第1試合

『第1試合、選手入場っ!』
今夜も残酷な、そしてアイドルなどの死闘を期待する観客が見守るリングにコールが響き渡る。
リングアナのコールによって姿を現したのは、元女子プロレスラーの納見佳代と、グラビアアイドル、そして格闘家と言う肩書きを持つ羽柴真由美だった。
第60回大会で、因縁が生まれた両者。遂に直接対決となった訳だった。
今夜のルールは、完全決着格闘技戦ルールとなったが、基本的に何でもありな訳で、それについては2人とも納得と言うか、相手を潰したいと思っていた。
2人とも白いスポーツビキニに素足と言う格好で、手にはオープンフィンガーグローブが着けられていた。
身長が164pの佳代、対して152pと言われている真由美。
『青コーナー〜、羽柴〜真由美〜っ!・・・・赤コーナー〜っ、納見〜佳代〜っ!』
リングアナのコールが終わると、早くも睨み合いが始まるリング上。
身長差はあるが、真由美も気持ちだけは負けてはいない様子で、鋭い視線で佳代を睨んでいた。
『カァーン!』
早くもゴングが鳴らされると、コーナーから素早く佳代が走り出すと、反対コーナーの真由美に勢いのあるドロップキックを叩き込む。
これには倒れ込む真由美だが、立ち上がるとタックルを狙っていった。
真由美のタックルに対して佳代が膝蹴りでカウンターを合わせると、真由美は苦悶の表情を浮かべて離れていく。
今度は佳代が追い込むように殴りかかると、真由美が素早くタックルを仕掛けていく。
顔面へのパンチは当たらないが、タックルで倒されずに相撲のように押し合う佳代と真由美。
すると、佳代が一気に投げつけてマットに転がすと、倒れた真由美にストンピングで蹴りこむ。
嫌がるように転がるように逃げる真由美。
その真由美のボディへ容赦なく踵でのストンピングを狙う佳代。
ボシュ・・・
「グボッ・・・・」
逃げていた真由美だが、佳代の非情な踵蹴りがお腹に決まると、苦悶の表情を浮かべて動きを止めてしまう。
動きの止まった所へ、佳代のストンピングが容赦なく襲うが、真由美はお腹の痛みを堪えながらも、佳代の脚を狙っていた。
そして、佳代の蹴り足をキャッチした真由美。そのまま両脚を絡めて足技を狙っていく。
「残念でした・・・体重差は大きいわね・・・」
脚をキャッチされながらも、余裕が見えた佳代が、一気に上から脚を極めようとしてる真由美の顔面へ背中を丸めながらパンチを叩き落としていく。
これには真由美は脚狙いを諦めて、顔面ガードに必死になる。
ガードを固める真由美に対して、佳代は距離を置いて構え出す。その佳代の動きに対して、真由美が立ち上がっていく。
立ち上がるが、明らかにお腹への踵蹴りが効いているようで、動きが鈍い真由美。
バシッ・・・
その動きの鈍くなった真由美に対して、佳代がローキックで攻め込んでいく。
打撃は上手くない佳代だが、動きの鈍くなった真由美に対しては、、十分のローキックだった。
数発入っていくと、真由美の脚が変色していく。真由美も逃げたいが佳代が追い込むようにローキックで攻めていく。
懸命にタックルを仕掛ける真由美だが、動きが鈍くなったからと佳代が冷静にフロントネックロックに捉える。
これには苦しい真由美が、左右に身体を振るなどして逃れようとすると、動きを止めようとしてか佳代の膝蹴りが真由美のボディを抉っていく。
一瞬、ガクッと膝を折る真由美。今の膝蹴りは相当のダメージを与えたのか、抱きつくように佳代に組み付く。
しかし、佳代から組み付くようにすると、軽量の真由美ををサイドスープレックスでマットに叩き付けた。
これには真由美が仰向けで動きが止まると、佳代が一気に立ち上がるとストンピングで顔面を蹴りこんでいく。
必死にガードする真由美だが、次第に鼻血などが噴き出していくと、白いスポーツビキニを赤く染めていく。
真由美の流血に、観客席が一斉に沸き出していく。異様な雰囲気に包まれていく会場内。
更に佳代が馬乗り状態になってから、真由美の顔面へ何発も拳を叩き込むと、身体をビクンビクンとしていた真由美だが、両脚を伸ばした状態でピクリとも動かなくなっていく。
『ストップ・・・ストップ!』
これにはレフリーも驚いて試合を止めると、更に失神状態の真由美の顔面を殴りつけていく佳代。
レフリーは更に抱きつくようにして、佳代を真由美から離すのであった。
この試合結果を見て、元レスリング女王の山木美憂が動き出していた・・・。
「元プロレスラーだか知らないけど、私も前みたいに負けないわよ・・・今度はグラウンドでの顔面も狙えるしね・・・」
果たして、この美憂の相手に選ばれるプロレス側の相手は・・・。



第2試合

『第2試合、選手入場っ!』
コールを受けてリングインしていくのは、オリンピックも終わり帰国した太山加奈だった。
187pに82sの体重。もう肉体だけで凶器と言う状態だったが、地下プロレス第2戦目となるが、前回は元アイドルの仲島礼香相手だった為に、大暴れは出来ない状態だったが、今夜はその太山加奈が暴れられる相手と言う事で、対戦カードが決められていた。
アスリートらしく競泳水着で試合開始を待つ加奈。少し緊張している様子だったが、今夜はメダルを取れなかった鬱憤を晴らすべく、覚悟しての参戦だった。
その加奈の視界に入っていく対戦相手。そう、元人気アイドルレスラーだったキューティー鈴本だった。
155p、上から86、66、90と言う肉体。最近では雑誌などでヌードも披露していたが、34歳と言う年齢と身長差など気になるカードだった。
その身体を白いスポーツビキニに身を包んでいたいたが、加奈は近くの黒服に問いかけた。
「今夜は本気を出してもいいんですか?・・・ケガとかさせたら補償とか?」
その言葉に、黒服は一言言い放つ。
『殺人意外はどうにでもなるから安心しろ・・・』
その言葉に緊張する加奈。
『第2試合、特別試合っ・・・アスリート対決っ・・・青コーナー〜キューティー鈴本〜っ・・・赤コーナー〜太山〜加奈〜っ!』
コールが終わると、各のコーナーに歩き出す鈴本と加奈。
元プロレスラーとは言え、30p以上の身長差と年齢からのスタミナ面で、鈴本不利と言う見方が観客達の考えだった。
『カァーン!』
ゴングが鳴り響くと、いきなり鈴本が走り込んで加奈へジャンピングニーパッドを叩き込む。
かつての必殺技の一つだったが、身長差から顎ではなく胸辺りに命中していた。顔面ではなくとも、胸に膝が叩き込まれた事によって、加奈は表情を歪ませた。
続けてタックルのように抱きついていくと、そのまま押し込んでコーナーに押しつけていく鈴本。
これにはレフリーがロープと言うことで離させていく。
鈴本は観客にアピールするように距離を置いていくと、加奈は逆に鈴本を睨み付けていく。
今度は加奈が間合いを詰めて組み付きに行くと、鈴本が素早く動くと、逆に低空ドロップキックを加奈の膝に叩き込む。
バシッ・・・
「イタッっ・・・」
思わず声をあげてしまう加奈。膝を攻められて座り込むと、その瞬間を逃さないように鈴本が背後にまわる。
グイッ・・・
ここで鈴本のスリーパーが極まっていくと、加奈の表情が苦悶に歪んでいく。これは身長差が関係ないが、加奈は逃れようと両手で鈴本の腕を掴もうとする。
しかし逃れられないと、今度は体格差を利用して、一気にロープに逃げてしまった。
驚く鈴本だが、レフリーが離させると、またも睨み合う2人。
今度は加奈から積極的に前に出ると、大振りの張り手を仕掛けていく。
ガードする鈴本だが、一発が腕に当たると、その一撃で手が内出血する程の威力に、鈴本の動きが鈍りだした。
更に加奈が前に出ると、一気に捕まえて豪快なボディスラムで鈴本の身体をマットに叩き付けていく。
バシィぃぃぃん・・・・
「うわあぁぁぁぁ・・・・・」
鈴本の悲鳴がリングに響き渡るが、続けて加奈のストンピングが叩き込まれていく。
これには鈴本が転がるようにして、ロープに腕を絡めていく。
追い込もうと追いかける加奈に、レフリーがロープだからと距離を置かせていくが、鈴本はそのままリング下に降りて呼吸を整えていた。
しばらくしてリングに戻ると、今度は加奈が間合いを詰めると、いきなり鈴本の顔面狙いのハイキックを出していく。
意外な技だったが、まだ打撃に慣れていない加奈の蹴りに、鈴本がキャッチすると勢いをつけてドラゴンスクリューに切り返す。
これには初めて受ける技だけに、加奈は悲鳴をあげて倒れ込むと、続けて鈴本がキャッチした方の脚を持って、太股の内側にストンピングを叩き込んでいく。
堪らず加奈がロープに手を伸ばすと、一気にアキレス腱固めで脚を狙い出す鈴本。
力の差から、加奈は技を極められたままロープに逃れると、ここで鈴本へ技を解くようにレフリーから指示が出される。
技を解くと、素早く立ち上がって鈴本が加奈にストンピングを叩き込んでいくと、そのままリング下に突き落としていった。
リング上で呼吸を整えていく鈴本。一方、蹴り出されてリング下から鈴本を睨み付けていく加奈。
競泳水着を気にしながらも、リングに戻っていく加奈だが、その瞬間に鈴本の飛び込んでのエルボーを受けると、またもリング下に降りてしまった。
しばらくして、素早くリングに戻る加奈は、鈴本との距離を測りながらも、何かを狙っていた。
今度は真正面から鈴本の顔面を狙った加奈の喧嘩キックが叩き込まれていく。
これには距離感を掴めなかった鈴本は、顔面に蹴りを受けて悲鳴をあげて倒れ込むと、加奈は一気にストンピングを全身に叩き込んでから、髪を掴んで起こしていく。
起こしてから豪快なココナッツクラッシュで痛めつけてから、フラフラする鈴本にまたもボディスラムで叩き付けてから、ギロチンドロップで追い込んでいく。
苦しい鈴本だが、ここでロープに脚を伸ばしていく。
加奈は更に何か狙うが、レフリーがロープだからと離していった。
距離が置かれると、いきなり加奈が走り込んで豪快なドロップキックを叩き込んだ。
バシィィィ・・・
「んああぁぁぁぁぁ・・・・・」
悲鳴をあげながら倒れ込む鈴本。俯せ状態でグッタリすると、加奈が背中に乗ると、一気にキャメルクラッチで攻めていく。
鈴本の小さな身体が強引に反らされていくと、両脚をバタバタさせて苦しむ鈴本。
加奈もバレーで鍛えているパワーで、グイグイと鈴本のの身体を揺さぶると、普通のアイドル相手だったらこれでギブアップを簡単に奪えるだけの威力はあったが、鈴本も意地で耐えていた。
しばらく痛めつけてから、加奈が技を解いてから起こしていく。
距離を置くと、今度は鈴本から走り込んでドロップキックを出していくと、加奈のお腹へ命中した。
鈴本のドロップキックにお腹を押さえる加奈だが、続けて鈴本の走り込んでのフライングラリアットが喉元に当たると、咳き込みながらロープに逃れようとする加奈。
更にジャンピングニーパッドを叩き込むと、加奈が堪らずダウンしていく。
倒れたら身長差も関係ないとばかりに、ロープ状態の加奈の腕を取ると、一気に腕拉ぎ逆十字固めを仕掛けていく鈴本。
これにはレフリーがロープだからと鈴本を離すと、加奈は腕を気にしながら立ち上がっていく。
距離を置いていくと、鈴本もスタミナ面がきついのか、肩で息をしているのが分かるほどで、全身を汗だくにしていた。
対して、加奈は緊張感からか、競泳水着を汗で湿らせていたが、スタミナ面ではまだまだ余裕が感じられている。
今度は加奈から仕掛けると、組み付いてから正面から膝蹴りを鈴本のボディへ叩き込む。
これは余裕で顎を捉えて、一発で鈴本からダウンを奪うと、休ませる間も与えずに起こしていくと、そのままロープまで押し込んでいくと、両腕をロープに絡ませるようにしてから、喉元へ強烈な水平チョップを何発も打ち込んでいく加奈。
現役時代から打たれ強いアイドルレスラーだったら鈴本だったが、一発ずつの威力が違い、確実にダメージを与えられていた。
喉元など早くも赤く変色していくが、加奈は構わず打ち込んでいく。
グッタリしていく鈴本。更に張り手が頬を襲うと、口の中を切ったのか鈴本の口から血飛沫が飛び散っていく・・・。
これにはレフリーが止めてから、鈴本をロープから放していくと、続行を告げていく。
フラフラしている鈴本に、加奈の強烈なドロップキックが炸裂すると、悲鳴をあげて倒れ込む鈴本。
その鈴本の髪を掴んで起こしていくと、簡単なプロレス技だからと加奈がヘッドロックで締め上げていく。
すると、鈴本が両脚を踏ん張ってから、締めていく加奈に一気にバックドロップで反撃を試みる。体格差は大きかったが、何とかバックドロップを仕掛けた鈴本。
逆に、初めて受けるバックドロップの洗礼に、受け身も取れずに後頭部を打ち付けて、意識を朦朧とさせている加奈。
すると、鈴本は立ち上がってから倒れた加奈の顔面へ、容赦なくストンピングを叩き込むと、加奈は堪らず両手で顔面を押さえるが、鈴本の蹴りの前にただ悲鳴をあげるだけだった。
意外な展開に観客席が盛り上がると、鈴本も続けて蹴り続けて、更には加奈を泣かせていく。
187pに82sの体格で、元レスラーの鈴本に余裕の勝利かと思われていたが、顔面を押さえると俯せになってリング上で泣き出している加奈。流石に顔面への蹴りは受けたこともなく、バレーボールが当たるのとは明らかに違う痛みだった。
俯せ状態だからと、鈴本はバックを取ると、一気にチョークスリーパーで締め上げていく。
喉元を締め上げられて、加奈は堪らずマットを叩いてギブアップしていくと、ここでレフリーが試合を止めていった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音に、鈴本は技を解いてから立ち上がると、フラフラしながらもレフリーに腕を挙げてられて観客席に向かって頭を下げるのであった。
一方、負けた加奈は悔し涙を流す結果となりねタオルを受け取ると黙って控え室に消えたのであった。



第3試合

『第3試合、グラビアアイドルトーナメント・・・』
遂にトーナメントも残り5人となっていったが、注目のカードの一つが始まろうとしていた。
リングに姿を現したのは、熊多曜子と山木早織だった。
お互いヘビー級になるが、曜子も胸は大きいが、早織の前に立つと普通に見えるくらい、早織の胸は爆乳だった・・・。
『青コーナー〜身長165p、上から98、60、86、山木〜早織〜っ!』
白いビキニ姿で、身体を動かしながらゴングを待つ早織。
『赤コーナー〜身長164p、上から92、58、88、熊多〜曜子〜っ!』
一方、緊張しながらも、試合の事に集中しようとする曜子。早織と同じく、白ビキニ姿でリングに立っていた。
プロレスルールで、初のグラビアアイドルのナンバーワンを決めようとしているこのトーナメント。
そしてゴングが鳴らされていく・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時に、曜子と早織が距離を取りながらも睨み合っていく。
タックルの様な体制になると、早織は自慢の98pの爆乳を揺らしながら構えていく。
一方、曜子も早織が最初にどんな出方をするかと、警戒しながら構えている。
その早織の頬に、素早い曜子の張り手が炸裂する・・。
張り手を受けて、早織もタックルの様に組み付いて押していくと、ロープを背に受けて曜子が両手を広げてアピールする。
これにはレフリーがブレークを命ずると、早織は距離を置いていく。
今度は早織から走り込んで、曜子の頬にエルボースマッシュを叩き込むと、続けてキチンシンクで下を向かせてから、早くも必殺技でもある爆乳バスターの体制に持っていこうと、ダブルアームスープレックスの様にしていく。
しかし曜子も警戒して、そのまま押していくようにして、ロープまで早織を押し込んでいった。
レフリーのブレークの声に、早織が悔しそうな表情を浮かべると、曜子を放してから距離を取っていく。
早織も出方を見ていたが、曜子も早織の様子を気にしながら、なかなか攻めていかないと、観客席からはブーイングが起きていた。
すると、早織が前に出ると喧嘩キックを叩き込むと、曜子もお返しとばかりに喧嘩キックを返す。
蹴られて痛い早織が、今度は組み付いて押し込むと、一気に倒し込んだ。
倒された曜子がブリッジの様にして逃れようとすると、早織がサイドポジションを奪ってから、グラウンド状態でヘッドロックを仕掛けていく。
ただ、早織の場合はただのヘッドロックではなく、爆乳が顔面を押していき、別の意味でも厳しい攻めに、曜子が逃れようと必死になっていた。
しばらく攻めると、早織が技を解いてから立ち上がると、素早く曜子の胸へエルボードロップを叩き込む。
早織の肘爆弾に、曜子は胸を押さえるとリング上を悲鳴をあげて転がり回っていく。
その曜子に、早織のストンピングが襲いかかると、曜子は近くのロープを掴んでレフリーにロープのアピールをしていく。
「ロープっ・・・レフリーロープっ!」
この曜子のアピールに、早織の強さが観客にも理解されたが、早織はレフリーに離されると、立ち上がる曜子を見つめていた。
曜子が立ち上がると、今度は走り込んでからボディアタックを仕掛けていく早織。まさに爆乳アタックだったが、曜子を上手く倒してからフォールしていく。
しかし曜子もカウントが入る前に返すと、早織に髪を掴まれて起こされながらも、お腹へパンチを入れて反撃していく。
お腹を殴られて動きが止まる早織に、今度は曜子がヘッドロックで締め上げていく。
堪らず早織が曜子をロープに振ると、戻ってきた曜子がショルダータックルで早織を倒していった。
今度は曜子からロープに走ると、立ち上がろうとする早織のバストへ、強烈なドロップキックを叩き込んだ。
これには悲鳴をあげてリングに倒れ込む早織。
その早織にストンピングで攻めてから、髪を掴んで起こしていく曜子は、観客席に向かって拳を振り上げてアピールしていく。
「いくぞぉぉぉぉ・・・・」
珍しく曜子がアピールすると、一気にDDTで早織を脳天からマットに叩き付けていく。
これにはグッタリとする早織に、曜子がゆっくりとフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし早織が返していくと、マットに座らせる体制からスリーパーで締めていく曜子。
苦悶の表情を浮かべて耐えていく早織。曜子もジワジワと締めては早織のスタミナを奪っていく。
しばらく締めていくと、曜子は一気に放してから立ち上がると、座っている状態の早織の背中に蹴りを入れていく。
バシィィィ・・・
「んあっ・・・・」
一瞬呼吸が止まるような感覚に襲われた早織は、苦悶の表情で倒れ込む。
またも曜子がフォールしていくと、早織はレフリーのカウントが入る前から、意地になって肩を浮かせていく。
曜子がフォール出来ないからと立ち上がると、早織は転がるようにしてリング下に逃れていった。
曜子がリング上から見つめていると、早織はリング下で曜子の様子を見ながらも、呼吸を整えていく。
しばらくして、リング上に戻ろうとする早織に、曜子はロープ越しにエルボーを出す振りなどをして牽制していく。
早織も警戒しながらエプロンサイドに上がると、曜子が一気にエルボースマッシュを狙うが、逆にお腹へパンチを入れて曜子の動きを止めていく。
動きの止まった曜子に、ロープ越しに髪を鷲掴みにすると、早織はコーナーまで連れて行き、そのままコーナーポストに顔面を叩き付けていく。
更に、トップロープに顔面を擦り付けていくと、放してからリングに戻っていく早織。
早織のラフファイトに、曜子は顔面を押さえてフラつくと、リングに戻った早織に構えていく。
しかし早織の素早い喧嘩キックに倒れ込むと、続けて飛び上がっての容赦のない爆乳プレス(ボディプレス)に両足をバタバタして苦しむ曜子。
『ワン・・・ツー・・・ス・・・・』
カウントが入るが、曜子も焦るようにブリッジで返していく。
フォールが出来ないと、早織が素早く両足を絡ませていくと、強烈なヘッドシザースで締め上げていく。
バスケットで鍛えているだけあって、強烈な締め付けに曜子は狂ったように藻掻き苦しんでいた。
レフリーも曜子にギブアップの確認をするが、汗だくになりながらも曜子が耐えていた。
しばらくしてから早織が放すと、曜子は俯せのまま咳き込んで苦しんでいたが、早織が休ませる間も与えず、後頭部にギロチンドロップを叩き込むと、アピールしてからキャメルクラッチを仕掛けていく。
曜子の上半身が反らされていくと、早織は自らの身体を後ろに反らしながら極めていく。
この展開に、観客席からギブアップコールまで起きていくが、曜子は必死に耐えていた。
ギブアップしないからと、早織が技を解いていくと、曜子はグッタリと俯せでダウン状態になってしまった。
その曜子の背中に、早織がストンピングを叩き込むと、曜子は自慢の胸をマットに押し潰されながら、苦悶の表情を浮かべていた。
グイッ・・・
「あうっ・・・」
そして早織が曜子を起こしていくと、豪快にボディスラムでマットに叩き付けると、そのまま両手を広げてアピールしてから、爆乳プレスでフォールしていく。
『ワン・・・・ツー・・・・スリ・・・・』
ほとんどカウントが入ったと思われた瞬間、曜子が肩を浮かせて耐えていく。
これには悔しさを表していく早織だが、もう虫の息の曜子を見ては、立ち上がって跨っていく・・・。
そして、一気に飛び上がってから両胸にヒップが当たるようにして、ヒップドロップを叩き込んだ。
呼吸が止まる感覚に藻掻く曜子。堪らず俯せ状態ででグッタリしていると、早織も勝負を仕掛けようとロープに走ってから、その曜子の後頭部にヒップドロップを叩き込んだ。
この残酷な攻めに、曜子は両鼻から鼻血を噴き出すと、そのままダウンしていた。
「そろそろ、勝つのは私よ・・・」
その曜子の両足首を掴む早織は、そのままリング中央に曜子の身体を移動させていく。
そして、勝負とばかりに強烈なボストンクラブで攻め立てていく。
「んああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
身体をCの字に固められて、曜子が絶叫していく。
レフリーも曜子のダメージと、この悲鳴の上げ方からギブアップの確認をするが、曜子は悲鳴をあげながらもギブアップは拒否していく。
「ノォォォォォォォ・・・・ギブアップしないぃぃぃぃ・・・・ノォォォォォォォォ・・・・・・ノォォォォォォ・・・・・」
ギブアップを拒む曜子に、早織はギブアップさせようと、ガッチリと技を極めながら、更に揺さぶって追い込んでいく。
この早織の追い込みに、曜子は涙目になりながらもギブアップは拒んでいった・・・。
「ノォォォォォ・・・・ギブアップなんかしないわ・・・負けないっ・・・・いやあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・ノォォォォォォ・・・・」
なかなかギブアップしないからと、早織は一旦技を解くと、グッタリする曜子にまたもボストンクラブを極めていく。
一旦技を解かれて安心した曜子だったが、またも地獄の苦しみを味わう事になり、激しくマットを叩いて悲鳴をあげた。
「痛いぃぃぃぃぃ・・・・痛いぃぃぃぃぃぃ・・・・あああああぁぁぁぁぁ・・・・んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
その悲鳴をあげる曜子に、早織が更に角度をつけて極めていくと、早織のヒップの下には曜子の後頭部が近づくほどのエグさだった。
すると、遂に曜子が耐えられなくなりギブアップを口にした。
バンバンバン・・・
「あああっ・・・ギィ・・・ギィブ・・・ギブアップ・・・・・」
遂に曜子がマットを叩いてギブアップすると、レフリーが急いで早織に技を解かせていった。
観客席からは驚きの表情を浮かべる観客が目立つが、予想に反してと言うか、早織の勝利に驚きの声が上がっていた。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音に、早織は足元でグッタリと俯せで倒れ込む曜子の後頭部を踏み付けながら、レフリーに腕を挙げられてアピールさせていった。
『ただ今の試合、山木早織の勝利となりました。これにより、山木早織は次回大会の準決勝へ進む権利を得ることになりました!』
このアナウンスに、早織は控え室に戻っていくのであった。
また、この瞬間に早織の頭の中には、次回大会で準決勝の相手が誰になるのかと気にしていた。



第4試合

『グラビアアイドルトーナメント、準決勝戦に進む最後の1人を決める試合・・・選手入場っ!』
そのコールに、リングに姿を現したのは根元晴美と、左藤寛子だった。
元祖巨乳タレントで有名な事務所で売れっ子の晴美と、最近グラビアでの台頭が目立つ寛子。
白いビキニに白いリングシューズ姿の寛子。対して、黒いビキニに黒いリングシューズの晴美。更には拳にはオープンフィンガーグローブを着けていた。
『青コーナー〜身長164p・・・上からB103W60H88〜根元〜晴美〜っ!』
コールを受けると、観客席に向かってアピールしてから、コーナーにパンチを数発叩き込んで挑発する晴美。
『赤コーナー〜身長160p・・・上からB85W55H85〜左藤〜寛子〜っ!』
コールを受けると、ゆっくりと観客席に向かって頭を下げていく寛子。
緊張した様子の寛子。逆に相手を叩き潰すことしか頭にない様子の晴美。
観客達からも、晴美の秒殺か寛子の一方的な試合で決着と思い、リング上の2人の様子を見ていた。
『カァーン!』
早くもゴングが鳴らされていくと、晴美がゆっくりと寛子の方向へ歩き出していく。
逆に、寛子もコーナーから歩き出すと、間合いを取りながらも向かい合っていく。晴美は得意の空手からの打撃の構えをしていると、寛子はレスリングの構えみたいにしている。
その寛子にローキックを叩き込む晴美。一発受けると寛子の表情が苦悶に歪むが、続けて放つローキックは寛子が避けていた。
空振りして、一回転してから構え直す晴美は、続けてミドルキックを狙うと、これも避けられると素早く間合いを詰めてから、左右のパンチで顔面狙いのパンチを叩き込む。
これには嫌がるようにロープ際まで逃げる寛子。続けてくびれたボディへボディブローを叩き込むと、寛子は身体をくの字にして苦しんだ。
打撃が効いていると見て、晴美は更に殴りつけていくと、寛子は堪らずリング下に逃げていく。
これには晴美が怒ってリング上から挑発すると、寛子は構わず晴美の動きを見ながらリング下で呼吸を整えていた。
晴美がリング下に降りると、今度は寛子がリングに戻って更に挑発していく様子の試合展開。
そしてリング上で睨み合うと、怒っているのか晴美がハイキックを狙っていくが、これは寛子が冷静に見ていて避けていく。
逆に、空振り状態の晴美に対してタックルの様に抱きつくと、倒していく寛子。
サイドポジションを奪うと、そのまま様子を見るように寛子が押さえ込む。
寛子に押さえられると、晴美はブリッジするようにして、逃れようとしていた。
だが上手く押さえ込んでいる寛子。早くも晴美の素肌に汗が浮かび上がる。
しかし晴美も少しずつではあったが、身体をロープの方向へ動かして、足をロープに伸ばしてレフリーにアピールした。
『ロープっ・・・ブレークっ・・・ブレークっ・・・』
レフリーの指示に寛子が放すと、立ち上がってビキニを直していた。
一方、晴美は寛子の動きに驚いたのか、立ち上がると冷静に構えていく。
すると、今度は寛子が掌打の様に攻め込むと、打撃なら私の方が上とばかりに、晴美がパンチを出していくと、寛子の顔面にも当たり出していく。
しかし寛子も殴られながらも殴り返すと、晴美も殴り合いに集中していった。打撃が得意でないはずの寛子が、珍しくパンチを出していくと、ここで寛子の顔面に意識している晴美に、素早いタックルが炸裂する。
完全に腰に力が入っていなかったのか、晴美は上手く倒されていく。
その倒した晴美に対して、寛子が素早く足4の字固めを極めていく。
グイッ・・・
「ぐわあぁぁぁ・・・・あっ・・・くうっ・・・・・」
ガッチリと両足を極められて、全身を走る激痛に晴美の表情を歪んでいた。
一方、寛子はこれで極めてギブアップを奪おうとばかりに、必死に締め上げた。
これには晴美も、悲鳴をあげてロープに手を伸ばしていくが、なかなかロープに逃れることが出来ずに、ただ悲鳴をあげて耐えるだけだった。
しばらく極めていく寛子だったが、一気に技を解いてから、今度はアキレス腱固めで晴美を追い込んでいく。
足殺しの連続に、晴美は苦しんでいたが、アキレス腱固めは完全に極まっていないからと、晴美は両腕でロープに逃れると、必死にレフリーにロープのアピールをしていた。
レフリーが寛子に指示して技を解かせると、寛子は立ち上がるが晴美は足を痛がりながら立ち上がった。
その隙を突いてか、今度は寛子のボディスラムが炸裂すると、続けて晴美の自慢のバストへニードロップを叩き込む寛子。
「ぐわあぁぁぁぁ・・・・」
これには悲鳴をあげて苦しむ晴美。その晴美にフォールしていく寛子。
『ワン・・・・ツー・・・・』
しかし晴美がブリッジの体制で返していくと、今度は腕を狙っていく寛子。
腕を狙われて晴美がロープに逃げると、今度はリング下に降りてスタミナ回復を狙っていく。
寛子もリング上から晴美の動きを見ているが、晴美がリングに戻ろうとすると、ロープ際で構えて牽制する。
晴美が余裕でロープをを潜ろうとすると、寛子のストンピングが炸裂する。
続けて髪を掴んでヘアーホイップから、スリーパーで締め上げていく寛子。
攻め込まれても晴美は慌てていないが、確実にスタミナとダメージを身体に貯め込んでいた。
少しずつロープに逃れると、レフリーが足がロープに届いたのを確認して、寛子に技を解くように指示していく。
これには寛子が技を解いてから、距離を置いていくと、晴美はゆっくり立ち上がってから、寛子との距離を測っていた。
今度は晴美からパンチを小刻みに出していくと、寛子はガードしながらも何かを狙っていた。
その寛子に、大振りのパンチを出していく晴美。数発大振りが続くと、今度は顔面狙いの直線的なパンチを打ち込む晴美。
その瞬間、寛子の身体が沈んで素早いタックルを仕掛けていった。
だが、これは晴美の罠だった・・・。
「だから甘いんだよ・・・」
晴美がカウンターの膝蹴りを出していくと、タックルを仕掛けた寛子の顔面へ膝が叩き込まれた。
ゴキッ・・・
「ああんっ・・・・」
タックルする寸前の状態で、俯せになってダウンしていく寛子。頭部への強い衝撃により、寛子は膝蹴りを受けた瞬間から意識を朦朧とさせていた。
すると、晴美は立ち上がると徹底して俯せの寛子の顔面を狙ってステップキックを叩き込むと、背中にヒップドロップを叩き込んでから観客にアピールしていく。
このアピールにには、観客席からは大きなブーイングが起きていく。
すると、寛子がフラフラしながらも立ち上がろうとすると、晴美が何かを狙っていた。
ロープを掴んで起きあがっていく寛子。しかし起きあがった瞬間に、晴美が強烈なミドルキックを脇腹に叩き込んで倒していった。
片膝をついて苦悶の表情の寛子。更に寛子の顔面に蹴りが入ると、グッタリとダウンしていく。
続けてストンピングで全身を蹴りこんでいく晴美。堪らず寛子がリング下に逃げるが、晴美もリング下に降りていく。
余裕の表情でヘッドロックで捕まえると、晴美が観客にアピールする。
「いくよぉぉぉぉ・・・鉄柱!」
鉄柱攻撃のアピールをすると、そのまま近く鉄柱に向かっていく晴美と寛子。
しかし、寛子が踏ん張って逆に晴美の身体を鉄柱に叩き付けて、気勢をあげて蹴りを入れてからリングにに戻っていく。
晴美も怒りながらも、リングに戻っていくと寛子と向かい合っていく。
今度は寛子も簡単にはタックルに入れないと、軽くジャブの様に拳を出して牽制していく。
しかし晴美に打撃での牽制など意味が無かった。逆に晴美が素早く踏み込んで、寛子のお腹へパンチを叩き込むと、続けて左右のボディブローから、ベアハッグの様に抱きつく晴美。
そのまま押し込んで、コーナーに寛子の背中を押しつけてから、逃げられない寛子のお腹へパンチを叩き込んでいく。
ビキニだからと、生腹に容赦なく叩き込まれていく晴美の拳。
次第に、寛子の口から涎が垂れ落ちていく。
堪らず寛子も膝蹴りを出して抵抗すると、逆に髪を鷲掴みにされてヘアーホイップで投げつけられていくと、続けてニードロップをお腹を叩き込まれていく。
グシュ・・
「ぐぶうっ・・・・コホッ・・コホッ・・・ケホッ・・・」
お腹を押さえて咳き込む寛子。膝が叩き込まれた部分が、うっすらと変色しているのが見えた。
苦しむ寛子を横目に、晴美がコーナーに行くと、コーナーポストカバーを外していくと、中の金具を剥き出しにしていく。
そして、寛子の髪を掴んで起こしてから、コーナーに連れて行った。
しかし、寛子もエルボーなどから晴美に抵抗して、一気にバックドロップで反撃していく。
後頭部を打ち付けて倒れ込む晴美。しかし寛子もフラフラしていた。
晴美は立ち上がると、寛子がフラついているのを見ると、今度はタックルで倒してから一気にリング下に落としていった。
リング下に落ちると、寛子の抵抗に焦りを感じだしているのか、近くのパイプ椅子を掴むと、立ち上がろうとする寛子の脳天に一撃を喰らわせていく。
ガッシャーン!
凄い音と同時に、寛子がリングサイドに倒れ込む。更に顔面へストンピングを叩き込むと、続けて髪を掴んで起こすと、近くの鉄柱に額を叩き付けていった。
「うわあぁぁぁぁぁ・・・・」
寛子の悲鳴が響き渡る中、晴美が更に叩き付けていく。
遂に寛子の額が割れると、額から出血して顔を赤く染め出した。
しかし寛子も踏ん張って、逆に晴美を鉄柱に叩き付けて抵抗を見せると、この時には観客席から歓声がおきていく。
「生意気なんだよ、こうしてやる!」
反撃されて怒りだした晴美は、今度は寛子を抱え上げると、そのまま本部席の長机の上に寛子を落としていく。
更に自らも机の上にに乗ると、流血している寛子に強烈なパワーボムを机の上に炸裂させた。
バキィィィィィィ・・・・
机が真っ二つになる程の衝撃に、寛子は半失神状態に追い込まれて壊れた机の中に倒れていた。
更に寛子は、その場で座らせる形にされて、晴美が壊れた机の一部を握りしめると、寛子の額に擦り付けて流血を酷くしていく。
「あああぁぁぁ・・・・いやあぁぁぁぁぁ・・・・」
悲鳴をあげる寛子。額から流れ落ちる血の量が増えてきて、自慢のバストも赤く染めていた。
血だるま状態の寛子に、更に凶器攻撃まで加わってもうグロッキー状態で、試合は残酷な展開になり始めていた。
当然だが、観客席からはブーイングの嵐。
もういいだろうと晴美が寛子をリングに戻していくと、リング中央でボディスラムからフォールしていく。
『ワン・・・・ツー・・・・スリ・・・・』
まさにレフリーの手がマットに着く瞬間、寛子が肩を浮かせると、晴美は信じられないと言う表情で悔しがる。
「これで終わりだよ・・・」
フィニッシュと言うポーズを取る晴美は、今度は寛子に跨ると一気に、バストを狙ってジャンピングヒップドロップを叩き込む。
もう虫の息の寛子。抵抗は見せたものの、レフリーのカウントが無情にも決まっていった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、失神状態の寛子にはリングドクターが駆け寄り、晴美にはレフリーが嫌々も手を挙げて、勝利のコールを受けさせていた。
これで、晴美の準決勝戦進出が決まったのであった。



第5試合

『第5試合、選手入場っ・・・・・特別CMレギュラー権獲得マッチ・・・』
アナウンスが流れると、リングに姿を現してきたのは、現地下プロレスのヘビー級タイトルを持つ米蔵涼子と、何と今夜が初登場の矢多亜希子だった。
今まで、グラビア経験はあるものの、水着グラビアの経験などない亜希子が、今夜は純白のワンピース水着に身を包んで登場していた。涼子は余裕を持って黒い競泳水着での登場だったが、このコーヒーのCMで組んでいた2人は、レギュラー権を賭けて今夜はタッグ戦を行う事になったのだ。
対戦相手は、事務所などの推薦からこの2人となった・・・。
藤原紀華と加藤愛だった。それに、紀華と涼子の絡みは今ま実現しなかったので、タッグ戦とは言え注目が集まるカードでもあるが、紀華と愛のタッグに対して、今夜がデビュー戦でもある亜希子は不利と言う事は否めなかった。
『青コーナー、加藤〜愛〜っ・・・・藤原〜紀華〜ッ!』
コールを受けると、この夜の為に揃えた白い水着でアピールしていく紀華と愛。
T161B79W56H83の愛。そしてT171B88W60H89の紀華。
このタッグの水着姿だけでも、観客席が注目していたが、今夜は反対コーナーにはもっと注目するタレントが立っていた。
亜希子はT164B83W58H83。スレンダー系の見事な水着姿だったが、隣には水着での仕事の経験もある涼子が立っていた。
身長168、上から84.58.85の涼子は、競泳水着が身体にフィットしていて、見事なボディラインに観客達は注目している。
そしてコールを受けていく亜希子と涼子。
『赤コーナー、矢多亜希子〜っ・・・米蔵涼子〜っ!』
涼子は慣れていたが、初めての水着と地下プロレスのリング。緊張してガチガチになって亜希子が一礼していく。
すると、赤コーナーでは緊張した亜希子に、涼子は先発は私がとばかりに言い聞かせると、亜希子をコーナーに押していく。
一方、青コーナーでは先発は愛と言う事で話が付いたみたいで、涼子と愛はゴングの音を待つ。
『カァーン!』
ゴングの音と同時に、コーナーから飛び出して間合いを詰めていく涼子と愛。
リング中央で睨み合うと、時折涼子は反対コーナーの紀華を意識して視線を向ける。
地下プロレスでは珍しい、初めての対戦でもある涼子と紀華だったが、まずは愛が相手だった。
バンッ・・・
2人が同時とも言える踏み込みで、組み合っていくとリング上には踏み込んだ時の音が響き渡る。
愛も力を入れていくと、涼子も力を入れていく。しかし涼子は本気なのかは分からない様子だった。
すると、愛が一気に涼子をロープに振ると、果敢にもドロップキックで先制攻撃を仕掛けていく。
これには涼子が倒れるが、素早く立ち上がる。その瞬間、愛もドロップキックを叩き込むと、続けてストンピングで攻めていく。
堪らず涼子がロープに転がるようにして逃げると、レフリーが愛を離していく。
先制攻撃を受けたからと、涼子の視線が鋭くなっていた。
すると、挑発するように愛が張り手を叩き込むと、涼子は仁王立ちで張り手を受けていく。
数発叩き込まれると、涼子は不気味な笑みを浮かべると、一瞬驚く愛に反則のグーパンチを叩き込む。
バキッ・・・
「痛いっ・・・・っ・・・・」
愛が堪らず頬を押さえると、涼子が髪を鷲掴みにしてヘアーホイップから、倒れた愛へ顔面狙いのストンピングを叩き込む。
顔を蹴りこまれて、愛が急いでロープに逃れると、またもレフリーが試合を止めて2人を離していく。
すると、今度は愛が距離を詰めていくと、勢い良くエルボースマッシュを叩き込む。このエルボーが涼子の胸を抉ると、一瞬苦悶の表情を浮かべてフラつく涼子。
続けて、愛は組み付いてから踏ん張ってのボディスラムで涼子を叩き付けると、そのままフォールしていく。
しかし涼子はレフリーがカウントを入れる前に返すが、愛が座った状態にしてのスリーパーで涼子を揺さぶる。
「くっ・・・」
スリーパーで揺さぶられながらも、涼子はロープに逃げずに耐えていた。
これには、愛は技を解いてから涼子の背中に蹴りを入れて離れると、涼子は一瞬呼吸が止まる感覚に苦しみながらも、立ち上がって構えていく。
すると、愛が先手を取ってローキック気味の蹴りを出すと、続けてタックルを仕掛けていく。
しかし涼子もフロントスリーパーのようにキャッチするが、愛が勢いを付けてコーナーに押し込んでいく。
「残念だったね・・・ウチのコーナーなんだよ!」
下を向く愛の耳に涼子の言葉が響く。そう、間違って相手コーナーに押し込んでしまった愛。
すると、下を向いている愛の肩口にエルボーを叩き込んでから、コーナーにいる亜希子にタッチしていく。
亜希子がロープを潜ってリングインすると、観客席からは歓声がおきていく。
更に、涼子は愛を捕まえていると、亜希子が両手を組んで愛の背中に叩き落とした。
片膝を落として苦しむ愛。涼子がコーナーに戻ると、亜希子は緊張しながらも愛を起こしてから、一気にロープに振っていく。
ロープから戻る愛に、ドロップキックを叩き込む亜希子。
倒れた愛に覆い被さると、そのまま足を抱え込んでフォールしていく亜希子。
プロレス技の基本を押さえたような亜希子の攻め。レフリーも驚く中でカウントを数える。
『ワン・・・・ツー・・・・』
愛も驚いていたが、カウントに急いで肩を浮かせていく。
更に髪を掴んで愛を起こしていく亜希子。すると、愛が亜希子のお腹へパンチを入れて動きを止めると、続けて頬にエルボースマッシュを叩き込む愛。
フラつく亜希子を、今度は自軍のコーナーに連れて行く愛。亜希子も抵抗していたが、愛が無理矢理連れて行った。
コーナーでは紀華が膝を出して待っていると、その紀華の膝に亜希子の顔面を叩き付けてからタッチしていく愛。
コーナーに追い込まれた亜希子。余裕の表情の紀華は、反対コーナーの涼子にアピールしてから、追い込んだ亜希子のお腹へパンチを数発入れると、苦悶の表情を浮かべて、身体をくの字にしていく亜希子に、続けて膝蹴りで座り込ませていった。
亜希子も必死にパンチで抵抗していくと、紀華が髪を掴んで起こしてから、ボディスラムでマットに叩き付けていった。
バシィィィィ・・・
「きゃああぁぁぁぁぁ・・・・」
堪らず悲鳴をあげて苦しむ亜希子。
更に、紀華が首4の字固めで締め上げると、苦しむ亜希子に構わず反対コーナーの涼子を挑発していく。
紀華の挑発に、涼子はセカンドロープに乗って紀華に叫びだした。
「上等じゃないのよ・・・だったら私と勝負しなよ!」
涼子が叫ぶと、紀華も負けずに言い返す。
「いいわよ、でも今夜は私と愛ちゃんでレギュラー権をもらうんだからね!」
その言葉に、涼子はコーナーから挑発を続けていた。
しかし亜希子は紀華の首4の字に藻掻き苦しんでいる。苦しむ亜希子の髪を鷲掴みにして、ギブアップを促す紀華。
紀華のギブアップしろの声に、必死に耐えていく亜希子。
仕方なく紀華が技を解いてから、立ち上がろうとする亜希子から距離を置く。
すると、立ち上がった無防備の亜希子の顔面へハイキックを叩き込んでいった。これには亜希子が俯せ状態にダウンすると、紀華は涼子へアピールしてから髪を掴んで起こしていく。
亜希子も苦しい表情を浮かべても、必死に紀華へパンチのようにして抵抗していくが、紀華がボディスラムでマットに叩き付けていく。
「タッチっ・・・矢多っタッチ!」
タッチロープを掴んで必死に叫ぶ涼子。その声を聞いて立ち上がろうとする亜希子。
だが、今度は背中へ強烈な蹴りを受けてダウンしていく亜希子。
俯せ状態になっていると、紀華は一気にキャメルクラッチで痛めつけていく。
堪らず両足をバタバタさせて藻掻く亜希子。すると、愛がリングに入っていくと、勢いを付けて亜希子の胸にノーガードキックを叩き込む。蹴りが上手くない愛の蹴りだが、亜希子にとっては地獄の一撃だった。
紀華が放すと、亜希子はグッタリとしていく。これには涼子も困っていたが、紀華は笑みを浮かべると、ゆっくりと覆い被さってフォールしていく。
『ワン・・・・ツー・・・・』
レフリーのカウントが続く中、いきなり絶叫してブリッジして返していく亜希子。プロレスの基本とばかりに練習してきたのであろうか。
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
しかし簡単にブリッジは崩されるが、亜希子の頑張る姿にコーナーでは涼子が高々と拍手すると、観客にもアピールしていく。
「だったらもっと痛い思いをさせてあげるわよ・・・覚悟してよね・・・」
すると、紀華は観客席からの拍手の音に、亜希子に対して跨いでいくと、一気にヒップドロップでお腹を押し潰した。
「ぐぶっ・・・」
鍛えているはずもないお腹を押し潰されて、亜希子は苦悶の表情で咳き込んでいく。
苦しむ亜希子を起こしていく紀華。そしてコーナーの愛に合図すると、そのまま連れて行ってから、コーナーポストに額を叩き付けていく。
悲鳴と共に座り込んでいく亜希子。すると、愛がタッチしてリングインすると、コーナーで紀華と一緒に2人掛かりでストンピングで蹴りまくっていく。
背中を蹴りまくられて涙ぐむ亜希子。当然だが、観客席からブーイングが飛んでいく。
そして愛が髪を掴んで起こしてから、今度はコブラツイストで締め上げていく。
「きゃあああぁぁぁぁぁ・・・・いやあぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
またも悲痛な亜希子の叫び声がリングに響き渡る。愛も今夜がデビューの亜希子だからと、容赦なく痛めつけていく。
涙ぐみながらも耐える亜希子に、技を解いてから張り手を叩き込む愛。
すると、亜希子も涙を流しながらも張り手を返すと、愛も怒って張り手合戦になっていく。
亜希子の白い頬が赤く変色していくが、亜希子も負けていない。
更に亜希子は意地になって、タックルのように抱きついてから、愛の身体を押していく。いきなりの亜希子の行為に、愛はそのまま涼子の待つコーナーに押されていった。
亜希子の頑張りに、涼子は待ってましたとタッチしていくと、驚く愛に膝蹴りを入れてからエルボースマッシュを頬に叩き込む。
涼子の攻めに、愛もエルボーで対抗するが、涼子は亜希子が痛めつけられた分を返そうと、続けてロープに愛を振ると、戻ってきた所を強烈なキチンシンクを叩き込む。
「ぐふうっ・・・・」
これにはお腹を押さえ込んで、愛は座り込んで苦しんでいく。
その苦しむ愛の髪を掴むと、片手の拳を固めて顔面へパンチを叩き込む涼子。
愛もパンチを返すが、涼子のパンチが多くなっていく。これにはレフリーが涼子に注意をしていく。流石に素手で顔面へパンチは反則だった。
涼子と愛が距離を置いていくと、今度は涼子の張り手が襲いかかる。
しかし張り手を避けてタックルでロープ際まで押していく愛。ロープに涼子の背中が当たると、ここでレフリーがまたも分けていく。
今度は愛がドロップキックを放つと、フラつきながらも倒れない涼子は、立ち上がろうとする愛の顔面に喧嘩キックを叩き込むと、続けてヘッドロックで締め上げると、顔面へパンチを叩き込む。
愛も抵抗すると、涼子は更に殴りつけていく。レフリーが注意していくが、カウントが入ると涼子は顔面へのパンチを止めた。
パンチを受けたからと、愛も意地になって離れてから距離を取ると、涼子に対して果敢にパンチを放っていく。
しかし涼子の頬を愛の拳が襲うと、逆に強烈なパンチを叩き込んで愛の動きを止めていく。
これには堪らず愛がコーナーに戻ろうとすると、涼子も深追いせずにコーナーの紀華を手招きして挑発した。
涼子の挑発に、愛とタッチした紀華がリングに入ると、初めての対決に観客席が盛り上がっていく・・・。
黙ったまま距離を置いていく紀華と涼子。
まずは紀華が挑発の意味か、軽いローキックを叩き込む。
蹴られてフラつく涼子だが、表情が険しくなると強烈な張り手を返していく。
これには紀華が膝蹴りから左右の掌底と攻め込むと、涼子はガードして下がっていく。
下がった所へローキックで攻め込む紀華。確実にダメージを与えようと攻めていくが、涼子も負けず嫌いの性格から、ローキックを出して抵抗する。
そのローキックに合わせて紀華がエルボースマッシュで攻め込むと、これには涼子の動きが一瞬止まっていく。
その止まった涼子をロープに振ると、返ってきた所へラリアットを叩き込む紀華。
しかし涼子は意地で倒れないと、今度は紀華がロープに走ってから後頭部にラリアットを叩き込んで倒していく。
倒れた所へ、今度はストンピングで蹴りこむ紀華。涼子も蹴られるとロープに転がるように逃げてロープを掴んだ。
レフリーが一旦離すと、涼子も紀華もお互いが鋭い視線を送りながら距離を置いていく。
今度は涼子がお返しとばかりにラリアットを仕掛けると、紀華は脇固めで切り返していく。
両足をバタバタさせて苦しむ涼子。仕掛ける紀華もギブアップを狙う勢いで極めていく。
これには亜希子がリングインすると、ロープに走り込んでから紀華へストンピングを叩き込む。レフリーが注意していくが、蹴り続けると、技を解いていく紀華。
涼子が立ち上がる前に、紀華がカットに入った亜希子の脇腹にミドルキックを叩き込むと、亜希子は苦悶の表情を浮かべて倒れ込んでいく。
レフリーは亜希子をコーナーに戻すと、リングでは涼子がドロップキックで紀華を倒していく。
倒れた紀華の胸へエルボードロップを落としてからフォールしていく涼子。
しかし紀華が返すと、髪を掴んで起こしていく。そのままヘッドロックで締め上げていくと、紀華は身体を密着させると、バックドロップで涼子の身体を投げていく。
これには後頭部を打ち付けて一瞬意識を失いかけた涼子。
これはチャンスと紀華が髪を掴んで起こしてから、一気にバックドロップで涼子を投げつけると、意識を朦朧としながら天井を見つめて大の字になっている涼子。
その涼子の胸などへストンピングを叩き込んでから、紀華は一気にボストンクラブで極めていく。
競泳水着に身を包む涼子の身体が、容赦なくCの字にされて痛めつけられていく。
「ギブアップ?・・・・ギブアップする?」
揺さぶりかける紀華が意地悪く問いかける。
「ノォォォォォ・・・・誰がこんな技でギブするんだよぉぉぉ・・・・」
必死に耐える涼子。しかしバックドロップからペースを奪われていて、確実にスタミナを奪われて、ダメージを身体に刻みつけられていた。もう競泳水着も汗が浮かび上がるほど、意地になって耐える涼子。
耐える涼子を技から解放すると、グッタリする所へ続けてキャメルクラッチを極めていく紀華。
すると、コーナーから愛が飛び出すと、ロープに走り込んでから観客にアピールしながら、涼子の胸へノーガードキックを叩き込む。
胸への衝撃に、呼吸が苦しくなる涼子へ、今度は紀華が髪を掴んでから、顔面へ蹴りを叩き込む愛。
これには紀華が放すと、顔面を両手で覆いながら悲鳴をあげる涼子。
更に勝負を決めようと、紀華は後頭部へのギロチンドロップで追い込んでいくと、仰向けにしてからフォールしていく。
しかし亜希子がカットに入ると、グッタリする涼子をコーナーに戻してからタッチしていった。
亜希子の登場に、紀華が構えるとローキックで脚を攻め込んでいく。
すると、亜希子も意地になってタックルを仕掛けていくと、紀華が膝蹴りを出していく。
だがバランスを崩したところを倒すと、亜希子が馬乗り体制なって紀華に絶叫しながら顔面へパンチを叩き込んでいく。
コーナーでは涼子が倒れ込んでいるからと、亜希子も必死になっていた。
しかしブリッジから返されて、紀華に逆に馬乗り体制にされて、藻掻く亜希子。
数発張り手を入れてから、抵抗が少なくなってから立ち上がると、亜希子にボディスラムの体制から、コーナーに連れて行って逆さ吊りにしていくと、容赦なく顔面へ蹴りが叩き込んでいく紀華。
更に、勢いをつけて無防備な亜希子のお腹へニーアタックを叩き込んで、観客にアピールしていく紀華。
亜希子は膝を叩き込まれた瞬間、内臓を潰されるような感覚に堪らず口から胃液を吐き散らしてしまった。
「グボッ・・・・・ごふっ・・・ごほっ・・・・」
苦しむ亜希子。そして愛にタッチしていく紀華。
愛は、試合を終わらせようと、コーナーから亜希子を放すと、組み付いてからバックドロップでマットに叩き付けていく。
これにはフラフラしながら立ち上がる亜希子だが、もう視点も定まらない状態になっていた。
その亜希子を更にバックドロップで投げつけていく愛。
大の字になる亜希子に、余裕でフォールしていく愛。
しかし、カウントが2.9辺りであろうか、絶叫しながら返していく亜希子。
「負けないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・」
その亜希子の踏ん張りに、コーナーでは涼子が手を叩いて観客に拍手を要求すると、観客席から拍手が巻き起こる。
すると、愛がトドメとばかりにパイルドライバーをで脳天からマットに叩き付けていくと、そのままフォールしていく。
これには涼子がコーナーから飛び出すと、負けずと紀華もコーナーから飛び出して愛のフォールを邪魔させないように飛びかかる。
『ワン・・・・ツー・・・・スリー・・・』
ここで試合が決まるが、亜希子は失神状態だったが、紀華と涼子はお互いの髪の毛を鷲掴みにして、キャットファイト状態で揉め合っていた。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、藤原紀華と加藤愛の勝利が決まって、同時にCMレギュラー権も獲得していった。
しかし紀華と涼子の取っ組み合いには、黒服達が急いで止めていくと、無理矢理に近い形で控え室に戻していくのであった。
地下リングでは久しぶりのタッグマッチ。意外な決着となっていったのであった・・・。



第6試合

『選手、入場っ!』
リングアナのコールを受けると、リングに登場したのは新人の2人だった。
神堂園恭子と、河村ゆきえだった。
恭子は14歳と言う年齢には不釣り合いな大きな胸を持っていて、早くもグラビアでは人気を出し始めていた。
身長が157、上から88、58、82と言う立派なプロポーションをしていた。
今夜が地下リングデビュー戦と言う事もあり、観客にアピールする意味も込めて、白いビキニに白いリングシューズ姿だった。
対して、同じく今夜がデビュー戦のゆきえは、身長が158、上から90、60、87と言うムッチリした感もあるが、可愛らしい顔と大きな胸が売りの18歳だった。恭子とは色が違うが、黄色いビキニを着ての登場だった。
『第6試合・・・新人グラビア系アイドルビキニプロレス〜っ・・・・青コーナー〜神堂園〜恭子〜っ!』
コールを受けて緊張しながらも、観客席に頭を下げる恭子。
『赤コーナー〜っ・・・河村〜ゆきえ〜っ!』
同じく、コールを受けて観客席に頭を下げていくゆきえ。これは恭子と同じく、緊張した表情だった。
今夜のデビュー戦の為に、どれくらいのプロレスの練習をしてきたのかは分からないが、2人とも人気が出る素質があることは間違いがなかった・・・。
『カァーン!』
ゴングの音に驚く2人は、コーナーから歩き出すと、ゆっくりと距離を詰めていく。
距離が詰まっていくと、まずはゆきえが片手を伸ばして組み合おうとしていく。そのゆきえの出方に、恭子も警戒しながらも手を伸ばして組み合う。
片手が組み合うと、今度はもう片方の手も組み合うと、リング中央で力比べをしていく2人。
可愛らしい表情が力んでいくと、次第にゆきえが押していった。
これには恭子が苦悶の表情を浮かべていくと、一気にゆきえが蹴りを入れると、続けてロープに振ってから、戻ってくる恭子にラリアットを叩き込んでいく。
バシィィィィ・・・
早くも倒れ込んでから、喉元を押さえ込んで苦しむ恭子。
すると、ゆきえが勢い良くストンピングを叩き込んでから、髪を掴んで起こしていった。
しかし、恭子も目の前のゆきえにパンチを叩き込むと、いきなりDDTで反撃していく。
突然の反撃に、脳天からの衝撃に大の字状態になるゆきえ。更に腕を掴んで恭子の腕拉ぎ逆十字固めが極まるが、まだ経験不足から伸ばすだけの形だけで、ある程度のダメージを与えることはできたが、ゆきえがギブアップと言うまでには至らなかった。
しかし両足をバタバタさせて痛がるゆきえ。ゆっくりとロープに逃れようとしていくと、恭子も抵抗できずにロープに逃れるゆきえ。
『ロープ・・・』
レフリーが恭子に放すように指示すると、恭子は放してから立ち上がっていく。
立ち上がる前に、恭子を見つめてから腕を回しながら立ち上がるゆきえ。
またも距離を置いて睨み合う展開になっていくと、今度はゆきえがタックルの様に組み合っていくと、恭子はどう反応して良いか解らない様子で、そのまま倒されていく。
すると、ゆきえはそのまま馬乗り状態になっていくと、恭子の両肩を押してフォールしていく。
『ワン・・・・ツー・・・・』
カウントが進んでいくと、恭子は驚いた表情で肩を浮かせていく。
フォールは解くが、馬乗り状態のまま体重を掛けていくゆきえ。恭子も抵抗を見せないが、馬乗り状態にされているだけで、確実に恭子のスタミナを奪っていた。
しばらくすると、ゆきえが立ち上がってからロープに走っていくと、立ち上がる恭子の顔面にドロップキックを叩き込んでいった。
バシィィィ・・・
「きゃああぁぁぁぁ・・・・」
悲鳴をあげて転がりながらリング下に落ちていく恭子。
ゆきえはリング上から見ていたが、恭子は顔を気にしながらリング下で呼吸を整えていた。
しばらくして恭子がリングに戻ろうとすると、ロープ越しにゆきえが挑発する。
しかしレフリーがゆきえを離していってから、恭子をリングに戻していった。
またも睨み合う展開になると、今度は恭子が打点は高くないが、ドロップキックを放っていく。
これはゆきえの胸に命中すると、倒れないが苦しそうな表情を浮かべるゆきえ。
続けて、立ち上がるとドロップキックを叩き込む恭子。激しい動きにビキニからは大きな胸が飛び出しそうになるが、夢中になってドロップキックを叩き込んでいた。
今度はゆきえが堪らず、胸を押さえて膝をマットについていると、その顔面へドロップキックを叩き込む恭子。
倒れ込むゆきえに、恭子もお返しのフォールをしていくが、ゆきえも必至になって返していった。
返すゆきえに、マットに座らせた状態にしてスリーパーで揺さぶる恭子。
その攻めに、ゆきえはロープに足を伸ばしてレフリーにアピールする。
『ブレークっ・・・ロープっ・・・』
レフリーの指示に恭子は放すと、立ち上がってゆきえの背中にストンピングを数発入れると、髪を掴んで起こしていった。
だが、ゆきえも意地になって張り手で反撃すると、張り手を受けた痛さで動きが止まる恭子に、ボディスラムからエルボードロップと続けて攻めていくゆきえ。
更に、倒れている恭子を俯せにすると、キャメルクラッチで攻めていった。
グイグイ・・・
首を揺さぶって痛めつけていくゆきえ。これには恭子は両足をバタバタさせて苦しんでいた。
更に角度をつけていくゆきえ。これには恭子は狂ったように藻掻いていく。
しばらく痛めつけていくと、ゆきえが恭子をキャメルクラッチから解放していく。
もう恭子は腰に手を回してグッタリしていた。すこし涙ぐんでいるようにも見えているが、14歳にこの地下プロレスは残酷な現実だった。
グッタリする恭子のヒップに数発ストンピングを叩き込んでから、無理矢理に立たせていくゆきえ。
立たされると、恭子も意地になってエルボーなどで抵抗していくが、ゆきえが容赦なく張り手を続けて入れていくと、抵抗も無くなっていく。
フラフラしている恭子に、ゆきえはバックを取ってから一気にバックドロップで投げつけていった。
練習していたのか、ゆきえの綺麗なバックドロップに恭子は後頭部から叩き付けられて、意識を朦朧としていた。
更にゆきえは、もう意識を朦朧としている恭子に対して、練習してきたのかパイルドライバーを狙っていた。
容赦なく逆さ状態にされると、そのまま脳天からマットに叩き付けられて大の字になっていく恭子。
ゆきえがゆっくりとフォールしていくが、カウントギリギリで返す恭子。
返されると、今度はゆきえが立ち上がってロープに走ると、恭子の自慢の胸へストンピングを叩き込んでいった。
ビキニに包まれた大きな胸が、蹴りこまれて容赦なく変形していく。同時に恭子の悲鳴がリングに響き渡っていた。
試合展開がゆきえのペースとなると、ゆきえは自らの練習したプロレス技を試そうと、髪を掴んで起こしていくと、フラフラしている恭子をロープに振っていった。
胸を揺らしながらロープから跳ね返ってくる恭子。戻ってきた所へ、顎へ容赦ないジャンピングニーパッドが炸裂すると、恭子は倒れ込むと泣き出してしまった。
「い、痛いのはもう嫌です・・・・許して・・・・ううっ・・・・」
泣き出した恭子に対して、会場からは大歓声がおきていく。14歳がリング上で痛めつけられて、泣き出している光景に。
対して、ゆきえも泣かせてしまった事に対して戸惑いを隠せないが、会場からの仕留めろと言う言葉に、俯せにしてから一気にキャメルクラッチで痛めつけていく。
「ギィ・・・ギブアップ・・・・もう・・・やめてぇぇぇ・・・・あああん・・・・」
技が入ると、恭子は耐えることもなく泣きながらギブアップを口にしていった。
これには、レフリーが試合を止めていく。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音に、ゆきえが技を解くとレフリーに腕を挙げられていった。
『ただ今の試合、キャメルクラッチで河村ゆきえの勝利となりました!』
足元では恭子が泣いていると、ゆきえが心配そうに恭子に声をを掛けると、恭子も一礼すると目を擦りながらリングを後にしていった。



第7試合

『第7試合、選手入場っ!』
そのコールを受けてリングに登場したのは、グラビアアイドルトーナメント準決勝に出る予定の市河由衣と、現ジュニアヘビー級王者の河村ひかるだった。
この試合、準決勝に進むに当たって由衣に対して、試練とも言えるものだったが、特別にジュニア王者とベルトを賭けずに試合をして、準決勝戦へのトライアルマッチとして組まれたものだった。
ピンク色のビキニに、白いリングシューズの由衣。T158B83W55H80の身体に観客達が視線を集めていた・・・。
対して、黒いビキニに黒いリングシューズのひかる。手には自慢のボクシングテクを使おうと、オープンフィンガーグローブが着けてあった。T150B83W54H77と由衣より身長では負けていたが、胸の大きさなど見た目では負けていなかった。
早くも黙って睨み合う2人。リング上には緊張感が張り詰めていた。
『第7試合、市河由衣査定マッチ・・・青コーナー〜っ・・・市河〜由衣〜っ!・・・・赤コーナー〜っ・・・河村〜ひかる〜っ!』
コールを受けると、そのままリング中央に歩いていってから、黙ったまま睨み合う由衣とひかる。
レフリーが試合前だからと各のコーナーに戻してから、ここでゴングが鳴らされていった。
『カァーン!』
ゴングと同時に、ひかるがコーナーから飛び出していくと、由衣にショートジャブで牽制しながら距離を詰めていく。
これに対して由衣はロープを越えて逃げていくと、リングサイドからひかるを挑発して、ペースを乱していくが、ひかるもリング上から逆に挑発する。
しばらくすると、由衣が隙を突いてリングインすると、今度は距離を置いて睨み合っていった。
ひかるが距離を詰めると、由衣も素手でパンチを出して牽制していく。
由衣の挑発に対して、ひかるが顔面狙いのパンチを繰り出していくと、逆に由衣が低空タックルでひかるからテイクダウンを奪っていく。
タックルを受けた瞬間、ひかるの表情が驚きの表情になるが、由衣は冷静に倒してからサイドポジションを奪っていく。
ひかるは両足を立てて、ブリッジのようにしながら様子を見るが、由衣が最初から腕を狙っていくと、ひかるも身体を動かして逃れていく。
お互いが立ち上がると、今度はひかるが踏み込んでパンチを叩き込むと、由衣は頬を殴られてフラついていく。
堪らずジャブを返すが、ひかるのラッシュの前に顔面を必死にガードしながら、ロープに追いつめられていく由衣。
すると、間合いを取るためにと由衣が前蹴りを出していくと、ひかるのお腹に当たって距離が出来ていく。
距離が出来ると、今度は由衣がドロップキックを狙っていくと、これにはひかるが避けていく。
自爆する由衣に、ひかるのストンピングが襲いかかると、更に顔面へ蹴りを狙うひかる。
そのひかるの蹴り足に、起きあがり際にタックルを仕掛けて、倒していく由衣。
ひかるが焦り出すと、由衣が今度は馬乗り状態を狙っていくが、ひかるがブリッジで返していく。
その返した瞬間、由衣がバックを奪ってスリーパーを狙っていくが、四つん這い状態のままひかるはロープに手を伸ばしていった。
『ブレークっ・・・』
レフリーの指示で由衣が放すと、ひかるは立ち上がるが由衣の素早い攻撃に、内心は驚いていた。
続行となっても、ひかるはガードを固めるようにして由衣の動きを見つめると、由衣は逆に自分に有利な距離を取ろうと、少しずつ間合いを詰めていく。
由衣が間合いを詰めていくと、ひかるも意地になって踏み込んでからの顔面へのパンチを叩き込む。
これには由衣が殴られてフラつくと、続けて左右のボディブロー、そして真正面からボディアッパーで由衣を攻めていくひかる。
お腹を連続して殴られた由衣は、苦悶の表情を浮かべてロープ際に逃れるが、ひかるは追いかけてからボディのパンチを続けていく。
遂にお腹を押さえて座り込む由衣。すると、ひかるが髪を掴んで起こしていくと、後頭部にエルボーを落としてから、ロープに振ってからジャンピングニーパッドを叩き込む。
これには悲鳴をあげて転がりながらリング下に逃れていく由衣。
ボディへのパンチが効いているのか、リング下でもお腹を押さえながらリング上のひかるの動きを見ている。
由衣がリングに戻ろうとすると、ひかるはロープ越しに牽制していく。
ひかるの牽制に、由衣も距離を取りつつエプロンサイドを動き回っていくと、レフリーがひかるを押さえて由衣をリングに戻していった。
由衣がリングに戻ると、お互いが慎重に動きを見ていく。
すると、由衣がロープに自ら走っていくと、ひかるは何を仕掛けて来るのかと警戒する中、気勢と共にヒップアタックを仕掛けていく由衣。
いきなりのヒップアタックに、ひかるは顔面にヒップ攻撃を受けてダウンしていくと、続けて由衣が起こしてから、その場からひかるの顔面へヒップアタックを叩き込む。
ダウンしているひかるに、由衣は動きを止めようと考えて足4の字固めを極めていく。
「んああぁぁぁっ・・・くっ・・・・」
ここでひかるは悲鳴をあげると、苦悶の表情を浮かべて耐えていく。
由衣もこれでギブアップを奪おうと必死だったが、ひかるもロープに逃れようと少しずつ逃れていく。
遂にひかるはロープに逃れるが、流石に足4の字を受けて動きが鈍くなるのは否めなかった。
レフリーが立たせると、またも構えていく由衣とひかる。
由衣はステップを刻みながら牽制するが、ひかるは少し動きを鈍くしながら、ボクシングのの様に構えていく。
動きの良い由衣だが、ひかるも少しずつコーナーに追いつめていった。
知らぬ間に由衣がコーナーを背にしていると、ここでひかるが前に出ていった。
左右のジャブから、ボディへのパンチ。これで由衣は顔面はガードするが、お腹を殴られては苦悶の表情を浮かべていく。
堪らずボディをガードすると、今度は容赦ない顔面へのパンチが叩き込まれて、口の中を切って頬を殴られると血飛沫を飛ばす由衣。
膝蹴りで間合いを計ろうとするが、ひかるもブロックしてからパンチを叩き込むと、由衣は遂に鼻血まで出していく。
鼻血が流れることによって、呼吸も苦しくなる由衣。呼吸が苦しくなると、同時にスタミナ面も気になるところだった。
レフリーもコーナーで殴られる由衣に対して、そのまま様子を見ていると、ひかるが調子に乗って殴りつけていく。
由衣の可愛らしい顔が腫れ出すと、ひかるが踏み込んでアッパーを叩き込むと、由衣はコーナーを背に倒れ込む。
由衣が倒れ込むと、ひかるは片手を挙げてアピールしてから上から殴りかかると、馬乗り状態を狙っていく。
しかし、下から由衣が両足を絡ませると、油断していたひかるに三角絞めを極めていく。
下から三角絞めを仕掛けられるなんて考えてもいなかったひかる。
驚いていると抵抗も出来ず、逆に倒されて三角絞めを極められていく。
レフリーもひかるに注目すると、両足をバタバタさせたりして抵抗していくが、由衣の技がガッチリと極まっているから逃れることは出来なかった。
ロープが近いからロープに手を伸ばそうとするひかるだが、由衣の三角絞めの前に堪らずタップしていく。
『カンカンカンカン・・・』
意外な決着がついた感じだが、流血しながらも由衣が見事な三角絞めで逆転していった。
技を解いた由衣は、レフリーに手を挙げられると、リングドクターに鼻血を止めてもらったりして治療を受けていた。
対して負けたひかるは、打撃で攻めきれなかった事に対して、ひかるはしばらくリングに座り込んで何か考えている様子だが、由衣が手を伸ばすが、その手を弾き返してリングを後にするのであった。
結果、由衣は次の大会でトーナメント上位に食い込む可能性が出てきたのは確実であった・・・。



第8試合

ここでリングの周りに対して、金網が用意されていった。後半の金網リングでの試合になっていく。
用意がされると、ここでリングアナからコールが始まっていった・・・。
『選手入場っ!』
コールに誘われて金網の中に入っていくのは、水着モデルなどの経験もあり、グラビアで人気の出てきていた矢吹春菜だった。
黒いビキニ姿で堂々と金網リングに入っていく春菜。今夜が地下プロレスデビュー、それも金網デスマッチがデビュー戦と言うのも凄いことだった。
芸能界でブレイクするには、地下プロレスは避けては通れない道と聞き、春菜は今夜の為に練習を積んでいたのか、表情からは自信が見えていた。
その春菜の対戦相手としてリングに入るのは、櫻木睦子だった。地下プロレスデビューは既にしていたが、今夜は春菜の相手として金網の中に立っているのであった。睦子も金網デスマッチをする様な感じではないが、カードが組まれたからには覚悟を決めていた。
この2人は、キャンペーンガールとしては同期として活躍していた時期もあったが、今夜は敵同士だった・・・。
睦子は白いワンピース水着がリンコスだったが春菜と違い金網のプレッシャーに押されている様子だった。
『第8試合っ・・・金網デスマッチ〜・・・・』
リングアナの声が響き渡ると、春菜と睦子に対して観客席からは大きな歓声が送られていく
『青コーナー〜っ・・・身長163、上から86、58、87〜矢吹〜春菜〜っ!』
コールを受けると、コーナーで一礼していく春菜。
『赤コーナー〜っ・・・身長160、上から80、58、82〜櫻木〜睦子〜っ!』
そしてコールを受ける睦子。しかし堂々とする春菜と違い、少し金網に対して怯えている様子だった。
『今大会の金網デスマッチのルールは、反則等はある程度は許され、完全失神・KO・レフリーストップなどの完全決着ルールとなっています!』
リングアナのルール説明に、観客達が盛り上がっていく。
同時に、睦子は完全決着ルールに怯えだしていた。しかし金網のリングに立っている睦子は、逃れることは当然だができなかった。対して春菜は、もう両手を組んで関節などを動かしてウォームアップしていく。
『カァーン!』
ゴングが鳴らされると、いきなり春菜が走り込んで跳び蹴りを狙っていく。
しかし睦子が避けて自爆させると、逆に睦子がエルボースマッシュで攻め込んでいく。その睦子に対して、春菜も負けずにエルボースマッシュで反撃していくと、早くも睦子のボディへパンチを叩き込んでダメージを与えていった。
「ぐふうっ・・・」
お腹を殴られて動きが止まる睦子。苦悶の表情を浮かべるが、意地になって春菜に対してパンチを返していく。
しかし、春菜は一発殴られる数発返す勢いで、次第にロープに追い込まれていく睦子。
間合いを取りたいからと、前蹴りを出していくが、逆に春菜の前蹴りから、そのまま髪を掴まれてヘアーホイップで投げつけられていく。
立ち上がろうとする睦子に、春菜の強烈な蹴りが背中に襲いかかる。
背中を蹴られると、呼吸が止まる衝撃を受けて苦しむ睦子。
四つん這いになって逃げようとすると、春菜が喧嘩キックを顔面に叩き込んでいく。
今度は睦子は仰向けに倒れ込むと、春菜が走り込んでから飛び上がってニードロップを狙っていくが、これは睦子が転がって逃れていく。同時に、春菜が自爆して膝をマットに叩き付けて痛がっていた。
すると、睦子が立ち上がると苦しむ春菜に、必死にストンピングを叩き込んでいくと、顔面を狙われて嫌がる春菜に、今度はお腹を蹴り上げると、春菜の鳩尾に決まったのか動きが止まっていく春菜。
しかし、苦しむ春菜はこの一撃で腹を立てている様子だった。視線は鋭く睦子を見ていた。
その春菜の視線に構わず、睦子は髪を掴んで起こしていくと、春菜の額を殴りつける。
だが、春菜も怒って睦子の股間へアッパーを叩き込むと、これには睦子が苦悶の表情で座り込んでいった。
更に、春菜はフラつきながらも立ち上がると、コーナーに睦子を連れて行ってから、コーナー串刺しの膝蹴りを数発叩き込むと、睦子は堪らずお腹を押さえて座り込む。
睦子が座り込むと、観客の声援に後押しされるようにして、春菜がコーナーポストカバーを外してから、中のロープを固定している金具を剥きだしていく。
睦子は春菜の行為が見えたのか、金具の鈍い輝きを見ると、必死になって春菜に抵抗していく。
座り込んだ状態から、お返しの股間へのアッパーを叩き込むと、続けてコーナーにタックルのようにして押しつけていく。
すると、春菜が苦悶の表情を浮かべながらも、膝蹴りで胸などを蹴り上げていくと、押していた睦子がダウンしていく。またも春菜が優勢になると、そのまま髪を鷲掴みにしてから、観客にアピールしていった。
「いくよぉぉぉぉぉぉ・・・・・」
春菜のアピールに歓声がおきると、続けて睦子の額を金具に叩き付けていく春菜。
ガスッ・・・グシュ・・・
「んあぁぁぁぁ・・・・・痛いぃぃぃぃぃ・・・・」
睦子が悲鳴をあげると、額が割れて流血していく。
「甘い事言わないですよねっ!売れる為のデスマッチなら、相手を痛めつけた方がアピールできるって事よね!」
更に金具に叩き付けていくと、睦子は顔面を真っ赤にしながらコーナーにダウンしていく。
その睦子の背中にストンピングを叩き込んでいく春菜。観客席からは春菜コールがおきていくと、春菜はニヤリと笑みを浮かべていく。
グイッ・・・
「あうっ・・・」
髪を掴まれて起こされていく睦子。
下を向いていると、ポタポタと血がマットに垂れていく。もう白いワンピース水着も赤く染まりだしていたが、春菜はゆっくりとバックから組み付いていった。
「いくよぉぉぉぉ・・・・」
またも春菜がアピールすると、いっきに高角度のバックドロップが炸裂していく。
これには睦子は半失神状態で倒れていると、春菜がロープに走り込んでからエルボードロップを胸に叩き込んでから、髪を鷲掴みにしてからコーナーに押し込んでいって、睦子の両腕をトップロープに絡ませて立たせていく。
流血とプロレス技の威力に意識を朦朧とさせている睦子。コーナーに無理矢理に立たされていると、春菜がセカンドロープに乗ると、睦子をコーナーに押し込んだ状態から観客にアピールしていく。
「決めるよぉぉぉぉぉ・・・・・」
そう叫び声をあげると、春菜は固めた拳を高々と挙げてアピールしてから、容赦なく睦子の額を殴りだしていった。
ガッ・・ガスッ・・・バキッ・・・
「ああんっ・・・ああっ・・・いやあぁぁぁ・・・・ああんっ・・・・」
睦子は殴られるだけで、防ぐことも出来ずに泣き出していくと、春菜は続けて殴りつけていく。
真っ赤に血で染まる睦子の顔。
悲鳴もあげなくなってきた睦子に、リングサイドの黒服などからは危険な状態と言うサインがレフリーなどへ送られていた。
レフリーも目の前の春菜のビキニ姿に見とれていたのか、黒服のサインに急いで試合を止めるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音に驚く春菜。
殴りつけている春菜をレフリーが止めると、ここで試合が終わった事を知る春菜。
『ただ今の試合、矢吹春菜のレフリーストップ勝利となりました!』
そのコールに観客席が盛り上がっていくと、春菜は調子にのってガッツポーズまで決めてから、金網リングを後にするのであった。
一方、睦子はリングドクターから応急処置を受けると、担架に乗せられて医務室に運ばれていくのであった・・・。
・・・・
ガチャ・・・
控え室に戻った春菜は、自分の手につく睦子の血を見て、エキサイトしていた気持ちが収まったのか、冷静に考えると自分がアピールするため、デスマッチを組まれたから相手を叩き潰してもとやってしまった行為に、考え込むように立ちすくんでいた。
同時に、自然に瞳からは涙が流れるのであった・・・。



第9試合

『選手入場っ・・・』
コールを受けて入場してくるのは、久しぶりの地下リング参戦になる末広涼子だった。突然の結婚、そして妊娠、出産と地下リングではヒールとして活躍していたが、一児の母となりヒールの面影もなく、今では良い妻として、母として生活していた。
芸能界での活動は目立たなくなっていたが、最近旦那の仕事がなく、仕事探しなども報じられていたが、また地下リングで自分が頑張ろうと復帰してきていた。
白いスポーツビキニに、白いリングシューズ。T160B80W58H86というその姿に観客達も久しぶりの涼子の復帰戦に注目していた。
だが、対戦相手が姿を現すと、観客達は残酷なショーを期待する事になった・・・。
そう、姿を現したのはクリスタナ・コーケンだった。女ターミネーターが地下プロレスに再び姿を現すが、その相手が涼子に選ばれたのだった。181pの身長、そして91、69、91と言うボディを黒いワンピース水着に身を包むクリスタナ。
流石にクリスタナと金網のリングに立っているだけで、涼子は怯えているようにも見えたが、本人は必死に冷静を装っていた。
『完全決着金網デスマッチ・・・青コーナー〜・・・末広〜涼子〜っ!』
コールを受ける涼子は、観客席に一礼するが、観客席からは残酷な試合を期待する声が飛んでいた。
『赤コーナー〜・・・クリスタナ〜・・・コーケン〜・・・!』
コールを受けると不気味な笑みを浮かべて一礼していくクリスタナ。
体格差など、涼子は完全な不利なマッチメーク。
残酷だったが、地下プロレスとして残酷ショーが見られるようにと組まれた試合は一目瞭然だった。
『カァーン!』
早くもゴングが鳴らされると、金網に囲まれたリングの中で試合は始まっていった・・・。
涼子は体格差があるからと、間合いをとっていく。
クリスタナも涼子の出方を見ながら、少しずつ有利な間合いを取ろうとしていた。
今まで、吉岡美穂子、守下千里、真鍋かおりと潰してきたクリスタナ。今夜の獲物をどう料理するか、考えているのであろうか・・・。
涼子もフェイントとも言える、タックルの踏み込みを見せるが、まだ組み合うことはなかった。久しぶりのリング、それも金網デスマッチ。
早くも涼子の額から汗が流れ出ていた。
遂に、クリスタナが涼子との間合いを詰めていく。涼子は必死に間合いを取ろうと動き回ると、クリスタナは射程外からジャブを繰り出して牽制していく。
今度は、クリスタナが踏み込んでハイキックを繰り出すと、涼子はギリギリで避けると、堪らずタックルの様に組み付いていった。
しかし体格差から、クリスタナも焦らずに組み付かれても動じないと、涼子は足を絡ませて倒しにいく。
だが倒れないクリスタナ。逆に涼子の首に腕を回していく。
すると、涼子が膝蹴りを出して抵抗すると、クリスタナが放していく。
放されると一気に距離を取る涼子。今の組み付いただけでも、涼子は緊張などからスタミナを相当奪われていた。
このままではいけないと、涼子から飛び出すと、ドロップキックで抵抗していく。
クリスタナに命中するも、倒れないからと涼子は素早く立ち上がる。
その涼子に蹴りを出していくクリスタナ。そのクリスタナの蹴り足に涼子はタックルを仕掛けて倒していく。
遂にクリスタナからテイクダウンを奪う涼子。両足を掴んで倒したが、この後の展開が繋がらない・・・。
クリスタナも冷静に涼子の出方を見ているが、涼子も動かないと背中を狙ってチョップを落としていく。
バシッ・・・
「うぐっ・・・うう・・・・」
チョップ攻撃に、呼吸が止まるような感覚を覚える涼子。しかし放してしまうと危険と思い、そのまま組み付いていく。
少しずつ馬乗り体制を奪おうと体制を変えていく涼子。
しかし、クリスタナが強烈なブリッジで涼子を落としていくと、素早く立ち上がって構えていく。
同時に、涼子も立ち上がってタックルを狙っていくが、クリスタナもフロントスリーパーの様にキャッチした。
堪らず首を腕から抜こうとする涼子。ここは上手く逃れることが出来たが、体制が整わない涼子にクリスタナのパンチが叩き込まれていく。
バキッ・・・バシッ・・・
顔面へのパンチに、涼子の表情が歪んでいくが、必死にタックルを狙おうとしていく。
しかし組み付けないと、身長差も構わず涼子もボクシングの様なスタイルになって、クリスタナにジャブの様にパンチを繰り出していく。
しかし牽制にもならないジャブ。続けて涼子のローキックが決まると、逆にクリスタナのローキックにダウンしていく涼子。
倒れた涼子にサッカーボールキックを狙っていくクリスタナ。
その蹴り足が容赦なく涼子の顔面に叩き込まれると、仰向けになって大の字になる涼子。
一気に馬乗り体制を狙うクリスタナだが、涼子は素早く逃れてまたも距離を置いていく展開になっていった。
距離を置いた所から、一気に涼子が走り込んでジャンピングニーパッドを叩き込むと、これは効いたのかクリスタナがロープまで下がる。
すると、一気に涼子がドロップキックで攻め込むが、ロープを背にしていたクリスタナは、倒れた涼子へ容赦ないストンピングで潰していく。
これには涼子は逃げようと必死になるが、クリスタナが髪を鷲掴みにしてから、片手で顔面へ強烈な張り手を叩き込んでいく。
バシッ・・・バシッ・・・
音を立てて決まっていく張り手の連打。
これには涼子がガードしようにも出来ず、衝撃に涙目になっていく涼子。
堪らず膝蹴りを出すが、クリスタナは構わず張り手から、一気にスリーパーで締め上げる。
「うぐぐっ・・・ううっ・・・・」
クリスタナの腕を掴んで藻掻き苦しむ涼子。
このまま試合が決まるのかと思った瞬間、偶然にも涼子のカンガルーキックがクリスタナを捉えて、技から逃れていった。
「こふっ・・・けふっ・・・」
喉元を押さえて咳き込んで苦しむ涼子。
すると、クリスタナが一気にローキックからミドルキックと、打撃で襲いかかる。
咳き込んでいてノーガードだった涼子の身体へ、容赦なく蹴りが叩き込まれると、堪らずコーナーまで追い込まれていく。
トップロープを掴むと、逃れられない体制にもっていってから、クリスタナの膝蹴りが涼子に叩き込まれていく。
2発目で涼子はコーナーに崩れ落ちると、今度は上から背中などへ踵での強烈なストンピングで押し潰されていく涼子。
立ち上がれない涼子に、クリスタナは近くの金具を外していってロープを外していく。
金網デスマッチだからと、ロープが無くなっても金網が残っていくが、クリスタナは髪を掴んで涼子を起こしていく。
4面あるうちの2面のロープが外されているリング上。
クリスタナは起こした涼子を、金網の面に思いっきり振って叩き付けていった。
ガッシャーン!
「んああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・あん・・・」
涼子が悲鳴をあげて倒れ込む。
しかし倒れた涼子を起こしていくと、今度は金網に顔面を何度も叩き付けるクリスタナ。
ガシャ・・・ガシャーン・・・
「いやああぁぁぁ・・・・・んああぁぁぁぁぁ・・・・痛いぃぃぃぃぃ・・・・・・あああああっ・・・・・」
金網に叩き付けられる度に、涼子の悲痛な悲鳴がリングに響き渡ると、同時に観客席からは歓声が起きていった。
更に、ボディリフトで涼子の身体を高々と上げていくと、見世物のようにリング内を歩いてアピールしてから、クリスタナが涼子を金網に投げつけていった。
ガッシャーン!
「んああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
またも涼子の悲鳴が響き渡るリング上。
すると、クリスタナが仰向けに倒れて苦しむ涼子のお腹を踏み付けていく。
「ううっ・・・・ううっ・・・・」
呻き声をあげて苦しむ涼子。
次の瞬間、クリスタナの踵が涼子のお腹を押し潰していくと、涼子は口から胃液の様な物を吐き散らしていった。
「グボッ・・・うううっ・・・うっ・・・」
今度はクリスタナが涼子をマット座らせる形にすると、背後からビキニブラジャーを握りしめると、一気にビキニを剥ぎ取ってトップレス状態にしていく。
ビキニが剥ぎ取られると、白い形の良い涼子の乳房が露わになっていく。
その剥ぎ取ったビキニで、涼子の顔面を拭いていくクリスタナ。
そして、髪を掴んで涼子を起こすと、そのまま金網に押しつけていった。
グニュウゥゥゥ・・・・・
「うぎゃあああぁぁぁぁ・・・・いやあぁぁぁぁぁぁ・・・・」
絶叫していく涼子。
金網に押しつけられて、乳房が金網から搾り出されるようにリングサイドから見えていたが、この責めに悲鳴をあげていた。
更に、クリスタナは押しつけた涼子の乳房を、金網に擦り付けるように痛めつけていく。
「いやああぁぁぁぁぁ・・・・む、胸がぁぁぁぁぁぁ・・・・」
乳房を金網に擦り付けると言う残酷な責めに、涼子が絶叫していく。白い乳房が次第に内出血して変色していく。
更に、悲鳴をあげている涼子を金網から、ロープの残る面に連れて行くクリスタナ。
すると、今度はトップロープに涼子の乳房が当たるように押しつけていくと、ロープで擦り付けて痛めつけていった。
ギュギュ・・・ギュ・・・
「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
ゴムとの摩擦熱もあって、狂ったように絶叫していく涼子。しかしクリスタナは構わず擦り付けていく。
「おっ・・オッパイが焼けちゃうぅぅぅぅ・・・・イヤアァァァァ・・・」
摩擦熱からの激痛に、涼子は悲鳴を上げ続けていく。この残酷な責めを見つめる観客席からは、クリスタナに対して大歓声が送られていた。
何度もロープに擦り付けられていくと、涼子の乳房に何本かの摩擦熱でできた火傷のような痕が浮かび上がる。
抵抗もなくなってきた涼子に、クリスタナは乳首を狙ってロープに擦り付けていく。
これには乳首が擦れて血が滲み出していくと、涼子はもう金網越しに観客に向かってか、助けを求めだしていた。
「いやあぁぁぁぁ・・・た、助けてぇぇぇぇぇ・・・・試合を止めてぇぇぇぇぇ・・・・」
かつてはトップヒールでもあった涼子。しかし結婚・出産と経験して久しぶりの地下プロレスでは、ベビーフェイスとなっていたのか、想像も付かない痛められっぷりだった。
クリスタナが放すと、四つん這いになって逃げようとする涼子。
その涼子のヒップに蹴りを入れるクリスタナ。
バシィィィィ・・・・
「あひぃぃぃぃ・・・・」
堪らず悲鳴をあげる涼子。続けてサイドからクリスタナがお腹を蹴り上げていく。
バシィィィ・・・
「ぐっ・・・ホゲェェェェェェェェェ・・・・・・」
今度は豪快に吐瀉物をマットに撒き散らす涼子。
不気味な笑みをクリスタナが浮かべると、今度はダウンしている涼子をロープに絡ませて磔状態にしていくと、顔面から胸、お腹とパンチ・キックで殴っては蹴ってとサンドバック状態にしていく。
ガードも出来ずに、ただ殴られて蹴られる涼子。次第に白い肌が内出血によって変色したり、痣が浮かび上がっていた。
頬にパンチが決まると、血飛沫が宙を舞っていた・・・。
もう泣き顔の涼子。怯えながら必死に試合を止めてくれるようにと哀願していた。
「やっ・・やめて・・くら・・はい・・・・お、おね・・・がい・・・」
しかし誰も止める者もいないし、レフリーも生命の危険だけを見ているだけだったので、まだ止める気配はなかった。
更に激しい打撃が涼子を襲っていくと、リングサイドからクリスタナに合図が送られていった・・・。
その合図に、ロープから涼子を解放すると、リング中央に連れて行くクリスタナ。
そして、涼子の顎へ両手を添えると、一気にネックハンキングツリーで吊り上げていく。
余裕で軽量級の涼子の身体は絞首刑にされていくと、必死になってクリスタナの両手首を掴んでいく。
観客席からは大歓声が送られていくと、クリスタナも少し揺さぶっていく。
涼子は口から涎を垂れ流し始めると、クリスタナは手に力を入れていく。すると、涼子の身体が小刻みに動き出していた。
トップレス状態だからと、ビキニショーツだけの涼子。
そのビキニショーツの股間の部分から、少しずつ異臭を放つ液体が溢れ出すと、太股を伝ってマットに水たまりを作り出していた。
そして、涼子の手がダラリと落ちると、レフリーが合図をして試合が止められていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされると、クリスタナは涼子を放してマットに落としていく。
完全に失神してしまった涼子は、危険な落ち方をしていった為、急いでリングドクターが様子を診ると、クリスタナはガッツポーズでリングを後にしていった。
一方、涼子は担架で医務室に運ばれていくと、応急処置などを受けていくのであった。
意識を戻した涼子は、久しぶりの地下プロレスのリングで、強烈に痛めつけられた事に涙を流すが、治療と同時に芸能活動で数日家庭を留守にすると言う事で、その間の時間で傷などを治していくのであった・・・。
失禁失神KO決着に対して、涼子の枕元にはファイトマネーの札束が置かれていくのであった・・・。



第10試合

『選手、入場っ!』
コールを受けて金網リングに入るのは、久しぶりの登場の河村亜紀だった。
黄色いタクシー所属から、引退が囁かれていたが事務所を移籍して、映画などに出るという話まで出ていた。
白いビキニ姿で、コーナーに寄りかかって対戦相手を待っていた。
T157B86W58H83のかつてのグラビアアイドルとしての見事なビキニ姿。その対戦相手として現れたのは、当然のマッチメークとも言える黄色いタクシー所属のタレントだった。
T158B94W60H86の身体を黒いビキニにみを包み、リングに入るのは恵美だった。
金網に入る瞬間から、喧嘩を売るような視線を送り込む恵美。
そしてリングに入ると、反対コーナーの亜紀に近づいて一言言い放つ。
「引退したんでしょ・・・可哀相ね、芸能界に未練があるなんてね・・・・」
その恵美の一言に、亜紀が髪の毛を鷲掴みにして取っ組み合いになると、レフリーが急いで止めていく。
早くもゴングの前からエキサイトする両者。
『第10試合っ・・・完全決着金網デスマッチ・・・凶器・反則自由です・・・』
コールを受ける間も、亜紀と恵美は睨み合っていた。金網に囲まれて完全に逃げられないリングで、黄色いタクシー絡みの壮絶なデスマッチが開始されようとしていた・・・。
コールが終わると、ここで亜紀と恵美はコーナーで開始のゴングを待つ。当然だが、恵美は何かをビキニショーツなどに仕込んでいた・・・。
『カァーン!』
ゴングの音と共に、2人がコーナーから飛び出していく。
金網リングの中で睨み合う2人は、まずは様子を見るような展開になっていった。
すると、恵美が走り込んでから低空のタックルを狙うと、亜紀も上手く避けて距離を置いていく。
恵美の意外な仕掛けに対して、亜紀も警戒していく。
今度は亜紀が距離を詰めていくと、軽くジャブから張り手と叩き込んで攻め込む。
すると、恵美も張り手で返して張り手合戦が始まっていく。
お互いの頬に容赦なく叩き込まれていく張り手。
リングサイドの観客席からも、その叩き込まれる大きな音が聞こえていた。次第に頬が赤く変色していく程だったが、恵美が張り手からグーパンチを頬に叩き込むと、油断したのか亜紀がフラフラとしていく。
「甘いんだよ!」
その亜紀のお腹へ喧嘩キックを叩き込む恵美。
「ぐふっ・・・」
堪らず下を向く亜紀に、首相撲状態から膝蹴りを叩き込むと、左右に亜紀の身体を振っていく。
しかし亜紀も押し出して倒していくと、恵美の上になって倒れ込んだ。
密着していくと、恵美も関節技が上手いわけでもなく、亜紀の出方を見ている。
亜紀は、そのまま恵美の脇腹にパンチを叩き込むと、少しずつスタミナを奪おうと狙っていた。
亜紀の軽いパンチでも、恵美にとっては気持ちの良いものではない。次第にスタミナと言うより、精神的に苛ついていった。
殴られるのを嫌がって、恵美がブリッジから脱出を試みると、2度目で亜紀の身体が浮いていく。
その隙に逃れようとするが、俯せ状態から立ち上がろうとすると、亜紀のチョークスリーパーが極まっていく。
「んぐっ・・・」
恵美は苦し紛れに、亜紀の髪の毛を鷲掴みにすると、思いっきり引っ張っていくと、これには亜紀も技を解いていった。
お互いが立ち上がると、今度は恵美からパンチを繰り出していくと、亜紀も蹴りで抵抗していく。
決定打がない2人だが、亜紀は組み付いてから倒していくと、そのまま腕を狙っていく。
しかし恵美も腕を取らせず、そのまま立ち上がってから亜紀の胸に蹴りを入れると、髪を掴んでフェイスクラッシャーで亜紀の顔面をマットに叩き付けていった。
バシィィィ・・・
「痛いぃぃぃぃ・・・」
思わず悲鳴をあげる亜紀。両手で顔面を押さえて足をバタバタさせて痛がっていた。
これには恵美が背中へストンピングを叩き込んでから、腰にヒップドロップを叩き込んでいく。
そしてキャメルクラッチを極めていくと、亜紀の上半身が反らされていく。
同時に激痛が亜紀の全身に走ると、逃れようと恵美の手を掴んでいく亜紀。
しばらく痛めつけてから放すと、立ち上がって亜紀の背中へストンピングを叩き込む恵美。
そして髪を掴んで起こしてから、近くのロープに亜紀の顔面を擦り付けていく。
ギュ・・ギュギュ・・・
「ぎゃあああぁぁぁぁぁ・・・熱いぃぃぃぃ・・・うわぁぁぁぁぁ・・・・」
ゴムとの摩擦熱から、亜紀は絶叫して痛がっていた。
しかし構わず恵美はロープに擦り続けていくと、コーナーにつくと顔面をコーナーポストへ叩き付けて倒していった。
四つん這いになる亜紀に、恵美はヒップにストンピングを叩き込んでから、飛び上がって腰へヒップドロップを叩き込んでいった。
これには潰される形で亜紀がダメージを受けると、腰を押さえて苦しんでいた。
グイッ・・・
「立てよ・・・これからショータイムの始まりだよ・・・」
恵美が不気味な笑みを浮かべると、苦しむ亜紀を起こしてからトップロープとセカンドロープに腕を絡ませていく。
その磔状態にされた亜紀に、恵美がまずはキチンシンクで動きを止めると、涎を垂らす亜紀に構わず何かを探していた。
そう、金網越しに何かを手にしていた。鈍い輝くを放つフォークを手にすると、亜紀の目の前にフォークを見せて脅していく。
「引退すれば痛い目に会わないで良かったのにね・・・覚悟しなよ!」
恵美の言葉とフォークの出現に、亜紀が驚きを隠せない。
「何よ、そんな凶器を使うなんて・・・」
その叫ぶ亜紀の髪を掴んで頭を振り回すと、一気にビキニに包まれた乳房にフォークを刺していった。
グサッ・・・
「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
亜紀が絶叫すると、恵美はフォークを抜いてから観客席にアピールしていく。
更に恵美がフォークを乳房に刺していくと、亜紀の白いビキニブラジャーに血が浮かび上がる。
あまりの激痛に、涙も浮かべている亜紀だが、必死に恵美に蹴りで抵抗していく。
汗などでロープから腕が外れると、亜紀は刺された胸を気にしながら距離を取っていく。
恵美が一気にフォークを振り回していくと、亜紀はフォークを持つ手を掴むと、膝蹴りで恵美の動きを止めていく。
「うぐっ・・・」
動きが止まった恵美に、亜紀が一気にフォークを投げ捨ててから、DDTで恵美の脳天をマットに叩き付けていく。
いきなりの大技に、恵美はグッタリとしていくと、亜紀が反撃とばかりにストンピングを顔面を狙って蹴りこんでいくと、恵美は転がるように逃げていく。
しかし亜紀は髪を掴んで起こしていくと、顔面パンチからフラついた所へ、股間へ前蹴りで蹴り上げた。
ゴキッ・・・
「うぎゃあ!」
脳天に突き抜けるような衝撃に、恵美が座り込むようにダウンしていくと、股間を押さえて苦しんでいた。
グイッ・・・
「覚悟してよね・・・」
今度は亜紀が恵美の髪を掴んでいくと、拳を握りしめて恵美の額にパンチを叩き込む。
バキッ・・・ゴキッ・・・
音を立てて炸裂していく亜紀のパンチ。次第に恵美の額が流血こそしないが、赤くなっていく。
すると、恵美が片手では抵抗を見せるが、片手はビキニショーツに伸ばしていった・・・。
亜紀が殴り続けると、恵美はビキニショーツから何かを取り出すと、それを亜紀の顔面へ投げつけていく。
投げた瞬間、広がるように飛び散る物体。パウダー状の目つぶしに見えたが、亜紀は絶叫して両手で顔面を押さえると、恵美から距離を置いていった。
「落ち目の女に負けられる訳ないじゃん・・・まったく・・・」
フラフラしながら恵美が立ち上がると、顔面を押さえる亜紀に構わず、近くのコーナーの金具を外して、ロープを外して金網に当てられるようにする恵美。
一面のみだが、金網に当てられるようにすると、亜紀に飛び蹴りを叩き込んでから髪を掴んでいった。
亜紀も抵抗すると、膝蹴りを叩き込んでから、一気に顔面から金網に叩き付けていった。
ガッシャーン!
「んあぁぁぁぁぁぁ・・・・」
悲鳴をあげていく亜紀。更に、傷つけたバストを金網に押しつけて擦り付ける恵美。
ビキニの布地と共に、金網から搾り出されるように見えている亜紀の乳房。観客席からも残酷な光景に歓声が起きていく。
更には、試合を終えた根元晴美がリングサイドに姿を現すと、金網に押しつけられた亜紀に向かって、缶スプレーに火をつけての、即席火炎放射器で亜紀を炙り出した。
ボォォォォォォォォォォォ・・・・・
「うわああぁぁぁぁぁぁ・・・・・熱いぃぃぃぃぃ・・・・・」
絶叫していく亜紀。近くまで晴美が近づかなかったから良いが、髪は少し焼けて焦げ臭い臭いが漂う。
同時に、火炎の熱さで亜紀は精神的にショックを受けていたが、同時にリングサイドでは黒服達が晴美を押さえつけていく。
リング上では、グッタリする亜紀に対して、またもフォークを使おうと探し出す恵美。
フォークを探しながらも、恵美は叫び声をあげていく。
「コイツの汚い胸でも見せてやるから、感謝しろよぉぉぉぉ・・・・おらっ!」
観客にアピールするようにしてから、亜紀のビキニブラジャーを剥ぎ取っていく恵美。
ビキニを剥ぎ取られると、フォークで刺された痕をつけた乳房が露わになる。
亜紀のバストが露わになると、観客席から歓声がおきていくが、同時に恵美に対するブーイングも起きていた。
ビキニを剥ぎ取られた亜紀は、火炎攻撃のショックから立ち直ったのかいきなり恵美に反撃していく。
「何するのよ、このブスっ!」
いきなり亜紀が暴れ出すと、恵美も驚いていた。殴りつけるが、逆に殴られてフラついていく恵美。
フラついた恵美に、タックルの様に組み付いて金網に押しつけていく亜紀。
すると、お返しとばかりに恵美のビキニブラジャーを剥ぎ取っていった。
94pの乳房が揺れながら露わになっていく。
更に、恵美の背中を金網に押しつけたまま、亜紀が首相撲のように組み付いてから、下を向かせてからボディへ膝蹴りを叩き込む。
グシュ・・・
「ぐふっ・・」
亜紀の強烈なヒザ蹴りに、座り込むようにダウンしていく恵美。
更に座り込んだ恵美の顔面へも膝蹴りを叩き込むと、恵美は強烈な一撃に意識を朦朧していく。
恵美を追い込む亜紀に対して、会場からは大歓声が起きていく。
すると、近くにあったフォークを手にしてから、亜紀は恵美をロープに磔にしていく。
「お返しよ・・・覚悟してよね・・・」
亜紀が恵美に呟くと、一気にバストへフォークを突き刺していく亜紀。
「ぎゃあああぁぁぁぁ・・・・やめてぇぇぇぇぇ・・・・・」
流石の恵美も悲鳴をあげると、亜紀は構わず何度も突き刺していく。
「こっちの胸もよ・・・」
両方の胸をフォークで刺されて、恵美の乳房から血が流れ落ちる。
「ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・」
またも響き渡っていく恵美の悲鳴。
そして、亜紀はフォークを投げ捨てていくと、傷つけた恵美の乳房にパンチを叩き込んでいった。
何度も殴られては、上下左右と激しく揺れていく恵美の乳房。
痛さに悲鳴をあげながらも、ロープから逃れようと身体を動かしていく恵美。
しかし亜紀のパンチ攻撃は続いていくと、頬にも叩き込まれていく。
顔面を殴られて、恵美は口の中を切って鉄の味の感覚を覚えると、更に殴られ続けた。
すると、口の中の血を集めて、近づく亜紀の顔面に吹きかけた。
プゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・
「うわっ・・・き、汚いわねぇぇぇ・・・」
思わず目を閉じてフラつく亜紀に、続けて蹴りを入れてロープから逃れていく恵美。
ロープから逃れた恵美は、胸を気にしながらも構えていく。
同じく亜紀も、顔へ吹き付けられた血を拭うと、恵美に向かって構えていく。
もう2人ともトップレス状態になっている。亜紀も恵美もグラビアアイドルとして売れていた時期もあったのも事実。
その2人が自慢の胸を傷つけ合って、更に金網の中で向かい合うこの試合。
恵美がお返しとばかりに、亜紀に殴りかかる。
気の強い恵美の激しい打撃の前に、亜紀はロープ際に追い込まれると、膝蹴りで抵抗していく。
膝蹴りに構わず殴りつける恵美。亜紀も殴り返していくと、決定打のないまま殴り合いが始まっていった。
素手での殴り合いで、早くも亜紀と恵美の唇などが切れて血飛沫が飛んでいく金網内。
亜紀も口の中を切ると、恵美の拳が当たると口から血を垂れ流していった。
更には鼻血まで激しく垂れ流す亜紀と恵美。
もう意地と意地の激突と言う感じだったが、引かない亜紀と恵美。
すると、恵美が殴る振りをして組み付くと、鼻を噛み付いていく。
この反則攻撃に亜紀が悲鳴をあげるが、堪らず頭を動かしていく恵美の鼻に激しくヘッドバッドとなって命中していく。
これには恵美が悲鳴をあげて顔面を押さえ込むと、亜紀はフラフラになりながらも、動きの止まった恵美にタックルで倒すと、自分の顔面を殴られた痛みに腹を立てて、倒した恵美に馬乗りになっていく。
恵美も抵抗していくと、亜紀が両足で恵美の腕を押さえ込むと、顔面をノーガード状態にしてから、顔面へ拳を叩き込んでいった。
バキッ・・ゴキッ・・・
顔面を殴られる度に、恵美は両足をバタバタさせて藻掻き苦しむ。
亜紀も今までの事務所絡みの恨みを恵美に当てて、容赦なく顔面を殴りつけていく。
次第に恵美の顔面が腫れ出すと、今度はハンマーパンチを鼻を狙って叩き込む亜紀。
マットに後頭部を固定されている状態からの、顔面への馬乗り状態からのパンチは非常に危険であった。
だが亜紀は何も考えずに殴りつけていくと、恵美が抵抗していたが、その抵抗もなくなっていく・・・。
その様子に、レフリーは恵美が危険な状態と言う事で、試合を止めていった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
殴りつけていく亜紀を止めていくレフリー。
レフリーの制止も聞かずに殴りつけようとする亜紀だが、レフリーに引き留められて試合は止められていった。
リングドクターも金網リングに入ると、半失神状態で倒れている恵美の様子を診ていく。
『ただ今の試合、恵美の生命状態が危険になるとの判断で、レフリーストップで河村亜紀の勝利とします!』
コールを受けると、観客達も驚く中で亜紀はレフリーに腕を挙げられて勝ち名乗りを受けていった・・・。



第11試合

強烈な試合が終わると、ここで金網リングの中に泥レス用の特別プールが用意されていった。
ロープも取り外されて、金網の中に泥レス用のリングがあると言う感じの金網リング。
『第11試合、金網泥レスマッチを行います・・・選手入場っ!』
リングに登場したのは、久しぶりの登場の橋元愛実と、村神恵梨だった。
2人とも白いビキニ姿だったが、泥レスだから直ぐに意味を無くすであろうリンコス。
T168B88W60H87の愛実と、T169B87W59H85の恵梨。金網に入るとすぐに泥の中なので、2人は泥のリングに立っていた。
早くも睨み合う恵梨と愛実。今回の金網泥レスのルールは、泥レスの場合はリングが滑って危険だからと、膝をつくのが普通だが、リングの金網側など滑り止めの部分があり、飛び技なども出来るようになっているのと、金網に相手を叩き付けても反則とならずに認められて、結果ギブアップかKOのみの決着となる試合方式だった。
流石に泥レスだから戸惑う2人だが、リングアナのコールを受けて視線を険しくしていく。
『青コーナー〜っ・・・橋元〜愛実〜っ・・・・赤コーナー〜村神〜恵梨〜ッ!』
早くもコールが終えると、ゴングが鳴らされていった。
『カァーン!』
ゴングと同時に走り込んだのは恵梨で、勢いのあるドロップキックを叩き込んだ。
このドロップキックに、愛実は倒れて泥だらけになるが、仕掛けた恵梨も泥の中に落ちて泥だらけになっていく。
すると、今度は愛実が恵梨に覆い被さるように向かっていくと、ここで取っ組み合いが始まっていった。
愛実が上になるが、恵梨が素早く体制を入れ替えると、上からエルボーを叩き込む。
これには両足をバタバタさせて痛がる愛実。しかし泥だらけで表情は良く見えなかった・・・。
恵梨がボディプレスを狙って立ち上がると、今度は下から蹴り上げていく愛実。
すると、滑って近くの金網に背中から倒れ込む恵梨。金網にビキニブラジャーが引っかかると、片胸が露出していくと、急いで恵梨がビキニを直していった。
泥レスだけに、ビキニが剥がれると、乳房だけが白く見えて、観客の注目を引く事になるので、焦るのも無理はない。
愛実も立ち上がると、今回の泥レスでは滑り止めもあるからと、滑らない場所を選んで立っていた。
恵梨も顔に付く泥を拭いながら向かい合っていく。
その向かい合う恵梨に、愛実が踏み込んでハイキックを狙っていく。
しかしバランスを崩して倒れると、恵梨が素早く組み付いてアキレス腱固めを狙っていく。
一瞬極まった様に見えたが、泥レスだから滑ってしまい、足が腕から抜けていった。
愛実も両足をバタバタさせて抵抗すると、恵梨はまたも距離を置いていく。
その恵梨に、またも愛実が先手をとって泥の滑るのを利用してのタックルを狙っていく。
このタックルに、恵梨も対応出来ずに倒されていくと、愛実は抱きつくように上から組み付いていく。
お互いの荒い息づかいが聞こえる距離で、どう仕掛けようか考えている様子の恵梨と愛実。
すると、愛実が一気に馬乗り体制になると、上から激しく恵梨の顔面へ張り手を叩き込んでいった。
バシッ・・・バシッ・・・
泥の飛沫を飛ばしながらの張り手に、恵梨も嫌がって抵抗していく。
しかし愛実の勢いが上回り、顔を叩かれて痛がる恵梨。観客も馬乗り体制からの張り手攻撃に、エキサイトしていく。
逃れようとする恵梨が体制を入れ替えようすると、一気にバックを取っていく愛実。
チョークスリーパーで一気に勝負を仕掛けるが、喉元に腕が滑り込んだ瞬間、恵梨が上手く逃れていった。
今度は恵梨が飛びつくと、腕を掴んで金網に叩き付けていく。
ガッシャーン!
「痛いっ!」
思わず声をあげる愛実。
同時にリングサイドでは、観客席に向かって、愛実の身体に付いていた泥が飛沫となって飛び散ると、テーブルなどのグラスに落ちて騒ぎ出す観客まで出ていた。
金網を掴んで立ち上がっていく愛実に、恵梨が向かっていくと、金網を掴んで身体を安定させてトラースキックを恵梨のお腹へ叩き込む愛実。
ボシュ・・・
「うぐうっ・・・くっ・・・」
身体をくの字にして、泥のリングに横たわって苦しむ恵梨。今のお腹への蹴りは、相当のダメージだったのか、苦しんで立ち上がれないでいた。
チャンスとばかりに、愛実が脇腹にヒップドロップを叩き込んでから、馬乗りになって張り手から、パンチまで叩き込む。
恵梨は嫌がって逃れようとしていくが、完全に馬乗り体制になっていくと、苦し紛れに愛実のビキニを剥ぎ取っていった。
「なっ、何するのよ!」
愛実は泥だらけの身体で、ビキニを剥ぎ取られて両胸だけが目立つように露わにされると、思わず両手で抱え込むように胸を隠す。
このチャンスにブリッジから恵梨が跳ね返すと、お返しとばかりに馬乗りになっていく。
愛実もビキニ剥ぎを狙うが、恵梨は今までのお返しとばかりに、愛実の顔面へ張り手を叩き込むと、続けて肘で顔面を押し潰していく。
しかし体重を掛けていくと、泥で滑って抱きつく体制になると、愛実が背中に手を回すと、ビキニを剥ぎ取っていった。
これで両者がトップレス状態になるが、泥レスの為に胸の形、乳首がポッチリと浮かんでいたが、綺麗に見えていないので、観客席からは残念がる声も漏れていた。
トップレスになっても構わず、恵梨が馬乗りになっていくと、今度はビキニを剥ぎ取られたからと、拳を握りしめて愛実の脇腹を殴ってダメージを与えていく。時折、胸へもパンチを叩き込むと、殴られた愛実の乳房が形を変えるようにして、泥の飛沫をあげていた。
愛実も負けずとばかりに、恵梨の胸を狙って下から殴り出すが、上からの恵梨の有利は変わらなかった。
しかし、恵梨も試合に勝ちたいからと、馬乗り体制からサイドポジションを奪っていくと、膝を浮かせてから、一気に脇腹に膝蹴りを叩き込んでいった。
泥レスのリングでは、通常は滑って膝蹴りも威力が半減するが、恵梨は滑り止めのある場所を選んでいた。
これには愛実は呼吸が止まるかと思うほどの衝撃を受けて、動きを鈍くしていく。
容赦なく膝蹴りを叩き込んでいく恵梨。嫌がるように逃れようとすると、愛実は金網に追い込まれた体制になっていく。
金網に背中を押しつけて、蹴りこんでくる恵梨に嫌がるようにガードしようとする愛実。
まるで泥レス版アルティメットと言う感じだったが、恵梨は立ち上がると、お腹を狙ってストンピングを叩き込む。
金網で逃れられない愛実は、蹴られて苦しんでいくが、蹴りを出して抵抗していく。だが恵梨に有効打は与えられなかった。
恵梨は更に、両足首を掴んで金網際から愛実を離そうとした。しかし抵抗されてあまり離れられない。
だが、無理矢理ににヒップドロップを叩き込むと、愛実はバタバタして藻掻き苦しんだ。
更にヒップドロップを狙って跨いでいく恵梨。
その瞬間、愛実は苦し紛れのグーパンチを、上半身を起こしながら恵梨の股間へ叩き込んだ。
ゴキッ・・・
「ふぎっ・・・」
変な悲鳴をあげて股間を押さえて座り込む恵梨。油断していたのか、股間から脳天へ突き抜ける衝撃に苦しんだ。
恵梨が座り込むと、愛実もフラつきながらもお返しとばかりに、恵梨を金網に押しつけていく。
そして髪を掴んでから、顔面へ膝蹴りを叩き込もうとすると、恵梨も負けてはいなかった。
「何するの・・・よっ!」
すると、目の前の愛実のビキニショーツを剥ぎ取っていく。
全裸になった愛実は、その脱がされた事からショックを受けてショーツを上げようとする。
その愛実に、恵梨は立ち上がると膝蹴りを入れると、倒れた所を殴りつけてから、俯せ状態にしてから髪を鷲掴みにしていく。
そして泥の中に愛実の顔面を押しつけると、泥で鼻と口を覆われて、呼吸が出来ずに藻掻き苦しむ愛実。
苦しむ愛実に、今度は剥ぎ取ったビキニブラジャーを手にすると、それを愛実の首に巻き付けていく恵梨。
一気に首に巻き付けたビキニを引っ張ると、そのままキャメルクラッチの様に攻め立てる。
全裸状態で首に巻き付けられたビキニによって呼吸も苦しい愛実。
必死にビキニを掴んでいくが、我慢が出来なくなると泥のリングを叩いていく。
バシャ・・バシャバシャ・・・・
「うぐっ・・・ぐうっ・・ギッ・・ギプぅ・・・」
その愛実のギブアップに、レフリーが試合を止めていった。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされると、レフリーに止められた恵梨は技を解いていった。
そしてレフリーに勝ち名乗りを受ける事になると、片手で胸を押さえて、片手を挙げられて観客席に頭を下げた。
足元では、泥を口の中に入れたりして咳き込む愛実の姿が。
すると、恵梨は試合が終わったからと、近くに落ちている愛実のビキニショーツを拾うと、それを愛実に渡していく。
愛実も恥ずかしそうにショーツを着ると、試合が終わったからと恵梨と握手をしてからリングを去るのであった。



第12試合

金網の中での泥レスマッチ。次の試合の為に2人がまた金網の中に入っていった・・・。
まずは、グラビアなどでも売れている猪上和香だった。身長が165pに、上から90.61.90と言う迫力のボディを黒いビキニを着てのリングインだった。
対して、地下プロレスに久しぶりに登場する盛宏子。黄色いタクシー軍団の中では、なかなか活躍の場に恵まれず、今回は泥レスに黄色いタクシーの代表とも言える役割で出されていった。
身長165p、上から89.58.87と言う見事な身体を、和香と同じく黒いビキニを着てリングインしていく。
かつては雑誌で賞を獲得する程だけあって、ルックスでは和香を上回っているように見えた。
『第12試合・・・青コーナー〜っ・・・盛〜宏子〜っ!・・・・・・赤コーナー〜猪上〜和香〜っ!』
コールを受けていくと、早くも気合いの入る両者。
滑り止めのある部分で立ちながら相手を見つめている。早くも腕組みにして宏子は視線を合わせていく。
相手は売れている和香。ここで試合に勝利して、かつ観客を盛り上げられれば、また自分も売れていくかもと言う期待もある様子だった。一方、和香は泥レスに出場される事については、あまり乗る気ではない様子だった。
『カァーン!』
ゴングが鳴らされていくと、早くも宏子がタックルを狙っていく。
これには和香が対応出来ずに、テイクダウンを奪われていくが、泥で滑って金網に押しつけられる形になっていく。
仰向け状態の和香が抵抗するが、上手く上から密着していく宏子。
早くも全身泥だらけの展開になっていくが、ここから宏子が左右のパンチを小刻みに入れて、和香にダメージを与えていく。
ブリッジの体制になって返したい和香だが、泥で足の踏ん張りが効かず、スタミナを消耗するだけの結果になっていた・・・。
更に宏子が馬乗り状態になっていくと、嫌がる和香の顔面へ張り手を叩き込んでいく。
顔を叩かれて抵抗していく和香。だが上からの宏子の張り手が優勢で、叩かれるたびに泥の飛沫を飛ばして痛がっていた。
宏子が一気に和香から離れると、顔を気にしながら立ち上がろうとする和香。
すると、そのまま宏子がタックルの様に組み付いて、和香を背中から金網に叩き付けていく。更にそのまま金網に押しつけていくと、和香の泥だらけの背中に金網が食い込んでいった。
滑り止めの効果で押しつけているが、和香は金網に押しつけられて痛いのか、時折苦しそうな表情を浮かべるのが見えた。
だが、和香も下を向く宏子にフロントスリーパーの様に腕を回すと、必死になって締めていく。
反撃を受けている宏子だが、金網に何度も叩き付けるようにしていくと、和香は堪らず放してしまう。
その和香に、宏子が膝蹴りをお腹に入れていくと、和香がお腹を押さえて座り込んでしまった。
金網に押しつけられて、そこへの膝蹴りだったのかダメージは大きいように見えるが、構わず宏子が立ち上がるとバストを狙った蹴りを入れていく。
嫌がる和香がガードしようとするが、お腹へのダメージでガードも上手く出来ず、蹴られて倒れ込んでいく。
すると、宏子は攻撃を止めて泥のリングの中央へ行くと、滑る部分だからと座り込んで和香を挑発していく。
これには観客席から宏子への歓声が起きていった・・・。
更に和香に対して、観客席からブーイングまで飛び出すと、和香も四つん這いになってリング中央の宏子へ近づいていく。
その近づく和香に、宏子が組み付いて倒していく。和香も抵抗すると、今度は滑る泥レスのリングと同じなので、取っ組み合いが始まっていった。これには観客席も盛り上がっていく。
今度は和香がサイドポジションを奪った形で動きが止まっていくと、宏子も和香の様子を見ていく。
まだ試合が始まって数分間しか経過していないが、和香の呼吸が荒くスタミナを相当消耗している様子だった。
対して、宏子は呼吸が落ち着いているのか、スタミナ面では和香より有利に見えている。
一気に和香が馬乗り状態を狙っていくが、宏子が体制を入れ替えて脱出すると、お互いが四つん這い状態で睨み合う展開になっていく。
目の前の相手の様子を見ている両者。和香の呼吸が乱れているからと、宏子が張り手を入れてから取っ組み合いになっていく。
今度は宏子が馬乗りになっていくと、和香が嫌がるように両手を動かして抵抗していく。
和香の抵抗に対して、宏子も少し身体を浮かせてから、ヒップドロップで動きを止めていく。
動きの止まった和香に、宏子は自慢の胸を狙ってパンチを叩き込むと、これには嫌がる和香。
両足をバタバタさせて抵抗するが、宏子も上手く馬乗り状態をキープすると、更に胸へ拳を叩き込む。
拳が叩き込まれると、豊満なバストがひしゃげていくように、瞬間的に形を変えていく。
和香も自慢の胸を狙われて、タレントとしても女としても怒ったのか、宏子の胸を狙って下から手を出していく。
すると、和香が宏子のビキニを剥ぎ取ってしまった・・・。
ビキニが剥ぎ取られて、その瞬間に泥だらけの身体の中、乳房だけが白く浮き上がる。
宏子の見事なバストに歓声が起きると、宏子は怒って和香のビキニを剥ぎ取っていく。
和香の乳房も露わになるが、すぐに泥だらけになって乳首の形などは見えたが、まるでチョコレートみたいに見えていた。
和香も意地になって蹴りを出すと、宏子が立ち上がって距離を置いていく。
宏子が距離を置いていくと、和香もビキニショーツを気にしながら立ち上がると、今度はタックルで仕掛けていく。
上手く倒していくと、上から胸を宏子の顔面に押しつけて潰していく。
嫌がる宏子。和香の胸の圧殺刑だったが、泥レスの場合は呼吸が苦しくなると言う意味もあった。
だが宏子が抵抗していくと、和香が滑っていく。
今度は宏子が馬乗り状態を狙っていくと、下から和香が宏子の胸を鷲掴みにしていく。
バストクローを受けて悲鳴をあげる宏子。泥が口の中に入らないようにと、お互いが言葉を発しない展開だったが、胸を掴まれたら悲鳴をあげてしまった・・・。
泥で滑るからと、更に掴み直すと、宏子も怒って和香の胸を狙い出す。
馬乗りになっていく和香が、宏子の胸を殴りつけたりしていくと、一気に胸から腕を狙って、腕拉ぎ逆十字固めを狙った。
突然の関節技に驚く宏子だが、泥を利用して腕を抜いていく。
すると、和香の両脚が首に絡まっていくと、ヘッドシザースで締めていく。
和香のムッチリした太股が宏子の喉元などを締めていくと、泥で滑りやすい中で、和香は上手く技を掛けていた。
これには宏子が両足をバタバタさせて苦しんでいく。
ブリッジみたいな体制で抵抗していく宏子。その動きに和香の足が滑っていくと、技が解けたからと宏子が素早く組み付いていく。
今度は宏子の肘が和香の喉元に押しつけられていく。
ギロチンチョークに和香が藻掻き苦しむが、これも泥で滑っていくと、髪を掴んで起こしてから、滑りながらも金網に和香を叩き付けていく宏子。
ガッシャーン・・・
金網が音を立てるが、宏子が何度も和香の顔面を金網に叩き付けていく。
和香も嫌がるように、宏子を金網に叩き付けようとするが、宏子の勢いに押されていた。
次第に抵抗がなくなる和香だが、宏子が金網に顔面を押しつけていく。
両手で金網を掴んで、何とか逃れようとする和香だったが、観客席からも和香の顔面に金網が食い込み、更には和香パイも金網に食い込んでいた・・・。
そして、宏子が少し距離を置くと、金網を掴む和香の後頭部にヒップアタックを叩き込むと、和香は顔面を宏子のヒップと金網に押し潰されて、そのまま泥の中にダウンしていく。
更に俯せになった和香に、宏子が鼻の穴に指を入れてアピールすると、豚鼻キャメルクラッチでアピールしていく。
胸を揺らしながら苦しむ和香。
更に腕を足にフックして、ガッチリと顎へ両手を掛けてキャメルクラッチを極めていく宏子。
上半身が反らされて、泥の中で苦しむ和香。苦しむたびに揺れている胸の迫力に、観客席からも視線が送られていく。
そして遂に、和香の抵抗がなくなる中で、レフリーがギブアップの確認をしていく。
ギブアップの確認をするレフリーに、和香の意思表示が出来ないようにか、宏子は揺さぶって痛めつけていく。
ここで、レフリーが和香のギブアップとして試合を止めていった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音が鳴らされると、宏子は技を解いてから立ち上がると、和香の背中にストンピングを入れてからガッツポーズを決めていく。
一方、蹴られた和香はフラフラしながら立ち上がると、顔面の泥を拭ってから宏子に詰め寄った。
宏子も和香に張り手を入れると、和香も怒って張り手を叩き込んで、試合終了後も取っ組み合いになっていく。
この2人に対して、レフリーと黒服などが止めていくが、2人の間に因縁が出来たのは確かだった・・・。



第13試合

『選手、入場っ!』
コールを受けて金網の中の泥のリングに上がるのは、売れっ子グラビアアイドルの仲根霞だった。
可愛らしくピンク色のビキニを着ての登場だったが、地下プロレスのビキニプロレスではないので、始まれば意味はないだろうが、そのビキニ姿だけでも観客席を盛り上げていた。
今回の初めての金網泥レスデスマッチ。やはりビキニが似合うタレントをと言う事で、本人は乗る気ではない様だったが、無理矢理にリングに上げられていた。
その霞の対戦相手に選ばれたのが、久しぶりに地下プロレスに登場の岩月千夏だった。
かつては深夜のスポーツ番組に出ていた2人だか、その頃から因縁があったみたいだった。
だが霞の方としては恨みはなくても、千夏は霞の可愛らしさと胸の大きさ、そこからのグラビア展開で引き離された事などに、逆恨みみたいな感情を抱いてリングに上がっていた。
黒いビキニ姿でリングに入る千夏。霞も千夏の登場に驚いていた。早くも鋭い視線を送っているのは千夏の方だった。
T164B87W58H84の霞のボディへ観客の視線が集まり出すと、T160B82W58H84の千夏は悔しそうに観客席を見ていた。
千夏は、今回は霞の慣れていない泥レス。それも金網近くは滑り止めもあるからと、金網も利用出来るからと、ゴングと同時に喧嘩ファイトを挑もうと思っていた。試合のペースを握って、徹底的に痛めつけて試合に勝つ・・・それが今夜の千夏の作戦だった。
『13試合・・・グラビア系泥レスデスマッチっ!・・・青コーナー〜若月〜千夏っ!』
コールを受けると、観客席に一礼していく千夏。観客席からは歓声が送られていった・・・。
『赤コーナー〜っ・・・仲根〜霞〜っ!』
そして霞がコールを受けると、観客席に頭を下げていくと、ビキニの間に出来る胸の谷間に観客席からの視線が集まっていく。
そして大歓声がリングを包み込むと、千夏は内心は面白くなかった・・・。
『カァーン!』
コールが終わってゴングが鳴らされると、泥のリングに戸惑う霞に関係なく、千夏がコーナーから飛び出していく。
そして霞にタックルで倒していくと、早くも両者が身体に泥だらけになって取っ組み合っていく。
霞が下になると、千夏は一気にパンチを叩き込んでペースを握っていく。
殴られて嫌がる霞だが、泥で滑って思うように逃げることができなかった。
上手く馬乗りになっていく千夏。そこから霞の頬を嫌がらせの様に叩いていく。身体的と言うより、精神的に追い込むために頬に張り手を叩き込んでいた。
叩かれて嫌がる霞だが、逃れることができなかった。
しばらくすると、千夏が立ち上がって距離を置いてから、仰向けで倒れている霞の前で観客席に対して煽るかのように両手を広げてアピールしていく。
霞が立ち上がろうと、四つん這いになると、千夏が顔面へストンピングを入れて倒していく。
そしてヒップドロップを叩き込んで、馬乗り状態から今度は自慢のバストへパンチを叩き込む千夏。
泥だらけの霞の表情が、苦悶に歪んでいるのが分かった。
そしてヒップドロップでまた動きを止めてから、千夏は立ち上がって観客にアピールしていくと、千夏に対してブーイングが送られていく。
霞はお腹を押さえて立ち上がると、千夏は走り込んで泥を利用したスライディングタックルから、ボディシザースで締め上げていく。意外にもプロレス技も練習しているのか、千夏は滑りやすい泥のリングで、上手くプロレス技で攻め立てた。
苦しむ霞を放すと、千夏は金網を掴んで立ち上がると、霞の髪を掴んで起こしていった。
霞も起こされてから、千夏のお腹へパンチを叩き込んでいくと、千夏がフラつく。
霞も泥レスで戸惑っていた様子だったが、やっと反撃していくと、エルボースマッシュで千夏の頬を攻め込む。
痛がる千夏だが、怒って膝蹴りを叩き込むと、続けて髪を鷲掴みにすると、金網に霞の顔面を叩き付けていく。
ガッシャーン・・・ガッシャーン・・・
「ああんっ・・・ああっ・・・」
堪らず金網を掴んで悲鳴をあげる霞。
更に水平チョップを叩き込んで動きを止めると、ヘッドロックからまたも金網に脳天から叩き付ける千夏。
金網を掴んでグッタリする霞に、千夏は勢いをつけてストンピングを叩き込むと、続けて髪を鷲掴みにしてから、泥の中へ顔面を叩き付けていった。
今度は顔面を両手で押さえて藻掻き苦しむ霞。
その霞に跨ると、一気にキャメルクラッチを極めていく千夏。
上半身が反らされて、苦痛に苦しむ霞。更に千夏は、霞の鼻の穴に指を入れると、豚鼻キャメルクラッチを仕掛けていく。
鼻の穴に指を入れて、千夏は得意気になって霞を痛めつけていくと、続けて顔面を泥の中へ押しつけて、呼吸が出来ないようにしていく。
これには霞が藻掻き苦しむが、千夏は構わず顔面を押しつけていく。
更に、霞の後頭部に座るようにして痛めつけていくと、両手を叩いて観客にアピールする千夏。
霞も苦しいからと、藻掻いていくと、泥で滑って千夏が倒れ込む。
すると、霞が立ち上がってから顔の泥を拭うと、立ち上がる千夏にドロップキックを叩き込む。
これには倒れていく千夏。霞は更に滑り止めの部分を使うように、ドロップキックを叩き込む。
更に、倒れた千夏の上に馬乗りになっていくと、お返しとばかりに千夏の顔面へパンチを叩き込む。
ビキニに包まれた胸を揺らしながら、霞もエキサイトして殴り出すと、千夏は下からバストクローで反撃を試みる。
胸を掴まれて霞の攻めが止まると、千夏は喉元に地獄突きを叩き込む。
「ぐえっ・・・」
堪らず喉元を押さえて苦しむ霞。
千夏はブリッジ気味に跳ね返すと、立ち上がっていく。霞も喉元を押さえながら立ち上がると、千夏のミドルキックが叩き込まれる。しかし千夏がバランスを崩して倒れていくと、脇腹を痛めながらも霞は組み付いていく。
組み付いていくが、ダメージから攻めていけない霞。
すると、千夏が下からヘッドバッドを叩き込んでから、怯む霞に蹴りを入れて立ち上がると、一気にストンピングで霞の全身を蹴りこんでいく。
グッタリする霞を見て、顔の泥を拭って観客にアピールしていく千夏。
霞も堪らず顔の泥を拭いながら、金網を掴んで立ち上がろうとしていた。
その霞に、千夏が背後からドロップキックを後頭部に叩き込むと、霞は顔面を金網に思いっきり叩き付けられて、金網を掴んだままグッタリする。
腕を振り回してアピールする千夏は、その霞の背中にストンピングを叩き込んでから、髪を掴んでから思いっきりフェイスバスターで顔面から泥の中に叩き付けていった。
更に俯せの霞の背中にヒップドロップを叩き込むと、一気にキャメルクラッチで極めていく。
霞の上半身が反らされていくと、レフリーもギブアップの確認をするが、霞はギブアップせずに耐えていく。
霞が藻掻くと、泥で滑って技が解けていくと、霞も立ち上がろうとする。
すると、千夏は首相撲状態に捉えてから、一気に膝蹴りを叩き込んで霞を仰向けにダウンさせていく。
そしてまた、ヒップドロップを叩き込んで動きを止めてから、馬乗り状態から霞の顔面を殴りつけていく千夏。
霞も抵抗するが、上からの千夏の猛攻に殴られ続けていた。
次第に霞の抵抗がなくなると、千夏はビキニを剥ぎ取って行く。
トップレス状態になるからと、霞が胸を隠そうとすると、千夏は俯せ状態にしてから、一気に剥ぎ取ったビキニを首に巻き付けていくと、そのままキャメルクラッチのように上半身を反らしていく。
首に巻き付けられたビキニのみで、キャメルクラッチ状態にされて、霞は呼吸も出来ずに口から舌を出していた。
泥にまみれた形の良い霞のバストがプルプルと揺れている。レフリーもその様子に興奮していたが、千夏は更に締め上げていくと、早くも霞が泥のマットを叩いてギブアップしていく。
霞がギブアップしたからと、レフリーがゴングの要請をしていく。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされるが、千夏は構わず締め続けると、ここでレフリーが千夏を止めていく。
レフリーに止められると、千夏は立ち上がって咳き込む霞を見下していたが、一気にビキニショーツまで剥ぎ取ると、その剥ぎ取ったビキニショーツを金網の入り口を開けると、観客席に投げ込んでいった。
霞は全裸に状態にされると、泥だらけのまま泥の中に倒れ込んでいる。
観客席からブーイングも起きる中、千夏は悠々とリングを後にするのであった・・・。



第14試合

『選手、入場っ!』
コールが始まると、金網の泥のリングに入っていくのは、仲谷佳織と局山えりだった。
前回の大会では、乙羽をローションレスリングで敗った佳織。対して、巨乳系グラビアタレントとして有名なえり。
佳織はヌルヌル系の闘いにも慣れてきた感じだったが、えりは泥のリングに戸惑っている様子だった。
T164B86W57H88と言う見事な身体を、黒いビキニに身を包んでの佳織。
一方、T168B92W58H85と負けてはいないえりのボディ。同じく黒いビキニだった。
『第14試合っ・・・青コーナー〜・・・局山〜えり〜っ!・・・赤コーナー〜・・・仲谷〜佳織〜っ!』
コールが終わると、ゴングを待ちながらコーナーに寄りかかる2人。
そしてゴングが鳴らされていった。
『カァーン!』
ゴングと同時に出たのは佳織の方で、一気に走り込むとフライングラリアットでえりに奇襲をかけた。
驚くえりと共に倒れ込むと、いきなり泥だらけの2人。
倒れたえりと取っ組み合っていく佳織。しかしえりも力では負けてはいなかった。
佳織を押し返すと、馬乗り状態を狙っていくが、佳織がブリッジの様にして返していく。
サイドポジションを奪った形のえり。佳織もその状態に押さえられても、様子を見ている感じだった。
えりはその状態から、一気に腕を狙っていくが、泥で滑って技を仕掛けられないと、逆に佳織が馬乗り状態を狙っていく。
嫌がってえりが張り手を仕掛けると、佳織は立ち上がって距離を置いていく。
えりも立ち上がると、泥のリングで向かい合う2人。
リングを照らす照明の光に、佳織とえりの身体が輝いて見えていた・・・。
睨み合っていくと、今度はえりがタックルを仕掛けようと低空タックルを泥に滑りながら仕掛けていく。
えりのタックルに、佳織が上手く潰していく。潰して上から押さえ込むと、えりも意地になって投げていくと、ここでまた取っ組み合いが始まっていく。
上手くえりがボディシザースに捉えていくと、佳織の表情が苦悶に歪む。
泥で滑りやすい中、えりも必死に両足をロックしていた。
髪を鷲掴みにしながら、えりがギブアップを迫るように揺さぶる。
佳織も嫌がるように、えりの足を叩いていくが、えりは締め続けていく。
苦しい佳織は、えりの足を動かそうとすると、上手く泥で滑って技が解けるが、続けてえりが首へヘッドシザースを狙っていく。
だが佳織が技を仕掛けようとしたえりの股間へ、ヘッドバッドを叩き込むとえりの動きが止まる。
ゴキッ・・・
「ううう・・・う〜ん・・・・」
股間を両手で押さえて苦しむえり。
そのえりの髪を掴んでお起こしていくと、えりは股間を押さえたまま苦しんでいた。
構わず、えりの自慢のバストへ膝蹴りを叩き込んでダメージを与えると、一気にDDTで脳天から泥のリングに叩き付けていく佳織。
頭を押さえて苦しむえりに、佳織がお返しとばかりにヘッドシザースで締め上げていく。
これにはえりが両足をバタバタさせて藻掻き苦しんでいくが、佳織はギブアップを狙う勢いで痛めつけていく。
続けて、首4の字に移行していく佳織。
前回の乙羽戦の様に、ここから顔面へ泥を掛けて窒息状態にしていこうとする佳織。
泥を掛けられて、呼吸が出来なくなって苦しいえりは、ここで狂ったように暴れていくと、佳織の技を解かせてしまった・・・。
「こふっ・・こふっ・・・」
咳き込みながらも立ち上がるえり。
佳織も立ち上がると、今度はえりが怒ったようにして、パンチを叩き込んでいく。
これには佳織がフラつくと、タックルの様に抱きついていく。
えりが嫌がるようにパンチを叩き込むが、佳織はそのまま金網に押しつけていった。
金網が容赦なくえりの背中に食い込んでいく。
すると、えりも意地になって佳織の髪を鷲掴みにすると、滑り止めを利用して踏ん張ると、一気に佳織の顔面を金網に叩き付けて反撃していく。
ガッシャーン!
金網の音が響くと、同時に佳織の表情が苦悶に歪む。
続けて金網に叩き付けていくと、えりは一気にチョークスリーパーを狙っていく。だが佳織が座り込むようにして逃れると、えりはそのままヒップドロップで佳織の後頭部を押し潰していった。
圧殺刑に佳織の動きが止まると、えりは馬乗り状態になっていく。
今度は上から、肘を喉元に押しつけるようにギロチンチョークを狙うえり。
しかし泥レスの為に、肘が滑って極められないでいた。
佳織もブリッジで返そうとするが、えりも上手くバランスを取ると、そのまま佳織のバストへ張り手を叩き込む。
自慢の胸を叩かれて、佳織は藻掻いていくと、えりがバランスを崩して倒れ込んでいった。
佳織も立ち上がるが、少し呼吸が乱れているように見えた。えりを返そうとして、スタミナを相当消耗したのであろうか。
逆に、えりは立ち上がると走り込んで、スライディングタックルで佳織を倒すと、足を狙っていく。
これには佳織が抵抗すると、偶然にもえりの顎に蹴りが当たって、えりは両手で顔面を押さえて倒れ込む。
えりが倒れたからと、佳織は呼吸を整えてスタミナ回復を狙っている様子だった。
痛がりながらも四つん這いの姿勢になっていくえり。
そのえりを見て、佳織は勝負を決めようと立ち上がると、無防備のえりの顔面に低空のドロップキックを叩き込む。
これには顔面を押さえ込んで苦しむえり。
佳織がえりに近づくと、えりも意地になって暴れ出す。偶然か狙ったのか、えりは佳織のビキニブラジャーを掴んでいくと、佳織もえりのブラを掴んでいく。
いきなり脱がせ合う展開になっていくが、相手のビキニを剥ぎ取りたいのと同時に、自分のビキニは守りたいと言う気持ちから、なかなか脱がせられない両者。
「うりゃああぁぁぁ・・・」
突然叫びだした佳織。意地になってえりに馬乗りになると、一気にビキニブラジャーを剥ぎ取っていく。
ビキニが剥ぎ取られて、見事な乳房が露わになるが、観客の視線が集まる中、すぐに泥だらけになっていくえりのバスト。
「いやあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
悲鳴をあげるえり。ビキニを剥ぎ取られては、泥レスとは言え恥ずかしいのは当然である。しかし佳織のビキニを剥ぎ取っていく。
脱ぐのに慣れている佳織は悲鳴はあげないが、トップレスにされると、剥ぎ取ったビキニをえりの首に巻き付けていく。
プロレスルールだと凶器だが、この泥レスデスマッチでは剥ぎ取ったビキニも立派な技の一つ。
えりは苦しさから必死に佳織の両手首を掴んで抵抗するが、佳織が無理矢理に俯せにしていく。
首に巻き付けたビキニを引っ張るように、佳織はキャメルクラッチの様にえりの上半身を反らしていく。
完全にに首を絞められた状態のえりは、ビキニを掴みながら藻掻いていく。両足を激しく動かして、泥の飛沫をリング内に飛ばしていた。
レフリーも危険と見て、えりにギブアップの確認をする。
佳織も絞め殺す勢いで絞め続けると、ここでえりがギブアップの意思表示をしていく・・・。
『カンカンカンカン・・・』
急いで泥だらけの佳織を止めていくレフリー。佳織がビキニを放すと、えりは泥のリングにグッタリと俯せのまま倒れ込んだ。
グッタリと倒れ込んだえりの隣では、佳織がレフリーに手を挙げられて観客から拍手を送られていたが、佳織は足元に横たわるえりを気遣っていく。
えりも失神まで追い込まれていなかったからと、フラつきながらも立ち上がると、勝った佳織に対して一礼すると、レフリーに代わって佳織の手を挙げていくのであった。



第15試合

金網の中の泥レス用のリングが片づけられて、今度は金網デスマッチ用のリングに変えられていく金網リング。
その用意されているリングを、花道の奥から見つめる一つの影。
そう、その影とは壕プロ所属でありながら、契約打ち切りをちらつかされている熊霧あさ美だった。
白いスポーツビキニに身を包んで、不安げにリングを見つめるあさ美。
161pの身長に、上から85、58、84とグラビア系アイドルでも通用しそうなボディ。しかし売れないため、遂に地下プロレスへ送り込まれて来たのであった。
しかし、壕プロからも地下プロレスへは出場しているアイドルは多いが、あさ美は普通の地下プロレスでの試合をさせられる訳ではなかった・・・。
『選手、入場っ・・・』
リングアナのコールに導かれてリングインするあさ美。始めてのプロレス、それも金網デスマッチからのデビューでコーナーに立つと、微かに足を震わせていた。
「わ、私の相手って・・・・・」
壕プロもプロレスの練習をさせてきていたが、あさ美は受け身などの練習と、ドロップキックなど基本的な技は覚えてきていたが、相手を気にしている様子だった。
なかなか姿を見せない相手。すると、観客席が騒ぎ始めていた・・・。
あさ美も注目していくと、金網リングに勢い良く入ってきたのは、現役の女子プロレスラーのアフリカンコングだった。
175p、100sと言う巨漢と言えるボディ。それと今までも、深夜のバラエティ番組の中では、タレントの石井亜美をプロレス対決と言うコーナーで、カメラの前でプロレス技の餌食にして、号泣させたと言う前歴も持っていた。
しかし、今夜は金網の中では相手を痛めつければ痛めつけただけ、ギャラと人気が上がると言われていて、コング自身も興奮した状態でのリングインだった。
「こ、殺されちゃう・・・・」
覚悟の地下プロレスだったが、目の前の対戦相手を見て完全に怯え出すあさ美。
「ウガァァァァァァァァ・・・・・」
そのあさ美を威嚇していくコング。しかレフリーが止めていくと、コングは大人しくコーナーに戻っていく。
『第15試合っ・・・特別金網ドミネーションデスマッチ・・・・青コーナー〜っ・・・熊霧〜っ・・・あさ美〜っ!』
コールを受けても、コングの様子を伺って動かないあさ美。
『赤コーナー〜っ・・・アフリカ〜ン〜っ・・・コングぅぅぅぅぅぅぅ・・・・』
逆にコールを受けると、あさ美を脅すようにガッツポーズで威嚇していくコング。
『この試合は、レフリーストップ、または観客席の反応により、危険な状態と判断された場合のみ試合が止められる、特別ルールで行われます!』
更にルール説明を聞いて、あさ美は自分が生け贄にされる役回りと言う事を悟ると、コーナーを背にしながら震えていた。
『カァーン!』
そしてゴングが鳴らされていくと、あさ美はコーナーでコングの様子を見ていた。
一方、コングは余裕の表情であさ美に近づいていくと、両手を広げて威嚇していく。
ここであさ美が、金網の中から逃げようと登り始めると、観客席が騒ぎ出した。
『逃がすなぁぁぁぁ・・・痛めつけてやれっ!』
『地下プロレスの怖さを教えてやれっ!』
観客達が興奮する中、コングは走り込むと逃げようとするあさ美の足首を掴んでいく。
必死に金網を掴んで逃げようとするあさ美だが、コングの怪力の前に逃げることなど出来なかった・・・。
「いやあぁぁぁぁぁ・・・・」
悲鳴をあげるあさ美。コングも悲鳴を楽しんでいるようにも見えたが、力ずくで金網から落としていくと、早くも髪の毛を鷲掴みにして、リング内を連れ廻していった。
必死に抵抗していくあさ美だが、プロレスラーとプロレス経験などないタレントでは、結果は見えていた。
嫌がるあさ美を、豪快にコーナーポストに打ち付けていくコング。
バシィィィィ・・・・
「ぎゃああぁぁぁぁぁ・・・・・」
堪らず悲鳴をあげていくあさ美。コーナーに座り込んでいくと、コングは背中にストンピングを叩き込んでいった。
バシッ・・・バシッ・・・
「いやん・・・・ああんっ・・・・んんっ・・・・」
ストンピングの猛攻に、あさ美は俯せ状態に倒れていく。蹴られる度に、マットに押しつけられたバストが押し潰されていた。
コングはストンピングを止めると、ガッツポーズで観客席にアピールしていった。
一方、あさ美はフラフラしながらも立ち上がると、コーナーを背にコングを見つめていた。
コングが近づくと、あさ美はいきなり絶叫していく。
「こ、この野郎っ!」
叫びながら、いきなり殴りつけていくあさ美。金網の中で逃げられないと悟ってか、必死の反撃を試みていく。
しかしコングにダメージを与える事は出来ずに、逆に張り手を受けてダウンしていくあさ美。
また髪を鷲掴みにされると、そのまま強引に投げられていくあさ美。
マットに叩き付けられると、自らの髪の毛が抜け落ちて降ってきていた・・・。
俯せ状態から、四つん這いになって逃げようとするあさ美に、コングが下からお腹を蹴り上げた。
ボシュ・・・
「グボッ・・・・」
お腹を蹴り上げられて、四つん這いのままグッタリとマットに崩れるあさ美。
口からは涎を垂れ流していたが、嘔吐感はあるものの反吐だけは耐えていた。
グイッ・・・
「あうっ・・・・」
今度は起こされていくあさ美。
コングは笑みを浮かべると、片手で掴んで、片手で一気にラリアットを叩き込んで倒していった。
喉元を押さえ込んで咳き込むあさ美。両足をバタバタさせて苦しんでいた。
更にストンピングで全身を蹴りこんでいくコング。
グッタリする所を、一気にキャメルクラッチで攻め込んでいくコング。上半身を反らされてあさ美が悲鳴をあげていった。
「痛いぃぃぃぃぃ・・・・・いやあぁぁぁぁぁぁ・・・・・いやあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
コングも時折力を抜いては、あさ美が悲鳴をあげられるようにしていく。
まるで石井亜美がバラエティで泣かされていくシーンを見ている様だったが、あさ美は泣き出さずに悲鳴だけあげていた。
更にコングが額を噛み付いていくと、あさ美の悲鳴は更に激しくなっていく。
「ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
しばらく地獄の責めが続くと、コングは技を解いてから立ち上がると、背中に蹴りを入れてから、近くのロープを止める金具を外しだしていた。
一面のみロープ3本を外すと、金網に直接当てられるようにすると、フラフラしながら立ち上がるあさ美を見てニヤリと笑みを浮かべるコング。
立ち上がるあさ美を捕まえると、豪快に金網に振っていくコング。
ガッシャーン!
「ああんっ・・・・」
容赦なく金網に叩き付けられて、金網を掴んでから倒れ込むあさ美。
倒れたあさ美を起こすと、今度は顔面を金網に押しつけて痛めつけていくコング。
金網を両手で掴んで、あさ美は激しく悲鳴をあげていた。
この様子に観客席はあさ美の苦しむシーンに大受けして、コングに対して声援を送りだしていた。
金網が容赦なく顔面に食い込んでいくと、激痛から涙を浮かべるあさ美。暴れるが、コングの怪力の前には抵抗も意味がなかった・・・。
ガッシャーン!
「きゃああぁぁぁ・・・・いやあぁぁぁぁ・・・ああん・・・・」
更に何度も顔面を金網に叩き付けられていくあさ美。
そのまま金網際に座り込んでいくあさ美に、コングは髪を掴んで起こしていくと、ボディスラムでマットに叩き付けていく。
大の字状態で痛がっているあさ美に、コングは観客にアピールすると、飛び上がってから容赦ないボディプレスで圧殺していく。
100sの体重が落ちてきて、マットとコングの巨体に押し潰されたあさ美。虚ろな目をして天井を見つめていた・・・。
片手を挙げてアピールするコング。あさ美は立ち上がることが出来ないからと、コングが怒ってあさ美のバストへストンピングを叩き込むと、またもボディプレスで圧殺していくコング。
もうグロッキー状態のあさ美だが、観客達は興奮して歓声をあげていく。
『ロープに固定して痛めつけてやれぇぇぇ・・・・』
『ビキニを剥ぎ取ってやれぇぇぇぇ・・・』
観客の反応に、コングはあさ美を起こしていくと、フラフラで自ら立てないと見ると、トップロープとセカンドロープに両腕を絡ませていく。
コングは威嚇するように両手を広げると、拳を握りしめてあさ美にアピールしていく。
「ううっ・・・い、いやっ・・・やめて・・・・・」
怯えているあさ美に、コングが一気にお腹へのボディブローを数発叩き込む。
ボシュ・・・ボシュ・・・
「ぐぶっ・・・ごふっ・・・・」
お腹を殴られて、あさ美は苦悶の表情を浮かべて咳き込んで苦しむ。口からは涎が垂れ流れていた。
更に、動けないあさ美のバストをビキニの上から掴んで、バストクローで攻め出すコング。
「やめてぇぇぇぇ・・・いやああぁぁぁ・・・」
胸を鷲掴みにされて、あさ美は悲鳴をあげていく。
悲鳴を聞いて喜ぶコングは、更に胸を揉み出してから、一気に力を入れて掴んでいくと、あさ美が更に絶叫していく。
「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
あさ美の悲鳴が続く中、コングは両手でスポーツビキニを掴んでいく。
「い・・・いや・・・や・・やめて・・・」
あさ美はビキニを剥ぎ取られると思い、必死に哀願していく。写真集などセミヌードまでは覚悟していたが、多くの視線の中で脱がされる恐怖に身体を震わせていた。
「ウガアァァァァァ・・・・・」
コングが叫ぶと、同時にあさ美のスポーツビキニのブラが真っ二つに裂けると、同時に見事なバストが露わになっていく。
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
あさ美の悲鳴と同時に、観客席からは歓声がおきていた。
今度はコングがロープからあさ美を離すと、腕などを掴んでからロープに近づけていく。
観客達が期待する中、コングはあさ美のバストをロープに押しつけていくと、観客席にアピールしながら擦り付けていった。
「ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
ロープに押しつけられて、85pのバストがひしゃげていたが、押しつけられて擦られると、ロープのゴムとの摩擦熱で激しい痛みがあさ美を襲う。
コングはあさ美の悲鳴に気分を良くしたのか、更に何度もロープにバストを擦り付けていくと、次第にあさ美の白い乳房にロープに擦られた痕が浮かび上がっていった。
更に、その擦られた痕が浮かび上がる乳房を、金網に押しつけていくコング。
「やめてぇぇぇぇぇぇぇ・・・・ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
あさ美が狂ったように絶叫する。
観客席からは、金網に押しつけられて搾り出されるように押しつけられた乳房が見えていたが、金網が容赦なく怪力によって乳房に食い込んでいく様は、残酷そのものだった・・・。
そしてコングが放すと、グッタリと倒れ込むあさ美。傷つけられた胸を押さえて痛がっていた。
だが試合は終わるはずもなく、今度は無理矢理にコーナーに押し込まれていった・・・。
コーナーに寄りかかるように立たされているあさ美。トップレス状態、それも金網とロープで傷つけられた胸は痛々しかった。
怯えるあさ美。そのあさ美に両手を開いて威嚇していくコング。
遂にコーナーに追いつめられたあさ美。逃げることも出来ず、更に酷い攻めを受けると怯えていたが、目の前で威嚇するコングに何とか反撃出来ないか、崖っぷちアイドルと言われるだけあって、逆転を考えていた・・・。
すると、あさ美は必死になって目の前のコングに前蹴りを蹴り上げた・・・。
必死に放った一撃が、偶然にもコングの股間を蹴り上げたのだった・・・。
ゴキッ・・・
「ぐわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
いきなりの反撃に、油断していたコングは股間を蹴り上げられて、あまりの衝撃に股間を押さえて座り込んでいった。
あさ美自身も驚いていたが、これはチャンスと思ったのか金網に登りだして、そのままエスケープを試みる。
観客達も驚く中で、あさ美は見事に金網から脱出していくが、地下プロレスでも初の事態に観客席からブーイングが起きていった。
すると、リングサイドの黒服達があさ美を捕まえると、そのまま金網の入り口を開けて入れていく。
「や、やめて・・・もう試合を止めてくださいよ・・・・ちょっと、いや・・・いやぁぁぁぁぁ・・・・」
嫌がるあさ美だが、今度は逃げられないようにと手首にチェーンを付けられていった。
更に苦しんでいたコングの手首にもチェーンが巻かれ、いきなりチェーンデスマッチに変更されていくリング内。
すると、コングは股間を蹴られた怒りから、あさ美を捕まえると倒していって、キャメルクラッチの体制にもっていった。
更に、チェーンをあさ美の首に巻き付けると、両手でキャメルクラッチの様に上半身を反らしていきながら、首を絞めていった。
あさ美は両足をバタバタさせて藻掻き苦しみながら、両手はチェーンを掴んでいくが、コングの怪力に逃れる事はできなかった・・・。
「ぐっ・・ぐる・・しい・・・・ああっ・・・んぐぐっ・・・・」
胸を揺さぶりながら、あさ美はチェーンを握りながら口から涎を垂らしながら苦しんでいた。
この状態に、コングも頭に血が昇っていると判断されて、急いでレフリーがコングを止めて試合は終了となっていった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが乱打されても、コングはチェーンを放さないと、リングサイドから黒服達が一斉に止めに入っていく。
何とかコングが押さえつけられて試合は終わるが、あさ美は激しく咳き込みながら、涙を流していた。
「コノ次は・・・ブッ殺すっ・・・・」
コングは捨て台詞を吐くと、そのままレフリーなどに構わずリングを降りていく。
一方、あさ美はリングドクターにチェックを受けてから、タオルを掛けられてリングを後にするのであった・・・。


第16試合

『第16試合、選手入場っ・・・・』
リングアナのコールで金網リングに入る2人。今回の闘いは、事務所の世代交代を賭けた闘いと言う感じの試合だった・・・。
リングに立つのは、CMなどでの活躍はある左藤江梨子と、かつてはヒナポーズでグラビアをを席巻した雛型明子だった。
白い競泳水着姿の江梨子。T173B88W58H88の身体が強調されて、観客達も注目していた。
対して明子は、T163B83W59H88の身体を、偶然なのか白い競泳水着に身を包んでの登場だった。
離婚を経験して、またもグラビアから写真集まで出すと言う活動を続けていたが、黄色いタクシーの事務所内でも、最近では大池栄子を筆頭に新たな動きがある中、直接対決で世代交代をと考えた大池たちが代表として金網リングで対決を迫ったのは、この江梨子だった。
金網デスマッチで完全決着をつけて、明子が勝利したら黄色タクシー内でのリーダーとして復権、負けたら大池たちの軍門に下ると言う感じの闘いで、ある意味緊張感漂うリングになっていた。
お互いが黙ったままコーナーに立つが、リングサイドでは恵美や根元晴美なども腕組みしながらリングを見つめていた。
『青コーナー〜・・・左藤〜江梨子〜っ!』
コールを受けると黙ったまま腕を挙げていく江梨子。
『赤コーナー〜・・・雛型〜明子〜っ!』
明子もコールを受けると、観客にアピールするように片手を挙げていく。すると反対コーナーの江梨子に近づいていく。
江梨子も明子に近づくと、身長差は気になったが、視線を合わせていく2人。
レフリーもゴングを鳴らすか迷う中、江梨子の口が開いた。
「何時までも偉そうに先輩面されても困るんだよね・・・写真集出版・・・寝言は寝てから言ってよね・・・・」
江梨子も言葉に無理があるように思えたが、世代交代と言う意味からも、自分が代表で金網リングに上がったからと明子に言い放つ。
「あらあらっ・・・いつからそんな口を訊けるようになったのかしら・・・最近は地下プロレス界でも、ウチの事務所が弱いって言われ出してるクセに・・・」
明子も先輩としての意地もあるが、まだまだグラビアなどで売り出そうと考えているだけあって、ここで負ける訳にはいかなかった。
「だったらリングで証明してやるわよ・・・試合になったら先輩も後輩もないからね・・・ふふっ・・・」
江梨子は笑みを浮かべると、自分のコーナーへ戻っていった。
江梨子がコーナーに戻ると、明子も自分のコーナーに戻る為に背を向けた・・・その瞬間。
ガシッ・・・
「甘いんだよ!」
背後から江梨子が明子の髪を鷲掴みにすると、一気にコーナーに連れて行って顔面をコーナーポストに叩き付けていった。
その瞬間、ゴングが要請されて響き渡っていく。
『カァーン!』
フラつく明子をコーナーに押し込むと、江梨子の強烈な水平チョップが明子の喉元を襲う。
バシィィィィ・・・・
音を立てて叩き込まれていく水平チョップ。江梨子も力はあるので明子も苦しかった。
更にお腹へパンチを数発入れてから、ヘアーホイップでマットに叩き付けていく江梨子。
倒れた明子に、江梨子のストンピングが叩き込まれていく。
バシッ・・・バシッ・・・バシッ・・・
蹴り込まれる度に、明子が身体を悶えるように苦しむ。
「ふん、全然お話にならないわね・・・・ほらっ!」
苦しむ明子に、飛び上がってのギロチンドロップを叩き込んでいく江梨子。もう自分のペースとばかりに攻め込んでいく。
ヘッドシザースで更に苦しめていく江梨子。明子も足をバタバタさせて苦しんでいた。
しばらくすると、江梨子が技を解いてから立ち上がると、またもストンピングで蹴りこんでいく。
「ふん、簡単に終わらせないからね・・・・覚悟してよ、先輩っ!」
ストンピングで痛めつけてから、髪を掴んで起こしていく江梨子は、ヘッドロックで締め上げてから、そのまコーナーに連れて行ってから脳天を叩き付けていった。
コーナーに座り込むようにダウンする明子。その明子の背中に、またもストンピングを叩き込む江梨子。
一方的に試合が進む中、観客席からも江梨子の一方的な勝利かと囁かれていた。
しかし、明子も反撃を始めていく・・・。
少しずつ立ち上がっていく明子に、江梨子はパンチなども叩き込みながら攻め込む。
すると、トップロープを掴んだまま、明子がトラースキックを叩き込むと、その一撃が江梨子のお腹に炸裂した。
油断していた江梨子は、力を入れていなかったからと、一瞬呼吸が止まる感覚に襲われた。堪らずお腹を押さえると、明子が反転して裏拳を顔面に叩き込んでいった。
ノーガードの顔面に完全に決まった裏拳。音を立てて決まると、江梨子が倒れ込んでいく。
明子は江梨子に蹴りなど入れず、近くのコーナーに寄りかかると、江梨子が立ち上がるのを待っていた。
顔を押さえながらも、江梨子が立ち上がると、明子の方向を見つめていた。
明子はは江梨子が立ち上がると、一気に走り込んでラリアットを叩き込む。
バシィィィィィ・・・・
明子の強烈なラリアットに、江梨子が大の字になっていくと、リングサイドの晴美と恵美は江梨子に声を掛けていく。
江梨子もフラつきながらも、負けじと立ち上がっていくと、明子は容赦なくラリアットを叩き込んでいく。
またも倒れ込む江梨子。しかし身長差から完全に決まっていなかったので、フラフラしながらも立ち上がっていく。
江梨子が立ち上がると、明子は距離を置いて睨み付けていく。
明子が距離を置いているからと、江梨子も呼吸を整えながら構えていくと、今度は踏み込んで喧嘩キックを叩き込む。
堪らず下を向く明子に、一気に首を抱え込んでからココナッツクラッシュで攻め込む江梨子。
明子も苦しむが、フラつきながらも逆水平チョップで反撃していくと、江梨子が負けじとローキックを叩き込む。
膝に蹴りを受けて倒れる明子。その明子が立ち上がるのを狙う江梨子。
明子が立ち上がろうとすると、狙っていた江梨子が顔面に強烈な蹴りを入れていく。
「んああぁぁぁぁぁ・・・・」
これには明子も悲鳴をあげて倒れ込むと、江梨子はリングサイドの恵美から何かを受け取っていく。
金網越しに何か鈍い光を放つ物を受け取ると、江梨子は自らの白いリングシューズに隠していく。レフリーは明子を見ていて気が付いていない様子だった・・・。
更に江梨子はコーナーのロープを留める金具を剥き出しにしていくと、明子の髪を掴んで起こしていった。
起こしていくと、金具を剥き出しにしたコーナーに背中からロープに振るようにして叩き付けてから、寄りかかる明子の喉元に水平チョップを叩き込んで動きを止めると、髪を鷲掴みにしてから金具の方向を向かせると、明子の額を金具に叩き付けていった。
バキッ・・・
「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
額を金具に叩き付けられて、悲鳴をあげていく明子。
「ほらほらっ・・・もっといくよぉぉぉぉ・・・・」
江梨子も調子に乗って額を叩き付けていくと、遂に明子の額が割れて、血が滲み出ていた。
その傷口に、江梨子は容赦なくパンチを叩き込むと、少しずつ傷口から滲み出る血の量が多くなっていく。
コーナーに寄りかからせてから、明子の傷口を殴りつけて痛めつける江梨子。
すると、明子も意地になって膝蹴りを叩き込むと、江梨子のボディを抉って動きを止めていく。
逆に明子もお返しとばかりに、江梨子の髪を鷲掴みにして金具に叩き付けていくと、江梨子の額からも血が流れ出した。
「痛いじゃないのよ!」
江梨子も怒ったように絶叫すると、身体を反転させてエルボースマッシュを叩き込む。
長身の江梨子から繰り出されるエルボーの威力は凄まじく、明子はフラフラしてダウンしていく。
ダウンする明子の髪を掴むと、無理矢理に起こしてから首筋にエルボーを落としてから、ロープを利用して明子を磔にしていく江梨子。
「そう言えば、何とかポーズって言って胸を自慢にしてたわよね・・・・」
江梨子は不気味な笑みを浮かべると、リングシューズから何かを取り出すと、それを明子のバスト目掛けて叩き付けていく。
グサッ・・・・
「ああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
突然、一段と大きな明子の悲鳴が響き渡ると、同時に額からの血で少し赤くなっていた水着の、胸の部分に赤い斑点が浮かび上がっていく。
そう、江梨子が叩き付けたのは五寸釘だった。金網越しに渡すからと、プロレス的な凶器として手渡された物だった。
自慢のバストが傷つけられて、明子は激痛に悲鳴をあげる。
レフリーも凶器の使用には黙っていたが、次第に明子の水着の胸の部分が赤く染まっていく。
自慢の胸を傷つけられて、明子も反撃を狙っている様子だが、今は凶器攻撃に悲鳴をあげるだけだった。
明子を痛めつけて、江梨子は観客に凶器の五寸釘をアピールしながら刺していくと、明子も意地になって前蹴りで出していく。
明子も狙っていたのと、江梨子の油断が重なって股間へ命中する明子の蹴り。
ゴキッ・・・
「ふぎっ・・・うううっ・・・・」
変な悲鳴をあげて股間を押さえる江梨子。フラフラしながら明子から離れていくと、明子は身体を動かしてロープから逃れていく。
流石に凶器攻撃を受けた胸を気にしながらも、フラつく江梨子の後頭部にラリアットを叩き込んで倒していくと、江梨子の手に握られていた五寸釘を奪っていく。
そして、俯せにしてからキャメルクラッチの体制に極めていく明子。更には手にした五寸釘を、額ではなく脳天に叩き付けていくと、江梨子は絶叫していく。
「うぎゃあぁぁぁぁぁぁ・・・・いやああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
額だと傷が残ると思ってか、明子は髪に覆われた部分を刺していくと、江梨子の額は真っ赤に染まっていく。
その江梨子を技から解放すると、立ち上がってから後頭部にヒップドロップを落としていく明子。
俯せ状態で藻掻き苦しむ江梨子に、明子は両足を拡げていく。
「さっきまでよくも・・・・代償は高く付くわよ・・・・左藤っ・・・・」
すると、助走を付けて江梨子の股間へ爪先蹴りを叩き込んでいく明子。
「うぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
激しい江梨子の悲鳴がリングに響き渡った・・・。
俯せのまま股間を両手で押さえている江梨子。すると明子は額の傷口を気にしながらも、江梨子のヒップに徹底的にストンピングを叩き込む。
股間への爪先蹴りで、全身に力が入らない江梨子は、蹴られるだけで何も反撃が出来ないと、明子はゆっくりと髪を掴んで膝をつかせた状態にすると、片手で髪を掴んで、片方の拳を握りしめて、江梨子の額を殴りつけていく。
バキッ・・・バキッ・・・
「ああっ・・・あんっ・・・・んあっ・・・・」
次第に額も傷つけられて、フラフラ状態の江梨子。いきなりの逆転にリングサイドで驚いて声をあげていく晴美と恵美。
「ふん、そう言えば身体が柔らかかったから、関節は駄目なんだよね・・・左藤っ・・・」
明子がアピールすると、フラフラの江梨子に強烈なパイルドライバーを叩き込む。
脳天からマットに叩き付けられて、江梨子はグッタリと大の字になっていくと、明子は飛び上がってから胸へニードロップを叩き込むと、今度は胸を両手で押さえて藻掻き苦しむ江梨子を見て、会場にアピールしていく。
アピールの後、江梨子を起こしてからボディスラムでマットに叩き付けてから、コーナーに登っていくと、リングサイドの晴美と恵美に指を指してアピールする明子。
「私に逆らうと、こういう目に遭うんだよ・・・・よ〜く見ておきな・・・・」
そう吐き捨てると、コーナーから飛び上がってダブルニードロップを江梨子のお腹へ叩き込んだ。
グシュ・・・
「うぐうっ・・・グボオォォォォォォォ・・・・・・」
明子の両膝が江梨子のお腹を抉ると、一瞬間を置いてから、江梨子の口から激しく胃液の様な液体が噴き上がった。
身体を小刻みに痙攣させている江梨子に、明子はゆっくりと近づいてから顔面を踏み付けてから、ガッツポーズでアピールしていく。
この状態に、レフリーは急いでゴングの要請をしていくのであった。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音と共に、明子の勝利が決まった・・・。
同じ事務所同士でありながら、強烈なインパクトを残した試合内容・・・。
こうして、明子の強烈な試合は終わっていくのであった。



第17試合

金網デスマッチが2試合終わったからと、今度は金網のリング内に、地下プロレス特製の有刺鉄線が持ち込まれていった。
ロープが外されて、ロープの代わりに有刺鉄線と言う、ノーロープ有刺鉄線金網デスマッチとなっていった。
このリングに姿を現したのは、黄色いタクシーから八幡悦子がリングインした。
白い競泳水着に、白いリングシューズと言う姿。T163B89W59H87と言う見事なボディだが、今回はブレイクしないからと、無理矢理に近い形で有刺鉄線デスマッチに出されたようだった。
不気味な輝きを見せる有刺鉄線に、悦子は怯えていた様子だった。
その悦子の対戦相手としてリングに上がるのは、デスマッチクイーンとも言える山口誉子だった。
黒いワンピースに、黒いリングシューズ。手には有刺鉄線竹刀を手にしてのリングインだった。活躍の場も少なくなっている誉子は、地下プロレスのデスマッチで名を売ろうと考えているのか、有刺鉄線を前にしても平然とした表情で立っていた。
T168B93W58H82の身体は見事であり、水着姿に観客席からは視線が集まっていた。
『第17試合・・・特別ノーロープ有刺鉄線金網デスマッチを行います・・・・』
コールが始まると、誉子は余裕の表情を浮かべているが、悦子は近くの有刺鉄線を見つめると、緊張感を漂わせていた。
『青コーナー、八幡〜悦子〜っ!』
コールを受けると、緊張しながらも観客席に頭を下げる悦子。
『赤コーナー、山口〜誉子〜っ!』
一方、余裕でコールを受けると、観客席に向かってガッツポーズでアピールする誉子。
ロープのないリングで、まさに美女同士の死闘が始まろうとしていた。
『カァーン!』
ゴングの音が響き渡ると、悦子と誉子はリング中央に向かって出ていく。
悦子も地下プロレスの参戦経験はあるので、プロレス技は当然だが出来た。だが有刺鉄線のリングとなると話は別で、ロープワークを使った技など使えず、自ずと技も限定されてくるのであった。
誉子も様子を見ていたが、持ち込んだ有刺鉄線竹刀は金網越しに置いていた。
すると、悦子が先手を取ろうと走り込んでドロップキックを叩き込む。
ドロップキックを受けて誉子は倒れ込むと、悦子が続けてストンピングて攻め込んだ。
バシッ・・・バシッ・・・
「うりゃあああぁ・・・おりゃあ・・・・」
気勢をあげて果敢に攻め込む悦子。
そしてヘッドロックから首投げ、グラウンドの展開と狙っていく。上手く座った状態で誉子の首を極めて、サイドヘッドロックの状態で絞めていく悦子。
早くも緊張からか、悦子の額からは汗が流れ落ちていた。
誉子も絞められて嫌がると、無理矢理に技を解かせていくが、悦子は立ち上がるとミドルキックで動きを止めていく。
打撃が上手い訳ではない悦子が、懸命に蹴りを入れていくと、誉子の動きも止まっていく。
調子に乗ってローキックを連発していくと、誉子が座り込むようにダウンしていく。その誉子の首に腕を巻き付けると、悦子のチョークスリーパーが入った。
悦子も有刺鉄線にだけは身体を触れたくないと、この技で失神KOを狙っていく。
しかし、誉子も慣れたもので身体を動かしていくと、悦子から技を解かせていく。完全に決まった訳でなかったから、悦子は自ら流した汗などで、残念だったが技が解けたのだった。
悦子にとってはチャンスだったが、この技が解けた事で試合の流れが変わっていく・・・。
咳き込みながら、誉子が立ち上がっていくと、悦子も立ち上がってローキックを叩き込んでいく。スリーパーで終わらせようとしていただけに、内心は焦りがある悦子。
誉子もチョーク攻撃は驚いたのか、少し距離を置いて構えていく。ローキックもまだ効いていないのか、動きは悪くなかった。
悦子も構えて距離を置くが、黙っていては負けるとばかりに、距離を詰めていく。
積極的に前に出てくる悦子に、誉子は張り手を出して牽制していくが、悦子は意外と鋭いジャブで牽制して、タックルで組み付いていく。
タックルから押し込んで有刺鉄線まで誉子を押し出そうとする悦子。
これには誉子も踏ん張っていくが、少しずつ背中が有刺鉄線に近づいていた・・・。
悦子も必死に押し込んでいくと、遂に最初の有刺鉄線との接触は誉子だった。
グサッ・・・
「ぎゃああぁぁぁ・・・・・」
流石に有刺鉄線が背中に刺さると、激痛から悲鳴をあげていく誉子。
押していた悦子も悲鳴に驚くほどだったが、悦子は続けて押し込もうとすると、逆に誉子に押し戻されていく。
すると一気に離れてから、ドロップキックを叩き込む悦子。
バシィィィ・・・・
フラつきながらも有刺鉄線までは行かない誉子。
悦子がもう一発狙うと、今度は逆に至近距離からラリアットを叩き込んでいった。
ラリアットにも倒れない誉子は、フラフラしながらも悦子に蹴りを出していく。
蹴られても、有刺鉄線の怖さから懸命に前に出ていく悦子。果敢に誉子の顔面へパンチを叩き込んでいく。
殴られてはと、誉子も殴り返していくと、悦子も顔を殴られながらも殴り返していった。
悦子もこのデスマッチでアピールしないといけないと、自ら自覚してのリングインだったので、必死さが観客達にも伝わっていた。
お互いが引かずに殴り合っていくと、口の中を切ったのか血が垂れ始めていくリング上。
すると、前に出る悦子に対して手が出なくなっていく誉子。
悦子も懸命に前に出て殴りつけていく。今までの地下プロレス参戦では見せたこともない気迫が感じられていた。
しかし、誉子は殴らせて誘っていたのだった・・・。口の中の血を溜めていくと、一気に悦子の顔面に吹き付けていく。
プシュウゥゥゥゥゥゥゥ・・・・
「うわああぁぁぁぁぁ・・・・」
顔面に目潰しを受けて、悦子が両手で顔面を押さえて悲鳴をあげた。
悲鳴をあげる悦子に、誉子は走り込んで喧嘩キックを叩き込むと、続けてボディスラムでマットに叩き付けていく。
倒れた悦子は、急いで立ち上がろうとするが、またも蹴りを受けて倒れていく。更に、誉子のニードロップが喉元を襲うと、喉元を両手で押さえ込んで藻掻き苦しむ悦子。
俯せ状態になっていくと、ヒップなど徹底的にストンピングで蹴りこむ誉子。
蹴られる悦子は、必死に耐えながら反撃しようと考えていたが、喉元への一撃はダメージが大きかった。
必死に四つん這いになると、目の前の誉子へパンチを入れて抵抗する悦子。
しかし、誉子は顔面に容赦なく膝蹴りを入れてダウンさせると、俯せにして一気にキャメルクラッチの体制にもっていく。
片手で悦子の髪を鷲掴みにしていくと、片手で持ち込んだ有刺鉄線竹刀を持ち出す誉子。
遂に出た有刺鉄線竹刀に観客席も騒ぎ出していく。
悦子も逃げたいが、誉子に押さえられて逃げられないと、上半身を反らされていく。
その浮いた空間に竹刀が滑り込むと、一気に誉子が叫んだ。
「いくよおぉぉぉぉぉぉぉ・・・・」
次の瞬間、髪から手を放すと竹刀が悦子の水着に覆われたバストに押しつけられた。
グサッ・・・・
「うぎゃああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・痛いぃぃぃぃぃ・・・・いっ・・痛いぃぃぃぃぃぃぃ・・・・」
リング内に響き渡る悦子の悲鳴。競泳水着に覆われている豊満なバストへ、容赦なく襲いかかる有刺鉄線。
白い競泳水着が少しずつ赤く染まっていく・・・。
竹刀を使ってのキャメルクラッチに、観客達も大興奮で残酷な展開を楽しんでいく。
「ほらほらっ、自慢のオッパイが壊れちゃうよ!」
誉子も揺さぶりながら痛めつけると、激痛に悦子の悲鳴が更に響き渡る。
「いやああぁぁぁぁぁ・・・・・やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ・・・・・」
抵抗出来ずに悲鳴をあげるだけの悦子。
しばらくすると、誉子は竹刀を放してからグッタリする悦子を起こすと、そのまま有刺鉄線に向かって、ロープに振るように振っていく。
グサグサッ・・・
「いやああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
またも悲鳴をあげていく悦子。ロープと違い、有刺鉄線に背中から振られる形で、競泳水着の背中の開いている部分などに、容赦なく棘が襲う。
しかし悦子も傷つけられても、有刺鉄線から逃れると必死にエルボースマッシュを叩き込んで抵抗する。
誉子も驚くが、悦子は必死にエルボーで抵抗していくと、続けてラリアットを狙っていく。
しかし有刺鉄線攻撃でのダメージで、威力のないラリアットに誉子が倒れるはずもなく、逆にラリアットを受けて大の字になって倒れ込む悦子。
グイッ・・・
誉子は倒れている悦子を起こすと、今度は有刺鉄線に傷つけたバストを更に痛めつけようと、肩と髪を掴んで押しつけていく。
またもバストが傷つけられて、悦子が絶叫していく。
「んああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
次第に薄い競泳水着の生地が破れていくと、傷つけられた白い乳房が見えだしていた。
続けて、今度は額を有刺鉄線に押しつけていくと、悦子の額から血が流れ出していった。これには悦子は、手が傷つくのも構わず、有刺鉄線を掴んで抵抗していく。
しばらく痛めつけていくと、誉子は悦子をリング中央に連れて行った。
そして、首相撲の体制から膝蹴りを叩き込んでダウンさせると、続けて額の傷にパンチを叩き込んでいく誉子。
バキッ・・・バキッ・・・
容赦ない責め。残酷な展開が続いていくが、悦子の口からはギブアップなどの言葉は発せられない。
次第に顔面を真っ赤に染めていく悦子だが、まだ抵抗していった。
誉子が焦りだして起こしていくと、悦子は反則であるが股間へパンチを入れて反撃していく。
股間を殴りつけられて、誉子が股間を押さえてフラついていくと、悦子は気合いを入れてのハイキックを顔面に叩き込んだ。
顔面を蹴られて誉子が倒れ込んでいくと、悦子も流血のダメージからフラフラしながらも、誉子にエルボードロップを叩き込んでいった。
これには観客席からも悦子コールが始まりだしていた。
『八幡っ・・・八幡っ・・・八幡っ・・・・』
コールを受けて、悦子も立ち上がろうとする誉子にパンチを叩き込んでいくと、ラリアットで倒していった。
倒れた誉子が立ち上がると、悦子は狙ったようにラリアットを叩き込む。
悦子の気迫に押されるように、フラフラしていく誉子。
更に悦子がミドルキックを叩き込むと、誉子も意地になって顔面掻きむしり攻撃を仕掛けていく。
「ぎゃあああああぁぁぁぁ・・・・」
血塗れの悦子が悲鳴をあげると、続けて髪を掴んでグーパンチを傷口に叩き込む誉子。
これには悦子が膝をついて悲鳴をあげていくが、同時に誉子のお腹へパンチを返していく。
反撃していく悦子に、誉子は一気に両手で髪を鷲掴みにすると、思いっきり顔面からマットに叩き付けるフェイスバスターを仕掛けた。
更に俯せになって痛がる悦子の後頭部に、ヒップドロップを叩き込んで動きを止めていく。
グイッ・・・
動きの止まった悦子を起こしていく誉子。そしてゆっくりとバックを取ると、バックドロップで痛めつけていった。
後頭部から容赦なくマットに叩き付けられていく悦子。
続けて、パイルドライバーが炸裂していくと、悦子は意識を朦朧として大の字になって倒れていった・・・。
立ち上がる誉子も、悦子の粘りに呼吸を乱していた。スタミナ面できつくなってきたのか、観客に大きく両手を広げてアピールすると、助走をつけてお腹にダブルニードロップを叩き込む誉子。
「グボォ・・・・」
誉子の膝が突き刺さると、一瞬間を置いて血塗れの悦子の口から、胃液の様な液体が溢れ出た。
もう勝負は決まった様に見えたが、誉子はゆっくりと両足を抱え込むと、逆エビ固めを極めていく。
Cの字に身体が曲げられて、激痛からマットを叩いて苦しむ悦子。誉子もギブアップさせようとするが、これは悦子が耐えていた。
『ギブっ・・・ギブアップ?』
レフリーも悦子にギブアップの確認をしていくが、悦子はギブアップせずに耐えていく。
「ノォォォォォォ・・・・ノー・・・ギブしないわ・・・ああっ・・・」
耐える悦子に、誉子は後頭部に座るのではと言う勢いの逆エビ固めを極めていく。
レフリーも悦子の耐える姿に驚く中、またもギブアップの確認をしていく。
しかし耐えていく悦子。血塗れの顔面だが、涙を流しながら耐える悦子の姿に、レフリーも驚いていた。
仕方なく誉子が技を解くと、グッタリしている悦子にストンピングを叩き込んでから、強引にパワーボムで後頭部を強打して失神寸前に追い込んでいった。
もう虚ろな目をして天井を見つめている悦子。
「決めるぞぉぉぉぉ・・・・・」
誉子も悦子の耐える姿に、内心は恐怖心すら感じ始めていたが、ここはギブアップしないなら失神KOをと考えると、一気に胴絞めスリーパーで締め上げていく。
これにはあっさりと失神していく悦子。これでレフリーも失神KOと言う事でゴングを要請していくのであった。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされていくと、ここで試合は終了していった。
リングドクターが急いでリング内に上がると、失神している悦子に応急処置をしていく。
その隣では、勝利した誉子が疲れた表情を浮かべながら座り込んでいた。



第18試合

『第18試合、選手入場!』
リングアナのコールが流れると、有刺鉄線が張り巡らされた金網リングに姿を現したのは、あの持多真樹だった。
年齢を感じさせないルックス。今でも十分アイドルで通用する真樹だったが、活躍の場もなく地下リング、それも有刺鉄線デスマッチをさせられる事になっていた。
無理矢理に近いのか、真樹は両腕を黒服に掴まれてリングに上げられていくと、時折悲鳴をあげていた。
地下プロレスの経験はあったが、ロープの代わりに有刺鉄線。それも金網に囲まれて逃げ出すことも出来ないデスマッチ。
身長が152p、上から76、58、82と小柄な体格。サイズ的には小さいが、白い競泳水着に白いリングシューズ姿の真樹は、しっかりと胸の膨らみも強調されていて、その水着姿だけでも観客は喜んでいた。
その真樹の対戦相手がリングに姿を現していく・・・・。
「覚悟してよね・・・・先輩っ!」
そう言ってリングに入るのは、あの黄色いタクシー軍団の大池栄子だった。最近は地下プロレスでの試合も無かったが、久しぶりの地下リング復帰を、グラビアの仕事も無いからと有刺鉄線デスマッチとしたのだった。
かつて、真樹との試合では一方的になると言われていた中、逆転して負けてしまった経験を持つ栄子だけに、今夜は真樹を痛めつけるのには良い試合となったのだった。
T166B91W59H87の身体を、真樹と対照的に黒いビキニに、黒いリングシューズ姿の栄子。
有刺鉄線デスマッチと言っても、真樹相手だから今夜は自分が有刺鉄線に触れることはないとばかりの、このビキニ姿。
かつてグラビアクイーンとも言える勢いのまま、大きな胸を揺らしながらリングに立つ栄子。
『第18試合・・・・有刺鉄線デスマッチ〜青コーナー〜持多〜真樹〜っ!』
早くもコールが始まると、真樹は有刺鉄線に怯えた様子だったが、観客席に一礼していった。
『赤コーナー〜・・・大池〜栄子〜っ!』
逆にコールを受けて、自信満々に腕を突き上げて観客にアピールする栄子。
しかし観客席からはブーイングまで出る始末だった。
そして残酷な試合の開始を告げるゴングが打ち鳴らされていく・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時に栄子は前に出て真樹を威嚇していく。
逆に、真樹は周りの有刺鉄線を見ながら円を描くように回り出していくが、栄子との距離は詰まっていった。
堪らず、真樹がタックルを仕掛けていくと、栄子は上手く潰していく。
真樹が俯せ状態になると、上から押さえつけていく栄子。
そして栄子が立ち上がると、真樹も圧力から解放されて立ち上がってから距離を置いていく。
次に真樹がジャブで牽制してから、ローキックと言う意外な打撃技で攻め出すと、栄子もガードしてから、強烈なミドルキックを真樹の脇腹に叩き込む。
バシッ・・・
早くも真樹の表情が苦悶に歪むと、栄子が至近距離からラリアットを叩き込む。
倒れた真樹に、今度はアピールしながら栄子がストンピングを叩き込んでいく。
蹴りこまれて悲鳴をあげていく真樹。
グイッ・・・
「あうっ・・・」
髪を掴まれて起こされていく真樹。
抵抗していくが、栄子にボディスラムでマットに叩き付けられると、続けてエルボードロップを胸に受けて悲鳴をあげていた。
「立つんだよ・・・ほらっ!」
倒れている真樹を起こすと、栄子は拳を握りしめて顔面を殴りだしていく。
バキッ・・・バキッ・・・
「ぐっ・・・ああんっ・・・」
殴られてフラフラしていく真樹。しかし有刺鉄線怖さに必死に耐えていく。
逆に、真樹も殴られるならと、栄子に殴り返していく。
しかし栄子の勢いに、有効なパンチを出す前に殴り返されていく真樹。
早くも鼻血を垂らしていた。
鼻から垂れ流れる血が、少しずつ真樹の白い水着を赤く染めていく・・・。
殴られても必死に殴り返して、更に蹴って抵抗していく真樹。
「ふん・・・生意気なチビだよね・・・だったらそろそろいくよぉぉぉぉぉ・・・・」
いきなり栄子が叫ぶと、真樹の腕などを掴んで一気にロープに振るように、真樹の身体を有刺鉄線に振っていった。
「きゃあああぁぁぁぁぁぁ・・・」
真樹の悲鳴がリングに響く。
そしてロープに振られるのと同じく、真樹が背中から有刺鉄線に吸い込まれていくと、同時に凄まじい真樹の悲鳴がリングに響き渡る。
グサッ・・・
「ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
背中に容赦なく突き刺さる有刺鉄線の棘。真樹は激痛に悲鳴をあげて有刺鉄線から飛び出すと、栄子が待ってましたとばかりに抱え上げてから、パワースラムでマットに叩き付けていった。
続けて髪を掴んで起こしてから、今度はブレンバスターでマットに叩き付けていく。
大の字状態の真樹。すると、栄子は立ち上がると真樹の頬を踏み付けてアピールしていった。
「こんな相手と有刺鉄線デスマッチ?・・・生贄にはいいんじゃないの?可愛いしね・・・持多先輩はっ!」
しばらく踏み付けてアピールすると、観客席からはブーイングが送られていくが、栄子はブーイングも声援とばかりに髪を掴んで真樹を起こしていくと、何かを狙っていく。
しかし、真樹も意地になって栄子の首に腕を絡めて、DDTを狙っていく。
上手く仕掛けた真樹だったが、軽量の真樹相手だったから栄子もそのまま抱え込むと、一気に有刺鉄線に背中から押しつけていった。
グサグサッ・・・
「いやああああああぁぁぁぁぁぁ・・・・・痛いぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・・」
背中に容赦なく突き刺さる有刺鉄線に、真樹は絶叫していく。
あまりの激痛に悲鳴をあげる真樹だが、背中は傷つけられて、白い水着に赤い斑点が浮かび上がっていた。
更に、有刺鉄線に押しつけたまま栄子がお腹にパンチを叩き込む。
「グボッ・・・グエッ・・・ぐ、苦しい・・・・ああっ・・・」
真樹は涙目で藻掻いていくが、有刺鉄線から背中が離れようとしても、栄子に殴られて押しつけられると、背中を傷つけられていた。
真樹も痛さから逃れようと、必死に前に出ていこうと殴り返すが、体重差とテクニック不足からダメージを与える事は出来ず、逆に殴りつけられていく。
もうフラフラな真樹に、栄子が笑みを浮かべると髪を鷲掴みにしてから、観客席に真樹の表情を見せるようにしてから、一気に額を有刺鉄線に押しつけていく。
グサッ・・・
「いやあぁぁぁぁぁぁ・・・・・痛いぃぃぃぃぃぃ・・・・痛いぃぃぃ・・・・」
真樹の絶叫と共に、額が傷つけられて流血していく。
更に栄子が押しつけていくと、次第に真樹の顔面が血に染まっていく。流れ落ちる血が、真樹の白い水着までも赤く染めていくのであった。
そして栄子が真樹を有刺鉄線から離すと、またも髪を鷲掴みにして観客席に泣き顔を見せるようにしてアピールしていくと、観客席からは大ブーイングがおきていく。
ブーイングを受けながらも、栄子は一気に真樹に下を向かせると、強烈なパイルドライバーで脳天からマットに突き刺していく。
栄子が放すと、グッタリと大の字状態になっていく真樹。意識は朦朧としながらもあるようで、上を見つめていた。
その真樹に、栄子は飛び上がってのギロチンドロップを叩き込むと、そのまま足を絡ませてのヘッドシザースで締め上げていく。
これにはレフリーが危険と判断して、真樹の様子をチェックするが、真樹は激しく藻掻いていくからと、レフリーもギブアップの確認なしに試合を止めていくのであった。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされると、ここで栄子の勝利が確定していくが、栄子は更に締め続けていくと、レフリーが栄子を止めていく。
同時に、リングドクターがリングに入って真樹の応急処置などをしていくと、栄子は立ち上がるとビキニ姿でガッツポーズをしてから、マイクを要求していく。
「今夜は余裕の試合だったんで、ちょっと可哀相だったかもしれないけど、有刺鉄線で痛い思いをしてもらいました・・・」
栄子のマイクアピールに対して、またもブーイングが起きていく。
「ブーイングありがとうございます。私もこんな格下の相手とデスマッチも面白くないから、もっと強い相手とやりたいです・・・じゃ、そういう事で・・・」
そう言い放つと、握っていたマイクをマットに叩き付けてリングを降りていくのであった。
格下扱いされた真樹は、大流血状態で処置を受けていくが、栄子の言葉に何も言わずに、担架に乗せられてリングを後にするのであった・・・。



第19試合

『本日のメインイベント・・・第19試合・・・有刺鉄線電流爆破デスマッチを行います!』
リングアナがコールをしていと、金網の周りにある有刺鉄線に電流が流され、同時に火薬が用意されていった。そのリングに上がっていくのは、この地下プロレスの最初の試合と同じカードの、飯嶋直子と戸向美奈子だった。
最近はヒールファイトで実力を上げてきている美奈子。
対して、久しぶりに地下リングに登場の直子。
観客達も、この因縁とも言える組み合わせに対して注目していた。果たして、美奈子がどれだけ直子に迫れるかがポイントと思われた。
T168B86W60H85の身体を黒いワンピース水着に身を包んでの直子。
その直子に対して、T156B90W58H85の身体にグラビア系と言うことで、有刺鉄線デスマッチに構わず白いビキニの美奈子。
美奈子もヒールファイトで実力を上げきていたが、直子も元ヤンキーと言うことで喧嘩慣れと、最近キックボクシングを美容の為にやっている事もあり、体格差など考えると直子有利は変わらなかった。
『青コーナー〜・・・戸向〜美奈子〜っ!』
コールを受けると、反対コーナーに立つ直子を睨み付けていく美奈子。かつて、地下プロレスのオープニングマッチで処女膜破壊と言う最高に残酷な処刑を受けた相手だけに、緊張感が漂うのは当然だった。
『赤コーナー〜・・・飯嶋〜直子〜っ!』
逆に余裕の表情でコールを受けていく直子。しかし内心は有刺鉄線と言う危険な物に神経を使っていた・・・。
地下プロレスではタレント同士が使うので、有刺鉄線の棘が流血などするが、傷口が広くならずに治療など容易な特製の有刺鉄線が使われていたが、やはり痛い事には変わらない。
『カァーン!』
ゴングが鳴らされると、直子と美奈子はリング中央に向かって歩き出す。
既に緊張感が漂うリング内。両者とも構えずに普通に歩き出す感じだが、視線は鋭く睨み合っていた。
すると、直子が軽くローキックを叩き込むと、美奈子も負けじとローキックを返していく。
ここから直子が前蹴りで間合いを取ると、練習しているキックボクシングの構えから、美奈子との距離を詰めていく。
美奈子も直子の構えに対して、顔面をガードする様に構えていくが、直子の素早いローキックに蹴りを受けていた。
更に左右のジャブから首相撲、そして膝蹴りと流れるような打撃の連続に美奈子が苦しむが、膝蹴りの膝を掴んで倒していった。
縺れるように倒れ込む2人。美奈子が上から殴りつけようとすると、直子もガードポジションを取るように、両足で美奈子の身体を挟んでいく。
美奈子も両足を開いて踏ん張ると、上から殴りつけようと狙っていく。
時折、美奈子の拳が直子の頬にヒットするが、直子も冷静に下から殴り返していく。
なかなか展開が動かないが、直子の肌に汗が浮かび上がっていた。
美奈子も攻めはしなくとも、確実に年齢差からもスタミナ面では直子が不利になっていくのは確実だったが、直子も呼吸などの乱れは感じられない。
その直子のパンチが美奈子の顎を捉えると、ここで試合が動いていく。
美奈子が一瞬力を抜いた瞬間、直子が下から蹴り上げて間合いを取ると、一気に立ち上がっていく。
美奈子もフラつきながらも立ち上がると、直子との距離を改めて取って構えた。
今度は美奈子がタックルで攻めようとするが、直子に避けられてローキックで攻められた。
美奈子も打撃では不利と考え、間合いを詰めていきたい所だが、直子も上手く距離を作り出していた。
距離をお互い作っても、その背中に有刺鉄線があることに変わりはなく、相手との距離を作るとき、自らの背後にも気をつけないといけないこの試合。
距離を作ると、また前に出ていく直子は、今度は組み付くようにしてから、一気に勝負を賭けようと美奈子を有刺鉄線に振っていこうと狙うと、美奈子も有刺鉄線を使って直子にダメージを与えようと考えて踏ん張っていく。
すると、直子が膝蹴りを入れて美奈子を止めると、一気に勝負を賭けていく・・・が、美奈子も負けずに踏ん張ってから振るのではなく、そのままタックルの様に組み付いて押し込んでいった。
ババァァァァーン・・・・・
突然響き渡る爆発音。そう遂に最初の爆破が起きたのだった。
火薬量など実際のプロレスのデスマッチに比べてタレント用に少なくしているが、そのダメージは身体的、精神的に大きい物で、最初に被爆したのは何と直子だった。
「ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
有刺鉄線が食い込んで痛いのと、爆破の衝撃、そして電流のトリプルショックで直子が絶叫していく。
同時に、押し込んだ美奈子も火花などでショックを受けたが、続けて直子の顔面にパンチを叩き込んで、ダメージを大きくしようとする。
直子も痛さに耐えて、有刺鉄線から逃れようと前に出るが、またも美奈子が押し込んだ。
ババァーン・・・・・・バァーン!
またも大きな爆発音が会場内に響き渡る。室内だからと、観客達も耳を押さえる展開だが、リング上では直子が俯せに倒れ込んでいった。
倒れた直子のワンピース水着の、背中の部分から一部焦げていたが、同時に血も滲み出ているはずだった。しかし黒い水着の為によく確認は出来ない。
衝撃を受けて、直子は激痛から俯せ状態から立ち上がれないと、美奈子は一気にストンピングで蹴りこんでいく。
直子も立ち上がろうと四つん這いの状態になると、美奈子はお腹を蹴り上げた。
ボシュ・・・
「うぐうっ・・・・」
今度は仰向けに倒れる直子。口からは胃液の様な物を垂れ流していた。
この様子に観客席も盛り上がっていく。美奈子の意外な善戦が受けたのか、大歓声に包まれていく金網リング。
更にストンピングで痛めつけていく美奈子。
しかし、直子も蹴り足をキャッチしていくと、強引に掴んでいった。
足を掴まれて、美奈子が直子の頭を叩いて放させようとするが、直子は掴んだまま倒していくと、美奈子が焦りだした。
直子もパンチをを小刻みに叩き込むと、一気に立ち上がっていく。
美奈子も同時に立ち上がると、また構えて睨み合う展開になっていった。
しかし直子はダメージが大きいのか、少し呼吸が乱れて表情も苦しそうだった。
その隙を突こうと、美奈子が踏み込んでパンチを叩き込む。
しかし、直子も美奈子のパンチを見切ったのか、逆に前蹴りで距離を置こうとする。
美奈子も必死に間合いを詰めて電流爆破を利用しようとすると、直子は肘打ちを頬に叩き込む。
これには美奈子がフラフラすると、直子は一気に首相撲に持ち込んでから、美奈子の自慢のバストへ膝蹴りを叩き込んでいく。
直子の膝が叩き込まれると、ビキニに包まれた乳房がひしゃげていく。同時に美奈子は激痛に顔を歪めていく。
堪らず、美奈子は膝を掴んで倒そうと狙っていくが、それに気づいた直子は膝蹴りを止めると、左右に振って美奈子を倒していった。
倒されて四つん這い状態になる美奈子が、立たなくてはと立ち上がる瞬間、直子は狙ったようにハイキックを美奈子の側頭部に叩き込んだ。
バキィィィィ・・・
これには美奈子がダウンしていくと、直子は一瞬フラつくが、馬乗り状態になって殴りかかっていく。
美奈子も殴られてはと、ダメージを負ったが必死にブリッジなどで返そうとしていく。しかし返せないからと、今度は殴りつけてきた直子の腕を狙っていくと、直子が驚いて立ち上がって距離を置いていった。
美奈子も立ち上がると、今度は打撃を警戒してガードを固めて距離を詰めていく。
直子も美奈子の様子を見ながら距離を置こうとリングを回ると、時折ローキックで攻めていく。下から崩そうと考えているのか、直子はセオリー通りの展開を狙っていく。
足を蹴り続けられてはと、美奈子も距離を詰めてタックル狙いをすると、逆にカウンターの膝蹴りを受けて倒れ込んでいく。
四つん這い状態になると、直子は容赦なく顔面を蹴り上げていった。
バキィィィ・・・
顔を蹴り上げられて、美奈子は口の中を切って血飛沫をあげていく。
しかし四つん這いのの体制から、低空タックルを狙って直子に迫っていくが、直子も距離を置いてローキックを叩き込んでいく。
美奈子は堪らずタックルを諦めようとするが、組まなくては殴られて蹴られるとばかりにタックルを執拗に狙っていくと、何とか組み付いていった。
またそのまま有刺鉄線まで直子を押し込みたい美奈子。
しかし打撃のダメージで最初の様に踏ん張りが効かずに、逆にフロントスリーパーで締め上げられた。
締められて苦しい美奈子。抵抗するが、直子は少しずつ有刺鉄線に近づけていった・・・。
美奈子も抵抗するが、近づいたからと直子が動いた。
「これでも喰らいなっ!」
叫び声をあげると、一気に美奈子の身体を有刺鉄線に押し込んでいく。
次の瞬間、美奈子の身体が硝煙と衝撃に包まれていった・・・。
ババババッ・・・バーン!
「んあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
凄まじい衝撃に、美奈子は一瞬身体を硬直させるように苦しむが、前に倒れ込むようにダウンしていく。
背中に食い込んだ有刺鉄線によって、美奈子の背中は傷つけられていく。
スタミナできつくなってきた直子は、ここで踵を使って美奈子の顔面などを蹴りこむと、続けて髪を掴んで起こしていくと、またも有刺鉄線に美奈子を振っていった。
ババババッ・・・・ババァーン!
「ぎゃああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
凄まじい美奈子の悲鳴がリングに響く中、そのまま俯せになって倒れ込んでいく美奈子。
背中から血を流しながら苦しむ美奈子に、直子の蹴りが全身を襲う。
バシッ・・・バシッ・・・
立ち上がれない美奈子が、まるでサンドバック状態で蹴り続けられていくが、直子も呼吸が乱れたり、スタミナ切れの様にも見えていた。
グイッ・・・
しかしここで勝負を賭けようと、美奈子の髪を掴んで起こしてから、一気に有刺鉄線に振っていった。
ババババァーン!
またもリングに響き渡る爆音。美奈子は硝煙などに包まれてダウンすると、身体をヒクヒクさせていた。
その美奈子の背中を踏み付けてから、直子はビキニブラジャーを剥ぎ取っていく。
トップレス状態になった美奈子を起こしてから、今度は胸を有刺鉄線に押しつけていく直子。
バババァーン!
「うぎゃああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
流石に乳房に有刺鉄線を押しつけられて、同時に火薬が爆破して衝撃で、美奈子は凄まじい痛みを受けて絶叫していく。
更に火薬は無くなったが、有刺鉄線に美奈子の胸を押しつけてギブアップを迫る直子。
「ほらほらっ・・・アンタの胸が壊れるよ!ギブするなら今のうちだからね!」
自分のスタミナが切れる前に、何とか勝負を付けたい直子。
美奈子もスタミナ切れかと感じ始めていたが、胸に食い込む有刺鉄線の激痛に悲鳴を上げ続けていた。
傷つけられた乳房から溢れ出す血が、美奈子の胸からお腹へと伝って流れ出ていく。
更に、直子は美奈子を有刺鉄線から離すと、今度は背中から押し込んでから、膝蹴りから前蹴りと、打撃のサンドバックにしていく。
美奈子も押し込まれて逃げられず、今度は背中を傷つけられていく。
背中を押し込んだ状態から、直子は打撃で美奈子を痛めつけていく。顔面へ蹴りが炸裂すると、口から血飛沫を飛ばしてグッタリしていく美奈子。
その美奈子を首投げからマットに倒していくと、直子は勝負を決めようとパイルドライバーの体制になっていく。
しかし呼吸も乱れて、なかなか持ち上げられない直子。
美奈子も踏ん張って返そうとするが、直子が意地で逆さ吊りにして体制を作っていくと、一気に脳天から美奈子を叩き付けた。
バシッ・・・
脳天から叩き付けられて、美奈子は大の字になって倒れ込む。
すると、今度は直子がパワーボムを狙っていくが、美奈子も直子の疲労の色から、大丈夫だろうと考えた。
しかし、直子が踏ん張って美奈子をパワーボムで叩き付けると、油断していた美奈子は失神状態になっていった。
まんぐり返し状態の美奈子に、直子はビキニショーツを剥ぎ取ると、美奈子の剥き出しの股間を踏み付けながらアピールしていくのであった。
この状態に、レフリーは急いでゴングの要請をするのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音と同時に、直子の勝利が決まったのだった。
しかし直子も勝利はしたが、スタミナ切れは明らかで、観客達も美奈子が勝利して直子を全裸処刑にするのではと考えていたが・・・結果、直子の勝利でこの試合は終わりを告げていた。
こうして、第61回大会も幕を降ろすのであった。

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