第85回大会

第1試合
『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、前大会で米蔵涼子にシングル戦の挑戦状を叩き付けた高端亜由美。タッグ戦での負けての勢いでの挑戦に、受けた涼子に対してシングル戦が組まれる事になったが、涼子側が実力差もあるでしょうからと、前座試合でと指定しての第1試合での対戦。白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインする亜由美は、緊張感を隠せずにコーナーに進むと、胸の谷間をアピールする様に観客席に頭を下げていく。
歓声に包まれるリング上に、続いて米蔵涼子が姿を現した。黒い競泳水着に黒いリングシューズ姿でリングインすると、不機嫌そうな表情ながらも観客席に向かって手を挙げてアピールすると、歓声に包まれながらコーナーに進んでいく涼子。
涼子が反対コーナーの亜由美を睨み付けると、早くも涼子の圧力に怯えているのか俯く亜由美。
「覚悟はいいのかしら?」
亜由美を挑発するように涼子が叫ぶと、亜由美も言い返す。
「今夜はシングルマッチだから、思いっきりいくわよ!」
亜由美の言葉に笑みを浮かべる涼子。
「そのビキニ、脱がされても仕方ないわね・・・ふふっ・・」
涼子が水着剥ぎを予告する様な言葉に、亜由美は一瞬戸惑うも返していく。
「競泳水着だって、脱げない訳じゃないから・・・」
涼子と亜由美の言い合いに観客席が盛り上がっていくと、ここでリングアナがコールを始めた・・・。
『青コーナー〜・・・身長160p、上から86、58、85・・・高端亜由美〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする亜由美。しかし反対コーナーの涼子の存在が重くのし掛かっていた。
『赤コーナー〜・・・身長168p、上から84、58、85・・・米蔵涼子〜っ!』
そしてコールを受けた涼子は亜由美を睨み付けながら観客席に向かって手を挙げていく。
レフリーがルールの確認をしていくと、試合開始のゴングが要求されていくリング上。
『カァーン!』
試合開始のゴングが響き渡ると、まずはコーナーから涼子と亜由美が飛び出した。
距離を置いて睨み合っていく展開から始まった第1試合。
「かかってきなさいよ!」
涼子が挑発気味に言い放つと、亜由美が距離を詰めていく。
仁王立ちで挑発する涼子に、亜由美が踏み込んで張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
亜由美の強烈な張り手に動じない涼子。観客席からは歓声が起きていく。
更に亜由美が張り手を叩き込むと、涼子は黙って張り手を受けていくと、更に観客席の歓声が大きくなっていく。
歓声の中、涼子が喧嘩キックを叩き込むと、亜由美のお腹を蹴りが抉ると、苦悶の表情で倒れ込む。
更に髪を鷲掴みにして近くのロープに連れ出す涼子。
続けて四つん這い状態の亜由美の顔面をサードロープに擦りつけて痛めつけると、堪らず亜由美が悲鳴をあげていく。
ギュギュ・・
「んああぁぁぁ・・・」
四つん這いにされて痛めつけられる亜由美。Fカップバストが揺さぶられる様は観客席から視線を集めている。
そのまま無理矢理立たされていく亜由美。涼子はトップロープとセカンドロープを使って、亜由美を観客席側に向けて腕を絡ませて動きを止めていくと、ヒップなどへミドルキックを叩き込んで痛めつけていく。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
蹴られる度に悲痛な叫び声をあげる亜由美。
更にエプロンサイドに涼子が立つと、狙いを定めて顔面へハイキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「あうっ・・」
口から涎の飛沫をあげてグッタリする亜由美。流石にレフリーが涼子を止めていくと、ロープに磔にされる亜由美を放していく。
フラつく亜由美に試合続行の意志が確認されると、試合は続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にビキニを直そうとする亜由美に、涼子は距離を詰めていく。
バシッ・・
距離が詰まると、涼子がいきなり張り手を叩き込むと、怯む亜由美に張り手を連打していく。
バシィィィ・・・バッシーン・・・
ガードを固めようとしながらも、亜由美がコーナーに追い込まれていくリング上。
コーナーを背にする亜由美に、涼子は首相撲の体勢に持ち込んでから膝蹴りを容赦なく叩き込んでいく。
ドスッ・・ドスッ・・ドスッ・・
早くもフラフラ状態の亜由美。ビキニに包まれたバストにも膝蹴りが炸裂すると、自慢のFカップバストが潰されたりと、残酷な展開になっていく。
流石にバストへの強烈な膝蹴りに座り込むようにダウンする亜由美。
胸を押さえて痛がる亜由美に、セカンドロープに登ってアピールしてから、踵で背中などを蹴りこむ涼子。
ドスッ・・ドスッ・・
「あうっ・・」
泣きそうな表情を浮かべている亜由美に、涼子は少し呆れた表情を浮かべると、髪を掴んで起こしていく。
「挑戦するって言ったのは貴方でしょう?こんな試合でお客さんが満足すると思ってるの?」
涼子の言葉に何も言い返せない亜由美。
「だったら、もっと面白い試合にしないといけないわね・・・覚悟しなさい!」
不甲斐ない亜由美に涼子が死刑宣告とも言える言葉を掛けると、亜由美をリング下に落としていく。
リング下で倒れ込む亜由美に、涼子がお腹にストンピングを叩き込むと、両手でお腹を押さえて藻掻き苦しむ亜由美。
グイッ・・
「立ちなさいよ!」
涼子が髪を掴んで起こしていくと、亜由美をヘッドロックに捉えていく。
しかし亜由美も意地を見せてヘッドロックの体勢から、涼子を近くの鉄柱に押し出すように叩き付けた。
ゴキィィィ・・
「くっ・・」
鉄柱に叩き付けられてフラつく涼子。
続けて亜由美が髪を掴んでいくと、観客席に向かってアピールした。
「お返しよ!」
亜由美は涼子の顔面を鉄柱に叩き付ける鉄柱攻撃をすると、続けてエプロンサイドに顔面を叩き付けていく。
亜由美の反撃に観客席が盛り上がると、続けて涼子を鉄柵に振って叩き付けた。
ガッシャーン・・・
音を立てて鉄柵に叩き付けられて倒れ込む涼子。
更に近くの観客席からパイプ椅子を手にする亜由美。
そして涼子をパイプ椅子で殴打しようとすると、逆に振り上げた所にお腹に喧嘩キックを叩き込まれてしまう亜由美。
ドスッ・・
「甘いんだよ!」
涼子は吐き捨てるように叫ぶと、パイプ椅子を取り上げてリングサイドに投げつけた。
立ち上がる亜由美にハイキックを叩き込むと、堪らずダウンする亜由美。
更にリングサイドからチェーンを持ち込む涼子は、亜由美の首にチェーンを巻き付けてから、リング上のトップロープに掛けていく。
そしてリング上に戻ると、そのチェーンを引っ張っていくと、亜由美がリング下で絞首刑状態になって苦悶の表情で、必死にチェーンを握りしめている。
グイッ・・
「うぐぐっ・・・う・・うぐっ・・・」
口から涎を垂れ流しながら苦しむ亜由美。
危険な状態に追い込まれている亜由美に、レフリーが反則だからと涼子を止めていくと、涼子がチェーンを放して亜由美が解放された。
「コホッ・・コホッ・・・」
リング下では亜由美が喉元を押さえて咳き込みながら苦しんでいると、涼子がリング下に降りていくと、無理矢理に起こしていく。
そして観客に拳をアピールすると、亜由美の顔面にグーパンチを叩き込んだ。
ゴキッ・・
「あああっ・・」
堪らず悲鳴をあげる亜由美。
悲鳴をあげながらも、亜由美も意地を見せて涼子に殴り返すと、涼子は更に顔面を殴りつけていく。
ゴキッ・・バキッ・・
「あうっ・・んあっ・・・」
堪らず膝を落とす亜由美も、涼子のお腹にパンチを入れるも涼子の勢いは止まらず、更に髪を鷲掴みにされて顔面を殴りつけられていく。
バキッ・・ゴキッ・・バシッ・・
音を立てて顔面に炸裂する涼子のパンチ。
亜由美の鼻から鼻血が噴き出すと、胸の谷間などにも血が垂れだしていく凄惨なリング上。
亜由美も抵抗を見せてパンチを出すも、涼子の勢いが上回って、残酷な展開になっていく。
更にロープに振っていく涼子。亜由美が鼻血を流しながらロープから戻ると、涼子が顔面へグーパンチを叩き込む。
バキィィィィ・・・
音を立てて炸裂すると、亜由美がグッタリとダウンしていく。
白ビキニ姿でグッタリする亜由美に、涼子は飛び上がるようにしてバストへニードロップを叩き込むと、亜由美の悲鳴がリング上に響き渡る。
グニュ・・
「ああああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
体重の乗ったニードロップに絶叫する亜由美。両手でバストを押さえて転がるようにして痛がっている。
観客席からは涼子のヒールファイトに歓声があがると、続けてバストを狙ったストンピングを連発する涼子。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
「ああんっ・・・あんっ・・・痛いぃぃぃ・・・」
Fカップバストを狙われて悶える亜由美。更に顔面を踏みつけてアピールしていく涼子。
一方的な展開になっているリング上に歓声が起きていくと、涼子が亜由美の髪を掴んで起こしていくと、亜由美もパンチを出して抵抗していく。
しかし涼子が顔面パンチを叩き込むと、フラつくように倒れ込む亜由美。
瞼の辺りが腫れ上がって、視界を奪われた形の亜由美の顔面が痛々しいと、レフリーがリングドクターにチェックさせようとか迷う様子が見て伺えるも、涼子は構わずコーナーに亜由美を押し込んでいくと、両腕をトップロープに絡めるようにしていく。
グッタリしている亜由美に、腫れた部分を狙うとばかりにアピールする涼子。拳を固めると、亜由美の腫れた顔面を殴りつけていく。
ゴキッ・・バキッ・・・
「ああんっ・・・ああああっ・・・」
殴られる度に悲痛な叫び声をあげる亜由美。
遂に腫れた部分が切れて出血すると、視界も奪われて抵抗も減っていく亜由美。レフリーが涼子を止めてコーナーから亜由美を放していくと、フラつく亜由美の傷口の具合などをチェックするレフリー。
しかし続行が決まると、試合が続けられた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に涼子が距離を詰めると、ハイキックを顔面に叩き込んだ。
バッシーン・・・
血飛沫をあげてダウンする亜由美。立ち上がろうとする亜由美に、涼子が顔面へステップキックを連打して痛めつけると、観客席に向かってアピールしてからビキニに手を掛けた。
「グラビアアイドルなんでしょう?・・・だったら水着の中を見せても盛り上がるんじゃないのかしら?」
涼子が呟くと、亜由美のビキニを剥ぎ取ってトップレスにしていくと、亜由美のバストが露わになって観客席から歓声が起きていく。
「いやあぁぁぁぁぁ・・・」
トップレスにされて悲鳴をあげる亜由美。
『いいぞぉぉぉぉ・・・高端のオッパイ最高っ!』
歓声に押される様に、涼子が亜由美を起こしてから、両腕を掴んでダブルアームスープレックスの体勢に持ち込んでから、顔面をマットに叩き付けるフェイスバスターを炸裂させると、亜由美が絶叫していく。
バッシーン・・・
「きゃああぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
顔面を痛打して悲鳴をあげて痛がる亜由美。
仰向けにしてから、涼子がバストを踏みつけながらレフリーにフォールの要求をするリング上。
「レフリー、フォール!」
レフリーも涼子のアピールにカウントを入れていく。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし亜由美が返していくと、歓声が起きていくのと同時に涼子が笑みを浮かべた。
傷口からの出血が酷くなっていく亜由美。白い素肌を赤く染めていくと、涼子も返り血を浴びていく凄惨な試合展開が繰り広げられていくリング上。
「これで終わりだぁぁぁぁぁ・・・」
涼子が叫び声をあげると、亜由美の両足を抱え込んでから、逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・
「いやああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
激しくマットを叩きながら悲鳴をあげる亜由美。トップレス状態の亜由美が必死にロープに手を伸ばすも、涼子が腰を落として逃げられない。
身体がCの字に反り上がって残酷とも言える責めに亜由美が悲鳴をあげていると、涼子が揺さぶっていく。
レフリーも亜由美にギブアップの確認をするも、亜由美が耐えていく。
『高端っ、ギブアップ?』
レフリーの問いかけにギブアップを拒む亜由美。
「ノォォォォ・・・ノォォォォォ・・・・」
耐える亜由美に、涼子は更に極めていくと、涼子のヒップが亜由美の後頭部に着くような勢いで痛めつけていく。
グイッ・・
「あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
激しい激痛に泣き叫ぶ亜由美。ギブアップと言う言葉は出ないも、観客席からも亜由美の泣き叫ぶシーンに歓声が起きていく。
そして遂に、亜由美の心が折れてしまうリング上・・・。
「ぎ、ギブアップ・・・・」
ギブアップを口にする亜由美。しかし涼子が叫んだ。
「なに?もう一度、大きな声で言ってみなさいよ!」
涼子が揺さぶると、亜由美が更に叫んだ。
「ぎ、ギブアップ・・ギブアップ・・」
泣きながらギブアップを叫ぶ亜由美に、遂にレフリーが試合終了のゴングを要請するのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされても揺さぶる涼子。
「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
試合が終わっても痛めつけられて泣き叫ぶ亜由美。
レフリーが涼子を止めていくと、涼子が渋々技を解いていく。
グッタリとする亜由美の後頭部を踏みつけていく涼子は、観客を煽る様に拍手していくと、亜由美に言い放つ。
「私とシングル戦を要求するなら、もっと実績をあげてから挑んできなさいよ!」
その涼子の言葉に何も返せない亜由美。
『勝者、米蔵涼子っ!』
リングアナのコールを受けてから片手を突き上げながら涼子がリングを降りると、亜由美はリングドクターの応急処置を受けながら、担架でリングを降りるのであった・・・。
涼子は引き上げる途中で、観客からの歓声に気をよくしたのかマイクを要求すると、今夜もう1試合闘う事を約束した。
「この試合だけじゃあお客さんを満足させられたか不安なんで、今夜はもう1試合組んでもらえたらお見せします!」
そのアピールに大歓声がおきる会場内。果たして涼子の試合が急遽組まれるのだろうか・・・。涼子は控え室に戻っていくと、何試合目に組まれるのか注目が集まるのであった・・・。



第2試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、地下プロレス2戦目の鳴瀬心美。負けが続いていたAV女優勢で、デビュー戦からグラドルとの格闘技戦に勝利した心美が、今夜も格闘技戦での参戦。白いスポーツビキニに白いリングシューズ、手にはオープンフィンガーグローブを着けてリングインする心美。ブラは胸の谷間が強調されるデザインで、観客席からは歓声が飛んでいる。
その心美の対戦相手としてリングインするのは、グラビアアイドルで地下プロレス2戦目の星菜美津紀。白いビキニに白いリングシューズで、初めての格闘技戦ルールでの試合で緊張を隠せない様子。Hカップバストを揺らしながらリングインすると、早くも歓声に包まれていくリング上。
『特別格闘技戦を行います!・・・青コーナー〜身長164p、上から92、64、88・・・星菜美津紀〜っ!』
そしてリングアナのコールが始まると、緊張気味に片手を挙げてアピールする美津紀。Hカップバストが打撃攻撃で狙われるのかと、観客席からは歓声が上がっていく。
『赤コーナー〜身長147p、上から89、60、82・・・鳴瀬心美〜っ!』
コールを受けて堂々と片手を挙げてアピールする心美。Eカップバストの作り出す谷間に視線が集まっているのも構わず、反対コーナーの美津紀を睨み付けていく心美。
コールが終わると口にマウスピースを入れていく心美と美津紀。
試合開始のゴングだけとなるリング上、レフリーが各々に確認をすると、ここで試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングと同時に飛び出したのは心美で、積極的に前に出ると、ジャブ気味のパンチを連打していく。
美津紀もパンチを嫌がるようにガードするも、お腹にパンチが決まるとフラついた。
ガードが下がると、心美が一気に顔面へパンチを叩き込むと、美津紀は嫌がるようにロープ際に逃れる。
構わず殴りつけていく心美。小柄ながらも積極的に前に出て美津紀を追い込むと、美津紀も殴り返すも勢いに押されていく。
しかし心美のパンチも一発で倒す威力がないからと、何発も顔に叩き込まれていくと、美津紀がガードを固めて顔を殴られないようにと耐えていく。
顔にパンチが入らないからと、心美がお腹へパンチを叩き込むと、一気にタックル気味に組み付いていく。
組み付かれてエルボーで心美の背中などを狙う美津紀。
しかし揺さぶられるように倒されてテイクダウンを奪われていく美津紀。
倒れ込むと上手くサイドポジションを奪っていく心美。バストを押しつけるようにして体重を乗せていくと、美津紀も経験不足からどう対応して良いのか戸惑いの表情を浮かべると、心美が小刻みにグラウンド状態からのパンチをボディに叩き込む。
バシッ、バシッ・・・
脇腹へパンチが叩き込まれると、美津紀の表情が苦痛に歪んだ。
更に膝を浮かせると、膝蹴りをボディに叩き込んでいく心美。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・」
流石に膝蹴りを受けて呻き声を漏らす美津紀。
堪らず俯せ状態になって身体を丸めて痛がる美津紀に、心美が一気に立ち上がってサッカーボールキックを叩き込んでいく。
バシッ、バッシーン・・・
顔面に蹴りが炸裂すると、美津紀が藻掻くようにロープに逃げるも、心美が髪を掴んで起こしていくと、美津紀がお腹にパンチを入れて抵抗するも、心美がヘッドロックで締め上げた。
そのままブルドッキングヘッドロック気味にマットに叩き付けていく心美。
俯せで倒れ込む美津紀に、バックマウントから側頭部、バストと殴りつけていく心美。
嫌がるように顔をガードする美津紀に、ガードの上からも殴りつけていく心美。美津紀が一方的に痛めつけられていく展開に、観客席からも歓声が起きていく。
嫌がる美津紀の髪を鷲掴みにして上を向かせてから、鼻の穴に指を掛けて痛めつける心美。
一方的な試合展開に心美が美津紀を起こしていくと、コーナーに押し込んでから顔面パンチを連打する。
バシッ・・バシッ・・バシッ・・
美津紀も苦し紛れに殴り返すも、心美が流れを掴んで殴ったり蹴ったりしていくと、美津紀はサンドバック状態にされていくリング上。
更にバストを狙いを定めて殴りつける心美。痛がる美津紀にハイキックをバストに叩き込むと、Hカップバストがひしゃげて痛々しい美津紀。
両手でバストを押さえて痛がると、ローキックからパンチと殴られていく展開が続いていく。
心美も攻め疲れてきたのか、動きが鈍くなっていくも首相撲に捉えてから、膝蹴りを連打すると美津紀が堪らず座り込むようにダウンする。
顔は既に泣きそうな表情を浮かべている美津紀に、強引に仰向けにしてから馬乗り状態になっていく心美。
そして観客席にアピールする様に拳をアピールすると、美津紀の顔面をハンマーパンチで殴りつけていく。
ゴキッ・・ゴキッ・・
鈍い音がリングサイドに響かせながら、顔面への容赦ないハンマーパンチが炸裂していくと、美津紀の鼻から鼻血が噴き出した。
藻掻く美津紀の顔面に拳を落としていく心美。
レフリーも試合を止めるか迷っている様子だが、心美が殴りつけると歓声が上がるからと、そのまま試合は続けられていくリング上。
鼻血を流している美津紀は、一方的な展開に泣き出していると、心美はグラビアアイドルとの対抗戦と捉えているのか容赦しない打撃を加えていく。
美津紀の両腕を足で固定していくと、遂に顔面をガードできない状態の美津紀の顔面を殴りつけていく心美。
ゴキッ、バキッ・・
流石にノーガード状態での一方的な展開は危険と言う事で、ここでレフリーが試合を止めていくのであった・・・。
『ストップ、ストップ・・・』
レフリーに止められて勝利が決まった心美。
『カンカンカンカン・・・勝者、鳴瀬心美っ!』
コールを受けて立ち上がると、呼吸を乱しながらも笑みを浮かべてレフリーに片手を挙げられていく心美。
一方、血塗れ状態になって可哀想な美津紀。立ち上がれないとリングドクターが応急処置をしていくのであった。
地下プロレスデビュー戦から2連勝の心美。グラビア系とのマッチメークを希望している様子で、体格など構わず格闘技戦をアピールしている。
「今夜も勝つことが出来ました!次もグラビアアイドルと殴ったり蹴ったりの格闘技戦で闘いたいと思いますので、応援よろしくおねがいします!」
アピールに歓声に包まれていくリング上の心美。
グラビアアイドルが2人も負けて、次は誰が心美と闘う事になるのであろうか・・・。



第3試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、Oプロ所属のモデル南条有香。そして前大会で地下プロレスデビューをした矢矧春菜。今夜はタッグマッチが組まれて、Oプロ所属の2人がまずはリングインした。有香は今夜が地下プロレスデビュー戦でもあり、デビュー済みの春菜に緊張気味に話しかけている。白い競泳水着に白いリングシューズ姿の有香と春菜。スレンダーなボディが競泳水着に似合っていた。
その2人と対戦するのは、大河藍と荒垣結衣のタッグチーム。ドラマ共演が縁での今夜のタッグ戦。藍は水着グラビアも慣れているからと胸の谷間が見える白いワンピース水着、結衣は白いワンピース水着に白いリングシューズ姿。
全員が白い水着での試合に、観客席からも歓声が飛んでいくと、早くもリングアナのコールが始まっていくリング上。
『タッグマッチを行います!・・・青コーナー〜・・・身長169p、上から77、57、83・・・南条有香〜っ!・・・身長167p、上から83、60、88・・・矢矧春菜〜っ!』
コールを受けて観客席に頭を下げていく春菜と有香。特に有香はこの異様な雰囲気のリング、それもプロレスと聞いて緊張を隠せない。しかし芸能界で活躍する為には避けては通れない道と言われ、渋々の地下プロレスデビュー。デビュー済みの春菜と何か話していると、反対コーナーのコールが始まっていく。
『赤コーナー〜・・・身長164p、上から79、57、78・・・大河〜藍〜っ!・・・身長167p、上から82、62、87・・・荒垣結衣〜っ!』
コールを受けて手を握り合ってアピールする藍と結衣。ドラマ共演と言う仲でもあり、今夜は有利な展開が見込める2人。
歓声に包まれるリング上で、4人がリング中央でレフリーよりルールの確認が行われると、両チームがコーナーに別れていく。
そして各コーナーでは先発をどうするかと始まると、青コーナーからはデビュー済みの春菜、赤コーナーからは藍が先発の準備をしていた。
『カァーン!』
そしてゴングが打ち鳴らされると、まずは先発の藍と春菜が距離を置いて睨み合っていく展開から始まるこの試合。
春菜が誘うように片手を出していくと、藍も手を伸ばすも踏み込んで蹴りを入れると、手を掴んで春菜をロープに振っていく。
ロープから勢いよく返ってきた春菜が、逆にフライングボディアタックを仕掛けると、勢いあるボディアタックに倒れ込む藍。
早くもフォールの体勢に持ち込む春菜。レフリーがカウントを数える。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし藍も返していくと、マットに座らせた体勢からスリーパーで締め上げる春菜。
苦悶の表情を浮かべる藍に、揺さぶるように締め上げる春菜。
コーナーでは結衣が展開を見つけるも、反対コーナーの有香は緊張した表情で見つめていた。
藍が少しずつロープに逃げていくと、ロープに足が届いてレフリーが止めていくリング上。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に春菜がスリーパーを解くと、立ち上がってから藍の背中にストンピングを叩き込んでから離れていった。
蹴られて痛そうな表情を浮かべる藍。ゆっくりと立ち上がると水着を直してから距離を置いた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく春菜と藍。
距離が詰まると、いきなり藍がエルボースマッシュを喉元に叩き込むと、痛がる春菜も負けじとエルボースマッシュを返した。
バシッ・・バシッ・・
お互いが喉元へエルボーを叩き込んでいくと、強引に藍がヘッドロックに持ち込むと、春菜も負けずに組み付いてバックドロップで返した。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
大技バックドロップで反撃を受けて後頭部を叩き付けられてグッタリする藍。
仕掛けた春菜もダメージを受けると、ゆっくりと藍の髪を掴んで起こしていくと、フラつきながらもコーナーの有香にタッチしていく。
緊張した有香は、そのまま春菜がコーナーに押し込んだ藍にストンピングを叩き込むと、観客にアピールすると距離を置いてからコーナー串刺しのドロップキックを叩き込んだ。
バッシィィィィ・・・
勢いのあるドロップキックにコーナーに崩れ落ちる藍。
更にコーナーから首投げでマットに叩き付けると、素早くヘッドシザースに捉える有香。
グイッ・・
「うっ・・」
ヘッドシザースを受けて苦悶の表情を浮かべる藍。
しかし藍がロープに逃げると、ここでレフリーが止めていくと、有香が技を解いていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に技を解いて離れると、レフリーが試合続行を促した。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に藍がガードを固めると、いきなりタックルを仕掛けると、有香が対応出来ずに組み付かれてグラウンド状態に持ち込まれていくリング上。
更にサイドポジジョンを奪っていくと、身体を密着させて動きを止めていく藍。
「格闘技戦の練習もしてきたから、少し試させてもらうわよ・・・」
藍が呟くと、膝を浮かせて有香のスレンダーボディへ膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ・・
「ああんっ・・」
堪らず悲鳴をあげる有香。
有香の悲鳴に、藍は更に膝蹴りを狙うと、脇腹へ鋭い膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ・・
「はうっ・・ううっ・・」
膝蹴りを受けて動きが止まる有香。堪らず俯せ状態になっていくと、藍が馬乗り状態になってから、嫌がる有香の脇腹へパンチを叩き込むと、脇腹をガードしようとする有香の側頭部に張り手を叩き込んで痛めつけていく。
痛がる有香の競泳水着の紐の部分を掴んで起こそうとする藍。
嫌がるように立ち上がる有香に、藍は反対コーナーの結衣にタッチを求めると、コーナーに連れ込んでタッチした。
タッチした結衣は有香をコーナーに押し込むと、ボディにパンチを叩き込んでから首投げでマットに叩き付けると、両手首を掴んでサーフボードストレッチで有香を攻め立てていく。
グイッ・・・
「ああああぁぁぁっ・・・」
痛がる有香にレフリーがギブアップの確認をするも、有香も必死に耐えていく。
「ノォォォォォ・・・」
悲鳴をあげる有香に、観客席からは歓声が起きていく。
耐える有香に、結衣はマットに顔面を押しつけるようにサーフボードストレッチを更にエグイ極め方をしていくと、有香が両足をバタバタさせて痛がっている。
反対コーナーでは春菜が有香の様子を心配そうに見つめるも、結衣の攻めがキツイからと、コーナーから飛び出して技を仕掛けている結衣にドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
ドロップキックを受けて技が崩れる結衣。倒れ込むと、カットに入った春菜を睨み付けるも、有香の髪を掴んで起こしていく。
有香もタックル気味に組み付いていくと、結衣をロープ際に押し込んでいくも結衣にフロントスリーパーで返されていく。
首を極められそうになって苦しい有香。
しかしロープを掴んだからとレフリーが結衣と有香を離していく。
『ロープ・・・ロープ・・・ブレーク・・・ブレークっ!』
お互いが離れるも、緊張の連続で呼吸を荒げて白い水着を汗で湿られていく有香。
対して汗は流れるも余裕が感じられる結衣。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に有香が前に出ると、結衣が喧嘩キックを放ってからフラついた有香の髪を掴むと、自軍のコーナーに連れ込んでいく。
コーナーでは藍が待ち受けていると、有香をコーナーに振っていくと、藍が背後から捕まえてから結衣がエルボースマッシュを叩き込んでタッチした。
「タッチ!」
結衣と藍がタッチすると、藍はコーナーの有香に水平チョップを喉元に叩き込んでから、首投げでマットに叩き付けていく。
更に首4の字固めで締め上げていく藍。反対コーナーでは春菜がタッチを求める声をあげている。
苦悶の表情で逃れようと必死になる有香。春菜とタッチ出来ずに苦戦が続いていると、スタミナも少しずつ削られて苦しい展開に追い込まれている様子。
少しずつロープに近づくと、何とかロープに足が届く有香。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが確認すると、藍に技を解くように指示していくレフリー。藍はレフリーの指示に技を解くと、有香が喉元を押さえながら咳き込んだ。
ゆっくりと立ち上がろうとする有香。藍は立ち上がると水着を直しながらも距離を置くと、立ち上がった有香にローキックで蹴りこんでいく。
バシィィィ・・・
「あうっ・・・」
太股を蹴られてフラつく有香。
嫌がる有香に、藍がローキックからミドルキックと打撃で前に出ると、続けて組み付いていくと、有香も踏ん張るように投げから逃れた。
縺れ合うと、有香もタッチしようと必死に自軍コーナーに行こうとすると、藍を強引に引いてタッチしていく。
「タッチ!」
ここで春菜が気合いを入れてリングインすると、藍の頬に強烈な張り手を連打していく。
バッシーン・・バッシーン・・
「痛いっ・・」
張り手を連打されて痛がる藍。
更に蹴りを狙う春菜に、藍が流れを変えようとグーパンチを放った。
ゴキッ・・
「調子に乗らないでよね!」
藍が叫ぶと殴りつけた拳が春菜の顔面を襲った。
殴られた春菜の動きが止まると、藍が素早くDDTを仕掛けてマットに叩き付けると、続けて片足を抱え込んでフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし春菜が返すと、腕を狙おうとしていく藍。
腕を取らさずにロープに逃げる春菜。お互いが水着を汗に湿らせながらの取っ組み合いに観客席が盛り上がっていく。
春菜がロープに逃げると、藍は水着の胸元などを直しながら距離を置くと、春菜も水着を直しながら距離を置いた。
コーナーでは有香が汗を拭きながらも展開を見つめ、結衣も藍の動きを見つめている。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく藍と春菜。
春菜も意地のローキックを放つと、藍も蹴り返しての蹴り合いになると、スレンダーボディから綺麗なフォームの春菜の蹴りが決まり始めていく。
藍が押され気味になると、春菜は前に出て首を抱え込むと、首相撲状態から膝蹴りを狙うと、藍が組み付いて逃れる。
デビュー戦後に打撃の練習を積んだのか、長身からの打撃は流石に藍も嫌がっている様子。
組み付かれると、サイドから膝蹴りを狙おうとする春菜。嫌がりながらロープ際に逃れようとする藍。
ロープ際に縺れると、今度は藍がトップロープを掴んでいくと、春菜が膝を上手く使っていく展開。
至近距離からのエルボースマッシュが藍の側頭部に炸裂すると、動きが鈍る藍。
更に春菜がエルボーを連打してから、首投げでマットに投げてからストンピングを叩き込んでいく春菜。
バシッ、バシッ、バッシーン・・・
ストンピングを叩き込まれて嫌がるようにロープに転がって逃げる藍に、春菜はお腹などにも容赦ないストンピングを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ・・
ロープに逃げた藍が必死にロープを掴むと、春菜が手招きする様に挑発すると、藍は冷静に呼吸を整えながらも立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に春菜が前に出ると、藍がガードを固めてローキックを放っていく。
藍のローキックに合わせるように張り手を放つ春菜。蹴られながらも頬を抉る展開に、お互いが気合いの入るリング上。
更に春菜が勢いをつけて喧嘩キックを放つと、藍がお腹を蹴られて座り込むようにダウンする。
動きの止まった藍の髪を掴んで起こしてからヘッドロックに捉える春菜。そのまま締め上げると、藍の表情が苦痛に歪んだ。
藍が押され気味になってきたからと、コーナーから結衣がタッチを求める声をあげると、藍がヘッドロックで締められながらも自軍コーナーに逃れようとしていく。
春菜も腰を落として逃げられないようにするも、藍が上手くコーナーに春菜を連れ込んだ。
ヘッドロックを仕掛けている春菜に、構わず藍が結衣にタッチしていく。
「タッチ!」
結衣がタッチすると、ヘッドロックを仕掛ける春菜にエルボーを叩き込むと、ヘッドロックを外した春菜もエルボーを返していくと、藍がコーナー背後から春菜を羽交い締め状態にして動きを止めていく。
嫌がる春菜に蹴りなど叩き込む結衣。反対コーナーの有香が叫ぶも、結衣は距離を置いてから走り込んで串刺しのドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・
「ぐふうっ・・・うううっ・・・」
串刺しドロップキックを受けてグッタリと倒れ込む春菜。結衣のドロップキックがお腹を抉ると、その圧力に吐き気に苦しんでいる様子。
その春菜の髪を掴んで起こすと、一気に顔面をマットに叩き付けるフェイスクラッシャーを仕掛ける結衣。
バッシーン・・・
「きゃあああぁぁぁぁ・・・」
顔面をマットに叩き付けられて絶叫する春菜。
俯せ状態で痛がっている春菜に、結衣は両足を固めてから一気に鎌固めを仕掛けると、反対コーナーから素早く有香がカットに入った。
バシッ・・
技を仕掛けた結衣のお腹に蹴りを入れて技を解かせると、春菜の手を掴んで自軍コーナーに引き戻す有香。
「タッチ!」
結衣が立ち上がる間に、コーナーでは有香にタッチしていくと、有香が勢いよく走り込むと、結衣にジャンピングニーパッドを叩き込む。
バキィィィ・・・
「はうっ・・」
長身の有香の勢いあるジャンピングニーパッドにダウンする結衣。
続けて距離を置いてから、結衣が立ち上がると走り込んでネックブリーカードロップを仕掛ける有香。
バッシーン・・・
後頭部からマットに叩き付けられて動きが鈍る結衣に、有香は片足を抱え込んでのフォールの体勢に持ち込んだ。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・』
まさかのカウントスリーかと思われた瞬間、流石に結衣が返していく。
しかし後頭部を叩き付けられたダメージがある様で、動きが鈍い結衣。
更に有香が結衣の両足を抱え込むと、一気に反転しての逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・・
「うっ・・・あああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
逆エビ固めを受けて悲鳴をあげて痛がる結衣。
有香も腰を落とせば更にダメージを与えられるも、経験不足から技を完成させるのに必死な様子。
コーナーから春菜が腰を落とすように指示が出ると、有香が腰を落として更に極めていく逆エビ固め。
グイッ・・
「痛いぃぃぃぃぃ・・・きゃああぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
有香が極めていくと、結衣は激痛に絶叫して悲鳴をあげているリング上。
有香もギブアップ狙いで極めていくと、結衣は必死にロープに逃れようと手を伸ばしていく。
必死に伸ばした手がロープに届くと、レフリーが有香にロープだからと放すように指示していくリング上。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に技を解いていく有香。結衣は腰を押さえながらもロープを掴むと、ゆっくりと立ち上がっていく。
『ファイト!』
レフリーが掛け声を掛けると、有香は立ち上がろうとする結衣にエルボーから、一気にロープに振っていく。
勢いよくロープから戻ってきた結衣に、ドロップキックを叩き込んでいく有香。
バッシーン・・・
これには結衣が大の字にダウンすると、素早くフォールの体勢に持ち込む有香。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし結衣が返していくと、有香がスリーパーで締め上げていく。
苦悶の表情で逃れようと耐えていく結衣。
逃れようと必死になる結衣は、汗で滑ったのか有香のスリーパーから上手く逃れると、素早くロープを掴んだ。
しかしレフリーが何も言わないからと、有香が立ち上がると結衣にステップキックからヘッドロックと捉えていく。
すると、結衣がスレンダーボディの有香に身体を密着させると、一気にバックドロップで返していく。
バッシーン・・・
後頭部をマットに叩き付けられて動きの止まる有香。大技バックドロップを受けて大の字になっていると、結衣が飛び上がるようにお腹にフットスタンプを落とした。
ドスッ・・
「ごふっ・・コホッ・・コホッ・・」
お腹への圧力に両手でお腹を押さえて咳き込む有香。身体を丸めて苦しんでいると、結衣が髪を掴んで起こしていく。
そしてコーナーの藍に合図を送ると、コーナーに連れ込んで藍が膝を出していると、顔面を膝に叩き付けてからタッチしていく結衣。
堪らずコーナーに膝をついて動きを止める有香に、藍はヒップにサッカーボールキックを叩き込むと、続けて大技パイルドライバーを狙っていく。
流石に反対コーナーの春菜もパイルドライバーを受けては危険だからと、素早くコーナーから飛び出していくと、結衣もコーナーから飛び出してカットを阻んでいく。リング中央で結衣と春菜が取っ組み合っている間に、藍が一気に逆さ状態にしていく。
有香が逆さにされて、あとは脳天から落とされるだけになると、初めて受けるパイルドライバーに怯えている様子。
そして藍がパイルドライバーを炸裂させると、脳天から落とされた有香がグッタリとしていくリング上。
藍か余裕をもってフォールの体勢に持ち込むと、春菜が結衣を突き放してカットした。
歓声に包まれるリング上。レフリーがカウントを入れたら有香は返せないような状態だからと、春菜のカットが間に合って助かった有香。
しかし立ち上がれない有香に、藍がエルボードロップを喉元に落とすと、またもフォールしていくリング上。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・』
しかし有香の足がロープに伸びた。
結衣は春菜の髪を掴んで場外に落としていくと、リング下でエルボーなど打ち合ったりして縺れ合って、リング上は藍と有香の一騎打ちの状態になっていく。
しかし立ち上がれない有香に、藍は髪を掴んで起こしていくと、大技バックドロップを仕掛けていく。
バッシーン・・・
後頭部を叩き付けられてグッタリする有香。
「決めるよ〜っ!」
立ち上がれない有香に、観客席にアピールしていく藍。
そしてロープに走って勢いをつけてから、一気に飛び上がるようにしてフライングボディプレスで有香を押し潰すと、素早く片足を抱え込んでいく藍。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィィ・・・・』
ここでレフリーのカウントが入ると、荒垣結衣と大河藍の勝利が決まったのだった。
ボディプレスのダメージで立ち上がれない有香。リング下から春菜がリング上に戻ると、心配そうに有香に近づいた。
結衣もリング上に戻ると、勝利した藍に笑顔で近づくと、勝利を分かち合うように抱き合うのであった・・・。
『勝者、荒垣結衣、大河藍っ!』
リングアナのコールに、負けた側の春菜と有香に声を掛けてから、リングを後にする結衣と藍。
春菜も有香に肩を貸すと、フラつきながらも観客席に頭をさげてからリングを後にするのであった。



第4試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルとして人気を誇った熊多曜子。結婚・出産を経て順調の様に見えるも、オークション関係で活動自粛から、少しずつ芸能活動を復活させようと、今は厳しいマッチメークを突きつけられている曜子。今夜は黒いビキニに黒いリングシューズと言うストロングスタイルでのリングイン。ただし、今夜も厳しいマッチメークが組まれていた・・・。
曜子の対戦相手としてリングインするのは、モデルやプロボクサーとして活躍する鷹野人母美。長身のスレンダーボディを白いスポーツビキニに白いリングシューズに包みリングインすると、堂々と観客席に向かってアピールしていく人母美。今夜が地下プロレスデビュー戦だが、この異様な雰囲気の中、堂々した振る舞いは流石な貫禄。
試合前には、関係者からタレント相手だろうとリング上では残酷かつ盛り上がる試合をと言われ、曜子を目の前にしても獲物として睨み付ける人母美。手にはボクシングのグローブを着けていて、顔面パンチが認められる人母美に、異種格闘技戦の雰囲気すら漂わせていた。
『特別試合を行います!・・・青コーナー〜・・・身長164p、上から92、56、84・・・熊多曜子〜っ!』
リングアナのコールに片手を挙げていく曜子。しかし人母美の対戦相手にさせられる事に、怯えている様子すら伝わっている。
『赤コーナー〜・・・身長177p、上から86、58、84・・・鷹野人母美〜っ!』
コールを受けて両手を頭上に挙げてアピールする人母美。早くもコーナーを殴りつけてウォーミングアップしている。
コールが終わるとレフリーが曜子と人母美をリング中央に招くと、ルールの確認をしていくリング上。
『この試合は2分1ラウンドとして、無制限ラウンド。KO、レフリーストップ、ドクターストップなどにより決着するものとします。ただし熊多選手については、フリーノックダウン制とします。ダウンのカウントは数えず、逆に鷹野選手がダウン時はカウントはボクシングルールとするものとします!』
リングアナの説明に大歓声に包まれていくリング上。既に曜子の痛めつけられるシーンを期待するかの様な声援も飛ぶ中、試合開始のゴングが打ち鳴らされていく・・・。
『第1ラウンド・・・・カァーン!』
遂に注目のカードのゴングが打ち鳴らされると、まずはガードを固めていく曜子。流石は地下プロレスでグラビアクイーンベルトを巻いた事もあるタレント。顔へのパンチを警戒してガードを固めて距離を置くと、人母美はガードを上げて軽くジャブを放っていく。
しかし曜子に当たらないと、曜子も身長差があるならと、ローキックを放って牽制した。
バシッ・・
軽く人母美の足へローキックが当たると、次の瞬間、曜子の足へローキックが炸裂した。
バシィィィィ・・・
「うっ・・」
強烈なローキックを受けて驚きを隠せない曜子。ボクサーと聞いていて足技・・・。
そう、人母美はボクシングの前にはキックボクシングの経験もあり、打撃に対しては対応できるのだった。
ローキックを受けて距離を置こうとする曜子に、人母美が踏み込んでバストに軽くパンチを当てた。
グニュ・・
「あうっ・・」
ビキニに包まれたバストを殴られて痛がる曜子。しかしまだ軽い当たりで、ダメージはあまりないパンチ。
更に左右のジャブが軽く顔に入ると、曜子は嫌がるようにガードを固めてロープ際に逃れた。
しかし簡単に逃がすはずもなく、距離があるところから踏み込んでボディにパンチを放つ人母美。
バシッ・・
「ふぐっ・・ううっ・・」
ボディへ一発入って苦しむ曜子。身体をくの字にして苦しむと、人母美が顔面へ左右のジャブを叩き込んだ。
バシッ、バシッ・・・
顔へのパンチに嫌がる曜子は、人母美のパンチにコーナーに追い込まれていく。
早くも追い込まれている曜子だが、人母美のパンチからすれば遊ばれている感は否めない・・・。
コーナーでガードを固める曜子に、人母美は距離を離してから、踏み込んでボディ、アッパーと叩き込んでいく。
手も出せずに殴られていく曜子。顔へのクリーンヒットはないだけに、お腹を殴られては苦悶の表情を浮かべている。
すると、人母美がガードを上げてからコーナーの曜子のお腹に鋭い前蹴りを放つと、曜子のお腹を人母美の足が襲うと、次の瞬間に曜子が堪らず口から反吐の様なものを噴きだした。
ドスッ・・
「うっ・・ホゲェェェェ・・・」
堪らず両手でお腹を押さえて座り込む様にダウンする曜子。パンチを警戒していたところへの、鋭い前蹴りは耐えられなかった様子。
『ダウンっ・・・』
ここでレフリーが人母美を離していくと、人母美はアピールするように片手を挙げていくと、曜子は苦悶の表情でお腹を押さえて苦しんでいる。
レフリーが曜子に立ち上がるように促すも、なかなか立ち上がれない曜子。
ロープを掴んでフラつきながら立ち上がる曜子。観客席からも歓声があがると、曜子はビキニを気にしながらもファイティングポーズを構えてアピールする。
『ファイト!』
レフリーが続行させていくと、人母美が一気にコーナーに進むと、激しいジャブを顔面に叩き込む。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔面へのパンチの連打に堪らず座り込むようにダウンする曜子。
またもレフリーが人母美を離していくと、曜子は両手で顔面を押さえて痛がっている。
『ダウンっ!』
人母美は反対コーナーに寄りかかるとダウンした曜子を見つめていると、会場内からは歓声が起きている。
『カァーン!』
ここで第1ラウンド終了のゴングが鳴らされると、ダウンしている曜子はコーナーに戻されると、椅子が用意されてダメージ回復を図る曜子。
対して人母美は余裕の表情でコーナーに寄りかかると、黒服に何かを確認している様子。
素人の曜子を何処まで痛めつけて良いのかと言う事を質問しているのか、黒服と話す人母美。
対して曜子はサンドバック状態のされて、またダウンするも10カウントも関係ない残酷なルールに戸惑っている様子。
『第2ラウンド・・・カァーン!』
そして第2ラウンドが開始されると、ゆっくりとコーナーから出る曜子。
対して人母美が素早くコーナーから飛び出すと、曜子との距離を詰めてジャブで前に出た。
バシッ、バシッ・・・
嫌がるようにコーナーに追い詰められていく曜子。ガードを固めるも、空いているボディにパンチが炸裂すると、曜子の表情が苦悶に歪んだ。
手加減しながら観客席の反応を見る人母美は、お腹に手を当てる曜子の顔面に左右のフックを叩き込むと、堪らずロープに寄りかかるようにフラつく曜子。
続けて首相撲の様に組み付いて、長身のボディから膝蹴りを曜子のボディに叩き込む人母美。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・・んああぁぁぁぁ・・・」
悲鳴をあげながら座り込む様にダウンする曜子。人母美の膝がバストなどを抉っていて、激しく痛がっている曜子。
『ダウンっ!』
リングアナのコールに歓声があがる会場内。
人母美は観客席に向かって拳を振り回してアピールすると、曜子は立ち上がれずに苦悶の表情を浮かべて苦しんでいる。
フラつきながら立ち上がる曜子。しかしダメージから苦しそうにしているが、レフリーは構わず試合を続けさせていく・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、人母美が曜子のバストを狙ってジャブを放つと、続けてストレート、アッパーとビキニに包まれたバストを殴りつけていく。
バシッ、グニュ・・
「あんっ・・・ああんっ・・・」
バストを狙われてフラつきながらコーナーに追い込まれていく曜子。
ドスッ・・
「うっ・・」
コーナーの曜子のボディに強烈なボディブローを叩き込む人母美。曜子が身体をくの字にしてダウンしそうになると、アッパーを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
「ぐはあっ・・・」
口から涎の飛沫を撒き散らしながらコーナーに倒れ込む曜子。
『ダウンっ!』
リングアナのコールに構わず人母美がダウンした曜子を殴りつけると、レフリーが人母美を離していく。
曜子がなかなか立ち上がれないと、ここで第2ラウンド終了のゴングが鳴らされた・・・。
『カァーン!』
ゴングの音に黒服が曜子をコーナーに戻して座らせると、ペットボトルの水を飲ませたりしていく。
対して人母美は余裕の表情を浮かべているも、周りの黒服がそろそろフルボッコ状態にとばかりにリクエストしていくと、人母美は頷くのであった・・・。
ペットボトルの水を口に含む曜子は、あまりの力の差に恐怖心すら抱きだしていて、まさに一方的な試合になってきているリング上。
そして第3ラウンドが始まろうとすると、黒服がペットボトルを受け取って、曜子はビキニを直しながらゆっくりと立ち上がるのであった。
『第3ラウンド・・・カァーン!』
そして第3ラウンドが始まると、一気に人母美が距離を詰めて小刻みのジャブで曜子の顔面を殴りつける。
バシッ、バシッ、バシィィィ・・・
嫌がるようにガードを上げる曜子に、お腹にボディブローを叩き込む人母美。
ドスッ・・
「うっ・・オエッ・・・」
お腹への強烈なボディブローに堪らず口から水を吐き出す曜子。両手でお腹を押さえているが、ダウンではないと言う事で人母美は顔面へパンチを叩き込む。
バシッ、バシッ、バシィィィ・・・
ノーガードの顔面を殴られてフラつく曜子は、ロープ際に追い込まれていくも口の中を切って、また鼻血も流している。
バシィィィィ・・・
「ぶふぅぅぅぅ・・・」
更にアッパーが顎に叩き込まれると、曜子は口から血飛沫をあげていく。
しかしダウンをさせないようにロープに腕を掛けられていく曜子は、ダウンと認められずに人母美が更に顔面へパンチを叩き込む。
バシッ、バシッ、バシィィィィ・・・・
第3ラウンドになってから、顔なども狙われて出血もして痛々しくなっていく曜子。
人母美も一方的な試合展開に、リングサイドの黒服などに視線を送りながら、確認する様に曜子を殴りつけていく。
バシッ、バシッ・・・バシッ・・・
「あうっ・・ああんっ・・ぐふうっ・・」
ビキニ姿の曜子の殴られるシーンに歓声が飛ぶと、人母美は続けて顔面、バスト、お腹と殴りつけていく。
更にローキックを太股に叩き込むと、曜子の太股が内出血を起こして痛々しい姿となっていく。
流石に腕がロープに掛けられている状態だからと、レフリーが曜子の腕を放すと、フラフラしている曜子の脇腹へミドルキックが炸裂した。
バシィィィィ・・・
堪らず座り込む様にダウンする曜子。
『ダウンっ!』
リングアナのコールに大興奮の観客席。曜子は苦悶の表情を浮かべていると、ここでラウンドの終了を知らせるゴングが鳴らされた・・・。
『カァーン!』
ゴングが鳴らされると、人母美はコーナーに歩いていくも、曜子は黒服に連れて行かれるようにコーナーに進んだ。
曜子が顔を少し腫らして、また太股、脇腹なども内出血が起きていて痛々しい姿になって残酷感が増しているリング上。
黒服などに顔をアイスパックで冷やされたりしている曜子。しかし次のラウンドの始まる時間が迫っていた・・・。
『第4ラウンド・・・カァーン!』
そして第4ラウンドが始まると、曜子はフラつきながらもコーナーを出た。
人母美は余裕の表情でジャブで牽制しながら距離を詰めると、一気に左右のストレートを叩き込む。
バシッ、バシィィィィィ・・・・
左右のストレートパンチにダウン寸前の曜子。
更に人母美が小刻みにバストへパンチを入れると、ガードが下がった顔面へストレートパンチを叩き込む。
バシィィィィ・・・
鼻血を噴き出して痛々しくなっていく曜子。涙目になりながらもガードしようとするも、人母美がジャブで痛めつけるように顔を殴りつけていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
血飛沫が舞って残酷な展開が続くリング上。
人母美も流石に一方的な試合だからと、一気に踏み込んで顔面にパンチを叩き込んだ。
バシィィィィィ・・・
強烈なパンチを受けて動きが止まる曜子。同時にマットに崩れ落ちると、流石に一方的に殴られて蹴られてきた曜子に試合を続行させるのは危険と判断されて、レフリーがここで試合を止めるのであった・・・。
ビキニ姿で血塗れ状態で倒れている曜子。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされて試合が終了すると、リングアナがコールする。
『ただ今の試合、レフリーストップで鷹野人母美のレフリーストップ勝ちとなりました!』
勝利したと言っても、プロボクサーの肩書きも持つ人母美は複雑な表情を浮かべてレフリーに手を挙げられていくが、曜子はリングドクターに応急処置を受けている。担架に乗せられてゆっくりとリングを後にする曜子。
人母美は少し心配そうな顔を浮かべるも、観客席に向かって片手を挙げてリングを降りるのであった・・・。




第5試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは女優の掘北真希。深多恭子に一方的に痛めつけられての敗北に、リベンジする為にスレンダーボディながらトレーニングを積んでのこの試合。今夜は白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって頭を下げてコーナーに進んだ。
その真希の対戦相手としてリングインするのは女優の黒樹メイサ。豹柄のワンピース水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも対戦相手の真希を睨み付けていく気合い十分のメイサ。
体格的に勝るメイサ相手に、真希は勝利してステップアップしたいと考えている様子。メイサとしても真希を倒して存在感を増したいところ。
お互い言葉を発せずに試合開始の時を待っている様子のリング上。
『青コーナー〜・・・身長160p、上から78、58、83・・・掘北真希〜っ!』
早くもリングアナがコールすると、真希が観客席に向かって頭を下げていく。
『赤コーナー〜・・・身長165p、上から80、60、85・・・黒樹メイサ〜っ!』
そしてメイサがコールされると、片手を突き上げて観客にアピールすると、歓声がリングを包んでいくと、早くも興奮気味の観客達が越えを発していた。
レフリーがチェックしてから、真希とメイサをコーナーに別けると試合開始のゴングが打ち鳴らされていくリング上。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、まずは真希とメイサがコーナーから飛び出すと、距離を置いて睨み合っていく。
少しずつ距離が詰まると、まずはお互いが組み合っていくと体格差からもメイサが真希の身体をロープに押し出していく。
そして背中にロープの感触を感じる真希が押し返そうとすると、メイサが張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
張り手を叩き込んでから離れると、頬を押さえる真希と対照的に観客席に向かってアピールしていくメイサ。
そしてメイサが前に出ると、真希はガードを固める様にしていると、メイサが左右の張り手を放つ。
しかし真希が上手くタックル気味に仕掛けると、メイサの身体に組み付いた。
テイクダウンは奪えないと、そのままロープ際に押し込んでいくと、メイサも冷静にフロントヘッドロックを狙う。
首を狙われる真希は、そのまま左右に揺さぶるようにしてメイサを倒すと、早くも腕を狙っていくも、メイサの足がロープに届いた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの言葉に真希が立ち上がると、メイサも水着を直しながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーが掛け声をかけると、真希が走り込んでドロップキックを放つと、揃えられた両足がメイサのボディを抉った。
バッシーン・・
「あうっ・・」
流石にドロップキックを受けて倒れ込むメイサ。
素早く立ち上がると、真希も狙ったようにドロップキックを連発すると、メイサが続いて倒れ込んだ。
バッシーン・・
「くっ・・」
苦しむ様な表情を浮かべたメイサに、真希が一気にヘッドロックを仕掛けると、必死に締め上げていく。
しかしメイサも踏ん張ると、真希をロープに振って返していくと、ロープから走り込んできた真希がフライングボディアタックを仕掛けた。
バッシーン・・・
『ワン・・・ツー・・・』
真希の飛び技にカウントを入れられていくメイサ。しかしカウント2で返していくと、真希は腕を掴んで一気に腕拉ぎ逆十字固めを仕掛けると、焦るようにメイサがロープに足を伸ばした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に真希が技を解くも、メイサは腕を気にしながら転がるように距離を置いて立ち上がる。
真希は水着を直しながら立ち上がるも、呼吸を整えながら距離を置いた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく真希とメイサ。
メイサが構えると、素手だからと張り手で勝負しようとすると、真希も打撃を警戒している様子。
少しずつメイサが前に出ると、真希がガードを固めて手を出さないと、メイサが左右の張り手を叩き込む。
メイサの張り手に、真希は軽く前蹴りの様に蹴りを放つと、一気に前に出るメイサ。
その動きに真希がタックルを仕掛けると、上手く組み付いてテイクダウン状態で倒していく展開。
細い身体ながら上手く流れを作る真希に歓声が起きると、サイドポジジョンを奪っていく真希。
メイサも押さえ込まれながらも対応していくも、真希が少しずつ関節を狙って動き出した。
そしてサイドポジジョンから上四方の形になっていくと、首に腕を滑らせていく真希。
更に身体を反転させようとすると、スピニングチョークを仕掛ける真希。
しかし上手く極まらないと、初めて仕掛けた技だけに解くと、膝蹴りを狙うもメイサが逃れる。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、真希とメイサが離れるも、試合の流れを奪われているメイサの表情には焦りの色が浮かんでいる。
対して真希も攻め疲れは見えるも、試合の流れを掴んでいて体格差を跳ね返す可能性の出ている展開。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める真希とメイサ。
真希はタックルから仕掛けようと狙うと、メイサも流石に何度も受けてはと対処ようとしている。
そして真希がタックル気味に仕掛けると、メイサは待ってましたとばかりにカウンターの膝を出すと、真希が膝に組み付いて倒していく。
そのまま足をキャッチして、アキレス腱固めを仕掛ける真希。
グイッ・・
「うっ・・・ああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
流石にアキレス腱固めを極められて絶叫するメイサ。
しかしロープが近いからとロープを握りしめるメイサに、レフリーが真希に技を解くように指示した。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に技を解く真希。
メイサは足を極められたからと気にしながらも立ち上がると、真希も距離を置いていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に前に出る真希。
積極的に何度も成功したタックルを狙うも、メイサも意地になって前に出た真希の顔面に張り手を叩き込む。
バッシーン・・・
左右の張り手が飛ぶと、右の張り手が炸裂してフラつく真希。
しかし組み付いていくも、張り手の痛みに動きが鈍った真希にメイサが膝蹴りを叩き込むと、そのままロープ際に押し込んでいくメイサ。
体格差からエルボースマッシュを叩き込んでから、ロープに押し込むようにキチンシンクで攻め込むメイサ。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・・ううっ・・」
キチンシンクをボディに受けて苦しむ真希。
更に髪を鷲掴みにしてコーナーに連れ込むと、コーナーポストに顔面を叩き付けていく。
バシッ・・バシッ・・
「あうっ・・・ああんっ・・・」
顔面を叩き付けられて悲鳴をあげる真希。
更にヘッドロックで締め上げてから、拳を握りしめて真希の顔面を殴りつけるメイサ。
ゴキッ・・
「きゃああぁぁぁぁ・・・」
顔面への打撃に悲鳴をあげる真希。これにはレフリーも反則だからと注意すると、メイサは構わないと言う表情で殴りつけていく。
ゴキッ・・バキッ・・
「ああんっ・・・痛いぃぃ・・・」
「地下プロレスなんだから、少々の反則も有りなんでしょう!」
痛めつけていくメイサ。真希も流れを奪われた形で痛がっていると、一気に身体を密着させるとバックドロップを仕掛けた。
バッシーン・・・
殴る事に意識を集中していたメイサは、真希のバックドロップにマットに叩き付けられると、衝撃を受けて大の字になっていた。
真希が立ち上がると水着を直してから、飛び上がるようにしてストンピングを叩き込むと、メイサが痛がっている。
バシィィ・・・バシィィィ・・・
「くっ・・うっ・・・」
豹柄水着で真希の勢いあるストンピングに悶えるメイサ。
更に真希が足をキャッチしてのアキレス腱固めを仕掛けると、メイサも苦し紛れにヒールキックで抵抗を見せていく。
長い足からのヒールキックにアキレス腱固めが解けると、真希はクロスヒールホールドを仕掛けるも、慣れない技に上手く極まらずにメイサがロープに逃れた。
『ロープ・・・』
レフリーの指示に真希が放して立ち上がると、メイサも水着を気にしながらも立ち上がるも、真希を睨み付ける視線は鋭い。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく真希とメイサ。
距離が詰まると、真希がガードを上げていくと、メイサがローキックを叩き込む。
バシィィィ・・・
ローキックを受けてもガードを崩さない真希。更にメイサがローキックを放つと、その蹴り足にタックルを合わせた。
上手くタックルを決めていく真希は、そのままメイサをグラウンド状態に持ち込むも、メイサも焦るように俯せになってガードする。
そのメイサにサイドポジションから俯せ状態のメイサの脇腹へ膝蹴りを叩き込む真希。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・」
流石に脇腹への膝蹴りにメイサの表情が苦痛に歪んだ。
更にキャメルクラッチを仕掛けていく真希。
グイッ・・
「はうっ・・・」
上半身を反らされて痛がるメイサ。両足をバタバタさせて痛がっていると、真希も顎を揺さぶるように痛めつけていく。
必死に耐えるメイサ。真希も極めていくも耐えるメイサからギブアップを奪えないと、汗で滑って技が解けてしまった。
素早くロープに逃げるメイサ。真希は立ち上がるとストンピングを叩き込むと、レフリーが真希を離してメイサを起こしていく。
水着を直しながら立ち上がるメイサは、ロープを掴んで真希を睨み付けると、真希も水着を直しながら距離を置いた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離が詰まる両者。
すると、メイサが踏み込んで大振りの張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・
頬に張り手が炸裂すると、一瞬動きの止まる真希。
更にメイサが左右の張り手を叩き込むと、真希がフラついている。
堪らずタックルを仕掛けようとするも、メイサが突き放して張り手を叩き込むと、堪らずロープ際に詰まっていく真希。
真希も張り手を返すと、メイサは反則も構わずグーパンチを顔面に叩き込んだ。
ゴキッ・・・
「痛いっ・・・」
堪らず悲鳴をあげて顔を押さえる真希。
「少しくらいの反則なら、プロレスは認められてるでしょ・・・」
メイサが囁くと、更にヘッドロックに捉えてから、拳を握りしめて顔面を殴りつけていく。
バキッ、ゴキッ・・
「痛いっ・・ああんっ・・・」
真希が悲痛な叫び声をあげると、メイサは痛めつけていく。
観客席からはブーイングが起きるも、メイサは笑みすら浮かべて真希を痛めつけた。
流石にレフリーがメイサを止めていくと、メイサは真希をコーナーに押し込むと、お腹にパンチを叩き込んだ。
ドスッ・・
「うっ・・うううっ・・」
お腹へのパンチ攻撃に苦悶の表情で座り込むようにコーナーに崩れる真希。
レフリーがメイサを離していくも、真希はお腹を押さえて痛がっていると、メイサがレフリーに構わずコーナーに真希に襲いかかった。
ステップキックを顔面に叩き込むと、続けてトップロープを掴んで顔面をコーナーとの間で踏みつけるように痛めつけていくメイサ。
グリグリ・・・
「あうっ・・・ううっ・・・はうっ・・・」
顔を踏みつけられて痛がる真希。
レフリーがメイサに注意して距離を置かせようとすると、レフリーに文句を言い出すメイサ。
「何よ、こんなの反則って事にならないでしょ!」
レフリーに言い返すメイサに、真希も負けずに股間へアッパーをパンチを叩き込んだ。
ゴキッ・・
「ふぎっ・・・」
突然の股間への衝撃に力が抜けてしまったメイサ。
すると、真希が立ち上がってからコーナー近くでDDTでマットに叩き付けると、続けてパイルドライバーを仕掛けていく真希。
細い真希だけに、メイサを逆さにしようとするも必死になっている。
そしてメイサを逆さにすると、脳天から容赦なく落としていく真希。
ドスッ・・
「うっ・・」
脳天からマットに叩き付けられてグッタリしていくメイサ。
更に、真希がトップロープに登っていくと、倒れ込んでいるメイサのお腹にフットスタンプを落とした。
ドスッ・・
「ぐふうっ・・・うううっ・・・」
軽量の真希と言えどもトップロープからフットスタンプを受けて、メイサは大きなダメージを受けて動きが止まっていく。
一気に勝負をつけようと、真希がメイサをコーナーから引きずり出すと、一気にSTFを仕掛けた。
ガッチリとロックされて苦しいメイサ。
真希も必死に極めていくと、メイサが逃れようと必死に藻掻くも、真希の技が極まっていて逃げられない展開。
レフリーもメイサの苦しそうな表情にギブアップの確認をしていくと、メイサは耐えていく。
『黒樹っ、ギブアップ?』
レフリーの問いかけにメイサも返す。
「の、ノォォォォ・・・・ノォォォォォ・・・」
ギブアップを拒むも、ガッチリと極まったSTFにギブアップ寸前と言う感じのメイサ。
真希もこれで決めるとばかりに極めていくと、次第にメイサの反応が鈍りだした・・・。
そして・・・
「ぎ、ギブ・・・」
メイサの心が折れてギブアップを口にすると、レフリーが確認できないからと続けられていくリング上。
真希も必死に極めていくと、メイサがギブアップを更に口にする。
「ギブ・・・ぎ・・ぶ・・・あっ・・・ぷ・・・・」
メイサの言葉にレフリーが試合終了のゴングを要請すると、ここで真希の勝利が決まった。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされると真希が技を解いていくと、試合に勝利したからとホッとした表情を浮かべる真希。
メイサの張り手を受けて口の中を切っていたのか、唇に血が滲み出ている真希。
『勝者、掘北真希っ!』
リングアナのコールにレフリーに手を挙げられていく真希。メイサから勝利を奪ったからと、笑みを浮かべて観客にアピールするのであった。
一方、負けたメイサは観客席に頭を下げてからリングを降りるのであった・・・。



第6試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、人気AV女優の小嶋みなみ。ピンク色のビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも歓声に包まれていくみなみ。今夜が初めて上がる地下プロレスのリング。キャットファイトと違いリアルな闘いが行われるリング。プロレス特訓は積んできたものの、やはり会場雰囲気に緊張感が走ると、みなみは緊張しながらコーナーに進んでいった。
そしてみなみの地下プロレスデビュー戦の相手は、人気女子アナの田仲みな実。胸の谷間が少し覗く白いワンピース水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に一礼してコーナーに進んでいくと、反対コーナーのみなみの姿にデビュー戦だからと余裕すら感じられるみな実。
そしてリングアナがコールを始めていくリング上。
『人気AV女優デビュー戦を行います・・・青コーナー〜・・・身長150p、上から85、56、83・・・小嶋みなみ〜っ!』
コールされて観客席に一礼していくみなみ。早くも観客席が盛り上がっていくと、その様子に反対コーナーのみな実が睨み付けている。
『赤コーナー〜・・・身長153p、上から83、57、84・・・田仲みな実〜っ!』
コールを受けて片手を挙げて観客席にアピールするみな実。今夜の相手は小柄でデビュー戦だからと、負けは許されない状況のみな実。
みなみも緊張しながらもロープに寄りかかったりして身体を動かしていると、みな実はロープの張りなどを確認しながら、水着を直したりしながら身体を動かしていく。
レフリーがみなみとみな実をリング中央に招くと、試合のルールなどの確認などをしていく。
早くもみなみとみな実の視線が交錯すると、みなみはデビュー戦を勝利したい気持ちを、みな実はデビュー戦の相手に負けられないとばかりに気合いを入れるのであった。
そしてレフリーが2人をコーナーに別けると、試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングと同時に動いたのはみな実で、素早くコーナーから飛び出すと、反対コーナーに向かって走り込むとドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
初めて受けるプロレス技に悲鳴をあげて倒れ込むみなみ。可愛らしい悲鳴に観客席が盛り上がっていく会場内。
素早く立ち上がろうとすると、みな実が腕を掴んでいく。
そしてロープにみなみを振っていくと、ロープから戻るみなみにラリアットを叩き込んだ。
バシィィィ・・・
「はうっ・・・ううっ・・・」
ラリアットを受けてダウンして、喉元を押さえて悶えるみなみ。
早くも試合の流れを掴んでいくみな実は、みなみの髪を鷲掴みにして起こしていくと、首筋にエルボーを落としていく。
しかしみなみも負けずにみな実のお腹にパンチを入れると、一気にヘッドロックで反撃していく。
ヘッドロックを受けたみな実がロープに振って返していくと、今度はみなみがロープから勢いをつけたフライングボディアタックを仕掛けた。
バッシーン・・
上手くボディアタックが炸裂すると、そのままフォールの体勢に持ち込むみなみ。
『ワン・・・』
しかし意地で返していくみな実。
返されたからと、みなみが立ち上がってからストンピングを叩き込むと、続けてエルボードロップを狙うもみな実が転がるようにして避けて自爆すると、肘を押さえて痛がるみなみ。
みな実はロープに逃げて立ち上がると、呼吸を整えながらみなみの動きを見つめた。
みなみもビキニを気にしながらも距離を置くと、レフリーが続行を指示していくリング上。
『ファイト!』
レフリーの指示に距離を詰めていくみな実とみなみ。
バシッ・・
「あうっ・・」
そしてみな実が喧嘩キック気味の蹴りを叩き込んでから、強引にヘッドロックに持ち込んでいくと、みなみも身体を密着させる様にしてから、ロープに振って返していく。
バッシーン・・
勢いよくロープから戻るみな実にドロップキックを放つみなみ。バストを揺らしながらのドロップキックに歓声が起きると、続けて立ち上がろうとするみな実の顔面へもドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・
「痛いぃぃぃ・・・」
堪らず顔面を押さえて痛がるみな実に、みなみが立ち上がるとストンピングを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
小柄ながら豊満なバストを持つみなみが、ビキニに包まれたバストを揺らしながら蹴りこむと、観客席から歓声が起きていく。
堪らず俯せ状態になるみな実に、素早くキャメルクラッチを仕掛けるみなみ。
グイッ・・
「あうっ・・」
苦悶の表情を浮かべるみな実に歓声が起きると、みなみはギブアップ狙いか強烈なキャメルクラッチを仕掛けていく。
上半身を反らされて激痛に苦しい展開のみな実。必死に耐えていくも、みなみの揺さぶりなどに苦しい展開が続いていくリング上。
レフリーがみな実にギブアップの確認をしていくと、みな実は額から汗を流しながら耐えていく。
少しずつロープに近づこうと身体を動かしていくみな実。みなみは技を仕掛ける事に集中していて、逃れようとするみな実に気が付かないと、遂にみな実がロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの言葉に驚くように技を解くみなみ。
みな実はキャメルクラッチを解かれて、咳き込みながら立ち上がろうとする。
しかしみなみが背中にストンピングを叩き込んでいくと、両手首を掴んでサーフボードストレッチに捕らえていく。
グイッ・・
「痛いっ・・・ああああっ・・・」
みな実の表情が苦痛に歪むと、バストを揺らしながら極めていくみなみに歓声が起きていく会場内。
レフリーがみな実にギブアップか問いかけていくと、みな実は必死に耐えていくリング上。
『田仲、ギブっ?・・・ギブアップ?』
「ノォォォォォ・・・・ノォォォォォォ・・・・」
耐えていくみな実に歓声が起きると、みなみは更にチャンスとばかりに極めていく。
グイッ・・
「ああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
更にみな実の悲痛な叫び声が響くリング上。
しかし耐えていくみな実に、みなみが技を解いていくと、みな実がグッタリと俯せになって痛がっている。
みなみがストンピングを叩き込むと、みな実がロープに逃げていくと、レフリーがみなみを離していく。
呼吸を乱しながらもロープに逃げたみな実は、ゆっくりと立ち上がると水着を直しながら立ち上がる。
対してみなみはビキニ姿で距離を詰めると、みな実がバストを狙ったエルボースマッシュを放つと、みなみのバストにエルボーが炸裂して動きを止めるみなみ。
グニュ・・
「ああんっ・・」
バストを抉られて痛がるみなみに、みな実が更にエルボーを叩き込んでから、一気にロープに振って反撃していく。
バストを揺らしながらロープから戻るみなみに、みな実が走り込むようにジャンピングニーパッドを叩き込むと、みなみの顎に当たってダウンするみなみ。
ジャンピングニーパッドは効いている様子で、みなみは両手で顔面を押さえて痛がっていると、みな実が髪を掴んで起こしていくと、ヘッドロックからブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けていく。
バッシーン・・・
「きゃああぁぁぁぁぁ・・・・」
マットに叩き付けられて悲鳴をあげるみなみに、俯せ状態にしてからみな実がお返しとばかりにキャメルクラッチを仕掛けると、上半身を反らされて痛がるみなみ。
ビキニからバストが飛び出しそうになるも、みな実は観客の反応を見ながら揺さぶっていく。
更に腕を足に掛けて、痛めつけていくみな実。みなみも顎を押さえられて悲鳴を上げられず、泣きそうな表情で耐えていく。
レフリーもみなみにギブアップの確認をするも、必死に耐えていく。両足を激しく動かしていくみなみ。
みな実が粘るみなみの鼻の穴に指を掛けると言うラフファイトにでると、みなみが悲鳴をあげた。
「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
アニメ声での悲鳴に観客席が盛り上がると、みな実は更に揺さぶっては痛めつけていく。
そして放してから、みな実が立ち上がってから背中などへストンピングを叩き込んでから、腰にヒップドロップを落としてからキャメルクラッチを仕掛けていくみな実。
グイッ・・・
「んんんっ・・・んぐっ・・・」
顎を押さえられて藻掻くように痛がるみなみ。
みな実もギブアップ狙いで攻め込んでいるも、みなみが耐えて汗を流しながら攻めていく。
耐えるみなみの上半身を更に反らそうと必死になるみな実。
流石に激しいキャメルクラッチにみなみが耐えられなくなって、レフリーに両手で×を作るようにギブアップのアピールをするも、レフリーもギブアップと認めずに試合は続けられていくリング上。
レフリーが止めないからと、みな実がギブアップを奪えなかったからと技を解くと、グッタリするみなみがギブアップを口にした・・・。
「ぎ、ギブ・・・」
しかしみな実が髪を掴んで起こしていくと、身体を密着させる様に大技の卍固めを仕掛けると、激痛にみなみが叫んだ。
「んあぁぁぁぁぁぁ・・・・ぎ、ギブアップ・・・ギブアップ!」
キャメルクラッチでギブアップ状態だっただけに、卍固めに素早くギブアップしたみなみ。
『カンカンカンカン・・・』
ここでレフリーが試合終了のゴングを要請すると、卍固めを仕掛けているみな実を止めていくレフリー。
みな実もあっさりギブアップしたみなみを放すと、グッタリするみなみに構わずガッツポーズで観客にアピールしていく。
『勝者、田仲みな実っ!』
リングアナのコールに笑顔を浮かべるみな実。
対して負けたみなみはゆっくりと立ち上がると、みな実に頭を下げてからリングを後にするのであった。




第7試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、地下プロレス2戦目の佐野雛子。ピンク色のビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって一礼していくと、観客席からは歓声があがっていく。
そして雛子の対戦相手としてリングインするのは、グラビアアイドルとして人気のある河村ゆきえ。黒ビキニに黒いリングシューズ姿でリングインすると、堂々と観客席に向かって頭を下げると、反対コーナーの雛子を睨み付けた。
グラビアアイドル同士のプロレスマッチに歓声が起きていく会場内。
地下プロレスではキャリアもあり、今夜は2戦目の雛子に負けられないと気合いが入るゆきえ。
対して、グラビアアイドル同士のプロレスマッチと言う事に、ここは勝利してアピールしたい雛子。
『グラビアアイドルプロレスマッチ・・・青コーナー〜・・・身長159p、上から84、51、87・・・佐野雛子〜っ!』
早くもリングアナのコールが始まると、気合いを入れて片手を挙げてアピールする雛子。
反対コーナーのゆきえも雛子の動きを見つめると、続いてコールを受けていく。
『赤コーナー〜身長158p、上から87、59、87・・・河村ゆきえ〜っ!』
コールを受けて雛子を挑発する様に片手を挙げて反対コーナーに歩み寄るゆきえ。雛子も負けずに睨み付けると、観客席からは歓声が起きていく。
レフリーが両者を別けていくと、ここで観客席も盛り上がっているからと試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングと同時に飛び出したのは雛子で、コーナーから素早く飛び出すと、コーナーから出たゆきえに鋭いドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
倒れ込むゆきえが立ち上がると、雛子も素早く立ち上がってはドロップキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
更に立ち上がるゆきえに素早く組み付いてヘッドロックを仕掛ける雛子。
しかしゆきえがロープに振っていくと、雛子がロープから戻るとエルボースマッシュで返していく。
フラつくゆきえに、雛子がロープに振っていくと、今度はゆきえがラリアットで返した。
バッシーン・・・
ラリアットを受けてフラつきながら喉元を押さえて痛がる雛子。
その雛子に、ゆきえは観客に腕を振り回してアピールすると、ロープに走ってから背後から後頭部へラリアットを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「ああんっ・・」
堪らず悲鳴をあげて俯せにダウンする雛子。
ゆきえは雛子の背中などにストンピングを叩き込むと、髪を鷲掴みにして起こしていく。
フラつく雛子にスリーパーを仕掛けるも、雛子も両手を振り回してロープに逃げると、レフリーが離していくリング上。
『ロープ、ロープっ・・・』
レフリーの指示に放していくゆきえ。
雛子が喉元を押さえながら距離を置いていくと、レフリーが続けさせていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていくゆきえ。
対して雛子は喉元を気にしながら距離を置いていこうとすると、ゆきえが仕掛けた。
タックル気味に組み付いていくと、ロープ際に押しつけていく。
雛子は背中にロープの感触を感じながら、ゆきえの動きを見ていくと、ゆきえがロープに押しつけてから放すと、張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
突然の張り手に驚きの表情を浮かべる雛子。
しかし負けずに張り手を返した。
バッシーン・・・
張り手を受けて逆に張り手を叩き込むと、雛子も負けずに張り手を出してお互いの頬を叩き合うゆきえと雛子。
バッシーン、バッシーン、バッシーン・・・
激しい張り手合戦に観客席が盛り上がると、ゆきえも雛子も必死になって相手の頬を叩き合っていく。
張り手が続いていくと、ゆきえが顔面にグーパンチを叩き込むと、これには雛子の動きが止まった。
ゴキッ・・
「痛いっ・・・」
堪らず頬を押さえて動きが止まる雛子。
「地下プロレスなんだから、これくらいは普通なのよ・・・」
ゆきえが呟くと、そのままロープに押し込む様にしてキチンシンクを叩き込むと、スレンダーボディをくの字にして苦しむ雛子。
更にお腹にパンチを叩き込んで攻め込むゆきえ。
動きの止まった雛子をヘッドロックに捉えると、そのまま締め上げてスタミナを奪っていこうとする展開。
雛子も抵抗出来ずに締め上げられていると、身体を密着させてバックドロップを狙いたいも、ゆきえが踏ん張って重心を落としていく。
バシッ・・・
逆に締め上げてから、首筋にエルボーを落としていくゆきえ。
更にダブルアーム式のフェイスバスターを狙うゆきえに、雛子は咄嗟に押し出すようにして逃れていく。
ロープ際になったからとレフリーが離していくと、ゆきえはビキニを直しながらも距離を置いた。
対して雛子もビキニを直しながら呼吸を整えると、ゆきえとの距離を置いていく展開のリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を置いていくゆきえと雛子。
少しずつゆきえが前に出ると、雛子は距離を置こうとしているが、ゆきえが少しずつプレッシャーをかけていく。
堪らず雛子が蹴りを放つと、蹴られながらも張り手を返すゆきえ。
しかし雛子も負けずに張り手からヘッドロックを仕掛けると、ゆきえがロープに振って返していく。
ロープから戻る雛子は、負けずにフライングラリアットを仕掛けると、上手く喉元に当たってゆきえを倒していくと、そのまま片足を抱え込んでフォールする雛子。
『ワン・・・ツー・・・』
しかしゆきえが返すと、続けて足を取って足四の字固めを仕掛けていく雛子。
グイッ・・
「ああああぁぁぁぁ・・・」
流石に足を極められて悲鳴をあげるゆきえ。
雛子もギブアップ狙いで極めていくも、ゆきえが耐えながらロープに逃れようと手を伸ばしていく。
雛子も極めていくも、ゆきえが必死にロープに逃れると、サードロープを掴んでいくと、レフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に雛子が技を解いていくと、ゆきえは足を気にしながらもロープを掴んで呼吸を整えていく。
雛子は立ち上がるとビキニを直しながらも、立ち上がらないゆきえにストンピングを叩き込んでいくと、ロープ際だからとリング下に落としていく。
リング下に落ちたゆきえがビキニを直しながら立ち上がると、雛子もリング下に降りていくと、髪と腕を掴んで近くの鉄柵に振っていく。
ガッシャーン・・・
鉄柵に叩き付けられて倒れ込むゆきえ。
鉄柵に寄りかかるように座り込むゆきえに、雛子が走り込む様にして低空ドロップキックを顔面に叩き込むと、ゆきえがグッタリと倒れ込んだ。
両手で顔面を押さえて痛がるゆきえに、雛子は髪を掴んで起こしていくと、そのままリング上に戻していく。
腕とビキニショーツを掴んでゆきえをリング上に戻すと、顔面へのドロップキックにダメージを受けて動きが止まるゆきえに、雛子は両足を抱え込んで逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・
「あああぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
逆エビ固めを仕掛けられて悲鳴をあげるゆきえ。
雛子が腰を落として極めていくと、身体をCの字にされて痛がるゆきえ。
レフリーもギブアップの確認をしていくも、ゆきえが額から汗を流しながらロープに手を伸ばしていく。
ロープに手を伸ばすと、ビキニからバストを飛び出しそうになるゆきえ。観客達も期待しているかの様に視線が集まる中、ゆきえは視線に構わずロープに手を伸ばす。
乳首がビキニから飛び出すと、観客席から歓声が上がっていく。攻める雛子はその歓声の意味が分からずギブアップ狙いで揺さぶると、ゆきえがロープを握って逃れた・・・。
『ロープ・・ロープ・・』
レフリーの言葉に技を解いていく雛子。ゆきえは素早くビキニを直すと、観客席からは歓声が起きている。
立ち上がろうとするゆきえに雛子はヒップにストンピングを叩き込むと、髪を掴んで起こしていく。
すると、ゆきえがお腹にパンチを入れて抵抗すると、雛子の動きが止まった。
しかし雛子も負けずに膝蹴りを出すと、続けてヘッドロックからブルドッキングヘッドロックとゆきえを攻め立てる。
フラつきながら立ち上がるゆきえに、雛子は練習をしてきたのかハイキックを放つと、これにはゆきえが反応して避けて空振りすると、逆にゆきえがハイキックを放った。
バシィィィ・・・
ゆきえのハイキックが雛子の腕を襲うと、痛がる雛子。
続けてローキックを叩き込んでから、一気にヘッドロックで締め上げるゆきえ。
お互いが素肌には汗を大量に浮かべながらの熱戦に、観客席も盛り上がっている試合。
ヘッドロックで動きを止めていると、ゆきえが片手を握りしめると雛子の額にパンチを入れた。
ゴキッ・・
「きゃああぁぁぁぁ・・・」
堪らず悲鳴をあげる雛子。しかしゆきえは拳をグリグリと額に押しつけて痛めつけると、雛子は悲痛な叫び声をあげていく。
「い、イッターイ・・・・んあああぁぁぁぁぁぁ・・・」
雛子の悲鳴にレフリーがゆきえを止めていくと、ゆきえが技を解いてから膝蹴りを叩き込んでいく。
更に動きの止まった雛子に一気に身体を絡めるコブラツイストを仕掛けると、ビキニ同士のコブラツイストに歓声が飛んでいく。
苦悶の表情を浮かべながら逃れようと必死な雛子。
ゆきえもギブアップ狙いで仕掛けたが、汗で滑って技が解けてしまった・・・。
技が解けるとロープに逃れる雛子。その雛子にミドルキックで腰に蹴りを入れるゆきえ。
続けて髪を鷲掴みにすると、ゆきえはコーナーに連れ込んでコーナーポストに顔面を叩き付けていく。
バシッ、バシッ・・
「ああんっ・・・」
鉄柵に叩き付けられたお返しとばかりに叩き付けていくゆきえ。
雛子の初めて体験するラフファイトに苦しい展開に追い込まれていくリング上。
更にトップロープに顔面を擦りつけると、雛子が悲鳴をあげていく。
ギュ・・ギュ・・
「あ、ああぁぁぁぁぁぁ・・・熱いぃぃぃ・・・顔がぁぁぁぁぁぁ・・・」
悲鳴をあげる雛子。
そしてゆきえが放すと、動きの鈍る雛子にパイルドライバーを仕掛けていく。
逆さ状態にされていく雛子。ビキニからバストが飛び出しそうになるも、何も出来ずにいる状態にされると、ゆきえは観客にアピールする様に逆さにしてから、脳天からマットに落とした。
バシッ・・
「ああんっ・・・」
パイルドライバーを受けて声を漏らしてグッタリする雛子。
ゆきえがゆっくりとフォールすると、レフリーがカウントを数えた。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・』
しかし雛子が返していくと、ゆきえが髪を掴んで起こしていくと、ロープに押し込んでからキチンシンクを叩き込んでいく。
ドスッ、ドスッ・・・
「うっ・・・ううっ・・・」
ボディへの膝蹴りに動きを止めていく雛子。
更にもう一発、パイルドライバーを仕掛けるゆきえに、雛子も2発目を受けては危ないとばかりに押し込んで逃れる。
バランスを崩したゆきえが放すと、雛子は逃げるようにロープを掴んだ。
逃げた雛子にゆきえはロープを掴んでも構わずストンピングを叩き込むと、両足を掴んで引っ張ってロープから離すと、インディアンデスロックで足を固めていく。
苦痛の表情を浮かべる雛子。ビキニから見える胸の谷間に視線が集まる中、必死に耐えていく。
ゆきえも雛子の足を固めて攻め立てるも、技を解いてから髪を掴んで起こしていくと、逆に雛子が張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
これにはゆきえも張り手を返すも、雛子が必死に張り手を叩き込んで反撃すると、一気にDDTでゆきえをマットに叩き付ける。
突然のDDTにゆきえの動きが止まると、雛子がバストを狙ったストンピングから、バストへのエルボードロップを落として痛がるゆきえをフォールする。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし簡単にスリーカウントを奪われるゆきえでもなく、返していった。
返されて雛子がゆきえを座らせる体勢からスリーパーで締め上げると、苦悶の表情を浮かべるゆきえを左右に揺さぶったりして苦しめていく。
雛子も試合に勝ちたいからと必死になって締め上げると、ゆきえも苦悶の表情を浮かべてロープに逃れようとする。
少しずつロープに近づくも、雛子も締め上げていくと、グラウンド状態に持ち込んでの両足で胴締め状態しての胴締めスリーパーに移行していく雛子。
これにはゆきえも苦悶の表情を浮かべると、ロープに逃げられずに苦しい展開。
ビキニ姿のグラビアアイドル2人の激しい闘いに歓声が起きていくと、ゆきえの動きが鈍くなっていく・・・。
胴締めスリーパーのダメージが大きくゆきえがギブアップ寸前と言う状態になっていくと、観客席も盛り上がっていく。
『落とせっ、落とせっ、落とせっ・・・・』
喉元に腕が滑り込むと、更に苦しい状態になっていくゆきえ。
口から涎を垂れ流しながら耐えるゆきえ。流石に地下プロレス2戦目の雛子に負けたくない一心で耐えていくも、ギブアップの前に失神寸前状態に追い込まれていた・・・。
『河村っ、ギブアップ?・・・ギブアップ?』
レフリーの問いかけにギブアップを拒むゆきえ。
雛子もこれで仕留めないと勝てないと感じてか、必死に締め上げていく。
そして遂に、ゆきえの心が折れたのか・・・。
「ぎ・・ギブ・・」
ギブアップを口にしたゆきえ。
『カンカンカンカン・・・』
レフリーがギブアップを確認すると、ここで試合終了のゴングが打ち鳴らされた。
『ただ今の試合、アナコンダスリーパーで佐野雛子の勝利となりました!』
雛子が技を解くと、信じられないと言う表情を浮かべて観客席などを見渡すと、観客席から大歓声が起きていく会場内。
一方、技を解かれてもグッタリとしているゆきえに、レフリーに腕を挙げられる雛子が近づいていく。
そしてお互いの健闘を讃えるかのように、ゆきえを起こしてから抱き合ってお互いを讃えるのであった。


第8試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、AV女優の左藤遥希と希咲ジェシカ。白いビキニと白いリングシューズ姿でのリングイン。初めての地下プロレスのリングに戸惑いを隠せない2人。しかし歓声には笑顔で手を振ってコーナーに進んでいった。
このデビュー組のAV軍団を迎え撃つのは、グラビアアイドルの橋元愛実と、芸名を戻して久々の地下リングに立つ矢吹春菜。グラビア系だけに黒ビキニに黒いリングシューズで、AV女優チームと対照的なリングコスチュームの2人。愛実と春菜は反対コーナーの遥希とジェシカを睨み付けると、お互い試合の作戦を練りだしている様子。
遥希とジェシカも緊張の中、姿を現した対戦相手に試合の作戦を練りだしていると、リングアナがコールを始めていく。
『AV女優vsグラビアアイドル特別タッグマッチを行います!・・・青コーナー〜・・・身長160p、上から89、59、88・・・左藤遥希〜っ!・・・身長160p、上から86、60、87・・・希咲ジェシカ〜っ!』
コールを受けて緊張しながらも観客席に頭を下げるジェシカと遥希。観客席からは大歓声がおきていくと、反対コーナーでは久しぶりのリングの感触を確かめる春菜の姿があった。
『赤コーナー〜・・・身長163p、上から83、58、86・・・矢吹春菜〜っ!・・・身長168p、上から86、60、88・・・橋元愛実〜っ!』
21歳の遥希、24歳のジェシカ、28歳の春菜、29歳の愛実。AV女優チームが年齢では有利かと言うものの、経験と体格からもグラビア側が一方的な展開を仕掛けるのかと観客席からも期待する中、レフリーがリング中央でルールなどを説明すると、両チームを別けてから試合開始のゴングを要請した。
『カァーン!』
まずは遥希と愛実が先発すると、コーナーからリング中央に移動してから睨み合っていく展開。
デビュー戦の遥希はなかなか組み付けないと、逆に愛実から喧嘩キックが放たれた。
ドスッ・・
「ぐえっ・・・」
お腹を蹴られて苦しむ遥希。愛実は続けて髪を掴んでヘアーホイップでマットに叩き付けると、続けてヘッドシザースで締め上げていく。
早くも痛がって追い込まれていく遥希。
「まだ始まったばかりよ・・・楽しませてあげるわよ、地下プロレスを・・・」
愛実が囁くと、更に締め上げていく。
激しく両足をバタバタさせて藻掻く遥希。コーナーのジェシカが心配そうに見つめる中、愛実はジェシカに視線を送りながらも遥希を開放すると、肩に膝を押し当ててコーナーのジェシカを挑発していく。
しかし遥希が返してからロープに足を伸ばして逃れると、レフリーが愛実を止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に愛実が立ち上がると、立ち上がろうとする遥希のバストをストンピングで蹴りこんだ。
バシッ、バシッ・・
「あんっ・・ああんっ・・」
バストを蹴りこまれて痛がる遥希の髪を鷲掴みにして起こしていく愛実。
そして反対コーナーの春菜に合図すると、髪を掴んだまま自軍コーナーに連れ込むと、コーナーでは春菜が膝を出していた。
その膝に遥希の顔面を叩き付けてから、フラつく遥希を放してから春菜とタッチする愛実。
早くもタッチしていくグラビアアイドルチーム。春菜が久しぶりの地下プロレスとばかりに観客にアピールすると、遥希にローキックで揺さぶっていく。
バシッ、バシッ・・・
ローキックを受けてフラつきながら耐える遥希に、春菜はノーガードの顔面にハイキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
流石に顔面にハイキックを受けて両手で顔面を押さえて座り込むようにダウンする遥希。
容赦なく髪を掴むと、拳を握りしめてアピールする様に観客に見せつけてから、遥希の額を殴りつける春菜。
ゴキッ・・バキッ・・
「痛いぃぃぃ・・・」
堪らず悲痛な叫び声をあげる遥希。反対コーナーではジェシカが反則のアピールをするも、レフリーが春菜を止めずに続けさせていく。
遥希も殴り返すようにお腹にパンチを入れると、春菜が起こしてからヘッドロックで締め上げる。
そのままブルドッキングヘッドロックを豪快に炸裂させて、遥希をマットに叩き付けていくと、グッタリする遥希にキャメルクラッチを仕掛けていく春菜。
グイッ・・
「あうっ・・」
「ほらほらっ、ギブアップ?・・・ギブする?」
揺さぶり掛けてギブアップを迫る春菜。
更に愛実がコーナーから飛び出すと、ノーガードの遥希のバストへサッカーボールキックを叩き込んでいく。
バシィィィィ・・・
バストに衝撃を受けて動きが止まる遥希に、更に顔面へサッカーボールキックが叩き込まれた。
バシィィィィィ・・・
顔面へ蹴りを受ける遥希は、春菜が放すとグッタリと俯せ状態で動きが止まっていく。
愛実はジェシカを挑発する様にアピールしてコーナーに戻ると、春菜が腰にヒップドロップを落としてから、更にキャメルクラッチで揺さぶりかけていく。
グイグイ・・・
「ギブするの?・・・ギィヴァーップ?」
春菜が痛めつけるように揺さぶりかけると、遥希は両足をバタバタさせて痛がっていく。
一方的な試合展開に、観客席からもジェシカの出番がないまま終わるのではと言う声が飛んでいると、春菜が技を解いてから立たせていく。
フラフラしている遥希に、気合いのビンタを叩き込むと、続けてロープに押し込んでからバストへチョップを叩き込むと、遥希も意地を見せてエルボースマッシュを返した。
更に顔面へエルボースマッシュを叩き込んでから、首投げでマットに春菜を叩き付けると、逃げるようにコーナーに戻ってジェシカとタッチしていく。
遂に出番の回ってきたジェシカが気合いを入れると、距離が詰まる春菜に左右のパンチを放った。
バキッ・・
春菜が顔面を殴られてフラつくと、春菜も殴り返すもジェシカがタックル気味に組み付いていく。
パンチにエキサイトしてタックルの隙を与えて春菜が組み付かれると、フロントヘッドロックを狙うもロープ際に押し込まれていくと、ジェシカが小刻みに脇腹にパンチを叩き込んでいく。
ドスッ、ドスッ・・
ボディへの衝撃に表情を険しくさせる春菜。
春菜はそのままロープ際を動くと、ジェシカを捕まえたまま自軍コーナーで愛実とタッチしていく。
愛実がリングインすると、ジェシカはエルボースマッシュをバストに叩き込んでから、喧嘩キックと攻め込んでいく。
続けてヘッドロックに捉えると、愛実がロープに振るようにして返していく。
ロープから戻るジェシカは、逆に待ちかまえる愛実にドロップキックを叩き込むと、倒れ込んだ愛実にストンピングを連打すると、コーナーの春菜にドロップキックを叩き込んで場外に落としていく。
そして愛実の髪を掴んでお返しとばかりに自軍コーナーに連れ込むと、遥希が背後から捕まえた状態からボディにドロップキックを叩き込んでいくジェシカ。
続けてコーナーに崩れ落ちた愛実を、遥希とジェシカが2人掛かりでストンピングを連打していくと、観客席からはブーイングが起きていく。
ブーイングを受けながらもジェシカは顔を狙ったストンピングを叩き込むと、遥希とタッチしていく。
遥希はお返しとばかりに愛実を起こしてから、首投げからマットに倒した愛実に首4の字固めで締め上げると、愛実の表情が苦痛に歪んでいく。
しかし愛実がロープに逃げると、レフリーが技を解かせていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが離していくと、愛実が立ち上がりながら遥希を殴りつけると、続けて下を向かせて後頭部へエルボーを落としていく。
動き止まる遥希をコーナーに連れ込むと、ボディスラムの体勢にコーナーに逆さ吊りにしていくと、距離を置いてから走り込んでドロップキックをお腹に叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「うっ・・ホゲェェェェ・・・」
お腹へのドロップキックを受けて胃液の様なものを吐き出す遥希。
反対コーナーではジェシカがレフリーにアピールするも、レフリーは構わず続けさせていくと、春菜とタッチしていく愛実。
春菜はタッチすると、反対コーナーのジェシカを挑発するようにしてから、遥希のボディへ膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ・・
「あああぁぁぁぁ・・・」
ノーガード状態での膝蹴りに悲鳴をあげる遥希。
愛実がロープから遥希の足を外すと、グッタリとコーナーに崩れ落ちる遥希。
春菜が髪を掴んで起こしていくと、ダブルアームスープレックスの体勢から、一気にダブルアーム式のフェイスバスターを仕掛けると、遥希が顔面からマットに叩き付けられて絶叫した。
バッシーン・・・
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
顔面とバストをマットに打ち付けられて絶叫する遥希。
俯せ状態で痛がっている遥希に、春菜がビキニを掴んで起こそうとすると、ビキニのブラが外れてトップレス状態にされていく遥希。
Fカップバストが露わになると観客席からは歓声が飛んでいく中、春菜も構わずビキニをマットに投げてからバストへパンチを叩き込んでいく。
グニュ・・・グニュ・・・
「あんっ・・・ああんっ・・・」
バストへのパンチ攻撃に痛みに喘ぐ遥希。
しかし遥希も意地を見せて春菜にローブローとも言える股間へパンチを返すと、動きを止める春菜に逆さ押さえ込みを仕掛けた。
『ワン・・・ツー・・・』
レフリーがカウントを数えるも返していく春菜。
しかし股間へのダメージに苦悶の表情を浮かべていると、遥希がロープに振ってジャンピングニーパッドを仕掛けた。
バキィィィ・・・
打点の高い膝が顔面を襲うと、豪快にダウンする春菜。
更に起こして自軍コーナーに連れ込もうとする遥希に、春菜も意地になって殴りつけると、そのまま髪を掴んでコーナーに連れ込んだ。
コーナーでは愛実が待っていて捕まえると、遥希のボディに数発殴りつけてからタッチしていく春菜。
愛実がコーナーからタッチして飛び出すと、コーナーに押し込んでからセカンドロープに登ってから、観客にアピールする様に遥希の額などへパンチを叩き込む。
バキッ、ゴキッ・・・
「いやあぁぁぁぁ・・・」
遥希の悲痛な叫び声が響き渡るリング上。反対コーナーではジェシカがレフリーにアピールするも、レフリーは構わず試合を続けさせた。
愛実がセカンドロープから下りると、コーナーに押し込む形で遥希に膝蹴りを叩き込んでいくと、遥希はボディへ膝蹴りを受けて苦悶の表情で区割り混むようにダウンしていく。
両手で蹴られた部分を押さえて痛がる遥希に、愛実は地下プロレスの厳しさを教え込む様にセカンドロープに登ると、トップロープを掴んでバランスを取りながら、遥希の背中などへストンピングを叩き込んで痛めつけていくと、遥希は俯せ状態になって悶えている。
「そろそろ決めてあげるわよ・・・」
愛実が呟くと、遥希をロープから離してから、キャメルクラッチに捉えていく。
上半身を反らされて、Fカップバストを揺らしながら苦しむ遥希。
すると、コーナーから春菜が飛び出してノーガードの遥希のバストへサッカーボールキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「ぐふっ・・」
バストを蹴られて呼吸が止まるような感覚に苦しむ遥希。しかし愛実に顎を押さえられて逃げられないからと、更に春菜が顔面へノーガードキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
顔面へ蹴りが決まると、愛実が技を解いて遥希はグッタリとマットに倒れ込むと、両足をバタバタさせて顔面への蹴りを痛がっている。
反対コーナーからジェシカが飛び出して愛実に蹴りこもうとすると、春菜がタックル気味に組み付いて縺れ合うと、愛実が遥希にツームストンパイルドライバーの体勢に持ち込んでいく。
逆さにされていく遥希の身体。そして愛実が容赦なく脳天からマットに叩き付けると、遥希の身体がグッタリとマットに横たわった。
虚ろな目をしている遥希に、愛実は両足を抱え込んで逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・・
「あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
逆エビ固めを受けて絶叫する遥希。
ジェシカも助けようと必死に藻掻くも、春菜がコーナーに押し込んで妨害すると、愛実が揺さぶっていく。
必死に耐えようとする遥希。しかし愛実も腰を落として極めていくと、あまりの激痛に遥希の口からギブアップの言葉が漏れる・・・。
「ぎ・・・ギブアップ・・・ギブアップ!」
マットに激しく叩きながらギブアップする遥希。
『カンカンカンカン・・・』
遥希のギブアップにレフリーがゴングを要請すると、ここで愛実と春菜の勝利が決まるのであった。
愛実が技を解くと、涙ぐみながらグッタリする遥希。
春菜が離れてジェシカが遥希に近づくと、愛実と春菜を睨み付けていくジェシカ。
『ただ今の試合、橋元愛実、矢吹春菜の勝利となりました!』
リングアナのコールに手を挙げていく愛実と春菜。春菜も久しぶりの地下プロレスを勝利で飾って笑みを浮かべるも、ジェシカと遥希はAV女優勢として地下プロレスの参戦を訴えていた。
「私たちは負けたけど、今夜はデビュー戦って事もあったんで、今後も地下プロレスに参戦するから、いつか勝負するわよ!」
ジェシカがマイクアピールすると、観客席からは歓声が起きていく会場内。
愛実と春菜は挑発的に手招きすると、ガッツポーズでリングを降りていくのであった。



第9試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、元地方局の女子アナだった永崎真友子。グラビアではセクシーショットなどを披露している真友子が、更なるステップアップを狙っての地下プロレス参戦。噂は聞いていた地下プロレスのリングに立つと、その異様な雰囲気に戸惑っている様子だが、覚悟を決めてコーナーに進んでいく真友子。白いビキニに白いリングシューズ姿でアピールすると、観客席からは歓声が送られていく。
その真友子の地下プロレスデビュー戦の相手としてリングインするのは、富士テレビの人気女子アナの加東綾子。既に地下プロレスでは試合を経験済みの綾子。今夜は真友子が人気女子アナとの試合を希望してのカードとなった。
綾子も巨乳と言われるだけに白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、真友子を睨み付けてからコーナーに進んでいった。
真友子はコーナーで黒服からオープンフィンガーグローブを着けてもらうと、格闘技戦スタイルで身体を動かしてはコールを待っている。
対して綾子は軽く飛び跳ねると、ビキニに包まれたバストが揺れて歓声が起きていくのであった。
『女子アナ特別試合を行います・・・青コーナー〜・・・身長158p、上から83、56、82・・・永崎真友子〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする真友子。反対コーナーの綾子と視線を合わさずにコールを受けていく。
『赤コーナー〜・・・身長166p、上から87、57、82・・・加東綾子〜っ!』
そしてコールを受ける綾子。観客席からは綾子のビキニ姿だけでも歓声が飛んでいるので、盛り上がっていく観客席。
綾子は素手なので、拳での顔面パンチか反則となるも、真友子は手にオープンフィンガーグローブを着けているから顔面パンチが認められていくので、プロレスルールマッチでありながら、綾子が殴り合いになると苦しい展開が予想されるこの試合。
リング中央ではレフリーがルールの確認をすると、真友子と綾子はルールを確認していく・・・。
そして各コーナーに別れさせられると、試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出す真友子と綾子。
真友子としても人気女子アナをKOかギブアップで下してのデビュー戦勝利を狙っている様子。
対して綾子は地方局出の女子アナだった真友子に負けたくないと気合いが入っている様子。
距離が詰まると、真友子が軽くジャブ気味にパンチを放っていくと、綾子がパンチを嫌がるように距離を置いていく。
更に真友子がパンチを出して前に出ると、綾子はロープに詰まっていくも、膝蹴りを出して抵抗した。
膝蹴りは当たらないと、逆に真友子がタックル気味に組み付いていくと、そのままロープに押し込んでいくと、綾子は真友子の動きに動揺を隠せない。
更に脇腹へパンチを小刻みに叩き込む真友子に、綾子の表情が苦痛に歪んだ。
バシッ、バシッ・・・バシッ・・
グラビア展開をしている真友子は、地下プロレス参戦の為にと格闘技トレーニングをしたのか、綾子に対して上手い展開で攻め込んでいる。
一気に引き込むように綾子をグラウンドに持ち込もうとする真友子。しかし綾子も踏ん張ると、真友子が組み付いて動きが止まっていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
動きが止まったところで、レフリーが綾子の背中がロープに触れているからと離していくと、お互いにビキニを直しながら距離を置いていくリング上。
『ファイト!』
更に続けられる試合に、真友子が左右のジャブから距離を詰めると、綾子は勢いを止める為にドロップキックを放つも不発になって、グラウンド状態に持ち込まれてしまった。
起き上がろうとする綾子に素早く絡みつく真友子。
サイドポジジョンから押さえていく真友子に、綾子は動きを見るようにしていく。
真友子が腰を浮かせると、綾子の脇腹へ膝蹴りを叩き込んでいく。
ドスッ・・
「あうっ・・・」
膝蹴りを受けて悲痛な叫び声をあげる綾子。
綾子の力が抜けると、一気に馬乗り状態に持ち込む真友子。
綾子も馬乗り状態になられて焦ると、真友子が軽く顔面へパンチを落としていく。
バシッ・・バシッ・・
「痛いっ・・・いやあっ・・・」
堪らず悲鳴をあげる綾子。
嫌がる綾子の顔面にパンチを入れながらも、藻掻く綾子の腕を狙っている真友子。
そして腕を掴むと、一気に馬乗り状態から体勢を入れ替えて腕拉ぎ逆十字固めを仕掛けた真友子。
綾子は焦るようにロープに足を伸ばすと、肘関節が伸ばされる前にロープに逃げた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に技を解いていく真友子。
綾子はビキニを直しながら立ち上がると、腕を気にしている様子。
対して真友子はガードを上げて構えていくと、レフリーが続けさせていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に前に出る真友子は、左右のジャブからボディと打撃で前に出るも、大きなダメージを与える打撃力もなく、格闘技戦スタイルの練習をしてきたと言う感じの動きに綾子は組み付いて打撃から逃れていく。
抱き合うように組み付く綾子に、小刻みに脇腹などへパンチを叩き込む真友子。
しかし組み合う真友子は、攻め続けていてスタミナを消耗しているのか、時折辛そうな表情も浮かべていると、綾子が押し込むようにロープ際に縺れ込んだ。
そのままコーナーに連れ込む綾子は、自らの身体とコーナーとの間で真友子を挟むと、少しずつ真友子のスタミナを消耗させようと動きは止めていく。
堪らず綾子を押し返す真友子。間隔が空くと顔面へパンチを放つと、続けてタックルを仕掛けるも、殴られながらも綾子がヘッドロックに持ち込んだ。
真友子が藻掻くと、綾子は強引に走り込むようにブルドッキングヘッドロックで叩き付けていくと、俯せになって苦しむ真友子にキャメルクラッチを仕掛けた。
グイッ・・
「あうっ・・・」
上半身を反らされて苦しむ真友子。また綾子の反撃に観客席が盛り上がっていくと、綾子も上半身を反らしながら極めていく。
両足をバタバタさせて痛がる真友子。レフリーのギブアップの確認に必死に耐えていく。
耐える真友子を放すと、綾子が立ち上がってからヒップなどへストンピングを叩き込むと、真友子は転がるようにロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に構わず蹴りこむ綾子。バストを揺らしながらのストンピングに歓声が起きると、続けて髪を掴んで起こしていく綾子。
フラつく真友子をロープに押しつけてから、勢いをつけたキチンシンクを叩き込むと、真友子の表情が苦痛に歪んだ。
ドスッ・・
「ふぐっ・・うううっ・・・」
膝を入れられた部分を押さえて苦しむ真友子に、綾子は髪を掴んで下を向かせると、背中にハンマーパンチを叩き込んでからヘッドロックに捉えていく。
ビキニ姿だけに、バストが寄せられて更に巨乳がアピールされる綾子。構わず締め上げていくと、真友子のスタミナを消耗させていく。
真友子も抵抗していくと、綾子は更に締め上げて動きを止めていくと、続けてブルドッキングヘッドロックで真友子をマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
マットに叩き付けられてグッタリする真友子。綾子は立ち上がって観客席にアピールすると、真友子を仰向けにしてからエルボードロップを喉元に落としてから、そのままフォールの体勢に持ち込んだ。
『ワン・・・ツー・・・スリィ・・・・』
しかしカウントギリギリで返していく真友子。喉元へのエルボーが効いているのか、真友子が苦悶の表情で動きを止めていると、綾子は続けてヘッドシザースで真友子を締め上げていく。
グイッ・・・
「うぐっ・・・ううっ・・・」
首を締め上げられて苦しむ真友子。綾子もギブアップ狙いで締め上げると、観客席からも歓声が飛んでいく。
『加東〜っ、締め上げろ!』
『落とせ落とせっ、地方に負けるなよ!』
観客席からの声に更に締め上げていく綾子。しかし真友子も必死に耐えていくと、ロープに足を伸ばした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に技を解く綾子。
真友子は喉元を気にしながらサードロープを掴んで咳き込むと、綾子は距離を置いていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に立ち上がれない真友子に、綾子が近づいていくと、真友子がお腹にパンチを入れると、続けて股間へアッパーを叩き込んだ。
バシッ・・
「あぐっ・・・」
股間への衝撃に苦悶の表情で苦しむ綾子。苦し紛れの股間攻撃に観客席からはブーイングが起きていく。
観客席のブーイングに構わず真友子が立ち上がると、股間を押さえる綾子にローキックから後頭部へハイキックを叩き込んでダウンを奪うと、素早くフォールする。
しかし綾子がロープに逃げるとカウントは数えられずに、更に真友子が馬乗り状態になってから顔面へパンチを落としていく展開。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
呼吸を荒げながら殴りつけていく真友子。
綾子は顔面へのパンチの連発に藻掻いていくと、真友子がギロチンチョークを仕掛けていくと、綾子も必死にブリッジ気味に返していく。
ギロチンチョークが決まらないと、真友子は腕を狙っていくも、綾子がロープに足を伸ばした。
『ロープ・・・』
レフリーの声に立ち上がる真友子は、綾子の豊満なバストへストンピングを落としてから、髪を掴んで起こしていく。
フラつく綾子の顔面へパンチわ叩き込むと、続けて左右のパンチを狙うと、ここで綾子がグーパンチを顔面へ叩き込んだ。
バキィィィ・・・
素手の拳での顔面パンチは反則になるも、綾子もバストを狙われて腹を立てての反撃。
突然の顔面パンチにグッタリとダウンする真友子。
綾子は素早く足を抱え込む様にしてフォールの体勢も持ち込んだ。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィ・・・・・』
真友子が返そうとするも、レフリーのカウントが決まって綾子の勝利が決まるのであった。
『ただ今の試合、加東綾子の勝利となりました!』
リングアナのコールに立ち上がって笑顔でアピールする綾子。
対して、負けた真友子は悔しそうな表情を浮かべると、転がるようにリング下に降りて控え室に姿を消していくのであった・・・。



第10試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは霧谷美玲。スレンダーボディを黒ビキニに包んでのリングイン。スレンダーボディでありながらボリュームのあるバストが作り出す胸の谷間などに、観客席からは歓声が飛んでいる。
その美玲の対戦相手としてリングインするのは、地下プロレス、芸能界共に美玲よりキャリアが長い末広涼子。白いワンピース水着でのリングイン。美玲に比べて余裕ある様子。
美玲も反対コーナーに立つ涼子の姿に緊張感を隠せない。芸能界、また噂には聞いて参戦した地下プロレスのリングでのキャリアのある涼子。美玲は動揺しないようにと落ち着こうとするも、観客席からの歓声などで落ち着かない様子。
対して、かつて自らが演じた役をする美玲との対戦に、今夜は地下プロレスの厳しさを教えようと考える涼子。美玲の水着が剥ぎ取られるのか、プロレス技で痛めつけられるのか、反則攻撃に流血KOか・・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングが打ち鳴らされると、まずは両者がコーナーから飛び出していく展開。
美玲が果敢に前に出るも、涼子も地下リングキャリアの浅い美玲の動きに余裕のある視線で見つめた。
リング中央で睨み合う展開から、まずは美玲がエルボースマッシュを仕掛けて始まった。
涼子の喉元などにエルボーが炸裂すると、続けてロープに振っていく美玲。早くも試合の流れを掴みたいところだが、涼子もロープを掴んで距離を置いていく。
この辺の駆け引きは涼子としては余裕のあるところ。逆に美玲は流れを止められて焦りに近い感覚に襲われていく。
『ファイト!』
動きの止まるリング上に、レフリーが試合続行の掛け声を放つと、今度は涼子が前に出て美玲の腕を掴むと、捻って固めていく。
「うっ・・・」
腕を掴まれて痛がる美玲。
更にお腹に蹴りを入れられてから、腕を放されると首投げからマットに叩き付けられていく美玲。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
痛がる美玲に素早くヘッドシザースで締め上げていく涼子。
グイッ・・
「うっ・・」
美玲の苦悶の表情で両足をバタバタさせて痛がると、涼子は更に身体を反転させるようにして痛めつけていく。
『ギブアップ?』
早くもレフリーが痛がる美玲にギブアップの確認をすると、美玲は必死に耐えていく。
更に痛めつけていく涼子。しかし美玲も必死にロープに足を伸ばすと、何とかロープに逃げるのであった・・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に涼子が技を解くと、美玲は喉元を押さえながら転がるようにリング下に逃れた。
「コホッ・・コホッ・・」
咳き込みながらリング下で苦しむ美玲。ビキニを直しながらも呼吸を整えていくと、リング上では涼子が観客席を煽るように両手を振っていく。
リングサイドをゆっくりと歩きながら呼吸を整えていく美玲。
涼子もリング上から挑発的に手招きしていくと、美玲は応じずに距離を置いていく。
そして美玲がリングに戻ろうとすると、涼子がロープ越しに挑発すると、美玲もリングに戻れないと、レフリーが涼子をロープから離していく。
更に美玲が戻ろうとすると、レフリーに構わずロープ越しに美玲の髪を掴んでいく涼子。
そのままコーナーに連れて行くと、コーナーポストに顔面を叩き付けていく。
ゴキッ・・
「ああぁぁぁぁぁ・・・」
コーナーに叩き付けられて悲鳴をあげる美玲。
更にトップロープに顔面を擦りつけていく涼子。久しぶりのヒールファイトに観客席が盛り上がっていくと、痛がる美玲に構わず痛めつけていく。
ギュ・・ギュギュ・・・
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
ロープに顔面を擦られて、摩擦熱で絶叫していく美玲。
必死に涼子のボディにパンチを叩き込んで抵抗するも、涼子は顔面を掻きむしって放した。
両手で顔面を押さえてリング下に降りる美玲。ラフファイトに苦しい展開を余儀なくされるが、涼子は観客から歓声を浴びて笑顔を浮かべていくリング上。
顔を気にしながらも、リング上の涼子を睨み付けていく美玲。
対して涼子は余裕すら感じられる表情を浮かべると、リング下の美玲を挑発していく。
「勝負はリング上じゃないの?」
涼子の挑発的な言葉に美玲はサードロープを掴んでリングインしようとするも、またも涼子が蹴りを放っていく。
「上がれないじゃないの!」
美玲もレフリーにアピールすると、レフリーが涼子をロープから離していくと、美玲が素早くリングに戻っていくと、涼子が笑みを浮かべた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく涼子と美玲。
美玲が大振りの張り手を仕掛けると、涼子が避けてタックル気味に組み付いた。
組み付かれて焦る美玲をロープ際に押し込んでいく涼子。
美玲が首に腕を回していこうとすると、涼子はコーナーに押し込んでいく。
コーナーを背に押し込まれる美玲。涼子はスレンダーボディにパンチを叩き込むと、美玲の頬に張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
張り手を一発入れると観客席にアピールする様に手を挙げて距離を置く涼子。
対して美玲は頬を押さえると、距離を置く涼子を睨み付けた。
『ファイト!』
レフリーが掛け声を出して促していくと、美玲は距離を置きながらビキニを直していくと、涼子はゆっくりと距離を詰めて何かを狙っている様子。
距離が詰まると美玲が大振りのパンチを放つも涼子が避けると、逆にタックルで組み付いていく。
涼子の首に腕を回そうとする美玲。しかし涼子に組み付かれて動揺を隠せないと、涼子はマットに倒していった。
バッシーン・・・
マットに叩き付けられる形で動きが止まっていく美玲。
涼子はサイドポジジョンを奪うと、美玲の豊かなバストに顔を押しつけていくと、嫌がるように藻掻く美玲の身体に覆い被さっていく涼子。
更に喉元に肘を押しつけて、ギロチンチョークを仕掛けていく涼子。
グリッ・・
「ぐっ・・ううっ・・・うっ・・・」
涼子のギロチンチョークに苦悶の表情を浮かべる美玲。
美玲の動きが鈍くなっていくと、涼子がギロチンチョークからマウントポジジョンに移行すると、激しい張り手を連発した。
バッシーン・・・バッシーン・・・バッシーン・・・
「痛いっ・・・いやあぁぁぁぁ・・・」
激しい張り手の連発に悲鳴をあげて嫌がる美玲。馬乗り状態からの激しい張り手攻撃に明らかに嫌がっている様子。
ブリッジ気味に跳ね返そうとする美玲。
しかし涼子も地下リングでは慣れているもので、上手くバランスをとって張り手を叩き込む。
バッシーン・・・バッシーン・・・
「ほらほら、地下プロレスって痛いし苦しいものなのよ!」
涼子が美玲を痛めつけていくと、美玲も必死に逃れようとしているも、涼子が逃がさない展開。
藻掻いていく美玲も、スタミナを消耗して苦しい展開に追い込まれていくも、涼子もスタミナを消耗させようと馬乗り状態になっている。
そして美玲の抵抗が無くなり出すと、涼子が立ち上がって髪を掴んで起こしていく。
呼吸を荒くしている美玲は涼子のボディにパンチを入れるも、逆に涼子のエルボーを首筋に入れられて動きを止めた。
その美玲を下に向けてパイルドライバーを狙う涼子。
しかし美玲も脳天から叩き付けられては危険とばかりに押し込んで抵抗した。
『ロープ・・・ロープ・・・』
ロープ際に押し込んでいくと、レフリーが涼子と美玲を離していくが、美玲は呼吸が荒く辛そうな表情を浮かべている。
対して涼子も呼吸を荒くするも、美玲より余裕が感じられる表情を浮かべて距離を置いていくと、レフリーが試合を続けさせた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に涼子が距離を詰めようとすると、美玲はトップロープを掴んだまま呼吸を整えようとする。
涼子が距離を詰めると、美玲は必死にエルボースマッシュを叩き込むと、続けて喧嘩キックからヘッドロックを仕掛けた。
逆に美玲をロープに振って返していく涼子。
しかし美玲もロープから戻ると、飛び上がってジャンピングニーパッドで反撃に出た。
ゴキッ・・
「くっ・・」
顎に膝が当たってマットに崩れ落ちる涼子。
美玲も素早く片足を抱え込んでフォールすると、レフリーがカウントを数えた。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし涼子が返していくと、美玲が髪を掴んで起こしていく。
更に素早く身体を絡み付けるようにコブラツイストを仕掛けると、涼子の表情が苦痛に歪んだ。
グイッ・・・
「うっ・・・」
ビキニ姿で汗ばみながら必死にコブラツイストを仕掛ける美玲。
涼子もギブアップ寸前まで追い込まれていないが、美玲のコブラツイストに痛がっている様子。
更に美玲はコブラツイストを解くと、素早く涼子に首相撲の体勢に持ち込んでから膝蹴りをボディに叩き込んでいく。
ドスッ・・ドスッ・・
「ふぐっ・・うっ・・」
流石に鋭い膝蹴りに苦悶の表情を浮かべる涼子。
美玲もダメージを与えようと必死に膝蹴りを叩き込むと、続けてエルボースマッシュを側頭部に叩き込んでからロープに振っていく。
ロープから勢いよく戻る涼子に、美玲は走り込んでのフライングラリアットを叩き込むと、涼子が豪快にマットに倒れ込んだ。
攻める美玲も疲れが見えて動きが鈍くなると、必死に倒れている涼子のバストなどへストンピングを叩き込んでいく。
バシッ・・バシッ・・
流石にバストへの衝撃を受けて痛がる涼子。
続けてお返しとばかりに美玲がヒップドロップ的に馬乗りになっていくと、涼子の頬に張り手を叩き込んでいく。
バッシーン・・バッシーン・・
馬乗りから張り手に痛がる涼子に、美玲はエキサイトしてグーパンチを顔面に叩き込むと、これにはレフリーが反則だからと止めていく。
『霧谷っ、反則だっ!』
レフリーが止めていくと美玲が張り手に切り替えるも、涼子が頬を押さえて痛がってアピールすると、観客席からはブーイングが送られていくと、美玲は観客席の反応に動揺していく。
そして涼子がロープに足を伸ばすと、ここでレフリーが2人を離した。
『ロープ・・・ロープ・・・』
美玲が立ち上がってビキニを直すと、涼子も水着を直しながら頬を気にしているリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく美玲。涼子はロープ際で美玲の動きを見つめると、近づく美玲に蹴りを入れると、髪と腕を掴んでリング下に落としていく。
「きゃああぁぁぁ・・・」
リング下に転落させられて悲鳴をあげる美玲。
涼子もリング下に降りると、フラつく美玲を捕まえると、エプロンサイドに顔面を叩き付けてから、近くの鉄柱に美玲を振って叩き付けた。
ゴッキーン・・
「んあぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
鉄柱に叩き付けられて悲鳴をあげて倒れ込む美玲。
更に涼子が攻め込もうとすると、美玲も股間へアッパーを叩き込んで反撃していく。
ゴキッ・・
「ふぎっ・・」
股間への衝撃に痛がる涼子。
美玲もお返しとばかりに涼子の髪を掴むと、そのまま鉄柱に顔面から叩き付けた。
ゴッキーン・・
「ああぁぁぁぁぁ・・・」
流石に顔面からの鉄柱攻撃に悲鳴をあげる涼子。額は割れなかったも、ダメージを受けて涼子の動きが止まっていく。
更に手を掴んで鉄柵に振って叩き付けていく美玲。
ガッシャーン・・・
音を立てて鉄柵に叩き付けられた涼子は、そのまま鉄柵に寄りかかるようにダウンした。
美玲はそれ以上攻め立てずにリング上に戻ると、ビキニを直してから観客にアピールしていく。
歓声に包まれるリング上の美玲。涼子はゆっくりと立ち上がると、リングサイドを水着を直しながら歩くと、美玲との距離を計りつつリングに戻った。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める美玲と涼子。
今度は美玲がタックル気味に組み付いていくと、涼子をそのままロープ際に押し込んでいく。
続けて膝蹴りで攻め込むと、エルボースマッシュと打撃で攻め込んでからヘッドロックに持ち込んだ。
しかし涼子も技を受けてからヘッドロックを極められても、冷静に近くのロープを掴んでいくと、レフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に技を解く美玲。
すると、涼子が放した美玲に張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
突然の張り手に驚く美玲に、涼子もキチンシンクでボディに膝を叩き込む。
ドスッ・・
「ぐふっ・・・うううっ・・・」
涼子の膝に苦悶の表情を浮かべて動きを止める美玲。
その美玲の髪を鷲掴みにして、コーナーに連れ込んでからコーナーポストに顔面を叩き付けていく涼子。
バシィィィ・・バシィィィ・・・
「あうっ・・・ああん・・・・」
顔面を叩き付けられて痛がる美玲に、涼子は腰へ膝蹴りを叩き込むと、続けてコーナーに登ってから何か仕掛けようとしていく。
フラついている美玲を押さえてから、後頭部へ膝を当ててのカーフブランディングを仕掛ける涼子。
バッシーン・・・
「きゃああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
大技の炸裂に美玲が悲鳴をあげて倒れ込むと、技のダメージから俯せ状態から立ち上がれずに動きが止まった。
涼子は観客席にアピールすると、美玲にキャメルクラッチを仕掛けていく。
グイッ・・・
上半身を反らされて苦しい美玲。大技を受けてからのキャメルクラッチにギブアップ寸前に追い込まれていく。
『霧谷っ、ギブアップ?・・・ギブアップ?』
レフリーが美玲にギブアップの確認をするも、必死に耐えていく美玲。
ビキニ姿の美玲の痛めつけられるシーンに観客席からは歓声が飛んでいる。
スレンダーボディの美玲が、意外なボリュームのバストを揺らしながら耐えていくシーンに歓声が飛ぶと、涼子も顎に掛けた手を揺さぶって痛めつけていく。
両足を激しくバタバタとさせて痛がる美玲。ギブアップ寸前と言う感じに見えるも、涼子も上手く力を抜いて見所を作っているのか・・・。
更に美玲の鼻の穴に指を掛けて痛めつけていく涼子。この辺の巧さは地下プロレスのキャリアの長さによるものだろうか・・・。
グイッ・・・
「あがっ・・はがっ・・・」
鼻の穴に指を掛けられて苦しむ美玲。
続けて顔面掻きむしりから放していくと、美玲は顔面を両手で押さえて痛がっている。
涼子は構わず立ち上がるとストンピングで蹴りこむと、髪を掴んで起こしていった。
トドメとばかりにパイルドライバーを仕掛けようとする涼子。
美玲は下を向かされて、頭を両足で挟まれそうになると、いきなり拳を握りしめて涼子の股間を殴りつけた。
ゴキッ・・
「ふぎっ・・」
突然の股間への衝撃に変な声を漏らして動きを止める涼子。苦悶の表情を浮かべて動きを止めると、美玲が素早く組み付いていく。
動きが止まったからと、逆転狙いの逆さ押さえ込みを仕掛けると、抵抗できない涼子の両肩がマットについた。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィ・・・・』
まさかの逆転スリーカウントが決まると、観客席から歓声とブーイングすら聞こえる会場内。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングが打ち鳴らされると、美玲は信じられないと言う表情を浮かべている。
『ただ今の試合、逆さ押さえ込みで霧谷美玲の勝利となりました!』
リングアナのコールにマットに倒れ込んだままの美玲。
涼子は股間を気にしながらも、レフリーに抗議するも判定は変わるはずもなく、不機嫌そうに観客席に向かって頭を下げると、リングを降りていく。
美玲はレフリーに起こされて片手を挙げられていくと、観客席に向かって勝利したからと笑顔でアピールするのであった。




第11試合

『選手入場っ!』
リングアナコールにリングインするのは、グラビア界に再上陸しようとしているリアン・ディゾン。黒いビキニに黒いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって頭を下げていくのであった。
デスマッチなどを経験しているが、グラビア復帰の為にストロングスタイルでとの希望から、今回の試合が組まれる事になったが、そのディゾンの対戦相手がリングインしていく。
対戦相手はグラビアなどで活躍している鈴本ちなみ。ちなみも経験を積んでグラビアクイーンやヘビー級タイトルなどへ挑戦しようとしているだけに、ここはディゾン相手に勝利したいところ。白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に頭を下げてからコーナーに進んでいった。
『グラビア系特別試合を行います!・・・青コーナー〜身長167p、上から86、60、89・・・リアン・ディゾン〜っ!』
コールを受けて片手を挙げていくディゾン。反対コーナーのスレンダーなちなみに対しては、鋭い視線を投げつけている。
『赤コーナー〜身長167p、上から80、59、86・・・鈴本ちなみ〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールするちなみ。体格的にも負けていないとばかりに、ディゾンに対して視線を投げつけているちなみ。
レフリーがリング中央に呼び寄せてルールの確認などをしていくと、ディゾンとちなみが睨み合って早くも激しい試合が予想されるリング上。
そしてレフリーがコーナーに別けると、試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出したのはちなみで、積極的に前に出て行くと、ディゾンもガードを上げるようにして距離を詰めていく。
距離が詰まるとディゾンが掌打の様な張り手を放つと、ちなみが避けてローキックを叩き込んだ。
バシィィィ・・・
ローキックを受けながらもディゾンが掌打の様な張り手を叩き込むと、ちなみは顔面に張り手を受けてフラついた。
重い張り手にガードを上げるちなみに、ディゾンは更に左右の張り手を叩き込むと、ボディにパンチを叩き込んだ。
苦悶の表情を浮かべるちなみに、ディゾンはヘッドロックに捉えていくと、ちなみが踏ん張ってロープに振っていく。
ロープから戻るディゾンに、ちなみは打点の高いドロップキックを放つと、豪快にディゾンが倒れ込んだ。
バッシーン・・・
続けて立ち上がるディゾンにドロップキックを叩き込んでから、首投げからマットに倒していくちなみ。
試合の流れを掴んでいこうとしていくと、グラウンド状態から首にヘッドシザースで締め上げていく。
両足をバタバタさせて苦しむディゾン。
そしてヘッドシザースを放してからディゾンを起こしていくと、首筋にエルボーを落としてから仕掛けようとすると、ディゾンがちなみのお腹にパンチを叩き込んでいく。
バシッ・・・
「うっ・・」
お腹への一撃に苦悶の表情を浮かべるちなみ。
しかしちなみが膝蹴りを叩き込んでから、ヘッドロックで締め上げていく。
腰を落とすようにして締め上げていくちなみに、ディゾンは身体を密着させていくも、腰を落とされているからと強引にも投げられずに耐えていく。
しばらくヘッドロックで締め上げていくちなみに、ディゾンは脇腹などへパンチを入れて抵抗すると、力が抜けた所でヘッドロックから逃れると、喧嘩キックで蹴りこんでから、至近距離からラリアットを仕掛けた。
これにはちなみが避けると、至近距離からハイキックを放った。
バッシーン・・・
意外なハイキックにディゾンがフラつくと、一気に組み付いてバックドロップを仕掛けるちなみ。
バシィィィィ・・・
後頭部からマットに叩き付けられてグッタリするディゾン。
ちなみも上手く技が決まったからと片足を抱え込んでフォールすると、レフリーがカウントを数えた。
『ワン・・・ツー・・・』
しかしディゾンが返すと、ちなみは腕を狙っていくも、ディゾンがロープに逃れていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの言葉にちなみが立ち上がると、ディゾンは転がるようにリング下に逃れて呼吸を整えていく。
リング上からは鋭い視線でディゾンの動きを見つめるちなみ。
リングサイドではディゾンがビキニを直しながら、またリングサイドの観客にアピールする様に動くと、ちなみの動きを見ながらリングインしていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていくディゾンとちなみ。
ちなみが蹴りを放つと、ディゾンも負けずに蹴り返してから、強引にヘッドロックに持ち込んでいく。
締められてロープに振っていくちなみ。ロープから勢いよく戻るディゾンに、ドロップキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
「ぐふっ・・・」
勢いあるドロップキックに痛がるディゾン。
ちなみが立ち上がって髪を掴んでいくと、ディゾンはお腹にパンチを入れて抵抗すると、更に生腹へ左右のパンチを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ・・バシッ・・
「うっ・・ううっ・・・」
お腹へのパンチ攻撃に苦悶の表情を浮かべるちなみ。
更にディゾンは立ち上がってからボディへ膝蹴りを叩き込むと、一気にDDTでマットに叩き付けた。
これには悶絶するちなみ。ディゾンはチャンスとばかりにスレンダーボディに豊満なバストをもつちなみのバストへエルボードロップを落とすと、両足をバタバタさせて痛がるちなみにフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・』
しかしちなみも返していくと、ディゾンはマットに座らせた状態からスリーパーホールドで締め上げていく。
グイッ・・
「うっ・・くっ・・ううっ・・・」
苦しむちなみ。
「ギヴァープ?・・・ギブスルノ・・・ギブ?」
ディゾンも締め上げながらギブアップを迫ると、必死にロープに逃れようとするちなみ。
レフリーもちなみにギブアップか問いかけると、必死に耐えていくちなみ。ディゾンもギブアップ狙いでチョークスリーパーに移行すると、続けて両足をフックしてのアナコンダスリーパーを決めていく。
完全に極められていくちなみに、観客席からもギブアップも時間の問題と思われて落胆の声も漏れていくと、ちなみは必死に耐えていく。
ディゾンも完全に頸動脈を絞められないからと、失神までには追い込めないリング上。
汗だくで耐えていくちなみに、ディゾンも失神させられないと技を解いていくと、ちなみは喉元を押さえたままリング下に転がるように逃れた。
耐えきったちなみに歓声が起きると、ディゾンはトップロープを掴んで観客に反応すると、リング下のちなみを追いかけるようにリング下に降りていく。
喉元を押さえて苦しむちなみの髪を鷲掴みにしていくディゾンが、そのまま無理矢理に起こしていくと、エプロンサイドに顔面を数回叩き付けると、近くの鉄柵に振って叩き付けた。
ガッシャーン・・・
「ああんっ・・・・」
堪らず鉄柵に崩れ落ちるちなみ。ディゾンのラフファイトにダメージを増やしていた。
グッタリするちなみにステップキックを叩き込んでから、髪を掴んで近くの鉄柱に叩き付けていくディゾン。
ゴッキーン・・・
「いやあぁぁぁぁぁ・・・」
鉄柱攻撃に悲痛な叫び声をあげるちなみ。顔面から鉄柱に叩き付けられて、抱きつくようにダウンしていく。
観客席からはブーイングが起きていくと、ディゾンは笑みを浮かべながら背中に蹴りを入れていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
座り込んだまま動きの止まるちなみ。
更に背後から肩口を掴んでいくショルダークローで痛めつけていくと、ちなみの表情が苦痛に歪んでいく。
グイッ・・
「痛いぃぃぃぃぃ・・・・イタァァァァァ・・・・・」
堪らず悲鳴をあげるちなみ。
更に上を向かせてから、額にエルボースタンプを叩き込むディゾン。
ゴキッ・・
「んああぁぁぁぁぁぁ・・・」
更にちなみの悲鳴が響き渡るリングサイド。
そして動きの止まるちなみの髪を掴んでから、ゆっくりとリング上に戻していくディゾン。
リング上でグッタリしているちなみに、ディゾンはバストを狙ってストンピングを叩き込むと、ちなみのスレンダーボディながら豊満なバストがひしゃげていく。
グニュ・・グニュ・・
「あうっ・・・ああんっ・・・いやあっ・・・」
流石にバストを狙われて悲鳴をあげて痛がるちなみ。
ロープを掴んでレフリーにアピールするちなみに、ディゾンはヒップにストンピングを落としていくと、レフリーがディゾンを離していく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーに止められて離れるディゾン。試合の流れを掴んだとばかりに余裕を感じる表情だが、観客席からはブーイングが送られていた。
ちなみが胸を押さえながらも、ゆっくりとロープを掴みながら立ち上がると、ビキニを直しながらもディゾンを睨み付けている。
『ファイト!』
そしてレフリーが続行の掛け声を発すると、ディゾンが距離を詰めていくリング上。
しかしちなみがタックル気味に組み付いていくと、そのままコーナーに押し込んでいくと、脇腹などへパンチを叩き込んでいく。
脇腹を殴られながらも、ディゾンがビキニショーツに手を掛けると、ちなみが脱がされると思ったのか動きが鈍った。
その瞬間、ディゾンが笑みを浮かべると、ちなみのビキニショーツをヒップに食い込ませていくと、そのままショーツを引っ張って刺激させていく。
嫌がるちなみは、コーナーに押し込む様にディゾンに抵抗すると、ディゾンがショーツから手を放すと、膝蹴りを狙うもちなみが組み付いて倒すと、縺れてロープとなっていく展開。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが試合を止めてちなみとディゾンを離していくと、ちなみの表情にはスタミナを相当消耗しているように見えて、ディゾンは攻め疲れはあるように見えるも、ちなみより余裕が感じられる表情を浮かべているリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、ディゾンが距離を詰めると、ちなみに蹴りを入れてから首投げでマットに倒していくと、観客にアピールする様にバストを踏みつけていく。
グニュ・・
「あああっ・・・」
バストを踏みつけられて悲鳴をあげるちなみ。
「オッパイツブスヨ・・・ギブアップシナ!」
ディゾンがちなみにギブアップを迫るも、ちなみもギブアップするはずもなく耐えると、ディゾンが起こしていく。
しかしちなみが素早くバックを奪うと、一気にチョークスリーパーで逆転を狙っていくと、ディゾンの表情が苦悶に歪む。
観客席もちなみのチョークスリーパーに興奮する様に歓声をあげていく。
『落とせっ、落とせっ、落とせっ・・・』
落とせコールの中で、ちなみが締め上げていくも、汗で滑って完全に極まっていないのか、ディゾンも藻掻いていると、カンガルーキックでちなみの足を蹴ると、怯んだちなみに後頭部を顔面に叩き付けてチョークスリーパーを脱すると、身体を反転させてから拳を握りしめた。
顔面への痛打にフラつくちなみに、ディゾンが殴りつけていく。
バシッ・・・バキッ・・・
「カワイイカオ、ツブシテアゲヨウカ!」
更に顔面へのパンチを叩き込んでいくディゾンに、レフリーが反則だからと止めていくと、ディゾンが拳を観客にアピールしていく。
ちなみは両手で顔面を押さえてロープに逃げると、レフリーがディゾンに注意していく。
『ファイト!』
ちなみが顔を痛がっている中、レフリーが試合を続けさせると、ディゾンはまたも顔面へのパンチを叩き込む。
ゴキッ・・
鈍い音が響くリング上。フラつきながらコーナーに逃れるちなみに、ディゾンは顔を狙って拳を叩き付けていく。
バキッ・・
ちなみの顔が痛々しく腫れ出すと、ディゾンは更に痛めつけるように殴りつけた。
殴り返そうとするちなみ。しかしディゾンもボクシング特訓をしたのか、殴り合いになるとちなみを一方的に殴るような展開になっていく。
コーナーで必死に顔面をガードしようとするちなみに、ディゾンはガードの空いたボディへパンチを叩き込むと、狙いを定めて膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ・・
「うっ・・うげっ・・・」
ボディへの強烈な膝蹴りに、苦悶の表情でコーナーに崩れ落ちるちなみ。
身体をくの字にしてグッタリするちなみに、ストンピングを狙うディゾンだが、レフリーがここで反則として試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
反則負けの裁定に怒りを露わにするディゾン。
『ただ今の試合、鈴本ちなみの反則勝ちと致します!』
リングアナのコールにディゾンはコーナーに崩れているちなみに、トップロープを掴んで何度も踏みつぶしていく。
『カンカンカンカン・・・』
更に試合終了のゴングが打ち鳴らされるも、納得がいかないディゾンが激しく蹴りこむと、ちなみはグロッキー状態でコーナーで痛めつけられている。
『カンカンカンカン・・・』
更に鳴り響く試合終了のゴング。
すると、ディゾンは観客席に向かってガッツポーズでアピールしてからリングを降りるのであった。
ブーイングに包まれながらのディゾンの退場。しかしグラビア界の黒船の再度の地下リング上陸に会場内は盛り上がったのであった。
また、勝利したものの顔を腫らせてKO状態で試合を終えたちなみは、ディゾンとの再戦を心に誓うのであった・・・。



第12試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、女優として人気を上げつつも、グラビアなどでは水着姿も披露している有邑架純。
今夜は白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって頭を下げていく架純。
地下プロレスも3戦目で、異様な雰囲気にも少しは慣れた様子だったが、今夜の試合は架純にとって残酷なマッチメークになるのであった・・・。
架純の対戦相手としてリングインするのは、女優としての地位を確立してきている大池栄子。元グラビアアイドルから女優へ転身して、バラエティではプロレスまで披露した経験のある栄子。流石は元グラドルだけに、堂々とした黒ビキニに黒いリングシューズ姿。地下プロレスにおいてもキャリアを積んでいるだけに、架純が対戦相手と知ると睨み付けてコーナーに進んでいく栄子。
体格差からも架純は栄子の登場に怯えた様子。しかし今夜は架純のデート報道などから、関係者側から制裁マッチとして組まれたものであった。
『特別女優マッチを行います!・・・青コーナー〜・・・青コーナー〜・・・身長160p、上から80、60、82・・・有邑架純〜っ!』
早くもリングアナのコールが始まると、架純は緊張した表情を浮かべて観客席に向かって頭を下げていく。
『赤コーナー〜・・・身長166p、上から91、59、87・・・大池栄子〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする栄子。しかしリングアナのコールしたウエストのサイズは、どう見ても架純より上のはず・・・。
挑発する様に架純に手招きする栄子。架純は栄子の挑発にゴングが鳴らされるのを怯えているのか、落ち着きが無くなっていた・・・。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、既に雰囲気に呑み込まれている架純に、栄子が叫んだ。
「かかってきなさいよ!」
自らのバストを叩いて挑発すると、架純は一瞬考えてから走り込んだ。
バッシーン・・・
「うりゃあ!」
気勢をあげてドロップキックを叩き込む架純。
しかし栄子はフラつくも倒れないと、起き上がる架純を挑発する。
バッシーン・・・
更にドロップキックを叩き込む架純。しかし栄子が倒れないと、悔しがるようにマットを叩いている。
「このおっ!」
架純が叫ぶと、更にドロップキックを叩き込んでいくも、栄子がフラついても倒れないと、もう一発とばかりに起き上がる架純。
しかし次の瞬間、栄子が叫んだ。
「有邑ぁぁぁぁぁ・・・」
栄子が叫ぶと同時に起き上がった架純の喉元に強烈なラリアットを叩き込むと、豪快にマットに倒れ込む架純。
一発のラリアットに喉元を押さえたまま動きが止まる架純に、栄子は髪を掴んで起こしていくと、容赦なくボディスラムでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
悲鳴をあげる架純に、栄子は顔面へストンピングを落としていくと、続けてバストにエルボードロップを落とした。
グニュ・・
「いやあぁぁぁぁぁ・・・」
バストへのエルボーに悲鳴をあげる架純。
フォールせずに栄子は立ち上がると、今度はビキニ姿の架純の、生腹へ踵を使ったストンピングを叩き込むと、架純が両手でお腹を押さえ込んで藻掻いた。
ドスッ・・ドスッ・・
「ぐえっ・・オエッ・・・ぐうううっ・・・」
お腹を押さえて藻掻き苦しむ架純。清純派女優が生腹を蹴りこまれて藻掻くシーンに、観客席が盛り上がっていく。
『いいぞぉぉぉぉぉ、大池っ!』
『もっと痛めつけてやれ!』
観客席の反応に栄子が笑みを浮かべると、髪を鷲掴みにして起こしていく。
しかし架純も栄子のお腹にグーパンチを叩き込んで抵抗すると、栄子は笑みを浮かべてからヘッドバッドを叩き込んで動きを止めていく。
突然のヘッドバッドに動きが止まる架純。倒れ込むように抱きついていくも、栄子がヘッドロックを仕掛けると、体重を掛けて揺さぶっていく展開になっていく。
頭を締め上げられて苦しい架純。体重差もあって返せないと、栄子は観客にアピールする様にロープ際に連れ込むと、そのままロープに顔面を擦りつけて痛めつけていく。
ギュ・・ギュ・・・
「きゃああぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
ロープに顔面を擦りつけられて悲鳴をあげる架純。
更にコーナーに連れ込んでから、豪快に顔面をコーナーポストに叩き付ける栄子。
バシィィィィ・・・
「ああんっ・・・」
顔面をコーナーに叩き付けられてグッタリする様にコーナーに崩れ落ちる架純。
栄子は観客を煽りながらセカンドロープに上がると、倒れ込んでいる架純を蹴りこんで痛めつけると、レフリーがロープ際だからと栄子を止めていく。
既に栄子の一方的な試合展開になっているリング上。
レフリーが栄子をコーナーから離していくと、架純に立ち上がるように声をかけた。
しかし架純はフラつきながら立ち上がるも、ロープ際から離れられない状態に、栄子が呆れ顔を浮かべた。
そして、走り込んで栄子が強烈なドロップキックを叩き込むと、架純がコーナーに叩き付けられる様に倒れ込む。
バッシーン・・・
「きゃああぁぁぁぁ・・・」
悲鳴をあげてコーナーに崩れ落ちた架純。
栄子は容赦なく髪を掴んで起こしていくと、今度は必殺ブレンバスターの体勢に持ち込んだ。
ショーツを掴んで投げる体勢になると、一気にマットに叩き付ける栄子。
バシィィィィィ・・・・
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
マットに叩き付けられて絶叫する架純。
栄子がゆっくりと立ち上がると、ダウンしている架純のバストなどへストンピングを叩き込んでから、髪を掴んで起こしていく。
そして強引にボディスラムでマットに叩き付けると、飛び上がるようにしてギロチンドロップを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「ぐえっ・・・」
グッタリして動きの止まる架純。
栄子は観客にアピールする様にフォールすると、レフリーがカウントを数える。
『ワン・・・ツー・・・』
完全にグロッキー状態の架純が返せるはずもなく、試合終了と思われた瞬間、栄子が架純の肩を浮かせた。
「簡単には終わらせないわよ!可愛い娘が痛めつけられるの見たいでしょ!」
栄子がドミネーションシーンを連想される様な言葉を観客席に向かって叫ぶと、観客席が盛り上がっていく。
『いいぞぉぉぉぉ・・・・もっと痛めつけてやれ!』
歓声に押されるように、栄子は大の字状態の架純のお腹にストンピングを入れると、苦しむ架純のお腹を跨いでいく栄子。
片手を突き上げてアピールすると、一気にヒップドロップをお腹に叩き込んだ。
ドスッ・・
「うっ・・オエェェェェ・・・・」
お腹への圧力に口をパクパクして苦しむ架純。口からは胃液の様なものが吐き出されている。
完全に動きの止まった架純。
栄子は痛めつけるように、架純を逆さにしてツームストンパイルドライバーの体勢に持ち込んだ。
ビキニ姿で逆さ吊り状態にされている架純。抵抗も出来ずに脳天から落とされるのを待っている状態になると、栄子が叫んだ。
「いくよぉぉぉぉぉぉ・・・・」
栄子の叫び声に歓声に包まれるリング上。
そして架純をマットに叩き付けると、放さずにまパイルドライバーの体勢に持ち込む栄子。
失神寸前の架純に、2発目のパイルドライバーが炸裂すると、栄子が放した瞬間にグッタリとマットに崩れ落ちていく架純の身体。
虚ろな目で失神状態の架純に、レフリーも試合を止めるか迷っていると、栄子が髪を掴んで起こそうとしながら叫んだ。
「まだまだ終わらせないよ、ショーはこれからなんだよ!」
抵抗できない架純をリング下に降ろしていくと、自らのリング下に降りていく栄子。
グッタリとして動きが止まる架純に、栄子は観客にアピールする様にバストを踏みつけていくと、観客席から歓声がおきていく。
歓声に押されるようにして、栄子はグッタリしている架純を場外でパイルドライバーの体勢に持ち込むと、両手をダラリと下げた架純の姿に歓声が飛んでいる。
『いいぞぉぉぉぉぉ・・・架純ちゃ〜ん!』
栄子は観客に見せつけるように逆さにしてから、脳天からリングサイドのマットの上に脳天から落としていく。
ドスッ・・・
「ふぐっ・・・」
変な声を漏らして失神してしまった架純。
栄子が放すと、グッタリと失神して動きを止めていく・・・。
リング下で失神している架純に、栄子はガッツポーズで観客にアピールすると、歓声に包まれていく栄子。
観客席の反応に満足の様子した感のある栄子に、レフリーも架純が失神しているからと試合終了のゴングを要請するのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、栄子がリング上に戻ってガッツポーズしていく。
『ただ今の試合、レフリーストップで大池栄子の勝利となりました!』
リングアナのコールにレフリーに手を挙げられていく栄子。
対して、リング下ではリングドクターなどに応急処置を受けている架純は、担架が呼ばれて乗せられていくのであった。
あまりに一方的な試合だったが、人気女優の失神KO劇に観客達も満足しているのであった・・・・。



第13試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、アキバ48の人気者の大嶋優子。今夜はピンク色のビキニに、白いリングシューズ姿でリングインすると、歓声を浴びながらも観客席に向かってアピールするのであった。
その対戦相手としてリングに上がるのは、第1試合にも登場した米蔵涼子。黒い競泳水着に黒いリングシューズ姿で、顔にはキツ目のメイクを施してのリングイン。涼子の登場に優子に緊張が走っていく。
『特別試合を行います・・・・青コーナー〜・・・身長153p、上から83、55、80・・・大嶋優子〜っ!』
リングアナのコールに緊張しながらも片手を挙げてアピールする優子。対戦相手の涼子が睨み付けているからと、恐怖心が支配している様子・・・。
『赤コーナー〜・・・身長・・・米蔵涼子〜っ』
コールを受けて片手を挙げる涼子は、観客席に向かってアピールしていく。
「人気のあるアイドルか知らないけど、私の相手にならないようなら、リング上で徹底的に痛めつけるから、覚悟しなさいよね!」
涼子がマイクを手にアピールすると、観客席が盛り上がりをみせていく。
『大嶋っ、大嶋っ、大嶋っ・・・』
観客席からは優子に対しても期待のコールが起きると、優子もマイクを手にした。
「私だって簡単には負けないから!」
優子が言い返すも、涼子が余裕の表情で手招きしながら口を開く。
「いいわよ、だったらかかってきなさい・・・ほらっ!」
仁王立ちで挑発する涼子。
「だったら・・・いくわよ!」
優子が気合いを入れて走り込むと、打点の高いドロップキックを叩き込んだ。
『カァーン!』
ドロップキックと同時に試合開始のゴングが鳴らされると、涼子は倒れずに踏ん張った。
更に優子が立ち上がってドロップキックを叩き込むと、またも涼子がフラつくだけで倒れないと、逆に立ち上がろうとする優子に喧嘩キックを叩き込んだ。
バシッ・・・
「あうっ・・」
蹴りこまれて苦しむ優子に、涼子が髪を掴んでトップロープに押しつけると、そのまま擦りつけていくのであった。
ギュギュ・・ギュ・・
「んああぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
ロープに顔を擦りつけられて悲鳴をあげる優子。
更にコーナーに連れ込むと、コーナーポストのカバーに顔面を叩き付けていく涼子。
バシッ・・バシッ・・
「あんっ・・・ああっ・・・」
涼子が両手を拡げてアピールすると、優子はコーナーで顔を押さえて痛がっている。
「ほらほらっ、かかってきなさいよ!」
涼子が距離を置いて優子を挑発すると、優子はビキニを直してから走り込んだ。
バッシーン・・・
またもドロップキックを叩き込む優子。更にエルボースマッシュから蹴りと攻め込むと、フラついた涼子に強引にヘッドロックに持ち込んでいく。
しかし涼子が体格差もあり軽々とバックドロップで投げつけた。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
マットに叩き付けられてグッタリする優子に、涼子は立ち上がるとビキニに包まれたバストを踏みつけてアピールしていく。
グニュ・・
「あああっ・・・」
バストを踏みつけられて苦しむ優子。
「ほら、どうしたのよ?」
涼子が嫌味の様に言い放つと、優子は近くのロープに足を伸ばして逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に涼子が離れると、優子はバストを押さえながらロープを掴むと、ゆっくりと立ち上がっていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、涼子は挑発するように言い放つ。
「どうしたのよ、掛かってきなさいよ!・・・ほらっ!」
ノーガード状態で煽る涼子に、優子も実力差もあるからと前に出られない。
しかし観客席からは優子に対するブーイングに近い声が飛び出していく・・・。
『大嶋っ、いけよ!』
『ほらほらっ、何やってるんだよ!』
観客席の声に優子が焦りだすと、仕方なく仕掛けた。
「畜生っ!」
思わず飛び出す言葉に期待もかかったが、ドロップキックを仕掛けるも涼子がダウンしないと、逆に立ち上がろうとする優子の顔面に喧嘩キックが炸裂した。
バシィィィィ・・・
「ああんっ・・・」
顔面への強烈な蹴りに両手で顔面を押さえて痛がる優子。
グイッ・・
「あうっ・・」
更に髪の毛を鷲掴みにして起こしていく涼子。
「ほらほらっ、こんなんじゃお客さんが満足しないっていうものよ!」
苦しむ優子を見せつける様に観客席に向けていく涼子。
『いいぞぉぉぉぉ・・・もっと痛めつけろ!』
『お仕置きしてやれぇぇぇぇ・・・』
観客席からは更に優子の痛めつけられるシーンが見たいとばかりに声が飛ぶと、涼子は優子をロープ際に連れ出すと、トップロープとセカンドロープを使って優子の両腕を絡ませて磔状態にしていくと、コーナーから何かを取り出した。
何と五寸釘を手にして観客席にアピールする涼子。
ヒールファイトに徹しての涼子のアピールに歓声が起きると、優子がレフリーにアピールしていく。
「レ、レフリーぃぃぃ・・・凶器、凶器ぃぃぃ・・・」
五寸釘が握られているからと大声をあげてアピールする優子。
レフリーが涼子にチェックすると、水着に隠して逃れる涼子。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に磔状態のままの優子は逃げられないと、涼子は五寸釘を取り出していく。
そして優子の脳天辺りに五寸釘で凶器攻撃をしていくと、同時に優子の悲鳴がリング上に響き渡った。
「あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
優子の悲鳴が響き渡ると、涼子は優子の悲鳴を楽しむかのように五寸釘で痛めつけていく。
グサッ・・・
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
更に優子が悲鳴をあげると、優子の顔に血が流れ落ちていく。遂に流血戦となっていくと、優子の端正な顔に幾筋の血が流れ落ちていく。
レフリーが凶器を取り上げると、涼子はロープに磔にされている優子の額を殴りつけていく。
その展開にレフリーが止めてロープから優子を放していく。
額などを気にする優子。流血戦に動揺を隠せない優子に、レフリーは構わず試合を続けさせていくのであった・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に涼子が軽くジャブ気味にパンチを放つと、ノーガード状態で殴られる優子。
バシッ、バシッ・・
殴られると血飛沫が舞って残酷な展開に、観客席も盛り上がっていく。
更に涼子がコーナーに押し込むと、飛び込むようにしてキチンシンクを叩き込むと、優子のお腹に膝が食い込んだ・・・。
ドスッ・・
「ぐふっ・・お、オエッ・・・」
お腹への膝に膝をついてダウンする優子。両手でお腹を押さえていると、口からは涎の様なモノを垂れ流している。
コーナーで膝をつく優子に、涼子は片手で髪を掴むと、片手を握りしめて額を殴り出す。
バキッ、バキッ、バキッ・・・
「いやああぁぁぁぁ・・・」
顔面を血に染めながら悲鳴をあげる優子。
グッタリとマットに倒れ込む優子に、涼子は顔面を踏みつけて観客にアピールしていくと、観客席からは歓声が起きていく。
『いいぞぉぉぉぉ・・・』
『もっと痛めつけてやれぇぇぇぇぇ・・・』
更なる残酷な展開を期待してなのか、観客席からは歓声が飛んでいくと涼子が笑みを浮かべた。
グイッ・・
「あうっ・・」
顔面を真っ赤にしている優子の髪を掴んで起こす涼子。
そのままコーナーに連れて行くと、コーナーポストに顔面を打ち付けてから、両腕をトップロープに絡ませるようにしていく。
涼子は距離を置いてから観客席に手を挙げてアピールすると、踏み込んで優子の頬に強烈な張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
血飛沫が舞う残酷な展開。優子の頬への強烈な張り手にグッタリとすると、涼子は更に左右の張り手を叩き込む。
バッシーン・・バッシーン・・
身体的ダメージよりも、心を折ると言う感じの涼子の張り手。
優子がグッタリとしていると、髪を掴んで上を向かせていく涼子。
「最初の元気は何処に行ったのかしら?大嶋さん・・・」
涼子が笑みを浮かべながら囁く。
「ううっ・・・」
悔しさからか優子の目から涙が流れ出している。
これにはレフリーが涼子を止めて、優子をコーナーから離していくも、流血のダメージでフラフラ状態の優子。
『ファイト!』
レフリーが試合続行の掛け声をすると、涼子が距離を詰めて左右の顔面パンチを叩き込むと、堪らず座り込むようにダウンする優子。
その優子の背中にステップキックを叩き込んで俯せ状態にすると、涼子が観客にアピールしていく。
「いくぞぉぉぉぉぉぉ・・・」
涼子の叫びに歓声が響き渡る会場内。
グッタリしている優子のビキニに手を掛けると、一気に剥ぎ取ってトップレスにしていく涼子。
俯せだから優子のバストは見えづらいも、剥ぎ取られたビキニが血に染まっていて痛々しいリング上。
そして、剥ぎ取ったビキニを首に巻き付けるようにしてキャメルクラッチの様に上半身を反らそうとする涼子。
流石に首に巻き付けられたビキニで苦しいから優子は両足をバタバタさせて藻掻くも、涼子が揺さぶって痛めつけていく。
レフリーも涼子の反則技に注意していくと、カウントが数えられていく・・・。
『米蔵っ、反則だやめろ!・・・・・・ワン、ツー、スリー、フォー・・・』
レフリーの反則のカウントが進むも痛めつける事を止めない涼子。
『ファイヴっ!・・・・・・・カンカンカンカン・・・』
反則攻撃を止めない涼子に、遂にレフリーが反則負けの裁定をにしていくと、涼子はビキニを放してから、グッタリとしている優子の後頭部を踏みつけてアピールすると、そのままリングを降りて控え室に戻っていくのであった・・・。
『ただ今の試合、反則により大嶋優子の勝利となりました!』
リングアナのコールに歓声とブーイングが入り交じるも、一方的に痛めつけられて大流血でグッタリする優子。
リングドクターが傷口の応急処置と、黒服などがタオルで露わになったバストを隠したりしていくリング上。
涼子のヒールファイト、地下プロレスの大物だけにヒールファイトも容赦ない展開に、観客達も改めて涼子の怖さを見たのであった・・・。



第14試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、女優の長沢まさみ。美脚をアピールする様な白い競泳水着に白いリングシューズ姿で堂々のリングインをすると、早くも歓声に包まれていくまさみ。少し笑みを浮かべて頭を下げてからコーナーに進んでいった。
そのまさみの待つリングに登場したのは、グラビアから女優業と活動している左藤江梨子。黒いスポーツビキニに黒いリングシューズ姿で、今夜は打撃を練習してきたのかオープンフィンガーグローブを手に着けてのリングイン。早くもリング上のまさみを睨み付けながらのリングインに、観客席が盛り上がっていく。
まさみも長身の江梨子の登場に、打撃対策を考えている様子だが、どうな試合展開になるのか、観客席からは期待を込めた声援が飛んでいた。
『青コーナー〜・・・身長168p、上から83、57、82・・・長沢まさみ〜っ!』
早くもコールを受けて片手を挙げてアピールするまさみ。反対コーナーの江梨子はまさみを睨み付けている。
『赤コーナー〜・・・身長173p、上から88、58、88・・・左藤江梨子〜っ!』
コールを受けて両手を挙げてアピールする江梨子。身長差では江梨子が勝っているだけに、まさみも苦戦を強いられる事が予想されるリング上。
そして早くも試合開始のゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出すまさみと江梨子。
江梨子はガードをあげての打撃スタイルで距離を詰めていくと、まさみはガードはあまり上げずに距離を置こうとしてリング上を回り出していく。
少しずつ江梨子が距離を詰めると、まずは江梨子の長い足から繰り出されるローキックが炸裂した。
バシィィィ・・・
ローキックを受けて一瞬表情が険しくなるまさみ。
ガードを上げるまさみに、江梨子が更にローキックを叩き込んでいくと、まさみの太股に打撃が加わり苦しむまさみ。
距離を置こうとするまさみに、今度は顔面狙いのパンチを放つ江梨子。
バシッ、バシッ・・・
左右のジャブ気味のパンチが顔面に炸裂すると、まさみが顔をガードしながらロープに詰まると、早くも膝蹴りでダメージを与えようと江梨子が飛びかかるも、まさみが避けていく。
避けられると、ロープに当たって跳ねるようにしてまさみに襲いかかる江梨子。
しかしまさみもタックル気味に組み付いていくと、江梨子が素早く首に腕を回してフロントネックロックを仕掛けた。
江梨子から逃れようとロープに押し込むようにしていくまさみ。レフリーもロープを掴むまさみの手を確認すると、江梨子を離していく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に江梨子が技を解くと、まさみは水着を直しながら距離を置いていくリング上。
江梨子も水着を気にして直してから距離を置いて構えた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める江梨子。
まさみはガードを上げると、江梨子が牽制する様にジャブを放つと、ローキックからミドルキックと打撃で前に出て行く。
江梨子の打撃を嫌がるように距離を置こうとするまさみに、江梨子は踏み込んでハイキックで顔面を狙うもまさみが間一髪避けていく。
空振りしたハイキックの江梨子に、まさみがタックル気味に組み付いていくとコーナーに縺れ込んでいくも、お互い手が出せない状態になっていくと、レフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に離れるまさみと江梨子。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に江梨子が前に出ると、ガードの下がっているまさみの顔面へパンチを叩き込むと、まさみの鼻から出血していく。
顔面パンチに嫌がるまさみ。更にジャブ気味のパンチが炸裂していくと、激しく出血して白い競泳水着も赤く染めていくまさみ。
出血させたからと、江梨子が余裕の笑みを浮かべると、顔面へ蹴りを入れようと踏み込んでハイキックを放つと、まさみが蹴り足をキャッチした。
江梨子も驚く中、まさみも必死にドラゴンスクリューで捻り倒していくリング上。
グイッ・・
足を捻り倒されて痛がる江梨子に、まさみはアキレス腱固めを仕掛けた。
グイッ・・
「んっ、あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
打撃で試合を支配していた江梨子が、無念の悲鳴をあげているリング上。
まさみも鼻血を流しながらも極めていくと、ヒールキックを出そうとする江梨子だったが、完全に極まったアキレス腱固めにマットを叩いていくのであった。
『カンカンカンカン・・・』
まさかの逆転勝ちとも言えるまさみの勝利。
『ただ今の試合、長沢まさみのアキレス腱固めからの勝利となりました!』
リングアナのコールに観客席が盛り上がると、負けた江梨子は足を気にしながらも、悔しそうな表情を浮かべて素早くリングを降りていく。
対して顔を血で染めているまさみは、リングアナに手を挙げられて勝ち名乗りをあげるのであった。



第15試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルとして人気の山木梓。恋人の存在が話題になったりしているも、地下プロレスでは相変わらずの人気で、黒いビキニに黒いリングシューズ姿でリングインすると、早くも歓声を浴びている梓。
その梓の対戦相手としてリングインするのは、キャンギャルからキャスターへと転身した川岸舞彩。オリンピックの中継などでも高評価で、自らの水泳などの経験から、体格もガッチリしていて地下プロレスでは有利と思われる舞彩。今夜は白いスポーツビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも梓を睨み付けてからコーナーに進んでいった。
舞彩は今夜の試合を女祭りのトーナメント戦の前哨戦と考えていて、自らをアピールする為に短時間決戦を考えていた。
対して、梓は舞彩との体格差にどう試合を組み立てるか迷っていると、早くもリングアナのコールが始まっていく・・・。
『青コーナー〜・・・身長157p、上から82、55、83・・・山木〜梓〜っ!』
コールされて片手を挙げてアピールする梓。しかし表情からは余裕がないように見えている。
『赤コーナー〜・・・身長168p、上から84、59、86・・・川岸舞彩〜っ!』
逆にコールを受けて余裕の表情でガッツポーズする舞彩。早くも歓声を受けて笑顔を浮かべている。
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時に飛び出したのは舞彩で、勢いよく反対コーナーの梓に突進すると、いきなりコーナーに押し込むようなラリアットを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
いきなりの強烈なラリアットにコーナーに叩き付けられて倒れ込む梓。
更に舞彩がストンピングで顔面やバストを蹴りこむと、髪を掴んでコーナーから離していくと、ヘッドロックからブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けていく。
大技を連発されて俯せで動きが止まる梓に、舞彩は髪を掴んで起こしていくと、力の差を見せつけるようにボディスラムでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
「きゃあああぁぁぁぁ・・・」
マットに叩き付けられて悲鳴をあげる梓。
続けてギロチンドロップを喉元に叩き込んでいく舞彩は、余裕とばかりに観客にアピールしていく。
動きが止まった梓に、舞彩は髪を掴んで起こしていくと、梓も意地を見せてお腹にパンチを入れていくも、逆に舞彩に膝蹴りをボディに叩き込まれて座り込んでいく。両手でお腹を押さえて苦悶の表情を浮かべる梓。
動きが止まっているからと、強引にパイルドライバーの体勢に持ち込むと、一気に脳天からマットに落としていく。
バシィィィ・・
「あうっ・・・」
脳天から叩き付けられてグッタリする梓。
一方的な試合展開に観客席も盛り上がっていくと、舞彩は両手で拍手を煽るように盛り上げていく。
グイッ・・
「うっ・・」
髪を掴んで起こしていく舞彩は、そのまま体格差もあってか余裕で抱え上げると、走り込んでアバランシュホールドでマットに叩き付けていく。
バッシーン・・・
「んあああぁぁぁぁ・・・」
マットに叩き付けられて悲鳴をあげる梓。
「地下プロレスのキャリアはあるんでしょう?・・・もっと楽しませてくれないと・・・」
舞彩が梓に囁くと、立ち上がれない梓のビキニを掴んで起こしていく舞彩。
無理矢理起こしていくから、梓のビキニが外れてトップレスになると、舞彩は下を向かせるようにしてパイルドライバーを仕掛けていく。
逆さになると、梓のバストが露わになって観客席からは歓声がおきていく。
梓にとっては恥ずかしい瞬間だが、舞彩はファンサービスとばかりに逆さにしてから、一気にパイルドライバーでマットに叩き付けると、梓がグッタリと失神寸前に追い込まれていた・・・。
『下も脱がせぇぇぇぇぇぇ・・・』
観客席から更に全裸を期待する声が飛び出すと、舞彩は躊躇うことなく梓のビキニショーツに手を掛けた。
俯せ状態の梓から、舞彩はショーツを剥ぎ取っていくと、遂に梓はリングシューズだけの姿となってしまった。
「もっと見えやすいようにするわよ〜!」
舞彩が観客席に叫ぶと、一気にロメロスペシャルを仕掛けていく。
「い、いや・・・や、やめて・・・」
全裸で晒し者にされると感じた梓は、舞彩に哀願するも舞彩はドミの流れに嬉しいのか、一気に梓の身体を晒していく。
グイッ・・・
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
バストが揺れて、また晒された股間も観客席から見られて、梓は完全にリング上で晒し者にされていく。
「ギブアップ・・ギブアップ・・・」
流石に梓がギブアップを口にするも、舞彩は揺さぶるように晒していくと、レフリーが舞彩を止めていく。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングが打ち鳴らされるも、舞彩は技を外さない。
「ギブアップしてるでしょう・・・やめて、もうやめてぇぇぇぇぇ・・・」
羞恥心から泣きながら技を解くように叫ぶ梓。
舞彩は技を解くと、グッタリとする梓のバストを踏みつけて観客にアピールすると、マイクを要求していく。
「今夜は余裕の試合でしたが、女祭りへの弾みになったと思っています。トーナメントに出れるなら、1回戦で霧谷と闘いたいと思います。皆さん応援よろしくお願いします!」
舞彩のアピールに歓声に包まれていくリング上。
そして舞彩は梓の顔面も踏みつけてから、リングを降りて控え室に戻るのであった。
梓にとっては、最悪な試合となってしまったが、グラビアアイドルとして見事な身体が健在だと言うのは、違う意味でアピールできた試合でもあった・・・。



第16試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、壕プロの売れっ子グラビアアイドルの児嶋瑠璃子。今夜は黒いビキニに黒いリングシューズ姿でリングインすると、早くも一礼してから歓声を浴びながらコーナーに進んでいく。
その瑠璃子の今夜の相手は、ジュニアヘビー級チャンピオンの市河由衣。今夜は瑠璃子を挑戦者に迎えてのタイトルマッチ。黒いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に手を振ってからコーナーに進んでいった。
瑠璃子としても、今夜は由衣に勝利すれば存在感が増すと考えて気合いを入れている。また由衣としては勢いのある挑戦者に、油断はできないとばかりに険しい表情を浮かべているリング上。19歳の瑠璃子と27歳の由衣。
『ジュニアヘビー級タイトルマッチを行います!挑戦者・・・青コーナー〜・・・身長157p、上から81、57、85・・・児嶋瑠璃子〜っ!』
コールを受けて一礼していく瑠璃子。流石にタイトルマッチだけに緊張を隠せない。
『チャンピオン・・・・赤コーナー〜・・・身長158p、上から83、55、85・・・市河由衣〜っ!』
そしてコールを受けると、キャリアの差からも余裕すら感じられる片手を挙げてのアピールする由衣。
早くも緊張感が漂うリング上。瑠璃子も気合いを入れていると、試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングが打ち鳴らされると、コーナーから勢いよく飛び出していく由衣と瑠璃子。
リング中央で距離が詰まると、いきなり瑠璃子がハイキックを放った。
突然のハイキックを側頭部に受けた由衣は、咄嗟に蹴り足をキャッチするグラウンドに持ち込もうとするも、瑠璃子も想定していたのかロープに手を伸ばした。
『ロープ・・・』
レフリーの指示に離れる由衣と瑠璃子。
由衣はハイキックのダメージか、頭を気にしている様子。対して瑠璃子は気合いを入れていると、構えて何かを狙っている様子。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、由衣がガードを固めていると瑠璃子が走り込んでドロップキックを叩き込むと、続けて立ち上がる由衣にドロップキックを叩き込んでいく瑠璃子。
続けて首投げでマットに叩き付けると、素早く両足を首に絡めて首4の字で締め上げる瑠璃子。
グイッ・・・
「くっ・・」
序盤から試合の流れを奪われて苦しむ由衣。まさかのハイキックのダメージがある様子に、観客席からも心配する声が上がっている。
しかし由衣はゆっくりとロープに足を伸ばすと、首4の字をロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの掛け声に瑠璃子が技を解くと、素早く立ち上がって由衣にストンピングを叩き込んだ。
バシッ、バシッ・・・
「うっ・・くっ・・」
サードロープを掴んだ由衣が痛がると、レフリーが瑠璃子を離して止めていく。
ビキニを直しながら立ち上がる由衣。瑠璃子はレフリーに押さえられて距離を置くと、試合が続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく瑠璃子と由衣。
由衣がタックル狙いかガードを固めていくと、瑠璃子は踏み込んでミドルキックから左右の張り手気味の掌打を放つと、由衣がタックルで組み付いていく。
上手くテイクダウンを奪っていくと、素早くサイドポジジョンで押さえつけていく。
瑠璃子も由衣の動きを見る様に抵抗せずに、スタミナを下手に消耗させない様にしていくと、由衣が体重を乗せる様に組み付いていく。
体重を乗せられるだけでスタミナを消耗していくからと、瑠璃子は少しずつロープに逃れようとポジジョンを移行させていこうとすると、由衣は押さえ込みながら腕を狙っていく。
しかし瑠璃子も腕関節を取らせずにロープに逃れると、レフリーが止めていくリング上。
『ロープ・・・』
レフリーの掛け声に由衣が瑠璃子から離れると、瑠璃子もビキニを直しながら立ち上がると、呼吸を整えていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていくと、瑠璃子が組み付こうと動くと、由衣がタックルを警戒すると、変則的なハイキックを放つ瑠璃子。
バシィィィィ・・・・
またも由衣の側頭部にハイキックが炸裂すると、堪らずダウンの様な形でタックルする。
組み付いてくる由衣に、瑠璃子はフロントヘッドロックから一気にDDTと流していくと、由衣がマットにグッタリとしていく。
その由衣を仰向けにすると、バストを狙ったエルボードロップからフォールしていく瑠璃子。
グニュ・・
「あうっ・・」
バストへエルボーに痛がる由衣を押さえ込む瑠璃子。
『ワン・・・ツー・・・』
レフリーがカウントを数えるも返していく由衣。
そのまま転がるようにリング下にエスケープしていく由衣に、瑠璃子はサッカーボールキックを背中などに叩き込んでいく。
リング下に転がり落ちる由衣。瑠璃子は観客席にアピールする様にガッツポーズすると、瑠璃子に対して歓声が飛んでいく。
由衣はリング下でビキニを直しながら呼吸を整えていると、瑠璃子の意外な打撃技の対策を考えている様子。
対して瑠璃子はリング上から由衣の動きを睨み付けていると、場外戦を仕掛けるか迷っている様子。
しばらくして由衣がリング上に戻ろうとすると、ロープ越しに挑発的に仕掛けようとする瑠璃子。
由衣もリングインを躊躇うと、レフリーが瑠璃子を離して由衣を招き入れていく。
15歳から地下プロレスのリングに上がってキャリアの長い由衣。今夜は19歳の瑠璃子に押されている事に焦りを感じている様子。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を置こうとする由衣に、積極的に前に出てジャブ気味の掌打を放つ瑠璃子。
ガードを上げて打撃に対応しようとする由衣に、瑠璃子が一気にミドルキック、ハイキックと打撃で前に出ていく。
流石に瑠璃子の勢いに押され気味の由衣が、タイミングを計ってタックルを仕掛けると、上手く組み付いてテイクダウンを奪っていく。
グラウンド状態にされて瑠璃子も戸惑いを隠せないも、由衣が横四方の体勢に持ち込もうとすると、逆に組み付いて動きを止めていく瑠璃子。
上手く由衣の動きを封じては、ロープに足を伸ばして逃れる瑠璃子に、由衣は苛つきながらも体重を乗せていくも、レフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に立ち上がる由衣。
瑠璃子もビキニを直しながらも由衣を睨み付けていくと、由衣がエキサイトして喧嘩キックを叩き込むと、お腹を押さえて苦しむ瑠璃子にDDTを仕掛けようとする。
しかし踏ん張った瑠璃子に由衣が腕のロックが外れて尻餅をつくと、チャンスとばかりに瑠璃子が顔面にサッカーボールキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
顔面へのサッカーボールキックに動きを止める由衣。
更にバストへサッカーボールキックを叩き込むと、髪を掴んで起こしていく瑠璃子。
首筋にエルボーを入れてから、ヘッドロックで締め上げると、由衣はロープに振って返していく。
しかし瑠璃子も予想していたのか、ロープから戻るとフライングボディアタックを仕掛けた。
バッシーン・・・
瑠璃子のボディアタックに倒れ込む由衣。瑠璃子がそのままフォールしていくと、レフリーがカウントを数えていく。
『ワン・・・ツー・・・』
レフリーのカウントが進むと、由衣が返していくも瑠璃子が腕を狙って仕掛ける。
しかし由衣も簡単には腕を取らせずにロープに逃げると、ここでレフリーが止めていく展開。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に瑠璃子が立ち上がると、由衣はビキニを気にしながらもロープを掴んで呼吸を整えていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、瑠璃子が前に出ると由衣がタックル気味に組み付いていくと、そのままロープ際に押し出していく。
組み付かれているからと、瑠璃子が由衣の背中にエルボーを落とすと、由衣の表情が苦痛に歪むも、揺さぶるように倒して瑠璃子を押さえ込んでいく由衣。
押さえ込んでも、瑠璃子がロープ近くで逃げられる場所で組み合った為に、またもロープに逃げられる由衣。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの言葉に立ち上がるも、疲れの色が見える由衣の表情。
瑠璃子も若さとロープを上手く使った作戦に、由衣のスタミナと焦りを煽って上手く試合の流れを掴んでいるリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、由衣は一端距離を置こうとすると、瑠璃子が前に出ていく。
そして距離が詰まると、ローキックから左右の張り手を叩き込む瑠璃子。
由衣も張り手を返すも、瑠璃子の勢いに押されているリング上。
焦っているのか、全身から汗を流しながらガードしようとする由衣に、瑠璃子がミドルキック、ハイキックと打撃で攻め立てていく。
蹴られながらも前に出る由衣が、一気にタックルを仕掛けると瑠璃子を上手く倒してグラウンド状態に持ち込むと、そのまま腕を狙っていく。
瑠璃子がガードしようとするも、上手く由衣が腕拉ぎ逆十字固めに捉えると、瑠璃子の表情が苦痛に歪んだ。
グイッ・・
「あっ・・・」
堪らず声を漏らす瑠璃子。
由衣も関節技で仕留めようとしているのか、必死に仕掛けるも瑠璃子が身体を反転させてロープに足を伸ばした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に技を解く由衣。しかし瑠璃子にロープに逃げられたからと悔しそうな表情を浮かべている。
瑠璃子も腕を気にしているのか、腕を気にしながら立ち上がっていくと、試合が続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、腕を気にする瑠璃子に対して、由衣は踏み込んで腕を狙ったハイキックを叩き込むと、続けて強引にヘッドロックに持ち込む由衣。
更にブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けてから、一気にキャメルクラッチで痛めつけていく。
上半身を反らされて苦しい瑠璃子。由衣の攻めに苦しい状態に追い込まれていくも必死に耐えていくと、レフリーもギブアップの確認をしていくも、瑠璃子が耐えていく。
『ギブアップ?』
レフリーの問いかけに耐えていく瑠璃子。
「ノォォォォォ・・・・」
瑠璃子が耐えるからと、由衣は揺さぶるようにして追い込むと、瑠璃子は汗だくになりながらも耐えていく。
ギブアップしない瑠璃子に、由衣はキャメルクラッチを外してから両手首を掴むと、サーフボードストレッチで攻め込んでいく。
上半身を浮かさずに、マットに押しつけるようにして背中を踏みつけて痛めつけていく由衣。
苦悶の表情で耐えていく瑠璃子に、更に後頭部を踏みつけていく由衣は、ギブアップ狙いで痛めつけていく展開。
グイッ・・
「ノォォォォ・・・ノォォォォォ・・・・」
レフリーに耐えているアピールをする瑠璃子。
耐える瑠璃子に、由衣は技を解いてから腰にヒップドロップを落とすと、またもキャメルクラッチを仕掛けていく。
グイッ・・・
「ぐっ・・うううっ・・・」
上半身を反らされて藻掻く瑠璃子。顎に両手を掛けられて揺さぶられると、口から涎を垂らしながら耐えていく。
由衣が追い込んでいる展開に観客席が盛り上がっていくと、由衣もギブアップ狙いで攻め込んでいくリング上。
耐える瑠璃子に、由衣も揺さぶっては痛めつけて追い込むも、瑠璃子もベルトが欲しいからと必死に耐えていく。
ギブアップを口にしない瑠璃子を放してから、由衣は足を固めてSTFを仕掛けると、瑠璃子が焦るようにロープに手を伸ばした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの声に由衣が放すも、立ち上がりながらヒップにストンピングを落としていく。
瑠璃子はビキニを直しながらゆっくりと立ち上がると、、レフリーは由衣を離していくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声と同時に、由衣が喧嘩キックを放っていくと、続けてヘッドロックに持ち込んでいく。
しかし瑠璃子が踏ん張ってロープに振っていくと、打点は低いがドロップキックを放つと、由衣のお腹を直撃して倒れ込む由衣。
お腹へのドロップキックに苦悶の表情を浮かべる由衣に、瑠璃子は一気に勝負を仕掛けようと髪を掴んで起こすと、ロープに勢いよく振っていく。
ロープから戻ってくる由衣に、瑠璃子が膝を落として鳩尾を狙った正拳突きを叩き込んだ。
ドスッ・・
「ふぐっ・・うううっ・・・」
鳩尾への正拳突きに呼吸が止まるような感覚に膝を落とす由衣。
両手で鳩尾近くを押さえて動きを止めると、観客席が盛り上がっていく。
瑠璃子はチャンスとばかりに動きの止まった由衣にチョークスリーパーを仕掛けると、苦悶の表情の由衣の動きが鈍くなっていく・・・。
更にグラウンド状態に持ち込むと、両足を絡めて胴締めスリーパーに移行すると、締め上げていく瑠璃子。
レフリーも耐える由衣にギブアップの確認をするも、由衣は口から涎を垂れ流しながら耐えていく。
『市河っ、ギブアップ?・・・ギブ?』
しかしレフリーに反応せず、動きを止めていく由衣。
瑠璃子も締め上げていくと、レフリーは由衣の手を掴んで反応を見るも、失神状態となっているからと試合を止めるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
レフリーが試合を止めると、由衣がグッタリと失神しているリング上。
『ただ今の試合、児嶋瑠璃子のレフリーストップ勝ちとなりました!』
リングアナのコールに驚きの表情を浮かべる瑠璃子。
リングドクターが由衣を応急処置している間に、レフリーに手を挙げられていく瑠璃子は、笑顔を浮かべて片手を突き上げた。
遂にベルトを腰に巻かれて喜ぶ瑠璃子は、失神している由衣を気遣った様子でリングを後にするのであった・・・。



第17試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアで活躍中の椙原杏璃。今夜は白いビキニに白いリングシューズ姿で、早くもGカップバストに観客からの視線を集めている様子。
その杏璃の対戦相手としてリングインするのは、グラビアクイーンチャンピオンの杉元有美。白いスポーツビキニに白いリングシューズ、それに手にはオープンフィンガーグローブを着けてリングインすると、早くも歓声に包まれていく有美。
『グラビアクイーンタイトルマッチを行います・・・チャレンジャー・・・身長・・・・椙原杏璃〜っ!』
コールを受けて一礼していく杏璃のそのGカップへの視線が集まっていると、反対コーナーでは有美がバストを狙おうかと笑みを浮かべる。
『赤コーナー〜・・・チャンピオン・・・身長・・・杉元有美〜っ!』
そしてコールを受けて片手を挙げてアピールする有美。体格差からも余裕も感じられるリング上。しかし手に着けたオープンフィンガーグローブからも、格闘技戦の練習も兼ねているのか、コーナーにパンチなどを叩いてはウォームアップしていく有美。
杏璃は素手なのでプロレススタイルでの展開が予想されるも、有美の格闘技戦スタイルがどうでるか、観客席が盛り上がっていく会場内。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、バストを揺らしながらコーナーから飛び出す杏璃。
有美もガードを上げて前に出ると、リング中央で距離が詰まった。
バシッ・・
まずは軽くローキックを放つ有美。
杏璃は蹴りを受けて距離を置こうとすると、有美が積極的に前に出てジャブ気味のパンチで距離を計りながら、太股にローキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
流石に強烈なローキックを太股に受けて動揺を隠せない杏璃。ガードを固めてロープ際に逃れると、有美が距離を詰めて顔面へパンチを叩き込む。
バシッ、バシッ・・
顔面パンチに堪らず組み付こうとする杏璃。しかし押し返すようにしてから、有美がローキックを叩き込んだ。
バシィィィ・・・
打撃を嫌がるようにロープに逃げる杏璃に、有美は続けてローキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
太股へ炸裂するローキックに、杏璃の白い太股が内出血を起こして痛々しくなっていく。
堪らず杏璃がタックルを仕掛けると、有美もタックルを受け止めるようにして首に腕を回していくと、膝蹴りでバストに打撃で攻め込んだ。
グニュ・・
Gカップバストへの鋭い膝蹴りに苦悶の表情を浮かべる杏璃。流石にバストへの膝蹴りは残酷で、動きが止まると有美が放してから、ローキックで太股を蹴りこんだ。
バシィィィィ・・・
「痛いっ・・」
堪らず声を漏らす杏璃。
太股を痛がる杏璃に、有美は軽くジャブで顔を殴りつけると、嫌がるようにガードを上げてロープに逃げる杏璃。
打撃で攻め込まれて杏璃が早くも追い込まれている展開に、観客席からも有美がどれだけ痛めつけるのかや、仕留めにかかるのかと期待が高まっている。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に杏璃は気合いを入れて踏み込んで蹴りを入れると、有美がカウンターパンチを放っていく。
バシッ・・
容赦なく顔面へパンチが炸裂すると、杏璃はそのままタックル気味に組み付いた。
上手くテイクダウンを奪う杏璃は、そのままサイドポジジョンをキープすると、バストを押しつけていく展開。
有美は杏璃の動きを見ていると、杏璃は有美の脇腹へエルボーを叩き込む。
ドスッ・・
「くっ・・」
流石にスレンダーな有美だけにエルボーは苦しいところ。表情を歪ませた。
その瞬間、杏璃が馬乗り状態に持ち込んでから張り手を連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
バストを揺らしながら必死に張り手を叩き込む杏璃。
有美は下からガードするも、頬に何発も張り手を受けて少し赤くしていく。
更にギロチンチョークを仕掛ける杏璃。体重を乗せるようにして喉元を押し潰していくと、有美の表情が苦痛に歪んだ。
ビキニに包んだGカップを揺らしながら、喉元を押し潰す杏璃。
レフリーがギブアップの確認をしていくも、有美はブリッジ気味に返していくと、一気に立ち上がっていく。
杏璃も立ち上がると、有美は喉元を気にしながら呼吸を整えていくと、杏璃もガードを上げて打撃に対応しようとしていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める有美。
杏璃も有美の打撃を警戒していると、有美はローキックを叩き込む。
バッシーン・・・
太股が狙われて苦しい杏璃。内出血でドス黒くなった杏璃の太股。
バッシーン・・・
更にローキックで攻め込む有美に、杏璃は動きが鈍りだして苦しい展開に追い込まれていくリング上。
動きが鈍ったからと、有美が距離を詰めて杏璃の自慢のGカップにパンチを放つと、まるでパンチングボールの様に上下に揺さぶられていく杏璃のバスト。
グニュ、グニュ・・・
「あんっ・・・ああんっ・・・」
バストを殴りつけられて悲鳴をあげる杏璃。
殴られたからと、有美にパンチを返していくも、有美は更にパンチを叩き込む。
グニュ・・・グニュ・・・
「あうっ・・・ああっ・・・」
バストへの容赦ない打撃は残酷で、Gカップがビキニから飛び出しそうになるも、有美も遠慮なく殴りつけていく。
グニュ・・・グニュ・・・
自慢のバストも内出血でドス黒くなっていく杏璃。流石にバストの痛みに動きが鈍り出すと、ガードが下がった所に顔面へハイキックが炸裂していく。
バシィィィィ・・・
顔面へのハイキックにフラつく杏璃。ダウンは免れるもフラついていると、有美は後頭部へハイキックを叩き込んでダウンを奪っていく。
俯せ状態で倒れ込む杏璃に、有美は余裕の表情でキャメルクラッチを仕掛けると、上半身を反らされていく杏璃のGカップバストが強調されて、痛々しい展開になって観客席が盛り上がっていく。
必死に耐えていく杏璃。両足をバタつかせたりするも、有美もギブアップ狙いで自ら揺さぶって痛めつけていく。
耐える杏璃から技を解くと、有美は立ち上がってステップを踏みながらタイミングを計っている。
杏璃がビキニを直しながら立ち上がろうとすると、有美が踏み込んで顔面へハイキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・・
これには杏璃がグッタリとマットに倒れ込むと、有美は片足を抱え込んでフォールの体勢に持ち込んだ。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィ・・・・』
余裕のスリーカウントが決まると、ここで有美のベルト防衛が決まったのだった。
『勝者、杉元有美っ!』
リングアナのコールに笑顔で片手を挙げてアピールする有美。
そしてグッタリとしている杏璃を気遣うと、ベルトを自らの腰に巻いて観客にアピールしていくのであった。
トーナメントへの弾みを付けた形で勝利した有美。女祭りではどんな闘いを魅せてくれるのだろうか・・・。



第18試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、有名水着メーカーのキャンギャルの予定が一転、事務所のトラブルでなしになってしまった盛友里恵。モデルなどとしても活躍している大学生の20歳。今回のトラブルからも、今後の活動などを考えての地下プロレス参戦となった友里恵は、白いスポーツビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、緊張しながらも観客席に向かって頭を下げていくのであった。
コーナーに落ち着かない表情で寄りかかる友里恵の対戦相手としてリングに上がるのは、友里恵が内定していたキャンギャル出身の藤原紀華。地下プロレスではキャリアもあり現ヘビー級チャンピオンの紀華が登場すると、白い競泳水着姿で自慢のボディを観客にアピールしながら堂々としたリングインで観客席を盛り上げていく。
42歳とキャリアのある紀華に、今夜がデビュー戦の20歳の友里恵が挑戦する。また、キャンギャルから一転しての友里恵だけに、今夜は破格な扱いでデビュー戦から紀華のベルト挑戦と言う事になった。
紀華としては余裕を漂わしているも、内心はデビュー戦の相手にベルトを賭けると言う事に、少し苛ついている様子も見えるリング上。
そのリング上で、リングアナがコールを始めていく・・・。
『ただ今より、ヘビー級タイトルマッチを行います!青コーナー〜挑戦者・・・身長167p、上から83、58、83・・・盛友里恵〜っ!』
コールを受けて歓声の迫力に戸惑いながらも片手を挙げてアピールする友里恵。
『赤コーナー〜チャンピオン・・・身長171p、上から88、60、89・・・藤原紀華〜っ!』
そしてコールを受けた紀華は余裕の表情で片手を挙げて友里恵を睨み付けた。
友里恵もプロレスのトレーニングは積んできていて、またモデル活動の中でも地下プロレスの存在は聞いていたので、今夜デビュー戦となって、遂に自分もと思っていた・・・。
『カァーン!』
そんな想いには構わず、無慈悲に地下プロレスの試合開始のゴングが打ち鳴らされると、まずはコーナーから飛び出していく友里恵と紀華。
ガードを上げて距離を詰めようとする友里恵。
対して、紀華はガードを降ろしてノーガード的に様子を見ていく。
距離が詰まると、友里恵が気合いを入れてドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
友里恵のドロップキックに倒れ込む紀華。
素早く立ち上がる紀華に、友里恵も素早く立ち上がってドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
またも倒れ込む紀華。まるで友里恵の技の重みを計っているかの様な動きを見せている。
更に立ち上がる紀華に友里恵がヘッドロックを仕掛けると、紀華はロープに振っていく。
ロープから戻る友里恵に、紀華はドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
紀華の打点の高いドロップキックに倒れ込む友里恵。続けて紀華が髪を掴んで首投げでマットに叩き付けると、首4の字固めで痛めつけていく。
レフリーが友里恵にギブアップか確認すると、友里恵は長い足をロープに伸ばして逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に紀華が技を解くと、立ち上がると友里恵のバストなどへストンピングを叩き込むと、友里恵は転がるようにロープに逃れた。
レフリーが紀華を離していくと、友里恵がゆっくりと立ち上がると水着を直しながら距離を置いていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めると、紀華がローキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
「うっ・・」
ローキックを受けてフラつく友里恵。
素早く張り手を放つも、紀華がローキックを叩き込んでいく。
バシィィィィ・・・
太股をローキックで攻められて苦しい友里恵。堪らずガードを固めるようにロープ際に逃れると、紀華が前に出て行く。
拳を握りしめると、ロープ際の友里恵のお腹にパンチを叩き込む。
バシッ、バシッ・・・
左右のパンチを受けて苦悶の表情を浮かべる友里恵。
しかし意地を見せて紀華のボディへパンチを返した。
バシッ・・
友里恵の反撃に、紀華は強引に髪の毛を鷲掴みにして下を向かせると、膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ・・
「はうっ・・」
膝蹴りを受けて座り込むようにダウンする友里恵。
両手で蹴られたバストを押さえて動きを止める友里恵に、紀華は髪を掴んで起こしていくと、ゆっくりとヘッドロックで締め上げる。
更に体勢を入れ替えて首筋にエルボーを落としてから、スレンダーな友里恵を抱え上げてから、大技デスバレーボムでマットに叩き付ける紀華。
バッシーン・・
マットに叩き付けられてグッタリとする友里恵。
紀華は余裕の表情を浮かべると、観客席に向かって片手を挙げてアピールしていく。
友里恵が四つん這いになりながらロープに手を伸ばすと、紀華はヒップに蹴りを入れていく。
バシィィィィ・・
「ああんっ・・」
堪らず声を漏らす友里恵。
しかしロープを掴んだからとレフリーが紀華を離していくと、友里恵はサードロープを掴んで呼吸を整えていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、紀華が前に出ると掌打を叩き込むと、友里恵がフラつきながらもタックルを仕掛けようとする。
友里恵の動きにフロントヘッドロックで対応すると、一気に締め上げていく紀華。
苦しいからと友里恵が紀華のボディへパンチを叩き込むも、紀華は膝蹴りをボディに叩き込んで動きを止めていくと、更に髪を掴んで顔面へ膝蹴りを狙っていく。
これには友里恵が太股に必死に組み付いて逃れると、逆にグラウンド状態に持ち込んだ。
アキレス腱固めを仕掛けるも、逆に紀華がヒールキックで外していく。
ヒールキックに技を解いてしまった友里恵は立ち上がろうとすると、紀華も立ち上がって掌打が顔面を襲っていく。
バシィィィ、バシィィィィ・・・
左右の掌打を受けてフラつく友里恵は、必死にローキックで反撃する。
バシッ・・
しかし紀華はローキックを受けてから、逆にローキックを叩き込んだ。
バシィィィ・・・
太股に蹴りを受けてフラつく友里恵。
続けて紀華がローキックを叩き込むと、太股が内出血を起こしてドス黒く痛々しい姿になっている友里恵。
動きが鈍くなっていくと、紀華はKO狙いかハイキックを放つも、友里恵がガードしていく。
友里恵の意識が上にいっているからと、紀華はミドルキックを叩き込むと、友里恵のスレンダーボディを抉った。
バッシーン・・
「うっ・・うううっ・・・」
強烈なミドルキックに友里恵が苦悶の表情を浮かべて身体をくの字にすると、紀華は狙いを定めてハイキックを顔面に叩き込む。
バシィィィィィ・・・・
強烈なハイキックを顔面に受けて、友里恵がグッタリとマットに倒れ込んだ。
俯せ状態でダウンした友里恵。ダメージから立ち上がれないと、プロレスルールだからと紀華は髪を掴んで起こしていくと、またも抱え上げてからデスバレーボムでマットに叩き付けた。
マットに叩き付けられて失神寸前の友里恵。
紀華はKO勝利を狙わず、友里恵の両足を抱え込むと、一気に逆エビ固めを仕掛けた。
身体をCの字にされて極められていく友里恵。
グイッ・・
「ああっ・・・あああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
逆エビ固めを仕掛けられて絶叫する友里恵。
大技などのダメージから、逃げる力も残されていない友里恵は、耐えようとするも身体が限界に達したのか、マットを叩いてギブアップしていく・・・。
「ぎ、ギブ・・ア・・・プ・・・」
友里恵のギブアップにレフリーが試合終了のゴングを要請するのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、紀華は技を解いていくのであった。
『勝者、藤原紀華っ!』
リングアナのコールに紀華は片手を挙げてアピールすると、デビュー戦で自らも出身のキャンギャルに内定していた友里恵を気遣うと、観客席に向かって頭を下げてリングを降りるのであった。
対して、友里恵は立ち上がれないと、担架が要請されて担架でリングを後にするのであった。
デビュー戦からヘビー級挑戦で、経験不足からも苦しい試合で終わった友里恵。次戦は一体どんな試合を見せてくれるのだろうか?



第19試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールに花道を抜けてリングインするのは、女優の香理奈。
白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも歓声を受けていく香理奈は、自らのコーナーに進んで寄りかかるようにして対戦相手を待っている。
その対戦相手がリングサイドに姿を現せると、観客席が盛り上がっていく。そう、姿を現したのはアフリカンコング。豹柄のリングコスチュームにオープンフィンガーグローブ、片手にはチェーンを握って威嚇する様にリングサイドを徘徊すると、リングに上がっていくのであった。
圧倒的な体格差。米蔵涼子、藤原紀華と地下プロレスではトップクラスのタレントがリングに沈められて、香理奈は気合いを入れての挑戦だった。
流石にコングの巨体を前にして動揺を隠せない香理奈だったが、リングに上がってしまったから逃げる事はできない。
逆にコングは今夜も与えられた美しき獲物を前に興奮している様子で、ゴングを待ちきれないと言う表情で身体を動かしていくのであった。
『本日のメインイベント、スペシャルマッチ・・・青コーナー〜・・・身長165p、上から80、57、88・・・香理奈〜っ!』
コールを受けて一礼していく香理奈。しかし試合直前だからと緊張した表情を浮かべている。
『赤コーナー〜・・・身長173p、体重105s・・・アフリカンコング〜っ!』
コールを受けてガッツポーズの様にポージングしていくコング。
遂にコールも終わり、あとは試合開始のゴングを待つだけのリング上。
緊張感が漂うリング上に、遂に試合開始のゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから素早く飛び出したのは香理奈。
そのまま素早く走り込むと、気合いの入ったフライングニールキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
これには涼子、紀華などからアドバイスを受けていたのか奇襲的には良い攻めだが、体重差もあり技に重みがなく、コングはフラつくもダウンは奪えなかった。
続けて香理奈がエルボースマッシュから膝蹴りを叩き込むと、距離を置いてローキックを膝に叩き込む。
バシッ、バシッ・・
「ウガァァァ・・・」
膝を蹴られて嫌がるコング。
強引にラリアットを仕掛けるコングに、香理奈は冷静に避けると、顔面へのハイキックを叩き込んだ。
バシィィィ・・・
顔面を蹴られて嫌がるコング。
一気に前に出て掴みに掛かるコングに、香理奈は素早くロープに逃げると、コングが捕まえるもレフリーが離していく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に苛ついている様子のコング。
香理奈は水着を直しながら距離を置いていくと、レフリーが試合を続けさせていく・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にコングがゆっくりと距離を詰めていくと、香理奈もガードを上げて距離を置こうとしていく。
軽くローキックを放つ香理奈。しかし距離があって空振りすると、コングが両腕を振るようにパンチを放っていく。
これには香理奈はガードしながら距離を置くと、上手くローキックで太股を蹴りつけた。
バシィィィ・・・
更に続けてハイキックを放つと、一気に距離を置いて逃げる様にリング下に降りていく香理奈。
リング下に逃れた香理奈にコングは苛ついた表情でトップロープを握りしめて挑発するも、香理奈は構わずリングサイドを歩きながら呼吸を整えていく。
コングはリング下には追いかけていかないと、香理奈は動きを注意しながらもリング下で挑発したりして、コングを苛つかせていく。
『香理奈ぁぁぁぁぁ・・・』
『いいぞぉぉぉ、香理奈ぁぁぁぁぁ・・・』
試合の流れを掴んでいる香理奈に歓声が送られていく会場内。
しかし体格差もあり、プロの格闘家のコング相手にどう試合を勝ちに持ち込むのか、香理奈は考えながらもゆっくりリング上に戻ろうとすると、コングがロープ越しに威嚇していく。
これにはレフリーがコングをロープから離してから、香理奈をリング内に招き入れると、ここで試合は続けられていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にコングがガードを上げて前に出ると、香理奈はミドルキックからローキックと打撃で牽制していく。
香理奈の打撃に、コングは振り回すようなパンチを放つと、ガードするもガードした腕にもダメージが加わるほどの圧力に焦りを感じる香理奈。
ガードを固める香理奈に、コングはガードの上からオープンフィンガーグローブを着けている手で殴りつけていく。
バシッ、バシッ・・
体重差からも打撃で押されると苦しい香理奈。膝蹴りなどで止めようとするも、コングは蹴られても前に出ていく。
エルボースマッシュも放つ香理奈は、そのままロープ際に逃れると、コングもロープ際に追いかけるもレフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
コングが離れると、腕などを気にしている香理奈。流石に体重差が倍はある相手だけに、一発一発の重みも違うので、ダメージも違うものだった・・・。
『ファイト!』
レフリーが試合を続けさせると、ガードを固める香理奈にコングが距離を詰めた。
流石に体格差もあり焦る香理奈に、コングが必殺技の裏拳を仕掛けるも、香理奈がギリギリ避けると、ノーガードの顔面にハイキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
顔面へのハイキックにフラつくコング。
更に香理奈は拳を握りしめると、素手で顔面へパンチを叩き込むと、嫌がるような仕草を見せるコング。
『いいぞぉぉぉぉ・・・もっとやれぇぇぇぇぇ・・』
『香理奈ぁぁぁぁぁぁ・・・』
観客席が香理奈に対する期待の声援を送ると、香理奈も気合いを入れてコングの髪を掴むと、下を向かせて膝蹴りを顔面に叩き込んでいく。
ゴキッ・・ゴキッ・・
鈍い音がリングに響くと、コングは顔面への鋭い膝蹴りに膝を落とすようにダウンすると、更に香理奈がエルボーを脳天に叩き込んでいく。
観客席が盛り上がっていく中、香理奈もチャンスとばかりに攻めていくと、ここでコングが反撃に出た。
ゴキッ・・
「ふぎっ・・」
突然香理奈の動きが止まると、そうコングが香理奈の股間へアッパーを叩き込んだのだった。
股間を押さえて痛がる香理奈に、コングは軽めのジャブを顔面に叩き込んでいく。
バシッ、バシッ・・
顔を殴られてフラつく香理奈。
堪らずタックル気味に組み付くも、体格差もあって押し込めずに、逆に髪を掴まれてコーナーに連れ込まれると、コーナーポストに顔面を叩き付けられていく。
バシィィィィ・・・バシィィィィ・・・
「きゃああぁぁぁぁ・・・・」
顔面をコーナーポストに叩き付けられて絶叫する香理奈。
あまりの力の差に可哀想な展開だが、香理奈はロープを掴んでレフリーにアピールしていく。
「レフリーぃぃぃ・・・ロープ、ロープ・・・」
レフリーも香理奈のアピールにコングを止めていくと、香理奈は距離を置いていくもダメージを気にしている様子。
コングは呼吸を整えるも、香理奈を睨み付けながらも距離を詰めていくと、レフリーが試合を続けさせていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にコングが走り込むと、香理奈にボディアタックでマットにダウンさせると、体重を乗せたストンピングを叩き込んで香理奈を痛めつけていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・
「あうっ・・ぐふっ・・ううっ・・」
流石にお腹を蹴りこまれると苦悶の表情を浮かべて藻掻き苦しむ香理奈。
堪らず転がるようにロープに逃げると、レフリーがコングを止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めると、コングは香理奈を睨み付けながら離れていくと、香理奈は苦悶の表情でお腹を押さえると、転がるようにリング下に降りていく。
白い競泳水着が汗で湿りだしている香理奈。白い布地のお腹の部分が、コングのストンピングで少し汚れている。
ゆっくりとリングサイドを動きながら呼吸を整える香理奈。
リング上ではコングが観客にアピールすると、リング下で動きが鈍っている香理奈へ襲いかかった。
リング下に降りると、香理奈を捕まえていくコング。
抵抗するも力の差は歴然で逃げられないと、香理奈を鉄柵に振っていくコング。
ガッシャーン・・・
鉄柵に叩き付けられて倒れ込む香理奈。
腰を打ち付けて苦しんでいると、コングが髪を鷲掴みにして無理矢理起こしていくと、エプロンサイドに顔面を数回叩き付けてからリング上に戻していく。
リング上でグッタリする香理奈に、コングは余裕の表情でトップロープを掴んでお腹の上に乗っていくと、香理奈が苦悶の表情を浮かべた。
グリッ・・
「ぐぇ・っ・・おえっ・・・ううっ・・・」
苦悶の香理奈。レフリーはロープだからとコングを離していくと、香理奈はサードロープを掴んだまま苦悶の表情を浮かべてグッタリしている。
レフリーが香理奈に試合続行の確認をすると、香理奈は頷いていく。
『ファイト!』
レフリーが試合を続けさせると、コングは立ち上がれない香理奈の全身をストンピングで蹴りまくると、髪を掴んで起こしていく。
フラつく香理奈に、髪を掴んだまま強引にヘアーホイップで投げつけるコング。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
コングにマットに叩き付けられてグッタリする香理奈。同時にリングには香理奈の髪の毛が舞っている・・・。
そしてコングが観客席にアピールすると香理奈のお腹を跨いでいく・・・。ヒップドロップ狙いのコング。
しかしコングがヒップドロップを仕掛けると、香理奈が必死に転がって避けて自爆させると、コングはマットに座った状態で周りを見渡した。
逆に香理奈が立ち上がると、必死にコングの背中へサッカーボールキックを叩き込むと、続けて顔面にもキックを叩き込む。
バキッ・・
顔面への蹴りにコングがマットに崩れ落ちると、香理奈がストンピングを叩き込んでいく。
観客席が盛り上がる中、コングはロープに這うように逃れると、レフリーが香理奈を止めていくのであった・・・。
『ロープ・・ロープ・・』
レフリーが香理奈を止めていくと、コングは顔を気にしながらも立ち上がっていく。
香理奈としても一気に攻め込みたいところだったが、ロープに逃げられて仕留められなかったと悔しい表情を浮かべている。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にコングが前に出ると、香理奈はローキックを放つも、ダメージからか威力が落ちていた。
バシッ・・
ローキックを受けても前に出るコングは、そのまま左右のパンチを放つと、容赦なく香理奈の顔面を捉えていくコングの拳。
バシッ、バシッ・・
パンチを受けてフラつきながらロープ際に逃れようとする香理奈。顔へのパンチにを受けて苦しいと、コングは距離を詰めるとロープ際の香理奈ののボディへもパンチを叩き込んだ。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・ううっ・・・」
身体をくの字にして苦しむ香理奈。お腹を殴られて動きが止まると、コングは更に脇腹などを殴りつけていく。
バシッ、バシッ・・・
「はうっ・・・ぐふっ・・」
ボディへのパンチ攻撃の連打に香理奈が堪らず座り込むようにダウンすると、コングが髪を掴んで起こしていく。
そしてフラつく香理奈に、コングは余裕の表情で裏拳を叩き込んだ。
バキィィィィ・・・
裏拳を側頭部に受けてリングに崩れ落ちる香理奈の身体。
女子プロレスラーですら、この技でKO寸前になるのに、スレンダーな香理奈ではそのダメージは計り知れない・・・。
グッタリする香理奈に、コングはトップロープを掴んで跨いでいくと、今度こそはとヒップドロップを落としていく。
バシィィィィィ・・・
「ほっ、ホゲェェェェェェェェ・・・」
お腹にヒップドロップを受けて、口から反吐を噴き上げた香理奈。
自ら吐き出した吐瀉物を顔面に受けて、痛々しい姿の香理奈に、コングはリングサイドからペットボトルを受け取ると、香理奈の顔面に水を掛けて洗い流すと、ゆっくりと起こしていくコング。
香理奈も苦しそうな表情を浮かべて抵抗できないと、コングは必殺技のパワーボムの体勢に持ち込んだ。
軽々持ち上げると、一気にマットに叩き付けていくコング。
バシィィィィィ・・・
激しい衝撃に失神寸前に追い込まれていく香理奈。
虚ろな目をしている香理奈に、コングは更に痛めつけようとばかりに、飛び上がるとギロチンドロップを叩き込んだ。
バッシーン・・・
身体がバウンドする様な衝撃に動きを完全に止めていく香理奈。もうただのドミネーションと言う展開に、観客席からは歓声があがっていく。
グイッ・・
動きの止まる香理奈を無理矢理起こすと、トップロープとセカンドロープを使って両腕を絡ませて磔にしていくと、コングはペットボトルを手に香理奈の口に突っ込んだ。
「ウグッ・・ぐううっ・・・」
無理矢理水を飲まされて藻掻く香理奈。
そして、コングは無防備な香理奈のお腹にパンチを入れていく。
ドスッ・・
「うげっ・・・オエッ・・・」
堪らず口から薄められた胃液の様なものを垂れ流す香理奈。白い競泳水着も既に自らの吐瀉物で汚れていた。
更にコングがお腹へパンチを連打すると、香理奈のお腹が壊されるのではと言う残酷シーンが展開されていった・・・。

動きの止まった香理奈をロープから解放すると、抱え込むようにして持ち上げるコング。まるで子供にオシッコをさせてようなポーズに、観客席からは期待の声が上がっていく。
『待ってました・・・香理奈の股間を壊してやれぇぇぇぇぇ・・・』
観客席の残酷な期待の声に反応する様に、コングは香理奈を高々と上げていくと、一気にアトミックドロップの様にして股間を痛打するプッシークラッシャーを仕掛けた。
ゴキィィィィ・・・
「ひぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・」
股間に全体重が乗る形で膝を叩き付けられて、初めて受けた衝撃に香理奈が絶叫する。
更に股間から異臭を放つ液体が流れ出ていく・・・。
白い競泳水着の股間の部分が変色していると、コングはトドメとばかりに持ち上げると、もう一発叩き込んだ。
ゴキィィィィィ・・・
「ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
絶叫する香理奈。次の瞬間、香理奈は意識を失って失神してしまった・・・。
コングが放すとマットにグッタリと意識を無くして倒れ込む香理奈。
レフリーも試合を止めようとすると、コングは容赦なく香理奈の水着に手を掛けると、水着を剥ぎ取っていく。
失神していて抵抗もできずに、ただリングシューズだけを着けた状態にされていく香理奈。
見事なボディが露わになると、観客席からも歓声が起きていく。
『カンカンカンカン・・・』
ここでレフリーが試合を止めていくと、リング上では無惨にも全裸にされて失神している香理奈の姿が・・・。
コングは香理奈のバストを踏みつけながらガッツポーズでアピールすると、片手を挙げてリングを後にするのであった・・・。
『ただ今の試合、レフリーストップでアフリカンコングの勝ちとなりました!』
リングアナのコールの中、リングドクターなどが香理奈に応急処置をしていくと、担架に乗せてリングを降ろすのであった・・・。
またも無惨に地下プロレスのリング上で、美人女優が全裸処刑にされてしまったコング戦。
流石にコングに勝利できる女優・アイドルは現れないのだろうか・・・。

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