第1試合

『選手入場っ!』
2014年最初の地下プロレスの大会が始まろうとしていた。まずはリングアナがコールすると、リングに上がったのは久しぶりの地下リングの保田美沙子。白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かってアピールしていく。
その美沙子の対戦相手としてリングインするのは、同じ事務所であり美沙子の親友でもある熊多曜子。黒いビキニに黒いリングシューズ姿でリングインすると、歓声に応える様にアピールしていく曜子。
同じ事務所のタレント同士の対決に観客席も盛り上がると、美沙子と曜子もリングで対戦だからと、気合いを入れている。
そしてリングアナがコールを始めていくと、歓声に包まれていくリング上。
『青コーナー〜・・・身長161p、上から82、60、85・・・保田美沙子〜っ!』
コールを受けて一礼していく美沙子。Dカップバストのビキニ姿に歓声が起きていく。
『青コーナー〜・・・身長166p、上から92、56、84・・・熊多曜子〜っ!』
そしてJカップとも言われる曜子は、出産後も見事なビキニ姿での登場に、歓声に包まれていくリング上。
コールが終わると、レフリーが美沙子と曜子をリング中央に招くと、ルールの確認などをしていく・・・。
「試合だから、遠慮はしないわよ・・・」
曜子が美沙子に呟くと、美沙子が意外な行動に出た。
バッシーン・・・
いきなり曜子の頬に張り手を叩き込むと、曜子も素早く張り手を返した。
バッシーン・・・
気合いの入るリング上。
「試合が終わるまでは、私だって負けないわ・・・」
美沙子がコーナーに戻ると、曜子もコーナーに戻ってから試合開始のゴングが鳴らされた・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから勢いよく飛び出していく曜子と美沙子。
まずは距離を置いて睨み合うと、美沙子が片手を出して力比べを誘っていく。
曜子も躊躇わずに手を出すと、お互い両手でガッチリと組み付いて、力比べの状態になっていくリング上。
ビキニ姿の曜子と美沙子の身体の筋肉が躍動して、お互いが必死に押し合う姿に歓声が起きると、曜子が蹴りを出した。
バシッ・・
「あうっ・・」
力比べが終わると、曜子がヘッドロックで締め上げていく。
美沙子は曜子をロープに振ろうとするも、曜子が腰を落として締め上げていく。
マラソンなどでも有名な美沙子だけに、スタミナを消耗させようと曜子がしているのか、ヘッドロックで締め上げていくリング上。
そして曜子がヘッドロックを解くと、首筋にエルボーを落としてからロープに振っていくと、勢いのあるドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「ああんっ・・」
曜子のドロップキックに大の字にダウンする美沙子。
素早く立ち上がると、曜子も立ち上がってドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「ううっ・・」
ドロップキックの連発に苦しい美沙子。
ビキニに包まれたバストを激しく揺らしながらドロップキックを連発する曜子。
そして髪を掴んで起こしていくと、ヘッドロックで締め上げるも、美沙子が踏ん張ってロープに振って返していく。
ロープから勢い良く返ってきた曜子に、美沙子は走り込んでジャンピングニーパッドを叩き込むと、堪らず曜子がダウンした。
膝を受けて痛がる曜子のバストにストンピングを叩き込むと、続けて飛び上がるようにエルボードロップをバストに落とすと、曜子が両手でバストを押さえて痛がった。
グニュ・・
「あああぁぁぁぁ・・・」
両足をバタバタさせて痛がっている曜子に、美沙子は素早く片足を抱え込んでフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし曜子が返していくと、美沙子は座らせた状態からスリーパーで締め上げる。
曜子が足を伸ばしてロープに逃れようとすると、左右に揺さぶりかける美沙子。
少しずつロープに近づく曜子の足・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが曜子の足がロープに届いたからと美沙子に放させていくと、美沙子は立ち上がって距離を置いた。
曜子も喉元などを気にしながら立ち上がると、ビキニを直しながら距離を置いていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める美沙子と曜子。
距離が詰まると、美沙子がエルボースマッシュから水平チョップと叩き込むと、続けてロープに振っていく。
バストを揺らしながらロープから戻った曜子に、美沙子は鋭いドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
鋭いドロップキックに堪らず悲鳴をあげて倒れ込む曜子。
起き上がろうとする曜子に、美沙子は続けてドロップキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
曜子のバストを抉ったドロップキック。曜子はバストを押さえて痛がっている。
美沙子は容赦せずにストンピングをバストに叩き込むと、曜子自慢のバストを狙って攻めていった。
グニュ・・グニュ・・
「あんっ・・ああんっ・・・」
曜子がバストを蹴りこまれて痛がっていると、転がるようにロープに逃れてアピールしていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが美沙子を離していくと、曜子はビキニを直しながら立ち上がるも、バストを押さえて苦しんでいるリング上。
美沙子は距離を置いてビキニを直していくと、曜子の動きを見つめている。
そしてレフリーは試合を続けさせていく・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に曜子はロープ際にいると、美沙子は距離を詰めてから喧嘩キックからヘッドロックに持ち込んだ。
しかし曜子が踏ん張ってロープに振っていくと、逆にドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「あふっ・・・」
倒れ込んだ美沙子に、曜子は髪を掴んで起こしていくと、逆に美沙子がお腹にパンチを入れて抵抗した。
バシッ・・
「うっ・・」
お腹へのパンチに動きを止める曜子に、美沙子は素早く逆さ押さえ込みを仕掛けると、曜子からフォールを奪おうとした。
『ワン・・・ツー・・・』
レフリーがカウントを数えるも、カウント2で返していく曜子。
返されると、美沙子は曜子の片足を抱え込むようにして、片逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・・
「んああぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
美沙子の片逆エビ固めに悲鳴をあげる曜子。
必死にロープに逃れようと手を伸ばす曜子。ビキニからバストが飛び出しそうになると、片手でバストを押さえる曜子。
美沙子もギブアップ狙いで極めていくと、曜子は激しく悲鳴をあげてロープに逃げようと必死になっている。
『熊多っ、ギブアップ?』
レフリーの問いかけに必死に耐えていく曜子。
「ノォォォォォォ・・・・」
曜子が必死に耐えていくと、美沙子が技を解いて素早く両足を畳み込んで、インディアンデスロックを仕掛けた。
その瞬間、曜子は素早くロープに逃れると、ここでレフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に美沙子が放すと、曜子はロープを掴みながら呼吸を整えていく・・・。
美沙子は距離を置いて曜子の動きを見ていると、曜子はゆっくりと立ち上がると、美沙子との距離を置いていった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、距離を詰めると美沙子がタックルを仕掛けて倒していくと、素早くサイドポジションを奪っていく。
曜子は美沙子の動きを見ていると、腕を狙っていく美沙子に、曜子はロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
積極的に前に出る美沙子。流石はマラソンなどで鍛えている身体。スタミナは曜子を上回っていた・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、曜子が距離を置こうとすると美沙子が前に出ると、強引にヘッドロックに捉えていく。
しかし曜子がロープに振って返していくと、ロープから戻ってきた美沙子にコブラツイストを仕掛けた。
身体を絡めてコブラツイストを仕掛けた曜子。
美沙子の表情が苦痛に歪むと、必死に逃れようとしていく美沙子。
汗が浮かび上がって必死の表情の美沙子に、曜子は締め上げていくも、汗で滑って形が崩れてしまった・・・。
形が崩れると、曜子はヘッドロックで締め上げていく。
美沙子がバックドロップを仕掛けるも、曜子がバランスを上手くとって投げさせないと、逆に締め上げていくリング上。
更にブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けると、堪らず美沙子の動きが止まった・・・。
俯せ状態でダウンしている美沙子に、曜子は容赦なくキャメルクラッチを仕掛けていく。
グイッ・・
「あうっ・・うっ・・」
顎に掛けられた両手で、強引に上半身を反らされて苦しい美沙子。
両足をバタバタさせて痛がっていると、曜子は更に反らしてギブアップを狙っていく・・・。
『保田っ、ギブアップ?・・・ギブアップ?』
レフリーが美沙子に問いかけるも、美沙子は必死に耐えていく。
耐える美沙子を放してから、曜子は立ち上がると髪を掴んで起こしてから、踏ん張ってからボディスラムでマットに叩き付けると、そのままフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・』
レフリーがカウントを数えるも、美沙子が返していった。
返されて曜子が立ち上がると、バストを狙ったストンピングを叩き込むと、堪らず美沙子がロープに転がるように逃れた・・・。
そのままリング下に転がり落ちていく美沙子。
曜子はリング上から美沙子の動きを見ていると、美沙子はリング下でビキニを直しながら呼吸を整えていく展開。
リング上では曜子もビキニを直しながらも、呼吸を整えながら美沙子の動きを見ていると、美沙子がリング上に戻ろうとした。
その瞬間、ロープ越しに挑発的に動く曜子。
美沙子もロープ越しに攻められてはと、リング下に降りると睨み付けていく。
その展開にレフリーが曜子をロープ際から離していくと、美沙子をリング上に戻していった・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める曜子と美沙子。
曜子がガードを上げて打撃スタイルで構えると、美沙子はプロレス的に距離を置いて睨み付けた。
バシッ・・
そして曜子がローキックを放つと、痛がる美沙子。
更に左右の張り手から、ミドルキックを叩き込むと、美沙子が痛がって下がりだしていく。
曜子が前に出ると、美沙子はタイミングを計ったタックルを仕掛けると、曜子を上手く倒していくもロープが近く逃げられていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に美沙子が立ち上がると、曜子もビキニを直しながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーが掛け声をあげると、今度は美沙子が踏み込んで張り手を叩き込んでいく。
バッシーン・・・
美沙子の張り手に曜子も返していくリング上。
バッシーン・・・
激しい張り手の応酬に、観客席も盛り上がっていくと、曜子が髪を掴んで引き込むと膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ・・・
「ぐふっ・・うううっ・・・」
ボディへの膝蹴りに動きを止めていく美沙子。苦悶の表情を浮かべて苦しんでいると、曜子が強引にヘッドロックに持ち込んだ。
苦しむ美沙子にヘッドロックで攻めると、逆に美沙子も踏ん張るとバックドロップで曜子をマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
まさかのバックドロップに動きが止まる曜子。
美沙子はお腹の辺りを押さえながらも立ち上がると、仰向けに倒れている曜子のバストにエルボードロップを叩き込んだ。
グニュ・・・
「んああぁぁぁ・・・」
鋭いエルボーに悲鳴をあげて痛がる曜子。
更に美沙子は立ち上がると、容赦なくバストへのニードロップを落としていく。
グニュ・・・
「あああぁぁぁぁぁ・・・」
バストへの容赦ない攻めに悲鳴をあげている曜子。
更に両足を抱え込んで逆エビ固めを仕掛けると、ステップオーバーして曜子の身体が反り上がっていく・・・。
グイッ・・・
「んああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
バストへの攻めに続いての逆エビ固めに悲鳴をあげて耐える曜子。
美沙子もギブアップ狙いで腰を落としていくと、曜子が必死にロープに手を伸ばしていく。
『熊多っ、ギブアップ・・・ギブアップ?』
レフリーも痛がる曜子にギブアップの確認をしていくと、曜子は必死に耐えていく。
「ノォォォォォ・・・・ノォォォォォォ・・・・」
額から汗を流しながら耐えていく曜子。ロープに手を伸ばすも、なかなか届かず苦しい展開。
ビキニからはバストが飛び出しそうになるも、苦痛から逃れる為に必死に手を伸ばしていく。
そして曜子の手がロープに届くと、ここでレフリーが美沙子を止めていく・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に技を解いていく美沙子。
曜子は腰を押さえて俯せで動けないと、美沙子が腰へストンピングを叩き込んでいくと、続けて髪を掴んで起こしていくと、ヘッドロックからブルドッキングヘッドロックで曜子を攻め立てていく。
バッシーン・・・
バストを揺らしながらマットに叩き付けられていく曜子。俯せ状態で苦しんでいると、美沙子が立ち上がって腰などへストンピングを落としてから、喉元にエルボードロップを落としてからフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・スリィィ・・・・』
カウントギリギリまで追い込まれて返していく曜子。
美沙子のスタミナとプロレス的展開に苦しい様子。更に美沙子は両足で曜子の首を挟むと、ヘッドシザースで締め上げた。
グイッ・・
既に美沙子も曜子も全身から汗を流していて、スポットライトなどで素肌が光り輝いて見えるリング上。
曜子は締め上げられて苦しむと、美沙子は更に締めて痛めつけていく。
続けて首4の字固めに移行して、更に曜子を追い込んでいく美沙子。
グイッ・・
「ううっ・・痛っ・・・」
美沙子のマラソンで鍛えられた太股などに力が入ると、筋肉が浮かび上がっていくリング上。
曜子も攻め続けられて苦しい展開になっていくももスタミナ面でも厳しくなっている様子・・・。
そして美沙子が技を解くと、ゆっくりと髪を掴んで起こしていくと、首筋にエルボーを落としていく美沙子。
しかし曜子が美沙子のお腹にパンチを叩き込むと、美沙子が苦悶の表情を浮かべた。
更に顔面へグーパンチを叩き込むと、これには美沙子が両手で顔面を押さえた。
ゴキッ・・
鈍い音がすると、美沙子が口の中を切ったのか唇に血が滲み出した。
突然の顔面パンチに動きを止める美沙子に、曜子は続けて顔面パンチを叩き込んでいく。
バキィィィィ・・・
頬にパンチを受けて倒れ込む美沙子。
観客席からはブーイングも起きるも、激しい曜子のパンチ攻撃に歓声も起きていた。
鼻血を流しながらフラフラする美沙子。地下プロレスの経験からも曜子の突然のラフファイトに対応できずに痛めつけられていくと、曜子は観客席に向かって拳をアピールすると、またも顔面を殴りつけた。
バキィィィィ・・・
血飛沫をあげてダウンする美沙子。早くも頬などを腫らして、顔面を赤く染めている。
レフリーも盛り上がるも反則だからと曜子を止めていくも、美沙子がフラフラしながら立ち上がると顔面へパンチを叩き込んだ。
バキィィィィ・・・
殴られてフラ〜っと倒れ込む美沙子。
まさに顔面崩壊とも言えるパンチ攻撃。
曜子はフラフラの美沙子に、強引にパイルドライバーの体勢に持ち込むと、容赦なく脳天からマットに落とした。
動きの止まった美沙子にフォールの体勢に持ち込む曜子。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィ・・・・』
ここでレフリーのスリーカウントが決まると、試合終了のゴングが打ち鳴らされた。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、レフリーが曜子の手を挙げていくリング上。
『ただ今の試合、熊多曜子の勝利となりました!』
リングアナのコールに観客席からは歓声とブーイングが起きるも、曜子も試合に勝つ為には親友にも容赦しないファイトを見せるも、試合が終わって美沙子の顔面が血塗れになっているのにはショックを受けて、グッタリしている美沙子を抱きしめていく。
美沙子も地下プロレスだからと、試合になれば親友も関係ないとばかりに曜子と抱き合って試合は終わりを告げたのだった・・・。


第2試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、人気女子アナの田仲みな実。
白いスポーツビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって頭を下げていくみな実。地下プロレスでは激しい試合なども経験済みで、女子アナの中でも地下プロレスではある意味で活躍している1人であった。
そのみな実の対戦相手としてリングインするのは、美人女子アスリートの1人の寺河綾。競泳でのメダリストでもある綾が、今夜は地下プロレスのリングに上がる事になった。黒い競泳水着に黒のリングシューズ姿でリングインすると、流石に鍛えられた筋肉に覆われた身体は、まさに脅威のボディであったが、対戦させられるみな実はコーナーで怯えていた・・・。
アスリートも何人も参戦している地下プロレス。綾もその脅威の肉体を武器に乗り込んできたが、デビュー戦が人気女子アナと言う事で、世話役の黒服などにはプロレス的に痛めつけての勝利が面白いと言われて、試合展開を考えている様子。
逆にみな実は勝ちにいく流れが一切考えられずに、今夜は生け贄にされるのかと怯えていた・・・。
観客席が盛り上がる中、リングアナがコールを始めていく・・・。
『地下プロレス特別試合・・・女子アナvs女子アスリートマッチを行います!』
リングアナのコールに盛り上がっていく観客席。
『青コーナー〜・・・身長153p、上から83、57、84・・・田仲みな実〜っ!』
コールを受けて片手を挙げていくみな実。しかし対戦相手が綾だからと、恐怖心で落ち着きがなか様子。
『赤コーナー〜・・・身長172p、体重60s・・・寺河綾〜っ!』
そしてコールを受けた綾は堂々と両手を挙げてアピールすると、観客席から歓声を浴びている。
鍛え上げられた肉体が、まさにそれが凶器とも言える綾。
対して女子アナとしても小柄なみな実。リング上でみな実が破壊されるのではと心配の声も出ている観客席。
そして注目の試合のゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出したみな実と綾。
果敢にドロップキックを叩き込むみな実。
しかし綾が踏ん張ると、フラつく事もなく跳ね返された。
更に立ち上がってからドロップキックを叩き込むも、綾に効き目がない様に見えるリング上。
悔しそうに立ち上がってからエルボースマッシュを叩き込むも、綾は余裕で受けていく。
更にチョップなど叩き込むも、綾が受けているとみな実は焦りだしていた。
バシッ・・バシッ・・
もっと叩き込んできてとばかりに前に出る綾。
みな実も必死にエルボーなどを出すも止められないと、逆に綾が水平チョップをみな実のバストへ叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「きゃあああぁぁぁ・・・」
バストへの強烈なチョップに悲鳴をあげて痛がるみな実。
両手でスポーツビキニに覆われたバストを押さえて痛がるみな実に、綾は余裕でボディスラムを仕掛けようとするも、ボディスラムではなく持ち上げてボディリフトで高々とみな実の身体を宙に浮かせていった。
これにはみな実が怯えていると、観客席からは歓声が上がっていく。
リング中央で綾がボディリフトでみな実を晒していると、まだ試合が始まったばかりだからと落とさずに、ゆっくりとマットに降ろしていった。
身体能力の差を見せつけられて、完全にみな実は怯えている様子・・・。
綾が圧力を掛けるように前に出ると、みな実は少しずつ下がりだした・・・。
そしてコーナーに追い込まれると、綾が走り込んでラリアットを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
豪快なラリアットにみな実の身体がコーナーに叩き付けられると、グッタリと倒れ込むみな実。
そのみな実の両足を抱え込んで、綾がリング中央へ移動させると、一気にジャイアントスイングで回しだした。
グイッ・・
「きゃああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
回されて堪らず悲鳴をあげているみな実。
そして何回転かさせてから、みな実を放してマットに投げ捨てていく綾。
バッシーン・・・
「うっ・・うううっ・・・」
マットに投げられて苦しむみな実に、綾がゆっくりと近づくと、髪を鷲掴みにして起こしていく。
フラフラしているみな実をロープに振っていくと、走り込んでラリアットを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・・
「あうっ・・・あああっ・・・」
激しい衝撃を受けて大の字にダウンするみな実。
立ち上がれないと、綾がみな実のお腹にストンピングを叩き込むと、飛び上がるようにしてギロチンドロップを落とした。
バッシーン・・・
「ああんっ・・」
またも衝撃に喘ぐみな実。
綾も一方的な展開に、リングサイドの黒服に視線を送って確認すると、続行の合図が送られた・・・。
立ち上がれないみな実を起こしていくと、コーナーに連れ出してから両腕をトップロープに絡ませてから、スポーツビキニだから生腹が露わになっていると、綾が拳を握りしめた。
観客席にアピールすると、みな実のお腹にパンチを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ・・・バシッ、バシッ・・
「ぐふっ・・ぐへっ・・あふっ・・」
殴られる度に口をパクパクして苦しむみな実。表情は泣きそうな表情を浮かべている。
更に殴られていくと、口から涎の様なものを垂れ流して苦しむみな実。
殴られている部分が内出血して変色していると、痛々しさが観客席に伝わっていく・・・。
更に綾が距離を置いてから、片手を挙げてアピールして走り込むと、コーナーに磔にされたみな実のお腹に喧嘩キックを叩き込んだ。
ドスッ・・・
「グボオッ・・・おえっ・・・」
お腹を豪快に蹴りこまれて口から反吐を噴きだしたみな実。
グッタリとしていくと、リング上にみな実の吐き出した反吐の匂いが漂っていた・・・。
コーナーでグッタリするみな実に、綾はゆっくりと髪を掴んでコーナーから引き離すと、ロープ際でパワーボムの体勢に持ち込んだ。
抵抗できないみな実の身体が宙に舞うと、強烈なパワーボムでマットに叩き付けられていくみな実。
バッシーン・・・
後頭部を打ち付けて失神寸前のみな実に、綾がフォールせずに放していくと、みな実が転がるようにリング下に転落していく。
リング下でグッタリしているみな実。失神しているのかと観客席からも視線が集まると、綾がゆっくりとリング下に降りていく。
そしてグッタリするみな実の髪を掴んで起こしていくと、逃がさないとばかりにボディリフトで持ち上げていくと、みな実の身体が高々と持ち上げられて晒されていく。
虚ろな目をしているみな実。綾はリングサイドをみな実を持ち上げながら歩いてアピールすると、リング上に投げ捨てた。
リング上に戻されてグッタリしているみな実。
ロープに手を伸ばしていくみな実は、レフリーにギブアップを口にするも、レフリーは相手にしなかった・・・。
「れ、レフリー・・・ぎ、ギブアップします・・・」
哀願するみな実。しかしレフリーも試合を止めないと、綾がみな実の髪を掴んで起こしていくと、リング上でボディリフトで持ち上げていく。
グッタリしながら持ち上げられて、身体には痣なども出来て痛々しい姿のみな実。
そして綾がロープ際に近づくと、みな実の首にトップロープが当たる様に落とした。
グニュ・・・
「グエェェェェェェ・・・・」
喉元にロープを当てられて、マットに転落したあとにみな実は両手で喉元を押さえて藻掻き苦しむと、綾は観客席にアピールしていく。
歓声を浴びて綾が片手を挙げてアピールしてから、みな実を俯せにしてから、腰に座り込むようにしてキャメルクラッチを仕掛けた。
グイッ・・・
「んぐっ・・んんんっ・・・」
両手で顎を押さえられて上半身を反らされて、みな実はギブアップを口にしたくても言葉が出せない・・・。
両足をバタバタさせて痛がるみな実。綾も痛めつけるように揺さぶると、みな実の小柄な身体が壊されるのではと言う角度まで反らされていく。
みな実の両足を抱え込むようにして逆エビ固めを仕掛けると、容赦ない力でみな実の小さな身体が反り返されていく・・・。
Cの字になったみな実の身体。マットを激しく叩いてみな実が絶叫していくリング上。
グイッ・・
「きゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
綾も腰を落として極めていくと、みな実が絶叫する。
観客席からもみな実の身体が壊されるのではと心配の声も漏れ出すと、みな実は泣きながらギブアップを叫んだ。
「ぎ、ギブアップ、ギブアップぅぅぅぅ・・・だ、ダメぇぇぇぇぇぇ・・・」
泣きながらギブアップするみな実に、レフリーが試合終了のゴングを要請するのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、綾は技を解いて立ち上がると、グッタリするみな実を仰向けにしてから、一方的な試合だった為に消化不良だったのか、みな実の顔面を踏みつけてアピールすると、リングアナに片手を挙げられていく。
『勝者、寺河綾っ!』
リングアナのコールに観客にアピールしてからリングを降りていく綾。
対してみな実は担架が呼び込まれると、担架に乗せられての退場であった・・・。
試合後、綾は控え室で関係者に女子アナ相手の一方的な試合で、これで観客が満足だったのかと質問すると、関係者は激しいプロレス技での痛めつけるシーンに観客も喜んでいたと労いの言葉をかけるのであった・・・。




第3試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、小柄ながらも突進力ある試合を展開している鳴瀬心美。白いビキニに白いリングシューズ姿、手にはオープンフィンガーグローブを着けてのリングイン。トーナメントでは藤原紀華には体格差と経験の差から負けたも評価が上がった1人。
その心美の対戦相手としてリングインするのは、今夜が地下プロレスデビューとなる田仲雅美。元水泳の選手としてメダルも獲得している元女子アスリートの雅美。今夜は白い競泳水着に手にはオープンフィンガーグローブを着けてのリングイン。体格差はあるも、経験からは心美が有利と言う見方が大半だが、雅美もアスリートとしての意地を見せるのかと言うこの試合。
そしてリングアナがコールを始めていくと、まずは心美からコールされていくのであった・・・。
『女子アスリートデビューマッチ・・・青コーナー〜身長147p、上から89、60、82・・・鳴瀬心美〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする心美。身長差はあるも、そんなのは構わないとばかりに身体を動かしていく心美。
『赤コーナー〜・・・身長165p、体重60s・・・田仲雅美〜っ!』
そしてコールを受けた雅美が一礼していくと、現役時代と違い筋肉で覆われたボディではなく、美しい女性の水着姿と言う印象のリング上での姿。
コールが終わると、レフリーがリング中央で雅美と心美にルールの確認をしていく。
KO、ギブアップ、レフリーストップなどで試合は勝敗がつき、また凶器攻撃などは即反則負け、水着剥ぎも反則で、倒れた相手の顔面など殴る蹴るは認められているなどが確認されると、早くもコーナーに別れていく心美と雅美。
初めての地下プロレスのリングに戸惑いの表情を浮かべる雅美も、ここは練習をしてきたの様子でゴングを待っている表情を浮かべると、ここで試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、コーナーから飛び出した心美。
距離が詰まると、早くも左右のパンチを振り回していく。
バシッ・・バシッ・・
これには雅美もガードするも、顔面に早くもパンチを受けて距離を置こうとしていく。
しかし心美が前に出るとボディへもパンチを入れると、身長差を利用してアッパーなども狙っていく。
雅美もガードを固めて回り出すと、心美は距離を詰める様にしてパンチを放った。
バシッ・・バシッ・・
更にローキック気味に雅美の足を蹴りこむ心美。
身長差にも構わず前に出る心美に、雅美は様子を見ているのかガードを固めていく。
観客席は心美のファイトに歓声をあげていると、更に左右のパンチを振り回していく心美。
バシッ、バシッ・・・
振り回すパンチで、ビキニからバストが飛び出すのではと思うほどの心美。
更にタックルを仕掛けようとすると、雅美が構えると心美がハイキックを放った。
腕に当たっていくハイキックに、雅美が嫌がると、続けてタックルを仕掛けた心美。
しかし雅美もタックルにきた心美をキャッチすると、フロントヘッドロック気味に押さえた。
流石に体格差もあり動きが止まる心美。
堪らず雅美のボディへパンチを入れていくも、逆に雅美が首を極めていくと苦しい心美。
そのまま雅美がブレンバスターの様に投げようとしているのか、心美の身体が少し浮きそうになるも、心美の首が極まっていく展開。
心美も必死に抵抗していくと、雅美が技を解いてから殴りだした。
バシッ・・・
心美の顔面にパンチが炸裂すると、フラつく心美。
更に綺麗なパンチではないも、重量感あるパンチを繰り出していく雅美。
バシッ・・バシッ・・
堪らずガードするも、ガードの上からもダメージを与えていく雅美のパンチに、心美が嫌がるようにロープ際に逃れた。
ロープ際に追い込んだ雅美は、容赦なくパンチを放っていくと、心美も殴り返すも苦しい展開になっていく。
雅美も顔面にパンチを受けながらも、体格差があるからと前に出て行くと、心美がコーナーに追い込まれていった。
前蹴りなどで距離を置こうとする心美。しかし雅美はガードしてから、前に出て殴りつけた。
バシィィィ・・・
コーナーに追い詰められて殴られている心美。痛々しい展開になっていくも、負けずにコーナーを背に殴り返していく心美。
バシッ・・バシッ・・
雅美も殴りつけると、激しい殴り合いになっていく展開に、観客席が盛り上がっていく。
お互いが顔を殴り合うと、体格差からも真っ向勝負になると心美が不利になって、次第に口の中を切ったり血を滲ませていく心美。
雅美も殴られてフラつくも、流石に殴る蹴るは経験がないから仕方ないも、体格差で押している展開。
心美の動きが鈍くなってくると、ここで雅美がコーナーに押し込む様にしてから、膝蹴りをボディに叩き込んだ。
ドスッ・・
「グエッ・・・」
お腹へ膝が炸裂すると、心美が口をパクパクして動きを止めた。
更に髪を掴んだ雅美は、顔面へ膝蹴りを叩き込んだ。
ゴキィィィィ・・・
鈍い音がリングに響き渡ると、心美が顔面への衝撃に堪らずダウンしていく。
コーナーで俯せにダウンした心美に、雅美はトップロープを掴んでバランスを取ると、踏みつけるようなストンピングを叩き込んでいく。
ドスッ・・ドスッ・・ドスッ・・
容赦なく押し潰していく雅美。コーナーではグッタリとした心美が藻掻き苦しんでいる。
観客席からも興奮した観客達の歓声が響き渡る会場内。
心美が踏み潰されてのKO負けと思われた瞬間、心美が下から雅美の片足へ足を絡ませていく。
まさかの足関節を狙っていく心美。
これには雅美も驚いて足を抜くと、距離を置いて呼吸を整えていく。
蹴りこまれて全身に内出血など痛々しい心美。顔面へのストンピングもあって、口の中を切って唇には血が滲み出ている。
サードロープを掴んで起き上がる心美に、雅美は距離を置いて構えていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める雅美。
心美もガードを固めてコーナーを背にしていくと、いきなり前に出てジャンピングニーパッドを仕掛けた。
これには驚きを隠せない雅美。
しかし避けると、心美をコーナーに押しつけるようにしてから、左右のパンチを叩き込んでいく。
バシッ、バシィィィ・・・
顔面へ容赦なく叩き込まれる拳に、心美はフラついてガードしていく。
顔をガードしようとする心美に、雅美はお腹へパンチを入れていくと、続けて膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ・・
「うぐっ・・うううっ・・」
雅美の強烈な膝蹴りに苦悶の表情を浮かべてコーナーに座り込む様にダウンする心美。
両手でお腹を押さえている心美に、雅美はノーガードの顔面にパンチを連打していくと、コーナーに叩き付けられる様にして心美が痛めつけられていく。
堪らず雅美の足へ組み付こうとする心美。
まだ勝負を捨てていない様子で、必死に組み付こうとしていくと、歓声に包まれていくリング上。
力の差でコーナーに押しつけていく雅美は、そのまま殴りつけていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・
コーナーに押しつけられながら殴られていく心美。
鼻血が噴き出して痛々しい展開になっていくも、雅美も構わず殴りつけていく。
レフリーも心美の状態にレフリーストップを考えるも、心美が雅美に組み付こうと抵抗するからと、試合を続けさせていく。
更に雅美がトップロープを掴んでバランスをとると、コーナーに倒れ込む心美にストンピングなどで踏みつけていく。
バシッ、バシッ・・
容赦なく顔面、バストなどを踏みつけられて痛がる心美。
観客席からも歓声が起きていくと、雅美は決着をつけようと必死になると、いきなり心美が下から雅美の蹴り足に足を絡めた。
下から足関節を狙って仕掛けた心美。
これには雅美が焦ると、心美が上手くバランスを崩してグラウンド状態に持ち込んだ。
『おおおおおおおぉぉぉぉ・・・』
観客席もまさかの逆転に盛り上がると、焦る雅美が藻掻いていく。
グラウンド状態になったからと、アキレス腱固めを仕掛けた心美。
激痛から激しく抵抗する雅美は、ヒールキックを必死に叩き込んだ。
身長差もありヒールキックを受けて苦しい心美。
しかしギブアップを奪おうと必死に極めるも、汗と血で滑って完全には極まらなかった・・・。
そして足が抜けると、雅美は一気に動きの鈍った心美に馬乗り状態になっていくと、容赦なく顔面へパンチを落としていく。
バキッ、バキッ、バキッ・・・
音を立てて炸裂していく雅美のパンチ。
心美も涙目になりながらも、雅美の手を掴もうとするも、重いパンチに顔面を腫らしていく。
鼻血を流して、口からも血を流して可哀想な心美。
体格差もあって、完全に馬乗りからの顔面へのパンチに、残酷な展開に追い込まれた心美。
ここでレフリーが危険と判断して、雅美を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングとが鳴らされていくリング上。雅美はレフリーに止められると、片手を挙げられるのであった。
グッタリと血塗れ状態で倒れている心美。しかしアスリート相手に関節を仕掛けたり、十分過ぎる闘いを魅せてくれたからと、観客席からは心美に対しても歓声が送られていくのであった・・・。
『勝者、田仲雅美っ!』
リングアナのコールにガッツポーズをする雅美。
しかし対戦相手の心美を気遣うと、健闘を讃え合って抱き合うのであった・・・。




第4試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールでリングインするのは、水着モデルから売れっ子タレントに成長してきた鈴本ちなみ。
今夜は白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも観客席からの歓声に包まれていくちなみ。
そのちなみの対戦相手としてリングに姿を現したのは、トーナメントでは霧谷美玲を公開処刑とも言える内容で痛めつけた川岸舞彩。堂々と黒いスポーツビキニに黒いリングシューズ姿でリングインすると、早くもちなみを睨み付けていく。
ちなみは冷静にコーナーで舞彩の動きを見つめるも、体格的にも舞彩の圧力に焦りを感じている様子・・・。
しかしちなみも地下プロレスでは実力を発揮しているからと、観客席からも舞彩から勝利したら金星とばかりに期待が掛かっている会場内。
『青コーナー〜・・・身長167p、上から80、59、86・・・鈴本ちなみ〜っ!』
そしてコールが始まると、堂々と片手を挙げてアピールするちなみ。80pと言われるバストも、見事なEカップの豊満な乳房だけに、ビキニ姿には視線が集まっている。
『赤コーナー〜・・・身長168p、上か84、57、84・・・川岸舞彩〜っ!』
そして舞彩がコールされると、堂々と両手を挙げてアピールすると、水泳で鍛えられた身体がスポットライトに浮かび上がって歓声を集めている。
リングアナのコールが終わると、ちなみも身体を動かして試合開始を待っているも、舞彩は堂々とコーナーに寄りかかって睨み付けている。
ちなみも舞彩の視線を感じているも、視線を外していると、舞彩が笑みを浮かべた。
そしてレフリーが試合開始のゴングを要請するのであった・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出していくちなみ。
舞彩もゆっくりとコーナーから歩き出すと、少しずつ距離を詰めていく舞彩。
まずはちなみが勢いよくドロップキックを仕掛けると、舞彩のボディを揃えられた両足が抉った・・・。
バッシーン・・・
バストを揺らしながら立ち上がると、続けてドロップキックを叩き込むちなみ。
バッシーン・・・
舞彩も立ち上がると、ちなみはヘッドロックに捉えるも舞彩がロープに振って返していく。
ロープから勢いよく戻ってきたちなみに、舞彩は強引にラリアットを仕掛けるもちなみが避けると、ロープに走って勢いをつけてジャンピングニーパッドを叩き込んだ。
ゴキィィィ・・・
舞彩の顔面に膝が炸裂すると、流石に舞彩も倒れ込んだ。
その舞彩の片足を抱え込んでフォールするちなみ。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし舞彩が返していくと、ちなみは足を狙うも舞彩がヒールキックで抵抗して離していくと、お互いが立ち上がって睨み合う展開になっていく。
『ファイト!』
レフリーが掛け声を放つと、ゆっくりと距離を詰めていく舞彩とちなみ。
ちなみが前に出ると、舞彩が喧嘩キックから組み付こうとすると、強引にちなみがヘッドロックに持ち込んでから体重を乗せるようにマットに倒れ込んだ。
マットに叩き付けられる形の舞彩に、そのまま首に腕を回して締め上げるちなみ。
舞彩もロープへ足を伸ばそうとすると、ちなみが締め上げてスタミナを奪おうとしていく。
そして腕を放してから舞彩を俯せ状態にしてから、一気にキャメルクラッチを仕掛けたちなみ。
グイッ・・
舞彩の上半身が反らされていくと、舞彩の表情も苦痛に歪んだ。
レフリーもギブアップの確認をするも、舞彩も耐えていくとちなみは揺さぶっていく。
耐える舞彩に、ちなみが技を解いてから立ち上がると、腰などへストンピングを叩き込んでから髪を掴んで起こしていくと、逆に舞彩もお腹にパンチを入れて抵抗した。
しかしちなみが張り手を叩き込むと、舞彩も負けずに張り手を叩き込んでから、エルボースマッシュからヘッドロックと反撃すると、そのまま締め上げていく。
苦悶の表情を浮かべるちなみに、舞彩は走り込むようにブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けると、お返しとばかりにキャメルクラッチを仕掛けた。
ビキニ姿のちなみだけに、上半身が反らされて揺さぶられると、その大きなバストが揺さぶられて痛々しさが増していくリング上。
苦悶の表情で耐えるちなみ。舞彩もギブアップ狙いではなく、痛めつけるだけと言う感じの展開。
更に舞彩が両足にちなみの両腕を掛けて更に痛めつけていくと、両足を激しくバタバタさせて痛がるちなみ。
鼻の穴に指を掛けて痛めつけていく舞彩。この辺のヒールファイトも慣れてきたのか、観客にも受けている。
痛がるちなみの顔面を引っ掻いてから放すと、舞彩は腰を浮かせてヒップドロップ気味にダメージを与えてから立ち上がると、髪を掴んで起こしていく。
そしてロープ際に押し込むと、膝蹴りをボディに叩き込んでからロープに振っていくと、勢いのあるドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「きゃあああぁ・・・」
堪らず悲鳴をあげて倒れ込むちなみ。
起き上がるちなみに、舞彩は喧嘩キックからDDTを狙うもちなみが押し込む様にしてロープに逃れると、舞彩が背中にハンマーパンチを落としていく。
しかしレフリーが放していくと、お互いが水着を直しながら距離を置いた。
呼吸を整えていくちなみ。ビキニを気にしながらも鋭い視線で睨み付けていると、舞彩も負けずに睨み返していく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めるちなみと舞彩。
距離が詰まると、ちなみがハイキックを放つと、避ける舞彩に身体を回転させながらハイキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
ちなみのハイキックにフラつきながらロープに寄りかかる舞彩。
更にちなみがミドルキックを叩き込むと、続けて拳を握りしめてボディにパンチを叩き込んでいく。
ドスッ・・ドスッ・・
ボディにパンチを受けて苦悶の表情を浮かべる舞彩。
ちなみが更に首相撲の体勢に持ち込むと、ロープに押しつけたまま膝蹴りをボディに叩き込んだ。
ドスッ・・
「うっ・・うううっ・・」
鋭い膝蹴りに舞彩が苦悶の表情を浮かべて座り込むようにダウンすると、ちなみが放してからガッツポーズで観客席にアピールすると、観客席からは歓声がおきていく会場内。
そしてちなみが髪を掴んで起こそうとすると、舞彩が拳を握りしめて股間を殴りつけた。
ゴキィィィィ・・・
「ひぎぃ・・・」
股間への衝撃に動きを止めていくちなみ。
フラつきながら股間を押さえて痛がるちなみに、舞彩は笑みを浮かべながら立ち上がると、額にグーパンチを叩き込んでいく。
ゴキィィィ・・・
「きゃああぁぁぁ・・・」
顔面へのパンチ攻撃に悲鳴をあげるちなみ。
レフリーも舞彩を止めていくも、舞彩は構わず張り手から顔面パンチて顔を狙って攻めていく。
フラつきながらロープ際に逃れるちなみに、ノーガードのお腹に喧嘩キックを叩き込む舞彩。
ドスッ・・
「うっ・・うううっ・・・」
お腹を蹴られて座り込むようにダウンするちなみ。
グイッ・・
「あうっ・・」
そのちなみの髪を掴んで起こしていく舞彩は、そのままトップロープにちなみの顔面を押しつけると、ロープに擦りつけていく。
ギュ・・ギュギュ・・
「あああぁぁぁぁぁぁ・・・」
顔面をロープに擦りつけられて、摩擦熱で悲鳴をあげるちなみ。
コーナーに行くと、コーナーポストに顔面を叩き付けていく舞彩。
更に座り込むちなみの背中にストンピングを叩き込むと、堪らずグッタリする様にリング下に逃れるちなみ。
舞彩はコーナーポストのカバーを外して金具を剥き出しにしていくと、リング下に降りてちなみを追いかけた。
リング下ではちなみがビキニを直しながら距離を置くと、追いかける舞彩に近くにあったパイプ椅子を手にして抵抗した。
パイプ椅子を手にするちなみに距離を置く舞彩。
観客席も盛り上がると、舞彩が喧嘩キックを放っていくと、ちなみが倒れ込んだ。
倒れ込んでちなみからパイプ椅子を取り上げた舞彩は、そのままパイプ椅子を首に押しつけていく。
バタバタバタ・・・
「うううっ・・・あうっ・・・」
パイプ椅子を押しつけられて藻掻くちなみ。
口から涎を垂れ流すほど藻掻いていると、舞彩はパイプ椅子の角でバストを抉っていく。
グニュ・・
「あうっ・・」
「ふふふっ・・・自慢のオッパイが潰れちゃうわね〜・・・」
舞彩が痛めつけていくと、パイプ椅子を投げ捨ててからバストへストンピングを叩き込むと、髪を掴んで起こしていく。
そして近くの鉄柱に叩き付けようとする舞彩に、ちなみが踏ん張って逆に舞彩を鉄柱に叩き付けた。
ゴキィィィィ・・・
「イッターイ・・・」
鉄柱に叩き付けられて痛がる舞彩に、ちなみは素早くリング上に戻っていくと、舞彩もフラつきながらもリング上に戻っていく。
エプロンサイドに上がった舞彩に、ちなみはロープに走ってドロップキックを狙うも、舞彩も構えたのでちなみも蹴らずに距離を置いていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声が響くリング上。舞彩とちなみが睨み合って距離を置いていくと、ちなみが前に出た。
前に出るちなみに蹴りを放つ舞彩。
その蹴り足にタックル気味に組み付いていくちなみ。上手くテイクダウンを奪っていくと、素早くサイドポジションを奪っていく。
バストを押しつけるように身体を密着させていくちなみ。ビキニから乳房が飛び出しそうな状態に、観客席からも視線が集まっている。
ちなみは構わず腕を狙おうとしていくと、舞彩もブリッジ気味に返そうとするも、ちなみが上手く状態をキープしていく。
腕が取れないからと、ちなみは上になろうとしてから、腕を舞彩の喉元に押し当てるギロチンチョークを仕掛けるも、舞彩が返していく。
返されるも舞彩が俯せ状態になると、ちなみは素早くチョークスリーパーを仕掛けると、舞彩が焦るようにロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの掛け声にちなみが放して立ち上がると、ビキニを直しながら距離を置いた。
舞彩も水着を直しながらも立ち上がると、呼吸を整えながら距離を置いていくリング上。
『ファイト!』
レフリーが試合続行を促すと、距離を詰めていく舞彩とちなみ。
距離が詰まったからと、いきなり舞彩が強烈な張り手を叩き込むと、ちなみも負けずに張り手を返していく。
バッシーン・・バッシーン・・
ビキニに包まれたバストを揺らしながら張り手を叩き込むちなみ。
お互いが引かずに張り手を頬に叩き込むと、いきなり舞彩が拳を握りしめて顔面パンチを叩き込んだ。
ゴキィィィィ・・・
「あうっ・・」
流石に反則の顔面パンチに動きの止まるちなみ。
これにはレフリーが舞彩に注意していくと、ちなみは口の中を切って血を滲ましている。
レフリーに文句を言う舞彩は、構わずちなみの顔面へ左右のジャブ気味のパンチを叩き込むと、レフリーが更に注意をしていく。
『川岸っ、反則負けにするぞ!』
レフリーの言葉に殴るのを止める舞彩。しかしちなみは顔面へのダメージから顔を手で押さえて動きを止めていた。
『ファイト!』
そしてレフリーの続行の掛け声に、舞彩はローキック気味に蹴りこむと、痛がるちなみのヒップへミドルキックを叩き込む。
バシッ・・
「あうっ・・」
ヒップに蹴りを入れられてフラつくちなみ。
更に顔を押さえているちなみの顔面へ、強烈なハイキックを叩き込んでいく舞彩。
バッシーン・・・
これにはちなみが堪らず倒れ込んでいく。
更に俯せ状態になったちなみに、舞彩は脇腹へ膝を落とすと、ちなみは悲鳴をあげる様に転がりながらリング下に逃れていく。
舞彩はゆっくりとトップロープを掴んでリング下のちなみを睨み付けると、ちなみはビキニを気にしながらリングサイドを動いてダメージを回復させようとしていた・・・。
舞彩はリング下へ追いかけずに動きを見ていると、ちなみは距離を置くようにしながら呼吸を整えていた。
そしてゆっくりとリング上に戻ろうとすると、レフリーが舞彩をロープ際から離していく。
その隙にちなみがリングに戻ると、試合は続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていくちなみと舞彩。
距離が詰まるとタックルを仕掛けたちなみ。
それに合わせてカウンターの膝蹴りを狙った舞彩。膝蹴りを受けながらもグラウンド状態に持ち込んでいくちなみ。
両足を広げてサイドポジジョンを奪ってから、ちなみは体重をかけていく。
舞彩もちなみの動きを見ていると、返そうとした瞬間にちなみが脇腹へハンマーパンチを入れていくと、一気に腕をキャッチしていくも、舞彩が逃れていく。
逃れた舞彩が俯せ状態になるも、ちなみは続けて組み付いていくと、マットに押しつけるようにしてからバックマウントを奪っていった。
舞彩がバックマウントからの打撃を警戒すると、ちなみが背後から張り手を叩き込んでいく。
更に髪を鷲掴みにして上を向かせてから、喉元をノーガードにしてチョークスリーパーを仕掛けていくちなみ。
身体を密着させて締め上げるちなみ。舞彩もロープに逃れたいが距離があって苦しい展開。
藻掻く舞彩が仰向けになりそうになると、ちなみは両足を舞彩の身体に絡めてアナコンダスリーパーに移行した。
グイッ・・
締め上げられて苦悶の表情を浮かべる舞彩。
更にちなみの身体が密着すると、藻掻き苦しむ舞彩は、必死にちなみの腕を掴もうとしていく。
レフリーも舞彩にギブアップの確認をするも、完全に喉元が締められていないからと失神せずに耐える舞彩。
全身から汗を流しながら締め上げていたちなみが、技を外して立ち上がると、舞彩は喉元を気にするようにグッタリしている。
ちなみは立ち上がってから、グッタリする舞彩の顔面などへストンピングを落とすと、髪を掴んで起こしていった。
一気に勝負を決めようとパイルドライバーを狙うと、舞彩も抵抗しようとちなみの股間へパンチを入れると、ちなみの表情が苦痛に歪む。
ゴキッ・・・
「ああんっ・・」
股間への衝撃に動きを止めるちなみに、舞彩はフラつきながらも髪を掴んでいくと、そのままコーナーに連れ込んでカバーを外したコーナーポストに顔面を叩き付けた。
ゴキィィィ・・・
「きゃあああぁぁぁぁ・・・」
金具に額を叩き付けられて悲鳴をあげるちなみ。
動きの止まるちなみに、舞彩は観客席からのブーイングなども気にせずにちなみの髪を掴んでいくと、ヘッドロックからブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けると、強引に吊り天井固めを仕掛けた。
高々とあげられていくちなみの身体。細い身体ながらも、Eカップバストがビキニに包まれて揺れている。
レフリーもちなみにギブアップの確認をするも、ちなみは耐えていた。
『鈴本っ、ギブアップ?』
「ノォォォォォォ・・・・ノォォォォォォ・・・・」
ギブアップを拒むちなみ。歓声が起きていく中、舞彩は揺さぶり掛けるようにしていく。
耐えるちなみに、舞彩は技を解いてマットにグッタリさせていくと、髪を掴んで起こしてから、コーナーに振って叩き付けた。
そしてコーナーポストに登っていくと、フラつくちなみにカーフブランディングを仕掛けた。
ゴキィィィ・・・
マットに激しく叩き付けられてグッタリするちなみ。大技の炸裂に大歓声に包まれていくリング上。
舞彩は余裕の表情を浮かべてちなみを仰向けにしていくと、ゆっくりとフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィ・・・・』
しかしカウントギリギリで返していくちなみ。
これには観客席がちなみに歓声を送っていくと、舞彩は髪を掴んで起こしていく。
そしてゆっくりとパイルドライバーの体勢に持ち込んでいくと、ちなみも押し出すようにしてロープ際に逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが舞彩を止めていくと、フラついているちなみを離していくレフリー。
ビキニを直しながらも呼吸を整えるちなみと、呼吸を整えながらも少し余裕も見える舞彩。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めるちなみと舞彩。
距離が詰まると、いきなり舞彩が張り手を叩き込んでいく。
バッシーン・・・
これにはフラついたちなみだったが、激しい張り手を連打して返した。
バッシーン・・バッシーン・・バッシーン・・
ちなみの意外な張り手の反撃に押された舞彩。更にちなみが首相撲の体勢に持ち込むと、膝蹴りを叩き込んでいく。
流石に膝蹴りがボディに炸裂すると苦しい舞彩。
ちなみも勝利しようと必死になっていると、舞彩も負けじとビキニに手を掛けた。
グイッ・・
「いやあぁぁぁぁ・・・」
堪らず悲鳴をあげるちなみ。舞彩はちなみのビキニを剥ぎ取ると、トップレスにしたのであった。
Eカップのバストが露わになると歓声に包まれるリング上。
しかしちなみはバストを隠さずに、お返しに舞彩の顔面にグーパンチを叩き込むと、強引にチョークスリーパーを仕掛けた。
身体を密着させてバストを隠しながらのチョークスリーパー。藻掻く舞彩が倒れ込むと、両足を絡めてアナコンダスリーパーに移行すると、今度こそギブアップを狙おうと締めていくちなみ。
トップレスにされた事で頭に来ているのか、締め上げていくちなみ。
流石にロープに届かないと、舞彩も締め上げられて意識を朦朧とさせていくと、レフリーもギブアップの確認をするも舞彩の反応が少なくなっていく・・・。
ちなみは構わず締め上げると、ここでレフリーが危険と判断して試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、ちなみは技を解いてバストを隠しながら立ち上がった。
『レフリーストップにより鈴本ちなみの勝利となりました!』
リングアナのコールに歓声に包まれるリング上。
失神状態にされた舞彩が意識を戻すと、負けた事について悔しそうにマットを叩くと、ちなみは堂々と舞彩を睨み付けていく。
舞彩は何も言わずに水着を直しながらリング下に降りると、リング上のちなみに何か言おうとするも、黙って控え室に戻るのであった・・・。



第5試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルから女優へ転身している市河由衣。
地下プロレスではキャリアが長く、ベルトを巻いていた事もあるベテランの由衣は、今夜は黒いビキニに黒いリングシューズ姿でリングインすると、早くも歓声を浴びていくリング上。
その由衣の対戦相手としてリングインするのは女優の香理奈。白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって頭を下げていく。
由衣と香理奈がリングインすると、レフリーが2人の手にオープンフィンガーグローブを着けていくと、観客席も盛り上がっていった。
今夜この2人は格闘技戦で対決すると言う事で、リング上では準備が行われていくと、格闘技戦は香理奈が有利と見られるだけに、由衣の表情には緊張感が走った・・・。
『地下プロレス特別格闘技戦・・・青コーナー〜・・・身長158p、上から83、55、85・・・市河由衣〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールしていく由衣。
『赤コーナー〜・・・身長165p、上から80、58、88・・・香理奈〜っ!』
そしてコールを受けた香理奈が片手を挙げていくと、歓声に包まれていくリング上。
両者のコールが終わると、由衣と香理奈はレフリーにルールの説明を受けてからコーナーに別れると、試合開始のゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングが打ち鳴らされると、観客席が盛り上がっていく中をコーナーから由衣と香理奈が飛び出した。
香理奈は積極的にガードを上げて前に出て行くと、由衣はリングを回るように距離を置いていく。
香理奈がジャブから距離を詰めていくと、由衣がドロップキックを放った。
これには驚く香理奈。
しかし当たらないからと、立ち上がろうとする由衣に蹴りを狙うも由衣が上手く立ち上がっていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく由衣と香理奈。
今度は由衣がガードを固めてタックルを仕掛けると、香理奈が一瞬パンチを放とうとするも、組み付かれた。
由衣が片足タックルを決めると、そのままグラウンドに持ち込んでいく。
グラウンド状態に持ち込まれて動きを見る香理奈。
由衣は素早くサイドポジジョンを奪って押さえていくと、香理奈は由衣の動きを見ている。
両足を開いて体重を掛けて、腕を狙いたい由衣。
しかし香理奈がロープに足を伸ばした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの掛け声に由衣が立ち上がると、香理奈も水着を直しながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく由衣と香理奈。
香理奈がローキックを放つと、由衣は避けるも距離を置いていこうとしていく。
ビキニ姿の由衣に香理奈は前に出てローキックを狙っていくと、由衣の足に炸裂していく。
バシィィィィ・・・
太股にローキックが炸裂すると、由衣の表情が険しくなった・・・。
更に香理奈がローキックを叩き込むと、由衣の意識を下に持っていってから、踏み込んで顔面へパンチを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ・・・
顔を殴られてフラつく由衣。堪らずガードを固めていくと、香理奈が一気にお腹にパンチを入れてロープ際に押し込んでいく。
ビキニ姿だけに、生腹を殴られて痛々しさが観客席からも感じられていく。
殴り返しながらも、香理奈の圧力にロープに押し込まれていく由衣。
ロープを背にしている由衣に、香理奈が一気にボディへパンチを叩き込んでいくと、身体をくの字にして苦しむ由衣。
堪らず組み付こうとする由衣に、香理奈が突き放してから顔面へパンチを入れると、続けて首相撲の体勢に持ち込んでから膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ・・
「あうっ・・・」
膝蹴りのダメージに動きが止まる由衣。
更に香理奈が引き込むようにして膝蹴りを叩き込むと、堪らず由衣が座り込むようにダウンした。
苦悶の表情を浮かべてバストを押さえる由衣に、香理奈は距離を置いて睨み付けていく。
普通の格闘技戦と違い地下プロレスは止まる事もないから、更に追い打ちが可能なルール・・・。
観客席も盛り上がっていくと、香理奈は狙いを定めて由衣の背中にサッカーボールキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
背中を蹴りこまれて痛々しい由衣。
香理奈は反対側に回り込むと、今度は顔面へサッカーボールキックを叩き込むと、由衣の身体がマットに崩れ落ちた・・・。
更にマウントポジジョンを狙っていく香理奈に、由衣は近くのロープに足を伸ばして逃れると、レフリーが香理奈を止めていく・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが香理奈を離すと、由衣のダメージをチェックしながら立たせると、続行の意思確認をしていく。
由衣は続けるとばかりにレフリーにアピールすると、試合は続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に前に出る香理奈。
由衣はダメージからガードを固めていると、香理奈が距離を置きながらジャブを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ・・・
香理奈の拳がガードの上から炸裂していくと、由衣は軽く蹴りを返すも、逆に香理奈がローキックを叩き込んでいく。
バシィィィィ・・・
太股にローキックが炸裂すると、由衣の太股が内出血を起こして痛々しい姿になっていく。
由衣もパンチを返していくと、香理奈の顔面に当たるも逆に香理奈のパンチが顔面を襲っていく。
バシッ・・バシッ・・バシッ・・
顔を殴られて苦しい由衣。またもタックルを仕掛けて組み付いていくと、香理奈も反応するも上手くタックルを決めていった。
グラウンド状態に持ち込むと、香理奈も倒された時の衝撃に動きが鈍っていくと、由衣は素早くサイドポジジョンを奪っていく。
更に腰を少し浮かせてから、香理奈のボディへグラウンド状態で膝蹴りを仕掛けると、香理奈のボディへ膝がめり込んだ。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・うううっ・・・」
由衣の膝蹴りを受けて苦しむ香理奈。
続けてハンマーパンチを顔面狙いで繰り出していく由衣に、香理奈が藻掻くように嫌がっていく。
藻掻く香理奈に、由衣がバックを奪っていくとチョークスリーパーを仕掛けようとするも、香理奈の抵抗にバックマウントに移行していく。
香理奈としてはバックマウントを取られるのは嫌な体勢で、焦りの色が表情に浮かんでいる。
由衣は呼吸を整えながらも、香理奈の側頭部などにパンチを入れていく。
バシッ・・バシッ・・
嫌がるように両手で顔をガードする香理奈。
しかし由衣は髪を鷲掴みにして上を向かせると、顔面狙いでパンチを叩き込む。
バシッ、バシッ・・
藻掻く香理奈、更に由衣は顔面狙いでパンチを入れていくと、香理奈が鼻血を流している。
動きが鈍くなったからとチョークスリーパーを仕掛ける由衣に、香理奈はロープに手を伸ばした・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが由衣を止めていくと、由衣は悔しそうな表情を浮かべながら立ち上がると、香理奈も鼻血を気にしながらも立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく由衣と香理奈。
香理奈がガードを固めると、由衣がジャブ気味から距離を詰めていくと、香理奈がローキックからミドルキックと打撃で前に出た。
更にエルボースマッシュを放つ香理奈。側頭部にエルボーを受けてフラつく由衣に、一気に顔面へパンチを叩き込んでいく香理奈。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
香理奈の顔面パンチの連打に鼻血を噴き出した由衣。
更に鼻を狙ってパンチを入れていく香理奈。由衣が嫌がるようにガードすると、ローキックで足を蹴りこんでいく香理奈。
バシッ、バシィィィ・・・
太股も内出血で痛々しくなっていく由衣は、堪らず組み付こうとタックル気味に組み付くも、香理奈は首相撲に持ち込んで膝蹴りをボディに叩き込んだ。
ドスッ・・
「うっ・・うううっ・・・」
呻き声の様に声を漏らして動きが止まる由衣。
膝蹴りが効いている様子で、香理奈も一気に髪を鷲掴みにしてから顔面狙いの膝蹴りを叩き込む。
ゴキッ・・
顔面へ膝蹴りが炸裂すると、由衣がマットに膝をつくように崩れ落ちた。
しかし香理奈が髪を放さないと、更に顔面狙いの膝蹴りを仕掛けようとすると、由衣が必死に香理奈に組み付いた。
由衣も必死に押し返すようにすると、ロープ際に押し込んでレフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に香理奈と由衣が離れるも、由衣は顔面へのダメージを気にしてフラついている。
香理奈は呼吸を整えながらも、打撃で有利に試合を進めて余裕すら感じられる表情。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく香理奈。
バシッ・・
距離を置いて由衣の太股にローキックを叩き込むと、痛がる由衣。
ガードを固める由衣に、軽くハイキックを放っていくも空振りしていくと、逆に由衣がタックルを仕掛けようとする。
しかし太股のダメージからスピードが落ちて香理奈がフロントスリーパーにキャッチすると、脇腹へパンチを入れていく。
堪らず由衣も香理奈のボディへパンチを入れるも、逆にコーナーに押し込まれるようにしていくと、香理奈が一気に顔面パンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
コーナーで顔面を殴られていく由衣。殴り返すも香理奈の勢いに押されていると、鼻血が激しくなって顔を赤くしていく。
殴る香理奈の白い競泳水着も由衣の鼻血がついて赤く染まっていく中、レフリーも由衣の出血をチェックするも試合は続けられていくリング上。
更に香理奈がコーナー串刺しの膝蹴りを由衣のボディへ叩き込むと、堪らず膝をついてダウンする由衣。
苦悶の表情を浮かべて膝をつくと、そのままお腹の辺りを両手で押さえて俯せに倒れ込んでしまった。
レフリーも試合を止めようとするも、観客席の盛り上がりに試合は止められない残酷な展開・・・。
香理奈は少し考えてから、由衣にバックマウントの体勢になっていく。
『香理奈〜いけ〜っ!』
『殴れ殴れっ!』
観客席の声に押されるようにして、香理奈は俯せの由衣の側頭部へ左右から容赦ないパンチを入れていく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
両足をバタつかせる由衣。抵抗も出来なくなっていく由衣に、香理奈のパンチは止まらない。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
流石に動きの止まった由衣に、レフリーが危険だからと香理奈を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされると、香理奈は片手を挙げて立ち上がっていく。
『勝者、香理奈っ!』
リングアナのコールに笑顔を浮かべる香理奈。
対して、由衣は血塗れになってグッタリしていると、香理奈が近づいて由衣を心配する様に見つめている。
リングドクターが由衣のチェックをしていくと、一応頭部を激しく殴られているからと、担架が要請されるのであった・・・。



第6試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、女子アナの益田絵理奈。今夜は遂に地下プロレスのリングに上がる事となって、地下プロレスデビュー戦となった。緊張しながらも、胸の谷間が少し覗く様な白いワンピース水着に、白いリングシューズ姿でリングインする絵理奈。
早くも歓声に包まれていくと頭を下げていく。
その絵理奈の対戦相手としてリングインするのは、同じく今夜が地下プロレスデビュー戦となる宮先瑠衣。白いスポーツビキニに白いリングシューズ姿で、ブラは少し谷間が見える様になっていて、観客達の視線を集めている瑠衣。
2人ともデビュー戦と言う事で、異様な雰囲気の中でリングの上で闘わされる状況に、戸惑いを隠せない。
しかし瑠衣は壕プロ勢から地下プロレスの存在と、いつかはデビューさせられると言う事を聞いていてプロレスの練習を積んでる様子。
対して絵理奈は田仲みな実など局アナから聞いていたのか、練習はしてきた様子。
両者とも練習の成果を出せるのか、注目のカードが始まろうとしていた・・・。
『女子アナ特別プロレスマッチを行います・・・・青コーナー〜・・・身長163p、上から86、60、88・・・益田絵理奈〜っ!』
コールを受けて頭を下げていく絵理奈。流石に緊張感は隠せない。
『赤コーナー〜・・・身長158p、上から85、57、84・・・宮先瑠衣〜っ!』
そしてコールを受けた瑠衣は身体を動かしながらコーナーから進むと、観客席に向かって頭を下げていく。
レフリーが両者にルールの説明などを行うと、ここで試合開始のゴングが打ち鳴らされていくリング上・・・。
『カァーン!』
ゴングが鳴らされると、絵理奈と瑠衣がコーナーから歩み出ると、ゆっくりとリング中央で向かい合った。
お互いが睨み合うも、歓声が包まれるリング上で睨み合う瑠衣と絵理奈。
バッシーン・・・
いきなり瑠衣が張り手を叩き込むと、絵理奈がフラついた。
しかし意地を見せて張り手を返すと、観客席が盛り上がる中で瑠衣も張り手を返すと、いきなり喧嘩キックを叩き込んだ。
ドスッ・・
「うっ・・・」
お腹を蹴られて痛がる絵理奈の手を掴むと、瑠衣がロープに振っていく。
そしてロープから戻ってきた絵理奈にドロップキックを叩き込むと、早くもフォールの体勢に持ち込んだ。
『ワン・・・ツー・・・』
初めてのフォールに戸惑うも、絵理奈が返していく。
返されたからと、瑠衣はマットに座らせた体勢からスリーパーで締め上げていくと、絵理奈の表情が苦痛に歪んだ。
瑠衣もスタミナを消耗させようと揺さぶっていくと、絵理奈がロープに足を伸ばした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示にスリーパーを解く瑠衣。
絵理奈は咳き込みながらロープを掴んでいると、瑠衣は立ち上がって水着を直していく。
ゆっくりと立ち上がる絵理奈に、瑠衣は構えていくとレフリーが離していくリング上。
『ファイト!』
そしてレフリーが掛け声をかけると、瑠衣が積極的に前に出てエルボースマッシュから、ロープに振って返ってきた絵理奈にラリアットを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
マットに倒れ込む絵理奈に、瑠衣はバストを狙ってストンピングを叩き込むと、豊満なバストを蹴りこまれて痛がる絵理奈。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
「痛いっ・・・ああんっ・・・ああっ・・・」
バストへの蹴りに悶える絵理奈。
続けて瑠衣がエルボードロップをバストに落とすと、そのままフォールの体勢に持ち込んだ。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・・』
何とか返した絵理奈。しかしバストへの打撃の連発に虫の息。
勢いで攻めていく瑠衣は、絵理奈の髪を掴んで起こしていくと、ヘッドロックに持ち込んだ。
しかし絵理奈も意地を見せる様に、ヘッドロックに極められたからとバックドロップを仕掛けた。
バッシーン・・・
いきなりのマットへ後頭部から叩き付けられて動きの止まる瑠衣。
マットに大の字状態になっていると、絵理奈がフラつきながら立ち上がった。
そしてお返しとばかりに瑠衣のバストへストンピングを叩き込むと、続けて足を掴んでから足四の字固めを仕掛ける。
グイッ・・・
「きゃああああぁぁぁぁぁ・・・・」
足四の字固めが極まると悲鳴をあげて痛がる瑠衣。
絵理奈もギブアップ狙いで締め上げるも、瑠衣が必死にロープに逃げようとする。
何とかロープに逃げるも、両足を攻められて痛い瑠衣。
レフリーの指示に絵理奈が技を解くも、瑠衣は足を気にしてなかなか立ち上がれないと、絵理奈は距離を置いて見つめていた。
『ファイト!』
そして瑠衣が立ち上がった瞬間に続けられると、絵理奈がチャンスとばかりに瑠衣の片足を掴んでいく。
片足でバランスをとる瑠衣。絵理奈は倒そうとすると、瑠衣が飛び上がって絵理奈の顔面に蹴りを入れた。
バッシーン・・・
偶然とも言える反撃に、蹴りを顔面に食らって倒れ込む絵理奈。
俯せ状態で顔面を両手で押さえて動きを止める絵理奈に、瑠衣はチャンスとばかりに強引にキャメルクラッチを仕掛けると、絵理奈の上半身が反らされていく。
両足をバタバタさせて痛がる絵理奈。顔面への蹴りのダメージもあって苦しい展開。
レフリーも絵理奈にギブアップの確認をしていくと、絵理奈は必死に耐えていく。
瑠衣は揺さぶりかけて痛めつけていくと、絵理奈は口から涎を垂れ流して耐えていくも、目には涙を浮かべて苦しい展開。
瑠衣もギブアップを奪おうと、更に身体を反らしていくと、遂に絵理奈がギブアップした・・・。
「ぎゅ・・ぶ・・・」
顎を押さえられてギブアップと発音できない絵理奈。
しかしレフリーが涙を浮かべている絵理奈に、ギブアップと認めて試合終了のゴングを要請した・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングと同時に瑠衣が技を解くと、ここで瑠衣のデビュー戦勝利が決まるのであった。
『ただ今の試合、宮先瑠衣の勝利となりました!』
レフリーに手を挙げられていく瑠衣。足元には俯せで苦しむ絵理奈。
瑠衣は絵理奈を気遣っていくと、絵理奈と握手してからリングを降りていくのであった・・・。



第7試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、アキバ軍団から大葉美奈。遂に地下プロレスデビューとなって、グラビア展開からもグラビアアイドルとの試合でデビュー゛か決まった美奈。150pの身体を白いビキニと白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも歓声を浴びている美奈。初めての異様な雰囲気の中で行われる地下プロレスに緊張を隠せないも、その大きなバストに注目が集まっていた。
その美奈のデビュー戦の相手としてリングインするのは、グラビアアイドルとして売れている佐野雛子。雛子としても実績を作りたいと言う所で、今夜は美奈との一戦が組まれていった。赤いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも歓声を浴びて頭を下げていくのであった。
リング上では、美奈はグラビアアイドルの雛子を睨み付けると、雛子もグラビアアイドル代表としてアキバ軍団の1人と闘う事に気合いを入れている様子。相手はデビュー戦だからと、ここは勝利したい雛子にも緊張感が走っている・・・。
『アキバvsグラビアアイドル対抗戦を行います!』
リングアナのコールに歓声に包まれていくリング上。
『青コーナー〜・・・今夜がデビュー戦、身長150p、上から82、62、85・・・大葉美奈〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする美奈。初めてのプロレスのリングに緊張した表情を浮かべている。
『赤コーナー〜・・・身長159p、上から84、51、87・・・佐野雛子〜っ!』
そしてコールを受けていく雛子。雛子は堂々としながらも観客席に向かって頭を下げると、胸の谷間に注目が集まっている。
コールが終わると、レフリーが美奈と雛子にルール説明をしてからコーナーに別けると、注目の一戦が始まろうとしていた。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出していく雛子。
美奈も飛び出すも出遅れると、雛子が走り込んでドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「きゃあああぁ・・・」
堪らず悲鳴をあげて倒れ込む美奈。
小柄な美奈のバストに揃えられた雛子の両足が叩き込まれていく。
続けて立ち上がろうとする美奈にドロップキックを叩き込む雛子。今度は顔面にヒットした。
バッシーン・・・
「んあぁぁぁぁぁ・・・」
顔面に受けて両手で顔を押さえて痛がる美奈。
その美奈の髪を掴んで起こしていく雛子。しかし美奈も練習した様にロープに振って返すも、逆に雛子がエルボースマッシュから、ロープに押しつけるようにして膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ・・
「ううっ・・」
膝蹴りを受けて動きを止める美奈。
動きが止まったからと、雛子が一気に勝負を決めようとボディスラムを仕掛けるも、ぽっちゃりした美奈を持ち上げられないと、逆に美奈が押し返すと、お返しのエルボースマッシュを叩き込んだ。
更に雛子の自慢のバストへグーパンチを入れると、痛がる雛子にヘッドロックをしていく美奈。
締め上げていくと、更に揺さぶる美奈に雛子は身体を密着させていくと、一気にバックドロップで投げていく。
バッシーン・・・
後頭部をマットに叩き付けられて苦しい美奈。雛子が放すと大の字状態でグッタリしている。
観客席が盛り上がっていくと、雛子は容赦なく美奈のバストへストンピングを数発叩き込むと、一気にパイルドライバーの体勢に持ち込んだ。
小柄な美奈の身体が逆さにされていくと、観客席からは歓声が送られていく。
そして、雛子が脳天から美奈を落とすと、グッタリしていく美奈。
雛子はそのまま美奈を俯せにしていくと、一気にキャメルクラッチを仕掛けていくと、上半身を反らされて苦しい美奈。
パイルドライバーから続けてのキャメルクラッチに、抵抗もできずに苦しむだけの美奈。
雛子が揺さぶりかけていくと、美奈は両足をバタバタさせて痛がっていく。
身体を反らされて苦しい状態の美奈は、遂にここでギブアップしてしまった・・・。
「ぎ、ギブ・・・アップ・・・」
美奈のギブアップにレフリーがゴングを要請した。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが同時に雛子が技を解くと、グッタリと俯せ状態になってしまった美奈。
『勝者、佐野雛子っ!』
リングアナのコールにレフリーが雛子の手を挙げていくと、美奈は悔しそうな表情を浮かべるも、練習不足か良いところを見せる事なく終わったデビュー戦。
雛子としてはグラビアアイドルとして、実績をあげて上を目指したいところで、今夜の美奈との試合は練習には良かったのだろうか・・・。



第8試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、アキバ48から嶋田晴香。。白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも気合い十分の表情でコーナーに進んでいく。前の試合でメンバーの大葉美奈がグラビアアイドルに一方的に負けた事で、グラビアアイドルとの試合に気合いが入る晴香。自身も今夜が地下プロレスデビュー戦となるも、体重増加からプロレス転向説まで出ていた晴香だけに、堂々としたリングイン。
その晴香の待つリングに上がるのは、グラビアアイドルの大葉美奈を倒した佐野雛子と同じ事務所のグラビアアイドルの五藤郁。今夜は黒いスポーツビキニに黒いリングシューズ姿。84回大会ではアキバ勢に負けた経験もあり、今夜は気合いを入れていく郁。しかし体格差のある晴香の姿に焦りも感じられる表情を浮かべていた。
『アキバvsグラビアアイドル対抗戦第2弾・・・青コーナー〜・・・身長161p、上から85、61、87・・・嶋田晴香〜っ!』
コールが始まると、まずは晴香がリングアナにコールされるも、サイズは明らかに違うと感じられる体格。
『赤コーナー〜・・・身長154p、上から80、56、81・・・五藤郁〜っ!』
そしてコールを受けた郁は、対戦相手の晴香がデビュー戦と言っても、体格差があるから緊張感を隠せない・・・。
レフリーがリング中央で郁と晴香にルールの説明をすると、晴香は鋭い視線で郁を睨み付けた。
郁は視線を合わさずにコーナーに戻ると、ここで試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出していく郁。
対して晴香はゆっくりとコーナーを出ると、郁が走り込んでドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
フラつくように晴香が倒れ込むと、続けて起き上がろうとする晴香にドロップキックを叩き込む郁。
バッシーン・・・
ドロップキック2連発を受けた晴香は、転がるようにロープに逃れると、郁が立ち上がって蹴りこもうとするも、ロープを手にする晴香にレフリーが郁を止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの制止に距離を置く郁。
対して、晴香は不気味な笑みを浮かべると、ゆっくりと立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める郁と晴香。
しかし、距離が詰まるとローキックを叩き込む晴香。
バシィィィィ・・・
郁の太股に容赦なく叩き込まれるローキックに、郁の表情が苦痛に歪む。
バシィィィィ・・・
更にローキックが入ると、流石に郁が距離を置こうと逃れると、晴香は前に出て追い込む様にミドルキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「うっ・・うううっ・・・」
ミドルキックを受けて動きが鈍くなる郁。
スポーツビキニだけに、素肌に叩き込まれた蹴りが、内出血を起こさせて痛々しい・・・。
打撃に対してガードしたい郁だが、打撃に対しての対策不足で苦しい展開に追い込まれていた。
動きの鈍る郁に、晴香は踏み込んで顔面狙いのハイキックを放つと、これは郁が避けた。
しかし、避けられて空振りして回った瞬間、またもハイキックを放った晴香。
バッシーン・・・
これには郁が反応出来ずに顔面にハイキックを受けて、グッタリとダウンしてしまった・・・。
両手で顔面を押さえて倒れ込んでいる郁。
晴香は観客席にアピールする様に両手を広げていくと、グッタリする郁のヒップにサッカーボールキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・・
「ああんっ・・・」
ヒップへの強烈な蹴りに悲鳴をあげる郁。
グイッ・・
「立ちなさいよ!」
その郁の髪を鷲掴みにして無理矢理起こしていく晴香。
そしてボディスラムでマットに叩き付けると、続けてエルボードロップをバストに落とした。
ドスッ・・
「んああぁぁぁ・・・」
バストへの体重を乗せたエルボードロップに悲鳴をあげる郁。
フォールの体勢に持ち込むも、レフリーがカウントを数える前に肩を浮かせていく晴香。
更に馬乗り状態になってから、気合いの張り手を顔面に叩き込む晴香。郁は抵抗が止まると、晴香はアピールする様に痛めつけていく。
そして髪を掴んで起こしてから、コーナーに振っていく晴香。
コーナーに寄りかかるように叩き付けられた郁に、晴香は走り込んでラリアットを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
コーナーに座り込むようにダウンする郁。
晴香の体重を乗せたラリアットに動きを止めると、晴香は観客席に向かってアピールしていく。
「アキバだって負けてないんだよ!」
アピールすると、セカンドロープに登ると、グッタリする郁の肩などを踏みつけていく。
観客席からは歓声とブーイングが混じり合っていると、晴香が郁をトップロープに座らせる様に持ち上げた。
「いくぞぉぉぉぉぉぉ・・・・」
観客に対してアピールすると、セカンドロープに登って雪崩式ブレンバスターを放った。
バシィィィィィ・・・・
雪崩式ブレンバスターの衝撃に失神寸前に追い込まれていく郁。
「決めるぞぉぉぉぉ・・・」
晴香は片手を挙げてアピールすると、グッタリする郁をコーナー近くに仰向けにすると、トップロープに登っていった。
そしてコーナーから片手を挙げてアピールしてから、グッタリする郁の腹部へフットスタンプを落とした。
ドスッ・・・
「うげぇぇぇぇぇぇ・・・・」
容赦ない晴香のフットスタンプに、郁は口から激しく反吐を噴き上げると、ここでレフリーが危険と判断して試合を止めるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが連打されると、レフリーに止められて不機嫌そうな晴香。
『ただ今の試合、レフリーストップで嶋田晴香の勝利となりました!』
リングアナのコールに観客席にアピールする晴香。
郁はヒクヒクしているからと、リングドクターが応急処置をしていくと、晴香に一方的に痛めつけられての負けにショックを隠せない・・・。
更に晴香がリングアナのマイクを奪ってからコーナーに登っていくと、観客席に向かってアピールした。
「今夜は良いデビュー戦になりましたが、もっと有名なグラビアアイドルと闘いたいと思いますので、よろしくお願いします。グラビアだって私たちが多く占めてるんだから、プロレスでも負けないわよ、グラビアアイドルの人達!」
そう叫ぶと、マイクをマットに叩き付けてリングを降りていく晴香。
郁は担架が呼び込まれると、担架に乗せられてリングをあとにするのであった・・・。




第9試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、元局アナだった背山麻理子。33歳にしてグラビアで水着姿を披露して、ますます活躍の場を広げている34歳。白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも歓声を浴びていく麻理子。
今夜が地下プロレスデビュー戦。芸能界で活躍する為、地下プロレスは避けては通れない道とばかりに、今夜はトレーニングしてのデビュー戦。異様な雰囲気の会場に戸惑いを隠せないも、リング上で一礼してコーナーに進んでいった。
その麻理子の対戦相手としてリングに上がるのは、同じく女子アナ出身でグラビア展開などをしている永崎真友子。黒いビキニに黒いリングシューズ姿で、対照的なリンコスでリングインすると、観客席に向かって片手を挙げてアピールする真友子。
女子アナ出身のグラビアで活躍していたが、麻理子の登場に注目度が奪われた真友子は、この試合で直接制裁を加えようと考えていた。
歓声に包まれるリング上で、リングアナがコールを始めていく・・・。
『女子アナ特別ビキニプロレスマッチを行います・・・青コーナー〜・・・身長158p、上から83、56、82・・・永崎真友子〜っ!』
まずは真友子がコールを受けると、ゆっくりとコーナーから歩み出て片手を挙げてアピールする真友子。
『赤コーナー〜・・・身長164p、上から84、57、84・・・背山麻理子〜っ!』
そして麻理子がコールを受けると、観客席から歓声があがった。
歓声に応えるように頭を下げていく麻理子。真友子はコーナーに寄りかかって睨み付けていると、麻理子もその視線に気が付いて視線を外した・・・。
そしてリング中央でルールの確認が行われていくと、デビュー戦の麻理子の緊張が高まっていく。
レフリーはビキニマッチだからと、脱げやすいビキニだけに、ビキニ剥ぎは反則だと注意を促すと、麻理子も真友子も頷いた。
そしてコーナーに別れると、ビキニを直しながらゴングを待つ麻理子。真友子は身体を動かしてゴングを待っていた。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、まずはコーナーから飛び出していく麻理子と真友子。
距離が詰まると、麻理子が片手を出して力比べを挑んだ。
しかし真友子が片手を伸ばして応じた振りをして、蹴りを入れていく。
バシッ・・・
「うっ・・」
蹴られて痛がる麻理子に、真友子は髪を掴んでヘアーホイップでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
「きゃああぁぁぁぁ・・・」
堪らず悲鳴をあげる麻理子。
「こんな技で悲鳴なんてオーバーなのよ!」
真友子が叫ぶと、マットに座る様な体勢の麻理子の背中にサッカーボールキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「あうっ・・・」
背中を蹴られて痛がる麻理子。更に真友子が髪を掴んで起こしていくと、ヘッドロックに捉えていく。
しかし麻理子がロープに振って返していくと、ロープから戻ってきた真友子にドロップキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
ビキニ姿で倒れ込む真友子。素早く立ち上がろうとすると、麻理子も立ち上がってドロップキックを連発していく。
バッシーン・・・バッシーン・・・
ビキニに包まれたバストを揺らしながら、必死にドロップキックを叩き込む麻理子。
真友子がフラつくと、麻理子が起こしてからヘッドロックに捉えていくと、締め上げてスタミナを奪おうとしていく。
真友子もロープに振りたいも、麻理子が両足を広げているので動かせないと、苦しんでいるリング上。
更に麻理子がヘッドロックを解いてから、一気に気合いを入れてボディスラムでマットに叩き付けていく。
バッシーン・・・
続けてフォールの体勢に持ち込むと、レフリーがカウントを数えた。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし真友子も簡単に負ける訳にはいかないだけに、返していくも麻理子がマットに座らせた体勢からスリーパーに捉えていく。
身体を密着させてスリーパーで締め上げる麻理子。真友子も締められて苦悶の表情を浮かべている。
ロープに逃げようと足を伸ばすも、ロープに届かないからと少しずつロープに逃げようとする真友子。
麻理子も締め上げていくと、真友子は苦し紛れに麻理子の顔面を掻きむしった・・・。
「きゃあああ・・・」
堪らず悲鳴をあげて技を解く麻理子。
「ふん、甘いのよ・・・地下プロレスは何でも有りなんだから・・・」
真友子が呟くと、素早く立ち上がった。麻理子も立ち上がると、今度は真友子が張り手を叩き込む。
バッシーン・・・バッシーン・・・
音を立てて頬に炸裂していく強烈な張り手の連続。
しかし麻理子も負けずに、歯を食いしばって張り手を返した。
バッシーン・・・
ビキニ姿の女子アナが、お互いの商売道具とも言える顔を叩き合う壮絶な光景に、観客席は盛り上がっていく。
張り手合戦を続くと、麻理子が口の中を切って血飛沫をあげると、真友子も口の中を切って血飛沫をあげていく激しい争いに・・・。
麻理子の白いビキニには、血飛沫が飛んで赤い部分もできていくと、真友子が喧嘩キックをお腹に入れていく。
ドスッ・・
「うっ・・」
お腹への蹴りに身体をくの字にして痛がる麻理子に、真友子がアッパー気味の張り手を顔面に入れていく。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
顔面への張り手に顔を両手で押さえて痛がる麻理子。
更に真友子が麻理子の生腹へ拳を握りしめると、グーパンチを連打していく。
ドスッ、ドスッ・・・ドスッ・・
「ぐふっ・・ううっ・・・はうっ・・・」
お腹へのパンチの連打に藻掻き苦しむ麻理子。白いビキニ姿だけに、腹パンチの連打が痛々しく観客席からは見えている。
盛り上がる観客席。麻理子がコーナーに追い込まれていくも、真友子は容赦なくお腹を殴りつけていく。
ドスッ、ドスッ・・・
麻理子のお腹に痣が浮かびだした。腹へのパンチの連打に内出血を起こして、痛々しい麻理子のお腹。
更に両腕をトップロープに乗せていくと、真友子が距離を置いてから走り込む様に喧嘩キックをお腹に叩き込んだ。
ドスッ・・
「ぐえっ・・・うううっ・・・」
お腹への強烈な喧嘩キックを受けて、グッタリとする麻理子。口からは涎を垂れ流している。
苦しむ麻理子の髪を掴んで、真友子は観客にアピールすると、エルボースマッシュから反対コーナーに麻理子を振っていく。
そして背中からコーナーに叩き付けられた麻理子に、走り込むようにラリアットを叩き込んだ。
バッシーン・・・
コーナーにグッタリと座り込むようにダウンする麻理子。
その麻理子の両足首を掴んでコーナーから離してから、一気に足四の字固めを仕掛ける真友子。
グイッ・・
「んあぁぁぁぁ・・・・あああぁぁぁぁぁ・・・」
足四の字固めを極められて悲鳴をあげる麻理子。
「ギブアップする?・・・もっと痛いようにしてあげましょうか?」
真友子も極めながら叫ぶと、麻理子は必死に耐えてロープに手を伸ばしていく。
ビキニだけに、バストがブラから飛び出しそうになるも必死に手を伸ばしていく麻理子。
少しずつロープに近づいていくと、真友子も技を更に極めていく。
しかし麻理子がサードロープを掴むと、ここでレフリーが真友子に技を解くように指示した。
『ブレーク・・・ブレーク・・・』
レフリーの指示に技を解く真友子。
麻理子が足を気にしていると、真友子がトップロープを掴みながらお腹などへストンピングを叩き込む。
堪らず麻理子が転がるようにリング下に逃れると、真友子もリング下に降りていった。
リング下で髪を掴んで起こしていく真友子は、麻理子の顔面をエプロンサイドに叩き付けていくと、フラつく麻理子を近くの鉄柵に振っていく。
ガッシャーン・・・
音を立てて鉄柵に叩き付けられて、グッタリしていく麻理子。
観客席からは汗の浮かぶ麻理子の素肌を触るものまで出て、麻理子は嫌がる事も出来ずにグッタリしている。
「お触りはそこまでよ!」
真友子が叫ぶと、麻理子の髪を掴んでパイルドライバーを場外で仕掛けようとすると、流石に麻理子もこの技は危険と思って押し込んだ。
藻掻いて真友子から逃れると、麻理子も負けずにエルボーから真友子を鉄柵に振っていく。
ガッシャーン・・・
今度は真友子が鉄柵に叩き付けられると、麻理子はビキニを直しながらリング上に戻っていく。
真友子もビキニを直しながら立ち上がると、呼吸を整えながらリング上の麻理子を睨み付けると、麻理子もリング上から睨み付けた。
ゆっくりとリングに戻る真友子に、麻理子はロープ際では攻めずに距離を置いた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく真友子と麻理子。
麻理子のお腹は内出血でドス黒い部分もあり痛々しいが、真友子の方は外見はダメージが少なく見えるリング上。
バシッ・・
真友子が踏み込んでローキックを叩き込むと、麻理子が太股を蹴られて痛がっている。
バシッ・・
更にローキックが叩き込まれると、麻理子が嫌がるように距離を置こうとすると、真友子がハイキックを放った。
しかし麻理子が避けて空振りに終わると、逆に麻理子がタックル気味に組み付いていく。
そのまま組み付いてロープ際に押し込んでいくと、レフリーがロープ際だからと離していく展開。
『ブレーク・・・ブレーク・・・』
レフリーの指示に離れる麻理子と真友子。
お互い、汗を流してビキニの布も湿らせているが、ライトの光に素肌が輝いて見えるリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める真友子と麻理子。
今度は麻理子がローキックを放つも、慣れない打撃に上手く当たらないと、逆に真友子がローキックを叩き込む。
バシィィィ・・・
蹴られた部分が内出血を起こして痛々しくなっていく麻理子。
しかし気合いを入れて前に出ると、真友子が張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
血飛沫をあげる麻理子は、負けずに張り手を叩き込む。
バッシーン・・・
真友子も血飛沫をあげると、またも張り手合戦になっていくリング上。
バッシーン・・・バッシーン・・・バッシーン・・・
リング中央で激しい叩き合いになっていく。お互いが意地の張り合いの様に見えるリング上。
更に真友子がヘッドロックに持ち込むと、麻理子が身体を密着させてバックドロップで返した。
バッシーン・・・
後頭部からマットに落とされて苦しい真友子。
後頭部を両手で押さえて痛がっていると、麻理子も上手く投げられず自らもダメージを負いながらも、ゆっくりとフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・・』
レフリーがカウントを数えるも、真友子が必死に返した。
しかしバックドロップのダメージから動きが止まっていると、麻理子が立ち上がると観客席に向かってアピールした。
「いくぞぉぉぉぉぉ・・・」
麻理子のアピールに歓声が送られていくと、真友子の両足を抱え込んでから、一気にステップオーバーして逆エビ固めを極めていく。
グイッ・・
「うっ・・・」
真友子の表情が苦痛に歪むリング上。
麻理子も腰を落として極めていくと、真友子は耐えるもロープに逃れようと必死になっていく。
上手く技を極めている麻理子。真友子は苦痛の表情を浮かべてロープに手を伸ばしていくも、ロープに届かず苦しい展開。
『永崎っ、ギブアップ?・・・ギブアップ?』
レフリーもギブアップの確認をするも、真友子が耐えて必死に逃れようとしていく。
ビキニだけに胸元には観客席から視線が集まるも、何とかロープを掴んで逃れた真友子。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に麻理子が放していくと、真友子の髪を掴んで起こしていく。
しかし次の瞬間、真友子が麻理子の股間へグーパンチを叩き込んだ。
ゴキィィィ・・・
「ふぎっ・・・」
変な声を漏らして股間を押さえて動きを止める麻理子。
観客席からはブーイングが起きていくも、真友子は笑みを浮かべてアピールすると、更に顔面パンチを叩き込む。
ゴキィィィィ・・・
「あうっ・・・」
股間を押さえてノーガードだけに、顔を殴られて倒れ込む麻理子。
レフリーも股間へのパンチに反則だからと真友子に注意するも、構わずビキニを掴んで起こそうとしていく。
ビキニを掴まれて脱げそうになると、麻理子もビキニを押さえていくと、レフリーが真友子を注意した。
『ビキニ剥ぎは反則だぞ!』
レフリーの言葉に関係ないとばかりに脱がそうとしていく真友子。
「い、いやぁぁぁぁ・・・は、反則でしょ!」
麻理子が嫌がっていると、真友子が笑みを浮かべながら言い放った。
「地下プロレスは何でも有りなのよ、脱がされたり犯されたりもあるらしいわよ、ほらっ!」
真友子はそう言うと、麻理子のビキニブラジャーを剥ぎ取った。
トップレス状態になって必死に両手でバストを隠す麻理子。転がるようにリング下に逃れると、リング上では真友子が剥ぎ取ったビキニを高々と挙げてアピールしていく。真友子のアピールに歓声とブーイングが入り交じる会場内。
リング下では麻理子がバストを隠しながら動きを止めると、黒服が新しい同じ形のビキニを渡して着させるのであった・・・。
レフリーもビキニ剥ぎで反則決着では観客も納得いかないだろうからと、このまま試合を続けさせていく。
『ファイト!』
レフリーが掛け声をかけると、麻理子はリング下からゆっくりとリングに上がると、真友子は距離を置いて睨み付けていく。
少しずつ距離が詰まると、真友子がローキックを叩き込んだ。
バシッ・・
「あうっ・・」
ローキックに痛がる麻理子。
更にミドルキックを叩き込む真友子。痛がる麻理子の顔面狙いで、続けてハイキックを放つと、今度は麻理子が蹴り足をキャッチした。
そのまま捻り込むようにドラゴンスクリューで切り返すと、真友子が倒れ込みながら悲鳴をあげた。
グイッ・・
「きゃああぁぁぁぁ・・・」
いきなりのドラゴンスクリューの切り返しに、真友子は蹴り足にダメージを負ったのか痛がっていると、麻理子は立ち上がって顔やバストにストンピングを叩き込んでいく。
動きの鈍る真友子の髪を掴んで起こしていくと、またもバックドロップを仕掛ける麻理子。
バッシーン・・・
今度は綺麗に決まると、真友子は大の字状態でマットに倒れている。
麻理子がゆっくりとフォールしていくと、レフリーがカウントを数えた。
『ワン・・・ツー・・・スリィ・・・』
しかし真友子が返していくと、麻理子は両足を抱え込むと、一気にステップオーバーしての逆エビ固めを仕掛けた。
流石にバックドロップのダメージなどで苦しい真友子は、身体をCの字に反らされていくと、その激痛に返せず藻掻き苦しむリング上。
更に麻理子が腰を落として極めていくと、流石に真友子も耐えられずにマットを叩いていく・・・。
『ギブ・・・ギブアップ・・・』
レフリーが真友子のギブアップを確認すると、ここで試合終了のゴングを要請するのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングと同時に麻理子が技を解くと、真友子はグッタリとしていく。
『勝者、背山麻理子っ!』
リングアナのコールにレフリーに手を挙げられていく麻理子。
流石に水着を脱がされだけに、真友子が俯せになってグッタリしていると、ストンピングか何かを考えている様子。
しかし観客席からは、水着を脱がせとばかりに歓声が起きていく。
『背山っ、お返しにビキニを取ってやれ!』
『トップレスにしてやれよ、ビキニを剥ぎ取れっ!』
歓声が大きくなっていくと、真友子のビキニを剥ぎ取っていく麻理子。戸惑いながらも、これが地下プロレスなのかと自らに言い聞かせながら。
真友子は俯せでバストは晒されていないと、麻理子は勝利のアピールとばかりに剥ぎ取ったビキニブラジャーを高々と挙げていくと、歓声に包まれながらリングを後にするのであった・・・。
真友子は黒服にタオルを受け取ると、胸を隠しながらの退場となっていった・・・。




第10試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは女優の掘北真希。白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって一礼していく。早くも歓声に包まれるリング上。
その真希の対戦相手としてリングインするのは、人気AV女優の左藤遥希。白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、歓声を浴びて観客席に向かって一礼していく遥希。
ある意味で女優同士の試合が組まれたこの試合。真希は最近では格闘技戦なども経験していて、今回の試合をどう消化していくのか。
また、遥希は若手女優で人気のある真希に、今夜勝利出来れば地下プロレスでの評価も上がるこの一戦。
お互いの気持ちがどうリング上で爆発するのか、観客席からは歓声があがっていて、早くもリングアナがコールを始めていった。
『特別プロレスマッチを行います!・・・・・・青コーナー〜・・・身長160p、上から78、58、83・・・掘北真希〜っ!』
コールを受けて一礼していく真希。表情を変えずに遥希とも視線を合わせようとしていない・・・。
『赤コーナー〜・・・身長160p、上から89、59、88・・・左藤遥希〜っ!』
コールを受けて飛び跳ねながらウォーミングアップする遥希。観客席に向かって一礼すると、対戦相手の真希を見つめながらコーナーに寄りかかった。
そしてレフリーがリング中央でルール確認をすると、コーナーに別けて試合開始のゴングが打ち鳴らされるのであった・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出していく真希と遥希。
プロレスマッチだからと距離を詰めると、睨み合う両者。
観客席が盛り上がっていくと、いきなり真希が張り手を叩き込んだ。
バッシーン!
遥希の頬に強烈な張り手が炸裂すると、遥希が頬を押さえる。
しかし、遥希も負けずに張り手を返した。
バッシーン!
真希の頬に音を立てて炸裂した強烈な張り手。
真希も頬を押さえると、負けずに張り手を返すと、遥希も張り手を返しての張り手合戦になっていく。
お互いが早くも意地の張り合いの展開になっていくと、意外にも真希が髪を鷲掴みにしてヘアーホイップで投げていった。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
マットに叩き付けられて痛がる遥希に、真希はロープに走ってから低空ドロップキックを顔面に叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「痛いぃぃぃぃ・・・」
堪らず悲鳴をあげて転がるようにリング下に逃れる遥希。
真希はリング上で観客席に向かって煽るようにアピールすると、水着を直しながらも遥希を睨み付けた。
遥希はビキニを直しながらも、顔を気にしながら呼吸を整えると、ゆっくりとリングに戻っていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、距離を詰めていく遥希と真希。
距離が詰まると、遥希が喧嘩キックを叩き込むと、続けて強引にヘッドロックに持ち込んでいく。
しかし真希がロープに振って返すも、ロープから戻った遥希はラリアットを叩き込む。
バッシーン・・・
遥希のラリアットに倒れ込む真希。
更にエルボードロップを落としてから、早くもフォールの体勢に持ち込む遥希。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし真希も簡単にはフォールを許さない。
カウント2で返していくと、遥希は素早くヘッドシザースに捉えて締め上げていく。
遥希の太股が容赦なく締め上げると、真希の表情が苦痛に歪んだ。
真希は冷静にロープに足を伸ばすと、ここでレフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に遥希が技を解くと、真希は転がるようにロープに逃げて呼吸を整えながら立ち上がる。
遥希もビキニを気にしながらも、立ち上がると真希を睨み付けた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声がかかると、遥希が前に出るも真希がタックルを仕掛けてテイクダウンを奪った。
素早くサイドポジジョンを奪っていく真希は、遥希のボディに膝蹴りをグラウンド状態で狙っていく。
ドスッ・・
「痛いっ・・」
グラウンド状態での膝蹴りに悲鳴をあげる遥希。
堪らず組み付いていくと、真希は脇腹などへパンチを入れていく。
格闘技戦の経験からも、この辺は上手くルール内で使い出している真希。
更にマウントポジジョンを奪うと、そのルックスからは想像もできない激しい張り手を連打していく真希。
バッシーン、バッシーン、バッシーン・・・
「あうっ・・んんっ・・ああんっ・・・」
張り手を顔面に激しく叩き込まれて藻掻き苦しむ遥希。下から抵抗するも、真希の圧力に押されている様子。
真希が張り手を入れると、下から張り手を返そうとする遥希。
堪らず藻掻いていると、遥希が俯せ状態になっていく。
真希は上手くバックマウントをキープしているからと、拳を握りしめると脇腹へパンチを叩き込む。
ドスッ、ドスッ・・
「うっ・・うううっ・・・」
両足をバタバタさせて痛がる遥希。
堪らずロープに逃げようと這っていこうとする遥希に、真希はチョークスリーパーを仕掛けた。
グイッ・・
「うっ・・ぐぐっ・・」
締め上げる真希。しかし遥希の手がロープに届いた・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に技を解いて立ち上がる真希。
遥希は喉元を気にしながら、ビキニを直しながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に前に出る真希。
対して遥希はガードを固めていくと、真希のローキックが炸裂した。
バシィィィ・・・
更に左右の大振りの張り手を叩き込む真希。
バッシーン、バッシーン・・・
張り手を側頭部に受けてフラつく遥希。
更に遥希のGカップバストへ、グーパンチを叩き込む真希。容赦ない攻めに歓声も上がるも、一部ブーイングもあがっていた。
バストを殴られて痛がる遥希。ビキニに包まれたバストを押さえていると、真希が首相撲の体勢に持ち込んでから膝蹴りを仕掛けた。
しかし遥希が膝蹴りを受けては苦しいからと、組み付いてグラウンド状態に持ち込むと、今度は遥希が上になってマウントポジジョンを取っていく。
バッシーン、バッシーン・・・
「うっ・・ううっ・・」
今度は遥希が上から張り手を叩き込んでいくと、ガードしようとする真希の顔面に、張り手が炸裂していく。
真希は下から腕を取ろうとするも、遥希が激しく張り手を叩き込むからガードして少しでもダメージを減らそうとしている。
Gカップを揺らしながらの激しい張り手の連打。しかし攻める遥希も攻め疲れか、勢いが落ちてきた。
張り手は少なくなっても、遥希が座っているだけで呼吸も苦しくスタミナを奪われていく真希。
遥希が両手を肩に当ててフォールすると、真希が必死に返した。
返した時にバランスを崩して、その隙にロープに逃れる真希。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの掛け声に遥希と真希は立ち上がって離れると、お互い水着を直して睨み合う。
『ファイト!』
レフリーが叫ぶと、呼吸を整えながら距離を置いていく真希と遥希。
距離があるからと、遥希は果敢にドロップキックを仕掛けると、真希が避けて自爆させていく。
立ち上がろうとする遥希に、今度は真希がドロップキックを仕掛けると、遥希のGカップバストに炸裂した。
グニュ・・
「ああんっ・・・」
バストを蹴りこまれて倒れ込む遥希。両手でバストを押さえて痛がっていると、真希は立ち上がってからストンピングを叩き込む。
堪らず転がる様にロープに逃れる遥希。真希は更にサッカーボールキックをヒップに叩き込むも、レフリーが離していく。
『ロープ・・・』
レフリーが真希を離していくと、遥希がビキニを気にしながらも立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、お互い向かい合う真希と遥希。
今度は真希が前に出ると、張り手を放ちながら距離を詰めると、遥希の自慢のGカップバストへグーパンチを叩き込んだ。
グニュ、グニュ・・・
「あうっ・・ああんっ・・」
バストを拳で抉られて悶える遥希。
白い乳房が内出血を起こして痛々しい遥希は、ガードを固めるも真希がローキックで下から攻めると、ガードが甘くなってバストを殴られていく。
グニュ・・グニュ・・
真希も勝つために手段を選ばないとばかりに、女性の大事な部分のバストを狙っていく。
更にハイキックでバストを蹴り上げていく真希。
打撃に嫌がる様に距離を置こうとする遥希に、真希が積極的に前に出て行く。
そして仕留めようと考えてタックルで倒しに行く真希。
しかし、タックルを仕掛けた真希に上手くカウンターの膝蹴りを出した遥希。
ゴキィィィ・・・
顔面へ膝が決まって膝を落とす真希。必死に遥希の足に掴まってダウンを免れようとする真希に、遥希が髪を鷲掴みにして振り回した。
そのまま髪を掴んだまま強引のフェイスクラッシャーでマットに顔面から叩き付けると、真希が動きを止めていく。
俯せ状態で痛がる真希に、遥希はバスト攻めのお返しとばかりに、真希の股間へ爪先蹴りを叩き込む。
ゴキッ・・
「ふぎぃぃぃぃ・・・」
股間への衝撃に悲鳴をあげる真希。
その真希に馬乗りになると、一気にキャメルクラッチを仕掛けた遥希。
これには股間への衝撃のダメージなどから、抵抗ができない真希。
両足をバタバタさせて痛がっていると、遥希も上半身を反らして痛めつけていくと、真希が堪らずギブアップした。
「ぎ、ぎ・・ぶ・・・」
真希のギブアップを確認したレフリーがゴングを要請すると、ここで遥希の勝利が決まるのであった。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると技を解いていく遥希。
『勝者、左藤遥希っ!』
リングアナのコールに笑顔を浮かべる遥希。
負けた真希は呼吸を荒げて苦しんでいると、遥希が真希を気遣っているも、レフリーが遥希の手を挙げていく。
歓声に包まれていくリング上。AV嬢の勝利に、今後は更に女優達との抗争に発展するのか、期待の膨らむ地下プロレスとなったのだった。



第11試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、芸能活動復帰に合わせて地下プロレス復帰戦になる伊藤美咲。白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、歓声を浴びながらも一礼していく美咲。久しぶりの地下プロレスの熱気に落ち着きを見せるも、久しぶりの試合に緊張感は隠せない。
その美咲の復帰戦の相手になるのが、こちらもまた久しぶりの地下プロレスのリングにあがる肩瀬那奈。地下プロレスではプロレスマッチ、格闘技戦と経験しているだけに、今夜は黒い競泳水着に黒いリングシューズ姿で、手にはオープンフィンガーグローブを着けている。
美咲も那奈と同じくオープンフィンガーグローブを黒服に要求すると、手に着けていく。
かつては地下プロレスでは、米蔵涼子から勝利するなど活躍していた美咲の復帰戦。地下プロレスの厳しさを知っているだけにトレーニングを積んできた様子の美咲。
また、対戦相手の那奈も久しぶりの地下プロレスのリングに立つという事で、格闘技戦の為にと打撃を練習してきたと言う情報もあるだけに、お互いの顔を血に染めての凄惨な試合になるのか、観客席からは歓声が起きていく会場内。
『伊藤美咲復帰記念、格闘技戦を行います!・・・青コーナー〜・・・身長172p、上から86、59、87・・・肩瀬那奈〜っ!』
コールを受けて一礼していく那奈。身長が高いだけに、スレンダーボディに競泳水着が似合っている那奈。
『赤コーナー〜身長171p、上から80、60、87・・・伊藤美咲〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする美咲。37歳での地下プロレス復帰戦、32歳の那奈とどんな試合を見せてくれるのか?
コールが終わると、お互いが口にマウスピースを入れると、視線を合わさずにレフリーのルール説明を聞いていく美咲と那奈。
『勝負はレフリーストップ、ドクターストップ、ギブアップ・・・ダウンした相手に対しても、殴る蹴るは有効だ。相手がギブアップの意思表示、またはレフリーが止めるまで試合は続けられる・・・』
レフリーの説明にお互いが納得すると、コーナーに別けられていった。那奈としてもこの試合で勝利して存在をアピールしたいところ。
美咲も復帰戦を勝利で飾りたいと気合いの入るリング上。そして試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出していく美咲と那奈。
リング中央辺りで美咲が軽くパンチを放つと、那奈はガードしながらローキックを放った。
バシッ・・
軽く美咲の足に決まったローキック。
しかし美咲もローキックを返すと、那奈が踏み込んで左右のパンチを放つ。
バシッ・・
顔面にパンチを受けてフラつく美咲。しかし負けずに殴り返すと、那奈の顔にもパンチが炸裂した。
バシッ・・
更に那奈がパンチを連打していくと、美咲はガードを固めるもロープ際に押し込まれていく。
顔をガードする美咲に、那奈がお腹にも容赦ないボディブローを叩き込む。
ドスッ・・ドスッ・・・
「うっ・・ううっ・・」
身体をくの字にして苦悶の表情を浮かべる美咲。
その美咲にチャンスとばかりに、早くも首相撲の体勢に持ち込んでから、ロープに押しつけるように膝蹴りを狙う那奈。
しかし美咲も膝蹴りを受けたら危ないとばかりに、必死に那奈にタックルの様に抱きついていく。
膝蹴りを打てなくなって、首に腕を巻き込んでフロントスリーパーに持ち込む那奈。
美咲は脇腹などへパンチを小刻みに入れて抵抗していくも、那奈がDDT気味にマットに叩き付けた。
更にそのまま締め上げていく那奈。美咲の表情が苦しくなると、パンチで逃れようと那奈の脇腹などを殴りつけていく。
那奈が下から美咲の身体を両足で挟み込むと、美咲は更に苦しい状態に追い込まれていく。
レフリーも美咲がギブアップしないかと注意深く見ていくも、美咲も簡単にはギブアップするはずもなかった。
那奈が締め上げるも耐える美咲。早くも汗が素肌に浮かび上がってくると、美咲の首から那奈の腕が滑る様に外れると、美咲が上から顔面にパンチを叩き込む。
バシッ、バシッ、バシッ・・
顔面へのパンチの連打に嫌がるようにガードする那奈。身体を反転させようとすると、美咲がバックマウントを奪っていく。
バックマウントから、那奈の脇腹へパンチを入れていく美咲。
バシッ、バシッ・・・
脇腹を殴られても、顔面のガードを外さない那奈。美咲がチョークスリーパーを狙ってくると予想している。
更に脇腹を殴ってから、髪を鷲掴みにして無理矢理チョークスリーパーを狙おうとする美咲。
しかし那奈が身体を動かしてバランスを崩させると、上手く脱出して起き上がった。
美咲も素早く立ち上がると、那奈が立ち上がった美咲にハイキックを放つと空振りになると、美咲がタックルを仕掛けた。
しかし那奈が膝蹴りを放っていくと、美咲のボディに膝が炸裂して動きを止めていく美咲。
那奈が美咲をコーナーに押し込んでいくと、一気に顔面へパンチを叩き込む。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
ガードが下がった状態で顔面にパンチを連打されて苦しい美咲。
必死に殴り返すも、コーナーを背に那奈のパンチの連打に苦しい状態に追い込まれていく。
ガードを固めるも、ガードの上からも殴られていく美咲。
観客席も盛り上がる中、那奈のパンチの勢いは止まらず殴りつけていく。
更にコーナー串刺しの膝蹴りを叩き込む那奈。
ドスッ・・
「ぐ・・オエッ・・・」
コーナー串刺しの膝蹴りをお腹に受けて、堪らず口からマウスピースを吐き出してしまった美咲・・・。
両手でお腹を押さえたまま、座り込むようにコーナーにダウンする美咲。
ここはチャンスだからと那奈が襲いかかると、ここでレフリーが止めていく。
『ストップ・・ストップ・・』
レフリーがマウスピースを吐き出したからと、マウスピースを美咲の口に戻すからと試合を止めると、那奈は何でとばかりに不機嫌そうな表情を浮かべた。
美咲からすると助けられた感じの展開になるも、呼吸を整えながらマウスピースを口に戻されていくと、試合は続けられた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、那奈はコーナーに座り込んでいる状態の美咲の顔面狙いのサッカーボールキックを叩き込むと、必死にガードする美咲。ガードする腕にダメージを負うも、顔面を蹴られるよりはマシとばかりに耐えていく。
必死に那奈の足に低空タックルを仕掛ける美咲。足に組み付くも、上から頭部を殴られて苦しい美咲。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
那奈も容赦なく殴りつけていくも、美咲が必死にバランスを崩させてグラウンド状態に持ち込んでいく。
グラウンド状態で組み付こうとする美咲に、那奈はヒールキックなどで抵抗していくと、美咲が立ち上がって構えた。
那奈も立ち上がろうとすると、美咲が顔面狙いのハイキックを仕掛けるも、那奈が避けて空振りに終わると、美咲は更に回転してミドルキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
脇腹に蹴りが入って那奈が苦悶の表情を浮かべると、美咲がお返しとばかりにパンチを連打していく。
ボディへのダメージからガードを必死に固める那奈に、美咲の顔面、お腹とパンチが連打されていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・
コーナーを背に苦しい那奈。
膝を出して牽制するも、美咲が踏み込んでローキックを連打する。
バシッ・・
那奈の太股が内出血して痛々しいも、那奈も殴り返していくリング上。
バキッ・・
那奈のパンチが鼻に当たると、美咲がフラついた。
そして美咲の鼻から鼻血が噴き出すと、更に那奈が顔面にパンチを入れていく。
殴られる度に血飛沫をあげる美咲。白い競泳水着に血が垂れて痛々しい姿に追い込まれていった。
しかし美咲も殴り返すと、那奈の頬などにダメージを与えていく。
激しい殴り合いになっていくと、那奈が美咲をコーナーに押し込んだまま、激しく殴りつけていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・
顔面を血に染めながらも、必死にガードしようとする美咲。
那奈もコーナーに飛び込むように膝蹴りを放つも、美咲がガードしていく。
堪らずコーナーから飛び出してタックルを仕掛けた美咲に、那奈が膝蹴りをボディに入れていくと、美咲は必死にテイクダウンを奪おうと倒していく。
那奈が下になってのグラウンド状態になると、呼吸を荒げながらも美咲がサイドポジジョンを奪っては、押さえ込んでいる。
押さえ込まれている那奈も、冷静に美咲の動きを見ていると、美咲が那奈の脇腹へ肘打ちを入れると、ビクンと身体を反応させて痛がる那奈。
打撃を避ける為に、那奈が美咲に組み付いていくも、美咲が突き放していく。
更に一気にマウントポジションを奪っていく美咲。
端正な顔を血に染めながら、美咲も那奈を流血させようと鼻を狙ってパンチを落としていく。
バシッ、バシッ・・バキッ・・
美咲のパンチに藻掻き苦しむ那奈。
美咲の顔面パンチの連打に鼻血を噴き出した那奈。両者とも呼吸が苦しくなるからスタミナの消耗が気になるところ。
下から殴り返す那奈。しかし美咲がハンマーパンチを顔面に落としていくと、那奈の顔面がダメージを受けていく。
容赦ないハンマーパンチの連打に、那奈の顔面が腫れだしていくも、美咲は殴るのを止めず、那奈もギブアップせずに激しく藻掻いていく。
藻掻く那奈がロープに近づくと、殴られながらもロープを掴むとレフリーが止めていくリング上。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーに止められて立ち上がる美咲。
那奈は顔を気にしながらもフラつきながら立ち上がると、リングドクターのチェックを受けると、試合が続けられていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める美咲と那奈。
那奈の片目はハンマーパンチで腫れていて視界を奪われて苦しい状態ながらも、那奈もパンチを出していく。
バキッ・・
美咲の顔面にもパンチが炸裂していくと、お互いが血飛沫をあげての凄惨な試合展開が繰り広げられていくリング上。
バシッ、バシッ・・
顔面パンチにフラつく美咲に、那奈が左右のパンチを連打して距離を詰めると、美咲も必死に膝蹴りを放った。
ドスッ・・
「うぅっ・・」
膝蹴りを受けて動きを止める那奈。
美咲は髪を鷲掴みにして振り回すようにしてから、下を向かせるようにして顔面に膝蹴りを叩き込む。
ゴキィィィ・・
鈍い音がリングに響き渡ると、那奈の身体がマットに崩れ落ちた・・・。
俯せ状態でダウンした那奈に、美咲はトドメとも言えるバックマウントから激しいパンチを連打するも、ここでレフリーが試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
レフリーが美咲を止めると、リングドクターがリングサイドからリングに上がって那奈を診ている。
『勝者、伊藤美咲っ!』
顔を血塗れにしながらも、勝利してレフリーに手を挙げられて笑顔を浮かべる美咲。
今後、米蔵涼子や藤原紀華とのカードも実現するのだろうか・・・。




第12試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは美卜麻美。加東綾子を抑えての女子アナナンバーワンになった麻美が、今夜地下プロレスデビューとなったのだった。白いワンピース水着に白いリングシューズ姿の麻美。豊満なバストもアピールできる様にと、胸の谷間も見える様になっていた。流石に歓声を浴びながらも、異様な雰囲気の地下プロレスの会場に緊張する麻美。
その対戦相手としてリングに上がるのは、富士テレビのナンバーワン女子アナの加東綾子。今夜は直接対決が実現したのであった。
綾子は地下プロレスでデビューを済ませているので、堂々と白いスポーツビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、歓声を浴びてコーナーに進んでいく。
『女子アナプロレスマッチを行います!』
リングアナのコールに歓声が響き渡る会場内。その歓声に驚きを隠せない麻美。
対して、綾子は反対コーナーの麻美を直接闘えるとばかりに、気合いを入れた表情を見せている。
『青コーナー・・・身長158p、上から86、67、89・・・美卜麻美〜っ!』
コールを受けて一礼していく麻美。頭を下げた瞬間、豊満なバストが作り出す谷間に歓声が起きていく。
『赤コーナー〜・・・身長166p、上から87、57、82・・・加東綾子〜っ!』
そしてコールを受けて笑顔で片手を挙げてアピールする綾子。
スポーツビキニ姿が似合っている綾子は、軽く身体を動かしていると、レフリーが両者をリング中央へ招いてルールの確認などをしている。
お互いが視線を合わせずにレフリーの説明を聞く麻美と綾子。
そしてコーナーに別けられると、注目の女子アナ同士のプロレスマッチが始まるのであった・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出す麻美と綾子。
まずは距離を置いて睨み合っていくも、麻美も初めての地下プロレス参戦だけに、ペースを握れずに緊張感を隠せない。
対して綾子は何試合も経験しているだけに、麻美に比べて余裕が感じられると、まずは距離を詰めて張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
張り手を受けた麻美は、負けずに張り手を返していく。
バッシーン・・・
綾子の頬に炸裂すると、綾子は負けずに張り手を返すと、麻美も張り手を叩き込む。
人気女子アナのホンキの張り手合戦に歓声が起きていくと、綾子が強引にヘッドロックに持ち込むと、麻美も負けずにロープに振って返した。
ロープからバストを揺らしながら返ってきた綾子に、麻美が必死にドロップキックを放つ。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
ドロップキックを受けて倒れ込んだ綾子。麻美は素早く立ち上がるとストンピングを叩き込むも、綾子がロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが麻美を止めていくと、綾子が水着を直しながら立ち上がっていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に綾子が麻美との距離を詰めていく。
麻美も綾子が近づくからと警戒するも、綾子が踏み込んで喧嘩キックを放った。
ドスッ・・
「うぐっ・・」
麻美のボディに蹴りが決まると、続けてロープに振ってから飛び込んでのフライングボディアタックからフォールしていく綾子。
『ワン・・・ツー・・・』
レフリーがカウントを数えるも、麻美が返していくと綾子が足を捉えてから、一気に片逆エビ固めを仕掛けた。
苦悶の表情の麻美は、必死に近くのロープに手を伸ばすと、ここでレフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
ロープを必死に掴む麻美。手を伸ばしている胸元からは、豊満なバストが水着から溢れそうになっても、麻美自身は痛みから逃れようと必死だった。
『おおおっ・・・』
『美卜のバスト大きいなぁ!』
観客席からは麻美のバストへの注目が高い声が漏れると、麻美自身も水着姿、それも胸元が谷間が見える水着だと危ないとばかりに焦りだす・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める綾子と麻美。
距離が詰まると、綾子が気合いの入る張り手を叩き込む。
バッシーン・・・
頬を叩かれてフラつく麻美に、綾子がロープ際に押し込む様に張り手を叩き込むと、続けてロープに押し込んで膝蹴りをボディに叩き込む。
ドスッ・・
「うっ・・うううっ・・」
ボディへの膝蹴りに身体をくの字にして苦しむ麻美。
「まだまだ終わらないわよ・・・」
綾子が囁くと、膝蹴りを更に叩き込んだ。
ドスッ・・ドスッ・・・
「うっ・・うぐうっ・ううっ・・」
堪らず麻美がお腹を押さえて座り込む様にダウンすると、綾子が反対側のロープに走って勢いをつけると、ロープ際でお腹を押さえて痛がる麻美の顔面に、低空ドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「いやあぁぁぁぁ・・・」
堪らず悲鳴をあげてリング下に転落する麻美。
リング下では顔を押さえて痛がっていると、綾子がリング上から挑発していく。
そして綾子がリング下に降りていくと、倒れて痛がっている麻美のバストなどへストンピングを叩き込んだ。
グニュ・・
「ああんっ・・・いやっ・・」
豊満なバストを蹴りこまれて痛みに喘ぐ麻美。
綾子も観客の反応を見て、更にバストに蹴りを入れていくと、麻美は悲鳴をあげていく。
グニュ・・
「痛いぃぃぃぃ・・・・」
痛がる麻美に、綾子は観客に片手を挙げてアピールすると、エプロンサイドに上がってから観客にアピールしてから、苦しむ麻美のお腹にフットスタンプを落とした。
ドスッ・・・ビチャビチャ・・・
「うっ・・オエェェェェェェェ・・・・」
綾子のフットスタンプに、激しく反吐を口から噴き出す麻美。
そう、人気女子アナであり、その食べっぷりに定評のある麻美だけに、今夜の地下プロレス参戦前にも食べるシーンがあったのか、消化されていない食べ物を吐き出す結果になってしまった・・・。
人気女子アナの反吐を噴き上げるシーンに歓声があがると、麻美は自らの吐瀉物で顔を汚していると、リングサイドの黒服などがペットボトルの水で洗い流していく。
そしてタオルで顔を拭いてもらう麻美。綾子は麻美の激しい反吐に驚きを隠せないも、麻美はフラフラしながらも立ち上がった。
お腹を押さえている麻美に、綾子は髪を掴むと、近くの鉄柱に叩き付けていく。
ゴッキーン・・・
「あうっ・・・」
鉄柱攻撃にグッタリと倒れ込む麻美。
流石に人気女子アナナンバーワンを奪われたからなのか、綾子は麻美に激しい攻撃を続けていく。
そして麻美の髪を掴んでリング上に戻していくと、麻美は仰向けに倒れ込んでいるリング上。
綾子が肘をアピールすると、麻美のバストへエルボードロップを落とした。
グニュ・・
「いやああぁぁぁぁ・・・」
バストへの鋭い肘爆弾に悲鳴をあげる麻美。
転がるようにして痛がる麻美に、綾子は両足を抱え込んで逆エビ固めを仕掛ける。
グイッ・・
「んああぁぁぁぁ・・・」
背骨を曲げられて必死に耐える麻美。
綾子も腰を落としてギブアップ狙いで揺さぶるも、麻美が必死に耐えていく。
『美卜、ギブアップ?・・・ギブ?』
レフリーの問いかけに必死に耐える麻美。
「ノォォォォォ・・・ノォォォォォォ・・・」
泣きそうな声でギブアップを拒む麻美。
少しずつロープに逃れようと動くと、水着からバストが飛び出しそうになるも、必死にロープに手を伸ばしていく麻美。
『ロープ・・・ロープ・・・』
そして麻美がロープに逃れると、レフリーが綾子を止めていく。
一瞬悔しそうな表情を浮かべる綾子。技を解いていくと、グッタリとする麻美の背中にストンピングを叩き込むと、麻美のバストがマットに押しつけられてひしゃげた。
グイッ・・
「あうっ・・」
綾子が麻美の髪を鷲掴みにして起こしていくと、そのままコーナーに押し込む様にしてから膝蹴りをボディに叩き込む綾子。
ドスッ・・
「ふぐっ・・」
膝蹴りを受けて苦しむ麻美。
「決めるわよ!」
綾子が珍しい大声でのアピールをすると、麻美に大技パイルドライバーを仕掛けていく。
しかし麻美も藻掻いていくと、踏ん張っている綾子の股間へ、麻美の後頭部が直撃した・・・。
ゴキッ・・
「ああんっ・・」
股間への衝撃に力が抜けていく綾子。
麻美も必死に逃れると、股間を痛がる綾子に逆さ押さえ込みを仕掛けた。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィィ・・・・』
まさかの逆転勝利の麻美。
股間が痛い綾子が返せずにスリーカウントを許してしまうと、デビュー戦の麻美逆転勝利となったこの試合。
『勝者、美卜麻美っ!』
リングアナのコールに信じられないと言う表情を浮かべている麻美。
負けた綾子も信じられないと言う表情を浮かべていると、悔しさからかマットわ叩いてリングを降りていくのであった。
人気女子アナのデビュー戦、麻美も勝利したとは言え、試合の流れを奪えなかっただけに、今後の課題の残るデビュー戦でもあった・・・。



第13試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、地下プロレスでの経験も積み始めてきた霧谷美玲。今夜も激しい試合を組まれるも、相手も女優だと知らされて気合いを入れている様子。黒ビキニに手にはオープンフィンガーグローブを着けてのリングイン。
スレンダーボディに豊満なバストで観客席から歓声を受けながらのリングインの美玲。
その美玲の対戦相手としてリングに上がるのは、女優の長沢まさみ。美玲と同じく豊満ボディを白いビキニと、手にはオープンフィンガーグローブを着けてのリングイン。今夜はこの2人が激しい格闘技戦を行う事になっていた・・・。
『美人女優特別格闘技戦を行います!』
リングアナのコールに早くも興奮状態の観客席。
『青コーナー〜・・・身長164p、上から78、57、83・・・霧谷美玲〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする美玲。トーナメントでは藤原紀華に痛めつけられての敗北などもあり、格闘技スタイルでの経験を踏んで上を目指したいところ。
『赤コーナー〜・・・身長168p、上から83、57、82・・・長沢まさみ〜っ!』
そしてまさみがコールを受けると、歓声に包まれて片手を挙げてアピールするまさみ。今夜の相手の美玲には負けられないとばかりに気合いを入れている。
そしてリング中央でレフリーがルールを説明していくと、まさみと美玲が睨み合っていく。
『殴る蹴る絞める何でも有効で、倒れた相手の顔にも打撃、踏みつけ等が認められる。KO、ギブアップ、レフリーストップで勝敗をつけるから、ダメと思ったら意思表示をしないと試合は止められない。水着剥ぎは反則になるから注意するように・・・』
レフリーの説明を聞いてから、2人はコーナーに別れるとマウスピースを口を入れてから、レフリーが試合開始のゴングを要求した・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと共に、コーナーから勢いよく飛び出していくまさみと美玲。
お互いコーナーから飛び出すと、リング中央で美玲がパンチを放つと、まさみもパンチを出して殴り合う両者。
容赦なく顔面狙いのパンチを放つ両者、美玲も打撃を練習してきたのか上手くまさみの顔面にパンチを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ・・
しかしまさみも殴るだけでなく、タックル気味に組み付いていくと、そのまま持ち上げるようにしてからマットに叩き付ける。
バッシーン・・・
背中からマットに叩き付けられて、苦悶の表情を浮かべる美玲。
更にまさみがマウントポジジョンを奪おうとすると、嫌がるようにロープに逃れた。
特別ルールだからとロープブレイクが認められているので、ここでレフリーがまさみを止めていくと、ゆっくりと立ち上がるまさみ。
美玲もビキニを直しながら立ち上がると、試合が続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めるまさみと美玲。
美玲がローキックを放つと、まさみもお返しとばかりにローキックを叩き込む。
バシィィィ・・・
音を立てて炸裂するまさみのローキック。美玲の太股に確実にダメージを与えていくローキック。
しかし美玲も負けずに蹴り返していくと、まさみが組み付くように膝蹴りを放っていく。
ドスッ・・
美玲の細いボディに膝蹴りが炸裂すると、美玲が苦悶の表情を浮かべた。
更にまさみが膝蹴りを狙おうとロープ際に押し込んでいくと、美玲が組み付いて膝蹴りを防いでいく。
組み付いてから倒したい美玲。しかしまさみが踏ん張ると倒せないからと、殴りだした。
バシッ、バシッ・・
美玲のパンチの連打にまさみも負けずに殴り返すと、美玲の顔面に炸裂してフラつく美玲。
更にコーナーに追い込んでいく様に殴りつけてから、ガードを固める美玲のボディへパンチを入れると、口からマウスピースが顔を見せた。
続けて殴りつけていくまさみ。美玲も返すも勢いのあるまさみのパンチの連打に劣勢になって苦しい展開になっていく。
観客席からは美人女優の美玲の苦悶のシーンに歓声があがっていくと、まさみが更に殴りつけていく。
堪らず美玲がコーナーを背に前蹴りで抵抗すると、まさみがコーナーから離れて手招きして挑発した。
美玲はビキニを直してから、コーナーから前に出ると、まさみが距離を詰めてパンチを放っていく。
バシッ、バシッ・・・
またもコーナーを背に苦しい美玲。
美玲も殴り返すも、勢いを奪われて苦しい展開が続いていくリング上。
ドスッ・・
お腹ーのパンチに苦悶の表情を浮かべる美玲。
ガードが下がると、まさみは一気に顔面にパンチを集中していく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
まさみのパンチの連打に鼻血が流れ出した美玲。
必死にパンチを返してコーナーから逃れようとする美玲に、まさみは上手くパンチを当てていく。
流石に出血に動揺する美玲は、パンチなど出すもまさみに有効打が打てずに、スタミナを消耗していく。
ガードが下がった美玲に、まさみはコーナーに押し込むようなハイキックを叩き込むと、美玲の顔面に炸裂してダウンを奪った。
コーナーに崩れ落ちる美玲。しかし必死にまさみに組み付いていくと、腰の辺りに組み付いた。
その美玲の背中に、まさみはハンマーパンチを落としていくと、美玲はまさみをコーナーに押し込んだ。
しかしここから攻めが続かないと、逆にまさみがエルボーを背中に落とすと、美玲が膝を落とす。
組み付こうとする美玲が膝をついたからと、まさみは顔面狙いの膝蹴りを狙うも、美玲が太股に組み付いてガードしていく。
その美玲に、まさみは顔面に容赦ないパンチを叩き込んでいくと、組み付く美玲も堪らず逃れようとするも、まさみの勢いに押されて俯せ状態になっていく。
俯せ状態の美玲の両足を掴んでロープから離してから、バックマウントを奪うと、美玲の脇腹へパンチを叩き込む。
ドスッ、ドスッ・・
殴られる度に身体をビクンとさせていく美玲。
更に顔面にパンチを入れようと、まさみが髪を鷲掴みにして上を向かせると、苦悶の表情の美玲。
そこからキャメルクラッチを仕掛けるまさみ。スレンダーな美玲のボディが反らされて、背骨が軋んで痛々しい展開になっていくリング上。
藻掻く美玲。ビキニからは豊満なバストが飛び出しそうになって、乳輪が顔を出している。
更にまさみが揺さぶっていくと、口から涎を垂れ流して耐える美玲。ビキニからは乳首が飛び出した。
両足をバタバタさせて痛がる美玲。レフリーもギブアップの確認をするも、美玲が耐えていく。
耐える美玲に、まさみはキャメルクラッチを解いてから立ち上がると、脇腹へニードロップ気味に膝を落とした。
ドスッ・・
これには藻掻き苦しむ美玲。更に俯せ状態の美玲のサイドポジジョンから膝を何度も叩き込んでいくまさみ。
泣きそうな表情で耐えている美玲に、観客席からは大歓声が起きていく。
まさみは痛めつけるように、バックマウントからパンチを脇腹、頭部に叩き付けていくと、美玲は俯せになってガードしようと必死になっていく。
マットには美玲の鼻から流れ出す鼻血が垂れていく残酷な展開。
ここでレフリーがまさみを止めると、リングドクターによるチェックが行われていくリング上。
『ストップ・・・』
レフリーがリングドクターを招き入れると、まさみは立ち上がってコーナーに。
美玲は仰向けにされてリングドクターのチェックを受けていくと、美玲自身が続行を訴えた。
顔の血を拭ってもらってから、ビキニを直しながら立ち上がる美玲。
レフリーがまさみをコーナーから呼ぶと、試合が再開されていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、まさみが前に出てジャブを放つと、美玲が必死にタックルを仕掛けた。
組み付くもまさみが踏ん張るとテイクダウンが奪えない美玲。打撃のダメージで苦しそうな美玲が必死に揺さぶると、まさみが倒れ込んだ。
サイドポジジョンを奪っていこうとする美玲に、まさみは様子を見る様に受けていく。
美玲がマウントポジジョンを奪うと、必死にまみさの顔面狙いでパンチを落としていくも、まさみがガードしながらも腕を狙っていく。
バシッ、バシッ・・
顔面にパンチを受けながらも何か狙っているまさみ。
美玲は必死に勝ちたいからと殴りかかると、まさみが下から殴り返した。
バシッ・・
下から殴り返すまさみは、更に殴り返すと、美玲がまさみの腕をキャッチして一気に腕拉ぎ逆十字固めを極めた。
伸びていくまさみの腕。苦悶の表情を浮かべるも、必死に逃れようとすると、汗で滑って腕が抜けた。
お互いが立ち上がると、まさみも前に出てローキックを叩き込む。
バシィィィ・・・
音を立てて太股に炸裂するローキックに痛がる美玲。
更にジャブ気味に殴りつけるまさみに、美玲はガードを上げてコーナーに追い込まれた。
顔を殴られたくない美玲はガードをあげていると、まさみはボディへパンチやミドルキックを叩き込む。
ドスッ・・バシィィィ・・・
「うっ・・ふぐっ・・」
マウスピースが飛び出しそうになるも、必死にダウンを免れようと踏ん張る美玲。
更にコーナー串刺しの様な膝蹴りを叩き込むまさみ。
ドスッ・・
「うっ・・うげえっ・・・」
流石の美玲もお腹への膝蹴りにマウスピースを吐き出すと、両手でお腹を押さえ込むようにして座り込む様にダウンした。
下を向いて苦しむ美玲に、まさみは試合が続けられているからと観客席にアピールすると、容赦ない蹴り上げる様なサッカーボールキックを顔面に叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
またも鼻血で顔を赤く染めていく美玲。
更に顔面狙いのサッカーボールキックに、美玲は必死に組み付いた。
グラウンド状態に持ち込もうとする美玲。バランスを崩して倒れ込んだまさみに、美玲はアキレス腱固めを仕掛けた。
グイッ・・
これにはまさみが痛がってヒールキックを出して抵抗すると、美玲が堪らず技を解いてしまうと、まさみがロープを掴んで立ち上がる。
美玲も立ち上がると、まさみが踏み込んで顔面パンチを放つと、美玲がパンチに合わせてタックルを仕掛けた。
上手くテイクダウンを奪った美玲は、そのまま組み付いてグラウンド状態に持ち込んでいく。
まさみが下になったまま様子を見ていると、美玲がサイドポジジョンを奪おうとする。
鼻から流れ出る血がまさみの素肌を赤く染めていく中、美玲は呼吸も苦しくスタミナが心配になるも、横四方固めの様に組み付いた。
しかしまさみがロープに足を伸ばすと、ここでレフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めてまさみと美玲を立たせていくと、美玲の表情からはスタミナ切れに感じられる。
まさみは呼吸を荒げるも、まだいけると言う表情を浮かべていて、美玲の苦悶の表情にチャンスとばかりに気合いを入れていた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にまさみが一気に距離を詰めると、呼吸も苦しい美玲の顔面へパンチを叩き込む。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
鼻血で呼吸も苦しくスタミナが切れかかる美玲は、顔面へのパンチの連打にガードを固めようとするも、フラつきながらロープ際に追い込まれた。
更にローキック、ミドルキックと美玲をサンドバック状態に追い込むまさみ。
観客席は大歓声の中、美玲も必死に殴り返すも血飛沫をあげてフラつく美玲。
フラつく美玲をロープに押し込む様にして、膝蹴りをボディに叩き込むまさみ。
ドスッ・・
「うっ・・えっ・・・」
強烈な膝蹴りをボディに叩き込まれて口からマウスピースを吐き出してしまった美玲。
そのまま座り込むようにダウンしてしまうも、レフリーは試合を止めるはずもなく続けられていくリング上。
両手で膝蹴りを入れられた部分を押さえて苦しむ美玲の髪を鷲掴みにしていくまさみ。
振り回すようにしてからマットに叩き付けると、仰向けで苦しむ美玲に馬乗りになっていく。
ゆっくりと両腕を両足で挟んでガードできない状態にすると、観客席からも歓声が起きていく。
歓声を浴びながら、まさみは一気に顔面へパンチを何発も連打していくと、美玲はガードも出来ずに両足をバタバタして藻掻きながら痛がるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ここでレフリーが危険と判断して試合を止めると、まさみは興奮状態なのか更に殴りつけていく。
レフリーがまさみを止めていくと、まさみが立ち上がった。
美玲は顔面を血塗れにして失神状態になっていると、リングドクターが美玲をチェックしていく。
『勝者、長沢まさみっ!』
リングアナのコールに片手を挙げられていくまさみ。激しい試合を制しただけに、今後は上を目指したいところ。
負けた美玲も果敢に挑んだ試合だっただけに、次の試合も楽しみな内容で、美人女優でありながら顔面パンチ、格闘技戦にも挑戦していく姿勢には歓声が起きているのであった・・・。




第14試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、久しぶりの地下プロレスに登場した五藤真希。黒いスポーツビキニに黒いリングシューズ姿でリングインすると、早くも歓声を浴びていく真希。
今夜久しぶりの地下プロレスと言う事で、真希は今までの芸能活動などの鬱憤なども爆発させたいと関係者に語っていたと言うだけに、相手も人気のあるアイドルを潰したいと希望していたと言う情報も入っていた・・・。
その真希の対戦相手としてリングに登場したのが、アキバ48のセンターで人気を博して、今は女優として活動している前多敦子。
白いビキニに白いリングシューズ姿の敦子は、観客席に向かってアピールすると、歓声に包まれていく敦子。
「あれ、剥ぎ取って全裸にしても問題ないでしょ?」
真希がリングサイドの黒服に囁くと、黒服もオッケーサインを出していく。
敦子も真希との試合と言う事で、人気のあったアイドルグループの対抗戦と言う構図になったリング上。
『特別試合を行います!・・・青コーナー〜・・・元猛娘〜・・・身長159p、上から83、60、88・・・五藤真希〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする真希。久しぶりに地下リングで暴れられるとばかりに、表情には笑みを浮かべている。
『赤コーナー〜・・・元アキバ48センター〜・・・身長161p、上から76、60、83・・・前多敦子〜っ!』
コールを受けて一礼していく敦子。白いビキニ姿も様になっていた・・・。
コールが終わると、真希がリングアナからマイクを奪うと、いきなりアピールしていく。
「久しぶりの地下プロレスなんで、派手な試合がしたいと思います。相手が国民的人気グループのセンターだったんだから、強烈な試合をしない?・・・前多さん?」
真希の挑発に黙ってコーナーで見つめる敦子。
「ねぇ、2人ともビキニなんだし有刺鉄線ボードデスマッチなんてどうかしら?」
真希のアピールに観客席からは大歓声が起きていくも、敦子は戸惑いながら観客席の反応を見ている。
「ゆ、有刺鉄線なんて・・・い、いや・・・」
有刺鉄線デスマッチを拒む敦子。
しかし黒服達はニュートラルコーナーに有刺鉄線ボードを立て掛けていく。
「こ、こんな試合・・・わ、私できません・・・」
敦子がリングを降りようとすると、黒服達が止めていく。
『地下プロレスのリングで、試合をせずに逃げたらどうなるか・・・わかるだろ?』
黒服の言葉に怯える敦子。
『カァーン!』
しかしリングには試合開始を知らせるゴングの音が鳴り響くと、戸惑う敦子に真希が迫った。
「遊びじゃないんだからね、地下プロレスは!」
真希が敦子の髪を鷲掴みにすると、敦子が抵抗して張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
「ふざけないでよ!」
激しい張り手に歓声が起きると、真希も距離を置いて頬を押さえて笑みを浮かべた。
流石に有刺鉄線ボードの置かれたリング上だけに、緊張した表情の敦子。
逆に真希はデスマッチも経験しているだけに、今夜の獲物を痛めつけようと考えている様子・・・。
そしてリング上では、敦子が有刺鉄線ボードを見つめながらも、走り込んでドロップキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
更に首投げでマットに真希を投げつけると、そのままヘッドシザースで締め上げていく。
正統派プロレスと言う流れで攻める敦子。
真希が両足をバタつかせていくと、敦子が真希の髪を掴んでいく。
しかし真希がロープに足を伸ばすと、レフリーが止めていくリング上。
『ロープ・・・』
レフリーの指示に技を解いていく敦子。素早く立ち上がって距離を置いていく。
真希もショーツを直しながら立ち上がると、睨み合う敦子と真希。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていくと、敦子が踏み込んで張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
真希も負けずに張り手を返すと、敦子がヘッドロックに強引に持ち込むと、真希がロープに振っていく。
ロープから戻ってきた敦子に、真希は容赦ない喧嘩キックをお腹に叩き込んだ。
ドスッ・・
「うぐうっ・・」
お腹への打撃に身体をくの字にして苦しむ敦子。
更に真希がボディスラムを狙うと、一気にマットに投げつけた。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
背中から叩き付けられて苦しむ敦子に、真希は素早くフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし敦子が返していくと、真希が笑みを浮かべた。
マットに座らせた状態から、真希がスリーパーで締め上げると、敦子は真希の力に驚きを隠せない。
両足をバタバタさせて藻掻きながらロープに逃れた敦子。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に真希が放すと、ゆっくりと立ち上がっていく。
敦子はロープを掴んで呼吸を整えるも、真希の腕力に驚きを隠せない・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく真希。
敦子は距離を計りながらも、次第にコーナーに追い詰められていく。
バシッ・・
コーナーに追い込んでから、喧嘩キックから髪を鷲掴みにしてから、コーナーポストに敦子の顔面を叩き付ける真希。
バシッ、バシッ、バシィィィ・・・
「きゃあああぁぁぁ・・・・」
顔面を何度もコーナーポストに叩き付けられて悲鳴をあげる敦子。
フラついているからと、髪を掴んでリング中央に連れ出すと、観客席にアピールする真希。
「そろそろ有刺鉄線いくぞぉぉぉぉ・・・」
真希のアピールに歓声が起きると、勢いよく敦子を有刺鉄線ボードのあるコーナーに振ろうとする真希。
しかし敦子が上手く返して真希を有刺鉄線ボードのあるコーナーに振ると、真希が豪快に有刺鉄線ボードに背中から叩き付けられた。
グサッ・・
「んあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
流石の真希も背中から有刺鉄線に叩き付けられて悲鳴をあげると、敦子も驚きの表情を浮かべた。
スポーツビキニだけに、露出した素肌に容赦なく有刺鉄線の棘が食い込むと、早くも背中を傷つけて血が流れ出している。
「い、イタっ・・・」
有刺鉄線ボードから離れた真希。しかし背中へのダメージに苦しい表情を浮かべていると、敦子が走り込んでドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
フラつきながら有刺鉄線ボード近くで踏ん張った真希。
しかし敦子は踏み込んでエルボースマッシュを叩き込むと、続けて喧嘩キックで真希を有刺鉄線ボードに押し込んだ。
グサッ・・
「あああぁぁぁぁぁ・・・」
またも背中から有刺鉄線ボードに押し込まれて悲鳴をあげる真希。
背中が更に傷つけられて痛々しい真希。
敦子も自らが有刺鉄線の餌食になりたくないからと、必死に真希を攻め込んでいる。
有刺鉄線ボードから逃れた真希。背中を赤く染めながらも構えていくと、敦子もドロップキックを放つも、真希が避けて自爆した。
「そろそろお前も有刺鉄線を味わえよ!」
真希が叫ぶと、立ち上がる敦子の髪を鷲掴みにして額にグーパンチを叩き込んだ。
ゴキッ・・
「あうっ・・」
額へのパンチにフラつく敦子。
そして腕を掴むと、真希は有刺鉄線ボードへ敦子を振ろうとしていく。
「い、イヤッ・・・いやあぁぁぁぁぁ・・・・」
嫌がる敦子。
悲鳴をあげる敦子を強引に有刺鉄線ボードに振っていく真希。
そして、遂に敦子が有刺鉄線ボードの餌食になった・・・。
グサッ・・
「いやああぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
白ビキニの敦子の背中に、容赦なく有刺鉄線ボードの棘が食い込んでいく。
激痛に絶叫する敦子。遂に背中の素肌が切り裂かれて血が流れ出した。
グイッ・・
「ほらほらっ、まだ始まったばかりでしょ?」
真希が髪を鷲掴みにして敦子を有刺鉄線ボードから引き離すと、ロープに振ってからラリアットでダウンを奪っていく。
敦子が大の字になっている隙に、コーナーから有刺鉄線ボードをリング中央へ持ち込んでいく真希。
更にリングサイドから有刺鉄線竹刀を見つけると、有刺鉄線竹刀を手にする真希。
敦子が立ち上がると、真希の有刺鉄線竹刀に反則だとレフリーにアピールすると、レフリーが真希を注意するも、真希が振り回して威嚇していく。
有刺鉄線竹刀を放さないからと、敦子は果敢にドロップキックを叩き込むと、真希が竹刀を手放して倒れ込んだ。
更に髪を掴んで起こそうとする敦子に、真希は股間へアッパー気味のパンチを叩き込む。
ゴキッ・・
「んあっ・・」
股間への衝撃に動きを止める敦子。
その敦子をセカンドロープとトップロープに挟むようにして観客席へ向けていく真希。
「この顔を傷つけてやるからぁぁぁぁぁ・・・」
観客席は真希のアピールに歓声をあげると、敦子は嫌がる様に抵抗していく。
「い、いやああぁぁぁぁ・・・・」
そう、真希の手には有刺鉄線竹刀が握られていた。
そして敦子の脳天に有刺鉄線竹刀を押しつけていく真希。
グサッ・・
「痛いぃぃぃぃぃ・・・・いやああああああぁぁ・ぁ・・ぁ・ぁ・・・・」
観客席が盛り上がる中、敦子の顔面に血が流れ出していく。
真希が有刺鉄線竹刀を擦りつけると、更に流血していく敦子。
レフリーが反則のカウントを数えると、ここで真希が有刺鉄線竹刀を放していく。
そして敦子を放して観客席に向かってガッツポーズでアピールする真希。
敦子はレフリーがロープから放していくと、傷口を気にするようにしていた。
白いビキニも血で赤くなりだしている痛々しい敦子。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にフラつく敦子に、真希はヘッドロックに持ち込むと、拳を握りしめて敦子の額を殴り付けていく。
バキッ・・
「きゃあああぁぁぁ・・・」
これにはレフリーが真希を止めていくと、真希は不機嫌そうに敦子を放すと、喧嘩キックを叩き込んでから、強引にリング中央の有刺鉄線ボードにパワーボムの体勢に持ち込んでいくと、そのまま敦子の身体を有刺鉄線ボードに叩き付けた。
グサッ・・・
「あああぁぁぁぁぁぁ・・・」
有刺鉄線の激痛に悲鳴をあげる敦子。
真希が放すと、有刺鉄線ボードの上でグッタリしている敦子に、勢いをつけてお腹にフットスタンプを落とした。
ドスッ・・
「ホゲェェェェ・・・・」
お腹へのフットスタンプに反吐を噴き上げた敦子。また有刺鉄線が食い込んで激痛に可哀想な展開になっていく。
身体をヒクヒクさせている敦子に、真希は観客席にアピールしてから、有刺鉄線ボードをコーナーに取りにいくと、敦子の上に乗せて挟んでいく。
「いくぞぉぉぉぉ・・・」
真希がアピールすると、有刺鉄線ボードに挟んだ敦子を押し潰す様に、フットスタンプをボードに叩き込んだ。
グサグサグサッ・・・
「いやあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
あまりの激痛に泣き叫ぶ敦子。
「ぎ、ギブ・・・ギブアップ・・・します・・・」
泣きながらギブアップを口にする敦子。
しかし真希は満足していないのか、顔だけだしている敦子に、顔面を踏みつけていく。
「ふふふっ・・・ギブするの?・・・まだ早いんじゃないの?」
レフリーもギブアップを取らないと、真希が有刺鉄線ボードを敦子から離していくと、俯せにしていく。
そして馬乗りになってから、傷つけられた背中を叩いてから、両手でビキニの肩紐を掴むと、一気に剥ぎ取ってトップレスにしていく。
「や、やめて・・・み、水着を脱がさないでよ・・・」
必死に俯せだからとバストを見られないようにと隠そうとする敦子に、真希は剥ぎ取ったビキニを首に巻き付けていく。
そして敦子の首を絞めていくと、敦子は苦悶の表情で両足をバタバタさせて苦しんでいる。
レフリーも流石に反則だからと真希にカウントを数えるも、真希は構わず絞めていくと、ここでレフリーが反則負けを宣言した。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされるも構わず絞めていく真希。
口から涎を垂れ流して苦しむ敦子。
レフリーが真希を止めていくと、仕方ないと言う表情でビキニを放していく真希。
『勝者、前多敦子っ!』
リングアナのコールに敦子は俯せでグッタリとしていると、真希がガッツポーズで敦子の後頭部を踏みつけてアピールするのであった。
そして歓声に包まれながらリングをあとにする真希。
対して、敦子は担架が呼び込まれてバスタオルでバストなどを隠しながらリングを降りるのであった。
地下プロレスの洗礼を受けた敦子。有刺鉄線の恐怖に控え室へ涙を流しながら戻るのであった・・・・。



第15試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは女優の末広涼子。白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって一礼してコーナーに進んでいった。
その涼子の対戦相手としてリングに上がるのは、女優の大池栄子。堂々と黒いスポーツビキニに黒いリングシューズでリングインすると、片手を挙げてアピールしていく栄子。
対戦相手の涼子を睨み付けると、コーナーに寄りかかっていく栄子。堂々とした雰囲気に本物の女子プロレスラーのような栄子。
早くもリングアナがコールを始めていく・・・。
『青コーナー〜・・・身長161p、上から81、59、85・・・末広涼子〜っ!』
コールを受けて片手を挙げていく涼子。対戦相手の栄子とは体格差が大きいのではと不安な声も観客席からは聞こえるも、地下プロレスではキャリアも長いだけにどんな展開になるのか?
『青コーナー〜・・・身長166p、上から91、59、87・・・大池栄子〜っ!』
そして栄子がコールを受けると、ガッツポーズでアピールしていく。
女優同士の試合とは言え、栄子としては体格差もあるからと、涼子を痛めつけてアピールして勝利したいところ。
コールが終わると、レフリーがルールの確認などをしていると、涼子も栄子も視線を合わせずに身体を動かしていた。
そしてコーナーに別けられると、試合開始のゴングが打ち鳴らされていくリング上。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、コーナーから勢いよく飛び出していく涼子と栄子。
涼子がドロップキックを叩き込むと、打点も高く栄子のバストを抉った。
素早く立ち上がる栄子に、涼子が続けてドロップキックを叩き込んでいく。
更にヘッドロックに捉えるも、栄子がロープに振って返すと、ロープから戻る涼子に走り込む様にしてラリアットを叩き込んだ。
バッシーン・・・
ラリアットを受けて大の字になる涼子に、栄子はアピールする様にバストを踏みつけていく。
苦悶の表情を浮かべる涼子。栄子は観客席を煽るようにバストを踏みにじると、レフリーにカウントを要求した。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし涼子が返すと、栄子が髪を掴んで起こしてから、強引にボディスラムでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
「あうっ・・・」
流石に苦しむ涼子に、栄子は顔面狙いのストンピングを叩き込むと、サッカーボールキックで場外に落としていく。
リング下に転落した涼子は、競泳水着を直しながら呼吸を整えていると、リング上の栄子を睨み付けながらリングサイドを移動していた。
そしてエプロンサイドに上がる涼子に、栄子がロープ越しに挑発すると、レフリーが栄子を離して涼子をリングに入れていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める涼子。
栄子も距離を詰めると、涼子が張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
しかし栄子も負けずに張り手を叩き込むと、お互いが激しい張り手合戦になっていく。
バッシーン・・バッシーン・・
リング上に頬を叩き合う痛々しい音が響いていくと、観客も興奮していく会場内。
続けてエルボースマッシュを叩き込む涼子に、栄子も蹴りを出していくも、涼子がハイキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
いきなりのハイキックにフラつく栄子。続けて涼子が張り手を叩き込んでから、バックドロップを狙うも栄子が踏ん張って逃れるとロープに手を伸ばした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、涼子は栄子を離していく。
栄子も呼吸を整えながらも、涼子との距離を計っていくと、レフリーが試合を続けさせていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく涼子と栄子。
栄子が喧嘩キックを放つと、涼子は避けてからタックルを仕掛けた。
上手くテイクダウンを奪うも、栄子が下から涼子の首に腕を回していく。
堪らず涼子が栄子の脇腹などボディへパンチを入れていくと、栄子は嫌がるも締め上げていくリング上。
涼子も首を極められそうになって苦しいも、パンチを出して小刻みにダメージを与えていく。
栄子はロープが近いからと、ゆっくりと身体を動かしてはロープに逃れようとするも、下になっているからスタミナの消耗も気になるところ。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示にお互いが放して立ち上がる涼子と栄子。
既に両者の素肌には汗が流れていた・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を置いて睨み合う涼子と栄子。
涼子が片手を出して力比べを誘うと、栄子は笑みを浮かべて片手を伸ばした。
グイッ・・
そして組み合う涼子と栄子の手。栄子が片手で余裕の表情を浮かべると、涼子は両手で抵抗するも、苦しそうな表情を浮かべた。
栄子がそのままロープ際まで押していくと、一気に手を放してから、涼子の喉元に水平チョップを叩き込んだ。
バッシーン・・
「あうっ・・」
強烈なチョップ攻撃に苦しむ涼子。
栄子は観客席にアピールしながら、涼子の喉元に水平チョップを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
苦悶の表情で苦しむ涼子。栄子の破壊力あるチョップを受けて、喉元が内出血を起こしだしている。
更に髪を掴んでから、コーナーポストカバーに額を叩き付けていく栄子。
バシッ、バシッ・・
「あうっ・・・ああんっ・・・」
フラフラしている涼子に、栄子は組み合ってブレンバスターの体勢に持ち込むと、ゆっくりとセカンドロープまで上げてから、雪崩式ブレンバスターでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
強烈な雪崩式ブレンバスターを受けた涼子がグッタリとしていると、栄子は起き上がってから観客にアピールをすると、ロープに走ってからトドメとも言えるジャンピングニードロップを仕掛けた。
しかし涼子も栄子の全体重の乗るニードロップを受けたら危険とばかりに転がって避けると、栄子が膝からマットに落ちて悲鳴をあげた。
ドスッ・・
「痛いぃぃぃ・・・」
悲鳴をあげる栄子。
涼子はフラつきながらも立ち上がると、膝を痛がる栄子の両足を掴むと、一気に足四の字固めを極めていく。
グイッ・・・
「あああぁぁぁぁぁ・・・・」
流石の栄子も痛めた足を狙われて悲鳴をあげると、涼子も試合を決めようと必死に極めていく。
レフリーも痛がる栄子にギブアップの確認をすると、必死で耐えている栄子。
「ノォォォォォォ・・・・」
耐えながらロープに逃れようと身体を動かしていく栄子。
涼子も極めていくと、ここで栄子の手がロープを掴んだ。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に涼子が技を解いていくと、栄子は転がるようにしてサードロープに逃れた。
立ち上がる涼子の白い競泳水着は、既に汗で湿っている様子。
一方、栄子もロープを掴んでゆっくり立ち上がると、黒いスポーツビキニも汗で湿っていた・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、涼子は踏み込んで栄子の太股を狙ったローキックを放っていく。
バシッ、バシッ・・・
ローキックを受けて嫌がる栄子。堪らずロープに逃げるも、涼子がローキックを止めずに蹴り込んでいく。
バシッ、バシッ・・・
流石にレフリーが涼子を止めていくと、涼子が水着を直しながら距離を置いていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にゆっくりと距離を詰めていく涼子。
栄子は膝を気にしながら距離を計ると、涼子が飛び込むように前に出た。
バキッ・・
そしてエルボースマッシュを叩き込むと、続けてヘッドロックで締め上げていく。
膝が痛いからとロープに振れず締められる栄子。
更に涼子がブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けると、続けてキャメルクラッチを極めていく。
必死に耐えていく栄子。ニードロップの自爆のダメージで試合を握られて悔しそうな表情を浮かべている。
耐える栄子に、涼子はキャメルクラッチを解いてから、立ち上がると腰などへ強烈なストンピングを叩き込むと、ロープに走ってから低空ドロップキックを叩き込んだ。
堪らず転がるようにリング下に逃れる栄子。
その栄子を追いかけて涼子もリング下に降りると、立ち上がろうとする栄子に喧嘩キックを叩き込んだ。
しかし栄子も負けずに涼子の髪を鷲掴みにすると、近くの鉄柱に叩き付けた。
ゴッキーン・・・
「あうっ・・」
鉄柱に額から叩き付けられて動きを止める涼子。
更に栄子は涼子を鉄柵に振って叩き付けると、グッタリする涼子のバストにサッカーボールキックを叩き込んだ。
バシィィィ・・・
グッタリしている涼子の髪を鷲掴みにして、エプロンサイドに顔面を叩き付けてからリング上に上げていく栄子。
ゆっくりと観客にアピールしながらリングに上がった栄子は、仰向けの涼子の顔面などをストンピングで蹴り込むと、余裕のエルボードロップを喉元に落としてフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・』
カウントが数えられるも、涼子がロープに足を伸ばして逃れた。
ロープに逃げた涼子に、栄子は片足を掴むと強引に片逆エビ固めを仕掛けると、涼子が苦痛に悲鳴をあげる。
グイッ・・
「痛いぃぃぃぃぃ・・・・」
栄子もロープ近くで極めていくも、簡単にロープを掴めないようにして痛めつけていく。
必死にロープに逃れようと手を伸ばす涼子。
しかし栄子が腰を落として痛めつけて、涼子をロープに逃がさないロープ際。
レフリーも激しく痛がる涼子にギブアップの確認をしていく。
『末広っ、ギブ?・・・ギブアップ?』
レフリーの問いかけに耐えていく涼子。
「ノォォォォ・・・ノォォォォォ・・・・」
額から汗を流しながら耐える涼子。
「ギブしろ、ギブ?」
栄子も涼子にギブアップを迫るも、涼子が必死に耐えていく。
少しずつロープに近づくと、遂に涼子がロープを掴んだ。
「レフリー、ロープ・・ロープ・・・」
涼子が叫ぶと、レフリーが栄子を止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーに止められて技を解くと、グッタリする涼子の腰にストンピングを叩き込んでから、髪を掴んで起こしていく栄子。
そして近くのコーナーポストに顔面を何度も叩き付けて痛めつけると、セカンドロープに上げてから、今夜2発目の雪崩式ブレンバスターを仕掛ける栄子。
すると、涼子がセカンドロープから蹴りこんで栄子をフラつかせると、一気にフライングボディアタックを仕掛けた。
バッシーン・・・
『ワン・・・ツー・・・』
そのままフォールするも返された涼子。
続けて起こしていくと、栄子が涼子のお腹にパンチを入れて動きを止めると、一気にパイルドライバーの体勢に持ち込んでいく。
「いくぞぉぉぉぉ・・・」
栄子が観客席にアピールすると、歓声が響き渡る会場内。
涼子が逆さにされると、そのまま脳天からマットに落とされていく。
ドスッ・・
「ふぐっ・・・」
変な声を漏らしてグッタリする涼子。
俯せ状態になる涼子に、背中の競泳水着の紐の部分を掴んで起こしていく栄子。
水着が伸びて脱げそうになるも、構わず起こしてからバックドロップの体勢に持ち込むと、一気に投げてマットに叩き付けていく。
バッシーン・・
大技の連発に虚ろな目をする涼子。
仰向けで動きを止めていると、栄子は避けられたニードロップ狙いで、ロープに走り込んだ。
そして飛び上がる様にして、涼子のお腹にニードロップを落とす栄子。
ドスッ・・
「うっ・・グエェェェ・・・」
体重の乗ったニードロップを受けて、涼子が堪らず口から胃液の様なものを吐き出していく。
涙目で咳き込む涼子に、栄子は観客席に向かって片手を挙げてアピールすると、涼子の顔面を踏みつけてフォールを要求した。
「レフリー、カウント!」
栄子のアピールにカウントを数えるレフリー。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし涼子が咳き込みながらも返すと、栄子が涼子の髪を掴んで起こしていく。
下を向くようにグッタリしている涼子に、栄子はボディスラムでマットに叩き付けると、飛び上がってギロチンドロップを叩き込んだ。
バッシーン・・
身体を痙攣させているようにヒクヒクする涼子。
観客席からもフィニッシュシーンを期待して、栄子に歓声が送られていく。
『大池ぇぇぇぇ・・・そろそろ決めてやれぇぇぇ・・・』
『失神KOしてやれよ、末広を!』
様々な期待の中、栄子はゆっくりと涼子を起こしていく。
ゴキッ・・・
「ふぎっ・・」
しかし涼子がいきなり栄子の股間へグーパンチを叩き込むと、栄子が油断していたのか動きを止めた。
股間への衝撃に苦しむ栄子に、涼子が一気に逆さ押さえ込みを仕掛けると、レフリーが素早くカウントを始めた。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィ・・・・』
股間への衝撃で返す事も出来ずにスリーカウントを許してしまった栄子。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴り響くと、涼子は笑顔で片手を挙げていくと、栄子はマットを叩いて悔しがった。
『勝者、末広涼子っ!』
リングアナのコールにフラつきながらも笑顔で歓声に応える涼子。
対して、栄子は信じられないと言う表情を浮かべると、足早にリングを降りて控え室に戻っていくのであった。



第16試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、アキバ48の大嶋優子。白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって一礼してコーナーに進んでいった。
その対戦相手としてリングに登場したのは、同じくアキバ48から山木彩だった。初めての地下プロレスのリングに戸惑いながらリングインする彩。黒いビキニに黒いリングシューズ姿で、優子とは視線を合わせずにコーナーに進んでいく。
『大嶋優子卒業記念マッチ・・・』
リングアナのコールに歓声が起きると、彩に緊張が走った。しかし地下プロレスデビューは時間の問題とされていた彩。やはり優子の卒業記念マッチの対戦相手としてデビューをと組まれたこの試合。彩も身体は見事に仕上げてきていて、プロレスのトレーニングも積んできた様子で、この試合で優子からギブアップを奪いたいと気合いを入れている。
対して、優子は地下プロレスの経験はトーナメントにも出た経験からも、デビュー戦の彩に負ける訳にはいかないと、プレッシャーを感じながらの試合になりそうだ。
『青コーナー〜・・・身長155p、上から86、57、86・・・山木〜彩〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする彩。早くも歓声に包まれていく。
『赤コーナー〜・・・身長153p、上から83、55、80・・・大嶋優子〜っ!』
そして優子がコールされると歓声に包まれていくリング上歓声に対して優子は一礼していくと、小柄ながらも見事なビキニ姿に注目が集まっていく。
レフリーがルールの説明などをする為にリング中央へ呼び込むと、優子が彩に呟いた。
「今夜は容赦しないわよ・・・私に勝ってみなさいよね・・・彩っ・・」
その優子の挑発的な言葉に、彩も言い返した。
「優子さんが卒業したら、私たちが頑張らないといけないから・・・地下プロレスで優子さんからギブアップを奪って勝ちます!」
その彩の言葉に、優子がレフリーの説明の途中で張り手を叩き込む。
バッシーン・・・
優子に張り手を受けると、素早く張り手を返す彩。
バッシーン・・・
アキバ同士でも激しい感情をぶつけ合う2人に、観客席からは歓声があがった。
レフリーが2人をコーナーに別けると、ここで試合開始のゴングが打ち鳴らされていく。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出すと、距離を詰めていきなり張り手を叩き込んでいく優子。
バッシーン・・・
強烈な張り手にフラつく彩。
しかし優子の頬に張り手を返す。
バッシーン・・・
更に喧嘩キックをお腹に叩き込むと、優子の髪を鷲掴みにしてコーナーに連れ込んだ。
しかし優子も蹴りを出して抵抗すると、逆にコーナーに押し込んでからお腹にパンチを入れると、強引にヘッドロックに持ち込んだ。
更にヘッドロックで動きを止めてから、顔面にパンチを叩き込む優子。
続けてブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けると、仰向けにしてフォールしていく優子。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし彩が返していくと、優子は立ち上がって距離を置いた。
彩がビキニを直しながら立ち上がると、試合が続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める優子と彩。
彩がガードを固めてローキックで攻めると、優子の太股に衝撃が走った。
バシッ・・
「うっ・・」
嫌がる優子に、彩が続けてローキックを叩き込むと、優子は嫌がるように距離を置いていく。
更にミドルキックを叩き込むと、脇腹に蹴りを受けて苦しむ優子。
優子の動きが鈍ったからと、彩が踏み込んでハイキックを放つと、優子は蹴り足をキャッチしてドラゴンスクリューで切り返した。
グイッ・・
「痛いっ・・」
足を捻られて悲鳴をあげる彩。
グラウンド状態になると、優子が素早くアキレス腱固めを仕掛けるも、彩がロープに手を伸ばして逃れた。
『ロープ・・・』
レフリーの指示に優子が放していくと、ビキニを直しながら距離を置いていく。
彩もフラつきながらも立ち上がると、試合が続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に優子が走り込んでドロップキックを叩き込むと、彩が豪快に倒れ込むと優子はストンピングで追い込んでいく。
しかし彩も転がるようにロープ逃れると、更に蹴りこんでいく優子をレフリーが止めていくリング上。
『ロープ・・・ロープ・・』
レフリーが優子を止めていくと、彩はリング下に降りてからビキニを直すと、呼吸を整えながらリングサイドを歩いていく。
優子もリング上で彩を手招きする様に挑発していくと、彩がリング上に上がると、ロープ越しに蹴りを入れていく優子。
更に髪を鷲掴みにしてリング内に入れていくと、首投げから首4の字固めと攻め立てる優子。
両足をバタバタさせて痛がる彩。
しかし彩も身体を動かしてロープに逃れると、ここでレフリーが優子を止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に技を解いていく優子。
彩も優子も既に全身に汗が噴き出していて、スポットライトに光輝いて見えていた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく優子と彩。
距離が詰まると、優子が張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・
優子の張り手に、彩も負けずに張り手を叩き込む。
バッシーン・・
更に優子のバストを殴りつける彩。
グニュ・・
「痛いっ・・」
堪らずバストを押さえる優子。
更に張り手を連打して優子を追い込んでいく彩。優子も負けずに蹴り返すも、彩の勢いにコーナーに追い込まれてしまう。
コーナーで更に張り手を受けて苦しい優子は、コーナーを利用して勢いをつけてタックルをするように組み付くと、逆に彩をコーナーに押し込んだ。
コーナーの彩のお腹にグーパンチを連打すると、流石の鍛えた腹筋の持ち主の彩も苦悶の表情を浮かべた。
ドスッ、ドスッ、ドスッ・・
「うっ・・ううっ・・」
口から涎を垂れ流す彩。
更に優子がセカンドロープに上がると、観客席にアピールしながら彩の髪を鷲掴みにすると、額にグーパンチを連打する。
ゴキッ、バキッ・・
「いくよぉぉぉぉぉ・・・・」
優子のアピールに歓声があがる中、彩の額にパンチが入っていく。
「い、痛いぃぃぃ・・・」
堪らず悲鳴をあげる彩。
「この地下プロレスの舞台は、貴方が思ってる程に簡単じゃないのよ!」
優子は更に殴りつけようとするも、レフリーが止めて入った。
『大嶋っ、反則取るぞ!・・・ワン・・・ツー・・・スリー・・・』
レフリーのカウントに殴るのを止めてセカンドロープから下りると、観客にアピールしながらリング中央に進む優子。
彩は額を気にしながらも、水着を直すと優子を睨み付けた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく優子と彩。
バキッ・・・
「あうっ・・」
優子がエルボースマッシュを叩き込むと、頬に肘を受けてフラつく彩。
更に首相撲の体勢に持ち込む優子が、膝蹴りをボディに叩き込むと、彩が苦悶の表情を浮かべて座り込むようにダウンする。
膝をついて両手で膝を入れられた部分を押さえて痛がる彩に、優子は容赦なくロープに走ってから顔面狙いのドロップキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
「きゃあああああぁ・・・」
悲鳴をあげて転がるようにリング下に逃れる彩。
リング下でグッタリと顔面を押さえて痛がっている彩に、優子はリング下に降りていくと、ストンピングを叩き込んでから髪を掴んで起こした。
しかし彩も意地を見せて逆に優子を近くの鉄柱に振って叩き付けると、更に腕を掴んで鉄柵に振っていく。
ガッシャーン・・・
鉄柵に叩き付けられてグッタリする優子。
そして走り込んで勢いをつけて、お返しとばかりに低空ドロップキックを顔面に叩き込んだ。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
顔面への衝撃にグッタリと倒れ込んで、両手で顔面を押さえて痛がる優子。
俯せ状態の優子に、彩は場外でのキャメルクラッチで揺さぶりかけると、優子の上半身が反らされていく。
両足をバタバタさせて痛がる優子。場外だからとギブアップはなく、彩は優子にダメージを与えようと必死に揺さぶった。
そして技を解いてから、髪を掴んで起こしてからリング上に戻していく彩。
リング上で苦しそうな表情を浮かべている優子に、彩もリング上に戻るとストンピングを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ・・
蹴りこまれてロープに転がるように逃げる優子。
『ロープ・・ロープ・・・』
レフリーが彩を止めていくと、優子はビキニを気にしながらもゆっくりと立ち上がる。
『ファイト!』
レフリーが更に叫ぶと、彩が走り込んでドロップキックを放った。
バッシーン・・・
勢いよく倒れ込む優子。
素早く立ち上がると、彩も立ち上がってドロップキックを叩き込む。
バッシーン・・・
勢いのあるドロップキックにフラつきながら立ち上がる優子。
その優子に、彩は踏み込んでハイキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
顔面へのハイキックに崩れ落ちる様に倒れ込んだ優子。
観客席が盛り上がると、彩が素早くフォールしていく。
片足を抱え込む様にフォールする彩。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・』
しかし優子が返していくと、彩は両足を抱え込んでステップオーバーして、逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・
「うっ・・・んあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
身体を反らされて悲鳴をあげる優子。
「ギブアップ?・・・ギブアップしますか?」
彩も揺さぶりかけてギブアップを迫るも、優子も必死に耐えていく。
「ノォォォォ・・・まだまだ・・・ギブしないわよ・・・」
強気に言い返す優子。しかし身体のダメージから苦しい状態になっていた・・・。
耐える優子に、腰を落として極めていく彩。
流石に激痛に絶叫していく優子。
「きゃああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
マットを激しく叩いて悲鳴をあげていく優子に、彩もギブアップを奪おうと必死になっていく。
激しく汗を流して、胸の谷間にも汗が流れ込んで、スポットライトの光に輝く彩の身体。
ロープに逃れようと必死に手を伸ばす優子。ビキニだから、ブラから豊満なバストが飛び出しそうになっても、痛さから逃れる為に構わず手を伸ばすと、ブラから乳房が溢れ出した。
『おおおおおっ・・・』
『大嶋ぁぁぁぁ・・・オッパイ最高っ!』
観客席からは優子のポロリに歓声があがると、その歓声に彩が驚きの表情を浮かべた。
「えっ・・・」
その瞬間、力が抜けたのか優子が逃れてロープを掴むと、レフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
技を解いて立ち上がる彩は、俯せ状態でロープを掴む優子を見ると、ブラからバストが飛び出しているのに驚いた。
「えっ・・み、水着・・・」
動揺する彩に、優子はビキニを直しながら立ち上がると、呼吸を荒げながら言い放つ。
「ここは地下プロレスなのよ・・・ビキニが脱げたくらいでは普通なのよ・・・殴る蹴るとか、流血戦だってやらされるんだから!」
優子の言葉に動きの鈍る彩。
『ファイト!』
レフリーが試合続行を促すと、睨み合う優子と彩。
ゆっくりと優子が距離を詰めると、彩が踏み込んで張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
強烈な張り手に口の中を切った優子。
少し笑みを浮かべると、お返しとばかりに張り手を叩き込んでいく。
バッシーン・・・
唇に血を滲ませながらも、優子は続けて張り手を叩き込むと、彩が堪らずタックル気味に組み付いた。
そのまま持ち上げていく彩。そして背中からマットに優子を叩き付けると、上からギロチンチョークを仕掛けた。
いきなり寝技も上手く使う彩。地下プロレス参戦の為にトレーニングしていたと言う情報もあるだけに、優子も表情を歪めた。
優子が藻掻くと、彩は素早く馬乗り状態になってから、拳を握りしめてアピールしていく。
流石に素手の顔面パンチは反則だからと、彩はアピールしてから優子に張り手を叩き込んだ。
バシィィィ・・・バシィィィ・・・
藻掻く優子。下から抵抗していくも、彩が腕を掴んで一気に体勢を変えて腕拉ぎ逆十字を狙うも、汗で滑って優子が逃れる。
逃れた優子が飛びかかると、彩が咄嗟に膝蹴りを放った。
ゴキッ・・
カウンター気味の膝蹴りが顔面に炸裂すると、優子が膝をついて動きを止めていく。
すると、一気に彩が勝負を賭けようと優子にパイルドライバーを仕掛けた。
容赦なく脳天からマットに叩き付ける彩。
バシッ・・
「はうっ・・」
パイルドライバーを受けてグッタリとする優子。
その優子に、彩はトドメとばかりに両足を掴んでコーナー近くへ運ぶと、セカンドロープからフットスタンプをお腹に落とした。
ドスッ・・
「グエッ・・・オエッ・・・」
お腹にフットスタンプを受けて藻掻き苦しむ優子。
その優子を俯せにしてから、両手首を掴んでから、クロスアーム式のキャメルクラッチを仕掛けた彩。
グイッ・・・
「ああああっ・・・」
思わず優子の口から悲鳴が漏れるリング上。
大技のダメージに続けての拷問技に、優子の身体は悲鳴をあげている。
両足をバタバタさせるも、優子の口から涎が垂れていく・・・。
レフリーも優子にギブアップの確認をするも、優子は耐えていく・・・。
『大嶋っ、ギブアップ?』
レフリーの問いに耐えていく優子。
「ノォォォォ・・・ノォォォォォ・・・」
更に彩が自らの身体を反らして極めていくと、優子は涙目になりながら耐えている。
そして遂に、優子は耐えられなくなってギブアップを口にした・・・。
「ぎ・・・ぎ・・ぶ・・・ギブ・・・アップ・・・・」
優子のギブアップにレフリーが試合を止めていく。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされるのと、彩はレフリーに止められて技を解いていくリング上。
技を解かれてグッタリとする優子。
『勝者、山木彩っ!』
リングアナのコールに驚きを隠せない彩。
地下プロレスデビュー戦で、優子からギブアップ勝利という大金星を挙げた彩。
優子がフラフラしながらも立ち上がると、彩は涙目になって優子と抱き合って健闘を讃え合うのであった・・・。


第17試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、水着モデルから女優へと活躍している滝澤沙織。今夜が地下プロレスデビューと言う事で、親友の猪上和香がセコンドについてのリングイン。8頭身の長身ボディを白い競泳水着に包み、白いリングシューズ姿でのリングイン。早くも歓声に包まれていくと、両手を挙げてアピールしていく沙織。
その沙織の対戦相手としてリングインするのは、地下プロレスではキャリアの長い沖菜恵。女優として活躍している恵は、慣れている様子で黒いワンピース水着に、黒いリングシューズ姿でのリングイン。早くも歓声を浴びて一礼していく恵。
沙織との体格差は大きいものの、キャリアの差でどういう試合展開になるのか、観客席からも期待が大きいこの試合。
『滝澤沙織デビューマッチを行います・・・青コーナー〜・・・身長176p、上から80、58、84・・・滝澤沙織〜っ!』
コールを受けて一礼していく沙織。歓声に包まれながらコーナーに進んでいく沙織。
『赤コーナー〜・・・身長155p、上から80、59、83・・・沖菜恵〜っ!』
コールを受けて一礼していく恵。体格差をどうカバーするかが、この試合の見所の1つになりそうなこのカード。
そしてレフリーがリング中央でルールの説明などをしていると、恵と沙織の体格差に観客席からも驚きの声が上がっている。
レフリーの説明が終わると、恵と沙織がコーナーに別れると、ここで試合開始のゴングが打ち鳴らされていくリング上。
『カァーン!』
ゴングと同時に飛び出していく恵と沙織。
ガードを上げる格好で距離を詰めようとする沙織に、恵はリング内を動き回って距離を置いていこうとする。
次第にコーナーに追い込まれる形の恵。
そして逃げ場を失うと、いきなりタックルを仕掛けた恵。しかし体格差もあって倒せないと、逆に上から抱え込む様にしてから、マットに落としていく沙織。
俯せになった恵に、沙織がストンピングを叩き込んでいくと、恵がロープに手を伸ばして逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが沙織を止めていくと、恵は水着を直しながら立ち上がると、呼吸を整えながら距離を置いていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に沙織が前に出ると、流石の恵も圧力を感じてリング内を回り込むも、バスケの経験もある沙織のフットワークに追い込まれていく。
コーナーに追い込まれていく恵。
その恵に、沙織が踏み込んで張り手を叩き込んでいく。
バッシーン・・・
強烈な張り手にフラつく恵。必死に張り手を返すも、20pはある身長差からも、有効打を出せずに張り手を受けてはコーナーに押し込まれていく。
ガードを固める恵に、沙織はコーナー串刺しの膝蹴りを仕掛けると、沙織の膝が恵のボディを抉った。
ドスッ・・
「うっ・・うううっ・・・」
強烈な膝蹴りに呻き声の様に悲鳴をあげる恵。その表情は苦悶に満ちている。
沙織は遠慮無く膝蹴りを叩き込むと、恵がコーナーに崩れ落ちた。
ドスッ・・・
「ゲボッ・・・」
沙織の膝蹴りがボディを抉ると、恵はコーナーに崩れ落ちると、口から胃液の様なものを垂れ流していた。
リングサイドからは和香が沙織に何かを叫んでいると、沙織は距離を置いてからサッカーボールキックを顔面に叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
強烈なサッカーボールキックにグッタリと崩れ落ちる恵。
俯せ状態の恵の髪を鷲掴みにして起こしていくと、足元もフラフラしている恵に、身長差があるからと沙織は髪を掴んで下を向かせると、顔面へ膝蹴りを叩き込んだ。
ゴキィィィ・・
鈍い音が響くリング上。次の瞬間、恵が半失神状態で崩れ落ちた。
沙織は更に恵に馬乗りになると、強引にキャメルクラッチを仕掛けていく。
グイッ、グイッ・・
容赦なく上半身を反らされて揺さぶられていく恵。
一方的な展開に観客席も盛り上がっていく中、リング上では恵が両足をバタバタさせて痛がっていた。
沙織が更に揺さぶりかけると、ここでレフリーが試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
リング上にゴングが鳴り響くと、続けてリングアナがコールする。
『勝者、滝澤沙織っ!』
沙織が技を解くと、グッタリする恵を気遣いつつも、レフリーに手を挙げられていくのであった。
リングドクターが恵の様子を見ながらも、担架が呼び込まれていくと、恵は担架に乗せられての退場なっていく。
33歳の長身女優の衝撃的な地下プロレスデビュー。早速女祭りへのオファーが出されるのではないかと、観客席からも期待する声すら上がっている中、歓声に包まれながら控え室に戻る沙織であった・・・。



第18試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは岩先名美。水着キャンペーンガール出身だけに、見事な水着姿でのリングイン。白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングに上がると、早くも歓声を浴びて笑顔で片手を挙げてアピールしている名美。
その名美の対戦相手としてリングに上がるのは、グラビアアイドルを結婚を機に水着は封印した山木梓。地下プロレスでは見事な水着姿を披露してくれている梓は、黒いビキニに黒いリングシューズ姿でリングに上がると、観客席に向かって頭を下げていく。
名美としては、女祭り出場をアピールしたいからと、強烈なインパクトを残したいと狙っている様子。
対して、梓は若さと体格差のある名美に対して、上手く試合を勝てればと思っていた・・・。
『青コーナー〜・・・身長168p、上から83、58、85・・・岩先名美〜っ』
早くもコールが行われるリング上。名美は緊張した表情を浮かべながらも片手を挙げてアピールしていく。
『赤コーナー〜・・・身長157p、上から82、55、83・・・山木〜梓〜っ!』
コールを受けて観客に向かってアピールしていく梓。見事なDカップバストとビキニ姿に歓声に包まれていくリング上。
17歳の名美と33歳の梓の対戦。どんな試合になるのか期待が集まる中、試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーを飛び出す名美と梓。
しかし名美が突進していくと、いきなり喧嘩キックを梓のお腹に叩き込む。
ドスッ・・
「うっ・・」
いきなりの喧嘩キックにお腹を押さえて痛がる梓。
しかし梓も負けずにお腹を殴り返すと、名美が至近距離からラリアットを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
これには体重の乗ったラリアットだけに、大の字にダウンする梓。
早くも一方的になってきたリング上で、名美は容赦なく顔面へのストンピングを何発も叩き込むと、痛がる梓の髪を鷲掴みにして起こしていく。
無理矢理起こしていくと、ボディスラムでマットに叩き付けてから、飛び上がるようにしてエルボードロップを喉元に落とした。
ドスッ・・・
「んああぁぁぁぁ・・・」
堪らず梓が絶叫すると、名美は容赦せずに立ち上がると、ビキニに包まれたバストにストンピングを落としていく。
堪らず転がるようにロープに逃れる梓。何とか流れを変えたいところだが、名美はロープに逃げた梓にサッカーボールキックを叩き込んだ。
バシィィィ・・・
「あうっ・・・れ、レフリーロープ・・・ロープ・・・」
梓がロープのアピールをすると、レフリーが名美をロープから離していく。
ゆっくりとロープを掴みながら立ち上がる梓に、名美が突進するとラリアットを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「きゃああぁぁぁ・・・」
悲鳴と共にフラつきながら場外へ転落する梓。エプロンサイドに身体を激突させながら転落して、ダメージを負って苦しい展開。
リング下で痛がる梓に、名美はリング下に降りていくと、ストンピングから髪を掴んで起こしていくと、近くの鉄柵に振っていく。
ガッシャーン!
「あああああああっ・・・」
悲鳴をあげて鉄柵に叩き付けられていく梓。
グッタリとしている梓に、名美は観客席にアピールしてから髪を掴んでいくと、梓も意地を見せて名美の股間をアッパーで殴りつける。
ゴキッ・・
「うっ・・」
股間への衝撃に動きを止めていく名美。
同時に梓に対して観客席からはブーイングが起きていく。
『山木っ、反則攻撃やめろよ!』
観客席からの反応に戸惑いを隠せない梓。
しかし動きの止まった名美に蹴りを入れてから、ヘッドロックで締め上げていく。
更に場外でのブルドッキングヘッドロックで名美を叩き付けると、俯せ状態の名美にストンピングを叩き込んでから、キャメルクラッチを仕掛けた。
場外だけに揺さぶられて痛がる名美。
更にアピールする為にと、梓が鼻に指を掛けて豚鼻キャメルクラッチにしていくと、歓声とブーイングが混じり合う観客席の反応。
嫌がるように名美が梓の手を掴んでいくと、梓が腰を浮かせてヒップドロップの様にしてから立ち上がった。
苦悶の表情を浮かべる名美に、梓は走り込んで喧嘩キックを叩き込むと、フラつく名美にエルボースマッシュを叩き込む。
しかし名美も負けずにエルボーを返すと、梓の髪を鷲掴みにして近くの鉄柱に叩き付けていく。
ゴッキーン・・・
「んあぁぁぁぁぁ・・・」
悲鳴をあげて倒れ込む梓に、ストンピングを背中などに叩き込む名美。
額かに鉄柱に叩き付けられて動きの止まる梓に、名美は髪を掴んでリング上にあげていくと、そのままコーナーに振っていく。
そしてコーナーでグッタリする梓に、名美は強烈なミドルキックを叩き込んでいく。
バシィィィ・・・
梓のDカップバストに容赦なく蹴りが炸裂すると、梓の表情が苦痛に歪んでいく。
更に、無理矢理下を向かせるようにして、パイルドライバーの体勢に持ち込む名美。
逆さにされて、脳天から落とさせる寸前の梓。そして名美が落とすと、脳天から叩き付けられてグッタリする。
コーナー近くで大の字状態になっている梓に、名美が観客席にアピールしてからトップロープに登ると、容赦ないお腹へのフットスタンプを落としていく。
ドスッ・・
「うっ・・オエェェェェェ・・・」
トップロープからのフットスタンプを受けた梓は、その圧力に堪らず口から反吐を噴き上げた。
ヒクヒクと身体を痙攣の様にさせて苦しむ梓に、名美は反吐があるからと、黒服からペットボトルを受け取ると水を掛けて洗い流していく。
水を掛けられていく梓は、口をパクパクさせて苦しんでいると、名美はロープに走ってから飛び上がるようにしてフットスタンプを叩き込む。
ドスッ・・
「ぐえぇぇぇぇぇ・・・」
またも強烈なフットスタンプをお腹に受けて藻掻き苦しむ梓。
身体を丸めるようにして、両手でお腹を押さえて動きを止めていく梓に、名美は観客席に向かって余裕とばかりにアピールしていく。
流石に一方的な試合展開に、レフリーもこれ以上続けても梓が勝つことはないだろうとばかりに、ここでゴングを要請するのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされると、名美はガッツポーズでアピールしていく。
『勝者、岩先名美っ!』
リングアナのコールに片手を突き上げてアピールする名美。
レフリーストップと言う裁定での勝利。元トップグラビアアイドルを一方的とも言える展開での勝利は、年末の女祭りへの良いアピールになったのではと思われるこの試合。果たして、名美の女祭り出場はあるのか?



第19試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、国民的美少女のグラビア部門で優勝した犬塚詩織。12歳とは言え十分なボディを白い競泳水着と白いリングシューズ姿でリングインすると、異様な雰囲気の地下プロレス会場に戸惑いを隠せない表情でリングインする詩織。
その詩織の対戦相手としてリングに上がるのは、同じく今夜地下プロレスデビューのモデルの端爪愛。15歳ながらモデルとして活躍して、また奇跡の9頭身モデルと言われている愛。スレンダーなボディを黒いワンピース水着に身を包んでリングインすると、詩織と同じく異様な雰囲気に緊張感を隠せない表情を浮かべている。
そして2人がリングに上がると、リングアナがコールを始めていく。
『美少女マッチを行います!・・・青コーナー〜・・・身長167p、上から84、64、92・・・犬塚詩織〜っ!』
コールを受けて一礼していく詩織。12歳ながら身体は大きく、地下プロレスでも充分闘えるのではと期待がかかっている。
『赤コーナー〜・・・身長174p、上から72、58、78・・・端爪〜愛〜っ!』
そして愛がコールを受けて片手を挙げてから一礼していくと、歓声に包まれるリング上。愛は身長は高いも、体重が40sに満たないと言われていて、また細い足などからも取っ組み合ったらどうなるのかと、その辺も観客達の予想は色々と出ている。
コールが終わると、リング中央でレフリーがルールの確認などを行っていくと、詩織と愛は早くも睨み合っていた。
12歳と15歳の美少女によるプロレスマッチ、勝利はどちらが掴むのか、運命のゴングが打ち鳴らされようとしていた・・・。
ルール説明が終わると、コーナーに別れてからゴングが打ち鳴らされていくリング上。
『カァーン!』
試合開始のゴングに素早くコーナーから飛び出したのは詩織。
愛はゆっくりとコーナーを出ると、早くも詩織が走り込んでドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「ああんっ・・」
堪らず悲鳴をあげて倒れ込む愛。
素早く立ち上がる詩織は、起き上がった愛に走り込んでエルボースマッシュを叩き込むと、続けてロープに振っていく。
ロープから戻ってきた愛は、逆に勢いの乗ったフライングボディアタックで詩織を攻めると、倒れ込む詩織。
愛が素早くフォールするも、詩織が返していった。
返されたからと、愛が腕を狙いたいところだったが、詩織がロープに足を伸ばして逃れていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に愛が放して立ち上がると、詩織も水着を気にしながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める詩織と愛。
今度は詩織がタックル気味に組み付くと、愛がバランスを崩して倒れ込んだ。
バシッ・・
マットに背中を打ち付けて痛がる愛に、詩織が馬乗り状態になって押さえ込んでいく。
更に腕を狙うと、嫌がる愛の片手をキャッチして、腕拉ぎ逆十字固めを仕掛けた。
グイッ・・・
「痛いぃぃぃ・・」
堪らず悲鳴をあげる愛。
詩織も関節技に慣れていないから、ただ伸ばすだけの腕拉ぎだったが、細い愛の腕を攻めるには充分だった。
両足をバタバタ激しく動かして痛がる愛。
レフリーあまりの痛がりようにギブアップを確認するも、愛の長い足がロープに伸びた・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に詩織が放していくと、愛はロープに転がるように逃れて腕を気にしている。
ゆっくりと立ち上がる愛。詩織も水着を直しながら距離を置いていく。
『ファイト!』
そしてレフリーの続行の掛け声に、愛はロープ際で睨み付けていると、詩織は少しずつ距離を詰めていく。
距離が詰まると、詩織がエルボースマッシュを叩き込んでから、ロープに振っていくと、ロープから戻る愛にラリアットを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「うっ・・」
堪らず倒れ込む愛。長身の愛だけに、倒れるシーンにも歓声が起きていく。
続けてダウンした愛のバストへエルボードロップを落としていく詩織。
ドスッ・・
「ああんっ・・」
バストへの鋭いエルボーに悲鳴をあげる愛。
詩織が続けて片足を抱え込むと、フォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・』
しかし愛も藻掻いて返していくと、詩織が座らせる状態でスリーパーで締めていく。
「ギブ?・・・ギブアップ?」
詩織は締め上げながらもギブアップを迫ると、愛が苦悶の表情でロープに逃れようとしていく。
年下の詩織に攻め続けられて悔しい愛。
少しずつロープに近づくと、ここで足が掛かってレフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に詩織はスリーパーを解くと、ゆっくりと立ち上がっていく。
愛も水着を直しながらも、詩織を睨み付けて立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める愛と詩織。
攻められていた愛は、身長差を活かしての踏み込んでの張り手を叩き込んでいく。
バッシーン・・・
詩織の頬に強烈な張り手が叩き込まれると、詩織がフラついた。
観客席が盛り上がっていくと、愛が左右の張り手を叩き込む。
バッシーン・・バッシーン・・
これには詩織が嫌がるように下がると、愛が喧嘩キックをお腹に叩き込んだ。
ドスッ・・
「うっ・・うううっ・・・」
お腹への蹴りに痛がる詩織。
身体をくの字にする詩織に、愛が大技DDTを仕掛けると、藻掻く詩織に愛は腕を汗で滑らせてしまい尻餅をついた。
次の瞬間、詩織が低空ドロップキックを顔面に叩き込むと、愛が悲鳴がリングに響き渡る。
バッシーン・・・
「きゃあああぁぁぁ・・・」
両手で顔面を押さえてグッタリする愛に、詩織が立ち上がるとストンピングを叩き込んでいく。
そして髪を掴んで起こしていくと、ローキック気味に太股を蹴ってから、一気にヘッドロックからブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けた。
グッタリする愛を仰向けにすると、詩織が観客席に向かって片手を挙げてアピールした。
詩織のアピールに歓声が起きると、詩織がロープに走り込んで勢いをつけると、飛び上がってフットスタンプをお腹に叩き込んだ。
ドスッ・・
「ふぐっ・・オエッ・・」
スレンダーな愛だけに、お腹への強烈なフットスタンプに泣き顔になって藻掻き苦しんでいる。
口から胃液の様なものを垂れ流しながら苦しむ愛に、詩織はトドメとばかりに両足を抱え込むと、容赦ない逆エビ固めを仕掛けていく。
グイッ・・
「んああぁぁぁぁ・・・痛いぃぃぃ・・・痛いぃぃぃぃぃ・・・」
愛が狂ったように悲鳴をあげていくと、詩織も腰を落として極めていく。しかし初めての技で完全には極まっていないものの、愛へダメージを与えるには充分だった・・・。
ロープに逃げようと手を伸ばすも、ロープに届かず悲鳴をあげていく愛。
「あああああっ・・・・も、もうダメぇぇぇぇ・・・」
泣き顔でロープに必死に手を伸ばすも、詩織の逆エビ固めが極まっていくと、遂にマットを叩いていく愛。
「ぎ、ギブ・・・・ギブアップ・・・ギブぅぅぅぅぅぅ・・・」
泣きながらギブアップを叫ぶ愛。
『カンカンカンカン・・・』
ここでレフリーが試合を止めていくと、詩織が技を解いていくのであった。
『勝者、犬塚詩織っ!』
リングアナのコールにレフリーが詩織の手を挙げていくと、詩織が信じられないと言う表情を浮かべてから笑顔で勝利を喜んでいく。
12歳の地下プロレスデビュー戦、相手からシッカリとギブアップ勝ちと言うので、今後の楽しみな1人になる予感が観客席では聞こえている。
また、負けた愛も15歳で174pの長身だからと、今後の地下リングでの活躍が期待されるのであった・・・。
詩織は愛を気遣うと、愛の手を掴んで観客席に向かってお互いの健闘を讃え合うのであった・・・。



第20試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、国民的美少女で優勝した高端ひかる。12歳でありながら地下プロレスデビューをさせられる事になって、練習をしてのリングイン。白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングに上がると、地下プロレスの異様な雰囲気に緊張しているひかる。
そのひかるの対戦相手としてリングに上がるのは、所属するOプロの先輩の上都彩。白いワンピース水着に白いリングシューズ姿の彩。しかし豊満なバストをアピールするように、胸の谷間が見えるようなデザインになっている水着を着てのリングイン。
歓声を浴びながら頭を下げていく彩は、今夜はひかるに地下プロレスの厳しさを叩き込む様にと、事務所側からも伝えられていた。
『美少女デビューマッチを行います!・・・青コーナー〜身長160p、上から70、57、84・・・高端ひかる〜っ!』
コールを受けて戸惑いながらも観客席に向かって頭を下げていくひかる。足の細さなどが観客席からは心配される声も上がるも、デビュー戦でどんな試合を見せてくれるのか、12歳の美少女には厳しい現実になるのか・・・。
『赤コーナー〜・・・身長   上都〜彩〜っ!』
そしてコールを受けると片手を挙げてアピールしていく彩。今夜はデビュー戦の相手、それも12歳の相手と年齢差は倍以上のこの試合。
ひかるはコーナーで水着を気にしながらも、緊張した表情で彩を見つめた。
対して彩は身体を軽く動かしながらも、試合開始のゴングを待つのであった。
レフリーがひかると彩をリング中央に呼ぶと、ルールの確認が行われていくと、お互いが納得してからコーナーに別けると試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングと同時に飛び出したのはひかるで、素早く走り込むと反対コーナーから出た彩にドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
しかし彩がフラつくだけで倒れないと、続けてドロップキックを叩き込むひかる。
ひかるのドロップキックに歓声が飛ぶと、続けて彩をロープ際に押し込んでエルボースマッシュを叩き込むひかる。
彩はひかるの技を受けている様に見えるリング上。
更にひかるが水平チョップなどを叩き込むと、彩が動いた。
「もっとホンキで来なさいよ!」
彩がアピールに動きの止まるひかる。
「どうしたのよ、やってごらんなさいよ!」
仁王立ちでひかるにアピールする彩。ひかるは彩の気迫に動きが止まると、彩が続けた。
「地下プロレスは甘くないのよ、覚悟しなさいよ!」
そう叫ぶと、走り込む様にしてひかるのお腹に喧嘩キックを叩き込んだ。
ドスッ・・
「ぐふっ・・うううっ・・・」
お腹を蹴られて苦しむひかる。
更にローキックで細い足を攻め込まれて悲鳴をあげるひかる。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
「い、痛いっ・・・痛いぃぃぃぃ・・・」
彩のローキックに悲鳴をあげていくひかる。
距離を置こうとするひかるに、彩が張り手を叩き込んでいくと、髪を鷲掴みにしてコーナーに連れ込んだ。
バシッ・・
コーナーポストにひかるの顔面を叩き付けると、座り込むひかるの背中にストンピングを叩き込んでいく。
更に髪を掴むと、トップロープに顔面を擦りつけていく彩。
ギュギュ・・ギュ・・
「あ、熱いぃぃぃ・・・いやあぁぁぁぁぁぁ・・・」
彩の非情な攻めに悲鳴をあげていくひかる。ロープのゴムとの摩擦熱の激痛に絶叫していく。
観客席からも彩の非情な攻めにブーイングも起きるも、彩は構わずロープに擦りつけると、トップロープとセカンドロープを使ってひかるを観客席側に向けて磔にしていく。
そして背後から鼻の穴に指を掛けて観客にアピールしていく彩。
『いいぞぉぉぉぉぉ・・・上都っ!ヒールファイトもできるじゃないかぁぁぁぁぁ・・・』
『もっと12歳の小娘に地下プロレスを教え込んでやれぇぇぇぇぇ・・・』
「いやあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
歓声の中に、ひかるの悲鳴が響き渡る会場内。
流石にレフリーも彩を止めていくと、彩が蹴りを入れて距離を置いていく。
レフリーに助けられたひかるは、顔を気にしながらもロープから逃れると、彩と距離を置いて水着を直していた。
『ファイト!』
そしてレフリーが試合を続けさせていくと、ひかるは距離を置こうとするも、彩が距離を詰めていく。
距離が詰まると、張り手を叩き込む彩。
バッシーン・・・
彩の張り手に、ひかるも意地を見せて張り手を返した。
バッシーン・・・
頬に張り手を受けて笑みを浮かべる彩。
更にひかるが蹴りからエルボーと攻め込むと、必死にロープに振っていく。
胸を揺らしながらロープから戻る彩に、ひかるがドロップキックを叩き込むと、彩が豪快にマットに倒れ込んだ。
「レフリーフォール!」
ひかるがレフリーに必死にアピールしながら彩の片足を抱え込むと、レフリーがカウントを数えた。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし彩も簡単にスリーカウントを奪わせない。
返されたからとスリーパーを狙うひかるに、彩は顔面を掻きむしって逃れた。
顔を気にしながら距離を置くひかる。
彩も水着を直しながら距離を置いていくと、ひかるとの距離を詰めていく。
ひかるも線が細いからと、技に重みがなく苦しい展開。
初めての地下プロレスでの試合で、緊張感からも既に白い競泳水着は汗で湿っている。
彩の圧力にロープ際に下がっていくひかる。そのひかるに、彩が踏み込んで喧嘩キックを叩き込むと、続けてヘッドロックで締め上げていく。
藻掻いて逃れようとするひかる。しかし彩がグイグイで締め上げていくと、抵抗できずに苦悶の表情を浮かべて痛がっている。
更に走り込むようにしてブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けると、動きの止まったひかるを仰向けにしてから、喉元にエルボードロップを落としていく。
痛がるひかるをフォールしていく彩。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし彩がひかるの肩を浮かせていくと、レフリーは試合を続けさせていく。
立ち上がれないひかるに、彩はロープに走ると、勢いをつけてジャンプしてからひかるのお腹にフットスタンプを叩き込んだ。
ドスッ・・
「ぐえぇぇぇぇぇ・・・」
お腹への圧力に激しく反吐を噴き上げたひかる。我慢しようにも、初めて受けたフットスタンプには耐えられなかった。
彩の非情なフットスタンプで反吐を撒き散らして苦しむひかる。
そのシーンに観客席からは歓声が起こると、彩は髪を掴んで起こしていく。
そして膝蹴りをボディに叩き込んでから、身体をくの字にさせて後頭部にハイキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
彩の蹴りに力なく倒れ込むひかる。俯せ状態でヒクヒクしていると、彩がトドメとばかりに両腕を掴むと、クロスアーム式のキャメルクラッチを仕掛けた。
グイッ・・
流石に大技を受けて抵抗もできないひかるは、上半身を反らされて激痛にギブアップするのであった・・・。
「ぎ、ギブ・・アップ・・・」
ひかるのギブアップにレフリーがゴングを要請すると、ここでゴングが打ち鳴らされるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングと同時に彩が技を解くと、ひかるは俯せになってグッタリしていく。
『勝者、上都彩っ』
コールを受けて片手を挙げてアピールする彩。
グッタリするひかるの手を掴んで起こすと、デビュー戦を終えたからと観客席に向かってひかるの手を挙げていくのであった・・・。
ひかるは、口から胃液の混じる涎を垂らしながら観客席に頭を下げると、涙目になりながら彩に握手していくのであった・・・。



第21試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、女優の木邑文乃。CMなどで活躍している文乃も、地下プロレスデビューを打診されての参戦。
今夜は白い競泳水着に白いリングシューズ姿でのリングイン。初めての地下プロレスの異様な雰囲気に落ち着かない様子の文乃。
その文乃の対戦相手としてリングに上がるのは、地下プロレスではベテランの域に達している米蔵涼子。デビュー戦の相手になった事に苛立っているのか、鋭い視線で文乃を睨み付ける涼子。黒い競泳水着に黒いリングシューズ姿、対照的なリンコスでの対戦となった2人。
『木邑文乃デビュー戦を行います!・・・青コーナー〜・・・身長164p、上から85、58、85・・・木邑文乃〜っ!』
コールを受けて観客席に向かって一礼していく文乃。歓声に包まれていくも、その見事な水着姿は視線を集めている。
『赤コーナー〜・・・身長168p、上から84、58、85・・・米蔵涼子〜っ!』
コールを受けて片手を挙げていく涼子。女祭りを視野に入れてか、今夜は秒殺とも言える試合をしたいところ。
そしてリング中央でレフリーが文乃と涼子にルールの確認などをしていくと、早くも睨み合う文乃と涼子。
文乃も涼子の圧力に負けずに睨み返すと、観客席からは歓声があがっていた。
そしてコーナーに別けられていくと、ここで試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出していく文乃と涼子。
まずはリング中央で睨み合うと、少しずつ距離を詰めてから組み合った。
涼子は文乃の力を試すように組み合うと、涼子が下がるようにロープに押されていくリング上。
更にヘッドロックを狙う文乃に、涼子がボディにパンチを入れていく。
これには文乃がヘッドロックに強引に持ち込むと、涼子を締め上げていった。
その文乃をロープに振ってヘッドロックから逃れた涼子。ロープから勢いよく戻ってきた文乃に、水平チョップを喉元に叩き込んだ。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
水平チョップを受けて倒れ込む文乃。
喉元を押さえる文乃に、涼子はストンピングを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ・・・
数発ストンピングを叩き込んでから、髪を掴んで起こしていく涼子。
しかし文乃が涼子のお腹にパンチを入れると、いきなり張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
文乃の張り手に動きを止める涼子。
次の瞬間、笑みを浮かべると文乃の頬に強烈な張り手を返した。
バッシーン・・・
涼子の張り手にフラつくも、負けずに張り手を返していく文乃。
バッシーン・・・
文乃の張り手に、涼子は喧嘩キックを叩き込んでから、髪を鷲掴みにしてヘアーホイップでマットに投げつけると、立ち上がろうとする文乃の背中へサッカーボールキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「くっ・・」
苦悶の表情を浮かべる文乃。
更に涼子はバストへもサッカーボールキックを叩き込んだ。
バシィィィ・・・
「痛いっ・・」
堪らず声を漏らしてバストを押さえて痛がる文乃。
転がるようにロープに逃れると、涼子が更に蹴りこもうとするも、レフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが涼子を離していくと、文乃は水着を直しながら呼吸を整えていく。
ゆっくりとロープを掴んで立ち上がると、涼子を睨み付けていく文乃。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく文乃と涼子。
距離が詰まると、文乃がローキックを放つと、涼子の太股に炸裂していく。
バシッ・・
文乃のローキックを受けてから、涼子もローキックを返す。
バシッ・・
太股に蹴りを受けてフラつく文乃。
デビュー戦で涼子相手に善戦する文乃に歓声が飛ぶ中、涼子が踏み込んでハイキックを顔面に叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
顔面への強烈なハイキックに崩れ落ちる様にダウンする文乃。
マットに倒れ込むと、両手で顔面を押さえたまま動きを止める文乃に、涼子は髪を鷲掴みにして起こしていく。
しかし文乃が組み付いて涼子を押し込むと、ロープ際に押し込んでレフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に離れる文乃と涼子。
しかしハイキックのダメージから顔を気にする文乃。
涼子は水着を直しながら距離を取ると、レフリーが試合を続けさせていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく文乃と涼子。
バシッ・・
距離が詰まったからと、文乃がエルボースマッシュを放つと、続けてエルボーを連打して涼子を攻め立てる。
更にロープに振っていくと、勢いをつけてドロップキックを叩き込むと、豪快に涼子がマットに倒れ込んだ。
素早く立ち上がってストンピングを叩き込むと、涼子の髪を掴んで起こしていく文乃。
ゴキッ・・
「ああんっ・・・」
しかし涼子が文乃の股間へアッパー気味のパンチを叩き込むと、股間への衝撃に動きを止める文乃。
涼子が笑みを浮かべると、股間を押さえる文乃髪を掴んでから、額に拳を叩き付ける。
バキッ・・バキッ・・
「痛いっ・・・ああんっ・・・」
額へのパンチの連打に悲鳴をあげる文乃。
更に文乃の両腕をトップロープとセカンドロープに絡ませて磔にすると、競泳水着に包まれている豊満な文乃のバストへパンチを入れていく涼子。
グニュ・・グニュ・・
「んああぁぁぁ・・・きゃああぁぁぁぁぁ・・・」
バストへの強烈な衝撃に悲鳴をあげている文乃。
涼子は観客席に拳をアピールして、容赦ないバストへのパンチを連打すると、文乃は泣きそうな悲鳴をあげて痛がっている。
流石にレフリーも涼子を止めて文乃をロープから放していくと、涼子は続けて顔面へパンチを入れていく。
バキッ・・
涼子の容赦ない顔面パンチに、文乃の鼻から鼻血が噴き出していくリング上。
顔面へのパンチの連打を受けてフラつく文乃に、涼子のパンチ攻撃が続けられていくと、口の中も切って白い競泳水着にも赤い手が垂れだした。
まさに美人女優の顔面崩壊を狙っているのか、涼子のパンチが連打されていく。
血飛沫をあげてフラフラしていく文乃。デビュー戦から地下プロレスの厳しさを叩き込まれる展開に、観客席も盛り上がっていく。
涼子が余裕の表情で観客に片手を挙げてアピールして、片手を文乃の髪の毛を鷲掴みにしていると、文乃がお返しとばかりに涼子の股間を殴りつけた。
ゴキッ・・
「うっ・・ううっ・・・」
股間への衝撃に、油断していたのか苦悶の表情を浮かべる涼子。
文乃は一気に逆さ押さえ込みを仕掛けると、股間への衝撃に対応できない涼子にカウントが進んだ。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィ・・・』
まさかのスリーカウント、波乱の結果に終わったリング上。
『勝者、木邑文乃っ!』
リングアナのコールに驚きの文乃。
また涼子は股間への衝撃で負けた事に、苛立ちを隠せずに勝利してグッタリする文乃に、ストンピングで蹴りこんでいく。
これには黒服が涼子を止めに入ると、涼子は苛ついた表情で控え室に消えていくのであった。
対して勝利した文乃は、まさかの逆転勝利に鼻血を拭ってから、観客席に向かって深々と頭を下げてからリングを降りるのであった。



第22試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、天使過ぎるアイドルと言われる橋元環奈。遂に環奈も地下プロレスのリングに上がる事となった。15歳の環奈は異様な雰囲気の中、慣れない水着姿でリングに上がると、不安そうな表情を浮かべながらも観客に頭を下げていく。
白い競泳水着に白いリングシューズ姿の環奈の水着姿に、観客達は早くも興奮状態になっていく会場内。
その環奈の地下プロレスデビュー戦の相手がリングに姿を現すと、観客席からは歓声が送られていく。
そう、地下プロレスのリングで数々のアイドル達を痛めつけて、全裸処刑にしてその圧倒的なパワーで潰してきたアフリカンコングだった。
コングの姿に環奈が泣き出しそうな表情を浮かべて黒服に問いかけた。
「わ、私の今夜のプロレスの相手って、あの人ですか?」
その問いかけに頷く黒服達。
「そ、そんな・・・こ、殺されちゃう・・・あんな人とプロレス・・・なんて・・・できない・・・」
早くも怯えてる様子の環奈。
コングはリングに上がると、今夜の獲物は環奈だと知り、もっともアイドルなど知られないコングだが、純白の競泳水着に興奮した様子だった。
『コングぅぅぅぅ・・・環奈ちゃんを圧殺してやれ〜・・・』
『簡単に勝つなよ、ゆっくり痛めつけてくれ〜・・・コングぅぅぅぅ・・』
早くもドミネーションマッチになる予想から、コングに対しては違う意味の期待する声が飛び交う会場内。
対して、環奈は生け贄にされると直感してコーナーで足元を震わせている。
そう、今夜のマッチメークは人気のある環奈を痛めつけてやろうと、他のタレントの事務所などが仕組んだ罠だった・・・。
『特別試合・・・天使過ぎるアイドル地下プロレスデビュー戦を行います!・・・青コーナー〜・・・身長150p、上から62、56、72・・・橋元環奈〜っ!』
コールを受けると泣きそうな表情でコーナーに立つ環奈。地下プロレスではどんな試合でも逃げ出す事が認められていないからと、ただ虐殺とも言える試合開始を待つだけの環奈。
『赤コーナー〜・・・身長173p、105s・・・アフリカンコング〜っ!』
コールを受けてガッツポーズでアピールするコング。環奈は42sと言われる体重、対して倍以上のコング。腕の太さだけでも環奈のウエストより太く見えて、1%も環奈の勝てる要因のないこの試合・・・。
『この試合は、スリーカウント、ギブアップ、レフリーストップなどにより勝敗を決します。また、グローブを使用した顔面へのパンチなどは認められています!』
環奈は素手、コングはオープンフィンガーグローブを着けているからと、コングだけに顔面パンチが認められていくこの試合。
15歳の環奈には厳しい現実とも言えるこの試合。観客席からは残酷な期待を込めた歓声が飛び交う中、遂に試合開始のゴングが打ち鳴らされていく・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングの音に、環奈は悲壮感漂う表情でコーナーを飛び出す。
対してコングはゆっくりとコーナーを離れると、歓声が響き合う会場の中、リング上では環奈が必死にドロップキックを叩き込む。
バッシーン・・・
あまりの体重差に、ドロップキックを仕掛けた環奈が跳ね返されていくリング上。
普通のアイドル相手だったらダメージを与えられる様な綺麗なドロップキックも、コング相手では意味をなさない・・・。
更に立ち上がってドロップキックを叩き込む環奈。
しかしコングは笑みを浮かべて挑発すると、環奈はマットを叩いて悔しがるも、地下プロレスの現実を知る事となっていく・・・。
ドロップキックが効かなかったからと、更に踏み込んでエルボースマッシュをコングのボディに叩き込むと、更に蹴りを出すもコングは余裕の笑み。リングサイドの黒服に合図している様にも見えるコング。
一方、環奈は必死に技を出していくも効かない現実に焦りだす。攻め続けて汗だくになっている環奈。
白い競泳水着にも汗が染みこんでいく中、遂にコングが動き出した。
グイッ・・・
「きゃああぁぁぁ・・・」
コングが環奈の髪の毛を鷲掴みにして動きを止めると、悲鳴をあげていく環奈。
いきなりの悲鳴に少し呆れ顔のコングは、そのままコーナーに押し込んでいった。
更に環奈をコーナーに押しつけて、軽くお腹にジャブを放った。
ドスッ・・
「グエッ・・・」
早くも苦悶の表情を浮かべていく環奈。その環奈の表情に歓声があがる会場内。
続けて髪を掴んでヘアーホイップでマットに叩き付けてから、更に髪を掴んで起こしていくと、髪を掴んだまま振り回しマットに投げつけた。
バッシーン・・・
豪快に痛めつけられていく環奈。マットに投げつけられて俯せ状態で痛がっていると、コングがストンピングを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ・・
「いやあぁぁぁ・・・痛いぃぃぃぃぃ・・・」
コングのストンピングに悲鳴をあげる環奈。
その環奈を無理矢理起こしていくコングは、一気にボディスラムの体勢に持ち込んだ。
持ち上げられて悲鳴をあげる環奈を、強烈なボディスラムでマットに叩き付けるコング。
バッシーン・・・
「んあああぁぁぁぁぁ・・・」
マットに叩き付けられて、痛さから悲鳴をあげていく環奈。
その環奈に、コングはお腹を狙ってストンピングを叩き込む。
ドスッ・・ドスッ・・
「ううっ・・グエッ・・・オエッ・・」
お腹へのストンピングに藻掻き苦しむ環奈。
転がるようにロープに逃れる環奈に、コングは追いかけるようにしてストンピングを叩き込むと、堪らず環奈が場外に転落していく。
リング下で痛がる環奈に、コングはリング下に追いかけると髪を掴んで起こしていくと、容赦なくボディリフトで持ち上げていく。
ゆっくりとリングサイドを歩いていくコング。環奈は持ち上げられて抵抗も出来ずに怯えていると、コングは観客席に向かって環奈を投げ捨てた。
ガッシャーン・・・
「いやあぁぁぁぁぁ・・・」
観客席に投げ捨てられて悲鳴をあげる環奈。
突然の天使過ぎるアイドルの乱入に歓声があがると、白い競泳水着姿の環奈の身体を無数の観客の手が触れだした・・・。
「い、いやああぁぁぁぁぁ・・・やめてぇぇぇぇぇ・・・」
必死に抵抗する環奈。しかし観客達は股間やバストを容赦なく触り出すと、必死に抵抗する環奈はスタミナを消耗を激しくしていく・・・。
そしてコングが観客を散らしていくと、環奈の髪を鷲掴みにしてリングサイドを連れ回すと、近くの鉄柱に顔面から叩き付けた。
ゴッキーン・・・
「ああああっ・・・」
鉄柱攻撃に意識を一瞬遠のかせて崩れ落ちる環奈。
その環奈をボディリフトで持ち上げてから、ゆっくりとリングサイドを歩いていくコング。
観客席からも歓声がおきる中、環奈の小さな身体をリング上に投げ捨てた。
リング上でグッタリとしている環奈に、コングはリングに戻ると持ち上げていく。
「い、いやっ・・や、やめて・・・ください・・・」
涙目で哀願する環奈に構わず、コングはトップロープを跨がせるようにしていく。
そして、環奈の股間がロープに擦れるように滑らせた。
ギュ・・ギュ・・・
「んああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
競泳水着の布地だけに守られた股間が、容赦なくロープに擦りつけられていく。摩擦によって熱を発生させて悲鳴をあげる環奈。
コーナーに近づくと、今度は環奈を子供にオシッコをさせる様なポーズで抱え上げると、ロープを固定する金具に股間が当たるようにと、落としていく。
ゴキッ・・
「ふぎぃぃぃぃぃぃ・・・・」
金具に股間を叩き付けられた環奈が泣き叫ぶと、観客席からは歓声が上がっていく。
そのグッタリする環奈をコーナーから離してから、コングは観客席に向かってアピールしていくと、観客席からは残酷な展開を期待するコールが起きていく・・・。
『プッシー・・・プッシー・・・』
観客席からの声に押されるように、コングは環奈を抱え上げていく。
『うわっ、環奈ちゃんのアソコが壊されちゃうよ!』
観客席ではプッシークラッシャーの期待に歓声が起きると、環奈は怯えていた。
「や、やめて・・・やめてぇぇぇぇぇ・・・・」
泣きながら哀願する環奈。
しかし数々のアイドル達の血と汗の染みこんだ地下プロレスのリングでは関係ないことだった・・・。
一気に環奈の身体を落とすと、突きだした膝に股間が当たる様に落としていくプッシークラッシャーが炸裂した。
全体重が股間、それも大事な部分が膝に叩き付けられた衝撃は環奈が耐えられるはずもなく、絶叫するのであった。
ゴキィィィィィ・・・
「ひぎぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・」
環奈の断末魔の叫びとも言える悲鳴に歓声が起きる中、リング上では激しい衝撃に股間から異臭を放つ液体を溢れさせた環奈。
白い競泳水着の股間から激しく失禁してしまった環奈。
コングが放すと、両手で股間を押さえたまま動きが止まった環奈に、コングは激しいストンピングを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
全身を容赦なく蹴りこまれて何も出来ずに、ただ悲鳴をあげて藻掻き苦しむ環奈。
「ああんっ・・・ああっ・・・あうっ・・・」
そして仰向けになった環奈のお腹に、コングがヒップドロップを落とした。
ドスッ・・・
「ホゲェェェェェ・・・・」
一瞬間を置いてから、口から激しく反吐を噴きだした環奈。
その可愛らしいルックスが、、自らの吐き出した反吐によって汚していた。
身体をヒクヒクとさせている環奈に、コングはリングサイドからペットボトルを受け取っていくと、環奈の顔面を洗い流していく。
更に片手で髪を掴んで無理矢理起こしていくと、ペットボトルを口に突っ込んで飲ませた。
「んぐっ・・んぐっ・・・」
涙目で水を飲まされていく環奈。
そして、トップロープとセカンドロープで環奈を磔状態にしてから、コングが顔面、お腹とパンチを叩き込む。
バシッ・・ドスッ・・
「あうっ・・・ああんっ・・・」
ますは軽めのパンチ攻撃に、環奈は悲鳴をあげていく。
更にコングは顔面狙いのジャブを連打すると、環奈が悲鳴をあげていくリング上。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
「いやああぁ・・・ああんっ・・・ぐふっ・・」
顔面への連打に口の中を切って、殴られる度に血飛沫をあげていく環奈。
白い競泳水着にも血が飛び散り出すと、残酷感が増していくリング上。
更に鼻血まで噴き出すと、顔を血に染めて藻掻く環奈。
レフリーがコングを止めていくと、ここで環奈をロープから解放していく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、フラつく環奈にコングは髪を鷲掴みにすると、マットに投げつけていく。
バッシーン・・・
「いやあぁぁぁぁぁぁ・・・」
泣き叫びながらマットに叩き付けられていく環奈。
グッタリする環奈に、コングは無理矢理起こしていくと、一気にネックハンキングツリーで吊し上げていく。
グイッ・・
リング中央で吊し上げられていく天使過ぎるアイドル環奈。
顎に掛けられた手に、必死に掴もうとするも吊し上げられて意識を遠のかせていく環奈。
レフリーもチェックする中、環奈の両手がダラリと力が抜けると、ここで危険と判断されてゴングが要請された・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、コングは環奈を放すも、マットにグッタリとしていく環奈の髪を掴んで座らせていく。
環奈は失神状態で目を閉じていると、コングは片手を突き上げてアピールしていく。
そして、環奈の競泳水着の肩紐を掴むと、強引にトップレスにしていった。
容赦ない水着剥ぎでお腹辺りまで競泳水着を脱がされた環奈は、発達途中のバストを露わにされていくも、失神しているから気が付いていない。
更に水着を剥ぎ取っていくと、リングシューズだけにされてしまった環奈は、リング中央でグッタリとしているのであった。
コングは環奈の血に染まる顔面を踏みつけてアピールしていくと、ここでレフリーが片手を挙げていく。
『勝者、アフリカンコングっ!』
リングアナのコールにコングは環奈の競泳水着を観客席に投げ込むと、悠々と控え室に引き上げていくのであった。
一方、環奈はリングドクターが応急処置していくと、担架に乗せられてタオルをかけられて引き上げるのであった・・・。
残酷な結果になってしまった環奈の地下プロレスデビュー戦。控え室では、意識を戻してから全裸でリングシューズだけの姿に、またも涙を流す環奈。全身を痣だらけにされてしまい、今後も地下プロレス参戦の契約になっているからと、更なる恐怖を襲うのではと怯えているのであった・・・。



第23試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルの椙原杏璃。自慢のGカップバストを白いビキニに包んでのリングイン。
早くも歓声を浴びていくと、笑顔で歓声に応えていく杏璃。
その杏璃の対戦相手としてリングに上がるのは、今夜2試合目になる熊多曜子。黒ビキニに黒いリングシューズでリングインすると、早くも片手を挙げてアピールしていく。
流石に曜子が対戦相手だからと、杏璃の表情にも緊張が走った。また、曜子の手にはオープンフィンガーグローブが着けられていた。
『青コーナー〜・・・身長157p、上から89、56、80・・・椙原杏璃〜っ!』
早速コールが始められていくと、まずは杏璃がコールされていくリング上。
『赤コーナー〜・・・身長166p、上から92、56、84・・・熊多曜子〜っ!』
そして曜子がコールされると、観客席が盛り上がっていく会場内。
曜子としては、年末の女祭りを視野に入れてのトーナメント対策での複数試合。相手の杏璃をどう痛めつけてアピールするか、ヒールファイトも混ぜて勝利しようと考えている曜子。
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされた・・。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーを飛び出したのは曜子。
いきなり距離を詰めると、杏璃の顔面に激しくパンチを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ・・
嫌がる杏璃に、更に組み付いて膝蹴りを叩き込む曜子は、続けてコーナーに押し込んでお腹にパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ・・
「うっ・・ううっ・・」
お腹を殴られて苦悶の表情を浮かべている杏璃。
両手でお腹を押さえる杏璃に、がら空きだからと顔面へパンチを連打する曜子。
バキッ・・バシッ・・バシッ・・
早くも一方的な試合展開に、観客席からは歓声が起きていく。
杏璃も意地を見せてタックルを仕掛けるも、逆にカウンター気味の膝蹴りを受けて動きを止めていく。
曜子はアピールする様に、杏璃の両腕をトップロープに絡めてから、杏璃自慢のGカップ乳にパンチを連打した。
グニュ・・グニュ・・
「ああんっ・・・ああああっ・・・」
バストを容赦なく殴りつけられて悲鳴をあげる杏璃。
嫌がる杏璃のGカップ乳を殴りつけていくと、次第に内出血で白い乳房が変色して、ドス黒くなっていく残酷な展開。
観客席からは曜子の残酷な攻めに歓声が飛ぶと、曜子も更に激しく殴りつけていく。
グニュ・・グニュ・・
しかしレフリーがここで曜子を止めていくと、杏璃をロープから放した。
『ファイト!』
レフリーが掛け声を放つも、杏璃はバストへのダメージから戦意喪失状態で泣きそうな表情を浮かべていると、曜子は距離を詰めて顔面パンチを連打する。
バシッ、バキッ・・バシッ・・
「ああんっ・・あうっ・・ううっ・・」
サンドバック状態の杏璃は、次第に鼻血を噴き出すと胸の谷間にも血を垂らして痛々しい展開になっていくリング上。
曜子の勢いに何もできない杏璃。
フラフラしている杏璃に、曜子はバストを殴りだしていく。
グニュ・・グニュ・・
「んあああぁぁぁ・・・・」
巨乳を殴られて悲鳴をあげる杏璃。
更に首相撲からバストへ強烈な膝蹴りを叩き込むと、杏璃は絶叫する様に悲鳴をあげて座り込むようにダウンした。
曜子の非情な攻めに歓声があがる中、杏璃は膝蹴りを受けたバストを押さえて泣き出すと、曜子は観客席に向かってアピールすると、背後から背中にサッカーボールキックを連打した。
バシィィィ・・バシィィィ・・・
バストは豊満ながらも、痩せている杏璃だけに背中への衝撃は苦しい状態。
更にチョークスリーパーを仕掛けると、藻掻く杏璃を無理矢理立たせる形で締め付ける曜子。
杏璃は堪らずタップすると、ここでレフリーがギブアップを確認して試合を止めていく。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音に曜子が技を解くと、グッタリする杏璃のバストを踏みつけてガッツポーズをとっていく。
『勝者、熊多曜子っ!』
リングアナのコールにレフリーに片手を挙げられて笑みを浮かべる曜子。
一方、一方的に痛めつけられた杏璃は、転がるようにロープ際にいくと、涙を浮かべて曜子を睨み付けた。
「何よ、地下プロレスは厳しいのよ・・・」
曜子が挑発的に言い放つと、杏璃も返した。
「れ、練習不足だったのは認めるけど、ここまでやることないでしょ・・・だったら、今度はデスマッチで勝負よ!」
杏璃の言葉に観客席が盛り上がると、曜子は笑みを浮かべてリングを降りるのであった。
グラビアやバラエティなどでも活躍していた杏璃は、地下プロレスの試合の為の調整が上手くいかなかった様子で、一方の曜子はブログなどで活動していたので、地下プロレスの試合への準備は万全で、既に今夜も2試合してトーナメントに備えていくのであった。



第24試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルの磯山紗耶香。
白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、コーナーに寄りかかる様にして対戦相手を待っている。
その対戦相手としてリングに上がるのが河村ゆきえ。紗耶香と同じく白ビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって一礼してからコーナーに向かっていく。
早くも歓声に包まれていくリング上。しかしリングサイドに何者かが迫っていた。
観客席が騒がしくなる中、リングサイドからリングに上がっていくのは、あの下仁田厚だった。
「何が地下プロレスじゃああぁぁぁ・・・・。」
下仁田が久しぶりの地下プロレスのリングに上がったが、リング上には紗耶香とゆきえの姿が。
紗耶香もゆきえも体格差、また男性の下仁田の登場に落ち着きがなくなると、下仁田が叫んだ。
「リング上の厳しさを、このアイドル共に教え込む為に今夜は来たんじゃぁぁぁぁぁ・・・」
下仁田のアピールに紗耶香もゆきえも嫌がるように観客にアピールすると、リングの周りには急遽有刺鉄線が張られていく。ロープには有刺鉄線は届かないも、リングからゆきえと紗耶香が逃げられないようにと、有刺鉄線が張られて残酷感が増していく・・・。
紗耶香とゆきえは逃げられない形になると、下仁田が叫ぶ。
「試合開始のゴングじゃぁぁぁぁぁ・・・」
下仁田のアピールにゴングが打ち鳴らされると、戸惑う紗耶香とゆきえ。
「こ、こんなの聞いてないわよ!」
「い、いやっ・・・」
紗耶香とゆきえが嫌がっていると、下仁田が動いた。
「おらぁぁぁぁぁ・・・」
いきなり下仁田がゆきえのお腹に喧嘩キックを叩き込んだ。
ドスッ・・
「ぐふっ・・うううっ・・」
グッタリと倒れ込んで両手でお腹を押さえるゆきえ。
次の瞬間、紗耶香が必死にエルボースマッシュを叩き込むも、体格差が大きすぎて有効打を打ち込めない。
逆に下仁田が紗耶香の髪を鷲掴みにすると、リング中央で振り回すようにしてから、ゆきえの上に叩き落としていく。
バッシーン・・
「あああぁっ・・・」
「きゃああぁぁぁぁ・・・」
紗耶香とゆきえの悲鳴が響き渡るリング上。
立ち上がろうとする紗耶香とゆきえに、下仁田はダブルのラリアットを叩き込むと、大の字になる紗耶香とゆきえのバストに交互にストンピングを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ・・
「いやあっ・・・ああんっ・・・」
「あうっ・・ぐわあっ・・・」
下仁田の強烈なストンピングに悲鳴をあげて藻掻き苦しむ2人。
更に紗耶香を股裂き状態にしてから、股間へストンピングを叩き込む下仁田。
バシッ、バシッ・・
「んああぁぁぁぁぁ・・・・」
激しく痛がる紗耶香。股間への衝撃に藻掻き苦しむと、観客席からはブーイングが起きていく。
しかし下仁田はブーイングを喜ぶような表情を浮かべてから、股間を押さえる紗耶香の髪を鷲掴みにして起こしていくと、ロープ振ってからキチンシンクをボディに叩き込んでいく。
ドスッ・・
「ぐえっ・・オエエェェェェ・・・」
ボディへの膝に紗耶香は藻掻き苦しんでいると、下仁田はゆきえの髪を鷲掴みにしてから、ボディスラムの体勢に持ち込んでから、ゆっくりと紗耶香に近づくと、苦しむ紗耶香の身体にゆきえを投げ捨てた。
バッシーン・・・
「きゃあああぁぁぁ・・・・」
「ああんっ・・・」
潰された形の紗耶香がグッタリしていると、苦しむゆきえの髪を鷲掴みにして起こしていく下仁田。
ゆきえが怯えた表情を浮かべていると、下仁田は張り手を叩き込んで動きを止めると、そのまま近くのコーナーに連れ込んでいく。
逃げられず怯えるゆきえに、下仁田は不気味な笑みを浮かべると、いきなり唇を奪っていった。
「い、いやあぁぁぁぁぁ・・・」
下仁田のキス攻撃に絶叫するゆきえ。
激しく抵抗するゆきえに、下仁田は怒り出すと、いきなり顔面にグーパンチを叩き込む。
ゴキッ・・
「ああんっ・・・」
堪らずコーナーに座り込むように崩れ落ちるゆきえ。
グッタリするゆきえの髪を鷲掴みにして無理矢理起こしていくと、ブーイングの中でコーナーに寄りかからせてから、ビキニに包まれたゆきえのバストを揉み出す下仁田。
モミ・・モミ・・
「地下プロレスだから、何でもありじゃああぁぁぁぁぁ・・・」
叫びながらゆきえのバストを揉んでいく下仁田。
ゆきえも殴られたダメージで抵抗ができないと、下仁田の背後から紗耶香が迫った。
リングサイドの黒服からパイプ椅子を受け取ると、背後から下仁田の脳天に座面を叩き付けた。
ガッシャーン・・・
パイプ椅子で殴られて膝をつく下仁田。
更に紗耶香がパイプ椅子の角の部分で下仁田の背中などに打ち付けた。
バシッ、バシッ、バシッ・・
紗耶香のパイプ椅子攻撃に苦しむ下仁田。
しかしパイプ椅子を掴んでいくと、逆にお腹にパンチを入れて動きを止めると、一気にDDTでマットに叩き付けた。
脳天からマットに叩き付けられて動きの止まる紗耶香。
紗耶香の動きを止めると、下仁田はゆきえを捕まえていくと、ボディスラムの体勢で持ち上げた。
股間へ回した手は、ゆきえの秘部に刺激を与えつつ、そのまま紗耶香のお腹にゆきえを投げ捨てていく。
バシィィィ・・・
「ぐえぇぇぇ・・・」
ゆきえを叩き付けられて悲鳴をあげる紗耶香。
グッタリする紗耶香の顔面を踏みつけてから、下仁田はゆきえを起こしていくと、観客席にアピールするようにビキニを剥ぎ取った。
「いやああぁぁぁぁぁ・・・」
ゆきえが悲鳴をあげると、Fカップバストが露わになっていくリング上。
更にショーツも剥ぎ取って全裸にしていくと、容赦なくアトミックドロップの体勢も持ち込んだ。
「これでも喰らえやぁぁぁぁ・・・」
下仁田が叫ぶと、ゆきえの身体を持ち上げてから、膝に角度をつけてから叩き付けるプッシークラッシャーを炸裂させた。
ゴキィィィィ・・・
「ひっ、ひぎぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・」
秘部を膝で押し潰される形のゆきえ。あまりの衝撃に絶叫すると、同時に失禁して激しく液体を噴きだした。
下仁田が放すとマット上でヒクヒクしているゆきえに、俯せにしてヒップを突き出させると、股間へ爪先蹴りを連打する下仁田。
バシッ・・バシッ・・バシッ・・
下仁田のゆきえの秘部への残酷な責めには、流石に観客席からブーイングが起きていくと、髪を鷲掴みにしてゆきえを起こしてから、グッタリしているにも関わらず、そのまま強烈なパワーボムでマットに叩き付けた。
完全に失神してしまったゆきえ。男子レスラーからのパワーボムに完全KOされてしまった・・・。
全裸状態で仰向けで失神して動かないゆきえ。リングドクターが急いで黒服などとリングから降ろしていくと、ゆきえは退場していく。
残る紗耶香に下仁田が迫ると、今度は髪を掴んで起こしていくと、嫌がる紗耶香の顔面をトップロープに押しつけると、擦りつけて痛めつけていく。
ギュ、ギュギュ・・・
「んああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・いやあぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
紗耶香の悲痛な叫び声が会場に響き渡る中、下仁田はコーナーに連れ込むと、コーナーポストカバーを外して金具を剥き出しにしていく。
観客席からもまさかと思われたが、下仁田は紗耶香の顔面を金具に叩き付けていく。
ゴキッ・・
「いやあぁぁぁぁぁぁ・・・・」
またも響き渡る紗耶香の悲鳴。そして額が割られて流血していく紗耶香。
下仁田はリングサイドに合図を送ると、リング上に有刺鉄線ボードを用意させていく。
更にパイプ椅子を用意させると、2つのパイプ椅子に有刺鉄線ボードを乗せていくと、観客にアピールしていく下仁田。
「いくぞぉぉぉぉぉ・・・」
観客席からは歓声とブーイングがおきる中、紗耶香をパワーボムの体勢に持ち込むと、用意された有刺鉄線ボードの上に叩き付けていく。バキィィィィ・・・
「きゃああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
有刺鉄線ボードのベニヤ板が割れると、紗耶香は有刺鉄線に絡まるようにしてグッタリしていく。
グラビアアイドルでありながら、素肌を有刺鉄線の棘が容赦なく傷つけて血塗れになっている紗耶香。
「い・・痛い・・・痛い・・・」
呻き声みたいに紗耶香が痛がっていると、白いビキニも自らの血で赤く染まりだしていく。
「そろそろトドメじゃあぁぁぁぁ・・・」
下仁田が叫ぶと、有刺鉄線ボードの紗耶香を無理矢理起こして離していくと、またも有刺鉄線ボード上にパワーボムで叩き付けた。
あまりの激痛に失神してしまった紗耶香。また勢いでビキニからバストが飛び出しているも、Fカップバストも有刺鉄線で傷つけられて血が流れ出ている残酷な展開。
ここでレフリーがゴングを要請するのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、ここでレフリーが下仁田の手を挙げていく。
『ただ今の試合、ダブル完全失神KOで下仁田選手の勝利となりました!』
リングアナのコールにブーイングが激しくなる会場内。
リングドクターは有刺鉄線に絡まる紗耶香を処置していく中、タバコをくわえながら悠々と引き上げていく下仁田。
まさかの乱入から試合、そして残酷な展開でアイドルを公開処刑とも言える展開で倒した下仁田。今後地下リングに現れるのは・・・。



第25試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルから女優へと活動している山先真実。久しぶりの地下プロレスでの試合に登場した真実は、白い競泳水着に白いリングシューズ姿で登場すると、観客席に向かって一礼していく。
その真実の対戦相手としてリングに上がるのは、グラビアクイーンチャンピオンの杉元有美。胸の谷間が少し見え隠れする白いワンピース水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも歓声を浴びている有美は、観客席に向かって片手を挙げてアピールしていく。
真実としても新体操の経験からも、地下プロレス参戦も経験していたが表での活躍をする為にも、また地下プロレスのリングでアピールしようと、トレーニングを積んでの再度の参戦。
有美は強敵を迎えてのシングルマッチに、体格も良い真実の姿に緊張感を隠せないも、継続的に参戦して戦績もあげているからと、気合いを入れ直している様子。
74回大会の女祭りでは、有美は真実に負けていて、また真実は多くの勝利を重ねて経験も充分なだけに油断の出来ないこの試合。
『特別試合を行います・・・青コーナー〜・・・身長171p、上から84、59、87・・・山先真実〜っ!』
コールを受けて真実が片手を挙げてアピールしていくと、歓声に包まれるリング上。
『赤コーナー〜・・・身長168p、上から83、58、85・・・杉元有美〜っ!』
そしてコールを受けた有美は、白いワンピース水着に肩にはグラビアクイーンベルトを掛けて片手を挙げると、観客席が盛り上がっていく。
今夜の試合は特別試合と言う事で、ベルトは賭けられないのでノンタイトル戦になるも、有美は自らのベルトをアピールした。
25歳の有美と28歳の真実の今夜の試合・・・。
そしてレフリーがリング中央で有美と真実にルールの確認をしていくと、お互いが視線を合わせずにレフリーの言葉に耳を傾けていく。
説明が終わると、有美と真実がコーナーに別れていくと、ここで試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出していく真実と有美。
まずはリング中央で睨み合うと、有美が軽くローキックを放った。
バシッ・・
真実もローキックを受けてリング中央で円を描くように動くと、有美は軽く掌打を放つ。
しかし距離があって当たらないと、真実も有美の打撃に警戒してガードを上げた。
『ファイト!』
レフリーが掛け声をかけると、有美がローキックを放った。
バシッ・・
有美のローキックを嫌がるように距離を置いていく真実。
その真実に、距離を詰めてはローキックと左右の張り手を放つ有美。
バッシーン・・
しかし真実も張り手を返すと、有美の頬に強烈な張り手が炸裂してフラついていく。
更に真実が組み付くようにロープ際に押し込んでいくと、その鍛えられた太股から膝蹴りを狙うも、有美も組み付いて膝蹴りから逃れた。
『ロープ・・・』
レフリーが2人を離していくと、水着を直しながら距離を置いていく真実と有美。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく有美。
真実はガードを上げて打撃を警戒すると、踏み込んでエルボースマッシュを狙った。
ゴキッ・・
音を立てて炸裂したエルボーにフラついた有美。
続けて組み付いてからボディスラムでマットに叩き付けると、真実がストンピングを叩き込んでいく。
これには有美が転がるようにロープに逃れると、レフリー真実を止めていく。
『ロープ・・ロープ・・』
レフリーの指示に真実が離れると、有美は真実の身体能力の高さに驚きを隠せない。
有美がゆっくりと水着を直しながら立ち上がると、試合が続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に前に出る真実。
有美もガードを上げていくと、前蹴りで牽制しながら距離を置いていく。
真実は蹴られながらも前に出ると、そのまま勢いをつけてタックルを仕掛けると、上手く有美に胴タックルを決めると、そのまま倒し込んでグラウンド状態に持ち込んだ。
素早くサイドポジジョンに持ち込む真実。有美は真実の動きを見ながらロープに逃れようとしていくと、真実が小刻みのパンチを脇腹などへ入れていく。
しかし有美の足がロープに伸びると、ここでレフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に真実が立ち上がると、有美も水着を直しながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、真実が前に出て行くとローキックを放っていく。
バシィィィ・・・
重いローキックに有美の表情に焦りの色が浮かび上がるリング上。
真実も打撃で前に出てくると、流石に有美も油断出来ずに緊張が増していくリング上。
有美はガードを固めて距離を置くと、真実が少しずつ前に出てプレッシャーを与えていく。
堪らず有美がハイキックで牽制すると、真実は避けてからローキックを叩き込む。
バシィィィ・・
「うっ・・」
堪らず声を漏らす有美。
続けて強烈な張り手を叩き込んでいく真実。
バッシーン・・・
頬に張り手を受けて、有美も負けずに返していく。
バッシーン・・・
更に有美がエルボースマッシュからロープに振っていくと、走り込んでネックブリーカードロップで真実をマットに叩き付けた。
フラついて立ち上がる真実に、有美が勢いをつけてドロップキックを放っていく。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
有美のドロップキックに倒れ込む真実。
更に立ち上がろうとする真実の顔面にドロップキックを叩き込むと、倒れ込んだ真実の片足を抱え込んでフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・』
レフリーがカウントを数えるも、真実が返していく。
返されたからと有美が馬乗りになっていくと、気合いの入る張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
真実が睨み返すと、上から容赦なく張り手を何発も叩き込む有美。
バッシーン・・・バッシーン・・・
流石に何発も頬に張り手を受けて嫌がるように藻掻く真実を、上手く俯せの体勢に反転させるとチョークスリーパーを仕掛ける有美。
これには真実が這うようにロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に放していく有美。
真実は喉元を気にしながらも、ゆっくりと立ち上がっていくと、水着を直しながらも有美を睨み付けた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、一気に有美が前ま出てローキック、ミドルキックと蹴りで攻め込むと、真実は蹴りを受けつつも、反撃のチャンスを待っている。
そしてフラつく真実に、有美がハイキックを狙うと真実が避けて空振りする有美。
空振りで回ったところへ、真実が掌打を顎に叩き込んだ。
ゴキィィィ・・・
真実の掌打にマットに崩れ落ちる有美。
上手く顎を捉えてダメージを与えた真実は俯せで顔を押さえる有美に、ヒップなどへストンピングを落としてから髪を掴んで起こしていく。
そしてコーナーに押し込んでいくと、両腕をトップロープに乗せて磔にすると、距離を置いてから走り込むと喧嘩キックをお腹に叩き込んだ。
ドスッ・・
「グボッ・・・」
お腹への蹴りに苦悶の表情を浮かべて崩れ落ちる有美。
その有美をセカンドロープに上げていく真実は、雪崩式ブレンバスターを仕掛けようとしていく。
しかし有美も雪崩式ブレンバスターを受けたら危ないとばかりに、サードロープに登った真実に蹴りを入れて落とすと、逆にトップロープからフライングボディアタックを仕掛けた。
バッシーン・・・
立ち上がろうとした真実にボディアタックが炸裂すると、そのままフォールの体勢に持ち込んでいく有美。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし真実も返していくと、悔しそうな表情を浮かべる有美。
更に髪を掴んで起こそうとすると、真実がお腹へパンチを入れて動きを止めると、逆にヘッドロックに捉えた。
そして走り込むようにブルドッキングヘッドロックでマットに豪快に叩き付けると、グッタリする有美を仰向けにしてから、バストに手を添えてフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・』
しかし有美が返していくと、真実は座らせた体勢からスリーパーで締め上げていく。
苦悶の表情で逃げようとする有美を、左右に揺さぶって追い込んでいく真実。
口から涎を垂れ流しながらも耐える有美。
少しずつロープに逃れようと身体を動かしていく有美、水着がヒップに食い込みながらもロープに迫っていく。
真実も締め落とす勢いで揺さぶるも、有美の足がロープに掛かった・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが掛け声をかけると、真実が技を解くも苦悶の表情を浮かべている有美。
真実が立ち上がると、手招きして挑発すると、有美はヒップに食い込んだ水着を直しながら立ち上がると、真実が踏み込んでバストへ強烈なミドルキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
「あうっ・・」
これにはレフリーが止めていくと、有美は苦悶の表情を浮かべてバストを押さえながら距離を置いていく。
レフリーは有美の状態をチェックしながら、呼吸を整えさせると試合を続けさせていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に真実が容赦なく襲いかかる。
フラついている有美に、左右の張り手を叩き込むと、飛び込むように膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ・・
「ふぐうっ・・うううっ・・」
強烈な膝蹴りに堪らず座り込む様にダウンする有美。
更に背中にサッカーボールキックを叩き込んでから、苦しむ有美の髪を鷲掴みにして起こすと、真実はバックを奪ってから何か仕掛けようとする。
しかし有美も両手を振るようにしてロープに必死に逃れると、真実はジャーマンスープレックスホールドを狙っていたのか、仕掛けられずに不発に終わってしまって悔しそうな表情を浮かべた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
真実に流れを奪われて苦しい有美。ロープを掴みながら呼吸を整えていくも、真実の技には苦しめられていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を置いていくと、真実がガードを上げてローキックなど打撃で前に出た。
有美はローキックを受けながらも、逆にハイキックを放つと、真実が避けてから逆にハイキックを放った。
そのハイキックに逆転を狙った有美がドラゴンスクリューを仕掛けると、真実の悲鳴が響き渡るリング上。
グイッ・・
「あああぁぁぁぁ・・」
足を捻られて悲鳴をあげる真実。
そのままグラウンド状態に持ち込んで、有美がアキレス腱固めを仕掛けると、真実は必死にヒールキックで抵抗した。
真実のヒールキックに技を解いていく有美。
お互いが立ち上がると、有美が先に前に出てバストへハイキックを叩き込んだ。
バシッ・・
「うっ・・」
バストへのハイキックにフラつく真実に、有美は続けて走り込む様にラリアットを叩き込む。
バシィィィィ・・・
倒れ込む真実に、そのまま片足を抱え込んでフォールする有美。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし真実が返していくと、続けてヘッドシザースで締め上げていく。
苦悶の表情で耐える真実。有美も締め上げてダメージを与えたいところ。
真実も苦悶の表情を浮かべながらも、少しずつロープに逃れようと身体を動かしていく。
『ロープ・・・』
そして真実の足がロープに届くと、ここでレフリーが有美を止めていく。
レフリーの指示に有美が技を解くと、ゆっくりと立ち上がっていくリング上。真実も喉元などを気にしながらも立ち上がると、試合は続けられていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める真実と有美。
バシッ・・
有美がローキックを放つと、真実も返していく。
バシッ・・
更に有美が張り手を叩き込むと、真実も張り手を返していく。
バッシーン・・・バッシーン・・・
激しい張り手の応酬に観客席が盛り上がると、有美も真実も意地になって張り手を叩き込む。
バッシーン・・・バッシーン・・・
張り手の応酬が続くと、お互いが口の中を切って血飛沫が舞う展開になっていくリング上。
白い競泳水着、そして白いワンピース水着にも赤い血が飛び散っていく。
更に有美が喧嘩キックを叩き込むと、一気にDDTを仕掛けるも真実が押し返していくと、お返しとばかりに喧嘩キックを叩き込む。
ドスッ・・
「うっ・・」
身体をくの字にして苦悶の表情を浮かべた有美に、真実がいきなり片足を振り上げて、踵落としを有美に叩き込んだ。
ガッ・・
「あうっ・・」
肩口に踵落としを叩き込まれてグッタリとマットに崩れ落ちる有美。
新体操で鍛えたボディは、柔軟性があるからと地下プロレスでも珍しい踵落としを出されては、有美もガードができなかった・・・。
その有美の髪を掴んで起こしていくと、無理矢理下を向かせるようにしてから、パイルドライバーの体勢に持ち込んでいく真実。
ドスッ・・
そしてパイルドライバーを炸裂させると、グッタリする有美にフォールしていく真実。
『ワン・・・ツー・・・スリィ・・・・』
しかし有美がギリギリ返していくと、観客席からも歓声が起きていく。
その歓声の中、真実は立ち上がると、有美の喉元にギロチンドロップを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
身体をビクンと反応させる様に苦しむ有美。
そして有美を起こしてから、真実が大技ジャーマンスープレックスホールドを狙ってバックを奪っていくと、有美が焦るようにカンガルーキックで反撃した。
バシッ・・
「くっ・・」
カンガルーキックを受けてバランスを崩す真実。
更に有美が張り手を叩き込むと、真実は強引にチョークスリーパーを仕掛けた。
グイッ・・
これには苦悶の表情でロープに逃げようとする有美。
真実も左右に揺さぶって追い込んでいくと、有美は口から血の泡を噴きながらも必死に抵抗していく。
真実は失神KOを狙っているのか、揺さぶっていくと有美は口から血を垂れ流しながら耐えるも、意識が遠のいてきたのか視線が虚ろになっていく・・・。
そして手がダラリと落ちると、グラウンド状態に持ち込んで真実がアナコンダスリーパーに移行した。
しかし有美が失神状態で、口からは血の泡の様なものを吐き出しているからと、レフリーもチェックするも反応がないからと試合を止めるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、真実が有美を放していく。
『勝者、山先真実っ!』
リングアナのコールに笑顔を浮かべる真実。
そして失神した有美はリングドクターに応急処置を受けると、担架が呼び込まれて乗せられていくのであった。



第26試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、アスリート出身の青樹愛。シンクロで鍛え上げられた身体は健在で、白い競泳水着姿で筋肉などが際だっている。堂々とリングに上がると、観客席に向かって頭を下げる愛。地下プロレスデビュー戦から藍武紗季からデビュー戦で勝利して、米蔵涼子、香理奈と地下プロレスの実力者を倒してきた愛。今夜はヘビー級チャンピオンである藤原紀華とのカードが組まれたのであった。
その対戦相手の紀華がベルトを肩に乗せてリングに上がると、早くも歓声に包まれていくリング上。白いワンピース水着で、胸の谷間もアピールするような水着での紀華。流石に愛との試合は油断が出来ないとばかりに険しい表情を浮かべている。
『今大会のメインイベントを行います!・・・青コーナー〜・・・元シンクロ日本代表〜・・・身長173p、上から85、60、83・・・青樹愛〜っ!』
コールを受けて一礼していく愛。鍛えられた身体は健在で、今夜は紀華と言えども油断は出来ない相手。
『赤コーナー〜・・・地下プロレス現ヘビー級チャンピオン・・・身長171p、上から88、60、89・・・藤原紀華〜っ!』
コールを受けて片手を挙げて気合いを入れていく紀華。29歳の愛との対戦では、体力的な面と、アスリートだっただけに筋力なども警戒したいところの43歳の紀華。
そして試合準備が行われていくと、注目の試合開始のゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、まずはコーナーから飛び出して睨み合う紀華と愛。
微妙な距離にお互いが仕掛けないと、少しずつ紀華が距離を詰めた。
バシッ・・・
まずは軽めのローキックで牽制する紀華。
紀華のローキックにローキックを返していく愛。
続けて前に出ようとする愛に、紀華が左右の掌打を叩き込むと、フラつく愛をロープ際に押し込んでいく。
しかし愛も膝蹴りを放っていくと、ボディに膝を受けて力が抜けて離れる紀華と愛。
お互いが距離を置いていくと、紀華が少しずつ距離を詰めていくと、タックルを仕掛けようとするも、愛が上手く潰していく。
なかなか飛び込めない紀華、愛はゆっくりとスタミナを温存しようと言うのか、なかなか仕掛けない。
早くも紀華の素肌には汗が浮かび上がると、踏み込んでハイキックを放った。
しかし愛も打撃を警戒していて避けると、逆に軸足にタックルを仕掛けてテイクダウンを奪っていく。
藻掻く紀華に対して、上手く組み付いてからサイドポジジョンを奪っていく愛。
紀華の身体に密着させながら、自らの体重を乗せていく愛。
紀華としても、押さえ込まれて返そうとすると、それだけでスタミナを消耗していく苦しい展開になっていく。
ゆっくりと愛が身体を押しつけながら腕を狙っていくと、紀華もロープに逃れようと身体を動かしていくリング上。
そして紀華の足がロープに届くと、レフリーが愛を止めていくのであった・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に愛が立ち上がると、紀華も呼吸を整えながら立ち上がっていく。
愛の白い競泳水着にも紀華の汗が染みこんで、また紀華の水着には自らの汗で湿っている様子。
お互い水着を直しながら距離を置くと、レフリーは試合を続けさせていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく紀華と愛。
紀華が前に出ると、愛がガードを固めて距離を詰めると、タックルを仕掛けた。
しかし紀華が避けていくと、離れてローキックを叩き込む。
バシッ・・
蹴られて距離を置いていく愛。しかしタイミングを計っている様子。
紀華が距離を詰めると、左右の張り手を叩き込むと、愛も負けずに張り手を返していく。
バッシーン・・バッシーン・・
激しい張り手が交差すると、紀華がミドルキックを叩き込むも、愛は張り手で前に出た。
頬を叩かれて嫌がる紀華に、強引にヘッドロックに持ち込んでいく愛。
腰を落として投げに警戒する愛は、そのまま締め上げていくと、紀華がロープに振っていこうとする。
しかし愛はロープ際に進んでいくと、レフリーが止めていくリング上。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリー離していくと、紀華と愛は水着を直しながら距離を置いていく。
紀華の胸の谷間には、汗が流れ込んでスポットライトの光に妖しい輝きを放っていた。
一方、愛の素肌にも汗が浮かび上がっては、スポットライトの光に輝いているリング上。
『ファイト!』
レフリーが掛け声を放つと、ガードを上げた紀華が距離を詰めると、愛は牽制する様な張り手を放つと、紀華が避けてからハイキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
ハイキックを受けてフラつく愛に、紀華が組み付くようにしてボディに膝蹴りを連打すると、苦悶の表情を浮かべる愛。
ドスッ、ドスッ・・
「うっ・・うううっ・・・」
紀華の膝蹴りに苦悶の表情で座り込む様にダウンする愛。
更に顔面へ膝蹴りを狙う紀華に、愛は堪らず足に組み付いて逃れていく。
しかし紀華が上から頭部に張り手を叩き込むと、愛は耐えながらロープに逃れようとする。
紀華が離れようとすると、バランスを崩して倒れ込むと、愛は組み付いていく。
しかし紀華も負けずに組み付くと、上手く上をキープしていくと、バストを押しつけながら横四方固めの体勢に持ち込んだ。
ワンピース水着からバストが飛び出しそうになっても組み付いていく紀華。
両足を広げて押し込むと、愛もブリッジなどで抵抗して逃れようとするも、紀華が上手く押さえ込んでいく。
一気に馬乗りを狙う紀華に、愛も身体を反転させて抵抗しようとするも、逆に愛が俯せに、紀華がバックマウントの体勢になっていく。
オープンフィンガーグローブを着けていない紀華だけに、顔面へのパンチは反則になるから打ち込めないと、脇腹へパンチを入れていく紀華。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・ぐっ・・ううっ・・」
脇腹へのパンチに苦しむ愛。両足をバタバタさせて痛がっていると、観客席からは歓声が起きていく。
堪らず脇腹をガードしようとする愛。
紀華が顔面をパンチ攻撃できないからと、ガードするも紀華は喉元にスリーパーを仕掛けていく。
素早く喉元に手を交差させてガードする愛。無理矢理スリーパーを仕掛けようとするも、紀華が諦めてサイドポジジョンからボディへ膝蹴りを叩き込むと、藻掻き苦しむ愛は必死にロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが紀華を止めていくと、紀華が水着を直しながら立ち上がった。
愛も水着を直しながら立ち上がると、膝蹴りのダメージからか苦しそうな表情を浮かべている。
『ファイト!』
レフリーが構わず試合を続けさせていくと、紀華が距離を詰めてからローキックからハイキックと打撃で前に出ると、紀華の重い打撃に苦しむ愛。
しかし愛もタックルを仕掛けて反撃すると、紀華が反応する様にフロントヘッドロックに持ち込むも、勢いから尻餅をつくようにグラウンド状態になっていく展開。
テイクダウンを奪うも、愛も続けて攻撃ができないと、紀華も腕を回したまま動きを止めていく。
愛が紀華をマットに押しつけるように離すと、一気にマウントポジジョンを奪っていくリング上。
手にはオープンフィンガーグローブを着けていないからと、パンチは出来ないから張り手を叩き込む愛。
バッシーン、バッシーン・・・
頬に張り手を受けて痛がる紀華。返したくても、愛も上手くバランスをとっているから返せない紀華。
少しずつロープに近づこうとすると、愛は激しい張り手を叩き込んでいく。
張り手の連打に口の中を切った紀華は、唇に血を滲ませながらもロープに逃げようとしていると、長い足をロープに届かせていく・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの言葉に立ち上がる愛。
紀華もゆっくりと立ち上がると、グラウンド状態が長くなるにつれ、スタミナ面が心配になる展開。
『ファイト!』
レフリーが掛け声をかけると、紀華と愛が距離を詰めていく。
ガードを上げていく紀華に、愛が軽く張り手を放つも空振りしていく。
更に張り手を出してから、紀華の意識を上にしてからタックルを仕掛けると、紀華がカウンターの膝蹴りを仕掛けた。
ゴキィィィ・・
鈍い音が響くと、愛は膝を落として顔面への衝撃に動きを止めると、紀華が髪を鷲掴みにして顔面へ膝蹴りを狙う。
しかし愛もこれ以上顔面への膝蹴りを受けては危険だからと、必死に組み付いていくと、引き離そうと愛の髪を鷲掴みにして引っ張る紀華。
あまりに強引に髪を引っ張る紀華に、レフリーが止めていく。
『ヘアー、ヘアーァァァァ・・・』
レフリーの注意に紀華が放すも、フラつく愛を起こしてからロープ際に押し込んでからキチンシンクで攻め込む紀華。
ドスッ、ドスッ・・
「うぐっ・・うううっ・・」
紀華の膝蹴りの連打に苦しむ愛。
苦しむ愛に、紀華は絡みつくようにコブラツイストを仕掛けると、愛が悲鳴をあげた。
グイッ・・
「ああぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
流石の愛も紀華のコブラツイストに悲鳴をあげると、紀華も締め上げていく。
レフリーが愛にギブアップするかと問いかけるも、愛は汗だくになりながら耐えていく。
「ノォォォォォ・・・ノォォォォォ・・・」
耐える愛に紀華は技を解くと、続けてスープレックスを仕掛けようとするも、愛も抵抗していく。
そして紀華のお腹にパンチを入れてから、逆にフロントスープレックスでマットに投げつけた。
バッシーン・・・
愛のフロントスープレックスに動きを止める紀華。
立ち上がろうとする紀華に、愛は膝裏にローキックを叩き込んでいく。
バシィィィ・・・
「あうっ・・」
ローキックを受けて痛がる紀華。
更に愛がローキックをヒップなどへ叩き込んでから、紀華の髪を掴んで起こしていくと、ヘッドロックに捉えていく。
そして一気に走り込む様にしてブルドッキングヘッドロックで豪快にマットに叩き付けると、紀華は俯せ状態で動きを止めていく。
愛はゆっくりと腰に座ると、顎に手を回してキャメルクラッチを仕掛けた。
グイッ・・
上半身を反らされて苦しい紀華。水着からは胸の谷間が強調されて、観客席からは歓声が起きていく。
愛もスタミナを奪おうと揺さぶりかけていくと、紀華は両足をバタバタさせて痛がっている。
耐える紀華に、愛は技を外してから立ち上がってから、腰にストンピングを叩き込んでから起こしていく。
しかし紀華もお腹にパンチを入れて抵抗すると、愛の髪を掴んで豪快にマットに顔面から叩き付けるフェイスバスターを仕掛けた。
バシィィィィ・・・
これには愛が両手で顔面を押さえて痛がっていると、紀華は両足を掴んでから、一気に逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・
「んああぁぁぁぁぁぁ・・・・・あぁぁぁぁぁぁ・ぁ・・・・」
愛がCの字に身体を曲げられて悲鳴をあげると、紀華もギブアップ狙いで腰を落としていく。
必死にロープに手を伸ばしていく愛。少しずつロープに近づくも、苦悶の表情で必死になっている。
レフリーもギブアップか問いかけるも、愛が必死にロープに手を伸ばしていく・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
そして愛がサードロープを掴むと、ここでレフリーが紀華を止めていくのであった。
紀華が技を解くと、愛はグッタリとしながらロープを掴んでいる。
レフリーが紀華を離していくと、愛は腰を痛がるように俯せ状態でロープを掴んでいると、紀華がレフリーに続けさせろとばかりにアピールしていく。
しかし愛が立ち上がらないからと、レフリーが紀華を止めていくと、紀華はレフリーを押し込んでから愛にストンピングを叩き込んでいく。
堪らず転がるようにリング下に逃れる愛。
愛がリング下でグッタリしていると、紀華はリング上で呼吸を整えていく。
フラフラしながら愛が立ち上がると、エプロンサイドに手を置いて紀華を睨み付けると、ゆっくりとリング上も戻ろうとする。
ロープ越しに挑発する紀華をレフリーが離すと、愛をリング内へ戻していく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にフラつく愛にエルボースマッシュから蹴りで攻め込むと、続けてヘッドロックを仕掛ける紀華。
更にお返しとばかりの豪快なブルドッキングヘッドロックを叩き込むと、動きの止まった愛の腰にニーを落としていく。
ドスッ・・
「あうっ・・」
膝を落とされて痛がる愛。
転がるようにロープに逃れる愛に、紀華がサッカーボールキックで蹴っていくと、レフリーが紀華を止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
苦しむ愛の身体には、紀華の打撃で痣が出来だしていた。内出血なども見えて痛々しい愛の身体。
水着を直しながら立ち上がる愛は、ゆっくりと構えていくとレフリーが試合を続けさせていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に紀華が前に出ると、ローキックからミドルキックと打撃で攻め立てた。
バシッ、バシィィィ・・・
蹴りを嫌がるように距離を置こうとする愛。
しかし紀華が前に出て距離を詰めては、蹴り込んでいくと愛は嫌がるようにコーナーに逃れていく。
コーナーに追い込んだ紀華が、ハイキックを放った。
しかし愛が蹴り足をキャッチしてドラゴンスクリューで切り返すと、転がるように倒された紀華が足を痛めて悲鳴をあげた。
グイッ・・
「きゃああぁぁぁぁぁ・・・」
紀華を倒すと、愛は必死に足を掴んでアキレス腱固めを仕掛けるも、ロープが近いからと紀華がロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めて行くも、紀華は膝を気にしながら立ち上がっていくと、愛はレフリーの掛け声がかかる前にドロップキックをバストに叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「あうっ・・」
ドロップキックを受けて大の字になる紀華。
愛は素早く片足を抱え込んでフォールしていくと、レフリーがカウントを数えていく。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし紀華が返していくと、素早く腕を狙っていく愛。
紀華も極められたら危険だとばかりにロープに逃れると、ここでレフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、愛は放してから立ち上がった。
紀華も水着を直しながら立ち上がると、呼吸を整えながらも距離を置いていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に構える紀華。しかしドラゴンスクリューのダメージが回復せずに前に出られない。
逆に、ガードを固めて紀華との距離を詰めていく愛。
打撃を警戒していても、紀華が前に出ないからとタックルでテイクダウンを奪いたいところ。
紀華が張り手を放つも空振りになると、愛がタックルを仕掛けた。
上手く胴タックルを決めると、そのままテイクダウンを奪ってから組み付いていく愛。
倒されるだけでもダメージを受ける紀華に、素早くサイドポジションを奪っていく愛。
早くも脇腹などへハンマーパンチを叩き込む愛に、紀華は痛さに藻掻いていく。
藻掻く紀華を俯せ状態に持ち込んでから、一気にキャメルクラッチを仕掛けた愛。
強引に顎に両手を掛けて、一気に揺さぶるように上半身を反らしていく愛に、紀華は激しく両足をバタバタさせて痛がると、愛もギブアップ狙いで揺さぶりかけていく。
レフリーもギブアップの確認をするも、紀華が必死に耐えていく。
『藤原っ、ギブアップ?・・・ギヴァープ?』
レフリーの問いかけに耐えていく紀華。口から涎を垂れ流しながらも必死に耐える紀華。
顔が真上を見るような体勢のキャメルクラッチに紀華は耐えていくも、胸の谷間にも汗が流れ込んでギブアップ寸前に見えるリング上。
そして愛がキャメルクラッチを解くと、グッタリする紀華にストンピングを叩き込んでから、髪を掴んで起こしてコーナーに押し込んでいく。
コーナーに押し込んだ状態から、一気に拳を握りしめて紀華のバスト、お腹などへパンチを連打していく愛。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
「うっ・・あうっ・・・ううっ・・ぐふっ・・」
紀華が弱々しくガードして苦しむと、愛はチャンスとばかりにミドルキックを叩き込むと、ボディに強烈な蹴りを受けて座り込む様にダウンする紀華。
更にコーナーにダウンした紀華にサッカーボールキックを連打していく愛。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
バストなどへ蹴りを受けて苦しい紀華。必死に耐えていくと、愛が髪を鷲掴みにして起こしていくと、コーナーに押し込む様にして膝蹴りをボディに叩き込んでいく。
ドスッ・・
「うううっ・・・」
膝蹴りを受けて呻き声みたいな悲鳴をあげる紀華。
動きが止まると、愛は続けて膝蹴りを叩き込んでいく。
ドスッ・・
堪らず座り込む様にダウンする紀華。
更に愛が髪を掴むと、紀華が下から愛の股間へグーパンチで股間へアッパーを叩き込んだ。
ゴキィィィ・・・
「ふぎっ・・」
股間への衝撃に動きを止める愛。
紀華も反則攻撃と言えども構わず繰り出すと、更にヘッドロックから顔面へパンチを入れていくと、そのままコーナーポストへ連れ込んで顔面をカバーに叩き付けていく。
紀華のラフファイトに歓声とブーイングが起きていく会場内。紀華は構わず愛の両腕をトップロープに絡ませると、拳を握りしめてお返しとばかりのバスト、お腹とグーパンチを叩き込んでいく。
グニュ、ドスッ・・
競泳水着に包まれたバストやお腹に打撃が加わると、愛の表情が苦痛に歪んでいく。
流石にレフリーが紀華を止めていくと、レフリーは愛の両腕をトップロープから放していくと、試合を続けさせていく。
『ファイト!』
紀華はローキックからミドルキックと打撃で攻め込むと、続けてコーナーに押し込んで膝蹴りを叩き込む。
ドスッ・・・
「ぐっ・・うううっ・・」
膝蹴りを受けて身体をくの字にして苦しむ愛。
更に髪を掴んで顔面へ膝蹴りを狙う紀華に、愛は組み付いて逃れていく。
必死に体勢を入れ替えて紀華をコーナーに押し込むと、エルボースマッシュを叩き込む愛。
バシッ、バシッ、バシッ・・
必死にエルボーを打ち込む愛。紀華のバストを抉ると、堪らず紀華が力を抜いた・・・。
ガードが下がると、愛は顔面へ張り手を叩き込んでいく。
バッシーン・・バッシーン・・
激しい張り手に鼻血を噴き出す紀華。
愛は更に張り手を叩き込むと、堪らずガードしようとする紀華。激しい鼻血に呼吸も苦しい様子。
白い水着、それも胸の谷間に血が垂れ流れて痛々しい紀華。しかし愛も激しい張り手を叩き込むと、血飛沫が舞うリング上。
紀華が距離を置こうと膝蹴りを放つと、これには愛がガードするも距離を置いた。
コーナーで苦戦する紀華に、愛は飛び込むように飛び蹴りを放つも不発に終わると、続けてエルボーを狙う。
しかし紀華がコーナーから飛び出すようにタックルを仕掛けていくと、上手くテイクダウンを奪ってグラウンド状態になっていく。
バストを押し当てながらサイドポジションを押さえる紀華。
愛の脇腹へハンマーパンチを小刻みに入れてダメージを与えていくも、愛も紀華の呼吸の乱れにスタミナが消耗するのを狙っていく。
愛が殴られないようにと、身体を密着させて組み付いていくと、紀華も攻められずに体勢を入れ替えようとしていた。
しかし愛が一瞬の隙を突いて紀華を転がすと、逆に馬乗り状態に持ち込んだ。
紀華としてもピンチに追い込まれてガードするも、愛は脇腹へ拳を叩き付けた。
ドスッ、ドスッ・・
脇腹を殴られて身体をビクンとさせて痛がる紀華。
ガードを開ける為と分かっている紀華も、堪らず脇腹をガードしようとすると、愛は一気に顔面へ張り手を叩き込む。
バッシーン、バッシーン、バッシーン・・・
激しい張り手の音が連発すると、紀華の顔面が血に染まっていく。
必死に抵抗していく紀華だが、鼻血と口からの出血が痛々しい展開のリング上。
愛も呼吸を荒げながら張り手を叩き込むと、紀華が隙を突いてブリッジ気味に返していくと、愛が素早く立ち上がった。
紀華が立ち上がろうとすると、愛はミドルキックを叩き込んで動きを止めていく。
バシィィィ・・・
「うっ・・」
蹴りを受けて動きを止める紀華に、愛は踏み込んでハイキックを放つと、これには紀華が反応してガードする。
しかしバランスを崩しそうになった紀華に、愛はタックルを仕掛けると、堪らずテイクダウンを奪われてしまう紀華。
愛は素早く上四方固めの体勢に持ち込むと、一気に腰を浮かせて膝蹴りを狙っていく。
これには紀華がガードしようと体勢を入れ替えて俯せになると、愛が一気に覆い被さる様にチョークスリーパーを仕掛けた。
グイッ・・
「うぐっ・・ぐぐっ・・」
喉元が締め上げられると、苦悶の表情を浮かべる紀華。
しかしギブアップせずにロープに逃れようと藻掻く紀華に、愛は失神KOすら狙う勢いで締め上げた。
レフリーも紀華をチェックするが、紀華の手がロープに届いた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが愛を止めていくと、観客席からは歓声が起きていく。
喉元を押さえて苦しそうな紀華。
愛も呼吸を乱しながらも水着を直しながら立ち上がると、紀華が立ち上がるのを待っていた。
血を拭いながらも、紀華もゆっくりと立ち上がっていくと、レフリーが出血の様子をチェックしていく。
水着を直しながらレフリーに続行を訴える紀華。レフリーも意志有りと判断して試合を続けさせていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める愛。
紀華は呼吸を整えながらガードを固めると、愛が軽くローキックを叩き込む。
バシィィィ・・
ローキックを受けて足を浮かせる紀華。
しかし紀華がハイキックを放つと、愛の顔面を捉える。
バシィィィ・・
ハイキックを受けてフラつく愛に、一気に紀華が距離を詰めて首相撲に持ち込むと、膝蹴りを狙うも愛も必死に組み付いて倒しにいった。
愛が揺さぶって倒すと、またも紀華の上になる形に抱きついていく。
下の体勢になると、体重を乗せられてスタミナを消耗する紀華。
動きが鈍くなる紀華に、愛は一気に馬乗りになっていくと、紀華の表情に焦りが浮かび上がった・・・。
愛が張り手を叩き込むと、紀華が体勢を入れ替えようと藻掻くと、愛が俯せ状態に持ち込んでいく。
グイッ・・
「あうっ・・」
俯せになった紀華の髪を鷲掴みにして上を向かせると、無理矢理にキャメルクラッチに持ち込んだ愛。
両手で紀華の顎に手を掛けて反らしていくと、紀華の上半身が痛々しい程に反らされていく。
口からは血の泡の様なものを噴き出す紀華。
揺さぶってギブアップを狙う愛に、紀華も必死に耐えていく。
水着からバストが飛び出しそうになっても、耐えるのに必死な紀華。
しかし口から血の泡の様なものを噴き出す紀華に、レフリーは危険と判断して試合を止めてしまった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
突然のゴングに驚きを隠せない愛。
『ただ今の試合、レフリーストップで青樹愛の勝利となりました!』
リングアナのコールにマットにグッタリする紀華はレフリーに問いかけた。
「ぎ、ギブアップしてないわ・・・まだ・・まだやれるわよ・・・」
その言葉に、リングサイドからはリングドクターもリングに上がって紀華をチェックしていくと、勝利した愛も実感が湧かないのか呆然としている。
事実上は愛が試合を押していたので勝利で間違いないところだが、愛も苦しそうな表情を浮かべている。
お互い白い水着などを血に染めての激戦だったが、会場内からも紀華は負けていないとブーイングが飛ぶ中を、紀華が愛に近づくと、愛の手を高々と挙げてからリングを降りるのであった。
愛は地下プロレス参戦してから負け無しで、紀華、涼子、香理奈と大物を下しての全勝。
今後は誰と試合をするのか、また紀華がリベンジを誓っているのは間違いないので、来年の地下リングではどういうファイトが見られるのか、楽しみな結果となったのだった。

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