『第90回大会・・・女祭りを開催します!』
リングアナのコールに大歓声に包まれていく会場内。
遂に2015年の地下プロレスを締めくくる女祭りの開催に、観客席が盛り上がっている。
『ルール説明を行います!地下プロレスで過激な試合をとのコンセプトのもと、華あるタレント達が激しくから華激ルールと名付けました華激ルール。。素手による顔面パンチ、オープンフィンガーグローブを使っての顔面パンチと、顔への攻撃がグローブの有無に関係なく認められます。また倒れた相手の顔面などへの踏みつけなども認められます。勝敗はスリーカウント、ギブアップ、レフリーストップ、ドクターストップなどになります。凶器攻撃はレフリーに止められるまでは認められます。また場外ではカウントはありません。水着剥ぎについては反則負けになる事はありません。』
ルールの説明が終わると、早速第1試合の選手が入場となっていくリング上。
『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、女優の末広涼子。白いスポーツビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、レフリーから白いオープンフィンガーグローブを着けてもらってから観客席にアピールしていく。
その涼子の対戦相手としてリングに上がるのは、グラビアアイドルから女優へ転身した大池栄子。黒いスポーツビキニに黒いリングシューズ姿で、涼子との試合では逆転負けした事もあり、今夜は格闘技スタイルで潰そうと考えているのか、気合いの入った様子。
第1試合から大物の登場に観客席は盛り上がると、早くもリングアナのコールが始まっていく。
『2015女祭り、オープニングマッチ・・・第1試合・・・青コーナー〜・・・身長161p、上から81、59、85・・・35歳・・・末広涼子〜っ!』
コールを受けて歓声を浴びていく涼子。流石に体格差からも栄子に対して緊張感は高くなっていた。
『赤コーナー〜・・・身長166p、上から91、59、87・・・35歳・・・大池栄子〜っ!』
そしてコールを受けてガッツポーズでアピールする栄子。流石に涼子には今夜は勝利したいとばかりに気合いが入っている様子。
栄子も手にオープンフィンガーグローブを着けてもらうと、レフリーがルールの確認をしてからコーナーに別けていく。
お互いが視線を合わさずにゴングを待っていると、試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
試合開始のゴングと共に、両者がコーナーから飛び出していくと、栄子はガードを固めて打撃で前に出ようとしていく。
栄子の打撃に涼子がガードを固めると、一気に素早い動きからのタックルを仕掛けた。
涼子のタックルに反応した栄子だったが、涼子が組み付いていくも、踏ん張った栄子が倒れない。
倒せなくても押し込もうとしていく涼子に、栄子が左右に振るようにして倒しにかかると、涼子の身体が転がるようにグラウンド状態になっていく。
栄子が素早く上を取ろうとするも、涼子が転がるようにロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが栄子を離していくと、涼子は水着を直しながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声と同時に栄子が左右のジャブから仕掛けると、涼子の顔面を捉えていく。
バシッ、バシッ・・
続けて殴られてフラつく涼子に、栄子はボディへも強烈なパンチを入れると、涼子の表情が苦痛に歪んだ。
観客席が盛り上がると、栄子が更にパンチを連打していくと、必死にガードを固めて逃れようとする涼子。
栄子も逃がさないとばかりに追い込んでいくと、涼子はコーナーに追い詰められていく。
コーナーを背に苦しい涼子に、栄子はミドルキックなど重たい蹴りも叩き込んでいくリング上。
更に顔面へパンチを叩き込んでいく栄子。
バシッ、バシッ・・・
栄子の重たいパンチの連打に涼子の鼻から鼻血が噴き出していくと、白い水着も赤く染めていく。
バシィィィ・・・
更にパンチが入ると、血飛沫が舞い上がって残酷感ある展開になっていくリング上。
涼子も打撃を受けてフラつきだしていると、栄子は一気に勝負をつけようと殴りつけていくと、涼子の身体がマットに倒れ込んだ。
更に馬乗りを狙う栄子が上から襲いかかると、涼子は必死に手を出してガードしようとしていく。
その涼子の顔面狙いで、栄子は拳を落としていく。
バシッ、バシッ・・・
栄子が完全に試合を支配したと思われた瞬間、栄子が顔面狙いでパンチを落とすと、涼子が身体を上手く動かして下から三角絞めを仕掛けた。
突然の反撃に栄子が腕を引いていくも、涼子の技が極まっていく。
苦悶の表情を浮かべる栄子。
涼子も必死に極めていくと、ここで栄子がギブアップした。
「ギブ・・・」
栄子のギブアップに、ゴングが打ち鳴らされていく。
『カンカンカンカン・・・』
いきなりの逆転劇に、観客席も盛り上がっていく会場内。
負けた栄子は呆然とした表情を浮かべては、マットに座り込んでいる。
『勝者、末広涼子っ!』
まさかの逆転勝利の涼子は、レフリーに手を挙げられて笑顔を浮かべるのであった・・・。



第2試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、今年売れている女優の有邑架純。白いスポーツビキニに白いリングシューズ、手には白いオープンフィンガーグローブを着けてのリングインに、早くも歓声に包まれていく架純。
その架純の対戦相手としてリングに上がるのは、女優の掘北真希。今年はヒット作に恵まれなかったものの、結婚をして話題に上がった真希。架純と同じく白いスポーツビキニに、白いリングシューズと白いオープンフィンガーグローブを着けてのリングイン。
架純も真希も格闘技戦と言うイメージではないだけに、この2人の女祭りでの対決は注目の集まるものであった・・・。
『第2試合・・・青コーナー〜・・・身長160p、上から78、58、83・・・掘北真希〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする真希。視線は架純に向けられている。
『赤コーナー〜・・・身長160p、上から80、60、82・・・有邑架純〜っ!』
そしてコールを受けて一礼していく架純。流石に女祭りのリングだけに、緊張感を隠せない様子。
リングアナのコールが終わると、早速試合開始の瞬間に期待が集まるリング上。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、まずはコーナーから飛び出していく真希と架純。
ガードを上げて距離が詰まると、いきなり真希が踏み込んで殴りつけていく。
しかし架純に当たらず、逆に架純も殴り返した。
お互いが打撃が上手くないので、殴り合ってもガードの上に当たっては、ダメージを与えられずにいる展開。
更に真希が喧嘩キックの様に蹴りこむと、架純のお腹に当たってフラつく架純。
続けて顔面パンチを連打していくと、架純が堪らずタックル気味に組み付いた。
押し込む架純に真希がフロントヘッドロックで極めると、苦悶の表情を浮かべる架純が押し込もうと踏ん張っていく。
しかし真希も踏ん張ると、架純が真希の脇腹などへパンチを振り回していく。
バシッ、バシッ・・
脇腹を殴られながらも真希が絞めると、架純が更に藻掻いていくリング上。
その架純に、真希が膝蹴りをボディに叩き込むと、架純の表情が苦悶に歪む。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・ううっ・・」
呻き声の様な声を発して苦しむ架純。
続けて真希が腕を放してからフラついた架純の顔面へパンチを叩き込むと、頬に当たってフラつく架純。
堪らず殴り返すも当たらず、逆に真希のパンチの連打を浴びていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔へのパンチに嫌がるように距離を置こうとする架純に、真希が距離を詰めて殴りつけていく。
小刻みなダメージを与えながらも、真希が押していくリング上。
架純が嫌がるようにタックルを狙うも、逆に真希に押し返されると、背中にロープが当たって焦り出す架純。
ロープを背にした架純に、真希が飛び込む様にキチンシンクで膝を叩き込んでいく。
ドスッ・・
「うっ・・」
膝を受けて身体をくの字にして苦しむ架純。
更にアッパー気味に下を向いた架純の顔面へパンチを叩き込んでいく真希。
バキッ・・
何発か殴りつけると、架純の鼻から出血していく。
鼻血が出たからと、真希は更に鼻を狙ってパンチを入れると、架純がタックルを仕掛けて組み付いた。
組み付いても倒せないと、真希は膝蹴りをボディに叩き込んでいくと、架純が苦悶の表情を浮かべた。
力が一瞬抜けると、真希が押し返してから、またも顔面狙いのパンチを連打していくと、架純の鼻血が酷くなっていく。
白い水着にも血が流れ落ちて残酷感が上がるリング上。
架純も鼻血で呼吸が苦しくなって、スタミナも心配になっていく。
真希が踏み込んで顔面へパンチを連打していくと、架純が嫌がるように下がりだした。
ガードを上げるも、真希のミドルキックがお腹を抉ると、堪らず座り込む様にダウンする架純。
バシッ・・
「うっ・・うううっ・・・」
強烈なミドルキックに両手でお腹を押さえていると、真希は容赦なくノーガードの顔面狙いでサッカーボールキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
顔面へのサッカーボールキックに血飛沫をあげて大の字になる架純。
レフリーも危険な状態だからと止めようとすると、真希が馬乗りになって架純の顔面へ顔面パンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
抵抗できない架純に、レフリーは試合を止めるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされると、ここで真希の勝利が決まったのであった。
『勝者、掘北真希っ!』
リングアナのコールに立ち上がって片手を挙げられていく真希。
足元にはグッタリと失神寸前の架純が横たわっていると、リングドクターが急いで応急処置をしていくのだった・・・。



第3試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビア界で童顔巨乳と言われている浅河梨奈。遂に地下プロレスデビューとなって、女祭りでのデビュー戦が組まれたのであった。白いビキニに白いリングシューズ、手にはオープンフィンガーグローブを着けてのリングイン。初めての地下プロレスのリングに動揺を隠せない様子。落ち着き無い仕草でリングに上がると、歓声を浴びて驚きを隠せない。
その梨奈の対戦相手としてリングに上がるのは、水着キャンギャルの松本絵里花。白いスポーツビキニに手にはオープンフィンガーグローブを着けて、梨奈と同じく地下プロレスデビュー戦と言う事で、落ち着き無い様子でのリングイン。
ただマラソンなどスポーツも得意としていて、スタミナ面では心配はないと思われる絵里花。今回のデビュー戦に向けて、スレンダーボディだからと組み合うより打撃で勝負とばかりに、打撃特訓をしてきたと言う情報も入っていた。
梨奈は打撃よりプロレス的な練習を積んできたと言う情報もあり、どんな試合展開になるのか予想が難しいこの試合・・・。
『第3試合・・・青コーナー〜・・・身長159p、上から85、59、86・・・16歳・・・浅河梨奈〜っ!』
コールを受けて一礼していく梨奈。ビキニだけにEカップバストの作り出す谷間に歓声が上がっていく観客席。
『赤コーナー〜・・・身長168p、上から75、55、84・・・20歳・・・松本絵里花〜っ!』
そして絵里花がコールを受けると、片手を挙げてアピールしていくと、観客席が盛り上がっていく。
レフリーが2人をリング中央でルールの説明をすると、コーナーに別けて試合開始のゴングを待つだけとなるリング上。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、コーナーから飛び出していく梨奈と絵里花。
梨奈が勢いよく走り込む様にしてパンチを振り回していくと、絵里花がガードを固めて回るようにして逃げていく。
バストを激しく揺らしながら突進していく梨奈。必死さが伝わるファイトに歓声が起きると、絵里花は冷静に避けては距離を置いていく。
絵里花が距離を置いていくと、梨奈が呼吸を乱しながらもガードを固めて呼吸を整えようとすると、絵里花が距離を詰めた。
バシッ・・
まずは軽くローキックを梨奈の太股に叩き込む絵里花。
嫌がる梨奈も、お返しにと蹴りを放つも当たらない。
逆に絵里花が踏み込んで左右のパンチを放つと、梨奈の顔面に左右のパンチが当たってフラついた。
バシッ、バシッ・・・
顔を殴られてフラついて、ガードを固めていく梨奈。
ガードしても、絵里花がミドルキックで脇腹へキックを叩き込むと、梨奈がフラついた。
そこへ絵里花が左右のパンチから、ボディとパンチを連打していくと、嫌がるように梨奈がコーナーに追い詰められていく。
観客席が盛り上がる中、絵里花のパンチの連打に梨奈が苦しい状態に追い込まれていくリング上。
バシッ、バシッ、バシッ・・・バシッ、バシッ・・・
ガードの上からもパンチの連打に嫌がる梨奈。
コーナーを背にして時折パンチを返すも大振りで当たらないと、逆に絵里花のパンチを受けて口の中を切っていく。
唇に血を滲ませながらも、必死に返していく梨奈。
堪らずタックルを仕掛けると、絵里花に組み付いた梨奈が押し返していく。
スレンダーな絵里花だけに、組み付かれると力負けしているのか、勢いに押されている。
しかし膝蹴りをボディに叩き込んで梨奈を止めていくと、またも顔面へパンチを連打していく。
バシッ、バシッ・・・
顔を殴られてフラついて距離を置こうとする梨奈に、絵里花がハイキックを放つも梨奈が避けて空振りになっていく。
咄嗟に梨奈がタックルの様に組み付きにいくと、絵里花がバランスを崩して倒れて、テイクダウンを奪った形の梨奈。
しかし倒してからが続かない梨奈に、絵里花は長い足を伸ばしてロープに逃れようとしていく。
梨奈も攻められずに体重を乗せる形でスタミナを奪うくらいしかできない展開から、絵里花の足がサードロープに届いた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に立ち上がる梨奈と絵里花。
梨奈はビキニを直しながら呼吸を整えると、絵里花もショーツなどを直しながら構えていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める梨奈と絵里花。
梨奈も意地になって蹴りを出すと、逆に絵里花が踏み込んで左右のパンチを叩き込む。
バシッ、バシッ・・・
ワンツーを受けて梨奈がフラつくと、続けて絵里花がローキックからハイキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
顔面へのハイキックにフラついて膝を落とす梨奈。
観客席が盛り上がる中、絵里花が容赦なく髪を掴んでから顔面へ膝蹴りを狙うと、梨奈が組み付いて逃れていく。
その梨奈の頭部にハンマーパンチを叩き込んでいく絵里花。
梨奈も必死に足に組み付いていくと、バランスを崩させて倒していくリング上。
流石に倒されると絵里花もグラウンド状態は嫌がるようにヒールキックを叩き込むと、梨奈が蹴られながらも組み付いていく。
横四方の体勢になっていくと、絵里花もロープが遠く逃げられない。
今度は梨奈が脇腹へハンマーパンチを叩き込むと、スレンダーな絵里花だけに肋骨に響く打撃を当てていく。
絵里花が嫌がるようにブリッジなどから逃れようとするも、梨奈が上手く体重を乗せて逃がさない。
梨奈が意地になって馬乗りを狙っていくと、藻掻く絵里花もスタミナを消耗させて呼吸が乱れていく。
そして梨奈が馬乗り状態になっていくと、絵里花が顔をガードしようとした。
その絵里花の顔面に、梨奈がパンチを連打していくと、殴られる度に絵里花が悶えていく。
逃れようとしても逃げられず、顔をガードしてもガードの上から殴られてダメージを増やして展開になっているリング上。
しかし絵里花も少しずつロープに体勢を近づけていくと、梨奈は激しくパンチを叩き込む。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
パンチの連打に絵里花が口の中を切って血を滲ませていくと、歓声に包まれながら梨奈が両足で絵里花の頭を挟もうとすると、ブリッジ気味に返していく絵里花。
素早く立ち上がって逃れた絵里花に歓声が起きると、梨奈も立ち上がって構えていく。
体重を乗せられていただけでもスタミナを消耗して、苦しそうな絵里花。
『ファイト!』
レフリーが掛け声を発すると、梨奈が前に出て大振りのパンチを放つと、絵里花がガードしていく。
少しずつ絵里花が下がり出すと、梨奈が前に出て行く展開になっていくリング上。
しかし下がりながら顔面へパンチを放つ絵里花。
バシッ、バシッ・・
上手くワンツーが入ると、梨奈がフラついた。
その瞬間を逃さずに、絵里花が飛び込む様に膝蹴りをボディに叩き込むと、梨奈が膝を付いていく。
更に顔面への膝蹴りを叩き込む絵里花。
ゴキッ・・
鈍い音が響くと、梨奈がグッタリと倒れ込んだ。
その倒れ込んだ梨奈に、絵里花が馬乗り状態になっていくと、お返しとばかりに顔面、それも鼻を狙ってパンチを落としていく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔面へのパンチの連打に嫌がるように藻掻く梨奈。
顔への衝撃に目を閉じて藻掻いているから、余計に絵里花は狙い通りに鼻にパンチを落としていくと、梨奈の鼻から血が噴き出していく。
激しい出血に梨奈の顔面が血に染まっていくと、涙目になって抵抗していく梨奈。
絵里花もレフリーが止めないからと、更にパンチを叩き込んでいく。
逃れようと藻掻く梨奈が、俯せ状態になっていくと、バックマウントから顔面へパンチを入れていく絵里花。
バシッ、バシッ・・・グニュ・・
時折バストへもパンチが炸裂すると、梨奈はロープに逃れようとするも、マットに血がポタポタと垂れて残酷な展開になっているリング上。
白いビキニも血に染まって、可哀想な梨奈。
絵里花は観客の声に押されるように殴りつけていくと、梨奈が俯せ状態で両手を後頭部に当てて動きが止まっていく。
その梨奈に構わずパンチを連打していく絵里花。
一方的になった展開に、絵里花もレフリーに続けて良いのかって目で問いかける。
しかしレフリーが止めないと、絵里花はハンマーパンチで更に殴りつけた。
梨奈は動きが止まって殴られ続けると、ここでレフリーが試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
レフリーに止められて立ち上がる絵里花。
マットには血塗れでグッタリする梨奈。
『勝者、松本絵里花っ!』
リングアナのコールに複雑な表情で片手をレフリーに挙げられていく絵里花。
グッタリしている梨奈には、リングドクターが応急処置をして担架に運ばれていくのであった・・・。



第4試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、アキバから卒業した松居玲奈。前大会で地下プロレスデビューしたものの、全裸で負けたと言う悔しい結果を受けて、また女祭りの喧嘩マッチに登場した玲奈。しかし仕事の為とはいえ、細いボディでの女祭り参戦は可哀想だと言う声も上がっている。
その玲奈の対戦相手としてリングインするのは、グラビアアイドルの良樹りさ。前回大会で負けたとは言え、ガッツを見せたからとこのカードに組まれていったりさ。今夜は女祭りの舞台で勝利したいところ。
『第4試合・・・青コーナー〜・・・身長162p、上から75、52、85・・・松居玲奈〜っ!』
コールを受けて一礼していく玲奈。スレンダーボディに白いビキニ姿に歓声が起きている。
『赤コーナー〜・・・身長162p、上から80、59、88・・・良樹りさ〜っ!』
コールを受けて片手を挙げていくりさ。白いビキニがグラビア系だけに似合っていて、観客席が盛り上がっていく。
コールが終わると、レフリーがリング中央でルールの確認をすると、手にはオープンフィンガーグローブが着けられて、コーナーに別けられていくりさと玲奈。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、いきなり玲奈がコーナーから勢いよく飛び出して走り込んでいく。
コーナーで構えるりさに、突然のジャンピングニーパッドを放つも、りさが咄嗟に避けて自爆させた。
更に大振りのパンチを連打していく玲奈。
意外な玲奈の仕掛けに驚きを隠せない観客席。しかしりさがパンチを受けながらもガードを固めた。
バシッ、バシッ・・・
ガードの上から殴りつけていく玲奈。
しかしりさも冷静にタックルを仕掛けると、細い玲奈の身体を上手くマットに倒した。
早くも上になられて苦しい玲奈。
りさが素早くサイドポジジョンを狙っていくと、玲奈が冷静にロープに足を伸ばしていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に素早く立ち上がるりさ。
玲奈も立ち上がると、ビキニを直しながら距離を置いた。
『ファイト!』
レフリーが続けさせると、距離を詰めると慣れないパンチを放つ玲奈。
これにはりさがタックル気味に組み付いていくと、またもマットに倒すように投げ倒した。
バッシーン・・・
マットに叩き付けられて動きの止まった玲奈に、早くもりさがマウントポジションを狙って仕掛けると、玲奈がブリッジ気味に返していく。
細い身体ながら上手く返すと、お互いが立ち上がってパンチを放つ。
バシッ、バシッ・・・
お互いの顔にパンチが当たると、痛そうな表情を一瞬浮かべるりさと玲奈。
更にりさがローキックを叩き込むと、フラついた玲奈の顔面にワンツーパンチを叩き込むりさ。
バシッ、バシッ・・・
顔へのパンチの連打に嫌がるように距離を置こうとする玲奈に、りさが続けて飛び込む様にドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
堪らずダウンする玲奈。
続けてりさが髪を掴んでプロレス流で起こそうとすると、玲奈はりさのボディにパンチを叩き込んで動きを止めていく。
パンチを放った玲奈に、強引にヘッドロックに持ち込んで絞めるりさ。
そのままブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けてから、動きの止まったところへバックマウントを奪って殴りつけていくりさ。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
バックマウントから後頭部や側頭部を殴られて苦しい玲奈。
両足をバタバタさせて藻掻くも、必死に頭部をガードしようと両手を使うも、ガードの上から殴られて苦しい展開になっていく。
りさが髪を鷲掴みにして上を向かせると、その顔面にもハンマーパンチを叩き込むりさ。
バキッ・・バシッ・・
「痛いっ・・」
堪らず悲鳴をあげる玲奈。
容赦ない顔面攻撃に玲奈が痛がっていると、更にキャメルクラッチを仕掛けていくりさ。
上半身を反らされて激痛に苦しい玲奈。
しかし必死にギブアップはしないとばかりに耐えていくと、レフリーも玲奈にギブアップの確認をしていく。
『松居っ、ギブアップ?』
レフリーの問いかけに耐えていく玲奈。
「ノォォォ・・・ノォォォォ・・・」
必死に耐えていく玲奈。
りさもギブアップ狙いで揺さぶっていくと、玲奈の両足が更に激しくバタバタとしていく。
耐えるからとりさが技を解くと、腰を浮かせてヒップドロップを叩き込んでから、立ち上がってストンピングを連打していくリング上。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
堪らず玲奈が転がるようにロープに逃れると、ここでレフリーがりさを止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めるとりさが離れてビキニを直していくと、玲奈もビキニを気にしながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めるりさと玲奈。
いきなりりさが左右のパンチから大振りのパンチを叩き込むと、玲奈も殴り返すも勢いで負けて押し込まれていく。
次第にガードする玲奈に対して、りさがパンチを連打する展開になっていくと、コーナーに追い込まれて必死にガードする玲奈。
観客席が盛り上がる中、りさが飛び込むようにコーナーの玲奈のお腹に膝蹴りを叩き込んでいく。
ドスッ・・
「ぐ、グエッ・・・」
これには玲奈が口から涎を垂らしながら座り込む様にダウンしていく。
座り込んだ玲奈に、りさはアピールする様にして走り込む様にしてから、顔面へサッカーボールキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
顔面への衝撃に意識を飛ばしそうになる玲奈。
視線が落ち着かない玲奈に、りさは続けて顔面へサッカーボールキックを叩き込むと、玲奈がコーナーに崩れ落ちていく。
前のめりに俯せ状態で倒れ込むと、レフリーは止めずに続けさせていくリング上。
りさも目前の勝利に興奮して、俯せで動きの止まった玲奈の後頭部へストンピングを叩き込むと、玲奈がロープに逃れようと手を伸ばそうとすると、顔面へ容赦ないサッカーボールキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
顔面への衝撃に鼻血を噴き出してグッタリする玲奈。
その玲奈に馬乗りになってから、りさはトドメとばかりに顔面へパンチを連打していくと、玲奈の反応が少なくなって危険になったからと、レフリーが試合を止めるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされてりさが殴るのを止めると、玲奈は失神状態で顔面を血に染めていた。
白いビキニでグッタリとしている玲奈。
その横では、りさがレフリーに片手を挙げられていく。
『勝者、良樹りさっ!』
リングアナのコールに観客にアピールするりさ。
そしてグッタリしている玲奈に対して、健闘を讃え合うように抱きつくのであった・・・。




第5試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルで活躍していた山先真実。新体操、フットサルの経験を活かして地下プロレスでも活躍している真実の女祭り参戦に歓声が起きると、白い競泳水着にオープンフィンガーグローブ姿でリングに上がってから、歓声を浴びて一礼していく真実。
その真実の対戦相手としてリングインするのは、モデルから格闘技番組のMCなども経験している長谷河京子。女祭りのリングに登場したからと歓声に包まれていく京子。白い胸元が開いたワンピース水着にオープンフィンガーグローブ姿でリングインすると、一礼してからコーナーに進んでいった。
『第5試合を行います・・・青コーナー〜・・・身長171p、上から84、59、87・・・30歳・・・山先真実〜っ!』
コールを受けて一礼していく真実。今夜の試合に向けて打撃トレーニングなどを積んできたと言う情報もあり、どんな試合をするのは楽しみな真実。
『赤コーナー〜・・・身長166p、上から80、55、82・・・37歳・・・長谷河京子〜っ!』
コールを受けて一礼していく京子。年齢と体格差からも苦しい試合が予想されるが、経験もあるからと組まれたこの試合。サイズ以上に見えるバストが作り出す谷間にも視線が集まっていた。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、コーナーから飛び出していく京子と真実。
まずはガードを固めた京子がローキックから放つと、真実も負けずにローキックを返していく。
バシッ、バシッ・・
緊張感が高まっていくリング上。
京子が軽くジャブからローキックと、前に出ようとしていく。
その京子のローキックに合わせて、真実もローキックを太股に返した。
バッシーン・・・
音を立てて炸裂するローキックに歓声が上がっていく観客席。
蹴られてフラついた京子は、左右のジャブから膝蹴りを狙うと、真実もパンチを放ってから距離を置いて空振りになっていく京子の蹴り。
逆に真実が前に出ると、前蹴りで牽制してから、踏み込んで左右のフックを放った。
バッシーン・・・
左右のフックのうち、右フックが京子の顔面を捉えると、続けて膝蹴りを狙う真実。
しかし京子が足に組み付いていくと、上手くテイクダウンを奪っていくリング上。
倒された真実が様子を見ていると、京子は小刻みにボディにハンマーパンチを入れながら、サイドポジジョンに移行していく。
しかし体格差からも、真実がブリッジ気味に返していくと、立ち上がろうとする真実のバックを奪おうとする京子。
これには強引にロープに逃れる真実。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、京子が離れて水着を直していく。
真実も水着を直して距離を置くと、呼吸を整えながら構えていくのであった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく京子と真実。
京子がローキックを放つと、逆に真実が踏み込んで左右のパンチを放った。
バシッ、バシッ・・・
左右のパンチを受けてフラつく京子。
続けて前に出る真実に膝で止めようとする京子。
しかし倒されていくと、真実がサイドポジジョンを奪う形で押さえ込んでいく。
京子が様子を見ていると、少しずつ真実がハンマーパンチで顔面を押し潰すと、殴られる度に痛がる様に藻掻く京子。
早くも鼻血を噴き出していく京子。
呼吸が苦しくなるからスタミナが心配になる展開に、真実はゆっくりと顔面へパンチを落としていく。
体重を乗せているだけに、京子もスタミナが消耗して苦しい展開になっていくも、時折ブリッジなどで返したいが、返せないリング上。
そして真実が馬乗り状態になっていくと、一気に顔面へパンチを連打して痛めつけていくリング上。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
激しいパンチの連打に京子の顔面が血に染まっていく。
鼻血が激しくなって、また口の中も切って痛々しい状態になっていくと、真実のハンマーパンチが更に顔面を押し潰していく。
顔面を破壊される様な展開に、京子の動きが鈍くなっていくと、真実が一気にチョークスリーパーの体勢に持ち込んだ。
しかし京子の足がロープに届くと、ここでレフリーが止めていくリング上。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に放して立ち上がる真実。
京子も立ち上がると、白いワンピース水着に血が垂れて、谷間にも流れ込んで痛々しい姿に観客席からも歓声が起きていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく真実。
京子は呼吸を整えるようにしてガードを固めると、真実のローキックが叩き込まれていく。
バッシーン・・・
「くっ・・・」
蹴りこまれて苦しそうな表情を浮かべる京子。
堪らずハイキックを放つ京子。そのハイキックをガードするも、真実も京子の打撃に警戒している。
更に左右のジャブからミドルキックと前に出る京子に、真実はガードを固めては様子を見る展開。
しかし鼻血のダメージでスタミナが心配になってくる京子は、続けての打撃に呼吸を乱すと、逆に真実が前に出た。
バシィィィ・・・
ローキックを叩き込んでから、左右のパンチを叩き込む真実。
バッシーン・・バシィィィ・・・
顔面へのパンチの連打に血飛沫をあげて痛々しい京子。
必死にガードを固めると、真実は膝蹴りを狙うも京子が組み付いて、咄嗟にフロントスープレックスで投げつけた。
バッシーン・・・
形が崩れながらのスープレックスに真実がダメージを受けるも、仕掛けた京子もダメージを受けて立ち上がれないと、真実が素早く馬乗りを狙うと、京子が下から三角絞めを仕掛けようとする。
これには真実が腕を引いて逃れると、立ち上がって距離を置いていく。
『ファイト!』
レフリーが掛け声を放つと、京子はガードを固めたままローキックから前に出ようとすると、真実がローキックを返していく。
バッシーン・・・
真実のローキックにフラつく京子。
続けて真実が踏み込んでの左右のフックを振り回すと、右フックが京子の顎先を捉えた。
バッシーン・・・
顎先を殴られてマットに崩れ落ちた京子。
真実が前に出ると、必死に組み付いて逃れようとするも、真実が押し返して倒していく。
その京子に馬乗りになってから、真実が顔面へパンチを落としていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
真実の顔面パンチの連打にガードしようとする京子。
しかし顔面への強烈な衝撃に動きが鈍くなっていく。
堪らず逃れようとする京子を俯せ状態にしてから、真実はバックからチョークスリーパーを仕掛けていくと、京子が口から血を垂れ流すようにして苦悶の表情を浮かべていく。
更に自慢の両足を身体に絡ませてのアナコンダスリーパーに移行すると、一気に締め上げていく。
苦悶の表情を浮かべる京子。
真実のアナコンダスリーパーが完全に極まっていくと、京子が意識を飛ばしていく・・・。
抵抗する動きがなくなって、表情も落ちたと言う感じになってレフリーが危険と判断すると、ここで試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの連打に真実が技を解いていくと、レフリーが手を挙げていく。
『勝者、山先真実っ!』
リングアナのコールに笑顔を浮かべる真実。
京子は失神しているからと、リングドクターが応急処置をしていく。
女祭りのリングで、短時間でベテランを倒した真実は、今後の地下プロレスのリングでも楽しみな1人となっていくのであった・・・。



第6試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、事務所を移籍したグラビア系の高端亜由美。
女祭りのリングに上がるからと、気合いの入った白いビキニ姿に、観客席も盛り上がっていく中をリングに上がると、観客席に向かって一礼していく亜由美。
その亜由美の対戦相手としてリングに上がるのは、アキバ48から児嶋陽菜。地下プロレスでは苦しい試合が続いている陽菜は、今夜は亜由美相手にどういう試合を見せるのか。黒ビキニ姿で堂々とリングインすると、観客席に向かって一礼していく。
『第6試合・・・青コーナー〜・・・身長160p、上から82Fカップ、58、85・・・高端亜由美〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする亜由美。歓声を浴びて、数大会ぶりの地下プロレスの雰囲気に緊張感を増している。
『赤コーナー〜・・・身長164p、上から80Fカップ、60、86・・・児嶋陽菜〜っ!』
そして陽菜がコールされると、一礼してビキニから覗く胸の谷間に歓声が起きていく会場内。
レフリーが陽菜と亜由美の手にオープンフィンガーグローブを着けさせると、ルールの確認をしてからコーナーに別けられていく。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、まずはガードを固めた陽菜と亜由美がコーナーから飛び出した。
いきなり亜由美がタックルを仕掛けようとすると、陽菜が上手く避けて流していく。
逆に踏み込んでローキックを放つ陽菜に、亜由美が避けて空振りさせると、踏み込んで左右のパンチを放っていく。
亜由美のパンチをガードする陽菜は呼吸を整えて距離を置くと、観客席が盛り上がる会場内。
試合開始から激しい展開に盛り上がると、亜由美が左右のジャブで牽制していく。
陽菜がガードすると、またも亜由美がタックルを仕掛けると、上手く陽菜の身体に密着してテイクダウンを奪った。
マットに倒されていく陽菜に、亜由美が素早く上になって体重を乗せていくと、陽菜も下から小刻みにパンチを叩き込む。
パンチも構わず亜由美はサイドポジションに移行すると、脇腹などへハンマーパンチを叩き込んでは、陽菜にダメージを与えようとしていくリング上。
腕を狙いたい亜由美。しかし陽菜も立ち上がりたいとばかりにチャンスを見ている。
「んんっ・・」
ここで陽菜が気合いを入れてブリッジ気味に返そうとすると、バランスを崩した亜由美を押しのけて立ち上がった陽菜。
歓声が起きる中、素早く立ち上がる亜由美にハイキックを放つ陽菜。
しかし空振りすると、亜由美がローキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
内腿に炸裂したローキックに痛いとばかりに表情を浮かべる陽菜。
更に亜由美がパンチを放つと、陽菜もカウンター気味にパンチを放った。
バシッ・・・バシッ・・・
お互いの顔に炸裂するパンチ。
しかし引かずに殴りつける亜由美に、陽菜が膝蹴りを出して引き離そうとする。
陽菜の膝蹴りに距離を置いていく亜由美に、陽菜が走り込む様にしてドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「あうっ・・・」
突然のドロップキックにダウンする亜由美。
陽菜も素早く立ち上がると、続けてドロップキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
顔面へドロップキックを受けてグッタリする亜由美。
陽菜が立ち上がると、フラついて立ち上がろうとする亜由美の顔面へサッカーボールキックを仕掛けると、亜由美が素早く蹴り足に組み付いた。
顔面へのサッカーボールキックをノーガードで受けていたら、亜由美も危険だった状態だけに、観客席が盛り上がっていく。
亜由美が倒そうと足を捻るも、陽菜も上から頭部にパンチを連打すると、亜由美が苦しい状態になっていく。
必死に陽菜を倒していく亜由美。
陽菜がバランスを崩して倒れ込むと、足から素早くサイドポジションを奪ってから、押さえ込んでいく。
両足を拡げて体重を乗せていく亜由美に、陽菜は逃れようと身体を動かしていくリング上。
陽菜の動きに合わせて、亜由美が馬乗り状態を狙うと、藻掻く陽菜が俯せ状態になると、亜由美がバックマウントを奪っていく。
これには陽菜が頭をガードしようとすると、亜由美はガードの上からパンチを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ・・
更に脇腹などへもパンチを叩き込む亜由美。殴られてはビクンと身体を反応させる陽菜。
ロープに逃れようと陽菜が手を伸ばそうとすると、亜由美がチョークスリーパーを仕掛けるも、完全に極まらずに陽菜もガードしていくも、スタミナを消耗していくリング上。
亜由美が喉元に腕を入れようとするも、陽菜はロープに逃れた・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に亜由美が放すと、立ち上がって距離を置いていく。
陽菜も喉元を気にしながら立ち上がると、呼吸を整えながら距離を置いた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める陽菜と亜由美。
軽く陽菜がジャブを放って距離を詰めると、亜由美が左右のパンチで応戦していく。
バシッ、バシッ・・
顔面にパンチを受けてフラつくる陽菜に、亜由美が続けてボディへパンチを叩き込む。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・」
ボディへのパンチに苦しむ陽菜。亜由美は捕まえるように首相撲に捉えてから、膝蹴りを仕掛けた。
ドスッ、ドスッ・・
「うっ・・うううっ・・・」
更にボディへの鋭い打撃に苦悶の表情を浮かべる陽菜。
堪らず亜由美に抱きつくようにして逃れようとすると、亜由美が抱きついてからフロントスープレックスを仕掛けた。
バッシーン・・・
意外なスープレックスでマットに叩き付けられてグッタリする陽菜に、亜由美は立ち上がってストンピングを叩き込んでいく。
転がるようにロープに逃れていく陽菜。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが亜由美を止めていくと、陽菜はサードロープを掴んで亜由美を睨み付けた。
ビキニを直しながら立ち上がる陽菜に、亜由美もビキニを直しながらも距離を置いていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく陽菜と亜由美。
距離が詰まると、亜由美がタックルを仕掛けると、陽菜に上手く決まってテイクダウンを奪っていく。
マットに倒されてダメージを負う陽菜は、下から両足を亜由美に絡ませてガードしようとすると、亜由美が腰を浮かせていく。
その亜由美に下からパンチを入れて抵抗する陽菜。
亜由美も上から殴りつけていくと、バランスを崩して倒れ込むと、素早く立ち上がろうとして離れていく。
陽菜も立ち上がるとタックルを仕掛けると、亜由美に上手く決まるも押し込む様にしてロープ際に縺れ込むと、レフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーに離れさせられて距離を置く亜由美と陽菜。
そしてレフリーが続けさせていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めると、陽菜がワンツーパンチを踏み込んで放った。
バシッ・・・
亜由美の顔面にヒットすると、続けてミドルキックを放つも、亜由美も逆に踏み込んで殴りつけては、お互いが殴り合う展開になっていく。
バシッ、バシッ・・
打撃が上手い訳ではない2人だけに、痛々しい顔面パンチが交差していくリング上。
バシッ、バシッ・・
陽菜の顔面パンチがヒットすると、亜由美の鼻から血が噴き出した。
鼻への打撃にフラつく亜由美。胸の谷間へも血が流れ落ちると、亜由美も意地になって殴り返そうとして大振りになっていく。
バッシーン・・・
頬にヒットして陽菜がフラつくと、続けて顔面へパンチを叩き込む亜由美。
陽菜も鼻血を噴き出して両者が流血する展開に、観客席が興奮していく。
お互いがパンチを当てると、血飛沫が舞う残酷な展開になっていくと、亜由美がタックルを仕掛けようとすると、陽菜が流した。
更にタックルを仕掛ける亜由美に、陽菜はカウンターの膝蹴りを放つと、亜由美の顔面に炸裂した。
ゴキッ・・
鈍い衝撃音と共に亜由美が膝をつくと、陽菜が顔面狙いでパンチを連打して、更に髪を鷲掴みにして膝蹴りを仕掛けていく。
堪らず亜由美も抱きつこうとするも、陽菜の膝蹴りに意識を飛ばしそうになっていく。
本能のままに抱きつこうとする亜由美に、陽菜が髪を掴んで顔面を殴りつけていくと、亜由美の鼻血の出血が酷くなっていく。
しかし亜由美が陽菜の股間へアッパー気味のパンチを放っていくと、これには陽菜の動きが鈍くなって亜由美が逃れた。
股間を気にする陽菜に、亜由美も負けずに顔面パンチを連打していくと、陽菜は嫌がるようにコーナーに追い込まれていく。
しかし陽菜の膝蹴りが亜由美の動きを止めると、陽菜が亜由美を下に向かせるようにしてから、顔面へ膝蹴りを叩き込んだ。
ゴキィィィ・・・
顔面への容赦ない膝蹴りにコーナーに崩れ落ちる亜由美。
グッタリと倒れ込むと、陽菜はトップロープを掴んで顔面へストンピングを連打してから、ニードロップを顔面へ落としていく。
ゴキッ・・
顔面への集中攻撃とも言えるストンピング、ニードロップに失神状態になっていく亜由美。
更に陽菜が顔面へニードロップを仕掛けようとすると、危険と判断されてレフリーが止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされていくと、ここでレフリーは陽菜の手を挙げていく。
『ただ今の試合、レフリーストップで児嶋陽菜の勝利となりました!』
リングアナのコールに歓声が起きる観客席。
負けた亜由美はグッタリとしていると、リングドクターが応急処置をしていく。
勝った陽菜もコーナーの亜由美に手を伸ばすと、お互いの健闘を讃え合った。



第7試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、格闘技番組にも出始めた朝日奈彩。9頭身を売りにしたモデルだけに、白いスポーツビキニでスタイルの良さをアピールしてのリングイン。前大会でデビュー戦を経験して、勝利しての女祭り出場。
その彩の対戦相手としてリングに上がるのは、前大会では霧谷美玲に熱湯デスマッチで負けてしまった市河由衣。地下プロレス2戦目の彩の相手として、体格差はあるもののキャリアが考慮されてのマッチメーク。黒いビキニ姿でリングに上がると、早くも歓声を浴びていく由衣。
『第7試合を行います・・・身長170p、上から80、58、83・・・22歳・・・朝日奈彩〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする彩。その長身にも注目が集まっている。
『赤コーナー〜・・・身長158p、上から83、55、85・・・29歳・・・市河由衣〜っ!』
コールを受けて一礼していく由衣。今年は作品に恵まれなかったものの、結婚した由衣。この試合は勝利して2015を締めたいところ。
コールが終わると、彩と結衣の手にはオープンフィンガーグローブが着けられていくと、コーナーに別けられて試合開始を待つことになったリング上。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、勢いよく飛び出していく由衣。
彩はガードを固めると、由衣が気合いを入れてローキックで攻め込んでいく。
バッシーン・・
由衣のローキックを受けていく彩。
更に左右のパンチから飛び込む由衣に、彩がガードを固めていくと、離れ際にジャブを返していく彩。
試合開始から激しい展開になっていく第7試合。
距離をお互いが置くと、ガードを上げて構えていく両者。
少しずつ距離が詰まると、今度は彩がローキックを放って牽制していく。
長身の彩のローキックだけに、伸びてくる蹴りに嫌がる由衣。
更に彩が左右のパンチを放つと、由衣はガードしながらリングを回るように逃れていく。
その由衣にパンチを入れようと追いかける彩に、由衣がいきなりタックルを仕掛けた。
上手く炸裂して彩を転がすと、素早くサイドポジジョンを奪っては、抱きつくように固めていく由衣。
両足を拡げて押し込んでいく形の由衣に、彩はロープに逃れようと体勢を入れ替えようとしていく展開。
由衣は膝蹴りなどを狙おうとするも、彩を押さえ込んでスタミナを消耗させようとしていく。
彩も結衣の狙いに気が付いて抵抗を減らすと、今度は由衣がハンマーパンチを脇腹へ叩き込んで牽制していくリング上。
ハンマーパンチを叩き込まれると悶えるように反応する彩。スレンダーボディだけに苦しい展開。
ブリッジ気味に返そうとする彩に、由衣は少しずつ馬乗りを狙っていくも、彩もその辺は上手く対応していく。
由衣が仕掛けようとすると、彩が上手く返していくと、素早く立ち上がろうとする彩。
彩の動きに合わせて由衣も立ち上がると、彩がパンチを放った。
バシッ・・バシッ・・・
軽く顔面を捉えていくパンチに由衣がフラつくと、由衣も負けずに殴り返した。
バシッ、バシッ・・・・
踏み込んで左右のパンチを放った由衣、上手く彩の顔面を捉えていく。
しかし体格差もあり由衣が押し込まれそうになると、由衣がタックルで抱きついていく。
これには彩が踏ん張っていくと、足を掛けて倒していくリング上。
マットに叩き付けられて苦しい由衣に、彩が上手くサイドポジジョンを奪っては、脇腹などへハンマーパンチを叩き込んでいく展開になっていくリング上。
バシッ、バシッ・・
流石に由衣もハンマーパンチを受けて痛がっていると、一気に彩が馬乗り状態を仕掛けた。
これには由衣が素早くブリッジ気味に返すと、バランスを崩した彩が倒れそうになるも、由衣はロープに逃れるのであった。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に彩が立ち上がって距離を置くと、由衣もビキニを直しながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める由衣と彩。
身長差もあって、由衣も打撃では簡単に近づけないと、逆に彩は身長差からジャブを放って距離を詰めていく。
膝蹴りなどで牽制する彩に、由衣はガードを固めて距離を置く展開。
しかし距離を置くと、手足の長い彩の打撃の餌食になると、由衣も苦しい展開になっていくリング上。
彩はローキック、ジャブなどのパンチで距離を詰めていくと、由衣は自然にコーナーに追い詰められていく。
コーナーを背に逃げ場を失った由衣に、彩が追い込む様にパンチを放っていくと、由衣がタックルを仕掛けた。
これには彩がカウンターの膝蹴りを放つと、由衣のボディを抉った。
ドスッ・・
「うっ・・ううっ・・」
組み付いた由衣は、カウンターの膝蹴りのダメージで力が入らないと、逆に彩が左右に振ってからマットに倒した。
倒れた由衣に対してストンピングで踏みつけていく彩。
長い足からの強烈なストンピングに由衣が苦しい状況に追い込まれていくも、下から両足を絡めて足を捉えにいく由衣。
しかし彩が足を抜くように逃れると、グラウンド状態の由衣に対して、スタンディングの彩の状態になっていく。
両足を浮かせて彩に向かい合う由衣。
その由衣の太股などへサッカーボールキックを叩き込む彩。
しかし試合が進まないと、ここでレフリーが止めていく。
『ストップ・・・』
レフリーの掛け声に由衣は起こされていくと、ここでスタンディング状態で試合が再開されていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく彩。
由衣はガードを固めて動くと、彩が素早く距離を詰めて左右のパンチを放った。
バシッ、バシッ・・・
短距離の経験がある彩だけに、素早く距離を詰めるのは上手いが、由衣も地下プロレスの経験で間合いを掴んでは、タックルを仕掛けた。
両足を拡げるようにして踏ん張る彩。
由衣も倒したいばかりに気合いを入れて縺れると、彩が上手く押し潰した。
マットに俯せ状態で潰される様に倒れ込んだ由衣。
彩が上から押さえ込んでいくと、由衣の動きが止まっていく。
その由衣の顔面狙いで彩が膝蹴りを仕掛けると、由衣は手でガードしようとしていくも、膝蹴りを受けてダメージを受けていく。
ゴキッ・・
鈍い衝撃音が響くと、彩の膝が容赦なく由衣の頭部に襲いかかった。
更に背中などへハンマーパンチを叩き込む彩。
由衣は痛がるように悶えるも、逃げられずに膝とパンチの脅威に晒されていた。
一気に由衣が逃れようと動こうとすると、彩の膝蹴りが顔面に炸裂した。
バキッ・・
「あうっ・・」
一瞬意識を遠のきそうになった由衣。
動きが鈍くなったからと、彩がバックマウントを奪っていく。
由衣にとっては危険なポジジョンを奪われると、両手で後頭部を押さえるも、彩は狙いを定めて後頭部などへパンチを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・バシッ・・バシッ・・
俯せ状態だからと、何も出来ずに殴られていく由衣。
ロープに逃れようと少しずつ身体をロープに近づけようとする由衣に、彩はハンマーパンチまで後頭部に叩き込んでいく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
一方的な展開になってレフリーも試合を止めるか迷い出すと、彩は髪を鷲掴みにして上を向かせると、顔面へハンマーパンチを叩き込む。
バキッ、バキッ・・・
顔面へのハンマーパンチの連打に、由衣が鼻血を噴き出していくと、激痛から両足をバタバタさせている由衣。
更にキャメルクラッチに移行していく彩。
由衣の上半身が反らされて、また鼻から激しく出血して痛々しい展開になっていくリング上。
『市河っ、ギブアップ?』
レフリーもギブアップの確認をしていくと、由衣はギブアップを口にせずに耐えていく。
粘る由衣に、彩が髪を鷲掴みにして平手で顔面を何度も叩いていくと、由衣は痛さに涙目になりながら耐えていく。
時折藻掻く由衣に、彩が上手く仰向けにしていくと、マウントポジション状態に彩がなっていくリング上。
由衣が下から彩の手を掴もうとすると、彩が激しいハンマーパンチを連打していく。
また、顔面へパンチを連打していくと、由衣の顔が腫れだして残酷感を増していた。
必死に逃れようとする由衣。
しかし彩の顔面へのパンチの連打に抵抗が減っていくと、一方的に顔面を殴られる展開になっていく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・
由衣が一方的に殴られていくと、ここで危険だからとレフリーが試合を止めていく・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、彩が立ち上がった。
『勝者、朝日奈彩っ!』
リングアナのコールに笑顔を浮かべる彩。
対して由衣はリングドクターの応急処置に、特に顔の処置を受けていくと、彩が心配そうに覗き込むも、歓声に応えるように両手を挙げていく彩。
こうして彩が2015年を連勝で終えたのであった。




第8試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、昨年の女祭りにグラビア級で出場経験もある背山麻理子。
白い胸元の開いたワンピース水着に、手にはオープンフィンガーグローブを着けてのリングイン。奇跡の35歳などと言われているだけに、観客席からは歓声が起きていくのであった・・・。
落ち着いた様子の麻理子。今年は打撃を練習しての女祭り出場だけに、少し自信を覗かしている。
その麻理子の対戦相手としてリングに上がるのは、久しぶりの地下プロレス出場の深多恭子。
シェイプしたボディを白いスポーツビキニに包んで、手にはオープンフィンガーグローブを着けてのリングイン。
恭子のリングインに麻理子も少し動揺を隠せない様子。キャリアの差からは麻理子を上回っている恭子だけに、ラフファイトからクリーンなファイトまで対応する恭子の登場に戸惑っている様子・・・。
『第8試合を行います!・・・青コーナー〜・・・身長164p、上から84、57、84・・・35歳・・・背山麻理子〜っ!』
コールを受けて一礼していく麻理子。
『赤コーナー〜・・・身長163p、上から86、62、88・・・33歳・・・深多恭子〜っ!』
そしてコールを受けて片手を挙げてアピールする恭子。
女祭りのリングと言う事で、格闘技色が強くなる試合に臨んだ恭子。果たしてどんな展開になるのか・・・。
レフリーがルールの説明をしていくと、麻理子と恭子は視線を合わそうとしないリング中央。
そしてコーナーに別けられていくと、ここで試合開始のゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に飛び出していく麻理子。
恭子が構えると、軽い左右のジャブからローキックと素早い打撃で練習した打撃をアピールしていく。
恭子は打ち返さずに構えていると、麻理子が踏み込んではローキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
蹴られて表情を歪ませる恭子。打撃に対応できていないのかと観客席も盛り上がる。
更に麻理子がローキックを叩き込んでいくと、ガードを崩さないからと、ハイキックをガードの上から打ち込む麻理子。
バッシーン・・・
ハイキックをガードした恭子。
呼吸を整えながらも身体を動かしていると、麻理子が踏み込んで左右のパンチを顔面狙いで放った。
バシッ、バシッ・・
これにはフラつく恭子。
しかし表情は久しぶりの地下プロレスの試合を楽しんでいる様な、不気味な笑みを浮かべている。
これには麻理子も焦りを感じて、更にハイキックを放つと、恭子が避けて空振りになっていく。
「やっぱ地下プロレスは楽しいわね、この感覚・・・」
恭子がボソッと呟くと、麻理子は咄嗟にガードをあげた。
しかし恭子は打撃ではなく、タックルを仕掛けて組み付いた。
強引に麻理子の身体を浮かせると、背中からマットに叩き付けていく。
バッシーン・・・
マットに豪快に叩き付けられて呼吸が止まるような感覚に苦しむ麻理子。
素早く恭子がサイドポジジョンに移行して、体重を乗せて動きを止めていく。
体重を乗せられて苦しい麻理子。ブリッジ気味に返そうとしても、恭子が両足を拡げて押さえ込んでいる。
麻理子が必死にロープに逃れようと足を伸ばすと、ここで足が届いてレフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーに止められて立ち上がる恭子。
麻理子も立ち上がると、水着を直しては距離を置いていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、麻理子が距離を詰めていくと、いきなり恭子が大振りのフックを振り回して距離を詰める。
これには焦った麻理子が前蹴りを放つも、恭子が距離を詰めて顔面へパンチを連打した。
バキッ・・バシッ、バシッ・・・
強烈なパンチを連打されて麻理子がガードを固めて逃げようとすると、恭子がコーナーに追い込む様にジャブで追い立てた。
コーナーを背に苦しい麻理子。
その麻理子のお腹に、飛び込むように膝蹴りを叩き込む恭子。
ドスッ・・
「うっ・・うううっ・・・」
お腹への強烈な膝蹴りに口から涎を垂らして身体をくの字にして苦しむ麻理子。
更に下を向く麻理子の顔面狙いのアッパーを叩き込む恭子。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔面へのパンチの連打に嫌がるように組み付いていく麻理子。
「苦しむのはこれからよ・・・ふふふっ・・」
組み付いた麻理子に恭子が囁いた。
麻理子が驚くと、そのまま髪を鷲掴みにしてマットに顔面から叩き付けるフェイスバスターで麻理子を痛めつけると、そのままバックマウントを奪っていく恭子。
麻理子がロープに逃げようと手を伸ばすと、ノーガードの脇腹へ強烈なパンチを左右から叩き込んでいく恭子。
バッシーン・・・バッシーン・・・
「ううっ・・ふぐうっ・・・」
脇腹への衝撃に動きを止めていく麻理子。両足をバタバタさせて苦しんでいる。
必死にロープに手を伸ばす麻理子に、恭子は水着の肩紐を鷲掴みにしていく。
「グラビアばかりより、地下プロレスなんだからファンサービスも必要よ!」
グイッ・・
「いやあっ・・・やめてよ・・・」
強引に水着剥ぎをしていく恭子。肩紐を引っ張っては、バストが露わになりそうになる麻理子。
片手で水着を押さえて、片手をロープに伸ばしていくと、ロープに手が届いてレフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーを恭子を止めていくも、恭子が水着を脱がしてトップレスに近い状態にしていくと、麻理子が必死にバストを隠していく。
更に恭子が脱がそうとすると、レフリーが離していくリング上。
麻理子は水着を直していくと、恭子の力強さに驚きを隠せない・・・。
『ファイト!』
そしてレフリーが試合を続けさせていくと、恭子がガードを固めて距離を詰めていく。
麻理子はローキックで足を攻めようとすると、何発か当たっているからと恭子の太股も内出血を起こしているも、恭子の動きは変わらない。
バシッ、バシッ・・
恭子が踏み込んで左右のジャブを叩き込むと、顔を殴られてフラつく麻理子。
必死にパンチを返していくと、恭子がタックルから抱え上げてマットに叩き付けていく。
バッシーン・・・
マットに叩き付けられて動きの止まる麻理子に、恭子は上に乗ってゆっくりと喉元に腕を押し当てていく。
ギロチンチョークに麻理子が苦悶の表情を浮かべて藻掻くと、恭子は更に体重を乗せていくと、麻理子が舌を出して苦悶の表情を浮かべた。
すると、恭子は簡単にギブアップさせないとばかりに技を解くと、立ち上がって構えて手招きした。
喉元を気にしながら立ち上がる麻理子。
『ファイト!』
レフリーが掛け声をかけると、麻理子はどう攻めて良いのかとばかりに戸惑っていると、恭子が前に出て行く。
堪らず麻理子がタックルを仕掛けると、恭子はカウンターの膝蹴りを放った。
ゴキィィィ・・・
鈍い衝撃音が響くと、恭子の膝が麻理子の顔面を捉えた。
堪らず膝をつく麻理子に、恭子は片手で髪を鷲掴みにして、片手で顔面を殴りつけていく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
これには嫌がるように恭子の身体に密着していく麻理子。
しかし恭子が突き放すと、立ち上がろうとする麻理子の顔面にサッカーボールキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
顔面への衝撃に大の字になる麻理子。
レフリーが試合を止めようとするも、恭子が髪を鷲掴みにして起こしていくと、コーナーに連れ込んでコーナーポストに顔面を叩き付けていく。
バッシーン・・バッシーン・・
「あうっ・・ううっ・・・」
「まだまだ終わらせないわよ・・・もう少し楽しませてもらわないと・・・」
恭子は不気味な笑みを浮かべると、麻理子をコーナーに押し込んで両腕をトップロープに絡めて磔にしていく。
バシィィィ・・・
「ぐふっ・・」
その麻理子のお腹にミドルキックを叩き込む恭子。麻理子は堪らず口から涎の飛沫を飛ばして苦悶の表情を浮かべている。
更に顔面へパンチを連打する恭子。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
しかしこれは反則とばかりにレフリーが止めていくと、フラつきながら麻理子がロープから解放された。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に恭子が一気に顔面へパンチを連打していくと、麻理子の顔面が血に染まった。
鼻血を噴き出して白い水着を赤く染め出している麻理子。
必死にガードをしようと構えるも、ガードの上から殴られて苦しい展開になっていくリング上。
激しい出血にレフリーも戸惑うも、恭子が殴りつけていくと麻理子が座り込む様にダウンしていく。
しかし恭子は髪を鷲掴みにすると、麻理子の水着をまたも剥ぎ取りにいった。
グイッ・・・
「や、やめ・・・て・・・」
「ほらほらっ、地下プロレスなのよ、これがね!」
抵抗する麻理子に構わずトップレスにしていく恭子。
観客席からは麻理子のトップレスシーンに歓声が上がっていく。
『35歳のオッパイ、いいぞぉぉぉぉぉ・・・』
『背山のオッパイ綺麗だなぁ・・・揉ませろ!』
歓声に押されるようにして、恭子は麻理子の顔面へ膝蹴りを入れて大の字にすると、トドメとばかりに飛び上がってお腹にヒップドロップを落とした。
ドスッ・・
「ほっ・・ホゲェェェェ・・・・」
堪らず口から勢いよく胃液の様なものを噴き上げた麻理子。
身体をヒクヒクと痙攣させている様に見えるも、恭子が馬乗りになって顔面パンチを落としていくと、ここでレフリーが試合を止めるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
レフリーに止められていく恭子。
『勝者、深多恭子っ!』
リングアナのコールに立ち上がって片手を挙げていく恭子。
失神状態の麻理子のバストを踏みつけてアピールすると、更に全裸にしようと水着を脱がそうとするも、黒服などに止められてリングを降りるのであった。
負けた麻理子は担架が呼び込まれると、担架に乗せられてリングを降りるのであった・・・。




第9試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、女優の長沢まさみ。88回大会では有刺鉄線ボードを使った試合などをして、意外性を見せつけたまさみが、今夜は白いワンピース水着に身を包んでリングイン。胸元が開いている水着だけに谷間に注目が集まると、早くも歓声を浴びていくまさみ。
そのまさみの対戦相手としてリングに上がるのは、女優としても活動している鈴本ちなみ。スタイルの良さをアピールする為に、黒いビキニ姿でのリングインに観客席が盛り上がると、まさみとしては巨乳も注目されているだけに、鋭い視線をちなみに送っていた。
『第9試合・・・・青コーナー〜・・・身長168p、上から84、57、83・・・Eカップ・・・28歳・・・長沢まさみ〜っ!』
コールを受けて一礼していくまさみ。下を向いた時に強調される胸の谷間に歓声が起きていく。
『赤コーナー〜・・・身長167p、上から80、59、86・・・Eカップ!・・・27歳・・・鈴本ちなみ〜っ!』
コールを受けて片手を挙げて笑顔でアピールするちなみ。
お互い素手で、オープンフィンガーグローブを着けずに試合をすると言う事で、素手での顔面パンチも認められているだけに、緊張感があるリング上。
レフリーがルールの確認をしていくと、お互いが睨み合うまさみとちなみ。
2人の視線が激しく交差するリング上。レフリーが説明している最中に、いきなりまさみが張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
頬に強烈な張り手を受けて、ちなみもやり返していく。
バッシーン・・・
いきなり緊張感が高まったリングに、観客席から歓声が起きていくとレフリーが試合開始のゴングを要請した・・・。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、いきなりまさみが喧嘩キックをちなみに叩き込む。
ドスッ・・
「うっ・・」
いきなりお腹に喧嘩キックを受けて苦しむちなみに、まさみは素早くヘッドロックに捉えて締め上げた。
しかしちなみがロープに振って返すと、今度は綺麗なドロップキックを叩き込む。
ビキニ姿のちなみの綺麗なドロップキックに歓声が起きると、立ち上がったまさみに踏み込んでミドルキックを叩き込むちなみ。
グニュ・・
ちなみのキックがまさみのEカップと言われる巨乳に叩き込まれると、一瞬水着の上からの衝撃に動きの止まるまさみ。
更に張り手を叩き込んでいくと、まさみがタックル気味に組み付いていく。
ちなみに抱きつく様な形で押し込んでいくまさみは、ロープ際に押し込むとレフリーに止められて離れていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが離していくと、ちなみがビキニを直しながら離れていくと、まさみも水着を直しながら構えていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていくまさみとちなみ。
踏み込んだまさみがローキックを叩き込んでから組み付こうとすると、ちなみが上手く避けて距離を置いていくと、逆にドロップキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
ちなみのドロップキックに倒れ込むまさみ。
続けて立ち上がろうとするまさみのバストへ、ちなみは容赦ないサッカーボールキックを叩き込むと、流石にまさみがバストを押さえて動きを止めていくリング上。
更に髪を掴んで起こそうとするちなみに、まさみが股間へアッパーを叩き込んでいった。
ゴキッ・・
「ふぎっ・・・うううっ・・・」
股間への衝撃に、ちなみが股間を押さえて苦しんでいると、まさみは観客席からの一部ブーイングにも構わずエルボースマッシュを側頭部に叩き込んでから、首投げでマットに叩き付けてから首4の字固めとちなみを攻め込んだ。
グイッ・・
「うううっ・・・」
締め付けられて苦悶の表情を浮かべるちなみ。
ロープに逃げようと足を伸ばすと、まさみも締め付けて痛めつけていく。
グイッ・・
「くっ・・・うううっ・・・」
更にまさみが腰を浮かせて痛めつけていくと、ちなみの表情が更に苦悶に歪んでいく。
必死にロープに足を伸ばして逃れるちなみに、まさみは締め付けていくも、ロープに足が届くとレフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に技を解いていくまさみ。
ちなみも喉元を気にしながらサードロープを掴んで呼吸を整えていると、まさみが立ち上がってからトップロープを掴みながらストンピングで痛めつけると、レフリーがまさみを離していく。
堪らずリング下に転がるように転落したちなみは、ビキニを直しながらもまさみを睨み付けた。
リング上ではまさみが手招きして挑発していくと、ちなみはリングサイドを回りながら素早くリングに戻っていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていくまさみとちなみ。
まさみが踏み込んで張り手を放つと、ちなみが避けてタックルを仕掛けた。
上手くテイクダウンを奪っていくと、素早くサイドポジジョンを奪っていくちなみ。
まさみの動きが鈍ると、ちなみは脇腹などへハンマーパンチを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ・・・
「くっ・・」
流石にスレンダーな両者だけに、脇腹などへの打撃の衝撃は苦しい様子。
更に馬乗りになっていくちなみ。素手とは言え拳を握りしめると、まさみの顔面狙いの強烈なパンチを放っていく。
バキッ・・バシッ・・
「痛いっ・・・」
堪らず悲鳴を漏らすまさみ。
女優の顔へ容赦ない鉄拳制裁が行われていくリング上。地下プロレスだけに残酷な光景に歓声が起きていく。
まさみも下から抵抗していくと、ちなみは喉元へギロチンチョークを仕掛けて体重を乗せていくと、まさみが苦悶の表情を浮かべて藻掻きだした。
グイッ・・・
「どう・・・ギブアップする・・・」
ちなみが体重を乗せながら迫ると、まさみも返した。
「ノォォォ・・・こ、こんな・・技で・・ギブ・・しないわよ・・・」
喉元を潰されながらも耐えていくまさみ。
耐えるまさみが、一気にブリッジ気味に身体を動かしていくと、フラついたちなみを倒すと、素早く立ち上がるまさみ。
ちなみも立ち上がると、まさみが蹴りを放って距離を置いていく。
蹴られながらも距離を詰めて張り手を叩き込もうとするちなみ。
そのちなみにカウンター気味のパンチを放ったまさみは、その拳がちなみの顔面を捉えると、一気に前に出てボディなどへもパンチを入れていく。
バシッ、バシッ・・・
「あうっ・・くっ・・・」
まさみのパンチの連打に嫌がるように距離を置こうとするちなみ。
しかしまさみが前に出ると、ガードの上から素手でのパンチがちなみに襲いかかった。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔面へのパンチの連打に唇を切って血を滲ませていくちなみ。
堪らずタックルで組み付こうとすると、まさみがカウンターの膝蹴りを放った。
ゴキッ・・
まさみの膝がちなみの顔面を捉えると、堪らず膝をついたダウンするちなみ。
動きの止まったちなみに、まさみは髪を掴んで起こしていくと、ヘッドロックで締め上げた。
更に走り込むようにしてブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けると、観客席にアピールしてから背中に座ってから、キャメルクラッチを仕掛けた。
ビキニ姿のちなみだけに、上半身が反らされるとビキニからEカップバストが飛び出しそうになると、観客席が盛り上がっていく。
グイッ・・
「うううっ・・・」
苦悶の表情を浮かべて痛がるちなみ。
まさみも揺さぶっていくと、更に鼻に指を掛けてアピールしていく。
「ふがふがっ・・・ふがぁぁぁぁ・・・」
鼻フック攻撃に苦しむちなみ。
更に指を揺さぶって痛めつけてから、思いっきり上に引き上げて放すまさみ。
グイッ・・
「んがあぁぁぁぁ・・・・・」
鼻を押さえて痛がるちなみに、まさみは立ち上がってから俯せ状態のちなみのヒップなどへストンピングを叩き込んでいく。
まさみのヒールファイトに観客席も盛り上がるも、一部の観客からはブーイングが起きていた。
しかしまさみはアピールの為とばかりに、ちなみの髪を鷲掴みにして起こしていくと、ヘッドロックに捉えていく。
苦しむちなみに、容赦なく締め上げるまさみ。
しかしちなみも意地になって身体を密着させると、バックドロップで切り返した。
バッシーン・・・
ちなみのバックドロップで後頭部を叩き付けられてグッタリするまさみ。
しかし仕掛けたちなみも立ち上がれないと、観客席からは歓声が起きていく。
フラつきながらちなみが立ち上がると、まさみも立ち上がった。
ちなみが必死にエルボースマッシュを叩き込むと、まさみもグーパンチで応戦していくリング上。
しかしちなみが喧嘩キックを叩き込むと、続けてDDTでマットに叩き付けていくと、素早く片足を抱え込んでフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・』
レフリーがカウントを数えると、まさみが返していく。
返されたからと、ちなみは腕を狙っていくもまさみがロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくリング上。
ちなみが立ち上がると、まさみも水着を直しながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていくちなみとまさみ。
ちなみが踏み込んでローキックを叩き込むと、嫌がるような表情を浮かべるまさみ。
続けてちなみがローキックから、ミドルキックと打撃で攻め立てると、まさみがガードを固める様にして下がりだした。
観客席が盛り上がる中、ちなみが踏み込んではハイキックなど打撃で牽制していくと、続けてタックルで組み付いていった。
まさみも踏ん張ると、そのままロープ際に縺れ込む両者。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーがロープだからと止めていくと、まさみもちなみも離れては水着を直していくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に前に出るちなみとまさみ。
距離が詰まると、いきなりまさみが踏み込んで顔面へグーパンチを叩き込んだ。
ゴキィィィ・・・
「あうっ・・・」
頬を殴られてフラつくちなみ。観客席も盛り上がると、まさみが更に殴りつけていく。
バキィィィ・・・
「ああんっ・・・」
いきなりの顔面パンチの連打にフラつくちなみ。
しかし必死に蹴り返していくちなみに、まさみは股間へ前蹴りを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「ふぎっ・・・」
股間を直撃した蹴りの衝撃にちなみの動きが止まると、観客席からはブーイングも漏れる中、まさみは構わないとばかりに髪を鷲掴みにしていく。
そのままコーナーに連れ込むと、ちなみの顔面をコーナーポストに叩き付けてから、強引にセカンドロープまで上げていく。
そして、自らは組み付くようにしてサードロープに上がると、雪崩式ブレンバスターで豪快にちなみの身体をマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
豪快な雪崩式ブレンバスターにちなみの身体がマットでバウンドする程の衝撃を受けると、グッタリしていくちなみ。
そのちなみのバスト狙いを定めて、まさみが走り込む様にしてからエルボードロップを落とした。
グニュ・・・
容赦なくまさみの肘爆弾がちなみの乳房を抉ると、両足をバタバタさせて痛がるちなみ。
そのちなみの両足を抱え込んで、まさみが一気に逆エビ固めを仕掛けると、ちなみが悲鳴をあげていくリング上。
グイッ・・・
「痛いぃぃぃぃ・・・・んあぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
マットを叩いて痛がっているちなみ。
まさみが腰を落としていくと、激痛に泣き出しそうな悲鳴をあげていくちなみ。
必死にロープに逃れようと手を伸ばしていくと、ロープに逃れたちなみはビキニからバストが飛び出していた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、観客席からはちなみのバストに歓声が上がっていく。
『ちなみちゃんのオッパイ最高っ!』
歓声に恥ずかしがるようにビキニを直してバストを隠すちなみ。
『ファイト!』
レフリーが試合続行を促すと、ビキニを直すちなみにローキックを叩き込むまさみ。
バッシーン・・・バッシーン・・・
蹴られながらもビキニを気にしていくちなみに、まさみが距離を詰めて大振りのパンチを振り回していく。
バシィィィ・・・バキィィィ・・・・
顔面にパンチがヒットするとフラつくちなみ。
更に膝蹴りを狙っていくまさみに、ちなみがタックル仕掛けていくと、上手くテイクダウンを奪っていく。
倒したからと素早くサイドポジジョンを奪おうとするちなみに、まさみはロープに逃れようと体勢を入れ替えようとする。
しかしちなみが腰を浮かして膝蹴りをまさみのボディに叩き込むと、痛がるまさみ。
ドスッ、ドスッ・・・
膝蹴りを叩き込んでから、動きを止めてサイドポジジョンで押さえ込むちなみ。
まさみの動きが止まると、ちなみは馬乗りになって体重を乗せていく展開になっていく。
ちなみも拳を固めて、お返しとばかりにまさみの顔面へパンチを落としていくと、まさみが両足をバタバタさせて痛がるようにして抵抗していく。
しかしまさみがちなみのビキニを鷲掴みにして剥ぎ取ろうとすると、ビキニからバストが飛び出した。
グイッ・・・
「きゃあぁぁぁぁ・・・」
ビキニ剥ぎに悲鳴をあげるちなみ。
その隙に、ブリッジ気味に跳ね返して逃れたまさみ。
「地下プロレスなんだから、女優なんでしょ?だったらヒールだって演じられないとね・・・ふふっ・・・」
まさみは距離を置きながら囁いた。
ビキニを直してバストを隠していくちなみ。
そのちなみに近づいて強引にヘッドロックに捉えると、ビキニを直そうとしているちなみにブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けていくまさみ。
バッシーン・・・
豪快な技に動きを止めるちなみに、まさみはキャメルクラッチの体勢に持ち込んでから、背後からブラを剥ぎ取っていく。
グイッ・・・
「い、いやぁぁぁぁぁ・・・」
ビキニ剥ぎに必死に抵抗していくちなみ。
しかしまさみがブラを剥ぎ取ると、トップレス状態になっていく。
「ファンサービスも必要なんじゃないのかしら、鈴本さん?」
剥ぎ取ったビキニのブラを観客席に投げ込むまさみに、歓声が起きていく会場内。
更にキャメルクラッチで痛めつけていくと、ちなみは上半身を揺さぶられる度に、Eカップバストが晒されていった。
まさみが強引に揺さぶると、ちなみは口から涎を垂らしながらも耐えていく。
バスト晒しに動揺を隠せないちなみに、まさみは羞恥心攻撃とも言える攻めから、プロレス技で攻め立てていくリング上。
キャメルクラッチを解くと、グッタリするちなみの髪を鷲掴みにしてパイルドライバーの体勢に持ち込んでいくまさみ。
トップレス状態で逆さにされてグッタリするちなみを、容赦なくマットに脳天から落としていくまさみ。
バッシーン・・・
「うぐっ・・・」
パイルドライバーを受けてグッタリしていくちなみ。
更に連続してツームストンパイルドライバーを仕掛けていくまさみ。
まさみの容赦ない攻撃にちなみは失神寸前に追い込まれていくリング上。
ドスッ・・・
容赦ないツームストンパイルドライバーに、失神状態に追い込まれて大の字になるちなみ。
まさみは観客席に向かってアピールすると、グッタリして動けないちなみに、トップレスになったバストを踏みつけて痛めつけていくと、歓声に
『脱がせっ、脱がせっ!脱がせっ!・・・・』
『鈴本を全裸にしてやれ〜っ!』
押される様にして、ちなみのショーツも剥ぎ取っていく。
更に嫌がるちなみに、容赦ない逆エビ固めを仕掛けると、ガッチリとCの字にする様に極めていくまさみ。
全裸状態のちなみだけに、逆エビで局部も露わになって観客席からは歓声が飛んでいく。
『ちなみちゃんのアソコ、最高っ!』
『ブチ込ませろ!』
観客席からの歓声に、ちなみは激痛とは別に、精神的に追い込まれて泣き出してしまった・・・。
まさみは更に極めていくと、ちなみがマットを叩いていく。
「ぎ、ギブ・・・ギブアップ・・・」
ちなみの号泣ギブアップにレフリーは試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングにまさみは構わず痛めつけていくと、レフリーが止めていくリング上。
まさみが放すと、ちなみはグッタリとリングシューズだけの姿でグッタリとしていると、まさみはレフリーに片手を挙げられていく。
『勝者、長沢まさみっ!』
余裕も感じられるまさみ。女祭りのリングで今後のアピールとも言える、激しい試合を制しての2015の締めくくりとなったのであった・・・。




第10試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、第82回大会で藤原紀華に負けた試合以来の須野内美帆子。
結婚、そして離婚を経て久しぶりの地下プロレス参戦に、相変わらずのスレンダーボディを白い競泳水着に包んでの登場。観客席も美帆子の登場に盛り上がっていくと、美帆子は観客席に向かって一礼してコーナーに進んでいった。
その美帆子の対戦相手としてリングに上がるのは、海外からの参戦でモデルのミランダ・ガー。日本ではCMなどで有名で、来日に合わせて極秘裏にトレーニングを積んでの地下プロレス参戦。スレンダーボディを黒いスポーツビキニ姿でリングに上がると、観客席も世界的モデルの参戦に盛り上がっていく。
レフリーが両者の手にオープンフィンガーグローブを着けていくと、ミランダは初めての地下プロレスにも落ち着いた様子で、美帆子を睨み付けている。
美帆子は久しぶりの試合で、相手がデビュー戦のミランダと言う事で、年齢的なスタミナ面を気にしていた。
『第10試合・・・青コーナー〜・・・身長165p、上から83、58、85・・・39歳・・・須野内美帆子〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする美帆子。観客席からは歓声が起きていく。
『赤コーナー〜・・・身長175p、上から81、61、86・・・32歳・・・ミランダ・ガー〜っ・・・!』
そしてコールを受けて片手を挙げていくミランダ。歓声に包まれて少し笑みを浮かべると、コーナーに進んでいった。
レフリーが両者にルールの説明をしていくと、ミランダは過激なルールに少し驚きの様子。しかし参戦が決まった時には聞いていたからと、問題ないとばかりに笑みを浮かべると、美帆子は身長差などからも緊張感を隠せないも、地下プロレスでの経験では上回っているだけに、気合いを入れていくのであった。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、コーナーから飛び出していくミランダと美帆子。
まずは美帆子はガードを上げて様子を見ていると、ミランダもガードを上げて距離を置いていく展開から始まったこの試合。
久しぶりの美帆子は、相手が世界的に有名モデルだからと緊張感を増している様子と、また久々の地下プロレスの会場の雰囲気に呑まれそうになっている。
対してミランダは初めての地下プロレスとは言っても、大舞台での経験もあり、また相手が年齢的、体格的にも自分が勝っているとの自信の表れか、落ち着いている様子。
美帆子が前へ出ると、ミランダへローキックを放っていく。
バッシーン・・
ミランダの細い足に炸裂していくローキック。
しかし当たりが軽く、ミランダもダメージをあまり受けずに済んだ様子。
逆にミランダがジャブ気味のパンチを放つと、これは美帆子がガードしていく。
まずは軽い当たりからの試合序盤・・・。
美帆子が踏み込んでジャブからタックルを仕掛けようとすると、ミランダは組み合わないように下がっていくリング上。
更に美帆子が踏み込んで前に出ると、ミランダの背中にロープが当たる。
ロープを背にしたミランダに、美帆子が左右のパンチを放っていくと、ガードの上からもダメージを与えていく。
しかしミランダが返さないと、美帆子がパンチを連打してから、ローキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
一瞬フラついた様に見えるミランダ。
しかし、美帆子のパンチを見切ったのか、いきなり美帆子に組み付いて体勢を入れ替えてロープに押し込むと、いきなり顔面にパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔面パンチに嫌がるように抱きつく美帆子。
その美帆子のボディに膝蹴りを叩き込むミランダ。
ドスッ・・・
「うっ・・・」
強烈な膝蹴りに苦悶の表情を浮かべる美帆子に、ミランダはコーナーに押し込んでいくと、更に顔面パンチを連打した。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
早くもピンチに追い込まれた美帆子。
必死にガードしながらも、前蹴りで抵抗してコーナーから逃れたいところ。
観客席もミランダのラッシュに歓声をあげていくと、ミランダがコーナーから離れて美帆子に手招きして挑発していく。
美帆子も水着を直しながらも、ガードを固めてコーナーを出て行くと、ミランダが牽制のハイキックを放った。
スレンダーなボディからの綺麗なハイキックに歓声が上がる観客席。
リング上では美帆子が避けるも、ミランダの打撃に脅威を感じていた。
しかし地下プロレスの経験のある美帆子としては、前に出てローキックを放つと、ミランダもローキックを返していく。
バッシーン・・・
ローキックを受けてフラついた美帆子に、ミランダが一気に前に出て顔面へパンチを叩き込む。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
一気に前に出られて美帆子が必死にガードするも、顔面に何発も受けてフラつきながらロープ際に追い込まれていく。
更にボディにミランダがパンチを叩き込むと、美帆子の身体がくの字になった。
苦悶の表情の美帆子に、下を向いているからとアッパーを叩き込むミランダ。
バッシーン・・・
「ぐふっ・・・」
口から涎の飛沫を飛ばして膝をつくようにダウンする美帆子。
美帆子のダウンに観客席が盛り上がっていくも、地下プロレスでは試合は止められないからと、美帆子も必死に膝をつきながらもミランダの身体に組み付いていく。
ミランダは余裕の表情を浮かべると、膝をついている美帆子の髪を片手で掴むと、片手で顔面にパンチを連打していくと、美帆子が藻掻くように組み付いていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
音を立てて顔面に何発もパンチが炸裂していくと、次第に美帆子が鼻血を噴き出していく。
『ストップ・・・ストップ・・・』
ここでレフリーが一端試合を止めていくと、美帆子の鼻血の様子をリングドクターがチェックしていく。
しかし、これはスタンディングから試合をさせようとする、残酷な意味のドクターチェックだった。
美帆子は白い競泳水着に血が流れ落ちて残酷感が増している中、呼吸を乱しながらドクターチェックを受けていくと、ドクターが続行可能と合図を出すと、ミランダはコーナーで余裕ある表情を浮かべて、片手を振り回して観客にアピールしている。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、ガードを固める美帆子とコーナーから飛び出していくミランダ。
いきなりミランダが美帆子にパンチをラッシュすると、美帆子は堪らずガードするだけになってしまい、サンドバック状態で殴られていく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
フラつきながらコーナーに押し込められていく美帆子。
観客席が盛り上がる中、ミランダのパンチが容赦なく美帆子を襲っていくと、美帆子がコーナーを蹴ってタックルを狙うと、ミランダがカウンターの膝蹴りを叩き込む。
ドスッ・・
「ぐふうっ・・・うううっ・・・」
ボディに突き刺さったカウンターの膝蹴りに美帆子がマットに崩れ落ちていく。
更に仰向けにしてから、ミランダが余裕のマウントポジジョンを奪っていくと、観客席も残酷シーンを期待して歓声をあげていく。
『いいぞぉぉぉぉ・・・顔面崩壊させてやれ!』
ミランダは狙いを定めると、美帆子の顔面へ容赦ない顔面パンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ・・バキッ・・
抵抗する美帆子の顔面に、容赦ないパンチが連打されていくと、鼻血が更に激しくなって、また顔も腫らして残酷な展開になっていく。
涙目で抵抗する美帆子。ブリッジなどで返そうとするも、ミランダは上手くバランスをとっては、顔面へパンチを落としていく。
レフリーが美帆子の様子をチェックするも、抵抗するから試合は続けられていくリング上。
藻掻く美帆子が体勢を入れ替えようとすると、ミランダが俯せ状態にしてバックマウント状態になっていく。
更に脇腹へパンチを入れたり、髪を鷲掴みにして上を向かせたりと、美帆子は生け贄状態になっていくリング上。
必死にロープに逃げようとする美帆子に、髪を鷲掴みにして上を向かせて痛めつけていくミランダ。
更にロープに逃げようと手を伸ばしていく美帆子に、側頭部など容赦ないパンチの連打をしていくミランダ。
容赦ないパンチの連打にマットに血をボタボタと垂れ流す美帆子。
しかしパンチの連打に動きが止まると、ミランダがサイドポジションの様な体勢から、脇腹へ膝蹴りを叩き込んでいくと、美帆子の身体がビクンとしていく。
必死にロープに逃れようと殴られながらも手を伸ばす美帆子に、ミランダが一端殴るのを止めてからロープに逃がしていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
美帆子がサードロープを掴むと、レフリーがミランダを止めていく。
立ち上がるミランダ、美帆子はダメージが大きすぎるのか立ち上がれないと、レフリーがリングドクターを呼び込んだ。
普通のプロレスなどなら止められる状態でも、この地下プロレスでは止められるはずもなく、美帆子のダメージ回復の為、更なる残酷シーンの為の時間になっていた・・・。
フラつきながら立ち上がる美帆子は、血塗れの顔を拭うと、赤く染まっていく白い競泳水着を直しながらも、必死に構えていくのであった・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に歓声が響き渡る中、ミランダが前に出て美帆子の顔面にジャブを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
殴られる度に血飛沫をあげてフラつく美帆子。
ミランダも痛めつけるかの様に、軽いジャブの連打で残酷な攻めで痛めつけている。
必死に美帆子も殴り返すも、ミランダが避けてはローキックを太股に叩き込まれて苦しい美帆子。
その美帆子の髪を鷲掴みにして下を向かせて、トドメとばかりに顔面へ膝蹴りを叩き込んでいくミランダ。
ゴキィィィ・・・
鈍い衝撃音と共に、美帆子の身体がマットに沈んでいく・・・。
グッタリと俯せにダウンした美帆子に、ミランダは更にバックマウント状態から殴りだしていくと、美帆子の反応が少なくなったから危険と判断したレフリーが止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴られると、ミランダが興奮状態で美帆子を殴りつけると、レフリーが止めていく。
『勝者、ミランダ・ガー!』
リングアナのコールに立ち上がるミランダは、ガッツポーズでアピールしていくと、歓声を浴びていくのであった。
負けた美帆子はグッタリしたままで、リングドクターが応急処置をしていく中、担架が呼び込まれて医務室に運ばれていくのであった。
「チカプロレス・・・ハゲシイシアイ、シマシタ。モット・・・ハゲシイシアイ、シタイデス・・・」
ミランダはマイクを受け取ると、観客席に向かってアピールしてからリングを降りるのであった。
衝撃的な世界的モデルの地下プロレスデビュー戦。ミランダの参戦は続くのか・・・。



第11試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは女優の真樹よう子。地下プロレスデビューが何時になるのかと噂されていたよう子が、遂に女祭りのリングでデビューする事になって、観客席も盛り上がりを見せている。
白いスポーツビキニに、リングシューズを履かずに素足のよう子。スポーツビキニのブラからは、Gカップと言われるバストが作り出す谷間が覗いていた・・・。
堂々としたリングインに早くも歓声に包まれていくよう子。初めての地下プロレスと言うのに堂々として落ち着く姿に、観客席は更に盛り上がった。
そのよう子の対戦相手としてリングに上がるのは、グラビアアイドルとして活躍して、いまはタレントとして活動している山木梓。白いビキニに白いリングシューズ姿に、手にはオープンフィンガーグローブを着けてのリングイン。歓声を浴びていく梓は、反対コーナーのよう子の姿に驚いている。
よう子がレフリーからオープンフィンガーグローブを着けて貰っていると、その気合いの入りように梓は緊張感を高めていく。
『第11試合・・・青コーナー〜・・・身長160p、上から88、59、83・・・Gカップ・・・真樹よう子〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールするよう子。32歳で地下プロレスデビュー。その迫力あるバストが水着に包まれてリング上に立っているだけで、観客席の視線は集まっている。
『赤コーナー〜・・・身長157p、上から82、55、83・・・Dカップ・・・山木〜梓〜っ!』
そしてコールを受けて一礼していく梓。34歳の梓は地下プロレスのキャリア、年齢ともによう子を上回っていた。
体格的にスレンダー系の梓だけに、迫力ある爆乳のよう子との体格差も気になるリング上。
レフリーがリング中央でルールを確認していくと、梓は視線を合わせようとしないが、よう子は梓を睨み付けている。
そしてコーナーに別けられていくも、よう子は鋭い視線を梓に投げかけていると、梓は地下プロレスのキャリアはあるものの、緊張している様子。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが鳴らされると、ゴングと同時にコーナーを飛び出して梓に向かっていくよう子。
梓はガードを固めて距離を置こうとすると、よう子が距離を詰めていきなり殴りかかっていく。
バシッ・・バシッ・・・
早くも左右のフック気味のパンチが梓を襲うと、堪らずタックルの様に抱きつく梓。
組み付かれて顔をバストに押しつけられたよう子は、そのまま押し込もうとするも、梓が上手く足を掛けて倒してグラウンド状態に持ち込んだ。
しかしよう子が無理矢理マットに押しつけるようにして、馬乗り状態に持ち込んでいくリング上。
これにはよう子の力強さに梓は焦りを見せる中、よう子が顔面狙いのパンチを叩き込む。
バシッ、バシッ・・・バシッ・・・
顔面へ叩き付けられるパンチの連打に、梓がブリッジ気味に抵抗して逃れようとするも、よう子が本能的な感覚で上手くコントロールすると、更に顔面へパンチを落としていく。
バシッ・・バシッ・・・
試合開始から短い時間で、早くも梓の顔面が傷つけられていく残酷な試合展開。
顔面パンチの連打に、観客席も盛り上がっていくと、梓は逆に焦って下から何か仕掛けようとするも、よう子の圧力に殴られて可哀想な展開になっていく。
必死に下からよう子の身体に抱きつくようにして、パンチを逃れようとする梓。
その梓を強引にマットに押しつけるようにして、更に顔面パンチを狙うよう子。
しかし梓が上手くブリッジ気味に跳ね返していくと、素早くロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、よう子と梓が立ち上がっていく。
早くもよう子は胸の谷間に汗を流して、梓は顔を少し腫らしている展開。
苦しそうな梓、ビキニを直しては呼吸を整えていく。よう子も水着を直していくと、気合いを入れている様子。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、苦しそうな表情の梓によう子が突進すると、早くもジャブ気味のパンチを連打した。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔へパンチを連打されて苦しい梓。苦し紛れにタックルを仕掛けるも、よう子に踏ん張られてしまうと、逆に左右に振られるようにして押し倒される梓。
逃れようとする梓に、容赦ないハンマーパンチを連打していくよう子。
バキッ・・バシッ・・・
「あうっ・・ううっ・・・」
殴られる度に呻き声みたいな声を漏らす梓。
痛々しいパンチの連打に、顔を腫らしていく残酷な展開が続いていく。
よう子も痛めつけるのを楽しんでいるかの様なパンチで攻めると、梓が少しずつロープに逃れようと体勢を入れ替えていく。
よう子は逃がしているのか、梓をロープに逃がした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示によう子が立ち上がると、梓はダメージから立ち上がれない。
顔を気にしている様子に、観客席から歓声が上がっていく。
『真樹っ、もっと痛めつけてブッ倒せっ!』
観客席からの声に笑みを浮かべるよう子。
対して、梓は残酷な地下プロレスの観客達の声に、力の差で負けていて自らが生け贄にされると感じて、恐怖心が芽生えていた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に前に出るよう子。
梓は構えるも、いきなりドロップキックを放つと、突然の飛び技によう子のGカップバストを抉った。
倒れ込むよう子に、梓は素早く立ち上がると、続けてドロップキックを叩き込む。
バッシーン・・・
バストへの衝撃に動きが鈍るよう子。
立ち上がろうとしたよう子に、梓は必死に馬乗りになってバストを殴りつけていくと、よう子が怒りだした。
グニュ・・グニュ・・
「くっ・・うっ・・」
バストへの衝撃に苦しむよう子。
しかし、下から梓のビキニを鷲掴みにすると、一気に剥ぎ取ってトップレスにしていくと、ブリッジ気味に跳ねる様にして梓を押し返す。
トップレスにされてバストを隠そうと躊躇した梓に、よう子は髪を鷲掴みにして、顔面へパンチを連打した。
バキッ・・バシッ、バシッ、バシッ・・・
激しい顔面パンチの連打に、梓の鼻から激しい出血が流れ落ちると、観客席が盛り上がっていく。
距離を置こうとする梓。
しかしよう子が殴りつけてコーナーに押し込んでいくと、必死に顔をガードしようとする梓に、ノーガードのお腹に膝蹴りを叩き込むよう子。
ドスッ・・
「ぐふうっ・・うううっ・・」
口からに血の混じる涎を垂らして、座り込む様にダウンする梓。
「まだまだよ・・・」
よう子が囁くと、梓を無理矢理起こして両腕をトップロープに絡ませると、ノーガードの梓のバストへパンチを連打した。
グニュ・・グニュ・・
「ああっ・・ああんっ・・」
Dカップバストへの衝撃に、梓が悲痛な叫び声をあげているリング上。
綺麗な乳房にも血が流れ落ちて痛々しい姿にされていく梓。
涙目になりながら悲鳴をあげると、よう子は顔面、バスト、お腹と殴りつけていく。
バシッ、バシッ、ドスッ・・・
「あうっ・・・ああんっ・・・ぐふうっ・・」
もう失神寸前の梓。サンドバックと化して残酷な展開になるも、レフリーは試合を止めず、観客席も盛り上がっていく。
よう子は距離を置いていくと、コーナーから逃れられない梓に走り込む様にして、お腹に強烈な飛び膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ・・
「うっ・・グエェェェェェェ・・・・」
お腹への内臓が押し潰される様な感覚に、梓は口から激しく反吐を吐き出して、マットに撒き散らしていく。
そしてグッタリと膝をつくようにダウンすると、前のめりに自らの反吐の上に倒れ込んだ。
流石に危険な状態だからと、ここでレフリーが試合を止めるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、レフリーがよう子の手を挙げていく。
『勝者、真樹よう子っ!』
リングアナのコールに歓声に包まれていくリング上。
意識を失いかけている梓はリングドクターや黒服が応急処置をしていくと、よう子はガッツポーズで歓声に応えている。
マイクを掴んでよう子がアピールしていく。
「噂には聞いていた地下プロレスデビューしました。これからも激しい試合をお見せできる様に頑張りますので、よろしくお願いします!」
女祭りで、衝撃の失神KO勝利でデビューしたよう子のアピールに、観客席も盛り上がっていくのであった・・・。



第12試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、水着キャンペーンガールに選ばれた松本絵里花。地下プロレスでも活躍している杉元有美、山木梓などを輩出した水着キャンペーンガールだけに、地下プロレスデビューとなった絵里花。今夜は特別に第2試合でグラビアアイドル相手の試合をして勝利したものの、余裕ある勝利に続けて2試合目に出る事になって、緊張した表情で白いビキニ姿でリングインすると、歓声を浴びていく絵里花。コーナーで異様な雰囲気の地下プロレス会場に緊張感を隠せない様子・・・。
その絵里花の対戦相手としてリングに現れたのは、同じく地下プロレスデビュー戦となる東乃佑美。芸能デビューはしていたものの、2016旭ビールのキャンペーンガールに選ばれての、地下プロレス参戦。絵里花と視線を合わさずにリングに上がると、観客席に向かって両手を突き上げてアピールしていく佑美。また黒ビキニ姿に巨乳が強調されて、揺れるバストにも歓声が上がっていく。
絵里花と佑美は、素足にビキニ、手にはオープンフィンガーグローブが着けられていくと、リングアナがコールを始めていく。
『第12試合・・・・青コーナー〜・・・身長168p、上から74、55、84・・・20歳・・・松本絵里花〜っ!』
コールされて一礼していく絵里花。地下プロレスデビューが決まってから、同じ水着関係のタレントとの練習を積んできたと言う情報もあって、絵里花の試合が期待されている。
『赤コーナー〜・・・身長168p、上から88、56、86・・・27歳・・・東乃佑美〜っ!』
そしてコールを受けて両手を突き上げてアピールする佑美。佑美は趣味がキックボクシングと言うこともあって、打撃で攻めようと思っている様子。また、寝技対応を考えての練習も積んできたと言う情報もあり、絵里花にとっては苦しい試合になりそうな予感がしていた・・・。
レフリーが絵里花と佑美をリング中央に呼んでからルールの確認をしていくと、身長は同じでも身体の線は佑美が強そうに見えている。しかし絵里花もマラソンなどからスタミナ面では負けてはいないとばかりに、気合いを入れていくリング上。
レフリーがコーナーに別けていくと、ここで試合開始のゴングが打ち鳴らされていく・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時にコーナーから飛び出していく佑美。
ガードを上げた打撃スタイルで前に出ると、絵里花は距離を置こうとリング内を回り出した。
佑美は距離を詰めようとすると、絵里花が上手く距離を離していく展開から始まったこの試合。
Gカップとも言われる巨乳を揺らしながら距離を詰めようとする佑美。
その佑美に、いきなり絵里花がドロップキックを放った。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
突然のドロップキックに倒れ込んだ佑美。
更に立ち上がる佑美に絵里花がドロップキックを連発すると、佑美は巨乳を激しく揺らしながら倒れ込んだ。
絵里花が髪を掴んで起こしてから素早くヘッドロックに捉えていくと、佑美の表情が苦痛に歪んだ。
細い身体ながら必死に締め上げていく絵里花に、佑美は踏ん張ってロープの逃れようとしていく。
佑美が踏ん張ってロープに振って返すと、ロープから戻ってきた絵里花が飛び上がってフライングボディアタックを仕掛けた。
細いながらも佑美が倒れ込むと、素早くフォールの体勢に持ち込む絵里花。
『ワン・・・ツー・・・』
レフリーのカウントに驚くように返していく佑美。
返された絵里花が腕を狙うも、上手く極められずに佑美がロープに足を伸ばした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが絵里花を止めていくと、佑美がビキニを直しながら立ち上がった。
絵里花もビキニを直していくと、ショーツのヒップへの食い込みなどを直していくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、距離を詰めていく佑美と絵里花。
絵里花が踏み込んでキックを放とうとすると、逆に佑美が綺麗なローキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
「うっ・・」
佑美のローキックに思わず声を漏らす絵里花。
太股を蹴られて痛がる絵里花に、佑美は続けてローキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「痛いっ・・・」
絵里花が嫌がるように距離を置こうとすると、佑美が間合いを詰めてから左右のパンチを放った。
バシッ、バシッ・・
顔面に連打されたジャブにフラつく絵里花。
堪らずタックルを仕掛けようとする絵里花に、佑美が下がるようにして距離を置くと、牽制気味にジャブを軽く出しては離した。
顔を気にしながらも、佑美の打撃に恐怖心すら植えられた様な絵里花。
しかし絵里花はスタミナに自信を持っているからと、リング内を動いて佑美との距離を置いていくと、佑美は打撃スタイルで構えては前に出る。
早くも佑美の胸の谷間には、汗が流れ落ちていく。絵里花の額らかも汗が流れて、スポットライトに輝いて観客席からは見えていた。
『ファイト!』
レフリーが掛け声を発すると、絵里花はロープワークから素早く佑美に近づいて、エルボースマッシュを叩き込む。
バキッ・・・
「くっ・・」
勢いが乗って佑美にダメージを与えた絵里花は、続けて首投げで佑美をマットに叩き付けると、素早くヘッドシザースで締め上げた。
苦悶の表情を浮かべる佑美。
しかしロープに逃れようと藻掻くと、ロープに足が届いてレフリーが止めていくリング上。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、絵里花が技を解いて立ち上がった。
佑美も立ち上がると、ビキニを気にしながらも距離を置いていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、絵里花が距離を詰めて積極的に喧嘩キックを放つと、続けてヘッドロックに持ち込もうとした。
しかし佑美がジャブ気味にパンチを放つと、絵里花が距離を置いていく。
その絵里花を追い込む様に前に出てローキックを叩き込む佑美。
バッシーン・・・
リング上に打撃音が響くと、絵里花の表情が苦痛に歪む。
絵里花も意地になってローキック気味に蹴り返すと、佑美が笑みを浮かべてからハイキックを放った。
シュ・・
瞬間的に絵里花が避けて空振りになると、絵里花が咄嗟にタックルで組み付いた。
上手くテイクダウンを奪っていくと、サイドポジジョンを奪おうと体勢を変化させていこうとする絵里花。
しかし佑美がブリッジなどから返していくと、またもロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、絵里花が水着を直しながら立ち上がった。
佑美もビキニを直しながら立ち上がると、レフリーの掛け声と同時に突進していく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声と同時に距離を詰めていく佑美に、絵里花が驚くと同時に顔面へパンチが連打されていく。
バシッ、バシッ、バシィィィィ・・・
顔面へのパンチの衝撃の連発に堪らずロープ際に押し込まれていく絵里花。
必死にガードすると、ガードの空いているお腹にパンチが打ち込まれていく。
バシッ、ドスッ、ドスッ・・・
「うっ・・うううっ・・・」
流石にスレンダーな絵里花だけに、ボディへのパンチの連打は苦しんでいる。
身体をくの字にして苦しんでいると、ガードの空いて顔面へパンチが連打されていく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔面へのパンチの連打に、絵里花も意地になって殴り返していくと、佑美は打撃戦で殴り合っていく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
美女同士の殴り合いに観客席も盛り上がっていくと、流石に佑美が有利に殴り合いを制していくと、絵里花は鼻血を噴き出して痛々しい姿になっていた。
佑美も唇に血を滲ませているも、打撃では勝っているからと殴りつけていくと、続けてローキックで太股を狙っていく。
太股が内出血でドス黒くなっていくと、次第に絵里花の動きが鈍くなっていく。
佑美との距離を置こうとする絵里花。しかしローキックのダメージから動きが鈍くなっていくと、佑美がコーナーに追い込んでいく。
嫌がるように顔面のガードを固める絵里花に、佑美は狙いを定めてローキックを叩き込む。
バッシーン・・・
太股に炸裂すると、グラッとダウンしそうになる絵里花。しかしひっしに トップロープを掴んで踏ん張ると、観客席から歓声があがった。
更に佑美のミドルキックがボディを抉ると、またも苦悶の表情で身体をくの字にする絵里花。
必死にダウンしないようにとする絵里花に、佑美は顔面へパンチを連打していく。
激しいパンチの連打に、絵里花の顔面が血に染まって残酷な展開になっていくも、観客席から歓声が起きていく。
殴る度に血飛沫が舞って残酷感あるリング上。
絵里花も意地になって殴り返すも、顔面へのパンチのダメージでバストを殴ってしまうと、佑美の巨乳が押し潰されて佑美が痛がった。
グニュ・・
「痛いっ・・・」
思わず悲鳴をあげて動きを止めてしまった佑美。流石に巨乳が殴られてはダメージが大きい様子。
これには絵里花が試合なんだからと、巨乳を狙ってパンチを放っていくと、ビキニに包まれた佑美の乳房が上下左右に揺さぶられていく。
グニュ・・グニュ・・
「あうっ・・あああっ・・・痛いっ・・・」
バストへの攻撃に佑美が嫌がるようにガードをすると、絵里花は踏み込んでハイキックをバストへ叩き込む。
バッシーン・・・
しかし巨乳を狙われたからと、佑美が怒りだして鋭い視線で絵里花を睨み付けた。
膝をついた佑美に、絵里花が髪を鷲掴みにして起こそうとすると、佑美が股間へアッパーを叩き込んでいく。
ゴキィィィ・・・
「ふぎっ・・」
股間への衝撃に苦悶の表情を浮かべて苦しむ絵里花。
佑美は観客席に向かって拳をアピールすると、絵里花をコーナーに押し込んでから、顔面へパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
コーナーに押し込められて、顔面パンチの連打に血飛沫をあげて残酷な展開に追い込まれていく絵里花。
激しいパンチの連打に、白いビキニは赤く染まって、胸やお腹に血が流れ落ちていた。
しかし必死にロープを掴むなどしてダウンを免れる絵里花。
観客席からも、絵里花の根性に歓声が起きると、佑美はダウンを奪おうと激しく殴りつけていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
片手でガードしようとして、片手でロープを掴む絵里花。ガードしようとしても、佑美の拳は顔面を捉えていく。
堪らず両手でトップロープを掴んでいくも、背中を見せる形になってしまった絵里花。
レフリーも止めずに、佑美が背中を向けた絵里花のヒップへミドルキックを叩き込む。
バッシーン・・・バッシーン・・・
ショーツに包まれたヒップへの衝撃に、泣き出しそうな表情になる絵里花。
更に背後から脇腹などへパンチを叩き込む佑美に、絵里花も意地になって裏拳気味にパンチを返すと、佑美の顔面にヒットした。
バキィィィ・・・
裏拳気味のパンチに鼻血を噴き出していく佑美。
観客席も盛り上がると、絵里花が必死にパンチを出していく。
佑美の打撃に応じて殴り合いになっていくと、打撃のダメージの差から絵里花の手数が減っていくと、次第にガードしてサンドバックと化していく。
佑美は狙いを定めて顔面へパンチを入れていくと、フラつきながらも必死に立ち続ける絵里花。
「これならどうかしら・・・」
佑美が絵里花の髪を鷲掴みにして引き付けると、ボディに膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ・・
「グエッ・・・おえっ・・・」
お腹への強烈な衝撃に絵里花は口から涎を垂れ流していく。
そして膝を落としていくと、両手でお腹を押さえて苦しんでいる。
更に佑美が顔面へサッカーボールキックで倒していくと、トドメとばかりに馬乗り状態から顔面へハンマーパンチを連打するのであった。
バキッ、バキッ、バキッ・・・
流石に顔面へのハンマーパンチの連打に、絵里花は身体をビクンビクンとさせるだけで、ガードも出来ずに残酷な展開になっていくリング上。
佑美もデビュー戦で加減も分からず、必死に絵里花の顔面へハンマーパンチを叩き込むと、絵里花の顔面が激しく出血していく。
完全に意識を飛ばしている絵里花。危険な状態にレフリーもチェックすると反応がない。
既に血塗れの顔面が痛々しい絵里花に、レフリーも危険と判断して試合を止めるのであった・・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされても、構わず殴りつけていく佑美。
レフリーが止めていくと、ここで佑美も試合が終わったとばかりに立ち上がると、呼吸を荒くしながら鼻血を気にしていた。
『勝者、東乃佑美っ!』
リングアナのコールに、佑美はレフリーに片手を挙げられていく。
負けた絵里花は立ち上がる事が出来ずに、リングドクターの応急処置を受けながら、担架が呼び込まれていくのであった。
その絵里花の姿に、佑美は気にする様子で落ち着きがないが、担架に乗せられた絵里花を気遣いながらも、リングを降りていくのであった。



第13試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのはドリンドル玲奈。可愛らしいルックスとスレンダーボディでCMなどで人気だったが、その活動に陰りが見えてきての地下プロレス参戦。事務所的にも地下プロレスは過激だからと、なかなかデビューさせなかったが、今回遂に女祭りのリングでのデビュー戦となった。白いビキニに、白いリングシューズ姿でのリングインに、早くも歓声が起きていく会場内。小振りのバストだけにビキニ姿は迫力はないものの、玲奈の珍しい水着姿に観客は興奮していた。
リングに上がる玲奈は、この異様な雰囲気に怯えているとも言える表情を浮かべるも、芸能界での活動を考えてプロレスの練習を積んでのデビューとなった・・・。
その玲奈の対戦相手としてリングに上がるのは、ダレノカレ明美。遂に地下プロレスデビューとなった明美は、黒ビキニ姿で堂々とガッツポーズでのリングインをすると、歓声を浴びながらコーナーに進んでいく。反対コーナーに立つ自信の無さそうな表情の玲奈を睨み付けると、早くも挑発気味に手招きをするなどしていく。Dカップと言われる迫力バストに観客席が盛り上がると、明美は軽くジャブの様にパンチを繰り出してアピールしていく。
明美はブラジル出身と言うことで、柔術を習ってきたと言う情報も入っているが、入場だけでは喧嘩ファイトになったら、明美が有利な様に見えているリング上。
『第13試合・・・青コーナー〜・・・身長168p、上から76、58、77・・・Bカップ・・・23歳・・・ドリンドル玲奈っ〜!』
コールを受けて一礼していく玲奈。ビキニ姿だけに、落ち着かない様子でショーツなどを気にしている様子。
『赤コーナー〜・・・身長164p、上から83、54、86・・・Dカップ・・・25歳・・・ダレノカレ明美〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする明美。早くも臨戦態勢なのか、気合いの乗った表情をしている。
そして玲奈と明美の手に白いオープンフィンガーグローブが着けられていくと、玲奈は緊張している様子。
逆に明美は興奮しているのか、身体を動かしては試合開始を待っている様子に見えるリング上。
レフリーが両者をリング中央でルールの説明をしていくと、玲奈はマウスピースを口に入れていく。
明美は必要かとレフリーが問いかけると、明美は嘔吐感が出るから拒否した。
そしてコーナーに別けられていく玲奈と明美。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、いきなり明美がコーナーを飛び出して反対コーナーの玲奈に襲いかかった。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
明美が顔面へパンチを連打すると、いきなりの顔面パンチの連打に玲奈がコーナーに押し込まれた状態で必死にガードしていく。
堪らず喧嘩キックの様に蹴りを出す玲奈に、明美がコーナーから離れて手招きで挑発した。
いきなりの激しい試合展開に歓声が上がると、玲奈も顔面へのパンチに驚きを隠せない。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく明美。
対して玲奈はガードしようとしているも、距離を置こうとしていく展開。
バシィィィ・・・
明美がローキックで太股を蹴りこむと、嫌がるような表情を浮かべて痛がる玲奈。
更に踏み込んで明美が左右のパンチを叩き込むと、ガードの上からでも玲奈にプレッシャーを十分与えていく明美の打撃。
嫌がるようにロープ際に逃げる玲奈。しかしリングサイドでは腕組みした黒服の姿に、逃げ場はないとばかりに精神的にも追い込まれていく玲奈。
ロープ際の玲奈に、明美がジャブからボディへミドルキックと放っていくと、玲奈も必死になって殴り返した。
バシッ・・
明美の顔面を捉えた玲奈の拳。一瞬明美がフラつくと、玲奈が続けて殴ろうとするも、明美が髪を鷲掴みにして下を向かせてから、ボディへ膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ・・・
「うっ・・うううっ・・」
膝蹴りを受けて動きの止まる玲奈。口からはマウスピースを吐き出しそうになるも、必死に口の中に戻していく。
両手で膝蹴りを受けた部分を押さえて苦悶の表情を浮かべる玲奈に、明美は顔面へ膝蹴りを狙うも、簡単には終わらせないとばかりにヘッドロックに捉えていく。
嫌がるようにヘッドロックから逃れようとする玲奈。
しかし明美が走り込む様にしてから、飛び上がっての豪快なブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
スレンダー同士ながら、激しい技の前に歓声が飛んでいく会場内。
泣き出しそうな表情を浮かべて俯せになっている玲奈に、明美が立ち上がるとストンピングを叩き込んでいく。
堪らず転がるようにしてロープに逃げる玲奈。そのままリング下に転落すると、明美もリング下に降りていく。
グイッ・・
「逃げ場はないんだよ・・・・」
明美が玲奈に囁くと、続けて髪を鷲掴みにして近くの鉄柱に額から叩き付けていく。
ゴッキーン・・・
「んああぁぁ・・・」
初めて受けた鉄柱攻撃に悲鳴をあげる玲奈。
動きが止まっていくと、明美は観客席に玲奈を振っていくと、鉄柵を越えて玲奈が観客席に倒れ込む。
ビキニ姿の玲奈の登場に、観客達は興奮して汗ばむ素肌の感触などを楽しむと、玲奈は泣きそうな声で嫌がった。
「いやっ、触らないで・・・いやああぁぁぁぁ・・・」
その玲奈の髪を掴んでリングサイドに戻していく明美は、更にローキックから、顔面へパンチを連打した。
バシッ、バシッ・・・
フラつく玲奈に、踏み込んでフックを顔面に叩き込む明美。
バッシーン・・・
これには玲奈の口からマウスピースが吐き出されると、リングサイドに転がっていく・・・。
堪らず顔を押さえる玲奈。
その玲奈の肩口と、ショーツを鷲掴みにしてリングに戻していく明美。
強引にリングに上げられて、ショーツがヒップに食い込んでTバック状態になっている玲奈は、転がりながらもショーツの食い込みを直そうとしている。
「まだそんな余裕があるのね・・・ふふふっ・・・」
ショーツを直そうとしている玲奈に言い放つ明美。
『ストップ・・・ストップ・・・』
ここでレフリーが試合を止めていくと、玲奈が試合が終わると思って安心するも、レフリーはリングサイドからマウスピースを拾って、それを玲奈に渡していく。
「えっ・・」
驚く玲奈。
『水で流してあるから、口ら入れろ・・・』
レフリーの指示に嫌々マウスピースを口に入れる玲奈は、そのままレフリーの指示で立ち上がった。
水着を直しながらも、対戦相手の明美の気迫に押されている玲奈。
明美も地下プロレスデビュー戦をアピールしたいとばかりに、レフリーの掛け声を待っている。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、明美が突進しては玲奈の顔面を殴りつけていくリング上。
堪らず玲奈も殴り返すと、リング中央で激しい殴り合いを展開していく明美と玲奈。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
激しい美女同士の殴り合いに歓声が起きていくと、明美と玲奈の顔面が紅潮していく。
玲奈も意地になって殴りつけていくと、明美は膝蹴りを叩き込む。
ドスッ・・
「うっ・・」
膝蹴りに動きが止まる玲奈に、一気に顔面パンチを連打する明美。
バキッ・・バシッ・・
玲奈の顔面にパンチが炸裂すると、鼻血を噴き出して痛々しい表情を浮かべる玲奈。
更にアッパー気味のパンチが炸裂すると、玲奈の口から血飛沫と一緒になってマウスピースが宙を舞っていく。
そのまま座り込む様にダウンした玲奈に、明美は容赦せずに髪を鷲掴みにして、片手で顔面を殴り続けていく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
容赦ない顔面パンチの連打に玲奈の顔面が血に染まっていくと、玲奈はガードも出来ずに殴られ続けているリング上。
明美のパンチも威力は大きくないからと、逆に何発も叩き込んで痛々しい展開になっている。
涙目で殴られている玲奈。必死にパンチから逃れようと明美に抱きつこうとすると、そのまま倒されていく。
更に馬乗り状態になっていく明美は、痛めつける様に玲奈の顔面へパンチを一発ずつ狙いながら落としていく。
バキッ・・・
殴られる度にビクンと身体を反応させる玲奈。
「ぎ・・ギブ・・・」
涙目でギブアップを口にする玲奈。
しかしレフリーも試合を止めようとせずに、明美も構わず殴りつけていく。
バシッ・・バシッ・・・
「簡単にギブなんてできないのよ、地下プロレスはね・・・」
明美が冷たく言い放つと、更に殴りつけていく。
玲奈が藻掻くと、俯せ状態になっていく。明美はバックマウント状態から、髪を掴んで上を向かせると、玲奈が血塗れの泣き顔を観客席に見せつけた。
グイッ・・
「や、やめて・・・お、お願い・・・・」
泣きながら哀願する玲奈。
しかし明美は容赦しない。
「甘いのよ、この試合でインパクトを残せば、写真集とかの話も現実になるんだから・・・覚悟しなさい・・・」
明美はバックマウントから、玲奈の後頭部、側頭部へパンチを小刻みに叩き込んでは、玲奈を泣かしていく。
マットにポタポタと血が垂れて残酷な展開のリング上。玲奈は逃れられない残酷な現実に涙するだけであった・・・。
そしてキャメルクラッチの体勢に持ち込んでいく明美。
玲奈のスレンダーボディが上半身から反らされていくと、玲奈は両足をバタバタとさせて痛がっていく。
口を押さえつけられてギブアップも出来ずに苦しい玲奈。
「この特別なお客さんたちに、サービスしなくちゃね・・・ふふふっ・・・」
その苦しむ玲奈のブラを鷲掴みにしていく明美。
バックマウント状態ながら、キャメルクラッチから解放された玲奈が悲鳴をあげていく。
「やめて、ホントにお願い・・・・脱がすのだけは・・・やめてぇぇぇぇぇぇ・・・」
本気で嫌がる玲奈に、明美が笑みを浮かべながら言い放つ。
「可愛いバストを見せてあげれば・・・ふふっ・・」
「いやあぁぁぁぁぁぁ・・・・」
玲奈の絶叫と共に、明美がビキニのブラを剥ぎ取ってトップレスにしていくと、玲奈は必死に両手でバストを隠していく。
明美は剥ぎ取ったブラを高々と挙げてアピールすると、俯せで胸を隠す玲奈の後頭部を踏みつけてアピールした。
更に髪を掴んで起こしていくと、玲奈は必死にバストを隠しているからと、明美は髪を鷲掴みにしてコーナーに連れ込むと、コーナーポストに顔面を何度も叩き付けていく。
コーナーポストカバーが白いから、玲奈の出血で赤くなって痛々しい展開。
更に押し込む様にしてから、ノーガードのお腹に膝蹴りを叩き込む明美。
ドスッ・・
「グエェェェ・・・」
強烈な膝蹴りに玲奈が口から胃液の様なものを吐き出すと、そのまま座り込む様に崩れ落ちた。
しかし必死にバストだけは隠そうとする玲奈に、顔面へサッカーボールキックを叩き込む明美。
バッシーン・・・
顔面への衝撃に、玲奈がグッタリとしていくリング上。
明美が髪を鷲掴みにして起こしていくと、両手をダラリとしているからと、Bカップと言われる小振りな乳房が露わになっていく。
『ドリンドルのオッパイ最高っ!』
観客席から歓声が上がっていくと、明美が笑みを浮かべた。
更にフルネルソンの体勢に持ち込むと、四方の観客席に向かって玲奈のバストを晒していく明美。
「み、見ないでぇぇぇぇ・・・お願いぃぃぃぃぃ・・・」
泣きながら哀願する玲奈。
観客席からは歓声が起きていくと、明美はフルネルソンを解いてから、一気にショーツを下ろした。
ズルッ・・・
「いやああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
ショーツを下ろされて、全裸に近い状態にされて悲鳴をあげる玲奈。
その悲鳴をあげる玲奈に背後からチョークスリーパーで締め付けると、倒れ込みながらアナコンダスリーパーに移行する明美。
「そろそろ仕上げてあげるわよ・・・」
玲奈の耳元で囁きながら締め上げていく明美。
玲奈は藻掻くも逃れられず、そのまま失神に追い込まれていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
玲奈の反応が無くなったからとレフリーが試合を止めていくと、ここで明美の勝利が決まったのであった・・・。
明美が放すと、玲奈はマットにグッタリとしていく。
その玲奈のショーツを剥ぎ取って全裸にしていく明美は、ブラとショーツを観客席に向かってアピールすると、戦利品とばかりに握りしめてリングアナのコールを受けていく。
『勝者、ダレノカレ明美っ!』
コールを受けると、グッタリとしている玲奈の顔面を踏みつけて、更にバストを踏みつけてからリングを降りていく明美。
玲奈は全裸状態で担架に乗せられると、晒し者状態で控え室に運ばれていくのであった・・・。
控え室では、試合後の明美に関係者が感謝していた。
『これで、しばらくはドリンドルの性格も大人しくなるだろう・・・あの性格の悪さは有名だから、今夜は地下プロレスを使って、痛い目に遭わせてやれて本当に良かった・・・ありがとう・・・』
その言葉に、明美が返す。
「ちょっと可哀想だったかも知れないけど、ハーフタレントとしても潰す為には良かったわ・・・それにしても、弱かったわよ、あの娘っ!」
『ふふふっ・・・それは君に比べたら相手にはならないだろう・・・次はデスマッチとかで、ドリンドルを痛めつけてやりたいものだね・・・』
そんな会話がされている部屋とは違い、医務室では玲奈が応急処置を受けて行くも、全裸にされての失神KO負けに、玲奈は泣きまくるのであった。



第14試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、。フリーの女子アナになっても人気はある田仲みな実。小柄ながら豊満なバストを誇るみな実は、観客受けするビキニ姿でリングインすると、黒いビキニに黒いリングシューズ姿で一礼してアピールしていく。
そのみな実の対戦相手としてリングに姿を現したのは、富士テレビの人気女子アナの加東綾子。みな実と同じく巨乳と言うことで、黒いビキニ姿で堂々とした入場。みな実との試合は初めてではないのと、因縁もあるからと気合いの入った入場。
しかし、フリーのみな実は地下プロレス対策の練習を積んできていたが、綾子は女子アナとして仕事が多忙だった為に、地下プロレス対策の練習も出来ずにいたが、オファーがかかっての女子アナ対決となったが、苦しい出場でもあった・・・。
リング上で睨み合うみな実と綾子。2012女祭りでもビキニマッチで激突している綾子とみな実。その時はみな実のビキニ剥ぎの反則負けだったが、今夜は水着を剥がしても問題はないルール。レフリーはお互いの手に安全の為にオープンフィンガーグローブを着けさせると、早くも緊張感の走るリング上。
流石に因縁ある試合とも言える綾子とみな実。お互いがビキニ姿でリングに立つと言う事だけでも、観客席からは歓声があがる。
その2人が睨み合っているリング上の現実に、観客席は興奮を抑えられずに歓声をあげていく。
『第14試合・・・女子アナ特別試合を行います!・・・青コーナー〜・・・身長153p、上から83、57、84・・・田仲みな実〜っ!』
コールを受けて一礼していくみな実。地下プロレスにも慣れてきたのか落ち着いた様子で歓声を浴びている。
『赤コーナー〜・・・身長166p、上から87、57、82・・・加東綾子〜っ!』
コールを受けて一礼していく綾子。綾子もみな実と同じく地下プロレス経験からか、落ち着いた表情で歓声に応えていた。
レフリーがリング中央でルールの確認をすると、みな実も綾子も睨み合う様にしていると、レフリーがコーナーに別けていく。
女祭りでの人気女子アナ同士の試合に観客席はゴングを待つと、遂に試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
ゴングと同時に積極的に前に出るみな実。
ガードを上げて前に出ると、綾子は距離を置こうとリング内を回り出す。
身長差があるからと、みな実は積極的な動きを見せてから、ジャブ気味のパンチを放ちながら距離を詰めると、みな実の意外な動きに歓声が起きていく会場内。
綾子はパンチを払うようにして逃れると、逆に喧嘩キックの様にして牽制していく。
緊張感あるリング上の闘いに、観客席も盛り上がっていく中、みな実が左右のジャブを出しながら距離を詰めると、綾子は上手くガードしながら逆にカウンターのパンチを放っていく。
女祭りと言うことで、この試合に合わせて打撃の練習をしてきた感じの綾子とみな実。
しかしみな実がジャブを放って距離を詰めると、いきなり低めのタックルを仕掛けた。
これには打撃と見ていた綾子が抱きつかれると、そのまま押し込まれるもロープを背にしていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
ここでレフリーがみな実と綾子を離していくと、お互いがビキニを直しながら距離を置いては、呼吸を整えていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく綾子とみな実。
タックルの可能性に綾子の構えが変わると、みな実はローキックで前に出た。
避ける綾子に、続けてローキックを叩き込むみな実。
バッシーン・・・
音を立てて炸裂したローキック。綾子の表情が一瞬歪むも、威力はそれ程でもない様に見える蹴り。
しかしみな実の意外な蹴りに綾子は少し焦ったのか、お返しにとローキックを放つと、みな実は冷静に綾子の蹴り足を見ていた。
更にローキックを放つ綾子に、打撃の上手くない綾子のローキックだけに、みな実は蹴り足に向かって抱きつくようにタックルを仕掛けると、上手くテイクダウンを奪っていくリング上。
仰向けに倒れ込んだ綾子に、素早く抱きつくように密着していくみな実。
綾子も嫌がるように藻掻くと、軽量とは言えみな実の体重が乗せられた状態での動きに、スタミナを消耗していく。
早くも額に汗を浮かべている綾子。みな実も背中に汗を浮かべていて、スポットライトに光り輝いている。
その状態から、みな実はサイドポジジョンを奪おうと体勢を入れ替えようとすると、綾子がブリッジ気味に返そうとしていく。
しかしみな実が上手くサイドポジジョンを奪っていくと、綾子は呼吸を乱しながらも逃れようとする。
腕を狙おうとするみな実。しかしダメージを与える為にもと、腰を浮かしてボディへの膝蹴りを狙いたい様子。
綾子が少しずつロープに逃れようと身体を動かしていくと、みな実は一気に馬乗りになろうと仕掛けていく。
馬乗りは避けたい綾子は、藻掻きながら逃れようとすると、みな実が上手くマウントポジジョンを奪っていくリング上。
堪らず下から綾子がみな実に猫パンチ気味に拳を出すと、みな実は余裕の表情で上から狙いながら顔面へパンチを叩き込む。
バキッ・・バシッ・・
容赦ない顔面パンチを受けて、綾子が藻掻いていくリング上。
「その綺麗な顔を潰してあげるわよ・・・」
みな実は必死に顔面へ拳を落としていくと、綾子が殴られる度に藻掻いていく。
必死にみな実の身体に密着してパンチから逃れようとする綾子。
しかしみな実が突き放しては、顔面へパンチを叩き込む。
バシッ、バシッ・・・
堪らず苦悶の表情で逃れようとした綾子が俯せ状態になると、みな実がバックマウントから脇腹などへもパンチを叩き込んでいく展開になると、綾子が両足をバタバタさせて痛がっていく。
下を向いて痛がる綾子の髪を鷲掴みにして、上を向かせる様に振り回すみな実。
グイッ・・
「痛いんならギブアップって言いなさいよ!」
みな実が言い放つと、綾子も言い返した。
「ノォォォ・・・だ、誰がギブアップするもんか!」
その言葉に、みな実が更に顔面を平の部分で叩いていくと、鼻に当たったのか痛がる綾子。
更にキャメルクラッチを仕掛けていくみな実に、上半身を反らされて苦しい体勢の綾子。
グイッ・・グイッ・・
ビキニ姿だけに、綾子の豊満なバストが作り出す谷間に、汗が流れ込んでいるのが見えると、観客席が更に盛り上がっていく。
更に綾子の両脇に足を掛けるようにして、角度をつけては痛めつけていくみな実。
グイッ・・・
「ううっ・・・」
呻き声の様な声を漏らして痛がる綾子。
その綾子から技を解いてから、上半身が反らされた状態から側頭部にパンチを連打するみな実。
座った状態でのパンチだけに、腰が入っていない手打ちのパンチの連打に、綾子は痛がっていく。
両足をバタバタして藻掻く綾子に、容赦なく殴りつけていくみな実。
堪らず両手で顔面を押さえて俯せ状態で痛がっている綾子に、みな実はバックマウントから激しくパンチを振り落としていくリング上。
ロープに逃げようとする綾子に、みな実は髪を鷲掴みにして振り回しては、顔面へパンチを入れていく。
必死にロープに手を伸ばそうとする綾子。
腰を浮かしてヒップドロップで痛めつけていくみな実に、綾子はダメージを受けながらもロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、みな実はビキニを直しながら立ち上がると、グッタリする綾子を睨み付けていく。
綾子はビキニを直しながら立ち上がると、トップロープを掴んで呼吸を整えていた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にみな実が迫ると、綾子はガードを上げては呼吸を整えていく。スタミナを回復させたい綾子に、みな実は踏み込んではローキックを叩き込む。
バシィィィ・・・
「あうっ・・」
蹴られて痛がる綾子。
更に蹴りこむみな実に、綾子の太股は内出血でドス黒くなって痛々しい姿になっていく。
動きが鈍る綾子に、みな実は距離を詰めてパンチを連打すると、綾子も意地になって殴り返していくリング上。
お互いの顔面に拳が炸裂する、女子アナと同士の痛々しい殴り合いになっていくと、観客席も盛り上がっていく。
綾子も必死に殴り返すと、みな実は綾子のバストへパンチを叩き込んだ。
グニュ・・
「ああんっ・・・」
突然のバストへの衝撃に綾子が悲鳴をあげた。
その隙に、みな実がバストへ数発叩き込んでから、顔面へパンチを打ち込んでいった。
バシッ、バシッ・・
威力はないとは言え、手数で勝ったみな実の連打にフラつく綾子。
そのフラついた綾子に組み付いて、バックドロップでマットに叩き付けていくみな実。
身長差もあって綾子を後頭部からマットに落とすと、衝撃で綾子がグッタリとしていくリング上。
みな実は観客席にアピールすると、綾子が立ち上がろうとするのを狙って、顔面へサッカーボールキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「はうっ・・」
顔面への衝撃にグッタリとダウンする綾子。
両手で顔面を押さえて動きが止まると、髪を鷲掴みにして起こしていくみな実。
そのままコーナーに連れ込んでから、コーナーポストに綾子の顔面を叩き付けた。
バッシーン・・・
「きゃああぁぁぁ・・・」
悲鳴をあげてコーナーに座り込む綾子に、みな実はコーナーに上がって、背中にヒップドロップ気味に落としていく。
コーナーでグッタリする綾子に、セカンドロープからお腹にフットスタンプを落とすみな実。
ドスッ・・・
「ぐふうっ・・・ううっ・・」
お腹にフットスタンプを受けて転がりながら苦しんでは、堪らずリング下に転落していく綾子。
リング下に落ちて両手でお腹を押さえて苦悶の表情で動きの止まる綾子に、みな実はリング下に降りていくと髪を鷲掴みにして起こしていく。
そして観客達が盛り上がる観客席に向かって振っていくと、バストを揺らしながら綾子が鉄柵に叩き付けられた。
ガッシャーン・・・
音を立てて倒れ込む綾子。
更に顔面へサッカーボールキックが炸裂すると、綾子は両手で顔面を押さえてグッタリしていく。
グッタリする綾子を仰向けにして、観客の目の前でバストを踏みつけていくみな実。
グリッ・・
「ああっ・・い、痛いぃぃぃ・・・」
バストを踏みつけられて痛がる綾子に、観客席からも柔らかそうな綾子のバストが踏みつけられるシーンに、興奮に歓声が起きていく。
みな実も因縁の相手だけに容赦しないと、綾子の乳房がビキニから飛び出しそうになっても、構わず踏みつけて痛めつけていく。
グイグイ・・・
「自慢のオッパイが潰れるわよ・・・」
みな実が容赦なく言い放つ。
「つ、潰されないわ・・・よ・・・」
バストを攻められても必死に言い返す綾子。
「だったら潰してあげるわ!」
みな実は更に踵でバストへストンピングを叩き込むと、綾子が絶叫していく。
グニュ・・
「んああぁぁぁぁぁ・・・・」
豊満なバストを蹴りつけられて、悲鳴をあげている綾子。
白い乳房はビキニに包まれているだけで、見えている部分は内出血してドス黒くなって、痛々しい綾子。
その綾子に馬乗りになってから、顔面狙いのパンチを叩き込むみな実。
バキッ・・バシッ・・
場外での激しい顔面パンチの連打に、綾子は藻掻いて痛がるだけで、反撃も出来ずに苦しい展開に追い込まれていく。
みな実は容赦なくハンマーパンチに切り替えると、殴られる度に綾子が身体をビクンとさせて痛がっている。
バシッ・・バシッ・・
「あうっ・・・ああっ・・」
涙目になって痛がる綾子。
場外だからとレフリーも止めないと、綾子の顔面が血に染まっていく。
鼻血を噴き出して痛々しい姿にされていく綾子。顔への衝撃に戦意も削がれていくも、みな実は構わず殴りつけて、観客席は盛り上がっていく。
「まだまだ終わらないわよ!」
みな実は俯せの体勢に持ち込むと、一気にキャメルクラッチを仕掛けていく。
上半身を反らされて、豊満バストが揺さぶられていく綾子。顔は苦悶に歪んで、出血もしているからと不思議な色気を醸し出していると、観客達も興奮して盛り上がっていく。
グイッ・・
「うううっ・・・あああっ・・」
苦しむ綾子。みな実も笑みを浮かべながら揺さぶると、綾子の口からギブアップの言葉が・・・。
「ううっ・・・ぎ、ギブ・・・ぎゅ・・ぶ・・・」
両足をバタバタさせてギブアップする綾子。
しかし、みな実は耳元で囁いた・・・。
「残念ね、ここは場外だからギブアップできないのよ・・・もう少し可愛がってあげるわ・・・覚悟しなさいよね!」
みな実はそう囁くと、キャメルクラッチから鼻の穴に指を掛けての豚鼻クラッチに移行すると、揺さぶっては綾子を痛めつけた。
グイッ・・
「ふっ、ふがぁぁぁぁぁ・・・」
鼻の穴な指を掛けられて痛がる綾子。
みな実は揺さぶってから技を解くと、髪を鷲掴みにして綾子を無理矢理起こしていくと、近くの鉄柱に顔面から叩き付けた。
ゴッキーン・・
「んあぁぁぁぁぁぁ・・・・」
またも悲痛な叫び声が響き渡る会場内。
鉄柱近くに座り込む様にして動きの止まる綾子に、みな実は後頭部にサッカーボールキックを叩き込んでグッタリさせていく。
動きの止まった綾子の髪とショーツを掴んで、みな実がリング上に戻していくと、綾子はダメージから仰向けで動けない。
みな実もリング上に戻ると、そのままトップロープに登っていくと、観客席が盛り上がる中、綾子のお腹に狙いを定めてフットスタンプを落とした。
ドスッ・・・
「うぐっ・・ホゲェェェェェェ・・・・」
みな実のフットスタンプをお腹に受けて、綾子は堪らず口から胃液の様な吐瀉物を噴き上げていく。
両手でお腹を押さえて咳き込みながらも、涙目で痛がっている綾子。
みな実がリングサイドからペットボトルを受け取ると、吐瀉物で汚れた綾子の顔に水をかけていく。
ビチャビチャ・・・
吐瀉物を洗い流されていく綾子は、立ち上がれないとみな実がまたも残酷な攻めをしようとしていた。
「自慢のオッパイ・・・もう少し痛い思いをさせてあげるわよ・・・」
仰向けの綾子のバストへ、みな実は飛び上がる様にして軽量ながらも鋭いニードロップをバストに叩き込んだ。
グニュ・・・
「ああああぁぁぁぁぁぁ・・・」
膝が容赦なく柔らかいビキニに包まれた乳房にめり込むと、綾子は狂った様に絶叫して悲鳴をあげた。
両足をバタバタさせて痛がる綾子に、観客席は盛り上がっていく。
『田仲〜っ、綾子のオッパイが壊れちゃうぞ!』
『壊す前に見せてくれ〜っ!』
観客席のビキニ剥ぎコールに、みな実は片手を挙げてアピールしていくと、グッタリする綾子をマットに座らせる様にしていく。
ビキニ姿でグッタリする綾子は、違った色気を醸し出していると、みな実は背後からビキニを掴んだ。
「お客さんにサービスしないとね・・・ふふふっ・・・」
みな実はニヤリと笑みを浮かべると、一気に綾子のブラを剥ぎ取った。
Eカップとも言われる巨乳の持ち主の綾子の乳房が露わになると、観客席が盛り上がっていく。
『綾子ちゃんのオッパイ最高っ!』
観客席の盛り上がりに、みな実はそのままチョークスリーパーを仕掛けて締め上げると、綾子の表情が苦悶に歪んだ。
綾子が泣きそうな表情でみな実の腕にタップしていくも、声が出ないからとレフリーも綾子の苦悶の表情を楽しもうと、試合を止めないリング上。
バストをプルプルと揺らしながら藻掻く綾子。胸の谷間にも汗が流れ込んでスポットライトに輝いて、それがエロティズムを醸し出している。
みな実が締め上げていくと、綾子は意識を遠のかしていく・・・・。
「ぎ・・・ぎ・・ぶ・・・・ぎぶ・・・」
譫言の様にギブアップを口にする綾子。
「聞こえないわよ・・・シッカリと落ちなさいよ・・・ビッチ・・・」
しかしみな実はグラウンドに移行してアナコンダスリーパーで締め上げると、完全に逃げられない綾子は失神していくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ここで危険と判断されてレフリーが試合を止めていくと、みな実が技を解いて立ち上がる。
『勝者、田仲みな実っ!』
リングアナのコールに立ち上がるみな実。綾子は失神してトップレス状態で、ショーツとリングシューズ姿でグッタリとしていると、みな実は汗だくのビキニ姿でバストを踏みつけてガッツポーズをとっていく。
因縁の綾子から完全勝利を奪ったみな実。しかし、今夜は綾子の練習不足、連日のテレビ出演からのスタミナなどの不足などからの勝利だった事は、言うまでもない・・・。
しかしみな実は奪い取ったビキニのブラをアピールしながら引き上げると、綾子はリングドクターの応急処置を受けながら、担架に乗せられて退場するのであった・・・。



第15試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、地下プロレス2戦目のローレン・マイゴラス。プロ野球選手の妻として来日して、そのルックスに注目が集まり芸能界入りが噂されると、地下プロレスにも参戦して、デビュー戦は田仲みな実からKO勝利。自らも総合格闘技などに興味があるだけに、強敵との試合を希望しているローレン。黒いスポーツビキニに黒いリングシューズ、手にはオープンフィンガーグローブ姿でリングに上がると、観客席に頭を下げていく。
そのローレンの対戦相手としてリングに上がるのは、蒼野楓。空手をベースとしたアクションなどを披露して、地下プロレスでは2戦目に元水泳選手の田仲雅美を倒しての第3戦、今夜はどんな試合展開になるのか。楓は白いスポーツビキニに白いリングシューズ、手にはオープンフィンガーグローブを着けてリングに上がると、早くも片手を挙げてアピールしていく。
スレンダーな楓と、肉付きの良いローレン。楓が打撃で出てくると予想するローレンは、組み付いての試合展開を狙っている様子。
そのリングに、早くもリングアナのコールが始まっていく。
『第15試合・・・青コーナー〜・・・身長167p、上から87、66、91・・・27歳・・・ローレン・マイゴラス〜っ!』
コールを受けてガッツポーズで観客席にアピールするローレン。観客席が盛り上がると、笑顔で片手を振り回していく。
『赤コーナー〜・・・身長169p、上から82、59、86・・・23歳・・・蒼野〜楓〜っ!』
そしてコールを受けて一礼していく楓。落ち着いた表情でコーナーに進むと、レフリーがリング中央でルールの確認をしていく。
ローレンと楓は視線を合わそうとせずに説明を聞くと、ここでコーナーに別けられていく・・・。
気合いの入ったローレンと楓、ここで試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、コーナーから飛び出していく楓とローレン。
ローレンがガードを上げて打撃に対応しようとすると、楓は様子を見るように距離を置いていく。
ローレンも警戒しながら軽くジャブを放ちながら距離を詰めると、楓はガードを固めて距離を置いていくリング上。
楓は軽くローキックを放つと、ローレンが蹴りに合わせてパンチを放っていく。
しかし楓もガードすると、ローレンもガードして距離を置いていくリング上。
試合開始から緊張感が張り詰めるリング上で、楓も体格的にも下手に飛び込めないと構えると、ローレンが小刻みにジャブを放っては距離を詰めていく。
ローレンを止めたい楓は、前蹴りを放って牽制すると、ローレンは蹴られながらも殴りつけた。
バシッ・・・
顔面にパンチを受けてフラつく楓。
ガードを固める楓に、ローレンは続けてボディへパンチを打ち込んだ。
ドスッ・・・
「うっ・・・」
ローレンのボディブローに楓が苦悶の表情を浮かべると、堪らず首相撲に持ち込んで膝蹴りを狙うも、ローレンが密着して膝蹴りを封じていくリング上。
更に揺さぶるようにしてローレンが楓を倒していくと、グラウンド状態で楓の首に腕を回して絞めていく。
苦悶の表情を浮かべてロープに逃げようとする楓。
ローレンは楓の顔面にパンチを小刻みに叩き込むと、嫌がるように藻掻く楓。
少しずつロープに近づく楓に、ローレンは顔面へのパンチを続けていくと、何とかロープに足が届いた楓。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、ローレンは水着を直しながら立ち上がると、楓は顔を気にしながら立ち上がると、水着を直して距離を置いていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、楓はガードを固めて距離を置いていくと、ローレンはタックルを狙っているのか、ガードを上げながらも積極的に前に出て行く。
楓がローキックで止めようとすると、ローレンはタックルを仕掛けていくと、楓は避けるようにステップバックすると、左右のパンチを顔面に放った。
ローレンは殴られながらも抱きつくように組み付くと、そのままコーナーに押し込んでいくと、膝蹴りを楓のボディに叩き込む。
ドスッ、ドスッ・・
「うっ・・うう・・・」
体重差からも苦しい展開の楓。コーナーに押し込まれているだけでスタミナを消耗していくから、苦しい展開になっていた。
コーナーから逃れようと藻掻く楓に、ローレンはボディに小刻みにパンチを叩き込んでは、ダメージを与えていく。
堪らず楓がトップロープを掴んでアピールすると、レフリーが止めていくリング上。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーに止められて離れるローレン。スポーツビキニを直しながら距離を置いては呼吸を整えていく。
楓も呼吸を整えながら距離を置いていくと、レフリーが試合を続けさせていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていくローレン。
楓はガードを固めていると、踏み込んでローキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
ローキックを受けてフラついたローレン。
しかし踏み込んでパンチを振り回すと、楓が避けてからミドルキックを叩き込んだ。
バシィィィ・・・
ミドルキックを受けて動きが鈍くなったローレン。
スポーツビキニだけに素肌に直接衝撃を受けて苦しそうな表情を浮かべるも、踏み込んで左右のパンチを叩き込む。
ガードするもガードの上から衝撃を受けてダメージを受ける楓。
しかし前蹴りをお腹に叩き込んでローレンを引き離すと、続けてハイキックを放つも空振りして回転していく。
ローレンも楓のハイキックに驚きを隠せない様子だが、ガードを固めて前に出て行く。
バシッ・・バシッ・・・
ローレンの大振りのフックが楓に炸裂すると、フラつきながら距離を置こうとする楓。
更にローレンが前に出てタックルを仕掛けるも、楓が必死に避けて逃れていく。
ローレンが踏み込むと、楓がローキックを叩き込んで動きを止めようとすると、ローレンは蹴られながらも大振りのパンチを振り回した。
しかし楓が避けて、逆にミドルキックを脇腹へ叩き込むと、ローレンの表情が苦悶に歪んだ。
動きの鈍ったローレンに、楓がローキックを叩き込んでいくと、ローレンの太股が内出血を起こしてドス黒くなっている部分が浮かんで、痛々しい。
しかしローレンはガードを崩さずに構えると、楓はガードを固めては、前蹴りで牽制してからローキックで足を攻めていく。
バッシーン・・・
ローキックを受ける度に表情を歪ませるローレン。
楓が前に出てローキックで攻め続けると、嫌がるローレンが下がりだした。
顔面のガードは固めたまま、フラつきながらコーナーに下がりだしたローレンに、楓はローキックを打ち続けていくと、ローレンの足がドス黒くなって痛々しい展開になっているリング上。
必死にガードを固めているローレンは、顔面へのハイキックを警戒している様子。
そのローレンのガードの上へハイキックを叩き込む楓。
これにはローレンを精神的に追い込むには十分な蹴りだったが、ローレンの心が折れていない様子は、まだ試合展開を予想できるものではなかった・・・。
動きが鈍ってきたローレンに、楓が距離を上手く保ちながらローキックを叩き込むと、堪らず膝を落とすローレン。
その瞬間、顔面狙いの蹴りを放つ楓。
バッシーン・・・
顔面キックにマットに崩れ落ちるローレン。
更に楓が顔面へパンチを落とそうとすると、下からローレンが両足を絡めようと仕掛けると、楓が距離を置いて呼吸を整えていく。
顔を気にしながらも立ち上がるローレンに、レフリーも試合を続けさせていくと、観客席からもローレンの姿に歓声を上げていく。
ガードを上げてゆっくりと前に出るローレン。
楓が左右のパンチから距離を詰めると、逆にローレンが踏み込んでパンチを放った。
バシッ、バシッ・・
左右のパンチが楓の顔面にヒットすると、フラつく楓。
更に強引に髪を鷲掴みにして楓をフラつかせてから、ローレンが膝蹴りを叩き込んでいくと、楓が苦悶の表情を浮かべた。
両手でガードしようとする楓に、ローレンは続けて膝蹴りを叩き込むと、身体をくの字にしている楓の顔面にアッパー気味のパンチを叩き込んだ。
バキィィィ・・・
鈍い衝撃音が響くリング上。楓の鼻から激しい出血が起きると、続けて楓をロープ際に押し込んで顔面へパンチを叩き込んでいくローレン。
楓も焦るようにガードをしながら膝蹴りで距離を置こうとするも、ロープを背にローレンに圧力を掛けられて苦しい展開。
観客席も盛り上がる中、鼻血が流れ落ちて白いスポーツビキニを赤く染めながらも、必死に打ち返していく楓。
バシィィィ・・・
しかし楓のローキックが炸裂すると、ローレンの足はダメージに耐えられずに膝をついた。
その瞬間、楓は容赦ない顔面への膝蹴りを叩き込んでいく。
ゴキィィィィ・・・
鈍い衝撃音に、ローレンの身体がマットに崩れ落ちた。
目が虚ろになっているローレンに、楓は必死馬乗りになってハンマーパンチを顔面に叩き込んでいくと、ローレンは反応出来ずに殴られ続けていく。
バキッ、バシッ、バキッ・・・
激しく鼻血が噴き出してローレンの顔面が血に染まっていく・・・。
グッタリして殴られているローレンに、レフリーも危険と判断して試合を止めるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・・』
ゴングを鳴らされても殴り続ける楓。レフリーに止められると、勝利した事に気付いた様子で、立ち上がると鼻血を拭いながら片手を挙げていくのであった。
『勝者、蒼野楓っ!』
リングアナのコールにガッツポーズで応える楓。
負けたローレンがリングドクターに応急処置を受けていると、気遣うようにしてからリングを降りるのであった。



第16試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、15歳のジュニアアイドルと呼ばれる東山乃利子。中学3年生でアイドルの乃利子は、遂に地下プロレス出場を打診されての、地下プロレス参戦。白いワンピース水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席の歓声に怯えた様な表情を浮かべるも、必死にロープを掴んでリングの自分のコーナーに進んでいくのであった。地下プロレス参戦に当たっては、プロレスの練習をさせられて、痛い想いもしてきた乃利子は、遂に試合に出ると言う事で緊張感と恐怖心に泣き出しそうな表情を浮かべるも、売れる為だと事務所側からも強制的に試合に出されたのであった・・・。
その乃利子の対戦相手としてリングに上がるのは、同じく地下プロレスデビューとなる菜奈緒。レースクイーンや女優として活躍していた菜奈緒は、堂々としたリングインで、キツめのメイクでヒール風にしてリングインすると、早くも乃利子を挑発していくと、白い競泳水着に白いリングシューズ姿でガッツポーズでアピールしていく。
乃利子も菜奈緒の登場に怯えだしていると、菜奈緒が乃利子に近づいて囁いた・・・。
「今夜は楽しい時間にしてあげるわよ・・・ゆっくりと楽しませてあげるわ・・・覚悟なさい・・・」
菜奈緒の言葉に乃利子は怯えると、レフリーが菜奈緒をコーナーに戻していく。
『第16試合・・・青コーナー〜・・・身長160p、上から78、60、86・・・15歳・・・東山乃利子〜っ!』
コールを受けて足元を震わせながらも一礼していく乃利子。
『赤コーナー〜・・・身長172p、上から80、57、83・・・27歳・・・菜奈緒〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする菜奈緒。菜奈緒は格闘技団体のラウンドガールの経験もあって、リングに立つ事に抵抗を感じていない様子で、また大舞台も多く経験しているだけに、噂の地下プロレス参戦に当たっても、趣味のキックボクシングなどを役立てようという考えもある様子・・・。しかし相手はジュニアアイドルの乃利子で、菜奈緒はヒールファイトで盛り上げようと考えるのであった・・・。
コールが終わると、レフリーがリング中央に呼び寄せてルールの確認をしていくと、女祭り特別ルールの試合ではあるも、お互いがオープンフィンガーグローブを着けずに試合をする事になった。
そしてコーナーに別けられていく乃利子と菜奈緒。
試合開始のゴングが打ち鳴らされると、同時に観客席も盛り上がっていく会場内。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出したのは乃利子で、必死に走り込んで菜奈緒にドロップキックを放った。
バッシーン・・・
菜奈緒に勢いよく当たって倒していく乃利子。観客席が盛り上がると、菜奈緒が素早く立ち上がると、乃利子も続けてドロップキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
更に首投げで菜奈緒をマットに叩き付けると、素早く座らせた状態からのスリーパーで締め上げる乃利子。
レフリーも菜奈緒の様子をチェックすると、菜奈緒はレフリーを睨み付けた。
「効いてないわよ・・・」
菜奈緒がレフリーにアピールすると、乃利子が必死に締め上げていく。
強がる菜奈緒。余裕を見せつけての試合展開に観客が盛り上がると、菜奈緒は乃利子の髪を掴んで引っ張った。
「痛いぃぃぃ・・・は、反則・・・」
乃利子が悲鳴をあげながらレフリーにアピールすると、レフリーが菜奈緒に注意した。
『ヘアー・・・ヘアー・・・』
レフリーのアピールに笑みを浮かべる菜奈緒。
乃利子がスリーパーを解くと、素早くロープに走って勢いをつけて立ち上がった菜奈緒にドロップキックを叩き込む。
バッシーン・・・
倒れ込む菜奈緒に、素早く立ち上がってからストンピングを叩き込むと、片足を抱え込んでの片逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・
スレンダーボディの菜奈緒の身体が反らされると、菜奈緒の表情が苦痛に歪んだ。
「ギブアップ?・・・ギブアップ?」
必死に菜奈緒にギブアップか促す乃利子。
しかし菜奈緒は言い返す。
「こんなのでギブアップする訳ないでしょ?もっとやってみなさいよ!」
菜奈緒の言葉に乃利子が焦りだして、更に締め上げる。
痛がりながらも、菜奈緒がロープを掴んでいくと、レフリーが乃利子を止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーに止められて技を解いていく乃利子。呼吸を整えながら距離を置いていくと、菜奈緒も水着を直しながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく乃利子。
菜奈緒は笑みを浮かべると、ゆっくりと近づいた。
バッシーン・・・
いきなり強烈な張り手を乃利子の頬に叩き込むと、フラついた乃利子の両頬に張り手を激しく叩き込んでいく。
バッシーン・・・バッシーン・・・
突然の張り手に動きの止まる乃利子。
「やり返してみなさいよ・・・ふふふっ・・・」
菜奈緒が挑発気味に言い放つと、乃利子が踏み込んで張り手を叩き込む。
バッシーン・・・
張り手を受けて笑みを浮かべる菜奈緒。
「可愛いわね・・・」
その菜奈緒の言葉に、乃利子も怒り出した。
「バカにしないでください!」
そう叫ぶと、張り手を叩き込んでいく乃利子。
バッシーン・・・バッシーン・・・
連続して張り手を叩き込む乃利子に、菜奈緒はいきなりグーパンチを顔面に叩き込んでいく。
ゴキッ・・
「ああんっ・・・」
顔面へのパンチにフラついていく乃利子。殴られた顔を両手で押さえて痛がっていると、菜奈緒が踏み込んで喧嘩キックをお腹に叩き込む。
ドスッ・・・
「ぐふっ・・うううっ・・・」
お腹への衝撃に座り込む様にダウンする乃利子。
「ほらほらっ、休んでる暇はないのよ、アンタには・・・」
菜奈緒は乃利子の髪の髪を鷲掴みにして立たせていくと、そのままロープに振っていく。
ロープから勢いよく戻ってきた乃利子に、菜奈緒はスリーパーホールドを仕掛けた。
スタンディング状態でのスリーパーに、乃利子の表情が苦悶に歪んだ。
両手を振り回す様にして必死にロープに逃げようとする乃利子。
しかし菜奈緒が観客席にアピールする様に、四方の観客席に向ける様にして痛めつけていく。
身長差もあってチョーク気味に極まっていると、乃利子の口から涎が流れ落ちていく。
「ううっ・・ううううっ・・・」
乃利子が苦悶の表情で苦しむと、菜奈緒は耳元で囁いていく。
「まだまだ始まったばかりよ・・・もっと痛い目に遭わせてあげるから、覚悟しなさい・・・」
菜奈緒は囁くと、乃利子をスリーパーから解放してから、座り込んで咳き込む乃利子の背中にストンピングを叩き込むと、ヘッドロックに捉えていく。
「いくよぉぉぉぉ・・・」
菜奈緒がアピールすると、そのままヘッドロックの体勢からコーナーに走り込んでコーナーに乃利子の顔面を叩き付けていく。
バシィィィィ・・・
「いやああぁぁぁ・・・」
乃利子が悲鳴をあげて倒れ込むと、菜奈緒が髪を掴んで起こしてから、痛がる乃利子の表情を観客にアピールしてから、トップロープに押しつけていく。
ギュ・・ギュギュ・・
「あ、熱いぃぃぃぃ・・・・いやあぁぁぁぁぁぁ・・・」
菜奈緒が乃利子の顔面をロープに押しつけて擦りつけると、摩擦熱で乃利子が悲鳴をあげていく。
動きの止まる乃利子に、菜奈緒はコーナーに押し込んでから、いきなりお腹にミドルキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「ぐふっ・・・うううっ・・・」
ミドルキックを受けて座り込む様にダウンする乃利子。
更に顔面へノーガードのサッカーボールキックを叩き込む菜奈緒。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
グッタリとコーナーに崩れる乃利子は、両手で顔面を押さえたまま動きが止まると、菜奈緒が髪を掴んで起こしていく。
両手で顔面を押さえている乃利子に、菜奈緒をロープに押し込むようにして、お腹に強烈なキチンシンクを叩き込む。
ドスッ・・
「グボオッ・・・」
キックボクシングもしているだけに、膝蹴りが強烈な菜奈緒。
乃利子の柔らかいお腹に膝が炸裂すると、目を見開く様にして苦しむ乃利子は、口から胃液の様なものを垂れ流している。
顔面の次はお腹を押さえて座り込む様にして苦しむ乃利子に、菜奈緒がコーナーらタッチロープを持ち出すと、苦しむ乃利子の首に巻き付けて締め付けた。
グイッ・・・
「んんんんっ・・・」
苦悶の表情を浮かべて菜奈緒の手を掴んでいく乃利子。
流石に女祭りだけに凶器攻撃は即反則にもなる行為、しかし盛り上がる観客席にレフリーが菜奈緒にカウントを数えだした。
『反則だっ、ワン、ツー、スリー、フォー・・・』
レフリーのチェックに菜奈緒が放すと、乃利子が喉元を押さえて咳き込んでいく。
「コホッ・・コホッ・・」
苦しむ乃利子に菜奈緒は髪を掴んで起こしていくと、ロープに押し込む様にしてから、キチンシンクを叩き込む。
ドスッ・・
「グエッ・・・オエッ・・・」
またも苦悶の表情で座り込む乃利子。
「まだまだ試合は始まったばかりじゃないの・・・ふふっ・・」
菜奈緒は笑みを浮かべると、髪を掴んでトップロープにまたも押しつけると、そのまま擦りつけていく。
ギュ・・ギュギュ・・・
「んああぁぁぁぁ・・・・いやああぁぁぁぁぁ・・・・」
ロープとの摩擦で痛がって悲鳴をあげる乃利子。
コーナーに連れ込むと、更にローキックで太股を蹴りこんでから、怯んだ乃利子にハイキックを叩き込んでいく菜奈緒。
バッシーン・・・
顔面へのハイキックにコーナーに崩れ落ちる乃利子。
両手で顔面を押さえてグッタリとしている乃利子に、菜奈緒がトップロープを掴んでお腹などを踏みつける様にして痛めつけると、レフリーがロープだと止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーのチェックに菜奈緒が離れると、乃利子にレフリーが意志の確認をしていく。
『東山っ、いけるか?』
レフリーの問いかけに乃利子が返していく。
「も、もう試合を止めてください・・・お願いします・・・」
試合を止めてもらいたいと哀願する乃利子に、レフリーは言い返した。
『地下プロレスは簡単には試合は終わらせないんだ、それにここで終わらせたら、全裸にされてレイプされる可能性だってあるけど、良いのか?』
レフリーの言葉に乃利子は水着を剥ぎ取られて、観客の目の前で犯されると思うと、恐怖心から試合を止めてくれという言葉がでなくなってしまった・・・・。
「もう良いのかしら?・・・試合は続いてるんでしょ?」
レフリーと乃利子に対して菜奈緒が腕組みしながら言い放つと、レフリーは乃利子を起こしてから試合を続けさせていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に構えていく乃利子。
その乃利子に菜奈緒がキックボクシングの様に構えていくと、距離を詰めてローキックを叩き込む。
バッシーン・・・
「あうっ・・・」
太股を蹴られて痛がる乃利子。
更に菜奈緒がローキックで太股を攻めると、乃利子の太股に強烈な衝撃が連打されていく。
白い太股が内出血を起こして痛々しい姿になっていく乃利子。必死にダウンを免れようと踏ん張るも、菜奈緒のローキックの衝撃に苦しい展開に追い込まれていった。
「やり返してみなさいよ・・・アンタも・・・」
菜奈緒が乃利子にアピールすると、乃利子が意地になってローキック気味に蹴りを入れていく。
バシッ・・
「ま、負けないわよ!」
必死に強がりながら蹴り込む乃利子。
「あらっ、本当かしら?・・・だったらもう少し楽しませて頂戴ね・・・ふふっ・・・」
蹴りを受けながら余裕で言い返す菜奈緒。
更に乃利子が蹴りを放つと、続けて左右の張り手を菜奈緒に叩き込む。
バッシーン、バッシーン・・・
頬を叩かれてフラついた菜奈緒。
しかし、次の瞬間に乃利子の頬に強烈な張り手を返していく。
バッシーン・・・
「あうっ・・・」
張り手を受けてフラつく乃利子。更に張り手を連打していく菜奈緒に、乃利子は堪らずガードを固めようとしながらも、コーナーに追い込まれていった。
コーナーに押し込む様にして、乃利子に張り手を連打していくと、乃利子は口の中を切って唇に血を滲ませている。
更に両腕をトップロープに乗せる様にしてから、菜奈緒がノーガードのお腹に膝蹴りを叩き込んでいく。
ドスッ・・
「ぐ、グエッ・・・」
お腹への衝撃に口から胃液の様なものを垂れ流してグッタリする乃利子。
「あらあら、だらしないわねぇ・・・」
菜奈緒が呆れ顔で言い放つと、そのまま乃利子の髪を掴んでコーナーポストに叩き付けると、座り込む乃利子の水着の肩紐を掴んでいく。
「な、何するの・・・や、止めて・・・」
「何するのって、地下プロレスなんだから、お色気も必要なんじゃないかしら?・・・もっとも、貴女に色気なんてあるのか分からないけど・・ふふっ・・・」
菜奈緒が水着剥ぎを匂わすと、観客席も反応して歓声が起きていく。
『いいぞぉぉぉぉ・・・・東山の水着を剥ぎ取ってやれぇぇぇぇぇ・・・・』
『15歳のトップレス、やっちゃえぇぇぇぇぇ・・・・菜奈緒ぉぉぉぉぉぉ・・・』
観客席の歓声に乃利子は観客の見ている前で脱がされる恐怖に身体を震わせながら抵抗していくと、菜奈緒が水着を掴んで起こそうとすると、乃利子の白い水着が伸びていく。
観客席からは乃利子のバストは見られないが、菜奈緒が囁いた。
「可愛いオッパイしてるのね・・・Aカップってところかしら?」
菜奈緒の言葉に嫌がるように立ち上がると、乃利子は恥ずかしそうにしながらも、言い返していく。
「そんなの関係ないじゃないですか・・・」
必死にエルボースマッシュを叩き込んでいく乃利子。
しかし菜奈緒が喧嘩キックをお腹に叩き込むと、乃利子はお腹を押さえて倒れ込んでいく。
その乃利子にサッカーボールキックを連打して場外に突き落としていく菜奈緒。
リング下にグッタリと転落した乃利子に、菜奈緒はリング下に降りていくと、髪を鷲掴みにして起こしていくと、そのまま鉄柵に叩き付けていく。
ガッシャーン・・・
「いやああぁぁぁぁ・・・」
泣き出しそうな悲鳴をあげて鉄柵に叩き付けられていく乃利子。
更に髪を掴んで菜奈緒がリングサイドを連れ回すと、観客席のテーブルに顔面から乃利子を叩き付けていく。
バッシーン・・・バッシーン・・・
「あうっ・・・ああんっ・・・」
15歳のジュニアアイドルがテーブルに叩き付けられて苦悶の表情を浮かべる光景に、観客も盛り上がっていく。
『もっと痛めつけてやれ!』
『菜奈緒、そろそろ脱がせよ!』
歓声に押されるようにして、菜奈緒は片手を挙げてアピールしていく。
そして、場外でのパイルドライバーの体勢に持ち込むと、乃利子を逆さにしていく。
ドスッ・・
「ふぐうっ・・・」
脳天から場外のマットに落とされて、変な声を漏らすようにしてグッタリする乃利子。
グッタリとしている乃利子の顔面を踏みつけてから、菜奈緒はリングサイドからチェーンを探しては、掴んで乃利子に迫った。
場外に座らせる様にしていく菜奈緒は、観客に片手をアピールしていく。
そして、パイルドライバーのダメージで朦朧としている乃利子の水着の肩紐を脱がしていくと、乳房は見えないがトップレス寸前にされていく乃利子。
「い、いやぁぁぁぁぁ・・・」
泣きそうな悲鳴で抵抗する乃利子。
必死に両手で胸を隠そうとする乃利子の水着をお腹の辺りまで一気に脱がす菜奈緒。
乃利子も必死に胸を隠して観客からは見られていないも、菜奈緒が笑みを浮かべながらチェーンを手にした。
グイッ・・
「あうっ・・・」
菜奈緒は乃利子の首にチェーンを巻き付けると、素早くエプロンサイドに上がってトップロープにチェーンを掛けると、一気にチェーンを引いて乃利子を絞首刑状態にしていく。
グイッ・・・
「うぐぐっ・・」
首を絞められる乃利子が苦悶の表情を浮かべると、チェーンを掴みたくてもトップレス状態になるから恥ずかしいからと、耐えようとしても耐えられる筈もなく、片手でチェーンを掴んで抵抗していく。
片手では必死に両胸を隠そうとする乃利子に、観客席は残酷な歓声をあげていく。
『乃利子ちゃんのオッパイ、もう少しで丸出しだぁぁぁぁ・・・いけぇぇぇぇぇ・・・菜奈緒っ!』
歓声に押されるようにして、菜奈緒が゜チェーンを更に引いていくと、乃利子は堪らず両手でチェーンを掴んで首が絞まる状態から、少しでも逃れようとする。
『うほっ、トップレスだぁぁぁぁ・・・・』
『可愛いオッパイ、最高ぅぅぅぅ・・・・』
観客席からの歓声に、涙を流しながらチェーンを必死に掴んでいく乃利子。
「んぐぐっ・・ぐ、ぐるじ・・い・・・」
観客席からはトップレス状態にされた乃利子のバストに視線が集中すると、乃利子は口から血の混じる涎を垂れ流して意識を失いそうになると、ここでレフリーが危険と判断して試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされると、菜奈緒がチェーンを放していく。
場外では乃利子が半失神状態でグッタリとしていると、俯せ状態になっている乃利子の後頭部を踏みつけてアピールする菜奈緒。
『ただ今の試合、反則で東山乃利子の勝利となりました!』
リングアナのコールにブーイングと歓声が起きていく場内。
菜奈緒は勝敗は関係ないとばかりに、乃利子を踏みつけてアピールしてから、控え室に引き上げるのであった。
そして試合には勝った乃利子は、泣きながら胸を隠していくと、黒服からタオルを受け取って胸に巻いてから、控え室に戻るのであった・・・。



第17試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、タレントの湖南友香。黄色いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも歓声を浴びてコーナーに進んでいく。今夜が初めての地下プロレスでの試合、緊張感を漂わせながらも、必死にコーナーに進んで一礼していく友香。
その友香の対戦相手としてリングに上がるのは、アイドルからモデルへ転身した熊居友理奈。182pと言う身長の高さで存在感が大きい友里は、白いスポーツビキニ姿で今夜が地下プロレス2戦目と言う事で、落ち着きながらリングに上がると、友香とは視線を合わさずにコーナーに進んで片手を挙げていく。
女祭りのリングだけに、激しい試合が予想される中、初めて地下プロレス参戦の友香は緊張感が増している様子。
『第17試合・・・青コーナー〜・・・身長164p、上から80、60、85・・・26歳・・・湖南友香〜っ!』
コールを受けて一礼していく友香。ビキニと言っても、バストは大きい方ではないので、違う意味での色気を漂わせている。
『赤コーナー〜・・・身長182p〜・・・22歳・・・熊居友理奈〜っ!』
そしてコールを受けた友理奈は片手を挙げると、更に大きくアピールになって歓声を浴びていく。
友理奈は女祭りの為に、打撃を磨いてきたと言う情報も入っているが、友香はプロレス特訓を積んでの参戦。
そしてリング上では、オープンフィンガーグローブが友香と友理奈の手に着けられていくと、友香は初めて着けるオープンフィンガーグローブの感触に違和感を感じながらも、コーナーに寄りかかっていた。
そしてレフリーがリング中央でルールの確認をしていくと、友香と友理奈がレフリーに頷いてコーナーに別けられていくと、試合開始のゴングが打ち鳴らされていく。
『カァーン!』
試合開始のゴングと共にコーナーから飛び出していく友理奈と友香。
まずは友香が身長差があるからと、飛び込んでローキック気味に蹴りを放つと、友理奈が避けていく。
更にローキック気味からタックルの様に組み付こうとする友香に、友理奈は両手を前に出して避けていく。
距離を離すと、今度は友理奈が前に出て行く。
身長差からも友香が咄嗟にガードを固めると、踏み込んでガードの上からハイキックを叩き込む友理奈。
バッシーン・・・
音を立てて炸裂したハイキックにフラつく友香。
更に友理奈が前に出ると顔をガードする友香の、ノーガードボディに左右のパンチを連打していく。
ドスッ、ドスッ、ドスッ・・・
「うっ・・うううっ・・・」
初めて受けるお腹への連発パンチに苦悶の表情を浮かべる友香。
堪らずロープ際に追い込まれていくと、友理奈が髪を掴んで下を向かせると、膝蹴りを狙うも友香も組み付いて膝蹴りを防いでいく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーがここで離していくと、友香はビキニを直しながら距離を置いていく。
友理奈も水着を直しながら距離を置くと、レフリーが試合を続けさせていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく友理奈。
友香はプロレス特訓の成果を出そうと、ロープに走って勢いをつけると、友理奈にフライングボディアタックを仕掛けた。
バッシーン・・・
上手く炸裂して倒れ込むと、片足を抱え込んでフォールしていく友香。
『ワン・・・ツー・・・』
レフリーがカウントを数えるも返していく友理奈。
続けて腕を狙って関節技を仕掛ける友香に、友理奈はロープに長い足を伸ばして逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーに止められて放していく友香。呼吸を整えてビキニを直していく友香に、友理奈もゆっくりと立ち上がっていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、友香が走り込んでドロップキックを叩き込むと、友理奈が倒れ込んだ。
素早く立ち上がった友香が、起き上がろうとした友理奈の顔面へドロップキックを叩き込むと、友理奈は両手で顔面を押さえて痛がった。
観客席が盛り上がっていくと、倒れ込んでいる友理奈の全身にストンピングを叩き込んでから、髪を鷲掴みにしてヘッドロックに捉えていく友香。
そのまま身長差も構わずブルドッキングヘッドロックを炸裂させると、続けてキャメルクラッチを仕掛けていく友香。
上半身を反らされて苦しい友理奈は、両足をバタバタさせて痛がっている。
「ギブアップ?・・・ギブする?」
友香が揺さぶりながらギブアップを促すと、友理奈は耐えながらロープに逃れていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
友理奈が焦りながらもロープに逃げて立ち上がると、友香もビキニを気にしながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にローキック気味に蹴りこむ友香。
バシッ、バシッ・・・
これには嫌がるように距離を置こうとする友理奈。
友香が更にローキックを叩き込んでいくと、友理奈が嫌がるような感じに身体を反転しながら拳を放った。
バッシーン・・・
裏拳の様に友香の顔面に炸裂した拳に、友香が豪快にマットに倒れ込むと、友理奈が跨ぐようにしてヒップドロップで押し潰す。
ドスッ・・
「ぐぶっ・・・」
スレンダーな友理奈とは言え、お腹への衝撃に口から涎の様な物を垂れ流して苦しむ友香。
動きが止まっていくと、友理奈は立ち上がってから髪を鷲掴みにして友香を起こすと、そのままヘッドロックに捉えていく。
苦しむ友香に構わず豪快なブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けると、友香が俯せ状態で痛がっていると、友理奈が立ち上がって後頭部にギロチンドロップを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
「んああぁぁぁぁ・・・・」
友香が悲鳴をあげてマットを転がっていると、友理奈が余裕で髪を掴んで起こしてから、ボディスラムで投げつけた。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
背中からマットに叩き付けられて痛がる友香。
更にパワーボムの体勢に持ち込んでから、豪快にマットへ叩き付けた友理奈。
バッシーン・・・
衝撃を受けて動きの止まった友香に、友理奈はオープンフィンガーグローブを着けているからと、そのまま馬乗り状態になっていって、顔面へパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
小刻みに炸裂していく友理奈のパンチに、友香は顔面を痛めつけられて苦しい展開。
身長差もあって返せずに殴られ続ける友香に、レフリーも危険と判断して試合を止めようとするも、友香の顔から出血や腫れが確認されないからと、試合を止めずに友理奈に殴られていく。
友理奈も試合を止められないように加減しながら殴っているのか、友香は両足をバタバタさせて藻掻いて痛がっているリング上。
更に俯せ状態にしてから、一気に顎に手を掛けてキャメルクラッチを仕掛けていく友理奈。
友香の上半身が反らされて、激痛に喘ぐ友香。
グイッ・・
「んぐぐぐっ・・・ううっ・・・」
激しく両足をバタバタさせて痛がる友香。
友理奈が更に反らせていくと、友香が天井を見上げるような角度になっていくと、涙目になって友理奈の手を掴んでいく友香。
バストが小振りながらも、ブラから乳房が飛び出しそうな友香。
「ギブアップしないの・・・背骨が折れちゃうかもね・・・・」
友理奈が揺さぶり出すと、ここで友香がギブアップを口にらした・・・。
「ぎゅ・・ぶ・・・うっ・・ぷ・・・」
口を押さえられてギブアップの言葉が出ない友香。
友理奈は更に揺さぶると、言い放っていく。
「ハッキリ言わないと試合は止まらないわよ!」
友理奈の揺さぶりに、友香が友理奈の手を叩いてタップしながらギブアップをアピールしていく。
「ぎゅ・・ぶ・・・うっぷ・・・ギブ・・・うっ・・ぷ・・・」
涙を流しながらギブアップをアピールする友香に、レフリーも試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされていくと、ここで友理奈が技を解いていくと、友香はマットにグッタリとしていくのであった。
『勝者、熊居友理奈っ!』
レフリーが友理奈の手を挙げていくと、182pと言う身長が観客にアピールしている。
負けた友香は涙を拭っていくと、ビキニを直しながらもフラつきながらも立ち上がると、観客席に向かって頭を下げていくのであった。



第18試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、アスリートからタレントへ転向した麻尾美和。黒いスポーツビキニ姿でリングに上がると、堂々と片手を挙げてアピールしていく。女子アナの加東綾子をトップレス処刑にしたりとヒールファイトも似合っている美和は、コーナーに寄りかかると対戦相手の登場を待っている。
その美和の対戦相手としてリングに上がるのが、女優の香理奈。アスリート相手に痛い目にあったりした香理奈だが、競技を離れて時間も経つ美和に対しては、タレントが痛めつけられている事もあって、鋭い視線を投げつけてのリングイン。観客席も盛り上がると、白いスポーツビキニ姿でリングに上がって歓声を受けていく。
『青コーナー〜・・・身長172p、上から83、62、86・・・麻尾美和〜っ!』
そしてコールが始まると、歓声に包まれていくリング上。美和は余裕すら感じられる表情で片手を挙げてアピールしていく。
『赤コーナー〜・・・身長165p、上から80、57、88・・・香理奈〜っ!』
そしてコールを受けた香理奈は、身体を軽く動かしながら両手を挙げてアピールすると、観客席が盛り上がっていく。
レフリーがオープンフィンガーグローブを着けさせてルールの確認をしていくと、香理奈が挑発的に構えると、美和は鋭い視線を浴びせてコーナーに進んでいくリング上。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、観客席が盛り上がる中でコーナーから飛び出していく美和と香理奈。
いきなり香理奈がローキックを叩き込むと、美和も大振りのパンチを振り回した。
更に香理奈がハイキックで牽制すると、美和がガードを固めていくリング上。
続けて香理奈がボディへパンチを続けて放つと、音を立てて美和のボディを香理奈の拳が抉った。
ドスッ、ドスッ・・・
「うっ・・」
お腹を殴られて苦しむ美和。
しかし大振りのパンチを振り回すと、香理奈の側頭部に炸裂した。
バシィィィ・・・
これにはフラつく香理奈。
続けて美和が組み付くようにして髪を鷲掴みにすると、顔面狙いの膝蹴りを放つも、香理奈が密着して顔面への膝蹴りは逃れる。
更に足を掛けて倒していく香理奈は、グラウンド状態に持ち込んでから身体を密着させていく。
これには美和が身体を動かしてはロープに足を伸ばして逃げた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが素早く止めていくと、香理奈が立ち上がっていく。
ビキニを気にしながらも美和を睨み付けると、美和も水着を直しながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離が詰まると、大振りのパンチを放っていく美和。
香理奈が冷静にローキックで太股に打撃を叩き込むと、美和がフラつくも殴りつけていく。
大振りのパンチを避けながらローキックを放つ香理奈に、美和は一気にタックル気味に組み付こうとすると、香理奈がフロントスリーパーに捉えていく。
苦悶の表情を浮かべる美和に、香理奈は締め付けては極めていくリング上。
堪らず香理奈の脇腹へパンチを叩き込んで抵抗する美和に、香理奈が技を解いて顔面狙いの膝蹴りを放つも、美和が密着してガードしていく。
そのまま押し込む様にコーナーに香理奈を押し込んでいく美和。
『ロープ・・・ロープ・・・』
コーナーに香理奈が押し込まれると、レフリーが美和を止めていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、美和が前に出てパンチを連打すると、香理奈は冷静にガードして前蹴りで距離を置こうとするも、美和のパンチの連打に少しずつ顔面にパンチが決まって、苦しい展開になる香理奈。
背中をロープに当てて耐える香理奈に、美和がパンチからいきなりの膝蹴りをボディに叩き込んだ。
ドスッ・・
「ぐっ・・グエッ・・・」
いきなりの膝蹴りを受けて身体をくの字にして苦しむ香理奈。
美和がチャンスとばかりに顔面にパンチを連打していくと、フラつきながらガードしようと必死な香理奈。
しかし美和も容赦なく殴りつけては、いきなりハイキックを放ってダウンを奪っていく。
香理奈がグッタリとダウンすると、美和が馬乗り状態を狙おうと仕掛けていった。
しかし香理奈が下から三角絞めを仕掛けると、美和が驚くように腕を引いて逃れていく。
香理奈はグラウンド状態、美和はスタンディング状態のリング上。
香理奈としては呼吸を整えてダメージを回復させたいところ、美和は馬乗りからの顔面パンチの連打でKOを狙いたいところ。
美和は休ませないようにと、飛び込むようにして踏みつけるストンピングで香理奈へ襲いかかると、香理奈は必死に避けていく。
しかし美和の踵が顔面に炸裂すると、転がるようにロープに逃げる香理奈。
レフリーが美和を止めていくと、香理奈は両手で顔面を押さえ込んでグッタリしている。
顔面への強烈なストンピングが大きなダメージを与えた様子で、美和の表情が変わっていく中、香理奈はレフリーのチェックを受けていく。
しかし香理奈が試合続行を訴えると、蹴りこまれた部分も腫れていないからと、試合を続けさせるレフリー。
『ファイト!』
レフリーは香理奈を立たせてから試合を続けさせていくと、顔が気になる香理奈に、美和がパンチを振り回していく。
バシッ、バシッ・・・
ガードの上から香理奈に炸裂していく美和のパンチの連打に、観客席も盛り上がっていく。
前蹴り、膝蹴りで距離を離したい香理奈。しかし美和が蹴りを避けると、またも側頭部にパンチを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
パンチを受けてフラつく香理奈に、美和が髪を鷲掴みにして引き寄せると、ボディへ膝蹴りを狙っていく。
しかし香理奈が組み付いて膝蹴りを防ぐと、足を絡ませて倒した。
グラウンド状態になると、香理奈が絡みつくようにして関節を狙っていくも、美和も香理奈のグラウンドテクニックを警戒してロープに逃れようとする。
しかし香理奈がチョークスリーパーを仕掛けると、極まりかかるも美和がロープに手を伸ばした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが香理奈を止めていくと、美和も水着を気にしながらも立ち上がった。
香理奈は呼吸を整えながら立ち上がると、レフリーは試合を続けさせていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に香理奈が構えると、美和はガードを上げて距離を詰めていく。
香理奈はローキックを放つと、これには太股を蹴られて嫌がる美和。
しかし踏み込んで大振りのパンチを放つ美和に、香理奈はカウンターのパンチを放った。
バシッ・・・
顔面に炸裂してフラつく美和に、香理奈が一気にパンチを連打していくと嫌がるように美和がガードを固めていく。
更に膝蹴りをお腹に叩き込んでバランスを崩させてから、顔面パンチの連打をしていく香理奈。
これには美和が鼻血を噴き出すと、観客席も盛り上がっていく。
呼吸も苦しくなって焦りの色が出ている美和の表情。
しかし殴り返すなど必死さも伝わっていて、観客席が盛り上がっていた。
香理奈もチャンスとばかりに殴りつけていくと、美和が大振りのパンチを振り回しているも、ラリアット気味に顔面に炸裂した。
バッシーン・・・
美和のラリアット気味の衝撃にフラついた香理奈に、縺れ合うようにコーナーに押し込む美和。
髪を掴もうとしているのか、香理奈の顔面を掴もうとも見えると、香理奈がレフリーにアピールしていく。
「指が目に入ったわよ・・・反則でしょ・・・」
香理奈のアピールにレフリーが美和を注意すると、美和も偶然だとアピール。
「手が滑ったんじゃないの・・・」
レフリーが試合を続けさせていくと、ヘッドロックから強引に倒し込んでいく美和。
横四方の様な体勢になると、またも香理奈の顔面に指を立てていく。
グイッ・・
「んああぁぁぁ・・・・痛いぃぃぃぃ・・・」
香理奈が悲鳴をあげると、美和はサミング攻撃で香理奈の視界を奪おうとしていた。
流石にレフリーが気が付いて反則のカウントを始めた。
『反則だぞ、ワン、ツー、スリー・・・』
レフリーの言葉に美和がレフリーに抗議しながらも、香理奈にグラウンド状態から側頭部へ膝蹴りを叩き込んだ。
ゴキィィィ・・・
膝蹴りを受けて動きを止めた香理奈に、美和は立ち上がるとストンピングを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
これには観客席からはブーイングが起きると、美和は何でブーイングを受けるのかと言うポーズを作っては、観客席にアピールしていく。
グッタリする香理奈に、美和は飛び上がってのギロチンドロップを叩き込むと、続けて髪を鷲掴みにして起こしての、ボディスラムでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
大の字状態の香理奈に、美和は狙いを定めてお腹にニードロップを落としていく美和。
ドスッ・・
「グエッ・・・」
口から涎を垂れ流して苦しむ香理奈。
その香理奈に馬乗りになった美和は、容赦ない顔面へのパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
パンチを顔面に叩き込まれて、藻掻き苦しむ香理奈。
鼻血が噴き出して、頬なども腫れだして痛々しい香理奈に、美和は激しい打撃を与えていく。
抵抗しようとする香理奈も、美和の勢いに顔面を殴打されて痛々しい姿になっていくと、次第に抵抗する力も無くなっていった・・・。
「勝負は勝たなくちゃダメなのよ・・・ふふふっ・・・」
美和は香理奈に囁くと、上から喉元を肘で押し潰すギロチンチョークを仕掛けた。
藻掻く香理奈。しかし返す力が残されていないからと、意識を飛ばしそうになっていた。
口から血の泡の様なものを覗かせる香理奈。
レフリーも試合を止めるか迷うと、香理奈の抵抗が止まって失神してしまった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングが鳴らされると、美和は立ち上がってガッツポーズを決めていく。
『ただ今の試合、レフリーストップで麻尾美和の勝利となりました!』
リングアナのコールにブーイングも飛ぶ中、レフリーに片手を挙げられていく美和。
意識を取り戻した香理奈は、美和が顔面を踏みつけてアピールしていくと、返せずに悔しい思いをしていくのであった。
「反則して勝って楽しいの・・・」
香理奈が呟く。
「勝たなくちゃ試合はダメなのよ・・・」
美和が言い返すと、香理奈が返す。
「そうよねぇ・・・現役時代も勝てなかったしね・・・」
笑みを浮かべた香理奈に、美和は馬乗りになって顔面を殴りつけるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
更にゴングが鳴らされて、黒服が美和を止めていくリング上。
この2人に因縁が出来たのだろうか、今後の展開も楽しみな試合が幕を終えるのであった・・・。



第19試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールに緊張した表情で花道を進むのは、元有名プロ野球選手の妻で、現在はシングルマザーとしてモデルとして活動している浄原亜希。白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングに上がると、46歳でありながらも見事なプロポーションを維持しているだけに、観客席から歓声が起きていく。初めての地下プロレス参戦で、芸能界での活動の為に地下プロレス参戦を決めた亜希だったが、格闘技に関しては未経験だけに、バラエティなどにも無論キャットファイトなど経験もなく、必死に基礎的な練習をしてきての参戦と言う情報が入っていた。
その亜希の対戦相手に姿を現したのは、第1試合で末広涼子に負けた大池栄子。今夜がデビュー戦の亜希の対戦相手として、激しい試合でKOしようと気合いの入ったリングイン。黒いスポーツビキニにリングシューズ、胸の谷間が強調された迫力あるリングコスチュームに観客席が盛り上がっていく。
レフリーがお互いの手にオープンフィンガーグローブを着けていくと、亜希の表情が緊張感に包まれていく。
栄子は経験も豊富だからと、余裕の表情で亜希を睨み付けると、亜希も睨み返していくリング上。
「覚悟しなさいよ・・・地下プロレスってどんなところだか、教えてあげるわ・・・」
栄子が挑発気味に言い放つと、亜希は黙ったまま睨み付けていく。
観客席もその動きに歓声をあげていくと、レフリーが別けてからリングアナのコールが始まっていく。
『第19試合・・・青コーナー〜・・・身長168p、上から82、60、85・・・46歳・・・浄原亜希〜っ!』
コールを受けて一礼していく亜希。緊張しながらも身体を動かしてアピールしていく。
『赤コーナー〜・・・身長166p、上から91、59、87・・・35歳・・・大池〜栄子〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする栄子。
コールが終わると、レフリーがリング中央で亜希と栄子にルールの確認をしていくと、お互いが視線を合わそうとしない中での説明。
しかし栄子が言い放つ。
「デビュー戦かも知れないけど、即引退みたいな結果でも良いんでしょ?・・・綺麗な顔を潰してあげるわよ・・・」
挑発する栄子に対して、亜希も言い返した。
「私だって簡単には負けないわよ・・・やれるもんならやってみなさいよ・・・」
亜希の言葉に栄子が笑みを浮かべていく。
「だったら、試合なんだから覚悟してよね・・・・血を見せてあげるわよ・・・」
栄子は言い返すと、コーナーへ戻っていった。
そして亜希はマウスピースを口に入れると、コーナーに戻って試合開始の時間を待った。
『カァーン!』
試合開始のゴングが打ち鳴らされると、いきなり亜希がコーナーを飛び出していく。
栄子との距離を積極的に前に出ると、いきなりローキックを叩き込んでいく亜希。
バッシーン・・・
これには栄子もガードを上げていくと、亜希は続けてローキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
更に左右のジャブを叩き込む亜希に、栄子も殴り返していく。
バシッ、バシッ・・・
栄子の重いパンチが炸裂すると、亜希がフラついていく。
しかし積極的にタックルを仕掛けていく、組み付いて押し込むも栄子がロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、亜希が放して栄子との距離を置いていくリング上。
栄子もビキニを直しながらも呼吸を整えると、レフリーが試合を続けさせていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に亜希が前に出ると、栄子がガードを固めて前に出る。
バシッ、バシッ・・
大振りのフックを叩き込む亜希に、栄子はガードしながら間合いを計る。
逆にタックルを仕掛けていく栄子が、亜希に組み付いていくと持ち上げるようにしてマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
マットへ叩き付けられた衝撃で亜希の動きが止まると、栄子が馬乗りになろうと仕掛けると、必死に逃れようと藻掻く亜希。
激しく動き回ると、ロープに逃れたものの、スタミナを消耗して額から汗を流して呼吸を乱している亜希。
『ロープ・・・ロープ・・・』
「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」
呼吸を乱す亜希に、栄子は立ち上がりながら言い放つ。
「試合は始まったばかりなのよ・・・もっと楽しませてあげるわよ・・・」
レフリーが2人を離していくと、呼吸を整えようとしていく亜希。
栄子は笑みを浮かべて構えていくと、レフリーが試合を再開させていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に前に出る亜希。
ガードを固める亜希に、栄子が軽くローキックで牽制していくと、続けて大振りのパンチを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
ガードの上からの衝撃でフラつく亜希。
呼吸を整えながらもガードしていると、栄子がミドルキックを叩き込んだ。
バシィィィ・・・
「ぐふっ・・」
脇腹を蹴りこまれて苦悶の表情を浮かべた亜希。
更に顔面へパンチを連打する栄子に、亜希が逃れようと抱きついていく。
しかし栄子が強引に振り回す様にしてから、マットに倒していくと、豪快に倒されてしまった亜希。
マットに叩き付けられた衝撃で動きが止まると、栄子が馬乗り状態で座っていく。
逃れようと藻掻く亜希に、栄子は体重を乗せていくだけでスタミナを奪っていくと、亜希はロープに逃げようと藻掻いていく。
「はぁ、はぁ・・・はぁ・・はぁ・・・」
呼吸を乱して藻掻く亜希。
「そんなに暴れちゃスタミナ切れちゃうわよ・・・」
栄子が笑みを浮かべて囁くと、腰を浮かせてヒップドロップ気味にヒップを叩き込む。
ドスッ・・
「ぐふうっ・・うううっ・・・」
苦悶の表情の亜希に、栄子は一気に立ち上がるとお腹を狙ってストンピングを連打すると、堪らず亜希の口からマウスピースが顔を出していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
「うっ・・ぐふっ・・ぐえっ・・」
お腹へのストンピングの連打に藻掻き苦しむ亜希。
「喰らえっ!」
栄子が叫ぶと、飛び上がるようにして亜希のお腹にニードロップを落としていく。
ドスッ・・
「ホゲェェェェェ・・・・」
これには亜希が堪らず口からマウスピースを噴き上げると、身体をくの字にして両手でお腹を押さえて動きが止まっていく。
グイッ・・・
「試合は終わっていないのよ・・・ほらっ!」
更に栄子が髪を鷲掴みにして亜希を起こしていくと、そのままロープ際に押し込んでから、お腹にパンチを叩き込んだ。
ドスッ・・
「ぐえっ・・」
お腹を殴られて口から涎を垂れ流して苦しむ亜希。
しかし意地を見せて栄子の顔面にパンチを叩き込む亜希。
バシッ、バシッ・・
小刻みのジャブ気味のパンチの連打に栄子の動きが鈍ると、呼吸を乱しながら栄子の髪を鷲掴みにして引き寄せると、ボディへ膝蹴りを叩き込んでいく。
ドスッ、ドスッ・・
「うっ・・くっ・・・」
流石の栄子も膝蹴りを受けて動きが止まると、更に豊満なバストにも膝が叩き込まれた。
グニュ・・
「んあっ・・・うううっ・・」
流石にバストへの膝蹴りに栄子が膝を落とすと、亜希がチャンスとばかりに片手で髪を掴んで、片手で顔面パンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔面へのパンチの連打に鼻血を噴き出した栄子。
観客席もまさかの逆転劇に歓声をあげると、栄子が亜希の股間へアッパーを叩き込んだ。
ゴキィィィ・・・
「あうっ・・うううっ・・」
突然股間を殴られて動きの止まった亜希。
観客席からはブーイングが起きる中、栄子が立ち上がって亜希の顔面へパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
パンチを受けてフラつきながら膝を出して距離を置こうとする亜希。
しかし栄子の重いパンチの連打にダメージを増やしてはフラついて、更に顔も腫れだしていく。
コーナーに追い詰められた形の亜希は、ガードを固めるも栄子がローキックでフラつかせると、ガードの下がった顔面へパンチを連打した。
バッシーン・・・バッシーン・・・
栄子のパンチの連打に鼻血を噴き出して痛々しい亜希。
白い競泳水着にも血が流れ落ちて、痛々しさを倍増していく・・・。
しかし必死にタックルを仕掛けて抱きつくと、ダメージから勢いが減っていたからと、逆に栄子にコーナーに押し込まれては、苦悶の表情を浮かべていく亜希。
その亜希にバックドロップの体勢に持ち込む栄子。亜希はデビュー戦でバックドロップの対策が出来ていないと、栄子の豪快なバックドロップで投げられてマットに叩き付けられていく。
バッシーン・・・
後頭部を叩き付けられて動きの止まる亜希。
大の字になっている亜希に、栄子は髪を掴んでから余裕の表情を浮かべると、パイルドライバーの体勢に持ち込んだ。
逆さ吊り状態になっていく亜希。バックドロップのダメージで返させないと、栄子は脳天からマットに落としていく。
ドスッ・・・
「ふぐっ・・」
変な声を漏らしてグッタリしていく亜希。
その亜希にストンピングを叩き込んでから、栄子は両足を抱え込んでから、逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・
「きゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
逆エビ固めに絶叫して悲鳴をあげる亜希。
身体をエビ反りにされて、背骨が軋む感覚に悲鳴をあげて痛がる亜希。観客席が盛り上がっていくと、栄子も腰を落として痛めつけていく。
『浄原っ、ギブアップ?』
レフリーが絶叫する亜希にギブアップの確認をすると、亜希は必死に耐えていく。
「ノォォォォォォ・・・ノォォォォォ・・・・」
耐える亜希に観客席が盛り上がっていく。
『いいぞぉぉぉぉぉ・・・ガンバれぇぇぇぇ・・・・』
歓声を受ける亜希に、栄子はギブアップを奪おうと揺さぶっていくと、亜希の悲鳴が更に激しくなっていく。
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
「ギブアップしなさいよ、背骨が折れちゃうかも知れないわよ!」
涙を浮かべながらも耐えていく亜希。
栄子もギブアップを言わせようと必死になっていくと、リングサイドのリングドクターがチェックしていく。
「ノォォォォォォ・・・・ノォォォォォォ・・・・・」
泣きながらギブアップを拒む亜希。意地になっているからと、レフリーは危険と判断してここで試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングにレフリーに止められて驚く栄子。
『ただ今の試合、レフリーストップで大池栄子の勝利となりました!』
リングアナのコールに不機嫌そうに片手を挙げる栄子。
「はぁ・・はぁ・・・わ、私・・・ギブアップ・・して・・ない・・・」
亜希はレフリーにアピールすると、レフリーが危険と判断して止めたと伝える。
黒服がペットボトルとタオルを渡していくと、レフリーはダメージを考えて担架が運び込まれるリング上。
亜希は担架に乗せられるとリングから運ばれるも、対戦相手の栄子に負けてないとばかりにエキサイトすると、栄子も挑発していく。
「負けたんだよ、アンタは!負け犬が吠えるなよ、これが現実なんだよ!」
栄子の叫びに、亜希はタオルで鼻血を拭いながら控え室に戻されるのであった・・・。
観客席からは、デビュー戦の亜希に対しての栄子の振る舞いにブーイングが起きていくと、栄子も末広涼子に負けた苛立ちを当たってしまった事に対して、自らも動揺しながら引き上げるのであった・・・。
悔しい想いをした亜希は、今後の地下プロレス参戦については明言を避けるものの、引き続いての参戦でアピールを狙っていこうと考えていた・・・。



第20試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルとして人気の佐野雛子と小嶋瑠璃子。白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、タッグマッチと言う事で観客席が盛り上がっていく。
その瑠璃子と雛子の対戦相手としてリングに上がるのは、今夜が地下プロレスデビューとなる高端メアリージュン、ユウの高端姉妹であった。堂々とした足取りで花道を抜けると、素早くリングインしていく高端メアリージュンと高端ユウ。黒いビキニに黒いリングシューズ姿でリングに上がると、スレンダーボディに観客席から注目が集まっていた。
身長差などから雛子と瑠璃子も驚きを隠せないものの、経験から負けはしないとばかりに気合いを入れる雛子と瑠璃子。
「地下プロレス・・・モデルも参戦してるって聞いてるけど、何か面白そう!」
「そうねぇ、アイドルを痛めつけて仕事も増えるって、何かストレス発散にも良さそうね・・・ふふふっ・・」
コーナーでは早くも高端姉妹は囁いていると、反対コーナーの雛子と瑠璃子は体格差のある相手に、どう試合を組み立てるか話し合っている。
「今夜がデビュー戦って事みたいだし、私達の方が経験はあるから、落ち着いていきましょう・・・」
瑠璃子が雛子に囁くと、雛子は黙って頷いた。
『女祭り特別タッグマッチを行います!・・・青コーナー〜・・・身長160p、上から84、51、83・・・21歳・・・佐野雛子〜っ!・・・・身長157p、上から81、57、85・・・21歳・・・小嶋瑠璃子〜っ!』
コールを受けて一礼していく瑠璃子と雛子。
『赤コーナー〜・・・身長173p、上から85、58、88・・・24歳・・・高端ユウ〜っ!・・・・身長169p、上から85、58、86・・・28歳・・・高端メアリージュン〜!』
コールを受けて観客席にアピールしていくユウとメアリージュン。早くも観客席から歓声が上がっていく。
『この試合は、プロレスルールとなりますが、どちらかが負けた場合、残りの1人に対しては2人で攻めて良いルールとなります!』
突然のルール説明に戸惑う雛子と瑠璃子。
ユウとメアリージュンは余裕の表情を浮かべると、早くゴングを鳴らしてとばかりにアピールした。
「だ、大丈夫よ・・・私達の方が有利なんだから・・・」
瑠璃子が雛子に囁くと、不安そうな雛子は頷くと、瑠璃子が先発で出ると雛子をコーナーに戻していく。
反対コーナーではユウが先発と言うことで、身体を動かしてはゴングを待っていた。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、まずはコーナーから勢いよく飛び出していく瑠璃子とユウ。
距離を置いて睨み合うと、まずは瑠璃子が片手を伸ばして力比べを誘うと、ユウも片手を出していくも、いきなり蹴りを入れていく。
バシッ・・
「うっ・・」
痛がる瑠璃子の腕を掴んでロープに振っていくユウ。
しかし瑠璃子がフライングボディアタックで反撃すると、上手く倒していく。
素早く立ち上がるユウに、瑠璃子はロープに走って勢いをつけてから、ドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
これにはユウがダウンすると、瑠璃子が素早く髪を掴んで起こしていくと、ヘッドロックに捉えていく。
しかし体格差からユウがロープ際に押し込んでいくと、ロープを掴んでいくユウ。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に放していく瑠璃子。
ユウも笑みを浮かべて距離を置いていくと、試合が続けられていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に睨み合って距離を詰めていく瑠璃子とユウ。
瑠璃子がローキックを放って牽制すると、ユウは足を浮かせて対応すると、蹴り終わった瑠璃子にローキックを返した。
バシィィィ・・・
ユウのローキックにフラついた瑠璃子。同時に意外な威力に驚きを隠せない。
「練習もしないで地下プロレスなんかに出ないわよ・・・もっと教えてあげるわよ・・・」
ユウは更にハイキックを放つと、これは瑠璃子も避けて空振りにさせると、タックル気味に組み付いていく。
瑠璃子に組み付かれてバランスを崩したユウが倒れ込むと、瑠璃子はサイドポジジョンを狙って身体を動かしていくと、ユウもブリッジ気味に返したりと瑠璃子に簡単にポジジョンを奪わせない。
上手くロープに長い足を伸ばして逃れると、レフリーが瑠璃子を止めていくリング上。
『ロープ・・ロープ・・』
レフリーの指示に立ち上がる瑠璃子。
ユウも立ち上がると、レフリーが試合を続けさせていく。
『ファイト!』
レフリーの指示に瑠璃子が前に出ると、いきなりユウが張り手を叩き込む。
バッシーン・・・
これには瑠璃子も感情的に張り手を返すと、激しい張り手合戦になっていくリング上。
しかしユウがいきなり髪を鷲掴みにしてコーナーに連れ込もうとすると、コーナーにはメアリージュンが膝を出して待っていた。
ゴキッ・・
「あうっ・・」
メアリージュンの出す膝に瑠璃子の顔面を叩き付けてタッチしていくユウ。
バシッ・・
「まだまだ楽しみはあるんだからね・・・」
メアリージュンは嬉しそうにリングインすると、コーナーで痛がる瑠璃子の喉元に水平チョップを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
「プロレスだからねぇ・・・チョップってありでしょう!」
メアリージュンがアピールしながら瑠璃子を痛めつけると、瑠璃子は蹴りを出して反撃する。
しかしコーナーだからと、背後からユウが髪を引っ張っていくと、瑠璃子がレフリーにアピールしていく。
「反則よ、反則っ!」
瑠璃子のアピールにレフリーはユウを注意するも、ユウは笑みを浮かべている。
逆にメアリージュンが手招きしていくと、瑠璃子はビキニを直しながらコーナーから出た。
バッシーン・・・バッシーン・・・
コーナーから飛び出した瑠璃子に容赦ない激しい張り手を連打するメアリージュン。フラついた瑠璃子に、ヘッドロックに捉えてから締め付けて痛めつけていく。
反対コーナーでは雛子がタッチを求める声を上げると、メアリージュンは笑みを浮かべて挑発した。
そのままブルドッキングヘッドロックで豪快にマットに叩き付けてから、グッタリする瑠璃子にキャメルクラッチを仕掛けるメアリージュン。
顎を押さえられて、上半身を反らされて苦しい瑠璃子が両足をバタバタさせて痛がっていると、コーナーからユウが飛び出してから、ノーガードの瑠璃子のバストへノーガードキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「ぐふっ・・うううっ・・・」
メアリージュンが放すとグッタリする瑠璃子。
レフリーもユウを注意していると、メアリージュンは立ち上がってから腰にヒップドロップを落としてから、続けてキャメルクラッチで痛めつけていく。
グイグイッ・・
「んんんっ・・・んぐぐっ・・・」
藻掻き苦しむ瑠璃子に、メアリージュンが揺さぶってはギブアップを促していく。
「苦しいんならギブすれば?・・・もっと痛めつけてあげても良いんだし!」
メアリージュンの言葉に瑠璃子は悔しくて耐えるも、雛子にタッチしたくても逃れられずに苦しい展開を強いられていた。
すると、反対コーナーの雛子がバストを揺らしながら飛び込んでくると、メアリージュンの背中にドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
衝撃を受けて技を外したメアリージュン。雛子は瑠璃子の手を掴んでコーナーに連れ戻すと、タッチしていく。
「ごめん、やられ過ぎちゃった・・・」
「試合はまだ始まったばかりです・・・」
雛子が気合いを入れてメアリージュンに向かい合うと、余裕の表情で距離を置いていくメアリージュン。
雛子が果敢にタックルを仕掛けると、メアリージュンは突き放すように距離を置いていく。
更に雛子がタックルを仕掛けると、カウンター気味の膝蹴りを合わせた。
グニュ・・・
「うっ・・」
雛子の自慢のFカップバストを抉ったメアリージュンの膝。
堪らず動きが止まる雛子に、メアリージュンは髪を鷲掴みにしてコーナーに連れ込んでいくと、ユウが膝を出して顔面を叩き付けた。
ゴキィィィ・・・
「あうっ・・・」
膝をついて痛がる雛子に、ユウがタッチしてメアリージュンと2人がかりでストンピングを叩き込んでは、雛子を痛めつけていく。
堪らず雛子がロープのアピールをするとレフリーが止めていくリング上。
『ブレーク・・・ブレーク・・・』
レフリーの指示にユウがビキニを直しながら距離を置いていくと、雛子はコーナーのメアリージュンを睨み付けてから、ユウに向かっていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める雛子とユウ。
バキッ・・
いきなりユウが踏み込んで雛子を殴りつけると、雛子が顔を押さえて痛がった。
しかし雛子も殴り返すと、ユウが笑みを浮かべていく。
余裕のあるユウに、雛子がお腹にパンチを連打すると、ユウの表情が険しくなっていく。
ドスッ、ドスッ・・
「うっ・・うぐっ・・」
腹パンチが効いたのか、ユウの動きが鈍くなっていくと、雛子は首投げでマットに倒していくと、ヘッドシザースで締め上げていく。
グイッ・・
「ほらほらっ、どうなのよ!」
雛子が険しい表情で攻めていくと、ユウは苦悶の表情を浮かべながらも耐えていく。
しかし、ユウが雛子の足を噛み付くと、雛子が悲鳴をあげて放していくリング上。
「痛いっ・・・何するのよ!」
「プロレスなんだから、5秒以内の反則は認められるんじゃないの?」
笑みを浮かべるユウに、雛子はビキニを直しながら距離を置いていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、雛子が距離を詰めていくと、ユウが踏み込んでハイキックを放った。
しかし雛子が避けて空振りさせると、身長差も構わず喧嘩キックを叩き込んでいくと、続けてタックルを仕掛けた。
上手くテイクダウンを奪うと、そのままサイドポジジョンを奪って押さえて込んでいく雛子。
バストを押しつけて押さえつける雛子に、観客席から歓声が上がっていく。
流石にユウは経験からも雛子の動きについて行けないと、雛子が腰を浮かせてグラウンドでの膝蹴りをボディに叩き込んだ。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・痛いっ・・」
堪らず悲鳴をあげるユウ。
雛子の膝蹴りが効いていると、コーナーではメアリージュンが心配そうに見守る。
更に雛子が馬乗り状態になっていくと、激しく顔面へ張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・バッシーン・・バッシーン・・
「ほらっ、ほらっ・・・ほらぁぁぁ・・・」
気合いを入れて叩き込む雛子。
ユウがバタバタ藻掻きながら痛がっていると、続けて腕を掴んで腕拉ぎ逆十字固めを仕掛ける雛子。
しかしユウの長い足がロープに伸びた・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に雛子が技を解くと、ユウは焦る様にロープを掴んで立ち上がった。
雛子も立ち上がると、少し余裕を感じながらも、ユウとの距離を置いた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に雛子が距離を詰めると、ユウが気合いを入れて張り手を放った。
しかし雛子が避けて空振りになると、逆に雛子がヘッドロックに捉えてからの、ブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けていく。
動きの止まるユウに、雛子が俯せにしてからキャメルクラッチに捉えていくと、コーナーから瑠璃子が飛び込んできて、ノーガードの顔面に低空ドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
雛子が放すとグッタリとするユウ。
続けて髪を鷲掴みにしてキャメルクラッチ状態にすると、瑠璃子がバストへノーガードキックを叩き込んだ。
バシィィィ・・・
「ぐふっ・・うううっ・・」
バストへの衝撃にグッタリしていくユウ。瑠璃子がコーナーに戻ると、雛子が仰向けにしてフォールした。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・・』
カウントギリギリで返していくユウ。しかし連続攻撃が辛そうな表情を浮かべると、雛子は立ち上がってからストンピングを叩き込んだ。
そして起こしてコーナーに連れ込んで瑠璃子にタッチすると、瑠璃子が身長差のあるユウに、バックドロップの体勢に持ち込んでいく。
しかしコーナーからメアリージュンが飛び込むと、瑠璃子に蹴りを入れてユウを助け出すと、手を引いてコーナーに連れ込んでタッチした。
「タッグ戦なんだから、2人で闘わないとね・・・」
メアリージュンが声を掛けていくと、ユウは頷く。
そして瑠璃子とメアリージュンが向かい合うと、果敢に身長差のあるメアリージュンにタックルを仕掛けた瑠璃子。
踏ん張るメアリージュンが倒れないと、足を掛けて倒していく瑠璃子は、そのまま組み合うようにグラウンドの展開に持ち込んだ。
しかしメアリージュンがロープに足を伸ばすと、レフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に瑠璃子が立ち上がると、メアリージュンもビキニを直しながら立ち上がった。
『ファイト!』
身長差もあるからと、グラウンド展開に持ち込みたい瑠璃子は、軽くミドルキックなど打撃を繰り出すと、タックルを仕掛けていく。
しかしメアリージュンもタックルを読んでいたのか、瑠璃子を押さえ込む様にして潰すと、俯せ状態に押さえ込まれる瑠璃子。
素早く両足で瑠璃子の頭をロックして動きを止めると、メアリージュンが瑠璃子の脇腹へパンチを入れていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
脇腹への衝撃に藻掻く瑠璃子。しかしメアリージュンは瑠璃子を逃さずに殴り続けると、素早くバックを奪って押し潰していく。
嫌がるようにロープに逃れようとする瑠璃子に、メアリージュンは髪を鷲掴みにして上を向かせるようにしてから、キャメルクラッチに強引に持ち込んでいく。
グイッ・・
「うぐっ・・うううっ・・・」
藻掻く瑠璃子に、揺さぶるメアリージュン。両足をバタバタさせて痛がる瑠璃子に、メアリージュンは更に揺さぶっては痛めつけていくリング上。
そして技を解いてから立ち上がると、髪を掴んで起こしていってヘッドロックに捉えるメアリージュン。
そのままコーナーに連れ込むようにすると、ユウが膝を出して待ちかまえて、その膝へ顔面を叩き付けていくメアリージュン。
ゴキィィィィ・・・
鈍い音が響くと、コーナーに瑠璃子がグッタリと座り込む様にダウンした。
構わずメアリージュンはユウとタッチすると、ユウが瑠璃子にパイルドライバーの体勢も持ち込んだ。
逆さにされていく瑠璃子に、タッチしたメアリージュンがセカンドロープに上がると、瑠璃子の両足を掴んだ。
そしてツープラトンパイルドライバーを炸裂させていく。
ドスッ・・
大技を受けて瑠璃子が意識を飛ばしそうになると、ユウは更に痛めつけるとばかりに、パイルドライバーの体勢に持ち込んだ。
メアリージュンが更に足を掴むと、ツープラトンパイルドライバーが炸裂した。
ドスッ・・・
脳天からマットに叩き付けられた瑠璃子は、放されると、失神状態でグッタリとしていく。
「大したことないわね・・・グラビアアイドルって・・・」
ユウが呆れ顔で言い放つと、その瑠璃子を抱え上げる様にしてから、反対コーナーにアバランシュホールドの様に叩き付けた。
バッシーン・・・
マットに叩き付けられて大の字状態で失神状態の瑠璃子に、雛子が心配そうに見ていると、ユウがタッチを要求した。
「さっさとタッチして入りなさいよ!」
ユウの挑発に雛子が瑠璃子の手を掴んでタッチすると、瑠璃子を心配そうにしながらリングインする雛子。
その雛子に喧嘩キックから首投げでマットに叩き付けるユウ。
バッシーン・・・
更に立ち上がる雛子の顔面にドロップキックを叩き込むと、堪らず倒れ込んで両手で顔を押さえて痛がる雛子。
グイッ・・
雛子の髪を鷲掴みにして起こしていくユウ。
雛子もお腹にパンチを入れて抵抗すると、ユウが雛子の顔面を引き寄せる様にしてから顔面への膝蹴りを叩き込んでいく。
ゴキィィィ・・・
鈍い衝撃音に雛子が膝を落とすと、そのままコーナーに連れ込んでいくユウ。
メアリージュンに合図をすると、雛子にはパワーボムの体勢に持ち込むと、雛子の両肩を押すようにメアリージュンが勢いをつけた。
バッシーン・・・
容赦ないツープラトンパワーボムに失神寸前に追い込まれていく雛子。
「そろそろ終わらせようか?」
メアリージュンがユウに問いかけると、ユウは頷いた。
その合図にメアリージュンは反対コーナーの瑠璃子を起こしていくと、ヘッドロックに捉えていく。
ユウも雛子をヘッドロックに捉えると、両コーナーからヘッドロックの体勢からブルドッキングヘッドロックを狙うのか走り込むユウとメアリージュン。
ゴッキーン・・・
「あうっ・・」
「ああんっ・・・」
ブルドッキングヘッドロックではなく、雛子と瑠璃子の顔面をお互いに叩き付けると、雛子も瑠璃子も意識を失った様にしてマットに崩れ落ちた。
「ノックアウト!」
片手をほ突き上げてアピールするユウ。
その隣では、メアリージュンが観客席にアピールすると、マットに崩れ落ちた雛子と瑠璃子を仰向けにすると、ユウに合図してバストを踏みつけてアピールしていく。
「レフリー、ダブルノックアウトじゃないの?・・・ふふふっ・・・」
笑みを浮かべてアピールするメアリージュン。
『ゴ、ゴング・・・』
これにはレフリーがゴングを要請すると、試合終了のゴングが打ち鳴らされていくリング上。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされて勝利したユウとメアリージュン。
ガッツポーズをしてから、グッタリする雛子と瑠璃子に近づくと、ビキニを鷲掴みにしていく。
「戦利品を貰わないとね・・・お客さんも楽しませてあげないといけないしね・・・」
ユウが囁くと、容赦なくビキニを剥ぎ取ってトップレスにすると、メアリージュンも鷲掴みにして剥ぎ取って、雛子と瑠璃子をトップレスでショーツだけにしてリングを降りるのであった。



第21試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、昨年の女祭りでは藤原紀華に血祭りにされた前多敦子。国民的アイドルグループのセンターを務めたりとした敦子は、卒業後の芸能界での活動の為に必死に地下プロレスに参戦しては、存在をアピールしている。今夜は赤いビキニに白いリングシューズ姿でリングに上がると、歓声を浴びながらコーナーに進んでいった。
その敦子の対戦相手としてリングに姿を現したのは、アイドルとして参戦の斉木玲佳。黒いスポーツビキニに黒いリングシューズ姿でリングに上がると、小柄ながらもその筋肉に観客席は言葉を失っていた。また、反対コーナーの敦子も玲佳の凄すぎる筋肉に驚きを隠せない・・・。
「こ、今夜の試合って・・・アイドルのデビュー戦の相手って聞いたんですけど・・・」
敦子が黒服に問いかけると、黒服が応えた。
『ああ、あの筋肉と言ってもアイドルだから、それと地下プロレスデビュー戦だから、そう伝わったんだろう・・・ふふふっ・・・』
まさに生け贄にされるとも言える敦子に対して、黒服が笑みを浮かべた。
対して、玲佳も対戦相手の敦子に驚きを隠せない・・・。
「もしかして、あのアキバのセンターだった前多敦子さんですか・・・」
黒服に驚く様に問いかける玲佳。
『そうだ・・・。ここ地下プロレスでは、下は11歳からデビューした者もいるし、上は50歳を越えたタレントも参戦しているくらい幅広い・・・。あと、このリングでは表のプロレスとは違って、容赦ないから・・・相手が誰だろうと、お客さんを楽しませる事が大事だ・・・ふふふっ・・・』
黒服の言葉に驚きを隠せない玲佳。
「あの・・・思いっきりやったら、前多さん壊しちゃうかも・・・・」
その玲佳の心配そうな言葉に、黒服が返した。
『心配しないでいい、殺さなければリングでは何でも有りだから、思いっきりアピールすることだ・・・』
黒服の言葉に緊張感が走る玲佳。
『青コーナー〜・・・身長161p、上から76、60、83・・・24歳・・・前多敦子〜っ!』
コールを受けて一礼していく敦子。しかし玲佳の存在感に緊張を隠せない・・・。
『赤コーナー〜・・・身長150p、上から84、62、84・・・23歳・・・斉木玲佳〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールしていく玲佳。芸能活動の傍ら、プロレスも習って来年にはデビュー戦も予定されているだけに、余裕が見られる。
女祭りだからと、顔面パンチも認められている試合だが、お互いがプロレス的に素手での試合を希望して、そのまま試合が行われていくリング上・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時にコーナーから飛び出していく敦子と玲佳。
微妙な距離感を保ちながら構えていくと、敦子は力では圧倒的に不利だからと、果敢にその場からドロップキックを叩き込む。
バッシーン・・・
しかし玲佳が踏ん張ると、敦子が跳ね返される様にマットに叩き付けられた。
素早く立ち上がって、ロープに走ってからドロップキックを仕掛ける敦子。
バッシーン・・・
しかし玲佳が跳ね返すと、またも倒れ込む結果になった敦子。
余裕の表情で玲佳が手招きする様に挑発すると、流石の敦子もロープに走って勢いをつけてから、ドロップキックを仕掛けようとすると、玲佳が走り込んでラリアットを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「あうっ・・・」
豪快なラリアットに大の字になった敦子。
グイッ・・
「始まったばかりだから、お客さんに楽しんでもらわないと・・・」
玲佳が敦子の髪を鷲掴みにして無理矢理起こしていくと、豪快なボディスラムでマットに叩き付けていく。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
敦子の悲痛な叫び声がリング上に響き渡ると、観客席が盛り上がっていく。
更に玲佳が髪を掴んで起こしていくと、ロープに振ってから勢いよく戻ってきた敦子の胸元に豪快なドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「きゃああぁぁぁぁぁ・・・・」
悲鳴をあげて倒れ込む敦子。蹴りこまれた胸元を両手で押さえて痛がっていると、玲佳は髪を掴んで起こしていく。
バシッ、バシッ・・
必死に敦子も玲佳のお腹にパンチを入れて抵抗するも、鍛えられた腹筋には効かずに、玲佳が余裕の表情を浮かべていく。
そしてボディリフトで敦子の身体を高々と挙げていく玲佳。
小柄な玲佳のボディリフトとは言え、持ち上げられているだけで恐怖心に襲われる敦子。
玲佳は観客にアピールする様にリング内を歩き出すと、歓声を浴びながら敦子をマットに落としていく。
バッシーン・・・
「いやああぁぁぁ・・・・」
マットに叩き付けられて、悲鳴をあげて転げ回って痛がる敦子。
その敦子にストンピングを叩き込んでから、髪を掴んで起こしてからロープに振っていく玲佳。
フラフラしながらもロープから戻っていく敦子に、玲佳は待ち受けての抱え込んでパワースラムでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
マットへの衝撃に動きの止まる敦子。玲佳はフォールへ行かずに、髪を掴んで起こしていく。
グイッ・・
「ううっ・・・うっ・・・」
苦悶の表情を浮かべている敦子。
「まだまだ始まったばかりですよ・・・もう少し試合をしましょうね・・・」
玲佳が余裕を持って囁くと、敦子をコーナーに押し込んでいく。
両腕をトップロープに乗せられていく敦子に、玲佳はアマチュアキックボクシングの試合の経験から、鋭いローキックを敦子の太股に叩き込んだ。
バシィィィィ・・・・
「んああぁぁぁぁ・・・」
蹴られて悲鳴をあげる敦子。
玲佳は構わずローキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・・
「ひぃぃぃぃぃ・・・」
鋭いローキックに、敦子が絶叫していくと、観客席が盛り上がっていく。
『いいぞぉぉぉぉぉ・・・もっと痛めつけてやれぇぇぇぇ・・・』
観客席の声に押されるようにして、玲佳は敦子の足へ容赦ないローキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
「痛いぃぃぃぃぃ・・・・」
泣きそうな悲鳴をあげる敦子。早くも太股は内出血を起こしてドス黒く変色して痛々しい姿に・・・。
ここでレフリーが玲佳を止めていくと、敦子をコーナーから離していく。
しかし敦子もコーナーから出るも、足へのダメージで動きが鈍くなっていると、玲佳が距離を詰めていく。
軽くハイキックを放つ玲佳に、敦子はガードするも戦意を喪失している様に見えるリング上。
『ファイト!』
レフリーが掛け声をかけていくと、敦子は距離を置こうとするも、玲佳が素早くタックルを仕掛けて抱え上げた。
嫌がるように抵抗する敦子を、そのままコーナーに連れて行ってトップロープに座らせていく玲佳。
『ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、敦子はコーナーで呆然としてるも、玲佳が距離を置いて睨み付けている。
敦子はビキニを直しながら降りると、呼吸を整えながら距離を測っていくも、玲佳が距離を詰めていく。
必死に敦子が蹴りを放つも、玲佳がローキックを叩き込むと倒れ込んでしまう敦子。
バシィィィィ・・・
ダウンして立ち上がれない敦子に、玲佳は髪を掴んで起こしてからボディスラムでマットに叩き付けると、蹴りこんで俯せにしていく。
そして、苦しむ敦子の鼻に指を掛けていくと、ゆっくりと起こしていく玲佳。
グイッ・・
「ふがっ・・ふがっ・・・ふがぁぁぁぁぁぁ・・・」
鼻の穴に指を掛けられて、激痛に涙目になりながら立ち上がる敦子。
放されると、両手で顔面を押さえて痛がる敦子に、玲佳は強烈なミドルキックをお腹に叩き込んだ。
バシィィィィ・・・・
「ぐふうっ・・・グボッ・・・」
お腹への強烈な衝撃に、堪らず座り込んでから口から胃液の様なものを垂れ流す敦子。
更に玲佳がロープに走って勢いをつけると、座り込んでいる敦子の顔面へ喧嘩キックを叩き込んだ。
ドスッ・・・
グッタリと倒れ込む敦子。顔面への衝撃に動きが止まると、玲佳は観客席にフィニッシュ宣言とばかりにアピールすると、敦子を俯せにしてから、腰に座り込んでいくと、一気に顎に手を掛けてキャメルクラッチを仕掛けた。
鍛え上げられた筋肉が盛り上がると、敦子は全身に激痛を感じて可哀想な状態に・・・。
容赦なく上半身を反らされて、必死に玲佳の手を掴もうと藻掻く敦子。
激痛に泣き出している様にも見える中、玲佳の手を叩いている敦子は、顎に手を掛けられて声が出ないからと、タップしてギブアップをアピールするも、レフリーがギブアップに気が付かない・・・。
力の差が歴然の玲佳のキャメルクラッチの破壊力に、敦子はギブアップも出来ずに両足を激しくバタバタさせて、更に大粒の涙を流している。
「背骨が折れちゃうかも入れないから、ギブしないんですか?」
玲佳が揺さぶりながらギブを促すと、ここでレフリーが敦子のアピールに気が付いて試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングが打ち鳴らされると、ここで玲佳が技を解いて立ち上がると、レフリーに片手を挙げられていく。
『ただ今の試合、キャメルクラッチで斉木玲佳の勝利となりました!』
リングアナのコールに笑顔を浮かべる玲佳。
一方、敦子はダメージから動く事ができない様子で、俯せ状態でリングドクターにチェックされるのであった・・・。
勝利した玲佳も敦子を気遣うも、まだまだ試合をしたいとばかりにガッツポーズを決めると、観客席にアピールしてリングを降りるのであった。


第22試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルの橘華凜。Hカップの爆乳を白いビキニに包んでのリングインに、早くも観客席から歓声が起きている。
その凜の対戦相手としてリングに上がるのは、Oプロのグラビアアイドル原幹絵。凜が幹絵に似ていると言われていたからと、今夜女祭りのリング上での試合が組まれた。白いビキニでGカップを揺らしながらリングインすると、凜と視線を合わさずにコーナーに進んでいく幹絵。
巨乳グラビアアイドル同士の激しい試合を期待した観客達が盛り上がる中、凜と幹絵はオープンフィンガーグローブを着けられていくと、コーナーでマウスピースを口に入れていく。
『青コーナー〜・・・身長160p、上から92、58、90・・・Hカップ・・・橘華凜〜っ!』
コールを受けて一礼していく凜。
『赤コーナー〜・・・身長164p、上から94、61、88・・・Gカップ・・・原幹絵〜!』
そしてコールを受けた幹絵は片手を挙げてアピールすると、早くもビキニ姿で飛び跳ねて試合開始に備えていく。
レフリーがリング中央へ幹絵と凜を集めてルールの確認をしていくと、お互いが緊張した表情を浮かべているリング上。
グラビアアイドルで、また巨乳でとルックスも似ている2人だけに、激しい試合を期待する観客達・・・。
ルールの確認が終わると、コーナーに別けられてから試合開始のゴングが打ち鳴らされていく・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、コーナーからゆっくりと歩み出る幹絵と凜。
手には慣れないオープンフィンガーグローブを着けているからと、緊張感ある表情を浮かべて距離を詰めていくと、まずは幹絵がローキックを叩き込む。
バシッ・・
蹴られて蹴り返す凜。
バシッ・・
お互いが打撃を得意といないだけに、喧嘩みたいな蹴りに観客席も盛り上がっていく。
更に幹絵がパンチを放つと、凜も負けずに殴り返していくリング上。
幹絵は凜のバストへパンチを入れると、続けて顔面を狙ってパンチを放つと、凜は痛がりながらも蹴りを出して距離を置いていく。
その凜に幹絵が距離を詰めようとすると、凜が左右のパンチをバストを揺らしながら放つと、幹絵の顔面を捉えていく。
バシッ・・バシッ・・
顔を殴られてフラついた幹絵に、凜がタックル気味に組み付いていくと、幹絵も踏ん張って潰そうとする。
そのまま縺れるようにロープ際に押し込む凜に、背中にロープを押しつけられる形の幹絵。
うっすらと両者の素肌には汗が浮かび上がると、レフリーがロープとばかりに止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの言葉に離れる凜と幹絵。
スポットライトの光が、2人の巨乳を輝かせて見えているリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に前に出る幹絵と凜。
幹絵が大振りのパンチを連打すると、嫌がるように組み付こうとする凜に、幹絵は距離を置きながら殴りつけていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
音を立てて炸裂していくパンチに苦しい凜。
少しずつ下がりだした凜に、幹絵は一気にダメージを与えようと殴りつけていくと、凜も意地を見せてエルボースマッシュを返した。
バキィィィ・・・
凜の肘が顎を捉えると、幹絵は衝撃に動きを止めてフラつきだした。
凜の反撃に歓声が起きると、凜は髪を鷲掴みにしてボディへ膝蹴りを叩き込むと、幹絵が苦悶の表情を浮かべていく。
ドスッ、ドスッ・・
「うっ・・うぐうっ・・」
マウスピースが口から飛び出しそうになる幹絵。
下を向く幹絵に、凜は下からアッパー気味にパンチを顔面へ連打すると、組み付こうとする幹絵の顔面に何発もパンチが炸裂していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
必死に組み付こうとする幹絵に、凜のパンチがアッパー気味に連打されていく。
ポタポタッ・・・ポタッ・・・
足元に血が垂れ出すと、幹絵の鼻から激しい出血。
凜が突き放すようにして距離を置くと、幹絵が自らの出血に驚きを隠せない。
対戦相手の凜も激しい幹絵の鼻血に驚くも、凜はジャブ気味のパンチを放つと、幹絵は呼吸が苦しくなって口で息をしながら構えていく。
バシッ、バシッ・・
幹絵も殴り返すも、凜の勢いに押されていく幹絵。
Gカップバストの作り出す谷間にも血が流れ落ちると、白いビキニのブラも赤く染まって痛々しいリング上。
幹絵も必死に殴り返すも、呼吸が苦しくスタミナの消耗で動きが鈍くなりだした・・・。
凜は一気にヘッドロックに持ち込むと、締め上げながら強引にブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付ける。
バッシーン・・・
マットに叩き付けられて動きが止まった幹絵に、凜がバックマウントを奪うと、脇腹などへパンチを連打していく。
バシッ、バシッ・・・バシッ、バシッ・・
苦悶の表情を浮かべて藻掻く幹絵。
脇腹、Gカップの横乳へと容赦ないパンチが連打されていく。
両足をバタバタさせて痛がる幹絵。バックマウントからの激しいパンチの連打に対応できずに、幹絵はダメージを増やしていく。
マットには血が垂れて痛々しく、観客席からはもっと殴りつけろとばかりに声が飛んでいく。
『殴れっ、殴れっ!』
『顔面潰してやれぇぇぇぇぇ・・・』
観客席の声に凜自身も驚きながらも、バックマウントからのパンチを連打していくと、幹絵が藻掻いて逃れようとすると、体勢が入れ替わって仰向けになっていく。
凜も馬乗り状態になっていくと、涙目になっている幹絵の顔面へハンマーパンチを叩き込む凜。
バキッ・・バシッ、バシッ・・・・
流石にレフリーの試合を止めるか迷っている中、凜は幹絵の顔面へ拳を叩き込むと、幹絵の抵抗が少なくなっていく・・・。
凜の拳を押さえようとする幹絵に、凜も戸惑いながら試合が終わるように、また観客が喜ぶようにと殴りつけていく。
歓声に押されながらも、凜が激しいハンマーパンチを両手で連打していくと、幹絵の顔面が血に染まって残酷な展開が繰り広げられているリング上・・・。
流石にレフリーも危険と判断して、ここで試合を止めるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、レフリーは凜を止めて立たせていく。
『勝者、橘華凜っ!』
リングアナのコールに胸を揺らしながら勝利を喜ぶ凜。
しかしリングドクターが幹絵の応急処置をしていると、心配そうに声を掛けるのであった・・・。
またかのレフリーストップ負けの幹絵は、地下プロレスの経験からも勝利が当然と思われていただけに、担架でリングを降りる時も悔しそうな表情を浮かべているのであった・・・。



第23試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは岩先名美。白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に頭を下げてコーナーに進んでいく。早くも水着姿に歓声があがると、そのリングに上がるのは久末郁実。2015年はグラビア売れっ子ナンバーワンとも言われる郁実は、グラビア系だけに黒いビキニに黒いリングシューズ姿でリングインすると、歓声を浴びながらコーナーに進んでいった。
早くも気合いの入った表情の郁実。地下プロレスデビューして以来勝利を重ねているだけに、今夜も勝利したいところ。
対戦相手の名美も、郁実との対戦に勝利してアピールしたいところで、お互いが気合いの入る展開が見られる予想がされる、この試合。
『青コーナー〜・・・身長168p、上から83、58、85・・・19歳・・・岩先名美〜っ!』
コールを受けて一礼していく名美。水着を直しながらも、スタイルの良さは観客席の視線を集めている。
『赤コーナー〜・・・身長165p、上から83、59、86・・・20歳・・・久末郁実〜っ!』
そしてコールを受けて片手を挙げてアピールする郁実。観客席からの歓声に笑顔で応えている。
女祭りと言うことで、殴るのも蹴るのも認められているからと、安全を考えてオープンフィンガーグローブが着けられていくと、お互い緊張した表情で試合開始のゴングを待っていくリング上。
歓声に包まれながらも、ここで試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、コーナーを飛び出して距離を詰めていく郁実と名美。
早くも名美がローキックを放つと、郁実も蹴り返していく。
スタイルの良い2人だけに、ローキックも綺麗に見えて歓声が起きると、名美が軽くジャブで牽制した。
パンチが放たれると郁実がガードを固めると、名美がローキックからミドルキックと打撃で前に出た。
ビキニだけに蹴られた瞬間が痛々しい郁実。
しかし、郁実も負けずに殴り返していくと、膝蹴りを放つも名美が避けていくと、その蹴り足に組み付いて倒しにいった。
上手くグラウンド状態に持ち込む名美は、藻掻く郁実の脇腹へ小刻みなパンチを叩き込むと、郁実はロープに足を伸ばして逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に立ち上がる名美。
郁実もビキニを直しながら立ち上がると、呼吸を整えながらも気合いを入れ替えた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める両者。
お互いがジャブから距離を詰めると、名美がローキックを叩き込む。
バシィィィ・・・
蹴られて一瞬険しい表情を浮かべる郁実。
しかし踏み込んで殴り返す郁実に、名美はガードしてからローキックを返した。
バシィィィ・・・
太股を蹴られて嫌がる郁実に、名美は前蹴りで牽制してから、左右のパンチを放った。
バシッ、バシッ・・
顔面を殴られてフラつく郁実は、意地になって前に出てパンチを放つと、名美がタックルを仕掛けて組み付いた。
上手く組み付いて持ち上げるようにした名美は、浮かせた郁実の身体をマットに叩き付ける。
バッシーン・・・
衝撃に動きの止まる郁実に、名美が馬乗りを狙うも郁実が藻掻いて逃れると、素早く近くのロープに手を伸ばした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に名美が水着を直しながら立ち上がると、郁実も立ち上がるもマットに叩き付けられたダメージを気にしている様子。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にジャブから距離を詰める名美に、郁実がローキックを放つと、名美は踏み込んでパンチを叩き込む。
バッシーン・・・
顔を殴られて嫌がるように殴り返す郁実。
しかし名美がパンチを連打すると、郁実がガードを固めた所へ、ボディへ膝蹴りを叩き込む名美。
ドスッ・・
「ぐふっ・・うううっ・・」
ボディへの膝蹴りに苦悶の表情を浮かべる郁実に、名美は組み付いて身体を浮かせると、またもマットに叩き付けていく。
バッシーン・・・
マットに叩き付けられて動きの止まる郁実に、名美が容赦なく組み付いてグラウンドでの関節技を狙おうとするも、郁実も藻掻いては逃れた。
しかしロープに届いた訳ではなく、名美は続けてサイトポジジョンからの、腕狙いで仕掛けると、焦るように郁実がロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、名美が水着を直しながら立ち上がると、郁実は試合の主導権を握れず焦りの色が浮かんでいた・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく名美に、郁実はガードを固めて様子を見ていると、名美がローキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
距離を上手く置いてローキックを叩き込む名美に、郁実は蹴られて痛がるようにしながらも、お返しに蹴ろうとしても上手く蹴り出せない。
バシッ、バシッ・・
その郁実の顔面にジャブを叩き込む名美。
顔面への衝撃にフラついていく郁実は、必死にパンチを返すも大振りで名美が避けると、逆にパンチを受けていく。
バシッ・・
焦り出す郁実に、名美はガードを固めていくと、郁実が前に出てパンチを振り回すと、上手くタックルから組み付いた。
持ち上げると見せかけて倒し込むと、そのまま馬乗り状態を狙っていく名美。
郁実が藻掻いていると、名美が上手く俯せ状態に持ち込んでいくと、バックマウントから脇腹などへパンチを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ・・・バシッ・・・
背後から殴られて嫌がる様に藻掻く郁実。
両足をバタバタさせて痛がる郁実に、名美は容赦なく脇腹を狙っては殴りつけていく。
更に側頭部を殴っていくと、郁実は必死にロープに逃れようと身体を動かしていくと、名美はチョークスリーパーを狙って仕掛けていく。
必死にロープに逃れる郁実。郁実の手がロープに届くとレフリーが止めていくと、観客席からは盛り上がる声と、残念がる声が聞こえてきた。
「ハァ・・ハァ・・」
デビュー戦では打撃で相手を戦意喪失させた郁実も、今夜はキャリアの差で名美に打撃などで押されて苦しい展開に。
呼吸を乱しながらも水着を直していくと、名美も呼吸を整えながら距離を置いた。
『ファイト!』
そしてレフリーの掛け声がかかると、名美が距離を詰めていく。
郁実もガードを固めていくと、名美のローキックが襲いかかった。
バッシーン・・・
ローキックを受けてフラつく郁実に、名美は素早く首相撲に持ち込んで膝を狙うも、郁実も必死に組み付いて膝蹴りから逃れる。
逆に組み付いてスープレックス気味に投げて反撃を仕掛けた郁実。
バッシーン・・・
名美の身体がマットに叩き付けられると、郁実はグラウンドの展開に持ち込もうとする。
しかし名美もダメージを受けながらも、郁実の身体に絡みつこうとしていくと、郁実も技を仕掛けられずにいた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
名美が冷静にロープを掴んでいくと、レフリーが止めていくリング上。
郁実も名美も立ち上がると、試合が続けられていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に郁実がガードを固めていると、名美も軽くジャブを放つ。
そのジャブに、郁実は前に出ると、左右のジャブから膝蹴りを仕掛けた。
しかし名美が避けると、一気にタックルを仕掛けた郁実。
上手く組み付いていく郁実に、名美がフロントスリーパーに捉えるも、勢いから倒れ込んだ。
身体を密着させていく郁実は、小刻みのパンチを名美の脇腹などへ入れていくと、名美も嫌がるように藻掻いた。
首に巻き付けた腕を放さない名美に、郁実は苦悶の表情を浮かべながらも身体を浮かすと、マットに名美を叩き付けていく。
その衝撃に名美の腕のロックが外れると、郁実はチャンスとばかりにマットに押しつけるようにしてから、顔面へパンチを叩き込む。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
一気に郁実のパンチが連打されると、名美の顔面が紅潮していくも郁実は殴り続けた。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
レフリーも一方的な展開にレフリーストップを迷うも、名美がブリッジ気味に返していく。
殴るのに集中して返されてしまった郁実。
素早く組み付こうとするも、名美がロープに逃れていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に郁実がビキニを直しながら立ち上がると、名美は顔を気にしながら呼吸を整えると、レフリーから起き上がるように指示が出る。
水着を直しながら立ち上がる名美。顔面へのパンチの連打に鼻血を垂れ流していると、白い競泳水着に赤い点が増えていた・・・。
『ファイト!』
レフリーが試合を続けさせると、郁実もガードを上げて距離を詰めると、鼻血で呼吸の辛い名美も打撃スタイルで構えていく。
郁実が前に出てローキックで牽制すると、足を浮かせてガードしながらも、素早くローキックを返す名美。
バシィィィ・・・
ローキックを受けて表情を険しくする郁実に、名美が前に出てパンチを連打すると、郁実も負けずに殴り返していく。
バシッ、バキッ・・バシッ・・
お互いが相手の顔面狙いのパンチを放って、激しく殴り合う展開に観客席が盛り上がっていく。
『いいぞぉぉぉぉ・・・』
『もっとやれぇぇぇぇ・・・』
歓声に押されるように殴り合う名美と郁実。
名美の鼻から激しく鼻血が噴き出すと、郁実の鼻からも鼻血が流れ出ていく展開。
呼吸も苦しい名美は、殴り合いながら組み付くと、いきなりフロントスープレックスで郁実をマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
いきなりのスープレックスに受け身が取れずにダメージを受けてグッタリする郁実に、名美は続けて髪を鷲掴みにしてから、バックを奪った。
観客席からもまさかの声が漏れる中、一気にジャーマンスープレックスホールドを炸裂させた名美。
ビキニ姿の郁実が後頭部からマットに叩き付けられると、その衝撃に動きが取れない。
『ワ・・ワン・・・ツー・・・』
レフリーも驚きながらカウントを数えるも、ブリッジが崩れてフォールできない名美。
郁実はグッタリして後頭部を両手で押さえて痛がっていると、名美は観客席に向かってアピールすると、郁実を起こしてからジャーマンスープレックスホールドを仕掛けた。
バッシーン・・・
衝撃に失神する寸前と言う感じの郁実。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィ・・・・』
余裕のスリーカウントが入ると、ここで名美の勝利が決まったのであった。
立ち上がって鼻血を拭ってレフリーに片手を挙げられていく名美。
負けた郁実は後頭部の衝撃で立ち上がれずに、黒服やリングドクターの応急処置を受けているリング上。
『勝者、岩先名美っ!』
リングアナのコールに歓声を浴びていく名美。
しかし負けた郁実に対しても、観客席からは歓声が送られていくと、名美はグッタリする郁実を気遣って起こしていくと、健闘を讃えてあって抱き合ってからリングを降りるのであった・・・。



第24試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルとして活動していて事務所を退所してフリーで活動している黒多有彩。
遂に地下プロレスに挑戦と言うことで、トレーニングを積んでの参戦。黒いビキニに黒いリングシューズ姿でリングインすると、早くも歓声を浴びながら緊張した表情でコーナーに進んでいった。
その有彩の対戦相手としてリングに上がるのは、女優の原多夏希。白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングに上がると、観客席に向かって一礼してからコーナーに進んでいった。
夏希も有彩も今夜が地下プロレスデビュー戦。夏希はOプロ所属の女優、対して有彩はフリーで活動するグラビアアイドル。有彩としては地下プロレスでアピールして仕事を増やしたいところ。対して夏希はOプロ所属だけに、多くのタレントが参戦しているからと、地下プロレスに出場させられた経緯があり、お互いの感情が激突する試合になるのか、期待が高まっていた。
『青コーナー〜・・・身長163p、上から85、60、89・・・黒多有彩〜っ!』
コールを受けて一礼していく有彩。ビキニを気にしながらも緊張した表情を浮かべている。
『赤コーナー〜・・・身長168p、上から80、60、87・・・原多夏希〜っ!』
そして片手を挙げてアピールする夏希。女優らしく堂々としているも、内心はリングに立っていると言う事から緊張感が高まっている・・・。
お互いデビュー戦で、女祭りでのデビューで顔面パンチが認められる試合であるも、手は素手での試合に殴り合いになったらどうなるのかと、観客席からも期待の声が上がっている。
レフリーがリング中央でルールの説明と確認をしていくと、お互いが緊張した表情を浮かべながらも、闘志を燃やしている様子。
そしてコーナーに別けられていくと、ここで試合開始のゴングが打ち鳴らされていくリング上。
『カァーン!』
試合開始のゴングにコーナーから飛び出していく有彩と夏希。
いきなりリング中央で睨み合うと、歓声に押されるようにして張り手が放たれた。
バッシーン・・・
まずは夏希が気合いの張り手を叩き込むと、有彩も負けずに張り返す。
バッシーン・・・
いきなりの張り手合戦に観客席が盛り上がると、激しく張り手を叩き合う両者。
女優のグラビアアイドルも、闘争本能丸出しのファイトに観客席が盛り上がる中、お互いの髪の毛を鷲掴みにして叩き合っていく展開になると、レフリーが止めていくリング上。
「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」
呼吸を荒げて距離を置いていく夏希と有彩。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、距離を置いていくと、有彩がドロップキックを仕掛けた。
しかし夏希が避けて自爆させると、立ち上がろうとする有彩の顔面にドロップキックを叩き込む夏希。
バッシーン・・・
顔面へのドロップキックに動きの止まる有彩に、早くも夏希が馬乗りになっていくと、顔面狙いの張り手を連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
夏希の激しい張り手の連打に防戦一方になる有彩に、夏希は馬乗りになっているからと、体重を乗せて動きを止めて叩いていく。
嫌がるように藻掻く有彩が俯せの体勢になると、夏希は一気にキャメルクラッチを仕掛けていくと、顎に掛けられた両手で上半身を反らされて苦しい有彩。
両足をバタバタさせて痛がる有彩に、夏希は早くもトドメとばかりに揺さぶって痛めつけていく。
何も出来ずに激痛に苦しむ有彩に、レフリーは一方的になったからとゴングを要請するのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
いきなりのレフリーストップに夏希は技を解いて笑顔でガッツポーズをすると、グッタリする有彩に構わず観客席にアピールしていくのであった。
『勝者、原多夏希っ!』
リングアナのコールに観客席が盛り上がると、悔し涙を流しながらビキニを直す有彩に、夏希は握手を求めて握りしめてからリングを降りるのであった・・・。



第25試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、地下プロレス参戦は久しぶりになる加藤礼子。かつてはグラビアクイーンとして名を馳せていた礼子も、引退してから芸能活動復活と言う流れに、地下プロレス復帰となって登場するも、46歳と言う年齢になっても、ルックスは美しく巨乳も健在で、アピールの為の黒ビキニに黒いリングシューズ姿でリングインすると、早くも歓声を浴びていく礼子。
その礼子の対戦相手としてリングに上がるのは、Oプロの見瀬真美子。礼子と同じく46歳とは思えない美貌を維持してのリングイン。地下プロレスでは激しい試合を経験している真美子だけに、今夜は礼子に女祭りのリングで勝利したいところ。
礼子と同じく黒ビキニに黒いリングシューズ姿でリングに上がると、歓声を浴びながら身体を軽く動かしては、Hカップと言われる巨乳を揺らしていく。
デビュー戦ではトレーニング不足だった礼子も、今回の芸能界復帰に際しての参戦には、トレーニングを積んできたと言う情報もあるだけに、観客達も盛り上がっている。対して真美子は高身長もあり、打撃を磨いていると言う情報もあって、プロレス的な礼子と打撃系になるのか真美子と言う構図に、観客席からはお互いの巨乳を潰し合うのかなど、期待がかかっている。
お互いが緊張しながらも、コーナーでリングアナのコールを待っている・・・。
『グラビアレジェンド・・・特別試合を行います・・・!』
リングアナのコールに歓声が起きる中、リングアナがコールを続けていく。
『青コーナー〜・・・身長161p、上から86、58、84・・・46歳・・・加藤礼子〜っ!』
コールを受けて一礼していく礼子。ビキニ姿だけに、86pとはコールされても、それ以上のボリュームのバストが作り出す谷間に観客席から歓声が起きていく。
『赤コーナー〜・・・身長170p、上から90、59、88・・・46歳・・・見瀬真美子〜っ!』
コールを受けて片手を挙げて笑顔でアピールしていく真美子。真美子も迫力のHカップバストを揺らしながらのアピールで、観客席から歓声を浴びていく。
女祭りだからと、顔面パンチは認められている試合であったが、真美子も礼子もオープンフィンガーグローブを着けずに試合を行う様子。
レフリーが礼子と真美子に試合のルールを説明していくと、女祭りの過激なルールに緊張感が高まるリング上。
そしてレフリーがコーナーに別けると、試合開始のゴングが打ち鳴らされていくのであった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、コーナーから飛び出していく真美子と礼子。
まずは様子を見るように距離を置いて睨み合っていくと、礼子が片手を出して誘うような展開から始まっていくリング上。
これには真美子がゆっくりと手を出しては、組み合ってロックアップの体勢になってから、押し合っていく礼子と真美子。
これには礼子が押されていくと、早くも背中にロープの感触を感じる礼子・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、真美子が離れていく。
礼子もビキニを気にしながらも、真美子を睨み付けていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、礼子が踏み込んで仕掛けると、いきなりドロップキックを放っていく。
バッシーン・・・
礼子のドロップキックに倒れ込む真美子。これには観客席が盛り上がっていく。
巨乳だけに激しくバストを揺らしながらのドロップキック。
続けて真美子が立ち上がろうとするところへ、ドロップキックを叩き込む礼子。
バッシーン・・・
更に首投げでマットに真美子を投げていくと、素早く両足を絡める様にヘッドシザースで締め上げていく。
苦悶の表情を浮かべる真美子が、長い足をロープに伸ばすとレフリーが止めていくリング上。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に技を解いて立ち上がる礼子。ビキニを気にしながら距離を置いていくと、真美子もビキニを直しながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく礼子と真美子。
距離が詰まると、真美子がローキック気味に蹴りを放った。
バシッ・・
「痛いっ・・」
太股を蹴られて痛がる礼子。
真美子は続けてローキックを叩き込むと、嫌がる礼子の太股を狙っては蹴っていく。
すると、礼子も蹴り返すも、真美子の蹴りに押されていく。
下を向いた礼子に、真美子がハイキックを放った。
バシィィィ・・・
真美子のハイキックがバストに炸裂すると、礼子が表情を苦痛に歪ませた。
ビキニに包まれたバストへの衝撃に動きの止まる礼子。
観客席もバストへのキック攻撃に歓声が上がると、真美子は続けてバストへエルボースマッシュを仕掛けた。
グニュ・・
「んあぁぁぁぁ・・・」
バストへの連続攻撃に悲鳴をあげる礼子。
しかし意地を見せて真美子のバストへエルボースマッシュを返していく礼子。
グニュ・・
「くっ・・ううっ・・」
Hカップバストへの肘打ちにフラついた真美子。流石にお互い巨乳同士だけに、バストを狙い出すとお互い痛い展開になっていく。
続けて礼子がエルボースマッシュを顎に仕掛けると、フラついた真美子にヘッドロックに捉えていく。
グイッ・・
しかし真美子がロープに振るようにして解かせると、バストを揺らしながらロープから戻る礼子に勢いのあるドロップキックを叩き込む。
バッシーン・・・
「きゃあぁぁぁぁ・・・」
堪らず悲鳴をあげて倒れ込む礼子。
真美子は素早く立ち上がると、礼子のバストへストンピングを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
「あうっ・・・んあっ・・・痛いっ・・・」
ビキニに包まれたバストへの衝撃に悲鳴をあげる礼子。
痛がる礼子の姿に、観客席が盛り上がっていく。
更に真美子がサッカーボールキックをヒップなどへ叩き込んでいくと、ロープに転がるようにして逃れる礼子に、低空ドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「いやああぁぁ・・・・」
嫌がる礼子がリング下に転落すると、真美子もリング下に降りていく。
グイッ・・・
「あうっ・・」
「起きなさいよ・・・」
真美子が礼子の髪を鷲掴みにして起こしていくと、そのまま近くの鉄柵に振って叩き付けていく。
ガッシャーン・・・
「んあぁぁぁぁ・・・」
鉄柵に叩き付けられてグッタリする礼子。
グイッ・・
「まだまだよ・・・」
真美子が更に髪を掴んで起こしていく。
しかし礼子も意地を見せて真美子のお腹にパンチを入れていくと、喉元に水平チョップを叩き込む。
バッシーン・・バッシーン・・
チョップ2連発にフラついた真美子に、礼子が強引にヘッドロックに持ち込んでいく。
そのまま場外でブルドッキングヘッドロックを炸裂させていく礼子。
場外に叩き付けられた真美子が痛がっていると、礼子は両手を掴んでからサーフボードストレッチに持ち込んだ。
グイッ・・
「んぐっ・・ううっ・・・」
苦悶の表情を浮かべる真美子。Hカップバストが突き出される様になって、揺さぶられる度に歓声が起きていく観客席。
更に礼子が技を解いてから、ヒップドロップを腰に叩き込んでから、強引にキャメルクラッチを仕掛けた。
バストが大きい真美子だけに、やられている姿も様になっていて歓声が起きていく。
早くも全身を汗だくになりながらも必死に闘う礼子と真美子。
バストの谷間に汗を流しながら揺さぶる礼子は、真美子のダメージを増やそうと必死に揺さぶっていく。
両足をバタバタさせて痛がる真美子に、汗で滑って技を解いてしまった礼子・・・。
その隙に立ち上がって逃れた真美子は、ビキニを直しながらもリング上に戻っていく。
礼子もビキニを気にしながらもリングに上がると、レフリーが真美子を離してから試合を再開させた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を置いていく礼子と真美子。
呼吸を整えながら距離を置いて睨み合う礼子と真美子。
観客席も盛り上がる中、礼子が仕掛けようとすると、真美子が前に出た。
バッシーン・・
いきなり真美子の掌打が礼子の顔面を捉えると、礼子の動きが止まった・・・。
地下プロレスの経験の差から、素手での顔面パンチより掌打を使った真美子。衝撃に礼子の動きが止まった・・・。
更に張り手の様な掌打を連打する真美子に、礼子はフラつきながら必死にガードしようとするも、ガードする腕の上からも衝撃を受けて苦しい展開になっていく。
張り手を返そうとする礼子。しかし最初の掌打のダメージに力が乗らないと、真美子は容赦なくロープ際に押し込んだ。
ドスッ、ドスッ・・・
「うっ・・うぐうっ・・・」
更にロープに押し込んでお腹にパンチを連打する真美子。
柔らかいお腹に衝撃を受けて、礼子は苦悶の表情を浮かべていく・・・。
容赦ない真美子は、ロープに押し込んだ状態から、ボディへの膝蹴りを叩き込んだ。
ボスッ・・・
「グエェェェェェ・・・・」
お腹への膝蹴りに礼子が堪らず口から胃液の様な物を吐き出してしまった・・・。
同時に座り込む様にダウンする礼子に、レフリーが真美子を止めて離していく。
レフリーが礼子に続行の意思確認をしていくと、礼子が口を拭ってからレフリーに続行のアピールをしていく。
「ま、まだ・・・いけ・・ます・・・」
レフリーは礼子のアピールにペットボトルを手渡して口など洗わせると、フラつく礼子を立たせていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に真美子が前に出ると、フラつく礼子の顔面に張り手気味の掌打を叩き込む。
バッシーン・・バッシーン・・
左右の掌打にフラつく礼子。口の中を切って唇に血を滲ませている。
更に掌打が叩き込まれると、礼子も張り手を返して抵抗するも、動きが止まって苦しい展開になっていくリング上。
ロープ際に追い込まれてから、真美子のパンチをお腹に受ける礼子。
ドスッ・・
「うぐっ・・うううっ・・」
腹パンチを受けて、苦悶の表情で下を向いてマットに血の混じる涎を垂れ流す礼子。
更に真美子が下から突き上げる様にした張り手を顔面に何発も叩き込むと、礼子が鼻血を噴き出してポタポタとマットに垂らしていく残酷な展開になっていく。
礼子が打撃から逃れようと、真美子に組み付こうと必死にタックル気味に進むと、真美子は組み付いてから豪快にフロントスープレックスでマットに叩き付けた。
マットに叩き付けられて動きの止まる礼子に、真美子は立ち上がると両足を抱え込んでいく。
そして豪快に逆エビ固めを仕掛けると、礼子の身体がCの字になっていくリング上。
鼻血を垂れ流しながら、苦悶の表情で悲鳴をあげる礼子。
「んああぁぁぁぁ・・・・」
礼子の悲鳴に観客席が盛り上がっていくと、真美子も腰を落として極めに入った。
「ギブアップ?・・・ギブアップする?」
真美子の問いかけに必死に耐えてロープに手を伸ばす礼子。ビキニからは迫力あるバストが飛び出しそうになるも、激痛から逃れる為に構わず手を伸ばす礼子。
『ロープ・・・ロープ・・・』
そして礼子の手がロープに届くと、レフリーが真美子を止めていく。
レフリーの指示に技を解くとグッタリとしていく礼子。
真美子は立ち上がって呼吸を整えると、礼子の立ち上がるのを待った。
礼子がなかなか立ち上がれないと、真美子は礼子の髪を鷲掴みにして無理矢理起こしていく。
そのままエルボースマッシュを叩き込んでから、フラつく礼子をロープに押しつける様にしてから、左右の張り手を叩き込む真美子。
バシィィィ・・・バシィィィ・・・
張り手を叩き込まれて血飛沫をあげる礼子。
更に真美子がローキックで太股を蹴りこむと、痛がる様子の礼子に、観客席からはKO決着を期待する声が飛んでいく。
『顔面っ、顔面っ!・・・KOしてやれぇぇぇぇ・・・』
観客席の声に押されるようにして、真美子が狙いを定めて礼子の顔面狙いのハイキックを仕掛けると、礼子も蹴りに反応して蹴り足をキャッチすると、強引にドラゴンスクリューの様にして倒していく。
「きゃあぁぁぁぁぁ・・・」
足を捻られる様にして倒された真美子が悲鳴をあげると、礼子が一気に両足をキャッチしての足四の字固めを仕掛けた。
鼻血を垂れ流しながら必死に技を極めていく礼子。
グイッ・・
「あああああぁぁぁぁ・・・・」
ドラゴンスクリューで痛めつけられた足を狙われて、絶叫する様な悲鳴をあげて痛がる真美子。
礼子もガッチリと極めていくと、真美子は反転して逃れようとしても、逃げられずに悲鳴をあげて痛がっているリング上。
更に礼子が極めていくと、真美子が堪らずギブアップした・・。
『ぎ、ギブアップ・・・ギブアップ!』
突然のギブアップにレフリーが試合を止めると、ここでゴングが打ち鳴らされていく。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされて礼子が技を解くと、ゆっくりと立ち上がってレフリーに手を挙げられていく礼子。
『勝者、加藤礼子っ!』
リングアナのコールに鼻血を拭いながら笑顔を浮かべる礼子。
負けた真美子も膝などを気にしながら立ち上がると、礼子と握手をしてリングを降りるのであった・・・。



第26試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルの稲邑亜美。173pと言う身長から存在感をアピールしながらリングイン。白いスポーツビキニに白いリングシューズで登場すると、緊張しながらもコーナーに寄りかかっていく。
その亜美の対戦相手としてリングに登場したのが、ビーチバレー界のニューヒロインの阪口佳穂。黒いスポーツビキニに黒いリングシューズ姿で堂々のリングイン。しかし初めての地下プロレスに緊張感は隠せない様子。
亜美と佳穂はお互いがデビュー戦となる試合に、緊張しながらも視線を合わせる事もなく、試合開始の瞬間を待っていた・・・。
亜美は地下プロレスデビューに向けて、神スイングと言われる野球の技術から打撃技を隠し持つと言われていて、対する佳穂はアスリートの身体能力からアイドルにスタミナなどで圧倒するだろうと予想されるリング上。
共に19歳のアイドルとアスリートのデビュー戦。早くもリングアナがコールをしていく・・・。
『青コーナー〜・・・身長173p、上から90、60、88・・・19歳・・・稲邑亜美〜っ!』
コールを受けて一礼していく亜美。アイドルながらの長身に観客席が盛り上がっていく。
『赤コーナー〜・・・身長172p、体重58s・・・19歳・・・阪口佳穂〜っ!』
そしてコールを受けた佳穂が片手を挙げてアピールしていくと、歓声に包まれていくリング上。
レフリーがリング中央でルールの確認をしていくと、お互い顔面パンチは認められているものの、素手での試合を納得している様子。
亜美は神スイングと言う必殺技を考えているとの情報もあって、佳穂とどういう試合をするのか、観客席も楽しみにしているダブルデビュー戦。その試合が遂に開始されるのであった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時にコーナーを飛び出していく佳穂と亜美。
まずは距離を置いて構えてると、佳穂が突進する様にタックルを仕掛けた。
これには亜美が冷静に避けて距離を置いていくと、佳穂は呼吸を整えるように距離を置いていく。
亜美はガードを固めて距離を詰めると、佳穂がローキック気味の蹴りを放っていく。
小刻みな掌打の様なジャブを放つ亜美に、佳穂はガードしながらタックルを仕掛けると、亜美に密着してテイクダウンを奪っていく。
バレー選手のタックルに観客席から歓声が起きていくと、佳穂はグラウンド状態で密着しながらサイドポジジョンを奪おうとすると、亜美が身体を動かしてロープに足を伸ばしていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
冷静にロープに逃れた亜美。佳穂もタックルからの流れを練習していたのか、悔しそうな表情を浮かべながら立ち上がる。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に佳穂は続けてタックルを仕掛けると、亜美はタックルを読んでいたのか真正面から膝を出してカウンターの膝蹴りを炸裂させた。
ドスッ・・
鈍い音がしたリング上。亜美の膝が佳穂のボディを捉えている。佳穂の表情が苦痛に歪むも、アスリートの意地で組み付いて倒していく。
しかし膝蹴りのダメージでグラウンドでの動きが止まると、亜美が組み付いて動きを止めると、身体を動かして佳穂を仰向け状態にしていくと、自らが馬乗りになろうと狙っていく。
しかし佳穂も逃れようとブリッジ気味に身体を動かすと、素早くロープに手を伸ばして逃れた・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、亜美は水着を直しながら立ち上がった。
佳穂も水着を気にしながら立ち上がると、レフリーが試合をつづけさせていく リング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に佳穂がガードを固めて距離を詰めようとすると、亜美が牽制するかの様に左右の張り手を放つと、佳穂の頬に直撃した。
バッシーン・・バッシーン・・
張り手を受けて動揺した佳穂に、亜美が喧嘩キックを放つと、佳穂のお腹を抉った。
ドスッ・・
「うぐっ・・」
お腹を蹴られて動きの止まった佳穂に、素早くもフロントスリーパーの体勢に持ち込んで締め上げる亜美。
これには佳穂が苦しむも、亜美も慣れない関節技で力だけで締めていて、ギブアップまで追い込む事ができない。
佳穂が押し込むようにロープ際に逃れると、ここでレフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーに止められて亜美が放していくと、佳穂がフラつきながらも距離を置いていく。
亜美は水着を直しながらも、チャンスとばかりに気合いを入れると、レフリーが試合を続けさせた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にフラついている佳穂に左右の張り手を叩き込む亜美。
バッシーン・・バッシーン・・
張り手を受けた佳穂は、フラつきながらもタックルを仕掛けると、上手く亜美を倒していく。
グラウンド状態になっても、寝技が上手くいかずに押さえ込むだけの佳穂。
体重を乗せていくも、亜美もブリッジ気味に返そうとするも、佳穂はスタミナを消耗させていく作戦の様なリング上。
亜美がゆっくりとロープに逃れようと体勢を入れ替えようとすると、佳穂は両足を拡げて逃さないようにする。
佳穂は脇腹へ小刻みなパンチを入れていくと、亜美は嫌がるように藻掻いていく。
観客席が盛り上がる中、佳穂はパンチを狙っていくと、バランスが崩れて亜美がロープに逃れた。
『ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、グラウンドのパンチに亜美もグラウンドでの打撃を考えながら立ち上がると、両者呼吸を整えながら向かい合っていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めると、佳穂が大振りの張り手を放つと、亜美はガードしながら喧嘩キックを放った。
しかし佳穂も避けてから、踏み込んで左右の張り手を叩き込む。
バッシーン、バッシーン・・・
両頬を叩かれてフラついた亜美に、佳穂が一気にタックルを仕掛けた。
上手くテイクダウンを奪うと、またもグラウンド状態になっていくリング上。
しかし亜美も下から抱きつくようにして密着していくと、佳穂は慣れていないからと戸惑いの表情を浮かべた。
小刻みに脇腹などへパンチを入れようとする佳穂。
しかし抱きつかれて威力も無くなっていくと、亜美が少しずつロープに逃れようと体勢を入れ替えていく。
佳穂も逃がしたくないとばかりにパンチを入れようとするも、亜美がロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの声に佳穂が立ち上がると、亜美も水着を直しながら立ち上がった。
呼吸を整えていく両者。レフリーは試合を続けさせていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める亜美。
佳穂はガードを固める様にして様子を見ると、その佳穂のガードの上に張り手を叩き込む亜美。
佳穂は返さずにガードを固めていくと、亜美が小刻みなジャブ気味のパンチを放った。
素手でのパンチなので、亜美も拳を痛めてはと遠慮気味に放つと、佳穂が亜美が手を引いた瞬間に、タックルを仕掛けた。
しかし亜美も佳穂のタックルを待っていたのか、カウンターの膝蹴りを放つと、佳穂のボディを抉っていく。
ドスッ・・
カウンターの膝蹴りだけに、威力が増して佳穂が苦しい展開になっていく。
苦悶の表情を浮かべて動きが止まる佳穂に、亜美が髪を鷲掴みにして下を向かせると、顔面狙いの膝蹴りを叩き込んだ。
しかし佳穂も組み付くようにして顔面への膝蹴りは逃れると、強引に倒していく。
倒されると、亜美はロープの位置を確認しながら倒れ込んで、ロープに逃れていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが佳穂を止めていくと、亜美は水着を直しながら立ち上がった。
観客席はリング上の攻防に盛り上がっていくと、レフリーは試合を続けさせていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にガードを固める佳穂に、亜美が軽くジャブで牽制していく。
佳穂もパンチを放つと、亜美の顔面にヒットしていくと、亜美も流石に顔面パンチには嫌がっている様子。
更に前に出る佳穂に、亜美がローキックからミドルキックと打撃で止めようとすると、踏み込んでタックルを仕掛ける佳穂。
しかし佳穂のタックルに慣れたのかカウンターの膝蹴りを仕掛けた亜美。
ドスッ・・・
「うっ・・うぐっ・・」
亜美のカウンターの膝蹴りをボディへ受けて、苦悶の表情を浮かべて膝を落とす佳穂。
しかし膝を落としても、目の前の亜美のお腹かにパンチを叩き込むと、立ち上がろうとしていく。
その佳穂に、亜美は髪を鷲掴みにして左右に振り回してから、顔面狙いの膝蹴りを叩き込んだ。
ゴキィィィ・・・
鈍い衝撃音がリングに響くと、亜美の膝が佳穂の顔面を捉えていた。
流石に膝蹴りを受けて崩れ落ちる佳穂。
しかし必死にロープに足は伸ばして逃れていく・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが亜美を止めていくと、両手で蹴りこまれた顔面を押さえて動きの止まる佳穂。
『ファイト!』
顔を押さえる顔に構わず試合が続けられると、亜美は容赦なくローキックで太股を蹴りこむと、痛がる佳穂の顔面狙いのハイキックを放った。
バッシーン・・
顔面へのハイキックを受けて、フラつく佳穂。アスリートの意地でダウンを免れるもフラフラしている。
そこへ、亜美が観客席に片手を挙げてアピールすると、佳穂に狙いを定めて野球の投球フォームの様にしてから、いきなりの裏拳を放った。
バキィィィィ・・・・
佳穂の顔面を裏拳が捉えると、佳穂の身体がマットに崩れ落ちた。
亜美が放ったのは、野球経験と打撃を合わせた必殺技・神スイング!
佳穂がグッタリして立ち上がれないと、レフリーも試合を止めるか迷っているリング上。
しかし必死に立ち上がろうとする佳穂は、目の焦点が合っていないような虚ろな目でロープを掴んで立ち上がろうとする。
佳穂が立ち上がったからと、レフリーがまたも試合を続けさせると、亜美がまたも神スイングを放って、佳穂の顔面に叩き付けていく。
バキィィィィ・・・・
これには佳穂が大の字にダウンすると、流石にレフリーも試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、ここで亜美の勝利が決定した。
『ただ今の試合、KOで稲邑亜美の勝利となりました!』
リングアナのコールにガッツポーズを決める亜美。
対して、リングで大の字の佳穂にはリングドクターが応急処置を施していくと、担架が運び込まれて乗せられていくのであった。
まさかのアイドルがアスリートにKO勝利と言う現実に、観客席も盛り上がっていくのであった・・・。



第27試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、モデルの武多あやな。可愛らしいルックス、フィリピン人の母を持つハーフモデル。遂に地下プロレスデビューとなって女祭りのリングでデビューとなった。白いビキニに白いリングシューズ姿で、小振りながら美乳をビキニに包んでのリングインに、観客席が盛り上がっていく。
そのあやなの対戦相手としてリングに上がるのは、美しすぎるタクシードライバーと言われるモデルの生多佳那。モデルとタクシー運転手と言う異色な美人モデルの地下プロレス参戦に観客席も盛り上がると、小柄ながら黒ビキニ姿が似合っている佳那は、観客席に向かってアピールしながら緊張しつつコーナーに進んでいく。
女祭りと言う事から、顔面パンチが認められている試合になっているも、あやなも佳那もオープンフィンガーグローブを着けずに試合をする事になると、緊張しながらコーナーでコールを待っている2人。
『青コーナー〜・・・身長160p、上から78、58、80・・・19歳・・・武多あやな〜っ!』
コールを受けてコーナーから緊張しながら一礼していくあやな。スレンダーボディに可愛らしいルックスに、観客席から歓声が飛んでいく。
『赤コーナー〜・・・身長150p、上から81、60、80・・・23歳・・・生多佳那〜っ!』
コールを受けて一礼していく佳那。身長差もある中、小柄ながらバストのボリュームでは負けていない佳那。
レフリーがリング中央でルールの確認をしていくと、緊張した表情でレフリーの言葉に耳を傾ける佳那とあやな。
そして説明が終わると、あやなと佳那がコーナーに別けられていく。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、緊張しながらコーナーを飛び出すあやなと佳那。
いきなりあやなが走り込むようにドロップキックを放つと、小柄な佳那のバストに当たってダウンを奪った。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
倒れても素早く立ち上がる佳那に、あやなも立ち上がるとドロップキックを連発した。
バッシーン・・・
またも倒れるも立ち上がる佳那。流石に初めて受けるプロレス技に驚きを隠せないも、あやなも必死にアピールの為に技を放っていく。
あやながドロップキックを狙うと、佳那が避けて自爆させていくと、お返しとばかりにヘッドロックに捉えていく。
必死に締め上げる佳那に、あやなは苦悶の表情を浮かべながらもロープに振ろうとするも、佳那が必死に踏ん張って締めていく。
しかし強引にロープに振っていくあやなに、ロープから戻ってきた佳那がフライングボディアタックで倒していく。
『ワン・・・』
素早くフォールする佳那に、あやなが返していくと、佳那は腕を狙っていくも、嫌がるあやながロープに逃げた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、あやながビキニを直しながら立ち上がっていくと、佳那もビキニを直しながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていくあやなと佳那。
佳那がタックルを仕掛けようとすると、あやなが距離を置こうとするも、佳那の動きに先を越される形で抱きつかれると、そのままグラウンド状態に持ち込まれてしまった。
しかし佳那も寝技が上手い訳ではなく、倒したあとが続かずに戸惑った表情を浮かべると、あやなも藻掻くようにロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの掛け声に立ち上がる佳那。あやなもビキニを気にしながら立ち上がると、距離を置いていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていくと、いきなりあやながドロップキックを放った。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
佳那が倒れ込むと、あやなが一気に髪を鷲掴みにして起こしていくと、ロープに振ってからドロップキックを叩き込む。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
勢いよくバストを蹴りこまれて佳那が悲鳴をあげて倒れ込んだ。
胸を押さえて動きの止まる佳那に、あやなはロープに走ると、低空ドロップキックを顔面に叩き込むと、堪らず佳那が両手で顔面を押さえてリング下に逃れた。
動きの止まった佳那に、あやながリング上で観客席にアピールすると、観客席から歓声が起きていく。
『武多、リング下で追い込め!』
観客席の声に押されるようにして、あやながリング下に降りていくと、佳那がエプロンサイドに手を乗せて立ち上がる。
その佳那に背後から走り込む様にして喧嘩キックを叩き込むと、佳那がリングサイドに倒れ込んだ。
倒れ込んだ佳那に、あやなが髪を掴んで立たせていくと、エルボースマッシュから鉄柵に振って叩き付けた。
ガッシャーン・・
「ああんっ・・・」
堪らず鉄柵に倒れ込む佳那。
あやなが全身を汗だくにしながらも、佳那を起こしてからリングサイドを連れ回すと、ヘッドロックに捉えるも逆に佳那が押し出すようにして鉄柱に叩き付けた。
ゴキィィィ・・
「あうっ・・・」
鉄柱に当たって痛がるあやなに、佳那も意地になって蹴りを放ってから、エルボーからリング上に戻していく。
リング上で痛がるあやなに、佳那が勝負を仕掛けようとコーナーポストに上がってから、観客席にアピールするとあやなが立ち上がるのを待った。
そしてフラついて立ち上がるあやなに、トップロープからのフライングボディアタックを仕掛けた佳那。
しかしあやなが避けると自爆してマットに叩き付けられて動きが止まった。
観客席が盛り上がる中、痛がる佳那を無理矢理起こしていくと、あやながバックを取ってクラッチしていく。
デビュー戦のスレンダーなあやながとる行動に歓声が起きる中、いきなり大技ジャーマンスープレックスホールドが炸裂した。
バッシーン・・・
『ワン・・・ツー・・・スリィィィ・・・』
余裕のスリーカウント。まさかの大技のフィニッシュに観客席が盛り上がると、あやなが立ち上がって歓声に応えていく。
『勝者、武多あやなっ!』
リングアナのコールに笑顔を浮かべるあやな。
佳那は両手で後頭部を押さえて苦悶の表情で立ち上がれないと、リングドクターがチェックしていく。
あやなも心配そうにしていると、佳那に一礼してからリングを降りるのであった。
特技が立ちブリッジだけに、地下プロレスデビューに向けて大技を練習してきたのか、それがリングの上で表れたあやなの試合デビュー戦であった。しかし負けた佳那も小柄でビキニの似合うタレントだけに、今後が期待される逸材だろう・・・。



第28試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングに上がるのは川岸舞彩。白いスポーツビキニに白いリングシューズ姿でリングに上がると、早くも歓声を浴びてコーナーに進む舞彩。その舞彩の対戦相手は、女子アスリートからタレントへ転身した青樹愛。黒いスポーツビキニ姿でリングに上がると、歓声を浴びながらコーナーに進んでいく愛。
アスリート出身の愛に勝てるタレントとして、舞彩の名前が挙がるも愛はキックボクシングもやっていて、舞彩は打撃対策をしてくるも、反対コーナーの愛の姿に緊張感を隠せない。しかし水泳で鍛えたガッチリとした体格の舞彩も、打撃から組み付いていけば勝機が出てくるとばかりに気合いが入ると、愛は黒服に囁く。
「キックボクシングの肘、これって地下プロレスはやってもいいの?」
その問いかけに黒服は認められていると伝えると、愛は静かに頷く。
『青コーナー〜・・・身長168p、上から84、57、84・・・28歳・・・川岸舞彩〜っ!』
そしてリングアナのコールに一礼していく舞彩。
『赤コーナー〜・・・身長173p、上から85、60、83・・・青樹愛〜っ!』
余裕も感じられる愛。しかし舞彩はタレントとしても体格はあるので油断はできない相手・・・。
お互いが素手での華激ルールでの試合で、舞彩と愛はレフリーにルールの確認でリング中央で聞いている。
顔面へのパンチ、倒れた相手の顔面へ蹴るなど認められている試合ルールだけに、激しい試合が予想されるリング上。
レフリーの説明が終わると、コーナーに別けられて試合開始の瞬間を待つリング上。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、まずはゆっくりとリング中央へ進む両者。
距離を保つとガードを固めて様子を見る舞彩。
愛は誘うように軽いジャブを放つも、舞彩はガードを崩さずに距離を置いていく。
更に左右のジャブを放って牽制していく愛に、舞彩はガードを固めて前蹴りで仕掛けた。
しかし愛も舞彩の蹴りを見切っていくと、軽くローキックを放った。
バシッ・・
舞彩の太股に炸裂するローキック。
舞彩もお返しとばかりにローキックを返していくと、愛が鋭いローキックを叩き込む。
バッシーン・・・
太股に炸裂したローキックに舞彩の表情が苦痛に歪んだ。
その舞彩に、愛は距離を詰めてローキックを叩き込んでいくと、早くも舞彩が嫌がるようにガードを固めて下がりだした。
観客席も舞彩の追い込まれる展開に歓声をあげていくと、愛はローキックを太股に更に叩き込んだ。
バッシーン・・・
苦しい状態の舞彩の太股は蹴られた部分が内出血でドス黒くなって痛々しいと、舞彩も焦るように時折パンチを放っていく。
すると、狙った様に舞彩のの顎を狙って肘打ちを叩き込む愛。
ゴキィィィィ・・・
鈍い衝撃音と共に、舞彩の身体がマットに崩れ落ちた。
強烈な肘打ちを顎に受けて意識を朦朧とさせた舞彩が崩れ落ちると、観客席は衝撃シーンに歓声を上げていく。
目を見開く様にしてグッタリと俯せ状態でダウンした舞彩。
普通の格闘技だったらレフリーが止めるも、この地下プロレスの華激ルールではレフリーは止めずに見守った。
愛が観客席にアピールしていると、舞彩はフラフラしながら起き上がろうとする。
舞彩の立ち上がろうとする姿に、愛は距離を置いて睨み付けた。
辛そうな表情を浮かべながらも立ち上がる舞彩に、愛は容赦ないハイキックを顔面に叩き込む。
バシィィィィ・・・
ハイキックを受けて崩れ落ちる様にマットに倒れ込んだ舞彩。
俯せ状態でピクリともせずにダウンすると、観客席からは驚きの声があがった。
『青樹っ、強ぇぇぇぇ・・・』
『川岸がこんなに一方的にやられるなんて・・・・』
レフリーが舞彩をチェックしながらも試合を止めないと、愛は髪を鷲掴みにして舞彩を起こそうとする。
しかし意識が朦朧としているのか舞彩が立ち上がれないと、愛はキャメルクラッチを仕掛けていく。
両手を顎に掛けて一気に揺さぶる愛。
上半身を反らされて苦しい舞彩は、一方的になってきた攻めに抵抗も出来ずに苦しむと、涙目になりながらギブアップを口にした・・・。
「ぎ・・ぎゅ・・ぶ・・・」
顎に手を掛けられてギブアップの言葉が発せられず、レフリーも試合を止めないリング上。
「しぶといわねぇ・・・」
愛は少し苛つきながら揺さぶってから、一気に両手を放すと、俯せ状態の舞彩の側頭部や後頭部などを、両手を拳を固めて殴りつけていく。
バキッ・・バキッ・・
俯せで必死に顔を隠そうとしていく舞彩。両足をバタバタさせて痛がっていると、愛の容赦ないパンチの連打が襲いかかる。
観客席も一方的な残酷シーンに歓声をあげる中、舞彩はレフリーにギブアップをアピールした。
「ああっ・・・ぎ、ギブ・・・ギブアップ・・・」
時折マットを叩いてギブアップをアピールする舞彩に、レフリーが試合を止めないと、愛は俯せ状態から仰向けにしてバックマウントでなく、マウントポジジョンを奪っていく。
涙目の舞彩の顔面へハンマーパンチを叩き込む愛。
バキッ・・バシッ・・ドゴッ・・・・・
残酷シーンが展開されていくリング上。
舞彩の顔が腫れていって痛々しい展開になっていくと、鼻血を噴き出しながらギブアップをアピールする。
ここでレフリーが試合を止めていくと、愛は更に舞彩の顔面へ拳を叩き付けた。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされると、試合は終わったものの舞彩は顔面を血に染めて失神状態になっていた・・・。
『勝者、青樹愛っ!』
衝撃的なラストに観客席は歓声をあげていくと、リングサイドからはリングドクターが舞彩を応急処置していく。
愛も殴りつけた拳を痛めたのか気にしていると、観客席に向かって片手を挙げてアピールするのであった・・・。



第29試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、元レースクイーンで天気キャスターなどで人気の佐乃真彩。
今夜が地下プロレスデビュー戦となる真彩は、芸能界の登竜門的な地下プロレス、それも女祭りでのデビューに興奮しながらも参戦して、スレンダーボディを白いハイレグ気味な競泳水着に身を包んでの登場。
歓声を浴びながらコーナーに進んでいく真彩は、余裕を感じさせられる登場に大物感が漂っている。趣味にトレーニングがあるだけに、筋肉のバランスなど素晴らしいものだった。
その真彩の相手としてリングに立つのが、同じく今夜がデビュー戦の伊東綾子。聖なる力所属のフリーアナウンサーの綾子は、地下プロレスデビューを打診されて無理矢理とも言えるデビュー戦を女祭りで組まれると、実力差がありそうなデビュー戦のカードを組まされたのだった。
白い競泳水着を着てリングに上がると、緊張しながらコーナーに進む綾子。反対コーナーでは真彩が対戦相手の登場に興奮を抑えていた。
真彩は打撃のトレーニングを積んできたと言う情報もあって、綾子との対戦カードは可哀想な展開も予想されているリング上。
真彩も綾子も手にはオープンフィンガーグローブが着けられていくと、綾子は動揺したような表情を浮かべている。
歓声の中、リングアナがコールを始めていく・・・。
『青コーナー〜・・・身長172p、上から86、59、85・・・30歳・・・佐乃真彩〜っ!』
早くもスレンダーボディでアピールしていく真彩。競泳水着姿も様になっていて笑顔を浮かべている。
『赤コーナー〜・・・身長162p、35歳・・・伊東綾子〜っ!』
そしてコールを受けて一礼していく綾子。美しすぎるアナウンサーなど言われている綾子。今夜は地下プロレスのリングでどうなるのか・・・。
緊張している様子の綾子、そしてゴングを待ちきれない様子真彩。
そのリングに試合開始のゴングが打ち鳴らされていった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に真彩が積極的に前に出ると、綾子がプロレス的に考えていたのかガードを上げないと、いきなりジャブを放っていく。
バシッ・・
顔を殴られて動揺する綾子に、真彩はローキックを太股に叩き込んだ。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
太股を蹴られて痛がる綾子。その美しい顔が苦痛に歪むシーンに観客席が歓声をあげていく。
堪らず組み付こうとタックル気味に前に出る綾子に、真彩が顔面狙いの小刻みなパンチを連打すると、綾子の動きが鈍くなった。
顔を殴られてガードする綾子に、真彩は踏み込んでお腹にミドルキックを叩き込む。
バシィィィ・・・
「ぐふっ・・うううっ・・」
強烈な蹴りに綾子が苦悶の表情でお腹を押さえると、真彩は後頭部にハイキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
強烈なハイキックにマットに崩れ落ちる綾子。
俯せ状態でダウンした綾子に、真彩が髪を鷲掴みにしていくと、無理矢理立たせていく。
「まだまだ試合は始まったばかりでしょう?・・・立ちなさいよ・・・」
苦悶の表情の綾子を起こしていくと、いきなり綾子も意地を見せて真彩のお腹にパンチを入れていく。
バシッ、バシッ・・
「まだまだ負けないわよ・・・私だって・・・」
必死に返した綾子。しかし真彩の怒りを買う結果になっていく・・・リング上。
「何よ、だったら痛めつけてあげるわね・・・ふふっ・・」
真彩がそのまま綾子の顔面をマットに叩き付けると、綾子の悲鳴が響き渡るリング上。
バッシーン・・・
「いやああぁぁぁぁぁ・・・」
俯せ状態で両手を顔面に添えて両足をバタバタさせて痛がる綾子。
更に真彩がキャメルクラッチの体勢になってから、髪を鷲掴みして引っ張っていくと、痛さから悲鳴をあげる綾子。
グイッ・・
「痛いぃぃぃぃ・・・いやあぁぁぁぁぁぁ・・・・」
綾子が泣き出しそうな悲鳴をあげていると、観客席からは歓喜の声が上がっていく。
美人女子アナの悲鳴を楽しんでいる観客達に、真彩は更に揺さぶって痛めつけると、一気に放して立ち上がった。
「ふふふっ・・キャットファイトみたいな事は、レースクイーン時代にもやらされていたわよ・・・甘いわね・・・」
真彩は腰にヒップドロップを落としてから、髪を掴んで起こしていく。
フラついている綾子にコーナーに押し込んでから、勢いある喧嘩キックをお腹に炸裂させていく真彩。
ドスッ・・
「ぐえっ・・おえっ・・」
お腹への強烈な圧力に座り込む様にダウンする綾子。口から涎を垂れ流して苦しそうな表情で睨み返していく。
「あらあら、まだまだ足りてないのかしら?」
真彩が囁くと、髪を掴んで起こしてから、ヘッドロックから強引なブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けると、またも綾子の悲鳴が響き渡った。
バッシーン・・
「きゃあああぁぁぁぁ・・・」
俯せで痛がる綾子に、真彩はバックマウントを奪っていくと拳をアピールしていく。
観客席は美女の殴られるシーンを期待して歓声をあげると、真彩が脇腹から殴りだした。
ドスッ、ドスッ・・
「うっ・・うぐっ・・」
脇腹を殴られて苦しむ綾子。
更に側頭部を殴ったりとしていく真彩に、両足をバタバタさせて痛がるしかできない綾子。
観客席が盛り上がる中、真彩が殴り続けては、仰向けにして馬乗り状態になっていくリング上。
焦るように藻掻く綾子は、逃れる事が出来ない中、真彩が囁く。
「覚悟しなさい・・・美人がボコボコにされるところを見せてあげなくちゃね!」
その真彩のサディスティックな笑みに恐怖を感じる綾子。
「ぎ、ギブ・・・・ギブアップ・・・」
恐怖からギブアップを口にした綾子。
しかしレフリーもギブアップを取らずに試合が続けられると、真彩が顔面狙いのハンマーパンチを叩き込んでいく。
バシッ・・バシッ・・
「んああぁぁ・・・ああんっ・・・」
顔面への衝撃に悲鳴をあげて痛がる綾子。
容赦ない顔面への衝撃に藻掻く綾子。しかし真彩が容赦なく鼻などを狙っては、パンチを落としていく。
バシッ、バシッ・・・
次第に綾子の顔面が腫れだした。また鼻血が噴き出していくと、必死に逃れようと藻掻いている。
しかし真彩のパンチが顔面を襲うと、血塗れになりながら涙目でピクンビクンと身体を反応させては、残酷感ある試合を続けていくリング上。
更に真彩が両足で綾子の両腕を固めてガードできないようにしてから、観客席に拳をアピールしていく。
「美人女子アナを壊すわよ!」
真彩が叫ぶと一気に顔面へパンチを叩き込んでいくと、ここでレフリーが危険と判断して試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴り響く中、真彩が立ち上がると血塗れでグッタリしている綾子のバストを踏みつけてガッツポーズすると、レフリーに手を挙げられていくのであった。
『勝者、佐乃真彩っ!』
衝撃の顔面破壊とも言えるKO勝利の真彩。レースクイーン時代の経験と、サディスティックな面の表れからの激勝であった・・・
綾子はリングドクターに応急処置を受けながらも、担架が運び込まれて控え室に戻っていくのであった・・・。



第30試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、聖なる力所属の体育会系女子の岡添麻希。地下プロレス参戦も時間の問題と言われていた麻希が、水泳で鍛えた身体を地下プロレスのリングで発揮するために、遂にリングに上がった。
日焼けした褐色の肌と対照的な、白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングに上がると、早くも歓声を浴びて一礼していく麻希。
デビュー戦だけに異様な雰囲気な地下プロレスの会場に落ち着きない様子の麻希だったが、対戦相手がリングに上がると驚きを隠せないのであった・・・。
麻希のデビュー戦の相手は、女優の霧谷美玲。白い肌に黒いスポーツビキニ姿でリングインすると、対戦相手の麻希とは視線を合わせずにコーナーに進んでいく。麻希とは白い霧谷、黒い霧谷などと言われていただけに、その存在は認知していただけに、地下プロレスのリングで闘うことになって美玲も驚いていた。
『特別試合・・・青コーナー〜・・・身長163p、Aカップ・・・岡添麻希〜っ!』
Aカップと言う言葉に恥ずかしそうな表情を浮かべながらも、片手を挙げてアピールする麻希。
『赤コーナー〜・・・身長164p、上から78、57、83・・・霧谷美玲〜っ!』
そしてコールされて両手を突き上げる美玲は、リング中央へ歩み出ていくと、麻希もコーナーから歩み出て睨み付けていく。
早くもヒートアップするリング上に観客席が盛り上がると、レフリーが止めてからルールの確認をしていくと、美玲と麻希は下を向いて視線を合わせようとしない・・・。
そしてコーナーに別けられていくと、麻希と美玲は黒服からオープンフィンガーグローブを着けられていく。華激ルールながらも美女同士の安全管理を優先させての処置。しかし観客席は盛り上がってゴングが待たれていた。
「これって・・・本気で顔を殴ったりして良いんですか?・・・それと華奢だから壊れそうだし・・・」
麻希が心配そうにして囁くと、黒服は笑みを浮かべた。
『安心しろ・・・思いっきり殴っても蹴っても、表には出ないからな・・・そう言えば同じ事務所の伊東綾子が血塗れKOされていたぞ・・・』
黒服の言葉に麻希は驚くのと同時に、美玲に勝とうと気合いを入れていく。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、歓声に包まれるリング上で向かい合う美玲と麻希。
美玲はガードを上げて打撃の様に構えていくと、麻希は距離を置いて動きを見ている。
初めての地下プロレスでの試合だけに、麻希もマットの感触などを確認する様な、まずはゆったりとしたスタート展開。
美玲が前に出ると、麻希がガードを固めていく。
軽く美玲がローキックを放つと、麻希が避けて空振りにさせていくリング上。
更に美玲が左右のパンチを放つと、麻希は冷静に低空タックルを仕掛けた。
いきなりのタックルに反応ができない美玲に組み付いた麻希は、そのままグラウンドに持ち込んでいく。
マットに叩き付けられて動きが止まった美玲に、麻希も慣れない場面での対応も構わず、そのまま横四方固めを狙うも藻掻く美玲がロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に麻希が立ち上がると、美玲も水着を直しながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に麻希が前に出ると、美玲が嫌がるような蹴りを放つも、麻希は受けながらもジャブを放ちながら距離を詰めていく。
踏ん張って左右のジャブを放って牽制する美玲。
しかし麻希がガードしてタックルを仕掛けようとすると、タックルに意識が集中してしまった美玲。
そのタックルがフェイントで、麻希が踏み込んで顔面へ大振りのフックを叩き込む。
バッシーン・・・
顔面への衝撃にフラつく美玲に、麻希は続けて小刻みのジャブを顔面に叩き込むと、嫌がるように美玲がガードを固めた。
更にお腹にパンチを入れてから、踏み込んでミドルキックを叩き込む麻希。
バシィィィ・・・
「うっ・・んんんっ・・・」
お腹へのミドルキックに苦悶の表情を浮かべる美玲。
動きが止まったからと、麻希は顔面へパンチを叩き込む。
バシッ、バシッ・・
「あうっ・・」
顔への打撃に苦しい美玲。
必死に前蹴りの様にして距離を置こうとする美玲に、麻希は冷静にジャブ気味に放っては、美玲を追い込んでいった。
次第に麻希がパンチを連打するようになって、美玲はコーナーに追い込まれていくリング上。
コーナーを背にした形の美玲はガードを固めると、麻希はローキックを放って意識を下に向けさせると、ノーガードにさせて串刺しのドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「ぐふっ・・うううっ・・」
串刺しドロップキックに苦悶の表情で座り込む様にダウンした美玲。
麻希は素早く立ち上がると、容赦なく美玲の髪を片手で鷲掴みにしてから、顔面へパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔面へのパンチの連打に嫌がるように藻掻く美玲。
必死に組み付いて顔への衝撃から逃れようとする美玲に、麻希が突き放すようにコーナーに叩き付けると、強烈なサッカーボールキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
バストへの衝撃に動きの止まる美玲。胸を両手で押さえて苦しむと、観客席は容赦ない麻希の攻めに歓声が上がった。
レフリーがここで麻希を止めてリング中央へ戻すと、美玲の様子をチェックしていく。
『霧谷っ、どうだ?』
レフリーの問いかけに苦しそうにしながらも立ち上がろうとする美玲。
「ま、まだいけます・・・」
美玲の言葉にレフリーは試合を続けさせていく・・・。
『ファイト!』
構える美玲。顔や身体には麻希の攻めでできた痣の様なものも痛々しい。
麻希が前に出ると、美玲も前に出て必死にパンチを放っていく。
バシッ・・
お互いが手を出すと、美玲の拳が麻希の顎を捉えた。
一瞬動きの鈍る麻希に、美玲が顔面狙いのパンチを連打すると、麻希が嫌がるように下がり出す。
更に美玲が顔面パンチを連打していくと、ロープ際に追い込まれた麻希は勢いが止められずに前蹴りを放つもバランスを崩して倒れ込むと、美玲が馬乗り状態になって殴りつける。
これには観客席が興奮状態で歓声をあげると、麻希はブリッジ気味に返してロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーに止められて立ち上がる美玲は、攻め続けたから呼吸を乱しながらも水着を直していく。
麻希は殴られ続けたからと、口の中を切ったのか血が滲むも立ち上がると、呼吸を整えながら構えた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める美玲と麻希。
美玲がジャブ気味にパンチを放ちながら詰めると、麻希はタックルを仕掛けた。
上手く抱きついて麻希が持ち上げると、そのままマットに美玲を背中から叩き付けた。
これには美玲が強い衝撃に動きが止まると、麻希が馬乗り状態に持ち込むと、お返しとばかりに美玲の顔面に拳を振り下ろした。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
美しい美玲の顔に容赦なく落とされていく拳。殴られる度にビクンビクンと身体を反応させて痛がる美玲。
麻希の手を掴もうとするも、麻希の激しいパンチの連打に残酷シーンが展開されていく。
更にハンマーパンチを鼻を狙って叩き込む麻希。
バキッ・・バキッ・・
鼻へのハンマーパンチの連打に、遂に美玲の鼻から出血して、血に染まっていく。
呼吸も苦しくなる中、藻掻く美玲を俯せ状態に持ち込んでいく麻希。
バックマウント状態から、続けて側頭部にパンチを叩き込んでいく麻希。美玲は痛がるように両足をバタバタさせていくと、麻希が髪を鷲掴みにしていく。
グイッ・・
「うっ・・」
「ギブ?・・ギブアップ?」
麻希が美玲に無理矢理上を向かせてから、ギブアップを迫るも、美玲も耐えていく。
「ぎ、ギブはしない・・・・まだまだ・・・」
強がる美玲に麻希が笑みを浮かべた。
「強気なのね・・・悪いけど・・・本気でやらせてもらうわ・・・」
麻希がそう囁くと、髪を放して側頭部へ左右からパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
容赦ない顔面狙いのパンチに、美玲は殴られる度に頭をフラつかせて、マットには垂れ流した血が飛び散って残酷感あるリング上。
必死に立ち上がろうと四つん這いになった美玲に、麻希は馬乗り状態のバックマウントから顔に拳が当たる様に殴りつけると、血飛沫がまって残酷感ある試合展開になっていく。
自らの血がマットに垂れる様子に動揺を隠せない美玲。
更に麻希がチョークスリーパーを仕掛けると、藻掻きながら逃れようとするも、麻希の腕は美玲の頸動脈を締め付ける。
藻掻き苦しむ美玲が逃れようと暴れるも、麻希が上手く極めていく。
失神させる寸前に、麻希は技を解いて立ち上がった。
これには観客席が盛り上がっていくと、美玲は喉元を押さえて咳き込んでいる・・・。
「コホッ・・コホッ・・・」
その美玲に手招きして挑発する麻希。
「もう少し盛り上げましょうよ・・・霧谷さん・・・」
美玲は出血もあって苦しい状態になりながらも、観客席が盛り上がっているからとフラつきながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に麻希が前に出て鼻を狙ったパンチを放っていくと、美玲も意地になって殴り返していく。
バシッ・・バキッ・・
美玲の顔面にヒットすると、血飛沫が舞い上がって残酷感あるリング上。
更に鼻血が酷くなっていくと、美玲の手数も減ってサンドバック状態になっていくと、麻希はお腹へも蹴り込んだりと一方的な試合展開になっていく。
美人女優の美玲の残酷シーンに観客席が盛り上がる中、麻希は容赦なく殴って蹴ってとコーナーに追い詰めると、踏み込んでお腹へ鋭い膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ・・
「うぐうっ・・・グエえぇぇぇぇぇ・・・」
串刺しの膝蹴りに美玲は耐えられなくなって口から胃液の様な物を吐き出してダウンした。
身体を丸くして苦しむ美玲に、麻希はレフリーに視線を送ると、レフリーはトドメとばかりに合図する。
少し戸惑い気味に麻希がコーナーに寄ると、トップロープを掴んで、動きの止まった美玲の頭部を踏みつけていく。
更に仰向けにしてから、顔面へのストンピングを叩き込んでいくと、ここで危険と判断されてレフリーが麻希を止めていく・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングが打ち鳴らされる中、麻希はガッツポーズで観客にアピールする。
リングサイドからはリングドクターがリングに上がると、グッタリしている美玲を応急処置していく。
『勝者、岡添麻希っ!』
リングアナのコールに歓声が起きる中、麻希はレフリーに片手を挙げられて笑顔を浮かべると、美玲の様子を気にしていた。
麻希は聖なる力の中でも体育系だからと、デビューに向けて調整がされていたが、白黒と言われる美玲との試合が組まれるも、実力差があるのではと言う関係者の心配が的中した試合だったが、見事な勝利の麻希。
美玲はフルボッコKO状態に、地下プロレスでの試合を何試合も経験していても、更に恐怖を感じた試合だったのだろう・・・。
そして担架に乗せられてリングを降りる美玲に、麻希は握手してからリングを降りるのであった・・・。



第31試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、女優の笹木希。黒いビキニに黒いリングシューズ姿で花道を進んでくると、観客席が盛り上がっていく。
観客席からの歓声に笑顔で両手を振って応える希。今夜のこれから始まる試合の相手など想像にしていない様子・・・。
ロープを掴んでリングに上がると、再度観客席に向かってアピールする希。今夜はアイドル相手のプロレスと想像しているのか、何度も経験している地下プロレスだけに、少し余裕も感じられる振る舞い。
しかし希の対戦相手が花道に姿を現すと、その余裕も一変した・・・。
『うおぉぉぉぉぉ・・・・希ちゃん大丈夫かよ!』
『壊されちゃうんじゃないか、可哀想に・・・』
多くの同情的な声の中、リングに現れたのはアフリカンコング。豹柄のリングコスチュームでリングインするコングに、希は驚きを隠せない・・・。手にはオープンフィンガーグローブが着けられている。
「ちょっと・・・わ、私・・・本当に試合するんですか?」
希が黒服に問いかける。
『試合は決められたんだから、シッカリとお客さんを楽しませてくれ・・・ふふふっ・・・』
黒服からは死刑宣告とも言える言葉が返ってくると、希は足元を震わせていた・・・。
負けん気が強い希も流石にコング相手ではどうしようもない現実がリングには待っているのだろう・・・。
『青コーナー〜身長168p、上から80、58、83・・・27歳・・・笹木希〜っ!』
早くもコールが始まると、希は表情を強張らせて一礼していく。その希には残酷な期待をする観客達から歓声が起きていた。
『希ちゃ〜ん、たっぷりとイジメられてよね!』
その残酷な観客席からの声に怒りすら湧いている希。しかし試合が無くなる訳でも無く、諦めるしかなかった・・・。
『赤コーナー〜・・・身長173p、105s・・・アフリカンコング〜っ!』
そしてコールを受けたコングは試合開始のゴングを待っているかの様に、ガッツポーズで威嚇して観客席にもアピールしている。
『コング〜っ、希ちゃんをメチャクチャにしてくれ〜!』
『全裸っ、全裸っ、全裸っ・・・』
観客席の反応に落ち着きのない希。
アイドル相手ならば喧嘩ファイトで勝ち残れるものの、コングが相手では・・・。
そして遂に、希にとっての地獄の時間が始まる試合開始のゴングが打ち鳴らされるのであった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと共に、希はリング内を動き回っては攪乱しようとしている。
コングも素早く距離を詰めていくと、希は上手くリング下に逃れるようにしてコングから逃げていると、コングはリング上から挑発する。
「ニゲテバカリ・・・」
そのコングに構わずリング下で水着を直しながら呼吸を整えていく希。
リング上のコングが苛つき出すと、希はリング上を睨み付けながらリングサイドを動いている。
「ウガァァァァァァ・・・・」
挑発するように叫ぶコング。
「何よ、このゴリラ女っ!」
希もリング下で叫ぶと、地下プロレスで何度も参戦しているコングは日本語を理解していたのか、怒り出した。
「カクゴシロ・・・ブチコロス・・・」
気合いの入るコング。
しかし希はリング上に戻ろうとしないと、観客席からブーイングが起きていた。
『笹木ぃぃぃ・・早くリングに戻れよ!』
『コングに痛めつけられるところ、早く見せてよ!希ちゃん〜!』
残酷な期待が込められた歓声に希も焦り出すと、黒服が希を掴んでいく。
すると、コングがリング下に降りていくと、嫌がる希を遂に捕まえた。
グイッ・・
「いやあぁぁぁぁぁ・・・」
堪らず悲鳴をあげる希。
しかしコングは場外では仕掛けずに、強引にリング上に戻していく。
希をリング上に戻すと、コングも続いてリングに戻っていくと、希は転がるようにリング下に逃れようとした。
しかし、これにはリングサイドの黒服立ちが希をリング下に逃がさないように押さえると、コングが髪を鷲掴みにしていく。
グイッ・・・
「あああああっ・・・」
堪らず悲鳴をあげる希に、コングは強引に立たせていくと、まずは軽めのジャブを顔面に叩き込んだ。
バシッ、バシッ・・・
「あんっ・・・ああっ・・ん・・・」
コングは殴られて痛がる希に、そのままロープ際に押し込むと、今度はお腹にパンチを入れていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
「うっ・・ぐふうっ・・・グエッ・・・」
腹パンチの連打に苦悶の表情を浮かべている希。
しかし希も負けずに殴り返していく。
バキッ・・
希の拳がコングの顎を捉えると、一瞬コングの動きが止まっていく。
「バカにしないでよね!」
更に希がパンチを放ってから、膝蹴りをコングのボディに叩き込んだ。
ドスッ・・
「くっ・・・」
流石のコングも鋭い希の膝蹴りに苦悶の表情を浮かべると、観客席が盛り上がっていく。
油断していたのかコングの動きが鈍ると、希は調子に乗って膝蹴りを連打した。
ドスッ、ドスッ・・・
「ほらっ、ほらっ・・・どうなのよ!」
希が叫ぶと、コングは少し苦しそうな表情を浮かべた。
観客席が盛り上がると、更に希が顔面へ張り手を連打した。
バッシーン・・バッシーン・・
希の手が鼻に当たると、コングが鼻血を垂れ始めた・・・。
まさかの展開に観客席も盛り上がる中、コングは黒服に視線を送ると、黒服はゴーサインを送り出した・・・。
「オアソビハ、ソロソロオワリダ・・・」
コングが呟くと、調子に乗って喧嘩キックを叩き込む希に、蹴り足を掴んで倒していく。
「んあっ・・・」
いきなり倒されて驚く希。
コングは手招きすると、希はマットを叩いて立ち上がった。
しかし次の瞬間、立ち上がった希の喉元に太いコングの腕が叩き付けられていく。
ラリアットを受けて吹き飛ばされる希の身体。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・あんっ・・・」
力なく大の字にダウンする希。突然の衝撃に立ち上がれないと、コングは飛び上がるようにしてボディプレスで希の身体を押し潰した。
バッシーン・・・
「んああぁぁぁぁ・・・」
あまりの圧力に悲鳴をあげて痛がる希。
コングは立ち上がると、今度はお腹を跨ぎだした。
観客席からもヒップドロップを期待する声が出ると、コングは飛び上がるようにヒップドロップを希のお腹に叩き込む。
ドッシーン・・・
「うっ・・オエェェェェェェ・・・・」
一瞬間を置いてから、希の口から反吐が噴き上がっていく。
100s以上の体重が飛び乗って、その圧力で内臓を押し潰される様にして、胃袋の中身が噴き上がったのだった・・・。希は試合前に食事をしていた事もあって、容赦なく自ら吐き出した吐瀉物が美しい顔を汚したのであった・・・。
動きの止まった希に、コングはコーナーからペットボトルを手にすると、汚れた希の顔面に水をかけて洗い流していく。
更に髪を掴んでロープに両腕を絡めていくと、希の口にペットボトルを突っ込んで、無理矢理水を飲ませていくコング。
「んぐっ・・んぐっ・・んぐっ・・」
苦悶の表情で水を飲まされていく希。
そして、コングはお腹にパンチを入れていく。
ドスッ・・・
「グボッ・・・ウエェェェェェェ・・・」
またも口から吐き出していく希。無理矢理飲まされた水が、胃液などを薄めて噴き上がった。
「ぎゅ・・ぎ・・ぶ・・・」
口をパクパクしながらギブアップを口にする希。しかしレフリーも試合を止めようとしなかった・・・。
希が吐き出した水が身体を伝いリングを濡らしていく。
苦悶の表情で咳き込む希に、コングはロープから引き離すと、今度はコーナーに振って激突させていく。
バッシーン・・・
「いやああぁぁぁぁ・・・・」
悲鳴をあげて激突してグッタリと倒れ込む希。
コングはゆっくりと髪を鷲掴みにして起こしていくと、コーナーに押し込んで両腕をトップロープに絡める様にして立たせた。
そしてコングが距離を置いてから、観客席に向かってアピールしてから、コーナーの希に突進して押し潰す。
ドッシーン・・・
リングが揺れるような衝撃を受けて、希は失神寸前に追い込まれてしまった・・・・。
しかしコングはまだまだ終わらない試合を楽しむかのように、グッタリした希を起こしていくと、髪を鷲掴みにしてグッタリする希を観客席にアピールしていく。
そして水着に手を掛けていくと、ゆっくりとビキニを引っ張って脱がそうとアピールした。
『いいぞぉぉぉぉぉ・・・・脱がしちゃえ・・・・』
『水着を剥いで素っ裸にしてやれぇぇぇぇぇ・・・』
観客席からの残酷な歓声に、コングは遂に希のブラを剥ぎ取っていく。
コングに剥ぎ取られて、ブラは高々と挙げられてアピールされると、観客席が盛り上がっていく。
希のBカップくらいの綺麗なバストが露わになって、観客席が喜びの声をあげている中、コングはそのまま希の乳房がトップロープに当たる様にして押しつけた。
そして、押しつけた乳房をロープに擦りつけていくコング。

ギュ、ギュギュ・・ギュ・・・
「いやあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
ロープに擦りつけられて、ゴムとの摩擦で激痛に襲われて絶叫する希。乳首がロープに擦られての激痛は残酷そのもの。
泣き叫ぶ希を楽しむかのようにして、コングは逆の乳首もロープに押しつけると、擦りつけていく。
ギュ・・ギュギュ・・
「んああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
乳首がロープに擦りつけられていくと、皮膚が擦れて血が滲み出していく。
コングは羽交い締めにして観客席に向かって希の傷つけられた乳首をアピールすると、観客席が盛り上がった。
『もっと擦りつけてやれぇぇぇぇぇ・・・・』
『希ちゃんのオッパイをメチャクチャにしてやれぇぇぇぇぇ・・・・』
まさに美女の破壊シーンを楽しむかのような観客達の残酷な歓声。
コングは更に希の白い乳房をロープに押しつけては、擦りつけていく。
ギュギュ・・・ギュ・・・
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・やめてぇぇぇぇぇぇ・・・・」
泣き叫ぶ希。コングが押しつけて擦りつける度に、白い乳房に何本もの擦りつけられた痕が浮かび上がって残酷感があがっていく。
そしてコングが放すと希は両手でバストを押さえて痛がっていると、髪を鷲掴みにして希の顔面もロープに擦りつけるコング。
ギュ・・ギュギュ・・
「いやあぁぁぁぁぁ・・・・か、顔がぁぁぁぁぁぁ・・・・顔はやめてぇぇぇぇぇ・・・」
泣き叫ぶ希。
コーナーに連れ込むとコーナーポストに希の顔面を叩き付けてから、座り込むようにダウンする希を起こしてから、両腕をトップロープに絡めて磔状態にしていくコング。
ゆっくりとアピールしながら反対コーナーに進むと、一気に走り込んでスレンダーな希の身体をボディアタックで圧殺していく。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
100sを越えるコングの巨体とコーナーに押し潰された希が失神してしまうと、グッタリと下を向いてしまった希。
トップレス状態でグッタリする希の姿は官能的でもあるが、地下プロレスはこれでも試合は終わらせなかった。
失神した希に張り手を叩き込んで意識を戻してから、コングは観客席にアピールしていく。
すると、観客席からは残酷な期待を込めた声援が飛んでいく。
『プッシークラッシャーだ〜コング〜!』
観客席からの声に、コングは笑みを浮かべると、軽々と希を抱え上げると、抵抗できない希の悲壮感漂う表情を四方の観客席に見せつけてから、一気に突き出した膝に希の股間が当たる様に落とした。
ゴキィィィィ・・・・
「ふぎぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・・・」
断末魔の悲鳴とも言える希の絶叫。
同時に希は恥骨を直撃した衝撃に堪らず異臭を放つ液体を股間から大量に放出した・・・。
コングが放すとヒクヒクするようにして股間を押さえる希。
観客席が盛り上がると、コングは希を無理矢理起こしていくと、コーナーに連れ込んだ。
「ううっ・・・も、もう・・・だめ・・・・」
希が試合を止めてもらおうと哀願するも、コングはコーナーポストのカバーを外して金具を剥き出しにしていく。
金具が剥き出しになったからと、観客席からは残酷な期待をする声が上がっていく。
『希ちゃんの流血戦いってみようか!』
『希ちゃんの美しい顔が壊されるの見たいぞぉぉぉぉぉ・・・・』
そのままコングがコーナーに連れ込んでから、容赦なく希の額を金具に叩き付けていく。
ゴキッ・・バキッ・・
「いやあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
リング上に響き渡る希の泣き叫ぶ声。
同時に額が割れて流血していく希。美しい顔が血で赤く染まっていく様子は残酷そのもの。
意識を朦朧とさせられて希がグッタリしていると、コングは髪を鷲掴みにして観客席に希の顔を見せつけていく。
「カワイイカオヲ、コワシテヤル・・・」
コングが囁くと、希の顔面をロープに擦りつけていく。
ギュギュ・・ギュ・・・
「んああああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
またも希の泣き叫ぶ声が響き渡るリング上。
そしてコーナーの金具に額から叩き付けると、出血が酷くなっていく希。
トップレスの希は、その流血で赤い水着を着ている様にも見えるが、コングはグッタリとする希の両足を抱え込んだ。
そして豪快なジャイアントスイングで振り回していく。
ピチャ・・・
『うわっ、これ希ちゃんの血じゃないのか!』
『すげぇぇぇぇぇ・・・』
コングが豪快に振り回しているから、希の額から出血した血がリングサイドの観客席に飛び散っていく。
希は出血などのダメージから失神してしまって振り回されていると、流石に危険と判断されてレフリーが止めるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
コングが放すと失神して四肢をダラリとさせて倒れ込んでいる希。
その希のバストを踏みつけてガッツポーズのコング。
更にコングが失神している希のショーツを剥ぎ取っていく・・・。
『カンカンカンカン・・・』
更にゴングが打ち鳴らされると、レフリーがコングの手を挙げていく。
『勝者、アフリカンコングっ!』
試合と言うより、美女の虐殺マッチとも言えるこの試合。
希は全裸でリングシューズのみの姿で、リングドクターの応急処置を受けると、担架に乗せられて運ばれていくのであった・・・。
遂にコングが相手を流血させる試合までやり出したから、地下プロレスではコングの相手は残酷な処刑宣告とも言える試合になるのではと、観客達は驚きを隠せない・・・。
しかし、主催者側は地下プロレスらしい残酷な試合を提供するには、これ以上にないファイターと期待を大きくするのであった・・・。



第32試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、巨乳グラビアアイドルの椙原杏璃。白いビキニに白いリングシューズ姿でリングに上がると、緊張しながら観客席に向かってアピールしていく。
その杏璃の対戦相手としてリングに上がるのは、同じくベテラングラビアアイドルの河村ゆきえ。
白いビキニに白いリングシューズ姿で、杏璃と同じリングコスチュームでリングに上がると、観客席に向かって一礼していく。
グラビアアイドル同士の試合、それを今回は特別試合として組まれたのには訳があった・・・。まだ2人は知らされていないが、特別なデスマッチとして組まれたのであった・・・。
コーナーで対戦相手を見つめる杏璃とゆきえ。今回はアイドル同士のプロレスかと思っていたら、リングアナがコールを始めた・・・。
『グラビア系特別デスマッチを行います・・・』
デスマッチの言葉に杏璃もゆきえも動揺を隠せない・・・。
『この試合は、オンリーギブアップマッチとします・・・』
そのコールと同時に、ニュートラルコーナーに有刺鉄線ボードが立て掛けられていく。
ゆきえも杏璃も有刺鉄線ボードに驚きを隠せないと、更に箱に入った画鋲まで運び込まれていく。女祭りだけに、特別なデスマッチ、また意外な組み合わせでのデスマッチに観客席も驚きを隠せない・・・。
杏璃もゆきえもグラビア系だけに、デスマッチでの勝負など望んでもいないからと、簡単にギブアップして終わらせようと考えていると、主催者側からルールの補足がが付け加えられた。
『なお、ギブアップを簡単にできないように、ギブアップ後にレフリーが止めるまで試合は続けられます!』
その説明に杏璃とゆきえは戸惑いを隠せない・・・。
ゆきえは、地下プロレスでは初めて有刺鉄線ボードの痛さを体験したアイドルで、シャーク土家から有刺鉄線竹刀でバストなど徹底的に傷つけられた経験も持っていたから、有刺鉄線への恐怖は杏璃以上であった・・・。
リングサイドでは関係者が話し合っている・・・。
『流石に30を越えてのグラビアアイドルだと、なかなか仕事量も減るから、デスマッチ路線で稼いでもらいますか・・・可哀想だけどな・・・』
『そうだなぁ・・・2人とも美人だし強烈なデスマッチをやるとしたら、それもまた面白いからな・・・ふふふっ・・・』
関係者が笑みを浮かべていると、リング上には試合開始のゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
いきなりコールの前に試合開始のゴングが打ち鳴らされると、向かい合う杏璃とゆきえは緊張しながら距離を詰めていく。
流石にグラビアアイドル同士で有刺鉄線ボードデスマッチ、相手の素肌を傷つけ、また傷つけられる試合に地下プロレスに慣れた2人も、流石に恐怖を感じている。
なかなか手が出ない両者に、煽るように観客席がブーイングをしていく。
『おらおらっ、早く殴り合えっ!』
『グラビアアイドルを有刺鉄線地獄に突き落とせ!』
杏璃もゆきえも焦り出す中、レフリーも取っ組み合えとばかりに煽っていく。
『ファイト!・・・ファイト!』
堪らずゆきえが喧嘩キックを放つと、杏璃のお腹に叩き込まれて身体をくの字にする杏璃。
苦悶の表情を浮かべる杏璃は、更に攻め込もうとするゆきえのお腹にパンチを入れると、続けてエルボースマッシュを叩き込む。
バキッ・・
顎にエルボーを受けてフラつくゆきえに、杏璃は首投げからヘッドシザースに捉えて締め上げる。
ビキニだから巨乳が激しく揺れていくと、観客席は歓声をあげていく。
「うううっっ・・・」
締め上げられて苦悶の表情で耐えるゆきえ。
杏璃も締め上げるも、コーナーの有刺鉄線ボードに気をとられている。
そして杏璃が技を解いて立ち上がると、ゆきえが立ち上がった所へドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
仕掛けた杏璃も巨乳が激しく揺れて、受けたゆきえも胸を揺らしながらの激しいドロップキックに歓声があがる。
更に立ち上がるゆきえにドロップキックを放つ杏璃。
バッシーン・・・
倒れ込んだゆきえに、杏璃は鋭いエルボードロップをバストに叩き込むと、そのままフォールしていく。
しかしレフリーがカウントを数えない・・・そうオンリーギブアップマッチだから・・・。
苦しむゆきえに、杏璃は立ち上がって髪を掴んで起こしていくと、ゆきえがお腹にパンチを入れて反撃に出た。
バシッ・・
「あうっ・・」
お腹を殴られて動きの止まる杏璃に、ゆきえはエルボースマッシュから、ヘッドロックに捉えていく。
そのまま強引にマットにブルドッキングヘッドロックで叩き付けると、杏璃の爆乳がマットに叩き付けられて苦しむ杏璃。
ゆきえが立ち上がると、俯せ状態の杏璃の背中にストンピングを叩き込むと、何度もマットに押しつけられるようにしてバストがひしゃげていくリング上。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
「あうっ・・・ああっ・・・」
ストンピングに痛がる杏璃。
更に腰にヒップドロップからのキャメルクラッチで揺さぶっていくゆきえ。
グイッ・・グイッ・・
「うっ・・・うううっ・・・」
顎に掛けられた手を揺さぶられて苦しい杏璃。苦悶の表情で胸を揺らしながら耐えていく。
ビキニから飛び出しそうな杏璃のGカップバスト。ゆきえが放すと、グッタリした杏璃に、ゆきえは立ち上がってからロープに走り込んだ。
そして立ち上がる杏璃のバストにドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
ドロップキックを受けて勢いよくダウンしていく杏璃。
転がるようにロープ際に倒れ込むと、ゆきえがサッカーボールキックを背中に叩き込んでリング下に落とした。
リング下に転落してグッタリする杏璃に、観客席からは歓声が起きていく。
『いいぞぉぉぉ・・・・有刺鉄線に叩き付けろ!』
残酷な期待の声に、ゆきえがリング下に降りていくと、杏璃の髪を掴んで起こしていく。
そして近くの鉄柵に振ろうとすると、杏璃が逆に振っていく。
ガッシャーン・・・
音を立てて倒れ込むゆきえ。苦悶の表情を浮かべていると、杏璃が髪を鷲掴みにして起こしていく。
そしてリング上にゆきえをあげてからリングに戻る杏璃。
ゆきえを起こしてから、ボディスラムの体勢に持ち込むと、踏ん張って細身ながら投げ技でゆきえをマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
「いやああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
いきなり絶叫するゆきえ。
杏璃もそのゆきえの反応に驚くと、マットに画鋲が撒かれていた。
ゆきえの背中に画鋲が突き刺さって残酷感があがったリング上。有刺鉄線ボードを地下プロレスで初めてを味わったのもゆきえ、画鋲も初めて味わう事になったゆきえ。
「痛いぃぃぃぃ・・・痛いぃぃぃぃぃぃ・・・・」
背中に画鋲が刺さって悲鳴をあげるゆきえ。
杏璃も驚きながらもストンピングを容赦なく入れていくと、画鋲は場外戦の時にレフリーがリング上に撒いていたのであった。
『いいぞぉぉぉぉぉ・・・・有刺鉄線にも叩き付けろ!』
観客席の歓声に、杏璃はゆきえを起こしていくと、背中に刺さった画鋲に驚きながらも、コーナーの有刺鉄線ボードにゆきえを振ろうとすると、ゆきえが踏ん張って逆に杏璃をコーナーに振っていく。
「お返しよぉぉぉぉぉ・・・・」
ゆきえが叫びながら杏璃をコーナーに振っていくと、杏璃が背中から有刺鉄線ボードに叩き付けられた。
グサグサ・・・
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
有刺鉄線ボードに背中から叩き付けられて、素肌を有刺鉄線に傷つけられて絶叫する杏璃。
グラビアクイーンでもある杏璃の白い素肌が容赦なく傷つけられて、血が流れ出ていく様は残酷そのもの。
「痛い、痛い、痛いぃぃぃぃぃぃ・・・」
コーナーから離れるも泣きそうな声で痛がる杏璃。
フラフラしている杏璃に、ゆきえは走り込む様にしてジャンピングニーパッドを叩き込むと、杏璃がグッタリと倒れ込んだ。
そして背中の画鋲をレフリーに抜いてもらうと、ゆきえは背中から血を流しながらも杏璃の髪を鷲掴みにしていく。
更にヘッドロックで締め上げると、お互いに白いビキニには血が染みこんでいく残酷な展開のリング上。
杏璃がゆきえをロープに振って逃れようとするも、ゆきえが踏ん張ってそれを許さない。
更に締め上げると杏璃が苦悶の表情で耐えると、背中からは血が流れ落ちていく。
ゆきえがヘッドロックを解くと、背中にエルボーを落としてからバストを膝蹴りで蹴り上げてく。
グニュ・・
「んああぁぁぁ・・・」
Gカップバストを蹴りつけられて悲鳴をあげる杏璃。
更に下を向く形で動きの止まった杏璃に、ゆきえは髪を掴んで有刺鉄線ボードのあるコーナーに連れ込んでいく。
観客席からは残酷な展開を歓迎する様に歓声が大きくなると、ゆきえは杏璃の顔面から有刺鉄線ボードに叩き付けようとするも、杏璃が踏ん張った。
逆に体勢を入れ替えて叫んでいく。
「顔からは酷いでしょ、お返しよ!」
杏璃がゆきえを有刺鉄線ボードに押し込むと、ゆきえが背中から有刺鉄線ボードに叩き付けられた。
グサグサっ・・・
「痛いぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・」
絶叫するゆきえ。背中を容赦なく傷つける有刺鉄線の棘。
更に杏璃が走り込んでドロップキックを叩き込むと、有刺鉄線の棘が更に食い込んで残酷な展開になっていく。
有刺鉄線がビキニに引っかかると、フラついて倒れ込むゆきえのブラが剥ぎ取られてトップレスになっていくリング上。
『ゆっきーのオッパイ最高っ!』
観客席から歓声があがると、ゆきえも意地になって杏璃のビキニを剥ぎ取ろうと狙っていく。
背中に食い込む有刺鉄線に、ゆきえは痛みを耐えてビキニに手を伸ばした。
グイッ・・
「いやっ・・・」
思わず声を漏らす杏璃。
ゆきえが引っ張ると、自慢のGカップバストが露わになって歓声が上がっていく。
『杏璃の爆乳も最高だぁぁぁぁ・・・・』
『揉ませろっ!』
観客席の声にゆきえは有刺鉄線ボードに杏璃を振ろうとすると、逆に杏璃が振って有刺鉄線ボードに真正面から突っ込んでしまった。
グサッ・・
「んああぁぁぁぁぁ・・・・」
またもゆきえの悲鳴が響き渡るリング上。
Fカップのバストが有刺鉄線に傷つけられると、見事な乳房から出血して残酷感が増していく。
更にゆきえの背中にドロップキックを叩き込む杏璃。
バッシーン・・・
「きゃああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
またもバストなどを有刺鉄線に押しつけられて絶叫するゆきえ。
あまりの激痛に動きの鈍るゆきえに、杏璃は歓声に圧される様にして、髪を鷲掴みにして強引にパイルドライバーの体勢に持ち込むと、容赦なく脳天からマットに落としていく。
ドスッ・・
パイルドライバーを受けてグッタリと大の字になったゆきえ。
杏璃が立ち上がると、傷つけられたバストへエルボードロップを落としていく。
グニュ・・
「んあぁぁぁぁ・・・」
バストへの鋭いエルボーに悲鳴をあげて痛がるゆきえ。
そのゆきえを俯せにしてから、強引に顎に両手を掛けてのキャメルクラッチを仕掛けていく杏璃。
お互いがトップレスだけに、揺さぶる杏璃もGカップが激しく揺れて、苦しむゆきえも胸が揺れて残酷感が増しているリング上。
苦悶の表情を浮かべて涙目になっていくゆきえ。
「ギブアップ?・・・ギブアップするの!」
杏璃が揺さぶりながら激しくギブアップか追い込んでいくと、ゆきえは両足をバタバタさせながらも耐えている。
しかしギブアップは時間の問題と観客席からは歓声が起きていた。
真上を見上げるようなエグイ角度に上半身を反らされて、遂にゆきえの口からギブアップの言葉が漏れていく・・・。
「ぎ・・・ぎ・・・ぶ・・・・」
しかし揺さぶられて発音が上手くいかなかったからと、レフリーもギブアップを取らない。
杏璃もエキサイトして揺さぶっていくと、更にゆきえがギブアップを口にしていく。
「ぎ、ギブ・・・ギブアップ・・・・ギブ・・・」
ここでレフリーがゴングが要請していく・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングと同時に、杏璃が技を解いて立ち上がった。
『勝者、椙原杏璃っ!』
歓声に応える様にして、片手でバストを押さえて片手を振ってアピールする杏璃。
ゆきえは俯せ状態で泣いていると、有刺鉄線で受けたダメージをリングドクターによって応急処置してもらっていく・・・。
杏璃も突然のデスマッチで、同じグラビアアイドルを血の海に沈めた事に、歓声には応えるものの、内心は複雑な気持ちで戸惑っている様子。
ゆきえがバストから血を流しながらも立ち上がると、リング上で杏璃と抱き合ってお互いの健闘を讃えるのであった・・・。



第33試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、レースクイーンの押野さら。20歳のさらは白いスポーツビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、初めての地下プロレスのリングと会場の異様な雰囲気に緊張しながらも一礼すると、Gカップのバストが作り出す谷間に歓声が上がる中、コーナーに進んでいくのであった。
コーナーに両腕を乗せて対戦相手を待つさら。現役女子大生であり、レースクイーンとして売れているさらだけに、地下プロレスは登竜門的に上げられていったが、レースクイーン同士のキャットファイトなども目にしていたり、特別イベントで取っ組み合いなどは経験しているさらだけに、案外ギャラも高いだけにどうなんだろうと言う気持ちもある様子。しかし対戦相手の姿に驚きを隠せないのであった・・・。
リングに姿を現したのは、あの藤原紀華。黒いスポーツビキニに谷間を強調しながらも、素早くリングインすると、さらを睨み付けてからコーナーに進んで片手を挙げてアピールするのであった。
まさかの紀華の登場に戸惑いを隠せないさら。さらは20歳、紀華は44歳と年齢も倍以上の開きと、また噂で地下プロレスのキャリアも聞いていただけに、さらに緊張が走った。しかしジョギングなどを趣味にもしているさらは、スタミナ勝負なら負けないとばかりに気合いを入れるのであった。
『特別試合を行います・・・青コーナー〜・・・身長164p、上から91、62、89・・・20歳・・・押野さら〜っ!』
コールを受けて一礼していくさら。
『赤コーナー〜・・・身長171p、上から88、60、88・・・44歳・・・藤原紀華〜っ!』
流石に女祭りでのトーナメントはスタミナ面が考慮されて、トーナメントが行われなかった今大会、紀華の相手は新人が当てられて紀華としては少し苛ついた表情も覗かせていた。
レフリーがリング中央でルールの確認をしていくと、さらと紀華が睨み合っていく。
『素手での顔面パンチ、グラウンド状態での顔面、胸、股間への攻撃も認められている。ギブアップ、KO、レフリーストップ、ドクターストップで決着がつく。手は素手でもオープンフィンガーグローブを着けても大丈夫だ。故意にリングコスチュームは剥ぎ取らないように・・・。』
レフリーの説明を聞きながらも、さらが挑発的に口を開いた・・・。
「噂の地下プロレスのデビュー、相手が藤原さんならチャンスですよね・・・」
その言葉に紀華が返す。
「若いからって調子に乗らないでよね・・・地下プロレスの怖さも知らないくせに・・・。貴女が小学生の頃から私は地下プロレスで闘っていたのよ・・・」
その紀華の言葉に、さらが言い返した。
「でもリングの上では平等のはずですよ・・・今夜は勝たせてもらいます・・・」
その言葉に紀華は言い返す。
「いいわよ・・・たっぷりと怖さを教えてあげるから・・・覚悟しなさい・・・簡単には試合は終わらせないから・・・・」
早くもヒートアップするリング上。
レフリーがお互いが素手での試合と言うことで、そのまま試合開始のゴングを要請していった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、コーナーから飛び出していくさら。
スポーツビキニを揺らしながら距離を置いていくと、紀華もガードを固めて距離を詰めていく。
緊張感が高まるリング上。さらは打撃対応をどこまでやったのか注目される中、いきなり踏み込んで紀華にローキックを叩き込んだ。
バシッ・・
ローキックを受けても表情を変えずに構える紀華。
さらが距離を上手く測りながら構えていくと、紀華が間合いを詰めていく。
紀華が前に出ると、さらは上手くリング内を回る様にして距離を保つと、紀華が前に出て行くリング上。
挑発的にローキックを軽く放つさらに、紀華は受けながらも前に出て行く。
バッシーン・・・
「ほらあぁぁぁ・・・」
更にさらが張り手を叩き込むと、紀華が笑みを浮かべた。
挑発的に頬を前に出す紀華に、さらが左右の張り手を叩き込むと、紀華もお返しとばかりに左右の張り手を返した。
バッシーン・・・
紀華の張り手にフラつくさら。
更に紀華が髪を鷲掴みにしてから、コーナーに連れ込むと嫌がるさらの顔面を、コーナーポストに叩き付けていく。
バシッ、バシッ・・・
「あうっ・・・」
動きの止まったさらに、紀華がヒップにミドルキックを叩き込んでいく。
バシィィィィ・・・
「あうっ・・ううっ・・」
ロープを掴んで痛がるさらに、レフリーが紀華を止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に紀華が距離を置いていくと、さらはヒップに食い込むショーツを直してから構えていく。
『ファイト!』
レフリーが試合を続けさせていくと、更には顔面をガードしてようと両手を高い位置にして構えた。
しかし紀華の打撃スキルからも、ノーガードになったボディが狙われるのは必至で、距離を詰めた紀華がローキックを叩き込む。
意識が下へ向いたところへ、さらの顔面狙いのハイキックが放たれると、さらが咄嗟に避けるもプレッシャーを感じていた・・・。
避けたさらが必死に飛び込んでタックルを仕掛けると、上手く紀華の身体に密着していく。
しかし紀華踏ん張って倒れないと、さらが揺さぶっていくも、紀華が逆に倒してグラウンド状態に持ち込んだ。
谷間のアピールされたスポーツビキニだけに、美女の取っ組み合いに観客席が盛り上がっていく。
紀華がサイドポジジョンを奪っていくと、嫌がるように組み付くさらをマットに押しつけた。
しかしロープが近いからとさらの足がロープに届くと、ここでレフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に紀華が立ち上がると、さらは呼吸を整えながら立ち上がっていく。
水着を直しながらも、紀華を睨み付けるさら。
紀華も挑発的に手招きしていくと、観客席が盛り上がっていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にさらが前に出ると、紀華が軽くジャブ気味にパンチを放った。
顔へ飛び込んでくる紀華の拳に退き気味になるさら。その体勢から殴り返すも届かずに、紀華の圧力に押され出した。
少しずつロープ際に追い詰められるさらに、紀華の左右のパンチが顔面にヒットした。
バキッ・・
鈍い音が響くリング上。さらがフラついてタックルを仕掛けると、紀華は冷静にフロントスリーパーでキャッチしていく。
藻掻くようにして紀華を押し込もうとするさら。
紀華が踏ん張ると、さらは紀華の脇腹へパンチを入れていくも、紀華が締め上げて悲鳴をあげる。
グイッ・・
「ああああっ・・・」
さらの悲痛な叫び声に歓声があがると、紀華が極めていく。
「カワイイ声ねぇ・・・勝つんでしょ、今夜は?」
意地悪く囁きながら紀華がさらを痛めつけると、膝をボディに叩き込む。
ドスッ・・
「うっ・・うううっ・・・」
ボディへの鋭い膝蹴りに呻き声の様に発して苦しむさら。
紀華が技を解くと、座り込む様にダウンしていくさらに、紀華は背中にサッカーボールキックを叩き込む。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
堪らず悲鳴をあげるさら。
更に紀華はマットに座るようにして苦しむさらの、自慢のGカップバストへもサッカーボールキックを叩き込んだ。
グニュュュュ・・・
「んあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
バストへの強烈な衝撃に胸を押さえてグッタリと倒れ込むさら。
痛がるさらの顔面を踏みつけてアピールする紀華に、観客席からはブーイングが起きていく。
『ブゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・ブゥゥゥゥゥゥゥ・・・・』
『新人相手に強くてもダメなんだよ!』
観客席からのブーイングに笑みを浮かべる紀華。
グリグリ・・・
顔面を踏みつけられて両足をバタバタさせて苦しむさら。
これにはレフリーが紀華を止めていくと、さらから離していく。
紀華が離れてさらは顔を気にしながら立ち上がると、レフリーは試合を続けさせていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める紀華。
さらはガードを上げて打撃を警戒すると、紀華のローキックが炸裂した。
バシィィィ・・・
太股に炸裂すると、さらの白い太股に内出血が起きていく。
紀華の蹴りに恐怖心さら感じているさらは、必死に顔面を守ろうとガードすると、紀華が軽くジャブでガードの上から叩いた。
更にお腹にミドルキックが炸裂すると、身体をくの字にして苦しむさら。
ガードが下がると、そこへ紀華のハイキックが炸裂する。
バッシーン・・・・
豪快に炸裂したハイキックにさらが倒れ込むと、動きの止まるさらに馬乗りになっていく紀華。
レフリーが試合を止めるか迷うと、紀華はさらを俯せ状態にしていくと、一気にキャメルクラッチ状態に持ち込んだ。
グイグイッ・・
「うっぷ・・・ぎゅ・・ぶ・・・」
これにはさらがギブアップ状態に追い込まれるも、簡単に終わらせないとばかりに紀華が顎を揺さぶってはギブアップをさせない。
口から涎を垂れ流して苦しいさら。
そして紀華が技を解いて立ち上がると、さらの髪を鷲掴みにして無理矢理起こしていく。
さらも必死にタックル様に組み付こうと抵抗すると、バストへ膝蹴りを叩き込む紀華。
グニュ・・・
「んあぁぁぁぁぁ・・・・」
バストを膝蹴りで押し潰されて藻掻き苦しむさら。
動きの止まるさらをコーナーに追い込むと、両腕を無理矢理にトップロープに絡めて磔にしてから、顔面に左右のパンチを叩き込む紀華。
バシッ・・バシッ・・
素手での危険なパンチに痛がるさら。
更にお腹にボディを左右で見舞う紀華。
ドスッ・・ドスッ・・・
「ぐ、グェェェェ・・・」
お腹への衝撃に口をパクパクして苦しむさら。
紀華が膝蹴りをボディに狙うと、レフリーが止めていく・・・。
『ブレーク・・・ブレーク・・・』
膝蹴りが決まればKO決着になってしまってはと、もう少し痛めつけさせようと言うのか・・・。
レフリーが紀華を止めていくと、さらをコーナーから離していくレフリー。
苦悶の表情を浮かべて水着を直すさらに、紀華は呼吸を整えながら構えていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に紀華が距離を詰めると、さらがガードを固めていくも、ローキックが太股に襲いかかった。
バッシーン・・
強烈なローキックにフラつくさら。
耐えるさらに、紀華がローキックを叩き込むと、さらが意地を見せて裏拳を放った。
バッシーン・・
まさかの裏拳が紀華の側頭部に炸裂すると、油断していたのか紀華が倒れ込んだ。
次の瞬間、観客席が盛り上がる中、さらが必死に馬乗りを狙って乗りかかる。
続けて紀華の顔面狙いのパンチを連打していくと、紀華の顔面にさらの拳が襲いかかった。
ブリッジ気味に返そうとする紀華に、さらが上手くバランスをとっては顔面へパンチを落とすと、紀華の顔に痣が浮かび上がっていく。
返そうとする紀華は、余計にスタミナを奪われる形で全身から汗を噴き出しながらもさらのパンチを防ごうと組み付くと、さらは脇腹へパンチを入れていく。
ドスッ、ドスッ・・・
さらのパンチを受けて苦悶の表情を浮かべる紀華。組み付こうとしても、脇腹への衝撃でクラッチが外れて仰向けになると、さらのパンチが顔面を襲う。
バキッ、バシッ・・
さらも必死に顔面へパンチを落としていくと、紀華の鼻から出血していく。
呼吸も苦しくなる紀華は、ブリッジ気味に必死に返すと、さらが上手くバランスを取っていって紀華が俯せ状態になっていくリング上。
さらは脇腹へ軽くパンチを入れていくと、嫌がるようにする紀華。
背後からのパンチに恐怖心すらあるはずの紀華は、殴られては身体をビクンとさせて痛がっているリング上。
更に髪の毛を鷲掴みにして紀華の喉元を開けさせて、さらがチョークスリーパーを狙うと、紀華も嫌がるように喉元をガードしていく。
ガードされると、さらは紀華の側頭部などを殴っては、喉元を開けさせようとしていく。
紀華もチョークを狙っていると察して顔を殴られても喉元をガードすると、さらのパンチの連打に嫌がるようにする瞬間、さらの腕が滑り込んでいく。
グイッ・・
「ふぐうっ・・」
苦悶の表情になる紀華。
さらが身体を密着させて絞めようとすると、紀華がロープに逃げようと極まる前にロープに手を伸ばす。
その紀華を締め上げるさら。両足を絡めてアナコンダスリーパーを狙うも、経験の少なさから極められない。
観客席もまさかの展開に歓声をあげていく中、紀華が意地を見せてロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーがさらを止めていくと、観客席も残念そうな溜息が起きていく。
水着を直しながら立ち上がるさら。
紀華も苦しそうな表情を浮かべながらも、水着を直しながら立ち上がっていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に紀華が呼吸を乱しながらも、小刻みにジャブを放ちながら距離を詰めていく。
鼻血で呼吸が苦しい紀華は口で呼吸しながら、距離が詰まるとローキックを叩き込む。
バシィィィ・・・
内出血を起こしているさらの太股に、更に衝撃が加わって苦しむさら。
打撃になるとさらは不利の様子で、経験からも紀華が圧していく。
嫌がるようにガードを固めていくさらに、紀華のミドルキックが炸裂した。
バッシーン・・・
「うぐっ・・ううっ・・」
必死に耐えていくさら。続けて紀華の前蹴りがお腹に叩き込まれた。
ドスッ・・
「ううっ・・」
お腹への衝撃にさらの動きが止まると、紀華が首相撲に持ち込んだ。
これにはさらも組み付こうとして打撃から逃れようとすると、紀華の膝がボディを抉る。
ドスッ・・ドスッ・・
「あうううっ・・・」
苦悶の表情で声を漏らすさら。
しかし紀華の脇腹へパンチを入れて抵抗を見せると、観客席が盛り上がっていく。
意地を見せて膝蹴りを返すさら。その膝が紀華の股間へ当たると、紀華が崩れ落ちていく。
ゴキッ・・
「ふぎっ・・」
変な声を漏らして倒れ込む紀華。
しかし股間を蹴りこんでしまったからと、さらが戸惑いの表情を起こしていくも、観客席が盛り上がっていく。
『いけいけ〜っ、蹴り込め!』
『地下プロレスだから何でもありだぁぁぁぁ・・・いけぇぇぇぇ・・・押野っ!』
観客席の声に押されて、さらがストンピングで紀華の全身を蹴りこんでいくと、紀華は苦しみながらもロープに転がるように逃れた。
「何するのよ・・・」
紀華がロープを掴んでさらを睨み付けると、さらは水着を直しながら距離を置いた。
レフリーが紀華の様子をチェックしながらも試合を続けていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、股間のダメージからも動きが鈍る紀華に、さらが距離を詰めて大振りの張り手の様な掌打を放つと、紀華の側頭部に炸裂してフラつかせていく。
しかし紀華も負けずに掌打を叩き込むと、顎に炸裂してさらの動きを止めていく。
動きの止まったさらがグラウンドを狙おうとタックルを仕掛けるも、太股へのダメージから勢いが足りず、逆に紀華にカウンターの膝蹴りを叩き込まれた。
グニュ・・
自慢のGカップバストへ膝が炸裂すると、苦悶の表情で動きを止めるさら。
続けて紀華がワンステップ下がってから顔面へハイキックを叩き込むと、さらがマットに崩れ落ちた。
しかし試合は止められず、仰向けにダウンしているさらに紀華が馬乗りになっていくと、拳を固めて観客席にアピールしていく。
ハイキックで意識を朦朧とさせているさらの顔面へ、紀華はゆっくりと顔面パンチを落としていく。
バキッ・・ゴキッ・・
殴られて身体をビクンビクンとさせて痛がるさら。
必死に紀華の手を掴もうとするさらの顔面へ、紀華の鼻を狙った張り手が叩き込まれていく。
バッシーン、バッシーン・・・
鼻への衝撃の連発に、さらの鼻から出血していく。
ブリッジなどから返したいさらに、更に顔面へ張り手が叩き込まれていくと、鼻血が激しくなってさらも涙目になりながら抵抗する。
「お返ししてあげるわ・・・」
紀華が囁くと、顔面へ拳を叩き込む。
バキッ、バシッ、ゴキッ・・・・
顔面へ音を立てて炸裂していく紀華のパンチ。
さらは顔面を血に染めながら身体をビクンビクンしながら逃れようとするも、紀華がバランスを取っていて逃げられない。
素手での顔面パンチで危険な状態のリング上。
すると、紀華がさらの抵抗を上手く流して俯せにしていくと、バックマウントから脇腹へバストへパンチを入れる紀華。
側頭部にもパンチが入ると、マットに血を垂らしていくさら。
髪を鷲掴みにして上を向かせるようにして、紀華がさらにギブアップを迫っていく。
グイッ・・・
「どう、ギブアップする?」
「ノォォォォ・・・ノォォォォォ・・・・」
涙目でギブアップを拒むさら。
「そう、だったらカワイイ顔を潰してあげようかしら?」
紀華も出血させられているからと、さらを痛めつけようと狙っていく。
一気にバックマウントから顔面狙いでパンチを連打していくと、さらの顔面が腫れだして、更に出血も酷くなって残酷な展開になっていく。
そして紀華もスタミナが苦しくなってきたからと、一気に喉元に腕を滑り込ませると、両足も絡めてアナコンダスリーパーを仕掛けた。
抵抗もできないさらは、締め上げられて苦悶の表情を浮かべながら、口からは血の泡を噴いている。
レフリーもさらの様子をチェックするも、紀華が締め上げていくと腕から力が抜けてグッタリとしていくさら・・・。
失神しているさらを締め上げていく紀華。さらの股間から異臭を放つ液体が溢れだして、そしてショーツからマットに流れていく・・・。
レフリーも危険と判断してここで試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされると、紀華が技を解いて立ち上がった。
『勝者、藤原紀華っ!』
鼻血を流しながらもレフリーに手を挙げられていく紀華。
デビュー戦の相手に出血までさせられて苛ついているのか、グッタリするさらのバストを踏みつけてから、顔面をグリグリと踏みつけてガッツポーズでアピールする紀華。
しかし観客席からはブーイングが起きて、逆にさらに対して歓声が起きていくのであった・・・。
観客席の反応に苛つく仕草を見せた紀華は、さらのスポーツブラを剥ぎ取ってトップレスにすると、戦利品とばかりに持ち去って控え室に引き上げていくのであった・・・。
一方、紀華相手のデビュー戦で善戦した敗北だったさらは、トップレスで見事なGカップを披露するも、黒服がタオルを掛けてから担架でリングを降りるのであった・・・。



第34試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、アキバ軍団の大葉美奈。小柄ながら見事なFカップバストと愛くるしいルックスの持ち主。しかし地下プロレスでは負けが続いていて、今夜は覚悟の格闘技戦。白いビキニに手には白いオープンフィンガーグローブを着けての登場。
その美奈の対戦相手としてリングに上がるのは、モデルながらグラビアでも見事な水着姿で盛り上げている大河藍。美奈と同じく白いビキニに手には白いオープンフィンガーグローブを着けている。体格差のある藍と美奈。しかし女祭りのリングだけに、体格差も構わず残酷な試合展開を期待する歓声がリングを包み込んでいく。
美奈は体格差のある藍の登場に動揺するも、逃げられない事は知っているからと、必死に気合いを入れるのであった。
一方、藍は格闘技戦に合わせて打撃などをトレーニングする様に指示されていたからと、体格差のある美奈を見て、余裕を少し感じていた。
『女祭り特別グラビア系格闘技戦を行います・・・青コーナー〜・・・身長150p、上から82、62、85・・・大葉美奈〜っ!』
コールを受けて一礼していく美奈。3戦目の地下プロレスで格闘技戦で体格の勝る藍が相手で、不安そうな表情を浮かべている。
『赤コーナー〜・・・身長164p、上から79、57、78・・・大河〜藍〜っ!』
コールを受けてガッツポーズでアピールする藍。地下プロレスは85回大会以来の久しぶりの参戦。更なる売り出しの為に地下プロレスでインパクトある勝ち方を狙いたいところ。
そしてレフリーがリング中央でルールの確認をしていくと、美奈と藍は視線を合わせずに身体を小刻みに動かしては試合開始に備えている。
レフリーの説明が終わると、コーナーに別けられていく美奈と藍。そして試合開始のゴングが打ち鳴らされていった・・・。
『カァーン!』
試合開始と同時に藍がコーナーを飛び出すと、いきなり美奈の顔面へパンチを叩き込んだ。
バキィィィ・・・
鈍い衝撃音に観客席が盛り上がると、美奈がフラつきながらも組み付いていく。
組み付かれると、押し返すように引き離す藍は、容赦ない顔面パンチを連打した。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔面への衝撃の連続に美奈がフラフラしながらもガードを固めようとしても、藍のパンチの連打はガードの上からもダメージを与えていた。
堪らず下を向いて殴り返す美奈。
しかし体格差もありアッパー気味のパンチを顔面に受けて苦しい展開になっていく。
藍が片手で髪を鷲掴みにして、腕を振り回す美奈の顔面を下から殴りつけていく展開になっていくリング上。
ポタポタ・・・
藍の顔面パンチの連打に美奈が鼻血を噴き出すと、マットにポタポタと垂れていく。
更に藍が美奈をコーナーに押し込むと、逃げ場のない美奈の顔面、バストへとパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
殴り返すも苦しい展開の美奈。鼻血が激しくなってきて、顔の半分を赤く染めている。
涙目になって喧嘩キック気味に蹴りこむ美奈。
しかし藍がコーナーに飛び込む様にして、ボディへ膝蹴りを叩き込む。
ドスッ・・・
「グボッ・・うぐぐっ・・」
お腹への強烈なニーに口をパクパクして身体をくの字にして動きの止まる美奈。
口から涎を垂れながらも必死にダウンを免れると、藍はトドメとばかりにコーナーに押しつけてから、美奈のボディへ膝蹴りを連打していく。
ドスッ、ドスッ、ドスッ・・・
「うぐっ・・・ぐわっ・・・」
コーナーに崩れ落ちる美奈。亀のように丸まって苦しむ美奈に、観客席からも藍を煽る声が大きくなっていく。
その声に押されるようにして、藍はトップロープを掴んで、美奈の後頭部へストンピングを叩き込む。
バシッ、バシッ・・・
マットに叩き付けられるようにして美奈が可哀想な展開になっていく中、観客席は盛り上がって、レフリーも止めようとしないリング上。
更に藍がグッタリする美奈の顔面狙いのサッカーボールキックを叩き込むと、ノーガードで炸裂して失神状態になる美奈。
その美奈を仰向けにしてから、藍は馬乗り状態になってから、ハンマーパンチで何度も殴りつけていく。
バキッ、バシッ・・グシャ・・
顔面を真っ赤にして、抵抗も出来ずに殴られ続ける美奈に、流石にレフリーも危険と判断して試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされても殴り続ける藍。
レフリーが止めていくと、試合が終わった事を理解して立ち上がった。
『勝者、大河藍っ!』
体格差があったとは言え、一方的な勝利に観客席が盛り上がっていく中、足元でグッタリと血塗れで倒れている美奈の姿に、藍は涙を浮かべていく。
リングドクターが美奈を応急処置をしながら担架を呼び込むと、急いで医務室へ運んでいくのであった・・・。
藍は試合でエキサイトしたとは言え、相手を血塗れKOでの勝利に、自らの攻め方など良かったのか、考えながらリングを降りるのであった・・・。



第35試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビア系から活躍しいる石河恋。
スレンダーなボディを黄色いビキニと黄色いリングシューズ姿でリングインすると、歓声を浴びていく恋。
その恋の対戦相手としてリングに上がるのは、女優の米蔵涼子。今夜はメイクがヒール風にも見える濃いメイクと、黒い競泳水着に黒いリングシューズ姿でリングに上がると、早くも恋を挑発していく。
「たまにはヒールも面白いでしょう・・・女優なんだし・・・」
涼子が黒服に笑みを浮かべながら呟いた。
恋は相手がベテランの涼子、それもヒールモードになっているだけに気にしている中、リングアナがコールを始めていく。
『セミファイナル・・・特別プロレスマッチ・・・青コーナー〜・・・身長165p、上から83、56、83・・・22歳・・・・石河恋〜っ!』
コールを受けて一礼していく恋。黄色いビキニが鮮やかに映る姿には、観客席も盛り上がっていく。
『赤コーナー〜・・・身長168p、上から84、58、85・・・40歳・・・米蔵涼子〜っ!』
コールを受けて片手を突き上げていく涼子。余裕が感じられる振る舞いに、今夜のリングはどうなることかと、観客席も盛り上がっていく。
そしてルールの説明の為にリング中央に恋と涼子が呼ばれてレフリーが説明すると、涼子が挑発した。
「少しはやってくれるんでしょぅね・・・すぐにギブアップなんかしたら、タダじゃ置かないわよ・・・」
涼子の挑発に恋が言い返す。
「簡単に負けません・・・それよりもお忙しいでしょうから、練習は大丈夫だったのかしら・・・」
必死に言い返した恋。それには観客席が盛り上がると、涼子が笑みを浮かべる。
「誰に向かって言ってるのかしら・・・・ふふふっ・・・」
涼子の言葉に、恋が張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
強烈な張り手を受けて、涼子が呟く・・・。
「覚悟しなさいよ・・・今夜は・・・」
妙に重い涼子の言葉に恐怖を感じるも、地下プロレスは甘くはないと知っている恋はコーナーに戻っていった。
『カァーン!』
試合開始のゴングと共に、涼子がコーナーから飛び出すと恋のお腹に喧嘩キックを叩き込んだ。
バシッ・・
「うっ・・」
いきなりお腹を蹴られて苦しむ恋。
その恋の髪の毛を鷲掴みにして、涼子は場外戦に持ち込んでいく。
いきなりリング下に落とされて流れを掴まれた恋は、起き上がると涼子のエルボーを受けてフラついた。
しかし涼子のお腹にパンチを入れて抵抗する恋に、涼子は髪を鷲掴みにして額にパンチを叩き込むと、そのまま近くの鉄柱に連れて行って顔面から叩き付けていく。
ゴッキーン・・・
「きゃああぁぁぁぁ・・・・」
悲鳴をあげる恋。
「ほらほら、試合は始まったばかりでしょ・・・簡単には終わらせないわよ・・・」
更に涼子がエプロンサイドに顔面を叩き付けてフラつく恋を、観客席に振っていく。
ガッシャーン・・・
鉄柵に激突して倒れ込む様にしてリングサイドの観客席に倒れ込む恋。
ビキニ姿の恋に、観客席からは無数の手が伸びては、恋のカラダを触り始めた。
「い、いやあぁぁぁぁぁ・・・」
堪らず悲鳴をあげて観客席から逃れる恋。
リングサイドでは涼子が待っている様にして、張り手からヘッドロックを仕掛ける。
「ほらほらっ、もっとお客さんには楽しんでもらわないとね・・・」
豪快なブルドッキングヘッドロックで叩き付けて動きを止めてから、仰向けにしてからバストを踏みつけてアピールする涼子。
グニュ・・
「あうっ・・」
「ほらほらっ、オッパイ潰れちゃうわよ・・・」
涼子の踏みつけに観客席が盛り上がっていく。
更にストンピングで痛めつけていく涼子に、恋は転がるように鉄柵際に逃れると、鉄柵を握りしめて立ち上がる。
しかし涼子罠で、立ち上がり様に顔面へハイキックが炸裂した。
バッシーン・・・
「あうっ・・・」
顔面への衝撃に意識を朦朧とさせて倒れ込む恋。
グッタリする恋の髪を鷲掴みにしてリング下に座らせてから、涼子は何かを手にしていく。
「そろそろ面白くするわよ!」
涼子がアピールするのは、突き上げた手に鈍く輝くフォークが握られている。
『いいぞぉぉぉぉ・・・・待ってました!』
観客席の盛り上がりに、涼子は恋に上を向かせる様にしてから、額にフォークを突き立てた。
グサッ・・
「んあああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
フォーク攻撃に悲鳴をあげる恋。
悲鳴をあげる恋に、更に涼子はフォークを突き立てていくと、額から出血して流血戦になっていく。
グサッ・・グサッ・・・
「きゃあああぁぁぁぁぁ・・・・痛いぃぃぃぃぃぃ・・・痛いぃぃぃぃぃぃ・・・・」
泣き叫ぶ様悲鳴をあげる恋。
額から血が流れ出ると、黄色いビキニを少しずつ赤く染めていく。
更に起こしてから、近くの鉄柱へ額から叩き付けていく涼子。
ゴッキーン・・・
「ああああっ・・・あんっ・・・」
鉄柱に叩き付けられて、更に流血が酷くなって顔面を真っ赤にしていく恋。
目に血が流れ込んで視界が奪われた恋の抵抗が無くなると、涼子は観客席に向かってアピールしていく。
「そろそろ決めるわよ、この娘を絞首刑ねっ!」
残酷な言葉を放つ涼子は、リングサイドからチェーンを持ち出した。
そしてグッタリする恋の首に巻き出すと、恋が抵抗するも構わず何重か巻いてから、リング上のトップロープにチェーンをかけると、リング上からチェーンを引っ張っていく。
恋の首が締め付けられていくと、大流血状態の恋が苦悶の表情でチェーンを両手で掴んでいく。
『いいぞぉぉぉぉ・・・米蔵っ!』
観客席から残酷な展開を喜ぶ観客達の声援が飛ぶと、恋は意識を失いそうになりながらも、必死にチェーンを掴んでいく。
しかしリング上の涼子がチェーンを引いていくと、恋の身体が小刻みに震えだしていく。
流石に首を絞められて大流血状態だけに、危険と判断がされるとレフリーが止めていく。
『カンカンカンカン・・・』
ここで反則裁定で試合終了のゴングが打ち鳴らされると、涼子は更に引っ張っていく。
『カンカンカンカン・・・カンカンカンカン・・・』
ゴングが更に打ち鳴らされると、黒服が涼子を止めていく。
リング下ではチェーン地獄から解放されてグッタリする恋。
『ただ今の試合、反則で石河恋の勝利となりました!』
リングアナのコールに涼子はガッツポーズでアピールすると、観客席からは歓声が起きていく。
なかなか立ち上がれない恋に構わず、涼子はガッツポーズを観客席にしてからリングを降りるのであった・・・。
一方、恋は担架が用意されると、勝利したとは言え一方的に痛めつけられての終わり方に、傷口の痛みと共に涙を流しての退場となってしまった・・・・。



第36試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングに上がるのは、グラビアアイドルとして女優として活躍する杉元有美。黒いビキニ姿でリングに上がると、早くも歓声を浴びている。肩にはグラビアアイドルクイーンのベルトを掛けていると、更に観客の歓声が上がっていく。
スタイルの良い有美のビキニ姿に観客が喜んでいると、対戦相手がリングに上がっていく。
熊多曜子がヘビー級チャンピオンのベルトを腰に巻いてリングインすると、こちらも歓声が上がっていく。巨乳を黒いビキニで包んでのリングインに歓声が起きると、有美と視線を合わせずにコーナーに進んでいった。
歓声に包まれるリング上で、リングアナがコールを始めていく・・・。
『それでは、本日のメインイベント・・・ヘビー級タイトルマッチを行います!』
更にボルテージの上がる観客席。
『青コーナー〜挑戦者〜・・・身長168p、上か84、58、85・・・Cカップ・・・26歳・・・杉元有美〜っ!』
コールを受けて気合いを入れて片手を突き上げていく有美。
『赤コーナー〜チャンピオン〜・・・身長164p、上から92、56、84・・・Hカップ・・・33歳・・・熊多曜子〜っ!』
コールを受けて観客席にベルトをアピールして突き上げる曜子。
曜子と有美は過去に対戦経験があるだけに、お互いが勝ち負けがあるだけに気合いが入っている。
しかし女祭りのリングだけに、格闘技色が濃いだけに、お互いの手にはオープンフィンガーグローブが着けられて、顔面パンチも構わないとばかりに気合いが入るリング上。
更に曜子がマイクを握ると、有美に挑発的にアピールしていく。
「今夜は女祭りのメインを張るんだから、貴女の持っているベルトも賭けない?・・・そう、ダブルタイトルマッチってどうかしら?」
曜子の挑発的なアピールに、観客席が盛り上がる。
「い、良いわよ・・・ダブルタイトルマッチ、受けて立つわ・・・。貴女もグラビアに復活しているし、問題ないわね、挑戦には・・・。」
ここでいきなりダブルタイトルマッチになると、曜子も有美も気合いを入れていくリング上。
そしてコーナーに曜子と有美が別れると、ここでレフリーが試合開始のゴングを要求して試合が始まっていく・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングに盛り上がる観客席。
歓声に包まれるリング上で、まずは曜子と有美は拳を伸ばして当てていく。
拳を交えてからコーナーに別れるようにしてからガードを固める様にして前に出る有美と曜子。
地下プロレスと言えども真剣勝負だけに、格闘技スタイルになっていくのは仕方ないところ。
お互いが距離を置いて相手の動きを見ていると、有美が軽くローキックで挑発した。
曜子が足を浮かせて避けると、回転する様にして構える有美。
緊張感漂うリング上に、有美がジャブ気味のパンチを放つと、曜子がパンチを返した。
バシッ・・・
カウンター気味のパンチが軽く有美の顔面にヒットすると、観客席から歓声が上がっていく。
有美が距離を置こうと前蹴りを放つと、曜子のお腹に炸裂した。
ドスッ・・
「くっ・・」
前蹴りを受けて一瞬歪む曜子の表情。しかしグラビアアイドルの中ではトップクラスと言える腹筋の曜子だけに、大きなダメージにはならない。
有美は続けて曜子をロープに振っていくと、ビキニに包まれた大きなバストを激しく揺らしながらロープに振られていく曜子。
勢いよくロープから返ってきた曜子に、有美がドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
いきなりプロレススタイルになるも、有美の揃えられた両足が綺麗に曜子のバストに炸裂すると、Hカップの柔らかい乳房がひしゃげた。
倒れ込んだ曜子の髪を掴んで起こしていく有美に、曜子はお腹にパンチを入れて抵抗すると、強引にヘッドロックに持ち込んだ。
ヘッドロックに苦悶の表情を浮かべる有美に、曜子が身体を揺するようなヘッドロックで締め上げていく。
堪らず有美がロープに逃れようとすると、曜子も逃がさないとばかりに揺さぶると、一気に放してから蹴り込んでロープ際に押し出した。
ロープを掴んでビキニを直す有美。
曜子もビキニを気にしていると、補強しているとは言え豊満なバストが作り出す谷間には歓声と視線が集まっていた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に有美がガードを上げて距離を置くと、曜子も有美の打撃を警戒して構えていく。
有美がジャブ気味のパンチで牽制しながら距離を詰めると、曜子がカウンターを狙っていくも、有美がガードを上げてタックルを仕掛けた。
これにはカウンターの膝を狙いたい曜子も、パンチを狙っていただけにタイミングを外すと、有美が曜子に組み付いて倒していく。
グラウンドの展開になっていくと、素早く有美がサイドポジジョンで押さえ込もうとすると、曜子もポジジョンを動いてロープに逃れようとしていく。
逃げられるならと、有美は曜子の脇腹へハンマーパンチを入れていくと、曜子はロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に有美が放して立ち上がると、ビキニを直しながら距離を置いていく。ショーツがヒップに食い込んでいるのが観客席からは歓声が起きていた。
曜子もビキニを直すと、乳首がブラが飛び出しそうになるも、直されたからと観客席が落胆する・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に前に出る曜子と有美。
有美が構えると、いきなり曜子が走り込んでボディアタックを仕掛けた。
激しくバストを揺らしてのボディアタックに有美が倒れ込むと、髪を掴んで起こしていく。
更に膝蹴りを狙う曜子に、有美も膝蹴りはダメージが大きくなるとばかりに組み付いた。
バランスを崩して倒れ込む曜子と有美。有美は蹴りこむ様にして逃れてロープを掴んで立ち上がると、曜子もビキニを直しながら距離を置いた。
距離を置いた曜子に有美が素早くハイキックを放つと、いきなりのハイキックに咄嗟に避ける曜子。
しかし有美は右でハイキックを放って避けられたからと、素早い左のハイキックを放つと、曜子のバストに炸裂した。
グニュュュュ・・・
「あうっ・・・ううっ・・・」
流石にバストへの衝撃に苦悶の表情を浮かべる曜子。
更に走り込む様にして頬にエルボースマッシュを叩き込んでから、首投げでマットに倒していく有美。
マットに仰向けになった曜子にヘッドシザースで締め上げていく有美。
有美の太股などの筋肉が浮かび上がると、曜子の表情が紅潮して苦しそうに両足をバタバタさせていく。
レフリーが曜子の表情をチェックしていくと、曜子は苦悶の表情を浮かべながらもロープに足を伸ばそうとしている。
有美もスタミナを削ろうとばかりに締め上げると、お互いの素肌には汗が浮かび上がっていた・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
そして曜子の足がロープに届くとレフリーが止めていくリング上。
有美が技を解くと、ゆっくりと立ち上がる曜子。
喉元を気にしながら距離を置いていくと、有美もビキニを直しながら構えていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に呼吸を整えながら距離を詰める曜子と有美。
ガードの上がる曜子に、有美がローキックを放つと、曜子もジャブ気味のパンチで牽制していく。
お互い打撃を警戒して踏み込めないと、有美がタックルへ行くようなモーションを見せると、カウンターを狙う曜子。
しかし有美がタックルを仕掛けずに体勢を変えてハイキックを狙うと、避けるもバランスを崩した曜子。
有美は狙っていたのか、、バランスを崩した曜子にタックルを仕掛けて組み付くと、上手くテイクダウンを奪っていく。
倒れ込んで藻掻いた曜子に、上手く俯せの体勢に持ち込ませてバックから押さえ込む有美。
両足を開いて押さえ込んでいく有美に、曜子は背後からのチョークなどを警戒して喉元に腕を置いてガードする。
有美が喉元のガードを開こうと脇腹へパンチを小刻みに打ち込むと、肋骨を直撃するような衝撃に嫌がる曜子。
しかし喉元が開かないからと、有美は側頭部へもパンチを入れていくと、曜子がロープに逃れようと少しずつ動き出した。
背後から有美が体重を乗せているだけ、動くとビキニがズレだして乳房が露わになりそうな曜子。
しかし有美のバックからの打撃に逃れようと動いた・・・。
動きの出た曜子に一気にバックマウントからキャメルクラッチを仕掛けていく有美。
グイッ・・・
「はうっ・・」
上半身を反らされて苦しむ曜子。ブラが外れ掛かって片乳が乳首が隠れる程度になって、観客席からは歓声が上がっていく。
有美が揺さぶっていくと、曜子の片方のバストが露わになっていくリング上。
『おおっ・・・熊多のオッパイ最高っ!』
曜子のバストへ歓声が起きる中、曜子は両足をバタバタさせて痛がりながらも耐えていく。
有美はギブアップ狙いで揺さぶると、曜子は必死に耐えていくリング上。
曜子が耐えるからと、有美が腕を喉元に滑り込ませてスリーパーの状態にしてキャメルクラッチの様に締め上げて反らしていく。
複合技に曜子は更に苦しい展開に追い込まれていくと、口から涎を垂れ流しながらもロープに逃れようと身体を動かしていくと、有美が技を解いて立ち上がった。
片方のバストを露わにしている曜子が立ち上がろうとすると、有美がストンピングを狙うもレフリーが止めて距離を置かせていく。
レフリーが離すと、曜子がビキニを直してから立ち上がっていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める有美と曜子。
曜子はダメージから少し呼吸も荒くなって苦しそうな表情を浮かべている。
逆に有美がチャンスとばかりに積極的に前に出ると、軽くジャブの様なパンチを放っていく。
バシッ・・
曜子の顔面にパンチが炸裂すると、フラつく曜子。しかし曜子も殴り返した。
バシッ・・バシッ・・
素早く左右のパンチを返していく曜子。そのパンチにフラつく有美。
曜子の腕力に驚く有美は膝蹴りで距離を置かそうとすると、曜子が喧嘩キックで蹴り倒す。
ドスッ・・
「うぐっ・・・」
お腹を蹴られて倒れ込んだ有美に、曜子は観客にアピールする様に髪を鷲掴みにして額にパンチを入れる仕草でアピールすると、観客席が盛り上がった。
レフリーが曜子を離していくと、有美は髪を気にしながら立ち上がっていく。
お互いがビキニを直しながら構えるとレフリーが試合わ続けさせていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める有美に、曜子はガードを固めていく。
ボクシングの様なスタイルで構える曜子に、有美がローキックを叩き込んだ。
バシッ・・
有美の蹴りに嫌がる曜子。
バシッ・・
更に蹴りが決まると、曜子が距離を置こうとしていく。
その曜子に距離を詰めて積極的に前に出ると、牽制する様なハイキックを放つ有美。
有美のハイキックをガードする曜子。
しかし有美は素早くスピンキックを放つと、曜子の顔面に炸裂した。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
素早いスピンキックを顔面に受けて倒れ込んだ曜子。アクションも経験している有美だけに、この辺の蹴りのバリエーションは侮れない。
倒れ込んだ曜子の髪を掴んで起こしていく有美は、ヘッドロックから走り込むようなブルドッキングヘッドロックでマットに豪快に叩き付けていく。
バシィィィィィ・・・・
顔面から叩き付けるようにした有美。しかし曜子の豊満なバストも叩き付けられて曜子はダメージを負ってしまった。
俯せ状態で痛がる曜子に、有美は強引にキャメルクラッチで上半身を反らしていく。
観客席からは、またも曜子のバストが飛び出す事を期待して歓声が上がると、有美は両脇に足を掛けるようにして、角度をつけて揺さぶり痛めつけていく。
苦悶の表情を浮かべて耐える曜子。両足をバタバタさせて痛がっていると、ビキニからは乳房が飛び出す寸前になっていく。
乳輪の色が露わになっていくと、観客席は乳首が飛び出すのを期待して歓声をあげた。
『もっと揺さぶって痛めつけろ!』
『人妻の曜子を脱がしてやれっ!』
観客席の歓声に有美も少し笑みを浮かべてるが、揺さぶっていくと観客席の期待通りに、曜子の乳首がビキニから飛び出した。
更に曜子の巨乳がビキニから飛び出すと、有美が揺さぶる度に乳房がブルンブルンと激しく揺れて観客達を喜ばせていく。
耐える曜子から技を解いてから、立ち上がって髪を鷲掴みにして起こしていくと、有美はボディに膝蹴りを入れてロープ際に追い込んでいくと、続けてバストへパンチを連打していく。
グニュ・・グニュ・・
「ああんっ・・・んあぁぁぁぁ・・・」
バストへの衝撃に悲鳴をあげる曜子。トップレス状態だけに、打撃で歪む曜子の乳房に観客席が盛り上がった。
しかし曜子も負けずにパンチを返すと、有美のビキニに包まれたCカップの乳房へ衝撃を与えていく。
グニュ・・・グニュ・・・
「んんっ・・・ううっ・・・」
お互いがバストを殴り合って苦悶の表情を浮かべると、有美が素早くタックルに持ち込んで組み付いていく。
倒れ際に曜子も首に腕を回していくと、テイクダウンも曜子が下から首を極めていく展開に。
有美は首を極められているだけに動けないと、曜子の脇腹へパンチを小刻みに打ち込んでいく。
バシッ・・・バシッ・・・
曜子も下から両足で有美の身体をロックしようとするも、上手くいかずに首を固めていると、有美が少しずつロープに逃れようと四つん這いの様に移動していくと、レフリーが止めていくリング上。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に離れる曜子と有美。
曜子は外れたビキニを直して胸を隠すと、有美もショーツの食い込みなどを直していく。
『ファイト!』
レフリーが試合を続けさせていくと、有美がジャブ気味にパンチを放っていくと、曜子がカウンターのパンチで応戦した。
バシッ、バシッ・・・
お互いの顔面狙いのパンチが飛び合うリング上。
更に曜子のパンチが放たれると、有美が顔を紅潮させていく。
バストを揺らしながら放たれるパンチに歓声が起きる中、有美もバストへパンチを放った。
バシッ、バシッ・・・
「あんっ・・・」
流石にバストへの衝撃に苦しむ曜子。
バストをガードしようとした曜子に、有美は顔面へパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
これらはフラつくようにしてロープ際に逃れる曜子。曜子の顔も紅潮していくと、有美が踏み込んでハイキックを放った。
しかしロープ際で避けて空振りさせると、曜子はタックル気味に組み付くと、縺れてコーナーに入り込んでいく。
有美をコーナーに押しつけるようにして組み合う曜子。
呼吸荒げる曜子を感じながら有美が組み付いていると、一気に体勢を入れ替えて曜子をコーナーに押し込むと、喧嘩キックをお腹に叩き込んでから、苦しむ曜子に蹴りを連打してコーナーに崩れさせた。
お腹を押さえて痛がる曜子に、有美は観客席に向かってアピールしてから顔面へサッカーボールキックを叩き込む。
バッシーン・・・
顔面へ蹴りを受けてグッタリとする曜子。
更に有美が容赦ない顔面へのサッカーボールキックを叩き込むと、両手で顔面を押さえてグッタリしていく。
動きの止まった曜子に、有美はトップロープを掴んで曜子の顔面を踏みつけてアピールしていくと、レフリーがロープとばかりに有美を止めていく。
しかし有美がエキサイトして踏みつけると、曜子は悲鳴をあげていく。
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
曜子が悲鳴をあげると、観客席からはブーイングが起きていく。
観客席からのブーイングに有美は不機嫌そうな表情を浮かべると、レフリーの指示に従って離れていく。
曜子は顔面へのダメージを気にして顔を押さえていると、転がるようにリング下に降りて呼吸を整えていく。
リング上から有美が挑発的に睨み付けていくと、曜子は構わずリング下でビキニを直していくと、観客席からは歓声が起きていく。
そして曜子がリングに上がろうとすると、有美がロープ際で挑発するも、レフリーが止めていく。
その隙に曜子がリングに上がると、試合が続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める曜子と有美。
曜子が素早いジャブを放つと、有美の顔面にヒットした。
バシッ・・
これには膝を出して距離を置こうとする有美に、曜子が間合いを詰めて顔面狙いのパンチを連打した。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
「うっ・・あうっ・・」
曜子の勢いに圧され出した有美は、ガードを固めて逃れようとするも、踏み込んでくる曜子のパンチに顔面を連打されていく。
顔面パンチを連打された有美が口を切って血を滲ませていると、勢いを止めようと膝蹴りを合わせた。
ドスッ・・
「うっ・・」
有美の膝をボディに受けて動きを止めた曜子。
バシッ、バシッ・・・
その曜子の顔面へパンチを入れてから、続けてバストへハイキックを叩き込む有美。
バッシーン・・・
「あうんっ・・・うううっ・・」
流石にバストへの衝撃を受けて動きを止めて痛がる曜子。
更にヘッドロックから仕掛けようとする有美に、曜子がバックドロップを狙うも、有美がバランスを崩させて押し潰した。
『ワン・・・ツー・・・』
そのままフォールの体勢になった有美にカウントが入ると、曜子が返していくリング上。
仰向け状態の曜子に、有美が腕を狙って仕掛けるも、曜子がバタバタしてロープへ足を伸ばした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが有美を止めていくと、ゆっくりと立ち上がる有美。水着を直しながら距離を置いていくと、曜子もビキニを直しながら立ち上がっていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める曜子と有美。
曜子が軽くジャブを放つと、有美は合わせてローキックを叩き込む。
バシィィィ・・・
ローキックを受けて嫌がる曜子に、有美は太股にもローキックを叩き込んでは、動きを止めようとしていく。
更にローキックが放たれると、曜子が合わせてタックルに持ち込んだ。
蹴り足に組み付いてグラウンド状態に持ち込んだ曜子。
ビキニに包まれた巨乳を押しつけながらサイドポジションを狙っていくと、有美も上手く体勢を動かしては取らせない。
時折ハンマーパンチを小刻みに入れながら体勢を動かす曜子に、有美は上手くロープに足を伸ばして逃れた・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に曜子が立ち上がると、有美もビキニを直しながら立ち上がる。
『ファイト!』
バシッ・・
有美が積極的に前に出てローキックを放つと、曜子の太股に炸裂していく。
曜子の太股も内出血でドス黒くなり出して痛々しい姿になっていくも、曜子も積極的に前に出て行く。
ガードを固めて軽くジャブで牽制しながら前に出ると、有美が距離を置こうと前蹴りで押さえる。
有美の蹴りを押しのける様に勢いを付けて倒していくと、上から殴りかかる曜子。
バストを激しく揺らしながら倒れた有美の顔面狙いのパンチを振り下ろすと、有美もガードしていく。
体重の乗ったパンチだけに、当たれば失神の可能性もあるパンチに、有美も冷静にガードしている。
更に馬乗り状態になっていく曜子。
体重が乗って呼吸も苦しい有美に、曜子は時折パンチを入れていくと、少しずつスタミナを削られていく有美。
有美は返せずに顔面パンチを受けないようにガードに必死になっていると、全身からは汗か噴きだしてスポットライトで光り輝いて見えている。
曜子も顔面狙いのパンチを時折叩き込むと、スタミナを削ろうと動きが止まっていた・・・。
『ストップ・・・ストップ・・・』
試合に動きが止まったからと、レフリーが曜子と有美を止めていくと、2人を立たせて離していく。
曜子と有美はビキニを直しながら呼吸を整えていると、レフリーが試合を続けさせていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める曜子と有美。
有美がハイキックで牽制すると、続けて裏拳を放つも、曜子が避けて空振り。
逆に曜子も裏拳を放つと、バストを激しく揺らしながらの裏拳も空振りになると、有美はローキックを叩き込む。
バシィィィ・・・
ローキックを受けてフラついた曜子に、有美が一気にパンチを連打すると、曜子も殴られながらも殴り返していくリング上。
激しい殴り合いに観客席も盛り上がる中、お互いが鼻血を噴き出しながらも必死に殴り合っていく。
バキッ・・バシッ、バシッ・・ドスッ・・
次第に曜子が圧していく様になると、有美が苦し紛れに膝蹴りを放った。
ドスッ・・
「うぐっ・・うううっ・・」
ボディへ膝蹴りを受けて動きを止める曜子。
更に髪を鷲掴みにして顔面へ膝蹴りを狙う有美に、曜子は組み付くように逃れると、縺れて倒れ込んだ。
有美が下で、曜子が上の体勢で抱き合う様にグラウンド状態に持ち込まれると、曜子は脇腹へ小刻みにパンチを打ち込む。
有美は下になって脇腹への衝撃に苦悶の表情を浮かべると、体勢を入れ替えようと曜子に組み付いて揺さぶると、曜子が無理矢理マットに押しつけてから、顔面へ強烈なパンチを叩き込む。
バキッ・・バキッ・・
鈍い衝撃音が連発すると、顔面を殴られた有美の動きが鈍くなった。
観客席も盛り上がると、曜子が有美の両腕を両足でフックしてガードできなくしていくと、完全にノーガードの顔面へ狙いを定めてパンチを振り下ろしていく。
有美も返したいが腕をフックされて上手くブリッジも出来ずに苦しい体勢になっていると、曜子の拳が顔面に襲いかかった。
バキッ・・・バキッ・・・
殴られる度に身体をビクンとさせて痛がる有美。同時に血飛沫も飛んで残酷な光景になるリング上。
曜子も容赦なく鼻などを狙ってパンチを入れると、有美の鼻から激しく出血していく。
逃げることもガードする事も出来ない有美は、顔面を真っ赤にして涙目で耐えていくも、その美しい顔が腫れだして残酷な展開になっていく。
曜子はレフリーに続けて良いのとばかりに視線を向けるも、レフリーが止めないから試合は続けられていくリング上。
「まだ続けても良いの?・・・レフリーぃぃぃぃ・・・」
曜子がレフリーに問いかけると、レフリーも戸惑いながら有美にギブアップするか確認した。
『杉元っ、ギブアップ?・・・ギブするか?』
レフリーの問いかけに、有美が涙を流しながら返す。
「ノォォォォ・・・・ノォォォォ・・・・」
必死に耐える有美。しかし顔面への衝撃の連打には絶望的な展開になっていく。
バキッ・・バキッ・・・
更にハンマーパンチを連打していく曜子。有美の顔面が破壊されていくと、有美の反応が無くなってきたからと、レフリーが試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・カンカンカンカン・・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、曜子はレフリーに止められていくのであった。
『勝者、熊多曜子っ!』
リングアナのコールに立ち上がる曜子。有美との激闘を語る様に、鼻血など痛々しい曜子の表情。
しかしレフリーに片手を挙げられると、嬉しそうに笑顔を見せるのであった。
また、腰にはヘビー級ベルトと、グラビアクイーンベルトの2冠を達成した曜子は、マイクを要求していく。
「激しい試合でしたが、勝てて良かったです・・・。次はヌルヌルベルトでも何でも、3冠を狙いたいと思いますので、よろしくお願いします!」
曜子のアピールに歓声が上がると、グッタリとしてリングドクターの応急処置を受けている有美を気遣いながらも、リングを降りていく曜子。
こうして2015女祭りが幕を閉じたのであった・・・。

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