第1試合

『第60回大会・・・第1試合はグラビアアイドルトーナメント第2回戦・・・・』
そのコールと共にリングに姿を現していくのは、優勝候補とも噂もある熊多曜子だった。
白いビキニ姿でリングに上がると、まずは観客席に一礼していくと、コーナーに寄りかかって試合時間を待っていく。
一方、曜子の対戦相手としてリングに上がっていくのは、グラビアなどでも一緒になる事もあった猪上和香だった。
ピンク色のビキニ姿で、リングインしてから一礼してコーナーに歩き出す和香。
コールも終わり、いよいよ第2回戦のゴングが鳴らされようとしていくリング上。
『カァーン!』
ゴングの音と共に、緊張した様子で距離を詰めていく曜子と和香。
真剣な表情で、まずは和香が片手で様子を探るように伸ばしていく。
その手に対して、曜子も警戒するように手を伸ばすと、まずはガッチリと組み合った。
2人の表情が力んで歪む・・・。
更にもう片方の手も組み合うと、ガッチリと力比べの状態になっていくリング上。
グラビアアイドルがビキニ姿で、真剣にリング上で闘う姿に観客達も興奮していく。
曜子が押していくように見えるが、和香がいきなり蹴りを出していく。
和香の蹴りに力が抜ける曜子は、更に和香のエルボースマッシュにフラついてロープに寄りかかる。
「おりゃあ!」
和香が気合いを入れてから、一気にロープ際の曜子にジャンピングニーパッドを叩き込むと、曜子の顎を捉えてダメージを与えていった。
更にロープから離すようにヘッドロックで絞めていく和香は、そのまま走り込んでのブルドッキングヘッドロックで攻めると、俯せ状態で苦しむ曜子の脚を狙っていく。
グイッ・・・
「ああっ・・・・いっ・・・イヤあぁぁぁ・・・・・」
堪らず悲鳴をあげてロープに手を伸ばす曜子。
ロープに手が伸びると、レフリーが和香を止めて距離を置かしていった。
和香が離れてから起きあがる曜子。
その曜子に踏み込んでハイキックを狙っていく和香。
バシィィィ・・・・
意外な技に、曜子の顔面に蹴りが決まると、続けて掌打で追い込む和香。
容赦なく炸裂していく和香の掌打。堪らず曜子は顔面ガードを固めて追い込まれていく。
苦し紛れに膝蹴りで距離を離したい曜子だが、和香もヒザ蹴りには反応してガードしていく。
だが、曜子が必死になって放ったヒザが和香も身体を抉ると、一瞬和香の表情が苦悶に歪む。
しかし曜子の脚を掴んで倒していくと、続けてアキレス腱固めを狙っていく和香。
和香の脚関節に対して、曜子はヒールキックで対抗していくが、ロープが視界に入って手を伸ばして逃げた。
『ブレークっ・・・』
ロープに手が伸びたからと、レフリーがブレークを命ずると、同時に立ち上がる和香と曜子。
相手の様子を見ながら距離を詰めていくと、いきなり曜子がグーパンチで和香の顔面を殴りつける。
バキッ・・・
「イタッ・・・・」
顔を殴られて痛がる和香。
「遠慮しないわよ・・・いくよ!」
更に顔面への反則でもあるグーパンチで攻め込む曜子。これには和香は痛がるだけだった。
だが、和香も一瞬の隙を突いてタックルを狙うと、上手く曜子を倒していく。
仰向け状態の曜子に対して、マウントポジションを奪いたい和香。
その和香の弾力ある身体に両足を絡めていく曜子。馬乗り状態は奪わせないという思いだろうか。
その曜子のガードポジションに対して、和香はお返しとばかりにパンチを狙っていく。
時折曜子の顔面に届きそうになるが、曜子はボディシザースではないが、ガッチリと組み付いていた。
「んあっ・・・・」
すると、和香のパンチを見切ったのか両足を素早く移動させると、下から和香に対して三角締めを極めていく曜子。
ググッ・・・
和香の表情が一瞬で苦痛に歪んでいくと、レフリーもギブアップの確認をしていく。
しかし和香も苦しみながらも逃れようと必死になっていた。背中からは汗が流れ出している。
和香も耐えるが、曜子の三角も完璧に極まっていないので、汗のせいもあって腕が抜けて和香が逃げていく。
曜子も立ち上がると、今度は腕を気にする和香に対して、果敢にエルボースマッシュで押し込んでから、動きの止まった所で水平チョップを自慢のバストへ叩き込む曜子。
グニュ・・・ブニュ・・・
「ああんっ・・・・ああっ・・・・痛いっ・・・・」
胸へのチョップ攻撃に、和香は悲鳴をあげて痛がるだけだった。チョップの度に、和香の自慢のバストが歪んでいく。
嫌がるように曜子にチョップのお返しをするが、曜子は構わずチョップ攻撃で攻めると、続けてロープに振っていった。
胸を揺らしながらロープに振られると、勢い良く戻った所を曜子ののラリアット攻撃が待っていた。
バシィィィィ・・・・
「ぶはっ・・・・」
喉元を抉る曜子の腕。その勢いに口から涎の飛沫を飛ばしながらダウンしていく和香。
苦悶の表情の和香に、曜子は試合を決めようとしてか、ロープに走り込むと勢いをつけて飛び上がって、和香の喉元にギロチンドロップを叩き込む。
曜子の容赦ないギロチン攻撃に、和香が喉元を両手で押さえて藻掻き苦しんでいく。
「決めるよぉぉぉ・・・・・」
腕を挙げて観客にアピールする曜子。
すると、和香の両足を抱え込んで、一気にリバースして逆エビ固めを極めていく。
和香の身体が容赦なくCの字のように反らされる。同時に和香の全身には激痛が走るのであった。
自慢のバストがマットに押しつけられて変形しながら、泣き顔のような表情でロープに逃れようとする和香。
『ギブアップ?・・・ギブ?』
レフリーも和香にギブアップの確認をするが、和香はギブアップは拒んでいく・・・。
「ノオォォぉぉぉぉぉぉ・・・・・ノォォォォォォォォ・・・・・・」
耐えるが、確実に身体にはダメージが蓄積するこの状態。
「ほらほらっ・・・・ギブアップすれば楽になるわよ・・・・和香っ・・・」
曜子もこれでギブアップを奪おうと必死の様子。
「ノォォォォォォ・・・・・まだまだぁぁぁぁぁ・・・・いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
悲鳴をあげながらも少しずつロープに這っていく和香。曜子も技を維持しようと必死だが、身体から流れ出る汗で滑って少しずつロープ方向に逃げられていた。
『ロープっ・・・・ブレークっ・・・ブレークッ・・・・』
そして和香の手がロープに届くと、レフリーは曜子に技を解くように指示していく。
レフリーの指示に技を解く曜子。一方和香はグッタリとして呼吸を荒くしていた。
起きあがれない和香を見つめながら、曜子は距離を置いていった。
『猪上っ・・・ファイトっ・・・・』
試合を促すようにレフリーがダウン状態の和香に叫ぶと、和香はロープを掴みながら立ち上がっていく。
そのまだフラついている和香に、曜子は走り込むようにしてドロップキックをお腹に叩き込むと、今度は和香が堪らず縺れるようにリング下に転がり落ちていった。
リング下でグッタリしている和香。その和香を見て曜子もリング下に降りていくと、髪を掴んで起こしていくと、一気に鉄柵に振って叩き付けていく。
ガッシャーン・・・・
鉄柵に叩き付けられて座り込むようにグッタリしていく和香。
その和香の顔面にストンピングを叩き込んで、更に追い込む曜子。曜子のストンピングに、和香は鉄柵沿いに崩れるように倒れ込んでいく。
その光景に、会場からは和香に対する声援が飛び出していくと、曜子が苛ついてか、和香の髪を掴んでリングに戻していくと、無理矢理に立たせてからコーナーに寄りかからせていく。
観客が和香を応援していくと、曜子は見せびらかすように距離を詰めてから、ガードも出来ない様子の和香のお腹へミドルキックを叩き込むと、続けてお腹へボディブローを数発叩き込んでいった。
身体をくの字にして苦しむ和香。その和香が苦しむのを楽しむかのように、曜子のボディへのパンチ攻撃が続いていく。
ビキニ姿だから、肉付きの良い和香のお腹に曜子の拳がめり込んでいく。
お腹を殴られて口をパクパクして苦しむ和香。しかし意地になって殴り返していった。
ボシュ・・・
突然の反撃に驚く曜子。力を入れていなかったのか苦しそうだった。
和香も必死に曜子のお腹を殴り出すと、偶然にも鳩尾に決まって曜子の動きを止めていく。
お腹を気にしながらも、和香はヒザ蹴りをお腹に叩き込んでから、髪を掴んで曜子を下に向けていくと、ニーリフトを叩き込んで曜子を倒していった。
「いくわよぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・」
自らにも気合いを入れるためか、和香が観客席に向かって絶叫した。
足元がフラつきながらも、和香が曜子を起こしてからエルボーを頬に叩き込んでから、首に腕を巻き付けてからアピールをして一気にDDTで曜子を脳天からマットに叩き付けていく。
この強烈な大技に曜子が大の字状態になっていくと、和香はボディプレスで押しつぶしてからフォールしていく。
レフリーがカウントを入れていくが、曜子はカウント2で返すと、和香が素早く座らせる様にしてスリーパーで締め上げた。
苦悶の表情でロープに手を伸ばす曜子。
しかし倒すようにしてから、和香が曜子のヘッドシザースで攻め立てると、曜子の首などを和香の太股が容赦なく押し潰す。
曜子の表情が苦しそうだが、ロープに脚を伸ばして逃げていく。
ロープに脚が届いたからと、レフリーが和香に放すように指示すると、和香は技を解いてから立ち上がっていった。
曜子の首を気にしながら立ち上がると、レフリーが続行の指示をする。
『ファイトっ!』
相手の動きを見ながら距離をとる曜子と和香。
すると、和香が先にタックルを仕掛けようと動くと、曜子が構えていく。
しかし和香のフェイントで、タックルを仕掛けずに左右の張り手を出してから、またも距離を置いていった。
だが呼吸が苦しそうな和香。曜子も同様に呼吸が苦しそうだった。
更にタックルのようなモーションを見せていく和香。
曜子もタックルかと警戒して手を出さないと、和香は飛び込んでいかなかった。
その駆け引きに曜子が動いた。
飛び込んでこない和香に対して、左右の掌打を狙っていくと、今度は和香が掌打に合わせてかタックルを仕掛けていった。
これには曜子が防げずに倒されていくと、仰向け状態の曜子に対して、和香が上からマウントポジションを取ろうかと言う格好になっていく。
必死に曜子が和香のボディを両脚で挟んでガードポジションを取っていく。
和香も必死に押し潰そうとしてか、両脚を広げて圧力をかけて馬乗りを狙っていった。
曜子と和香の顔が近づくと、ここで曜子が意外な反撃に出た。
バキッ・・・
「んああぁぁぁぁぁ・・・・・」
いきなりリングに響く和香の悲鳴。
そう、曜子が下から和香の唇にグーパンチを叩き込んだのだった。
これには片手で口を押さえ込む和香。
その押さえる指の間から血が流れ出していくが、曜子は構わず下から和香の手の甲にパンチを叩き込むと、怯む和香をブリッジのようにして跳ね返した。
転がるように倒れ込む和香に対して、曜子が立ち上がっていく。
四つん這い状態で涙目になる和香。目の前に立つ曜子を見上げると、曜子は容赦なく顔面にローキック気味に蹴りを入れると、更に和香は激しく鼻血を噴き出していった。
マットにポタポタと和香が流す血が垂れていく。もう涙目で立ち上がれない和香だが、曜子は構わずヒップにも蹴りを入れると、髪を鷲掴みにされて引き起こされる和香。
「いくわよぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・・」
いきなり曜子が絶叫すると、そのまま髪を鷲掴みにしたまま、豪快に和香の顔面をマットに叩き付けるフェイスクラッシャーを仕掛けていった。
バシィィィィィ・・・・・
「いやああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
これには和香が大声で悲鳴をあげる。俯せ状態で顔を押さえると、両足をバタバタさせて藻掻いていた。
グイッ・・・
悲鳴をあげる和香に、曜子は髪を掴んで起こしていくと、そのままフロントスリーパーで締め上げてから、これで試合を決めようとしてか観客席の方向に向かって頭を振ってアピールしていく。
和香も苦し紛れに曜子の脇腹にパンチなどで抵抗を見せるが、曜子が締め続ける。
レフリーも和香の様子をチェックするが、和香は意識もありギブアップの意思表示もしないから、そのまま試合は続けられていく。
下を向く和香の鼻などから血がマットに垂れていく・・・。
更にDDT状態でマットに叩き付けてから、グッタリする和香を俯せにしていくと、曜子が片足を抱え込んでから片逆エビ固めを極めていく。
グイッ・・・
「んああぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
和香はマットにグッタリする形で悲鳴をあげると、曜子も和香の顔にヒップを押しつけるように極めていった。
これにはダメージもある為に、和香はギブアップを口にしていく。
「ギ・・・ギブ・・・ギブっ・・ギブアッ〜プ!」
和香のギブアップにレフリーが急いで試合を止めると、ここで曜子がトーナメントに勝ち残っていったのだった。
『カンカンカンカン・・・』
『ただ今の試合、熊多曜子の勝利となりました・・・』
このコールに、曜子は技を解いてからリングを去ると、和香も黒服などにタオルを手渡されると、顔などを拭いてからリングを後にするのであった・・・。



第2試合

『第2試合・・・選手入場・・・』
注目が集まるグラビアタレントトーナメント2回戦の2試合目。リングに登場したのは市河由衣と杏早百合。
リンコスは黒いビキニ姿の由衣。対して白いスポーツビキニの様な早百合。
早百合はまたも手にはオープンフィンガーグローブを着けての登場だったが、由衣は素手でプロレスルールで闘う構えだった。
『カァーン!』
早くもゴングが鳴らされると、まずは早百合は構えて距離を置こうとする。
由衣も早百合の出方を伺うように、踏み込むようなフェイントでかく乱を狙うが、早百合も反応せずに構えているだけだった。
早百合がショートジャブで牽制しながら踏み込むと、由衣も顔面ガードで対抗しながら前蹴りで距離を置く。
由衣の蹴りに早百合がローキックで攻めると、今度は由衣が合わせてタックルを狙うが、由衣も上手くいかずに離れていく。
緊張感の漂うリング上。
由衣も早百合のパンチを警戒して飛び込めない状態が続くと、早百合も時折左右のパンチなどで牽制していく。
体格差からも、由衣も顔面に綺麗にパンチを受けたらKO決着もあり得るからと、顔面ガードは下げずに距離を詰めようとする。
距離が詰まった瞬間、由衣が飛び上がると低空ドロップキックを狙う。
しかし早百合が避けて自爆した由衣に馬乗り状態を狙っていく。
ルールで早百合は顔面パンチもOKなので顔面へパンチを狙っていくが、由衣も顔面ガードと同時にブリッジで逃げようとすると、早百合もバランスを取ろうとすると、由衣の手がロープに伸びてレフリーに止められてしまった。
レフリーによって離されると、由衣は素早く立ち上がる。早百合も立ち上がると、レフリーの指示を待たずにパンチで攻め始めると、由衣がガードしながらロープに詰まった。
ロープに詰まる由衣に首相撲の体制に持っていこうとする早百合。
由衣も間合いを詰められるのは嫌だとばかりに両手で離そうとすると、レフリーが止めて距離をを離していった。
距離が離れると、一気に由衣が走り込みながらのフライングラリアットを放っていくと、早百合が驚いた表情で技を受けてダウンしていく。
倒れた早百合をストンピングで追い込むと、飛び上がってからエルボーを胸に落としていった。
「んああああああぁぁぁ・・・・・・・」
胸にタイミング良くエルボーが決まると、早百合は自らの胸を両手で押さえて悲鳴をあげていく。
苦しむ早百合を俯せにしてから、更にキャメルクラッチを狙っていく由衣。
しかしこれには慌てて早百合がロープに逃げていく。
『ロープっ・・・』
レフリーが由衣を止めていくと、早百合は胸を押さえながらも立ち上がっていく。
一方、由衣も鋭い視線で睨み付けていくと、リング中央で睨み合う展開になっていった。
今度は早百合がジャブ気味に牽制して間合いを詰めると、顔面ガードの由衣に対してボディブローを叩き込んで動きを止めていった。
ボシュ・・・ボシュ・・・
「うぐっ・・・ううっ・・・・」
お腹を殴られて苦悶の表情を浮かべる由衣。
早百合が更にボディ狙いで攻め始めると、由衣も蹴りで対抗しようと前蹴りを出していく。
早百合も蹴りを受けるのを嫌がる様に距離を置くと、睨み合いの展開が続く事になっていった。
お互いが緊張している様子だが、呼吸を落ち着かせようとする由衣と早百合。
そして距離をお互いが詰めていくと、由衣が素早いタックルを仕掛けて早百合からテイクダウンを奪っていく。
これには早百合がハンマーパンチの要領で由衣を殴りつけるが、由衣も密着するようにして寝技を狙っていく。
必死に逃げようとする早百合。足を伸ばして何とかロープに逃げると、レフリーが由衣を放していく。
お互いが立ち上がると、由衣のタックルを警戒してか逃げ腰のようにも見える早百合の姿勢。
逆に、由衣はガードを固めて近づくと、一気にタックルで抱きつこうとしていく。
由衣のタックルに急いでロープに逃げていく早百合。
レフリーが離すと、由衣は苛つくようにして早百合から離れるが、またタックルを狙おうとしているのが観客からも分かった。
予想通り、由衣がタックルを狙うと、早百合も何度か由衣のタックルを経験して、カウンターのヒザ蹴りを狙った。
ドシュ・・・
鈍い音がリング上に響く。そう、由衣の身体に早百合のカウンターのヒザ蹴りが炸裂したのだった。。
だが由衣もそのままダウンするように倒していくと、早百合が下から胴締めのようにガードポジションを取る形で膠着した。
由衣もヒザ蹴りのダメージに手が出ないと、逆に下から早百合の顔面へのパンチが叩き込まれていく。
バシッ・・・バシッ・・・
由衣の顔にパンチが決まると、由衣は顔面へのパンチを嫌がって肘を早百合に押しつけて抱きつくような体制になっていく。
押し当てられる肘が喉元に近づくと、早百合の表情も険しくなっていく。
ここでレフリーが動きが少なくなったので両者を止めると、立ち上がらせて距離を置かせていった。
汗が浮かび上がってライトの光に輝く由衣と早百合の身体。
『ファイト!』
レフリーの掛け声と共に由衣が素早くタックルを仕掛けると、早百合も反応してフロントスリーパーで締め上げていく。
締められながらも由衣が押し込んでいくと、ロープに早百合が詰まってレフリーが止めていく。
またも距離が離されると、由衣は果敢にタックルを仕掛けて倒しに行く。
これには早百合も前蹴りで勢いを止めようとするが、逆に倒されていった。
倒されると由衣にマウントポジションを奪われていく早百合。
素早く早百合が顔面ガードを固めると、由衣は脇腹にパンチを叩き込む。すると早百合の表情が苦悶に歪んでいく。
顔ではないので素手でのパンチも認められているので、由衣も調子に乗って殴りつけていくと、早百合も苦し紛れに逃げようと身体を動かす。
早百合の一瞬の隙を突いて、由衣が腕拉ぎ逆十字固めを仕掛けていく。
肘を伸ばされまいと早百合も抵抗するが、あっさりと腕を伸ばされていくと、全身をバタバタするように逃れようとするシーンに歓声が送られていく。
由衣も試合を決めようと極めていくが、早百合がギブアップを発しないからレフリーも試合を続けさせていく。
早百合が耐えるからと、由衣が技を解いて離れると、腕を気にしながら立ち上がる早百合。
由衣も牽制するようにローキックを叩き込むと、早百合もジャブ気味にパンチを返していく。
ダメージの為か、極められた方の腕ではパンチを出さないと、またも由衣のタックルが炸裂した。
今度は上手くテイクダウンする由衣。そのままサイドポジションを狙っていくと、抵抗出来ない早百合の脇腹にヒザ蹴りを叩き込んでいく。
由衣のヒザが炸裂する度に、早百合の表情が苦悶に歪んでいく。
確実にダメージが蓄積されていく早百合の身体。
堪らずロープに手を伸ばしてレフリーにアピールしていく早百合。そのアピールにレフリーが由衣を離すと、起きあがる早百合はスタミナが切れているのか、虚ろな目で由衣を見つめて立ち上がっていた。
『ファイトっ・・・』
レフリーが試合続行を告げると、距離を詰めていく2人。
由衣が低空ドロップキックを狙うと、早百合が避けて自爆させていく。
逆に由衣が立ち上がると、ハイキックを狙う早百合。これも由衣が避けて空振りに終わる。
すると、早百合がローキックで由衣の足を狙うと、組み付こうとしていく。
だが逆にスタンディング状態で由衣がバックを奪っていくと、チョークスリーパーを狙っていくのだった。
この由衣の動きに、早百合が苦し紛れにカンガルーキックを放つと、容赦なく由衣の股間に踵が炸裂していった。
ゴキッ・・・
「ふぎっ・・・・」
由衣の変な悲鳴が響くと、由衣は脱力しながら股間を押さえ込んで倒れてしまった。
早百合の蹴りが恥骨を直撃したのか、由衣は泣きそうな表情で倒れ込む。
その由衣の状態に早百合は構わずストンピングで追い込むと、そのまま場外に蹴り落としていった。
リング上で由衣を見つめる早百合。しかし場内からはブーイングの嵐となっていく。
ブーイングの嵐に戸惑う早百合。
由衣はリング下で股間を押さえたままだが、レフリーは試合続行と言う事で早百合に促す。
早百合がリング下に降りると、苦しむ由衣を捕まえて起こそうとすると、今度は由衣がヒザを着いたまま股間へアッパーを叩き込んでいった。
ゴキッ・・・
「ぎゃ!」
早百合も悲鳴をあげると、股間を押さえたまま座り込むようにダウンする。
抵抗したが由衣もまだダメージがあり立ち上がれないと、早百合も由衣より先に立ち上がろうと必死になっていた。
由衣がフラフラになりながも立ち上がると、早百合に構わずリングに戻る。早百合も少ししてからリング上に戻っていく。
『ファイトっ!』
レフリーが試合を促すと、睨み合う展開の2人。
すると、早百合がローキックからミドルキックと蹴りで攻め込むと、ガードしていく由衣。
更にローキックが炸裂すると、由衣がバランスを崩していく。
そのバランスを崩した瞬間、早百合がハイキックを顔面に叩き込んでいくと、由衣がダウンしていく。
しかし立ち上がろうとする由衣。その由衣にローキックでヒップに蹴りを入れて、今度は髪を掴んで起こしていく早百合。
そしてまたハイキックを狙っていくと、由衣のバストに炸裂していくハイキック。
一瞬息を詰まらすようにして由衣がヒザを折っていくと、早百合がハイキックを出していくと、由衣も意地になってキャッチすると、そのままドラゴンスクリューの様にして早百合を倒していった。
ヒザを捻られた状態で倒されて悲鳴をあげる早百合。
由衣もダメージがあるからと、必死に足を掴んで裏アキレス腱固めを仕掛けていく。
「きゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
堪らず悲鳴をあげてロープに手を伸ばす早百合。
しかしロープから離れているため、早百合の手はロープに届かない。
由衣も試合を決めようと必死になって極めていく。
両腕で這うようにロープに逃れようとする早百合。
『杏っ、ギブっ・・・ギブアップ?』
レフリーも早百合にギブアップの確認をする。その問いかけに必死に耐える早百合。
「ノォォォォォォォォ・・・・・・ノォォォォォォォ・・・・・・」
マットを激しく叩きながら耐えていく早百合。
すると、由衣が技を解いてから立ち上がると、早百合を俯せ状態のままリング中央に引いていくと、一気に逆エビ固めで攻めていった。
エビ反り状態にされていく早百合の身体。同時に激痛の為に絶叫していく早百合。
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・痛いぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・痛いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・」
激しく悲鳴をあげていくと、由衣も早百合の後頭部にヒップを乗せる勢いで極めていく。
レフリーもギブアップの確認をしていくと、ギブアップは拒んでいく早百合。
「ノォォォォォォ・・・・イヤあぁぁぁぁぁぁ・・・・・・痛いぃぃぃぃぃぃ・・・・ノォォォォォォ・・・・・」
「ギブしないと背骨が折れるよ・・・・・ほらほらっ・・・・」
由衣も揺さぶりながらギブアップを煽ると、早百合はマットに身体をグッタリとさせるようにして悲鳴をあげていく。
遂に、早百合が耐えきれなくなってマットを激しく叩いていく。
「ギ、ギブアップ・・・・ギブアップぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・」
早百合のギブアップに、レフリーが急いで由衣を止めていくと、ここで由衣の勝利が決定した。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音が響く中、由衣は立ち上がってレフリーに腕を挙げられていく。
一方、負けた早百合は半失神状態の様にグッタリダウンしていると、黒服達によって担架で運ばれていくのであった。



第3試合

そしてトーナメントの予選が続いていくと、リングに登場したのは因縁のカードであった。
姿を現したのは戸向美奈子と三津矢葉子であった。
身長156p、上から90、58、85の美奈子。その身体を白いビキニに包んでの登場だった。
一方、美奈子より体格で勝る葉子。身長165p、上から87、59、88の身体を美奈子と同じく白いビキニで包んでの登場だった。
早くも睨み合いが始まるリング上。無言のままコーナーで試合の時を待つが、その緊張感に観客達も黙って見守っている。
『第3試合・・・・』
コールが始まっていくリング上。しかし美奈子と葉子は構わず相手を睨みながらリング中央に歩み出ていく。
リングアナも困惑する様子に、リング上にジェントルメン濱田が上がっていく。
「早く始めてよ・・・試合を・・・」
濱田に構わず葉子が言い放つ。
「ふん・・・何よ、今夜こそ思い知らせてあげるわよ・・・」
美奈子も負けずに言い返す。
『落ち着け、落ち着けっ・・・何言ってるんねん・・・・』
濱田もこの2人とは関係があったと噂されるだけに、複雑な思いで言い放つ。
「ふん、身体だけでグラビアの仕事を取って・・・挙げ句にテレビに出ればお馬鹿さんがバレて呼ばれないなんて・・・」
嫌味の様な言葉で美奈子を責める葉子。
「ふ〜ん、半端なグラビアしか出来なくてグラビアのトーナメント?お笑いよね・・・・」
美奈子も必死に言い返す。
「地下プロレス・・・良い場所よねっ・・・合法的に相手をリンチ出来るんだから・・・これも仕事のうち・・・」
腕組みしながら葉子が笑みを浮かべる。
その言葉に美奈子は黙ってコーナーに戻ると、葉子もコーナーに戻っていく。
コーナーにお互いが戻った瞬間、ゴングが鳴らされていった。
『カァーン!』
ゴングの音と同時に、2人がコーナーから飛び出して睨み合っていく。
プロレスルールであるが、喧嘩の様な雰囲気が漂うリング上。
いきなり手を出したのは美奈子で、踏み込んでグーパンチを狙っていく。
そのパンチをガードすると、逆に葉子のお腹を狙ったパンチが炸裂すると、美奈子の柔らかいお腹を抉る。
ボシュ・・・
「うっ・・・・」
「プロフィールにあるサイズよりあるわね、このお腹っ・・・・」
葉子の言葉に怒りだして、エルボースマッシュを叩き込む美奈子。
バシッ・・・
更にヒザ蹴りから首相撲を狙っていく美奈子だが、葉子が押し出すようにしてロープ際に押し込んだ。
ロープに押しつけられる美奈子。
その美奈子のバストへ張り手を入れてから、思いきりロープに振っていく葉子。
勢い良くロープに振られて戻ってくると、葉子のラリアットに喉元を押し潰されていく美奈子。
これには喉元を押さえて苦しんでいた。
「ほらほらっ・・・まだ始まったばかりだよ・・・ほらっ!」
更にサッカーボールキックで美奈子のヒップなどを蹴り続けて、リング下に落としていく葉子。
美奈子が転がるようにリング下に落ちると、葉子はリング上から観客席に向かってアピールしていく。
「今夜はハッキリさせるわよ・・・どちらが強いかってねっ・・・・」
そのアピールに観客席が盛り上がっていく。
同時に、美奈子もリングに戻ろうとすると、ロープ越しに葉子が髪を掴んでいった。
その葉子に、お腹を殴りつけて抵抗する美奈子。
一瞬苦しそうな表情を見せるが、ロープ越しに力任せにブレンバスターで美奈子をリング内に投げつけていく葉子。
バシィィィィィ・・・・・
豪快なブレンバスターに、美奈子の身体はマットに叩き付けられると少し跳ね返ったようにも見えた。
更に両足を抱えて反転して、強烈な逆エビ固めで美奈子を痛めつけていく葉子。
『ギブっ・・・ギブアップする?』
濱田が複雑な気持ちの中、美奈子にギブアップの確認をするが、美奈子は拒んでロープに手を伸ばしていく。
「ほらほらっ・・・ギブアップしなさいよ!」
揺さぶって痛めつけていく葉子が叫ぶ。
美奈子もロープに手を伸ばすが、もうギブアップ寸前の様な表情だった。
『ギブっ?・・・ギブせえへんなぁ〜・・・・おいっ・・・ギブかって言ってるねん・・・』
更に濱田がギブアップの確認をするが、美奈子は黙ったままロープを目指す。
額から早くも大量を汗を流しながら、美奈子が何とかロープに逃げると、葉子は放して立ち上がると、グッタリと俯せ状態でロープを掴む美奈子の背中にストンピングを叩き込んでアピールしていく。
堪らず美奈子がリング下に逃げていくと、葉子は笑みを浮かべてリング上から美奈子を挑発した。
「何よ、全然勝負にならないんなら、早く負けですって認めなさいよ・・・デブっ・・・」
その言葉に美奈子はリングサイドで呼吸を整えながら、周りを見回していた。
リングに戻ろうとする美奈子。しかし葉子がロープ際で捕まえようと挑発する。
この様子に、濱田が葉子を捕まえて距離を置かせると、その間に美奈子がリングに戻っていく。
また距離を置いて睨み合う美奈子と葉子。
美奈子が果敢に前に出ると、いきなり葉子の顔面狙いのパンチを出すと、葉子の頬を捉えた。
バキッ・・・・
「くっ・・・何するのよ・・・ほらっ!」
殴られたお返しとばかりに、葉子も殴り返す。
バキッ・・・・
「うっ・・・何よ・・・半端なグラビアしか出来ないクセに・・・・」
美奈子も感情を表して言い返す。
すると、葉子が首相撲のように捕まえると、膝蹴りで攻め続けていく。
美奈子も膝蹴りをキャッチして倒したいが、体格差からなかなか倒せずに蹴られては苦悶の表情を浮かべていた。
堪らず美奈子が膝をつくと、葉子は片手を挙げてアピールすると、髪を鷲掴みにしてフェイスバスターを炸裂させると、美奈子は両手で顔面を押さえて悲鳴をあげた。
その俯せ状態で痛がる美奈子の後頭部を踏み付けていく葉子。
レフリーの濱田が美奈子にギブアップの確認をするが、当然ながらギブアップの言葉は発しない美奈子。
這うようにロープに逃げる美奈子。葉子もストンピングを入れていくと、またもリング下に美奈子は逃げていった。
リング下で苦しそうな表情を浮かべる美奈子。
一方、リング上で余裕の葉子。その葉子を見て、美奈子はリングサイドを呼吸を整えながら歩き回ると、隙を見て何かを手にしていた。
リングに戻ろうとする美奈子。しかしロープ越しに葉子が捕まえると、コーナーに連れて行って金具に顔面を叩き付けていく。
これには美奈子がリング下に降りて顔を気にしていると、葉子がリング上から挑発していく。
その挑発にリングに戻っていく美奈子。しかし葉子も何かを狙っている。
ロープ越しに向かい合うと、いきなり美奈子が動いた。
ブシュウゥゥゥゥゥゥ・・・・
「きゃあああああぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
そう、葉子の顔面目掛けて何かスプレーを吹き付けたのだった。
この反則攻撃に葉子は両手で顔面を覆ってフラフラしながら悲鳴をあげると、美奈子は構わずリングに入ると、完全に無防備な葉子の股間に前蹴りで蹴り上げていく。恥骨直撃のような衝撃に葉子がダウンしていく。
目つぶしをされて、股間まで蹴り上げられて動くことが出来ない葉子。
「お返ししてやるから、覚悟しろ!」
美奈子が叫ぶと、座り込む葉子の顔面にヒザ蹴りを入れると、大の字状態にしてから馬乗りになってから、喉元を握りしめていくコブラクローで攻めていく。
これには両足をバタバタとさせて藻掻き苦しむ葉子。股間へのダメージが大きいのか、美奈子にやられる形となっていった。
今度は転がすようにして葉子をリング下に落としていくと、近くからパイプ椅子を持って近づく美奈子。
葉子も必死に起きあがろうとするが、美奈子はパイプ椅子の角の部分を葉子の脳天に叩き付けていく。
バキッ・・・
「んああっ・・」
葉子が堪らず叩かれた脳天に手を当てていく。
その葉子に構わず美奈子がパイプ椅子を叩き付けてから、髪を鷲掴みにしてから近くの鉄柱に連れて行くと、そのまま豪快に額から鉄柱に叩き付けていった。
ゴキッ・・・
「うわああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
葉子の悲鳴が響き渡るが、美奈子は笑みを浮かべて鉄柱に葉子を叩き付けていく。
この美奈子の鉄柱攻撃の前に、葉子の額が割れて流血していくと、動きが鈍ったからと座らせた状態から美奈子が噛み付いていく。
ガブッ・・・
「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
またも葉子が悲鳴をあげるが、反撃しようと美奈子のお腹へパンチを入れて抵抗する。
一瞬怯む美奈子。しかし片手で髪を掴んでから、傷口を殴りつけていく。
葉子の顔面が血に染まっていくと、美奈子が殴りつける度に血飛沫が飛ぶようになっていた。
しかし、葉子もやられっぱなしではまずいと、いきなり美奈子の股間にアッパーを叩き込んだ。
ゴキッ・・・
「んああぁぁぁぁ・・・・・ああっ・・・」
「ふん、使い物にならなくなったかしら・・・ヤリマンさん・・・」
流血しながらも葉子が笑みを浮かべて言い返すと、怯む美奈子の首に腕を回すと、片手を挙げて観客にアピールしてから、歓声を受けてからDDTで場外で美奈子を痛めつけていく。
マットが敷かれているが、美奈子は脳天から叩き付けられた衝撃に意識を朦朧とさせていく。
すると、葉子が本部席からゴングを持ち出すと、倒れている美奈子に馬乗りになると、脳天にお返しとばかりに叩き付けていった。
ゴキッ・・・バキッ・・・・
「んあっ・・・・ぐわっ・・・・」
これには美奈子も流血し始めると、観客達も興奮して歓声をあげていく。
そして葉子が美奈子を起こしていくと、そのままグーパンチで顔面を殴りつけて追い込んでいった。
抵抗して殴り返す美奈子だが、殴り合いになると体格からも押され気味になって、しばらくすると鉄柵に追い込まれていた。
更に葉子の喧嘩キックが叩き込まれると、美奈子の柔らかいお腹を抉る。
口から涎を垂れ流していく美奈子も、負けじと喧嘩キックを返すが、葉子は倒れずにラリアットで鉄柵に叩き付けていった。
美奈子が鉄柵に叩き付けられる形でダウンしていく。
その美奈子にストンピングで痛めつけていくと、葉子がリングに美奈子をあげていく。
そして観客席に向かって片手を挙げてからボディスラムで美奈子をマットに叩き付けると、そのままフォールしていく。
レフリーがカウントを入れるが、葉子は素早く美奈子の肩を浮かせて余裕をアピールすると、そのままマットに座らせた状態からスリーパーで締め上げる。
美奈子の表情が険しくなるが、流石は美奈子でスリーパーで絞められながらも、汗で滑りやすいからと小刻みに動いて葉子の腕を噛み付いていった。
ガブッ・・・
「痛いぃぃぃぃ・・・・・な、何するんだよ・・・・・」
腕に歯形が付くほど噛み付かれて、悲鳴をあげて放していく葉子。
一方、美奈子は距離を置くように離れると、向かい合うのと同時に口から毒霧をまた吹きかけていった。
ブシュウゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・
「うぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
今度は葉子が激しく苦しんでリングを転がって悲鳴をあげた。
「さっきのは薄かったらしいから・・・今度は効くでしょ・・・・」
藻掻き苦しむ葉子を見下して笑みを浮かべる美奈子。
しかし濱田が美奈子に反則の注意をするが、美奈子は関係ないとばかりにコーナーポストカバーを外してから、中の金具を剥き出しにしていった。
そして苦しむ葉子を無理矢理に起こしていくと、そのままコーナーに連れて行ってから、額を更に金具に叩き付けて流血させていった。
白いビキニが額から流れ出る血によって赤く染まりだしている葉子。
一方、美奈子のビキニも返り血もあるのか赤く染まりだしていた。
何度も叩き付けていくと、葉子の流血が激しくなると、葉子はトップロープを掴んでグッタリしていく。
「脱がすぞぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・」
ここで美奈子が叫んでアピールすると、グッタリする葉子のビキニブラジャーを剥ぎ取ると、トップレス状態になった葉子の首に、剥ぎ取ったビキニを巻き付けて首を締め上げていく。
「ぐっ・・・グエェェェェェェ・・・・・」
呼吸が苦しくなって、コーナーで自らのビキニに手を伸ばして逃れようとする葉子。
しかし背後から美奈子がしっかりと締め上げると、葉子は足元までフラフラしながら逃れようと必死だった。
これには濱田が反則だからと止めていくと、美奈子は睨み付けてから濱田の股間を蹴り上げていった。
「きっつう〜っ・・・・・」
これには濱田が悶絶してリング外に転がり落ちていく。そしてリング上はレフリーが居ない状態となった。
止める者が居ないからと、葉子の膝がガクッと折れていくが、美奈子はビキニを締め上げて痛めつけていく。
葉子の真っ赤に染まった表情が、段々と虚ろな状態になっていくと観客席からも心配する声が上がっていく。
『あのままじゃ・・・三津矢が死んじゃうんじゃないの・・・』
『残酷って言っても程があるぞ・・・戸向っ・・・おいっ・・・』
レフリーも不在で、美奈子の好き放題のリング上。すると、美奈子の背後からパイプ椅子を持った誰かが乱入してきた。
バシィィィィィ・・・・
「ぎゃあっ・・・」
美奈子が悲鳴をあげて放していくと、葉子がグッタリとコーナーに崩れ落ちていく。
そう、美奈子を背後から襲ったのはあの磯山紗耶香だった。
葉子とのシングル戦を聞いて、控え室から覗き込んだら葉子が半失神状態だったので乱入したのだった。
振り向く美奈子の脳天に、紗耶香のパイプ椅子が更に炸裂すると、美奈子も堪らずダウンしていくと、倒れ込んでいる葉子の頬を叩いて意識を戻させていく紗耶香。
すると、葉子が紗耶香と手を叩いて合図すると、起きあがる美奈子の顔面へ蹴りを入れて倒すと、一気に葉子がキャメルクラッチを仕掛けると、お返しとばかりに美奈子のブラジャーを剥ぎ取っていく。
美奈子の大きな乳房が露わになると、紗耶香がニヤリとして勢いを付けると、そのままノーガードキックを叩き込んでいく。
グニュ・・・
「うぎゃあぁぁぁぁ・・・・」
自慢の胸を蹴り上げられて、堪らず悲鳴をあげる美奈子。
この様子をリング下から覗き込む濱田。しかしレフリーとしてリングに戻らずに、美奈子のやられっぷりを楽しんでいた。
葉子は更に、剥ぎ取ったビキニを美奈子の首に巻き付けると、そのまま締め上げていく。
激しく両足をバタバタさせて藻掻く美奈子だが、葉子のヒップがガッチリとマットに押しつけているから、逃れる事は出来なかった。
更に紗耶香が額にストンピングを入れていくと、美奈子は次第に抵抗が少なくなっていく。
「紗耶香っ・・・どうせならさ、戸向の下の口に蹴りでも入れてあげたら・・・」
「いいわね・・・上の口が苦手らしいけど、下も使えなくしてあげようか?」
葉子の提案に、紗耶香は美奈子の背後に回り込む。
そして、首に巻き付けられたビキニに藻掻いて苦しむ美奈子の、広がっている股間の部分・・・。ビキニショーツのみに守られている秘部目掛けて、紗耶香の爪先蹴りが容赦なく叩き込まれた。
グシュ・・・
「んああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
これには激しく身体を悶え苦しむ美奈子。
更に、紗耶香が狙いを定めて蹴りこむと、遂に美奈子はその衝撃に白いを剥いて失神してしまった・・・。
そして股間を覆う白いショーツが黄色い染みを作り出すと、そこから更に異臭を放つ液体が溢れ出していった・・・。
『ゴングぅぅぅ〜っ・・・・・』
この状態に濱田がゴングを要請すると、場内にゴングが乱打されていった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音にも構わず締め続ける葉子。
締められている美奈子の方は、完全に失神状態で危険な状態になっていく。これにはリングサイドから黒服などが止めていくと、葉子と紗耶香は失神状態の美奈子をストンピングで蹴りまくってから、何とコーナーにビキニショーツを剥ぎ取って全裸状態にしてから逆さ吊りの晒し者にしてからリングを去っていく。
しかし、去り際に観客席に絶叫していった。
「今夜はトーナメントの勝ち負けより、この頭の悪い戸向を潰すのが目的だから、これで目的は達成ねっ・・・」
そう叫ぶと、流れ落ちる血も構わず、葉子は満足そうに紗耶香と引き揚げていくのであった。
同時に、この試合の裁定は後で下されると観客には発表された・・・。



第4試合

そして次の試合が始まろうとしていた。リングに立つのは今トーナメントでデビューしたばかりの山木早織と、岩左真悠子だった。お互いが対抗するかのように、黒いビキニにリングシューズと言う格好。
『第4試合っ・・・青コーナー〜身長165p、上から98、60、86、山木〜早織〜っ!』
コールを受けると片手を挙げてアピールする早織。早くも爆乳が揺れていた。
『赤コーナー〜身長155p、上から80、58、86、岩左〜真悠子〜っ!』
一方、コールを受けると観客席に向かって一礼する真悠子。サイズこそ小振りだが、Dカップで堂々の美乳の持ち主だった。
コーナーから早くも睨み合う真悠子と早織。
レフリーもリング上の雰囲気にゴングを要請する・・・。
『カァーン!』
ゴングの音と同時に、真悠子が反対コーナーの早織に走り込んでドロップキックを叩き込むと、早織は串刺しドロップキックにコーナーに寄りかかるように倒れ込んだ。
その早織にストンピングを叩き込んでから、一気に距離を置いて両手を叩いて観客にアピールしていく真悠子。
まずは試合のペースを奪おうと言うのか、この真悠子のアピールに歓声が送られていく。
一方、コーナーから立ち上がって様子を伺う早織。
お互いが出方を見ながら距離を詰めていくと、今度は真悠子がローキック気味に蹴りを出すと、早織も負けずに大振りの張り手で頬を叩いていく。
バシッ・・・
張り手の前に真悠子がフラつくと、早織は距離を詰めて一気に張り手で攻めていくと、真悠子も張り手を返して対抗する。
頬が赤くなるのも構わず叩き合う早織と真悠子。
すると、真悠子が組み付いて一気にフロントスープレックスを狙うが、早織も踏ん張って堪えると、逆に真悠子に組み付いて、強烈にクラッチしてのベアハッグで切り返す。
ググッ・・・
「うう・・・・くっ・・・」
このベアハッグの前に、真悠子の表情が苦痛に歪む。
体格差からも、早織の爆乳の存在もこの体制では活かされていた。容赦なく真悠子の胸を押し潰していく早織のバスト。
レフリーも真悠子にギブアップの確認をするが、真悠子は懸命に耐えると、早織が諦めて技を解いていく。
ベアハッグ地獄から解放されると、真悠子は呼吸を整えようと距離を置こうとするが、早織が走り込んでジャンピングニーパッドで下から膝で攻め込んだ。
ゴキッ・・・
顎を蹴られる形で真悠子がダウンすると、そのまま転がるようにリング下に逃げていく。
その様子に早織がリング上で観客にアピールすると、リング下の真悠子に迫っていく。
早織が近づくと、真悠子も負けずにグーパンチで牽制してから、素早いタックルでリングに押しつけていく。
押しつけられた早織も、そのままハンマーパンチをタックルの体制の真悠子の背中に叩き込むと、逆にフロントチョークを狙おうとしていく。
これには真悠子も強引に倒しに行くと、馬乗り状態を奪ってから張り手で攻め立てた。
顔への張り手を嫌がって藻掻く早織。
更には揺さぶりの為か、早織の98pのバストも殴りつけていく真悠子。
真悠子の拳が叩き込まれると、その柔らかいゴムマリのようなバストが歪んでいく。
ブリッジで対抗して逃れようとする早織。だが真悠子もヒップを浮かせてから、軽量ながらもヒップドロップで押し潰すと、早織が苦悶の表情を浮かべて咳き込んでいった。
真悠子は深追いせずに、苦しむ早織に構わず立ち上がると、そのままストンピングを数発叩き込んでからリングに戻っていく。
早織はフラつきながらもリングに戻ろうとすると、ロープ越しに真悠子が髪を掴んでから、額に弓を引くようなナックルパンチを叩き込んでいく。
バキッ・・・
「うわあぁぁぁぁ・・・・・んああぁぁぁぁぁ・・・・」
額を殴られて絶叫する早織。
更に殴りつけていくと、そのままリング内に早織を戻してから、体格差も構わずボディスラムで投げつけてからフォールしていく。
レフリーがカウントを入れようとすると、早織が素早く肩を浮かせていく。
返されたからと、真悠子は素早い動きから、首4の字固めを極めて追い込んでいく。
グイッ・・・
「んぐぐっ・・・くうっ・・・・」
ガッチリと極められて、早織が逃げようと必死に藻掻いていく。
少しずつロープに逃げようとする早織。真悠子も必死に締め上げるが、早織の足がロープに伸びると、レフリーがブレークを命じていく。
立ち上がるが首を押さえて苦しそうな早織。
真悠子も立ち上がると、喧嘩キックのように早織のお腹を蹴っていくと、早織もお返しとばかりに至近距離からのラリアットを叩き込んでいった。
フラつく真悠子。更に早織のラリアットが叩き込まれると、今度は苦しそうな表情で真悠子がダウンしていく。
馬乗り状態で早織がフォールしていくと、レフリーのカウントが叩き込まれていく。
しかし真悠子がブリッジ状態で返すと、ヒップドロップのようにして潰してから起こしていく早織。
起こされるがお腹を押さえて苦しそうな真悠子。
「いくよぉぉぉぉ・・・・」
いきなり叫び出す早織。すると、下を向く真悠子の胸を膝蹴りで蹴り上げる、ニーリフトで痛めつけていった。
ボシュ・・
「うぐっ・・・・」
これには真悠子が泣きそうな表情を浮かべると、早織は構わず膝を叩き込む。
しかし真悠子も膝蹴りをキャッチして倒そうとすると、早織もエルボーなどで対抗していく。だが、一瞬の隙を突いて早織の身体に絡みつくと、必殺コブラツイストを仕掛けていった。
グイッ・・・・
「イタアァァァァァ・・・・・痛いっ・・・・・」
技が極まると早織が悲鳴をあげるが、真悠子も攻められていたからスタミナも切れかかっているのか完全に技を維持できないと、早織が藻掻くと技が解かれてしまった。
焦った様子の早織。しかし近くに立つ真悠子に至近距離からのラリアットを狙っていくと、真悠子も腕に絡みつくように脇固めを返した。
グイッ・・・・
「んんんっ・・・・んあぁぁぁぁぁぁ・・・・・いっ・・痛いぃぃ・・・・・うわあぁぁぁぁぁ・・・・」
両足をバタバタさせて悲鳴をあげていく早織。
「ギブ・・・ギブアップする?ギブしなさいよぉぉぉ・・・・ギブ?」
真悠子もこれでギブアップを狙いたいらしく、必死に極めていくが早織の身体は少しずつロープに近づいていた。
『ロープっ・・・・』
そしてレフリーがロープに足が伸びたのを確認して、真悠子に技を解くように指示すると、真悠子が技を解いてから立ち上がると、起きあがろうとする早織にストンピングを叩き込んでいった。
堪らず早織が俯せ状態になると、真悠子はトップロープを掴んで強烈なストンピングを叩き込んでいく。
バシッ・・・バシッ・・・・
「あうっ・・・んあっ・・・ああっ・・・」
蹴りこまれる度に、早織の98pの爆乳がマットに押しつけられて歪んでいくと、観客達の視線も自然と早織のバストへ集中する。
堪らず早織もサードロープをに抱きつくようにしてレフリーに抗議すると、蹴り続ける真悠子をレフリーが離していった。
ビキニを気にしながら立ち上がる早織。その早織に飛びかかろうと構えていく真悠子。
レフリーの合図が出ると、真悠子が距離を詰めて掌打を狙おうとすると、早織も嫌がるように前蹴りで対抗していく。
お互いが有効打が出ないと、早織が組み付こうと抱きつくようにタックルを狙う。
これに嫌がる真悠子が膝を出そうとするが、早織が先に抱きつくようにして倒れ込むと、早織の爆乳が真悠子の美乳を押し潰していった。
この爆乳の圧力から逃れようとする真悠子。しかし早織も胸を押しつけていく。
『フォール・・・ワンっ・・・・ツー・・・・』
この状態に肩が着いたからと、レフリーのカウントが入ると真悠子が焦って肩を浮かせていく。
更に早織が縦四方固めのようにして、自らの胸を真悠子の顔面に押しつけていく。
グググッ・・・
「うぐぐっ・・・・ううっ・・・・」
爆乳の圧力を顔に受けて、真悠子が両足をバタバタさせて藻掻き苦しむ。
「どうっ・・・私の爆乳固めは?」
笑みを浮かべて真悠子を追い込む早織。
『ギブっ?・・・岩左ギブ?』
レフリーもフォールを取らずにギブアップの確認をしていくと、真悠子は無言で逃れようと必死だった。
真悠子の抵抗が弱まると、早織は爆乳固めを解くと、立ち上がってから倒れたまま息を荒くしている真悠子を見つめる。
そして、その場から飛び上がるようにしてボディプレスで押し潰していった。
まさに爆乳プレス。今度はそのままフォールすると、レフリーのカウントが数えられていく。
『ワン・・・・ツー・・・・スリ・・・・』
カウントギリギリで真悠子が返すと、グッタリした状態で俯せになっていった。
「いくわよぉぉぉぉぉ・・・・」
これには早織がアピールしてから、俯せ状態の真悠子にキャメルクラッチを仕掛けていった。
グイッ・・・
「はうっ・・・・」
容赦なく反らされていく真悠子の身体。
早織が揺さぶり掛けると、真悠子の表情が苦悶に歪んでいった。
「んんんっ・・・・んあっ・・・ああっ・・・あっ・・・・」
真悠子が苦しむ。そして早織は追い込んでいく。このままギブアップかと思われたが、真悠子は汗を流しながらも耐えていた。
早織もギブアップが奪えないからと、技を解いてから立ち上がると、無理矢理に髪を掴んで真悠子を起こしていくと、一気にロープに振っていった。
フラフラ状態でロープから戻る真悠子。その真悠子に早織が走り込んでから、胸から当たるようにボディアタックを仕掛けると、これも早織必殺の爆乳アタックと命名された。
そのままフォールになるが、真悠子が肩を浮かせていく。しかしグロッキー状態と過言でない状態だった。
グイッ・・・
更に髪を鷲掴みにして起こしていく早織。すると、今度は真悠子が踏ん張ってから張り手を叩き込んでいった。
バシィィィ・・・・
「ぶっ・・・・」
口から涎の飛沫を出してフラつく早織。
すると、真悠子が早織の髪を鷲掴みにしてから、片手の拳を固めた。
「負けてたまるかぁぁぁぁ・・・胸が大きいからって何なのよ!」
そう絶叫すると、真悠子のナックルパンチが早織の顔面を襲った。
顔を殴られて悲鳴をあげていく早織。
悲鳴をあげる早織も、フラつくが負けずにラリアットを返してから真悠子の顔面にパンチを叩き込む。
真悠子もダメージがあるからと、フラつくと早織が一気に組み付いてから、下を向かせた真悠子の腕をロックしていく。
観客ず注目する中、ダブルアームスープレックスの体制になるが、早織が投げられるのか疑問だったが、早織は両足を踏ん張ると、一気に軽量な真悠子を投げる体制になっていく。
真悠子の身体が浮かび上がると、早織は投げるのではなく前に倒れ込むようにして、強烈なフェイスバスターとして真悠子を痛めつけた。
ノーガード状態の顔面からマットに叩き付けられて、後頭部には早織の爆乳が押しつけられていて、早織は爆乳バスターと名付けていた。
この強烈な一撃に、真悠子が意識を朦朧として俯せになっていると、早織が真悠子の後頭部に非情のヒップドロップを叩き込んでから、そのままヒップを移動させてからキャメルクラッチで追い込んでいった。
朦朧としている真悠子は、マットに顔面を押しつけられた形で、鼻血を垂れ流しながら虚ろな目で揺さぶられていく。
両脇に足を入れてフックしている完全なキャメルクラッチ。早織も容赦なく上半身を反らせていくと、真悠子は口から涎を垂れ流して、半失神状態の様子だった。
この状態に、真悠子がギブアップも出来ないのでは危険と見なされて、レフリーが試合を止めていった。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされると、早織が技を解いていく。
技が解かれると、真悠子は意識を失ったようにマットに俯せ状態で倒れていく。
『ただ今の試合、山木早織のレフリーストップ勝ちとします!』
アナウンスが流されると、早織は失神している真悠子の後頭部踏み付けながらガッツポーズを取ると、そのままリング下に降りて控え室に戻っていくのであった



第5試合

『青コーナー〜身長164p・・・上からB103W60H88〜根元〜晴美〜っ!』
早くも次の試合が始まろうとしていた。リング上ではリングアナがコールを始めていた。
まだは優勝候補とも言われる晴美が、黒いビキニ姿でコーナーでゴングを待つ。
その反対コーナーでは、グラビア・写真集などで人気の仲根霞が白いビキニ姿で立っていた。
『赤コーナー〜身長164p〜B87W56H86〜っ・・・仲根〜霞〜っ!』
コールを受けて一礼していく霞。身長差こそないものの、体格の違いは水着姿ではハッキリ観客からも分かるほどだった。
緊張感の走るリング上。当然だが観客たちも霞が血の海に沈められるシーンを想像していた・・・。
『カァーン!』
早くもゴングが鳴らされると、いきなり霞が動いた。
コーナーからゴングの音と同時に、反対コーナーの晴美に走り出すと、コーナー串刺しのジャンピングニーパッドを叩き込むと、怯む晴美をコーナーに押し込んでから、激しくナックルパンチを叩き込んでいった。霞の意外な攻撃に観客席が盛り上がる。
晴美も怒って殴り返すと、霞も負けずにドロップキックでコーナーに突き刺していくと、晴美がコーナーに崩れ落ちた。
自慢のバストにドロップキックが炸裂して、一瞬息を詰まらせて晴美の表情が苦悶に歪む。
髪を掴んで起こしていくと、霞はフロントスリーパーで締め上げていく。
霞の腕の筋肉に力が入る。同時に晴美は耐えていた。
「ギブアップ?・・・ギブする?」
霞が締め上げながら問いかける。
「だ、誰がギブなんてするかぁぁぁ・・・・こんな効かない技で!」
晴美も言い返すと、霞のボディへパンチを叩き込んで抵抗した。
レフリーも一応は晴美をチェックするが、当然ながらギブアップは口にしない。
今度は霞が技を解くと、蹴りを出してから喉元に水平チョップを叩き込んでいく。
バシッ・・・バシッ・・・
力強く霞の手刀が叩き込まれると、晴美の喉元の肌が変色した。
だが、晴美もエルボースマッシュを霞の頬に叩き込むと、霞が足元がフラつきながらも張り手を返して観客にアピールしていく。
晴美も意地になると、喧嘩キックを叩き込んでからボディスラムで霞をマットに叩き付けると、顔面を踏み付けるようにフォールしていった。
レフリーがカウントを入れるが、霞が肩を浮かせて返していく。
霞は転がるようにしてリング下に降りると、そのまま晴美を睨み付けながら呼吸を整えていく。
一方、晴美もリング上から霞の動きを見つめると、牽制していた。
ビキニを気にしながらも、霞がリング上に戻ろうとすると、晴美は喧嘩キックを出すようにして威嚇していく。
蹴られてはと、霞もリングに戻れないと、晴美は近くのコーナーを見てからニヤリとすると、コーナーポストカバーを外して中の金具を剥き出しにしていく。
その隙に霞がリング上に戻ると、振り返った晴美に勢いのあるドロップキックを叩き込むと、髪を掴んで起こしてから、ニーリフトで晴美の自慢の巨乳を蹴り上げていった。
「あうっ・・・・」
これには晴美が膝を着いて苦しむと、更に上から霞のチョップ攻撃が背中を襲う。
バシッ・・・バシッ・・・バシッ・・・
苦しむ晴美。しかし霞のお腹へパンチを叩き込んで動きを止めていく。
ボシュ・・・
「うぐっ・・・」
「ふん、ちょっと可愛いからって調子に乗るんじゃねぇ〜よ、可愛い女の苦しむ方が似合うだろっ!」
お腹を両手で押さえる霞。
だが負けずと晴美の髪を掴むと、そのまま振り回してから放すと、ストンピングで攻め込んでいく。
晴美も立ち上がろうとすると、霞が素早く背後を取ると、一気に勝負をとばかりにチョークスリーパーで締め上げていく。
グイッ・・・
「んぐっ・・・・」
完全に霞の腕が晴美の頸動脈を捉えた。
これには晴美も逃れようと必死になると、霞が倒れ込むようにして胴締めスリーパーに移行していった。
ガッチリ極まって晴美の動きも鈍ってきていた。観客席からも落とせコールが起きる程だった。
『落とせっ・・・落とせっ・・・落とせっ・・・』
レフリーも晴美にギブアップの確認をしていくが、晴美は拒んでいく。しかしこの状態では失神KOもあり得る状態だった。
すると、リングサイドから同じ事務所の恵美が乱入すると、乱入に気が付かない霞の後頭部にストンピングを叩き込んで技を解かせていった。
バシッ・・・バシッ・・・
「おらぁぁぁぁぁ・・・・」
恵美の乱入にブーイングが起きるが、霞は後頭部への衝撃に技を解いてしまった。
レフリーが恵美をリング下に降ろしていくと、同時に晴美も意識を朦朧とさせてリング下に逃げていく。
リング上では霞が後頭部に手を当てて苦しんでいた。
リング下では恵美が晴美に水を掛けたりしていたが、晴美は霞の意外なチョークスリーパーには驚きを隠せない様子だった。
「汚いわよ、そんな事しか出来ないの?」
リング上からは霞が恵美に対して声をあげていた。
「ふん、プロレスなんだから反則も有りなんだよ、ボケッ!」
恵美も霞を挑発するが、晴美が立ち上がってリングに戻ろうとすると、霞はロープ際でエルボースマッシュで対抗した。
トップロープを掴んで耐える晴美。更に霞がエルボーを叩き込むが、晴美が逆にグーパンチを顔面に炸裂させた。
バキッ・・・・
「んあっ・・・ああっ・・・」
これには霞が顔面を両手で押さえると、フラついていく。
「甘いんだよ・・・おらっ!」
一気にロープ際からラリアットで霞を倒していく晴美。
グッタリとしていく霞に、晴美はストンピングで痛めつけていくと、続けて両足を抱え込んで反転して、逆エビ固めで追い込んでいった。
グイッ・・・
「うわああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・いやああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・痛いぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・」
必死にロープに手を伸ばしていく霞。その可愛らしい顔を苦悶に歪めていた。
「おらおらっ・・・ギブアップするか?・・・おらっ!」
意地悪く晴美が揺さぶり掛けていくと、霞は全身に更に激痛を受けて悲鳴をあげていく。
「ノォォォォォ・・・・ノーぉぉぉ・・・・・」
必死に耐える霞。しかし晴美の責めの前にはギブアップ寸前と言う感じに見えている。
しばらくすると、晴美が技を解いてから霞を起こすと、豪快なボディスラムで叩き付けてから、余裕をもって霞の顔面を踏み付けてフォールしていく。
しかし霞も意地で返していくと、晴美は髪を掴んで起こしていく。
起こした霞をヘッドロックで締め上げると、ゆっくりとリング中央に連れて行く晴美。
霞もバックドロップを狙いたいが、ダメージと体重差から難しかった。
リング中央に連れて行くと、体制を入れ替えてから膝蹴りを叩き込まれていく霞。膝蹴りに苦悶の表情を浮かべて座り込む。
グイッ・・・
「あうっ・・・」
髪を掴まれて無理矢理に起こされていく霞。
お腹にパンチを叩き込まれると、苦悶の表情でロープに追い込まれていく。
ロープを背に立ちすくむ霞は、必死にエルボーで抵抗するが、晴美の強烈なボディブローにお腹を押さえ込んでダウンしていった。
倒れ込む霞のお腹に、徹底してストンピングで蹴りこむ晴美。
ボシュ・・・ボシュ・・・
「ぐふっ・・・ごふっ・・・」
両足をバタバタさせて藻掻き苦しむ霞。
更に、苦しむ霞に跨ぐと、一気にヒップドロップをお腹に叩き込んでいく晴美。晴美のヒップ爆弾に口から涎の飛沫を飛ばしていく霞。
両手を肩に押しつけてフォールしていく晴美だが、霞も涙目になりながらも返していった。
返された事を怒った晴美が張り手を叩き込んでから、霞を起こしてからローキックを叩き込んでいく。
バシッ・・・バシッ・・・
足を蹴られて嫌がる霞。次第に白い脚が内出血を起こして変色していった。
晴美も霞の膝などを狙って徹底したローキック攻めをしていくと、遂に霞は立っているのも辛い状態になってバランスを崩していく。
その瞬間、晴美が構えてから顔面狙いのハイキックを叩き込んでいった。
バシィィィィ・・・・・
「ああんっ・・・・・」
堪らずダウンしていく霞。顔面を押さえて痛そうにしている。
ダウンしている霞を挑発するように、晴美が立ち上がるように言い放つ。
「ほらほら、起きなさいよ・・・」
その言葉に、霞はフラフラになりながらも立ち上がると、今度は脇腹にミドルキックが叩き込まれていった。
バシッ・・・
「ぶぐうっ・・・・うううっ・・・・」
これにはお腹を押さえてフラフラする霞。
更に、畳みかけるように顔面へのハイキックを狙っていく晴美だが、フラフラの霞が蹴り足をキャッチすると、まさかのドラゴンスクリューで切り返していった。
いきなり切り替えされて驚きを隠せない晴美。更に倒れ込んで俯せ状態になる晴美に、霞の見事なヒールホールドが炸裂していく。
「うわあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
優勢に試合を進めていた晴美が、ここで絶叫するように悲鳴をあげた。
仕掛けた霞も必死に極めていくが、晴美がロープに手を伸ばして逃げていく。
『ブレークっ・・・』
レフリーの指示で霞が離すと、晴美は足を気にしながら立ち上がる。
一方、霞もダメージからフラフラしながら立ち上がると、そこで試合続行の指示。
『ファイトっ!』
まだ体制の整わない霞に対して、晴美が至近距離からのラリアットを叩き付けると、霞はロープに飛ばされてグッタリしていく。
その霞のお腹に喧嘩キックを叩き込んで、無理矢理に場外に落としていく晴美。
「ああんっ・・・・」
苦悶の表情を浮かべてリング下でグッタリする霞。
リング上から晴美がゆっくりと降りていくと、霞のヒップにストンピングを叩き込んでから、髪を鷲掴みにして起こしていった。
霞も必死に抵抗すると、油断したのか晴美は鳩尾にパンチを受けてしまい座り込んでいく。
逆に立ち上がって霞が背中にチョップを叩き込んでから、晴美を四つん這い状態にしてから一気にパイルドライバーの体制を狙っていった。
体重差のある2人。霞が身体を震わせながらも逆転を狙って場外パイルドライバーを狙うと、何とか晴美を逆さまにしていくと、一気に場外のマット上に脳天から叩き付けていく。
バシッ・・・
「ぐうっ・・・」
晴美がグッタリと大の字状態でリング外に倒れていると、場内からは霞コールが起きていく。
『霞ちゃ〜ん、ここでブス女にトドメを刺してやれ〜っ!』
『負けるな〜っ・・・やれやれっ・・・・』
霞もここで勝負を賭けようとして、倒れている晴美のお腹へストンピングを叩き込んでから、エプロンサイドに登ってから容赦なく晴美にフットスタンプをお腹に叩き込む。
グシュ・・・
「うぐうっ・・・くっ・・・・」
これには晴美が口から涎を垂れ流しながら藻掻き苦しむが、観客は更に霞に攻撃を要求するように声をあげた。
その声に押されるようにして、霞が倒れている晴美の腕を取ると、一気に三角絞めで晴美をガッチリと締め上げていく。
場外だからギブアップの確認もないが、これで極めてリングに戻せば霞の勝利と言う流れに、観客たちも興奮気味に霞を応援していく。
トーナメントで圧倒的な強さを見せていた晴美が、霞の三角絞めに落とされるかと言う状態。
霞も勝つために必死になっているが、ここでまたも黄色いタクシー軍団の反則が行われていく・・・。
グシュ・・・
「ぐぶっ・・・・んんっ・・・」
そう、恵美がまたも乱入すると、技を仕掛けていた霞の喉元にパイプ椅子を押しつけていくのであった。
これには苦しさから技を解いていく霞。
一方、晴美はフラつきながらも起きあがると、恵美がストンピングで痛めつけている間に、エプロンサイドに上がると、恵美に合図を出してからフットスタンプをお腹に叩き込んだ。
グシュ・・・
「ぐぼおっ・・・・オエェェェェェ・・・・・」
体重差があり、予想していない攻めに霞は口から胃液を撒き散らしていく。
両足をバタバタさせて藻掻き苦しむ霞。すると恵美は距離を置いて、晴美が近くのペットボトルを手にすると、霞の胃液など吐瀉物を洗い流してから、そのまま霞の口の中に突っ込んでいく。
「うぐぐっ・・・ううっ・・・・・」
拷問的に水を飲まされて、藻掻き苦しむ霞。
「ほらほら・・・吐いた代わりに水でも飲めばいいんだよ・・・おらっ!」
霞に無理矢理に飲ませていく晴美。
グイッ・・・
「ぐぶっ・・・うううっ・・・・」
またも晴美が霞のお腹を責めようと、体重を乗せて踏み付けていく。圧力をかけられて霞は口から涎を垂れ流すと、苦悶の表情を浮かべた。
「ほらっ・・・また吐きやがれっ!」
更に飛び上がってから晴美の全体重をかけたニードロップが霞のお腹を抉ると、無理矢理に飲まされた水などを口から激しく吐き出していった。
グシュ・・・
「グエェェェェェェェェェェェ・・・・・」
お腹を押さえてくの字になって苦しんでいる霞。
その霞を見ながらガッツポーズをとる晴美。更にリングに戻ると、観客に向かってアピールしていった。
しかし観客席からは、晴美に対して声援ではなくブーイングが送られていく。
『胸だけのブス女〜っ・・・・僻んでるんじゃね〜よ!』
『可愛さだったら仲根霞の圧勝じゃね〜か、お前のグラビアなんて見たかねぇ〜んだよ!』
ブーイングが送られていくと、晴美は怒ったのかトップロープを叩いたりして観客に対抗するが、観客は益々ブーイングを大きくしていく。
そして、近くのコーナーポストカバーを外していくと、中にある金具を剥き出しにしていく。
リング下では霞はお腹を押さえて苦しんでいると、またも恵美が髪を掴んでリングに入れていった。
無理矢理にリングに戻されてグッタリしている霞。
その霞のバストへストンピングを叩き込むと、髪を掴んで起こしていく晴美。
しかし霞も意地を見せて、目の前の晴美のボディへグーパンチを叩き込んで抵抗を見せていく。
バシッ・・バシッ・・
霞の抵抗に観客達も興奮したように歓声をあげていくが、晴美は余裕を持って霞の顔面をマットに叩き付けると、涙目の霞を起こしてからコーナーに連れて行った。
「ふふふっ・・・可愛いからって調子に乗りやがって・・・お仕置きだよ・・・」
晴美は不気味な言葉を発すると、そのまま剥き出しのコーナーの金具に霞の額を叩き付けていった。
バキッ・・・
「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・痛いぃぃぃぃぃぃぃ・・・・」
額を金具に叩き付けられて絶叫する霞。
更に晴美が叩き付けていくと、霞の額が割れて流血していった。
「あああっ・・・あ、頭が熱いっ・・・・痛いぃぃぃぃぃ・・・・・」
更にコーナーに追い込んだ状態から、傷口にナックルパンチの連発で霞を痛めつけていく晴美。
早くも霞の端正な顔が血に染まっていく。その傷口から流れ出す血は、霞の胸の谷間などに流れ込んでいくと、同時に白いビキニも赤く染めていった。
しかし霞も殴り返して意地を見せていくが、ダメージが大きく晴美に対してダメージを与える事が出来なかった。
「ほらほらっ・・・ファンサービスだよ・・・」
すると、晴美は霞をトップロープとセカンドロープに絡ませるようにして観客席側に向けて磔状態にすると、髪を掴んで霞の傷口を噛み付いていく。
ガブッ・・・
「うぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
傷口を噛み付かれて絶叫する霞。霞の悲鳴に観客達は晴美にブーイングを送っていくが、それが晴美の残酷な心を更に加速させていく。
レフリーもロープを使った攻撃と、噛み付きに対して反則の注意をしていくと、晴美は違うロープの方へ霞を連れて行ってから、また同じく傷口を噛み付いて痛めつけていった。
「んあぁぁぁぁぁぁ・・・・いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
血ダルマ状態になっていくグラビアアイドル・仲根霞。
顔面を真っ赤にしながらフラフラする霞。目の前の晴美に抵抗を見せるが、晴美が余裕でブレンバスターの体制になると、背中から容赦なく叩き付けられていった。
身体をヒクヒクと痙攣させるように倒れる霞。晴美は余裕でフォールの体制に入っていく。
『ワン・・・・ツー・・・・ス・・・・・』
余裕のスリーカウントかと思われた瞬間、晴美が自ら霞の肩を浮かせて、試合を終わらせないようにしていく。
グッタリする霞を、今度は晴美がパイルドライバーの体制になっていくと、逆さ吊り状態の霞の額から流れ落ちる血が、マットにポタポタと垂れ落ちていく・・・。
グシュ・・・
「ふぐうっ・・・・」
脳天から叩き付けられて変な悲鳴をあげる霞。しかし晴美が身体を離さずにそのままの状態から、一気に持ち上げてパワーボムでまたも叩き付けていった。
もう失神状態でグッタリする霞。レフリーも急いでカウントを入れていくが、またも晴美がスリーカウントを許さずに霞を寝かせていく。
グッタリと俯せ状態で動かない霞。
すると、晴美が両脚を開いていくと、背後から霞のビキニショーツに守られた股間を爪先でグリグリと刺激を与えていくと、霞の身体が反応していった。
「ああっ・・・やっ・・・やめて・・・・・あん・・・・」
霞はロープに逃げようと這うようにして手を伸ばす。
しかし、晴美はまだ霞を痛めつけようと、空手仕込みの強烈な蹴り・・・しかも爪先蹴りを股間に叩き込んでいった。
グシュ・・・
「ひぎぃぃぃぃぃぃ・・・・・」
変な悲鳴をあげて、霞はグッタリと失神状態で俯せになって倒れ込んでいく。
股間への強烈な爪先蹴りが、恥骨に直撃したのか脳天へ突き抜けるような衝撃に、霞は耐えられずに失神状態になってしまったのだった。
その失神状態の霞を更に痛めつけようと、晴美はキャメルクラッチを仕掛けると、霞の上半身が反らされていって、顔が真上を向くまで反らしていった。
大流血で失神状態の霞。もう完全に試合は晴美の勝利は決まっていたが、晴美が痛めつけているのとギブアップも発していなかった霞に対して、レフリーも試合を止めなかった。
だがレフリーが試合を止めなくても、会場内から試合を止めてやれと言う声が大きくなっていく。
レフリーも迷っていたが、霞は完全に失神状態で身体にダメージを与えられているので、これ以上続行させると危険な状態になるのは見えていた。
『カンカンカンカン・・・・』
ここで試合終了を告げるゴングが打ち鳴らされていく。
しかし晴美が技を解かないと、レフリーが晴美を止めていく。
すると、技を解いてから俯せ状態になってグッタリ失神している霞に、背中へ強烈なストンピングを何発も叩き込む晴美。
蹴られる度に霞の身体がビクンビクンと反応している。失神しているから、それだけストンピングの威力があると言う事であろうか。
完全に晴美の反則ありの勝利だったが、更にリングサイドから2つの影がリングに上がっていった・・・。
「ふん、少し可愛い顔して、胸が大きいからって調子に乗って・・・・」
そう、その声の主は大池栄子だった。
最近はグラビアも少なくなっている栄子だったが、霞のグラビア人気に嫉妬している様子だった。
同時に、恵美もリングに上がっていくと、晴美と3人掛かりで失神状態の霞の意識を取り戻させると、コーナーに追い込んで3人掛かりで蹴りまくっていく。
バシッ・・・バシッ・・・バシッ・・・
「ああっ・・・痛いっ・・・や、やめて・・・・お、お願いっ・・・・」
必死に顔だけは守ろうとする霞。
ゴングと歓声の交錯する中、恵美がコーナーから霞を起こして捕まえると、栄子と晴美が前後からボディアタックで押し潰していくと、晴美が起こしてから羽交い締めにしていった。
「今夜はファンサービスに、血で汚れてるけど・・・・ほらっ!」
「きゃあああぁぁぁぁぁ・・・・」
栄子が叫んで、霞は絶叫する。そう、栄子が霞のビキニを剥ぎ取ってトップレス状態にしていったのだった。
見事な霞のバストが露わになる。そのバストへ栄子のパンチが叩き込まれていくと、もう霞は泣きながら許しを求めていた。
「や、やめて・・・もう許してください・・・」
リング上のリンチ状態に、レフリーも止めようとするが栄子の喧嘩キックに倒れると、リングに姿を現したのは意外なメンバーだった。
「やめなさいよ・・・」
そう、リングサイドから姿を現したのは、試合を終えてトーナメントに備える市河由衣と熊多曜子だった。
「関係ないんだよ・・・邪魔するなよ!」
栄子が一喝するが、由衣は止まらなかった。
「何よ、そんな無法が許されると思ってるの?」
そう叫ぶと、栄子に鋭いドロップキックを放っていった。同時に曜子も晴美にジャンピングニーパッドを叩き込んで倒すと、蹴りまくってリング下に落としていった。
更には、流血でグッタリする霞を猪上和香までが助けに入っていった。
意外な展開になってきたリング上。
これに対して、栄子もマイクを握っていった。
「おい、オマエらこんな事してただで済むと思うなよ!・・・そう、特に熊多っ、トーナメントの次の試合、うちの根元と闘えよっ!逃げるなよ!」
「そんな事は私が決める事じゃないわ・・・そんな事より、グラビアで負けてるからって変な事しないでよねっ!」
負けずに曜子も言い返す。
この様子に、会場内は市河・熊多・猪上・仲根コールに染まっていく。
これには栄子も堪らず、勝利した晴美と恵美と引き揚げていくのであった。
果たして、次回大会の組み合わせと、今回の因縁がどうなるのかと言う地下プロレスであった・・・・。


第6試合

『第6試合、遂に地下プロレスに参戦っ・・・選手入場っ!』
コールが送られると、薄暗い花道を通ってリングに向かうのは、あの猛娘の藤元美貴だった。
遂に登場と聞いても、美貴は既に地下リングの経験は持っていた。
白い競泳水着に身を包んでリングインすると、観客席に向かって一礼していた。
その頃、控え室では世界的に有名なアスリートがリングに向かう前に緊張した表情を浮かべていた。
そう、そのアスリートとはフィギュアスケート界の期待の星、安東美姫だった。
スケート界でのアイドルとして知名度が高かったが、今回は裏から声がかかり、本人は最初は嫌がっていたが、アイドルとプロレスをしてみないかと言う誘いに、プロレス技を練習して参戦となっていった。
白いフリル付きのワンピース水着に、16歳にして160p・47sの体格でリングにむ向かって姿を現す美姫。
その姿に会場から歓声が上がっていく。
『青コーナー〜・・・藤元〜美貴〜っ!』
コールを受けて一礼する美貴。相手を見て驚きと同時に、噛ませ犬になってたまるかと言うアイドル魂を燃やしていた。
『赤コーナー〜・・・安東〜美姫〜っ!』
コールを受けて一礼すると、コーナーに戻ってロープの張りやリングの感触を確かめるようにする美姫。
『地下プロレス特別試合・・・アイドルとアスリートの異種格闘技戦・・・・』
説明が始まるが、結局はプロレスルールであることに変わりは無かった。
ボディチェックの為にリング中央で向かい合う美姫と美貴。
早くも美貴がが視線を合わせていくが、美姫は少し緊張している様子だった。
ボディチェックが終わると、お互いが握手してからコーナーに向かっていく。
そしてゴングが鳴らされていく。
『カァーン!』
ゴングと同時に飛び出したのは美貴だった。
コーナーから出ようとする美姫に対して串刺しドロップキックを叩き込むと、早くも苦悶の表情を浮かべてコーナーに倒れ込む美姫。
その美姫にストンピングで追い込んでいくが、美姫がロープを掴んでレフリーにアピールしていく。
美姫のアピールにレフリーが美貴を離すと、美姫はロープを掴んで立ち上がっていった。
『ファイトっ!』
レフリーの試合続行の指示に、美姫と美貴が睨み合いながら距離を詰めると、いきなり美貴がローキックを出すと、続けてタックルを狙っていく。
しかし美貴のタックルを正面から受け止める美姫が、そのまま相撲のように押し合うと、腰の強さから美姫が投げ飛ばすと、起きあがろうとする美貴の顔面へドロップキックを叩き込んだ。
バシィィィ・・・・
「あうっ・・・」
堪らず美貴がダウンしていくと、美姫が飛び上がってボディプレスのようにしてフォールしていく。
「んあっ・・・」
しかし美貴が肩を上げていくと、美姫が続けて座らせた状態にしてスリーパーで締め上げる。
両脚をバタバタさせて苦しむ美貴。美姫もギブアップを奪おうと必死に絞めるだけに、これは苦しい展開だった。
苦しむ美貴。堪らず頭を動かしていくと、美姫の鼻に後頭部が当たって力が緩んでいった。
その隙を突いて美貴が立ち上がると、鼻を押さえる美姫にストンピングを叩き込んでから、髪を掴んで起こしていった。
強引にボディスラムでマットに叩き付けると、続けて髪を掴んで起こしてから、脳天にエルボーを落としていく。
堪らず膝をついて苦しむ美姫。スケートでは絶対に受けることのない衝撃だった。
これには怒ったのか、美姫が目の前に立つ美貴のお腹へパンチを叩き込むと、美貴の表情が苦悶に歪む。
更に立ち上がってから、美貴の頬にエルボーを叩き込んでから、その場でスピンキックを叩き込んでいった。
バシィィィィィ・・・・
「んああぁぁぁ・・・・」
悲鳴をあげてダウンしていく美貴。予想できなかった顔面へのスピンキックにダメージを受けていた。
仰向けにダウンしている美貴。その様子に美姫はロープに走っていくと、勢いをつけてから飛び上がってニードロップをお腹に叩き込んでいく。
グシュ・・・
「ぐぶっ・・・・ううううっ・・・・・」
これには美貴がお腹を押さえ込んで身体を曲げていくと、口から胃液のようなものを垂れ流しながら苦しんでいた。
「決めるよぉぉぉぉぉ・・・・」
その美貴を見て、美姫が観客にアピールすると、マットに座らせた状態に美貴を動かすと、一気に地下リングでは初登場の大技・ローリングクレイドルで美貴の身体をマット上で転がし続けていった。
仕掛けている美姫は余裕であったが、美貴は目が回っているのか何も出来ない。
そして、動きが止まると美貴の両肩がマットについているからと、レフリーががカウントを叩いていく。
『ワン・・・・ツー・・・・ス・・・』
しかし美姫がフォールを止めると、美貴の髪を掴んで起こしていった。
「いくよぉぉぉぉぉぉ・・・・・」
グッタリしている美貴に、美姫は身体を絡めるようにコブラツイストを仕掛けると、身体を揺さぶるように痛めつけていく。
これには美貴が堪らず悲鳴をあげるが、ガッチリと極められて逃げることはできずに、ただ悲鳴をあげるだけであった。
「痛いぃぃぃぃぃ・・・・・・」
悲鳴はあげるが、決してギブアップとは言わない美貴。額から大粒の汗を流しながらも耐えていく。
その美貴の踏ん張りに、美姫が一気に技を解くと、何とジャーマンスープレックスホールドで美貴の身体をマットに叩き付けていった。
この大技には、美貴も意識を失い掛けてフォールを奪われていく。
『ワン・・・・ツー・・・・スリー・・・・』
余裕のスリーカウント。美姫が技を解いても美貴はグッタリして倒れ込んでいた。
会場から巻き起こる美姫コール。そのコールに気をよくした美姫は、近くのコーナーに登ってガッツポーズを取ったりして笑みを浮かべていた。



第7試合

『第7試合・・・選手入場っ・・・・』
コールを受けてリングに姿を現したのは、最近女子プロレスを引退したばかりの納見佳代だった。
今までも地下リングには上がっていたが、引退後は初めての登場だった。プロレスを引退してからはタレントとして活躍しようと考えているらしい。
そして今夜、タレントとして活躍しようとする為か、用意された相手はアイドルでありながらふプロレスに挑戦した経験のある、あの久志麻里奈だった。引退状態だったが、今夜の為に急遽呼ばれたらしい・・・。
白いワンピース水着の佳代。対してピンク色のスポーツビキニの麻里奈。
『カァーン!』
早くもゴングが鳴らされると、戸惑う麻里奈に佳代が走り込む。
そして先制のドロップキックで倒していくと、早くも悲鳴をあげる麻里奈を起こしてから、ボディスラムで叩き付けて、フォールしていく。レフリーもカウントを取るが、佳代が肩を浮かせて余裕の表情で観客にアピールした。
麻里奈も立ち上がると、佳代に向かってエルボースマッシュから、チョップなどで抵抗を見せていく。
しかし佳代が膝蹴りを叩き込むと、麻里奈はお腹を押さえて座り込んでしまった。
「プロレスごっこと違うのよ・・・ほらっ!」
「あうっ・・・」
座り込む麻里奈の髪を掴んで起こしていくと、今度は至近距離からのラリアットで倒していった。
大の字に倒れる麻里奈。その麻里奈を狙って佳代がトップロープに登ると、フラフラしながら立ち上がる麻里奈の顔面にミサイルキックを叩き込んで痛めつけていった。
「きゃあああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
またも大の字状態の麻里奈。佳代はロープに走るとニードロップをお腹へ叩き込むと、麻里奈が堪らずお腹を押さえ込んでリング下に逃げていった。
「お、お腹・・は・・・やめて・・・・く、苦しい・・・・」
お腹を押さえて動けない麻里奈に、佳代の容赦ないストンピングが襲う。
バシッ・・・バシッ・・・
場外で容赦なく麻里奈を痛めつけていく佳代。
ガッシャーン!
更には麻里奈を観客席に投げ込んで、アピールしながらリングに戻っていく佳代。
麻里奈も必死に立ち上がるが、足元がフラフラしていて観客たちも麻里奈は生け贄と言う感じに見ていた。
リングに戻ろうとする麻里奈に、ロープ越しにブレンバスターで投げつけていく佳代。
早くもグロッキー状態の麻里奈に、片足を胸に乗せてフォールしていく佳代。
『ワン・・・・ツー・・・・スリー・・・・』
余裕のスリーカウント。この瞬間に当たり前の結果であるが、佳代が勝利した。
リング上でグッタリしている麻里奈。
すると、その光景に観客席から誰かがリングに乱入した。
「ちょっと、素人痛めつけて楽しい訳?」
そう、佳代にに文句を言い出したのは、元グラビアアイドルでありながら格闘家に転向した羽柴真由美だった。
「何言ってるのよ、リングに上がれば素人もプロもないでしょ?」
佳代が言い返す。すると、真由美が怒ってリング内に入ると、取っ組み合いにに発展していく。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされるが、真由美も佳代に殴り掛かったりするからと、黒服が止めに入っていく。
この騒ぎに、急遽次回の大会で佳代と真由美のの試合が組まれる事になったが、元プロレスラーと格闘家試合。
果たして、どんな試合になるのか・・・。



第8試合

『お知らせします、次の試合のトーナメント戦の最後の守下千里と左藤寛子の試合ですが、守下千里がテレビ収録より戻る途中の為、急遽試合を組むことに致します・・・』
リングアナが観客に説明する会場内。
その説明が終わると、リングに向かって数名が歩き出していた。そう、先頭はレフリーの格好をしたジェントルメン濱田、そして後ろに居るのはキャリー西野だった。
前回はアイドルに痛めつけられると言う失態を晒しただけに、今夜の登場には気合いを入れているようにも見えた。
キャリーの待つリングに、生け贄とも言える対戦相手が姿を現していった。
現在芸能界から身を引いていた黒多美礼だった。
急遽試合が組まれた形だったが、今夜美礼は芸能界復帰を賭けてリングに上がる予定だった為、キャリーの相手に選ばれる事になったのだ。美礼としては、キャリー相手は恐怖であったが、地下プロレスで痛めつけながらも、現在芸能界復帰を遂げた鈴本亜美の例もあり、リングに立つことにしたのだった。
『第8試合、青コーナー〜・・・身長157〜上から95・58・81〜黒多〜美礼〜っ!』
コールを受けると、コーナーで観客席に向かって一礼する美礼。リンコスは白いビキニに白いリングシューズだった。
『赤コーナー〜・・・アイドルキラー〜っ・・・キャリーぃぃぃぃ・・・・西野っ!』
コーナーで静かにガッツポーズを取ると、反対コーナーの美礼を睨み付けている西野。
お互いがゴングを待っていると、ここでゴングが鳴らされていく。
『カァーン!』
ゴングと同時に、美礼はコーナーから飛び出してキャリーとの距離を置いていく。
キャリーも冷静に距離を置いていくと、片手を伸ばして組み合おうと誘う仕草をしていくが、美礼が叩くように距離を置いていく。
すると、キャリーが先手をとってローキックを叩き込むと、美礼の表情が苦悶に歪む。
勢いのあるローキックに、美礼は避けようとも避けられず、数発受けるとロープに逃げていった。
ロープに逃げる美礼にキャリーが近づくと、容赦なく張り手を入れていく。
バシッ・・バシッ・・・
ロープに追いつめられるが、必死にガードしながら逃げる美礼。
その美礼を追いかけると、ミドルキックで追い込んでいくキャリー。
ボシュ・・・
「うぐっ・・・」
脇腹を蹴られた美礼の動きが止まると、苦悶の表情を浮かべてロープに寄りかかる。
「喰らえッ、この巨乳女っ!」
キャリーはロープ際に構わず、美礼の胸に勢いのあるドロップキックを叩き込むと、堪らず美礼はリング下に縺れ落ちた。
早くもリング下でグロッキー状態にも見える美礼。キャリーもリング下に降りると、美礼のヒップを踏み付けてアピールしてから、髪を掴んで起こしていった。
「あうっ・・・・」
足元をフラフラさせる美礼を無理矢理にリングにあげると、キャリーもリングにあがる。
俯せなって倒れている美礼。
バシッ・・・バシッ・・・
「おらっ・・・おらっ・・・・喰らえっ・・・おらっ・・・」
キャリーの凄まじいストンピング攻撃。
ストンピングの圧力に、美礼の巨乳がマットに押しつけられては変形するように歪んでいた。
必死にロープに手を伸ばす美礼。手がロープに掛かると、レフリーの濱田が踏み付けていった。
グリッ・・・
「痛いっ・・・・や、やめて・・・ロープでしょ・・・・」
美礼が手を踏まれて抗議すると、濱田は構わず踏み付けてから距離を置いてストンピングを叩き込む。
バシッ・・・
『レフリーに刃向かうなんて生意気や・・・この乳デカ女っ!』
濱田に気を取られていると、キャリーが一気に美礼にロメロスペシャルを決めていく。
高々と上げられていく美礼の身体。
すると、濱田が身動きが取れない美礼のバストを揉み出していった。
「はうっ・・・・やめてっ・・・やめてぇぇぇぇぇぇぇ・・・・」
激しく悲鳴をあげる美礼。しかしキャリーにロメロスペシャルを極められていて逃げることもできず、ただレフリーのバスト責めに悶える事しかできなかった。
レフリーの濱田の行為にブーイングも送られていくが、濱田は構わず揉みまくる。
更に、キャリーも足はフックしたまま、腕だけ放してから上半身を背後から抱きつくようにすると、そのまま美礼のバストを揉み始めた。
「ええ乳してるのぉぉ・・・・黒多っ・・・AVに転向したら売れるでぇ・・・・」
「いっ・・いやっ・・・そんなの絶対にイヤっ・・・」
足を極められ、上半身はキャッチされて胸を揉まれて、まさに地獄状態の美礼。
しばらく美礼は生き地獄を味わうが、キャリーも地獄から解放するかのように解いていく。
マットに堪らず倒れ込む美礼。胸を揉まれたからと、ビキニを気にしていた。
グイッ・・・
その美礼の髪を鷲掴みにするキャリー。容赦なくコーナーに叩き付けていくと、背後から美礼の太股にローキックを叩き込んでいく。
バシッ・・・バシッ・・・
「あうっ・・・・ああんっ・・・・」
美礼が苦しむ様を見て、楽しむかのようにキャリーがローキックを叩き込む。
次第に美礼の太股が変色していく。キャリーのローキックで内出血を起こしていたのだ。
ロープを掴んでダウンだけはしないようにと耐える美礼だが、キャリーが意地悪く無防備のお腹へもミドルキックを叩き込む。
ボシュ・・・
「うぐうっ・・・ぐうっ・・・」
これにはお腹を押さえ込んで身体をくの字にする美礼。
すると、顔面を狙って下からハイキックで顔を蹴り上げるキャリー。
バシィィィ・・・・
「あんっ・・・」
堪らず大の字になってダウンしていく美礼。顔面を押さえて両脚をバタバタさせて藻掻き苦しんでいた。
グイッ・・・
「寝てる暇はないんやでっ・・・」
更に美礼を痛めつけようと、キャリーが起こしてロープに押しつけていく。フラフラ状態の美礼を倒さないようにと、キャリーは両腕をロープに絡ませて、更には両脚もロープに絡ませていった。
バシッ・・バシバシッ・・・
「ぐふっ・・ああんっ・・・や、やめて・・・がはっ・・・」
嫌がる美礼の顔面に、容赦なくキャリーの張り手と掌打が叩き込まれていく。
数発叩き込まれると、美礼は口の中を切ったのか、血飛沫をマットに飛ばしていた。
更に美礼のバストへものバストへも、キャリーの拳が叩き込まれていく。
白いビキニに包まれた自慢の爆乳が殴られて、美礼は痛さと悔しさに涙を流していく。
「や、やめて・・・もう許して・・・・」
あまりに激しいキャリーの責めに、美礼は試合を止めてくれと哀願する。しかしキャリーもレフリーの濱田も止める気はなかった。
泣き出した美礼の顔面へも蹴りが決まっていくと、美礼の鼻から激しく出血していく。
鼻から流れ出す血が、そのまま大きな胸の谷間に流れ込んでいくと、白いビキニをも赤く汚していった。
更に勢いのあるキャリーのミドルキックがお腹を襲うと、内臓を圧迫されて美礼は口から激しく胃液などを吐き散らした。
グッタリしていく美礼。その美礼を見て、キャリーが観客席に向かってアピールしていく。
「決めるでぇぇぇぇ・・・・」
キャリーが叫んでから、一気に美礼をロープから放してから、強烈なバックドロップでで後頭部からマットに叩き付けていく。
これには失神状態の様に美礼が大の字になっていると、キャリーは定番とも言える技を狙っていった。
美礼を俯せにしていくと、一気に逆馬乗り状態になってから、美礼の顎に両手を掛けてキャメルクラッチを仕掛けていく。
グイッ・・・
キャリーにされるがままに、美礼は上半身を反らされていく。
失神状態でも関係なくキャリーが痛めつけていくと、美礼の口から血が流れ出していた。
血の泡のようなものを噴き出す美礼。
「ギュ・・ギュブ・・・っ・・プッ・・・・」
必死に苦しさから逃れようとギブアップをアピールする美礼だが、キャリーも濱田も許さない。
『なにっ・・・ノー・・・ノーなっ・・・黒多っ!』
更に揺さぶり掛けるキャリー。これには美礼は堪らず失神状態になっていくと、キャリーが力を緩めていく。
「そろそろ許しちゃるか・・・胸デカ女っ!」
技から解放されると、グッタリと俯せ状態で倒れ込む美礼。その美礼の背中を踏み付けながら、キャリーは観客に向かって腕を挙げていくと、ここでゴングが鳴らされていくのであった。
『カンカンカンカン・・・』
久しぶりに大暴れのキャリー。表の世界でも乗っているだけに、更に犠牲者を増やしていくのだろうか?


第9試合

『お待たせしました、グラビアトーナメント第2回戦最終試合を行います!』
リングアナがコールすると、リングに向かうのは左藤寛子と守下千里の2人。
こんかいは特例が認められて、千里の遅刻を試合順を変更すると言う事で対応していた。
共に白いビキニに白いリングシューズ姿で、早くもゴングを待っている様子。
テレビでもゲスト出演が多い千里。対して反対コーナーに立つ寛子は、グラビア展開は多いが、テレビ露出はまだ千里に負けていた。
コールが終わると、早くも睨み合いの始まるリング上。
身長などでは上回る千里。しかし寛子のバストも迫力では負けてはいない。
レフリーが両者をリング中央に呼びだしてルール説明など行うが、レフリーの言葉より相手のと視線を激しく合わせている2人。
レフリーも形だけはルール説明を行うと、2人をコーナーに分けていく。
『カァーン!』
ここでゴングが鳴らされていくと、早くも千里が走り込んで串刺しドロップキックを狙うが、寛子も冷静に避けて自爆させていく。
自爆して悔しい千里は、素早く立ち上がるとタックルを仕掛けるが、寛子が冷静に対処する。。
このタックルにも寛子がガッチリと受け止めると、フロントスリーパーで締め上げていく。
技を受けて千里が焦るのか、左右に身体を振って逃れようとするが、寛子も両脚を開いて押さえていく。
すると、千里が力を抜いて寛子を倒れさせるようにして、一瞬の隙を突いて逃れていく。
技が解けると、千里がが警戒しながら距離を置いていくと、寛子も間合いを計るように距離を置いた。
素早く距離を詰めて、寛子の脚へローキックを叩き込む千里。
バシッ・・・バシッ・・・
ローキックが音を立てて炸裂すると、寛子の表情が苦悶に歪む。
更に千里がミドルキックなどを仕掛けると、寛子も必死に組み付こうとしていった。
寛子が上になる形で倒れ込む2人。そこから千里も何かを狙うが、寛子も必死に動くから膠着状態になっていく。
すると、寛子が馬乗りになるかと言う所で、千里が意外な攻めを出していく。
バキッ・・・
「痛いぃぃぃぃ・・・・」
寛子の悲鳴が響くと、レフリーが千里を注意していく。そう、下から寛子の顎にグーパンチを叩き込んだのだった。
力が抜けたからと、ブリッジ気味に寛子を倒していくと、千里が調子に乗って馬乗り状態になっていくと、ここからレフリーの制止を振り切る形で顔面へパンチを叩き込んでいく千里。
更にレフリーが止めていくが、レフリーにもパンチを叩き込む千里。
この様子にリングに対して、観客席からブーイングが千里に送られていく。しかし千里はブーイングも構わず反則の顔面パンチを叩き込むと、レフリーは羽交い締め状態にして寛子から離していった。
寛子は顔面を押さえ込んでリング下に逃げると、千里はリング上から挑発を繰り返していく。
何時になく千里は試合を終わらせようと見えたが、既にリング上で挑発する千里の肌には、大量の汗が浮き上がっていた。
寛子もリング下で呼吸を整えると、一気にリング上に上がると、千里との距離を置いていく。
顔面への攻めから守るため、寛子はガードを上げて構える。
その寛子に、千里は素早いタックルを仕掛けるが、これには寛子が上手く合わせて押さえていく。
動きが止まる両者。
すると、寛子が膝蹴りを叩き込むと、顔面に決まって千里が膝から崩れ落ちた。
偶然かも知れないが、寛子が有利な体勢になると、千里の髪を鷲掴みにしてフェイスバスターを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・・
「ぎゃああぁぁぁ・・・・」
堪らず千里が両手を顔面に当てて藻掻き苦しむ。
苦しむ千里に、寛子がストンピングで痛めつけていくと、起こしてから一気にボディスラムでマットに叩き付けた。
大の字状態で苦しむ千里。
すると、寛子がロープに走り込んでから、勝負を賭けたかジャンプしてのボディプレスを狙っていくが、これは千里が膝を立てて反撃されてしまう。
グシュ・・・
「ぐぼっ・・・うううっ・・・・」
千里の膝がお腹を抉ると、寛子はお腹を両手で押さえて転がって藻掻き苦しんだ。
しかし千里も苦しそうで、四つん這いになってから寛子に覆い被さると、そのままレフリーにフォールのアピールをしていく。
『ワン・・・ツー・・・・』
しかし寛子も苦悶の表情を浮かべながらも肩を浮かせていく。
「立つのよ・・・ほらっ・・・」
千里はカウントが取れなかったからと、寛子を起こしてからロープ際に押し込むと、凄い勢いで水平チョップを寛子の胸板に叩き込んでいった。
バシッ・・・バシッ・・・バシッ・・・
「あんっ・・・ああんっ・・・んはっ・・・」
千里の勢いに、寛子はただ苦しむだけだった。次第に寛子の胸元が、赤く内出血して変色していく。
寛子も嫌がるように蹴りなど出すが、千里が首を両手で抱え込んでから、強烈なヒザ蹴りを叩き込む。
ボシュ・・・
「あううっ・・・・」
両手で蹴られた部分を押さえてダウンしていく寛子。
グイッ・・・
「はうっ・・・」
更に千里が寛子の髪を掴んで起こしていくと、片手で観客席にアピールすると、一気に背後に回ってチョークスリーパーで締め上げた。
千里の腕が喉元に食い込んで、寛子は苦しさから藻掻きだした。完全に極まっていたら失神だが、千里の技の掛け方も完全でなく、仕留めるまでにはいかない。
すると、寛子が苦し紛れに藻掻き出すと、バランスを崩すようにロープ際に縺れると、そのままリング下に転落していった。
「イタッ・・・しぶとい娘ねっ・・・ハァ・・ハァ・・・」
「ま、まだまだ・・・・」
リング下で倒れ込む2人だが、立ち上がると千里が鉄柵に振っていくが、勢いが少なく寛子が踏ん張ると、逆に至近距離からのラリアットで反撃していく。
千里が堪らずダウンすると、寛子はストンピングで追い込んでいく。
バシッ・・バシッ・・・バシッ・・・
寛子に蹴り続けられて苦悶の表情を浮かべる千里。その苦しむ千里をリングに上げていく寛子が、今度は反撃の為のアピールをしていく。
「いくわよぉぉぉぉぉ・・・・」
すると、フラフラしながら立ち上がる千里に、走り込んでからのフライングラリアットを叩き込むと、倒れたところへフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・』
苦悶の表情で返していく千里。
更に寛子が倒れている所へ、首4の字固めで締め上げていく。
千里が両足をバタバタさせて藻掻き苦しむが、寛子はギブアップ狙いで締め上げる。
「きゃああぁぁぁぁ・・・・」
その瞬間、寛子の悲鳴がリングに響き渡る。そう、千里が反則の噛み付き攻撃をしたのだった。
堪らず技を解く寛子。しかし千里も立ち上がれずに苦しそうだった。
「だったら・・・練習した技を・・・」
寛子は噛み付かれたからと、今度は完全に試合を終わらせようと、一気にサソリ固めを決めていく。。
グイッ・・・
「決めるわよぉぉぉぉ・・・」
珍しく寛子が感情を露わにして極めていく。すると、技を掛けられた千里は絶叫していく。
「きゃああぁぁぁぁ・・・・痛いぃぃぃぃ・・・・うわぁぁぁぁぁぁ・・・・」
必死にロープに逃れようと手を伸ばす千里。
「ギブ、ギブアップ?」
悲鳴をあげる千里にギブアップか迫る寛子。
「ノォォォォ・・・・ノォォォォ・・・・ギブアップなんかしないわ・・・誰が・・・ああぁぁぁ・・・・」
完全に極まっている技に対して、必死に耐えようとする千里だが、次第に逃れようとする抵抗も少なくなっていく。
『ギブっ・・・守下っ・・・ギブアップ?』
レフリーも千里にギブアップの確認をしていくが、千里は悲鳴をあげても耐えていく。
「ノォォォォォォ・・・・・・ノォォォォォォォ・・・・・・」
ただ技を掛けられた状態で、もう悲鳴をあげるだけの千里。見事なバストがマットに押しつけられて、歪んで見えている。もうビキニから飛び出しそうな勢いだった。
千里が耐えるからと、寛子は技を解いていく。
俯せ状態でグッタリする千里に、寛子はストンピングを叩き込んでから、今度はキャメルクラッチを仕掛けていく。
「あうっ・・・」
千里の両腕が、完全に寛子の脚にフックされて、上半身が反らされて地獄の苦痛に晒される千里。
今度は寛子もギブアップを取ろうとばかりに、自らの上半身を後ろに反らしていくと、千里の身体はCの字状態みたいにされていく。
顎が押さえられているから、千里は悲鳴も上げられずに苦しんでいく。
レフリーも千里が失神したりしないか確認しながら様子を伺うが、次第に千里は口から涎のようなものを垂れ流しだした。
『守下っ・・・ギブっ?』
レフリーも千里の手をを握ったりして反応を見るが、次第に握り返す力が弱まっていた。
『ストップっ・・・ストップ・・・・』
ここでレフリーが千里が危険と見て、試合を止めていった。
寛子が技を解くと、千里の身体が力なくマットに沈んでいく・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ワンテンポ遅くゴングが乱打されると、意外な試合結果に観客達は驚いていた。同時に、寛子も自分が勝ったと言う実感がないのか、レフリーに腕を挙げられながらも、周りを落ち着きなく見ていたのだった。



第10試合

『第10試合、特別格闘技戦を行います・・・』
アナウンスが始まると、まずリングに姿を現したのは、あのクリスタナ・コーケンだった。久しぶりの女ターミネーターの地下リング登場に、観客達も盛り上がりだした。
今まで、真鍋かおり、守下千里と続けて地下リングに沈めた強豪。181pと言う長身に、鍛えられた身体はまさに凶器だった。
早くもオープンフィンガーグローブを着けた拳を振り回し、観客にアピールするようにシャドーボクシングを始めるクリスタナ。
そのリングに、無理矢理に近い形で上げられていくのは、あの吉岡美穂子だった。
白い競泳水着に白いリングシューズ。悲壮感漂う美穂子がリングインしていくと、早くも観客から大歓声が送られていく。
これは、試合が残酷な格闘技戦を期待するかの様な歓声だった。
今回美穂子が残酷な試合を組まれたのには理由があった。
人気が出てきたからと事務所から独立したからと言う事で、だったらと元の事務所側が手を回したのだった。
169pと決して身長は低くない美穂子も、クリスタナの前では小さく見えた。
『青コーナー〜・・・吉岡美穂子〜っ・・・赤コーナー〜・・・クリスタナ〜コーケン〜っ!』
早くもコールが終わると、ルール説明が続けられた。
『特別試合の為、顔面から身体の何処でも攻めることが可能で、更にリング上の全ての物が使用可能、失神した場合も続行となり、レフリーが危険と判断した時点で試合終了となります・・・』
この説明に、美穂子はリングサイドの黒服などに抗議していた。
「ちょっと、こんな話・・・聞いてないです・・・」
試合方式と、対戦相手に戸惑う美穂子。抗議をするも聞き入れられるわけもなく、無情にもゴングが鳴らされていく。
『カァーン!』
ゴングが鳴らされると、美穂子は反対コーナーのクリスタナを見ると、少しずつ迫ってきていた。
オープンフィンガーグローブを着けていない美穂子は、クリスタナの迫力に顔面ガードの体制でコーナーに立つと、怯えた表情で前蹴りを出して距離を置こうとしていた。
その美穂子に、クリスタナはローキックが届く範囲で止まって威嚇していく。
更に素早いジャブを繰り出しては、当てはしないが美穂子を挑発する。
美穂子も何とかしようと、タックルを仕掛けてグラウンドで勝負を挑もうとするが、クリスタナが美穂子をフロントスリーパーに捕らえると、早くも絞め上げていく。
これには美穂子が藻掻き苦しむが、クリスタナは絞め続けた。
必死に逃れようとするが、クリスタナの力任せのフロントスリーパーから逃れられない。
しばらく絞めてから、クリスタナが美穂子を技から解放すると、顔を赤らめながら美穂子が距離を置いていく。
構えているが、クリスタナが前に出ると美穂子は怯えたように後退すると、コーナーに追いつめられていく。
「なっ・・何よ・・・やめて・・・」
怯えたようにして、前蹴りで牽制していく美穂子。
しかしクリスタナは構わず前に出ると、素早い右ストレートを美穂子の顔面に叩き込んだ。
バキッ・・・
「ああんっ・・・」
堪らずコーナーにダウンしていく美穂子。顔面へのパンチのショックだろうか、ダメージは大きくないが、精神的に顔を殴られたと言うのがあるみたいだった。
クリスタナはリング中央から、美穂子を見下すように見つめている。
しばらくして美穂子が立ち上がると、少しずつ距離を詰めていくが、クリスタナが小刻みなジャブで牽制して動きを封じていく。
ガードしようとするが、少しずつ顔面にパンチが入ると美穂子はまたもロープ際に追い込まれていく。
膝を出して間合いを取りたいが、クリスタナのプレッシャーの前に押されていく美穂子。
ロープに追い込まれているからと、美穂子も必死にタックルのように組み付くと、クリスタナが背中に鋭いエルボーを叩き込む。
苦悶の表情を浮かべながらも、倒そうと必死に左右に揺さぶり掛ける美穂子。
何とか倒すと、美穂子が馬乗り状態になっていく。
クリスタナは大人しく馬乗り状態の美穂子の様子を見ていると、美穂子は素手の拳だからと、張り手で攻めだした。
パシッ・・・
しかし、クリスタナが下から美穂子の首を両手で絞めていくと、美穂子の攻めは止まっていく。
グググッ・・・
「んぐぐっ・・・はっ・・反則・・・れ、レフリーぃぃ・・・」
口から涎を垂れ流しながら美穂子がレフリーに反則のアピールする。
だがレフリーは止めようともせず、逆にクリスタナが一気に跳ね返して美穂子からマウントポジションを奪っていった。
ボシュ・・・
「あぐうっ・・・」
マウントを奪ったクリスタナは、容赦なく美穂子の脇腹に重いパンチを叩き込む。
必死にガードしようとする美穂子。だがクリスタナのパンチは脇腹に決まってダメージを貯めていく。
時折、パンチと同時に両足をバタバタさせて痛がる美穂子。
「うぐうっ・・・」
パンチで攻めていたら、いきなりクリスタナがキャメルクラッチで美穂子を極めていく。
強烈なキャメルクラッチに、美穂子の上半身が容赦なく反らされていく。まるで真上を見つめているような美穂子。
あまりに強烈な攻めに対して、美穂子は意識を失いかけるが、クリスタナは簡単に試合を終わらせるつもりはなく、時折力を抜いては美穂子の意識を失わせないようにしていた。
技を解くと、美穂子はグッタリと俯せ状態でダウンしていた。だがクリスタナはリングサイドから指示を受けると、髪を掴んで起こしていく。
起こしていくと、容赦なくリング下に落としていくクリスタナ。
グッタリしてリングサイドに横たわる美穂子に、クリスタナが観客席からパイプ椅子を持ち上げると、ヒップに叩き付けていった。
バシィィィ・・・
「痛いぃぃぃぃ・・・・いやああぁぁぁ・・・・」
絶叫して藻掻き苦しむ美穂子。更に、近くの長机の上に美穂子を乗せていくと、机の上でパイルドライバーの体制なっていくクリスタナ。逆さ状態にされて、美穂子の表情からは恐怖に怯えた様子が伺えた。
しばらく恐怖心を与えると、一気にジャンピングパイルドライバーで美穂子の脳天を机に叩き付けていくクリスタナ。
バキィィィィ・・・・
「ぎゃああああぁぁぁぁ・・・」
凄まじい音と共に、机が真っ二つになって美穂子は半失神状態で横たわる。
美穂子がグッタリしているからと、クリスタナはリングに上がってガッツポーズでアピールしていくと、リング下に降りてから美穂子をリングに上げていく。
フラフラ状態だからと、トップロープとセカンドロープに腕を絡ませて立たせていくクリスタナ。
拳のグローブを確認した後、クリスタナの強烈な打撃攻撃が始まった・・・。
バキッ・・・バシッ・・・
「うぐっ・・・んんっ・・・」
まずは美穂子の顔面に強烈なフックが叩き込まれると、口から涎の飛沫を飛ばして苦しむ美穂子。
更に小刻みなジャブが顔面に叩き込まれると、美穂子の鼻から血が溢れ出した。
流れ落ちる血が白い競泳水着を赤く染めていく。
バシッ・・・バシッ・・・
更に頬へのパンチも決まって、口の中も切って血飛沫をあげる美穂子。もうサンドバック状態にされて、ガードする事も、逃げることも出来ずに殴られ続けていた。
『ストップ・・・ストップ・・・』
ここでレフリーが試合を止めると、クリスタナはコーナーに戻されていった。
そして意識を朦朧とさせている美穂子は、ロープから解放されて、コーナーに椅子が用意されてリングドクターのチェックを受ける事になった。
涙目でリングドクターに試合を止めてくれるように哀願する美穂子。
「し、試合・・・止めて下さい・・・もう出来ません・・・・」
その美穂子の言葉に、リングドクターが答える。
『鼻血にしても、鼻骨骨折の疑いもないから続行だよ・・吉岡・・・・』
その言葉に美穂子が黙り込むと、無理矢理に立たされて試合続行が告げられていく。
リングで向かい合う美穂子とクリスタナ。
まずはクリスタナがローキックを叩き込む。
バシィィィ・・・・
「あんっ・・・」
またも美穂子の悲鳴が響き渡る展開になるが、美穂子も意地になって大振りのパンチを出していく。
クリスタナがそのパンチを避けると、軽いジャブで鼻を狙って繰り出す。
またも大量の鼻血で顔面を赤く染めていく美穂子。
美穂子も意地になって、パンチを繰り出す。偶然にもパンチがクリスタナの頬に当たると、続けて首相撲の体制になってから、美穂子の膝蹴りが叩き込まれた。
これにはクリスタナも苦悶の表情を浮かべると、美穂子がエルボースマッシュで必死に攻め込む。
ガードを固めるクリスタナだが、膝蹴りを受けたからとお返しにと膝蹴りを出していく。
これには攻めていた美穂子の動きが止まっていくが、今度はクリスタナがロープに押し込んで顔面にエルボーを叩き込んでいく。
美穂子も組み付いてエルボーから逃れようとすると、今度は強烈なベアハッグが待っていた。
ギギギッ・・・
「うわっ・・・あああっ・・・・ああっ・・・・」
凄まじい力で締め付けられる美穂子の身体。背骨が折られるのかもと思うほどの激痛に、美穂子はただ悲鳴をあげるだけだった。
「ギ、ギブアップ・・・・ギブアップ・・・・・」
堪らずギブアップを口にする美穂子だが、クリスタナもレフリーも試合を止める気配はなかった。異常に盛り上がる観客たちの歓声に揉み消されたか、ワザとギブアップが消されているのか・・・・。
「あっ・・・ああっ・・・く、苦しい・・・・んああぁぁぁぁ・・・・」
ギブアップが認められないからと、美穂子は苦しむだけだったが、ジタバタと逃れようと必死になっていた。
バキィィィ・・・・
「ぐあっ・・・・」
偶然の一撃か、美穂子が頭を動かしていたら、クリスタナの鼻っ柱をにヘッドバッドが偶然にも決まって、クリスタナは鼻血を出して美穂子の身体を解放していく。
放されてリングに倒れ込む美穂子。同時にクリスタナも鼻を気にしながらロープを掴んでいた。
「ぶち殺す・・・」
クリスタナが呟く。
その一言に気が付かず、美穂子は立ち上がるとクリスタナが強烈なタックルで組み付くと、そのままコーナーに押し込んでいった。
コーナーに押し込んだまま、美穂子のお腹へパンチを叩き込むクリスタナ。
バシッ・・・バシッ・・・
「うぐうっ・・・んぐっ・・・お、オエッ・・・」
口から血の混じり込んだ涎を垂れ流していく美穂子。
更に顔面狙いのフック・ストレートとまるで美穂子の顔面を破壊するかの様な攻撃が続く。
コーナーに寄りかかるようにスタンディングダウン状態の美穂子。
レフリーが一旦クリスタナを離すと、またも続行が告げられていく。
フラフラしながらリングに立つ美穂子。涙目でリングから降りようとするが、クリスタナに捕まっていく。
「ひっ・・・お、お願い・・・・も、もうやめて・・・・」
怯える美穂子。しかしクリスタナのパンチが顔面に叩き込まれていく。
「ぶふっ・・・うううっ・・・ゆ、許して・・・・」
堪らず俯せにダウンしていく美穂子。その美穂子に容赦ないパイルドライバーで追い込んでいくクリスタナ。
脳天に強烈な一撃が加えるが、クリスタナは放さずに続けてパイルドライバーを叩き込む。
完全に失神状態にされても、三発目のパイルドライバーを叩き込まれていく美穂子。
首へのダメージが心配されるが、クリスタナが放すとグッタリと失神状態でリングに横たわっていく。
レフリーも美穂子の様子を気にしているが、リングサイドからは観客による水着剥ぎコールがおきていた。
『脱がせっ・・・脱がせっ・・・脱がせっ・・・』
『血で染まった水着を脱がしてやれっ!』
水着剥ぎコールに、クリスタナは鼻への一撃で怒っているから、容赦なく失神状態の美穂子の水着を剥ぎ取りだした。
肩紐から脱がすと、少しずつ上半身から脱がしてヒップまで一気に剥ぎ取っていく。
更に脱がしていくと、美穂子は白いリングシューズだけの姿で失神して横たわっていた。
小振りな白い乳房も、試合中に殴られたダメージで、内出血などで変色したりしていた。ヒップなども同様で、水着が剥ぎ取られた事によって、美穂子の身体的ダメージが観客にも見えた。
「ふふふっ・・・サービスだよ・・・今夜は・・・・」
クリスタナが不気味な笑みを浮かべると、全裸の美穂子にロメロスペシャルを仕掛けて、高々と見世物にしていった。
股を広げられて、観客に股間が晒されていく美穂子。しかし失神していて自らの恥ずかしい仕打ちを理解は出来てなかったが、肉体的・精神的に凄まじく残酷な試合であることは変わりなかった。
しばらく晒し者にされていたが、レフリーも試合を止めるように合図を送って、試合終了となっていった。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされると、クリスタナは美穂子を放していく。
力無くグッタリとリングに倒れている美穂子。すぐに黒服が担架を持ち込んでいくと、全裸状態で医務室に運ばれていくのであった。
リング上では、クリスタナが観客に勝利のアピールをしてリングを去るが、初めてクリスタナが地下リングで流血した試合でもあった。ある意味善戦した美穂子だったが、全裸処刑については控え室で知ることとなり、今回の独立騒ぎの代償が大きかったと、美穂子のベッドの上で涙を流すのであった・・・。


第11試合

『第11試合、選手入場っ!』
コールに招かれてリングに登場したのは、結婚後は初めての地下リング登場になる沖菜恵だった。
T156B84W59H85の身体を白い胸元の開いたワンピース水着で登場の恵。
そして、対戦相手となるのが、今夜地下プロレスデビューの石河亜沙美だった。
T178B83W63H88の身体データからも、身長が高く恵との身長差が気になる所だが、その身体を白い競泳水着と白いリングシューズに包んでの登場だった。
テレビなど活躍が増える一方、亜沙美の元にも地下プロレス出場が打診されたのだった・・・。
恵も、身長差が22pもある亜沙美の登場には驚いていた。
『青コーナー、今夜が地下リングデビュー〜っ・・・石河〜亜沙美〜っ!』
自らのコールを受けると、観客席に向かって一礼する亜沙美。
『赤コーナー、久しぶりのリング復帰っ・・・沖菜〜っ・・・恵〜っ!』
亜沙美に視線を送ってから、観客席に一礼する恵。
レフリーがボディチェックをすると、身長差のある亜沙美と恵がが早くも睨み合う展開。
チェックが終わると、コーナーに戻ってゴングの音を待った。
『カァーン!』
ゴングの音と同時に、恵がコーナーから飛び出してジャンピングニーパッドで亜沙美に襲いかかった。
バキッ・・・
恵の先制攻撃に、亜沙美がコーナーに押しつけられるように倒れ込んだ。
更に恵がストンピングで亜沙美を追い込むと、一気に離れてから観客に両手を叩いてアピールしていく。
恵が離れたからと、亜沙美を立ち上がると、距離を置く恵と距離を詰めていく。
明らかに蹴られたことに対しての怒りが感じられるが、その距離を詰める亜沙美に、今度は恵の素早いタックルが決まった。
初めて受けるタックルに、バランスを崩して倒される亜沙美。
上になってから、サイドポジションから早くもフォールする恵。
『ワン・・・ツー・・・』
カウントが数えられると、亜沙美が焦ったように肩を浮かせていくが、恵は素早く腕を狙っていく。
恵の動きに、亜沙美も長い脚をロープに伸ばすと、ここでレフリーが止めて離していく。
お互いが立ち上がると、身長差が気になるところだが、恵が素早く低空ドロップキックで攻めていく。
バシッ・・・
「イタッ・・・」
思わず亜沙美が悲鳴をあげると、恵が身長差に構わず組み付くと、ロープ際に押し込んでいく。
しかし、これには亜沙美も肘を押し当てて逃れようとすると、恵も左右に振るようにしてから離れていった。
亜沙美も試合が始まって技も受けて、少しずつ緊張が解けてきている様子で、距離が置かれると真剣な表情で、恵を睨み付けていた。
今度は亜沙美から距離を詰めていくと、構える恵に大振りではあるが張り手を出していく。
バシッ・・・
恵の頬に張り手が決まると、続けて張り手を叩き込む亜沙美。
顔を叩かれて恵も嫌がるようにタックルを仕掛けると、亜沙美がフロントスリーパーでキャッチした。
更に片手で下を向く恵の背中にパンチを叩き込んでいくと、確実に恵にダメージを与えていく。
恵も何とか倒したいが、亜沙美が両足を踏ん張っていると、形だけでもフロントスリーパーで絞められて恵はスタミナを奪われていた。
苦し紛れに亜沙美のボディへパンチを左右から叩き込むと、亜沙美も殴られるのを嫌がって、フロントスリーパーを外してから距離を置いた。
苦しそうな表情を浮かべる恵に対して、亜沙美は余裕ある表情。
牽制するように恵がローキックを出すと、亜沙美も慣れない打撃技だが真似て蹴り返す。
流石に体格差から恵が押されていくと、またタックルから組み付いていった。
今度は亜沙美からテイクダウンを奪っていくが、恵もサイドポジションを奪ってからどう攻めようか迷っているようであった。
亜沙美も寝技状態で困惑するが、体格差からブリッジなどで抵抗する。
その抵抗に対して、恵が一気に立ち上がると、顔面を狙ってストンピングを叩き込んでいった。
バシッ・・・バシッ・・・
顔面への蹴りに対して、亜沙美が両手で顔を覆って、転がるように恵から逃げ回る。初めての顔面への攻めに、亜沙美は恐怖心をを抱いていた。
更にストンピングで攻め込む恵。
ロープを掴むと、必死にレフリーにアピールしていく亜沙美に、会場からはブーイングがおきていた。
『ブレークっ・・・』
ブーイングが起きても、レフリーは亜沙美のアピールに恵を止めると、距離を取らせてから試合を続行させていく。
顔を狙われたからと、ガードの上がる亜沙美。
すると、恵が素早く踏み込んでから、下から突き上げるような掌打を叩き込んでいく。
下からアッパーの様に掌打を叩き込まれると、亜沙美はまたもガードを固めていく。しかし恵は掌打はフェイントで、ガードを固めた所にタックルから倒していった。
焦る亜沙美に対して、冷静に腕を狙っていく恵。
しかしまたも、長い脚がロープに伸びてレフリーが止めていった・・・。
残念がる恵だが、距離を置かれるとタックルを仕掛けていく。恵のタックルに亜沙美も蹴りで対抗するが、逆にバランスを崩して倒されていく。
今度は、恵が亜沙美の足を狙うと、一気にアキレス腱固めを仕掛けると、リング上に亜沙美の悲鳴が響き渡った。
「んあああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・痛いぃぃぃぃぃぃ・・・・」
完全に極まっていないが、亜沙美が絶叫してマットを叩いて耐えていた。
ロープに逃れたいが、今度はロープから離れていた。
苦し紛れに、亜沙美が極められていない足を動かしていくと、ヒールキックの要領で恵を襲った。
これには恵が技を解くと、転がるように距離を取ってから立ち上がって、一気に走り込でから起きあがろうとする亜沙美の顔面にドロップキックが叩き込まれた。
バシィィィ・・・・
「きゃあああぁぁ・・・・」
亜沙美が悲鳴をあげて、転がるようにしてリング下にに転落していくと、恵は観客にアピールしていった。
「いくわよぉぉぉぉ・・・」
すると、リング下で苦しむ亜沙美のお腹に対して、エプロンサイドからフットスタンプを落としていった。
「うげっ・・・うううっ・・・」
これには亜沙美が口から胃液の様なものを垂れ流しながら苦しんでいた。
更に恵のストンピングが亜沙美の全身をに襲いかかる。
バシッ・・・バシッ・・・
お腹への強烈なフットスタンプに、亜沙美はただ蹴られるだけで、何も出来ない状態にされている。
しばらく攻めていくが、恵がリングに戻ってから両手を叩いて観客にアピールして亜沙美をを睨み付けた。
亜沙美もお腹を押さえながらも、リングに戻り出すが、ロープを越えようとすると恵が威嚇するからと、なかなかリングインできない。
レフリーが恵を押さえると、その隙に亜沙美が転がり込むようにリングに戻っていく。
その戻った亜沙美を恵がロープに振っていくと、今度はフライングラリアットで倒していく。
身長差に構わず積極的に攻めていく恵は、更にロープに振って何かを狙う。
しかし亜沙美がロープから戻ると、カウンターの蹴りを恵に出してから、動きが止まった所にDDTを叩き込んだ。
いきなりの逆襲に、恵が脳天から叩き付けられて意識を朦朧とさせていくと、亜沙美が髪を掴んで起こしていった。
強引に起こした状態から、身長差を活かしてのココナッツクラッシュを仕掛ける亜沙美。
バキッ・・・
「んああぁぁぁ・・・・」
悲鳴をあげる恵に、続けてココナッツクラッシュを仕掛ける亜沙美。
大技2連発に恵がダウンすると、亜沙美が一気に逆エビ固めでギブアップ狙いに出た。
グイッ・・・グイグイ・・・
「痛いぃぃぃ・・・・いやああぁぁぁぁぁ・・・・」
マットを激しく叩いて悲鳴をあげる恵。亜沙美が腰を下ろしていくと、恵の身体がCの字になっていく。
レフリーも恵にギブアップの確認をしていくが、恵は悲鳴をあげても激しく拒んだ。
「ノォォォォォ・・・・ギブなんかしないわ・・・ノォォォォォォ・・・・・」
恵の抵抗に、亜沙美も揺さぶりをかけて痛めつけていく。
なかなかギブアップしない恵を放していく亜沙美。激痛から解放されても、恵は腰を押さえるように倒れていた。
その恵の腰にストンピングを数発入れてから、亜沙美が髪を掴んで起こしていく。
バシィィィ・・・・
「あうっ・・・」
今度は強烈なボディスラムが恵の身体を襲うと、亜沙美がボディプレスで押し潰してからフォールしていく。
しかし恵がカウント2で返すと、亜沙美の身体を浮いた瞬間に恵がロープに手を伸ばして逃げた。
恵が立ち上がると、亜沙美も距離を置いていくが、明らかに恵はスタミナが切れかかっていた。
久しぶりの地下リングと、体格差から恵は呼吸を乱しているが、亜沙美はまだ余裕が感じられる程で、またも恵を起こしていった。
そのままロープに寄りかからせると、亜沙美が強烈な水平チョップを恵の喉元に叩き込む。
バシィィィ・・・・バシィィィ・・・・
チョップが叩き付けられる度に、恵の表情が苦悶に歪む。
更に勢いをつけて亜沙美がキチンシンクを叩き込むと、恵はお腹を押さえたまま倒れ込んだ。
「さっきは苦しかったから・・・お返しよ!」
苦しむ恵のお腹に、亜沙美は容赦なく全体重を乗せたストンピングを叩き込んでいくと、恵はお腹を潰されるようにして、口からは胃液みたいなものを吐き出した。
その恵のお腹へ、容赦なくニードロップを叩き込む亜沙美。
グシュ・・・
お腹に膝が叩き込まれると、一瞬間を置いてから反吐を噴き上げる恵。
「うぐっ・・・・オエェェェェェェ・・・・・」
もうグロッキー状態の恵だが、亜沙美は観客に向かってアピールすると、髪を掴んで起こしていった。
胸元などにも、自ら吐き出した吐瀉物を垂れ流す恵のバックを亜沙美が取ると、一気に身長差を利用してのスイングスリーパーで恵の身体を振り回していく。
「んぐぐっ・・・・んんっ・・・・」
喉元に回された亜沙美の腕を掴むようにするが、恵は初めて味わう苦しさから、必死にタップしてギブアップしていく。
しかしレフリーが振り回される恵のギブアップに気が付かず、亜沙美も夢中になって回していくからと、恵は泣きながら失神していくのであった。
腕がダラリとすると、ここでレフリーが試合を止めていった。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが乱打されると、亜沙美が技を解いていく。
すると、恵の身体がマットに力なく崩れていくと、レフリーとリングドクターなどが急いで処置をしていく。
その様子に、亜沙美は恵の様子を気にするが、失神状態の恵は担架に乗せられて退場していった。
担架に運ばれていくと、レフリーは勝者である亜沙美の腕を挙げて、観客に向かってアピールするのであった。


第12試合

『第12試合、秦野浩子引退特別格闘技マッチ・・・選手入場!』
リングアナがコールをすると、地下リング初の引退試合と銘打たれた試合が始まろうとしていた。
芸能界を結婚と同時に引退した浩子。その浩子にケジメとして試合と言う企画だったが、対戦相手の候補は数名いたが、結局は格闘技番組などで一緒にもなった藤原紀華に決まった。
白いスポーツビキニ姿に、オープンフィンガーグローブを着けた紀華。久しぶりの地下リング登場だったが、軽く身体を動かして浩子の登場を待った。
そして、紀華が待つリングに浩子が登場していく。紀華と同じく白いスポーツビキニにオープンフィンガーグローブ姿。
リングインする時、紀華がトップロープとセカンドロープを肩で拡げると、浩子をリングに招き入れた。一礼してからリングインする浩子。
T171B88W60H89と言う見事はボディで、コーナーでゴングを待つ紀華。
一方、T168B80W56H82のスレンダーボディでコーナーでゴングを待つのは浩子。
お互いのコールが終わると、ゴングを待つ2人。ガッチリと無言で握手をすると、マウスピースを口の中に入れて試合開始となった。
『カァーン!』
ゴングが鳴ると、まずは構えて向かい合う浩子と紀華。
まずは牽制するように紀華がショートジャブで距離を詰めていく。
紀華のジャブに合わせるように、浩子はローキックを叩き込むと、続けて左右のストレートを放つ。
浩子のストレートに驚くようにガードする紀華は、一旦前蹴りで距離を置いていくと、またも向かい合う展開になる。
今度は紀華がローキックで牽制すると、浩子は嫌がるように距離を置いていく。久しぶりのリング復帰の紀華だったが、見事なローキックを繰り出していた。
浩子もパンチで反撃しようとするが、ロープ際に追い込まれると、膝蹴りで対抗していく。
ボシュ・・・
「ぐっ・・・」
紀華の腹筋を浩子の膝が抉ると、一瞬表情が険しくなるが、そのまま首相撲の体制に持ち込む紀華。
逆に浩子の身体を左右に振ってから、一気に膝蹴りを叩き込むと、浩子は苦悶の表情を浮かべながらも組み付いていく。
しかし力で突き放す紀華が、容赦なく顔面にパンチを叩き込むと、浩子はロープを背にして必死にガードしていく。
膝を出しても紀華がガードすると、浩子も焦りだしたのかジャブなどで反撃を試みる。しかし紀華のパンチのラッシュの前に顔面を殴られていた。
マウスピースも口から顔を出している状態に、一旦レフリーが試合を止めて浩子の確認をする。
当然だが、浩子はファイティングポーズをとり、レフリーに続行の意思表示をしていくと、ここで続行が告げられていく。
一気に紀華が距離を詰めて打撃勝負に出ていくと、浩子は堪らずタックルを仕掛けていくが、紀華にキャッチされて左右に振られていく。
更にそのまま潰されると、俯せ状態で動きが取れない浩子。
素早く紀華がバックを取ると、そのままチョークスリーパーを狙うが、浩子も喉元はガードする。
浩子のガードに、肋骨が浮かぶサイドを殴りつけていく紀華。
拳が叩き込まれる度に、浩子の表情が苦悶に歪む。
何度も殴りつけられて、遂に浩子の腕が脇腹などへのガードへと移行すると、紀華は一気に腕を浩子の喉元に滑り込ます。
「んぐぐっ・・・」
チョークスリーパーが極まると、浩子の表情が険しくなっていく。歯を食いしばって逃れようとするが、紀華が完全に技を極めていた。
レフリーも浩子の苦悶の表情を見て、ギブアップの確認をしていくが、浩子は藻掻くことも出来ずに耐えていく。しかし失神は時間の問題だった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ここで浩子が失神して、レフリーがゴングの要請をしていくと、ゴングが乱打された。
失神が確認されると、紀華が技を解いて立ち上がる。浩子は身体をダラリさせてマットに俯せになって失神していると、紀華は心配そうに見つめながらも、レフリーに腕を高々と挙げられていくのであった。
浩子はは失神したと言うことで、応急処置を受けて意識が戻されるが、そのまま担架に乗せられて控え室に戻るのであった・・。



第13試合

『選手入場っ!』
コールを受けてリングインするのは、久しぶりに地下リング登場の松多純であった。
黒いビキニに黒いリングシューズ姿で、緊張した様子でリングに立つ純。
その対戦相手として姿を現したのは、何とビキニ姿の山口誉子だった。対戦相手を血の海に沈めていく事で有名だが、最近は試合の機会も少なく暴れていなかったところへ、今回は純が生け贄に選ばれたのだろうか・・・。
誉子の登場に驚く純だったが、今回は試合形式も残酷なものであった。
『第13試合、完全失神KOデスマッチです!』
そのコールに怯える純だが、誉子はニヤリと不気味な笑みを浮かべてゴングを待つ。
身長が160p、上から85、57、86の純。流石は元グラビアアイドルだった。最近も際どいショット満載の写真集を出していたが、残念ながら話題がそれだけで終わってしまっていた。
対して、身長が168p、上から93、58、82の誉子。BBガールズ脱退後は、時折グラビアなどを出していたが、地下リングでまた暴れようと考えているのか、やる気が感じられた。
『カァーン!』
ゴングが鳴らされると、まずはコーナーから出て睨み合う純と誉子。
純が片手を出して、力比べを挑もうとすると、誉子もそれを受けてガッチリと手を組んでいった。
意外な展開から始まると、純がもう片方の手も出してガッチリと力比べが始まっていった。
27歳の純に対して、32歳の誉子。スタミナ面では純が有利かと思われるが、誉子もパワーでは負けていなかった。
身長差と力の差で押していくと、純の表情が苦悶に歪む。
力を入れていくと、誉子のビキニに包まれたバストが揺れる。
更に蹴りを入れて放す誉子が、続けて立ち上がる純にキチンシンクを叩き込むと、お腹を押さえて苦しむ純。
続けて髪を掴んでリング下に落としていくと、リング上から観客に向かってアピールしていく。
リング下では、純がお腹を気にしながらも、リング上の誉子を見つめてリングに戻ると、今度は睨み合う展開となっていった。
「このおっ!」
いきなり気勢をあげて純がドロップキックを仕掛けると、続けて首投げから誉子を倒した。
倒れた誉子の首に、素早く両足を絡めると、ヘッドシザースで締め上げる純。
うっすら汗が浮かび上がる中、純は締めながら誉子のスタミナを奪おうと狙っていた。
だが、誉子が上手くロープに逃げるが、純は締め上げた。
レフリーが純に放すように指示すると、純は素早く立ち上がってから、誉子にストンピングを入れてから距離を取る。
今度は純が低空ドロップキックを放つと、誉子の膝に当たって倒す。続けて脚を狙っていく純。
一気に足4の字固めを極めていくと、体格差からも誉子の膝をガッチリと極めて、誉子の表情が苦痛に歪む。
「ぐわああぁぁ・・・」
珍しく攻められて悲鳴をあげる誉子。
少しずつロープに身体を動かすと、何とかロープに手を伸ばした。
『ブレークっ・・・』
レフリーの指示で純が技を解くと、立ち上がる誉子の顔面にドロップキックを叩き込む。
転がるように倒れ込む誉子は、顔面を押さえて藻掻き苦しむが、純は一気に試合を有利にしようと、髪を掴んで起こしにいく。
すると、誉子が純の身体に抱きつくようにしてロープに押し込んでいくと、狂ったように殴りだした。
これにはロープに追い込まれて驚いた純は、ただガードしようと必死になる。
離れようとエルボーで反撃を試みるも、そのままロープに腕を絡まされていく純。
藻掻く純の胸に、誉子の拳が叩き付けられていく。
バシッ・・・
「ああんっ・・・・やめてよ、何するのよ!」
純が胸を殴られて悲鳴をあげると、蹴りなどで抵抗していく。
純の抵抗に距離を置く誉子。その隙にレフリーが純の身体をロープから放していく。
距離が置かれると、今度は純が果敢にタックルを仕掛けて倒しに行くが、なかなか誉子もテイクダウンを許さない。
倒せないと離れて、純は掌底などでフェイントを掛けてからタックルを仕掛けると、今度は誉子を倒していく。
倒れた誉子に、サイドポジションを奪うようにしていく純。意外な展開だが、誉子も純相手に油断している様子だった。
しかしテイクダウンを奪うも、ここから動きの鈍る純。
仕方なくサイドヘッドロックの様に締め上げていくと、誉子の脚がロープに伸びる。
レフリーの指示で技が解かれると、誉子も純の動きを警戒して構えていく。その誉子に、純もフェイントを掛けたりして飛び込むタイミングを計っている。
タックルのタイミングで飛び込むと、誉子は上手く潰していくと、そのまま立ち上がってからストンピングを叩き込む。
これには純が堪らず転がるようにリング下に逃げていくと、誉子はリング上から挑発していく。
しばらくすると、純がリングに上がっていくが、ロープ越しに誉子が捕まえていくと、純もお腹へパンチを叩き込んで抵抗する。
しかし、誉子は一気に組み付くと、ロープ越しに強引なブレンバスターで純の身体をマットに叩き付けていく。
これには純の動きが止まると、誉子がアピールしてからロープに走ると、飛び上がってからの豪快なギロチンドロップを叩き込む。
バシィィィィィ・・・
これには喉元を両手で押さえて藻掻き苦しむ純。転がるようにして、俯せ状態で喉元を押さえて苦しんでいた。
続けて脇腹に蹴りを叩き込まれて、涎を垂れ流しながら仰向け状態で苦しむ純。
「活きがいいけど、これならどうかしら・・・」
誉子はニヤリと不気味な笑みを浮かべると、そのまま苦しむ純の脚を掴んで、股裂き状態にしていく。
ビキニショーツに包まれた純の股間が、無防備にも晒されていくと、観客からは期待する視線が送られていた。
股裂きに苦しみながらロープに手を伸ばす純。しかし、誉子の勢いのあるダイビングヘッドバッドが純の股間を襲った。
ゴキッ・・・
「うぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
股間へのヘッドバッドに、純が絶叫して悲鳴をあげた。その苦しむ純に、更に胸を踏み付けて痛めつける誉子。
続けて髪を掴んで起こすと、今度はロープに両腕を絡ませて純の動きを奪っていく。
その純のビキニに手を伸ばす誉子。そうビキニ剥ぎでトップレス状態にしようとしていた。
「やめて、は、反則でしょ・・・・いやっ・・・」
頭を激しく振りながら抵抗しようとする純。しかし誉子はビキニを剥ぎ取っていく。
ビキニが剥ぎ取られると、85pと言われる純の乳房が露わになっていく。そして観客席からは歓声があがる。
完全にノーガード状態の純の胸に、誉子は固めた拳を何度も叩き付けていく。
殴られる度に、形の良い純の乳房が変形していくが、同時に純は絶叫していく。
次第に純の乳房が内出血で変色していく。しかし誉子の殴りつける勢いは止まらない。
グッタリする純をロープから放す誉子。
すると、ボディスラムでマットに叩き付けてから、飛び上がるようにしてお腹へニードロップを叩き込む。
鋭いニードロップが純の胃袋を直撃すると、一瞬間を置くようにして純の口から吐瀉物が噴出する。
身体をヒクヒクと痙攣させる純。更に両脚を開くようにして、誉子の膝が股間を襲う。
もう反撃もできない様子の純。
その純に、ゆっくりと逆エビ固めを極めていく誉子。
身体をCの字に曲げられて、激痛に悲鳴をあげる純。もう堪らず口からはギブアップの言葉が漏れていく。
「ギィ、ギブアップっ・・・ギブアップぅぅぅぅぅ・・・・・」
ギブアップを口にするが、完全失神KOルールの為にレフリーも技を解かせないと、もう純は地獄の苦しみを味わうだけだった。
しばらく痛めつけると、誉子は技を解いてからグッタリする純を起こしていく。
もうフラフラ状態の純に、余裕のバックドロップでマットに叩き付ける誉子。
半失神状態の純。純の視線が定まらない状態になっているが、誉子は観客席に向かってアピールすると、強引に強烈なパワーボムで純の身体をマットに叩き付けた。
この一撃に、純は完全に失神してマットに横たわっていた。失神した純のビキニショーツを剥ぎ取る誉子。
剥ぎ取ったビキニショーツを高々と挙げていくと、次の瞬間にゴングが鳴らされていった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
全裸状態で倒れている純の顔面を踏み付けて、誉子はガッツポーズをとると、ここで試合は終了していった。
『ただ今の試合、山口誉子の勝利となりました!』
リングアナのコールに、誉子は純のお腹も踏み付けると、そのままリングを去っていった。一方の純は、担架に乗せられて退場していくのであった。



第14試合

リング上に何かが準備されていくと、そこにはローションレスリングのリングが姿を現した。
粘り気のあるローションが入れられていくと、その中でヌルヌルになって闘う2人の姿が・・・。
緊張した表情でリングサイドに姿を現したのは、久しぶりの地下リング登場になる仲谷佳織だった。白いビキニのみの姿で、身体を動かして試合の時を待つ。身体を動かすと、白いビキニに包まれたT164B86W57H88の肉体が揺れていた。
一方、その佳織と闘うのはグラビアアイドルとして人気を博し、最近はバラエティなどにも進出している乙羽だった。
T157B89W59H85の身体を白いビキニに身を包んで、佳織と同じく試合の時を待つ乙羽。グラビアだけを考えると、乙羽の方が売れているのは確かだったが、佳織も美人であり迫力の身体で人気があるのは間違いなかった。
『第14試合、特別ローションレスリングを行います!・・・青コーナー〜っ・・・仲谷佳織っ・・・・赤コーナー〜っ・・・乙羽っ!』
コールを受けて観客にアピールする2人。続けてリングアナはルール説明をしていくのであった。
『試合のルールを説明します。リング上では目、鼻、耳などを攻める以外はオーケーです。ただし鼻フックなどは認められます。水着剥ぎなどは自由です。決着はギブアップのみとなります。ギブアップと発するか、タップで試合は終わります・・・』
ルールを聞くと、佳織と乙羽がリングに上がっていく。滑りやすいリングで、緊張気味の2人だが、早くも睨み合うようにして闘志を燃やしていた。
『カァーン!』
ゴングが鳴らされると、2人は四つん這いの姿勢で距離を詰めていく。
「いくわよ!」
いきなり佳織が飛びかかると、嫌がる乙羽から早くも馬乗り状態を奪っていく。
早くも乙羽の身体にローションが絡みつく。馬乗り状態から乙羽に張り手を叩き込む佳織。
乙羽も嫌がって身体を動かすと、滑って佳織が倒れ込むと、今度は乙羽が飛びかかる。
2人はローションまみれになりながら取っ組み合うと、乙羽も佳織の胸へパンチを叩き込む。
これには佳織も怒ると、乙羽の胸目掛けてパンチを叩き込む。
お互いが胸狙いの展開になるが、乙羽が蹴りを出すと、佳織のお腹に決まって倒れ込む。
倒れ込む佳織は、お腹を押さえて苦しむが、乙羽が一気に馬乗り状態になっていく。
またも乙羽が佳織の胸へ張り手などを叩き込むと、佳織も負けずに下から胸を鷲掴みにしていく。
しかしこれには乙羽がヒップを浮かせると、一気にヒップドロップを叩き込む。
「ごふっ・・・」
これにはまたも苦悶の表情を浮かべて咳き込む佳織。
上手いタイミングで決まったのか、佳織が苦しむと乙羽は調子に乗ってヒップドロップを狙うが、今度は佳織も踏ん張ってブリッジを決めると、乙羽を倒していく。
乙羽が抵抗していくと、偶然なのか佳織のビキニブラジャーに指が掛かると、早くもトップレス状態にしていく。
ローションに濡れて妖しい輝きを放つ佳織の乳房。張りのある形の良い乳房が揺れていた。
乙羽がビキニを放すと、今度は佳織が怒ったのか乙羽のビキニに手を掛けていく。
この展開に観客席が盛り上がっていく中、一気にビキニを剥ぎ取って乙羽もトップレスにされていった。
更にキャメルクラッチで追い込まれていく乙羽。
上半身が反らされていく中、ローションで滑らせて逃げたい乙羽。
しかし佳織が揺さぶっていくと、89pの乙羽の巨乳が揺さぶられていく。
レフリーがギブアップの確認をするが、まだ乙羽は耐えて反撃するチャンスを狙っていた。
だが、佳織が素早く技を解いてから仰向けにしていくと、一気に乙羽の自慢のバストに座るようにして、頭を両方の太股で挟んで固定していく。
焦り出す乙羽だが、佳織は周りからローションを手にすくうと、それを乙羽の顔面に容赦なく掛けていく。
「ごふっ・・・けほっ・・・・」
ヌルヌルのローションを顔面に掛けられて、呼吸も自由に出来なくなる乙羽は、苦しくなって両脚をバタバタさせて藻掻いていく。
しかし佳織は容赦しない。次第にフェイスシッティングのような形になると、一気にローションを顔面に掛けていく。
これには乙羽が堪らず、呼吸が出来ないからと佳織の身体をタップして、ギブアップしていく。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが乱打されると、ここで佳織が立ち上がってレフリーに腕を挙げてられていく。
足元では、トップレス状態で咳き込む乙羽の姿。
ここで特別ローションレスリングは終わりを告げるのであった・・・。



第15試合

『第15試合、選手入場っ!』
リングアナのコールに導かれてリングインするのは、久しぶりの地下プロレス登場の山木彩乃だった。
白いスポーツビキニを着て、純白のリングコスチュームが眩しい彩乃。T157B80W54H81で80pと言えども迫力あるFカップ乳。その彩乃の対戦相手は、あのジュニアヘビー級チャンピオンの河村ひかるだった。
鋭い視線で威圧しながらリングインするひかる。そう、今夜の試合はジュニアヘビー級タイトルマッチだった。
経験が少ない彩乃が挑戦者に選ばれたのは、今夜の対戦相手が見つからず、半ば強制的に挑戦者にされてしまったのだった。
T150B83W54H77の小柄なひかる。しかし手にはオープンフィンガーグローブを着けて、早くも観客に対して秒殺を予告していた。黒いスポーツビキニのひかるは、余裕の表情を浮かべてコーナーに寄りかかっていく。
『ジュニアヘビー級タイトルマッチ・・・青コーナー〜挑戦者っ、山木〜っ・・・彩乃〜っ!』
コールを受けると一礼して観客に笑顔を振りまく彩乃。その姿を見てコーナーに対してパンチを叩き込んでいくひかる。
『赤コーナー〜っ・・・王者〜っ・・・河村っ、ひかるっ!』
コールを受けると冷ややかな視線を彩乃に送りつつ、片手を挙げて観客に存在をアピールしていく。
『カァーン!』
ゴングが鳴らされると、彩乃はコーナーから飛び出すが、ひかるはコーナーに立ったまま睨み付けていた。
彩乃もどう仕掛けて良いか分からずに困った表情を浮かべると、ひかるが動き出した。
得意のボクシングスタイルで距離を詰めていくと、戸惑う彩乃に軽くジャブを放っていく。
これには彩乃が驚いて顔面をガードしていくと、踏み込んでのボディへのパンチを叩き込むひかる。
ボシュ・・・
「うげっ・・・・」
力を入れていなかったのか、彩乃はお腹を押さえてフラつくと、ひかるが踏み込んでから顔面へ左右のフックを叩き込むと、続けて顔面直撃ストレートを叩き込んだ。
バキッ・・・
「いやあぁぁぁぁ・・・・」
悲鳴をあげて倒れ込む彩乃。更に後頭部へもパンチを叩き込むひかる。これにはレフリーが止めて距離を置かせていく。
フラつきながらも立ち上がる彩乃。鼻血は出ていなかったが、もう涙目になっていた。
レフリーが続行の意思があるか確認するが、まだ始まったばかりだからと無理矢理に続行にされていく。
今度は距離を取ると、ひかるのジャブが放たれていく。
彩乃の鼻を狙っているようで、数発が決まると鼻血を垂れ流していく彩乃。
更にパンチが叩き込まれていくと、白いスポーツビキニに血飛沫が浮かび上がる。
嫌がる彩乃に対して、ひかるの強烈なアッパーが炸裂すると、彩乃の身体は力なくマットに沈んでいく・・・。
しかし試合は止められず、倒れた彩乃の髪をひかるが鷲掴みにすると起こしていく。
「やっ・・・やめて・・・・ください・・・・」
鼻血を垂れ流しながらひかるに哀願する彩乃。
「何言ってるのよ、リングに上がったら覚悟を決めなよ・・・ふふふっ・・・」
ひかるは余裕をもって起こした彩乃を殴りつける。彩乃も殴られるのは嫌だとばかりに、必死に距離を置こうとしている。
しかし追い込むようにして殴りつけるひかるは、顔面だけでなくお腹を狙いだしていた。
ボシュ・・ボシュ・・・
「ぶふっ・・・あぐうっ・・・・」
コーナーに追い込まれて、身体をくの字にするように座り込んでいく彩乃。もう試合は一方的な展開になっていた。
「何よ、やる気がないならこういうサービスでもすれば・・・ほらっ!」
グッタリする彩乃のビキニを掴むと、一気に剥ぎ取ってトップレスにしていくひかる。
形の良い乳房が露わになると、彩乃は恥ずかしさから両手で胸を隠そうとする。
その彩乃を起こすと、ノーガード状態の顔面・お腹と殴りつけて痛めつけるひかる。
フラフラしながらも、彩乃は泣きながら胸を必死に隠していく。あまりの一方的な展開と、ひかるの攻め方に観客からはブーイングが起きるが、ひかるは不気味な笑みを浮かべて殴りつけていく。
「ほらっ、これなら自慢のオッパイが隠せないでしょう・・・」
泣き出した彩乃をロープまで押し込むひかる。そして両腕をロープに絡ませていくと、鼻血を垂れ流す彩乃を磔状態のように、逃げられないようにしていく。
バシッ・・バシッ・・・
「いやああぁぁ・・・もう駄目ぇぇぇぇぇ・・・・」
顔を殴りつけられて泣き叫ぶ彩乃。その白い乳房にも鼻から垂れ落ちる血が飛び散っていく。
更にひかるの拳は、その血に染まり出す白い乳房にも向けられて、柔らかい形の良い乳房を何度も変形させていく。
その拳が叩き込まれる度に、彩乃は絶叫するように泣き叫ぶ。
「ギ、ギブっ・・・ギブアップ・・・・」
堪らず彩乃の口からギブアップと言う言葉が漏れていくが、レフリーが気が付かないのと、ひかるの猛攻に観客が騒ぎ出しているからと、試合は続けられていた。
グッタリする彩乃。何度も殴りつけられて、乳房は所々でドス黒く内出血で変色していた。
「ふんっ・・・そろそろトドメを刺してあげようかし・・・らっ!」
殴り疲れたのか、ひかるはトドメとばかりに、彩乃の両脚を開くと、助走をつけて股間を前蹴りで蹴り上げると、彩乃を一発で失神させていった。
「ふぎっ・・・」
変な悲鳴をあげて失神していく彩乃。無防備の股間への強烈な一撃は、確実に彩乃の恥骨から脳天までに衝撃を与えて、完全失神という形にに追い込んだのだった。
『カンカンカンカン・・・・』
彩乃の失神にゴングが要請されるが、観客達はひかるの勝利にブーイングを送っていく。更にはリング上のひかるに対して、紙コップなどまで投げつけられる事態になっていく。
レフリーはリングドクターに彩乃の応急手当を要請して、自らはひかるの腕を高々と挙げて勝利のコールをしていく。
『ただ今の試合、レフリーストップで河村ひかるの勝利となりました!』
またも格闘技戦のような試合で、ジュニアヘビー級タイトルマッチを制したひかる。このヒールと化しているひかるからベルトを奪うのは、一体誰か・・・。それと挑戦者は現れるのであろうか・・・。



第16試合

『本日の地下プロレスのメインイベント、ヘビー級タイトルマッチを行います・・・』
リングアナのコールと共に花道よりリングインしていくのは、今夜が初めての地下リング登場となる原文奈だった。
タイトルマッチを定期的にやらなければいけないが、ヘビー級の米蔵涼子に挑戦する相手が見つからず、急遽とも言えるが文奈にプロレス特訓を受けさせて、今夜の試合が組まれる事になったのだった。
白いワンピース水着で、胸元は少し谷間が見えるような感じだったが、、白いリングシューズと共に純白のリングコスチュームがリング上で際だっていた。流石は身長が166p、上から84.58.84と言うプロポーション。水着姿になるとよくスタイルの良さが強調されて見えた。
しかし初めての地下プロレス会場の異様な雰囲気に、文奈は飲み込まれそうになりながらも、コーナーでチャンピオンの涼子を待っていた。
その文奈が待つリングに上がっていくのは、チャンピオンである涼子だった。文奈と対照的に、黒いハイレグ気味の競泳水着姿の涼子。黙ったまま文奈に視線を送ると、そのまま自分のコーナーに歩き出していた。
涼子の視線に驚くが、同時に身長168、上から84.58.85と言う見事なプロポーションに、同性としても文奈は驚いていた。
『青コーナー〜・・・原〜っ、文奈〜っ!』
コールを受けると、涼子の水着姿に見とれていた文奈は、戸惑うように観客席に一礼していく。同時に観客席から文奈への期待する声が送られていく。
『赤コーナー〜・・・米蔵〜涼子〜っ!』
コールを受けると堂々と観客席に頭を下げて、柔軟体操のように身体を動かしていく涼子。文奈に比べて、当然ながら余裕が感じられる。
観客達が注目する中で、遂にゴングが鳴らされていった。
『カァーン!』
ゴングが鳴らされると、文奈は緊張した表情でコーナーから出ていく。
逆に、涼子は軽いステップを刻みながらコーナーから飛び出すと、文奈に少しずつ距離を詰めていった。
お互いが触れられる距離になると、涼子は挑発的に胸を突き出す。その涼子の態度に、文奈はどうしようかと戸惑いを隠せなかった。
「どうなのよ、何かしてみなさい・・・そんな事で私のベルトに挑戦なんて笑わせないでよね・・・」
涼子が挑発していくと、文奈も練習してきたプロレス技を出さないとと思い、目の前の涼子の喉元に水平チョップを叩き込んだ。
バシッ・・・
一瞬、涼子の表情が険しくなったように見えたが、文奈に対して手招きするように挑発する。
すると、今度はエルボースマッシュを踏み込んで仕掛けると、文奈の肘が涼子の頬を襲う。
バキッ・・・
エルボースマッシュを受けると、涼子がニヤリと笑みを浮かべた。
その次の瞬間、涼子が踏み込んでからキチンシンクを仕掛けていく。
ボシュ・・・・
「ふぐうっ・・・ううっ・・・」
これにはお腹を押さえて身体をくの字にしていく文奈。
「痛いっ?これが地下プロレスなのよ、甘くみないでよね。売れる為には身体を張らなきゃだめなのよ、芸能界はっ!」
更にロープに振ると、勢いよく戻ってきた文奈に対して、綺麗な形のドロップキックを叩き込む涼子。
バシィィィィィ・・・・
これには転がるようにしてリング下に転落していく文奈。胸へのドロップキックに苦しんでいたが、初めて受けるプロレス技の連続に、このままではと焦りだしていた。
リングに戻る文奈。涼子は余裕の表情でリングインを待つと、距離を置いて睨み合う。
今度は文奈がタックルを仕掛けると、涼子は冷静にフロントスリーパーにキャッチするが、文奈が勢いで涼子の身体をコーナーに押し込んでいく。
そのままコーナーに涼子の身体を押し込むと、何度か潰すようにしていく文奈。
一瞬涼子の表情が険しくなると、上から背中にチョップ攻撃をいれていく。
ここでレフリーが涼子と文奈を離していくと、また距離を置いた展開になるリング上。
その展開から、文奈が果敢にドロップキックを叩き込むと、涼子は受けるが倒れない。
倒れない涼子に対して、悔しがってマットを叩いてからドロップキックをまたも叩き込む文奈。
しかし倒れない涼子から、逆に喧嘩キックが文奈の顔面を襲う。
フラつく文奈の髪を鷲掴みにする涼子は、そのままヘアーホイップで投げつけていく。
倒れる文奈に素早く組み付くと、涼子はヘッドシザースに捉えて苦しめていった。
両脚をバタバタさせて藻掻き苦しむ文奈。涼子は余裕の表情で揺さぶりながらギブアップを促す。
しかし文奈もギブアップはせずに耐えていくが、確実にスタミナを奪っていくのであった。
しばらく痛めつけてから涼子が放すと、立ち上がって数発文奈へストンピングを叩き込む。
これには藻掻くように苦しむ文奈。顔面や胸など蹴りこまれて痛がっていた。
髪を掴まれて起こされていく文奈。苦しい中でも、懸命に目の前の涼子のボディへパンチを叩き込んで抵抗していくが、今度は涼子が膝蹴りを叩き込んで座らせていく。
座り込む文奈の胸へ蹴りを入れていく涼子。容赦ない攻撃の前に、文奈はただ悲鳴をあげるだけだった。
数発蹴りを受けると、俯せのようにグッタリとダウンしていく文奈。その文奈に対して、涼子はロープに走りだして背中にストンピングを叩き込んでいく。
背中を蹴りこまれると、マットに胸が押しつけられて苦悶の表情を浮かべる文奈。
その文奈の横で両手を頭上で叩いて観客にアピールしていく涼子。
すると、文奈もフラフラしながらも立ち上がっていく。
バシッ・・・
いきなり涼子が張り手を叩き込む。一瞬文奈の表情が険しくなると、お返しとばかりに涼子の頬に張り手を返していく。
バシィィィ・・・・
これには涼子が頬を押さえて信じられないと言う表情を浮かべると、文奈が一気に気勢をあげて組み付いていく。
そう、大技ブレンバスターの体制にもっていった。
両脚を拡げて踏ん張る文奈。片腕は涼子の首へ、片手は涼子の水着を掴んでいる。
次の瞬間、突然涼子が絶叫する。
「痛いぃぃぃぃぃぃ・・・・・」
そう、文奈のブレンバスターの体制に、競泳水着を掴まれてハイレグ気味の股間が、敏感な部分に食い込んで激痛を走らせたのだった。
これには文奈も驚いたが、涼子の踏ん張りがなくなったからと、一気に大技であるブレンバスターを炸裂させていく。
背中をから叩き付けられて、涼子は股間と同時に背中などへも激痛を受けて藻掻き苦しんでいた。
文奈が立ち上がってから観客にアピールすると、苦しんでいる涼子へストンピングを叩き込む。更には素早いエルボードロップを胸へ落としていくと、堪らず涼子がリング下に転がり逃げていく。
文奈もリング下に降りていくと、立ち上がる涼子に蹴りを入れてから、一気に大技のDDTを狙っていく。しかし涼子も維持になって押し込んで鉄柵に叩き込むと、リングに急いで戻っていく。
先にリングインすると、涼子は自らの水着を直していくと、明らかに怒りを露わにして文奈のリングインを待つ。
文奈も水着を直したりしてリングに戻ると、今度は涼子が構えて距離を置く。
涼子の構えに対して、文奈はどうやって対処してよいか戸惑っている。
戸惑う文奈に対して、涼子が距離を縮めていくと、まずは軽くローキックが叩き込まれていく。
バシィィィ・・・
文奈の白い脚へ蹴りが炸裂すると、続けてミドルキックが脇腹を抉る。
これにはお腹を押さえてロープに逃げていく文奈。しかし涼子は逃がさずに、ロープに押しつけたまま強烈な掌打で文奈を痛めつけていく。
嫌がる文奈は張り手で抵抗するが、涼子の容赦ない掌打を叩き込んでいくと、次第に文奈は口の中が切れたのか血飛沫を飛ばしていく。
堪らず顔面ガードの文奈だが、今度は真正面からお腹を膝蹴りが抉っていく。
「グボッ・・・」
これには堪らず、涎を垂れ流しながらダウンしていく文奈。
更に涼子が飛び上がると、ダウンした文奈の胸へニードロップを叩き込む。
胸を押さえて藻掻き苦しむ文奈。涼子の全体重を乗せたニードロップは強烈だった。
もう試合続行が出来そうにない文奈だが、涼子は不気味な笑みを浮かべると、ダウンしている文奈を俯せにすると、一気にキャメルクラッチで痛めつけていく。
両脚をバタバタさせて苦しみながら。上半身が反らされていく文奈。口から血の泡ぶくを噴き出す文奈は、ギブアップの意思表示を必死にしていく。だが声にならず、涼子の身体へタップも出来ずに泣き出していた。
股間への激痛に怒っている涼子は、泣き出した文奈を容赦なく痛めつけていく。文奈が泣いていることが観客の目にも明らかになると、観客席から試合を止めろとコールが出始めていた・・・。
『もう泣いてるじゃね〜か、試合を止めてやれよ!』
『デビュー戦の相手に本気になってるんじゃね〜よ、チャンピオンのクセに!』
レフリーや涼子へ対しての野次の様に聞こえる観客席からのコール。
それを聞いた涼子は、突然キャメルクラッチから、文奈に対して豚鼻キャメルクラッチに移行していく。
「ふん、アンタ達に私の痛みが分かるわけないでしょ・・・だったらこの娘をこうしてやるわ!」
「ふがあぁぁぁぁぁぁ・・・・ふがっ・・・ギュ・・・ギュブ・・・ア・・・ップ・・・・・ギュブぅぅぅぅぅ・・・・」
泣きながらギブアップを口にする文奈。鼻と口などを責められて、ハッキリと聞こえないがレフリーはギブアップを認めていく。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴り響くと、ここで涼子が技を解いて立ち上がっていく。
一方、文奈は俯せ状態で泣き崩れていたが、涼子は後頭部を踏み付けると、そのままリングを降りていった。
『ただ今の試合、米蔵涼子の勝利となりました!』
自らの勝利のコールを聞きながら、涼子は控え室に戻るのであった。一方の文奈は、しばらく泣き崩れていたが、黒服にタオルをかけてもらいリングを後にした。
こうして、今夜の大会も終わりを告げるのであった・・。

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