第1試合


「ち・・・地下プロレスって言っても、アイドル同士なら私にだって・・・」
そう言って控え室で自らを奮い立たせているのは、最近売り出してきている左藤めぐみだった。
小振りなバストだが、以外とスタイルは良いみたいなスレンダー系アイドル。
そのめぐみは、白いスポーツ水着に着替えると、練習をしてきたと言うプロレス技などを確認するように鏡の前でフットワークを使ったりして、打撃から色々と動かしていた・・・。
当然だが、17歳と言う年齢からも、地下プロレスの怖さを知る由もないが、今夜の対戦相手もグラビア系の強力な相手だった・・・。
「誰よ、私の今夜の相手は?」
そう言うのは、あの103pのバストでグラビア界を暴れまくる根元晴美だった。
早くも控え室では、補強されてはいるが、自らの爆乳を強調するような黒いビキニに着替えて、同じ事務所仲間の盛宏子と汗を流していた。
そして時間が来ると、各の控え室からリングに向かって歩き出していった・・・。
早くも盛り上がる観客たち。
その観客たちの視線には、あの爆乳を揺らしながらリングに向かう晴美の姿が現れていった。
堂々とリングに向かっていく晴美。その胸の大きさもさることながら、度胸も据わっているようだった。
驚く観客たちの前に、今度はスレンダー系のめぐみが現れると、観客たちが今度はめぐみに向かって歓声をあげていた。
「何よ・・・アイツ・・・」
自分に注目が集まっていたのに、めぐみに注目が集まる事で嫉妬心からか、めぐみを睨み付けていく晴美。
しかしそんな事は知らずに、リングインしていくめぐみ。
歓声を送る観客たちに向かって、めぐみが笑顔で両手を大きく振っていくと、晴美は怒りだしていた。
「ふん・・・ゴングが鳴ったら地獄の始まりだよ・・・」
だが、めぐみはそんな晴美に関係なく、自らのコーナーに歩き出すと晴美の方を見つめていた。
すると、リングアナがコールを始めていった・・・。
『それではお待ち遠様でした・・・第52回大会第1試合を行います!・・・青コーナー〜今夜が地下プロレスデビュー戦・・・左藤〜めぐみ〜っ!』
そのコールに腕を挙げていくめぐみ。
『赤コーナー〜爆乳グラビアアイドル〜っ・・・根元〜晴美〜っ!』
負けじと晴美は、自らの胸を下から持ち上げて、ブルブルと揺らすように観客にアピールしていった。
そのコールに続いて、レフリーがボディチェックをしていくと、その間にもめぐみと晴美が睨み合っていた。
「何見てんだよ・・・クソガキッ・・・」
晴美は既に臨戦態勢の様子だった。
「何よ、ガキだなんて?・・・だったらオッパイ星人とでも言えばいいんですか?」
めぐみも負けずに言い返すと、晴美の顔が赤く紅潮していった。
「ゴングが・・・楽しみね!」
その晴美の言葉に、黙って睨んでいくめぐみ。
だが、晴美がゴング前からめぐみの頬に思いっきり張り手を入れていった。
バシィィィィ・・・・・
「痛っ・・・何するのよ!」
当然だが、めぐみが叫びながら怒ると、晴美が取っ組み合おうとしていくと、レフリーが間に入って止めていった。
レフリーが止めに入るが、暴れる2人に困ると黒服たちが入って、各のコーナーに割っていった・・・。
そして・・・。
『カァーン!!』
そんな険悪な雰囲気な中、ゴングが鳴らされると素早くめぐみがコーナーから飛び出して、晴美との距離を測っていった。
一方、晴美もゆっくりとコーナーから出ていくと、ニヤリとしながらめぐみに近づいていった。
「お返しだぁぁぁ・・・・」
いきなりめぐみが絶叫すると、晴美に飛び込んでのフライングラリアットの奇襲に出ていった。
バキィィィィ・・・・
その一撃に晴美がフラついてロープに振られると、めぐみが続けてエルボースマッシュを続けて晴美の頬などに入れていった。
バキッ・・バキィィ・・・・
続けて炸裂するめぐみのエルボーの連発に、晴美はムッすると、胸を揺らしながらエルボーのお返しをすると、お互いが意地になってエルボー合戦となって打ち合っていった。
早くもめぐみも、晴美も口の中を切ったのか、口から血を垂らしだしていた・・・。
汗が流れ出すと、めぐみが一気にロープに走ってからジャンピングニーパッドを叩き込もうとするが、晴美が避けていった。
しかしめぐみが着地すると、その場で身体を回転させて回し蹴りを晴美のバストに炸裂させると、晴美が悲鳴をあげた。
バシィィィ・・・・
「ぎゃあ!」
悲鳴と共にフラつく晴美。自慢のバストに蹴りを入れられて、その痛みに悲鳴をあげているようだった。
更に、ロープに走り込むと稲妻レッグラリアートまで出して、晴美のバストを痛めつけていくと、晴美は悲鳴をあげて倒れ込んでいった。
すると、めぐみはストンピングで徹底してバストを蹴りこむと、胸を踏み付けながら観客にアピールしていった。
17歳とは言え、観客たちに魅せるプロレスをしようとする姿は、さすがである。
しかし、自慢の胸を踏まれて馬鹿にまでされたと思い、晴美は怒り出していた・・・。
その怒りだしている晴美の髪を掴んで起こしていくめぐみ。
そして、素早く晴美の身体に絡み合うと、一気にコブラツイストで締め上げていった。
グググッ・・・・
「ぐうぅぅ・・・・くっ・・・・・・」
以外なめぐみの善戦に観客は驚くが、晴美は苦しさと怒りに挟まれていた・・・。
「ほらほらっ・・・ギブアップする?」
余裕みたいに晴美にギブアップを促していくめぐみ。
だが、晴美だったはギブアップせずに身体を動かすと、めぐみと共に倒れ込んでいった。
すると、肩が着いてレフリーがカウントを入れていくと、晴美が肩を上げると、めぐみも身体をくねらせて距離を置いていった。
素早く立ち上がるめぐみ。晴美も立ち上がると、めぐみの綺麗なフォームのドロップキックが晴美の103pのバストを襲った。
バシィィィ・・・・
堪らず大の字に倒れ込む晴美。めぐみの以外に良い動きに困惑気味だったが、そろそろ黄色いタクシー軍団の得意芸なのか、反則などを出そうかと考えていた。
しかし、めぐみは練習してきた技を出そうと晴美の腕を取ると、三角締めを極めていった。
グググッ・・・・
「うううっ・・・・くっ・・・・・」
完全に締められていく晴美。
「どう・・・ギブする?・・・ほらっ、ギブ?ギブアップ?」
締め上げて晴美にギブアップを迫るめぐみ。
だが、ギブアップを迫るめぐみも、怒濤の攻めを見せてはいたが、初めての地下プロレスのリングでスタミナの配分も考えていなかったのか、全身を汗だくにしてスタミナを消耗しているように見えた・・・。
しかし、めぐみが攻めていたが突然に悲鳴をあげていった・・・。
「きゃあああぁぁ・・・・何するのよ!」
悲鳴をあげて技を解いてしまっためぐみ。そう、晴美がめぐみの太股を噛み付いて、技から逃げたのだった。
「甘いんだよ・・・地下プロレス舐めてるでしょ?」
そう言いながら立ち上がる晴美。すると、起きあがるめぐみに走り込んで喧嘩キックをお腹へ炸裂させていった。
バシィィ・・・
「ぐふうっ・・・・ううっ・・・」
倒れないが、苦悶の表情でお腹を押さえて苦しむめぐみ。
「しぶといわねぇ・・・おらっ!」
「きゃああぁぁぁぁ・・・・ぶふっ・・・」
更に髪を掴んでフェイスバスターでめぐみの顔面をマットに叩き付けていく晴美。
このフェイスバスターには大声で悲鳴をあげてリングを転がりまくるめぐみ。
グイッ・・・
「何よ、さっきまでの元気はどうしたのかしら?」
更に晴美が起こしてから、めぐみの顔をロープに擦り付けていくと、めぐみは絶叫して悲鳴をあげていった。
ギュギュ・・・ギュ・・・・
「いやあああぁぁぁぁ・・・・やめてぇぇぇ・・・・顔が焼けちゃう・・・・いやああぁぁぁぁ・・・・・」
藻掻き苦しむめぐみだが、晴美が103pのバストを押しつけながら痛めつけていった。
更にヘッドロックで締め上げてリング内を歩き出す晴美。
その晴美に、めぐみが苦しみながらも思いっきり振るようにして、晴美をロープに振っていった。
そしてロープからはね返ってくる晴美に技を仕掛けようとすると、逆に晴美の103pの爆乳アタック(ボディアタック)に跳ね返されてしまった。
グニュ・・・
「きゃああぁぁぁぁ・・・・あん・・・・」
晴美のバストに弾かれて倒れ込むめぐみ。そのめぐみに晴美が迫った。
「ふふ・・・小振りなオッパイと一緒にしないでよね・・・」
その一言に続いて、倒れためぐみの顔面にバストが当たるように、フライングバストプレス(ボディプレス)で押しつぶす晴美。
グニュュュュ・・・・
「ふぐうっ・・・・んんんっ・・・・」
これには両足をジタバタしながら藻掻き苦しむめぐみ。顔面に胸を押しつけられて、呼吸も苦しくなっている様子だった。
だが、めぐみが以外な行動に出た・・・。
ガブッ・・・
「ぎゃああああぁぁぁぁぁ・・・・・」
いきなり叫び出す晴美。そう、めぐみが晴美の乳房を噛み付いていったのだった。
「さっきのお返しよ!・・・マズイわよ、アンタの胸・・・ふふふっ・・・」
フラついてはいたが、挑発的な言葉を言って立ち上がるめぐみ。
すると、懸命な表情で晴美の脇腹にミドルキックの様な蹴りを入れていくめぐみ。
バシィィィ・・・・
「ぐっ・・・ううっ・・・・」
以外にめぐみの蹴りが効いたようで、晴美がお腹を押さえてフラつくと、めぐみが反撃とばかりにロープに走り出すと、綺麗なフォームからのドロップキックを胸に叩き込んで倒していった。
バシィィィィ・・・・
「ぐはっ!」
堪らず大の字になって倒れ込む晴美。胸への一撃は効いたみたいで、両手で押さえて苦悶の表情を浮かべていた。
だが、めぐみもきつかったが耐えるようにして、晴美を起こしてから首投げで投げ込むと、続けてスリーパーで晴美のスタミナわ奪いに出た。
グググッ・・・・
「うぐぐっ・・・・」
これには堪らずロープに足を伸ばす晴美。ロープが近かった為にレフリーが放すようにめぐみに指示した。
『ブレーク・・・・』
そのレフリーの指示にめぐみが放すと、晴美の髪を掴んで起こそうとした。だが・・・。
グシュ・・・
「うぼっ・・・うううっ・・・・」
突然お腹を押さえて座り込むめぐみ。そう、起こされそうになった晴美の前に立っためぐみのお腹へ、思いっきりパンチを叩き込んだのだった。
油断していたのか、腹筋に力も入っておらずめぐみは苦悶の表情で座り込んだが、晴美もきつそうで立ち上がったが、攻めずにめぐみの髪を持っていた。
そのめぐみも、お腹を押さえて泣きそうな表情を浮かべると、晴美に捕まった状態になってしまった。
だが、めぐみも歯を食いしばって目の前の晴美のお腹にパンチを叩き込むと、晴美も苦悶の表情を浮かべた。
「ぐっ・・・負けるかよ・・・おらっ!」
しかし立っている状態の晴美の爪先蹴りがめぐみのお腹を抉ると、めぐみが悲鳴をあげた。
グシュ・・・
「ぐぶうっ・・・・」
口から涎を垂れ流しながら、四つん這い状態で苦しむめぐみ。
更にお腹をサッカーボールキックで蹴り上げていく晴美。
バシィィィ・・・・・
「がはああぁぁ・・・・・・・・」
今度は仰向けに倒れ込んで、お腹を押さえて藻掻き苦しむめぐみ。
そのめぐみを見てニヤリとする晴美が、倒れているめぐみの胸を踏み付けるようにフォールしていった。
『ワン・・・ツー・・・・ス・・』
しかしスリーカウントが入る前にめぐみが肩を上げるが、お腹への攻めが効いているようだった。
堪らずめぐみがリング下に転がるように転落していくと、場外でグッタリしていた。
「逃げるなよ・・・おいっ!」
リング上から挑発していく晴美。しかしスタミナの面からも、晴美もきつそうで口では挑発していたが、深追いせずにリング上で呼吸を整えようとしていた。
一方、リング下のめぐみもお腹の痛みが引いてきたのか、苦しそうな表情でリングに戻ろうとすると、エプロンサイドで晴美に捕まってしまった。
「ふふふっ・・・覚悟しなさいよ!」
晴美が髪を掴んでいくと、突然めぐみが叫び声をあげた。
「何が覚悟よ・・・コッチのセリフよ!」
すると、お腹攻めのお返しとばかりに、晴美の自慢のバストへナックルを叩き付けると、怯んだ瞬間に髪を掴んでコーナーに連れて行った。
そしてコーナーポストに晴美の顔面を叩き付けると、一気に場外側からトップロープに登っていくと、フラつく晴美目掛けてトップロープからのニーアタックを決めていった・・・。
バキィィィィ・・・・
「ぐはあぁぁ・・・・・・・・・」
これには堪らず大の字になって倒れ込む晴美。トップロープからの衝撃は、さすがの晴美も効いているようだった。
その晴美に覆い被さってフォールしていくめぐみ。
『ワン・・・・ツー・・・・・』
しかしカウント2で晴美が返すと、めぐみは苦しそうな表情を浮かべながらも立ち上がると、その場で飛び上がって晴美のお腹へフットスタンプを叩き込んだ。
グシュ・・・
「ぐぶうっ・・・・・ううう・・・・・」
これにはさすがの晴美も、胃袋の中の物が押し上げられるような感覚に襲われていった・・・。
だが、デビューしたばかりの年下のめぐみに吐かされてはと耐えるが、めぐみはお腹への攻めに怒りを感じているのか、お返しだと思い構わず飛び上がってのニードロップをお腹へ入れると、今度は晴美も堪らず口から胃液を噴き上げた。
「うっ・・・臭い・・・・」
思わず晴美の吐き出した胃液の臭いが鼻を突くと、めぐみは顔を歪めていくが、勝負が先とフォールしていった。
『ワン・・・・ツー・・・・・スリー・・・・・・』
これには晴美が返せずに、そのままお腹を押さえたままリングに倒れたままだった。
「やったああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
スリーカウントが決まると、思わず起きあがってガッツポーズを取ってリング中を走り回るめぐみ。デビュー戦を勝利に飾れた嬉しさからだろう・・・。それも相手は根元晴美・・・。
『ただ今の試合・・・左藤めぐみの勝利です!』
そのコールに、めぐみはレフリーに腕を挙げられて歓声に包まれていくのであった・・・。
一方、負けた晴美は悔しそうにしながら黙ったまま控え室に向かうのであった・・・。
17歳のスレンダー系アイドルのめぐみ。どこまで地下プロレスでも活躍するのであろうか・・・・。



第2試合

「あの女・・・何が何とか女だって・・・・ふざけやがって・・・」
そう、都内某所で騒いでいたのはあの幽鬼だった。
その幽鬼の叫びに、黒服の一人が近づいて呟いた・・・。
『ふふふっ・・・・機嫌が悪そうだね、幽鬼くん・・・』
その黒服の言葉に驚く幽鬼。だが、この後の黒服からの言葉に笑みを浮かべるのであった・・・。
『その女って・・・あのショニンの事だろう・・・。君さえよければ、あの女と殴り合いをさせてやれるけどな・・・』
その言葉に、幽鬼は当然だが乗っていくのであった・・・。
そして今夜の第2試合、この幽鬼とショニンの試合となった。
しかし、プロレスではなく・・・今夜はボクシング対決となって・・・。
「ボクシングなんてイヤです・・・・殴り合いなんて・・・」
早くも控え室ではボクシング対決を嫌がるショニン。
だが、売り出し中のショニンは事務所側もお金を掛けている訳で、ショニンには選択権はなかった。
「い・・・いや・・・何よこの格好・・・・」
嫌がるショニンは、着ていた服を無理矢理に脱がされると、ボクシング用のトランクスと、白いタンクトップに着替えさせられて、手にはボクシンググローブを着けられていった・・・。
その頃、違う控え室では幽鬼も同じく、ボクシングの格好で準備していた。
「へへへっ・・・いいねぇ・・・ボコボコに殴り倒して、あの女をマットに這いつくばらせてやるぜ!」
そして・・・。
『第2試合・・・特別ボクシングマッチです!』
リングアナの声に招かれるようにして、幽鬼とショニンがリングに向かって歩き出すが、ショニンだけは両腕を黒服に掴まれての入場だった。
そしてリングに上げられると、リングの周りには金網が張られていった。そう、ショニンが逃げ出せないようにする為だった。
『特別金網ドミネートボクシングデスマッチを行います!』
その言葉に観客たちが興奮していく。男女の残酷なボクシングが始まろうと言うのだから。
「い、イヤよ・・・・こんな試合・・・・」
嫌がるショニン。
「逃げるなよ・・・オマエのせいで俺は芸能界から追い出されたんだ・・・」
そのショニンを挑発していく幽鬼。
すると、コールが始まっていった・・・。
『青コーナー・・・ショニン〜っ!・・・赤コーナー・・・幽鬼〜っ!』
手短の感がある第2試合のコール。それもそのはず、早くも観客席が盛り上がりを見せているからだった。
『なお、この試合はフリーノックダウン制で、倒れてもレフリーや黒服が起こして試合続行のデスマッチボクシングです!・・・試合終了は、どちらかが殴られ続けて危険な状態と判断されると、レフリーが止める事になります!』
その説明に大歓声に包まれるリング。
そして・・・。
『カァーン!!』
マウスピースを口に入れられ、幽鬼とショニンがコーナーから歩き出した。
ショニンも、金網に囲まれたリングで逃げることも出来ず、口の中に入れたマウスピースに嘔吐感を感じながらも構えた。
しかしボクシングなんて経験も練習もないショニン。
片や、殴り合いを希望した幽鬼は、ジャブのようにして牽制しながら距離を詰めていった・・・。
怯えるようにショニンがロープに近づくように下がると、背中には無情にもロープが当たっていった・・・。
「えっ・・・ロープ・・・」
ショニン自身もそんなに下がった自覚がなく、驚いた瞬間・・・。
バシィィィ・・・・
「ぶふうっ・・・・・・」
そう、ショニンの顔に幽鬼のジャブが炸裂すると、続けてお腹へボディブローが炸裂した。
ボシュ・・・
「んぐぐっ・・・んんっ・・・・」
これにはショニンが涙目でお腹を押さえると、フラフラしながら幽鬼の前で苦しんだ。
すると、幽鬼が余裕をもって腕を挙げて回していくと、痛めつけるようにショニンの顔に軽くジャブを入れていくのであった。
バシッ・・・バシッ・・・
殴られて痛がるショニン。だが、覚悟を決めたのか殴り返そうとするが・・・。
バシィィィ・・・・・
「ぶはっ・・・・ああっ・・・・」
そう、幽鬼のカウンターパンチがショニンの顔面を捉えると、堪らずマウスピースを吐き出しながらダウンするショニン。
「イエエェェェェェ・・・・・・クソ女の最初のダウンだぜぇぇぇ・・・・・」
マウスピースを一旦口から出して、アピールしていく幽鬼。
ショニンが立てないでいると、ここでドミネートボクシングデスマッチの怖さが顔を表してきた・・・。
グイッ・・・・
そう、レフリーと黒服たちがショニンを起こしていくと、口にマウスピースを入れて立たせていった。
しかし足元がフラフラしているショニン。
「な・・何で・・私が・・・ぶへっ!」
更にショニンの顔にパンチが炸裂すると、ショニンも必至に殴り返していった。
バキィィィィ・・・
「ぐはあぁぁぁ・・・・・うげっ!」
そう、突然のショニンの反撃に油断していた幽鬼は、顔面へカウンターパンチを受けてダウンしてしまった。
その幽鬼のダウンに、歓声が沸き起こると、幽鬼は恥ずかしいと思い腹を立てていた・・・。
一方、ダウンを奪えたショニンに、少しの希望が見えてきたが、それはこれから始まろうとする残酷ショーの幕開けだった。
幽鬼は自ら立ち上がると、構えてショニンに近づいた。
一方、少しは自信を持ちだしたショニンも、幽鬼に対してテレビなどで見たボクシングの格好になり、以外と素早いジャブで牽制していった。
これには幽鬼も驚いて、ガードを固めていた。
バシッ・・・バシッ・・・
腕にショニンのパンチを受けて、ショニンのパンチの威力を確認する幽鬼。以外と計算高いようだった。
すると、幽鬼が反撃に出ていった・・・。
バシッ・・・バシッ・・・
「うげっ・・・んぐっ・・・・」
そう、出てくるショニンのお腹へパンチを叩き込むと、ショニンが苦悶の表情を浮かべて殴り返していった。
だが、幽鬼のボディ攻撃が続けられると、次第にショニンの口からマウスピースが顔を出し始めていた。
「おらっ・・・吐き出させてやるぜぇぇ・・・・」
幽鬼がニヤリとすると、素早く踏み込んでショニンの頬に強烈なフックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・・
「ブふうぅぅぅ・・・」
幽鬼のパンチの前に、ショニンは堪らず口からマウスピースを吐き出すと、そのまま倒れ込んでしまった。
すると、レフリーがショニンに起きあがるように指示するが、ショニンが苦しそうにしていると、黒服などが起こしていった。
「ううっ・・・・」
鼻から血を流しながら、ショニンが苦しそうにしていると、幽鬼がまたも踏み込んでのボディへのパンチを打ち込んでいった。
バシッ・・・ボシュ・・・バシュ・・・・
「んぐうっ・・・オエッ・・・・ウゲッ・・・・んんっ・・・・んふっ・・・・・」
必死にガードしようとするショニン。
だが、幽鬼がコーナーに押し込むとダウンさせないようにお腹を徹底的に殴りつけていった。
ポトッ・・・・
早くも血塗れのマウスピースをリングに吐き出すショニン。
そのマウスピースが赤い液体の糸を引きながら、マットに落ちていくのであった・・・。
だが、ダウンも許されずに幽鬼のパンチを受けるショニンは、内臓を殴り続けられて口から胃液を吐きだしていた・・・。
「臭いんだよ・・・このクソ女よぉぉ・・・オマエには苦しんでもらうからな・・・」
ショニンの吐き出す胃液の酸っぱい臭いを感じながら、幽鬼が殴り続けると、レフリーに目で合図をしていった・・・。
すると、レフリーが突然にショニンの白いタンクトップを脱がしていくと、ショニンの白い乳房が露わになっていった。
「イヤアァァァァ・・・・何するのよ!」
トランクス一枚にされたショニンが悲鳴をあげる。
「へへへっ・・・以外といい乳してるじゃね〜か。俺とユニット組んでる時も見せてくれなかったクセに・・・」
そう言うと、嫌がるショニンの乳房にパンチを打ち込んでいった。
グニュ・・・バシッ・・・
「ひいぃぃぃ・・・・イヤアアァァ・・・・・胸はやめてぇぇぇ・・・・・」
さすがに女の弱点でもある胸を攻められて、必死に悲鳴をあげて嫌がるショニン。
「ほらほらっ・・・柔らかくていい感触が伝わってくるぜ・・・おらっ!」
まるでショニンの悲鳴を楽しむかのような幽鬼。まさに悪童!
胸を殴った後に、今度は顔を狙って殴りつけていく幽鬼。
バキッ・・・バシッ・・・バキッ・・・・
「んぐっ・・・ふぐっ・・・んがっ・・・・・」
顔を殴られて、上下左右に顔を振られながら苦しむショニン。
次第にショニンの顔が腫れだしてきていた。だが構わず殴り続ける幽鬼。
瞼などが腫れてきて、ショニンは片目の視界を奪われたり、その腫れ上がった部分が切れて、大量の血が流れ出してきていた。
殴りつける幽鬼も、その傷口から流れ出す血が血飛沫となって、赤く返り血に染まりだしていた。
次第に悲鳴もあげなくなってきて、意識も薄れてきたのかショニンはもう、コーナーに磔状態で人間サンドバック状態になっていた。
次第に、歓声を上げていた観客たちも黙り出すと、ショニンの処刑劇が幕を降ろしていった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされていくと、失神寸前のショニンを殴りつける幽鬼をレフリーが止めると、ここで試合は終わりを告げた。
「何だよ・・・もっと殴らせろよ・・・おい!」
まだやり足りない様子の幽鬼。
一方、レフリーと黒服に支えられてリング下の担架に乗せられていくショニン。
急いでリングドクターが傷口などに応急処置をして医務室に運んでいった。
だが、リング上では幽鬼が騒いでいた。
「今度は、ショニンと殴り合いよりもデスマッチで勝負させてくれよ!・・・まぁ、勝負と言うより俺の一方的になるけどな・・・」
すると、幽鬼もガッツポーズを取ってリングを降りると、控え室に消えていくのであった。



第3試合

「か、絡みなんて絶対にイヤです・・・。それも・・・レイプデスマッチなんて・・・」
都内某所で叫び声をあげていたのは、あのグラビアで活躍している仲谷佳織だった。
普段はヘアヌードグラビアで活躍していたが、ファンたちとしては絡みもと言う所だが、それは拒否していた。
だが、事務所側に手が回されて、遂に地下プロレスのリングで敗者レイプデスマッチを組まれてしまったのだった。
そして、対戦相手として選ばれたのが、同じく脱ぐのも絡み合うのも得意な、あのカリスマAV嬢の見竹涼子だった。
アイドルとしても売り出せそうな顔に、90pのバストとくびれた55pのウエスト。この涼子もレイプデスマッチに出る事となると、別にレイプくらいと強がりながら試合の夜を待った。
そして、今夜この2人は、壮絶な敗者レイプデスマッチと言う、女性にとっては残酷なルールで闘う事となっていくのであった。
控え室では、観客の前でリング上でレイプなど絶対にイヤと思っている佳織が、白いスポーツビキニに着替えて試合の時を待っていた。
だが、佳織も元は初代地下プロレスヘビー級チャンピオンにもなった経験があるだけに、プロレス的センスも磨いてきていたが、対戦相手の涼子もバトルロイヤルでのインサイドワークでの活躍。普通に終わるはずがなかった。
「ふふふっ・・・何がAVを馬鹿にしているだって?・・・私が今夜、恥をかかせてあげるわ・・・」
早くも佳織に対して敵対心を燃やしている涼子。佳織と同じくスポーツビキニを着ていくが、色は黒色だった。
そして、時間が来るとリングに向かっていく佳織と涼子。
その2人が、リング上に姿を現せると、早くも大歓声に包まれていくリング。
そんな中、レイプデスマッチと聞いて怯えた様子で、落ち着きがない佳織。
一方、コーナーで反対側の佳織を見つめる涼子。こちらはさすがに余裕があるように見えた。
『第3試合・・・敗者壮絶レイプデスマッチを行います!・・・青コーナー〜AV界の女王〜っ・・・見竹〜涼子〜っ!・・・T155B90W55H85〜っ!』
そのコールに、涼子がコーナーでニヤリとしながら佳織を睨み付けた。
『赤コーナー〜元スッチーにしてヘアヌードのヌードル〜っ・・・仲谷〜佳織〜っ!・・・T164B86W57H88〜っ!』
そのコールに、観客に向かって一礼していく佳織。
すると、レフリーが2人の身体のボディチェックをしていくと、両コーナーに離していった・・・。
早くも睨み合う2人。
『カァーン!!』
そしてゴングが鳴らされていくと、お互いが距離を保ちながらリングを回っていた。
時折、握りしめた拳を殴りつけるかのようにフェイントを出す涼子。
逆に、距離を取っているからと相手の動きを警戒する佳織。
すると、涼子が片手を出して力比べを挑むような体制になると、佳織がその挑発に乗ったのか手を伸ばしていった。
すると・・・
バキッ・・・・
「うぐっ・・・・」
「甘いんだよ・・・私だって女優なんだから!」
そう、力比べに乗ろうとした佳織の脇腹に喧嘩キックを叩き込む涼子。続けて手を取ると、ロープに振っていった。
すると、今度は佳織がショルダータックルのように激突して涼子を倒すと、続けてロープに走っていった。
「くっ・・・・」
倒れている涼子が起きあがらないと、その上を佳織が飛び越えてロープに走っていった。
佳織がロープに走った所を、涼子は立ち上がると戻ってきた佳織にアームホイップで投げてリングに倒していった。
バシィィィィ・・・・
「イタァァァァ・・・・・」
思わず悲鳴をあげる佳織。
「甘いんだよ・・・ほらっ!」
その倒れて悲鳴をあげる佳織に、容赦なく顔面などにストンピングを叩き込む涼子。
バシッ・・・バシッ・・・バシッ・・・
「あうっ・・あんっ・・・イタッ・・・ああんっ・・・」
顔を蹴りこまれて、悲鳴をあげていく佳織。
グイッ・・・
「はうっ・・・・」
続けて髪を掴んで起こしていくと、首筋にエルボーを落としていく涼子。
バキッ・・・
「んぐっ・・・・」
涼子のエルボーに、ヒザをついて苦しむ佳織。だが、真横にいる涼子の姿に、首筋の痛さも手伝って頭に血が昇ったのか、佳織が拳を握ると涼子の柔らかいお腹にパンチを入れていった。
グシュ・・・
「ぼふっ・・・ううっ・・・・」
完全に油断したのか、苦悶の表情を浮かべていく涼子。だが上から殴り返していった。
バキッ・・・
しかし佳織も負けずに、お腹へパンチを入れていくと、続けて涼子の商売道具(?)とも言える股間へアッパーを叩き込んだ。
バキィィィィ・・・・・
「ふぎぃぃぃぃぃ・・・・・ううっ・・・うう・・・・」
これには、恥骨直撃のような衝撃に涼子が股間を押さえたまま倒れ込むと、佳織も距離を置いて苦しむ涼子を見つめていた。
だが、2人を焦らすようにエプロンサイドに多くの男たちが姿を現していった・・・。
『おらおらっ・・・早くどっちでもいいからヤラせろ!』
『早くしろよ〜・・・俺様の凶器をブチ込んでやるからさぁ・・・へへへっ・・・』
そう、レイプデスマッチなので、負けた方をリング上で公開レイプする野獣と化した男たちがリングを囲んでいたのだった。
「うっ・・・・・」
これには佳織が焦りだしていた。
しかし、股間を押さえる涼子としても、演技ではない完全な強姦・・・即ちレイプ処刑には恐怖を覚えていたが、股間の痛みに倒れ込んでいた。
すると、佳織が涼子を起こしていくと、髪を掴んだままフェイスバスターで顔面をマットに叩き付けると、涼子がまたも悲鳴をあげていった。
しかし、レイプの恐怖からその痛みも我慢すると、近づく佳織の股間へお返しのパンチを入れていくと、佳織が今度は座り込んでいった。
バキッ・・・
「んんんっ・・・・んんっ・・・うう〜ん・・・・んっ・・・」
やられたらやり返す女同士の意地。ましてレイプされるかも知れない恐怖は相当なものだろう。
股間を押さえ込む佳織も、痛みを耐えながら涼子の動きを見つめていた。
佳織の動きが止まっても、涼子も股間の痛みに動けずに、レフリーが2人に動きを促していった。
『ファイト!・・・ファイト!』
そのレフリーの指示に、佳織も立ち上がると、涼子も構えていった。
すると、今度は涼子の張り手が佳織の頬に叩き付けられていった。
バシィィィ・・・・
その一撃に、佳織は無言のまま鋭い目つきで涼子の頬に張り手を叩き込んだ。
バシィィィィ・・・・・
涼子の顔が歪むほどの衝撃。しかし涼子も鋭い目つきで睨み返すと、また張り手を入れていった。
バシィィィ・・・・
その次の瞬間、佳織の張り手も涼子の頬に襲いかかった。
バシィィィィ・・・・
すると、涼子の手が佳織の髪の毛に伸びると、髪を鷲掴みにしてグイグイと揺さぶっていった。
その涼子の行動に、佳織も顔を振られながらも涼子の髪を掴み返して、同じくグイグイと振っていった。
まさに女同士の意地の激突。この展開に歓声が沸き起こっていった。
すると、今度は涼子が佳織のお腹へヒザ蹴りを叩き込んでいった。
グシュ・・・・
「んぐっ・・・・うううっ・・・・」
思わずお腹を押さえ込んで苦しむ佳織。
「どうなのよ・・・素直に負けて犯されちゃいなよ・・・」
その佳織に強気に言い放つ涼子。
だが、佳織も泣きそうな表情だったが、涼子を睨み付けていくと、いきなりヒザ蹴りを同じくお腹へ叩き込んでいった。
グシュ・・・・
「ぶへっ・・・・おおっ・・・おおっ・・・・」
自分がやった技と同じヒザ、それもお腹に入れられて口から涎を垂らしながらフラフラしていく涼子。
更に、フラフラする涼子のヒップにミドルキックを叩き込む佳織。
バシィィィ・・・・
お腹へのダメージから、思いっきりの良い蹴りではないが、涼子は堪らずリング下に転落すると、佳織もリング上で座り込んでお腹を押さえていた。
一方、リング下に落ちた涼子も、落ちた衝撃とお腹への痛みに苦しんでいた。
すると、野獣と化した男たちが興奮して涼子に迫っていった。
「いやああぁぁ・・・・何よ、放して・・・・放してよぉぉぉ・・・やめてぇぇぇぇ・・・・」
そう、涼子が絶叫しているのは、男たちの無数の手が涼子の身体中を触りだしたのだった。
必死に嫌がる涼子。しかし男たちが容赦なく顔から胸、ヒップなどを触り出すと、逃げようとするだけで涼子はスタミナを奪われていくのであった。
その光景に、リング上から驚きの表情で見つめる佳織。
「うっ・・・ま、負けたら・・・・もっと凄い事を・・・やられるの・・・ね・・・」
だが、佳織の目の前のリング下では、涼子が逃げようと必死に藻掻きまくっていた。
内心、同じ女性としてレイプなんてと思い、非情な攻めは出来ないと思っていた佳織だが、今の涼子のリング下の事を見て、これは負けることは許されないと思い、佳織はロープ越しに構えていった・・・。
そしてリング下では、何とか男たちから逃れてリングに上がろうとする涼子がいた。
だが・・・。
バキィィィィ・・・・・
「ひいぃぃぃぃぃ・・・・・・」
そう、リングに戻ろうとした涼子の顔面に、佳織の喧嘩キックが炸裂すると、悲鳴をあげながら涼子がリング下に転落すると、またも男たちの餌食となっていった。
「いやよ・・・こんなの酷い・・・やめてぇぇぇ・・・放してぇぇぇ・・・・」
レイプこそされないが、身体中を触りまくられて悲鳴をあげる涼子。
そして男たちが飽きたのか、涼子をリング上に無理矢理にあげていくと、汗だくになった涼子はグッタリとリング上に倒れ込んだ。
すると、佳織がトップロープに上がって、倒れている涼子のお腹へ情け容赦ないフットスタンプを叩き込んでいった。
グシュウゥゥゥゥ・・・・・
「ブゲエェェェェ・・・・・・・・」
リングにあげられ、続けてフットスタンプの洗礼に涼子は口から反吐を噴き上げると、苦しそうに咳き込んでいった。
「コホッ・・・コホッ・・・コホッ・・・・ううっ・・・コホッ・・ケホッ・・・」
その苦しむ涼子の姿に攻めるのを躊躇う佳織。しかし、負けたら自分が犯される。その恐怖感に押されるように、苦しむ涼子のお腹を徹底的に蹴りこんでいった。
バシッ・・・バシッ・・・
「ウゲッ・・・・ごぶっ・・・・がはっ・・・・」
徹底したお腹蹴りに、涼子は口から胃液まで垂れ流しながら藻掻いていた。
やはり、場外での男たちの触られ攻撃にスタミナを消耗してしまった様子だった。
そして、もう動くことも出来ない涼子を俯せにすると、佳織が一気にスリーパーを仕掛けてから、そのまま涼子の上半身をキャメルクラッチのようにして反らせていく複合技で苦しめていくと、涼子は両足をバタバタして、両手も激しく動かして藻掻いていった。
『ギブ?・・・ギブアップ?』
レフリーが激しく苦しむ涼子にギブアップの確認を取るが、涼子はギブアップはしなかった。
しかし、目には涙が浮かび、身体は激しく動いていた。
もう逃げられず、まして地獄の複合関節技に泣き出す涼子。
構わず佳織も揺さぶり掛けると、遂に地獄の苦しみの中、涼子の手が身体をタップした・・・。
『カンカンカンカン・・・・』
ここで涼子のギブアップ負けが決まると、佳織がレフリーに止められて放していった。
佳織が放すと、グッタリと荒い息づかいで俯せ状態になる涼子。
『勝者・・・仲谷佳織っ!』
そのコールに、レフリーに腕を挙げられていく佳織。しかし何処か悲しげな表情になっていた。
一方、負けた涼子の周りには、男たちが囲みだしていた。
『それでは・・・負けた見竹涼子選手は、レイプ処刑が待っています!』
そのアナウンスに歓声をあげていく観客たち。
「いやああぁぁぁ・・・・・やめてぇぇぇ・・・・放してぇぇぇ・・・・・」
嫌がる涼子。しかし嫌がる涼子のまずは水着に対して手を伸ばしていく男たち。
ビリッ・・・グイッ・・・・
「いやああぁぁぁぁ・・・・・・」
『ほらほらっ・・・脱ぐのなんて慣れてるくせに・・・おらおらっ・・・』
嫌がる涼子の水着が剥ぎ取られていくと、リングシューズだけの姿になる涼子。
90pの見事なバストも揺れていくと、両腕を無理矢理に掴まれて起こされていった。
すると、両足も抵抗出来ないように押さえつけられると、完全に動きの止まった涼子。
『へへへっ・・・いい胸してるじゃね〜か・・・おい!』
すると、まずは涼子の90pの乳房が激しく揉まれていった。
モミッ・・・モミッ・・・・
「いやああぁぁぁ・・・・やめろぉぉぉぉ・・・・・やめてぇぇぇぇぇ・・・・」
必死に抵抗しようとする涼子。しかし無駄な抵抗だった。多くの屈強な男たちが押さえつけているのだから。
『へへへっっ・・・・乳首が固くなってきたのか?・・・感じてるのかな?』
意地悪く言葉でも責めながら、男たちが涼子の身体を責めていく。
クニュ・・・
「はうっ・・・」
そして、違う男の手が股間へ伸びると、涼子の敏感な部分を指で弄り出すのであった。
顔を紅潮させて恥ずかしそうな涼子。いくらAV女優とは言え、これは演技もない処刑とも言える行為だった。
この展開に、勝者の佳織は黙ってリングを降りると、そのまま控え室に戻ってしまった・・・。うっすらと涙を浮かべながら・・・。
そしてリング上では、ひとり残された敗者の涼子に対して、男たちの性的な責めが始まっていった・・・。
「放せよ・・・やめろよ!・・・・いやっ・・・放してぇぇぇ・・・・お願い・・・・」
もう演技ではない表情で叫んでいく涼子。
『何だよ、身体は正直だな・・・・見竹っ!』
男の一人がニヤリとすると、涼子の股間から抜き出した指に絡みつく液体を見せていく。
「やめろぉぉぉぉ・・・・・放せぇぇぇぇ・・・卑怯だぞぉぉ・・・」
涼子が必死に叫んでいくが、誰も助けるわけもなく、リング上の男たちは抵抗する様に興奮をおぼえていた。
ズブッ・・・・
「ひいぃぃぃぃぃ・・・・・・」
遂に始まっていく敗北した涼子に対するレイプ処刑。男のひとりが背後から腰に手を当てて挿入していったのだった。
抵抗する涼子だが、他の男たちが両腕や足などを掴んでいたから、涼子はただ秘部に対して入れられていくだけであった。
更に、他の男たちの手が荒々しく90pの乳房を揉み出すと、涼子にとっては地獄の時間となっていった。
次々と涼子の犯していく男たちが、今度はグッタリした涼子の髪を掴んで言い放った。
『今度は口でもしてもらおうか・・・へへへっ・・・』
その言葉に続いて、男の凶器が涼子の口に押しつけられていった・・・。
グイッ・・・・
「うぷっ・・・・ううっ・・・・き、汚いオマエのチ○ポなんて付けるなよ・・・・」
これだけ犯されていても、まだ強気な部分の残る涼子。
『ほらほらっ・・・素直に口にいれりゃあいいんだよ!』
すると、男が自らの凶器を涼子の口に入れていくと、早くも白い液体を発射していった・・・。
「ウプッ・・・・オエッ・・オエッ・・・汚い物をだすなよ!」
凶器を抜き出されると、口から白いものを垂らしながら言い返す涼子。
だが、続けて口に入れられると、何と涼子が反撃に出た・・・。
ガブッ・・・
『ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・』
突然男が絶叫して悲鳴をあげたのは、涼子が男の凶器を思いっきり噛み付いたからだった。
しかし、一対一ならまだしも、周りには多くの男がいたのだった・・・。
バシィィィ・・・・・
「おげっ・・・・・」
そう、涼子の無防備なお腹へ蹴りが入れられていくと、涼子が噛み付いていた男の凶器を放してしまった。
お腹を押さえて四つん這い状態で男たちを見上げる涼子。
『おい・・・生意気な事をしやがって・・・・もうレイプなんてどうでもいい・・・オマエをズタボロにしてやるぜっ!』
男たちが怒り出すと、涼子の表情が怯えだした・・・。
バキッ・・・バシッ・・・バキッ・・・
すると、四つん這い状態の涼子の、顔から胸、お腹からヒップまでストンピングが叩き込まれると、涼子は悲鳴をあげてグッタリしていくのであった。
もうリンチ状態のリング上。
頭に手をやって何も出来ない涼子に、容赦ない蹴りが叩き込まれていくと、ここで謎の男が合図をして、涼子の地獄の時間は終わりを告げていった・・・・。
完全KO状態の涼子。人気AV女優も容赦なく叩き潰されていく地下プロレスのリング。まさに何でも有りであった。
と同時に、観客たちはこのレイプデスマッチの怖さを改めて思い知るのであった。



第4試合

「こんなの着るの、久しぶりね・・・・」
控え室で、慣れないブルマに体操服に着替えていくのは、前回の試合でまさかの敗北をしてしまった左藤江梨子だった。
173pの体格で、この体操服姿は一種のエロティズムを醸し出していた。
88pの胸の大きさなど中にはブラだけなので、少々江梨子も不安な気持ちがある様子だったが、今回は初のコスプレマッチなので、仕方なく江梨子は細部をチェックしていた。
その江梨子の対戦相手になるのは、年齢も体格も下の五藤真希だった。
真希も違う控え室で155pの身長の身体を体操服に着替えると、今夜の対戦相手が江梨子と聞いて驚いていた。
「か・・・勝てるかな・・・」
体格も経験も上の江梨子の相手になる事に、不安が残っている様子だったが、早くもリングに向かうようにと黒服から指示が出ていった。
早くも大歓声に包まれていくリング上。
そのリングに、江梨子と真希が姿を現すと、何時もと違う体操服姿、それもブルマだからと歓声が更に高まっていった。
少々恥ずかしそうな真希。猛娘から卒業して、ソロとして売り出すためにも、地下プロレスでの話題作りは即おもての営業に関わるのだから・・・。
一方、江梨子も今回の格下と思われる真希を相手に、敗北は許される筈がなく、ここは強烈にアピールして勝ちたい所だった。
『第4試合・・・特別コスプレマッチ〜っ・・・青コーナー〜五藤〜真希〜っ!』
そのコールに、コーナーから観客に向かって手を振る真希。
『赤コーナー〜左藤〜江梨子〜っ!』
そして、自らがコールされると観客席に一礼してから、真希に近づいていく江梨子。
真希に近づくと、改めて体格差が見えていった。
「何よ・・・試合はまだよ・・・」
真希がまずは言い放つ。
「関係ないのよ・・・そんな事っ・・。体操服?そんなの脱がして虐めてあげるから・・・覚悟しなっ!」
江梨子は早くも挑発していくと、真希も負けずに睨み返していった。
「そうですか・・・だったら私だって脱がしてもいいって事でしょ?」
真希のその言葉に、江梨子の表情が険しくなると、レフリーが急いで離していった。
早くもやる気満々の様子の江梨子と真希。
『カァーン!!』
そしてゴングが打ち鳴らされると、お互いが構えたまま距離を置いていった。
真希としても、江梨子の長い脚を見て打撃を警戒してか、なかなか踏み込まないと、江梨子も様子を見ようという展開になっていった。
すると、真希が喧嘩殺法かパンチを出しながら江梨子に近づくと、逆に江梨子の前蹴りが真希のお腹を抉っていった。
グシュ・・・
「うぶっ・・・・・」
前蹴りを受けて苦悶の表情を浮かべながらも距離を置く真希。
江梨子の突然の前蹴りに少し驚いていた様子だが、今度はロープに走り込んでから全身の体重を掛けるようにして、江梨子のバスト目掛けてジャンピングエルボーを叩き込んでいった。
グニュ・・・・
「おらあああぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
気勢をあげて江梨子に向かっていく真希。その一撃が江梨子のバストを抉ると、江梨子がフラついてロープに寄りかかっていった。流石に自慢のバストを肘で抉られては、苦しそうであった。
だが、調子にのって真希がキチンシンクを叩き込もうとヒザを叩き込むと、江梨子の表情が険しくなっていった。
「調子に乗るんじゃね〜よ!」
江梨子が叫ぶと、身長差から上から髪を掴むようにして首相撲に持ち込むと、容赦なく連続のヒザ蹴りを真希の胸へ叩き込んでいった。
グシュ・・・バキッ・・・グシュ・・・
「うわああぁぁ・・・・ああっ・・・・ぐわっ・・・・んあっ・・・・・」
蹴りこまれる度に悲鳴をあげていく真希。まるで学校での喧嘩のようにも見える今回の試合。
だが、江梨子の攻めが激しくなっていった。
そのままフロントネックロックで締め上げると、真希は苦しんで逃げよう必死になっていた。
首を極められて、身長差から吊り上げられる感じになると、真希は意識を朦朧とさせていくが、下を向いていると江梨子の爪先に注目した。
バンッ!!
「ぎゃ!」
そう、真希が江梨子の爪先を思いっきり踵で踏み付けると、その痛さに江梨子が技を解いてしまった。
「何すんだよ!」
江梨子が怒り出すと、真希が挑発していった。
「ハハハッ・・・・身体は大きくても頭が悪そうね・・・・」
舌を出しながら、まるでアッカンベーみたいに江梨子を挑発する真希。
すると、江梨子が怒ったように黙ったまま、真希に向かって大振りの張り手を出していくと、真希が上手く避けるとタックルのように組み付いていった。
しかし大きな江梨子を倒すことが出来ないと、逆に腕を回されて、一気にサイドスープレックスのような格好で投げられてしまった。
バシィィィィィ・・・・・
更に、江梨子が倒れた真希に覆い被さると、腕を真希の喉元に押しつけてギロチンチョークで締め上げた。
グググッ・・・ググッ・・・
「んぐぐぐ・・・んぐっ・・・ううっ・・・・」
これには真希がジタバタ藻掻いていくが、江梨子のチョーク攻撃に苦しんでいた。
だが、上手くロープに手が届くと、レフリーが江梨子を離していった。
「ケホッ・・ケホッ・・・」
喉元を押さえて、ロープ近くで座り込んで咳き込む真希。
しかし江梨子はそんな事は構わず、立ち上がると真希の背中などを容赦なく蹴りこんでいった。
バシッ・・・バシッ・・・
「ぐはっ・・・・痛いっ・・・・んんんっ・・・・」
ロープを掴んで痛がる真希。その真希を蹴りこむ江梨子。
痛がる真希は、何とか逃げようと藻掻いて、そのままリング下に逃げていった。
「どうしたのよ、最初の威勢は何処へ行ったのかしら?」
リング上から真希に言い放つ江梨子。
その言葉に、黙ったままリング下を息を整えるようにして歩いていく真希。実は何か凶器になるものはと探していた。
だが、江梨子がリング上から見ているからと、仕方なくリングに戻ろうとすると、レフリーの制止も構わず江梨子がロープ越しに真希を捕まえると、観客側に向けてロープに磔状態にしていった。
「何するのよ・・・やめてよ!」
まるで晒し者のような真希。必死に嫌がるが、江梨子が以外な行動に出た。
「生意気なヤツには制裁が必要ね・・・・ファンサービスも兼ねて、元猛娘の五藤真希の生ブラ姿だぁぁぁ・・!」
そう叫ぶと、ロープに固定されて動けない真希の体操服の上だけを脱がしていった。
「いやああああぁぁぁ・・・・・・やめてよぉぉぉ・・・・」
これには悲鳴をあげる真希だが、体操服を脱がされて、上は白いブラジャーと、下はブルマだけの姿にされていった。
この真希の姿に、観客たちは変な興奮をしたのか、歓声をあげていく中、江梨子は構わずエプロンサイドに出ると、磔状態の真希の、白いブラに包まれたバスト目掛けて強烈な水平チョップを叩き込むと、グッタリする真希の喉元、そして胸へとチョップを叩き込んで痛めつけていった。
バシッ・・・バシィィィ・・・・
「ふふふっ・・・リングで痛い思いをさせてあげるわ・・・」
江梨子がチョップ攻撃に飽きたのか、リングに真希を入れていくと、今度はロープに振っていくと、思いっきり返ってきた真希のお腹へキチンシンクを叩き込んだ。
グシャ・・・・
「んぐっ・・・・ウエェェェェ・・・・・」
これにはヒザをついて前のめりになる真希。お腹を押さえたまま苦悶の表情で、口から胃液を垂れ流していくのであった。
「汚い娘ね・・・お仕置きが必要ね・・・」
更に、苦しむ真希の髪を掴んで起こしていく江梨子が、真希の身体をコーナーに押し込んでまたも磔状態のようにすると、ミドルキックを何度も脇腹などへ叩き込んでいった。
バシィィ・・・バシィィィ・・・・
「うげっ・・・ううっ・・・ああっ・・・・」
ガードも出来ずにサンドバック状態の真希。口からは涎を垂れ流して、目からは涙が溢れていた。
「そろそろ飽きたから・・・終わりにしてあげる・・・」
江梨子がニヤリとすると、コーナーの真希をリング下に落としていった。
すると、近くにあったプラスチック製のチェーンを持ち出すと、リング下に座らせた格好の真希の首に巻き付けていった。
グググッ・・・・
そして、チェーンをトップロープに掛けてリング上から引いていくと、真希の首にチェーンが食い込んでいった。
グググッ・・・・
「うぐぐっ・・・・ううっ・・・・」
このチェーンの絞首刑に、真希は口から涎を垂らしながら、涙目で藻掻いていた。
このままでは真希の失神KOは確実だと思われていたが、江梨子も自信をもってチェーンを引くが、以外な伏兵が姿を現していった・・・。
「あ、姉貴っ!」
そう、ショニンとのボクシングマッチを終えて帰ろうとしていた幽鬼だった。
他の試合は何て思って覗いてみたら、自分の姉が絞首刑拷問を受けて失神寸前にされていたのだった。
すると、幽鬼は着ている上着を脱いで走り出すと、ジーンズ一枚の格好で江梨子の背後に回っていった。
その様子に気が付く観客たちも、敢えて黙ったままで江梨子に歓声をあげると、江梨子は勝利を確信していた。
だが・・・。
バキィィィィィ・・・・・・
「うぎゃああああぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
そう、幽鬼が背後から江梨子の股間を蹴り上げたのだった。
この一撃に江梨子は股間を押さえて倒れ込むと、リング下では真希がグッタリとしていった。
「チェーン攻撃だなんて・・・汚いヤツだぜっ・・・・」
幽鬼が叫ぶと、そのまま股間を押さえる江梨子にストンピングで蹴りこんでから、俯せ状態にして一気にキャメルクラッチで締め上げた。
グググッ・・・
「んんっ・・・・んぐっ・・・・」
さすがに身体の柔らかい江梨子も、グイグイと揺さぶられていくと、苦悶の表情を浮かべていった。
しばらく痛めつけていると、リング下から真希が復活してきて、リング上に入っていった。
「幽鬼、サンキュー!」
その真希の言葉にニヤリとする幽鬼。
すると、幽鬼が江梨子を放してから、一気に大きな身体の江梨子を逆さにして持ち上げると、何と受け身の取れない危険な技・ピラミッドドライバーで江梨子をマットに叩き付けていった。
バシィィィ・・・・
「ぐふぁああぁ・・・・・」
変な悲鳴をあげて、逆さ状態で大股開きになっていく江梨子。江梨子の場合、足が長いからそれが強調されていた。
すると、真希がロープに走って勢いをつけると、気勢をあげて江梨子の股間目掛けて踵落としを叩き込んでいった。
ゴキッ・・・・
「ぎゃああぁぁぁ・・・・・・」
堪らず悲鳴をあげる江梨子。その股間の衝撃に意識を集中していると・・・。
だが、幽鬼と真希の攻めは止まらなかった。
「でかい胸だよね・・・・幽鬼っ、だったら胸にニードロップ入れてあげなよ!」
真希が江梨子の両足を抱えて固定していくと、幽鬼に攻めるように促した。
「姉ちゃん待ってよ・・・その前にっと・・・」
ズルッ・・・
「ううっ・・・・ああっ・・・何するのよ・・・」
そう、幽鬼がまずはと江梨子の体操服を脱がすと、ブラとブルマ姿にしていった。
88pの迫力ある江梨子の胸が、白いブラジャーに包まれていると、観客たちも歓声をあげて幽鬼を讃えた。
すると、幽鬼がロープに走って助走をつけると、江梨子の両胸にヒザが当たるように、ダブルニードロップを叩き込むと、幽鬼のヒザが容赦なく江梨子のバストを抉っていった。
グシュ・・・
「うぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・」
これには絶叫して悲鳴をあげていく江梨子。まさに女に対しては残酷な幽鬼。
この一撃に、江梨子は反撃する力も残されていないようだったが、誰もこの展開を止める者も居ないからと、幽鬼と真希は江梨子の全身を2人掛かりでストンピングで蹴り上げていった。
そして、真希が意地悪く江梨子の両足を抱えると、電気アンマのように踵で江梨子のブルマに隠された敏感な部分を刺激していった。
グググッ・・・・
「んんんっ・・・・んんっ・・・・や・・・やめて・・・・・卑怯・・・よ・・・・」
真希の強烈な電気アンマ攻撃の前に、江梨子が口から涎を垂らしながら言い返す。
しかし、真希がそんな事で止めるはずもなく、更に刺激を与えていくのであった。
更に、幽鬼も江梨子のお腹の上にヒップドロップを落とすと、胃液を口の中に逆流させる江梨子の喉元をクロー攻撃で握りしめていくと、呟いた。
「おらおらっ・・・泣き叫ばしてやろうか?」
幽鬼の言葉に、江梨子も言い返す。
「ううっ・・・あ、アンタ・・・こそ・・・泣かしてあげる・・・わ・・・・」
その江梨子の言葉に、幽鬼が怒りだした。
「何だと!・・・だったらオマエの胸を潰してやるぜっ!」
思いっきり江梨子のバストを踏み付けていく幽鬼。88pのバストが、白いブラジャーに包まれながらひしゃげていった。
「ほらっ・・・許してって言えば許してあげるわよ・・・・」
真希の言葉に、許してとも何も言わない江梨子。
「・・・・・・・・・・」
そして江梨子の耐える姿に、真希が幽鬼に言い出した。
「幽鬼っ!・・・たしかサソリ固めは知ってるわよね?・・・あれでいくわよ!」
その言葉に、幽鬼は江梨子から離れて、真希も電気アンマを止めると、抱えていた江梨子の両足を真希が幽鬼に渡すように交代すると、幽鬼が一気にクロスに交差させていくと、サソリ固めを極めていった。
グイッ・・・・
「うぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
これには、両足から背骨から全身へと響き渡る激痛に、江梨子は激しくマットを叩いて悲鳴をあげると、その江梨子の目の前に真希が足を出した。
「どう?痛いなら痛いって言えばいいでしょ?・・・強情なんだから・・・赤ちゃんが産めない身体になっても知らないわよ・・・ふふっ・・・」
その真希の言葉の間にも、幽鬼が締め上げていた。
グググッ・・・・
「いやあああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・やめてぇぇぇぇぇぇぇ・・・・」
涙目でマットを叩き出す江梨子。その江梨子に、真希がある提案をしていった。
「いいわね・・・グラビアアイドルの悲鳴って・・・・私も胸があれば水着グラビアも似合ったかも?・・・まぁ、それはいいとして・・・」
江梨子が涙目に、鼻水まで垂らしながら真希の顔を見上げた。
「アタシたちに負けましたって言うなら、私の足にキスしてから、許して下さい・・・五藤真希さまって言ってごらん!」
その真希の言葉に、江梨子は悔しさから涙を流すが、この状態ではどうしようもなく、真希の足にキスをしていった・・・。
「ふふっ・・・・いいわよ、素直じゃあないの・・・そう、あとどうしたの?何か言う事があるんじゃないの?」
更に江梨子に敗北を認めさせる言葉を言わせようとする真希。
しかしどう見ても、この試合は試合として成立するものではなかった。
「ううっ・・・・・ゆ・・ゆる・・・じて・・・・くだ・・・さい・・・・・・」
その江梨子の言葉に、真希が意地悪く言い返す。
「何だって・・・聞こえないわよ・・・幽鬼っ、攻めが足りないって・・・」
その言葉に、幽鬼が締め上げると、江梨子の絶叫がリングに響き渡る。
「ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・ゆ、許してぇぇぇぇ・・・許してください・・・・五藤真希様ぁぁぁぁぁ・・・・・・」
その江梨子の叫びに、真希がニヤリとすると、更にストンピングを叩き込んで痛めつけていった。
この光景に、観客席もブーイングが出始めると、黒服が事態を収拾する為か、控え室から誰かを呼びに行った・・・。
しばらくすると・・・。
「何してるのよぉぉぉぉぉ・・・・」
そう、前回の大会でボロボロにされて今大会は休んでいた大池栄子が乱入すると、サソリ固めを極めている幽鬼の後頭部に喧嘩キックを叩き込むと、続けて真希の髪を掴んでヘアーホイップで投げていった。
「ぐわああぁぁぁぁぁ・・・・」
「んあっ・・・・」
栄子の勢いに、真希と幽鬼がリングに倒れ込むと、江梨子の悲惨な姿に怒りだした栄子は、まずは幽鬼を軽々と持ち上げるようにしてパワーボムを叩き込むと、その幽鬼の上に真希をボディスラムで投げていった。
「控え室で待ってれば、こんな事になってるとはね・・・・」
栄子が真希と幽鬼のお腹を蹴りこんで、リング下に落としていくと、リング下では真希と幽鬼が栄子を睨み上げていた。
「しっかりしなさいよね・・・・江梨子っ!」
そして、リング上でグッタリする江梨子を起こす栄子。
「え・・・栄子・・・・・」
江梨子が安心しようとした瞬間・・・。
バシィィィィ・・・・・・
「ぶふっ・・・・・」
「そんなんだからダメなのよ・・・油断したらダメでしょ!」
そう、気合いが足りないとばかりに栄子が江梨子の頬に張り手を叩き込むと、リングアナにマイクを要求していった。
すると、まずはゴングが打ち鳴らされていった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
そのゴングの音に続いて、真希もエプロンサイドに上がると、栄子を挑発した。
「何だよ、胸だけ女の大池栄子っ!」
その言葉に、栄子も言い返した。
「汚い手しか使えないクセに・・・だったら私とシングルで闘ってみろ!・・・10分持ったら褒めてやるよ!」
その挑発に、真希も言い返す。
「何でよ・・・オマエみたいなデブと私みたいなスマートなのがやったら体重差がありすぎな訳・・・わかる?」
上手い言い訳で真希が返すと、栄子が叫んだ。
「上手い事いいやがって・・・逃げてるんじゃね〜よ!」
その言葉に、真希は幽鬼に合図をすると、控え室に引き揚げていった。
すると、栄子もフラフラしている江梨子に肩を貸してリングを後にするのであった。
果たして、この因縁がこの後も続いていくのであろうか・・・?



第5試合

「久しぶりのリングだね・・・暴れてやるよ・・・」
控え室でニヤリと不気味な笑みを浮かべるのは、久しぶりの地下リング登場の濱野裕子だった。
今夜、因縁あるシェイプアップルガールズと山口誉子が闘うと聞いて、自分も久しぶりに暴れたいと申し出て今夜の参戦になっていった。
ただ、今回用意された試合は過酷なものであった・・・。
そう、金網デスマッチ・・・それも凶器は使い放題の無法地帯とも言える試合方式だった。
クリーンファイトが続いていた地下プロレスも、やはり流血などの残酷な試合が見たいと言う声が多くなり、今回のマッチメークが実現したが、裕子の対戦相手として選ばれたのが、今は引退状態の仲島礼香だった。
「い、イヤです・・・・地下プロレスなんてもうイヤ・・・・」
必死に地下プロレス参戦を拒む礼香だったが、突然の引退に事務所サイドに与えた損害を考えても、無理矢理に上げられていった。
154pに85pのバストの身体を、白いビキニと白いリングシューズに包んでリングに上げられていった。
真っ暗な会場に、礼香の周りだけをスポットライトが当たると、そのまま金網リングに上げられていった。
礼香には金網リング上の事が何もわからないと、ここでライトが当てられていくのであった・・・。
「いやあああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
突然叫び出す礼香。
そう、金網リングのコーナーには、有刺鉄線竹刀や、有刺鉄線ボード、蛍光灯の塊、手錠など色々な凶器が四隅のコーナーには置かれていた。
そして、反対コーナーではウェットスーツのようなリングコスチュームの濱野裕子が腕組みして笑みを浮かべていた。
「ふふふっ・・・覚悟しなっ・・・」
その裕子の姿に、怯えてコーナーに寄りかかる礼香。
しかし、足元には有刺鉄線竹刀があるので、怯えだしていた。
「か・・・勝てるわけ・・ないよ・・・・」
もう弱気になっている礼香だが、そんな事には構わずリングアナのコールが始まっていった。
『第5試合・・・特別フリーウエポン金網デスマッチ・・・青コーナー・・・仲島〜礼香〜っ!』
その礼香へのコールに、観客席からは早くも残酷な展開を期待する声が上がっていた。
『赤コーナー・・・濱野〜裕子〜っ!』
そして、裕子に対しては礼香をボロボロにしてくれとばかりに、残酷な期待をする歓声が送られていた。
「久しぶりの地下リング・・・血の海にしてあげるよ・・・」
礼香に向かって一言呟くと、ニヤリと不気味な笑みを浮かべる裕子。
「そ・・・そんな・・・・なんで私が・・・・」
コーナーで怯えた様子の礼香。しかし金網に囲まれたリングでは、当然だが逃げることは出来なかった。
『なお、この試合はどちらか一方が試合続行不可能まで行われるルールです!』
怯える礼香を更に怯えさせるように、リングアナがルール説明をすると、礼香に構わずゴングが鳴らされていった・・・。
『カァーン!!』
金網リングに響き渡るゴングの音。まさに礼香にとって地獄のショータイムの始まりだった。
裕子がゆっくりと礼香を威嚇するように近づくと、礼香も怯えた表情ながらもリング内を動き回っていった・・・。
ビキニに包み込んだ85pの見事なバストを揺らしながら、裕子との距離を取っていく礼香。
一方、裕子はリング中央でそんな礼香の動きを見つめながら、攻撃のタイミングを計っていた。
礼香も、凶器を手にすれば良いのだが、完全に焦っているのか距離を置くのが精一杯の様子だった。
すると、裕子がジワリジワリと礼香を追い込んでいくと、礼香はコーナーに追いつめられてしまった。
「い・・・いや・・・・」
完全に怯えている礼香。
「イヤじゃないんだよ・・・オマエが泣き叫べばお客さんも喜ぶんだよ・・・おらっ!」
いきなり裕子が喧嘩キックを礼香の柔らかいお腹に叩き込むと、礼香は悲鳴と共に前のめりに倒れ込んでいった。
ドシュ・・・
「ぐぶうっ・・・・・うううっ・・・・」
苦悶の表情で倒れ込む礼香。
「何だよ・・・もう少し楽しませてくれよ・・・・チビっ!」
その礼香の背中をグリグリと踏み付けていく裕子。その光景に歓声が沸き起こっていった。
ビキニに包んだ乳房をマットに押しつけられるようにして苦しむ礼香。
すると、裕子が背中に押しつけていた足を退かすと、距離を置いてから手招きしていった。
裕子が離れて、礼香は急いで立ち上がると、またも距離を置いていった。
久しぶりのリングの裕子。同じく礼香も久しぶりのリングだったが、体格からも一方的な試合になるのは誰の目からも明らかだった。
しかし、裕子はそんな事は構わず、礼香との距離を詰めると、今度はラリアットを叩き込んでロープまで吹き飛ばしていった。
バキィィィィ・・・・・・
「ふぎいぃぃぃぃぃぃ・・・・・あんっ!」
堪らずロープに当たってから倒れ込む礼香。
ラリアットの衝撃に、礼香は苦しんでいくが、こうなれば少しでも反撃しなくてはと考え出した。
バキッ・・・
すると、いきなり立ち上がり様に礼香が裕子の股間へアッパーパンチを叩き込んだ。
「ぐうううっ・・・・くっ・・・・うっ・・・・・」
この一撃には、流石の裕子も股間を押さえて座り込んでしまうと、礼香が今度は立ち上がっていった。
「わ、私だって・・・・おらああぁぁぁ・・・」
すると、座り込む裕子の顔面へ喧嘩キックを叩き込むと、痛がる裕子にスリーパーホールドで締め上げた。
グググッ・・・ググッ・・・・
「くっ・・・・ううっ・・・・生意気な・・・真似・・・しやがって・・・・」
締め上げられながらも、裕子が怒りだしていた。
グイッ・・・・
「イタッ・・・痛いっ・・・」
そう、いきなり礼香の悲鳴が響くのは、裕子が礼香の髪の毛を掴んで引っ張ったのだった。
裕子の髪の毛攻撃に、礼香がスリーパーを放してしまうと、裕子が怒りだした。
「面白い真似してくれるわねぇ・・・おチビちゃん・・・覚悟しなよ!」
その言葉に、礼香が怯え出す。
すると、いきなり礼香のお腹へサイドキックが炸裂すると、同時に礼香の口から涎が噴き出した。
グシュ・・・
「ぶふうっ・・・・・うぐぐっ・・・・」
豪快に倒される礼香。
だが、裕子が構わず髪を掴んでロープに固定していくと、抵抗も構わず礼香は磔にされてしまった。
トップロープとセカンドロープに両腕を絡まれて固定されていく礼香の身体。
「や・・・やめて・・・」
礼香が怯え出す。しかし、裕子が近くに立つと、礼香に呟いた。
「さっきは生意気な真似したわねぇ・・・顔はあんまり傷つけるとマズイからねぇ・・・ボディにしなボディにってね・・・」
ボシュ・・ボシュ・・・
「うげっ・・・うぐぐっ・・・」
その柔らかいお腹への容赦ないボディブローに、礼香は悲鳴と共に口をパクパクしながら涎を垂れ流していた。
更に、反対側のロープに走って助走をつけてから、裕子の強烈な爪先蹴りが礼香のお腹を抉っていった。
グシュ・・・
「ブベエェェェェ・・・・・・・」
この一撃に、堪らず礼香の口から激しく反吐が噴き出すと、そのまま礼香がグッタリとしていった。
すると、裕子は反対側のロープ3本の金具を取って、金網に直に当たるように準備していくと、遂に盟友・山口誉子の得意の有刺鉄線竹刀を手にしていった。
だが、今回の有刺鉄線は特製で、普通の物と違って傷口が深くならずに、傷跡が残りづらくなったものだった。
パシッ・・・・
「おいっ・・・起きるんだよ・・・」
グッタリする礼香の頬に張り手を入れると、手にした有刺鉄線竹刀を見せつけていった。
「や・・・やめて・・・・ください・・・・」
有刺鉄線の恐怖に、礼香が足元を震わせながら裕子に言い出すが、裕子は手に厚手の革手袋のようなものをすると、有刺鉄線竹刀を横にして両手で握っていくと、磔状態の礼香のビキニだけに包まれた乳房に押しつけていった。
グイッ・・・・
「うぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・・・・・」
礼香の絶叫する悲鳴が会場内に響き渡ると、同時に礼香のビキニブラジャーに有刺鉄線の棘が容赦なく刺さっていくと、白いビキニブラジャーに斑点のようにして、傷つけられた礼香の乳房から血が滲み出していった・・・。
「ほらほらっ・・・大事なオッパイが壊れるよ・・・おらっ!」
更に裕子が有刺鉄線竹刀を押しつけていくと、礼香の白いビキニブラジャーが次第に赤く変色していくのであった。
もう乳房の痛みでグッタリしている礼香。だが、裕子はそんな事は構わず髪を鷲掴みにすると、礼香をロープから放してビキニブラジャーを剥ぎ取っていった。
ブチッ・・・・
「いやあああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・」
絶叫する礼香。すると、礼香の見事な乳房が露わになるが、その白い乳房も有刺鉄線の傷口から血が滲み出すと、次第に赤く染まっていった。
ガッシャーン・・・・
すると、礼香を金網に叩き付けていく裕子。
「や・・やめてぇぇぇぇ・・・・いやああぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
金網に対して、顔を胸を押しつけられていく礼香。
堪らず悲鳴をあげるが、その悲鳴さえ興奮した観客たちの歓声に掻き消されていった・・・。
グググッ・・・ギュギュ・・・
「うぎゃああああぁぁぁぁ・・・・・やめてぇぇぇぇぇ・・・・いやあああぁぁぁぁぁ・・・・・」
今度は、裕子が傷つけられた礼香の乳房を金網に擦り付けるようにしていくと、礼香が涙ながらに絶叫していった。
だが、裕子はやめるどころか、礼香の悲鳴に興奮しているかのように擦り付けていった。
そして裕子が放していくと、礼香はグッタリとリングに倒れ込んでいった。
傷つけられた胸を押さえながら苦しむ礼香。
「おらっ・・・休んでる暇はないんだよ!」
すると、礼香の髪を掴んでリング内を連れ廻すと、今度はヘアーホイップでマットに投げつけると、続けて跨ぐようにしてヒップドロップをお腹へ叩き込んでいった。
グシュゥゥゥゥ・・・
「ホゲエえぇぇぇぇぇ・・・・・・」
このヒップドロップの一撃に、礼香は口から胃液を噴き上げていくと、ピクピクと痙攣しているような礼香の身体。
その礼香に対して、裕子がリングサイドの黒服に合図をすると、バケツに入った水を要求すると、金網の入り口からバケツを受け取ると、礼香の顔にバケツ一杯の水を浴びせかけた。
バッシャアアァァァァ・・・・・・
「ううっ・・・・うっ・・・・・」
薄れかけた意識を取り戻される礼香。失神も許されない残酷な試合の中、礼香は立てずに金網リング内の現実に恐怖した。
グイッ・・・
「あうっ・・・・」
今度は無理矢理に起こされていくと、礼香はコーナーに叩き付けられていった。
グッタリしてコーナーに寄りかかる礼香。
胸からは血が滲み出ていると、今度は有刺鉄線が張られた有刺鉄線ボードを裕子が持ち出すと、それをコーナーの礼香の身体に押しつけていった。
グイッ・・・・・
「ぎゃああああぁぁぁ・・・・・痛いぃぃぃぃ・・・・・ひいぃぃぃぃぃぃ・・・・・・」
有刺鉄線ボードを押しつけられて、有刺鉄線の棘が容赦なく礼香の身体を傷つけると、礼香の悲鳴がまたもリングに響き渡った。
必死に有刺鉄線ボードから、顔だけは守ろうとする礼香は、顔以外を傷つけられて痛みに悲鳴をあげていた。
だが、目の前の有刺鉄線ボードに視界を奪われている礼香に対して、裕子が反対コーナーから勢いをつけると、ドロップキックで有刺鉄線ボードを押し込んでいった。
ギュゥゥゥ・・・・
「ぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
またもリングに響き渡る礼香の泣き声のような悲鳴。
そして、有刺鉄線ボードが倒れ込む、コーナーには傷だらけの礼香の姿があった。
「来いよ・・・おらっ!」
すると、裕子が礼香をリング中央に連れて行くと、ヘアーホイップから投げつけてから、背中に座り込んだ。
「覚悟しろよ・・・ギブアップはないからなっ・・・・」
裕子が呟く。すると、有刺鉄線竹刀を礼香の乳房に押しつけると、そのまま引いていくようにして、キャメルクラッチのようにして、礼香の乳房を傷つけていった。
「ひいぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・やめてぇぇぇぇぇぇぇ・・・・・む、胸がぁぁ・・・オッパイが壊れちゃうぅぅぅぅぅ・・・・やめてぇぇぇぇぇ・・・」
礼香が泣き叫ぶ中、裕子はまさに礼香の乳房わ破壊する勢いで、竹刀を揺さぶって上半身を反らしていった。
有刺鉄線の棘が礼香の乳房に食い込むと、そこから激しく出血していった。
顔は傷ついていないが、乳房を徹底的に責められていく礼香。
「ふふふっ・・・・そろろそフィニッシュに行こうか?」
裕子がニヤリと笑みを浮かべると、乳房に当てていた有刺鉄線竹刀を抜いて、今度は首に押しつけて引いていった。
これには激しく藻掻き苦しむ礼香。もう手が傷つくことも構わず、有刺鉄線竹刀を握りしめていく礼香の姿に、誰もが残酷さに驚いていた。
そして、裕子が有刺鉄線竹刀での責めを止めると、そこには礼香がグッタリと俯せ状態で倒れていた。
だが、裕子が責めるのを止めたわけではなく、その礼香のビキニショーツを脱がせていくと、礼香は全裸で俯せ状態のまま倒れている格好となった。
『ま・・まさか・・・礼香ちゃんのアソコに・・・』
観客席からも、ビキニショーツを脱がしたからと、遂に残酷な試合の仕上げが出るのかと期待する声が上がった。
その声を聞いた裕子が、不気味な笑みを浮かべていった・・・。
「そうね・・・しばらくセックスの出来ない身体にしてあげるわ・・・」
そう言うと、礼香を仰向けにしてから、股裂き状態にしていった。
完全にリングサイドの観客たちからは、礼香の露わにされた秘部が丸見えだった。
片足で礼香の足を踏んで、片手で礼香のもう一方の足を広げて股間を広げると、残りの手で有刺鉄線竹刀を持っていく裕子。
その手に持たれた竹刀の先端が、少しずつ礼香の秘部に近づいていった・・・。
「いっ・・イヤ・・・そ、ソコだけは・・・。女の子の大事な部分だけは・・・そこだけは許して・・・・」
次第に近づく有刺鉄線竹刀の恐怖に、全身を震わせながら怯える礼香。
しかし・・・
グイッ・・・
「ひぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
遂に礼香の敏感な部分である秘部に対して、有刺鉄線竹刀が挿入されていくと、その激痛に礼香が絶叫していった。
容赦なく礼香の秘部に吸い込まれていく有刺鉄線竹刀。更に、裕子は有刺鉄線竹刀を回していくと、礼香の秘部を容赦なく傷つけ、そして血を溢れさせていった・・・。
このあまりに残酷な責めに、礼香は遂に気を失ってしまった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
礼香の失神が確認されると、ここでゴングが鳴らされて試合が終わりを告げていった。
ゴングの音に裕子が竹刀を抜き取ると、失神状態の礼香の傷つけられた乳房を踏み付けながらガッツポーズを取ると、それから控え室に消えていった。
一方、礼香は全身を血塗れのような格好で、担架に乗せられて運ばれていった。
『ただ今の試合・・・濱野裕子の失神KO勝利とします!』
裕子の勝ちが決まるが、一方の礼香は急いで治療を受けていくこととなった・・・。
そして、病室の枕元には、今夜のファイトマネーである500万円が置かれていた・・・。




第6試合

「何よ・・・今度こそ沖菜恵に挑戦出来ると思ったのに・・・・」
控え室で膨れっ面になっているのは、あの太谷みつほだった。
次こそはと沖菜恵の持つジュニアヘビー級タイトルに挑戦していたと言っていたみつほだったが、今回もその願いも流されて怒っている様子だった。
そして今回、みつほの対戦相手として選ばれたのは、グラビアで売り出してきている丘倉あゆだった。
みつほの元にもあゆの資料が手渡されると、みつほの表情が変わっていった・・・。
「何よ・・・こんな胸だけの女と闘えっていうの?・・・もし何も出来ないようなら・・・グラビアに出られないようにしてあげるからね・・・」
もう違うやる気を出しているみつほ。今夜もそのやる気を見せるかのような、黒い競泳水着に着替えていった・・・。
一方、今夜地下プロレスデビューとなった丘倉あゆはと言うと、自慢のHカップバストを強調するような、胸の谷間の大きく開いた白いワンピース水着に、白いリングシューズ姿に着替えていた。
「地下プロレス・・・私がプロレスなんてね・・・出来るかな?」
あゆも一応は受け身は練習してきたようだったが、プロレス技の方はあまりしていなかったようだった。
そして、遂にリングで相対する時がやってきていた・・・。
緊張した表情でリングに向かうあゆ。
一方、みつほは先にリングに上がってあゆの登場を待っていた。
すると、みつほの視界に花道を歩いてくるあゆの姿が見えてきた。まるで観客に媚びるような胸の谷間を強調した水着に、みつほは内心怒っていた。
(何よ・・・あの水着・・・。)
そのあゆだが、早くもHカップに注目が集まると、笑顔で両手を振りながらリングに向かってきていた。
すると、あゆがリングインしようとすると、みつほがトップロープとセカンドロープを開いて招き入れていった・・・。
「どうぞ・・・丘倉さん?」
そのみつほの招き入れに、あゆが笑顔でリングインしていくが、すれ違う時にみつほが呟いた。
「貴方・・・ただの色物だったら容赦しないわよ・・・」
そのみつほの言葉に、あゆが言い返した。
「何ですか?・・・その色物って?・・・それとも、私の方が胸も大きいし僻んでるのかしら?」
まさにプロレス的挑発。そのあゆの言葉にみつほの表情が変わってくると、観客たちがあゆに向かって歓声をあげていった。
その観客たちの反応に、あゆが笑顔を浮かべると、みつほはゴングが鳴るのを待っていった。
(いいわ・・・しばらくは様子見てからにしよう・・・)
仕方なく、リングアナのコールを待つみつほ。一方、観客からの歓声に気を良くしたあゆは、グラビアばりのセクシーポーズで観客たちへも挑発していった。
『第6試合・・・青コーナー・・・今夜がデビュー戦〜丘倉〜あゆ〜っ!』
そのコールに、胸の谷間を強調するように四方の観客席に向かって深々と頭を下げていくあゆ。
『赤コーナー・・・プロレス格闘大好き娘〜・・・太谷〜みつほ〜っ!』
そのコールに、みつほは軽く観客席に向かって一礼すると、ゴングを待った。
そしてレフリーが準備すると、ゴングを要請していった。
『カァーン!!』
ゴングの音と同時にコーナーから飛び出すみつほとあゆ。
胸を揺らしながらみつほとの距離をはかるあゆだが、みつほもあゆの実力を計ろうとしていた。
まずはみつほが手を伸ばしていくと、あゆの実力を探ろうとしていった・・・。
だが、あゆがみつほの手を叩くと、その行為に対して歓声が起きていった。
『いいぞぉぉぉぉ・・・・挑発してやれぇぇぇぇ・・・・』
その歓声にみつほの表情がムッとするが、ここは冷静に笑顔を浮かべていった。
(何よ・・・一応は駆け引きなのかしら・・・)
みつほがまだ手の内を見せないあゆに対して、今度はローキックを叩き込んでいった。
バシィィィィ・・・・・
「ひいぃぃぃぃ・・・・・」
これには悲鳴をあげて痛がるあゆ。
この様子に、みつほはまだグラビア系だけあって、あゆがアピールの為の反応かと思っていた。
しかし、本当はみつほのローキックに為す術もなく、ただ悲鳴をあげていたのだった。
更にみつほがローキックで攻め続けると、あゆの白い脹ら脛などが内出血して赤く変色していった。
「ほらほらっ・・・何かしてみなさいよ・・・」
みつほが髪を掴んであゆに迫ると、あゆも足の痛みに耐えながらも反撃しようと、みつほのお腹へパンチを叩き込んでいった。
しかし、あゆも殴る練習もしていなかったのか、威力もなければ鍛えられたみつほの腹筋の固さに、ダメージを与える事も出来なかった。
そのあゆに、みつほが頬に掌打を叩き込むと、あゆも張り手を必死になってみつほの頬に入れていった。
バシィィィ・・・・
「効かないんだよ・・・・ほらっ!」
だが、みつほが逆に頬にまたも掌打を入れていくと、早くも涙目になってロープに逃れるあゆ。
「何よ・・・こんなに弱いのとやらせた訳?・・・責任とってよね!」
更にみつほの掌打が叩き込まれると、あゆの鼻から大量の鼻血が噴き出していった。
「んがっ・・・ああん・・・・ち・・血っ・・・ああっ・・・血が出てるぅぅぅ・・・・・」
鼻から溢れ出す鼻血に、あゆが驚いて叫ぶと、みつほは構わず顔面狙いで掌打を左右から叩き込んでいった。
バシィィィ・・・・バシィィィ・・・・
まるで、あゆの弱さをアピールするかのように掌打を叩き込むみつほ。
ロープに追い込まれているあゆは、ただ涙目で血飛沫を飛ばすだけであった。
既に、もうあゆの鼻から流れ出ている血が飛び散っていると、それがHカップの胸の谷間や白いワンピース水着などにも飛び散っていた。
更に、首相撲からヒザ蹴りを叩き込むと、たまらずダウンしていくあゆ。
そのままリング下に転がるように落ちていくと、みつほはトップロープに上がって観客にアピールしていった。
「冗談じゃないわよ!・・・私だってジュニアのベルトに挑戦させてくれたっていいでしょ!」
そのみつほの叫びに、観客席からは歓声がおきるが、対戦相手のあゆはリング下でタオルを受け取ると、それで鼻から流れ出ている血を拭いていた。
もう泣き顔のあゆに対して、リングドクターの村口綾子が鼻に脱脂綿を詰めて応急処置をするが、あゆは鼻から呼吸が出来なくなり、口からの呼吸となって更に苦しい立場に追い込まれていった。
何も出来ず、ただ痛めつけられているあゆが、リングに戻るのを躊躇うと、背後の観客席から罵声が飛んでいった。
『早くリングに戻れよ!・・・地下プロレス舐めるなよ!』
『太谷っ、いいから徹底的に痛めつけてやれよ!』
様々な歓声に、みつほがニヤリと笑みを浮かべていた。
「ふふっ・・・・お客さんも喜んでいるみたいだし、ここでアピール出来れば挑戦出来るようになるかもね・・・」
そのみつほの待つリングに、あゆは怯えながらも上がっていくと、距離を置いて睨み付けていくみつほ。
そしてリングにあゆが入ると、レフリーが闘うようにと促していった・・・。
『ファイっ!』
その言葉に、あゆは怯えた表情で立っていると、みつほが先に動いていった。
「何よ・・・来ないなら私から行くわよ!」
その言葉に続いて、みつほのローキックがまたもあゆの足に決まっていくと、確実に足へダメージを与えていった。
バキィィィ・・・バシィィィ・・・バシィィィ・・・・
「ああんっ・・・・・いやんっ・・・・痛いぃぃぃ・・・・・ひいいぃぃぃぃ・・・・・・」
蹴られる度にロープを掴んで悲鳴をあげるだけのあゆ。
しかし、蹴られて泣き叫んでいるだけでなく、あゆが必死になってタックルのように抱きついていった。
突然の反撃(?)にみつほが冷静に反応すると、低い姿勢で抱きついてきたあゆにフロントネックロックで締め上げていった。
グイッ・・・・
「んぐうっ・・・・ううっ・・・く、苦しい・・・苦しいぃぃ・・・・」
せっかく反撃を試みるも、あゆはみつほの返し技に苦悶の表情と、涙を浮かべていた。
ポタッ・・ポタッ・・・
みつほが締め上げていくと、あゆの目からこぼれ落ちる涙の粒が、マットに落ちていた。
「うわあああぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
だが、そのあゆがまたも叫び声をあげると、軽量のみつほを持ち上げるようにして、投げようとした・・・。
観客の誰もがこれはと思った瞬間・・・。
「甘いんだよ・・・」
投げられる寸前、みつほが身体を浮かされた状態から体制を入れ替えると、背後に回ってスリーパーで締め上げた。
グググッ・・・・
「うううっ・・・・な、なんで・・・・・」
今のみつほの反撃が理解出来ないあゆは、そのままマットに転がされて顎を締められていくと、その苦しみに藻掻いていった。
「まだ終わらせないわ・・・」
その苦しむあゆの耳元で、意地悪く囁くみつほ。
あゆがその言葉に驚くと、みつほがスリーパーを放してから、一気にあゆを仰向けにすると、横四方固めの体制になっていった。
何も出来ずに怯えるあゆ。ジタバタ身体を動かしていくが、みつほが完全に自分の支配下に置いていくような展開に、リングサイドから見ている黒服や、謎の男たちもみつほの格闘技センスに驚いていた・・・。
そして、何も出来ないあゆに対して、みつほがヒザを浮かしていくと、その浮かせたヒザをあゆの脇腹に叩き込んでいった。
グシュ・・・
「ぐぶうっ・・・・・」
みつほのヒザ蹴りに、あゆは避けることも出来ずにただ苦悶の表情を浮かべるだけであった。
今のヒザの一撃に、もう反撃も出来なくなるあゆ。
「ほらほらっ・・・まだいくわよ!」
その苦しむあゆに、今度はみつほが馬乗りの体制になっていった。
すると、まずはあゆの鼻に詰められた脱脂綿を抜いていくみつほ。
「ふふふっ・・・こんなのしたらダメでしょ・・・試合中よ・・・」
みつほが抜き取った脱脂綿をあゆに見せつけると、それをリング下に向かって投げていった。
あゆの鼻血で赤く染まった脱脂綿は、みつほに投げられてリングサイドの観客に当たると、観客たちもみつほの行動に驚いていた。
「や・・・やめて・・・やめてよ・・・・」
馬乗りの体制を取られて、あゆが完全にドミネート体制に追い込まれて、みつほの動きに恐怖し始めていた。
「覚悟しなさいよ・・・胸だけのタレントさん・・・」
すると、みつほの拳があゆのHカップの乳房に叩き込まれていった。
グシュ・・・グシュ・・・グシュ・・・
「はひっ・・・・ああっ・・・・んあっ・・・ひいっ・・・」
みつほの拳が叩き込まれると、血に染まる白い水着の中でひしゃげていくあゆの乳房。
もう水着の中では、白い乳房までも内出血で赤く変色していた。
しばらくみつほの胸への責めが続くと、あゆは泣き出していった・・・。
「ふん・・・こんな泣き虫虐めてもつまらないわ・・・だったらプロレス技で仕留めてあげるわよ!」
そう言うと、みつほがあゆを起こしていった。
そして、フラフラのあゆの身体に絡みつくと、いきなりコブラツイストで締め上げていった・・・。
グググッ・・・・
「いやああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
みつほに締め上げられて、もう泣き叫んでいくあゆ。
その泣き叫ぶあゆを締め上げていくと、あゆのHカップバストが水着から飛び出しそうな勢いだった。
「ほらほらっ・・・どうなのよ・・・ギブする?・・・・ギブアップ?」
次第に揺さぶりかけるみつほ。その揺さぶりにあゆはバストを揺らしながら泣き叫んだ・・・。
「ギブぅぅぅぅぅ・・・・ギブアップぅぅぅ・・・・・やめてぇぇぇぇ・・・・・・許してぇぇぇぇぇ・・・・・・」
その叫びに、レフリーがゴングの要請をしていった。
『カンカンカンカン・・・・』
だが、レフリーが放すようにみつほに指示するが、みつほの怒りは収まらないのか、グランドコブラに移行して苦しめていった。
そのみつほの行動に、黒服たちがリング上に上がって止めていった・・・。
『止めるんだ・・・試合は終わったぞっ・・・・太谷っ・・・・』
黒服たちが止めていくと、ここでやっとみつほも仕方ないとあゆを地獄の時間から解放していった。
みつほの足元にグッタリと倒れ込んでいるあゆ。
「ふん・・・今度は強い相手と闘わせてよね・・・・」
立ち上がったみつほが、不機嫌そうな表情でレフリーに手を挙げられていった・・・。
『勝者・・・太谷みつほ!』
そのコールに、みつほは黙ったまま控え室に戻っていった・・・。
一方、血塗れのデビュー戦となったあゆは、担架に乗せられて医務室に運ばれていくのであった・・・。



第7試合

『もしかしたら・・・コイツだったらやってくれるかもな・・・』
謎の男と参謀格の男、それに数名の黒服たちが話し込んでいた。
そう、相談していたのは、あの谷野アリーネの対戦相手を誰にするかで、数名の候補の中から一人が選ばれたからだった。
その一人とは、あの壕プロの堀越紀子だった。
以外とムッチリ系でありながらも、グラビアへの登場も少ない紀子。
だが、バラエティ番組でのプロレス企画では以外な動きを見せて、見る者たちを驚かせる一面もあって、そこからこんかいのマッチメークへとなったのだった。
そのオファーが紀子の元に届くと、紀子は地下プロレス組織の用意した都内某所のジムで汗を連日流していた。
『今回の試合・・・ファイトマネーは弾もう・・・ただし、勝ったらら倍は出すからな・・・』
練習する紀子の元に、黒服がファイトマネーなどの話に行くと、紀子の口が開いた。
「お金よりも、私はもっとグラビアとかテレビとか・・・表で輝きたいから・・・。今回も頑張ります・・・」
少し寂しげな表情で答える紀子。たしかに同じ事務所の深多恭子などに大きく水をあけられているし、焦りもあるのだろう・・・。
そして、その紀子と対戦が決まったアリーネも、ジムで汗を流していた。
ただ、サンドバックを相手に黙々とパンチ・キックと打撃系の技を磨いていくアリーネ。
アリーネの元にも黒服が行くが、アリーネは特に話すことはないと断ると、更にトレーニングを続けていった・・・。
それから一週間後、遂に試合の夜となっていった・・・。
控え室では、早くもピンク色のワンピース水着姿の紀子の姿があった。
少々緊張気味の様子だったが、少しウォーミングアップもしていたようで、黒服が控え室に行った頃には、うっすらと汗を浮かばしていた。
一方、アリーネを見に行く黒服は、控え室でアリーネを見て驚いていた。
シュ・・・シュ・・・・
控え室で、試合前と言うのに黒いスポーツビキニ姿で打撃の練習に励むアリーネ。
パンチを放つと、流した汗が飛び散る程だった・・・。
黒服が声を掛けると、スポーツドリンクを口に含みながら笑みを浮かべるアリーネ。
「今夜ありがとうございます・・・少しは楽しめそうな相手で、今から楽しみ!」
以外と可愛らしい仕草も見せるアリーネだが、今夜の紀子もどれくらい粘るかも黒服たちは気にしていた。
そして・・・。
『第7試合・・・選手入場っ!』
そのリングアナのコールに、控え室からアリーネと紀子がリングに向かって歩き出すと、このマッチメークに観客たちが大歓声を送っていった。
リングインするアリーネと紀子。お互いが一瞬視線を合わせると、何事も無かったかのようにコーナーに歩き出していった。
『青コーナー・・・堀越〜紀子〜っ!』
そのコールに、紀子が四方の観客席に頭を下げていくと、コーナーに寄りかかるようにしてアリーネの方を見ていた。
『赤コーナー・・・谷野〜アリーネ〜っ!』
そして、アリーネがコールを受けると格闘技好きからか、トップロープに上がって観客に向かってガッツポーズでアピールしていった。
それから、大型スクリーンに2人の身体のサイズが表示されると、観客たちも紀子が何処まで闘うかを期待していた。
『・・・堀越紀子・・・プロレス・・・165p87・58・89』
『・・・谷野アリーネ・・・打撃系・・・173p90・60・90』
そして、レフリーがボディチェックをしていくと、紀子とアリーネが睨み合っていった。
目を潤ましているような紀子。
一方、早くも試合モードに入っているかのようなアリーネ。
そして、紀子とアリーネがコーナーに戻ると、レフリーがゴングの要請をしていった。
『カァーン!!』
観客たちの視線が集まる中、ゴングが鳴るといきなり紀子がコーナーから突進していった。
バシィィィィ・・・・
「うわああぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
気勢をあげてコーナーのアリーネに対して串刺しラリアットを叩き込む紀子。
以外な奇襲攻撃にアリーネが堪らずダウンすると、コーナーに寄りかかるようにして座り込むアリーネに、紀子がトップローフトップロープを握りしめながらストンピングを叩き込んでいった。
これには必死にガードするアリーネ。
だが、アリーネがロープを掴んでレフリーにアピールすると、紀子をレフリーが離していった。
紀子が不機嫌そうな表情を浮かべながら、アリーネが離れると、観客席からは紀子に対して大歓声が起きていった。
アリーネが立ち上がると、いつもの打撃系の構えから紀子との距離を詰めていくと、紀子は一定の距離を置くようにしてリングを回っていった。
一方、アリーネはリング中央に立つようにして紀子の動きを見つめると、時折ローキックを出していった。
しかし、ギリギリの所で紀子が避けると、悔しそうな表情も浮かべていた。
すると、紀子がアリーネに向かって近づいていくと、背の高さでは負けるが睨み付けていった。
その紀子の挑発的行動に、アリーネも打撃で殴りつけるわけでもなく、睨み返していくと、紀子の頬に張り手を入れていった。
バシィィィィ・・・・・
その張り手に、紀子も頬を押さえてから、一気にアリーネの頬に張り手を入れていった。
バシィィィィ・・・・・
この一撃に、アリーネも痛そうな表情を浮かべると、またも張り手を出していった・・・。
だが、この張り手は紀子が身を沈めて避けると、驚くアリーネに舌を出してアッカンベーとして、一気にドロップキックを叩き込んでいった。
バシュ・・・・
「ぐふっ・・・・」
いきなりお腹へドロップキックを受けて、倒れ込むアリーネ。裏をかかれたので、腹筋にも力が入っていなかったのか、お腹を押さえて苦しそうな表情を浮かべていた。
そのアリーネに、構わず紀子がストンピングで攻めていくと、アリーネが頭を抱えてリング内を転がっていった。
そしてロープを掴んでいくが、紀子が腰などへもストンピングを叩き込むと、レフリーがロープブレークを命じていった。
意外な展開で始まったこの試合。紀子もプロレススタイルで必死に闘おうとしていた。
アリーネが立ち上がると、冷静さを取り戻したようにして、隙のないようなスタイルで構えていった。
今度は少しずつ紀子との距離を縮めていくアリーネ。そして、打撃の制空権に紀子を捉えると、いきなり掌打を顔面に突きだしていった・・・。
バシィィィ・・・・
「ぐふっ・・・・・・」
顔への掌打に、紀子が一瞬フラつくようにして構えた。
バキィィィィ・・・
「ああんっ・・・・」
今度はアリーネの長い脚からのローキックが紀子を襲うと、フラつきながらロープに逃げていく紀子。
「逃がさないわよ!」
更に紀子を追いつめようとするアリーネだが、いきなりタックルで反撃を受けると、紀子のタックルを潰しにかかった。
だが、紀子も腰が重いので、そのまま粘ってアリーネを押していこうとすると、アリーネがヒザ蹴りを胸に叩き込んでいった。
グニュ・・・
「ぐはっ・・・・ああっ・・・・」
この一撃に、紀子が口から涎を垂らしながら倒れ込むと、アリーネが容赦なく倒れた紀子のヒップなどへ蹴りを入れていった。
バシィィ・・・・バシィィィ・・・
「ほらほらっ・・・どうしたのよ!」
アリーネが激しく蹴りこむと、紀子は堪らず痛がりながらリング下に転がり逃げた。
「逃げんじゃないわよ!」
リング上から叫び声をあげるアリーネ。
しかし、ルールを上手く使う紀子は、実はアリーネの打撃を警戒して、ある程度のダメージを受けたりしたら、リング下にエスケープして、アリーネを苛立たせてチャンスを狙おうと言う作戦だったのだ。
「何とでも言えばいいわよ・・・勝てばいいの・・・」
リング下で息を整えながら、アリーネの出方を伺う紀子。
時折、リングに戻ろうとする仕草をして、アリーネを挑発していく紀子だが、アリーネもその挑発に乗らずに距離を置くと、逆にリング下の紀子を手招きしていった。
その招きに対して、紀子がエプロンサイドに上がると、アリーネがダッシュして紀子に襲いかかった。
しかし、紀子がリング下に飛び降りて距離を取ると、レフリーにアピールしていった。
「ちょっと・・・リングに戻るときは距離を置かせてよね・・・・レフリー!」
そのアピールに、レフリーがアリーネを押さえていくと、紀子が一気にリングに戻っていった・・・。
そしてリング内で睨み合うアリーネと紀子。
すると、今度はアリーネがローキックから出して、ミドルキックと連携させて紀子を打撃で苦しめていくと、紀子は堪らずお腹を押さえてコーナーに追い込まれていった。
バシッ・・・バシッ・・・
「あんっ・・・ああっ・・・・痛いっ・・・・」
コーナーの紀子に対して、アリーネのローキックが襲いかかると、紀子は飛び上がるようにして痛がっていた。
その紀子に、アリーネが下に意識を向けさせておいて、一気にハイキックを叩き込んでいった・・・その瞬間!
グイッ・・・・
「ぎゃあああぁぁぁぁぁ・・・・・」
そう、悲鳴をあげたのはアリーネの方で、何と紀子が前に出る形からドラゴンスクリューで切り返したのだった。
更に、倒したアリーネの足を持ったまま、デスロックに極めていくと、アリーネは自らの足に走る激痛に悲鳴をあげてロープに手を伸ばした。
『ブレークっ!!』
レフリーの指示で紀子が放すと、立ち上がりざまにアリーネにストンピングを叩き込んでいった。
蹴りこまれて痛がるアリーネも、立ち上がるといきなり紀子に突進して、前蹴りをお腹へ炸裂させていった。
グシュ・・・
「グボッ・・・・うううっ・・・・」
これには紀子が苦悶の表情を浮かべると、お腹を押さえたまま倒れ込みながらリング下に転がり逃げていった。
リング下に落ちてもお腹を押さえている紀子。今の前蹴りは、相当効いていたのか、苦悶の表情を浮かべているが、紀子は作戦通りかリング下で痛みが薄れるのを待っていた・・・。
「汚いわね・・・リング上で闘いなさいよ!」
そのリング下の紀子に、アリーネが叫び声をあげると、紀子は関係ないとでも言いそうな表情でリング下から睨み上げていた。
すると、謎の男が黒服たちに指示を出していった・・・。
それから、紀子がリングに戻ると、アリーネとの距離を置いていった。
打撃の得意なアリーネ。しかし紀子も意地になってエルボースマッシュ狙いで近づくと、逆にヒザ蹴りをお腹に受けて苦しんでいった。
更に、アリーネが逃がさないように首相撲に捕らえると、紀子のボディへヒザを叩き込もうとしていった。
バキッ・・・バキッ・・・・
「うっ・・・・んっ・・・・ううっ・・・・・」
しかし、必死に紀子が十字受けのようにして、アリーネのヒザ蹴りから逃れようとしていたが、紀子の両腕には痣のような物が出来ていった。
この腕の痛みに堪らず、紀子がまたリング下に逃げようとすると、何と・・・。
「な、何するのよ・・・・」
そう、黒服たちが紀子の身体を持ち上げると、リングに戻していくのであった。
それと同時に、アナウンスが会場に流れ出した。
『ここで、リング内での対決を促すためにも、ランバージャックデスマッチ方式に変更となります!』
その説明に、紀子は作戦が使えない事と、アリーネの打撃の餌食にされると焦りだしていった。
突然のルール変更に焦りだしたのは紀子で、アリーネはこれでリング上で勝負出来ると喜んだ。
リング下に逃げられないからと、警戒しながらアリーネとの距離を取る紀子。
その紀子に対して、アリーネも打撃を加えようと距離を詰めていくと、紀子は少しずつ後ずさりしていった・・・。
そしてロープに背中が当たり、追いつめられた紀子。
すると、アリーネが素早いミドルキックを紀子の脇腹に叩き込むと、紀子の顔が苦痛に歪んだ。
バシィィィ・・・
「ぐはあっ・・・・」
しかし紀子も苦悶の表情を浮かべながらも、アリーネの蹴り足を脇に挟んで捕まえると、そのまま倒れ込むようにしてアキレス腱固めを極めていった。
ググッ・・・・
「うわああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・」
紀子の反撃に悲鳴をあげて痛がるアリーネ。しかしヒールキックを叩き込んで逃げようとすると、紀子もヒールキックの痛さに放すと、転がるようにして離れてから立ち上がっていった。
すると、アリーネもアキレス腱固めを極められて痛そうな顔で立ち上がると、今度は掌打を出しながら距離を詰めていった。
これには紀子がガードしながら、一気にタックルを狙っていくと、アリーネが上手く受け流していった。
受け流されると、紀子も距離を離してから構えていくが、アリーネがローキックで牽制したりして、簡単には攻めさせてくれなかった。
紀子もリング下にエスケープする作戦が出来なくなって、追いつめられたが逆に前に出たり積極的になると、それがアリーネにしてみれば困る事となっていた。
だが、アリーネも打撃には自信を持っているようで、踏み込んでは掌打を紀子の顔面に打ち込むと、紀子の顔が歪んでいく程の衝撃を与えていた。
バキィィィ・・・・
「ぶふうぅぅ・・・・・・ぐっ・・・・・」
だが、紀子も苦しそうな顔を見せるが、踏ん張って張り手を返していく。
バシィィィ・・・・
「ふんっ・・・こんな張り手・・・効かないわよ!」
頬を張られたアリーネが紀子に言い放つ。
「何よ・・・」
たしかに打撃では不利な紀子。アリーネの言葉に一気に距離を詰めると、何とアリーネの身体をボディスラムで投げつけていくと、続けてエルボードロップを叩き込んでいった。
グシュ・・・
紀子の肘がアリーネのバストを抉ると、その痛みにアリーネが藻掻き苦しむと、続けてアリーネの長い脚を抱え込むと、逆エビ固めでアリーネの身体を反り返していった。
グイィィィ・・・・
「ぐわああぁぁぁぁ・・・・・クッ・・・・負けるかぁぁぁ・・・・・」
背中から全身に走り出す激痛に、アリーネがマットを叩いて激痛に耐えていった。
「ほらっ・・ギブ?ギブアップする?」
紀子もこれで決めなきゃとグイグイと揺さぶりかけるが、アリーネが汗だくになりながらも耐える姿に、これで試合を決めると言う勢いで反らせていった。
だが、苦しむアリーネ腕立て伏せのような感じで、両手をマットに突き出すと、そのまま上半身を気合いを入れて浮かばせていった・・・。
「うわああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
アリーネの気合いに驚く紀子。
「えっ・・・何よ・・・・そんな・・・・ああっ・・・・・」
堪らず倒れ込むようにして、アリーネの技を解いてしまう紀子。
すると、アリーネも苦しそうな表情を浮かべながらも立ち上がると、同じく立ち上がる紀子を警戒しながらも打撃のスタイルで構えていった。
しかし足へのダメージが以外とある様子だったが、紀子もダメージがあるから条件は同じようにも見えた。
すると、アリーネが一気に距離を詰めると、紀子の顔面へ掌打を打ち込んでいった。
これには紀子もガードしようとするが、次第に勢いに負けて追い込まれていくと、コーナーに追いやられていた。
更に、アリーネはここで勝負を出ようと、コーナーの紀子に詰め寄ると、一気に首相撲からコーナーへの串刺しのヒザ蹴りをお腹に叩き込んでいくと、そのヒザの威力に紀子は苦悶の表情で座り込むと、お腹を押さえて転がり崩れていった。
だが、アリーネはここで非情にも、コーナーポストを挟むようにしてトップロープを掴んで、飛び上がるようにして、全身の体重を掛けて紀子のお腹や、胸などへフットスタンプ気味に打撃を加えていくと、足元の紀子は悲鳴をあげていった。
作戦通りなら、ここでリング下に逃げたであろう紀子も、黒服たちがリング下へのエスケープが出来ないように押さえていると、無惨にもアリーネの勢いの餌食となっていった・・・。
コーナーでグッタリしていく紀子。少しでもアリーネの攻撃から身を守ろうとする紀子だが、アリーネの勢いの前にただダメージを大きくしていくだけであった。
更に、アリーネがニヤリとしていくと、紀子をコーナーからリング中央に連れ出すと、俯せにしてからキャメルクラッチを仕掛けていった。
グイッ・・・・
紀子の身体が反らされていく。普通なら拷問技で痛めつけるだけであるが、アリーネのパワーが紀子の身体に容赦なくダメージを与えていくと、紀子の上半身は反らされていった。
まるで天井を見るような感じで、紀子は苦しさに藻掻き苦しんでいた。
更にアリーネがグイグイと揺さぶりかけると、あまりの苦しさに紀子がギブアップしていった・・・。
だが、アリーネが紀子の顎を押さえて、ギブアップの言葉も発する事も出来ないようにしていたから、紀子のギブアップは認められなかった。
「ギュ・・・ギュブゥ・・・・・ギュブ・・・・・・ギュフ・・・・ウップ・・・・・」
涙目でギブアップを訴える紀子。
しかしレフリーもギブアップも気が付かない現実。まさに紀子にとっては地獄時間だった・・・。
更にアリーネが全身の力を入れて紀子の顎を引いていくと、紀子はあまりの激痛に口から泡を噴き出しながら失神してしまった。
『堀越っ・・おいっ・・・ゴングっ!』
レフリーも泡を噴き出す紀子の様子に驚いて試合を止めていくと、ここでアリーネの勝利が決定していった。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが乱打されると、アリーネが紀子の顎から手を放すと、紀子の身体は俯せにグッタリと崩れていった・・・。
急いで紀子の元にリングドクターが駆け寄ると、口の中の異物などを確認するなどして、応急処置を施していった。
『勝者・・・谷野アリーネっ!』
そのコールに、レフリーにアリーネは腕を挙げられてアピールしていくと、紀子を見つめてからリングを後にしていった。
一方、紀子は黒服たちに抱えられるようにして、医務室に運ばれていくのであった・・・。
以外な善戦をした紀子。しかしアリーネにはまだ及ばなかった・・・。



第8試合

「何で私が新人と試合なんてしなきゃいけないのよ・・・」
控え室で騒ぎ出しているのは、あの沖菜恵との抗争を繰り広げていた芳野紗香だった。
この紗香、久しぶりの地下プロレス参戦だが、今回この紗香の相手としてリングに上がるのは、あの期待の新人・澤松綾子だった。
紗香に比べ、グラビアから出て写真集出版など順調な出だしの綾子。だがその裏には、地下プロレス参戦が条件付けられていた。
その綾子も、早くも控え室で試合の時間を待っていたが、小柄な身体を白い競泳用水着着替えて待っていた。
当然だが、前回の試合からプロレスの練習を積んできたようで、少しは自信の様子が伺えたが、今夜の相手はあのヒールの一面も持つ芳野紗香。
果たしてどの様な試合になることか・・・。
そして時間となると、歓声が沸き起こる会場に、綾子と紗香が花道を通ってリングインしていった。
小柄な身体に白い競泳水着姿の綾子。対して、黒い競泳水着の紗香。
リングの上に上がると、早くも綾子を睨み付けていく紗香。
「ふん・・・ゴングが鳴ったらヒーヒー泣かしてやるよ・・・おチビちゃん!」
コーナーでニヤリとしながら言い放つ紗香。
その言葉を聞き流しながら、緊張した表情で水着のチェックなどをしていく綾子。
すると、リングアナがコールを始めていった。
『第8試合・・・青コーナー〜T148B81W59H80〜澤松〜綾子〜っ!』
そのコールに観客席に向かって一礼する綾子。その綾子の姿に歓声がおきていた。
『赤コーナー〜T152B81W51H81〜芳野〜紗香〜っ!』
逆に紗香のコールに対しては、ブーイングが飛び交う事態となり、まるでベビーフェイスとヒールの試合の様相となっていった。
レフリーのボディチェックもあるが、紗香は近くから綾子に凄い睨み方で見つめると、レフリーによって各コーナーに分けられていった。
『カァーン!!』
そしてゴングが鳴らされると、綾子と紗香がリング中央に歩き出すと、距離を置いて睨み合った。
すると、挑発するように紗香が手を伸ばすと、力比べを挑もうとしていった。
この紗香の挑発的な行為に、綾子も力なら負けないと思ったのか、手を伸ばして組んでいった。
バキッ・・・・
「ぎゃ!」
だが、次の瞬間に紗香の喧嘩キックが綾子の脇腹を抉ると、綾子がフラついていった。
更に、紗香が髪を掴んでリング内を引きずり回すと、そのままリング下に落としていった。
「ほらほらほら〜っ・・・今夜の試合は楽勝ねっ!」
リング下の綾子にアピールするようにコーナーに上がると、ガッツポーズでアピールしていく紗香。
その紗香の姿を見ながらも、綾子がリングに戻っていくと、今度は紗香がエプロンサイドで捕まえて、そのままコーナーに連れて行ってからコーナーポストに顔面を叩き付けていった。
バシッ・・・
「きゃああぁぁ・・・・・痛いぃ・・・・」
その攻撃に悲鳴をあげて痛がる綾子。
「ほらほらっ・・・痛いのはこれからなんだよ・・・ほらっ!」
更に綾子の顔面をロープに擦り付けて痛めつけていく紗香。
ギュギュ・・・・ギュ・・・・
「いやああぁぁぁぁぁ・・・・・顔が焼けるぅぅ・・・・・やめてぇぇぇぇぇ・・・・・・」
絶叫して悲鳴をあげていく綾子。さすがに顔面へのロープ擦り付けは効いているようだった。
そしてリングに入れてから、ストンピングで蹴りこんでいく紗香。
試合のペースを握った感じに見えたが、蹴られている綾子も反撃の機会を伺っていた。
バシッ・・・・
突然ヒザをついて紗香のお腹へパンチを入れていく綾子。
だが、紗香もお腹へのパンチが効いてはいたが、我慢をして綾子の髪を掴むと、空いた手を握りしめてパンチを打ち込んでいった。
バキッ・・バキッ・・・
「ぎゃあぁぁぁ・・・・イタッ・・・ああん・・・・」
額を殴られて、痛さに悲鳴をあげる綾子。
だが、綾子も負けずに腹へのパンチを入れていくと、紗香の様子に変化が起きた・・・。
バシッ・・バシッ・・
「負けないわ・・・うらっ・・・うらっ・・・」
必死に殴りつけていく綾子のパンチに、紗香の動きが鈍くなると、綾子が立ち上がっていった。
すると、一気に気合いを入れてのボディスラムで投げつけると、そのまま腕を狙っていった・・・。
「させるか!」
だが紗香がロープに足を伸ばすと、レフリーが綾子を離していった・・・。
紗香も立ち上がると、またも綾子と距離を取っていく展開になっていく。
だが、最初に比べて紗香の動きが鈍っているのは観客の目からも明らかだったが、これも久しぶりの地下リング。それも毎日の不摂生が祟っているようだった。
一方、新人で地下リングにも気合いを入れている綾子は、練習も真面目にしてきたのか、動きも良かった。
「舐めないでよね・・・」
紗香がニヤリとすると、綾子に突進していった。
「何よ・・・」
驚く綾子。
すると、紗香が無理矢理にヘッドロックで締め上げると、更に綾子の顔面を掻きむしっていった。
ガリッ・・ガリッ・・・
「きゃあああぁぁぁぁ・・・・反則・・反則よぉぉ・・・レフリーぃぃぃ・・・」
顔面掻きむしり攻撃に、綾子が必死にレフリーに反則のアピールをすると、レフリーも試合を盛り上げるためと黙り込んだ。
「ふふふっ・・・虐めてあげるから覚悟しな!」
紗香が叫びながら痛めつけていくと、綾子が以外な反撃に出た。
「だったら・・・これならどうだぁぁぁぁ・・・・」
そう、叫びながらヘッドロック状態の紗香にバックドロップで反撃に出ていった。
バシィィィィィィ・・・・・
「ぐふぁあぁぁぁ・・・・ぐっ・・・」
突然のバックドロップに受け身も取れずに大の字状態になっていく紗香。
そして、綾子がゆっくりとフォールしていくと、レフリーがカウントを始めていった。
「がああぁぁぁぁ・・・・・・」
だが、紗香がすぐに肩を浮かせると、綾子がマットに座らせる格好でスリーパーで揺さぶっていった。
カワイイ顔を歪ませながら、紗香を必死に攻め込む綾子の姿に、観客たちが騒ぎ出していく。
その綾子のせっかくの攻めも、紗香がまた髪に手を伸ばして引っ張ると、そこから脱出していった。
さすがは汚い手は得意な紗香。
顔を気にする綾子。一方、綾子の動きに内心は驚いている紗香。
今度は紗香が動いていくと、喧嘩キックを綾子に叩き込んでから、痛がると同時にフロントスリーパーから、動きの止まった綾子のボディへヒザ蹴りを叩き込んでいった。
バキッ・・・バシッ・・・
「イタッ・・・痛いっ・・・ううっ・・・・」
ヒザ蹴りの前には綾子が座り込んでいくと、続けて紗香がフロントスリーパーで締め上げてダメージを与えていった。
このままではスタミナを奪われていくだけの展開の綾子。しかし、締め上げている紗香の脇腹にパンチを連打していくと、押し出すようにして紗香を倒していった。
倒れても首に腕を回している紗香だが、上になった綾子が脇腹に対してパンチを叩き込んでいくと、次第に紗香の首への締めが緩くなっていった。
すると、一瞬の隙を突いて綾子がフロントスリーパー地獄から逃れると、馬乗り状態になっていった。
馬乗りになった綾子だが、チャンスのはずがどうしたらいいか解らない様子で、戸惑いを見せていた。
(ふふふっ・・・これだから甘いって言うのよ・・・)
その綾子に対して、下から顎を殴りつける紗香。
バキッ・・・・
「ひぎぃ・・・・」
悲鳴をあげて倒れ込む綾子。その綾子に逆に馬乗り状態になって反撃していく紗香。ここら辺はキャリアの差だろうか?
すると、紗香も驚くほどのブリッジで紗香の身体を跳ね返す綾子。
以外に基本的な練習を積んできたのか、跳ね返した紗香の腕を取りにいくと、そのまま極めにいこうとする綾子。
その綾子に対して藻掻く紗香。
現・ジュニア王者の沖菜恵と抗争を繰り広げていた紗香としては、地下プロレス二戦目の綾子のこの動きに驚かずにはいられなかった。
ペッ・・・・
「うわっ・・・何するのよ!」
だが、キャリアの浅い綾子の顔面に紗香が唾を吐きかけると、綾子は嫌がって離れていった。
「ふんっ・・アンタが私に勝てる訳ないでしょ!」
すると、紗香が立ち上がって綾子に向かっていくと、喧嘩キックからエルボースマッシュと追い込んでいく。
バキッ・・・バシッ・・・
「ぐふっ・・・んんっ・・・・・」
紗香の追い込みにフラつきながらコーナーに追いつめられると、続けてお腹へヒザ蹴りを入れられてコーナーで座り込んで苦しむ綾子。
グリグリ・・・
「ほらほらっ・・・・オマエなんてこれくらいの実力しかないんだよ!」
座り込む綾子の顔面をコーナーに押しつけるようにして、足でグリグリと押しつぶしていく紗香。
「痛いぃぃぃぃ・・・・・いやああぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
まるで虐められているのをアピールするかのように、綾子が絶叫して悲鳴をあげると、観客席からは紗香に対してブーイングが飛んでいった。
『ブー・・・ブー・・・芳野っ、オマエが負ければいいんだよ!』
『澤松っ!・・・頑張れぇぇぇ・・・・!』
そのコールに苛つく紗香が顔面へ容赦なくストンピングを叩き込んでいくと、綾子がグッタリして倒れ込んでいった。
更に、倒れ込んだ綾子のお腹へサッカーボールキックを叩き込むと、綾子が苦しみながらリング下に転がり落ちていった。
そのリング下に落ちた綾子を追いかけて、紗香もリング下に降りていくと、お腹を押さえて苦しむ綾子の髪を掴んで起こしていった。
グイッ・・・
「立つんだよ・・・」
「あうっ・・・」
紗香に立たされて苦しそうな表情を浮かべていく綾子。
すると、今度は紗香が綾子を鉄柵に向かって振っていくと、大きな音を立てて綾子が寄りかかるように倒れていった。
ガッシャーン!!
「きゃあああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
鉄柵に寄りかかるように座って、グッタリする綾子。
「リングの上で泣かしてやるから覚悟しなっ!」
そして紗香が綾子をリングに戻していくと、綾子はリングに転がり倒されていった。
グイッ・・・
「立てよ・・・」
その綾子の髪を掴んで起こしていく紗香。だが、綾子も意地になって反撃に出ていった。
バシッ・・・
「ぐふっ・・・」
そう、紗香のお腹へパンチを叩き込むと、一瞬怯む紗香に対して髪を掴んで思いっきり顔面をマットに叩き付けるフェイスバスターを出していった。
バシィィィィィ・・・・・・
「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・」
いきなりの反撃の前に、紗香が絶叫して悲鳴をあげた。
だが、綾子も攻め続けられたダメージでフラつくと、ロープに走って勢いをつけると、藻掻いて仰向けになった紗香のお腹へヒップドロップを叩き込んでいった。
グシュウゥゥゥゥ・・・・・・
「ぶへっ・・・ゴヘッ・・ゴヘッ・・・・」
綾子のヒップが容赦なく痩せた紗香のボディへ炸裂すると、紗香は口から胃液のような物を吐き出しながら、激しく咳き込んでいった。
「そろそろ決めさせてもらうわよ!」
その苦しむ紗香の姿を見て綾子が観客にアピールするように手を挙げると、歓声に包まれていくリング。
紗香も反撃をしたいが、ヒップドロップのダメージが以外と大きいようで、涙目になりながら何も出来ずにいた・・・。
グイッ・・・
その紗香の身体を逆さまにするようにして、パイルドライバーの体制にもっていく綾子。
小柄な身体ながらも、以外に力があるのか、紗香が軽いのかは分からないが、紗香の身体は逆さ吊り状態になっていった。
綾子も試合に勝とうと勝負に出た事は確かだったが、一気にパイルドライバーを叩き込んでいった。
ゴキッ・・・
「ひいっ・・・・・」
紗香の悲鳴が一瞬響くが、構わず倒れ込む紗香にフォールしていく綾子。
バンッ・・バンッ・・・バンッ・・・
『ワン・・・・・ツー・・・・・スリーぃぃぃぃ・・・・・』
ここでレフリーのカウントが決まると、綾子の勝利が決まっていった。
試合に勝った綾子も驚く表情をする中、レフリーによって手を挙げられていく綾子。
『勝者・・・澤松綾子っ!』
そのコールに、笑みを浮かべる綾子だが、今回はデビュー戦の偶然の勝利と言うよりは、確実に技を出したりしての勝利で、綾子の地下プロレスでの成長が見られた内容でもあった。
一方、試合に負けた紗香はフラフラしながら立ち上がると、八つ当たりのように綾子に向かっていくと、レフリーや黒服などに止められていった。
汗だくになりながら、黒服から手渡されたペットボトルのスポーツドリンクを口にすると、綾子は控え室に戻っていくのであった。
デビュー戦から小柄ながらも2連勝した綾子。次の試合で戦わされるのは一体?



第9試合

「今度こそ勝って私の事をアピールしなきゃ・・・」
控え室で白いスポーツビキニに身を包みながら身体を動かしているのは、あの体育会系タレントの水野祐子だった。
デビュー戦ではパワーでは勝っても、技がなく負けてしまった経験から、今回は関節技や打撃も練習してきたと言うが、リングで出すことが出来るかは分からなかった。
一方、今夜この祐子の対戦相手としてリングに上がるのは、あの元RQからタレントへとなった吉岡美穂子で、スレンダーな身体を白い競泳用水着に着替えて試合の時を待った。
しかし、今夜の試合は体調が悪いようだったが、相手が水野祐子と聞いて、キャリアの差でどうにかなると思っていた。
そして時間となると、リングに向かい出す祐子と美穂子。
大歓声が包み込むリングに上がると、早くも祐子は美穂子を睨み付けて挑発していった。
だが、美穂子も祐子の視線に気が付くと、わざと視線を反らしてコーナーでゴングを待った。
『第9試合・・・青コーナー〜・・・水野〜祐子〜っ!』
そのコールに対して、コーナーから動かずに美穂子を睨み付けていく裕子。気合い十分の様子だった。
『赤コーナー〜吉岡〜美穂子〜っ!』
そして美穂子がコールされると、美穂子が走り出して祐子に喧嘩キックを叩き込んでいった。
バシィィィ・・・・・
「何するのよぉぉぉ・・・・」
いきなりのゴング前からの奇襲に、祐子が叫び声をあげて応戦するが、レフリーが割って入っていった。
「ふんっ・・・ゴングが鳴ったら覚悟しなさいよね・・・・」
美穂子もエキサイトしている様子で、祐子に言い放つとレフリーによって自軍のコーナーに押し戻されていった。
そしてゴングが鳴らされていった。
『カァーン!!』
ゴングと同時に勢い良く飛び出したのは、今度は祐子の方で、コーナーの美穂子目掛けて走り込むと、何と串刺しドロップキックで攻めていった。
バシィィィィ・・・・・
「ぐふうっ・・・・・・」
この奇襲に堪らずコーナーに激突して倒れ込む美穂子。
「ほらほらほらっ・・・今度はこうだぁぁぁ・・・・・」
その美穂子の髪を鷲掴みにして、祐子がリング内を歩かせてからヘアーホイップで投げつけると、続けてエルボードロップを美穂子のバストに叩き込んでいった。
85pの美穂子の胸を抉り込む祐子のエルボー。
この感触に藻掻き苦しみながら美穂子がリング下に逃げていくと、試合のペースを掴んだと祐子が両手を挙げて拍手していった。
一方、リング下の美穂子はリング上の祐子の動きを見ていたが、以外と良い動きの祐子に内心は驚いていた。
「早くおいでよ・・・可愛がってあげるわ!」
祐子がリング上から美穂子を手招きして挑発すると、美穂子も睨み付けながらリングに戻っていった。
すると、美穂子がロープに走っていきなりエルボーを叩き込もうとすると、祐子も避けていく。
逆に、エルボーに失敗した美穂子の脇腹にミドルキックを叩き込むと、音を立てて祐子の足が美穂子の身体に炸裂していった。
バシィィィ・・・・・
「ぐふっ・・・・・」
スレンダー系の美穂子にとって、今の一撃はきつかったようで、突然座り込んで脇腹を押さえ込んだ。
「ほらほらっ・・・立ちなさいよ!」
痛がる美穂子に容赦なく起こしていく祐子。
すると、美穂子の痛がる脇腹にヒザ蹴りを叩き込む祐子。
グシュ・・・
「うぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
このヒザには美穂子が狂ったように絶叫して悲鳴をあげると、リング内を転がり苦しんだ。
「何よ・・・だったら試合を終わらせてあげるわよ・・・」
その藻掻き苦しむ美穂子に、祐子は呆れ顔を浮かべると片足を掴んでいった・・・。
そして、祐子がヒザ十字固めか何かを狙おうとすると、美穂子が突然倒れた状態から長い脚を使って、祐子に対して蹴りを出していった。
バシィィ・・・・
「くっ・・・・何よ・・・」
その美穂子の反撃の蹴りが祐子の腕に当たると、祐子は放してから距離を置いた。
しかし反撃したが苦しそうな美穂子。
フラつきながら立ち上がると、祐子と距離を置いていった。
だが、痛そうな表情を浮かべる美穂子に対して、祐子がアップライトに構えて近づくと、打撃で勝負に出ようとしていた。
それに対して、美穂子も張り手で懸命に距離を置いていこうとするが、祐子のローキックが美穂子に襲いかかった。
バシィィ・・・・
「ひいっ・・・・・」
蹴られて悲鳴をあげる美穂子。
「どんどんいくわよ!」
更に祐子のローキックが決まっていくと、美穂子が悲鳴をあげながらロープに逃げていった。
だが、トップロープを掴む美穂子に対しても容赦なく祐子のローキックが襲いかかると、美穂子の白い足が紫色のように変色した部分が浮かび上がってきた。
ビシバシ攻めてくる祐子に対して、美穂子は思うように動かない身体の状態を考えると、焦り出してきた。
実は美穂子は、グラビアなどからドラマなど展開していて、今回は40度近い熱を地下プロレスからの誘いだからと、仕方なく出場してきたが、薬の効果が切れてきたのか、スポットライトの熱も手伝ってか大量の汗を流し始めていた。
そんな事には関係なく、祐子が続けて掌打を美穂子の左右の頬に叩き込むと、汗の飛沫を飛ばしながら苦しんでいく美穂子。
バシッ・・・バシッ・・・
「ぐふっ・・・ぶへっ・・・・」
端正な顔を苦痛に歪めながらフラつく美穂子。
観客の誰も美穂子の体調の事など知らず、祐子の猛攻に歓声をあげていた。
次第に白い競泳水着も汗に湿りだす中、美穂子がフラついてリング下に転落していった・・・。
美穂子がリング下に落ちると、祐子もリング下に降りてから捕まえていった。
グイッ・・・
「ほらほらっ・・・勝負はリングの中よ!」
「はうっ・・・・」
無理矢理に髪を掴んでリングに上げていく祐子。
そして美穂子はグッタリと俯せになって倒れていた。
バシッ・・バシッ・・・
「立ちなさいよ!」
その倒れている美穂子の背中に、容赦なくストンピングを叩き込む祐子。
蹴られる美穂子は無惨にも身体をビクンビクンとするように、一方的な攻めに苦しんでいた。
だが、リングサイドで美穂子の異変に気づいていた者がいた・・・。
『変ねぇ・・・・今夜の吉岡さん?』
そう、リングドクターの西川綾子だった。
だが、リング上では今夜こそ体育系の名にかけて勝つんだと、祐子が美穂子を起こしていくと、力任せに抱え上げると、そのまま勢い良く走り込んでアバランシュホールドで美穂子の身体を思いっきりマットに叩き付けていった。
バシィィィィィ・・・・・
この一撃に、美穂子は意識を失いかけるが、祐子はフォールするわけではなく、この流れで人気もある美穂子を痛めつけてやろうと考えると、藻掻き苦しむ美穂子を仰向けにすると、ロープに走ってからお腹へフットスタンプを叩き込んだ。
グシュ・・・
「ぐぶうっ・・・・ブッ・・・ペッ・・・・」
その祐子の全体重を掛けたフットスタンプに、美穂子は口から勢い良く胃液を噴き上げていった。
まして、具合が悪いからと食事も摂っていないので、水分を摂っていただけなのでその様は無惨だった。
ピクピクと身体を痙攣させていくような美穂子。
「ふんっ・・・大した事ないわねぇ・・・」
その美穂子に、祐子が呆れ顔を浮かべると、そのままトドメとばかりにドラゴンスリーパーを仕掛けていった。
グイグイッ・・・
薄れゆく意識の中、美穂子はマットに座る形で上半身を反らされて、地獄の拷問技に苦しんでいった・・・。
『ギブ?・・・吉岡っ、ギブアップ?』
汗だくで失神寸前の美穂子に、レフリーはギブアップの確認をするが、美穂子は既に失神状態に陥っていた・・・。
「ほらほらっ・・・首の骨を折ってあげようか?」
初の勝利がかかっているとばかりに、祐子が容赦なく技を極めていくと、美穂子の身体が痙攣し始めていた。
更に、白い水着の股間の部分から黄色い異臭を放つ液体を垂れ流していくと、ここでレフリーが試合を止めていった。
『カンカンカンカン・・・』
レフリーが試合を止めると、祐子も技を解いていった。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
完全に失神状態でマットに倒れ込む美穂子。その様子に、観客たちは祐子の圧勝とばかりに歓声をあげていくが、綾子がリングに上がって様子を診ると、危険な状態とばかりに黒服たちに指示して、応急処置をしてから急いで医務室に運んでいった。
『勝者・・・水野祐子っ!』
勝利者のコールを受けて、腕を挙げられていく祐子。
笑顔で勝利を喜ぶが、内心は美穂子の様子が気になっていた・・・。
それから控え室に戻ってファイトマネーを受け取る時に、黒服に美穂子の様子を聞くと、美穂子が具合が悪くリングに上がっていた事を聞かされる祐子・・・。
「えっ・・・だったら私が勝っても・・・」
驚きの表情を浮かべる祐子。
すると、祐子は黒服に聞いて医務室の病室の様子を見に行くと、そこにはベッドに寝かされて、点滴を受けている美穂子の姿があった・・・。
試合から時間が経っていた事もあり、美穂子の意識はあるようだった・・・。
その姿に、祐子がベッドの横に立つと、美穂子に話しかけた・・・。
「ご・・・ごめんなさい・・・具合が悪いのにリングに立っていたなんて・・・・それなのに私・・・」
その祐子の言葉に、美穂子も応えた。
「ううん・・・いいの。私が体調を維持出来なかったんだから、プロとして失格よね・・・。私こそつまらない試合にしちゃってごめんなさい・・・」
その美穂子の言葉に、祐子が涙を浮かべると、手を握りながら呟いた。
「吉岡さん・・・それじゃあ今度は、体調がベストな時にもう一度闘いましょう・・・。」
その祐子の言葉に、美穂子もギュっと祐子の手を握り返して応えるのであった。
地下プロレスの試合の記録では祐子の勝利と残ったが、勝者のはずの祐子は試合に勝って、勝負に負けたと思いながら帰路につくのであった・・・。



第10試合

「いいこと美香さん・・・。美しさ=強さ。それを私たちが証明しなくては誰が証明するって言うのかしら?」
控え室で呟くのは、あのゴージャス姉妹と言われている加納姉妹の姉・恭子だった。
そして、その恭子に言われていたのは、妹の美香だった。
そして今夜、加納姉妹の美しさ=強さを証明すべく、美香が地下プロレスのリングに上がる事となっていった。
「お姉さま・・・今夜はお客様たちに私たちの事を目に焼き付けてもらえる試合をしますから・・・」
早くも笑みを浮かべて恭子に応えていく美香。
そして今夜、この加納姉妹の一人美香を迎え撃つのは、あのカリスマRQの鈴本史華だった。
「加納姉妹?・・・あぁ・・・あの作り物みたいな人たちね・・・。いいわ、私だって負けないから・・・」
加納姉妹の地下プロレス登場を聞いて、早くもやる気を出している史華。
そして、遂に噂の加納姉妹が地下プロレスのリングに登場していった・・・。
『選手・・・入場です!』
いつもの入場シーンと違い、スモークが焚かれると観客たちも驚き始めていた。
そのスモークの中から出てきたのは、何と加納恭子だった。
そして、恭子の後ろからガウンを着た美香の姿が現れると、歓声が沸き起こっていった。
そしてリングに上がろうとすると、恭子がトップロープとセカンドロープを開けて美香を招き入れると、美香がリングに向かって一礼をしてからリングインしていった。
それからしばらくして、今度は普通に史華が入場してくるが、既に白い競泳水着姿になっていて、リング上の加納姉妹に対して敵対心を持つかのように、睨み付けながらリングインしていった。
その史華がリングに上がると、一段と大きな歓声に包まれていく会場内。
しかし・・・。
「いいこと・・・美香さん。この歓声をあとで悲鳴に変えさせてあげなきゃ・・・今夜の試合は意味がないから・・・そのつもりでね・・・」
その恭子の言葉に、美香は笑みを浮かべながら応えた・・・。
「お姉さま・・・観客に恐怖心を植え付けられるような試合をしますから・・・」
その不気味な笑みに、恭子も笑みで応えていた・・・。
『本日の第10試合・・・青コーナー〜T170B98W58H91・・・加納〜美香〜っ!』
そのコールにガウンを脱いでいく美香。そのガウンの下からは、98pのバストが飛び出しそうに胸の谷間を強調した白いワンピース水着が現れていった。
『赤コーナー〜T162B82W56H83・・・鈴本〜史華〜っ!』
そのコールに、コーナーから美香と恭子を睨み付けていく史華。
すると、恭子はセコンドとして青コーナーに陣取っていった・・・。
更に、ここで特別レフリーが登場していった・・・。
『なお、この試合は伝説のレフリー阿部二郎が試合を裁きます!』
そのコールに、シマウマ模様のシャツに黒いズボン姿の阿部がリングインすると、得意のボディチェックを始めていった。
リング中央で阿部がチェックする間、美香が呟いた。
「今夜は本当の美しさと言うものを教えてあげますわ・・・貴方の身体にタップリと・・・」
いつものテレビの笑みではなく、更に不気味に笑みで史華に言い放つ美香。
「何とでも言えばいいでしょ・・・。そんな作り物みたいな身体の人に言われたくないわ・・・」
史華も言い返すと、美香の表情が変わっていった。
「いいわよ・・・それじゃあゴングが楽しみねぇ・・・・ふふふっ・・・・」
すると、阿部が2人を各のコーナーに分けていくと、ここでゴングを要請していった。
『カァーン!!』
ゴングの音と同時に、史華と美香はコーナーから歩き出すと、リング中央で睨み合っていった。
距離を置くが、明らかに史華より勝る体格の美香。
「うりゃああぁぁぁ・・・・!」
突然史華が気勢をあげてドロップキックの先制攻撃を仕掛けると、その場から飛び上がったドロップキックとは言え、打点も良い技に歓声が起きようとしていた・・・が・・・。
バシィィィ・・・・・
「んわっ・・・・な、何ですって?」
そう、倒れたのは技を仕掛けた史華で、美香はニヤリとしながら仁王立ちのままであった。
「どうしたのかしら・・・鈴本さん?」
その美香の言葉に、史華が悔しさからか、マットを両手で叩いてから立ち上がると、今度はロープに走って勢いをつけると、美香のバストにエルボースマッシュを叩き込んでいった。
グシュ・・・
「ぐっ・・・・」
これには美香の顔が苦痛に歪むが、その勢いを受けてロープに走ると、逆に史華の顔面にエルボースマッシュを返す美香。
バキィィィ・・・・・
「ぎゃあああぁぁぁ・・・・・・」
この一撃に悲鳴をあげてフラつく史華。だが意地になって倒れないように踏ん張っていった。
「大した事ないわねぇ・・・・」
踏ん張った史華が、まるで挑発するように美香に言い放つが、美香は何もせずに笑みを浮かべるだけであった。
そしてセコンドの恭子も何も言わず、ただ黙ったままリング上を見守っていた。
阿部も何もせず、真面目にレフリーとしての役目を守っていると、史華も地下プロレスのキャリアの差で有利と自信を持つと、ローキックで攻め込んでいった。
バシッ・・・バシッ・・・
打撃が得意ではない史華だが、上手く美香のヒザなどに蹴りを入れていった。これには美香が嫌がる仕草を見せると、史華が調子に乗って蹴り続けていった。
「どう、ローキックの威力は?」
その史華の問いかけに対して、美香は笑みを浮かべて答えた。
「たしかに、意外といい蹴りのようね・・・鈴本さん・・」
その言葉に、史華が言い返す。
「なに余裕ぶってるのよ・・・いいわ、もっと蹴ってあげる・・・」
その言葉に続いて、史華の綺麗なミドルキックがくびれた美香の脇腹を抉ると、一瞬美香の表情が苦悶に歪んだ・・・その瞬間・・・。
「美香さん!・・・何をそんな蹴りぐらいで痛がってるの・・・。鍛え方が足りないんじゃないかしら?」
セコンドの恭子から激が飛ぶと、美香は構えていった。
(私の蹴りが効いてるみたいね・・・)
史華も更にミドルキック狙いで行くが、反撃してこない美香に対して警戒心が薄れてきたようだった。
その史華の心理面の変化を恭子が見逃してはいなかった・・・。
「美香さん・・・そろそろいいんじゃないかしら?」
またもセコンドの恭子が美香に指示するように言い出すと、美香の表情が変わっていった・・・・。
「お姉さま・・・まだ試合は始まったばかりですわ・・・・」
その加納姉妹の会話に、史華も割り込んでいった。
「何よさっきから・・・余裕ぶってるんじゃないわよ!
すると、史華が身長差はあるが、気合いを入れてハイキックを出していくと、その瞬間美香が動いた・・・。
バシッ・・・・
「えっ・・・・・」
驚く史華。そう、史華のハイキックを顔近くでキャッチすると、美香が呟いた。
「そろそろ私も攻めだしてもいいかしら・・・鈴本さん?」
その言葉に続いて、史華のキャッチした足を捻るように倒して、ヒールホールドを極めていく美香。
グイッ・・・・
「イタぁぁぁぁ・・・・・」
史華の悲鳴に続いて、美香が叫んだ。
「やっぱり美しさ=強さは本当ね・・・。貧相な身体じゃあダメって事・・・・」
まるでギブアップ狙いかのような美香。
だが、激痛に悶える史華も、意地でロープに手を伸ばすと、以外にも阿部がブレークを命じていった。
技から解放されると、史華も立ち上がるが美香の動きに驚いているのは事実だった。
「な・・・何よ・・・あの動き・・・。まるで格闘技・・・やってたみたいな・・・」
内心、不安になってくる史華。しかし目の前の美香は笑みを浮かべながら近づいてくるのであった。
「何よ・・・・何なのよ・・・・」
さすがに史華も焦りだしていたが、美香が先に言いだした。
「このまま試合を続けても仕方ないわ・・・そろそろ楽しいショーの始まりがいいわね・・・」
その美香の言葉に、史華も言い返す。
「何よショーって・・・・」
「それはね・・・貴方が虐められて泣き叫ぶ所を見てもらうって事・・・」
その美香の言葉に続いて、美香の素早い喧嘩キックが史華のお腹を抉ると、史華はお腹を押さえて座り込んでいった。
グシュ・・・
「ぐうっ・・・・ううっ・・・・」
だが、目の前の美香のお腹にもパンチを叩き込んで反撃していく史華。しかし美香は微動だにするどころか、余裕の笑みを浮かべていた。
「ふふふっ・・・鍛えているから効かないわよ・・・そんなパンチなんて・・・うふふっ・・・」
その言葉に続いて、美香が史華の髪の毛を掴むと、そのまま起こしてからネックハンキングツリーのように吊り上げていった。
フッ・・・
史華の両足がマットから離れると、史華は髪を引かれるようにして激痛に悲鳴をあげた。
「きゃあああぁぁぁぁぁ・・・・・・髪が抜けちゃうぅぅぅぅ・・・・・・」
だが、美香が投げつけていくと、史華はマットに転がり倒れていった。
すると、セコンドの恭子がコーナーポストのカバーを外して金具を剥き出しにしていくと、美香に叫んだ。
「美香さん・・・その少しばかり綺麗だと思ってい勘違いやさんに化粧をしてあげなさい!」
その言葉に、美香が史華を起こしていくと、まずはヘッドロックで締め上げて、続けてコーナーポストに叩き付けていくと、髪を鷲掴みにして史華に呟いた。
「ふふっ・・・今から貴方を美の世界にご招待しますわ・・・」
その言葉に驚く史華。だが、次の瞬間に史華の額に衝撃が走った・・・・。
ゴキッ・・・・
「ぎゃああああぁぁぁ・・・・・・・」
そう、美香は史華の額を剥き出しになった金具に叩き付けたのだった。
額に走る激痛に、史華が悲鳴をあげていくと、観客たちはブーイングを送り出した。
『汚いぞぉぉぉぉ・・・レフリー何してるんだよ!』
しかし阿部は何も見てませんと言うゼスチャーで観客をあしらうと、そのままレフリーとして続けていた。
バキッ・・・
「うわああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
更に金具に叩き付けられて絶叫していく史華。そして額が割れると、一筋の赤い線が流れ出していった。
「ふふっ・・・綺麗よ・・赤い化粧が似合っているわ・・・」
美香の不気味な笑みに観客も驚くが、抵抗を見せる史華も凄まじい力の美香に、内心は怯えだしていた。
だが、美香は流血した史華の額をロープに擦り付けていくと、史華に悲鳴をあげさせて楽しんでいった・・・。
ギュ・・・ギュ・・・ギュ・・・
「ぎゃあああああぁぁぁ・・・・・レフリーぃぃぃ・・・は、反則ぅぅぅ・・」
史華も必死にレフリーの阿部に反則を訴えるが、阿部が史華に言い放った。
『反則?・・・ノーノー・・オーケーオーケー!』
そう、阿部こそは加納姉妹に買収されたインチキレフリーだったのだ。
次第に史華の白い水着までもが赤く染まっていった。
更に、美香が史華にヒザ蹴りを叩き込んで動きを止めていくと、観客に向かって叫んでいった。
「今から私たちの華麗なプロレス技を披露します!」
その言葉に続き、流血状態の史華を抱えると、一気にブレンバスターで投げて・・・。
だが、垂直状態で史華を抱えていると、そのままの状態で動きを止めていった。
観客たちも、この美香の意外な怪力に驚くが、この瞬間にも何時マットに叩き付けられるかと言う史華は恐怖心に包まれていくのであった。
バシィィィィ・・・・・・
「ひいぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・・・」
そして美香が叩き付けると、史華が絶叫して苦しんでいった。
更に、続けて史華を起こしてから、抱え上げて一気にアトミックドロップで痛めつけていった。
ゴキッ・・・・
「ぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
今度はお尻を押さえて藻掻き苦しむ史華。
「大した事ないわねぇ・・・・鈴本さん?」
美香が余裕の表情で立っていると、史華も意地になっていった・・・。
(いくら鍛えていても・・・ココは鍛えられないでしょう・・・)
ゴキッ・・・
「ぐふっ・・・・・」
美香が変な悲鳴をあげると、そう史華が立ち上がりざまに意地の反撃として、美香の股間へアッパーパンチを喰らわせたのだった。
これには美香が苦悶の表情で座り込んでいくと、史華もフラフラしながら立ち上がると、美香の髪を掴んで額にパンチを入れていった。
バキッ・・・バキッ・・・
「んぐっ・・ううっ・・・・」
さすがに殴られては美香も苦悶の表情を浮かべると、更に史華がとんでも無い事を仕掛けていった。
「そんなに綺麗だ何だって言うなら・・・・ほらっ!」
そう、座り込んでいる美香の背後に回って、一気に水着を左右から引っ張って美香の98pと言う巨乳を露わにするのであった。
『おおおおっ・・・・・』
この光景に観客席からは歓声が上がるが、美香は恥ずかしさからか、涙を浮かべた。
「あ・・・貴方・・・自分がした事の意味が・・・解っているのかしら・・・・」
その言葉に、史華がヒザ蹴りを叩き込んで倒していくと、ストンピングで場外に美香を落として観客に向かってアピールしていった。
だが、場外に落ちた美香は、自らのバストを水着に戻すと、何やら恭子から何かを受け取っていた。
そして、リングに戻ると史華も警戒するが、美香が近づいていくと何かを投げつけていった。
「何よこれ・・・いやああぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
そう、史華の顔面目掛けて投げつけられた目つぶしパウダーによって、史華は視界を奪われて絶叫していった。
そして、その史華に向かってラリアットを叩き込む美香。
バキィィィィ・・・・・・
「ふぎいぃぃぃぃ・・・・・・・」
この一撃に、大の字状態で倒れ込む史華。
更に、美香が飛び上がると史華のお腹に鋭い角度のニードロップを叩き込んでいった。
グシャアアァァァ・・・・・
「グボオォォォォォォォォォォ・・・・・・・・・」
この残酷な一撃に、史華は口から激しく反吐を噴き上げると、ピクピクと身体を痙攣させていった。
額から血を流し、口からは反吐を噴き上げてピクピクしている史華。この史華の反撃から一転しての残酷なシーンに観客たちは黙り込んだ。
美香の全体重を掛けたニードロップに、もう史華は試合続行不可能なくらいのダメージを受けていたが、レフリーの阿部が見て見ぬ振りで試合を続行させていった。
更に、美香が史華をコーナーに連れて行くと、史華の両腕をトップロープに掛けるようにして、まるで磔状態にしていった。
すると、リング下の恭子がオープンフィンガーグローブを差し出すと、美香が手に着けていった。
そして更に、阿部がマウスピースを差し出すと、それを史華の口に無理矢理に入れていった。
「ううっ・・・うぐっ・・・・」
口の中にマウスピースを入れられて藻掻く史華。
すると・・・。
「美香さん・・・人間サンドバックで出来上がったから、思いっきり練習するのよ!」
セコンドの恭子が史華の髪を掴んで固定していくと、美香がボクシングのように構えていった。
ボシュ・・・グシュ・・・・
「ふぐうっ・・・ううっ・・・・」
史華に叩き込まれる美香のオープンフィンガーグローブに包まれた拳。その度に、赤く染まった史華の顔が苦痛に歪む。
バキィィィィ・・・・・・
「ぶべえぇぇぇぇぇ・・・・・・」
更に美香のアッパーが決まると、血塗れのマウスピースが糸を引くようにして宙を舞っていった・・・。
「ふふっ・・・美香さんも残酷ねぇ・・・」
真後ろでニヤニヤしていた恭子が笑いながら呟く。
更に美香が殴りつけていくと、口の中が切れた史華は、殴られるたびに血飛沫を飛ばしていた。
「あらあら・・・口の中を切っては可哀相だし・・・」
美香が血飛沫をあげる史華の口に、マットに転がるマウスピースを拾い上げると入れていくのだった。
「んぐぐっ・・・・」
苦悶の表情でマウスピースを口に入れられていく史華。
ボシュ・・・・
「うっ・・・・ううっ・・・・・」
その口に入れられたマウスピースだが、美香がお腹へボディブローを打ち込むと、血の混じり込んだ胃液と共にマットに吐き出されていった・・・。
お腹へのパンチに、史華は身体をくの字にするように倒れそうになると、恭子が背後からそれを許さなかった。
「ふふふっ・・・・まだ美香さんが暴れたりないみたいだから・・・・寝てはダメよ・・・」
背後から恭子が押さえても、阿部は何も言わずに試合を続けさせていった。
ボシュ・・・ボシュ・・・
続けて打ち込まれるパンチ。もう虚ろな目で殴られては口から胃液を垂らしていく史華。
そして、美香がニヤリとすると、恭子は史華を放していくのであった・・・。
バタッ・・・・
コーナーでマットに崩れ落ちていく史華の身体。もう半失神状態であった。
「ふふっ・・・そろそろいいかしら・・・」
その史華の姿に、美香が両足首を掴んでリング中央に寝かせていくと、史華の血に染まった顔面に座っていった・・・。
『ワン・・・・ツー・・・・スリー・・・!!』
その瞬間、阿部の素早いカウントが入っていくと、美香の勝利が決まっていった。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが乱打され、阿部が美香の腕をあげて勝利のアピールをしていくと、観客席からはブーイングがおきていた。
だが、そんな事は構わず、恭子がリングに上がってくると、美香に何かを指示した。
「美香さん・・・その無様な鈴本さんを美の世界にご案内しなくては・・・。私たちは美の案内人なのだから・・・・」
「そうでしたわ・・・お姉さま・・・」
2人の間に何か会話が交わされると、レフリーの阿部がビニールシートをリングに敷いていった。
『な、何してるんだ?』
観客たちもリング上の動きを見守ると、美香が半失神状態の史華を俯せにして寝かせると、ヒップを突き上げるようにしていった。
そして、無理矢理に水着を脱がしていくと、史華は全裸状態にされていった。
すると、美香が恭子から何かを受け取っていった・・・。
「浣腸ダイエットってご存じでしょう・・・・。鈴本さんにも体験してもらうといいわ・・・」
恭子が美香に指示する。すると、美香の手に握られた浣腸の先端が、史華のヒップに近づいていった。
「ううっ・・・・な、何・・・するの・・・」
意識を戻し掛けた史華が怯えた表情で呟く。しかし、史華のヒップに浣腸が吸い込まれていった・・・。
「ひっ・・・・」
史華の声が漏れると同時に、史華の身体の奥深くに染み込んでいく浣腸・・・。
観客たちもあまりに残酷な史華に対するこの仕打ちに、誰もが言葉を失っていた。
ギュルギュル・・・・・
そして早くも、史華のお腹が音を立て始めると、史華の顔色が変わっていった・・・。
「お・・・お願い・・・・ト、トイレに行かせて・・・・」
しかし、両肩を恭子に押さえつけられて、動くことも出来ない史華はブルブルと身体を震わせて迫り来るその瞬間に恐怖していた・・・。
ブピッ・・・・
「ひっ・・・・」
遂に始まり掛ける恐怖の時間。
「そろそろね・・・」
恭子が笑みを浮かべると、史華が必死にヒップに力を入れて我慢していた。
「意外と我慢強いのね・・・鈴本さん・・・」
美香が感心するように言い放つ。その言葉に、何と阿部が史華のお腹を蹴り上げた・・・。
「おらっ・・・早くブチまけろ!」
その一撃が決まると、次の瞬間に史華の絶叫と共に、ヒップの割れ目から大量の排泄物が溢れていった・・・。
ブビビビビビビビビッ・・・・・・・
「いやあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
カリスマRQと言われた史華が、全裸状態での浣腸処刑。まさに残酷なシーンだった。
リングに敷かれたビニールシートの上に大量の排泄物を撒き散らし、史華は恥ずかしさに泣き出していた。
すると、美香と恭子が史華の身体を解放して、マイクアピールしていった。
「今夜は鈴本さんが体験していただきましたけど・・・次はグラビア系などと言われている方に体験してもらおうかしら?」
その恭子の言葉に、美香は黙って聞いていたが、恭子が続けた。
「本当の美と言うものを、皆さまに教えていくのも私たちの勤め・・・。そして、美しさ=強さと言う事も私たちが証明してみせましょう・・・・」
そう言い放つと、恭子は美香を連れて控え室に戻っていくのであった。
そして、リング上では無惨にも浣腸処刑された史華が泣いているのであった・・・。
こうして、恐怖の加納姉妹の地下プロレスデビューは終わりを告げていくのであった。



第11試合

「わ、私・・・プロレスなんて・・・」
怯えた表情で控え室で黒服に呟くのは、最近グラビアを中心に活動している櫻木睦子だった。
14歳と言う年齢ながら、これからタレントとして売り出す為と地下プロレスに出される事となったが、練習はさせられはしていたが、正直睦子も地下プロレスと聞いて、タレント同士のプロレスごっこの延長と考えていたようで、いざ試合当日になって水着に着替えると、緊張感に身を震わせている様子だった。
「もう今更なにを言ってるんだよ、睦子ちゃん。・・・もう対戦相手も決まってるんだし、ここはお客さんにアピールしなきゃ!」
黒服がニヤリとしながら言い出した。
「で・・・でも・・・この水着でプロレスなんて・・・」
心配そうな表情を浮かべる睦子。
それもその筈、睦子に用意されたリングコスチュームは、ワンピース水着ではなくビキニだからだった。
だが、デビュー戦で14歳の睦子を全裸にしてもと言う配慮から、このビキニはワイヤーなどで補強されていて、簡単には脱げるものではなかった。
その青いビキニに身を包んで、試合の時間を待っていく睦子。
その頃、別の控え室では睦子のデビュー戦の相手になる、あるタレントが準備していた・・・。
「やっぱりさぁ・・・ヒールって美人じゃなきゃ似合わないわよねぇ〜・・・黒服さん?」
そう、黒服に笑みを浮かべているのは、あの米蔵涼子だった。
最近は実力を上げてきていて、ヒールとしても風格もあり、まして普通のファイトスタイルでもいけるので、さすがは女優でもあると言われていたが、今夜は睦子のデビュー戦の相手に選ばれた事に、内心は腹を立てていた。
『まぁ、米蔵さんくらいの美人だと似合いますけど・・・相手が14歳の娘じゃあ・・・・』
黒服も涼子に対しての答えを戸惑っているが、当然だが涼子だって面白いはずがなかった。
「いいわよ、それでファイトマネーももらえるし、お客さんが喜んでくれるんならね・・・ふふっ・・・」
そう言うと、睦子と同じく白いビキニに着替えていく涼子。黒服が居ても自らの身体に自信がある現れか、あっさりと脱いでは着替えていた。
そして試合の時間が来ると、涼子と睦子はリングに向かって控え室を歩き出した・・・。
『いいぞぉぉぉ・・・・・』
『地下プロレスの怖さを教え込んでやれぇぇぇ・・・・・・』
そう、早くもスクリーンに涼子と睦子のカードが映し出されると、観客たちは早くも興奮していた。
この試合、睦子と涼子はスクリーンに映し出すようにと、ファイティングポーズ姿の映像まで出されていたからだった。
『・・・第11試合「14歳の地下プロデビュー戦」櫻木睦子vs米蔵涼子・・・』
まして、睦子の対戦相手が涼子だから、観客たちも期待も既にドミネートマッチと思われていた。
そして涼子と睦子がリングインすると、睦子は反対コーナーで笑みを浮かべる涼子の姿に恐怖していた。
「よ・・米蔵・・・さんが・・・相手・・・・」
当然だが、自分より高いに背に、見事な女性としての身体の線。まさに睦子としては大人とプロレスのリングで闘わされる事に、内心始まる前から怯えだしていた。
そのリングに、いつもの様にリングアナが登場すると、早々とコールを始めていった・・・。
『第11試合・・・14歳の地下プロレスへの挑戦!・・・青コーナー〜T156B76W58H80〜っ・・櫻木〜睦子〜っ!』
そのコールに、コーナーで震えるように観客の声に応える睦子。
『赤コーナー〜T168B84W58H85〜っ、美しき女豹〜米蔵〜涼子〜っ!』
そのコールに、余裕の表情で観客にアピールしていく涼子。
そしてボディチェックの為に2人がリング中央に歩き出すと、レフリーによってボディチェックが始まっていった。
その時、涼子が睦子の耳元に近づいて囁いた・・・。
「ふふっ・・・櫻木さん・・・今夜は頑張ってよね。・・・そうそう、ギブアップしたら水着を脱いでもらいから、そのつもりで・・・」
その涼子の言葉に、睦子が驚きながら言い返した。
「そ・・・そんなぁ・・・そんなルール聞いていません!」
落ち着きを無くして焦り出す睦子。
「ふふふっ・・・地下プロレスなの、ここはね・・・」
そう言うと、涼子はボディチェックが終わったからと自らのコーナーに歩き出して背中を向けた。
「ちょ、ちょっと・・・そんなこと言われても・・・・ちょっと・・・」
睦子もボディチェックの途中だったが、涼子の水着を脱ぐと言う言葉を気にして、背中を向けた涼子を追いかけた・・・。
バシッ・・・・
「イタアァァァ・・・・・・」
突然倒れ込む涼子。
「えっ・・・」
そう、睦子の身体が触れるかの所で涼子が自ら倒れると、背中を気にする仕草でアピールした。
当然、何が何だか理解出来ない睦子は驚くが、観客からは睦子が奇襲攻撃を仕掛けたと思い、早くも歓声が沸き上がっていった。
『米蔵〜っ、そんな生意気なガキはブチ殺せっ!』
観客席からの言葉に、睦子が焦り出す。
「わ、私っ・・・そんなっ・・・・米蔵さんが勝手に倒れただけなのに・・・」
その睦子の言葉に、涼子が近づいて言い放った。
「これが地下プロレス・・・。試合の流れは作る物なのよ!」
そう言うと、睦子に何か技を仕掛けろとばかりに挑発した。
すると、睦子も涼子の挑発に乗って、練習してきたばかりのドロップキックを叩き込んでいった。
バシィィィ・・・
「ぐはっ・・・・ああんっ・・・・」
打点が低かったが、睦子の揃えられた両足が涼子のお腹に当たると、意外な威力なのか涼子が倒れ込んで苦しんでいった。
「えっ・・・そんなに私のプロレス技が?」
その威力に睦子も驚きの表情を浮かべると、お腹を押さえて痛がる涼子にストンピングで攻め込んでいった。
バシッ・・・バシッ・・・
「だったら・・・ほらっ・・ほらっ・・・」
調子に乗って攻め込む睦子。
「ぐふっ・・・ううっ・・・・くっ・・・・」
睦子に蹴られて苦しそうな表情を浮かべる涼子。
だが、これは睦子に自信を持って攻めさせるのと同時に、絶望感を与える為の涼子の残酷な罠だったのだ。
更に睦子が涼子の髪を掴んで起こすと、顔面へエルボーを叩き込んだり、ヘッドロックで締め上げたりと基本的な技で攻めていく。
その度に苦悶の表情を浮かべる涼子だが、まさか罠とは思わず、デビュー戦を怯えていた睦子が次第に調子に乗ろうとしていた。
しかし・・・。
「うわっ・・・・」
突然驚きの声をあげる睦子。そう、ヘッドロックで攻める睦子の軽い身体を、涼子が余裕で背後から持ち上げると、そのままヒザを出してアトミックドロップで睦子の尾てい骨を思いっきり叩き付けていった。
バキッ・・・・
「いやああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・ああっ・・・・」
絶叫して悲鳴をあげる睦子。涼子が放すとマットに転がるようにして、股間を押さえながら藻掻き苦しむ睦子。
初めてリングで受けたプロレス技が、尾てい骨に強烈な衝撃を与えるアトミックドロップとは、強烈な地下プロレスの洗礼を受けていた。だが、今夜睦子が受けるのはまだまだだった・・・。
「ほらほらっ・・・さっきの自信は何処へ行ったのかしら?」
そう言いながら涼子が髪を掴んで起こすと、睦子のお腹へ鋭いヒザ蹴りを叩き込んでいった。
グシュ・・・・
「グボッ!」
変な声を上げてお腹を押さえる睦子。その苦しさに座り込もうとするが、涼子がそれを許さずに起こしていった。
もう既に涙目の睦子。自信を持ちだした瞬間、涼子の罠に嵌っていったのだった。
口から涎を垂らす睦子。しかし涼子は構わずロープに振ると、何もせずに笑いながら見ていた。
バッターン・・・・
「きゃあ!」
ロープに振られて、何とか帰ってきたが足を縺れさせて倒れてしまう睦子。
「ううっ・・・」
膝を打ったのか、苦悶の表情を浮かべながら俯せになっていた。
グイッ・・・
「誰が寝ていいって言ったのよ・・・ほらっ!」
その倒れている睦子の足首を掴むと、何とインディアンデスロック状態にして自らの足を差し込むと、そのまま身体を反らせて睦子の顎に手を掛けると、鎌固めを極めていった。
グイッ・・・・・
「うぐぐっ・・・・ううんっ・・・んんっ・・・・・い、痛いっ・・・苦しいぃぃぃ・・・・」
涼子の以外な技の前に、睦子は悲鳴をあげていたが、涼子は逃がさなかった。
「ほらほらっ・・・ギブアップするならすればいいでしょ!・・・14歳のストリップもいいかもね!」
その言葉に、喉まで出そうになっていたギブアップと言う言葉を必死に飲み込む睦子。
すると、涼子が技を解いてから立ち上がると、痛がる睦子の腰にストンピングを叩き込んでから、髪を掴んで起こしていった。
「14歳のガキが私なんかと試合だなんて生意気なんだよ・・・ほらっ!」
その起こした睦子をコーナーに押し込んでいく涼子。抵抗したい睦子だが、完全に試合は涼子の流れだった。まして、地下プロレスでも実力を上げてきた涼子から試合の流れを奪うことは、今の睦子には至難の業だった。
グググッ・・・
「ううっ・・・・うぐうっ・・・・」
コーナーに押し込められた睦子のお腹へ、涼子の容赦ない腹パンチが決まると、そのまま内臓を抉るかのようにグイグイと拳を押しつけていった。
背中をコーナーに押しつけられて、前からは涼子の拳。
これには睦子は口から舌を出して苦しむとダラダラと涎を垂らし流していた。
ビキニ姿の睦子の、生腹に埋まりかける涼子の拳。観客からも涼子の残酷な攻めに驚きの声も上がっていた。
「苦しいのかしら・・・櫻木さん?」
涼子が笑みを浮かべながら問いかけると、拳をお腹から離していった・・・。
「ううっ・・・く、苦しい・・・で・・・ぶげっ!」
お腹から拳が離されて、睦子は腹パンチ地獄から逃れられたと油断したが、その油断した瞬間に涼子が思いっきりお腹へ拳を叩き込んでいった。
グシュ・・・
「グボッ・・・・ううっ・・・ううっぷ・・・」
そう、睦子はプロレスごっこと勘違いしていた為、夕食を済ませていたからお腹を殴られて、胃袋の中の物を喉元まで逆流させていったのだった。
「あらあらっ・・・私に向かって吐き出さないでよね・・・」
呆れ顔で睦子に言い出す涼子。
その涼子の言葉に、睦子は必死に飲み込んでいくのであった・・・。そう、14歳の女の子がこれだけの観客の前でゲロ吐きシーンなどと言ったら、耐えられないであろう・・・。
「意外と根性があるようね・・・気に入ったわ。」
涙目で逆流した物を飲み込んだ睦子に、涼子がニヤリとして近づいていった。
「ううっ・・・や・・やめて・・・やめてください・・・」
両手を前にするようにして、睦子が怯えるように距離を置こうとすると、涼子のローキックが睦子に襲いかかった。
バシィィィ・・・・
「ひいぃぃぃぃ・・・・・・」
蹴られた足を引き揚げるようにして悲鳴をあげる睦子。
更に、涼子のミドルキックが脇腹を抉っていくと、睦子はお腹を押さえるようにして座り込んでいった・・・。
グイッ・・・・
「ううっ・・・ううっ・・・いやっ・・・・」
その座り込む睦子の両足首を掴む涼子は、リング中央に睦子を引きずっていくと、股裂き状態にしていった。
グイッ・・・・
「ぎゃああぁぁぁ・・・・・痛いぃぃぃ・・・・やめてぇぇぇぇぇ・・・さ、裂けちゃうぅぅぅぅぅぅ・・・・・・」
パックリと広げられた股間に手を当てて、思いっきり悲鳴をあげていく睦子。
「裂けるって・・・裂けてるんじゃないの・・・最近の娘は早いからねぇ・・・・」
更に股裂き状態で虐めていく涼子。
グググッ・・・・
「ひっ・・・・」
そして、涼子は更に睦子のビキニに包まれている股間へ、足を当てると電気アンマのように刺激を与えていった。
「ほらほらっ・・・気持ちいいのかしら?」
容赦なく睦子の敏感な部分にも刺激を与えていく涼子。その責めに睦子を顔を赤らめていた。
「ううっ・・・ひっ・・・酷いっ・・・・ああっ・・・いやんっ・・・んあっ・・・・」
涼子の残酷なまでの股間への責めに、睦子は藻掻いていた。
「ふふふっ・・・そろそろ貴方の根性を見てあげるわ・・・いいわね・・・」
すると、涼子は広げていた睦子の足を抱え込むと、一気に逆エビ固めを仕掛けていった。
グイッ・・・・
「うわあっ・・・ぎゃああああああぁぁぁ・・・・・・背中が折れちゃうぅぅぅぅ・・・・いやああぁぁぁぁぁ・・・・・・」
逆エビ固めを極められて、身体をCの字のように極められていく睦子は、その全身に走る激痛に泣き叫びながら、マットを激しく叩いていた。
バンッ・・・バンバン・・・・
『ギブ・・・ギブアップ?・・・櫻木っ、ギブアップ?』
レフリーも泣き叫ぶ睦子にギブアップの確認を取るが、睦子は試合開始の時の涼子の言葉を思い出した。
「ギ、ギブはしません・・・・いやああぁぁぁぁ・・・・・あああっ・・・ノー・・・・ノーォォォォォォォ・・・・」
涼子のヒップが睦子の後頭部に押しつけられる中、睦子は狂ったように泣き叫ぶが、ギブアップと言う言葉は言わなかった。
完全に身体をCの字状態にされて泣き叫ぶ睦子に、観客たちも少しずつ同情し始めていた・・・。
だが、睦子の精神力も限界に達していた・・・。
『櫻木っ・・・ギブアップ?』
睦子の手を掴んでギブアップを確認していくレフリー。もう目の前で泣き叫ぶ睦子の姿に、レフリーも試合を止めようと考え出すと、ここで遂に睦子の口からギブアップの言葉が出ていった・・・。
「ギブ・・・・ギブアップぅぅぅぅぅ・・・・・もうダメぇぇぇぇぇ・・・・ギブアップしますぅぅぅぅぅ・・・・・」
もうストリップも水着剥ぎも関係なく、全身へ走る激痛に泣き叫びながらギブアップしていく睦子。
『カンカンカンカン!!』
ここでレフリーが試合を止めると、涼子が技を解いていった。
グッタリマットに俯せ状態で横たわる睦子。
もう水着を剥ぎ取られると絶望感に包まれる睦子。
しかし、それは試合のルールになっていなかったので、涼子は水着剥ぎをせずにレフリーに腕を挙げられていった。
『勝者・・・米蔵涼子っ!』
そのコールに、大歓声に包まれていくリング上。完全な涼子の試合だったが、涼子がグッタリする睦子を起こしていくと、以外な言葉を掛けていった。
「大丈夫?・・・意外と根性あるじゃない・・・。今夜は少しイジメ過ぎてゴメンね・・・。でもね、地下プロレスの怖さはこんな物じゃないから・・・」
すると、近くの黒服に睦子を渡すようにして、涼子はガッツポーズをしてリングを後にしていった。
控え室に戻っていく涼子。
「意外とやるけど、あの娘も虐められ役が決定かもね・・・。私も今夜はヒール役だったけど、まだ手抜きしてたわね・・・ふふっ・・・」
ビキニを脱いでシャワーを浴びていく涼子。
一方、フラフラになって控え室に戻っていく睦子は、ファイトマネーを渡されてから次回も参戦するように指示を受けるのであった。
『いい泣きっぷりだったじゃないか・・・。次の大会も呼ばれると思うから、少しは受け身とか練習しておけよ・・・』
その黒服の言葉に、睦子は黙ったまま下を向いて涙を床に落としていくのであった。



第12試合

「今夜の獲物は誰なんだよ!」
控え室でそう言い放つのは、あの現役ヒールレスラーの猪上貴子だった。
表のプロレスのファイトマネーでは食べていけないのか、またも地下プロレス界に襲いかかってきた。
そして今夜、この貴子の生け贄か・・・それとも挑戦者と認められるのか、対戦するのはあの長谷河京子だった。
女優として、また格闘技ファンとして、身体を鍛えている恭子が今夜この貴子の対戦相手として選ばれたのだった。
当然、まだ貴子との対戦カードが組まれた事を知らず、ただ12試合目の試合順だけを教えられて、京子はメイン級の登場と喜んでいた。
「最近・・・ここのおかげで売れてきてるし・・・今夜も頑張らなきゃいけないわね・・・」
白い競泳用水着に、ヒザにはサポーターを着けた姿で京子が鏡の前でファイティングポーズを取って笑みを浮かべていた。
ガチャ・・・
『時間だ・・・』
黒服がいつものように呼びに来ると、京子は慣れた様子でリングに向かっていった・・・。そのリングに現役女子レスラーがいるとは知らずに・・・。
いつものリング。花道を通りリングに向かっていく京子。
だが、早くもリング上で腕組みをして京子を待つ受ける貴子の存在に気が付いていった・・・。
「まさか・・・・今夜の相手って・・・」
京子に不安が走る。しかし試合が組まれれば逃げることが出来ないのが地下プロレス。
不安気持ちを抑えながら、京子はリングに上がっていった。
リング上では、黒いリングコスチュームで身構える貴子の姿があった。
「今夜の生け贄はオマエか?・・・せいぜい可愛がってあげるよ・・・」
早くも挑発していく貴子。
その挑発に、京子は乗らずにコールを待っていった・・・。
身長では京子も負けていなかったが、体重が貴子は67sはあると言われていて、完全に京子より体重では勝っていた。
このリング上の展開に、謎の男も京子がどこまで粘るかを期待していたが、参謀格の男が囁いた。
『実は・・・この試合は京子がギブアップしても試合は止まりません・・・KO状態になるか、レフリーが止めるまで続けられるでしょう・・・』
そう囁いていると、参謀格の男に向かってレフリーが目を合わせてきた。
だが、リング上では京子も覚悟を決めていた。
「女子レスラーか知らないけど、同じ女だし・・・それに、身長だったら私だって負けてないし、むしろ高いかも・・・」
最近の地下プロレスでの活躍から、京子も自信を持ち始めていたから、現役レスラー相手でも気持ちでは負けていないようにも見えていた。
そして、リングアナがコールを始めていった。
『第12試合・・・・青コーナー〜格闘技美女〜長谷河〜京子〜っ!』
そのコールに、T166B80W55H82の身体を白い競泳用水着に身を包む京子が、観客に向かって手を挙げてアピールしていった。
『赤コーナー〜地下プロレス界の壊し屋〜っ・・・猪上〜貴子〜っ!』
そのコールに、突然コーナーから歩き出して京子に迫ると、呟きだした。
「ふふっ・・・今夜はオマエの流血させて、そのカワイイ顔から流れる血を舐めさせてもらうわ・・・うふふっ・・・」
その言葉に、京子も負けずに言い返した。
「私だって負けないわ・・・。いくら素人って言っても、地下プロレスではもう何試合もしてるのよ・・・」
鋭い視線で言い返す京子。その様子に歓声がおきていった。
「ゴングが鳴ったら思い知らしてやるよ・・・覚悟しろ!」
貴子が指さして言い放つと、コーナーに戻っていった。
すると、レフリーがリング中央に行くと、そこでゴングが要請されていった。
『カァーン!!』
早くもゴングが鳴らされると、貴子がゆっくりとコーナーから歩き出していった。
一方、京子も警戒しながら構えてくると、打撃で勝負に出ようとしてか、間合いを計っていた。
たしかに、貴子はプロレスのリングでは打撃と言うと裏拳くらいだと京子は考え、蹴り技なら勝機が見いだせると考えていた。
プロレスラー相手と言う事で、緊張している様子だったが、京子は踏み込んでジャブ気味のパンチを繰り出していった。
バシッ・・・バシッ・・・
素早い京子のジャブが貴子の顔面に決まっていくが、これには貴子がレフリーに抗議していった。
「ちょっと、何処見てるのよレフリーぃぃ・・・。顔面パンチは禁止でしょ?」
その貴子の抗議に、レフリーが京子に注意をしていくが、京子は構わずミドルキックで貴子の脇腹を抉ると、続けてパンチを顔面に打ち込んだりして攻めていった。
だが、不気味な感じで貴子が殴られ続けると、京子がローキックで足を攻めだしていた。
バシィィィ・・・バシィィィ・・・
真剣な表情で蹴りこんでいく京子だが、貴子の反撃がない事に緊張も解けてきたのか、フォームも綺麗になって蹴りこんでいった。
うっすら汗が浮かび上がる京子の身体。蹴られる貴子は少し苦しそうな表情を浮かべると、京子のハイキックが顔面に決まっていった。
バシィィィ・・・・
「ぐふっ・・・・・」
顔面への勢いある蹴りに、貴子がロープを持ってフラフラしていくと、京子が腕を回しながら観客にアピールしていった。
「いくぞぉぉぉぉ・・・・」
まるで女子プロレスラーの様に振る舞う京子。
そして、フラついている貴子に対して、ロープに走り込んで勢いをつけると、ジャンピングニーパッドを叩き込んでいった。
バキィィィ・・・・
「ぐわああぁぁ・・・・・・」
この一撃に、貴子が悲鳴をあげてリング下に転落していくと、京子は走り込んでコーナーポストに登ると、ガッツポーズをして観客たちを沸かせていった。
そしてリング下では、貴子が口の中に広がる鉄の味に怒りだしていた・・・。
「ちっ・・・調子に乗りやがって・・・覚悟しろよ・・・・」
貴子がリング上の京子を睨み付けると、そのままリングに戻っていった。
エプロンサイドに上がる貴子。その貴子に対して京子がロープ越しに攻めようとすると、逆に京子のお腹へ貴子の拳が炸裂した。
グシュ・・・
「ぐふうっ・・・ううっ・・・・」
貴子の拳が、ちょうど京子の鳩尾近くに炸裂すると、京子は身体をくの字にして咳き込みながら苦しんでいった。
「何だよ・・・それ位で試合が出来ないならリングに上がるなよ・・・おらっ!」
更に、苦しむ京子の髪を鷲掴みにすると、ロープ越しにコーナーに連れて行って、コーナーポストに顔面を叩き付けていった。
バシィィ・・・・バシィィ・・・・
「ひいっ・・・ひいっ・・・・」
コーナーに顔面を叩き付けられて、苦悶の表情を浮かべている京子。
だが、ここで京子が意外な反撃に出たのだった・・・。
フラつきながら苦しんでいた京子が、ロープ越しに貴子の髪を鷲掴みにすると、京子が絶叫しながらヘッドバッドを叩き込んでいった。
ゴキィィィィ・・・・
「うりゃあああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
すると、京子の頭部が貴子の鼻に当たったのか、貴子が悲鳴をあげてリング下にまたも転落すると、京子は殴られたお腹を気にしながらリング上で息を整えていった・・・。
「ブッ殺してやる・・・ファンサービスはやめた、やめた!」
すると、貴子が顔面の痛みに腹を立てたのか、リング下を徘徊しながら観客にアピールすると、リングの下から何かを握りしめていった。
京子もお腹を触りながらも、リング下の貴子に注目していくと、貴子がゆっくりとリングに戻っていった。
今度は京子もロープ近くでは何もしなかったが、逆に黙ったままリングインする貴子が不気味だった。
その貴子に、京子が警戒するように構えて距離を置くと、貴子も鋭い目つきで京子を睨み付けながら、距離をうまく取っていった。
すると、貴子がフラリと近づいていった・・・。
バシィィィ・・・
しかし、その瞬間を京子が逃さず、鋭いローキックをヒザ裏に入れていくと、貴子の動きが止まっていった。
更に京子のローキックが貴子のヒザに襲いかかると、貴子が苦悶の表情を浮かべていた。
「どんどんいくわよ!」
その貴子の様子に、京子が距離を詰めて攻めようとした瞬間・・・。
「きゃああああああぁぁぁぁ・・・・・・・・」
突然リングに絶叫しながら悲鳴をあげる京子の姿があった。そう、京子の顔面に貴子が何かパウダーを投げつけたのだった。
両手で顔面を押さえてフラフラして苦しむ京子。完全に視界を奪われてしまったようだった。
その無防備状態の京子に、貴子は指を揃えると一気に珍しい技、地獄突きを喉元に突き刺していった。
グイッ・・・
「グエェェェェェェ・・・・・・おえっ・・・うえっ・・・」
この地獄突きの洗礼に、京子は喉元を押さえて変な悲鳴をあげて、そしてリング上を藻掻き苦しんでいった。
「プロレスを舐めんじゃね〜ぞ、こらっ!」
その倒れて苦しむ京子の胸を踏み付けながら言い放つ貴子。
「ううっ・・・く、苦しい・・ううっ・・・・」
水着に包まれたバストをグリグリと踏み付けられて、端正な顔を苦痛に歪めていく京子。
すると、その苦しむ京子の胸に容赦なくニードロップを叩き込む貴子。
グシュ・・・
「ぐわああぁぁぁぁ・・・・・あああっ・・・・・」
これには両手で胸を押さえて、悲鳴をあげてリング下に転がり落ちていく京子。普通のアイドルのニードロップではなく、体重もある貴子のニードロップは、観客の予想以上に京子にダメージを与えていた。
リング下で胸を押さえたままの京子。
その京子を見てニヤリとする貴子は、リング下から何とチェーンを取り出して、その苦しんでいる京子の首に巻き付けていった。
そして、リング上に上がると、トップロープに掛けてから、リング上から引いていった・・・。
グイッ・・・グググッ・・・
少しずつチェーンに引っ張られて、京子が寝ている状態から少しずつ身体を起こしていく形になっていった。
「ううっ・・・ぐ、苦しい・・・ううっ・・・苦しいぃぃ・・・・ああんっ・・・・」
必死にチェーンに手を掛けて、首を締められる苦しみから逃れようとする京子。
だが、リング上から貴子が引いていくと、京子は片手でチェーンを掴んで、片手はまるで観客席に向かって、助けを求めるかのように伸ばしていた・・・。
「ほらほらっ・・・このまま締め落としてあげようか?」
リング上では不気味な笑みを浮かべてチェーンを引いていく貴子の姿。
次第に口から涎を垂れ流し始める京子だが、貴子はまだ仕留めるつもりはないらしく、チェーンから手を放すと、リング下では京子が咳き込みながら俯せ状態で倒れ込んでいた。
「コホッ・・コホッ・・・ううっ・・・・コホッ・・・・」
苦悶の表情で喉を押さえて苦しんでいる京子。
「いくぞぉぉぉぉ・・・・・」
その京子を見て、リング上から叫び声をあげる貴子がリング下に降りていくと、その京子の顔面を踏み付けていった。
グイッ・・・
「ううっ・・・・・」
容赦なく踏み付けていく貴子の前に、京子は顔を変形するようにして苦しまされていた。
「これからぁぁぁ・・・コイツを滅茶苦茶にするぞぉぉぉぉ・・・・・」
観客たちへ、今から京子をドミネートすると宣言する貴子。そして獲物にされそうになっている京子は、顔を踏み付けられて何も出来ないでいた。
観客たちも、地下プロレスで最近は活躍して人気も出てきていた京子の痛めつけられるシーンに、黙り込む者や歓声をあげて貴子を煽る者まで様々の反応だった。
そして、貴子が京子を起こしていくと、まずは長机の所へ連れて行くと、その上に乗せていった・・・。
「ほらほらっ・・・よっく見ろよ!」
貴子が叫ぶと、自らも机の上に乗ると、京子に机の上でパイルドライバーの体制になっていった。
哀れ、机の上で逆さ吊りにされて、脳天を机に叩き付けられようとしている京子。
その京子の身体を、容赦なくジャンピングパイルドライバーで机に叩き付ける貴子。
バキィィィィィ・・・・・・
「ああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
京子の悲鳴と共に、机も凄い音を立てて真っ二つになっていくと、意識を朦朧とさせて壊れた机と共に倒れている京子の姿があった。
その京子の髪を鷲掴みにすると、貴子は意識を朦朧とさせている何て関係ないとばかりに起こしてから、リングに戻していった。
頭を押さえたまま転がされて、苦悶の表情を浮かべる京子。
グイッ・・・・
「立つんだよ・・・」
貴子が更に虐めようと、京子を起こしていくと、まるで抱きつくかのように抱え上げると、ベアハッグで痛めつけていった。
グググッ・・・・
「いやああぁぁぁぁ・・・背骨がぁぁ・・・・ぐわあぁぁぁ・・・・」
貴子のベアハッグに、背骨を軋まされて悲鳴をあげる京子。
「ほらほらっ・・・背骨を折ってやろうか?」
言葉でも責めていく貴子。
しかし、京子も意地になって反撃を試みるのであった・・・。
バキッ・・・
「ぐわっ・・・・」
貴子が悲鳴をあげていた。そう、京子が腕の動きを確保してから、至近距離からエルボーを貴子の顔面に打ち付けたのだった。
「ムエタイだって肘打ちは強烈なのよ・・・これなら!」
ベアハッグを放さない貴子に京子はエルボーを打ち込むと、貴子が京子の身体をベアハッグ地獄から解放していった。
しかし、場外での机上のパイルドライバーのダメージか、京子はフラつきながら立ち上がるが、ロープを掴んで立っている状態だった。
「くっ・・・生意気な真似しやがって・・・・」
その京子に対して、貴子が怒りだしたのか、手に黒い皮手のようなグローブを着けていくと、少しずつ京子に近づいていった。
シュ・・・・バキィィィ・・・・
「ぎゃあああぁぁぁ・・・・・・」
そう、ロープ近くに立つ京子の顔面に、貴子は必殺の裏拳を叩き込んでいったのであった。
顔面に叩き込まれた衝撃音と、京子の悲鳴が響く中でリングに崩れ落ちていく京子の身体。
グイッ・・・
「誰が休んでいいって言ったんだよ・・・立つんだよ!」
しかし、休む間もなく起こされていく京子。今の裏拳の衝撃で、鼻から大量の鼻血を溢れさせていた。
地下プロレスで初めて体験する流血戦。京子は自らの鼻から溢れる血に、動揺していくのであった。
無理矢理立たさせられた京子から、マット上にポタポタとこぼれ落ちていく京子の鼻血。
更に、コーナーに連れて行くと、コーナーポストのカバーを外して、中の金具を剥き出しにしていく貴子。
そして、剥き出しになった金具に京子の額を叩き付けていった。
バキッ・・・・
「ぎゃあああぁぁぁ・・・・・うわああぁぁぁぁぁ・・・・・いやああぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
容赦なく続けられていく貴子の攻め。その金具への額叩き付け攻撃に、京子は悲鳴と共に額を割られて流血していくのであった。
その額から流れ出す血が京子の白い水着を赤く染め始めると、貴子は不気味な笑みを浮かべながらコーナーに京子を磔にするようにして、押しつけていった。
グイッ・・・
そして、貴子の手が京子の髪を鷲掴みにすると、残る残る片手を握りしめて、フラフラしている京子の額の傷口目掛けてパンチを叩き込んでいった。
バキッ・・・バキッ・・・バキッ・・・
「んあああぁぁぁぁぁ・・・・ぎゃあああぁぁぁぁぁぁ・・・・・うわあぁぁぁぁぁ・・・・・」
容赦なく殴られ続け、額から大量の血を流して意識を朦朧とさせていく京子。
あまりの攻めに、京子は座り込むようにしてコーナーに身体を崩し落としていった。
「ほらほらっ・・こんなんで試合が終わったらお客さんに失礼だろう?」
更に、動きの鈍る京子に対して、座っていて力が入っていないお腹へ、強烈な爪先蹴りが炸裂していった。
グシュッ・・・
「うっ・・・ウエェェェェ・・・・・」
貴子の爪先が京子のお腹へめり込むと、一瞬間を置くようにして京子の口から胃液が溢れて、そして飛び散っていった。
その自らが吐き出した胃液の上にグッタリと倒れ込む京子。
意識を失いかけるが、自らの胃液の酸っぱい臭いに、京子は意識を戻していくのであった・・・。
ズルズルッ・・・・
「ううっ・・・ああんっ・・・・」
その京子をリング中央に引いていく貴子。そして、一気にヘッドシザースで締め上げていった。
グイ・・・・
「んぐぐっ・・・・んんっ・・・・」
貴子の太い太股に締め上げられ、両足をジタバタして藻掻く京子。
「ほらほらっ・・・失神させてあげようか?」
京子の髪を掴んでグイグイとしながら、京子に言い放つ貴子。
だが、京子もどうせボロボロにされるならと、突然貴子の足を噛み付いていった・・・。
ガブッ・・・・
「ぎゃああああぁぁ・・・・・ちっ・・・何しやがるんだよ!」
怒りながらも、京子を技から解放して立ち上がる貴子。噛み付かれた部分には、京子の歯形が残る程だった。
せっかくの意地の反撃も、ダメージがあり過ぎてフラフラして立ち上がるのが精一杯の京子。
すると、貴子の目つきが変わっていった・・・。
「上等だよ・・・覚悟してるんだよなぁ・・・長谷河っ!」
貴子が問いかけるが、京子はロープに寄りかかる体制だった。
バシィィィィィィィ・・・・・・
「ひぎゃああぁぁぁ・・・・・」
ロープに寄りかかる京子に、貴子が容赦ないラリアットを叩き込むと、一回転するようにして京子がリング下に転落していくと、リングではグッタリと俯せで倒れている京子の姿があった。
グイッ・・・
「立つんだよ・・・・」
その京子の髪を掴むと、フラフラな状態の京子を起こして、リングサイドを連れまわす貴子。
だが、京子も意地を見せた・・・。
「なっ・・何よ・・・・私だって!」
半泣き状態の表情だったが、髪を掴む貴子の手を放させると、一気に背後からチョークスリーパーで締め上げていった。
貴子のの油断を突いたものか、意外な反撃に観客たちも驚きの表情を浮かべるが、貴子は冷静だった。
グググッ・・・
「ギ・・・ギブアップする?・・・・どうなのよ!」
貴子に問いかけるよう囁く京子。
「誰がこんな技にギブするって言うんだよ・・・・おらっ!」
すると、スタンディング状態でのチョークスリーパーだからと、貴子はカンガルーキックで京子の股間を蹴り上げて脱出していった。
バキッ・・・
「ふぎっ!」
貴子の不気味な笑みを浮かべながらのカンガルーキックに、京子は泣きそうな表情のまま、股間を押さえて倒れ込んでいった。
「あらあらっ・・・やっぱり痛いようねぇ・・・長谷河さん?」
その京子を起こして、今度はリングサイドの鉄柵を跨がせて、股間を責めていく貴子。
グググッ・・・・グイッ・・・・
「あうっ・・・・ああっ・・・・い、痛いっ・・・・ああんっ・・・・」
左右に倒れる事も許されず、水着だけに守られている敏感な部分も、貴子によって鉄柵に擦り付けられ、そして押しつけられて悲鳴をあげる京子。
「そろそろリングでケリをつけてやるか・・・・」
しばらく股間責めをしていくと、貴子が京子をリングに上げていった。
もう端正な顔は血に染められ、白い水着も赤く染められている京子。
そして、トドメを刺すべく貴子は、京子の身体をトップロープとセカンドロープに絡ませるようにして固定していった。
そう、観客席にその苦しむ表情が見えるように・・・。
その京子の背後から、髪を引いて天井を見上げる形にしていく貴子。
もう虚ろな表情を浮かべる京子だったが、貴子は傷口にエルボースタンプを何度も叩き付けていくと、京子は悲鳴と共に傷口からまた激しく流血するのであった。
バキッ・・ゴキッ・・・
「ぎゃああああぁぁぁ・・・・・・やめてぇぇぇぇぇぇ・・・・・・ひいいぃぃぃぃぃ・・・・・」
更に、見せつけるようにして、エプロンサイドに出る貴子は、京子のお腹へヒザ蹴りを叩き込むと、観客にアピールした。
「美人が痛めつけられるのは最高だろ?・・・オマエら今夜は最高なショーを見せたぞぉぉぉ・・・・」
貴子が観客席に向かってアピールすると、口から胃液を垂れ流す京子のお腹へ、またもヒザ蹴りを叩き込むと、この一撃に京子はグッタリ失神してしまった・・・。
京子が失神すると、更に額を噛み付いていく貴子。
ガブッ・・・・
しかし京子は失神状態なので、観客席からも試合を止めろと声が上がり始めていた・・・。
『カンカンカンカン・・・・』
ここでレフリーによってゴングが打ち鳴らされると、試合は終わりを告げていった。
だが、貴子は口の周りを京子の血に染めながら、ニヤリとしていった。
「美・味・し・い・・・特に美人の血は最高よねぇ・・・」
まさに地下プロレスでは規制が解かれたような暴れっぷりを見せていく貴子。
『ただ今の試合、猪上貴子のレフリーストップ勝ちとします!』
そのコールに、貴子が両手を挙げてアピールしていくと、レフリーに手を挙げられてからリングを後にしていった。
逆に、完全失神状態にされた京子は、初めての大流血戦でダメージが大きく、急いで担架に乗せられると医務室に運ばれていった。
初めての流血戦・・・。あまりにも大きな代償だったかも知れない・・・。
だが、現役女子プロレスラー相手に時折見せていた反撃は、京子のこれからの地下リングでの可能性の現れなんだろうか・・・。


第13試合

凄まじい試合が続く中、リングに姿を早くも見せていく2人の影。
そう、次の試合で闘う局山えりと秦野浩子だった。
打撃や関節で勝負を挑もうとする格闘技派の浩子。逆に、パワー殺法や投げなども入れてプロレス的に勝負したいえり。
リングで相対するえりと浩子の姿に、観客たちもこの試合には期待していた。
そんな期待の中、早くもリングアナがコールを始めていくのであった・・・。
『第13試合・・・・・青コーナー〜秦野〜浩子〜っ!』
そのコールに、厳しい表情でえりを見つめながらコーナーに立つ浩子。今夜のリンコスは黄色いワンピース水着だった。
『赤コーナー〜局山〜えり〜っ!』
そしてえりがコールを受けると、えりも浩子を見つめてから観客に一礼していった。
えりは、その迫力ある身体をアピールするように、胸元の開かれた白いワンピース水着だった。当然、一礼する時に見える92pのバストが作り出す胸の谷間に視線が集中していた。
浩子のT168B80W56H82と言うサイズに、えりのT168B92W58H85と言うサイズ。
身長では互角だったが、肉付きからすると、完全にえりが有利に見えていた・・・。
『なお、この試合はフォールによるスリーカウント、打撃などによるKO、流血などによるレフリーストップなどが摘要されます!』
そのルール説明に観客たちは沸き上がる中、ゴングが鳴らされていった・・・。
『カァーン!!』
ゴングと同時にコーナーから出る浩子とえり。
えりとしても、この試合は勝ちたいと思ってるし、浩子も深多恭子に勝ったから、この試合も勝ちたいと思っていた。
そして、距離を置いて睨み合っていくと、まずはえりが捕まえようと近づいていった。
バシィィィ・・・・
「くっ・・・」
しかし、浩子の素早いローキックがえりの足に襲いかかると、えりは一瞬声を漏らして距離を置いた。
細い足ながら、以外な威力があるのだろうか、えりは打撃に警戒するように距離を置くが、浩子も組み付かれたらと考えてか、警戒していた。
すると、今度は浩子が距離を詰めると、一気に掌打をえりの顔面に叩き込むと、続けて首相撲からヒザ蹴りをボディへ叩き込んでいった。
しかし、これには苦悶の表情を浮かべながらも、えりも浩子のヒザをキャッチして倒しにいくと、浩子がロープを必死に掴んでレフリーにアピールしていった。
『ブレークっ!』
その浩子のアピールにレフリーが2人を離していくと、またも距離を置いていく展開となっていった。
すると、今度はえりが先に仕掛けていった。
距離があるにも関わらず、体重で勝ると思ってか、タックルを仕掛けていくが、これには浩子が反応していった。
「遅いわよ!」
その言葉に続いて、浩子がフロントヘッドロックのようにキャッチしていった。
しかし勢いに任せてえりがコーナーまで押し込んでいくと、浩子もヒザ蹴りで対抗した。
更に、えりはコーナーに浩子の身体を押しつけて、肩に力を入れて押しつぶそうとすると、浩子の顔が苦悶に歪んだ。
だが、上からえりの背中に鋭いエルボーを叩き込むと、えりの顔にも苦痛の色が出ていった。
すると、えりが力を抜いていくと、浩子もコーナーに立ってままえりの出方を見守った・・・。
試合開始から鋭い展開に、観客たちも声を出さずにリング上の闘いの行方を見守っていたが、えりがリング中央から浩子を招くように手招きしていった。
その誘いに浩子は警戒しながら近づくと、えりも距離を少しずつ近づいていく。
すると、今度はえりが先制の張り手を浩子に叩き込むと、浩子の顔が歪む程の衝撃を与えていった。
バシィィィィ・・・・・
悲鳴こそ上げないが、浩子も痛そうな表情を浮かべると、お返しとばかりにえりの顔面に掌打を叩き込んでいった。
バシィィィィ・・・・・
浩子と同じく、えりも声をあげずに頬を押さえるが、以外な浩子の掌打の威力に驚いたのか、それとも衝撃に腹を立てたのか喧嘩キックを浩子のお腹へ叩き込んでいった。
バシッ・・・
「ぐふうっ・・・・ううっ・・・」
これにお腹を押さえてフラつく浩子。
その浩子を一気に抱え上げると、えりがボディスラムで浩子を背中からマットに叩き付けていった。
バシィィィーン・・・・!
「きゃああぁぁぁ・・・・あああ・・・・」
背中から叩き付けられて、一瞬呼吸も止まるほどの衝撃に浩子が悶えると、えりがペースを握るためとストンピングを浩子の身体に叩き込んでいった。
バシッ・・・バシッ・・・
えりに蹴りこまれて、悶え苦しむ浩子。
細い身体にえりの勢いのあるストンピングは、確実に浩子にダメージを与えていった。
そして、浩子の両足を抱えていくえり。
「これが耐えられるかしら・・・背骨が折れちゃうカモね・・・?」
ニヤリとえりが笑みを浮かべると、一気に浩子に逆エビ固めを極めていった。
グイッ・・・・
「いやああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・痛いぃぃぃぃぃぃ・・・・・いやああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
完全に技が決まると、浩子は激しい悲鳴で叫んでいった。
「ほらほらっ・・・ギブアップする?」
早くも試合を決めようとしてるのか、えりがグイグイと揺さぶりかけていくと、浩子も必死になってロープに手を伸ばしていった。
グイッ・・・
『ブレークっ!』
そして運良く浩子がロープに近かったため、手がロープに届くとレフリーがブレークを命じていった。
えりは立ち上がって浩子に対して構えるが、浩子は腰にダメージを受けたのか、腰を気にしながらリング下に転がり落ちていった。
リング下で腰を押さえて痛がっている浩子。えりもリング上から浩子を挑発した。
「リング上で決着をつけないの・・・ほらほらほらっ・・・」
観客まで煽るようにして、えりが浩子を挑発すると、浩子は痛そうな表情のまま、リングに上がっていった。
だが、ロープ越しに浩子の髪を掴むと、そのままコーナーに連れて行き、コーナーポストの金具(場外側からだから)に顔面を叩き付けると、フラつく浩子をリングに無理矢理に入れていった。
下を向かせて首筋にエルボーを落とすえり。
バキッ・・・
「ぐふうっ・・・ううっ・・・・」
思わずヒザをついて苦しむ浩子。
「ほらほらっ・・・試合中なんだから・・・」
えりがその浩子を起こしていくと、またもロープに振っていった・・・。
ロープから走って戻ってくる浩子。その浩子にえりが必殺ラリアットを叩き込もうとすると、浩子が必死になって避けていった。
腕を出したのに避けられて驚くえり。
だが、そのえりに反撃とばかりに背後からドロップキックを叩き込む浩子。
バシッ・・・
浩子の放ったドロップキックが、えりのヒザ裏に決まると、えりは悲鳴をあげて倒れ込んでいった。
俯せ状態から立ち上がろうとするえり。だが、浩子が一気に攻め込もうと足を掴むと、えりの足に両足を絡めるようにして、浩子が裏アキレス腱固めを極めていった。
グググッ・・・・
「ぐわああぁぁぁぁ・・・・くっ・・・・」
一気に苦悶の表情を浮かべてロープに手を伸ばしていくえり。いきなりの関節技に、えりは額から汗を流しながら耐えた。
『局山・・・ギブ?・・・ギブアップ?』
綺麗に決まった裏アキレス腱固めに、レフリーもえりにギブアップの確認をするが、えりは必死にロープを目指していた。
体重では勝るえり。当然、力も上なのでロープへそのまま浩子を引きづろうとしていった。
グイッ・・・
『ブレークっ・・・・ロープだ、秦野っ!』
レフリーがえりの手がロープに掛かったから、急いで技を極めていく浩子に放すように言うと、浩子が技を解いていった。
浩子が技を解いて立ち上がると、えりは足へダメージを受けたのか、なかなか立ち上がろうとせず、セカンドロープを掴んで膝をついて浩子を見つめた。
すると、レフリーが浩子を離そうとするが、膝をついているえりの92pのバストへ、強烈なミドルキックを叩き込むと、えりは水着に包まれたバストを歪ませながら、苦悶の表情を浮かべていった。
更に、浩子がえりの胸へ続けて蹴りを入れていくと、えりは悲鳴をあげてリング下に転がるように逃げていった。
リング下に落ちたえりは、胸への蹴りの集中砲火に胸を押さえたままグッタリとしていた。
そのえりの姿に、浩子がリング下に降りると、えりも必死になって反撃に出た。
グシュ・・・
「ふぐっ・・・・くっ・・・・ううっ・・・・」
そう、起こしに来た浩子のお腹へ、強烈なパンチを叩き込んでいった。そのえりのパンチに、浩子がお腹を押さえてフラフラしていくと、えりも立ち上がっていった。
だが、足へのダメージからか、その場から浩子を鉄柵に振っていくと、浩子の細い身体が鉄柵に叩き付けられていった。
ガッシャーン!
音を立てて鉄柵に叩き付けられ、腕が乗せる形で座り込んでいく浩子。
一方、鉄柵に振っていったえりも深追いせず、そのままリング上に戻っていった。
鉄柵に叩き付けられた衝撃で背中が痛い浩子も、フラついてはいるがリングに戻っていくと、えりは鋭い視線で見つめていった。
リングに戻ると浩子が距離を詰めていくが、えりは浩子の打撃、特にローキックを警戒して距離を置こうとしていた。
そのえりに、浩子は少しずつ距離を詰めていくと、ローキックを軽く出していくと、えりが急いでバックして逃げた。
「いくわよ!」
えりが距離を置くならと、浩子が一気に距離を詰めてからローキックをヒザに叩き込むと、えりの顔が苦痛に歪んだ。
だが、距離が詰まったならばと張り手で反撃をしていくが、浩子もヒザ蹴りをボディへ叩き込むと、足と手の力では当然だが足に分があり、えりの方がお腹を押さえて座り込んでしまった。
このえりの状態に、レフリーが浩子を離していってからえりにダウンカウントを入れていった・・・。
『ダウンっ!・・・1・・・2・・・3・・・4・・・5・・・』
いきなり数えられていくダウンカウント。
当然、えりはフラつきながら立ち上がろうとするが、ボディへのヒザ蹴りが相当効いているのか、なかなか立てなかった。
『・・・・8・・・9・・・』
しかし、えりが何とかカウント9で立ち上がると、レフリーが試合続行の意思確認をしていった。
「つ・・続けてます・・・」
そのレフリーの問いかけに必死の表情で続行を訴えるえり。
『ファイっ!』
そしてレフリーが続行の指示をすると、浩子が前に出て試合の流れを完全に支配しようと出ていった。
まだ打撃のダメージで弱気に見えるえり。
だが、前に出る浩子に対して突然低空タックルのようなスピアーを出していった。
グシュ・・・
「ああんっ・・・・」
いきなりえりのスピアーに、浩子は防ぐことも出来ずに大の字になってマットに倒れると、えりが立ち上がって観客にアピールしていった。
そして、起きようとする浩子のバストへエルボードロップを落としていくと、そのままフォールしていった。
『ワン・・・・ツー・・・・ス・・・・』
以外と効いているようで、まして浩子の小振りの乳房に突き刺さるエルボーは、まるで肋骨を直撃するような感覚だった。
しかし浩子も何とかギリギリで肩を浮かせていくと、続けてえりがマットに座らせる形にしてスリーパーで揺さぶっていった。
グイグイ・・・・
「ううっ・・・くっ・・・・」
たまらず苦痛に顔を歪めて、浩子がロープに逃げようとしていた。
「スタミナを奪ってあげるわ・・・・」
その苦しむ浩子に、えりが耳元で囁きながら締め上げると、レフリーもギブアップの確認をしていった。
だが、えりもスリーパーで試合を決めるのではなく、浩子のスタミナを奪おうと考えていたので、レフリーが問いかけるとスリーパーを放していった。
えりが放すと、浩子は喉元を押さえて倒れ込んでいった。そう、放す直前にチョークスリーパー気味にしてから放したのだった。
「ケホッ・・ケホッ・・・・」
苦しそうにして俯せ状態で咳き込んでいく浩子。
その浩子を見て、えりは立ち上がると腰を狙ってストンピングを叩き込むと、一気に起こしてからフロントスリーパーで締め上げていった。
グイッ・・・・
「うぐぐっ・・・・ううっ・・・・」
えりの渾身の力を込めたフロントスリーパーに、浩子が呻き声のような声をあげて痛がっていると、えりは試合を決めようとしているのか、思いっきり背筋を伸ばすようにして極めていった。
『秦野っ・・・ギブ?・・・・ギブアップするか?』
レフリーがあまりに強烈なえりのフロントスリーパーに、ギブアップの確認をしていくが浩子は拒否していった。
その浩子の粘りに驚くえりだが、浩子も何とか逃げようと背筋が伸びたえりに、逆に前に出るようにして倒していく浩子。
バシィィ・・・・
倒れていくが、えりは浩子の首に巻き付けた腕を放さずに極めていくと、浩子は必死に足を動かしてロープを目指していた。
グッ・・・・
『ブレークっ!』
偶然にも、浩子の足がロープに伸びると、レフリーがここでえりに放すように指示した。
レフリーの指示に驚きながらも放していくえり。
だが、浩子の息が上がりだしている様子で、浩子は苦しそうな表情を浮かべて、肩で息をしているようだった。
一方、えりもスタミナ面では久しぶりの地下リングで緊張からか、きつそうだったが浩子の様子に勝てると踏んだのか、一気に必殺のラリアットを出していくと、浩子も苦悶の表情から腕をキャッチすると、脇固めで切り返していった。
グイッ・・・・
「うわあああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・」
いきなりの反撃に絶叫して悲鳴をあげるえり。
「ギブ?ギブアップする?」
攻める浩子もスタミナ的にきついのか、絶叫するようにえりにギブアップを迫っていった。
だが、えりもロープに逃げようとするが、なかなか足がロープに届かないが、激痛に耐えながらロープに近づいていった。
ロープに逃げようとするえりを仕留めようと力を入れる浩子。だがロープにえりの足が届いていった。
『ブレークっ!』
またもレフリーに離されていく2人。
ロープブレークが多いからと、リング中央から始められると、2人とも水着を汗で湿らせて苦しそうだった。
だが、苦しいのを耐えながら浩子がローキックを叩き込んでいくと、えりの表情が苦悶に歪んでいった。
これには効いていると浩子が続けてローキックを放つと、えりも張り手を入れてから、浩子の胸へチョップを叩き込んだりして反撃していった。
だが、浩子のアッパーのような掌打がえりの顎を捉えると、えりが口から涎の飛沫を飛び散らしながら大の字にダウンしていった。
掌打を放った浩子も、スタミナ切れ寸前なのかフラフラしてロープに寄りかかっていくと、レフリーが起きあがらないえりにダウンカウントを入れていった。
『ダウンっ・・・・1・・・・2・・・・3・・・・』
カウントが続けられるが、えりは立てずにいると浩子は試合が終わったと少し笑みを浮かべていた。
だが・・・
『8・・・9・・・・』
カウントが決まりそうな所で、えりがフラフラしながら立ち上がってきた。
たが、浩子の掌打のダメージで口の中を切ったのか、口から血を垂らしていた。
『ファイっ!』
えりが立ち上がったのでレフリーが続行を促すと、浩子はまさかえりが立ち上がるとはと思って、ロープに寄りかかったままの状態から動けなかった。
そして立ち上がったえりも、口の中に広がる鉄の味に驚くが、ロープに寄りかかる浩子のスタミナが切れたと思い、ここは勝負だと身体を前に動かしていった。
すると、浩子が必死に掌打を出していくが、精神的なショックか威力もなく、逆にえりがロープに押しつけるように抱きついていった。
抱きつかれては浩子は何も出来ず、焦りの表情を浮かべると、えりが投げにいくと、浩子はリングに倒されていった。
その浩子の両足を掴んで技を出そうとするえり。
浩子も逃げようと藻掻くと、えりも試合を決めようと、股間へ爪先蹴りを叩き込んでいった。
グシュ・・・
「んぎゃ!」
変な悲鳴をあげてグッタリしていく浩子。仰向けの状態から、股間を押さえながら左右に身体を転がして苦しんでいた。
「悪いけど、久しぶりのリングだから勝たせてもらうわ・・・」
すると、浩子を俯せ状態にすると、一気に腰に座り込むと、えりがキャメルクラッチを極めていった。
グググッ・・・・グイッ・・・
「うううっ・・・・うううっ・・・・・」
股間への一撃に続き、身体をCの字にされるようなキャメルクラッチに、浩子は口から涎を垂れ流し、瞳からは涙を流していた。
レフリーがギブアップの確認をしていくと、浩子は耐えるがもうギブアップは時間の問題だった。
「秦野さん・・・これで決めてあげるわ・・・・うりゃああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
以外と耐える浩子に、顎に掛けた手に思いっきり自分の身体を反らすようにして攻めていくえり。
この攻めに、浩子が狂ったように両足をジタバタさせると、えりの身体を叩いてタップしていた。
『ギブ?・・・・ギブアップ!』
レフリーが浩子のギブアップを確認すると、ここでレフリーが試合を止めていった。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音にえりが放すと、浩子はグッタリと涎を垂らしながらマットに倒れ込んでいた。
『勝者・・・局山えり!』
ここで、汗だくになったえりがレフリーに手を挙げられて勝ち名乗りを上げさせられていたが、えりもスタミナ切れギリギリだったみたいで、コーナーに寄りかかって苦しそうにしていた。
「うううっ・・・・・」
えりのフィニッシュホールドになったキャメルクラッチで腰にダメージを負ったのか、浩子が腰を押さえて立ち上がろうとすると、そこへえりが手を貸していった。
そして浩子を立たせると、一言謝っていった・・・。
「ごめんなさい・・・試合に勝つためとは言え、アソコを蹴っちゃって・・・。痛かったでしょ?」
そのえりの言葉に、浩子も返した。
「し、試合中だから・・・いいわよ。それより、局山さんって力もあって強いわね・・・。」
「秦野さんこそ、あのローキックは効きましたよ・・・」
試合が終わって、結果こそえりが勝利と記録されたが、地下プロレスにしては珍しくお互いがノーサイドでたたえ合う姿に、いつの間にか観客席からは拍手がおきていた。
そして、その拍手の中を次回また闘いましょうなどと言いながら、リングを降りていくえりと浩子の姿があった。
たしかに、浩子も負けてはいなかったが、スタミナ面で課題がある事がわかり、一方のえりも打撃に対する対処に問題があった。
こうして、浩子とえりの試合は終わりを告げるのであった。



第14試合

遂にメインイベントを向かえた今大会。
そして・・・。
「今夜は血の雨を降らせてあげるわ・・・・」
控え室でニヤリと不気味に笑みを浮かべるのは、あの山口誉子だった。
そして今夜、誉子の対戦相手となるのは、地下プロレスでも因縁の相手、仲島史恵だった。
「どうせグラビアの仕事もないし、有刺鉄線でも何でもいいわ・・・あの山口と闘えるならね・・・」
別の控え室では、その対戦相手の仲島史恵もやる気十分だった。
そして会場内では有刺鉄線金網デスマッチの用意がされていった・・・。
『会場の皆さん、ここで有刺鉄線金網デスマッチの用意をしますので、それまでの間は、エキビションマッチでお楽しみ下さい。』
そのコールに、金網が準備される横にはビニールシートに覆われた特製のリングが姿を現していた。
そして、その特製リングにはグラビア系アイドルの中根かすみと、壕プロのアイドルの平川綾が姿を現していった。2人とも、素足に黄色いビキニだけの姿だった。
すると、ビニールシートにヒザを着いていくかすみと綾。
黒服たちが2人にプラスティックボトルを渡すと、お互いの胸などへ入った液体を塗りだしていくかすみと綾。
そう、このエキビションマッチとは、アイドル同士のオイルレスリングだった。
そのエキビションマッチが進む中、史恵と誉子は胸元の開いたワンピース水着、それも流血を意識しての白い水着を着て準備していた。
「ううっ・・・くっ・・・」
そしてオイルレスリングはと言うと、綾のボディシザースが決まっていくが、オイルのせいで滑っていった。
いつものプロレスと違い、お互いの髪を引っ張ったり、叩いたりともう喧嘩のようなオイルレスリング。
次第に熱くなる中、かすみが上手くキャメルクラッチを綾に決めると、綾がバタバタしながらギブアップの意思表示をすると、ここでエキビションマッチは終わりを告げた。
ガチャーン!!
そしてリングでは、有刺鉄線金網デスマッチの準備が終わると、控え室の史恵と誉子がリングに向かって歩き出してきた。
まるで観客にアピールするかのような有刺鉄線竹刀を振り回しながらリングに向かう誉子。
一方、手にはチェーンを持って鋭い視線でリングに向かう史恵。
そして、2人がリングに入ると、いきなり睨み合いが始まっていった。
無言のまま睨み合う史恵と誉子。今までの因縁からすると当然の流れだったが、観客たちは早くも血の雨が降ることを予感した。
ガチャ・・・・
リングへの入り口が閉められると、レフリーがリングのチェックをしていった。
金網に囲まれたリング。ロープこそあるが、ロープの外にある金網には有刺鉄線が取り付けられていた。それに、残酷感を出すためか四方のコーナーのコーナーポストのカバーは外されて、金具が剥き出しになっている状態だった。
それと、持ち込みの凶器のチェーンと有刺鉄線竹刀が認められて、まさに完全決着ルールと言う感じだった。
『第14試合・・・本日のメインイベント〜っ・・・時間無制限一本勝負〜っ!完全決着有刺鉄線金網デスマッチ〜っ・・・』
そのコールに、早くも盛り上がりを見せる場内。
『青コーナー・・・仲島〜史恵〜っ!』
そのコールに、チェーンを片手に観客にアピールしていく史恵。
『赤コーナー・・・山口〜誉子〜っ!』
そして、有刺鉄線竹刀を手にする誉子が堂々とアピールしていくと、あとはゴングを待つだけとなっていった。
その状態で、レフリーがまずは凶器をコーナーに置くように指示すると、誉子も史恵もその指示に従っていくと、コーナーに置いていった。
『カァーン!!』
そしてゴングが鳴らされると、まずは様子を見ようとしてか、相手の動きに注意しながら睨み合っていった。
因縁のあるこの2人。以前の抗争は凄まじかったが、体格的には互角だが、史恵は地下プロレスの試合から遠ざかっていたので、誉子に比べて試合勘では不利なのはわかっていた。
しかし、それは史恵自身も解っていて、練習で何とかしようとしていたが、今回の金網戦は、完全KOの過酷なルール。
当然だが、誉子が有利なのは当たり前だった。まして、凶器反則は誉子の方が得意分野。
そして、2人の距離が縮まっていくと、いきなり史恵のハイキックが誉子の顔面を狙って放たれた。
シュ・・・・
だが、これは誉子が間一髪避けていくと、蹴り終わった不安定な状態な史恵を攻めようとする誉子。
しかしこれには、素早く蹴り足を引きつけてバランスを整え、逆にカウンターのヒザ蹴りを誉子に叩き込む史恵。
グシュ・・・・
「んぐっ・・・・・」
強烈なヒザ蹴りが誉子のバストを抉ると、一瞬誉子の表情が険しくなるが、その蹴り足を持って倒していった。
縺れるように倒れ込む誉子と史恵。
史恵が次の技を出そうとするが、誉子が胸へのヒザ蹴りが効いていて、ダメージ回復の為と抱きつくようにしてダメージの回復に努めた。
すると、誉子が上になって殴りかかる体制になろうとすると、何と史恵が下から足を絡ませるようにして、三角締めを狙っていった。
以外なグラウンドテクニックを持ちだした史恵。だが、誉子も急いでガードしていくと、立ち上がって距離を置いていった。
今度はローキックで先制していく史恵だが、誉子も何かを狙っている様子だった。
史恵のローキックに合わせて、誉子のパンチを出して応戦していくが、史恵の素早いタックルが決まっていくと、誉子はあっさりと倒されてしまった。
寝技になると史恵が有利なのか、誉子も相手の出方を伺っているようで、上になってからサイドポジションを取ろうとする史恵に、両足を広げて動いて、サイドを取らせないようにしていく誉子。
しかし、上手く史恵がサイドを取ると、そこから脇腹にヒザ蹴りを入れていこうとする。
当然だが、史恵のヒザ蹴りは破壊力があるからと、誉子も逃げようと藻掻いていくが、逃げれずにヒザ蹴りを叩き込まれていった。
グシュ・・・バシッ・・・
「ぐふっ・・・うぐうっ・・・・ううっ・・・・」
誉子の身体に突き刺さるような史恵のヒザ。
その度に、誉子が悲鳴をあげそうであったが、そこは意地で耐えていた。珍しく口から涎を垂れ流す誉子。
すると、誉子が突然に下から史恵に抱きつく体制になると、顔面に噛み付いていった。
ガブッ・・・
「ぎゃああああぁぁぁ・・・・・・・・」
突然リングに響き渡る史恵の悲鳴。たしかに、今夜はクリーンファイトの試合ではなく、完全決着のデスマッチなのだから当然でもあった。
その史恵が怯んだ瞬間を逃さずに誉子が体制を入れ替えて、そして脱出して立ち上がると、蹴られた脇腹を気にしていた。
一方、噛み付かれた史恵は顔を気にしながら立ち上がると、格闘技戦のように構えて誉子に近づいていった。
バシッ・・・バシッ・・・
誉子の顔面に的確に決まっていく史恵のパンチ。
誉子も返そうとすると、史恵がフットワークを上手く使うと、逆にミドルキックで動きを止めていった。
バキッ・・・
更に掌打をアッパー気味に叩き込むと、誉子が堪らずダウンしていくと、史恵は手招きをして誉子を呼び寄せた。
その挑発に黙ったまま立ち上がると、またも史恵に向かっていった。
バシッ・・・バシッ・・・
今度は綺麗なローキックが誉子の足に襲いかかると、誉子が苦悶の表情を浮かべなが抱きつきに行った。
すると、上手く横からヒザ蹴りを入れていくと、誉子にも焦りの色が出るが、史恵は冷静に対処していった。
だが・・・。
バキッ・・・・
「ふぎっ・・・」
そう、誉子のヒザ蹴りが史恵の股間に叩き込まれると、史恵は股間を押さえて座り込んでしまった。
いきなりの反則だが、これぞ地下プロレス。史恵が完全に油断していたのだった。
更に、座り込む史恵のお腹に爪先蹴りを入れて動きを止めていくと、誉子の顔に不気味な笑みが浮かび出ていった・・・。
ギュ・・・クルクルッ・・・
金網には有刺鉄線が取り付けられていたが、誉子はロープが邪魔とばかりに一面だけロープの金具を外すと、金網と有刺鉄線を剥き出しにしていった。
だが、史恵をすぐには有刺鉄線の餌食にはせず、まずは髪を掴んでロープのある面に行くと、トップロープとセカンドロープに絡ませて、動きを止めていった。
股間の痛みもあったが、この状態に逃げようと藻掻く史恵。
しかし誉子は有刺鉄線竹刀を手にして近づくと、ニヤリとしていった。
「オマエには容赦しないんだよ・・・・覚悟しろ・・・」
同じ事務所でありながら、常に対照的に比べられてきて、以前も地下リングで抗争を繰り広げてきた間柄であったし、その言葉には異様な重みがあった。
「ふんっ・・・汚い手しか出来ないクセに・・・」
史恵も不利な状態だったが、強気に言い返した。
すると、動きの取れない史恵の胸に、有刺鉄線竹刀を横にして近づけていった。
次第に、白いワンピース水着に包まれた乳房に有刺鉄線竹刀が近づくと、史恵も焦りだしていた。
「ほらほらっ・・・オマエの汚い胸をボロボロにしてやるから・・・」
そう言うと、容赦なく史恵のバストに有刺鉄線竹刀を押しつけていった。
グイッ・・・・
「うぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
乳房に突き刺さる容赦ない有刺鉄線の棘。その激痛に史恵が悲鳴がリングに響き渡る。
だが、誉子は構わず有刺鉄線竹刀を押しつけていくと、その白い史恵の水着から赤い斑点状になって、傷口から染み出した血が水着を赤く染めていった。
更に横に有刺鉄線竹刀が引かれていくと、その棘が水着を引き裂いていった・・・。
「ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
さすがに乳房まで傷つけられて、史恵が絶叫して悲鳴をあげると、誉子がニヤリとしていった。
有刺鉄線竹刀が離されると、切り裂かれた水着の間からは傷つけられた肌が見えていたが、血が流れ出ていた。
そして、誉子が史恵をロープから放していくと、今度は有刺鉄線の剥き出しになった面に振っていった・・・。
だが、史恵が痛みを我慢しながらも、誉子を逆に有刺鉄線のある金網に振っていくと、誉子も踏ん張って踏みとどまった。
しかし、史恵が勢いをつけたままラリアットを誉子の首筋に叩き込むと、フラついた誉子を有刺鉄線金網に叩き付けていった。
グイッ・・・・
「ぐわああぁぁぁぁぁ・・・・・・」
遂に有刺鉄線地獄に叩き付けられた誉子は、悲鳴と共に手を傷つけて血を流すが、更に背後から史恵が飛び蹴りを叩き込んで、誉子を胸などから叩き付けさせると、誉子の胸も有刺鉄線の棘に傷つけられていった・・・。
誉子の白い水着も、その中の乳房などが傷つけられて血が染み出ていくと、今度は史恵が自分の方向を向かせて顔面へパンチを入れていった。
だが、誉子も意地になって殴り返すと、お互いが鼻などから血を流しながらの壮絶な殴り合いになっていった。
その殴り合いの中、誉子のヒザ蹴りがまたも股間を狙うが、今度は史恵もガードすると、逆に誉子の股間へヒザ蹴りを叩き込んでいった。
バキッ・・・
「ぐふっ・・・・・」
お返しの股間へのヒザ蹴りに、誉子はフラフラしながら倒れ込むと、史恵も容赦なく倒れた誉子のお腹に爪先蹴りを入れていくと、グッタリする誉子の髪を鷲掴みにして、有刺鉄線の金網に額を擦り付けていった。
グイッ・・・
「ぎゃああああぁぁぁぁぁぁ・ぁ・・・・・・・」
史恵に額を有刺鉄線に擦り付けられ、大流血状態にされて悲鳴をあげる誉子。
更に、背後からストンピングを叩き込まれて誉子は有刺鉄線の餌食になって、顔から胸などから流血していった。
この展開に、レフリーも試合を止めるか考え出すと、一つの影がリングに入ってきた・・・。
そう、試合を終えたばかりでもある濱野裕子だった。
「ふん、こんな試合で負けないでよ、誉子っ!」
そう、仲間でもある裕子が乱入すると、形勢は逆転していった。
「何よ、そんなのってあり?」
裕子の出現に史恵が叫ぶと、レフリーが史恵に以外な言葉を出していった。
『反則ではない。これは凶器のうち。人間凶器って事だ・・・仲島っ!』
その言葉に、史恵は信じられないと言う表情を浮かべると、次の瞬間には裕子のドロップキックで史恵が有刺鉄線の餌食になっていった。
グサグサッ・・・
「うぎゃあああぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
今度は史恵の悲鳴がリングに響き渡ると、続けて裕子の喧嘩キックが叩き込まれて、更に史恵の背中を傷つけていった。
すると、フラフラしていた誉子も起きあがると、お返しとばかりに倒れた史恵をキャメルクラッチに捉えると、額に有刺鉄線竹刀を擦り付けて、史恵の顔面を血に染めていった。
「ぎゃああああぁぁぁぁぁ・・・・・」
「おらおらおらっ・・・オマエが泣き叫ぶ所がいいんだって・・・おらっ!」
誉子がまさに凄まじい責めで史恵を追い込むと、史恵の顔面は赤ペンキをかけられたかのように真っ赤な状態になっていった。
更に、裕子は背後から史恵の股間へ爪先蹴りを叩き込むと、史恵はダブルの責めに意識を失いかけていた。
「覚悟しなよ・・・誉子っ・・・いくよ!」
裕子が叫ぶと、次の瞬間に裕子の爪先が容赦なく史恵の股間へ突き刺さっていった。
グシュ・・・
「んぎゃ!」
変な悲鳴をあげて失神してしまった史恵。
その失神した様子に、誉子が技を解いていくと、グッタリした史恵がリングに倒されたままになっていた。
『カンカンカンカン・・・』
ここでゴングが打ち鳴らされると、一応は誉子の勝利が決まっていった。
『ただ今の試合、山口誉子の失神KO勝ちとなりました!』
このアナウンスに、観客席からはブーイングまで起きる始末だったが、金網に囲まれたリングの中では、更に残酷な仕打ちが行われようとしていた。
ギュ・・・・
失神状態の史恵の水着を剥ぎ取っていくと、俯せ状態からヒップを突き上げる形にしていく裕子。
すると、失神状態でヒップを突き上げ、更に足を広げられて秘部まで丸見え状態の史恵。まさに無惨な格好だった。
「当然・・・こいつの女としての大事な部分をしばらく使えないようにするよ・・・」
誉子が不気味な笑みを浮かべると、試合で使われた有刺鉄線竹刀を手にして、その先端を史恵の秘部に近づけていった。
観客席からはレフリーにこの残酷な仕打ちを止めろと言う声も飛ぶが、レフリーも黙って残酷な期待をしてか、誉子の動きを見つめた。
グイッ・・・
「ううっ・・・・ぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
そして有刺鉄線竹刀が挿入されると、失神していた史恵も意識を戻すが、またも激痛に気を失ってしまった。
容赦なく竹刀が回されていくと、史恵の大事な部分を破壊していくのであった・・・。
この光景に誰もが言葉を失う中、謎の男が指示を出していった。
『カンカンカンカン・・・・』
またも鳴り響いていくゴングの音。ここで黒服たちが誉子と裕子を止めると、試合が完全に終わりを告げていった。
誉子と裕子はガッツポーズを取りながら、リングを後にしていくが、史恵は担架に乗せられて急いで医務室で治療を受けるのであった。
ここで全試合が終わりを告げていったが、今回も壮絶な試合の連続に、観客たちも満足の様子だった。

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