第58回大会

第1試合

『第58回大会第1試合・・・選手入場!』
遂に始まった第58回大会。そのリングに向かう第1試合に登場の2人。
今夜の第1試合に出るのは、あの星居七瀬だった・・・。
白いワンピース水着に、159pの身長に上から76.58.82と14歳らしい体型の七瀬。
早くも美少女の登場に歓声が送られていたが、その対戦相手にも驚きの声が上がった。
そう、壕プロが第2の優花として世に送り出すと言う、左津河愛美だった。
14歳で身長が147、上から75.57.81と七瀬より12pも低いのは不利な要因でもあったが、白いワンピース水着で緊張した表情での登場であった。
愛美と違い、2試合目でもある七瀬はコーナーで飛び跳ねたりして試合の時を待っていた。
今夜の相手は、同じ年齢の身長も低い愛美と知って、七瀬もどこか余裕の一面も覗かせていた。
『第1試合・・・青コーナー〜っ・・・今夜がデビュー戦の〜っ・・・左津河〜愛美〜っ!』
自分のコールを受けて緊張して頭を下げていく愛美。
『赤コーナー〜っ・・・今夜が2戦目〜っ・・・星居〜っ・・・七瀬〜っ!』
そのコールに頭を下げていく七瀬。愛美に比べて落ち着きが見えていた。
コールが終わるとレフリーが2人をリング中央に呼ぶと、ボディチェックの後にルールの説明が行われた。
その間も、七瀬と愛美は時折視線を合わせながらも、ゴングの刻(とき)を待った。
コーナーで緊張した様子の2人。そしてゴングが鳴らされていった。
『カァーン!』
ゴングと同時に飛び出す2人。
まずは相手の出方を見ていたが、七瀬が構えると距離を詰めていった。
七瀬の圧力にロープに近づく愛美だが、いきなり踏み込んで七瀬の胸に水平チョップを叩き込んでいった。
バシッ・・・
「くうっ・・・」
堪らず苦しむ七瀬。
だが負けずに水平チョップを愛美の胸に入れると、いきなり腕を掴んでロープに振っていった。
返ってきた所に七瀬のドロップキックが炸裂すると、愛美が倒れ込んで苦しんでいた。
バシィィィ・・・・
「コホッ・・・コホッ・・・・ううっ・・・・」
胸を押さえて苦しむ愛美に、七瀬が一気にストンピングから足を掴んでいった。
だが、愛美も何をされるのかと怖がって片足で懸命に蹴りを入れると、七瀬が放してから距離を置くのであった。
距離が置いてからも何を仕掛けて良いか戸惑う愛美。
逆に七瀬もこの展開からどうしようかと戸惑っている様子だが、しばらくすると観客席から煽るような声が響き渡っていった。
『ほらほらっ・・・相手を泣かせればいいんだよ!』
『やっちゃえ!』
その観客からの声に更に驚く七瀬と愛美。
すると、愛美が先に動いて走り込んでからフライングラリアットを仕掛けていった。
バシィィ・・・・
「あうっ・・・・」
堪らずフラつく七瀬だが、続けて愛美のドロップキックが炸裂すると、七瀬が倒れ込んでいった。
倒れた七瀬に距離を置く愛美。
七瀬が立ち上がろうとすると、狙ったように七瀬の顔面にドロップキックを炸裂させていった。
バシィィィ・・・・
「きゃあああぁぁぁ・・・・・・・・」
これには顔面を押さえて悲鳴をあげる七瀬。
続けてフォールしていくと、レフリーのカウントが進んでいった。
『ワン・・・・ツー・・・・ス・・・・』
顔の痛みに返さなかった七瀬も、レフリーのカウントが進んで驚くように肩を浮かせていった。
続けてマットに座らせる様にして七瀬にスリーパーで絞めていく愛美。極まりが甘かったが、必死に絞めていた。
スリーパーを仕掛けられて苦悶の表情でロープに逃げようとする七瀬。
ヒップを少しずつ動かしてロープに近づくと、レフリーが確認して愛美に放させた。
『ブレークっ・・・・』
仕方なく愛美が放して立ち上がると、七瀬も顎などを気にしながら立ち上がっていった。
向かい合うと、今度は七瀬がお返しとばかりに喧嘩キックをお腹へ叩き込むと、愛美が苦悶の表情を浮かべた所へ一気にDDTで脳天からマットに叩き付けていった。
バシィィィ・・・・
「きゃああぁぁぁぁ・・・・・痛いぃぃぃぃ・・・・・」
愛美の悲鳴が響き渡ると、七瀬は仰向けにしてからフォールしていった。
だが、愛美が意地になって綺麗なブリッジで七瀬の身体を浮かせていく。そう、愛美の特技の新体操からの応用なのだろうか・・・。
これには七瀬がお腹へパンチ入れて潰してから、立ち上がってからストンピングで蹴りこんでから、両足を抱えてボストンクラブで愛美を攻めていった。
グイッ・・・・
「きゃあぁぁぁぁ・・・・い、痛いっ・・・痛いぃぃぃぃ・・・・・・」
体操で柔らかい身体を持つ愛美だったが、プロレス技は別物だった。七瀬の攻めの前にマットを激しく叩いて悲鳴をあげていた。
「ギブっ・・・ギブアップする?」
額から汗を流しながら、七瀬も苦しむ愛美にギブアップを促すが、愛美も耐えていた。
「ギブはしないっ・・・・ぎゃああぁぁぁ・・・・・ノー・・・・ノーォォォォォ・・・・・・」
七瀬の攻めの前に泣きそうな表情で耐えている愛美。ギブアップだけは頑なに拒んでいた。
愛美が耐えるからと、七瀬も強引にギブアップを狙おうと揺さぶったりもしたが、愛美は絶叫しながらもギブアップの言葉は口にしなかった。
汗だくになる七瀬と愛美。その七瀬が技を解くと愛美がグッタリとマットに俯せ状態で倒れ込んだ。
「これならどう・・・・ギブアップする?」
続けて七瀬が愛美の背中に座ると、顎に手を掛けてキャメルクラッチで揺さぶり掛けていく。
グイッ・・・
「あうっ・・・ああんっ・・・・ノ、ノゥー・・・ノォォォォォォォ・・・・・」
またも耐えていく愛美。両足をバタバタさせて必死に逃げようとしているが、七瀬が逃がしはしなかった。
しばらく痛めつけていくと、七瀬が放してから距離を置いていった。
愛美の粘りに驚いている様子だったが、立ち上がろうとした愛美の顔面に非情の顔面ドロップキックを勢いよく叩き込む七瀬。
バシィィィィ・・・・・
「いやあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
愛美が悲鳴をあげながら倒れ込んでいくと、顔面を押さえて半泣き状態になっていた。
グイッ・・・
「痛いって言ったってプロレスなのよ、我慢しなさいよ!」
流石に疲れだした七瀬が髪を掴んで決めようとすると、ここで愛美が反撃に出るのであった。
「私ばっかり痛い思いしたくないもん!」
「きゃあぁぁぁぁぁ・・・・」
そう、いきなり七瀬の身体に絡みついていくと、コブラツイストを決めていく愛美。
突然の反撃に悲鳴をあげる七瀬だが、ダメージの差から技を解いていくと、至近距離から愛美にラリアットを叩き込んでいった。
バシィィィ・・・
「ぶふっ・・・・」
威力こそ小さいが、愛美にとってはインパクトは大きく、大の字になって倒れてしまった。
その愛美に、七瀬が近づくとお腹へストンピングを叩き込んでいった。
バシッ・・・バシッ・・・・
「ぐふっ・・・・グホッ・・・・ううっ・・・・お、お腹は・・・お腹はやめて・・・・苦しいぃぃぃ・・・・」
お腹を蹴りこまれて丸まって苦しむ愛美。やはり腹筋は鍛えていない様子で、七瀬のストンピングにダメージを与えられていた。
この愛美のお腹への蹴りを嫌がる様子に、七瀬が続けてサッカーボールキックを横向きになった愛美のお腹へ叩き込むと、今度は愛美が口をパクパクさせて藻掻き苦しんでいった。
「愛美ちゃんには悪いけど、試合に勝つためには・・・・私、体重も軽いから大丈夫だと思うし・・・」
苦しむ愛美を見てから考えて、七瀬は愛美を仰向けにしていくと、ロープに走っていった。
そして勢いをつけて飛び上がると、無防備な愛美のお腹へ揃えた両足を叩き込むフットスタンプを仕掛けていった。
バシュ・・・・
「ぐぶっ・・・オエェェェェェェェェ・・・・・」
突然のお腹を思いっきり押しつぶされると言う大技の前に、愛美は一瞬間を置いてから口から反吐を噴き上げると、ここでレフリーが危険と見て試合を止めていった。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音に驚く七瀬だが、試合は終わったが足元で苦しむ愛美を気遣った。
「ご、ごめんなさい・・・試合とは言え・・・」
七瀬が心配する中、リングサイドからはリングドクターが飛び込んで愛美の様子をチェックすると、急いで担架が呼び込まれた。
そして愛美はデビュー戦から担架でリングを後にする事になったが、中学生美少女対決が意外な結末で幕を閉じたのであった。
その後、七瀬は覚えたばかりのフットスタンプがあんな結果になるとはと、しばらく控え室で黙って考え込むのであった・・・。



第2試合

第1試合が終わると、急いで地下プロレスのスタッフ達によってリングの用意がされていった。
そう、次の試合は前回の大会の時の因縁からの、遂に残酷な試合が始まろうとしていた。ノーロープ有刺鉄線電流爆破マッチと言うタレント同士がやるとは到底思えない試合方法だからだった。
リングの周りからロープから外されると、地下プロレス特製の有刺鉄線が巻かれていった。この有刺鉄線は傷口が深くならないように、棘が特製になっていた。理由はグラビア系同士などの試合で、傷が長期に渡って残ると表でも問題だからだった。
そしてリングの用意が出来ると、今夜このリングで死闘を演ずる2人がリングインしていった。
白いビキニ姿の戸向美奈子と、三津矢葉子だった。
T156B90W58H85の美奈子とT164B87W59H88の葉子。
リングインした時から黙って相手を見ていたが、流石にロープの代わりの有刺鉄線には驚いている様子だった。
まして、葉子は本格地下プロレスデビュー戦。いきなりの有刺鉄線デスマッチ。
そのリングに、リングアナからコールが始められていった。
『第2試合・・・ノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチッ・・・・・時間無制限一本勝負を行います!』
そのコールに観客たちも興奮したように歓声をあげていく。
『青コーナー〜っ・・・戸向〜美奈子〜っ・・・赤コーナー〜っ・・・三津矢〜っ・・・葉子〜っ!』
そのコールと同時に有刺鉄線に電流が流されていく・・・。異様な音をあげる有刺鉄線。
レフリーがルールの説明をする為、リング中央に美奈子と葉子を呼びつけると、いきなり美奈子が口を開いた。
「よく逃げないで来れたわね・・・・」
「ふん、アンタこそ・・・今夜は完全決着ねっ・・・グラビアで醜い水着姿が出せなくしてあげるわ・・・」
早くも険悪な状態なってくると、美奈子が言い出した。
「何とでも言えばいいでしょ・・・。私なんてグラビアは沢山出てるし、雑誌ただって売れてるから・・・」
「へぇ〜っ・・グラビアだとお喋りしないから助かるでしょ・・・頭の悪い戸向さん・・・」
「な、何ですって・・・・いいわよ、早くゴングを鳴らしてよ・・・」
2人の状態に説明所ではないレフリーは、ここでゴングの要請をしていった。
『カァーン!』
ゴングが鳴らされると、まずはお互いの動きを伺う美奈子と葉子。それにしてもビキニ姿の2人の身体は見事だった。
まずは葉子が手を伸ばすと、力比べを挑発しているようだった。
その葉子の手に手を組み合わせるように美奈子が手を伸ばすと、意外なクリーン展開になると思った瞬間、美奈子の喧嘩キックが葉子に炸裂していった。
バシッ・・・
その蹴りに葉子もお返しとばかりに股間へ前蹴りを入れていった。
ゴキッ・・・
「ふぎっ・・・・」
変な悲鳴をあげる美奈子。その美奈子にいきなりフロントスリーパーで締め上げる葉子。
グイッ・・・・
「ほらほらっ・・・どうしたのかしら、口だけの戸向さん・・・」
すると、美奈子も股間攻撃のお返しとばかりに、葉子の股間へグーパンチを叩き込むと、一瞬力が抜けた葉子から距離を置いていった。
まずは互角な展開の美奈子と葉子。しかし体格などから葉子が有利なのは誰が見ても明らかだった。
至近距離からラリアットを仕掛ける葉子。しかし美奈子も腕を取ろうとすると、そのままもつれて有刺鉄線に近づいた。
だが、2人とも驚いて触れることはなかった。
すると、葉子が勢い良く喧嘩キックを美奈子のお腹へ叩き込むと、フラついた瞬間に腕を掴んで有刺鉄線に向かって振っていった。
「喰らえぇぇぇぇぇ・・・・」
いきなり絶叫する葉子。そして美奈子が有刺鉄線に向かって走っていくと、プロレスのロープに振られた時の様に背中から有刺鉄線に当たっていった。
バババッ・・・・ババァァァァン〜っ・・・
凄い爆音が響くと、次の瞬間には硝煙に包まれた美奈子がグッタリと俯せになって倒れていた。
その爆破力に驚く葉子。そして足元には美奈子が背中を押さえて倒れていた。
少し背中が切れているようで所々血が滲み出ている美奈子の背中。
その美奈子の背中へストンピングを叩き込んでいく葉子。
「ほらほらっ・・・どうしたのよ・・・いくわよ!・・・オラッ!」
背中への衝撃にダメージを受けたのか、葉子に攻められてもグッタリする美奈子。
グイッ・・・・
更に髪を掴んで起こすと、葉子が一気に美奈子を背中から有刺鉄線に向かって振っていった。
ババババババァーン・・・・
「ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
激しい爆音が響くと、美奈子が絶叫してグッタリと倒れ込んでいく。観客の誰もが葉子のワンサイドな試合を予感していた。
美奈子自身も、この葉子のパワーに驚いていたのは事実で、俯せになって這うようにしてリングサイドなどを見渡していた。
すると、美奈子がビキニショーツに手を入れているのが見えた。
葉子も何をしているのか気にしていると、美奈子は何かを握りしめたかと思うと、口の中に何かを入れた・・・。
「何してるのよ、覚悟しなさいよ!」
葉子は構わず美奈子を起こしていくと、いきなり美奈子がお腹へパンチを入れていった。
バシッ・・・
「うぐっ・・・・」
一瞬葉子が苦悶の表情を浮かべるが、美奈子を攻めようとした瞬間・・・。
プシュゥゥゥゥゥゥ・・・・・・
「きゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・」
突然響き渡る葉子の絶叫する悲鳴。
そう、いきなり美奈子が口から毒霧を吹き付けて葉子の視界を奪っていった。
両手で顔面を押さえて藻掻き苦しむ葉子。
「ふん、デスマッチなんだからこれくらい当たり前よ!」
更に美奈子が葉子にドロップキックを炸裂させると、葉子は両手で顔面を覆ったまま有刺鉄線に向かっていった・・・。
バババババァーン・・・・ババァーン!
激しい爆音と硝煙の臭い。
葉子のその瞬間、初めて味わう有刺鉄線の激痛と爆破の衝撃にグッタリと倒れていった・・・。
「ちょっと、まだでしょ・・・」
更にグッタリした葉子の髪を掴むと、俯せ状態で痛がる葉子に構わず、そのまま有刺鉄線に額を押しつけていった。
グサッ・・・
「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
葉子が両手で必死に有刺鉄線を掴んでいくが、悲鳴と共に額を傷つけられて流血していった。
手が傷つきながらも力では上回る葉子が無理矢理に立っていくが、早くも流血してダメージを負っていた。
だが、葉子も意地になってラリアットを叩き込んでいくと、今度は美奈子が大の字になって倒れていった。
流石は葉子のラリアット。力があるから衝撃が凄いのか、美奈子は一瞬意識を失い掛けていた。
美奈子が倒れてから、自らの額に手を当てると血が流れ出るのを感じて、葉子は動揺していた。
葉子が攻めるのを躊躇っていると、美奈子が立ち上がってきた。
睨み合う葉子と美奈子。葉子のビキニブラジャーが白から所々血で赤くなってきていた。
すると、いきなり美奈子が張り手を入れていくと、一瞬痛いと言う表情を浮かべた葉子も、お返しとばかりと張り手を返していった。
バシィィィ・・・・バシィィィ・・・・・
リング中央で凄まじい張り手合戦が始まっていくと、お互いの口の中が切れたのか、時折血飛沫が飛んでいた。
更に葉子の前蹴りが美奈子の股間を捉えると、美奈子が恥骨を直撃されて一瞬動きを止めると、葉子がフロントスリーパーの状態にしてからDDTで美奈子脳天からマットに叩き付けていった。
マットに倒れた美奈子に、葉子は立ち上がると自慢のバストを徹底的にストンピングを痛めつけていくと、美奈子が両足をバタバタさせて藻掻き苦しんだ。
「ほらほらっ・・・この前の試合で紗耶香にやった事は覚えてるでしょ!」
意外な葉子の厳しい攻め。額の痛みに反撃しようとするが、またも美奈子が反則を出していった。
ゴキッ・・・
「甘いのよぉぉ・・・ほらっ!」
「きゃああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
いきなり美奈子が立ち上がり様に、葉子の股間にグーパンチを入れると絶叫する葉子にキチンシンクを叩き込んでいった。
グシュ・・・
「ぐふっ・・・・ううっ・・・・」
鳩尾を蹴られてフラつく葉子だが、その瞬間を逃さずに美奈子が有刺鉄線に押し込んでいくと、葉子がまたも悲鳴と爆音と共に被爆していった。
ババババァーン・・・・ババァーン!
「んああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
悲鳴をあげる葉子。そのまま有刺鉄線に絡まるように立っていると、美奈子が喧嘩キックでダメージを大きくしていく。
「ほらっ・・・遠慮しないわよ!」
美奈子の蹴りに更に背中などを傷つけられて悲鳴をあげる葉子。
そして、美奈子は葉子を有刺鉄線から離すと一気に抱え込むと、垂直落下式のバックドロップで葉子をマットに叩き付けていった。
バシィィィィ・・・・
これには葉子が半失神状態でグッタリとすると、レフリーも葉子の負けかと思ったが、美奈子は試合を終わらせる気はないようで、コーナー近くから何かを取り出した。
そう、鈍い輝きを放つメリケンサックだった。
いつもは可愛らしく笑顔の美奈子。しかし今夜はヒール性を発揮していた。
観客たちも驚いている中、美奈子は倒れている葉子に馬乗りになると、そのまま額の傷口にメリケンサックを叩き付けていった。
バキッ・・・バキッ・・・・
「うあっ・・・・んんっ・・・きゃああぁぁぁぁ・・・・痛いっ・・・・・」
額を殴られて意識を戻して藻掻く葉子。額が更に割れて大流血状態になっていく葉子。
葉子も意地で返したいが、バックドロップのダメージが大きく反撃も出来ず、ただ痛めつけられるだけの展開になってしった。
その葉子を余裕を持って起こしていく美奈子。
「ふふふっ・・・覚悟しなさいよ・・・・」
大流血状態の葉子の腕などを掴むと、そのまま有刺鉄線に近づけてから、葉子の自慢のバストを押しつけていった。
グサッ・・・・
「ぎゃあぁぁぁぁぁ・・・・・・・・」
またもリングに響き渡る葉子の悲鳴。有刺鉄線の棘に傷つけられて白いビキニブラジャーが赤く染まっていった。
その時、リングサイドから美奈子に叫び声をあげる1人が影があった。
「やめてよ、女の子にとって大事な胸をそんな物で傷つけるなんて・・・・」
そう、このデスマッチの原因にもなった磯山紗耶香だった。
「ふん、何よアンタなんかお呼びじゃないのよ。今夜は三津矢がボロボロにされる所でも見ていきなっ・・・ほらっ、大事な胸が裂けるからねっ・・・」
そう言うと、葉子のビキニブラジャーを剥ぎ取ってから露わになった乳房を有刺鉄線に押しつけていった。
グサッ・・・
「いやあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
またも葉子の悲鳴が響き渡る。その度に観客席からも大歓声がおきていた。
更に、葉子の乳房を有刺鉄線に押しつけたまま横方向にスライドさせて擦り付けていくと、葉子の乳房が有刺鉄線によって傷つけられていった。
リングサイドでは葉子の悲鳴に紗耶香も叫んでいた。
左右の乳房を何度か有刺鉄線で擦り付けてから、額と胸から大流血状態の葉子。もう意識を朦朧とさせているのか、反撃らしい事を見せてはいなかった。
すると、リングサイドの紗耶香に見せつけるように、葉子の髪を掴んで美奈子が見せつけると、続けて有刺鉄線に額を擦り付けていった。
遂に葉子も激痛に泣き叫んでいくと、美奈子は紗耶香にアピールするかのように痛めつけていって、またも有刺鉄線から離してからバックドロップで投げていった。
もう失神状態のような血だるま状態の葉子。
すると、美奈子が葉子を俯せにしてから、剥ぎ取ったビキニブラジャーを手にすると、それを葉子の首に巻き付けていった。
グイッ・・・・
首に巻き付けたビキニを引っ張って、美奈子がまるでキャメルクラッチの様に反らしていくと、葉子は首だけで上半身を反らされる形で藻掻いていた。必死に首に巻かれたビキニを掴もうとする葉子。
レフリーも危険と判断して、試合を止めようとすると葉子が失神したようだった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが乱打されるが、美奈子がビキニを放さないと葉子の股間からは異臭を放つ液体が垂れ流れていくのであった。
『戸向っ、試合終了だっ!』
レフリーが無理矢理に美奈子を離すと、ここでリングサイドからはリングドクターなどのデスマッチ大会の為に集められた地下プロレス特別医療班が葉子の治療に当たっていった。
ビキニショーツだけで、額と胸を有刺鉄線で傷つけられている葉子。
治療班の医師たちも傷口の処置などをリングサイドで行っていた。グラビア系もこなす葉子だけに、仕事に支障の出ないようにと傷口の処置がメインになっていた。
その様子を見ていた美奈子は、今度はリングサイドの紗耶香を挑発した。
「ちょっと、今後はアンタもこうなってみる?ふん、有刺鉄線は痛いわよ・・・ふふふっ・・・」
その美奈子の挑発に、紗耶香は心配そうに葉子の治療の様子を見ていたが、時折美奈子を睨み付けるのであった。
そして、この試合の正式な裁定は美奈子のレフリーストップ勝ちとなっていった・・・。



第3試合

リングから有刺鉄線が取り除かれていくと、リングの周りにはロープが張られていった。
そのリングに登場したのは、あのお天気お姉さんの山口玲奈だった。
体力系の番組では、水野祐子などと競い合ったりとガッツある部分をアピールしていたが、遂に地下プロレスのリングでデビューする事になっていった。T166B80W58H80の身体を白い競泳水着で包み込むと、足にはレガースを着けていた。
普段はあまり見せることのないボディに、観客たちは先程のデスマッチを忘れるような感覚に包まれていた。
そのリングに向かってきたのは、最近活躍の場がない秦野浩子だった。
T168B80W56H82の体型は相変わらずで、玲奈と同じく白い競泳水着を着ての登場だった。
『第3試合っ・・・青コーナー〜っ・・・今夜がデビュー戦〜っ・・・山口〜玲奈〜っ!』
そのコールに堂々と片手を挙げてアピールする玲奈。
『赤コーナー〜っ・・・秦野〜っ・・・浩子〜っ!』
そして浩子は、コーナーから観客席に一礼していった。
レフリーがお互いのボディチェックをしていくと、ルール説明などをしてコーナーに戻していった。
浩子も鋭い視線を送っていたが、最近活躍の場がないからと必死の様子だったが、いくらデビュー戦とは言え玲奈はキックボクシングを習っていると言う一面もあり、ジムでは男性相手にスパーリングもしていると言う情報もあるくらいであった。
『カァーン・・・』
ゴングと同時に構える玲奈。やはりキックボクシングスタイルだった。
対して浩子は、その玲奈の構えに緊張しながらも距離を近づけていった。
距離が詰まると、いきなり玲奈の鋭いローキックが浩子の膝を襲った。
バシィィィ・・・・
ローキックを受けてフラつく浩子。
すると、一気に玲奈が距離を詰めて顔面へジャブを放つが、これはレフリーが格闘技戦ではなくプロレスルールの試合だからと止めていった。
流石に数発パンチを受けた浩子は、レフリーが距離を置かせる間も頬などを気にしていた。
『ファイトっ!』
レフリーの続行の掛け声に、玲奈が距離を詰めて軽いローキックで攻めていくと、浩子が蹴りを嫌がるように距離を置こうとする。
だが、浩子の脇腹にミドルキックが決まると、浩子の表情が苦悶に歪んだ。
その瞬間、玲奈が突進するように首相撲の体制に持ち込むと、一気に膝蹴りを浩子の細いボディに叩き込んでいった。
ボシュ・・・
「ぐふっ・・・うううっ・・・・」
必死にガードしようとする浩子だが、重い膝蹴りが決まると座り込むようにダウンしていった。
だがプロレスルールなので続行となると、玲奈はダウンした浩子のヒップにローキック気味に勢いのある蹴りを入れてから距離を置いていった。
玲奈の打撃の前に驚きを隠せない浩子。マットに座ったまま考えている様子だった。
レフリーが浩子に続行を促すと、浩子がフラつきながらも立ち上がるのであった。
構える浩子に対して、玲奈が膝を狙ったローキックを叩き込んでいくと、浩子がフラつきながらもロープに逃げていった。
トップロープを掴む浩子に、玲奈は構わずローキックを叩き込んでいくと、次第に浩子の膝などが内出血で変色していった。
耐える浩子だが、表情は泣き顔に近い物になっていたが、玲奈はリングに上がれば関係ないとばかりに蹴り続けると、遂にロープ際にダウンしていった。
倒れてから膝を押さえて苦しむ浩子。玲奈もどうして良いかと周りを見るが、レフリーは試合続行を告げていく。
すると、玲奈が試合を決めようと俯せ状態になった浩子に、横四方のようにサイドポジションを取っていくと、一気に脇腹に膝蹴りを叩き込んでいった。
バシッ・・・バシッ・・・
「んああぁぁぁ・・・・ああああっ・・・・」
蹴られる度に浩子の悲鳴が響くが、遂に浩子がタップしていった。
だが、レフリーが気づかないと玲奈の膝蹴りが叩き込まれていく。そして浩子はグッタリとして蹴り続けられていった。
「ギ・・・ギブアップ・・・・ギブします・・・・」
か細い声でギブアップを発する浩子。
ここで玲奈がギブアップに気が付いて攻めるのを止めると、レフリーが試合を止めていった。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音に玲奈が倒れている浩子を気遣うと、リングドクターがリングインして浩子の膝に応急処置をしてから、担架の要請をしていった。
久しぶりのリングで、信じられないくらいの秒殺試合に観客たちは驚いていたが、勝利した玲奈もデビュー戦勝利の嬉しさと共に、浩子の様子を気にしているようでもあった・・・。



第4試合

『第4試合っ・・・選手入場っ!』
そのコールと共にリングに現れたのは、あの猛娘の阿部なつみと妹の麻美だった。
突然のタッグチーム結成に驚く観客たちだが、この阿部姉妹と今夜リングに闘うのは、あの姉弟だった。
そう、五藤真希と幽鬼だった。
今までからも因縁のあるなつみと真希。その2人を軸にお互いの妹と弟を巻き込んでの試合に発展したのだった。
なつみと麻美は、2人でおそろいの白い水着での登場だった。
54回大会では、なつみは幽鬼に、麻美は真希に試合で負けていたからと今夜はリベンジとも言える試合だったが、今夜はデスマッチルールだった。
『完全失神決着デスマッチ〜・・・青コーナー〜っ・・・阿部〜麻美〜っ・・・なつみ〜っ・・・』
コールを受けて緊張した様子で腕を挙げる2人。
『赤コーナー〜っ・・・幽鬼〜っ・・・五藤〜真希〜っ!』
そしてコールを受けると、早くも幽鬼は手にグローブを着けてニヤニヤして挑発した。
五藤真希と幽鬼、黒色のリンコスだった。
更にリングアナが続けた。
『なお、この試合は対戦チームの2人が完全に失神などで試合続行不可能になった時点で、相手チームの勝利とします。』
早くも麻美は完全失神という言葉に怯えている様子だったが、隣に立つなつみの存在があったから、黙って立っていた。
そしてレフリーが試合開始を宣言しようとすると、まずは青コーナーからはなつみが、赤コーナーからは真希が出てきた。
「今夜は覚悟しろよ、妹と一緒にボコボコにしてやるよ・・・」
早くも真希が挑発する。その挑発になつみも返す。
「今夜は負けないわよ・・・」
そして開始のゴングが鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングの音と同時になつみがドロップキックで奇襲攻撃をかけると、続けて髪を掴んで真希をリング下に落としていった。
リング下に落とすと続けて髪を掴んで鉄柵に叩き付けていくと、顔面に蹴りを入れてからリングに戻っていった。
いきなりのなつみの攻めに観客が盛り上がっていくと、真希は口を拭いながらリングに戻ると、リング内のなつみと距離を置いて睨み合っていった。
なつみが仕掛けると、逆に喧嘩キックで蹴り飛ばすと、続けてサッカーボールキックで攻めていく真希。
だが、痛がりながらもなつみがタックル気味に組み掛かると、そのままコーナーに押していった。
コーナーに押し込んだ真希に膝蹴りを入れていくなつみ。一瞬真希の表情が苦悶に歪んでいた。
だが、真希も意地になってエルボースマッシュで反撃すると、なつみがフラついていった。
その瞬間、髪を掴んでニーリフトで反撃する真希。
悲鳴をあげるなつみを自軍のコーナーに振ると、そこで早くも幽鬼とタッチしていった。
パシッ・・・
タッチすると素早くリングに入る幽鬼。
構えるなつみの顔面に早くもジャブを入れていった。
バシッ・・・
「あうっ・・・」
幽鬼のジャブに苦しむなつみ。しかしなつみも必死に前蹴りを出していった。
だが、これは幽鬼が金的蹴りを放ってきたと思い、ガードしてから怒りだしていた。
「何するんだよ、急所蹴りとはなっ・・・」
そう言うと、幽鬼もお返しとばかりになつみの股間へ蹴りを入れると、恥骨直撃のような衝撃になつみがダウンしていった。
ゴキッ・・・
「ふぎっ・・・・」
股間を押さえ込んで座り込むなつみ。
コーナーからは麻美が股間蹴りに叫んでいた。
「何よ、そんな酷い事をよくできるわね・・・・」
だが、幽鬼は中指を立てて麻美に挑発をすると、苦しむなつみの髪を掴んで起こしてから、膝蹴りを胸を叩き込んだ。
バシッ・・・
「ぐふっ・・・こほっ・・・こほっ・・・」
今度は胸を押さえて涙ぐむなつみ。早くもペースは真希・幽鬼チームに流れていた。
「お姉ちゃんっ・・・タッチ・・・タッチぃぃぃぃ・・・」
この様子に麻美がタッチを求めると、幽鬼がなつみにスリーパーで締め上げていった。
なつみが苦悶の表情で麻美の方向に手を伸ばしてタッチを求めるが、距離がありすぎてタッチは出来ず、逆に麻美が悔しがるのであった。
更にチョーク気味になると、次第になつみの動きが鈍くなっていく。
「幽鬼っ・・・簡単に決めたらつまらないだろっ・・・」
しかし姉の真希が幽鬼に叫ぶと、幽鬼がなつみを放していった。
グッタリとマットに倒れ込むなつみ。そのなつみにストンピングを叩き込んでから、幽鬼が真希にタッチしていった。
俯せ状態のなつみのヒップを踏み付けてアピールしていく真希。
すると、コーナーから麻美が飛び出して真希にエルボースマッシュで飛びかかると、真希が一瞬怯むが麻美に張り手で返していった。
その隙になつみが逃げると、麻美もコーナーに戻ってからタッチしていった。
「お姉ちゃん、少し休んでてねっ・・・」
麻美も緊張した様子を見せていたが、果敢に真希にフライングラリアットを仕掛けると、倒れた真希に馬乗りになって顔面にパンチを入れていった。
「喧嘩上等じゃないの!」
しかし下から真希が麻美のバストを水着の上から握っていくと、麻美が慣れない攻撃に力を抜いてしまった。
「だから甘いんだよ、胸も無いクセに・・・・」
一気に返されてしまう麻美。すると真希が馬乗り状態になっていき、そのまま数発顔面に拳を叩き込んだ。
バキッ・・・
「ぐはっ・・・・痛いっ・・・・・」
思わず痛がる麻美だが、続けてショルダークローの様に首筋を握って痛めつける真希。
両足をバタバタさせて苦しむ麻美に、コーナーでは幽鬼が両手を叩いてアピールしていた。
しばらく痛めつけると、麻美を起こしてからコーナーに連れて行く真希。
そこで幽鬼とタッチすると、コーナーに追いつめた状態から、幽鬼が麻美のお腹へパンチを叩き込んでいった。
バシッ・・・バシッ・・・
「ぐふっ・・・ぐうっ・・・ああんっ・・・・」
背後からは真希に捕まり、逃げられない麻美。殴られるたびに悲鳴をあげていくのであった。
真希が放すと、幽鬼が麻美を反対コーナーに思いっきり振っていくと、なつみの待つコーナーに激突して倒れ込む麻美。
倒れ込んだ麻美の背中へ、幽鬼が走り込んでストンピングを叩き込むと、コーナーのなつみが怒ってタッチしてから飛び込んでいった。
「ふん、舐めるなよ!」
なつみと距離を置いて挑発していく幽鬼。麻美はコーナーでグッタリと倒れていた。
妹の様子が心配ななつみだが、目の前の幽鬼に向かっていくと、まずは手を伸ばして組み付こうとしていた。
しかし、幽鬼が組み付くどころかローキックから素早いハイキックをなつみの顔面に叩き込むと、倒れそうになった所をサイドスープレックスでなつみをマットに叩き付けると、素早く腕拉ぎ逆十字固めを極めていった。
グイッ・・
苦悶の表情で両足をバタバタさせて苦しむなつみ。
しばらく痛めつけてから、幽鬼が放していった。
腕を気にして立ち上がるなつみ。そのなつみに黙って距離を詰める幽鬼は、今度は踏み込んでからサイドキックを顔面に叩き込んでいった。
バキッ・・・
「ぶへっ・・・・・」
堪らず大の字にダウンするなつみ。口の中を切ったらしく血を垂らしていた。
そのなつみに馬乗りになると、コーナーの真希に確認するかの様にして幽鬼がマウントパンチを叩き込むと、なつみがジタバタ藻掻いて悲鳴をあげた。
バキッ・・・バシッ・・・
「痛いっ・・・っ・・・・ああっ・・・・痛いぃぃぃ・・・いやああぁぁぁ・・・」
藻掻くなつみだが、逃げることが出来ずに幽鬼に顔面を殴られていくと、コーナーから麻美がフラフラつながら飛び出していった。
「お、お姉ちゃん・・・・」
しかし、その麻美に反対コーナーから真希が飛び出すと、ジャンピングニーパッドを顎に叩き込んで倒していった。
バキィィィィィ・・・・
「ふぎゃああぁぁぁぁ・・・・・」
変な悲鳴をあげて倒れ込む麻美。すると、真希が麻美を起こしてから、ボディスラムの体制から幽鬼を離してから、倒れているなつみのお腹へ投げつけていった。
ボシュ・・・・
「ぐぶっ・・・・ぐぶぶっ・・・・」
変な声をあげて丸まって苦しみ出すなつみ。妹を叩き付けられて、地獄の苦しみに悶えていた。
動けないなつみを放って置いてから、幽鬼と真希が合図をすると、今度は麻美をパイルドライバーの体制に捉えていった。
逆さ吊り状態で怯える麻美。
麻美を抱える真希が、幽鬼に合図をするとコーナーポストに上がっていった。
すると、麻美にツープラトンパイルドライバーで叩き付けてから、意識を朦朧とさせている所へヘッドロックで締めると、幽鬼もなつみをヘッドロックで締め上げた。
そして、一気に走り出してなつみと麻美の顔面を叩き付けると、2人は力なくマットに倒れていくのであった。
「幽鬼っ、そろそろ仕上げるよ・・・」
そして真希がフィニッシュ宣言のように幽鬼に言い放つと、半失神状態のなつみと麻美を並べて寝かせていった。
すると、真希はなつみに。幽鬼は麻美に高々と飛び上がってからダブルニードロップをお腹へ叩き込んでいった。
グシュ・・・・
「うっ・・ホゲエェェェェェェェェェ・・・・」
「ウエェェェェェェェェェ・・・・・・・」
真希と幽鬼の両膝が叩き込まれると、胃袋を押しつぶされるような感覚になつみと麻美は口から激しく反吐を噴き上げて、身体を痙攣させるように失神していくのであった。
失神したなつみと麻美の顔面を踏み付けてから、真希と幽鬼がレフリーを呼びつけて叫んだ。
「これでまとめてダブル失神って事で終わりね・・・・」
その言葉に、レフリーが急いでゴングを求めていくと、ここで真希と幽鬼組の勝利が決まっていった。
ほとんど真希と幽鬼の一方的な試合であったが、2人はまだ暴れたりない様子にも見えていた。
一方なつみと麻美は、2人揃って担架でリングを後にするのであった。



第5試合

興奮に包まれていく地下プロレスのリング。そのリングに登場してきたのは、グラビアで活躍して最近ではテレビ進出もしてきている熊多曜子だった。
T164B92W58H88の身体をビキニでリングインする曜子。下を向いてリングインする時に、ビキニブラジャーからハミ出そうになる乳房に観客たちの視線は集中していた。
白いビキニ姿で飛び跳ねたりして身体を動かしていく曜子。その曜子の今夜の相手。そう、相手もリングに向かって姿を現していた。
静かにリングインしていくのは、曜子と同じくグラビアから人気を伸ばしていった乙羽だった。
T157B89W59H85の身体に曜子と同じく白いビキニ姿。そう今夜はビキニプロレスでの対戦だった。曜子に比べてジュニアヘビーに属するだけあって体格では負けていたが、胸のボリューム感と地下プロレスでのキャリアは負けてはいなかった。
早くもコーナーから相手を見つめる曜子と乙羽。
『第5試合〜グラビア系ビキニプロレス〜っ・・・青コーナー〜っ・・・乙羽〜っ!』
そのコールにお辞儀して観客にアピールする乙羽。
『赤コーナー〜っ・・・熊多〜曜子〜っ!』
そして曜子は勢い良くコーナーから飛び出すと、腕を挙げてアピールしていった。
乙羽としても前回の試合でヘビー級相手に負けているから、ここら辺で勝利して自らの存在感をアピールしたいと思っていた。
対して曜子も、グラビアタレントトーナメント出場が内定しているからと、この試合を勝利して弾みをつけたいとも思っていた。
コールが終わると、レフリーがリング中央でボディチェックをして、ルールの説明などをしていた。
曜子も鋭い視線を送っていたが、おっとりしている乙羽も今夜は鋭い視線で返していた。
お互いがコーナーに戻ると、そこでゴングが鳴らされていった。
『カァーン!』
ゴングと同時に仕掛けたのは、曜子の方で飛び出していくとコーナーの乙羽に串刺しラリアットを叩き込むと、コーナーに寄りかかる乙羽を反対コーナーに振っていった。
「いくぞぉぉぉぉ・・・」
叫び声をあげると、反対コーナーの乙羽に走り込んでいく曜子。
そしてジャンピングニーパッドを狙っていくが、ここは乙羽が避けて自爆させていった。
バシッ・・・
「イタァァァ・・・・」
膝をコーナーに叩き付けて悲鳴をあげる曜子。
すると乙羽が背後からストンピングを叩き込んでから、髪を掴んで起こしからキチンシンクを叩き込むと、曜子も苦悶の表情を浮かべながらもキチンシンクを返すと、乙羽が悲鳴こそあげなかったがロープにフラつきながら走ると、反動を利用してエルボーを叩き込んでいった。
バシィィィ・・・
乙羽のエルボーを自慢の92pのバストに叩き込まれて動きの止まる曜子。
その様子に乙羽がお腹へパンチを入れてから、一気にボディスラムで投げつけていった。
バシィィィィ・・・・
この乙羽のボディスラムに観客席から拍手がおきると、乙羽は走り込んでエルボードロップを落としてから、そのままフォールしていった。
『ワンっ・・・・』
しかし曜子もブリッジのようにして乙羽のフォールを返すと、肩を浮かせてから片足をロープに伸ばした。
これにはレフリーがロープだからと乙羽を離すと、曜子も立ち上がってから距離を置いていった。
今度は相手の出方を見ようとする曜子だが、乙羽が素早いタックルを仕掛けると、曜子はタックルを切れずに倒されていった。
下になる曜子。上から何か仕掛けようとする乙羽。
ここで乙羽が素早く横四方の体制になっていくと、ブリッジで逃げようとする曜子の肩を狙っていく。
しかし曜子が長い脚を伸ばしてロープに逃げていった。
『ブレークっ・・・ロープっ・・・』
レフリーの指示に乙羽が悔しそうにしながら離すと、また距離を置いていく曜子と乙羽。
少しずつ距離を詰める両者が、いきなり曜子の張り手から乙羽も返しての張り手合戦。
パシッ・・・パシッパシッ・・・・
激しく張り合う2人。お互いに引かないので頬が赤くなっていくが、構わず相手の頬を張っていく2人。
次第に体格で勝る曜子がロープ際に追い込んでいくと、ロープに押しつけてキチンシンクを叩き込む曜子。
ボシュ・・・
「ぐふっ・・・・」
堪らずお腹を押さえ込んで下を向く乙羽。その表情は苦しそうだった。
バキッ・・・
更に続けて下を向く乙羽の首筋にエルボーを落としてから、ヘッドロックで締め上げていく曜子。
グイグイと乙羽を締め上げているが、自らの乳房をビキニから押し出すような勢いに観客たちの視線は集中していた。
乙羽もパンチを脇腹に入れるなどして抵抗を見せるが、曜子がそのまま走り込んでからブルドッキングヘッドロックを仕掛けていった。
バシィィィィ・・・・
「きゃあああぁぁぁぁ・・・・・」
乙羽が悲鳴と同時に両足を激しく動かして藻掻き苦しんでいた。
俯せ状態の乙羽に、曜子は立ち上がると背中へ容赦なくストンピングを叩き込むと、続けて両足を交差させてロックすると、インディアンデスロックを極めていった。
これには乙羽が苦悶の表情でロープに逃げようとするが、逃げることが出来ずに手を伸ばすと自慢のバストがビキニから飛び出そうとして逃げられずにいた。
必死に耐える乙羽。そして攻める曜子。
更に、曜子がSTFを狙うが慣れない大技に、バランスを崩した瞬間に乙羽にロープに逃げられてしまった。
『ブレークっ・・・・』
レフリーの指示で曜子が放すと、乙羽は転がるようにリング下に逃げていった。
その乙羽を見ながらビキニをリング上で直していく曜子。
一方、リング下に降りた乙羽もビキニを気にしながらも、呼吸を整えながらリング上の曜子を睨み付けていた。
しばらくしてエプロンサイドに上がる乙羽だが、ロープ越しに曜子に髪を掴まれると、そのままコーナーに連れて行かれて鉄柱に叩き付けられてまたもリング下に転落してしまった。
リング上では曜子が調子に乗って両手を叩いてアピールすると、乙羽はリング下でその様子を見つめていた。
そしてリングに戻ろうとする乙羽。しかしまたも曜子がロープ越しに髪を掴むと、今度は乙羽も負けずにロープ越しにお腹へパンチを数発入れると、苦悶の表情を浮かべた曜子の顔面をロープに擦り付けていくと、悲鳴をあげる曜子に目つぶし攻撃を仕掛けていった。
ギュ・・・ギュギュ・・・
「ぎゃあああぁぁぁ・・・・・熱いぃぃぃぃ・・・・・」
曜子が悲鳴をあげていくと、乙羽が一気に擦り付けてから放すと、曜子はマットに倒れ込んで顔面を押さえて悲鳴をあげていた。
その曜子の胸にストンピングを叩き込む乙羽。続けて馬乗りになってから反則ではあるが顔面パンチを叩き込んでいった。
バシッ・・バシッ・・・
殴られて痛がる曜子。珍しい乙羽のラフファイトに観客たちも興奮していく。
そして両手で肩をマットに押しつけて、乙羽がフォールしていった。
『ワン・・・ツー・・・・』
しかしカウント2で肩を上げていく曜子。身体を歪ませて肩を上げると、自慢のバストがビキニから飛び出しそうになっていた。
しかしビキニを気にする余裕もない曜子。その曜子をマットに座らせる形で、乙羽が続けてスリーパーで締め上げていった。
ググッ・・・
「うぐぐっ・・・・くっ・・・・・」
顎に腕を回され、曜子がバタバタと足を動かして苦しんでいく。
何とかロープに逃げる曜子。乙羽も放すが立ち上がると立ち上がった曜子の胸にドロップキックを放っていった。
バシィィィ・・・・
「きゃああぁぁぁぁ・・・・」
自慢の胸を蹴られて悲鳴をあげて倒れる曜子。その倒れた曜子の両足を抱え込む乙羽が、一気に逆エビ固めを極めていった。
グイッ・・・
「ぎゃあぁぁぁぁ・・・・いっ・・・いっ・・・痛いぃぃぃぃ・・・・」
堪らず絶叫してロープに手を伸ばしていく曜子。
必死に伸ばしていく曜子だったが、遂に自慢のFカップバストがビキニから溢れ出すと、白い乳房を出しながらロープに逃げようとしていった。
しかし乙羽も逃がさずにガッチリと極めていくと、曜子が絶叫してマットを叩いて耐えていった。
レフリーも曜子の苦しみようにギブアップの確認をしていくが、曜子も意地になって耐えていった。
泣き顔に近い曜子だが、両手を腕立てのように次第にして抵抗していくと、乙羽も技を崩していく格好になっていく。
その様子に観客席が沸き上がると、曜子も絶叫して返していった。
バシィィィィ・・・・
遂に乙羽が技を解いてしまうと、曜子は腰を痛めたのか転がるようにしてリング下に逃げていった。
リング上では乙羽がビキニを気にしていると、リング下では曜子もビキニを直してから腰を押さえて苦悶の表情を浮かべていた。
しばらくすると、曜子がリングに戻っていこうとするが、ロープ際で乙羽が邪魔するように立ちふさがるが、レフリーが入って手出しが出来ない隙に曜子がリングインしていった。
また睨み合う展開になると、いきなり曜子が拳を握る締めると、乙羽の顔面目掛けてパンチを放っていった。
バキッ・・・
「イタッ・・・・」
顔を殴られて悲鳴をあげる乙羽。
すると、曜子が踏み込んでグラビア系アイドルの自慢でもあるバストを殴りつけていくのであった。
グニュ・・・グニュ・・・
「あうっ・・・ああっ・・・む、胸を殴るなんて・・・・」
乙羽が胸を押さえて痛がると、そこへ曜子が勢いをつけてキチンシンクでお腹に膝を叩き込んでいった。
これには乙羽がお腹を両手で押さえて座り込んでいった。
その乙羽の髪を掴んで立たせる曜子。
苦悶の表情を浮かべる乙羽をロープに振ると、勢いのあるラリアットを首筋に叩き込んでいった。
バシィィィ・・・・
堪らず大の字に倒れ込む乙羽。
その倒れた乙羽の横で、曜子が腕を挙げて観客にアピールしていった。
「決めるわよぉぉぉぉ・・・・」
曜子のアピールに観客たちが大歓声で応えると、一気に曜子が飛び上がると、乙羽の喉元にギロチンドロップを叩き込んでフォールしていった。
『ワン・・・・ツー・・・・ス・・・・』
レフリーのカウントが進んだが、乙羽がギリギリで肩を浮かせていくと、曜子がギロチンドロップの手応えがあったのにと言う表情を浮かべてから、今度はヘッドシザースで乙羽を苦しめていった。
グイッ・・・・グググッ・・・
「んぐぐっ・・・んんっ・・・・」
首を足で締め上げられて、両足をバタバタさせて藻掻き苦しむ乙羽。
レフリーも大技の後の絞め技に、ギブアップの確認をしていくのであった。
しかし乙羽もヒップを少しずつ動かして、更には全身でロープに逃げようと必死だった。
『ロープっ・・・・ブレークッ・・・』
何とかロープに逃げた乙羽。曜子が技を解くがその場で呼吸を荒くして苦しんでいた。
首を押さえて俯せ状態でロープ際に倒れている乙羽。
その乙羽を追い込もうと、曜子が勢いをつけて背中やヒップにストンピングを叩き込んでいく。
バシッ・・・バシッ・・・
「うぐっ・・・ううっ・・・くっ・・・・」
蹴られて苦しむ乙羽。堪らず転がるようにしてリング下に逃げていった。
しかし勝負を賭けたのは曜子の方で、逃げる乙羽を追ってリング下に降りていった。
髪を掴まれて起こされる乙羽。曜子は起こした乙羽を鉄柵に振って叩き付けていくと、グッタリと鉄柵に寄りかかって座り込む体制の乙羽の髪を片手で掴んでから、もう片方の手で額にパンチを叩き込んで痛めつけていった。
バキッ・・・ゴキッ・・・・
「いやあぁぁぁぁぁ・・・・・」
殴られて悲鳴をあげる乙羽。リング下だから反則カウントも取られず、曜子は乙羽を虐めているかのように殴り続けた。
そしてフラフラの乙羽をリングに上げていくと、コーナーに連れて行ってからコーナー最上段に乙羽を乗せていった。
「いくぞぉぉぉぉ・・・・・・」
観客席に向かって曜子がアピールする。
すると、自らもセカンドロープに乗りかかってからフィニッシュホールドにしようと言うのか、雪崩式ブレンバスターを狙っていった。
アイドル同士でこれが決まれば、必ず試合は決着が着くと思われた瞬間、フラフラだった乙羽がコーナー最上段から、組みに来る曜子の顔面にパンチを入れると、続けて足で蹴り落としていった。
これには曜子がマットに叩き付けられるように落ちると、乙羽がそのままトップロープからボディプレスでフォールしていった。
バシィィィィ・・・・
『ワン・・・・ツー・・・・スリ・・・・・』
乙羽のトップロープからの重爆撃攻撃に息を詰まらせた曜子だが、カウントギリギリでロープに足を伸ばして耐えていった。
しかしムッチリした乙羽のボディプレスの衝撃で大きなダメージを受けていて、呼吸を荒くして天井を見上げるだけであった。
曜子もダメージが大きいが、仕掛けた乙羽もダメージがあるようで、倒れている曜子を見たままコーナーに寄りかかっていた。
その曜子に対して、ここが勝負だと言うように乙羽が走り込むと曜子のバストに鋭いエルボードロップを叩き込むと、そのままフォールの体制に持ち込んでいった。
『ワン・・・・ツー・・・・スリ・・・・』
またもギリギリで肩を浮かせて返す曜子。何としても勝ちたいとばかりに、苦悶の表情で返していた。
返されて乙羽もレフリーの顔を見つめるが、肩を浮かされたからと一瞬考えると、何と乙羽が三角締めで曜子を責めていった。
グググッ・・・
「んぐぐっ・・・んああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
ガッチリと極められて両足をバタバタさせて、藻掻いていく曜子。
乙羽もスタミナ切れギリギリと言う感じで、これで決めようと極めていった。
曜子も長い脚でロープに逃げようと、そして技が汗で外れないかと藻掻いていくが、乙羽も経験からガッチリと極めていった。
次第に抵抗する力を失っていく曜子。
レフリーも曜子が落ちるかと確認していくが、曜子は苦悶の表情を浮かべながら逃げようと必死だった。
「ギブアップしないと落ちちゃうよぉぉぉ・・・・」
乙羽も曜子を心配して、失神するからギブアップしてくれと言わんばかりに言葉を口にした。
だが、曜子も勝ちたいだけにギブアップの言葉を発しないと、意識を遠のかしていくのであった・・・・。
レフリーが曜子の手を握りしめたり、挙げたりして確認していくが遂に反応が無くなっていった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ここでレフリーが曜子の失神を確認して試合を止めていった。
レフリーの指示で技を解く乙羽。そしてグッタリとリングに横たわる曜子。
ビキニ姿でグッタリと倒れ込んでいる曜子の姿に、誰もが勝利へのこだわりなどに対しても言葉を失った。
そして、次の瞬間には会場からは大きな拍手がリング上の乙羽と曜子に送られるのであった。
『ただ今の試合、乙羽が三角締めで熊多曜子を失神に追い込んだ為に、レフリーストップとなりました!』
そのコールに、レフリーが乙羽の手を挙げていくが、乙羽も疲れ切っている様子で、少しするとリングに座り込んでいくのであった。
曜子もリングドクターによって意識を戻させられると、黒服たちによって控え室に戻されるのであった。
そして勝利した乙羽も黒服に肩を貸してもらって退場するのであった・・・。
デスマッチがメインと思われた大会で、それもビキニプロレスでの凄まじい激闘が今幕を閉じたのであった。



第6試合

「今夜は秒殺処刑にしてやる・・・」
そう言ってリングに上がるのは、久しぶりの地下リング登場の滝本秀明だった。
そう、今夜はスパッツに手にはオープンフィンガーグローブを着けての格闘技戦スタイルでの登場だったが、その対戦相手が因縁のある藤原瞳であった。
T153B73W55H73の瞳。白い競泳水着を着ての登場に会場からは歓声がおきていった。
瞳も久しぶりの地下プロレスのリングへの登場だったが、相手が因縁のある滝本。それも格闘技戦と聞かされて怯えている様子であった。
『第6試合・・・特別格闘技戦デスマッチを行います!青コーナー〜っ・・・藤原〜瞳〜っ!』
そのコールにコーナーで周りを見て怯えている様子の瞳。
『赤コーナー〜っ・・・滝本〜っ・・・秀明〜っ!』
一方滝本は、コーナーに飛び乗ってガッツポーズをとって威嚇していた。
『今夜のこの試合は、ミックスマッチでの格闘技戦で何でも有りルールに基づきまして、完全KO状態になったらレフリーが試合を止めて勝負が決まることとします。』
説明が会場に流される中、実は観客たちの手元には投票券が渡されていて、この試合が何分で終わるかを予想するものであった。当然だが滝本が瞳を何分で仕留めるかが予想対象とされていた。
コールが終わっても試合が始まらないと瞳が不安がっていると、観客たちの投票が終わってゴングとなっていった。
『カァーン!』
ゴングの音と同時に滝本が飛び出すと、瞳に対して踏み込んでのジャブを早くも放っていった。
シュ・・・
瞳が思わず目を閉じてしまうと、滝本は殴らずに挑発していった。
「何だよ。これじゃあ試合にならないぜっ・・・ふふっ・・・」
その言葉に瞳は距離を置いて構えると、今度は滝本が殴ると見せかけて瞳の意識を顔などに向けさせてから、踏み込んでのローキックを細い足に叩き込んでいった。
バシィィィ・・・・
「痛いぃぃぃぃ・・・・」
思わず悲鳴をあげる瞳。しかし滝本のローキックが続けて決まっていった。
バシィィィ・・・バシィィィ・・・
瞳も悲鳴をあげながらもパンチを返そうとするが、滝本のローキックの前に白い足を赤く染めていった。
滝本の蹴りに内出血したのか赤く変色していく瞳の足。
必死に距離を置いていく瞳だが、今度は滝本のジャブが瞳の頬を襲いだしていった。
バシッ・・バキッ・・
ガードしようとするが、滝本のジャブに顔を歪めていく瞳。
堪らずタックルのように抱きつこうとする瞳に、滝本が膝蹴りをボディへ叩き込んでいくと、ここで瞳が苦悶の表情で座り込むようにダウンしていった。
口をパクパクして倒れ込む瞳。今の一撃は相当効いているようだったが、レフリーは滝本を瞳から離していくと、試合を一旦止めていった。
『ファイト!』
そしてレフリーが続行を促すと、立ち上がろうとする瞳のヒップに蹴りを入れてから、四つん這い状態にした所で股間を蹴りこんでいく滝本。
バキッ・・・
「ひぎぃぃぃぃぃ・・・・・」
変な悲鳴をあげて股間を押さえて苦しむ瞳。
グイッ・・・グイグイ・・・
「ほらほらっ・・・勝てると思ってるのかよ・・・おらっ・・・」
その瞳の頬を踏み付けていく滝本。この展開にレフリーが滝本を止めていった。
そして、瞳を起こしてから口にマウスピースを入れていくのであった。
立ち上がるが足元がフラフラしている様子の瞳。
しかし滝本は容赦しなかった。その瞳にローキックからミドルキックとコンビネーションキックで攻めると、倒れそうになる瞳に組み付いてからフロントスープレックスでマットに叩き付けていった。
グッタリしていく瞳に、横四方のようにサイドポジションを取っていくと、ハンマーパンチ気味にお腹へパンチを入れて動きを止めていくと、一気に馬乗り状態になっていった。
この状態に観客たちが興奮して叫んでいくのであった。
『ほらほらっ、顔面殴っちゃえ!』
『殴って泣かしてやれよ、滝本っ!・・・今までやられた分をやり返せっ!』
その観客席からの声、滝本が片手を挙げて回してアピールすると、必死になってブリッジなどで逃げようとする瞳の顔面に、容赦ない顔面パンチが落とされていった。
バキッ・・・バシッ・・・バキッ・・・
「んあっ・・・いやあぁぁぁ・・・・痛いぃぃぃ・・・・いやああぁぁぁぁぁ・・・・」
顔を殴られて悲鳴をあげていく瞳。
悲鳴をあげる瞳に構わず殴り続ける滝本。
そして、もう泣き出している瞳を起こしていくと、突然抱きついていった・・・。
滝本の行動に観客たちも驚くが、当の瞳が一番動揺していた。
泣きながら抱きついてくる滝本を見つめる瞳。
すると、滝本が顔を近づけると、そのまま瞳のうっすらと血の滲む唇に自らの唇を合わせていった。
「ふふっ・・・泣き顔も可愛いな・・・」
唇を離す滝本が呟くと、瞳は試合中にも関わらず滝本を見つめていた。
すると、滝本がバックステップで瞳との距離を取ると、完全にガードの下がった瞳のの顎へサイドキックを思いっきり叩き込んでいった・・・。
バシィィィィ・・・・・
「ふぐわぁぁぁ・・・・・・・・」
変な悲鳴と同時に、血塗れのマウスピースを吐き出しながら大の字に倒れ込む瞳。
試合中のキスと言い、完全にガードを下げている時の顎へのサイドキック。
これには瞳は身体を痙攣させるように失神していった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
瞳の状態を見てレフリーが試合を止めていくと、リングサイドからはリングドクターなどが瞳の様子を診ていた。
『ただ今の試合、5分10秒・・・滝本秀明のKO勝利とします!』
滝本が勝利のコールを受けると、余裕の表情で失神している瞳の胸を踏み付けると、そこでガッツポーズを決めてからリングを後にしていった。
この滝本の秒殺とも言える格闘技戦によって、勝利者と試合時間を当てた者へは、地下プロレス数大会分のリングサイドチケットが手渡されていくのであった・・・。



第7試合

『第7試合、選手入場っ・・・』
そのリングアナのコールでリングインしていくのは、白い競泳水着姿の高木千佳子だった。
今夜は深多恭子戦に続き、試練の五番勝負の二番目だった。
地下プロレスでデビューして以来、勝利が続いていた千佳子だったが、今夜は遂に本当の意味の試練となりそうだった。
その千佳子の対戦相手としてリングに登場したのは、あの持多真樹をデビュー戦で痛めつけたあの富長愛だった。
T178B75W59H85の長身を、黒いスポーツビキニに身を包んでのリングインに、早くも観客達も興奮していった。
165pで地下プロレスではヘビー級に属する千佳子も、この愛の前に立つとジュニア扱いだった。
コーナーで緊張した様子の千佳子。
一方、コーナーポストをパンチで殴ってウォーミングアップしていく愛。今夜も手にはオープンフィンガーグローブを着けていた。
試合形式はプロレスマッチと言う事で、手にグローブを着けているから顔面へのパンチも認められたが、千佳子は素手の為に相手の顔面を殴ることは出来なかった。
『高木千佳子試練の五番勝負〜っ・・・青コーナー〜っ・・・富長〜愛〜っ!』
そのコールに千佳子を睨み付けながら片手を挙げていく愛。
『赤コーナー〜っ・・・高木〜・・・千佳子〜っ!』
そしてコールを受けて観客席に一礼していく千佳子。
コールが終わるとコーナーに2人が戻ってから、ゴングが鳴らされていった・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出す千佳子。
一方、愛はゆっくりとコーナーから歩き出すと、距離を置いて打撃スタイルで構えていった。
千佳子もプロレススタイルと言うことで手を伸ばして組み合おうと挑んでいくが、千佳子の手を無視して愛がローキックを叩き込んでいった。
バシィィィ・・・
「イタッ・・・・」
堪らず悲鳴をあげる千佳子。
すると、愛が踏み込んでローキックを千佳子の膝に叩き込むと、続けて太股へもローキックを叩き込んでいった。
バシィィ・・・・バシィィィィ・・・・・
愛の長い脚から繰り出されるローキック攻撃に、千佳子は焦るように距離を置いていった。
早くも千佳子の白い太股の一部が内出血したのか、変色していた。
打撃スタイルを崩そうと、千佳子も果敢に低空ドロップキックで攻め込むと、これには愛が驚いて距離を置いていった。
上手く見切った愛。一方千佳子は倒れてから急いで立ち上がるが、その千佳子の胸に強烈な蹴りを叩き込む愛。
ボシュ・・・
「ふぐっ・・・・」
胸を蹴られて息を詰まらせて倒れ込む千佳子。そして倒れた千佳子を見つめて構える愛。
転がる様にロープ際に近づいてから立ち上がる千佳子。
打撃で勝負してくる愛に警戒しながら近づくと、今度は愛がローキックを放つのと同時に千佳子が蹴り足にタックルを仕掛けていった。
バシィィィ・・・・
いい音が響き渡ったが、千佳子が苦悶の表情を浮かべるも倒していった。
下になるのは愛。上から組み付いていくのは千佳子だった。
愛もこの状態に逃げようとするが、千佳子が身体を密着させて殴らせないようにして、そのまま組み付いていた。
お互いの呼吸も解るこの距離。早くも2人の肌には汗が浮かび上がっていた。
そして千佳子がサイドポジションを奪おうと体勢を入れ替えていくと、上手くサイドポジションを奪っていった。
腕狙いの千佳子。しかし愛が長い脚を伸ばしてロープに逃げていった。
『ロープっ・・・』
レフリーが千佳子に離れるように指示すると、千佳子がレフリーの顔を見てから立ち上がっていった。
そして千佳子が立ち上がると、愛も立ち上がって距離を置いていった。
今度は愛が少しずつ千佳子との距離を詰めていくと、千佳子も打撃に対する恐怖心からか、自然と愛との距離を置こうとしていた。
バシィィィ・・・・
「ぐふっ・・・・」
しかし愛が素早く踏み込むと、千佳子の顔面にフックを叩き込んでいった。
これには顔面をガードするようにして身体を丸める千佳子。
すると、一気に首相撲の状態に持ち込んで膝蹴りを狙っていくと、千佳子も組み付いて愛の身体を押し込んでいった。
ロープに愛の背中が押しつけられると、愛は長身を利用して下を向いて組み付く千佳子の背中にハンマーパンチを落としていった。
バキッ・・・バシィィ・・・・
背中を殴られていく度に、下を向いて組み付く千佳子の表情が苦痛に歪む。
千佳子も堪らずセカンドロープを両手で掴むと、身体全体を使って愛をロープに押しつけていった。
しかし、その千佳子の作戦が裏目に出るのであった。
ボシュ・・・・
「ぐぶうっ・・・・」
そう、両手をロープに掴んでいる千佳子のノーガード状態のボディ、そう胸に膝蹴りが叩き込まれると、千佳子の身体から力が抜けていった。
膝をマットにつけていく千佳子。その千佳子の髪を鷲掴みにしてノーガード状態の顔面へ膝蹴りを狙っていく愛。
だがレフリーがロープと言う事で愛を止めていった。
レフリーに救われた形の千佳子は、そのままグッタリと倒れるようにしてリング下に逃げていくと、リング下でスタミナ回復を狙っていった。
一方、リング上では愛がコーナーに戻ってから千佳子のリングインを待った。
しばらくして千佳子がリングに戻ってくると、レフリーに押さえられた愛は飛びかかろうとしていた。
千佳子がリングに戻ると、レフリーが続行を指示していくが、同時に愛が走り込んでの飛び膝蹴りを千佳子に放っていった。
だが、これは千佳子が避けると、素早く愛のバックを取ってバックドロップで投げつけていった。
バシィィィ・・・・
リングに倒れ込む愛。完全に油断していたのか、突然の千佳子の大技に一本取られた様子だった。
だが技を仕掛けた千佳子もダメージが残っている様子で、すぐに飛びかからずに立ち上がると、倒れている愛にストンピングで攻めていった。
バシッ・・・バシッ・・・バシッ・・・
千佳子のストンピングに嫌がるように転がって逃げていく愛。
その愛に一気に逆エビ固めを極めていく千佳子。
「んああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
しかし愛が両手を伸ばして腕立て伏せのようにすると、身長差から千佳子が返されてしまった。
素早く立ち上がる千佳子。そして愛も構えていくと素早いローキックで牽制してから、ミドルキックを脇腹に叩き込んでいった。
ボシュ・・・
「うぐっ・・・うううっ・・・・」
脇腹を蹴りで抉られて、苦悶の表情を浮かべてフラつく千佳子。
バックドロップのダメージが残っているのか、頭を少し押さえてから愛が前蹴りで距離を置いてから、これで決めようと考えてか千佳子の顔面を狙ったハイキックを出していった。
しかし、これは千佳子がガードするが受けた腕が痛そうだった。
更に愛がハイキックを叩き込もうとすると、今度は千佳子がキャッチしてドラゴンスクリューで愛を倒していくのであった。
「きゃああぁぁぁぁ・・・・」
思わず悲鳴をあげてしまう愛。その愛の足をキャッチしたまま千佳子が裏アキレス腱固めを極めていくと、愛が焦った様子でロープに逃げていった。
『ブレークっ・・・・』
レフリーの指示で放す千佳子。
愛も足を気にしながら立ち上がると、今度は距離を置いていった。
この愛の距離に千佳子は打撃勝負では敵わないと思い、距離を詰めようとタックルを狙っていく。
しかし経験不足と練習不足から千佳子のタックルには十分なスピードが乗っていないから、愛が顔面パンチでタックルを止めていった。
バシッ・・・バシッ・・・
タックルに行くところを顔面パンチを合わされて、千佳子のタックルが止まると逆に愛のパンチが顔面を的確に襲い始めていった。
バシッ・・・バシッ・・・
顔を殴られて嫌がる千佳子。思わず逃げるように距離を置いていくと、愛が距離が広がった瞬間にローキック・ミドルキックと蹴りこんでいった。
白い足が変色していく千佳子。同時に激痛にも襲われてダメージが増えていくと、動きも鈍くなっていくのであった。
堪らず千佳子も大振りの張り手で打撃を止めようとするが、逆にカウンターの膝蹴りをお腹に受けて座り込んでしまった。
口から涎を垂らすように膝をついて下を向く千佳子。
グイッ・・・・
その千佳子の髪の毛を鷲掴みにする愛が、観客席に向かってアピールしていった。
「コイツの顔を潰すぞぉぉぉぉぉぉ・・・・・・」
そのアピールに観客席からは大歓声が起きていった。
そして膝を引いて、ノーガード状態の千佳子の顔面にヒザ蹴りを叩き込もうとする愛。
しかし、これには千佳子が足に必死に組み付いて逃れると、愛が組まれた焦りから上から千佳子の頭などを殴りだしていった。
殴られても放さずに必死に組み付く千佳子。しばらくすると、千佳子が愛を倒すことに成功していった。
上の状態になる千佳子。下からは愛が逃げようと身体を動かしていくと、千佳子は上から覆い被さるようにして、愛の喉へ肘を入れていくようにして、ギロチンチョークを狙っていった。
グイッ・・・ググッ・・・
「んぐぐっ・・・・んんっ・・・・」
喉を押しつぶされて愛が焦り出す。苦悶の表情を浮かべて逃げようとするが、千佳子も必死にギロチンチョークを仕掛けていた。
この様子に観客席からは大落とせコールが響き渡るが、愛も意地になって千佳子の顔面を狙ってパンチを放ったりした。
だが離れない千佳子。鼻から血を垂らしながらも必死の様子だった。
グリグリと腕で愛の喉を押しつぶしていくが、両者の身体から噴き出る汗で腕が滑ってしまうと、千佳子のギロチンチョークが外れてしまった。
これには愛が素早く身体を動かして逃げようとすると、千佳子も勝負とばかりにスリーパー狙いで組み付いていった。
だが愛が立ち上がると起きようとする千佳子の顔面に数発パンチを入れると、千佳子の鼻からは鼻血が噴き出した。
白い水着を赤く染めながらも、千佳子も組み付かなくてはと必死に前に出ると、愛のストレートパンチが顎に炸裂した。
バシッ・・・
その一撃に大の字状態のようにマットに倒れる千佳子。
すると、愛がお返しとばかりに千佳子に覆い被さると、腕を喉に押し当ててギロチンチョークを仕掛けていった。
藻掻き苦しむ千佳子。逃げようと必死だが愛の攻めの前に口からは血の泡のようなものを噴き出していた。
苦悶の表情で逃げようとする千佳子。もう泣き顔に近い状態だった。
レフリーも千佳子の様子をチェックしていると、千佳子が何か言いたそうだった。
「ギィ・・・ギィィ・・・・・・・きっ・・・きふっ・・・・・あっふ・・・・・・」
千佳子は必死にギブアップをしたい様子だったが、喉を押しつぶされて言葉にならずにレフリーが試合を止めていかないと、愛も痛めつけるようにグリグリと腕を押しつけていった。
もう泣き顔の千佳子。愛の腕を掴んでいた千佳子が、ギブアップの意思表示と言う事でタップしていくと、ここでレフリーが気が付いて試合を止めていった。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音に愛が技を解くが、立ち上がってから半失神状態の千佳子のお腹にストンピングを数発入れると、ガッツポーズを取ってからリングを降りて行ってしまった。
一方、負けた千佳子はドクターに顔などを冷やされる処置をされると、一応担架に乗せられてリングを後にするのであった。
ここで試練の五番勝負の2番目は、千佳子にとって強烈な敗北になってしまった。
打撃で押されて、寝技になれば勝機があった千佳子。今後は打撃も課題のひとつになっていくのだろう・・・。



第8試合

『第8試合・・・恥辱の敗者レイプデスマッチ・・・選手入場っ!』
リングアナのコールに招かれるように、リングに向かってきたのはあの蒼木裕子と、黒多美礼だった。
青色のビキニの裕子。そして黒色のビキニの美礼。
今では引退状態の2人だが、芸能界復帰が噂されていた。そして、その復帰の起爆剤として地下プロレスのルートを使おうと考えた2人だったが、巨乳グラビアアイドルで売っていた2人。
ただの試合ではなく、今夜は敗者レイプデスマッチと言う残酷なデスマッチで激突する事になっていった。
険しい表情を浮かべる2人。それもそのはず。負ければ観客の前でレイプされると言うから、目の前の相手を倒さなくてはと真剣だった。
『青コーナー・・・身長157〜上から95・58・81〜黒多〜美礼〜っ!』
コールを受けて鋭い視線で裕子を睨む美礼。
『赤コーナー・・・身長164〜上から93・59・87〜蒼木〜裕子〜っ!』
そして腕組みして胸の谷間を強調するようにして、裕子も美礼を睨み返していた。
『この試合は、相手に敗北を認めた場合、即ちギブアップしたら即レイプ処刑になるレイプデスマッチです!』
そのルールを聞いて更に興奮していく観客たち。
そしてゴングが鳴らされていった。
『カァーン!』
「覚悟しなっ・・・」
「あんたもねっ・・・・」
お互いが一言吐き捨てるように言い放つと、いきなり美礼が突進して喧嘩キックを仕掛けていった。
その美礼の蹴りを避けると、背後からラリアットを後頭部に叩き込む裕子。
バシィィィ・・・・・
「うぐっ・・・・」
しかし美礼も負けずに、フラつきながらもトラースキック気味に背後の裕子に蹴りを入れると、早くもグーパンチを顔面に入れていった。
バシィィ・・・・
顔を殴られて、裕子も怒ったのかお返しに殴り返すと、美礼と素手で殴り合いを始めていった。
バキッ・・・バシッ・・・・バキッ・・・・
更には、美礼が意地になって膝蹴りをお腹に叩き込むと、裕子が一瞬動きを止めるが、お返しとばかりにグーパンチを股間に叩き込んでいった。
バキッ・・・
「ぎゃ!」
堪らず股間を押さえて悲鳴をあげる美礼。
「ふん、今夜はアンタが全裸で犯されるんだよ!」
更にヒップに蹴りを入れてから、組み付いて豪快にボディスラムでマットに叩き付けていく裕子。
バシィィィ・・・・・・
「ひいぃぃぃ・・・・・・」
悲鳴をあげて痛がる美礼。だが容赦なく裕子のストンピングが叩き込まれていった。
バシッ・・バシッ・・・バシッ・・・
蹴りこまれて転がるようにリング下に逃げていく美礼。
すると、裕子もリング下に降りていくと、倒れている美礼の髪を掴んで起こそうとしていった。
バキッ・・・
「お返しだよっ!」
しかし、起こされる瞬間に美礼がお返しとばかりに、裕子の股間をアッパー気味に突き上げていった。
この一撃に裕子が油断していていたのか、ダメージを受けて股間を押さえて座り込んでいった。
「ふふふっ・・・素直に負けてよね・・・・」
更に髪を掴んでいくと、額にグーパンチを叩き込む美礼。
そして、場外でのパイルドライバーを狙っていった。
だが夕子が足をバタバタさせてバランスを崩させると、縺れるように2人は倒れ込んでいった。
その状態からキャットファイト状態で殴ったりしていく2人。
すると、上から裕子が美礼の首を絞めていった。
これには美礼が両足をバタバタさせて苦しんでいくが、裕子は試合に勝つと言う一心で凄まじい攻めをしていた。
「んぐぐっ・・・んんっ・・・・」
美礼もあまりの苦しさに、堪らず下から裕子のビキニに包まれた胸を鷲掴みにしていった。
グイッ・・・
「んあっ・・・何するんだよ!」
乳房を鷲掴みにされて、裕子が怒り出すと首を絞めるのを止めてから、そのままグーパンチで顔面を殴り始めていった。
バキッ・・・ゴキッ・・・
藻掻く美礼。さすがに殴られては苦しいようで、顔を両手でガードしていった。
すると、今度はお返しとばかりに裕子が上から美礼のバストへパンチを叩き込むと、そのまま密着するようにギロチンチョークで美礼の喉を押しつぶしていった。
またも両足をバタバタして苦しむ美礼。流石は地下プロレスでのキャリアのある裕子。次第に試合のペースを握りつつあった。
早くもレフリーが美礼にギブアップの確認をするが、美礼は苦しみはするがギブアップはしなかった。
しばらく攻めていくと、裕子が技を解いてから距離を置いていった。
苦悶の表情を浮かべて喉元を押さえて倒れている美礼。
すると、裕子が勢いをつけると、美礼の自慢のバストへストンピングを叩き込んでいった。
グニュ・・・・
「きゃああぁぁぁぁぁ・・・・・・」
堪らず悲鳴をあげて痛がっている美礼。
更に顔面にもストンピングを入れる裕子。更には飛び上がってまたも美礼のバストにエルボードロップを叩き込む裕子。
グニュ・・・
「ぎゃああぁぁぁぁ・・・・・」
今度はビキニに包んだ豊満な乳房を押さえて転がるようにして痛がる美礼。鋭い裕子の肘爆弾は相当なダメージを与えた様子だった。
美礼が苦しんでいると、裕子は近くにあった長机に注目した。
「ふふふっ・・・・」
不気味な笑みを浮かべると、その机の上に美礼を乗せてから、自らも机に乗ると一気にパイルドライバーを狙っていく裕子。
一方、裕子に逆さ吊り状態で抱え上げられていく美礼。
観客たちが注目する中、その状態から一気に机に脳天から叩き付けていく裕子。
バキィィィィ・・・・
凄まじい音と共に机が真っ二つに割れると、美礼は脳天から叩き付けられた衝撃で意識を朦朧とさせていた。
壊れた机の中でグッタリと倒れ込んでいる美礼。
一方、裕子が片手を挙げてアピールすると、その美礼に対してパイプ椅子を掴むと肩口などに叩き付けていった。
ガッシャーン・・・・
椅子を叩き付けられてグッタリとしていく美礼。もう一方的な試合展開になってきていた。
グイッ・・・
「あうっ・・・・」
その美礼の髪を鷲掴みにすると、裕子がリングに上げていった。
すると、片足を抱え込んで逆片エビ固めを極めていく裕子。
グイッ・・・・
「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
足と腰を極められて激痛に悲鳴をあげる美礼。
「ほらほらっ・・・ギブすれば楽になれるのよ!」
その美礼を揺さぶったりして痛めつけて追い込む裕子。
レフリーがまたもギブアップの確認をすると、美礼は必死にギブアップを拒んでいた。
「ノ・・・ノォォォォォォォ・・・・・・だ、誰がギブアップなんかするかぁぁぁぁぁ・・・・・」
必死に耐える美礼。
「ギブしろよ、ほらっ!」
更に追い込んでいく裕子。
「ノォォォォォ・・・・・・絶対にギブなんかするかぁぁぁ・・・・・ノォォォォォォォォゥゥゥゥ・・・・・・・」
必死にロープに逃げようとするが、なかなか手が届かずに悲鳴をあげる美礼。
すると裕子が技を解いてから、今度はリング中央に連れて行ってからキャメルクラッチを仕掛けていった。
グイッ・・・・
「ほらほらっ・・・ギブすれば楽になれるのよ・・・黒多っ・・・」
「ああんっ・・・ノ、ノォォォォ・・・・・ノーギブアップっ・・・・・ノォォォォォ・・・・・」
その耐える美礼に、技を解いてから立ち上がって背中へストンピングを叩き込むと、ビキニブラジャーを掴んでいった。
「どうせ犯されるのはオマエなんだから、こんな物は取っちゃうよ!」
「汚い真似はやめてよぉぉぉぉぉ・・・・何するのよぉぉぉぉ・・・」
すると、遂に裕子が美礼のビキニを剥ぎ取っていくと、美礼の95pの巨乳が露わになっていった。
堪らず胸を隠すようにしてリング下に逃げていく美礼。
「逃げるんじゃねぇ〜よ!」
しかし裕子がそれを許さずに追いかけると、髪を掴んで鉄柵に叩き付けていった。
ガッシャーン!
鉄柵に叩き付けられてグッタリする美礼。更に裕子が走り込んで顔面にステップキックを叩き込んでいった。
バシィィィ・・・
更に近くにあったパイプ椅子で脳天に一撃を喰らわすと、グッタリして半失神状態みたいな美礼をリングに上げていった。
「そろそろ仕上げにいくよ・・・覚悟しなっ!」
裕子が腕を挙げてアピールしてから、美礼に股裂きのように両足を広げていった。
そして、完全に無防備な美礼の股間へ容赦ないニーを叩き込むと、美礼は絶叫して丸まって藻掻き苦しんでいった。
ゴキッ・・・
「うぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
股間を押さえて苦しむ美礼。
「ほらほらっ・・・これならどうだぁぁぁぁ・・・」
「ぎゃあああぁぁぁぁぁ・・・・・」
更に爪先蹴りを美礼の股間へ叩き込む裕子。かつてはライバル視されていた2人が、今では残酷な試合を展開するに至っていた・・・。
完全にグロッキー状態の美礼。その美礼の首に剥ぎ取ったビキニブラジャーを巻き付けると、一気に首を絞めていった。
グググッ・・・
「んぐぐっ・・・・・んんっ・・・・・」
首を絞められて苦しむ美礼。
あまりの試合の流れに、レフリーも普段は反則のビキニによる首絞め、これも極め技としてギブアップの確認を取っていった。
『ギブッ?・・・黒多〜っ、ギブアップ?』
必死にビキニに手を掛けて逃げようとする美礼だが、もう試合の流れは完全に裕子のものだった。
その美礼に対して、リングサイドの観客たちからは残酷なエールが送られていった。
『大人しく犯されろっ!』
『美礼ちゃんのレイプシーン・・・早く見せてくれ〜っ!』
その言葉に涙を流しながら藻掻く美礼。もう裕子に勝てないと悟ったのであろうか・・・。
「ギブアップしろよ、ほらっ!」
その美礼に容赦なく首を絞めていく裕子。
「ギ・・・ギブアップするくらいなら・・・死んでやる・・・・」
絞められながらも美礼がギブアップを拒むと、裕子が意地になって絞めていくが、この状態は危険と見てレフリーが試合を止めていった。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされていくリング上。
ゴングの音に裕子がビキニを放すと、美礼は失神状態でグッタリとマットに倒れ込むのであった。
『ただ今の試合、蒼木裕子のレフリーストップ勝ちとなりました!』
そのコールに歓声が起きるが、その俯せで失神状態の美礼のビキニショーツまでもを裕子が剥ぎ取って全裸状態にしていった。
しかし、本部席では試合決着に対して、ギブアップしていない美礼に対してレイプ処刑をするべきかどうかが話し合わされていた。
リングの周りの観客からはレイプシーンが見たいとばかりに、大レイプコールが起きていくが、レフリーも困った様子だった。
あのまま試合を続けていた場合、美礼が意地になって耐えていって最悪の事故も考えられた訳で、レフリーの判定は正しい事も事実。
しかし今夜のこの試合、どちらか負けた方がリング上でレイプされると言うものが売りだったのも事実。
しばらく論議された後、黒服の1人がリング上で説明を始めていった。
『ただ今の試合、黒多美礼がギブアップしなかった為に、これ以上続行しては生命の危険も考えられたのでレフリーストップと言う判定にしました。従いまして、レイプ処刑はなしになる事をご了承ください!』
その言葉にブーイングが起きていくが、失神している美礼は担架に乗せられてリングを後にするのであった。
当然、久しぶりのリングで相手を倒してレイプ処刑、そして自分が売り出そうと考えていた裕子も納得がいかないと言う表情で、黙ってリングを後にするのであった。



第9試合

そしてリング上が片づけられると、そのリングに登場してきたのはあの女ターミネーターのクリスタナ・コーケンだった。
181pの身長、そして上から91・69・91と言う迫力のボディでデビュー戦から守下千里を完全失神処刑したクリスタナ。
黒いスポーツビキニを着て、手には殴れるようにとオープンフィンガーグローブを着けていた。
そのクリスタナの待つリングに現れたのは、あの真鍋かおりだった。
守下千里がボロボロにされて、次の対戦相手が選ばれていったが、今回はかおりに白羽の矢が立ったのであった。
だが、かおりも今回の相手には恐怖心すら覚えていた。あまりの体格差。特に身長差だけは驚いていた。
しかし黙ったまま白いスポーツビキニ姿で、見事な165p、バスト84、ウエスト55、ヒップ80の身体にオープンフィンガーグローブ着用でコーナーに立っていた。
このかおりも、このクリスタナとの対戦オファーが来てからは総合格闘技の練習を少し積んできたみたいで、クリスタナを倒せば一気にトップアスリート入りと自らも頑張ろうとしていた。
『第9試合・・・格闘技マッチ・・・青コーナー〜っ・・・真鍋〜かおり〜っ!』
そのコールに観客席に一礼するかおり。
『赤コーナー〜っ・・・クリスタナ〜コーケン〜っ!』
そしてコールを受けたクリスタナは、黙ったまま一礼すると、かおりに対して中指を立てて挑発していった。
レフリーがコールを終えた2人に対してマウスピースを口に入れられると、ここでボディチェックの後に試合が開始されていった。
『カァーン!』
ゴングの音と同時にかおりが奇襲攻撃と言うべき反対コーナーにクリスタナに飛び蹴りを喰らわしていくと、当たるとすぐに逃げて距離を置いていった。
これにはクリスタナが頭に来たのか、大振りのパンチで牽制していく。
クリスタナのパンチに合わせるようにかおりがローキックを冷静に出していくと、まずはかおりのローキックが決まっていった。
バシッ・・・バシッ・・・
クリスタナがパンチで来るのに対して、かおりはローキックで距離を置いてダメージを与えようと考えていた。
かおりのローキックに対して距離をクリスタナが取ろうとすると、挑発するように踏み込んでパンチを数発叩き込むかおり。
クリスタナも殴られるとムキになって殴り返すと、ここでかおりがタックルで組み付いていった。
上手くタックルから倒していくと、かおりが上になる状態でグラウンド状態に持ち込む事になると、観客席から歓声が上がった。
かおりが上から顔面狙いのパンチを落とすと、クリスタナが焦った様子でブリッジなどで返そうとしていった。
更にかおりが腰を浮かしてヒップドロップの要領でクリスタナにダメージを与えると、流石のクリスタナも少し咳き込みはじめた。
更に顔面へマウントパンチを数発叩き込むと、これにはクリスタナが焦りだしていた。
だが力ずくでかおりを返すと、素早く立ち上がって構えていった。
かおりも立ち上がると、素早くローキックからハイキックなどで牽制すると、観客席からはかおりの善戦に拍手が起きていた。
だが、クリスタナもローキックで反撃していくと、一撃でかおりがフラついていった。
更にクリスタナの左右のパンチがかおりに襲いかかると、かおりが距離を取ろうとすればクリスタナの蹴りの餌食になり始めていた。
すると、かおりが組み付けばとタックルを狙っていくと、今度はクリスタナがガッチリとキャッチしていく。
かおりも倒そうとしていくが、今度はクリスタナが膝蹴りを叩き込んでいった。
グシュ・・・
「んぐっ・・・」
苦悶の表情を浮かべるかおり。
だが、負けずに膝蹴りをクリスタナに叩き込むと、身長差を利用してヘッドバッドを顎に叩き込んでいった。
バキッ・・・
変な音がすると、クリスタナが顎を押さえてフラフラしていった。
そのクリスタナに一気にミドルキック、ローキック、更にはハイキックと蹴りで攻め込むかおり。
このクリスタナ戦に備えて打撃を練習してきたのか、意外と綺麗なフォームから蹴りこんでいた。
しかし身長差は大きいのは事実で、顔面を狙おうとジャンピングニーパッドのようにして蹴りこんでいくかおり。
クリスタナはかおりの打撃を嫌がるようにロープの方向に逃げると、更にはヒップに蹴りを入れたりと追い込んでいた。
だが、調子に乗って蹴りこむかおりに、トラースキック気味に蹴りを出して反撃を試みるクリスタナ。
バシッ・・・・
その一撃がかおりのお腹に決まると、苦悶の表情を浮かべて距離を置いていくかおり。
だが、この距離を置いたことでクリスタナが体勢を立て直していった。
「ブッ殺すっ・・・」
この時、クリスタナがかおりを見て呟いた。
すると、構えてからかおりとの距離を詰めていってから、ジャブで牽制していくクリスタナ。
一方、身長差から打撃で来られるとキツイかおりは、ガードしながらタックルの機会を狙っていく。
そしてクリスタナの打撃を避けてからタックルを仕掛けるかおり。
しかしクリスタナがキャッチしていくと、そのまま抱え上げて変形パワーボムの様にかおりを叩き付けると、素早くマウントポジションを取っていった。
後頭部を叩き付けられて意識を朦朧としたのか、馬乗り状態のクリスタナに対して顔面ガードを固めるかおり。
そのかおりの顔面へパンチを落としていくクリスタナ。
だが、殴られながらもかおりが何かを狙っていた。
そう、大振りのクリスタナのパンチに対して、腕を取って倒しに掛かっていった。
このかおりの動きに焦ったクリスタナが腕を抜いてから立ち上がると、距離を置いて構えていった。
当時にかおりも立ち上がると、構えて距離を置いていった。だが、数発受けた顔面パンチで頬が赤くなっているかおり。
このかおりの善戦に観客たちもまさかと期待を寄せ始めた時、かおりが素早いタックルを仕掛けていった。
ゴキィィィ・・・・
鈍い音と共に、かおりのタックルにカウンターの膝蹴りを合わせたクリスタナ。
その膝蹴りがかおりの顔面に命中すると、かおりは衝撃で意識を朦朧とさせるが、倒れては危険とばかりに膝蹴りの蹴り足に組み付いていった。
すると、上からかおりを抱え上げるようにして持ち上げると、そのままパワーボムのように後頭部からマットに叩き付けるクリスタナ。
この一撃に大の字状態になるかおりに、今度はクリスタナがストンピングを全身に叩き込んでいった。
蹴りこまれて丸まるようにして苦しむかおり。
すると、クリスタナが蹴りこむのを止めてから距離を置いて手招きしていった。
その様子にかおりが警戒しながら立ち上がると、構えて距離を置いていった。
タックルを仕掛けたいがカウンターの膝蹴りを恐れて踏み込めないかおり。だからと打撃勝負では結果は見えていて距離を置いて様子を見るほかは手がないかおり。
そのかおりにクリスタナが一気に距離を詰めていくと、ガードを固める上から顔面へパンチを叩き込んでいった。
必死に組み付こうとすると、膝蹴りを入れながらコーナーに追い込んでいくクリスタナ。
背中にコーナー、目の前にクリスタナ。
かおりは逃げ場を失って必死にガードしていくが、クリスタナは腕を喉元に押しつけてスタンディング式のギロチンチョークを仕掛けていった。
グイッ・・・
「んんっ・・・んぐぐっ・・・・」
喉に腕を押し込まれて苦しむかおり。苦しさから逃れようと腕を掴んでいくが、時折かおりのお腹へクリスタナの膝蹴りも入れられていた。
次第にかおりの視線が宙を見つめるようになっていく・・・。もう失神寸前状態に追い込まれていくかおり。
だが、簡単に試合は終わらせないとばかりに失神する寸前で力を抜いていくクリスタナ。
すると、フラフラな状態のかおりの顔面へパンチをノーガード状態で打ち込むクリスタナ。
まるでサンドバック状態のかおりは、既に目尻などをカットして血が流れ出していた。更には時折口から飛び出しそうになるマウスピースも赤くなっているので、口の中も切っているようだった。
虚ろな目をしながらもクリスタナに時折殴り返すかおり。
次第に白いスポーツビキニに血飛沫が飛び始めると、クリスタナが興奮したのかパンチ・キックを更に叩き込んで痛めつけていった。
ガードする手も下がってサンドバック状態になりつつあるかおり。
ボシュ・・・
「んぐうっ・・・・ブハッ・・・・」
更にクリスタナの強烈なコーナー串刺しの膝蹴りがボディに突き刺さると、かおりは口からマウスピースを吐き出していくのであった。
マットに落ちていくマウスピース。口から赤い唾液の様なものが垂れていくのであった・・・・。
膝から崩れるようにダウンしていくかおり・・・しかしクリスタナが両脇に腕を刺すと、倒れないようにしてからコーナーに押し込んで、今度は膝蹴りで攻め続けていった。
半失神状態になっているかおり。すると、完全に仕留めようと腕をまた水平にして喉元に押しつけるギロチンチョークを仕掛けていくクリスタナ。
グググッ・・・
「んんっ・・・・んぐっ・・・・・・」
残された力で必死にクリスタナの腕を防ごうとするが、クリスタナのチョーク攻撃にかおりは意識を失っていくのであった・・・。
完全に宙を見つめるようになって、失神状態のかおり。
その様子にレフリーがさすがに危険と判断して試合を止めていくのであった。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが乱打されるが、クリスタナがギロチンチョークを止めないからとレフリーの合図でリングサイドの黒服がクリスタナを止めに入っていった。
クリスタナは黒服たちに止められていくが、このクリスタナの様子からもかおりが善戦した事は間違いなかった。
一方、失神させられたかおりはリングドクターにチェックを受けてから担架で運ばれていくのであった・・・。
凄まじいクリスタナの攻め。これでデビュー戦から2人を圧倒していった訳だが、このクリスタナに次に挑戦するのは一体?



第10試合

『第10試合・・・選手入場〜っ!』
そのコールに合わせて控え室からリングに勢い良く走り込んでリングインしてきたのは、あの仲根霞と若月千夏だった。
T164B87W58H84の霞。そしてT160B82W58H84の千夏。
お互いがタッグ戦と思い白いビキニ姿でのリングインだったが、千夏は今夜が地下プロレスのデビュー戦でもあった。
だが、今までRQの経験などから水着姿で人前に出る事には抵抗が無いのか、堂々としていた。
時折霞と何か話し込む千夏。
すると、会場内の照明が落とされると、霞と千夏、そして観客たちも気にしている中にスポットライトが当てられていった・・・。
『キャリー西野っ、入場っ!』
そのコールと共に会場内のライトが点けられて、その中を白いリングコスチュームのキャリー西野がガッツポーズでリングに向かっていった。西野の登場に霞と千夏は動揺していた。
『第10試合っ・・・変則ミックスマッチ・・・青コーナー〜っ・・・若月〜っ・・・千夏〜っ!・・・・仲根〜っ・・・霞〜っ!』
緊張気味に手を挙げていく2人。
『赤コーナー〜っ・・・今夜復活〜っ・・・キャリーぃぃぃぃ・・・・西野ぉぉぉぉぉぉ・・・・・!』
その西野を応援するように、エプロンサイドにはドンキング松木の姿もあった。
「キャリーぃぃぃ・・・今夜は2人とも血祭りにしてやれっ・・・」
松木がニヤニヤしながら呟く。
当然、霞と千夏もどちらが最初に西野に挑むか話し合うが、ここは地下プロレスでの経験を考えて霞が先発することになっていった。
『カァーン!』
ゴングの音と同時にコーナーから飛び出す霞とキャリー。
流石は87pのバストを揺らしながらの霞に注目が集まる中、キャリーも慎重にまずは距離を置いていった。
そして・・・。
「きゃああぁぁぁぁ・・・・・・・・」
いきなりキャリーが霞の手を掴むと、力任せにロープに振っていった。絶叫してロープへ振られていく霞。
しかしロープを掴んで待っていたキャリーの所へは戻らなかった。
ビキニを気にしている様子の霞。その霞のお腹へドロップキックを叩き込んでいくキャリー。
ボシュ・・・・
「ぐぶうっ・・・・ううっ・・・・」
油断していたのか、霞は倒れ込むとお腹を押さえて苦しんでいた。
「喰らえっ!」
更に苦しむ霞の胸などへストンピングを叩き込むキャリー。その藻掻き苦しむ霞には大歓声がおきていた。
髪を鷲掴みにして霞を起こしていくキャリー。
そして、ロープに振ると豪快なラリアットを喉元に叩き込んでいった。
バシィィィィ・・・・
「ふぎゃあぁぁぁぁ・・・・・・」
変な悲鳴をあげて喉元を押さえ込んで倒れる霞。コーナーでは千夏が心配そうに見つめていた。
そのコーナーの千夏にアピールするように、キャリーが霞の顔面を踏み付けながら叫んでいった。
グリグリっ・・・
「ああっ・・・あううっ・・・・・」
「オマエもすぐにこうなるんだからなっ!覚悟しろっ!」
そのキャリーの言葉に千夏が中指を立てて挑発すると、キャリーも舌を出して挑発仕返した。
すると、霞が復活したのかキャリーの足を抱え込むと丸め込んでフォールの体勢に入った。
『ワン・・・・ツー・・・』
レフリーのカウントに驚くようにキャリーが肩を浮かせると、急いで霞がコーナーの千夏とタッチをしていった。
「千夏ちゃん、タッチ!」
「はいっ・・・」
コーナーから勢いよく飛び出した千夏は、練習してきたのか鋭いドロップキックをキャリーの胸板に入れていくと、続けて倒れたキャリーにニードロップを入れてから、素早い動きから足4の字固めを極めていった。
グイッ・・・
「ほらぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
千夏が気勢をあげて攻め込むが、その様子に霞が叫んだ。
「ダメェェェ・・・・まだその技はダメっ・・・千夏ちゃん!」
そう、霞が気にしていたのは体格の差から、練習してきたとは言え軽量の千夏では、キャリーに返されたら地獄を見るのは千夏だからだ。
痛がる様子もなくキャリーは霞の予想通り、そのままゆっくりと身体を反転していくのであった。
抵抗虚しく千夏の身体が反転すると、攻めていた千夏の両膝などに激痛が走っていった。
グイッ・・・
「きゃああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・痛いぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・・・」
自らの両足に走る激痛に絶叫する千夏。
「おらおらっ・・・ギブするかぁぁぁ・・・おらっ!」
キャリーが意地悪く揺さぶりかけて痛めつけていく。
「ノ・・・ノォォォォォォ・・・・・絶対にギブアップなんてするかぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
千夏は激痛に耐えながらもキャリーに言い返していく。
「だったらデビュー戦で両足を折ってやるぜぇぇぇぇ・・・・・」
更に極めていくキャリー。同時に千夏には激痛が走っていった・・・。
「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・痛いぃぃぃぃ・・・・・」
またも絶叫していく千夏。
すると、キャリーが技を解いてから立ち上がると、足を気にして立ち上がれない千夏の痛めた膝にストンピングを叩き込んでいった。
バシッ・・・バシッ・・・
苦悶に歪む千夏の表情。しかし千夏も意地になってロープに手を伸ばすと、レフリーがロープブレークを認めてキャリーを離していった。
フラつきながら立ち上がる千夏。早くもピンチの様子だったが、コーナーからは霞がタッチを求めていた。
その霞のタッチを求める様子にタッチしようと歩き出すが、キャリーがそう簡単にタッチを許すはずもなかった。
グイッ・・・・
「逃げられると思うなよ!」
すると、コーナーに無理矢理に連れて行ってから、千夏の額をコーナーポストに叩き付けていった。
バシィィィ・・・・バシィィィ・・・・
「いやあぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
悲鳴をあげる千夏は、少しでも額を叩き込まれないようにと両手で左右のトップロープを握りしめるが、キャリーのラフファイトに痛めつけられては悲鳴をあげるだけであった。
更にコーナーでグッタリと座り込む千夏の背中にストンピングを叩き込むと、ヒップアタックのようにして千夏をコーナーに押しつぶしていくキャリー。
グッタリする千夏をリング中央に連れて行くと、一気にボディスラムでマットに叩き付けていくと、続けてニヤリと笑みを浮かべるキャリー。
「ニーって言うのは、胃袋を潰すのにもいいんだぜっ・・へへっ・・・」
すると、倒れている千夏の胃袋を押しつぶすかのように、キャリーのニードロップがお腹を押しつぶしていった。
グシュ・・・
「ぐふっ・・・・んぐぐぐっ・・・・・」
これには千夏が両手で口を押さえると、必死に込み上げる胃の中の内容物を飲み込んでいくのであった。
コーナーでは霞が心配そうに千夏を見つめるが、キャリーは霞に何かアピールすると千夏を起こしていった。
フラつく千夏。その千夏の髪を掴んでから一気に顔面をマットに叩き付ける荒技・フェイスクラッシャーで痛めつけていくキャリー。
その瞬間、歓声と同時に千夏の絶叫する悲鳴が響き渡っていった。
両足をバタバタして痛がる千夏に、キャリーはニヤリとしてから俯せ状態の千夏の両足を自らの足でフックすると、続けて腕を極めてからロメロスペシャルを極めていった。
「きゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
吊り上げられて悲鳴をあげていく千夏。
両足を開脚状態のようにして、観客からは股間へ視線を集められているが、千夏は痛さに悲鳴をあげるだけだった。
「おらおらっ・・・ギブせいっ・・・こらっ!」
「ノォォォォォォ・・・・・ノォォォォォォォ・・・・・・」
キャリーの問いかけに必死に耐えて首を横に振っていく千夏。
更に揺さぶって追い込んでいくキャリー。
「あああっ・・・・ノッ・・・ノォォォォォ・・・・・・」
レフリーもギブアップの確認をしていくが、その度に首を横に振る千夏。
すると、霞が見かねてカットに入ると、キャリーは千夏をマットに落としていった。
グッタリとする千夏の髪を掴むと、そのままコーナーの霞の方向へ振っていくキャリー。
「今度はオマエも可愛がってやるからっ・・・来いよっ!」
キャリーの挑発に内心は怯えているようだが、霞は千夏とタッチするとリングインした。
千夏はタッチをするとコーナーで倒れ込んだままであったが、霞は勢い良くキャリーにドロップキックを叩き込むと、続けて首投げからマットに座らせてスリーパーで締め上げた。
グイッ・・・
意外にキャリーに対して優勢な霞。しかしキャリーの表情が変であった。
「へへへっ・・・意外と胸があるやんけっ・・この感触はたまらないなぁぁ・・・・」
そのキャリーの言葉に技を解いてしまうと、少し顔を赤らめてビキニを気にする霞。
すると、キャリーがロープに走って助走をつけてからラリアットで霞に襲いかかると、霞は悲鳴と共に倒れ込んでいった。
「きゃああぁぁぁ・・・・いっ・・痛いっ・・・」
更には倒れた霞の自慢の胸へストンピングを叩き込んでいくと、続けて踏み付けていった。
「おらおらっ・・・柔らかい自慢の胸を潰してやるぜっ・・・・」
まるで観客にアピールするように叫ぶキャリー。
更にはニードロップを胸に叩き込んで痛めつけていくと、霞が絶叫して転がるように藻掻き苦しんでいった。
更に霞を起こしてからトップロープとセカンドロープに両腕に絡ませてから、キャリーは拳を固めて高々と挙げていくと観客にアピールしていった。
「餅つきじゃなくて、グラビアアイドル仲根霞の胸つきだぜぇぇぇ・・・・」
すると、ロープに固定されて動けない霞のビキニに包まれた自慢のバストへパンチを叩き込むキャリー。
グニュ・・・・
「いやああぁぁぁぁ・・・・・痛いぃぃぃぃぃ・・・・・は、反則でしょぉぉぉぉ・・・・・・」
激しく殴られて、その激痛に悲鳴をあげていく霞。レフリーに反則のアピールをしていくが、レフリーの姿が居なくなっていると、そこにはジェントルメン濱田の姿があった。
『反則っ?続行っ・・続行!』
その濱田の言葉に霞は言葉を失うが、キャリーは喜ぶように霞の胸を殴りつけていった。
グイっ・・・
「イヤああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
更にはバストクローで霞の豊満なバストを握りしめていくキャリー。霞は堪らず首を激しく振って悲鳴をあげていた。
苦しむ霞をロープから放すと、キャリーが片手を挙げてアピールしていった。
すると、素早く霞をマットに倒すと、そのまま俯せの体勢にもっていってから、霞にキャメルクラッチを仕掛けていった。
グイッ・・・
顎に手を掛けられて上半身を反らされていく霞。
同時に背中が折れるような激痛に両足をバタバタとさせて藻掻き苦しんでいた。
ただし、キャリーが悲鳴をあげられないようにと顎をガッチリと固定していたから、霞は涙目で藻掻くことしか出来なかった。
その苦しむ霞を見ながら濱田がギブアップか確認をするが、無論ギブアップなど取るはずもなかった。
『ギブっ・・・ノォーねっ・・・ノー・・・・』
負けたくないと耐えたい霞だが、このキャリーの必殺キャメルクラッチにはギブアップ寸前だったが、レフリーの濱田もキャリーのグルの為にギブアップも出来ずに苦しむだけであった。
すると、コーナーでグッタリとしていた千夏がキャリーの背後から近づくと、いきなり後頭部に喧嘩キックを叩き込んで技を解かせていった。
「くっ・・・後で覚えてろよ・・・」
「ふん、何よこの変態っ!」
千夏もダメージを回復させたのか、キャリーに叫び声をあげてからコーナーに戻ると、霞も転がるようにしてリング下に逃げていった。
リング下に降りた霞を追いかけるキャリー。そして霞を捕まえると、そのまま鉄柵に振って叩き付けてから、続けて顔面に喧嘩キックを叩き込むキャリー。
バシィィィ・・・
「きゃああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
顔を蹴られて絶叫する霞。更にグッタリとする霞のお腹へ爪先で蹴りを入れてから、そのまま髪を掴んでリングに戻していくキャリー。
コーナーでは千夏がタッチを求めるように叫んでいた。その千夏を見てニヤリとするキャリーは、霞を起こすと後頭部にエルボーを落としてから、一気に組み合っていった。
そして、豪快にブレンバスターで霞の身体をマットに叩き付けると、続けてアピールしてからトップロープに登ると、仰向け状態で倒れている霞の身体目掛けて、キャリーがトップロープからのヒップドロップを叩き込むと、霞のお腹へ炸裂していった。
バシィィィ・・・・・
「んがっ・・・・オエェェェェェェ・・・・・・・・・」
これには内臓を圧迫された霞が一瞬間を置くようにして、口から胃液のようなものを噴き上げていくと、身体を痙攣させるようにヒクヒクとしていた。目も虚ろな霞。
キャリーは余裕を持って霞の肩に手を押し当ててフォールしていった。
『ワン・・・・ツー・・・・ス・・・・』
一応は濱田がカウントを入れるが、スリーカウントか入る前に霞の肩を上げていくキャリー。まだ決めるつもりはない様子であった。
髪を掴んで霞を起こそうとするキャリー。しかし霞の足元がフラフラして立ち上がれず、そのままボディスラムの体勢からコーナーに投げつけていくキャリー。
大の字状態になる霞を見て、千夏が手を掴んでタッチしていった。
霞はそのままコーナーで倒れていると、千夏はキャリーと距離を置くようにして構えていった。
キャリーは余裕を持って威嚇したりするが、千夏も負けじと打撃は練習していないはずなのに、キャリーに向かってローキックのような蹴りを出していった。
しかし動きの鈍いローキックにキャリーは避けると、逆にローキックを千夏の膝に叩き込んでいった。
バシィィィィ・・・・
「ひいっ・・・・・」
思わず悲鳴をあげる千夏。続けてキャリーは千夏の打撃のディフェンスが出来てないからと、膝を狙ってローキックを叩き込んでいった。
距離を置こうとする千夏だが、次第に膝などが紫色に変色していった・・・。
堪らずキャリーのローキックに合わせてタックルのように抱きつくが、逆にカウンターの膝蹴りを受けて動きの止まる千夏。
その瞬間、キャリーは一気にサイドスープレックスのようにして千夏の身体をマットに叩き付けていった。
大の字状態になる千夏。その千夏を更に痛めつけようと足を掴もうとするキャリーだが、ここで千夏が両足をバタバタさせて抵抗していった。
その時、いきなりキャリーが股間を押さえ込んで倒れていった。そう、千夏の足が偶然にも股間を蹴りこんだのだった。
その千夏がコーナーに視線を送ると、そこには霞が立ち上がってはいたが、まだ苦しそうな表情でトップロープに寄りかかっている姿があった。
そして、千夏はチャンスと思い倒れ込むキャリーの全身をストンピングで蹴りこむと、続けて飛び上がってのヒップドロップを脇腹に叩き込んでいった。
バシィィィィ・・・・
馬乗りになって苦悶の表情のキャリーに顔面パンチを叩き込む千夏。滅茶苦茶な殴り方だが、もう本能で殴っていると言う感じであった。
すると、その千夏に濱田が反則だと手を握って止めていくと、千夏は納得がいかずにキャリーから離れて濱田に喧嘩キックを叩き込むと、コーナーに押し込んでいって文句を言い出していた。
「何するのよ、何が反則なのよ・・・ちょっと!・・・・言ってみなよ・・・ほらっ!」
『黙れっ・・・レフリーに文句言うならリングを降りろやっ!』
濱田も言い返すと、千夏がエルボースマッシュを叩き込んで黙らせていった。
すると、その千夏の背後からキャリーが近づくと、髪を鷲掴みにしていった。
グイッ・・・
「きゃあっ・・・何するのよっ・・・痛いわよっ・・・・」
髪を掴まれても強気の千夏。しかしキャリーは顔面パンチを何発も受けて口の中を切っていて、その鉄の味にキレているようであった。
「その強気がいつまで続くかなっ・・・今夜はお前を潰してやるぜっ・・・・」
すると、千夏の髪を掴んだまま投げていくと、起きあがろうとする所へ、強烈な喧嘩キックを胸に叩き込んでいくキャリー。
これには苦悶の表情で倒れるが、構わずキャリーはストンピングから起こしていってから、観客にアピールしていく。
「いくぞぉぉぉぉぉ・・・・・・」
その掛け声と共に千夏の背後から組み付くと、強烈なバックドロップでマットに叩き付けていくキャリー。
バシィィィ・・・・
「きゃあああぁぁぁぁぁ・・・・・・」
堪らず悲鳴をあげてグッタリする千夏。だがキャリーは休む間もなく千夏を捕まえると、今度は逆さ吊り状態のパイルドライバーの体勢になっていった。
千夏の髪の毛が逆さになっていくと、キャリーがニヤリとしてから一気に脳天から叩き付けていった。
バシィィィ・・・・
しかしキャリーは放さずにグッタリする千夏に続けてパイルドライバーを叩き込んでいった。
バックドロップに続いてのパイルドライバーに、千夏の首はダメージを受けていく・・・・。
グッタリと俯せになって倒れる千夏に、キャリーは飛び上がってから腰にエルボーを落とすと、絶叫して苦しむ千夏。
堪らずリング下に逃げようと這っていく千夏だが、エプロンサイドから落ちていこうとすると、キャリーもエプロンサイドに立っていった。
キャリーが不気味な笑みを浮かべてアピールすると、逃げようと必死な千夏の後頭部にニードロップを叩き込んでいった。
この一撃に半失神状態になってリング下に転がり落ちる千夏。
更に、その千夏を観客席に振ってからストンピングを叩き込んで、一気に客席のテーブルの上に乗せると、豪快なパイルドライバーを叩き込むキャリー。
誰もが驚く中、テーブルが破壊されてその中にグッタリする千夏の姿があった。
その様子に霞が驚いてリング下に降りると、千夏に近づいて心配そうに声を掛けた。
だが、その霞の髪を鷲掴みにして鉄柱に叩き付けていくキャリー。
ゴッキーン・・・・
鉄柱に叩き付けられて座り込む霞。
そのまま鉄柱に抱きつくように座り込んでいく霞。
霞が抵抗してないのを見てからキャリーが千夏を捕まえると、そのままリングに戻していった。
リング上でグッタリと倒れている千夏に、またもストンピングで蹴りこんでいくキャリー。
もう抵抗も出来ない千夏を俯せにすると、後頭部にギロチンドロップを叩き込んでから、更にはヒップドロップまで叩き込むキャリー。
もう失神寸前になる千夏の後頭部に座ったまま、キャリーが観客にアピールすると、大ブーイングに包まれるリング上。
「今夜の生け贄は若月千夏だぁぁぁ・・・・」
キャリーが叫ぶと、そのまま立ち上がって俯せの千夏の両足を広げていった。
「ううっ・・・や、やめて・・・・・いやっ・・・・」
逃げたいが逃げられずに藻掻くだけの千夏。
グイッ・・・
「いやあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
そう、その千夏の股間へ爪先で刺激を与えていくキャリー。観客の前で股間を刺激されて恥ずかしさから悲鳴をあげる千夏。
股間を責めてから、今度はキャリーが両足をフックすると、一気に腕を掴んでロメロスペシャルを仕掛けていった。
高々と吊し上げられる千夏の身体。キャリーが足を広げて極めていくので、ビキニ姿の千夏は無惨にも開脚状態で極められていた。
「あああああああっ・・・・・・・」
痛さと恥ずかしさから悲鳴をあげていく千夏。広げられた股間は白いビキニショーツが守るだけであった。
その千夏に濱田が近づいてギブアップの確認をしていく。
『ギブッ・・・ギブアップする?』
その問いかけに恥ずかしさからギブアップしたい千夏だったが、霞とのタッグ戦と言うこともあって我慢していく千夏。
「ノォォォ・・・・ノォォォォォ・・・・・・」
耐える千夏に、キャリーは極めていって、更には濱田は開かれた千夏の股間を見つめていた。
「おらおらっ・・・痛いかコラァァァ・・・・・」
更に揺さぶるようにして千夏を追い込むキャリー。
「あああっ・・・ノ、ノォォォォォ・・・・・・絶対にギブなんてしないわっ!」
攻められる千夏も、意地になってギブアップを拒んでいくと、ここで濱田が無防備な千夏の股間へグーパンチを叩き込んでいった。
ゴキッ・・・
「ひぎゃあぁぁぁ・・・・・・・・」
恥骨直撃のパンチに絶叫する千夏。耐えようと必死だったが、全身から力が抜けた様子だった。
当然だが、これには濱田に対してブーイングが送られていくが、濱田は観客席に向かって知らないと言うゼスチャーを返すのだった。
「ギブアップしないんだったら、これで試合を終わらせてやるぜっ・・・」
流石に久しぶりの試合とあって、千夏を吊り上げているだけでもスタミナを消耗していくキャリーは、試合を極めようと千夏の腕を放して足だけで極めていき、上半身が落ちた所をチョークスリーパーで締め上げるのであった。
この複合技に苦しみ藻掻く千夏。
喉を完全に締め上げられて苦しい状態で、濱田もギブアップの確認をするがあまりの苦しさに千夏はギブどころか、藻掻き苦しむだけであった。
次第に口から涎を垂れ流す千夏。だがキャリーの締めは緩むことはなかった。
またも失神寸前状態になる千夏。
すると、リング下から霞がリングに走り込んできた。
霞を止めようとする濱田。しかし霞が前蹴りで濱田の股間を蹴り上げると、言葉を失って濱田が悶絶した。
更に、千夏を痛めつけているキャリーの無防備な顔面にストンピングを入れると、黙ったまま起きあがろうとするキャリーのバックを取った。
千夏はグッタリとマットに横たわるが、霞は一気に千夏の仇を取るようにチョークスリーパーを極めてから、更には揺さぶっていった。
これにはスタミナを消耗しているキャリーは逃げることも出来ず、霞の髪を掴もうと藻掻くが逃げられずにそのまま落とされてしまうキャリー・・・。
キャリーが失神するが霞は夢中になって締め上げていくと、ここでゴングが鳴らされていった。
『カンカンカンカン・・・・』
すると、失神したキャリーを締め上げる霞を黒服たちが止めていくと、キャリーは力なくマットに倒れ込んでいった。
霞は倒れている千夏を気遣うと、そのまま肩を貸すようにしてリングを降りていくのであった。
この結果に、正式裁定はノーコンテスト扱いになるが、千夏は徹底した首への攻めで次の大会で予定されているトーナメントが心配されるのであった。



第11試合

『第11試合っ・・・選手入場っ!』
リングアナがコールすると、リング上に姿を現したのは太谷みつほと、ショニンであった。
みつほは白いスポーツビキニにオープンフィンガーグローブ。ショニンは黒いスポーツビキニに同じく手にはグローブ。
そう、今夜この2人は格闘技戦ルールで試合をするのであった。
各のコーナーに歩いていくが、見た目ではスレンダーなみつほと、ガッチリと言うか少し太った感のショニン。
『青コーナー〜っ・・・太谷〜みつほ〜っ!・・・・赤コーナー〜っ・・・ショニン〜っ!』
コールを受けて一礼する2人。
しかしショニンはみつほを鋭い視線で睨み付けていた。
『特別格闘技戦ルールで行われます・・・倒れた相手への攻撃も全て認められて、レフリーストップ、ドクターストップ、KO、ギブアップのみで試合決着を着けるものとします。』
その試合方式の説明が行われると、そこでゴングが鳴らされていった。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから出ていく2人。
しかし打撃の距離を取ると構えていく2人。口にはマウスピースが入っていた・・・。
まずはショニンが軽いローキックを出して牽制すると、みつほがバックステップから避けていった。
逆に素早いステップから繰り出すみつほのジャブがショニンの頬を襲うと、嫌がるように距離を置いていくショニン。
するとみつほが前に出てジャブで牽制してから、タックルを狙うがショニンもパンチを合わせる様にして防いでいった。
またも距離を置いて睨み合う展開になると、今度はショニンがタックルを狙うと、みつほが避けてからローキックを叩き込んでいった。
バシィィィ・・・・
ローキックに痛がるショニンが、構わず抱きつこうとしていく。
だが、みつほも組まれたらまずいと思って膝蹴りを出していくと、ショニンは蹴られながらも倒していった。
しかしみつほが素早くブリッジのように身体を反らしてバランスを崩させると、素早く転がるようにして逃げて立ち上がっていった。
試合開始からまだあまり時間は経ってはいなかったが、早くも両者の肌には汗が浮かび上がっていく。
相手の様子を見ていくみつほとショニン。
その展開を変えようとみつほが素早いジャブからのローキック、ミドルキックとショニンを攻めだしていくと、ショニンは蹴られても殴られても前に出るようにして殴り返した。
体重差から
ショニンのパンチが効いたのか、みつほがフラついてロープ際まで下がると、ショニンも追いかけていく。
しかしみつほも前蹴りで距離を置いていこうとすると、ショニンは深追いせずに距離を置いていった。
みつほもショニンの力には驚いていたが、技術では上とばかりにハイキックで牽制すると、続けてタックルを仕掛けていった。
そのタックルを受け止めようとするショニン。しかしみつほが片足タックルのようにして倒し込んでいった。
倒すと素早く横四方の体勢になって押さえつけていくみつほ。
ショニンもどう対処しようかと迷っている様子だったが、みつほが脇腹にハンマーパンチを入れてから、腕を狙おうとしていた。
そのみつほに、ショニンも負けじと下から脇腹にパンチを叩き込むと、みつほの表情が一瞬苦痛に歪む。
しかしポジションキープを狙うみつほが固めていく。
「んあぁぁぁ・・・・・」
そのみつほを体重差と力の差から跳ね返すショニン。
跳ね返されると素早く立ち上がるみつほ。そのショニンの力に驚いた様子で立ち上がるショニンの脇腹にミドルキックを叩き込む。
蹴られてもショニンは負けずに組み付いていくと、今度はお返しとばかりにロープまで押し込んでいくと、みつほに何度もタックルのように身体を押し当てていった。
ショニンが下を向いて肩を押し当ててくると、みつほがフロントスリーパーを極めていった。
グイッ・・・
ショニンの首に絡みつくみつほの細い腕。極めもしっかりしているからギブアップかと思われたが、ショニンが何とそのままみつほを抱え上げると、そのままマットに投げつけていった。
バシィィィィ・・・・・
「イタッ・・・・・・」
堪らず悲鳴を漏らすみつほ。力が抜けた瞬間にショニンが馬乗りになっていくと、上からパンチを落としていくショニン。
顔面パンチに必死にガードしようとするみつほは、下からショニンの腰に両足を絡ませてガードポジションを取ろうとしていた。
流石はテクニックと知識はあるみつほ。
ショニンも力任せに顔面を狙って殴ろうとするが、みつほも両足でフックしているから顔面には届かなかった。
逆に腕を伸ばして殴りつけていくショニンに対して、みつほは一瞬にして両足を放してから腕を狙うと、一気に腕拉ぎ逆十字固めを狙った。
腕を極められそうになったショニンは、これに焦ったように引っ張ると、何とみつほを吊し上げるようにして立ち上がった。
まだ技を極めているみつほだが、ショニンがそのみつほを変形パワーボムのようにマットに後頭部から叩き付けていく。
バシィィィ・・・・・
しかしショニンを放さないみつほ。
そのみつほに更に変形パワーボムのようにして叩き付けるショニン。
これにはみつほも技を解いてしまうと、一気に上から殴りつけていくショニン。
顔面をガードしようと必死なみつほのサイドポジションを取ると、亀状態になったみつほの脇腹に膝蹴りを叩き込むショニン。
苦しさから亀状態で必死にガードしようとするみつほだが、次第にショニンの膝蹴りの前にダメージを大きくしていった。
みつほの動きが鈍くなると、ショニンが一旦離れてから蹴りを入れて仰向けにすると、その可愛らしいみつほの顔面を潰すようにストンピングを叩き込んでいった。
更にお腹にもストンピングを入れていくショニンは、上手くフェイントを掛けてからフットスタンプをお腹へ叩き込んだ。
ショニンの全体重にみつほの口からマウスピースが飛び出すと、続けて胃液のようなものを垂れ流していくみつほ。
「ふんっ・・・そろそろ終わらしてあげるわよ・・・・」
そのみつほの顔面を踏み付けて笑みを浮かべるショニン。
しかし、ショニンが油断した所へ下からみつほが足を絡めると、バランスを崩させてショニンにヒールホールドを極めていくみつほ。
これには完全に油断していたショニンが悲鳴をあげた。
「ぎゃああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
口の周りなどを自らの胃液が汚していたみつほが、一気に締め上げていく・・・。
その技の破壊力に遂にショニンがタップしていった。
『カンカンカンカン・・・』
一瞬の返し技とも言えるみつほの技に、観客たちも驚く中で試合は終わりを告げていった。
試合が終わってもグッタリとリングに横たわるみつほ。
一方、終始攻めていた感のあるショニンも足へのダメージから座り込んでいた。
軽量級ながら格闘技戦で頭角を現そうとしていたみつほ。
だが、敗れたショニンは悔しそうにみつほを見つめると、足を引きながらリングを後にするのであった。
みつほはダメージが大きいからと担架が用意されると、乗せられた状態で控え室に戻っていくのであった。



第12試合

そしてリングが金網リングに変えられていくと、そのリングに入れられていくのはあの秦野浩子だった。
黒服に両腕を押さえつけられてリングに無理矢理に押し込まれていく浩子。今夜は既に試合に出ていたが、あまりの試合内容にお仕置きマッチとしてもう1試合、それも金網デスマッチが組まれたのであった。
黄色いビキニ姿の浩子。膝には山口玲奈との試合でダメージを負ったからと包帯とサポーターが巻かれていた。
不安そうに辺りを見渡す浩子。その浩子の対戦相手として金網リングに入っていく一つの影。
薄暗いリングにライトが点けられると、そこには黒いワンピース水着姿の山口誉子が立っていた。腕組みしてコーナーに立つ誉子。
既に浩子を威嚇するかのように、鋭い視線で睨み付けていた。
『第12試合・・・ノールール金網デスマッチを行います・・・・青コーナー〜・・・秦野〜浩子〜っ!・・・・赤コーナー〜・・・山口〜誉子〜っ!』
コールを受けると既に怯えた様子の浩子。一方、久しぶりの地下リングに立つ誉子は、目の前の浩子を見てニヤリと不気味な笑みまで浮かべていた。
『この試合は、ノールールの為に凶器の使用は全て認められ、反則行為についてもレフリーが止めるまで可能です!なお、試合の決着についてはレフリーストップでの決着と言う事にさせていただきます・・・』
試合についての説明に、観客席から大きな歓声がおきると、同時に浩子は絶望感に包み込まれていた。
T168B80W56H82に黄色いビキニ姿が貧そうに見える浩子の身体。
逆にT168B93W58H82と身長こそ同じであっても、ワンピース水着の胸の部分が大きく膨らんでいる誉子。
『カァーン!』
そしてゴングが打ち鳴らされると、怯えた表情の浩子をコーナーに追い込んでいく誉子。
早くも追いつめられた浩子が、金網リングと言う事もあって前蹴りで距離を置こうとしてから、そのままコーナーから飛び出して誉子との距離を置こうとしていた。
だが足へのダメージが残っているから素早い動きも長くは続かず、誉子に距離を詰められていくのであった。
「チョロチョロ逃げてるなよ・・・」
早くも誉子が浩子の髪を掴むと、浩子が絶叫していった。
「きゃああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
その浩子のお腹へ腹パンチを入れると、苦悶の表情を浮かべた浩子の首にラリアットを叩き込んで倒していく誉子。
倒れた浩子のお腹へ勢いをつけてストンピングを叩き込む誉子は、笑みを浮かべて浩子の顔を踏み付けて観客にアピールしていった。
グイッ・・・・
泣きそうな表情で誉子の足を掴んでいく浩子。両足をバタバタさせて痛がっていた。
その痛がる浩子を起こしてから、今度はヘッドロックで締め上げる誉子。
逃げられない浩子の額に誉子がパンチを入れると、またも浩子の悲鳴がリングに響き渡っていった。
バシッ・・・バキッ・・・・
「イタァァァァ・・・・やめてぇぇぇぇぇぇぇ・・・・」
その悲鳴をあげる浩子を無理矢理に連れて行ってから、コーナーへ脳天から叩き付けていく誉子。
誉子が放すとグッタリとコーナーに倒れ込んでいく浩子。
すると、誉子が一番近い一面のロープ三本の金具を取り外すと、金網に直接叩き付けられるようにしていった。
立ち上がろうとする浩子に、誉子はニヤリと笑みを浮かべてから突進すると、コーナーに突き刺すように浩子のお腹へ喧嘩キックを叩き込んでいった。
「ぐふっ・・・・ううううっ・・・・・」
今度はお腹を押さえ込んで苦悶の表情の浩子。
だが浩子も意地になって膝をついた状態から、苦しさを堪えて誉子のお腹へパンチを入れていくが、逆に髪を鷲掴みにされてマットに顔面を叩き付けられてしまった。
顔を押さえて両足をバタバタさせて痛がっている浩子。
その浩子を見て、腰にヒップドロップを叩き込んでから、無理矢理に顎に手を掛けてからキャメルクラッチを極めていく誉子。
浩子の細い身体がCの字状態にされていくと、全身に走る激痛に浩子が藻掻き苦しんでいた。
しばらく誉子のキャメルクラッチが続くと、もう浩子は解放されてもマットにグッタリと俯せ状態で倒れるだけだった。
呼吸も荒くしている浩子。もうスタミナ切れの様子だった。
だが、誉子はコーナー近くから何かを取り出すと、浩子に近づいていくのであった。
ボシュゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・
「きゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
絶叫してリングを転がり回る浩子。そう、誉子はコーナーから揮発性の液体を口に含むと、浩子の背中などへ火炎攻撃をしたのであった。
熱さとショックから絶叫する浩子。今までの地下プロレスでは経験もした事がない攻めに、浩子は完全に動揺していた。
抵抗する浩子を誉子はコーナーに連れて行くと、無理矢理に両足を開かせてセカンドロープに掛けると、両腕はトップロープに乗せて固定していった。
「や・・・やめて・・・・な、何をするの・・・・」
完全に怯えだしている浩子。
その浩子を痛めつけようと、誉子が有刺鉄線竹刀を持ち出していった。
「これが何だか解るかっ?」
その誉子の突き出す竹刀に絶叫する浩子。
「いやあぁぁぁぁ・・・・いやあぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
すると、悲鳴をあげる浩子の膝のサポーターに竹刀を押しつけると、グイグイと揺さぶる誉子。
「ぎゃあああぁぁぁぁぁ・・・・イヤアァァァァァ・・・・・」
泣き叫ぶように絶叫する浩子。次第に浩子の白いサポーターと包帯に血が浮かび上がってきた。
そして誉子が血に染まるサポーターなどを脱がしていくと、浩子の膝からは血が浮かび上がっていた。
血に染まったサポーターを投げると、誉子は反対コーナーに歩き出してから、観客にアピールしていから一気に走り出した。
そして反対コーナーに磔状態の浩子のお腹目掛けて、誉子が鋭いニーアタックを叩き込んでいった。
グシュ・・・
「ぐぶっ・・・・ゲエェェェェェェェェ・・・・・・」
細い身体の浩子のボディを鋭く抉る誉子の膝。その衝撃に浩子は口から胃液を溢れさせていた。
バシッ・・・バシッ・・・
「おらっ・・・おらっ・・・・」
「ぐふっ・・・んはっ・・・・」
更に浩子のお腹を殴りつけていく誉子。その拳が食い込むたびに浩子の表情が苦悶に歪んだ。
更には前蹴りで股間まで蹴り上げる誉子。
バシッ・・・
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
これには浩子が絶叫していった。
すると自らの手に皮で出来た手袋を着けてから、誉子は有刺鉄線竹刀をリングに置いていく。
更に、コーナーで磔にしていた浩子を解放すると、竹刀に近づけていった。
「いっ・・いやっ・・・・反則でしょ・・・」
嫌がる浩子。しかし誉子が無理矢理に俯せ状態に倒していくと、片手で髪を鷲掴みにして浩子の上半身を浮かせると、片手で竹刀を掴むと、浩子の胸に有刺鉄線竹刀が食い込む位置に置いていった。
そして誉子が浩子の身体を竹刀に押しつけると、次の瞬間凄まじい浩子の泣き声と共に絶叫する悲鳴が金網リングに響き渡っていった。
「んあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・痛いぃぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・・・ぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
激しく抵抗する浩子だが、誉子が背中に馬乗りになったまま押しつけていった。
容赦なく浩子の黄色いビキニに包まれた乳房を傷つけていく有刺鉄線竹刀。
更には誉子が竹刀を掴んでいくと、竹刀を使って浩子にキャメルクラッチの様に上半身を浮かせるように痛めつけていった。
激しく泣き叫ぶ浩子。その黄色いビキニブラジャーには傷口から溢れた血が赤い斑点状の模様を作り出していた。
そして誉子が浩子を起こしていくと、フラフラする浩子のビキニが赤く染まりだしていた。
「うぎゃあああぁぁぁぁぁ・・・・・」
更にお腹へ竹刀を叩き付ける誉子。次の瞬間に浩子の泣き叫ぶ悲鳴が響き渡っていった。
四つん這いになって泣きながらロープに逃げようとする浩子。
すると、誉子がロープを外した金網だけになった面へ追い込んでいく。そのまま金網を掴んで立ち上がろうとすると、誉子が片手で髪を鷲掴みにしていった。
観客席からは浩子の泣き顔が見えていたが、その脳天目掛けて誉子は竹刀を擦り付けるのであった。
「んあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
浩子の絶叫と共に、端正な顔に血の筋が落ち始めていく・・・。
次第に血ダルマ状態の浩子の顔面を金網に何度も叩き付けていく誉子。
叩き付けられる度に絶叫しながら、観客席に血飛沫を飛ばしていく浩子。
もうグッタリしてレフリーも試合を止めようかと考えていると、誉子が浩子の身体をロープのある面に連れて行くと、トップロープとセカンドロープに絡めてから、大流血の浩子にチョップから蹴り、パンチとサンドバック状態にして痛めつけていった。
抵抗も出来ないただ痛めつけられるだけの浩子。
すると、浩子のビキニブラジャーを剥ぎ取ると、傷つけられた浩子の乳房が露わになっていった。
「ううっ・・・や・・やめて・・・・お・・お願いっ・・・・・」
小振りなバストを露わにされて、恥ずかしさからも呟く浩子。幸い金網デスマッチの為に、観客席からも浩子の乳房が見えづらくなっていた。
「そろそろ試合を決めてやるよ・・・・私の試合を印象つけてあげるわっ!」
すると、剥ぎ取ったビキニを浩子の首に巻き付けると、そのまま首を締め上げていく誉子。
「うぐぐぐっ・・・・・んんっ・・・・・んふっ・・・・・・・」
首を絞められても抵抗も出来ない浩子。ロープに絡められた身体を動かそうとしても、逃げることも出来ず身体を痙攣させていった。
すると、浩子は失神したようにガクリと身体から力を抜かすと、股間からは異臭を放つ液体を太股伝いにマットに垂れ流すのであった。
この状態に流石に観客達も声を失うと、ここで試合終了のゴングが鳴らされていった。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音と共に黒服が金網リングに入っていくと、興奮状態の誉子を止めていくのであった。
失神状態の浩子はそのままリングドクターに応急処置を受けると、担架に乗せられてリングを後にしていくが、誉子はガッツポーズで観客にアピールしているのであった。
『ただ今の試合、レフリーストップで山口誉子の勝利とします!』
リングアナのコールが響き渡ると、12試合が終わりを告げるのであった。



第13試合

キニに自慢のボディを包み込んで堂々と立っていたが、既にヒールの地位を確立しているようでもあった。
その金網リングに晴美の対戦相手としてリングインしてきたのは、あの河村ひかるだった。
小柄ながらも見事なEカップのバストでグラビアアイドルとしても活躍して、最近では力士との恋愛報道で盛り上がっていたが、一方では付き合っていたと言われた男性タレント・御猿と別れたともハッキリしないうちに乗り換えたとして、ある意味尻軽女的なイメージが出来たと言うのもあった。
そのひかるに、地下プロレスでは当然だったがお仕置きマッチとして、今夜の根元晴美との金網デスマッチ戦を組んだのであった。
白ビキニ姿に、手にはオープンフィンガーグローブを着けたひかるは、晴美に対して臆するどころか睨み付けながらリングインしていった。
『第13試合・・・グラビア系〜っ・・金網デスマッチ〜っ・・・』
さっそく始まるリングアナによるコール。
『青コーナー〜っ・・・河村〜ひかる〜っ!・・・・赤コーナー〜っ・・・根元〜・・・晴美〜っ!』
コールを受けると、リング中央に歩み出して睨み合う晴美とひかる。
T164B103W60H88の晴美に対して、T150B83W54H77のひかるは体格的には不利な感は否めなかった。
しかし一歩も引かずに睨み返しているひかる。
『根元〜っ・・・その尻軽女をブチのめしてやれ〜っ!』
『河村を全裸にして逆さ吊り処刑で辱めてやれ〜っ!』
早くも興奮している観客たちから野次が飛び出すと、ひかるも負けずに晴美に言い出した。
「簡単には終わらないからね・・・私だって・・・」
そのひかるの挑発的な言葉に、晴美も言い返す。
「それはコッチの台詞だよ・・・金網リングから病院送りにしてあげるからね・・・チビっ!」
両者がやる気十分な雰囲気が伝わったところで、レフリーがゴングを要請していった。
『カァーン!』
ゴングと同時に距離を詰めていくひかる。
同じく晴美も詰めていくと、ガードを上げてひかるに向かっていった。
晴美がガードを上げていると、ひかるは素早く踏み込んでの左右のボディを打ち込むと、またも距離を置いていった。
いきなりの左右のボディに晴美の表情が険しくなる。
すると、今度はひかるのジャブからフックと顔面狙いになっていく。
シュ・・・シュ・・・
これには晴美がガードして防ぐが、蹴りでひかるとの距離を取ろうとしていった。
しかし鋭い踏み込みからひかるが晴美の自慢のバストへパンチを続けて打ち込むと、怯んだ所をボディへ強烈なパンチを打ち込んでいった。
ボシュ・・・
「んぐっ・・・・・」
これには晴美がお腹を押さえて苦悶の表情を浮かべると、ひかるが一気に顔面に左右のフックを叩き込んでいった。
バシッ・・・バシッ・・・
顔を殴られて嫌がるように膝蹴りを出す晴美。
軽い膝蹴りだったが、ひかるの腕に当たると距離を置いていくひかる。
身長差から軽い技もダメージが大きくなると考えて、ひかるも試合の組み立てを考えていた。
距離を置くとひかるは晴美の様子を見ていった。軽いステップでフットワークを使うひかる。その度に胸が揺れていた。
晴美は殴られた事に腹を立てている様子で、少しずつ小柄なひかるを追い込もうと考えていたが、なかなかひかるをコーナーなどに追い込む事が出来ず、逆に時折ジャブで攻められていた。
ジャブで前に出るひかるに、晴美も必死に前蹴りで距離を置こうとすると、続けてローキックで牽制していった。
バシィィィ・・・
攻めていたひかるだが、晴美のローキックが一発当たると動きを止めてから、距離を置いていく様子を見せていく。
すると、晴美が組み付くようにしてロープに振っていくと、返ってきたひかるにラリアットを叩き込んでいった。
バシィィィィィィ・・・・
「ふぎぃぃぃぃ・・・・」
強烈なラリアットに変な悲鳴をあげて倒れるひかる。喉と言うより顔面に腕を叩き付けられた感じで、ダメージが大きい様子だった。
続けてストンピングを叩き込む晴美だが、ひかるが焦った様に立ち上がって構えていった。
だがダメージは受けたのは観客からも、晴美からも分かる程で、続けてローキックで足を攻められると、フラつくひかる。
意地になって殴り返すひかる。しかし晴美が前蹴りで距離を置くと、今度は早くはないが重いハイキックを顔面に叩き付けていった。
バシィィィィ・・・・
「んあっ・・・・」
堪らずダウンするひかる。続けてストンピングを叩き込む晴美は、更に飛び上がってギロチンドロップをひかるの喉元に叩き込んでいった。
バシィィィィ・・・・・・
「ふぐぅあぁぁぁぁぁ・・・・・・」
喉元を押さえて藻掻き苦しむひかる。その様子に観客席からは晴美に対する歓声があがっていた。
苦しむひかるを起こしてからヘッドロックで絞めていくと、そのまま額にパンチを入れて痛めつけると、無理矢理にコーナーに連れて行って顔面から叩き付けていった。
バシィィィ・・・
「うわあぁぁぁぁぁ・・・・・」
悲鳴をあげるひかる。体格差では捕まると辛い展開になるのは確実だった。
フラつくひかるだが、晴美が放すと身体を反転させて裏拳で反撃を試みていった。
空を切るひかるの裏拳。しかし晴美が驚いた表情で距離を置くと、ひかるが左右のフックを放ちながら前蹴りで反撃を見せていった。
お腹に蹴りが決まると一瞬動きの止まる晴美。
すると、103pの爆乳にアッパーを叩き込むひかる。この一撃には晴美が胸を押さえて苦しみだしていた。
反撃を成功させたひかるだが、晴美に攻められてダメージが残っていて苦しそうな表情を浮かべるも、更に顔面にパンチを入れてから、距離を置いてジャンピングニーパッドを叩き込んでいった。
バキッ・・・
意外にも顎へ膝を叩き込むひかる。これには晴美もフラついてロープに寄りかかって痛がっていた。
意識を朦朧とさせているのか、晴美の動きが止まっていくと、構わずひかるが突進してお腹へパンチを打ち込んでいった。
ボシュ・・ボシュ・・・
「ふぐっ・・・んんぐっ・・・ぐっ・・・・」
流石の晴美の苦悶の表情を浮かべていた。殴られるたびに波打つように晴美のお腹が動いていた。
だが、その苦しい晴美も意地になって殴ってくるひかるのお腹へ、お返しとばかりにカウンターの膝蹴りを叩き込むと、今度はひかるの動きが止まっていった。
グシュ・・・
「んああぁぁ・・・・」
思わず悲鳴をあげて晴美に抱きつくひかる。ダウンしないように必死のようだったが、表情からも膝が効いているのが分かった。
お互いが苦しい展開だったが、晴美が髪を鷲掴みにするとそのまま豪快にひかるの顔面をマットに叩き付けていく晴美。
これには両足をバタバタさせて藻掻き苦しむひかる。
俯せ状態で苦しむひかるを見て、更に一撃を加えようと晴美はノーガード状態のひかるのお腹を爪先蹴りで蹴り上げた。
グシュ・・・
「ぶへぇぇぇぇぇぇ・・・・・・」
これには堪らず口から反吐をマットに撒き散らすひかる。
更にひかるの両足首を掴んだ晴美は、そのまま引きずっていくとヒップにニーを落としてから、近くのコーナーに登っていく晴美。
すると、トップロープから豪快にひかるの腰にヒップドロップを落としていった。
「ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
堪らず大きな悲鳴をあげて藻掻き苦しむひかる。
ひかるの悲鳴に観客たちからも歓声がおきていくと、晴美は髪を掴んで起こしていった。
フラフラしているひかるをロープ近くに連れて行くと、トップロープにひかるの目の辺りを押しつけて、そのまま擦り付けていくと言うサミング攻撃を仕掛けていった。
ギュ・・・ギュギュ・・・
「いやああぁぁぁぁ・・・・・痛いぃぃぃぃ・・・・いやあぁぁぁぁぁ・・・・」
ゴムとの摩擦で激痛が走って悲鳴をあげるひかる。
「おらおらっ・・・苦しいのは今から何だよ・・・このチビっ!」
更にリング中央に連れて行くと、抱きつくようにしてから晴美が抱え上げると、一気に膝を出してマンハッタンドロップでひかるの股間を自らの膝に叩き付けていく晴美。
ゴキッ・・・
「うぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・」
これにはひかるが絶叫して苦しんでいった。
「ふふふっ・・・アンタの大事なアソコを壊してあげようか・・・この淫売っ!」
股間を押さえて藻掻き苦しむひかるに股裂きのようにして痛めつけてから、今度はストンピングのように蹴りこんでいく晴美。
ボシュ・・・グシャ・・・
「ぎゃああぁぁ・・・・や、やめてぇぇぇぇ・・・・」
これには絶叫して藻掻くひかる。
すると、グッタリするひかるを倒したまま、晴美が金網リングの入り口を開けていくと、リング下からペットボトルを数本持ち込んでいった。
ひかるが立ち上がろうとするが、構わずギロチンドロップを叩き込んでから起こしていく晴美。
フラフラしているひかるを、今度はロープに押しつけると、一気に両腕をトップロープとセカンドロープに絡ませて動けないようにしていった。ひかるの表情にも焦りの色が浮かんでいた・・・。
そのひかるのお腹へ、まずは強烈なミドルキックを叩き込む晴美。
バシィィィィ・・・・・
「ぐぼっ・・・・・・」
堪らず咳き込んで苦悶の表情を浮かべるひかる。
「ふふふっ・・・苦しむのはこれからよ・・・・」
更にひかるの髪を掴んで真上を向かせると、お腹に膝蹴りを叩き込む晴美。
ボシュ・・・・
「うぐっ・・・ボヘエェェェェェェ・・・・・・・」
一瞬間を置くようにして口から胃液を吐き散らしていくひかる。
すると晴美はペットボトルを片手に取ると、片手でひかるの髪を掴んで無理矢理にペットボトルを口の中にねじ込んでいく晴美。
ドボッ・・ドボッ・・・ドボッ・・・・
「んぐっ・・・んぐぐっ・・・ブハッ・・・・」
無理矢理に水を飲まされて苦悶の表情、そして咳き込んでいくひかる。
「ほらほらっ・・・今度はどうかし・・・らっ!」
晴美がニヤリと笑みを浮かべると、ひかるのお腹へ強烈な中段突きが炸裂した。
ボシュ・・・
「グボッ・・・・ウエェェェェェェ・・・・・」
またも口から胃の内容物を垂れ流すひかる。しかし胃液なども水の為に薄められて、殆ど水のような液体が垂れ流れていた。
ドボッ・・・ドボボッ・・・
「んんっ・・・んぐぐっ・・・・うぐうっ・・・・・」
またもひかるの口にねじ込まれるペットボトル。そして容赦なくひかるの口の中へ注がれる大量の水。
すると、苦しさから両足を使って晴美を蹴り出すひかる。
「まだ抵抗するなんて生意気なのよ・・・この尻軽女っ!」
蹴り出した事に腹を立てた晴美は、ペットボトルを放すと反対側のロープに走って助走をつけると、一気にひかるのお腹目掛けて両足を揃えての低空ドロップキックを叩き込んでいった。
グシュ・・・・
「ホゲエェェェェェェェェェェ・・・・・・・・」
これには勢いよく口から吐瀉物を吐き散らすひかる。その吐瀉物の一部は晴美にもかかっていた。
グッタリとして下を向いてグッタリするひかる。
すると、晴美は観客に片手を挙げて振り回してアピールすると、抵抗出来ないひかるのビキニブラジャーに手を掛けていった。
グイッ・・・
抵抗出来ないひかるのビキニが無惨にも剥ぎ取られていくと、小柄ながらも見事なEカップバストが露わになっていった。
グイッ・・・
「ほらほらっ・・・綺麗な胸してんじゃないのよ・・・ええっ・・・」
晴美はひかるの髪を掴んで言い放つと、ひかるが意外な行動に出た。
ペッ・・・・
「なっ・・何よ・・・・この胸だけ女っ・・・・」
晴美の顔面に唾を吐きかけたひかる。
すると、晴美の表情が変わっていった・・・・。
「ふんっ・・・だったらアンタの白い綺麗なオッパイも潰してあげるわよ・・・覚悟しなっ!」
そう吐き捨てると、ひかるの露わになっているバストへ容赦ないナックルパンチ攻撃で殴りつけていった。
グニュ・・・ブニュ・・・・
「ああんっ・・・・ああああああっ・・・・・・・んああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
さすがに自慢の胸を殴りつけられて、その衝撃からの痛みに悲鳴をあげるひかる。
殴られるたびに白い乳房が上下左右に激しく揺れていった。
更に殴られると、白い乳房が変色していく。と同時にひかるの目からは涙が溢れ出していた。
もう抵抗も出来ない状態のひかるの首には、晴美が剥ぎ取ったビキニブラジャーが巻き付けられると、そのまま絞めていった。
「んぐぐっ・・・・ううっ・・・・んんっ・・・・・・」
身体をプルプルと小刻みに動かして苦しむひかる。
構わず晴美がビキニで締め上げると、ひかるは泣きながらギブアップを口にしていった。
「ぐっ・・・ギッ・・・ギュブ・・・・・ウップ・・・・・・」
首を絞められてギブアップが言えないひかる。レフリーも意地悪くギブアップを取らないと、ひかるに言い放った。
『河村っ・・・ギブっ?・・・ノー・・・・ノーねっ・・・』
「ギュ・・・ギュゥゥゥ・・・・ブゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・」
すると、ひかるは股間から異臭を放つ黄色い液体を垂れ流しながら失神していくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
失禁KOのひかるの状態に、ゴングが鳴らされていく。
すると、晴美はビキニから手を放すと、失禁しているひかるの両足を、まるで子供にオシッコでもさせるように大きく広げていくと、その広げた両足をロープに絡ませて開脚状態にすると、黄色く変色も見られるビキニショーツを剥ぎ取っていくのであった。
完全に失神しているひかる。全裸状態で観客たちから舐めるような視線を送られている事なども知らずに、そのまま見つめられていくのであった。
その様子に、晴美は腕組みをしながら不気味な笑みを浮かべていた。
「ふふふっ・・・ちょっとやりすぎかも知れないけど、これも頼まれた事だしいいわね・・・・」
こうして、ひかるに対する制裁マッチは残酷な全裸処刑と言う形で幕を閉じたのであった。


第14試合

『14試合っ・・・・完全決着金網デスマッチ・・・選手入場っ!』
リングアナのコールに誘われてリングインしていく2つの影。金網に囲まれたリングだけが照らされた会場の中、観客たちは2人の姿を見て驚きの表情を浮かべていた。
その2人とは、黄色いタクシー所属の大池栄子と、その栄子に嫉妬したとされて引退状態に追い込まれている河村亜紀の2人だった。
2人は黒いビキニとリングシューズでリングインすると、視線を合わせる事もなくコーナーに寄りかかっていった。
T166B91W59H87の栄子とT157B86W58H83の亜紀。
さすがはグラビア界では人気があった2人だけに、そのビキニ姿は迫力があった。
そのリング内に、完全決着と言う事で凶器などが運び込まれていった。2人が立つコーナーが以外の2つのコーナーには、何と有刺鉄線ボードが運び込まれて、更には何か運び込まれていくのであった。
地下プロレスに初めて登場する有刺鉄線ボード。その鈍い輝きに栄子も驚いていた。
「ゆ、有刺鉄線って・・・傷付いちゃうじゃん・・・・」
だが、一方の亜紀は引退状態の事もあり、有刺鉄線に少し動揺はしているようだが、栄子に比べて冷静に見つめていた。
『本日のメインイベント〜・・・因縁の決着を金網デスマッチので・・・・青コーナー〜河村〜亜紀〜っ!』
ゆっくりとコーナーから歩き出ると、リング中央まで出て栄子を睨み付けると、コーナーに戻っていった。
『赤コーナー〜っ・・・・大池〜栄子〜っ!』
一方栄子はコーナーで身体を動かしてゴングを待つ様子だった。
『この金網デスマッチは、凶器等の使用は認められて金網内で完全決着がつくまで試合は続行されます!』
ルールの説明があると、ここでゴングが鳴らされていった。
『カァーン!』
ゴングの音と同時にリング中央に進む栄子と亜紀。そして睨み合うと、栄子が呟いた。
「人気が無いからって人を嫉んだって仕方ないのよ・・・わかる?」
その言葉に亜紀も言い返す。
「何よ、今夜はお返しをするためにアンタと試合を組んでもらったのよ・・・覚悟しなさいよ・・・」
その亜紀の言葉に栄子が張り手を叩き込んだ。
バシィィィ・・・・
栄子の張り手を受けると、亜紀が怯むことなく栄子の頬にグーパンチを叩き込むと、驚いた栄子に前蹴りを出してからDDTで脳天からマットに叩き付けていった。
まずは亜紀のペースで試合が進むかと思うと、栄子もフラつきながらも起きあがりざまにタックルを仕掛けていく。
するとフロントスリーパーで締め上げる亜紀。
だが栄子も左右のパンチを脇腹に叩き込んで亜紀に反撃すると、力を抜いた瞬間に亜紀を抱え上げてマットに叩き付けてから、ストンピングで反撃していく栄子。
そして髪を掴んで起こしていくと、力任せにロープに振ってラリアットを叩き込んでいった。
これには苦しそうに倒れ込む亜紀。
更に飛び上がってギロチンドロップを叩き込んでいく栄子。
バシィィィィィィ・・・・
「ふぎぃぃぃぃ・・・・・・・」
変な悲鳴をあげてリング内を転がり回る亜紀。両足をバタバタして苦しそうだった。
更に髪を掴んで起こしていくと、栄子は亜紀の顔面を近くのロープに擦り付けていった。
ギュ・・・ギュギュ・・・
「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・ああああああっ・・・・・・」
「ほらほらっ・・・・苦しいんならギブすればいいでしょ・・・ほらっ!」
ロープに擦り付けられて、ゴムとの摩擦で絶叫していく亜紀。
だが、亜紀も意地になって栄子のお腹へ肘打ちを叩き込むと、怯んだ隙を突いて逃げていった。
離れた瞬間、踏ん張ってからドロップキックを放つ亜紀。
バシィィィ・・・・
栄子に命中するが、フラつくだけで倒れない栄子。その栄子に続けてタックルのように組み付いていく亜紀。
すると、正面から亜紀に組み付くと、亜紀の胸を蹴り上げるような膝蹴りを叩き込む栄子。
グニュ・・・・
「はうっ・・・・・」
堪らず動きの止まる亜紀。
更には栄子が強烈なフロントネックロックで締め上げると、亜紀を絞め落とそうとばかりに絞めていった。
グググッ・・・・
これには亜紀が逃げようと必死になるが、栄子は上手く極めていた。
逃げられない亜紀が、更には栄子のお腹へパンチで脱出しようとするが、栄子が更に膝蹴りで動きを止めてから技を解くのであった。
これには亜紀はフラフラして構えると、栄子が走り込んでニーアタックを仕掛けていった。
バシッ・・・
またもリングに転がって藻掻き苦しむ亜紀。
その亜紀の顔面を踏み付けて観客にアピールするように両手を広げる栄子。
「ほらほらっ・・・アンタなんて私に敵う訳ないでしょ・・・・ほらほらっ・・・」
胸を揺らしながら亜紀の顔面を踏み付けていく栄子。
更には胸に足を移動させると、胸を踏み付けていく。
グイッ・・・グイィィィ・・・・
その自慢のバストが踏み付けられていくと、亜紀の表情が苦痛に歪んだ。
グイッ・・・
今度は髪を掴んで起こすと、勢い良くロープに振ってから戻ってきた亜紀のバストにパンチを叩き込む栄子。
グニュ・・・
「んああぁぁぁぁ・・・・・・」
またも悲鳴をあげて倒れ込む亜紀。
だが、フラつきながらも立ち上がると、構えてからパンチで反撃しようとする亜紀。
だが、栄子のグーパンチが亜紀の頬を抉っていくと、亜紀はフラついていった。
すると、栄子がコーナーの有刺鉄線ボードを見つめてニヤリと笑みを浮かべると、一気に亜紀をコーナーに向けて振っていった。
「喰らえっ!」
その栄子の叫び声と共に、亜紀がコーナーに飛ばされると、背中から有刺鉄線ボードに激突する亜紀。
グサッ・・・
「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・」
次の瞬間、亜紀の凄まじい悲鳴がリングに響き渡っていった。
容赦なく亜紀の背中の白い肌を切り裂く有刺鉄線の棘。亜紀の白い肌に赤い血が浮かび上がっていった。
フラつく亜紀がコーナーから数歩歩き出すと、今度は栄子が走り込んでラリアットでコーナーに押し込んでいった。
バシィィィィ・・・・
「うぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
またもラリアットの衝撃で有刺鉄線ボードに押し込まれる亜紀の身体。またも背中を傷つけられて絶叫していた。
「ふん、今度はその顔も有刺鉄線で傷つけてみる?」
フラつく亜紀の髪を掴むと、栄子が有刺鉄線ボードに亜紀の顔を近づけた。
すると、亜紀が必死にカンガルーキックで栄子に反撃すると、その一撃が栄子の股間に命中した!
バシッ・・・・
「ふぐうっ・・・・」
変な悲鳴をあげていく栄子。力が弱まった所で亜紀が下を向かしてからお腹へ膝蹴りを入れると、体勢が悪い栄子にバックドロップで反撃していった。
バシィィィィ・・・・
後頭部からマットに叩き付けられて意識を朦朧とさせる栄子。
続けて亜紀が飛び上がって喉元に強烈なニードロップを叩き込むと、さすがの栄子の喉元を押さえ込んで藻掻き苦しんでいった。
苦しむ栄子を見て笑みを浮かべてから、亜紀は片手を掴んでから絡みつくように三角締めを仕掛けていった。
グイッ・・・
締め付けられて苦悶の表情を浮かべる栄子。
更に亜紀が技を解いて立ち上がると、しばらくしてから立ち上がろうとした栄子の顔面にドロップキックを叩き込むと、今度は栄子の自慢の胸にニードロップを叩き込んでいった。
胸へのニードロップは相当効いた様子で、栄子は涙を浮かべていた。
その栄子を起こしてから、トップロープとセカンドロープに絡ませて動けなくすると、亜紀は構わずビキニブラジャーを剥ぎ取っていった。
「なっ・・・何するのよ・・・・」
栄子がビキニ剥ぎに怒りを表情を浮かべると、亜紀は近づくとお腹へパンチを入れて黙らせていった。
ボシュ・・・
「うっ・・・うぐっ・・・・」
亜紀の拳に苦悶の表情を浮かべる栄子。
更に、亜紀は露わになった栄子の乳房にパンチを叩き込むと、上下左右と揺れていく栄子の胸。
悲鳴をあげる栄子だったが、亜紀は構わず殴りまくっていった。
そして乳房の一部が内出血で変色してくると、亜紀は殴るのを止めた。
すると、遂にお返しと考えたのか、有刺鉄線ボードを栄子の近くに置いていった。
「覚悟しなさいよ・・・・」
その有刺鉄線を使おうと、亜紀は栄子の両腕をロープから外すと、抵抗する栄子に構わず俯せ状態になるように亜紀が倒していった。
グサッ・・・
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・」
さすがに自慢の乳房が有刺鉄線の餌食になっては、栄子は絶叫して悲鳴をあげていた。
更に、亜紀が有刺鉄線ボードに俯せの状態の栄子の背中にフットスタンプを叩き込むと、有刺鉄線の棘が栄子の身体、特に乳房を切り裂いていった。
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・」
意外な展開に観客たちも驚いているが、間違いなく亜紀が優勢に試合を進めだしていた。
「ほらっ・・・これで仕上げだよ・・・・大池っ・・・覚悟しなっ!」
更に亜紀が有刺鉄線ボードを持ってくると、栄子の背中に覆い被せていくと、そのボードの上に乗って飛び跳ねていった。
容赦なく胸から背中と栄子の身体が切り刻まれていくと、全身血塗れになっていく栄子は、堪らずギブアップを口にしていった。
「ぎ、ギブアップぅぅぅぅぅ・・・・・ギブアップぅぅぅぅ・・・・・・もうダメェェェェ・・・・・・」
栄子には似合わない悲鳴でギブアップを宣言していく展開に、観客たちも驚いていたが、亜紀は構わず痛めつけていった。
『カンカンカンカン・・・・』
ゴングの乱打される音と同時に、リングサイドなどから黒服が金網リングに入っていって亜紀を止めていくのであった。
「ふん、いい気味よっ・・・・私だってアンタなんかに負けないんだから・・・・」
黒服に止められながらも興奮気味に叫んでいる亜紀。
一方、栄子は有刺鉄線ボードから助け出されると、地下プロレス初の有刺鉄線ボードの犠牲者になったが、胸から背中など血塗れになりながら担架に乗せられていった。
『ただ今の試合、河村亜紀の勝利となりました!』
栄子が運ばれていくと、亜紀は背中などを応急処置を受けながらガッツポーズをしていくのであった。
こうして、衝撃の金網デスマッチは終わりを告げていった・・・・。



第15試合

金網リングの中から有刺鉄線ボードなどが運び出されると、会場内は照明が落とされて暗闇に包まれていた。
その真っ暗な中を2本のスポットライトに照らされる2つの影。
そのスポットライトに浮かび上がった2つの影は、CMで共演しているはずの米蔵涼子と左藤江梨子だった。
金網リングに入っていく2人。早くも視線を合わせたりするが、黙ったままコーナーに別れていった。
T173B88W58H88の江梨子は、グラビア系だけに涼子に見せつけるように黒のビキニ姿だった。
一方、涼子はT168B84W58H85の身体を、白いスポーツビキニに包んで臨んでいた。
『本日のメインイベント・・・完全決着金網デスマッチを行います・・・』
そのコールに会場内が大歓声に包まれる。
『青コーナー〜っ・・・左藤〜江梨子〜っ!・・・・赤コーナー〜・・・現地下プロレスヘビー級チャンピオン〜っ・・・米蔵〜涼子〜っ!』
コールを受けると、レフリーにリング中央に導かれる2人。すると、涼子が口を開いた。
「今夜は容赦しないよ・・・・」
その涼子に言い返す江梨子。
「いいわよ・・・デスマッチなら何をしてもいいしね・・・」
その江梨子の言葉に涼子が言い放つ。
「あらあら、撮影じゃあ泣いて帰ったりした誰かさんも、プロレスだと調子に乗るわけねっ・・・」
その涼子の言葉に江梨子が掴みかかると、レフリーが分けていった。
『カァーン!』
ゴングが鳴らされると、まずは距離を置いていく両者。
すると、牽制の意味もあるジャブを放つ江梨子。
そのジャブにガードを固めて距離を置こうとする涼子。
離れ際にローキックで反撃を見せると、涼子は前蹴りなどと打撃で対抗していった。
だが江梨子も長い脚からローキックを出すと、一瞬怯む涼子に素早くドロップキックを放つ江梨子。
長身の江梨子が繰り出した破壊力のあるドロップキックに転がりながら倒れる涼子。
構わず江梨子のストンピングが涼子を襲うと、蹴られて痛がっていた。
更にお腹へ蹴りを入れると、苦悶の表情で丸くなって苦しむ涼子。
「ほらほらっ・・・苦しいんでしょ!」
更に髪を掴んで起こしてから江梨子がボディスラムでマットに叩き付けると、苦しむ涼子の胸を踏み付けて観客にアピールしていく江梨子。
続けて髪を掴んで起こすと、喉元に水平チョップを数発叩き込むと、動きの止まった涼子をロープに振ってから、戻ってきた所を顎を狙ったジャンピングニーパッドを叩き込んでいった。
バキィィィ・・・・
「ぎゃああぁぁぁ・・・・・」
堪らず悲鳴をげて倒れ込む涼子。
その倒れた涼子の両足を抱え込んで、一気に逆エビ固めを極めていく江梨子。
だが涼子も焦ったように両腕を突っ張って江梨子に技を極めさせないと、江梨子が技を解いた瞬間に転がるようにして距離を置いてから、一気に立ち上がっていった。
間髪入れずに江梨子が襲いかかると、涼子も江梨子のお腹へボディブローを叩き込むと、続けて頬にフック気味の掌打を叩き込んでいった。
この一撃にフラつく江梨子。江梨子も意地になって膝蹴りを出すが、涼子が蹴られながらも抱え込むと、そのまま倒していった。
ギロチンチョークを狙う涼子。
しかし江梨子もブリッジの体勢で返すと、素早く起きあがっていった。
続けて涼子も起きあがると、顔面を狙って蹴りを出していく江梨子。その江梨子の蹴りを避けながらタックルを仕掛けて倒していく涼子が、上手く横四方の体勢に持ち込んでいった。
両者の動きが止まると、2人の肌には汗が流れ出していた。
涼子が少しヒップを浮かせてから膝を折ると、江梨子のボディへ膝蹴りを狙っていた。
この動きを見て江梨子もポジションを変えようとすると、涼子も合わせて動いていった。
今度は江梨子が四つん這い状態になると、バックを取って涼子のスリーパーが首を狙った。
だが江梨子が転がるように逃げると、素早く立ち上がって構えていった。涼子も立ち上がるが、江梨子の方が呼吸が乱れている様子だった。
「ほらほらっ・・・疲れてるんじゃないの・・・」
江梨子を挑発するように言葉を発する涼子。
その言葉に江梨子は黙ったまま間合いを詰めてローキックを狙うと、上手く涼子の膝に決まっていった。
バシィィィ・・・・
意外と重い蹴りを出してきた江梨子に少し苦悶の表情を浮かべる涼子。
だが次の瞬間、負けずにミドルキックを脇腹に返していく涼子。
バシィィィ・・・・
その蹴りに動きが止まる江梨子も、意地になって大きな振りの張り手を見舞っていくと、涼子との張り手合戦になっていった。
バシッ・・・バシッ・・・
すると、突然江梨子が長身から首相撲に涼子を捉えると、一気に突き上げるように膝蹴りをお腹へ叩き込んでいった。
ボシュ・・・
「ぐふうっ・・・・・」
この一撃に涼子が膝を着いて両手でお腹を押さえると、苦悶の表情を浮かべながら口から涎を垂らしていた。
その涼子に、ノーガード状態の顔面へ蹴りを入れていく江梨子。
バシィィィ・・・・
「ふぎぃぃぃ・・・・」
変な悲鳴をあげて大の字になって倒れる涼子。
グイッ・・・
「はうっ・・・」
更に涼子のプライドを踏みにじるように、江梨子が涼子の頬を踏み付けていった。
「偉そうな事を言っても、リングの上じゃ関係ないんじゃないの?」
その江梨子の言葉に両足を動かしていく涼子。
だが、江梨子は体勢を入れ替えて飛び上がると、強烈なギロチンドロップを涼子の喉元に叩き込んでいった。
バシィィィィ・・・・
これには喉元を押さえて苦しむ涼子。
「可愛がってあげるわよ・・・米蔵先輩っ・・・・」
更に苦しむ涼子に馬乗りになっていく江梨子。
すると、上から無防備な顔面にパンチを落としていく江梨子。
バキッ・・・バシッ・・・・
顔を殴られて痛がる涼子。しかし視線は鋭く、反撃しようと狙っている様子だった。
すると、下から江梨子のビキニな包まれたバストを握りしめていく涼子。
そのバストクローに悲鳴をあげる江梨子。だが涼子の顔面への攻撃は止めなかった。
すると、涼子はビキニを剥ぎ取るようにしてから、江梨子の乳首を摘んでいくと、その激痛に悲鳴をあげて逃げていく江梨子。
「イタァァァァァ・・・・汚いわねぇぇ・・・・・・」
ビキニを直しながら怒る江梨子。
「関係無いのよ・・・デスマッチなんでしょ、今夜は・・・」
涼子も顔を気にしながらも立ち上がると、ビキニを気にする江梨子と距離を置いていった。
すると、江梨子が踏み込んでから強烈なドロップキックを放つと、涼子が勢い良くコーナーに叩き付けられていった。
苦しそうな表情を浮かべる涼子へ、今度は江梨子がコーナーに串刺しのニーアタックを狙うと、これには涼子が慌てて避けていくと、江梨子が膝をコーナーに叩き付けての自爆となっていった。
これには苦悶の表情を浮かべる江梨子。その動きが止まった瞬間、涼子は背後から組み付くと、完全に無防備な江梨子をバックドロップで後頭部からマットに叩き付けていくのであった。
バシィィィィ・・・・
これには意識を朦朧とさせて大の字になる江梨子。
「覚悟しなさいよ・・・これが耐えられるかしら・・・」
涼子が呟くと、一気に両足を抱え込んでから逆エビ固めを極めていった。
グイッ・・・
「ぎゃああぁぁぁぁぁ・・・・・くうぅぅぅ・・・・・」
悲鳴をあげるが耐えていく江梨子。身体が柔らかい江梨子も、この逆エビでは激痛に苦悶の表情を浮かべていた。
容赦なくCの字に締め上げる涼子。次第に涼子のヒップが後頭部に着くような勢いだった。
「うぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・」
マットを激しく叩いて絶叫する江梨子。
しばらく逆エビ固めで痛めつけると、涼子が技を解いてから距離を置いていった。
俯せ状態で泣きそうな表情で苦しむ江梨子を見下すようにして、涼子は両手を高々と挙げて観客を煽っていった。
起きあがろうと、江梨子が四つん這い状態から立ち上がろうとすると、ノーガード状態の顔面に容赦ない蹴りを叩き込む涼子。
バシィィィィ・・・・
鈍い音がする中、身体がマットに崩れ落ちると、両手で顔面を押さえている江梨子。
膝を立ててヒップを突き上げているような格好になっているからと、涼子はヒップにも強烈な蹴りを叩き込む。
ビシィィィィィ・・・・
「ひぐうっ・・・・」
ヒップを蹴りこまれてグッタリと倒れた状態の江梨子。
グイッ・・・
「立つんだよ・・・」
グッタリする江梨子の髪を鷲掴みにしてから、涼子は容赦ない顔面への膝蹴りを叩き込んでいった。
これにはマットに崩れ落ちる江梨子。
すると、近くのコーナーに視線を移してから、涼子はフラフラな江梨子をコーナーに連れて行くと、トップロープに両腕を絡ませると、両足もセカンドロープに乗せる形にして動けなくすると、虚ろな目の江梨子から離れていった。
すると、涼子が勢いよく走り込んでから、低空のドロップキックを江梨子のお腹へ叩き込まれていく。。
バシィィィィ・・・・・
「ぐふうっ・・・・ぐうっ・・・」
口から涎を垂れ流す江梨子。今の腹への一撃は相当のダメージを与えたようだった。
だが涼子の責めは終わらず、距離を置いてから一気に走り込んでのニーアタックを腹に叩き込むと、今度は内臓を押しつぶされた江梨子は、胃袋から内容物が押し上げられたのか頬が膨らんでいくと、一瞬耐えるがマットに嘔吐していく。
「うっぷっ・・・オエェェェェェ・・・・・」
リングに嘔吐していく江梨子に、今度は顔面への掌打を左右から叩き込んで痛めつける涼子。
「臭うわね・・・・そろそろ試合を決めなきゃね・・・臭くて仕方ないし・・・」
掌打を入れてから、鼻を摘む仕草で観客にアピールする涼子は、動けない江梨子のビキニブラジャーを剥ぎ取るのであった。
トップレス状態にされていく江梨子。形の良いバストが露わになると、観客席からは歓声があがっていた。
グイッ・・・
フラフラな状態の江梨子をコーナーから引きずり出すと、髪を鷲掴みにしてから顔面をマットに叩き付ける荒技、フェイスクラッシャーで江梨子を痛めつける涼子。
続けて俯せで痛がる江梨子の後頭部にヒップドロップを叩き込んでから、剥ぎ取ったビキニブラジャーを首に巻き付ける涼子。
巻き付けられたビキニを掴もうとする江梨子。背中にはキャメルクラッチのようにして涼子がビキニを引いていく。
首を締め付けられて藻掻く江梨子だが、涼子は失神KOを狙うが如く反らせようとしていた。
形の良いバストを揺らしながら小刻みに身体を震わせていく江梨子。
呼吸も苦しく表情も泣き顔に近くなっていた。だがギブアップと言う仕草は見せないところが、江梨子の意地にも見えた。
容赦なく掴んだビキニを揺さぶる涼子。これには江梨子は堪らず口から涎を垂れ流していくと、そのまま失神状態に追い込まれていった。
ビキニを掴もうとしていた江梨子の手から力が抜けてダラリとマットに落ちていくが、涼子は構わず締め付けていく。
その状態に危険と判断したレフリーが急いで涼子を止めていくと、ここでゴングが要請されていった。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが乱打されても涼子が放さないと、レフリーが金網リングに黒服などを入れて止めていくのであった。
完全失神KOにされた江梨子。
その横では、まだ痛め足りないのか涼子がレフリーなどを振り解いてからストンピングを入れていくのであった。
口から涎を泡のようなものまで垂れ流す江梨子。
『ただ今の試合、米蔵涼子の失神KOレフリーストップ勝ちとなりました!』
リングアナがコールしていくと、涼子は満足したのか江梨子のバストを踏み付けてからリングを後にするのであった。
引き揚げるときもガッツポーズなどで観客にアピールを忘れない涼子。
一方、江梨子は黒服たちに担架に乗せられて引き揚げるのであった。





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