『2009年を締めくくる激しい試合・・・・女祭り開催っ!』
リングアナのコールに大歓声の地下プロレス会場内。不況の世の中であっても、高額なプレミアチケットを買い求めて観戦する人が多い地下プロレス。今年も女祭りの時期になっていた・・・。
『第1試合・・・選手入場・・・』
リングアナのコールに、リングに進んでいくのはグラビアアイドルトーナメント準決勝の熊多曜子と市河由衣。
共に黒いビキニに黒リングシューズ姿でリングインすると、お互いが視線を合わせる事もなくコーナーに進んだ。
ビキニを気にしながらも、リングの感触を確かめるような曜子と由衣。早くもリングアナがコールを始めた・・・。
『第1試合・・・グラビアアイドルトーナメント準決勝第1試合・・・青コーナー〜・・・身長164p、上から92、56、84・・・熊多曜子〜っ!』
コールを受けて一礼していく曜子。観客席に向かって、自慢のバストが作り出す見事な谷間をアピールしているかのようだ。
『赤コーナー〜・・・身長158p、上から83、55、85市河由衣〜っ!』
そして由衣がコールされると、片手を突き上げてアピールする。
体格差が気になる二人だが、由衣も地下プロレスでの戦績は見事であり、どんな試合が展開されるか観客達はゴングを待った。
『カァーン!』
ゴングが打ち鳴らされると、まずはコーナーから飛び出して距離を置いて睨み合う曜子と由衣。
緊張感漂うリング上で、睨み合いながらも距離が詰まると、まずは力比べとなっていく。
しかし曜子が押し出すと、由衣が苦悶の表情を浮かべながらも蹴り込むと、怯む曜子に蹴りを入れてからロープに走った。
勢いをつけてボディアタックを仕掛ける由衣。
バッシーン・・・
『ワン・・・』
早くもフォールする由衣だが、曜子もまだまだ簡単にフォールを奪われない。
返されると髪を掴んで起こしていくが、曜子も由衣のお腹にパンチを入れていく。
ドスッ・・
「くっ・・」
お腹を殴られて一瞬動きの止まる由衣。
今度は曜子がロープに振ってから、見事なドロップキックで迎え撃つ。
バッシーン・・・
「きゃあああぁぁぁぁぁ・・・」
悲鳴をあげてマットに崩れ落ちる由衣。
続けて曜子のストンピングが襲いかかると、由衣は転がるようにロープに逃げた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが素早く曜子を止めていくと、由衣は呼吸を整えて立ち上がる。
距離を置いて睨み合う展開になると、今度は由衣が素早くタックルを仕掛ける。
曜子の反応が遅れると、そのまま胴タックルの様に押されるが、ロープが近くテイクダウンを奪えない由衣。
逆に曜子が膝蹴りを出そうとすると、由衣は膝に組み付いていく。
動きが止まると、曜子はフロントスリーパーを狙って締め上げていくと、由衣の表情が苦痛に歪んだ。
堪らず藻掻く由衣だが、体格差もありスタミナを消耗していく・・・。
曜子が技を解くと、背中にハンマーパンチを叩き込んでから、コーナーに振っていく。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
背中を痛打して苦しい由衣。
その由衣に勢いをつけて何かを狙う曜子だが、ここは由衣がカウンターキックを顔面に叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「きゃあああぁぁぁ・・・」
悲鳴をあげてフラつく曜子。由衣は片手を突き上げてアピールすると、ロープに走ってヒップアタックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
倒れ込む曜子に、由衣は全体重を乗せるようなストンピングを叩き込むと、曜子もロープに手を伸ばした。
『ロープ・・・』
レフリーが由衣を離していくと、曜子がゆっくりと立ち上がっていく。
『ファイト!』
レフリーが叫ぶと、由衣がミドルキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
由衣の打撃技に、曜子も意地になってミドルキックを返す。
バシィィィィ・・・
曜子のミドルキックに動きの止まる由衣。
その由衣にヘッドロックでスタミナを奪おうとする曜子。しかし由衣もロープに振って返していく。
ロープから戻る曜子に、由衣は勢いをつけてヒップアタックを仕掛けると、曜子をダウンさせた。
倒れ込んだ曜子の腕を掴んで、素早く腕拉ぎ逆十字固めを極めるが、曜子の足がロープに逃れる・・・。
『ロープ・・・』
技を解く由衣は、素早く立ち上がって曜子が立ち上がるのを待つと、自慢のバストへミドルキックを叩き込む。
グニュ・・
「イタアァァァァ・・・」
堪らずバストを押さえる曜子。
更にローキックからハイキックと打撃で攻める由衣に、曜子はロープを掴んでレフリーにアピールする。
「ロープ・・・ロープでしょ!」
曜子のアピールに由衣を離していくレフリー。
ビキニを直しながら呼吸を整えていく曜子。由衣も曜子の動きを睨み付けていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める両者。
距離が詰まると、いきなり由衣に顔面パンチを放つ曜子。
バキッ・・・
「くっ・・・」
殴られてフラつく由衣に、曜子は続けて左右のパンチを叩き込む。
バキッ・・バシッ・・・
素手のパンチは反則だからと、レフリーが曜子に注意すると、由衣は顔を押さえてロープに逃れた。
『素手で顔を殴るのは反則だ!』
レフリーの注意に頷く曜子。
『ファイト!』
そして掛け声が響くと、今度は曜子が張り手で前に出た。
バッシーン・・・
しかし由衣も負けずに張り手を返すと、お互いが激しい張り手合戦になっていく。
バッシーン・・バッシーン・・バッシーン・・
次第に押されていく由衣。
張り手が止まると、曜子が一気に組み付いてバックドロップを仕掛けた。
バシィィィィ・・・
後頭部からマットに叩き付けられてグッタリする由衣。
その由衣のお腹を狙って、曜子はフットスタンプを仕掛ける。
ドスッ・・・
「うぐうっ・・・ううっ・・・」
お腹を押し潰されて涎を垂れ流す由衣。
両手でお腹を押さえて苦しんでいると、曜子が髪を掴んで起こした。
堪らずタックルの様に組み付くも、逆に押さえつけられてニーリフトを受けて苦しい由衣。
更にスタンディングでチョークスリーパーを受けて藻掻き苦しむ由衣に、観客席からは歓声が送られていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
何とかロープに逃れた由衣。しかしチョークスリーパーでダメージを大きくして、動きが鈍くなる・・・。
動きの鈍る由衣に、曜子がまたもバックドロップを仕掛けると、由衣はマットに大の字状態に・・・。
グッタリする由衣に、曜子はレフリーに叫んだ。
「レフリー・・・ダウンでしょ、ダウン!」
曜子のアピールにレフリーがカウントを始めた。
『ワン・・・ツー・・・スリー・・・フォー・・・ファイブ・・・シックス・・・セブン・・・エイト・・・ナイン・・・』
カウントが続けられていくと、由衣はフラフラしながらも立ち上がる。
『ファイト!』
そしてレフリーが続けさせると、曜子はまたもバックドロップを仕掛けた。
バッシーン・・・
後頭部から叩き付けられてヒクヒクする由衣。
曜子がゆっくりとバストに手を添えるようにフォールする。
『ワン・・・ツー・・・スリィ・・・』
しかしギリギリ返す由衣。
返されて驚きの表情を浮かべる曜子だが、髪を鷲掴みにして起こしてアピールした。
「いくぞぉぉぉぉぉぉ・・・・」
片手を突き上げる曜子に観客席から歓声が響き渡ると、由衣をコーナーに押し込んでいく。
そしてトップロープに駆け上がると、由衣の後頭部に膝を押しつける曜子。
そして前に押し倒すと、地下プロレスのリングでは初のカーフブランディングが炸裂した。
バシィィィィ・・・
顔面からマットに叩き付けられた由衣は俯せでダウンすると、曜子は仰向けにしてフォールした。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィィ・・・』
曜子の大技に返せない由衣。遂にスリーカウントが決まると、曜子の決勝進出が決まった。
『勝者、熊多曜子っ!』
リングアナのコールに立ち上がって笑顔を浮かべる曜子。
一方、負けた由衣は立ち上がれずに、リングドクターにチェックを受けるのであった。
激しいグラドル同士の激闘を制して、曜子が決勝戦に進んだ準決勝1試合目だった・・・。



第2試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルトーナメント準決勝2試合目の杉元有美と仲島愛里。
黒ビキニに黒リングシューズ姿でリングインすると、ゆっくりと観客席に一礼していく有美と愛里。
この二人の勝者が、決勝で熊多曜子と闘うことになる訳で、観客席からは大歓声が起きている。
『青コーナー〜・・・身長168p、上から84、58、85・・・・杉元〜有美〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする有美。見事なボディに観客達の視線が集まっている。
『赤コーナー〜・・・身長157p、上から86、58、88・・・・仲島〜愛里〜っ!』
そしてコールを受けて片手を突き上げていく愛里。フットサルで鍛えた打撃が冴えるのか・・・。
ビキニに包まれたバストにも注目が集まる中、早くも試合開始のゴングが打ち鳴らされるのであった。
『カァーン!』
ゴングと同時に距離を詰めていく両者。
体格差があるが、愛里が積極的に詰めていくと、いきなりローキックを放った。
シュ・・・
しかし有美は避けると、逆にローキックを放った。
バシッ・・
軽く当たっていく蹴りに、愛里はガードを固めて距離を置いた。
距離を置く愛里に、有美が飛び込んで組み付こうとすると、愛里も組み付く。
押し合うが、体格的に有美が有利と思いきや、愛里がロープ際に押し込んでいくと、強烈な水平チョップを有美のバストに叩き込んだ。
バッシーン・・・
「うっ・・」
水平チョップを受けて苦悶の表情を浮かべる有美。
更にロープに押しつけたまま、愛里はキチンシンクを叩き込む。
ドスッ・・・
「ふぐうっ・・・ううっ・・・」
強烈な膝のボディブローに苦しむ有美。
しかし首相撲の体制に持ち込むと、愛里のバストへ強烈なニーを叩き込む。
グニュ・・・
「痛いぃぃぃ・・・」
Gカップバストを膝で痛めつけられて悲鳴をあげる愛里。
更に有美が膝蹴りを叩き込むと、愛里は抱きつくように有美に組み付く。
突き放そうとする有美に、愛里は組み付きながらコーナーに押していった。
有美をコーナーに押し出すと、いきなり拳を固めて左右のボディブローを有美に叩き込む。
ドスッドスッ・・・
「うぐうっ・・ううんっ・・・」
突然お腹を殴られて苦悶の表情を浮かべる有美。
構わずセカンドロープへ登り出すと、片手で有美の髪を鷲掴みにしてから額にグーパンチを連打する愛里。
バキッ・・バキッ・・バキッ・・
いきなりのラフファイトに観客席からはブーイングも飛び出すが、愛里は構わず痛めつけた。
『反則だ・・・ワン・・・ツー・・・』
レフリーが愛里を止めていくと、愛里は放してから距離を置く。
一方、額を殴られた有美は額を押さえて痛がるが、愛里の力に警戒した。
『ファイト!』
レフリーが掛け声をかけると、距離を置く有美と愛里。
今度は愛里がローキックを放つと、有美の太股に音を立てて当たる。
バシィィィィ・・・
ローキックが炸裂すると、リング上に肉体が激突する音が響く。
有美が距離を置こうとすると、愛里が前に出てミドルキックを放つ。
バシィィィィ・・・
脇腹を蹴られて苦しい有美。
逆に張り手を返すと、愛里の頬に命中した。
バッシーン・・・
張り手を受けて一瞬動きの止まる愛里に、有美がお返しのローキックを放つ。
バシィィィィ・・・
フラつく愛里に、有美は首相撲から膝蹴りを狙うが、愛里が押し出して潰す・・・。
グラウンド状態に持ち込むと、愛里がサイドポジションを狙うが、有美も上手く動いて簡単には固めさせない。
レスリング的な展開になるが、有美がロープに足を伸ばした・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが愛里に離れるように指示すると、ゆっくりと立ち上がる愛里。
有美も立ち上がると、ここから試合は続けられた。
『ファイト!』
ガードを固めて距離を詰める有美。
愛里はローキックで攻めると、顔面ガードは固めていたが、ローキックには無防備だった有美。
バッシーン・・・
ローキックを受けても前に出る有美に、愛里は距離を取りながらローキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
ローキックの連発に次第に変色していく有美の膝。
堪らず有美も張り手を出していくと、愛里の顔面を捉えていく。
バッシーン・・・バッシーン・・・
張り手を受けると、バストを揺らしながらローキックを叩き込む愛里。
バシィィィィィ・・・
ローキックで足にダメージを受けてフラつく有美。しかしトーナメント優勝を目指すだけに、簡単には負けられない・・・。
更にミドルキックが炸裂すると、苦悶の表情を浮かべてロープに手を伸ばす有美。
脇腹の白い肌にも内出血が見られる程、打撃が上手くなってきている愛里。
ロープを掴んでダウンを免れた有美だが、ノーガードになった顔面に上手い角度でハイキックが叩き込まれた。
バシィィィィィ・・・・
これには堪らず崩れ落ちる有美。
俯せにダウンすると、立ち上がろうとロープを掴む。
ドスッ・・
その有美に対して容赦なくお腹を蹴り上げる愛里。フットサル仕込みの蹴りに口から涎を垂れ流す有美。
「いくよぉぉぉぉぉ・・・」
愛里がここでアピールすると、有美の両足首を掴んでリング中央まで連れ出す。
そして俯せ状態だからと、キャメルクラッチを仕掛けた。
グイッ・・・
上半身を反らされて苦しい有美。
愛里は容赦せずに反らしていくと、有美が両足をバタバタとさせて痛がっている。
レフリーもギブアップの確認をするが、有美は耐えていく。
ギブアップしない有美に、愛里は鼻の穴に指を掛けたりして痛めつけると、有美が必死に逃れようとする。
「フガッ・・・フガッ・・・」
そして顔面掻きむしりから技を解いていく愛里。
俯せになってグッタリする有美のヒップにストンピングを叩き込むと、髪を掴んで起こしていく。
ヘッドロックで締め上げる愛里に、有美は反撃とばかりにバックドロップを仕掛けた。
バッシーン・・・
後頭部からマットに叩き付けられて苦しい愛里。有美は素早くフォールする。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし愛里も簡単にはフォールを許さずに返すと、有美が上になってギロチンチョークを仕掛けていく。
グイッ・・・
「うっ・・・ううっ・・・」
喉元を腕で押し潰されて苦しい愛里。
呼吸も苦しくロープに逃れようと少しずつ逃げようとする愛里に、有美もギブアップ狙いで押し潰す。
なかなかギブアップしないからと、有美が一気に馬乗り状態になると、拳を握りしめてマウントポジションから顔面パンチを叩き込む。
バキッ・・バシッ・・・
これにはレフリーが素早く止めていくと、反則カウントを数えられる有美。
『ワン・・・ツー・・・スリー・・・フォー・・・』
レフリーに止められると、ゆっくりと立ち上がっていく有美。
一方、顔を気にしながらも立ち上がる愛里。距離が置かれるとレフリーが続行させた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を置く有美と愛里。
距離が詰まると、愛里がローキックで攻め込んでいく。
バシィィィィ・・・バシィィィィ・・・・
ローキックを受けて露骨に嫌がる有美。
既に膝近くは内出血して、どす黒くなっている部分もあり、愛里のローキックの威力が観客からも見て取れる。
ローキックを嫌がって距離を取る有美に、愛里は前に出てローキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
これにはフラついてロープを掴む有美。
愛里は左右の張り手から前に出ると、膝蹴りを狙うが有美も組み付いていく。
愛里の打撃技に恐怖心すら抱き始めた有美は、蹴られないようにと組み付いていくと、体格差からもグラウンド状態になった。
寝技状態になると、愛里がサイドポジションを奪ってから、有美の脇腹に照準を合わせた。
膝を引くと、ビキニスタイルだから脇腹の白い肌を狙って、膝蹴りを叩き込む愛里。
ドスッ・・ドスッ・・・
「ふぐっ・・・ぐふうっ・・・」
膝蹴りを叩き込まれて苦悶の表情を浮かべる有美。
動きが鈍くなったからと、愛里がお返しとばかりに馬乗りになると、強烈な張り手を叩き込んでいく。
バッシーン・・・バッシーン・・・
嫌がる有美に構わず張り手を叩き込む愛里。
バッシーン・・・バッシーン・・・
体格差からも返したいが、打撃技で両足が痛めつけられて踏ん張りが効かずに苦しい有美。
更にギロチンチョークを仕掛けていく愛里。
グリっ・・・
喉元を押し潰されて苦しい有美。
レフリーもギブアップの確認をするが、有美は必死に逃れようとする。
しかし舌を出したり、ギブアップ寸前の様子に、観客席からは愛里と有美に対して歓声が送られていく。
耐える有美に対して、愛里が技を解いて髪を掴んで起こしていくと、フロントスリーパーで締め上げる。
グイッ・・・
締め上げられて苦しい有美。続けてDDTでマットに叩き付けると、愛里がフォールする。
「レフリー、フォール!」
愛里のアピールにカウントを数えるレフリー。
『ワン・・・ツー・・・スリィィ・・・・・』
「んあああぁぁぁぁぁ・・・」
しかし有美が気合いを入れて返していく。
返されると、立ち上がって何かを狙っていく愛里。
有美が起き上がろうとすると、ノーガードのバストへサッカーボールキックを叩き込む愛里。
バシィィィィィ・・・
これには有美が苦悶の表情を浮かべると、今度は背中にサッカーボールキックを叩き込む愛里。
バシィィィィィ・・・
背中にも蹴られた痕が残る程、強烈な愛里の蹴り。
更に容赦しない愛里は、顔面へもサッカーボールキックを叩き込むと、有美がグッタリとマットに倒れ込んだ。
余裕の表情を浮かべる愛里は、グッタリする有美の顔面を踏みつけてからレフリーにアピールする。
「レフリー・・・フォール!」
愛里の言葉にレフリーがカウントを数えていく。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし有美が返していくと、観客席から大歓声が送られた。
歓声に愛里が苛ついたか、有美の髪を掴んで起こしていくと、バックを奪ってチョークスリーパーを狙うが、これには有美がカンガルーキックで股間へ打撃を与えて逃れた。
「くっ・・・ううっ・・・」
カンガルーキックを受けて苦しむ愛里に、有美は左右の張り手を叩き込むが、ローキックのダメージから腰に力が入らない。
更にバストへグーパンチを叩き込んで流れを変えようとする有美に、愛里もお腹にパンチを放つ。
ドスッ・・バシッ・・・
殴り合いになると対等だが、ローキックが決まると有美の表情が苦痛に歪む。
「お返しよ!」
愛里が叫ぶと、有美の股間を前蹴りで蹴り上げた。
ゴキッ・・
「ふぎっ・・・」
股間を蹴り上げられて崩れ落ちる有美。
両手で股間を押さえて、ヒップを突き上げた格好で苦しむ有美に、愛里は狙いを定めてヒップにサッカーボールキックを叩き込む。
バッシーン・・・
「ああんっ・・」
ヒップに強烈な蹴りを受けて苦しむ有美。
更に愛里のサッカーボールキックがヒップを襲うと、ビキニショーツに守られたヒップが内出血を起こしてドス黒くなっていく。
レフリーも一方的になった試合展開に止めるかどうか迷っていると、愛里が容赦ない顔面へのサッカーボールキックを叩き込んだ。
バキィィィィィ・・・
顔面へのサッカーボールキックに失神寸前の有美。
鼻血を噴き出してグッタリしていると、レフリーが止めようとする中、無理矢理にキャメルクラッチを仕掛ける愛里。
上半身を反らされて、鼻血を噴き出しているから呼吸も苦しい有美。両手をバタバタさせてギブアップをアピールするが、レフリーもギブアップと気がつかず、愛里も痛めつけていく。
レフリーが有美にギブアップの確認をすると、有美がギブアップの意思表示が確認されて、やっとゴングが要請されるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、ここで愛里の決勝戦進出が決まった。
『勝者、仲島愛里っ!』
技を解いて立ち上がる愛里は、グッタリと俯せで動けない有美の後頭部を踏みつけると、決勝に進むからとガッツポーズで観客にアピールするのであった。
これでグラビアアイドルトーナメント決勝は、熊多曜子と仲島愛里と言うカードが決まったのであった。



第3試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、産休から地下リングに復帰する長谷河京子。
手にはオープンフィンガーグローブで、白い競泳水着に素足でコーナーに進んだ。久しぶりの復帰戦が格闘技戦と言う事で、対戦相手が注目されている中、リングに登場したのは秦野浩子。京子とは格闘技番組の司会で関係がある二人だが、地下プロレスでは関係なく、浩子は結婚を機に地下プロレス引退をしたが、また再婚、そして女優復活と言う事で地下プロレスにまた帰ってきたのだった。
手にはオープンフィンガーグローブ、そして水着は京子と同じく白い競泳水着に素足と言う格好。
『スレンダー美女格闘技戦・・・青コーナー〜・・・身長166p、上から80、55、82・・・長谷河〜京子〜っ!』
コールを受けて一礼していく京子。口にマウスピースを入れると、浩子を見つめた。
『赤コーナー〜・・・身長168p、上から80、56、82・・・秦野〜浩子〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする浩子。久しぶりの地下プロレスの異様な雰囲気に戸惑いを隠せない・・・。
浩子も口にマウスピースを入れると、レフリーがリング中央でルールの確認をしていく。
『打撃は全ての部位に有効、凶器は即反則負け。グラウンド状態の相手の顔面も殴る蹴るは許されている・・・頭突きも認める・・・』
レフリーの説明を聞きながらも、浩子と京子は視線を合わせると睨み付けたりしている。
そしてコーナーに別れると、レフリーがゴングの要請をした。
『カァーン!』
ゴングが鳴らされると、まずきコーナーから出て距離を測る京子と浩子。
まずは京子が軽くジャブで牽制していくと、浩子も軽くパンチを出して距離を置いた。
京子がローキックを放つと、音を立てて浩子の脚に炸裂した。
バシィィィィ・・・
ローキックに顔を歪ませる浩子。
更に京子が左右のパンチで牽制してからローキック。
バシィィィ・・・
脚を蹴られて痛がる浩子。
パンチを放つも京子にガードされると、逆に前蹴りをお腹に受けていく。
ドスッ・・
「うっ・・」
お腹への前蹴りに動きの止まる浩子。
そこへ京子が顔面へパンチを出して前に出ると、浩子の頬にパンチが当たっていく。
バシッ・・バシッ・・
顔を殴られて藻掻くように殴り返す浩子。
しかし京子のパンチが当たっていると、堪らず下がりだしてコーナーに追い詰められてしまった。
コーナーでガードを固める浩子に、京子は飛び込む様に飛び膝蹴りを叩き込む。
ドスッ・・・
「ううっ・・」
ガードするが、細い腕に衝撃を受けて苦しい浩子。
京子は狙った様にガードの下からアッパーを狙うと、浩子の顎を貫いた。
バシィィィ・・・
コーナーでダウンしそうになる浩子。しかし踏ん張ってガードを固める。
更に京子がボディへパンチを入れていくと、浩子は身体をくの字にしてガードを固めていくが、サンドバック状態にされて一方的な試合展開に。
しかし浩子がエルボーを出すとノーガードの京子の側頭部を捉えて動きが止まった。
バキッ・・
動きの止まった京子に対して、浩子が首相撲に捉えて膝蹴りをボディに叩き込む。
ドスッ・・ドスッ・・
これには苦しい京子。攻め続けていたが、膝蹴りは細い浩子から受けても効いている様子。
動きの止まる京子に対して、浩子がフロントスリーパーで締め上げていく。
細い腕が京子の首に巻き付くと、京子は組み付いて倒しに行くが、浩子も踏ん張って上手くコーナーを利用している。
技から逃れられない京子が苦しい展開になっているが、浩子は膝蹴りをボディに入れていく。
ドスッ・・
「うっ・・」
膝蹴りを入れられて、口からマウスピースが顔を出す京子。
更に浩子が膝蹴りを狙うと、逆に京子が倒しに行くとフロントスリーパーが解けた。
京子が密着しながらサイドポジションを奪いにいくと、浩子も逃れようと藻掻く。
藻掻く浩子が俯せになると、京子がチョークスリーパーを仕掛けた。
しかし藻掻きながら逃れると、転がって距離を置いて立ち上がっていく浩子。
京子も立ち上がると距離を置いては構えた。
お互いがガードを固めて距離を置くと、今度は浩子がローキックを放つ。
シュ・・
しかし京子が避けると、逆に踏み込んでパンチを放った。
パンチをガードすると、左右のジャブを細かく入れていく浩子。
バシッ・・バシッ・・
小刻みに顔を殴られて動きの鈍る京子に、浩子は顔面パンチを連打していく。
バシッ・・バシッ・・バシッ・・
浩子の顔面パンチの連打に、京子も顔面パンチを返していく。
バシッ・・バシッ・・バシッ・・
お互いの鼻からは出血していくが、構わず殴り続ける浩子と京子。
白い競泳水着が赤く染まり出すが、お互いが引かない状況に観客席も盛り上がりを見せていく。
堪らず京子が組み付いて首投げで倒しに行くと、体重を掛けられた浩子がダメージを受けて動きが鈍る。
その浩子にサイドポジションから顔面にハンマーパンチを叩き込んでいく京子。
バキッ・・バキッ・・バキッ・・
美女同士の激しい喧嘩ファイトに盛り上がる観客席。
音を立てて炸裂していくハンマーパンチに、浩子の鼻から激しい出血。それと顔が腫れだしている。
更に脇腹に膝蹴りを叩き込む京子。
ドスッ・・
「ふぐうっ・・」
膝蹴りを受けて目を見開いて苦しむ浩子。
そして馬乗りの体勢になって顔面に拳を振り下ろしていく京子。
バキッ・・バシッ・・バキッ・・
殴られて藻掻き苦しむ浩子。京子は容赦なく殴りつけていく。
バキッ・・バシッ・・
次第に浩子の反応が少なくなり、レフリーが危険と判断して試合を止めた・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音に手を止める京子。
顔面を血に染めてグッタリしている浩子に、リングドクターが応急処置を施すリング上。
京子は試合とは言え、浩子との壮絶な試合を制したが気にしている様子。
『ただ今の試合、長谷河京子のレフリーストップ勝ちとなりました!』
勝ち名乗りを受けると、京子は浩子に頭を下げるのであった。お互いが血塗れになった試合だったが、復帰戦だった事と格闘技番組繋がりの二人だけに、試合を讃えるのであった・・・。



第4試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、昨年の女祭りでは石河梨華に血祭りに上げられた大嶋優子。
白いスポーツビキニに素足と言うスタイル。今夜はまたも残酷なルールの試合に出される事に・・・。
その優子の対戦相手は、アキバ48に対抗意識も持っている猛娘のリーダー、高端愛。
黒いスポーツビキニに素足と言うスタイルで、リングインすると優子を睨み付けた。
『第4試合っ・・・猛娘vsアキバ48対抗戦・・・ファイトクラブマッチを行います・・・』
体格が似ているからと組まれた対抗戦だが、経験の差は大きく、優子にとっては残酷な試合カードだが、リングに上がればもう逃げられない・・・。
『青コーナー〜身長152p、上から77、55、78・・・大嶋〜優子〜っ!』
コールを受けて一礼する優子。ファイトクラブマッチと言う事で、残酷な試合展開が予想されるから、優子に対して歓声が飛んでいく。
『赤コーナー〜身長153p、上から80、59、83・・・高端〜愛〜っ!』
一方、余裕すら感じられる愛の姿に歓声が飛んでいくが、愛としても地下プロレスでは惨い経験を積んできただけに、今夜の試合も油断せずに叩き潰す覚悟だった。
『カァーン!』
早くもゴングが打ち鳴らされると、戸惑う優子に愛は走り込んでジャンピングニーパッドを放つ。
咄嗟に避けるが、愛が左右のパンチを放った。
バキッ・・バキッ・・
早くも顔面に拳がヒットすると、優子がガードを固める。
構わず愛が詰めて左右のパンチを放つと、優子は堪らず前蹴りを出して距離を置こうとする。
しかし愛の勢いに倒されると、いきなり馬乗り状態になっていく。
堪らず顔面をガードする優子に、愛が脇腹に拳を叩き込んだ。
ドスッ・・・
「ふぐっ・・・」
脇腹を殴られて苦悶の表情を浮かべる優子。
更に愛が左右の脇腹を殴りつけると、優子が堪らずガードを開ける。
すると、愛が優子の顎を掴んで固定すると、片手の拳を握りしめた。
堪らず藻掻いて逃れる優子。俯せ状態になると、愛は背後から脇腹を殴りつけた。
ドスッ・・・
「痛いっ・・・」
堪らず悲鳴をあげる優子。
愛が立ち上がると、ヒップにサッカーボールキックを叩き込んでいくが、優子も必死に立ち上がった。
立ち上がると、優子も愛に必死に殴りかかると、愛の顎を捉えた。
バキィィィ・・・
殴られてフラつく愛に、優子が喧嘩キックを叩き込む。
ドスッ・・
「くっ・・・」
優子の反撃に焦る愛だが、経験があるだけに殴り返していく。
バキッ・・
優子の頬を抉る愛の拳。美少女同士の殴り合いに興奮していく観客達・・・。
優子も涙目になりながらも殴りつけていくと、愛が喧嘩キックをお腹に叩き込むと、顔面に拳を叩き付けていく。
バキッ・・バシッ・・バキッ・・
殴られてロープ際に逃げる優子。鼻から激しく出血して、白いスポーツビキニを赤く染めていく。
髪を鷲掴みにして下を向かせていく愛だが、優子は鼻からの出血がマットに滴り落ちている。
愛は膝を引くと、一気に顔面狙いの膝蹴りを叩き込むと、優子はガードも出来ずに顔面に膝蹴りを受けて崩れ落ちた。
前のめりにダウンする優子。俯せ状態でダウンすると、通常の格闘技だったらレフリーストップ確実だが、レフリーが止めないと愛が狂ったように全身にサッカーボールキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・バシィィィィィ・・・バシィィィィィ・・・・
あまりに一方的な試合展開に、ここでレフリーがゴングを要請した・・・。
『カンカンカンカン・・・・』
ゴングが鳴らされても止まらない愛。黒服がリング上に上がると、愛を止めていく。
一方、蹴り続けられた優子は完全にグロッキー状態で、全身に痣を作るなど可哀想な結果になってしまった。
『勝者、高端愛っ!』
リングアナのコールに片手を突き上げてアピールする愛。ただしアキバ48は試合に負けているが、人気では勝っていたのは事実であった・・・。

第5試合

『選手入場・・・』
リングアナのコールにリングインするのは、局山英里。白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって一礼した。
最近表の仕事から遠ざかっている英里だけに、地下プロレスのリングでは活躍したいところだったが、今夜は対戦相手が悪かった・・・。
「ウガアァァァァァ・・・・」
観客を威嚇する様にリングインするのは、サクリファイスマッチで人気を上げてきているアフリカンコング・・・そう、今夜英里はサクリファイスマッチの第3の生け贄にされてしまったのだった・・・。
コングの姿に怯える英里。しかし地下プロレスのリングでは、表のリングでは絶対にあり得ないカードもあり得る・・・それが地下プロレス。
『サクリファイスマッチ・・・第3弾・・・青コーナー〜・・・身長168p、上から92、58、85・・・・局山英里〜っ!』
コールを受けて一礼するが、反対コーナーのコングの圧力に緊張を隠せない英里。
『赤コーナー〜・・・身長175p、体重100s・・・アフリカンコング〜っ!』
ガッツポーズで観客にアピールするコング。観客席からは、英里の痛めつけられるシーンを期待する声が上がっていくのであった。
『カァーン!』
ゴングと同時にコングがコーナーを飛び出すと、反対コーナーの英里にボディアタックを仕掛けた。
しかし英里が避けると、コーナーに自爆する。
100sのコングがコーナーに激突したからと、リングを囲む四方のロープが激しく揺れた。
まさにコングの巨体をアピールするようなシーンだが、英里は距離を取っていくが、痛めつけられるのも時間の問題だった・・・。
コングがゆっくりと英里との距離を詰めようとすると、英里はビキニに包まれたバストを揺らしながら距離を置く。
距離が詰まると、コングがおちょくるように手招きしたりと挑発すると、英里は前に出てサイドキックを放った。
バシッ・・
コングの顔面を捉えたが、コングは不気味な笑みを浮かべる。
更に英里がハイキックを側頭部に叩き込むと、コングがフラつくがニヤニヤと笑みを浮かべた。
「バカにしないでよ!」
英里が叫び声をあげると、ミドルキックからローキックと、まるでサンドバックに打撃練習する様に蹴り続けると、コングがガードを固めた。
すると、サイドキックでお腹に蹴りを入れる英里。
ドスッ・・
「ウガァ・・・」
呻き声をあげて苦しむコング。
偶然にも鳩尾に命中したのか、コングが苦悶の表情を浮かべてロープを掴んだ。
観客席からも歓声が上がると、英里が下を向くコングの顔面へハイキックを叩き込んだ。
バシィィィィィィ・・・
ハイキックを受けて鼻血を噴き出すコング。
更にハイキックを狙う英里だが、コングが蹴り足をはたき落とすと、髪を鷲掴みにしていく。
グイッ・・・
「い・・いやあっ・・・」
堪らず悲鳴をあげる英里。
しかしコングは鼻血を出されたからと怒っていると、そのままコーナーに連れて行ってコーナーポストに額を叩き付けていく。
バシィィィィ・・・バシィィィィ・・・
何度も叩き付けられて、フラフラ状態にされていく英里。
更にコーナーに押し込まれて、92センチのバストへ強烈な水平チョップが叩き込まれた。
グニュゥゥゥゥゥ・・・・
「いやああぁぁぁぁぁ・・・・」
バストへの強烈な衝撃に絶叫する英里。
コーナーに寄りかかってグッタリすると、続けてコングが左右のパンチが左右のバストに叩き込まれた。
グニュ・・・グニュ・・・
「ああんっ・・・あああああぁぁぁぁぁ・・・」
バストへの強烈な攻めの連発に悲鳴をあげる英里。
白い乳房が内出血を起こす程の激しいバスト攻めには、観客席からも大歓声が起きていく。
ガードしようと必死になる英里だが、コングはガードの空いたお腹にパンチを叩き込んだ。
バシッ・・バシッ・・・
「うぐっ・・ウゲッ・・・」
口をパクパクさせて苦しむ英里。涎を垂れ流していると、コングが体重を乗せた膝蹴りでコーナーに押し潰した。
グニュ・・・
「ホゲエェェェェェェ・・・・」
これには口から反吐を吐き出す英里。
ビチャビチャ・・・ビチャ・・・
マットな吐き散らされた反吐が臭うとばかりにコングが笑みを浮かべると、そのままヘアーホイップでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
「きゃあああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
マットに叩き付けられて悲鳴をあげる英里。
コングはゆっくりとコーナーからペットボトルを持ち出すと、英里の口に突っ込んだ。
「ング・・・ングッ・・・」
無理矢理に水を飲まされて苦しい英里。
その英里のお腹に飛び上がってヒップドロップを叩き込むコング。
ドスッ・・・
「ホゲエェェェェェェェ・・・・・」
またも口から豪快に水で薄められた胃液などを噴き出す英里。
自らの顔に吐き出した液体がかかるが、100s以上の圧力の前に涙目になるが、コングの地獄の攻めは終わらない。
グイッ・・・
「ああっ・・・あうっ・・・」
髪を鷲掴みにされて無理矢理に立たされる英里。
コングが笑みを浮かべると、背後から抱え上げて必殺技であるプッシークラッシャーを仕掛けた。
ゴキッ・・・
「ひぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・」
プッシークラッシャーの激しい衝撃に、英里は目を見開いて絶叫した。
コングが放すと、両手で股間を押さえて動けない英里。
ヒップを突き上げる形で痛がる英里に、コングは片手を挙げてアピールすると、背中にストンピングを入れて動きを止めていく。
そして、ビキニショーツだけに守られた股間に爪先蹴りを叩き込むコング。
バシッ・・バシッ・・・
「ヒイィィィィィ・・・」
今度は股間を押さえてリング上を転げ回る英里。股間へのハードな責めの連続に観客達は盛り上がる。
グイッ・・
「い、いやあぁぁぁぁ・・・」
髪を鷲掴みにされて起こされる英里。ボディスラムで豪快にマットに叩き付けられると、大の字になってヒクヒクしている。
その英里に、コングは助走をつけて飛び上がると、ボディプレスで押し潰した。
ドシュ・・
「ああんっ・・・」
強烈なボディプレスに失神寸前の英里。両足をダラリとさせて苦しんでいる・・・。
ゆっくりと立ち上がってはアピールするコング。
そして、またもプッシークラッシャーを仕掛けると、英里の悲鳴がリング上に響き渡る。
ゴキィィィィ・・・・
「ふぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・」
股間へのあまりの衝撃に、英里は股間から激しく異臭を放つ液体を放出した。
白いビキニショーツから激しく噴き出す液体・・・そう失禁してしまったのだ。
コングは英里の放った液体が膝などにかかると、汚いとばかりにパフォーマンスすると、髪を掴んで起こしていく。
そしてビキニを剥ぎ取っていくと、トップレス状態で抵抗できない英里の自慢のバストを、トップロープに押し当てた。
グイッ・・・
「ああっ・・・」
嫌がる英里だが、コングとの力の差には勝てずに押しつけられていくと、バストがひしゃげた。
更にコングは、そのロープに押しつけたバストを、横にスライドさせる様に擦りつけていくと、ロープを覆うゴムとの摩擦熱で激痛に叫ぶ英里。
ギュ・・ギュ・・・
「いやあああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
悲鳴をあげる英里に、何度もバストをロープに擦りつけていくコング。
白い乳房に何本もの擦られた痕が浮かび上がり、更には血が滲み出している。
Fカップの見事なバストが傷つけられていくと、観客席からは歓声とブーイングが混ざり合う・・・。
両方のバストに何本もの擦りつけられた痕が浮かび上がると、コングはバストを殴りつけていく。
グニュ・・・グニュ・・・
あまりの激痛に抵抗も出来ずに悲鳴をあげる英里。
コングが放すと、朦朧とした状態でフラフラしている。
その英里に、コングは身体を回転させて裏拳を叩き込んだ。
バキッ・・・
顔面に裏拳が命中すると、激しい鼻からの出血をしながら大の字に倒れ込む英里。
ビキニショーツとリングシューズだけで、顔面を血に染めてヒクヒクする英里に、レフリーが危険と判断してゴングを要請した。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、コングはガッツポーズを作って英里の顔面を踏みつけていくが、いきなり髪を掴んで起こしてから、ネックハンキングツリーで吊し上げるが、黒服などが急いで止めるのであった。
またも美女をマットに処刑したコング。次の獲物は誰か・・・。


第6試合

『選手入場っ・・・』
リングアナのコールにリングインするのは、女優の香理奈。
白いスポーツビキニに手にはオープンフィンガーグローブを着けてのリングイン。緊張した表情を浮かべてコーナーに寄りかかると、対戦相手の登場を待った。
香理奈の対戦相手としてリングに上がるのは、過去に格闘技戦で香理奈を血祭りにあげた石河亜沙美。妊娠・出産と長く地下プロレスのリングから遠ざかっていたが、女祭りのリングで香理奈との因縁のカードが組まれる事になった。
白いスポーツビキニに手にはオープンフィンガーグローブと、香理奈と同じコスチュームの亜沙美。久しぶりのリングに緊張感は隠せない。
『青コーナー〜・・・身長165p、上から80、58、88・・・香理奈〜っ!』
コールを受けて一礼していく香理奈。格闘技番組から地下プロレスでの経験により、今夜は亜沙美にリベンジしたいところ・・・。
『赤コーナー〜・・・身長178p、上から83、63、88・・・石河亜沙美〜っ!』
そして亜沙美がコールを受けると、片手を挙げて観客にアピールした。
『この試合は、格闘技戦として行われます・・・KO、ギブアップ、レフリーストップ等により決着する事になります!』
リングアナの説明が終わると、早速試合が開始される事になった・・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出す亜沙美と香理奈。
久しぶりのリングで、動きが堅い亜沙美に対して、積極的に前に出る香理奈。
軽くジャブを放ちながら距離を詰めると、タックルを狙おうとする香理奈。
しかし亜沙美も前蹴りを放っては距離を置こうとするが、香理奈が逆にローキックを叩き込む。
バッシィィィィ・・・
「くっ・・」
膝にローキックを受けて痛がる亜沙美。
更にローキックが放たれると、またも亜沙美の脚へダメージを与えていく。
しかし亜沙美も左右のパンチの連打を返すと、香理奈の顔面を捉えた。
バシッ・・
顔を殴られてガードを固める香理奈に、亜沙美は膝蹴りを出していくが、上手く当たらず距離を置いていく。
距離を取り合う両者。今度は香理奈がジャブを放って距離を詰めると、亜沙美もローキックを放つ。
しかし蹴り足に合わせてタックルを仕掛けると、上手くテイクダウンを奪う香理奈。
倒されて焦る亜沙美に、香理奈が素早くサイドポジションを奪おうとするが、亜沙美もガードしようと必死になっている。
ブリッジしたり逃れようとすると、香理奈は脇腹に軽く拳を叩き込んでから、一気にマウントポジションを狙う。
逃れたい亜沙美だったが、香理奈にマウントポジションを奪われると、香理奈の拳が容赦なく襲いかかった。
バシッ・・バシッ・・バシッ・・
顔面に落とされるパンチの連発に痛がる亜沙美。
下から抵抗するも、香理奈は上手く顔面に拳を叩き込む。
バシッ・・
必死にブリッジ気味に返そうとする亜沙美。
香理奈もバランスを取っては殴りつけるが、亜沙美が何とか香理奈を跳ね除けるが、相当スタミナを消費した様子。
素早く立ち上がる亜沙美に、香理奈はローキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
蹴られて痛がる亜沙美。呼吸が荒くなっているから、スタミナ切れが心配されるが、パンチを放っては牽制して距離を置く。
頬を少し腫らせている亜沙美。対して香理奈も頬を少し赤くしている。
呼吸を整えながらも構える亜沙美は、少しずつ距離を詰めていくと、ローキックを放つ。
シュ・・・
しかし香理奈がステップバックして避けると、逆にローキックを放つが、亜沙美も避けていく。
身長差があるから香理奈も打ち合いは避けたいところだが、スタミナ切れしている可能性があると見て、ジャブから牽制していく。
ガードを固める亜沙美に、スタミナ切れで動けないのかと思った香理奈は、左右のジャブから膝蹴りと前に出ると、亜沙美のストレートが伸びた。
バキッ・・
「くっ・・」
香理奈の顔面を捉えた亜沙美のストレートパンチ。
一瞬フラつく香理奈に、亜沙美は左右のフック気味のパンチを叩き込むと、香理奈がガードを固めてロープに逃れる。
逃げる香理奈に対して、首相撲の体制に持ち込んで膝蹴りを叩き込む亜沙美。
長身の亜沙美の膝蹴りは破壊力があるから、香理奈も必死にガードするが、ガードする腕に痣が出来るほどの亜沙美の膝蹴りの破壊力。
組み付いて倒したいが、亜沙美も簡単に倒れない。
フロントスリーパーで首をロックして、片手でハンマーパンチを背中に叩き付けていくと、苦しい香理奈は藻掻いていく。
香理奈が亜沙美のボディへパンチを叩き込むと、亜沙美が技を解いて殴り出す。
身長差があるが、接近戦で殴り合う亜沙美と香理奈。
バキッ・・バシッ・・バシッ・・・
お互いが顔面狙いで殴り合うと、香理奈は鼻血を噴き出した。
しかし香理奈もアッパーを打ち込むと、顎を打ち抜かれて動きの鈍る亜沙美。
香理奈が意地になって鼻を狙って殴りつけると、亜沙美も鼻血を噴き出していく。
お互いが白いスポーツビキニを赤く染めながらの殴り合いに、観客席が盛り上がっていく。
亜沙美がハイキックを放つが、香理奈が避けて組み付いていく。
組み付かれて突き放したい亜沙美だが、香理奈がテイクダウンを奪った。
サイドポジションを奪うと、ボディへ膝蹴りを叩き込む香理奈。
ドスッ・・
膝蹴りを受けて藻掻く亜沙美。
香理奈は続けて膝蹴りを叩き込むと、亜沙美のボディに痣が浮かび上がる・・・。
動きが鈍くなっていく亜沙美。鼻血などで呼吸が苦しく、スタミナ切れになってきた様子。
香理奈も苦しいが、一気にマウントポジションを奪うと、顔面パンチを連打していく。
バキッ・・バシッ・・バキッ・・
殴られる度に身体をビクンビクンとさせて藻掻き苦しむ亜沙美。
必死に香理奈の手を掴もうとするが、香理奈が許さずに顔面へ拳を叩き込む。
バキッ・・バキッ・・
亜沙美の顔面が赤く染まっていく中、殴られ続けて涙目で抵抗している。
もう一方的に見えるが、レフリーが試合を止めないから香理奈はハンマーパンチで亜沙美の顔を潰そうとしていく。
バシッ・・バシッ・・バシッ・・
ここで亜沙美の抵抗が無くなってきたからと、レフリーが危険だからゴングを要請した・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音に香理奈が驚いた表情を浮かべると、レフリーに起こされて片手を挙げられた。
『勝者、香理奈っ!』
足元には血塗れの亜沙美の姿。やっとリベンジした訳だが、亜沙美も産休からの復帰戦でスタミナ不足もあり、今後も組まれる可能性もあるカードが終わりを告げた・・・。
亜沙美はリングドクターに応急処置を受けて担架に運ばれてリングをあとにしたのだった・・・。



第7試合

『選手入場っ・・・』
緊張した表情でリングインするのは、今夜が地下プロレスデビュー戦の掘北真希。若手女優として着実に地位を上げてきているが、遂に地下プロレスデビューとなった。白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって頭を下げた。
真希の対戦相手としてリングインするのは、同じ年齢であり女優の戸多恵梨香。黒いスポーツビキニに黒リングシューズ姿でリングインすると、真希を睨み付けてからコーナーに進んだ。
『青コーナー〜・・・身長160p、上から78、58、83・・・掘北真希〜っ!』
コールを受けて一礼していく真希。観客からの歓声に戸惑いの表情を見せるも、売れ続けるには登竜門と言われてプロレス特訓しただけに、ここは勝利したいところ。
『赤コーナー〜・・・身長163p、上から75、57、78・・・戸多恵梨香〜っ!』
そしてコールを受けて片手を突き上げる恵梨香。地下プロレスはデビュー済みだけに、真希に比べて余裕が感じられる。
レフリーがルールの確認などをしてコーナーに別けると、ゴングが要請された。
『カァーン!』
ゴングと同時に飛び出したのは真希で、果敢にドロップキックを放っていく。
バッシーン・・・
打点の高いドロップキックに恵梨香がダウンすると、立ち上がる所をまたもドロップキックを放つ真希。
「いくよぉぉぉぉ・・・」
アピールする真希は、恵梨香を起こしてロープに振っていくと、続けてドロップキックを放つ。
バッシーン・・・
倒れ込む恵梨香に真希が足を抱え込んでフォールした。
『ワン・・・ツー・・・』
しかしまだ始まったばかりで、恵梨香も余裕を持って返していく。
返されると腕を狙う真希だが、恵梨香がロープに足を伸ばして逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが真希を離していくと、恵梨香がゆっくりと立ち上がって距離を置いていく。
真希もゆっくり距離を詰めて手を伸ばして力比べに持ち込もうとするが、今度は恵梨香がローキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
「痛いっ・・・」
堪らず悲鳴をあげる真希。
更にローキックを狙う恵梨香に、真希は距離を置いて逃れた。
少林寺拳法も出来る恵梨香だけに、この打撃技は真希にとっては辛いが、真希は冷静に距離を置いていく。
回り込もうとする真希に、恵梨香はコーナーに追い込むように圧力を掛けていく・・・。
知らぬ間にコーナーを背にする真希。
恵梨香は逃がさないようにと、ゆっくりと距離を詰めると、牽制のハイキックを放つが真希が避けた。
ハイキックに続き、サイドキックをボディに放つと、真希のお腹に恵梨香の蹴りが炸裂した。
ドスッ・・・
「くっ・・・」
お腹を蹴られて苦しむ真希。
恵梨香は狙った様に踏み込んでハイキックを放つが、これは真希がガードするがガードした腕も痛い・・・。
続けてミドルキックを放つと、真希のボディを抉ってダウンを奪うと、恵梨香は攻めるのを止めて片手を挙げて観客にアピールした。
蹴られて苦しむ真希は、お腹を押さえて転がるようにしてリング下にエスケープすると、恵梨香もリング下に降りていく。
目の前に迫る恵梨香のお腹にグーパンチを放つ真希。
しかし恵梨香は髪を掴んで起こしていくと、鉄柵に振って叩き付けた。
ガッシャーン・・・
「きゃあああぁぁぁぁ・・・」
悲鳴をあげて鉄柵に叩き付けられた真希。
その真希の髪を掴んでリング上に戻していく恵梨香。真希も立ち上がると、ローキックで下から攻め出す。
バシィィィィ・・・
「イタッ・・・」
悲鳴をあげる真希。
更に距離を詰めて、左右の張り手を叩き込む恵梨香。
バシッ・・バシッ・・
掌打に近いものがあるが、真希がフラつきながら張り手を返す。
バッシーン・・・
気の強い真希も負けてはいない。張り手で返すと恵梨香が下がる。
更に喧嘩キックまで出して前に出る真希。
恵梨香も左右の掌打を放つと、真希の顔面を捉えてダウンを奪った。
両手で顔を押さえて痛がる真希。恵梨香は構わずストンピングを叩き込むと、髪を掴んで起こしていく。
真希の口の中が切れて血が垂れていると、白い競泳水着を赤く染めている。
ヘッドロックからブルドッキングヘッドロックと真希を痛めつけていく恵梨香。
またも起こしていくと、ミドルキックからハイキックと打撃で痛めつけていく。
バシッ・・バッシーン・・・
顔面へのハイキックにダウン寸前の真希。
観客席が盛り上がると、恵梨香はお腹に左右のパンチを叩き込んで身体をくの字にさせると、真希の後頭部へハイキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
これには俯せ状態にダウンする真希。
観客席を煽るように盛り上げていく恵梨香。真希が立ち上がるのを待っている。
真希は苦悶の表情を浮かべながらも立ち上がろうとすると、恵梨香は蹴りを狙っている様子。
フラフラしながら立ち上がった真希に、恵梨香がハイキックを叩き込む。
バッシーン・・・
辛うじてダウンは免れたが、フラフラ状態の真希。
観客席が盛り上がると、恵梨香は顔面狙いのハイキックを放つ。
しかし、ここで真希が蹴り足をキャッチすると、ドラゴンスクリューで切り返した。
グイッ・・・
「んあああぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
膝を捻られる形にされて、激痛に悲鳴をあげる恵梨香。真希も蹴り技に対して狙っていたのか、上手く返したが止まらない。
グラウンド状態に持ち込んでから、そのまま蹴り足をキャッチしたままアキレス腱固めを極めていく真希。
これには恵梨香が膝へのダメージの激痛から悲鳴をあげると、ギブアップした・・・。
「ギブ・・・ギブアップ!」
恵梨香のギブアップにレフリーが試合を止めると、ここで真希の勝利が決まった。
『ただ今の試合、掘北真希の勝利となりました!』
リングアナのコールに技を解いて立ち上がる真希は、額から汗を流しながらも観客席に向かって頭を下げるのであった。



第8試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは大池栄子。結婚後、離婚の噂やヘアヌードなどと言う話題も上がるが、地下プロレスでは安定した実力を保っている栄子。今夜も女祭りで存在感をアピールしたいところ。
黒のビキニでリングインすると、観客席に頭を下げてコーナーに進んでいく。
その栄子の対戦相手としてリングインするのは、離婚から芸能界復帰と忙しい細河ふみえ。地下プロレスは未経験だったが、芸能界復帰の為にと決意の地下プロレスデビューとなったが、対戦相手は実力者の栄子だから、残酷な試合展開が予想された。
ふみえは白いスポーツビキニ姿でリングインすると、鋭い視線を送る栄子と視線を合わさずに、自らのコーナーに進んでいく。
レフリーからお互いの手にはオープンフィンガーグローブが着けられていくと、格闘技戦と言う事で試合が組まれた。
『青コーナー〜・・・身長163p、上から90、59、87・・・細河ふみえ〜っ!』
コールを受けて一礼していくふみえ。緊張感は隠せないが、栄子と格闘技戦でのデビュー戦は残酷なカードだ。
『赤コーナー〜・・・身長166p、上から91、59、87・・・大池栄子〜っ!』
コールを受けてガッツポーズする栄子。しかしふみえの対戦相手にされて、不満そうな表情を浮かべている。
ゴングを待つと、栄子がレフリーに小声で呟いた・・・。
「潰していいんですか?」
その言葉にレフリーは頷いた。
栄子が笑みを浮かべるとゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
緊張するふみえに、栄子は一気に距離を詰めていく。
バシッ・・
まずはローキックで足を蹴りこむと、焦った表情でパンチを放つふみえ。
しかし当たるはずもなく、逆に栄子のジャブを顔面に入れられていく。
バシッ・・バシッ・・
「うっ・・ううっ・・」
ガードを固めるふみえに、栄子がミドルキックを叩き込む。
ドスッ・・
「うっ・・」
脇腹を蹴りこまれて動きの止まるふみえ。
栄子が組み付いてコーナーに押し込んでいくと、ふみえは膝を出して抵抗する。
しかし栄子が押し込むと、左右のパンチを叩き込む。
バシッ・・バシッ・・
顔を殴られてガードを固めるふみえ。
しかし栄子はがら空きのボディへ膝蹴りを叩き込む。
ドスッ・・
「うぐっ・・ううっ・・・」
お腹を蹴りこまれて下を向くふみえ。
すると、栄子が髪を両手で鷲掴みにして固定すると、顔面へ膝蹴りを叩き込んだ。
バキッ・・
栄子が放すと、ふみえは前のめりにマットに沈んでしまった。
俯せ状態でダウンしているふみえに、栄子は呆れ顔で後頭部を踏みつけていく。
グイグイ・・・
トップロープを掴んでふみえを踏みつけていく栄子。
レフリーも試合が始まったばかりだからと、試合を止めようとしない。
ロープに手を伸ばすふみえだが、栄子がバックマウントの体勢になっていく。
そしてノーガードの脇腹にパンチを叩き込むと、ふみえの表情が苦悶に歪んだ。
ドスッ・・・
「うぐっ・・」
更にバストへパンチを入れてから、髪を掴んで顔面へパンチを叩き込む栄子。
バシッ・・バシッ・・バシッ・・バシッ・・バシッ・・
容赦なく顔面へパンチが叩き込まれていくと、ふみえの鼻から激しく出血。
亀の体勢になるふみえに、栄子は脇腹に膝蹴りを叩き込んだり、顔面へのパンチを叩き込む。
ドスッ・・バシッ・・
何も出来ずに亀の体勢で殴られて蹴られていくふみえ。
栄子は立ち上がると、サッカーボールキックを何度も叩き込む。
バッシーン・・バッシーン・・・
「おらあっ!」
栄子が無理矢理にふみえを仰向けにすると、馬乗り状態に持ち込んだ。
顔面を鼻血で真っ赤にするふみえに、容赦なくハンマーパンチを叩き込む栄子。
バキッ・・バシッ・・バシッ・・
栄子の拳を掴もうとするが、ただ顔面に手刀を叩き込まれて潰されていくふみえ。
顔が腫れだして変形していくと、観客席からもレフリーに試合を止めてやれと声が飛ぶ。
『レフリー、そろそろ止めてやれよ!』
『細河が可哀想だよ、残酷ショーになってきたぞ!』
ふみえも抵抗できずに殴られていくと、レフリーがここで試合を止めた・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされて栄子の勝利が決まったが、あまりに一方的な試合内容に、観客席からはブーイングすら出ている。
『勝者、大池栄子っ!』
勝った栄子としても、年末の女祭りで組まれたカードだから受けたからと、内容的にも満足できるものではなく、黙ったままリングを降りるのであった。



第9試合

『選手入場っ・・・』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルトーナメント決勝戦を闘う熊多曜子と仲島愛里。
黒ビキニに黒リングシューズでリングインする曜子。対して白ビキニに白リングシューズの愛里。またに決勝戦を白黒付けようと言うリングコスチューム。早くも視線が激突するリング上。緊張感が漂っているが、リングアナがコールを始めた。
『青コーナー〜・・・身長164p、上から92、56、84・・・熊多曜子〜っ!』
コールされて片手を挙げてアピールする曜子。Fカップのバストに注目が集まるが、グラビアクイーンの自覚からか、頭も下げて谷間も強調するサービスをしていく。
『赤コーナー〜・・・身長157p、上から86、58、88・・・・仲島〜愛里〜っ!』
そしてコールを受けた愛里は、ガッツポーズの様に両腕をあげるが、腕を動かしてはGカップバストをアピールするサービスっぷり。二人の胸の谷間に観客席からは歓声が飛んでいた。
歓声が響き渡る中、試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングと同時にリング中央で睨み合う曜子と愛里。
曜子が片手を伸ばして挑発すると、愛里は構わずローキックを放った。
しかし曜子も避けて距離を置いていく展開へ。
距離を置きながらも組み付こうと距離を計る曜子。
しかし組むより打撃で攻めたい愛里は、曜子に対して小刻みな掌打からローキックと前に出る。
顔面へのパンチは反則だからと、愛里も掌打を練習したのか、曜子としてはガードを固めている。
愛里が前に出ると、いきなり曜子がドロップキックを放った。
バシィィィィ・・・
愛里も反応するが軽く当たるとフラつくと、マットに転がった曜子にサッカーボールキックを狙う。
しかし曜子は転がるようにリング下にエスケープすると、愛里はリング上から曜子を睨み付けた。
観客席からは緊張感あるリング上に歓声が上がると、曜子はビキニを気にしながらリング上に戻ろうとする。
戻ろうとする曜子を挑発する愛里。
ロープ越しに蹴りなど放とうとするが、レフリーが愛里を離して曜子をリングに招き入れた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に睨み合う曜子と愛里。
今度は曜子が踏み込んでローキックを放つと、愛里の足を捉えた。
バシィィィ・・・
蹴られたからと蹴り返す愛里。
バシィィィ・・・
愛里のローキックに顔が歪む曜子。
更に愛里がローキックを放つと、曜子は蹴り足に合わせてタックルを仕掛けた。
体格差から上手くグラウンド状態に持ち込む曜子。
藻掻く愛里に、曜子は抱きつくようにして組み付く。
愛里の表情が焦りだす・・・そう曜子が肩固めを狙っていた。
肩固めが極まらないと、曜子は体勢を変えてギロチンチョークを仕掛けた。
喉元を腕で潰されて苦しい愛里。必死にブリッジなどで体勢を崩そうとするが、曜子も上手く体勢を維持する。
レフリーがギブアップの確認をするが、愛里は拒む。
「ノォォォォ・・・ノォ・・・」
藻掻きながらもロープに逃れる愛里。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーに肩を叩かれて技を解いていく曜子。
早くも胸の谷間には汗が流れ出す愛里と曜子。呼吸を整えながら距離を置いた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を置く曜子と愛里。
愛里が軽くローキックで牽制しながら距離を計ると、曜子はステップバックで打撃戦には付き合わない。
更に愛里が前に出ると、いきなり曜子が強烈な張り手を放った。
バッシーン・・・
いきなり張り手を受けて動きが止まった愛里に、曜子が飛び込んで飛び膝蹴りを放つが、愛里がガードする。
逆に組み付いて膝蹴りを狙う愛里に、曜子が払い腰の様に投げてグラウンドに持ち込んだ。
サイドポジションに移行すると、愛里も藻掻くが曜子が腕を狙っていく。
しかし愛里も簡単に腕を取らせないと、曜子は膝蹴りをボディへ叩き込む。
ドスッ・・
「うっ・・」
脇腹への膝蹴りに動きの止まる愛里。
その瞬間、曜子が腕を羽折固めに捉えた。
グイッ・・
「ああっ・・・」
堪らず悲鳴をあげる愛里だが、ギブアップせずにロープに逃れようと藻掻いた。
曜子も極めていくが、完全に関節が極まっていないから、愛里の足がロープに逃れた・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの声に技を解いていく曜子。ビキニを気にしながら立ち上がっていく。
愛里も呼吸を整えながら立ち上がると、ビキニを直してから構えた。
『ファイト!』
距離を置く両者。
曜子も打撃を警戒していると、愛里が軽くジャブを放ちながら距離を詰めた。
シュ・・・
曜子が前蹴りで牽制すると、逆に軸足へローキックを踏み込んで叩き込む愛里。
バシィィィィィ・・・
これには曜子の表情が苦痛に歪んだ。
更に左右の張り手を叩き込む愛里に、曜子は嫌がるように膝を上げてブロックするが、愛里の張り手は止まらない。
バシッ・・バシッ・・
勢いが止まらないからと、曜子も張り手を返して張り手合戦となっていく。
バシッ・・バシッ・・
意地の激突の激しい張り手合戦に観客席が盛り上がると、愛里はローキックで足を攻めた。
バシィィィィ・・・
「うっ・・」
ローキックを受けてフラつく曜子。
続けて首相撲に持ち込もうとする愛里。曜子も抵抗するが、愛里が力強く引き込むと、膝蹴りを放つ。
ドスッ・・・
「うぐうっ・・ううっ・・・」
ボディへ膝蹴りを入れられて、苦悶の表情でロープを掴む曜子。
続けて愛里がバストへハイキックを叩き込むと、曜子のFカップバストが蹴りの圧力で歪んだ。
グニュ・・
「痛いぃぃぃ・・」
バストへの蹴りに悲鳴をあげる曜子。
動きの止まった曜子のボディへ、愛里は容赦ないミドルキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
脇腹へ蹴りを受けてフラつく曜子。ガードしようとするが、愛里はガード出来ないローキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
曜子の太股を狙ったのか、少しずつ曜子の太股が内出血してドス黒くなっていく。
愛里は続けてローキックを叩き込むと、曜子が苦悶の表情でロープに逃げる。
その曜子の顔面狙いでハイキックを放つ愛里。
シュ・・
しかし曜子が避けると、苦し紛れで組み付いていく。
組み付いてきた曜子を振り払おうとする愛里だが、曜子も手を回してクラッチすると、そのまま倒していく。
ロープ際だからと愛里がロープに手を伸ばすと、ここでレフリーが止めた。
『ロープ・・・』
レフリーの言葉に曜子が放して立ち上がると、愛里も立ち上がる。
『ファイト!』
レフリーが掛け声を掛けると、愛里が前に出て左右のミドルキックを放つ。
バシッ・・バシィィィ・・・
蹴られて苦しい曜子。
更にローキックで足を止めようとする愛里だが、曜子もハイキックを放つ。
身長差もあり曜子のハイキックが顔面を擦ると、愛里の動きが止まる。
止まった愛里に対してローキックを放つ曜子。
バシィィィィ・・・
蹴られてフラつく愛里は、負けじとローキックを返す。
バシィィィィ・・・
フットサル仕込みの蹴りには曜子の足がダメージを負っていくが、曜子もベルト欲しさに簡単には引けない。
更に愛里のハイキックが顔面に炸裂すると、曜子はフラフラしてロープに寄りかかる。
続けてバストへハイキックを叩き込む愛里。
グニュ・・・
「んあああぁぁぁぁ・・・・」
堪らず絶叫する曜子。バストへの攻めは可哀想だが、愛里も勝つためには手段を選ばない。
続けて顔面へハイキックを狙う愛里。
しかし曜子が蹴り足をキャッチすると、ドラゴンスクリューで切り返した。
グイッ・・・
「痛いぃぃぃ・・・」
蹴り足を捻られ悲鳴をあげる愛里。
曜子はバストの痛みを気にしながらも、捻った足を掴んで膝十字固めを極めた。
グイッ・・
「痛いぃぃぃぃ・・・イタアアァァァァァァ・・・」
堪らず愛里が絶叫するが、曜子はギブアップ狙いで極めていく。
痛がる愛里にレフリーがギブアップの確認をするが、愛里は必死になってロープに逃れようとする。
耐える愛里から技を解くと、曜子は立ち上がってストンピングを叩き込む。
バシッ・・バシッ・・バシッ・・
数発蹴りこんでから髪を鷲掴みにして立たせると、バックをとってバックドロップを仕掛けた。
バッシーン・・・
マットに叩き付けられて大の字になる愛里。天井を見上げていると、曜子はゆっくりと立ち上がってから、Gカップバストへエルボードロップを叩き込んでフォールする。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし愛里が返していくが、バストへのエルボーは苦しそうだ。
立ち上がれない愛里の髪を掴んで起こしていく曜子。
左手で髪を鷲掴みにしていると、右手を握りしめて額を殴りつけていく。
バキッ・・バキッ・・
「痛いっ・・イタア・・・」
堪らず悲鳴をあげる愛里。
更に近くのコーナーへ連れて行くと、コーナーポストに顔面を叩き付けていく曜子。
バシッ・・バシッ・・
「おらおら〜っ・・・おらっ!」
ラフファイトでペースを握っていく曜子。
フラつく愛里をコーナーに押し込むと、トップロープに登って片手を挙げてアピールする曜子。
「いくぞぉぉぉぉぉ・・・・」
そう、準決勝戦で市河由衣をマットに沈めたカーフブランディングを狙った。
しかし愛里も抵抗すると、セカンドロープに登って曜子に組み付いた。
藻掻く曜子だが、愛里が雪崩式ブレンバスターで切り返した。
バッシーン・・・
マットに豪快に叩き付けられてグッタリする曜子。
愛里は這うようにしてフォールした。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・・』
しかし曜子がギリギリ肩を上げると、愛里はゆっくり立ち上がっていく。
周りを見渡すと、愛里はコーナーに進んでコーナーポストカバーを外して金具を剥き出しにした。
そして曜子の髪を掴んで起こすと、苦しそうな表情を浮かべる曜子の顔を観客席にアピールしてから、コーナーの金具に叩き付けた。
ゴキッ・・
「きゃあぁぁぁぁぁ・・・」
悲鳴をあげる曜子。
愛里は曜子の額を金具に叩き付けていく。
ゴキッ・・
「んああぁぁぁぁぁ・・・」
更に曜子の悲鳴がリングに響き渡ると、額が割れて流血戦になってしまった。
その曜子の額の傷口にグーパンチを入れていく愛里。
バキッ・・バキッ・・
フラフラしながら、顔面を血に染めていく曜子。
更に愛里が殴りかかると、曜子はカウンターパンチを顔面に叩き込んだ。
バキィィィィ・・・
顔面への強烈なパンチに動きの止まる愛里に、曜子は組み付いてバックドロップを仕掛けた。
バッシーン・・・
マットに叩き付けられる愛里。
更に髪を掴んでゆっくりとパイルドライバーの体勢に持ち込むと、脳天からマットに叩き付けていく。
ドスッ・・
「ふぐっ・・」
変な声を漏らして大の字になる愛里。
その愛里を俯せにして、バックからチョークスリーパーを仕掛ける曜子。
曜子の腕が頸動脈を締め付けていくと、愛里は逃れようと藻掻くが、抵抗が少なくなっていく・・・。
更に曜子の両足が愛里の身体に絡みつくと、アナコンダスリーパーに移行した。
抵抗も出来ずにただ締め上げられていく愛里。
レフリーもギブアップの確認をするが、愛里は耐えている・・・。
曜子の腕を外そうとする愛里の手から、力が抜けていく・・・。
レフリーが愛里の手を掴むが反応がないと、ここでゴングを要請した。
『ストップ・・ストップ・・・』
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音に技を解く曜子。レフリーに手を掴まれると、そのまま片手を挙げられていく。
『勝者・・・熊多曜子っ!』
自分が勝ったと解った瞬間、曜子の顔に笑みが浮かんだ。
負けた愛里はリングドクターが応急処置しているが、曜子は額をタオルで巻かれると、腰にもグラビアアイドルベルトを巻かれるのであった。
遂に悲願のベルト奪取をした曜子。今後の曜子の試合が楽しみになった一戦だった・・・。



第10試合

『選手入場っ・・・』
リングアナがコールすると、ビキニ姿でリングインするのは左藤志津香。
白いビキニに白いリングシューズ姿でリングに上がると、観客席に頭を下げてからコーナーに向かった。
緊張している志津香の対戦相手としてリングインするのは、一斗缶と竹刀を手にしたダンプ松元。
観客を威嚇する様にリングインすると、早くもマットを竹刀で叩いては志津香を挑発した。
コーナーでダンプの姿に怯える志津香・・・。観客席は志津香の痛めつけられるシーンを想像しては、大きな歓声をあげていた。
『青コーナー〜・・・身長160p、上から86、58、85・・・左藤志津香〜っ!』
そしてリングアナがコールを始めると、志津香にとって地獄の時間が幕を開けようとしていた・・・。
コールされて一礼する志津香。しかし足元が微かに震えている様にも見える。
『赤コーナー〜・・・身長163p、体重125s〜・・・ダンプ〜松元〜っ!』
一方コールされたダンプはガッツポーズで観客にアピールすると、一斗缶と竹刀をコーナーで確認していく。
アフリカンコングとのサクリファイスマッチに続き、ダンプとの試合を組まれてしまった志津香。今夜はどんな試合展開になるのだろう・・・。
『カァーン!』
ゴングが鳴らされると、ダンプが余裕の表情でコーナーの志津香に迫る。
怯えている志津香だが、コーナーから飛び出して距離を置いていく。
手招きで挑発するダンプ。志津香はロープに走ると、ビキニに包まれたバストを揺らしながらドロップキックを仕掛けた。
バシィィィ・・・
勢い良く炸裂したドロップキック。アイドルなどを相手ならダウンを奪える威力だが、相手はダンプ。
「何だこの野郎!」
ダンプが叫ぶと、志津香は立ち上がってその場でドロップキックを叩き込む。
バシィィィ・・・
しかし倒れないダンプ。
すると、マットを叩いてからエルボースマッシュを何発も叩き込む志津香。
白いビキニに包まれたバストが揺らしながら必死にエルボーを打ち込む志津香だが、ダンプはエルボーを受けている。
攻め疲れたか志津香が距離を置いてローキックを叩き込むと、ダンプはエルボーを受けていたから、口の中を切って唇に血を滲ませていた。
ローキックで足元から崩したい志津香。必死に打ち続ける。
バシッ・・バシッ・・バシッ・・

ダンプは構わずラリアットを叩き込んだ。
バシィィィィィ・・・
豪快に吹き飛ばされる志津香。突然のラリアットに何が起きたか理解出来ていない様子だが、大の字になってしまった。
「いくぞぉぉぉぉぉぉ・・・」
ダンプが片手を挙げてアピールすると、志津香の髪の毛を鷲掴みにして無理矢理起こした。
そのままコーナーに押しつけていくと、コーナーと自らの身体で圧殺していくダンプ。
ドスッ・・
「ああんっ・・・」
圧殺されてコーナーに崩れ落ちる志津香。
ダンプは片手を突き上げてアピールしてから、髪を鷲掴みにして志津香を立たせていく。
そして豪快にボディスラムでマットに叩き付けると、顔面を踏みつけて観客にアピールしていく・・・。
藻掻く志津香。しかしダンプの踏みつけ刑には為す術もなく苦しむのみだった・・・。
観客の反応を見ながらダンプが志津香を起こしていくと、今度はフラフラしているのに構わずロープに振ると、豪快なラリアットを叩き込んだ。
バシィィィィィ・・・
豪快なラリアットに空中で一回転してマットに叩き付けられる志津香。
俯せ状態でダウンしてヒクヒクしていると、ダンプは片手を挙げてアピールしている。
志津香が立ち上がれないと、ダンプはコーナーの竹刀を持ち出すと、まずはヒップに一撃を叩き込む。
バシィィィィ・・・
「はうっ・・・」
ビキニショーツに包まれたヒップに竹刀が叩き付けられると、志津香が苦悶の表情を浮かべた。
更に背中など滅多打ちにしていくと、志津香が藻掻き苦しんでいく。
バシッ・・バシッ・・バシッ・・バシッ・・バシッ・・
「あんっ・・・あああっ・・・痛いぃぃぃ・・・ああっ・・・」
助けを求めるようにロープに手を伸ばす志津香。
「簡単には終わらせないぞ、こらぁぁぁぁ・・・」
ダンプが叫ぶと、志津香の腰にヒップドロップを落としてキャメルクラッチを仕掛けた。
グイッ・・
「んんっ・・・んんんんんっ・・・」
上半身を反らされて、ビキニに包まれたバストを揺らしながら藻掻き苦しむ志津香。
全身に走る激痛にギブアップ寸前だが、ダンプが口を押さえてギブアップは許さない。
そしてダンプが技から解放すると、サッカーボールキックで場外に志津香を落としていく。
リング下でグッタリしている志津香に、ダンプは近くの鉄柱に叩き付けると、そのままリング上に寝かしていく。
グッタリしている志津香の両足を拡げてから、鉄柱を股間近くにするようにしていくと、ダンプはリング下から志津香の両足首を掴んだ。
「いくぞぉぉぉぉぉぉぉ・・・・」
ダンプが観客にアピールすると、観客席が盛り上がる。
ゴキィィィィ・・・
「ひぎぃぃぃぃぃ・・・」
そう、思いっきり両足首を掴んで、思いっきり引いて志津香の股間を鉄柱に叩き付けるダンプ。
股間へ鉄柱が叩き付けられて、全身に激痛と衝撃で動けない志津香。
更にダンプは志津香の股間を鉄柱に叩き付ける。
ゴキィィィィ・・・
「いやああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
絶叫する志津香。
股間を押さえて涙目の志津香に、ダンプは更に非情の一撃・・・。
ゴキィィィィ・・・
「ひいぃぃぃぃぃ・・・・」
股間を押さえて動けない志津香。ダンプは足から手を離すと、リング上にアピールしながら上がっていく。
レフリーが志津香をチェックするが、志津香は戦意喪失は当然だが、試合を止めるように哀願する。
「ぎ・・ギブアップ・・・ギブ・・・」
しかしレフリーは志津香のギブアップを認めずに、ダンプに試合続行を告げた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に志津香は叫んだ。
「ギブアップ・・・試合を止めてぇぇぇぇぇ・・・」
しかしダンプは笑みを浮かべると、髪を鷲掴みにしてマットに投げ飛ばすと、グッタリしている志津香のビキニを剥ぎ取った。
Fカップの見事なバストを露わになると、観客席からは歓声が起きていく。
そして両腕をトップロープとセカンドロープに絡めて志津香を動けないようにして、竹刀でバストを痛めつけていくダンプ。
バシィィィィ・・・バシィィィィ・・・
「痛いぃぃぃ・・・いやああぁぁぁぁぁ・・・・」
強烈な竹刀攻撃に泣き叫ぶ志津香。白い乳房が内出血を起こして変色していく様は残酷・・・。
バシィィィ・・・バシィィィィ・・・バシィィィィ・・・
「ひいぃぃぃぃ・・・・いやああぁぁぁぁぁ・・・・痛いぃぃぃぃぃ・・・」
ダンプの竹刀攻撃が続いていくと、志津香の乳房にはミミズ腫れみたいな痕が浮かび上がりだす。
徹底したダンプの残酷感ある攻撃。普通のプロレスだったら水着剥ぎの時点で止められるが、地下プロレスではそんな事で止められるはずもなく、志津香にとっては正に地獄・・・。
バシィィィィ・・・バシィィィィ・・・バシィィィ・・・
「いやあぁぁぁぁぁ・・・・・やめてぇぇぇぇぇ・・・」
ダンプの竹刀攻撃に泣き叫ぶ志津香。バストは腫れだして残酷な展開になると、観客席からは大歓声が起きていく。
『いいぞぉぉぉぉぉ・・・ダンプ〜っ!』
『左藤のオッパイが壊してしまえ〜っ!』
更にダンプが観客の反応を見ながら、志津香の乳首を摘み出すと、志津香は激痛に泣き叫ぶ。
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
ダンプは観客席と、志津香の泣き顔を楽しむかの様に乳首を捻り出すと、放してから志津香自身をロープから解放していく。
そしてコーナーに連れて行くと、顔面をコーナーポストに叩き付けてから、コーナーに寄りかからせた。
「や・・やめ・・・て・・」
戦意喪失している志津香の両足をセカンドロープに掛けて、両腕はトップロープに絡めて磔にしていく。
怯えている志津香に、ダンプは観客席に向かってガッツポーズでアピールすると、思いっきり前蹴りを股間に叩き込んだ。
バシィィィ・・・
「ひぎぃぃぃぃぃぃ・・・」
股間を蹴り上げられて絶叫する志津香。
更にダンプの股間蹴りが炸裂すると、泣き叫ぶ志津香。
「やめてぇぇぇぇぇ・・・・」
泣き叫ぶ志津香の姿に興奮していく観客達。
『ダンプぅぅぅぅ・・・もっとやっちゃまえ〜!』
観客の声に押される様に、ダンプはコーナーから志津香を引きずり出すと、無理矢理パイルドライバーの体勢に持ち込んだ。
逆さ吊りにされて藻掻く志津香。しかし逃れる術はない・・・。
ドスッ・・・
「ふぐうっ・・・」
パイルドライバーが炸裂すると、志津香が変な声をあげてグッタリした。
トップレス姿でグッタリする志津香に、ダンプはお腹の上を跨いでいくと、飛び上がってヒップドロップを叩き込んだ。
ドスッ・・・
「ほっ・・・ホゲエェェェェェェ・・・・」
激しく反吐を噴き上げる志津香。自ら噴き上げた吐瀉物で可愛らしい顔を汚して気を失ってしまった・・・。
失神状態の志津香の顔にペットボトルを持ち込んで、ダンプが水をかけて洗い流していく。
そして、ビキニショーツを剥ぎ取って全裸にしていくと、子供にオシッコをさせるように抱え上げて、四方の観客席に向かって志津香の股間を晒していくダンプ。
『いいぞぉぉぉぉぉぉ・・・・』
志津香のご開帳シーンに観客席が盛り上がっていくと、ダンプはリング中央で志津香を俯せにして、ヒップを持ち上げて突き上げる形にした。
そして、志津香の股間の秘部に竹刀を突き刺すのであった・・・。
ズブ・・・
失神したままの志津香。この瞬間、レフリーがゴングを要請するのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音にガッツポーズのダンプ。
『ただ今の試合、レフリーストップでダンプ松元の勝利となりました!』
リングアナのコールにダンプは竹刀を抜き取ると、ゆっくりとリングから降りるのであった。
一方、負けた志津香はリングドクターに応急処置を受けてから、担架に乗せられてリングを降りるのであった・・・。



第11試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは長沢まさみ。ヒット作に恵まれずに今ひとつのポジションにいるまさみに、プロダクションが地下プロレスで新たな試練を与えようと、2009年最後の大会「女祭り」で、デスマッチが組まれることになった。
まさみの立つリングのニュートラルコーナーには、有刺鉄線ボードが立てかけてあり、二枚置かれている。
有刺鉄線の恐怖にまさみは落ち着きを無くしている。白い胸元の開いたワンピース水着に白いリングシューズ。Fカップと言われる豊満なバストが谷間を作り出していて、観客席からはまさみの水着姿に歓声が上がっている。
そのまさみの対戦相手とリングインするのは、沖菜恵。地下プロレスではデスマッチなども数多く体験していて、今夜はまさみの噛ませ犬ではと言う観客席の声も上がる中、ゆっくりとリングインした。
まさみと同じく白いワンピース水着に白いリングシューズ。これは流血戦になった時に、出血を解りやすくする為に白が選ばれた。
『第11試合・・・有刺鉄線ボード、失神KO決着デスマッチ・・・青コーナー〜身長168p、上から84、57、85・・・長澤まさみ〜っ!』
コールを受けて一礼していくまさみ。しかしコーナーの有刺鉄線ボードに気を取られている様子。
『赤コーナー〜・・・身長155p、上から80、59、83・・・沖菜恵〜っ!』
コールを受けて一礼していく恵。女優として後輩でもあるまさみとのデスマッチ対決に、ある意味で自らをアピールする試合にしようと笑みを浮かべる。
コールが終わると、まさみと恵は水着を直したりしてゴングを待った。
『カァーン!』
ゴングが打ち鳴らされると、いきなり恵が飛び出してドロップキックを叩き込む。
バッシーン・・・
「うっ・・・」
コーナーに叩き付けられるようにダウンするまさみ。
続けてストンピングを叩き込む恵に、まさみは必死にガードするだけになっていく。
更に髪を鷲掴みにしてまさみを起こすと、膝蹴りからフロントスリーパーで締め上げる恵。
体格差は気になるが、恵が序盤は攻め込んでいく。
そのままDDTでマットにまさみを脳天から叩き付けると、立ち上がってバストへストンピングを叩き込む。
グニュ・・グニュ・・
「あうっ・・・くうっ・・・」
Fカップとも言われるバストを蹴りこまれて痛がるまさみ。
更にお腹にセントーンを落として動きを止めていく恵。
身体をくの字にして藻掻き苦しむまさみに、恵はヒップにサッカーボールキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
恵がペースを握っていくと、観客席からもデスマッチだからと期待の声があがる。
『有刺鉄線に叩き付けろ〜!』
その言葉に恵が片手を挙げると、まさみの髪を掴んで起こしていく。
そして有刺鉄線ボードのあるコーナーにまさみを振ろうとすると、まさみも踏ん張って恵を振ろうとするが、恵も踏ん張って動きが止まる。
すると、恵が蹴りを出してからエルボースマッシュを叩き込んでから、張り手を入れていく。
パッシーン・・・
張り手を受けて張り手を返すまさみ。
パッシーン・・・
体格差があるが構わず恵がエルボースマッシュを放つと、続けて首投げでマットに叩き付けてスリーパーで締め上げていく。
締め上げられて苦しむまさみ。長い足を伸ばしてロープに逃れる。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーに止められて恵が放して立ち上がると、まさみも構えて立ち上がった。
『ファイト!』
距離を詰める両者。
体格差があるからと、まさみが積極的に前に出ると、恵が素早くタックルを仕掛ける。
片足タックルを受けてテイクダウンを許してしまうまさみ。
恵が素早くサイドポジションを奪いに行くと、まさみも上手く動いて許さない。
今度は足狙いのアキレス腱固めを仕掛ける恵に、体格差からのヒールキックで抵抗するまさみ。
恵が放して立ち上がると、まさみも立ち上がろうとするが恵のドロップキック。
バッシーン・・・
更に倒れたまさみにストンピングを叩き込む恵。
バシッ・・バシッ・・バシッ・・
そして髪を掴んで起こしてからヘッドロックで締め上げると、体格差もあるからとまさみがバックドロップで切り返した。
バシィィィィ・・・
マットに叩き付けられて苦しい恵。
まさみは立ち上がると、ゆっくり喉元にエルボードロップを叩き込むと、フォールする。
しかしこの試合はデスマッチ、レフリーがカウントを数えないからとハッとするまさみ。
恵を起こしてから、ボディスラムでマットに叩き付けてから、ギロチンドロップを叩き込んでいく。
そして、観客席が盛り上がるからと有刺鉄線ボードを見るまさみ。
『有刺鉄線に叩き付けろ〜っ!』
観客席の声に、まさみは恵を起こしてから振ろうとするが、恵が踏ん張るとまさみをコーナーに振った。
しかしまさみも有刺鉄線ボードに蹴りを入れて踏ん張ると、逆に走ってラリアットを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
ラリアットを受けて大の字になった恵。
コーナーに近いからと、まさみは恵を有刺鉄線ボードに叩き付けたいからと、髪を掴んで起こしていく。
ゴキィィィ・・・
「ふぎぃ!」
しかし恵がまさみの股間へグーパンチのアッパーパンチを叩き込むと、まさみは股間を押さえてフラフラしている。
「いくぞぉぉぉぉぉ・・・」
恵がアピールすると、遂に有刺鉄線ボードにまさみを背中から叩き付ける恵。
バシィィィィィ・・・・
「いやああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
有刺鉄線ボードに叩き付けられて、激痛に悲鳴をあげるまさみ。
更に恵がドロップキックを叩き込んで、有刺鉄線を喰い込ませていく。
悲鳴をあげるまさみの髪を掴んで有刺鉄線ボードから離すと、ヘッドロックからブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付ける恵。
グッタリするまさみの背中には、有刺鉄線によって傷つけられた肌から、血が流れ出ている・・・。
白い水着も赤く染めていくと、一層残酷感が増しているまさみの傷口。
初めて受けた有刺鉄線の激痛にダメージが気になるところだが、恵は構わずストンピングで痛めつけていくと起こしていく。
「立ちなさいよ!」
恵が無理矢理に起こしていくと、エルボースマッシュからコーナーの有刺鉄線ボードにまた振ろうとする。
しかしまさみも踏ん張ると、今度は恵を有刺鉄線ボードに叩き付けた。
バシィィィィィ・・・・
「痛いぃぃぃぃぃ・・・」
堪らず悲鳴をあげる恵。今度は恵が背中から有刺鉄線の餌食になると、観客席から大歓声が起きていく。
背中に喰い込む有刺鉄線に顔を歪ませる恵。
まさみは走り込んでドロップキックを狙うが、恵が逃れてまさみは有刺鉄線ボードにドロップキックを叩き込んだ。
背中を有刺鉄線で傷つけられて出血している恵。しかし地下プロレスでは数々のデスマッチを経験しているだけに、流血は構わずまさみに向かっていく。
フラつきながら立ち上がるまさみに、恵は走り込んでラリアットを叩き込む。
バシィィィィィ・・・
コーナー近くだったが、フラつきながらも踏ん張るまさみ。
体格差があるから踏ん張ったが、恵も続けて水平チョップから至近距離からのドロップキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・・
「痛いぃぃぃぃぃ・・・」
またも有刺鉄線ボードに背中から叩き付けられたまさみが、有刺鉄線の痛さに絶叫する。
まさみが有刺鉄線ボードで苦しんでいると、恵は反対コーナーの有刺鉄線ボードをリング中央に置いていく。
そしてまさみを有刺鉄線ボードから離すと、膝蹴りで動きを止めてからヘッドロックで締めていくと、中央の有刺鉄線ボードに向かってブルドッキングヘッドロックを狙うが、まさみも踏ん張った。
逆にバックドロップを狙うが、恵も反転してボディプレス気味に返す。
サイドポジションになると、恵が膝蹴りを叩き込んでダメージを増やしていく。
まさみが苦悶の表情を浮かべていると、恵はドラゴンスリーパーで締め上げる。
藻掻き苦しむまさみに、恵はスタミナを奪うように締め上げていく。
そして技を解いてから、マットに座る形のまさみの顔面にサッカーボールキックを叩き込む恵。
バシィィィィ・・・
顔面蹴りにグッタリと倒れ込むまさみ。両手で顔面を押さえていると、恵がまさみを起こしていく。
そして有刺鉄線ボード近くでブレンバスターの体勢に持ち込むが、体格差から投げられるかと観客席も注目している中、腰を低くして一気にブレンバスターを炸裂させた。
バッシーン・・・
「痛いぃぃぃぃぃぃぃ・・・・」
有刺鉄線ボード上にブレンバスターで投げつけられて絶叫するまさみ。
更に恵は立ち上がると、有刺鉄線ボード上で藻掻くまさみの上に、コーナーの有刺鉄線ボードを乗せた。
有刺鉄線ボードに挟まれた形のまさみは、激痛から悲鳴をあげている。
そのまさみへ更にダメージを与えようと、恵か有刺鉄線ボードにフットスタンプを仕掛けた。
バンッ・・・
「ぎゃああああぁぁぁぁぁ・・・・」
背中だけでなく、今度はまさみの自慢のFカップバストにも容赦なく有刺鉄線の棘が襲いかかった。
有刺鉄線のダメージでグッタリしているまさみ。
恵が有刺鉄線ボードを引き剥がすと、まさみの傷つけられた部分から、白い水着は赤い斑点の様に血が染み出ている。
有刺鉄線に傷つけられたショックから朦朧としているまさみに、恵は畳み掛けるようにパワーボムを仕掛けた。
有刺鉄線ボード上に投げっぱなしのパワーボムでまさみを投げつけると、もう失神寸前と言う表情でグッタリするまさみ。
レフリーがまさみを確認するが、意識もあり失神KOと認められないからと、恵に続行を促す。
『ファイト!』
恵がまさみを有刺鉄線ボードから起こしていくと、バストへの膝蹴りからダウンを奪う。
俯せで胸を押さえて泣きそうな表情を浮かべるまさみに、恵はチョークスリーパーを極めた。
グイッ・・・
藻掻き苦しむまさみ。恵はアナコンダスリーパーに移行すると、まさみの動きが鈍くなっていく・・・。
レフリーもチェックしていると、ここでまさみがチョークスリーパーで失神してしまった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
まさみの失神を確認してレフリーがゴングを要請すると、ここで恵の勝利が決まった。
技を解いて立ち上がる恵は、失神しているまさみを仰向けにしてバストを踏みつけると、観客にアピールする様に片手を突き上げるのであった。
一方、負けたまさみは有刺鉄線の傷が残らないようにと、最新設備を誇る地下プロレスの医務室に担架で運ばれるのであった。
前大会では澤尻エリカに流血の末、勝利を収めた恵。今回は残酷な有刺鉄線ボード失神KOデスマッチでの勝利。
恵に対して、仮設であるがデスマッチクイーンベルトが渡されると、恵は複雑な表情を浮かべて腰に巻き付けるのであった。
※デスマッチクイーンベルト・・・タイトル戦はデスマッチ、方式はその時々に決められるものとする。



第12試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、格闘技番組にも顔を出すアイドルでありモデルの笹木希。
白いスポーツビキニに白いリングシューズ姿でのリングイン。元ヤンキーと言う噂もあり、今夜は格闘技戦が予定されている。
その希の対戦相手は、数々のアイドルを地下プロレスのリングで痛めつけている山先静代。
希と対照的に黒い水着に、Tシャツを上から着て、下にはトランクスを着けている。
早くも視線が交錯するリング上。希も今夜の試合は危険である事は承知だったが、強い相手とのマッチメークを希望しているとの事で、このカードが実現した。
『時間無制限・・・ファイトクラブマッチ・・・青コーナー〜・・・身長168p、上から80、58、82・・・笹木希〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする希。コールを終えてレフリーにオープンフィンガーグローブを着けてもらっている。
『赤コーナー〜・・・身長182p、上から103、82、102・・・山先〜静代〜っ!』
コールを受けて不気味な笑みを浮かべて、希を睨み付けている静代。
オープンフィンガーグローブを着けると、コーナーを殴りつけて威嚇している。ボクシングを本格的にやり始めていて、希にとっては危険な相手だ。
『カァーン!』
そしてゴングが打ち鳴らされると、コーナーから勢いよく飛び出したのは静代で、希との距離を詰めていく。
希も動き回ると、いきなり静代の顔面にフック気味のパンチを放った。
バシッ・・
顔面を殴られても動じない静代。逆に殴り返すと、希が避けて喧嘩キックを叩き込んだ。
ドスッ・・・
「ぐっ・・」
お腹への喧嘩キックに動きの止まる静代。
更に左右のパンチを叩き込んでいく希。
バシッ・・バシッ・・
会場内が盛り上がる中、静代がガードを固めていく。
更に希が膝蹴りを叩き込んで距離を置いた。
膝蹴りを受けて痛そうにする静代だが、大きなダメージにはなっていない様子。
希も呼吸を整えるように距離を置くと、静代の動きを見つめた。
静代が距離を詰めると、希は回り込む様に動き回る。
体格差は圧倒的、希も真正面からの殴り合いは避けようとしている。
静代がジャブを放ちながら距離を詰めると、希はローキックを打ちながら回り込む。
希のローキックを嫌がる静代。
しかし希は逃げ回ってはローキックを的確に叩き込んでいくと、静代の動きが鈍る。
動きが止まったからと、希が走り込んでジャンピングニーパッドを叩き込むと、膝蹴りを叩き込んでは殴りつける。
バシッ・・ドスッ・・バシバシッ・・
しかし静代も打たれてばかりでなく、ボディブローを叩き込む。
ボスッ・・
「うっ・・ううっ・・」
お腹を殴られて苦悶の表情を浮かべる希。
更に静代が左右のパンチを放つと、ガードを固めて距離を置いた。
前蹴りを出して距離を計る希。
静代もガードを固めると、少しずつ距離を詰めていく。
バシッ・・・
希が時折距離を詰めて顔面へパンチを放つ。
静代の表情が険しくなると、一気に希との距離を詰めた。
焦る希。膝蹴りで距離を置きたいが、静代が左右のジャブを放った。
バシッ・・バシッ・・
「くっ・・・」
ガードの上からでも十分ダメージを与えていく静代のジャブ。
希がガードを固めていると、続けてボディへのパンチが炸裂した。
ドスッ・・・
「ふぐっ・・」
お腹を殴られて苦悶の表情を浮かべる希。
しかし、次の瞬間には静代に殴り返す。
バシッ・・
静代も殴られて嫌がるが、首相撲に持ち込んで膝蹴りを叩き込んだ。
バキッ・・
「あうっ・・くっ・・・」
膝蹴りを受けて崩れそうになる希。
しかし抱きつくようにしてダウンは免れるが、静代がベアハッグの体勢に持ち込んだ。
「ううっ・・・ああっ・・あっ・・・」
ベアハッグを決められて苦しい希。体格差が大きく可哀想な展開に・・・。
そのままコーナーに連れて行ってから、コーナーに放り投げていく静代。
バシィィィィ・・・
コーナーに叩き付けられて倒れ込む希。しかし素早く静代に片足タックルを仕掛けていく。
タックルを受ける静代だが、腰が重く倒れない。
逆にフロントスリーパーに捉えて締め上げていく。
しかし関節技は得意でない静代と、上手く滑らせていく希でダメージは少ない。
希は小刻みに静代のボディへパンチを叩き込むと、静代が技を解いて殴りつける。
しかし希が避けて、逆にハイキックを放った。
バシィィィィ・・・
静代もガードするが、鋭い希のハイキックに警戒していく。
希も普通のアイドルだったら倒せたはずと、静代の化け物ぶりに恐怖心すら覚えている。
軽くローキックを叩き込むも、静代は動じない。
逆にパンチを放ってくると、希はガードを固めた。
観客席からも大歓声が起きる中、静代は少しずつ希をコーナーに追い込むように距離を詰めた。
希はコーナーに近づいている事も知らずに追い込まれていくと、静代の表情に笑みが浮かぶ。
逃れようとすると、コーナーに詰まって逃げられない希。表情に焦りの色が浮かぶ。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・ううっ・・・」
逃げられなくなった希に、静代は動きを止めようとボディへ数発パンチを叩き込んだ。
更に顔面へ左右のフックを叩き込むと、必死にダウンは免れるが苦しい希。
殴り返すと、ボクシングを真面目にやっている静代のパンチを受けては、鼻血を噴き出した。
膝蹴りで逃れようとするも、逆に重いパンチを顔面を受けてコーナーにダウンする希。
白いスポーツビキニにも血が垂れていく中、静代のサッカーボールキックが叩き込まれていく。
バシィィィィ・・・
「ぐふうっ・・・ううっ・・」
お腹を蹴りこまれて涎を垂れ流して苦しむ希。
苦しむ希へ馬乗り体勢に持ち込む静代。
嫌がるように抵抗するが、静代は重たい拳を顔面に何度も叩き込む。
バキッ・・バキッ・・バキッ・・
藻掻く希。しかし端正に顔が腫れだしていた。
鼻血を流しながらも必死に抵抗する希。
しかし静代は顔を狙ってパンチの連打を打ち込んでいく。
バキッ・・バシッ・・バシッ・・
マウントからの強烈なパンチの連打に、希も危険な状態に追い込まれていく。
体重差もありマウントを返せない希。
静代は腰を浮かせると、お腹にヒップドロップの様に体重を乗せた。
ドスッ・・・
「グボッ・・・」
これには咳き込んで苦しむ希。
静代は立ち上がると、ゆっくり痛めつけようとしているのか、希を手招きした。
希は立ち上がるが鼻血が垂れているのと、頬など腫れだしている。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に静代が前に出ると、希はパンチを放つが静代は構わず前に出て、希をコーナーに押し込んだ。
そして、膝を引いて思いっきり膝蹴りを叩き込むと、希のスレンダーなボディに叩き込まれた。
ドスッ・・
「うぐっ・・・ううううっ・・・」
これには希が泣きそうな表情で耐えるが、相当のダメージを受けて動くことが出来ない。
血に染まる白いスポーツビキニ、生腹の部分に静代のボディブローが数発叩き込まれていく。
ドスッ・・ドスッ・・
「ううっ・・・うううっ・・・オエッ・・・」
白いお腹の肌も内出血する程の静代のパンチの威力。
希は堪らず口から胃液の様な物を垂れ流すと、静代が髪を鷲掴みにしてリングに投げつけた。
バッシーン・・・
俯せで苦しむ希。試合は止められないからと、静代は片手を挙げて観客にアピールする。
そして、希を起こしてバックから抱え上げると、膝を出してプッシークラッシャーを炸裂させた。
ゴキィィィィ・・・
「ひぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・」
流石の希も、プッシークラッシャーで恥骨を粉砕される様な感覚に襲われ絶叫した。
「オマ○コ出来ないようにしてやるよ・・・ぐふふっ・・」
抱え上げて希に囁く静代。
そしてもう一発、豪快なプッシークラッシャーが炸裂すると、希は白目を剥いて失神してしまった・・・。
ゴキィィィィィ・・・・
「ひぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・」
静代が放すと、マット上に俯せでグッタリしている希。
失神KOと言う事で、ここでレフリーがゴングを要請した。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音に片手を挙げてアピールする静代。
足元に失神して倒れ込む希のスポーツビキニに手を掛けると、一気に脱がしてトップレスにすると、その可愛らしいバストを踏みつけて観客にアピールしてから、リングを降りるのであった。



第13試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、黒船ことリアン・ディゾン。
黒いスポーツビキニに黒いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に手を振ってアピールする。
そのディゾンの今夜の対戦相手は、Gカップバストが自慢のグラビアアイドルの椙原杏璃。白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、ディゾンに視線を合わせずにコーナーに進んだ。
日本のグラビアアイドルとはデスマッチでも何でもやってやると言う気合いの入るディゾン。しかし今夜はプロレスマッチだった。
『青コーナー〜・・・身長167p、上から86、60、89・・・リアン〜ディゾン〜っ!』
コールを受けて片手を突き上げてアピールするディゾン。
『赤コーナー〜・・・身長157p、上から89、59、80・・・椙原杏璃〜っ!』
そしてコールを受けると、Gカップのバストが作り出す谷間をアピールする様に、一礼していく杏璃。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーを飛び出すディゾンと杏璃。
胸を揺らしながら距離を計る杏璃に、ディゾンはゆっくりと近づくと、手を伸ばしていく。
杏璃も警戒しながら手を伸ばして、力比べになるかと思われたが、ディゾンが喧嘩キックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
そしてロープに振っていくと、杏璃もロープを掴んで距離を置いた。
カポエイラを特技の1つにあげている杏璃。距離を詰めていくと、蹴りを狙おうとするが、逆にディゾンが踏み込んで張り手を放つ。
パッシーン・・・
頬に張り手を受けると、杏璃も張り手を返した。
パッシーン・・・
更に払い腰の様にディゾンを投げて倒すと、サイドポジションを奪っていく。
Gカップのバストがビキニから飛び出しそうになるが、杏璃は構わず押さえつけていく。
「いやあぁぁぁぁぁ・・・」
いきなり杏璃が絶叫して離れた。そう、ディゾンがバストに噛み付いたのだった。
杏璃がレフリーに反則だとアピールすると、レフリーもディゾンに注意していく。
しかしディゾンは関係ないと言う表情を浮かべて立ち上がった。
杏璃もバストを気にしながら距離を置くと、ディゾンが左右のパンチから距離を詰めた。
しかし顔面パンチは反則だからと杏璃はローキックを出すが、ディゾンが距離を潰して組み付いた。
今度はディゾンが投げてグラウンド状態に持ち込むと、早くも喉元に腕を押しつけるギロチンチョークを仕掛けた。
グイッ・・・
「んんっ・・んぐぐっ・・」
ギロチンチョークに藻掻き苦しむ杏璃。
ブリッジなど必死に返そうとするが、ディゾンが上手く体勢をキープする。
ギロチンチョークから、馬乗りになって張り手を連打していくディゾン。
バシィィィ・・・バシィィィィ・・・
藻掻く杏璃だが、馬乗りのディゾンに抵抗も出来ずに張り手を叩かれていく。
バシィィィィ・・・
ディゾンの手を掴もうとするが、ディゾンはそれを許さずに張り手を叩き込んでいく。
バシィィィィ・・・バシィィィィ・・・
張り手を受けながらもブリッジなどで返そうとする杏璃。
上手く跳ね返した杏璃だが、ディゾンが上手く誘導した結果でバックを奪われてしまった。
スリーパーを狙うディゾンに、杏璃は焦るようにロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの声にディゾンが立ち上がると、杏璃もビキニを気にしながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、距離を詰めていく両者。
杏璃がローキックからミドルキックと蹴りで前に出ると、ディゾンは蹴り足を狙っている様子。
バシッ・・
杏璃のローキックに表情が歪むディゾン。
更にローキックが叩き込まれていくと、ディゾンが下がる。
杏璃は果敢にハイキックを放つと、ディゾンが蹴り足をキャッチして捻りながらグラウンド状態に持ち込んだ。
足を捻られて痛い杏璃が悲鳴をあげると、ディゾンはアキレス腱固めを仕掛ける。
しかし杏璃が身体を転がしてロープに逃れると、レフリーが声を掛けた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの声にディゾンが足を放して立ち上がると、杏璃も警戒しながら立ち上がる。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にミドルキックを放つ杏璃。
バシィィィ・・・
脇腹を蹴られて苦しいディゾン。素早くも張り手を出すが杏璃もガードした。
杏璃は続けてローキックを放つが、ディゾンが距離を詰めて潰してタックルで組み付く。
組み付かれて突き放そうとする杏璃。しかしディゾンもロープ際に押し込むと、膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ・・・
「うっ・・・ううっ・・・」
膝蹴りをボディに叩き込まれて苦しい杏璃。
ディゾンは髪を鷲掴みにしてコーナーポストに杏璃の顔面を何度か叩き付けると、ヘッドロックで締め上げた。
苦しむ杏璃。身体を密着させてロープに振って返したいが、ディゾンが放さない。
杏璃が踏ん張ってバックドロップを狙うが、ディゾンも簡単に投げさせないと、技を解いてから張り手を叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
張り手を受けてフラつく杏璃に、ディゾンがスリーパーで締め上げていく。
しかし杏璃も両腕を振り回してロープに逃れると、ここでレフリーが止めた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めるからとディゾンが放すと、杏璃は喉元を気にしながらも距離を置いた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に睨み合うディゾンと杏璃。
杏璃がバストを揺らしながらミドルキックを放つと、ディゾンがステップバックで避けてから前蹴りを放つ。
蹴りに対して杏璃がローキックで軸足を蹴りこむと、続けてヘッドロックで締め上げた。
グイッ・・
しかしディゾンがロープに振っていくと、杏璃はショルダータックルでディゾンからダウンを奪う。
座らせた状態からスリーパーで締め上げていく杏璃。Gカップバストを押しつけて、締め上げていく。
ディゾンが苦悶の表情を浮かべるが、杏璃の髪を鷲掴みにして引っ張った。
グイッ・・
「痛いぃぃぃ・・・は、反則でしょ!」
堪らず杏璃がレフリーに叫ぶと、レフリーが注意するがディゾンは関係ないとばかりに髪を引っ張っては、技を解かせた。
杏璃が怒って喧嘩キックを背中に叩き込むと、続けて立ち上がるディゾンの顔面狙いのハイキックを放った。
シュ・・・
しかしディゾンが避けてタックルで組み付くと、杏璃をグラウンド状態に持ち込んだ。
杏璃もブリッジ気味に藻掻くと、ディゾンはサイドポジションを奪いにいく。
サイドポジションからボディへ膝蹴りを叩き込んでいくディゾン。
ドスッ・・ドスッ・・
「うぐっ・・ううっ・・・」
膝蹴りを叩き込まれて苦悶の表情を浮かべる杏璃。
更にディゾンは立ち上がると、痛がる杏璃にサッカーボールキックを叩き込んでは、リング下に落としていく。
リング下で痛がっている杏璃。
ディゾンはリング下に降りると、観客席からパイプ椅子を持ち出した。
そしてリングサイドにパイプ椅子を置くと、杏璃を起こしてパイプ椅子に座らせていく。
杏璃を座らせると、ディゾンは喧嘩キックをバストに叩き込んだ。
グニュ・・・
「いやああぁぁぁぁ・・・・」
悲鳴をあげて倒れ込む杏璃。バストへの強烈な蹴りでダメージを受けると、バストを押さえて倒れ込んでいる。
グイッ・・・
そして杏璃の髪を掴んで起こすと、近くの鉄柱に振って叩き付けた。
ゴッキーン・・・
「ああんっ・・・」
鉄柱に叩き付けられて悲鳴をあげて倒れ込む杏璃。
ディゾンが迫ると、杏璃もお腹にパンチを入れて抵抗すると、ディゾンは額にグーパンチを叩き込む。
ゴキッ・・
「痛いぃぃぃ・・・」
悲鳴をあげる杏璃。
痛がる杏璃を今度は鉄柵に振って叩き付けていくディゾン。
ガッシャーン・・・
「あああんっ・・・」
鉄柵に寄りかかるようにダウンする杏璃に、ディゾンは踏み込んでサッカーボールキックをバストに叩き込む。
グニュゥゥゥゥ・・・
「いやああぁぁぁぁ・・・・」
またもバストを狙われて絶叫する杏璃。
ディゾンもグラビアアイドルとしての杏璃の、自慢のパーツの1つのバストを狙っているのは明らか。
グッタリする杏璃の髪を掴んでリング上に戻していくと、起こしてからボディスラムでマットに叩き付けるディゾン。
そして、肘をアピールしてからバストへエルボードロップを叩き込む。
グニュ・・・
「いやああぁぁぁぁ・・・」
またもバストを狙われて絶叫する杏璃。両手でバストを押さえて転がりながら痛がると、ディゾンは笑みを浮かべた。
そして俯せの体勢に持ち込むと、キャメルクラッチを仕掛けるディゾン。
上半身を反らされて苦しい杏璃。特に上半身が反らされると、そのGカップバストが揺れて痛々しさが伝わってくる。
「ううっ・・・うっ・・・」
キャメルクラッチを極められて苦しい杏璃。ビキニからバストが飛び出しそうになるが、構っては居られない。
更にディゾンが顔面掻きむしり攻撃などで痛めつけると、両足をバタバタさせて痛がる杏璃。
しばらく痛めつけると、ディゾンが技を解いてから腰にヒップドロップを叩きこんでから杏璃を起こすと、DDTでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
脳天から叩き付けられてグッタリする杏璃に、ディゾンは仰向けにすると、ロープに走って飛び上がってお腹にフットスタンプを叩き込む。
ドスッ・・・
「むぐっ・・オエェェェェ・・・・」
お腹に思いっきり体重を乗せられて、杏璃は堪らず口から反吐を噴き上げた。
お腹へのフットスタンプで力も入らず涙目の杏璃に、ディゾンは髪を掴んで起こしてから、下を向かせるとバストへニーリフトを叩き込む。
グニュ・・・
「んああぁぁぁぁぁぁ・・・」
またもバストへの強烈な打撃技に悲鳴をあげる杏璃。
更にトップロープとセカンドロープに両腕を絡ませて磔状態に杏璃をすると、ディゾンは拳を握りしめてバストを殴りだした。
バシッ・・グニュ・・バシッ・・グニュ・・
「痛いっ・・ああんっ・・・いやあぁぁぁぁ・・・」
ディゾンが殴りつけると、89pGカップと言われる大きなバストが上下左右に激しく殴りつけられ、まるでパンチングボールでボクシング練習する様なディゾン。
殴られたバストは内出血を起こして変色するが、ディゾンは殴りつけていく。
バシッ・・グニュ・・バシッ・・グニュ・・
「いやあぁぁぁぁ・・・」
バストを殴られては悲鳴をあげる杏璃。
しばらくしてレフリーが反則だからとディゾンを止めて、杏璃をロープから放していく。
両手でバストを押さえて痛がる杏璃に、ディゾンはロープに押し込む様なキチンシンクで攻め込むと、お腹を押さえてグッタリしたところを、マットに倒していく。
「イクゾォォォォォ・・・・・」
観客に片手を挙げてアピールするディゾン。
そして杏璃のビキニを剥ぎ取って、殴って痛めつけたバストを露わにしてゆっくりと杏璃にロメロスペシャルを極めていくと、杏璃の身体を高々と上げていく。
グイッ・・
バストを揺らされながら技を極められている杏璃。
Gカップバストが揺さぶられる中、杏璃は度重なるバスト攻めに戦意を喪失していた。
ディゾンが揺さぶると、レフリーも杏璃にギブアップの確認をすると、杏璃の口からギブアップの言葉が・・・。
「ぎ・・ぎぶっ・・・ギブアップ・・・」
杏璃のギブアップにレフリーがゴングを要請すると、リング上にゴングが打ち鳴らされた。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが乱打されると、ここで試合終了となった。
ディゾンが杏璃をマットに落とすと、立ち上がってから蹴りを入れて仰向けにすると、バストを踏みつけてガッツポーズをしていく。
「ニホンノ、グラビアアイドル・・・ダレデモ・・・ツブスヨ・・・リングジョウデ・・・」
グラビアアイドルに宣戦布告しているディゾン。この女祭りでは椙原杏璃を自慢のバストを痛めつけて倒したが、来年はどういう試合をしていくのだろうか・・・。


第14試合

『選手入場っ・・・』
リングアナのコールにリングインするのは、表から引退したと言われるグラビアアイドルの仲村霞。自慢のGカップバストに可愛らしい声で人気があったが、表での人気が地下リングでの立場にもなるので、今夜は残酷な宴の生け贄にされることに・・・。そうサクリファイスマッチの生け贄にされる事になってしまった・・・。
25歳になったとは言え、見事なボディの霞。表から消えたと言っても、結婚して主婦をしていると言う情報もあるが、地下プロレス側に伝わらなければ関係なくドミネーションの生け贄にされる事も・・・。
黒ビキニに黒リングシューズ姿でコーナーに進むと、ビキニを気にしながらも対戦相手を待っている霞。
その霞の対戦相手としてリングインするのは、今夜は局山英里を痛めつけたばかりのアフリカンコング。
霞はコングの姿に震え出すが、もう逃げることも許してもらう事も出来ない地下プロレス。残酷なマッチメークに観客席が盛り上がっていく。
『サクリファイスマッチ第4弾・・・青コーナー〜身長153p、上から88、53、82・・・仲村〜霞〜っ!』
コールを受ける霞は、足元を振るわせながら観客席に頭を下げる。
『赤コーナー〜・・・身長175p、体重100s・・・アフリカンコング〜っ!』
そしてコングはコールを受けると、ガッツポーズで霞を威嚇するのと同時に、観客席に向かってアピールした。
『霞ちゃ〜ん、オッパイ壊されるなよ!』
『コング〜っ、霞ちゃんが可哀想だから、程々にしろよなぁ〜!』
観客席からの声に霞も落ち着かない。しかしゴングの瞬間は迫っていた・・・。
『カァーン!』
そして残酷な試合の開始を告げるゴングが打ち鳴らされると、霞はコーナーから動けない・・・。
反対コーナーのコングは、ゴングと同時に飛び出して霞に迫ると、コーナーとの間で圧殺しようとボディアタックを仕掛けるが、これは霞が間一髪で避けて自爆させる。
リングが揺れるような衝撃に観客席も驚きを隠せないが、一番驚いているのは霞本人で、コングの破壊力に怯えるのであった。
更に迫るコングから逃れるようにリング内を駆け回る霞。
グイッ・・・
「いやああぁぁぁぁぁ・・・」
遂に髪を鷲掴みにされて捕まってしまった霞。
「グフフフフッ・・・」
コングが笑みを浮かべると、髪を掴んだまま強引にヘアーホイップでマットに叩き付けていく。
バッシーン・・・
「きゃああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
悲鳴をあげて藻掻き苦しむ霞。
コングは悲鳴をあげる霞を楽しむように起こしていくと、今度は高々と上げてボディリフトでリングを歩き回った。
観客に対して霞の怯える表情を見せつけるようにしてから、マットに投げ落としていく。
バッシーン・・・
「いやああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
背中から叩き付けられて悲鳴をあげて痛がる霞。
更にコングが飛び上がってギロチンドロップを喉元に叩き付けると、霞はリング上を藻掻き苦しんでいく。
早くも霞は失神寸前と言う感じの試合展開。
観客席からも歓声が飛ぶ。
『霞ちゃ〜ん、もう少し粘ってくれ〜っ!』
『コング〜、いいからビキニ剥ぎ取ってやれ〜っ!』
歓声に押されるように、コングはゆっくりと立ち上がると霞を起こしていく。
嫌がるようにパンチみたいに抵抗する霞だが、片手で髪を鷲掴みにして、片手を突き上げてアピールしてから、コングが霞のビキニを剥ぎ取っていく。
「いやぁぁぁぁぁ・・・やめてぇぇぇぇぇぇ・・・」
ビキニを剥ぎ取られて絶叫する霞。
88センチGカップのバストが露わになると、観客席からも歓声が起きていく。
『いいぞ〜コング!もっとやれ〜っ!』
更に露わになったバストにバストクローを仕掛けるコング。
グイッ・・・
「やめてぇぇぇぇ・・・・痛いぃぃぃ・・・・いやあぁぁぁぁぁぁ・・・」
バストクローに悲鳴をあげる霞。
しかしコングはバストクローだけでなく、そのままバストハンキングツリーで小柄な霞の身体を持ち上げていく。
体格差と圧倒的なコングのパワーが成し得る技。Gカップバストだけで全体重を支えられる霞は、乳房が引き千切れる様な激痛に泣き叫ぶが、レフリーは試合を止めようとはしなかった。
「やめてぇぇぇぇ・・・む、胸、胸が千切れちゃうよぉぉぉぉぉぉ・・・・」
可愛らしい悲鳴で哀願する霞。
コングは悲鳴をあげる霞の反応を楽しむように、バストハンキングツリーのまま、振り回しては痛めつけていく。
「痛いぃぃぃぃ・・・やめてぇぇぇぇぇぇ・・・ギブアップ・・・ギブアップぅぅぅぅぅぅ・・・・試合を止めてぇぇぇぇぇ・・・お願いぃぃぃぃぃ・・・」
泣き叫ぶ霞に観客席も盛り上がっていたが、あまりに残酷なバスト責めに歓声も減ってきている・・・。
そしてコングがマットに霞を投げ捨てるように放り出すと、霞は両胸を両手で押さえて痛がっている。
霞は泣きながらレフリーに試合を止めるように哀願する。
「し、試合・・・を・・・止めて・・・」
霞が哀願するが、レフリーは冷たく言い返す。
『ファイト!』
レフリーの言葉に絶望感に襲われる霞。リングサイドからは、黒服からコングに指示が飛んでいる。容赦なく痛めつけろと言うのか・・・。
「ウガァァァァァァ・・」
霞を威嚇する様に叫びながら捕まえていくコング。
「いやあぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
泣きながら嫌がる霞に、コングはロープ際に連れて行ってバストハンキングツリーで内出血が酷く、どす黒くなった霞のバストをトップロープに押しつけていく。
ギュギュ・・・ギュ・・・
「いやああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
更にコングがバストをロープに擦りつけていくと、摩擦熱の激痛に絶叫する霞。
ロープのゴムが少しずつ霞のバストを傷つけていく・・・。素肌が擦れて血が滲み出すと、コングは乳首をロープに当たるように押し当てていく。
ギュ・・ギュギュ・・・
「やめてぇぇぇぇぇ・・・」
乳首を狙われて泣き叫ぶ霞。乳首からも擦れて血が滲み出すと、コングは笑みを浮かべてロープから霞を放していく。
「やめて・・・む、胸が・・・胸が・・・・」
胸を押さえて泣いている霞。ビキニショーツとリングシューズのみで泣いている霞に、観客達の視線も集まっているが、コングは構わず抱え上げた。
「いやあぁぁぁぁぁぁ・・・」
コングが子供にオシッコをさせるように霞を抱え上げると、膝を出してアトミックドロップみたいに、尾てい骨でなく股間に叩き付けるプッシークラッシャーを炸裂させた。
ゴキィィィィィィィ・・・
「ヒギィィィィィィィ・・・・」
恥骨が粉砕される様な感覚に襲われた霞は、あまりの衝撃に絶叫した。
泣き叫ぶ霞を解放せずに、また抱え上げていくコング。
そして、局部を膝に叩き付ける荒技のプッシークラッシャーがまたも霞の炸裂した。
ゴキィィィィィィィ・・・
「ひぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・」
1発目のプッシークラッシャーで局部が潰されて痺れていて、2発目を受けて堪らず失禁してしまった霞。
ジョワ〜っ・・・
ビキニショーツから溢れ流れる液体・・・失禁した霞の小便だったが、コングは怒る事もなく笑みを浮かべる。
失神寸前の霞を放すと、力なくマットに俯せに倒れ込む。
Gカップバストがマットに押しつけられてひしゃげて、失禁したショーツからは異臭を放っている。
コングは片手を突き上げてアピールすると、霞のビキニショーツを剥ぎ取った。
完全に全裸にされてしまった霞。必死に股間を押さえるが、コングの前では意味もなかった。
グイッ・・
「やめてぇぇぇぇぇ・・・」
髪を鷲掴みにされて起こされると、観客からは全裸で泣き叫ぶ霞。
抵抗するからと、コングはボディスラムの様に抱えると、トップロープとセカンドロープに霞を逆さにして両足を絡ませていく。
そしてコングが反対側のロープに走って勢いをつけると、逆さ吊りの霞のお腹に膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ・・
「うっ・・ホゲェェェェェェェ・・・・」
堪らず反吐を吐き散らす霞。涙目でグッタリしている・・・。
コングは剥ぎ取ったブラジャーとショーツを観客席に投げ込むと、逆さ吊りの霞の両足をロープから解放した。
「ううっ・・」
グッタリとマットに横たわる霞。
レフリーもリングドクターと顔を見合わせるが、止めるかどうか迷っていると、コングが霞を起こしていく。
観客席からも全裸で痛めつけられる霞に同情の声も出始めるが、コングは構わず霞を持ち上げた。
そして、トップロープを跨がせていくと、秘部がロープに押しつけられた形で、コングが擦りつけていく。
ギュ・・ギュ・・・
「いやああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
ゴムに覆われたロープに股間を擦りつけられて絶叫する霞。
プッシークラッシャーだけでもダメージを受けているのに、霞の秘部が更に痛めつけられていく。
そして、全裸の霞にネックハンキングツリーで高々と吊し上げた・・・。
グイッ・・・
顎を押さえられているからギブアップの声も出ず、ただ残酷な生け贄にされていく霞。
必死に残された力でコングの手を掴もうとするが、試合のダメージから苦痛から逃れる事も出来ずに、身体を小刻みに震わせている・・・。
そして、またも股間から液体を垂れ流していくと、完全に失神してしまった霞・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ここでレフリーがゴングを要請すると、霞にとって地獄の時間が終わりを告げるのであった。
コングが放すと、マットに力なく横たわる霞。
リングドクターが応急処置を始めるが、顔は大きな傷もないが、バストが特に酷く、バストクローなどの連続に内出血などによりドス黒くなっていた。また股間はプッシークラッシャー2発の破壊力で、腫れ上がっていて霞にとっては惨い結果になってしまった・・・。
霞は担架に乗せられると、医務室に運ばれていくのであった。コングはガッツポーズで観客にアピールしてからリングを後にした。



第15試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、2010年のビール会社のキャンペーンガールの仲村果生莉。
地下プロレスには一度、特別試合で出場経験を持つが、今回は正式の地下プロレスデビューと言う事で、更にプロレス技の練習などをしてリングイン。新体操の経験から、身体能力は高いから今回の正式デビュー戦は注目が集まる。
白い競泳水着に白いリングシューズの果生莉がコーナーに進むと、対戦相手が登場した。
対戦相手は芸能界を引退している仲谷佳織。34歳と言う事だが、見事なボディを黒ビキニと黒リングシューズ姿でリングインすると、果生莉と視線を合わさずにコーナーに進んだ。まさに果生莉vs佳織のカオリ対決が始まろうとしていた。
『青コーナー〜・・・身長165p、上から87、59、86・・・仲村〜果生莉〜っ!』
早くもコールが始まると、果生莉が観客に向かって頭を下げた。
『赤コーナー〜・・・身長164p、上から86、57、88・・・仲谷〜佳織〜っ!』
そしてコールを受ける佳織。芸能界から姿を消したが、地下プロレスでは経験もあり負けられないところ。ビキニを気にしながらもゴングを待った。
果生莉も佳織を睨み付けるが、佳織も負けていない・・・。
リング中央でレフリーがルール説明するが、果生莉と佳織は睨み合っている。
『カァーン!』
コーナーに別れてからゴングが打ち鳴らされると、まずは距離を置く両者。
距離が詰まると、まずは佳織が手を伸ばして力比べを挑んでいく。
佳織の挑戦に果生莉が手を伸ばすと、突然佳織が蹴りを入れていく。
バシッ・・
「うっ・・」
果生莉が痛がると、ロープに振っていく佳織。
ロープから戻ってくる果生莉に対して、ドロップキックを放った佳織。
バッシーン・・・
豪快にマットに倒れ込む果生莉に、佳織がストンピングで攻め込むと、果生莉は転がるようにロープに逃れた。
『ロープ・・・』
レフリーの言葉に佳織が距離を置くと、果生莉がロープを掴んで起きていく。
起きた果生莉に、佳織がエルボースマッシュで攻め込むと、首投げでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
叩き付けてからスリーパーで締め上げてスタミナを奪おうとする佳織。
しかし果生莉も髪を引っ張って技を解かせていくと、逆に張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
張り手を受けてフラつく佳織に、果生莉は喉元へ水平チョップを叩き込んでから、ボディスラムでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
マットに倒れている果生莉がリングフォールする果生莉。
『ワン・・・』
しかし佳織も素早く返すと、果生莉は髪を掴んで起こしてから、ヘッドロックで締め上げていく。
佳織もバックドロップなど切り返しを狙いたいが、果生莉が上手くサイドヘッドロックの体勢で締めている。
苦しい佳織はロープに振ろうとしたりするが、果生莉が上手く踏ん張っている。
続けて果生莉がブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けると、俯せで苦しむ佳織に対して、容赦ないキャメルクラッチを仕掛けた。
グイッ・・
「ううっ・・・んうっ・・んんっ・・・」
上半身を反らされて藻掻き苦しむ佳織。
果生莉もギブアップ狙いで反らせていくが、佳織が汗を流しながらも耐えていく。
『ギブアップ?』
レフリーの問いかけに耐えていく佳織。
「ノォォォォォ・・・・」
果生莉も耐えるからと技を解くと、髪を掴んで起こしていくと、首相撲から膝蹴りでボディに膝を叩き込むと、DDTでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
大の字にダウンする佳織に、果生莉が観客にアピールするようにフォールした。
『ワン・・・ツー・・・』
しかしこれも返していく佳織。
返されたからと、果生莉が髪を掴んで起こしていくが、佳織が股間へグーパンチで反撃した。
ゴキッ・・
「ふぐっ・・」
股間への衝撃に動きの止まる果生莉に、佳織が絡みつくようにコブラツイストを仕掛けた。
グイッ・・
「んああっ・・・」
コブラツイストの痛みに悲鳴をあげる果生莉。続けて佳織が倒れ込むようにグラウンドコブラツイストに移行すると、苦悶の表情を浮かべる果生莉。
レフリーもギブアップの確認をするが、果生莉は必死に耐えていく。
「ノォォォォォ・・・・ノォォォォォォ・・・・」
耐える果生莉の肩をフォールしていく佳織。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・』
焦るように返す果生莉。返されると佳織がコブラを解いて立ち上がっていく。
フラつく果生莉にヘッドロックを仕掛ける佳織。
しかし果生莉も意地になって身体を密着すると、バックドロップで投げつけた。
バッシーン・・・
後頭部からマットに叩き付けられて大の字になる佳織。
その佳織の両足を拡げて、立ち上がる果生莉は観客に向かってアピールする。
「いくわよぉぉぉぉぉぉ・・・・」
叫び声を上げると、倒れ込んでいる佳織の股間へニーを落とす果生莉。
ゴキッ・・
「ひぎゃああぁぁぁぁぁ・・・・」
堪らず絶叫する佳織。股間へグーパンチのお返しを受けて悶絶すると、果生莉は片手を挙げてアピールした。
佳織の両足を掴んでクロスさせていくと、強烈なスコーピオンデスロックを極めていく果生莉。
グィィィィィ・・・
「あああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
ステップオーバーされて、激痛に絶叫する佳織。
レフリーもギブアップの確認をするが、佳織は悲鳴をあげながらもロープに逃れようと必死だ。
果生莉もギブアップ狙いで極めていくが、佳織は少しずつロープに逃れていく。
そしてロープに手が届くと、レフリーが果生莉に放すように指示した。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの言葉に技を解いていく果生莉。
グッタリしている佳織の両足首を掴んでリング中央に引いていくと、そのままキャメルクラッチを仕掛けた。
グイッ・・・
「うっ・・ううっ・・」
両足をバタバタさせて藻掻き苦しむ佳織。
果生莉は顎にガッチリと両手を掛けて上半身を反らせていくと、ビキニが脱げそうになるが佳織は痛さに耐えるのに精一杯の様子。
ギブアップしない佳織に、果生莉が技を解いて立ち上がった。
そしてロープに走ると、立ち上がろうとする佳織の顔面に低空ドロップキックを叩き込んだ。
バシィィィィィ・・・
「きゃああぁぁぁぁぁぁ・・・」
顔面にドロップキックを受けて悲鳴をあげてリングを転げ回る佳織。
果生莉は立ち上がると片手を挙げてアピールすると、佳織の髪を掴んで起こしていく。
そして容赦なくバックドロップで投げつけると、続けて大技パイルドライバーを仕掛けた。
ドスッ・・
「ふぐっ・・」
脳天から叩き付けられて変な声を漏らしてグッタリする佳織。
身体をヒクヒクとさせていると、ゆっくりとフォールしていく果生莉。
『ワン・・・ツー・・・スリィィ・・・・』
しかしカウントギリギリで返した佳織。
これには観客席から大歓声が起きていくが、もう意識を朦朧とさせている様な状態で、勝負は見えているリング上。
しかしフォールを許さない佳織に対して、果生莉も大技で仕留めようと狙っている。
グッタリしている佳織を俯せにすると、まず両足をフックしてから肩口を叩いて腕をロックして持ち上げてのロメロスペシャルを極めた。
グイッ・・
「んああぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
高々と持ち上げられて悲鳴をあげる佳織。
ビキニ姿で汗だくで痛がる佳織に歓声が送られていくが、果生莉はギブアップ狙いで揺さぶっていく。
「ああああっ・・あっ・・・ぎっ・・・」
ギブアップ寸前の佳織。
「ギブするの?・・・ギブは?」
果生莉も下からギブアップを促すと、遂に佳織の口からギブアップの言葉が・・・。
「ぎっ・・ギブ・・・ギブアップ・・・」
佳織の言葉にレフリーがゴングを要請した。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされて解放される佳織。
『ただ今の試合、ロメロスペシャルで仲村果生莉が勝利しました!』
リングアナのコールに片手を突き上げてアピールする果生莉。
負けた佳織はグッタリしていると、果生莉がバストを踏みつけてアピールするのであった。



第16試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、久しぶりに地下プロレスに参戦する末広涼子。地下プロレスデビュー時は全裸失神KO負け、それからヒール転向など経験して、現在表では女優として地位を確立している涼子。
今夜は白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって頭を下げた。
涼子の登場に観客席から歓声が起きると、今度は涼子の対戦相手がリングインする。
今夜の涼子の復帰戦とも言える相手は、逆に表から消えてしまった澤尻エリカ。黒いワンピース水着に黒リングシューズ姿で、リング上の涼子を睨み付けながらリングインすると、観客席からはブーイングすら聞こえている。
コーナーに進むと、ここでリングアナがコールを始めた。
『青コーナー〜・・・身長161p、上から81、59、85・・・末広涼子〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする涼子。
『赤コーナー〜・・・身長160p、上から83、58、86・・・澤尻エリカ〜っ!』
コールを受けるとふて腐れた表情を浮かべるエリカ。
「年増と試合なんて組まないでよ・・・」
エリカがリングサイドの黒服に言い放つと、23歳のエリカに対して29歳の涼子。
その涼子が返した。
「組まれたんだから、黙って試合をすればいいでしょ!」
涼子の言葉に睨み付けるエリカ。
レフリーがゴングを要請すると、ここで試合が始まった・・・。
『カァーン!』
ゴングが打ち鳴らされると、まずはコーナーからゆっくり出て行く涼子とエリカ。
涼子も久しぶりの地下プロレスだからと、感触を確かめるかのような動き。
距離が詰まると、まずは涼子が手を伸ばして力比べを誘うが、エリカは付き合わない。
逆に喧嘩キックを放つと、お腹を蹴られて苦しい涼子。
続けてヘッドロックで締めるが、涼子がロープに振っていくと、ドロップキックで返した。
バッシーン・・・
ドロップキックで倒されるも立ち上がるエリカに、涼子が続けてドロップキックを放った。
バッシーン・・・
2連発を受けて転がるようにロープに逃げるエリカ。涼子も距離を置いて呼吸を整えると、エリカがゆっくりと立ち上がる。
お互いの距離が詰まると、今度はエリカが張り手を放った。
バッシーン・・・
涼子の頬に炸裂する強烈な張り手。
しかし涼子は、瞬時にグーパンチを返した。
ゴキッ・・
「くっ・・・」
殴られたエリカがフラつくと、涼子が手を掴んでロープに振った。
ロープから戻るエリカに、ドロップキックを叩き込む。
バッシーン・・・
ドロップキックを受けて倒れるエリカ。
立ち上がろうとすると、涼子が走り込んでシャイニングウィザードを叩き込んだ。
バキィィィィ・・・
「ぐふうっ・・・」
堪らず大の字になるエリカに、素早くフォールする涼子。
『ワン・・・ツー・・・』
しかしエリカも返していくと、涼子はスリーパーで締め上げていく。
締められていくと、エリカはロープに足を伸ばして逃れた。
『ブレーク・・・ロープ・・ロープ・・』
ロープだからと技を解く涼子。
立ち上がろうとすると、エリカがいきなり股間にグーパンチを叩き込んだ。
ゴキッ・・
「ふぐっ・・うううっ・・ううっ・・・」
両手で股間を押さえて苦悶の表情を浮かべる涼子。会場内からはブーイングが起きるが、エリカは構わず左右のパンチを顔面に叩き込んだ。
バキッ・・バキッ・・
フラつく涼子。レフリーが反則だからと注意するが、エリカは構わず涼子をロープに振った。
ロープから戻る涼子の身体に絡みつくように、、コブラツイストを極めていくエリカ。
グイッ・・・
「くっ・・・うううっ・・・」
締め上げられて涼子の表情が苦痛に歪む。
エリカはギブアップ狙いか締め上げるが、涼子も耐えている。
耐える涼子に、エリカは技を解くと膝蹴りをボディに叩き込むと、フロントスリーパーで締め上げた。
しかし涼子も苦悶の表情を浮かべながらも押し出してロープに逃れると、ここでレフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーがロープだからとエリカに放すように指示するが、エリカが従わない。
「ロープって言ってるでしょ!」
涼子も抗議すると、技を解いて張り手を叩き込む。
パッシーン・・・
エリカの張り手に涼子も返した。
パッシーン・・・
更に張り手を叩き込んで距離を置く涼子。
エリカは喧嘩キックで抵抗すると、ヘッドロックで締め上げる涼子。
エリカがバックドロップを狙うが、涼子は上手くロープに足を引っかけてバランスを崩すと、エリカに体落としの体勢で返した。
『ワン・・・』
レフリーがカウントを叩くが、エリカは素早く返す。
更に両足を絡めるようにボディシザースで涼子の動きを止めようとするが、涼子もボディへパンチを叩き込んで抵抗する。
『ブレーク・・・』
レフリーが試合を止めると、エリカと涼子が素早く立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離が詰まる両者。
エリカが大振りのパンチを放つと、涼子は素早くタックルで組み付いた。
タックルで組み付かれると、エリカはフロントスリーパーで締め上げるが、涼子は倒しに掛かる。
縺れてロープ際に行くと、エリカが涼子の顔面に親指で突きだした。
グッ・・
「痛いぃぃぃぃ・・・」
突然悲鳴をあげる涼子。そうサミング攻撃で目潰しをエリカが仕掛けたのだった。
力が抜けた涼子に、エリカはフロントスリーパーからDDTでマットに叩き付けると、ヘッドシザースで締め上げていく。
グイッ・・・
「ほらほらほらっ・・ギブアップって言えよ!」
エリカがギブアップを迫るが、涼子は締め上げられる痛みと、サミングのダメージがあり苦しい状態。
「くっ・・ノー・・・だ、誰が・・・ギブするか・・・」
涼子は少しずつロープに逃れようとするが、腰を浮かせたりして更に痛めつけていくエリカ。
技を解いて立ち上がってから、涼子に激しくストンピングを叩き込むエリカ。
バシッ・・バシッ・・バシッ・・バシッ・・バシッ・・
「おらっ、おらっ、おらぁぁぁぁ・・・」
エリカのストンピングの連発に、涼子は堪らず転がりながらリング下に逃れると、エリカは中指を立てて挑発する。
リング下の涼子は、水着を直してから呼吸を整えながらリング上のエリカに視線を移すと、エリカはコーナーポストカバーを外して、中の金具が見えるようにしている。
涼子がリング上に戻ろうとすると、エリカはロープ越しに髪を鷲掴みにした。
「何するのよ!」
涼子が藻掻くが、エリカは構わずエプロンサイドを引いていくと、そのままコーナーの鉄柱に顔面を叩き付けた。
ゴキッ・・・
「痛いぃぃぃ・・・」
堪らず悲鳴をあげる涼子。
更に場外に落としていくと、エリカも場外に降りていく。
顔を気にする涼子の髪を鷲掴みにして、観客にアピールするエリカ。
「いくよぉぉぉぉぉぉ・・・・」
アピールすると、そのまま近くの鉄柱に叩き付けていくエリカ。
ゴキィィィィ・・・
「んああぁぁぁぁぁぁ・・・」
悲鳴をあげて倒れ込む涼子。肩口から鉄柱に叩き付けられてダメージを受けている。
グイッ・・
更に髪を鷲掴みにして顔面を鉄柱に叩き付けようとするエリカ。
しかし涼子も抵抗すると、逆に鉄柱にエリカを叩き付けた。
ゴキィィィ・・
「んあぁぁぁ・・・」
今度はエリカが鉄柱に激突して悲鳴をあげる。
涼子は深追いせずにリング上に戻ると、エリカもゆっくりとリング上に戻った。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に睨み合う涼子とエリカ。
距離が詰まると、いきなりエリカが涼子の顔面を掻きむしる。
グリッ・・
「いやあぁぁぁぁぁ・・・」
涼子が絶叫すると、エリカは髪を鷲掴みにしてコーナーに連れて行くと、コーナーポストの剥き出しの金具に額を叩き付けた。
ゴキッ・・バキッ・・
「痛いぃぃぃ・・・いやあぁぁぁぁ・・・」
悲鳴をあげる涼子をコーナーに押し込むと、セカンドロープに登って額を噛み付いていくエリカ。
藻掻く涼子だが、額が割れて流血戦となってしまった。
更にセカンドロープに登っているエリカが、涼子の顔を上に向けてから傷口を狙ってエルボースタンプを叩き込む。
バキッ・・バキッ・・
「イタアァァァァァ・・・・」
絶叫する涼子。額の傷口から血が流れ出ると、白い競泳水着も赤く染めていく。
観客席からブーイングが起きていると、レフリーがエリカに反則だからと注意を与える。
『澤尻っ、反則だ・・・ワン・・・ツー・・・スリー・・・フォー・・・』
レフリーのカウントに放すエリカ。
涼子は額を気にしながら逃れると、背後からセカンドロープからミサイルキックを叩き込むエリカ。
バッシーン・・・
「いやあぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
またも絶叫していく涼子。
マットに倒れ込んでいると、エリカがキャメルクラッチの体勢に持ち込む。
更に傷口を噛み付きだすエリカ。
ガブリッ・・・
「痛いっ、イタタタタタ・・・」
口の周りを涼子の血で赤く染めながらも、エリカの極悪ヒールファイトが展開されていくリング上。
レフリーはまた注意すると、エリカは叫びながらも放した。
「関係ねぇ〜だろ!」
立ち上がって後頭部にストンピングを叩き込んでから、髪を掴んで起こしていくエリカ。
ゆっくりと涼子をパイルドライバーの体勢に持ち込むと、脳天から叩き付けていく。
ドスッ・・
「ふぐっ・・うううっ・・・」
脳天から叩き付けられてグッタリする涼子。エリカは肩に手を乗せてフォールする。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・』
しかし涼子も返すと、エリカは首4の字固めで涼子を締め上げる。
グイッ・・・
藻掻き苦しむ涼子。流血戦になってから攻め込まれて苦しい展開。
苦しむ涼子を放すエリカ。
グッタリと俯せに倒れる涼子に対して、エリカが仰向けにすると飛び上がってお腹にダブルニードロップを叩き込んだ。
ドスッ・・
「グボッ・・オエッ・・・」
お腹に強烈なニードロップを受けて口から胃液の様な吐瀉物を噴く涼子。
お腹を押さえて苦しんでいると、エリカは立ち上がって涼子の顔面を踏みつけた。
「先輩っ・・・大した事ないですね・・・・」
苦しむ涼子。エリカの顔面踏みつけに抵抗が出来ないと、観客席からはブーイングが送られていく。
レフリーが反則だからとエリカを止めていくと、エリカはレフリーに蹴りを入れて叫んだ。
「弱いんだから仕方ないんじゃないの?・・・違う?」
レフリーに叫ぶエリカ。
涼子はフラつきながら立ち上がると、エリカが張り手を叩き込む。
パッシーン・・・パッシーン・・・
張り手の連打に、涼子も意地になって張り手を返す。
パッシーン・・・パッシーン・・・
涼子の反撃に張り手で返すエリカ。
すると、涼子がグーパンチを顎に叩き込む。
ゴキィィィィ・・・
鈍い音が響いたリング上。顎を殴られてフラつくエリカ。
「地下プロレスは甘くないんだよ!」
涼子は顔面を真っ赤にしながら叫ぶと、エリカの股間を蹴り上げる。
ゴキィィィィ・・・
「ひぎぃぃぃぃぃ・・・」
股間を蹴り上げられてグッタリするエリカに素早く組み付く涼子。
逆さ押さえ込みを仕掛けると、股間へのダメージで返せないエリカ。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィィ・・・・』
ここでレフリーのカウントが決まると、レフリーは涼子の手を挙げた。
『勝者、末広涼子っ!』
リングアナのコールにガッツポーズで立ち上がる涼子。
負けたエリカは信じられないと言う表情を浮かべると、レフリーにカウントが早いんじゃないのかとか噛み付いた。
そのエリカに対して、涼子は傷口を気にしながらも言い放つ。
「何時でも再戦してあげるわよ、やる気があるならね!」
涼子の言葉にエリカは唾を吐いてリングをあとにするのであった。



第17試合

『選手入場っ・・・』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルの河村ゆきえ。
白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって頭を下げた。
そのゆきえの対戦相手としてリングインするのは、カンフーなどアクションを得意とするタレント音黒えり。今夜はグラビアアイドルとの対戦と知り、年内最後の試合だからとKO決着を狙っている様子・・・。
黒ビキニに黒リングシューズ。今夜は打撃を認めてもらおうとオープンフィンガーグローブを手に着けてリングイン。ゆきえはえりのリングインに緊張感を増した。
『青コーナー〜・・・身長158p、上から87、59、87・・・河村ゆきえ〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールするゆきえ。しかし打撃が得意の相手との試合だからと、緊張を隠せない。
『赤コーナー〜・・・身長165p、上から80、58、83・・・音黒えり〜っ!』
コールを受けて一礼していくえり。スレンダーなボディがビキニに包まれて、観客席から視線を集めている。
レフリーがボディチェックをすると、コーナーに別けられてゴングとなった。
『カァーン!』
ゴングが打ち鳴らされると、いきなりえりがコーナーを飛び出した。
反対コーナーのゆきえにジャンピングニーパッドを仕掛けると、ゆきえが驚くように避けていく。
続けてミドルキックが放たれると、ゆきえの脇腹を抉った。
バシッ・・・
「うっ・・」
更にえりの左右のパンチが顔面を襲うと、ゆきえは堪らずタックルを仕掛けるが、えりが押し返す。
続けてボディにパンチを放つえりに、ゆきえはロープに逃れた。
えりも攻撃の手を止めると、レフリーも別けていく。
明らかに短期決戦に出ているえり。ゆきえも打撃に恐怖心を抱きだしている・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にえりが前に出ると、ゆきえは打撃を警戒してガードを固める。
ガードを固めているゆきえだが、えりはサイドキックをお腹に叩き込んだ。
ドスッ・・
「うぐっ・・ううっ・・」
お腹を蹴られて苦しむゆきえ。
更に踏み込んでハイキックを放つえり。
バッシーン・・・
顔面へのハイキックにマットに崩れ落ちるゆきえ。
ダウンしたゆきえに追い打ちはせずに距離を置くえり。
ゆきえは立ち上がると、えりに対してガードを固めるが、えりのローキックからミドルキックで痛めつけられていく。
バシッ・・バシィィィィ・・・
必死に耐えて組み付きたいゆきえ。タックルを仕掛けるが、えりのフロントスリーパーに捕まってしまった。
しかしロープ際まで意地で押し出すゆきえ。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの言葉にゆきえが離れると、えりは構えていく。
構えるえりに、ゆきえがドロップキックを放つが避けられると、立ち上がろうとした瞬間、ハイキックが飛んできた。
上手く避けて組み付いていくゆきえ。
スレンダーなえりを倒してグラウンド状態に持ち込むと、サイドポジションを奪っていく。
グラウンド状態に持ち込まれるとえりも焦り出すが、ゆきえが腕を狙っていくがえりも簡単に奪わせない。
そしてえりがロープに足を伸ばして逃れると、ゆきえはゆっくり立ち上がっていく。
えりも立ち上がると、ゆきえがドロップキックを叩き込む。
バッシーン・・・
これには倒れ込むえり。
続けてゆきえがドロップキックを叩き込むと、髪を掴んで起こしていくゆきえ。
えりをヘッドロックで締め上げてから、ブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けていく。
バッシーン・・・
マットに叩き付けられて痛がるえり。
ゆきえが一気にキャメルクラッチを仕掛けていくと、上半身を反らされて苦しいえり。
『ギブアップ?』
レフリーの問いかけにえりはギブアップは拒んでいく。
ゆきえも必死に技を掛けるが、えりは汗を流しながらも耐えている。
耐えるえりを放して、ゆきえは立ち上がってロープに走った。
そして立ち上がるえりに強烈なドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
倒れ込んだえりを抱えるようにフォールするゆきえ。
『ワン・・・ツー・・・』
しかしえりも返すと、ゆきえはスリーパーで締め上げる。
苦悶の表情を浮かべてロープに逃れようとするえり。ゆきえもスタミナを奪おうと揺さぶるが、えりの足がロープに届いた・・・。
『ロープ・・・』
レフリーが離していくと、睨み合うゆきえとえり。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、ガードを固めて距離を詰めるえり。
ゆきえもガードを固めるえりに飛び込めず、少しずつロープに追い込まれていく。
シュ・・・
えりがローキックで牽制しながら距離を詰めると、避けるのが精一杯のゆきえ。
背中がロープに詰まると、逃げ場を失ったゆきえのお腹に、えりの鋭い前蹴りが突き刺さる。
ドスッ・・
「ウゲッ・・・うううっ・・・」
前蹴りを受けて苦悶の表情を浮かべるゆきえに、えりはローキックを叩き込んでいく。
バシィィィィ・・・
ロープを掴んでダウンは免れるゆきえに、体勢が崩れたからとハイキックを顔面に叩き込むえり。
バッシーン・・・
ハイキックを受けてロープに寄りかかるゆきえ。
そこへ、えりの左右のパンチのラッシュが顔面に叩き込まれた。
バシッバシッバシッバシッ・・・
音を立てて顔を殴られるゆきえ。張り手も返すがえりの勢いに敵わず、ロープ際に座り込む様にダウンしていく。
ダウンすると、プロレスルールだからダウンカウントが数えられないが、えりが髪を掴んで起こしてコーナーに連れて行く。
コーナーに寄りかからせると、お腹に強烈なミドルキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
「うううっ・・ううっ・・・」
苦悶の表情で涎を垂れ流すゆきえ。
更にアッパーなど顔面狙いのパンチが連打されると、鼻血を噴き出していくゆきえ。
殴られる度に血飛沫が舞うと、レフリーも一方的な試合展開に止めるか判断を迷っている様子。
涙目になっているが、ゆきえも素手だが時折パンチを返しているので、続行意志ありと判断されてストップは入らない。
白いビキニを自らの血が赤く染めていく残酷な展開。必死に藻掻くゆきえだが、えりの膝蹴りがボディに炸裂した。
ドスッ・・
「うっ・・オエッ・・・」
堪らず前のめりになって口から嘔吐するゆきえ。
ビチャビチャ・・ビチャ・・
えりはゆきえを倒さないが、ゆきえは反吐を吐き出して戦意喪失状態。
トドメとばかりにえりが髪を掴んで下を向かせると、顔面に膝蹴りを叩き込んでゆきえをマットに沈めた・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ここでゴングが要請されて、えりの勝利が決まった。
『ただ今の試合、音黒えりのレフリーストップ勝ちとなりました!』
ダウンしたゆきえは、リングドクターに応急処置を受けているが、顔など腫らしていて可哀想な試合になってしまった。



第18試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは藍武紗季。白い競泳水着の上に男性用のスーツを着てのリングイン。早くも観客達の視線を集めると、片手を挙げてアピールしてコーナーに進んでいく。
その紗季の対戦相手としてリングに登場するのは、上都彩。紗季と同じく水着の上から男性用スーツを着てのリングイン。リングに上がると片手を挙げて笑顔を振りまきながらコーナーに進んでいく。
今夜のこの二人のカードは、スーツをCMで広めている者同士を組まされたカードだが、地下プロレスのリングでの戦績からは紗季が上なのは観客達も理解しているから、どういう試合になるかと注目が集まった。
『第18試合・・・紳士服CMクイーンマッチ・・・青コーナー〜・・・身長165p、上から84、57、87・・・藍武紗季〜っ!』
コールを受けると笑顔を浮かべてスーツを脱いでいく紗季。スーツを脱ぐとスレンダーボディを白い競泳水着に白いリングシューズと言う姿になった。
『赤コーナー〜・・・身長162p、上から82、58、84・・・上都〜彩〜っ!』
そしてコールを受けた彩は、勢いよく上着を脱いで観客席に投げ捨てると、白いスポーツビキニに白いリングシューズ姿となった。
Dカップと言われるバストが、白いスポーツビキニ姿の彩の水着姿を綺麗に魅せている。
コールが終わりコーナーに戻る二人に、黒服からスポンサーからの指示が伝えられた。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出す二人。
距離を置いていると、まずは睨み合いから始まったこの試合。
紗季はガードを上げて距離を詰めようとすると、彩はリング上を回るように距離を置いていく。
シンクロで鍛えた身体の紗季は、距離を詰めようとしてローキックを放っていくが、彩が避けた。
バッシーン・・・
逆に彩がドロップキックを叩き込むと、マットに倒れ込む紗季。
立ち上がる紗季に、彩は続けてドロップキックを叩き込むと、素早くフォールした。
『ワン・・・』
レフリーがカウントを数えるが紗季が返していく。
返されると立ち上がってヘッドロックを仕掛ける彩に、紗季はロープに振って返した。
ロープから戻ってくる彩に、紗季は走り込んでフライングラリアットを叩き込む。
バッシーン・・・・
「きゃああぁぁぁぁぁ・・・」
悲鳴をあげてマットに倒れ込む彩。
立ち上がろうとすると、紗季がサイドヘッドロックで締め上げていく。
グイッ・・・
「くっ・・・ううっ・・・」
締め上げられて苦しい彩。抵抗したいが上手く締めあげる紗季。
スタミナを奪おうと言う作戦か、彩を放さない紗季。
そして技を解くと、エルボースマッシュを頬に叩き込んでから、張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
張り手を受けて動きの止まる彩。
動きが止まった所へ、紗季がローキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
蹴られて嫌がるように逃げる彩に、紗季が踏み込んでハイキックを放つが、これは彩が避けて空振りに。
逆に彩がハイキックを放つと、意外な技に紗季の顔面を直撃した。
バシィィィィ・・・
顔面を押さえてフラつく紗季に、彩はヘッドロックで締め上げた。
グイッ・・
「くっ・・・」
ハイキックのダメージから苦しい紗季。
紗季が踏ん張ってロープに振っていくと、返ってきた彩がショルダータックルで倒していく。
続けて立ち上がる紗季に、彩がエルボースマッシュを叩き込むと、紗季も意地になってエルボースマッシュを返していく。
バキッ・・バシッ・・バキッ・・
踏ん張ってお互いが顔面狙いのエルボーを叩き込んでいくと、次第に彩の勢いが落ちていく・・・。
彩のエルボーが出なくなると、紗季が掌打を叩き込んだ。
バキィィィィ・・・
口から飛沫を上げながらコーナーに追い込まれる彩。
寄りかかる様にダウンは免れるが、紗季が飛び込んで左右の張り手を顔面に叩き込む。
バシィィィ・・・バシィィィィ・・・
ノーガードで張り手を受けて苦しい彩。
更にボディへ膝蹴りを叩き込む紗季。
ドスッ・・
「ううっ・・・ううううっ・・・」
呻き声を上げて座り込む様にダウンする彩。コーナー突き刺しの膝蹴りは相当のダメージを与えた様子。
口から涎を垂らしながら下を向く彩。
紗季が髪を鷲掴みにして起こそうとすると、涙目になっているの彩の表情。
押し込む様にしてコーナーに寄りかからせて、ノーガードの彩の頬に強烈な張り手を叩き込んでいく紗季。
バッシーン・・・バッシーン・・・
強烈なな張り手の連打に口の中を切って血飛沫を飛ばす彩。白いスポーツビキニも赤くしていく。
紗季は更に張り手を叩き込んで彩の戦意を奪おうとすると、彩は口から血を垂らし始めた。
レフリーが試合をを一端止めて紗季を離していくと、彩に試合続行の意志を確認する。
涙目になるが、レフリーには試合を続けるとアピールする彩。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に紗季がコーナー串刺しのドロップキックを叩き込むと、続けてヘッドロックからブルドッキングヘッドロックと強引に技を決めていく。
マットに俯せでダウンする彩に、紗季は観客席にアピールしてからキャメルクラッチを仕掛けた。
グイッ・・・
「ううっ・・ああっ・・」
上半身を反らされて呻き声の様な悲鳴をあげる彩。
紗季もギブアップ狙いで揺さぶると、彩は両足をバタバタさせて痛がっている。
レフリーがギブアップの確認をするが、彩はギブアップのアピールはしない。
ギブアップしない彩から技を解くと、紗季は髪を掴んで起こしていく。
観客に片手を挙げてアピールする紗季。
すると、彩が歯を食いしばって紗季に逆さ押さえ込みを仕掛けた。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・』
ギリギリまで追い込んだ彩。しかし紗季も藻掻いてフォールを崩して逃れた。
彩の反撃に焦る紗季。
一方悔しそうな表情を浮かべる彩だが、立ち上がると紗季にヘッドロックを仕掛けた。
しかし紗季は組み付いてバックドロップで返すと、後頭部を叩き付けられて朦朧とする彩に大技パイルドライバーを叩き込む。
ドスッ・・・
「ふぐうっ・・・」
変な声を漏らしてグッタリする彩。
紗季は素早くフォールすると、レフリーがカウントを数えた。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィィ・・・』
ここでカウントが決まると、紗季の勝利が決まるのであった。
『勝者、藍武紗季っ!』
コールされて笑顔で観客にアピールする紗季。
一方、負けた彩はリングドクターに後頭部を冷やされて処置を受けている。その彩に握手を求める紗季。彩も応じてからリングを降りるのであった。



第19試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、結婚報道で芸能ニュースを賑わせている仔林麻央。
白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインするが、緊張を隠せない様子。地下プロレス参戦経験はあるが、今夜の対戦相手を知らされて緊張感が増していくのであった。そう、対戦相手は左藤江梨子。結婚相手の過去に噂のあったタレントであった。
当然江梨子も今夜の「女祭り」でのカードは、麻央相手と知らされて張り切っていた。
黒いビキニに黒リングシューズ姿でリングインすると、麻央を睨み付けてからコーナーに進む江梨子。
かつて米蔵涼子と地下リングで同じ様な問題から闘った江梨子からすると、今夜は本命との試合に堂々とリング上で痛めつけられると喜びもしている様子・・・。
今夜が引退試合になるとも噂される麻央だが、江梨子が相手では簡単に試合は終わらない予感に、恐怖心すら感じている・・・。
『青コーナー〜・・・身長164p、上から83、59、85・・・仔林〜麻央〜っ!』
そしてリングアナのコールに緊張した表情のまま一礼していく麻央。
『赤コーナー〜・・・身長173p、上から88、58、88・・・左藤〜江梨子〜っ!』
そしてコールを受けて堂々と片手を突き上げて観客にアピールする江梨子。気合い十分と言う感じが観客にも伝わり、早くも激しい試合を期待する観客達が拍手している。
レフリーがボディチェックの為とリング中央に麻央と江梨子を呼び寄せてチェックすると、江梨子が口を開く。
「結婚おめでとう・・・今夜は私からのお祝いの試合にしてあげるわ・・・ふふふっ・・」
江梨子の言葉に黙っている麻央。
そしてコーナーに別れると、試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングと同時に飛び出したのは麻央で、反対コーナーの江梨子に勢いあるドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
しかし倒れない江梨子に、麻央は素早く立ち上がってドロップキックを叩き込む。
バッシーン・・・
しかしフラつくもダウンしない江梨子。踏ん張る江梨子に、麻央はエルボースマッシュで攻め込むが、江梨子は技を受けている様子。
逆にコーナーに振って押し込むと、驚く麻央のお腹に喧嘩キックを叩き込んだ。
ドスッ・・
「うぐっ・・」
苦悶の表情を浮かべてお腹を押さえる麻央。
江梨子は余裕の表情を浮かべて両手を拡げて観客にアピールすると、リング中央で麻央に手招きしていく。
「どうしたのよ、かかって来なさいよ!」
江梨子のアピールにお腹を押さえてコーナーでスタミナ回復していく麻央。
そしてコーナーから出るが、江梨子との距離を十分取っては睨み付けていく。しかし体格差も経験からも苦しいのは間違いない。
江梨子が挑発するが、麻央としては簡単に飛び込む事も出来ずに苦しい状態に。
『仔林〜っ、どうした〜どうした〜・・・サトエリに可愛がってもらえよ!』
観客席からも絡まないリング上に野次が飛び出すが、江梨子は笑みを浮かべて距離を詰めていく。
前に出る江梨子との距離を置こうとする麻央。
しかし逃げ出すとリングは狭く感じるもので、コーナーに追い込まれていくと、江梨子が踏み込んだ。
喉元を押さえられてコーナーに押しつけられていく麻央。
更に江梨子が強烈な水平チョップを喉元に叩き込んだ。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
堪らず悲鳴をあげる麻央。
「可愛い声してんじゃん、いいわねぇ〜・・・」
更に水平チョップを喉元に叩き込む江梨子。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
喉元を押さえて痛がる麻央に、江梨子は髪を鷲掴みにしてコーナーポストに顔面を叩き付けた。
バシッ・・バシッ・・バシッ・・
「いやあっ・・・痛いっ・・・ああっ・・・」
悲鳴をあげて痛がる麻央に、江梨子はヘッドロックで締め上げてリング中央へ連れ出していく。
ロープに振る事も出来ず、抵抗出来ずに痛めつけられていく麻央。
江梨子が拳を握ると、ヘッドロックで動けない麻央の顔面にパンチを叩き込んでいく。
バシッ・・バシッ・・バシッ・・
「イタァァァァ・・・いやあぁぁぁぁ・・・」
悲鳴をあげる麻央に歓声があがると、江梨子は技を解いてから張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
張り手を受けてフラつく麻央。しかし意地になって江梨子に張り手を返した。
バッシーン・・・
麻央の張り手を受けてニヤリとする江梨子は、続けて張り手を叩き込む。
バッシーン・・・
江梨子の張り手に無言で張り手を返す麻央。女の意地の激突に観客達は盛り上がっていく。
バッシーン・・・
江梨子も張り手で倒そうと激しく叩き込むと、フラつく麻央も返していく。
バッシーン・・・
お互いが口の中を切って血飛沫を飛ばしていく江梨子と麻央。
江梨子が左右の張り手を叩き込むと、麻央がフラついていく。返す麻央だが、今度は江梨子が髪を鷲掴みにしてリング下に振って落としていく。
リング下に落とされてグッタリする麻央。江梨子もリング下に降りていくと、麻央を鉄柵に振って叩き付けた。
ガッシャーン・・・
「痛いぃぃぃぃ・・・」
悲鳴をあげてグッタリする麻央。
その麻央を起こしては、首相撲から膝蹴りを叩き込んで動きを止めていく江梨子。
ドスッ・・
「ウグッ・・」
苦しむ麻央を抱え上げると、子供にオシッコでもさせる様なポーズを取っていく。そう、プッシークラッシャーを狙っていた。
観客席からは残酷なシーンを期待して歓声が飛び交うと、ここで江梨子がプッシークラッシャーを炸裂させた。
ゴキィィィィ・・・
「ひぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・」
江梨子が突きだした膝に、股間を打ち付けられて衝撃と激痛に絶叫する麻央。
水着の布地だけに守られた秘部に容赦なく衝撃が与えられると、麻央は全身の力が抜けるような感覚に襲われた。
江梨子が放すと、麻央はリングサイドに股間を押さえて苦しんでいると、江梨子が片手を突き上げてアピールする。
「大事なトコロを壊してあげようか・・・助けてくれる人はいないからね、今夜は・・・」
江梨子が囁くと、麻央を起こして抱え上げた。
今度は膝でなくリングサイドを囲う鉄柵の頂点に股間を叩き付ける江梨子。
ゴキィィィ・・・
「うぎゃあああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
堪らず絶叫する麻央。鉄柵が容赦なく股間に叩き付けられて、あまりの激痛に失神寸前に追い込まれていく。
江梨子が放すとグッタリと鉄柵から床に転がり落ちると、股間を押さえてグッタリする麻央。
観客達も強烈な股間責めに驚く中、江梨子は髪を鷲掴みにすると起こそうとする。
必死にパンチで反撃を試みる麻央だが、江梨子は構わず起こしていくと、そのまま近くの鉄柱に振って叩き付けた。
ゴッキーン・・・
「んあぁぁぁぁぁぁ・・・」
鉄柱に叩き付けられて悲鳴をあげてグッタリと座り込むようにダウンする麻央。
江梨子は観客にアピールしながら麻央を起こしていくと、またもプッシークラッシャーを仕掛けていく。
抱えられていく麻央。抵抗も出来ずに残酷なシーンを迎える事になる麻央に、観客達は残酷シーンを期待して歓声をあげた。
ゴキィィィィ・・・
「ふぎぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・」
膝に股間を叩き付けられて絶叫する麻央。あまりの衝撃に泣き出すが、地下プロレスでは泣き喚いても試合は止まらない。
江梨子が放すと、麻央は股間を押さえて痛がっている。
「や・・やめ・・て・・・お、お願い・・・」
股間を押さえて泣きながら試合を止めてと哀願する麻央。
観客達の歓声に押されるようにして、江梨子はリングサイドのチェーンを手にすると、麻央の首に巻き付けてからトップロープに掛けていく。
藻掻く麻央に構わずリング上から、チェーンを引いては絞首刑状態にしていく江梨子。
グイッ・・
「うぐっ・・グェェェェ・・・」
首を締められて苦悶の表情でチェーンを掴む麻央。泣きながら、口からは涎を垂らして苦しむシーンは残酷ショーそのもの。
失神寸前で江梨子はチェーンを放すと、麻央はリングサイドにグッタリと俯せで倒れ込んだ。
江梨子がリング上から降りていくと、その麻央の後頭部を踏みつけて観客にアピールすると、髪を鷲掴みにして上を向かせた。
口から血を垂らしながら、苦悶の表情の麻央。
江梨子はそのまま起こしていくと、リング上に無理矢理上げていった。
グッタリとしている麻央に、江梨子はストンピングで痛めつけてから起こしていくと、コーナーに押し込んでいく。
両手をロープに絡ませて、両足を拡げてセカンドロープに掛けていくと、麻央の動きを完全に封じていく江梨子。
足を開かれてM時にされている麻央。しかし江梨子の狙いは、ノーガードの股間であった・・・。
片手を突き上げて観客にアピールする江梨子は、ゆっくりと麻央に迫ると股間を蹴り上げた。
ゴキッ・・・
「ひぎぃぃぃぃぃぃ・・・」
股間を蹴り上げられて変な悲鳴をあげてグッタリする麻央。
「そろそろトドメ刺すから、よ〜く見ておいてよ!」
江梨子が片手を挙げてアピールすると、麻央をコーナーから連れ出すと、髪を鷲掴みにして下を向かせて無理矢理にパイルドライバーを仕掛けていく。
「い、いや・・・いやぁぁぁぁ・・・」
逆さにされて嫌がって悲鳴をあげる麻央だが、江梨子が技を決めた・・・。
ドスッ・・・
「ああんっ・・・」
パイルドライバーを決められてグッタリする麻央。
失神寸前の麻央を仰向けにして、江梨子は近くのトップロープに登っていく。
観客席からは残酷シーンを望む声と、残酷すぎるからトップロープからはと言う声に別れる中、江梨子はアピールすると麻央の柔らかいお腹にフットスタンプを落とした。
ドスッ・・・
「うっ・・ホゲェェェェェェェェ・・・・・」
豪快に反吐を噴き上げて失神する麻央。自ら噴き上げた反吐で顔を汚して、身体をピクピクとさせているシーンは残酷そのもの。
更に顔面を踏みつけていく江梨子に、レフリーもゴングを要請するのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、江梨子は麻央の水着を脱がしてトップレスにしていく。
『ただ今の試合、レフリーストップで左藤江梨子の勝利となりました!』
アナウンスに構わずバストを踏みつけてからリングを後にする江梨子。
一方、完全にKOされてトップレス処刑された麻央。年末の女祭りでトップレス処刑を受けたが、まだ地下プロレス引退は認められなかったのであった・・・。



第20試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、アキバ48で人気の前多敦子。大嶋優子など地下リングデビューしている他のメンバーに続き、今夜女祭りでデビューする事になった。白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向けて一礼した。
異様な地下プロレスの会場内に緊張気味だが、プロレス特訓は受けてきたと言う情報が入っていた。
その敦子の対戦相手としてリングインするのは、同じく今夜がデビュー戦となる村神友梨。グラビアアイドルとして売り出しているが、今夜は更なる活躍の場を求めて地下プロレスデビューとなった。
18歳の敦子と17歳の友梨の若手ビキニ対決となる試合だが、お互い睨み合って試合前から盛り上がっている。
『青コーナー〜・・・身長161p、上から76、60、83・・・前多敦子〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてコールに応える敦子。
『赤コーナー〜・・・身長168p、上から92、58、84・・・村神友梨〜っ!』
そしてコールを受ける友梨は、軽くフットワークを使い張り手の様な仕草をしてアピール。人気グループの中心メンバーとの試合に、気合い十分の様子。18歳の敦子と17歳の友梨の試合。どういう試合展開になるのか期待される中、ゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出す敦子と友梨。
まずは距離を置いてお互いの動きを見る展開から始まると、少しずつ距離が詰まっていく。
手を伸ばして力比べを誘う敦子に、友梨は手を伸ばして応じようとするが、逆に敦子が蹴りを入れた。
バシッ・・
「イタッ・・」
蹴られて痛がる友梨に、敦子は至近距離からドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
ドロップキックにフラつく友梨。続けて敦子がドロップキックを放つと、今度は友梨が倒れ込んだ。
起き上がろうとする友梨に、敦子は顔面狙いのドロップキックを放つ。
バッシーン・・・
「痛いぃぃぃ・・・」
顔を蹴られて絶叫する友梨。
両手で顔面を押さえてリング下に逃れていくと、敦子はビキニを気にしながら動きを見つめた。
リング下では友梨がビキニを直してからリング上の敦子の動きを気にする。
レフリーが敦子をロープから離すと、友梨が素早くリングに戻って距離を置いた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に構える敦子と友梨。
体格で勝る友梨が距離を詰めると、敦子がドロップキックを狙うが友梨が距離を潰した。
距離が詰まると、友梨がエルボースマッシュを叩き込んで敦子の動きを止めると、ヘッドロックからリング中央へ連れ出した。
藻掻く敦子は体格差から逃れられないと、友梨が少しずつスタミナを奪っていく。
敦子がロープに振ろうにも友梨が踏ん張ると、逆にブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
体重を乗せた荒技にグッタリしている敦子に、友梨は立ち上がって後頭部にギロチンドロップを叩き込む。
バシィィィィ・・・
両足をバタバタさせて痛がる敦子。
友梨がゆっくりと背中に座り込むと、敦子の顎に両手を掛けてキャメルクラッチを仕掛けた。
グイッ・・
「ンググ・・・」
上半身を反らされて激痛に藻掻く敦子。
友梨は渾身の力を込めて揺さぶり出すと、敦子は激痛に泣き出してしまった。
レフリーのチェックに必死にギブアップのアピールをする敦子。
友梨は構わず揺さぶりかけると、レフリーが敦子のギブアップだからと試合を止めた。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、友梨は技を解いて立ち上がった。
敦子はグッタリして泣いていると、リングアナのコールが流れた。
『ただ今の試合、村神友梨がキャメルクラッチで勝利しました!』
リングアナのコールに笑顔を浮かべる友梨。
起き上がる敦子と握手をすると、片手を挙げてアピールしながらリングを後にするのであった。



第21試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは加藤愛。白い競泳水着に白いリングシューズ姿で気合いの入ったリングイン。
今夜は深多恭子との試合が予定されていて、因縁ある試合に気合いも十分の様子。
手にはオープンフィンガーグローブを着けて、殴り蹴るも認められる様にと準備していた。しかしリングアナからコールが・・・。
『今夜の加藤愛の対戦相手ですが、深多恭子の体調不良により壕プロより交代選手が出る事になりました・・・』
愛は恭子との対戦が無くなったと聞いてコーナーに軽くパンチを入れて残念がると、その愛の対戦相手として壕プロが用意したのは鷹田光莉だった。13歳の光莉が白い競泳水着に白いリングシューズと愛と同じリングコスチュームでリングインすると、観客席に向かって頭を下げた。
光莉の登場に愛は怒りを露わにするが、黒服に呟いた。
「13歳って・・・あの娘に恨みはないけど、潰していいかしら?」
その言葉に黒服は黙って頷いた。
『青コーナー〜・・・身長161p、上から79、56、83・・・加藤〜愛〜っ!』
そしてコールが始まると、前大会で恭子から完全勝利した愛が一礼する。
『赤コーナー〜・・・身長160p、上から68、52、72・・・鷹田〜光莉〜っ!』
コールを受けて片手を突き上げてポーズを取る光莉。恭子の代役と言う事で、実力者である愛との対戦にも経験を積もうと積極的の様子。
手にオープンフィンガーグローブを着けているから、お互い顔面パンチは認められている。
『カァーン!』
ゴングが打ち鳴らされると、まずは距離を置いていく両者。
そして軽くジャブ気味にパンチを出して距離を詰めようとする光莉。
愛はガードを固めて、軽くローキックで牽制していく。
愛のローキックにローキックを返していく光莉。
光莉の蹴りに顔を歪めるが、愛は冷静に距離を保つと、左右のジャブで牽制していく。
愛のパンチにガードを固めると、前蹴りから距離を置こうとする光莉。
しかし愛が前に出ると、ヘッドロックに無理矢理持ち込むと、そのまま投げる様にマットに叩き付ける。
バッシーン・・・
マットに叩き付けられて苦しい光莉に、ヘッドロックで絞めたままグラウンド状態で攻める愛。
必死にロープに逃れようと足を伸ばす光莉だが、ロープまで距離があり届かない。
その光莉を放してから、愛はサイドポジションで押さえていく。
藻掻く光莉だが、愛のに身体をコントロールされて逃れることが出来ない。観客席からは大歓声が送られていく地下リング。
逃れようと藻掻く光莉は、少しずつスタミナを奪われて呼吸が乱れだしている。
レフリーが動きが止まったからと、試合を止めて両者を立たせていく。
『ブレーク・・・ブレーク・・・』
立たされていく光莉と愛。
光莉は呼吸を乱していて苦しそうに見えると、愛は軽く飛び跳ねて余裕を見せている。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に向かい合う愛と光莉。
ガードを固める愛に、光莉はミドルキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
ミドルキックを受けて顔を歪める愛。
更にハイキックを狙う光莉だが、愛がガードした。
バシッ・・
ガードされても続けてハイキックを放つ光莉。
しかし愛がキャッチして足首を極めにかかるが、上手く極まらずに光莉が逃れた。
必死にロープに逃れる光莉。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの声に離れる愛。
光莉もリングシューズを気にしながら立ち上がった。
バシィィィィ・・・
「あうっ・・・」
いきなり愛がハイキックをバストに叩き込むと、光莉が苦悶の表情を浮かべる。
更にローキックで足を攻めると、バランスを崩す光莉。
愛は観客を煽るように手拍子を打ってから顔面へハイキックを叩き込む。
バッシーン・・・
「あんっ・・」
堪らず崩れ落ちる光莉。
愛が髪を鷲掴みにして起こしていくと、光莉もお腹にパンチを入れて抵抗する。
しかし愛はコーナーに押し込んでいくと、強烈な膝蹴りをボディに叩き込んだ。
ドスッ・・
「ウゲェェェェェェ・・・」
串刺し状態の膝蹴りに胃液の様な吐瀉物を口から吐き出してしまった光莉。
13歳の女の子の藻掻き苦しむシーンに観客達が興奮する中、リング上では愛が起こしてコーナーに寄りかからせる。
両腕をロープに乗せられている光莉に、愛は容赦なく顔面パンチを連打していく。
バシッ・・バキッ・・バシッ・・バキッ・・
ノーガードの顔面を殴られていく光莉。
早くも鼻血が噴き出して白い水着を赤く染めていくと、ガードを固めていく光莉。
コーナーでガードを固める光莉に、顔面狙いでアッパーなど織り交ぜて殴りつける愛。
バキッ・・バシッ・・
コーナーでは愛が激しい打撃で光莉を痛めつけていくと、光莉は膝を出したり抵抗を見せるも、鼻血を激しく流している。
すると、愛は髪を鷲掴みにしてコーナーから引きずり出すと、下を向かせたまま顔面を下からアッパーで殴りつける。
バキッ・・バキッ・・バキッ・・
マットに血をを垂らしながら耐える光莉。
13歳が顔を腫らして殴られるシーンは残酷そのものだが、地下プロレスのリングでは観客も誰も止めろと言わない。残酷ショーに盛り上がる会場内。
必死にタックルの様に組み付こうとする光莉に、愛はフロントスリーパーで締め上げていく。
逃れようと必死になる光莉。組み付いていると、鍛えている愛との力の差でスタミナを消耗していき、次第に動きが鈍くなっていく。
愛は光莉のスタミナ切れを待っていた様に、動きが鈍くなった途端に動いた。
技を解くと顔面へのパンチを続けて打ち込んでいく。
バシッ・・バシバシッ・・
ダウンこそしないが、フラフラしながらロープに寄りかかるように耐える光莉。
光莉もジャブの様にパンチを出すが、愛の勢いに完全に押されている。
ドスッ・・ボシュ・・
お腹へのボディは効いたのか、光莉が泣き出しそうな表情でお腹を押さえている。
愛は構わずノーガードの顔面へパンチを叩き込むと、光莉をロープ際でダウンさせていく。
倒れ込んだ光莉に馬乗りになってマウントポジションを奪っていく愛。
嫌がるように抵抗を見せるも、スタミナが切れて可哀想な光莉。
手首を押さえて愛が動きを封じていく。抵抗を見せるも、両手を足でロックされてノーガードの光莉。
愛は握りしめた拳を振り回してアピールすると、容赦なく光莉の顔面に落としていく。
バキッ・・バキッ・・
音を立てて炸裂する愛の狂拳。
「ああっ・・・あうっ・・・」
殴られて声を漏らす光莉。次第に顔も腫れ上がっていく。
愛は更にハンマーパンチで顔面を潰していくと、藻掻き苦しむ光莉の顔を潰していく。
痛さで泣き出す光莉。
しかしノーガードの顔面にハンマーパンチが炸裂する度に、ビクンビクンと身体が反応している。
あまりに残酷な光景に、ここでレフリーが試合を止めた。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、愛は殴るのを止めて立ち上がると、血塗れの光莉の顔面を踏みつけて観客にアピールする。
『ただ今の試合、レフリーストップで加藤愛の勝利となりました!』
リングアナのコールに愛は不機嫌そうな表情を浮かべると、マイクを要求した。
「深多の代わりがこの娘?・・・次の試合は深多と喧嘩マッチを要求するわ!」
愛がマイクアピールすると、更に光莉の顔を踏みつけてからリングを後にするのであった。
八つ当たりされた形の光莉は、顔面を腫らすまで殴られたり可哀想な結果になったが、これで次回大会で深多恭子と加藤愛の因縁の一戦がまたも組まれる事になりそうな状況になった・・・。



第22試合

『選手入場っ!』
リングアナがコールすると、リングインするのは鈴本ちなみ。藤原紀華とのデビュー戦で地下プロレスデビューした2010年水着キャンペーンガール・・・。今夜の対戦相手は地下プロレスでも表の世界でも大物の米蔵涼子。
ちなみはピンク色のビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、コーナーに進んでいく。その対戦相手の涼子は、黒いスポーツビキニに黒いリングシューズ姿でリングインすると、睨み付けながらコーナーに進んだ。
『2009年女祭り、セミファイナルマッチ・・・青コーナー〜・・・身長167p、上から80、56、86・・・鈴本ちなみ〜っ!』
コールを受けて笑顔で観客席に頭を下げるちなみ。紀華戦からの成長を見せる事が出来るか?
『赤コーナー〜・・・身長168p、上から84、58、85・・・米蔵涼子〜っ!』
荒垣結衣戦みたいに秒殺で試合を終わらせるのか、涼子の今夜の試合に注目が集まる中、観客席に向かって片手を挙げてアピールする涼子。
レフリーがボディチェックすると、コーナーに別けてゴングを要請した。
『カァーン!』
ゴングと同時に飛び出したのはちなみ。大物の涼子に奇襲攻撃を仕掛けようとコーナーを飛び出すと、涼子に勢いあるドロップキックを叩き込む。
ドロップキックを受けて倒れ込む涼子が素早く立ち上がると、ちなみもドロップキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
またも立ち上がる涼子に、ちなみはエルボースマッシュからロープに振っていく。
しかし涼子はロープから戻ると、何か狙うちなみに喧嘩キックを叩き込んだ。
ドスッ・・
「うっ・・・」
お腹を蹴られて苦しむちなみ。
「甘いんだよ!」
涼子が叫ぶと、苦しむちなみにローキックを叩き込む。
更に顔面狙いのハイキックを叩き込むと、ちなみがグッタリとマットに倒れ込んだ。
顔面を両手で押さえて痛がるちなみの髪を掴んで起こしていく涼子。
ヘッドロックで締め上げて痛めつけると、ちなみはロープに振って返していく。
ロープから戻る涼子に、気合いを入れてのフライングラリアットを叩き込むちなみ。
バッシーン・・・
喉元に細い腕を叩き込まれてフラつく涼子。
ちなみが組み付いてバックドロップを狙うが、涼子が逆にヘッドロックで締め上げた。
投げたいちなみ。涼子は腰を落として締めていくと、そのままリング上を連れまわした。
そして放すと、張り手を叩き込む。
パッシーン・・・
涼子の張り手に、ちなみも負けずに張り手を返した。
パッシーン・・・
ちなみの張り手に信じられないと言う表情を浮かべる涼子。
観客席を見渡して反応を見ると、ちなみの頬に張り手を叩き込む。
パッシーン・・・
張り手を叩き込まれて痛いちなみだが、ここも踏ん張って張り手を返していく。
パッシーン・・・
これには涼子が拳を握りしめると、ちなみの顔面を殴りつけた。
バキッ・・・
「痛いぃぃぃ・・・」
これには悲鳴をあげるちなみ。
続けて涼子が組み付いて、スレンダーボディのちなみをブレンバスターで投げ捨てた。
バシィィィィィ・・・
全身に響き渡る衝撃に、苦悶の表情を浮かべてダウンするちなみ。
涼子は立ち上がると、重いストンピングを叩き込んでいく。
バシッ・・バシッ・・バシッ・・
「あんっ・・・ああっ・・・痛いっ・・・」
蹴りこまれて藻掻くちなみ。転がるようにロープに逃れると、背中にサッカーボールキックを叩き込まれて痛がっている。
蹴られた背中が内出血して変色しているが、ちなみはロープを掴んでレフリーにアピールする。
「レフリー、ロープ・・ロープ・・・」
レフリーが涼子を離していくと、ちなみは睨み付けながら立ち上がる。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく涼子とちなみ。
距離が詰まると、ちなみが素早い低空タックルを仕掛けるが、涼子も上から潰していく。
マットに俯せで押しつけられた形のちなみ。Fカップバストもマットに押しつけられてひしゃげて辛い体勢。
涼子は上から押さえつけていると、素早くバックを奪ってスリーパーを狙うが藻掻いて逃れるちなみ。
逆に上になってギロチンチョークを仕掛けるちなみ。
これには涼子も驚くが、顔面掻きむしりで逃れた。
「痛いぃぃぃぃ・・・」
顔面掻きむしりに悲鳴をあげるちなみ。涼子が立ち上がると、ちなみを起こしていく。
起こしてからバックドロップを狙う涼子。ちなみは投げられてはと藻掻いてロープに逃れると、ここでレフリーが離していく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
離れると、今度はちなみから前に出てドロップキックを放っていく。
バッシーン・・・
ドロップキックを受けてダウンする涼子。
起き上がろうとする涼子に対して、ちなみはロープに走ってから大技のシャイニングウィザードを仕掛けたちなみ。
両手で防ごうとするが技を受けてしまった涼子は、勢いで大の字にダウンしてしまった。
涼子がダウンしたからと、ちなみはここで勝負に出ようと観客席に片手を挙げてアピールする。
「いくぞぉぉぉぉぉぉぉ・・・」
大きく叫ぶと、観客席もちなみの番狂わせを願って歓声をあげる中、ちなみがトップロープに登っていく。
新体操が特技だけに、地下プロレスでも初めてのトップロープからのムーンサルトプレスを仕掛けたちなみ。
しかし涼子もムーンサルトプレスには驚いて転がるように逃げると、ちなみはマットに自爆した。
パァーン・・・
自爆して痛がるちなみ。
俯せ状態で動くことが出来ないちなみに、涼子は立ち上がると片手を挙げて叫んだ。
「そろそろ決めるぞぉぉぉぉ・・・・いくぞぉぉぉぉぉ・・・」
髪を鷲掴みにして無理矢理起こそうとしてから、パイルドライバーの体勢に持ち込んでいく涼子。
そして、脳天からマットに容赦なく落とした。
ドスッ・・・
「ふぐっ・・・」
変な声を漏らしてグッタリするちなみ。
涼子はゆっくりとフォールすると、レフリーがカウントを数えた。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・』
しかしちなみがギリギリで返すと、観客席からは大歓声が起きていく。
『鈴本ぉぉぉぉ、いいぞぉぉぉぉ・・・』
返された涼子も驚きの表情で観客席を見渡すと、ちなみに馬乗りになって両肩を押すようにフォールする。
『ワン・・・ツー・・・』
しかしちなみが返すと、何と下から涼子に張り手を叩き込む。
パッシーン・・・
この一撃には涼子が笑みを浮かべると、腰を浮かせてからヒップドロップを叩き込んでから、髪を掴んで起こしていく。
起こされると、ちなみは涼子のお腹にパンチを入れて抵抗するが、涼子は身体を絡めるようにコブラツイストを仕掛けた。
グイッ・・
「んんっ・・・ああああああっ・・・」
全身に走る激痛に悲鳴をあげるちなみ。
涼子もギブアップ狙いで締め上げるが、ちなみもギブアップを口にしない。
耐えるちなみに、涼子は技を解いていくが、ダメージからフラフラしているちなみ。
そのちなみに対して、ローキックで打撃攻めする涼子。
バシィィィ・・バシィィィ・・
ローキックを受けてバランスを崩すちなみに、顔面狙いのハイキックを叩き込む涼子。
バシィィィィィ・・・
強烈なハイキックにマットに崩れ落ちるちなみ。
そのちなみの両足を抱えて、涼子が抱え込み式逆エビ固めを仕掛ける。
グイッ・・・
「あああああああああああああぁっ・・・」
激しい悲鳴をあげてマットを叩くちなみ。
新体操を得意としても、プロレス技で身体を反らすのとは違う・・・。
激痛の前に、ちなみは涙目でマットを叩いてギブアップした。
「ぎ、ギブぅぅぅ・・ギブアップ!」
ちなみのギブアップにレフリーがゴングを要請すると、ここで涼子の勝利が決まった。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされる中、涼子は片手を挙げて勝利をアピールした。
『勝者、米蔵涼子っ!』
貫禄の勝利だが、意外な粘りをしたちなみに対して、涼子は腰を押さえて痛がるちなみに手を伸ばすと、起こしてその健闘を讃えるのであった。
鈴本ちなみ、2010年は表でも裏でも飛躍の1年になるのであろうか、期待が大きい新人の登場だった。



第23試合

『選手入場っ・・・』
リングアナのコールにリングインするのは、無冠の女王と呼ばれている藤原紀華。
今夜は白いスポーツビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、軽く観客席に向かって頭を下げてコーナーに向かった。
その紀華の対戦相手は、地下プロレスヘビー級チャンピオンの村神恵梨。黒いスポーツビキニに黒いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって片手を挙げてアピールしてコーナーに進んだ。腰にベルトを巻く恵梨は、今夜は紀華を相手に防衛戦を行う・・・。
『本日のメインイベント、ヘビー級タイトルマッチを行います・・・・青コーナー〜・・・挑戦者〜身長身長171p、上から88、60、89・・・藤原紀華〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする紀華。今夜はベルトを奪取したいが、チャンピオンも簡単には勝たせてはくれない恵梨。
『赤コーナー〜・・・チャンピオン〜身長169p、上から87、59、85・・・村神恵梨〜っ!』
コールを受けて一礼していく恵梨。ここ数大会試合が無かっただけにコンディションが心配されるが、71回大会で紀華には勝利している事と、72回大会でベルトを奪取して調子が上がっていると言う事で、表情に曇りはない。
恵梨がベルトをレフリーに渡すと、お互いが睨み合う中でゴングを打ち鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングの音と同時にコーナーを飛び出す紀華と恵梨。
まずは様子を見るように睨み合うと、格闘技戦の様にガードを固めて距離を詰める紀華。
恵梨もガードを上げると、紀華が軽くローキックで様子を見た。
シュ・・・
当たらないと、逆に恵梨がローキックを放っていく。
シュ・・・
これも紀華が避けると、まずはお互いが様子を見ている。
紀華が前蹴りで牽制してから、左右の大振りの張り手で前に出ると、ガードしようとする恵梨だが、頬に張り手が炸裂してダメージを負った。
バッシーン・・・
しかし素早く膝蹴りで距離を置こうとすると、紀華がガードして距離を置いた。
緊張感ある試合展開、恵梨はジャブ気味の掌打で牽制すると、タックルを仕掛けようとする。
しかし紀華もタックルに対しては潰す体勢になって牽制して、お互いが組み合わない。
紀華がローキックを放つと、恵梨も蹴り返す。
バシィィィィ・・・バシィィィィ・・・
お互いのローキックが当たると、紀華が距離を詰めて左右の掌打を顔面に叩き込む。
バシィィィィ・・・
頬に掌打を受けてフラつく恵梨。しかし負けずに掌打を返すと、紀華も口から涎の飛沫を飛ばしながらフラつく。
続けて首相撲の体勢に持ち込んで膝蹴りを狙う恵梨に、紀華は押すように倒してグラウンド状態に持ち込んだ。
サイドポジションを奪う紀華に、恵梨も体勢を入れ替えて首に足を掛けてヘッドシザースを狙う。
しかし紀華が逃れて足を狙ってアキレス腱固めを仕掛けるが、恵梨がヒールキックで逃れた。
転がるように距離を置いて立ち上がる恵梨と紀華。
素早い攻防に観客席から拍手が起きる中、距離を置いて睨み合いが続いていく。
今度は恵梨がミドルキックから前に出ると、紀華はガードしてからローキックで足を攻めた。
バシィィィ・・・
ローキックを受けても左右の張り手を叩き込む恵梨。
紀華も頬を叩かれて痛がるが、長い美脚で前蹴りを放った。
ドスッ・・
「うっ・・・」
紀華の前蹴りが恵梨のお腹を抉ると、恵梨の表情が苦痛に歪む。
その瞬間、組み付いて払い腰で恵梨をマットに倒していく紀華。
グラウンド状態になると、サイドポジションから膝蹴りを狙う紀華に、恵梨は密着させて防ごうとする。
その恵梨にハンマーパンチを脇腹などに叩き込んで散らしていく紀華。
バシッ・・バシッ・・バシッ・・
嫌がる恵梨のガードが開くと、紀華の強烈な膝蹴りが叩き込まれた。
ボシュ・・・
「んんっ・・ううっ・・」
紀華の膝蹴りに動きが鈍る恵梨。
更にお腹に膝蹴りが叩き込まれると、恵梨は転がるようにリング下に逃れた。
リング下でお腹を押さえて苦しむ恵梨。紀華の膝蹴りの破壊力が大きいと思われるが、試合は続けられる。
紀華はリング上で呼吸を整えている中、恵梨はリング下で水着を直しながらリングに戻るタイミングを計っている。
レフリーが紀華をロープから離すと、恵梨がリングに戻った。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を置く恵梨と紀華。
次第に距離が詰まると、紀華がローキックを蹴りこむ。
バシッ・・
蹴られると掌打を出していく恵梨。
しかし紀華が避けると、逆にミドルキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・
「くっ・・・」
これには恵梨の動きが鈍くなると、紀華が距離を詰めて左右の掌打を顔面に叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
掌打を顔面受けてフラつく恵梨。
更に紀華が首相撲に捉えて膝蹴りを叩き込もうとすると、恵梨が組み付いていく。
組み付かれてバランスを崩して倒れ込む紀華と恵梨。
今度はサイドポジションを奪おうと素早く動く恵梨だが、紀華も抱きつくようにしていく。
お互いが技を仕掛けられないと、紀華がロープに足を伸ばした。
『ブレークっ・・・』
レフリーの掛け声に立ち上がる紀華と恵梨。
今度は恵梨がロープに走って勢いをつけると、構える紀華にスライディングタックルで倒しにいくと、そのまま足を絡めてインディアンデスロックを狙っていく。
ロープに逃れようとする紀華だが、恵梨のインディアンデスロックに表情を歪めた。
『ギブアップ?・・・藤原っ、ギブアップ?』
レフリーの問いかけに紀華は首を縦に振らない。
「ノォォォォォ・・・」
ゆっくりとロープに逃れようとする紀華。
そしてロープに手が届くと、恵梨がレフリーに言われる前に技を外した。
『ブレークっ・・・』
立ち上がる紀華に、恵梨はミドルキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
自慢のボディに蹴りを受けて苦しい紀華。
続けてハイキックを狙う恵梨だが紀華がガードした。続けてローキックを放つ恵梨。
バシィィィィ・・・
ローキックを受けると、紀華の足に内出血が起きていた。
バシィィィィ・・・
紀華もローキックを返すと、恵梨の足にも内出血が起きて変色が見られた。
シュ・・
更にハイキックを放つ紀華。
その蹴り足を蹴られながらもキャッチした恵梨。紀華が片足立ちの状態になると、紀華は軸足を使って延髄蹴りを仕掛けた。
バシィィィィィ・・・
後頭部に蹴りを受けて前のめりにダウンする恵梨。
マットに倒れ込む紀華は素早くバックを奪ってチョークスリーパーを仕掛けるが、恵梨が必死にロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーがロープに手が届いたからと紀華を離すと、後頭部を気にしながら立ち上がる恵梨。
『ファイト!』
ダメージが抜けない恵梨に、紀華は一気に左右の掌打から膝蹴りと前に出ると、恵梨も掌打を出すが顔面に掌打を受けてフラついている。
首相撲の体勢からバストへ膝蹴りを叩き込む紀華。
グニュ・・・
「んあっ!」
堪らず悲鳴をあげる恵梨。バストを押さえてダウンすると、紀華が背中にサッカーボールキックを叩き込む。
バシィィィィィ・・・
「痛いっ・・・」
堪らず声をあげる恵梨。
続けて紀華は顔面へサッカーボールキックを叩き込むと、蹴られながらもキャッチして捻る恵梨。
驚きながら倒れ込む紀華の足首を極めて、ヒールホールドを仕掛ける恵梨。
これには紀華が慌ててロープに手を伸ばすが、手が届かず苦しい状態。
恵梨もギブアップ狙いで極めていくが、紀華の手がロープに届いた。
『ロープ・・・』
レフリーの声に恵梨が技を解くと、立ち上がる恵梨と紀華。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に恵梨がドロップキックを叩き込むと、いきなりドロップキックだったので紀華がダウンする。
立ち上がろうとする紀華に、恵梨は強烈なサッカーボールキックをバストに叩き込む。
バシィィィィ・・・
「うっ・・・」
バストを蹴られて呼吸が止まるような感覚に苦しむ紀華。
更に恵梨が蹴りを入れていくと、紀華は両手を出してガードしようとするが、顔面に蹴りが入ると倒れ込んだ。
次の瞬間、恵梨は紀華の足を掴んで抱え込み式逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・・
「痛いぃぃぃぃ・・・」
堪らず悲鳴をあげてロープに手を伸ばす紀華。
恵梨もギブアップ狙いで反らしていくと、紀華は泣きそうな表情を浮かべてロープに必死に手を伸ばしていく。
少しずつロープに近づく紀華の手。恵梨もギブアップ狙いで反らすが、紀華の手がロープに届いた・・・。
『ロープ・・・』
レフリーの声に技を解く恵梨。紀華は腰などを押さえて痛がっていると、恵梨がストンピングで追い込んでいく。
バシッ・・バシッ・・
続けてキャメルクラッチを仕掛けると、上半身を反らされて苦悶の表情で耐える紀華。
グイッ・・・
「ううっ・・う・っ・・くっ・・」
スポーツビキニとは言え、胸の谷間が十分見られるものだから、紀華の谷間に注目が集まる。
恵梨は必死にギブアップ狙いで反らしていくと、紀華が耐えるが額から汗を流して、更に胸の谷間にも汗が流れ落ちている。
少しずつロープに逃れていく紀華。反らされた状態でのロープへの移動だからと、ショーツが食い込んだりしているが、紀華はそんな事に構う余裕すらない・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
何とかロープに逃れた紀華。レフリーが恵梨に技を解くように指示すると、恵梨は残念と言う表情を浮かべながらも放した。
立ち上がるとショーツを直していく紀華。
恵梨も立ち上がるとレフリーが続行の掛け声を叫ぶ。
『ファイト!』
38歳の紀華に対して、27歳の恵梨。スタミナ面が心配されるが、紀華が肩で呼吸している様にも見えるが、試合が長引くと紀華に不利になるのは否めない。
ロープ際に立つ紀華に、恵梨は勝負を仕掛けようとタックルを仕掛けるが、紀華はフロントスリーパーからロープに逃れた。
ロープに手を掛ける紀華に対して、観客席からはブーイングも起きるが試合に勝とうとする紀華の小技でもある。
レフリーがロープだからと両者を離していくと、ここで試合は続けられる。
恵梨はタックルで寝かせてから関節技を狙おうと言うのが見えているが、紀華も組技でいけない事もないが、関節技を耐えたりでスタミナが心配な様子で、立ち技で勝負を賭けようとしている。
恵梨がタックルのタイミングを計っていると、紀華もタックル対策で構える。
恵梨が軽いジャブを放ってから低空タックルを仕掛けた。足狙いで低い姿勢で勢い良く突っ込んだ・・・。
しかし紀華が反応して、カウンターの膝蹴りを出した。
ゴキィィィィィ・・・
鈍い音がリングに響き渡るが、恵梨は紀華の足に組み付いてグラウンド状態に持ち込んだ。
しかし膝が左目の上に当たって、眉の近くがザックリと切れてしまって恵梨が流血している。
激しく流血しているから紀華も驚くが、恵梨も血が目に入って視界を奪われて驚きの表情を浮かべている。
『ストップ・・・ストップ・・・』
恵梨の出血が心配だからと、リングドクターの指示でレフリーが一端試合を止めていく。
試合が止められて、紀華はコーナーで待たされて、恵梨はリングドクターによりチェックを受けるが、傷口が深い様子でリングドクターが止血処置をしていく。
バンドエイドを貼られて止血は終わるが、恵梨としては不利なのは否めない。
コーナーから紀華が呼ばれると、ここで試合が再開された。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を置く恵梨と紀華。
恵梨も傷口が気になって早く勝負を決めたいところ。しかし紀華も勝負だから傷口を狙ってくる可能性もあり、恵梨としても簡単に飛び込めない。
紀華が少しずつ距離を詰めると、ローキックで牽制するが、恵梨はガードを固めている。
バシィィィィ・・・
更に紀華のローキックが音を立てて炸裂すると、一瞬フラつく恵梨。
紀華も打撃勝負に出ようとローキックを放つと、恵梨が蹴り足へタックルを仕掛けた。
しかし紀華が避けて逃れると、恵梨は続けてタックルを仕掛けるが紀華に潰されてしまった。
タックルを潰して俯せ状態の恵梨を上から押さえる紀華。
恵梨が抵抗しようとすると、膝蹴りを頭に叩き込もうとする紀華。
手を出してガードするが、ガードの上から膝蹴りを入れていく紀華。
続けて紀華がサイドポジションを奪うと、俯せ状態の恵梨のボディに膝蹴りを入れていく。
ドスッ・・ドスッ・・
「ううっ・・うううっ・・・」
呻き声みたいな声を漏らす恵梨。膝蹴りが相当ダメージを与えている様子で、苦悶の表情を浮かべている。
更に体勢を移動させてチョークスリーパーを狙う紀華だが、恵梨がロープに手を伸ばした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの掛け声に紀華が放すと、恵梨も呼吸を荒くして立ち上がる。
『ファイト!』
恵梨も攻められて苦しいが、紀華も攻め続けてスタミナを消耗している様子で、激しく汗を流している。
距離が詰まる、紀華は大振りの張り手で攻めだした。
紀華の張り手に恵梨も張り手を返すと、紀華は傷口を狙って手を出していく。
バシィィィィ・・・
お互いの張り手が炸裂するが、紀華の手の平は恵梨の傷口を覆うバンドエイドに炸裂した。
バシィィィィ・・・
更にお互いが張り手を叩き合うと、恵梨の傷口に貼られた数枚のバンドエイドが剥がれて、出血が始まった。
出血に焦る恵梨。目に血が流れ込んで視界を奪われるが、恵梨は焦りながら前に出て行く。
前に出る恵梨に対して、視界を奪われているからと右のハイキックを放つ紀華。
バッシーン・・・
視界を奪われてハイキックを避けきれずに蹴られた恵梨。
ダウンは免れたがフラついていると、紀華が一気に距離を詰めて膝蹴りを叩き込む。
ドスッ・・ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・うううっ・・・」
流血を酷くしながら苦しむ恵梨。
苦しむ恵梨の髪を鷲掴みにして下を向かせると、顎に強烈な膝蹴りを入れていく紀華。
ゴキィィィィ・・・
視界が奪われた状態で、ノーガードで膝蹴りを叩き込まれてマットに崩れ落ちる恵梨。
その様子にリングドクターが危険と判断してレフリーに試合を止めるように指示した・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが乱打されると、レフリーが紀華を止めていく。
俯せで動かない恵梨にリングドクターが応急処置を始める中、紀華の勝利がアナウンスされた。
『ただ今の試合、ドクターストップにより藤原紀華の勝利となりました・・・』
突然の勝利に驚きを隠せない紀華。しかし対戦相手のアクシデントもあっての勝利に、複雑な表情を浮かべている。
返り血を浴びて白い水着も赤く染まっている紀華は、初めてのベルトを腰に巻かれるが、複雑な表情で観客に頭を下げるのであった。
一方、負けた恵梨は担架に乗せられて医務室送りとなるが、紀華に対して手を伸ばして握手してからリングを降りていった・・・。
こうして地下プロレスの2009年は終わりを告げたのであった・・・。

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