第1試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、レースクイーンの澤すみれ。活動の幅を拡げようとしていたら、地下プロレスからのオファーを受けてのデビュー戦となった。胸の谷間も強調された黄色いスポーツビキニに黄色いリングシューズ姿で、緊張しながらリング上から観客席にアピールしていく。
続けてリングインするのは、お笑い芸人の娘として、またモデルなどとしても活躍する岡多結実。白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって一礼していく。
すみれも結実も、地下プロレス側からのオファーに断る事も出来ず、この激しくも残酷なリングに立つこととなってしまった・・・。
お互い視線を合わせようとしないすみれと結実。すみれもレースクイーンとして多くの観衆の視線に晒される事はあっても、この様なプロレスのリングも、それも自らが闘わされる側になるとは、夢にも思っていなかったはず・・・。
それは結実も同じで、、芸能活動をしていて噂には聞いていた、芸能界の闇の部分・・・、そこへ自分も出される事になるとは・・・。
そんな想いを抱く2人に構わず、リングアナがコールを始めていくリング上。
『第1試合・・・ダブルデビューマッチ・・・青コーナー〜・・身長166p、上から83、59、85・・・22歳・・・澤すみれ〜!』
コールを受けて一礼していくすみれ。
『赤コーナー〜・・・身長160p、上から80、56、80・・・16歳・・・岡多結実〜っ!』
結実がコールされると、緊張気味に一礼していく結実。16歳と言うことに観客席も興奮している。
リング中央でルールの確認がされていくと、お互い視線を合わさずレフリーの言葉を聞いてから、コーナーに別けられていく。
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされていくのであった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、結実が走り込んでドロップキックを放った。
しかしすみれが避けて自爆した結実に、逆に起き上がり際に顔面へドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・
「あうっ・・」
顔への衝撃に悲鳴を漏らして倒れ込んだ結実。
続けてすみれが髪を掴んで起こしていくと、ロープに振っていく。
勢いよくロープに走っていく結実は、ロープに戻ってくると、逆にドロップキックをすみれに叩き込む。
バッシーン・・
倒れ込んですみれに、素早く片足を抱え込んでフォールの体勢に持ち込む結実。
『ワン・・・ツー・・・』
レフリーがカウントすると、初めてフォールをされたから返すタイミングが計れずカウント2まで許してしまうすみれ。
しかし返していくと、結実がすみれをマットに座らせた状態からスリーパーで絞めていく。
苦悶の表情を浮かべるすみれ。しかしロープかせ近いからとロープに足を伸ばした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが結実にロープブレークを指示すると、結実はスリーパーを解いて立ち上がった。
水着を直しながら距離を置く結実に、すみれもスポーツビキニを直しながら立ち上がる。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める両者。
組み合うと思われた瞬間、結実が蹴りを放っていくと、すみれも意地になってお腹に蹴りを入れていく。
更にエルボースマッシュを結実に叩き込むと、結実が苦痛の表情を浮かべてフラつくと、強引にヘッドロックの体勢に持ち込むすみれ。
グイグイと絞めていくすみれに、結実は身体を密着させてロープに振りたいところ。しかしすみれが上手く絞めあげていくと、スタミナを削られて苦しい結実。
更にすみれが観客席に向かってアピールすると、走り込むようにブルドッキングヘッドロックで結実をマットに叩き付けた。
バシィィィィ・・・
「きゃああぁぁぁぁ・・・・」
堪らず絶叫する結実。マットに叩き付けられて、両足をバタバタさせて痛がる結実に、すみれは立ち上がるとストンピングで蹴りこんでから、髪を掴んで立たせていく。
結実もすみれのボディへパンチ入れて抵抗するも、すみれが気合いを入れてボディスラムでマットに投げていく。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
マットに背中から投げつけられて痛がる結実。
続けて腕を狙って掴んでいくすみれに、結実は転がるようにロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーがロープを掴む結実からすみれを離していくと、結実は呼吸を荒げながらもゆっくりと立ち上がる。
すみれも呼吸を整えながら結実を睨み付けていくと、結実が立ち上がったからと試合が続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にすみれが走り込んでドロップキックを叩き込むと、結実の身体がマットに倒れ込んだ。
続けて胸などを狙ったストンピングが叩き込まれていくと、結実が藻掻き苦しんだ。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
「あうっ・・ああっ・・・うっ・・」
結実の呻き声の様な悲鳴がリングに響き渡ると、すみれは容赦なくパイルドライバーの体勢に持ち込んでいく。
大技のパイルドライバーの体勢に観客席が盛り上がると、結実は逆さになる前に押し込む様にしてロープに逃れる。
バランスを崩すようにロープに縺れた両者。レフリーが止めていくと結実のエスケープに歓声が起きた。
大技を狙って失敗したすみれは、立ち上がると水着を直しながら呼吸を整えると、結実もすみれを睨み付けた。
レフリーが離していくと、試合が続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を置いて睨み合うすみれと結実。
結実は既に全身から汗を噴き出していて、相当の緊張状態と言うのが観客席からも分かった。
対してすみれは、初めてのプロレスだからと汗を浮かべているものの、観衆の目に晒されるのは慣れているからか、結実に比べては落ち着きだしている様子・・・。
バシッ・・
「あんっ・・」
すみれが踏み込んでローキック気味に足へ蹴りを放つと、結実が悲鳴をあげて痛がった。
更にエルボースマッシュが叩き込まれると、結実はフラつきながらロープ際に下がると、すみれは勢いをつけるようにしてドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「いやあぁぁぁぁぁ・・・」
結実が絶叫しながらロープの間から場外に転落していくと、マットの上で転落したダメージから動きを止めていく。
観客席も盛り上がっていくと、すみれもリング下に降りて場外戦を仕掛けようと、結実の髪を鷲掴みにして無理矢理起こした。
歓声の盛り上がりに、すみれが結実を場外の鉄柵に振っていくと、結実が豪快に叩き付けられる形で倒れ込んだ。
ガッシャーン・・・
「きゃあああぁぁ・・・」
悲鳴をあげて鉄柵に叩き付けられて、グッタリする結実。
更にすみれが髪を掴んで起こしていくと、抵抗しようとパンチを放っていく結実。
バシッ、バシッ・・・
すみれのお腹に拳を叩き込むと、更に拳を放つと間違って股間を直撃していく。
ゴキッ・・
「はうっ・・・うううっ・・・」
股間への衝撃にすみれの表情が変わると、苦悶の表情を浮かべて動きを止めていく。
偶然とは言え股間への一撃に結実も戸惑っていると、すみれが怒って髪を鷲掴みにした。
「だったらお返しよ!」
すみれが叫ぶと、結実の髪を掴んで近くの鉄柱へ結実の額から叩き付けた。
ゴッキーン・・・
「んあぁぁぁぁ・・・」
流石に鉄柱から叩き付けられて動きを止めていく結実。
鉄柱に抱きつくように座り込んだ。更にすみれが動きを止めた結実の背中などにストンピングを叩き込んでいくと、水着を掴んで起こしていくすみれ。
「えっ・・・い、いやぁぁぁぁぁ・・・・」
白い競泳水着が伸びてしまうと、堪らず悲鳴をあげて嫌がる結実。16歳の女の子が観客の視線に水着姿を晒されて、更には脱げそうになっているのだから悲鳴は仕方がないだろう・・・。
すみれも脱がすつもりはなく、起こそうとしただけなので立ち上がると水着を放してから、そのままリング上に結実を戻していく。
リング上で仰向けになる結実に、すみれがリングに戻ると、お腹に勢いのあるストンピングを連打した。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
「うっ・・あうっ・・・ふぐっ・・・ううっ・・・」
お腹への衝撃の連発に藻掻き苦しむ結実。堪らずロープに転がるように逃れると、レフリーがすみれを止めて離していく。
『ロープ・・・』
レフリーの指示に距離を置いて水着を直すすみれ。
結実は攻め続けられて苦しい状態で、なかなか立ち上がれない。
観客席からは試合を続けろとばかりにブーイングすら飛んでいくと、レフリーが座った状態の結実に構わず、試合を続けさせた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、すみれも一瞬戸惑うも、ロープに走って勢いをつけると、座った状態の結実の顔面へ低空ドロップキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・・
鈍い衝撃音がリングに響くと、結実が両手で顔面を押さえてグッタリして動きを止めていく。
更にすみれは、結実の両足を強引に抱え込むと、一気にステップオーパーして逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・・
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
逆エビ固めを極められて、背骨が軋む感覚と激痛に絶叫していく結実。
ロープに逃れようと手を伸ばしても、距離があって苦しい展開。顔面へのダメージもあって泣きだしそうな表情でロープに必死に手を伸ばしていく。
すみれも腰を落として極めていくと、結実の悲鳴が更に大きくなっていく。
「痛いぃぃぃぃ・・・痛いぃぃぃぃぃ・・・いやあぁぁぁぁぁぁ・・・・」
遂に泣き出してしまった結実は、マットを激しく叩いては泣き叫んでいく。
レフリーも結実にギブアップの確認をほしていくと、結実はギブアップを拒む仕草はするものの、泣きながらマットを叩くからと、レフリーもギブアップと判断していく・・・。
『岡多っ、ギブアップ・・・ギブアップだな・・・試合を止めるぞ!』
レフリーの問いかけに、結実は遂にマットを叩きながらギブアップを口にした・・・。
「ギブ、ギブアップ!・・・もうダメぇぇぇぇぇ・・・」
結実のギブアップにレフリーがゴングを要請すると、試合終了のゴングが打ち鳴らされた。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音にすみれが技を解くと、結実はマットに俯せでグッタリとして動けない・・・。
『勝者、澤すみれっ!』
リングアナのコールに片手をレフリーに挙げられていくすみれ。
笑顔を浮かべると、動けない結実に近づくと、ゆっくりと抱え込む様に起こしてから、お互いデビュー戦だったからと健闘を讃え合う。
「ごめんね、ちょっと激しくやりすぎちゃって・・・」
「試合ですから・・・ありがとうございました・・・」
お互いが手を挙げ合っていくと、観客席からは歓声と拍手が送られていくのであった・・・。



第2試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、地下プロレス2戦目の美城千咲。そして今夜がデビュー戦となるレースクイーンの藤樹由貴。2人はレースクイーンとしてタッグ戦を闘う契約で、今夜は地下プロレスのリングに登場したのだが、対戦相手が気になるところだった・・・。
千咲と由貴は緊張しながらも、コーナーで対戦相手の登場を待っている。2人ともスタイルの良い身体を白いビキニに白いリングシューズ姿で待っていると、リング上に対戦相手が姿を現していく・・・。
海外モデル軍団から、初参戦のケイト・アブトンとリーダー的存在のジゼル・ブンチャン。
今夜地下プロレスデビューのケイトに何か話しかけながら、歓声を浴びながらコーナーで対戦相手を見つめるジゼル。
レースクイーンに対抗しての黒ビキニに黒いリングシューズの海外勢。
ジゼルとケイトの登場に、レースクイーンチームは緊張感が上がっていくと、リングアナがコールを始めていく。
『第2試合・・・特別タッグマッチを行います!・・・青コーナー〜・・・2016レースクイーンオブザイヤー〜・・・身長166p、上から85、58、87・・・27歳・・・美城千咲〜っ!人気レースクイーン・・・身長160p、上から81、60、85・・・24歳・・・藤樹由貴〜っ!』
コールを受けて2人でアピールしていく千咲と由貴。しかし2人のコールに観客席からは、今夜のジゼルの生け贄になるのかと、違い意味での歓声をあげている。
『赤コーナー〜・・・身長178p、上から84、63、92・・・25歳・・・ケイト・アブトン・・・・身長180p、上から86、61、86・・・36歳・・・ジゼル・ブンチャン!』
コールが終わると、ジゼルはオープンフィンガーグローブを着けていく。ケイトもジゼルに同様にオープンフィンガーグローブを着けていくと、レースクイーンの2人は素手のプロレススタイル。
「こ、これって・・・」
「見世物としてのショーだげど・・・今夜は外国人モデルが相手ってことは・・・」
反対コーナーのジゼルとケイトの動きに緊張感が増していく千咲と由貴。
反対コーナーでは、ケイトがスタンバイしていると、ジゼルが何かアドバイスを送っている様子。
レースクイーン側は、千咲と由貴が話し合うと、先発は地下プロレス経験がある千咲がいくこととなった。
両方のコーナーで先発も決まり、レフリーもお互いのチームに合図をすると、ここで試合開始のゴングが打ち鳴らされていく。
『カァーン!』
試合開始のゴングに飛び出していく千咲とケイト。
ケイトはガードを固めるようにしてゆっくりと前に出ると、千咲が距離を詰めていく。
走り込む様にドロップキックを仕掛けた千咲に、ケイトは避けるように自爆させた。
悔しがる千咲が素早く立ち上がると、ケイトに続けてドロップキックを仕掛けると、ケイトのボディに炸裂するドロップキック。
倒れ込んだケイトに、千咲が素早くフォールの体勢に持ち込むも、ケイトが余裕で返していく。
返されたからと起き上がろうとするケイトにスリーパーを仕掛けていく千咲。
しかしロープが近いからとロープに逃げたケイト。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に放していく千咲。
ケイトは喉元を気にしながら立ち上がると、千咲との距離を離して呼吸を整えていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める千咲に、ケイトはガードを固めていくと、千咲はローキック気味に蹴りを放っていく。
バシッ・・・
蹴りが炸裂すると、逆にケイトが組み付いていくと、嫌がる仕草を見せた千咲に、強引にフロントスープレックス気味にマットに叩き付けていく。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
マットに叩き付けられて呼吸が苦しくなって動きの止まる千咲。
素早くケイトが馬乗り状態になっていくと、左手で千咲の髪を掴んで、右手を顔面パンチの体勢に持ち込んでいく。
堪らず両足をバタバタさせて逃げようとする千咲に、ケイトは威嚇するようにして、殴らずに恐怖に引き攣った千咲の表情を楽しんでいる様な展開。
コーナーでは由貴も激しい展開に恐怖心を抱き出すと、リング上ではケイトが殴らずに千咲を怯えさせてから、立ち上がってバストを踏みつけてアピールしていく。
反対コーナーではジゼルが笑みを浮かべて両手を叩くと、タッチを要求した。
ジゼルのタッチの要求に、ケイトは千咲の髪を鷲掴みにして起こしていくと、コーナーでジゼルの出す膝に、顔面を叩き付けてからタッチしていく。
ゴキッ・・
「ああんっ・・・」
千咲が悲鳴をあげながらも、構わずタッチしていくジゼル。
ジゼルの登場に観客席が盛り上がると、コーナーに押し込んだ千咲のお腹にパンチを入れていくジゼル。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
「あうっ・・ぐふっ・・」
お腹へのパンチの連打に苦しむ千咲。
その千咲に観客席にアピールする様な仕草を見せてから、ジゼルがコーナー串刺しの膝蹴りを叩き込む。
ドスッ・・
「グェェェェェェ・・・・・」
コーナー串刺しの膝蹴りに、千咲が身体をくの字にして座り込む様にダウンすると、口からは胃の内容物が噴きだした。
反対コーナーの由貴がレフリーに可哀想だとばかりにアピールするも、地下プロレスは残酷が売りだからと試合は続いていく・・・。
口から反吐をマットに吐き出して苦しむ千咲の髪を鷲掴みにするジゼルは、そのままコーナーに寄りかからせる様に立たせていくと、距離を置いてからミドルキックをお腹に叩き込む。
バシィィィィ・・・
「ぐふぅっ・・・うううっ・・・」
またも強烈なミドルキックをボディに叩き込まれて、千咲が涙目を浮かべてコーナーに座り込む様にダウンした。
「オマエハ、ツギニカワイガッテヤル・・・」
ジゼルが反対コーナーの由貴にアピールすると、千咲の髪を掴んで起こしていく。
千咲がタッチしたいからと手を伸ばすも、反対コーナーまで届くはずもなく、逆にジゼルが千咲の羽交い締め状態でリング中央へ連れ出した。
涙目の千咲をタッグパートナーの由貴に見せつける様にして、そのままフルネルソンで極めていくジゼル。
「痛いぃぃぃぃぃ・・・」
またも千咲の悲鳴がリングに響き渡ると、由貴もコーナーからタッチを要求する様に叫ぶ。
「タッチ、タッチ!」
しかしジゼルは千咲を逃さず、逆に反転して自軍コーナーに連れ込むと、ケイトがコーナーから飛び出してフルネルソンで動きの取れない千咲のボディにパンチを連打した。
バシッ、バシッ・・
「あうっ・・ふぐっ・・」
またもお腹への衝撃に苦悶の表情を浮かべる千咲。
そしてジゼルがケイトにタッチして変わると、千咲の顔面をコーナーポストに叩き付けて動きを止めていく。
その千咲にケイトが蹴りを入れてから、強引なボディスラムでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
更に飛び上がるようにしてから、千咲のお腹にヒップドロップを叩き込む。
ドスッ・・
「ホゲェェェェェェ・・・・・」
これには口から胃液の様な物を噴き上げる千咲。
身体をヒクヒクとさせていると、ケイトが黒服からペットボトルを受け取ると、千咲の口に突っ込んでいく。
「ん、んぐっ・・んぐっ・・・」
無理矢理に水を飲まされて苦しむ千咲。
更に顔面に水を掛けられて、吐き出した胃液などを洗い流されていく。
その千咲の髪を掴んで起こしていくと、フラフラしている千咲に容赦なくリング内を連れ回して観客に苦悶の表情を見せつけてから、ヘッドロックで締め上げていくケイト。
動きの止まった千咲に、そのまま自軍コーナーに向かう様なブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けていく。
マットに豪快に叩き付けられてピクピクとして動きを止めていく千咲。
千咲の様子に、ジゼルがケイトに合図をすると、ケイトは千咲のビキニを掴んで起こしていく。
ビキニが伸びていくと、体重を支える事も出来ずに破れてしまうと、千咲がトップレスになっていく。
これには観客席が盛り上がっていくと、反対コーナーでは由貴がレフリーに抗議する。
千咲がバストを隠そうと両手で隠すと、ケイトは容赦なくリング下に落としていく。
リング下ではジゼルが千咲を捕まえると、そのまま観客席に向かって振っていく。
ガッシャーン・・・
「きゃあぁぁぁぁぁ・・・」
千咲が悲鳴と共に観客席に放り込まれると、椅子などに激突して倒れ込んでいる。
トップレスのレースクイーンが飛び込んできたからと、リングサイドなどの観客達は千咲の身体に殺到していく。
スレンダーでありながらバストの膨らみはボリュームもあるからと、無数の手が千咲の身体を触りだした。
「いっ、いやあぁぁぁぁぁ・・・・」
無数の手にバストを揉まれ、汗まみれの身体を触られ、またショーツの上などから股間、ヒップと触られまくって悲鳴をあげる千咲。
すると、ジゼルが観客席から千咲の髪を掴んでリングサイドに連れ出すと、ケイトが長机を用意していく。
容赦なく千咲をパワーボムの体勢に持ち込むジゼル。
そのまま高々と持ち上げると、マットではなく長机に千咲の身体を叩き付けた。
バキィィィィ・・・・
叩き付けられるのと同時に、長机が壊れていく。その衝撃に千咲は失神状態となっていくと、リング外にも構わずゴングが鳴らされた。
『カンカンカンカン・・・』
レースクイーン側は千咲だけの闘いになったと思われたが、特別タッグマッチだけにこのまま終わるはずもない・・・。
ケイトがリングに上がると、由貴を手招きしていく。
ロープを潜って由貴がリングインすると、ジゼルは失神した千咲を観客席に放り込むと、自らはリング上に上がっていく。
そしてジゼルも由貴に迫ると、コーナーに追い込まれていく由貴。
「そ・・そんな・・・」
怯える由貴に、観客席からは残酷な展開を期待する歓声が飛んでいく。
特別タッグマッチ、由貴と千咲は理解をしていなかったのだが、1人が負けたチームは、相手チーム2人同時に相手をしなくてはならないルール・・・。
ジゼルとケイトが動じにお腹に蹴りを入れると、コーナーに苦しむ由貴。
そしてジゼルがボディスラムでマットに叩き付けると、ケイトがギロチンドロップを叩き込む。
バッシーン・・・
「グエッ・・・」
堪らず声を漏らして藻掻く由貴。
動きの止まる由貴を俯せにしてから、ケイトが強烈なキャメルクラッチに極めていく。
上半身を反らされた形の由貴が涙目になっていくと、強烈な痛さにギブアップを口にしようとするも、顎を押さえられてギブアップが言えないと、ジゼルが観客にアピールしながら詰めると、ノーガードの由貴のビキニに包まれたバストにノーガードキックを叩く込んだ。
バシィィィィ・・・・
「んんんっ・・・」
両足をバタバタさせて痛がる由貴。
ケイトが放さないと、今度はジゼルが顔面狙いのサッカーボールキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・・
顔面への衝撃にグッタリとしていく由貴。
グイッ・・
動きの止まった由貴の後頭部を踏みつけていくジゼルは、ケイトに合図をすると、リング中央へ由貴を引きずっていくと、2人掛かりで両足首を掴んで、一気に股裂き攻撃をしていく。
グイッ・・・
「んああぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
股裂き攻撃に絶叫していき由貴。
更にジゼルとケイトは観客の反応を見ながら股裂き攻撃をすると、由貴は両手で股間を押さえて痛がっている。
その由貴に、ジゼルとケイトは容赦ない全身へのストンピングを叩き込んでいくと、もうリング上はリンチ状態となっていた。
ドスッ、バシッ、ドスッ、ドスッ、バシッ、バシッ・・・
ビキニ姿で全身を蹴りこまれて藻掻き苦しむ由貴の姿に、観客席からは歓声が上がっていく。
這うようにロープに逃れようとする由貴に、ジゼルとケイトは更に激しいストンピングを叩き込むと、由貴は泣きそうな表情でロープに逃れた。
ロープを掴むと足首を掴んでジゼルがロープから離そうとかると、由貴は必死にレフリーにアピールする。
「ロープ・・・ロープぅぅぅぅ・・・・」
レフリーが由貴のアピールにジゼルを放させると、ジゼルとケイトを由貴から離していく。
レフリーの指示にジゼルとケイトが距離を置いていくと、由貴はフラフラしながらもロープを掴みながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に由貴はロープ際から動かないと、ジゼルとケイトはジワジワと距離を詰めていく。
2人が距離を詰めると、片手でロープを掴んで怯えた表情の由貴。
まさに残酷ショーと言う展開になるも、観客席は盛り上がっては、由貴の残酷シーンを期待しているかの様な歓声をあげていく。
歓声に押されるように、ジゼルは由貴との距離を詰めると、ロープ際の由貴に軽くジャブを放った。
バシッ・・
「痛いっ・・」
ジゼルのジャブが顔面にヒットすると、由貴が堪らず悲鳴をあげた。
由貴の悲鳴にジゼルが笑みを浮かべると、踏み込んでお腹へミドルキックを叩き込む。
バッシーン・・・
「ぐふっ・・うううっ・・」
ビキニだけに、生腹へ豪快に叩き込まれたミドルキックの衝撃に由貴の動きが止まっていく。
更にケイトがロープに走ってフラついた由貴の後頭部へ強烈なラリアットを叩き込むと、勢いよくマットに倒れ込んだ由貴。
動きの止まった由貴の髪を鷲掴みにして起こしていくジゼルは、ケイトに合図をしていく。
すると、ケイトはオープンフィンガーグローブをアピールしてから、由貴のお腹にパンチを入れた。
ドスッ・・
「あうっ・・」
お腹を殴られて口から涎を垂れ流して苦しむ由貴。
観客席も盛り上がると、ケイトが更にパンチを連打していくと、由貴の生腹に衝撃が走っていく。
ドスッ、ドスッ、ドスッ・・・
「ぐふっ・・あふっ・・・ごふぇ・・・」
お腹への衝撃の連発に由貴は口をパクパクさせて苦しむと、ジゼルが押さえているからダウンも出来ず、サンドバック状態にされている。
しかし由貴も意地を見せてケイトに蹴りを放つと、ジゼルが放して仕掛けようとすると、由貴も必死にタックル気味に組み付いた。
組み付く由貴にジゼルは踏ん張って組み合うと、笑みを浮かべてから左右に振るようにしてから転がすように投げていく。
マットに倒れ込んだ由貴に、ケイトが激しくストンピングで蹴りこんでいくと、堪らずロープに転がるように逃げる由貴。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーがケイトとジゼルを離していくと、由貴は全身に汗を噴き出しながらも立ち上がろうとしていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にケイトが距離を詰めると、由貴が踏み込んでハイキックを放った。
バッシーン・・・
見様見真似のハイキックが当たると、ケイトの側頭部に衝撃が走ってフラついた。
由貴自身も驚いた瞬間だったが、ジゼルの表情が変化した・・・。
膝をついたケイトに由貴が攻め込もうとすると、ジゼルがローキック気味に蹴りこんで由貴を転倒させていく。
観客席は由貴の意外な反撃に盛り上がるも、そうも続かない由貴の攻勢・・・。
倒れ込んだ由貴のお腹に、ジゼルが踵で強烈なストンピングを叩き込むと、由貴の口から胃液の様な物が溢れ出る。
ドスッ、ドスッ・・
「ガハッ・・・ホゲッ・・・」
涙目で藻掻く由貴に、ケイトが馬乗り状態になっていくと、ハイキックを受けた御礼とばかりに、顔面へパンチを落としていく。
バキッ・・
「痛いっ・・」
堪らず悲鳴をあげる由貴。その反応を楽しむかの様に、ケイトが殴りつけていく。
バシッ、バキッ・・・
殴られて藻掻く由貴。しかしケイトのマウントポジジョンから逃れる術もなく、ただ顔面を殴られてダメージを増やしていく・・・。
すると、ジゼルが場外に目を移すと、リング下に降りていく。
長机にパワーボムで失神させられた千咲を観客席から連れ出すと、エプロンサイドに顔面を叩き付けて動きを止めてから、リング上に上げていった。
ショーツとリングシューズのみで、トップレスの千咲は豊満なバストに歓声が上がる中、ジゼルはコーナーでヘッドロックで動きを止めていく。
ケイトも由貴を殴るのを止めると、髪を鷲掴みにして起こしていくと、ヘッドロックに捉えた。
「フィニッシュ!」
ジゼルが叫び声をあげると、コーナーからジゼルとケイトが千咲と由貴をヘッドロックの体勢からリング中央に勢いよく連れ出して、お互いの顔面を激突させていく。
ゴッキーン・・・
「あうっ・・」「あんっ・・・」
鈍い衝撃音が響くと、千咲と由貴は膝をついてからグッタリと失神状態でマットに倒れ込んだ。
レフリーも試合終了のゴングを要請しようとすると、ジゼルが叫ぶ。
「コレクション!」
すると、由貴のビキニを剥ぎ取って全裸にしていくと、リングシューズだけにしていく。グラビアなどでも水着姿を披露している由貴だったが、完全ヌード姿に歓声が起きていく。
またケイトもジゼルの指示で千咲のショーツを剥ぎ取っていくと、リングシューズ姿でグッタリする千咲の姿・・・。
更にジゼルが由貴を、ケイトが千咲を同時に全裸ロメロスペシャルを極めると、観客席から歓声があがった。
『いいぞぉぉぉぉぉ・・・アソコもバッチリ!』
『こっちにも見せてくれぇぇぇぇぇ・・・・』
流石に意識を戻した由貴と千咲は、あまりの展開に泣き出していく。
「や、やめてぇぇぇぇ・・・・もういやぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
「ギブ、ギブアップ・・・・もう許してぇぇぇぇぇ・・・」
泣きながら試合を止めるように哀願する千咲と由貴に、レフリーも試合終了のゴングを要請した。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングに技を解いて立ち上がるジゼルとケイト。
『ただ今の試合、ジゼル・ブンチャン、ケイトアブトン組の勝利となりました!』
リングアナのコールにジゼルとケイトは、千咲と由貴のバストを踏みつけてポーズを取ると、観客の歓声に応えながら剥ぎ取ったビキニを手に引き上げるのであった・・・。
負けた千咲と由貴は、リング上で全裸で見世物にされた恥ずかしさから泣き崩れていると、黒服が担架を要請してタオルを巻かれて引き上げるのであった・・・。




第3試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、女優としてもベテランの石多ゆり子。47歳のゆり子がまさかの地下プロレスデビューと言う事に、観客席からも驚きの声が飛び出している。白いワンピース水着に白いリングシューズ姿でゆっくりとリングに上がるゆり子。流石に異様な雰囲気の地下プロレス会場に戸惑いながらもリングに上がると、四方の観客席に向かって一礼していく。
ゆり子も芸能界のキャリアが長いが、地下プロレスの噂は聞いていた様で、遂に自分も参戦する事になったものの、年齢的なものもあったが、水泳などで若い頃は慣らしたからと、スポ根があるのではと言われるだけに、今回の参戦になった・・・。
そのゆり子の対戦相手としてリングに上がるのは、グラビアアイドルの稲邑亜美。黒いスポーツビキニに黒いリングシューズ姿でリングインすると、反対コーナーのゆり子の姿に驚きながらも、年齢差と体格差からも楽勝での地下プロレスデビュー戦から連勝でいけると笑みを浮かべた。亜美はデビュー戦で見瀬真美子から勝利してるだけに、年齢差マッチを制していくのだろうか・・・。
観客席も年齢差と体格差のあるマッチメークに歓声をあげていくと、早速リングアナがコールを始めた。
『第3試合・・・青コーナー〜・・・身長164p、上から82、62、87・・・47歳・・・石多ゆり子〜っ!』
コールされて一礼していくゆり子。
『赤コーナー〜・・・身長173p、上から90、60、88・・・21歳・・・稲邑亜美〜っ!』
コールを受けて片手を突き上げてアピールする亜美。
リング中央でレフリーがルールの確認をしていくと、ゆり子と亜美は視線を合わそうとしないが、ゆり子としても地下プロレスデビュー戦が若手の体格差もあり体育会系のアイドルだけに、年齢的にも生け贄にされる可能性を秘めた試合で、観客席も美形のゆり子の苦痛に歪む表情を楽しみにする声もあがっている・・・。
早くも説明が終わると、両者はコーナーに別けられていくと、試合開始のゴングが打ち鳴らされていった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時にコーナーから飛び出していく両者。
距離を置いていく展開に、観客席からは歓声が上がっていく。
歓声を浴びながら、ゆり子が仕掛けてドロップキックを叩き込むと、上手く亜美を倒した。
バッシーン・・・
素早く立ち上がる両者。ゆり子は続けてドロップキックを叩き込むと、立ち上がり様に今度は亜美がヘッドロックに捉えていく。
しかしゆり子が身体を密着させるとロープに振るようにして脱出すると、逆にロープから戻ってきた亜美がショルダータックルでゆり子を倒した。
立ち上がるゆり子の髪を鷲掴みにして、亜美はロープ際に押し込んでいく。
ゆり子がロープを掴むと、ここでレフリーがロープブレークを命じた・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に亜美が放していくと、ゆり子は呼吸を整えながら距離を置く。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に亜美が距離を詰めると、ゆり子は距離を置こうと動くと、亜美が距離を詰めていく。
コーナーに追い込まれた状態のゆり子に、亜美が踏み込んで水平チョップを叩き込んだ。
バッシーン・・
「あうっ・・」
喉元への強烈な衝撃にフラついたゆり子。
更にコーナーに押し込んでエルボーを狙う亜美に、ゆり子は蹴りを放って牽制していく。
続けて亜美にエルボースマッシュで反撃するゆり子。
体格差もあるものの、亜美もエルボーを受けてフラつくと、ゆり子が反対コーナーに亜美を振っていった。
続けて走り込む様にしてコーナーに激突した亜美に串刺しドロップキックでダウンを奪っていくゆり子。
これには観客席が盛り上がると、苦悶の表情を浮かべた亜美の髪を掴んで起こそうとすると、亜美がゆり子のお腹にパンチを入れていく。
『ブゥゥゥゥゥゥ・・・・』
ここでブーイングが起き出すと、亜美が驚く中、ゆり子は組み付くようにして亜美をロープ際に押し出す。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが素早くロープブレークを指示すると、ゆり子は水着を直しながら距離を置いていった。
亜美もヒップに食い込む水着を直していくと、ゆり子を睨み付けてから距離を置いた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、亜美はゆっくりと距離を詰めていく。
距離を詰める亜美に、ゆり子は勢いをつけるようにしてドロップキックを叩き込むと、亜美はフラついていく。
続けてドロップキックを叩き込むも、亜美が避けて自爆させると、逆にストンピングで痛めつけた。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
蹴りこまれて堪らず転がるようにロープに逃れるゆり子。
ロープに逃れたゆり子に、亜美は踏みつけるようにストンピングを入れると、レフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが離していくと、ゆり子は咳き込みながら立ち上がった。
亜美は額に汗を浮かび上がらせながらも、ゆり子の動きを睨み付けていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に亜美が体格差からラリアットを仕掛けようとすると、ゆり子が避けて組み付いた。
上手くバックを取ってバックドロップの大技を仕掛けると、体格差もあって持ち上がられない・・・。
逆に亜美がヘッドロックに捉えていくと、苦悶の表情を浮かべるゆり子。
そのままロープ際に連れ込んでから、ゆり子の顔面をロープに擦りつけてアピールする亜美。
「ああぁぁぁぁぁぁ・・・」
ロープのゴムの摩擦で悲鳴をあげていくゆり子。流石に観客席からもブーイングが起きると、亜美は放してから髪を鷲掴みにしてコーナーポストにゆり子の顔面を叩き付けた。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
叩きつけられてフラフラするゆり子に、亜美が距離を置いてから走り込むと、コーナーに叩き付けるようなラリアットを叩き込んだ。
バッシーン・・・
豪快なラリアットにコーナーに叩き付けられるように崩れ落ちたゆり子。
動きの止まったゆり子の髪を掴んで起こしていくと、続けてコーナーに押し込んでから、押し潰すようなヒップアタックを仕掛けていく亜美。
バシィィィィ・・・
「あうっ・・・」
亜美の身体とコーナーに潰されて苦悶の表情を浮かべて座り込むゆり子。
観客席にアピールする様に亜美はゆり子を起こしていくと、組み付くようにしてブレンバスターを仕掛けていく。
ゆり子の水着に手を掛けて、一気に投げようとする亜美。
水着が引っ張られてハイレグ状態になりながらも、ゆり子はマットに豪快に叩き付けられていく。
バッシーン・・・
豪快なブレンバスターに観客席からは年齢差などからも、ゆり子には苦しいデビュー戦だったと見つめると、亜美は観客席に向かってアピールすると、ゆり子を起こしていく。
「決めるよぉぉぉぉ・・・・」
亜美が片手を突き上げるようにしてアピールすると、観客席からはブーイングすら混じっていくと、亜美の表情が戸惑っていた。
その瞬間、ゆり子がいきなり亜美に逆さ抑え込みを仕掛けると、突然逆さでフォール体勢に持ち込まれて事態が理解できない亜美。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィ・・・・』
両足をバタバタしても逃れられず、レフリーのカウントがスリーカウントを叩いた。
『カンカンカンカン・・・』
まさかの逆転勝利のゆり子に歓声が送られていく中、亜美はマットに座るようにして呆然としている。
ゆり子は呼吸を荒げてマットにグッタリとしていると、勝者と敗者が逆のようなリング上。
レフリーがゆり子の手を挙げると、リングアナがコールした。
『勝者、石多ゆり子っ!』
立ち上がれないゆり子だったが、フラつきながらも歓声に応えていく。
対して、まさかの逆転で負けた亜美は、悔しそうな表情を浮かべてマットを叩くと、ゆり子に構わずリングを降りて控え室に引き上げるのであった・・・。




第4試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングに上がるのは、グラビアで活動の幅を拡げている尾倉優香。リアル峰不二子などとも言われるグラビアアイドルが遂に地下プロレスに参戦した事により、観客席が盛り上がっていく。グラビア系だけに黒ビキニに黒いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって一礼していく優香。
その優香の対戦相手としてリングに上がるのは、小柄ながらHカップバストを武器にグラビアなどで活躍するラム。
優香と同じく黒ビキニに黒いリングシューズ姿でリングに上がると、早くも歓声を浴びて笑顔を浮かべて一礼していく。
優香もラムも地下プロレスデビュー戦となる試合、お互い緊張感は隠せないものの、気合いの入った表情に観客席からも試合に期待が膨らんでいく・・・。
『第4試合・・・青コーナー〜・・・身長167p、上から87、59、89・・・Gカップ・・・19歳・・・尾倉優香〜っ!』
コールを受けて観客席に向かって片手を挙げてアピールする優香。
『赤コーナー〜・・・身長148p、上から90、58、80・・・Hカップ・・・20歳・・・ラム〜っ!』
約20p差の身長もありながらも、バストの迫力はお互い負けていない両者。
コーナーに別けられて試合開始のゴングを待つ時間も、緊張と気合いが入り交じった感じが表情からも感じられている・・・。
レフリーがリング中央でルールの確認をしていくと、優香とラムは視線を合わそうとせずに身体を小刻みに動かしている。
そしてレフリーが説明を終えると、お互いが睨み付ける様にすると、コーナーに別けられていった。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、勢いよくバストを揺らしながらコーナーから飛び出していくラム。
優香もコーナーから出て行くと、ラムが走り込む様にドロップキックを放っていく。
バッシーン・・・
まずはラムのドロップキックから始まった試合。続けて起き上がる優香にドロップキックを叩き込むラム。
続けてヘッドロックに捉えるも、体格差から優香がロープに振っていくと、返ってきたところをショルダータックルで倒していく。
体格差に倒されていくラムに、優香は髪を掴んで起こしていくと、素早くボディスラムでマットに叩き付ける。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
マットに叩き付けられて悲鳴をあげるラム。
優香は構わずストンピングを叩き込むと、ラムの豊満なバストに蹴りが炸裂して、押し潰される様にひしゃげていく。
痛がるラムの姿に観客席が盛り上がると、優香が起こしてからロープに振っていく。
ビキニに包まれた巨乳バストが激しく上下左右に揺れながらロープから戻ってくるラムに、優香は走り込む様にしてネックブリーカードロップでマットに叩き付けていく。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
マットに叩き付けられて動きの止まるラム。
早くも優香が覆い被さるようにフォールしていくと、レフリーがカウントを始めた。
『ワン・・・ツー・・・』
カウントが入っていくと、ラムが必死に返していく。
返された優香はラムをマットに座らせた状態から、定番気味にスリーパーでスタミナを削ろうと絞めていくと、苦悶の表情でロープに手を伸ばすラム。
優香も揺さぶりかけて追い込んでいくと、ラムは口から涎を垂れ流し始めるも、必死にロープに逃れようと藻掻いていく。
小柄ながら少しずつロープに近づくラムに、観客席からも歓声が起きていた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
そしてラムの足がロープに届くと、ここでレフリーが止めていく。
レフリーの指示に優香が放していくと、ラムは苦悶の表情を浮かべてリング下に転がり落ちると、グッタリしながらも呼吸を整えていく。
優香はリング上からラムを睨み付けると、観客席に向かって片手を挙げてアピールしていくと、観客席が盛り上がった。
ラムがビキニを直しながらリングサイドを進むと、一気にリング上に上がっていく。
レフリーは優香を離してから、ラムが立ち上がってから試合を続けさせた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めるラムと優香。
体格差があるからと、ラムが必死にタックルを仕掛けていくと、組み付いたものの優香が踏ん張った。
逆に優香がせ左右に揺さぶるようにしてから、ラムを転がすようにマットに倒していくと、またもストンピングで蹴りこんでいく。
堪らずラムがロープに逃れると、ここでレフリーが止めていくリング上。
『ロープ・・・』
レフリーの指示に距離を置いていく優香。
ラムは体格差から攻め手を欠く展開で苦しい状況になるも、試合は続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に優香が距離を詰めていくと、ラムはロープ際近くで構えていく。
優香が距離を詰めると、ラムはロープで勢いをつけてからエルボースマッシュを叩き込むと、優香のバストを肘が抉った。
グニュ・・・
「うっ・・・」
Gカップバストがエルボーの衝撃で変形すると、激痛から優香が苦しむ。
しかし負けずに優香がラムのバストへ水平チョップを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「痛いぃぃぃぃ・・・」
堪らず悲鳴をあげるラム。
続けて優香の水平チョップが連打されていくと、ラムのバストが内出血を起こして痛々しい姿になっていく。
続けてヘッドロックに持ち込む優香。
体格差もあって逃げられないラムに、優香が走り込む様にして仕掛けるブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
「んあぁぁぁぁぁ・・・」
またもラムの悲鳴がリングに響くと、俯せ状態のラムの両手首を優香は掴むと、背中に足を乗せてサーフボードストレッチで極めていく。
グイッ・・
「あああっ・・・あああっ・・・」
サーフボードストレッチを極められて、ラムはバストを突き出すような格好で苦悶に喘いでいく。
レフリーもラムにギブアップの確認をしていくと、ラムは必死に耐えていく。
『ギブアップ?・・・ギブするか?』
レフリーの問いかけに耐えていくラム。
「ノォォォォ・・・・ノォォォォ・・・・」
泣きそうな表情で耐えていくラム。
揺さぶって痛めつける優香も、耐えるからと技を解いていった。
放されてマットにグッタリとするラムに、優香は腰に座り込むと、一気に両手で顎を押さえるようにしてから、キャメルクラッチを仕掛けていく。
小柄なラムの身体が容赦なく反れされていくと、激痛からラムは両足をバタバタさせて痛がっている。
「ギブする?」
優香も揺さぶってギブアップを促すと、ラムは耐えていく。
優香が耐えるラムを放していくと、グッタリと俯せになっているところを、後頭部へギロチンドロップを落とすと、仰向けにしてフォールしていく。
『ワン・・ツー・・・スリ・・・・』
しかしギリギリ返していくラム。
返されたからと、優香はラムを起こしていくと、ボディスラムでマットに叩き付けていく。
バッシーン・・・
素早くフォールしていく優香。
『ワン・・・ツー・・・』
またも返していくラム。ビキニからバストが飛び出しそうになりながらも、必死の形相で返した。
返された優香も次の手を考えていると、ラムは転がるようにロープに逃れる。
『ロープ・・・ロープ・・・』
ラムがロープを掴むとレフリーが止めていくと、優香はビキニを直しながら距離を置いていく。
ラムもビキニを気にしながら立ち上がると、呼吸を整えようとしていくと、レフリーは試合を続けさせていくリング上。
『ファイト』
レフリーの掛け声に距離を詰めるラムと優香。
攻められて苦しそうなラムは、果敢にタックルを仕掛けて組み付いていくも、優香との体格差もあって組み付かれる。
まるで相撲の様に優香が投げて転がしていくと、小柄なラムがマットに倒された。
そのラムのバストなどへ強烈なストンピングを連打して追い込んでいく優香。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
蹴りこまれて藻掻き苦しむラムに、優香は容赦ないストンピングを叩き込むと、観客席にアピールしてのお腹へのフットスタンプを叩き込む。
ドスッ・・
「ぐぶっ・・」
体重をお腹に乗せられて口から胃の内容物を噴き出しそうになるラム。しかし必死に耐えるも涙目になって身体を丸めるようにして動きを止めていく。
仕掛けた優香もフットスタンプは簡単ながら破壊力があったと驚きを隠せない・・・。
そして優香がラムを仰向けにして両肩を押さえてフォールすると、レフリーがカウントを数えた。
『ワン・・・ツー・・・』
またも返していくラム。小柄ながら必死に耐える姿に観客席が盛り上がっていく。
粘るラムに、優香は迷いながらもパワーボムの体勢に持ち込んでいくと、容赦ない高々とラムを持ち上げるようにしたパワーボムを仕掛けた。
バッシーン・・・
これにはラムのHカップのバストがビキニから飛び出すと、レフリーがカウントを数える。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィ・・・・』
ここでスリーカウントが入ると、優香の勝利が決まったリング上。
『勝者、尾倉優香っ!』
リングアナのコールに汗だくの優香が立ち上がると、片手を挙げられていく。
足元には半失神状態でグッタリするラム。
優香はラムを気遣うと、体格差のある2人がデビュー戦の健闘を讃えてからリングを降りるのであった・・・。



第5試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、富士テレビの女子アナの九慈暁子。
白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも歓声に包まれていくリング上。女子アナの水着姿、それも露出が多いビキニ姿だけに、観客席も盛り上がっている。
その暁子の対戦相手としてリングに上がるのは、キャスター界での神ボディこと伊藤紗冶子。グラビアアイドル顔負けの見事なボディを黒いビキニとリングシューズに包んでのリングイン。バストを揺らしながらロープを潜る姿に歓声が起きていく。
暁子も紗冶子も今夜が地下プロレスデビューとなるものの、お互いが地下プロレス参戦が噂されていただけに、観客も2人のデビュー戦に喜んでいた。
『第5試合・・・青コーナー〜・・・身長166p、上から80、58、83・・・23歳・・・九慈暁子〜っ!』
キャンペーンガールの経験もあるだけに、水着で観客の前に立つのには慣れているのか、笑顔でアピールしている。しかしプロレスのリングの上だけに、緊張感は隠せない・・・。
『赤コーナー〜・・・身長166p、上から90、56、85・・・Gカップ!・・・23歳・・・伊藤紗冶子っ!』
ビキニに包まれたバストを揺らしながらガッツポーズでアピールする紗冶子。手にはオープンフィンガーグローブが着けられている・・・。
聖なる力の中でも、グラビアからバラエティと展開している紗冶子は、地下プロレス参戦に当たって激しい試合を希望している様で、今夜は相手が女子アナだからと更に燃えている様子。
コールが終わってリング中央でレフリーがルールの確認をしていくと、暁子は素手、紗冶子はオープンフィンガーグローブを着けての喧嘩スタイル。意外とも言えるマッチメークに観客席が盛り上がる中、お互い視線を合わさずにコーナーに別れると、水着を気にしながらも試合開始の刻を待った・・。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、いきなり紗冶子がコーナーを飛び出していく。
突然の紗冶子の突進に対応が出来ない暁子は、咄嗟にガードを上げる形になると、紗冶子が飛び蹴り気味に飛びかかった。
歓声に包まれるリング上。
ガードするもバランスを崩した暁子に、紗冶子はタックルの様に組み付いてロープ際まで押し込んでいく。
背中にロープの感触を感じている暁子。紗冶子に押されるようにして動きを封じられていくと、戸惑いって動きが止まっていく暁子。
続けてヘッドロックに強引に持ち込んでから、締め上げていく紗冶子。
苦悶の表情を浮かべて逃れようとする暁子に、紗冶子は容赦なく顔面へパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
殴られて嫌がるように藻掻く暁子に、紗冶子が体勢を入れ替えてから首相撲の体勢に持ち込んでから、スレンダーボディへ膝蹴りを叩き込む。
ドスッ・・
「あうっ・・」
強烈な膝蹴りに悲鳴をあげて座り込む様にダウンする暁子。
ダウンした暁子の神を片手で掴んで、片手で顔面へのパンチを連打していく紗冶子。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
「痛いっ・・・んあっ・・・ああっ・・・」
暁子の悲痛な叫び声がリングに響く中、紗冶子は構わず顔面狙いのパンチを連打すると、暁子の鼻から鼻血が噴き出していく。
崩れるようにマットに倒れ込んだ暁子に、紗冶子はマウントポジジョンを奪って乗っていく。
馬乗り体勢になってから、紗冶子の容赦ない顔面へのハンマーパンチが連打されていくと、藻掻く暁子の顔面が血に染まっていった・・・。
紗冶子も容赦ない顔面への打撃の連続に、暁子は涙目になって藻掻くだけになって、激しい出血に観客席も驚きの声が上がる。
必死に紗冶子に組み付いて打撃を逃れようとするも、プロレス的な内容を想定していた暁子にとって、格闘技的な流れに対応できないと、紗冶子は暁子をマットに押しつけるようにして、顔面へパンチを連打する。
オープンフィンガーグローブを着けているから顔面へのパンチが認められているだけに、残酷な展開になっていくリング上。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・
狂ったように殴りつけていく紗冶子。バストを激しく揺れていくのも観客達には注目されている。
流石に危険と判断されると、レフリーがここで試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
レフリーに止められると、ビキニを直しながら立ち上がる紗冶子。
『勝者、伊藤紗冶子っ!』
リングアナのコールに笑顔で片手を挙げていく紗冶子は、グッタリと失神状態の暁子のバストを踏みつけると、観客席に向かってアピールする。
「地下プロレスからオファーがあったから、格闘技のトレーニングを積んできましたけど、次はもう少し強い相手とやりたいですね・・・グラビアアイドルとか、ビキニ姿で殴り合いたいですね!」
紗冶子のアピールに歓声が起きると、紗冶子はリングを降りて控え室に引き上げるのであった・・・。
暁子はリングドクターに応急処置を受けると、担架に乗せられてリングを降りていくのであった・・・。



第6試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングに上がるのは、グラビアアイドルやモデルとして活動している佐野雛子。
グラビア向きのスタイルだけに、白いビキニ姿で登場すると、早くも歓声を浴びていく雛子。
その雛子の対戦相手としてリングに上がるのは、海外の売れっ子モデルのテイラー・ビル。年収数億と言われるモデルの参戦は、地下プロレスのネットワークの広さを表しているが、テイラーは赤いスポーツビキニにオープンフィンガーグローブでの登場。雛子も黒服にオープンフィンガーグローブを要求すると、早くも格闘技戦の予感・・・。
『第6試合・・・日米特別格闘技戦を行います・・・・青コーナー〜・・・身長178p、上から81、56、84・・・21歳・・・テイラー〜ビル〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールするテイラー。
『赤コーナー〜身長160p、上から84、49、83・・・23歳・・・佐野雛子〜っ!』
そして雛子がコールされると、観客席に向かって一礼していく。観客席からは雛子に対しての声援も飛んでいる会場内。
コールが終わると、ルールの確認でリング中央でレフリーの説明を聞くテイラーと雛子。
身長差からも、雛子にとって苦しい展開が予想されるものの、雛子も気が強いからとテイラーを睨み付けていく。
テイラーも雛子の視線に睨み返すと、レフリーが両者を別けてコーナーに進ませた。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされると、コーナーから飛び出していく雛子とテイラー。
まずは距離を測るようなテイラーに対して、雛子は積極的に前に出てジャブ気味のパンチを放っていく。
しかしテイラーとのリーチの差もあって、雛子のジャブは当たらない距離だからと、テイラーも少しずつ自分の距離を測り出す。
雛子も組み付こうとタイミングを計っているのか、ステップを刻んで挑発的なジャブ、キックなどを放つ。
テイラーは落ち着いた様子で雛子の動きを見ていると、軽くジャブを放った。
しかし当たらないと、雛子が踏み込んでハイキックを叩き込む。
これには反応してガードするテイラー。しかし雛子のハイキックを腕に受けて少しダメージを負った様子。
しかしテイラーもジャブを放っては距離を詰めると、雛子がガードしながらも、前蹴り気味に距離を置こうとする。
流石に身長差もあって雛子も打撃戦は避けたいのか、ローキックを放つとテイラーの足に炸裂した。
一瞬フラつくテイラーに、雛子が左右のパンチを振り回して突っ込むと、テイラーの顔面にパンチが炸裂した。
バシッ、バシッ・・
「うっ・・」
一瞬声を漏らしたテイラー。流石に顔面へのパンチは苦しいところ。
更に雛子がパンチに続けてタックル気味に組み付いていくと、そのままロープ際に押し込んでいく。
ロープの感触を背中に受けながらも、テイラーは雛子に組み付いていると、雛子は足を掛けて倒そうと仕掛けた。
しかしテイラーも組技への対応をトレーニングしてきたのか、倒させないと逆に背中にハンマーパンチ気味に打撃を叩き込む。
背中への打撃も構わず、雛子が倒そうとすると、テイラーが踏ん張って倒させない。
早くも両者の素肌には汗が浮かび上がるリング上。
更に足を掛けようとする雛子に、テイラーは膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ・・
「うっ・・」
鋭い膝蹴りに雛子の動きが止まると、テイラーがコーナーに押し込んだ。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
コーナーに押し込まれた雛子の顔面にパンチを連打するテイラー。
激しいパンチの連打に雛子が必死にガードするも、顔面に何発もパンチを受けて苦しい展開になっていく。
コーナーから逃れようとしても、テイラーが阻むようにパンチ、ローキックで雛子に襲いかかる。
堪らずタックルで組み付こうとする雛子に、テイラーはカウンターの膝蹴りを合わせていく。
ゴキッ・・
鈍い衝撃音と共に雛子の動きが鈍ると、髪を鷲掴みにする様にして雛子をリング中央に引いていくテイラー。
雛子が抵抗すると、放してパンチを放つと、雛子もエキサイトして殴り返した。
観客席が盛り上がる中、リング上ではテイラーと雛子が殴り合うと、雛子の拳もテイラーの顔面にヒットしていく。
大振りのフックがテイラーの顔面を捉えると、フラついて動きが止まったからと観客席が盛り上がる。
雛子もチャンスとばかりに顔面へのパンチを連打すると、テイラーが嫌がるように下がりだした。
更に雛子がハイキックを叩き込むと、身長差から顔面は捉えられないもテイラーにダメージを負わせていくと、テイラーの返すパンチが少なくなっていく。
意外と打たれ弱いテイラーに対して、雛子の打撃が続いていくと、テイラーがコーナーに追い込まれていく。
更に前に出る雛子に対して、テイラーがカウンター気味のパンチを返すと、雛子の放つと捉えたのか動きが鈍っていく。
ガードを固めて下がる雛子の鼻から出血していく・・・。
テイラーも苦しそうな表情を浮かべるも、雛子の出血に前に出ると、雛子も必死に返していく。
リーチ差を利用して距離を置いてパンチを放つテイラー。
バシッ、バシッ・・・
距離を詰めたい雛子の顔面にパンチがヒットしていくと、鼻血が酷くなっていくと、血飛沫が舞い散る凄惨な試合へとなっていった・・・。
白いビキニにも血が散って痛々しい雛子。
次第に呼吸も苦しくなってスタミナも削られて、距離を詰めて組みたい雛子が仕掛けるも、テイラーが距離を置いて組ませない。
焦る雛子に、テイラーがハイキックを放つと、側頭部を捉えて雛子がマットに崩れ落ちていく。
頭部への衝撃に雛子がダウンすると、テイラーは素早く襲いかかった。
前のめりに倒れた雛子のバックマウントを取ると、顔面を集中して殴りつけていく。
藻掻く雛子の顔面が更に血塗れになっていくリンク゛上。
ハイキックのダメージもあって、亀の形の様にしか出来ず、テイラーから容赦ないパンチを受けていく雛子。
更にテイラーが立ち上がると、亀の形になる雛子の顔面へサッカーボールキックを叩き込むと、両手で顔面を押さえて仰向け状態になって動きの止まる雛子。
観客席が盛り上がると、テイラーが踏みつける様に雛子の顔面へストンピングを入れていくと、雛子の顔に更にダメージが増えていった・・・。
動きの鈍る雛子に、テイラーはトドメとばかりにマウントポジジョンの体勢に持ち込むと、狙いを定めて顔面へパンチを落としていく。
バキィィィ・・・
鈍い衝撃音と共に、雛子の身体がビクンとしていくと、一層残酷感が増していくリング上。
更にテイラーの顔面へのハンマーパンチが連打されていくと、雛子は逃れようと抵抗すると、俯せの体勢にまで持ち込むも、バックからテイラーが小刻みに脇腹などにパンチを入れると、血塗れので苦悶の表情を浮かべる雛子。
バックマウントからの激しいパンチの連打に、雛子の抵抗も少なくなっていくと、ここでレフリーが試合を止めていく・・・。
『カンカンカンカン・・・』
勝利が決まってテイラーが立ち上がると、レフリーに片手を挙げられていく。
『勝者、テイラー・ビル!』
しかし笑顔もなく、攻められての打たれ弱さを露呈した事に、不満足気な表情なテイラー。
一方、負けた雛子はリングドクターにチェックを受けていくと、応急処置を受けてかから医務室へ担架で運ばれるのであった・・・。



第7試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、女優の末広涼子。白い競泳水着に白いリングシューズ姿の涼子に歓声が起きると、笑顔で観客席にアピールする涼子。
その涼子と対戦するのは、久しぶりの地下プロレス参戦のパリス・ビルトン。白いスポーツビキニに手にはオープンフィンガーグローブを着けて片手を振りながらリングインしていく。暴走お嬢様のリングインに観客席も驚きを隠せないものの、地下プロレスのベテランの涼子なら、上手く対応するだろうと期待のかかる試合になっていった・・・。
『第7試合・・・青コーナー〜・・・身長161p、上から82、58、86・・・36歳・・・末広涼子〜っ!』
コールを受けて一礼していく涼子。流石に海外からの対戦相手には警戒感を滲みだしている・・・。
『赤コーナー〜・・・身長173p、上から90、60、92・・・36歳・・・パリス・ビルトン〜!』
コールを受けてガッツポーズでアピールするパリス。しかし歓声が少ないからと苛ついた様子。
素手の涼子に対してレフリーがオープンフィンガーグローブを勧めるも、涼子は素手でのファイトを申し出てそのままで行われる事となっていった・・・。
レフリーがリング中央でルールの確認をしていくと、パリスは興奮してきたのか涼子を睨み付けては挑発していく。
逆に涼子は落ち着いた様子で、視線も合わせようとせずに説明を聞くと、レフリーが両者をコーナーに別けていくリング上。
この試合も海外勢が日本の女優を壊しに行くのだろうかと観客席は期待するも、涼子も地下プロレスはベテランなので作戦を考えているのか、冷静に試合を組み立てられるのか注目が集まると、試合開始のゴングが打ち鳴らされていった。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時にパリスが飛び出していくと、涼子は冷静に距離を置こうとリングを回り出す。
パリスがジャブを放ちながら距離を詰めると、涼子はガードしながら距離を置いていく展開。
涼子を捉えられないパリスが苛つき出すと、逆に涼子が飛び込むように大振りの張り手を顔面に叩き込む。
バッシーン・・バッシーン・・
左右の張り手にフラついたパリス。
パリス返すも涼子が上手くタックルで組み付いていくと、腰を引くようにしてグラウンドに持ち込んでいく。
素早くサイドポジジョンを奪おうとする涼子に、パリスは藻掻くようにして立ち上がった。
涼子も立ち上がるとパリスが起き上がった涼子の顔面狙いのフックを放つも、涼子が避けて空振りにさせると、タックルで組み付いていく。
今度はパリスも踏ん張ろうとするも、ロープ際に押し込まれていくと、レフリーがロープだからと離していく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に涼子が放していくと、パリスは水着を直していくも、少し呼吸が乱れている。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に睨み合うパリスと涼子。
今度は涼子が張り手の様に挑発気味に手を放つと、いきなりドロップキックを放った。
バッシーン・・・
「アウッ・・」
これにはパリスがダウンすると、涼子は立ち上がるのを待っている。
そしてパリスが立ち上がろうとすると、踏み込んでバストへサッカーボールキックを放った涼子。
バシィィィィ・・・・
バストへの強烈なサッカーボールキックに顔を歪めて痛がるパリス。
更にハイキックを放つも、パリスが避けると空振りに終わった涼子。
逆にパリスが左右のパンチを放っていくと、涼子がガードするも強烈なパンチにガードする腕にもダメージが残っていく・・・。
涼子も張り手を返すと、パリスの頬に叩き込まれて、口の中を切って血を滲ませていく・・・。
口の中に広がる血の味にパリスが目つきを変えていくも、リング上では涼子のペースで試合は進んでいくと、観客席も盛り上がっている会場内。
涼子が挑発的にローキックを叩き込むと、パリスはパンチを返すも空振りになると、涼子が踏み込んで張り手を鼻を狙って叩き込む。
バシィィィ・・・バシィィィ・・・
左右の張り手が叩き込まれると、パリスの鼻から出血していく。
叩かれて興奮するパリスが殴り返すと、涼子の顔面を捉えていく。
バシィィィ・・・
顔面へのパンチにフラついて距離を置いていく涼子。流石にパワーがある一発に流れが変わる可能性があるだけに、涼子も距離を置いていく。
パリスは顔を拭うと出血している事に怒りを込み上げている様子・・・。
『ファイト!』
レフリーが掛け声を放つと、涼子が前に出ていくと、タックルを仕掛けようと狙っていく。
これにはパリスもタックルを警戒して重心を落としていくと、今度は涼子がハイキックで牽制した。
ガードするも重心を落とすとハイキックが来たからと、パリスも油断できない展開。
そして涼子がタックルを仕掛けると、パリスが首に腕を回すもグラウンドに持ち込まれていく。
マウントを奪おうと密着しながらもポジジョン取りをしていく涼子。
パリスが下になって、涼子が上で抱きつく様に密着していくも、涼子の顔とパリスの顔が接近している・・・。
ゴキッ・・
「んあっ・・」
いきなりパリスがが顔が近いからと、涼子の鼻を狙ってヘッドバッドをグラウンド状態で仕掛けた。
鼻に頭突きを受けて激痛に声を漏らした涼子。
力が抜けたからと、パリスがブリッジ気味に涼子を跳ね返すと、素早く立ち上がっていく。
涼子も片手で顔を押さえながらも立ち上がるも、頭突きのダメージで苦しい展開になっていくと、パリスが前に出てパンチを振り回した。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
容赦ないパリスのパンチの連打に、涼子がロープ際、更にはコーナーに追い込まれていく。
必死に顔をガードするも、ボディががら空き状態で、パリスのボディブローを受けて身体をくの字にする涼子。
ドスッ、ドスッ、ドスッ・・・
お腹へのパンチの連打に涎を口から垂らす涼子。ガードしている手が下がり出すと、顔面へパンチが叩き込まれていく。
バシッ、バキッ、バシッ・・
容赦ない顔面への連打に、鼻血が噴き出していく涼子。激しい出血に白い競泳水着にも血が流れ落ちて痛々しい展開になっていく。
涼子も前蹴りでパリスを突き放そうとするも、コーナーに突き刺す様な膝蹴りを叩き込まれていく。
ドスッ・・
「うっ・・んんんっ・・」
ボディへの膝蹴りが効いたのか、涼子が呻き声の様な声を漏らしながらコーナーに座り込む様にダウンする。
更にパリスは観客にアピールしてから、涼子の髪を鷲掴みにしてから、顔面へ膝蹴りを叩き込んだ。
ゴキィィィィ・・・・
鈍い衝撃音に失神寸前と言う感じで涼子がマットに崩れ落ちると、もう目は虚ろになっていた。
パリスはトドメとばかりに涼子を仰向けにしてから、マウントポジジョンを奪ってからハンマーパンチを顔面に乱打すると、抵抗もできない涼子の身体がビクンビクンとしていく。
ここで一方的になって危険と判断がされると、レフリーが試合を止めるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングが鳴っても殴り続けるパリスに、黒服なども止めていく。
『勝者、パリス・ビルトンっ!』
リングアナのコールに観客席からはブーイングが起きていくと、パリスは苛つくように観客席に何か叫んでいく。
一方、涼子は失神状態で応急処置を受けているも、パリスは涼子に構わずガッツポーズすると、涼子に対しても何か叫んでからリングを後にするのであった・・・。




第8試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、モグラ女子としてもグラビアで活躍する久末郁実、大河藍。グラビア系で活躍するだけに黒いビキニに黒いリングシューズ姿でリングに立っている。
その2人に今夜リングで闘うのは、今夜が地下プロレスデビューの廣瀬アリス、すずの姉妹タッグ。地下プロレス参戦が噂されていたが、まさかの姉妹でのデビュー戦。2人とも白い競泳水着に白いリングシューズ姿でのリングイン。流石に普段水着姿など披露しないすずの水着姿には観客席が盛り上がっていく。
観客席が盛り上がると、郁実と藍も何か話し込んで作戦を考えているのか、廣瀬姉妹がリングインすると早くも睨み付けていく。
『特別タッグマッチを行います!・・・青コーナー〜・・・身長165p、上から83、59、86・・・Fカップ・・・21歳・・・久末郁実〜っ!・・・身長164p、上から79、57、78・・・Eカップ・・・24歳・・・大河〜藍〜っ!』
コールを受けて観客席にアピールする郁実と藍。モグラ系としてグラビアでも活躍できる身体に注目が集まっている。
『赤コーナー〜・・・身長159p、上から80、60、86・・・Bカップ・・・19歳・・・廣瀬すず〜っ!・・・・身長165p、上から80、60、86・・・Bカップ・・・22歳・・・廣瀬アリス〜っ!』
コールを受けて一礼していくすずとアリス。緊張感はあるものの、アリスはすずに何か耳打ちしていくと、先発を買って出た。
反対コーナーでは藍が先発の様子で、レフリーがルールの確認をしてから、試合開始のゴングが打ち鳴らされていくのであった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に飛び出していくアリスと藍。
リング中央で距離を置くと、いきなりアリスが踏み込んで張り手を叩き込む。
バッシーン・・・
突然の張り手に藍が頬を押さえると、負けじと張り手を返していく。
バッシーン・・・
女の意地が激突してのスタートから始まったこのタッグマッチ。
続けてアリスが蹴りを放つと、藍も負けじと蹴り返すと、そのままアリスの髪を鷲掴みにしてロープ際に連れ込むと、トップロープにアリスの顔面を押しつけて擦りつけた。
ギュ・・ギュ・・
「んあぁぁぁ・・・・何するのよ!」
顔面を擦りつけられて痛がるアリスは、逆にお腹にパンチを入れて藍の動きを止めると、強引にヘッドロックに捉えていく。
ヘッドロックに捉えられて藍がロープに振っていくと、戻り際にアリスがボディアタックで藍を倒してフォールした。
『ワン・・・ツー・・・』
突然のボディアタックに躊躇するものの、返していく藍。
返されたからと素早く腕を狙うも、藍がロープに足を伸ばした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、アリスは立ち上がって距離を置いていく。
藍もビキニを直しながらも立ち上がると、アリスを睨み付けてから距離を詰めていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、藍はゆっくりと距離を詰めると、アリスは突然ロープに走り込むと、反動を利用して仕掛けようとするも、藍も警戒してして睨み合う。
「タッチ、タッチ・・・」
コーナーから郁実が藍にタッチを要求すると、藍はタッグマッチだからと、コーナーの郁実とタッチしていく。
アリスはコーナーから出てきた郁実に素早くドロップキックを放つと、倒れ込む郁実に続けてドロップキックを叩き込むと、髪を掴んでコーナーに連れ込んでコーナーに叩き付けるようにしてから、すずにタッチしていく。
タッチして飛び出したすずは、コーナーに押し込まれた郁実の喉元にエルボースマッシュを連打していくと、コーナーから首投げでマットに郁実を投げつけた。
バッシーン・・・
マットに倒れ込んだ郁実に素早く両足を首に回すようにしてヘッドシザースで締め上げていく。
グイッ・・・
体格差があるもグラウンドに持ち込んでのヘッドシザースで、すずが上手く郁実を攻めていくと、苦悶の表情を浮かべて郁実はロープに足を伸ばしていく。
グイグイと締め上げていくすずに、郁実は少しずつロープに近づくと足をサードロープに乗せていく・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示にすずが技を解くと、立ち上がっていくと郁実も立ち上がった。
立ち上がった郁実に勢いのあるドロップキックを叩き込むすず。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
バストにキックが炸裂して倒れ込む郁実。
続けてドロップキックを叩き込んでいくと、早くもフォールの体勢に持ち込むすず。
『ワン・・・』
レフリーがカウントを数えると、郁実は素早く返していく。
返されたからと座らせてスリーパーに持ち込もうとするすず、郁実は強引に髪を鷲掴みにしてスリーパーを解かせていく。
グイッ・・・
「イタタタタタ・・・ヘアー、ヘアァァァァァ・・・・」
髪の毛を掴まれたからとすず絶叫してアピールすると、郁実がヘッドロックに捉えて動きを止めていく。
苦しそうに藻掻くすず、郁実は藍にアピールしてからブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
「んあぁぁぁぁぁ・・・・」
マットに叩き付けられて悲鳴をあげるすず。
続けて郁実は起こしていくと、ボディスラムの体勢も持ち込むと、ゆっくりと自軍コーナーに連れ込んで投げつけた。
バッシーン・・・
「んあっ・・ああっ・・」
マットに叩き付けられて苦しむすず、郁実はストンピングを叩き込んでから藍にタッチしていく。
藍はコーナーに倒れるすずにストンピングを叩き込んでから、両足を抱え込んで逆エビ固めを仕掛けていく。
グイッ・・・
「痛いぃぃぃぃ・・・」
堪らず悲鳴をあげていくすず。
藍もロープから近い場所で、手が届かない微妙なポジジョンでの逆エビで痛めつけると、すずは必死にロープに逃れようと手を伸ばした。
しかし届かないと、藍はゆっくりとロープから離すように引いていく。
すると、反対コーナーからアリスが飛び込んでカットした。
腰を押さえて俯せで動きの止まるすずに、藍はキャメルクラッチを仕掛けていくと、わざと鼻に指を掛けて痛めつけてはアピールしていく。
グイッ・・・
「ふがっ、ふがっ・・・」
両足をバタバタさせて痛がるすず。
「ほらほら、ギブアップ?ギブアップする?」
藍が揺さぶったりしてギブアップを促すも、すずは耐えていく。
耐えるすずから技を解いてから、髪を掴んで起こしていく藍は、ゆっくりとヘッドロックのを仕掛けていくと、すずは身体を密着させてバックドロップを狙うも、攻められてダメージもあって投げられない。
そのすずをコーナーに連れ込むと、またも郁実にタッチしていく。藍がヘッドロックで締めていると、動きの止まるすずのヒップにミドルキックを叩き込む郁実。
バッシーン・・・
「痛いっ・・」
堪らず悲鳴をあげるすず。藍が放してコーナーに入ると、郁実はすずをコーナーに押し込んでから、エルボースマッシュを叩き込んでいく。
ゴキィィィ・・・
頬にエルボーを受けてフラつくすず。
しかし負けじと郁実にエルボースマッシュを返していくと、観客席が盛り上がった。
更に蹴りを入れていくと、フラついた郁実にドロップキックを叩き込んでからコーナーに走り込んでアリスとタッチした。
妹が痛めつけられたからと、アリスが一気に郁実にジャンピングニーパッドを仕掛けると、郁実の顎を捉えてダウンを奪った。
両手で顎を押さえる郁実に、アリスが容赦なくお腹にフットスタンプを叩き込んだ。
ドスッ・・
「ぐふっ・・」
ビキニだけに、生腹に炸裂したフットスタンプに苦悶の表情を浮かべる郁実。
更にアリスが馬乗り状態になると、郁実に張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
これには郁実が痛がると、コーナーから藍がアリスを挑発した。
すると、アリスは立ち上がるとコーナーの藍に飛び込むような飛び蹴りを叩き込むと、リング下に落としてから郁実にストンピングを叩き込むと、コーナーからすずを呼び込んでダブルブレンバスターで郁実を投げつけた。
バッシーン・・・
豪快なダブルブレンバスターに郁実の動きが止まると、レフリーはすずを注意してコーナーに戻させる。
そしてアリスが郁実の髪を掴んで起こしてから、バックを奪ってバックドロップでマットに投げると、後頭部を叩き付けつけられた郁実の動きが止まっていく。
コーナーでは藍が郁実のダメージを心配して叫んでいると、アリスはすずに合図した。
フラついている郁実をコーナーに連れ込むと、すずが膝を出して、その膝に郁実の顔面を叩き付けるアリス。
膝をつく郁実に、アリスがすずとタッチしてから起こして、すずはトップロープに登っていく。
そしてすずがフライングボディアタックを仕掛けると、郁実がアリスを押しのけて自爆させた。
トップロープからの勢いあるボディアタックの自爆だけに、ダメージも大きくすずの動きが止まっていくと、郁実は素早くアリスをリング下に落としていく。
そしてすずを自軍コーナーに連れ込んでから、藍にタッチしていくと、素早く藍がすずにパイルドライバーの体勢に持ち込んだ。
逆さにされて動きの止まるすず。
ドスッ・・・
容赦ないパイルドライバーにすずは意識を飛ばしそうになると、藍はグッタリしたすずを俯せにしてから、キャメルクラッチを仕掛けた。
両脇に足を掛けるようにして、両手で顎を押さえて極めていくと、すずの身体が容赦なく反らされていく。
激痛にすずが両足を激しくバタバタさせて痛がると、藍は揺さぶるようにして痛めつけていくリング上。
アリスがリング下からカットを狙うと、郁実もアリスに飛びかかってカットを阻んだ。
藍が揺さぶっていくと、すずは口から涎を垂れ流して藻掻き苦しむ。
『廣瀬っ、ギブアップ?』
レフリーがギブアップの確認をすると、すずは必死に耐えていく。
「ん・・の・・・ぉっ・・・・」
しかし激痛に涙目になっていくすず。
観客席からもすずのギブアップは時間の問題だとギブアップの瞬間を期待して注目が集まるも、必死に耐えていくすず。
更に藍が自らの身体を反らしてすずの身体を反らすと、激痛にすずが泣き出してしまった・・・。
ギブアップこそ拒むも、涙を流して耐えていくすず。
しかしここで、レフリーが藍のエグイ角度で極めているキャメルクラッチに危険と判断して、試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・・』
試合終了のゴングに、藍は技を解くと、すずがグッタリとしていく。
『ただ今の試合、レフリーストップにより大河藍、久末郁実の勝利となりました!』
リングアナのコールに藍と郁実はレフリーに手を挙げられていくと、グッタリするすずはアリスに介抱されていく。
そして郁実と藍がすずとアリスを気遣って声を掛けると、リングを降りていくのであった・・・・。



第9試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、アキバ軍団からグラビアなどで活躍し始めた永濱ねる。
芸能界の登竜門と言う事での地下プロレス参戦になって、グラビア系だけに白ビキニに白いリングシューズ姿でリングに上がっていくねる。
プロレスドラマなどもあるからと、これもその延長と考えていたねる。その考えが間違いだと言う事を理解するのに、そう時間はかからなかった・・・。
異様な雰囲気に戸惑いは見せるものの、コーナーに寄りかかるようにして対戦相手を待つねる。
そのねるの対戦相手としてリングに姿を現したのは、国際的モデルでもあるハンナ・デビス。
長身をワンピース水着、そして手にはオープンフィンガーグローブを着けてリングに上がると、デビュー戦とは言え堂々と観客席にアピールするハンナ。ねるは身長差などからも、ハンナに驚きを隠せない・・・。
『青コーナー〜・・・身長159p、上から84、61、86・・・Cカップ・・・18歳・・・永濱ねる〜っ!』
コールを受けて一礼するねる。しかしスリーサイズまでコールされて顔を赤らめて恥ずかしがっているも、地下プロレスでは着ている水着が剥ぎ取られる事があることを理解していない様子・・・。
『赤コーナー〜・・・身長178p、上から87、66、89・・・27歳・・・ハンナ〜デビス〜っ!』
そしてコールを受けて片手を挙げてアピールするハンナ。身長差など体格の差が大きく、両者ともデビュー戦とは言え、ねるにとっては残酷なマッチメーク・・・。
そしてレフリーがリング中央でルールの確認をしていくと、ハンナはオープンフィンガーグローブを着けているから顔面パンチが認められていて、ねるは素手なので顔面への拳によるパンチは認められないと言う確認があると、ねるは顔を殴られると感じ落ち着きが無くなる・・・。
しかしリングに立っている時点で泣き言も言えるはずもなく、コーナーに別けられていくと試合開始のゴングが無情にも打ち鳴らされていった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングにコーナーから飛び出したハンナ。
身長差もあってねるは緊張して動きが鈍くなっているのか、距離を詰めてくるハンナに必死にドロップキックを放つも、打点も低く勢いもなくて自爆した。
これにはハンナも様子を見ているのか距離を置いて手招きすると、ねるは起き上がって構えていく。
身長差があるから、ハンナは見下ろす形で構えていくと、軽くジャブ気味にパンチを放ちながら前に出た。
パンチが届かなくてもねるに取って恐怖心から、下がりだしていくと、早くもロープに背中が触れていく。
逃げ場を無くしたねるに、ハンナは遠慮気味にボディへミドルキックを叩き込んだ。
バシィィィ・・・
「はうっ・・」
ビキニだけに、生腹に蹴りが炸裂して苦しむねる。
身体をくの字にすると、ハンナは上を向かせようとしてなのか、顔面へパンチを数発入れていく。
バシッ、バシッ・・・
「んあうっ・・・ううっ・・・」
呻き声みたいな声を漏らして逃れようとするねる。しかしコーナーに追い込まれる形になって更に逃げ場を無くしていった・・・。
ハンナが前に出ると、ねるは堪らずタックル気味に組み付こうと前に出た。
これにはハンナも受け止めるようにしていくも、踏ん張るとねるは組み付いて動けなくなると、逆にハンナにコーナーに押し込まれていく。
苦しそうな表情を浮かべるねるに、レフリーがロープブレークを命じた。
『ブレークっ・・・ブレークっ・・・』
レフリーの指示に離れるハンナ。
ねるはビキニを直しながらも距離を置こうとする。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に試合は続けられていくと、いきなりハンナがねるにハイキックを放った。
バッシーン・・・
身長差もあって、またねるもディフェンス技術もなかったから、簡単に側頭部へ蹴りが叩き込まれると、ねるの身体がマットに崩れ落ちていく。
豪快なKOシーンになったものの、地下プロレスはこれでは試合は終わらない・・・・。
ハンナもKO勝利と思ってガッツポーズをすると、レフリーから試合は終わっていないと合図された・・・。
ねるは前のめりに倒れて俯せだからと、ハンナがバックマウントを奪っていくと、ねるも逃れようと藻掻いた。
ロープに逃れようとするねるに、ハンナは片手で髪を鷲掴みにして、片手で側頭部へパンチを入れていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
「痛いっ・・・いやぁぁぁぁ・・・」
殴られて悲痛な叫び声をあげるねる。観客席はねるの痛めつけられる展開に歓声をあげていく。
更にノーガードの脇腹へも重いハンナの拳が叩き込まれていく。
ドスッ、ドスッ・・
「んんんんんんん・・・・・」
脇腹への衝撃に痛がって両足をバタバタさせていくねる。
マットを叩いてギブアップの意思表示をするねるに、レフリーは試合を止めずに続けさせていく。
「レフリー・・・ギブアップ・・・ギブです・・・」
ねるがレフリーにギブアップを哀願するも、レフリーは残酷にも試合を続けさせていく・・・。
ハンナも迷うものの、止められないからとねるを仰向けにしていくと、一気に顔面へパンチを連打していく。
バシッ、バキッ、バシッ、バキッ・・・
「いやあぁぁぁぁ・・・」
泣き声の様な悲鳴をあげるねるに、ハンナも試合を決めようと激しく殴りつけていくと、ねるが鼻血を噴き出していく。
更にハンマーパンチが叩き込まれると、レフリーが危険と判断して試合が止められていくのであった・・・・。
『カンカンカンカン・・・』
まさにグラビアアイドルの虐殺試合と言う感じの展開に、観客席は歓声とブーイングをあげる者まで出ている会場内。
『勝者、ハンナ・デビス!』
コールを受けて片手を挙げられていくハンナ。
あまりに弱すぎたねるに、少し苛ついているのか、鼻血を流して仰向けのねるのバストを踏みつけてアピールすると、リングを降りていくのであった・・・。



第10試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、モデルやグラビアで活躍する馬羽ふみか。黒いビキニにリングシューズ姿、手にはオープンフィンガーグローブでリングインすると、早くも豊満なバストに観客席が盛り上がっていく。ふみかも今夜が地下プロレスデビュー戦。モデルと言う事でモデルとのプロレスと説明されての参戦だったが、相手が気になっている様子。しかしボルダリングやマラソンなどで身体は鍛えているからと、スタミナは自信を持っての参戦だった。
そのふみかの対戦相手としてリングに上がるのが、海外モデル軍団として今夜デビューするカーリー・グロス。黒いスポーツビキニに手にはオープンフィンガーグローブを着けてリングに上がると、ふみかを一瞬見てはコーナーに進んでいった。
ふみかもキックボクシング的な打撃技を学んでの参戦で、地下プロレスでは格闘技的な試合のやり方をアドバイスされての参戦で、打撃は少し自信を持っての登場の様子。しかし相手のカーリーもモデル軍団から格闘技戦のトレーニングなどをアドバイスされていて、体格差で押そうと考えていた・・・。
『青コーナー〜・・・身長167p、上から83、56、84・・・Eカップ・・・22歳・・・馬羽ふみか〜っ!』
コールを受けて一礼していくふみか。早くもモデルとしては大きすぎると言っても過言でないバストが存在感を増している・・・。
『赤コーナー〜・・・身長188p、上から86、58、86・・・25歳・・・カーリー〜グロス!』
コールを受けて両手を挙げてアピールするカーリー。ふみかも小柄ではないが、海外モデル軍団と比べると小柄に見えてしまうリング上。
そしてレフリーからルールの確認がされていくと、コーナーに別れて試合開始のゴングを待つふみかとカーリー。
緊張の瞬間を待つ両者。そして試合開始のゴングが打ち鳴らされるのであった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、ふみかはビキニに包まれたバストを揺らしながら前に出て行く。
カーリーもガードを固めて前に出ると、まずはお互い軽くジャブを放った。
身長差からも、ふみかはリーチ差で不利だからと踏み込んで打撃を当てたいところ。
しかしカーリーはゆっくりと距離を詰めていくと、時折ふみかが踏み込もうとする所へ、ジャブで牽制して飛び込ませない。
ふみかもガードを上げてタイミングを見ていると、カーリーがローキックで牽制する。
バシッ・・・
ローキックを受けて距離を置こうとするふみか。
しかしカーリーは踏み込んでパンチを放っていく。
これには冷静にガードしていくふみか。しかしガードの上からでも圧力を掛けられている展開に、身長差もあって戸惑いも感じていた・・・。
更にカーリーがジャブで距離を詰めてくると、リング内を回るように距離を置こうとするふみか。
追われているからと、前蹴りを放ってカーリーを止めようとするふみかの蹴りに、カーリーがガードを固めて距離を置いていく。
今度はふみがが踏み込んで左右のパンチを放つも、懐の深さでカーリーに拳が当たらないと、逆にカーリーのパンチが顔面を捉えた。
バシッ、バシッ・・・
顔を殴られてガードを固めて距離を置くふみか。
カーリーも深追いせずに様子を見ていくと、ふみかは顔を気にしながら呼吸を整えていく。
『ファイト!』
レフリーが掛け声を掛けると、カーリーがガードを上げて前に出た。
ふみかはガードを上げて、前に出るカーリーにローキックを放つと、続けて左右のパンチで牽制した。
カーリーも蹴られて嫌がる仕草を見せると、パンチはガードするも、ふみかの動きを警戒する。
続けてパンチで威嚇する様に見せてから、ふみかが勢い良くタックルを仕掛けると、カーリーも踏ん張りながらも押し込まれていくと、ロープ際に押しつけられていく。
ふみかも倒そうと足を掛けるも、カーリーもトップロープを掴んでグラウンドに持ち込まれないように踏ん張った。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーは縺れたからと止めていくと、カーリーとふみかを離していく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めるカーリーとふみか。
身長差もあるからと、ふみかは倒し込んでグラウンド状態に持ち込みたいものの、カーリーがグラウンドを許さない状態。
小刻みにジャブで牽制してローキックを放つふみかに、カーリーは冷静にガードを上げて距離を保っている。
更にふみかが左右の大振りのパンチを放っていくと、カーリーのボディに炸裂した。
バシッ、バシッ・・・
殴られて嫌がるカーリーに、ふみかは組み付こうとタックルを仕掛けると、カーリーがまたも押し潰そうとする。
しかしふみかが押し込むと、ロープ際に縺れ込む。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、またも距離を置くことになるふみかとカーリー。
『ファイト!』
レフリーが掛け声を掛けると、今度はカーリーが前に出て行く。
これにはふみかがチャンスとばかりにタックルを仕掛けると、カーリーもカウンターの膝蹴りを狙っていたのか、膝蹴りを放った。
ドスッ・・・
「うっ・・」
カウンターの膝蹴りをボディに受けて動きの鈍るふみか。
しかし組み付こうとしていくと、カーリーが押し込む様に倒していく。
四つん這い状態になったふみかに、カーリーの容赦ないストンピングが叩き込まれていくと、転がるようにロープに逃れるふみか。
更にサッカーボールキックを狙いカーリーに、レフリーがロープだからと止めていくリング上。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーに止められて動きを止めていくカーリー。ふみかはビキニを直しながら立ち上がると、カーリーの圧力に対して驚きを隠せない・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、カーリーが前に出て行くと、ふみかがローキックで足を攻めるも、逆に左右のパンチを顔面に叩き込まれた。
バシッ、バシッ・・
殴られてフラついたふみかに、カーリーは一気に組み付いて首相撲状態に持ち込むと、ふみかのビキニに包まれたバストへ膝蹴りを叩き込んだ。
グニュ・・・
「ああああっ・・・」
鋭い膝蹴りをバストに受けて悲鳴をあげるふみか。堪らず組み付こうとするも、カーリーが下を向くふみかの首筋にエルボーを落としていくと、下を向くふみかにスープレックス気味にマットに投げつけていく。
バッシーン・・・
マットに叩き付けられて仰向けになって動きを止めるふみかに、カーリーは素早くマウントポジジョンを奪っていくと、ふみかの動きを封じていく。
危険なポジジョンになったからと、ふみかが逃れようとするも、ロープにも足も届かず苦しい展開になってしまったリング上。
カーリーはゆっくりと狙いを定めると、ブリッジ気味に逃れようと抵抗するふみかの顔面に、容赦ないハンマーパンチを落としていく。
バキッ・・
カーリーのハンマーパンチが炸裂すると、ふみかの身体が衝撃にビクンとしていく。
流石に顔面へのグラウンド状態でのパンチは強烈で、ふみかが嫌がるように藻掻いていくも、カーリーは構わずハンマーパンチを叩き込んでいく。また逃れられないようにふみかの両腕を足で挟んでガードも出来ないようにする残酷な展開・・・。
バキッ、バキッ、バキッ・・・
鈍い衝撃音が続くリング上。次第にふみかの目から涙が溢れ出ていく・・・。
カーリーの打撃が顔面に炸裂していくと、ふみかの顔が腫れだしていくも、レフリーは試合を止めようとしない・・・。
更にカーリーが拳で顔面を何発も殴り出すと、ふみかは鼻血を噴き出して抵抗も出来ず残酷な展開になっていくと、ここでレフリーが危険と判断して試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・・』
試合終了のゴングが鳴らされると、レフリーがカーリーの手を挙げていく。
『勝者、カーリー・グロス!』
リングアナのコールにガッツポーズを決めてからリングを降りるカーリー。
負けたふみかは、リングドクターが応急処置をしてから担架でリングを降りていくのであった・・・。




第11試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、前大会でヘビー級ベルトを失った熊多曜子。ベルトを失って初の試合になるこの試合、黒ビキニに手にはオープンフィンガーグローブ姿でリングに上がると、観客席に向かって一礼していく。
その曜子の対戦相手としてリングに姿を現したのは、リアルワンダーウーマンの小左内あや。自らボディを誇示するかの様な黄色いスポーツビキニに手にはオープンフィンガーグローブを着けてリングに登場した。その筋肉量にもタレントとしては鍛えている曜子ですら、驚きを隠せない身体のあや。早くもリングアナによるコールが始まっていくリング上・・・。
『青コーナー〜・・・身長164p、上から92、56、84・・・35歳・・・熊多曜子〜っ!』
コールを受けて一礼していく曜子。流石にあやが対戦相手と言う事で、緊張感が感じられる。
『赤コーナー〜・・・身長175p、上から84、60、89・・・34歳・・・小左内あや〜・・・っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールするあや。堂々としている姿に、今夜は曜子が生け贄にされるのではと、期待する声も飛んでいる会場内。
レフリーがリング中央でルールの確認をしていくと、曜子とあやはレフリーの言葉に耳を傾けていく。
お互いがグローブを着けているからと、顔面パンチも認められて、グラウンドでの踏みつけなど全てが有効と確認がされると、コーナーに別けられていく。
緊張感が走るリング上に、試合開始のゴングが打ち鳴らされていく・・・。
『カァーン!』
ゴングが打ち鳴らされると、コーナーから飛び出していくあやと曜子。
まずは曜子が距離を測りながら、あやの動きの見ていく。
あやも曜子の動きを見ながら様子を探っていくと、曜子が踏み込んでジャブを放った。
しかし踏み込みが甘くなって当たらないと、更にミドルキックを放つ曜子。
バシッ・・
ガードするあやだったが、ガードする腕にも衝撃が走り、曜子の打撃能力を感じている様子。
更に曜子が踏み込んでハイキックを放つと、あやがガードするもフラついた。
距離を置いて呼吸を整える曜子。あやに対して打撃が通じていると感じて、表情にも余裕が感じられている。
バシッ、バシッ・・・
左右のジャブで前に出る曜子。あやの顔面にヒットしていくと、遂にあやが動き出した。
いきなり抱きつくように組み付いたあやが、そのまま曜子をスープレックス気味にマットに叩き付ける。
バッシーン・・・
「あうっ・・ううっ・・」
いきなり投げられて苦しむ曜子。
更にあやが曜子を俯せ状態にしてから、バックを奪っていく。
「タレントにしては、お腹とか鍛えてるわね・・・」
あやが囁くと、まずは立ち上がって距離を置いていく。
曜子はあやの力強さに恐怖するも、試合中だからとロープを掴んで立ち上がった。
立ち上がった曜子に、あやが距離を詰めていくと、曜子はガードを固めて間合いを測っていく。
緊張感の走るリング上に、あやが大振りのパンチを振り回すと、当たらなくても圧力から曜子が下がりだした。
あやとしても当たらなくても、威嚇の為の大振りのパンチに、効果があったと曜子の表情から感じていくと、前に出て行く。
曜子はジャブ気味に牽制するも、あやがガードして前に出てくるからと、リング上を回るように距離を置こうとしていく。
前に出るあやに、曜子のジャブ気味のパンチが炸裂すると、流石にあやの顔を殴られて嫌がる仕草を見せた。
更にローキックを鍛えられた太股に叩き込む曜子。
バシィィィ・・・
一瞬フラついたあやに、曜子は小刻みにパンチを放ちながら距離を詰めると、タックルを仕掛けて組み付いた。
上手く組み付いた曜子。しかしタレント相手なら簡単にグラウンド状態に持ち込めた体勢だったが、あやが踏ん張ると倒せない。
逆に背中に両手を組んで叩き付けていくあや。
バシッ・・
「はうっ・・・」
背中にパンチを叩き込まれて苦しむ曜子。
そのままあやがコーナーに押し込んでいくと、レフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーに止められると、あやはコーナーから離れると、曜子はビキニを直しながら呼吸を整えていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていくあや。
曜子もガードを上げてから、ローキックを太股に叩き込むと、ハイキックも牽制で叩き込む。
あやもローキックには嫌な表情を浮かべると、曜子も逃さずに太股を狙ってのローキックを放っていく。
バシィィィ・・・
音を立てて炸裂するローキックに嫌がる仕草のあや。
嫌がるあやに、曜子は更にローキックで足から攻めていくと、あやがロープ際に下がりだした。
観客席も盛り上がる中、左右のパンチを放ってローキックを叩き込む曜子。
バシッ、バシッ、バッシーン・・・
流石のあやも打撃の連続には苦しい展開になっていると、ロープを背にしたあやが反動をつけて曜子に大振りのパンチを放った。
バッシーン・・・
避けようとした曜子の顔面にパンチが当たると、フラついた曜子にタックル気味に組み付いていくあや。
強引にフロントスープロレックス気味に投げていくと、曜子の身体がマットに叩き付けられた。
動きの鈍った曜子にあやがサイドポジジョンの様に抑え込むと、バストに肘を押しつけて痛めつけていく。
自慢のバストを潰されて苦悶の表情を浮かばす曜子。逃れようとロープに足を伸ばしていくも、届かない。
更にあやはバストを押し潰すと、曜子が藻掻くようにロープに逃れようとすると、ロープに足が届いた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、あやが立ち上がる。
曜子はバストを気にしながら立ち上がると、ビキニを直しながら距離を置いた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていくあや。
曜子もガードを固めると、ジャブ気味に牽制してローキックを放った。
バシッ・・・
あやがジャブをガードしながらも、ローキックを受けてフラつく。
更に曜子がジャブから前に出て行くと、あやがタックルで組み付いていく。
上手く組み付くと、持ち上げる様にしてからマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
マットに勢いよく叩き付けられて動きの止まる曜子。
あやがサイドポジジョンを奪っていくと、曜子が素早くロープに逃げようと足を伸ばした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーがあやを止めていくと、曜子は上手くグラウンド状態から逃れていく。
ビキニを直しながら立ち上がる曜子に、あやも水着を直しながら立ち上がると、試合が続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていくあやと曜子。
曜子は打撃を仕掛けようとすると、あやが素早くタックルを仕掛けていく。
あやのタックルに合わせて首に腕を回すも、マットに叩き付けられた曜子の動きが鈍くなると、あやが馬乗り状態を狙うも曜子が藻掻いた。
藻掻いた曜子が俯せ状態になると、あやがバックを奪うように組み付く。
動きが止まる状態に、あやがバックから、曜子の脇腹へパンチを入れた。
バシッ、バシッ・・・
「うっ・・・」
脇腹への衝撃に呻き声の様な声を漏らした曜子。
更にあやのパンチが叩き込まれていくと、苦悶の表情で逃れようと抵抗していく。
しかしあやがバックマウントをの体制になると、激しいパンチが曜子の側頭部、後頭部などへ容赦なく叩き込まれて、曜子は両足をバタバタさせて痛がっている。
更にあやが曜子の顎に手を掛けると、一気にキャメルクラッチを仕掛けた。
グイッ・・
「あああぁっ・・・」
強引なキャメルクラッチに悲鳴に近い声をあげている曜子。
必死にあやの手を掴んで逃れようとする曜子。
しかし力の差は大きく苦しい展開。必死に耐えて逃れようとする曜子に、あやは揺さぶっていく。
口から涎まで垂れ流している曜子に、あやが技を解いて立ち上がると、俯せ状態の曜子の後頭部へギロチンドロップを叩き込む。
更に仰向けになるように蹴りこむと、お腹へフットスタンプを叩き込むあや。
バッシーン・・・
「グボッ・・・うううっ・・・」
流石に腹筋を鍛えている曜子でも、あやの攻撃を受けてのフットスタンプに苦悶の表情で身体を丸めていく。
「少しは鍛えているようね・・・」
あやが呟くと、苦しむ曜子の髪を鷲掴みにして起こしていくと、ヘッドロックで締め上げた。
そして豪快なブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けると、ストンピングを連発してリング下に転落させていくあや。
リング下でグッタリした曜子に、あやはリングから降りると髪を掴んで起こしてから、近くの鉄柱へ叩き付ける鉄柱攻撃を仕掛けた。
ゴッキーン・・・
「痛いぃぃぃぃ・・・」
額から鉄柱に叩き付けられた曜子が絶叫すると、観客席からはあやのラフファイトに歓声があがった。
『いいぞぉぉぉぉ・・・もっと痛めつけてやれ!』
歓声があがる中、曜子も意地を見せるかのようにあやの股間へパンチを入れていく。
ゴキッ・・
「うっ・・・」
流石のあやも股間を殴られては、恥骨への衝撃から一瞬動きが止まると、曜子がお返しとばかりに鉄柱攻撃を仕掛けた。
ゴッキーン・・・
「痛っ・・・」
「お返しよ!」
顔面からの鉄柱攻撃にフラついているあやに、曜子は近くからパイプ椅子を手にすると、あやの背中にパイプ椅子の座面で殴打していく。
バッシーン・・・バッシーン・・・
鍛え上げられたあやの身体にパイプ椅子攻撃が加えられると、数発叩き込まれると座面が取れてパイプだけになると、曜子は投げ捨ててからあやに喧嘩キックを叩き込んだ。
膝をつくあやに、曜子はチョークスリーパーを仕掛けていくと、あやはリング外だからとロープもない場所だから、藻掻くように抵抗する。
曜子の腕があやの頸動脈を捉えそうになると、あやが曜子の手首を掴んで強引に技を解かせていく。
しかし俯せ状態だからと、曜子はバックマウント状態になってからあやの側頭部へパンチを連打した。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・
場外でのバックマウントからのパンチの連打に嫌がるようにガードするあや。しかし曜子のパンチは確実にあやにダメージを与えている。
しかしあやが強引に四つん這いになるように身体を浮かせると、曜子のバランスを崩して逃れて立ち上がった。
これには曜子も立ち上がっていくと、あやが走り込む様に曜子のお腹へ喧嘩キックを叩き込む。
ドスッ・・・
「うぐっ・・うううっ・・」
苦悶の表情を浮かべて膝をつく曜子に、あやは髪を掴んで顔面へ膝蹴りを叩き込んでいく。
ゴキィィィ・・・
鈍い衝撃音に曜子の身体が崩れ落ちると、あやは観客席にアピールしてから曜子を無理矢理起こしてから、ボディスラムの体制に持ち込んだ。
そしてリングサイドの長机の上に曜子を叩き付けると、自らも長机の上に乗ってから、ツームストンパイルドライバーの体勢に持ち込んだ。
バキィィィィ・・・・
容赦ないパイルドライバーが炸裂すると、衝撃音と共に長机が真っ二つになって、あやが放すと曜子がグッタリとしている。
ビキニ姿のグッタリする曜子に歓声が起きていく中、あやは曜子リングサイドのマットの上に転がすと、場外だからと両足を抱え込んでの、逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・・
「痛いぃぃぃぃぃ・・・いやあぁぁぁぁぁぁ・・・」
流石の曜子も容赦ない逆エビ固めに悲鳴をあげていく。
あやが腰を落として痛めつけると、堪らず曜子がギブアップを口にした・・・。
「ギブっ、ギブアップ!・・・ギブアップ!」
しかしレフリーも場外だからギブアップは認められないと告げると、曜子は激しく床に敷いてあるマットを叩いている。
「ギブ、ギブアップ!・・・お、折れちゃう・・・・」
涙目で哀願する様にギブアップを連呼する曜子に、あやが技を解くと、グッタリする曜子の顔面へ強烈なストンピングを連打する。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
容赦ない顔面へのストンピングに、曜子は両手を顔面に当てて痛がっていると、あやが起こしてからリング上に曜子を戻していく。
そしてコーナーに押し込むようにしてから、両手をトップロープに絡める様にしてから、ノーガードの曜子のバストに、強烈なパンチを連打していく。
グニュ・・グニュ・・
ビキニに包まれた曜子の豊満なバストが押し潰されていくと、曜子は悲鳴をあげていく。
「痛いぃぃぃ・・・・」
更に飛び込むようにあやがコーナーの曜子のお腹へ膝蹴りを叩き込むと、あやの鋭い膝がお腹を抉って、曜子は内臓を押し潰される様な感覚に、口から胃液の様な吐瀉物を吐き出していく。
ドスッ・・・
「うぐっ・・・・オェェェェ・・・・」
強烈な膝蹴りに曜子の動きが止まっていくと、両腕はトップロープに絡められているからダウンもできないと、レフリーがあやを離していく。
そして曜子の両腕をロープから放していくと、ダメージから曜子は膝をついていく。
レフリーが試合を続けるのか確認するも、止められるはずもなく試合は続いていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、あやが曜子の背中にサッカーボールキックを叩き込むと、堪らず四つん這いになる曜子。
続けてヒップにサッカーボールキックを叩き込むあや。
バシィィィィ・・・
「おらぁぁ・・・」
「あうっ・・・」
あやが気勢をあげて蹴りこむと、曜子が痛がっていく。
必死にロープに這うように逃れる曜子。レフリーがあやを止めていく・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーに止められてあやが距離を置くと、苦悶の表情を浮かべる曜子がロープを掴んで立ち上がろうとする。
『ファイト!』
レフリーは曜子の体勢が整う前に、試合を続けさせていくと、あやが踏み込んで曜子の顔面へハイキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
突然のハイキックを顔面へ受けて、マットに崩れ落ちる曜子。目が虚ろになっていて半失神状態にも見えている。
しかしあやは構わず曜子を起こしていくと、背後に回るとバックドロップでマットに投げつける。
バッシーン・・・
虚ろな目でグッタリする曜子に、あやは観客席にアピールすると、またも起こしていく。
そして背後から、またもバックドロップで投げつけた。
バッシーン・・・
強引なバックドロップの連発に、曜子が失神寸前状態になっていた。しかしあやは観客席にアピールすると、強引にキャメルクラッチを仕掛けていく。
ビキニ姿でグッタリする曜子の身体が、上半身を反らされて痛めつける展開に観客席が盛り上がると、曜子は口から涎を垂れ流している。
あやは揺さぶるようにして痛めつけていくと、涙目でギブアップをアピールする曜子。
レフリーもギブアップを認めないと、両足もバタバタ激しくさせて痛がる曜子。
曜子にとって地獄の時間が過ぎていく中、あやの筋肉が盛り上がる程の痛めつけ方に、レフリーが危険と判断していく・・。
『カンカンカンカン・・・・』
しかしここで、レフリーが試合終了のゴングを鳴らすのであった・・・。
『勝者、小佐内あやっ!』
リングアナのコールにあやが放して立ち上がると、曜子は失神状態でグッタリと俯せになっている。
その曜子の後頭部を踏みつけてガッツポーズをとるあやは、リングアナのマイクを要求すると、観客席に向かってアピールしていく。
「ラフファイトもあるなら、今度は熊多とデスマッチでもやるわよ!受けるならね・・・・」
あやのアピールに、観客席は盛り上がっていく。
しかし曜子は失神状態なので、リングドクターが応急処置をしていくと、あやはリングを降りていくのであった・・・。



第12試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、モデルで女優の霧谷美玲。地下プロレスのリングでは、その美しいルックスが苦痛に歪む展開に、多くの観客達が歓声をあげる展開が多くなっていて、苦しい試合の連続にも美玲は必死になって闘っていた・・・。
黒ビキニに黒いリングシューズ姿の美玲は歓声を浴びると、一礼してコーナーに進んでいった。
その美玲の対戦相手としてリングに上がるのは、海外モデル軍団からミランダ・ガー。堂々とした入場に世界的モデルの圧力を感じる美玲。片手を挙げてリングインすると、歓声を浴びていくミランダ。白いスポーツビキニに手にはオープンフィンガーグローブを着けてリングイン。
そして早くもリングアナのコールが始められていく・・・。
『青コーナー〜・・・身長164p、上から78、57、83・・・27歳・・・霧谷美玲〜っ!』
コールを受けて一礼していく美玲。流石に海外モデルとの試合には、ジゼル戦での残酷な試合も経験しているだけに、緊張感が走っている・・・。
『身長175p、上から81、61、86・・・32歳・・・ミランダ・ガー〜っ・・・!』
そしてコールを受けてガッツポーズの様にアピールするミランダ。歓声を浴びていくと、早くもアピールのコーナーに進んで左右のパンチを叩き込んだ。
そしてレフリーがリング中央で両者にルールの確認をしていくと、お互い視線を合わそうとしないものの、気合いが入るリング上。
説明が終わるとコーナーに別けられていくと、試合開始のゴングが打ち鳴らされていくのであった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、美玲とミランダがコーナーから飛び出していく。
まずは距離を置いて様子を見る両者。
ガードを上げて前に出るミランダに、美玲はリング内を回る様に動いて距離を置いていく。
距離を置く美玲に、ミランダは踏み込んで左右のパンチを放つも、美玲が距離を取っていて届かない。
冷静に美玲も対処していくと、ミランダは更に踏み込んでミドルキックを放つも、美玲が避けて空振りすると、逆に美玲がローキックを叩き込んだ。
バシッ・・
軽く決まったローキックに歓声が起きると、ミランダが距離を置いて構えていく。
美玲は積極的に前に出ずに、ミランダの動きを見て対応している作戦に見えるも、スレンダーな美玲なだけに、ミランダの打撃が炸裂したらと観客席は期待の声も出ていた・・・。
そしてミランダが左右のジャブで牽制しながら距離を詰めると、美玲のガードの上から強烈なパンチを叩き込む。
バシッ・・
ガードの上からもダメージが気になる衝撃に、美玲は表情を歪めながらもガードを固める。
更にミランダが前に出ると、膝蹴りで止めていく美玲。
流石に膝蹴りは警戒してミランダが前に出るのを止めると、美玲がハイキックを放った。
バッシーン・・
軽い当たりながら、ミランダの上腕にヒットしたハイキックに、ミランダは美玲の打撃に警戒し始めた。
美玲としては、細い腕だけにパンチよりキックとばかりに、キック技を中心に打撃を磨いてきた様子・・・。
ガードを固めたミランダがジャブを放ちながら距離を詰めると、美玲はガードを固めて距離を置こうと移動していく。
前蹴りで牽制しながら距離を置く美玲に、ミランダがハイキックを放つも美玲が避けていく。
逆にタックルを仕掛けると、細いながら勢いで倒してテイクダウンを奪うと、素早くサイトポジジョンを奪って抑え込んでいく。
流石にミランダもブリッジ気味に逃れようとすると、腕を狙っていく美玲。
サイトポジジョンからも、ミランダの顔面へハンマーパンチを落としたりして美玲が揺さぶると、嫌がるように藻掻くミランダ。
しかしミランダがロープに足を伸ばすと、レフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に美玲が立ち上がると、ミランダも水着を直しながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に美玲が距離を置くと、ミランダも距離を置いて様子を見ていく。
素肌にうっすらと汗が浮かんできている両者。
美玲が前に出ると、ミランダがジャブ気味にパンチを放つも、当たらない。
逆に前に出たミランダの膝へ喧嘩キック気味に蹴りを叩き込む美玲。
バシッ・・
「アウッ・・・」
流石に膝を蹴られて苦悶の表情を浮かべたミランダに、美玲は大振りの張り手を連打すると、ミランダの頬を捉えていく。
バッシーン、バッシーン・・
張り手の連打に怯んだミランダに、美玲は髪を鷲掴みにして引き込むと、ボディへ膝蹴りを叩き込んだ。
ドスッ、ドスッ・・
「ウウッ・・・」
一瞬、呻き声の様に声を漏らしたミランダ。ボディへの膝蹴りの連打に動きが止まると、必死に美玲に抱きつくように組み付いていく。
組み付かれると体格差から苦しい美玲。しかし足を掛ける様にして倒していくと、グラウンド状態に持ち込んだ。
マットに倒れ込んでダメージを受けるミランダ。
抱きつくように密着していく美玲に、ミランダはロープに逃れようと足を伸ばしていくと、またもレフリーがロープだからと止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に離れる美玲とミランダ。
意外に粘る美玲にミランダも焦りだしているのか、呼吸も乱れはじめて苦しそうな表情も浮かべている。
美玲も呼吸を乱すも、作戦が上手く行っているのか気合いの入る表情を浮かべている。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にミランダが積極的に前に出ると、体格差からジャブからパンチと顔面狙いの打撃で出てきた。
細い美玲だけにガードの上からダメージが心配される中、顔面にミランダの拳がヒットしていく。
バシッ、バキッ・・・
顔面にパンチを受けてフラつく美玲。
更にミランダが顔面狙いのパンチを連打して美玲をロープに追い込んでいくと、美玲も意地の膝蹴りを放った。
ドスッ・・・
「ウヴ・・・」
美玲の鋭い膝蹴りがミランダのボディを抉ると、呻き声の様に発して動きを止めていくミランダ。
観客席が盛り上がると、美玲が首相撲の体勢に持ち込んでボディへ膝蹴りを連打していくと、ミランダが苦悶の表情を浮かべて膝をついていく。
両手でお腹を押さえる様にして動きを止めるミランダに、チャンスとばかりに観客席が興奮して騒ぎ出した。
容赦なく美玲が髪を鷲掴みにして引き込むようにしてから、顔面へ膝蹴りを叩き込むと、ミランダの顔面に衝撃が走る。
グシャ・・
鈍い衝撃音にミランダが組み付くようにしていくと、美玲が上からハンマーパンチを背中に叩き込む。
顔面への衝撃のダメージにミランダの動きが止まると、美玲は突き放してから四つん這いのミランダの顔面へサッカーボールキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「アウッ・・・」
悲鳴を上げるようにミランダが転がっては、リング下に逃れていく。
リング下でミランダが顔を気にしながら呼吸を整えるも、膝蹴りやサッカーボールキックのダメージに戦意を失いかけている様子。
黒服に何か言っているのが確認できるも、リング上では美玲がビキニを直しながら呼吸を整えていく。
そしてミランダがゆっくりとリング上に戻ると、レフリーが美玲を離していくと、試合を続けさせていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にミランダがガードを上げていくと、美玲は打撃を警戒してガードを上げるも、体格差を警戒していく。
ミランダも意地を見せたいところで、少しずつ距離を詰めていくと、美玲のガードの上へジャブを放った。
ガードの上からでも美玲に対してプレッシャーを与えていくミランダ。
しかし顔には膝蹴りやサッカーボールキックでのダメージの跡が浮かんでいる・・・。しかしプロ意識が高いだけに必死に前に出るミランダは、ジャブからローキックと打撃で攻めだした。
バシッ・・
ローキックを受けて下がる美玲に、ミランダが大振りのパンチを放っては距離を詰めていく。
堪らずコーナーに追い込まれる形になっていく美玲に、ミランダはお返しとばかりに顔面へパンチを連打した。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔面へのパンチの連打に苦しい美玲。必死に前蹴りで押し返そうとするも、ミランダも意地になって殴りつけていくと、美玲の鼻から出血していく。
観客席が盛り上がると、美玲も張り手を返してミランダの顔面へ衝撃を叩き込むと、ミランダも意地になっていく。
コーナーでありながらミランダのパンチの連打に顔面を血に染めていく美玲。
しかしコーナーを背にしながら鋭い膝蹴りを返した美玲。
ドスッ・・
「ウグッ・・ウウッ・・」
美玲の膝蹴りが鋭く炸裂すると、ミランダが口をパクパクさせて動きを止めた。膝蹴りでのレバーブローとも言うべき炸裂だったのか、動きの止まったミランダに美玲が髪を掴んで下を向かせてから、顔面へ膝蹴りを叩き込む。
グシャ・・・
鈍い音と共に、マットに血が垂れていく。そうミランダの鼻から大量の鼻血が溢れ出した。
堪らずタックル気味に組み付いて膝蹴りを逃れようとするミランダに、美玲は更に叩き込むと、ミランダがマットに倒れ込んだ。
観客席はまさかの美玲の攻撃に歓声をあげると、美玲はミランダを仰向けにして馬乗り状態になっていく。
そして美玲も興奮気味にミランダの顔面へパンチを落としていくと、グローブなしの素手だけに鈍い衝撃音がリングに響きだした。
細い美玲の腕からの顔面パンチではダメージは大きくないものの、ミランダにとっては恐怖の時間にかわりはない。
容赦ない美玲の顔面パンチの連打に痛がるように藻掻くミランダ。顔面が血に染まって痛々しい展開になっていくと、ここでレフリーが試合を止めていく・・・。
『カンカンカンカン・・・』
レフリーが試合を止めると、美玲は立ち上がって勝利したかとガッツホーズを取って笑顔を浮かべると、レフリーはグッタリするミランダを起こしてから、片手を挙げていく。
『勝者、ミランダ・ガー!』
リングアナのコールに観客席からはブーイングが起きていく中、美玲も驚きの表情を浮かべると、素手での顔面パンチが反則だからと、反則負けとの裁定が告げられていく・・・。
しかし勝ったミランダも顔面を血に染めてグッタリしていて、観客席からは美玲コールが起きていく。
『霧谷っ、霧谷っ、霧谷っ・・・・』
流石の黒服達も困り出すと、ここでノーコンテスト、無効試合と言う裁定が下るのであった・・・。
『ただ今の試合、無効試合とさせていただきます!』
初の海外モデルの敗北が、美玲が奪ったかと観客席も興奮した中での無効試合。
美玲も無効試合になったものの、素手での顔面へのパンチをしてしまったからと、仕方ないとばかりに観客席に向かって頭を下げるのであった。
そして血塗れのミランダと握手してから、リングを降りていくのであった・・・。



第13試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、地下プロレスではデビュー戦でヘビー級ベルトを奪ったアンジェラ芽依と同じ事務所の林夢。
白いビキニに白いリングシューズ姿に、手には得意なボクシングの為にオープンフィンガーグローブが着けられている。
ゆっくりとリングに上がると、観客席に向かってアピールしてコーナーに進んでいく夢。
その夢の対戦相手としてリングに登場したのは、モデルからバラエティへ進出するなど活躍する堀多茜。体を張った事にも挑戦したいと言う希望に、地下プロレスデビューが組まれたのであった・・・。白い競泳水着に白いリングシューズ姿でのリングイン。
夢も茜も地下プロレスデビュー戦となるこの試合、茜は異様な雰囲気の地下プロレス会場に落ち着きを無くなしている様子・・・。
対して夢はメジャーになる為にも地下プロレスで活躍してアピールしようと気合いを入れていて、コーナーポストにボクシングのアピールすパンチを叩き込んでウォーミングアップしていた・・・。
『青コーナー〜・・・身長168p、上から85、59、86・・・21歳・・・林〜夢〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする夢。観客席から多くの歓声を受けている。
『赤コーナーか〜・・・身長160p、上から78、57、81・・・24歳・・・堀多〜茜〜っ!』
コールを受けて一礼していく茜。反対コーナーの夢のボクシングアピールに焦りを感じながらも、リング上に立ったのだから逃げられないとばかりに、気合いを入れて体を動かしてウォームアップしていく・・・。
そしてレフリーが2人をリング中央に呼んでルールの確認をしていくと、グローブを着けている夢は顔面パンチが認められて、茜は素手だからと顔面へのグーパンチは反則になる事などがレフリーによって確認されていくと、夢と茜は睨み合いながら納得した様子で試合開始を待っていた・・・。
そしてコーナーに別けられていくと、夢はガードを上げて、茜はプロレス的に構えずに試合開始のゴングを待った。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、いきなり茜がコーナーを飛び出していくと、反対コーナーの夢に飛び蹴りの様に仕掛けていった。
意外な茜の仕掛けに夢は冷静に避けてから距離を置いていく。
避けられたからと、茜が続けて喧嘩キックを仕掛けると、夢はステップバックして避けてジャブ気味のパンチで牽制した。
当たらなくても夢のジャブに茜が距離を置くと、夢はガードを固めて距離を詰めていく。
前に出る夢に蹴りを放つ茜。しかし夢が素早く距離を詰めると、左右のパンチを顔面に叩き込んだ。
バシッ、バシッ・・
顔を殴られてフラついて距離を置いていこうとする茜。
しかし夢も逃がさずに顔面パンチを叩き込むと、続けてボディへ叩き込む。
バシッ、バシッ、ドスッ・・ドスッ・・
「あうっ・・ぐふっ・・ううっ・・」
顔を殴られてからのお腹への衝撃に、茜は苦悶の表情を浮かべてフラついた。
観客席が盛り上がっていくと、夢は顔面へジャブを叩き込む様にして茜をコーナーに追い込んでいくと、フラつきながら茜はコーナーを背にしていく。
コーナーを背に喧嘩キックを放っては夢を突き放そうとする茜。
しかし夢はコーナーの茜に容赦なく顔面へパンチを叩き込んでいくと、早くも鼻血が噴き出して出血していく。
鼻血を噴き出した茜に、夢は構わず鼻を狙ってパンチを叩き込むと、血飛沫を舞わせながら張り手で抵抗する茜。
白い競泳水着にも血が舞って赤く染まっていくと、痛々しい展開になっていくリング上。
更にタックルの様に組み付こうとする茜に、夢が膝蹴りを合わせて迎え撃つ。
ドスッ・・
「うっ・・うううっ・・」
ボディに突き刺さった膝蹴りに茜が呻き声の様に漏らして動きを止めると、両手で蹴られた部分を押さえた。
苦しむ茜に躊躇するも、夢が顔面にパンチを連打すると、堪らず膝をつくようにダウンした。
ボクシングならばダウンのカウントが入る展開も、地下プロレスではプロレスルールで特別だからと、レフリーも試合を止めようとしない。
また観客席からも残酷な展開を期待する観客達は喜んでいく中、夢は戸惑いながらも苦しむ茜の顔面へパンチを叩き込むと、堪らず大の字にダウンする茜。
鼻血が激しくなって顔を真っ赤にする様な茜は、両手で顔面を押さえて痛がっていると、夢もレフリーに試合を続けるのかと戸惑いながら問いかけた。
『ファイト!』
しかしレフリーからは試合続行の指示が出ると、倒れているノーガードの茜のお腹にニードロップを叩き込んでいく。
ドスッ・・
「グエェェェェ・・・」
ニードロップを叩き込まれて茜が藻掻き苦しんでいく。
口をパクパクさせながら、胃液の様なものを垂れ流している茜。
流石に藻掻き苦しむ茜のの様子に、夢を離していくと茜をチェックしていく・・・。
『堀多っ、続行できるか?』
レフリーの問いかけに涙目になりながらもサードロープに転がるようにして掴むと、フラフラしながらも起き上がろうとする茜。
「い、いけ・・・ます・・・やり・・ます・・・」
レフリーに続行のアピールをする茜に対して、観客席から歓声が起きていく。
夢としても鼻血など流血して、また打撃でダメージを負わしているはずの茜の姿に、どこまで攻めても認められるのかと動揺すら感じられる。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく夢に、茜はまたも喧嘩キックを叩き込もうと放つ。
蹴りを避けてから、余裕すら感じられる夢のジャブからのパンチが連打されていくと、茜の顔面を容赦なく痛めつけていく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
殴られる度に血飛沫をあげてフラつく茜。
ガードを固めると、ボディへのパンチに苦悶の表情を浮かべていく・・・。
ドスッ、ドスッ・・・
「うっ・・うげっ・・オエッ・・・」
鼻血だけでなく、口から反吐の様なものまで垂れ流す茜。
その茜をロープ際に押し込んでいく夢は、フィニッシュとばかりに動きの止まる茜の顔面、お腹とパンチを連打していくと、茜はサンドバック状態になっていく。
完全に一方的に痛めつけられていく茜の姿に、ここでレフリーが試合を止めるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングが打ち鳴らされると、ここで夢も試合が終わったとばかりに安堵の表情を浮かべた。
『ただ今の試合、レフリーストップにより林夢の勝利になりました!』
リングアナのコールにレフリーに手を挙げられていく夢。笑顔を浮かべると、ロープ際にグッタリとする茜を気遣っていく。
茜も何もできない試合内容に涙を浮かべると、夢と抱き合ってからリングを降りるのであった・・・。
夢はアンジェラとスパーリングなどをしては、ボクシングでの打撃と組技などもトレーニングしてきても、今夜はボクシングの経験だけで倒した結果に、そしてデビュー戦を勝利で終えれた事に笑顔を浮かべた。
対して茜は何もできないデビュー戦、それもキャットファイトみたいな試合になるのだろうと勝手に思いこんでいたからと、こんな激しい試合だったのでトレーニング不足もあっての痛い目に遭ったことに、悔しさから控え室で泣き崩れるのであった・・・



第14試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、10頭身モデルとして話題の香河沙耶。ベストボディジャパンでの総合優勝などトレーニングの成果も出ている沙耶に、地下プロレスからのオファーが届いて、沙耶はトレーナーから格闘技戦の備えたトレーニングを積んでの今夜の参戦。
鍛えた身体を白いスポーツビキニ、手にはオープンフィンガーグローブを着けてのリングイン。
その沙耶のデビュー戦の相手としてリングに上がるのは、写真集なども予定されている香理奈。モデルとしても地下プロレス参戦にしても先輩でもある香理奈は、黒いスポーツビキニとオープンフィンガーグローブを着けてのリングイン。
対戦相手の沙耶とは視線を合わさずにコーナーに進むと、軽く身体を動かしてから黒服からペットボトルを受け取ると、口に水を流し込んでいく・・・。
沙耶としてもデビュー戦の相手が香理奈と言う事から緊張感が走っている様子で、コーナーでは落ち着きが無くなっている様にも見えている。しかし体格では沙耶がせ上回っており、どういう試合になるのか観客達も楽しみにしている会場内。
そしてリングアナがコールを始めていった・・・。
『青コーナー〜・・・身長170p、上から85、60、87・・・22歳・・・香河沙耶〜っ!』
コールを受けて一礼していく沙耶。歓声を浴びて緊張感が増していく・・・。
『赤コーナー〜・・・身長165p、上から80、57、88・・・33歳・・・香理奈〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする香理奈。慣れているだけに余裕も感じられている・・・。
そしてレフリーがリング中央で両者にルールの確認をしていくと、沙耶と香理奈は視線を合わさずに聞いている。
レフリーがコーナーに別けると、ここで試合開始のゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングがリングに響き渡ると、まずはコーナーから沙耶と香理奈が進み出た。
沙耶はガードを上げて打撃のスタイルの様に構えると、香理奈は距離を取って様子を見ていく。
距離が詰まると、香理奈が軽くローキックで牽制した。
バシッ・・・
初めてリング上で蹴られて沙耶がフラつくと、素早く距離を置こうとバックステップを踏むも、香理奈が前に出てガードの上から数発パンチを入れていく。
前に出る香理奈を嫌がるようにガードを固めていく沙耶に、香理奈がタックルを仕掛けて組み付いた。
しかし沙耶も踏ん張ると倒せない香理奈に、上から潰すようにマットに倒していく。
俯せ状態で押さえられた香理奈。体格差もあって沙耶もタックルの対処を学んでいたのか、香理奈の動きが止まると、沙耶が素早くサイドポジジョンに移動すると、香理奈はロープに足を伸ばしていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に沙耶が立ち上がると、香理奈も水着を直しながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの影声に距離を詰めていく沙耶。
香理奈は牽制する様にジャブ気味のパンチを放っていくと、沙耶もパンチを返していく。
沙耶のパンチに合わせるように、香理奈がタックルを仕掛けると、今度は押し込む様にロープ際に縺れ込んだ。
『ロープ・・・ロープ・・・』
またもレフリーが止めていくと、水着を直しながら距離を置いていく香理奈と沙耶。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に前に出て行く香理奈と沙耶。
積極的に沙耶がジャブからローキックと打撃で前に出ると、冷静にガードしながら返していく香理奈。
しかし若さとパワーからも沙耶の突進力に香理奈も驚きを隠せない・・・。
更に沙耶が前に出るからと、堪らずタックルで組み付こうとする香理奈。
逆にカウンターの膝蹴りを合わせられて苦悶の表情で蹴り足に組み付いていく。
苦しむ香理奈も必死に組み付いてグラウンドに持ち込もうとすると、沙耶はバランスを取りながら背中を殴打していく。
バキッ、バキッ・・
背中への容赦ないハンマーパンチに苦しむ香理奈。
しかし必死に倒していくと、足関節を狙って仕掛けるも、沙耶が冷静にヒールキックで抵抗していく。
これには香理奈がロープに逃れるものの、カウンターでの膝蹴りのダメージが気になっている様子。
沙耶も立ち上がると、香理奈が水着を直しながら距離を置いてから試合は続けられていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に香理奈が前に出ると、小刻みのジャブを放った。
ガードの上から衝撃を受けていく沙耶。しかし香理奈の顔面を狙ってパンチを返すと、沙耶のパンチもヒットしていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
お互いが激しく顔を殴り合っていくと、香理奈も沙耶も顔を紅潮させていく・・・。
殴り合いに夢中になる沙耶に、香理奈は素早くタックルで組み付いてテイクダウンを奪うと、素早くサイドポジジョンを奪っていく。
この辺は経験が上回るだけに、香理奈は冷静になって倒していくと、脇腹へ小刻みの打撃を叩き込んでいく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
少しずつ沙耶のスタミナを削ろうとグラウンドで消耗させようとしていく香理奈。
沙耶も逃れようと動くと、全身を汗まみれにしていく・・・。
更に香理奈がマウントポジションを奪おうと体勢を入れ替えようとすると、沙耶が藻掻くように抵抗してバランスを崩させると、素早く立ち上がった。
観客席が盛り上がると、香理奈も立ち上がると先に立ち上がった沙耶が顔面狙いのパンチを振り回した。
バッシーン・・バッシーン・・
左右のパンチを顔面に受けてフラついた香理奈。流石に沙耶の大振りのパンチを受けては苦しいところ。
堪らずガードを固めると、ノーガード状態のお腹へミドルキックが叩き込まれていく。
バッシーン・・・
「ぐふっ・・」
お腹への衝撃に口から涎を垂れ流す香理奈。鍛えた身体からのミドルキックは相当のダメージを与えているのか。
身体をくの字にした香理奈に、沙耶は強引にヘッドロックに持ち込んで締め上げていく。
苦しそうに耐えていく香理奈。身体を密着させてロープに振ろうにも、沙耶が両足を拡げてバランスを取っている。
流石に沙耶のヘッドロックを受け続けては香理奈もスタミナを奪われて不利になるからと、藻掻こうとすると逆に沙耶が放してから、至近距離かにのラリアットを顔面に叩き込んだ。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
突然の顔面ラリアットに香理奈が声を漏らして大の字になってダウンすると、観客席が盛り上がっていく。
倒れた香理奈に容赦なくストンピングを叩き込んでいく沙耶。
バスト、顔面、お腹と容赦なく蹴りこまれていく香理奈が藻掻き苦しむと、身体を丸くして耐えると、沙耶が顔面へサッカーボールキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
思わず声を漏らす香理奈。これには両手で顔面を押さえて、転がるようにロープに逃れた香理奈。
沙耶も蹴りを入れようとすると、レフリーがロープだからと止めていく。
沙耶が距離を置いていくと、香理奈は顔面を気にしながらロープを掴んで立ち上がると、呼吸を整えていくも苦しそうな表情を浮かべている。
レフリーも顔面へのサッカーボールキックを受けていた香理奈にチェックすると、試合は続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に沙耶が前に出ると、香理奈はダメージ回復の為にガードを固めるも、積極的にパンチを出して前に出る沙耶に苦しい展開になっていく。
バシッ、バシッ・・
ガードの上から沙耶のパンチが炸裂していくと、香理奈は前蹴りで離させようとする。
香理奈の蹴りにフラついた沙耶は、構わず前に出て香理奈の顔面へパンチを連打すると、ガードされながらもローキックで崩そうとする沙耶。
フラついた香理奈に組み付くように首相撲に持ち込んでいくと、ボディに容赦ない膝蹴りを叩き込む沙耶。
ドスッ、ドスッ・・・
「うっ・・うううっ・・・」
2発の強烈な膝蹴りを受けて呻き声の様な声を漏らして座り込む様にダウンする香理奈。
観客席が盛り上がる中、沙耶は香理奈の髪を鷲掴みにしていくと、トドメとばかりに顔面へ膝蹴りを仕掛けようとする。
しかし香理奈も顔面への膝蹴りを感じて組み付いていくと、沙耶に膝蹴りを蹴らさない。
逆に倒そうと力を入れるも、上から沙耶が頭部にパンチを連打していくと、辛そうな表情を浮かべて組み付いている香理奈。
その香理奈を強引に離していこうとする沙耶は、必死に引き離していくと、香理奈をマットに転がしていく。
その瞬間、素早く馬乗り状態になろうと飛びかかる沙耶。
しかし香理奈も待ち受けていた様に両足で沙耶の身体を挟むようにガードポジジョンに持ち込んでいく。
身長差があってもガードポジションを取られて殴るにも、上手く殴れない沙耶。
顔を殴られないからと、お腹へハンマーパンチ気味に叩き込むと、香理奈の表情が一瞬険しくなる。
しかし沙耶が顔狙いでパンチを出していこうとすると、下から香理奈が両足を使って三角絞めを仕掛けた。
これには沙耶が藻掻こうとすると、香理奈は極めにかかっていくも、そのまま技を解きながら腕拉ぎ逆十字固めに移行していく。
腕を極められた沙耶が藻掻くと、足がサードロープに掛かってレフリーが止めていくリング上。
『ロープ・・ロープ・・・』
レフリーに止められて技を解いていく香理奈。しかし逆転のチャンスが逃れたと悔しそうな表情を浮かべている。
沙耶もロープに届かなかったらギブアップ確実な展開に驚くも、腕を気にしながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める香理奈と沙耶。
距離が詰まると、香理奈がジャブ気味にパンチを放ってから、ハイキックで牽制する。
ハイキックを避けて、逆にローキックでバランスを崩させる沙耶。
続けてパンチを連打する沙耶に、香理奈がパンチに合わせてタックルで組み付いた。
上手く組み付いた香理奈。しかし沙耶もバランスをとって倒れないと、膝蹴りを狙うも香理奈が倒していく。
抱き合ったまま倒れ込んだ香理奈と沙耶。
香理奈が小刻みに沙耶の脇腹などへパンチを打ち込むと、嫌がるように藻掻く沙耶。
沙耶も抵抗すると、香理奈が素早くサイドポジジョンを奪っていくリング上。
経験の差から上手くコントロールしていく香理奈は、時折脇腹などへのパンチで沙耶の意識を反らしていく。
しかし沙耶も体幹が鍛えられているのか、素晴らしいエビ反りの体勢で返していくと、香理奈のバランスを崩していく。
体勢を入れ替えるように逃れるも、香理奈も上手く密着すると、ここでロープに足が掛かってレフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーに止められて離れて立ち上がる沙耶と香理奈。
お互い接戦で全身を汗で湿らせている・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に試合が続けられると、ガードを固める沙耶に対して、香理奈は小刻みなジャブを放って牽制していく。
更にはローキックで打撃勝負を仕掛けると、沙耶は蹴られながらも殴り返していく。
沙耶のパンチにフラつく香理奈に、沙耶がタックル気味に組み付いてコーナーに押し込んだ。
コーナーを背にした香理奈に対してパンチを連打する沙耶。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
激しいパンチが香理奈の顔面を襲うと、香理奈が鼻血を噴き出して流血していく。
堪らずガードする香理奈の、ボディへも容赦ないパンチが叩き込まれると、コーナーに追い込まれた感じの香理奈が苦しい状態になっていった。
しかしコーナーを背にした香理奈も前蹴りで突き放そうとすると、沙耶は蹴られながらも殴りかかる。
激しい差やのパンチの連打に、香理奈はタックルで組み付いて倒そうと仕掛けると、何度も香理奈のタックルを受けていた沙耶は見切ったのか、カウンターの膝蹴りを叩き込む。
ゴキィィィィ・・・
鈍い衝撃音がリングに響くと、タックルを仕掛けた香理奈の顔面に膝蹴りが炸裂した・・・。
衝撃に意識を飛ばしそうな香理奈は必死に沙耶の足に組み付いていくが、沙耶も押し返すようにコーナーに香理奈を叩き付けた。
顔面への膝蹴りで意識が飛んでいる状態の香理奈は、コーナーに押し込まれて動きが鈍っている。
沙耶は構わずパンチを連打していくと、コーナーで顔を何発も殴られて苦しい香理奈。
必死に突き放そうとするも、沙耶も勝負を賭けて前に出ては殴りつけていくと、香理奈の顔面に血に染まっていく・・・。
またもタックルを仕掛ける香理奈に、沙耶は膝蹴りで迎え撃つと、衝撃で香理奈が崩れ落ちた。
ゴキィィィ・・・
鈍い衝撃音と共に、香理奈がマットに崩れ落ちていく。
しかしレフリーも試合を止めないと、沙耶がバックマウント状態に持ち込んでから、後頭部などへ容赦なくパンチを落としていくと、香理奈は抵抗も出来ずに殴られていく・・・。
マットには香理奈の鼻血などが流れ落ちていく中、沙耶のパンチが連打されていく残酷な展開になっていくリング上。
香理奈の抵抗がないからと、ここでレフリーが危険と判断して試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・・』
ゴングの連打にも沙耶は殴り続けると、レフリーに止められて試合終了を感じたのであった・・・。
『ただ今の試合、レフリーストップで香河沙耶の勝利となりました!』
ベテランの香理奈の敗北と言う現実に、観客席も歓声と落胆の声が混じる中、リング上では沙耶が片手を挙げてアピールしていく。
そしてリングドクターに応急処置を受ける香理奈に、沙耶は抱きつくようにして感謝を表現すると、香理奈も負けたからと勝利した沙耶を讃えるように沙耶の手を挙げてアピールするのであった。
ロープ無しルールであったら香理奈が勝利の展開が何度もあっただけに、デビュー戦ながら沙耶も凄い試合を展開したと言う事が、観客席にも理解出来ていた・・・。



第15試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングに姿を現したのはグラビアアイドルの椙原杏璃。白いビキニ姿でリングインすると、観客の歓声に早くも一礼してアピールしていくと、前屈みになった時に露わになるGカップバストが作り出す谷間にも観客席からは歓声が送られていくのであった。
その杏璃の対戦相手としてリングに現れたのは、フリーの女子アナとして活躍する加東綾子。巨乳としても知られる綾子だけに、杏璃と同じく白いビキニでの登場。巨乳と知られる綾子も、ビキニ姿での生巨乳を拝まされては観客達も興奮を隠せない・・・。
しかしリングでは、ビニールシートが用意されていくと、リング上に特製のオイルが流し込まれていく・・・。
そう、綾子としては女子アナ初のオイルレスリングマッチとなっていくのであった。そして対戦相手には巨乳と言う事で杏璃が用意された今夜の試合。
『青コーナー〜・・・身長157p、上から89、56、80・・・・・・椙原杏璃〜っ!』
コールされて片手を挙げてアピールする杏璃。早くもGカップバストに注目が集まっている・・・。
『赤コーナー〜・・・身長166p、上から87、57、82・・・加東綾子〜っ!』
そして女子アナ初のオイルレスリングマッチに挑む綾子に対しても歓声が起きると、ビキニ姿で恥ずかしそうにするも、笑顔でアピールする綾子。
そしてルールの確認が行われてから、試合開始のゴングを待つ2人。この試合はスリーカウントなどフォールが認められず、ギブアップ、KOのみの言うなればオイルデスマッチ形式・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングが打ち鳴らされていくと、滑り止めのあるロープ近くでお互いが立った状態から、睨み合っていくリング上。
女子アナとグラビアアイドルがビキニ姿で睨み合う、まさにマニアが喜ぶような光景だけに、会場内も興奮状態となっている。
お互いが前にでると、滑り止めのないビニールシートとオイルの上だからと、滑りやすくフラつきながら距離を詰めていく。
滑りやすい足元に、お互いが相手より足元を気にしている中、距離が詰まっていくリング上。
杏璃と綾子が睨み合うと、いきなり綾子が張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
頬を叩かれてフラついた杏璃は、負けずに綾子の頬に張り手を返していく。
バッシーン・・・
杏璃の張り手に綾子は張り手を返すと、お互いが激しく叩き合う張り手合戦になっていくと、両者の頬は紅潮していくのであった。
意地の激突の展開に観客席が盛り上がっていくと、杏璃がタックル気味に組み付いていくと、滑る中だからと堪らず転がっていく。
早くもオイルまみれになった杏璃と綾子。
組み付いたままグラウンド状態になっていくと、杏璃がサイドポジジョンを奪っていくと、綾子が返したいものの、オイルで滑って返せない。
杏璃のGカップバストが押しつけられて、オイルで光っていていやらしさを発しているリング上。
両者の白ビキニにもオイルがたっぷりと吸い込まれている中、綾子は返そうと藻掻いていくと、杏璃が上四方固めの様に押さえていく。
更に綾子の顔面にGカップバストを押しつけると、時折呼吸が苦しくなって綾子が藻掻いていく。
オイルレスリングマッチだけに、オイルが密着感を高めて苦しい綾子。
しかしブリッジ気味に逃れようとする綾子に、杏璃が素早くスリーパーを狙うも、綾子が堪らず杏璃の髪の毛を掴んで逃れた。
グイッ・・・
「痛いっ・・」
髪の毛を引っ張られて堪らず声を漏らして放してしまった杏璃。
その杏璃に滑り込む様なタックル気味に組み付いていく綾子。
今度は杏璃が下になるようになって、綾子がフォールの体勢に持ち込むと、杏璃のGカップとEカップの綾子のバストが押し合うような形になって、観客席が盛り上がっていく。
更に馬乗りの体勢に持ち込もうとする綾子に、杏璃は倒そうと組み付いていくと、縺れ込むようにオイルのマットに倒れ込んでいく杏璃と綾子。
取っ組み合い状態になると、お互いがエキサイトして相手の身体を叩いたりすると、オイルが飛び散っていくマット上。
上手く綾子が杏璃を俯せ状態に押さえると、バックからスリーパーを狙おうと飛びかかる。
しかし杏璃も逃れようと身体を動かすと、綾子がマットに倒れ込んでいく。
逆に杏璃がGカップバストを揺らしながら飛びかかると、綾子が転がるようにオイルのリング上を逃れると、杏璃は素早くキャメルクラッチの体勢に持ち込んだ。
オイルで滑る中を上手くキャメルクラッチの体勢に持ち込む杏璃。
上半身を反らされると綾子のバストが強調される展開になっていくと、ビキニから飛び出しそうになるも、容赦なく杏璃が揺さぶりかけていく。
必死に杏璃の手を掴もうと抵抗する綾子。
しかし勢いをつけて揺さぶっていく杏璃に、綾子は両足をバタバタさせて藻掻き苦しんでいく。
「ギブアップ?ギブするの?」
杏璃が激しい口調でギブアップを迫ると、綾子は耐えていく。
「ノォォォォ・・・ギブなんてしないわ!」
意地を見せていく綾子。しかしオイルマッチだけに、完全に極まっていないから綾子も逃れようとしている。
藻掻く綾子が上手く抜け出すと、杏璃が飛びかかるも綾子が組み付いていくと、今度は綾子が馬乗り状態になっていく。
素早く杏璃のバストへ張り手を叩き込む綾子。流石にバストに衝撃を受けては嫌がるように藻掻く杏璃。
下からも抵抗する杏璃に、綾子は激しい張り手を顔面へも叩き込んだ。
バッシーン・・バッシーン・・
「痛いっ・・・」
堪らず声を漏らす杏璃。
「早く負けを認めなさいよ!」
綾子も激しい口調で杏璃に言い放つと、杏璃も負けてはいない。
「誰が負けを認めるですって?」
すると、下から綾子のバストを掴んでいく杏璃。
「うっ・・な、何するのよ!」
バストを掴まれて藻掻く綾子は、負けずに杏璃のGカップバストをビキニの上から握りしめた。
お互いがバストを攻め出すと、ここでレフリーが止めて両者を立たせていく。
『ブレーク・・・ブレーク・・・』
レフリーの言葉に嫌付きながらも綾子と杏璃が立ち上がると、ビキニを直しながら睨み合っていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に滑るマットの上で近づくと、綾子が喧嘩キックを叩き込む。
ドスッ・・
「おらあっ・・」「うっ・・」
気合いは入る物の、滑るマットの上だからと遠慮があったのか大きなダメージは与えられないものの、杏璃がフラつくと、続けて髪を鷲掴みにして引っ張っていく綾子。
しかし杏璃も負けずに綾子のお腹にパンチを入れていくと、強引にヘッドロックの体勢に持ち込んだ。
オイルで滑る中でのヘッドロックを上手く仕掛けている杏璃。
更に締め上げると、綾子も抵抗して滑るように倒れ込んでいく。
倒れ込んだ時に綾子に体重が乗った形で、綾子にダメージが気になる中、横四方の様にサイドポジジョンを奪っていく杏璃は、小刻みに綾子の脇腹へパンチを入れていくと、綾子の表情が苦痛に歪んだ。
バシッ、バシッ・・・
「うっ・・ううっ・・」
時折苦悶の表情を浮かべる綾子。
更に杏璃が馬乗りを狙うと、上手く綾子に対して馬乗り状態になっていく。
オイルの中でのバランスの悪い仲で、上手く杏璃が馬乗り状態になっていくと、容赦なく綾子の顔面へ張り手を叩き込んでいく。
バッシーン・・バッシーン・・・バッシーン・・・
激しい張り手の連打にオイルが飛沫をあげている中、綾子が痛がるように藻掻いていく。
更に攻め立てる杏璃に、綾子が下からバストを掴みだした。
グイッ・・
「痛いっ・・・」
堪らず悲鳴をあげて力が抜ける杏璃。
偶然のバストへのクロー攻撃だったが、仕掛けた綾子もエキサイトしての行為で驚きを隠せないものの、怯んだ杏璃を押しのけた。
オイルのマットに倒れ込んだ杏璃に、バックマウントを素早く奪っていく綾子。
観客席からは、綾子のバストへのクロー攻撃に歓声が起きていると、綾子は杏璃のビキニを容赦なく剥ぎ取っていく。
「いやあぁぁぁぁ・・・・」
ビキニを剥ぎ取られてトップレスにされて悲鳴をあげる杏璃。
すると、綾子は剥ぎ取ったビキニを杏璃の首に巻き付けると、キャメルクラッチの様に引っ張り出した。
グイッ・・グイッ・・
「あうっ・・うううっ・・・うっ・・・」
これには苦悶の表情を浮かべて、必死にビキニを掴んでいく杏璃。見事なバストを揺らしながら、苦悶の表情で耐える杏璃に歓声が起きていく。
両足をバタバタさせて苦しむ杏璃。綾子も女子アナとしてオイルレスリングマッチを勝利したいと必死に揺さぶっていく。
首に食い込むビキニからも、危険な状態になっている様なマット上。
耐える杏璃も、流石にここで苦しさから逃れようとタップしていく・・・。
「き・・ぎぶ・・・」
首を絞められた形でギブアップを口にした杏璃。
しかしレフリーからも確認されずに、綾子に揺さぶられていく。
「ぎ・・・ギブ・・・ギブ・・・」
更に杏璃はギブアップを口にするも、レフリーが気が付かないと失神寸前状態に追い込まれていった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ここでレフリーが試合を止めていくと、女子アナから初めてオイルマッチに挑んだ綾子の勝利が確定するのであった・・・。
『勝者、加東綾子っ!』
リングアナのコールに綾子がビキニを放すと、勝利したからとガッツポーズで立ち上がった。
そしてマットに上に俯せでグッタリとする杏璃の後頭部を踏みつける様にしてから、観客席にアピールのガッツポーズを決めると、滑るマットに気をつけながらも控え室に引き上げていくのであった・・・。
対して負けた杏璃は、綾子に踏みつけられて屈辱の敗北となって、剥ぎ取られたビキニを手に観客席に一礼すると、そのまま控え室に引き上げるのであった・・・。



第16試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、童顔巨乳のキャッチの浅河梨奈。地下プロレスは90回大会で16歳の若さでデビューして、激しい試合の結果負けてしまったものの、グラビアアイドルとしても地下プロレスでアピールしようと気合いを入れての参戦であった・・・。グラビア系だけに黒ビキニに黒いリングシューズ姿でリングに上がると、観客席が盛り上がっていく。
その梨奈の対戦相手にリングに上がったのは、伝説の巨乳グラビアアイドルの加藤礼子。迫力あるダイナマイトボディは健在で、地下プロレスもデビュー済みで、今後は需要があればグラビアも復帰かなど言われている礼子。梨奈と同じく黒ビキニに黒いリングシューズ姿でリングに上がると、反対コーナーの梨奈と視線を合わせずにコーナーに進んでいった。
まさに新旧巨乳グラビアアイドル対決の様相のリング上。48歳の礼子と、18歳の梨奈の年齢差にも注目が集まる中、早くもリングアナのコールが始まっていく。
『新旧グラビアアイドルマッチを行います!・・・青コーナー〜・・・身長159p、上から85、59、86・・・18歳・・・浅河梨奈〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする梨奈。早くも歓声に包まれていくと気合いを入れている様子。
『赤コーナー〜・・・身長160p、上から97、62、90・・・48歳・・・加藤礼子〜っ!』
若いグラビアアイドル時代のスリーサイズが読み上げられると、観客席から歓声が、反対コーナーの梨奈は驚きの表情を浮かべるも、ビキニ姿からも相当なサイズと言うのが分かる礼子の迫力ボディ。
親子ほどの年齢差の中、レフリーがリング中央でルールの確認の為に礼子と梨奈を呼び込むと、お互いが新旧巨乳グラドルと言うこともあり、早くも緊張感を増していくリング上。
「遠慮しませんから・・・」「遠慮は要らないわよ・・・リングの上では・・・」
梨奈が挑発的に言い放つと、礼子も受けて立つ。
緊張感が増していくと、レフリーがコーナーに両者を別けていくと、早くも試合開始のゴングが打ち鳴らされていくリング上。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、梨奈が果敢に走り込むとドロップキックを仕掛けていく。
しかしこれには礼子も避けて自爆させていくと、梨奈を起こすようにしてヘッドロックに持ち込んだ。
ヘッドロックに捉えられた梨奈は、勢いよく礼子をロープに振るようにヘッドロックから脱すると、ロープからビキニに包まれたバストを揺らしながら戻ってくる礼子に、勢いのあるフライングラリアットを叩き込んだ。
バッシーン・・
「あうっ・・」
喉元にラリアットを受けて倒れ込む礼子。
立ち上がろうとする礼子に、梨奈はストンピングを連打していくと、礼子が転がるようにロープに逃れた。
『ロープ・・ロープ・・・』
レフリーが止めていく梨奈が距離を置いていく。ビキニを直しながら呼吸を整える梨奈。
礼子はセカンドロープを掴んで呼吸を整えていくと、ビキニを直しながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にロープ際の礼子に迫る梨奈。
その梨奈にロックアップで組み合っていく礼子。年齢差ある2人が力を込めて押し合っていくと、若さで梨奈がロープ際に礼子を押し込んだ。
そして水平チョップを礼子のバストに叩き込んでアピールしていく梨奈。
バッシーン・・・
「あふっ・・」
バストへの強烈なチョップに礼子が痛がると、梨奈は続けて首投げでマットに倒していく。
更に素早くヘッドシザースで締め上げていくと、礼子が苦悶の表情を浮かべて痛がっているリング上。
必死にロープに逃れようと足を伸ばしていく礼子に、梨奈はギブアップ狙いなのか激しく締め上げていく。
しかし礼子の足がロープに届くと、レフリーが止めていくリング上。
『ロープ・・・ロープ・・』
レフリーが止めていくと、梨奈はヘッドシザースを解いていくと、礼子は咳き込みながら立ち上がっていく。
梨奈も立ち上がると、いきなりハイキックを放っていくと、これには礼子ガードすると、逆に張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
礼子の強烈な張り手を頬に受けて、梨奈も負けずに礼子の頬に張り手を叩き込む。
バッシーン・・・
親子の様な年齢差の相手に、構わず張り手を叩き込む梨奈に歓声が起きると、礼子も負けずに叩き返した。
バッシーン・・・
新旧巨乳グラビアクイーンの激しい張り手合戦に盛り上がる観客席。
バストを揺らしながらの激しい意地の激突。
更にはエルボースマッシュを叩き込むと、お互いがエルボースマッシュ合戦になると、更に激しさを増していくリング上。
激しい展開になっていくと、年齢差からも梨奈の手数が増していくと、顔面へのグーパンチを叩き込む梨奈。
バキッ・・
鈍い衝撃音と共に礼子が顔面を押さえて動きを止めると、反則である素手での顔面パンチにブーイングが起きていく会場内。
しかし梨奈はブーイングを受けながらも、ノーガードの礼子のお腹へミドルキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
「ぐふっ・・」
ミドルキックを受けて苦しむ礼子。
勢いあるミドルキックに礼子が動きを止めると、続けて太股にローキックを叩き込む梨奈。
バッシーン・・・
「はうっ・・」
ローキックを受けてフラついている礼子に、梨奈は踏み込んで顔面狙いのハイキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・・
流石に顔面へのハイキックに礼子がマットに崩れ落ちると、苦しそうな礼子の片足を抱え込んでフォールしていく梨奈。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・』
決まったと思った瞬間、礼子がギリギリで返していくリング上。
その瞬間、観客席からも歓声が起きていく。
返されたからと梨奈が馬乗りを狙っていくと、礼子は転がるようにロープに逃れる。
その礼子にバックマウントの体勢になった梨奈が髪を掴んでいくも、礼子はロープを掴んでエスケープしていくと、レフリーが止めていくリング上。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーに止められて放しては立ち上がる梨奈。ビキニを直しながら距離を置くと、礼子も呼吸を乱しながらもビキニを直しながら立ち上がった。
激しい闘いに礼子は全身から汗を噴き出していて、谷間に流れ込む汗がセクシーさを強調している。
梨奈も激しい闘いにビキニを汗で湿られていると、スポットライトの光に素肌が輝いている様にも見えている・・・。
『ファイト!』
そしてレフリーの掛け声と共に試合が続けられていくと、梨奈は走り込む様にして喧嘩キックを礼子のお腹に叩き込んだ。
ドスッ・・
「ぐふっ・・」
お腹への衝撃に礼子が口から涎を垂れ流すと、梨奈は強引にロープに振っていく。
巨乳を揺らしながらロープから戻る礼子に、梨奈は仕掛けようとすると、礼子が逆にエルボースマッシュで反撃していく。
ゴキィィィ・・・
鈍い衝撃音に梨奈が倒れ込むと、顔を押さえて痛がっている。
その梨奈に、礼子は勢いの良いストンピングを叩き込んでいくと、顔面からバストへと蹴りこんだ。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
流石に蹴りを受けて梨奈も転がるようにロープに逃れると、レフリーが止めていくのも構わず、仰向け状態の梨奈のお腹にニードロップを落としていく礼子。
グシュ・・
「グボッ・・・うううっ・・・」
お腹へのニードロップに苦悶の表情を浮かべて苦しむ梨奈。
レフリーは礼子は離していくと、梨奈はお腹を押さえて苦しそうにして立ち上がれない・・・。
すると、レフリーは梨奈が倒れた状態から試合を続けさせると、礼子は髪を掴んで起こしていく。
続けて首投げから、同じくヘッドシザースで締め上げていくと、礼子の足の筋肉が膨らむと、梨奈が激しく藻掻いていく。
梨奈も必死に逃れようとすると、スタミナを消耗して苦しい展開になっていくリング上。年齢差から礼子のスタミナも苦しいものの、梨奈を追い込もうと礼子も必死になっている。
ロープに逃れようと梨奈が藻掻くと、礼子は更に締め上げていく。
苦悶の表情の梨奈がロープに足を届かせると、ここでレフリーが礼子を止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、礼子が技を解いてから立ち上がると距離を置いていくと、梨奈も呼吸を荒げながらも立ち上がっていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に礼子と梨奈が距離を詰めると、梨奈が踏み込んで顔面グーパンチを叩き込んでいく。
ゴキッ・・
「あうっ・・」
反則の素手での顔面パンチで礼子がフラつくと、続けて梨奈は礼子のバストへもパンチを叩き込む。
グニュ・・グニュ・・
「ああんっ・・・あんっ・・」
流石の礼子も爆乳に衝撃を受けては、激痛に喘いでいく。
更に動きの止まった礼子に、梨奈は細かいジャブを顔面、バストと叩き込むと、一気に組み付くようにDDTを仕掛ける。
しかし礼子も負けずに押し返すと、梨奈をマットに押し倒す形から、仰向けの梨奈のお腹へヒップドロップを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「ぐふっ・・・」
飛び上がるような礼子のヒップドロップに腹部を圧迫されて藻掻く梨奈。
更に礼子は馬乗り状態から、観客席に向かって拳をアピールすると、容赦なく鼻を狙って拳を振り下ろしていく。
ゴキッ、バキッ・・・
数発顔面パンチが炸裂していくと、梨奈の鼻から激しく出血していく。
観客席からも礼子の激しい顔面パンチに驚きの声が上がる中、梨奈は鼻の激痛で動きが止まると、礼子は立ち上がっていく。
髪を鷲掴みにして梨奈を起こしていくと、身体を絡め合う様なコブラツイストを仕掛けていく礼子。
新旧巨乳グラビアクイーンが絡み合う展開に歓声が起きていく中、梨奈は悲鳴をあげていく。
「痛いぃぃぃぃ・・・・」
「痛いならギブアップする?」
礼子もギブアップを促すと、梨奈は必死に耐えていく。
「ノォォォォ・・・・・ノォォォォォ・・・・」
耐える梨奈に、礼子は揺さぶるように極めていくと、ビキニに包まれたバストを揺らしながら絶叫していく梨奈。
「んああぁぁぁぁぁぁ・・・・・いやあぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
礼子が極めていくと、ここで梨奈の口から・・・
「ぎ、ギブアップ・・・ギブアップぅぅぅぅぅぅ・・・・・」
必死にギブアップの言葉を叫ぶ梨奈。
『ギブアップ?・・・オーケー・・・ゴング!』
レフリーが試合を止めていくと、ここで試合終了のゴングが打ち鳴らされていく。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングに礼子が技を解いていくと、梨奈はダメージからグッタリと座り込んでしまった。
『勝者、加藤礼子っ!』
リングアナがコールすると、レフリーが礼子の片手を挙げていくと、歓声に包まれていくリング上。
礼子はビキニを直してから、座り込む梨奈の手を掴んで立たせていくと、観客席に向かって手を挙げて健闘をアピールしていくのであった。
梨奈も礼子に対して、涙ぐみながら抱き合うと、礼子も抱きしめるようにして、お互いを讃えてからリングを降りていくのであった・・・。



第17試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、久しぶりの地下プロレスに登場の橋元環奈。デビュー戦は散々な悲惨な目にあった環奈だったが、仕事が増える事による地下プロレスからのオファーを断る事も出来ずに、またも参戦する事となったのだった。
小柄ながら女性らしい身体つきになって、白いスポーツビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも歓声を浴びていく環奈。
その環奈の対戦相手としてリングに上がるのは、国民の愛人などとも言われる橋元マナミ。グラビアなどで売れた豊満ボディを環奈と同じくスポーツビキニに包むも、黒のスポーツビキニに谷間がアピールされたデザインだけに、観客席も盛り上がっていく。
しかしマナミは苛ついている様子で、控え室では黒服相手に今夜のマッチメークに不満を漏らしていた事が伝えられていた・・・。
橋元対決で組まれたものの、実力差が大きく、また体格差もあるだけにマナミとしては役回りとしては、環奈を痛めつけるのか、または環奈に負ける方が盛り上がる役回りと感じ、何か衝撃的な試合をやってやろうと考えている様子・・・。
環奈も対戦相手がマナミだからと、気合いを入れる様に身体を動かしては、試合開始の時間を待っている様子。
『橋元対決マッチ・・・・青コーナー〜・・・身長152p、上から80、58、83・・・18歳Dカップ・・・橋元環奈っ!』
リングアナのコールに一礼していく環奈。大きく実ったバストに視線が集まっていくと、恥ずかしそうにコーナーに戻っていく環奈。
『赤コーナー〜・・・身長168p、上から89、62、88・・・33歳Hカップ・・・橋元マナミっ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールしていくマナミ。体格差あるこの2人の対決に、観客席も環奈が何分持つのかと、それを期待する声も出ている・・・。
レフリーがリング中央でルールの確認をしていくと、マナミは環奈を睨み付けていくと、環奈もマナミを睨み返していく。
険悪な雰囲気になりつつあるリングに、レフリーは環奈とマナミを離していくと、ここで試合開始のゴングを要請していくのであった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングに環奈とマナミがコーナーを飛び出して距離を詰めると、いきなりマナミが踏み込んで環奈の顔面へグーパンチを叩き込んだ。
ゴキィィィ・・・
鈍い衝撃音に環奈がフラつくと、いきなりマナミが環奈の髪を鷲掴みにしてバックを取ると、スタンディングチョークスリーパーを仕掛けていく。
身長差もあるだけに、マナミの腕が環奈の喉を捉えると、環奈の表情が苦痛に歪んだ。
マナミが左右に揺さぶるように絞めていくと、環奈も必死に逃れようと藻掻いていくと、容赦ない絞めに座り込む様にダウンしていくと、マナミは続けて両足を環奈の身体に絡めてアナコンダスリーパーに移行していく。
完全に極められた環奈は、マナミの腕を外そうとしていた手から力が抜け落ち、ダラリとしていくと早くも失神してしまった・・・。
まさに秒殺とも言える試合展開に観客席は静まると、絞め続けるマナミをレフリーが危険だからと止めていくのであった・・・。
『ストップ、ストップ!』
『カンカンカンカン・・・・カンカンカンカン・・・』
マナミがスリーパーを解くと、環奈は身体を脱力してダラリとマットに横たわると、マナミが立ち上がってから環奈を仰向け状態にしてから、顔面を踏みつけていく。
『ただ今の試合、レフリーストップで橋元マナミの勝利となりました!』
リングアナのコールに笑みも浮かべず、マナミは環奈の顔面を踏みつけていると、観客席に向かってアピールしていく。
「地下プロレスではデスマッチも経験して、男の人との試合もやったのに、こんな差のある対戦カードじゃ納得いきません!」
そのマナミのアピールに意識を戻した環奈がマナミに言い返す・・・。
「こ、今夜は負けたけど・・・いつか勝てるように努力します・・・」
環奈のアピールにマナミが返す。
「デスマッチでも何でも、受けてあげるわよ・・・強くなったらね・・・」
マナミはそう言うと、リングを降りて控え室に戻るのであった・・・。



第18試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールに花道をリングに向かって進むのは、グラビアデビューして数ヶ月でグラビアアイドルとして売れている太原優乃。
アーティストグループからソロでのグラビア展開で売れている優乃は、ある意味で登竜門とも言える地下プロレスのリングに、無理矢理に近い形で参戦を強要されて、基礎的な練習だけ受けて参戦されられたのであった・・・。会場内の異様な雰囲気に緊張感が高まりながらも、優乃は黒ビキニに黒いリングシューズ姿でリングに向かって進んでいくと、観客席からは完成予定浴びながら、その豊満なバストへ視線が向けられていた。
「プロレスだなんて・・・い、嫌なのに・・・・」
優乃は異様な雰囲気の中で水着姿を見られ、またリングの上でプロレスまでさせられる事に怯えながらも、必死にリングインしていった・・。
レフリーがコーナーに進むように促すと、緊張した表情の優乃がコーナーに進む。
その優乃のデビュー戦の相手が注目される中、遂に姿を現したのは大物・米蔵涼子だった。黒い競泳水着に黒いリングシューズ姿で、そのスタイルの良さを際だたせる様な競泳水着姿に歓声が起きると、リング上の優乃は涼子の登場に緊張感を更に増していった・・・。
「えっ・・よ、米蔵さん・・・」
優乃は驚きを隠せない。そう、涼子はヒール的なきつめのメイクでのリングインに、観客席からは今夜は涼子のヒールファイトが見られるとばかりに、デビュー戦の生け贄とも言える優乃に歓声を浴びせていくのであった。
17歳の爆乳とも言える迫力な身体の持ち主の優乃が、今夜の生け贄。まさに地下プロレスの観客達からは歓声が上がっていくのも当然の流れであった・・・。
「あの娘、ビキニで胸を強調してるなら、剥ぎ取って晒しても良いんでしょ?・・・あと生け贄って言うなら、凶器で額を割っても良いのかしら?」
涼子は近くの黒服に笑みを浮かべて問いかけると、黒服は静かに頷いた・・・。
そしてリングアナがコールを始めていった・・・・。
『太原優乃特別デビュー戦を行います!・・・青コーナー〜・・・身長154p、上から89、60、86・・・Gカップ・・・17歳・・・太原優乃〜っ!』
コールを受けて観客席に向かって一礼していく優乃。その緊張感に足元を微かに震わせているものの、顔は笑顔を浮かべている優乃。
『赤コーナー〜・・・身長168p、上から84、58、85・・・42歳・・・米蔵涼子〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする涼子。今夜は新人のデビュー戦の相手だからと、少し苛ついた様子も見られる・・・。
レフリーは優乃と涼子をリング中央に呼んでルールの確認をしていくと、優乃は目の前の涼子との体格差からも、緊張が高まっている様子。早くもスポットライトの光などからも、素肌に汗を浮かばせては必死に緊張感を漂わさないようにしている。
対して涼子は優乃を睨み付けてから、腕組みしながら言い放つ。
「ちゃんと練習はしてきたのかしら?・・・地下プロレス舐めると痛い目に遭うわよ・・・今夜は痛めつけてあげるから・・・」
涼子の言葉に優乃は深く呼吸していく。観客席の歓声からも、もう逃げる事の出来ない舞台に立っているからと、覚悟を決めたかの様に踏み込むと、いきなり涼子に張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
「練習してきました!」
優乃の衝撃的なアピールに観客席も驚きを隠せない。
涼子は頬を押さえると、不気味な笑みを浮かべていく。
「元気があって良いわね・・・。試合が始まったら容赦はしないわよ・・・ふふふふ・・・」
涼子は返さずにコーナーに進むと、ここで試合開始のゴングが打ち鳴らされていった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、優乃が走り込む様にドロップキックを仕掛けていった。
バッシーン・・・
上手く涼子からダウンを奪うと、続けて起き上がった涼子にドロップキックを叩き込んでいく優乃。
ビキニだけに、Gカップ89pと言われるバストが激しく揺れながら仕掛けていく優乃に、観客席から歓声が送られていく。
更に基本的な首投げでマットに涼子を叩き付けると、続けてスリーパーで締め上げていく。
試合開始から上手く流れを掴んでいる優乃は、座らせた状態からスリーパーで揺さぶる様に絞めていくと、涼子は優乃の腕を掴む形で抵抗する。
更に調子に乗って優乃が左右に揺さぶるように涼子を絞めていくと、涼子はロープに足を伸ばした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、優乃は技を解いて立ち上がると、立ち上がる涼子との距離を置いていく。
水着を直しながらも涼子が睨み付けていくと、優乃は片手を伸ばすようにして、挑発的に力比べを誘おうとしていくリング上。
しかし涼子は誘いに乗らないと、優乃は距離を詰めて組み付こうとしていく。
優乃が前に出たからと、涼子はいきなり張り手を叩き込む。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
いきなり強烈な張り手を受けて動きを止めていく優乃。
バッシーン・・・バッシーン・・
更に涼子の激しい張り手が叩き込まれると、嫌がるように組み付こうとする優乃。
しかし涼子は組み付こうとした優乃のボディへキチンシンク気味の膝を合わせると、優乃の柔らかいお腹に膝が突き刺さった。
ドスッ・・
「グボッ・・・うううっ・・・」
お腹への膝に優乃が苦悶の表情を浮かべて動きを止めると、涼子は髪を鷲掴みにしていく。
「そろそろ良いかしら、この娘を可愛がっても?」
涼子が観客席に向かってアピールすると、観客席からは歓声が起きていく。
『いいぞぉぉぉぉぉ・・・・シッカリ地下プロレスの怖さを教育してやれぇぇぇぇぇ・・・』
『優乃ちゃ〜ん、いいよぉぉぉぉぉぉ・・・』
動きを止められた優乃も涼子の手を払おうとすると、涼子は優乃をロープ際に押し込んでいく。
ロープの感触を背中に感じながら優乃は、目の前の涼子に蹴りを放つも、逆にお腹にグーパンチを叩き込まれた。
ドスッ・・・
「はうっ・・」
お腹への衝撃に苦悶の表情を浮かべる優乃。
更に涼子は、トップロープ、セカンドロープを使って優乃の腕を絡ませて磔状態にすると、ビキニに包まれた巨乳にジャブ気味にパンチを叩き込む。
グニュ・・バシッ・・グニュ・・バシッ・・
「んあぁぁぁぁ・・・・痛いぃぃぃぃぃ・・・いやあぁぁぁぁぁ・・・」
動きを封じられてのバストへの打撃の連打に悲鳴をあげる優乃。
Gカップバストが容赦なく殴られていくと、上下左右と激しく揺れていく優乃のバスト。
ここでレフリーがロープに固定されているからと、涼子を止めていくと優乃をロープから解放していくと、優乃は両手でビキニの上からバストを押さえては痛がっている・・・。
『ファイト!』
痛がる優乃に構わず試合を続けさせていくレフリー。優乃は驚いた表情を浮かべるも、涼子は構わず髪を鷲掴みにしていく。
グイッ・・
「ほらっ、まだまだ試合は始まったばかりなんだよ!」
涼子は言い放つと、優乃の顔面をトップロープに押しつけると、そのままコーナー方向へ擦りつけていく。
ギュ、ギュ・・・ギュ・・・
「んあぁぁぁぁぁぁ・・・・熱いぃぃぃぃぃぃ・・・・いやぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
ロープのゴムとの摩擦での激痛に絶叫していく優乃。初めて受けるロープ攻撃に悲鳴をあげる事しかできない・・・。
更にコーナーに行くと、涼子はコーナーポストに優乃の顔面を叩き付けていく。
バッシーン・・・
「あうっ・・・」
顔面を叩き付けられて座り込む様にコーナー近くにダウンする優乃。
セカンドロープを掴む優乃に、涼子は背中などへストンピングで蹴りこんでいくと、苦悶の表情を浮かべている優乃。
『ブレーク・・・ブレーク・・・』
ここでレフリーが涼子を止めていくと、優乃に立ち上がるように指示していく。
ビキニを直しながら立ち上がる優乃は、実力差に驚きを隠せない。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、涼子はコーナーの優乃のお腹に喧嘩キックを叩き込むと、優乃は咳き込みながら座り込んでいく。
ドスッ・・
「ぐふっ・・コホッ・・コホッ・・・」
苦しむ優乃に構わず、ノーガードの顔面へサッカーボールキックを叩き込んでいく涼子。容赦ない蹴りに歓声が起きていく。
バシィィィィ・・・・
顔面への衝撃に優乃はコーナーにグッタリと俯せに崩れ落ちると、涼子はコーナーポストのカバーを外しだした。
金具が剥き出しになると、観客席も流血戦になるのかと期待する歓声が起きていく。
その歓声の中、涼子はサードロープに優乃の首を乗せるようにして、後頭部を踏みつけていく。
グイッ・・・
「グェェェェェェ・・・・・」
喉元を潰される形になって苦悶の表情を浮かべて苦しむ優乃。口からは舌まで出して、涎を垂れ流していく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが涼子を止めていくと、不機嫌そうに優乃から離れる涼子。優乃は喉元を押さえて苦しんでいると、涼子が髪を鷲掴みにして起こしていく。
フラフラしている優乃を、ロープに振るようにしてリング下に落としていくと、涼子もリング下に降りていく。
グッタリしている優乃の髪を掴んでいくと、涼子は観客席に向かってアピールした。
「お客さんにサービスよ!・・・ほらっ!」
「いやあぁぁぁぁぁぁ・・・」
涼子は優乃を観客席に向かって振っていくと、ビキニ姿の巨乳グラビアアイドルに向かって観客達の手が殺到していく・・・。
汗まみれの優乃の素肌を、無数の観客達の手が触れていくと、恐怖心からも優乃が絶叫していく。
ビキニの上から乳房まで揉まれて嫌がる優乃。更にはビキニショーツの上から股間まで触られていくと、脱がされないまでも玩具にされる様な展開に泣き叫んでいる優乃。
しばらく涼子が観客達にサービスと称して優乃を遊ばせていると、観客達から優乃を取り上げるように髪を鷲掴みにしてリングサイドに引いていった。
そしてエプロンサイドに上げていくと、優乃を観客席側に向けてから、トップロープ、セカンドロープを使って両腕を絡めてから、観客席に向かってアピールしてからノーガードの優乃のバストへハイキックを叩き込んでいった。
バッシーン・・・
「んあぁぁぁぁぁ・・・」
バストへの衝撃に悲鳴をあげる優乃。グッタリすると、更に涼子が水平チョップをバストへ叩き込む。
バシィィィィ・・・・
「いやあぁぁぁぁぁぁ・・・・」
バストへの衝撃に悲鳴をあげる優乃。
更に涼子が背後からビキニに手を掛けていくと、優乃が水着剥ぎを嫌がるように哀願していく・・・。
「い、嫌です・・・み、水着を脱がすのは止めてください・・・・お、お願い・・・・します・・・」
必死に哀願する優乃。しかし地下プロレスは甘くはなかった・・・。
「何言ってるのよ、ここは地下プロレスなのよ・・・。水着剥ぎなんて当たり前なんだから、覚悟しなさい!」
涼子の言葉に優乃は震え出すと、歓声の中を涼子がビキニを剥ぎ取っていく。
グイッ・・・
「いやああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
恥ずかしさから泣き叫ぶ優乃。
見事な張りのあるGカップバストが露わになると、観客席も盛り上がっていく。
「大きいわねぇ、貴女の胸は・・・」
涼子はそう言うと、エプロンサイドで観客席にアピールしてからトップレス状態の優乃のバストへ水平チョップを叩き込む。
バシィィィィ・・・・
「痛いぃぃぃぃ・・・」
涼子のチョップが叩き込まれると、悲鳴をあげる優乃。
更に涼子はチョップを叩き込んでいくと、優乃のバストは内出血して痛々しい姿になっていく・・・。
流石にロープに絡めての攻めに、レフリーも涼子を止めて優乃をロープから放していくと、優乃は必死にバストを隠していく。
しかしレフリーは試合を続けさせていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に涼子は両手でバストを隠してノーガードの優乃に、ハイキックを容赦なく叩き込むと、側頭部に炸裂した。
バシィィィ・・・
強烈なハイキックに優乃がマットに崩れ落ちると、涼子は俯せにしてからヒップを突き上げる体勢にしていく。
ビキニショーツだけの優乃がヒップを突き上げる体勢になっていると、涼子は観客席に向かってアピールすると、股を少し開かせてから、助走をつけて股間へ爪先蹴りを叩き込んだ。
グシュ・・・
「ふぎぃぃ!」
まさに大事な部分へ爪先蹴りの衝撃を受けて、優乃は変な声をあげて両手で股間を押さえていると、歓声を浴びてアピールする涼子。
涙目で動きを止めて痛がる優乃に、涼子は笑みを浮かべながら、更に股間へ爪先蹴りを叩き込んでいくと、優乃は泣きながら転がるように痛がっているリング上。
更に仰向け状態を狙って涼子が飛び上がるように優乃のお腹にニードロップを叩き込むと、胃袋を直撃するかの様な衝撃に、優乃が口から反吐を噴き上げた。
ドスッ・・・
「ホゲェェェェェ・・・・・・」
地下プロレスのデビュー戦、食事の管理もされなかった為に食べてしまったから、激しい反吐に観客席も盛り上がる。
トップレス状態で、自らの吐き出した反吐で顔面を汚して苦しむ優乃。
完全に動きを止めている優乃に、涼子はペットボトルを持ち込んで顔に掛けていくと、優乃の顔を綺麗にしてから更に飛び上がるようにお腹にフットスタンプを叩き込んだ。
ドスッ・・・
「グエェェェェ・・・・」
またも優乃が藻掻くと、口からは胃液の様な吐瀉物が流れ出ていく。
完全に優乃の動きが止まっていくと、涼子は観客にアピールしていく・・・。
「そろそろ試合を終わらせるよ、いいの?」
涼子のアピールに歓声が起きると、涼子は優乃の両足を抱え込むと、ステップオーバーの逆エビ固めを極めていく。
口から胃液を垂れ流して虚ろな目をした優乃は、逆エビが決まると絶叫する様に悲鳴をあげていく。
グイッ・・・
「痛いぃぃぃぃぃ・・・・・」
マットを激しく叩いて痛がる優乃。
涼子も腰を落として極めていくと、優乃は泣きながらマットを叩いていく。
「ギブアップ・・・ギブアップ・・・・」
優乃がギブアップを口にすると、涼子は更に極めていく。
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・ダメェェェェェェェ・・・・・・いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
優乃の泣き声がリングに響き渡る中、レフリーもギブアップを認めていないのか、試合を止めようとしない・・・。
「ふふふっ・・レフリーも意地悪ね・・・・」
涼子は更に極めていくと、ここでレフリーも試合を止めていった・・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされて優乃の地獄の時間は終わりを告げていった・・・・。
試合終了のゴングに涼子が技を解くと、グッタリと俯せになる優乃の後頭部を踏みつけてガッツポーズする。
『勝者、米蔵涼子っ!』
リングアナのコールに涼子は笑みを浮かべると、グッタリする優乃を更に踏みつけてから、リングを後にするのであった。
負けた優乃は、泣きながら胸を隠すように立ち上がると、観客席に一礼してからフラつきながら控え室に戻るのであった・・・・。



第19試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、現役ナースにしてコスプレイヤーであり、グラビアアイドルの桃付なしこ。今夜は遂に地下プロレスデビューの時を迎えてのリングイン。アピールの為かナースルックでの登場に、純白の衣装が観客達の視線を集めている。
手にはオープンフィンガーグローブを着けて、情報によると同じ事務所のアンジェラ芽依、林夢とのスパーリングから打撃や組技など練習を重ねていたと言うので、今夜は激しい試合が予想されるリング上。
そのリングになしこの対戦相手としてリングインするのは、グラビアアイドルとしてベテランの河村ゆきえ。グラビアアイドルらしく堂々と黒ビキニに黒いリングシューズ姿でリングに上がると、視線を合わせずにコーナーに進んでいくゆきえ。地下プロレスの経験も多いだけに、なしことの試合はどうなるのかと観客席も盛り上がっていく。
『青コーナー〜・・・身長160p、上から84、60、83・・・Fカップ、21歳・・・桃付なしこ〜っ!』
コールを受けたなしこは、白衣を脱ぎ捨てると白衣の下は見事な白ビキニに白いリングシューズ姿。これには観客席も盛り上がっていく。
『赤コーナー〜・・・身長158p、上から87、59、87・・・Eカップ、31歳・・・河村ゆきえ〜っ!』
コールを受けて観客席に向かって頭を下げていくゆきえ。観客席は盛り上がっていくも、なしこに対する歓声と割れていた・・・。
レフリーは2人をリング中央に呼んでルールの確認をしていくと、お互いが視線を合わせようとせずにレフリーの言葉を耳にしている。
そしてコーナーに別けていくと、試合開始のゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングに、デビュー戦のなしこは意外に落ち着いている様子で、コーナーから飛び出していく。
ゆきえもコーナーから出ると、まずはなしこの動きを注視していくと、特に手に着けたオープンフィンガーグローブを警戒している様子。
地下プロレスの経験は豊富なゆきえも、打撃だけは得意ではないので、打撃で押されると苦しい展開が予想されるだけに、距離感を保ちながら、なしこの動きを見ている。
なしこが積極的に距離を詰めていくと、ゆきえは打撃を警戒している動きを見せると、なしこはタックルの様に仕掛けようとする。
これにはゆきえも相撲での様に組み付いていくと、意外にもまずは相撲のような展開になっていくリング上。
お互いの力を測っている様な展開になるも、ここはゆきえが押し込んでロープ際になしこを追い込んだ。
更に膝を出そうとするゆきえに、レフリーがロープだからと止めていく。
『ブレーク・・・ブレーク・・・』
レフリーの指示にゆきえが離れると、なしこもビキニを直していくと、試合が続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声になしこが前に出ると、ゆきえは喧嘩キック気味に蹴りを放っていく。
これには踏み込みが甘いなしこは、ダメージを受けないようにして様子を見ると、いきなり大振りのパンチを振り回してきた。
シュ・・
空を切るなしこのパンチ。しかしゆきえは素早いパンチに警戒感を強めると、ガードを固めて距離を置こうとすると、なしこが走り込む様にしてゆきえのお腹に喧嘩キックを叩き込む。
ドスッ・・
「ほらぁっ!」
「あうっ・・」
なしこの気勢に押されるゆきえ。お腹への衝撃に苦悶の表情を浮かべると、続けてなしこはヘッドロックに捉えていく。
これにはゆきえがロープに振っていくと、ビキニに包まれたバストを揺らしながらロープから戻るなしこは、フライングラリアットで切り返した。
バッシーン・・・
衝撃を受けてなえきが倒れ込むと、早くもなしこがフォールの体勢に持ち込んだ。
『ワン・・・』
カウント1で返していくゆきえ。なしこが片膝をつくと、転がるようにロープにエスケープしていくゆきえ。
レフリーがなしこを離していくと、ゆきえがビキニを直しながら立ち上がっていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声になしこが走り込む様にして喧嘩キックを放つと、ゆきえは蹴りを受けながらも蹴り足を掴んでいく。
片足立ち状態のなしこに、ゆきえは一気にバランスを崩させて倒していくと、アキレス腱固めを仕掛けた。
これには苦悶の表情を浮かべるなしこだったが、ヒールキックでゆきえに抵抗していく。
なしこのヒールキックにゆきえの技が緩むと、一気にロープに逃げるなしこ。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーに止められていくとゆきえが技を解くと、なしこはロープを掴んで睨み付けると、ゆっくりと立ち上がった。
ゆきえも水着を直しながら立ち上がると、レフリーが試合を続けさせていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めるなしことゆきえ。
ゆきえが仕掛けようとすると、なしこは軽いジャブを放ちながら距離を詰めると、一気に左右のワンツーパンチを顔面狙いで放った。
バシッ、バシッ・・
「あうっ・・・」
なしこのワンツーを顔に受けて痛がるゆきえ。
堪らずガードを上げるゆきえに、なしこは踏み込んでボディへパンチを叩き込む。
ドスッ、ドスッ・・
「ううっ・・うっ・・」
顔とお腹への続けての衝撃に苦しむゆきえ。
堪らずタックルで組み付いていこうとするも、なしこは組み付く事を許さずに顔面へパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔面へのパンチの連打にフラつくようにロープ際に押されていくゆきえ。
必死に蹴りなどで抵抗するも、なしこが喧嘩キックをお腹に叩き込むと、ゆきえが崩れ落ちていく。
ドスッ・・・
「ぐふうっ・・・うううっ・・・」
呻き声の様な声を漏らしながら、ロープ際に座り込む様にしてお腹を押さえて苦しむゆきえ。
「容赦しないわよ・・・」
なしこが呟くと、ノーガードのゆきえの顔面へパンチを叩き込んでいく。
バキッ・・・バシッ、バシッ・・・
顔面への衝撃にゆきえが倒れ込むようにしてロープを越えて場外にエスケープしていくと、なしこもリング下に追いかけていく。
「逃げないで下さいよ、先輩!」
なしこがヒール的な口調で言い放つと、リング下で髪を鷲掴みにして起こしていくと、そのまま近くの鉄柱へ振るようにして叩き付けるなしこ。
ゴッキーン・・・
「あうっ・・」
鉄柱に叩き付けられてグッタリと座り込むようにダウンしていくゆきえ。
なしこは観客席に向かって片手を突き上げるようにアピールすると、ゆきえの背中にサッカーボールキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「ああんっ・・」
背中を蹴りこまれて悲鳴をあげるゆきえ。
更になしこは、バストへもサッカーボールキックを叩き込むと、ゆきえは大の字に倒れ込んだ。
そのゆきえのビキニに包まれたバストへ、なしこはニードロップを落としていく。
グニュ・・・
「ぎゃああぁぁぁぁ・・・」
鋭いなしこの膝がバストに突き刺さると、ゆきえは絶叫していく。柔らかい乳房に容赦なく膝が落とされるのだから、無理もない・・・。
絶叫したゆきえの姿に、なしこは更に片方のバストへもニードロップを落とした。
グニュ・・・
「んあぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
続けてのバスト潰しとも言えるニードロップの連続に、ゆきえは涙目でバストを押さえて痛がっている。
両方の乳房が、なしこのニードロップでドス黒く内出血して痛々しい姿になっている。ビキニに包まれている部分も痛々しくなっているものと想像ができるゆきえのバスト。
更に観客席にアピールしてから、ゆきえのバストへストンピングを叩き込んでいくなしこ。
グニュ、グニュ、グニュ・・・
「ああんっ・・・ああっ・・・」
柔らかいバストへの衝撃の連続に悲鳴をあげていくゆきえ。
「立ってくださいよ、先輩っ!」
なしこはゆきえの髪を鷲掴みにして無理矢理立たせていくと、エプロンサイドに顔面を叩き付けてから、フラついているゆきえをリング上に戻していった。
グッタリするゆきえが俯せになっていると、鼻に指を掛けた鼻フック状態で起こしていくなしこ。
グイッ・・・
「ふがっ・・ふががっ・・・」
苦悶の表情を浮かべて藻掻くゆきえ。
「まだまだ、試合は続きますよ・・・先輩っ!」
なしこはゆきえに囁くと、一気にバックドロップでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
マットに叩き付けられて大の字状態で動きが止まるゆきえ。
観客席が盛り上がると、なしこは馬乗り状態になっていく。
そして拳をアピールすると、ノーガード状態のゆきえの顔面へパンチを連打していった。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・・
容赦ない顔面パンチの連打に藻掻き苦しむゆきえ。
更になしこが両足でゆきえの両腕を固定してガードできない様にして、狙いを定めて顔面へパンチを落としていく。
バキッ・・・
鈍い衝撃音と共に、ゆきえが両足をバタバタさせて激しく痛がっていく。
バシッ・・・
更にパンチが叩き込まれると、ゆきえが激しく鼻血を噴き出していくと、残酷な展開になっているリング上。
レフリーが試合を止めるタイミングを計るように見ていると、観客席からは歓声が起きていく。
『桃付ぃぃぃぃぃ・・・』『ゆっきー、頑張れ〜!』
歓声が交錯する中、動きを止められて殴られていくゆきえは、涙目でギブアップを口にする・・・。
「ぎ、ギブ・・・ギブアップ・・・・」
しかしなしこは
構わず殴りつけた。
バシィィィィ・・・
「聞こえませんけど、先輩?」
顔面を血に染めて試合を止めてとばかり哀願するゆきえ。
「ギブアップ・・・も、もう止めて・・・」
「地下プロレスって、残酷が売りって聞いてるから、まだやっても良いのかしら?」
ゆきえの哀願にも構わず殴りつけるなしこ。
しかしレフリーはゆきえの顔面が崩壊してしまう前に、試合を止めるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングが打ち鳴らされると、レフリーがなしこを止めていく。
なしこは立ち上がると、ガッツポーズで観客にアピールしていくと、レフリーに片手を挙げられていく。
『勝者、桃付なしこっ!』
リングアナのコールに笑顔を浮かべるなしこ。血塗れでグッタリするゆきえのバストを踏みつけてガッツポーズしていくと、観客席から歓声が起きていく・・・。
なしこは歓声を浴びてリングを降りると、ゆきえはリングドクターの応急処置を受けると、半失神状態でリングを降りるのであった・・・。
鮮烈な地下プロレスデビューを勝利で終えたなしこは、リングを降りるとガッツポーズでアピールしながら引き揚げるのであった。
控え室では、デビュー戦を終えたなしこは、激しい試合でゆきえをKO状態で倒したことに、やりすぎたのかもと焦りも感じながらシャワーを浴びていくのであった・・・・。



第20試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングに上がるのは、グラビアアイドルの山路まり。
白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、早くもFカップバストに注目が集まって歓声を浴びていく。緊張しながらコーナーに進むまり。
そのまりと対戦するのは、女優やモデルなどをこなす菜奈緒。長身のボディを黒いスポーツビキニで包んでリングインすると、久しぶりの地下プロレスのリングに臆することなく堂々と片手を挙げてアピールすると、歓声を浴びていく。キックボクシングのトレーニングなど前回の試合に比べて更に進化していると言う情報の菜奈緒。手にはオープンフィンガーグローブを着けている。
まりも対戦相手の菜奈緒に対して、恐怖心すら抱いているのか落ち着きがなくなっていくと、リングアナがコールを始めていく。
『青コーナー〜・・・身長158p、上から87、60、88・・・22歳・・・山路まり〜っ!』
コールを受けて一礼していくまり。観客席からは生け贄にされるまりに対して、ドミネーションマッチになると思い歓声が飛んでいく。
『赤コーナー〜・・・身長172p、上から80、57、83・・・28歳・・・菜奈緒〜っ!』
そして菜奈緒がコールさせると、アピールの為にハイキックを放って歓声を浴びる菜奈緒。
レフリーがリング中央でルールの確認などしていくと、菜奈緒がまりに近づいて囁く・・・。
「お客さんを楽しませたいから、貴女を痛めつけてあげるわ・・・」
菜奈緒の一言にまりは落ち着きを無くすも、何も言い返せないと、コーナーに別けられて試合開始のゴングを待つことになった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、菜奈緒がコーナーを飛び出してまりに迫っていく。
勢いのある菜奈緒に、まりは恐怖心すら抱いて逃れようとするも、菜奈緒がジャブの様に素早いパンチを放ちながら距離を詰めた。
必死にガードするまりに、ガードの上からパンチを入れてから、ローキックを叩き込む菜奈緒。
バッシーン・・・
衝撃音がリングに響くと、まりの太股に炸裂したローキックの威力でフラついていく。
しかし必死にガードを固めるまりに、菜奈緒もガードを固めてローキックを太股に叩き込む。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
太股への衝撃に声を漏らすまり。
早くもまりの白い太股に内出血で痣の様に現れると、観客席からも菜奈緒の打撃の強さを再認識していくのであった・・・。
まりがガードを上げても、菜奈緒には意味のないものであるも、菜奈緒も観客席の反応を見ながらジャブで距離を詰めると、膝蹴りをボディに突き刺した。
ドスッ・・
「ぐふうっ・・・」
堪らずボディへの膝蹴りにまりは両手を当てて座り込む様にダウンすると、観客席が盛り上がっていく。
『いいぞぉぉぉぉぉ・・・・もっとやれぇぇぇぇぇぇ・・・・』
苦悶の表情で涙目のまりに、菜奈緒は観客席に向かってアピールすると、背後から軽めのサッカーボールキックを背中に叩き込む。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
背中を蹴られて痛がるまり。
「立ちなさいよ、試合は終わってないのよ・・・」
冷たくまりに言い放つ菜奈緒。
フラつきながら立ち上がるまりに歓声が起きると、菜奈緒はローキックで太股を蹴っていく。
バシィィィィ・・・・
「痛いぃぃぃぃぃ・・」
蹴りこまれて悲痛の叫び声をあげるまり。太股はドス黒く変色している部分が大きくなって痛々しい。
動きを止めるまりに、菜奈緒は狙いを定めたグラビアアイドル自慢のFカップバストへ強烈なハイキックを叩き込んでいく。
バシィィィィ・・・・
ハイキックを受けてマットに崩れ落ちるまり。倒れるとバストを押さえて痛がっていると、菜奈緒が上を鷲掴みにしていく。
「試合は終わってないのよ、ほらっ!」
強引にまりを起こしていく菜奈緒。そのままコーナーに押し込んでいくと、膝蹴りをお腹に叩き込む。
ドスッ・・・
「ぐえっ・・・おえっ・・・」
膝蹴りを受けてまりが口から吐瀉物を噴き上げると、マットに落ちていく・・・。
「うううっ・・・・」
口を押さえて涙目のまり。
「そろそろ、決めようかしら・・・・」
菜奈緒は笑みを浮かべると、まりをコーナーから引き離してから、ロープ際に押し込んで、両腕をトップロープとセカンドロープで絡めて磔にしていく。
レフリーも止めようとしない中、菜奈緒は観客席にアピールすると、ジャブの連打でまりの顔面を殴りつけた。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
容赦ない菜奈緒のパンチの連打で、まりの顔が腫れ始めた・・・。
泣き顔の様なまりの顔に、鼻と唇から出血が見られると、バストへもパンチを叩き込む菜奈緒。
グニュ、グニュ、グニュ・・・
柔らかいバストを壊すかのようなパンチに、まりは泣き叫ぶ。
「痛いぃぃぃぃ・・・・止めてぇぇぇぇぇ・・・・いやぁぁぁぁぁぁ・・・」
もう戦意喪失状態のまりをロープから放していくと、観客席にアピールする様に菜奈緒は片手を挙げると、泣きながらフラフラしているまりにハイキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・・
側頭部に綺麗にヒットしたハイキックに、まりは血飛沫をあげて崩れ落ちる様にマットに倒れた・・。
ここでレフリーが危険と判断した為にゴングが要請されると、まりは失神状態なのか俯せでピクリともしない・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音に菜奈緒がガッツポーズで観客席にアピールすると、観客席からは歓声が送られていくのであった。
『勝者、菜奈緒っ!』
リングアナのコールにリングドクターに応急処置を受けるまりを気遣いながらも、菜奈緒は歓声に応えるようにしながらリングを降りるのであった・・・。趣味のキックボクシングで、まさに今夜はまりを撲殺したとも言える試合内容、今後の菜奈緒の試合にも注目があるまるかの様な地下プロレスらしい試合に、観客席も満足している様子の会場内だった・・・・。



第21試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングに向かって進むのは、グラビアアイドルとして売れて、また水着封印宣言から女優に転向した杉元有美。事務所トラブルなどで活動も苦しい中、地下プロレスでの活動のアピールで強烈なマッチメークを組まれ、受けての参戦。黒ビキニに白いリングシューズ姿でリングに上がると、早くも歓声を浴びていく有美。四方の観客席に向かって深々と頭を下げていくと、コーナーに進んでいった。
その有美の対戦相手となるのは、ガッツポーズで花道を進んできた巨漢のアフリカンコング。数々のアイドルなどを地下リング上で痛めつけては地獄に突き落としてきたコングが、遂に有美を生け贄としてリングに激突する事となった・・・。
流石に有美もコングの迫力に動揺は隠せないものの、ファイトマネーなどからも断る事が出来ずに、残酷な試合でありながらも挑戦する事となった・・・。
豹柄のリングコスチュームのコング、その容姿と相まって有美に対して圧力を掛けているリング上。
反対コーナーでアピールしていると、有美はコングの圧力に動揺しているのか、身体を小刻みに動かしては試合を組み立てようと考えている様子。しかし有美が今まで地下プロレスで試合をしてきた相手とは、格段に違うレベルの相手だけに、今夜の有美は全裸失神KO、病院送りなど様々な残酷な流れが思い浮かばれた・・・。
『有美ちゃ〜ん、いいぞぉぉぉぉぉ・・・・』
歓声に緊張感が増していく有美。
『特別試合を行います!・・・青コーナー〜・・・身長168p、上から84、58、85・・・28歳Cカップ・・・杉元有美〜っ!』
コールを受けて一礼していく有美。しかしビキニ姿の有美の姿には悲壮感すら漂っている・・・。
『赤コーナー〜・・・身長173p、体重105s・・・アフリカンコング〜っ!』
コールを受けて威嚇する様にオープンフィンガーグローブを着けた両腕を拡げてアピールするコング。
そしてレフリーが有美とコングをリング中央に呼んでルールの確認をしていくと、プロレスルールの確認などが行われていくと、身長差より体格差と言うべき、体重差が倍以上くらいの差はあるだろう有美とコング。
しかし地下プロレスは残酷と言われても、その残酷さゆえに人気があるのも事実で、今夜は有美が生け贄にされるのであった・・・。
視線を合わせず俯く有美に対して、コングは睨み付けていくと、レフリーはルール説明が終わったからとコーナーに別けていくリング上。
そして有美にとって残酷な時間が始まる合図のゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、有美は必死の走り込んでのジャンピングニーパッドを仕掛けた。
バシッ・・・
有美の打点の高いジャンピングニーパッドがコングの顔面を捉えると、観客席が盛り上がった。
『いいぞぉぉぉぉ・・・杉元ぉぉぉぉぉぉ・・・・』
更にローキック気味に足へ蹴りを叩き込むと、太股を狙ってローキックを蹴りこむ有美。
足へのダメージを与えて動きを鈍らせようとしているのか、まずは距離を置いてガードを固めていく。
コングが前に出て距離を詰めると、有美はローキックを叩き込んでいく。
バシィィィィ・・・
音を立てて炸裂していく有美のローキック。タレント相手ならダメージを確実に与える一撃に、観客席も盛り上がる。
しかしコングも技を受けてばかりではなく、蹴られると前に出ていく。
コングがジャブ気味にパンチを放つと、ガードする有美。
しかしパンチに重さに有美も驚きを隠せない・・・。
「な、何て衝撃なの・・・ガードしてる腕が痺れるわ・・・」
パンチの衝撃に距離を置こうとしていく有美に、コングが積極的に前に出て距離を潰していくと、嫌がるように有美は前蹴りなどで止めようとしていく。
しかしコングは前に出て行くと、有美をロープに押しつけるように圧力を掛けていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
これにはレフリーがロープだからと止めていくと、有美にとっては助かったとばかりに安堵の表情を浮かべていく。
コングが離れると、試合は続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にコングが前に出て行くと、有美は距離を測りつつ、ローキックの打撃で動きを削ろうと攻めていく。
バシィィィ・・・
流石に有美のローキックを受けては、コングも嫌がる仕草を見せているだけに、ダメージを確実に与えている様子。
コングもガードを固める様にして、有美との距離を詰めていくと、大振りのパンチを振り回していく。
有美がコングのパンチを避けていくと、ミドルキックでボディへ衝撃を与えていく。
バシィィィィ・・・
「あ、あんなパンチを受けたら、タダでは済まないわ・・・」
有美もコングの動きには注意している様子で、一撃で試合の流れが変わるリスクは承知していた・・・。
更にコングが前に出ると、有美はローキックを叩き込むもバランスを崩しそうになると、遂にコングが有美の左手首を掴んでいった・・・。
グイッ・・
「ひっ・・・」
堪らず悲鳴をあげる有美。初めて感じた圧倒的な力の差に、有美は恐怖心を抱いていた・・・。
「ツカマエタ・・・」
コングが呟くと、強引に有美をロープに振っていく。
「きゃあああぁぁ・・・・」
堪らず悲鳴をあげながらロープに当てられて、跳ね返る有美に、コングは走り込む様にしてボディアタックで倒していく。
バッシーン・・・
「あああ〜ん・・・」
堪らず倒れ込む有美に、コングは豪快なストンピングを連打していくと、藻掻き苦しむ有美は転がるようにロープに逃れていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーがコングを止めていくも、有美はサードロープを掴んで圧倒的な力の差に、またも驚きを隠せない・・・。
ゆっくりと立ち上がってビキニを直していく有美。
コングは威嚇する様に距離を詰めると、レフリーが離してから試合を続けさせていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、有美は距離を置いていくも、圧倒的な体格差と力の差が有美を追い詰めていく・・・。
コングがジリジリと距離を詰めていくと、有美はリング上を逃げ回るように動いていく。
時折、必死になってパンチ・キックを放つも有効打にはならず、苦しい展開になっていくリング上。
コングがコーナーに追い詰めていくと、一気にボディアタックの様に激突しては、有美をコーナーに吹き飛ばした。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
コーナーに叩き付けられる様にしてダウンする有美は、更にコングが顔を踏みつけるようにして痛めつけていくと、有美の表情が苦痛に歪む・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
しかし有美の手がロープを掴んでいるからとレフリーがコングを止めていくと、コングはストンピングで蹴りこんでから離れた。
フラつきながら立ち上がる有美。
『ファイト!』
レフリーが試合を続けさせていくと、コングは素早く有美の髪を鷲掴みにしていく。
グイッ・・
「あうっ・・」
苦しむ有美の顔面をコーナーポストに叩き付けていくコング。
バッシーン・・バッシーン・・・
「いやあぁぁぁぁ・・・・あああああぁぁぁぁ・・・」
有美が悲鳴をあげて痛がっていると、観客席からは歓声が起きていく。
更にトップロープに押しつけるようにしてから、コングは有美の顔面をロープに擦りつけていく。
ギュ、ギュギュ・・・ギュ・・・
「痛いぃぃぃぃぃ・・・イヤァァァァァァァァァ・・・・・」
有美の泣き声の様な悲鳴が響き渡るリング上。コングの強引なロープへの顔面擦りつけで、ゴムとの摩擦で激痛が走り、有美は悲鳴をあげていた。
そしてコーナーに顔面を叩き付けてから、フラフラしている有美を抱え上げていくコング。
まるで子供にオシッコでもさせるかの様な抱え上げに、観客席からは残酷シーンを期待しての歓声が上がっていく。
『プッシークラッシャーぁぁぁぁぁ・・・・いけぇぇぇぇぇぇ・・・有美ちゃんのアソコを壊してやれぇぇぇぇぇぇ・・』
『ぶっ壊せぇぇぇぇぇぇ・・・・容赦するなぁぁぁぁ・・・コングぅぅぅぅぅ・・・』
観客席からは残酷な展開を期待する声が飛んでいくと、有美は嫌がるように藻掻いていく。
「い、いや、いや、イヤァァァァァ・・・・・・・・」
有美が哀願するように悲鳴をあげていくと、コングの表情に笑みが浮かぶ・・・。
リング上で四方の観客席に嫌がる有美の表情を楽しませようと、コングは四方に有美を抱え上げたままアピールしていく。
そして遂に、観客達の待ちかねたプッシークラッシャーの瞬間になろうとしているリング上。
「プッシーぃぃぃぃぃぃ・・・・」
コングがアピールしていくと、勢いよく有美の身体を落として、同時に膝を立てて股間の水着に包まれた秘部を膝に叩き付ける、プッシークラッシャーを炸裂させた。
ゴキィィィ・・・・
勢いあるプッシークラッシャーに、有美の秘部がコングの膝に叩き付けられ、同時に衝撃が全身を突き抜ける感覚に有美は絶叫した。
「ヒギィィィィィィィ・・・・・・・・」
初めて味わうプッシークラッシャーの衝撃に、身体はたまらず股間から液体を溢れ出していく・・・。失禁してしまった有美は、身体に力も入らずにグッタリすると、コングはマットに放り投げていく。
仰向けでグッタリする。涙目で股間を両手で押さえて痛がっていると、コングは観客席に向かってアピールしていく。
観客席が盛り上がる中、コングは飛び上がるようにしてボディプレスでビキニ姿の有美を押し潰していく。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
コングの巨体に押し潰されて苦しむ有美。
四肢をダラリとさせて倒れ込んでいる有美に、コングは髪を掴んで起こしていくと、グッタリとしている有美の両腕を極めていく。
ダブルアームスープレックス狙いか、有美の両腕を極めている様にしてから、観客席に向かって視線を送ってアピールするコング。
そして有美の身体が浮かぶと、ダブルアームスープレックスと思われた瞬間、コングはそのまま前に落としてフェイスバスターの様に有美を叩き付けた。
バッシーン・・・
「ああああぁぁぁぁ・・・」
顔面からマットに叩き付けられて悲痛の叫び声をあげる有美。俯せ状態で動きが止まっていくと、コングは地下プロレスで初めて出した技に観客にアピールしていく。女子プロレスのリングでは定番とも言えるコングの技だったが、遂に地下プロレスでも披露されたのであった。
容赦なくコングが有美の鼻に指を掛けていくと、強引に起こしていく。
グイッ・・
「フガッ・・フガガっ・・・・」
鼻フック状態で起こされて激痛で苦悶の表情を浮かべながら起こされていく有美。
そのままコーナーに押し込まれていくと、両腕をトップロープに絡めるように固定されていく有美。コングは距離を置いてからアピールしていくと、一気に走り込む様にして、コーナーの有美の身体を押し潰すボディアタックで激突していった。
バッシーン・・・
「んあぁぁぁぁ・・・」
勢いあるコングの巨体とコーナーに押し潰された有美が悲鳴をあげると、両腕がトップロープに絡まっているからとグッタリするも、倒れ込めない・・・。
レフリーが有美の身体をコーナーから放していくと、有美は膝をつくようにして倒れ込んでいく。
有美の両足を掴んでリング中央へ移動させていくコングは、観客席に向かってアピールすると、仰向け状態の有美を跨いでいく。
そして飛び上がるようにジャンプすると、両足を開くようにしてから、勢いがヒップに集中する様にして有美のお腹へヒップドロップを叩き込んだ。
ドスッ・・・
「ぐっ・・ホゲェェェェェェェェ・・・・・・」
内臓を押し潰された様な感覚に、有美は口から激しく反吐を噴き上げていく。
自らの吐瀉物で端正な顔を汚していくと、身体を小刻みにピクピクとさせていく有美。
コングは黒服からペットボトルを受け取ると、ピクピクしている有美の顔面へペットボトルの水で吐瀉物など洗い流していく。
グイッ・・・
「あうっ・・」
髪を鷲掴みにして有美を起こしていくコング。
そしてロープ際に押し込んでいくと、両腕をトップロープに絡めてから、ペットボドルを口に突っ込んでいく。
「んぐっ・・・んぐっ・・・」
強引に水を飲まされて苦悶の表情を浮かべる有美。
ドスッ・・・
「グエッ・・・オエッ・・・」
そしてコングがボディへパンチを叩き込むと、有美は口から激しく水で薄められた胃液の様なものを吐き出した。
ピチャピチャビチャ・・・
動きを止めてロープに磔状態にされている有美に、コングはノーガードの有美の顔面へパンチを叩き込み出す。
バシッ、バシッ・・・バキッ・・
コングのパンチの連打に、有美は顔にダメージを受けていくと、唇を切って血を滲ませていく・・・。
ロープ磔の顔面パンチの連打に、レフリーがコングを止めていくと、有美をロープから解放していった・・・。
ロープから放されると、有美はフラフラしながらトップロープを掴みながら、水着を直しながら呼吸を整えようとしている。
距離を置いたコングは興奮しているのか、今にも殴りかかろうとする勢いを見せるも、レフリーが止めていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、コングはロープ際の有美の腕を捕まえると、嫌がる有美に構わずロープに振っていく。
そしてロープから戻ってきた有美に、強烈なボディアタックで倒していくと、容赦ないギロチンドロップを叩き込む。
バッシーン・・・
「あうっ・・・」
身体が跳ねるほどの衝撃に動きを止めていく有美。
更にストンピングで蹴りこんでから有美をリング下に落としていくコングは、自らもリング下に降りていくと、グッタリする有美を捕まえていく。
ビキニ姿で汗だくの有美を、そのまま強引に観客席に向かって振っていくコング。
ガッシャーン・・・
パイプ椅子に激突して倒れ込んだ有美に、観客席からは無数の手が伸びてきて有美の汗ばむ身体を触りだしていく。
「い、いやぁぁぁぁぁ・・・・やめてぇぇぇぇぇ・・・・」
ビキニに包まれたバストやヒップも容赦なく触られていくと、有美は悲鳴をあげて抵抗していく。
コングに痛めつけられてダメージを受けた身体でも、観客からの触りについては必死の抵抗を見せる有美。
しかしコングが観客席に向かうと観客達も逃げていくと、残された有美の髪を鷲掴みにしてリングサイドに連れ込んでいく。
近くの鉄柱に有美の顔面を叩き付けていくコング。
ゴッキーン・・・
「きゃああぁぁぁ・・・」
悲鳴をあげる有美。額は割れずに流血戦にはならずに済むと、コングはリングサイドを連れ回してからリング上に有美を戻していく。
リング上でグッタリする有美に、コングは顔を狙ってストンピングを連打すると、嫌がるように藻掻き苦しむ有美。
更にグッタリする有美のお腹に踵でストンピングを叩き込むコング。
ドスッ・・・
「グエッ・・・」
有美が苦悶の表情で苦しむと、コングは近くのコーナーポストカバーを外して金具を剥き出しにしていった。
金具が剥き出しになると、観客席からは残酷な展開を期待するかの様に、歓声が起きていく。
『コングぅぅぅぅ・・・・有美ちゃんの額を割っちゃえ!』
『流血させて血塗れでKOしてやれぇぇぇぇぇ・・・・』
残酷な期待の歓声にコングは片手を挙げていくと、有美を起こしていく。
フラフラしている有美を、ロープ際に連れ出してからトップロープとセカンドロープを使って、観客席側に向けるようにして絡めていくコング。
歓声がおきる 中、コングは有美のビキニに手を掛けていく。
「や、止めて・・・み、水着を狙うのは・・・・・」
有美が必死に脱がさないように哀願するも、コングに通じるはずもない・・・・。
容赦なく引っ張っていくと、有美のビキニにブラが剥ぎ取られて、見事なCカップバストが露わになっていく。同時に観客席から有美のトップレスの展開に歓声が起きていった・・・。
『有美ちゃんのオッパイ最高っ!』
美しい有美のバストに歓声が起きているからと、コングはエプロンサイドに立つと、露わになっているバストに手のひらを叩き付けるような水平チョップをバストに叩き付けた。
バッシーン・・・バッシーン・・・
「ああああんっ・・・いやあぁぁぁぁぁぁ・・・」
バストに激しい衝撃が加わる度に、有美の悲痛な叫び声が響き渡る会場内。
何発も炸裂する水平チョップに、有美の白い乳房は内出血を起こして、ドス黒くなっていく部分も出来てきて、痛々しさが伝わっていた。
更に観客席が盛り上がっているからと、コングは有美をロープから放すと、有美のバストをロープに押しつけていく。
「い、いや・・・やめて・・・」
胸を狙われて有美が嫌がるも、コングは観客席に向かって視線を送ってアピールすると、容赦なくロープに有美のバストを擦りつけた。
ギュギュ・・・ギュ・・・
「んああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
トップロープに容赦なく有美の乳房が擦りつけられていくと、有美は激しい悲鳴をあげて痛がっていくリング上。
チョップ攻撃で痛めつけられた乳房は、今度はロープとの摩擦で擦られては、痛々しいロープの痕が浮かび上がっては、血が滲み出ていく。
更にコングが乳首をロープに当てて擦りつけると、有美の悲鳴が一段と増していくリング上。
「あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・止めてぇぇぇぇぇぇぇぇ・・・・・・」
綺麗な乳首がロープに押しつけられてひしゃげていくと、更に擦りつけられて傷つけられていく乳首に、観客席から歓声が起きていく。
乳首からも血が滲んでいる様にも見えるリング上。白い乳房には何本もの擦られた痕が浮かんでいると、コングは観客席に向かってアピールしていくと、有美をロープから放して金具の剥き出しのコーナーに連れ込んでいく。
そして有美の髪を鷲掴みにして、強引に金具に有美の額を叩き付けた。
ゴキッ・・・
「痛いぃぃぃぃぃぃ・・・・」
鈍い衝撃音と共に、有美の悲鳴が響き渡るリング上。
悲鳴をあげる有美に構わず、コングは金具に有美を叩き付けていくと、有美の額が割れて流血戦となっていく。
美人である有美の流血シーンに観客席が盛り上がると、コングは流血していく有美を観客席に見せつけるように、四方の方向へ有美の髪と腕を掴んでアピールしていく。
グッタリとして抵抗できない有美は、トップレスだけに傷つけられた乳房にも血が流れ落ちる状態で、見世物とされていた・・・。
『いいぞぉぉぉぉ・・・コングぅぅぅぅ・・・・』
観客席も有美のドミネーション展開に酔っている様で、更なる残酷な展開を期待するかの様な歓声が飛んでいる・・・。
歓声に押されるようにコングは、一気に有美の身体をパワーボムの体勢に持ち込むと、容赦なく高々とあげてパワーボムでマットに激しく叩き付けた。
バッシーン・・・
その衝撃に有美が完全失神KO状態となると、トップレスで血塗れの有美は大の字状態でピクリとも動かないと、コングは続けてトップロープに上がっていく。
観客席からもまさかと思われたが、トップロープ上で観客席に向かってアピールするコング。
これも地下プロレスでは初めてになる、アフリカンプレス(ジャンピングボディプレス)を狙った動きに、表の女子プロレスでは定番だったものの、タレント相手では危険過ぎる大技に観客席も驚きを隠せない・・・。
『有美ちゃんが殺される!』
『逃げてくれぇぇぇぇぇ・・・杉元ぉぉぉぉぉ・・・・』
流石に観客席からも有美に対して歓声が起きるも、パワーボムのダメージで意識を失いかけている有美だけに、コングがトップロープから狙っている事に気が付かない・・・。
そして遂に、コングの巨体がトップロープから宙を舞うと、マットに横たわる有美の身体を圧殺していく
バッシーン・・・・
コングの身体が圧殺する瞬間、有美の身体はバウンドしたようにも見えるくらいの衝撃を受けていた。
あまりの衝撃に有美は失禁までした様子で、更に完全に失神していた・・。
関係者も驚きを隠せない展開に、急いでレフリーが試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングが打ち鳴らされると、レフリーは素早くコングの腕を挙げていく。
『勝者、アフリカンコングっ!』
リングアナのコールに片手を挙げてアピールするコング。
対して有美は失神KOされたじょぅたいだからと、リングドクターが応急処置を施していくと、意識は取り戻したものの、あまりに凄まじいコングの攻めを受けていたからと、全身にダメージを負って立ち上がる事が出来ない・・・。
リング上に担架が運び込まれると、有美はゆっくりと担架に乗せられていく。トップレスだけに傷つけられたバストが痛々しいのと、アフリカンプレスのダメージで、身体がどれ程のダメージを受けているのか、更なる精密検査が必要な状態での退場となった有美。
しかし地下プロレスで、コング相手にここまで技を出させたと言うのは、ある意味で有美の実力の表れなのかも知れない・・・・。



第22試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、女子アナ初のタイトル奪取なるのかと期待のかかる田仲みな実。
グラビアアイドル相手の試合だからと、白いビキニに白いリングシューズ姿で、見事なセクシーボディを露わにしてのリングインに、早くも歓声が起きていく。
グラビアアイドル以上と言っても過言ではないみな実の水着姿に観客席が盛り上がっていると、リングに上がるのは児島瑠璃子。グラビアアイドルとしても人気だけに、みな実のビキニに対抗する様に黒いビキニに黒いリングシューズ姿にベルトを巻いてリングインすると、早くも観客席に片手を突き上げてアピールして歓声を浴びていく瑠璃子。
視線を合わそうとせずにコーナーで身体を動かしていくみな実と瑠璃子。
『ジュニアヘビー級タイトルマッチを行います!』
リングアナがコールを始めると観客席が盛り上がっていく。その興奮の会場のリング上では、みな実と瑠璃子が対戦しようとしていた・・・。
『青コーナー〜・・・挑戦者・・身長153p、上から83、57、84・・・30歳・・・田仲みな実〜っ!』
コールを受けて一礼していくみな実。白いビキニ姿だけに、胸の谷間に視線が集まっている・・・。
『赤コーナー〜・・・王者・・身長157p、上から81、57、85・・・24歳・・・Eカップ!』
そしてコールされて堂々と片手を突き上げてアピールする瑠璃子。マラソンなどにも挑戦しているだけに、絶対的にスタミナなど自信を持って試合に臨んでいる・・・。
コールが終わるとレフリーがリング中央でルールの確認をしていくと、視線を合わさずレフリーの言葉に耳を傾けるみな実と瑠璃子。
そしてコーナーに別けられていくと、試合開始のゴングが打ち鳴らされていくリング上。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、コーナーから勢いよく飛び出していく瑠璃子。
しかしみな実が突然ロープを潜ってリング下にエスケープすると、瑠璃子がリング上からアピールしていく。
「ちょっと!試合する気あるの?」
瑠璃子の挑発的な言葉にみな実は構わずリングサイドを動き回ると、瑠璃子と離れた所からリングに戻っていく。
『ファイト!』
レフリーがみな実に試合を促すと、瑠璃子が距離を詰めていく。
前に出た瑠璃子に、みな実は距離を置くように動くと、瑠璃子が踏み込んでハイキックで牽制した。
しかし距離があって擦りもしないと、逆にみな実がガードを固めて距離を詰めると、前蹴りで牽制していく。
これも瑠璃子が避けると、強引にヘッドロックに持ち込もうとする瑠璃子をロープに振っていくみな実。
そして瑠璃子がロープから戻ると、みな実が打点の高いドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
勢いあるドロップキックに瑠璃子が倒れ込むと、観客席も盛り上がっていく。
続けて起き上がった瑠璃子のバストにドロップキックが炸裂すると、苦悶の表情を浮かべながら立ち上がる瑠璃子に、みな実はエルボースマッシュを叩き込んでから、またもロープに振っていく。
ビキニだけにバストを揺らしながらロープから戻る瑠璃子に、みな実は走り込む様にしてジャンピングニーパッドを叩き込むと、豪快にマットに倒れ込む瑠璃子。
苦悶の表情を浮かべて倒れ込んでいる瑠璃子に、みな実はストンピングを叩き込んでいくと、転がるようにロープに逃れる瑠璃子。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーがみな実を離していくと、瑠璃子がビキニを直しながら立ち上がった。
そしてレフリーが試合を続けさせていくと、瑠璃子はスタミナ勝負なら負けないとばかりに、挑発的にローキックを放ったりしていくも、距離があって当たらない。
逆にみな実は打撃を仕掛けず、瑠璃子の動きを見ていくと、少しずつ距離を詰めていく。
距離が詰まると、瑠璃子がみな実の顔面狙いで張り手を放った。
バッシーン・・・バッシーン・・・
左右の張り手が炸裂すると、みな実も負けずに張り手を返していく。
バッシーン・・・バッシーン・・・
激しい張り手の応酬に観客席が盛り上がると、瑠璃子が組み付いて首投げでマットにみな実を投げつけると、続けてヘッドシザースで締め上げていく。
苦悶の表情で両足をバタバタさせて痛がるみな実が、身体を回転させる様に逃れると、逆に瑠璃子にグラウンド状態で組み付いてバックを奪っていく。
これには瑠璃子もスリーパーなど仕掛けられない様にロープに逃れると、レフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーに止められてみな実がビキニを直しながら立ち上がると、瑠璃子も素早く立ち上がって水着を直していく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく瑠璃子とみな実。
またも瑠璃子が張り手を仕掛けると、これに合わせてみな実が低空タックルで組み付いた。
突然のタックルに倒されてマットに後頭部を打って動きが鈍った瑠璃子。
みな実が素早くサイドポジジョンを奪っていくと、腕を狙って仕掛けようとすると、瑠璃子が逃れようとブリッジ気味に身体を動かして抵抗すると、ロープが近くないから逃げられない。
藻掻く瑠璃子にみな実が上四方固めの様な体勢に持ち込むと、バストを顔面へ押しつけるようにしてスタミナを奪おうとしていく展開になっていくリング上。
抑え込まれて瑠璃子も動きを止める状態になると、みな実が体勢を変えて瑠璃子の顔面に座るようなフェイスシッティングの体勢に持ち込んだ。
流石に顔面に座られて呼吸も苦しくなって藻掻く瑠璃子。
そのままフォールの体勢だからとレフリーがカウントを数えだした。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし瑠璃子も意地になって返していくと、みな実が腰を浮かしてから顔面にヒッププレス気味に仕掛けると、瑠璃子が両手で顔面を押さえて、両足をバタバタさせて痛がっていく。
更に腕を掴んで腕拉ぎ逆十字を仕掛けるみな実に、瑠璃子が転がるようにロープに逃れた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、みな実が素早く立ち上がって距離を置いていくと、瑠璃子は顔を気にしながら立ち上がった。
水着を直しながら呼吸を整える瑠璃子と、距離を詰めながら水着を直すみな実。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にみな実が仕掛けると、瑠璃子が喧嘩キックで迎え撃つと、そのまま動きを止めたみな実にDDTでマットに倒していく。
続けて髪を掴んで起こそうとする瑠璃子に、みな実がお腹にパンチを入れて抵抗すると、瑠璃子も負けずにお腹にパンチを入れていく。
お互いビキニだけに生腹への衝撃が叩き込まれるシーンに、観客席は盛り上がっていくと、瑠璃子とみな実も意地になっていく。
ドスッ、ドスッ、ドスッ、ドスッ・・・
「うっ・・ううっ・・」
「くっ・・」
生腹への拳の衝撃にお互いが意地になって殴り合うも、苦悶の表情を浮かべての痛々しい叩き合い。
そして瑠璃子がみな実をロープに振っていくと、戻ってきたみな実にフライングボディアタックを仕掛けた。
バッシーン・・・
倒れ込むと、片足を抱え込んでフォールしていく瑠璃子。
『ワン・・・ツー・・・』
レフリーがカウントを数えると、みな実が必死に返していく。
返されたからと、瑠璃子は髪を掴んで起こしていくと、顔面へエルボースマッシュを叩き込んでから、ヘッドロックで締め上げていく。
苦悶の表情を浮かべているみな実に、瑠璃子は観客席を煽るようにアピールすると、ブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けていく。
バッシーン・・・
「んああぁぁぁぁぁ・・・・」
これにはみな実が悲鳴をあげて転がるようにリング下に逃れていくと、瑠璃子も追いかけていく。
「逃げるなよ!」
瑠璃子が激しい口調でリング下に降りていくと、髪を掴んで起こそうとしていく。
するとみな実が下から瑠璃子にパンチを放つも、アッパー気味に股間を捉えてしまった。
ゴキッ・・
「あうっ・・」
股間への衝撃に、瑠璃子がフラついていくと、観客席からはブーイングと歓声が起きていく。
みな実が立ち上がると、瑠璃子を鉄柵に振って叩き付けた。
ガッシャーン・・・
豪快に鉄柵に叩き付けられてグッタリしていく瑠璃子に、みな実は走り込んで顔面へ喧嘩キックを叩き込んだ。
バシィィィ・・・
顔面に豪快に叩き込まれる蹴りに、瑠璃子がグッタリと倒れ込んでしまう・・・。
その様子にみな実が観客席にアピールすると、場外で瑠璃子の両足を抱え込んで逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・・
「いやあぁぁぁぁぁぁ・・・・」
堪らず瑠璃子が悲鳴をあげると、みな実は腰を落として痛めつけていく。
場外だけにロープに逃げられず、瑠璃子は激痛に悲鳴をあげてマットを叩いて逃れようと必死になるも、みな実も場外でダメージを負わしておこうと計算しているだけに、苦しい展開に追い込まれていく。
「痛いぃぃぃぃ・・・痛いぃぃぃぃぃ・・・」
みな実の逆エビ固めに痛がって悲鳴をあげる瑠璃子。
これには観客席からブーイングが起きていく会場内。
『田仲ぁぁぁ・・・リング上で勝負しろ、リング上で!』
『児島ぁぁぁぁ・・・負けるなぁぁ・・・・』
観客達も盛り上がる中、みな実が技を解いてからグッタリする瑠璃子の腰にストンピングを叩き込んでいくと、髪を鷲掴みにして起こしてから、近くの鉄柱に振って叩き付けた。
ゴッキーン・・・
「んあぁぁぁぁ・・・・」
悲鳴をあげて倒れ込む瑠璃子。みな実の意外なラフファイトに追い込まれていくと、みな実はリング上に瑠璃子を戻していく。
そしてリング上でストンピングから、脇腹へニードロップを落としていくみな実。
ドスッ・・
「ああぁぁぁぁぁ・・・」
ニードロップに絶叫して痛がる瑠璃子。
動きの止まった瑠璃子に、みな実は起こしてから大技パイルドライバーを仕掛けようとしていく。
しかし瑠璃子も負けずにみな実の股間へグーパンチを叩き込むと、みな実が悲鳴をあげる。
ゴキィィィ・・・
「ふぎぃっ・・・」
股間への衝撃に動きが鈍るみな実に、瑠璃子はエルボースマッシュを叩き込むと、素早くチョークスリーパーを仕掛けるもみな実がロープに逃げた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、瑠璃子が放して離れるも、場外戦でのダメージを気にしているのか、腰を気にしている様子。
一方、みな実は水着を直しながら距離を置いていくと、瑠璃子との距離を測りながらタイミングを見ている。
瑠璃子も水着を直しながらも距離を詰めていくと、みな実は蹴る様な仕草で挑発すると、瑠璃子がハイキックを放つも空振りすると、みな実がタックルを仕掛けて組み付いた。
上手く組み付いてテイクダウンを奪っていくみな実は、素早くサイドポジションを奪っていくと、瑠璃子もロープに逃れようとロープの位置を確認するも、届かないポジジョンになっていて苦しい展開。
バストをバストへ押しつけるようにしてポジジョンを取っていくみな実。小柄ながら豊満なバストが押しつけられる展開に、観客席の視線が集まっている。
藻掻く瑠璃子に、みな実が一瞬の隙を突いて馬乗り状態になると、腰を浮かせてヒップドロップ気味に圧力をかけていく。
小柄なみな実とは言えヒップの圧力からは苦しむ瑠璃子。
更にみな実がギロチンチョークを仕掛けていくと、喉元を押し潰されて藻掻き苦しむ瑠璃子。
みな実が体重を乗せて押し潰していくと、レフリーが瑠璃子にギブアップするのか確認をしていく・・。
『児島っ、ギブアップ?・・・ギブするか?』
レフリーの問いかけに耐えていく瑠璃子。しかし表情は苦悶に歪んでいる。
ブリッジ気味にして逃れようとする瑠璃子。しかしみな実も上手くバランスを取ると、またも瑠璃子の喉元を潰していく。
グリグリと押し潰していくみな実のギロチンチョークに苦戦を強いられる瑠璃子。
更に体重が乗せられていくと、瑠璃子の動きが鈍くなっていく・・・。
小柄ながらもみな実が上手く体重を使っていくと、瑠璃子は失神寸前と言う様子に追い込まれていた・・・。
観客席からも失神決着かと思われた瞬間、みな実がギロチンチョークを外して瑠璃子を立たせると、一気にバックドロップでマットに投げつけた。
バッシーン・・・
虚ろな目で受け身も取れない様子の瑠璃子だけに、突然のバックドロップはダメージが大きい様子。
グッタリとして仰向けになっていると、みな実が観客席にアピールすると、ロープに走って勢いをつけてのフットスタンプをお腹に叩き込んだ。
ドスッ・・・
「ぐふっ・・んんんんんんっ・・・」
お腹への強烈なフットスタンプに瑠璃子が両手でお腹を押さえて苦しんでいると、みな実が素早く片足を抱え込んでフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィ・・・・』
ここでレフリーのカウントが決まると、地下プロレス初の女子アナがチャンピオンベルトを奪取したのであった・・・。
『ただ今の試合、スリーカウントにより田仲みな実の勝利です!』
リングアナのコールに観客席が盛り上がると、レフリーがみな実の腰にジュニアヘビー級ベルトを巻いていく。
ビキニ姿で汗だくのみな実の表情が笑顔になると、グッタリする瑠璃子を気遣うように声を掛けていく。
そして観客席にアピールすると、みな実は控え室に戻っていくのであった・・・。



第23試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、藤原紀華。地下プロレスではトップレベルと言っても過言でないキャリアなどを持つ紀華。
今夜は地下プロレス最強を示すヘビー級ベルトに挑戦の為、リングに上がるのであった。またヘビー級と共にヌルヌルベルトの2冠を賭けた闘いで、一夜に二本のベルトを狙っている紀華。黒いビキニに黒いリングシューズのストロングスタイルでのリングイン。46歳と言う年齢に思えない見事なビキニ姿に観客席からは歓声が起きていく。
その紀華の挑戦を受けるのは、地下プロレスで2戦目のキャリアしかなく、デビュー戦で熊多曜子を破ってヘビー級、ヌルヌルと、グラビアと3冠を奪取した脅威の新人アンジェラ芽依。流石に紀華はグラビアは最近ないからと、ヘビー級とヌルヌルのタイトル戦が組まれたのだった。見事な白いビキニ姿と、白いリングシューズ姿のアンジェラ。
流石に紀華を相手にするだけに、アンジェラもトレーニングを積んできたと言う情報もある中、今夜は試合形式をリング上で決めてからの試合開始となる予定であった・・・。
紀華とアンジェラが睨み合うと、ここでレフリーが試合形式を決めるためにクジを用意していく・・・。
お互いが無言で睨み合うと、紀華がクジを引いていく・・・。
試合形式はヌルヌル方式となって、オイルレスリングマッチと決まったのであった。紀華としても地下プロレスのキャリアの中でも、オイルレスリング方式は珍しく、アンジェラも試合経験が2試合目であり、初めての試合形式であった。
リングの上にビニールシートが用意されていくと、サードロープに掛かるようにシートが掛けられて、その中に特製のオイルレスリング用のオイルが流し込まれていく。
紀華としてもオイルレスリング方式では、試合展開も予想が付かずに動揺は隠せない。
一方、アンジェラは地下プロレス2戦目での紀華の試合と言う事で、勝っても負けても経験としてと考えて、緊張感は紀華に比べて少ない様子。
『本日のメインイベントっ!・・・ヘビー級、ヌルヌルマッチのダブルタイトルマッチを行います!・・・・青コーナー〜挑戦者っ、身長171p、上から88、60、88・・・46歳・・・藤原紀華〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする紀華。46歳とは思えない見事なビキニ姿に、観客席から歓声が起きていく。
『赤コーナー〜王者っ・・身長172p、上から92、62、90・・・20歳・・・アンジェラ芽依っ!』
そしてコールを受けてガッツポーズで観客席にアピールするアンジェラ。リアンディゾンの再来と言われる見事なボディに歓声が上がっていく。
ここでアンジェラから、見事なビキニ姿を見せている紀華に対して、グラビアタイトルも含めた3冠戦を提案されると、紀華も受けて3冠の賭けられたタイトルマッチとなっていく・・・。
ロープの張られたリング内に、ビニールシートが敷かれてオイルが流し込まれているリング上。ルールはプロレスルールで行われる事になるも、オイルレスリングだからとリングシューズを脱いでいくと、ビキニのみの姿でリングインしていく。
そしてコーナーに紀華とアンジェラが立っていくと、滑る足元に緊張しながらも試合開始のゴングが打ち鳴らされていくのであった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングの音に、コーナーから滑りやすいシートの上をバランスを取りながら前に出る紀華とアンジェラ。
今夜のオイルレスリングは、ロープ際の滑り止めのないリングで、紀華とアンジェラにとっても初体験のオイルレスリングだった・・・。
距離が詰まると、紀華が遠慮気味にジャブ気味の打撃で牽制していくと、アンジェラはガードを固めていく。
足元が滑る中での打撃だけに、紀華も腰が入らず威力はなく、あくまで流れを持っていこうと言う様子。
更にローキックを放つ紀華は、空振りして滑りそうになると、倒れないようにロープを掴んでバランスを取っていく。
アンジェラも滑るリングだからと、紀華の打撃を警戒しながらも、ゆっくりと前に出て行くと、紀華に組み付こうと仕掛けた。
しかし紀華が払うようにしてから、膝蹴りを狙うも滑って倒れ込んでいく。
全身にオイルが付着すると、アンジェラがストンピングを狙うと、滑る様にしてアンジェラもオイルまみれになっていく。
素早く四つん這い状態でお互いがリング中央で睨み合うと、四つん這いだけに紀華もアンジェラも見事な谷間を晒して、観客席から歓声が起きていた。
歓声に押されるように取っ組み合っていく紀華とアンジェラ。
体格は近い物の、年齢的なものからもアンジェラが有利に見えるものの、紀華が上手く倒していく。
仰向けのアンジェラに、サイドポジジョンの様に紀華が組み合って抑え込んでいく展開になると、アンジェラも返そうと足を曲げるも、マットが滑って返せない。
紀華も滑るリングだけに、体重を掛ける様にしてアンジェラのスタミナを消耗させようとしていくと、アンジェラは下から紀華に組み付こうとしていく。
紀華がポジジョンを変えて上四方固めの様に移行すると、アンジェラは顔面を潰される体勢になって、呼吸も苦しくなると藻掻いていく。
オイルレスリングだけあって、身体を密着させても滑るのと、顔面では密着感が多くなって呼吸も苦しくなると、アンジェラは抵抗していくも、紀華も上手くポジジョンをキープしていく。
しかしアンジェラが下半身を上手く使って動くと、バランスが崩れて組み合った体勢が崩れた。
紀華が組み付こうとすると、アンジェラが滑りながらも立ち上がっていくリング上。
フラつきながらもスタンディング状態になるアンジェラに、紀華も立ち上がるも足元がオイルで滑るからと落ち着かないリング上。
距離が近いからと紀華が前蹴りの様に蹴りこむと、バランスを崩して倒れ込んだ。
これにはアンジェラが飛びかかるようにして馬乗り状態になっていくと、今度は紀華の上をキープしていく。
滑るオイルレスリングだけに、紀華も簡単には返せない体勢にいると、アンジェラの体重だけでもスタミナを削られていく・・・。
更にアンジェラは、紀華の喉元に肘を落とすギロチンチョークを仕掛けていくと、藻掻く紀華の表情が苦悶に歪んだ。
しかし紀華が返していくとアンジェラがバランスを崩してオイルのマットに倒れ込むと、紀華が上になっていく。
逆に紀華もギロチンチョークを仕掛けていくと、オイルで滑りながらもアンジェラの喉元を潰していく。
苦悶の表情を浮かべるアンジェラ。しかし紀華に抱きつくように下から組み付いていくと、紀華のギロチンチョークも解けてしまった・・・。
組み付いてお互いの息遣いまで感じる展開。滑ったりのバランスの悪い試合形式だけに、余計なスタミナの消耗も多く、紀華の表情にも疲労感が表れている・・・。
ボディプレスの様にアンジェラに飛びかかる紀華。
飛びかかられたアンジェラも、下から紀華に組み付いて取っ組み合っていくと、オイルで滑って激しく取っ組み合っていく紀華とアンジェラ。
有効な攻めは出ないものの、組み合っていくだけでスタミナの消耗も激しく、紀華の表情には疲労感が表れていた。
アンジェラも疲労感を露わにするも、紀華に比べては若さでスタミナも多いからと、有利な展開・・・。
押さえつけるように紀華を仰向けにしたアンジェラは、一気に馬乗り状態になっていく。
オイルで滑りながらも上手くバランスを取ると、紀華の顔面へ張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
アンジェラの張り手にオイルが飛沫をあげると、紀華も意地になって下から叩こうとするも、滑って上手く叩けない。
体重を乗せられている紀華はスタミナを消耗して苦しそうだが、普通の試合ならば汗だくなど観客にも分かりやすいものの、オイルレスリングマッチだけに、汗の量は見ることができない・・・。
激しく張り手を叩き込むアンジェラに、藻掻く紀華がバランスを崩させると、逃れようと四つん這いにの体勢になった紀華に、アンジェラは飛びかかるように背後から組み付いた。
同時に喉元に腕を滑り込ませると、一気にチョークスリーパーを仕掛けていくアンジェラ。
喉元を締め上げられている紀華が逃れようと藻掻くと、アンジェラが両足も身体に絡めてアナコンダスリーパーに移行していく。
苦悶の表情を浮かべて抵抗する紀華だが、完全に極まってしまっては逃げられない・・・。
オイルレスリングマッチと言っても、アンジェラはスリーパーを極めているから、紀華は藻掻くも苦しい展開。
意地になってギブアップはしない紀華だったが、アンジェラのチョークスリーパーに意識を失いかけていた・・・。
レフリーも紀華にギブアップの確認をするもギブアップはしないものの、紀華の目が虚ろになっていく・・・。
更に締め上げるアンジェラに、紀華は腕をダラリとさせて失神してしまった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ここでレフリーが紀華の失神を確認して試合終了のゴングを要請したのだった・・・。
ゴングが鳴らされると、アンジェラがスリーパーを解いていくと、驚きの表情でグッタリとオイルのマットに倒れ込む紀華を見つめているのであった。
デビュー戦で熊多曜子からベルトを奪取して、初の防衛戦をオイルレスリングマッチとは言え、藤原紀華を失神させての勝利となったアンジェラ。
まさに大型新人の名に負けていない金星であった・・・。
『勝者、アンジェラ芽依っ!』
リングアナのコールに歓声に包まれていくリング上。
アンジェラはビキニを直してから、グッタリとながらもリングドクターに処置を受ける紀華に頭を下げると、紀華の健闘を讃えるかの様にアピールしてから、オイルのリングを降りていくのであった・・・・。

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