第1試合

『これより、2013年女祭りを開催いたします!』
リングアナのコールに地下プロレスの会場内が異様な盛り上がりを見せる中、真っ暗になった会場内にスポットライトが放たれると、花道をトーナメント戦に出る16名がリングインしていく。
先頭は2014年はブレイク必至のグラビアアイドルの佐野雛子。続けてグラビアアイドルとして人気の児嶋瑠璃子、女優として活躍する市河由衣、グラビアからレポーターなど活躍する鈴本ちなみ、女優の長沢まさみ、アキバ48から大嶋優子、そしてAV嬢からトーナメント出場を掴んだ鳴瀬心美、詐欺問題で騒がれた熊多曜子、そして犬猿の仲と言われる川岸舞彩と霧谷美玲、人気女子アナの加東綾子、そして女優として地位を確立している米蔵涼子、グラビアアイドルとして人気の杉元有美、グラドルから女優へ転身した大池栄子、そしてミスインターナショナルで優勝した芳松育美、最後は現ヘビー級チャンピオンでもある藤原紀華がリングインすると、歓声に包まれていくリング上。
全員が水着ではなくジャージ姿で、リンコスは試合ごとのお楽しみと言う感じだが、ここでリングアナよりルール説明などが行われていく。
『2013年女祭りワンナイトトーナメントのルール説明を行います!・・・全試合、スリーカウント、ギブアップ、KO、レフリーストップ、ドクターストップ、反則などにより試合の勝敗を決します。素手での顔面パンチは反則です。リングコスチュームはビキニ、ワンピース水着、競泳水着など自由です。水着剥ぎの反則は、通常の地下プロレスですと反則になりませんが、今回のトーナメントでは水着剥ぎは反則攻撃と見なしますので、ひどい場合は反則負けとなります。・・・』
ルール説明が終わると、ここで試合順が発表されていく。
『トーナメント第1試合、藤原紀華vs児嶋瑠璃子、第2試合、川岸舞彩vs霧谷美玲、第3試合、熊多曜子vs佐野雛子、第4試合、鳴瀬心美vs市河由衣、第5試合、米蔵涼子vs芳松育美、第6試合、大池栄子vs長沢まさみ、第7試合、杉元有美vs鈴木ちなみ、第8試合、加東綾子vs大嶋優子』
カードの発表に盛り上がる観客席。さっそく第1試合の準備が始められていくと、紀華と瑠璃子は控え室に戻って水着姿になっていくのであった。他のトーナメント出場者も控え室へ戻ると、ワンナイトトーナメントだけにスタミナなどを心配して、各自はリラックスしたり身体を動かしたりとしている。
そしてリングには、藤原紀華と児嶋瑠璃子が姿を現すと、リングアナがコールを始めていく。
『2013女祭りトーナメント、第1試合を行います!・・・青コーナー〜・・・身長171p、上から88、60、89・・・藤原紀華〜っ!』
コールを受けて一礼していく紀華。リンコスは白い競泳水着に白いリングシューズ姿。スタイルの良さがアピールされて観客の視線を集めている。
『赤コーナー〜・・・身長157p、上から81、57、85・・・児嶋瑠璃子〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする瑠璃子。リンコスは黒いビキニに黒いリングシューズ姿。堂々とした態度に観客が盛り上がっていく。
そしてレフリーがリング中央でルールの説明をしていくと、ヘビー級とジュニアヘビー級のチャンピオン同士の対決となって、お互いが視線を激突させると、瑠璃子はかつて紀華の張り手などで戦意喪失で負けた事で、今回は粘って勝利できたらと思っている様子。
紀華も瑠璃子の気合いを感じているが、ここは無言でお互いが睨み合っていた。
レフリーが2人を別けていくと、紀華と瑠璃子はコーナーで寄りかかっては試合開始を待っている様子。
地下プロレスでも珍しいヘビー級チャンピオンとジュニアヘビー級チャンピオンの対決。そのゴングが遂に打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時に瑠璃子がコーナーを飛び出すと、反対コーナーの紀華にドロップキックを放っていく。
バッシーン・・・
勢いあるドロップキックに紀華がダウンすると、瑠璃子はストンピングで蹴りこんでいく。
更に髪を掴んで起こしてヘッドロックに捉えるも、逆に紀華がロープに振っていくと、瑠璃子の身体が勢いよくロープに飛ばされた。
しかし瑠璃子は勢いを利用してフライングボディアタックで切り返すと、上手く紀華を倒してフォールの体勢に持ち込んだ。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし余裕で返していく紀華。
返されると、瑠璃子は素早く腕を狙っていくも紀華もロープに逃れた。
『ロープ・・・』
レフリーの声に瑠璃子が放して立ち上がると、紀華も水着を直しながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく紀華と瑠璃子。
瑠璃子が打撃対策で軽くローキックで誘うと、紀華も素早くローキックを返していく。
バシィィィィ・・・
紀華のローキックの威力に瑠璃子は表情を変えずに、逆に踏み込んで左右の張り手を放っていく。
バッシーン・・・
紀華の頬を瑠璃子の張り手が襲うと、紀華は負けずに張り手を返すと、髪を掴んで引き吊り回した。
瑠璃子の張り手にヒートアップしたのか、そのままコーナーに連れ込むと、コーナーポストに顔面を叩き付ける紀華。
しかし瑠璃子はフラつくも紀華が放すと、いきなり裏拳を放った。
バッシーン・・・
突然の瑠璃子の裏拳が側頭部にヒットして動きを止める紀華。
観客席も盛り上がると、瑠璃子がバックを奪って投げ技を狙うも、体格差から投げられずに紀華がロープを掴んで逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に放していく瑠璃子。
紀華も裏拳には驚きを隠せない様子だが、地下プロレスのキャリアも長いからと水着を直しながら呼吸を整えていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める紀華と瑠璃子。
瑠璃子はガードを上げると、紀華が牽制するようにハイキックを放つと、ガードする瑠璃子が距離を置く。
更にハイキックを放つ紀華に、瑠璃子がハイキックを避けてタックルを仕掛けると、上手く軸足へ組み付いてテイクダウンを奪うと、身体を密着させる様にサイドポジジョンを奪った。
紀華も瑠璃子の動きを見ていると、瑠璃子は脇腹へハンマーパンチを叩き込んで牽制すると、紀華は脇腹に打撃を受けて嫌がっている。
逆に下から瑠璃子の腕を狙う紀華。しかし瑠璃子は腕を奪わせずに、素早くマウントポジジョンを奪っていくと、素手だからと張り手を叩き込んでいく。
バッシーン、バッシーン・・・
必死になって張り手を叩き込む瑠璃子。
紀華がガードするも、嫌がるようにブリッジなどで抵抗すると、バランスが崩れて身体が半身になると、瑠璃子が俯せにしてバックから脇腹などへパンチを叩き込む。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
紀華相手に上手く試合を支配する瑠璃子。ジュニアヘビータイトルを奪取してから、トーナメントに備えて総合格闘技のトレーニングをしたのか、観客席からも驚きの声が上がっている。
紀華としては首に腕を極められたらいけないとばかりに、喉を守ろうとガードしているも、瑠璃子は空いている脇腹へのパンチが続けられていく。
バシッ、バシッ・・
脇腹への衝撃に苦しい紀華。
ゆっくりとロープに這ってロープブレークに持ち込む紀華。瑠璃子も攻め続けて少し呼吸が乱れているも、紀華相手に良い流れを作っている。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの掛け声に瑠璃子が立ち上がると、紀華にストンピングを叩き込んでから距離を置いていく。
紀華は蹴られながらも、水着を直しながら立ち上がると、距離を置いている瑠璃子を睨み付けた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める紀華と瑠璃子。
いきなり瑠璃子がローリングソバットを仕掛けるも不発に終わると、空振りの瑠璃子に紀華がミドルキックを叩き込む。
バシィィィ・・・
更に距離を詰めて左右の掌打から首相撲に捉えていくと、膝蹴りを狙う紀華。
しかし膝蹴りを警戒して組み付いていく瑠璃子。
上手く膝蹴りを潰すも、瑠璃子は倒せずに逆に紀華に倒されると、先程のお返しとばかりに紀華が馬乗りになっていく。
マウントポジジョンを奪われて、体格差もあり苦しい状態に追い込まれた瑠璃子。
紀華は手を出さないも、顔面かボディかと狙いを定めると、まずは脇腹へパンチを叩き込んだ。
バシッ・・バシッ・・
左右の脇腹へパンチを受けて痛がる瑠璃子。
更に顔面へ張り手を叩き込んでいく紀華。
バッシーン・・バッシーン・・
これには激しく身体を動かして痛がる瑠璃子。逃れたくても紀華が完全にバランスを保ちながら痛めつけていく。
バッシーン・・バッシーン・・
更に張り手を叩き込んでいくと、瑠璃子が口の中を切ったのか血が滲み出ている。
しかし瑠璃子の目は死んでいないのが、経験を積んだ事から何かを狙っている様子。
紀華も瑠璃子の動きから、顔面狙いを止めると下から三角締めなどで反撃されてもと思ってか、体重差を利用として覆い被さる様にして、ギロチンチョークを仕掛けていく。
喉元を肘で押し潰されて苦しい瑠璃子。紀華が体重を乗せると苦悶の表情で藻掻いていく。
レフリーも瑠璃子にギブアップかと問いかけるも、瑠璃子が耐えていく。
苦悶の表情で藻掻きながらもロープに逃げようとする瑠璃子。
ビキニ姿の素肌に汗が浮かんで、スポットライトで光り輝く瑠璃子。必死にロープに逃れようとするも、スタミナが消耗されて苦しい展開になっていく。
紀華もギロチンチョークでギブアップを狙わず、わざと逃がしてスタミナを消耗させている様子だが、瑠璃子は必死にロープに逃げていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが紀華を止めていくと、ここで瑠璃子がロープに逃れた。
「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・」
呼吸を荒げて苦しむ瑠璃子。
紀華は水着を直しながら立ち上がると、距離を置いて瑠璃子を睨み付けた。
喉元を気にしながら瑠璃子が立ち上がると、レフリーは試合を続けさせていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に紀華が前に出ると、容赦なく掌打から張り手と顔を狙ってから、ローキックを叩き込んで太股を蹴りこんでいく。
必死にガードを固めるも、サンドバック状態でお腹を殴られて、更に足を蹴られて苦しい瑠璃子。
しかし瑠璃子も反撃とばかりにハイキックを放つと、紀華がガードしていく。
更に瑠璃子が張り手で反撃していくと、紀華がロープ際に押されていく。
しかし紀華が瑠璃子の身体を反転させてロープに押しつけると、一気にキチンシンクでボディを膝で抉った。
ドスッ・・
「ぐふっ・・ううっ・・」
キチンシンクを受けて苦悶の表情で身体をくの字にする瑠璃子。
更にコーナーに押し込んでいく紀華は、コーナーに押し込まれた瑠璃子の身体に拳を握りしめてパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
「うっ・・ぐふっ・・ああっ・・」
ビキニ姿の瑠璃子がサンドバック状態にされてるシーンに、観客席が盛り上がりを見せていくと、紀華は更に殴りつけた。
必死にガードしようとする瑠璃子。しかし紀華のパンチは容赦なく身体を抉っていく・・・。
瑠璃子の意識が下になったところを、紀華は狙いを定めたハイキックを側頭部に叩き込むと、瑠璃子がコーナーに崩れ落ちていく。
レフリーも瑠璃子の倒れ方に様子を伺うと、紀華は髪を掴んで起こしていくと、首筋にエルボーを落とす。
ドスッ・・
しかし瑠璃子も下からお腹にパンチで抵抗を見せると、紀華は髪を掴んだままマットに顔面から叩き付けるフェイスクラッシャーを仕掛けた。
バッシーン・・・
「あああぁぁぁぁ・・・」
顔面からマットに叩き付けられて悲鳴をあげる瑠璃子。
俯せ状態で痛がっていると、紀華は両手首を掴んでから、背中を踏みつける様にしてサーフボードストレッチを仕掛ける。
グイッ・・
「あうっ・・・ううっ・・・ああっ・・」
苦悶の表情で耐えていく瑠璃子。
紀華もギブアップ狙いと言うより、何かを狙ってのつなぎの技として仕掛けているのか、どこか余裕が見える展開。
そして紀華が技を放すと、瑠璃子がマットに俯せ状態でグッタリとして苦しむと、紀華が髪を掴んで起こしていく。
そのままコーナーに押し込んでいくと、容赦ないローキックからミドルキック、ハイキックと打撃でサンドバック状態にしていく紀華。
バシッ、バッシーン・・・バシィィィィ・・・
これには瑠璃子が堪らずコーナーに座り込む様にダウンしていくと、紀華は観客席を煽りながら瑠璃子を挑発する。
「立ちなさいよ」
紀華の挑発にフラつきながら立ち上がる瑠璃子。
その瑠璃子の顔面にハイキックを叩き込む紀華。
バッシーン・・・
またもグッタリと倒れ込む瑠璃子。
ビキニ姿でグッタリする瑠璃子に歓声があがると、瑠璃子は必死に立ち上がっていく。
またも顔面狙いのハイキックを放つ紀華。
しかし、瑠璃子がハイキックを待っていたかの様に、蹴り足をキャッチすると、ドラゴンスクリューで切り返した。
グイッ・・
いきなり反撃を受けて焦る紀華。瑠璃子がそのまま倒し混んでグラウンドに持ち込むと、足関節を狙うも紀華もヒールキックで抵抗していく。
長い足に蹴られながらも、瑠璃子がクロスヒールホールドを仕掛けると、紀華の長い足が重なって激痛が走った・・・。
「んああぁぁぁ・・・」
堪らず悲鳴をあげる紀華。
瑠璃子もギブアップ狙いで締め上げると、紀華は必死にロープに手を伸ばしていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
紀華の手がロープを掴むと、レフリーが瑠璃子を止めていくと、瑠璃子は悔しそうな表情を浮かべながら技を解いた。
水着を直しながら立ち上がる紀華。瑠璃子もビキニを直しながら立ち上がると、試合は続けられていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく紀華と瑠璃子。
いきなり瑠璃子がローリングソバットを仕掛けると、意外な蹴り技をガードする紀華。
逆にローキックで攻め込むと、続けて左右の掌打気味の張り手を放つ紀華。
これにはガードを固める瑠璃子に、紀華が組み付いて首相撲の体勢に持ち込んだ。
顔をガードしようとする瑠璃子に、紀華がバスト狙いの膝蹴りを叩き込む。
グニュ・・グニュ・・
続けて膝蹴りがバストを抉ると、瑠璃子は堪らず膝を落とすようにダウンした。
しかし瑠璃子も意地を見せてパンチで反撃すると、その拳が紀華の股間へ命中した。
ゴキッ・・
「うっ・・」
股間への衝撃に動きを止める紀華。瑠璃子も偶然の一撃に驚くも、チャンスとばかりに立ち上がると、DDTでマットに叩き付けていった。
更に素早い動きでSTFを極めていくと、紀華の表情が苦痛に歪んでいく・・・。
体格差もある2人が、瑠璃子の意外な動きに紀華も驚きを隠せないが、偶然とはいえ股間への衝撃に、紀華は頭に来て意地になっているのも事実のリング上。
少しずつロープに逃げていく紀華は、ロープに逃げるとレフリーにアピールしていく・・・。
『ロープ・・ロープ・・』
レフリーが瑠璃子に技を離すように指示すると、瑠璃子が技を解いて立ち上がると、ビキニを直しながら距離を置いた。
対して紀華は水着を直しながら立ち上がると、呼吸を整えながらも瑠璃子を睨み付けた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める紀華と瑠璃子。
瑠璃子が素早くローキックを放つと、蹴りを受けてからローキックを返してから、左右の掌打を放つ紀華。
顔面への衝撃にフラつく瑠璃子に、紀華は畳み掛けるようにミドルキック、ローキックとロープ際に押し込んでいくと、ガードの空いている瑠璃子の顔面にハイキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
顔面へのハイキックにロープ際にガクンと崩れ落ちる瑠璃子。
レフリーも倒れ方からもKO決着で終わらせるか迷うも、紀華は瑠璃子の髪を掴んで起こしていくと、パイルドライバーの体勢に持ち込んでいく。
そして大技パイルドライバーで脳天からマットに叩き付けると、片足を抱え込んでフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし瑠璃子がロープに足を伸ばすと、レフリーがカウントを止めていく。
紀華も決まったと思った瞬間だっただけに、悔しさを表情に浮かべていると、続けてロープから離してから抱え上げると、一気に大技ノーザンライトボムでマットに叩き付けた。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィ・・・・』
流石に瑠璃子も返せずにスリーカウントが決まるリング上。
『ただ今の試合、藤原紀華の勝利となりました!』
こうしてヘビー級とジュニアヘビー級の対決となった第1試合が幕を閉じるも、観客席からは紀華相手に善戦した瑠璃子に歓声が送られていくのであった。
紀華もマットにグッタリしている瑠璃子と握手をすると、次の試合の為にとリングを後にするのであった・・・。



第2試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、売れっ子タレントの霧谷美玲。黒いビキニに黒いリングシューズ姿でリングインすると、その細いボディでありながら、ボリュームあるバストが強調されたビキニ姿に歓声が響き渡る会場内。
その美玲の相手としてリングインするのは、キャスターなどとして美玲と同じ番組に出演、しかし犬猿の仲と言われて直接対決が今夜セッティングされての川岸舞彩。水泳などで鍛えた見事なボディを白い競泳水着に包み込んでリングインすると、早くも美玲を睨み付けてから片手を挙げて観客席にアピールしていく。
体格を見ても舞彩が圧倒的に有利と言う感のリング上。美玲も2013年は地下プロレスでは勝利を重ねたが、舞彩クラスになると話は別であろう・・・。
逆に舞彩はビキニ姿の美玲に、勝利してトーナメントを勝ち続けるよりも、美玲を痛めつけて恥をかかせようと思っている様子・・・。
『青コーナー〜・・・身長164p、上から78、57、83・・・霧谷美玲〜っ!』
そしてコールが始まると、美玲は観客席に向かって頭を下げてアピールすると、反対コーナーの舞彩とは視線を合わさずにコーナーに寄りかかっていく。
『赤コーナー〜・・・身長168p、上から84、59、86・・・川岸舞彩〜っ!』
そしてコールを受けた舞彩は、堂々と片手を突き上げてアピールすると、早くも反対コーナーの美玲に詰め寄ると、睨み付けながら挑発していく。
舞彩の挑発に美玲も受けて立つと言う感じに睨み返すと、早くもエキサイトするリング上に興奮状態になる観客席。
レフリーが美玲と舞彩を離していくも、体格的には舞彩が有利に見えるこのカード。
その試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーを飛び出していく舞彩と美玲。
距離が詰まると、美玲が素早くドロップキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
舞彩が倒れ込むも素早く立ち上がると、美玲は続けてドロップキックを叩き込む。
バッシーン・・・
まずは美玲が試合の流れを作っていくリング上。
更に立ち上がった舞彩にヘッドロックを仕掛ける美玲に、逆に舞彩はロープに振って返していく。
ロープから戻る美玲に、舞彩がドロップキックを返すと、揃えられた両足が美玲のバストを抉った。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
バストへの衝撃に悲鳴をあげる美玲。
続けて舞彩が髪を掴んで起こしていくと、スレンダーな美玲をボディスラムでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
マットに叩き付けてから、舞彩はゆっくりと痛がる美玲の喉元にエルボードロップを落とすと、そのままフォールの体勢に持ち込むも、美玲がカウントが数えられる前に意地で返していく。
続けて舞彩が腕をキャッチしていくも、美玲がロープに足を伸ばした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが舞彩を止めていくと、美玲はビキニを直しながら立ち上がっていく。
舞彩も水着を直しながらも呼吸を整えながら距離を置いていくと、レフリーが試合を続けさせていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく美玲と舞彩。
距離が近づくと、美玲が踏み込んでハイキックを放つと舞彩がガードした。
逆にローキック、ミドルキックと美玲のスレンダーボディを蹴りまくると、美玲が堪らずロープに詰まっていく。
お腹をミドルキックで蹴られると、苦悶の表情を浮かべている美玲に、舞彩が組み付いて膝蹴りをボディに叩き込んだ。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・ううっ・・・ぐふっ・・」
お腹を膝蹴りで攻められて、両手でお腹を押さえて座り込む様にダウンする美玲。
舞彩は観客席にアピールする様に拳を握り詰めると、髪を掴んでから美玲の額を殴りつけていく。
ゴキッ・・バキッ・・
「痛いぃぃぃ・・・」
殴られて悲鳴をあげる美玲。同時にレフリーにアピールすると、レフリーが舞彩を止めていくも、舞彩は満足げに殴りつけた。
ゴキッ・・
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィ・・・フォォォォ・・・・』
レフリーが反則のカウントを数えると、舞彩は殴るのを止めて髪を掴んで起こしてから、ヘッドロックからコーナーに脳天から叩き付けた。
コーナーに座り込むようにダウンする美玲。
痛がっている美玲の背中にストンピングを叩き込んでいく舞彩。美玲の身体は細いだけに、蹴られていく姿が痛々しい。
そして美玲の両足首を掴むと、俯せ状態でコーナーから離してから、一気にキャメルクラッチを仕掛ける舞彩。
グイッ・・
上半身が反らされて痛がる美玲。ビキニ姿だけに、上半身が反らされていくと、その豊満なバストが強調されて観客席が盛り上がっていく。
舞彩がグイグイと揺さぶると、美玲は両足をバタバタさせて痛がるも、必死に耐えていく。
『霧谷っ、ギブアップ?・・・ギブアップ?』
レフリーの問いかけに耐えていく美玲。
「ノォォォォォ・・・」
耐える美玲に舞彩は笑みを浮かべると、キャメルクラッチを解いてから立ち上がると、背中にヒップドロップを落とした。
バッシーン・・・
「あああぁぁぁぁぁぁ・・・」
背中への衝撃に悲鳴をあげる美玲。
動きの止まる美玲に、舞彩はビキニショーツを掴んでいくと、そのまま俯せの美玲のショーツをTバック状態に食い込ませていく。
「い、いや・・・や・・めて・・・」
ビキニショーツを掴まれて嫌がる美玲。
「ふふふっ・・・なに恥ずかしがってるのよ、こんな格好でリングに上がるんだから、覚悟しなさいよね!」
舞彩が囁くと、更にビキニショーツを動かしては、美玲の股間を刺激していく。
「い、いや・・・」
顔を紅潮させて抵抗する美玲。
「ふふふっ・・・覚悟しなさいよね・・・」
舞彩は美玲のビキニショーツを放すと、俯せ状態で股を開かせると、爪先蹴りを容赦なく股間に叩き付けた。
ドスッ・・
「ふぎっ・・」
股間への爪先蹴りに変な声を漏らして痛がる美玲。
舞彩が笑みを浮かべていると、美玲は両手で股間を押さえて転がるようにリング下に逃れていく。
リング下では美玲が股間を押さえて動きを止めていると、舞彩は観客席に向かってアピールしてリング下に降りると、美玲の髪を掴んで起こしていく。
そして近くの鉄柵へ振って叩き付けると、美玲の細い身体が鉄柵に激突して豪快に倒れ込んだ。
ガッシャーン・・・
「きゃあああぁぁぁぁ・・・・」
悲鳴をあげて倒れ込む美玲。
グッタリする美玲の髪を掴んで起こしていく舞彩は、そのままエプロンサイドに顔面を叩き付けると、髪を掴んでフラフラの美玲をリングサイドの観客席にアピールしていく。
苦悶の表情で連れ回されている美玲。ビキニ姿の美玲のボディに観客席からは歓声が起きていく。
『いいぞぉぉぉぉぉ・・・川岸っ!』
『霧谷美玲のビキニ姿最高っ!』
歓声が大きくなると、舞彩は観客席に美玲を近づけていくと、観客が美玲のバストや素肌を触りだしていく・・・。
「い、いやあぁぁぁ・・・・やめて・・・」
嫌がる美玲。しかし舞彩は観客にサービスをさせると、一気にリング上に戻していく。
リング上に戻されてグッタリする美玲に、舞彩は容赦ないストンピングで蹴りこんでいくと、飛び上がってギロチンドロップを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
ギロチンドロップを受けてグッタリしていく美玲。
更に両足を抱え込むと、リング中央へ引いてから観客にアピールする舞彩。
「いくぞぉぉぉぉぉ・・・」
舞彩のアピールに歓声が響き渡るリング上。
美玲の動きが止まっているからと、舞彩がロープに走って勢いをつけると、飛び上がって美玲のスレンダーボディのお腹にフットスタンプを叩き込んだ。
ドスッ・・・
「ぐっ・・オエェェェェェェェ・・・・」
揃えられた両足がお腹に叩き込まれると、美玲の口から激しく反吐が噴き上がった。
口をパクパクして苦しむ美玲。自ら吐き出した吐瀉物で綺麗な顔を汚されて、動きが止まっている美玲。
舞彩はリングサイドの黒服からペットボトルを受け取ると、ダウン状態の美玲の顔に水をかけて吐瀉物を洗い流していくと、ビキニに手を掛けて起こそうとしていく。
「や、や・・め・・・て・・・」
ビキニが引っ張られて乳房が露わになりそうなると、美玲は必死に抵抗しようとするも、力が入らすに脱げる寸前に・・・。
美玲の初トップレスになるのかと言うシーンに、期待が高まる観客席が盛り上がっていく・・・。
「立ちなさいよ・・・ほらっ!」
無理矢理に起こしていく舞彩。遂にビキニが脱げると、スレンダーボディに見事なバストが露わになった・・・。
「いやあぁぁぁぁ・・・」
堪らず悲鳴をあげて両手でバストを隠そうとする美玲。
そのノーガードの美玲に、舞彩はミドルキック、ローキックと打撃で痛めつけていくと、美玲は堪らずコーナーに追い込まれていく・・・。
「ふふふっ・・・何処まで隠せ通せるかしらね・・・」
舞彩は美玲に囁くと、顔面狙いの張り手気味の掌打を顔面へ叩き込む。
バッシーン・・・バッシーン・・・
顔を叩かれてフラつく美玲。しかしバストは必死に隠していると、舞彩は更に顔を叩きだした。
バッシーン・・・バッシーン・・・
流石にレフリーがここは試合を止めていくと、舞彩は何故止めるのかと言う表情を浮かべた。
『水着剥ぎは反則だから、即止めても良いんだぞ!』
レフリーの言葉に舞彩が笑みを浮かべると、レフリーはリングサイドからTシャツを用意させて美玲に着させていく。
白いTシャツを着させられる美玲。しかし白いTシャツに乳首が浮かび出て、違う色気を醸し出していた・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にコーナーから美玲が出るも、一方的に痛めつけられたダメージからタックルを仕掛けるも、体格差もあって倒せない。
逆に舞彩が無理矢理組み付いてブレンバスターでマットに叩き付けていく。
バッシーン・・・
マットに叩き付けられて大の字状態で動きを止める美玲。
Tシャツにビキニショーツ、そしてリングシューズ姿でグッタリする美玲に、舞彩は余裕の表情を浮かべてTシャツの上からバストを踏みつけていくと、歓声に包まれていくリング上の舞彩。
グリッ・・
「あうっ・・」
バストを踏みつけられて苦しむ美玲。
「ふふふっ・・・どうしたのよ、番組とかでは調子に乗ってるから、今夜はお仕置きしてあげるわね・・・」
舞彩はバストを踏みつけてから、髪を掴んで起こしていくと、コーナーに連れ込んでコーナーポストに顔面を叩き付けると、フラつく美玲を抱え上げてからアトミックドロップを仕掛けた。
ゴキィィィィ・・・
「ひぎぃぃぃぃぃぃ・・・」
尾てい骨が粉砕される様な感覚に絶叫する美玲。
更に舞彩は、スレンダーで力技も仕掛けやすい美玲が相手だからと、膝の角度を変えて股間に当たる様にしたプッシークラッシャーを仕掛けた。
ゴキッ・・
「ふぎぃ・・・・」
変な声を漏らして悶絶する美玲。膝に落とされて、全体重が股間で受け止めるような感覚に、絶叫していく。
舞彩が放すと美玲は股間を押さえてグッタリすると、観客席は盛り上がっていく。
既に涙目になって股間を押さえている美玲に、舞彩はお腹に爪先蹴りを入れると、両足を広げて股割き状態にしていく。
更に膝を股間に落とす舞彩。
ゴキッ・・
「ぎゃああぁぁぁぁぁぁ・・・」
またも美玲の泣き叫ぶ悲鳴が響き渡るリング上。股間への攻撃に泣き出してしまった美玲。
「泣いても終わらないわよ・・・霧谷さん・・・ふふっ・・・」
舞彩が囁くと、グッタリする美玲を起こしてからコーナーに逆さ吊りにしていくと、座り込む様にしてから美玲に囁く。
「ここらで、ファンサービスしようか・・・こうやってね・・・」
舞彩はTシャツに手を掛けると、逆さ吊りの美玲を脱がしてビキニショーツだけにしていく。
「い、いやあぁぁぁぁぁ・・・・やめてぇぇぇぇぇぇ・・・」
泣きながら哀願する美玲に構わず、舞彩はTシャツを脱がして観客席に投げ込むと、レフリーは舞彩の水着剥ぎの反則にゴングを要請するのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、舞彩はコーナーで逆さ吊りの美玲の顔面、バスト、腹などを蹴りこんでいくのであった。
リングサイドから黒服などがリングに入ると、舞彩を離していくのと同時に、美玲にバスタオルを掛けるなどしていくのであった・・・。
『ただ今の試合、反則により霧谷美玲の勝利となりました!』
リングアナのコールに舞彩は満足したと言う表情を浮かべると、観客席に向かってガッツポーズでアピールする。
対して、美玲はタオルを巻かれながらも、勝利したと言っても試合内容はドミネーションでの敗北と言える内容なので、黙ったままリングを降りるのであった・・・。
控え室へ美玲が着くと、ショーツだけにされた恥ずかしさから座り込んで泣き出すも、関係者からは反則勝ちで次の試合があるからと告げられて、動揺を隠せない美玲であった・・・。




第3試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、かつてはグラビアクイーンとして雑誌などの表紙を飾っていた熊多曜子。最近ではブログ問題などで苦しい立場だったも、地下プロレスでは活躍していたので、今夜は特別枠でのトーナメント参加。出産を経てビキニ姿を披露するなどしているが、今夜も黒いビキニに黒いリングシューズ姿でのリングイン。FカップからJカップへバストが膨らんだと言う情報もあるが、見事なビキニ姿でのリングインに歓声に包まれていく曜子。
その曜子とトーナメント1回戦で激突するのが、2014年はブレイク必至なグラビアアイドルの佐野雛子。水色のビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって頭を下げてコーナーに進んでいくのであった・・・。
新旧グラビアアイドルの対決に、観客席も盛り上がっていくと、早くもリングアナがコールを始めていく。
『青コーナー〜・・・身長166p、上から92、56、84・・・熊多曜子〜っ!』
コールを受けて堂々と片手を挙げてアピールする曜子。前大会では女子ボクサーにフルボッコ負けだけに、同じグラビアアイドル相手ならばと気合いを入れている。
『赤コーナー〜・・・身長159p、上から84、51、87・・・佐野雛子〜っ!』
そして地下プロレス3戦目の雛子は緊張しながらも、この大舞台のトーナメントのリングに立てた事に驚きながらも観客席に向かって頭を下げていくと、Fカップバストが作り出す谷間に歓声が飛んでいた。
31歳の曜子と、19歳の雛子。キャリアの差があるので、勢いが勝つのか、キャリアの差が出るのかと言う試合。その試合の開始のゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時に雛子がコーナーを飛び出すと、勢いよくドロップキックを放った。
バッシーン・・・
ビキニに包まれたFカップバストを揺らしながらのドロップキックで曜子が倒れ込むと、続けて立ち上がる曜子のバストにドロップキックを叩き込んだ。
Jカップバストが蹴りこまれてひしゃげると、続けて雛子は首投げでマットに倒していくと、ヘッドシザースで締めていく。
まずは雛子が流れを掴んでいく展開になると、観客席からも歓声が飛んでいた。
曜子は雛子の動きを計っているのか、締められながらもロープに足をゆっくりと伸ばした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの声に雛子が放すと、立ち上がって距離を置いて睨み付けていく。
曜子もビキニを直しながら距離を置くと、試合は続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める曜子と雛子。
お互いが近づくと、組み合って押し合っていく展開になっていく。
ビキニ姿だけにバストを揺らしながら必死な表情の雛子と曜子に、観客席からは歓声が飛んでいく。
体格差からも曜子がロープ際に押し込むと、喉元に水平チョップを叩き込んで距離を置いた。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
喉元への強烈なチョップに苦しむ雛子。
更に曜子がお腹に喧嘩キックを叩き込んでから、ヘッドロックに捉えると、雛子が踏ん張ってロープに振って返していく。
ロープから戻る曜子は、逆にエルボースマッシュを叩き込んで雛子をロープに押し込むと、続けてキチンシンクを仕掛けた。
ドスッ・・
「うっ・・」
ボディに膝を入れられて苦悶の表情を浮かべる雛子。
雛子としてもグラビア界の大物だった曜子に勝利できたらと気合いを入れているも、曜子もキャリアも長く簡単には負けられない一戦。
更にロープに押し込んで、曜子は雛子のお腹にパンチを叩き込むと、殴られる度に雛子が悲鳴をあげた。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
「あうっ・・ぐふっ・・ああんっ・・」
雛子の見事なボディが殴られるシーンに盛り上がる観客席。
両手でお腹を押さえる雛子をロープから離すと、曜子が身体を絡みつかせるようにコブラツイストを仕掛けた。
グイッ・・
「うっ・・」
必死に耐える雛子。曜子もギブアップ狙いよりも、ビキニ姿のグラドルの絡まるシーンを見せつける様に揺さぶっていく。
お互い巨乳だけにバストが揺れて歓声に包まれるリング上。
曜子は観客席を意識した試合展開を作り出して、この辺がキャリアの長さと言う感じの曜子のテクニック。
そして技を解いてから、今度はロープに振ってから自らも勢いをつけると、雛子の喉元に腕を叩き付けるラリアットを仕掛ける曜子。
バッシーン・・・
「あうっ・・・」
ラリアットを受けてダウンしていく雛子。
苦悶の表情を浮かべて大の字になっていると、曜子は狙いを定めてバストへエルボードロップを落とすと、そのままフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし雛子が返していくと、曜子は座らせる様にしてスリーパーで揺さぶった。
Jカップバストを雛子の背中に密着させて、締め上げていく曜子。
雛子も苦悶の表情でロープに逃げようとすると、曜子がスリーパーを解いて両手首を掴んでから、サーフボードストレッチに捉えていく。
ビキニ姿だけに、雛子のFカップが突き出されるように見えて観客席が盛り上がっていく。
レフリーもギブアップの確認をするも、雛子が耐えていくリング上。
「ノォォォォォ・・・ノォォォォォォ・・・・」
必死に耐える雛子。曜子は揺さぶっては痛めつけていくと、雛子は胸の谷間に汗を流しながらも耐えていく。
更にマットに押しつける様にして痛めつける曜子。雛子の背中を踏みつけていくと、雛子のFカップバストがマットに押しつけられてひしゃげていく。
そして技を解いてから、キャメルクラッチを仕掛けていく曜子。
上半身を反らされて、Fカップが作り出す谷間が目立って痛々しい雛子。両足をバタバタさせて痛がると、曜子はアピールする様に揺さぶっていく。
耐える雛子を技から解放する曜子は、立ち上がるとヒップにストンピングを入れてから距離を置くと、雛子もビキニを直しながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める曜子と雛子。
流れを掴もうと雛子がタックルを仕掛けると、曜子も反応するも上手くテイクダウンを奪っていく。
更にサイドポジジョンを奪っていく雛子。ビキニ姿の2人の絡みに歓声が起きると、雛子がグラウンド状態から膝蹴りをボディに入れていく。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・」
流石に膝蹴りを受けて苦しむ曜子。
膝蹴りで動きが止まった所を、雛子は腕をキャッチして腕拉ぎ逆十字固めを仕掛けると、曜子は関節対策でロープに足を伸ばした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に技を解いていく雛子。
曜子も立ち上がると、雛子はミドルキックを放った。
バシィィィィ・・・
「うっ・・」
いきなりのミドルキックに苦しむ曜子。
続けてローキックからハイキックと打撃で攻め込む雛子。
動きが鈍った曜子に、そのままヘッドロックに捉えると、腰を落として締めていく。
バックドロップもロープに振る事もできない曜子は、雛子に締め上げられて苦しんでいると、雛子はブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けると、お返しとばかりにキャメルクラッチを仕掛けた。
グイッ・・・
「うっ・・くっ・・・」
Jカップバストの曜子が攻められていると、胸の谷間に注目が集まっていくも、雛子が揺さぶるとバストが強調されていく。
更に雛子がキャメルクラッチを解くと、素早く逆エビ固めを仕掛けていくと、曜子が身体をえび反りにされて悲鳴をあげた。
グイッ・・・
「んあああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
曜子が悲鳴をあげると、雛子は腰を落としてギブアップを狙っていくと、曜子は必死にロープに手を伸ばしていく。
ビキニから飛び出しそうになるバスト。曜子は構わずロープに手を伸ばすと、乳首がビキニから飛び出すのも構わずロープを掴んだ。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に技を解く雛子。曜子も俯せのままビキニを直すと、転がるようにリング下に降りて呼吸を整えていく。
雛子はリング上からトップロープを掴んで曜子の動きを見ていると、曜子はリングサイドでビキニを直しながらも、リング上に戻るタイミングを計っていた。
そしてリングに戻る曜子に、トップロープ越しにエルボーを狙う雛子。
しかしレフリーが雛子をロープから離していくと、曜子がリングに戻るのであった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める雛子と曜子。
今度は曜子がボクシングスタイルの様に構えると、顔面は反則だからと雛子の自慢のFカップバストを殴りつけた。
グニュ・・グニュ・・
「い、痛いっ・・・」
堪らず悲鳴をあげる雛子。
しかし負けずに拳を握りしめると、曜子のバストを殴り返した。
グニュ・・グニュ・・
「あうっ・・・ううっ・・・」
雛子が殴り返すと、曜子もバストへの衝撃に痛がっていくリング上。
意地になって相手のバストを殴り合う雛子と曜子。拳が乳房を抉る度に、雛子と曜子の表情が苦痛に歪んでいく。
雛子のビキニから覗く白い乳房が、殴られた衝撃で内出血で痛々しい姿に。同じく曜子のバストも内出血を起こして痛々しい姿に・・・。
お互いの自慢のバストを殴り合う展開に、観客席からも歓声が起きていくと、お互いが引けない状況になって苦しい試合展開に・・・。
すると、曜子がキャリアの差でバストから顔面へパンチを入れると、反則ながらもフラつく雛子にラリアット気味のパンチを当てると、フラフラしているからと、髪を掴んでマットに叩き付けるフェイスバスターを仕掛けた。
バッシーン・・・
「きゃああぁぁぁぁ・・・・」
顔面をマットに叩き付けられて悲鳴をあげる雛子。
そのまま両手で顔面を押さえて痛がる雛子に、曜子はヒップに蹴りを入れてから、両足をフックしてからロメロスペシャルを仕掛けていく。
ビキニ姿のトップアイドルが晒されていくシーンに歓声に包まれていくリング上。ビキニに包まれたバストが揺れる度に、歓声が上がっていく。
レフリーがギブアップの確認をするも、雛子も必死で耐えていく。
「ノォォォォォ・・・・ノォォォォォォ・・・・」
曜子もギブアップを簡単に奪えるとは思っていないのか、耐える雛子を放していくと、グッタリと俯せ状態で動きを止める雛子の背中を踏みつけると、距離を置いて立ち上がるのを待っていく。
雛子がフラつきながら立ち上がろうとすると、顔面に容赦ないサッカーボールキックが叩き込まれた。
バッシーン・・・
顔面への衝撃にグッタリとダウンする雛子。両手で顔面を押さえていると、曜子が髪を鷲掴みにして起こしていく。
完全に動きの止まった雛子に、身体を絡みつかせるように卍固めを仕掛ける曜子。
グイッ・・
ビキニ姿の曜子と雛子の身体が絡み合う卍固めに歓声が起きる中、雛子も必死に耐えていく。
耐える雛子を放してから、曜子はパイルドライバーを仕掛けていくと、雛子の身体が逆さにされていくリング上。
ビキニから飛び出しそうになるFカップバスト。曜子もJカップバストをビキニから飛び出させそうになる中、ゆっくりと脳天からマットに叩き付けた。
ドスッ・・
「あうっ・・」
脳天からマットに落とされてグッタリする雛子。
グッタリする雛子に、ゆっくりと片足を抱え込んでフォールする曜子。レフリーがカウントを数えた。
『ワン・・・ツー・・・スリィィ・・・・』
しかし雛子がカウントギリギリで返すと、これには観客席が盛り上がっていく。
曜子は返されたからと、立ち上がると雛子のバストへストンピングを叩き込むと、髪を掴んで起こしていく。
起こされた雛子も意地を見せてパンチをお腹に入れていくと、続けて曜子のバストへグーパンチを叩き込むと、続けてDDTを仕掛けてマットに叩き付けた。
意外な反撃に曜子が攻め込まれると、続けて雛子は曜子を起こすとコーナーに振っていく。
バッシーン・・・
そしてコーナーに寄りかかる形になった曜子に、走り込んでジャンピングニーパッドを仕掛けた。
バシィィィィ・・・
勢いある雛子の膝にコーナーに崩れ落ちる曜子。
更にコーナーに座り込むようにダウンしている曜子に、雛子はサッカーボールキックを連打してバストや顔面を蹴っていく。
バシッ、バシィィィ・・・
顔面への蹴りに両手で顔を押さえてグッタリと倒れ込む曜子。
更に攻めようと髪を掴んで雛子が観客席にアピールすると、曜子が雛子の股間を殴りつけた。
ゴキッ・・
「ふぎっ・・」
股間へのアッパーカットに動きを止めていく雛子。
「ふふっ・・・まだまだ経験不足のようね・・・」
曜子が笑みを浮かべると、股間を押さえる雛子をコーナーに振っていくと、続けて走り込んでお返しとばかりにジャンピングニーパッドを叩き込む曜子。
ゴキッ・・
曜子の膝が顎を捉えてダウンする雛子。
グッタリと虚ろな表情の雛子の髪を掴んでコーナーに寄りかからせるように立たせると、曜子が観客席に向かって拳を突き上げてアピールすると、雛子の自慢のバストを殴りつけた。
グニュ・・
「ああんっ・・・」
悲鳴をあげる雛子。観客席からは歓声が上がっていく。
『熊多っ、新人グラビアアイドルに地下プロレスの厳しさを教えてやれよ〜っ!』
『脱がせっ、脱がせっ、脱がせっ・・・!』
観客が盛り上がる中、曜子は容赦せずに雛子のバストを殴りつけていくと、またも響き渡る雛子の悲鳴。
グニュ・・グニュ・・
「きゃああぁぁぁ・・・い、痛いぃぃぃぃぃ・・・」
胸への集中攻撃とも言える展開に、雛子は涙目になって悲鳴をあげている。
曜子がコーナーから引き離すと、雛子はバストを押さえて動きを止めていく。
動きの止まる雛子に、強引にバックドロップでマットに叩き付けると、グッタリしている雛子の両足を抱え込むと、一気にステップオーバーして逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・
身体がCの字になって激痛に襲われる雛子。
「きゃああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
絶叫して痛がる雛子。マットを叩きながら必死にロープに手を伸ばすも、曜子もロープから離れた場所で仕掛けたので、苦しい雛子。
更に曜子が腰を落としていくと、雛子はビキニからバストが飛び出しそうになりながらも必死に手を伸ばしていく。
「い、痛いぃぃぃぃ・・・痛いぃぃぃぃぃぃぃ・・・」
泣きながら悲鳴をあげる雛子。曜子もギブアップ狙いで揺さぶりかけると、雛子が遂にギブアップした・・・。
「ぎ、ギブアップ・・・ギブアップ・・・」
雛子のギブアップにレフリーがゴングが要請するのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされると、曜子が技を解くと雛子は俯せ状態でグッタリとしている。
『勝者、熊多曜子っ!』
リングアナのコールに片手を挙げてアピールする曜子は、そのまま俯せ状態の雛子を仰向けにすると、バストを踏みつけてガッツポーズしていくと、そのままリングを後にするのであった・・・。
対して、初めての地下プロレスでのギブアップ負けを経験した雛子は、バストへの打撃、また試合後に踏みつけられた悔しさに、涙を流すのであった・・・。



第4試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、AV嬢として1人トーナメントに参加の鳴瀬心美。グラビアアイドルに突進ファイトで勝利を重ねてのトーナメント出場。今夜は白いスポーツビキニに白いリングシューズ、打撃が認められるようにとオープンフィンガーグローブを着けてのリングイン。小柄ながらも堂々とリングインすると、早くも観客にアピールして歓声を浴びていた。
その心美の対戦相手としてトーナメント1回戦で激突するのは、グラビアアイドルから女優と活躍する市河由衣。ジュニアヘビー級のベルトを前大会で失ったものの、実績などからのトーナメント参加の由衣。黒いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、体格差のある相手に少し余裕すら感じられる表情を浮かべてコーナーに進んでいった。
心美としても初めての経験のある大物相手だけに、緊張感を隠せないもコーナーに小刻みのパンチを打ち込んだりと、身体を動かしていく。
対して由衣はコーナーに寄りかかると、経験の差からも試合展開を考えているのか、軽く身体を動かしてリングアナのコールを待っていた・・・。
『青コーナー〜身長147p、上から89、60、82・・・鳴瀬心美〜っ!』
そしてリングアナがコールを始めると、心美が観客席に向かって頭を下げていく。
『赤コーナー〜・・・身長158p、上から83、55、85・・・市河由衣〜っ!』
心美がコールを受けると、続けて由衣がコールされて片手を挙げて観客席にアピールしていく。
試合開始のゴングが鳴らされようとしているリング上。
緊張感が増したところに、試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出す心美と由衣。
心美が振り回すようなパンチで前に出ると、由衣はガードを固めて距離を置こうとしていく。
ガードしようとする由衣に、タックル気味に組み付いてロープ際に押し込んでいく心美。由衣も心美の突進力に驚くも、まず余裕の受けで流している様子。
ロープに押しつけられると、由衣はロープを掴んでレフリーにアピールすると、レフリーが離させていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に心美が放して離れると、由衣はビキニを直しながら距離を置いた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、ガードを固めて距離を詰める心美。
対して由衣は距離を詰める心美に、踏み込んで張り手を仕掛けると、心美は構わずタックルを仕掛けていく。
素早く前に出てくる心美に由衣が潰そうとするも、組み付かれて押し込まれていく。
ロープ際に押し込んでいくと、心美が由衣の脇腹へパンチを叩き込む。
バシッ、バシッ・・
脇腹を殴られて嫌がる由衣。
首に腕を回していく由衣。しかしロープ際だからとレフリーが離していく・・・。
『ロープ・・・』
レフリーの掛け声に心美と由衣が離れると、お互いが水着を直しながら距離を置いた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、由衣は喧嘩キックを叩き込むと、続けてヘッドロックに捉えていく。
苦悶の表情を浮かべる心美は、踏ん張るようにロープに由衣を振っていくと、逆に由衣が勢いをつけてドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
由衣のドロップキックに倒れ込む心美。
起き上がる心美に、由衣はステップキックを連打して顔を蹴りこむ。
バシッ、バシッ、バシッ・・
顔面への蹴りに痛がる心美。必死に由衣の蹴り足をキャッチすると、強引にグラウンド状態に持ち込んだ。
身長差もあるからと由衣がヒールキックで蹴りこむと、心美も蹴られながらも意地になってアキレス腱固めを仕掛けた。
グイッ・・
「んああぁぁぁ・・」
アキレス腱固めが極まると、由衣の口から悲鳴が漏れる。
心美もギブアップ狙いで極めていくも、由衣も泣きそうな声でロープに手を伸ばした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
由衣の手がロープに届くと、レフリーが心美を止めていく。
そしてお互いが立ち上がると、レフリーが試合を続けさせた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、心美は前に出て左右のフック気味のパンチを放つと、由衣はガードするも手が出せないと、心美はタックルを仕掛けた。
格闘技スタイルの心美の動きに由衣も対応するも、勢いに押されている感が否めない。
胴タックルみたいな格好でロープ際に押し込まれた由衣。
ロープに押し込まれて、背中にエルボーを落とすも心美も倒しに掛かるも、レフリーがロープだからと離された。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーに離されていく心美と由衣。
『ファイト!』
そして続けられると、心美が構えて前に出ると、由衣も素手だからと張り手で返すと、心美もパンチで返していく。
お互いの顔にパンチや張り手が炸裂すると、続けて由衣はヘッドロックに捉えようとすると、心美が組ませずに殴りつけていく。
バシッ、バシッ・・・
由衣の顔面にパンチが炸裂すると嫌がるようにガードする由衣。
更にお腹にパンチを入れると、心美がタックルを仕掛けた。
しかし由衣が上手く潰していくと、上から膝蹴りを狙うも心美もガードするようにロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが別けていくと、心美と由衣は水着を直しながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーが続けさせていくと、またも心美が先手を取ろうと前に出る。
由衣も小柄な相手であり、格闘技スタイルに戸惑っている様子も見られるも、ガードを固めていくと、ガードの上から心美が殴りつけていく。
由衣も張り手を返すと、心美は張り手を受けながらもパンチを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ・・
心美の拳が由衣の顎を捉えると、由衣の動きがフラつきだした。
更に顔面へパンチを叩き込む心美。顎へのパンチが上手く脳を揺らしたのか、ダメージがある様に見えないのに由衣の動きが鈍ると、心美が顔面狙いのパンチを放っていく。
バシッ、バシッ・・
堪らず抱きつこうとする由衣。しかし心美が突き放して殴りつけると、ロープ際に追い込まれていく由衣。
堪らず顔をガードしていくと、心美はノーガードのお腹を殴りつけた。
ドスッ、ドスッ、ドスッ・・
「うっ・・ううっ・・・」
小柄で突進力あるタイプの相手に慣れていないのか、由衣は戸惑いと言うより追い込まれているリング上。
観客席からも歓声が送られていくも、由衣が押されているのは事実。苦しい展開をどう返していくのか・・・。
心美がロープに押しつけるようにして組み付いて、左右に振るようにしてから由衣をマットに倒していく。
バッシーン・・・
背中からマットに叩き付けられて動きを止める由衣。
明らかに心美の動きに焦っている様子の由衣に、心美は容赦なくマウントポジジョンを奪いにいった。
背中から叩き付けられて動きが止まったところへの、馬乗り状態に危険な状態の由衣。
『いけぇぇぇぇぇ・・・鳴瀬ぇぇぇぇぇ・・・』
『勝てるよ勝てる!・・・殴ってKO、KO・・・』
観客席からはまさかの由衣の1回戦負けかと歓声が上がると、心美は一気に顔面狙いでパンチを落としていく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔を殴られて身体をビクンと反応させて痛がる由衣。
心美もKO狙いか、容赦ない攻撃で顔面にパンチを落としていく。
しかし由衣がロープに足を伸ばして逃れると、レフリーが止めていくのであった・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、心美が仕方ないとばかりに立ち上がると、由衣は顔面パンチの連打に顔を少し腫らしていた。
『ファイト!』
試合が続けられると、由衣の動きが鈍くなったからと、心美はKO狙いか踏み込んでは顔面へパンチを叩き込む。
バシッ・・・バシッ・・・
顔を殴られて苦しい展開の由衣。
必死に膝蹴りなどで抵抗すると、心美がタックルで組み付いた。
バッシーン・・・
またもグラウンド状態に持ち込まれた由衣。しかし下から三角締めで反撃を仕掛けると、心美は下からの関節技に驚きの表情を浮かべた。
しかし汗などで滑って極まらないと、逆にパンチを落としていく心美。
バシッ、バシッ・・
またも殴られて苦しい由衣。遂に鼻血を噴き出して呼吸も苦しくなっていくと、動きが鈍くなっていく。
そして心美がマウントポジジョンを奪うと、一気に顔面へパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
一方的な展開にレフリーが試合を止めようかと迷うも、由衣を簡単に負けさせるのもと迷っている様子。
しかしグラウンドでの顔面パンチは危険で、由衣の身体にダメージを与えていた・・・。
更に由衣の両腕を足で固定してガード出来ないようにすると、心美はトドメとばかりに顔面にハンマーパンチを落としていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・
小柄ながら体格的に由衣より体重のありそうな心美に、由衣は返せずに殴られ続けて顔面を血に染めていくと、ここで一方的だからとレフリーが試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、ここで心美の勝利が決まるのであった。
『勝者、鳴瀬心美っ!』
リングアナのコールに立ち上がるも勝利を信じられないと言う表情の心美。
立ち上がると、KO状態で倒れている由衣を心配そうに見つめていると、レフリーが手を挙げていく。
リングドクターなどがKO負け状態の由衣の応急処置をしていくと、担架が要請されて乗せられていく由衣。
心美はトーナメント1回戦を激しい攻めで勝利して勝ち上がったが、この突進ファイトが何処まで通じるのか、観客達も期待を高めていた・・・。


第5試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、2013年は女優として大躍進の米蔵涼子。白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、素早く片手を挙げてアピールすると、コーナーに進んでいく。
その涼子の対戦相手としてリングインするのは、今夜がデビュー戦となるミスインターナショナルで優勝した日本人、芳松育美がリングに上がっていく。スレンダーボディを白いい競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって頭を下げるのであった。
今夜が地下プロレスデビュー戦、突然の女祭りトーナメント出場と言う破格な扱いの育美。1回戦が涼子と言うのも破格な扱いだが、本人も事務所のトラブルなどを経て、地下プロレスの噂からトレーニングを積んでの参加になったので、涼子相手にどの様な展開を繰り広げるのか期待が高まっていく観客席。
『青コーナー〜・・・身長168p、上から84、58、85・・・米蔵涼子〜っ!』
スタイルの良さが際だつ白い競泳水着で、涼子が観客席に向かって手を挙げてアピールすると、観客席からは涼子の勝利を期待して歓声をあげていく。
『赤コーナー〜・・・身長170p、上から88、61、90・・・芳松育美〜っ!』
そして涼子とのデビュー戦、それもトーナメント出場と言う事で緊張感を隠せない育美は、観客席に向かって片手を挙げてアピールすると、コーナーに寄りかかって呼吸を整えていた・・・。
涼子が簡単に勝利するのは、またはまさかの波乱が起きるのかと、期待の高まる試合のゴングが鳴らされていった・・・。
『カァーン!』
ゴングが鳴らされると、まずはコーナーから涼子と育美が出て距離を詰めていく。
まずは睨み合うから始まったこの試合。リング中央で睨み合う涼子と育美。
いきなり涼子が踏み込むと、育美の頬に強烈な張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
「うっ・・・」
張り手を受けた育美。次の瞬間、負けじと張り手を返した。
バッシーン・・・
張り手を受けて笑みを浮かべる涼子。
その涼子は、踏み込んで育美の顔面にパンチを叩き込むと、続けて髪を掴んで場外へ落としていく。
顔を殴られて動きの止まった育美を場外に落としてから、涼子もリング下に降りていくと、育美の髪を掴んで近くの鉄柱に叩き付けた。
ゴッキーン・・・
「ああんっ・・・」
鉄柱に叩き付けられてグッタリと倒れ込む育美。
「地下プロレスの厳しさを教えてあげるわよ!」
涼子が叫ぶと、育美を起こしてから鉄柵に向けて振っていく。
ガッシャーン・・・
「きゃあああぁぁぁ・・・」
170pと言うスレンダーボディが鉄柵に叩き付けられて倒れ込むシーンに歓声が上がると、涼子は走り込んで低空ドロップキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「あうっ・・」
ドロップキックを受けてグッタリとしていく育美に、涼子は休ませる暇を与える事なく、髪を鷲掴みにしてリング上に戻していく。
ミスインターナショナルで世界一になった育美とは言え、この地下プロレスのリング上では関係なかったが、涼子も容赦ない攻めを続けていくリング上。
リング上でグッタリとする育美に、涼子はバストなどをストンピングで蹴りこむと、両足を抱え込んで一気に逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・
「んああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
逆エビ固めの激痛に悲鳴をあげて痛がる育美。
必死にロープに手を伸ばすと、涼子も腰を落として痛めつけていく。
「ほらほらっ、ギブアップする?」
涼子も意地悪く揺さぶると、育美は必死になってロープに手を伸ばしていく。少しずつロープに近づくと、何とかロープを掴んで脱出した育美。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの掛け声に涼子が技を解くと、育美はロープを掴んで痛がっている。
「立ちなさいよ!」
涼子が育美を起こしていくと、そのままロープに押しつけてからエルボースマッシュを叩き込んでいく。
すると、育美も負けずにエルボーを返した。
ゴキッ・・
「くっ・・」
身長の高い育美のエルボーが効いたのか、涼子が動きを止めると育美が続けてヘッドロックに捉えていく。
腰を落として締め上げると、流石の涼子も表情が険しくなった。
しかし冷静に踏ん張ると、一気に育美をロープに振っていくと、走り込んでラリアットを仕掛けた。
バシィィィ・・・
これには育美が倒れ込むと、早くもフォールの体勢に持ち込んだ。
『ワン・・・ツー・・・』
カウントが進むと育美が返していくと、涼子は座らせた体勢からスリーパーで締め上げると、揺さぶっては痛めつけていく。
早くも競泳水着が汗で湿りだしていると、そのままグラウンド状態に持ち込んで胴締めスリーパーで揺さぶっていく涼子。
育美が苦悶の表情で耐えていると、涼子は技を解いて立ち上がった。
技が解かれて育美も水着を直しながら立ち上がると、涼子は距離を詰めて掌打気味の張り手を叩き込む。
バッシーン・・・バッシーン・・・
頬を叩かれてフラつく育美。
しかし負けじと張り手を返すと、涼子の口の中が切れたのか唇に血が滲んでいる・・・。
口の中に広がる鉄の味・・・涼子は笑みを浮かべると、容赦なく育美の顔に張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・バッシーン・・・
激しい張り手合戦になっていくと、続けて涼子がキチンシンクを仕掛けると、続けてヘッドロックに捉えるも、育美もロープに振って返していく。
ロープから走り込む涼子に、育美が長身から繰り出すジャンピングニーパッドを放つと、涼子の顎を捉えてダウンを奪った。
ゴキィィィ・・・
そのまま育美は片足を抱え込んでフォールすると、レフリーがカウントを数えた。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし涼子も簡単に負けるはずもなく、返していくと転がるようにロープに逃れていく。
水着を気にしながらも立ち上がる涼子は、口を気にしながら距離を置いた。
育美も水着を直しながら距離を置くと、睨み合う両者。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく涼子と育美。
今度は育美から積極的に距離を詰めると、涼子の手を掴みに行った。
涼子も手を組むようにして力比べの体勢に持ち込むと、長身の育美も負けずに押していく。
両者がお互い譲らないと、いきなり育美が蹴りを出して涼子をフラつかせると、一気に組み付いてボディスラムを仕掛けた。
バッシーン・・・
『おおっ・・』
スレンダーな育美の投げ技に観客席から歓声が飛ぶ。
背中を打ち付けられて痛がる涼子に、育美は続けてストンピングで蹴りこむと、ジャンプしてから踏み潰すようなフットスタンプをお腹に叩き込んだ。
ドスッ・・
「うぐっ・・ううっ・・」
いきなりのフットスタンプに涼子が両手でお腹を押さえて痛がっていると、育美が両足を抱え込んでお返しとばかりに逆エビ固めを仕掛けていく。
グイッ・・
「うっ・・・くうっ・・」
逆エビ固めを仕掛けられて悲鳴をあげる涼子。育美も慣れていないだけに、腰を落としていないものの、涼子にダメージを与えていく展開に歓声が上がっていく。
『いいぞぉぉぉぉ・・・芳松っ!』
自分への声援に気合いを入れていく育美は、更に涼子の頭の上にヒップが行くようなエグイ角度に極めていくと、流石の涼子も悲鳴をあげていく。
「あああぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
レフリーも涼子にギブアップの確認をするも、トーナメント1回戦でデビュー戦の相手にギブアップ負けなど認めるはずもなく、必死にロープに手を伸ばしていく涼子。
育美も腰を落とし出すと、涼子の腰などへのダメージが更に大きくなっていく・・・。
『米蔵っ、ギブアップ?・・・ギブアップ?』
レフリーの問いかけに泣きそうな表情を浮かべて耐えていく涼子。
「ノォォォォォ・・・こ、こんな・・技でギブするか!」
強気な言葉で気合いを入れる涼子。
そしてロープに手が届くと、ここでレフリーが育美を止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの声に育美が技を解くと、涼子は腰を押さえながらロープに転がるように逃げた。
そして場外に転がり落ちてエスケープすると、育美もリング下に降りていくと、涼子の髪を掴んで起こしていく。
フラつく涼子の顔面をエプロンサイドに数回叩き付けると、涼子にされた様にと、近くの鉄柱に振って叩き付けた。
ゴッキーン・・・
「あうっ・・・」
鉄柱に叩き付けられて悔しそうな表情を浮かべる涼子。
腰のダメージが気になる涼子をリング上に戻していく育美。育美もリングに戻ると、髪を掴んで起こしていく。
しかし涼子もタダでは負けないとばかりに、起こされそうになる瞬間、育美の股間へグーパンチを叩き込んだ。
ゴキッ・・
「はう・・」
初めて受ける股間への衝撃に動きの止まる育美。
続けて涼子がお腹にグーパンチを叩き込むと、身体をくの字にした育美にヘッドロックからブルドッキングヘッドロックと続けて攻めていく。
マットに叩き付けられて痛がる育美に、涼子は仰向けにすると飛び上がってフットスタンプをお腹に叩き込んだ。
ドスッ・・
「ぐふうっ・・ううっ・・」
飛び上がってのフットスタンプを受けて、育美は口をパクパクさせて苦しんでいると、口からは涎を垂れ流している。
腹筋に力を入れていたとは言え、吐き出さなかっただけでも見事な育美。しかし動きが止まると涼子はギロチンドロップを落としてから、ゆっくりとフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・』
カウントが進む中、育美が必死に返していく。
「ふふっ、結構粘るじゃないの・・・」
涼子が呟くと、立ち上がってから観客席に向かってアピールした。
「そろそろ決めるわよ!」
涼子のアピールに歓声が起きると、涼子が育美の両足を抱え込んでから、一気に逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・
「んあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
逆エビ固めに悲鳴をあげて痛がる育美。
更に涼子は後頭部に座るのではと言う位の角度にして、育美の身体をCの字にしていくと、育美が激しくマットを叩いて悲鳴をあげる。
「痛いぃぃぃ・・・いやあぁぁぁぁぁ・・・・お、折れちゃうぅぅぅぅ・・・・」
泣きそうな悲鳴に歓声が上がると、涼子が更に言い放つ。
「背骨が折れるわよ、いいのかしら?」
涼子のホンキともとれる言葉に、育美は激痛に耐えられなくなってギブアップを口にした・・・。
「ぎ、ギブ・・・ギブアップ・・・」
育美のギブアップにレフリーがゴングを要請した・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされてレフリーが止めていくと、ここで涼子の勝利が決まるのであった。
『勝者、米蔵涼子っ!』
技を解いてレフリーから手を挙げられていく涼子。
涼子相手に善戦した育美は、腰を痛めたのか腰を押さえて動けないと、リングドクターなどが担架を運び込んでいくのであった。
涼子も育美の様子を気にしながらも、次の試合の為にとリングを降りるのであった・・・。



第6試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルから女優に転身して活躍している大池栄子。
白いスポーツビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって頭を下げていく栄子。ブラから見える胸の谷間に注目が集まるも、プロレススタイルでパワフルな栄子だけに、1回戦の試合内容が注目されるところ。
その栄子の対戦相手としてリングに上がるのは、女優として活躍している長沢まさみ。白い競泳水着に白いリングシューズに、手にはオープンフィンガーグローブを着けてのまさみ。打撃で攻めようと言うのか、まさみのファイトスタイルに注目が集まるリング上。
『青コーナー〜・・・身長166p、上から91、59、87・・・大池栄子〜っ!』
グラビアアイドルから女優と活躍してきた栄子。地下プロレスでも活躍しているだけに、トーナメントも上位を狙いたいところ。
ただ映画など忙しい1年だっただけに、このトーナメント出場に際して、調整不足が心配されているだけに、まさみ相手にどんな試合を見せるのか・・・。
『赤コーナー〜・・・身長168p、上から83、57、82・・・長沢まさみ〜っ!』
コールを受けて堂々と身体を振りながらも、片手を挙げてアピールするまさみ。そしてコーナーポストに軽くパンチを入れていく。
コールが終わると、ここでレフリーが両者の準備が終わったからと、試合開始のゴングを要求した。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから勢いよく飛び出していくまさみ。
栄子は睨み付けながら距離を詰めていくと、まさみがローキックを叩き込んだ。
バシィィィ・・・
いきなりのまさみのローキックに驚く観客席。
更に左右のジャブで牽制していくと、栄子はガードを固めて距離を置いた。
意外な流れになりそうなこの試合。まさみは距離を詰めると、ローキックを太股に叩き込むと、栄子の表情が一瞬険しくなった。
更にローキックを叩き込むと、栄子も意地になってタックル気味に組み付いていく。
力の差から押し込んでいく栄子。ロープに押しつけていくと、体重を掛けていくも、まさみが冷静にロープを掴んでアピールしていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの掛け声に離れる栄子。
まさみも水着を直すと、ガードを固めて距離を詰めた。
シュ・・
軽くジャブで前に出るまさみに、栄子はガードしながらタックルを合わせると、上手くテイクダウンを奪っていく。
倒されたまさみが下からガードすると、栄子はサイドポジジョンを奪って身体を密着させていくと、プロレススタイルの栄子ながらこの辺の格闘技戦への対応能力も素晴らしいものを見せている。
60sと言われる体重を掛けて、まさみのスタミナを削ろうと言うのか栄子は密着しては、その状態をキープしていく。
まさみも体重を乗せられて嫌がる様に返そうとするも、栄子に押さえつけられていてスタミナを奪われていく。
少しずつロープに逃れようと身体を動かすまさみに、栄子は身体を浮かせると、グラウンドでのボディへの膝蹴りを仕掛けた。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・くっ・・・」
脇腹への膝蹴りに苦悶の表情を浮かべるまさみ。
堪らず栄子に抱きつくように組み付くまさみに、栄子はマットに押し返してからギロチンチョークを仕掛けると、まさみもブリッジ気味に逃れた。
しかし身体が反転してしまって俯せ状態になりそうになると、栄子が一気にチョークスリーパーを仕掛けると、首をガードしていくまさみ。
スリーパーが決まらなかったからと、栄子は拳を握りしめて脇腹を背後から殴りつけると、まさみの表情が険しくなっていく。
少しずつロープに逃げようと這うように動くまさみ。
栄子は少しずつ脇腹などを殴ってダメージを与えていくも、まさみの手がロープに届いた・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが栄子を止めていくと、殴るのを止めて立ち上がる栄子。
まさみも脇腹などを気にしながらも、水着を直して立ち上がると距離を置いた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に前に出るのは栄子で、逆にまさみは下がる感じのリング上。
威圧感を与えて前に出る栄子に、まさみはジャブなどで抵抗すると、更にローキック、ミドルキックと打撃で攻め込んだ。
バシッ、バシッ・・
蹴られながらも前に出る栄子。
逆に張り手を叩き込むと、フラついたまさみに至近距離からのラリアットを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
ラリアットを受けて倒れ込むまさみ。
倒れたまさみに、ストンピングを叩き込んでから髪を掴んで起こしていくと、首筋にエルボーを落としてから、ボディスラムでマットに叩き付けた。
バッシーン・・
「うううっ・・」
呻き声みたいな声を漏らして苦しむまさみ。
栄子がゆっくりとギロチンドロップを狙っていくと、まさみがギリギリで避けて自爆させた。
ヒップからマットに落ちて痛がる栄子に、まさみは素早く立ち上がると、背中にサッカーボールキックを連発する。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
背中を蹴られて嫌がる栄子に、まさみは容赦なく顔面へのサッカーボールキックを叩き込んだ。
バッシーン・・
「あうっ・・」
顔面への強烈な蹴りに両手で顔面を押さえてグッタリする栄子。
更に大きな栄子のバストへもサッカーボールキックを叩き込むと、まさみは観客席に向かってアピールしていく。
バストを蹴られて動きの止まる栄子。
更に髪を掴んで栄子を起こすと、ノーガードのバストへ膝蹴りを叩き込むと、流石の栄子も膝を落とすようにダウンする。
バストへの衝撃に苦しい展開になっていく栄子。
バストを押さえて膝をついて動きを止める栄子に、まさみはノーガードの顔面へ鋭い蹴りを入れていく。
バシィィィィ・・・
顔面への蹴りにグッタリと倒れ込む栄子。
まさみは足を掴むと、一気にアキレス腱固めを仕掛けると、栄子が悲鳴をあげる。
グイッ・・
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
打撃で攻められてのアキレス腱固めに苦しい栄子。
悲鳴をあげながらロープを目指すと、何とかロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示にまさみが技を解くと、水着を直しながら立ち上がっていく。
対して栄子は水着を直しながらも、打撃のダメージから苦しい様子。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にまさみと栄子が向かい合うと、まさみは距離を置いてから、踏み込んでローキック、ミドルキックと打撃で攻め込む。
バシッ、バシィィィ・・・
蹴られて太股など内出血を起こして痛々しい姿の栄子。
脇腹もスポーツビキニだからと、素肌が露出しているからと内出血が見える。まさみの打撃の威力もあると言う現れか・・・。
更にまさみがミドルキックを放つと、栄子の脇腹を抉る蹴り。
苦悶の表情を浮かべながらも、栄子が蹴り足を強引にキャッチすると、そのまま倒すようにしてから、片逆エビ固めに持ち込んだ。
強引な持っていき方に観客席も歓声を出すと、まさみの身体がエビ反りになって悲鳴をあげた。
グイッ・・
「ああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
栄子はギブアップ狙いで更に反らしていくと、まさみの競泳水着が股間に食い込んでいく。
まさみの悲鳴にレフリーがギブアップの確認をすると、まさみは必死に耐えていく。
「ノォォォォォ・・・」
少しずつロープに近づくまさみの手。栄子も腰を落として攻めていくと、まさみが泣き叫び様な悲鳴をあげながらロープに逃げた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが栄子を止めていくと、栄子が技を解いていく。
まさみは技を解かれてロープ際にグッタリとしていると、栄子が背中にストンピングを落とした。
そして髪を掴んで起こしていくと、必殺技のブレンバスターの体勢に持ち込んだ。
抵抗できないまさみは、そのまま栄子にブレンバスターでマットに叩き付けられると、仰向けにダウンしてしまった・・・。
栄子がゆっくりとフォールの体勢に持ち込んでいく。
『ワン・・・ツー・・・スリィィ・・・・』
カウントギリギリで返していくまさみ。何とか返したが相当ダメージを受けて苦しく見えている。
栄子は立ち上がると、仰向けのまさみのバストへエルボーを落とすと、そのままフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・』
しかしまさみが返していく。
逆に下から栄子の腕を掴んで三角締めを仕掛けるまさみ。
長い足が絡みつくと、栄子は驚いた様に腕を引いた・・・。
転がるようにロープに逃げるまさみに、栄子は水着を直しながら距離を置くリング上。
呼吸を整えながら立ち上がるまさみに、栄子は何か仕掛けようと距離を詰めていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にまさみはローキックを放つと、栄子の表情が歪んだ。
太股がドス黒くなってダメージを受けてか、動きが鈍くなっていく栄子。
更に痛めている太股をローキックで蹴りこむまさみ。
バシッ・・
「うっ・・」
堪らず声を漏らす栄子。
意識が足になったところへ、まさみが左右のフック気味のパンチを叩き込むと、栄子がフラついた。
更に髪を鷲掴みにして顔面狙いの膝蹴りを叩き込むと、栄子の顎に膝が炸裂した。
ゴキィィィ・・
鈍い音が響き渡ったリング上。栄子が堪らず膝をつくようにダウンすると、まさみは後頭部に鋭いサッカーボールキックを叩き込んで倒していく。
俯せ状態で動きが止まる栄子。後頭部への蹴りは相当効いているのか虚ろな表情をしていると、まさみが馬乗り状態になっていく。
片手で髪を掴んでいくと、片手で顔を殴りつけていくまさみ。
バシッ、バシッ・・・
栄子もガードしようとするも、まさみの勢いに顔を殴られて苦しい展開に追い込まれていく。
時折脇腹も殴りつけていくと、更に顔を殴りつけていくまさみ。
バシッ、バシッ、バシッ・・
嫌がるように藻掻く栄子。更にサイドポジジョンから膝蹴りをボディに叩き込むと、栄子の動きが止まっていく。
動きが鈍くなったからと、まさみは更にバックマウントから顔を殴りつけていくと、栄子が鼻血を噴き出して水着と素肌を赤く染めていく展開になっていくリング上。
マットにポタポタと血が垂れて残酷な展開になっていくと、呼吸も苦しくなって栄子もスタミナが心配になっていく。
しかし容赦なく背後からはまさみのパンチが襲いかかって栄子が逃れられない。
一方的になっていくと、まさみが立ち上がると、動きの止まった栄子のヒップなどへサッカーボールキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
堪らずロープに逃げる栄子。まさみの打撃が相当効いている様子。
ロープを掴んで立ち上がる栄子。しかし鼻から激しく出血していて痛々しい姿になっている。
水着を赤く染めて、また胸の谷間にも血が垂れ流れている。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にまさみはジャブ気味に顔にパンチを放つと、ガードしながらも仕掛けようとする栄子。
更にパンチを放つまさみに、栄子が組み付こうとタックルを仕掛けると、まさみは狙っていたのかカウンターの膝蹴りを仕掛けた。
ゴキッ・・
カウンターの膝蹴りが顔面を捉えると、栄子の身体がマットに崩れ落ちた。
流石の栄子もカウンターの膝を受けては厳しい状況に追い込まれていく。
マットに倒れ込むと、まさみは仰向けにしてマウントポジジョンを奪うと、一気に顔面にパンチを落としていく。
血塗れの栄子の顔面に何発もパンチが落とされると、栄子も抵抗するも危険な状態とレフリーに判断されていく展開。
『カンカンカンカン・・・』
ここでレフリーが危険と判断して試合を止めると、まさみの勝利が決まるのであった。
レフリーがまさみを立たせていくと、リングドクターが栄子の応急処置にあたっていく。
『勝者、長澤まさみっ!』
リングアナのコールに笑顔を浮かべるまさみ。しかし地下プロレスの大物とも言える栄子を血塗れKO状態に持ち込んだこの試合は、価値ある1勝と言える内容であった・・・。
一方、KO負けの栄子は打撃で倒された事に、悔しい表情を浮かべているのであった。また、トーナメント初回敗退に涙を浮かべていた・・・。



第7試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアクイーンチャンピオンの杉元有美。堂々とした足取りでリングインすると、早くもその白いビキニに白いリングシューズ姿に観客達の視線を集めている有美。
その有美の対戦相手としてリングインするのは、同じくグラビアなどで活躍する鈴本ちなみ。ちなみは黒いビキニに黒いリングシューズで、グラビア系同士の試合と言う事で、ベルトの賭けられる試合となった・・・。
『青コーナー〜・・・身長168p、上から84、58、85・・・杉元有美〜っ!』
早くもリングアナがコールを始めていく。ベルトが賭けられる事は折り込み済みで特にコールはないものの、有美としてもベルトを守ると言うのと、トーナメントを勝ち残りたいと言う気持ちが強まっていくリング上。
『赤コーナー〜・・・身長167p、上から80、59、86・・・鈴本ちなみ〜っ!』
そしてコールを受けて片手を挙げていくちなみ。ベルトを奪取出来ればと言うのと、トーナメントを勝ち残りたいと言う気持ちを表に出すように、気合いの入った表情を浮かべている。
レフリーが両者をリング中央に呼んでタイトルマッチとして行われる事も確認すると、有美とちなみが睨み合っていく。
お互い24歳のグラドル。今後の地下プロレスで活躍が見込まれる両者だけに、この2人の試合に観客席が盛り上がっていく会場内。
『カァーン!』
そしてお互いがコーナーに別れると、試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
まずは距離を置いて相手の動きを見ていく有美とちなみ。
そして距離が詰まると、両手をガッチリと組み合って力比べの状態となっていく。
お互い長身だけに迫力のある押し合いになると、ビキニ姿の美女の取っ組み合いに歓声に包まれていくリング上。
互角に押し合うと、少しずつ有美が押している様にも見える展開。
すると、有美が蹴りを出してからヘッドロックに捉えると、ちなみがロープに振って返していく。
ロープから戻る有美がフライングボディアタックを仕掛けると、早くも倒れ込むちなみ。
『ワン・・・』
レフリーが素早くカウントを入れるも返していくちなみ。
返されると座らせた状態からスリーパーを仕掛ける有美。ちなみは近くのロープに足を伸ばして逃れると、レフリーが有美を止めていく。
『ロープ・・・』
有美が放すとちなみはビキニを直しながら立ち上がっていくと、有美もビキニを直して距離を置いた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にちなみが走り込むと、有美にドロップキックを放っていく。
バッシーン・・・
上手くヒットして有美がダウンすると、素早く立ち上がってちなみは続けてドロップキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
そして髪を掴んで起こしていくと、首投げからマットに倒すと、ヘッドシザースで締め上げていく。
これには有美が苦悶の表情を浮かべると、ちなみは両足で締め上げていく。
少しずつロープに逃げようと身体を動かしていく有美。
ちなみもスタミナを奪おうと締め上げると、有美の足がロープに伸びた・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、有美は首を気にするようにして立ち上がる。
ちなみも立ち上がると、試合が続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める有美とちなみ。
ちなみが気合いを入れて踏み込んでから張り手を叩き込むと、有美も負けずに張り手を返した。
バッシーン・・・・バッシーン・・・
バストを揺らしながら張り手を叩き込むちなみ。有美も激しい張り手を返すと、お互いが気合いが入った様子。
有美はローキックで太股を蹴りこむと、ちなみは張り手で攻め込んでいく。
更にちなみが有美のバストへチョップを叩き込むと、有美もちなみのバストへチョップを叩き込む。
グラドル同士がバストを狙って攻め合うシーンに興奮していく観客席。
「痛いっ・・・」
「うっ・・・」
バストへの衝撃に、お互い意地になるのと同時に痛がっているリング上。
更に有美が掌打を叩き込むと、流石にスレンダーなちなみがフラついた。
フラついた所へ強引にヘッドロックで締め上げると、そのままブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
「ああん・・・」
マットに叩き付けられて悲鳴をあげるちなみ。
有美は素早くキャメルクラッチの体勢に持ち込むと、ちなみの両腕を膝にかける様にして、上半身を反らしていく。
スレンダーながらボリュームあるバストが強調されるキャメルクラッチを仕掛けられているちなみ。
有美も両手で顎を引いては、揺さぶって痛めつけていく。両足をバタバタさせて痛がるちなみ。耐えるも逃げられない。
そして有美が技を解いてヒップにストンピングを叩き込むと、ちなみを起こしていく。
起こされるとちなみも意地になってタックル気味に組み付いてロープに有美の身体を押し込むと、そのままロープ状態に持ち込んだ。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが離していくと、ちなみは呼吸を荒げて苦しそうな表情を浮かべると、有美は距離を置いた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、有美は近づかずにローキック、ミドルキックと打撃で攻め込むと、ちなみは太股などを蹴られて嫌がっている。
バシッ、バシッ・・・
更にローキックが炸裂していくと、嫌がるように組み付こうとするちなみ。
前に出るちなみのバストへ握りしめた拳でパンチを叩き込む有美。
グニュ・・
「あんっ・・・」
バストへのパンチに声を漏らすちなみ。更に有美のパンチがバストを抉ると、動きを止めていく。
逆に有美が組み付くようにキチンシンクを叩き込むと、ボディに膝を受けて苦悶の表情を浮かべるちなみ。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・うううっ・・・」
2発膝を叩き込まれて膝を落とすちなみに、有美は背中にサッカーボールキックを叩き込んでから、髪を掴んで起こしていく。
そして身体を絡みつかせるようにコブラツイストを仕掛けると、ちなみの表情が苦痛に歪んだ。
グイッ・・
「んああぁぁぁぁぁ・・・」
胸の谷間に汗を流れ落ちる中、ちなみがコブラツイストの苦痛に喘いだ。
有美も締め上げていくと、ちなみからギブアップ狙いで締め上げる。
『ギブアップ?・・・ギブアップ?』
レフリーの問いかけに耐えていくちなみ。
「ノォォォォォ・・・ノォォォォォ・・・」
耐えるちなみに有美は技を解いていくと、続けて卍固めを仕掛けた。
グイッ・・
「あああぁぁぁぁぁ・・・」
続けての大技に悲鳴をあげるちなみ。
観客席もちなみのギブアップを期待して有美に歓声を送っていくと、ちなみは耐えていく。
『杉元ぉぉぉぉ・・・ギブアップさせろぉぉぉぉ・・・』
『鈴本ぉぉぉぉ・・・ギブしろ、ギブアップ!』
観客席からの歓声に有美は締め上げると、ちなみは必死に耐えていく。
「ノォォォォ・・・ぎ、ギブはしな・・い・・・」
ちなみが意地になって耐えると、有美は技を解いた。
グッタリと倒れ込むちなみに、有美は距離を置いて狙いを定めると、立ち上がろうとするちなみの顔面にハイキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
豪快にマットに倒れ込むちなみの身体。KO決着かと思われたが、ちなみが這うようにロープに逃れた。
しかし有美が両足首を掴んでリング中央に連れ出すと、そのまま足を固めてSTFで攻め込む。
グイッ・・
「ううっ・・あああっ・・・」
ハイキックのダメージがあるまま、STFで追い込まれて苦しいちなみ。
必死に逃れようと身体を動かすと、少しずつロープに近づいていくも、ビキニがズレて乳房が露わになっていく。
乳首も露わになって観客が歓声をあげるも、ちなみは技から逃れるのに必死でビキニどころではなかった。
『ロープ・・・ロープ・・・』
そしてロープに逃れると、有美が技を解いてからちなみは俯せ状態でビキニを直して乳房を隠すと、少し恥ずかしがってか動きが鈍った。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にゆっくりと立ち上がるちなみ。
有美も距離を置いて構えていくと、意外にもちなみがハイキックを放った。
空振りながら、有美も驚く中でちなみは大振りの張り手を放って距離を詰める。
ガードする有美もちなみの突進力にガードに徹すると、ちなみはエルボースマッシュから、首投げでマットに有美を叩き付けた。
またもヘッドシザースで締め上げるちなみ。有美のスタミナを消耗させようとするのか、必死に締め上げるも、自らも全身汗だくになってスタミナが苦しそうな様子。
更に馬乗り状態になってから、有美の顔面に張り手を叩き込んでいく。
トーナメントに勝ち残ろうと必死なちなみのファイトに、観客席からも歓声が起きていく。
有美も顔面への張り手を嫌がってガードしようとするも、ちなみの勢いもあり逃げられないと、少しずつロープに身体を動かしていく。
『ロープ・・ロープ・・』
レフリーが有美の足がロープに届いたからと止めていくと、ちなみが立ち上がる。ビキニを直しながらも、呼吸を荒くして苦しそうな表情を浮かべるちなみ。
対して、有美も疲れの色が出ているも、ちなみに比べてスタミナは残っている様子。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく有美とちなみ。
有美が軽くジャブ気味の掌打を放つと、ガードを固めるちなみ。
逆にちなみが大振りの張り手で牽制すると、有美がローキックを放っていく。
そのローキックに合わせて蹴り足にタックルを仕掛けるちなみ。
上手く蹴り足をキャッチしてグラウンド状態に持ち込むと、一気にアキレス腱固めを狙うも有美がヒールキックで抵抗する。
更に身体を回転させる様にしてロープに逃げる有美に、ちなみは技を極められなかった。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの言葉に放すちなみ。チャンスだったのに残念な表情を浮かべると、有美もタックルを合わされたからと警戒する。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に呼吸を整えながら前に出るちなみ。
有美もガードを上げていくも、蹴りを出さずに様子を見ていく。
すると、いきなりドロップキックを仕掛けた有美。
バッシーン・・・
いきなりのドロップキックに倒れ込むちなみ。
続けて有美は起こしてからヘッドロックに捉えると、逆にちなみがロープに振って返していく。
そのロープから勢いよく戻る有美は、ショルダータックルでちなみを倒すと、今度は自らロープに走っていく。
勢いをつけると、立ち上がろうとするちなみのバストにドロップキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・
「あうっ・・・」
バストへの衝撃に一瞬呼吸が止まるかの様な感覚に苦しむちなみ。
倒れ込むちなみを、有美は髪を掴んで起こしていくと、ちなみもお腹にパンチを入れて抵抗する。
しかし無理矢理下を向かせるようにして、有美が強引に大技パイルドライバーを仕掛けた。
逆さになっていくちなみ。バストが重力に逆らえずビキニから飛び出しそうになるも、有美は一気に決めていく。
ドスッ・・
「うっ・・」
脳天からマットに落とされてグッタリするちなみ。
有美は片足を抱え込んでフォールすると、レフリーがカウントを数えた。
『ワン・・・ツー・・・スリィィ・・・・』
しかしカウントギリギリで返していくちなみ。
呼吸を荒げて仰向けになるちなみに、有美は両足を抱え込んで一気に逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・
「んあぁぁぁぁぁ・・・い、痛いぃぃぃ・・・・」
堪らず悲鳴をあげるちなみ。
有美もギブアップ狙いで極めていくと、レフリーもギブアップか確認していく。
『鈴本っ、ギブアップ?・・・ギブアップ?』
レフリーの問いかけに必死に耐えるちなみ。
「ノォォォォォ・・・・」
ロープに逃れようと必死に手を伸ばすちなみ。
ビキニから乳房が飛び出しそうになるも、気にせずにロープに逃げようとするちなみ。
有美も腰を落として極めていくと、ちなみの全身に激痛が走っていく・・・。
必死に耐えるちなみから技を解くと、有美は髪を掴んで起こしていく。そしてフラフラしているちなみのバックを奪うと、一気にバックドロップでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
後頭部からマットに叩き付けられてグッタリするちなみ。虚ろな目で仰向けになるちなみに、有美はゆっくりとバストへエルボードロップを落としてフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィ・・・・』
カウントが決まったと思った瞬間、ギリギリで返していくちなみ。
有美も決まったと思って笑顔を浮かべるも、レフリーがギリギリだとアピールすると悔しがる有美。
その瞬間、ちなみはいきなり組み付いて逆さ押さえ込みを仕掛けた。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・・』
突然の反撃に危ない場面になった有美だが、両足をバタつかせて逃れると、ちなみはスリーカウントを決められなかったからとグッタリしている。
有美は観客席に向かってアピールすると、仰向けのちなみに飛び上がってフットスタンプをお腹に叩き込んだ。
ドスッ・・
「ホゲッ・・・おえっ・・・」
お腹への圧力を受けて藻掻くちなみ。両手でお腹を押さえて苦しんでいると、強引に有美がフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィィ・・・・』
流石にダメージのあるボディへのフットスタンプを受けて、ちなみは返す事が出来ずにカウントを許してしまった・・・。
『勝者、杉元有美っ!』
リングアナがコールすると、レフリーが有美の手を挙げていく。
負けたちなみもフラつきながら立ち上がると、有美に握手を求めていくと、有美もちなみの健闘にちなみの手を挙げて観客席に向かってアピールするのであった・・・。



第8試合

『選手入場っ!』
リングアナがコールすると、トーナメント第1回戦の最後の試合の2人がリングに上がっていく。
まずは人気女子アナの加東綾子がリングインしていくと、早くも歓声が起きていく。人気女子アナが胸元が開いた白いワンピース水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、水着姿が見れるだけでもと歓声が起きていく。
綾子もファンサービスか胸の谷間が見える水着を選んでの参戦。その人気女子アナの対戦相手としてリングインするのは、アキバ48から大嶋優子が参戦した。
ピンク色のビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、人気女子アナとの対戦に少し緊張した様子の優子。
2013トーナメントに、優子は反則勝ちでの米蔵涼子戦が評価されての参戦と言う事になっているが、関係各所の圧力などでの参戦が真相の様だ・・・。
優子としてもトーナメントの1回戦は突破したいところ。また綾子も体格差がある優子が相手だからと、女子アナの意地で勝ち上がりたいところ。2人のどちらの気持ちが勝るのか、注目の試合が始まろうとしていた。
『青コーナー〜・・・身長166p、上から87、57、82・・・加東綾子〜っ!』
リングアナがコールを始めていくと、綾子は笑顔で観客席にアピールしていく。一礼していくと、大きなバストが作り出す谷間に視線も集まっていた。
『赤コーナー〜・・・身長153p、上から83、55、80・・・大嶋優子〜っ!』
そしてコールを受けて気合いを入れて片手を挙げてアピールする優子。アキバ代表として気合いを入れている様子。ビキニ姿に歓声が上がると、レフリーは両者をコーナーに別けていくのであった・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時に飛び出したのは優子で、コーナーから出た綾子にドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
優子のドロップキックに倒れ込むと、素早く立ち上がる綾子。
その綾子のバストに優子はドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
自慢のバストを蹴りこまれて痛がる綾子。
立ち上がろうとする綾子にヘッドロックと試合の流れを掴んでいく優子。
しかし綾子が踏ん張ってロープに振っていくと、ロープから戻ってきた優子にドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「ああんっ・・」
堪らず倒れ込む優子に、綾子は髪を掴んで起こしていくと、優子は組み付いてロープ際に押し込んでいく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーがロープ際の2人を別けていくと、優子も綾子も水着を直しながら距離を置いた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める綾子と優子。
距離が詰まると、優子が踏み込んでエルボースマッシュを叩き込むと、綾子も負けずにエルボースマッシュを叩き込む。
体格差があるから打撃合戦になると優子が不利だからと、優子は素早くタックルで組み付くと、綾子も反応して潰していく。
マットに俯せ状態で動きの止まる優子。
綾子も上から覆い被さるように押さえ込むと、バストが押しつけられて水着から飛び出しそうに見えている・・・。
そして綾子が体勢を入れ替えてサイドポジジョンを奪おうとすると、優子が一気にロープに逃げた。
『ロープ・・・』
レフリーの声に綾子が立ち上がると、水着を直して呼吸を整えていく。
優子もビキニを気にしながらも、体格差から試合展開をどうしようと考えていた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に綾子が前に出ると、優子は踏み込んで綾子のバストを狙ってエルボースマッシュを叩き込んだ。
グニュ・・
「ああんっ・・」
ドロップキックに続きエルボースマッシュでバストを抉られて悲鳴をあげる綾子。
効いたからと、優子は続けてエルボーを叩き込むと、DDTで綾子をマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
マットに叩き付けられてグッタリする綾子に、優子は立ち上がるとストンピングで蹴りこむと、転がるようにロープに逃げる綾子のお腹などにもストンピングを叩き込んでダメージを与えていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが優子を止めていくと、綾子はゆっくりと立ち上がると、試合が続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めると、綾子が意地になって踏み込んで張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
頬に強烈な張り手を受けてフラつく優子。
しかし負けずに張り手を返す。
バッシーン・・・
綾子も張り手を受けてフラつくと、更に張り手を返していく。
バッシーン・・・バッシーン・・・
お互いが激しく張り手を叩き合う展開に盛り上がると、体格差もあり綾子が押し出していく。
堪らず優子がタックルで組み付くと、膝蹴りを狙う綾子がバランスを崩して倒れ込むと、優子が組み付いていく。
横四方固めの様に組み付く優子。綾子も優子の動きを見ていると、優子は膝蹴りをグラウンドで狙っていく。
ドスッ・・
「うっ・・」
脇腹へ膝蹴りを入れると、綾子の動きが鈍くなったところへ腕を狙っていく優子。
一気に腕拉ぎ逆十字固めを仕掛けると、綾子も藻掻いて技が解けた。
逃げようとする綾子が俯せ状態になると、優子は素早く首を狙って組み付く。
スリーパーを仕掛けるも、綾子が必死にロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが離させると、優子はビキニを直しながら距離を置くと、綾子も水着を気にしながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声がリング上に響くと、優子は構えて距離を詰めた。
小柄な優子に、綾子が前に出ると優子がローキックを放った。
バシッ・・
いきなりの蹴りに驚く綾子。更にバスト狙いのグーパンチが放たれると、Eカップとも言われるバストに容赦なく優子の拳が炸裂する。
グニュ・・
「痛いっ・・」
優子のバスト攻めに堪らずバストを押さえて動きの止まる綾子。
更に優子がバスト狙いのパンチを放つと、観客席からはバスト攻めにブーイングも起きていた。
『大嶋っ、カトパンのオッパイ狙うなよ!・・・可哀想じゃないか!』
観客席からのブーイングに戸惑いながらも、勝つためとばかりにバストを押さえる綾子に、一気にヘッドロックで締め上げていく。
すると、綾子も意地になって体格差もあるからと、バックドロップで切り返した。
バッシーン・・・
後頭部をマットに打ち付けて苦しい優子。
綾子が必死にフォールの体勢に持ち込むと、レフリーがカウントを数えた。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし優子も必死に返していく。
返されたからと、綾子はバスト狙いの優子のバストへ、立ち上がってエルボードロップを落としていく。
グニュ・・
「んああぁぁぁ・・・」
バストへのエルボーに悲鳴をあげて痛がる優子。
綾子がゆっくりと馬乗り状態になると、優子に言い放つ。
「胸ばっかりと狙わないでよね、痛いんだから!」
更に優子に張り手を叩き込むと、体勢を入れ替えて上四方固めの様に組み付いて、自らのバストを顔面に押しつけるようにしてフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・』
レフリーがカウントを数えるも、優子もブリッジの様にして返した。
返されたからと、綾子は素早く腕を狙うも優子が抵抗して腕を放すと、お互いが立ち上がって向かい合うと、優子が素早くタックルを仕掛けた。
優子のタックルを受け止める綾子。しかし優子の勢いから倒れ込むと、グラウンド状態に持ち込まれていく。
綾子の足を狙おうとする優子に、綾子も負けずに蹴り返して離れると、素早く立ち上がる綾子と優子。
綾子も先手を取ろうと前に出ると、拳を握りしめてボディにパンチを叩き込んでいく。
ドスッ・・ドスッ・・
優子の身体にパンチが炸裂すると、体格差もあって苦しい優子。
負けずに殴り返すと、お互い慣れない打撃にも必死に叩き込んでいくリング上。
ドスッ・・ドスッ・・
お互いのお腹を狙ったパンチの応酬、しかし優子はバストへもパンチを放つと、綾子も殴り返していく。
グニュ・・グニュ・・
「あうっ・・」
「あんっ・・」
バストへの衝撃にお互い苦しむ中、綾子がハイキックを放つと、身長差もあって優子の顔面に叩き込まれた。
バストパンチに意識がいっていたのか、ノーガードで顔面に蹴りを受けてフラつく優子。
更に綾子がハイキックを狙うと、これには優子が反応して避けると、逆に低空ドロップキックを太股に叩き込んだ。
バシィィィ・・・
「痛いっ・・・」
堪らず悲鳴をあげて倒れ込む綾子。
低空ドロップキックでダメージを受けて痛がる綾子に、優子はロープに走っていくと、勢いをつけて倒れている綾子の背中にドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「いやああぁぁぁぁ・・・」
背中への衝撃に絶叫する綾子。転がるようにロープに逃れるもグッタリしていると、優子が綾子の髪を掴んで起こしていく。
一気に勝負を決めようとして、フラフラしている綾子にパイルドライバーを仕掛けると、必死に綾子を逆さにしていく優子。
水着からバストが露わになりそうな綾子。優子は一気に脳天からマットに落とすと、綾子の身体がグッタリとマット上に崩れ落ちた。
優子はトドメとばかりに、綾子の両足を抱え込むと、一気にステップオーバーして逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・
「んああぁぁぁぁ・・・・あああああぁぁぁぁぁ・・・」
身体をCの字にされて悲鳴をあげる綾子。
優子が腰を落として極めていくと、激痛に綾子が悲鳴をあげている。ロープに手を伸ばすも届かず、観客席からは乳首が水着から飛び出すのではと期待が膨らみ視線が集まっているリング上。
レフリーも綾子にギブアップの確認をすると、綾子が必死に耐えていく。
「ノォォォォォ・・・んああぁぁぁぁぁぁ・・・」
涙ぐみながらも、ロープにも届かず激痛に悲鳴をあげる綾子。
優子も反らして痛めつけると、綾子がマットを激しく叩いていく。
「んああぁぁぁぁぁ・・・お、折れちゃうぅぅぅぅぅ・・・ぎ、ギブ・・・ギブアップ!」
遂に綾子がギブアップすると、ここでレフリーがゴングを要請するのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
優子は技を解くとグッタリしていく綾子。そして優子はレフリーに片手を挙げられていく。
『勝者、大嶋優子っ!』
リングアナのコールに優子は汗だくになりながらも笑顔を浮かべていると、綾子は腰に手を当てて痛がっていると、リングドクターなどが担架を運び込んで応急処置していく。
こうしてトーナメント1回戦は幕を閉じたが、藤原紀華、霧谷美玲、熊多曜子、鳴瀬心美、米蔵涼子、長沢まさみ、杉元有美、大嶋優子が2回戦に進むのであった・・・。



第9試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、1回戦で児嶋瑠璃子と闘った藤原紀華。堂々とした足取りで、白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも歓声を受けていく紀華。
その紀華の対戦相手としてリングインするのは、1回戦で川岸舞彩に痛めつけられて、水着剥ぎの反則で勝利した霧谷美玲。足などには痣などを作って、黒いビキニに黒いリングシューズ姿でリングインすると、流石に紀華が相手と言う事で、落ち着かない様子の美玲。
『これより、トーナメント2回戦を開始致します・・・青コーナー〜・・・藤原紀華〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールしていく紀華。白い競泳水着姿がスタイルの良さを強調している様に見える。
『赤コーナー〜・・・霧谷美玲〜っ!』
コールを受けて一礼していく美玲。スレンダーボディにボリューム感あるバストをビキニに包んでの美玲。
しかし反対コーナーの紀華とは体格的にも不利は否めない美玲。
緊張する美玲に構わず、リング上には試合開始のゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから出る紀華と美玲。
ゆっくりと距離が詰まっていくと、美玲も紀華の打撃を警戒していると、早くもローキックが放たれた。
バシッ・・
「あうっ・・」
細い足にローキックが炸裂すると痛がる美玲。
しかし顔へのガードを固めていく美玲。紀華は続けてガードの上へ張り手の様な掌打を放つと、ローキックを叩き込んでいく。
バシッ・・
「痛っ・・・」
太股を蹴られて痛がる美玲。
紀華としても、川岸舞彩が勝ち残ると予想していただけに、このカードには不満そうな表情を浮かべていたが、簡単に終わらせようとはしない様子。
更にロープ際に押し込むようにしてキチンシンクを叩き込む紀華。
ドスッ・・
「ウグッ・・・うううっ・・」
細いボディへの膝に苦悶の表情を浮かべて座り込む様にダウンする美玲。
「立ちなさいよ、ほらっ!」
紀華が呆れ顔で背中にサッカーボールキックを数発入れていくと、音を立てて決まっていく蹴り。
ドスッ・・ドスッ・・
「あうっ・・ああんっ・・」
もう一方的な試合展開になってきて、美玲も苦悶の表情を浮かべている。
ロープを掴んで立ち上がろうとする美玲に、紀華は距離を置いて構えていた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に美玲もビキニを直しながらも距離を置くと、紀華が前に出て距離を詰めていく。
前に出る紀華に、美玲も意地を見せてローキックを放つと、紀華のローキックが返っていく。
バシッ・・バシッ・・
紀華のローキックに距離を置こうとする美玲。
更に紀華が踏み込んで大振りの張り手気味の掌だろうと特に顔面に叩き込むと、美玲は両手で顔面をガードする様にして距離を置く。
しかし逃がさないとばかりに紀華が前に出ると顔を狙った張り手を連打していく。
バッシーン・・・バッシーン・・・バッシーン・・・
頬を何度も叩かれて涙目になっていく美玲。必死にガードしようとしても、紀華の圧力に押されていく。
コーナーに追い込まれていく美玲。紀華はバストへパンチを叩き込むと、スレンダーながらボリュームある美玲のバストが、ビキニに包まれながらもひしゃげて痛々しい展開。
同時に、紀華のパンチで殴られる度に美玲が悲鳴をあげていく。
グニュ・・
「あああぁぁ・・・」
バストへの衝撃に痛がる美玲。
必死にバストをガードしようとする美玲に、紀華は太股などローキックで蹴りこむと、ガードが下がるとボディ、バストと殴りつけていく。
そしてフラフラしていく美玲に、トドメとばかりにハイキックを顔面に叩き込むと、コーナーに崩れ落ちる美玲。
グッタリと俯せ状態に倒れ込んで美玲。
紀華は片手を挙げてアピールしていくと、レフリーが美玲をチェックしていく。
グッタリしているも、意識はあるからとレフリーは試合を止めないと、美玲は試合を止めてもらいたいとばかりにアピールした。
しかしビキニ姿の美玲の痛めつけられるシーンに歓声が飛ぶと、レフリーは続けさせた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、紀華は美玲の髪を掴んで起こしていくと、美玲も紀華のお腹にパンチを入れて抵抗していく。
しかしダメージから威力もあまりないからと、紀華は殴られてから両腕を絡めて、ダブルアームスープレックスの体勢から、投げずに前に落とすフェイスバスターで美玲を痛めつけた。
バッシーン・・・
「いやああぁぁぁぁぁ・・・・」
顔面からマットに叩き付けられて絶叫する美玲。
更に髪を掴んで起こしていくと、抵抗する美玲に構わず紀華は抱え上げると、走り込む様にしてアバランシュホールドでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
失神寸前に追い込まれていく美玲。
更に俯せにして、バックマウントから細い身体の美玲の脇腹へパンチを連打して、更にサイドから膝蹴りを叩き込む紀華。
ドスッ・・
「あああぁぁぁぁ・・・」
泣き叫ぶような悲痛な叫び声で痛がる美玲。流石に観客席からも可哀想だと言う声も漏れだした・・・。
『藤原、そろそろ決めてやれよ、霧谷が可哀想だよ!』
『霧谷が壊れちゃうよ、そろそろ倒してやれ!』
俯せ状態の美玲のビキニに包まれた身体も、素肌が露出しているところには、脇腹、太股など内出血で痛々しい姿にされていく。
もう一方的な展開になって、紀華も拳を握りしめて脇腹などを殴りつけていく。
バシッ、バシッ・・
観客席の声を聞いて、紀華は仕方ないと言う表情を浮かべると強烈なキャメルクラッチを仕掛けた。
ビキニ姿で上半身を反らされて、何も出来ずに苦しむだけの美玲。
口からは涎を垂れ流して、目からは涙を流している・・・。
『ギブアップ?・・・ギブアップ?』
レフリーが美玲に問いかけるも、紀華に顎を押さえられてギブを口に出来ず、両腕も足でフックされて何もできない美玲。
レフリーも美玲の状態を見て、これ以上続けても危険だからと試合終了のゴングを要請するのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされると、ここでレフリーストップで紀華の勝利が決まった。
紀華が技を解くと、美玲はグッタリと俯せ状態で泣き出している。
『勝者、藤原紀華っ!』
コールを受けた紀華は、あまりの一方的な試合に不満そうな表情で片手を挙げていくも、俯せ状態の美玲の後頭部を踏みつけると、レフリーに手を挙げられてアピールするのであった。



第10試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルとして人気があった熊多曜子。黒いビキニに黒いリングシューズ姿でリングインすると、Jカップバストを揺らしながら観客席に向かってアピールしていく。
その曜子の対戦相手としてリングインするのは、AV嬢からただ1人トーナメント参加となった鳴瀬心美。小柄なボディながら市河由衣に1回戦で勝利と言う金星からの2回戦進出。突進ファイトスタイルで何処まで通用するかと言う心美は、白いスポーツビキニにオープンフィンガーグローブを着けてリングイン。体格差も気にしていない様子で、コーナーでは身体を動かしている。
20p近い身長差は大きいものの、心美の勢いが何処まで通じるのかと観客席が盛り上がると、リングアナがコールを始めた。
『青コーナー〜・・・熊多曜子〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする曜子。1回戦はグラビアアイドルの佐野雛子に勝利しただけに、今回も勢いある相手を倒して藤原紀華と闘いたい曜子・・・。
『赤コーナー〜・・・鳴瀬心美〜っ!』
コールを受けて一礼していく心美。小柄ながら大きなバストに注目が集まると、アピールの為かコーナーポストをジャブなどで殴りつけた。
曜子としてもトーナメントで上位に出られれば2013年を少しでも良くできると気合いが入っていると、レフリーがお互いをリング中央に呼んでいく。
曜子は素手だからと顔面パンチは反則、心美はグローブが有るので顔面パンチも有りと言うなど、ルールの確認が行われると睨み合いながらコーナーに別れる曜子と心美。
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時に飛び出していく心美。
曜子は地下プロレスではキャリアもあり、勢いある相手だからとガードを固めていく。
距離が詰まると、ガードの上からパンチを叩き込む心美。
バシッ、バシッ・・・
ガードの上から心美のパンチの威力を見ている曜子。
更にフック気味のパンチが放たれると、これは曜子の顔面を捉えていく。
バシッ・・
小柄な相手だけに、曜子としても対策が難しいのか、エルボースマッシュで離そうとすると、心美がガードして逃れた。
緊張感あるリング上。心美が前に出ると、曜子はローキックで止めようとしていく。
バシッ・・
軽くローキックが当たると、心美は逆に前に出てパンチを振り回した。
バシッ・・バシッ・・
「うっ・・」
心美のパンチがボディに当たっていくと、曜子がガードしていくも、流石に攻められていてはと膝蹴りを放つと、心美の腕に当たった。
147pと166pだから、顔面も狙いやすいからと曜子も顔面狙いを考えると、組み付くようにして首相撲に持ち込んだ。
そして膝蹴りを叩き込むと、心美のボディに膝蹴りが決まると苦悶の表情を浮かべる心美。
しかし膝蹴りを受けないようにと組み付いていくと、曜子の身体を揺さぶって倒そうとしていく。
曜子も踏ん張るも、心美が上手くテイクダウンを奪ってグラウンド状態に持ち込んだ。
心美が上になる形で、サイドポジジョンを奪って押さえ込んでいくと、曜子も心美の動きを見ていた。
心美は格闘技戦と言う感じで、脇腹へハンマーパンチを叩き込むと、曜子も脇腹を殴られると肋骨に響きからと、嫌がるように藻掻いた。
逆に下から心美の脇腹にパンチを入れると、素手のパンチに心美も痛がっている。
すると、心美が上四方固めの様にポジジョンを入れ替えると、膝を浮かせて頭部に膝蹴りを狙っていく。
流石に曜子も頭への膝蹴りは恐怖だからと、体勢を入れ替えようと藻掻くと、心美が膝を叩き込む。
俯せ状態で頭をガードしようとする曜子。
心美は素早くバックを奪うと、チョークスリーパーを仕掛けていくと、曜子が必死にロープに逃れていく。
喉元を締められて苦悶の表情の曜子。しかしロープに足が届いていく・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
グラウンド状態になると心美が巧さを発揮していくと、曜子も内心は焦りが出ている。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に前に出る心美。
曜子もガードを固めて軽くジャブ気味の掌打で牽制すると、続けてローキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
強烈なローキックに心美がフラつくと、曜子は体格差で押すように首相撲に捉えて膝蹴りを叩き込んでいく。
ドスッ・・ドスッ・・
曜子の膝蹴りを受けて動きの止まる心美。
更に顔面狙いの膝蹴りを仕掛ける曜子に、心美が蹴り足に組み付いて倒そうとしていく。
曜子も軸足でバランスを取りたいが、心美が倒してグラウンド状態に持ち込まれていく。
組み付くと強さを発揮していく心美。
曜子が焦るようにヒールキックで離そうとすると、心美がアキレス腱固めを仕掛けた。
グイッ・・
「痛いっ・・・」
堪らず悲鳴をあげる曜子。
しかし心美のアキレス腱固めも完全に極まらず、曜子がロープに逃げた。
『ロープ・・・』
レフリーが放させると、心美は水着を直しながら立ち上がっていくと、曜子もビキニを直しながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める曜子と心美。
曜子が踏み込んで張り手を叩き込むと、心美の頬に炸裂してフラつく心美。
更に張り手を連打していく曜子に、心美はタックルで組み付いていくも、曜子も上手く潰していく。
俯せ状態で押さえ込まれる心美。曜子は上からバストを押しつけるような形で押さえ込んでいると、両足を広げて体重を乗せて心美の動きを封じていく。
体重を乗せられて、マットに押しつけられる形の心美。
呼吸が苦しくなってスタミナを奪われていくと、少しずつロープに逃れようと身体を動かしていく。
曜子も攻める事なく、体重を乗せては動きを見ていると、心美がロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に曜子が立ち上がると、心美が水着を直しながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に前に出る心美。
曜子はガードを固めてから、ローキック、ミドルキックと打撃で迎え撃つと、心美は蹴られながらも踏み込んで大振りのパンチを放つ。
バシィィィ・・
心美のパンチが当たるとフラつく曜子。
続けてタックル気味に組み付いていく心美に、曜子がフロントスリーパーで押さえようとするも、そのままグラウンド状態に持ち込まれていく。
汗で滑って首を極められない曜子に、心美がサイドポジジョンを奪っていくと、腰を浮かせて膝蹴りをボディに叩き込んだ。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・・」
呻き声みたいな曜子の声が漏れると、心美は更に膝を狙った。
膝を浮かした心美に、曜子が組み付くようにして体勢を入れ替えようとすると、上手く曜子が上になっていく。
体格差もあって心美に覆い被さる形の曜子に、心美は抵抗せずに下から様子を見ていく。
動きを止める心美に、曜子は上からエルボーを喉元などに叩き込むと、心美が藻掻いていく。
バキッ・・ゴキッ・・
更にギロチンチョークを仕掛ける曜子。喉元を押し潰して体重を掛けていくと、心美が激しく抵抗していく。
ギロチンチョークが効いてギブアップ寸前に追い込んでいるのか、曜子は更に体重を乗せようとしていくと、心美が必死に逃れようとしていくリング上。
体重を掛ける曜子の腕が、汗で滑って技が外れると、心美がブリッジ気味に身体を動かして逃れた。
しかし曜子がサイドポジションから押さえ込むと、心美が身体を密着させていく。
曜子がハンマーパンチを心美の脇腹へ叩き込むと、嫌がる心美。
少しずつ心美がロープに逃げていくと、足がロープに届いてレフリーが止めていく・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に曜子が立ち上がると、ビキニを直しながら距離を置いていく。しかしグラウンド状態が続いて攻めていたので、スタミナを消耗したのか疲れている様に見える・・・。
対して心美も体重を掛けられていたからスタミナを消耗して、表情も少し辛そうに見えるもレフリーが試合を続けさせた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に前に出る曜子。
心美も前に出るも突進力が無くなった様に見えると、曜子がローキックで前に出た。
バシッ・・・
蹴られて嫌がる心美。
更に曜子が前に出ると、心美が負けずに踏ん張って大振りのフックを顔面に叩き込む。
バッシーン・・・
振り回した大振りフックが側頭部に炸裂して曜子がフラついた瞬間、心美が更に顔面狙いのパンチを連打した。
バシッ、バシッ、バシッ・・
フックのダメージでガードが下がって、顔を殴られて苦しい曜子。
堪らずガードを固めていくも、ロープ際に押し込まれていくと、お腹にパンチを連打されていく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
「うっ・・ううっ・・」
お腹を殴られて苦悶の表情を浮かべる曜子。
体格差もあるからと膝蹴りを繰り出すと、心美のバストを抉ると心美も苦悶の表情を浮かべる。
しかしここが勝負とばかりに殴りつけていくと、曜子の顎へアッパーを叩き込むと堪らず座り込む様にダウンする曜子。
更にバックを奪ってチョークスリーパーを仕掛けると、両足を身体に絡めてアナコンダスリーパーに移行して締め上げた。
喉元を締め上げられて、ロープにも逃げられず曜子は苦悶の表情を浮かべると、ここで曜子が心美の腕を叩いていく・・・ギブアップしたのだった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされると、レフリーに止められていく心美が技を解いていく。
『勝者、鳴瀬心美っ!』
リングアナのコールに信じられないと言う表情を浮かべる心美。
対して、曜子は喉元を両手で押さえて倒れ込んでいるリング上。
人気AV嬢だった心美だけに、多くの格闘家などもファンがいるのか、心美に対しては多くのトレーニングがされていたのか、意外な強さを発揮していく心美。トーナメントの目玉になるのか?



第11試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは米蔵涼子。白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも歓声に包まれていく涼子。
その涼子の対戦相手としてリングに上がるのは女優の長沢まさみ。1回戦では大池栄子に勝利したまさみ。ただ栄子の技でダメージを受けていたからと、どこまで回復してきたのかと言うところが見物のこの試合。黄色い競泳水着に白いリングシューズ、手にはオープンフィンガーグローブを着けてのまさみ。
涼子は堂々とまさみを睨み付けていると、まさみも大物女優との対戦に興奮を隠せない様子。
『青コーナー〜・・・米蔵涼子〜っ!』
そして涼子がコールされると、片手を挙げてアピールすると、歓声に包まれていくリング上。
『赤コーナー〜・・・長沢まさみ〜っ!』
そしてまさみがコールされると、同じく歓声に包まれていくリング上。
コールが終わるとコーナーで試合開始を待つ涼子とまさみ。
そのリングに、試合開始を告げるゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時に飛び出していくのはまさみで、ガードを固めて距離を詰めていく。
涼子はまさみの動きを見ていると、まずはまさみがローキックを放った。
バシッ・・
軽くローキックが当たると、涼子は距離を置こうとしていくと、まさみが前に出ていく。
距離が詰まると、左右のジャブで殴りつけると、続けてミドルキックと打撃で攻め込むまさみ。
しかし涼子も冷静にガードを固めると、左右のパンチで前に出るまさみに、タイミングを合わせてタックルで組み付いた。
テイクダウンを奪うと、素早く腕を狙っていく涼子。しかしまさみがロープに逃れた。
『ロープ・・・』
まさみも涼子の動きを気にしていて、ロープ近くで闘おうとしている様子。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に涼子も構えると、張り手で前に出る涼子。
まさみも負けずにパンチを放つと、涼子の張り手が頬に炸裂していく。
バッシーン・・・
涼子の圧力にロープ際に押し込まれていくまさみ。
更に涼子が膝蹴りを叩き込むと、まさみの表情が険しくなると、同時に涼子に組み付いていく。
しかし涼子がフロントスリーパーで締め付けると、まさみは逃れようと藻掻き苦しんでいた。
グイッ・・
「うっ・・」
堪らず涼子のボディへ左右から殴りつけるまさみ。
涼子も締め上げるも、ボディへのパンチを嫌がり放すと突き放そうとハイキックを放つ涼子。
ハイキックは空振りになるも、まさみはガードを固めて距離を置いた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にまさみが前に出ると、涼子もガードを固めていく。
まずはまさみが軽くジャブを放つと、涼子はガードしていく。
更に左右のパンチが放たれると、涼子がパンチをガードしようとすると、まさみはローキックを放った。
バシィィィ・・・
上手く太股を捉えて涼子の表情が険しくなった。
更にローキックを叩き込むまさみに、涼子は嫌がるように距離を置いていく。
涼子を下がらせたからと、まさみもガードを固めて前に出ると、続けてローキックを仕掛けた。
バシィィィ・・・
「イタっ・・・」
ローキックが続けて炸裂すると、涼子の口から堪らず声が漏れる・・・。
更にローキックを叩き込むまさみに、涼子は嫌がるように距離を置こうとするも、まさみが追いかけて蹴りこんだ。
バシィィィィ・・・
まさみの蹴りを嫌がっている涼子。その涼子の太股が少し変色し始めた・・・。
更に前に出るまさみに、涼子がカウンターの顔面パンチを叩き込む。
バキィィィ・・・
「あうっ・・」
素手での顔面パンチが反則だからと、まさみが両手で頬を押さえると、レフリーに反則とばかりにアピールしていく。
「れ、レフリー・・・は、反則・・・」
まさみのアピールに涼子が笑みを浮かべる。
「地下プロレスなんだから、少しくらいの反則は認められるのよ・・・ふふっ・・」
更に涼子が髪を鷲掴みにすると、まさみのボディへ膝蹴りを叩き込むと、フラついたところへスタンディング状態でのチョークスリーパーを仕掛けた。
グイッ・・
締められて焦るように両腕を振ってロープに逃れるまさみ。何とかロープに逃げると、レフリーが止めていく。
『ロープ・・ロープ・・』
レフリーの指示に放していく涼子。
まさみは喉元を気にしていると、試合は続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく涼子とまさみ。
チョークスリーパーを受けて動きが鈍くなったまさみ。やはり涼子の威圧感に押されている様子。
「来なさいよ!」
手招きして挑発する涼子。
まさみは構えながらも、ローキックを放つと、涼子はローキックを受けてから踏み込んで強烈な張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
強烈な張り手にフラつくまさみ。口の中を切ったのか唇に血を滲ませている。
まさみもパンチで前に出ると、涼子がガードしながら張り手を返す。
バッシーン・・
「あうっ・・」
張り手を受けて血飛沫をあげるまさみ。黄色い競泳水着に血が飛んでいる。
更にお腹にパンチを叩き込んでいく涼子。攻め出すと激しい攻めが続いてまさみも苦しい状態になっていく。
膝蹴りを出して止めようとすると、涼子は膝蹴りを受けながらもバランスを崩してまさみを倒すと、馬乗り状態になって押さえ込んでいく。
これにはまさみも焦るように藻掻くと、スタミナを消耗して苦しい展開になっていく。
黄色い競泳水着も汗で湿りだして、まさみの額などからも大量の汗が流れ出ている・・・。
涼子も呼吸を整えながらも、馬乗り状態からプレッシャーを与えていくと、まさみが逃れようと動くと、上手く俯せ状態に持ち込ませていく。
まさみが喉元をガードしようとすると、涼子は拳を握りしめて脇腹を殴りつけた。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・ううっ・・・」
脇腹への打撃に苦悶の表情を浮かべるまさみ。
涼子は喉元を開かせようと脇腹へパンチを入れると、まさみは脇腹をガードしようと腕を動かした。
その瞬間、涼子は素早く密着する様にチョークスリーパーを仕掛けると、まさみの喉が絞められていく。
堪らずロープに逃げようとするまさみ。
涼子も仕留めようと締め上げるも、まさみが意識を失いかける中でロープを掴んだ。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが涼子を止めていくと、涼子は水着を直しながら立ち上がった。
「コホッ・・コホッ・・・」
まさみは咳き込みながら喉元を気にしていると、ゆっくりと立ち上がっていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に涼子が前に出ると、まさみはガードを固めていく。
そして涼子がローキックを叩き込むと、まさみがロープ際に押され出した。
涼子は掌打気味に張り手を出して牽制しながら前に出ると、ロープ際で踏み込んで膝蹴りを叩き込む。
ドスッ・・
「ぐふっ・・うう・・・」
ボディに膝蹴りを入れられて身体をくの字にするまさみ。
堪らず涼子に抱きつくように組み付いていくと、涼子が押し込む様にコーナーに押しつける。
「意外とやるじゃないの、長沢さん・・・」
涼子がコーナーにまさみを押しつけて囁くと、まさみは一瞬驚いた。
続けて膝蹴りでコーナーに崩れさせてから、涼子がセカンドロープに登ってから体重を乗せて踏み潰すようなストンピングで蹴りこんだ。
ドスッ、ドスッ・・
「うっ・・ううっ・・」
ボディへの膝蹴りからストンピングで動きが止まるまさみ。
グイッ・・
髪を鷲掴みにしてコーナーに寄りかからせてから、涼子がトップロープに登っていくと、カーフブランディングでまさみをマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
「んああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
荒技を受けて絶叫するまさみ。マットに叩き付けられてグッタリとしていると、涼子は髪を掴んで起こしてから、そのままコーナーポストに顔面を数回叩き付けていくと、コーナーに押し込んで両腕をトップロープに絡ませた。
そして動けないまさみに、涼子は距離を置いて走り込むと、ノーガード状態のお腹にドロップキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「ぐふっ・・・うううっ・・・」
お腹への衝撃にまさみが口から涎を垂らしていくと、涼子は観客を煽るようにしてから、更にドロップキックをお腹に叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「グェェェェ・・・・」
流石にお腹への連続攻撃に胃液の様なものを吐き出したまさみ。
グッタリする様にコーナーに崩れ落ちると、涼子が両足を掴んでリング中央に連れ出していく。
「決めるわよ!」
涼子が観客席に向かって叫ぶと、まさみの両足を抱え込んでから、一気にステップオーバーして逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・
「ああああぁぁぁぁ・・・」
逆エビ固めの激痛に悲鳴をあげるまさみ。ロープに逃れようとするも、涼子もギブアップ狙いで腰を落としていくと、まさみの悲鳴が更に激しくなっていく。
グィィィィィ・・・・
「あああああぁぁぁぁぁぁ・・・・んああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
必死に逃れようとするまさみ。しかし腰を完全に極められて苦しい展開。
額から汗を流しながらロープに逃げようとするも、身体をCの字にされて苦しいまさみ。
少しずつロープに近づいたまさみだったが、涼子が腰を落とすと動きが止まってマットにグッタリと俯せ状態で悲鳴をあげていく。
「あぁぁぁぁぁぁ・・・・・いやああぁぁぁぁぁぁ・・・」
もし動きが止まってギブアップ寸前のまさみ。
「腰が壊れるかもね、長沢っ!」
涼子が更に極めていくと、遂にまさみがマットを叩いていく。
「ギブ・・・ギブ・・ア・・・ップ・・・」
まさみのギブアップに涼子が叫ぶ。
「大きな声で言いなさいよ、ギブアップって!」
揺さぶる様に痛めつける涼子。
「ぎ、ギブアップ・・・ギブアップぅぅぅぅぅぅぅ・・・・」
まさみの悲鳴にレフリーがゴングを要請した。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、ここで涼子の勝利が決まるのであった。
『勝者、米蔵涼子っ!』
リングアナのコールに技を解いてからレフリーに手を挙げられていく涼子。
まさみが腰に手を当てて痛がっていると、観客席にアピールしてからリングを降りていくのであった・・・。




第12試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルとして人気の杉元有美。白い競泳水着に白いリングシューズ、手にはオープンフィンガーグローブを着けてリングインすると、軽く手を挙げてアピールしてコーナーに進んでいく。
その有美の対戦相手としてリングインするのは、アキバ48の大嶋優子。人気女子アナを撃破しての2回戦進出。小柄ながらボリュームあるバストをピンク色のビキニに包んで、白いリングシューズ姿でのリングイン。
168pの有美と、153pの優子。身長差のある対戦だけに、有美としてもスタミナ温存の為にも、ここは短時間で決めたいところ。
優子としても有美との身長差に試合展開を考えている様子だが、緊張感は隠せないリング上。
『青コーナー〜・・・杉元有美〜っ!』
コールを受けて一礼していく有美。一応優子もグラビア展開もあるので、グラビアクイーンのベルトが賭けられていく・・・。
『赤コーナー〜・・・大嶋優子〜っ!』
そしてコールを受けて片手を挙げてアピールする優子。
レフリーがチェックしてから、試合開始のゴングが打ち鳴らされていく・・・。
『カァーン!』
ゴングが打ち鳴らされると、まずコーナーから飛び出す有美と優子。
果敢に優子がドロップキックを放つと、有美が倒れ込んだ。
バッシーン・・・
更に優子のドロップキックが炸裂すると、有美が素早く立ち上がっていく。
距離が詰まってドロップキックが放てなくなる優子に、有美がヘッドロックに捉えていくと優子がロープに振っていく。
ロープから勢いよく戻る有美に、優子は走り込んでフライングボディアタックを仕掛けた。
バッシーン・・・
『ワン・・・ツー・・・』
優子がそのままフォールしていくレフリーがカウントを数えるも、有美が余裕で返していく。
返されたから優子は座らせた体勢でスリーパーを仕掛けると、有美はロープに逃げていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの掛け声に優子が技を解くと、立ち上がって有美の背中にサッカーボールキックを叩き込んだ。
バシッ・・
「くっ・・」
苦悶の表情を浮かべる有美。
ロープを掴んでゆっくりと立ち上がると、水着を直しながら距離を置いていく。
『ファイト!』
レフリーが試合続行の指示をすると、優子と有美が距離を詰めた。
バシッ・・
距離が詰まると、有美が踏み込んで左右のパンチを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ・・
優子の顔面に容赦なくパンチが炸裂すると、優子が必死に顔をガードして距離を置いていく。
更に有美が前に出ると身長差があるからとハイキックを放つと、これは優子が避けて逃れると、苦し紛れにタックルを仕掛けた。
優子のタックルにフロントスリーパーでキャッチすると、有美がエルボーを背中に叩き込んでいくと、鋭いエルボーに優子の表情が険しくなっていく。
動きの止まる優子に容赦ないエルボーから、有美は下を向く優子の顔面にアッパー気味のパンチも連打すると、これには痛がっている優子。
必死に組み付いてロープまで押し込みたい優子。しかし殴られたダメージと体格差から押せずに、逆に首相撲の体勢に持ち込まれた。
身長差があるから簡単に顔面に膝が入るからと、有美も容赦なく顔面へ膝蹴りを叩き込むと、一発で優子の身体がマットに崩れ落ちた。
ゴキッ・・
顎に膝が入ると優子がマットに崩れ落ちた。しかしこれでKO勝利になる訳もなく、地下プロレスだけに試合は続けられていく。
俯せで倒れ込んでいる優子に、観客席からは歓声が集まっていく。
『杉元っ、大嶋をフルボッコにしてやれ!』
『殴れ殴れっ!』
歓声に押されるようにして、有美は優子の髪を鷲掴みにして起こしていくと、そのままコーナーに押しつけていく。
フラついている優子の両腕をトップロープに絡ませていくと、有美は打撃の練習とばかりにミドルキックをお腹に叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「ぐふっ・・うううっ・・」
お腹への打撃に口から涎を垂らして苦しむ優子。
更に太股にローキックを叩き込むと、優子の表情が険しくなっていく。
バシィィィ・・・バシィィィ・・・
容赦なく何発も太股に蹴りを叩き込む有美。まるでサンドバックを蹴りこんでいるように・・・。
しかしレフリーもロープに絡まれている優子に、有美を止めてから優子をロープから解放していく・・・。
『ファイト!』
レフリーが仕切り直すリング上。優子は太股を内出血で変色させて痛々しい姿になるも、必死に構えて打撃を警戒している。
有美は構わず前に出ると、優子を少しずつコーナーに追い込んでいく。
バシッ・・バシッ・・
「うっ・・あうっ・・」
有美が踏み込んで顔面へパンチを叩き込むと、優子がフラつきながらガードを固めてコーナーに追い詰められていく。
コーナーに追い詰められたからと、必死にタックルを仕掛けようとする優子。
ゴキィィィ・・・
しかし有美がタックルに合わせたカウンターの膝蹴りを叩き込むと、優子の顔面に炸裂して倒れ込む優子。
ロープを掴んで立ち上がろうとする優子に、有美は距離を置いて狙いを定めてバストへハイキックを叩き込む。
バシィィィ・・・
「あうっ・・」
バストへ衝撃を受けてフラつく優子。
更にお腹へのミドルキックが炸裂すると、堪らず両手でお腹を押さえて座り込むようにダウンしていく。
口から涎を垂れ流して苦しむ優子に、有美が片手で髪を鷲掴みにすると、片手で顔面に容赦ないパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔面パンチの連打に藻掻きながらも組み付こうとする優子。早くも鼻血が噴き出して痛々しい表情になっていく・・・。
有美が放すと優子がマットに座った状態でフラフラしていると、有美が背中にサッカーボールキックを叩き込んでから、痛がる優子の顔面にもサッカーボールキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
グッタリとマットに倒れ込む優子。血飛沫をあげてグッタリする優子に、有美はレフリーに試合を止めるのかどうか確認すると、レフリーは試合を続けさせていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にグッタリする優子の髪を掴んで起こしていく有美。
虚ろな目で起こされた優子に、観客席からも歓声が起きていく。
そしてツームストンパイルドライバーの体勢に持ち込むと、小柄な優子の身体が逆さまにされていく。
ドスッ・・
ゆっくりと脳天からマットに叩き付けた有美。
優子の身体がグッタリとマットに崩れ落ちると、余裕をもってフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィ・・・・』
カウントが決まったと思った瞬間、優子が肩を浮かせた。
ギリギリで返したからと、レフリーが試合を続けさせていくと、有美はスリーカウントが決まったと思ってレフリーに抗議した。
「い、今の入ったでしょう?」
有美の抗議にレフリーは試合を続けろとばかりに促すと、優子が有美に逆さ押さえ込みを仕掛けた。
『ワン・・・ツー・・・』
両足を激しく動かして返した有美。
まさかの逆転を狙った優子に、有美は腹を立てたのか優子の髪を掴んで起こしていくと、近くのコーナーポストに顔面を叩き付けると、続けてコーナーに押し込む様にして膝蹴りを連打した。
更に顔面パンチを連打すると、優子の鼻血が自らの白い競泳水着に飛び散って返り血を浴びた状態で殴りつけていく有美。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
コーナーに座り込むようにダウンする優子。ピンクのビキニも赤く染めて、可哀想な展開になるも観客席は盛り上がっていく。
『杉元っ、大嶋をKOで倒せよ!』
『大嶋を失神させろ、失神!』
観客席からは有美に声援が飛ぶと、コーナーでグッタリする優子の両足を抱えてリング中央に連れ出すと、仰向けの優子に馬乗りになっていく。
有美は観客席に向かって拳を上げてアピールすると、一気にノーガードの優子の顔面にパンチを連打した。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
鼻血が更に激しくなって痛々しい優子。有美もレフリーが止める事を考えて顔面パンチを連打すると、失神状態の優子の様子にレフリーが試合を止めていく・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、有美が殴るのを止めてレフリーに手を挙げられた。
『勝者、杉元有美っ』
リングアナのコールに笑顔を浮かべた有美。しかし激しいパンチで優子をKOした事には、内心は反省もしているのだった・・・。
リングドクターが急いでリングに上がると、失神KOとも言える優子の応急処置していくと、担架に乗せられてリングを後にするのであった・・・。
こうして準決勝戦は、藤原紀華vs鳴瀬心美、米蔵涼子vs杉元有美と決まるのであった・・・。




第13試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアや女優などとしても人気の檀蜜。遂に地下プロレスに参戦となって、今夜の女祭りでデビュー戦が組まれる事となった。
白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインする檀蜜は、緊張しながらもコーナーに進んでいった。
その檀蜜のデビュー戦の相手となるのは、グラビアなどで活躍している椙原杏璃。Gカップの巨乳を武器にグラビアなどでは大活躍で、地下プロレスはデビュー済みの杏璃。今夜は檀蜜の相手としてリングに立っている。
白い胸の谷間を強調したワンピース水着に、白いリングシューズ姿でリングインすると、コーナーに進みながら観客席にアピールしていく杏璃。
早くも観客席が盛り上がっていくと、リングアナがコールを始めていった。
『青コーナー〜・・・身長158p、上から85、60、89・・・檀蜜〜っ!』
早くも檀蜜がコールを受けると、観客席に向かって頭を下げていく。大きな歓声に少し驚いている檀蜜。
『赤コーナー〜・・・身長157p、上から89、56、80・・・椙原杏璃〜っ!』
そして杏璃は堂々とコールを受けると、片手を挙げてアピールしていく。檀蜜がデビュー戦と知って、何としても勝利をしたい杏璃。
バストを揺らしながらもコーナーに進むと、試合開始のゴングを待っている。
檀蜜も水着を直しながら試合開始を待つと、レフリーが両者に合図すると、ここで試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーを飛び出す檀蜜と杏璃。
まずは距離を置いて睨み合うと、リング中央で組み合っていく。
お互いが譲らず押し合うと、杏璃が少しずつ優勢に見えると、檀蜜がロープに逃れた。
ロープの反動を使って体勢を入れ替えると、そのままヘッドロックに捉えていくと、杏璃もロープに振って返していく。
ロープから戻る檀蜜は、勢いをつけてドロップキックを放った。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
檀蜜のドロップキックがGカップバストを抉ると、悲鳴をあげて倒れ込む杏璃。
流石にバストへの衝撃は苦しい様子で、苦悶の表情を浮かべる杏璃を起こしていく檀蜜。
更にエルボースマッシュをバストに叩き込むと、続けてヘッドロックで締め上げていく。
杏璃も嫌がるように脇腹などへパンチを叩き込むと、檀蜜はブルドッキングヘッドロックを仕掛けた。
バッシーン・・・
マットに叩き付けられて俯せ状態で痛がる杏璃に、檀蜜は素早く立ち上がると背中などへストンピングを叩き込んだ。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
「あんっ・・あうっ・・・」
背中を蹴りこまれるとバストが押しつけられて痛がる杏璃。
更にキャメルクラッチを仕掛けていく檀蜜。
杏璃の胸の谷間に観客席から視線が集まる中、檀蜜は片手で髪の毛を掴むと、片手で顔面を掻きむしった。
グイッ・・
「んああぁぁぁぁぁ・・・」
檀蜜が放すと杏璃が顔面を押さえて痛がっていると、檀蜜が立ち上がっていく。
レフリーが檀蜜を離していくと、杏璃に立ち上がるように促していくリング上。
杏璃が水着を直しながら立ち上がると、ここで試合が続けられた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく杏璃と檀蜜。
杏璃としても檀蜜のラフファイトに苛ついているのか、距離を詰めると張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
更に蹴りを入れてから、首投げでマットに叩き付けると、素早く両足を絡めてのヘッドシザースを仕掛けた。
グイッ・・
「うっ・・」
ヘッドシザースを極められて苦悶の表情を浮かべる檀蜜。
更に杏璃がヘッドシザースを解いてから、一気に馬乗り状態になっていくと、檀蜜は下から杏璃のバストを掴んでいく。
グイッ・・
「イタッ・・・」
檀蜜のバストクローに悲鳴をあげる杏璃。水着に包まれたGカップバストを掴まれて、杏璃が悲鳴をあげると檀蜜はブリッジ気味に逃れていく。
「プロレスは5秒以内は反則はオッケーなんでしょ?」
檀蜜が笑みを浮かべながら杏璃に囁くと、続けて杏璃のバストへパンチを叩き込んだ。
グニュ・・
「ああんっ・・・」
またもバストを狙われて悲鳴をあげる杏璃。檀蜜は観客にアピールしながらバストを殴ると、続けてヘッドロックで締め上げた。
しかし杏璃が踏ん張ってロープに振っていくと、戻ってきた檀蜜にフライングボディアタックで倒していく。
『ワン・・・ツー・・・』
そのままフォールしていく杏璃。レフリーがカウントを入れるも、檀蜜が返していく。
返した檀蜜に、杏璃は素早くスリーパーで締め上げると、これには檀蜜もロープに足を伸ばして逃げようとした。
しかし杏璃も簡単には逃さずに締め上げると、檀蜜は必死にロープに逃げようとする。
『ロープ・・・ロープ・・・』
そして足が届くと、レフリーが杏璃を止めて檀蜜を解放していくリング上。
杏璃に放されると、喉元を気にしている様子の檀蜜。
対して杏璃も水着を直しながら距離を置くと、檀蜜が構えていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める杏璃。
檀蜜も距離を詰めていくと、杏璃が果敢にミドルキックを放った。
バシィィィ・・・
「ああんっ・・」
色っぽい声でフラつく檀蜜。
杏璃は続けてローキックを放つと、左右の張り手で前に出た。
バッシーン・・・バッシーン・・・
張り手を受けてフラつく檀蜜に、杏璃は素早く組み付いて膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ・・
「あうっ・・」
流石に膝蹴りは効いているのか、檀蜜が苦悶の表情を浮かべていると、杏璃は膝蹴りを更に叩き込んでいく。
ドスッ・・
「ううっ・・うっ・・・」
苦悶の表情で座り込むようにダウンする檀蜜。両手で膝蹴りを受けた部分を押さえている。
杏璃はバックに回ってから、檀蜜を上に向かせる形から、額にエルボースタンプを叩き込んでから、髪を掴んで起こしていった。
そしてヘッドロックを仕掛けると、いきなり杏璃が悲鳴をあげた。
「きゃあああぁぁぁ・・・」
そう、檀蜜がヘッドロックで固められたからと、杏璃の肛門に親指を立てたのだった。
水着の上からでも、ヒップに指を押し当てられて焦った杏璃。技が解かれると檀蜜は一気にチョークスリーパーを仕掛けていく。
杏璃が両腕を振りながらロープに逃れようとすると、檀蜜も揺さぶるように締め上げていく。
ロープに逃げようとする杏璃。しかし檀蜜のチョークスリーパーに失神寸前でロープに逃れると、檀蜜は技を解いてからコーナーに横にしてから、セカンドロープに登っていくと、杏璃のお腹にフットスタンプを落とした。
ドスッ・・
「ぐふうっ・・うううっ・・・」
お腹へのフットスタンプに身体を丸くして藻掻き苦しむ杏璃。
「お客さんにサービスしたらどうかしら・・・ねぇ・・・」
檀蜜は苦しむ杏璃の水着の肩紐に手を掛けると、一気に水着を脱がしていく。
「い、いやあぁぁぁぁぁ・・・やめてぇぇぇぇぇ・・・」
必死に抵抗する杏璃。しかし水着が脱がされると、Gカップバストが露わになった。
更にコーナーに寄りかからせると、杏璃のバストへバストクローで痛めつける檀蜜。
グリッ・・
「い、痛いぃぃぃぃ・・・いやああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
水着をお腹の辺りまで脱がされて、バストクローで痛めつけられて悲鳴をあげる杏璃。
更にお返しとばかりに膝蹴りを叩き込んで動きを止めていくと、杏璃を倒してからバストを踏みつけていく檀蜜。
意外な程のヒールファイトに歓声が起きると、檀蜜が杏璃のバストにニードロップを落とした。
グニュ・・
「んああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
バストへの膝爆弾に狂った様に絶叫して痛がる杏璃。
「あら、作りモノのオッパイが壊れちゃうかしら?」
檀蜜が非情な一言を呟くと、更に杏璃のバストへニードロップを落としていく。
グニュ・・
「いやああぁぁぁぁぁ・・・・む、胸が壊れちゃう・・・やめてぇぇぇぇぇ・・・」
絶叫する杏璃に、檀蜜はコーナーに寄りかからせてから、露わになっているバストへパンチを入れていくと、白い乳房が内出血で変色して痛々しい杏璃。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
「いやあああぁぁぁぁ・・・」
またも響き渡る杏璃の悲鳴。
流石にバストばかりを攻める檀蜜には、レフリーも注意していくも、檀蜜は関係ないとばかりに攻め続けた。
バシッ、バシッ・・・
「ああんっ・・・」
更に続く檀蜜のバスト攻めに、レフリーは杏璃のバストの状態からも、ここで試合終了のゴングを要請した・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、ここで杏璃の反則勝ちが決まるのであった。
『ただ今の試合、椙原杏璃の反則勝ちとなりました!』
リングアナのコールに納得がいかない檀蜜は、フラフラしている杏璃の水着を更に剥ぎ取っていくと、リングシューズだけの姿にしてから、剥ぎ取った水着を高々とアピールしてリングを降りるのであった。
試合に勝利した杏璃は、必死にバストと股間を隠そうとしていると、黒服などがタオルなどを渡すのであった・・・。




第14試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルの星菜美津紀。白いビキニに白いリングシューズ、それと手にはオープンフィンガーグローブが着けられている。
その美津紀の対戦相手してリングインするのは、かつてはグラビアアイドルとして人気のあった仲島愛里。美津紀と同じく白いビキニに白いリングシューズに手にはオープンフィンガーグローブが着けられている。
今夜はグラビア系格闘技戦として組まれたこの試合。試合経験は愛里が有利だが、美津紀も若手グラドルとして地下プロレスでは成績を上げたいところ・・・。
『女祭り特別格闘技戦を行います!・・・青コーナー〜・・・身長157p、上から92、58、88・・・仲島愛里〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールしていく愛里。23歳ながら、地下プロレスでの試合経験は豊富な愛里。
『赤コーナー〜・・・身長164p、上から92、64、88・・・星菜美津紀〜っ!』
17歳のHカップバストを持つ美津紀。地下プロレスでの経験はあるものの、痛い試合が多く今夜も愛里相手では苦しい試合が予想された。
そして試合の準備が終わると、早速試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、コーナーから飛び出していく愛里と美津紀。
まずは距離を置いていくも、愛里が前に出ると左右のジャブから放っていく。
パンチが飛び出してガードする美津紀。愛里が続けてローキックを放つと、美津紀の太股に炸裂した。
バシィィィ・・・
ローキックを受けてフラつく美津紀。必死に殴り返そうとすると、愛里がカウンターパンチを顔面に叩き込んだ。
バキィィィ・・・
「ああんっ・・・」
愛里のパンチにフラつく美津紀。続けて愛里がミドルキックを叩き込むと、美津紀がロープ際に下がっていく。
ロープ際の美津紀にローキックを叩き込んでいく愛里。
バシィィィ・・・
「あうっ・・」
音を立てて炸裂するローキックに、早くも美津紀の太股が内出血を起こして痛々しい姿に。
しかし美津紀も必死に蹴り返すと、愛里は殴りつけていく。
バキィィィ・・・
容赦なく顔面を襲う愛里の拳。美津紀がフラつくと、愛里は一気に顔面を殴りつけていく。
バキッ、バシッ、バキッ・・・
ビキニに包まれたGカップバストを揺らしながら殴りつけていく愛里。
この辺は勝負勘か一気に前に出ると、美津紀の顔面が痛々しくなっていった・・・。
鼻血が噴き出して白い素肌を赤く染め出す美津紀。呼吸が苦しくなってガードして逃げようとする美津紀に、愛里は追いかけては殴りつけた。
バシィィィィ・・・
血飛沫をあげて倒れ込む美津紀に、愛里は域に馬乗り状態になっていくと、徹底して顔面にハンマーパンチを落として追い詰めていく。
バキッ、バキッ、バキッ・・
激しく藻掻く美津紀。17歳の女の子が容赦なくリング上で痛めつけられていくシーンに、観客席は盛り上がっていく。
鼻血が激しく噴きだして、顔も腫れだして可哀想な美津紀。半泣き状態になるも、愛里も痛めつけるように殴りつけていく。
愛里の手を掴もうと抵抗していく美津紀。
愛里も殴りつけると、美津紀が愛里のビキニに指を掛けてしまって半乳状態になる愛里のバスト。
美津紀もアクシデントが起きて驚くと、愛里の表情が変わっていく。
「上等じゃないのよ・・・」
愛里の表情が怒りの色が浮かび上がると、美津紀のバストにもハンマーパンチを落としていくと、自慢のバストを殴られて悶える美津紀。
グニュ・・グニュ・・
「あうっ・・・ああんっ・・・いやあっ・・・」
悶える美津紀に、愛里は一気に勝負を仕掛けた。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
両手で容赦なく顔面を殴りつけていく愛里。
美津紀も抵抗できずに殴られると、血塗れになりながら泣き出した・・・。
泣いても許さずに殴りつけていく愛里。
ここで危険と判断したレフリーが試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音に殴るのを止める愛里。
『勝者、仲島愛里っ!』
リングアナのコールにゆっくりと立ち上がる愛里は、レフリーに片手を挙げられていくのであった。
そして血塗れ状態で仰向けでグッタリする美津紀を見下ろすと、自慢のHカップバストをビキニの上から踏みつけると、マイクアピールしていく。
「今夜はありがとうございました。グラビア系って事でしたが、私も女優として活動してますので、来年は地下プロレスでも、女優相手とか、激しい試合をしたいのでお願いします。今夜は弱すぎた相手だったので、何か申し訳ありません・・・」
愛里のアピールに歓声が起きると、美津紀は悔しさに涙を流している。
愛里は少し呆れ顔で美津紀を睨み付けると、そのままリングを降りるのであった・・・。



第15試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、女優の末広涼子。白い競泳水着に白いリングシューズ、手にはオープンフィンガーグローブを着けてのリングイン。ベテランらしく堂々としてるも、珍しい格闘技戦スタイルに観客席が盛り上がっていく。
その涼子の対戦相手としてリングインするのは、第3回大会で激突した真鍋かおり。久しぶりの地下プロレスのリングに立つかおり。元グラビアアイドルだけに胸の谷間が少しだけ見える白いワンピース水着に、白いリングシューズにオープンフィンガーグローブを着けてリングインすると、久しぶりの地下プロレスの会場の雰囲気に落ち着きを見せながらコーナーに進んでいった。
かおりは地下プロレスの復帰戦の為にと、打撃トレーニングなどを積んできたと言う情報もあって、第3回大会での因縁もあるからと、涼子を復帰戦の相手に選んでもらってのこの試合。
涼子もかおりの姿に格闘技戦と言う事で、打撃が得意と言う訳ではないので、組技で勝負をしたいところ・・・。
そのリング上にリングアナのコールが始まった・・・。
『青コーナー〜・・・身長161p、上から81、59、85・・・末広涼子〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする涼子。コーナーでペットボトルの水を口にすると、マウスピースを用意していく。
『赤コーナー〜・・・身長165p、上から84、55、85・・・真鍋かおり〜っ!』
そしてかおりがコールを受けると、歓声に包まれながら片手を挙げてアピールすると、トップロープを掴んで飛び跳ねたりして試合開始を待っているかおり。
涼子もかおりも33歳。地下プロレスで激突した時には、お互いが大学生と言う時期で、3回大会では関節技での涼子の勝利。
今回はかおりも打撃でKO勝利を狙いたいところ。しかし涼子も地下プロレスでは経験豊富なだけに、簡単には終わらないと予想されるこの試合。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが鳴られると、まずはコーナーから飛び出す涼子とかおり。
格闘技戦だからとガードを上げていく涼子。かおりもガードを上げると、挑発する様な軽めのジャブを放っていく。
まだ打撃が当たらない距離でのジャブに、涼子も少しずつ距離を詰めていくと、軽めのローキックを放った。
バシッ・・
軽くかおりの足に当たると、次の瞬間にはかおりが踏み込んでパンチを放った。
バシィィィ・・・
涼子の頬にパンチが当たると、涼子が嫌がるようにガードを固めて距離を置こうとすると、かおりが踏み込んでハイキックを放つも、これは涼子が避けて空振りとなった。
空振りしたかおりに涼子がタックルを仕掛けると、上手くテイクダウンを奪っていく。
かおりが下になって、涼子が上の状態で組み付いていくと、涼子が脇腹などへ小刻みのパンチを入れていく。
かおりも冷静に下から足を絡めていくと、身体を動かして体勢を入れ替えていく。
涼子が下になると、かおりが脇腹へパンチを叩き込んだ。
バシッ・・バシッ・・
殴られて嫌がるように藻掻く涼子。スレンダーボディだけに、パンチの衝撃に悶えている。
堪らず下から抱きつくように組み付くと、かおりも動きを止めていく。
『ブレーク・・・ブレーク・・・』
レフリーがここで試合を止めて、お互いを立たせていくと、涼子とかおりは水着を直しながら立ち上がった。
そして距離が置かれると、ここから試合が続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に涼子とかおりが距離を詰めると、かおりが左右のパンチを放ちながら距離を詰めると、涼子は大振り気味のフックを放つ。
空振りしてかおりが組み付くと、そのまま持ち上げるようにしてからマットに背中から落としていく。
バッシーン・・・
背中からマットに叩き付けられて呼吸が止まるような衝撃に苦しむ涼子。
かおりは立ち上がった状態から、踵を使ったストンピングで踏み潰そうとするも、涼子が転がるようにロープに逃れた。
しかし格闘技戦なのでロープで止められるはずもないリング上。しかしかおりが手招きして涼子を立たせた。
立ち上がった涼子が構えていくと、かおりがローキックから距離を詰めていく。
バシッ・・
涼子の太股に蹴りが決まると、涼子は険しい表情を浮かべてガードを固めた。
そのガードの上から激しくパンチの連打を打ち込むかおり。
涼子はガードを固めながら、ロープ際に押し込まれていくと、苦し紛れの膝蹴りを放つもガードされると、逆にお腹にパンチを受けた。
ドスッ・・
「うっ・・・」
堪らず口からマウスピースが顔を見せると、かおりはお腹にミドルキックを叩き込んだ。
バシィィィ・・・
「うっ・・うううっ・・」
お腹への打撃の連打に身体をくの字にして苦しむ涼子。
その涼子の顔面にパンチを連打するかおり。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔面へのパンチの連打にマウスピースを吐き出してしまった涼子。
『ストップ・・・』
ここでレフリーがかおりを止めていくと、マウスピースを拾って水洗いすると、涼子の口の中に入れていく。
そして涼子の続行の意思確認をしてから、試合を続けさせるのであった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めるかおり。
涼子は打撃を警戒してガードを固めると、またもローキックから攻め込むかおり。
バシッ・・
足を蹴られてフラつく涼子。
しかし意地になって殴り返すと、かおりの頬に当たると、続けて組み付いて膝蹴りをボディに叩き込んだ。
ドスッ、ドスッ・・・
「うっ・・くっ・・・」
流石にかおりが苦しんで動きを止めると、涼子はお腹にパンチを入れていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・
身体をくの字にして苦しむかおりに、背後からハイキックを仕掛ける涼子。
延髄を狙ったのか、その蹴りは後頭部に当たらずに肩に決まると、かおりが裏拳気味にパンチを返した。
これには涼子が避けるとバランスを崩すと、かおりがローキックで蹴りこんだ。
バシィィィ・・・
太股に蹴りが入ると、涼子の白い足が内出血を起こして痛々しい姿になるも、痛さを我慢して構えていく涼子。
殴り返す涼子に、かおりが激しいパンチの連打で押し出すと、涼子は顔を殴られながらもコーナーに追い詰められていく。
バシッ、バシッ・・・バシッ・・・
必死にガードしようとする涼子。ガードに構わず殴りつけていくかおりのパンチの連打に、涼子は顔を痛めつけられていく。
逃げ場を失って、背中にコーナーの状態で殴られていく涼子。
苦し紛れに膝蹴りを出すも、かおりがローキックを叩き込むと、太股が内出血でドス黒くなってきて苦しい涼子。
更にかおりが顔面へパンチを叩き込んでいくと、涼子も必死に殴り返すも、勢いはかおりが上回っている。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔面パンチを受けてフラつく涼子。しかし意地で踏ん張って殴り返すと、かおりがアッパーを叩き込んだ。
バッシーン・・
「あうっ・・」
堪らずマウスピースを吐き出してしまった涼子。
『ストップ・・』
ここで素早くレフリーが止めていくリング上。
ダウン寸前の涼子を助けるが如くのタイミングで試合が止められると、マウスピースが口から出たと言う事で、レフリーが水で洗ってから涼子の口に戻していくと、涼子は呼吸を荒げてコーナーに寄りかかっていた。
かおりとしても納得いかない表情を浮かべるも、レフリーがリング中央へ戻していくと、涼子の様子をチェックしていく。
涼子の続行の意志が確認できたからと、ここで試合が続けられた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にコーナーから前に出る涼子。
かおりも構えたまま距離を詰めていくと、涼子が必死にタックルを仕掛けた。
タックルにきた涼子にパンチで応戦するかおり。
しかし涼子が組み付いて倒していくと、素早くサイドポジジョンを奪っていく。両足を開いて押し込む涼子。
その開かれた両足は、ローキックを受けての内出血などで痛々しいが、涼子は必死に押しつけていくと、かおりも涼子の動きを見ていた。
腕を狙おうとする涼子に、かおりは下からガードしながらも、涼子の腕を狙おうとしていくと、涼子が一気に馬乗り状態に持ち込んだ。
これには観客席が盛り上がると、涼子が一気に馬乗り状態からの顔面へのパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・
藻掻くかおり。涼子の拳が顔面を襲うと、容赦なく顔に落とされていく涼子のパンチ。
逃れようとするかおりが俯せ状態になると、涼子が素早くチョークスリーパーを仕掛けた。
しかしかおりが喉元をガードしているので、完全にチョークスリーパーが極まらずにいると、かおりが四つん這い状態になるようにして涼子を落とした。
素早く立ち上がるかおり。涼子も立ち上がるとかおりが顔面狙いのハイキックを放つも空振りすると、続けて大振りのパンチを叩き込んでいく。
バシィィィィ・・・
これには涼子の側頭部を直撃すると、堪らず涼子が倒れ込んだ。
ダウンした涼子に、かおりは飛び上がるようにストンピングを叩き込むと、続けて顔面を踏みつけるようなストンピングを叩き込んでいく。
ドスッ、ドスッ・・
顔面への踵でのストンピングに逃れようと必死な涼子。
女優の命とも言える顔を破壊されてはと、涼子は上手く避けていく。
かおりも涼子を潰そうとしているのか、顔を執拗に蹴りこむも、顔ではなくバストを蹴りこんだ。
ドスッ・・
「あうっ・・」
バストへの踵のストンピングに動きの止まる涼子。
白い競泳水着にかおりのリングシューズの痕が付く程の衝撃。
更にかおりが馬乗りになると、お返しとばかりに涼子の顔面を殴りつけていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・
バストへの衝撃に続いてのマウントパンチに顔面を殴られていく涼子。
堪らずかおりの手を掴もうとするも、勢いあるパンチに顔面を殴られていく涼子。
返そうとブリッジ気味に対応するも、かおりも上手く馬乗り状態になっていると、殴りつけていく。
バシッ、バシッ・・
レフリーも涼子の様子をチェックしていくが、涼子も意識もシッカリしているからと試合は続けられていく。
涼子は殴られて頬などを腫らしだしている。
また唇には血が滲み出ていると、かおりはハンマーパンチで鼻を狙っていく。
そのハンマーパンチをキャッチして、捻るようにして涼子が抵抗すると、かおりが腕を振るようにして立ち上がると、涼子も立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に涼子が頬を気にしながら構えていく。
かおりもガードを固めていくと、少しずつ距離を詰めていく。
バシッ・・
かおりがローキックから前に出ると、涼子は顔をガードしながら前蹴りで抵抗していく。
しかし打撃に慣れていない涼子の蹴りを避けて、逆にかおりが股間を前蹴りで蹴り上げた。
ゴキィィィ・・・
「ああんっ・・・」
股間への衝撃に堪らず座り込む様にダウンする涼子。
これにはかおりも驚いた表情を浮かべると、髪を掴んで起こしてヘッドロックに捉えると、涼子の顔面にパンチを叩き込んでいく。
股間へのダメージから苦しい涼子は、お返しとばかりにかおりの股間へパンチを入れると、これにはかおりがヘッドロック解いてしまった。
更にヒップに蹴りを入れていく涼子。
股間への衝撃に苦しむかおりに、涼子は続けて顔面パンチを叩き込んでいくと、堪らずロープ際に追い込まれていくかおり。
ロープ際に押し込む様にしてから、かおりのボディに膝蹴りを叩き込む涼子。
ドスッ・・ドスッ・・・
「うっ・・・」
呻き声みたいな声を漏らすかおり。
続けてお腹にパンチを連打していく涼子に、かおりも負けずにお腹を殴り返した。
ドスッ・・ドスッ・・・
お腹を殴られて動きが鈍る涼子。表情も険しくなると、負けじと殴り返していく。
お互いがお腹を殴り合い展開に盛り上がる観客席。
かおりも涼子もマウスピースが顔を出しながら必死に殴り合うと、ダメージがある涼子の動きが鈍くなった。
チャンスとばかりにかおりがコーナーに押し込むと、涼子の顔面にパンチを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ、バシッ・・
顔面パンチの連発に、涼子の鼻からは鼻血が噴き出すと、白い競泳水着に血が垂れて痛々しくなっていく。
涼子も殴り返すも、かおりの勢いが増していくと血飛沫を上げてコーナーで苦しい状態になっていく涼子。
バシッ、バシッ、バシッ・・
次第に殴られる数が多くなって、抵抗が減っていくと涼子は呼吸も苦しくなってスタミナが切れかかっていく。
しかし負けたくない気持ちで必死に踏ん張って手を出すも、かおりのサンドバックと化していく涼子。
かおりも余裕を持ってジャブ気味に殴りつけていくと、涼子は必死にタックルを狙った。
ゴキィィィ・・・
次の瞬間、涼子の頭がかおりの顎を捉えると、偶然とは言えかおりはマウスピースを吐き出して倒れ込むと、涼子がストンピングで蹴りこんでいく。
ドスッ、ドスッ、ドスッ・・・
踵でのストンピングに苦しむかおり。しかし下から足を絡ませる様に足関節を仕掛けると、涼子が焦るように足を抜いた。
かおりが立ち上がると、涼子が殴りかかっていく。
バシッ、バシッ・・・
またお互いが顔を狙って殴り合うと、鼻血で呼吸が苦しい涼子の動きが鈍くなっていくと、かおりが髪を掴んで下を向かせると、顔面へ膝蹴りを叩き込んだ。
ゴキィィィ・・・
鈍い音が響くと、涼子がグッタリとマットに俯せ状態で倒れ込む。
その涼子の両足に足を掛けていくと、両手首を掴んで一気にロメロスペシャルを仕掛けたかおり。
血塗れになった表情が痛々しい涼子が高々と吊り上げられていくと、かおりがマウスピースを吐き出してから叫んだ。
「ギブアップする?・・・負けましたって言いなさいよ!」
かおりの叫びに涼子はマウスピースを吐き出すと、必死に耐えていく。
「ノォォォォ・・・ノォォォォォ・・・ギブアップしないわ・・・・ああああっ・・・」
悲鳴をあげる涼子。かおりもギブアップ狙いで極めていくと、涼子は必死に耐えるも涙目になって痛々しい。
耐える涼子から技を解くかおり。
涼子はグッタリとしていると、かおりが飛び上がってからお腹にフットスタンプを叩き込んだ。
ボディへのダメージがあるところへのフットスタンプ。
ドスッ・・
「うっ・・オエェェェェ・・・・」
堪らず反吐を噴き出す涼子。
身体を丸くする様にしてお腹を押さえていると、かおりは観客席にアピールしていく。
「汚いわね・・・ふふっ・・・」
笑みを浮かべながらも、反吐を垂れ流した涼子にチョークスリーパーを仕掛けると、涼子は抵抗も出来ずに極められていく。
レフリーもギブアップの確認をすると、涼子は失神寸前になっていた。
更にかおりが両足を絡めてアナコンダスリーパーに移行すると、動きの止まった涼子はギブアップする前に失神してしまった・・・。
鼻血を流して、口からは血の泡の様な物を噴きだしている涼子。
レフリーが手を握ると反応がないからと、ここで試合終了のゴングが要請された・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされてかおりが技を解いて立ち上がっていく。
『勝者、真鍋かおり!』
リングアナのコールに片手を挙げられて笑顔を浮かべるかおり。
第3回大会での因縁ある相手に、失神KO勝利を飾れて満足げなかおりに、観客席からは歓声が起きていく。
失神している涼子はリングドクターが応急処置していくと、何かアピールしていた・・・。
「・・・ま、真鍋さん・・・今夜は・・・負けたわ・・・。でも、打撃を磨いて・・・また闘いましょう・・・」
その涼子のアピールに、かおりはマイクを要求していく。
「今夜は久しぶりの地下プロレスのリングに帰ってきました。表の仕事も順調なので、今後とも地下プロレスも頑張りたいと思います!・・・末広さんとは、また機会がありましたら、決着を着けたいと思います!」
アピールしてからかおりはリングを降りると、控え室に戻っていくのであった。
涼子は試合のダメージから担架に乗せられてリングを降りるのであった・・・。



第16試合

『トーナメント準決勝第1試合・・・選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、順調に勝ち残ってきた藤原紀華。
白い競泳水着に白いリングシューズ、そして手にはオープンフィンガーグローブを着けている紀華。これも対戦相手が格闘技スタイルで勝ち上がってきたからだ。
その紀華の対戦相手としてリングインするのは、AV女優から唯一エントリーの鳴瀬心美。白い胸元の開いたスポーツビキニに白いリングシューズ、オープンフィンガーグローブを着けてのリングイン。紀華との身長差は24pもあり、また初めて地下プロレスで激突するヘビー級の大物との対戦に、心美は市河由衣や熊多曜子との試合のダメージもあり、少し不安そうな表情を浮かべるも、流石に紀華との試合だけに仕方ないところ。
そしてリングアナがコールを始めていくリング上・・・。
『青コーナー〜・・・身長171p、上から88、60、89・・・藤原紀華〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする紀華。身長差ある相手だけに、打撃でKOを狙いたいところ。
『赤コーナー〜・・・身長147p、上から89、60、82・・・鳴瀬心美〜っ!』
そしてコールを受けて観客席に一礼していく心美。小柄な体格ながら勝ち続けて、大物との試合に組み付いて勝利できればと思っている心美。
リング中央でレフリーがルールの確認をしていくと、身長差もあり睨み合う紀華と心美の姿に、観客席は秒殺で紀華が勝利かと声が飛んでいた。
『藤原ぁぁぁぁ・・・KO狙えKO〜っ!』
『鳴瀬っ、藤原の顔を殴っちゃえ!』
観客席は紀華と心美の両方を応援する声が飛び交っていると、試合開始のゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
コーナーに別れるとゴングが打ち鳴らされていくリング上。
まずはコーナーから飛び出してガードを固めて距離を詰める心美。
紀華もガードを固めると、距離を詰める心美にローキックを軽く出していく。
バシッ・・
ローキックを受けた心美は、逆に踏み込んで大振りのパンチを放った。
バシッ・・
大振りのパンチが紀華の腕に当たると、続けてお腹に左右のパンチを入れていく心美。
バシッ、バシッ・・
「うっ・・」
意外な動きの心美のパンチに、紀華の表情が一瞬険しくなった。
離そうと膝蹴りを放つ紀華に、心美が膝蹴りをキャッチして倒しにいった。
グラウンド状態に持ち込まれた紀華。小柄な心美の動きに戸惑いながらも動きを見ていると、心美はサイドポジジョンを奪って押さえ込んでいく。
身体を密着させていくと、小刻みなパンチを紀華のボディへ叩き込んでいく。
バシッ、バシッ・・
流石に殴られては嫌そうな紀華。ブリッジ気味に返していくと、心美は逃さずに組み付いていく。
上四方の様な体勢になると、心美は自らの豊満なバストを紀華の顔面に押しつけていく。
呼吸が苦しくなって藻掻く紀華。グラウンド状態では身長差が詰められるとばかりに、心美はグラウンド勝負に出ている様子。
堪らず紀華も下から心美の脇腹などへパンチを入れていくと、心美は腰を浮かして膝蹴りを頭部に狙った。
ゴキッ・・
紀華の頭部に膝蹴りが炸裂すると、鈍い音と共に紀華が藻掻いた。
心美は更に膝蹴りを狙っていくと、膝を浮かせた瞬間に紀華が抵抗してバランスを崩させると、一気に反転して体勢を入れ替えた。
紀華が横四方の様な体勢で心美を押さえ込むと、脇腹にハンマーパンチを入れていく。
バシッ、バシッ・・
「うっ・・ううっ・・」
脇腹を叩かれて痛がる心美。
更に紀華が馬乗りの体勢になろうとすると、心美が藻掻くように逃れて立ち上がった。
『おおおおおおっ・・・』
紀華も立ち上がると、観客席からは心美に歓声が起きた。
『ファイト!』
レフリーが掛け声をかけると、心美はガードを上げて紀華の打撃を警戒している。
紀華は動き回る心美に、ローキックから下から攻めて動きを止めようと考えた。
バシッ・・
距離が詰まると紀華のローキックが叩き込まれる心美の太股。
小柄な心美だけに、簡単にハイキックも決まりそうに思えるも、紀華は下から攻めていく。
ローキックを受けてもガードを下ろさず、そのまま突進して大振りのパンチを振り回す心美。
バシッ、バッシーン・・・
心美のパンチを受けてフラつく紀華。大振りながら側頭部をヒットすると、流石の紀華も痛がっていた。
更に心美が距離を詰めて顔面へパンチを放つと、紀華も負けずに殴り返していく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
身長差があるだけに、紀華が押し返していくリング上。
心美は苦し紛れにタックル気味に組み付くと、紀華が背中にハンマーパンチを落とした。
力が抜けたところで心美を突き放すと、脇腹へミドルキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
「うっ・・・」
脇腹へのミドルキックに動きを一瞬止める心美。
効いたとみて紀華がミドルキックを脇腹へ更に叩き込む。
バシィィィィ・・・
ミドルキックの連発に苦しい心美。苦悶の表情を浮かべるも距離を置いて逃れようとした。
しかし紀華が前に出ると、左右のパンチで顔面を殴ると、続けてハイキックを放った。
ハイキックを避ける心美。しかし追い込まれている様子で苦しそうな表情を浮かべている。
バシィィィィ・・・
更に脇腹へのミドルキックが炸裂すると、心美の脇腹が内出血で変色していた。
しかし心美はリング内を回るように距離を置いていくと、紀華も少しずつ距離を詰めていく。
必死にパンチを出して牽制したい心美。
しかし紀華が前に出て逆にローキックを叩き込むと、太股も痛々しい姿になっていく。
心美は距離を置こうとすると、逆に紀華が狙いを定めて打撃で前に出て行く展開。
バシィィィ・・・
そして紀華のパンチが顔面に炸裂すると、心美はフラつくように距離を置いていく。
パンチを返す心美。しかし紀華が避けると、逆にパンチを受けていく。
バシッ、バシィィィ・・・
顔面にパンチが炸裂すると、フラつきながらも蹴り返す心美。
バシッ・・
紀華の足にローキックが入ると、紀華は一気に顔面狙いのパンチを連打した。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・
顔面にパンチを連打されてガードが下がって、更にコーナーに追い込まれた心美。
逃げ場を失った心美に、紀華は髪を鷲掴みにして下を向かせると、容赦なく顔面狙いの膝蹴りを叩き込む。
ゴキッ・・
「ううっ・・」
顔面に膝蹴りを受けて足元をガクガクさせていく心美。必死にダウンを免れようと踏ん張っている。
更にコーナーに押し込んで、顔面へパンチを連打する紀華。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔面へのパンチの連打に鼻血を噴き出した心美。
しかし負けずに殴り返していくと、紀華の顔面を捉えていく。
バシィィィ・・・
大振りのフック気味のパンチが炸裂してフラつく紀華。意外な反撃にフラつくと、心美は鼻血を流しながらも殴りつけた。
バシッ、バシィィィ・・・
左右のパンチを紀華に入れると、続けてお腹にもパンチを入れていく。
「うっ・・うううっ・・・」
お腹へのパンチに苦しむ紀華。
心美はコーナーから逃れようとすると、紀華がそれを許さずにパンチでコーナーに追い返す。
白いスポーツビキニは赤く染まりだして、胸の谷間にも血が流れ落ちていた。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
身長差のある紀華の顔面パンチの連打に、心美は堪らずコーナーに座り込むようにダウンしていく。
コーナーを背に座るようにダウンした心美。
鼻血を流してグッタリしていると、レフリーが試合を止めないからと、紀華が狙いを定めて顔面にサッカーボールキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
顔面への衝撃にグッタリと倒れ込む心美。
『うわっ、可哀想だよ・・・心美ちゃんが!』
観客席からも可哀想だとばかりに声が飛ぶも、レフリーは試合を続けさせていく。
更に顔を殴られてエキサイトしている紀華は、セカンドロープに上がると、グッタリする心美のお腹に踵で踏みつけるようにストンピングを叩き込むと、一気に両足でフットスタンプの様に飛び乗った。
ドスッ・・
「うっ・・・オエェェェェ・・・」
お腹への圧力に堪らず心美が反吐を噴き出すと、紀華は心美の両足首を掴んでコーナーから離した。
そして馬乗り状態になると、レフリーにアピールする様に顔面へハンマーパンチを叩き込んだ。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
ガードも出来ずにただ殴られていく心美。顔面が崩壊かと心配される中、レフリーも心美がガードも出来ないからと試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
レフリーが紀華を止めていくと、ここで試合が終了した。
『勝者、藤原紀華っ!』
リングアナのコールにゆっくりと立ち上がって片手を挙げられていく紀華。
小柄な心美に意外な試合を強いられて、紀華は苛ついた表情を浮かべていると、リングドクターなどが心美の応急処置をしていくリング上。
紀華はゆっくりとリングを降りると、決勝戦に向けて心を切り替えるのであった・・・。



第17試合

『トーナメント準決勝第2試合、選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、女優の米蔵涼子。堂々とした足取りで黒い競泳水着に黒いリングシューズ姿でリングインする涼子。早くも歓声を浴びて片手を挙げて歓声に応えていた。
その涼子と準決勝のリングで激突するのは、グラビアアイドルの杉元有美。スレンダーボディを白い競泳水着に白いリングシューズ、手にはオープンフィンガーグローブを着けてのリングイン。涼子との対決に緊張感を漂わしているも、現グラビアクイーンベルト保持者だけに堂々とした表情を浮かべている有美。涼子も早くも睨み付けていると、コーナーに進んでいった。
コーナーから有美を睨み付ける涼子。流石に芳松育美、長沢まさみに勝利して勝ち進むもダメージは否めない。足など痣などが見えるも、堂々としていると、リングアナがコールを始めた。
『青コーナー〜・・・身長168p、上から84、58、85・・・米蔵涼子〜っ!』
コールされると片手を突き上げてアピールする涼子。
有美も鈴本ちなみ、大嶋優子に勝利しての準決勝進出だけに、ここは気合いを入れたいところ。
『青コーナー〜・・・身長168p、上から84、58、85・・・杉元有美〜っ!』
そしてコールを受けて一礼していく有美。白い競泳水着が似合っているだけに、観客席からは歓声が飛んでいる。
注目の対決。しかしトーナメントでない試合で見たい組み合わせのこの一戦が、遂に始まろうとしている事に、歓声が大きくなっていく会場内。
『カァーン!』
ゴングが打ち鳴らされると、ここで試合開始となってコーナーから飛び出していく涼子と有美。
有美は打撃スタイルで構えていくと、涼子もガードを上げるも素手だから顔面パンチは出せない・・・。
距離が詰まっていくと、まずは軽く有美がローキックを放った。
バシィィィ・・・
有美のローキックを受けると、踏み込んで張り手を放つ涼子。
バシィィィ・・・
しかし有美がガードすると、逆に左右のジャブを放った。
バシッ、バシッ・・
顔面へのジャブにフラついた涼子。
更にミドルキックを叩き込む有美に、脇腹を蹴りこまれて苦悶の表情を浮かべた涼子。
その涼子の反応に観客席が盛り上がると、有美は踏み込んでパンチを放った。
しかし涼子がカウンター気味の張り手を叩き込むと、有美の頬を抉っていく。
バッシーン・・・
カウンターの張り手が強烈で頬を赤くする有美。
涼子の圧力にガードを固めると、軽くローキックを出して距離を置いていく。
その有美に、涼子が踏み込んで張り手を放つと、有美もカウンターのパンチを顔面に放った。
バシィィィ・・・
今度は上手く涼子の顔面を捉えた拳に、涼子がフラつく様にガードを固めた。
有美のパンチに歓声が起きると、続けて有美はミドルキックを放った。
ドスッ・・
「うっ・・」
涼子の脇腹を抉るミドルキックに、苦悶の表情を浮かべた涼子。
蹴りが効いたと見ると、有美は組み付くようにして膝蹴りを狙っていくと、涼子も負けずに組み付いた状態から身体を左右に振っていく。
お返しとばかりに涼子が膝蹴りを叩き込むと、続けてヘッドロックに捉えていく。
締め付けられて苦しい有美。涼子も体重を掛けて締めていくと、有美が脇腹にパンチを入れて抵抗するも、涼子がブルドッキングヘッドロックに無理矢理持っていく。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
マットに豪快に叩き付けられて悲鳴をあげる有美。
俯せ状態になっていると、涼子が素早く両足を固めてから、ブリッジする様に鎌固めを仕掛けた。
苦悶の表情を浮かべる有美に、涼子は観客に有美の苦痛に耐える表情を楽しませる様に極めていく。
必死に耐えていく有美。少しずつロープに逃れようと体勢を入れ替えると、涼子が技を解いて立ち上がった。
俯せ状態の有美のヒップなどへストンピングを叩き込むと、髪を鷲掴みにして起こしていく涼子。
しかし有美も負けずに組み付くようにロープ際へ涼子を押し込んでいくと、涼子がロープに押し込まれていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーがロープで縺れる2人を離していくと、有美も涼子も水着を直しながら距離を置いた。
鋭い視線を浴びせる涼子。
有美も呼吸を乱しながらも、スタミナ面ではまだまだいけると言う感じに見えるリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、有美はガードを上げるとジャブから距離を詰めていく。
涼子も有美の打撃に対応していくも、ローキックを受けると太股が内出血してドス黒くなって痛々しくなっていく。
有美も涼子の動きを止めようと、ジャブなど顔を狙って意識をあげてからローキックで太股を攻める戦法を取り出した。
バシィィィ・・・
「くっ・・・」
身長の変わらない有美のローキックに苦しめられていく涼子。
バシィィィ・・・
更にローキックが炸裂すると、涼子が嫌がるように距離を置こうとすると、有美も必死に前に出てミドルキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
「ぐふっ・・ううっ・・」
脇腹へのミドルキックに苦悶の表情を浮かべた涼子。
流石に売れっ子女優だけに、トーナメントで試合が続くと苦しくなってきたのか、動きが鈍くなってきた。
堪らずロープ際に逃れる涼子に、有美は踏み込んで顔面パンチを放った。
バシッ、バシッ・・・
左右のパンチが顔面を襲うと、ガードを固めていく涼子。
ロープを背に顔をガードする涼子に、有美はノーガードのお腹にパンチを連打した。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
「うっ・・ううっ・・・あうっ・・」
お腹へのパンチの連打に口から涎を流す涼子。
有美の攻めに観客席も盛り上がっていくと、涼子の表情に焦りの色が浮かびだした・・・。
『杉元っ、世代交代だぁぁぁぁ・・・・米蔵を沈めろ!』
『米蔵ぁぁぁぁ・・・まだまだ負けるなよ!』
歓声に包まれるリング上。有美は涼子のボディに膝蹴りを叩き込むと、堪らず涼子が座り込む様にダウンした・・・。
ドスッ・・
「グボッ・・・うううっ・・・」
お腹を押さえて倒れ込む涼子は、転がるようにリング下に逃れていく。
有美はトップロープを掴んでリング上から涼子の動きを見ていると、涼子はリング下でグッタリしながら呼吸を整えていく。
ゆっくりと立ち上がった涼子は、お腹を気にする様にしてリングサイドを歩き出すと、リング上の有美を睨み付けるも苦しそうな表情は変わらなかった・・・。
有美もオープンフィンガーグローブを直しながらも、トップロープを掴んで涼子を睨み付けると、ゆっくりと涼子がリングに上がりと、有美はロープから離れて構えた。
『ファイト!』
そしてレフリーが掛け声を掛けると、いきなり有美が踏み込んでハイキックを叩き込む。
バシィィィ・・・
ハイキックが顔面を襲うと、ロープ際にグッタリと倒れ込んだ涼子。
いきなりのハイキックに対応できなかったのか、苦しい展開に追い込まれた涼子に、有美は両足を抱え込んで逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・
「うううっ・・・」
逆エビ固めを極められて苦しむ涼子。
有美もギブアップ狙いで腰を落とすと、涼子は必死にロープに手を伸ばしていく。
『米蔵っ、ギブアップ?・・・ギブアップ?』
レフリーの問いかけに額から汗を流しながら耐えていく涼子。
「ノォォォォ・・・ノォォォォォ・・・・」
必死に耐える涼子。しかしレフリーに応える声は強気にしている。
そして涼子がロープを掴むと、レフリーが有美を止めていく・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの声に有美が技を解くと、涼子はサードロープを掴んでロープ際に近づくと、ゆっくりと立ち上がった。
ロープに寄りかかる涼子に、有美も一気に勝負を賭けようとレフリーの掛け声の前にミドルキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
「ぐふっ・・」
容赦なく涼子の身体を抉る有美のミドルキック。
バシィィィ・・・
更に太股へのローキックにロープを掴んでダウンを免れる涼子。
有美も必死に打撃で前に出ると、ロープを掴む涼子の顔面へハイキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
堪らずロープ際に崩れ落ちる涼子の身体。
ハイキックを顔面に受けてダウンした涼子。両手で顔面を押さえて俯せの涼子に、有美はストンピングで追い込んでいく。
しかしロープを掴んでいく涼子に、レフリーが有美を離していくと、レフリーは涼子に続行の意思確認をしていくと、涼子は当然ながら試合を続けると訴えた。
フラつきながら立ち上がる涼子に、有美は飛びかかろうとする様な勢いを見せると、レフリーは有美を離していくと、試合続行をさせていく・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に有美は容赦なく涼子のボディにパンチを叩き込むと、続けてローキックからハイキックと繰り出した。
そのハイキックに、涼子が反応を見せると一瞬でドラゴンスクリューで切り返した。
グイッ・・
「痛いっ・・・」
足を捻られるように倒された有美が悲鳴をあげると、涼子がアキレス腱固めを仕掛けた。
打撃を上手く返した涼子のアキレス腱固めに痛がる有美。
ヒールキックで抵抗していくと、涼子が技を解いた。
しかし有美も足を気にしていると、涼子も呼吸を整えながらも踏み込んで張り手を叩き込む。
バッシーン・・・
張り手を受けてフラつく有美に、涼子も負けずに髪を掴んで膝蹴りを狙うと、有美が組み付いていく。
バッターン・・・
有美が組み付いて倒していくと、涼子が下になる体勢になっていく。
両足で有美のボディを挟み込んでいく涼子。
有美としても腰を浮かしていくと、涼子の顔面へパンチを狙っていく。
バシッ・・
顔面近くにパンチを受けると、涼子は両足に力を入れてパンチを受けないようにとガードしていく。
顔面へパンチが入らないからと、有美はお腹にハンマーパンチを入れていくと、涼子の挟む力が緩んだ。
その瞬間、一気に馬乗り状態に持ち込んでいく有美。
マウントポジジョンを奪われて、涼子もブリッジ気味に返そうとするも、有美がバランスを保ってキープすると、遂に顔面へのパンチが放たれていく。
バシッ・・バシッ・・
「うっ・・あうっ・・」
顔面へのパンチに痛がる涼子。避けようとしても、上手く叩き込む有美。
必死にロープに逃れようと体勢を入れ替えようとするも、涼子の顔面へパンチが落とされていく。
バシッ、バシッ・・・
有美も涼子から勝利したいと必死になって顔面へパンチを落としていく。
観客席が盛り上がる中、遂に涼子の顔面から出血していく・・・。
有美は避けられたらと思って鼻を狙うと、パンチが鼻に当たって鼻血が噴き出していく涼子。
何発も顔面パンチを入れられて苦しい涼子。普通だったら試合が止められる展開だが、涼子は飽きられていない様子。
少しずつロープに近づくと、遂に涼子がロープに手を伸ばした・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが有美を止めていくと、マウントパンチから仕留められなかったからと悔しがる有美。
レフリーが止めていると、有美は立ち上がっていく。
涼子も立ち上がるも、鼻血で呼吸も苦しくスタミナ面が更に心配されていく展開になっていくと、レフリーは試合を続けさせていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める涼子と有美。
有美は打撃で勝負とばかりに左右のジャブから前に出ると、涼子がタックルを仕掛けた。
しかし有美がカウンターの膝蹴りを出すと、蹴られながらも組み付いていく涼子。
一瞬止まった様に見えても、組み付いて倒していくと組み付いていく涼子は、一気にサイドポジジョンを奪っていく。
しかし表情は険しく苦しそうに見えている涼子。
鼻から流れ出る血が有美の白い競泳水着を赤く染めていく中、有美も涼子の動きを見ている。
涼子が上から腕を狙うと、逆に有美も下から長い足を絡める様にして三角締めを仕掛けると、焦るように涼子が腕を抜いて距離を置いた。
涼子が離れたからと素早く立ち上がった有美。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に有美が前に出ると、ガードを固める涼子にローキックを叩き込む。
バシィィィ・・・
ローキックを受けてフラつく涼子。
続けてローキックを叩き込む有美に、涼子は苦し紛れに強引にヘッドロックに持ち込んだ。
腰を落として締め上げる涼子。
しかし有美が身体を密着させると、一気にバックドロップでマットに叩き付ける。
バッシーン・・・
後頭部を叩き付けられて倒れ込んでいる涼子。
有美はチャンスとばかりに、馬乗りになっていくと、涼子の顔面を殴りつけていく。
バシッ、バシッ・・・バシッ・・
売れっ子女優の顔面崩壊かと言うような顔面パンチの連打。観客席も有美の攻めに盛り上がっていく。
『杉元っ、勝てるぞ、勝てる!』
『米蔵ぁぁぁぁ・・・・負けるなぁぁぁぁぁ・・・』
顔が腫れ出す中、涼子も逃れようとブリッジの様に身体を動かしたりするも、有美の顔面パンチにダメージを増やしていくリング上。
フルボッコ状態とも言える展開に、涼子が俯せの体勢に持ち込むも、バックマウントから有美は側頭部などを殴りだした。
バシッ、バシッ・・・
堪らず顔をガードしようとする涼子。マットにも鼻血などが垂れて残酷な展開が続くリング上。
有美は脇腹へもパンチを入れると、涼子が苦しむように両足をバタバタさせていく。
グイッ・・
涼子の髪を鷲掴みにして上を向かせていく有美。
鼻血を流して、口の中も切って頬も腫らせてと、涼子はギブアップこそしないも負ける寸前と言う感じの表情。
有美の手を掴もうとする涼子。
『ブレーク・・・』
涼子の様子にレフリーが一端試合を止めていくと、有美をコーナーに戻していくレフリー。
そしてリングドクターなどが涼子をチェックすると、売れっ子女優だけに顔面崩壊は営業面で問題になると止めようとするも、涼子は試合を続けさせてとばかりに懇願した・・・。
その涼子の申し出に試合が続けられる事となっていくリング上。
『ファイト!』
レフリーが試合を続けさせていくと、有美はガードを上げて打撃スタイルで前に出て行く。
涼子もガードを上げていくと、踏み込んでハイキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
ガードの上からも十分な威力のハイキックにフラつく有美。
あれだけのダメージからの攻めに驚きを隠せないも、涼子も負けられないとばかりに必死になると、裏拳を放った。
バキィィィィ・・・
涼子の意外な裏拳が顔面に叩き込まれると、有美は鼻血を噴き出して倒れ込んだ。
まさかの逆転勝ちと盛り上がる観客席。
しかし技が続かない涼子・・・。
呼吸を苦しそうにして、スタミナ切れと見える展開。有美も裏拳のダメージから回復していくと、立ち上がってローキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
涼子の太股は限界に達したのか、ローキックを受けてガクンと倒れ込んだ。
有美は鼻血を拭ってから、一気に勝負を決めようと涼子の両足を抱え込むと、一気にステップオーバーして逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・・
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
痛々しい悲鳴をあげていく涼子。
必死にロープに逃げようとするも、ロープから距離があって苦しい展開。
更に有美が腰を落としていくと、背骨が折れそうな感覚に悲鳴をあげていく涼子。
『米蔵っ、ギブアップ?』
レフリーの問いかけに耐えていく涼子。
「ノォォォォォ・・・」
涙目で耐えていく涼子。レフリーもギブアップ寸前を感じていて、更に問いかける。
『ギブ?・・・ギブアップ・・・ギブアップ?』
レフリーの問いかけにマットを叩きながらも耐える涼子。
「ノォォォォォォ・・・・・ノォォォォォォォ・・・・・」
有美は耐える涼子に、更に極めていくと涼子の身体が悲鳴をあげている・・・。
「ああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
泣き叫ぶような悲鳴をあげて痛がる涼子。
そして遂に涼子の心が折れた・・・。
「ぎ、ギブアップ・・・・」
その瞬間、レフリーがゴングを要請するのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
涼子のギブアップに信じられないと言う表情を浮かべる有美。涼子からギブアップを奪った実感が湧かないのか、レフリーに手を挙げられていくも、呆然としている有美。
『勝者、杉元有美っ!』
リングアナのコールに、有美は自分が勝ったのだと驚きの表情を浮かべると、グッタリしている涼子に驚いた。
リングドクターが急いで応急処置をしていくと、担架が呼び込まれて涼子は担架に乗せられていくのであった・・・。
やはりトーナメントだけに、前の試合などのダメージなどもあるから、意外な結果も出る地下プロレスのリング。
これで決勝戦は、藤原紀華と杉元有美と決まるのであった・・・。




第18試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、地方局の女子アナからグラビア展開などから活動を広げる永崎真友子。白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも歓声に包まれていく真友子。
その真友子と対戦するのは、人気女子アナの田仲みな実。真友子と同じく白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって頭を下げるみな実。
真友子とみな実はコーナーで黒服によって、手にオープンフィンガーグローブを着けられていくと、緊張感が高まるリング上。
みな実としても、顔を殴り合うような格闘技戦には恐怖心すら抱いているのか、緊張している様子が表情からも見る事ができた。
『女子アナ特別格闘技試合を行います・・・青コーナー〜・・・身長158p、上から83、56、82・・・永崎真友子〜っ!』
そのリングに早くもリングアナのコールが始まると、真友子は片手を挙げてアピールしていく。
『赤コーナー〜・・・身長153p、上から83、57、84・・・田仲みな実〜っ!』
そしてみな実がコールされると、みな実は緊張しながら頭を下げるのであった・・・。
『女子アナ特別格闘技戦では、KO、ギブアップ、レフリーストップなどにより勝負が決まります。なお、凶器攻撃、水着剥ぎなどは即反則負けとなります!・・・また、倒れた相手への顔面蹴り、パンチなどは全て有効です・・・』
リングアナの説明にみな実に更なる緊張感が走った。相手は女子アナと言っても、地方局からなので、当然ながらKOなどを狙ってくるはず。
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされていく・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、真友子がコーナーを飛び出していく。
勢いある真友子の突進にガードを固めるみな実。
左右のパンチを振り回してコーナーに押し込もうとする真友子に、みな実はガードして必死にパンチを防ごうとする。
バシッ、バシッ・・
しかし真友子はパンチより、膝蹴りを狙っていたのかガードに意識が上がったみな実のボディに膝蹴りを叩き込む。
ドスッ・・
「ううっ・・」
ボディへの膝蹴りに動きの止まるみな実。
更に顔面へパンチが叩き込まれると、必死にガードしていくみな実。
続けてローキックを叩き込む真友子は、フラつくみな実の脇腹へミドルキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「あうっ・・」
ミドルキックを受けて痛がるみな実。
更に顔面へ叩き込まれるパンチに連打にみな実がロープ際に押し込まれていくと、必死に膝を出して止めようとする。
しかし真友子の勢いが止まらず、顔面へパンチを連打されて苦しいみな実。
必死にガードするみな実。ガードしながらも殴り返すも、打撃が上手くないから可哀想なくらい殴られていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
コーナーに追い込まれて苦しいみな実。
殴られないようにと組み付いていくみな実に、真友子は膝蹴りを狙うも組み付かれていくと、みな実も必死にグラウンド状態に持ち込んだ。
グラウンド状態になると、みな実は身体を密着させていくと、真友子は下になったからとみな実の動きを見ている。
みな実はサイドポジジョン気味に体勢を入れ替えていくと、時折真友子のボディにパンチを入れていく。
殴られて嫌がる真友子。
更にみな実が腕を狙って仕掛けようとすると、真友子が腕を引いて逃れると、お互いが素早く立ち上がった。
立ち上がると真友子がハイキックを仕掛けると、みな実が間一髪で避けて空振りさせると、タックルを仕掛けていく。
組み付いたらロープ際に押し込んでいくみな実。
真友子も小刻みなパンチを出すも、みな実がロープ際に押し込むと足を絡めて動きを止めると、そのままグラウンド状態に持ち込んでいく。
上手くグラウンドに持ち込むと、みな実は抱きつくようにして真友子の打撃を封じていくも、真友子も体勢を入れ替えようとしてい動いていた。
みな実も動きが止まっていくと、レフリーがここで試合を止めていく・・・。
そして真友子とみな実を立たせると、スタンディング状態から試合を再開させるレフリー。
水着を直しながら呼吸を整えるも、立たされたからみな実としては打撃を気にしている様子。
対して真友子は打撃で前に出ようと考えた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に素早く距離を詰める真友子。
対してガードを上げて打撃に備えるみな実。
バシッ・・
真友子が軽くジャブを仕掛けると、みな実がガードを固めた。
顔をガードするみな実に、真友子はお腹にパンチを入れると、みな実の表情が険しくなった・・・。
ドスッ・・
「うっ・・・」
お腹を殴られて苦しむみな実に、真友子は続けてお腹を殴りつけていく。
ドスッ・・ドスッ・・
「あうっ・・うううっ・・・」
堪らずお腹を両手で押さえるみな実に、真友子は一気に顔面パンチを叩き込む。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
一発ずつの破壊力がないから、何度も殴られていくみな実。顔を殴られて痛々しい展開に、観客席は盛り上がっていく。
堪らずコーナーに逃れようとするみな実に、真友子は追いかけるように殴りつけていく。
バシッ、バシッ・・
コーナーで必死に殴り返すも、鼻血を流しながら耐えるみな実。
真友子もみな実を痛めつけるように、鼻を狙って殴りつけていくと、みな実は鼻血が飛び散って白い競泳水着も赤く染まりだして痛々しい展開。
堪らずみな実がタックルを仕掛けると、真友子はジャブを連打する。
バシッ、バシッ・・
動きが鈍かったので顔面にパンチを連打されて距離を置いたみな実。
しかし真友子が逃さずにコーナーに追い詰めるように殴りつけていくと、お腹にミドルキックが叩き込まれた。
バシィィィィ・・・
「オエッ・・・うううっ・・」
堪らず口から涎の様なものを垂れ流して座り込むようにダウンするみな実。
更に真友子が容赦ないサッカーボールキックを顔面狙いで叩き込むと、みな実は必死に顔をガードしていく。
ガードする腕が蹴られて痛々しいみな実。
更に真友子がセカンドロープに登ると、みな実を踏みつけるようなストンピングを叩き込むと、みな実が堪らず転がるようにロープを越えて場外に転落した。
リングサイドの黒服などがみな実に駆け寄ると、鼻血などを拭き取ってからリングに戻していくと、みな実も苦悶の表情を浮かべてリングに戻されていく・・・。
レフリーは真友子を離してみな実をリングに戻すと、ゆっくりと立たせてから続行の意思確認をしていく。
確認と言っても、歓声に包まれているリング上では、試合が止められる事はない・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に真友子が前に出ると、みな実がガードを固めて蹴りを必死に出していく。
「くっ・・」
蹴られて痛がる真友子。
しかし逆に殴り返すと、みな実のガードの上からダメージを与えていく。
更にミドルキックでお腹を蹴ってガードを下げると、顔面へパンチを連打した。
バシッ、バシッ、バシッ・・
堪らずコーナーに追い込まれるみな実。鼻血がまだ噴きだして痛々しい展開になるも、必死にガードしようとするも、容赦なく殴られて苦しい展開になっていく。
必死にタックルで組み付こうとするみな実。しかし真友子が膝蹴りを合わせると、みな実のボディを膝が抉る。
ドスッ・・
「グエッ・・」
膝蹴りが決まった瞬間、みな実は口をパクパクさせる様にして膝をつくと、両手で膝蹴りを受けた部分を押さえて動きを止めた。
レフリーが止めないからと、真友子は顔面へサッカーボールキックを叩き込むと、血飛沫をあげて大の字になったみな実に、馬乗り状態から殴り出すと、抵抗がなくなったみな実の姿にレフリーが止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、ここで真友子の勝利となった・・・。
『ただ今の試合、レフリーストップで永崎真友子の勝利となりました!』
リングアナのコールに観客席が盛り上がると、みな実はリングドクターなどが応急処置をしていく中、真友子は見下すように笑みを浮かべると、ガッツポーズを決めてからリングを降りるのであった・・・。



第19試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは若手女優の有邑架純。白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって頭を下げていく。歓声に包まれる架純。
その架純の対戦相手としてリングインるのは、売れっ子女優の掘北真希。架純と同じく白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも歓声を浴びていく真希。
『女祭り特別格闘技マッチを行います・・・青コーナー〜・・・身長160p、上から80、60、82・・・有邑架純〜っ!』
コールを受けて一礼していく架純。
『赤コーナー〜・・・身長160p、上から78、58、83・・・掘北真希〜っ!』
コールを受けて頭を下げていく真希。
『この格闘技戦は、素手で行うために顔は張り手、ハイキックなどは認められています。ただし拳での殴る行為は、顔には反則となっています。また、グラウンド状態でも顔面へは張り手となります!また決着はKO、ギブアップ、レフリーストップ等となります!なお、ロープブレークは認められます!』
女優同士の格闘技戦と言う事で、特別ルールで組まれたこの一戦。架純としても格闘技戦と聞いて緊張している。また真希も地下プロレスは何試合も出ていても、格闘技戦と言う言葉には緊張感を漂わせた・・・。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、まずはコーナーからゆっくりと真希と架純が前に出た。
距離が詰まると、まずはガードを上げていく真希と架純。
格闘技戦に不慣れといっても、本能的に顔を守っていくと、お互い手を出さずに距離が詰まる展開。
『叩け、叩けぇぇぇぇ・・・』
観客席からは女優同士の叩き合いを期待する声が飛ぶと、架純が先手を取ろうと踏み込んで張り手を叩き込むと、真希も負けずに張り手を叩き込む。
バッシーン・・・バッシーン・・・
お互いの頬に一発ずつ張り手が炸裂すると、続けて真希がローキックを叩き込む。
意外な真希の打撃にフラつく架純。
続けてヘッドロックに捉えていくと、やはりプロレス的展開になっていくリング上。
しかし架純がロープに振っていくと、戻ってきた真希にドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
架純のドロップキックにダウンする真希。
続けて架純が髪を掴んで起こしていくと、真希も架純のお腹にパンチを入れていく。
バシッ・・
「ふぐっ・・」
お腹にパンチを受けて動きを止めた架純に、真希がフロントスリーパーで締め上げていく。
架純も踏ん張って押し込んでいくと、ロープ際で背中をロープに押しつけられた真希は、更に締め上げるも架純がロープを掴んだのでレフリーが放させていく・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの言葉に真希が放すと、架純も水着を直しながら距離を置いた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める架純と真希。
バッシーン・・・
いきなり張り手を叩き込んだのは真希で、強烈な張り手にフラつく架純。
続けて張り手を叩き込んでいくと、その勢いにロープ際に追い詰められていく架純。
懸命にガードしようとすると、真希が拳を握りしめてお腹を殴りつけた。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・ううっ・・」
お腹へのパンチの連打に苦悶の表情を浮かべる架純。
流れを奪われてしまい苦しい展開になると、真希は一気にお腹に膝蹴りを叩き込む。
ドスッ・・
「ぐえっ・・おえっ・・」
清純派女優が口から反吐の様なモノを吐き出し、口をパクパクしながらお腹を押さえて座り込むと、ここでレフリーが真希を止めていく。
『ダウン・・・』
リングアナのダウンのコールがされると、真希もダウンカウントがあるのかと驚くと、レフリーがカウントを数えていく。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィ・・・・フォォォォ・・・・ファイブ・・・・』
カウントが進んでいくと、架純はフラフラしながらも立ち上がろうとすると、セカンドロープを掴んで必死な表情で立ち上がっていく・・・。
『セブン・・・エイト・・・・ナイン・・・』
ギリギリで立ち上がった架純にレフリーがチェックしていくと、架純は口を拭いながらも構えていく。
『ファイト!』
そして試合が続けられていくと、真希は距離を詰めると張り手を叩き込んでいく。
バッシーン・・・バッシーン・・・
激しい張り手の連打に苦しい架純。
口の中を切ったのか血飛沫まで上げて痛々しい展開になると、堪らずタックルを仕掛けた架純。
タックルを受けて倒れ込む真希に、架純は抱きつくようにグラウンド状態になっていく。
しかしここから攻め込めない架純に、真希は黒樹メイサ戦でも見せているグラウンドテクニックを披露していく事に・・・。
下から架純のボディを両足で挟み込むと、両手を広げてから横に倒していく真希。
そして一気にマウントポジジョンを奪うと、ゆっくりと藻掻く架純の腕をロックしようとしていく。
軽量級の真希だけに、今後の地下プロレスの試合の為にグラウンドテクニックを向上させようというのか、冷静に攻め込んでいく展開。
そして両足で架純の腕をロックして、ガードできない状態にしていくと、藻掻く架純。
ノーガード状態の架純の顔面に、真希は狙いを定めて張り手を叩き込むと、叩かれる度に架純の身体がビクンビクンと反応していく。
バッシーン・・・バッシーン・・・バッシーン・・・
張り手の連打に鼻血をを噴きだした架純。涙目になって耐えていくと、真希も容赦なく張り手を叩き込む。
「悪いけど・・これも仕事だから・・・」
真希は涙目の架純に悪いと想いながらも張り手を叩き込むと、ここでサイドポジションを奪っていく真希。
架純が対応できないと、真希は容赦なく脇腹などへ膝蹴りを叩き込みだした。
ドスッ・・ドスッ・・
「あうっ・・ふぐっ・・うううっ・・・」
膝蹴りを叩き込まれて身体を丸めるようにして苦しむ架純。
しかし苦し紛れに足を動かして蹴り出すと、真希のバストに蹴りが当たって倒すことができた・・・。
突然の衝撃をバストに受けて苦しむ真希に、架純はフラつきながら立ち上がると、胸を押さえて立ち上がる真希に張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・バッシーン・・・
頬に張り手を受けてフラつく真希。
更にドロップキックを叩き込む架純。
バッシーン・・・
これには真希が大の字に倒れ込むと、素早く馬乗り状態を狙う架純。
しかし真希が転がるようにして立ち上がると、お互い向かい合う架純と真希。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に様子を伺う架純と真希。
観客席からもダメージは架純があるようで、鼻血を流してスタミナ面で不利は否めない・・・。
白い競泳水着に血が垂れて痛々しい架純。
その架純に真希は踏み込んでハイキックを放つと、意外な真希のハイキックを避けるも、架純は続けて襲いかかる真希の張り手に対応できない。
バッシーン・・・バッシーン・・・
張り手を受けて下がりだして、コーナーに追い込まれる形の架純。
真希の勢いに恐怖心を抱いたのか動きが鈍くなると、真希は容赦ない張り手を叩き込む。
バッシーン・・・バッシーン・・・
まるでサンドバック状態の架純に、真希は打撃の練習の成果を試す為かミドルキックをお腹に叩き込むと、架純が身体をくの字にして苦しんだ。
バシィィィ・・・
「ぐえっ・・・うううっ・・」
血の混じる涎を垂れ流して苦しむ架純。
更に真希が髪を掴んで上を向かせて、またも頬に張り手を叩き込む。
バッシーン・・・バッシーン・・・
血飛沫をあげてフラフラする架純。
その架純に距離を置いてから、真希はトドメとばかりにハイキックを顔面に叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
血飛沫をあげて豪快に倒れ込む架純。
俯せにグッタリした架純に、レフリーがダウンカウントを取らないからと、真希は一気にキャメルクラッチを仕掛けると、上半身を反らされて抵抗できずに痛さに涙を流す架純。
真希は更に上半身を反らしてギブアップ狙いで揺さぶりかけると、架純が泣き出していた・・・。
レフリーも架純にギブアップの確認をしていくと、架純は顎に手を掛けられて言葉が出なかった・・・。
「ぎゅ・・ぶ・・・うっ・・・ぷ・・・」
レフリーも意地悪くギブアップを取らず、続けて問いかける。
『有邑っ、ギブアップ?』
両足をバタバタさせて痛がる架純。
「ぎゅ・・ぶ・・・」
真希は必死に揺さぶっていくと、架純にとっては地獄の時間が続いていくリング上。
『有邑っ、ギブアップか?・・・ギブアップ?』
レフリーの問いかけに、架純は涙を流しながらギブアップを哀願する・・・。
『オッケー・・・ギブアップ!』
ここでレフリーがギブアップを確認と言う事でゴングを要請すると、ゴングが鳴らされていくリング上。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされて、技を解いた真希がレフリーに手を挙げられていく。
『ただ今の試合、掘北真希がキャメルクラッチで勝利しました!』
リングアナのコールに観客にアピールする真希。
架純はグッタリしていると、リングドクターが出血した鼻などをチェックしていく、真希が気遣うように握手していく。
こうして人気女優同士の慣れない格闘技戦は終わったのであった・・・。


第20試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、アキバ48の人気メンバーの児嶋陽菜。下着のモデルなどもこなしソロでも順調な陽菜に、今夜は試練が組まれたのであった・・・。
陽菜は白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かってアピールしながらコーナーに進んでいくと、花道より陽菜の今夜の対戦相手が姿を現した。
「ウガァァァァ・・・・」
まるで威嚇する様にリングインするのは、アフリカンコング。その巨体に既に陽菜はパニック状態で、コーナー近くの黒服にリングを降りると言い出すと、黒服達がリングサイドで逃げ出さないように見張りだした。
「こ、殺されちゃう・・・こんな試合できないわよ・・・」
黒服に試合を止めるように哀願する陽菜。
『ふふふっ・・・今まで何人ものアイドルがコングと対戦しているから、安心しろ・・・殺しはしないさ・・・ふふふっ・・・』
黒服の言葉に恐怖心に包まれていく陽菜。
リングから逃げられず、まさにコングの生け贄状態となった陽菜は、足元を震わせながらも地獄の時間の始まりを待っていた・・・。
『女祭り・・・特別サクリファイスマッチを行います・・・・青コーナー〜・・・国民的アイドルグループより、身長164p、上から80、60、86・・・児嶋陽菜〜っ!』
コールされていく陽菜。早くも観客席からは残酷な展開を期待する歓声があがる会場内。
『赤コーナー〜・・・身長173p、体重105s・・・アフリカンコング〜っ!』
そしてコングがコールされると、両手を開いてアピールしていくコング。早くも今夜の生け贄を睨み付けると、リングサイドの黒服と何か話していた・・・。
そして地下プロレスの会場の特別席には、元アキバ48のメンバーの前多敦子、篠多麻理子、板乃友美がリング上を見つめていた。
3人とも卒業したメンバーだが、地下プロレス経験はあるのでいつかメンバーの誰かがコングとの試合を組まれると思っていただけに、生け贄に選ばれた陽菜を哀れんでいた・・・。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、コーナーから動けない陽菜。
対してコングはコーナーから飛び出すと、少しずつ陽菜との距離を詰めていくと、コーナーで仁王立ちで威圧していく。
『こじはる〜っ!』
観客席からの歓声にも反応出来ないほどの陽菜。
しかしコングがゆっくりと近づくと、容赦なく陽菜の髪を鷲掴みにしていく。
グイッ・・
「きゃあぁぁぁぁぁぁ・・・」
「ウガァァァァァ・・・」
陽菜の悲鳴とコングの叫び声が交錯する中、コングは強引に陽菜の髪を鷲掴みにすると、リング内を連れ回していく。
抵抗も出来ずに髪を掴まれて悲鳴をあげる陽菜。
「いやあぁぁぁぁぁぁ・・・」
そしてコングがコーナーに連れ込むと、コーナーポストに顔面を叩き付けていく。
バシッ、バシッ、バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
堪らず座り込むようにダウンする陽菜。
バシッ、バシッ・・・
「痛いっ・・・ああっ・・」
その陽菜の背中にストンピングを叩き込むと、またも髪を掴んで起こしていくコング。
強引にロープに振っていくと、ロープから返ってきた陽菜にボディアタックで吹き飛ばしていくコング。
バッシーン・・・
「ああぁぁぁぁぁぁ・・・」
悲鳴をあげてマットに倒れ込む陽菜。
苦悶の表情を浮かべていると、コングが無理矢理起こしていくと、今度はコーナーに押し込んでから両腕をトップロープに絡ませていく。
そして反対コーナーにコングが歩いてアピールすると、一気に走り込んでコーナーの陽菜の身体にボディアタックで圧殺していく。
バッシーン・・・
「んあぁぁぁぁぁ・・・・」
またも泣き声の様な悲鳴をあげて苦しむ陽菜。
コーナーと100sを越えるコングの巨体に圧殺されてグッタリとしている。
『児嶋っ、児嶋っ・・・』
ここで観客席から陽菜コールが起きるも、残酷な展開を期待する残酷なコールだった・・・。
特別席では友美、麻理子が陽菜の残酷なシーンに驚きを隠せない・・・。
更にコングは拳をアピールすると、グッタリする陽菜のお腹にパンチを叩き込んだ。
ドスッ・・
「ぐふっ・・うううっ・・・」
コーナーでお腹を殴られてグッタリする陽菜。
お腹へら打撃に口をパクパクして苦しんでいると、コングは更にお腹を殴りつけていく。
ドスッ、ドスッ・・・ドスッ・・・
「ごふっ・・・ぐへっ・・・ぐはあぁぁぁぁ・・・」
遂に耐えられなくなった陽菜は、口から胃液の様な液体を吐き出すと、マットに垂らしていくのであった・・・。
その陽菜をコーナーからリング中央に連れ出すと、今度は両手で顎を押さえてのネックハンキングツリーで吊し上げていく。
藻掻き苦しむ陽菜。両足をバタバタさせるも、余計に苦しい状況に追い込まれて残酷な展開のリング上。
しかしコングも簡単に失神させてはつまらないとばかりにネックハンキングツリーを解いてから、トップロープとセカンドロープを使って陽菜を磔状態にしていくと、またも観客席に向かって拳をアピールしてから、お腹を殴りつけていく。
ドスッ・・ドスッ・・ドスッ・・
「ぐふうっ・・ふぐっ・・・ホゲッ・・・」
お腹への連続パンチに口をパクパクさせて苦しむ陽菜。
口からは胃液の様な液体を垂れ流していると、コングはリングサイドの黒服からペットボトルを受け取ると、陽菜の口に突っ込んで無理矢理飲ませていく。
「んぐっ・・んぐっ・・・ううっ・・」
泣きそうな表情でペットボトルの液体を飲まされていく陽菜。
そしてコングがペットボトルを場外に投げ込むと、磔状態の陽菜のお腹にパンチを叩き込んだ。
ドスッ・・ドスッ・・・
「うげっ・・お、オエェェェェ・・・・」
堪らず口から飲まされた液体を吐き出す陽菜。
グッタリする陽菜に、コングは笑みを浮かべながら観客席にアピールすると、ロープから陽菜を放してから、ゆっくりとコーナーに連れ込んでいく。
そして陽菜の顔面をコーナーポストに叩き付けると、グッタリする陽菜をコーナーに寄りかからせると、少し離れた位置から走り込んでボディプレスで圧殺していくコング。
バシィィィィィ・・・
「ああんっ・・・」
まるでリングが揺れる様な衝撃に観客席も驚きの声をあげると、陽菜はコングの身体とコーナーに押し潰されてしまった。
ゆっくりとマットに崩れ落ちる陽菜の身体。白いビキニ姿の陽菜のグッタリするシーンに、観客席からは更に残酷な展開を期待する声が飛んでいく。
『コング〜、水着を脱がしてやれ〜っ!』
『プッシークラッシャーぁぁぁぁぁぁ・・・』
歓声に包まれるリング上で、コングは観客席に片手を挙げてアピールすると、グッタリしている陽菜のビキニに手を掛けていく。
そしてビキニを掴んで起こそうとすると、補強しているとは言え重みに耐えられなくなってビキニのブラが脱げると、陽菜の綺麗な乳房が露わになった・・・。
「い、いや・・・・や・・やめて・・・」
必死にバストを隠そうとする陽菜。
しかしコングは剥ぎ取ったブラを観客席に投げ込むと、トップレス状態の陽菜に羽交い締めにして動きを封じていく。
そして観客席に向かって陽菜のトップレスシーンを楽しませる様にしていくコング。
「やめてぇぇぇぇ・・・・こ、こんなのプロレスでも何でもないでしょう!」
涙声になりながら陽菜が叫ぶと、コングはゆっくりと陽菜の身体をロープ際に近づけていく。
そして、陽菜の露わになった乳房、その先端の突起物をトップロープに近づけていくコング・・・。
白い素肌が所々痣が出来て痛々しい陽菜の身体。しかし乳房は形もよく綺麗なバストだけに、観客席からも視線が集まっている。
その陽菜のバストがロープに押しつけられていくと、続けてコングは擦りつけるようにして陽菜の身体をスライドさせていく・・・。
ギュ・・ギュギュ・・・ギュ・・・
「あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
バストをロープに擦りつけられて絶叫する陽菜。
乳首がロープに押しつけられていくと、摩擦熱で陽菜は地獄の瞬間を感じていた・・・。
更にコングが押しつけていくと、乳首の近くが摩擦で擦り剥けて血が滲み出ている陽菜の乳房。
左右の乳房をロープに擦りつけて痛めつけていくコング。
リング上では陽菜がロープに擦りつけられる度に、絶叫していた。
ギュ・・ギュギュ・・・
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・む、胸が壊れちゃうぅぅぅぅ・・・」
泣き叫ぶように悲鳴をあげる陽菜。
更にコングがバストを狙ってロープに擦りつけていくと、何本もの擦れ痕が浮かび上がって痛々しい陽菜の乳房。
コングが放していくと、陽菜はバストを両手で押さえ座り込むようにして痛がっていると、コングが観客席に向かって片手を挙げてアピールしていく。
グイッ・・・
「あうっ・・・」
座り込陽菜の髪を鷲掴みにして起こしていくと、今度は豪快にボディスラムでマットに叩き付けると、グッタリした陽菜を跨いでいくコング。
そしてアピールする様にして、陽菜のお腹にヒップドロップを豪快に叩き込んだ。
ドスッ・・・
「うっ・・ホゲェェェェェェ・・・・」
お腹を圧殺されて、勢いよく口から反吐を噴き上げた陽菜。
ビキニショーツとリングシューズだけの陽菜が、口から反吐を吐きだしてヒクヒクするシーンに歓声が起きていく。
動きの止まる陽菜に、コングはリングサイドからペットボトルを持ち出すと、顔面にかけて吐瀉物を洗い流すと、口の中にペットボトルを突っ込んで無理矢理に飲ませた。
そして、またもヒップドロップの体勢になると、一気にお腹を圧殺するコング。
ドスッ・・・
「オエェェェェェェ・・・・」
またも口から反吐を吐き出した陽菜。水で薄められて胃液の様な液体を吐き出してヒクヒクしていると、コングが髪を掴んで起こしていく。
そして、今度は子供にオシッコでもさせるようなポーズで抱え上げると、グッタリする陽菜の表情を観客席にアピールしていくコング。
『プッシークラッシャーぁぁぁぁぁ・・・・』
『うおっ、やっぱり股間を破壊かよ、残酷ぅぅぅぅぅ・・・・』
観客席からは同情とも言える声も聞こえる中、陽菜もこれから始まる残酷な技を知らないだけに、恐怖を感じている・・・。
そして、コングが高々と陽菜の身体を持ち上げると、一気に膝を出して股間を叩き付ける残酷技、プッシークラッシャーを炸裂させた。
ゴキィィィィ・・・
「ふぎぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・」
股間に全体重が乗せられて、激しい衝撃に絶叫する陽菜。
同時に、衝撃にな耐えられず失禁してしまい白いビキニショーツから異臭を放つ液体が溢れ出した。
更にコングがプッシークラッシャーを放つと、陽菜はあまりの衝撃に失神してしまった・・・。
コングが放すと、陽菜はグッタリとしたまま失神している。
仰向けになっている陽菜は、バストはロープに擦られて傷つけられて、お腹はヒップドロップで圧殺、股間はプッシークラッシャーで破壊されて、完全にグロッキー状態となっている・・・。
しかしレフリーがゴングを要請しないと、コングは陽菜の両足を抱え込むと、コーナー近くに移動させて、コーナーに登っていく・・・。
トップレスでグッタリする陽菜に、コングはコーナー上からアピールしていく。
「フィニッシュ・・・」
一言言い放つと、一気に飛び上がるようにボディプレスで陽菜を押し潰したコング。
バシィィィィィ・・・・
陽菜の身体が飛び跳ねるような衝撃。完全に失神している陽菜の身体のダメージが心配される中、レフリーがゴングを要請しないと、コングは続けてトップレスの陽菜に、パワーボムでマットに叩き付けた。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィ・・・・』
余裕のスリーカウント。ここで陽菜にとって地獄の時間が終わりを告げるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、コングは立ち上がってから陽菜の顔面を踏みつけてアピールしていく。
『勝者、アフリカンコングっ』
完全に失神している陽菜の顔を踏みつけながらガッツポーズするコング。
特別席からは敦子、友美、麻理子などが心配そうにリングサイドに進むも、流石にコングが相手で何もできない。
口から涎の様な液体を垂れ流して、ビキニショーツからは失禁しているからと白いショーツが変色して、残酷な陽菜・・・。
更にコングは陽菜をコーナーに逆さ吊りにしていくと、ガッツポーズでアピールしてからリングを降りるのであった・・・。



第21試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルから女優へと転身している左藤江梨子。長身のボディを白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも歓声を浴びてアピールしていく江梨子。
その江梨子の対戦相手としてリングインするのは、前大会ではアフリカンコングに痛めつけられた香理奈。白いスポーツビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも江梨子を睨み付けていく。
そしてリング上では、お互いが顔面パンチを認められる様にと、オープンフィンガーグローブが着けられていくと、レフリーがチェックしていくリング上。
そしてリングアナによるコールが始まっていく・・・。
『女祭り特別格闘技戦を行います・・・青コーナー〜・・・身長173p、上から88、58、88・・・左藤江梨子〜っ・・・・!』
長身のボディ、そして大きなEカップバストをビキニに包んでコールを受けている江梨子。早くも歓声に包まれていく。
『赤コーナー〜・・・身長165p、上から80、58、88・・・香理奈〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする香理奈。
『この試合は、KO、ギブアップ、レフリーストップなどで勝敗を決めます!倒れた相手に対しての、顔面へのパンチ、踏みつけ、ストンピングなど全て認められます。水着剥ぎ、凶器攻撃は即反則負けとしますが、偶然水着が脱げるなどは反則としません!』
リングアナのルール説明が終わると、黒服からマウスピースが渡されて口に入れる香理奈と江梨子。
江梨子は軽くコーナーを殴りつけては身体を動かすと、香理奈は余裕なのかコーナーに寄りかかって江梨子の動きを見ていた。
そしてレフリーがリング中央でチェックしてから、コーナーに別けて試合開始のゴングを要請した・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーを飛び出す香理奈と江梨子。
まずは距離を置いてガードを上げていくと、香理奈が軽くローキックを放った。
しかし江梨子が避けて空振りになると、続けてローキックを放つ香理奈。
江梨子も間合いを取っていて上手く避けると、逆に踏み込んでハイキックを放った。
シュ・・
長身の江梨子のハイキックが襲いかかると、香理奈も上手く避けるも威力に驚きを隠せない。
堪らずタックル気味に組み付こうとする香理奈に、江梨子はハイキックでバランスを崩したのかグラウンド状態に持ち込まれた。
香理奈が上になる形で組み付いていくと、江梨子も冷静に香理奈の動きを見ている。
そして香理奈がサイドポジジョンを奪っていくと、腕を狙うも江梨子も組み付いて逃れた。
お互いが組み合っているからと、スタミナを消耗し始めて素肌にはうっすらと汗が浮かび上がっている両者。
しかし江梨子がブリッジ気味に藻掻くと、一気に立ち上がってスタンド状態に持ち込んだ。
香理奈も立ち上がると、一気に江梨子が左右のパンチで前に出る。
堪らずガードしながらローキックを返す香理奈。
バシッ・・・
ローキックが炸裂すると、江梨子は構わず踏み込んで殴りつけていく。
バキィィィ・・・
江梨子のパンチが顔面を襲うと、堪らずガードを固めていく香理奈。
一瞬フラついた香理奈に、江梨子は続けてハイキックを放つも空振りになると、逆に香理奈が左右のパンチで前に出た。
威力は乗らなかったものの、江梨子へのけん制には十分で江梨子がガードを固めて距離を置いた。
香理奈も呼吸を整えながら江梨子との距離を計っていくと、江梨子も呼吸を整えながら香理奈との距離を計っているリング上。
ゆっくりと香理奈が前に出ると、江梨子が踏み込んでパンチを放つと、香理奈がカウンター気味のパンチをバストに叩き込んだ。
グニュ・・
「ううっ・・」
バストへの衝撃に苦悶の表情を浮かべた江梨子。
更に香理奈がボディへパンチを叩き込むと、苦悶の表情を浮かべる江梨子。
チャンスとばかりに香理奈がアッパーなど混ぜながら攻め込むと、江梨子はガードを固めて距離を置こうとするも、香理奈が前に出た。
堪らず江梨子が前蹴りを放つと、香理奈のお腹を抉っていく。
ドスッ・・
「うっ・・」
江梨子の前蹴りにマウスピースが口から顔を覗かせた香理奈。
動きが鈍ったからと、江梨子は首相撲の体勢に持ち込もうとすると、香理奈も抵抗するが江梨子が膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ・・
ガードするも膝蹴りの威力に苦しい香理奈。
更に香理奈の顔を下に向けるようにして顔面狙いの膝蹴りを放つ江梨子に、香理奈は膝蹴りの足を抱え込んだ。
バランスを崩しそうになる江梨子に、香理奈はグラウンド狙いで倒していくと、足をキャッチして一気にアキレス腱固めを狙うも、江梨子のヒールキックの抵抗に放してしまった。
同時に香理奈と江梨子が立ち上がると、江梨子がパンチを放っていくと、香理奈も負けずに殴り返していく。
バシッ、バシィィィ・・・
お互いの顔面に拳が炸裂するも、意地になって殴りつける江梨子と香理奈。
香理奈が膝を出すと、江梨子が上手くガードする。
更に左右のパンチを放つと、江梨子も殴り返した。
バシッ・・バシッ・・
顔を殴られて嫌がるように距離を置く香理奈。
その香理奈に江梨子が踏み込んで殴りつけると、一気にハイキックを放つと側頭部を捉えた。
バシィィィィ・・・
江梨子のハイキックにマウスピースを吐き出してしまった香理奈。堪らずダウンするも転がるようにロープに逃れた香理奈。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが江梨子を止めていくと、吐き出されたマウスピースを水で洗ってから香理奈の口に入れていくと、香理奈はゆっくりと立ち上がった。
しかしハイキックのダメージでフラついている様に見える香理奈。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に江梨子が前に出ると、動きの鈍っている香理奈の顔面にパンチを叩き込む。
バシッ、バシッ、バシッ・・
顔を殴られてフラついていく香理奈。必死にガードしてダメージ回復をしようとしている。
しかし江梨子はチャンスとばかりに一気に殴りつけていくと、ロープ際に追い込まれていく香理奈。
必死に顔面をガードしていると、ガードの下からアッパーを叩き込んだり、首相撲の体勢に持ち込んで膝蹴りをボディに叩き込む江梨子。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・ううっ・・」
江梨子の膝蹴りにマウスピースを吐き出しそうになる香理奈。
組み付こうとする香理奈に、江梨子はフロントスリーパーで締め上げていくと、香理奈は苦し紛れに脇腹などへパンチを入れていく。
しかし構わずDDTでマットに叩き付ける江梨子。
脳天からマットに叩き付けられてグッタリする香理奈。
俯せ状態になって倒れていると、江梨子はバックマウントを奪ってから、観客席にアピールする様に香理奈の脇腹を殴りつけると、藻掻く香理奈の髪を掴んで上を向かせていく。
上半身を反らされて苦しい香理奈に、江梨子はキャメルクラッチを仕掛けた。
グイッ・・
両足をバタバタさせて苦しむ香理奈に、江梨子が揺さぶりかけてから、技を解くと立ち上がった。
そして香理奈が俯せから立ち上がろうとすると、顔面狙いのサッカーボールキックを放つと、香理奈は転がるようにして避けて空振りさせると、江梨子は続けてストンピングを仕掛けた。
ドスッ・・ドスッ・・
ストンピングを受けて苦しむ香理奈。しかし下から足関節を狙って仕掛ける香理奈。
香理奈の関節技狙いに江梨子は冷静に距離を置いていくと、香理奈が立ち上がるのを待っていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に香理奈は呼吸を整えながら構えていくと、江梨子は少しずつ距離を詰めていく。
ダメージの回復が完全でない香理奈は、ジャブ気味のパンチでけん制するも、江梨子はローキックを叩き込む。
バシィィィ・・・
強烈なローキックに香理奈の足を痛めつけていく。
バシィィィ・・・
更にローキックが炸裂すると、香理奈の太股が内出血を起こして痛々しい状態に追い込まれていく。
江梨子が前に出ると、香理奈がジャブ気味に必死に抵抗していくと、江梨子が狙いを定めて顔面にパンチを入れていく。
バシッ・・
顔面を殴られてフラついた香理奈に、江梨子が一気に前に出ると、香理奈がタックルを仕掛けた。
上手く組み付いてグラウンド状態に持ち込んだ香理奈。
江梨子が下になる状態から、香理奈はハンマーパンチを叩き込みながらサイドポジジョンを狙っていくと、江梨子もブリッジなどで抵抗するも香理奈が上手く横四方の体勢に持ち込んだ。
打撃のダメージを回復したい香理奈は、組み付いたままダメージ回復を図っていると、江梨子は下から香理奈の脇腹などに小刻みにパンチを叩き込む。
香理奈も江梨子の脇腹へハンマーパンチを叩き込んでから、更にエルボーを狙いたいも江梨子が抵抗すると、一気に立ち上がった。
香理奈が立ち上がったからと江梨子が立ち上がると、香理奈がその瞬間を狙って打撃で勝負に出た。
バシッ、バシッ・・・
一気に顔面へパンチを入れていくと、続けて首相撲からの膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ・・
「ふぐっ・・うっ・・・」
江梨子の表情が苦悶に歪むと、ビキニに包まれたバストへも膝蹴りが炸裂した。
グニュ・・
「あうっ・・」
バストへの膝蹴りの衝撃に堪らずマウスピースを吐き出してしまった江梨子。
続けてバストへ膝蹴りを叩き込む香理奈。豊満なバストへの衝撃に動きを止める江梨子に、香理奈は一気に勝負を賭けようと膝蹴りを連打すると、江梨子も必死に組み付いて逃れていく。
しかしバストなどへのダメージから苦しい江梨子。ビキニに包まれた乳房の一部は、衝撃で内出血を起こしていて痛々しい。
組み付く江梨子を押し返す香理奈は、そのまま顔面へパンチを連打して追い込んでいくと、江梨子が嫌がるように逃れるも、香理奈の打撃にコーナーに追い込まれていく。
コーナーを背に逃げ場を失った江梨子に、香理奈は容赦ないパンチを連打すると、江梨子の鼻から鼻血が噴き出した。
更にミドルキックを脇腹へ入れると、ビキニ姿の江梨子の脇腹が内出血でどす黒くなっていく。
江梨子が棒立ちになると、香理奈は容赦ないパンチを連打していくと、顔面を真っ赤にする様にして江梨子が耐えていく。
白いビキニ、そして胸の谷間にも鼻血が垂れて痛々しい江梨子。
更に香理奈のミドルキック、ハイキックが炸裂すると、堪らず江梨子がコーナーに座り込む様にダウンした。
ビキニ姿で流血状態の江梨子。座るようにダウンすると、必死に顔面をガードしていく。
香理奈は狙いを定めて顔面狙いのサッカーボールキックを仕掛けるも、江梨子がガードするも腕にダメージを受けていく。
更に香理奈が蹴りこむと、江梨子が必死に蹴り足に組み付いて倒していくと、香理奈は焦りの表情を浮かべるも倒されると、江梨子が組み付いていった。
上になってギロチンチョークを仕掛ける江梨子に、香理奈は苦悶の表情で抵抗していく。
しかしロープが近いからと香理奈がロープに足わ伸ばすと、ここでレフリーが止めていくリング上。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に江梨子が技を解くと、ゆっくりと立ち上がるも身体には痣などが浮かんでいて痛々しい姿に。
香理奈も江梨子と同じく太股などがどす黒くなっていたりと、痛々しい姿になっているも、激しい試合を物語っていた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に香理奈が前に出ると、江梨子も構えていくリング上。
ジャブ気味にパンチを小刻みに出して距離を詰める香理奈に、江梨子がローキックで攻め込んだ。
バシィィィ・・・
しかし香理奈が顔面へパンチを連打していくと、江梨子の鼻血が酷くなって血飛沫をあげてフラついていく。
香理奈も江梨子の流血に、早く試合を終わらせようと顔面パンチを連打していくと、江梨子は必死にガードしようとしながらロープ際に追い込まれていった。
更に香理奈の顔面パンチが襲いかかると、江梨子も意地を見せて踏み込んで殴り返した。
バシィィィ・・・
まさかの逆襲に香理奈の顔面にパンチが炸裂すると、香理奈の動きが鈍くなった。
その瞬間、江梨子は香理奈の後頭部を両手で押さえると、下を向かせる形から膝蹴りを連打した。
ドスッ・・ドスッ・・ドスッ・・
江梨子の逆襲に苦しい香理奈。流石に膝蹴りをスレンダーボディに連打されては動きが止まってしまった・・・。
更に顔面へ膝蹴りを叩き込むと、香理奈が座り込むようにダウンしてしまった・・・。
そのダウンした香理奈を倒していくと、馬乗り状態になっていく江梨子。
鼻血を流しながらも、今度はお返しとばかりに香理奈の鼻を狙ってハンマーパンチを落とすと、藻掻く香理奈に顔面へパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
藻掻く香理奈。パンチをガードしようにも江梨子のパンチの勢いに殴られていくと、鼻血を噴き出していく。
更にハンマーパンチで顔面を押し潰す様にしていく江梨子。
バキッ・・バキッ・・
顔を殴られてビクンと身体を反応させていく香理奈。残酷な顔面への攻めに観客席からも歓声と止めろと言う声が飛び出した・・・。
バキッ・・バキッ・・
『いいぞぉぉぉぉ・・・左藤、香理奈の顔面を破壊してやれぇぇぇぇ・・・』
『レフリーぃぃぃ・・・試合を止めてやれよ、香理奈が可哀想だぁぁぁぁぁ・・・』
歓声が大きくなる中、江梨子は構わず殴りつけると、香理奈は顔を腫らせながらもブリッジ気味に逃れようと身体を動かしていく。
その香理奈の顔面へパンチを落としていく江梨子。
香理奈が藻掻くと、俯せ状態の体勢になっていくと、江梨子は上手くバックマウントをキープしていく。
香理奈としても、背後からのパンチは嫌なところ。早く立ち上がりたいも江梨子が許さない・・・。
バシッ・・バシッ・・
そして背後から脇腹へのパンチが叩き込まれると、香理奈の表情が苦痛に歪んだ。
更に髪を鷲掴みにして上を向かせていく江梨子。香理奈は鼻血と顔を腫らせて痛々しい表情を観客席にアピールされて、両足をバタバタさせていた。
その香理奈の額に、江梨子はエルボースタンプを叩き込むと、香理奈が更に藻掻き苦しんでいくリング上。
ゴキッ・・
音を立てて炸裂していくエルボースタンプ。
「あふっ・・」
堪らず口からマウスピースを吐き出してしまった香理奈。
その香理奈に、江梨子は背後から顔面狙いのパンチを連打していくと、藻掻く香理奈。
パンチに気を取られていた香理奈に、江梨子は腕を喉元に滑り込ませると、一気にアナコンダスリーパーを仕掛けた。
グイッ・・
「ううっ・・」
締め上げられて苦悶の表情の香理奈。口からは血の混じる涎の様なものを垂れ流している。
更に江梨子は自らを下になるように体勢を入れ替えて締め上げると、香理奈の動きが止まって失神寸前に追い込んでいくリング上。
『香理奈っ、ギブアップ?』
レフリーもギブアップの確認をするも、香理奈はギブアップを拒んでいく・・・。
江梨子も締め上げていくと、口から血の泡の様なものを噴き出す香理奈。
レフリーが香理奈の意識があるかチェックするも、香理奈の反応が少なくなっていく・・・。
『香理奈っ、ギブアップ・・・ギブアップ?』
レフリーの問いかけに反応がなくなっていく香理奈。
『ストップ・・・ストーップ!』
ここでレフリーが危険と判断して試合を止めると、リング上にゴングが鳴り響いていく・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされて江梨子が技を解くと、香理奈はグッタリとして失神してしまっている・・・。
『ただ今の試合、左藤江梨子のアナコンダスリーパーでの勝利となりました!』
身体を血塗れにして片手を挙げていく江梨子。
対して、失神状態でグッタリする香理奈も、血塗れ姿と言う壮絶な試合を物語るリング上。
リングドクターなどが香理奈の応急処置をしていくと、江梨子は香理奈を気遣うように近づいてから、リングを降りるのであった・・・。



第22試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルの磯山紗耶香、山木梓、高端亜由美、良樹りさの4人。4人とも白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、コーナーに集まっていくリング上。
観客席からもグラビアアイドル3人がコーナーに集まってどんな試合になるのかと注目していると、そのリングに上がったのが元バレー選手の太山加奈。187p、84sの身体でアフリカンコングを追い詰めた実績もある加奈。今夜は特別試合が組まれての変則マッチだった・・・。
加奈は黒い競泳水着に黒いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって片手を挙げてアピールすると、コーナーに向かっていく。
『女祭り特別変則プロレスマッチを行います!・・・青コーナー〜・・・身長155p、上から88Fカップ、60、86・・・磯山紗耶香〜っ!・・・身長157p、上から82Dカップ、55、83・・・山木梓〜っ!・・・身長160p、上から82Fカップ、58、85・・・高端亜由美〜っ!・・・身長162p、上から80Cカップ、59、88・・・良樹りさ〜っ!』
コールを受けて4人が観客席に向かってアピールすると、反対コーナーでは加奈が腕組みをしてコールを聞いていた。
『赤コーナー〜・・・身長187p、体重84s・・・太山加奈〜っ!』
そしてコールを受けて両手を挙げてアピールする加奈。明らかにグラビアアイドル軍団と体格が違い、可哀想なマッチメークに観客席からはドミネーションマッチを期待する声が上がっていた。
加奈はリングサイドの黒服に何か聞いていると、今夜の試合の流れをどうすれば良いのかなど質問していた。
『なお、この試合はグラビアアイドル側は4人が負けるまで勝負は決しません・・・。またプロレスルールですので、反則などは5秒以内など認められます・・・・。』
ルールの説明が行われると、加奈はグラビアアイドルを痛めつけるようにと指示を受けると、観客の受けを狙うような試合をすると囁いた・・・。
グラビア側は先発を誰にするか相談していると、まずは亜由美が先手を買って出た。
反対コーナーでは加奈がゴングを待っていると、ここでレフリーが試合開始のゴングを指示した・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーを飛び出した亜由美は、果敢にエルボースマッシュを叩き込んでいくと、続けてエルボーを叩き込む。
しかし体格差が大きく加奈も余裕で受けていると、逆に顔面にラリアット気味に喰らって倒れ込む亜由美。
顔面を押さえて転がる亜由美に、加奈は余裕のストンピングでロープ際まで追い込んでいくと、亜由美はロープを掴んでレフリーにアピールした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に加奈が離れると、亜由美はビキニを直しながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を置こうとする亜由美。
加奈はゆっくりと距離を詰めていくも、亜由美が自軍コーナーに近づくと警戒している。
すると、一気に紗耶香と梓、りさがコーナーから飛び出して加奈にエルボースマッシュを叩き込むと、続けてりさと亜由美がドロップキックを叩き込むと、フラついて倒れ込んだ加奈に、紗耶香と梓がストンピングを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ・・
これには観客席が盛り上がっていくと、加奈は転がるようにロープに逃れた。
更に亜由美が低空ドロップキックを叩き込むと、加奈の脇腹へ当たってリング下に転落させると、亜由美は観客席に向かってアピールしていく。
コーナーではグラビアアイドル軍団が歓声をあげると、リング下では加奈が水着を直しながら怒り出していた・・・。
そして亜由美がりさにタッチすると、加奈がゆっくりとリング上に戻っていく・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていくりさと加奈。
りさに向かっていく加奈に、背後から梓と亜由美がダブルドロップキックを叩き込むと、フラつく加奈にりさがドロップキックを叩き込んだ。
バシィィィ・・・
しかし加奈が倒れないと、逆に起き上がった梓の髪を鷲掴みにすると、力任せにリング下に振っていく。
更に亜由美の髪を鷲掴みにすると、近くのコーナーポストに顔面を叩き付けて動きを止めていく。
紗耶香がコーナーから飛び出そうとすると、りさを捕まえてボディスラムの体勢に持ち込む加奈。
体格差があるからと、りさは投げつけられる恐怖に悲鳴をあげるも、加奈は豪快にマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
「いやああぁぁぁぁ・・・・」
ボディスラムでマットに叩き付けられて動きの止まるりさに、加奈は飛び上がるようにしてギロチンドロップを叩き込んだ。
バシィィィ・・・
「あうっ・・・」
両足をバタバタさせて苦しむりさ。
更にストンピングをバストに叩き込むと、髪を掴んで起こしてから、またもマットに豪快にボディスラムで叩き付けた。
バッシーン・・
「痛いぃぃぃぃ・・・」
堪らず絶叫するりさ。
動きの止まるりさに、加奈はゆっくりとツームストンパイルドライバーの体勢に持ち込むと、りさの身体が逆さにされていく・・・。
観客席にアピールするようにしてから、加奈が一気に脳天からりさを叩き付けた。
ドスッ・・
「あうっ・・・」
変な声を漏らしてグッタリするりさ。84sの加奈の体重と、自らの体重などが首に集中して動きの止まったりさ。
大の字にって倒れていると、コーナーからは梓と亜由美が飛び出していくと、加奈がダッシュするようにダブルラリアットで梓と亜由美をダウンさせると、そのまま走り込んでから飛び上がると、りさのお腹にフットスタンプを叩き込んだ。
ドスッ・・
「オッ・・おえぇぇぇぇぇぇ・・・・」
激しく反吐を噴き上げるりさ。ビキニ姿で口から反吐を噴き上げてヒクヒクするりさに、観客席からは歓声が上がっていく。
「レフリー、カウント!」
加奈はヒクヒクするりさのバストを踏みつけていくと、レフリーにカウントを要求した。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィ・・・・』
余裕のスリーカウント。加奈は観客席に向かって片手を挙げてアピールすると、コーナーに戻る亜由美と梓を挑発していく。
『良樹りさ、退場です!』
リングアナのコールにリングドクターなどが担架を用意して運び出していくと、グラビアアイドル側は亜由美と梓、紗耶香の3人になっていくリング上。
りさの退場に、次は紗耶香がコーナーから飛び出した。
155pでは体格差が大きくて可哀想な紗耶香。
しかし加奈は容赦せずに髪を掴むと、一気にココナッツクラッシュで痛めつけた。
ゴキィィィ・・・
「ああぁぁぁぁぁ・・・」
悲鳴をあげる紗耶香。
更にボディスラムでマットに叩き付けて動きを止めると、加奈は容赦ないニードロップをお腹に叩き込んだ。
グニュ・・
「ふぐっ・・・ぐえぇぇぇぇ・・・」
お腹へのニードロップに、加奈の膝が柔らかいお腹を抉ると、紗耶香は口をパクパクさせて藻掻いていく。
更にロープ際に蹴りこみながら追い詰めていくと、サードロープを掴む紗耶香のバストを踏みつけていく加奈。
グニュ・・・
「あああぁぁぁぁ・・・」
バストを踏みつけられて悲鳴をあげる紗耶香。
亜由美と梓がコーナーから飛び出そうとすると、レフリーが制止していくリング上。
加奈は更に顔面を踏みつけてアピールすると、紗耶香は堪らず両足をバタバタさせて痛がっている。
ゆっくりと紗耶香の髪を掴んで起こしていく加奈は、そのまま近くのコーナーに振っていくと、逃げられないようにしてからヒッププッシュの体勢に持ち込んだ。
紗耶香も押し潰される恐怖感に怯えた表情を浮かべると、加奈が腰を曲げて一気にヒッププッシュで押し潰す。
バシィィィ・・・
「んああぁぁぁぁ・・」
加奈のヒッププッシュに悲鳴をあげて苦しむ紗耶香。
更に加奈がヒッププッシュを叩き込むと、堪らずコーナーに崩れ落ちる紗耶香。更に両足を抱え込むと、豪快なジャイアントスイングで振り回していく加奈。
数回振り回すと、グラビアアイドル側のコーナー近くに投げ捨てると、タッチしてやれとばかりに挑発する加奈。
梓と亜由美が驚いていると、亜由美が紗耶香の手を掴んでタッチしていくと、果敢にドロップキックを叩き込む亜由美。
バッシーン・・・
しかし加奈がフラつくだけでダウンしないと、続けてエルボースマッシュで抵抗すると、逆に加奈が喉元に水平チョップを叩き込む。
バシィィィィ・・・
「あうっ・・」
水平チョップを受けて動きの止まる亜由美。
続けてボディスラムの体勢に持ち込まれると、ゆっくりとリング内を歩きながらマットに叩き付ける加奈。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
マットに叩き付けられて悲鳴をあげる亜由美。
続けて髪を掴んで起こしてからボディスラムでマットに叩き付けると、亜由美の動きが止まっていく・・・。
仰向けの亜由美のバストを踏みつけていく加奈。ビキニに包まれたFカップバストが踏みつけられていくと、亜由美が苦しんでいるリング上。
観客席も盛り上がっていくと、加奈は観客席の反応を見ながらバストを踏みつけると、続けて顔面も踏みつけていく。
「あああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
顔面を踏みつけられて悲鳴をあげる亜由美。
コーナーでは紗耶香はグッタリしていて、梓はカットに入るか迷っている様子。
カットに入らない梓に、加奈は亜由美を起こしてから髪を鷲掴みにすると、コーナーポストに顔面を叩き付けた。
バシィィィ・・・
「きゃあああぁぁぁ・・・」
堪らず悲鳴をあげて座り込むようにダウンする亜由美。
その亜由美を無理矢理立たせると、コーナーに寄りかからせていく加奈。
そして必殺ヒッププッシュの体勢に持ち込むと、容赦なく亜由美をヒッププッシュで押し潰していく。
ドスッ・・
「うぐっ・・うううっ・・・」
コーナーでグッタリする亜由美。
更に加奈がヒッププッシュを叩き込む。
バシィィィ・・・
「ああああんっ・・・」
悲鳴をあげてダウンする亜由美。
加奈はゆっくりとコーナーの亜由美の顔面を踏みつける様にして痛めつけていくと、髪を掴んで起こすと、ココナッツクラッシュを仕掛けた。
ゴキッ・・
「いやああぁぁぁぁ・・・」
またも悲鳴が響き渡るリング上。亜由美が両手で顔面を押さえて痛がっていると、加奈が髪を掴んでいく。
そしてヘッドロックからブルドッキングヘッドロックと仕掛けていく加奈。
バッシーン・・・
マットに叩き付けられて動きの止まる亜由美。俯せ状態で苦しんでいると、加奈が腰にヒップドロップを落とすと、続けてキャメルクラッチを仕掛けた。
グイッ・・
上半身を反らされて両足をバタバタさせて痛がる亜由美。
加奈も簡単にはギブアップさせないように顎をシッカリと押さえていると、亜由美はFカップバストを揺らしながら耐えていく。
更に揺さぶっていく加奈に、亜由美が堪らずギブアップ状態になるも、レフリーも亜由美のギブアップに声が出ていないのと、タップも見られないからと続けさせていく。
加奈が技を解くと、涙ぐむ亜由美を仰向けにしてから、一気に両足を抱え込んで逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・・
「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
身体を反らされて絶叫する亜由美。
加奈も腰を落としていくと、背骨が折れるのではと言う角度に曲げられていく亜由美の身体。
流石にこれでは亜由美は逃れる事も出来ずに、マットを叩いて叫び声をあげた。
「ぎ、ギブアップ・・・ギブアップぅぅぅぅ・・・・」
亜由美のギブアップにレフリーが合図をすると、ここで亜由美の退場がコールされていく。
『高端亜由美の退場です!』
加奈が技を解いていくと、腰を押さえて痛がる亜由美がリングから下ろされていくと、次に梓が入っていくリング上。
りさと亜由美が退場となって、梓の表情には焦りが見えると、体格差もあり加奈は余裕の表情で距離を詰めていく。
梓が焦るようにリング内を動くも、少しずつコーナーに追い詰められていく・・・。
グイッ・・・
「い、いやああぁぁ・・・」
加奈がコーナーの梓の髪を鷲掴みにすると、梓が絶叫していく。
悲鳴をあげた梓に、加奈が少し呆れた表情を浮かべると、コーナーに押し込んで喉元に張り手の様なチョップを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「痛いぃぃぃ・・・・」
悲鳴をあげる梓。
「どうしたのよ、覚悟を決めてリングに上がったんじゃないの?」
加奈が呆れ顔で囁くと、コーナーに押し込んでの膝蹴りを叩き込む加奈。
ドスッ・・
「あうっ・・・ううううっ・・・」
ボディに膝蹴りを受けて両手で蹴られた部分を押さえて座り込む梓。
既に涙目になっている梓に、加奈は髪を掴んで起こしていくと、コーナーに寄りかからせていく。
そして距離を置くと走り込む様にして、梓の柔らかいお腹に喧嘩キックを叩き込んだ。
ドスッ・・
「うぐっ・・・オエェェェェ・・・・」
コーナー串刺しの喧嘩キックに胃液の様なものを吐き出す梓。
両腕をトップロープに掛けられてグッタリする梓に、加奈は観客席に向かって手を挙げてアピールすると、片手で髪を掴んでから、張り手を顔面に叩き込んだ。
バッシーン・・・バッシーン・・・
数発張り手が叩き込まれると、梓は口の中を切って血飛沫をあげていく。
白いビキニだけに、血飛沫がビキニを染めていくと残酷感が上がっていくリング上。
バッシーン・・・バッシーン・・・
更に張り手が叩き込まれると、梓は鼻血も流して顔を赤く染めていく・・・。
もう戦意喪失と言う状態の梓に、加奈は呆れ顔で一気にチョークスリーパーからスイングスリーパーで回していく・・・。
グリッ・・
「う、うぐっ・・ぐっ・・」
激しく回されて喉元を締め上げられて苦しい梓。
ギブアップ状態の梓に、加奈は構わず回していくと、梓の白いビキニショーツが変色して液体を垂れ流していく・・・。
梓が失神して失禁してしまったのだったが、加奈が振り回していくと、レフリーが加奈を止めていく・・・。
レフリーの制止に加奈が放すと、マットにはグッタリとする梓の姿が。白ビキニ姿で、ショーツを汚しての失神KOシーンに、観客席からは歓声が上がっていく。
歓声を受けながら加奈が梓の顔面を踏みつけてフォールすると、レフリーが余裕のスリーカウントを入れた。
『山木梓、退場です!』
リングアナのコールにリングドクターなどが梓を担架に乗せるとリングから降ろしていく。
そして最後に残ったのが紗耶香だったが、コーナーから飛び出していくと、果敢に加奈にジャンピングニーパッドを叩き込んだ。
更にエルボースマッシュから蹴りの連発で加奈を追い込むと、加奈の髪を鷲掴みにしてリング下に落とそうとする紗耶香。
リング上では勝負が苦しいからと思ったのか、場外戦に誘い込むと、加奈も紗耶香の誘いに乗ってリング下に降りていく。
リング下では、紗耶香が苦し紛れにパイプ椅子を手にして加奈にパイプ椅子の角で襲いかかった。
バキッ・・
「痛いっ・・・」
堪らず加奈が悲鳴をあげると、紗耶香はパイプ椅子を振り回して座面で叩いていく。
バッシーン・・・
痛がる加奈に、観客席からは歓声が起きていく。
『太山、負けずにヒールファイトもやってみろよ!』
『まずは鉄柱に叩き付けちゃえ!』
歓声に押されるようにして、加奈は紗耶香のパイプ椅子を取り上げると、逆に髪を掴んで近くの鉄柱に顔面から叩き付けた。
ゴッキーン・・
「きゃああぁぁぁぁ・・・・」
鉄柱攻撃に絶叫する紗耶香。
更に加奈が鉄柱に紗耶香の額を叩き付けると、紗耶香が鉄柱近くに座り込むようにダウンしていく。
加奈が髪を鷲掴みにしていくと、紗耶香が意地の股間へのパンチを叩き込む。
ゴキッ・・
「んぐっ・・」
股間への衝撃に動きを止める加奈。
紗耶香が立ち上がると、一気にDDTで場外で加奈を倒していくと、続けて立ち上がるとストンピングを叩き込んでいく。
「な、何するのよ・・・マジに頭きた・・・」
加奈が股間への攻撃に怒り出すと、体格差が大きいからと無理矢理ヘッドロックに捉えると、またも鉄柱攻撃を仕掛けた。
ゴキィィィ・・・
「んああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
鉄柱攻撃に悲鳴をあげる紗耶香。
更に髪を鷲掴みにして鉄柱攻撃を仕掛けていく加奈に、遂に紗耶香の額が割れて流血戦となっていく・・・。
観客席は加奈のラフファイトに歓声をあげていくと、更に残酷な展開を期待する声援が飛んでいく会場内。
加奈はエプロンサイドに紗耶香の顔面を叩き付けてから、肩口とショーツを掴んでリング上に上げていくと、髪を掴んで起こしてからコーナーポストカバーを外してから、またも額を金具に叩き付けた。
ゴキィィィ・・・
「いやああぁぁぁぁ・・・」
額の傷口から更に出血が酷くなっていくと、白いビキニが血に染まっていく紗耶香。
そしてボディスラムでマットに叩き付けてから、加奈は飛び上がるように柔らかい紗耶香のお腹へフットスタンプを仕掛けた。
ドスッ・・
「うっ・・・オエェェェェ・・・」
一瞬間を置くようにしてから、紗耶香が口から反吐を噴き上げると、身体をヒクヒクさせて動きを止めていく・・・。
加奈は紗耶香のバストを踏みつけていくと、観客席にアピールしていく。
更にヒップドロップをお腹に落とすと、レフリーに試合を続けるのか問いかける加奈。
「レフリー、まだやってもいいの?」
加奈の問いかけにレフリーは続行を指示すると、加奈はリングサイドの黒服からペットボトルを受け取ると、紗耶香の顔面に掛けて洗い流すと、髪を掴んで起こしていく。
そして下を向かせるようにして、パイルドライバーの体勢に持ち込むと、紗耶香が逆さ吊り状態でグッタリしている。
加奈は容赦なく脳天からマットに落とすと、紗耶香はあまりの衝撃に身体をヒクヒクしていく。
失神状態の紗耶香に、加奈はロープに走って勢いをつけてから飛び上がると、容赦ないジャンピングニードロップをお腹に落とした。
ドスッ・・
「グボォォォォ・・・・」
加奈の膝がお腹を抉ると、次の瞬間には紗耶香の口から胃液の様な液体が噴き上がると、レフリーも危険と判断して試合終了のゴングを要請した・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされると、ここで加奈の勝利が決まったのだった。
『勝者、太山加奈っ!』
勝利した加奈としても、目の前に大流血で失神した紗耶香の姿に、戸惑いを隠せない様子。
変則マッチに勝利した加奈、今後はどんな試合が組まれていくのだろうか・・・。




第23試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、ヘビー級チャンピオンでもある藤原紀華。白い胸元の開いたワンピース水着に、白いリングシューズ姿で堂々とリングインすると、ワンナイトトーナメントでの疲れを見せずにリングインすると、歓声に応えていく紀華。
手にはオープンフィンガーグローブを着けているだけに、打撃勝負も狙っているのか、紀華の決勝戦に注目が集まっている。
そして対戦相手として、決勝の相手としてリングインするのは、グラビアクイーンでもある杉元有美。グラビア系だけに白いスポーツビキニに白いリングシューズ、紀華と同じく手にはオープンフィンガーグローブを着けてのリングイン。有美の登場にも歓声に包まれていくリング上。
紀華も有美も、トーナメントを勝ち残っただけに、太股などには痣など痛々しい痕が残るも、この試合で2013女祭りの優勝を狙っていた。また有美は紀華に勝利すれば、特別ルールでヘビー級のベルトも獲れるとあって気合いが入るこの試合。
『女祭りトーナメント決勝戦を行います!』
リングアナの気合いの入ったコールが始まると、観客席も2013年地下プロレス最後の試合に盛り上がりを見せた。
『青コーナー〜・・・身長171p、上から88、60、89・・・藤原紀華〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする紀華。
『青コーナー〜・・・身長168p、上から84、58、85・・・杉元有美〜っ!』
そしてコールを受けて一礼して観客にアピールする有美。
42歳の紀華と、24歳の有美の試合に注目が集まる中、体格的にも有美は負けていないのと、若さでスタミナ勝負だったと期待のかかるこの試合。2013年最後の試合でヘビー級ベルトが移動かと期待のかかる中、試合開始のゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時にガードを固めて前に出る紀華。
有美もガードを固めて前に出ると、まずは軽く紀華がローキックを放った。
バシッ・・・
足を浮かせて受ける有美は、踏み込んで左右のパンチを放つと、紀華がガードしていくリング上。
試合開始から緊張感の走る展開に歓声が起きると、紀華が距離を置いて様子を見ていく。
有美も少しずつ距離を詰めていくと、紀華がジャブ気味にパンチを放つと、続けてミドルキックを放った。
バシィィィ・・・
「あうっ・・」
脇腹へミドルキックを受けて苦しむ有美。
生腹に炸裂したキックに歓声が起きる中、有美も負けずに踏み込んで顔面へパンチを放った。
バシッ・・
「くっ・・」
身長でも負けない有美のパンチに、顔面を殴られてフラついた紀華。
更に有美がパンチを連打すると、紀華がガードを固めてロープ際に追い込まれていくリング上。
有美はロープ際の紀華に組み付くと、グラウンドに持ち込もうと身体を揺さぶると、紀華も負けずに組み付いていくも、倒れ込むようにグラウンド状態になっていく展開に。
上手く有美が上になるように抱き合うようにグラウンド状態になった2人。
紀華も有美の動きを見ていると、有美は右腕を抜いてから、紀華の脇腹へパンチを入れていく。
バシッ、バシッ・・
脇腹を殴られて嫌がる紀華。
逆に下から組み付くようにしていく紀華に、有美は引き離してから馬乗り状態を狙っていくも、紀華も簡単には許さない・・・。
しかし有美が押し込むと、一気にマウントポジジョンを奪うと、観客席が盛り上がっていく。
流石に紀華も焦る展開だが、有美は一気に顔面狙いのパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔面へのパンチの連打に藻掻く紀華。
有美の手を掴もうとするも、有美は掴ませずに殴りつけていくと、紀華の顔を痛めつけていく展開。
堪らず有美の身体に組み付く紀華。
有美も引き離そうと押し込むと、またも殴りつけていく展開。
バシッ、バシッ・・・
殴られながらも逃れようと身体を動かす紀華は、俯せ状態に持ち込むも、有美はバックマウントから脇腹などへパンチを入れていく。
殴られながらもロープに逃れた紀華。レフリーは有美を止めていくと、紀華は水着を直しながら立ち上がっていくも、ダメージを受けた様子で呼吸を荒くしていた・・・。
有美も殴り続けたので呼吸を荒くしていると、ビキニを直しながらも距離を置いていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく紀華と有美。
お互いがガードを上げていくと、有美が軽くローキックを放つと、紀華も返していくリング上。
更に有美が左右のジャブを放つと、紀華はガードを固めた。
ガードの上からパンチを連打して押していく有美に、紀華はロープ際に押し込まれていくも、ガードを固めて前蹴りで返していく。
バシッ・・・
紀華の前蹴りにフラつく有美。
しかし殴りつけていくと、紀華の側頭部を捉えた。
バシィィィ・・・
殴られてフラついた紀華に、有美は一気にパンチを叩き込んでいくと、嫌がるようにガードする紀華の顔面に容赦なく叩き込まれていくパンチの連打。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
更に膝蹴りを狙う有美に紀華が組み付いていくと、有美は腕を回してフロントヘッドロックで捉えていく。
紀華が脇腹へパンチを入れていくと、有美は膝蹴りを狙って叩き込む。
ドスッ・・
「うっ・・」
紀華のバストへ膝蹴りが炸裂すると、紀華の動きが鈍っていく。
更に髪を掴んで顔面狙いの膝蹴りを狙う有美に、紀華が組み付いて膝蹴りを封じてから、一気に倒していくとロープに足を伸ばした紀華。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが有美を止めていくと、紀華はロープを掴んで立ち上がるも、表情が険しくなっている紀華・・・。
有美もスポーツビキニを直しながら距離を置いていくと、紀華の動きを睨み付けていた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めると、有美がハイキックでけん制すると、続けて左右のパンチを放った。
ガードしていく紀華。更にパンチが飛び出して顔面に当たると、紀華が鼻血を噴き出した。
『おおおおっ・・・』
紀華が鼻血を出したからと歓声が起きる観客席。
有美は続けて顔面狙いのパンチを放つと、続けてローキックを太股に叩き込んだ。
バシィィィ・・・
太股へのローキックにバランスを崩す紀華。トーナメント戦だけにダメージが蓄積されている様子。
バランスを崩した紀華に、有美は踏み込んで顔面狙いのハイキックを放つと、紀華の側頭部を捉えた・・・。
バッシーン・・・
これには血飛沫をあげて倒れ込む紀華。流石に強烈なハイキックは苦しいのか、転がるようにロープに逃れた紀華。
有美はチャンスとばかりにロープ際の紀華に馬乗りになると、顔面へ容赦ないパンチを落としていくも、レフリーがロープだからと止めていくリング上。
レフリーに止められて立ち上がる有美は、このまま紀華をKOして勝利出来たらと気合いを入れていると、紀華はロープを掴んで立ち上がるも、有美の打撃に苦しんでいる様子・・・。
白いワンピース水着を鼻血で赤く染めながら、また胸の谷間に鼻血を垂らしながらも気合いを入れる紀華。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にロープ際の紀華に襲いかかる有美は、左右のパンチからミドルキックと打撃で前に出ると、紀華も殴り返すも押されている展開。
堪らずコーナーに追い込まれていくと、前蹴りで距離を作ろうとする紀華。
有美も焦らすにジャブなど打撃で攻め立てると、紀華の鼻血が更に酷くなっていく・・・。
胸の谷間に鼻血を垂れ流しながらも、紀華もガードを固めて前蹴りで抵抗していくと、有美は狙いを定めてパンチ、キックと放っていく。
バシッ、バシィィィ・・・
太股など内出血で痛々しい姿の紀華。有美も米蔵涼子に勝利して、紀華にも勝利できたらと必死に攻め込んでいく。
バシィィィ・・・
そして紀華の顔面にパンチが炸裂すると、紀華がコーナーに崩れ落ちていく。
座り込むようにダウンした紀華に、有美はサッカーボールキックをバストに叩き込んで追い込むと、ここでレフリーが有美を止めていく・・・。
紀華の鼻血が酷いからと、リングドクターがチェックが入ったのだった・・・。
紀華としてはスタミナ回復にラッキーなリングドクターのチェック。鼻は問題ないと言う事が確認されて、紀華自身も続行の意志があるからと試合は続けられる事となったリング上。
リングドクターが降りると、レフリーが有美を呼び寄せて試合を続けさせていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、紀華はコーナーに座りこんだ状態から試合が続けられると、有美がサッカーボールキックを狙っていく。
紀華は立ち上がろうとタイミングを計っていると、一気に立ち上がると有美が蹴りを放った。
しかし蹴り足にタックル気味に組み付いていく紀華。
有美がエルボーを紀華に入れようとするも、紀華が強引にマットに倒していった。
グラウンド状態に持ち込んで組み付いている紀華。有美の素肌にも鼻血が垂れて赤くなっていくリング上。
紀華は脇腹などへパンチを散らしていくと、有美は表情を険しくしながら下からパンチを放っていく。
有美の動きを見ながらも、紀華は上手くサイドポジジョンを奪っていくと、身体を密着させて押さえ込んでいくリング上。
水着から乳房が溢れそうになるも、構わず身体を密着させていく紀華。
有美は紀華の動きを見ながらも、返すチャンスを狙っている様子。
そして紀華が腰を浮かせると、一気に有美の脇腹などへ膝蹴りを仕掛けた。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・」
紀華の膝蹴りに苦しむ有美。
更にマウントポジジョンを狙う紀華に、有美はブリッジ気味に跳ねて返すと、お互いが立ち上がっていくリング上。
立ち上がると素早く紀華がパンチを放っていくと、ガードする前の有美の顔面を捉えた。
バシッ、バシッ・・
顔を殴られてフラついた有美に、紀華はローキックからミドルキックと打撃で攻め込むと、軽いジャブでコーナーに追い込んでいく。
ガードしながらもコーナーに追い込まれていく有美は、紀華にパンチを返すも押され出していた。
バシッ、バシッ・・・
顔面にパンチを受けて、有美の鼻からも出血していくと、お互いが鼻血を流す展開になっていく。
有美も殴り返すと、紀華がガードしながら殴り返した。
バキィィィ・・・
強烈なカウンターパンチを受けてフラつく有美。
流石は打撃は紀華が上回っているのか、フラついたところへローキックで太股を蹴りこむ紀華。
バシィィィ・・・バシィィィ・・・
太股を蹴りこまれて苦しい有美。太股が内出血して痛々しいも、必死にガードを固めていく。
しかし踏み込んで殴り返すと、紀華の顔面を捉えて血飛沫を上げさせていく。
バシィィィ・・・
殴られて、紀華が意地になって有美の顔面を殴りつけていくと、有美が殴られてロープ際に詰まっていく。
流石に顔面への衝撃を何度も受けてフラついていると、紀華はボディへ膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ・・
「ぐふっ・・うううっ・・・」
ボディへの膝蹴りに動きの止まる有美。
更に紀華がもう一発膝蹴りを入れると、堪らず座り込むようにダウンする有美。
両手で膝蹴りを受けたボディを押さえ込んで苦悶の表情を浮かべていると、狙いを定めて顔面狙いのサッカーボールキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
血飛沫をあげてグッタリと俯せにダウンする有美。ノーガードの顔面へのサッカーボールキックは強烈で、観客席も言葉を失った。
俯せの有美からバックマウントを取ってから、髪を掴んで上を向かせると、紀華は容赦なく側頭部にパンチを入れていく。
バシッ、バシッ・・・
殴られて藻掻く有美。サッカーボールキックのダメージも残る中、本能的に逃れようとしている様子。
ロープに手を伸ばして逃れようとする有美に、紀華は一気にKOしようと殴り続けていくと、有美の手がロープに届いた・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが紀華を止めていくと、有美はロープを掴んだままグッタリとしていく。
水着を直しながら立ち上がる紀華。有美はレフリーにチェックを受けながらも、サードロープ、セカンドロープ、トップロープと掴みながら立ち上がっていくも、打撃のダメージでフラフラしていた。
レフリーは有美に続行の意志を確認すると、試合が続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に紀華が前に出ると、有美はガードを固めていく。
ガードの上からパンチを叩き込む紀華。有美はフラつきながらガードしていくと、次第に有美の顔面にパンチが炸裂していく。
バシッ、バシッ・・・
更に紀華がパンチを叩き込むと、ここで有美がカウンターのパンチを返した。
バシィィィ・・・
有美のカウンターパンチにフラつく紀華。
更に有美が首相撲に持ち込むと、膝蹴りを狙うも紀華が倒していくと、マットに倒れ込んだ有美。
紀華がストンピングで蹴りこもうとすると、その蹴り足に有美が足を絡めようとして、足関節を狙うと紀華が距離を置いた。
有美としても打撃のダメージから、殴り合いより関節で極めたいところだったが、紀華も簡単には関節を奪わせない・・・。
紀華が距離を置いていると、有美はゆっくりと立ち上がると、スポーツビキニを直しながらも紀華を睨み付けた。
『ファイト!』
紀華も有美も鼻血を流して痛々しい姿で距離を詰めると、紀華が容赦なくパンチを叩き込んでいく。
バシィィィ・・・
殴られてフラつく有美。続けて紀華がハイキックを叩き込むと、有美は必死に避けていく・・・。
空振りになった紀華に、有美がタックル気味に組み付いていくと、紀華がフロントスリーパー気味に腕を回すも、縺れてDDT気味にマットに倒れ込んだ。
体勢が入れ替わって紀華が下になる形になると、有美はマウントポジジョンを奪おうと動くも、紀華も簡単には奪わせない。
しかし紀華もスタミナが切れてきたのか動きが鈍くなってくると、有美が一気にマウントポジジョンを奪った。
観客席が盛り上がると、有美が紀華の顔面へパンチを叩き込むと、紀華の身体がビクンビクンと殴られて反応した・・・。
バキッ・・バキッ・・・
音を立てて顔面にパンチが炸裂すると、紀華の顔が腫れだしていた・・・。
有美が必死に殴りつけようとすると、紀華は両足を膝を立ててから、有美が殴るのに集中してバランスを崩した瞬間、ブリッジ気味に返した。
しかし俯せ体勢になると、有美が素早くバックマウントから殴りつけていくと、紀華は殴られながらもロープに逃れていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、有美は仕留められなかったと悔しそうな表情を浮かべた・・・。
紀華は呼吸を荒げてロープを掴んでいると、ゆっくりと立ち上がっていく・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく紀華と有美。
お互いワンピース水着とスポーツビキニも血で赤くなって痛々しい展開・・・。
顔を腫らした紀華が前に出ると、有美が踏み込んでミドルキックを放った。
バシィィィ・・・
脇腹へミドルキックを受けて苦悶の表情を浮かべた紀華。
しかし負けじと顔面へパンチを叩き込むと、有美がフラついた。
そのフラついたところへ、顔面へパンチを連打する紀華。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
殴られてロープ際に詰まる有美。必死にガードしようとすると、紀華が膝蹴りをボディに叩き込んだ。
ドスッ・・
「ぐはっ・・・」
ボディへの膝蹴りに動きを止める有美。身体をくの字にして苦悶の表情を浮かべる有美。
紀華もチャンスとばかりに髪を鷲掴みにすると、下を向かせるようにして顔面へ膝蹴りを叩き込んだ。
ゴキィィィ・・・
顔面への膝蹴りにマットに崩れ落ちる有美。
俯せにダウン状態になる有美に、紀華はバックマウントから頭部を激しく殴りつけていくと、有美の反応が無くなってきた。
グイッ・・・
「あうっ・・」
有美の髪を鷲掴みにして上を向かせると、有美は鼻血を垂れ流して痛々しい表情を浮かべている。
膝蹴りのダメージで抵抗ができないと、紀華は構わずマットに有美の顔面を叩き付けてから、バックマウントから激しく殴りつけていく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
抵抗できない有美の姿に、レフリーが試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ここでレフリーの要請でゴングが打ち鳴らされると、紀華がレフリーストップで勝利が決まるのであった。
レフリーが紀華を止めていくと、有美はグッタリしたままで、紀華もフラつきながら立ち上がった。
『勝者、藤原紀華っ!』
リングアナのコールに歓声に包まれるリング上。
顔を腫らせて、太股など内出血で痛々しく、また胸の谷間などにも血が垂れて痛々しい姿の紀華。
レフリーに片手を挙げられると、笑顔を少し浮かべている。
対して有美も紀華を追い込む善戦を繰り広げたが、レフリーストップ負けに悔しがっているも、ダウンしたからとリングドクターが応急処置していくと、担架に乗せられてリングを降りるのであった・・・。
『2013トーナメント優勝は、藤原紀華となりました!』
リングアナのコールに歓声に包まれていくリング上。しかし紀華は顔を腫らせて流血した現実に、2014年はトーナメント戦もスタミナ面から大丈夫かと言う声も囁かれているが、肩に乗せたヘビー級ベルトを守りきるのか注目が集まる地下プロレスの行方・・・。
こうして2013年の地下プロレスの激闘も終わりを告げるのであった・・・。

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