第84回大会

第1試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルの星菜美津紀。16歳でHカップバストを武器にグラビア界で活躍する美津紀は、ピンク色のビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、デビュー戦だからと緊張しながら観客席に向かって頭を下げると、ゆっくりとした足取りでコーナーに進んでいく。
その美津紀の対戦相手としてリングインするのは、美津紀と同じく16歳の鷹良光莉。リングネームを鷹田光莉から鷹良光莉に変えての参戦で、久しぶりの地下プロレスのリングに登場の光莉。12歳で地下プロレスデビューと言う最年少デビュー記録の光莉は、白い競泳水着に白いリングシューズ姿でのリングイン。デビュー時より身長も高くなって観客席からも歓声が送られていく。
光莉の登場に緊張感を増していく美津紀。グラマラスボディの美津紀は、Hカップバストを揺らしながらも、軽く飛び跳ねて身体を動かしていく。そしてリングアナがコールを始めていく・・・。
『第1試合を行います!16歳対決・・・青コーナー〜身長164p、上から92、64、88・・・星菜美津紀〜っ!』
コールを受けて頭を下げていく美津紀。Hカップの作り出す胸の谷間に観客席の視線が集まっていく・・・。
『赤コーナー〜・・・身長169p、上から68、52、72・・・鷹良光莉〜っ!』
そして光莉がコールを受けると、堂々と片手を突き上げてアピールしていく。観客席からは歓声が送られていくと、流石に地下プロレスは何戦も経験しているだけに、余裕すら感じられる振る舞いを見せる光莉。
コールが終わると、レフリーが試合開始のゴングを要請して試合が開始された・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出す光莉。
対して美津紀はゆっくりと緊張気味にコーナーから出ると、光莉の動きを見つめている。
光莉はゆっくりと距離を詰めていくと、ガードを上げて構えていく。この辺は格闘技戦も経験しているだけに、光莉には余裕すら感じられた。
美津紀は前に出る光莉に恐怖心を抱いたのか、少しずつ下がってはコーナーに詰まっていく。
光莉は牽制する様に、軽く左右の掌打を放つと、空を切る掌打だが美津紀へのプレッシャーには十分の動きを見せている。
美津紀の背中がコーナーに触れると、一気に光莉が前に出ると、挑発的なハイキックを放った。
バシッ・・
軽く側頭部に炸裂すると、美津紀がフラついていく。しかしコーナーだから寄りかかって体勢を整えていくと、光莉が拳を握り締めて美津紀の脇腹などへ左右のパンチを放った。
バシッ、バシッ・・・
「うっ・・ううっ・・」
お腹を殴られて苦しむ美津紀。堪らず張り手を返すと、光莉がガードしながら前蹴りで距離を置いていく。
光莉が離れても美津紀は前に出られないと、光莉がコーナーの美津紀にローキックを叩き込む。
バシィィィ・・・
「痛いっ・・」
堪らず悲鳴をあげる美津紀。
堪らず顔をガードしようとする美津紀に、光莉はローキックで太股などを蹴りこむと、続けてビキニ姿で生腹の部分にミドルキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「ぐふっ・・うううっ・・」
強烈なミドルキックを受けてお腹を押さえて痛がる美津紀。
更に光莉はヘッドロックに捉えると、容赦なく締め上げていく。
身体を密着させられると、美津紀が体格差を利用して光莉をロープに振っていくと、ロープから戻る光莉にラリアットを仕掛けた。
バッシーン・・・
いきなりラリアットを放った美津紀。光莉が喉元を押さえて倒れ込むと、反撃とばかりに髪を鷲掴みにして起こしていく。
そして喉元に水平チョップを叩き込むと、ロープ際に押し込む形にしてから、キチンシンクを仕掛ける美津紀。
ドスッ・・
「うっ・・・」
流石の光莉もキチンシンクをボディに受けて痛がると、首投げからマットに叩き込む美津紀。
素早く両足を首もとに絡めるようにヘッドシザースを仕掛ける美津紀。光莉が藻掻くようにして耐えていく。
しかし長い足をロープに伸ばすとレフリーがロープブレークを指示した。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に技を解いていく美津紀は、ビキニを直しながら立ち上がると、光莉も水着を気にしながら立ち上がった。
『ファイト!』
お互いが距離を置いて向かい合うと、スタンディング状態だからと光莉は打撃で前に出た。
左右の大振りの張り手で牽制すると、距離を詰めてミドルキックを放った。
バシィィィ・・・
脇腹を蹴られて苦しむ美津紀に、続けてスピンキックを放つ光莉。
バッシーン・・・
側頭部に炸裂したスピンキックに倒れ込む美津紀。
両手で蹴られた部分を押さえて痛がっていると、光莉が髪を掴んで起こしていくと、首筋にエルボーを落としてから、フラつく美津紀にドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「きゃああぁぁぁぁ・・・」
悲鳴をあげて倒れ込む美津紀に、光莉は走り込んでから美津紀の自慢のHカップバストに鋭いエルボードロップを落としていく。
グニュゥゥゥゥ・・・・
「んああぁぁぁぁぁぁ・・・」
初めて受けたバストへの強烈な攻めに絶叫する美津紀。ビキニに包まれたバストがひしゃげると、観客席からは大歓声が起きていく。
同じ年齢の光莉としても、大きなバストに対しては嫉妬心が芽生えたのか、それとも観客席の反応を見たのか、立ち上がると続けてバストへストンピングを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ、バシッ・・
「あんっ・・・あああっ・・・痛いっ・・・」
バストを押さえて痛がる美津紀。補強されたビキニだからと脱げないが、バストへの打撃の連続に苦しい展開になっていく。
堪らず美津紀が転がるようにリング下に逃れると、光莉もリング下に降りていく。
リング下でバストを押さえて痛がっている美津紀に、光莉は髪を掴んで起こしていくと、そのまま近くの鉄柵へ振っていく。
ガッシャーン・・・
音を立てて倒れ込む美津紀。
光莉は観客にアピールする様に片手を突き上げていくと、歓声に包まれていく光莉。
ゆっくりと美津紀を起こしてから、ヘッドロックに捉える光莉。
しかし美津紀が踏ん張ると、光莉を鉄柱に振っていった。
ゴキィィィ・・・
「んあぁぁぁぁ・・・」
鉄柱に激突して悲鳴をあげる光莉。顔を押さえていると、美津紀が水着を掴んでリング上に光莉を上げていくと、グラウンド状態でスリーパーを仕掛けるも、光莉がロープに足を伸ばして逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが指示すると美津紀が放すと、立ち上がってからバストを揺らしながらステップキックを放つと、髪を掴んで起こしていく展開。
そしてヘッドロックで締め上げると、光莉もロープに振ろうとするも体格差もあって動かせないと、逆に美津紀がブルドッキングヘッドロックでマットに豪快に叩き付けた。
続けてキャメルクラッチを仕掛けていく美津紀。顎に手を掛けられて上半身を反らされて、両足をバタバタさせて苦しむ光莉。
レフリーも光莉にギブアップの確認をすると、光莉は耐えていく。
耐える光莉に、美津紀が腰を浮かせると、ヒップドロップを腰に叩き込んでから、更にキャメルクラッチで揺さぶっていく。
揺さぶられて苦しむ光莉。美津紀が技を解いてから背中にストンピングを叩き込むと、苦悶の表情でロープに逃れる光莉。
その光莉の髪を掴んで起こしていくと、ロープに押しつけるようにしてから、光莉のバストへ水平チョップを叩き込む美津紀。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
競泳水着に包まれた小振りのバストが衝撃を受けると、光莉が苦悶の表情を浮かべる。
更に美津紀が水平チョップを叩き込むと、光莉は苦悶の表情で咳き込んでいく。
しかし光莉も意地になって、胸への攻めのお返しとばかりに拳を握りしめてバストを殴りつける。
グニュ・・
「痛いぃぃぃ・・・」
堪らず悲鳴をあげる美津紀。
更に膝蹴りをボディに叩き込むと、美津紀をコーナーに押し込んでから、左右のパンチをバストに叩き込む光莉。
グニュ、グニュ・・・
「ああんっ・・・あああぁぁぁ・・・」
Hカップバストがひしゃげると、美津紀の口から激しい悲鳴があがった。
更に下を向かせるようにしてから、美津紀のバストへ膝蹴りを叩き込む光莉。
グニュ・・・
膝蹴りを受けて膝を落とすようにダウンする美津紀。流石にバストへの膝蹴りは耐えられないか、苦悶の表情を浮かべて動きが止まっていく。
動きの止まった美津紀に、光莉が水着を直してから観客席に向かってアピールすると、容赦ないサッカーボールキックをバストに叩き込む。
バシィィィィ・・・
必死に耐える美津紀。ビキニからHカップバストが飛び出しそうになるも耐えると、光莉が続けて蹴りこんでいく。
バシィィィ・・・バシィィィィ・・・
次第にバストが内出血を起こして痛々しく見える美津紀の乳房。
更に起こしてから両腕をトップロープに絡めてから、バストへハイキックなど打撃で徹底的に痛めつけていく光莉。
バシィィィ・・・バシィィィィ・・・
サンドバック状態で、バストを徹底的に痛めつけられて耐えられずに泣き出す美津紀。
その美津紀をコーナーからリング中央に連れ出していく光莉は、観客席に向かってアピールすると、フラフラしている美津紀の顔面にスピンキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
力なく倒れ込む美津紀。
「レフリー、フォール!」
素早く片足を抱え込んでフォールする光莉。
レフリーも光莉のアピールにカウントを始めると、余裕のスリーカウントが決まった。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィ・・・・』
光莉のフォール勝ちになると、観客席からは歓声が起きていく。
『カンカンカンカン・・・』
『ただ今の試合、鷹良光莉のフォール勝ちとなりました!』
コールが終わると、光莉は美津紀に構うことなくリングを降りていく。一方、美津紀はリングドクターからアイスパックを受け取ると、打撃で徹底的に痛めつけられたバストに押しつけてリングを降りていった。
グラビアアイドルとして地下プロレスに参戦になった美津紀にとって、痛いデビュー戦となってしまったのだった・・・。


第2試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、地下プロレス初登場の道旗ジェシカ。モデルとして活躍し、CMなどでも存在感を出しているジェシカが遂に地下プロレスのリングに登場すると、観客席が盛り上がっていく。長身のボディを白い競泳水着に包んでいるジェシカ。
トライアスロンなどにも挑戦していて、スタミナ面などは問題ないとと思われ、また参戦に当たって打撃などの練習を積んできたとの情報も入っていて、どの様な試合になるのか注目が集まっている。
そのジェシカとの対戦相手としてリングに上がるのは、元ヤンキーと言われている笹木希。CMなどでも人気の希が、今夜は女祭りのリング上でジェシカを迎え撃つ。決して背が低い訳ではない希ですら、ジェシカの前では小さく見えるが、喧嘩ファイトを魅せるか希。ジェシカと同じく白い競泳水着姿。
『女祭り特別格闘技戦を行います・・・青コーナー〜・・・身長173p、上から85、59、90・・・道旗ジェシカ〜っ!』
コールを受けて片手を挙げていくジェシカ。手にはオープンフィンガーグローブを着けて、足は素足と言うジェシカ。
『赤コーナー〜・・・身長168p、上から80、58、82・・・笹木希〜っ!』
コールを受けてジェシカと視線を合わさずに片手を挙げてアピールする希。オープンフィンガーグローブを着けている手を、コーナーに数回叩き付けてはアピールしていく。
そしてレフリーがジェシカと希にルール説明を行うと、マウスピースを口に入れてコーナーに寄りかかるジェシカと希。
存在感あるジェシカに対して、希も緊張感を隠せない。逆に初参戦のジェシカは落ち着きを見せていて、ゴングが打ち鳴らされた後の想像ができないリング上。
期待の高まる中、試合開始のゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
ゴングが打ち鳴らされると、コーナーから飛び出す希とジェシカ。
積極的に距離を詰めていく希に対して、ガードを固める様にジェシカが距離を置いていく。
シュ・・
希が軽くジャブ気味にパンチを放つと、ジェシカはガードを固めて手を出さない。
更に喧嘩キックを放つ希に、ジェシカがお腹を蹴られるも距離を置いた。
蹴られて一瞬険しい表情を浮かべたジェシカは、そのままガードを固めて距離を置く。
希は左右のジャブからローキックと打撃で前に出て行くと、ジェシカが前に出た。
カウンター気味のパンチを顎に放つジェシカ。
バシィィィ・・・
前に出た希の顎にカウンター気味に炸裂したストレートパンチに、希の身体がマットに崩れ落ちた。
普通の格闘技の試合だったらレフリーが止める所だが、地下プロレスでは簡単に試合は止められない・・・。
意識を朦朧とさせながらも両手で殴られた顎を押さえる希に、ジェシカは容赦なくノーガードのお腹を蹴りまくる。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
「おうっ・・ぐふっ・・あふっ・・」
お腹を蹴られ続けて藻掻き苦しむ希。身体を丸くする様にグラウンド状態でガードしようにも、ジェシカの凄まじい勢いに苦しい展開に追い込まれていく。
しかしジェシカが蹴るのを止めると、距離を置いて手招きして挑発していくと、希はお腹を押さえながらも立ち上がっていく。
立ち上がるも、お腹へのダメージから苦悶の表情を浮かべる希。
必死にダメージを回復しようとするも、立ち上がった希にジェシカが襲いかかる。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
動きの鈍る希の顔面に容赦なく叩き込まれていくジェシカの拳。
次第に顔を腫らせていく希。鼻血も噴き出して白い競泳水着も赤くなって痛々しい姿になっていく。
時折パンチを返すも、逆に何発も顔面にパンチを叩き込まれて苦しい希。
コーナーに追い込まれる形になる希に、ジェシカが首相撲の体勢に持ち込むと、そのまま膝蹴りをボディに叩き込んだ。
ドスッ・・
「うぅっ・・グェェェェェェ・・・」
膝蹴りを叩き込まれた希は、口からマウスピースを吐き出すと胃液の様な液体を垂らしながらダウン寸前になっていく。
もう試合続行不可能とも言える希に、一気にバックを奪ってチョークスリーパーを仕掛けるジェシカ。
そのまま倒れ込む様にグラウンドに持ち込むと、胴締めスリーパーに移行して締め上げた。
流石に抵抗も出来ない希は、ジェシカの身体を叩いてタップした・・・。
しかしギブアップの意思表示に気が付かないジェシカ。またレフリーも希のギブアップに気が付かないと、希は締め付けられて意識を失うのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ここでリングサイドの黒服などからレフリーに声が飛んで、急いで試合を止めるレフリー。
ジェシカが技を解くと、希はグッタリと失神してしまっているリング上。
『勝者、道旗ジェシカっ!』
リングアナのコールに立ち上がって片手を挙げて笑顔を浮かべるジェシカ。
その恵まれた体格からの打撃で、まさかの希から失神KO勝利となったジェシカに、観客席からは歓声が送られるのであった。
対して負けた希は、最初のカウンターパンチで流れを奪われての負けに、悔し涙を流すこととなったのだった・・・。



第3試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルの原幹絵と河村ゆきえ。CMで共演などから、グラビアアイドルチームとして今夜はタッグマッチに出場する事になった幹絵とゆきえ。お揃いの黄色いスポーツビキニに身を包んでのリングイン。
当然ながらグラビアアイドルだけに、胸の谷間などは強調されていて、観客席からは歓声が上がっている場内。
その歓声の中、リングに上がるのはアキバ48から大嶋優子と児嶋陽菜の2人だった。白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも笑顔で観客席にアピールする優子と陽菜。
グラビアアイドルとアキバ48勢での対抗戦でもエキサイトした両陣営だったが、今夜はタッグ戦でどんな闘いが繰り広げられるのか、観客席も期待に包まれていく。
『タッグマッチ時間無制限1本勝負を行います!・・・・青コーナー〜・・・身長158p、上から87、59、87・・・河村ゆきえ〜っ!・・・・・・身長164p、上から94、61、88・・・原幹絵〜っ!』
まずはグラビアアイドルのコーナーがコールされると、片手を挙げてアピールする幹絵とゆきえ。
『赤コーナー〜・・・身長164p、上から80、60、86・・・児嶋陽菜〜っ!・・・・身長152p、上から82、55、81・・・大嶋優子〜っ!』
そしてコールを受ける陽菜と優子。グラビアアイドルに負けないビキニ姿に歓声に包まれていく2人。しかし体格的に優子が小柄で不利は否めないリング上。
コーナーでは陽菜が先発しようと構えていると、反対コーナーではゆきえが準備しているリング上。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、まずは勢いよくコーナーからゆきえと陽菜か飛び出した。
リング中央で組み合う陽菜とゆきえ。まずはお互いの力を確認する様に組み合っていくと、陽菜がゆきえを押し込んでいく。
ロープに背が当たると、陽菜が放してから喉元に水平チョップを叩き込んでから離れた。
喉元を気にして苦しむゆきえ。観客席からは歓声があがる。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、ゆきえが距離を詰めていくと、陽菜が強引にヘッドロックに捉えていく。
ヘッドロックに捉えられると、ゆきえがロープに陽菜を振っていくと、ショルダータックル狙いを見せるも、逆に陽菜がフライングボディアタックで返していく。
倒れ込みながらフォールの体勢になると、レフリーがカウントを数える。
『ワン・・・』
しかしゆきえが返していくと、陽菜が座った状態にさせてスリーパーを仕掛けた。
苦悶の表情を浮かべるゆきえに、締め上げていく陽菜。
しかしゆきえも陽菜の髪を掴んでいくと、陽菜が堪らず放していく。
お互いが立ち上がると、ゆきえが蹴りを放つと、陽菜は至近距離からラリアットを仕掛けた。
バッシーン・・・
ラリアットを受けてフラつくゆきえ。続けて陽菜が髪を掴んで豪快なフェイスクラッシャーを仕掛けた。
バシィィィィ・・・
「きゃああぁぁぁぁぁ・・・」
顔面からマットに叩き付けられて絶叫するゆきえ。両手で顔面を押さえて痛がっていると、陽菜がストンピングを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
「あうっ・・うっ・・・」
痛がりながらもロープに転がるように逃れるゆきえ。この辺はキャリアもあり上手いゆきえ。
『ロープ・・・ロープ・・・』
更に蹴りこもうとする陽菜を止めていくレフリー。ゆきえも陽菜を睨みながらも、水着を気にしながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていくゆきえと陽菜。
距離が詰まると、ゆきえが胴タックルの様に組み付いていくと、陽菜も反応するもロープ際に押し出されていく。
ロープに押しつけてからゆきえがボディにパンチを数発叩き込むと、陽菜の表情が苦痛に歪んだ。
更にゆきえが踏ん張ってボディスラムでマットに叩き付けると、陽菜の髪を掴んで起こしてから自軍コーナーに陽菜を連れ出した。
そしてゆきえが幹絵にタッチすると、幹絵がコーナーに陽菜を押し込んだ。
ゆきえが陽菜を押さえると、幹絵がリング中央に進んでから、走り込む様にしてコーナーの陽菜にヒップアタックを仕掛ける。
バシィィィィ・・・
「ぐふっ・・・」
コーナーと幹絵のボディに潰された陽菜がコーナーに崩れ落ちると、反対コーナーから優子がレフリーにアピールするも試合は続けられていくリング上。
苦悶の表情を浮かべている陽菜に、幹絵がヘッドロックで締め上げると、そのままブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けていく幹絵。
更にキャメルクラッチを仕掛けていくと、ゆきえがリング内に入ってから、反対コーナーの優子にアピールしてから嫌がる陽菜のノーガードのバストにサッカーボールキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
これには陽菜が両足をバタバタさせて痛がると、幹絵が技を解いて起こしていくと、陽菜も意地になって幹絵のボディにパンチを叩き込むと、続けてエルボースマッシュを側頭部に叩き込んだ。
フラつく幹絵の髪を掴むと、自軍コーナーに連れ出していくと、コーナーでは優子が膝を出して待ちかまえた。
優子の膝に幹絵の顔面を叩き付けてからタッチしていく陽菜。
タッチされて、優子が勢いよくリング内に入ると、激しいエルボースマッシュを連打していく。
更に首投げから幹絵をマットに叩き付けると、ヘッドシザースで締め上げる優子。
小柄ながらスピーディーな動きで攻め立てていくと、幹絵が苦悶の表情を浮かべてロープに足を伸ばしていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーがロープの指示をすると、優子が技を解いてからロープに走り出した。
フラつきながら立ち上がる幹絵に、優子が上手いタイミングでドロップキックを叩き込んでダウンを奪うと、続けてドロップキックから、倒れた幹恵のGカップバストに容赦ないストンピングを叩き込んでいく。
更にバストを踏みつけながら反対コーナーのゆきえを挑発するように指さす優子。これには観客席が盛り上がっていくと、優子が幹絵を起こしていく。
しかし起こされた幹絵が膝蹴りを叩き込むと、無理矢理ダブルアームスープレックスの体勢に持ち込むと、優子が必死に押し込んでロープに逃れた。
ロープにもたれると、幹絵はスープレックスは諦めて自軍コーナーに優子を連れ出すと、コーナーに振ってからゆきえにタッチしていく。
タッチされてゆきえがリング内に入ると、優子が激しい張り手を叩き込む。
バッシーン・・・
張り手を受けて動きの止まるゆきえ。
しかし次の瞬間、優子に激しい張り手を連発していく。
バッシーン、バッシーン・・・
更にグーパンチを顎に叩き込むと、優子が堪らず倒れ込む。
レフリーも素手のグーパンチは反則だからと注意するも、ゆきえが観客席に向かって拳をアピールすると、立ち上がろうとする優子の髪を掴んでから、額にパンチを叩き込むゆきえ。
ゴキィィィ・・・
「んああぁぁぁぁ・・・」
パンチ攻撃に悲鳴をあげる優子。
しかし優子もお腹にパンチを入れていくと、一気にDDTでゆきえをマットに叩き付けた。
脳天からマットに叩き付けられてグッタリするゆきえに、優子は走り込むようにしてから飛び上がると、フットスタンプをお腹に叩き込む。
ドスッ・・
「ぐふっ・・うううっ・・・」
軽量な優子とはいえ、フットスタンプをお腹に受けて涎を垂れ流して苦しむゆきえ。両手でお腹を押さえて動きを止めると、優子は髪を掴んでゆきえを起こしていく。
そして自軍コーナーに連れ込むと、陽菜とタッチしていく。
フロントスリーパーの様にゆきえを押さえる優子。
陽菜がトップロープに登ると、勢いある手刀をゆきえの背中に叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「あうっ・・・」
背中への手刀攻撃に動きを止めていくゆきえ。反対コーナーでは幹絵が声を出してタッチを求めている。
しかし陽菜は幹絵を睨んでから、ゆきえに下を向かせてから、大技パイルドライバーを狙っていく。
ゆっくりと逆さ状態にしてから、陽菜がパイルドライバーを炸裂させた。
バシィィィィ・・・
陽菜が放すとグッタリとマットに仰向けになってダウンするゆきえ。
陽菜がフォールの体勢に持ち込むと、レフリーがカウントを数える。
『ワン・・・ツー・・・』
しかしゆきえがロープに足を伸ばしてレフリーがカウントを止めると、陽菜が起こしてから膝蹴りをボディに入れてから、苦しむゆきえをコーナーに押し込んだ。
コーナーのゆきえを優子が背後から押さえると、陽菜が串刺しドロップキックを叩き込んでいく。
バシィィィィ・・・
ドロップキックを受けてグッタリとコーナーに崩れ落ちるゆきえ。
更にバストへサッカーボールキックを叩き込んでいくと、反対コーナーの幹絵にアピールする陽菜。
グイッ・・・
そして髪を鷲掴みにして起こしていく陽菜。ゆきえがフラついていると、一気に身体を絡み付ける様に卍固めを仕掛けた。
これにはゆきえが泣き出しそうな表情で耐えていくと、流石に幹絵がコーナーから飛び出して蹴りこんで技を崩していく。
優子が幹絵に蹴りを放つと、幹絵も引かずに縺れ合っていく。
卍固めから解放されてフラつくゆきえは、縺れる展開だからと隙を突いて陽菜に逆さ押さえ込みを仕掛けると、レフリーがカウントを数える。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし陽菜が両足をバタバタさせて崩して逃れた。
フォールが崩れたからと、ゆきえが素早くコーナーの幹絵にタッチしていくと、幹絵が一気に走り込んでいく。
そして立ち上がる陽菜の喉元に、強烈なラリアットを叩き込んだ。
バシィィィィィ・・・
強烈なラリアットに大の字にダウンする陽菜。
更にバストを揺らしながら飛び上がってのエルボードロップをバストに落としてフォールしていく幹絵。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・・』
バストへの強烈なエルボーにカウント3を許しそうになる陽菜。しかしギリギリで返していくと観客席が盛り上がっていく。
返されて起こしていく幹絵に、陽菜は意地を見せて張り手を叩き込むと、一気にヘッドロックを仕掛けるも、幹絵がバックドロップで返した。
バッシーン・・・
バックドロップを受けてグッタリする陽菜に、幹絵も仕掛けた側だったがダメージを受けてフラついている。
しかしチャンスとばかりに観客に片手を突き上げてアピールする幹絵。
必死にお腹にフットスタンプを落とすと、陽菜が藻掻き苦しんだ。
ドスッ・・
「あああぁぁぁぁぁぁ・・・」
悲鳴をあげて両手でお腹を押さえて藻掻き苦しむ陽菜。
ビキニ姿の陽菜の悶える光景に歓声があがると、コーナーからは優子が叫んでいる。
幹絵は更に陽菜にパイルドライバーを仕掛けると、逆さ状態にされた陽菜を容赦なく脳天からマットに落としていく。
ドスッ・・
幹絵が放すとグッタリとしていく陽菜。パイルドライバーのダメージで苦しいところを、更に幹絵は髪を掴んで起こしていく。
そして身体を絡み付けるように卍固めを仕掛けた。これはタッグパートーナーのゆきえに陽菜が仕掛けた技だから、お返しとばかりに締めていく。
グイッ・・
「きゃあああぁぁぁぁぁ・・・」
流石に陽菜が悲鳴をあげて痛がっていると、優子がコーナーから飛び出そうとする。
しかし反対コーナーからもゆきえが優子にカットさせない様にと身構える。
「ギブ?・・・ギブアップ?」
幹絵が揺さぶるように問いかけると、陽菜は必死に耐えていく。
「ノォォォォォ・・・・ノォォォォォォ・・・・」
泣き出しそうな声でギブアップを拒む陽菜。
胸の谷間に汗が流れ落ちながら極めていく幹絵。耐える陽菜に技を解くと、膝蹴りをボディに叩き込んだ。
ドスッ・・
「うっ・・ううっ・・・」
膝蹴りを受けて呻き声をあげて座り込む様にダウンする陽菜。
しかし意地を見せて幹絵の股間へアッパー気味のパンチを入れると、怯んだ瞬間にコーナーの優子とタッチした。
幹絵が股間を押さえていると、優子がフライングラリアットを仕掛けた。
バッシーン・・・
小柄ながら飛び技から幹絵からダウンを奪うと、素早く片足を抱え込んでフォールする優子。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし幹絵が返すと、続けて髪を掴んで起こしてから、首投げからマットに倒して両足を素早く絡めるヘッドシザースで締め上げる優子。
陽菜はコーナーでグッタリと倒れ込んでいるが、優子は陽菜のダメージ回復の為に時間を稼ごうとしている様子。
腰を浮かして攻め立てる優子。苦悶の表情を浮かべる幹絵。
しかしゆきえがコーナーから出てくると、優子にストンピングを入れてカットしていく。
技を解く優子に、幹絵は体格差もありヘッドロックで締め上げると、そのまま自軍コーナーに連れ出していく。
そしてコーナーではゆきえが膝を出していると、その膝に優子の顔面を叩き付けた。
ゴキッ・・
「ああぁぁぁぁぁぁ・・・」
悲鳴をあげる優子。幹絵がゆきえにタッチすると、ゆきえはエルボースマッシュを叩き込んでから、コーナーに押し込む様にしてから、優子に蹴りを入れていく。
完全に捕まってしまった優子。反対コーナーでは陽菜はまだ倒れ込んでいるからと、孤軍奮闘を余儀なくされる優子。
優子も蹴り返すも、幹絵が背後から捕まえていくから動きが止まると、ゆきえが喧嘩キックを叩き込む。
ドスッ・・
「うっ・・」
堪らずお腹を押さえて悶える優子。
ゆきえが素早く幹絵にタッチすると、幹絵が優子にパワーボムの体勢に持ち込んだ。
抵抗できない優子に、一気に持ち上げていく幹絵。ゆきえも優子の両手首を掴んでツープラトンパワーボムでマットに優子を叩き付けていく。
バッシーン・・・
容赦ないパワーボムに失神寸前に追い込まれた優子。
幹絵がフォールすると、レフリーがカウントを数えた。
『ワン・・・ツー・・・スリィィ・・・・』
しかしカウントギリギリで返していく優子。まさかの返しに観客席が盛り上がる。
幹絵が放すとグッタリとしている優子。
幹絵はゆきえに何か合図を送ると、ゆっくりとトップロープに登っていく。
そしてグッタリと大の字になる優子のお腹にフットスタンプを落とした。
ドスッ・・
「うぐっ・・・ホゲェェェェェェェ・・・」
一瞬間を置いてから口から激しく反吐を噴き上げる優子。
自らが仕掛けたフットスタンプで反吐を噴き上げさせたゆきえも、残酷な光景に驚きを隠せない。
ゆっくりと優子のバストに手を置いてフォールする幹絵。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィ・・・・』
余裕のスリーカウント。優子は返せるはずもなく失神状態になっていると、ここで試合終了のゴングが打ち鳴らされていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、失神状態でで倒れ込む優子の横で立ち上がる幹絵。
そしてコーナーからはゆきえが幹絵に近づくと、タッグ戦勝利に抱き合って勝利を喜んだ。
逆に陽菜はコーナーから失神状態の優子に寄り添うと、強烈な技で負けた優子を気遣っているのと同時に、グラビアアイドル側に対して睨み付けているのであった・・・。




第4試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、CMなどで人気の上都彩と前多敦子。CMでの共演からタッグ戦で組むこととなって今夜のリングへの登場となった彩と敦子。彩は白いワンピース水着で、敦子はグラビア展開も睨んでの赤いビキニ姿でのリングイン。早くも観客席にアピールするとコーナーに向かって進んでいく2人。
その彩と敦子と対戦する相手チームは、グラビアで活躍している橋元愛実と、かつてはグラビアで人気だった局山英里の2人だった。愛実と英里はOプロに所属していた事もあり、今夜は急遽タッグチームが組まれたが面識のある2人だけに、既にやる気十分の英里と愛実。
黒ビキニ姿でのリングインに、観客席は迫力あるボディの英里と愛実に歓声が起きている。
『タッグマッチ、時間無制限一本勝負を行います!・・・青コーナー〜・・・身長161p、上から76、60、86・・・前多敦子〜っ!・・・身長162p、上から82、58、82・・・上都彩〜っ!』
コールを受けて笑顔を浮かべて観客席にアピールする彩と敦子。サイズ以上に見える彩のバストにも注目が集まっているが、敦子のビキニ姿にも歓声が上がっている。
『赤コーナー〜・・・身長169p、上から85、59、85・・・局山英里〜っ!・・・身長168p、上から88、60、87・・・橋元〜愛実〜っ!』
英里と愛実のコールに観客達はそのスタイルに視線を集めて歓声をあげていく。愛実は最近もグラビア展開も多く素晴らしいボディには観客達も興奮している様子。
コールが終わると、両コーナーでは先発と作戦の為か話し合う彩と敦子、そして英里と愛実。
青コーナーでは敦子が先発としてリングインすると、赤コーナーでは愛実がリングインした。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、まずはコーナーから飛び出して距離を置いていく敦子と愛実。
愛実が片手を伸ばして力比べを誘うも、敦子は素早いタックルから愛実からテイクダウンを奪っていく。
マットに倒してから素早く腕を狙っていく敦子。しかし地下プロレスの経験では上回る愛実がガードすると、ロープに足を伸ばしていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に敦子が離れると、立ち上がった時に愛実がハイキックを放った。
これには敦子が上手く避けると、軸足に再度タックルを仕掛けた。
バランスを崩して倒れ込む愛実に、敦子はサイドポジションを奪って押さえ込んでいく。
敦子の動きを確認する様に愛実が様子を見ていると、コーナーの英里も落ち着いた表情で展開を見守ってる。
ゆっくりとマウントポジジョンを奪おうとする敦子だが、愛実がブリッジ気味に返していくと、跳ね返される形で逃げられてしまった。
お互いが立ち上がって睨み合うリング上。
そして距離が詰まると、愛実が踏み込んでチョップを放った。
バシィィィ・・・
「うっ・・」
チョップを受けてフラつく敦子に、愛実が素早くロープに振っていくと、ロープから戻る敦子にドロップキックを叩き込む。
バッシーン・・・
「きゃあああぁ・・・」
堪らず悲鳴をあげてダウンする敦子。
髪を掴んで起こしにかかる愛実に、敦子が太股に組み付いて倒していくと、素早くアキレス腱固めを仕掛ける。
しかし愛実も冷静にヒールキックで敦子を蹴りこむと、技を解かせてからロープに手を伸ばした。
アキバ48を卒業してから必死に芸能界生き残りを賭けている敦子は、地下リングでの実力も伸ばしている様に見える展開に、観客席からも拍手が起きている中、今度はロープに走ってからフライングボディアタックを仕掛けるも、愛実が避けて自爆する敦子。
お腹などをマットに打ち付けて痛がっていると、愛実が髪を掴んで起こしていくと、ヘッドロックに捉えていく。
すると、コーナーから英里がタッチを求めて叫ぶと、愛実がゆっくりとコーナーに近づくと、ヘッドロックに捉えたまま英里とタッチした。
英里がリングインすると、愛実が押さえている敦子のヒップに蹴りを入れてから髪を掴むと、コーナーポストに顔面を数回叩き付けた。
バシッ、バシッ・・
「あんっ・・・ああんっ・・」
顔面をコーナーに叩き付けられて藻掻く敦子。
更にボディに膝蹴りを入れてコーナーに押しつける英里。反対コーナーでは彩がタッチしようと叫んでいる。
英里が彩を挑発するように指差すと、敦子をボディスラムでマットに叩き付けると、続けてバストにストンピングを叩き込む。
堪らずロープに逃れる敦子。ロープを掴むとレフリーにアピールしていく。
「レフリーぃぃぃ・・・ロープ・・・ロープ・・・」
敦子のアピールにレフリーが英里を離していくと、敦子はビキニを直しながらも立ち上がっていく。
その敦子にエルボースマッシュを叩き込んでから、一気にロープに振っていく英里。
ロープから戻る敦子に、英里が走り込んでラリアットを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「あうっ・・・」
ラリアットを受けて大の字状態でダウンする敦子。虚ろな目で天井を見上げていると、英里は余裕を持ってフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし敦子もまだまだ簡単にスリーカウントを許さずに返すと、英里は座らせた体勢からスリーパーで締め上げた。
苦悶の表情を浮かべて逃げようとする敦子。しかしロープから離れていて苦しい展開。
敦子のスタミナを削ろうと締め上げていく英里。
揺さぶってから技を解く英里は、敦子を起こしてからヘッドロックで締め上げると、そのままブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けていく。
バッシーン・・・
マットに叩き付けられて、両足をバタバタとして藻掻き苦しむ敦子。俯せの体勢だからと、英里はヒップにストンピングを叩き込んでから、キャメルクラッチを仕掛けていく。
グイッ・・
苦悶の表情で耐える敦子。
すると、コーナーから愛実が入ると、ノーガードキックをバストに叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「ああんっ・・・」
英里が技を解くと、俯せ状態で両足をバタバタさせて痛がる敦子。
更に髪を鷲掴みにして上を向かせていく英里は、そのままスリーパーを狙うも、反対コーナーから彩が入ってきて英里の背中に低空ドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
流石に転がるようにダウンする英里。敦子もチャンスとばかりに立ち上がるとコーナーに走り込んだ。
コーナーに素早く戻ってタッチする彩と敦子。
ここで彩がリングインすると、走り込んで英里にネックブリーカードロップを仕掛けた。
バッシーン・・・
後頭部からマットに叩き付けられて苦しい英里。立ち上がると彩がドロップキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
ドロップキックで倒された英里に、彩が素早く片足を抱え込んでフォールすると、英里が返していく。
返されたからと彩が英里を起こしていくと、素早く絡みつくようなコブラツイストを仕掛けた。
グイッ・・・
彩の素早い攻めに歓声が起きると、英里は苦しみながらも体格差から技を解いていくと、彩に膝蹴りで返すと、自軍のコーナーへ彩を振っていく。
愛実が彩を捕まえようとすると、逆に彩が飛び込むようにエルボースマッシュを愛実に叩き込むと、愛実がリング下に転落した。
続けて英里がコーナーの彩に突進すると、逆に彩がトラースキック気味に蹴り返してダウンを奪った。
観客席が彩の技の連続に歓声をあげると、英里が立ち上がり際にお腹にパンチを入れていく。
お腹を殴られて痛がる彩。しかし負けずに張り手を返すと、続けて首投げからマットに英里を投げつけた。
バッシーン・・・
更にグラウンド状態に持ち込んでからヘッドシザースで締め上げる彩。
しかし愛実がリング下よりリング上に戻ると、彩の顔面にストンピングを入れてカットしていく。
顔面を蹴られて痛がる彩に、英里は髪を掴んで起こしていくと、自軍コーナーに彩を連れて行く。そして愛実が膝を出していると、彩の顔面を膝に叩き付けた。
英里が愛実とタッチすると、愛実が彩をヘッドロックに捉えていく。
締め上げていくと、痛がる彩がボディにパンチを叩き込んだりして抵抗すると、愛実は更に締め上げていく。
そしてヘッドロックを放してから、首筋にエルボーを叩き込んでから、ロープ際に押し込んでからキチンシンクで彩を痛めつける愛実。
ドスッ・・
「ふぐっ・・うううっ・・く、苦しい・・・」
キチンシンクを受けて苦しむ彩。苦悶の表情で両手でお腹を押さえていると、愛実が距離を置いていく。
バッシーン・・バッシーン・・
ロープ際で痛がる彩に、容赦ない張り手を叩き込む愛実。
張り手を受けて動きが止まる彩に、愛実は激しい張り手を連打する。
バッシーン・・バッシーン・・
嫌がるようにガードする彩に、今度はお腹にパンチを叩き込む愛実。流石は地下プロレスで格闘技戦も経験している愛実だけに、この辺の攻めは上手い。
続けて首相撲の体勢に持ち込むと、膝蹴りを叩き込んでいくと、彩は苦悶の表情を浮かべながらも組み付いて膝蹴りをガードしていく。
組み付かれると、愛実はフロントネックロックを仕掛けて彩を攻めると、彩は首を極められて苦しい状態になっていく。
愛実が彩をコーナーに連れ込むと、愛実と英里がタッチしていく。
愛実が彩を放すと、英里は髪を鷲掴みにしてコーナーポストに彩の顔面を叩き付けてから、髪を掴んだままマットに豪快に叩き付けるフェイスクラッシャーを仕掛けた。
バッシーン・・・
「いやあぁぁぁぁぁ・・・・」
顔面をマットに叩き付けられて絶叫する彩。
更に両手首を掴んでサーフボードストレッチに捕らえる英里。
背中に足を押しつけられて苦しむ彩。サイズより大きいと思われるバストが白い水着に強調されている。
痛がる彩に、愛実がリングに入ると、ノーガードの彩のバストへサッカーボールキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「ああんっ・・・」
バストを蹴られて悲鳴をあげる彩。
英里が技を解かないからと、愛実も更に彩のバストへサッカーボールキックを叩き込むと、彩は悲鳴をあげている。
更に顔面にもサッカーボールキックが炸裂すると、英里が技を解くと彩は両手で顔面を押さえて動きが止まってしまった・・・。
ここで英里と愛実がタッチすると、愛実はグッタリする彩の髪を掴んで起こしていく。
そしてロープ際に押し込むと、キチンシンクで痛めつけていく。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・うげっ・・うううっ・・」
今度は両手でお腹などを押さえて座り込むようにダウンする彩。
その彩をコーナーに押し込むと、英里と愛実が2人掛かりでストンピングを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
「いやあああぁぁ・・・」
2人掛かりで蹴りまくられて悲鳴をあげる彩。
しかし反対コーナーの敦子が蹴りまくる英里の背中に強烈なドロップキックを叩き込むと、続けて愛実の髪を掴んでコーナーに叩き付けた。
続けて彩の手を掴むと、自軍コーナーに連れ戻してタッチする敦子。敦子の動きに観客席からは歓声が上がっていく。
タッチした敦子が反対コーナーの愛実にジャンピングニーパッドを叩き込むとダウンした愛実の片足を抱えながらフォールする。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし愛実が返していくと、敦子が起こしてからヘッドロックを仕掛けた。
続けてブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けていく敦子。俯せ状態で痛がる愛実に、両足を固めてからSTFを仕掛けた。
意外な敦子の関節技に愛実が苦悶の表情で耐えていくと、コーナーからは英里がカットに入っていく。技を仕掛ける敦子後頭部に蹴りを入れると、技を解かせてコーナーに戻っていった。
蹴られて痛がる敦子だが、逃がさないとばかりに愛実の両足を掴むと、足四の字固めを仕掛ける。
グイッ・・・
「ううっ・・・ああああぁぁぁぁ・・・」
耐える愛実。しかし両足に響く激痛に悲鳴をあげて耐えている。胸の谷間には大量の汗が流れ込んで苦しそうな愛実。
敦子もギブアップ狙いで締め上げると、英里がコーナーからカットに入ろうとするも、反対コーナーから彩も入ろうとして動きの止まるリング上。
レフリーが愛実にギブアップの確認をするも、愛実は必死に耐えていく。
「ノォォォォォォ・・・・」
敦子もこの技でギブアップを奪いたいとばかりに締め上げるが、愛実が必死に耐えていく。
ギブアップしない愛実に、敦子が技を解いてから立ち上がると、膝にストンピングを叩き込んでから足四の字固めを更に仕掛けた。
グイッ・・
「あああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
徹底した足殺しに絶叫する愛実。
ビキニ姿で両手を激しくマットに叩いては悲鳴をあげる愛実。
敦子もギブアップを奪おうと必死になると、英里がコーナーから飛び出した。
彩も飛び込むも、先に敦子を蹴り込んで技を解かせた英里。彩が英里に蹴りを入れると、英里もエルボーを返していく。
そしてリング中央では敦子がフラつく愛実にバックドロップを仕掛けると、後頭部から愛実をマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
バックドロップを仕掛けてから素早くフォールする敦子。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし愛実も必死に返すと、敦子は立ち上がってから愛実を自軍コーナーに振っていく。
そして彩とタッチすると、彩はコーナーに押しつけた愛実に膝蹴りを叩き込むと、大技ブレンバスターを狙うも持ち上げられないと、DDTでマットに叩き付けていく。
バシィィィィ・・・
脳天からマットに叩き付けて愛実にダメージを与える彩。
転がりながらも自軍コーナーに逃げようとする愛実に、彩は体重を乗せたストンピングを叩き込むと、髪を掴んで起こそうとする。
しかし愛実が苦し紛れに股間にアッパーを入れると、彩が股間を押さえて動きを止めた。
その隙にコーナーの英里とタッチする愛実。
タッチした英里が股間を押さえる彩にラリアットを狙うと、彩がラリアットを避けてから、逆に背後から後頭部へラリアットを叩き込んだ。
続けてフラつく英里の髪を掴んでマットにフェイスクラッシャーを仕掛けると、英里が顔面から叩き付けられて絶叫する。
バシィィィィ
「きゃああぁぁぁぁぁ・・・」
両手で顔面を押さえて痛がる英里に、彩はパイルドライバーの体勢に持ち込むと、ゆっくりと英里を脳天からマットに落とした。
ドスッ・・・
脳天から叩き付けられてグッタリする英里。
彩は立ち上がると、英里の豊満なバストを狙ってエルボードロップを落とすと、そのまま片足を抱えてからフォールする。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・・』
しかし英里も必死に返していくと、彩が起こしてヘッドロックを仕掛けると、英里がチャンスとばかりにバックドロップで切り返した。
バッシーン・・・
これには彩の動きが止まると、英里は彩の髪を掴んで起こしていく。
そしてコーナーの愛実に合図すると、彩を自軍コーナーに振っていく。
コーナーでは愛実が彩を固定すると、英里が走り込んでコーナーに捕まえた彩にジャンピングニーパッドを叩き込んだ。
ゴキィィィ・・・
「ああんっ・・」
ジャンピングニーパッドを受けてコーナーに崩れ落ちる彩。
更に、彩を起こしてコーナーに押しつけると、英里はセカンドロープに登ってから彩の額などにパンチ攻撃をすると、怯む彩をトップロープに座らせてから雪崩式ブレンバスターでマットに投げつけた。
バッシーン・・・
これには彩の動きが止まると、英里は立ち上がってからお返しとばかりに彩のバストにエルボードロップを落としてフォールする。
グニュ・・・
『ワン・・・ツー・・・スリィィ・・・・』
しかし反対コーナーから敦子がカットに入ると、カウントギリギリでスリーカウントを逃れた彩。
敦子がカットに入ったからと、愛実も敦子に組み付いていくと、英里はグラウンド状態でチョークスリーパーを仕掛けた。
更に両足を身体に巻き付けてアナコンダスリーパーに移行すると、彩が藻掻くも抵抗が減って危険な状態になっていく。
敦子がカットに入りたいも愛実と縺れて助けられないと、レフリーも彩にギブアップの確認をしていく。
『上都っ、ギブアップ?・・・ギブ?』
英里が締め上げていくと、藻掻く彩の動きが鈍くなっていく・・・。
レフリーが彩の手を握って確認すると、反応が鈍くなっていく・・・。
英里も失神狙いで締め上げると、ここでレフリーがゴングを要請した。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、彩が失神したと確認されて試合は終了された。
『勝者、局山英里っ、橋元愛実っ!』
リングアナのコールに敦子は愛実から離れて彩に近づくと、技を解かれてグッタリする彩。
そしてレフリーは英里と愛実の手を高々と挙げていくと、敦子は2人の姿に悔しがるのであった・・・。


第5試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、結婚・出産など騒がれて、また芸能界復帰の黒樹メイサ。白い競泳水着を着てのリングイン。夫の収入面が心配な事もあり、地下プロレス経験もあるメイサは、またも地下プロレスのリングに立つ事となった。
今夜は格闘技戦と言う事で、女豹の様な鋭い視線で相手がリングインするのを待つメイサ。
そのメイサの対戦相手としてリングインするのは、元ビーチバレーの麻尾美和。2012年女祭りでは川岸舞彩をKOとも言える結果で勝利して、現役引退を表明してからトレーニングして地下プロレスでも成績を伸ばしている美和。
黒いスポーツビキニ姿でリングインすると、メイサとは視線を合わさずにコーナーに進んでいった。
お互いオープンフィンガーグローブを着けてから、リングアナによるコールが始められていく・・・。
『特別格闘技戦を行います!・・・赤コーナー〜・・・身長165p、上から80、60、85・・・黒樹メイサ〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールするメイサ。対戦相手の美和の存在に落ち着きがない様子。やはり女優とアスリートと言う対決はある種の残酷感が感じられるリング上・・・。
『赤コーナー〜・・・身長172p、上から83、62、86・・・麻尾美和〜っ!』
そしてコールを受けて片手を挙げてアピールする美和。流石に落ち着きがあって余裕すら感じられる美和。
コールが終わると、コーナーで黒服にマウスピースを口に入れられていくメイサと美和。
慣れないマウスピースの違和感に嘔吐感すら感じるメイサは、我慢して口に入れていく。
そして試合開始の準備が終わると、試合開始のゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出していくメイサと美和。
まずは軽くジャブで距離を計るメイサに、ガードを固めて様子を見る美和。
更にガードの上にパンチを当てていくメイサに、美和はガードを固めて前に出ない。
仕掛けてこない美和に、ローキックを放つメイサ。
バシィィィィ・・・
ローキックを受けて嫌がる仕草を見せる美和に、メイサが左右のフックなど前に出た。
しかし殴り返さない美和。まるでメイサの動きを見ている様にも見える展開。
更にローキックを放つメイサに、遂に美和が動いた。
蹴られながらも踏み込んで大振りのフックを叩き込んでいく美和。
バシィィィィ・・・
美和の強烈なフックを叩き込まれてフラつきながら距離を置いていくメイサ。
表情に焦りの色が浮かぶメイサは、ダウンは免れるも必死にガードを固めていく。
距離を置こうと前蹴りを放つも、美和は蹴りを避けてから踏み込んで組み付いた。
バッシーン・・・
テイクダウンを奪われていくメイサ。美和が体重を乗せてサイドポジションを奪うと、メイサは焦るように藻掻いた。
小刻みに脇腹にハンマーパンチを叩き込む美和。肋骨に響くようなハンマーパンチに藻掻くメイサ。
更にパンチを叩き込んでから、一気にマウントポジションを奪った美和。
体重を乗せられてメイサは必死に顔面をガードしようとするも、美和が狙いを定めて拳を振り下ろしていく。
バシッ・・・・バシッ・・・・
ガードを固める顔面を狙わず、バストなどを殴りつける美和。
苦しむメイサはボディもガードしたいが、顔面のガードを固めて耐えていく。
バシッ・・・バシッ・・・
ボディへの打撃で呼吸も苦しくなるメイサは、美和に組み付こうとしていくも、逆に美和に髪を掴まれると、マットに叩き付けられてから顔面へもパンチを落とされていく。
バシッ・・
顔面へのパンチを嫌がるように藻掻くメイサ。
更に藻掻いていると、美和が動きをコントロールするように俯せ体勢に持ち込ませた。
俯せ状態のメイサに、美和が脇腹へパンチを叩き込む。
ドスッ・・
「うっ・・」
肋骨に響くようなパンチにメイサが声を漏らす。
苦しむメイサに、美和のパンチが叩き込まれていくと、メイサの動きが鈍くなっていく・・・。
しかし美和は簡単に試合を終わらさないようにと、殴るのを止めて立ち上がって距離を置くと、メイサを挑発するように手招きしていく。
美和の挑発的な動きに、メイサは水着を直しながら立ち上がると、ガードを固めて前に出る。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に美和が前に出ると、メイサに左右のジャブを放った。
メイサもローキックで抵抗すると、美和が一気にタックルの様に組み付いていく。
そのままコーナーに押し込んでいくと、一気に顔面へパンチを連打する美和。
バシッ、バシッ、バッシーン・・・
顔を殴られてガードを固めるメイサ。しかし殴り返そうとパンチを返す。
バシッ・・・
美和も顔面にパンチを入れられるも、そのままコーナーに押し込む形で殴りつけていくと、メイサの鼻から出血した。
鼻血を流しながら殴り返すメイサ。しかし美和の勢いが増していくと、メイサの顔面が血に染まっていく・・・。
ダウンしないようにと踏ん張るメイサ。白い競泳水着が赤く染まっていって痛々しい姿に歓声が起きていく。
バシッ・・・バシッ・・・
殴り返していくメイサ。しかし美和の勢いが増していくと、コーナーに押しつけられた状態から、ボディ膝蹴りが叩き込まれていく。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・ううっ・・」
ボディへの膝蹴りに呻き声みたいな悲鳴をあげるメイサ。口からマウスピースが飛び出すと、座り込むようにダウンする。
両手でお腹を押さえるようにして苦悶の表情を浮かべるメイサ。
更にサッカーボールキックでメイサを蹴り続ける美和。
バッシーン・・・バシィィィ・・・バシィィィ・・・
顔面への蹴りなどで、意識を飛ばしそうになるメイサは、美和の容赦ない蹴りの連発にコーナーに崩れ落ちていく・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ここで危険と判断したレフリーが試合を止めていくと、ゴングが打ち鳴らされていくのであった・・・。
ゴングが打ち鳴らされて試合が終了すると、美和は片手を挙げてアピールする。
『勝者、麻尾美和っ!』
リングアナのコールにガッツポーズで観客にアピールする美和。
対してメイサはグッタリとしていると、リングドクターが応急処置をしていくのであった。流石に格闘技戦は苦しかったメイサ。担架が呼ばれると、担架に乗せられてリングを降りるのであった・・・。


第6試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、人気AV嬢の吉澤明歩。今夜は白い胸元の大きく開いたワンピース水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって頭を下げてからコーナーに進んでいった。
その明歩の対戦相手としてリングインするのは、現アラサークイーンベルト保持者の椙原杏璃。グラビアアイドルだけに黒いビキニに黒いリングシューズ姿でリングインすると、Gカップバストを揺らしながら観客席にベルトを高々と挙げてアピールしていく。
地下プロレスデビュー以来、負けが続いている明歩。29歳になる明歩は地下プロレスでの勝利を挙げようと気合いを入れての、今夜はベルト挑戦となった。
対して杏璃もベルトを守ろうと気合いが入るが、人気AV嬢が相手と言う事で、どんな試合展開になるのか、またグラドルとAV嬢の闘いとばかりに睨み付けていく杏璃。その緊張感漂うリング上に、リングアナがコールを始めていく。
『アラサークイーンタイトルマッチを行います・・・青コーナー〜挑戦者、身長161p、上から86、58、86・・・Fカップ・・・吉澤明歩〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする明歩。観客席からは歓声が上がって盛り上がる会場内。
『赤コーナー〜・・・チャンピオン・・・身長157p、上から89、56、80・・・Gカップ・・・椙原杏璃〜っ!』
コールを受けて一礼していく杏璃。そのGカップが作り出す大きな胸の谷間に歓声が大きくなっていくと、試合開始のゴングを今や遅しと期待感を高める観客達・・・。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、コーナーから勢いよく飛び出していく杏璃と明歩。
Gカップバストを揺らしながら距離を詰めていく杏璃。対して杏璃の動きを注意深く見つめながら距離を詰める明歩。
バンッ・・・
お互いが踏み込む音が響く渡るリング上。まずはリング中央で組み合っていくと、お互いが相手の力を計ろうとしてか踏ん張っていく展開。
力を比べていくと、体重などからも明歩が上回っているのか、早くも杏璃を押し出していく明歩。
ゆっくりとロープ際に押し出していく明歩に、杏璃はロープを背にしながら明歩の動きを伺っている。
バシィィィ・・・
ロープに押し込んでから、明歩が挑発的な張り手を叩き込んでから距離を置くと、観客席が盛り上がっていく。
杏璃は頬を押さえながら距離を置いていくと、今度はバストを揺らしながらタックルを仕掛けると、明歩が反応するも組み付かれてロープに押し込まれた。
ロープに押し込む杏璃は、お返しとばかりに明歩の頬に張り手を叩き込むと、続けて水平チョップを喉元に叩き込んだ。
バッシーン・・・
「うっ・・」
水平チョップを受けて痛がる明歩に、首投げでマットに叩き付けていく杏璃。素早くグラウンド状態に持ち込んだ明歩に、両足を絡めるようにヘッドシザースで締め上げていく。
明歩の表情が苦痛に歪むと、ロープに逃れようと足を伸ばすもロープに遠い展開。
杏璃が締め上げてスタミナを奪おうとしていくと、突然悲鳴をあげて技を解いた・・。
「きゃああぁぁ・・・」
そう、苦し紛れに明歩が足に噛み付いて技を無理矢理外したのであった。
技が外れると、転がるようにロープに逃れる明歩。杏璃は噛み付いた事についてレフリーに抗議するも、レフリーは試合を続けさせていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に杏璃は噛み付かれた事に怒っているのか、表情を険しくしている。
明歩は構わず前に出ると、杏璃のバストを狙ったドロップキックを放った。
バッシーン・・・
「ああんっ・・」
明歩のドロップキックが杏璃を襲うと、勢いよく倒れ込む杏璃。
バストがビキニから飛び出しそうになると、杏璃がビキニを気にするも、明歩が髪を掴んで起こしていく。
起こしてからヘッドロックに捉えていく明歩。しかし杏璃が明歩をロープに振っていくと、お返しのドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
苦しそうな表情で倒れ込む明歩。仕掛けた杏璃もビキニからバストが飛び出してしまい焦るように水着を直していく。
ビキニを直している杏璃に、明歩が起き上がると蹴りを入れると、杏璃も負けずに喧嘩キックを叩き込んでから、一気にヘッドロックを仕掛けた。
ヘッドロックを受けて明歩はボディにパンチを入れて抵抗すると、杏璃が走り込む様にしてブルドッキングヘッドロックを炸裂させていく。
バッシーン・・・
マットに叩き付けられて動きの止まる明歩。杏璃は素早くキャメルクラッチを仕掛けると、明歩の上半身が反らされて痛がっていく。
両足をバタバタさせて痛がる明歩に、杏璃は揺さぶり掛けて痛めつけていくと、明歩が更に激しく痛がっている。
そして技を解いてから両足を固めてから、STFを狙おうとする杏璃。しかし明歩もロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に離れる杏璃。明歩も水着を直しながら立ち上がっていく。
『ファイト!』
レフリーの続行の指示に距離を詰める杏璃と明歩。
杏璃がローキックを放つと、明歩は嫌がるように距離を置く。
更に杏璃が前に出ると、明歩は揺れる杏璃のバストへ張り手を叩き込んだ。
バシッ・・
バストを叩かれて嫌がる杏璃。杏璃の反応に明歩が拳を握りしめると、Gカップバストを殴りつけた。
グニュ・・
「あうっ・・」
バストを殴られて怯む杏璃。
明歩は更にパンチを殴りつけていくと、嫌がる杏璃にヘッドロックを仕掛けた。
そしてお返しとばかりにブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けると、続けてキャメルクラッチを仕掛けた。
細い身体にアンバランスなGカップ乳の杏璃は、キャメルクラッチで反らされるとバストが揺れて痛々しい。
明歩は揺さぶって痛めつけたり、鼻の穴に指を掛けて痛めつけていく展開。
そして技を解いて髪を鷲掴みにして起こしていく明歩は、杏璃をロープに振ると、今度は杏璃がフライングボディアタックで反撃した。
ビキニに包まれたGカップバストを激しくゆらしながらのボディアタックに歓声が起きると、そのまま倒れ込みながらフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし明歩が返していくと、杏璃はバストを押しつけながら腕を狙っていく。
腕を狙われた明歩は、グラウンド状態で杏璃に抱きつくように密着すると、杏璃も攻められずに動きが止まっていくリング上。
動きが止まるとレフリーが両者を離していくと、杏璃はビキニを直しながらも距離を置いていく。明歩も水着を直すも、距離を置きながらも杏璃を睨み付けていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく杏璃と明歩。
そして明歩がタックルを仕掛けると、杏璃が反応するもテイクダウンを奪われてしまう。
マットに倒されて明歩が上になっていく展開。身体を密着させながらマウントポジジョンを狙っていく明歩。
杏璃も逃れようとブリッジ気味に返そうとするも、明歩が上手く密着したり抵抗すると、杏璃が呼吸を乱していく。
杏璃の動きが鈍ると、一気にマウントポジションを奪っていく明歩は、一気に杏璃のバストへパンチを連打していく。
グニュ、グニュ、グニュ・・・
「ああんっ・・・痛いぃぃ・・・あああっ・・・」
自慢のバストをパンチングボールの様に殴られて悲鳴をあげる杏璃。
明歩も杏璃のバストに狙いを定めて殴りつけていくと、ビキニから飛び出しそうになる杏璃のバスト。
堪らず杏璃も下から明歩のバストを握りしめるようにバストクロー気味に掴んでいくと、明歩も悲鳴をあげた。
グリッ・・
「んあぁぁぁぁ・・・」
お互いがバスト攻めをしていくリング上。
そして明歩が放すと、杏璃も放していくも明歩が杏璃を俯せにしてから、両足を狙おうとする明歩。
しかし杏璃がロープに逃げると、ここでレフリーが止めていく。
『ブレーク・・・ブレーク・・・』
レフリーの指示に杏璃と明歩は立ち上がってから距離を置くと、お互いが水着を直しながら睨み合っていく。
しかしグラウンド状態などもあってか、お互い呼吸を乱してスタミナの消耗が気になるところ。
『ファイト!』
そして試合が続けられていくと、杏璃が前に出ていくと、明歩が大振りの張り手で迎え撃つ。
バッシーン・・・
明歩の張り手を受けて、杏璃も負けずに張り返した。
バッシーン・・・
張り手を受けた明歩がフラつくと、杏璃がヘッドロックに持ち込むも、明歩がロープに振って返していく。
バストを揺らしながらロープから戻る杏璃に、明歩がドロップキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
「ああんっ・・」
バストを蹴りこまれて悲鳴をあげて倒れ込む杏璃。
素早く明歩が立ち上がると、杏璃のバストを狙ってストンピングを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
明らかにバスト狙いの明歩。自慢のバストを攻められて、杏璃も痛さから苦しい展開になっていく。
更にお腹にフットスタンプが叩き込まれると、杏璃が両手でお腹を押さえて転がるようにリング下に逃れた。
苦悶の表情を浮かべてリング下でお腹を押さえている杏璃。
明歩もリング下に降りていくと、痛がる杏璃の髪を掴んでから、近くの鉄柵に振って叩き付けた。
ガッシャーン・・・
「ああんっ・・」
鉄柵に寄りかかるようにダウンする杏璃。
観客席も明歩の善戦に歓声を上げる中、明歩が杏璃の髪を掴んで起こしていくと、エプロンサイドに顔面を数回叩き付けてから、気合いを入れてボディスラムで場外に叩き付けた。
体重の軽い杏璃だけに明歩も投げ技を炸裂させると、背中を打ち付けて苦悶の表情の杏璃に、明歩はエプロンサイドに上がってから観客席に向かってアピールしていく。
「いくわよぉぉぉぉ・・・」
明歩のアピールに歓声が起きると、場外の杏璃のお腹にフットスタンプを叩き込む明歩。
ドスッ・・
「ふぐっ・・グエッ・・・オエッ・・」
勢いあるフットスタンプを受けて泣き顔で藻掻き苦しむ杏璃。
口をパクパクして苦しんでいると、口からは胃液の様なものが流れ出ている様子。
苦しむ杏璃の髪を鷲掴みにして、明歩がリング上に上げていくと、チャンスとばかりに両足を掴んでロープから離すと、一気に逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・
「あああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
泣き叫ぶ様な悲鳴をあげて痛がる杏璃。ボディへのフットスタンプ攻撃でダメージを増やしていて苦しい展開。
明歩もギブアップ狙いで、初めての地下プロレス勝利、そしてベルト奪取を狙っていく。
「ギブ?ギブアップ?」
腰を落として揺さぶってはギブアップを狙っていく明歩。
必死にロープに逃れようとする杏璃。少しずつロープに近づくも、明歩も腰を落として追い込んでいく。
そして杏璃の手がロープに届くと、観客席からは大きな歓声が起きていく。
『ロープ・・ロープ・・・』
レフリーが明歩に技を解くように指示すると、明歩は技を解いて離れた。
『椙原〜っ、いいぞぉぉぉぉ・・・!』
歓声に押されるように立ち上がる杏璃。しかしお腹を気にしているので、ダメージが気になるところ。
対して明歩は呼吸は乱していても、杏璃より余裕が感じられる表情を浮かべている。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める明歩。逆にお腹を気にしながら距離を置こうとする杏璃。
バシッ・・
明歩が軽くローキック気味に蹴りを入れると、杏璃は嫌がるように距離を置いていく。
杏璃の動きに、明歩が一気に組み付こうとタックルを仕掛けると、強引にコーナーに押し込んでいく展開になっていく。
コーナーに押し込まれて杏璃が明歩の動きを警戒すると、明歩が水平チョップを喉元に叩き込むと、続けてエルボースマッシュをバストに叩き込む。
グニュ・・
「ああんっ・・」
バストへの攻めに悲鳴をあげる杏璃。
しかしチャンピオンの意地を見せてエルボースマッシュを返すと、続けてDDTを仕掛けた。
だが汗で滑って自爆して自ら尻餅をつく形になる杏璃に、明歩が絡みつくようにドラゴンスリーパーを仕掛けていく。
グイッ・・
「うっ・・うううっ・・」
明歩がドラゴンスリーパーを極めていくと、杏璃が呻き声の様な声を漏らして苦しむ。
必死に耐える杏璃だが、明歩が締め上げると抵抗する力が弱々しくなっていく様に見えるリング上。
胸の谷間などにも汗が流れ込んでいる杏璃に、明歩が技を解いていくと、グッタリとして苦しそうな表情を浮かべている。
その杏璃に、明歩は背中にストンピングを叩き込んでいくと、杏璃のGカップバストがマットに押し潰されてひしゃげて見えて、残酷感を増しているリング上。
バシッ・・バシッ・・バシッ・・
「ああんっ・・・あんっ・・・あああっ・・」
背中を蹴りこまれて悶える杏璃。
グイッ・・
「あうっ・・」
苦しむ杏璃の髪を掴んで起こしていく明歩は、組み付くようにしてからバストへ膝蹴りを叩き込む。
グニュ・・
「んあぁぁぁぁぁ・・・」
バストへの膝蹴りに悲鳴をあげる杏璃。
苦し紛れに組み付こうとする杏璃が、偶然にも明歩の水着に指が掛かってトップレス状態にすると、明歩がやり返す。
「な、何するのよ!」
明歩が叫ぶと、杏璃のビキニを剥ぎ取ってトップレスにしていくと、爆乳とも言えるGカップバストが露わになっていく。
Eカップバストの明歩と、Gカップバストの杏璃のトップレスの争いになると、観客席からも歓声が送られていくと、更に盛り上がる会場内。
杏璃も明歩のバストへ張り手やパンチを叩き込むと、明歩も負けずと杏璃のバストへパンチを叩き込む。
お互いがバストの潰し合いとも言える展開に盛りかあがる会場内。
しかし気合いで上回った明歩が杏璃の顔面にグーパンチを叩き込む。
ゴキィィィ・・
「あうっ・・」
顔面パンチにフラつく杏璃。レフリーも明歩に注意するも、試合は続けられていくリング上。
首相撲の様に抱え込んでから、明歩が杏璃のバストへ膝蹴りを叩き込む。
グニュ・・
「あああああっ・・・」
バストへの鋭い膝蹴りに絶叫する杏璃。
堪らず倒れ込むと、明歩は飛び上がってニードロップをバストに叩き込んだ。
グニュ・・
「きゃああぁぁぁぁぁ・・・・」
バストへの連続の打撃に絶叫して悲鳴をあげる杏璃。白い乳房が内出血を起こしていて痛々しい杏璃。
バストを押さえて動きの止まる杏璃に、明歩はトドメとばかりに観客にアピールをしてから、痛がっている杏璃を俯せにすると、強引にキャメルクラッチに持ち込んだ。
グイッ・・
明歩が揺さぶる様に痛めつけると、Gカップバストを揺らしながら藻掻き苦しむ杏璃。
両足をバタバタさせる杏璃だが、バストへのダメージなどからギブアップ寸前に追い込まれていく・・・。
明歩が更に揺さぶっていくと、涙目になりながら耐えていく杏璃。ショーツ一枚のトップレス姿で痛めつけられる姿は残酷感を増している。
レフリーもギブアップか確認をしていくと、杏璃の心が折れてしまった・・・。
「ぎ・・・ぎ・・ぶ・・・」
杏璃がギブアップを口にすると、明歩は更に揺さぶっていく。
『椙原、ギブアップ?』
レフリーが問いかけると、杏璃は涙ながらにギブアップを口にする・・・。
「ぎ、ギブ・・・ギブ・・アッ・・プ・・・」
杏璃のギブアップが確認されると、ここでレフリーがゴングを要請した。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、ここで試合が終了した。
技を解いて立ち上がる明歩。地下プロレス初勝利、そしてベルト奪取に笑顔を浮かべている明歩。
『勝者、吉澤明歩っ!』
リングアナのコールにレフリーに手を挙げられていく明歩は嬉しそうな表情を浮かべていると、Eカップバストを露わにしながらガッツポーズするのであった。
一方、負けた杏璃はバストを押さえて痛がっていると、転がるようにリング下に降りてから控え室に戻っていくのであった・・・。


第7試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、地下プロレスでは久しぶりの登場になる菊河怜と、地下プロレスではトップクラスと言って過言ではない米蔵涼子。2人がタッグでリングインするのは久しぶりの事で、観客席からも歓声が上がっていく。
白い競泳水着姿の涼子と怜。コーナーで何か囁いていると、対戦チームがリングに姿を現した。
涼子と怜と今夜激突するのは、グラビアアイドルの良樹りさと高端亜由美。グラビア系だけに黒ビキニでの登場で、観客席からは歓声が起きている。特に亜由美のバストのボリューム感には観客席から歓声が起きている。
『タッグマッチ、時間無制限一本勝負を行います!・・・青コーナー〜・・・身長166p、上から80、58、83・・・菊河怜〜っ!・・・身長168p、上から84、58、85・・・米蔵涼子〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする涼子と怜。
『赤コーナー〜・・・身長160p、上から90、55、90・・・高端亜由美〜っ!・・・身長162p、上から80、59、88・・・良樹りさ〜っ!』
コールを受けて一礼していく亜由美とりさ。グラビアアイドル代表として涼子と怜に挑む2人は、気合いを入れていくも、やはり対戦相手として苦しい展開を余儀なくされるのではと観客席からも噛ませ犬にされるのかと言う声が囁かれている会場内。
しかしりさと亜由美が小声で話し合っていると、まずは亜由美が先発する様子。
ビキニに包まれたFカップバストを揺らしながらロープを潜る亜由美に歓声が起きると、反対コーナーでは涼子が久しぶりのリングに上がる怜をコーナーに戻していくと、自らが先発を買って出た。
流石に涼子の登場に亜由美も緊張感を隠せないが、涼子相手に善戦すれば地下プロレスでの評価も上がり、また芸能界での仕事も増えるとばかりに気合いを入れていく。
逆に涼子はグラビアアイドル相手の試合だけに、観客をどう沸かせるかを考えている様子。
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーを飛び出す亜由美。対して涼子は落ち着いた様子でゆっくりとコーナーを歩み出ていく。
距離を置いて睨み合う亜由美と涼子。
亜由美も簡単には飛び込めず、タイミングを計っている様子。逆に涼子も亜由美の出方を伺っている様で、自らは手を出していかない展開。
緊張感あるリング上、中央付近で涼子と亜由美の距離が詰まる・・・。
バッシーン・・・
いきなり亜由美が涼子の頬に強烈な張り手を叩き込むと、観客席が盛り上がる。
しかし涼子も黙ってはいない。
張り手を受けて怯むどころか、次の瞬間に張り手を返した。
バッシーン・・・
張り手を叩き込んでから、亜由美の髪を鷲掴みにしていく涼子。
しかし亜由美も負けずに髪を掴んでいくと、観客席が盛り上がっていく。
お互いが髪を鷲掴みにしていると、レフリーが一端離していく・・・。早くも盛り上がる試合展開。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、亜由美と涼子の距離が詰まると、今度は涼子がローキックで蹴りこんだ。
バシィィィ・・・
蹴られると、亜由美が張り手で返した。
バッシーン・・・
更にタックル気味に組み付いていくと、涼子がフロントスリーパーで捉えていく。
首を極められそうになる亜由美は、そのまま涼子をロープ際に押し込んでいくと、レフリーがロープだからと離させた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に離れる涼子と亜由美。
亜由美はビキニを直しながらも涼子を睨み付けると、涼子も水着を直しながらも亜由美を睨み付けていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める亜由美と涼子。
シュ・・
涼子がハイキックを仕掛けると、亜由美が避けていく。
更にタックルを仕掛けると、涼子を倒していく亜由美。
素早く押さえ込んでいくも、涼子は亜由美の動きを確認する様に余裕すら感じられる展開。
亜由美はバストを押しつけながらサイドポジジョンに移行すると、腕を狙おうとするも涼子が許さない。
涼子が上手くガードするからと、亜由美は体重を乗せる様にサイドポジションから押さえ込んでいく。
堪らず涼子がロープに逃げようとすると、亜由美も逃がさないとばかりに体重を掛けていく。
しかし涼子の足がロープに届くと、レフリーが亜由美を離すのであった・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に立ち上がる亜由美は、ビキニを直しながらも呼吸を整えていく。
対して涼子も水着を直しながらも、亜由美の動きを見ながら距離を置いた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、涼子が構えて前に出ると、亜由美はガードを上げて間合いを置こうとすると、涼子が踏み込んだ。
バシィィィ・・・
強烈なミドルキックが亜由美の脇腹を襲うと、亜由美が苦悶の表情を浮かべた。
続けて左右の張り手が叩き込まれていくと、嫌がる亜由美がガードを固めようとするも、強引に首相撲の体勢に持ち込まれていく亜由美。
更に膝蹴りをボディに狙われると、亜由美は押し込む様にしてガードしていく。
ガードする亜由美を強引にヘッドロックに持ち込む涼子。亜由美が踏ん張ってロープに振っていくと、ロープから戻る涼子にドロップキックを叩き込む亜由美。
バッシーン・・・
バストを激しく揺らしながらのドロップキックに歓声が起きると、素早く立ち上がって起き上がろうとする涼子にドロップキックを叩き込む亜由美。
バッシーン・・・
顔面にドロップキックを受けて転がるようにしてロープに逃れる涼子。
続けて亜由美はストンピングで追撃するも、涼子がロープを掴んでレフリーにアピールした。
『ロープ・・・』
レフリーが亜由美を離していくと、涼子が顔などを気にして立ち上がっていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく亜由美。涼子が前に出ると、亜由美の太股にローキックを叩き込む。
バシィィィ・・・
太股を蹴られて痛がる亜由美に、涼子が続けてローキックを叩き込むと、亜由美が痛がりながらもタックルを仕掛けた。
しかし涼子がタックルを上手く潰していくと、俯せ状態でマットに押される亜由美。
マットにバストを押しつけられながら動きの止まる亜由美に、涼子がキャメルクラッチを仕掛けた。
上半身を反らされて苦しい亜由美。ビキニからバストが飛び出しそうになるも、涼子は揺さぶって痛めていく。
両足を激しくバタバタさせて痛がる亜由美。
涼子はコーナーの怜に合図すると、怜が入っていってノーガードの亜由美のバストへサッカーボールキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
怜の鋭いサッカーボールキックに痛がる亜由美。反対コーナーではりさがレフリーに抗議するも構わず怜が蹴りこむと、涼子が技を解いていく。
俯せのままバストを押さえて痛がる亜由美の髪を掴んで起こしていく涼子は、そのままコーナーに連れ込むとコーナーポストに顔面を叩き付けてから、怜にタッチしていく。
タッチした怜はヘッドロックで亜由美の動きを見ると、ヘッドロックを解いてからエルボースマッシュからロープに振っていくと、ドロップキックでマットに倒していく。
バッシーン・・・
「んああぁぁぁぁ・・・」
攻め込まれて悲鳴をあげて倒れ込む亜由美に、ストンピングで痛めつけていく怜。
更に髪を掴んで起こしていくと、絡みつくようなコブラツイストを仕掛ける怜。亜由美は胸の谷間に汗を流しながら痛がっている。
レフリーもギブアップの確認をするも、亜由美は必死に耐えていくと、怜がコブラツイストを外していく。
技が解けると、亜由美が怜のボディにパンチを入れると、怯む怜らに構わずコーナーのりさにタッチした。
りさがリングインすると、怜と距離を置いて睨み合っていく展開。
人気グラビアアイドルのりさが踏み込んで組み合おうとすると、怜もガッチリと受け止めていく展開。
お互いが踏ん張っていくと、怜が押し気味になっていく。
そしてりさをロープ際に押し込んでいくと、怜の水平チョップがりさの喉元を抉った。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
喉元へのチョップに声を漏らすりさ。
続けてロープに振っていく怜。しかしりさもロープから戻ると、必死にフライングボディアタックで反撃した。
バッシーン・・・
倒れ込む様にしてフォールしていくりさ。しかし怜がカウントが数えられる前に返していく。
返されるとりさがスリーパーを仕掛けると、顎に腕が極まって痛がる怜。
ゆっくりとロープに移動していく怜に、りさはスリーパーを極めていくが、自らもスタミナを消耗していた。
『ロープ・・・』
そして怜の足がロープに掛かると、レフリーが技を解くようにりさに指示した。
レフリーの指示に技を解いて立ち上がるりさ。ビキニを直しながら距離を置いていくと、怜も白い競泳水着を直しながら睨み付けていくリング上。
そして怜が距離を詰めると、りさに緊張が走る。
更に距離が詰まると、怜が素早く抱きつくようなタックルを仕掛けると、上手くバランスを崩させてマットに倒していく。
倒されて痛がるりさに、怜が素早く腕を狙って仕掛けるも、りさが焦るようにロープに逃れた。
ロープに逃げられたからと、怜は立ち上がるとりさのエルボーを放ってから、ロープに振っていく。
ロープから戻ってきたりさにジャンピングネックブリーカードロップを仕掛けた怜。
バッシーン・・・
「イタ〜ぃ・・・」
マットに叩き付けられて悲鳴をあげるりさ。
怜が素早く立ち上がってりさを起こしていくと、自軍コーナーに振っていく。
バシィィィ・・・
コーナーに寄りかかる格好になるりさに、涼子は髪を掴んで動きを止めていくと、怜が喧嘩キックをお腹に叩き込んでからタッチした。
お腹を押さえて痛がるりさに、涼子は反対コーナーの亜由美を睨み付けてから、膝蹴りを叩き込む。
ドスッ・・
「うっ・・うううっ・・・」
涼子の膝蹴りにコーナーに崩れ落ちるりさ。
しかしりさも意地を見せてタックル気味に組み付くと、涼子がフロントネックロックで返した。
首を極められて苦悶の表情を浮かべるりさ。必死にロープに逃げると、涼子が技を解いてから張り手を叩き込む。
バッシーン・・・
強烈な張り手に動きの止まるりさ。
涼子の気合いに怯えているのか動きが止まると、涼子は更に張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
しかしりさも負けずに涼子に張り手を叩き込むと、続けて喧嘩キックを叩き込んだ。
蹴られた涼子はりさの髪を鷲掴みにすると、コーナーポストに顔面を叩き付けると、更にトップロープに額を擦りつけていく。
ギュギュ・・ギュ・・・
「あああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
ロープとの摩擦で悲鳴をあげるりさ。
更に場外にりさを落としていくと、涼子はゆっくりとリング下に降りていった。
リング下で痛がっているりさに、涼子は髪を掴んで起こすと、近くの鉄柵に振っていく。
ガッシャーン・・・
音を立てて崩れ落ちるりさ。鉄柵近くにグッタリしていると、涼子は髪を掴んで起こしていく。
フラつくりさは、涼子に組み付いて場外でもバックドロップを狙うも、持ち上げられずに逆に涼子にヘッドロックに捉えられると、今度は近くの鉄柱に叩き付けられた。
ゴッキーン・・
「いやあぁぁぁぁ・・・」
鉄柱攻撃に悲鳴をあげるりさ。鉄柱に抱きつくように座り込むと、涼子がストンピングを叩き込んでからリング上へ戻っていく。
涼子がリング上に上がったからと、亜由美が場外からりさに近づいてタオルで身体を拭いたりしてダメージを回復させようとすると、りさも黒服からペットボトルを受け取って水を飲むと、ビキニを直しながらリング上の涼子を睨み付けた。
リング上では涼子がロープに寄りかかりながらりさのリング上に上がるのを待っている。
ゆっくりとリングに戻るりさ。ロープ際で警戒するりさに、涼子はロープから離れて待っていると、りさがリングに入っていく。
『ファイト!』
レフリーが促すと、りさと涼子の距離が詰まっていく。
距離が詰まるとりさが涼子にタックルを仕掛けると、涼子は受けるようにしてロープ際に下がっていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーがりさを止めていくと、組み付いたまま涼子の脇腹にパンチを叩き込むと、踏ん張って反対コーナーに涼子を振っていく。
バッシーン・・・
自軍コーナーに涼子を振ると、走り込んでコーナーの涼子にジャンピングニーパッドを叩き込むと、涼子がコーナーに崩れ落ちた。
そして亜由美にタッチすると、りさと亜由美の2人掛かりでコーナーに座り込む様な涼子にストンピングを連発して蹴りこんでいく。
気の強い涼子は亜由美とりさを睨み付けているが、必死に涼子を蹴りこむ亜由美とりさ。
そして2人掛かりで涼子を起こしていくと、ツープラトンブレンバスターで涼子をマットに投げつけた。
バッシーン・・・
流石の涼子も動きが止まると、続けて亜由美が涼子のボディにセントーンを落としていく。
ドスッ・・
「うっ・・」
涼子の表情が険しくなると、りさも88pのヒップからセントーンを叩き込む。
ドスッ・・
「くっ・・・ううっ・・・」
セントーンの連発に涼子が涎を垂れ流すようにして苦しむと、亜由美が髪を掴んで起こしていくと、絡みつくような卍固めを仕掛けた。
大技卍固めを受けて苦悶の表情を浮かべる涼子。
亜由美もギブアップ狙いと言うより、ダメージを与えようとしている感じに見える展開。
りさはコーナーに戻ると、亜由美が締め上げていく。
涼子も簡単にギブアップするはずもなく耐えていると、亜由美が攻め疲れたのか技を解いていくと、膝蹴りで倒してからエルボードロップを喉元に叩き込んでからフォールした。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし涼子が返していくと、素早く両足を掴んで足四の字固めを仕掛ける亜由美。
グイッ・・
「くっ・・・あああっ・・・」
涼子が悲鳴の声を漏らすと、亜由美は更に極めていく。涼子もただ受けているだけではなく、身体を反転させようとすると、亜由美も返されないようにと踏ん張りながら極めていく。
しかし涼子が身体を反転させると、今度は亜由美を激痛が襲った。
「あああぁぁぁぁぁ・・・」
自ら仕掛けた技を返されて、今度は悲鳴をあげる亜由美。
必死に技を解く亜由美に、涼子も技から逃れると立ち上がった。
バシィィィ・・・
立ち上がろうとする亜由美の顔面にサッカーボールキックを放つ涼子。
流石に顔面への蹴りにグッタリとダウンする亜由美に、涼子はヒップへもサッカーボールキックを叩き込む。
そして髪を掴んで起こしていくと、自軍コーナーに連れて行くと、怜とタッチしていく。
タッチした怜がリングに入ると、涼子は亜由美のバストへグーパンチを叩き込んだ。
グニュ・・
「ああんっ・・・」
バストへのパンチ攻撃に悲鳴をあげて痛がる亜由美。
続けて怜が膝蹴りをバストに叩き込むと、堪らず亜由美が座り込むようにダウンした。
その亜由美に涼子はトップロープに上がると、上から頭などに蹴りを入れていく。
怜も容赦なく蹴りこんでいくと、袋だたき状態で痛めつけられていく亜由美。
そして怜がコーナーから亜由美を引っ張り出すと、一気に逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・・
「ああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
逆エビ固めに悲鳴をあげる亜由美。怜も腰を落として極めていくと、全身に走る激痛に絶叫している亜由美。
必死に逃れようと手を伸ばすと、ビキニからバストが飛び出しそうになっていく亜由美。
レフリーがギブアップの確認をするも、亜由美は必死に耐えていく。
「ノォォォォォ・・・・ああああぁぁぁぁぁ・・・」
ロープに手を伸ばすも届かずに苦しい展開の亜由美。
怜が更に揺さぶって痛めつけていくと、涼子も入って亜由美にストンピングで痛めつける。
反対コーナーではりさがレフリーに抗議するも、レフリーが注意しても止まらない涼子。
更に怜が逆エビ固めを解いてから、一気にSTFで極めていくと、亜由美は苦悶の表情でロープに手を伸ばす。
しかしロープに手が届かずに、藻掻き苦しむと怜もギブアップ狙いで締め上げた。
亜由美がギブアップ寸前になると、怜が技を解いて起こしていくと、涼子のいるコーナーに振っていく。
バシィィィ・・・
コーナーに寄りかかるようにグッタリする亜由美に、怜は走り込んでニーアタックをボディに叩き込んでいくと、亜由美がコーナーに崩れ落ちる。そして涼子とタッチしていく怜。
涼子がリングに入ると、亜由美をコーナーに寄りかからせる様にしてから、グラビア系だからとビキニに包まれたバストへ容赦ないパンチを叩き込む。
グニュ・・グニュ・・
「あんっ・・・ああんっ・・・」
バストへのパンチ攻撃に痛さに喘ぐ亜由美。
観客席も盛り上がっていくと、涼子は亜由美のバストをパンチングボール代わりに殴りつけていく。
アッパーなども盛り込んで、左右のバストが上下左右とひしゃげる様子は残酷そのもの。
「いやああぁぁぁぁ・・・・」
バストへの連続した打撃に泣きそうな声で悲鳴をあげる亜由美。
亜由美も蹴りなど抵抗すると、涼子は笑みを浮かべると掌打を顔面に叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
顎に掌打を受けてコーナーに崩れ落ちる亜由美。
反対コーナーではりさが叫んでいるも、涼子は相手にせずに亜由美の髪を鷲掴みにして起こしていく。
そしてダブルアーム式スープレックスの体勢に持ち込むと、一気に持ち上げるも、そのまま前に落としていくダブルアーム式フェイスクラッシャーを仕掛けた。しかし亜由美の大きなバストを狙って、バストクラッシャーとも言えるバストからマットに落としていく涼子。
バシィィィィ・・・
「きゃあああぁぁぁぁぁ・・・」
バストから叩き付けられて絶叫する亜由美。
その痛がる亜由美に絡みつくように涼子がアナコンダスリーパーを狙うと、反対コーナーからはりさが飛び込んでいく。
しかし怜もコーナーから飛び出すとりさを阻んでいく中、涼子が亜由美を締め上げていく。
ビキニ姿の亜由美が藻掻いている姿は、ある意味官能的な光景にも見える中、観客席からは大歓声に包まれていくリング上。
涼子も失神させる狙いで締め上げると、亜由美の抵抗が弱まっていく・・・。
レフリーが亜由美にギブアップの確認をするも、亜由美の反応がなくなっていた・・・。
涼子は失神した事を感じているも、更に締め上げていく・・・。
ダラリと亜由美の手が下がると、レフリーが失神したと確認してゴングを要求するのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音に技を解いていく涼子。
グッタリと失神している亜由美のバストを踏みつけていくと、片手を挙げて観客席にアピールしていく。
『勝者、米蔵涼子、菊河怜っ!』
リングアナのコールに久しぶりのタッグ戦で勝利したからと、涼子と怜は抱き合って勝利を喜ぶのであった。
一方、りさは失神した亜由美を気遣っていると、亜由美が意識を戻していく。
そして負けた事を知って悔しがると、勝利した涼子に対してアピールしていく・・・。
「よ、米蔵さん・・・。今夜は負けたけど、今度はシングル戦で闘ってくれませんか?」
突然の亜由美の対戦アピールに涼子が一瞬考えてから返していく。
「いいわよ、もっと練習してから挑戦してくれるならね高端さん。でもね、ここは地下プロレスなんだから、貴方も身体を売りにしているんなら、水着剥ぎデスマッチとか、お客さんが喜ぶ試合形式だったら受けてあげるわよ・・・ふふっ・・」
私に挑戦するのはまだ早いとばかりに笑みを浮かべながらリングを去る涼子。
リング下に降りると、怜と片手を突き上げてアピールしてから控え室に戻るのであった・・・。



第8試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、アイドルグループで活躍している五藤郁と大河藍。特に藍はドラマなどにも出て活動の幅を拡げてきているだけに、今夜も地下リング上でアピールしたいところ。2人とも白い競泳水着に白いリングシューズでリングインしていく。
その2人の対戦相手としてリングインするのは、アキバ48から川西智美と板乃友美の2人。共にグループからの卒業が予定されているだけに、今夜はタッグ戦でどういう試合を魅せるのか注目が集まるのと、智美は地下プロレスデビュー戦と言うことで、卒業後のことも考えての地下プロレス参戦となった。智美と友美は黒い競泳水着に黒いリングシューズと言う対照的なリングコスチュームでのリングインで、早くも歓声に包まれるリング上では、リングアナのコールが始まっていった。
『タッグマッチ・・・青コーナー〜・・・身長154p、上から80、56、81・・・五藤郁〜っ!・・・身長164p、上から79、57、78・・・大河藍〜っ!』
コールを受けて観客席にアピールする藍と郁。その反対コーナーでは水着を気にしながらコールを待つ2人。
『赤コーナー〜・・・身長156p、上から80、58、83・・・川西智美〜っ!・・・身長154p、上から78、55、78・・・板乃友美〜っ!』
コールを受けて一礼していく智美と友美。智美は今夜がデビュー戦だけに、友美がどこまでカバーできるかも注目が集まるが、反対コーナーでも郁は運動神経が良くないが、藍が運動神経が良いからとチームをどう盛り上げるか、お互いのチームとも見所があって観客席も盛り上がっていく・・・。
コールが終わると、青コーナーからは藍が、赤コーナーからは友美が先発をする様子。
水着を気にしながらも試合開始のゴングを待つと、試合開始のゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出したのは藍で、反対コーナーから出ようとする友美に鋭いドロップキックを放った。
バシィィィ・・
ドロップキックを受けて倒れ込む友美は、素早く立ち上がるも藍がドロップキックを叩き込む。
バッシーン・・・
ドロップキックの連発に転がるようにリング下にエスケープする友美。流れを止めようとすると、藍は観客席に向かって頭上で手を叩いてアピールしていく。
リング下では友美が水着を直しながらもゆっくりとリングに戻ると、レフリーが藍を離してから友美を招き入れた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく藍と友美。
距離が詰まると、藍がタックルを仕掛けると、友美も反応するも組み付かれてテイクダウンを奪われた。
グラウンド状態になると、藍が素早くサイドポジションを奪って腕を狙うと、友美も腕をガードしようとしていく。
しかし無理矢理腕をキャッチして腕拉ぎ逆十字固めを仕掛ける藍。
グイッ・・
「あああぁぁ・・・」
腕を極められて悲鳴の様な呻き声をあげる友美。
両足をバタバタさせて痛がると、ロープに逃れようと足を伸ばしていく。
苦しむ友美を助けようと智美がカットに入ると、ストンピングを藍の顔面に叩き込んで技を解かせると、藍が智美に挑発するように叫ぶ。
しかし智美ではなく友美が試合の権利があるからと、藍は張り手からボディスラムで友美をマットに叩き付けると、素早く片足を抱え込んでフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・』
カウントが続く中、友美が返していくと歓声に包まれるリング上。
続けてスリーパーに捉える藍に、友美が髪を掴んで抵抗していくと、藍がスリーパーを放していく。
スリーパーを放した藍が友美を起こしてからヘッドロックに捉えていくと、友美はロープに振って返していくと、ロープから戻る藍にドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
藍が倒れ込むと、友美がコーナーの智美とタッチしていく。
タッチした智美は緊張しながらも走り込むと、立ち上がる藍にフライングボディアタックを仕掛けると、そのままフォールの体勢に持ち込んだ。
しかし藍がカウントが入る前に返していくと、智美が髪を掴んで起こしていくと、逆に藍がお腹にパンチを叩き込んで抵抗した。
バシッ・・
「うっ・・」
お腹を殴られて動きの止まる智美に、藍が首投げからヘッドシザースで締め上げていくと、智美が両足をバタバタさせて藻掻いていく。
タッグマッチだからと締め上げてから技を解くと、智美を起こしてからコーナーに連れ込んでいく藍。
コーナーでは郁が待っていると、コーナーポストに智美の顔面を叩き付けてからタッチした藍。
タッチするとコーナーでエルボースマッシュでコーナーに押し込んでから、串刺しにするようなドロップキックを叩き込む郁。
苦悶の表情を浮かべて座り込む様にダウンする智美に、ステップキックの連発で攻め込んでいくと、髪を掴んで起こしてからヘッドロックで締め上げていく。
ヘッドロックを受けると智美も踏ん張って郁をロープに振ると、戻ってきた郁にショルダータックルで倒していく。
更に智美は郁を起こしてから、水平チョップからエルボースマッシュと叩き込んでから、首投げでマットに倒していくと、素早く絡みつくように首4の字固めを仕掛けた。
グイッ・・
「ううっ・・」
苦悶の表情で耐えていく郁。智美の足に手を回して耐えるも、ロープに逃げようと必死になっていく郁。
ロープに足が掛かると、友美がエプロンサイドから郁の足を踏みつけてアピールすると、観客席からはブーイングも聞こえだした。
レフリーが智美に技を解かせると、足首を気にする郁。
その郁にヘッドロックを仕掛けると、コーナーの友美に合図する智美。
そしてコーナーに近づくとタッチする智美と友美。しかし智美がヘッドロックを外さないと、友美が郁のヒップへミドルキックを叩き込んでいく。
反対コーナーでは藍がレフリーに抗議する中、智美が技を解いてから友美が郁にヘッドロックを仕掛けた。
郁が狙われている展開に藍も声をあげると、郁が友美をロープに振ろうと踏ん張るも、逆にブルドッキングヘッドロックの様にマットに叩き付けられた動きが止まっていく。
俯せ状態で倒れている郁に、友美は両足を極めてインディアンデスロックを仕掛けた。
「あああぁぁぁぁぁ・・・」
激痛に悲鳴をあげる郁。友美も痛めつけるように極めていくと、続けて鎌固めに移行した。
顎に手を掛けられて極められていく郁。一方的に痛めつけられてダメージを増やして苦しい展開になっていくと、コーナーから藍がカットに入った。
バシッ・・
友美のお腹に蹴りを入れて技を潰すと、郁の手を掴んでコーナーに戻していく藍。
そしてタッチすると、勢いよく友美にドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
続けて立ち上がろうとする友美の顔面にドロップキックが炸裂すると、友美は両手で顔面を押さえて立ち上がれないと、藍が全身にストンピングを連打していく。
そしてキャメルクラッチに捉えると、友美の上半身が反らされて苦しい状態に持ち込まれた。
耐える友美。しかしストンピングと顔面へのドロップキックなどのダメージで抵抗できずに耐える展開になっていく。
藍はギブアップ狙いで揺さぶっていくと、友美は口から涎を垂れ流しながら耐えていく。
『板乃、ギブアップ?・・・ギブアップ?』
レフリーのギブアップの確認に耐えていく友美。
「ノォォォ・・・ノォォォォォ・・・」
耐える友美から技を解いて、藍が無理矢理に起こしていく。
起こすとフラつく友美に、至近距離からラリアットを叩き込む藍。
バッシーン・・・
ラリアットを受けて大の字になる友美に、藍がフットスタンプを叩き込むと、苦悶の表情で身体を丸くして藻掻き苦しむ友美。
更にパイルドライバーを狙う藍に、友美は苦し紛れに股間へグーパンチを叩き込んだ。
ゴキッ・・
「ふぎっ・・・」
股間を強打されて変な声を漏らして動きを止める藍。
逆に友美がDDTでマットに叩き込むと、続けてお返しとばかりにお腹にフットスタンプを叩き込んだ。
ドスッ・・
「ぐふっ・・」
軽量の友美のフットスタンプを受けて苦しむ藍。体重が軽いと言ってもフットスタンプは苦しいのには変わらない。
動きの止まる藍を起こしていく友美は、そのままコーナーに連れ戻して智美とタッチすると、智美がセカンドロープからハンマーパンチを藍の背中に叩き込んだ。
そして大技バックドロップを狙う智美。
しかし藍がヘッドロックで返していくと、そのままブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けた。
動きの止まる智美の腰にヒップドロップを落としていく藍は、続けてキャメルクラッチを仕掛けていく。
顎に手を掛けられて上半身を反らされていく智美は、激痛に藻掻くも耐えていくと、友美がコーナーからカットに入る。
しかし郁もコーナーから飛び出して友美にエルボースマッシュでカットを阻んで縺れ合っていく。
藍がギブアップ狙いで揺さぶると、智美が口から涎を垂れ流しながらも耐えていくも、苦しい状態に追い込まれていく。
そして友美と郁がコーナーで殴り合う様に縺れ合うと、友美が囁いた。
「同じ事務所でしょ、アンタよりうちらの方が稼いでるんだから、負けなさいよ!」
流石はアキバで人気の友美だけに、壕プロ同士だけに郁の動きが止まると、友美が押し倒すように郁を場外に落としていく。
郁がリングから落ちると、キャメルクラッチを仕掛けている藍に友美がステップキックでカットに入ると、藍は堪らず技を解いて倒れ込んだ。
技から解放された智美を起こしていくと、一気に藍にストンピングを2人掛かりで仕掛ける智美と友美。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
「あうっ・・・くっ・・・ああっ・・」
蹴りこまれて痛がる藍に、智美が一気に両足を抱え込んで逆エビ固めを仕掛けると、友美が背中などにストンピングなどを叩き込んでいく。
しかしレフリーが友美が背中コーナーに戻していくと、智美が腰を落として技を極めていく。
グイッ・・・
「痛いぃぃぃぃ・・・」
堪らず藍が悲鳴をあげてロープに手を伸ばすと、智美もギブアップ狙いで揺さぶりかけていく。
しかしリング下から郁がカットに入ると、智美がバランスを崩して技を解いてしまった・・・。
技を解かれて俯せ状態で痛がる藍に、郁が手を引いてコーナーに戻していくと、ここでタッチしてリングインしていく郁。
事務所が同じだからと友美の言葉を気にしながらも、果敢に智美にドロップキックを叩き込むと、素早くフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし簡単にスリーカウントは奪わせないとばかりに返していく智美。
更に起こしていく郁に、智美がお腹にパンチを叩き込むと、張り手を叩き込んでからコーナーに振っていく。
友美の待つコーナーに振られていく郁は、続けて智美が走り込んで喧嘩キックを叩き込むと、堪らずお腹を押さえるようにコーナーに崩れ落ちた。
ここで智美が友美にタッチしていくと、コーナーの郁に2人掛かりで蹴りを入れていくと、友美が郁をコーナーに寄りかからせてから、ボディに膝蹴りを叩き込んでいく。
ドスッ・・
「ふぐっ・・ううううっ・・・うっ・・」
お腹への膝蹴りに苦悶の表情を浮かべて動きを止める郁。
更に距離を置いてからコーナーに串刺しにするように膝蹴りを叩き込む友美。
ドスッ・・
「ぐふうっ・・・」
堪らず座り込む様にダウンする郁。友美はセカンドロープに登ると、バランスを取りながらも郁の顔面などに蹴りを入れていくと、泣きそうな表情で痛がる郁。
そしてマットに倒していくと、友美がトップロープに登ってから観客席にアピールして、一気にお腹にフットスタンプを落とした。
ドスッ・・
「うっ・・ぐぼおっ・・・・」
軽量の友美と言え、トップロープからの圧力に堪らず口から反吐を噴き上げる郁。
郁が反吐を吐かされたからと、反対コーナーでは藍が声をあげるも、友美は構わず髪を掴んで起こしていくと、観客席に向かってアピールする。
「これで終わりにするわよ!」
友美が叫ぶと、一気に郁の身体に絡みつくように卍固めを仕掛けると、郁は口から胃液の様なモノを垂らしながら耐えていく。
大きなダメージを受けたフットスタンプに続いての卍固めにギブアップ寸前の郁。タッグマッチだからと必死に耐えていくも、目には涙を浮かべている。
藍がコーナーから飛び出してカットに入ると、コーナーに近いからと智美が阻んでいく。
体格差もあり藍が押し出そうとするも、智美もタックルの様に組み付いて縺れると、友美が締め上げていく。
「ギブアップしなさいよ!」
「ああぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
友美がギブアップを迫るも悲鳴をあげてギブアップしない郁。
レフリーがギブアップの確認をしていくと、郁は耐えていく。
『五藤っ、ギブアップ?・・・ギブ?』
レフリーの問いかけに泣き出しながらも耐えていく郁。
「ノォォォォォ・・・ノォォォォォォ・・・・痛いぃぃぃぃぃ・・・・」
泣き出した郁にギブアップ寸前と感じた友美が極めていくと、郁はあまりの激痛に遂にギブアップを口にした・・・。
「ぎ、ギブ・・・ギブアップ・・・・」
遂に出た郁のギブアップにレフリーがゴングを要請するのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされると、友美が技を解くと郁がグッタリとマットに崩れ落ちていく。
『ただ今の試合、卍固めで板野友美の勝利となりました!』
リングアナのコールに笑顔を浮かべて片手を突き上げてアピールする友美。
そして藍は智美から離れて負けた郁に近づくと、泣いている郁と抱き合っていくと、黒服からタオルを受け取って涙と胃液などを拭き取っていくと、勝利してガッツポーズで観客席にアピールする智美と友美を睨み付けてから、郁に肩を貸すようにしてリングを降りていくのであった。



第9試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、女優の香理奈。白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも歓声を浴びながらコーナーに進んでいく。その香理奈の対戦相手としてリングインするのは、元シンクロでオリンピックにも出場経験のある青樹愛。香理奈と同じく白い競泳水着に白いリングシューズ姿でのリングイン。鍛え上げられた身体に競泳水着が似合っている愛。
前大会では米蔵涼子から2戦目と言うキャリアながら、偶然とは言えカウンターの膝からの勝利を奪取した愛は、地下プロレスでもキャリアのある香理奈とプロレスルールで激突する事となった。打撃技など進歩のある香理奈だけに、愛も簡単には勝利は掴めないだろうと思われるリング上。香理奈もアスリートとの対戦に緊張感を漂わせているリング上。
『青コーナー〜・・・身長165p、上から80、57、88・・・香理奈〜っ!』
早くもコールが始まると、片手を挙げてアピールする香理奈。
『赤コーナー〜・・・身長173p、上から85、60、83・・・青樹〜愛〜っ!』
コールを受けた愛は観客席に向かって頭を下げると、早くも身体を動かして試合開始に備えている。地下プロレスのリングに3回目の参戦でありながら堂々とした態度に、アスリートの強さを見る思いの観客達。
対して香理奈も地下プロレスでは数々の試合を経験してきただけに、アスリート相手と言えども簡単には負けられないとばかりに気合いが入っている様子。
そして遂にリング上に試合開始のゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出す香理奈と愛。
距離を置いていくと、香理奈がローキックで前に出た。
バシッ・・
まずは愛の太股にローキックが炸裂すると、続けて香理奈が踏み込んで左右の張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
張り手を受けて距離を置こうとする愛に、香理奈は踏み込んでハイキックを放つも避けられて空振りに終わっていくも、プレッシャーを与えるには序盤から上手い流れに持ち込んでいた。
香理奈の動きを警戒する愛がガードを固めていると、香理奈は上手く距離を掴んでローキックを叩き込んでいく。
バシィィィ・・・
またも太股を蹴られて痛そうな表情を一瞬浮かべる愛。
更にローキックを放つ香理奈に、愛が軸足を狙ってタックルを仕掛けると、香理奈が反応してフロントスリーパー気味にキャッチしていく。
しかし愛がそのままロープ際に押し込んでいくと、ここでレフリーがロープだからと離させていく。
『ブレーク・・・ブレーク・・・』
レフリーが別けていくと、水着を直しながら香理奈と愛が距離を置いていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく両者。
香理奈がローキックを放つと、愛も反応すると香理奈がローキックから変則的にハイキックに放つ。
バシッ・・
変則蹴りが側頭部に炸裂すると、フラつく愛。
続けて香理奈がタックル気味に組み付いていくと、倒そうとしてスープレックス気味に投げようとするも、愛が踏ん張って投げを許さない。
踏ん張る愛の足に足を掛けると、上手く倒してグラウンド状態に持ち込む香理奈。
愛の身体が下になっていく状態で、足を上手く絡めて上をキープする香理奈。
バシッ・・バシッ・・
上から脇腹へパンチを叩き込む香理奈。プロレスルールと言えども顔面以外へは拳で殴るのも認められているからと、ダメージを与えようとしていく。
脇腹へのパンチを嫌がるように藻掻く愛に、香理奈は素早い動きから腕を狙っていくと、愛も手を組んで技を決めさせない。
腕が取れないからと、香理奈がマウントポジジョンを奪うと、上からプレッシャーを与えるように張り手を連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
馬乗り状態からの顔面への張り手の連打に嫌がるように藻掻く愛。
ブリッジ気味に逃れようとするも、香理奈が上手く馬乗り状態をキープすると、愛は身体を反転させる様にしてロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に香理奈が立ち上がると、愛も頬を気にしながら立ち上がっていくリング上。
香理奈の張り手の連打に愛が口の中を切ったのか、唇に血を滲ませている様子。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく香理奈と愛。
香理奈がタックルを狙うも、愛はカウンター攻撃も狙っているからと、香理奈の踏み込みが甘くなる。
逆に香理奈の打撃を嫌がって踏み込まない愛。
試合の流れが止まり出すと、ゆっくりと愛がガードを固めて前に出る。
シュ・・・
愛が距離を詰めようとすると香理奈は左右の掌打を放つと、愛はガードする腕に打撃を受けながらも距離を詰めると、一気にタックルを仕掛けた。
対応する香理奈に組み付いていくと、そのままグラウンド状態に持ち込む愛。
背中からマットに叩き付けられて呼吸が止まるような感覚に動きが止まる香理奈。
愛は素早くサイドポジジョンを奪いながら、体重を乗せる様にして香理奈の動きを封じていく。
香理奈も愛の動きを見ながら逃れようとするも、体重を乗せられて呼吸も苦しくスタミナが心配になっていく展開。
更に愛がマウントポジジョンに移行すると、香理奈はガードしようと必死になっていく。
しかし格闘技戦ではないからと顔面パンチが反則になるからと、愛は時折張り手を叩き込んでから抱き合う様に密着すると、肘を喉元に押しつけてギロチンチョークを仕掛けた。
グリッ・・
「うっ・・ううううっ・・」
喉元を押し潰されて苦悶の表情を浮かべる香理奈。
レフリーが香理奈にギブアップの確認をするが、耐えていく香理奈。
「うっ・・のぉ・・・のぉぉぉ・・・・」
喉元を押し潰されてあまり出せない声でギブアップを拒否する香理奈。
愛がギブアップ狙いで体重を掛けるも、香理奈がバランスを崩させて一気にロープに逃げると、ここでレフリーが愛を止めた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に立ち上がって距離を置く愛。
香理奈は喉元を押さえて苦悶の表情を浮かべながらロープを掴むと、ゆっくりと立ち上がっていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく香理奈と愛。
香理奈がローキックを放つと、グラウンドでのダメージから回復していないと見た愛がローキックを蹴り返すと、そのまま左右のパンチをボディに叩き込んだ。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・・うううっ・・」
脇腹などに拳を叩き込まれて動きの止まる香理奈。
続けてハイキックを放つ愛に、香理奈はガードするもダメージを増やしていく。
更に愛が組み付いていくと、踏ん張ってからフロントスープレックスでマットに叩き付けていく。
バシィィィィィ・・・
マットに叩き付けられて動きの止まる香理奈。
更に髪を鷲掴みにしていく愛は、香理奈に容赦ないパイルドライバーを仕掛けていく。
グッタリとする香理奈は、脳天からマットに叩き付けられていくと、大の字状態でグッタリとしてしまった・・・。
観客席も盛り上がる中、愛がエルボードロップからフォールの体勢に持ち込むと、香理奈は必死にロープに足を伸ばした。
虚ろな目でロープに逃げた香理奈に歓声が起きると、愛が両足を抱え込んでロープから離していく。
そして一気にステップオーバーして逆エビ固めを仕掛けると、激痛に香理奈の悲鳴がリングに響き渡った・・・。
グイッ・・・
「ああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
悲鳴をあげて必死にロープに手を伸ばす香理奈。
しかしロープに手が届かないと、苦悶の表情で逃れようと必死になっていく。
対して愛は腰を落とすようにして極めていくと、ギブアップ狙いで香理奈を追い込んでいった。
『ギブアップ?・・・ギブアップ?』
レフリーがギブアップの確認をするも、白い競泳水着を汗で湿らせながらも必死に逃れようと耐える香理奈。
耐える香理奈に愛は技を解いていくと、今度は腰に座ってからキャメルクラッチを仕掛けていく。
グイッ・・・
上半身を反らされて苦しい香理奈。流石にキャメルクラッチを受けては耐えるのみとなって、苦しい展開が続いていくリング上。
揺さぶってギブアップ狙いの愛に、耐えていく香理奈の展開。しかしスタミナも奪われて香理奈も苦しい展開には変わりがない。
愛がキャメルクラッチを解いていくと、髪を掴んで香理奈を起こしていく。
フラつく香理奈に、腕を叩き付けるようなラリアットを叩き込むと、大の字にダウンする香理奈。
更に髪を掴んで起こしていくと、組み付いてから一気にフロントスープレックスでマットに叩き付けると、グッタリする香理奈にギロチンチョークで追い込んでいく愛。
喉元を押し潰されて苦しい香理奈は、口から舌を出したりしながら藻掻くも、必死に逃れようと抵抗していく。
レフリーも試合を止めるか迷う展開だが、香理奈の抵抗が認められるので試合は続けられていくリング上。
耐える香理奈を愛が立ち上がると、今度はダブルアームスープレックスで投げつけると、またも香理奈は大の字状態で動きを止めていく。
呼吸を荒げて苦悶の表情で立ち上がれない香理奈に、ゆっくりと髪を掴んで起こしていく愛。
しかし香理奈が油断した愛に逆さ押さえ込みを仕掛けた。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・』
しかし愛が両足をバタバタさせてバランスを崩させて逃れると、香理奈のまさかの反撃に驚きの表情を浮かべた。
逆にスリーカウントの逆転勝ちを狙った香理奈は動きを止めると、愛がストンピングで蹴りこんでから、髪を掴んで起こしていった。
そして観客席にアピールしてから、香理奈に下を向かせると、トドメとばかりにパワーボムの体勢に持ち込んだ。
高々とあげると、一気にマットに叩き付けていく愛。
バッシーン・・・
「はうっ・・・」
豪快なパワーボムに香理奈が意識を飛ばしたのか、動きが止まる中でレフリーがカウントを数えた。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィィ・・・・』
余裕のスリーカウントが入ると、ここで愛の勝利が決まったのであった。
『ただ今の試合、青樹愛のパワーボムからのスリーカウント勝利です!』
リングアナがコールすると、失神状態の香理奈を気遣う愛。またリングドクターもリングに上がって香理奈の様子を見ると、愛はレフリーに手を挙げられて歓声に包まれるのであった・・・。
地下プロレスでは実力者の香理奈に勝利、前大会では米蔵涼子からも勝利しているだけに、愛の次の試合のカードからは、大物やアスリート対決も検討されそうな地下プロレスであった・・・。



第10試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、巨乳過ぎる女子アナとして話題に上がった椙浦友紀。遂に地下プロレスデビューを迎えて、今夜は胸元の少し開いた白いワンピース水着でのリングイン。しかし水着姿だけでもその胸の大きさには視線が集まっていく。
その友紀の対戦相手としてリングインするのは、同じく女子アナであり今夜が地下プロレスデビュー戦の久富慶子。局は違えど学生時代にはミスの栄光を獲得している両者。慶子は白い競泳水着に白いリングシューズ姿でのリングイン。異様な雰囲気の地下プロレス会場に戸惑いを隠せない慶子。しかし同じ局アナが何人も地下リングにデビューしている事に、今夜は勝利しようと気合いの入る慶子。
『女子アナデビュー戦・・・青コーナー〜・・・身長158p、上から88、57、90・・・椙浦友紀〜っ!』
コールを受けて一礼していく友紀。バストを揺らしながら身体を動かしていくと、観客席からも視線が集まっていく。
『赤コーナー〜・・・身長161p、久富慶子〜っ!』
そしてコールを受けた慶子が一礼していくと、そのルックスとスタイルに歓声が飛んでいく会場内。
水着を気にしながらも、身体を動かしては試合開始のゴングを待つ慶子と友紀。
29歳の友紀と24歳の慶子の激突。今夜の勝者はどちらになるのか・・・。
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出していく慶子は、コーナーから出る友紀にドロップキックを放った。
バッシーン・・・
いきなりのドロップキックに倒れ込む友紀は、素早く立ち上がろうとすると、慶子が続けてドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
ドロップキックを叩き込まれると、バストを揺らしながら倒れ込む友紀。
立ち上がる友紀に、慶子がヘッドロックで組み付くと、友紀がロープに振っていく。
勢いよくロープから戻る慶子に、友紀がお返しのドロップキックを叩き込むと、慶子がマットに豪快に倒れ込んだ。
立ち上がる慶子に、友紀が蹴りを入れてからヘッドロックに捉えると、ゆっくりと締め付けていく。
苦悶の表情を浮かべる慶子。体重を掛けてヘッドロックを極めていく友紀に、慶子がロープに振っていこうとすると、友紀は踏ん張っていく。
そしてヘッドロックを解いてから、素早く首筋にエルボーを落としてから、首投げでマットに叩き付けていく友紀。
バッシーン・・・
「ああんっ・・」
堪らず悲鳴をあげる慶子に、友紀の両足が絡みついていく。
ヘッドシザースで締め上げていくと、慶子が堪らず両足をバタバタさせて苦しんでいた。
レフリーが慶子にギブアップの確認をするが、まだ試合も始まったばかりで慶子も耐えていく。
胸の谷間に汗が浮かんでいる友紀が、ヘッドシザースを解いて慶子の髪を掴んで起こしていくと、今度は慶子がお腹にパンチを入れて抵抗すると、素早く首投げで友紀をマットに投げつけると、首4の字固めを仕掛けた。
これには友紀が苦悶の表情を浮かべてロープに逃げようとすると、慶子は必死に締め上げた。
レフリーが友紀にギブアップの確認をするも、友紀が耐えてロープに逃れた・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に技を解いていく慶子。友紀も水着を気にしながら立ち上がると、慶子も水着を直しながら距離を置いた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく友紀と慶子。
距離が詰まると、慶子がエルボースマッシュを放つと、友紀のバストに炸裂して友紀の表情が苦痛に歪んだ。
グニュ・・
流石に巨乳と言われるバストへの肘打ちは効いているのか、友紀がフラつく。
しかし踏み込んでエルボースマッシュを返すと、今度は慶子のバストにエルボーが炸裂した。
Dカップと言われる慶子のバストに肘が炸裂すると、今度は慶子が痛がっている。
更に友紀が左右の張り手で怯ませると、ヘッドロックに捉えていく。
慶子の動きが止まっていくと、友紀がヘッドロックでダメージを与えようと締め付けていくリング上。
ロープに振って逃れようとする慶子に、踏ん張るようにして耐える友紀。
藻掻く慶子のスタミナが気になるところだが、慶子の白い競泳水着も汗で湿りだしていた。首筋などにも汗がスポットライトで光り輝いていると、友紀の水着も汗で湿りだしている。
そして友紀がヘッドロックを外すと、そのままロープに振っていくと、慶子がロープから勢いよく戻ると、友紀が走り込んでフライングボディアタックで倒すと、そのままフォールの体勢に持ち込んだ。
『ワン・・・ツー・・・』
レフリーがカウントを数えると、苦悶の表情で返していく慶子。
返した慶子に、更に友紀が自らのバストを顔面に押しつけるようにしてフォールしていくと、再びレフリーのカウントが入っていく。
『ワン・・・ツー・・・』
必死に返していく慶子。友紀のバストの圧力に驚きを隠せないが、お互いデビュー戦と言う事で負けられないとばかりに意地を見せていく。
その慶子に友紀が立ち上がると、ストンピングを叩き込んでから、一気に足を掴んで足四の字固めを仕掛けるも、慶子が焦るようにロープに手を伸ばした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
慶子がロープを掴むとレフリーが友紀を離していく。
ゆっくりと立ち上がる慶子は、水着を直しながら距離を置くと、友紀も水着を直しながら距離を置いた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく友紀と慶子。デビュー戦で試合の流れも慣れていない両者だけに、スタミナが心配されているリング上。しかし慶子がお返しとばかりに張り手を返していくと、友紀も負けずに張り手を返していく。
バッシーン・・・バッシーン・・・
可愛らしいルックスながらも、闘争本能剥き出しの張り手に歓声が送られていく慶子。
対してバストを揺らしながらの張り手に歓声が起きていく友紀。
お互いの商売道具とも言える顔に激しい張り手が叩き込まれていくシーンに、観客席も盛り上がっていく。
次第に友紀が押し気味になっていくと、慶子がコーナーに追い込まれていく展開。既に慶子の口の中が切れて血飛沫が舞っている。
口の中の違和感に戸惑う慶子に、友紀はコーナーに押しつけてからお腹にグーパンチを叩き込むと、慶子が座り込む様にダウンした。
ドスッ・・
「うっ・・うううっ・・・」
鳩尾に炸裂したのか、慶子が苦悶の表情を浮かべて座り込むと、友紀は髪を鷲掴みにして起こしていくも、慶子は両手でお腹を押さえて動きが止まっていく。
ゆっくりと慶子にヘッドロックを仕掛けると、締め上げていく友紀。
レフリーも慶子の様子をチェックするも、ギブアップの意思表示もなく試合は続けられていくリング上。
そしてヘッドロックを解いてから首筋にエルボーを叩き込んでから、身体を絡ませるようにコブラツイストを仕掛けた友紀。
グイッ・・・
「きゃああぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
コブラツイストの激痛に絶叫する慶子。
レフリーがギブアップの確認をするも、慶子は必死に耐えていく。
「ノォォォォォ・・・ノォォォォォォ・・・・」
泣きそうな表情で耐えていく慶子。観客席からも歓声が送られていくリング上。
慶子が耐えるからと、友紀がコブラツイストを解いてから張り手を叩き込むと、動きの止まる慶子の頬に張り手の連打が炸裂していく。
白い競泳水着に血飛沫が舞う残酷な展開。慶子も泣きそうな表情で張り手を受けては耐えていくと、お返しとばかりに慶子が拳を握りしめると友紀のボディに叩き込んだ。
ドスッ・・
「うっ・・ううっ・・」
いきなりのお腹へのパンチに動きを止める友紀。
友紀の動きが止まると、慶子が素早く背後を奪って畳み込むように逆さ押さえ込みを仕掛けた。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィ・・・・』
レフリーが素早くカウントを叩くと、ここで慶子が逆転勝利を奪った。
『カンカンカンカン・・・・』
ゴングが打ち鳴らされると信じられないと言う表情を浮かべる友紀。
対して逆転勝利したからと、笑顔を浮かべる慶子。
『ただ今の試合、逆さ押さえ込みで久富慶子の勝利となりました!』
唇に血を滲ませながらも笑顔で観客の声援に応える慶子。
負けた友紀は残念そうな表情を浮かべるも、慶子とのデビュー戦をお互いが握手してから抱き合ってから、リングを降りるのであった・・・。



第11試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルとしてCMなどで豊満なボディで人気の近野杏南と亜理沙。
白いビキニと白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも観客席に胸の谷間をアピールするように頭を下げていく杏南と亜理沙。
亜理沙は地下プロレスは2戦目で、杏南は今夜がデビュー戦でもあり緊張感を隠せない。
タレントとして活躍するには避けられないと言われる地下プロレス。異様な雰囲気な会場に不安な気持ちの杏南を、亜理沙が落ち着かせている様に見えるリング上。
そのリングに対戦相手として登場したのが、グラビアアイドルの小嶋瑠璃子と、水着モデルからグラビアなどでも人気の岩先名美。
雑誌のグラビア撮影での対談から、地下プロレスでもタッグを組もうとなり今夜が始めてのタッグ戦の瑠璃子と名美。
白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって片手を挙げてアピールする瑠璃子と名美。
各コーナーでは水着をチェックしたり、先発をどちらがなど話し合っていると、リングアナがコールを始めていくリング上。
『タッグマッチを行います・・・青コーナー〜・・・身長156p、上から86、59、83・・・近野杏南〜っ!・・・身長156p、上から85、58、85・・・亜理沙〜っ!』
グラビアアイドルチームがコールを受けると、ビキニ姿で一礼して観客席にアピールしていく。観客席からは大きなバストの作り出す谷間に注目と歓声が起きると、反対コーナーでは身体を軽く動かしていく瑠璃子と名美。
『赤コーナー〜・・・身長168p、上から83、58、85・・・岩先名美〜っ!・・・身長159p、上から81、57、85・・・児嶋瑠璃子〜っ!』
そしてコールを受けてガッツポーズの様にして観客にアピールする瑠璃子と名美。歓声に包まれるリング上では試合開始のゴングを待つばかりとなっていく。
青コーナーからは杏南が先発で、赤コーナーからは瑠璃子が先発する準備が進められていくリング上。
補強されているとは言えビキニでのプロレスに不安は隠せない杏南と亜理沙。対戦相手が競泳水着と言うのも気になっているも、グラビアアイドルとしてビキニでリングに立つと決めただけに気合いの入る杏南。
杏南はサーフィンで優勝経験もあるだけに、スポーツには適性があるのかと思われるが、対して瑠璃子は空手の経験もあり打撃も出来ると言う事で、どういう試合展開になるのか注目が集まるリング上に、試合を開始するゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングが打ち鳴らされると、コーナーからは杏南と瑠璃子が飛び出していく。
ビキニに包まれたバストを揺らしながら距離を詰める杏南。
対して落ち着いた表情で構えたまま距離を詰めていく瑠璃子。
距離が詰まると、杏南がタックルを仕掛けようとすると、瑠璃子はステップバックして避けていく。
更に杏南が距離を詰めると、瑠璃子がローキックで迎え撃った。
バシィィィ・・・
「痛いっ・・・」
蹴りを受けて痛がる杏南。初めてリング上で受けるプロレス技に痛がっていると、瑠璃子がミドルキックも放つ。
バシィィィ・・・
「ううっ・・」
脇腹にミドルキックが炸裂すると苦悶の表情を浮かべる杏南。コーナーでは亜理沙が心配そうな表情で声をあげている。
しかし杏南が組み付こうと抱きついていくと、そのままロープ際に瑠璃子を押し出していくと、瑠璃子も杏南の出方を伺っている様に見える展開。
呼吸を荒げて抱きつくように組み付く杏南は、何も仕掛けられないとレフリーがロープだからと放すように指示した。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に離れる杏南。ビキニを気にしている様子も、対戦相手の瑠璃子を睨み付けていくと、瑠璃子は挑発する様に手招きしていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく杏南と瑠璃子。
距離が詰まると、瑠璃子が軽くローキックを放つと、杏南は組み付こうとタックルを仕掛けた。
タックルを仕掛けた杏南にフロントスリーパーでキャッチしていく瑠璃子。
そのまま倒れ込むと、両足を杏南のボディに絡めて締め上げていくと、仕掛けた杏南が苦悶の表情を浮かべている。
下になっている瑠璃子が締め上げると、杏南は苦し紛れに瑠璃子のボディにパンチを叩き込むと、瑠璃子は更に締め上げた。
グイッ・・
レフリーも杏南にギブアップの確認をするも、杏南は必死に耐えていく。
耐える杏南から技を解いていく瑠璃子は、上手くグラウンド状態に持ち込むと、俯せになる杏南のバックを奪っていく。
そして脇腹へパンチを叩き込むと、杏南が痛がっている。
バシッ・・バシッ・・
「あうっ・・」
痛がる杏南に容赦なく脇腹などにパンチを入れると、一気に腰を浮かせて膝蹴りをボディに叩き込む瑠璃子。
ドスッ・・
「痛いっ・・」
堪らず悲鳴をあげる杏南に、髪を掴んで起こしていくと、早くも名美の待つコーナーへ連れ込んでいく。
コーナーに押し込んでから、喧嘩キックをお腹に入れて動きを止めてからタッチしていく瑠璃子。
名美がリングインすると、コーナーに寄りかかる体勢の杏南の顔面に容赦なく掌打を叩き込んでいく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
これには堪らず座り込むようにダウンする杏南。
しかし名美が髪を掴んで起こしていくと、またも顔面に掌打を叩き込んでいく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
嫌がる杏南も張り手を返していくも、杏南の唇が切れて出血していた。
名美の勢いを止められずに、一方的に顔面への掌打を叩き込まれていく杏南。次第に口の中も切って血飛沫をあげていくと、白ビキニにも赤い斑点の様に血に染まっていくリング上。
涙目になって張り手を返そうとすると、名美がコーナーに串刺しにするような膝蹴りをボディに叩き込んだ。
ドスッ・・
「ふぐうっ・・・うううっ・・うっ・・・」
呻き声の様な声を漏らしながら座り込むようにダウンする杏南。
両手で蹴りこまれたお腹の辺りを押さえて苦しんでいると、名美がゆっくりと近づいていく。
そして髪を掴んで起こしていくと、首筋にエルボーを落としてからコーナーに連れて行くと、コーナーポストに顔面を叩き付けてから瑠璃子にタッチした。
タッチした瑠璃子がヘッドロックで締め上げていくと、動きの止まる杏南の抵抗が止まっていく。
その杏南に技を解いてから膝蹴りを叩き込んでから、反対コーナーに振っていく瑠璃子。
バッシーン・・・
反対コーナーに激突してグッタリする杏南は、亜理沙が手を伸ばしてタッチしていく。
杏南が痛めつけられたからと焦る亜理沙は、コーナーから飛び出すと瑠璃子にドロップキックを放った。
バッシーン・・・
バストを揺らしながらの迫力あるドロップキックに瑠璃子がダウンすると、亜理沙は続けてドロップキックを叩き込んでいく。
流れを掴もうと必死な亜理沙に、瑠璃子は技を受けては起こされていくと、組み付くようにロープ際に亜理沙を押し込んだ。
ロープを背に焦る亜理沙に、脇腹にパンチを入れてからエルボースマッシュを叩き込むと、亜理沙も負けずにエルボースマッシュで抵抗する。
返されると瑠璃子は首相撲の体勢に持ち込んでから、膝蹴りをボディに叩き込んでいくと、亜理沙が堪らず悲鳴をあげる。
ドスッ・・
「あうっ・・・」
動きの止まる亜理沙に、瑠璃子は下を向かせたまま容赦なくFカップバストへ膝蹴りを叩き込むと、亜理沙が膝をつくようにダウンする。
ダウンした亜理沙を挑発する様に煽ってから、瑠璃子か背中にサッカーボールキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
「ああんっ・・・」
背中にサッカーボールキックが炸裂すると悲鳴をあげる亜理沙。
更に狙う様にして瑠璃子が前からバストへサッカーボールキックを叩き込んでいく。
バシィィィィ・・・
「ああああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
グラビアアイドルとして自慢のバストを蹴りこまれて、絶叫する様に悲鳴をあげて痛がる亜理沙。
動きの止まる亜理沙の髪を掴んで起こしていく瑠璃子は、そのままコーナーに連れて行ってから名美にタッチしていく。
タッチしてリングインする名美は、亜理沙をコーナーに押し込むと、ローキックから左右の掌打を叩き込む。
バシッ、バッシーン・・・
掌だれでもいつか受けて動きの止まる亜理沙に、続けて強烈な張り手を連打していく名美。
バシィィィ・・・バシィィィ・・・
動きの止まる亜理沙が、杏南に続き口の中を切って血飛沫をあげていく。
フラつきながらも亜理沙がエルボースマッシュで抵抗すると、続けてヘッドロックに持ち込むも、名美がバックドロップでマットに投げつけた。
バッシーン・・・
バックドロップを受けて大の字状態でダウンする亜理沙に、名美が体重を乗せたストンピングをバストに叩き込む。
グニュ・・グニュ・・
自慢のFカップバストを蹴りこまれて藻掻く亜理沙。
続けて両足を抱え込んでから、一気に逆エビ固めを仕掛ける名美。
グイッ・・
「あああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
身体をCの字の様に極められて絶叫する亜理沙。
レフリーがギブアップの確認をするが、亜理沙は必死にロープに手を伸ばしていく。
名美が腰を落として極めていくと、更に亜理沙の悲鳴が大きくなっていった・・・。
『亜理沙っ、ギブアップ?』
レフリーの問いかけに必死に耐える亜理沙。
「ノォォォォ・・・ノォォォォォ・・・・」
耐える亜理沙に対して、技を解いていく名美は、仰向けにしてからエルボードロップをバストを落としていくと、瑠璃子にタッチしていく。
タッチした瑠璃子が亜理沙を起こしていくと、DDTでマットに叩き付けて動きを止めると、反対コーナーの杏南と無理矢理タッチさせる様にコーナーに連れて行くと、挑発気味に杏南にタッチを要求した。
杏南も一方的な試合展開に躊躇しながらもグッタリする亜理沙とタッチすると、瑠璃子にエルボースマッシュから水平チョップと攻めると、瑠璃子が技を受けながらもコーナーから離していった。
リング中央近くになると、瑠璃子がハイキックで流れを変えていく。
バシィィィ・・・
ハイキックを受けてフラつく杏南に、一気に背後からチョークスリーパーを仕掛ける瑠璃子。
藻掻く杏南を倒すようにグラウンド状態に持ち込むと、そのまま両足も絡めてアナコンダスリーパーで締め上げていく。
苦悶の表情で逃れようと必死の杏南。口からは血の混じる涎を垂れ流し始めると、更に締め上げていく瑠璃子。
抵抗が少なくなる杏南に、亜理沙がコーナーから飛び出してストンピングを叩き込んでカットすると、反対コーナーからは名美が入ってきて縺れ合うリング上。
瑠璃子が蹴られるも放さないと、杏南の動きが止まっていく・・・。
レフリーが杏南にギブアップの確認をするも、締め上げられて苦しいからとギブアップをする前に意識を失っていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ここで杏南の失神が確認されると、レフリーが試合終了のゴングを要請したのであった。
『ただ今の試合、児嶋瑠璃子がチョークスリーパーでレフリーストップ勝ちとなりました!』
瑠璃子は技を解くと立ち上がって歓声に応えていくと、名美が亜理沙とのもつれ合いから離れてから抱き合って勝利を喜び合うのであった。
負けた杏南はマットにグッタリと倒れていると、亜理沙が心配そうに近づくも、ダメージから起き上がれずにリングドクターのチェックを受けるも、あまりに一方的に負けた事にショックを隠せないのであった・・・。



第12試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、今夜がデビュー戦のAV女優の鳴瀬心美。小柄な身体ながら大きなバストと可愛らしいルックスで人気のAV女優が遂に地下プロレスのリングでデビューする事となった。
白ビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも歓声に包まれていくが異様な雰囲気の会場に戸惑いを見せている。
その心美の対戦相手としてリングに上がるのは、グラビアアイドルの磯山紗耶香。堂々と黒ビキニに黒いリングシューズ姿でリングインすると、デビュー戦の心美にプレッシャーを与える様に睨み付けた。
心美もAV女優として、今夜の試合は勝利を飾りたいと思っている様子。対して紗耶香もデビュー戦のAV嬢を倒したいと睨み付けていると、お互いがリング中央で睨み合っていく展開になっていく。
「地下プロレスの厳しさを教えてあげるわよ・・・」
紗耶香が囁くと、心美も返していく。
「グラビアアイドルだろうとAVに出てる私たちだって、お互い身体で勝負してるんだから、私だって負けません・・・」
心美の言葉に紗耶香はレフリーにオープンフィンガーグローブを要求していく・・・。
「レフリー、グローブ持ってきてくれないですか?・・・お互い殴ったり蹴ったりの何でも有りでやりたいんですけど・・・」
紗耶香の言葉に心美は喧嘩ファイトになると思ったが、本能のままに殴る蹴るで勝負を賭けようと同意すると、特別にオープンフィンガーグローブとマウスピースが用意されていくリング上。
初めて着けるオープンフィンガーグローブに戸惑いを隠せないも、心美はグラビアアイドルとの試合に勝利したいと気合いを入れていく。
対して紗耶香も活動の場が少なくなってきているからと、アピールの意味も込めて格闘技戦で相手をリングに沈めてやると気合いを入れていく。
『鳴瀬心美地下プロレスデビュー戦・・・特別格闘技戦を行います!・・・青コーナー〜身長147p、上から89、60、82・・・鳴瀬心美〜っ!』
コールを受けて一礼していく心美。観客席からは歓声が起きて盛り上がっていく会場内。
『赤コーナー〜・・・身長155p、上から88、60、86・・・磯山紗耶香〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする紗耶香。歓声に包まれるも、試合開始が近づくとデビュー戦の心美に負けられないと緊張が高まっていく紗耶香。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、心美と紗耶香がコーナーから飛び出すと、リング中央でいきなり殴り合っていく。
バシッ、バシッ・・
お互いがガードもせずに相手の顔面を狙って、本能のままに殴りつけていく光景に観客席が盛り上がっていく。
決定打は出ないも、少しずつ相手の顔にダメージを与えていく両者のパンチ合戦。
相手を倒すために必死に拳を振り回すグラビアアイドルとAV女優の闘いに会場が更に盛り上がると、心美のフック気味のパンチが紗耶香の顎を捉えた。
バシッ・・
一瞬フラつく紗耶香に、心美が左右のボディへのパンチを放つと、ガードを固めようとする紗耶香。
続けてパンチを放つ心美に、紗耶香が髪を鷲掴みにして振り回す様に揺さぶると、心美が髪を掴まれた痛さから紗耶香の手首を掴んでいく。
しかし心美も意地を見せて膝蹴りを放つと、紗耶香のボディを抉って手を放させていく展開。
お互いが距離を置いていくと、早くも両者の素肌には汗が浮かび上がっていた。
ガードを固めて距離を詰める紗耶香に、心美がタックルを仕掛けると身長が小柄だからと上手く組み付いていく。
更にテイクダウンを奪うと、身体を密着させていく心美。
グラウンド状態になると、紗耶香が小刻みのパンチを狙っていくと、心美も上手く組み付いてダメージを少なくして、自らも脇腹にパンチを叩き込んでいく。
取っ組み合い状態での展開に、観客席が盛り上がっていく会場内。
紗耶香が上手く上になると、一気に馬乗り状態を狙うも藻掻く心美。
藻掻く心美を俯せ状態にする紗耶香は、一気に側頭部などへパンチを叩き込む。
藻掻いた拍子に俯せになってしまい不利な状況に追い込まれた心美は、紗耶香のパンチが側頭部に叩き込まれると、嫌がるようにガードしていく。
しかし背後からのパンチにガード出来ずに殴られていくと、ダメージを増やしていった・・・。
更に紗耶香が髪を鷲掴みにして上を向かせると、一気にキャメルクラッチを仕掛けていく。
両足をバタバタさせて痛がる心美。マウスピースを吐き出しそうになる心美を、更に揺さぶっては痛めつけていく紗耶香。
そしてキャメルクラッチを解いてから、顔面に拳を叩き込もうと紗耶香が心美を仰向けにしていくと、一気に馬乗り状態から顔面狙いのパンチを落としていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・
顔を殴られて藻掻き苦しむ心美。しかし意地になって下から紗耶香のバストを殴り返すと、紗耶香が胸への打撃を嫌がっている。
更にバストを殴りつけてから、藻掻いて体勢を入れ替えていく心美。
そして馬乗り状態になった心美は、お返しとばかりに紗耶香の顔面へパンチを落としていくと、嫌がるように藻掻く紗耶香。
バシッ、バシッ・・
更に激しさを増す心美のパンチの連打。ハンマーパンチ気味にも顔面に炸裂していくと、紗耶香の鼻から出血していく。
堪らず下から心美のバストを握りしめるようにバストクローを仕掛ける紗耶香。
グリッ・・
「んんっ・・・」
バストを握りしめられて痛さに動きが止まる心美。
紗耶香も負けたくないからと必死さが伝わる展開に、歓声が起きていく会場内。
更に紗耶香が返していくと、お互いが立ち上がっていくリング上。
鼻血が流れ出して呼吸が苦しくなる紗耶香。
心美も鼻血を流す紗耶香に動揺するも、紗耶香が踏み込んで殴りつけていく。
バシッ、バシッ・・・
顔面にパンチが炸裂すると嫌がるようにガードする心美。一気に組み付いて膝蹴りを叩き込む紗耶香。
ドスッ・・
ボディに膝蹴りが突き刺さると、心美が身体をくの字にして苦しむと、そのままコーナーに押し込んでいく紗耶香。
コーナーに追い込んで逃げられないようにすると、一気に顔面狙いのパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
激しいパンチの連打が心美を襲うと、唇を切って血を滲ませていく心美。
嫌がるようにパンチを返すも、紗耶香のパンチが顔面を襲っていくと、心美も鼻血を噴き出していく。
白いビキニを血に染めて、更に胸の谷間にも鼻から流れる血が流れ込んでいく心美。
呼吸が苦しくなってスタミナが心配されるも、お互い呼吸は苦しそうにしているも、意地になって拳を出していく。
バシッ・・バシッ・・
顔面狙いのパンチの応酬になっていく展開に、呼吸も苦しく手数が減っていくと、心美が意地になって蹴りを放っていく。
ドスッ・・
紗耶香のお腹に蹴りが決まると動きが止まっていく。
紗耶香も蹴り返そうとすると、心美が組み付いて膝蹴りを叩き込む。
ゴキッ・・
心美の膝が紗耶香の股間に炸裂すると、ここで紗耶香が両手を股間に当てて座り込む様にダウンした。
苦悶の表情を浮かべる紗耶香に、一瞬戸惑う心美。
しかし地下プロレスでは試合が止められる事はないからと、レフリーが心美に続ける様に促す・・・。
心美は苦しむ紗耶香の髪を掴むと、顔面へ膝蹴りを叩き込んでいく。
ゴキィィィ・・・
顔面への容赦ない膝蹴りに倒れ込む紗耶香。
俯せ状態で蹴られた顔を押さえていると、心美がニードロップ気味に膝を脇腹へ落とすと、続けて体重を乗せたストンピングを後頭部などへ容赦なく叩き込んでいく。
顔面への膝蹴りに抵抗できない紗耶香は、堪らず両手で後頭部を押さえるだけで、一方的になっていく展開。
鼻血を流しながらも、ビキニに包まれたバストを揺らしながら紗耶香を蹴りつけていく心美。
更に脇腹などへサッカーボールキックを叩き込んでいくと、紗耶香の動きが止まっていく。
亀のように身体を丸くして耐えようとしている紗耶香。しかし心美の激しい攻めに何も出来ずに苦しい状態に追い込まれている。
AV女優のプライドでグラビアアイドルを倒そうと必死な心美が、興奮した様子で顔面へもサッカーボールキックを叩き込んでいくと、一方的になっている展開にレフリーが危険と判断してゴングを要請した・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音に、興奮している心美は蹴りを止めないと、レフリーが無理矢理止めていくリング上。
『勝者、鳴瀬心美っ!』
リングアナのコールに自分が勝利した事に驚く心美。
対して負けた紗耶香は、グッタリとしてリングドクターの応急処置を受けるも、顔面への攻撃で顔を腫らしていた。
小柄ながら激しい試合で観客を魅せた心美。歓声に包まれていくと、笑顔で片手を突き上げてアピールするのであった・・・。



第13試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、女子アナの田仲みな実。テレビでは人気者のみな実も、仕事が安定して増えるようにと、またフリーのアナになる布石の為か地下プロレスに積極的に参戦しているが、今夜は白いスポーツビキニに白いリングシューズ姿での登場。胸の谷間を少しだけ見せたりとサービスも忘れていないリングコスチューム。
そのみな実の対戦相手としてリングに上がるのは、アフリカンコングと名勝負を繰り広げた元バレー選手の太山加奈。コング戦で腰を痛めたからと、今回は調整マッチとしてみな実との身長差のある試合が組まれていった。黒い競泳水着に黒いリングシューズで対照的なリンコスでのリングイン。明らかにみな実が痛めつけられる試合展開が期待されて、観客席からは女子アナのドミネーションシーンを期待する歓声がおきていた。
みな実も反対コーナーの加奈の大きさに驚きを隠せないが、このリング上で闘わされると言う事に、自らの役目を感じているのか、不安そうな表情を浮かべては、観客席などに視線を送っている・・・。
そう、今回のカードは大物有力者からみな実をドミネーションする試合をと提案されてのドミマッチ・・・。
『女子アナアスリートチャレンジマッチ・・・青コーナー〜・・・身長153p、上から83、57、84・・・田仲みな実〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールするみな実。しかし観客席からはみな実が痛めつけられるシーンを期待する声が飛んでいて、みな実の不安を一層煽っている。
『赤コーナー〜・・・身長187p、84s・・・太山加奈〜っ!』
コールを受けて一礼していく加奈。その身体の大きさからも、みな実が何分持つのかと言う方にも注目が集まっているリング上。
コールが終わると、みな実が水着を気にしながらも身体を動かしていると、反対コーナーでは加奈が睨み付けていた。
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされる。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出したみな実は、加奈との距離を置いていこうと動き回ると、加奈も大きな身体でありながらも素早い動きでみな実との距離を詰めていく。
焦るようにみな実が逃げていくと、遂に加奈がコーナーに追い詰めていった。
コーナーに追い詰められると、みな実がエルボースマッシュで前に出ると、続けて水平チョップ、ドロップキックと技を仕掛けるも、加奈はフラつくだけでダウンはせずに耐えていく。
技を続けて出していくみな実が呼吸を荒くしていくと、加奈が観客席にアピールする様に手を挙げると、みな実の喉元に強烈な水平チョップを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「ああんっ・・」
悲痛な叫び声をあげて痛がるみな実。喉元を両手で押さえて痛がっていると、加奈はコーナーに押し込んでいく。
更に両腕をトップロープに絡ませる様にしていくと、喉元に水平チョップを叩き込む加奈。
バッシーン・・・
「きゃあああぁぁぁ・・・」
水平チョップに悲鳴をあげて痛がるみな実。
更に水平チョップを狙う加奈に、レフリーが止めていくと、みな実をコーナーから放していく。
距離を置くみな実と加奈。しかし試合開始から一方的な展開に観客席からは歓声が起きていた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にみな実が必死にドロップキックを放つと、加奈がガードするようにして叩き落とした。
逆に髪を鷲掴みにして起こしていくと、みな実は足に組み付いていく。
しかし加奈が背中にハンマーパンチを叩き込むと、みな実が膝をついて痛がっていく・・・。
バシッ・・
「あうっ・・」
動きの止まるみな実を起こしていくと、ボディスラムでマットに豪快に叩き付けていく加奈。
バッシーン・・・
「きゃああぁぁぁぁ・・・」
マットに叩き付けられて悲鳴をあげるみな実に、加奈がゆっくりと生腹に足を乗せていくと、体重を掛けていった・・・。
グイッ・・
「うううっ・・く、苦しい・・・ううっ・・」
口をパクパクして苦しむみな実。加奈も観客席にアピールする様に痛めつけていくと、両足で体重を掛けていく。
両足をバタバタさせて藻掻き苦しむみな実。加奈も容赦せずに全体重を乗せていくと、みな実が泣きそうな表情で苦しんでいく。
「あああぁぁぁぁぁぁ・・・」
苦しむみな実から降りていく加奈は、両手てお腹を押さえるみな実の髪を掴んで起こしていくと、今度はコーナーに連れ込んでからコーナーポストに顔面を叩き付けてから、動きの止まるみな実を抱え上げると、一気にアトミックドロップを炸裂させた。
ゴキィィィ・・・
「いやああぁぁぁぁぁ・・・・」
身長差のある加奈の豪快なアトミックドロップに絶叫するみな実。
加奈が放すとお尻を押さえてグッタリするみな実に、加奈は両足を抱え込んでいく。
そして豪快なジャイアントスイングでみな実を振り回すと、みな実は両手をダラリとして悲鳴をあげた。
「いやああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
みな実の悲鳴に観客席からは歓声が起きていく。
歓声に包まれるリング上で、加奈が放すとグッタリとしていくみな実。
更に起こしていくと、身長差を利用してのココナッツクラッシュでみな実を痛めつける加奈。
バキッ・・
「ああんっ・・」
ココナッツクラッシュを受けて顔面を押さえて痛がるみな実。
四つん這いになりながらロープに逃げると、加奈がステップキックで場外に落としていく。
リング下では汗だくになりながら白いスポーツビキニ姿でグッタリするみな実に歓声が送られていくと、加奈がゆっくりとリングを降りていく。
バシッ、バシッ・・
「あんっ・・・ああんっ・・・」
近づいた加奈は強烈なストンピングを叩き込むと、みな実が悲鳴をあげた。
グッタリするみな実の髪とショーツを掴んでリング上に戻していく加奈は、続けて自らもリングに上がると、フラフラしているみな実をロープに振っていく。
そしてロープから戻るみな実の顔面にカウンターキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
またも悲鳴をあげて倒れ込むみな実。両手で顔面を押さえて痛がっていると、加奈が無理矢理起こしていく。
そしてコーナーに押し込んでいくと、今度はヒッププッシュの体勢に持ち込んだ。
逃げられないみな実に、容赦ないヒッププッシュが炸裂していく。
ドスッ・・
「あああぁっ・・・あああっ・・・あうっ・・・」
何発もヒッププッシュが炸裂すると、加奈のヒップとコーナーに押し潰されて藻掻くみな実。
加奈がコーナーから離れると、みな実は膝をつくようにしてダウンすると、加奈は更に髪を掴んで無理矢理立たせていくと、ヘッドロックから体格差の大きいのに構わずブルドッキングヘッドロックを仕掛けた。
バッシーン・・・
容赦ないブルドッキングヘッドロックに俯せ状態で動きの止まるみな実。
「ぎ・・ぎぶ・・あっ・・・ぷ・・・」
俯せ状態でギブアップを口にするみな実。
しかしレフリーも試合を止めようとせず、観客席からのドミネーションを期待する声に押されていくリング上。
加奈が背中を踏みつけていくと、必死にロープに逃れようとするみな実。ギブアップしても試合が止められず、ただ痛めつけられていく展開のリング上。
ゆっくりと加奈がみな実を仰向けにしていくと、グッタリするみな実のお腹に飛び上がってフットスタンプを叩き込む。
ドスッ・・
「ふぐっ・・ぐぼっ!」
次の瞬間、みな実の口から反吐の様な物体が噴き上がると、身体をヒクヒクする様に苦しむみな実。
加奈はがリングサイドの黒服に視線を送ると、黒服からは続けろとばかりにサインが送られていくと、加奈は戸惑いながらもみな実を起こしていく。
そしてコーナーに押し込むと、またもヒッププッシュの体勢に持ち込んでから、身長差もある2人だけに豪快なヒッププッシュが炸裂した。
ドスッ・・
「ああああっ・・」
ヒッププッシュで押し潰されて悲鳴をあげるみな実。一発でコーナーに座り込むようにダウンすると、加奈がコーナーに逆さ吊りの様にしてみな実を固定すると、距離を置いてから走り込むようにしてみな実のお腹にドロップキックを放った。
バシィィィ・・・
「グボッ・・・ホゲェェェェェェ・・・・」
一瞬間を置くように口から胃液の様な吐瀉物を噴き上げるみな実。
お腹に力が入らない状態での、容赦ないドロップキックをお腹に受けて吐き出してしまうと、もう失神寸前と言う感じで両腕をダラリとさせているみな実。
「も・・もう・・だ・・・め・・・・ギブ・・・アップ・・・」
譫言の様にギブアップを口にするみな実。しかしレフリーも加奈も気が付かずに試合は続けられていくと、加奈は戸惑う様にリングサイドに視線を送るが、黒服達が続けろとばかりに合図すると、みな実をコーナーから放してコーナーでグッタリさせていく。
加奈がトップロープを掴んで、グッタリするみな実のお腹の上に立つと、みな実は腹部への圧力に苦悶の表情を浮かべて藻掻き苦しんでいる。
ゆっくりとみな実から降りる加奈は、余裕をもってみな実を起こしていくと、背後からスリーパーを仕掛けると、身長差を利用してスイングスリーパーに移行してみな実を振り回しながら締め上げていく・・・。
必死に加奈の腕を掴むみな実。容赦なくリング上で振り回されていくみな実は、苦悶の表情を浮かべていると、ショーツが変色していく・・・。
初めて受けたスイングスリーパーに、喉元を締め上げられて堪らず失禁してしまった様子のみな実。
加奈が振り回していくと、リング上に異臭を放つ液体を撒き散らしていくみな実に、観客席からも歓声が起きていく。
歓声に包まれるリング上では、みな実は失禁していたが失神状態で自らの股間から溢れる液体などは分かっていない・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ここでレフリーが試合を止めていくと、リング上にゴングが響き渡る。
『ただ今の試合、レフリーストップで太山加奈の勝利となりました!』
リングアナのコールに加奈はみな実を放すと、グッタリとマットに崩れ落ちるみな実。俯せ状態で失神しているみな実の白いビキニショーツは股間の部分が変色していた。
加奈は観客席に向かって頭を下げると、ゆっくりとリングを降りていく。対してみな実はリングドクターの応急処置を受けると、担架が呼ばれて担架に乗せられると、タオルを下半身にかけられて失禁して変色したショーツが見えない状態でリングを降りていった・・・。



第14試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、女子アナに転向して人気も上がっている川岸舞彩。アスリートとの試合なども経験して、恵まれた体格で地下プロレスのリングで活躍が見込まれる1人の舞彩が、今夜は白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも歓声を浴びてコーナーに寄りかかっていく。また、表の女子アナとしても、地下リングでも上を目指そうと狙っている舞彩。
その舞彩の対戦相手としてリングインするのは、人気女子アナの加東綾子。表での人気と同じく地下プロレスでも人気の綾子。今夜は観客にアピールする為か、ピンク色のビキニに白いリングシューズ姿でのリングイン。対戦相手の舞彩と視線を合わせる事なくコーナーに進んでいった。
綾子のビキニ姿に舞彩の視線が鋭くなっていく。女子アナ対決と言われていただけに、お色気路線のリングコスチュームが気に入らないのか、舞彩は競泳水着だからと悔しそうな表情を浮かべるも、今夜は力の差を見せてアピールしようと考えていた・・・。
『女子アナプロレスマッチを行います!・・・青コーナー〜・・・身長168p、上から84、59、86・・・川岸舞彩〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする舞彩。観客席からは歓声が起きていく。
『赤コーナー〜・・・身長166p、上から87、57、82・・・加東綾子〜っ!』
コールを受けて一礼していく綾子。頭を下げた時に目立つ胸の谷間に歓声が起きていくと、反対コーナーの舞彩はその歓声に苛つかせていく。
コーナーで飛び跳ねて身体を動かす綾子。ビキニに包まれた自慢のEカップバストが上下左右と揺れていくと、観客席からは歓声が起きていく。対して舞彩はコーナーで軽く身体を動かしていくと、不気味な程に落ち着いた様子で試合開始を待っていた・・・。
そしてリング中央に綾子と舞彩が呼ばれると、レフリーからルールの確認が行われていく。
綾子は女子アナ対決と言う事で軽く見ている様子だが、舞彩は鋭い視線で睨み付けると、小声で呟いた。
「ビキニで試合なんてふざけてるの?」
舞彩の言葉に綾子が返す。
「プロレス対決って聞いたから、リンコスを何にしようと自由でしょ?」
綾子が睨み付けて言い返すと、舞彩は黙ったままコーナーに戻っていくと、綾子もコーナーに戻って試合開始のゴングを待った。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが鳴り響くと、観客席からは大歓声が起きていく。
綾子はゆっくりとリング中央へ進むと、舞彩はガードを上げての格闘技スタイルで前に出た。
ガードを上げている舞彩に、綾子はチョップでいくかドロップキックなど飛び技で仕掛けるか迷うと、舞彩が距離を詰めていく。
バシッ・・
いきなり舞彩がローキックを太股に叩き込むと、綾子はフラつきながらも距離をとる。
更に舞彩が前に出ると、左右の掌打気味の張り手を叩き込んでから、身体を丸めて逃げようとする綾子にローキック、ミドルキックと打撃で前に出て行く。
バシッ、バシィィィィ・・・
「うっ・・うううっ・・・」
脇腹へのミドルキックに動きを止めて苦しむ綾子。早くも試合の流れを奪われて苦しい展開になっていくリング上。
堪らずタックル気味に組み付いていくと、舞彩がフロントスリーパーでキャッチすると、綾子も踏ん張ってロープ際に押し込んだ。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが放すように指示すると、綾子は離れながらビキニを直していく。
舞彩も水着を直しながら距離を置くと、余裕すら感じられる動きで前に出た。
組み付かれた時に綾子の力を感じたのか、体格などで勝るからとまたも左右の掌打気味の張り手を放つ舞彩。
バシッ、バシッ・・・
「あうっ・・」
顔面への強烈な打撃にフラつく綾子。堪らず張り手を返すも、舞彩が前蹴りをお腹に叩き込むと、堪らず両手でお腹を押さえてダウンする綾子。
しかし舞彩が休ませずに髪を掴んで起こしてから、ヘッドロックで締め上げた。
動きの止まる綾子に、そのまま強引にブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けると、続けてキャメルクラッチを仕掛けていく舞彩。
グイッ・・
「あうっ・・」
上半身を反らされて両足をバタバタさせて痛がる綾子。ビキニ姿だけに、胸の谷間が強調される様なキャメルクラッチに、観客席からはバストに注目が集まっている。
舞彩も観客席の視線を感じてか、綾子のEカップバストを揺さぶるように技を仕掛けていく。
ギブアップ狙いをせず、時折力を抜いて綾子を簡単に仕留めようとしない舞彩の計算がある様子・・・。
そして舞彩が技を解くと、苦しむ綾子の髪を掴んで起こしていくと、ロープに振っていく舞彩。
バストを揺らしながらロープに飛ばされて、勢いよく戻る綾子に、舞彩が鋭いドロップキックを放った。
バシィィィ・・・
「ああんっ・・・」
打点の高いドロップキックに、舞彩の揃えられた両足が綾子のバストを抉ると、綾子の口から悲鳴が漏れる。
倒れ込んでバストを押さえて痛がる綾子の髪を掴んで起こしていく舞彩。
そして近くのロープに連れ出すと、トップロープとセカンドロープに両腕を絡ませて磔状態にしていくと、観客席に向かって拳を突き上げてアピールする舞彩。
グニュ・・
「いやああぁぁぁ・・・・」
そして綾子のバストに強烈なパンチが叩き込まれると、綾子が絶叫していく。
ビキニに包まれたバストを容赦なく殴りつけていく舞彩。
グニュ・・グニュ・・
「痛いぃぃぃぃ・・・いやあぁぁぁぁぁ・・・」
泣き叫ぶように悲鳴をあげる綾子に、観客席からは歓声とブーイングが起きていく会場内。
レフリーが舞彩を止めて綾子をロープから放すと、綾子は自らのバストを押さえて痛がっていると、綾子のバストに内出血で変色しているのが見えていた。
『ファイト!』
レフリーが試合続行の掛け声をかけると、バストを押さえて距離を置こうとする綾子に、舞彩は構えたまま距離を詰めていく。
舞彩が前に来るからと、逃げるように距離を置いていく綾子。
しかしロープに囲まれたリングで追い詰められるのは時間の問題で、また試合途中で逃げる事も出来ない事を理解している綾子は、絶望にも近い気持ちになっていった・・・。
バシッ、バシッ・・・
しかし舞彩はコーナーに追い込む様にしてから、容赦なく顔面への張り手を叩き込むと、ガードを固める綾子の生腹へパンチを叩き込む。
ドスッ、ドスッ・・
「ううっ・・ぐふっ・・」
ビキニ姿でコーナーでお腹を殴られる綾子の姿に歓声が起きると、舞彩は続けて殴りつけていく。
ドスッ、ドスッ・・・
「ぐへっ・・グボッ・・・」
口をパクパクさせて苦しむ綾子。口からは涎を垂れ流している。
苦悶の表情の綾子をコーナーでお腹に集中攻撃で痛めつけていく舞彩は、続けて綾子を反対コーナーに振っていく。
バストを揺らしながら反対コーナーに向かっていく綾子。
続けて舞彩が走り込むと、コーナーに寄りかかる形になった綾子に強烈なラリアットを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
コーナーでラリアットを受けてグッタリと崩れ落ちる綾子。
グイッ・・・
「うっ・・」
苦悶の表情の綾子の髪を掴んで起こしていく舞彩。
そのままセカンドロープに上げていくと、高低差を利用しての雪崩式ブレンバスターでマットに叩き付けていく。
バッシーン・・・
「きゃあああぁぁぁぁぁ・・・・」
背中からマットに叩き付けられて絶叫する綾子。
大きな衝撃に立ち上がれないと、舞彩がゆっくりと立ち上がって綾子に迫った。
「まだまだ試合は終わらせないわ・・・」
舞彩が狙いを定めて倒れている綾子のEカップバストにエルボードロップを叩き込むと、柔らかい乳房に容赦なく肘が突き刺さる。
グニュ・・
「あああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
バストへのエルボーに悲鳴をあげる綾子。両手でバストを押さえて痛がっていると、舞彩がステップキックの連発から場外に綾子を落とした。
リング下で動きを止める綾子に、舞彩もリング下に降りるとストンピングで痛めつけてから、髪を掴んで起こしていくと、近くの鉄柵に振って叩き付けていく。
ガッシャーン・・・
「いやああぁぁぁぁ・・・・」
綾子が悲鳴をあげながら鉄柵に叩き付けられて倒れ込むと、舞彩は観客席に向かって煽るようにアピールすると、ゆっくりと綾子を起こしてからフルネルソンの体勢で押さえつけると、観客席側へ綾子を向けると、ビキニに包まれたバストをアピールする様に揺さぶっていく舞彩。
身体的ダメージよりも、精神的にダメージを受ける綾子。バストをアピールされて晒されている事に、何も出来ずに悔しい思いに追い込まれるも、観客席は舞彩に歓声をあげていた。
そして綾子をフルネルソンの晒しから解放する舞彩は、そのままリング上に綾子を上げていくと、素早くリングに戻っていく。
俯せで動きの止まる綾子の背中にストンピングを叩き込んでいく舞彩。
バシッ、バシッ・・
「あうっ・・ああんっ・・」
蹴りこまれる度に綾子のバストがマットに押しつけられて、乳房が潰される様なシーンに歓声が起きていく。
手を伸ばしてロープに逃げようとする綾子に、舞彩は起こしてからボディスラムでマットに叩き付けてから、髪を掴んで起こしてからコーナーに押し込んでいく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
フラフラしている綾子に容赦ない張り手の連発を叩き込む舞彩。綾子はガードも出来ずに叩かれていくと、次第に涙目になって耐えていく。ビキニ姿で張り手の連発で痛めつけられる綾子に、観客席からは歓声が起きていくと、舞彩が続けて拳を握りしめた。
グニュ・・・グニュ・・・
「ああああぁぁぁぁ・・・」
続けてバストへのパンチを叩き込む舞彩に、綾子が絶叫して痛がっているリング上。
両手でバストを押さえて痛がっている綾子に、舞彩は観客席に向かってフィニッシュ宣言とも言えるアピールをすると、もう戦意喪失状態の綾子に無理矢理にパワーボムの体勢に持ち込むと、一気に持ち上げてからマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
ビキニ姿だけに、強引に勢いよく叩き付けられた綾子のビキニからバストが飛び出すと、構わずフォールしていく舞彩。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィィ・・・・』
余裕のスリーカウントが決まると、ここで試合終了のゴングが打ち鳴らされていく。
『カンカンカンカン・・・』
まんぐり返しの状態の綾子を押さえたまま、舞彩が片手を挙げてアピールする。
『勝者、川岸舞彩っ!』
リングアナのコールに綾子を放すと、綾子は半失神状態の様にマットに仰向けで倒れたままになると、舞彩はその横でレフリーに手を挙げられていく。歓声に包まれていくリング上。観客席からは綾子のバストが露わになっているからと、舞彩の勝利より綾子のバストに視線が集まっていると、舞彩は不機嫌そうな表情を浮かべてリングを後にするのであった。
力の差をアピールする様な試合展開に観客席は盛り上がるが、リングサイドの地下プロレス関係者の中には綾子を推す者もいるので、今夜のドミネーションとも言える女子アナ対決に対して、舞彩を痛めつける試合カードを組もうと考える者もいるのであった・・・。
綾子はリングアナの応急処置を受けると、担架に乗せられてリングを後にした・・・。



第15試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルの山木梓と、熊多曜子。黒ビキニに黒いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって手を挙げてアピールしていく梓と曜子。
その2人の対戦相手としてリングに上がるのは、元グラビアアイドルの大池栄子と左藤江梨子。迫力ボディを梓と曜子と同じく黒いビキニ姿でリングインすると、早くも睨み付けていく栄子と江梨子。
そして栄子が江梨子に囁くと、リングアナに栄子がアピールする。
「今夜のこのタッグマッチ、時間無制限3本勝負でやりましょうよ!」
いきなりのアピールに動揺を隠せない曜子と梓。1本勝負だったら丸め込んだりして勝てるかもと希望を持っていただけに、3本勝負では苦しいのは見えていて拒否しようとする曜子と梓。しかし歓声に押されていくと、栄子と江梨子も観客を煽って3本勝負になっていく展開・・・。
『タッグマッチ時間無制限3本勝負を行います!』
栄子のアピールにリングアナがリングサイドの黒服などに合図すると、3本勝負がコールされていくリング上。
曜子と梓が戸惑う中、コールが始められていく・・・。
『青コーナー〜・・・身長157p、上から82、55、83・・・山木〜梓〜っ!・・・身長164p、上から92、56、84・・・熊多曜子〜っ!』
コールを受けて一礼していく曜子と梓。しかし3本勝負だからと緊張感を隠せない・・・。
『赤コーナー〜・・・身長166p、上から91、59、87・・・大池栄子〜っ!・・・身長173p、上から88、58、88・・・左藤江梨子〜っ!』
そしてコールを受けて栄子と江梨子は、堂々と観客席に向かってガッツポーズでアピールすると、コーナーで先発を相談していく。
青コーナーでは梓が先発を用意すると、赤コーナーでは栄子が曜子を挑発していく。
「表の仕事が無いんだから、地下プロレスでは悲鳴をあげさせてあげるよ、熊多っ!」
栄子のアピールに観客席が盛り上がっていくと、曜子が梓に代わる様に言うも、梓が先発を買って出るリング上。
そして注目の試合開始のゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時に梓がコーナーを飛び出すと、栄子に果敢にドロップキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
梓のドロップキックに倒れ込む栄子。素早く起き上がっていく。
その栄子に梓は素早くドロップキックを叩き込むと、またもダウンを奪っていく梓。
体格的に不利な梓だけに、スピード勝負で挑んでいくと、走り込んでフライングボディアタックからフォールを仕掛けた。
『ワン・・・』
しかし余裕で返していく栄子。体格差もあって苦しい梓は、返されたからと髪を掴んで起こしていくと、ヘッドロックを仕掛けた。
ヘッドロックを仕掛ける梓に、体格差を利用してバックドロップで返そうと仕掛けた栄子。
しかし梓もバランスを崩させて変形したボディプレスで潰してフォールする。
片足を抱え込む梓に、レフリーがカウントを数えた。
『ワン・・・ツー・・・』
これには栄子も返していくも、梓に流れを掴まれてはと焦っている様子。
返されたからとマットに座らせたままスリーパーで締めていく梓。
締め付けられる栄子の顔が苦痛に歪むも、梓の腕を掴んで耐えていく。
更に揺さぶるように締め上げる梓に、栄子は髪を掴んで抵抗すると、堪らず梓が放していく。
技を解くと素早く立ち上がる梓が、栄子の背中にサッカーボールキックを叩き込むと、髪を掴んで起こしてから曜子の待つコーナーに連れ出した。
コーナーでは曜子がタッチを求めていると、梓がタッチしていく。
リングインした曜子がエルボースマッシュから首投げで栄子をマットに叩き付けると、素早く両足を絡めるヘッドシザースで締め上げた。
曜子の技に両足をバタバタさせて苦しむ栄子。
技を解いて起こしてからヘッドロックに捉えていく曜子。しかし栄子がロープに振って返していくと、ロープから戻る曜子がフライングボディアタックで返した。
バッシーン・・・
『ワン・・・ツー・・・』
フォールしていく曜子。しかし栄子が返していくと、曜子が立ち上がってから髪を掴んで起こしていく。
起こされた栄子は、曜子のお腹にパンチを叩き込むと、怯んだ曜子に体重を乗せたヘッドロックに捉えると、コーナーの江梨子にタッチのアピールをしていく。
コーナーでは江梨子が待ち構えていると、栄子がコーナーで江梨子とタッチした。
タッチした江梨子が曜子の髪を掴んでいくと、コーナーに押し込んだまま膝蹴りをボディに叩き込む。
ドスッ・・
「うっ・・」
膝蹴りを受けて苦悶の表情を浮かべる曜子に、栄子が背後から捕まえて動きを止めていくと、江梨子が観客にアピールする様に拳を握りしめると、曜子のお腹を殴りつけていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・
「あふっ・・ああっ・・・」
お腹を殴られて苦しむ曜子に、反対コーナーでは梓がレフリーに文句を言い放つと、栄子が反対コーナーの梓に何かアピールしていく。
更に痛めつけるように曜子の顔面をロープに押しつけて擦りつけていく江梨子。
ギュ・・ギュ・・
「ああああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
顔面をロープに擦りつけられて悲痛な叫び声をあげる曜子。
そしてコーナーに行くと、顔面をコーナーポストに叩き付けていく江梨子は、素早くヘッドロックに捉えていくと、走り込む様にブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けた。
バッシーン・・
「きゃあああぁぁぁ・・・」
マットに叩き付けられて悲鳴をあげる曜子。
仰向けになる曜子に、江梨子はバストを踏みつけてフォールのアピールをしていく。
『ワン・・・ツー・・・』
レフリーがカウントを数えると、曜子が返していくも苦悶の表情を浮かべている。
その曜子の髪を鷲掴みにして起こしていく江梨子は、そのまま絡みつくようにコブラツイストを仕掛けた。
グイッ・・・
「ギブアップしなさいよ!」
江梨子が揺さぶるようにギブアップを迫るも、曜子も耐えていく。
「ノォォォォォ・・・ノォォォォォォ・・・・」
曜子が必死に耐えていくと、コーナーから梓が飛び出して江梨子に蹴りを入れると、技を解かせて曜子をコーナーに連れ帰るとタッチした。
コーナーでは曜子が倒れ込むようにグッタリすると、代わりに梓が飛び出して江梨子にドロップキックを叩き込むと、続けてエルボースマッシュと果敢に飛びかかっていく。
しかし江梨子もエルボースマッシュで返すと、組み付いて豪快なボディスラムで梓の身体をマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
堪らず悲鳴をあげる梓に、江梨子が強烈なストンピングを叩き込んでいくと、髪を掴んで起こしていく。
そしてコーナーの栄子が膝を出していると、その膝に梓の顔面を叩き付けてからタッチしていく江梨子。
栄子はリングインすると、梓にエルボースマッシュから張り手を叩き込むと、自らロープに走り込んでラリアットを叩き込んだ。
バッシーン・・・
豪快なラリアットに大の字にダウンする梓。
栄子が余裕の表情でフォールしていくと、レフリーがカウントを数えた。
『ワン・・・ツー・・・スリィ・・・』
しかし梓が返していくと、観客席からは歓声が起きていく。
苦悶の表情で起き上がれない梓に、栄子が立ち上がると肘をアピールしてから、バストを狙ってエルボードロップを落としていく。
ドスッ・・
「うぐっ・・」
バストへのエルボードロップに痛がる梓。
そのまま片足を抱え込むようにフォールしていく栄子に、レフリーがカウントを数えていく。
『ワン・・・ツー・・・』
その瞬間、コーナーから曜子が飛び出すと栄子にストンピングを入れてカットしていくリング上。
栄子が怒るも、曜子はコーナーに戻っていくと梓を起こしていく栄子。
組み付くと、余裕の表情でブレンバスターでマットに叩き付けると、動きの止まる梓のお腹を狙ってストンピングを叩き込む栄子。
ドスッ・・ドスッ・・
体重の乗るストンピングに苦悶の表情で藻掻き苦しむ梓。
「グエッ・・・グボッ・・・・オエェェェェ・・・」
お腹への強烈なストンピングの連発に、口から涎を垂れ流して吐き出しそうな表情で苦しむ梓。
両手でお腹を押さえて俯せ状態で苦しむ梓に、栄子はコーナーの曜子を挑発する様に後頭部を踏みつけて痛めつけていく。
コーナーでは曜子が梓にタッチを求めるように声を上げるも、梓はコーナーに戻る事ができないと、栄子は梓を抱えて容赦ないパイルドライバーを仕掛けた。
ドスッ・・
脳天からマットに叩き付けられて動きの止まる梓。
栄子がゆっくりと江梨子にタッチすると、動きの止まった梓の髪を掴んで起こしていく江梨子は、豪快なボディスラムでマットに叩き付けると、ロープに走って勢いをつけてからギロチンドロップを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「あうっ・・・」
失神寸前状態に追い込まれていく梓。
しかし江梨子は容赦せずに起こしていくと、曜子を挑発する様に睨み付けながら梓をコーナーに押し込むと、距離を置いてからトラースキックを顔面に叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
顔面へのトラースキックにコーナーに崩れ落ちる梓。
余裕の表情で梓のバストを踏みつけてフォールのアピールをする江梨子。
『ワン・・・ツー・・・』
レフリーがカウントを数えると、何と梓がロープに足を乗せた・・・。
失神寸前ながらも抵抗する梓に、江梨子は頭上で両手を叩いて観客を煽ると、髪を掴んで起こしてから、反対コーナーへヘアーホイップで投げつけていく江梨子。
バッシーン・・・
コーナーでグッタリする梓に、曜子は江梨子を睨み付けながら梓の手に触れると、タッチしたとばかりにリングインしていく。
曜子がタッチしたからと歓声に包まれるリング上。
ガードを固めるようにして曜子が距離を詰めると、身長差のある江梨子に素早くジャブを放った。
バシッ、バシッ・・
顔面へのパンチを受ける江梨子は、堪らず張り手で返していく。
バッシーン・・・
江梨子の張り手にガードしてから、左右のパンチをバストに叩き込む曜子。
バストを殴られて痛がる江梨子に、曜子は続けてヘッドロックを仕掛けるも、逆に江梨子にロープに振られていく。
ロープから勢いよく戻ってきた曜子に、江梨子はキチンシンクを仕掛けると、曜子のボディに容赦なく膝が炸裂した。
ドスッ・・
「うっ・・うううっ・・・」
キチンシンクを受けて両手でお腹を押さえて座り込むようにダウンする曜子。
その曜子に、江梨子は狙いを定めて顔面へのサッカーボールキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
顔面への衝撃にグッタリと倒れ込む曜子。両手で顔面を押さえて俯せ状態になっていると、江梨子はガッツポーズでアピールしてから、コーナーの栄子とタッチしていく。
江梨子とタッチした栄子は、ゆっくりと曜子に近づくと、ヒップにストンピングを叩き込んでから、髪を掴んで起こしてからコーナーに押し込んでいった。
両腕をトップロープに絡ませて磔状態にすると、拳を握りしめてから曜子のボディにパンチを叩き込んでいく栄子。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・うううっ・・・ぐふっ・・・」
口から涎を垂れ流して苦しむ曜子。
苦しむ曜子をコーナーから離す栄子は、ビキニ姿の曜子に容赦なくブレンバスターの体勢に持ち込んでいく。
ショーツを掴むと、ビキニが脱げるのではと思うほど伸びる曜子のビキニショーツ。
構わず栄子がブレンバスターで曜子をマットに叩き付けると、大の字になって苦しむ曜子。
ゆっくりと栄子が起き上がると、曜子のバストへストンピングを叩き込んでから、髪を掴んで起こしていくと、コーナーに連れて行って江梨子に合図を送っていく。
そしてコーナー近くで栄子が曜子にパイルドライバーの体勢に持ち込むと、江梨子がトップロープに登ってから、逆さになる曜子の両足を掴んだ。
そして一気にツープラトンパイルドライバーを仕掛ける栄子と江梨子。
バシィィィィ・・・
強烈な一撃に失神状態でグッタリとする曜子。虚ろな目に口からは涎を垂れ流していると、栄子が観客にアピールしてからゆっくりとフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィ・・・』
余裕のスリーカウントが決まると、ここで1本目は栄子と江梨子が勝利したのであった。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音に歓声に包まれるリング上。失神状態の曜子にリングドクターが応急処置をしていくと、反対コーナーでは梓が心配そうに曜子に駆け寄っていく。
そして曜子が自軍コーナーに戻ると、フラつきながらもビキニを直していくと、梓と2本目の相談をしていると、反対コーナーでは余裕の表情で栄子と江梨子が囁き合っている・・・。
レフリーが曜子と梓に2本目の試合を開始すると告げると、フラつきながらも曜子がリングインしていく。
そして反対コーナーでは栄子が用意すると、ここで2本目を始めるゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出す栄子。
曜子はコーナー近くで構えていると、まずは栄子が喧嘩キックを仕掛けた。
ドスッ・・
「うっ・・」
喧嘩キックをボディに受けて痛がる曜子に、栄子はフロントスリーパーからDDTでマットに叩き付けていく。
これには早くも動きが止まってロープに転がるように逃れる曜子。
栄子が髪を鷲掴みにして無理矢理起こそうとすると、曜子がロープを掴んでレフリーにアピールしていく。
曜子のアピールにレフリーが栄子を離していくと、ビキニを気にしながら立ち上がる曜子。
しかし1本目のダメージから動きが鈍く見えている。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を置く栄子と曜子。
コーナーからは梓がタッチを求めていると、曜子が栄子との距離を置きながら梓とタッチした。
リングに入る梓を挑発するように手招きしていく栄子に、梓が走り込んでエルボースマッシュを仕掛けると、続けてロープに振っていく。
ロープから戻る栄子にジャンピングニーパッドを仕掛けると、梓の膝が顔面に炸裂して倒れ込む栄子。
素早く片足を抱え込んでフォールしていく梓。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし簡単にはスリーカウントは奪わせない栄子が返していくと、梓はヘッドシザースで締め上げていく。
これには苦悶の表情を浮かべる栄子。
必死にロープに足を伸ばして逃れる栄子に、梓は技を解いてから素早く立ち上がってからストンピングを叩き込むと、エルボードロップからフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・』
しかしフォールを簡単に許す栄子ではなく、カウント2で返していく。
返されるとマットに座らせた状態からドラゴンスリーパーを仕掛ける梓。しかし栄子が力ずくで逃れると、逆に立ち上がってから至近距離からのラリアットを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
強烈なラリアットにダウンする梓。
グイッ・・
更に髪を掴んで起こしていくと、豪快なボディスラムでマットに叩き付けると、お返しとばかりにエルボードロップをバストに落としていく栄子。
苦悶の表情の梓にゆっくりとフォールの体勢に持ち込むと、必死に返していく梓。
返されると、栄子は江梨子に合図を送ってからドラゴンスリーパーを仕掛けると、ガッチリと極まって苦しい梓。
藻掻く梓に、江梨子がリングに入ってから勢いをつけてノーガードの梓のボディにサッカーボールキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「ぐふっ・・・うううっ・・・」
栄子が技を解くと、お腹を押さえてグッタリとする梓。
栄子は観客席に向かってアピールすると、今度は梓の両手首を掴んでから、サーフボードストレッチで梓を痛めつけていく。
グイッ・・・
「んあぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
技を極められて悲鳴をあげる梓に、江梨子が入っていくと、今度はノーガードのバストへサッカーボールキックを叩き込んでいく。
バシィィィィ・・・
「ああんっ・・・」
栄子が技を解かないと、江梨子は続けてバストへサッカーボールキックを叩き込むと、悲鳴をあげる梓。
反対コーナーから曜子が飛び出すと、江梨子は自軍コーナーに戻っていった。
栄子が技を解くとグッタリと俯せ状態で動きの止まる梓に、栄子は背中を踏みつけてコーナーの曜子を挑発していく。
コーナーでは曜子が栄子に対して挑発的に何かを叫ぶと、栄子が梓を起こしてから、抱え上げるようにして曜子の待つコーナーに走り込んでから、アバランシュホールドでマットに叩き付けた。
豪快なアバランシュホールドに梓は失神寸前状態となると、栄子は立ち上がって曜子を挑発する。
「さっさとタッチして来なさいよ・・・ほらっ!」
栄子の招きに梓の手を掴んでエプロンサイドに寝かせてから、タッチしてリングインする曜子。
リングインすると、拳を握りしめて踏み込んでは栄子にパンチを放つ曜子。
ゴキッ・・
曜子の拳が栄子の顔面を捉えると、一瞬フラつく栄子。
続けて左右のパンチを放っていく曜子に、レフリーが反則だからと止めていく。
『熊多っ、素手での顔面パンチは反則だっ!』
レフリーの制止を聞かずに殴りつけていく曜子。
栄子も負けずに張り手を叩き込むと、曜子がフラつくも喧嘩キックで抵抗していく。
曜子のラフファイトに歓声があがると、続けて左右のパンチからヘッドロックと曜子が攻め込んでいく。
動きの鈍る栄子に、曜子は走り込むようにブルドッキングヘッドロックを仕掛けると、続けてキャメルクラッチを極めた。
グイッ・・・
曜子がグイグイと揺さぶっていくと、両足をバタつかせて痛がる栄子。
しかし江梨子がコーナーから飛び出すと、曜子の背中に蹴りを叩き込む。
バシッ・・
蹴られて技を解いてしまう曜子。技を解くとカットに入った江梨子にエルボースマッシュを叩き込むと、逆に江梨子が膝蹴りを叩き込んで動きを止めていく。
動きの止まる曜子に、栄子が立ち上がると江梨子に合図をしてから、コーナーに連れて行く栄子。
そしてコーナーに押し込める形にしてから、江梨子と栄子が2人掛かりで蹴りを放つと、続けて蹴り続けては痛めつけていく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
ビキニ姿の曜子がコーナーに崩れ落ちて痛めつけられるシーンに大歓声が起きると、流石にレフリーが止めていく。
レフリーに止められると栄子が江梨子とタッチしていくと、江梨子は曜子の髪を掴んで起こしていくと、ダブルアームスープレックスの体勢に持ち込んだ。
しかし投げ飛ばさずに江梨子は前に落とすようにして、顔面からマットに叩き付けるダブルアーム式フェイスバスターを炸裂させると、曜子が悲鳴をあげた。
バッシーン・・・
「きゃあああぁぁぁぁぁ・・・・」
顔面を痛打して動きの止まる曜子。顔面を両手で押さえて痛がっていると、江梨子が両足を極めていくと、一気に弓矢固めを仕掛けた。
ビキニ姿の曜子だけに、ビキニからバストが飛び出しそうになる展開に歓声が起きる中、江梨子が揺さぶる様に曜子を痛めつけていく。
レフリーがギブアップの確認をするも、曜子は必死に耐えていく・・・。
「ノォォォォ・・・」
苦悶の表情で耐える曜子。コーナーでは梓は立ち上がれずに苦悶の表情を浮かべている中、反対コーナーからは栄子が曜子のお腹にパンチを叩き込む。
バシッ・・バシッ・・バシッ・・
「あうっ・・おうっ・・ぐふっ・・」
お腹まで殴られて苦しい曜子。
そして江梨子が技を解いていくと、栄子が曜子の髪を掴んで起こしてから、コーナーに連れ込んでコーナーポストに顔面を叩き付けた。
堪らず座り込むようにダウンする曜子に、江梨子と栄子が2人掛かりで背中などを蹴りこんでいくと、リンチ状態となってコーナーでグッタリとする曜子。
更に起こしてから両腕をトップロープに絡めてから、江梨子と栄子が蹴り込んでいくと、曜子はサンドバッグ状態で痛めつけられていく。
続けてFカップバストへパンチを叩き込む江梨子と栄子。
グニュ・・グニュ・・
「んあああぁぁぁぁ・・・・」
バストへの衝撃に絶叫する曜子。
動きの止まる曜子に、栄子が観客席にアピールをすると、ビキニに手を掛けていく。
「い、いや・・・」
水着剥ぎの恐怖に曜子が怯えると、栄子は容赦せずにビキニを剥ぎ取っていく。
「ほらっ、グラビアアイドルだったんだから綺麗なオッパイを晒しなさいよ!」
「きゃああぁぁぁぁぁぁ・・・」
曜子の見事な乳房が露わになると、観客席からは歓声が起きていくと、曜子は悲鳴をあげている。
しかし両腕をトップロープに絡められていて隠す事もできず、ただFカップバストを揺らしながら晒している曜子。
すると、江梨子も反対コーナーに走り込んで梓を捕まえると、容赦なく膝蹴りをボディに叩き込んで動きを止めると、曜子と同じくビキニを剥ぎ取ってトップレスにしていく。
「いやあぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
梓もトップレスにされて悲鳴をあげると、江梨子が剥ぎ取ったビキニを首に巻き付けていく。
反対コーナーでも栄子が曜子の首にビキニを巻き付けていくと、セカンドロープに上がって絞首刑状態で曜子と梓を苦しめていく栄子と江梨子。
グイッ・・
「うぐぐっ・・・ううっ・・・」
ビキニを首に食い込ませて苦しむ曜子と梓。
レフリーも反則だからと栄子と江梨子に注意するも止めないと、ここで反則負けのゴングを要請した・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、ここで2本目は曜子と梓の反則勝ちとなって1対1になっていくリング上。しかし2本目は明らかに栄子と江梨子が3本目に入るために反則をした様に見える中、レフリーが曜子と梓をコーナーに戻していくと、剥ぎ取られたビキニも戻していった。
コーナーでは恥ずかしそうにビキニを着ける曜子と梓。
その光景を薄ら笑いを浮かべながら見つめる栄子と江梨子。
曜子と梓もコーナーで3本目の作戦について話し合うも、栄子と江梨子の試合の巧さに策もなく、また1本目、2本目でのダメージに疲労感で一杯の様子・・・。
しかし試合は続けられるからと、曜子がリングインしていく。
反対コーナーでは栄子が準備していると、江梨子はコーナーポストのカバーを外して金具を剥き出しにしていた・・・。
『カァーン!』
そして3本目が開始されると、コーナーからゆっくりと飛び出す曜子。
反対に栄子は勢いよく飛び込んでいくと、喧嘩キックから髪を鷲掴みにして梓の待つコーナーに曜子の顔面を叩き付けていく。
バシッ、バシッ・・
「あんっ・・・あああんっ・・・」
梓もパンチなどで抵抗を見せるも、栄子は曜子の髪を掴んでコーナーを離れると、今度は容赦ないパイルドライバーの体勢に持ち込んでいく。
そしてショーツを掴んで尻に喰い込ませると、まるで曜子がTバックを履いている様にも見えるリング上。
観客席からは曜子のヒップに視線が集まっていると、栄子が痛めつけるように尻を叩いてはアピールしていく。
抵抗出来ずに逆さにされていく曜子。
そして栄子がパイルドライバーを炸裂させると、グッタリとマットに倒れ込んでいく・・・。
続けて俯せにして両手首を掴んでいく栄子は、そのままクロスアーム式キャメルクラッチを仕掛けた。
グイッ・・・
パイルドライバーからの大技に苦しい曜子。苦悶の表情で耐えていくも、ギブアップ寸前と言う状態に観客席から歓声が起きていく。
栄子は揺さぶって痛めつけていくと、コーナーから梓が入って蹴りを入れてカットした。
しかし曜子がグッタリとしていると、栄子がヒップドロップからキャメルクラッチとまたも揺さぶっては痛めつけていく展開になっていくリング上。
更に江梨子が入ってノーガードの曜子のバストへサッカーボールキックを叩き込んでいく。
バシィィィィ・・・
サッカーボールキックを受けた曜子は、栄子が技を解くとバストを押さえて両足をバタバタさせて痛がっている。
グイッ・・
「あうっ・・」
その曜子の髪を鷲掴みにして無理矢理起こしていく栄子は、コーナーに連れ込んでいくと、金具の剥き出しになったコーナーへ顔面を叩き付けた。
ゴキィィィ・・・
「ああぁぁぁぁぁぁ・・・」
顔面を叩き付けられて悲痛な叫び声をあげていく曜子。
コーナーに座り込むように崩れ落ちると、栄子が江梨子とタッチしていく。
江梨子は髪を掴んでコーナーに顔面を叩き付けると、フラフラしている曜子をセカンドロープに上げていくと、ボディスラムの様に抱え上げた。
そして助走をつけてアバランシュホールドでマットに叩き付けると、フォールの体勢に持ち込むもレフリーがカウントを数えようとすると肩を浮かせた。
グッタリと失神寸前の様な表情を浮かべている曜子。コーナーでは梓がカットに入ろうとタイミングを計ると、反対コーナーから栄子が飛び出した。
コーナーの梓にロープ越しにラリアットを叩き込むと、梓が堪らず場外に転落していく。
栄子はリング下に落ちた梓を追うと、強引に鉄柱に振って叩き付けた。
ゴッキーン・・・
「きゃああぁぁぁぁ・・・」
リング下では梓が悲鳴をあげて倒れ込んでいると、リング上では江梨子が曜子の両足を抱え込むと、一気にステップオーバーして逆エビ固めで痛めつけていく。
グイッ・・グイッ・・
「んああぁぁぁぁぁ・・・・」
逆エビ固めの激痛に悲鳴をあげる曜子。
ビキニからバストが飛び出しそうになるも、江梨子の揺さぶりに耐えるのに必死でビキニの事など考える余裕もない様子・・・。
ロープに手を伸ばして逃れようとする曜子。必死に手を伸ばすと、ビキニからバストが飛び出して乳首が露わになっていた・・・。
観客席から歓声が起きるも、2本目ではビキニが剥ぎ取られただけに乳首だけ出ても盛り上がりに欠けていた・・・。
場外では栄子が梓を痛めつけていくと、リング上に無理矢理上げていく。
そしてパイルドライバーの体勢から、曜子と同じくショーツを掴んでTバックの様に喰い込ませると、ショーツを掴んで持ち上げようとするも布地が伸びて持ち上がらない・・・。
ショーツを放して、一気にパイルドライバーを梓に仕掛けた栄子。
バッシーン・・・
脳天からマットに叩き付けられてヒクヒクしている梓に、容赦のないエルボードロップをバストに落としていく栄子。
そして江梨子も技を解いて曜子を解放すると、栄子は梓を、江梨子は曜子をヘッドロックで押さえつけた。
「いくよぉぉぉぉぉぉ・・・」
栄子が叫ぶと、一気に走り込むようにして曜子と梓の顔面を叩き付けた。
ゴッキーン・・・
「ああんっ・・・あんっ・・・」
顔面を叩き付けられて曜子と梓がマットに倒れ込むと、ここでレフリーがゴングを要請した・・・。
『カンカンカンカン・・・』
レフリーは栄子と江梨子の反則負けでゴングを要請すると、栄子と江梨子が笑みを浮かべながら曜子と梓のビキニを剥ぎ取っていく。
グッタリと俯せで失神寸前の曜子と梓がトップレスにされると、更にショーツも脱がされて全裸で晒されるリング上。
『ただ今の試合、2対1で熊多曜子、山木梓組の勝利となりました!』
勝利をコールされるも、リング上では全裸の曜子と梓の姿に観客はブーイングを送っていく。
栄子と江梨子は剥ぎ取ったビキニを観客席に投げ込むと、勝敗など関係ないとばかりにガッツポーズをとってからリングを後にするのであった・・・。
対して全裸でグッタリとしている曜子と梓は、黒服がバスタオルをかけては担架に乗せられてリングを降りるのでいった・・・。



第16試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、若手女優の掘北真希。今夜は白いワンピース水着に白いリングシューズ姿でのリングイン。
早くも観客席から歓声がおきると、笑顔で頭を下げてコーナーに進んでいく真希。
その真希の対戦相手としてリングインするのは、女優の深多恭子。デスマッチなども地下プロレスでは経験して、存在感を増している恭子。黒いワンピース水着に黒いリングシューズと真希とは対照的なリングコスチュームでコーナーに進んでいった。
対戦相手の真希を見て、恭子は正統派スタイルのプロレスでは満足いかないとばかりに不機嫌そうな表情を浮かべていると、リングアナがコールを始めていく・・・・。
『青コーナー〜・・・身長160p、上から78、58、83・・・掘北真希〜っ!』
コールを受けてから一礼していくと、恭子とは視線を合わさずにコーナーに寄りかかっていく真希。
『赤コーナー〜・・・身長164p、上から86、60、87・・・深多恭子〜っ!』
コールを受けて片手を挙げていく恭子。反対コーナーの真希を睨み付けると、身体を軽く動かしていく。
リングアナのコールが終わると、お互いが試合開始のゴングを待つばかりとなるリング上。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、コーナーから素早く距離を詰めていく真希。
恭子は堂々と構えていくと、真希が先制攻撃のドロップキックを叩き込む。
バッシーン・・・
倒れ込む恭子が素早く立ち上がると、真希もドロップキックを叩き込む。
バッシーン・・・
ドロップキックの連発から、素早くヘッドロックを極めていく真希。
しかし恭子が抱え上げる様にバックドロップで返した。
バッシーン・・・
突然のバックドロップに動きの止まる真希。後頭部をマットに打ち付けて虚ろな目をしていると、恭子が立ち上がってアピールした。
そしてロープに走ってから勢いをつけてギロチンドロップを叩き込むと、完全に動きの止まった真希の髪を鷲掴みにして起こしていくと、容赦なくパイルドライバーの体勢に持ち込んだ。
逆さ吊りの体勢に持ち込んでから、ゆっくりと真希の表情を観客席に見せつけるようにすると、飛び上がるようにジャンピングパイルドライバーを炸裂させていく恭子。
ドスッ・・
「あうっ・・」
変な悲鳴をあげて失神寸前状態の真希。
恭子は観客席に向かって両手を拡げてアピールすると、失神寸前の真希に容赦ないパワーボムを仕掛けると、マットに豪快に叩き付けた。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィ・・・・』
余裕のスリーカウントが入ると、ここで恭子の勝利が決まった。
『ただ今の試合、深多恭子の勝利となりました!』
リングアナのコールに笑みを浮かべると、パワーボムで失神してグッタリする真希の顔面を踏みつけてガッツポーズをしていく恭子。
正統派プロレスで叩き潰したと言うべき試合内容に、恭子の進化に観客席からも驚きの声が漏れていた。
同時に、真希は一方的な試合内容での敗北に、担架に乗せられてリングを後にしたあと、控え室で悔し涙を流すのであった・・・。



第17試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、かつてはベルトも腰に巻いていたグラビアアイドル出身の仲島愛里。グラビアアイドル出身と言う事で、白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも胸の谷間を強調する様な一礼に観客席が盛り上がっていく。
その対戦相手としてリングに上がるのは、Oプロに移籍して活動していてから、プロレスに挑戦すると言う朱井沙希。174pと言う長身の身体を黒い競泳水着に、手にはオープンフィンガーグローブを着けてのリングイン。今夜が地下プロレスデビュー戦と言う事にも堂々としたリングインに歓声が起きていく。
ボクシングなど打撃系のトレーニングと、プロレスデビューの為の練習を積んでいる沙希は、度胸を付ける為にと地下プロレスデビューとなっていった。しかし対戦相手の愛里も地下プロレスではキャリアもあり、簡単には負けないわよと言う様に睨み付けていくと、早くも歓声に包まれていくリング上。
『青コーナー〜・・・身長157p、上から86、58、88・・・仲島愛里っ!』
そしてリングアナがコールしていくと、早くも愛里が片手を挙げてアピールしていく。ビキニに包まれたGカップバストが揺れていく。
『赤コーナー〜・・・身長174p、上から83、60、89・・・朱井沙希っ!』
コールを受けて一礼していく沙希。リングサイドの黒服などに体格差などもあるからと気にしている様子だが、黒服からは一方的でも可哀想な位痛めつけても問題ないと言われて戸惑いを隠せない沙希。
愛里も体格差などを気にしている様子だが、今夜がデビュー戦の沙希に対して遠慮せずに挑もうと気合いを入れていくと、試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングと同時に前に出る愛里と沙希。22歳の愛里と26歳の沙希の闘いのゴングが打ち鳴らされると、ガードを上げて距離を詰めようとする愛里。
沙希はボクシングの様に構えると、軽くジャブを放ちながら距離を詰めていくと、愛里がローキックを放った。
バシッ・・・
軽くローキックが当たると、逆に沙希もジャブで殴りつけた。
更に蹴りを入れる愛里に、構わず左右のジャブから前に出る沙希。
必死にガードする愛里。体格差もあり苦しい展開になると、膝を出すも沙希がリーチの差からパンチを叩き込んだ。
バシィィィ・・・
顔面にパンチを受けてフラつく愛里に、一気に沙希が顔面狙いのパンチを連打していくと、フラつきながらロープに詰まる愛里。
必死にガードする愛里に、沙希がボディへパンチを叩き込んでから、ガードが空いた瞬間にアッパーを叩き込む。
バシィィィィ・・・
アッパーを受けて動きの止まる愛里。早くも一方的な展開に観客席からも歓声が起きていくと、一気に沙希が顔面へパンチを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ、バシィィィィ・・・
顔面へのパンチの連打に堪らず座り込む様にダウンする愛里。
しかし意地を見せて沙希の足に組み付いていくと、沙希が上から激しく頭部を殴りつけていく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
必死に組み付いていく愛里。しかし殴られたダメージと体格差からも沙希を倒せずに殴られていくと、ここでレフリーが危険と判断して試合を止めていく・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、ここで沙希のレフリーストップ勝利となった。
勝利した沙希は驚きの表情を浮かべて、愛里は一方的の秒殺負けに呆然としているリング上。
『勝者、朱井沙希っ』
リングアナのコールに笑みを浮かべる沙希。
そして負けた愛里の手を掴んでいくと、フラつく愛里に頭を下げてからリングを後にするのであった・・・。



第18試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、地下プロレスではベテランの末広涼子。白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって手を挙げてからコーナーに進んでいく涼子。
歓声に包まれるリングに対戦相手としてリングインするのは、女優としても活躍している長沢まさみ。白い胸元が少し開いたワンピース水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、涼子と視線を合わさずにコーナーに進んでいった。
『青コーナー〜・・・身長161p、上から81、59、85・・・末広涼子〜っ!』
早くもコールが始まると、観客席に向かって頭を下げていく涼子。
『赤コーナー〜・・・身長168p、上から84、57、83・・・長沢まさみ〜っ!』
コールを受けてまさみが一礼していくと、胸の谷間に観客席からは視線が集まっていく・・・。
コールが終わるとお互いが身体を軽く動かして試合開始の瞬間を待つと、早くも試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングが打ち鳴らされてコーナーを飛び出すまさみと涼子。
まさみはファイトスタイルを変えようとしてか、両手のガードを上げて格闘技戦の様なスタイルで距離を詰めると、涼子はプロレススタイルでまさみの周りを回るように動いていく。
少しずつまさみが涼子をコーナーに追い込もうと圧力を掛けていくも、涼子も上手くコーナーなどに詰まらないようにと動き回っていく。
まさみは軽くジャブ気味の掌打を放ちながら距離を詰めると、涼子がタイミングを計って低空タックルを仕掛けた。
涼子のタックルに反応出来ずに組み付かれたまさみ。涼子がそのままロープ際に押し込んでいくと、まさみの背中にロープが当たると、まさみもフロントヘッドロック気味に組み付いた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に離れる涼子。まさみも水着を直しながら距離を置いていくと、試合は続けられていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めるまさみと涼子。
まさみがローキックを放つと、涼子は表情を険しくするも、ガードを固めて距離を置くと、まさみは続けて左右の掌打を放った。
ガードを固める涼子の腕に左右の掌打が炸裂していくと、続けて組み付いて膝蹴りを狙うまさみ。格闘技スタイルの様に攻め込むまさみに、涼子は組み付いて動きを封じていく。
上手く足を絡めて倒していく涼子に、まさみも身体を密着させて何かを仕掛けようとしていくも、涼子がロープに足を届かせて逃げていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの掛け声に水着を直しながら立ち上がるまさみと涼子。
『ファイト!』
そして試合が続けられていくと、今度は涼子が走り込んでドロップキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・
涼子の勢いあるドロップキックに倒れ込むまさみ。
続けて立ち上がるまさみのバストに強烈などドロップキックを叩き込む涼子。
バッシーン・・・
これには倒れ込んだまさみがバストを押さえて痛がっていると、涼子が髪を掴んで起こしていく。
そしてロープに振ってから戻ってくるまさみにドロップキックを叩き込む涼子。
バッシーン・・・
涼子が素早くフォールの体勢に入ると、レフリーがカウントを数えた。
『ワン・・・ツー・・・』
しかしまさみも簡単に負ける訳もなく、返していくと試合は続けられていく。
続けて涼子が腕を狙っていくと、まさみも長い足をロープに伸ばした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが涼子を止めていくと、お互いが水着を直しながら立ち上がってから、距離を置いて睨み合っていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく涼子とまさみ。
まさみが小刻みに掌だろうと特に放ちながら距離を詰めると、涼子も張り手で抵抗すると、一気に首相撲に持ち込むまさみ。
そのまま涼子をロープ際に押し込むと、膝蹴りを叩き込んでからヘッドロックを極めていく。
膝蹴りを受けて苦悶の表情を浮かべている涼子に、まさみは続けてブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けると、一気にキャメルクラッチを仕掛けて痛めつけていく。
両足をバタバタさせて痛がる涼子に、まさみはギブアップ狙いで揺さぶっていくと、耐える涼子を放してから、立ち上がっていく。
涼子が立ち上がろうとすると、まさみが容赦ない顔面への蹴りを叩き込む。
バシッ・・
「あうっ・・」
顔面への強烈な蹴りに悲鳴をあげる涼子。
更に蹴りを叩き込んでいくまさみに、涼子は必死にガードしながらロープに逃げた。
しかしまさみが涼子の髪を掴んでロープから離していくと、容赦なくボディにパンチを叩き込む。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・うううっ・・・」
まさみのボディブローの連発に苦悶の表情で動きの止まる涼子。
更に顔面への掌打が炸裂していくと、堪らず倒れ込む涼子。
両手で顔面を押さえて痛がっていると、まさみが両足を抱え込む様に逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・・
「ああああぁぁぁぁ・・・」
悲鳴をあげて痛がる涼子。
まさみも腰を落としてギブアップ狙いで揺さぶると、涼子の悲鳴が更に響き渡るリング上。
「ギブ?・・・ギブアップ?」
「ノォォォォォォォ・・・・・ノォォォォォォォ・・・・」
打撃での攻めからの関節技に苦しい展開の涼子。泣き出しそうな声で悲鳴をあげている。
必死にロープに逃げようとする涼子。しかしまさみが逃がさないとばかりに腰を落としていく。
「んああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
涼子の悲鳴に観客席が盛り上がっていく。
耐える涼子から技を解いていくまさみは、続けて腰にストンピングを叩き込んでいくと、俯せ状態の涼子の競泳水着の背中の部分を掴んで起こしていくと、涼子の水着が脱げそうになりながらも四つん這いの状態にしていくと、浮き上がったお腹を蹴り上げていくまさみ。
バシッ・・・
「あうっ・・・うううっ・・・」
お腹を蹴り上げられて苦悶の表情でお腹を押さえる涼子。両手でお腹を押さえて、顔面をマットにつけたまま、ヒップを突き上げている涼子。
まさみはアピールする様にしてから、突き上げられたヒップへサッカーボールキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
「ああああっ・・・」
ヒップへの蹴りに悲鳴をあげる涼子。
更にヒップへサッカーボールキックが叩き込まれると、涼子の動きが止まっていく。
動きの止まる涼子の髪を掴んで起こしていくまさみは、そのまま身体を絡み付けるようにコブラツイストを仕掛けると、またも涼子の悲鳴がリング上に響き渡った。
グイッ・・
「ああああああぁぁぁぁ・・・・」
仕掛けるまさみも攻め続けているからと、素肌には大量の汗が浮かび上がっている。コブラツイストを仕掛けているまさみの胸の谷間にも汗が流れていた。
耐える涼子も額などに汗が流れ出ていると、まさみが技を解いてからコーナーに涼子を押し込んでいくと、一気に顔面狙いの掌打を連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシィィィ・・・
激しい掌打の連続に涼子が口の中を切ったのか、血飛沫をあげてフラついていく。
ガードを固めようとする涼子に、まさみは更に掌打を叩き込んでいくと、白い競泳水着に血が舞う中、涼子が必死にガードしようとしていく。
バシッ、バシッ、バシィィィィ・・・
堪らずガードを固めたままコーナーに座り込むようにダウンする涼子。
すると、まさみが観客席に向かってアピールしてから涼子の顔面にサッカーボールキックを叩き込む。
バッシーン・・・
顔面への強烈な蹴りに両手を降ろしてグッタリする涼子。
更にまさみがサッカーボールキックを顔面へ叩き込むと、堪らず両手で顔面を押さえて俯せ状態に倒れ込む涼子。
動きの止まる涼子の両足首を掴んで、そのままリング中央へ引きずっていくまさみ。涼子は顔面を押さえたままの状態。
動きの止まる涼子の両足を抱え込むと、一気にステップオーバーしての逆エビ固めを仕掛けるまさみ。
グイッ・・
「きゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
狂ったように悲鳴をあげる涼子。まさみが腰を落とすと、激痛に激しくマットわ叩きながら悲鳴をあげて痛がっている。
まさみもギブアップ狙いで揺さぶっていくと、泣きそうな表情でロープに逃げようと必死な涼子。
レフリーも涼子にギブアップの確認をするも、涼子が必死に耐えていく。
「ノォォォォォォ・・・・ノォォォォォォ・・・・」
泣きそうな声で耐えていく涼子。
続けてまさみは逆エビ固めを解くと、足をロックしてSTF移行していくと、顔を絞められて苦しい涼子。
しかしロープに手が届くと、レフリーがまさみを止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に技を解いていくまさみ。
涼子は顔を押さえて立ち上がれないと、まさみが挑発する様にヒップにストンピングを叩き込むと、レフリーがまさみを離していく。
ロープを掴んでゆっくりと立ち上がる涼子。大技を受けて苦しそうな表情を浮かべていると、レフリーが試合を続けさせた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にまさみが左右の張り手から、ミドルキックと打撃で前に出て行く。
バシッ・・
「うっ・・」
ミドルキックを受けて動きの止まる涼子。
更にローキックを叩き込むと、痛がる涼子の顔面狙いのハイキックを放つまさみ。
しかし涼子がハイキックを受けるようにキャッチして、そのままドラゴンスクリューで切り返した。
「んああぁぁぁ・・・・」
堪らず悲鳴をあげるまさみに、涼子が必死に足四の字固めを仕掛けると、まさみが悲鳴をあげていく。
「ああああぁぁぁぁ・・・痛いぃぃぃぃぃぃ・・・・」
攻め続けられていた涼子が必死の反撃をしていくと、まさみは両足を極められて悲鳴をあげる。
必死にロープに逃げようとするまさみ。涼子はギブアップ狙いで極めていくも、まさみの手がロープに届いた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に涼子が技を解いて立ち上がると、立ち上がるまさみの髪を掴んでフェイスクラッシャーを仕掛けた。
バッシーン・・・
「きゃあああぁぁぁぁ・・・・」
顔面からマットに叩き付けられて絶叫するまさみ。
そのまさみの顔面へ低空ドロップキックから、一気にキャメルクラッチを仕掛けていく涼子。
両足をバタバタさせて痛がるまさみに、涼子はギブアップ狙いで仕掛けると、まさみも胸の谷間に汗を流しながら耐えていく。
揺さぶるも耐えるまさみに、涼子が技を解いて髪を掴んで起こしていくと、逆にまさみがお腹にパンチを叩き込むと、苦悶の表情を浮かべる涼子の顔面へ反則も構わずグーパンチを叩き込んだ。
ゴキッ・・
「あうっ・・・」
顔面へのグーパンチにフラつく涼子。
続けてまさみのグーパンチ攻撃が続くと、レフリーがまさみに反則だからと止めていくと、喧嘩キックをお腹に叩き込んで涼子の動きを止めていく。
そして強引に下を向かせてから、パイルドライバーの体勢に持ち込んでいくと、涼子が逆さ状態にされていく。
まさみは決めるとばかりにパイルドライバーを炸裂させると、ゆっくりとフォールの体勢に持ち込んでいくリング上。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・』
しかし涼子が返していくと、まさみは続けてパイルドライバーの体勢に持ち込んでいく。
そして脳天からマットに叩き付けると、続けてフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・』
またもギリギリで返していく涼子。
「粘るわね・・・」
まさみも攻め続けて疲れたのか呼吸を整えていくと、涼子も立ち上がれずにダウン状態のリング上。
ゆっくりと立ち上がるまさみは、涼子の身体を跨いでいくと、ヒップドロップ気味に押し潰してから両手で両肩を押さえつけてフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・スリィ・・・・』
試合終了と思われた瞬間、涼子が必死にブリッジ気味に返していくと、まさみは驚きの表情を浮かべて、観客席からは歓声が起きていく会場内。
粘る涼子にまさみは立ち上がると、一気に飛び上がるようにして涼子のお腹にフットスタンプを叩き込む。
ドスッ・・
「ぐふうっ・・」
強烈なフットスタンプに目を見開くようにして苦しむ涼子。両手でお腹を押さえて動きを止めている涼子の口からは、胃液の様な液体が垂れ流れていると、まさみがフォールの体勢に持ち込んでいく。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィ・・・・』
流石に決まったスリーカウント。ここでまさみの勝利が決まるのであった。
『勝者っ、長沢まさみっ!』
リングアナのコールに疲れた表情で片手を挙げられていくまさみ。
涼子は疲れ切っているのか立ち上がれないと、リングドクターによって担架が呼び込まれて乗せられていくのであった。



第19試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルからAV嬢に転向した戸向美奈子。今夜は胸の谷間を強調した黒いスポーツビキニに黒いリングシューズ姿でリングインすると、早くも観客席に向かってアピールしていく。
その美奈子と対戦するのは、地下プロレスジュニアヘビー級チャンピオンの市河由衣。美奈子と対照的に白ビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、美奈子と視線を合わさずにコーナーに進んでいった。
かつては美奈子もジュニアヘビーベルトを巻いていただけに、また80回大会で由衣に奪われただけリベンジしたいところ。気合いの入るリング上に、リングアナよりコールが始まっていく。
『ジュニアヘビー級タイトルマッチを行います・・・青コーナー〜・・・チャレンジャー、身長156p、上から96、61、88・・・Hカップ・・・戸向美奈子〜っ!』
コールを受けて堂々と片手を挙げてアピールする美奈子。その大きくなったボディに視線が集まるも、AV女優に転向してからはグラビアアイドルとは敵対しているだけに、観客席の反応もまちまちな状態。しかし迫力あるボディには視線が集まっている。
『チャンピオン・・・身長158p、上から83、55、85・・・市河由衣〜っ!』
コールを受けて一礼していく由衣。。Dカップバストが作り出す谷間などに視線が集まる中、今夜は重量級とも言える美奈子の挑戦をどう受けるのか注目されている。
最近の美奈子のファイトは、凶器・反則など激しい為に、由衣も過去の対戦からも流血戦なども覚悟の上のリングイン。
対して美奈子も反則凶器お構いなしでいこうと考えて、リングシューズや胸の谷間には何か入れている様子。
そして注目の試合開始のゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーを飛び出していく由衣と美奈子。
まずは距離を置いて睨み合う展開から始まると、牽制する様に由衣がガードを上げて前に出た。
美奈子も前に出ると、いきなり張り手を叩き込む美奈子。
バッシーン・・・
由衣の頬に炸裂した張り手。しかし由衣も負けてはいなかった。
バッシーン・・・
美奈子に素早く張り手を返していくと、続けてお腹に蹴りを入れてからヘッドロックに捉えた。
しかし美奈子がロープに振って返していくと、逆にロープから戻った由衣がジャンピングニーパッドを叩き込んでダウンを奪う。
続けてストンピングをバストに叩き込んでから、髪を掴んで起こしてから膝蹴りをボディに叩き込んでから、身体を絡めるようにコブラツイストを仕掛ける。
しかし美奈子が藻掻いて逃れると、ローキック気味に蹴りを入れてから、左右の張り手、ミドルキックと打撃で前に出る由衣。
更にドロップキックを叩き込んでダウンを奪うと、自らロープに走って勢いをつけると、立ち上がる美奈子にフライングボディアタックを仕掛けた。
バシィィィィィ・・・
勢いよく倒れ込む美奈子と由衣。由衣が素早くフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・』
レフリーがカウントを数えるも、余裕で返していく美奈子。
返されると座らせた状態からスリーパーで締め上げていく由衣。
苦悶の表情を浮かべながらも、美奈子が少しずつロープに逃れようとしていくと、由衣も左右に揺さぶる様にして締め上げた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが美奈子がロープに足を届かせたからと放させていくと、美奈子が転がるようにリング下に逃れた。
一方、由衣はリング上でビキニを直しながらも美奈子を睨み付けると、観客席に向かってアピールしていく。
美奈子は場外でゆっくりと呼吸を整えていると、リングサイド周辺の凶器になるモノなどを探していた。
そしてリング上に戻る美奈子。レフリーが由衣をロープから離してリングインさせると、試合は続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める由衣と美奈子。
由衣も美奈子の動きを警戒していると、美奈子が前に出た。
バストを揺らしながら張り手を仕掛ける美奈子に、由衣が上手くタックルを合わせて組み付いていく。
更にテイクダウンを奪ってグラウンド状態に持ち込むと、素早くサイドポジションを奪う由衣。
ガブッ・・・
「きゃああぁぁぁ・・・」
突然響き渡る由衣の悲鳴。
そう、美奈子がサイドポジジョンを奪った由衣の脇腹を噛み付いたのだった。
怯んだ隙にブリッジ気味に返していく美奈子。由衣は脇腹を気にしながら距離を置くと、レフリーに反則だからと注意を促した。
『ファイト!』
しかしレフリーは試合続行を促すと、由衣はビキニを気にしながらも距離を置く。
美奈子がゆっくりと距離を詰めていくと、由衣がエルボースマッシュで前に出ると、苦悶の表情を浮かべる美奈子。
更に押し込むようにロープ際に押し出していく由衣に、美奈子が一気に体勢を入れ替えると、由衣をロープに押しつけてボディに膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ・・
「うっ・・」
苦しむ由衣に、髪を鷲掴みにしてトップロープに由衣の顔面を擦りつけていく美奈子。
ギュ・・ギュ・・
「あああっ・・・ああああああぁぁぁぁ・・・」
ロープに顔面を擦りつけられて、摩擦熱で悲鳴をあげる由衣。
そしてコーナーに連れて行くと美奈子はコーナーポストのカバーを外してから、金具を剥き出しにしていく。
スポットライトの光に鈍い輝きを放つ金具。
由衣の額を金具に叩き付けようとする美奈子に、由衣はコーナーに蹴りを入れて逃れると、逆に美奈子の髪を掴んで金具に叩き付けた。
ゴキッ・・
「んああぁぁぁ・・・」
堪らず悲鳴をあげる美奈子。
続けて由衣が金具に額を叩き付けようとすると、美奈子が藻掻いて逃れていく。
更に由衣にヘッドロックを仕掛けると、腰を落として由衣の動きを止める美奈子。
そして胸の谷間から何か取り出すと、握りしめてから由衣の顔面に叩き付けた。
バシッ・・
「あああぁぁぁぁぁ・・・」
由衣が悲鳴をあげると、美奈子の手には小さな凶器が握られていた。
レフリーが急いで美奈子から凶器を取り上げると、美奈子は不機嫌そうな表情を浮かべるもヘッドロックを極めていく。
続けてブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けていく美奈子。体重もある美奈子の技だけに、首にダメージが心配される由衣。
俯せで苦しむ由衣に、美奈子が背中にヒップドロップを落としてからキャメルクラッチを仕掛けた。
グイッ・・・
両足をバタバタさせて痛がる由衣に、美奈子はリングシューズから何かを取り出していく・・・。
そして片手で由衣の髪の毛を鷲掴みにすると、上を向かせる体勢から、片手に握りしめた五寸釘を由衣の額に叩き付けた。
グサッ・・
「いやああぁぁぁぁぁ・・・・」
由衣の悲痛な叫び声に観客席から歓声とブーイングが入り交じっていくと、美奈子は構わず額に五寸釘を突き立てた。
由衣の額が傷つけられ流血すると、レフリーが反則のカウントを数えるも美奈子がリングシューズに五寸釘を隠した・・・。
そして美奈子が由衣を起こしていくと、由衣は額を気にして手を当てていると、血が流れている。
その由衣に無理矢理にパイルドライバーの体勢に持ち込む美奈子は、強引に脳天からマットに由衣を落としていくと、ゆっくりとフォールの体勢に持ち込んだ。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし由衣が返していくと、観客席からは歓声があがっていく。
返された美奈子はマットに座らせる状態でスリーパーで揺さぶると、由衣のスタミナを奪おうと締め付けた。
苦悶の表情でロープに逃れようとする由衣。
そして由衣の足がロープに届くと、レフリーが美奈子を止めて放させていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示にスリーパーを解く美奈子は、立ち上がってから由衣を起こすと、逆に由衣がグーパンチを顔面に叩き込んで反撃していく。
バキッ・・
更に蹴りを入れてから、強引にヘッドロックに持ち込むも体重差から美奈子がロープに振って返していく。
勢いよくロープから戻ってきた由衣は、逆に勢いのあるジャンピングニーパッドを仕掛けると、美奈子の顎を捉えた。
ゴキッ・・・
「ふぎっ・・・」
変な悲鳴をあげて倒れ込む美奈子に、由衣はお返しとばかりに馬乗り状態になってから、美奈子の額にグーパンチを連打していく。
ゴキッ、ゴキッ・・バキッ・・・
由衣の激しい攻めに観客席が盛り上がっていくと、更にハンマーパンチで美奈子の顔面を潰そうとする由衣。
流石にハンマーパンチには美奈子が藻掻き苦しむと、鼻から出血していく。
鼻血が流れ出た感覚に、美奈子の表情が険しくなっていく・・・。
ここでレフリーが顔面への素手パンチの連打に止めていくと、由衣を立たせて距離を置かせていく。由衣が立ち上がると、美奈子も鼻血を拭いながら立ち上がると、水着を直しながらも距離を置いた。
『ファイト!』
レフリーが試合続行の掛け声をかけると、由衣も額から血を流しながらも距離を計ると、美奈子も仕掛けるタイミングを計っている様子。
そして美奈子がパンチを放とうとすると、由衣がタックルを仕掛けて組み付いた。
上手く倒していくと、素早くサイドポジジョンを奪っていく由衣。身体を密着させながら上手く有利な展開に持ち込もうとしていく。
しかし美奈子も寝技では本業の女優業からも、上手く由衣の動きに対応していくと、由衣の腕を狙っていくも由衣も簡単には腕を取らせない。逆にボディに膝蹴りを叩き込む由衣。
ドスッ・・
「ぐふっ・・・」
流石に膝蹴りを受けては美奈子が苦悶の表情を浮かべている。
続けて膝蹴りを叩き込む由衣。美奈子の動きが鈍くなると、一気に立ち上がってからストンピングを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ・・
蹴られて嫌がるように転がりながらロープに逃げる美奈子。
ロープ際の美奈子に、由衣は低空ドロップキックを叩き込むと、美奈子を場外に叩き落とす。
リング下に落ちて痛がっている美奈子に、由衣はエプロンサイドから狙うを定めると、場外の美奈子が立ち上がると同時にフライングボディアタックを仕掛ける。
しかし美奈子が間一髪で避けると、由衣が場外に自爆してダメージを負っていく。
勝負を賭けたフライングボディアタックを避けられて、自ら自爆してダメージを負って痛がる由衣。
その由衣の髪を鷲掴みにして起こしていく美奈子は、観客にアピールする様にリングシューズから五寸釘を取り出すと、フラついている由衣の額に突き刺した。
グサッ・・
「痛いぃぃぃぃぃ・・・」
五寸釘攻撃に悲鳴をあげる由衣。
更に近くの鉄柱に由衣の額を叩き付けていく美奈子。
ゴッキーン・・・
「ああんっ・・・」
額からの出血が酷くなっていくと、由衣の白いビキニも赤く染まっていく残酷な展開。
鉄柱近くに座り込むようにダウンする由衣に、美奈子は髪を掴んで上を向かせるようにしてから、額を五寸釘を叩き付けていく。
グサッ・・
「ああああああぁぁぁぁ・・・」
額から更に激しく出血して悲鳴をあげる由衣。
場外だからとレフリーもあまり口を挟まないと、美奈子は場外カウントもないからと由衣を痛めつけていく。
観客席からは激しいブーイングが送られていくが、美奈子は関係ないとばかりに由衣をリング上に戻していくと、由衣はグッタリとしたまま倒れ込んでいる。
美奈子も水着を直しながらリング上に戻ると、トップロープを掴んで飛び上がると、倒れている由衣のお腹にフットスタンプを叩き込んだ。
ドスッ・・
「ぐっ・・・ホゲェェェェェ・・」
流石にスレンダーなボディの由衣のお腹に圧力が襲ったのだから、由衣の口からは胃の内容物が噴き上がった。
自ら吐き出した吐瀉物で顔面を汚しながらグッタリする由衣。
美奈子が不気味な笑みを浮かべると、由衣の顔面を踏みつけていく。
「レフリー、カウントっ!」
顔面を踏みつけながらレフリーにカウントを要求する美奈子。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・』
ギリギリで由衣が返していくと、観客席から大歓声が起きていく。
しかし虫の息状態の由衣は、フォールを返したが立ち上がれない。
苦悶の表情を浮かべている由衣に、美奈子が髪を掴んで無理矢理起こしていくと、コーナーに連れて行って剥き出しの金具に由衣の傷口を叩き付けていく美奈子。
バキッ、ゴキッ・・・
「きゃあああぁぁぁぁぁ・・・・」
由衣の悲痛な叫び声がリングに響くと、真っ赤に顔面を染めてグッタリする由衣。
更に起こしていく美奈子に、由衣が流血してフラつきながらも逆さ押さえ込みを仕掛けると、美奈子の身体がマットに転がされる。
『ワン・・・ツー・・・』
突然の逆転技に美奈子が焦るように返すと、由衣は続けて腕をキャッチして腕拉ぎ逆十字固めで反撃していく。
肘の関節を極められて痛がる美奈子。しかし大流血の由衣が相手だけに、粘り勝ちを狙おうと必死にロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
美奈子の足がロープに届くと、レフリーが由衣を止めていく。
レフリーの指示に由衣が技を解くと、美奈子は転がるようにロープに掴んでいく。
由衣は額の傷を気にしながらも立ち上がると、流血の影響でスタミナ切れになってきているのか、呼吸を荒くして辛そうな表情を浮かべている。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、動きの鈍る由衣の顔面に美奈子がラリアットを叩き込むと、大の字に倒れ込んだ由衣のバストへエルボードロップを落とした。
更にフォールの体勢に持ち込むと、レフリーがカウントを数えていくリング上。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・・』
しかし由衣が苦悶の表情で返すと、観客席が盛り上がっていく会場内。
美奈子は驚きの表情を浮かべながらも立ち上がると、立ち上がれない由衣の目の前で観客席に向かってアピールしていく。
首をカッ切ると言う様なアピールにブーイングと歓声が入り交じる中、バストを揺らしながらロープに走って勢いをつけてから、由衣のお腹にフットスタンプを叩き込んでいく美奈子。
ドスッ・・・
「グエッ!」
変な声を漏らして胃液の様な液体を吐き出す由衣。
その由衣の髪を鷲掴みにして起こしていくと、ロープに両腕を絡めて磔にしていくと、美奈子が拳を握りしめていく。
そして身動きの取れない由衣の顔面を容赦なく殴りつけていくと、血飛沫をあげてサンドバック状態で痛めつけられていく由衣。
美奈子の容赦ない顔面パンチの連発に、血飛沫をあげている由衣が危険な状態だからとレフリーが止めていくと、美奈子の素手での顔面パンチが反則だからと由衣の反則勝ちでゴングを要請した。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされるリング上。美奈子は勝利したと思いガッツポーズをとると、リングアナがコールする。
『勝者、市河由衣っ!』
リングアナのコールに美奈子が怒り出すと、レフリーが美奈子に説明していく。
顔面への素手でのパンチは反則で、流血の状態からも危険と判断しての裁定だったと・・・。
意識を失いかけている由衣を黒服などがロープから離すと、美奈子が怒ってフラフラしている由衣に蹴りを入れてから、ビキニを剥ぎ取って血塗れになったブラを観客席に放り込んでから花道を引き揚げていった。
一方、トップレス状態の由衣はリングドクターに応急処置を受けてから、担架に乗せられてリングを後にするのであった・・・。
試合には勝利した由衣だったが、大流血させられてトップレスにまでされて、美奈子とのシングル戦を今後の大会で組んで勝負するのか、今後が気になる試合であった・・・。



第20試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、地下プロレス2戦目の有邑架純。異様な雰囲気の地下プロレス会場に戸惑いを隠せない様子でリングに向かって進んでいくと、早くも歓声を浴びている架純。白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって頭を下げていく。
その架純の対戦相手としてリングに登場したのが、報道番組から女優、モデルと活躍している霧谷美玲。
黒ビキニに黒いリングシューズ姿でスレンダーボディを披露しながらのリングインに、観客席が歓声が起きていく。噂には聞いていた地下プロレスの異様な雰囲気に戸惑いは隠せない美玲だが、トレーニングは積んできたと言う情報もありどんなファイトを見せるのか、楽しみな一戦となった。
架純も美玲の登場に緊張しているが、相手は地下プロレスのリングではデビュー戦と言う事もあって、いくらかは架純は精神的には落ち着いている様子。
美玲はリングに立つと、ロープに張り具合など初めての地下プロレス参戦に驚きを隠せない。そのリング上にリングアナがコールを始めていく。
『特別女優マッチを行います!・・・青コーナー〜・・・青コーナー〜・・・身長160p、上から80、60、82・・・有邑架純〜っ!』
コールを受けて一礼していく架純。若手女優のビキニ姿に歓声が飛んでいく会場観客席。
『赤コーナー〜・・・身長164p、上から78、57、83・・・霧谷美玲〜っ!』
コールを受けて一礼していく美玲。サイズよりボリューム感のあるバストが観客達の視線を集めている様子。美玲も慣れないビキニ姿に少し恥ずかしいのか、動きが鈍い感じに見えるリング上。
リングアナのコールが終わると、リング中央に架純と美玲がレフリーに呼ばれてルールの確認が行われていくと、お互い睨み合っているリング中央。どちらかが張り手でも出すのかと言う雰囲気の中で説明が行われるも、何も起こらずに説明が終わると各々のコーナーに別けられてから試合開始のゴングが要請された・・・。20歳の架純と23歳の美玲の試合が開始された・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングが打ち鳴らされると、まずはコーナーから飛び出していく美玲と架純。
お互い距離を置いて睨み合うと、少しずつ距離が詰まっていく。
距離が詰まると、美玲が片手を出して力比べのを挑もうと言うのか、架純を挑発した。
しかし架純が挑発に乗らず、逆に手を出して油断させてステップキックを放って太股を蹴ると、フラついた美玲の手を掴んでロープに振っていく。
ロープに振られて跳ね返るように戻っていく美玲に、架純がドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「きゃああぁぁぁ・・・」
初めて受けるプロレス技に悲鳴をあげる美玲。観客席からは美玲の悲鳴に歓声があがった。
立ち上がる美玲に、架純はヘッドロックで締め上げると、美玲の表情が苦痛に歪んだ。
しかし美玲も冷静にロープに振っていくと、架純はロープから戻ってくると果敢にボディアタックを仕掛けた。
バシィィィ・・・
架純のボディアタックに倒れ込む美玲。そのままフォールの体勢に持ち込む架純。
『ワン・・・ツー・・・』
レフリーがカウントを数えると、スレンダーボディを必死に反らせるように返していく美玲。
返されたからと、架純が髪を掴んで起こしていくとヘッドロックで動きを止めていく。
腰を落とすように極めていく架純に、美玲は苦し紛れに脇腹などにパンチを叩き込むと、架純がヘッドロックを解いてから美玲を下向きにして後頭部へエルボーを落とすと、首投げでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
続けてスリーパーで締め上げていくと、美玲が苦悶の表情を浮かべてロープに手を伸ばしていく。
しかし架純も簡単に逃がさないとばかりに揺さぶると、美玲が更に苦しんでいくリング上。
しかし美玲の手がロープを掴むとレフリーが架純を止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に架純がスリーパーを解くと、美玲は咳き込みながらロープを掴んで立ち上がっていく。
対して架純もビキニを直しながら距離を置いていくと、美玲を睨み付けていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に試合が続けられると、今度は美玲がローキック気味の蹴りを放つと、続けて張り手を放った。
バッシーン・・・
頬に張り手を受けて動きを止める架純。
美玲の激しい張り手に歓声が起きると、架純も負けずに張り返した。
バッシーン・・・
張り手を受けて一瞬動きを止める美玲は、負けずに張り手を叩き込むと、強引にヘッドロックの体勢に持ち込んだ。
そのままブルドッキングヘッドロックで架純をマットに叩き付けると、素早くキャメルクラッチを仕掛ける美玲。
グイッ・・
「あふっ・・」
上半身を反らされて痛がる架純。両足をバタバタさせながら耐えていくと、美玲は揺さぶって痛めつけていく。
早くも両者の素肌には汗が浮かび上がって、リングを照らすスポットライトに輝いているリング上。
耐える架純を放してから、美玲が立ち上がるとロープに走って勢いを付けると、立ち上がろうとする架純の顔面にドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「きゃあああぁぁぁ・・・」
流石に顔面へのドロップキックを受けて悲鳴をあげて倒れ込む架純。
続けてストンピングを叩き込んで痛めつけていくと、架純は転がるようにしてロープへ逃れると、そのまま場外にエスケープしていく。
美玲は深追いせずにリング上でビキニをを気にして直していくと、架純もリング下でビキニを直すと、リングサイドの黒服からペットボトルを受け取ると水を口にした。
美玲もコーナーに置いてあるペットボトルを口にして水分を補給すると、架純の動きを注意深く見つめた。
そして架純がリング上に戻ろうとすると、レフリーが美玲をロープから離していくと、その隙に架純がリング上に戻っていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく架純と美玲。
距離が詰まると、美玲が踏み込んでのエルボースマッシュを叩き込むと、フラついた架純をロープに振ろうとする。
しかし架純が踏ん張って逆にロープに振ると、美玲が勢いよくロープから返ってくると、架純がジャンピングニーパッドを叩き込んだ。
ゴキッ・・
「ああんっ・・・」
膝を受けて悲鳴をあげて倒れ込む美玲。
立ち上がろうとする美玲に、架純がステップキックから起こしてからロープに振っていくと、ジャンピングニーパッドを叩き込んでフォールに持ち込んでいく。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし美玲も簡単にはフォール負けは許さずに返していくと、架純が俯せ状態にしてからキャメルクラッチを仕掛ける。
上半身を反らされて苦悶の表情で痛がる美玲。両足をバタバタさせていると、架純もギブアップを狙ってか揺さぶったりして痛めつけていく。
レフリーが美玲にギブアップの確認をするも、美玲が必死に耐えていく。
耐える美玲からキャメルクラッチを解く架純は、素早く立ち上がると腰にストンピングを数発叩き込むと、一気に足を固めてからSTFを仕掛けた。
美玲の表情が苦痛に歪む中、架純はデビュー戦でのフィニッシュホールドでもあるSTFを極めていくと、美玲は必死にロープに逃れようと藻掻いていく。
ギブアップ狙いの架純だが、美玲がギリギリとも言える状況でロープに逃げると、ここでレフリーが止めていく。
『ロープ・・・』
これには観客席から拍手が起きると、架純は技を解くも悔しそうな表情を浮かべて立ち上がった。
一方、耐えた美玲はビキニを直しながら立ち上がるも、技のダメージで苦しそうな表情を浮かべている。
『ファイト』
レフリーの掛け声にフラつく美玲にエルボースマッシュを仕掛ける架純。
ゴキッ・・
「あうっ・・・」
エルボーを受けて痛がる美玲に、架純はお腹にパンチを叩き込むと、続けて何かを仕掛けようとすると、美玲がフロントヘッドロックに捉えていく。
これには架純が美玲のボディにパンチを叩き込んで抵抗すると、スレンダーボディの美玲だけに苦しそうにするも必死に締めてから、DDT気味にマットに叩き付けた。
脳天からマットに叩き付けられてグッタリする架純に、美玲は立ち上がるとロープに走って勢いをつけた。
そして立ち上がろうとする架純の脇腹へ低空ドロップキックを叩き込むと、架純が痛さに絶叫した。
バシィィィィィ・・・・
「ああああぁぁぁぁ・・・」
そのまま転がるようにリング下に転落する架純。
美玲はリング下に降りていくと、脇腹を押さえて動きが止まる架純の髪を掴んで起こしていくと、リング上に戻していく。
ビキニ姿の架純がグッタリとしていると、美玲が両足を抱え込むと、一気に逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・・
「あああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・痛いぃぃぃぃぃぃ・・・・ああああぁぁぁぁ・・・」
美玲が腰を落として極めていくと、架純が激しくマットを叩きながら悲鳴をあげるリング上。
レフリーがギブアップの確認をすると、架純は必死に耐えていく。
『ギブアップ?・・・ギブアップ?』
レフリーの問いかけに耐える架純。
「ノォォォォォ・・・・ノォォォォォォォ・・・・」
泣きそうな声で耐えていく架純。
胸の谷間に汗を流しながらも強引に極めていく美玲。細い身体ながらも必死に仕掛けていく美玲に歓声が飛んでいる。
「ギブアップ?・・・ギブする?」
美玲も架純にギブアップを促すと、架純の動きが鈍くなっていった・・・。
「ノォォォォォ・・・ノォォォォォォ・・・・」
泣き声の様な悲鳴をあげて耐える架純。
しかし遂に心が折れた・・・。
「ぎ、ギブアップ・・・ギブぅぅぅぅぅ・・・」
架純のギブアップの言葉にレフリーがゴングを要請すると、試合終了のゴングが打ち鳴らされた。
『カンカンカンカン・・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、ここで美玲が技を解いていく。更にレフリーが手を挙げていくと、リングアナがコールした。
『勝者、霧谷美玲っ!』
架純が足元でグッタリしているのも構わず、美玲は笑顔でガッツポーズで観客席にアピールすると、歓声に包まれていくリング上。
こうして注目の美玲のデビュー戦は、ギブアップ勝利と言う快挙でスタートしたのであった・・・。



第21試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、壕プロ所属のモデルとして人気の佐野雛子。ピンク色のビキニに白いリングシューズ姿で花道に登場すると、歓声を浴びながらリングインしていく。今夜が地下プロレスデビュー戦と言う事で、この異様な雰囲気に戸惑いを隠せない様子。リングに上がると観客席に向かって頭を下げると、ゆっくりとコーナーに進んでいった。
その雛子の対戦相手としてリングに上がるのは、Oプロ所属のタレントで水着キャンペーンガールでもある矢矧春菜。白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、戸惑いながらも観客にアピールしていく春菜。春菜も今夜が地下プロレスデビュー戦で、反対コーナーの雛子が睨み付けていた。
春菜もデビュー戦を勝利したいと思ってはいるも、それは雛子も同じ気持ち。その2人の勝利への執念が試される試合の開始が、刻一刻と迫っていた。
『青コーナー〜・・・身長160p、上から84、51、87・・・佐野雛子〜っ!』
コールを受けてビキニ姿で笑顔を浮かべては観客席に向かってアピールする雛子。
『赤コーナー〜・・・身長167p、上から83、60、88・・・矢矧春菜〜っ!』
コールを受けて笑顔を浮かべながら観客席にアピールする春菜。お互いがデビュー戦と言う事もあって、気合いの入る両者。
コールが終わるとレフリーがリング中央に雛子と春菜を呼ぶと、ルールの確認が行われていく。
「負けない・・・」
雛子が挑発する様に呟く。
「私だって・・・」
春菜も負けずに言い返すと、試合開始が待ち遠しいと言うリング上。
18歳の雛子と21歳の春菜の試合開始のゴングが遂に打ち鳴らされるのであった。
『カァーン!』
ゴングと同時にビキニに包まれたバストを揺らしながら雛子がコーナーを飛び出すと、春菜に勢いのあるドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「うっ・・」
デビュー戦だからと動きが鈍い春菜に、同じくデビュー戦ながらも気合いの入る雛子のドロップキックが炸裂すると、続けてヘッドロックに捉えていく雛子。
しかし春菜がロープに振って返していくと、今度は春菜がドロップキックを放った。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
打点の高いドロップキックがバストに当たると、雛子は苦悶の表情を浮かべて倒れ込む。
続けて春菜が狙うも、雛子が転がるようにロープに逃れた。
ロープを掴む雛子に、春菜がストンピングを狙うもレフリーが止めていくと、雛子はゆっくりとビキニを直しながら立ち上がる。
『ファイト!』
レフリーが掛け声を掛けると、雛子と春菜が距離を置いて睨み合っていくリング上。
距離が詰まると、いきなり雛子が張り手を叩き込む。
バッシーン・・・
春菜の頬に炸裂するビンタに、一瞬怯みそうになる春菜も返していく。
バッシーン・・・
春菜のビンタにフラつく雛子。しかし雛子がビンタを返すと、春菜も激しく叩いていく。
バッシーン・・バッシーン・・
ビンタ合戦となっていくリング上。雛子も春菜も意地になって相手の頬を張っていくと、目にはうっすらと涙が浮かんでいる様にも見えるリング上。
お互い大事な顔を叩き合う展開になっていくと、雛子が喧嘩キックをお腹に叩き込むと、堪らず春菜がお腹を押さえて座り込むようにダウンすると、髪を掴んで起こしていく雛子。
グイッ・・
「立ちなさいよ!」
雛子が春菜を起こしていくと、素早くヘッドロックで締め上げていく。
そのままブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けると、雛子は更に俯せで痛がる春菜にキャメルクラッチを仕掛けた。
グイッ・・
「あ・・うっ・・・」
上半身を反らされて苦悶の表情で耐えていく春菜。
雛子はギブアップ狙いで揺さぶりかけるも、春菜は両足を激しくバタバタさせながらも耐えていく。
雛子の胸の谷間に汗が流れ込んでいるが、春菜の白い水着も汗で湿っているリング上。
ギブアップしない春菜を放してから、雛子が立ち上がってからヒップへストンピングを叩き込むと、足をロックしての鎌固めを仕掛けた。
ビキニ姿の雛子の鎌固め。観客席からは揺れるバストに視線が集まる中、必死に極めていく雛子。
顎に手を掛けられて苦悶の表情の春菜。
しかし技が崩れて外れると、春菜がロープに手を伸ばした。
雛子が立ち上がって蹴りこもうとすると、春菜がロープに逃げてアピールする。
「ロープ・・・ロープぅぅぅ・・・」
春菜のアピールに雛子が手招きする様に挑発して距離を置くと、春菜は水着を直しながら立ち上がる。
呼吸を整えながら雛子との距離を詰めていく春菜。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に春菜がエルボースマッシュを放つと、続けてロープに振っていくと、雛子はバストを揺らしながらロープに振られた。
春菜が攻め込まれていたからと、意地になって打点の高いドロップキックを叩き込むと、雛子のバストに命中してダウンを奪っていくリング上。
続けて春菜が髪を掴んで雛子を起こしていくと、素早くボディスラムでマットに叩き付けると、片足を抱え込んでフォールの体勢に持ち込んだ。
『ワン・・・ツー・・・』
レフリーのカウントが進む中、雛子が返していく。
返されたからと春菜は仰向けの雛子に覆い被さるようにしてから、ギロチンチョークを仕掛けていく春菜。
デビュー戦ながら意外な技を出していく春菜に、雛子の表情が苦痛に歪んでいく。
ブリッジなどから返したい雛子。しかし春菜が上手く喉を押し潰していくと、汗だくになりながらも抵抗していく雛子。
そして春菜が技を解いて髪を掴んで起こしていくと、ヘッドロックから締め上げて、動きを止めてから首筋にエルボーを落としてから、首投げでマットに雛子を叩き付けた。
バッシーン・・
「あうっ・・」
仰向けにダウンしている雛子に、春菜はバストを狙ったエルボードロップからフォールしていく。
グニュ・・
「んああぁぁぁぁ・・・」
バストへの鋭いエルボーに悲鳴をあげる雛子。
続けてレフリーがカウントを数えていく。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・・』
バストの痛みに耐えながら返していく雛子。しかし攻め込まれて苦しい展開に変わりはなかった。
胸を押さえて痛がる雛子に、春菜は立ち上がるとバストを狙ってストンピングを叩き込んでいくと、堪らず転がるようにロープに逃げる雛子。
ロープを掴む雛子に春菜が蹴りを入れると、レフリーが春菜を離して止めていくリング上。
しかしエキサイトする春菜がレフリーを押し返そうとすると、雛子はリング下に転がるように逃れてビキニを直して呼吸を整えた。
春菜もリング下に降りると、リングサイドで雛子に仕掛けようとすると、雛子が喧嘩キックで反撃していく。
ドスッ・・
「うっ・・」
お腹に喧嘩キックを受けて動きの止まる春菜の髪を鷲掴みにして、雛子が近くの鉄柱に叩き付けると、そのまま髪を掴んだままリング上に春菜を戻していく。
初めて受けた鉄柱攻撃の衝撃に動きの止まる春菜に、雛子はバストを狙われたからと怒り出すと、俯せ状態の春菜の競泳水着の紐の部分を掴むと起こしていく。水着が脱げそうになるも抵抗できずに起こされる春菜。
雛子が春菜をコーナーに押し込むと、拳を握りしめてお腹にパンチを連打していくと、観客席からは歓声が起きていく。
ドスッ・・ドスッ・・バシッ・・
「はうっ・・ぐふっ・・ああんっ・・」
お腹へのパンチの連打に動きを止める春菜。苦悶の表情を浮かべて耐えていくも、雛子のパンチの連打に苦しい状態に追い込まれていく。
更にコーナー串刺しの膝蹴りをボディに叩き込む雛子。
ドスッ・・
「げふっ・・」
お腹への強烈な膝蹴りに両手でお腹を押さえてコーナーに崩れ落ちる春菜。
「胸ばったり狙ったから、お返しよ!」
雛子が叫ぶと、動きの止まる春菜をコーナーから引きずり出すと、容赦なく大技パイルドライバーを仕掛ける雛子。
逆さ吊り状態になっていく春菜。そして雛子がマットに脳天から叩き付けた。
ドスッ・・
「ああんっ・・・」
脳天からマットに叩き付けられて声を漏らす春菜。
グッタリとマットにダウンすると、雛子は苦悶の表情の春菜のバストへエルボードロップを落とすと、そのまま片足を抱え込んでフォールする。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィ・・・・』
これには春菜も返せずに負けてしまうと、雛子は立ち上がってガッツポーズで観客席に向かってアピールした。
『ただ今の試合、佐野雛子の勝利となりました!』
リングアナのコールに雛子は片手を挙げられていくと、春菜は共にデビュー戦だったのと、体格的には勝っていての敗北に悔し涙を流しながらリングを後にするのであった。



第22試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアやCM、そしてテレビ番組などでも人気の鈴本ちなみ。今夜はグラビアクイーンのベルトに挑戦する為にリングに上がるのであった。見事なボディを白ビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも観客席に向かって笑顔で一礼していくのであった。
そのちなみの挑戦を受けるのは、グラビアクイーンチャンピオンの杉元有美。グラビアやテレビなどでも人気の有美が堂々とリングインすると、歓声に包まれるリング上。有美は黒ビキニに黒いリングシューズ姿でガッツポーズの様にアピールすると、ベルトを肩に乗せて堂々とコーナーに進んでいった。
『グラビアクイーンタイトルマッチを行います!・・・青コーナー〜・・・チャレンジャー・・・身長167p、上から80、59、86・・・鈴本ちなみ〜っ!』
コールを受けて一礼していくちなみ。サイズは80でもEカップのバストが作り出す谷間に視線が集まっていく。
『赤コーナー〜・・・チャンピオン・・・身長168p、上から84、58、85・・・杉元有美〜っ!』
コールを受けて堂々と片手を挙げてアピールする有美。スレンダーボディに端正なルックス、観客達の視線を集めていた。
コールが終わると、お互いが水着を直したりと試合開始に向けて準備していくと、コーナーに寄りかかるようにして試合開始を待つ両者。
レフリーが両者の準備が終わったと判断すると、試合開始のゴングを要請した。
『カァーン!』
ゴングが打ち鳴らされると、まずはコーナーから歩み出る有美とちなみ。
距離を置いて睨み合っていくと、ちなみがタックルを仕掛けるように踏み込むと、有美が素手だからと掌打を狙うも組み合わない。
これはちなみが有美の出方を伺った様子で、打撃か組技を狙っているのか試したのか、今度はちなみがローキックを軽く出すと、合わせてローキックを返す有美。
バシィィィ・・・
ローキックを打ち込まれると、ちなみが前に出て張り手を叩き込むと、有美も負けずに張り手を返していく。
バッシーン・・・バッシーン・・・
スレンダー景の美女同士の張り手合戦に盛り上がる会場内。
張り手を連打してから、ちなみが有美をロープに振っていくと、有美がロープから返ってくるとフライングボディアタックで反撃していく。
バッシーン・・・
倒れ込むとフォールの体勢になるも、ちなみが素早く返していく。
返されると、有美がちなみの腕を狙って固めようとするも、嫌がるようにロープに足を伸ばして逃れたちなみ。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に離れる有美。ちなみもビキニを直しながら立ち上がると、試合が続けられていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく有美とちなみ。
距離が詰まると、ちなみが果敢にドロップキックを放つと、有美に両足が炸裂してダウンを奪った。
続けて立ち上がろうとする有美にドロップキックを叩き込むちなみ。
バッシーン・・・
今度は有美の髪を掴んで起こしていくと、ヘッドロックに捉えるも有美がロープに振って返していく。
ロープから戻るちなみに、有美が走り込んでジャンピングニーパッドを叩き込む。
バシッ・・
「あうっ・・・」
有美の膝が炸裂すると勢いよく倒れ込むちなみ。
立ち上がろうとするちなみに、有美はバストへサッカーボールキックを叩き込んでいく。
グニュ・・
「ああんっ・・」
バストへの衝撃に悲鳴をあげるちなみ。
苦しむちなみの髪を掴んで起こしていく有美に、ちなみはお腹にグーパンチを叩き込んで抵抗した。
バシッ・・
「くっ・・・」
お腹へのパンチ攻撃に動きが止まる有美に、ちなみが踏ん張ってボディスラムでマットに叩き付けると、続けてエルボードロップを喉元に落としてフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・』
レフリーがカウントするも、有美がゆっくりと返していく。
しかし返されたちなみは、続けてマットに座らせる状態でのスリーパーで締め上げていくと、苦悶の表情の有美がロープに逃れようと足を伸ばしていく。
しかしちなみが揺さぶるようにロープに逃がさないと、有美がちなみの髪を掴んで抵抗した。
髪を掴まれて放していくちなみ。しかし立ち上がると、マットに座った状態の有美の背中にサッカーボールキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「痛いっ・・」
堪らず声を漏らす有美。
続けて起こしてからロープに振っていくちなみが、勢いよく返ってきた有美にドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
立ち上がろうとする有美に、ちなみはエルボースマッシュを叩き込んでから、ヘッドロックで締め上げる。
しかし有美が踏ん張ってバックドロップで返すと、後頭部からマットに叩き付けられたちなみの動きが止まった。
仰向けになって天井を見つめるちなみ。
有美が立ち上がると反撃とばかりに観客にアピールすると、ちなみの自慢のFカップバストへエルボードロップを落とすと、俯せ状態にしてからキャメルクラッチを仕掛けた。
有美のキャメルクラッチに苦しむちなみ。ロープに逃げようと少しずつ身体を動かすと、有美も逃がさないとばかりに揺さぶっていく。
口から涎を垂れ流しながらも耐えていくちなみに、有美が技を解いて立ち上がる。
ちなみが俯せ状態で呼吸を整えようとすると、有美が体重を乗せたストンピングをヒップに落としていく。
バシッ、バシッ・・・
ヒップに蹴りを受けるちなみが転がるようにロープに逃れると、ここでレフリーが有美を止めて離した。
ロープを掴んで呼吸を整えながら立ち上がるちなみは、水着を直しながらも有美を睨み付ける。
対して有美も呼吸を整えながら距離を置いていくと、レフリーの掛け声が響くリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく有美とちなみ。
距離が詰まると、有美がローキックを放っていくと、ちなみの太股に蹴りが炸裂した。
バシッ・・
蹴られて表情を歪ませるちなみ。
更に有美がローキックを太股に叩き込むと、ちなみが下がりだした。
打撃で勝負を賭けようと前に出る有美は、続けてローキックを放つと、ちなみが蹴りに合わせてタックルを仕掛けた。
上手く蹴り足に組み付いてグラウンド状態に持ち込んだちなみ。
素早くサイドポジジョンを狙うと、有美も体勢を入れ替えようと動いていく。
上手くちなみが上四方固めの様に組み付くと、有美の動きが止まった。
バストを有美の顔面に押しつけるように押さえ込むちなみ。
しかし有美がロープに少しずつポジジョンを近づけると、上手く足を伸ばした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示にちなみが放して立ち上がると、有美も水着を直しながら立ち上がった。
距離を置いていく有美とちなみ。
『ファイト!』
試合が続けられると、今度は有美が左右の張り手を振り回して牽制すると、ちなみも張り手を返していく。
バッシーン・・・
ちなみの張り手が炸裂すると、有美の動きが鈍っていく。
その瞬間、ちなみが張り手で前に出て行くと、いきなり有美が首相撲の体勢に持ち込むと膝蹴りをボディに叩き込んだ。
ドスッ・・
「うっ・・うううっ・・・」
強烈なボディへの膝蹴りに動きを止めるちなみ。張り手で前に出させる有美の作戦だったのか、苦しい展開に追い込まれていく。
動きの止まったちなみに、更にロープに押し込む様にして膝蹴りをボディに叩き込む有美。
ドスッ・・
「あうっ・・・」
悲痛な叫び声をあげて痛がるちなみ。しかし目は死んでいない・・・。
一気に組み付いていくちなみに、有美がフロントヘッドロックに捉えようとするも、押されて変形のDDT気味でマットに倒れ込んだ。
これには仕掛けたちなみがダメージを受けて動きが鈍くなると、有美が素早く両足をキャッチしてインディアンデスロックに捉えた。
更にSTFに移行すると、ちなみの顔が苦痛に歪む。
有美もギブアップ狙いで極めていくと、ちなみが必死に逃れようと身体を動かすが、ロープまで距離もあって苦しい展開。
しかし汗で滑ったのかロックが外れると、有美はサイドポジジョンから押さえ込んでから、脇腹へ膝蹴りを叩き込んでいく。
ドスッ・・
「あうっ・・・」
またも漏れるちなみの悲痛な叫び声。
俯せ状態で動きが止まるちなみに、有美は容赦なく脇腹への膝蹴りを叩き込んでいくと、ちなみは転がるようにロープに逃げていく。
しかし両足首を掴んでリング中央へ引いていく有美は、そのまま強引に逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・
「きゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
身体をCの字にされて激痛に絶叫するちなみ。
有美もギブアップ狙いで腰を落としていくと、ちなみの全身に激痛が走っていく。
ビキニからバストが飛び出しそうになるも、構わずロープに手を伸ばしていくちなみ。
有美もギブアップ狙いで極めていくが、ちなみが泣きそうな悲鳴をあげながらもロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、有美が技を解くもちなみは腰へのダメージで立ち上がれない。
転がるようにリング下に逃れると、有美はリング上で睨み付けていく展開。
リング下では脇腹を押さえて座り込むちなみの姿に、観客席からも歓声が飛んでいる。
苦悶の表情を浮かべて動きの止まるちなみに、有美はリング下に降りていくと、容赦なく髪を掴んで起こしていくと、近くの鉄柱に叩き付けた。
ゴッキーン・・・
「あああんっ・・・」
堪らず鉄柱に抱きつくようにダウンするちなみ。
脇腹への膝蹴りのダメージが大きそうで、完全に動きが止まっていると、有美が髪を掴んでリング上に上げていく。
グッタリした様子でリング上に戻されたちなみに、有美はトップロープを掴んでお腹に乗ってダメージを増していく。
グリグリ・・
「ぐ、うぐ・・・ううっ・・」
ちなみの苦悶の表情に歓声があがると、有美が飛び上がる様にしてダブルニードロップをお腹に落とした。
ドスッ・・
「ホッ、ホゲェ・・・」
体重の乗ったダブルニードロップにちなみは堪らず口から胃液の様な吐瀉物を垂れ流した・・・。
グイッ・・・
そのちなみの髪を掴んで起こしていく有美。そして下を向かせてから、パイルドライバーを仕掛けようとする。
しかしちなみも大技を受けたら負けてしまうと意地を見せると、押し出すようにして有美のバランスを崩すと、有美のお腹にパンチを入れていく。
バシッ、バシッ・・
お腹を殴られて、有美も殴り返すとちなみがフラついていく。
その瞬間、有美が身体を回転させて威力を増した裏拳を叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
顔面に裏拳が炸裂すると、鼻血を噴き出して崩れ落ちる様にマットに倒れ込むちなみ。まさかの裏拳がクリーンヒットすると、KOと言っても過言でない状態になっていくリング上。
裏拳を出した有美も、この威力に驚きの表情を浮かべていると、ちなみはグッタリと鼻血を流しながら倒れている。
チャンスとばかりに有美がフォールすると、レフリーがカウントを数えた。
『ワン・・・ツー・・・スリィィ・・・・』
しかしカウント2.9と言うべきかギリギリでちなみが返すと、観客席も盛り上がった。
目が虚ろになりながらも返したちなみ。有美は試合を決めようとと立ち上がると、ちなみの髪を鷲掴みにして無理矢理起こしていく。
フラフラしているちなみに、有美は狙いを定めてハイキックを顔面に放つと、容赦ないハイキックにマットに崩れ落ちるちなみ。
更にもう一発とばかりに無理矢理に起こしていく有美。
ちなみの抵抗が少なくなったからと余裕すら感じられる有美が、観客席に向かってアピールしてからハイキックを狙う。
そして踏み込んでノーガードの顔面へ放たれると、KO負けになると思われた瞬間、ちなみが蹴り足をキャッチしてドラゴンスクリューで切り返した。
グイッ・・
「あああぁぁ・・・」
突然の返し技に悲鳴をあげる有美。
膝にダメージを負ったのか痛がっている有美に、ちなみも蹴りなどのダメージから続けて技を出すことが出来ない・・・。
呼吸を荒くしながらも必死に前に出るちなみは、観客席に向かってアピールすると、有美の髪を掴んで起こしていくと、側頭部へエルボースマッシュを叩き込んでから、スタンディング状態からのチョークスリーパーを仕掛けた。
グイッ・・
チョークスリーパーが極まると有美が両手を振りながらロープに逃れようとするも、ちなみも必死に締め上げていく。
苦悶の表情を浮かべながらも有美の手がロープに届くと、ここでレフリーがちなみを止めていくリング上。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に技を解くちなみ。有美は喉元を押さえながら咳き込むと、トップロープを掴みながら距離を置いていく。
ちなみも水着を直しながら距離を置くも、鼻血の影響で呼吸が苦しいからと、スタミナ面が心配になっていく・・・。
『ファイト!』
そしてレフリーは試合を続けさせると、有美とちなみが距離を詰めていくリング上。
果敢にもちなみが左右の張り手を放つと、有美の頬に炸裂した。
バッシーン・・バッシーン・・
張り手を受けてフラつく有美に、続けて張り手を放とうとするちなみに、有美も負けずに張り手を叩き込むと、ローキックからハイキックと打撃技を放った。
バシィィィィ・・・
側頭部へのハイキックに目を虚ろにしながらフラフラするちなみ。
有美は狙いを定めてミドルキックでお腹へ蹴りを入れると、続けてヒップへもミドルキックを叩き込んでいく。
嫌がるようにロープに逃れるちなみ。しかしダメージからフラフラしていくと、有美は狙ってのローキックを太股に連打する。
バシッ・・バシッ・・バシッ・・
「あうっ・・ああんっ・・痛いっ・・・」
太股への蹴りの連発に、白い太股が内出血してドス黒くなって痛々しいちなみの太股。
ロープに逃げるちなみに、有美が太股を狙ってローキックを連打すると、ちなみはロープを掴んで悲鳴をあげた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが有美を止めていくと、ちなみは太股を押さえて痛がりながら距離を置いた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める有美は、ちなみの太股を狙うようにローキックを叩き込む。
バシィィィ・・・
「くっ・・・」
ローキックを受けて痛がるちなみ。
次第に動きが鈍くなっていくと、ハイキックなど蹴り技で攻め込む有美。
しかしドラゴンスクリューのダメージが完全に抜けていない様子で、有美の動きも鈍くなっていった・・・。
両者の表情に疲労の色が濃くなっていくと、有美はローキックから距離を詰めると、左右のパンチをボディに叩き込んだ。
ドスッ・・ドスッ・・
苦悶の表情を浮かべるちなみも、負けじと殴り返していくと、有美の生腹を拳が抉っていく・・・。
ドスッ・・ドスッ・・
お腹を殴られて苦しそうな表情を浮かべる有美。お互いが相手を倒したいとばかりに必死になるリング上。
有美が強引にヘッドロックに捉えると、ちなみが踏ん張ってバックドロップを狙うも、ローキックのダメージで踏ん張りが効かないと、そのままブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
俯せ状態でダウンしたまま動きの止まるちなみ。
ちなみの動きが止まったからと、有美は近くのコーナーに登り出すと、コーナー最上段で観客席に向かってアピールすると、フラつきながら起き上がるちなみに叫んだ。
「鈴本ぉぉぉぉ・・・」
有美の叫び声に振り返るちなみの顔面に、有美がコーナー最上段からミサイルキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「ああああぁぁぁぁ・・・」
絶叫しながらマットに転がる様に倒れ込むちなみ。コーナー最上段からのミサイルキックは、有美も相当のリスクの中での必殺技。
両手で顔面を押さえて動きの止まるちなみに、有美がゆっくりとフォールの体勢に持ち込んだ。
『ワン・・・ツー・・・スリィィ・・・・』
しかしカウント2.99と言うタイミングか、ギリギリで返したちなみ。
観客席も有美の勝利と思った瞬間だけに、驚きの声が会場内を包み込む。
しかし返したちなみもダメージから立ち上がれないと、有美が絡み合う様なアナコンダスリーパーで締め上げていく。
グイッ・・
喉元とボディを締め上げられて、完全に動きの止まるちなみ。
レフリーがギブアップの確認をしていくも、ちなみは虚ろな表情を浮かべていた・・・。
有美も失神狙いで締め上げると、ここでレフリーが危険と判断して試合終了のゴングを要請するのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされる中、有美が締め上げていくとちなみが完全に失神してしまった・・・。
『勝者、杉元有美っ!』
リングアナのコールに有美は技を解いてから立ち上がるも、疲れ切った表情を浮かべながらも観客席に向かって両手を挙げてアピールしていく。そして有美の腰にベルトが巻かれるのであった。
対してちなみは、失神状態からリングドクターの応急処置を受けると、リング上に担架が運び込まれてから乗せられると、ゆっくりとリングを後にするのであった・・・。



第23試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、あのアフリカンコング。数々のアイドルを地下プロレスのリング上で公開処刑とも言える試合展開で痛めつけてきたコング。今まではお仕置き的にグラビアアイドルなどとカードが組まれる事が多かったコングだったが、遂にアイドルばかりを痛めつけるのはと言う事で、地下プロレスでタレント側最強とされる相手が今夜は用意された。
そう、反対コーナーに姿を現したのは藤原紀華。白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、対戦相手のコングとは視線を合わさずにコーナーに進んでいく。
コングは現在、本職だった女子プロレスからは引退状態で、スタミナ面に問題があるとされるも、地下プロレスでのアイドル相手の試合には問題のないレベルだった。逆に紀華は、そのコング戦が決まった時点で、年齢的な事からスタミナアップを図り、また打撃、関節技をプロの格闘家などのコーチを受けての対戦となった。
コングから見たら、今夜の紀華戦は間違いなく地下プロレスで対戦する相手の中では、トップクラスの1人。体格からもスタミナ面を自らも心配しているのか、時折会場内に目を移して落ち着きが無い様子。
逆に紀華としても、今まで地下プロレスではドミの餌食や、身体を弄ばれた経験はあるも、ここ数年のドミ経験がないだけに、不安要素はあるものの、調子が順調でありシャラポワからの勝利、またかつてはスレンダーではあるが女性格闘家からも勝利した地下プロレスだけに、勝利を奪いたいところ。コングが負ける事となれば、会場内は盛り上がる事は間違いなかった・・・。
『地下プロレス特別試合を行います!・・・青コーナー〜・・・地下プロレスヘビー級現チャンピオン・・・身長171p、上から88、60、89・・・藤原紀華〜っ!』
コールを受けて一礼していく紀華。観客席からは大きな歓声が送られていく。
『赤コーナー〜・・・数々のアイドルを地下リングに沈めた怪物〜・・・身長173p、体重103s・・・アフリカンコング〜っ!』
そしてコールを受けて威嚇する様に両手を拡げて気勢をあげるコング。観客席からはブーイングも起きていた。
豹柄のリングコスチュームのコングは早くもコーナーに寄りかかって気合い十分と言う表情を浮かべていると、反対コーナーでは紀華も身体を動かして試合開始を待つだけとなるリング上。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、観客席が盛り上がっていく。
コーナーからは紀華が飛び出すと、コングに対して先制攻撃とも言えるフライングニールキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
一瞬フラつくコング。この先制攻撃は米蔵涼子がコングと闘った試合を参考にした様で、続けて立ち上がるローキックを叩き込んでからハイキックと牽制していく。
バシッ、バシィィィ・・・
紀華の先制攻撃からの流れにフラつくコング。観客席も盛り上がる中、紀華は打撃で前に出ようとローキックで太股を狙って動きを封じたいところ。
コングが前に出て大振りの張り手を放つと、紀華が避けてからローキックで太股を蹴りこんでいく。
バシィィィ・・・
ガードを固めてローキックを放つ紀華に、観客席からは歓声が送られていくリング上。
そして距離を置く紀華に、コングも紀華の打撃を嫌がるような表情を浮かべながらも、距離を置いて呼吸を整えていく。
更に踏み込んでローキックを叩き込む紀華に、コングが嫌がるように距離を置いていくと、大振りの張り手を放つも、紀華がガードしていく。
しかしガードの上からでも衝撃でダメージは受けたのか、紀華もコングの一撃には驚きを隠せない。
更にコングはガードを固めて前に出ると、パンチなどで牽制しようとする紀華を少しずつロープ際に追い込んでいく。
ローキックを放つも、コングが少しずつ前に出て行くと、紀華は素早くリング内を逃げるように距離を置くと構えていく。
素早く逃げられたからと、コングが苛立っている様子。
バシッ・・
距離が置かれると、紀華が狙ったように太股にローキックを叩き込んでいくと、一気に走り込むようにボディアタックで紀華をなぎ倒すコング。
しかし紀華が転がるようにリング下に逃れると、コングは何か叫んで怒っている様子。
リング下では紀華が水着を直しながら呼吸を整えていくと、リング上のコングの動きを見つめた。
レフリーがコングをロープ際から離していくと、コングがレフリーに抗議する様に叫んでいると、その隙に紀華がリングに転がり込んで立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、紀華が牽制のハイキックを放つと、側頭部で受けながらも前へ出たコング。
そして紀華に組み付くと、そのままコーナーに押し込んでいくコングが、巨体とコーナーとの間に紀華の身体を押し潰すようにプレスしていく。
ドスッ・・
紀華が苦悶の表情を浮かべていると、両腕をトップロープに乗せてから、ノーガードの梨華の喉元に水平チョップを叩き込むコング。
バッシーン・・・
「ぐふっ・・・」
チョップを受けた瞬間、紀華の口から涎の飛沫があがる。
強烈なチョップで紀華の動きが止まると、コングが勢いよく反対コーナーに紀華を振っていく。
紀華の身体が反対コーナーに叩き付けられると、コングが一気にボディアタックで押し潰そうと走り出した。
早くも押し潰されてドミネーションの展開かと思われたが、紀華が間一髪で避けてコングをコーナーに激突させて自爆させると、背後からハイキック、ミドルキックと打撃で攻め立てていく。
バシッ、バシッ・・・バシィィィ・・・
その紀華に裏拳で反撃するコングだが、これも紀華が読んでいたのか避けて空振りさせると、飛び込むように膝蹴りを叩き込む紀華。
ドスッ・・ドスッ・・
紀華の膝蹴りに痛がるコング。
しかし組み付いていくと、力ではどうしようもない紀華に、コングが少し持ち上げた格好から、マットに背中から叩き付けていく。
バッシーン・・・
背中から叩き付けられて動きが止まる紀華。逃げようとするも、コングが覆い被さると、ギロチンチョークを狙っていくコング。
苦悶の表情でロープに逃れようとする紀華に、コングはギロチンチョークを止めて、馬乗り状態になって体重を掛けていく。
コングが座っているだけでも紀華のスタミナが奪われていくと、紀華も逃れたいも抵抗しても動く事が出来ないと、逆にコングが競泳水着の上からバストクローを仕掛けた。
グリッ・・
「うっ・・・うううっ・・・」
苦悶の表情を浮かべて痛がる紀華。しかし競泳水着だからと乳房に直接指が食い込まない。
更に立ち上がってから、紀華のお腹を狙ってヒップドロップを落とすコング。
ドスッ・・
「ぐふっ・・・」
コングのヒップドロップに備えて腹筋に力を入れた紀華。しかし巨体のコングのヒップドロップに表情を歪ませた。
転がるようにロープに逃れる紀がロープを掴むと、コングが髪を鷲掴みにして起こしていくと、紀華が必死にタックル気味に組み付いた。
しかしコングがフロントスリーパーの様に組み付くと、紀華がロープを掴んでアピールする。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと紀華を解放するコング。
しかし組み付いたりという展開からも、紀華の顔にも疲れが見えだしている。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を置くコングと紀華。
しかし果敢にドロップキックを叩き込む紀華。
バッシーン・・・
紀華のドロップキックを受けてフラつくコング。しかし挑発する様に気勢をあげた。
「ウガァァァァァァ・・・・」
コングの気勢にドロップキックを更に叩き込んでから、エルボースマッシュを連打していく紀華。
身長では負けていない紀華だけに、迫力するエルボースマッシュが炸裂していくと、コングがヘッドバッドを叩き込んで逆転していく。
バキッ・・
「んああぁぁぁぁ・・・・」
ヘッドバッドを受けて悲鳴をあげて頭を押さえる紀華。
更に髪を鷲掴みにして豪快にマットに投げつけると、紀華の髪の毛が宙を舞った。同時に紀華の身体がマットに叩き付けられると、コングが体重を乗せてストンピングを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ・・・
「あうっ・・・ああんっ・・・」
コングの迫力あるストンピングに悲鳴をあげる紀華。
必死にロープに逃げると、コングが両足首を掴んでロープから引き離そうとするも、レフリーが急いでコングを止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーがコングを離すと、紀華がゆっくりと立ち上がっていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にコングが突進すると、紀華が回り込むように避けると、ローキックから太股を狙っていく。
バシッ・・
しかしコングが振り返り様に裏拳を放つと、紀華の顔面を直撃した。
バキィィィィ・・・
音を立てて炸裂した裏拳にマットに崩れ落ちる紀華。
両手で顔面を押さえて動きの止まる紀華に、コングはゆっくりと髪を掴んで起こしていくと、ヘッドロックで締め上げていく。
体重差もあり返せない紀華は、裏拳のダメージからもスタミナを奪われていくと、コングがニヤニヤしながら痛めつけていく展開。
そしてヘッドロックを解いてから、紀華の首筋にエルボーを叩き込んでから、必殺技とも言えるフェイスバスターを狙っていくコング。
ダブルアーム式スープレックスの体勢に持ち込むと、持ち上げようとするも紀華が顔面から叩き付けられたら危ないとばかりに抵抗する。
そしてコングを押し込む様にロープに逃れると、レフリーがコングが離していく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
間一髪で逃れた紀華。白い競泳水着は汗で湿りだして、また素肌には汗が浮かび上がっている。
『ファイト!』
レフリーが掛け声をかけると、呼吸を荒くしながらも紀華が距離を置いていくと、コングも構えていくリング上。
紀華がローキックを放つと、コングが前に出て顔面へパンチを叩き込む。
オープンフィンガーグローブの様なものを着けているコングだけに、顔面パンチが認められているので、紀華の顔面に容赦ないパンチが襲いかかった。
バシッ・・・バシッ・・・
顔を殴られてフラついてガードを固める紀華。
そのガードの上からパンチを叩き込むコング。
堪らずロープ際に下がっていく紀華は、前蹴りなどで牽制するもコングが前に出て圧力を掛けていく。
そしてロープ際で紀華を捕まえたコングは、強引にロープに顔面を押しつけてから、擦りつけるように痛めつけていく。
ギュ・・ギュ・・・
「んあああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
顔面をロープに擦りつけられて悲鳴をあげる紀華。
コーナーに着くとコーナーポストに顔面を叩き付けていくコング。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
コーナーでグッタリする紀華の髪を鷲掴みにして起こしていくコングは、そのままコーナーに押し込む様にしてから、紀華の顔面、バストなどへパンチを叩き込んでいく。
嫌がるように殴り返す紀華。しかし体重差からもダメージが大きく苦しい展開になっていく。
膝蹴りを放つも、逆にダブルアーム式のスープレックスの体勢に捉えられていく紀華。
コングがその体勢のままコーナーから離れると、一気に持ち上げてから前に落とすフェイスバスターを炸裂させた。
バッシーン・・・
顔面からマットに叩き付けられて俯せのまま動きが止まる紀華。
コングが蹴るようにして紀華を仰向けにしていくと、そのまま飛び上がってボディプレスで押し潰す。
バッシーン・・・
「あうっ・・・」
苦悶の表情を浮かべて苦しむ紀華。
コングがアピールする様に片手を突き上げると、ギロチンドロップを叩き込んでいく。
バシィィィィ・・・
遂に紀華の痛めつけられる展開になっていくと、観客席からは歓声とブーイングが起きていく。
苦悶の表情の紀華に、コングは立ち上がると顔面を踏みつけて痛めつけると、紀華がロープに足を伸ばした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーがコングを止めていくと、コングが紀華から離れていくが、紀華は顔を気にしながら立ち上がれないと、レフリーが立ち上がるように促していく。
ゆっくりとロープを掴んで立ち上がる紀華。辛そうな表情を浮かべている紀華に構わず試合は続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にコングが髪を掴んでいくと、紀華も抵抗していくもコングの力に敵わず振り回されていくリング上。
そして強引に紀華をロープに振っていくと、戻ってきた紀華にラリアットを仕掛けるコング。
しかし紀華がラリアットを避けると腕をキャッチして脇固めに切り返すと、コングが悲鳴をあげた。
「ウガァァァァァ・・・・アアァァァァァ・・・」
紀華が必死に極めていくと、コングが両足をバタバタさせて痛がっている。
しかし体重差もあるからとコングがロープに逃げると、ロープに足が掛かった・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの掛け声に技を解かない紀華。
観客席は盛り上がる中、レフリーが紀華を止めて技を解いていくと、コングが肩を気にしていた。
紀華が素早く立ち上がると、まだ立ち上がる途中のコングの顔面にハイキックを叩き込むと、コングが顔面を押さえて倒れ込む。
続けてヒップや顔面、ボディと蹴りを叩き込んでいく紀華。
嫌がるようにコングが転がりながらリング下に逃れると、紀華もリング下に降りていく。
立ち上がろうとするコングの顔面に容赦ないハイキックを叩き込む紀華。
バッシーン・・・
顔面へのハイキックにリング下に崩れ落ちるコング。
四つん這いになるコングに、紀華が脇腹へニードロップを落としてから、バックマウントを奪って激しく殴りつけていく。
藻掻くコングは、バックマウントを奪われたまま暴れると、紀華を強引に落としてから立ち上がる。
紀華も立ち上がると、逃げるようにリング上に戻っていくコング。
水着を直しながら紀華がリング上に戻ると、お互いが距離を置いて睨み合う展開になっていく。
構えて距離を詰めようとする紀華に、コングが一気に間合いを詰めていく。そして抱きつくようなタックルを仕掛けると、殴ろうとする紀華を抱え上げた。そして背中かにマットに叩き付けていくコング。
バシィィィィィ・・・
「はふっ・・・」
激しくッとに叩き付けられて動きの止まる紀華。
動きが止まったからと、コングが一気に馬乗り状態になっていくと、紀華の顔面へパンチを叩き込むコング。
バシッ、バシッ・・バシッ・・・
藻掻く紀華。しかし体重差からも返せず、その美しい顔を殴りつけられていく。
危険な状態に追い込まれていく紀華。次第に鼻血が噴き出すと、顔を血に染めていく残酷な展開が繰り広げられていくリング上。
レフリーが紀華の状態をチェックするも、抵抗が減ったからとコングが立ち上がっていく。
そして紀華のお腹を狙って、飛び上がってのヒップドロップを仕掛けた。
バッシーン・・・
「うっ・・ホゲェェェェェェ・・・・」
遂にコングの巨体がお腹を襲うと、紀華の口から激しく反吐が噴き上がっていく。
身体を小刻みにピクピクと震わせている様子の紀華。
『藤原ぁぁぁぁ・・・』
『頑張れ〜、紀華っ!』
観客席から紀華に期待する歓声が響くも、紀華はグッタリして立ち上がれない。
逆にコングが紀華の鼻の穴に指を掛けると、無理矢理起こしていくリング上。
白い競泳水着にも血が流れ落ちて痛々しい紀華の姿。しかしコングは容赦せずに、苦戦されられたお返しとばかりに観客席に向かってアピールしていく。
そして豪快なボディスラムでマットに叩き付けると、近くのコーナーでトップロープに登っていく。
コーナー上で観客席に向かってアピールするコング。
虚ろな目をする紀華に、トップロープ上から容赦ないフライングボディプレスを仕掛けるコング。
しかし紀華が転がるように避けると、コングが豪快に自爆していくリング上。
バッシーン・・・
「グアァァァァァァ・・・・」
自爆したダメージで痛がるコング。
俯せ状態で痛がっているコングに、紀華が必死に立ち上がると顔面狙いのサッカーボールキックを叩き込んでいくと、コングも鼻血を噴き出して流血していく展開になっていく。
更にバックからチョークスリーパーを仕掛ける紀華。
流石に絞め技に苦しむコングが激しく藻掻くと、コングの後頭部が紀華の顔面を直撃して力が緩む。
動きの鈍った紀華に、コングが立ち上がると鼻血を垂れ流しながら髪を鷲掴みにして立たせた。
紀華も掌打を叩き込むも、顔面を直撃したダメージで威力がないと、逆にコングがジャブ気味のパンチを顔面に叩き込んだ。
バシッ、バシッ・・・
「あうっ・・ううっ・・・」
顔面へのパンチにフラつく紀華。
続けてコングの必殺の裏拳を叩き込むと、紀華の顔面にクリーンヒットして大の字にダウンした。
虚ろな目をして天井を見上げる紀華。
すると、コングがトップロープに登っていくと、豪快なフライングボディプレスを仕掛けた。
バッシーン・・・
今度は容赦ない圧殺ボディプレスが紀華の身体を押し潰すと、失神寸前に追い込まれた紀華。
動きの止まる紀華に、コングはゆっくりと立ち上がるとお腹を跨いでいくと、死刑宣告の様に紀華を指さすと、飛び上がるようにしてお腹にヒップドロップを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
「うっ・・・ウエェェェェェェ・・・」
またも口から胃液の様な吐瀉物を噴き上げた紀華。
「グフフフフッ・・・」
不気味な笑みを浮かべるコングがコーナーからペットボトルを持ち込むと、大の字状態の紀華を無理矢理起こしてから、トップロープとセカンドロープを使って両腕を絡めていくと、髪を鷲掴みにしていく。
「あうっ・・」
虚ろな目で苦しむ紀華の口にペットボトルを突っ込むコング。無理矢理水を飲ませていくと、紀華は口から大量の水を溢れさせながらも飲まされていく。水着も濡れていく中、ペットボトルをリング外に投げ込むコング。
そして紀華の髪を鷲掴みにしてから、片手を握りしめていくコング・・・。
笑みを浮かべると、一気に紀華のお腹に腹パンチを叩き込むと、コングの拳が容赦なく襲いかかった。
ドスッ・・
「オエェェェェェ・・・・」
お腹に打撃を受けて堪らず口から飲まされた水を吐き出す紀華。
薄められた胃液などがマットに吐き出されると、紀華は苦悶の表情で咳き込んでいく。
これにはレフリーがコングを止めて紀華をロープから解放すると、グッタリと座り込んでいく紀華。
両手でお腹を押さえて苦しそうにしている紀華に、コングが襲いかかろうとするもレフリーがコングを離していくリング上。
苦悶の表情を浮かべる紀華は、意地になってギブアップは口にしないが、観客席からは試合を止めろと言う声まで飛んでいる。
ロープを掴んでゆっくりと立ち上がる紀華。コングも足にダメージとスタミナが苦しいところだが、プロの意地で威嚇する様に挑発していく。
『ファイト!』
レフリーの試合続行の掛け声に、紀華はガードを固めていくと、コングが距離を詰めた。
紀華がフラフラしながらもローキックを放つと、威力が落ちたと感じたコングが前に出る。
前に出るコングに首相撲の体勢に持ち込んでから、ボディに必死に膝蹴りを叩き込む紀華。
ドスッ、ドスッ・・・
「ウッ・・ウッ・・・」
紀華の必死な膝蹴りに動きを止めるコング。コングのボディを抉った膝蹴りがダメージを与えている様子。
動きが止まったコングの髪を掴んで下を向かせると、紀華が顔面へ膝蹴りを狙うと、流石にこれを受けては危険とばかりにコングが組み付いていくと、体重差もあり動きが止まる紀華。
そのままロープ際へ紀華を押し出していくコングは、お腹にパンチを叩き込むと紀華の表情が歪んだ。
更に強引にパワーボムの体勢に持ち込むと、一気に持ち上げるようにしてからマットに豪快に叩き付けていくコング。
バッシーン・・・
強烈なパワーボムに紀華が意識を失うと、コングはマットに紀華を座らせる様にしてから、競泳水着の肩紐を両手で掴んでいく。
そして一気に水着を剥ぎ取っていくと、紀華がトップレス状態に晒されていく。
失神状態でトップレス状態にされてしまった紀華。見事なバストが露わになると、観客席からは歓声が上がった。
お腹の辺りまで脱がしていくと、コングは紀華をマットに寝かせるようにしてからバストを踏みつけていく。
「ウィナーァァァァァ・・・・」
レフリーに勝利したとばかりにアピールするコングに、レフリーも試合終了のゴングを要請するのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、コングはバストを踏みつけてから、顔面も踏みつけて観客にアピールしていく。
『勝者、アフリカンコングっ!』
リングアナのコールにも構わず紀華の顔面を踏みつけて痛めつけていくコング。
地下プロレスへ参戦してから、一番苦戦させられたからなのか、これでもかと痛めつけていくコング。
そして失神している紀華の水着を完全に剥ぎ取ると、全裸の紀華をリング上に残したまま、観客席に剥ぎ取った水着をアピールする様に控え室に引き上げるコングの姿に、観客席からは紀華の全裸シーンに歓声が上がると共に、残酷なマッチメークにブーイングすら起きているのであった・・・。
紀華はリングドクターに応急処置を受けると、担架に乗せられてリングを後にするのであった・・・。
コングとの試合で負けたからと、悔し涙を流す紀華は、コングとの再戦をする為に、更にトレーニングして挑もうと心に誓うのであった・・・。

 

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