただ今の試合、秦野浩子が勝利しました!』
そのコールに続いて、観客から浩子へ歓声が上がっていった。
ガッツポーズを取る笑顔の浩子。
『秦野ちゃ〜ん、笑顔もいいけどオッパイもカワイイよぉぉぉ・・』
その観客席の言葉に、笑顔の浩子は急いで胸を両腕で隠すのであった。
「エッチぃぃぃ・・・でも勝てたからいいわ・・・少しくらいファンサービスよねっ・・・」
そう言って舌を出して笑いながらリングを降りていく浩子を観客たちは見送るのであった。
久しぶりの勝利の浩子。一瞬の返し技からの勝利であったが、まだ課題の残る内容であったのは否めなかった・・・。



第3試合

以外な試合が続く第44回大会。しかしここで因縁の一戦が始まろうとしていた。
「何よ・・・胸だけが問題じゃないでしょ・・・」
そう、事の発端はスポーツ新聞のゴシップ記事であった。
あの内山理奈と付き合っていた加藤春彦が、優花に乗り換えたと言うのと、メールを周りに自慢気に見せたり、理奈の悪口を言っていたと言う記事であった。
たしかに、理奈もそう言う事には薄々気づいていたが、ハッキリし言わなかったが、この記事の件でも春彦がハッキリしないし、優花もニヤニヤするだけの展開に遂に地下リングで直接対決を直訴して、それが認められたのであった。
一方、優花のセコンドにはその春彦が付く予定で、優花も地下プロレスの常連とも言えるので、理奈の申し出には返り討ちにと言う感じで受けていった。
そして当日、控え室では理奈は1人で白い水着に着替えると、試合の時を待っていた。
「今夜こそ・・・胸だけの優花を潰してやる・・・」
そう固く誓う理奈だが、優花はと言うと・・・。
「いいの・・・付き合ってた事あるんでしょ・・・地下リングで潰すって解ってるの?」
そう、優花が控え室で聞いている相手は、加藤春彦だった。
「いいよ、もう関係ないし・・・思いっきり痛めつけてやろうぜっ・・・俺も協力するしよ・・・」
そう言うと、優花も白いワンピース水着で試合の時を待った。
そして、理奈と優花がリングに向かうと、春彦も白黒のシャツに着替えてリングに向かっていった。
『それでは、第3試合は特別試合となります!選手入場!』
そのリングアナのコールに理奈と優花がリングに上がっていった。
『青コーナー・・・T157B79W56H79〜内山〜理奈〜っ!』
そのコールに黙ったままコーナーで立つ理奈。
『赤コーナー・・・T157B87W59H85〜優〜花〜っ!』
そのコールにニヤリとして理奈に微笑む優花。
『本日の試合は、因縁の対決と言う事で、どちらかが完全にKOするまで試合が続行となる特別試合です。・・・そして今夜の特別レフリー・・・加藤春彦っ!』
そのコールに驚くのは理奈の方であった。
「なっ・・・そ、そういう事なの?・・・まぁいいわ・・・優花が相手なら・・」
理奈も春彦がレフリーと知って、グルになると言う事は薄々感じていたが、優花との喧嘩試合だったらと試合を決意した。
『カァーン!』
そうしているうちに、ゴングがリングに響き渡ると、春彦が白々しくレフリーらしく振る舞った。
「ファイトっ!」
理奈と優花に闘うように促す春彦。しかし理奈も優花も構わず睨み合っていた。
そしてしばらく睨み合うと、リング中央に進み出す理奈と優花。
黙ったまま睨み合うと、いきなり優花が理奈の髪を鷲掴みにしていった。
その優花に理奈も負けずに髪を掴み返すと、優花の口が開いた。
「ふんっ・・・捨てられたクセに・・・」
その優花の言葉に、理奈が返した。
「何よ、人の男を弄んで楽しいの・・・」
その理奈の言葉に優花が反応した。
「ふふふっ・・・弄ぶって・・・貴方に関係ないでしょ・・・捨てられた内山さんにはねっ・・」
「捨てられたですって・・・・」
理奈の表情が真剣になって春彦を睨む。
だが、それは優花も同様で、春彦に迫った。
「どうなのよ・・・」
だが、レフリーとしてリングに上がる春彦が2人に叫ぶ。
「ファイッ・・・試合だぞ・・・」
その言葉に理奈と優花がまた睨み合うと、理奈が言いだした。
「ブスのクセにさぁ・・・」
その言葉に優花が返す。
「小さい胸っ・・・これじゃあ春彦も満足しないでしょ?」
「何が胸よ・・・胸しか能が無いクセに・・・」
その次の瞬間、いきなりどちらともなく張り手が炸裂していった。
バシィィィ・・・・バシィィィィ・・・
「痛いっ・・・何するのよぉぉぉ・・・」
まずは優花の頬に張り手が決まると、理奈の頬にも優花の張り手が入っていった。
次第に取っ組み合いになると、理奈も優花も殴り合いになっていった。
縺れ合いながら倒れていく2人。次第に理奈が優花に馬乗りのようになっていった。
「何よ・・」
「何よって・・悔しかったら返してみなさいよ!」
縺れ合う2人だが、上になった理奈が優花の顔面を殴りつけると、優花も殴り返そうとするが、一発返すと数発殴られて優花が苦しんだ。
「ストップ・・・反則っ・・顔面パンチはダメだって・・・」
いきなり優花を殴りつける理奈を動けないように捕まえる春彦。
「何よ、私だけじゃないでしょ、ちょっと放してよ!」
春彦に押さえられた理奈が怒り出すが、逆に春彦が言い返す。
「何を、レフリーに因縁を付ける気か・・・おらっ!」
いきなり理奈を優花の上から倒していくと、逆に首をコブラクローのように握っていく春彦。
「うぐぐっ・・・うぶっ・・・」
堪らず藻掻き苦しむ理奈。その隙に優花が立ち上がると、理奈の顔面にストンピングを叩き込んでいった。
バシッ・・
「ぐわっ・・き、汚いわよ・・・グルなの?」
春彦が優花の攻めに離れていくと、理奈が叫び声をあげた。
「何がグルよ・・・おらっ・・おらっ・・」
更に理奈のバストなどを蹴りつけていく優花。その光景に観客からブーイングが飛んでいった。
『加藤ぅぅ・・・お前レフリーのクセに汚い真似するなよぉぉ・・』
『内山ぁぁぁぁ・・負けるなよぉぉぉ・・・』
しかし、観客が理奈を応援してもリングの上では、優花が理奈の髪を掴んで起こすと、ボディスラムで背中からマットに叩き付けていった。
バシィィィィ・・・
「ああんっ・・・・」
背中から叩き付けられて息を詰まらせる理奈。
「なに寝てるんだよ・・・おらっ!」
更にその理奈の顔面へサッカーボールキックを叩き込む春彦。
バシッ・・・
「うわあぁぁぁ・・・・痛いぃぃぃ・・・」
さすがに顔面を蹴りこまれてジタバタ藻掻きながら苦しむ理奈。
「痛いだって・・・ふふふっ・・・」
更に春彦は、レフリーと言う事も忘れて理奈にロメロスペシャルを仕掛けると、高々と理奈の身体を浮かせて痛めつけていった。
グイッ・・・
「いやああぁぁぁ・・・・・痛いぃぃぃ・・・・」
ロメロスペシャルの痛みに悲鳴をあげる理奈。
グニュ・・・
「あふっ・・何するのよ・・・」
そう、理奈が声を上げるのは、高々と上げられた自らのバストを誰かが揉み出したのだ。
「ふふんっ・・・小振りなカワイイオッパイだこと・・・」
更に水着と理奈の柔らかい肌の間から手を入れて直接触り出す優花。
「ちょっと・・・何よ・・やめてよぉぉぉ・・・」
理奈が激しく叫ぶと、優花がムッとして股間へも手を伸ばしていった。
クチュ・・
「ふふふっ・・・こっちはどうなのかしらねっ・・・使い込んでそうだけど・・・」
そう言うと、いきなり水着と太股の間から理奈の秘裂に指を入れていく優花。
「あっ・・・ああんっ・・・・」
堪らず身体が反応する理奈だが、春彦にロメロを極められているので逃げることも出来なかった。
「そろそろ疲れたからなぁ・・・」
春彦が呟くと、理奈をリングに落としていった。
「ハァ・・ハァ・・何よ・・・2人掛かりって事?」
理奈がフラフラしながら立ち上がると、春彦が近づいた。
「ふふふっ・・・俺様はレフリー・・・闘うのはコッチ!」
春彦がニヤリとすると、その理奈の背後からロープの反動を利用して走り込んでくる優花がいた。
「アンタの相手はコッチなのよぉぉぉ・・・・」
バシィィィ・・・・
「んぎゃああぁぁぁ・・・・あんっ・・・」
後頭部に思いっきりラリアットを優花から受けて、理奈は顔面からマットに叩き付けられてピクピクしていた。
その俯せ状態の理奈の後頭部を踏み付けていく春彦。
グイッ・・グイッ・・
「んんんっ・・・」
堪らず苦悶の声をあげる理奈。そのあまりに理不尽な展開に会場からは更に理奈を応援する声援が飛んだ。
しかし、その声援に優花が怒りだした。
「いいわ・・・だったら滅茶苦茶に公開処刑にしてやろうよ・・・春彦っ!」
いきなり優花が言い出すと、春彦もニヤリとしていった。
すると、いきなり理奈の水着の肩紐を優花が握ると、一気に剥ぎ取ってお腹の部分まで剥ぎ取ってトップレス状態にしていった。
「やめてよ・・何するのよ・・・」
嫌がる理奈だが、黙らすように春彦が後頭部にエルボーを叩き込んでいった。
バキッ・・・
「ふぎっ・・・」
すると、今度は露わになった79センチの理奈のバストをロープに押しつけていく春彦。
ブニュ・・
「ううんっ・・・な、何するの・・・やめてよ・・・」
嫌がる理奈だが、春彦の力の前に逃げられないでいた。
「おりゃあああぁぁぁ・・・・」
いきなり春彦が叫び声をあげながら、その理奈のバストをロープに擦り付けて痛めつけていった。
ギュギュ・・ギュ・・・
「ぎゃああああぁぁぁ・・・・やめてぇぇぇぇぇ・・・・」
ロープとの摩擦でバストを攻められ、理奈が絶叫して悲鳴をあげた。
「まだまだ・・・もう一回だぜっ・・・」
更に理奈のバストを擦り付けていく春彦だが、次第に理奈の白い乳房にロープとの摩擦で擦られた部分が赤くなっていた。
「やめてよぉぉ・・・胸が・・胸がぁぁ・・・」
更に続けられていく春彦の残酷な攻め。そして理奈がグッタリして抵抗をしなくなってくると、羽交い締めにして優花に合図をした。
だが、その理奈のバストが観客の目からハッキリと見えると、観客たちも言葉を失った。
『うわっ・・・加藤って内山と付き合ってたんだろ・・・それを・・・』
『理奈ちゃんのオッパイから血が滲んでるじゃん!』
そう、擦られた部分の皮膚が裂けているようで、血が滲んでいた。
そして、優花はニヤニヤすると、その理奈のバストを握りつぶすクロー攻撃を仕掛けていった。
グニュウゥゥゥ・・・・
「いやあぁぁぁぁ・・・・やめてぇぇぇぇ・・・・胸がぁぁぁ・・潰れるぅぅぅ・・」
理奈が泣き叫ぶように悲鳴をあげるが、優花は構わず爪を立てるようにして理奈の乳房を握りしめていった。
「潰れるっても、潰れる程ないでしょ・・アンタの胸っ!」
更に優花が痛めつけていくと、春彦がリング下から何かを持ち出してきた。
「おいっ・・・これでボクシングの練習でもするか?」
レフリーの筈の春彦は、リング下からボクシングのグローブと、マウスピースを手にしてきた。
すると、優花が理奈の身体をトップロープとセカンドロープに腕を絡ませて動けないようにしていった。
「なっ・・何するの・・んがっ・・・」
そう、春彦は無理矢理にマウスピースを理奈の口に入れていくと、グローブを手にしていった。
『汚いぞぉぉぉ・・加藤・・お前レフリーだぞっ!』
観客席から罵声が飛ぶが、春彦は構わず理奈に近づいた。
バキッ・・・
「ぶぐうっ・・・」
いきなり春彦のパンチが理奈の頬を襲うと、理奈はグッタリした。
「さ〜て、今度はそのカワイイお腹にでも・・・おらっ!」
グシュ・・・
「ぶべっ・・・オゲェェェェ・・・」
ロープに固定されて動けない理奈のお腹へ容赦なく春彦のボディブローが決まると、理奈は口からマウスピースを吐き出して悶絶した。
「あらあらっ・・・ちゃんと口に入れなくちゃダメでしょ・・・ほらっ!」
その吐き出されたマウスピースを優花が拾い上げると、理奈の口に入れていった。
バシッ・・バシッ・・ボシュ・・
「ほらほらっ・・どんどんいくぜっ・・・」
春彦が呟くと、理奈の頬をフックで殴りつけていく。その度に左右に可愛らしい顔を苦痛に歪めて涎を撒き散らす理奈の姿があった。
次第に唇が切れたのか、赤く滲んできていた。しかし優花も構わず蹴りなどを入れてサンドバック状態となると、春彦が勢いを付けて理奈にアッパーを叩き込んだ。
「ブベェェェェェェェ・・・・・」
その春彦のアッパーに顔を真上に向けるようにして口から血の絡まったマウスピースを吐き上げる理奈。
更に殴りつけていくと、鼻からも大量の出血が始まって、理奈は流血状態に追い込まれていった。
殴られるたびにリングに血飛沫をあげていく理奈。あまりに残酷な展開だが、誰も試合を止めようとする者はいなかった。
「よ〜し、今度は柔らかい腹に蹴りでも入れてやるかっ・・・」
そう言うと、春彦が距離を置いて理奈に迫った。
グシュゥゥゥゥ・・・・
「ぶぐっ・・・」
次の瞬間、春彦のミドルキックが理奈のお腹を抉ると、理奈の内蔵が圧迫されて胃の内容物が理奈の喉元に込み上げていった。
必死に吐き出さないように踏ん張る理奈。しかし春彦が今度は真正面から理奈のお腹を爪先で蹴り上げると、次の瞬間に理奈の口から激しく反吐がマットに吐き出されていった。
ベチャベチャ・・・
「オエェェェェェ・・・・うっぷ・・・んんっ・・・」
思いっきり吐き出してからグッタリする理奈に、春彦は攻めるのに飽きたのか優花にタッチするように交代してレフリーの様に振る舞っていった。
もうフラフラの理奈。意識も朦朧としているようだった。
しかし優花が春彦に合図を送ると、理奈をロープから放していった。
顔面も腫れが目立って、更にお腹攻めでスタミナも残っていない理奈。
そして、その理奈を寝かせると一気に両足を抱えると、優花が反転して一気にボストンクラブで攻めだした。
グイグイッ・・・
「んああぁぁぁぁぁ・・・・」
上半身をグッタリとマットに押しつけながら泣き声のような悲鳴をあげる理奈。
「ほらほらっ・・・アンタの腰を壊してあげようか?」
優花が叫ぶと、理奈の腰が更に上の方へ向くような、Cの字の逆エビの体制になっていった。
流石にこの拷問とも言える攻めの前に、理奈は顔面を血塗れにしながらギブアップをしていくのだが・・・。
「ギブっ・・・もうギブアップです・・・許してぇぇ・・」
激しくマットを叩いて泣き出す理奈。
グイッ・・・
「ふふふっ・・・この試合はKO決着って言ってるだろ・・・理奈っ?」
そう、その泣き叫ぶ理奈の髪を掴んでニヤニヤする春彦。
「だっ・・ダメェェェ・・・いやああぁぁぁ・・・お願いぃぃぃ・・・ギブ、ギブアップ!」
何度も泣きながら叫ぶ理奈だが、優花も締め上げていった。
このあまりにも残酷な展開に観客たちも驚く中、理奈はあまりの激痛に白い水着の股間部分を黄色く変色させていった・・・そう、失禁してしまったのだった。
股間から染み出して理奈のお腹の方まで流れていく理奈の小便。
そして理奈も、激痛に失神していったのであった・・・。
「ふふふっ・・・大した事ないわねぇぇ・・・イジメ甲斐がないの・・・」
優花がヤレヤレと言う表情で放すと、トップレス状態で意識を失ってマットに倒れている理奈の姿があった。
『カンカンカンカン!』
ここでゴングが鳴らされると、春彦が失神状態の理奈の水着を完全に剥ぎ取って全裸にすると、そのままコーナーに逆さ吊りにして見せ物状態にしてからリングを後にした。
そして優花も、その全裸状態で逆さ処刑にされている理奈を見てからリングを後にするのであった。


第4試合

ガチャーン・・・
またも地下リングに金網デスマッチの用意がされていった。そう、またも誰かが生け贄とされようとしていた。
そのリングに、悲鳴をあげながら連行されてくる少女の姿が観客の視界に入ると、観客たちの視線が集中していった。
「いやっ・・放してっ・・・やだっ・・・プロレスなんて聞いてないもん!」
そう、膨れっ面で怒っているのは、売り出し中のグラビアアイドルの伊藤仁美だった。
そして仁美が金網に囲まれたリングに入れられると、続いて巨漢男がリングインしてきた。
そう、またも北王光司がストレス発散の為かリングに入っていった。
「今夜もガキの相手かっ・・・まぁ、ヒーヒー言わせてやるぜっ・・・」
北王の姿に仁美が狂ったように叫んでいった。
「イヤッ・・・何よコレッ・・・」
しかし無情にもアナウンスが始まっていった。
『本日の第4試合、特別金網デスマッチを行います!』
「で、デスマッチ?!・・・私がぁぁ・・・」
そのアナウンスに仁美が叫ぶ。
『青コーナー、T148B78W50H80〜15歳の新人〜っ・・伊藤〜仁美〜っ!』
当然だが、コールされても叫ぶだけの仁美。
「赤コーナー、地獄の処刑人〜っ・・・北王〜光司〜っ!」
そのコールに堂々と腕をあげてニヤリとする北王。
そして、白いビキニ姿の仁美は距離を取りながら様子を見ていた。
『なお、この試合も特別ルールの伊藤仁美が30分間逃げられれば勝ちとし、それまでに北王が仕留めれば北王光司の勝利とします!』
そのコールに続いてゴングが鳴らされていった。
『カァーン!』
いきなりのゴングに仁美が逃げるように距離を取る。
しかし北王は藤原瞳戦の時のように余裕など見せずに、いきなり仁美との距離を詰めていった。
グイッ・・・
「きゃああぁぁぁぁ・・・・」
いきなりリングに響き渡る仁美の悲鳴。そう、北王が遂に髪の毛を捕まえていったのだった。
「おらあぁぁぁぁ・・・」
いきなり叫びながら仁美を金網に投げつけていく北王。
ガッチャーン・・・
「ぎゃあああぁぁ・・・あんっ・・・」
背中から思いっきり金網に叩き付けられて、グッタリとマットに落ちていく仁美。いきなりの北王の攻めの前に起きあがろうとしていたが・・・。
バキッ・・・
「グフウッ・・・うううっ・・お腹がぁぁ・・・」
そう、仁美が涙を浮かべるのも無理はない。北王が立ち上がろうとした仁美の脇腹に強烈な蹴りを入れたのだった。
口から涎を垂らして北王を睨み付ける仁美。
「ふふふっ・・・その反抗的な視線は何だ・・・おらっ!」
バキッ・・
「ひぎぃぃぃぃぃ・・・・」
今度は睨み付けていた仁美の股間へ爪先蹴りを入れると、まだ開発もされていないであろう仁美の秘裂から仁美の全身へと激痛が走っていった・・・。
股間を押さえて苦しむ仁美。しかし北王の攻めは容赦なかった。
今度は仁美の両足首を掴むと、逆さ吊りにしていく北王。
「うううっ・・やめて・・・やめて・・・くだ・・さい・・・」
反撃も出来ずに試合を止めてくれるように哀願する仁美。
「やめてだと・・・生意気なっ・・これはお仕置きだぜっ・・・」
いきなり北王が怒ると、掴んでいる仁美の両脚をTの字のように開脚させて拷問のようにしていった。
グイッ・・・
「いやあぁぁぁぁ・・・股が裂けちゃうぅぅぅ・・・やめてぇぇぇ・・・」
バックリと逆股裂き状態で泣き叫ぶ仁美。
「ふふふっ・・・簡単には裂けないからなっ・・・」
そう言いながら観客から仁美の泣き顔が見えるようにしてリング内を回っていく北王。
ドサッ・・・
その仁美を逆さ状態からリングに落とすと、北王は仁美のお腹を蹴り上げた。
グシュ・・
「グボッ・・・ううっ・・・ウエェェェ・・・・」
四つん這いのまま、仁美はお腹を押さえて下を向くと、口から反吐を垂らしていた。
その隙に、北王は金網を利用しようとひとつの面のロープ3本を外していった。
それと同時に、コーナーポストのロープを固定する金具も手にしていた。
グイッ・・・
「ああっ・・・」
口から涎のようなものを垂れ流す仁美の髪が北王に鷲掴みにされ、そして起こされていった。
『北王〜っ・・どうせなら仁美ちゃんのFカップバストを見せてよぉぉ・・・』
そこへ観客席から北王の残酷な心に火をつけるような歓声が飛んだ。
「ふふふっ・・・その身長でFカップとは大したもんだなぁ・・・」
北王がニヤニヤすると、まずはロープのある面に連れて行って両腕をトップロープとセカンドロープに絡ませていく北王。
動けない仁美は身長が低いので爪先立ちのような感じになっていたが、嫌がる仁美のビキニブラジャーに北王の手が迫っていった。
グイッ・・・
「あっ・・・いやっ・・やめてぇぇぇ・・・放してよぉぉぉ・・・お願いぃぃ・・」
ビキニを鷲掴みにされて絶叫する仁美。しかし北王が無理矢理にビキニを剥ぎ取られる仁美。
「やめてぇぇぇぇぇ・・・・」
遂に露わになる仁美のFカップバスト。サイズ的には78センチだが、50センチのウエストとの差は大きかった。
『わぁぁぁ・・・・仁美ちゃんのオッパイ最高っ!』
その見事な仁美のバストへ歓声が上がると、北王はニヤリとしていった。
「ぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
仁美が泣き叫ぶと、それは北王が露わになった発育中のバストの先端にあるピンク色の乳首を北王が思いっきり摘んでいったのであった。
「へへへっ・・・カワイイ乳首だぜっ・・・」
更にコリコリと仁美の乳首を責めていく北王。
首を激しく振って悲鳴をあげる仁美を見て、北王は乳首から手を放していった。
グッタリしたように下を向く仁美。しかし北王が許すはずもなかった。
グシュ・・・
「グボウッ・・・」
いきなり仁美の柔らかいお腹へ北王の強烈なボディブローが炸裂すると、一瞬置いて仁美の口から夕食に食べたものであろうか、反吐が噴き出していった。
ベチャベチャ・・・
音を立ててリングに吐き散らかされていく仁美の反吐。更に北王が勢いを付けてキチンシンクとも言えるヒザ蹴りをお腹へ入れていった。
グシュ・・・
「ぐぶうっ・・・ううっ・・・し、死んじゃう・・・」
この一撃に仁美が半失神状態のようにグッタリと下を向くと、口からは胃液と涎が混じり合ったような液体が垂れ流れていた。
『相変わらず残酷だなぁ・・・北王は容赦ないからなぁ・・・』
観客たちからも、北王の残酷な攻めに対して仕方ないと言う感じの声が漏れだしていた。
動きの鈍くなった仁美を見て、北王がロープから腕を外していった・・・。
ドサッ・・・
「うううっ・・・苦しい・・・た・・助けて・・・」
訳も解らず地下リングで痛めつけられて、仁美が俯せ状態でロープに手を伸ばして苦しんでいた。
グイッ・・・
「おらっ・・・逃げるんじゃね〜ぞ、クソガキっ!」
その仁美の背中を踏みにじる北王。その圧力に仁美は口をパクパクして苦しんだ。
更に、仁美の両足首を握りつけると、逆さ状態からロープを跨がせていった。
逆さ吊りで吊されて、股間にはロープを押し当てられている仁美。
グイッ・・
「あふっ・・・」
股間へ食い込むようなロープの感覚に仁美の表情が硬くなる。
だが、次の瞬間に仁美はまたも大きな悲鳴をあげるのであった。
ギュ・・ギュウゥゥゥゥゥ・・・・・
「ぎゃあああぁぁぁぁ・・・・・痛いぃぃぃ・・・・焼けちゃうぅぅぅ・・・」
そう、仁美の股間をロープに擦るように逆さ吊り状態のままロープに擦り付ける残酷な北王。
仁美は薄いビキニショーツだけに守られた股間を、ワイヤーを包むゴムとの摩擦熱に悲鳴をあげた。
「ふふふっ・・・何処が焼けちゃうんだよ・・・言ってみろ・・・」
更に追い打ちをかけるように、北王が言葉でも責めていく。
「ひ・・ひどい・・・お、女の子の大事な・・・所・・・・」
「何処の事だよ・・・おらぁぁぁぁぁぁ・・・」
ギュ・・ギュギュ・・・
「いやああぁぁぁぁぁ・・・・・オ・・オ・・・」
「ほらほらっ・・・だったら壊してやるぜ・・・覚悟しなっ・・・」
恥ずかしさと激痛に泣き叫ぶ仁美。だが・・・
「オマ・・・オマ○コがぁぁ・・・焼けちゃうぅぅ・・・仁美のぉぉぉ・・オマ○コがぁぁぁ・・・・」
遂に股間への激痛に耐えきれなくなった仁美が、激痛より恥ずかしさを選んで叫んでいった。
『北王〜っ・・・だったら仁美ちゃんの水着なんて剥ぎ取れよ!』
『そうだそうだ・・・悪い子にはお仕置きも必要だぜっ!』
いきなり観客席から残酷な歓声が飛ぶと、北王がニヤリとした。
「ファンサービスかなっ・・・覚悟しなっ!」
そう言うと、北王が一気に仁美を放すと、今度は髪と腕を掴んで、金網の面に連れて行って仁美の乳房を金網に押しつけていった。
グニュウゥゥゥ・・・・
「いやあぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
激しく抵抗する仁美。しかし北王の力に敵うはずもなく、ただ金網に乳房を押し込まれていた。
観客席からは仁美のFカップバストが金網から搾り出されるように見えていたが、それが更に残酷感を増していた。
「うぎゃああああぁぁぁぁ・・・・・」
更に北王が金網に擦り付けていくと、仁美の白い乳房は金網との摩擦で赤く変色していった。そう、内出血しているようだった。
すると北王が仁美の身体を放すと、仁美はグッタリとマットに倒れていった。
更に北王が何かを手にして仁美に迫ると、これ以上痛めつけさせると、グラビア活動に支障が出ると考えられて試合が止められていった。
『カンカンカンカン!』
そのゴングの音に北王がキョロキョロすると、黒服たちが金網リングの入り口を開けて入っていった。
「し、試合は終わってないだろ?」
北王が黒服に問いかけると、黒服たちが試合の終了を告げるのと同時に、仁美を担架で運ぼうとした。
「ちっ・・だったらトドメだぜっ!」
グシュ・・・
「ひぎぃぃぃ・・・・んあっ・・・」
そう、北王がトドメとばかりに仁美の股間へ爪先蹴りを思いっきり蹴りこむと、仁美は完全に白目を剥いて失神してしまった。
ピクピクしている仁美。だが、黒服たちは構わず運び出すのであった。
『ただ今の試合、北王光司の暴走により無効試合とします!』
そのコールに観客たちも驚くが、北王自身は暴れたりないという表情だが、金網を後にしていった。
「ちっ・・・次は活きの良い相手に恵まれたいぜっ・・・」
そうして第4試合は終わりを告げた・・・。


第5試合 

遂にメインイベントとなったが、先程の金網リングはそのままで、中のロープが全て外されていった。
まるでオクタゴンのような感じになった金網リング。更に伊藤仁美が吐き散らした吐瀉物などが取り除かれると、リングアナがコールを始めていった。
『本日のメインイベント・・・強烈アルティメットマッチを行います!』
そのコールに観客たちが叫びだした。
『選手入場・・・』
そのコールに金網の中には、あの現役女子プロレスラーの納見佳代がリングインしていった。
白い特製の競泳水着のようなものを着て、手にはオープンフィンガーグローブがはめられていた。
プロレスしかしたことのない佳代の総合マッチデビュー戦かと思われると、次にまた1人リングに入る影があった。
そう、あの岡崎友美であった。スケートも終わりマスコミに出てこないと思っていたら、また地下リングに登場していたのであった。
女子プロレスラーの佳代と比べても見劣りもしない友美の身体。佳代と同じく白い水着に手にはグローブをはめていた。
『時間無制限完全決着ルール・・・現役女子プロレスラー〜・・納見〜佳代〜っ!』
まずは佳代がコールされると険しい視線で友美を見つめていく佳代。
『スピードスケート選手〜っ・・・岡崎〜友美〜っ!』
そして友美がコールされると、ストレッチのようにして脚を伸ばしていく友美。
『なお、この試合については顔面へのパンチなども全て有効で、目と耳鼻、そして脊椎に対しての攻撃は認められていません!・・・また、倒れた相手の顔面・お腹・股間は攻撃自由です!』
身長は佳代が、筋肉の付き方などは友美が勝っているようであったが、試合が始まろうとしていた・・・。
そして2人は口の中にマウスピースを入れていった・・・。
『カァーン!』
そして金網の中にゴングが鳴り響くと、まずは構えてリング中央に出ていく佳代と友美。
お互いが黙ったまま距離を詰めていくと、まずは友美がジャブのようにパンチを出していった。
しかし佳代もガードしているが、友美も当てようと出しているパンチではなさそうだった。
本来は打撃が不得意の佳代だが、友美のジャブにボクシングのようにパンチを出して距離を詰めていった。
しかし、友美が早くも低空タックルから佳代に組み付こうとすると、佳代は警戒していたのかうまく潰して逃げていった。
友美が倒れそうになると、佳代が背後から蹴りを入れて牽制していった。
そして距離を置いて睨み合う展開になると、早くも両者の額からは汗が流れ落ちていた。
今度は佳代がローキック気味に蹴りを出すと、友美の鍛え上げられた太股に炸裂して音を上げていた。
バシッ・・・
その瞬間、友美の顔に緊張が走るが、打撃が得意でない佳代の蹴りは以外と効いていないようであった。
逆に、距離を詰めるようにして友美がストレートパンチを佳代の顔面に打ち込むと、佳代はガクンっと仰け反っていった。
更に友美が追い込むようにパンチを放っていく・・・。
バシッ・・・バシッ・・・
友美のパンチが以外にも佳代の顔面を捉えていくと、早くも佳代の鼻から出血が始まった。
鼻血に気が付くと、佳代が焦りだしたのか一気にタックルから友美に組み付きに行くと、友美が逆にカウンターのヒザ蹴りを顔面に入れていった。
バキィィィィ・・・
「ぐふぁあぁぁぁぁ・・・・・あんっ・・・」
その一撃に堪らずダウンする佳代。しかし友美が見逃す筈がなかった。
更に追い打ちの蹴りを顔面に放つと、今度は佳代が間一髪で避けていった。
すかさず立ち上がる佳代。しかし友美も殴り合うように接近戦を挑んでいった。
バシッ・・バシッ・・・
意地を張るように殴り合う友美と佳代。しかし打撃の技術は友美が上なのか、友美のパンチが圧倒的に佳代の顔面を捉えだしていた。
少しずつ金網に追い込まれる佳代。そして佳代の背中に金網が押しつけられていった・・・・。
ガシャ・・・
「えっ・・・・」
これには佳代が焦り出すが、いきなり友美のヒザ蹴りが佳代のお腹に炸裂すると、その一撃に佳代はお腹を押さえてしまった。
更に、容赦ない友美のアッパーが佳代の顎を捉えると、次の瞬間には血飛沫のようなものがリングに吹き散っていった。
だが佳代もプロレスラーの意地かダウンせずに友美に組み付こうとすると、友美が距離を置くようにしていく。
だが佳代が意地になってタックルを仕掛けると、逆にフロントスリーパーに捉えられて友美に締め上げられていった。
グググッ・・・
「うぐぐっ・・・ううっ・・・」
完全に首を極められて佳代の表情に焦りが見えるが、友美は構わず絞めあげていく。
バシッ・・バシッ・・
苦し紛れに佳代が友美の脇腹にパンチを放つが、絞められるダメージで有効打は入っていなかった。
「えっ・・・」
いきなり佳代の首に巻き付けられていた友美の腕が離れていった・・・。
バキィィィィ・・・
「ブベェェェェェ・・・・・」
そう、離れた瞬間に友美の強烈なヒザ蹴りが佳代の顎を捉えると、口から血塗れのマウスピースを吐き出して倒れ込む佳代。
俯せ状態でダウンしてグッタリしている佳代の横に、自らが吐き出したマウスピースが落ちていた。
視線が定まらないような佳代だが、友美は続けて仰向けにしてから首に鍛え上げられた太股を絡ませていった。
グイッ・・・
「どうかしら・・・私の太股の恐怖は・・・」
友美がニヤリと勝利を確信したのか、佳代の首を締め上げていく。
次の瞬間、友美の太股の筋肉が浮かび上がると、同時に佳代がジタバタ藻掻き苦しんでいった。
ヘッドシザースだが、鍛え上げられた友美の太股の破壊力は、まさに万力とも言える物で佳代は次第に意識を遠のかせていった。
しかしプロレスラーと言う意地だけで耐えようとするが、友美の太股を掴もうとする手がダラリとなっていった。
(ふんっ・・・これでプロレスラーなの?)
友美は佳代が失神したのに気が付くと、レフリーが気が付く前に佳代をヘッドシザースから解放していった。
すると、失神状態の佳代を俯せにして、意識を取り戻させようとする友美。
「ううっ・・・」
そして佳代が意識を戻すが、既に友美が逆横四方のような体制から、ヒザを高々と上げていた。
グシャ・・・
「ぐぶうっ・・・・」
そう、佳代の表情が苦悶に歪むと、友美が強烈なヒザを脇腹に叩き込んでいたのだった。
「ほらほらっ・・・覚悟しなさい!」
更にヒザが叩き込まれると、佳代は脇腹を押さえて口から胃液を吐きだしていた。
「うううっ・・・苦しい・・・」
思わず弱きになる佳代。しかし友美が構わずヒザ蹴りを入れると、堪らず仰向けに倒れ込む佳代。
「覚悟しなさいよ・・・」
その佳代に馬乗りになる友美。更にノーガード状態の佳代の顔面へハンマーパンチを叩き落としていった。
バキッ・・ボシュ・・バキッ・・
「ひぎぃ・・んがっ・・ああっ・・」
観客たちも驚く中、佳代の顔面が崩壊するとも言える展開になっていった。
次第に真っ赤に血に染まっていく佳代の顔面。女子プロレスラーの中でも美形で通っている佳代だけに、この光景は残酷そのものであった。
一方的になってきた所で、レフリーが友美を押さえて試合が止められていった。
『カンカンカンカン!』
しかし友美は不機嫌そうな表情で立ち上がると、完全に顔面崩壊状態で失神状態の佳代のバストを踏み付けて、ガッツポーズを取って観客に勝利をアピールしていった。
だが、友美が金網から出ようとすると、そこへ誰かが立っていた。
そう、佳代の大先輩に当たるミミ矧原だった。
「貴方には関係ないことでしょ・・・退いてよ・・・」
友美がミミに言い放つと、ミミも言い返した。
「あそこまですることないでしょ・・・闘えない相手にさぁ・・・」
腕組みして言い返すミミ。
「ふん、弱いんだから仕方ないでょ・・・」
その言葉にミミが金網の入り口から入ると、失神している佳代の手からオープンフィンガーグローブを取ると、それを手に着けていった。
「何の真似?・・・私に挑戦するって言うのかしら・・・ロートルのミミさん?」
その言葉に、ミミが上等とばかりに友美に殴りかかった。
バシッ・・バシッ・・
以外にもミミのパンチが友美の顔面を捉えだすと、友美もタックルでミミに組み付いていった。
しかしミミがヒザ蹴りを出すと、友美もスープレックスで投げていくと、ミミが以外だが腕拉ぎを狙っていった。
だが、突然の乱闘劇に黒服たちが金網の中に入って両者を止めていった。
「放してよ・・・こんな時代遅れのレスラーなんか倒してやるわよ!」
「ふん、プロレスラーが弱いなんて言えなくしてやるわ!」
友美もミミもエキサイトする中、黒服たちが2人を離すと、その隙に失神状態の佳代が運ばれていった。
そしてミミも友美も金網から出されて混乱のうちに第44回大会が終わりを告げていった。


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