第92回大会

第1試合

2016年女祭り、今年の女祭りは地下プロレス初の金網オクタゴンでの残酷度の高い形式での大会で行われる事になった・・・。
過去にオクタゴンを使用した大会はあったものの、今回はルールも激しくなると言う事で、1回目のトーナメントの出場者などにも注目が集まっていた。
『今大会の金網オクタゴンでの初となりますワンナイトトーナメント、ルールは金網オクタゴンの中では、凶器の使用は一切認められません。金網を利用した攻撃は有効となります。またロープブレークはなく、倒れた相手の顔面などへの殴る、蹴る、踏みつける行為は有効です。勝敗はギブアップ、KO、レフリー、ドクターストップ等になります。』
リングアナの説明に観客席も興奮していくと、早速ワンナイトトーナメント出場の選手が金網オクタゴンに姿を現していく・・・。
『選手入場っ!』
リングアナのコールにオクタゴンの入り口が開けれると、花道を通ってジャージ姿で次々と入場する選手達。
まず姿を現したのはグラビアアイドルの佐野雛子。熊多曜子との喧嘩ファイトの評価から参戦が決定した。続いてベテランの女優末広涼子。堂々と姿を現して観客席に手を振っている。更に元グラビアアイドルの仲島愛里。相変わらずの巨乳ぶりで、金網の中で暴れるか注目が集まった。そしてグラビアアイドルから喧嘩上等伝説のある岩左真悠子。女子アナ勢から丘添麻希。そしてフリーの田仲みな実。そして熊多曜子に一方的に負けたからと喧嘩マッチ参戦を申し出た河村ゆきえ。グラビア卒業を宣言、年末に結婚発表した杉元有美。芸能界は引退したものの、地下プロレスは参戦する川岸舞彩。2016売れていたグラビアアイドルの久末郁実。そして大型新人AV嬢の塩崎ミア。女優の長沢まさみ、前大会ではジゼル・ブンチャンとの試合で痛い目を受けた笹木希、同じくジゼルを本気モードに持ち込んだ香理奈、そしてベテラン藤原紀華。若手グラビアアイドルから久末郁実、そしてギャラの為にと猪上晴美が緊急参戦。

そして金網オクタゴンの中に黒服が箱を持ち込むと、その中にトーナメントの対戦カードを決める為の紐が用意されていた。
18本の紐が飛び出ているからと、全員に一本ずつ持つように指示が出ると、合図と共に箱から紐が飛び出していく。
『トーナメントの試合順に発表します!』
リングアナのコールに観客席が盛り上がっていく中、試合順にカードが発表された・・・。
『第1試合・・・藤原紀華vs岩左真悠子!』『第2試合・・・仲島愛里vs佐野雛子!』『第3試合・・・丘添麻希vs香理奈!』『第4試合・・・末広涼子vs川岸舞彩!』『第5試合・・・杉元有美vs久末郁実!』『第6試合・・・塩崎ミアvs河村ゆきえ!』『第7試合・・・長沢まさみvs猪上晴美!』『第8試合・・・笹木希vs田仲みな実!』
トーナメントの第1回戦のカードに観客席が盛り上がると、リザーバーを決める試合も発表されていく。
『リザーバー決定戦は、椙原杏璃vs大嶋優子っ!』
地下プロレスでは巨乳相手には勝率の高い優子が、今回は金網での過酷な試合に杏璃の相手として参戦。これもまた激しそうな試合が予想されている。また杏璃は晴美にフルボッコにされて負けた経験から、リベンジを誓ってトレーニングしてきたとの情報があり、優子相手に勝利を掴んで晴美と試合を組みたいところ。
試合カードが発表になると、全員が控え室に戻って第1試合から準備がされていくオクタゴンの中・・・。
黒服がオクタゴンのチェックをしていると、控え室では藤原紀華、岩左真悠子が白いスポーツビキニに着替えてオクタゴンに登場した。
『トーナメント第1試合・・・身長157p、上から83、58、86・・・29歳・・・岩左真悠子〜っ!』
コールを受けて両手首を動かしながら不機嫌そうにコールに応える真悠子。久々の地下プロレス、グラビアから女優へ転身してのアピールの為の参戦とは言え、過酷なルールでの試合に注目が集まる。
『身長171p、上から88、60、88・・・45歳・・・藤原紀華〜っ!』
そしてコールを受けて片手を挙げてアピールする紀華。地下プロレスではベテランであり、格闘技番組なども担当した経験もあるだけに、この過酷なルールでどんな試合を魅せるのか?
金網の中に緊張が走ると、ここで試合開始のゴングが打ち鳴らされていく・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングに観客席が盛り上がると、紀華と真悠子がガードを固めて前に出て距離を置いた。
距離を詰める紀華に、真悠子はいきなり大振りのパンチを放っていく。
流石は喧嘩上等の真悠子らしい攻めだったが、紀華が冷静に避けては、逆にローキックを叩き込んだ。
バシィィィ・・・
紀華のローキックにフラついた真悠子。
紀華も深追いせずに様子を見ると、真悠子がガードを固めて左右のパンチを放つも、逆に前蹴りを受けて距離を離された。
冷静な紀華の対処に喧嘩状態に持ち込めないからと、焦りの色の出る真悠子。
様子を見る紀華に対して、真悠子は金網内を回り出しては、飛びかかるチャンスを見つけようとする。
しかし紀華も真悠子の動きに対応していくと、真悠子も喧嘩的に殴りかかるか迷いだしていく・・・。
そこへ、紀華が前に出てローキックを叩き込む。
バッシーン・・
「うっ・・・」
蹴りこまれてフラつく真悠子。
しかし真悠子も負けてはいない。フラついても殴り返すと、大振りながらも紀華のボディをパンチがヒットする。
更にタックル気味に組み付こうとする真悠子に、紀華は冷静に流すように避けていく。
距離を置いて呼吸を整えていく真悠子は、更にタックル気味に組み付いて勝機を見出そうと組み付こうとすると、紀華が避けて組み付けない。
逆に振り向き様にハイキックを顔面に叩き込まれて動きが止まる真悠子。
紀華は一気に顔面へパンチを連打していくと、殴られながらも真悠子が組み付いていく。
体格差もあって組み付かれても冷静に対処していく紀華。
組み付いているから顔面へパンチも入れられないからと、真悠子は足を掛けて倒そうとするも、紀華が倒れない。
逆に下を向いて組み付く真悠子に、肩口にエルボーを入れていく紀華。
ゴキッ・・
鈍い衝撃音が痛々しいものの、真悠子は険しい表情を浮かべながらも、必死に組み付いては倒そうとしていく。
流石に地下プロレスで最近試合をしていなかった真悠子だけに、苦しい展開で試合が進んでいた。
しかし真悠子は、下を向きながらも紀華の股間へアッパーを打ち込んでいく。
バシッ・・・
「うっ・・」
股間への衝撃に一瞬力が抜けた紀華。
その紀華から離れて顔面へパンチを叩き込む真悠子。
バキッ・バシッ・・
真悠子のパンチが連続で炸裂すると、紀華は股間へのダメージもあってガードを固めた。
しかし紀華の表情が怒っているようにも見えるが、真悠子は構わず大振りのパンチを振り回しては殴りつけていく。
バシッ、バシッ・・・
観客席も紀華が劣勢なったかと盛り上がるも、紀華はミドルキックを放った。
バシィィィ・・・
衝撃音と共に真悠子の動きが止まると、紀華は股間を殴られたから怒って首相撲の様にしてから、真悠子の身体を金網に押しつけていく。
背中を金網に押しつけられた形の真悠子に、紀華はボディへ膝蹴りを叩き込んでいく。
ドスッ・・ドスッ・・
「ぐあふっ・・・ぐふっ・・・」
鋭い膝蹴りの連打に真悠子がガードも出来ずに苦悶の表情を浮かべていく。
更に顔面へ膝蹴りを叩き込むと、真悠子が堪らず金網際に座り込むようにダウンした。
そのダウンしている真悠子の髪を鷲掴みにしてから、紀華はトドメとばかりに顔面へ膝蹴りを叩き込む。
グシュ・・・
鈍い衝撃音と共に、真悠子の身体がオクタゴンに沈んでいった・・・。
更に俯せ状態で亀の体勢になる真悠子に、紀華は狙いを定める様に頭部に膝蹴りを連打すると、真悠子は動きを完全に止めていく。
ゴキッ・・バキッ・・
鈍い衝撃音がオクタゴンから響くと、観客席も紀華の残酷な攻めに言葉を失っていく・・・
レフリーが試合を止めようとすると、紀華は金網を掴んでは、俯せになった真悠子の後頭部などへ強烈なストンピングを連打していくと、レフリーが抱きつくようにして紀華を離して試合を止めるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
グッタリする真悠子は激しい鼻血と、膝蹴りを受けた顔面が腫れ上がって痛々しい。
仰向けにされて動けない真悠子は、リングドクターの応急処置を受けていくと、その隣では紀華がリングアナにコールされ、またレフリーに片手を挙げられていくのであった・・・。
『勝者、藤原紀華っ!』
不機嫌そうな表情を浮かべながらも、紀華は真悠子に構わずオクタゴンを出ると、次の試合の準備の為に控え室に戻っていくのであった・・・。




第2試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにオクタゴンに入るのは、グラビアアイドルから女優へと進みつつある仲島愛里。白いスポーツビキニは、Gカップのバストを強調するかの様な谷間が見えて、観客席から歓声が上がっている。
その愛里の対戦相手としてオクタゴンに入るのは、グラビアアイドルの佐野雛子。熊多曜子との試合では、まさかのシーンも出てくるほどトレーニングしている成果をリングで見せている雛子。
愛里としては不機嫌そうな表情を浮かべながらも、金網の中で暴れられるとの話から参戦して、目の前の売れっ子グラビアアイドルの雛子を潰そうと考えている様子。
雛子は対戦相手の愛里を見て、勢いがありそうだからと警戒しながらも、ノールールの試合での戦略を立てている様子・・・。
そんなオクタゴンで、リングアナがコールを始めていく・・・。
『トーナメント第2試合・・・身長157p、上から86、60、88・・・26歳・・・仲島愛里っ!』
コールを受けてGカップバストを揺らしながら片手を挙げていく愛里。
『身長160p、上から84、49、83・・・22歳・・・佐野雛子っ!』
そしてコールを受けて一礼していく雛子。スポーツビキニとは言え、Fカップバストの谷間に歓声が起きていく。
コールが終わると、レフリーがルールの確認をしていくと、お互いが視線を合わそうともせずにレフリーの言葉に耳を傾けている。
そしてレフリーが別けていくと、ここで試合開始のゴングが打ち鳴らされていく・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングに、お互い警戒しながらガードを固めていく愛里と雛子。
金網の中で緊張が走る中、雛子も愛里もなかなか手を出そうとしない展開に、観客席からはブーイングも出始めていく。
ブーイングを耳にして、愛里が苛立った様子を見せると、雛子は軽くジャブを放った。
しかし当たらないと、逆に愛里がフットサル仕込みのローキックを放つと、雛子の太股に炸裂した。
バッシーン・・・
フラつきながらも距離を置いていく雛子。
更に愛里が走り込む様に喧嘩キックを放つと、雛子がガードしながら避けていくと、逆にローキックを叩き込む。
バシィィィ・・・
愛里が太股を蹴られると、気勢をあげていく。
「こんなの効かね〜んだよ!」
愛里の言葉に、雛子は構わずローキックを叩き込んでいく。
バシィィィ・・・
「本気で蹴ってみろよ!」
愛里は挑発していくと、雛子が踏み込んで左右のパンチを放った。
バシッ、バシッ・・・
雛子の左右のパンチが炸裂すると、愛里はお返しとばかりにパンチを放った。
バシッ・・・
愛里のパンチにフラつく雛子。
「ほらほらっ・・・いくわよ!」
更に愛里がパンチを連打していくと、雛子がオクタゴン内を回る様に距離を置こうとするも、愛里が逃がさずに追い詰めていく。
雛子が前蹴りで止めようとすると、勢いから倒れ込んでいく。
その瞬間、愛里が馬乗りを狙おうとすると、雛子も逃れようと必死に立ち上がった。
その立ち上がって体勢が崩れた雛子に、愛里が強引にヘッドロックを仕掛けると、観客席も盛り上がった。
その盛り上がる中で、愛里がヘッドロックに捉えた雛子の頭部を金網に叩き付けていく。
ガッシャーン・・・ガッシャーン・・・
「ほらほらっ、金網を使うのは反則じゃないんだから!」
愛里が容赦なく雛子の痛めつけると、更に髪を鷲掴みにしてから顔面を金網に叩き付けていく。
ガッシャーン・・・
「あうっ・・」
金網を使っての連続攻撃にフラつく雛子。
更にヘッドロックに捉える愛里に、雛子は身体を密着させるとバックドロップで投げた。
バッシーン・・・
「調子に乗るんじゃね〜よ!」
雛子が叫ぶと、後頭部を打ち付けて立ち上がれない愛里に馬乗りになっていくと、容赦なく顔面へパンチを落としていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
突然の雛子の反撃に殴られていく愛里。
しかしブリッジ気味に返してバランスを崩していくと、一気に立ち上がる愛里に、雛子も素早く立ち上がると左右のパンチを脇腹へ叩き込んでいく。
ドスッ、ドスッ・・・
「うっ・・」
ボディが効いたのか苦悶の表情を浮かべた愛里に、雛子が顔面へパンチを連打した。
バシッ、バシッ・・
顔面への衝撃の連打に愛里がフラつくと、堪らずタックルの様にして組み付こうとしていく。
しかし雛子が組み合わずに膝を放って距離を置くと、呼吸を整えていくオクタゴンの中・・・。
愛里の表情が険しくなる中、雛子が距離を詰めて軽くジャブから牽制してミドルキックを脇腹へ放った。
バッシーン・・・
「うっ・・」
ミドルキックに苦悶の表情を浮かべる愛里。
更にパンチを連打する雛子に、愛里も殴り返していくと、お互いの顔面にパンチが連打されて激しい殴り合いになっていく。
殴り合いになると、愛里が押し出していくも雛子も意地を見せて殴り返すと、お互いが鼻血を噴き出しながらも激しいファイトに観客席も盛り上がっていく。
殴り合っていると、いきなり雛子がタックルを仕掛けて組み付いて倒していくと、藻掻く愛里が俯せ状態になっていくと、雛子が密着しながら小刻みのパンチを脇腹などへ入れていく。
密着しているからと、雛子の鼻血が愛里の白いスポーツビキニを赤く染めていく中、一気にパックマウントを奪う雛子。
愛里が側頭部からのパンチをガードしようとすると、雛子は愛里の髪を鷲掴みにして上を向かせていく。
そして開いた喉元に腕を滑り込ませてのチョークスリーパーを仕掛けると、愛里が激しく藻掻いて極まらない。
更に雛子はチョークが狙えないからと、バックマウントから激しいパンチの連打をしていく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
愛里も殴られながらも、反撃しようと考えている様子。しかし雛子の激しいパンチの連打に嫌がっている様にも見えている。
更に雛子が強引に愛里にキャメルクラッチを仕掛けていくと、苦悶の表情で耐える愛里。
両足をバタバタさせていく愛里は、雛子が揺さぶりかけると口から血の混じる涎を垂れ流しながら耐えていく。
「ギブしろよ!」
雛子が揺さぶりながら叫ぶと、愛里は顎を押さえられているからと、言い返せない。
更に激しく揺さぶっていく雛子。愛里は耐えていくも苦しい展開になっていく中、雛子が更に片手で髪を鷲掴みにして、片手で顔面に張り手の様に叩いていく。鼻に当たっては痛がる愛里。
「どうなのよ、ギブしなよ!」
雛子のアピールに愛里が言い返した。
「こんな事でギブなんてする訳ね〜だろ、やってみろよ!」
愛里の言葉に雛子がキレたのか、バックマウントから素早くサイドに回りながら側頭部へ膝蹴りを叩き込んでいく。
ゴキィィィ・・・
鈍い衝撃音に側頭部を手で押さえて動きの止まる愛里。
俯せ状態の愛里に、雛子は続けて頭部へ膝蹴りを叩き込むと、愛里の動きが止まっていく。
更に脇腹へも膝蹴りを叩き込んでいくと、雛子は立ち上がってから後頭部などへ踵でストンピングを叩き込む。
バキッ・・バシッ・・
マットに顔面が叩き付けられるようにして、愛里の鼻からの出血が酷くなっていく。
堪らず金網際に這うように逃げようとする愛里に、雛子はヒップにも蹴りを入れると、髪を鷲掴みにして起こしていく。
すると、愛里も意地を見せてエルボースマッシュを叩き込んでから、雛子のお腹にパンチを叩き込んだ。
バシッ・・
「ぐふっ・・」
突然の腹パンチに苦しむ雛子。
更にキチンシンク気味に膝蹴りを叩き込んでから、雛子の髪を鷲掴みにして金網に叩き付ける愛里。
ガッシャーン・・・
顔面から金網に叩き付けられてフラつく雛子に、愛里はローキックからハイキックで打撃を放つと、ハイキックは雛子に避けられてしまう。
しかし金網に押しつけた状態からパンチを連打する愛里に、雛子は殴られながらも前蹴りで抵抗を見せると、飛び込む様に膝蹴りを放っていく。
ドスッ・・
膝蹴りが炸裂して動きの止まる愛里に、雛子は髪を鷲掴みにして下を向かせるようにしてから、顔面へ膝蹴りを連打していく。
ゴキッ・・バキッ・・
鈍い衝撃音の連発に愛里の様子をレフリーがチェックするも、愛里は顔を腫らせながらも組み付こうとしていく。
下を向いていると、ポタポタとマットに血が流れ落ちる中、雛子も返り血を浴びた状態で容赦ない顔面への膝蹴りを叩き込んでいく。
愛里が組み付いていくと、雛子は倒されないようにと金網を上手く利用として押さえていく。
逆に愛里が倒そうと揺さぶると、雛子が膝蹴りをボディに叩き込んだ。
鋭い膝蹴りに愛里が苦悶の表情を浮かべると、更に叩き込む雛子。
ドスッ・・
「うっ・・うううっ・・・」
呻き声みたいな悲鳴をあげて座り込む様にダウンする愛里。流石に膝蹴りを何発も受けては、身体が悲鳴をあげるのも仕方がない・・・。
膝をついた愛里に、雛子は容赦ない顔面への膝蹴りを叩き込むと、愛里の身体がマットに崩れ落ちていく。
俯せ状態でダウンした愛里の姿に、レフリーが試合を止めようとすると、雛子は顔面狙いのサッカーボールキックで蹴りこんでいく。
バシィィィィ・・・・
顔面への衝撃に血飛沫をあげてグッタリする愛里。失神状態の愛里に、雛子が更に殴りかかるとレフリーが止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされていくと、雛子はレフリーに片手を挙げられていく。
『勝者、佐野雛子っ!』
まさかの結果に意識を戻す愛里も悔しそうな表情を浮かべるも、雛子の勝利は観客からも明かであった・・・。
リングアナのコールに笑顔を浮かべる雛子は、鼻血を拭いながらも観客席にアピールすると、金網を出て控え室に引き上げるのであった・・・。




第3試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、地下プロレスでも実力を着けてきている岡添麻希。
白いスポーツビキニ姿の麻希は、小振りなバストの為にセクシーさに欠けるものの、白い水着に黒い素肌のコントラストに今夜の試合には注目が集まっていた。
その対戦相手は香理奈。白いスポーツビキニ姿で堂々の金網オクタゴン入りをすると、早くもアピールする様に観客を煽っていく。
しかし前大会でのジゼル・ブンチャンとの試合でのダメージが大きく、この大会を欠場も噂されたが、女祭りと言うだけに強行的に出場の香理奈。しかし観客席からはダメージを感じさせない香理奈に、プロ意識の高さが感じられた・・・。
麻希としても大物との対戦に緊張感を隠せないものの、香理奈も勢いのある麻希との対戦に内心は緊張している様子。
早くもリングアナがコールを始めると、観客席が盛り上がっていく会場内。
『第3試合・・・身長163p、Aカップ・・・岡添麻希〜っ!』
スリーサイズが不明なだけに、カップ数がコールされて恥ずかしがる麻希。
『身長165p、上から80、57、88・・・香理奈〜っ!』
そして香理奈がコールされると、片手を挙げてアピールする香理奈。観客席から歓声が送られていく。
レフリーがオクタゴン中央でルールの確認をしていくと、緊張気味の麻希に対して余裕の表情の香理奈。
オープンフィンガーグローブも確認が終わると、ここで別けられていくと、試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に勢い良く飛び出したのは麻希で、香理奈との距離を積極的に詰めていく。
逆に香理奈はあまり動かずに構えていくと、麻希がガードを上げながらもタイミングを計るように間合いを詰めた。
左右のジャブを挨拶程度に放っていく麻希。
しかし香理奈も冷静にガードしては、麻希を睨み付けた。
積極的に動いては、香理奈にタックルから組み付いて倒していきたい麻希。しかし香理奈も地下プロレス経験ではベテランだから、そんな麻希の動きには付き合おうとはしない・・・。
踏み込んでローキックを叩き込む麻希。
バシィィィ・・・
意外にもフラついた香理奈。これには観客席も驚いているも、香理奈は蹴り返さない。
表情が険しくなる香理奈に、麻希は間合いを計りながらタイミングを見ている様子。
動かない香理奈に、麻希は周りを動きながら挑発的にジャブを放つと、香理奈が軽くジャブを返していく。
しかしお互いに当たらないと、麻希が踏み込んでタックルを仕掛けようとすると、香理奈が上手くステップバックで逃れた。
逆に動きの止まったところへ、香理奈のジャブが放たれると麻希の顔面を捉えていく。
バシッ・・バシッ・・
顔面への衝撃にフラついた麻希。
更に香理奈がタックルで組み付こうとすると、逆に麻希が潰す形で抑え込んだ。
俯せ状態でグラウンドで組み伏せられる香理奈。
麻希も上から組み付くと、脇腹へ小刻みにパンチを入れていくと、次の体勢に持ち込もうとするも、香理奈も簡単には動きには乗らない。
顔面へのパンチが無いから小刻みなパンチを耐えてチャンスを待つ香理奈。
麻希がサイドポジションを取ろうとすると、香理奈が身体を浮かせて逃れていく。
これには麻希が対応してバランスを取って距離を置いた。
『おおおおっ・・・・』
観客席から歓声が起きる中、香理奈と麻希が構えて距離を詰めていく。
シュ・・
香理奈がパンチを放つと、麻希の顔面にヒットしていく。
バシッ・・
「うっ・・」
香理奈のパンチにフラついた麻希。しかし距離が詰まったからと殴り返した。
バシィィィ・・・
「くっ・・」
香理奈も顔面にパンチが入ると、険しい表情を浮かべていく。
殴られたからと、ローキックを返していく香理奈に、麻希は蹴り足に組み付いて倒していく展開。
麻希の上手いタイミングのタックルに倒された香理奈は、ヒールキックで抵抗すると、麻希は蹴られながらもアキレス腱固めを仕掛けた。
「んあぁぁぁぁぁ・・・」
これには悲鳴に近い声を漏らす香理奈。金網オクタゴンではロープブレークがない為に、極まったら勝負が終わりの可能性もある展開。
しかし香理奈はヒールキックを麻希に叩き込んでは、技から脱出していく。
麻希も諦めずに立ち上がると、更に足関節を狙おうとするも、香理奈が両足を浮かせた状態で、飛び込ませないようにしてガードしていく。
その香理奈の足へローキックを叩き込んで、少しずつダメージを与えようとする麻希。
バシィィィ・・・バシィィィィ・・・
香理奈も蹴られながらも、立ち上がるタイミングを計っていく。
香理奈がガードしているからと、飛び込むことが出来ずに、動きがローキックのみになっていく麻希。
バシィィィ・・・
しかし香理奈もローキックを続けて打ち込まれて、足へのダメージが気になっていく。
立ち上がろうとするも、麻希が仕掛けようと構えると立ち上がれない香理奈。
麻希が香理奈の足をキャッチしようとすれば、香理奈もヒールキックで抵抗していく。
その香理奈の足を上手くキャッチして、麻希が飛び上がって踏みつけるようなストンピングを叩き込むと、香理奈が避けるもバランスを崩した。
俯せ状態になった香理奈に、バックマウントの様に組み付いていく麻希。
観客席が盛り上がる中、麻希がバックからボディへパンチを叩き込むと、香理奈が逃れようと藻掻いていく。
一気に四つん這いになって麻希を振り落とそうとする香理奈。麻希も対応出来ずに振り落とされると、同時に立ち上がった。
その瞬間、香理奈がハイキックで牽制すると、麻希が避けるもバランスを崩す。
今度は香理奈がタックルを仕掛けると、麻希が咄嗟にカウンターの膝蹴りを放った。
これには香理奈が膝蹴りをキャッチするも、動きが止まって離れる両者。
素早く麻希が左右のパンチを放つと、香理奈がカウンターのパンチを放った。
バキッ・・
香理奈のカウンターに動きが止まった麻希。
一気に香理奈が顔面狙いのパンチを続けると、麻希が堪らずタックル気味に組み付いた。
勢いをつけてのタックルで香理奈を金網に押しつけた麻希。
しかし続かないと、逆に香理奈が体勢を入れ替えて金網に麻希を押しつけていく。
金網に押しつけた状態から膝蹴りを叩き込もうとすると、麻希が膝を抱えて倒していく。
上手く倒していくと、サイドポジジョンを奪っていく麻希。
両足を拡げて体重を掛けるようにして香理奈の動きを止めていく麻希に、香理奈は冷静に動きを見ていく。
しかし麻希が体重を乗せると、少しずつスタミナが削られていく香理奈。また、香理奈の素肌から大量の汗が溢れ出ているのが気になる展開。ジゼル戦のダメージがあるのを隠していた香理奈も、試合が始まると隠しきれない様子・・・。
サイドポジジョンから脇腹へハンマーパンチを叩き込む麻希に、香理奈もポジジョンを変えようと動くも、上手く取り返せずに苦しい展開になっていくオクタゴン内。
更に麻希が上四方固めの様にポジジョンを奪っていくと、腰を浮かせて頭部に膝蹴りを狙っていく。
これには香理奈も恐怖を覚えて両手で頭部をガードすると、麻希はガードの上から蹴りこんでいく。
ゴキィィィ・・・
容赦ない膝蹴りが入ると苦しい香理奈。
藻掻く香理奈に対して、麻希は一気にマウントポジジョンを狙おうとすると、上手く馬乗り状態になっていく。
香理奈も呼吸を荒げていく中、麻希が上から顔面へパンチを落としていく。
バシッ・・バシッ・・
顔面への容赦ないパンチに苦しい香理奈。意外な麻希の試合運びに観客席が盛り上がっていく。
更に殴るのに夢中になった麻希が腰を浮かせると、香理奈が下からポジジョンを移行して三角締めを仕掛けた。
これには麻希が反応して立ち上がろうとすると、香理奈も下から極めようとするが汗で滑って抜けてしまった・・・。
香理奈がマットに寝た体勢になるも、素早く立ち上がろうとして、麻希も走り込むと激突する両者。
しかし香理奈も立ち上がってパンチを振り回して麻希との距離を置いていくと、麻希が前蹴りで牽制した。
呼吸が上がっている様な香理奈。対して汗は大量に流すもスタミナは十分に見える麻希。
水泳で鍛えていただけに、麻希もスタミナは十分な様子で、積極的に間合いを計っていく。
香理奈も無理して出場した女祭りだけに、キャリアで下の麻希に簡単には負けるはずもないとばかりに考えているも、オクタゴンの中の現実は苦しい展開だった・・・。
麻希がジャブから左右のパンチで攻めると、香理奈もローキックで止めようとするも、麻希のパンチが顔面を捉えていく。
バシッ、バシッ・・・
しかし香理奈も殴り返すと、麻希の顔面にヒットした。
バキッ・・
顔面へのパンチにフラついた麻希。香理奈のパンチで鼻血が噴き出していく。
麻希の鼻血に、香理奈も呼吸が苦しくなればスタミナの消耗が早まると計算していくも、麻希は鼻血を流しながらも前に出た。
香理奈は麻希を止めようと、鼻を狙ってパンチを放つと、麻希は身体を沈めての低空タックルを仕掛けた。
上手く足へ組み付いてテイクダウンを奪った麻希。
香理奈としても、麻希の動きに驚きを隠せないが、倒されて素早く横四方固めの様に押さえつけられて、ガードしていく展開に・・。
身体を密着していく麻希は、鼻から流れ出た血か香理奈の素肌を赤くしていく・・・。
腕を狙おうとしているのか、打撃を打ち込まずに関節を狙い出す麻希。
しかし香理奈も簡単には関節を取らせずに、上手く身体を動かしてガードしていく。
ガードする香理奈の顔面にハンマーパンチ気味に数発叩き込む麻希。
バシッ、バシッ・・・
顔面への衝撃に、香理奈の動きか鈍くなっていくと、麻希は素早くマウントポジジョンの馬乗り状態になっていく。
顔面への衝撃で、ジゼル戦のダメージの影響で動きが鈍くなった香理奈。苦しい展開になっていくも、下から麻希の手を押さえようとするも、麻希は上から顔面へパンチを落としていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
ダメージのある顔面への衝撃の連発に藻掻き苦しむ香理奈。
観客席からもまさかの展開に悲鳴に近い歓声まで飛び出している中、香理奈も口の中を切って唇に血を浮かばせている。
更にハンマーパンチが炸裂していくと、鼻血も噴き出して痛々しい香理奈。
ブリッジ気味に返そうとするも、麻希が上手くバランスを取っては顔面へパンチを落としていく。
バシッ・・バキッ・・・
鈍い衝撃音と共に、香理奈の顔面が痛めつけられていく展開に、観客席も驚きを隠せない・・・。
更に俯せ状態に動かされていく香理奈は、マットに血を垂らしながらも反撃を狙うも、背後から麻希の勢いあるパンチが側頭部などを襲いかかった。
一気に顎に手を掛けてのキャメルクラッチを仕掛けていく麻希。
オクタゴンの中でのプロレス技に観客席が盛り上がると、香理奈の身体が反らされて苦しい展開になっていく。
苦悶の表情を浮かべる香理奈。麻希も揺さぶっていくと、口から血の泡の様なものを出しながら耐える香理奈。
しかし香理奈が麻希の足を叩いてタップするも、レフリーが試合を止めないからと麻希は夢中になって揺さぶっていく。
「ぎゅ・・ぶ・・・」
香理奈のアピールに麻希が気が付いてレフリーにアピールする。
「ギブじゃないんですか?」
麻希のアピールにレフリーが試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングに、麻希が技を解いていくと香理奈がグッタリとマットに沈んでいく・・・。
『勝者、岡添麻希っ!』
リングアナのコールに驚きの表情を浮かべる麻希。
しかし、グッタリする香理奈の横で正座状態になると、何か話しかけていく・・・。
リングドクターが香理奈の状態をチェックする中、麻希も香理奈の調子が良くないのを察していたのか、試合が終わったからと気遣うように抱きついていく。
「女祭りは特別なのよ・・・。私が出れば盛り上がるし、どっちにしても、1回戦で終わる予定だったの・・・頑張ってね・・・」
香理奈が麻希に呟いた。
「やっぱり・・・ジゼルとの試合が影響していたんですね・・・」
麻希も戸惑った様な表情を浮かべて返した。
「勝ちは勝ち・・・次の試合も頑張ってね・・・」
香理奈は一言返すと、リングドクターによって担架で運ばれるのであった・・・。




第4試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールに金網の中に入るのは、女優の末広涼子。白いスポーツビキニ姿が新鮮に映るも、地下プロレスではキャリアも長く年齢も36になっている涼子。かつてはヒールファイトもしていた涼子も、いまやベビーフェイスでキャリアを重ねてきている・・・。Cカップと言われるバストの谷間もスポーツビキニから覗いては、客席から歓声が起きていた。
その涼子との対戦するのは、芸能界は結婚を機に引退している川岸舞彩。表舞台からは身を引くも、ストレス発散なのか地下プロレス参戦は続けている舞彩。今夜は女祭りと言う事で気合いが入っている表情を浮かべての金網への挑戦。スポーツビキニ姿も見事なだけに、観客席からは視線を集めていた・・・。
キャリアの長い涼子を相手に、体格で勝る舞彩はどういう闘いを見せるのか、そして涼子も体格で勝る舞彩にどう金網の中で闘うのか、注目の集まるこのカード。
オープンフィンガーグローブが、互いの顔面に炸裂するのか・・・。早くも緊張感が走るオクタゴンの中、舞彩は身体を動かしては挑発的な視線を涼子に投げつけていく。
しかし涼子は視線を合わせる事もなく、身体を動かしては試合に備えるのであった・・・。
『第4試合・・・身長161p、上から82、58、86・・・36歳・・・末広涼子〜っ!』
コールを受けて一礼していく涼子。キャリアの長い涼子でも、金網での喧嘩マッチは経験もなく緊張している様子・・・。
『身長168p、上から84、57、84・・・29歳・・・川岸舞彩〜っ!』
そしてコールを受けて片手を挙げてアピールする舞彩は、少し笑みを浮かべている。金網マッチ参戦に際して、舞彩は打撃特訓をしてきたと言う情報もあるだけに、涼子の打撃対応がどこまで出来るのかも注目されているこの一戦。
レフリーがオクタゴン中央で涼子と舞彩にルールの確認をしていくと、舞彩は挑発する様に笑みを浮かべながら睨み付けた。
対して涼子は視線を合わせる事もなく、レフリーの言葉に耳を傾けていく。
そしてレフリーが両者を離すと、ここで試合開始のゴングが打ち鳴らされていくのであった。
『カァーン!』
ゴングと同時に飛び出して距離を詰めていく舞彩。
涼子は打撃を警戒してガードを前にして距離を置こうとする。
いきなり涼子がドロップキックを放つと、驚く舞彩。
しかし自爆したマットに落ちる涼子に、舞彩がパンチを放つも起き上がりながらタックルの様に組み付いていく涼子。
上手く打撃は避けて組み付くも、踏ん張る舞彩が倒れない。
逆に組み付く涼子の後頭部など上からパンチを叩き込む舞彩。
バシッ、バシッ・・・
殴られながらも倒しにかかる涼子が、上手くバランスを崩して舞彩を倒していくと、舞彩は下から両足を絡める様にしてガードしていく。
涼子が動くと片手をキャッチして三角締めを狙おうと舞彩がすると、涼子は腕を引いて立ち上がる。
早くも緊張感の漂うオクタゴン内。
涼子が警戒してガードを上げて構えていると、舞彩は軽くジャブからローキックと打撃で前に出ると、続けて飛び込むように膝蹴りを放った。
しかし涼子が避けると金網近くになったからと、涼子が素早くタックルで組み付いて金網に舞彩の身体を押しつけていく。
舞彩も冷静に金網に押しつけられながらも涼子の動きを見ていくと、涼子は身体で押し込む様にして金網に押しつけていくと、足を掛けて倒しにいきたい展開。
しかし舞彩が倒れないと、逆にヘッドロックに強引に持ち込んでいく。
涼子が藻掻くと、舞彩は観客にアピールする様にしてから、涼子を金網に脳天から叩き付けた。
ガッシャーン・・・ガッシャーン・・・
何度も金網に叩き付けられていく涼子。しかし耐えながら反撃を狙っている様子。
更に叩き付けようとする舞彩に、涼子が身体を密着してバックドロップを狙うと、舞彩はバランスを崩して押し潰す形に涼子を倒していく。
金網際で潰されて、舞彩が乗りかかる形の展開のオクタゴン内。
呼吸を荒くして苦悶の表情を浮かべる涼子に、舞彩は顔面狙いの小刻みなパンチを入れていくと、涼子が痛がっていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
「あうっ・・うっ・・・」
殴られる度に涼子の声が漏れていく。
更に舞彩が馬乗り状態を狙うと、これには涼子が上手く脱して逃れた。
素早く立ち上がる涼子に、舞彩も立ち上がって構えていく。
呼吸を整えて立て直したい涼子に、舞彩は容赦ないハイキックを放って牽制していく。
ハイキックは避けるも苦しい状態になった涼子に、舞彩が距離を詰めてパンチを放った。
バシッ、バシッ・・・
顔面に叩き込まれるパンチの連打に苦しい涼子は、堪らずパンチを返すも打撃は上手くない様子。
舞彩のパンチが何発も叩き込まれると、顔面を紅潮させていく涼子。
堪らずタックルを仕掛けると、上手く組み付いて倒していく展開。
素早くサイトポジジョンを奪っていく涼子に、舞彩が下から組み付いていく。
両足を開いて体重を乗せるようにしていく涼子に、舞彩はスタミナを削られながらも打撃を避けようと組み付いた。
涼子は組み付かれたからと、体重を乗せてスタミナを削ろうとしていくと、動きが止まっていく展開に観客席からブーイングも飛び出した。
しかし涼子は構わず動きを止めて舞彩のスタミナを削ろうとすると、舞彩も不利な体勢だからと、ブリッジなどして返そうと藻掻いた。
逆にブリッジなどして返そうとする舞彩は、余計にスタミナをロスしていくと、呼吸を荒げて動きを止める。
上手く涼子がスタミナを奪っていく展開で、舞彩の動きが止まったからと、涼子は一気に馬乗りを狙って仕掛けた。
しかし舞彩が待っていたのか、ブリッジ気味に返していくと、上手くバランスを崩させて立ち上がった。
涼子も立ち上がると、フラついた舞彩にハイキックを放つと、舞彩は顔面にハイキックを受けてフラついた。
更に涼子が大振りのパンチを叩き込むと、舞彩がガードを固める様に金網に押しつけられていく。
ドスッ・・
一気にチャンスとばかりに涼子が金網に押しつけた舞彩に膝蹴りを叩き込むと、舞彩の表情が苦悶に歪んだ。
ドスッ・・
しかし舞彩も負けずに膝蹴りを蹴り返すと、涼子も苦痛に表情を歪ませていく。
更に首相撲の体勢に持ち込んでから、涼子のバストへ膝蹴りを叩き込む舞彩。
ドスッ・・
「ううっ・・」
強烈な膝蹴りを受けて苦しむ涼子に、舞彩はタックルの様にして金網に何度も叩き付けていく。
ガッシャーン・・・ガッシャーン・・・
背中から金網に何度も叩き付けられて苦しい涼子。
更に舞彩がタックルから抱え上げていくと、そのまま勢いよく金網に叩き付けた。
ガッシャーン・・・
舞彩が放すと、涼子は叩き付けられた衝撃でグッタリと金網際にダウンしている。
その涼子に、舞彩が金網を掴んでから顔面狙いのストンピングを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
「あうっ・・ううっ・・・くっ・・」
顔面への容赦ないストンピングの連打に涼子が藻掻くと、更にお腹にフットスタンプを叩き込む舞彩。
ドスッ・・
「グエェェェ・・・」
お腹への衝撃に堪らず胃液を吐き出す涼子。
お腹への強烈な衝撃に動きを止める涼子に、舞彩はチャンスとばかりに金網際の涼子の全身をサッカーボールキックで蹴りこんでいく。
バシィィィ・・・バシィィィ・・・バシィィィ・・・
「おら・・おら・・おらっぁぁぁぁぁ・・・」
気合いを入れて蹴りこんでいく舞彩。涼子は全身を蹴りこまれて苦しい展開に、起き上がるにも舞彩の勢いが激しくて立ち上がれない。
次第に亀の形になってガードしようとする涼子に、舞彩は狙いを定めて顔面狙いのサッカーボールキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
両手で顔面をガードするも、涼子へのダメージは増えて苦しい展開になっていく。
すると、舞彩が涼子から離れて手招きして挑発すると、涼子も呼吸を整えながら立ち上がった。
流石にサッカーボールキックの連発にダメージが大きく苦しそうな涼子に、舞彩は少しずつ距離を詰めていく。
ジャブを放ちながら距離を詰める舞彩に、涼子は打撃で対抗出来ずに、ガードしてチャンスを待っている展開。
更に前に出る舞彩に、ローキックを放って牽制する涼子に、舞彩は強引にタックルを仕掛けた抱え上げた。
そのまま勢いをつけて金網に涼子の身体を叩き付けていく舞彩。
ガッシャーン・・・
金網に豪快に叩き付けられて動きの止まる涼子。舞彩が放すとグッタリすると、舞彩が殴りかかった。
咄嗟に涼子も両足で舞彩の身体を挟むようにガードすると、舞彩は構わずパンチを放っていく。
パンチを連打するも、涼子が両足でガードしているからダメージを受けないと、舞彩は更に上半身を乗り出すように顔面狙いのパンチを放った。
バシッ・・バシッ・・
舞彩のパンチが顔面を捉えだすと、険しい表情を浮かべ出す涼子。
しかし下から三角締めを仕掛けていく涼子は、上手く形にしていくと、舞彩が察知して腕を引き抜いた。
ガードが崩れたからと、舞彩が一気に立ち上がると、涼子も立ち上がろうとするもパンチを受けていく。
バシッ・・バシッ・・
フラつく涼子に、舞彩は畳み掛ける様にパンチを連打すると、涼子も苦し紛れにタックルを仕掛けた。
しかし舞彩がカウンター気味の膝を合わせると、膝を落としていく涼子。
グイッ・・
「あうっ・・」
「おらぁぁぁぁぁ・・・」
気勢をあげて涼子の髪を鷲掴みにして起こしていく舞彩は、そのまま金網に涼子の顔面を叩き付けていく。
ガッシャーン・・・
金網に顔面から叩き付けられてグッタリする涼子に、舞彩は更に髪を鷲掴みにして起こしていくと、髪を鷲掴みにしたまま、顔面へ膝蹴りを蹴りこむ。
ゴキィィィ・・
鈍い衝撃音がオクタゴンに響くと、涼子の身体が崩れ落ちていく。
舞彩が髪を放すと、涼子がマットに崩れ落ちたからと、舞彩が馬乗り状態になっていくと、観客席が盛り上がった。
ゆっくりと涼子の両腕を足で押さえるようにしてガード出来ないようにしてから、舞彩は拳をアピールしていく。
バキッ・・バシッ・・バキッ・・
そして虐殺とも言える展開で、ノーガードの涼子の顔面へハンマーパンチ、打ち下ろしのパンチと交互に振り落としていく舞彩。
殴られる度に、涼子の身体がビクンと反応しているのが痛々しい。
早くも鼻血を噴き出して顔面を赤く染めていく涼子。
レフリーも危険と判断してチェックするも、涙目になりながらもギブアップしない涼子に、試合は続けられていく。
舞彩もレフリーに笑みを浮かべてアピールしてから、更にハンマーパンチを連打していくと、涼子が悲鳴をあげた。
バキッ・・バキッ・・
「んんんんん・・・・んあぁぁぁぁぁ・・・」
女祭りだからとギブアップを拒んでいるのか、しかし涼子の顔面が激しく殴打されて残酷な展開に観客席からも試合を止めろと声が上がっていく。
『残酷過ぎるだろ〜・・・レフリー試合を止めろ!』
『末広の顔面が壊れちゃうよ!止めろぉぉぉぉぉ・・・・』
女優の涼子の顔面が容赦なく殴打されて血塗れになっていく残酷な展開。
「顔が壊れちゃうわよ・・・どうするの?」
舞彩が意地悪く言い放つと、更に殴りつけていく。
バキッ・・バキッ・・
更に鈍い衝撃音を響かせながら涼子の顔面を殴打する舞彩。
次第に涼子の反応が鈍くなるも、舞彩は構わず殴りつけていく。
血塗れになりながらも抵抗しようとする涼子だったが、手から力が抜けていく・・・。
更に構わず殴りつけていく舞彩に、レフリーが危険と判断したのか止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングも打ち鳴らされると、舞彩は殴るのを止めると立ち上がってから、血塗れの涼子の顔面を踏みつけていく。
『勝者、川岸舞彩っ!』
強烈なインパクトを残しての勝利した舞彩。涼子は動くことが出来ずにリングドクターが応急処置をしていく中、舞彩はガッツポーズでアピールすると、歓声とブーイングを浴びながらオクタゴンを出て控え室に戻るのであった・・・。



第5試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにオクタゴンに姿を現したのはグラビアアイドルの杉元有美。白いスポーツビキニがグラドルだけに似合っての入場。Cカップのバストが作り出す谷間も見えて観客席が盛り上がっていく。
その有美の対戦相手として登場したのがグラビアアイドルの久末郁実。白いスポーツビキニ姿は売れっ子グラドルらしく似合っているのと、Fカップのバストが作り出す谷間にも早くも注目が集まっている。
グラビアアイドル同士の金網オクタゴンでの闘い、観客席からも早くも激しい試合を期待して声が飛び交っていると、早くもコールが始まった。
『第5試合・・・身長168p、上から84、58、85・・・27歳Cカップ・・・杉元有美〜っ!』
コールを受けて一礼していく有美。早くも身体を動かしながらも郁実を睨み付けている。
『身長165p、上から87、59、86・・・20歳Fカップ・・・久末郁実〜っ!』
そして郁実はコールを受けると、片手を挙げてアピールしていく。遠泳なども得意として、また筋肉質の郁実だけに有美としても油断できない相手。郁実としても経験では有美に負けるものの、若さとパワーでどこまでいけるのか、注目の集まるカードが始まろうとしていた。
お互いの手にはオープンフィンガーグローブが着けてあり、金網の中で激しい殴り合いになっていくのか・・・。
レフリーがオクタゴン中央でルールの確認をしていくと、有美と郁実が早くも視線を合わせると、気合いが入るオクタゴンの中・・・。
事前の情報によると、スタミナでは勝ると思われる郁実も、総合的な試合の練習が追いつかずに、プロレス的な試合を仕掛ける可能性もあると言う話もあり、打撃など有美が有利になるのかと言われている試合。しかし郁実も体格的に打撃を受けても耐えられるのではと、そんな声も聞こえている・・・。
そして遂に試合開始のゴングが打ち鳴らされていくのであった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングが打ち鳴らされる金網オクタゴン。流石に有美も郁実もロープブレークのない何でも有りの試合に、戸惑いながらも前に出て行く。
有美はガードを上げて前に出ると、郁実はプロレス的に片手を伸ばして挑発していく。
バシッ・・
「うっ・・」
まずは有美がローキックを太股に叩き込むと、郁実が思わず声を漏らす。
更に有美が出ようとすると、郁実が咄嗟にガードするように構えて下がった。
打撃に驚きを隠せない郁実に、郁実もパンチを放つも有美が避けると、ローキックを叩き込む。
バシィィィ・・・
音を立てて炸裂したローキックにフラついた郁実に、有美は距離を置いて構えていく。
郁実が前に出ると、踏み込んで大振りのパンチを放つと、有美が避けて距離を置いていくと、更に前に出て行く郁実。
左右のパンチを放っていく郁実に、有美はガードするもガードの上から衝撃を受けていくと、前蹴りで突き放そうとするも、郁実は距離を潰して蹴りを防ぐと、強引に組み付いていく。
そのまま組み付いて金網に押し込んでいく郁実。
有美は背中を金網に押しつけられていくと、膝を出そうとするも郁実が上手く組み付いて打撃が出せないと、一瞬身体を離すようにしてからか、郁実が金網に有美を叩き付けるように押し込んだ。
ガッシャーン・・・
金網の衝撃音が響くと、有美の表情が険しくなっていく。
ガッシャーン・・・
更に郁実が金網に叩き付けるように押し込むと、膝蹴りを出して逃れようとする有美に、郁実がバランスを崩させて倒していく。
金網際でグラウンド状態になっていく有美と郁実。
郁実が上から体重を乗せようとしていくと、有美も足を使って逃れようとしていく展開。
早くも両者の素肌には汗が浮かび上がって、スポットライトに輝きを放っていくと、観客席も興奮して歓声を上げていく。
サイドポジジョンを奪おうと体勢を変えていく郁実に、有美は冷静に動きを見ていくと、金網を蹴るようにして体勢を変えると一気に立ち上がった。
『おおっ!』
これには観客席から歓声が起きると、素早くパンチを放つ有美。
立ち上がり様に顔面にパンチを受けてフラついた郁実に、更に有美はローキックからハイキックと打撃を放つと、郁実が嫌がるようにタックルを仕掛けるも有美が切ってから、距離を置いていく。
有美の打撃を警戒してガードが上がる郁実に、有美は距離を詰めるとローキックで下か崩していこうとする。
バシィィィィ・・・
「うっ・・」
ローキックが炸裂すると痛がる郁実。
しかし顔への打撃を警戒してガードを下げない郁実に、有美は牽制とも言えるローキックを叩き込むと、逆に郁実も大振りながらパンチを放った。
バシィィィ・・・
郁実のパンチが顔面に当たりフラつく有美。これには郁実も前に出てパンチを出していくと、有美はガードしながら前蹴りで突き放そうとする。
前蹴りを嫌がるように距離を置く郁実に、有美は呼吸を整えながら前に出た。
バシィィィ・・・
またもローキックで蹴りこむ有美に、郁実が回り込む様にして距離を置こうとすると、有美が前に出て追い込む様にパンチを放っていく。
バシッ、バシッ・・・
顔面にジャブがヒットするとフラつく郁実。
郁実が殴り返すと、有美もフラつきながらも殴りつけていく。
バシッ・・バシッ・・
グラビア系が商売道具とも言える顔を殴り合う光景に観客席が盛り上がると、有美と郁実はエキサイトして殴るのを更に激しくしていく。
バキッ・・バシッ・・
次第に郁実のパンチがヒットしていくと、有美は膝蹴りを放って郁実の勢いを止めた。
ドスッ・・
「ぐっ・・ううっ・・」
ボディに鋭く炸裂した膝に郁実が表情を険しくすると、更に有美が髪を鷲掴みにして顔を下に向ける様にして顔面へ膝を狙うと、郁実が組み付いて膝から逃れると、そのまま金網に押し込んでいく。
金網に押しつけられた有美が郁実の首に腕を回していくと、郁実は抱え上げるようにして強引に持ち上げた。
そのままマットに有美を叩き付けようとする郁実に、有美は金網を蹴る様にしてバランスを崩して倒していく。
倒れ込むも、有美も郁実もダメージを受けるも素早く有美が組み付こうとするも、郁実が逃れるように立ち上がった。
有美も立ち上がると観客席から歓声が起きていく。
「ハァ・・ハァ・・」
有美も郁実も激しい動きに呼吸が荒くなっていくと、呼吸を整えるように構えては動きが静かになるオクタゴンの中。
スポーツビキニも汗で湿りだしている中、郁実が前に出ると有美は軽めのジャブで牽制していく。
有美のジャブに郁実は喧嘩キックを放つと、そのまま左右のパンチを放ちながら組み付こうとする。
その郁実に有美が避けるように距離を置くと、前に出た郁実の足へローキックを叩き込んだ。
バシィィィ・・・
「うっ・・」
ローキックを何発も受けている郁実だけに、苦しそうな表情を浮かべると有美が更にローキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
太股が内出血で変色している郁実。有美が動きを止めようと考えていたのか、ローキックが確実に効いている。
しかし郁実は必死に前に出ると、小刻みにパンチを放って抵抗していく。
ガードしながら有美はローキックで、痛めている太股を更に蹴りこむと、郁実が痛がっている。
バシィィィ・・・
「あうっ・・・」
動きが鈍る郁実に、有美はハイキックを顔面に放つと、郁実の顔面にハイキックが炸裂した。
バッシーン・・・
「ぐふっ・・・」
涎を飛ばしながらフラつく郁実。必死に倒れないように踏ん張ると、有美は飛び込むように膝蹴りを放っていく。
ドスッ・・
「ぐはっ・・うううっ・・・」
ボディに膝を受けて両手でお腹を押さえて苦しむ郁実に、有美は髪を鷲掴みにして下を向かせると、顔面狙いでKOを狙って仕掛けた。
顔面への膝を防ごうと組み付いていく郁実。
すると、下を向く郁実の背中にエルボーを落としていく有美。そのまま縺れるようにグラウンド状態に持ち込まれていく。
ボディへの膝でダメージを受けた郁実は回復を狙いたいからグラウンドに持ち込むと、有美は冷静に下から小刻みのパンチを顔に入れていく。
バシッ、バシッ・・
殴られても殴り返さず、郁実はダメージの回復を狙って馬乗りの様になろうと狙っていくも、有美は下から仕掛けていく。
呼吸を整えながらダメージ回復をと思う郁実に、有美がブリッジ気味に返して立ち上がると、郁実も立ち上がった。
その郁実にサイドキックで蹴りこむ有美。
ドスッ・・
「ぐふうっ・・・」
お腹に衝撃を受けてフラつく郁実に、またもローキックを叩き込む有美。
バシィィィィ・・・
「ううっ・・・」
ローキックにフラつく郁実。太股はドス黒くなって痛々しい姿になって、そのダメージが気になるところ。
必死にダウンは免れようとしている郁実に、有美は同じ太股をローキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
若手グラドルとして売れている郁実だけに、有美は試合は負けられないとばかりに必死に蹴りこむと、郁実は苦しそうな表情を浮かべて耐えていく。
更に蹴りこもうとする有美に、郁実は前に出て組み付こうとすると、有美が動いてはローキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
流石に郁実も動きが止まると、苦悶の表情を浮かべ出している。
有美は容赦なく動きの止まる郁実の太股に狙いを定めてローキックを叩き込むと、郁実の意識を下に向けさせてハイキックを顔面に叩き込んだ。
バッシーン・・・
顔面に炸裂したハイキック、しかし郁実が蹴られながらも蹴り足をキャッチしていくと、強引に捻る様にしてグラウンドに持ち込んでいく。
これには有美も驚きを隠せないが、放させようとヒールキックで抵抗するも、郁実が強引にアキレス腱固めに持ち込んだ。
グイッ・・・
「んあっ・・・」
堪らず有美が悲鳴を漏らすと、まさかの逆転に観客席が盛り上がるも、有美も必死の形相でヒールキックを叩き込むと、郁実のアキレス腱固めが完全に極まらない。
更に有美が強引に足を引き抜くと、ヒールキックから立ち上がっていく。
これには郁実が反応出来ずに身体を反転させて立ち上がろうとすると、有美の顔面へのハイキックが炸裂した。
バッシーン・・・
これには郁実がマットに崩れ落ちると、必死に起き上がろうと四つん這いになっていくと、有美は走り込む様にして顔面へのサッカーボールキックを放った。
バシィィィィ・・・・
またも顔面に蹴り技が炸裂していくも、郁実も必死に蹴り足を掴んでいく。
涙目になりながらも有美の足に組み付いていく郁実。
有美も驚きを隠せないも、上から頭部にパンチを連打するも、郁実が倒そうと必死になっていく。
ゴキッ・・
しかし有美が顔面に膝蹴りを叩き込むと、郁実の抵抗が止まっていく。
流石に顔面への膝蹴りは効いた様で、動きを止めていく郁実に有美が髪を掴んで金網際に押し込んで逃げ場を無くしていくと、サッカーボールキックで全身を蹴り込んでいく。
バシィィィィ・・・・バシィィィィィ・・・バシィィィィ・・・
容赦ない有美のサッカーボールキックの連発が、郁実の顔面、バスト、ボディと襲いかかる。
一方的になってきて、普通の格闘技の試合ならば止められるはずも、地下プロレスは残酷が売りだけに限界まで続けられていく・・・。
郁実は必死に顔面だけは両手でガードしているも、有美の激しい蹴りの連打にサンドバック状態になって残酷な展開になっている。
レフリーも郁実の様子をチェックするも、郁実もギブアップもしないからと試合は続けられていく。
金網際で逃げられない郁実に、有美は顔面をガードする手の上から膝蹴りを叩き込むと、続けて座り込む様にして郁実を抑え込むと、顔面へパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔面へのパンチの連打に郁実が鼻血を噴き出すと、顔も腫れだしていく。
「ギブアップしないの?・・・グラビアに影響するよ!」
有美が郁実にギブアップを促すも、郁実は必死に耐えていく。
「ノォォォォ・・・ノォォォォ・・・・」
涙目でギブアップを拒む郁実。
激しい出血に観客席も驚く中、有美は馬乗り状態から顔面へパンチを連打してレフリーストップを待っていた。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
郁実の顔面が破壊される様な勢いで殴り続ける有美。郁実もノーガードで殴られながら必死に耐えるも危険な状態へと迫りつつある・・・。
ノーガードで顔面を殴られ続ける郁実。流石に危険と判断されてレフリーがここで試合を止めるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされると、有美はレフリーに手を挙げられていく。
『勝者、杉元有美っ!』
リングアナのコールに笑顔を浮かべるも、足元にグッタリと顔面を血塗れにしている郁実の姿に、有美も複雑な表情を浮かべる。
リングドクターが郁実に応急処置をする中、有美は郁実に無言で抱きしめてから、オクタゴンをあとにするのであった・・・。



第6試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにオクタゴンに現れたのは、AV女優の塩崎ミア。ハーフ美女の元サーファーからセクシー路線への元アスリートとも言えるミアは、堂々とした入場で、今夜がデビュー戦とは思えない落ち着き様に観客席も盛り上がっていく。
そのミアの対戦相手として登場したのは、グラビアアイドルの河村ゆきえ。負けが続いている地下プロレスで、アピールを兼ねての参戦。しかし金網での格闘技戦では勝ち目はないのではと言う見方に対して、ゆきえ自身も自らはギブアップしないと黒服などに言っての、気合いの入った参戦であった・・・。
『第6試合・・・身長162p、上から89、59、87・・・Eカップ・・・塩崎ミア!』
コールを受けたミアは緊張しながらも片手を挙げて堂々とした振る舞いで観客にアピールしていくと、観客席から歓声がおきていく。21歳のミアはサーフィンで鍛えた身体と、ハーフと言う肉体的にも有利なところで期待されて歓声を浴びていく。
『身長158p、上から87、59、87・・・Eカップ!・・・河村ゆきえ〜っ!』
そしてゆきえのコールになると、一礼して観客にアピールする。しかし体格的にもミアの存在感に圧力を感じているのか、落ち着きないゆきえ。しかし30歳で売れているグラビアアイドルだけに、ここは善戦して観客にアピールしたいところ。
そしてレフリーがルールの確認をしていくと、ミアはレフリーの言葉に身体を動かしていくと、ゆきえは下を向きながらレフリーの言葉を聞いている。
レフリーが説明を終えると両者を離していくと、ここで試合開始のゴングが打ち鳴らされていく・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時にミアが前に出ると、ゆきえは距離を置こうとオクタゴン内を回り出していく。
しかし素早くミアが距離を詰めていくと、ゆきえに拳を振り回していく。
これにはゆきえが距離を置こうと逃げ回ると、ミアが金網際に追い込んでいった。
バシッ・・バシッ・・
ミアのパンチが当たり出すと、嫌がるように前蹴りで突き放そうとするゆきえ。
しかし打撃が上手い訳ではないので、ミアも怯まず前に出る。
堪らずゆきえはガードしていくと、ミアが喧嘩キックを叩き込む。
ドスッ・・
「ふぐっ・・うううっ・・」
お腹を蹴りこまれて苦悶の表情を浮かべるゆきえ。ミアが更に殴りつけようとすると、ゆきえも意地を見せてタックルで組み付いた。
組み付くゆきえに背中を叩くようにして攻めるミア。
しかしゆきえが上手く倒していくと、素早く横四方の体勢に持ち込んでいく。この辺りはキャリアの差が出たと言うところ。
抑え込んでいくゆきえに、ミアは下から組み付いていくと、逃れようと下半身を動かしてはチャンスを見出そうと積極的に動いていく。
ゆきえは腕を狙おうと仕掛けると、ミアが強引にブリッジ気味に跳ねてから逃れると、素早く立ち上がって逃れた。
ゆきえが立ち上がると、ミアが先にジャブで牽制していくと、ゆきえもパンチを放っていく。
お互い打撃が上手い訳ではないので、牽制のパンチも痛々しい展開になるので、観客席からも歓声が起きるも、金網の中では鈍い衝撃音が時折響いていく・・・。
ゆきえが果敢に殴りつけていくと、ミアは勢いで殴り返していく。
ゴキッ・・・
顔面へ鈍い衝撃音が響くと、ゆきえは顔を殴られてフラついてガードを固めた。
その瞬間、ミアが飛び込むようにして組み付いてから、首相撲の様に引き付けてボディに膝蹴りを叩き込む。
しかしゆきえが膝蹴りは危険だからと足に組み付くと、ミアのバランスを崩させてまたもグラウンド状態に持ち込んだ。
ミアが下になって、ゆきえは上から組み付いていると、一気に馬乗り状態になっていく。
流石のミアもマウントポジジョンを奪われて焦りの色が表情に浮かぶと、ゆきえは上から顔面へパンチを落とした。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
ゆきえのパンチの連打に藻掻くミア。しかしブリッジ気味に身体を動かしては、ゆきえを崩そうとしていく。
上手くゆきえはバランスを保ちながら殴りつけていくと、ミアが口の中を切って唇に血を滲ませていた。
鉄の味が口の中に広がると、ミアはエキサイトしたのか激しく返そうとしていくと、ゆきえのバランスを崩して倒した。
続けて起き上がるミアに、ゆきえも立ち上がって構えると、激しく喧嘩キックを叩き込むミア。
ドスッ・・
「うっ・・」
お腹に喧嘩キックを受けてフラつくゆきえに、ミアは髪を鷲掴みにして金網に顔面から叩き付けた。
ガッシャーン・・・
「きゃあああぁ・・・・・・」
金網に顔面から叩き付けられて悲鳴をあげるゆきえ。
更にミアが金網にゆきえの顔面を擦りつけていくと、激痛から悲鳴をあげて痛がるゆきえ。
「ああああああっ・・・」
「ほらほらっ、金網でカワイイ顔を潰してあげようかしら!」
ミアが激しく言い放つと、ゆきえは金網を掴んで押し返すも、振り向き様にミアに顔面パンチを受けていく。
バシッ、バシッ・・・
「あうっ・・」
顔面パンチを受けて金網に追い込まれていくゆきえ。
必死に蹴りを出していくゆきえに、ミアがショルダータックルで金網に押しつけるように潰していく。
ガッシャーン・・・
金網に叩き付けられる様にしてダメージを負うゆきえ。
グイッ・・・
「まだまだいくわよ!」
更にミアがゆきえの髪を鷲掴みにして金網に叩き付けていくと、ゆきえは悲鳴をあげて痛がっている。
ガッシャーン・・・ガッシャーン・・・
「きゃああぁぁぁぁぁ・・・」
泣き顔の様な表情を浮かべるゆきえ。
しかしミアは容赦せずに金網に押しつけたまま、お腹に喧嘩キックを叩き込んでいく。
ドスッ・・
「ぐふっ・・」
お腹への蹴りにゆきえが座り込むようにしてお腹を押さえると、ミアは片手で髪を鷲掴みにしてから、片手の拳を固めてから顔面へパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔面を殴打されて鼻血を噴き出していくゆきえ。必死に組み付いてガードしようとしても、ミアの勢いに顔面を紅潮させていく。
更にミアがゆきえを倒して俯せにすると、バックマウントを奪ってから観客席にアピールしていく。
ゆきえは俯せ状態で、背後から殴られる恐怖に返したいも、返せずにいる。
鼻血をマットに垂らしながらゆきえは逃げようとするも、ミアが背後から頭部にパンチを入れていく。
バシッ、バシッ・・・
パンチを受けて両足をバタバタさせて痛がるゆきえ。
更にミアはサービスとばかりにゆきえのスポーツビキニに手を掛けると、脱がそうとしていく。
『いいぞおぉぉぉぉぉぉ・・・・』
ゆきえの水着が脱がされそうになると、観客席からは歓声があがっていく。
完全にスポーツビキニのりブラが剥ぎ取られた訳ではないが、バストが露わになっていくも、俯せなので完全には乳首まで晒されてはいないゆきえ。
グイッ・・・
「ほらほらっ、もっと痛めつけてあげるわよ!」
ミアはゆきえの髪を鷲掴みにして上を向かせるようにすると、観客席に向かってアピールしていく。
両足をバタバタさせて痛がるだけのゆきえ。
強引に髪を引っ張ってキャメルクラッチの様にゆきえの上半身を反らしていくと、髪を引っ張られているから激痛にゆきえが悲鳴をあげた。
「痛いぃぃぃぃぃ・・・・・」
上半身が反らされてバストも露わになると観客席から歓声が起きていく。
『ゆっきーのオッパイ最高っ!』
更にミアが片手は髪を掴んで、片手でゆきえの顔面を掴むような動きをすると、人差し指と中指で目に掛けようと言うのか、サミング攻撃になっていくと、ゆきえは激しく痛がっていく。
「いやあぁぁぁぁぁ・・・・・」
これにはレフリーもミアに反則だからと注意していく。
『サミング攻撃は反則だ・・・放せ!』
レフリーの指示にデビュー戦のミアは理解できないのか、更にゆきえの目をグリグリとしていくと、レフリーも危険と判断して試合を止めていく。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、レフリーがミアに放すように指示するも、理解できない様子のミア。
レフリーに放させられると、ゆきえは顔面を両手で押さえて痛がっている。
「何でもありの喧嘩って聞いていたのに、何がいけないのよ!」
レフリーに詰め寄るミア。
しかしレフリーもルールの説明を細かくしていくと、ミアは不機嫌そうになって痛がっているゆきえの後頭部を踏みつけてガッツポーズをすると、そのまま金網のオクタゴンから控え室に戻っていくのであった・・・。
『ただいまの試合、反則により河村ゆきえの勝利となりました!』
リングアナのコールに観客席からも、歓声とブーイングが混じっていく。
騒がしくなる観客席だが、ゆきえは担架に乗せられて控え室に引き上げていくのであった・・・・。
ミアは控え室で関係者に、反則負けでもアピールできたとご機嫌そうな表情を浮かべると、さっそく次の参戦について調整をするのであった・・・。




第7試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにオクタゴンに入るのは、女優の長沢まさみ。白いスポーツビキニ姿も、スタイルの良さから似合っているだけに観客席からは歓声が起きていく。金網のオクタゴンに緊張しながら入ると、観客席に向かって一礼していくまさみ。
そのまさみの対戦相手としてオクタゴンに登場したのは、元グラビアアイドルから引退状態だったのを災害の為にお金が必要となっての参戦してきた猪上晴美。91回大会でデビューして椙原杏璃を痛めつけての勝利、それから女祭り参戦を直訴しての参戦。スポーツビキニ姿も様になっていて、堂々としたリングイン姿に歓声が起きていく。
『第7試合・・・・身長168p、上から84、57、83・・・29歳・・・長沢まさみ〜っ!』
そしてコールを受けて一礼していくまさみ。水泳で鍛えていた晴美の体格には驚くも、地下プロレスのリングでのキャリアが上回る自信から落ち着いている様子。
『身長164p、上から88、59、88・・・42歳・・・猪上晴美〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする晴美。金網に囲まれて緊張感を隠せないのと、売れている女優との試合だけに勝利してファイトマネーとアピールをしたいところ。
そしてレフリーが両者を中央に招くと、ルールの確認がされていくオクタゴンの中。
まさみも晴美も視線を合わせずにレフリーの言葉に耳を傾けていると、説明が終わって別けられていく両者。
オープンフィンガーグローブに違和感を感じながらも晴美が気合いを入れていると、反対側ではまさみは落ち着きながら身体を動かして試合開始を待っている。
そしてレフリーが合図すると、試合開始のゴングが打ち鳴らされていった。
『カァーン!』
試合開始のゴングに晴美が飛び出していくと、まさみが冷静にガードを固めていく。
大振りのパンチを振り回す晴美に、まさみに返さずガードして様子を見ると、ローキックを放った。
バシィィィ・・・
まさみの蹴りに表情を険しくする晴美。
しかし突進して組み付こうとする晴美に、まさみは首を引き込む様にしてボディへ膝蹴りを狙うも、晴美が強引に組み付いて倒していく。
グラウンド状態に持ち込まれると、まさみが身体を密着させていくと、晴美は小刻みにまさみのボディにパンチを入れていこうとする。
バシッ、バシッ・・・
グラウンドでの小刻みのパンチがまさみのボディに叩き込まれると、まさみは逃れようと体勢を入れ替えようとしていく。
晴美が体重を乗せるようにしてまさみのスタミナを削りたいとばかりに攻め込むと、まさみは呼吸を整えながらチャンスを待っている。
動きが止まっていくと、晴美が体勢を動かそうとすると、まさみがブリッジ気味に動いてから逃れていくと、晴美が反応するもまさみが立ち上がった。
晴美も立ち上がるとまさみが顔面へパンチを放つと、晴美の顎にヒットしてフラついた。
更にローキックが叩き込まれると、晴美が嫌がるようにガードする。
ガードする晴美にいきなりドロップキックを叩き込むまさみ。
バッシーン・・・
これには晴美が倒れ込むと、まさみも素早く起き上がっていく。
膝をついた晴美の髪を掴むまさみに、晴美はお腹にパンチを入れて動きを止めていくと、更に股間へアッパーを叩き込む。
バシッ・・
「うっ・・」
股間への衝撃に動きを止めるまさみ。
晴美が笑みを浮かべると、まさみの身体を金網際に押し込んでいく。
まさみの背中が金網に押しつけられていくと、晴美はお腹にパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
スポツービキニだけに生腹へパンチが連打されると、観客席からも苦悶の表情を浮かべるまさみに歓声が起きていく。
しかしまさみも負けずに体勢を入れ替えて晴美を金網に押しつけると、強引に膝蹴りをボディへ叩き込む。
ドスッ・・ドスッ・・
「ぐふっ・・」
まさみの鋭い膝蹴りに晴美が口から涎を垂れ流すと、苦悶の表情を浮かべているところへパンチを連打するまさみ。
バシッ、バシッ、バシッ・・
晴美も殴り返すと、まさみは更に飛び込むように膝蹴りをボディに叩き込んだ。
ドスッ・・
「ヴヴッ・・うううっ・・・」
お腹への強烈な膝蹴りに呻き声の様に漏らしながら苦悶の表情で身体をくの字にしていく晴美。
グイッ・・
その晴美の髪の毛を鷲掴みにしていくまさみ。
トドメとばかりに強引に下を向かせて顔面へ膝蹴りを狙うと晴美が組み付いた。
腰に組み付く晴美に、まさみは背中にハンマーパンチを叩き込んでいくと、組み付いたまま動きの止まる晴美。
呼吸を荒げなからまさみに組み付いている晴美に、まさみが揺さぶってから膝蹴りを顔面に叩き込んだ。
ゴキィィィ・・・
鈍い衝撃音が響くと、晴美が膝をついていく。
しかしまさみに必死に組み付いていく晴美。流石に執念とも言える動きに観客席からも歓声が起きていく。
その晴美に対して、まさみは非情とも言える顔面への膝蹴りを更に叩き込んだ。
ゴキィィィィ・・・
またも炸裂する膝蹴りに晴美が意識を飛ばしたのか力が抜けた様にマットに倒れ込むと、まさみは仰向けにして馬乗り状態になっていく。
既に晴美は顔面に数発の膝蹴りを受けているから、一部が腫れ上がって痛々しい表情になっている。
馬乗り状態でも抵抗できない晴美に、まさみは腫れた部分にパンチを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
何も出来ずに殴られていく晴美は、腫れた部分が切れて出血していく。
出血が激しくなって晴美の顔面が鮮血に染まると、観客席からも驚きの声が上がるも、まさみは構わず傷口を殴りつけていった。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
まさみの手を掴もうと抵抗する晴美。しかし顔面へのパンチの連打に残酷な展開が続いていく。
『猪上っ、ギブアップ?』
レフリーも晴美に試合続行の意思確認をするも、晴美は必死になってまさみに抵抗しようとしてギブアップしない。
すると、まさみが顔面狙いのグラウンド状態での肘打ちを落としていく。
ゴキィィィ・・・
鈍い衝撃音がオクタゴン内に響くと、晴美の顔面に容赦なくまさみのエルボーが炸裂していく。
耐えようとする晴美だったが、グラウンド状態での顔面への肘打ちには動きを止めていく。
ゴキィィィ・・・
鈍い衝撃音がまたも響くと、晴美の顔面が鮮血に染まりだしていく。肘が顔面を潰したのか出血が激しくなっていく。
これにはレフリーも危険と判断して試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングが打ち鳴らされると、まさみは水着などに晴美の血を付けた状態で立ち上がる。
『勝者、長沢まさみ!』
リングアナのコールに笑顔を浮かべるまさみ。しかしグラウンドでのエグイエルボーと、膝蹴りには関係者も驚きを隠せないと言う表情も浮かべていた・・・。
負けた晴美はリングドクターがチェックすると、ダメージが心配されるからと担架によって運び出されるのであった・・・。



第8試合

『選手入場っ!』
コールが始まるとオクタゴンに入るのはジゼルブンチャンに痛めつけられた笹木希。白いスポーツビキニ姿で登場すると、ジゼル戦のダメージが感じられる痣などが気になる姿でのオクタゴン入場。笑顔は浮かべるもコンディションが心配される希。
その希の対戦相手として登場するのは、女子アナ唯一のトーナメント参戦の田仲みな実。白いスポーツビキニ姿で、バストを強調する様な谷間も少し覗かせているリングコスチュームに観客席が歓声をあげている中、金網のオクタゴンの中に入っていくみな実。落ち着いた表情で金網の中へ入るみな実に、体格などからも生け贄要員かと観客席からは声が飛び出している・・・。
希も体格などからも、みな実には絶対に負けられないと気合いを入れていくと、みな実は構わず身体を動かしては試合に備えていく。
しかし一部情報によると、みな実も関節技など体格差に構わず勝利できる技など、トレーニングを積んできたと言う情報もあるだけに、ある意味で面白い試合になるかと言うことも・・・。
『第8試合・・・身長168、上から80、58、83・・・笹木希〜っ!』
コールを受けて一礼していく希。気合いが入りすぎて落ち着きがない様子にも見える希の表情。足などへの痣が気になるところ・・・。
『身長153p、上から83、57、84・・・30歳・・・田仲みな実〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールするみな実。観客席からはみな実の痛めつけられる展開を期待する声が飛ぶ。
『カワイイぞぉぉぉぉ・・・笹木にブチのめされろぉぉぉぉ・・・』
『オッパイ出せぇぇぇぇぇ・・・・』
観客席からの野次に笑みを浮かべるみな実。
レフリーからオープンフィンガーグローブのチェックなどを受けてから、距離を置いて呼吸を整えていくみな実と希。
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされていった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に前に出るみな実。意外にも積極的に距離を詰めていく。
希はスロースタートなのか、動きが鈍いように見えるも、ジゼル戦でのダメージを気にしている様子。
挑発気味にみな実が軽くジャブを放つと、希は身長差からガードしながらも、軽く前蹴り気味にして突き放す。
蹴り足を払って距離を置くみな実に、希は左右のジャブから膝を放つも、みな実も打撃を警戒してガードしていく。
身長差から顔面への膝蹴りも警戒しているみな実は、打撃トレーニングを積んできたのか、希の打撃に対応して上手く捌くと、希はローキックを放った。
バシィィィ・・・
みな実の太股に炸裂したローキック。しかしみな実は構わず距離を詰めると、希が更にローキックを叩き込んでいく。
しかしローキックに合わせてみな実がタックルを仕掛けると、小柄なみな実が希の足に絡みついて倒した。
これには観客席からも驚きの声が上がると、倒れた希のサイドポジジョンを奪っていくみな実。
希もみな実のタックルからの動きに驚きを隠せない様子だが、組み付いて打撃を避けようとしていく。
みな実は身体を押しつけていくと、上四方の体勢に移行しようと動き出した。
しかし希もブリッジの様にして藻掻いては抵抗するも、みな実が上手く押さえ込んではスタミナを消耗していく希。
早くも希の素肌には汗が滲み出ている・・・。
みな実も抑え込んでいるだけでスタミナを消耗させていく作戦なのか、殴るわけでもなく抑えていく。
更に希の頭部を両足で挟んでから、座り込む様にしてから希のバストやお腹にパンチを落としていくみな実。
いきなりの攻撃に希も藻掻いていくと、顔面騎乗状態だから呼吸も苦しく辛い体勢の希。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
みな実のパンチがバストなど容赦なく襲っていくと、足を使って逃れようとする希。
しかしみな実が上手くバランスをとっては、小刻みに打撃を打ち込んでいくので、希は呼吸も苦しいからとスタミナを更に消耗していく。
そして一気に腕を狙っていくみな実に、希は上手く抵抗して腕を引くと転がるように距離を置くと、みな実も立ち上がっていくが希も立ち上がって構えていく金網オクタゴン内。
これには観客席からも歓声が上がると、呼吸を乱している希は額にも汗を浮かべては流している。
対してみな実も意外とも言える攻めを見せては、観客席からは驚かれていた・・・。
みな実が距離を詰めて軽くジャブを放ち出すと、希が嫌がるようにオクタゴンの中を動き出していく。
体格差もある2人が、希の方が引き出したからと驚く観客席。
『逃げるな!・・・笹木、逃げないで闘えっ!』
『田仲ぁぁぁぁ・・・仕留めろ、仕留めろ!』
希としてもみな実の意外なグラウンドテクニックに、スタンディング状態でも何を出してくるか分からない、そんな想いを抱かした様子。
逆にみな実は希の喧嘩テクニックを警戒するも、ジゼル戦のダメージとグラウンドでの展開から希がスタミナを消耗したりしたので、上手く試合が進んでいると安心している感もある様子。
希も焦りだしていくと、みな実が軽くジャブを放ちながら牽制していく。
下がった希が金網際に追い込まれると、みな実に喧嘩キックを放った。
しかしみな実が避けていくと、逆にお腹に喧嘩キックを受ける希。
ドスッ・・
「ぐふっ・・ううっ・・」
みな実の意外な喧嘩キックを受けて苦しむ希。
更にエルボースマッシュ気味に肘を受けてから、強引にタックル気味にグラウンドに引き込まれていく希。
サイトポジションを奪って金網気味で抑え込んでいるみな実に、希は呼吸を乱しては苦悶の表情を浮かべた。
みな実が腰を浮かせると、一気にグラウンドでの膝蹴りを希に叩き込んだ。
ドスッ・・・
「うっ・・」
膝が炸裂すると、希の苦悶の表情と共に声が漏れていく。
更にみな実が膝蹴りを叩き込んでいくと、希が必死に膝をガードしようと藻掻いていく。
藻掻く希に、みな実が一気にグラウンドでバックを奪っていくと、希は背後からの打撃やチョークなどの脅威に怯えた。
金網近くでみな実が上手くバックマウントを奪うと、一気に側頭部などへパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
パンチを受けて嫌がるように顔面を両手で守ろうとする希。
すると、みな実は髪を鷲掴みして上を向かせると、強引に顔面に打撃を当てていく。
バシッ・・バシッ・・
両足をバタバタ激しく動かしては痛がる希。
まさかの展開に観客席も驚きの声が上がる中、希は返そうと四つん這いの体勢を狙うも、みな実が容赦なくバックからパンチを叩き込むと立ち上がれない。
更にみな実が腰を浮かせて小柄ながらヒップドロップで圧力をかけると、スレンダーな希だけにダメージを受けて苦しい展開。
動きの鈍る希に、一気にキャメルクラッチを仕掛けていくみな実。
グイッ・・・
「あうっ・・・」
「ギブアップ?・・・ギブ?・・・ギブする?」
みな実が激しい口調で希にギブアップを迫ると、希は口から涎を垂れ流しながらも耐えていく。
「ノォォォォ・・・」
必死に耐えていく希。
身体を震わせながら耐えていく希は、みな実の技から脱出する為に、必死に身体を動かそうとする。
耐える希の額などから汗が流れ落ちていくと、顎にフックしているみな実の手が汗で滑り出した。
その隙を突くように希が逃れると、身体を反転させて仰向けになるも、みな実のスポーツビキニのブラに指を掛けた。
グイッ・・
「えっ・・・」
バストが飛び出しそうになって躊躇ったみな実に、希はブリッジ気味にバランスを崩させて逃れると、素早く立ち上がって距離を置いていく。
みな実はブラを直しながら構えていくと、希が飛び込むように喧嘩キックを叩き込んだ。
ドスッ・・
「おらぁぁぁぁぁ・・・」
気勢をあげて蹴りこんだ希。
「ぐふっ・・・」
流石に希の喧嘩キックをお腹に受けて苦悶の表情を浮かべるみな実。
更に希が左右のパンチを放つと、みな実の顔面を捉えていく。
バシィィィ・・・バシィィィ・・・
顔面パンチの連打にフラフラしていくみな実。流石に打撃では分が悪い様子で、必死にガードを固めて距離を置こうとすると、希が距離を詰めてパンチで金網に追い込んでいく。
金網を背にして前蹴りで抵抗するみな実に、希は首相撲の様に引き込んで膝蹴りを狙うと、みな実は組み付いて足を掛けていく。
これには希がバランスを崩して金網際で倒れ込むと、みな実も絡みつきながら希の動きを封じていくと、サイドポジジョンを奪うようにして、希を金網に押し込んでいく。
グラウンド状態で金網に押しつけられて焦り出す希。
その希に、みな実が腰を浮かせて膝蹴りを叩き込む。
ドスッ・・
「ふぐっ・・ううっ・・」
お腹に膝蹴りを入れられて苦悶の表情を浮かべる希。観客席もみな実の意外な攻めに歓声をあげている。
更に膝蹴りを入れて動きを止めてから、みな実がマウントポジジョンを奪っていく。
観客席が盛り上がる中、みな実は容赦なく希の顔面にパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・
「くっ・・・ううっ・・・あうっ・・・」
顔面へのパンチの連打に希が呻き声の様に声を漏らしていく。
みな実は一発ずつが重くないものの、確実に希の顔面にダメージを与えていた。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
更にハンマーパンチまで入れていくと、希は鼻血を噴き出して顔面を鮮血に染めていく。
呼吸も苦しくなって、更にみな実が座って体重を乗せているからスタミナが削られて苦しい希。
みな実のパンチから逃れようと藻掻く希が身体を反転させるのに成功させるも、これはみな実が狙っている展開。
一気に背後からのチョークスリーパーを仕掛けるみな実。
グイッ・・
「んぐぐっ・・・」
口から血の泡の様なものを噴き出しながら耐えようとする希。
しかしみな実の腕が頸動脈を捉えて締め上げると、希は堪らずギブアップした・・・。
「ぎ・・・ぎゅ・・ぶ・・・っぷ・・・」
みな実の腕をタップする希に、レフリーが試合を止めていく。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングが鳴らされると、みな実が技を解いて立ち上がった。
『勝者、田仲みな実っ!』
意外とも言える勝利を挙げたみな実に歓声が起きると、みな実も呼吸を荒げながらも笑顔を浮かべて観客席に応えるのであった・・・。
みな実も女子アナとしてフリーになってから、生き残りを賭けて地下プロレスで実績をあげようと、格闘技戦用のトレーニングを積んだ成果が出たのであろうか・・・・。
一方、負けた希は涙を浮かべて担架に乗せられて金網オクタゴンを出るのであった・・・。




第9試合

『選手入場っ!』
リンクアナのコールに金網のオクタゴンに入るのは、グラビアアイドルの椙原杏璃。白いスポーツビキニ姿でも、そのGカップの見事な巨乳が強調されて観客席から視線を集めている杏璃。金網戦と言う事で、デスマッチの経験はしているものの、金網戦は初めてと言う事で緊張感を漂わしている杏璃。しかし観客席の歓声に応える様に笑顔を浮かべて両手を挙げていく。
その杏璃の対戦相手として金網オクタゴンに入るのは、元アキバ48の大嶋優子。小柄ながらスポーツビキニに包まれたバストはボリュームが感じられて、観客席からは歓声が起きていく。
第8試合まででトーナメント第1回戦は終えたものの、リザーバーマッチとして組まれたこの試合。金網での何でも有りの試合形式だけに、出場枠がなかなか埋まらなかったのか、この2人も様々な事情を抱えての参戦の様子・・・。
優子としても、巨乳ハンターの異名もとるだけに、巨乳な杏璃の相手だと面白い試合展開になるのかとも予想されている・・・。
『第9試合・・・トーナメントリザーブマッチ・・・身長157p、上から89、56、80・・・・・・椙原杏璃〜っ!』
コールを受けて一礼していく杏璃。この試合に向けては寝技などをトレーニングしてきたとも言われるだけに、どんな試合を見せるのか観客席も楽しみな様子。
『身長153p、上から82、55、81・・・大嶋優子〜っ!』
そして優子がコールされると、一礼して観客席に向かってアピールしていくと、小柄ながら水着映えする身体に観客席が盛り上がっていく。
両者の手には薄手のオープンフィンガーグローブが着けられて確認が行われていくオクタゴンの中・・・。
準備が終わると、レフリーがルールの確認をしてから優子と杏璃を離していくと、ここで試合開始のゴングが打ち鳴らされるのであった・・・。
『カァーン!』
試合開始を告げるゴングが打ち鳴らされると、いきなり優子が飛び込む様に距離を詰めていく。
杏璃はガードを固めると、優子が素早くジャブを放った。
ガードの上から優子のパンチを受ける杏璃は、冷静に前蹴りで突き放していくと、優子も距離を置いて構えていく。
優子も少しずつ距離を詰めていくと、杏璃が牽制なのかハイキックを放った。
これには驚くように避けた優子。
しかし杏璃は一回転してから続けてミドルキックを叩き込んだ。
バストを揺らしながらの迫力ある蹴りを受けて、フラつく優子。
バシィィィ・・・
「ぐふっ・・」
フラついた優子を強引にヘッドロックに捉えていく杏璃。
腰を落として極めていく杏璃に、優子の表情が苦痛に歪む。
更に杏璃が走り込む様にマットに優子をブルドッキングヘッドロックで叩き付けてから、素早くバックを奪った。
逃れようとする優子に、強引とも言える髪を掴んで上を向かせる様にしてから、キャメルクラッチを仕掛けた杏璃。
グイッ・・
「んぐぐっ・・・ううっ・・・」
上半身を反らされて苦しい優子。オープンフィンガーグローブを着けた両者の、金網でのプロレス的展開に観客席も盛り上がっていく。
両足をバタバタさせて藻掻く優子に、杏璃は鼻の穴に指を掛けてアピールしていく。
「ふが、ふがぁぁぁ・・・」
鼻に指を掛けられて苦しい展開の優子。
杏璃は流れを掴んだからか、観客席の反応も見ながら優子の顔を揺さぶった。
苦悶の表情で耐える優子。
すると、杏璃が脇腹へパンチを入れて放すと、優子はマットにグッタリして脇腹をガードしようとした。
更に側頭部にもパンチが炸裂すると、嫌がるように藻掻く優子。
バストを揺らしながら優子を殴りつけていく杏璃。意外なグラウンドでの打撃に観客席も盛り上がると、優子は顔をガードしようと必死になっていく。
バックマウントからの打撃に苦しい展開の優子に、杏璃の容赦ないパンチが連発する。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
両足をバタバタさせて藻掻く優子は、ロープブレークのない金網での格闘技戦だけに逃げられず苦しい展開に追い込まれていく・・・。
起き上がろうと優子が動くと、杏璃は喉元を狙う様にチョークを狙うも、優子が咄嗟に喉元をガードする。
グイッ・・
「あうっ・・」
更に杏璃が髪を鷲掴みにして上を向かせて、喉元に腕を滑り込ませようと強引に仕掛けていく。
しかし優子が藻掻くと杏璃が放してから、背中の方へ身体を移動させて小刻みなヒップドロップで押し潰す。
更に優子の後頭部へもヒップドロップを落とすと、優子が両足をバタバタさせて痛がっていく。
藻掻く優子が仰向けになると、杏璃はそのまま優子の顔面へ座り込む顔面騎乗の状態になっていくと、必死に逃れようとする優子。
呼吸も苦しくスタミナを削られていく展開に、早くも全身から汗を噴き出してスポットライトの光に輝く優子のボディ。
「ギブアップする?」
杏璃の問いかけに耐えていく優子。
「ヌォォォ・・・」
必死に耐える優子。
更に杏璃が顔面騎乗しながら髪を鷲掴みにして引っ張ると、優子は激しく両足をバタバタさせて藻掻いていく。
スタミナを消耗させて苦しい優子に、杏璃が立ち上がると、顔面へ容赦ないストンピングを連打していくと、転がるようにして痛がる優子。
更にサッカーボールキックを顔面へ狙う杏璃に、優子は必死に蹴り足へ組み付いていく。
蹴り足をキャッチされた杏璃は優子の頭部にパンチを連打するも、優子が必死にバランスを崩させて倒していく。
ヒールキックで抵抗する杏璃に、そのままアキレス腱固めを仕掛けた優子。
「うっ・・」
一瞬杏璃が悲鳴に近い言葉を発するも、ヒールキックで抵抗して優子に極めさせない。
優子に必死に極めようとするも、逆に杏璃が足をキャッチして極めていく。
「ああぁぁぁぁ・・・」
堪らず悲鳴をあげる優子。
しかし杏璃はギブアップまで追い込まずに放していくと、バストを揺らしながら素早く立ち上がっていく。
優子も立ち上がろうとすると、顔面へサッカーボールキックを叩き込む杏璃。
バキィィィ・・・
強烈な顔面への蹴りに鼻血を噴き出す優子。
倒れ込む優子に杏璃が飛び上がるように顔面へストンピングを叩き込むと、顔面に炸裂する度に優子の身体がビクンとしていく。
顔面破壊とも言えるエグイ攻めを見せる杏璃に、観客席から歓声が起きていく。
逆に優子は顔面破壊とも言える攻めに顔を血に染めながら耐えるも、苦しい展開が続いていく金網オクタゴン。
金網際で血塗れで杏璃を睨み付ける優子。しかし顔面へのダメージで涙目になりながらも、立ち上がろうにも杏璃が蹴りこむからと、立ち上がれない。
すると、杏璃が飛び上がって顔面でなく、お腹にフットスタンプを叩き込んだ。
ドスッ・・
「ぐふうっ・・・うううっ・・・」
体重の乗ったフットスタンプに優子が苦悶の表情を浮かべて藻掻き苦しんでいく。
両手でお腹を押さえて金網際で丸まるようにして苦しむ優子に、杏璃は容赦なく顔面へノーガードのサッカーボールキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
顔面への衝撃にグッタリしていく優子。流石に観客席からもレフリーに試合を止めてやれと声が飛ぶも、レフリーは試合を止めずに続けさせていく。
金網際で動きの止まる優子に、杏璃は上四方固めの様に上から覆い被さる様にしてから、組み付いて力を入れていく。
すると、杏璃のGカップのバストが顔面に押しつけられて呼吸が苦しくなる優子。
まさに爆乳固めとも言える展開に、観客席も盛り上がっていく。
鼻血などからも、押しつけられたバストの圧力で呼吸が苦しく両足をバタバタさせていく優子。
流石に呼吸が苦しいからと、スタミナも消耗も激しく抵抗がなくなっていくと、ここでレフリーが試合を止めていく・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングが鳴らされると、ここでレフリーが杏璃を起こして手を挙げていく。
『勝者、椙原杏璃っ!』
失神寸前の優子の横に立って笑顔で観客席にアピールする杏璃。
優子はリングドクターが応急処置をしていくと、杏璃も心配そうな表情を浮かべるも、金網戦での勝利は大きいのと、トーナメントに出るチャンスを得たのであった・・・。



第10試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、タレントの橋元マナミ。迫力ある身体を黒ビキニに身を包んで金網の中に入ると、流石に金網のオクタゴンの雰囲気に緊張を隠せない・・・。
そのマナミが対戦する相手が登場すると、観客席が盛り上がっていく・・・、そう女祭りで初めての男の参戦。覆面男がゆっくりとオクタゴンの中に入っていく。
そう、この試合は初めての試合形式の「ファイティング・レイプデスマッチ」。この新たなデスマッチ形式の試合をどの大会でと考えられて、女の意地を見せられるのかと女祭りで組まれる事となったのだった。
当然ながらマナミも公開レイプのリスクのあるこの試合にあたっては、条件を体格差があまりないことなどを挙げて、ファイトマネーとの折り合いがついての試合であった・・・。
『この試合は、ギブアップを奪った瞬間から男性はタレントをレイプしても認められるルールです。またレイプか男性側がギブアップ等するまで試合はとまりません!』
リングアナのコールに歓声に包まれていくオクタゴン。マナミもレイプのリスクから緊張した表情を浮かべていると、覆面男が無言で腕組みしてマナミを睨み付けていく。
地下プロレスでも初めて行われるファイティングレイプデスマッチ。その最初のチャレンジャーが橋元マナミが選ばれ、Gカップバストなどからも、そのマナミが犯される展開を観客席からは期待する声が出ている・・・。
『第10試合・・・女祭り特別試合・・・ファイティングレイプ・デスマッチを行います!』
リングアナのコールに歓声に包まれていくオクタゴン。そしてリングアナが続けた。
『身長168p、上から86、62、88・・・Gカップ32歳・・・橋元マナミ〜っ!』
コールを受けて一礼していくマナミ。その表情には緊張感が漂っている。
そして反対側では覆面男が身体を動かしては、対戦相手のマナミを睨み付けて挑発していく。身長はマナミより小柄にも見えて、また細身の感じで体重差はそれ程大きくないと思われるこの試合・・・。
『この試合は、グラウンドでの打撃は、男性側は認められません・・・。また凶器の使用は即反則負けとなります。なお、胸や股間への攻撃は認められています!』
リングアナのコールに興奮する観客席。そして覆面男も片手を挙げてアピールすると、興奮する観客席に戸惑いながらもマナミも気合いを入れて試合開始の瞬間を待った・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングが打ち鳴らされると、まずは距離を置いて睨み合うマナミと覆面男。
Gカップのバストを黒ビキニに包んで、身体を動かす度に揺れているバストに覆面男の視線が向く。
覆面男は少しずつ距離を詰めていくと、踏み込んでマナミのバストへパンチを放つ。
グニュ・・
「あうっ・・」
覆面男の拳がバストを抉ると、堪らずマナミが痛がった。
マナミのバストへの打撃に観客席も盛り上がると、覆面男は続けてハイキックを放つも、マナミが避けて空振りした。
逆にマナミがローキックを叩き込むと、フラつく覆面男。
更に組み付くようにして金網に押し込んでいくマナミに、覆面男は勢いを止められずに金網に押しつけられていくと、マナミが膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ・・
「ぐふうっ・・」
流石に男と言っても体格差のない相手の体重の乗った膝蹴りには苦悶の表情を覆面の中で浮かべている様で、動きが鈍くなっていく。
更にマナミが金網に押しつけた状態から、覆面男の顔面にエルボースマッシュを叩き込んでいくと、フラついていく覆面男。
その覆面男にパンチを連打していくマナミに、覆面男も意地を見せてビキニに手を掛けた。
グイッ・・
「いやっ・・・」
ビキニが脱げかかると、堪らず悲鳴をあげてビキニを押さえるマナミ。
更に覆面男がビキニを引っ張ると、マナミは藻掻くようにしてビキニを守ろうとすると、覆面男がマナミの股間へパンチを入れた。
ゴキッ・・
「あうっ・・」
股間への衝撃に力を緩めたマナミから、覆面男はビキニを剥ぎ取ろうとするも、補強してあるのか脱がす事ができない。
観客席からもブーイングに近い声があがると、焦る覆面男に膝蹴りを入れて距離を置こうとするマナミ。
ドスッ・・
「ぐっ・・」
流石にマナミの膝蹴りを受けて覆面男がフラつくと、マナミは距離を置いてビキニを直していく。
膝蹴りのダメージを気にしながら覆面男が距離を詰めると、一気にタックルで押し倒そうと仕掛けた。
これにはマナミが両手を前に出すようにして潰すと、逆に距離を置いて呼吸を整えていく。
タックルに失敗した覆面男は、更にタックルを仕掛けると、マナミが両手で覆面を押さえる様に四つん這いにさせていく。
しかし覆面男がわざと潰れた格好になって、油断したマナミのショーツに手を伸ばした。
グイッ・・
「えっ・・」
ショーツを掴まれて動揺するマナミ。
「ふふふっ・・・引っかかったな・・・」
ズルッ・・・
覆面男が引っ張ると、マナミのビキニショーツが下がりだした。
流石はグラビアアイドルだけにアンダーヘアの処理は見事であるが、ショーツが脱がされてはヘアが露わになってしまう。
必死にショーツを戻そうとするマナミに、覆面男はヘッドロックに捉えて動きを封じていく。
流石に男女の力の差があるからと、マナミを容赦なく締め上げる覆面男。
苦悶の表情を浮かべて耐えるマナミに、更に締め上げる覆面男。しかしマナミも体格差がないからと、身体を密着させてバックドロップで投げていく。
バッシーン・・・
「ぐはっ・・・」
まさかのバックドロップの切り返しに覆面男がグッタリしていくと、マナミが一気に腕をキャッチして腕拉ぎ逆十字固めを極めた。
グイッ・・
「うっ・・・」
堪らず声を漏らす覆面男。
「ギブアップ?・・・ギブする?」
マナミも激しい口調でギブアップを促すも、覆面男もマナミと一発できるかもの期待から必死に耐えていく。
腰を浮かせて腕の関節を極めていくマナミ。覆面男もギブアップしても不思議でない極まり方をしているのに、耐えていく姿には観客席からも歓声があがった。
「折っちゃうわよ!・・・いいの?」
マナミは更に極めていくも、覆面男が体勢を入れ替えようと藻掻くと、上手く汗で滑ってマナミの技が緩んだ。
その瞬間、覆面男が腕を引いて逃れると素早く立ち上がった。
これにはマナミも立ち上がると、覆面男が踏み込んでハイキックをバストに叩き込む。
バシィィィ・・・
「ああんっ・・・」
バストへの衝撃に悲鳴をあげるマナミ。
更に左右のパンチを顔面に叩き込んでいくと、フラついたマナミの髪を鷲掴みにして無理矢理キスしていく覆面男。
バシッ・・
「いやあぁぁぁぁ・・・何するのよ!」
強引なキスに悲鳴をあげて嫌がるマナミ。
更に組み付いて胸を揉み出していく覆面男に、マナミが股間へ膝蹴りを叩き込む。
グニュ・・・
「んぐふっ・・・んんん・・・・」
股間への膝蹴りには覆面男も動きが止まると、両手で股間を押さえたまま倒れ込んでいく。
その覆面男の全身に激しくストンピングを叩き込んでいくマナミ。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
蹴込まれて転がるように金網際に逃げようとする覆面男。しかしロープブレークもなく、マナミは更に金網を掴んで飛び上がると、全体重を乗せたフットスタンプを脇腹に叩き込んだ。
ドスッ・・
「ぐわあっ・・・」その
流石に男女の試合とは言え、覆面男はこのフットスタンプに大きなダメージを受けた様子。
動きが止まっていくと、マナミは覆面を掴んで起こしていく。
しかし覆面男もマナミの股間へパンチを入れると、マナミが苦悶の表情を浮かべて座り込んだ。
ゴキッ・・
「うっ・・・うううっ・・・」
「ふふふっ・・・お返ししてやるぜ・・・」
覆面男はマナミの額にパンチを入れると、更に金網にマナミの顔面を叩き付けていく。
ガッシャーン・・・ガッシャーン・・・
「きゃあぁぁぁぁぁ・・・」
金網に顔面を何度も叩き付けられて悲鳴をあげるマナミ。
更にビキニに手を掛けると、覆面男がブラを剥ぎ取っていく。
マナミがトップレスにされると、迫力あるGカップバストが露わになって観客席からは歓声があがった。
『いいぞぉぉぉぉぉ・・・・』
歓声を浴びながら覆面男は、そのGカップバストを金網に押しつけていくと、観客席からはマナミのバストが金網に食い込んで絞り出される様に見えた。
そのマナミの身体に密着する様に、覆面男は背後から抱きついていくと、マナミの素肌の感触を楽しむ様に身体を動かしていく。
金網に押しつけられて、また背後から覆面男に密着されて嫌がる様子のマナミ。
「ひっ・・」
更に覆面男がショーツの中に手を滑り込ませていくと、マナミが声を漏らす。
ゆっくりとマナミの秘部へ指を這わせていく覆面男。
しかしマナミも負けずに、覆面男がマナミの耳などに息を吹き掛けると、後頭部を振るようにして覆面男の顔面に叩き込んだ。
ゴキィィィィ・・・・
鈍い衝撃音に覆面男の動きが止まると、マナミは一気に金網から逃れると、トップレスのまま覆面男の股間を蹴り上げた。
グニュ・・
「はうっ・・・」
股間を蹴り上げられてマットに崩れ落ちる覆面男。
更に股裂き状態にしてから、股間へストンピングを連発するマナミに、覆面男も抵抗ができない状態になっていくと、流石に股間への集中攻撃は危険と判断されてレフリーが試合を止めていった・・・。
覆面男の口からギブアップは出ていなくとも、ここは危険と判断されての特別裁定であった・・・。
『勝者、橋元マナミっ!』
リングアナのコールにエキサイトしているマナミは覆面男を更に蹴りこむも、レフリーに止められていくのであった。
Gカップバストを揺らしながら観客にアピールするマナミ。
覆面男は動けずに担架に運ばれていく中、マナミはファイトマネーとは別に、札束の入った封筒を手渡されるのであった・・・。
この試合結果に観客席からは、マナミのレイプされる展開を期待していただけに、落胆する声も聞こえていた・・・。
しかし、関係者からは公開レイプの試合の最初が、女性が勝利したからと、これでタレント側にギャラをチラつかせて、勝てる可能性があると説明が出来るからと、次に組まれた時にこそ、本当の地獄が待っているのだろうと、笑みを浮かべるのであった・・・。



第11試合

『第2回戦第1試合を開始します!』
リングアナのコールに金網オクタゴンに入るのは、1回戦を岩左真悠子に勝利した藤原紀華と、仲島愛里に勝利した佐野雛子の2人。
紀華としては年齢的にもトーナメントは今回が最後になるかも知れないと言う思いから、残酷な攻めでも構わず勝利したいと漏らしていた。また雛子は壕プロ側からの要請での金網でのファイトで、芸能活動の為にも少しでも上位に上がりたいところ。
白いスポーツビキニ姿に、オープンフィンガーグローブを着けた両者は、雛子は1回戦での鼻血の痕が白いビキニに染みこんでいてダメージも気になるところ。しかし気合いの入った表情でオクタゴンに入ると、観客席から歓声を受けていく。
紀華も落ち着いた表情を浮かべていると、格下とも言える雛子との対戦と言えども全力で叩き潰そうと気合いが入っていく・・・。
『第11試合・・・第2回戦第1試合・・・・藤原紀華〜!・・・・・・佐野雛子〜!・・・・』
早くもコールが行われていくと、レフリーがルールの確認をしていく。お互いが視線を合わさないと、緊張感がオクタゴンの中に漂っていく・・・。
そして距離が置かれると、試合開始のゴングが打ち鳴らされていくのであった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に仕掛けていくのは雛子。
果敢にジャブから距離を詰めて打撃で勝負を仕掛けると、紀華はガードして冷静に雛子の打撃に対応していく。
前蹴りで雛子を放そうとする紀華。
雛子も前蹴りをガードして距離を置くと、今度は紀華が踏み込んでのハイキックを仕掛けた。
シュ・・・
紀華のハイキックを避ける雛子は、逆にタックルを仕掛けて組み付いていく。
胴タックル気味に組み付いた雛子に、紀華は冷静に受け止めて金網際に押し込まれていくと、倒せない雛子が足を掛けて倒そうとしていく。
しかし金網を上手く利用した紀華は、小刻みに雛子の身体にパンチを入れていくと、倒そうと必死になる雛子。
倒せない雛子は、堪らず紀華のお腹にパンチを入れると、逆に膝蹴りを受けて苦しい表情を浮かべた。
更に髪を掴んで膝蹴りを狙う紀華に、雛子が必死に組み付いて膝蹴りを防ぐと、紀華が強引に引きつけていくと、雛子も足を掛けて倒していく。
グラウンド状態になると、雛子が素早くサイドポジジョンで抑え込んでいくと、紀華は雛子の動きを見ていく。
両足を拡げて体重を乗せていく雛子。
腕を狙っていこうとするも、紀華も簡単には腕を取らせない。
しかし雛子としては、体重を掛ける事によって紀華のスタミナを削ろうとしているのか、積極的な攻めは見せていかない。
紀華は下から組み付いていくと、上手く腕を使って雛子を締め上げようとすると、雛子は脇腹へパンチを入れていく。
更に素早くマウントポジジョンを奪っていく雛子。
雛子が馬乗りになった瞬間、観客席からは歓声があがった。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
雛子が必死に紀華の顔面にパンチを連打していくと、紀華の顔面に衝撃が走る。
藻掻く紀華は、殴られながらも雛子のビキニに手を掛けた。
「えっ・・・」
流石にビキニに手を掛けられて動きが鈍る雛子に、ブリッジ気味に返していく紀華。
「甘いわね・・・水着くらいで驚いてちゃ・・・」
紀華が囁きながら立ち上がると、一気に雛子の顔面にパンチを連打した。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
堪らずガードする雛子。しかし鼻血が噴き出して痛々しい展開になっていく。
雛子も必死にローキックで返していくと、紀華もローキックを返していく。
バシィィィ・・・
紀華の重いローキックにフラついた雛子に、紀華が組み付いて髪を掴んで顔面へ膝蹴りを叩き込んでいく。
ゴキィィィ・・・
鈍い衝撃音が響くと、雛子の身体がマットに崩れ落ちていく。
通常の格闘技ならレフリーが止める展開であっても、観客席がエキサイトしている地下プロレスでは、試合は止まらない・・・。
グッタリとする雛子に、紀華はヒップを突き上げるようにしてから、雛子のヒップへサッカーボールキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・バッシーン・・・
「あんっ・・・ああっ・・・」
蹴りこまれて声を漏らす雛子。
更に動けない雛子を仰向けにしていくと、紀華は観客席に向かってアピールしてから、飛び上がって鋭いニードロップをお腹に落としていく。
ドスッ・・
「うっ・・ホゲェェェェェェ・・・・」
紀華の全体重の乗った鋭いニードロップをお腹に受けて、雛子は口から激しく嘔吐した。
ヒクヒクと身体を痙攣させている様な雛子に、紀華は更に激しいストンピングを全身に叩き込むと、更に顔面へフットスタンプを落としていく。
あまりに一方的な残酷な展開にレフリーも試合を止めるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが鳴らされると、レフリーが紀華の手を挙げていく。
『勝者、藤原紀華っ!』
豪快なニードロップからの失神KOとも言える展開で、グラビアアイドルを倒した紀華。
雛子はリングドクターの応急処置を受けてから、担架に乗せられて金網オクタゴンを後にするのであった・・・。
こうして紀華が準決勝に駒を進めたのであった・・。



第12試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールに金網オクタゴンに入るのは、黒美玲こと岡添麻希。一礼して落ち着いた様子でのリングインに歓声が起きていく。
その麻希の対戦相手は、元同じ事務所だった川岸舞彩。1回戦では末広涼子をパワーで圧倒して勝利した舞彩だけに、細い麻希も同じ様に痛めつけての勝利かと期待されていく。
麻希も同じ事務所だったからと、緊張感は隠せない。また体格の差は大きいからと、舞彩の勢いをどう止めるのか、考えている様子。
一方、舞彩は細い麻希だけに打撃と投げなどで叩き付けて勝利しようと考えているのか、身体を動かしては試合開始を待っていた。
白いスポーツビキニにオープンフィンガーグローブ姿の両者。早速リングアナがコールしていく。
『第12試合・・・・第2回戦第2試合・・・・岡添麻希〜っ!・・・・・川岸舞彩〜っ!』
コールされて一礼していく麻希と、両手を挙げてアピールする舞彩。
麻希としてはタックルから寝技で極めたいところ。対して舞彩は体格差で圧倒して倒したいのか、気合いの入るオクタゴンの内。
そして早くもレフリーがルールの確認をしていくと、試合開始のゴングが打ち鳴らされていった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、一気にダッシュ気味に距離を詰めていく舞彩。
麻希はガードを固めていくと、突進してきた舞彩に低空タックルを仕掛けた。
舞彩も膝蹴りを狙うも麻希が上手く組み付いていくと、バランスを崩してグラウンド状態に早くも持ち込んでいく。
素早くサイドポジションを奪っていく麻希に、舞彩は藻掻くようにして体勢を入れ替えようとすると、麻希はバックを奪っていくと、舞彩が力ずくで立ち上がるのであった。
『おおおっ・・・』
麻希を背にして立ち上がった舞彩に歓声が起きると、舞彩はそのまま近くの金網に麻希を叩き付けた。
ガッシャーン・・・
その衝撃に麻希が放すと、舞彩は反転して喧嘩キックを放った。
ドスッ・・
「ぐふっ・・」
お腹に強烈な喧嘩キックを受けてフラつく麻希。
更に舞彩が左右のパンチを放つと、これには麻希がタックルを仕掛けて組み付いていく。
上手く組み付いて舞彩を金網際に押し込んでいく麻希は、そのまま足を掛けて倒していくと、またもグラウンド状態に持ち込んだ。
金網を掴んで膝を押しつけて舞彩の動きを封じていく麻希。
藻掻く舞彩の脇腹などに、小刻みなパンチを入れてダメージを与えていく麻希に、観客席からも歓声が起きていく。
更に仰向けの舞彩の脇腹へ膝蹴りを仕掛ける麻希。
しかし舞彩も蹴られないように組み付くと、突き放そうとハンマーパンチを連打する麻希。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
麻希のパンチに嫌がる仕草を見せながらも、舞彩が金網を蹴る形で勢いづけて麻希に組み付くと、バランスを崩した麻希に馬乗りになろうと仕掛けた。
しかし麻希が投げる様にして舞彩をマットに叩き付けると、素早く立ち上がっていく。
舞彩も立ち上がると、距離を置いて睨み合う両者。
お互い睨み合う展開になって動きが止まると、麻希がジャブの様に挑発する。
舞彩も届かない打撃で挑発を受けても、問題なしとばかりに相手にしないと、麻希が踏み込んでローキックで蹴りこんだ。
バシィィィィ・・・
蹴りこまれてフラついた舞彩。
水泳で鍛えていた麻希だけに、ローキックも威力があるのか舞彩がフラつく程には、観客席からも歓声が起きた。
更にローキックを叩き込む麻希に、舞彩は下がりだしていく。
金網際になっていくと、いきなり喧嘩キックで反撃する舞彩。
ドスッ・・
「うっ・・・」
またもお腹への強烈な喧嘩キック受けて苦悶の表情を浮かべる麻希。
更に苦しむ麻希の髪を掴んで金網に叩き付けていく舞彩。
ガッシャーン・・・
「んあぁぁぁぁ・・・」
金網に叩き付けられて悲鳴をあげる麻希。
続けて金網に顔面から叩き付けていく舞彩に、観客席からはブーイングすら飛び出すと、麻希も負けずに金網を蹴って勢いをつけて倒していく。
上手くグラウンド状態に持ち込む麻希は、そのまま上四方固めの様に抑え込んでいくと、藻掻く舞彩の頭部を狙って膝を入れようとしていく。
腰を浮かして舞彩の頭部へ膝を入れると、ビクンと舞彩が衝撃に反応した。
ゴキッ・・
「んっ・・・」
苦しい舞彩。表情が苦しそうに見えてレフリーもチェックしていく。
グラウンドでの頭部への膝蹴りは強烈なだけに、麻希も容赦はしない様子。
舞彩も膝蹴りをガードしようと頭に手を回しながらも、身体を揺さぶっては逃れようとしていく。
揺さぶる舞彩に麻希は上手く両足を拡げてバランスをとると、時折膝蹴りを叩き込んでいく。
ゴキッ・・
「あうっ・・・」
流石に膝蹴りを叩き込まれると、舞彩は思わず悲鳴に近い声をあげた。
堪らず藻掻くように俯せの体勢になる舞彩に、麻希が顔面狙いの膝蹴りを仕掛けた。
ゴキッ・・
鈍い衝撃音に舞彩の身体がビクンと反応したが、必死に麻希に組み付こうとする舞彩。
更に麻希が膝を狙うと、その瞬間を狙って舞彩が強引に四つん這いになってから立ち上がった。
これには麻希も反応して距離を置くように立ち上がると、舞彩が構えていく。
膝蹴りのダメージで苦しそうな表情を浮かべる舞彩。しかし麻希に対して負けないと言う執念を持って睨み付けていく。
呼吸を整える舞彩に、麻希は積極的にローキックで攻め込むと、舞彩が嫌がるように下がり出す。
下がる舞彩に、麻希は打撃で前に出てハイキックなど攻めると、舞彩が喧嘩キックで反撃していく。
ドスッ・・
「うっ・・・」
強烈な喧嘩キックにフラついた麻希に、舞彩は続けて喧嘩キックをお腹に叩き込む。
ドスッ・・
流石にお腹への何度も加わる衝撃に動きの鈍る麻希に、舞彩は走り込む様にしてタックル気味に組み付くと、持ち上げるようにしてから麻希の身体をマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
「あうっ・・・」
堪らず声を漏らす麻希に、舞彩が馬乗り状態を狙って仕掛けていく。
しかし麻希もブリッジ気味に身体を反らして逃れようとするも、舞彩が顔面へパンチを落とした。
バシッ、バシッ・・
顔面への衝撃に仰向け状態になった麻希に、舞彩がマウントポジジョンを奪う事に成功すると、体重差からも逃れられない麻希。
「覚悟しなさい・・・」
舞彩は麻希の顔面にパンチを連打すると、麻希は必死にガードしようとするも、顔面にパンチを受けて苦しい展開になっていく。
バシッ、バキッ・・
鈍い衝撃音も響き渡るマット上。麻希の顔面から早くも鼻血が噴き出していくと、呼吸も苦しくなる麻希。
返そうと藻掻く麻希の顔面に何発もパンチが叩き込まれていくと、次第に麻希の顔が腫れだしていく。
「お返しをしないとね・・・」
舞彩が囁くと、マウントポジジョン状態から立ち上がって距離を置いていく。
これには麻希が素早く立ち上がるも、鼻血と顔も腫らすなどダメージが大きそうで痛々しい展開になっていく。
レフリーも試合を止めるはずもなく続けられていく金網の中、舞彩が前に出ると、麻希は呼吸を整えながらガードを上げた。
そしてタックルを仕掛けようとする麻希に、舞彩は両手で押し返すように防ぐと、逆に前に出て麻希のお腹に強烈な喧嘩キックを叩き込むと、麻希が堪らず座り込む様にダウンした。
ドスッ・・
「ぐふっ・・うううっ・・」
呻き声の様な声を漏らして座り込む麻希。何発もお腹へ喧嘩キックを受けてダメージを受けて苦しい展開になると、観客席からも歓声が起きていく。
残酷な展開になる予感の中、舞彩は座り込んだ麻希の顔面へサッカーボールキックを叩き込んでいく。
バシィィィィ・・・
血飛沫をあげてフラつく麻希。マットに崩れないもダメージは大きそうで目が虚ろになっていく。
舞彩は余裕を見せてサッカーボールキックを仕掛けると、麻希が蹴り足へ組み付いていくと、強引にドラゴンスクリュー気味に倒していく。
これには観客席も歓声をあげて驚いている様子だったが、舞彩も突然の返し技に膝を捻ったのか苦しい展開。
しかしグラウンド状態からヒールキックで抵抗すると、麻希も足に組み付いて動きが止まったからと、舞彩は立ち上がると四つん這いになった麻希の顔面へ膝蹴りを叩き込んだ。
ゴキィィィ・・・
鈍い衝撃音が響くと、麻希はヒップを突き上げる形で崩れ落ちた。
半失神状態になった麻希に、舞彩は容赦せずにヒップにサッカーボールキックを叩き込むと、仰向けにしてから馬乗り状態になると、両足で両腕を固定する様にして、ガードできない状態の麻希の顔面へパンチを叩き込んでいく。
ゴキッ、バキッ・・バシッ・・
ノーガード状態の麻希の顔面に、舞彩のパンチが連打されると血飛沫が上がって残酷な展開になっていく。
流石に麻希も失神寸前になっていて、鼻血を激しく噴きだして、また顔も腫らして危険な状態になっていくも、舞彩も殴るのを止めないと観客席からも試合を止めろとばかりに声が飛び出した。
『レフリー、試合を止めないと麻希が死んじゃうぞ!』
レフリーも麻希の続行の意志を確認しようするも、舞彩は構わず殴り続けていく。
白いスポーツビキニにも血飛沫などで赤く染まっている麻希。殴られる度に両足などビクンビクンと反応するも、ガードも出来ずに危険な状態になっている・・・。
流石にレフリーもここで舞彩を止めていくと、レフリーストップで舞彩が勝利するのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされても舞彩は麻希を殴り続けると、レフリーが舞彩を羽交い締めにして離していく。
『カンカンカンカン・・・』
更にゴングが打ち鳴らされると、舞彩は立ち上がって水着を直しながら片手を挙げられていくのであった・・・。
『勝者、川岸舞彩っ!』
自らも返り血を浴びる形の舞彩は、白いスポーツビキニも激戦を表すように麻希の血が飛び散っている。また麻希は失神状態で倒れていると、リングドクターが応急処置をしていくも、あまりの顔面への衝撃に失禁までしている様子だった・・・。
舞彩はガッツポーズで観客にアピールすると、麻希に構わず金網オクタゴンを出て藤原紀華戦に備えるのであった・・・。



第13試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにオクタゴンに入るのは、1回戦で若手グラビアアイドルを倒した杉元有美と、デビュー戦のAV嬢にフルボッコ状態にされながらも反則勝ちで勝利した河村ゆきえ。有美とは何度か対戦しているものの、ゆきえにとって分の悪い相手。また1回戦のダメージからも苦しい試合が予想される・・・。
1回戦後に控え室において、関係者からデビュー戦相手に反則勝ちでの2回戦進出に関して、ゆきえには無様な負け方をしたらアフリカンコング戦などを組むなど脅しにも近い事がされていた・・・。
対して有美は売れっ子若手グラドルを倒して勢いが乗っているから、ここでゆきえ相手に残酷な攻めでオクタゴンでKO勝利でもして、観客にアピールをしたいところ・・・。
『第2回戦第3試合・・・杉元有美〜っ・・・・!・・・・河村ゆきえ〜っ!』
コールを受けて一礼していく有美とゆきえ。流石に体格差もありゆきえは緊張した表情を浮かべているも、有美は余裕すら感じられる視線でゆきえを見つめている・・・。
レフリーがチェックすると、ここで試合開始のゴングが打ち鳴らされていく・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に飛び出していくのは有美。ガードを上げて前に出ると、ゆきえに圧力を掛けるように距離を詰めていく。
対してゆきえは前に出る有美に早くも下がると金網際に追い込まれた。
バシッ・・・
「あうっ・・」
いきなり有美のパンチが顔面に炸裂すると、ゆきえがフラついた。
堪らずゆきえも蹴りを放つも、逆にローキックを太股に受けてフラついていく。
そのゆきえの髪を鷲掴みにして有美が引き込むと、ボディへ膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ・・・
「ぐえっ・・オエッ・・・」
膝蹴りを受けて口をパクパクして座り込む様にダウンするゆきえ。
早くも一方的な試合展開になっていくと、有美は髪を掴んだまま、顔面狙いの膝蹴りを仕掛けた。
これには観客席からも歓声が上がる中、容赦ない顔面への膝が放たれた。
しかしゆきえも必死に膝に組み付いた打撃は逃れるも、苦しい展開に追い込まれていた。
膝をガードされると、座った状態のゆきえの頭部にパンチを連打する有美。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
殴られながらも必死に有美に組み付いて倒そうとするゆきえ。
しかし有美も踏ん張りながら殴りつけると、更に顔面へパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔面へのパンチの連打に鼻血を噴き出して痛々しい姿になっていくゆきえ。涙目になりながらも組み付いて逃れようとするも、有美が逃がさない。
そのまま金網に顔面を押しつけられていくゆきえ。
両手で金網を掴んでいるも、顔面に容赦なく金網が食い込んでいく。
金網の外からは、観客達が涙目になって痛めつけられていくゆきえの姿に歓声をあげていく。
更に金網に顔面を叩き付ける有美のラフファイトに歓声が起きると、金網際の観客席にはゆきえの血飛沫が舞い込んでいく。
金網を掴んで悲鳴をあげるゆきえ。しかし無様な負けはアフコン戦など残酷な仕打ちが待つだけに、簡単には試合を終わらせられない・・・。
ゆきえが藻掻くように立ち上がると、有美が一端離れて距離を置いて構えた。
足元をフラつかせながらも、ゆきえが構えていくと観客席が盛り上がっていく。
白いスポーツビキニから覗く谷間に血を垂らしながらも、必死に蹴りを放つゆきえ。
しかし有美のローキックを太股に受けると、フラついて苦しい展開。
更に鋭い前蹴りがゆきえのお腹を抉る・・・。
ドスッ・・
「グボッ・・・ぐえっ・・・」
お腹への鋭い衝撃に口から吐瀉物を放つゆきえ。
両手でお腹を押さえながらも必死に倒れないように耐えると、有美はノーガードの顔面へハイキックを叩き込む。
バッシーン・・・
「あうっ・・・」
顔面への衝撃にゆきえがマットに倒れ込むと、両手で顔面を押さえて動きを止めていく。
俯せ状態で痛がるゆきえ。有美は観客席にアピールすると、俯せ状態のゆきえの両足を拡げていくと、股間へサッカーボールキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・・
「ひぎぃぃぃぃぃぃ・・・・」
股間への衝撃に悲鳴をあげるゆきえ。
その衝撃で堪らず失禁してしまったのか、ビキニショーツから液体が溢れ出した。
『河村っ、ギブアップ?』
流石にレフリーもゆきえにギブアップか確認をするも、ゆきえはギブアップを口にしない・・・。
「ノォォォォ・・・・まだ・・やります・・・」
ゆきえが俯せで動けないのに続けると言うから、有美は呆れ顔で観客席を煽っていく。
「もう勝負は着いてるんじゃないの?・・・それとも、もっと痛めつけて残酷ショーが見たいのかしら?」
有美のアピールに観客席が盛り上がっていく。
『いいぞぉぉぉぉ・・・・もっと河村を痛めつけてやれぇぇぇぇ・・・』
『とことん痛めつけてギブアップさせろぉぉぉぉぉ・・・・』
歓声に包まれていくオクタゴン。
ゆきえは必死に立ち上がろうとすると、有美は狙いを定めて顔面にサッカーボールキックを叩き込む。
バッシーン・・・
またも顔面を押さえてグッタリするゆきえ。鼻血も激しくなって可愛らしいルックスも血塗れになって痛々しい姿になっている・・・。
仰向け状態で両手で顔面を押さえるゆきえに、有美は踵でお腹にストンピングを叩き込んでいく。
ドスッ、ドスッ・・ドスッ・・・
「うぐっ・・グエッ・・・オエッ・・・」
お腹を蹴りこまれる度に苦悶の表情を浮かべるゆきえ。
そのゆきえに馬乗り状態になってから、顔面へパンチを連打する有美。
バシッ、バキッ・・バキッ・・
顔面への連打に顔を腫らしだして残酷な展開になっていくオクタゴンの中。
観客席もゆきえの残酷シーンに歓声をあげたり、可哀想だと声が飛んだりしていた。
「これで決めるわよ・・・覚悟しなさい・・・」
有美はトドメとばかりに、ゆきえの両足を抱え込むと、一気にステップオーバーして逆エビ固めを極めていく。
グイッ・・・
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
泣き叫ぶようなゆきえの悲鳴に観客席が盛り上がっていく。
有美も腰を落として極めていくと、ゆきえにギブアップを促した。
「ギブアップ?・・・ギブしないの?・・・折れちゃうよ!」
「ノォォォォォ・・・・・ノォォォォォォ・・・・・んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
必死に耐えるゆきえ。しかし悲鳴は泣き声に近く、限界を超えている様子・・・。
ゆきえの身体がCの字になって危険な状態になっていくと、レフリーもゆきえにギブアップか確認していく。
『河村、ギブ?・・ギブアップ?』
レフリーの問いかけに対して、ゆきえは泣きながらもギブアップを拒んでいく。
「ノォォォォォ・・・・ノォォォォォォ・・・・」
オクタゴンの中ではロープブレークもなく、ただダメージを重ねていくだけのゆきえ。
有美も腰を落として反らしていくと、ゆきえが激しく泣き叫ぶ。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
「背骨が折れたら人生終わっちゃうよ!・・・ギブアップしなさいよ!」
有美もギブアップを激しく迫っていく。ゆきえとしても同じ相手に連続負けはと思い、必死に耐えていくも身体は限界に達していた・・・。
あまりに激しい悲鳴にレフリーも危険と判断すると、ここで試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、有美が技を解いていくと、ゆきえはグッタリと俯せ状態で動けない。また腰に手をやっている・・・。
『勝者、杉元有美っ!』
リングアナのコールに有美はレフリーに片手を挙げられていくと、グッタリするゆきえを気遣っていく。
その姿に、関係者席からはゆきえの負けっぷりもなかなかとの評価も出て、今後の試合の組み方も考えられていくのであった・・・。
有美はゆきえを気遣ってから、準決勝に向けて控え室に引き上げるのであった・・・。



第14試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにオクタゴンに入るのは、女優の長沢まさみ。白いスポーツビキニ姿も、スタイルもよく似合っているまさみ。美人ながら時折地下プロレスでは残酷なファイトも見せるだけに、このオクタゴンでどういう試合を見せていくのか・・・。
一方、唯一女子アナから参戦した田仲みな実。1回戦では笹木希にまさかの勝利を収めると言う意外性もあって、小柄ながらまさみ相手にどんな試合を展開するのか・・・。
『第14試合・・・2回戦第4試合・・・長沢まさみ〜っ!・・・・田仲みな実〜っ!』
コールを受けて一礼していくまさみとみな実。
そしてレフリーがオクタゴン中央でルールの確認をしていくと、15p差の身長差ながらお互いが睨み合っていく緊張感漂うオクタゴン。
そして別けられていくと、早くも試合開始のゴングが打ち鳴らされていくのであった・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時に距離を詰めていく両者。
まさみは積極的に距離を詰めていくと、みな実はガードを上げて距離を保って様子を見ようとする。
身長168pのまさみと、153pのみな実。体格差のある両者だけにまさみが距離を詰めると、みな実は圧力を感じていく。
まずはまさみがローキックで様子を見ると、みな実は避けて空振りにしていくと、まさみは一回転してから構えた。
みな実は軽くジャブの様な仕草をするも踏み込めず、まさみが逆に左右のジャブを放つとガードしていく。
みな実としてはタックルから組み付いてグラウンドに持ち込みたい様子で、タックルのタイミングを計っている様子。
対してまさみはタックルを狙っているみな実に、カウンターを狙って構えていた。
みな実もまさみに対してタックルのタイミングが捉えられず飛び込めないと、まさみが誘うかの様に軽く蹴りを出していく。
踏み込もうとするも飛び込めないみな実。
まさみが前に出て圧力を掛けると、金網の中を動くみな実。
更にまさみが前に出ると、みな実がタックルを仕掛けた。
まさみも反応するもカウンターを合わせられずに組み付かれると、上手く倒されていく。
グラウンド状態になっていくと、素早くサイドポジジョンを奪っていくみな実。
体格差もあってまさみが両足を拡げて返そうとするも、みな実が上手く押さえ込んでいく。
更に上四方固めの様にポジジョンを変化させようとするみな実に、まさみが跳ねる様にして返そうとすると、みな実のバランスが崩れた。
素早く返していくまさみ。これにはみな実も転がるようにして逃れると、素早く立ち上がった。
まさみが立ち上がると、みな実は牽制のハイキックを放つと、まさみがガードするもガードの上からダメージを受けていく。
更にミドルキックとローキックとみな実が打撃で前に出ると、まさみもローキックを返した。
バシィィィ・・・
流石にまさみのローキックを受けてフラつくみな実。体格差は大きいだけに、打撃で返されると苦しい展開。
更にまさみが左右のジャブを放っていくと、みな実がガードするも衝撃にフラついた。
お返しとばかりにまさみがハイキックを放つと、みな実との身長差もあり顔面に伸びる蹴り足。
これにはみな実が避けてタックルを仕掛けると、まさみがバランスを崩して倒されていく。
グラウンド状態になると、みな実は積極的に腕を狙いに動くと、まさみの脇腹など小刻みにパンチを打ち込んだ。
まさみが嫌がるように動くと、一気に腕をキャッチしようとするも、まさみが逃れると俯せ状態になっていく。
俯せ状態のまさみに、みな実が密着しながらバックから仕掛けようとしていた。
首にチョークスリーパーを狙いたいのか、喉元をガードするまさみに、脇腹へパンチを入れてガードを緩めさせようとするみな実。
バシッ、バシッ・・
脇腹を殴られて時折イヤな表情を浮かべるまさみ。
しかし喉元を狙われているからと、ガードは外せない。
バシッ、バシッ・・・
更にみな実のパンチが脇腹を襲うと、小刻みなパンチでも数が多くなると少しずつダメージになるからと、まさみも嫌がっている。
ロープブレークのないオクタゴンでの試合だけに、まさみも殴られ続ける訳にはいかないから、返すチャンスを待っている様子。
次第にみな実が側頭部などへもパンチを入れていくと、まさみはイヤな表情を浮かべながらも、立ち上がろうとした。
しかしみな実も逃さず喉元のガードが空いたからと、腕を滑り込ませてチョークスリーパーを仕掛けると、まさみが強引に立ち上がった。
背後からみな実がチョークスリーパーを仕掛けているだけに、苦悶の表情を浮かべるまさみ。
しかし強引に金網にみな実を叩き付ける様にすると、みな実のスリーパーを解かせてしまった。
更に金網に叩き付けていくまさみは、体格差で技から脱出してしまうと、観客席から歓声を受けていく。
堪らずみな実は構えて距離を置いていくと、まさみが咳き込みながらも水着を直しながら距離を置いた。
力の差、体格差にみな実も唖然とするも、金網の中での試合は止まらない・・・。
水着を直したまさみが距離を詰めると、みな実も軽くジャブを放って牽制するも、まさみは構わず前に出た。
みな実がタックルの仕草をすると、合わせて蹴りを放とうとしたまさみ。
みな実もまさみがカウンターを狙っているからと、簡単にはタックルを仕掛けられなくなっていく。
タックルが仕掛けられないみな実に、まさみは金網のオクタゴンの中を少しずつ追いつける様に距離を詰めては、みな実に圧力をかけていく。
バシィィィ・・・
堪らずみな実が踏み込んでローキックを放つと、蹴られたまさみも返していく。
バッシーン・・・
「うっ・・」
太股を蹴りこまれて痛がるみな実。体格差からも打撃戦は苦しいところ。
更にまさみが左右のパンチを顔面に放つと、顔を殴られてフラついたみな実。
まさみは顔面へ打撃をまとめようとパンチを連打すると、みな実がタックルを仕掛けた。
上手く組み付いて金網際に倒れ込む様にしてテイクダウンに成功したみな実。
グラウンド状態に持ち込んだみな実は素早くサイドポジジョンを奪っていくと、藻掻くまさみの脇腹膝蹴りを入れていく。
ドスッ・・ドスッ・・
「ぐっ・・ううっ・・・」
流石に膝蹴りを入れられて苦悶の表情を浮かべるまさみ。
更に馬乗り状態を狙うみな実に、まさみは強引にブリッジ気味に返していくと、みな実をマットに倒して馬乗りを狙う。
しかしみな実が下から両足を絡める様に関節を狙うと、まさみは振り解くように離れた。
みな実が立ち上がろうとすると、踏みつけるようなストンピングを狙うまさみ。
グラウンド状態で立ち上がれないみな実は、両足を浮かすようにしてまさみの攻撃をガードしている。
バシィィィ・・・
「うっ・・」
そのみな実の足へサッカーボールキックを叩き込むまさみ。
蹴りこまれて苦悶の表情を浮かべているみな実。
更にまさみの蹴りが炸裂していくと、みな実の白い太股が内出血を起こして痛々しく変色していく。
苦悶の表情を浮かべるみな実に、まさみは余裕の表情で手招きして挑発した。
「起きてきなさいよ・・・ほらっ!」
まさみの挑発に素早く立ち上がるみな実。
構えていくも、太股のダメージが気になるところ。まさみとしても太股を蹴りこんでおけば、タックルのスピードが落ちると考えている。
みな実としても正面から殴り合ったり打撃で行けば勝ち目はないと考えて、タックルからのグラウンドでの勝負に持ち込みたいところ。
距離を保とうとするみな実に対して、まさみが前に出て距離を詰めていく。
距離を詰められると、堪らずローキックで牽制するも身長差から、まさみが前蹴りで押し込んでいくと、ガードするも苦しいみな実。
金網際に追い込まれていくみな実に、まさみがタックルを仕掛けていくと、意外な攻撃にみな実はフロントスリーパー気味にキャッチしていく。
首に腕を回して極めていくみな実に、まさみは苦悶の表情を浮かべながらも金網に押しつけていく。
みな実の背中に金網が食い込んでいく中、みな実は技が解けたら危ないとばかりに極めていくも、まさみも完全に極まっていないからと身体を密着させていた。
更に体格差を利用してみな実の身体を浮かせていくと、そのままマットに落としていくまさみ。
バッシーン・・・
マットに叩き付けられて技が解けると、まさみが馬乗りになっていくオクタゴンの中。
流石にまさみに馬乗り状態にされると、苦しいみな実。
必死に両手で上からの打撃をガードしたいところだが、まさみが狙いを定めてみな実の顔面へ拳を振り下ろしていく。
バキィィィ・・・バキィィィィ・・・
「あうっ・・・」
容赦ない顔面パンチが連打されていくと、みな実の顔面に鈍い衝撃音と共に炸裂していく。
数発の顔面パンチで既にみな実の顔が腫れだした。
観客席からもみな実の残酷な展開を期待して歓声が起きていく中、まさみは容赦なく顔面を殴打していく。
バキィィィ・・・バキィィィ・・・
殴られる度に身体をビクンとさせていくみな実。パンチをガードしたいも出来ずに、鼻血を噴き出しては痛々しい姿になっていく。
ブリッジ気味に返そうと必死になるみな実。しかしまさみが上手くバランスをとっては、顔面へパンチを叩き込むと、抵抗するみな実を俯せ状態にしていくと、バックマウント状態で押さえていくまさみ。
みな実は鼻血を噴き出して、また顔も腫れだした状態で苦しい展開になっていくも、更に背後から側頭部にまさみの容赦ないパンチが叩き込まれていく。
バシッ・・バシッ・・
「ギブする?」
まさみが意地悪く言い放つと、みな実は言葉を返さずにマットに顔をつけるようにして痛がっている。
「どうなのよ・・・ほらっ!」
バキィィィ・・・
鈍い衝撃音で痛がるみな実の髪を鷲掴みにして、上を向かせるようにして言い放つまさみ。
『もっと痛めつけろ!』
『田仲のオッパイ出してやれぇぇぇぇ・・・・』
観客席からの歓声に、まさみは髪を放すと立ち上がった。
「もう少し付き合ってもらうわね・・・」
まさみが手招きすると、みな実は鼻血を拭って立ち上がる。
しかし白いスポーツビキニに血が垂れて痛々しく、また顔も腫れだして残酷な展開になっていくオクタゴン内。
レフリーも構わず試合を続けさせていくと、まさみが打撃のスタイルで距離を詰めた。
みな実がガードを上げて距離を保とうとするも、まさみが距離を詰めて威嚇していく。
パンチを数発放って威嚇するまさみに、みな実も必死に喧嘩キックで抵抗する。
しかしお互いが当たらないと、まさみがハイキックを放った。
バシィィィ・・・
ガードの上からダメージを与えていくまさみのハイキック。みな実がフラつくと、まさみが左右の大振りのフックで前に出ていく。
これにはみな実が避けてタックルを仕掛けると、上手くまさみに組み付いていくが、ダメージからか倒せない。
逆に踏ん張るまさみが自ら身体を引いてから、伸びきったみな実の背中にハンマーパンチを落としてクラッチを解かせた。
下を向くみな実の髪を鷲掴みにして顔面狙いの膝を出そうとするまさみに、みな実が組み付いて金網際に押し込んでいく。
金網に押しつけられたまさみは、みな実の身体を揺さぶってから体勢を入れ替えるようにみな実の身体を金網に押し込むと、一気にお腹にパンチを連打していく。
ドスッ、ドスッ、ドスッ・・・
「うっ・・・ううっ・・・」
血塗れの白いスポーツビキニの、生腹への容赦ない腹パンチの連打に苦悶の表情を浮かべるみな実。
更にまさみが殴りつけると、みな実は身体をくの字にして苦しんでいる。
口からは血の混じる涎を垂れ始めていた・・・。
みな実がお腹をガードして下を向くと、まさみが顔面へパンチを入れていく。
バシッ・・バシッ・・
血飛沫をあげてフラつくみな実。
更にまさみが飛び込むようにみな実のお腹に前蹴りを叩き込む。
ドスッ・・
「グボッ・・・うううっ・・・」
流石に腹パンチで痛めつけられたお腹への、強烈な衝撃にみな実は堪らず座り込むようにダウンした。
嘔吐感を必死に耐えながらお腹に手を当てて動きの止まるみな実。
レフリーも試合を止めないと、まさみは観客席を煽るように片手を挙げていく。
そして狙いを定めてみな実の顔面へサッカーボールキックを叩き込むまさみ。
バッシーン・・・ガッシャーン・・・
「ああんっ・・・」
みな実が顔面を蹴られて金網に後頭部から叩き付けられて悲痛な声を漏らすと、観客席が盛り上がっていく。
「お客さんが喜んでるわね・・・」
まさみが呟くと、グッタリするみな実の髪を掴んで起こしていくと、またもお腹にパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
「うっ・・ぐふうっ・・ううっ・・」
お腹へのパンチの連打にみな実が口から胃液の様な液体を垂れ流し始めると、まさみが膝蹴りをボディに叩き込む。
ドスッ・・
「ぐえぇぇぇぇぇ・・・」
堪らず口から胃液の様な液体を吐き出すみな実。堪らず膝をついてダウンするも、まさみが許さず立たせていく。
すると、みな実も意地を見せて膝蹴りを放つと、身長差からもまさみの股間へ炸裂した。
ゴキィィィィ・・・
「あうっ・・・」
流石に股間を膝蹴りで蹴り上げられて動きの止まるまさみ。
更に顔面へエルボースマッシュを叩き込んでいくみな実に、堪らずダウンするまさみ。
更に金網際でまさみにストンピングを連打してKO狙いなのか、みな実が必死に蹴りこんでいく。
股間への衝撃でダメージの大きいまさみは立ち上がれないと、みな実のストンピングの連打にダメージを増やしていった・・・。
「お返しよ!」
みな実が叫ぶと、金網際に座らせる様にしたまさみの顔面へサッカーボールキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
顔面への衝撃に鼻血を噴き出していくまさみ。
更に蹴りこもうとするみな実に、まさみは蹴り足をキャッチして捻り倒した。
強引にみな実を倒したまさみは、そのキャッチした足を極めようとする。
しかしみな実も片足でヒールキックで抵抗すると、まさみが放して距離を置いていく。
鼻血を気にしている様子のまさみ。自らの白いスポーツビキニを赤く染め出している。
対して鼻血どころではなく、全身にダメージを受けて苦しいみな実。小柄ながらまさみ相手によく闘っているからと、観客席から歓声が起きていた。
両者鼻血を流しながらも、お互いが引かずに試合が続いていくオクタゴン内。
まさみが鼻血を拭うと、少しずつ前に出て距離を詰めていく。
みな実は前に出るまさみに対して金網内を回るように距離を保とうとすると、まさみが喧嘩キックで蹴りこむ。
しかしみな実が避けて蹴り足にタックルを仕掛けると、上手く倒していく。
グラウンド状態に持ち込むと、素早くサイドポジジョンを狙うもまさみも察知していて、ブリッジ気味に返して転がりながら立ち上がった。
みな実も立ち上がると、まさみが仕掛けて左右のパンチを放つ。
バシッ・・
まさみに対して、みな実も殴り返して打撃で抵抗すると、まさみは続けてパンチを放つと、みな実が狙っていたのかタックルで組み付いた。
しかし組み付かれたまさみも踏ん張ると、逆に投げるようにマットにみな実を倒していく。
今度はまさみが馬乗りを狙うもみな実が素早く立ち上がると、呼吸を荒げながら距離を置いていく。
激しい試合展開に観客席が興奮した歓声をあげていく中、更にまさみが前に出るとみな実が前蹴りで牽制するも、構わず前に出るまさみ。
喧嘩キックを蹴りこむみな実だったが、まさみが前に出てバランスを崩させると、一気に左右のパンチを顔面へ入れていく。
バシッ、バシッ・・・
顔面へのパンチの連打にフラつくみな実。血飛沫をあげて苦しい状態になっていくと、続けてまさみが膝蹴りをボディに叩き込んだ。
ドスッ・・
「ふぐっ・・」
ボディへの膝蹴りが効いてみな実の動きが止まっていく。
苦悶の表情でまさみに組み付いていくみな実は、辛うじてダウンこそ免れたものの、まさみは笑みを浮かべた。
髪を鷲掴みにしてクラッチを解くと、容赦なくみな実の顔面へ膝蹴りを叩き込むまさみ。
ゴキィィィ・・・
鈍い衝撃音がオクタゴンに響くと、みな実は堪らず膝をついてダウンした。衝撃に意識を半分飛ばしてしまっているみな実。
虚ろな目で膝をついているみな実に、まさみは髪を掴んだまま起こしていくと、ヘアーホイップでマットに転がした。
片手を挙げて観客にアピールするまさみは、そのまま助走をつけて飛び上がると、みな実のお腹にフットスタンプを叩き込む。
ドスッ・・
「グエェェェェェェェ・・・・」
容赦ない全体重の乗ったフットスタンプに、みな実は口から反吐を噴き上げた。
激しいフットスタンプからの残酷シーンに歓声が起きると、みな実は両手でお腹を押さえたまま動きが止まった。
「うううっ・・・ウゲッ・・・オエッ・・・・」
レフリーも試合を止めないからと、まさみは更にフットスタンプを叩き込むと、七転八倒で藻掻き苦しむみな実。
「んあぁぁぁぁぁぁ・・・・ああっ・・・も、もう・・・だめ・・・・」
両手でお腹を押さえたまま、呻き声の様にあげているみな実。
「ダメじゃないでしょ、しっかりギブさせてあげるから、ほらっ!」
更に戦意喪失状態のみな実に、容赦なく逆エビ固めを仕掛けたまさみ。
グイッ・・
腰を落としたまさみに、激痛から絶叫するみな実。
「ああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・ギブ、ギブアップ!」
激痛からもギブアップを口にしたみな実。必死にギブアップを叫ぶと、レフリーが試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングが打ち鳴らされるも、まさみは構わず揺さぶってみな実を痛めつけていく。
「ギブ、ギブ・・・ギブアップ!・・・もう止めてぇぇぇぇぇ・・・・・」
みな実が泣き叫ぶと、レフリーはまさみを止めていく。
「女子アナだろうが、地下プロレスは関係ないから・・・」
まさみは囁くと、みな実を放してからガッツポーズで歓声に応えていくのであった。
『勝者、長沢まさみ!』
リングアナのコールに、グッタリして泣いているみな実を踏みつけると、次の試合の為に金網オクタゴンをあとにするのであった・・・。
初のオクタゴンでの残酷なワンナイトトーナメント、この試合結果から準決勝の顔ぶれが決まって、カードも決定した・・・。
藤原紀華vs川岸舞彩、杉元有美vs長沢まさみ。次の試合も激しそうな予感の中、オクタゴンではみな実がリングドクターの応急処置を受けると、担架が呼び込まれて乗せられていた。
負けたみな実も小柄ながら善戦したからと、関係者からは女子アナ初のベルト挑戦、ジュニアヘビー級ベルトに挑戦させても面白いのではと言う声も出ていたが、今のみな実は知るよしもなかった・・・。




第15試合

『選手入場っ!』
ここでトーナメントの4強が決まったところで、ワンマッチが組まれていくことになった。
金網オクタゴンに姿を現したのは、Oプロのキャリアも長い見瀬真美子。シェイプアップルガールズの一員としても活躍して、健康的な水着姿で世の男性を虜にしていた1人でもあった。今夜は白い競泳水着に豊満ボディを包んでオクタゴンに入ると、初めてのオクタゴンでの喧嘩マッチに緊張した面持ち・・・。しかし観客席に向かって一礼すると、歓声を浴びていく真美子。
その真美子と対戦するのは、若手グラビアアイドルでもある稲邑亜美。ソフトの経験などから始球式などでも活躍するスポーツ系アイドルが、地下プロレスでのキャリアは少ないものの、金網オクタゴンでの激しい喧嘩ファイトに参戦してきたのだった・・・。黄色いスポーツビキニ姿でオクタゴンに入る亜美は、対戦相手の真美子とは視線を合わさず観客席に向かって片手を挙げてアピールした。
お互いの手にはオープンフィンガーグローブが装着されると、亜美は経験のないファイトスタイルに戸惑いを隠せない。
真美子は落ち着いた様子でオープンフィンガーグローブを着けていくと、お互いが無言のまま睨み合う。
レフリーが2人にルールの確認をしていくと、緊張した表情の亜美と落ち着いた様子の真美子に激しい試合ルールを確認させて、お互いに視線を合わせるなどして早くもヒートアップしそうな金網内。
47歳の真美子に対して、20歳の亜美は体格でも上回っているだけに、真美子を容赦なく叩き潰すのかと観客席では、真美子の痛めつけられる展開も期待されていた・・・。
キャリアの真美子か、勢いの亜美が勝つのか、観客席の期待の中、リングアナのコールが始まる・・・。
『身長170p、上から90、59、86・・・Hカップ・・・47歳・・・見瀬真美子〜っ!』
コールを受けて一礼していく真美子。体格差で有利な試合も多く経験したものの、今夜は若手で体格が勝る相手だけに油断はできない・・・。
『身長173p、上から90、60、88・・・20歳・・・稲邑亜美〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする亜美。早くも真美子を睨み付けると、挑発気味に手を動かしていく。
レフリーが最終チェックをしていくと、ここで2人を別けて試合開始のゴングが打ち鳴らされていくのであった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、亜美が積極的に前に出て距離を詰めていく。
真美子はガードを上げて距離を保とうとすると、亜美が軽くジャブ気味にパンチを放つ。
しかし距離があるから当たらないと、真美子は前に出る亜美を止めようと喧嘩キック気味に牽制した。
真美子の蹴りに距離を置いていく亜美。年齢差もあるからと、スタミナ消耗を狙おうと考えているのか、挑発的なパンチを放つも、真美子に当たらない。
逆に真美子は身長差からも、下手な打ち合いは危険と感じて距離を置こうとしている。今夜はロープに囲まれたリングでなく、金網に囲まれて逃げ場のないオクタゴン。真美子もその危険性を感じている・・・。
亜美も積極的に攻めないと、レフリーが真美子と亜美を煽っていく。
『ファイト!』
レフリーの言葉にも展開は変わらないと、観客席からブーイングも起きていく。
堪らず真美子が前に出ると、亜美が踏み込んで左のパンチを放った。
しかし真美子がガードすると、逆に右フックを顔面に叩き込んだ。
バシィィィ・・・
これには亜美が険しい表情を浮かべてフラつくと、ガードを固めて距離を置く。
更に真美子が踏み込んでミドルキックを脇腹へ叩き込むと、苦悶の表情を浮かべた亜美。
しかし亜美も負けずに蹴り返すと、真美子も苦悶の表情を浮かべた。
バシィィィ・・・
「くっ・・・」
亜美の重いミドルキックに苦しそうな真美子。
更に亜美が左右のパンチに叩き込むと、顔面にパンチを入れられ嫌がるようにガードを固める真美子。
前に出る亜美に、真美子が堪らずタックルを仕掛けていくと、上手くテイクダウンを奪っていく。
素早くサイドポジジョンを奪って密着したまま真美子が亜美のボディへ小刻みにパンチを入れると、亜美も逃れようと両足を使ってポジジョンを変えようとしていく。
真美子が上手く組み付いて亜美のボディへパンチを入れていくと、亜美は嫌がるように藻掻いていく。
その亜美に馬乗り状態を狙おうとしていく真美子は、一気に仕掛けるも亜美が下から両足で真美子のボディを挟んでガードしていく。
両足を拡げて立ち上がろうとしながら、上になって顔面へパンチを仕掛ける真美子。
しかし亜美も下から両足を使ってガードしていると、逆に下からパンチを入れていく。
バシッ、バシッ・・・
下から小刻みのパンチを真美子の顔面に入れていく亜美。
真美子も上からパンチを顔面へ入れていくと、亜美も痛がっていく。
しかし手数で亜美が勝り出すと、真美子が苦悶の表情を浮かべるも、亜美が両足でクラッチしていて逃れられない。
ここでレフリーが試合を止めていくと、膠着したからと立たせていく。
『ストップ!・・・スタンド!』
まさかの展開に亜美も驚くも、真美子が呼吸を整えながらも立ち上がる。
亜美もスポーツビキニを直しながら立ち上がると、レフリーが試合を続けさせた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に亜美が踏み込んで左右のパンチを叩き込む。
バシッ、バシッ・・・
ガードの上からも真美子の圧力を掛けていくと、続けて前蹴りを真美子のお腹に叩き込んだ。
ドスッ・・
「うぐっ・・」
流石に勢いある蹴りを受けて苦しむ真美子。
堪らずローキックを返していくと、亜美が踏み込んで大振りのフックを叩き込む。
バッシーン・・・
側頭部への衝撃にフラついた真美子。
「スタミナ切れてるんじゃないの!」
亜美が挑発的に煽ると、真美子が殴り返すと、亜美の顔面を捉えていく。
バキィィィ・・・
鈍い衝撃音の中、亜美がタックル気味に組み付いた。
そのまま持ち上げるようにして、真美子の身体を金網際に持ち込むと、豪快に金網に叩き付けていく。
ガッシャーン・・・
豪快に叩き付けられて苦しい真美子。立ち上がろうとすると、亜美がサッカーボールキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
Hカップのバストへ衝撃が走ると、真美子が苦悶の表情を浮かべていく。
更に立ち上がろうとする真美子に亜美が髪を掴んで顔面狙いの膝蹴りを狙うと、真美子は亜美に組み付いて防いだ。
金網に押しつけられる形の真美子に、亜美は髪を掴んだまま顔面へパンチを入れていくと、必死にガードしようとする真美子。
バキッ・・バシッ、バシッ、バシッ・・・
容赦なく顔面に炸裂していく亜美の拳。
真美子も負けずに殴り返すと、亜美の顎に当たって勢いを止めていく。
更に組み付いて揺さぶるようにして亜美を倒していくと、意地を見せて金網際で馬乗りになっていく真美子。
これには観客席も盛り上がっていくと、チャンスとばかりに亜美の顔面へパンチを落とそうとしていく。
バシッ、バシッ・・・
上から容赦なく亜美の顔面を殴りつける真美子。
しかし亜美がブリッジ気味に跳ね返すと、真美子がバランスを崩した。その瞬間に立ち上がっていく亜美。
お互いが立ち上がると、亜美がパンチを放つと、真美子もパンチを放って顔面狙いの殴り合いになっていく金網の中。
観客席が盛り上がる中、お互い顔を殴り合う展開になっていくと、意地が激突していく。
バキッ・・バシッ、バシッ・・・バキッ・・・
亜美も口の中を切って血が滲んでいくと、逆に真美子は鼻血を噴き出していく。
更に殴り合いが続くと、真美子は鼻血で呼吸も苦しくスタミナが切れてきたのか、動きが鈍くなっていった。
スタミナで勝る亜美が真美子の顔面へパンチを連打すると、鼻血が激しくなって痛々しくなっていく。
ガードする真美子のガードの上から、激しくパンチを連打する亜美。
次第にガードも下がり出すと、顔面へ容赦ないパンチが襲いかかっていく。
バシッ、バシッ・・・バシッ・・・
金網際に追い込まれる形で、血飛沫をあげてフラつく真美子。
白い競泳水着が赤く染まり出すと、亜美は必殺技の神スイングを炸裂させた。
バッシーン・・・
強烈な裏拳に真美子が金網際に崩れ落ちると、亜美が馬乗りになって押さえつけていく。
裏拳のダメージで意識を飛ばしそう真美子はガードも出来ないと、亜美が完全にマウントポジションを取っていく。
亜美がレフリーに視線を飛ばしてから、一気に真美子の顔面へハンマーパンチを叩き込む。
バキッ・・・バキィィィ・・・バキッ・・・
鈍い衝撃音が響くと、真美子の顔面が血に染まっていく。
逃れようと抵抗は見せるも、真美子がスタミナが切れたのか返せずに残酷な展開になって観客席も盛り上がる。
顔を腫らして血に染めている真美子に、亜美はレフリーに続けて殴りつけて良いのか確認する様に見つめる。
しかしレフリーは試合を止めないと、亜美は戸惑いながらも顔面へハンマーパンチを落とした。
バシッ・・バキッ・・
「うっ・・ううっ・・」
殴られる度に、呻き声みたいに声を発して痛がる真美子。
流石に危険と判断がされると、ここでレフリーが試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングが打ち鳴らされると、亜美はゆっくりと立ち上がった。
真美子はダメージから立ち上がれずにいると、リングドクターが応急処置をしていく。
『勝者、稲邑亜美っ!』
リングアナのコールに片手を挙げられていく亜美。自らの黄色いスポーツビキニにも返り血を浴びての勝利に、亜美は戸惑いの表情も浮かべているも、観客席の盛り上がりには両手で応えていくのであった・・・。
負けた真美子は顔面を腫らすなどダメージが大きいからと、担架が運び込まれて乗せられていくのであった・・・。
亜美は真美子を気遣ってから、金網オクタゴンをあとにするのであった・・・。



第16試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールに金網オクタゴンに入るのは、壕プロの売れっ子の児島瑠璃子。白い競泳水着姿で金網オクタゴンに入ると、観客席に向かって一礼していく。流石に金網での試合には驚きを隠せない様子の瑠璃子だったが、ジュニアヘビー級タイトル保持者として試合が組まれたのだった・・・
その瑠璃子の対戦相手として金網に入っていくのは市河由衣。地下プロレスではキャリアの長い由衣だけに、堂々としたリングインで、グラビアアイドル出身だけに見事な白いビキニ姿で観客席から歓声を浴びていく。
地下プロレスでは激しい試合からエロマッチまで経験している由衣は、いきなりマイクを要求して瑠璃子を挑発していく。
「貴女もグラビアもやるんなら、競泳水着でなくビキニとか露出を高めて、お客さんにサービスしなさいよ!」
いきなりの由衣の挑発に瑠璃子は動揺を隠せない。激しい取っ組み合いが予想される金網での試合だけに、脱がされない為にも競泳水着を選んだだけに、ビキニになれと言う言葉には動揺している・・・。
「どうしたのよ、着替えてくる?」
由衣の挑発に、観客席からも歓声が起きていく。
『児島っ、ビキニになれぇぇぇぇぇ・・・・』
『ビキニで取っ組み合いしろぉぉぉぉ・・・・』
観客席の声も含めて、瑠璃子は困惑した表情を浮かべると、金網オクタゴンから出て控え室に戻っていくのであった・・・。
心理戦で由衣が優位に立ったのか、由衣の表情に少し余裕が伺えた・・・。
そして瑠璃子が白いビキニ姿でオクタゴンに戻ると、由衣に向けてアピールする。
「今夜は遠慮無く闘わせてもらいます・・・・負けません!」
瑠璃子のアピールに観客席が盛り上がると、由衣も笑みを浮かべた。
『身長157p、上から81、57、85・・・23歳・・・Eカップ!・・・児島瑠璃子〜っ!』
コールを受けて一礼していく瑠璃子。早くもビキニ姿には歓声が上がっている。
『身長158p、上から83、55、85・・・30歳・・・市河由衣〜っ!』
そして由衣がコールを受けると、片手を挙げてアピールしていく。
お互いの手には不慣れな打撃用にオープンフィンガーグローブが着けられていると、レフリーがチェックしてルールの確認もしていくと、両者が納得したので別けていくと、試合開始のゴングが打ち鳴らされていくのであった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に飛び出していく両者。
距離を置いて構えていくと、まずは瑠璃子がタックルで組み付こうと動くと、由衣は腰を沈めてタックルを受け止める様な仕草を見せていく。
瑠璃子も飛び込めないと、距離を置いていく。
しかし由衣は離れ際の瑠璃子に飛び込むようにドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
突然のドロップキックに倒れ込む瑠璃子に、由衣はストンピングを叩き込んでいくも、瑠璃子が転がるように逃れながら立ち上がった。
組み付こうとする瑠璃子に由衣が膝蹴りで牽制していくと、瑠璃子が距離を置いていく。
お互いが呼吸を整えながら様子を見ていくと、観客席も序盤から緊張する展開に歓声をあげた。
少しずつ由衣が距離を詰めていくと、瑠璃子はガードを固めて警戒すると、由衣が軽くローキックを放った。
バシッ・・
ローキックを受けて瑠璃子が踏み込んで左右のパンチを振り回すと、由衣の顔面にヒットした。
バキッ・・
しかし軽いパンチで由衣には大きなダメージも与えられないと、更に瑠璃子がパンチを連打するも、由衣が膝蹴りを返した。
ドスッ・・
「うっ・・」
ボディへの膝蹴りを受けて動きの止まる瑠璃子。一瞬息が止まる間隔に苦悶の表情を浮かべると、由衣が強引にヘッドロックに捉えた。
締め上げてスタミナを奪おうとする由衣に、瑠璃子は脇腹などへパンチを入れては抵抗する。
その瑠璃子に強引にブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けていく由衣。
続けて俯せ状態の瑠璃子に、ヒップなどへストンピングを叩き込んで痛めつけると、立ち上がろうとする瑠璃子の顔面へ膝を狙うも、上手く組み付いて由衣を倒していく瑠璃子。
サイドポジジョンを奪って組み付いていく瑠璃子に、由衣は様子を見るように動きを止めていく。
瑠璃子は体重を乗せてスタミナを削ろうとしていくと、由衣も積極的に動かないからと、ここでレフリーが止めていく。
『ストップ・・・スタンド!』
レフリーの指示に由衣も瑠璃子も従うと、ビキニを直しながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める由衣と瑠璃子。
いきなり由衣がハイキックを放つと、瑠璃子が避けて空振りになると、逆に瑠璃子がタックル気味に組み付いた。
そのまま勢いが乗って金網に押し込む形になっていくと、由衣の背中に金網が食い込んでいく。
瑠璃子は組み付いたまま金網に押しつけていくと、早くも全身から汗が溢れていく。
由衣の素肌にも汗が浮かんでいくと、スポットライトの光に輝く両者の身体。
瑠璃子も倒そうと揺さぶると、由衣は首に腕を回して極めようとしていく。
経験からも由衣は上手くバランスをとっては、瑠璃子の首を極めようとしていくと、逆に瑠璃子が抱え上げようとする。
しかし金網に背中が着いているからと、抵抗になって持ち上がらない・・・。
逆に金網を蹴るようにして勢いをつけて瑠璃子を倒した由衣。
一気に馬乗りになっていくと、顔面狙いのパンチを放っていく。
バシッ・・バシッ・・
瑠璃子の顔面に容赦なく炸裂するパンチ。しかし由衣の打撃も軽いからと、ダメージも少ない様子。
また瑠璃子も黙って殴られる訳もなく、逃れようと藻掻くから由衣のパンチも上手くは当たらない。
しかし抵抗する瑠璃子はスタミナを消耗して苦しくなっていく様子で、呼吸も荒くなっているのが観客席からも見て取れた。
「ハァ・・・ハァ・・・」
金網越しに瑠璃子の荒い呼吸が聞こえると、観客席も興奮していく様子。
由衣が更に顔面へパンチを落としていくと、瑠璃子は返せずに顔を紅潮させながら藻掻いていく。
「ギブアップする?」
由衣が殴りつけながらギブアップを煽ると、瑠璃子は額から汗を流しながら耐えていく。
「ノォォォ・・・ギブしないわよ!」
瑠璃子の応えに、由衣は更にスリーパーを狙おうとすると、瑠璃子が転がるように藻掻いて逃れた。
由衣が殴りつけようとすると、瑠璃子が素早く立ち上がって逃れると、観客席からも歓声が起きていく。
立ち上がった瑠璃子に、由衣が素早くハイキックを放つと、咄嗟にガードするもガードの上からの衝撃にダメージを受ける瑠璃子。
更に由衣が喧嘩キックをお腹に叩き込むと、瑠璃子が苦悶の表情を浮かべて身体をくの字にした。
苦しむ瑠璃子の髪を鷲掴みにして由衣が引き込むと、下を向かせる体勢から顔面への膝蹴りを狙うも、瑠璃子が組み付いて金網に押し込んでいく。
金網に押し込まれた由衣は、冷静に下を向く瑠璃子の背中に肘打ちを落とすと、肘が炸裂する度に瑠璃子の表情が苦痛に歪んだ。
しかし瑠璃子も意地を見せてお腹にパンチを入れて抵抗すると、足を掛けて倒そうと仕掛けた。
仕掛けられても由衣が冷静に金網を掴んで倒れないと、逆に瑠璃子の髪を掴んで顔面を金網に叩き付けていく。
ガッシャーン・・・ガッシャーン・・・
「きゃああぁぁぁ・・・」
金網に顔面から叩き付けられて悲鳴をあげる瑠璃子。
更に金網に押しつけてから、顔面へパンチを連打する由衣。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
容赦ない顔面パンチの連打に鼻血を噴き出す瑠璃子。
しかし由衣の顔面にもパンチを返していくと、由衣も鼻血を噴き出していく。
バシッ・・バシッ・・
金網の中で激しく顔を狙って殴り合う由衣と瑠璃子。
激しい鼻血でお互いの胸の谷間には血が流れ落ちて、また出血が激しいからと痛々しい試合展開になっていく。
激しい展開に、鼻血から呼吸も苦しくスタミナ切れが心配される中、お互いに肩で呼吸をしている様子に、観客席も盛り上がりを見せていく。
由衣は気合いを入れて瑠璃子の髪を鷲掴みにして振り回すと、抵抗するのも構わず引き込むようにして、顔面へ膝蹴りを叩き込んだ。
ゴキィィィ・・・
鈍い衝撃音と共に、由衣の膝が瑠璃子の顎を捉えていた・・・。
顎への強烈な衝撃に瑠璃子が膝からマットに落ちると、由衣は髪を放さずに更にもう一発顔面へ膝蹴りを叩き込む。
ゴキィィィィ・・・・
堪らずマットに俯せで崩れ落ちる瑠璃子。意識を飛ばしているのは動きが無いと、レフリーも試合を止めようかと動く。
しかし由衣はキャメルクラッチの体勢に持ち込んで、レフリーに止められる前に技を極めていく。
口から血の泡の様なものを吐き出す瑠璃子。
レフリーもギブアップか確認するも、瑠璃子の反応がない・・・。
すると、由衣が技を解いてから俯せでグッタリする瑠璃子のビキニを掴んでいくと、引っ張って起こそうとする。
引っ張られたブラが限界になると、瑠璃子のブラが取れてトップレス状態になっていく・・・。
俯せでグッタリする瑠璃子に、由衣は奪い取ったブラを高々と挙げてアピールしていくと、観客席が盛り上がっていく。
瑠璃子は意識を戻したのか、トップレスだからとバストを隠そうとすると、由衣は意地悪く言い放つ。
「地下プロレスなんだから、それくらいサービスしなさいよ!」
由衣はストンピングで蹴りこんでいくと、バストを隠そうとする瑠璃子の髪を鷲掴みにして起こしていくと、必死に胸を隠す瑠璃子の顔を下に向かせてから、顔面への膝蹴りを叩き込んだ。
ゴキィィィ・・・
鈍い衝撃音に瑠璃子の身体がマットに崩れ落ちると、グッタリと俯せになっていく。
一瞬観客席から瑠璃子のバストが見えると歓声が起きるも、俯せだからと横乳のみなのでブーイングすら起きていく観客席。
由衣は観客にアピールすると、瑠璃子の腰の辺りに座り込むと、脇腹など内臓が直撃される様な部分を狙っては、パンチを入れていく。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・ううっ・・・」
容赦ない脇腹へのパンチに苦悶の表情で呻き声を発する瑠璃子。
更に動きの止まる瑠璃子に対して、由衣はサイドポジジョンをとってから、グラウンド状態での脇腹への膝蹴りを叩き込んでいく。
ドスッ、ドスッ・・・
「あうっ・・んあぁぁぁぁ・・・・」
流石に膝蹴りを叩き込まれては悲鳴をあげて痛がる瑠璃子。両足をバタバタさせて戦意喪失状態になっていると、由衣がチョークスリーパーで締め上げる。
グイッ・・
頸動脈を絞められて意識を遠のかせていく瑠璃子に、由衣は容赦なく失神KO狙いで絞め上げると、抵抗する瑠璃子の力が抜けていく・・・。
口から血の泡を噴き出しているようにも見える瑠璃子の表情に、レフリーも危険と判断して試合を止めるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングが打ち鳴らされると、由衣は絞めあげて失神させてから立ち上がるのであった。
『勝者、市河由衣っ!』
勝利した由衣はレフリーに手を挙げられていくと、笑顔を浮かべていく。
そして失神して俯せになってグッタリしている瑠璃子のヒップを踏みつけると、両手を挙げてアピールするのであった・・・。
無惨にトップレス失神負けした瑠璃子は、リングドクターが応急処置をしていくと、タオルをバストにかけられながら担架に乗せられて退場するのであった・・・。
流石にキャリアの長い由衣だけに、トップレスにさせて動揺させたり、試合前から水着への注文などインサイドワークにも長けていた印象の試合でもあった・・・。
一方、負けた瑠璃子は恥ずかしさから胸を隠して負けてしまったからと、由衣に対してはビキニ以外の水着でリベンジしようと、心に誓うのであった・・・。



第17試合

『選手入場!』
リングアナのコールに金網のオクタゴンに入るのは、黒ビキニ姿の霧谷美玲。身体の線が細く金網の中での格闘技戦は残酷ではないかと声も出ている美玲は、緊張しながら金網オクタゴンに入っていく。
その美玲の対戦相手としてオクタゴンに入るのは、フィットネストレーナーの小佐内あや。今夜がデビュー戦と言う事で、まずは美人タレントの美玲が選ばれたものの、体格差が有りすぎてあや自身も黒服に確認をしている。
黒いスポーツビキニに手にはオープンフィンガーグローブを着けているあやは、黒服に確認するも、黒服からも思いっきり闘っても問題ないと返されていく・・・。
「霧谷美玲って、あの細い身体の娘と本気でやったら、ケガさせちゃうかも知れないけど・・・大丈夫なの?」
『ふふふっ・・・その辺は女祭りだけに事務所などとも確認はしているから、観客を盛り上げる試合だけを考えてくれ・・・ふふっ・・』
黒服の言葉にあやはどう試合を組み立てるかと考えていると、美玲も圧倒的な身体能力の差がある相手との金網戦に、どうしようかと考えているのであった・・・。
『第17試合・・・身長164p、上から78、57、83・・・霧谷美玲〜っ!』
早くもコールされると、美玲が観客席に対して一礼していく。その美玲には残酷な展開を期待する歓声が飛んでいた。
『身長175p、上から84、60、89・・・小佐内あや〜っ!』
コールされて緊張しながらも鍛え上げられた身体を黒いスポーツビキニに包んでいるあやは、歓声に片手を挙げて応えていく。
レフリーがオクタゴン中央で美玲とあやにルールの確認をしていくと、明らかに体格差が有りすぎる2人に対して、観客席からは美玲に対する同情の声すら出ていた・・・。
美玲も勝ち目はないとばかりに絶望感に包まれていたが、地下プロレスは甘くはないので逃げられない・・・。
そして別けられていくと、試合開始のゴングが打ち鳴らされていくのであった。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に美玲は走り込むと、いきなりドロップキックを放っていく。ジゼル戦と同じ展開で勝機を見出そうと言うのか・・・。
バッシーン・・・
あやの身体に炸裂するも、あやは踏ん張っていくと跳ね返した。
立ち上がる美玲は、悔しそうにもう一発ドロップキックを叩き込むも、あやは倒れない・・・。
『いいぞぉぉぉぉぉぉ・・・・・』
ここで観客席から歓声が起きると、美玲の目には恐怖心が浮かび上がる・・・。
しかしあやは手招きして美玲を挑発すると、美玲は距離を詰めて必死にローキック気味に蹴りを放った。
バシィィィ・・・
ノーガードで受けるあや。
平然としていると、あやが鍛えられた腹筋をアピールするのか、指を差して蹴ってこいとばかりにアピールした。
これには美玲が踏み込んでミドルキックを叩き込むも、あやが余裕の表情を浮かべた。
バシィィ・・・
衝撃音はあるものの、あやは表情を変えずに観客に両手を拡げて余裕のアピールをしていくと、美玲はどうしたら良いのかとばかりに泣きそうな表情を浮かべていく・・・。
「遠慮しないで、もっと蹴ったり叩いてくれて良いのよ・・・霧谷さん・・・」
あやが挑発的に美玲に言い放つと、美玲は大振りのパンチを叩き込むも、顔面には当たらない。
『そろそろやってやれよぉぉぉぉぉ・・・・』
観客席が盛り上がると、あやは応える様に身体を動かし始めた・・・。
「お客さんも期待しているみたいだから、悪いけど今夜は思いっきりやらせてもらうわね・・・・」
その言葉に恐怖してガードする美玲に、あやがいきなりローキックを太股に叩き込んだ。
バッシーン・・・
重たいローキックにフラつく美玲。苦悶の表情を浮かべて下がり出すと、あやが前に出てガードの上からパンチを叩き込む。
バシィィ・・・バシッ・・・
ガードの上からダメージを与えて、更に金網際に押し込んでいくあや。
美玲もパンチを返そうとすると、あやがタックルを仕掛けて抱え上げる。
そのまま走り込む様に金網に美玲を背中から叩き付けていくあや。
ガッシャーン・・・
「きゃあぁぁぁぁぁ・・・・」
豪快に金網に叩き付けられて絶叫する美玲。
更にマットに投げ落とされてグッタリする美玲に、あやはお腹を踏みつけていく・・・。
グイッ・・・
「うっ・・・ぐふうっ・・・」
苦悶の表情で藻掻く美玲に、あやは言い放つ。
「腹筋のトレーニングが足りないわねぇ・・・」
そう言い放つと、ゆっくりと体重を乗せていく。お腹を潰されて美玲が口をパクパクさせて苦しむと、あやは踵を上げてからお腹に踵でストンピングを叩き込む。
ドスッ・・ドスッ・・・
「グボッ・・・グエッ・・・」
お腹を蹴りこまれて口から胃液の様な物を吐き出して苦しむ美玲。
更に髪の毛を鷲掴みにしていくあやは、強引に起こしてからラリアット気味に鍛えられた腕を美玲の喉元に叩き付けた。
バッシーン・・・・ガッシャーン・・・
「ぐふっ・・・」
ラリアットの衝撃で金網に叩き付けられてグッタリする美玲。試合開始早々から美玲の虐殺マッチとなっているオクタゴンの中・・・。
仰向けで動きの止まる美玲に、あやは両足を抱え込むと、豪快にジャイアントスイングで振り回していく。
「きゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
オクタゴンの中、振り回されて絶叫する美玲。
そしてあやが放すと、金網に激突してグッタリしてしまう美玲。
動きの止まる美玲に、あやは強引に起こしていくと、金網に押しつけていく。
容赦なく美玲の背中に金網が食い込んでいくと、あやは片手で金網に押しつけて、片手でお腹にパンチを入れた。
ドスッ・・
「ウグッ・・・」
重たいパンチに美玲の表情が苦悶に満ちあふれた・・・。
口をパクパクして苦しむ美玲に、あやは容赦なくボディへパンチを入れる。
ドスッ・・ドスッ・・・
「ウゲッ・・・オエェェェ・・・」
堪らず口から反吐を垂れ流す美玲。グッタリとする美玲に、レフリーが試合を止めていく・・・。
『ここで、霧谷美玲の身体に吐瀉物が付着しているので、いったん試合を止めて対処します・・・』
美玲を簡単に試合を終わらせないようにと、リングドクターなどが美玲の身体の吐瀉物を洗い流すなどして対処すると、美玲のビキニは汗と水で湿っていく・・・。
また美玲には水分補給としてペットボトルの水が与えられた・・・。
あやも一方的な試合展開になっているからと、続けて良いのかとばかりに戸惑いの表情を浮かべると、金網越しに関係者から更に痛めつけろと合図が送られていく・・・。
『ファイト!』
そして金網に押し込まれた状態から試合は再開されると、あやが膝蹴りをボディに叩き込んでいく。
ドスッ・・
「うううっ・・・」
衝撃を受けて美玲が涙目で藻掻き苦しむも、あやが逃がさない。
更に膝蹴りを叩き込むと、美玲の口から激しく水で薄められた胃液の様なものが溢れ出した。
ビチャビチャ・・・
美玲の吐瀉物がマットに落ちると、あやが放した。
美玲は金網際に座り込む様にダウンすると、あやは観客席にアピールするようにオクタゴン内を両手を拡げて歩き出すと、狙いを定めて美玲へサッカーボールキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
「ああんっ・・・」
バストへの強烈なサッカーボールキックに、美玲は悲鳴をあげて両手で蹴られたバストを押さえた。
更に背中にサッカーボールキックを叩き込むあや。
バシィィィィ・・・・
「んああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
またも美玲の悲痛な叫び声が会場内に響き渡った。
胸は大きくても身体はスレンダーな美玲だけに、強烈なサッカーボールキックはまさに破壊する様な攻撃でもあった・・・。
『顔面・・・顔面・・・顔面・・・』
観客席からは残酷な期待をする歓声が起きていくと、涙目でグッタリしている美玲を金網に寄りかからせる形にしていくあや。
すると、勢いをつけて美玲の顔面へサッカーボールキックを叩き込む。
バッシーン・・・
衝撃を受けて美玲は半失神状態でマットに崩れ落ちると、グッタリとして動きが止まった・・・。
その美玲の顔面を踏みつけてアピールしていくあや。
レフリーも試合を止めようかと迷う展開になるが、観客席の盛り上がりに試合は続けられていく・・・。
あやはグッタリしている美玲の髪を鷲掴みにすると、強引に起こしていく。
髪を引っ張られて泣きそうな表情を浮かべて起こされていく美玲。
観客席にアピールするあや。
「そろそろ決めるわよ!」
あやのアピールに歓声が響き渡る会場内。
フラフラの美玲に、あやは両手で顎に手を添えてから、一気に筋肉が膨らんだ瞬間、ネックハンキングツリーで美玲を吊し上げた。
身長差も、美玲の軽量もあって豪快に吊されていく美玲。一気に苦悶の表情で必死にあやの手首を掴んでいく美玲。
しかしあやは美玲を吊し上げて揺さぶると、次第に美玲の身体が小刻みに震えだしていく・・・。
金網のオクタゴンの中でのプロレス的な光景に観客席も驚きを隠せない中、美玲の手から力が抜け出すと、黒ビキニショーツから液体が溢れ出した・・・。
股間から太股へと液体が流れ出ると、あやが持ち上げている下にポタポタと流れ出ていく・・・。
美玲は失神寸前で失禁してしまったのだった・・・。
美人の失禁シーンに歓声がわくと、ここでレフリーが危険と判断して試合を止めるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングに、あやは失神状態の美玲を放すと、グッタリとマットに倒れ込む美玲。
『勝者、小佐内あやっ!』
リングアナのコールに、あやは観客席に向かって両手を拡げてアピールしながら、美玲のバストを踏みつけていく。
仰向けの美玲は、バストを踏みつけられても失神状態で気が付いていない・・・。
そしてあやは観客にアピールしながら金網オクタゴンを出るのであった・・・。
強烈なあやの地下プロレスデビュー戦、美玲は生け贄とされた様な試合だったが、負けた美玲に対しても観客は歓声を上げるのであった・・・・。



第18試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールに金網オクタゴンに登場したのは藤原紀華。岩左真悠子、佐野雛子と言う若手を倒して勝ち登ってきたベテラン。
白ビキニには返り血も付いていて、この金網トーナメントの激しさを表している。紀華としても45歳と言う年齢からも地下プロレスの試合、それとトーナメントで活躍できるのも最後かもと言う想いも強く、このトーナメントでは優勝しておきたいと言う気持ちが強く表れていた。
その紀華の相手として勝ち上がったのは、芸能界は引退している川岸舞彩。ベテランの末広涼子をKOから勝ち上がって丘添麻希を倒してのこの試合。女祭りで存在をアピールしておきたい舞彩は、早くも紀華を睨み付けている。白いスポーツビキニ姿も見事な舞彩。
両者手にはオープンフィンガーグローブを着けてレフリーのチェックを受けると、視線を合わさずにレフリーのチェックを受けていく。
準決勝のオクタゴンの中は緊張感に溢れていると、舞彩が挑発した。
「遠慮はしないわよ・・・」
その舞彩の言葉に紀華も返した。
「金網の中なんだから、何でも有りなんだし・・・覚悟しなさい・・・」
2人が取っ組み合いそうな雰囲気にレフリーが別けていくと、観客席からも歓声が起きて盛り上がっていく。
『第18試合・・・トーナメント準決勝!・・・身長171p、上から88、60、88・・・45歳・・・藤原紀華〜っ!』
そしてリングアナのコールに片手を挙げてアピールする紀華。白いビキニ姿は、まだまだ若手グラビアアイドルにも負けない身体をしている。
『身長168p、上から84、57、84・・・29歳・・・川岸舞彩〜っ!』
そして舞彩がコールを受けると、観客席に向かって一礼していく。
そして気合いが充分乗ったところで、試合開始のゴングが打ち鳴らされるのであった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に舞彩が積極的に前に出て距離を詰めていく。
紀華は冷静にガードを上げて舞彩の動きを見ていると、舞彩が前蹴りの様にして蹴りこむ。
しかし紀華が捌くように避けると、逆にローキックを叩き込んだ。
バシィィィ・・・
早くも紀華のローキックに緊張の走るオクタゴン内。
舞彩も距離を置いていくと、ガードを上げて表情が険しくなった・・・。
金網オクタゴンの中で向かい合う紀華と舞彩。
少しずつ舞彩が距離を詰めていくと、紀華は軽くジャブを放って牽制する。
紀華のジャブに構わずローキックを放つ舞彩。
バシッ・・
舞彩のローキックに足を浮かせてガードする紀華は、素早くミドルキックを返した。
バシィィィ・・・
紀華のミドルキックにお返しとばかりにミドルキックを返す舞彩。
バシィィィ・・・
舞彩の重いミドルキックに紀華の表情が少し歪んだ。
更に舞彩がパンチを連打していくと、紀華の顔面を捉えていく。
バシッ、バシッ・・・
顔面への衝撃に嫌がるように膝を出して間合いを取ろうとする紀華に、舞彩は膝をガードすると、足を払うようにバランスを崩させた。
フラついて倒れ込んだ紀華に、舞彩は覆い被さるようにグラウンドに持ち込んでいく。
返したい紀華に、サイドポジジョンから体重を掛ける様にしていく舞彩。
45歳の紀華だけに、抑え込んでスタミナを削ろうとしているのか、舞彩は小刻みに紀華の脇腹などにハンマーパンチなどを入れては、押さえていく。
紀華も抵抗するも、上手く押さえられて逃げられず、呼吸を荒げていく。
「ハァ・・ハァ・・・」
呼吸を荒げる紀華に、舞彩は言い放っていく。
「何時までも若い訳じゃないから、スタミナが苦しいんじゃないの!」
そう挑発しては、馬乗りのマウントポジジョンを狙おうと仕掛ける舞彩。
藻掻く紀華は、舞彩が乗ろうとした瞬間にエビ反りから返してバランスを崩させると、素早く立ち上がった。
『おおおっ・・・』
観客席から歓声が起きる中、舞彩も立ち上がるとハイキックを素早く放つも、紀華が避けてタックルを仕掛けていく。
そのまま金網に舞彩の身体を押しつけていく紀華。
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
身体が密着しているからと、紀華の荒い息づかいを感じる舞彩。
「スタミナ切れちゃったんじゃないの?」
金網に押しつけられながらも、紀華を挑発していく舞彩。
紀華は呼吸を整えながらも、舞彩の挑発に乗らずに小刻みに舞彩のボディへ膝蹴りを入れていくと、流石に舞彩の表情も険しくなっていく。
ドスッ・・ドスッ・・・
金網に押しつけられて膝蹴りを受けて苦しい舞彩。
舞彩は腕を首に回してフロントネックロックを仕掛けようとすると、紀華は身体を密着させて金網に押し当てていく。
ギシッ・・ギシッ・・
金網の軋む音に、舞彩は身体を金網に押しつけられていくと、スポーツビキニ姿の素肌に容赦なく金網が食い込んでいく。
バシッ・・
すると、舞彩は紀華の背中にハンマーパンチを落としていくと、続けて背中を殴打した。
バシッ・・バシッ・・・
ビキニ姿だけに紀華の素肌に容赦ない打撃が入ると、苦しそうに藻掻く紀華。
クラッチを解いて離れようとする紀華に、舞彩は顔面へパンチを放った。
バッシーン・・・・
頬を殴られてフラつく紀華。
ガードする紀華に、舞彩はミドルキックを放って前に出ると、紀華はタックルからの組合いなどでスタミナを削られたのか動きが鈍くなっている。
距離を置いてスタミナを回復させたい紀華は、呼吸を整えようと積極的に前に出ないと、舞彩はチャンスとばかりに前に出た。
喧嘩キック気味に仕掛けた舞彩。
しかし紀華も避けて距離を置こうとすると、舞彩はパンチを連打しながら距離を詰めていく。
これにはカウンターのパンチを合わせた紀華。
バキィィィ・・・
紀華のカウンターに舞彩の顎が揺れると、続けてボディへパンチを放つ紀華。
ベテランだけに巧く流れを戻していく紀華に、舞彩は前に進むのを止めてガードを固めた。
観客席が盛り上がる中、紀華はローキックを太股に叩き込んでから、ガードを固めて様子を見ていく。
舞彩もローキックを返すと、紀華の太股に炸裂していくも、お互いが積極的に前に出ない。
呼吸を整えながらスタミナを回復していく紀華に、舞彩はジャブで牽制するも一歩踏み込めていけないと、紀華は前蹴りなどで牽制しつつ時間を稼いでいく。
しかしスタミナを回復されてはと舞彩は焦ると、強引に顔面へパンチを連打して紀華を攻め立てた。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
舞彩の強引なパンチの連打に顔面を打たれて苦しい展開の紀華。
「くっ・・うっ・・・」
舞彩が強引に前に出てくると、流石に紀華も止められないのか金網に押し込まれていく。
金網に背中を押しつけられる体勢で顔面にパンチを連打される紀華は、鼻血を噴き出していくと、観客席からは歓声が起きた。
舞彩は更に鼻血を激しくしようと鼻を狙っていくと、紀華も呼吸が苦しくなってスタミナが削られていく。
膝を出して止めようとする紀華に、舞彩も膝を出されると思っていたのか対応されて、更に顔面パンチが襲いかかる。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
紀華の血飛沫が舞う凄惨な試合展開になっていくと、観客席からも舞彩を応援する声が飛んでいく。
鼻血が流れ落ちて白いビキニも赤く染め出していると、紀華は呼吸を荒くしながらも反撃しようとパンチを返した。
しかし勢いある舞彩のパンチの連打に苦しい展開になっていく中、紀華はエルボースマッシュで反撃をしていく。
バキィィィ・・・
いきなり肘打ちを受けてフラついた舞彩。
しかし鼻血が酷い紀華相手だけに、構わずパンチを打ち込むと、紀華は舞彩にエルボースマッシュを叩き込む。
軽く当たってダメージが少なく見えた紀華のエルボー。
しかし、次の瞬間に観客席からも驚きの声が上がった。
『川岸、出血?』
そう、紀華は舞彩の頭部をカット目的でエルボーを打っていて、ムエタイなどの肘打ちを研究していたのだった。
流石はK−1などで研究していただけある紀華。
舞彩の頭部が肘で切れて出血していくと、舞彩も出血して動揺して動きが止まった。
すると、紀華は傷口にパンチを連打して反撃すると、舞彩がガードするも出血が酷くなっていく・・・。
激しく出血している舞彩に、レフリーもチェックしようか迷っている様子。
しかし紀華は構わず傷口にパンチを連打すると、血飛沫が舞い散り、また白いスポーツビキニなど赤く染めていく舞彩は、目にも血が流れ込んで視界も奪われて苦しい展開になっていった。
バシィィィィ・・・
そこへ容赦なくハイキックを叩き込む紀華。
血飛沫をあげて崩れ落ちる舞彩に、紀華は馬乗り状態になっていくと、傷口を狙ってマウントからのパンチを連打した。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔面へのパンチの連打に舞彩が藻掻き苦しむも、流血が激しいからとレフリーもリングドクターと目を合わせる。
紀華の顔面パンチは、更にハンマーパンチになって舞彩の顔面を叩き潰していくと、鼻血なども激しくなって残酷な展開になっていく。
舞彩も紀華の手を掴もうと抵抗を見せるも、次第に紀華の一方的なリンチ的な試合展開になっていく。
流石に舞彩の出血が酷すぎるからと、ここでレフリーが試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングに紀華はゆっくりと立ち上がると、観客席に向かって片手を挙げてアピールする。
『勝者、藤原紀華っ!』
こうして紀華の決勝戦進出が決定するも、鼻血や顔も少し腫れて紀華も苦しい試合だったことを物語っている・・・。
「スタミナ勝負になると、若いときみたいにいかないわね・・・」
紀華はペットボトルを口に運びながら、差し出した黒服に囁くのであった・・・。
一方、舞彩は流血によるレフリーストップに近いものだったが、スタミナを削る作戦は当たっていたので、惜しいとも言える試合内容でもあった・・・。
「次は負けないわ・・・スタミナ切れてたし・・・藤原さんも・・・」
負けた舞彩も上手くスタミナ消耗などを狙うなど、惜しい部分はあったものの、紀華の肘打ちから流れを変えられたのが残念な試合結果であつた・・・。しかし舞彩もまだまだ地下プロレス参戦をアピールして、このままでは終わらない存在になりそうな予感であった・・・。



第19試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールに金網オクタゴンに入るのは杉元有美。
Cカップバストを白いスポーツビキニに包んでのオクタゴン登場に、観客席からも歓声が起きていく。観客席に向かって一礼して応える有美。
その有美の対戦相手として進出してきたのは、女優の長沢まさみ。黒いスポーツビキニに豊満なバストで歓声を浴びていくまさみは、片手を振りながらアピールしてオクタゴンに入っていく。
お互いの手にはオープンフィンガーグローブが着けられていて、美女同士の殴り合いを期待して観客席も盛り上がっていく。
久末郁実、河村ゆきえを倒しての有美。そして猪上晴美、田仲みな実を倒してのまさみ。
激闘から勝ち上がった2人の激闘にも期待が起きている中、オクタゴンの中ではレフリーがが確認をしていく。
白と黒のスポーツビキニの対照的な2人がレフリーの言葉を聞くも、視線は合わさずにいる。
そしてオープンフィンガーグローブを確認させてから別けられると、試合開始のゴングが打ち鳴らされていく・・・。
『カァーン!』
ゴングと同時に飛び出していくまさみ。
有美がガードを上げると、いきなり喧嘩キックを放っていくも、有美が捌くようにガードすると、逆にローキックを返した。
バシィィィ・・・
蹴られながらも左右のパンチを振り回していくまさみ。
気合い充分と言う感じのまさみだったが、有美はタックルを仕掛けて組み付いた。
これにはバランスを崩されて倒れ込むまさみに、有美は上から体重を乗せるように組み付いている。
グラウンド状態になって動きが止まるオクタゴンの中。
有美はスタミナを削ろうと体重を乗せていくと、まさみは身体を動かして逃れようとする。
早くもまさみの素肌には汗が浮かび上がっていくと、有美がサイドポジジョンを奪おうと動いた。
その動きにまさみが合わせてブリッジ気味に跳ねるようにして返すと、素早く立ち上がろうとする。
まさみの動きに合わせて有美も立ち上がると、顔面へパンチを叩き込んだ。
バキィィィ・・・
鈍い衝撃音に痛がるまさみ。苦悶の表情を浮かべながらガードを固めて距離を置くと、有美が前蹴りで牽制する。
更にローキックからハイキックと打撃で前に出ると、まさみがタックルを仕掛けようとするも、有美の打撃に飛び込めない。
逆に有美が左右のジャブ気味の小刻みなパンチから、膝蹴りを放っていくと、まさみは膝蹴りをガードすると、膝をキャッチしていく。
そのまま上手くバランスを崩させて倒していくと、両足を抱え込んで逆エビ固めを仕掛けようとした。
しかし有美も両手を拡げてステップオーバーをさせないように抵抗すると、まさみは足首を極めようとするも、有美も抵抗して放していく。
抵抗する有美の太股へサッカーボールキックを叩き込むまさみ。
バシィィィ・・・
衝撃音に観客席も盛り上がる中、まさみの隙を突いて立ち上がった有美。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めるまさみと有美。
試合開始直後から激しく動き合う2人に歓声が起きていく中、まさみがジャブから組み付こうと仕掛けた。
しかし有美はタックルを切るように捌くと、上手く上から覆い被さる様にまさみのタックルを潰した。
下になったまさみが逃れようと藻掻くと、有美はまさみの脇腹へパンチを入れていく。
バシッ、バシッ・・・
脇腹への衝撃に嫌がるように藻掻くまさみ。
更に有美がサイドポジジョンを奪って膝蹴りを狙うと、これにはまさみも立ち上がって逃れた。
立ち上がってバランスの崩れたまさみに、有美はハイキックで牽制すると、軽く腕に当たっていく。
ガードを固めたまさみに、有美が左右のパンチを叩き込むと、続けて膝蹴りを仕掛けるも、まさみがガードした。
逆に有美に首相撲を仕掛けていくまさみは、左右に振るようにしてから金網に押し込んでから、膝蹴りをボディに叩き込む。
ドスッ・・
「ふぐっ・・・」
流石に膝蹴りを受けて苦悶の表情を浮かべる有美。
更にまさみが膝蹴りを狙うと、有美は体勢を低くして両足タックルの様に足をすくっていく。
これにはまさみが倒れ込むと、有美はグラウンド状態でサイドポジジョンを奪っていくと、脇腹へ激しくハンマーパンチを打ち込んだ。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
ハンマーパンチを脇腹へ打ち込まれて藻掻くまさみ。
組み付いていくまさみに、有美は押し返すようにマットに押しつけると、またもお腹にパンチを入れていく。
ドスッ・・ドスッ・・
「ぐふっ・・」
垂直にお腹に衝撃が走ると、まさみは堪らず声を漏らした。
ボディへの打撃の連打にまさみのスタミナが消耗していくと、有美は焦らずにサイドポジジョンを奪ったまま、ボディへのハンマーパンチなどで攻めていく。
逃れようと藻掻くまさみ。しかし地下プロレスの通常のリングと違ってロープブレークもなく、殴られ続けて苦しい展開になっていく。
まさみの動きが鈍ってきたからと、有美は一気にマウントポジションを奪おうと動くと、まさみも待っていたのか一気に跳ねるように返した。
有美も反応するも、まさみが強引に立ち上がって距離を置くと、観客席が盛り上がっていく。
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
呼吸も荒く苦しいまさみ。ガードを上げるも有美がガードの上からハイキックを叩き込む。
バッシーン・・・
ガードした腕が痺れて苦しいまさみ。
更に有美がローキックを叩き込むと、フラついていくまさみ。
呼吸を整えようと必死になっているのが表情からも伺えるも、有美も回復するまで待つつもりはなく、積極的に攻めていく。
バシッ、バシッ・・
「うっ・・・」
フラついたまさみの顔面へ有美のパンチが連打されると、声を漏らして痛がるまさみ。
まさみも前蹴りの様に蹴りで距離を置こうとすると、有美が組み付いて足を刈っていく。
バランスを崩したまさみが倒れ込むと、またもサイドポジジョンを奪うようにグラウンドに持ち込んだ有美。
抑え込まれているだけで呼吸も苦しいまさみ。
有美は時折ボディへパンチを入れていくと、まさみの表情が苦痛に歪む。
まさみの抵抗が減ったからと、有美は一気にマウントポジジョンを狙っていくと、藻掻くまさみ。
まさみが俯せ状態になると、有美はバックマウントを奪っていくと、脇腹へパンチを入れていく。
バシッ・・バシッ・・
殴られる度に身体をビクンとさせるまさみ。
逃れようとするまさみに、有美は容赦ない側頭部へのパンチも入れていくと、まさみは両足をバタバタさせて痛がっている。
チョークスリーパーを仕掛けようとする有美に、まさみは喉元をガードしていくと、有美は脇腹へパンチを連打した。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
チョークスリーパーをガードする為に脇腹を殴られ続けてダメージを増やしてしまっているまさみ。
脇腹へのダメージに堪らず脇腹をガードしようとした瞬間、有美が空いた喉元へ腕を滑り込ませた。
しかしまさみも藻掻くように両手でマットを押す様にして上半身を浮かせると、バランスを崩させて一気に立ち上がった。
これには有美も離れていくと、観客席は一斉にまさみに対して歓声をあげる。
『いいぞぉぉぉぉぉぉ・・・・長沢っ!』
しかし攻め続けられて苦しいまさみに、有美は休む暇を与える事もなくローキックから叩き込む。
バシィィィ・・・
「うっ・・・」
またも声を漏らしてフラつくまさみ。
更に左右のパンチを叩き込んでいくと、まさみが金網際に追い込まれていく。
前蹴りで距離を置こうと蹴りこむまさみだったが、有美は冷静にガードしては、パンチやミドルキックで金網に押し込んだ。
背中に金網の感触を感じながら、スタミナを回復したいまさみ。
しかし有美は容赦なくハイキックなども混ぜては打撃で攻め込んでいくと、まさみの顔面へハイキックが炸裂した。
バシィィィィ・・・
ダウンかと思った瞬間、まさみは蹴られても必死に倒れないように金網を掴んだ。
しかし目が虚ろになっていてダメージの大きさを物語っていると、有美が金網に押し込んだまさみのボディへ膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ・・
「ぐふっ・・・グボッ・・・」
流石にお腹に膝を叩き込まれて目を見開くようにして口から胃液の様な物を吐き出すまさみ。
そのまま両手でお腹を押さえて座り込むように崩れ落ちると、レフリーも試合を止めるか判断に迷うと、有美がトドメとばかりに顔面狙いの膝蹴りを仕掛けると、まさみが必死に有美に組み付いていく。
膝蹴りを打てずにバランスを崩す有美に、まさみは必死の形相でグラウンドに持ち込んだ。
有美に覆い被さるように組み付いたまさみ。有美はブリッジの様に身体を浮かせて返そうとするも、まさみが上手くバランスをとっては押さえていく。
有美もまさみもスポーツビキニで肌の露出が多いものの、大量の汗でスポットライトに身体が輝く金網オクタゴンの中。
まさみが呼吸を整えようとすると、有美は下からパンチを小刻みに出していく。
有美のパンチに苦悶の表情を浮かべるまさみ。スタミナが切れているのか、ここから攻め手を失している様子。
動きの止まるまさみに、有美は冷静に動きを見ながら返すチャンスを見ている。
ゴキィィィ・・・
鈍い衝撃音がオクタゴンに響くと、攻め手が無いからとまさみが、まさかの有美の顔面へヘッドバッドを叩き込んだ。
これには有美も両足をバタバタさせて痛がっていると、効いていると見てまさみは更にヘッドバッドを顔面へ叩き込んだ。
ゴキィィィ・・・
今度は鼻血を噴き出した有美。鼻骨が折れていないのかとリングドクターも金網越しに注視している中、涙目になりながらもまさみに密着してヘッドバッドをガードする有美。
その有美をマットに押し返そうとするまさみ。身体を密着させると、有美の鼻血が身体について痛々しく見えている。
更にグラウンドでのエルボーを狙うまさみに、有美は密着してはガードしている。
しかし密着ばかりしてスタミナを消耗して呼吸も乱れだしていた。
「おらぁ!」
いきなりまさみが気勢を発して押し込むと、有美をマットに押しつけて顔面へパンチを連打する。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
激しく顔面を殴打していくまさみ。容赦ない顔面パンチの連打に有美の顔面が壊されるとばかりに観客席からは歓声と、悲鳴に近い声が飛んでいた。
顔面を血塗れにされながらも、まさみが顔面へのパンチに意識を集中しているからと、一気にブリッジ気味に返した有美。
ピンチになりながらも冷静に上手く返したからと、歓声が飛んでいく。
バランスを崩されて倒れ込むまさみに、有美は顔を腫らせながらも馬乗りになっていくと、鼻を狙ったハンマーパンチを連打した。
バシッ、バキッ・・・バキッ・・・
藻掻き苦しむまさみの顔面からも、ハンマーパンチで鼻血が噴き出すと痛々しい試合になっていく。
必死に返そうと藻掻くまさみが、有美のバランスを崩していくと、一気に立ち上がった。
お互いが激しい鼻血を噴き出しながらも、睨み合っていくオクタゴンの中。
バシッ、バシッ・・・
有美がジャブで数発顔面へ入れていくと、血飛沫をあげてフラつくまさみ。
しかしまさみもパンチを返していくと、有美の顔面に炸裂して血飛沫が舞い上がった・・・。
お互いが必死になっていく試合展開、観客席も盛り上がる中で有美がタックルを仕掛けると、パンチを振り回したまさみに上手く組み付いた。
しかし倒れ込むことなく金網に押しつけられていくまさみ。
有美は組み付いたまま、身体ごと金網に押しつけるようにしてまさみにダメージを与えようとしていく。
その有美にまさみは膝蹴りを仕掛けると、蹴られる前に足をキャッチしてバランスを崩していく有美。
そのまさみの足を抱えながら膝蹴りを叩き込む有美。
ゴキィィィ・・・
「んああぁぁぁぁぁ・・・」
有美の膝蹴りがまさみの股間を直撃すると、悲鳴をあげて動きを止めるまさみ。
更に有美が金網に押しつけて膝蹴りをボディに叩き込むと、堪らず座り込む様にダウンするまさみの髪を鷲掴みにすると、有美は顔面へ膝蹴りを叩き込んだ。
ゴキィィィィ・・・
鈍い衝撃音と共に、まさみの顔面へ膝蹴りが炸裂すると、まさみは意識を飛ばしていく。
虚ろな目で両腕もダラリと下げてノーガード状態になったまさみに、有美は更に髪を鷲掴みにしてから、顔面への膝蹴りを叩き込む。
ゴキィィィィ・・・・
顔面への衝撃の膝蹴り2発で、まさみは失神状態になると、レフリーも危険だからと止めようとする。
有美はグッタリとマットに倒れ込んだまさみに馬乗りになると、顔面へハンマーパンチを連打するも、レフリーが試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・・』
試合終了のゴングが打ち鳴らされても、有美が殴るのを止めないとレフリーが割って入って止めていく。
『勝者、杉元有美っ!』
リングアナのコールにレフリーが有美を立たせて片手を挙げていくと、険しい表情の有美は観客席に向かって一礼していくのであった。
こうして決勝は藤原紀華vs杉元有美と決定するも、有美の顔面へのダメージなどから、数試合が決勝までの間に行われる事が決まったのであった・・・。
有美は金網オクタゴンを出ると、決勝戦の為に少しでもダメージを回復しようと、医務室で治療を受けていくのであった・・・。



第20試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにオクタゴンに入場してくるのは、スレンダーボディの長身美女の朝日奈彩。白いスポーツビキニに身を包んで花道を進むと、早くも歓声を浴びていく。
彩にとって初めての金網オクタゴンでの試合だけに、緊張がその表情からも感じられるが、今夜の対戦相手はタレントを何人も痛めつけて勝利していると言う、世界的モデルが相手だった・・・。
彩に続いて出てきたのは、ジゼル・ブンチャン。黒いスポーツビキニ姿で登場すると、観客を煽るように笹木希、霧谷美玲、香理奈から奪い取った水着を戦利品とばかりにアピールしながら金網オクタゴンに入ると、ガッツポーズでアピールしていく。
流石にジゼルの奪い取った水着のアピールには彩も怒りが込み上げてる様子・・・。
この試合が組まれる事になったのは、彩が格闘技番組、そしてキックボクシングを趣味でやっていると言う事からも、オファーが出されての試合で、彩も日本人タレント3人が全裸KOされている事は聴いていたが、格闘技番組関係で寝技などもトレーニングしたから、体格差はあるもの打撃で倒そうと気合いを入れての参戦であった・・・。
ボルダリング、キックボクシング、また過去には陸上競技の経験もある彩だけに、身体能力でジゼルに何処まで対抗できるのか・・・。
「全裸KO?・・・いくら見世物の地下プロレスでも、それはやりすぎじゃないのかしら?」
彩が黒服に呟く。
「フフフッ・・・彩・・・コンヤハ、オマエノ、ハダカヲオキャクサンへサラシテヤルカラ、カクゴシナ・・・」
早くもジゼルが彩を挑発していくと、彩の表情が険しくなった。
「調子に乗ってるんじゃないわよ!こちらこそ、今夜は貴女をKOして、全裸にして今までの水着も返してもらうわ!」
早くも舌戦になってヒートアップしていくオクタゴン内。
睨み合う2人をレフリーが別れさせると、早くもリングアナのコールが行われていく。
『第20試合・・・・身長171p、上から80、58、83・・・23歳・・・Dカップ!・・・朝日奈彩〜っ!』
コールを受けると、片手を突き上げてジゼルを挑発する彩。観客席からは彩の勝利を期待したいところだが、線が細いのが気がかりだった。
『・・・身長180p、上から86、61、86・・・36歳・・・ジゼル・ブンチャン!』
そしてコールを受けると、彩を挑発する様に霧谷美玲のビキニを突き上げていくジゼル。
「ミレイ、ビューティフル!」
ジゼルの挑発に観客席も盛り上がっていくと、彩はオープンフィンガーグローブの装着具合を確認すると、ジゼルもオープンフィンガーグローブを確認しながら呼吸を整えていく。
「カンタンニ、ギブアップナンテ・・・サセナイ・・・フフフッ・・・」
ジゼルが挑発すると、彩も返した。
「ギブアップなんて簡単にしないわよ!覚悟しなさい!」
ヒートアップする中、レフリーが両者を別けてから、試合開始のゴングを要請した・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、金網オクタゴンの中央へ積極的に出て行く彩とジゼル。
彩もガードを上げて固めていくと、軽く動きながら距離を測っていく。
身長差は9pとデータ上ではなっているものの、身体の大きさはスレンダーな彩が小さく見える。
しかし彩が踏み込んでローキックを叩き込むと、ジゼルの表情が険しくなった。
バシィィィ・・・
彩のローキックに合わせてパンチを返すジゼル。しかし彩がガードして前蹴りをお腹に叩き込むと距離を置いた。
まずは彩のの調子が良さそうな展開に、観客席も盛り上がっていく。
お腹を気にするジゼルに、彩は距離を置きながら軽くジャブで牽制していくと、踏み込んでハイキックを放つ。
いきなりのハイキックを腕でガードするジゼル。しかし威力に驚きを隠せない・・・。
更に膝蹴りを狙う彩に、ジゼルは組み付くように密着していく。
左右に揺さぶるようにグラウンドに持ち込もうとするジゼルに、彩は足へ膝蹴りを合わせてから逃れると、距離を置いて構えた。
ジゼルも彩の動きには驚きを隠せないものの、少しずつ距離を詰めていく。
彩もジゼルが前に出るからと、オクタゴンの中を回るように動くと、時折ローキックを叩き込む。
バシィィィ・・・
ジゼルの太股に音を立てて炸裂する彩のローキック。その瞬間にジゼルの表情が険しくなっていく。
「効いてるようね・・・」
彩が呟くと、続けてローキックを叩き込んでいく。
バシィィィ・・・・
「ウッ・・」
流石のジゼルがフラつくと、観客席も盛り上がっていく。
彩としてもローキックで足から攻めて、体勢を崩してハイキックでのKOなど複数考えている様子で、まずはローキックを仕掛けていく作戦。
しかしジゼルも甘くはなく、前に出て行くと彩が止めようと前蹴りを放っていく。
ドスッ・・
蹴られながらも彩を押し込むジゼルは、そのまま彩をマットに倒していくと、自らも覆い被さろうと仕掛ける。
しかし彩が転がるように逃れて立ち上がると、またも距離を置いて構えていく彩。ジゼルも立ち上がるも、蹴られていた足は内出血してドス黒くなり始めていた。
彩は徹底したローキックを狙うも、ジゼルは逆に踏み込んでパンチを放った。
バキィィィ・・・
カウンター気味に彩の顔面にジゼルのパンチが当たると、続けてジゼルのボディが炸裂する。
ドスッ・・
「うっ・・」
いきなりのパンチに彩の動きが止まると、ジゼルが顔面へ小刻みのパンチを叩き込んでいくと、彩を金網際に押し込んでいった。
堪らず顔面のガードを固めていく彩は、金網を背にしながら前蹴りで距離を置こうとするも、ジゼルはガードしながら殴りつけた。
バキィィィ・・・
顔面への容赦ないパンチに彩がフラつくも、必死にタックルを仕掛けた。
しかし彩のタックルを受け止めるジゼルは、そのまま首に腕を回して極めていく。
グイッ・・
「うっ・・ううっ・・・」
彩の表情が苦悶に歪んでいくと、ジゼルは絞めあげていく。
「ドウシタノ・・・フフフッ・・・」
必死に彩が揺さぶっていくと、腕のロックが外れていくと、フラつきながらローキックを叩き込んで距離を置く彩。
バシィィィ・・・・
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
呼吸を荒くしながらもガードを上げている彩。
ジゼルはゆっくりと距離を詰めていくと、彩はジャブ気味にパンチを放って、更に前蹴りで牽制した。
彩としてはタックルを受け止められたりと、力の差も脅威に感じだしていて、前に出る勢いも弱くなっている様にも見える・・・。
しかし金網の中では勝負が決まるまで逃げることもできないからと、彩も必死に勝つためにどうすればと考えながら距離を保っていく。
ジゼルは焦りの色が見える彩に、距離を詰めては追い込もうとしていくも、彩も上手くオクタゴンの中を回っては距離を保っていた。
「カカッテキナサイ・・・タオシテアゲル・・・」
ジゼルが挑発すると、彩は踏み込んでローキックを叩き込んだ。
バシィィィ・・・
彩のローキックにフラついたジゼル。その瞬間に観客席が盛り上がった。
歓声に推されるように彩が前に出て、ジゼルの顔面へパンチを連打した。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
彩の激しいパンチの連打に怯むジゼル。
一気に勝負を決めようと彩がラッシュすると、ジゼルは殴られながらもオクタゴン内を逃げ回るように距離を保とうとする。
ハイキックを放つ彩。
しかしジゼルが避けて空振りすると、ジゼルがタックル気味に組み付いた。
彩も反応を見せるもジゼルが金網まで押し込んでいくと、彩背中を金網に叩き付けて押しつけた。
金網が彩の素肌に食い込んでいくと、苦悶の表情を浮かべる彩。
膝蹴りで抵抗すると、ジゼルのボディに食い込んでいく彩の膝。
ドスッ・・
「ウグッ・・・」
流石のジゼルも鋭い膝蹴りには表情を険しくする。
ジゼルの力が抜けたからと彩が押し返して逃れて距離を置いていくと、水着を直しながら呼吸を整えていく。
ジゼルも彩を睨み付けながら水着を直すと、彩がジャブで牽制して距離を詰めた。
ジゼルもパンチを返すと、ガードした彩は前蹴りで蹴りこむと、続けて左右のパンチを顔面に当てていく。
バシッ、バシッ・・
顔を殴られたジゼルも、彩の顔面へパンチを返す。
バシッ、バシッ・・
顔を紅潮させていく彩。しかし善戦している彩に歓声が起きると、必死に距離を置いて呼吸を整えようとしていく。
ジゼルも彩の粘りには内心は驚いているものの、余裕を見せるような試合運びを見せていた。
少しずつ距離を詰めてから、彩が踏み込んで左右のパンチを放った。
バシッ、バシッ・・・
彩のパンチに返していくジゼル。
バシッ・・・
お互いの顔に衝撃が走ると、彩はローキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
見事なローキックが炸裂すると、ジゼルがフラついていく。
続けて彩が身体を回転させる様にしてから裏拳を放つと、綺麗にジゼルの顔面を捉えていった。
バッシーン・・・
彩の裏拳が炸裂すると、堪らずジゼルがマットに崩れ落ちた。
まさかのジゼルのダウンに観客席が盛り上がると、彩は一気に勝負を決めようと馬乗りになっていく。
彩の裏拳でジゼルの鼻からは鼻血が滲んでいくと、その鼻を狙って彩は馬乗り状態からパンチを連打した。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
彩の顔面パンチの連打に観客席が盛り上がると、ジゼルは焦るように藻掻いていくと、両足を拡げるようにしてから、一気にブリッジ気味の動きから彩を返していく。
彩も返されてバランスを崩すと、ジゼルが素早く立ち上がった。
「オカエシサセテモラウワネ・・・」
ジゼルが不気味に囁く。
距離を詰めるジゼルに、彩がジャブで抑えようとすると、ジゼルの鋭い喧嘩キックが彩のボディを襲った。
ドスッ・・
「うっ・・」
堪らずフラついてしまった彩に、ジゼルはガードの上から激しくパンチを連打する。
ジゼルのパンチの連打に、彩が膝蹴りで抵抗していくと、ジゼルの動きが止まった。
ドスッ・・
「フグ・・ウウッ・・」
流石のジゼルもボディへ鋭い膝蹴りを受けては動きを止めていくと、彩は呼吸を整えるように距離を置く。
しかしこれは、ジゼルにも回復の時間を与えてしまっていた・・・。
ジゼルも呼吸を整えると、鼻血を拭いながらも距離を詰めていくと、彩がローキックで攻め込む。
バシィィィ・・・
彩のローキックにフラついたジゼルは、構わず大振りのパンチを振り回すと、彩がガードするも衝撃にフラついた。
更にジゼルが前に出ると、彩が堪らずタックルを仕掛けていく。
組み付いていくも、ジゼルも組み付いていくと、体格差もあって動きを止められていく彩。
倒そうと足を掛けていく彩に、ジゼルは逆に倒してグラウンド状態に持ち込んだ。
上から体重を乗せながら腕を狙っていくジゼルに、彩はポジジョンを移動しようと腰を浮かせる。
サイトポジジョンに近い形のジゼルは、彩の脇腹へハンマーパンチを打ち込むと、呼吸を乱す彩。
彩も下から抵抗を見せるも不利な体勢で苦しい展開を余儀なくされると、ジゼルは容赦なく脇腹へパンチを打ち込んでは、彩の動きを鈍らせていった。
バシッ、バシッ・・・バシッ・・・
「うっ・・ぐっ・・・」
脇腹への衝撃に苦悶の表情を浮かべる彩。
苦しむ彩に、一気に馬乗り状態になっていくジゼルは、顔面狙いのパンチを叩き込む。
バキッ、バシッ、バキッ・・・
容赦ない顔面パンチに彩が藻掻くと、顔面が血に染まっていく。
必死に返そうとするも、ジゼルがバランスを上手く取っては、顔面へパンチを落としていく。
バキッ・・バキッ・・
彩の顔面が破壊されていく様子に観客席も盛り上がると、ジゼルは殴るのを止めて立ち上がった。
彩は顔を気にしながらも、転がるように距離を置いてから立ち上がると、呼吸を乱しながらも構えていく。
鼻血を流しながら、彩は呼吸が苦しくなってスタミナも気になるところ。
ジゼルは呼吸を整えて余裕の表情を浮かべていると、彩を挑発する様に手招きした。
軽くジャブ気味にパンチを放つジゼルに、彩は呼吸が苦しくガードするだけで一杯と言う様子。
更にジゼルがパンチを放って追い込むと、彩は苦し紛れのタックルを仕掛けた。
ゴキィィィ・・・
しかし次の瞬間、ジゼルの膝が彩の顔面を捉えた。
「タックルガクルトオモッテイタワ・・・」
ジゼルが囁くと、カウンターの顔面への膝蹴りにマットに崩れ落ちる彩。
膝をついてからマットに崩れ落ちる彩に、レフリーも試合を止めるか迷うも、ジゼルは彩を仰向けにしていった。
「カンタンには・・ギブシナインダロ・・・コンジョウミセテミナ・・・」
KO状態の彩の両足を抱え込むと、ジゼルはゆっくりと余裕を見せながらステップオーバーすると、逆エビ固めを極めていく。
グイッ・・
「あうっ・・」
激痛に顔を険しくする彩。ロープのないオクタゴンの試合だけに、決められると致命的な展開・・・。
「ドウダ・・ギブアップスルカ・・」
ジゼルが揺さぶりかけていくと、彩は耐えていく。
「ノォォォォォ・・・・」
痛々しい彩の声が金網オクタゴンに響くと、観客席からは歓声が起きていく。
「フフフッ・・・セボネガオレルゾ・・・ヤセガマンシテルト・・・」
ジゼルが意地悪く言い放つと、彩は全身から汗を噴き出しながら耐えていく・・・。
しかしギブアップも時間の問題の表情・・・。泣き出しそうな表情からは、観客席からも彩のギブアップが近い事が理解された・・・。
「ドコマデ・・・タエラレルカナ・・・」
ジゼルは更に腰を落として彩の身体をCの字に極めていくと、その激痛に彩が絶叫する。
「あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
悲痛な彩の叫び声に観客席が盛り上がると、レフリーも彩にギブアップの確認をしていく。
『朝日奈、ギブ?ギブアップ?』
レフリーの問いかけに耐える彩。
「ノォォォォォォ・・・・・ノォォォォォォォ・・・・・」
レフリーにノーと言う彩だったが、もう泣き出していて泣き声になっての耐えるシーンに、観客席から歓声があがる。
『いいぞぉぉぉぉ・・・・ギブアップさせて水着を剥ぎ取ってやれ!』
『彩ちゃ〜ん、早くギブアップして全裸になってよぉぉぉぉ・・・・』
早くも観客席からは彩の全裸を期待する声が上がると、彩は泣きながら耐えているも、身体は限界に近づいていた・・・。
「フフフッ・・・カンタンニハ・・ギブシナインジャナイノカ・・・アヤ・・・」
ジゼルの意地悪い問いかけに、彩は激しくマットを叩きながら泣き叫ぶ。
「んあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・もうダメェェェェェ・・・・・・・」
まさに彩の意地と身体の限界が直前まで来ているのに、彩はプライドからギブアップを口にしないと、ジゼルは揺さぶっていく。
「あああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・ぎ、ぎ・・・・ぎ・・・・・ぶ・・・・」
遂に彩の口からギブアップの言葉が出始めると、ジゼルが更に問いかけた。
「ギブスルナラ、ハッキリト、ギブアップッテイイナ・・・・ホラッ!」
更に意地悪く極めていくジゼルに、彩が絶叫した。
「ギブ、ギブ、ギブアップ!・・・ギブアップ!・・・・もうダメェェェェェ・・・・・」
泣きながらギブアップと叫んでマットを叩く彩。
ここでレフリーが試合終了のゴングを要請した・・・・。
『カンカンカンカン・・・・』
試合終了のゴングに、ジゼルが技を解いて片手を挙げて観客席にアピールすると、観客席からは歓声が起きていく。
『勝者、ジゼル・ブンチャン!』
リングアナのコールが響くと、逆エビ固めのダメージから腰を押さえて立ち上がれない彩に、ジゼルが迫る。
「フフフッ・・・カクゴシナ・・・アヤ・・・」
ジゼルは彩のスポーツビキニのブラに手を掛けると、俯せ状態の彩をトップレス状態にしていく。
嫌がるように抵抗する彩。
「イヤっ、止めて・・・・何するのよ・・・・イヤァァァァ・・・・」
嫌がる彩にジゼルが言い放つ。
「マケタラ、ヌガストイッタンダカラ、ヤクソクドウリ、ミズギヲモラウカラナ・・・・フフフッ・・・」
強引に脱がしてブラを高々と挙げてアピールするジゼル。
俯せ状態のまま必死にバストを隠そうとする彩に、ジゼルはビキニショーツを剥ぎ取ると、全裸状態にして観客席にアピールした。
『彩ちゃんのオッパイ見せてくれぇぇぇぇぇ・・・・』
『いいぞぉぉぉぉ・・・・ジゼル!もっとやれぇぇぇぇぇ・・・』
観客席が彩の全裸に興奮気味になると、ジゼルは彩を無理矢理起こしていくと、フルネルソンホールドで羽交い締め状態で、観客席に向けて彩の全裸を露わにしていく。
初めて地下プロレスで全裸処刑にされて羞恥心から泣き出している彩。スポーツウーマンの彩だが、流石に観客席に向けて全裸にされては、精神的に苦しいところ。
Dカップの美乳と、水着用に処理されたアンダーヘアも見られている彩。
そしてジゼルが放すと、胸と股間を隠して睨み付けていく。
「フフフッ・・・クヤシカッタラ・・・カッテカラニシロ・・・」
ジゼルは彩の水着を手にすると、金網オクタゴンから出て行くのであった・・・。
彩は黒服からタオルを受け取ると、身体にタオルを巻き付けて金網オクタゴンを後にするが、善戦したもののジゼルに倒されてギブアップからの全裸処刑と言う悔しい結果に終わってしまった・・・。
ジゼルを出血させて、ローキックなど打撃では追い込んだ場面もあった彩だけに、今後の試合が期待されるものの、観客に全裸を晒された精神的ダメージが気になる試合でもあった・・・。



第21試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールに金網オクタゴンに登場したのは、世界的トップモデルの1人、ミランダ・ガー。
地下プロレスにも、ジゼル・ブンチャンをトップに、世界からモデル軍団がストレス解消などの目的から参戦していて、ミランダもその1人だった。白いスポーツビキニに手にはオープンフィンガーグローブを着けての入場。早くもスタイルの良さから観客席が盛り上がっていく。
そのミランダと金網戦をするのは、日本からもモデルが用意されての山木美月。地下プロレスデビューはしているものの、線の細さなどからプロレスに向いているのかと言う声もあるものの、可愛らしいルックスなどから水着姿だけでもと言う声もあるので、今夜は海外モデルとの試合が組まれた。白い競泳水着に手にはオープンフィンガーグローブを着けての美月。初めての格闘技戦、それも金網の中での海外モデルとの試合に緊張感を隠せない・・・。デビュー戦では香理奈との格闘技戦だったものの、ほぼ一方的展開での敗北と言う痛い地下プロレスデビューでもあった・・・。
ミランダはジゼルに、地下プロレスでは相手を痛めつけて勝利すると、観客が喜ぶと伝えていて、ミランダもクリーンファイトをしていたものの、今夜は試しに実力差があったら仕掛けようと考えていた。
逆に美月は世界的モデルとの対戦に緊張していて、打撃対策もなく苦しい試合展開が予想された・・・。
『第21試合・・・・身長175p、上から81、61、86・・・32歳・・・ミランダ・ガー〜っ・・・!』
コールを受けて片手を挙げてアピールするミランダ。観客席からも歓声が起きていく。
『身長167p、上から77、59、85・・・25歳・・・山元美月〜っ!』
そして美月がコールされると、観客席からは歓声が大きくなっていく。
レフリーがミランダと美月を金網の真ん中でルールの確認をしていくと、お互いが視線を合わさずにレフリーの言葉を聞いている。
そして説明が終わると、レフリーが両者を別けて試合開始のゴングが打ち鳴らされていった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、ミランダが突進する用に前に出た。
動きの速いミランダに対応できない美月に、ミランダは左のジャブで牽制しながら距離を詰めると、右のフックを顔面に叩き込んだ。
バシィィィ・・・
「あうっ・・」
いきなりの顔面パンチに美月がフラつくと、ミランダは左右のパンチを顔面に入れていく。
バシッ、バシッ・・・
早くも美月の顔面にパンチが何発も入る展開に、観客席が盛り上がっていく。
焦る美月はガードを上げて距離を置こうとすると、ミランダがローキックを太股に叩き込んだ。
バッシーン・・・
「痛いっ・・・」
堪らず声を漏らす美月。
明らかに打撃に対応出来ていない美月に、ミランダのローキックが更に襲いかかった。
バッシーン・・・
「んあっ・・・」
太股が早くも内出血を起こしていく美月。試合開始から打撃に苦しんでいるも、プロレスルールと違いロープもなく逃げ場もない金網オクタゴン。
距離を置こうと下がり出すと、ミランダがガードを固めながら前に出て行く。
美月も必死にガードを固めていくと、ミランダに蹴りを放っていくも、ミランダは構わずハイキックなどで牽制した。
必死に避ける美月がバランスを崩すと、ミランダは一気に距離を詰めては顔面へパンチを叩き込む。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔面へのパンチの連打にフラついていく美月。
必死に殴り返すと、ミランダの顔面へも美月のパンチが入るも、威力不足と言う印象が否めない。
しかしミランダは顔を殴られたからと、エキサイトしていくのがその表情からも観客も理解した。
殴られたからと殴り返すミランダ。そのパンチにフラついて金網際に下がる美月。
その美月のお腹にミランダの前蹴りが炸裂すると、美月が苦悶の表情で金網に叩き付けられた。
ガッシャーン・・・
金網に背中を叩き付けられる様にしてダウンしそうになる美月に、ミランダはダウンを許さず組み付いて立たせた。
両脇から抱えるようにして立たせて、金網に押しつけていくミランダ。
動きをコントロールされて美月が苦しい体勢になっていると、ボディへ膝蹴りを狙うミランダ。
ドスッ・・ドスッ・・
「うっ・・うううっ・・・」
膝蹴りを受けて呻き声の様な声を漏らす美月。表情は苦悶に満ちている。
動きの止まる美月にねミランダは顔面パンチを連打していくと、金網に叩き付けられるようにして殴られていく美月。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
激しい顔面へのパンチの連打に、顔面を紅潮させていく美月。目には涙を浮かべている様にも見えている・・・。
更にローキックが太股に叩き込まれると、美月の太股はドス黒く内出血していくのであった・・・。
動きの止まる美月の顔面、それも出血を狙ってミランダは鼻にパンチを当てていくと、鼻血を噴き出して美月の顔面が血に染まった。
激しい出血に白い競泳水着も赤く染まっていく残酷な展開になっていくも、ミランダの容赦ない顔面パンチには、血飛沫をあげていく美月。
更に膝蹴りで金網に押し込むミランダに、堪らず美月が座り込む様にダウンする。
ドスッ・・
「ウゲッ・・・うううっ・・・」
口から血の混じる涎の様なものを垂れ流す美月。
堪らずマットに倒れ込んで亀の形になってガードしようするも、ミランダは容赦なく後頭部などに踵でストンピングを叩き込んだ。
バシッ・・バシッ・・
何も出来ずに蹴られていく美月に、観客席からも歓声とブーイングも起きていく。
更に脇腹へサッカーボールキックを叩き込むミランダ。
バシィィィィ・・・
「はうっ・・んんんんっ・・・」
蹴られて呻き声の様に苦しむ美月。
亀の形になっているものの、ただの何も出来ずに怯えているのか、動きを止めているだけなのでリンチ状態になっていく金網内。
「タチナサイヨ・・・」
ミランダは動きの止まった美月の競泳水着の肩紐を掴むと、強引に起こしていく。
肩紐が伸びて脱げそうなくらいになるも、美月は起こされるもフラフラしていた。
ミランダが美月に組み付くと、そのままマットに叩き付けるように投げつける。
スレンダーな美月だけに、マットへ叩き付けられる衝撃に動きが止まると、ミランダが馬乗り状態になっていった。
観客席に向かって拳をアピールするミランダに歓声が起きていく。
逃れようと藻掻く美月。
しかしミランダがバランスを取って逃がさないと、まさに虐殺タイムが始まるかの様な金網オクタゴンの中・・・。
バキッ・・バシィィィ・・・・バキッ・・・
「ああんっ・・・ああっ・・・」
容赦ない顔面へのハンマーパンチ、パンチが炸裂していくと、美月は悲鳴をあげて痛がっていく。
ミランダの手を掴もうとする美月だが、容赦ない顔面攻撃に顔が腫れだして残酷感が増していった。
鼻血も激しく出ていて、呼吸も苦しくスタミナの消耗も増していくと、抵抗が減っていく美月。
抵抗できない美月の顔面へパンチが容赦なく連打されると、ノーガード状態だから美月は失神寸前に追い込まれていく・・・。
流石に危険と判断したレフリーがここでミランダを止めていく。
『カンカンカンカン・・・』
レフリーストップでミランダの勝利が決まると、ここでゴングが連打された。
『勝者、ミランダ・ガー!』
リングアナのコールにミランダは立ち上がって片手を挙げてアピールすると、失神状態で血塗れで動かない美月のバストを踏みつけてアピールしていく。
観客席からは歓声とブーイングが入り交じる中、ミランダはガッツポーズで金網オクタゴンを後にするのであった・・・。
まさに生け贄にされたモデル代表の山木美月。リングドクターの応急処置がされると、担架に乗せられて退場するのであった・・・。



第22試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールに金網オクタゴンに入るのは、モデルからグラビアアイドルへ転向した大沢玲美。白いスポーツビキニにオープンフィンガーグローブを着けての入場だが、格闘技戦は初めてで金網のノーロープルールの経験もなく、今夜はモデル枠で選ばれただけなので、緊張感が漂ってのオクタゴン登場。
Oプロだけに、米蔵涼子などともトレーニングを積んできたものと考えられるも、打撃対策などはどうなのかなど、情報が入っていないだけに心配される声も飛んでいる・・・。
その玲美の対戦相手としてオクタゴンに入ってきたのは、世界的モデルのテイラー・ビル。世界的トップモデルの参戦に観客席からは歓声が上がると、テイラーは笑顔で手を振っていく。赤いスポーツビキニに手にはオープンフィンガーグローブを着けてのテイラー。スレンダーボディの水着姿も様になっていて視線を集めている。
流石に玲美もテイラーが相手と知り緊張感を高めているも、体格差もあり苦しい試合が予想された・・・。
『第22試合・・・身長160p、上から84、60、89・・Fカップ・・・・23歳・・・大沢玲美〜っ!』
コールを受けて一礼してい玲美。歓声を浴びて更に緊張している様子。
『身長178p、上から81、56、84・・・20歳・・・テイラー・ビル!』
コールを受けて片手を挙げてアピールするテイラー。初めての地下プロレス、それも金網オクタゴンの中でも余裕すら漂う笑みを浮かべている。
レフリーがオクタゴンの中央でルールの確認をしていくと、ここで緊張する玲美と余裕のテイラーが別けられて、試合開始のゴングが打ち鳴らされていく。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、テイラーと玲美は距離を詰めていくと、いきなり玲美がドロップキックを放った。
意外なドロップキックの奇襲にも冷静に対処していくテイラー。
避けるテイラーに、自爆した玲美は素早く立ち上がって距離を置くと、テイラーがガードを固めて距離を詰めていく。
体格差からも圧力を掛けられていく玲美。
しかしタックルを仕掛けると、体格差もあったが上手く組み付いて押し込んだ。
テイラーの背中が金網に押しつけられていくと、足を掛けて倒そうと仕掛ける玲美。
しかしテイラーが金網を背にしながらも、玲美のボディへ膝蹴りを叩き込む。
ドスッ・・
「うっ・・」
ボディへの膝蹴りに力が抜けてしまった玲美。
テイラーも揺さぶってから逃れると、距離を置いて構えていく。
距離が出来たからと、テイラーはジャブ気味に牽制しながら距離を詰めると、左右のパンチを放っていく。
バシッ、バシッ・・・
身長差からもリーチの差があって、玲美の顔面に叩き込まれるテイラーの拳。
間合いが計れず顔を殴られていく玲美。
嫌がるように距離を置こうとすると、テイラーが踏み込んでパンチを放つ。
堪らずタックルを仕掛けようとする玲美。しかしテイラーが潰しては距離を置いていく。
身長差を利用してのテイラーのパンチに、玲美は嫌がるようにガードを固めるも、ガードの上からもパンチが叩き込まれていくと、玲美は圧力を受けては金網際に下がりだした。
金網が迫ると、玲美がドロップキックを放つと、今度はテイラーに炸裂した。
金網の中でのドロップキックにテイラーが倒れ込むと、素早く立ち上がるテイラーに、玲美も立ち上がると顔面へドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「アウッ・・・」
これには顔を押さえて痛がるテイラー。
一気に玲美が馬乗り状態を狙って飛びかかると、顔を気にするテイラーのマウントポジジョンを取っていく。
観客席が盛り上がると、玲美は容赦なくテイラーの顔面へパンチを叩き込んでいくと、世界的モデルの顔面に拳が叩き込まれた。
顔面への衝撃に痛がるテイラーは、藻掻きながら返そうとブリッジ気味に藻掻いたりすると、玲美も必死にバランスを取っては殴りつけた。
顔を紅潮させるテイラーが、意地のブリッジで玲美のバランスを崩すと、一気に倒すようにして逃れていく。
立ち上がるテイラーと玲美。テイラーは顔を気にしながら距離を置いていくと、玲美は大振りのパンチで押し込んでいく。
観客席が盛り上がる中、テイラーは前に出る玲美の顔面へ膝蹴りを仕掛けると、パンチを振り回している玲美の顎に炸裂した。
ゴキィィィィ・・・
鈍い衝撃音がオクタゴンに響くと、玲美が手を振り回しながらダウンする。
これにはテイラーが馬乗り状態になっていくと、お返しとばかりに顔面へハンマーパンチを叩き込んだ。
バキッ、バキッ、バキッ・・・
テイラーの容赦ない顔面へのハンマーパンチに玲美が痛がると、さらにに鼻が狙われて鼻血を噴き出していく玲美。
呼吸も苦しくスタミナが切れていく玲美に、テイラーは更に顔面へパンチを落としていくと、涙目の玲美は戦意を喪失していく・・・。
「ギブ・・・ギブアップ・・・」
早くも玲美がギブアップを口にするも、レフリーが試合を止めないからと、テイラーも殴り続けていく。
バシッ、バシッ、バキィィィィ・・・
「ギブ・・・ぎ、ギブ・・・アップ・・・」
更に玲美がギブアップを哀願するも、観客席が盛り上がっているからとレフリーが試合を止めないと、テイラーは笑みを浮かべながら殴り続けた。
血塗れになって涙目でギブアップを口にする玲美に、テイラーが肘を喉元に押しつけるようにギロチンチョークを仕掛けた。
「んうっ・・んんんっ・・・」
苦悶の表情で苦しむ玲美。
テイラーの身体を叩いてタップしているも、テイラーも興奮状態で気付かず、レフリーも気が付かない。
口から血の泡の様なものを噴きだしている玲美。失神寸前になった時点で、テイラーは立ち上がると飛び上がって玲美のお腹にダブルニードロップを鋭く叩き込んだ。
ドスッ・・
「グェェェェ・・・」
軽量とは言えテイラーの全体重が乗せられたダブルニードロップに、玲美は内臓を押し潰された感覚に口から血反吐とも言える反吐を噴き上げた。
ここで危険と判断したレフリーがレフリーが試合終了のゴングを要請するのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされて試合は終了となったが、テイラーが自ら吐き出した反吐で顔を汚した玲美のバストを踏みつけていくと、レフリーが止めていくのであった。
『勝者、テイラー・ビル!』
リングアナのコールに笑みを浮かべて観客席にアピールしていくと、マットに横たわる玲美の顔面を踏みつけていく。
これには観客席からブーイングも起きるも、テイラーは構わず残酷さをアピールするように顔面を踏みつけてから、金網オクタゴンから出て行くのであった・・・。



第23試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにオクタゴンに入るのは、藤原紀華。初の金網オクタゴンでのノールール格闘技戦トーナメントの決勝戦に勝ち上がった紀華は、白いビキニ姿で金網オクタゴンに登場すると、予選での激闘の為に白いビキニの所々に返り血などもあり、激しい試合が続いていた事を物語っていた。
その紀華の決勝戦での対戦相手としては、杉元有美が勝ち上がってオクタゴンに登場すると、赤く染まる白いスポーツビキニ姿に観客席から歓声も起きる中、紀華との対戦に気合いを入れていく有美。
特に有美は顔などにもダメージを負っていて、予選での激闘を物語っているものの、決勝ではどうなるのかと観客席も楽しみに金網の中を見つけていた。
決勝が行われるまでの間、紀華は酸素カプセルに入ってスタミナを回復しようとして、有美との試合に備えての登場で、有美はスポーツドリンクを口にして、傷口などを処置してもらってからベッドで横になってスタミナなど回復していた・・・。
『第23試合・・・金網オクタゴンワンナイトトーナメント・・・決勝戦を行います!』
リングアナのコールに歓声に包まれていく金網オクタゴン。
『身長171p、上から88、60、88・・・45歳・・・藤原紀華〜っ!』
そしてコールが始まると、紀華のコールに観客席が盛り上がっていく。45歳と言えどもスタイルではグラビアアイドルに負けていない紀華ボディ。しかしスタミナ面が気になるところ・・・。
『身長168p、上から84、58、85・・・27歳Cカップ・・・杉元有美〜っ!』
そしてコールを受けて片手を挙げてアピールする有美は、長沢まさみなどとの激闘の傷跡が痛々しいものの、気合いの入った表情で紀華を睨み付けた。
過去地下プロレスのリングでは、この2人の試合は何度か行われていたが、紀華の勝利となっていた・・・。今夜はワンナイトトーナメントだけに、紀華のスタミナが持つのかと観客席は注目していると、有美はダメージを受けている身体に構わずチャンスとばかりに気合いを入れていくのであった・・・。
レフリーが中央でルールの確認をしていくと、紀華と有美は視線を合わせようとせずにレフリーの言葉を聞くと、別けられて試合開始のゴングを待つことになっていく・・・。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、決勝戦が幕を開けたのであった。
まずは冷静に距離を保って構えていく紀華と有美。
お互いが即仕掛ける様な事はなく、相手の出方を見ている感じで始まった決勝戦。
距離が詰まると、まずは有美がローキックを放つも紀華が避けて空振りすると、紀華も踏み込んでローキックを叩き込む。
バシィィィ・・・
音を立てて炸裂したローキックに、有美の表情が一瞬歪んだ。
しかし有美も素早く踏み込んでは、パンチを放つと紀華の顔に軽いパンチが数発炸裂した。
緊張感ある金網オクタゴンの中で、早くも激しい試合内容に観客席も盛り上がっていく。
ガードを固めて距離を詰めていく紀華に、有美が牽制のハイキックを放つとガードの上からヒットした。
ハイキックに距離を置こうとする紀華に、有美が続けてハイキックを放つと、紀華の顔面スレスレで空振りになるも、紀華にプレッシャーを与えていく。
更にタックルを仕掛けようとする有美に、紀華は素早く反応してカウンターの膝蹴りを狙うも、有美は飛び込まずに距離を置いた。
距離が出来ると、紀華がガードを固めて距離を詰めると、有美は軽くジャブで牽制していく。
バシッ、バシッ・・
ガードの上からジャブを受けながら、紀華がローキックを放つ。
バシッ・・
軽くローキックが決まると、有美もローキックを返した。
バシッ・・
お互いが有効打を許さない序盤の展開に観客席もオクタゴン内を静かに見守る展開が続く中、早くも紀華と有美の素肌には汗が浮かび上がっていた・・・。
緊張感が高まるオクタゴン内で、有美が軽くジャブで牽制するも、紀華もガードしながら様子を見ると、有美が踏み込んで大振りのフックを叩き込む。
バッシーン・・・
ガードの上からとは言え、有美の踏み込んだパンチには紀華も警戒感を増していく。
更に左右のパンチから膝を狙う有美に、紀華が下がりながらガードする。
紀華にプレッシャーを与えようと有美が前に出てパンチなどを出していくと、紀華は冷静にガードしながら狙っていた。
バシィィィ・・・
前に出た有美の顔面へカウンターのパンチを放った紀華。
顔面への衝撃に有美が鼻血を噴き出した。長沢まさみとの激戦でのダメージが気になる中、顔面への衝撃に鼻血を噴き出した有美。
鼻血を噴き出しても有美は構わず距離を詰めようとすると、紀華がローキックで動きを止めようとしていくオクタゴン内。
バシィィィ・・・
蹴られてフラついた有美。流石に鼻血で呼吸も苦しくなって口で呼吸して、スタミナ消費からスタミナが気になるところ。
紀華も鼻血を出させたと言う事で、自らもスタミナは苦しいも、有美のスタミナを削ろうと積極的に攻めずに、様子を見ていく展開。
有美が鼻血を拭いながらも前に出て行くと、紀華は距離を置いてローキックで時折下から攻めていく。
足へのダメージも気になる有美は、紀華との距離を詰めて攻めようと前に出て行くと、紀華のローキックに阻まれていく。
バシィィィ・・・
「うっ・・」
流石にローキックを受けていては有美も動きが鈍るからと、勝負を仕掛けたいところ。しかし紀華の上手いローキックに苦しい展開に追い込まれていた。
堪らずガードを固めて様子を見る有美に、紀華は前に出てこないからと、少しずつ距離を詰めてプレッシャーを掛けていく。
有美は呼吸を整えながらスタミナを回復させようとしていくと、紀華がジャブを放ちながら距離を詰めた。
その瞬間、有美が前に出る紀華に合わせてタックルを仕掛けると、上手く組み付いていくもテイクダウンが奪えない。
しかし足を掛けて倒していくと、両者が縺れるようにグラウンド状態になっていく。
有美は身体を密着させながら上になろうとしていくと、紀華もマウントポジジョンを奪われないように体勢を入れ替えようとしている。
紀華がブリッジ気味に返そうとすると、バランスを崩した有美に一気に立ち上がった紀華。
これには歓声が起きるも、グラウンド状態での展開でスタミナを消耗していた紀華と有美。
呼吸を荒げながらも有美がハイキックを放つと、ガードするも腕にダメージを受ける紀華。
しかしミドルキックを返していくと、有美の脇腹を抉った。
バシィィィ・・・
「くっ・・・」
ミドルキックを受けてフラついた有美に、紀華が一気に首相撲に持ち込んで膝蹴りを狙うも、有美が組み付いて押し込むと、紀華を金網に押しつけていく。
金網に押しつけられていく紀華は、有美がタックルの様にボディへ組み付いているからと、上から背中へハンマーパンチを落としていく。
有美は押しつけたまま、時折脇腹などへパンチを叩き込むと、紀華の表情が苦痛に歪む。
金網が背中に食い込んでいる紀華は、有美を離したいものの、有美が密着しているからと離れられない。
背中へハンマーパンチを落とされても、紀華を金網に押しつけていく有美は、金網際でグラウンド状態に持ち込もうと足を掛けようと仕掛けるも、紀華も倒されないようにガードする。
「ハァ・・ハァ・・」
組み付いている有美の呼吸が乱れていると、鼻血で呼吸が苦しいからと、スタミナの消耗が早いのか・・・。しかし年齢的なものからも紀華のスタミナ消費も気になるところ。汗を流して顔には疲労が滲み出ている紀華。
紀華が膝蹴りを狙うと、有美が上手くテイクダウンを奪ってグラウンド状態に持ち込むと、素早く下から両足を絡める様に三角絞めを仕掛けた紀華。
これには有美が素早く腕を引いてガードすると、グラウンド状態の紀華と、スタンド状態の有美の体勢になっていく・・・。
立ち上がれないからと、有美の打撃などを警戒して足を向けていく紀華。
有美は挑発気味に紀華の足へサッカーボールキック、ローキックと叩き込むと、紀華の表情が苦痛に歪んだ。
更に有美の紀華の足へ対する打撃が入ると、紀華の足が内出血で変色して痛々しい姿になるも、観客席は紀華の苦悶の展開に歓声をあげていく。
歓声が上がる中、有美は飛び上がって踏み潰そうと仕掛けるも、紀華が転がるように避けると、掴み掛かろうと迫っていく。
しかし紀華も立ち上がるチャンスとばかりに払いながら立ち上がると、パンチを振り回して距離を置いた。
両者呼吸を乱しながらの接戦に歓声が飛ぶ中、有美がパンチを放ちながら距離を詰めると、紀華も喧嘩キックで止めようとする。
お互い決定打もなく、距離を置いて呼吸を整えていく金網オクタゴンの中。しかし時間が経つにつれて、有美は鼻血の影響で、紀華も年齢からくるスタミナ切れが気になる展開になってきていた。
紀華から前に出て行くと、有美は鼻血を拭いながらもローキックを放つと、紀華の足に炸裂していく。
バッシーン・・・
蹴られながらも前に出る紀華。スタミナがなってきたのか、積極的にジャブ気味のパンチを放ちながら前に出た。
しかし有美もカウンターのパンチを放つと、紀華の顔面にヒットしていく。
バシッ・・
カウンターパンチを受けてフラついた紀華は、鼻血を噴き出した。
お互いが顔を血に染めながらになると、更に有美が顔面へパンチを入れていくと、紀華の口の中にも鉄の味が広がりだした・・・。
有美の打撃に苦しい紀華は、有美に対して顔面へパンチを返しながら、お腹にもパンチを散らした。
ドスッ・・
「うっ・・」
紀華のボディへの一撃に苦悶の表情を浮かべた有美。更に紀華が顔面へパンチを連打すると、血飛沫をあげてフラついていく。
有美が金網際へ押し込まれると、必死に体勢を入れ替えようとするも、紀華が金網に押しつけたまま膝蹴りをボディに叩き込んだ。
ドスッ、ドスッ・・
「うぐっ・・うううっ・・・」
呻き声の様な声を漏らしながら身体をくの字にして有美がダウンすると、紀華はトドメとばかりに髪を鷲掴みにして顔面へ膝蹴りを狙うも、有美が必死に紀華の両足へ組み付いていく。
組み付いた有美の頭部へパンチを連打していく紀華。有美も衝撃に苦しみながら紀華を倒そうと必死になっていくと、バランスを崩させて紀華をマットに倒していく。
倒された紀華は有美の身体を両足で挟む様にしてガードしていくと、有美は紀華のお腹にハンマーパンチを入れていく。
バシッ、バシッ・・バシッ・・
流石にお腹に打撃を受けていくと、紀華もスタミナの消耗が早くなり苦しい展開。
お腹に衝撃が炸裂する度に、紀華の表情が苦痛に歪んでいく・・・。
両足で挟みながら紀華も有美をグラウンド状態に持ち込もうとするも、有美も踏ん張るように両膝をマットに着けて耐えていく。
ボディへの膝蹴りのダメージを回復させつつも、紀華のボディへパンチを忘れない有美。
ビキニ姿の紀華だけに、生腹へハンマーパンチが炸裂する度に、痛々しいシーンが展開されていく・・・。
紀華も進展のない動きに、一気に仕掛ける様に両足のフックを外して蹴りを入れようとすると、有美が密着しようと飛びついた。
咄嗟に立ち上がろうと身体を反転させて俯せ状態になると、有美がバックから飛びついた。
上手く紀華が俯せ状態、有美は背後から組み付いた体勢になっていくと、不利な状態の紀華の表情が険しくなっていく・・・。
上手くバックマウント状態になっていく有美は、紀華の髪を鷲掴みにしてから、側頭部へパンチを入れていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
有美のパンチの連打に嫌がるように藻掻く紀華。
盛り上がる観客席は、有美の有利な体勢に勝負が決まると歓声をあげていく。
更に紀華の顔面をマットに押しつけながら、顔面へパンチを連打する有美。
バキッ、バシッ、バシッ・・・
顔面へのパンチに鼻血が酷くなって残酷な展開になっていくオクタゴン内。
マットには紀華の鼻などから流れ落ちる血がポタポタと赤く染めていく。
有美は決着を着けようとばかりに、背後から一気にチョークスリーパーを仕掛けると、紀華は密着が緩いからと頭部を振るように後ろにすると、有美の顔面へ紀華の後頭部が直撃した・・・。
ゴキィィィ・・・
鈍い衝撃音と共に、有美の鼻から激しく出血していくと、顔面への衝撃に力が抜けた有美に、紀華は一気に体勢を返していく。
有美もチャンスを逃して体勢を入れ替えようとするも、紀華がマウントポジジョンを奪うと、激しい顔面へのパンチが連打されていく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
紀華の顔面への打撃の連打に有美の顔面が血塗れになっていく。
藻掻く有美は顔が腫れだして痛々しい姿になるも、金網オクタゴンでの記念すべき第1回トーナメントだけに勝ちたいとばかりに耐えながら返そうとするも、紀華の上手く打撃に顔を腫らして残酷な展開になっていく・・・。
更にハンマーパンチが連打されていくと、有美の顔面が崩壊させられる様な展開に、レフリーもギブアップの確認をしていく・・・。
『杉元、ギブアップ?』
レフリーの問いかけに有美は必死に返そうとブリッジ気味に抵抗するも、紀華がバランスをとっては殴りつけていく。
バキッ、バシッ、バキッ・・・
更に激しい紀華の顔面へのパンチの連打に、有美はギブアップしないものの、有美の顔が破壊されていく残酷な展開に、レフリーが危険と判断してここで試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングに紀華も殴るのを止めると、疲れ切った表情でマットに寝ころんでいく・・・。
有美はグッタリしたままの状態になっていると、リングドクターが応急処置をしていく中、リングアナが紀華が起き上がるのを待って片手を挙げていく。
『勝者、藤原紀華っ!・・・金網オクタゴントーナメントの優勝は、藤原紀華に決まりました!』
リングアナのコールに観客席が盛り上がると、紀華は顔を血塗れにして、ビキニや自らの身体も血に染めながらのトーナメントだっただけに、ガッツポーズで観客席に向かってアピールしていくのであった・・・。
そして応急処置をうけている有美に対しても、気遣いながらも金網オクタゴンを出て控え室に引き上げていく紀華。年齢的にも苦しいはずだっただけに、この女祭りでのトーナメント優勝は、新たな紀華伝説を築いたのであった・・・。



第24試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにオクタゴンに姿を現したのは、リアン・ディゾンの再来とも言われているアンジェラ・芽依。今夜が地下プロレスデビューとなる中、女祭りのメインイベントでのデビュー戦は期待の高さが現れともなっていた・・・。
そのアンジェラのデビュー戦の相手となるのは、地下プロレスヘビー級、グラビアクイーンの2冠の熊多曜子。曜子は金網オクタゴンでのトーナメントは辞退したものの、ワンマッチを打診されてのメインでのワンマッチ。
アンジェラは白いビキニにオープンフィンガーグローブ、曜子は勝負を賭けた様な黒ビキニにオープンフィンガーグローブ姿。
曜子としても、金網戦は緊張を隠せないものの、相手は今夜がデビュー戦のアンジェラと言う事で、身体の大きさだけは油断できないと感じているものの、内心は余裕があるようにも見えている。
対してアンジェラはグラビア展開などする為にも、地下プロレスは登竜門だと言われての参戦で、プロレス技などをトレーニングしてきた様子だ、デビュー戦だけに失う物もないとばかりに挑戦してくると思われるだけに、観客席も曜子がどう料理するのかと、期待が高まっていた・・・。
ロープのないオクタゴンだけに、普通のプロレスマッチとは違う展開が考えられるだけに、ベルトを持つ曜子がタイトルマッチにするのか注目されたが、曜子がマイクを要求した。
「女祭りのメインイベントなので、ここは盛り上げる為にも、ベルトを賭けてのタイトル戦にしたいと思います!」
いきなりベルトを賭けると言い出した曜子。ヘビー級とグラビアクイーンの2冠を賭けるとアピールすると、アンジェラも驚きを隠せない。
いきなり女祭りでのデビュー戦。メインでベルト挑戦のチャンスに笑顔を浮かべるアンジェラに、曜子はアピールしていく。
「地下プロレスは舐めない方が良いわよ・・・」
曜子のアピールに、アンジェラが言い返した。
「練習はしてきましたから・・・」
アンジェラの一言に曜子の視線が鋭くなるも、デビュー戦の相手に負けるはずがないとばかりに笑みを浮かべる・・・。
そのアンジェラのアピールに歓声に包まれるオクタゴン。
早くもリングアナによってコールが始まっていく・・・。
『本日のメインイベント・・・特別試合・・・ダブルタイトルマッチを行います!・・・挑戦者、身長172p、上から92、62、90・・・19歳・・・アンジェラ芽依っ!』
コールを受けて一礼していくアンジェラ。観客席が盛り上がっていくと、笑顔で身体を動かしていく。
『チャンピオン・・・身長164p、上から92、56、84・・・35歳・・・熊多曜子〜っ!』
そして曜子はコールを受けると、片手を挙げてアピールしていくと、歓声に包まれていく曜子。35歳で女祭りのメイン、それも見事なグラビア映えするボディに観客達が視線を集めている・・・。
コールが終わるとレフリーがオクタゴンの中央で2人にルールの確認をしていくと、アンジェラと曜子は視線を合わそうとせずに、レフリーの言葉に頷いていた・・・。
そしてレフリーの説明が終わると両者は別けられていくと、ここで試合開始のゴングが打ち鳴らされていく・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に積極的に前に出て行くのはアンジェラ。ガードを固めて距離を詰めると、曜子は早くも打撃で攻め込もうとジャブ気味に迎撃していく。
ガードの上からの衝撃にアンジェラは怯む事なく曜子のパンチを見ていると、曜子はローキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・・
「痛いっ・・」
思わず口にするアンジェラ。
しかし曜子は無言で距離を置くと、アンジェラの動きを見つめた。
曜子が距離を置いたからと、アンジェラはまたも前に出て行くと、曜子は前蹴りで牽制すると、続けて踏み込んでフック気味のパンチを入れていく。
バッシーン・・・
またもガードの上から衝撃を受けたアンジェラ。
流石にガードしているとは言え、何発も受けるとダメージが気になるものの、アンジェラが何か狙っている様にも見えている。
曜子は余裕を見せてジャブで牽制しながら距離を詰めると、顔面狙いのパンチを放つと、アンジェラがタックルで組み付いた。
組み付いてから体格が良いからと、そのまま曜子を持ち上げる様にして金網に突進すると、曜子の背中からオクタゴンの金網に叩き付けた。
ガッシャーン・・・
「くっ・・・」
会場内に金網の音が響く中、アンジェラは組み付いたまま金網に曜子の身体を押しつけていく。
曜子の背中に金網が食い込んでいくと、アンジェラが組み付いたままだからと曜子の動きが止まっていた。
アンジェラのクラッチが強いからと、曜子の動きが止まって金網に押しつけられていると、ビキニだけに素肌に金網が食い込んで痛々しい曜子の後ろ姿。
曜子も金網での試合は経験がないだけに、ここからロープのリングと違いどう返すか考えていると、アンジェラが金網に押し込んでいく。
押し込みながらも、アンジェラが足を掛けようとしていくと、咄嗟に曜子も踏ん張って耐えていくと、逆に膝蹴りで止めようとする曜子に、アンジェラが強引にグラウンド状態に持ち込んだ。
曜子が下に、アンジェラが上で覆い被さる様な体勢になっていくと、サイドポジジョンに移行してから金網際で曜子を抑え込むアンジェラ。
曜子のバストとアンジェラのバストが激突する様な様子に、観客席からは多くの視線が集まっていく。
流石に新人のアンジェラに試合の流れを掴まれて、焦り出す曜子・・・。
アンジェラは積極的に動かずに、曜子に体重を乗せるようにしてスタミナを削ろうとしているのか、時折腰を浮かせて体重を乗せていく。
曜子も無理に返そうとせず、アンジェラの動きを見ていくも、体重を掛けられて苦しい展開。
黒ビキニに包んだ身体の素肌には、汗が浮かび上がっている曜子。
バシッ・・
「くっ・・」
そしてアンジェラが脇腹へハンマーパンチを叩き込むと、曜子の表情が苦痛に歪む。
曜子はアンジェラに下から抱きつくように組み付くと、アンジェラの打撃を封じようとしていくも、力を入れているだけにスタミナを消耗していき苦しくなっていく・・・。
アンジェラにの素肌にも汗が浮かんで、額から汗が流れ落ちるも年齢差もあってスタミナでは余裕も感じる。
抱きつくような曜子に、アンジェラはマットに押しつけるように体重を乗せると、曜子は苦悶の表情を浮かべていく。
更に顔面へパンチを入れようとするも、グラウンドでの打撃は上手くないアンジェラ。
しかし曜子は揺さぶるようにアンジェラを返そうとすると、強引にマットに押しつけるようにして曜子の顔面へハンマーパンチの様に拳を叩き付けるアンジェラ。
逃れようと藻掻く曜子が俯せ状態になると、アンジェラがバックを取ろうとするも曜子が立ち上がって距離を置いていく。
『おおおっ・・・』
曜子がグラウンド状態から逃れたからと、観客席から歓声が起きていく会場内。
しかし呼吸も乱れて汗だくの曜子の姿に、試合がアンジェラのペースになっている様にも見えている。
対してアンジェラはデビュー戦と言うのに落ち着いた感じで曜子との距離を置いていくと、ビキニを直しながらも曜子を睨み付けている。
曜子が呼吸を整えながら距離を置くと、アンジェラが挑発的に蹴りを放つも、避けて距離を保っていく。
逆に前に出るアンジェラにローキックを叩き込むと、フラつくアンジェラ。
バッシーン・・・
「うっ・・・」
曜子の鋭いローキックに表情を険しくするアンジェラ。
更に左右のパンチで牽制していく曜子に、ガードしながらアンジェラが距離を置こうとするも、曜子がそれを許さずに距離を詰めて顔面にパンチが炸裂していく。
バキッ、バシッ・・・
顔を殴られて嫌がるように殴り返すアンジェラ。
しかし曜子がタックルの様に組み付いて金網に押しつけていく。
金網の感触を背中に受けながらアンジェラの動きが止まると、曜子も組み付いたままの状態から、足を掛けて倒そうとするも、アンジェラが踏ん張っていく。
逆にアンジェラが曜子の身体に密着して組み付いていくと、金網際で変形のスープレックス気味にマットに曜子を叩き付けた。
『おおおおっ・・・』
観客席が盛り上がる中、倒れ込んだ曜子にアンジェラが乗りかかると、曜子が転がるように逃れて立ち上がった。
しかしマットに叩き付けられてダメージを負った曜子が呼吸を乱していると、アンジェラが走り込む様にして喧嘩キックをお腹に叩き込む。
ドスッ・・・
「ウゲッ・・・」
流石に腹筋を鍛えている曜子だったが、勢いあるアンジェラの喧嘩キックに苦悶の表情を浮かべると、続けてアンジェラが勢いあるラリアットを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・・
金網の中でのラリアットに観客席も驚く中、曜子がマットに倒れ込む。
倒れ込んだ曜子のバストへストンピングを叩き込んで追い込むアンジェラ。
グニュ・・グニュ・・
「あうっ・・・ああんっ・・・」
流石に爆乳を蹴りこまれて痛さに喘ぐ曜子。アンジェラのストンピングが炸裂する度に、柔らかく大きなバストがひしゃげていく。
更にアンジェラが飛び上がる様にして、曜子のボディへエルボードロップを落とすと、鍛えられた曜子の腹筋と言えども、偶然にも鳩尾に炸裂して曜子が藻掻き苦しんだ。
ドスッ・・
「んあぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
曜子が絶叫する様に悲鳴をあげて両手で鳩尾を押さえて転がりながら痛がっていると、アンジェラが立ち上がった。
動きの止まる曜子に、アンジェラは呼吸を整えながら距離を置いていくと、余裕すら感じられる仕草に観客席から歓声が起きていく。
ボディへのダメージで苦しい曜子は、新人に追い込まれている悔しさに焦りが増していく中、必死に立ち上がろうとして四つん這いになって呼吸を整えようとするが、アンジェラが走り込んでヒップに蹴りを入れた。
ドスッ・・
「あうっ・・」
「地下プロレス、舐めてませんけど?」
アンジェラが曜子に言い放つと、曜子は立ち上がり様に裏拳を放つも速度もなく、アンジェラに避けられた。
逆にアンジェラがタックル気味に組み付いてから、容赦ないスープレックスでマットに叩き付けていく。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
堪らず声を漏らす曜子。
マットにスープレックスで何度も叩き付けられては、流石の曜子もダメージを免れずに苦しい展開を余儀なくされていく・・・。
必死に起き上がる曜子に、アンジェラが走り込む様にしてラリアットを叩き込むと、またもマットに崩れ落ちる曜子。
仕掛けたアンジェラは観客席の反応を見ながらも、倒れ込んだ曜子のバストに狙いを定めてエルボードロップを落としていく。
グニュ・・・
「ああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
鋭いエルボーがバストに突き刺さると、曜子はその痛さに絶叫する様に悲鳴をあげていく。
動きの鈍くなった曜子に、アンジェラはゆっくりと馬乗り状態になっていくと、曜子も意地を見せていった。
下からキャリアの少ないアンジェラだけに、三角絞めを仕掛けていくと、流石にアンジェラも驚いてガードしようすとする。
苦悶の表情を浮かべるアンジェラだったが、強引に腕を引こうとすると、汗で滑って曜子の仕掛けた三角絞めも決まらない。
逆に上から張り手を連打していくアンジェラ。
バッシーン・・バッシーン・・バッシーン・・バッシーン・・
激しいアンジェラの張り手の連打に曜子は藻掻くも、頬を紅潮させて苦しい展開に追い込まれていく。
オープンフィンガーグローブを着けていても、本能的に張り手で攻めてしまうアンジェラ。この辺が経験不足が露呈している様に見える金網オクタゴン内。
曜子もスープレックスのダメージと、体重乗せられてのスタミナを削られて苦しい展開になっていると、アンジェラは曜子の自慢のバストへ張り手を叩き込んでいく。
バッシーン、バッシーン・・・
ビキニに包まれたJカップとも言われている曜子の乳房に衝撃が走ると、曜子の表情が歪んでいく。
「んんっ・・・ああっ・・・」
ブリッジ気味に返そうと藻掻く曜子に、アンジェラがバランスを取っては張り手を叩き込んでいくと、観客席からは歓声が飛んでいく。
『アンジェラ〜、殴れ、殴っちゃえ!』
『熊多の顔を殴っちゃえ!』
観客席の歓声にアンジェラは戸惑いながらも、顔面を殴りだしていく。
バシッ、バキッ・・・バシッ・・・
顔面へのパンチの連打に苦しい曜子。
両足をバタバタさせて痛がっていると、アンジェラは容赦なく顔面を殴りつけていく。
曜子はアンジェラの手を掴もうとするも、アンジェラが振り払うようにして顔面を殴打していく展開。
ガードしようとしても、ガードの上からも容赦ないパンチが連打されていくと、曜子のダメージが大きくなっていく・・・。
バキッ、バシッ、バキッ・・・
鈍い衝撃音が続いていくオクタゴンの中、アンジェラの拳が何発も曜子の顔面を捉えていく。
流石に曜子の顔も腫れだしていく中、流石にデビュー戦のアンジェラにギブアップも出来ないとばかりに意地になる曜子だったが、完全に試合の流れを握られて苦しい展開に追い込まれていた・・・。
強引に起き上がろうとした曜子に、アンジェラが押し返すように俯せ状態に持ち込むと、今度はアンジェラはバックマウントから脇腹などへパンチを入れていく。
ドスッ、ドスッ・・・
脇腹への衝撃に曜子は両足をバタバタさせて痛がっているものの、立ち上がろうと藻掻くも、アンジェラが逃がさない。
そのまま髪を掴む様にしてから、キャメルクラッチに持ち込むアンジェラ。
ビキニ姿でキャメルクラッチを受けて、上半身を反らされて苦しい曜子。92pのバストがビキニから飛び出しそうになるも、藻掻いて痛がる曜子は、必死にアンジェラの手を掴んでいく。
しかしアンジェラは揺さぶるように曜子を痛めつけていくと、口から涎を垂れ流しながら耐えていく曜子。
「ギブアップ?ギブアップしないの?・・・もっとやるの!」
新人ながらアンジェラが強い口調で曜子に言い放つ。
「ノォォォォ・・・こんなのでギブする訳・・・ないでしょう・・・」
強がる曜子。しかしギブアップ寸前に追い込まれているのは、もう観客席からも分かっていた・・・。
『アンジェラ!ギブしないならKOしちゃえ!』
『フルボッコにしてKOかレフリーに止めさせろ!』
既に観客席は曜子の負ける展開を期待して、アンジェラに向かって声援を送っていく。
当然ながら曜子は精神的にも追い詰められていて、上半身が揺さぶられる度に背骨などダメージ受けて苦しい展開に追い込まれていた・・・。
アンジェラが技を解くと、グッタリする曜子に構わず立ち上がると、手招きして挑発する様に距離を置いていく。
曜子もビキニを直しながらね、呼吸を荒げながら立ち上がっていくと、アンジェラの余裕な態度に腹を立てていた・・・。
しかし試合の流れを掴まれていたから、ダメージが大きく苦しい展開には違いない曜子・・・。
『ファイト!』
レフリーが掛け声を掛けると、曜子が前に出て左右の振り回すような張り手を放つと、アンジェラの側頭部を捉えていく。
バッシーン・・バッシーン・・
左右の張り手を受けるアンジェラは、次の瞬間に曜子の顔面へ張り手を返した。
バッシーン・・
お互いの意地が激突する張り手に、アンジェラの張り手が更に叩き込まれると、曜子の動きが鈍くなっていく・・・。
その曜子にタックルの様に組み付いてから、一気に金網に押しつけていくアンジェラ。
ガッシャーン・・・
金網に叩き付けられていく曜子。背中に金網が食い込んで痛々しい展開になっていくと、アンジェラが足を掛けてグラウンドに持ち込もうとすると、曜子は膝蹴りを叩き込もうと仕掛ける。
曜子が膝を出そうとすると、アンジェラが上手く足を掛けてグラウンドに持ち込むと、金網際でアンジェラがサイドポジジョンを奪って抑え込んでいく。
プロレスルールと違いロープに逃げられず、体重を乗せられてスタミナを削られて苦しい曜子。
アンジェラも体重を乗せていくと、一気に馬乗り状態に持ち込んだ。
『いいぞぉぉぉぉ・・・』
『顔面、顔面っ!』
観客席が盛り上がる中、アンジェラはマウントポジジョンからハンマーパンチを曜子の顔面へ叩き込む。
バキッ・・バキッ・・
アンジェラのハンマーパンチに、鈍い衝撃音が響くオクタゴン内。
鉄錘攻撃が始まると、曜子の身体がビクンと衝撃に反応する様に藻掻いていく。
次第にアンジェラも、曜子の鼻を狙い出すと、激しく出血していく曜子。
顔を腫らしだしていて、また流血状態になって痛々しい展開になっていくと、曜子もアンジェラを返そうと藻掻くも、スタミナも削られていて苦しい展開に追い込まれていく。
必死にアンジェラに組み付こうとする曜子。しかしアンジェラが突き放す様にマットに押し返しては、顔面を殴打していく。
バキッ、バシッ、バシッ、バキッ・・・
アンジェラの顔面へのパンチの連打に、曜子の顔面が血に染まっていく。
返そうと抵抗するも、返せずに顔面を血に染めていく曜子。
アンジェラもデビュー戦だけに、遠慮無く殴りつけていくと曜子の反応も少なくなっていく・・・。
観客席はアンジェラの容赦ない顔面パンチの連打に盛り上がると、曜子が返そうと藻掻くと、体勢が反転して俯せ状態になっていくと、アンジェラも上手くバックマウント状態に持ち込んだ。
顔を血塗れにしながらも、曜子は背後から打撃を怯えるようにガードすると、脇腹にパンチが叩き込まれた。
ドスッ・・
「はぐっ・・」
脇腹への衝撃に痛がる曜子。
ロープもない金網オクタゴンだけに、曜子は逃れる事も出来ずに、またプロレスのリングとの闘いの差に苦戦を強いられていく・・。
観客席が盛り上がる中、アンジェラは一気にキャメルクラッチの体勢に持ち込むと、曜子の両脇に膝を入れる様にして固めていくと、容赦なく曜子の上半身を反らしていくのであった・・・。
ビキニから巨乳が飛び出しそうになる曜子は、上半身を反らされて背骨が軋む感覚と激痛に、両足をバタバタと激しく動かしては痛がっている・・・。
アンジェラも容赦なく反らしていくのと、揺さぶっていくと曜子の口から血の混じる涎がダラダラと垂れ流れていく。
虚ろな目になりながらも耐える曜子だったが、もう失神かギブアップするのが早いのかと言う状態になっていると、アンジェラが揺さぶっていく。
「ギブアップする?」
激しい口調でギブアップを迫るアンジェラ。
顎を押さえられていて揺さぶられてギブアップも口に出来ない曜子は、涙目になって抵抗が無くなっていくのであった・・・。
流石にレフリーが曜子にギブアップの確認をしていくと、曜子は目でギブアップをレフリーに訴えた・・・。
しかしアンジェラが激しく揺さぶり出すと、更に激痛に藻掻く曜子。
『熊多っ、ギブアップ?』
レフリーが更に問いかけると、曜子はギブアップと口に出来ずに目で訴えていく。
アンジェラも激しく揺さぶっていくと、流石にレフリーも曜子が一方的にキャメルクラッチで極められて危険と判断すると、試合終了のゴングを要請するのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、アンジェラも興奮状態だから技を解かないと、レフリーがアンジェラを止めていく。
『アンジェラ、ストップ!ストップ!』
レフリーの指示に技を解いていくアンジェラ。
技を解かれてグッタリと俯せで動かない曜子。
『勝者、アンジェラ芽依っ!』
リングアナのコールにアンジェラも驚きの表情を浮かべると、観客席からは激しい歓声が起きていく。
『アンジェラ!・・・アンジェラ!・・・アンジェラ!・・・』
観客席の声に一礼していくアンジェラ。
そしてレフリーにベルトを巻かれていくと、観客席に向かってガッツポーズでアピールしていく。
曜子はリングドクターに応急処置を受けているも、立ち上がれずにマットに寝ている状態でチェックを受けているも、デビュー戦の相手に負けてベルトを失った事に、悔し涙を流している様子・・・。
そしてアンジェラが曜子を気遣って言葉を掛けると、曜子は無言のまま頭を下げた・・・。
新人が地下プロレスのベルトをデビュー戦で奪取する事態に、関係者からは曜子にお仕置きマッチでも組むかと言う声まで飛んでいた・・・。
『まさかだったな・・・。熊多も激しい試合の経験もないことだから・・・次回辺りにコングとかに教育してもらうとするか・・・フフフッ・・・』
関係者は既に次回大会で、曜子の試合を組もうとしていく様子だが、曜子もアンジェラに対してリマッチを要求したいと考えていたが、地下プロレスのリングでの曜子とアンジェラ、プロレスルールでの試合も面白そうとも言えるカードであった・・・。

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