『2017女祭り、開催します!』
リングアナのコールに観客席が盛り上がっていく会場内。遂に2017を締める女祭りが開催されていった・・・。
盛り上がる観客席では、興奮する観客達が歓声をあげる中、早くも第1試合の選手がリングに向かって花道を進み出している。
歓声に包まれながらリングに上がるのは、小柄ながら巨乳化してきたと言われる美少女・橋元環奈。白いスポーツビキニ姿でリングに上がると、観客席に向かって一礼してコーナーに進んでいく環奈。
その環奈の対戦相手としてリングに上がるのは、女優としても地位を上げていく廣瀬すず。女祭りの第1試合から盛り上げようとしているのか、すずは歓声をあげる観客に向かって片手を挙げてアピールしながらリングに上がっていく。リングコスチュームは環奈と同じく白いスポーツビキニ姿で、リングに上がると一礼してからコーナーに進んでいった。
早くも盛り上がる観客席、そしてリングアナは早くもコールを始めていくのであった・・・。
『2017女祭り、第1試合を行います!・・・青コーナー〜・・・身長152p、上から80、58、83・・・18歳・・・Dカップ・・・橋元環奈っ!』
コールを受けて一礼していく環奈。小柄ながらもバストの膨らみは迫力あるもので、観客席も盛り上がっていく。
『赤コーナー〜・・・身長159p、上から80、60、86・・・18歳・・・Bカップ・・・廣瀬すずっ!』
バストのカップ数のコールには顔を赤らめるすず。しかし女優として確実に実績も積んできていて、地下プロレスでも存在感を増していきたいところ。今夜は趣味のキックボクシングを活かした闘いをしたいと関係者に話している様子で、手にはオープンフィンガーグローブが着けられていく。
すずのオープンフィンガーグローブに緊張感を高める環奈は、自らは打撃系ではなくプロレスマッチと思いながら反対コーナーのすずを見つめている。
18歳人気のある2人の対決だけに、観客席も盛り上がる中、すずと環奈はリング中央でレフリーのルールの確認などを受けていくと、お互いは視線を合わせようとはせず、別れ際に握手を交わしてからコーナーに別れていった・・・。
そして2017女祭りのオープニングマッチの試合開始のゴングが打ち鳴らされていくのであった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングに、コーナーから飛び出していくすずと環奈。
まずはすずはガードを上げて様子を見ながら距離を保とうとすると、環奈が距離を詰めていく。
力比べを仕掛けようとする環奈に、すずは力比べに応じないと、組み付こうとする環奈。
しかしすずは避けるようにして距離を置いていくと、観客席からは歓声が起きていく。
環奈が前に出て行くと、勢いをつけて気勢をあげてドロップキックを仕掛けた。
バッシーン・・・
「いくわよぉぉぉぉ・・・」
「あうっ・・」
環奈のドロップキックに倒れ込むすず。
続けて立ち上がるすずに、環奈は顔面に綺麗なドロップキックを叩き込むと、倒れ込んでから転がるようにロープに逃れるすず。
「まだまだ始まったばかりよ・・・」
環奈は呼吸を荒げながらもすずの髪を掴んで起こしていくと、ヘッドロックを仕掛けて極めていく。
苦悶の表情を浮かべるも、すずは環奈の力などを試しているのか、様子を見ている印象もあるリング上。
ヘッドロックで締め上げるも、すずがロープ際に押し込む様にして逃れると、レフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーに止められて解いていく環奈。
すずも水着を気にしながらも距離を置いていくと、試合が続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく環奈とすず。
距離が詰まると、環奈がタックル気味に組み付こうとするも、すずが両手を前に出した形で避けると、またも距離を置いていく環奈とすず。
すずが打撃系の様にアップライト気味にガードを固めていくと、環奈はすずの動きに反応する。
しかしキックボクシングの事を知らない環奈は、そのまま前に出ると、すずが踏み込んでローキックを叩き込んだ。
バッシーン・・
リングに響く打撃音。可愛らしいすずのルックスからは想像もできないローキックが放たれると、観客席も驚きを隠せない。
「痛いっ・・・」
蹴られた環奈は痛がってフラつくと、すずは踏み込んでいくと、素早いジャブを左右放った。
バシッ、バシッ・・
「あうっ・・」
嫌がるように顔をガードしながら逃げる環奈。
しかしすずは距離を詰めていくと、ガードが上がっているからと、ガードが空いている脇腹へミドルキックを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「ぐふっ・・ううっ・・」
脇腹への強烈なミドルキックに顔を歪める環奈。
「まだまだでしょ、試合は・・・」
すずもお返しとばかりに環奈に囁くと、環奈も意地を見せて組み付いた。
ドスッ・・・
「うぐっ・・うううっ・・・」
しかしすずは組み付かれる瞬間、ボディへ膝蹴りを叩き込んでいて、環奈は泣きそうな表情で座り込む様にダウンする。
すずは観客席に両手を拡げてアピールしながら距離を置いていくと、環奈はお腹を押さえながらも立ち上がっていく。
すると、すずが走り込む様にして飛び蹴りを放つも環奈が避けると、続けて顔面パンチを連打していくすず。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
激しいすずのパンチの連打に嫌がるように逃れる環奈。
端正な環奈の顔に容赦なく叩き込まれていくすずのパンチに、顔を紅潮させていく環奈。
意外とも言えるすずの激しい打撃に観客席は驚く中、リング上では環奈が生け贄と言う様な展開になっていく・・・。
すずも容赦なく、痛がる環奈の反応を楽しむかの様に殴っていくと、環奈も意地になって素手で殴り返していく。
しかしカウンターのパンチを受けていくと、口の中を切ったのか唇に血を滲ませながら座り込む様にダウンした。
すずが距離を置いていくと、環奈は苦悶の表情を浮かべるも、地下プロレスでは続けられるのが当然だからと諦めにも近い心理状態になっているのか、また同じ年のすずに手も足も出ない状況に、何か反撃出来ないのかと考えている・・・。
近くのロープを掴んで立ち上がる環奈に、レフリーは容赦なく試合を続けさせていく・・・。
すずがロープ際の環奈に近づくと、ローキックを叩き込んでから、左右のパンチを顔面に叩き込んでいく。
バシッ、バシッ・・・
顔面へのパンチの連打に、血飛沫をあげてロープに寄りかかる環奈。
更にすずは首を抱え込む様にしてから、強烈なボディへの膝蹴りを叩き込んでいく。
ドスッ・・
「ウゲッ・・」
ボディへの強烈な膝蹴りに、環奈は目を見開く様にして口をパクパクさせていくと、口からは胃液の様な吐瀉物をマットに吐き出していく。
ベチャベチャ・・・
環奈の動きが止まると、下を向いている環奈をコーナーに押し込んでいくすず。
「地下プロレスは残酷が売りだからって言われたけど、容赦しないわよ・・・」
すずは環奈の両腕をトップロープに絡ませていくと、動きの止まった環奈の顔面へパンチを叩き込む。
バシィィィィ・・・
「あうっ・・」
殴られた環奈は、鼻血を噴き出していくと、白いスポーツビキニにも血が流れ落ちて痛々しい展開になっていくリング上。
更にお腹にミドルキックを叩き込むと、環奈が口から吐瀉物を噴き出していく。
バッシーン・・・
「ホゲェェェェ・・・・」
柔らかいお腹を蹴りこまれて、内臓を押し潰された感覚に吐き出してしまった環奈。
美少女の吐き出すシーンに観客席が盛り上がっていくと、レフリーがすずを止めて環奈をロープから放していく・・・。
ロープから解放されると、環奈は膝をついて苦悶の表情を浮かべると、口を濯ぐためにペットボトルを手渡されると、水を吐き出してから飲み始めた・・・。そして試合が続けられていくリング上。
『ファイト!』
すずの打撃に対して恐怖心すら抱きだした環奈は、試合が続けられてもコーナーから出ることが出来ないと、すずが距離を詰めていく。
バシィィィ・・
まずはコーナーの環奈にローキックを叩き込むすず。
既に、環奈の太股などローキックのダメージで内出血でドス黒くなっている部分もあり、残酷感あるリング上。
ローキックにフラつく環奈に、すずは踏み込んでハイキックを放つと、側頭部に炸裂してコーナーに崩れ落ちる環奈。
バシィィィィ・・・
「ああんっ・・・」
環奈の悲痛な声が響く中、コーナーに環奈は崩れ落ちていく。
しかし地下プロレスがこれくらいで試合が止まるはずもなく、すずは髪を掴んで起こしていく。
「まだまだ試合は終わらせないわよ・・・お客さんに楽しんでもらわないと・・・」
すずは環奈に囁くと、コーナーに寄りかからせて顔面、お腹とパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
激しいパンチの連打に、環奈の鼻血が酷くなっていくと、水着も血に染まって残酷感が増していく・・・。
更にすずは、意地悪く環奈のバストへもパンチを叩き込む。
グニュ・・・グニュ・・・
「ああんっ・・・いやあっ・・・」
胸への衝撃に悲鳴をあげる環奈。小柄ながら見事なバストが衝撃を受けていく・・・。
涙目でバストを押さえる環奈に、すずはローキックで太股を蹴りこんでいくと、痛さで環奈は立っていられなくなって座り込もうとすると、首相撲の体勢に持ち込まれて、コーナーに押し込む形でボディへ膝蹴りを連打されていく。
ドスッ、ドスッ、ドスッ・・・
「うげっ・・オエッ・・・ぐふっ・・・」
ボディへの膝蹴りの連打に、環奈の口からは水に薄められた胃液の様なものが溢れ出した。
歓声に圧されて、すずも環奈を痛めつける事に抵抗なく出来るようになって、残酷な展開にも構わず痛めつけていく・・・。
更にガードをしようと必死になる環奈に、ガードの上からハイキックを叩き込んでガードを崩すと、顔面へハイキックを叩き込むすず。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
声を漏らして倒れ込む環奈。
大の字になって苦しむ環奈に、すずは観客席にアピールしてから髪を掴んで起こしていく。
フラフラしている環奈に、すずは、バックを取ると容赦ないバックドロップで投げつけていく。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
マットに叩き付けられてグッタリする環奈。
「プロレスらしく、プロレス技も出さないとね・・・」
すずは環奈を俯せにしていくと、腰に座る形からキャメルクラッチを仕掛けた。
グイッ・・
「あうっ・・ううっ・・」
顎に両手を掛けられて、上半身を反らされて激痛に苦しむ環奈。
涙目ですずの手を掴んで行くも、すずも揺さぶっては環奈を痛めつけていく。
レフリーもギブアップの確認をしていくも、顎を押さえられて声も出せずに環奈は両足をバタバタさせて痛がるだけの状態。
すずは構わず力を入れては、環奈の上半身を反らして更に激痛を与えて追い込んでいく・・・。
観客席が盛り上がっていくと、すずが技を解いていく・・・・。
「あうっ・・・うううっ・・・」
俯せになってグッタリとしている環奈。
すずは観客席にアピールする様に片手を挙げると、環奈の様子を見つめている。
試合は続いているからと、環奈は這うようにロープ際に近づくと、サードロープを掴んでフラフラしながら立ち上がっていく。
『いいぞぉぉぉぉ・・・橋元ぉぉぉぉぉ・・・』
環奈が立ち上がると歓声が起きていく観客席。
すると、すずが距離を詰めると、まずはボディへパンチを叩き込むと、身体をくの字にする環奈を、ロープ際に押し込んでから首相撲の体勢に持ち込んでから、膝蹴りを連打していく。
ドスッ、ドスッ、ドスッ・・・
「ウゲッ・・・オエッ・・・ぐふぅっ・・・」
環奈の表情が苦痛に歪む。同時に口から胃液の様なものを垂れ流すと、下を向く環奈の顔面へパンチを連打するすず。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
激しいパンチの連打に血飛沫をあげながら崩れ落ちていく環奈。
すると、すずはアピールする様にしてから、環奈の両足を抱え込んでステップオーバーしていくと、逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・
「あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
絶叫する様に悲鳴をあげる環奈。もう泣き声の様な悲鳴に観客席も歓声が起きていくと、レフリーも環奈の様子をチェックしていく。
ロープも届かず、環奈が絶叫する中、流石にギブアップを叫んだ・・・。
「ギブ、ギブ・・・ギブアップ・・・・ギブアップ!」
身体が反らされて激痛に泣き叫びながらギブアップを叫ぶ環奈。
流石に血塗れの美少女のギブアップに、レフリーも試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音にすずが技を解くと、グッタリする環奈の腰辺りに足を乗せてガッツポーズでアピールするすず。
『勝者、廣瀬すずっ!』
リングアナのコールにレフリーに手を挙げられていくすずは、激闘を制しての勝利に笑顔を浮かべると、血塗れの環奈を気遣いながらも、リングをあとにするのであった・・・。
負けた環奈はグッタリしたまま、リングドクターの応急処置を受けて担架でリングを降りるのであった・・・。



第2試合

『2017女祭り、グラビア系ワンナイトトーナメント・・・選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、主にグラビア系のアイドルなどで、まず地下プロレスデビュー済みのレースクイーンでグラビア進出している澤すみれ。続けて沢北るな、三浦うみ、中村美海、徳枝かな、太原優乃、尾倉優香、そして林夢がリングに上がると、8人がジャージ姿で観客達の視線に晒されている。地下プロレスデビュー組は、すみれと夢、優香、あとは地下プロレスデビューでもあるアイドル達。
『ここで、トーナメント組み合わせのクジ引きを行います!』
リングアナが黒服より箱を渡されると、アイドル達に箱の中のボールを取らせていく・・・。
会場内の大型画面には、トーナメントの表が現れると、全員がボールを取ってから発表されていく・・・。
『第2試合・・・林夢vs沢北るな・・・第3試合・・・尾倉優香vs三浦うみ・・・第4試合・・・徳枝かなvs太原優乃・・・第5試合・・・沢すみれvs中村美海っ!』
緊張した表情で、全員が観客席に向かって一礼すると、リングを降りて控え室に戻っていくと、まずは夢とるなは試合の為に急いで控え室で水着に着替えるのであった・・・。
そして控え室から水着姿でリングに向かうるなと夢。るなは初めての地下プロレスの異様な雰囲気に戸惑いながらも、白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインしていくと、歓声の迫力に驚きを隠せない・・・。
そして夢は2戦目だけに少し落ち着きを見せながらも、黒ビキニに黒いリングシューズ姿で観客席にオープンフィンガーグローブを突き上げてアピールしてのリングイン。歓声に包まれていくリング上では、るなと夢は視線を合わせる事もなく試合開始の時を待っていた・・・。
『第2試合・・・グラビア系トーナメント第1回戦・・・青コーナー〜・・・身長162p、上から82、58、82・・・Gカップ・・・19歳・・・沢北るな〜っ!』
コールを受けて一礼していくるな。プロレススタイルで素手での参戦。サイズ数より迫力あるバストが作り出す谷間に歓声が起きていく。
『赤コーナー〜・・・身長168p、上から85、53、86・・・Dカップ・・・21歳・・・林〜夢〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする夢。早くも観客席から歓声を浴びて笑顔を浮かべている・・・。デビュー戦ではモデルの堀多茜を撲殺とも言える激しい打撃で倒しているだけに、今夜のるなも撲殺されるのかと観客席からは期待する声すらあがっていた・・・。
コールが終わると、リング上ではレフリーが中央でルールの確認などをしていくと、るなは緊張した表情でレフリーの言葉を聞いているものの、夢はるなを見つめるようにして試合開始を待っていた・・・。
そして注目のトーナメントの第1試合開始のゴングがリングに鳴り響いていく・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、コーナーから勢いよく飛び出していく夢。
るなは夢が距離を詰めてきたから焦りながらも片手を出して力比べと言うプロレス的展開に持ち込もうとするも、夢がジャブを放っていく。
バシッ・・バシッ・・
「あうっ・・」
早くも小刻みのパンチを受けて痛がるるな。
しかしるなも蹴りを放つと、続けてヘッドロックに持ち込もうとするも、夢が組み合わずに押し込むと、またも顔面へパンチを放っていく。
バシッ、バシッ・・・
「痛いっ・・」
堪らず悲鳴をあげるるな。
しかし夢は構わず踏み込むとお腹にパンチを叩き込む。
ドスッ・・・ドスッ・・・
「ぐっ・・ふぐっ・・」
プロレスの練習をしてきたにしろ、お腹へのパンチは初めて受けたるなは、夢のパンチの圧力に苦悶の表情を浮かべた。
無言でサンドバッグにパンチを打ち込む様に、夢はステップを踏むとパンチを叩き込む。
バシッ・・
「あうっ・・」
顔面へのパンチに痛がるるな。
バストを揺らしながら痛がるるなに歓声が送られていくと、堪らずるなはロープに逃れた。
レフリーにロープのアピールをするるなに、レフリーは夢を止めて距離を置かせた・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、るなは夢の打撃に対応出来ないからと、どうすれば良いのかとばかりに、戸惑いながらリングサイドに視線を移すも、セコンドもいない地下プロレスでは答えもでない・・・。
『ファイト!』
しかしレフリーは試合を続けさせると、夢が前に出て顔面狙いの左右のジャブを放つと、るなの顔面に容赦なく襲いかかる。
バシッ、バシッ・・・
堪らずるなが組み付いていくと、上手く組み付いていく。
組み付いて打撃を逃れようと本能的に考えたるなだったが、足を掛けて倒すように夢をグラウンド状態に持ち込んだ。
倒れ込む時に衝撃で夢はダメージを負うも、冷静に組み付いている。
るなは組み付いたまま次の手が出ないと、夢がブリッジ気味に返してるなが下になる展開になっていく。
すると、夢がるなの脇腹へ小刻みにパンチを叩き込むと、るなの表情が苦痛に歪んだ。
ドスッ、ドスッ、ドスッ・・・
グラウンド状態でも上手くボディへパンチを入れていく夢。グラウンドでの展開も想定して練習をしてきたと言う情報もあるが、るなにダメージを与えて優位に試合を進めている・・・。
押しつけられて脇腹へのパンチに苦しいるな。
逃れようと身体を動かしていくも、夢も簡単には逃がさずに、上手くサイドポジジョンを奪っていく。
スレンダーな夢だったが、経験不足のるな相手だからと、サイドポジジョンで抑え込んでいくと、バストへ顔を押し当てながら動きをキープしていく。
緊張と打撃のダメージからもスタミナを消耗して、全身を汗だくにしながら耐えるるな。
少しずつロープに近づくと、るなはロープに足を伸ばした・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
るなの足がサードロープに届いたからとレフリーが止めていくと、夢が起き上がっていく。ビキニを直しながら距離を置いていくと、るなもビキニを直しながら立ち上がった。
呼吸を荒げるるな。しかし観客席からはるなに対して歓声が起きていく。
『負けるなよ!・・・組み付いて倒していけ!』
『沢北ぁぁぁ・・・胸の大きさは負けてないぞぉぉぉぉ・・・・』
観客席からの歓声を浴びながら、るなは呼吸を整えていくと、レフリーは試合を続けさせていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に夢が距離を詰めていくと、るなはガードを上げて喧嘩キック気味に蹴りを放っていく。
るなの蹴りに距離を詰めずに様子を見ていく夢。
更にるなが踏み込んで喧嘩キック気味に蹴っていくと、夢は距離を置いていく。
必死に蹴りこむるなに、夢は踏み込んで左右のジャブを顔面に叩き込むと、るなも堪らず組み付いていくと、夢をロープ際に押し込んでいく。
ロープの感触を背中に感じながら夢も抱きつく様に組み付いていると、るなが膝蹴りを仕掛けていく。
上手く夢のボディを捉えない膝蹴りだったが、夢も膝蹴りは嫌がるように藻掻くと、強引にヘッドロックに持ち込んだるな。
ロープ際から離れていくと、夢をシッカリと締めつけていく。苦悶の表情を浮かべる夢。
るなはスタミナを消耗させようと締めていくと、夢がロープに振ろうと動いた。
しかしるなが踏ん張ってヘッドロックを外さないと、続けて走り込む様にブルドッキングヘッドロックを炸裂させていく。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
マットに豪快に叩き付けられて声を漏らす夢。
続けてるなが俯せ状態の夢のバックを奪うと、キャメルクラッチを仕掛けた。
グイッ・・・
「うぐっ・・うっ・・・」
顎に掛けられた両手に力が込められると、夢の上半身が反らされていく。同時に激痛に夢が苦しむと、レフリーもチェックしていくリング上。
ウエストの細い夢だけに、キャメルクラッチで痛めつけられると苦しい展開。
るなも必死に揺さぶっていくと、夢は口から涎を垂らしながらもロープに逃れようと必死になっていく・・・。
「ギブアップする?」
るなも激しい口調でギブアップを促すも夢が耐えていくと、技を解いて立ち上がってから、ヒップなどへストンピングを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
蹴りこまれながらも夢が転がるようにロープに逃れると、ここでレフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーに止められて距離を置いていくるな。
夢が立ち上がると、るなは走り込む様にドロップキックを叩き込むと、夢が豪快にマットに倒れ込む。
続けて立ち上がる夢に、るなはドロップキックを叩き込むと、素早くフォールした。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし夢も返していくと、るなが立ち上がってストンピングをバストなどへ叩き込むと、髪を掴んで起こしていく。
そして張り手を叩き込んでから、一気にDDTを仕掛けていくと、夢も抵抗して首が腕から抜けると、夢が顔面へパンチを炸裂させていく。
バキィィィ・・・
「あうっ・・」
顔面への衝撃にフラつきながらロープに寄りかかるるな。
更に夢が距離を詰めて顔面とお腹へパンチを連打すると、るなは苦悶の表情を浮かべていく。
ドスッ、ドスッ・・
「うっ・・ううっ・・・」
お腹へのパンチの連打には、流石にるなが座り込む様にダウンしていくと、ボクシングではないから試合は続けられていくので、夢はロープに走り込んでから、反動を使って座り込んだるなの顔面へ喧嘩キックを叩き込んだ。
バキィィィィ・・・
顔面への喧嘩キックには豪快に倒れ込む様にしてグッタリするるな。
ロープ際だからと、レフリーが夢を離していくと、るなは顔を気にしながらロープを掴んで立ち上がった・・・。
レフリーがるなをチェックするも、るなはフラつきながらも夢を睨み付けた。
『ファイト!』
そしてレフリーが試合を続けさせていくと、夢は一気に距離を詰めての顔面へパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔面への衝撃が連打されていくと、るなは鼻血を噴き出して顔面を真っ赤に染めていく・・・。
堪らず張り手で返していくるなだったが、夢が張り手を受けながらも顔面へパンチを入れていくと、血飛沫をあげていくるな。
次第に鼻血などが胸の谷間にも流れ込んでいき、白いビキニも血に染め出していく・・・。
バシッ、バシッ・・・
夢の容赦ない顔面パンチの連打に、フラつきながらも距離を詰めようとするるな。
血飛沫を上げながらも夢に組み付こうとするるな。
夢も小刻みにパンチを出して行くも、るなが組み付いていく。
打撃を受けないように密着するるな。夢の白い素肌にもるなの流す血が付いていく・・・。
ロープ際に押し込もうとするるな。しかし夢も揺さぶりながら倒そうとしていくと、逆にるなが足を掛けてグラウンド状態に持ち込んだ。
サイドポジジョンから夢のボディへパンチを叩き込むるな。
しかし夢が身体を密着させると、有効なパンチを打ち込めないるなに、夢は組み付いて返すチャンスを狙っている様子。
下からも小刻みにパンチを出して牽制していく夢。
上四方の体勢になっていくと、夢が足を上手く使って返していく。
上になった夢は素早く立ち上がると、るなも咄嗟に顔をガードしながら立ち上がった。
お互いが構える形で睨み合うと、観客席も盛り上がっていく。
距離が詰まると、夢のパンチが放たれていくと、るなの顔面を容赦なく痛めつけていく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
殴られる度に血飛沫が舞い挙げるリング上。るなの顔も腫れだしていくと、必死にタックル気味に組み付こうとするるな。
真正面からのタックルに、夢は髪を鷲掴みにするようにしてから、引き込む様に膝蹴りをボディに叩き込んだ。
ドスッ・・
「ぐっ・・グエっ・・・」
堪らず口をパクパクさせて膝をつくるな。流石にボディへの強烈な膝蹴りは耐えられなかったのか、目を見開く様にして膝をついていった・・・。
更に蹴られた部分を両手で押さえていると、ノーガードの顔面へ夢は膝蹴りを叩き込んだ。
ゴキィィィィ・・・
鈍い衝撃音に、血飛沫をあげてマットに崩れ落ちるるな。
意識を飛ばしかけているるなに、夢はトドメとばかりに馬乗りになってから、顔面へパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
失神寸前のるなは、殴られても抵抗が出来ずにダメージを蓄積していくだけになると、レフリーが危険と判断して試合を止めるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングと共に、レフリーは夢を止めていく。
『勝者、林夢っ!』
リングアナのコールに夢も勝利した事に、驚きながらも片手を挙げられていく。
足元にはるながグッタリとしていると、リングドクターの応急処置を受けるるなを気遣って声を掛けてから、観客席に向かって一礼してリングを降りる夢。地下プロレス2戦目も打撃でおしての勝利と言う事で、レースクイーン、グラビアアイドルなどの顔を持つ夢の快進撃はどこまで続くのだろうか・・・。



第3試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルとして人気のリアル峰不二子とも言われる尾倉優香。地下プロレス2戦目にして堂々のリングイン。迫力ボディを黒ビキニ、黒いリングシューズ姿でリングに上がると、早くも歓声を浴びながら一礼していく優香。
その優香の対戦相手としてリングに上がるのは、地下プロレスデビュー戦の美しすぎる音大生とも言われる三浦うみ。白いビキニに白いリングシューズ姿と、優香と対照的なリングコスチュームでのリングインに、早くも歓声が起きていく会場内。緊張しながらリングに上がるうみは、観客席に一礼しながらコーナーに進んでいった・・・。
『第3試合・・・青コーナー〜・・・身長167p、上から87、59、89・・・Gカップ・・・19歳・・・尾倉優香〜っ!』
早くもリングアナのコールが始まると、まずは優香がコールされて笑顔で観客席にアピールしていく。
『赤コーナー〜・・・身長160p、上から77、55、83・・・Dカップ・・・19歳・・・三浦うみ〜っ!』
そしてコールを受けて照れながらも観客席にアピールしていくうみ。初めて上がったリングに、戸惑いは隠せないものの、同じ事務所でプロレスデビューしている愛河ゆず季からプロレスのトレーニングを受けて参戦で、対戦相手の優香と視線は合わせないものの、気合いが乗っている様子・・・。
そしてレフリーがリング中央でルールの確認をしていくと、優香とうみは視線を合わせようとしないものの、真剣にレフリーの言葉に耳を傾けた。
レフリーが2人をコーナーに別けると、試合開始のゴングが打ち鳴らされていった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、うみが気勢をあげてコーナーから飛び出した。
「いくよぉぉぉぉぉ・・・・」
いきなり走り込んでいくうみは、反対コーナーから出てきた優香に打点の高いドロップキックを叩き込む。
バッシーン・・・
突然のうみのドロップキックに倒れ込む優香。
続けて立ち上がる優香の顔面へドロップキックを叩き込むうみ。
試合開始から流れを掴もうとしているうみに、優香はフラつきながらロープに逃れると、うみはエルボースマッシュからロープに振っていく。
Gカップのバストを揺らしながらロープから戻ってきた優香に、うみは勢いをつけてドロップキックを叩き込む。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
流石にバストにドロップキックを受けて悲鳴をあげる様に倒れ込んで、転がりながらロープに逃れる優香。
うみはストンピングを叩き込むも、ロープだからと距離を置いていく。
優香はビキニを直しながら呼吸を整えると、ゆっくりと立ち上がっていく。うみは距離を置いて優香を睨み付けると、観客席が盛り上がった。
ゆっくりと距離を詰める両者。
そして片手を出していくうみに、優香も応じるように手を組んでいくと、もう片方も組んで力比べの体勢になっていった。
女の意地の激突の様な展開に、観客席からも歓声が起きていく中、優香とうみは必死に押し合っていく。
次第に体格で勝る優香が圧していくと、うみの表情が苦痛に歪んでいくと、少しずつロープ際に圧されていった。
そしてロープに背中が当たると、優香が笑みを浮かべていくと、そのまま力を入れてうみを痛めつけていくリング上。
しかしレフリーが止めていくと、お互いが放して離れた。
距離が置かれると、レフリーは試合を続けさせていく・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に優香が踏み込んで喧嘩キック気味に蹴りこむと、お腹に炸裂して痛がるうみ。
更にエルボースマッシュでフラつかせてから、優香はロープに走り込んでから勢いをつけてネックブリーカードロップを仕掛けた。
バッシーン・・・
「きゃああぁぁぁぁ・・・」
後頭部からマットに叩き付けられて悲鳴をあげるうみ。
優香は続けて髪を掴んで起こしていくと、ロープに走って後頭部へラリアットを叩き込む。
バッシーン・・・
「んあぁぁぁぁ・・・」
ラリアットを受けて転がるように倒れ込むと、うみはそのままリング下に逃れていく・・・。
優香は観客席に向かって片手を挙げてアピールすると、ゆっくりとリング下に降りていくと、立ち上がるうみの髪を掴んでいくと、うみもパンチで抵抗していくと、逆に優香を鉄柵に振っていく。
ガッシャーン・・・
「あうっ・・」
優香が鉄柵に叩き付けられる様にして倒れ込むと、うみはビキニを直しながらリング上に戻った。
優香もビキニを気にしながらも、ゆっくりとリングサイドで呼吸を整えながらリング上に戻ると、レフリーが試合を続けさせていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていくうみと優香。
距離が詰まると、うみが仕掛けて優香をロープに振っていくと、ロープから戻ってきた優香にドロップキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
続けて立ち上がる優香にドロップキックを叩き込んでいくと、強引に片足を抱え込んでフォールしていくうみ。
『ワン・・・ツー・・・』
しかし優香も返していくと、素早くうみが立ち上がると優香の両足をキャッチしてから、素早い足四の字固めを極めていく。
グイッ・・
「痛いぃぃぃ・・・ああぁぁぁぁ・・・」
堪らず優香が悲鳴をあげると、うみは下半身を浮かすようにして極めていく。
すると、優香が体格で上回るからと、必死に身体を反転しようと仕掛けていくと、うみも返されたら自らに激痛がくるからと必死に極めていく。
しかし優香が反転すると、今度はうみが悲鳴をあげていく。
グイッ・・・
「ああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
悲鳴をあげるうみは、必死にロープに逃れようと藻掻いていくと、ロープに手が届いてレフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの言葉に優香が技を解いていくと、お互い足にダメージを受けていくリング上。
足を気にしながら立ち上がるうみ。優香もロープを掴みながら立ち上がると、レフリーは試合を続けさせた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、うみは優香の太股にローキック気味に蹴り込むと、優香も負けずに蹴り返す。
バシッ、バシッ・・
お互いが蹴り合うと、綺麗なフォームでなくとも、まるで鉈の様に重く相手の足へ叩き込まれる蹴り。
更にうみがタックル気味に組み付いていくと、優香は受け止めるも押し込まれてロープ際に押し込まれた。
押し込むもその後が続かないうみに、優香も組み付いた状態で動きが止まっていくと、レフリーが止めていく・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に離れる両者。
ビキニを直しながら離れると、試合が続けられていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていくうみと優香。
距離を取りながらも睨み合うと、リング中央で組み合って押し合ううみと優香。
まさに女の意地が激突している感じのリング上の2人。
うみも必死に押し込むも、優香がまたも押し込んでいくと、強引にヘッドロックに持ち込んだ。
締め上げられて痛がるうみに、優香は締め上げてスタミナを削っていくと、一気にブルドッキングヘッドロックでマットに叩き付けていく。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
マットに叩き付けられて悲鳴をあげるうみ。俯せで痛がっているうみに、優香は立ち上がるとストンピングを叩き込んでから、髪を鷲掴みにして起こしていく。
フラつくうみに、一気にボディスラムで抱え上げてマットに投げつけていく優香。
バッシーン・・・
「んあぁぁぁぁ・・・」
マットに叩き付けられて悲鳴をあげるうみは、起き上がれないからと痛がっていると、優香はロープに走って勢いをつけると、飛び上がるようにしてギロチンドロップを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「はうっ・・・」
優香のギロチンドロップに藻掻くうみに、優香はフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・・』
カウントギリギリで返していくうみ。しかしダメージが大きい様子で、苦悶の表情を浮かべて立ち上がれない。
「決めるわよ!」
優香が観客席に向かってアピールすると、歓声に包まれていくリング上。
グッタリするうみの髪を掴んで起こしていくと、抱え上げていく優香。
「優勝するのは私よぉぉぉぉぉ・・・」
優香が観客にアピールして叫ぶと、そのままデスバレーボムでうみをマットに叩き付けていく。
バッシーン・・・
凄まじい衝撃にうみは動きを止めていくと、優香は余裕の表情を浮かべてフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィ・・・・』
余裕のスリーカウントで優香が勝利すると、うみは半失神状態で大の字状態で動けない。
『ただ今の試合、尾倉優香の勝利となりました!』
リングアナのコールに、優香は立ち上がれないうみを気遣うと、次の試合の為に控え室に引き揚げていく。
そしてうみはリングドクターなどの応急処置を受けると、フラつきながらも立ち上がると、観客席に向かって一礼してからリングを降りるのであった・・・。



第4試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、今夜が地下プロレスデビューのグラビアアイドル徳枝かな。グラビア系だけに肉付き良いグラビア映えするボディを武器に、グラビアなどでは人気を博しているかな。今夜は地下プロレスのリングにオファーがかかり、プロレス特訓をしての参戦。初めての地下プロレスの雰囲気に戸惑いながらも、黒ビキニに黒いリングシューズ姿でリングインすると、観客席にガッツポーズでアピールしていくかな。
そのかなの対戦相手としてリングに上がるのは、地下プロレス2戦目の太原優乃。グループとしてデビューして芸能活動していたところ、ソロでのグラビア展開から、小柄ながら迫力のバストを武器にグラビアで人気の優乃。今夜は気合いを入れての参戦。白いビキニに白いリングシューズ姿で、観客席に向かって一礼していく。
『第4試合・・・青コーナー〜・・・身長166p、上から82、58、87・・・Eカップ・・・19歳・・・徳枝かな〜っ!』
コールを受けて一礼していくかな。顔を上げると優乃に向かってアピールしていく。
「今夜は負けない!」
かなのアピールに歓声に包まれていくリング上。
続けて優乃のコールが始まっていく・・・。
『赤コーナー〜・・・身長154p、上から89、60、86・・・Gカップ・・・18歳・・・太原優乃〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする優乃。観客席からは優乃の巨乳に歓声が送られていく。
『巨乳っ、巨乳っ!・・・』
巨乳コールには顔を赤らめる優乃。流石にバストを叫ばれては恥ずかしそうな優乃。しかしプロレスの試合となれば、激しい動きからバストが飛び出すことも考えられるだけに、観客席も盛り上がるのは仕方ないところ・・・。
そしてレフリーがリング中央でルールの確認をしていくと、かなと優乃が睨み合っていく。早くも気合いの入る両者に観客席も盛り上がると、レフリーが割って入ってコーナーに別けていくのであった。
『カァーン!』
そして早くも試合開始のゴングが打ち鳴らされていくと、まずはコーナーから飛び出していくかなと優乃。
ビキニ姿だけに、お互いがバストを揺らしながら距離を詰めていくと、まずは組み合うようにロックアップの体勢から始まっていくリング上。
しかし体格差もあって優乃が押されていくと、早くもロープ際に押し込まれていく。
苦悶の表情を浮かべる優乃に、レフリーが止めていった・・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが別けていくも、かなも体格差と力の差を見て笑みを浮かべる。
対して優乃は体格差のあるかなに対して、どうやって試合を組み立てようと考えていくと、かなが踏み込んで喧嘩キックを叩き込んだ。
「おりゃあ!」
気勢と同時に優乃お腹に蹴りが炸裂すると、優乃が痛がる。
ドスッ・・
「ああんっ・・」
お腹を押さえて痛がる優乃に、かなは素早くロープに振っていくと、バストを揺らしながら返ってきた優乃に、勢いあるドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「ああんっ・・」
悲痛な叫び声をあげる様に倒れ込む優乃。
かなは素早く立ち上がると、起き上がる優乃にヘッドロックを仕掛けていく。
堪らず優乃がロープに振ろうとするも、体格差から藻掻いていると、逆にかなが締め上げていくと、痛さから悲鳴をあげていく優乃。
「んあぁぁぁ・・・い、痛いぃぃぃ・・・」
ヘッドロックで締め上げての悲鳴に観客席も盛り上がると、かながヘッドロックを外してから、ロープに押し込む様にしてキチンシンクでボディを抉っていく。
ドスッ・・
「うぐっ・・ううっ・・」
キチンシンクを受けて優乃が座り込む様にダウンすると、かなは髪を鷲掴みにして観客席にアピールするも、レフリーがロープだからと離していく・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーがかなを離していくと、優乃もビキニを気にしながら立ち上がった。しかしダメージが残っているのか苦しそうな表情を浮かべている。
『ファイト!』
しかしレフリーは試合を続けさせていくと、優乃が距離を置こうとするも、かなが前に出て距離を詰めていく。
挑発するように手招きしていくかなに、優乃は黙って睨み付けた。
「負けないわよ!」
優乃が叫ぶと、いきなりエルボースマッシュで前に出ると、続けてかなをロープに振ろうとすると、逆にかなにロープに振られていくと、ロープから戻ってきたところをフライングボディアタックを仕掛けられた優乃。
バッシーン・・・
「あうっ・・・」
「レフリー、カウント!」
かながレフリーにアピールすると、レフリーがカウントを数えていく。
『ワン・・・ツー・・・』
必死に返していく優乃。
返されると、かながマットに座らせた状態からスリーパーで締め上げていく。
グイッ・・・
「ううっ・・・うっ・・・・」
「ギブ?・・・ギブ?」
揺さぶりながらかなもギブアップを促すも、優乃は必死に耐えていく。
ロープに逃れようと動く優乃。しかしスタミナを消耗して苦しい展開になるも、優乃も必死にロープに逃げようとしている。
かなはゆっくりと絞めていくと、スリーパーを解いてから、髪を掴んで起こしていくと、小柄な優乃を抱え上げてボディスラムでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
「いやあぁぁぁぁ・・・」
マットに叩き付けられて悲鳴をあげる優乃。
かなは更に髪を掴んで起こしていくと、優乃をボディスラムでマットに叩き付ける。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
優乃の動きが止まると、かなはロープに走ってから、勢いをつけてからギロチンドロップを叩き込む。
バシィィィィ・・・
「はうっ・・・」
強烈な衝撃に優乃は立ち上がれないと、かなは髪を掴んでから、パイルドライバーの体勢に持ち込もうとするも、勢いをつけてパワーボムを仕掛けた。
バッシーン・・・
優乃の身体がマットに叩き付けられると、衝撃でビキニからバストが飛び出してしまうハプニングに、観客席が興奮して歓声をあげていく。
『いいぞぉぉぉぉぉ・・・』
『水着を剥いでやれぇぇぇぇぇぇ・・・』
仕掛けたかなも水着からバストが飛び出した事に戸惑いを隠せない。
パワーボムでフォールも狙えたものの、優乃のバストを気にして放してしまうと、優乃は仰向けでグッタリとして動けない・・・。
かなは観客席の反応を見ると、優乃の髪を鷲掴みにして起こしていくと、フラフラしている優乃をコーナーに連れ込んでいくと、コーナーポストに上げるようにしていく。
「決めるよぉぉぉぉ・・・」
かなが叫ぶと、コーナーに上げた優乃の身体を担ぐようにして、アルゼンチンバックブリーカーを炸裂させていく。
体格差のあるかなと優乃。ダメージを受けて苦しい優乃だけに、この担ぎ上げられての豪快なアルゼンチンバックブリーカーに、何も出来ずに藻掻く優乃。揺さぶる様に痛めつけていくかな。
「ギブ、ギブアップ?」
「ノォォォォ・・・・」
もう泣き声でギブアップを拒む優乃。
しかしかなが揺さぶっていくと、その激痛にバストを揺らしながらギブアップ寸前に追い込まれていた・・・。
『太原っ、ギブアップ?・・・ギブアップ?』
レフリーの問いかけに、優乃は必死に耐えようとするも、既に泣き出していて口ではギブアップを拒むものの、ギブアップ状態は明か・・・。
更にかなが揺さぶっていくと、遂に耐えられなくなった優乃がギブアップを口にした・・・。
「ぎ、ギブ、ギブアップ・・・ギブアップぅぅぅぅぅ・・・・・」
優乃のギブアップに、レフリーがゴングを要請していく。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングに、かなは優乃をマットに下ろすと、ガッツポーズで観客席にアピールしていく。
『勝者、徳枝かなっ!』
豪快な技でのギブアップ勝利でデビュー戦を勝利したかな。このトーナメント、どこまで勝ち続けるのだろうか・・・。



第5試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、スマイルクイーンこと澤すみれ。青いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも笑顔で観客席にアピールして歓声を浴びていくすみれ。レースクイーンからグラビア展開と活躍するすみれ。デビュー戦も勝利しただけに、このトーナメントも何処まで成績を伸ばせるか、気合いが入っている様子。
そのすみれの対戦相手としてリングに上がるのは、今夜がデビュー戦の中村美海。
逸材すぎる新人などと言われ、グラビアデビューして人気も伸ばしている美海。白いビキニに白いリングシューズ姿で戸惑いながらもリングインすると、観客席に向かって一礼していく美海。
観客席も盛り上がる中、リングアナが早くもコールを始めていった・・・。
『第5試合・・・青コーナー〜・・・身長166p、上から86、61、88・・・Fカップ・・・22歳・・・澤すみれ〜っ!』
まずはすみれがコールされると、一礼しながら片手を挙げてアピールしていくすみれ。
『赤コーナー〜・・・身長158p、上から86、59、88・・・Eカップ・・・25歳・・・中村美海〜っ!』
コールを受けて一礼していく美海。観客席の盛り上がりに緊張している様子だったが、気合いを入れていく美海。
そしてリング中央ですみれと美海がレフリーからルールの確認などがされると、お互い握手してからコーナーに別れていくと、早くも試合開始のゴングが打ち鳴らされていくリング上。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、コーナー〜飛び出していくすみれと美海。
距離が詰まると、お互いが仕掛けないと、いきなりすみれが踏み込んで張り手を叩き込む。
バッシーン・・・
突然の張り手に動きの止まる美海に、すみれは続けて張り手を叩き込むと、美海も負けずに張り返していく。
バッシーン・・・
美女同士の張り手合戦に盛り上がる観客席。
すると、すみれがローキック気味に蹴りこむと、美海も負けずに蹴り返した。
観客席が盛り上がる中、美海が蹴り返しながらすみれをロープに振っていくと、ロープからバストを揺らしながら戻ってきたすみれに、美海がドロップキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
堪らず倒れ込むすみれに、美海が素早く立ち上がると、起き上がるすみれの顔面へドロップキックを叩き込む。
バッシーン・・・
顔を押さえて痛がるすみれに、美海が髪を掴んで起こしていくと、ヘッドロックで締め上げた。
苦しむすみれに、美海はヘッドロックで締め上げてリング上を動くと、素早く体勢を入れ替えてフロントヘッドロックに移行すると、そのまま絞めていく美海。
すみれは絞められ続けて苦しい展開になっていると、身体を密着させてロープに逃れようと仕掛ける。
しかし美海が膝蹴りをボディに叩き込むと、すみれの動きが鈍くなっていく・・・。
ドスッ・・
「うっ・・」
更に美海が膝蹴りを叩き込むと、苦悶の表情を浮かべていくすみれ。
動きの鈍るすみれに、美海は組み付いてマットに倒そうとしていくも、逆に踏ん張られていくと、押し戻される様にロープ際に縺れ込まれた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
ここでレフリーがロープだからと離していくと、すみれと美海が離れていく。
お互いの素肌には、早くもうっすらと汗が浮かび上がって、スポットライトに光り輝いて見えているリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていくすみれと美海。
距離が詰まると、すみれがローキックを叩き込むと、美海の太股に炸裂していく。
バシィィィ・・・
フラついた美海。しかし手を出そうとすると、すみれがローキックを続けて叩き込む。
バシィィィ・・・
「痛っ・・・」
堪らず表情を険しくする美海。すみれはレースクイーン、コンパニオンなどの仕事で鍛えられた脚から叩き出されるローキックで、美海を追い込んでいく。
更にミドルキックを叩き込むと、美海は脇腹を蹴りこまれて身体をくの字にして苦しんでいくと、すみれが前に出て張り手を叩き込んでいく。
バッシーン、バッシーン・・・
「あうっ・・」
張り手の連打に痛がる美海に、強引にヘッドロックに捉えてから、走り込む様にしてブルドッキングヘッドロックでマットに豪快に叩き付けるすみれ。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
美海が悲鳴をあげると、すみれは仰向けにしてフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・』
レフリーのカウントが続くと、美海が返していくリング上。
返されたからと素早く髪を掴んで起こしていくすみれ。
しかし美海もすみれのボディへパンチを叩き込んで抵抗すると、エルボースマッシュを叩き込むと、すみれが怯んでフラついた。
更に押し込む様なキチンシンクを叩き込む美海。
ドスッ・・
「はうっ・・」
ボディへのキチンシンクに苦悶の表情を浮かべて座り込む様にダウンするすみれ。
美海は起こしていくと、バックドロップを狙って組み付いていくと、すみれも踏ん張っていく。
逆にヘッドロックから締め上げられていく美海が苦悶の表情を浮かべていると、すみれはまたもブルドッキングヘッドロックで美海をマットに叩き付けていく。
バッシーン・・・
続けて俯せ状態の美海に、すみれはキャメルクラッチを仕掛けていくと、顎に両手を掛けられて反らされていくと、美海の表情が苦痛に歪んだ。
両足をバタバタさせて痛がる美海に、すみれはギブアップ狙いで揺さぶって上半身を反らしていくと、レフリーも美海にギブアップの確認をしていくも、美海は耐えている。
苦悶の歪む美海の表情。白いビキニも既にうっすらと汗で湿っている様子・・・。
すみれは更に揺さぶっていくも、美海が耐えているからと放していくと、グッタリした美海のヒップにストンピングを叩き込んでいく。
這うようにしてロープに逃れる美海に、すみれがストンピングを更に叩き込むと、ロープを掴んだからとレフリーがすみれを止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーに止められて離れるすみれ。水着を直しながら呼吸を整えていくと、美海もビキニを直しながら立ち上がると、すみれを睨み付けながら距離を置いていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めるすみれと美海。
バッシーン・・・
「おらぁぁぁぁ・・・」
いきなり気勢をあげて張り手を叩き込む美海。
すみれの頬にクリーンヒットすると、続けて張り手を叩き込む美海。
バッシーン・・・バッシーン・・・バッシーン・・・
いきなりの美海の張り手の連打に顔面を紅潮させるすみれ。
堪らず蹴りで距離を置こうとするも、美海が張り手から強引なヘッドロックに持ち込んだ。
しかしすみれが身体を密着させるとバックドロップで返すと、弧を描くようにして美海の身体が宙を舞うと、マットに叩き付けられた。
バッシーン・・・
突然のバックドロップに動きの止まる美海。
すみれは美海の張り手の連打で口の中を切ったのか、唇に血を浮かべているも、倒れ込んでいる美海にロープに走り込むと、飛び上がるようにしてお腹にフットスタンプを叩き込んだ。
バシィィィィ・・・
「グボォ・・・ぐえっ・・・」
突然お腹を押し潰された感覚に、美海は苦悶の表情を浮かべて口から胃液の様な物を吐き出した。
すみれは観客席に向かってアピールすると、苦しむ美海に容赦ないヒップドロップをお腹に叩き込むと、美海が反吐を噴き上げた。
ドスッ・・
「ホゲェェェェ・・・・」
地下プロレスでの試合が初めてだった事もあり、食事を普通に摂ってしまった美海は、鍛えられていないお腹への押し潰される攻撃に、堪らず内容物を吐き出してしまったのだった。
ヒップドロップのダメージで涙目で動きの止まる美海に、すみれは両足を抱え込むと、一気にステップオーバーして逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・
「いやあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
堪らず絶叫する美海。
身体をCの字にされて、激痛に悲鳴をあげてマットを叩く美海に、すみれは腰を落としてギブアップ狙いで攻め込んでいく。
「ギブアップ?・・・ギブする?」
すみれの問いかけに耐えていく美海。
「ノォォォォ・・・ノォォォォォ・・・・」
涙声に近い声で耐えていく美海。しかしギブアップ寸前は明か・・・。
更にすみれが揺さぶって痛めつけると、美海の悲鳴が更に響き渡っていくリング上。
「んあぁぁぁぁぁ・・・イタァァァァァァ・・・・アァァァァァァァァァァァァァ・・・」
既に泣き出している美海。
すみれが揺さぶっていくと、遂に美海の心が折れてしまった・・・。
「いやぁぁぁぁぁ・・・・ギブアップ・・・ギブアップ!・・・いやあぁぁぁぁぁ・・・・・」
美海の叫び声の様なギブアップに、レフリーが試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングの音に、すみれが技を解いていくと、グッタリとする美海。
『勝者、澤すみれっ!』
リングアナのコールにガッツポーズでアピールするすみれ。
歓声を浴びていくと、グッタリして立ち上がれない美海を気遣うと、美海の手首を掴んで観客席にお互いの健闘を讃えるかの様にアピールすると、観客席からは大きな拍手が起きていくのであった・・・。
そしてすみれは次の試合の為に、控え室に戻るのであった・・・。


第6試合

『第6試合・・・選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、ベルトを失ってもなお存在感のある熊多曜子。気合いの入る黒ビキニに黒いリングシューズ、手にはオープンフィンガーグローブを着けてのリングイン。歓声を浴びると一礼してコーナーに進んでいく曜子。
その曜子の対戦相手としてリングに上がるのは、かつてグラビアアイドルやレースクイーンなどで活躍した加藤礼子。最近では若いグラドル相手に地下リングで勝利したりと活躍している礼子が、今夜は曜子との試合が組まれたのであった。黒いビキニに黒いリングシューズ姿の礼子。まさに新旧グラビアクイーンの対決に歓声が大きくなっていくと、曜子と礼子も観客席の期待を感じているのか、お互いが視線を合わさないものの、緊張感を漂わせてコーナーに寄りかかっている・・・。
『第6試合・・・新旧グラビアクイーン対決・・・青コーナー〜・・・身長164p、上から92、56、84・・・Hカップ・・・34歳・・・熊多曜子〜っ!』
リングアナのコールに片手を挙げてアピールする曜子。ベルトを失っても実力はあるグラドルだけに、今夜の試合も期待されての登場。
『赤コーナー〜・・・身長160p、上から86、58、84・・・48歳・・・加藤礼子〜っ!』
そして礼子がコールされると、ベテランらしく一礼して歓声を浴びていくと、体格的には曜子が勝っている様に見えるも、礼子も気合いを入れている様子。
曜子はオープンフィンガーグローブを着けているだけに、打撃スタイルで仕掛けるのか、礼子は素手なので顔面パンチが認められないから、プロレス的な試合を組み上げるのか、曜子と礼子の試合がどうなっていくのか、観客席も盛り上がっていく。
レフリーがリング中央でルールの確認をしていくと、お互いがレフリーの言葉を耳にしながら気合いを入れていくと、レフリーが説明を終えてコーナーに別けると、遂に試合開始のゴングが打ち鳴らされていった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、観客席が盛り上がっていく会場内。
曜子はガードを固める様にして距離を詰めようとコーナーを出ると、礼子は冷静に距離を置いて仕掛けようとしている様子。
まずは曜子がジャブを軽く放ちながら距離を詰めようとすると、礼子は曜子の打撃を嫌がる様に距離を置いていく。
距離を置こうとする礼子に曜子が距離を詰めると、踏み込んでローキックを放つも、礼子が避けて空振りすると、ここで礼子が飛び込む様にタックルを仕掛けた。
観客席が盛り上がる中、礼子が押し込む様に曜子の身体をロープ際に詰めていく。
ロープの感触を背中に感じながら、曜子は礼子の動きを見ている様な仕草をすると、礼子が倒そうとするも、曜子がロープを掴んでアピールしていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
ここでレフリーが礼子を止めていくと、礼子はレフリーの指示に曜子の身体から離れると、距離を置いていく。
曜子もビキニを直しながら距離を置いていくと、レフリーが試合を続けさせた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に曜子と礼子が距離を詰めていくと、曜子は打撃スタイルで軽くパンチを放つと、礼子はパンチをガードしながらも、タックルを仕掛けようと狙っている。
なかなか組み合えないと、礼子が大振りの張り手を放つと、曜子の頬に炸裂した。
バッシーン・・・
頬に衝撃を受ける曜子は、間髪入れず礼子の顔面にパンチを返す。
バシッ・・
顔面への衝撃にフラつく礼子。続けて曜子が顔面狙いのジャブを連打すると、ビキニだけに生腹にパンチを叩き込んだ。
ドスッ・・
「ぐえっ・・」
ボディへの強烈なパンチに礼子が苦しむと、曜子が笑みを浮かべる。
「もっと痛い思いをさせてあげますよ・・・先輩っ!」
曜子は囁いてから、距離を詰めたり離れたりして礼子にパンチを小刻みに叩き込むと、礼子は打撃は得意でないだけにサンドバック状態で苦しい展開になっていく。
嫌がるようにコーナーに逃げ込む礼子に、曜子はローキックを叩き込むと、太股に炸裂していく。
バッシーン・・・
「あうっ・・・」
太股への衝撃に声を漏らす礼子。苦痛に歪む表情に観客席から歓声があがると、曜子はコーナーから逃がさないようにして、ローキックを太股に叩き込む。
バッシーン・・・
「痛いっ・・」
「グラビアもないと思うから、大丈夫じゃないのかしら・・・内出血してもね・・・」
更にローキックを叩き込む曜子に、礼子も意地を見せて蹴りに合わせてタックル気味に組み付いた。
組み付くと体勢を反転させて曜子をコーナーに押し込む形になるも、曜子の表情には余裕が見られる・・・。
礼子は押し込んでいくと、スタミナを消耗しているのか全身から汗を流しながら必死になっていくと、曜子が囁く・・・。
「もう疲れちゃったんですか?・・・試合はまだまだ始まったばかりなのに・・・」
曜子の言葉に礼子は焦る様に足を掛けてグラウンドに持ち込もうとするも、逆に曜子が足を掛けて倒してグラウンド状態に持ち込んだ。
倒れた時に礼子が下になって潰された形で苦しい展開になると、曜子が素早くサイドポジジョンを奪っていくと、脇腹へハンマーパンチを叩き込んで礼子にダメージを与えていく。
バシッ、バシッ・・・
曜子の打撃が炸裂すると、礼子の表情が苦痛に歪んでいく。
逃れようと藻掻いていくと、礼子の足がロープに届いてレフリーが止めていくリング上。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、曜子が立ち上がると、ビキニを直しながら距離を置いていく。
礼子もゆっくりと立ち上がると、ビキニを直しながら曜子を睨み付けた。
挑発的に曜子が手招きすると、レフリーは礼子を離してから試合を続けさせていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、曜子が距離を詰めると、軽くジャブを放ってけん制すると、ミドルキックを脇腹へ叩き込む。
バッシーン・・・
「ぐふっ・・ううっ・・」
ジャブで気を取られてミドルキックを受けて、ダメージが大きいのか苦しそうにしてガードを固める礼子。
曜子はガードの上から小刻みにパンチを入れては、礼子を追い込んでいく・・・。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
ガードの上から殴り続けられて、礼子はコーナーにまたも追い込まれていく。
ガードが上がっているからと、曜子は狙いを定めて礼子の生腹へ、喧嘩キックを叩き込んでいく。
ドスッ・・
「ぐふっ・・うううっ・・ううっ・・」
コーナー串刺し状態での喧嘩キックに礼子は座り込む様にダウンすると、両手でお腹を押さえて痛がっている。
「まだまだ試合は終わってないのよ・・・」
曜子は礼子の髪を掴んで起こしていくと、両腕をロープに絡めて動きを止めていく。
そして観客席に向かって拳をアピールすると、礼子のバストへパンチを叩き込んだ。
グニュ・・グニュ・・
「んあぁぁぁぁ・・・・痛いぃぃぃぃ・・・・」
バストへのパンチの連打に悲鳴をあげる礼子。ビキニに包まれた乳房に容赦なく叩き込まれるパンチの連打。
その衝撃に礼子は悲鳴をあげて痛がっていると、曜子は観客席の反応を見ながら殴りつけると、お腹にもパンチを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ・・
「あうっ・・ぐふっ・・」
苦しむ礼子を楽しむかの様に曜子がパンチを叩き込むと、レフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが曜子を止めて礼子をロープから解放すると、礼子はバストを押さえて痛がっていると、レフリーがチェックしていく・・・。
礼子が続行可能と判断されると、レフリーは試合を続けさせていくも、礼子がバストを押さえて痛がっている状態から試合が再開されていった・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に曜子はローキックを叩き込むと、礼子が嫌がるように逃れると、続けてローキックを叩き込むと、礼子の太股が内出血してドス黒くなっていく・・・。
フラついた礼子に、曜子は踏み込んで喧嘩キックを叩き込むと、倒れ込みながら礼子が場外に転がり落ちていった・・・。
リング下でグッタリする礼子に、曜子は鼻の穴に指を掛けての鼻フックで無理矢理起こしていく。
グイッ・・
「フガッ・・フガッ・・」
「まだまた試合は終わってないんだから・・・」
曜子は容赦なく起こしてから、礼子を近くの鉄柵に振っていく。
ビキニに包まれたバストを上下左右に揺さぶりながら鉄柵に叩き付けられると、グッタリと倒れ込む礼子。
ガッシャーン・・・
「ああああああっ・・・」
悲鳴をあげて倒れ込む礼子に、観客席からは歓声があがった。
『いいぞぉぉぉぉ・・・熊多、もっと痛めつけてやれぇぇぇぇ・・・』
『加藤のオッパイ、丸出しにしてやれぇぇぇぇぇ・・・・ビキニ剥いでやれぇぇぇぇぇ・・・』
歓声に押されるようにして、曜子は鉄柵に寄りかかる様に倒れている礼子の髪を掴んでいくと、観客席にアピールしていく。
「いくわよぉぉぉぉぉ・・・・」
曜子のアピールに観客席が盛り上がると、逆に礼子が曜子のお腹にパンチを入れて抵抗していく。
ドスッ、ドスッ・・・
「くっ・・」
いきなり反撃されて苦悶の表情を浮かべる曜子。
礼子も意地になって立ち上がると、強引にヘッドロックで絞めていくと、そのまま近くの鉄柱へ曜子の脳天から叩き付けた。
ゴッキーン・・・
「んあぁぁぁ・・・」
流石に曜子も悲鳴をあげていくと、礼子が放してから、髪を掴んで鉄柱に額から叩き付けた。
ゴッキーン・・・
「んんんんっ・・・」
礼子の反撃に観客席も盛り上がるも、曜子がフラつきながらも組み付いていくと、強引に鉄柱に礼子の身体を押しつけると、膝蹴りをボディに叩き込んだ。
ドスッ・・
「うぐっ・・」
ボディへの膝蹴りに動きを止める礼子。
「よくも鉄柱攻撃なんてやってくれたわね・・・」
曜子が呟くと、動きの止まった礼子のビキニに手を掛けた。
「み、水着は反則でしょ・・・」
礼子が抵抗すると、曜子は言い返す。
「ここは地下プロレスなのよ、脱がされても犯されても文句は言えない場所なの!」
そう言うと、礼子のビキニを剥ぎ取っていく曜子。
「きゃあぁぁぁぁぁ・・・」
流石にビキニを剥ぎ取られて恥ずかしさから悲鳴をあげる礼子。
トップレスにされて必死に両手で隠そうとする礼子に、曜子はバックからフルネルソンの羽交い締め状態にしてから、観客席に向かって礼子のバストをアピールしていく。
羽交い締め状態でプルプルと揺れる礼子のバストに、観客席からは歓声が上がっていく。
曜子は観客席に近づくと、観客席からは無数の手が伸びて礼子の乳房を触りだしていく・・・。
「い、いやあぁぁぁぁぁ・・・・」
礼子が悲鳴をあげるも、構わず観客達は礼子のバストを揉んだり触ったりして楽しむと、曜子のヒップにも手が伸び出していく・・・。
しかし曜子は尻を触られても構わず礼子を押さえつけていると、しばらくしてから強引にリング下のマットの上に倒していく。
倒されてバストを隠そうとする礼子に、曜子は容赦ない逆エビ固めを仕掛けていく。
グイッ・・・
「あああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
逆エビ固めの激痛に悲鳴をあげる礼子。
リング下だけに、ギブアップができない状態での強烈な技を出していく曜子。この辺は経験からの残酷な試合展開を作り出して観客を喜ばせている・・・。
「痛いぃぃぃ・・・・・ギブぅぅぅぅぅ・・・」
堪らず礼子がギブアップを口にするも、曜子は腰を落として極めていく。
「場外じゃあギブアップはないのよ、もっと痛い目に遭わしてあげるわ!」
曜子が揺さぶるようにして痛めつけていくと、礼子は絶叫するようにしてマットを叩いて痛がっている。
「ああああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
トップレスの礼子の絶叫する姿に観客席からは歓声が起きていく。
更に逆エビ固めを放して、曜子はキャメルクラッチの体勢に持ち込むと、上半身を反らされて礼子の巨乳が露わになった体勢で、揺さぶってはバストが揺れて観客席から歓声が起きていく。
『いいぞぉぉぉぉ・・・熊多ぁぁぁぁ・・・・』
『もっと痛めつけろ!』
観客席が興奮状態になっていると、礼子も必死に抵抗するも、揺さぶられては抵抗にもならず苦しい展開が続いていく。
顎を押さえられる形で声が出せない礼子は、両足をバタバタさせたりして痛がっている。
『熊多っ、こっちにも見せてくれぇぇぇぇぇ・・・』
場外だけに、礼子のトップレスで苦しむシーンが見れない側の観客席から歓声が飛ぶと、曜子は技を解いて髪を掴んで起こしていく。
「あっちのお客さんにも楽しませてあげないとね・・・」
そう呟くと、リングサイドをフラフラする礼子を連れ回す形で反対側の観客席にアピールするように、礼子のバストを突き出していく。
羽交い締めにして動きを封じて、嫌がる礼子のバストを見せつけていく曜子。
『いいぞぉぉぉぉ・・・・』
観客席からは礼子のバストに興奮して歓声が飛び出していく中、曜子は揺さぶるようにして、礼子のバストを強調していく。
そして羽交い締めを放して礼子を解放すると、髪を鷲掴みにしてエプロンサイドに顔面から叩き付けていく。
バッシーン・・・
「んあぁぁぁぁ・・・・」
礼子の悲鳴が響き渡る会場内。
曜子はショーツと肩口を掴んでリング上に礼子を上げていくと、リング上に戻っていく。
そしてグッタリする礼子を仰向けにすると、バストに強烈なストンピングを叩き込んでいくと、容赦なくお腹にヒップドロップを落としていく。
ドスッ・・
「ぐふうっ・・」
お腹への圧力に礼子は口から涎の様なものを垂れ流すと、曜子は馬乗り状態から拳を観客席に向かってアピールしていく。
藻掻く礼子に、顔面へ容赦なくパンチを叩き込む曜子。
バキッ、バキッ・・・
鈍い衝撃音が響く中、礼子の顔面へ容赦ない殴打が加えられていくと、礼子の顔面へ容赦ないダメージが与えられていく。
必死に逃れようとする礼子に、曜子は余裕すら感じられる動きで馬乗り状態をキープすると、顔面へパンチを落としていく。
バシッ、バキッ・・バシッ、バシッ、バシッ・・・
逃れようと抵抗する礼子だったが、顔面へのパンチの連打に動きが鈍くなっていくのと、鼻血を噴き出して痛々しい姿に追い込まれていく。
ブリッジ気味に返そうとする礼子。しかし曜子はバランスをとって逆に顔面へパンチを叩き込むと、礼子の動きが鈍くなった・・・。
レフリーがここで曜子を止めて礼子のチェックをしていくと、曜子は立ち上がってコーナーに戻されて、礼子はリングドクターのチェックを受けていく。
リングドクターも続行可能と判断すると、礼子は立ち上がっていく。トップレス姿の礼子だったが、鼻血を流して自慢のバストにも血が流れ込んでいて痛々しい姿だったが、地下プロレスは構わず試合を続けさせていく・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に曜子が前に出ると、礼子も意地を見せようと仕掛けようと狙っている・・・。
フラつきながらもガードを上げる礼子に、曜子はジャブ気味のパンチから、ローキックと打撃で痛めつけていく。
バシッ、バッシーン・・・
「うっ・・」
蹴りこまれて痛がる礼子。曜子は余裕すら感じさせる動きを見せると、ジャブから前に出た。
その瞬間、礼子がタックル気味に仕掛けると、組み付きながら曜子のビキニを剥ぎ取っていく。
グイッ・・
「なっ、何するのよ!」
「お返しよ!」
ビキニを剥ぎ取って曜子のバストを露出させていく礼子。
見事な曜子のバストに観客席が盛り上がると、曜子は怒りだした。
「ただじゃ済まないわよ・・・」
しかし礼子が前蹴り気味に曜子の股間へ蹴りを入れると、動きの鈍った曜子にヘッドロックで締め上げていく。
巨乳同士の取っ組み合う姿に観客席は盛り上がっていくと、曜子は身体を密着させてバックドロップで礼子を投げていく。
バッシーン・・
バックドロップに礼子はグッタリとしていくと、曜子は立ち上がっていくと、顔面へストンピングを叩き込む。
バキッ、バシッ、バキッ・・・
容赦ない顔面へのストンピングに礼子の動きは止まっていくと、俯せ状態からバックマウントからのパンチの連打を叩き込む曜子。
バキッ、バシッ、バシッ、バシッ、バキッ・・・
抵抗もできずに殴り続けられる礼子に、観客席からも可哀想だとばかり声が漏れていく・・・。
『レフリーぃぃぃ・・・そろそろ止めてやれよ!』
『礼子が可哀想だよ!・・・そろそろ止めてやれぇぇぇ・・・・』
観客席からの声もあり、レフリーも迷いだしていくも、曜子は容赦なく殴りつけると、一気にチョークスリーパーを仕掛けていく。
藻掻く礼子の身体に密着していくと、一気にアナコンダスリーパーに移行して締め付けていく曜子。
抵抗する礼子だったが、強烈なアナコンダスリーパーに意識を失っていくのであった・・・・。
レフリーもギブアップの確認をするも、礼子の手から力が抜けていくと、ここで試合終了のゴングを要求するのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングが鳴り響くも、曜子は締め付けていく。
完全に失神している礼子が危険だからと、レフリーも止めて行くも曜子は締め続けた。
『カンカンカンカン・・・』
更にゴングが打ち鳴らされるも放さない曜子に、黒服などもリングに上がって無理矢理に引き離していくと、曜子は立ち上がってから礼子のバストを踏みつけてアピールしていく。
『勝者、熊多曜子っ!』
曜子がリングアナにコールされると、観客席からはブーイングが起きていく。
『オークションだって逃げ切りやがって、地下プロレスだって綺麗な試合をしろよぉぉぉぉ・・・』
『水着剥ぎとかやって勝って、楽しいのか、熊多っ!』
観客席からの声に対して、曜子は近くのコーナーに登っていくと、中指を立てて観客席に向かってアピールしていく。
更にブーイングが大きくなると、曜子は叫びだした。
「地下プロレスは勝てば良いんでしょ、今夜だって私が強かったから勝っただけなんだから、もっと楽しめる相手を用意してよね!」
曜子のアピールにブーイングは更に大きくなると、曜子はリングを降りて控え室に戻っていくのであった・・・・。
礼子はリングドクターの応急処置を受けてから、担架に乗せられてリングを降りていくのであった・・・。
控え室に着いた曜子は、怒りが収まらないのか担架で運ばれた礼子の控え室に向かうと、八つ当たりとでも言える襲撃をしようとすると、他の試合の出るタレント達から止められていくと、自らの控え室に戻っていくのであった・・・。



第7試合

『トーナメント準決勝戦・・・第1試合を行います!』
リングアナのコールにリングに上がるのは、ワンナイトトーナメント初戦を突破した林夢と尾倉優香。
お互いビキニ姿でリングに上がると、夢は手にオープンフィンガーグローブ、優香は素手のプロレススタイルでコーナーに寄りかかっている。
スレンダーな夢に対し、優香は肉感もあり体格的には優香が勝っている感の両者。
お互い黒ビキニに黒いリングシューズ、しかし夢は澤北るなをマウントポジジョンからの強烈な顔面パンチ連打での、大流血KO勝利。優香も三浦うみを豪快なデスバレーボムで倒してきているだけに、激しい試合が予想されるリング上。
早くもリングアナがコールを始めていった・・・。
『青コーナー〜・・・身長168p、上から85、53、86・・・Dカップ・・・21歳・・・林〜夢〜っ!』
コールを受けて一礼していく夢。
『赤コーナー〜・・・身長167p、上から87、59、89・・・Gカップ・・・19歳・・・尾倉優香〜っ!』
そして優香がコールを受けると、笑顔で片手を挙げてアピールしていく。
そしてレフリーがリング中央でルールの確認をしていくと、お互いが視線を合わせずに別れると、試合開始のゴングが打ち鳴らされていくのであった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に飛び出していく夢。
優香は距離を置こうと様子を見るも、早くも夢が距離を詰めながらジャブを放っていく。
素早い夢のジャブに優香は嫌がるように距離を置こうとするも、夢が距離を詰めてはジャブを放っていくと、優香はガードしていくも、夢の踏み込んでのボディへのパンチに苦悶の表情を浮かべた。
バシッ・・
「うっ・・」
ビキニに包まれた巨乳を揺らしながら必死に距離を測ろうとする優香に、夢は構わず仕掛けていく。
ジャブでけん制しながら距離を詰める夢に、優香がガードを固めて蹴りを出して抵抗すると、夢は距離を置いて様子を見始めた。
早くも激しく交錯する夢と優香。
優香としても打撃を嫌がるも、組み付いて仕掛けたいところ。夢は体格的に優香に組まれず打撃で勝負に出たい展開。
前に出る夢に優香がガードから、踏み込んでタックルを狙おうとすると、夢もガードを固めた。
緊張感するリング上の展開に観客席も盛り上がると、強引に優香がタックルの様に組み付いていく。
スレンダーな夢の身体をクラッチしていく優香。
押し込んでいくと、ロープ際の展開になって夢の背中にロープが食い込んでいく。
夢がトップロープを掴んでいくと、ここでレフリーがロープだからとブレークを命じた。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に優香が放していくと、夢もビキニを直しながら呼吸を整えていく。
優香もビキニを直していくと、距離を置いて試合は続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に夢と優香が睨み合うと、優香が大振りの張り手を放ちながら距離を詰めた。
これには夢がガードしながら左右のパンチを放つと、優香の張り手と夢のパンチが交錯してお互いの顔面に衝撃を与えていく。
バシッ・・・バッシーン・・・
流石に優香の張り手が炸裂して夢がフラつくと、優香は組み付いていく。
組み付いてスープレックス気味に投げようとするも、夢もロープを掴んで逃れていくと、レフリーが止めていくリング上。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーに止められて優香が離れると、夢も呼吸を整えながら距離を置いていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰める優香と夢。
いきなり優香がドロップキックを叩き込むと、夢が豪快にマットに倒れ込んだ。
素早く立ち上がる優香は、夢が立ち上がろうとすると顔面にドロップキックを叩き込むと、痛そうにする夢の髪を掴んで起こすと、ヘッドロックで絞めていく。
苦悶の表情を浮かべる夢に、優香は必死に絞めていくと、放して素早く首筋にエルボーを叩き込む。
ドスッ・・
「あうっ・・」
鋭いエルボーに膝を落とす夢に、優香は髪を掴んで起こしていくと、至近距離からのラリアットを首に叩き込んだ。
バッシーン・・・
「あうぅぅ・・」
苦悶の表情を浮かべて大の字になった夢に、優香はストンピングを叩き込んでから、両足を抱え込んでいくと、逆エビ固めを狙っていく。
しかし夢が藻掻くようにロープに逃れようと抵抗すると、優香がバランスを崩してロープに夢を逃がしてしまった・・・。
『ロープ・・・』
レフリーが優香を止めていくと、夢はビキニを直しながら立ち上がると、呼吸を整えながらも優香を睨み付ける。
優香も睨み付けていくと、レフリーは試合を続けさせた・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に夢がガードを固めて打撃スタイルになっていくと、優香は夢のパンチを警戒する様にして、距離を置いて様子を見ていく。
距離が詰まると、夢がジャブから距離を詰めていくと、優香は飛び込むようにタックルを仕掛けた。
上手く優香が組み付いていくと、夢を倒してマットに転がすと、素早くサイドポジジョンの体勢に持ち込んでいく。
抑え込まれるようにしている夢が逃れようとすると、優香はスタミナを削ろうとしているのか、抑え込んで打撃などは出さずにいる。
夢もスタミナを削られては激しく抵抗せずに、優香の動きを見ていくと、両者の素肌には汗が浮かび上がってスポットライトに輝いて見えている。
夢は少しずつロープに逃れようとポジジョンを変化させていくと、優香も逃がさないとばかりにロープに近づけさせない・・・。
そして優香が一気にマウントポジジョンを奪っていくと、スレンダーな夢の身体を動かさないように両足でロックすると、顔面狙いのパンチを落としていく。
バシッ、バキッ・・・
打撃の上手い訳でない優香だったが、馬乗り状態から相手の顔面へ拳を振るい落とせばダメージは確実だからと、激しく殴りつけていく。
夢は藻掻くようにして抵抗していくと、端正な顔に優香の打撃が容赦なく叩き込まれた。
バキッ・・バキッ・・
鈍い衝撃音と共に、夢の顔が紅潮していく。
ブリッジなどで抵抗する夢に、優香はバランスを取りながら顔面へパンチを叩き込むと、一気に勝負を着けようと激しく殴りつけていくと、夢は優香が意識を集中したからと、ロープに逃れようと身体を動かした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
夢の足がサードロープに掛かると、レフリーが止めていくリング上。
優香が立ち上がると、夢は鼻血を流しながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に鼻血を垂らしながらガードを固める夢。
優香は一気に勝負を賭けようと前に出て行くと、夢がジャブ気味のパンチで迎え撃つ。
夢のジャブを受けながらも、優香も大振りのパンチを振り回すと、夢の顔面にも優香のパンチが炸裂した。
当たったからと更にパンチを放つ優香に、夢は的確な左右のコンビネーションパンチを叩き込むと、優香の動きが鈍った・・・。
バシッ、バシッ・・・
更にアッパーが炸裂すると、優香は膝を折るようにしてマットにつけた。
その瞬間、夢は顔面へパンチを連打していくと、優香の顔面が血に染まる。
バキッ、バシッ、バキッ・・
容赦ない顔面へのパンチの連打に優香は抱きつくようにガードしようとするも、夢が優香を突き放すようにして、顔面へパンチを叩き込む。
マットに崩れ落ちた優香に馬乗り状態になっていく夢は、上から容赦ないハンマーパンチを連打していくと、優香の顔面から激しく出血して抵抗も少なくなっていく・・・。
一方的になった展開で、優香は顔面を殴られ続けて危険とレフリーが判断すると、ここで試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングの音に、夢が殴るのを止めて立ち上がった。
『勝者、林夢っ!』
リングアナのコールにレフリーに片手を挙げられていく夢。
対して優香は半失神状態でマットに倒れていると、顔面を真っ赤にして、また顔を腫らしてグラビアアイドルとして活動にも支障が出そうな試合結果になってしまった・・・。



第8試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、デビュー戦で太原優乃を痛めつけて勝利した徳枝かな。グラビア系だけに黒ビキニに黒リングシューズ姿でアピールしながらリングに上がると、コーナーに進んで対戦相手の登場を待つかな。
そのリングに上がるのは、スマイルクイーンことレースクイーンやコンパニオン、グラビアで活躍する澤すみれ。白ビキニに白いリングシューズ姿でかなと対照的なリングコスチュームでリングに上がると、歓声を浴びて一礼しながらコーナーに進んでいくすみれ。
『トーナメント準決勝第2回戦を行います!・・・・・・・青コーナー〜・・・身長166p、上から82、58、87・・・Eカップ・・・19歳・・・徳枝かな〜っ!』
早くもコールが行われると、かなは観客席に向かって一礼してアピールしていく。
『赤コーナー〜・・・身長166p、上から86、61、88・・・Fカップ・・・22歳・・・澤すみれ〜っ!』
そしてかなのコールに続きすみれもコールを受けると、観客席に向かって笑顔で片手を挙げてアピールしていく。
レフリーがリング中央でルールの確認をしていくと、お互い視線を合わそうとせずに緊張感漂うリング上。
そしてコーナーに別けられていくと、試合開始のゴングが打ち鳴らされていくのであった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時にコーナーを飛び出していくすみれとかな。
距離を置いて睨み合うと、まずはかなが手を伸ばして組み合おうとばかりに誘うと、すみれは手を伸ばすも、いきなりローキックを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「イタっ・・」
太股に蹴りこまれて痛がるかな。しかし強引に組み付こうとタックル気味に踏み込むと、すみれは上手くロープ際に逃れていく。
ロープをアピールするすみれに、レフリーはかなを離した。
『ロープ・・・ロープ・・・』
距離を置いてから、またも睨み合うすみれとかな。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に今度はかなが踏み込んで喧嘩キックを放つと、続けてヘッドロックで締め上げた。
しかしすみれがロープに振っていくと、ロープから戻るかなにジャンピングニーパッドを炸裂させた。
ゴキッ・・
「あうっ・・」
豪快なジャンピングニーパッドに倒れ込むかなに、すみれが素早くフォールした。
『ワン・・・』
しかしレフリーがカウントを叩くと、素早く返していくかな。
返されたからとすみれが腕を狙っていくも、かながロープに足を伸ばした。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示ですみれは腕を放して立ち上がると、かなも水着を直しながら立ち上がる。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にすみれは走り込んでドロップキックを仕掛けると、かなが冷静に見て避けて自爆させると、立ち上がろうとするすみれをヘッドロックに捉えた。
しかし素早くすみれがロープにかなを振っていこうとすると、かなは踏みとどまってから、締め上げていく。
苦悶の表情を浮かべるすみれに、かなは締め上げてから、素早く技を解くと首相撲の体勢に持ち込んでから、膝蹴りをボディへ叩き込む。
ドスッ・・
「あうっ・・」
堪らず悲鳴をあげるすみれ。
更に膝蹴りを狙うかなに、すみれは組み付いて蹴らせないと、そのままマットに倒していく。
バッターン・・・
マットに豪快に背中から叩き付けられたかな。一瞬呼吸が苦しくなる感覚に襲われていると、すみれは腕を掴んで腕拉ぎ逆十字固めを仕掛けた。
腕を伸ばされて激痛に痛がるかな。
「痛いっ、痛いっ、痛いっ・・・」
「ギブする?」
かなの悲鳴とギブアップを促すすみれの声が交錯するリング上。
腰を浮かせて肘の関節を極めていくすみれ。かなは必死に耐えるも激痛から額から汗を流している・・・。
ロープに逃れようと足を伸ばしていくと、すみれは更に肘関節を極めていく。
グイッ・・・
「んあぁぁぁぁぁぁ・・・・」
悲鳴をあげながら必死にロープに逃れようとするかな。
耐えるかなに、すみれが技を解いて立ち上がると、立ち上がるかなにハイキックを仕掛ける。
しかしかなが蹴り足をキャッチすると、強引にグラウンドに持ち込もうとするも、すみれが飛び上がる様に軸足でかなを蹴りこんだ。
捨て身にも見える蹴りに、かなの顔面に蹴りが炸裂すると、グッタリと倒れ込むかな。
顔面への衝撃が強烈だったのか、倒れ込んだかなに仕掛けたすみれもマットに落ちた衝撃でダメージを負うも、覆い被さる様にフォールしていく。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・』
しかしかなが返していくと、すみれはかなの首を両足で挟み込むようにして、ヘッドシザースで締め上げていく。
かなの顔が紅潮すると、激しく身体を動かして抵抗するも、レースクイーンなど立ち仕事で鍛え上げられた両足のロックを外せず、かなは藻掻き苦しむのであった・・・。
すみれもギブアップ狙いで締め上げていくと、揺さぶったりしてギブアップを促していく。
「ギブアップ?・・・ギブする?」
「んんんっ・・ノォォォォォ・・・」
必死でかなが耐えていくと、すみれは締め上げてはスタミナを削っていくのであった・・・。
しばらく締め続けてから、すみれが素早く技を解いてからマウントポジジョンを奪っていくと、かなの両腕を両足で挟むようにしてガードできない体勢に持ち込んでいく。
かなの表情に焦りの色が浮かんでいる中、すみれはノーガード状態のかなの顔面へ、容赦ない張り手を連打していく。
バッシーン・・バッシーン・・バッシーン・・バッシーン・・
容赦ないすみれの張り手の音が響き渡るリング上。かなは叩かれる度に身体をビクンと反応させていく。
顔を紅潮させて藻掻くかなに、すみれは容赦ない張り手を連打すると、かなは涙目になって耐えていた。
「ギブアップする?・・・もっと痛い目に遭っちゃうよ・・・いいの?」
すみれがかなにギブアップを促すと、かなは耐えていく。
「こんなんでギブなんてしない・・・しない・・・」
涙目、泣きながら耐えているかな。
耐えるかなだったが、両腕もロックされて抵抗できずにいて、顔面がノーガードの状態。観客席からはすみれに残酷なハンマーパンチコールが飛び出していく・・・・。
『澤ぁぁぁぁ・・・顔面へハンマーパンチで徳枝の顔面潰してやれぇぇぇぇぇ・・・』
『ギブしないんなら、顔を潰してKOしてやれぇぇぇぇ・・・』
残酷な期待の声援がリング上に響き渡ると、すみれは躊躇しながらも、かなの顔面へハンマーパンチを叩き込む。
バキッ・・・・
「あうっ・・・」
顔面への容赦ないハンマーパンチに悲鳴をあげるかな。
すみれはかなの痛がる姿に躊躇するも、試合だからと顔面へ叩き込むと、かなの鼻から鼻血が噴き出していく・・・。
更に顔面へハンマーパンチを連打していくと、かなの顔が腫れだした・・・。
泣きながら耐えるかなに、すみれは早くギブアップする様にと殴り続けると、ノーガードの顔面だけに血塗れになって藻掻いているかな。
鼻血と顔を腫らすのと、涙などでグチャグチャ状態になっていると、レフリーも危険と判断して止めるタイミングを計っている・・・。
更に叩き込まれるすみれのハンマーパンチに、ここでレフリーが試合を止めるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングに、すみれは殴るのを止めて立ち上がった。
『勝者、澤すみれっ!』
リングアナのコールに片手を挙げられるすみれだったが、試合とは言えかなの顔面を崩壊寸前とも言える状態まで攻め込んだ事に、複雑な表情を浮かべている・・・。
リングドクターはかなをチェックして応急処置していくと、担架が運び込まれて乗せられていくと、すみれはかなを気遣って言葉を掛けるのであった・・・。



第9試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、グラビアアイドルからバラエティまで売れっ子の児島瑠璃子。
黄色いビキニに白いリングシューズ姿でリングに上がると、歓声を浴びながらコーナーに進んでいく瑠璃子。女祭りのリングで、瑠璃子の対戦相手としてリングに上がるのは、瑠璃子と同じくグラビアアイドル出身ながらバラエティから女優と活躍の幅を拡げている大池栄子。胸の谷間を強調した黒いスポーツビキニに黒いリングシューズ姿の栄子は、堂々とリングに上がると、瑠璃子を睨み付けてからコーナーに進んでいった。
スレンダーな瑠璃子に対し、プロレスラーと言っても通じる体格の栄子の試合。瑠璃子にとって挑戦する形の試合だが、今夜は女祭りと言うことで特別に瑠璃子と栄子の試合が組まれたのであった・・・。
『女祭り特別試合を行います・・・青コーナー〜・・・身長157p、上から81、57、85・・・23歳・・・Eカップ・・・児島瑠璃子〜っ!』
コールを受けて片手を挙げてアピールする瑠璃子。早くも栄子を睨み付けていく。
『赤コーナー〜・・・身長166p、上から91、59、87・・・37歳・・・Fカップ・・・大池栄子〜っ!』
コールを受けてガッツポーズの様にアピールしていく栄子。
コールが終わると、リング中央に瑠璃子と栄子はレフリーに呼ばれるように進むと、手にオープンフィンガーグローブを着けていく。
体格差があるだけに、殴り合いになったら瑠璃子の不利は否めないものの、瑠璃子はこの試合は特別なんだからと承諾していた・・・。
格闘技戦でありながら、反則はプロレスと同じく5秒以内は認められるとの特別ルール。その反則も認められるところが、瑠璃子も気になっているものの、栄子と激しい試合で女祭りを盛り上げようと考えている様子。
逆に栄子は久しぶりの地下リング登場で、瑠璃子を激しく痛めつけて勝利してアピールしたいと考えているだけに、反則も使えると言うルールを最大限使おうと考えている様子・・・。
そしてグローブが着けられるとコーナーに別けられて、試合開始のゴングが打ち鳴らされていった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングに、瑠璃子と栄子はコーナーからゆっくりと出て行くと、向かい合うように構えていく。
体格差もあるだけに、瑠璃子としても下手に打ち合いになると不利だからと、距離を上手く測りながら動いていくと、栄子はガードを固めて前に出た。
牽制しようと瑠璃子が前蹴りで様子を見ると、栄子はまだ攻め始めない・・・。
更にローキックを叩き込む瑠璃子。
バッシーン・・・
栄子の太股に音を立てて炸裂すると、観客席からも歓声が起きていく。
素早い動きで仕掛ける瑠璃子は、ローキックを叩き込む。
バッシーン・・・
またも音を立てて炸裂するローキックに観客席が盛り上がる。
『瑠璃子〜っ・・・・いいぞぉぉぉぉぉ・・・』
予め対戦カードが予告されていただけに、瑠璃子は栄子との体格差を補うため、打撃トレーニングを積んできたと言う情報もあるが、見事なローキックを連発させている。
流石にローキックを続けて受けるとダメージが気になるからと、栄子は軽くジャブ気味のパンチを放って牽制すると、瑠璃子は素早く避けてから、いきなりドロップキックを叩き込む。
バッシーン・・・
見事な瑠璃子のドロップキックに栄子が倒れ込むと、観客席が盛り上がる。
素早く立ち上がる瑠璃子が、ハイキックを仕掛けるも、これには栄子がガードしていく。
逆に至近距離からのラリアットを叩き込むと、瑠璃子が豪快にマットに倒れ込んだ。
バッシーン・・・
「おらぁぁぁぁ・・・」
気勢をあげてのラリアットに瑠璃子が倒れ込むと、栄子は反撃とばかりにストンピングを叩き込むと、髪を掴んで起こしていく。
しかし瑠璃子はタックルの様に組み付いていくと、栄子をロープ際に押し込んだ。
『ロープ・・・ロープ・・・』
ここでレフリーが止めていくと、瑠璃子は呼吸を荒げながらもビキニを直していくと、栄子も距離を置きながらビキニを直していくリング上。
『ファイト!』
そして試合が再開されると、栄子が積極的に前に出ると、軽めのジャブで牽制していく。
栄子のパンチに瑠璃子はローキックを合わせていくと、続けてタックルを仕掛けた。
これには栄子が上手く組み付いて押し潰す形で瑠璃子の身体をマットに押しつけると、体格差からも動きの止まる瑠璃子。
俯せ状態でマットに押しつけられて、呼吸も苦しくなっていく瑠璃子に、栄子は素早くサイドポジジョンを奪うと、脇腹へ膝蹴りを狙っていく。
ドスッ・・
「ううっ・・」
膝蹴りの衝撃に瑠璃子の口から声が漏れる。
更に栄子が膝蹴りを仕掛けると、瑠璃子が両手で踏ん張る形で栄子の身体のバランスを崩すと、逃れるのに成功した。
距離を置いていく瑠璃子の表情には、脇腹への膝蹴りのダメージからか、厳しい表情を浮かべている・・・。
対して栄子は余裕も感じられると、手招きして瑠璃子を挑発していくと、瑠璃子は挑発に乗らずに距離を置いていく・・・。
ゆっくりと瑠璃子との距離を詰めていく栄子に、瑠璃子はプレッシャーを感じながらも構えていく。
前に出る栄子に、瑠璃子は前蹴りで牽制するも、栄子は蹴られながらも前に出て行く。
堪らず栄子の顔面へパンチを打っていく瑠璃子。
バキッ・・
顔への衝撃に栄子の表情が険しくなると、瑠璃子の顔面へ強烈なパンチを叩き込む。
バキィィィィ・・・
栄子の渾身のパンチに瑠璃子は堪らずマットに崩れ落ちると、栄子が髪を鷲掴みにしていく。
「まだまだ試合は始まったばかりでしょ・・・」
そう言うと、瑠璃子を起こしてからロープ際に連れ込むと、両腕をトップロープとセカンドロープに絡めていく。
そしてビキニだけに、生腹へ観客席に拳をアピールしてからボディブローを連打する栄子。
ドスッ、ドスッ、ドスッ・・
「ぐふっ・・あうっ・・グボッ・・・」
口をパクパクして苦しむ瑠璃子。ボディへの容赦ないパンチ攻撃は泣きそうな表情を浮かべている。
しかしレフリーがロープに絡めているからと、ここで試合を止めて瑠璃子を解放していくと、咳き込みながら水着を気にする瑠璃子・・・。
栄子は片手を挙げてアピールすると、観客席が盛り上がっていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に栄子が前に出ると、瑠璃子はガードを固めていくと、一気にタックルを仕掛けて組み付いた。
上手く栄子からテイクダウンを奪っていくと、素早くサイドポジションを取りにいくと、抑え込んでいこうと仕掛けていく。
しかし体格差もある栄子は、下から瑠璃子の脇腹へ小刻みのパンチを打ち込むと、瑠璃子の表情が険しくなった・・・。
密着された形での打撃を嫌がる瑠璃子は、サイドポジジョンから素早くマウントポジジョンを狙おうと仕掛けると、藻掻く栄子に馬乗り状態になっていく。
マウントポジジョンを奪うと、瑠璃子は一気に栄子の顔面へパンチを連打していくと、栄子は藻掻くようにして抵抗した。
その栄子の顔面から、バストへとパンチを落とす瑠璃子。咄嗟のバストへのパンチだったが、栄子の巨乳の弾力に一瞬驚いた様子。
そして腕を狙うと、腕拉ぎ逆十字固めを仕掛けた瑠璃子。
腕を伸ばされそうになって栄子もロープに足を伸ばすと、ここでレフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、観客席からは溜息の声が漏れていく。
同時に瑠璃子もチャンスを逃したからと表情を落としながら立ち上がると、栄子も立ち上がっていくリング上。
『ファイト!』
レフリーが試合を続けさせていくと、瑠璃子は栄子との距離を測りながら仕掛けるタイミングを計っていく。
栄子は堂々と瑠璃子に向かい合うと、牽制する様に瑠璃子がジャブ気味にパンチを放つと、栄子は喧嘩キックを叩き込む。
ドスッ・・
「あうっ・・」
栄子の喧嘩キックをお腹に受けて動きの止まる瑠璃子に、栄子は強引に髪を鷲掴みにすると、そのままロープ際に連れ込んでから、コーナーポストのカバーに顔面を叩き付けた。
バッシーン・・・
「んあっ・・」
またも瑠璃子の苦痛の声が漏れると、観客席は栄子の攻めに歓声をあげていく。
そして髪を鷲掴みにしてリング中央に瑠璃子を連れ出す栄子は、観客席にアピールしていく。
「大技いくぞぉぉぉぉぉ・・・」
栄子のアピールに歓声に包まれるリング上。そして栄子は瑠璃子のビキニショーツを掴んでブレンバスターの体勢に持ち込んだ。
体格差があるだけに、栄子の必殺技ブレンバスターが簡単に体勢に入ると、栄子が瑠璃子の身体を持ち上げていく。
滞空時間の長いブレンバスター。瑠璃子が逆さまの体勢になっていると、目は恐怖心が現れている。
そしてマットに豪快に叩き付けていく・・・バッシーン・・・。
「んああぁぁぁぁぁ・・・・」
マットに叩き付けられて絶叫する瑠璃子。
ビキニだけにショーツが脱げるのではと言う期待もあったが、その辺は補強がされていた様子・・・。
マットに豪快に叩き付けられて動きを止めて、大の字状態の瑠璃子。
栄子は立ち上がると、観客席にアピールすると、ロープに走っていって勢いをつけると、飛び上がるようにして豪快なギロチンドロップを叩き込んでいく。
バッシーン・・
「あああぁぁぁ・・・」
喉元にギロチンドロップを叩き込まれて藻掻き苦しむ瑠璃子。
続けて髪を掴んで起こしていくと、栄子は容赦ないバックドロップの体勢に持ち込むと、ゆっくりと持ち上げていく。
虚ろな表情の瑠璃子は抵抗もできないまま、マットに後頭部から叩き付けられた。
バッシーン・・
ビキニ姿でグッタリする瑠璃子。小柄ながらバストは大きいだけに、観客席からは歓声が起きていく。
動きが止まった瑠璃子にストンピングから、サッカーボールキックを叩き込みながら場外に蹴りだしていく栄子。
リング下に転落してグッタリしている瑠璃子に、栄子はリング下に降りると、パイプ椅子を手にしていく。
瑠璃子を俯せにしていくと、首にパイプ椅子を掛けて、腰の辺りを片足で踏みつけてから、パイプ椅子を引っ張ってパイプ椅子を使ったキャメルクラッチの様な体勢になっていく。
首に食い込むパイプ椅子に瑠璃子が苦悶の表情を浮かべて掴んでいくも、栄子は構わずグイグイ揺さぶるように引っ張っていく。
口から涎を垂れ流しながら藻掻く瑠璃子は、場外だけにギブアップも出来ずに痛めつけられていく展開になっていた・・・。
栄子がパイプ椅子を放すと、グッタリして咳き込む瑠璃子の髪を掴んで起こしていくと、場外でパイルドライバーの体勢に持ち込んでいく。
抵抗も出来ずに逆さ状態にされていく瑠璃子。
栄子がゆっくりと瑠璃子の脳天からマットに落とすと、瑠璃子はグッタリとしていく。
虚ろな目で倒れ込んでいる瑠璃子に、栄子は仰向けにしてから、エプロンサイドに上がってから、瑠璃子のお腹にフットスタンプを落とした。
ドスッ・・・
「グボオッ・・・オエッ・・・」
栄子の全体重がお腹に叩き込まれて、瑠璃子は目を見開くようにして口から反吐を噴き上げる。
「あらあら、可愛い顔が台無しじゃないの・・・汚しちゃ・・・」
栄子はヒクヒクする瑠璃子に言い放つと、近くからペットボトルを手にしてから、瑠璃子の顔に掛けていく。
ビチャビチャビチャ・・・
「うっ・・ううっ・・」
自らの吐き出した吐瀉物を顔から洗い流してもらった瑠璃子。しかしダメージが大きく立ち上がれないと、栄子は更にヒールファイトを展開していく・・・。
リングサイドからチェーンを手にする栄子は、瑠璃子の首に巻き付けてから、サードロープに掛けていく。
仰向け状態の瑠璃子が、栄子の引っ張るチェーンに上体が起こされる形になっていくも、首が絞まって苦悶の表情を浮かべていく瑠璃子。
流石に絞首刑状態になっていく瑠璃子に、観客席からも残酷だと声が飛び出していく・・・。
『児島が殺されちゃう!』
『大池ぇぇぇぇ・・・やりすぎだぞぉぉぉ・・・残酷過ぎるぞぉぉぉぉぉ・・・・』
瑠璃子もチェーンに手を掛けていくも、ビキニ姿のグラビアアイドルのリングサイド絞首刑に観客席が盛り上がる。
『瑠璃子っ、瑠璃子っ、瑠璃子っ・・・』
耐える瑠璃子に歓声も飛び出していく中、栄子はチェーンを放していく。
チェーンから解放された瑠璃子がグッタリしながら首を押さえていると、栄子は髪を掴んで起こしていく。
そしてリング上に瑠璃子の身体を戻していくと、瑠璃子はグッタリしたまま動けない・・・。
栄子は観客席にアピールしながら、グッタリしている瑠璃子の身体にストンピングを叩き込む。
バシッ、バシッ・・・
ビキニ姿で蹴られる瑠璃子に対して、観客席からは歓声と悲鳴に近い声援が飛んでいく・・・。
そして髪を鷲掴みにして起こしていく栄子は、グッタリする瑠璃子を更に痛めつけようと狙っていく。
観客席にアピールする栄子に、ここで突然グッタリしている瑠璃子が動いて、逆さ抑え込みを仕掛けた。
体格差もあり上手く押さえ込むと、レフリーのカウントが入っていく・・・。
『ワン・・・ツー・・・スリ・・・』
しかしカウントギリギリで栄子が返していくと、瑠璃子はグッタリとマットに横たわる。
栄子もまさかの反撃に驚きを隠せないと、瑠璃子の顔面を踏みつける様にしていくと、容赦ないバストへのストンピングを叩き込む。
グニュ・・
「あうっ・・」
バストを蹴りこまれて痛がる瑠璃子。
起き上がれない瑠璃子に、栄子は余裕のパイルドライバーを仕掛けていく・・・。
栄子に容赦なく逆さにされていく瑠璃子の身体。そして栄子はパイルドライバーで瑠璃子を脳天からマットに落としていく・・・。
ドスッ・・・
「ふぐうっ・・・」
変な声を漏らしてグッタリする瑠璃子。
完全にKO状態になっている瑠璃子に、栄子はトドメを刺そうとせず、観客席に片手を挙げてアピールしていく。
「もう少し、可愛がってやるからなぁぁぁぁぁ・・・」
栄子のアピールに歓声が起きていくと、栄子は瑠璃子の髪を鷲掴みにして起こしていくと、虚ろな目をする瑠璃子に、容赦ないバックドロップでマットに叩き付けていく。
バッシーン・・・
「ああんっ・・・」
強烈なバックドロップに失神寸前の瑠璃子。
虚ろな目で天井を見つめる瑠璃子。しかし栄子は容赦なく走り込む様にしてから、エルボードロップを喉元に叩き込んだ。
ドスッ・・・
「ぐふっ・・」
容赦ないエルボーに泣きそうな表情を浮かべる瑠璃子。
「ふふふっ・・・力の差を見せつけなくちゃね・・・」
栄子は呟くと、瑠璃子を跨ぐようにしていく・・・。
そして容赦なくヒップドロップを瑠璃子のお腹に叩き込むと、同時に瑠璃子の口から胃液の様な吐瀉物が溢れ出した・・・。
ドスッ・・
「グボォォォォォォ・・・・・」
苦悶の表情で口から胃液の様な物を吐き出した瑠璃子。ヒクヒクと身体を震わせて、もう試合続行は不可能と観客席からも分かる展開だが、レフリーは試合を止めようとしない・・・。
「起きろぉぉぉぉ・・・!」
栄子が瑠璃子の髪を鷲掴みにして起こしていくと、もう抵抗もできない様子の瑠璃子。
「決めるぞぉぉぉぉぉ・・・・」
栄子が叫ぶと、いきなり瑠璃子にチョークスリーパーを仕掛けていく・・・。
喉元を締め上げられて瑠璃子がグッタリと倒れ込むと、栄子は両足を身体に絡み付けるようにアナコンダスリーパーに移行していく。
抵抗もできずに苦悶の表情だけ浮かべる瑠璃子。栄子が締め上げていくと、意識を失っていくのであった・・・。
失神状態で絞められていく瑠璃子に、レフリーは危険と判断して試合を止めるのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングに、栄子は技を解いていく。
瑠璃子は完全に失神してマットに横たわっていると、栄子は立ち上がってからレフリーに手を挙げられていく。
『勝者、大池栄子っ!』
リングアナのコールにアピールする栄子。
グッタリと失神KO状態で倒れている瑠璃子に対しては、更にストンピングを叩き込んでから、観客席に向かってガッツポーズでアピールしながらリングを降りるのであった・・・。



第10試合

『グラビア系ワンナイトトーナメント!決勝戦を行います!・・・選手入場っ!』
リングアナのコールにリングに上がるのは、まずは黒ビキニに黒いリングシューズ姿の林夢。ボクシングの打撃テクニックでグラビアアイドルを血の海に沈めての決勝進出。歓声を浴びながらオープンフィンガーグローブを着けて手を挙げてアピールしている。
その夢の待つリングに上がるのは、レースクイーンとしても人気の澤すみれ。白いビキニに白いリングシューズ姿で、ゆっくりとリングに上がると、夢と視線を合わせる事なく観客席に一礼すると、歓声に包まれながらコーナーに進んでいった。
夢としてはレースクイーンとして立ち仕事で脚力のありそうなすみれに、組み付かれると厄介だと考えていて、自らもレースクイーンの経験があるだけに、素早く打撃で勝負を仕掛けようと作戦を考えている様子・・・。
対して、すみれは夢の打撃を警戒しているのか、素早く組み付いてグラウンド状態に持ち込んで、打撃を抑え込んで勝負したいところ・・・。
お互いが試合の流れを考えていると、リングアナがコールを始めていく・・・。
『グラビア系ワンナイトトーナメント・・・決勝戦!・・・青コーナー〜・・・身長168p、上から85、53、86・・・Dカップ・・・21歳・・・林〜夢〜っ!』
コールされて片手を挙げてアピールする夢。
『赤コーナー〜・・・身長166p、上から86、61、88・・・Fカップ・・・22歳・・・澤すみれ〜っ!』
そしてコールを受けて一礼していくすみれに、胸の谷間に視線が集まると、歓声に包まれていくリング上。
そしてレフリーがリング中央へ夢とすみれを招いてルールの確認をしていくと、お互いが視線を合わせようとせず、レフリーの言葉に耳を傾ける夢とすみれ。
そしてコーナーに別けられていくと、トーナメント決勝戦のゴングが打ち鳴らされていった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、夢とすみれがコーナーをゆっくりと出て行くと、お互いが睨み合う様に距離を置いていく。
観客席も緊張感あるリング上に興奮していると、すみれは蹴りを出して牽制したいところ。
夢はガードを上げてボクシングスタイルで構えていると、すみれも打撃を恐れて前に出られない・・・。
喧嘩キックの様に牽制しようとするすみれ。
しかし、夢が素早く前に出ると、距離を詰めてすみれの顔面へ左のジャブを放った。
バシッ・・
顔への衝撃にフラついたすみれに、勢いをそのまま夢が右のストレートを顎に叩き込んだ。
バキィィィ・・・
勢いある右ストレートを受けて、すみれの身体がマットに沈む・・・。
堪らず尻餅の様にダウンしたすみれに、夢はチャンスを逃がさずに襲いかかった・・・。
マットに押しつけるようにすみれを仰向けにしながらマウントポジジョンを奪うと、容赦ない顔面へのパンチを連打していく。
バキッ、バシッ、バキッ・・バシッ・・バシッ・・・
顔面へのパンチの連打にガードもできず藻掻くすみれ。リング上の残酷ショーに観客席が盛り上がると、スマイルクイーンと言われるすみれの顔が腫れだした・・・。
更に夢が殴りつけていくと、レフリーが危険だからと夢を止めていく・・・。
『カンカンカンカン・・・』
まさかの秒殺に近い決着に驚きを隠せない観客席・・・。
『勝者、林夢っ!』
リングアナのコールに夢は立ち上がると、レフリーストップでの勝利に驚きの表情を浮かべている・・・。
すみれはリングドクターの応急処置を受けていくも、あまりの早い決着に驚いている様子・・・。
夢は観客席に向かってアピールすると、リングドクターの処置を受けているすみれの手を掴んでいくと、ゆっくりと起こして観客席に向かって、すみれの手を挙げてアピールしていくと、お互いが顔を近づけて何か話し出した・・・。
「今夜は負けたけど、また再戦しましょうね・・・・」
「良いわよ・・・また闘いましょう・・・、きっと良い試合になると思うし、今夜は私が勝ったけど、次も負けないわ・・・」
言葉を交わしてから、抱き合って健闘を讃え合う夢とすみれ。
こうしてワンナイトトーナメントは、夢の優勝で幕を閉じたのであった・・・。



第11試合

『日本モグラ軍団vs海外モデル軍団・・・対抗戦・・・開幕っ!』
リングアナのコールにリングに続々と上がっていくのは、朝日奈彩、泉水里香、大河藍、武多あやな、香河沙耶、久末郁実、霧谷美玲の日本のモグラ勢だった。まずはジャージ姿でリングに上がると、反対コーナーへ海外モデル軍団が姿を現した・・・。
ジゼル・ブンチャンがガッツポーズをしながら先頭を進むと、テイラー・ビル、ミランダ・ガー、ケイト・アブトン、ハンナ・デビス、カーリー・グロス、パリス・ビルトンがリングに上がっていく・・・。
早くも雰囲気が険しくなるリング上・・・。早くもリングアナが説明を始めた・・・。
『今夜の対抗戦、この場で試合順のクジを引いて貰い、そこから試合を開始したいと思います。ただ、霧谷美玲vsミランダ・ガーのリマッチについては、両者の希望もあり完全決着と言う事で決定したいと思います。』
リングアナの説明から、両チームともクジを引いていくと、試合カードが発表となっていく・・・。
『対抗戦第1試合・・・武多あやなvsケイト・アブトン・・・第2試合・・・香河沙耶vsパリス・ビルトン・・・第3試合・・・霧谷美玲vsミランダ・ガー・・・第4試合・・・泉水里香vsテイラー・ビル・・・第5試合・・・朝日奈彩vsハンナ・デビス・・・第6試合・・・大河藍vsカーリー・グロス・・・第7試合・・・久末郁実vsジゼル・ブンチャン・・・以上7試合で行われます・・・』
試合順が決まると、早速控え室に戻っていく両陣営・・・。早速試合に向けて水着への着替えとウォーミングアップが始まっていく・・・。
そした対抗戦の第1試合になる第11試合が始まろうとしていた・・・。
白いビキニに白いリングシューズ姿の武多あやながリングインすると、反対コーナーからは迫力ボディのケイト・アブトンが黒いビキニに黒いリングシューズ姿で堂々とリングインしていく。
しかし明らかに体格差もあり、大人と子供の試合かと言う対照的な2人に、観客席からは早くもあやなの痛めつけられる展開を期待する声が飛んでいる・・・。
『第11試合・・・対抗戦第1試合・・・青コーナー〜・・・身長160p、上から73、58、85・・・22歳・・・武多あやな〜っ!』
コールを受けて一礼していくあやな。反対コーナーのケイトの迫力ボディに緊張を隠せない・・・。
『赤コーナー〜・・・身長178p、上から84、63、92・・・25歳・・・ケイト・アブトン〜っ!』
コールを受けたケイトは両手をガッツポーズの様にしてアピールすると、歓声を浴びていく・・・。見事なビキニ姿にも観客席の視線が集まる中、レフリーがあやなとケイトをリング中央に呼んでルールの確認をしていく。
お互い素手であるも、この対抗戦は顔面パンチが認められ、またグラウンド状態での顔面踏みつけ、ハンマーパンチを含む破壊的な攻めも許されている残酷な試合形式であった・・・。
あやなもケイトと向かい合うと、この残酷な試合形式に武者震いをしている様子だが、始まってしまった対抗戦の先鋒として、気持ちを新たに気合いを入れていく・・・。
対してケイトは体格差のあるあやなに対して、囁いた・・・。
「テカゲン・・シナイ・・・。リングノウエデハ、タタキツブス・・・カワイイカオ、コワレルカモ・・・フフフッ・・・」
ケイトの挑発的な言葉に、あやなは無言で睨み返していく。
そしてコーナーに別けられると、あやなとケイトがコーナーに寄りかかって試合開始のゴングを待った・・・。
観客席も盛り上がる中、遂に日本モグラ軍団vs海外モデル軍団の対抗戦が始まったのであった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時にコーナーを飛び出すあやなとケイト。
体格差をスピードで埋めようと、あやなは果敢に走り込むと、鋭いドロップキックを叩き込む。
バッシーン・・・
あやなのドロップキックに倒れ込むケイト。
続けてあやなが立ち上がってから、起き上がるケイトにドロップキックを連発すると、堪らずケイトは転がるようにリング下にエスケープしていく。
これには観客席もあやなに歓声を送っていくと、あやなはビキニを直しながらケイトをリング上から睨み付けた。
リング下ではケイトが呼吸を整えながらも、リング上のあやなを挑発する様にしてから、リング上に戻ろうとすると、あやなはロープ越しに仕掛けようとする。
しかしレフリーが止めていくと、ケイトがリングに戻っていった・・・。
『ファイト!』
レフリーが掛け声を発すると、距離を置いて睨み合うあやなとケイト。
ケイトが距離を詰めていくと、あやなはローキック気味に蹴りを放つも、当たらず不発。
牽制にもならずケイトが前に出ると、気勢をあげてエルボースマッシュを仕掛けたあやな。
「いやあぁぁぁ・・・!」
バキッ・・
あやなの気合いの入ったエルボースマッシュに、ケイトはフラついた。
しかし次の瞬間、ケイトのエルボースマッシュがあやなの側頭部に炸裂した・・・。
バキィィィィ・・・
「んあっ・・」
鈍い衝撃音と共に、ケイトの肘があやなの側頭部に炸裂すると、あやなはフラついて距離を置いた。
しかしケイトは逃がさないとばかりに、髪の毛を鷲掴みにしていくと、あやなは堪らず組み付いていく。
足を掛けて倒したいあやな。しかし体格差もあり倒せないと、逆にケイトがロープ際に押し込んでいくと、あやなの背中にロープが当たって押しつけられていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
ここでレフリーが止めていくと、ケイトはあやなを放して距離を置いていく。
あやなは力の差と体格差を実感しながら、しかし試合は始まってしまっているとばかりに、少し焦りを感じていた・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、距離を詰めていくあやなとケイト。
果敢にもドロップキックで体格差を埋めようとするあやな。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
しかしケイトに跳ね返されると、逆に立ち上がろうとした瞬間、ケイトが走り込んで顔面へ喧嘩キックを叩き込む。
バキィィィ・・・
「ああんっ・・・」
顔面への衝撃に倒れ込むあやな。両手で顔を押さえていると、ケイトはゆっくりとあやなの髪の毛を鷲掴みにしていく。
「フフフッ・・・シアイハ、マダマダ・・・ハジマッタ・・バカリ・・・」
ケイトが髪の毛を鷲掴みにしながら、あやなの顔面をトップロープに押しつけていくと、そのままトップロープに擦りつけていく。
ギュギュ・・ギュギュ・・・
「あああぁぁぁぁぁぁ・・・・熱いぃぃぃぃぃ・・・」
ゴムとの摩擦で絶叫するあやな。ケイトはニヤニヤしながらロープに擦りつけると、コーナーポストに顔面を叩き付けて放していく。
バッシーン・・・
「ああんっ・・」
顔面を叩き付けられてグッタリと座り込む様にコーナーにダウンするあやな。
ケイトは観客席にアピールする様に両手を拡げてリング中央に進むと、レフリーはコーナーで座り込むあやなをチェックしていく。
『武多っ、試合は続けられるか?』
レフリーの問いかけに、あやなは無言でセカンドロープ、トップロープと掴んで立ち上がると、ビキニを直しながら呼吸を整えていく。
ケイトは余裕の表情でコーナーのあやなを挑発していくと、フラつきながらもあやなはケイトに立ち向かっていった・・・。
『武多〜・・・意地を見せろよ!』
『もっと痛めつけてやれぇぇぇぇぇ・・・・』
観客席からはあやなが痛めつけられる展開を期待する声と、応援する声が混在する中、距離が詰まっていくと、いきなりケイトが動き出した。
前に出たあやなに、容赦ないラリアットを叩き込んだ。
バッシーン・・・
豪快にマットに大の字に倒れ込むあやな。ケイトのラリアットがスレンダーなあやなを豪快に倒した瞬間、観客席が盛り上がっていく。
ケイトはゆっくりと倒れているあやなの顔面を踏みつけてアピールしていくと、髪を鷲掴みにして起こしていく。
そして豪快にボディスラムでマットに叩き付けると、続けてギロチンドロップを叩き込んだ。
バッシーン・・・
「はうっ・・」
痛々しいあやなの悲鳴がリングに響くと、ケイトは嬉しそうな表情を浮かべてグッタリしたあやなにパイルドライバーを仕掛けていった・・・。
余裕で逆さにされていくあやな。ケイトがマットに脳天から叩き付けると、あやながグッタリとマットに倒れ込んだ。
その倒れ込んで動けないあやなに、サッカーボールキック気味に蹴りを入れながらリング下に落としていくケイト。
リング下でグッタリとしているあやなに、ケイトはリング下に降りると、髪を掴んで起こしていく。
「オネンネスルニハ・・・ハヤイワヨ・・・」
「あ、あうっ・・」
無理矢理起こされたあやなは、そのまま抱え上げられる様にして、観客席に向いた形でアトミックドロップを仕掛けられた。
高々と上げられていくあやなの身体、そして落とす時に、ケイトは膝の角度を少し変えて、あやなの股間部分が当たるようにする、プッシークラッシャーを仕掛けた。
ゴキィィィィ・・・
「ふぎぃぃぃぃぃぃぃ・・・」
豪快なプッシークラッシャーに、あやなは変な悲鳴をあげていく。
恥骨が粉砕される様な感覚が、あやなの身体を貫き通した・・・。
ケイトが放すと、あやなは両手で股間を押さえたままグッタリする。
グッタリするあやなに構わず、ケイトは長机を観客席から持ち出していくと、あやなを机の上に寝かせていく・・・。
ケイトはエプロンサイドに上がると、観客席にアピールしてから、あやなのお腹に飛び上がってフットスタンプを叩き込む。
ドスッ・・バキィィィィ・・・
「ホゲェェェェェ・・・・」
豪快なフットスタンプが炸裂すると、机は真っ二つになって、あやなは口から反吐を噴き上げた。
真っ二つになった机でグッタリとするあやな。ケイトは観客席にアピールすると、あやな髪を掴んで連れ出すと、反吐で可愛い顔を汚しているあやなを、観客席に向かって振っていくと、鉄柵を越えて観客席に転がり込むあやな。
観客席ではあやなが飛び込んできたからと、無数の手が白いビキニ姿のあやなに殺到していくと、汗まみれのあやなの身体が無数の観客達の手によって弄られていく・・・。
「いやあぁぁぁ・・・・やめてぇぇぇぇぇ・・・・触らないでぇぇぇぇぇ・・・」
嫌がるあやなに、容赦なく水着の上から胸や股間まで触っていく観客達。
「サービス・・・フフフッ・・・」
ケイトも観客達のあやなに対する行為に驚きを隠せないものの、表面上は冷静にしている・・・。
しばらくすると、黒服達が観客達を静めてから、ケイトがあやなをリングサイドに戻していく。
フラフラ状態のあやなを、ケイトは観客席にアピールする様にエプロンサイドに顔面を叩き付けると、ゆっくりとリング上に戻していく。
リング上でグッタリとしているあやなに、ケイトはリングに戻るとお腹にストンピングを叩き込むと、苦悶の表情のあやなの顔面を踏みつけて痛めつけていく。
グリグリ・・・
「んんんっ・・・あああっ・・」
痛がるあやなに歓声が飛ぶと、レフリーはロープ際だからとケイトを離れさせた。
ケイトが離れてもあやなが立ち上がれないと、レフリーはあやなに立ち上がるように命じた・・・。
『武多っ、起き上がれ・・・』
レフリーの言葉に立ち上がれないあやなに、レフリーは続ける・・・。
『ここで立ち上がれなかったら、強引にリング上で脱がされて犯されるぞ・・・それでも良いのか?』
レフリーの言葉に驚きながらも、必死にロープを掴んで起き上がるあやな。
『ファイト!』
あやながフラフラしながら立ち上がると、試合が続けられていくリング上。
レフリーの掛け声と同時にケイトが突進すると、容赦ないラリアットがあやなの喉元に叩き込まれた。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
豪快にマットに倒れ込むあやな。
続けてケイトがあやなの髪を鷲掴みにして起こしていくと、フラフラしているのにも構わず、バックから抱え上げてバックドロップでマットに叩き付けていく。
バッシーン・・・
ヒクヒクしている様にも見えるあやな。動きが完全に止まっていくと、ケイトは観客席にアピールしていく。
パワーボムの体勢に持ち込んでいくと、あやなは抵抗も出来ずに抱えられていく・・・。
そして高々と上げられてから、マットに豪快に叩き付けられていくあやな。
バッシーン・・・
後頭部もマットに打ち付け、失神状態に追い込まれるあやな。
しかしケイトはフォールに持ち込まず、またもパワーボムでマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
パワーボムの連発にあやなは失神状態に追い込まれると、ケイトが放すとグッタリとマットに仰向けで動きが止まった・・・。
「モウスコシ、タノシマセテモラウワヨ・・・フフフッ・・」
グッタリするあやなのビキニを掴むと、起こそうとするケイト。
しかしビキニが伸びていくと、脱げてしまいトップレス状態になるあやな。
『いいぞぉぉぉぉ・・・あやなちゃんのオッパイ最高っ!』
『貧乳っ、貧乳っ・・・!』
あやなのビキニのブラが外れてトップレスになると、ショーツ一枚のあやなに観客席から歓声が起きていく。
小振りなバストが露わになっても、ケイトは構わず起こしていくと、抱え上げてコーナーに進むと、一気に走り込む様にしてアバランシュホールドであやなの身体をマットに叩き付けていく。
バッシーン・・・
意識を失って動く事のできないあやな。
レフリーも試合を止めようかと迷っていると、ケイトは観客席に向かってアピールする。
『フィニッシュ!』
観客にアピールすると、失神状態で大の字のあやなの顔面を踏みつけてフォールを要求していくケイト。
『ワン・・・ツー・・・スリィィィィ・・・・』
余裕のスリーカウントが決まると、ここでケイトの勝利が決まっていくリング上。
『ただ今の試合、ケイト・アブトンのスリーカウント勝利となりました!』
リングアナのコールにケイトが観客席に向かってアピールすると、失神しているあやなのバストを踏みつけてポーズを取っていく。
そして悠々とリングを降りると、観客に向かってアピールしながら控え室に引き揚げるのであった・・・。
一方、あやなはリングドクターの応急処置を受けて担架が運び込まれると、担架に乗せられてリングを降りていくのであった・・・。



第12試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、まずは香河沙耶が白いスポーツビキニ姿でリングインしていく。健康的な鍛えられた身体の沙耶は、入場前に初戦で武多あやながトップレス処刑されていた事に対して怒りを感じているらしく、相当気合いを入れたリングイン。
その沙耶の対戦相手としてリングに上がるのは、暴走お嬢様パリス・ビルトン。黒いスポーツビキニ姿でリングに上がると、早くも沙耶を挑発する様なポーズをしていくパリス。
世界を股に掛けての、目立ちたがりのパリスだけに、地下プロレスも大勢に歓声を受けるだけに、楽しい娯楽の1つと捉えている様子・・・。
『対抗戦第2試合・・・青コーナー〜・・・身長170p、上から85、60、87・・・22歳・・・香河沙耶〜っ!』
コールを受けて一礼していく沙耶。ベストボディジャパンで優勝経験もあるだけに、見事な身体でのリングイン。
『赤コーナー〜・・・身長173p、上から90、60、92・・・36歳・・・パリス・ビルトン〜っ!』
そしてコールを受けたパリスが両手を挙げてアピールすると、パリスは反対コーナーの沙耶を挑発する様に近づいていく。
しかしレフリーが止めていくと、何かをアピールしてからコーナーに戻っていくパリス。
そしてレフリーがルールの確認をの為にリング中央へ呼び込むと、お互いが手にオープンフィンガーグローブを着けていくと、観客席も盛り上がっていく会場内。
パリスは何やら沙耶を挑発していくと、沙耶は挑発に応じず淡々とレフリーの言葉を聞くと、レフリーは両者をコーナーに別けていく。
しんしパリスがエキサイトして沙耶の背中を小突くも、沙耶は相手にせずコーナーに進んだ。
エキサイトするリング上に、観客席も盛り上がっていく中、遂に試合開始のゴングが打ち鳴らされていった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、まずはコーナーから出る沙耶とパリス。
距離を置いていくと、ガードを上げてボクシング的な構えで前に出るパリスに対して、沙耶は距離を保って様子を見ていく。
踏み込んでジャブを放つパリスに、沙耶はガードをして距離を保っていくと、続けて左右のパンチを振り回していくパリス。
冷静に沙耶がパリスのパンチを避けていくと、苛ついた様子のパリス。
「カマァーン!」
パリスが苛ついて沙耶に叫ぶも、沙耶は構わず距離を保っていく。
沙耶もパリスのパンチについては威力もあり、当たればダメージを受けるからと冷静に考えている様子。
まずはパリスを苛つかせていこうと焦らせているのか、手は出さずに様子を見る展開。
更にパリスは前に出て、左右のパンチを放っていくと、沙耶はパンチを見切ったのかタックルを仕掛けた。
上手くタックルで組み付いていくと、そのままテイクダウンを奪っていく沙耶。
これには藻掻くように抵抗するパリスは、そのまま上手くロープに逃れていく・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが沙耶を止めていくと、ここで沙耶が立ち上がっていくと、パリスも水着を直しながら立ち上がった。
沙耶のタックルに驚いているパリス。また打撃が当たらない焦りもあるらしく、苛ついた表情を浮かべている。
『ファイト!』
レフリーが試合を続けさせていくと、パリスも手を出さずにガードを固めていく。
沙耶はガードを固めるも、手を出さないパリスに挑発的にジャブを放つと、パリスはガードしながら動きを見ていく。
ゆっくりと距離を詰める沙耶に、パリスは小刻みにジャブを放って牽制すると、沙耶がタックルの仕草を見せると、焦るように腰を落とすパリス。
タックルでマットに叩き付けられるのが嫌なのか、タックルを嫌うように警戒している様子。
言葉も発せずに沙耶の動きを見るパリス。明らかに余裕が無くなっている様に見えるリング上。
沙耶はローキックを軽く放ってから、左右のパンチを放っていくと、パリスもカウンターのパンチを放った。
バシッ・・・
沙耶の顔面をパリスの拳が叩き付けられると、一瞬表情を険しくする沙耶。
素早くガードを固めていく沙耶に、パリスは喧嘩キックとも言える蹴りを放っていくと、続けてパンチを連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
殴られながらも、沙耶は冷静にタックルを仕掛けていくと、殴りつけるパリスに組み付いてマットに叩き付けていく。
バッシーン・・・
「ウッ・・・」
マットに背中から叩き付けられて苦しむパリス。
沙耶は素早くサイドポジジョンを奪って組み付いていくと、パリスは少しずつロープに逃れようとポジジョンを変化させていった・・・。
体重を乗せてスタミナを削ろうとしていく沙耶。パリスもロープに逃れようと動くと、余計にスタミナを消耗していくリング上。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーがパリスの足がサードロープに掛かったからと止めていくと、沙耶が呼吸を整えながら起き上がる。
パリスも水着を直しながら立ち上がるも、呼吸が乱れているのが見えて時折辛そうな表情も浮かべていた。
『ファイト!』
そしてレフリーは試合を続けさせていくと、ガードを上げるパリスに沙耶が挑発する様なジャブを放っていく。
パリスが沙耶のジャブに合わせてパンチを放つと、沙耶がタックルを仕掛けていく。
しかしパリスも警戒していたのか、タックルを受け止めるようにしていくも、フィジカル面で勝る沙耶のタックルを止められない・・・。
その勢いを上手く投げて沙耶をマットに叩き付けたパリス。
続けてマウントポジジョンを奪おうとすると、沙耶が藻掻くも馬乗り状態になっていくパリス。
パリスが顔面狙いのパンチを叩き込むと、沙耶の顔面へ容赦ない衝撃が叩き込まれていく・・・。
バキッ・・バシッ・・バキッ・・
流石に顔面を殴られて藻掻いて逃れようとする沙耶。
ブリッジ気味に返そうにも、パリスがバランスを取っては殴りつけていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
殴られていくと、顔を紅潮させながらも沙耶がパリスの身体に身体を密着させてパンチを防ごうとする。
パリスも突き放そうとすると、沙耶が上手くバランスを崩させていく。
堪らずパリスが殴ろうとするも、バランスが崩れてロープに逃れる沙耶・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
顔を少し腫らせながらも立ち上がる沙耶。
対してパリスは呼吸を乱しているものの、顔などにダメージは見られない・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、沙耶が積極的に前に出てパンチを放つと、パリスも殴り返していく。
激しい殴り合いになっていくと、パリスが膝蹴りを放つと沙耶が蹴り足をキャッチして倒していくと、サイドポジジョンを奪っていく。
パリスは下から組み付いていくと、沙耶は体重を乗せるようにしてスタミナを削ろうと上半身の体重を乗せた。
動きが少なくなると、流石に体重を乗せられてスタミナも削られて苦しくなってきているパリス。
時折沙耶が顔面へハンマーパンチを叩き込むと、ビクンとさせて痛がるパリス。
観客席もチャンスとばかりに歓声をあげていくと、沙耶が一気に馬乗り状態に持ち込んだ。
『おおおっ・・・』
観客席からも声が漏れていく。
パリスも逃れようと返そうとするも、沙耶の身体を跳ね返せない・・・。
逆に沙耶はパリスの鼻を狙ってパンチを叩き込むと、容赦ない拳の連打がパリスの顔面を襲う。
バキッ、バキッ、バシッ・・・
早くもパリスの端正な顔に容赦ないパンチが叩き込まれると、鼻血を噴き出して痛々しいパリス。
藻掻いていくも、逃れられず顔面を殴られていくパリス。
必死に返そうとしたり、下から殴り返そうにも有効打が出せずに、逆に沙耶はハンマーパンチを叩き込んでいく。
バキッ、バキッ・・・
ハンマーパンチが叩き込まれる度に、鈍い衝撃音がリングに響いていく。
世界的セレブの残酷な虐殺シーンとも言える展開に、観客席も盛り上がっていく。
『パリスっ、ギブアップ?・・・ギブアップ?』
レフリーも一方的な展開に、パリスにギブアップの確認をしていくと、パリスは耐えていく。
「ノォォォォォ・・・ネヴァー・・・ギブアップ・・・」
ギブアップしないパリスに、更に沙耶は顔面を殴打していくと、パリスの顔面が血塗れになっていく残酷な展開。
顔も腫れだして、抵抗する力も無くなっていくパリスに、沙耶も容赦なく殴りつけるも、レフリーが危険だからと試合を止めるのであった・・・。
『ストーップ・・・ストーップ・・・カンカンカンカン・・・』
レフリーが沙耶に抱きつくようにして止めていくと、ここで沙耶の勝利が決まった。
日本モグラ勢の初勝利、観客席も盛り上がる中、パリスはレフリーに抗議をしている・・・。
「ギブアップシテイナイ・・・シアイ・・・トメルナンテ・・・オカシイ・・・」
血塗れで強がるパリス。
フラつきながら起き上がるパリスに、沙耶は近づいて抱きつけていく。
「ユーはストロングだわ・・・また機会があればリングで会いましょう・・・」
沙耶が健闘を讃えるような動きをすると、パリスも抗議を止めて沙耶に抱きついた・・・。
「トゥナイト・・・トテモ・・・ヨイ・・・シアイ・・・アリガトウ・・・」
パリスも沙耶に言葉を掛けると、リングドクターに応急処置を受けてリングを降りるのであった・・・。
『ただ今の試合、レフリーストップにより香河沙耶の勝利となりました!』
リングアナのコールに片手を挙げてアピールしてから、沙耶はリングを降りるのであった。



第13試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングに上がるのは、スレンダー美女の霧谷美玲。スレンダーボディを白いビキニに包んでリングに上がると、早くも歓声を浴びていく。
スレンダーで巨乳の美玲。しかし腕の細さなどは気になるところだったが、今夜の対戦相手はミランダ・ガー。反対コーナーに黒ビキニ姿でリングインすると、前回の試合では試合は負けた美玲は、ミランダをフルボッコにしての反則負け。今夜も続けて勝利したいところ。
しかし反対コーナーのミランダも、今夜の試合の為に、打撃などトレーニングを積んできて、返り討ちを狙っているとの情報も入っているだけに、激しい試合が予想されるこの試合・・・。
『対抗戦第3試合・・・・青コーナー〜・・・身長164p、上から78、57、83・・・28歳・・・霧谷美玲〜っ!』
コールを受けて一礼する美玲に、観客席からは歓声が起きていく。美玲の勝利を期待する者、痛めつけられる展開を期待する者と・・・。
『赤コーナー〜・・・身長175p、上から81、61、86・・・32歳・・・ミランダ・ガー〜っ・・・!』
そしてコールを受けてガッツポーズの様に観客席にアピールするミランダ。
お互いがオープンフィンガーグローブを着けていくと、リング中央でレフリーのルールの確認をしていく両者。
再戦だけに、お互いは完全決着したいところ。
身長差はあるものの、美玲も地下プロレスの経験から前回は上手く闘っていただけに、今回はどうなるのか・・・。
コーナーに別れると、試合開始のゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、美玲とミランダがコーナーから飛び出していく。
距離を置いてお互いが警戒していると、早くもミランダが距離を詰めてジャブを放っては牽制していく。
美玲はガードを上げて、ローキック気味に牽制して距離を置いていくと、ミランダも深追いしない。
緊張感が漂うリング上。
美玲はいきなりミランダに至近距離からのドロップキックを叩き込むと、ミランダのバストに命中した。
堪らずダウンするミランダに、美玲も素早く起き上がると、続けてドロップキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
倒れ込むミランダに、美玲がストンピングを連打していくと、堪らずミランダはロープに転がるように逃れていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが美玲を止めていくと、ミランダはロープを掴んでアピールしながら立ち上がった。
お互いビキニだけに水着を直しながら呼吸を整えると、レフリーが試合を続けさせていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく美玲とミランダ。
細い美玲に対して、いきなり変な技まで出してくるからとミランダも油断が出来ない・・・。
ミランダが軽くジャブを放ちながら距離を詰めようとすると、美玲は前蹴りを放っては牽制して、距離を保っていく。
ミランダも無理矢理前に出ず、美玲の動きを冷静に見ながら距離を保つと、美玲も冷静にガードを固めている。
緊張感あるリング上。美玲は踏み込むと気合いの入ったハイキックを放つと、ミランダは避けていく。
続けてミドルキックと打撃で前に出ると、ミランダはガードしながらチャンスを待っていると、逆にローキックを美玲の細い脚へ叩き込む。
バシィィィ・・・
ミランダのローキックにフラついた美玲。
続けてミランダの左右のパンチが放たれると、美玲はタックルで組み付いていく。
細い美玲だったが、タックルを勢いよく突っ込んだからミランダもバランスを崩してテイクダウンを許してしまった。
マットに倒れ込んだミランダに、美玲は素早くサイドポジジョンを奪って抑え込んでいく。
しかし体格差もあり、ミランダも抵抗すると完全には抑え込めない美玲。
少しずつロープに逃れようと体勢を入れ替えていくミランダは、長い脚をロープに伸ばして逃れた・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、美玲が立ち上がる。
ミランダも続いて立ち上がると、水着を直しながら距離を置いていくリング上。
『ファイト!』
レフリーが試合を続けさせていくと、美玲とミランダが向かい合っていく。
美玲もドロップキックで展開を変えようと考えるも、ミランダも美玲のプロレス技を警戒している様子だからと出せない。
逆にミランダがガードを上げて距離を詰めていくと、美玲がガードの上からジャブを当てていく。
美玲のジャブに合わせて、ミランダが踏み込んで美玲のボディにパンチを叩き込むと、苦悶の表情を浮かべる美玲。
ドスッ・・
「うっ・・・」
細い美玲だけに、ボディブローは効いているのか動きが鈍くなった・・・。
続けてミランダが顔面へのパンチを連打していくと、嫌がるように距離を置こうとする美玲。
殴り返すもミランダの勢いに押されてコーナーに追い込まれていく。
ガードを固めて流れを変えたい美玲。しかしミランダもチャンスとばかりにパンチを連打していくと、サンドバック状態でコーナーで苦しい美玲。
観客席が盛り上がっていくと、ミランダは狙いを定めてボディへパンチを叩き込んだ。
ドスッ・・
「うぐっ・・ううっ・・」
身体をくの字にして苦しむ美玲。
更にミランダが前に出ると、美玲も意地を見せて飛び込むようにしてミランダの髪を鷲掴みにして引き込んで、ボディへ膝蹴りを叩き込む。
ドスッ、ドスッ・・・
続けて膝蹴りを叩き込むと、ミランダが苦悶の表情を浮かべた。
続けて体勢を入れ替えてコーナーに押し込む様にしてから、美玲は膝蹴りを狙うも組み付かれて不発になると、トップロープを掴んでコーナーから逃さない・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
しかしレフリーがコーナーで縺れ合う両者を止めていくと、ここで離れる美玲とミランダ。
ビキニを直しながら呼吸を整えていく美玲とミランダ。
『ファイト!』
そしてレフリーが試合を続けさせると、ミランダが踏み込んでパンチを放つと、美玲がタックルを合わせて組み付いた。
しかしミランダが踏ん張ってテイクダウンを許さないと、組み付いた美玲のボディへパンチを叩き込む。
スレンダーな美玲だけに、脇腹などへのパンチは辛い攻撃。必死に倒そうとするも、ミランダが倒れないからと、放して離れようとした瞬間、顔面へパンチを受けて苦しい展開・・・。
逆にミランダが前に出てタックルを仕掛けると、逃れようとする美玲に組み付いていくと、抱え上げる形になっていく。
そして高さを利用してマットに叩き付けるようにテイクダウンを奪うミランダ。
倒すのが目的よりも、マットに叩き付ける衝撃でダメージを与えるのが目的なタックルに美玲は全身への衝撃に動きが止まる・・・。
ミランダはマウントポジジョンを狙って馬乗りになろうとすると、美玲が下から脚を絡める様に三角絞めを仕掛ける。
これにはミランダも嫌がるように離れると、マットに仰向けの美玲に対して浮かせているからと、太股狙いのサッカーボールキックを叩き込んでいく。
バシィィィ・・・
ミランダのサッカーボールキックが叩き込まれると、美玲の足へ衝撃が走る。
美玲も立ち上がりたいが、この体勢では難しいからと猪木・アリ状態でチャンスを待っている様子。
更にミランダが美玲の足へサッカーボールキックを叩き込むと、美玲の表情が苦痛に歪んだ。
バシィィィィ・・・
『ミランダっ、霧谷の顔面踏みつけろ!』
観客席からは、美玲の痛めつけられる展開を期待する声が飛んでいくと、美玲は少しずつロープに近づこうとポジジョンを変えていく。
ミランダも逃がさないとばかりに、飛び上がるようにしてストンピングを仕掛けるも、美玲は必死に避けていく。
そしてロープに美玲が逃れると、ここでレフリーが止めていくリング上。
『ロープ・・・ロープ・・・』
ロープを掴みながら立ち上がる美玲。ミランダは水着を直しながら待っていると、美玲が立ち上がったからとレフリーが試合を続けさせていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にミランダが前に出てパンチを出して積極的に打撃を挑んでいく。
美玲はガードをしながらも、蹴りを出して距離を置こうとしていくも、ミランダが前に出てきて苦しい展開になっていくと、少しずつロープ際に下がりだした。
バシッ、バシッ・・
「うっ・・」
美玲の顔にミランダの拳が当たり出すと、美玲の表情が険しくなっていく。
身長差とリーチの差からも、殴り合うと苦しい状態になっていくので、美玲もローキックでダメージを与えたいところ。
しかしミランダが蹴られながらも、美玲にタックル気味に抱きついていくと、そのままマットに叩き付けた。
スレンダーな美玲なだけに、マットに倒されるだけでもダメージを受けて苦しい展開。
マットへの衝撃で動きが止まると、ミランダは抱きついたまま腕だけ振り回す様にして、顔面へハンマーパンチを叩き込む。
バキッ・・
顔面への衝撃に美玲の身体がビクンと反応すると、更にミランダが殴りつけていく。
バキッ・・・バキッ・・・
ビクン・・ビクン・・・と美玲の痛々しい反応に観客席も盛り上がる。
美玲の端正な顔が、ミランダの拳の衝撃で紅潮していくと、更にミランダが馬乗りを狙っていくも美玲も藻掻いて逃れると、ロープに手を伸ばした・・・。
『ブゥゥゥゥゥゥ・・・・ブゥゥゥゥゥゥゥ・・・・』
ロープに逃れた美玲にブーイングが観客席から送られていくと、既に観客席は美玲の痛めつけられる展開を期待する観客が多い事を物語っている・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、ミランダが放して立ち上がると、美玲はダメージからか顔を気にしながらゆっくりと立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に向かい合うミランダと美玲。
美玲もジャブからパンチを放って距離を詰めようとすると、ミランダもパンチで応戦していく。
ミランダの顔にも美玲のパンチが当たっていくと、ミランダも美玲の顔面へパンチを叩き込む。
バシッ・・バシッ・・
お互いの顔にパンチが当たっていくと、美玲がタックルを仕掛けた。
しかしミランダが読んでいてカウンターの膝蹴りを放つと、美玲のボディに突き刺さる。
ドスッ・・
「うっ・・うううっ・・・」
ミランダのカウンターの膝蹴りに動きの止まる美玲。バストの辺りを抉った膝蹴りのダメージで動きが止まると、続けてお腹の辺りに膝蹴りを叩き込むミランダ。
ドスッ・・
「はうっ・・」
苦悶の表情の美玲を起こしていくと、そのままコーナーに押し込んでいくミランダ。
一気にボディへパンチを連打していくミランダに、必死にガードして逃れようとする美玲。
ドスッ、ドスッ・・
「ぐふっ・・・ぶへっ・・・」
ミランダのボディブローに口から涎の様なものを噴き出す美玲。
更にミランダはコーナーに飛び込む様に勢いをつけて膝蹴りをボディに叩き込む。
ドスッ・・・
「ぐふうぅぅぅぅ・・・・オエッ・・・」
お腹への膝蹴りに美玲は口から反吐の様なものを噴きあげながら膝をついてダウンすると、両手でお腹を押さえてノーガードの顔面を狙ってミランダは髪を鷲掴みにしていく。
バキッ・・
鈍い衝撃音と共に、ミランダの容赦ない膝蹴りが美玲の顔面へ叩き込まれると、美玲はグッタリとコーナーに崩れ落ちた。
更にミランダはトップロープを両手で掴んでいくと、美玲の顔面を踏みつける様にフットスタンプを叩き込むと、仰向けで抵抗も出来ずに痛めつけられていく美玲。
観客席が盛り上がる中、レフリーがミランダを止めていくと、ロープだと言って試合を止めていく・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーに従って離れるミランダ。
美玲は顔面への膝蹴りのダメージで立ち上がれないと、レフリーがチェックしていく。
流石に美玲もギブアップ寸前だったが、レフリーも試合を止めないように敢えて聞かないと、美玲がコーナーに仰向け状態から試合を続けていく・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にミランダは容赦なく美玲の顔面を踏みつける様にストンピングを叩き込むと、美玲は全身をバタバタさせるように痛がっていく。
しかし美玲も身体を丸めるようにして、ストンピングを仕掛けるミランダの足へ両足を絡めて足関節を狙うと、これにはミランダもロープを掴んで逃れた・・・。
離れたミランダに美玲は立ち上がると、顔への攻撃のダメージで少し腫れだしている。
ガードを上げる美玲は、ダメージから苦しそうな表情を浮かべていると、ミランダはガードの上からジャブを叩き込む。
更にハイキックを叩き込むと、ガードするもフラつく美玲。
フラついた美玲に、ミランダは一気にパンチを叩き込むと、美玲は顔やお腹を殴られてフラフラになっていくと、堪らずタックル気味の組み付いた。
しかしダメージで弱々しいタックルだけに、ミランダは逆に抱きつくようにしてから、美玲を押し潰すようにマットに倒れ込む。
バッシーン・・・
倒れ込んで体重を乗せられてダメージを負っていく美玲。
動きが止まると、ミランダは身体を密着させながら美玲の脇腹へ小刻みにパンチを叩き込んでいく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
スレンダーな美玲だけに、脇腹への一撃はダメージを大きく受けて苦しい展開・・・。
美玲の抵抗が減ってくると、ミランダがマウントポジジョンを奪っていく。
完全に馬乗り体勢になるミランダ。美玲も返せない状態になっていくと、ミランダは容赦なく顔面狙いでハンマーパンチを叩き込む。
バキッ・・バシッ・・バキッ・・
「うっ・・くっ・・・ううっ・・・」
ミランダのハンマーパンチが顔面に叩き込まれると、美玲は苦悶の表情で声を漏らした。
更に激しく美玲の顔面へパンチを連打していくミランダ。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
抵抗する美玲だが、顔面へのパンチの連打に鼻血を噴き出して、また口の中も切ったのか唇から血を流している。
時折ブリッジ気味に返そうと仕掛ける美玲。
しかしミランダの顔面パンチの連打に美しい顔は腫れだし、また出血して痛々しい姿にされていく・・・。
返せない美玲の顔面を殴りつけては、流血させて痛めつけるように殴るミランダ。
レフリーも試合を止めようか迷うと、ミランダはレフリーの視線に気付いて美玲を俯せにしていく。
そして、馬乗り状態から美玲の顎に両手を掛けて、一気に反らすキャメルクラッチを仕掛けた。
細い身体を反らされて苦しい美玲。両足をバタバタさせて藻掻いて痛がっている・・・。
ミランダも自らの身体を後ろに反らすようにして美玲の身体を反らしていくと、上半身がL字以上に曲がっている様に観客席からも見えて、美玲の激痛に驚いている。
更にミランダが揺さぶって痛めつけていくと、流石に美玲も耐えられなくなっていった・・・。
「ぐっ・・ぎゅ・・・ぎゅ・・・ぶ・・・」
口が圧力によって開けず、ギブアップを口に出来ない美玲。
ミランダも構わず揺さぶっていくと、美玲は涙目になってアピールする。
「ぎゅぶ・・っぷ・・・ぎゅぶ・・あ・・っぷ・・・」
必死にアピールする美玲。
『霧谷っ、ギブアップ?・・・ギブアップ?』
レフリーが美玲にギブアップの確認をし始めると、美玲は必死にアピールするも、レフリーか続けさせていく。
『ノー・・・ノーだなっ・・・』
レフリーの言葉に泣きながらアピールする美玲。
「ぎゅ・・ぷっぷ・・・ううっ・・・」
完全に泣き出した美玲の身体を、更に限界を超えているようなキャメルクラッチの角度に観客席も驚きを隠せない・・・。
「ぎゅ・・ぶぅぅ・・・ぅぅぅ・・・」
口から泡みたいなものを噴き出す美玲。ミランダの指の間から流れ落ちると、流石に美玲の身体のダメージも考えて、ここでレフリーが試合を止めていく・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ゴングの音にミランダが技を解くと、美玲はマットにグッタリとして泣いている・・・。
『勝者、ミランダ・ガーっ!』
リングアナのコールにミランダは汗だくになりながらも、笑顔を浮かべると片手を挙げてアピールしていく。
そして、観客席にアピールする為に、俯せ状態の美玲の背中を踏みつけるようにしてから、ガッツポーズでアピールすると、リングを降りて行くのであった・・・。
美玲はリングドクターの応急処置を受けると、キャメルクラッチのダメージからも担架が運び込まれて、控え室に引き揚げるのであった・・・。



第14試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、巨乳モデルでグラビアも人気の泉水里香。白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、早くも巨乳の水着姿に歓声が起きていく。里香がコーナーに寄りかかるようにしていると、反対コーナーに海外モデル軍団から対戦相手が現れていく・・・。
長身スレンダーで、またルックスも可愛らしいテイラー・ビルが黒いビキニに黒いリングシューズ姿でリングに上がると、観客席が盛り上がっていく。
歓声に包まれていくリング上。テイラーが笑顔で観客席にアピールすると、歓声が更に大きくなっていく・・・。
反対コーナーでは里香がテイラーの人気に驚くも、試合になったら負けないとばかりに気合いを入れている。
『対抗戦第4試合・・・青コーナー〜・・・身長166p、上から81、57、83・・・28歳・・・泉水里香〜っ!』
コールを受けて一礼していく里香。ビキニだけに、豊満なバストが作り出す谷間に観客達の視線が集まっている・・・。
『赤コーナー〜・・・身長178p、上から81、56、84・・・21歳・・・テイラー・ビル!』
そしてコールを受けるテイラーは歓声に包まれていくと、スレンダーなボディでアピールしていった・・・。
テイラーはミランダから里香が打撃で押してきた事を聞いているので、徹底した打撃トレーニングを積んできた様子。モデルがボクシングなどダイエット目的と思われて地下プロレスを疑われなかった様で、テイラーは打撃で勝負しようと考えている様子・・・。
対して、里香は喧嘩ファイト的に飛び込んでも勝ち目はないと考えてか、長身のテイラーに対して組み付いて勝負を賭けるか考えていた・・・。
レフリーがリング中央でルールの確認をしていくと、お互い手には安全の為にオープンフィンガーグローブが着けられていく・・・。
視線を合わせないものの、既に気合い充分の里香とテイラー。
説明が終わってコーナーに別けられると、試合開始のゴングが打ち鳴らされていった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時にコーナーを飛び出していく里香とテイラー。
お互いガードを上げていくと、まずは里香が軽くジャブを放っていく。
ビキニに包まれたバストを揺らしながらのパンチに歓声が起きると、テイラーも軽くジャブで牽制していく。
里香はテイラーの出方を見て、タックルを仕掛けるタイミングを計っているも、リーチの差もあり簡単に飛び込めない・・・。
すると、テイラーが左のジャブの連打で牽制して距離を詰めていくと、里香は堪らずタックルを仕掛けようとする。
しかしテイラーは待っていたのか、ステップバックしてから左右のパンチを顔面狙いで放っていくと、里香の顔面を捉えた。
バシッ、バシッ・・・
殴られて距離を置いていく里香。
テイラーの動きに少し驚くも、構わずガードを固めて距離を置いていく。
離れたからと、テイラーが少しずつ距離を詰めていくと、距離を測るようにジャブを放っていく。
里香は飛び込むタイミングを計るも、逆にテイラーのパンチが当たり出す。
バシッ、バシッ・・・
身長差とリーチの差から、テイラーの上手いパンチが当たると、殴られながらも殴り返した。
バシッ・・・
テイラーの顔面を捉えた里香の拳。
可愛らしいテイラーの頬にパンチが当たると、一瞬テイラーが嫌がる仕草を見せた。
続けて踏み込んでバストを揺らしながらのローキックを叩き込む里香。
バシィィィィ・・・
これにはフラついたテイラー。
一気に組み付こうと里香がタックルを仕掛けると、テイラーも組み付くようにして縺れてロープ際に。
『ロープ・・・ロープ・・・』
ここでレフリーがロープ際だからと離していく。
里香としては組み付いて倒したかっただけに、残念なロープブレーク。水着を直しながら距離を置いていく。
テイラーも水着を直すと、里香の出方を見ているのか、距離を置いてガードを固めた。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、ガードを固めるテイラー。里香も不用意に組み付けないからと、距離を置いては睨み合っていくリング上。
果敢にも里香が前に出て、この状況での意外性のドロップキックを放つと、テイラーが避けて自爆した。
起き上がろうとする里香に襲いかかるテイラー。
しかし下から胴タックル気味に組み付いていく里香。そのままテイクダウンを奪ってテイラーをグラウンドに持ち込んでいく。
素早くサイドポジジョンを奪おうとする里香に、テイラーも小刻みのパンチを入れながら逃れようと身体を動かしていく。
縺れる展開に、テイラーは長い足をロープに伸ばした・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが里香を止めていくと、レフリーの指示に立ち上がる里香。
テイラーも水着を直しながら立ち上がると距離を置いてから、レフリーが試合を続けさせていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていくテイラーと里香。
距離が詰まると、いきなりテイラーが左右のワンツーパンチを里香に叩き込む。
バシッ、バシッ・・・
「うっ・・」
左右のパンチを顔面に受けてフラついた里香。
続けてテイラーが踏み込んでボディへミドルキックを放つと、長い足が伸びるような蹴りを受けて苦しむ里香・・・。
バシィィィィ・・・
「はうっ・・・」
苦悶の表情を浮かべる里香に、テイラーがパンチを連打していくと、里香も殴り返して激しい打撃戦になっていく。
里香のパンチもテイラーの顔面を捉えていくと、テイラーも険しい表情を浮かべて殴りつけていく。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
お互いの頬など紅潮していく中、テイラーは里香の髪を鷲掴みにして引き付けると、膝蹴りを狙った。
グニュ・・
「んああぁぁぁぁ・・・」
テイラーの膝が里香の自慢のバストに叩き込まれると、里香は悲鳴に近い声をあげて動きを止める。
バストへの衝撃でダメージを受けて、白い乳房も内出血して痛々しい里香に、テイラーは続けてボディへ膝蹴りを狙うと、里香が組み付いて倒していく。
倒してから密着して動きを止める里香に、テイラーは小刻みなパンチでダメージを与えようとしていくも、ここでレフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に動きを止めて立ち上がる里香とテイラー。
里香のバストが膝蹴りのダメージで痛々しいものの、テイラーはパンチで軽くダメージを受けた程度。苦しい展開の里香。
『ファイト!』
レフリーが試合を続けさせていくと、距離を置いて睨み合う里香とテイラー。
里香も前に出るのを躊躇うと、テイラーも組まれたくないからと、挑発的にジャブを放っていく。
距離が詰まると、里香も大振りのパンチを放っていくと、テイラーもパンチを連打して殴り合いになっていくと、お互い決定打がない為に、観客席からは痛々しい殴り合いに見えているリング上。
バシッ、バシッ・・・バシッ、バシッ・・・バキッ・・・
里香のパンチもテイラーの顔面にヒットし、またテイラーのパンチも里香の顔面を捉えていく。
美女同士の激しい殴り合いに観客席が盛り上がるも、テイラーが髪を引き付ける様にして膝蹴りをボディに叩き込むと、里香の動きが鈍くなった。
ドスッ・・
「あうっ・・・うううっ・・・」
スレンダーなテイラーだが、鍛えられた脚から繰り出す鋭い膝蹴りに里香は大きなダメージを負ったらしく、苦しい展開。
身体をくの字にした里香に、テイラーは続けて髪を掴んで下を向かせて顔面へ膝蹴りを叩き込んだ。
バキィィィ・・・
鈍い衝撃音と共に、里香は膝をつくようにダウンする。
しかし里香も必死にテイラーに膝をつくも組み付いていくと、テイラーは上から里香の頭部を殴りつけていく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
殴られても組み付いて放さない里香。
辛そうな表情を浮かべながらも必死になって組み付く里香に、観客席からも歓声が上がっていく。
『泉水ぃぃぃ・・・・頑張れぇぇぇぇ・・・』
テイラーも膝をつく里香の顔面へ膝蹴りを叩き込もうと狙うと、膝を引いた瞬間、里香はテイラーのバランスを崩して倒していった。
倒れさて焦るテイラーに、里香は覆い被さる様に組み付いていく。
豊満なバストをテイラーの身体に押しつけながら組み付いている里香。テイラーは下から逃れようとするも、里香が逃さずに体重を乗せてスタミナを削ろうとしていく。
しかしテイラーが足を上手く使って返していくと、逆に馬乗り状態になっていくテイラー。里香は下になって不利な状況に追い込まれた。
グラウンドでの闘いは得意でないテイラーだけに、馬乗り状態から決まったように顔へパンチを落としていくと、里香もテイラーの身体に密着してパンチを逃れようとする。
しかしテイラーが突き放してから、マットに仰向けになる里香の顔面へパンチが連打されると、鼻血が噴き出して里香は藻掻くも返せない。
テイラーは里香の鼻を狙って戦意を喪失させようと、またもパンチを叩き込む。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
「うっ・・あうっ・・くっ・・」
藻掻く里香。鼻血が更に酷くなっていくと、里香の端正な顔を赤く染めていく・・・。
ブリッジ気味に返そうと抵抗を試みる里香。
しかしテイラーがバランスをとっては、逆に顔面へパンチを叩き込んでいく展開。
激しい顔面パンチに里香の顔面は真っ赤になって、痛々しい姿になっているも、里香は戦意喪失もせず必死に抵抗する。
抵抗した里香が勢い余って俯せの体勢になってしまうと、テイラーはその一瞬を逃さずにチョークスリーパーを仕掛けた。
細い腕を滑り込ませて締め上げると、身体を密着させていくテイラー。
両足も里香の身体に絡めていくと、里香は逃れようのない体勢になっていく・・・。
流石に絞められて逃れられない里香は、無念のタップをしていくも、レフリーがギブアップを取らない・・・。
涙目の里香は、テイラーが締め上げると里香はテイラーの腕に手を掛ける・・・。
しかし抵抗する力が抜けていくと、失神してグッタリとしてしまうのであった・・・。
ここでレフリーがゴングを要請していく・・・。
『カンカンカンカン・・・』
地下プロレスらしく、残酷な演出と言うところだろうか・・・。テイラーが放すと、里香はマットにグッタリとしている。
『勝者、テイラー・ビルっ!』
レフリーに手を挙げられていくテイラー。
失神してグッタリする里香を気遣うと、黒服に誘導される様にリングを降りて控え室に引き揚げていくのであった・・・。
里香はリングドクターの応急処置を受けてから担架で運ばれていくのであった・・・。



第15試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングに上がるのは、朝日奈彩。スレンダーボディを白いスポーツビキニに包んで、颯爽とリングインしていくと、観客席から歓声が起きていく。
その彩の対戦相手として海外勢から出てきたのは、ハンナ・デビス。豊満ボディを黒ビキニ姿でリングに上がると、観客席に向かってアピールしていくハンナ。
歓声に包まれるリング上で、視線を合わさずに試合開始を待つ2人・・・。そしてリングアナがコールを始めていった・・・。
『対抗戦第5試合・・・青コーナー〜・・・身長171p、上から80、58、83・・・24歳・・・朝日奈〜彩〜っ!』
リングアナのコールに片手を挙げてアピールする彩。鍛えられた身体が、ジゼルとの善戦も物語っている・・・。
『赤コーナー〜・・・身長178p、上から87、66、89・・・27歳・・・ハンナ・デビス〜っ!』
コールされて一礼していくハンナ。地下プロレスデビュー戦はアイドル永濱ねるを一方的に痛めつけての勝利だったが、今夜はねると違いキックボクシングなど運動の得意な彩だけに、どんな試合になるのか・・・。
コールが終わると、お互いの手にはオープンフィンガーグローブが着けられていくと、コーナーに別けられていく彩とハンナ。
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされていくのであった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、彩がコーナーから飛び出して反対コーナーに走り込んでいく。
そして飛び膝蹴りを仕掛けると、これにはハンナはガードして避けていく。
突然の奇襲攻撃とも言える彩の行動に観客席が盛り上がると、ハンナは組み付こうと前に出た。
しかし彩が間合いを取ってから、ローキックから打撃で返す。
バシッ・・
ローキックを受けて表情を険しくするハンナ。
しかし彩にパンチを放っていくと、ガードしながら前蹴りで止めていく彩。
この辺りはキックボクシングトレーニングと、格闘番組に出ている強みだろうか・・・。
彩の動きにハンナの表情にも焦りの色が滲み出ている・・・。
アイドルを痛めつけて勝った試合と同じ感覚だったのか、しかし今夜の相手は彩。ハンナはガードを上げていくと、彩はローキック、ミドルキックとキックで前に出る。
ハンナも大振りのパンチを放つも、彩は避けてハイキックで牽制していくと、ハンナは下がりだした。
彩は小刻みのジャブから距離を詰めていくと、膝蹴りを狙うもハンナが前に出てタックルを仕掛けた。
これには抱きつかれるようにテイクダウンを許す彩。
体格差のある相手にマットに倒されると、それだけでスタミナを削られていくので苦しい展開。
マットに倒されると、彩はハンナの動きを見ていく。ハンナはサイドポジションを狙っていこうとすると、彩も上手くロープに逃れられるように動いた。
体育会系番組での運動能力も見せている彩だけに、グラウンドでの対処もスタミナがあるからと仕掛けていく。
ハンナが彩の脇腹へハンマーパンチを叩き込むも、彩はロープに足を伸ばした・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、ハンナが起き上がっていく。
彩も立ち上がると、水着を直しながら呼吸を整えて構えた・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、彩はゆっくりと距離を詰めていくと、ハンナは重そうなパンチを放った。
しかし彩に届かない距離だったので、逆に彩がハイキックで牽制するも、空振りになっていく。
距離が置かれると、彩は距離を詰めながらハンナのバストへジャブを放つと、ハンナのビキニに包まれたバストに衝撃が走った。
グニュ・・
「あふっ・・」
バストへの衝撃に嫌がるハンナ。これも彩の焦らす戦法なのか、またも踏み込むとハンナのバストへパンチを叩き込む。
グニュ・・
「ううっ・・」
彩のバストパンチに観客席も盛り上がると、彩はローキックを叩き込む。
バシィィィィ・・・
太股に叩き込まれたローキックにフラつくハンナ。
しかし大振りのパンチで前に出ると、ガードする彩に何発も衝撃が叩き込まれた。
ガードしていても、衝撃でダメージは少しずつ蓄積されるだけに、彩も油断は出来ない。
更に突進して彩に抱きつくように組み付くと、そのままロープ際へ押し出していくハンナ。
彩の身体がロープに詰まると、小刻みな膝蹴りを叩き込むハンナ。彩も蹴り返すとレフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めて離していくと、彩とハンナは水着を直しながら距離を置いていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく彩とハンナ。
ハンナがパンチを放つと、彩はジャブを放ちながらタックルを仕掛けた。
スレンダーな彩だったが、スピードでは負けていないので組み付くと、踏ん張ろうとするハンナに負けずにテイクダウンを奪っていった。
グラウンドになってから、素早くサイドポジジョンを奪って抑え込む彩。
両足を拡げて圧力を掛けていくと、藻掻くハンナにパンチを叩き込む。
しかしハンナが跳ね返していくと、ロープに逃れようと這うように動くハンナに、彩はバックを奪っての素早いチョークスリーパーを仕掛けた。
苦悶の表情を浮かべるハンナだったが、ロープに逃げていく・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、彩は技を解いて立ち上がった。
ハンナは喉元を気にしながらも立ち上がると、ビキニを直しながら構えていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく彩とハンナ。
ハンナとしても、アイドル相手の簡単な試合でなく、強敵が相手とばかりに焦りが見えている・・・。
彩は冷静にローキックから前に出ると、ハンナは焦りからか大振りパンチで突進した。
流石に体格差からも前に来られては彩も焦って、膝を出して止めようとするも、顔にパンチを受けていく。
しかし彩は、鍛えた身体で組み付いていくと、一気にフロントスープレックス気味にマットにハンナを叩き付ける。
バッシーン・・・
マットに叩き付けられて動きの止まるハンナに、彩は一気に腕を取っての腕拉ぎ逆十字固めを極めていく。
グイッ・・
「ん、ングゥゥゥ・・・・」
肘関節を極められて苦しいハンナ。
彩も腰を浮かせて極めていくと、レフリーも肘の状態から試合を止めようとする・・・。
ハンナは必死に耐えて逃れようとするも、彩も肘の関節を破壊したくないとばかりに、痛さでのギブアップを狙う。
しかしハンナの口からはギブアップが出ないと、レフリーがここで試合を止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングに、彩は立ち上がるとガッツポーズ、ハンナは何で試合を止めるのとばかりにアピールしていく。
『勝者、朝日奈彩っ!』
リングアナのコールに観客席も盛り上がると、ハンナは納得いかない表情を浮かべるも、これもパフォーマンスなのか、勝者の彩と抱き合って健闘を讃え合っていく。
ここで日本モグラ軍団は、2勝3敗となって次の試合に対抗戦の結果を委ねる結果となるのであった・・・。



第16試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングに上がるのは、グラビアアイドルとしても人気の大河藍。白いビキニに豊満なボディを包んでリングに上がると、早くも歓声を浴びていく。
ここまで日本モグラ軍団は2勝3敗、この試合で勝てば大将戦に縺れ込むだけに、藍に対する期待は大きいものであった・・・。
その藍の対戦相手としてリングに上がるのは、カーリー・グロス。188pの長身を黒ビキニに包んでリングに上がると、その大きさに観客席から歓声が上がっていく。
『対抗戦第6試合・・・・青コーナー〜・・・身長164p、上から79、57、78・・・Eカップ・・・24歳・・・大河〜藍〜っ!』
早くもリングアナのコールを受けて笑顔で観客席に向かってアピールする藍。
『赤コーナー〜・・・身長188p、上から86、58、86・・・25歳・・・カーリー・グロスっ!』
そしてコールを受けてカーリーは片手を挙げてアピールすると、観客席から歓声が起きていった・・・。
コールが終わると、レフリーがリング中央でルールの確認をしていくと、お互いの手にはオープンフィンガーグローブを着けていく。
藍としては24pも差がある身長に、焦りが見えている様子。ただ負けたら日本勢が負けになるからと、精神的には苦しい藍。
対してカーリーは、身長差など精神的余裕が見えていて、得意の膝蹴りの連打などでKOを狙っている様子。
レフリーの説明が終わるとコーナーに別けられていく藍とカーリー。
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされていった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、藍とカーリーがコーナーから出て行くと、まずは睨み合う様に距離を置いて構えていく。
藍は目の前のカーリーの大きさに、今までに経験した事のない身長差に、緊張感を隠せない・・・。
逆にカーリーは余裕すら感じられる表情を浮かべていると、少しずつ前に出た。
前に出るカーリーに、藍はガードを固めて距離を置いていこうとリング内を動いていくと、カーリーは少しずつ間合いを詰めていく展開。
勢いをつけてドロップキックを考えるも、体格差から躊躇して繰り出せない藍。
しかしカーリーは少しずつ距離を詰めてくるから、藍はこのままでは逃げ場を失う結果となるのは明白・・・。
堪らず喧嘩キック気味に蹴りを放っていく藍。
しかしカーリーは蹴りに構わず大振りの張り手の様に手を出した。
バシィィィ・・・
ガードした藍だったが、ガードした腕が痺れる程の衝撃に驚きを隠せない・・・。
必死にローキックを叩き込む藍に、カーリーは足を蹴られながらも、続けて張り手を叩き込んだ。
バッシーン・・・
「はうっ・・・」
側頭部に炸裂した張り手にフラついていく藍。ガードを固めて距離を置いていくと、カーリーが前に出る。
堪らずリング内を逃げ回るように距離を置いていく藍に、カーリーは手招きしながら距離を詰めていく。
逃げるような愛に対して、カーリーは苛つきながら踏み込んでパンチを放つと、藍がガードしながらも距離が詰まっていった・・・。
次第にコーナーに追い詰められていく藍に、カーリーは逃がさないように左右に身体を動かしながら追い込むのに成功する。
コーナーを背にした藍は、ガードを固めて必死に前蹴りでカーリーを離そうとすると、カーリーは構わず踏み込んでパンチを放った。
バキィィィ・・・
鈍い衝撃音と共に、カーリーの拳は藍の顔面を捉えていく。
堪らずタックルの様に組み付こうとする藍。しかしカーリーは組み付く藍の身体をコーナーに押し込むと、膝蹴りをボディに叩き込む。
ドスッ・・
「ウゲッ・・」
コーナー串刺しの膝蹴りに藍が苦悶の表情を浮かべると、続けてカーリーのパンチが連打していく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
顔面へのパンチの連打に、藍の顔は紅潮して、更に口の中を切ったのか唇には血が滲んできている。
堪らず組み付くも、体格差から押し返されてコーナーに押し込まれてから、膝蹴りを叩き込まれていく藍。
ドスッ、ドスッ・・
「あうっ・・・うううっ・・・」
膝蹴りの連発に堪らず藍は座り込む様にダウンしていくと、カーリーは簡単には仕留めないとばかりに両手を拡げてリング中央へ進んでから、観客席にアピールしていく。
巨乳の藍がビキニ姿で苦しむ姿に歓声が起きると、レフリーも藍をチェックしながら立たせていく。
ビキニを直しながらも、地下プロレスだけに逃げられないからと藍は苦しそうな表情を浮かべながらも構えると、レフリーは試合を続けさせていく。
藍がコーナーで立ち上がると、カーリーはリング中央から走り込む様にしてコーナーに突進すると、ジャンピングニーパッドを放つ。
巨体が飛び込んできて、藍は必死に避けるとカーリーがコーナーに突っ込んで自爆した。
すると、藍は背後からカーリーの背中ードロップキックを叩き込むと、続けてトップロープを掴んでストンピングを連打していく。
バストを揺らしながら激しく蹴りこむ藍。
カーリーはロープを掴んでレフリーにアピールすると、ここでレフリーが止めていく。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示に藍が蹴るのを止めて離れると、カーリーも水着を直しながら立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離が詰まる藍とカーリー。
カーリーがパンチを放つと、藍がパンチを避けてタックルを仕掛けると、上手く組み付くも倒せない。
続けて足を掛けていくと、上手くカーリーの身体をマットに倒していく藍。
組み付いたまま、藍は固め狙っている様子に見えるも、藍自身が次の展開を考えていないから、組み付いたまま様子を見ている・・・。
逆にカーリーは体格差もあるからと、ブリッジ気味に跳ね返していくと、藍の組み付く力が抜けていく・・・。
一気にサイドポジジョンを狙っていく藍。
しかしカーリーが逃れるようにロープに逃げた・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、ビキニを直しながら立ち上がる藍。素肌には汗が浮かび上がっては、スポットライトの光に輝きを放つ。
対してカーリーも汗を浮かばせており、スポットライトで輝いてみえる大きな身体。
『ファイト!』
レフリーは試合を続けさせていくと、藍はガードを固めながら距離を詰めると、前蹴り気味に蹴りこんでいく。
藍の動きにカーリーはパンチで抵抗すると、リーチ差もあるからと、踏み込んで殴りつけると藍の顔面を捉えていくカーリーの拳。
バキッ・・・
「うっ・・・」
殴られて動きの止まる藍に、カーリーは首相撲の体勢に持ち込んで、必殺の膝蹴りを仕掛けていくも、藍も危険と感じて組み付いて膝蹴りを封じていく。
膝蹴りが出来なくなって、カーリーは下を向く藍の背中などに肘打ちを落としていくと、鋭いエルボーが藍の首筋などを襲っていく・・・。
バキッ・・ゴキッ・・
「くっ・・痛いっ・・・うっ・・・」
流石に藍も膝蹴りを警戒しての組み付きだったが、このエルボーにはダメージを受けて苦悶の表情を浮かべていると、力が抜けた所をカーリーが押し出してから、膝蹴りを放った。
これには両手でガードする藍だっだか、両腕が痺れる感覚に恐怖した・・・。
「か、顔に決まったら・・・ヤバイよ・・・これ・・・」
流石に顔面への膝蹴りだけは受けたくないとばかりに、藍は動きが鈍くなっていく・・・。
カーリーは続けてパンチを小刻みに出していくと、藍をロープ際に追い込んだ。
ドスッ、ドスッ、ドスッ・・・
「うっ・・ふぐっ・・」
ロープ際に詰まった藍のお腹に、強烈なボディブローを叩き込んでいくカーリー。
左右のパンチがお腹に炸裂していくと、藍は顔をガードしているも、お腹を何発も殴られてダメージを蓄積していく・・・。
藍も膝蹴りで距離を稼ごうとするも、カーリーに空振りとなっていくと、逆に顔をパンチで殴られていく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
容赦ない顔面パンチの連打に藍の鼻から鼻血が噴き出していく・・・。
藍も必死に殴り返すも、体格差と勢いから一方的に近い展開になっていくと、鼻血も酷くなって殴られる度にマットに血飛沫が舞っていく・・・。
カーリーを離したいからと、必死に膝蹴りを放つ藍。
ゴキィィィィ・・・
「ンアァァァァァ・・・・アアアッ・・・アッ・・・」
次の瞬間、カーリーが呻き声の様なものを発しながら突然座り込む様にダウンする。
そう、藍の膝蹴りが偶然にもカーリーの下腹部に命中して、カーリーは恥骨に当たったのか、その衝撃でダウンしてしまったのだった。
観客席も突然のことに静まりかえるも、藍が倒したのかと歓声に包まれていくリング上。
藍は苦しむカーリーの脇腹などへストンピングを叩き込むと、飛び上がってニードロップを脇腹へ叩き込んだ。
ドスッ・・
「グェェェェ・・・」
変な悲鳴をあげて苦しむカーリー。
更にサッカーボールキックを顔面に叩き込む藍。
バッシーン・・・
「アウゥゥゥゥゥゥ・・・」
弱々しい悲鳴をあげて顔面を両手で押さえながら転がるようにリング下に逃れるカーリー。
鼻血を流しながらも藍がガッツポーズで観客席にアピールすると、歓声を浴びていく藍。
リング下ではカーリーがグッタリしながらも、リング下のマットを叩いて悔しがっている。顔と脇腹への鋭い攻めに怒っている様子・・・。
藍はリング上からカーリーの動きを見ているも、追い打ちをしないなどチャンスを逃していく・・・。
リング下のカーリーはダメージを少しずつ回復するのと同時に、藍を痛めつけてやると考えている・・・。
そしてリング上にカーリーが戻ると、試合が続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、カーリーは突進していくといきなりヘッドロックに捉えていく。
いきなりのヘッドロックに対応できない藍に、そのままコーナーポストに叩き付けていくカーリー。
バッシーン・・・
「きゃあぁぁぁぁ・・・・」
悲鳴をあげる藍に、カーリーは背中を向けている体勢の藍に対して、エルボーや蹴りを叩き込むと、髪を鷲掴みにしてコーナーポストカバーに何度も叩き付けていく。
バシィィィ・・・バシィィィ・・・バシィィィ・・・
「あうっ・・・んあぁぁぁぁ・・・」
藍が悲鳴をあげていると、カーリーは藍の両腕をトップロープに絡めるようにしてから、コーナーに磔状態にしてから、必殺の膝蹴りをボディに叩き込む。
ドスッ・・・
「ウゲェェェェ・・・・」
カーリーの鋭い膝がボディを捉えると、藍の口から反吐が噴き上がった・・・。
ビチャビチャ・・・
マットに藍の吐瀉物が撒き散らされる状態になっても、カーリーは構わず膝蹴りを叩き込む。
ドスッ・・ドスッ・・
口から血の混じった胃液の様なものを垂れ流す藍。目は虚ろで危険な状態になっている様子・・・。
その藍の髪の毛を掴んでから、カーリーは身長差もあるからと、顔面への膝蹴りを叩き込んだ。
ゴキィィィ・・・
鈍い衝撃音と共に、藍は意識を飛ばしたのかグッタリと下を向いている・・・。
普通の格闘技なら間違いなくレフリーが止める展開だが、地下プロレスだけにレフリーは止めず、また観客達も更なる残酷な展開を求めていく・・・。
カーリーはお返しとばかりに、トップロープに両腕を絡まされている藍の、両足をセカンドロープに掛けていく。
まるでショーツに包まれた、股間がアピールされた形になっている藍・・・。
カーリーは観客席に向かってアピールしていく。
「オカエシ・・・リベンジ・・・ネッ・・・」
カーリーがアピールすると、失神状態の藍の股間を前蹴りで蹴り上げていく・・・。
バシィィィィ・・・
「ふぎぃぃぃぃぃぃ・・・・」
股間を蹴り上げられた瞬間、藍は変な悲鳴をあげていく。
同時に白いショーツから異臭を放つ液体が溢れ出した・・・、そう股間への衝撃に失禁してしまったのであった・・・。
コーナーには、藍の股間から溢れ出した液体が流れ落ちていく・・・。
藍もあまりの衝撃に、意識を失うのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ここでレフリーが試合終了のゴングを要請すると、カーリーはガッツポーズでアピールする。
『ただ今の試合、レフリーストップでカーリー・グロスの勝利となりますが、試合後半の行為で判定としたいと思うので、後ほど勝敗を発表します・・・』
リングアナのコールに観客席も歓声とブーイングが起きると、藍はリングドクターと黒服がコーナーから放してから、担架が用意されて乗せられて引き揚げるのであった・・・。
カーリーは不機嫌そうな表情を浮かべながらも、観客席にアピールしながら引き揚げるのであった・・・。
両者が引き揚げたあと・・・勝敗はカーリーの反則負けと言う裁定が下るも、日本勢と海外勢の3対3の判定に、観客席からも大将戦に持ち込むのかと演出すら感じた決着でもあった・・・。



第17試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、久末郁実。白ビキニに白いリングシューズ姿でリングに上がると、歓声を浴びて一礼していく郁実。今夜は海外モデル軍団最強のジゼルとの試合だけに、緊張感は隠せない・・・。
反対コーナーへ姿を現したのは、海外モデル軍団最強のジゼル・ブンチャン。黒いビキニに黒いリングシューズ姿でリングに上がると、郁実を睨み付けてからコーナーに進んでいった・・・。
『連絡します・・・先程の試合ですが、大河藍の反則勝ちの判定といたします!』
突然の試合結果のアナウンスに、会場内も騒がしくなっていく・・・。3勝3敗となっての、この試合で勝敗が決する事に、郁実もプレッシャーを感じている様子・・・。
『対抗戦第7試合・・・身長165p、上から83、59、86・・・Fカップ・・・21歳・・・久末郁実〜っ!』
早くもリングアナのコールに緊張しながらも、観客席に向かって一礼してはアピールする郁実。
『赤コーナー〜・・・・身長180p、上から86、61、86・・・36歳・・・ジゼル・ブンチャン!』
そしてジゼルはコールを受けると、今夜の獲物の郁実を見てはニヤリと笑みを浮かべると、観客席に向かってガッツポーズでアピールしていく。
観客席からはブーイングすら飛んでいく中、ジゼルは挑発的に郁実を睨み付けると、レフリーがリング中央でルールの確認をしている時も、郁実を睨み付けていく・・・。
ここでジゼルが素手での顔面パンチを認めての、華激ルールとしてオープンフィンガーグローブ無しの試合を提案すると、郁実は素手での顔面パンチを嫌がって、オープンフィンガーグローブを要求するも、観客席からは過激な試合を求める歓声が激しくなっていった・・・。
『いいぞぉぉぉぉぉ・・・・完全決着で素手で殴り合えっ!』
『ジゼル〜っ・・・郁実をボコボコにしてやれぇぇぇぇ・・・・』
『郁実ぃぃぃぃ・・・負けるなよぉぉぉぉぉ・・・・・』
『素手で殴り合えぇぇぇぇ・・・いいぞぉぉぉぉぉ・・・・』
レフリーも観客席の歓声に、素手での試合を説明すると、動揺する郁実。ジゼルは動揺する郁実の表情に笑みを浮かべると、コーナーに別れていった・・・。
ジゼルはコーナー付近の黒服に問いかけた・・・。
「コノシアイ・・・チョットザンコクナ、シアイニ・・・シテモ・・・モンダイナイ?」
その問いに、黒服が答えた。
『ノープロブレム・・・ドミネーションファイト、オーケー!』
黒服の言葉にジゼルが笑みを浮かべると、試合開始のゴングを待つリング上。
反対コーナーでは落ち着かない郁実の姿もあるが、構わず試合開始のゴングが打ち鳴らされた・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、ジゼルは威嚇する様に距離を詰めていく。
郁実はガードを上げるようにしてリングを回るように距離を保とうとしていく・・・。
まずは様子を見る両者。しかし郁実の表情からは焦りの色が浮かんでいて、ジゼルが精神的に優位に試合を開始している・・・。
少しずつジゼルが距離を詰めると、郁実は距離を置こうとして動くも、リング上はロープに囲まれているだけに、少しずつ追い込まれていく郁実・・・。
軽くジャブでジゼルの動きを見る郁実。
しかしジゼルは牽制も構わず距離を詰めると、逆に郁実が決死のタックルを仕掛ける。
バシッ・・・
肉体が激突する衝撃音の中、郁実が上手く片足タックルからバランスを崩させると、ジゼルからテイクダウンを奪っていく。
これには観客席から歓声が起きる中、郁実は必死にサイドポジジョンから抑え込んでいこうと身体を密着させた。
体格差もグラウンド展開だから差が出ない中、ジゼルは郁実の動きを見ていく・・・。
郁実はジゼルの腕を狙っていくも、ジゼルはロープに足を伸ばせるポジションに身体を動かすと、郁実の動きを見ている様子。
そのジゼルの肘関節を狙って捻る郁実に、ジゼルは効いたのかロープに足を伸ばしてエスケープした・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、郁実が離れて立ち上がった。ビキニを直しながら呼吸を整えていく郁実。
対してジゼルも水着を直しながら起き上がると、郁実に挑発的な視線を送っている。
『ファイト!』
レフリーの指示に構えて向かい合う郁実とジゼル。
立っていると体格差があるからと、郁実に対しては圧力が掛かっていくので、郁実も前に行く勢いが奪われている・・・。
逆にジゼルは前に出て圧力を掛けていくと、焦りから郁実は全身から汗を噴き出していく・・・。
ジゼルがジャブを放ちながら距離を詰めると、郁実もローキックを合わせていくも、圧力を受けてロープ際に追い込まれていく郁実。
ロープを背に前蹴り気味に蹴りこんで牽制する郁実。
しかしジゼルは余裕すら感じられる動きで郁実との距離を詰めると、踏み込んでパンチを放つ。
バキッ・・
鈍い衝撃音と共に、ジゼルの拳が郁実の顔面を捉えていく。
殴られてフラつく郁実。しかしガードを固めていくも、ジゼルは左右のパンチを叩き込む。
バキッ、バキッ・・
「うっ・・・」
苦痛に満ちた声を漏らす郁実。顔に強烈なパンチを連打されて苦しい展開。
堪らずタックルを仕掛けて組み付いていくと、ジゼルは踏ん張って倒れないと、逆に左右に振られていく郁実。
更に組み付いて下を向く郁実の背中に、エルボーを叩き込むジゼル。
ゴキッ・・
「あうっ・・」
組み付いたまま、エルボーの衝撃に苦悶の表情を浮かべる郁実。
更に膝蹴りを狙うジゼル。しかし郁実も足に組み付いて倒していくと、素早くアキレス腱固めを仕掛けた。
「オウッ・・・」
流石にジゼルも苦痛に顔を歪めるも、素早く片方の足でヒールキックを叩き込んではアキレス腱固めを放させていく。
転がるように郁実がロープに逃れると、ジゼルも立ち上がって構えた・・・。
郁実は呼吸を荒げながらも立ち上がると、レフリーは試合を続けさせていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めるジゼルと郁実。
身長差があるから郁実もタックルからのグラウンドを狙いたいが、ジゼルも郁実のタックルを見切りだしていた・・・。
ガードを上げながら距離を置く郁実に、ジゼルは少しずつ距離を詰めていく。
郁実もジャブ気味にパンチを放つも、ジゼルには届かない・・・。逆にジゼルは踏み込んでパンチを放つと、郁実のガードする腕に炸裂していく・・・。
バシッ・・
「くっ・・」
ジゼルのパンチの威力にガードはしていても、驚きを隠せない郁実。
堪らず前蹴りで距離を置こうとする郁実に、ジゼルは踏み込んでパンチを放った。
ゴキィィィ・・・
鈍い衝撃音と共に、郁実の顔面を抉るジゼルの拳。
「ぐはっ・・・」
顔面への衝撃に郁実がフラつくと、ジゼルが一気に前に出て首相撲の体勢に持ち込んでいく。
これには郁実は膝蹴りをガードしようと組み付いていくと、足を掛けてジゼルのバランスを崩してグラウンドに持ち込んだ。
素早く上になるように郁実が動くと、ジゼルは下から組み付いていく。
両足で郁実の身体をロックしていくジゼル。郁実も動きを制限させる様な格好になっていくも、果敢にも小刻みにジゼルの脇腹などへパンチを叩き込む。
ドスッ、ドスッ・・
「ウッ・・アグッ・・」
流石のジゼルも、郁実の素手の拳で脇腹を殴られて、苦悶の表情を浮かべている。
下からジゼルも殴り返そうとするも、両足を絡めていて力が入らない。
逆に郁実はマウントポジジョンに移行しようと、ジゼルの顔面へハンマーパンチで牽制していくと、突き放す形で馬乗り状態を狙うも、ジゼルはそれを許さない・・・。
組み付いていくジゼルに、郁実は小刻みなパンチで抵抗していくと、ハンマーパンチを顔面に散らしていく。
バキッ・・バキッ・・
時折叩き込まれるハンマーパンチに、ジゼルは身体を激しくバタバタさせる様に痛がっている。
痛がるジゼルに対して、郁実が一気にマウントポジジョンを狙うと、上手く馬乗り状態になっていくリング上。
観客席からは歓声が上がると、郁実は一気にジゼルの顔面へパンチを連打する。
バキッ、バキッ、バキッ、バキッ・・・
拳が顔面に叩き付けられる度に、衝撃音が残酷にも響くリング上。ジゼルの顔面に容赦ない郁実の拳が叩き込まれていくと、流石のジゼルも口の中を切ったり、鼻血を流し出した。
郁実が顔面パンチに集中していくと、ジゼルはブリッジ気味に身体を浮かせるようにして、郁実を跳ね返そうとする。
しかし郁実もバランスを取っていくも、激しく返したジゼルに郁実がバランスを崩すと、一気に転がるように逃れていくジゼル・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
ロープに逃れたジゼルにレフリーが郁実を止めていくと、チャンスだっただけに、観客席からも落胆の声も漏れだした・・・。
顔を気にしながら立ち上がるジゼル。郁実もビキニを直しながら立ち上がると、向かい合ってから試合は続けられていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく郁実。
タックルを仕掛けようと狙っている様子の郁実に、ジゼルは距離を注意しながらガードを固める。
グラウンドに持ち込んで勝負を賭けようと郁実がタックルを仕掛けると、ジゼルは見切ったのかカウンターの膝蹴りを合わせた。
ゴキィィィ・・・
鈍い衝撃音と共に、ジゼルの膝蹴りが郁実の顔面に炸裂した・・・。
意識が飛びそうになった郁実は必死にジゼルに組み付いてダウンを免れるが、ジゼルは力の抜けた郁実をコーナーに押し込んでいくと、そのままボディへ膝蹴りを叩き込む。
ドスッ、ドスッ・・・
「ぐふっ・・」
強烈な膝蹴りに郁実が身体をくの字にして崩れそうになると、ジゼルは拳を固めてお腹にパンチを叩き込む。
ボシュ・・・ボシュ・・・
「ぐはあっ・・あああっ・・・」
お腹への強烈なボディブローの連打に、口をパクパクして苦しむ郁実。口から涎を垂れ流している・・・。
更に顔面へ容赦ないパンチが連打されていくと、リング上に鈍い衝撃音が響き渡る・・。
バキッ・・バキッ・・バキッ・・
顔面への連打に郁実が座り込む様に崩れ落ちると、ジゼルは髪を鷲掴みにしていく・・・。
「マダマダ・・・タノシマセテモラウワヨ・・・」
強引に郁実を起こしていくと、コーナーに押し込むようにしてから、両腕をトップロープに絡めた。
動けない郁実に、ジゼルは狙いを定めてビキニに包まれた郁実の豊満なバストへパンチを叩き込む。
グニュ・・・
「あああっ・・・」
バストへの衝撃に悲鳴をあげる郁実。
更にジゼルの左右のパンチが左右のバストを抉ると、絶叫する郁実。
グニュ、グニュ・・・
「んあぁぁぁぁ・・・・」
郁実の悲鳴に観客席が盛り上がっていくと、一部の観客はロープだとブーイングをあげていった・・・。
レフリーがジゼルを離してから、郁実をロープから放つと、郁実はバストを押さえて痛がっているも、試合は止まるはずもなく、レフリーは試合を続けていった・・・。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に、コーナーの郁実に襲いかかるジゼル。
ジゼルが前に出て郁実が必死に蹴りを放つも、ジゼルが踏み込んで顔面へパンチを叩き込む。
ゴキィィィ・・・
鈍い衝撃音と共に、郁実の鼻から激しく鼻血が噴き出していくと、続けて片手で髪を鷲掴みにして捕まえると、片手で顔面を殴りつけていくジゼル。
ゴキッ、バキッ、ゴキッ・・・
必死に抵抗する郁実の顔面へ容赦なく叩き込まれていく拳に、下を向く郁実の顔から血が流れ落ちて、マットに赤い斑点を増やしていく・・・。
更にジゼルがコーナーに押し込んでいくと、郁実の顔が腫れだして残酷度が増していった・・・。
グラビア系だけに、顔が腫れだしていくと危険な状態になるものの、試合が止められるはずもなく郁実の地獄の時間の始まりに過ぎなかった・・・。
抵抗しようとパンチを出す郁実に、ジゼルは容赦ない顔面殴打をしていくと、郁実の抵抗が無くなっていく・・・。
「フフフッ・・・ショータイム・・・」
ジゼルはグッタリする郁実の髪を鷲掴みにして起こしていくと、ビキニのブラを鷲掴みにした。
「あっ・・・いっ、嫌っ・・・」
郁実がブラに手を掛けられて嫌がると、ジゼルは一気に剥ぎ取っていく。
『おおおっ・・・』
郁実がトップレスにされてバストが露わになると、観客席からは歓声が起きていった。
剥ぎ取ったビキニをリング下に投げると、ジゼルは郁実を羽交い締めにしてリング上から、四方の観客席に向かって郁実のバストをアピールしていく。
ジゼルが向けると、観客席が盛り上がっていく中、郁実はバストを晒されて見世物にされていくリング上。
そして近くロープに郁実を押しつけると、バストをトップロープに押しつける形で、擦りつけていく・・・。
ギュ・・ギュギュ・・・
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
乳房をロープに押しつけられて擦られて、摩擦での激痛に絶叫していく郁実。
ジゼルは郁実の悲鳴を楽しみかのように押しつけると、更に乳首が擦れるように押しつけていく。
「いやあぁぁぁぁぁ・・・・痛いぃぃぃ・・・・」
郁実が泣き声の様な悲鳴をあげると、トップロープとの摩擦で郁実の乳首が擦れては、血が滲み出している。
更にジゼルが郁実の乳首を狙った擦りつけをしていくと、乳首から血が滲み出て残酷な展開になるリング上・・・。
そしてジゼルがコーナーポストのカバーを外していくと、金具を剥き出しにしていく。
フラフラしている郁実の髪を鷲掴みにしてから、観客席に郁実の額を指さしてアピールすると、コーナーに近づくジゼル。
鼻血を出させられた代償として、今夜は郁実を徹底的に痛めつけようと考えているのか、髪を掴んでまま、剥き出しになった金具に郁実の額を叩き付けていく。
バキィィィ・・・
「痛いぃぃぃぃぃぃ・・・・」
叩き付けられた瞬間、郁実が絶叫していく・・・。
しかし構わず額を金具に叩き付けていくジゼル。
ゴキィィィィ・・・
「いやあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
郁実の悲鳴と共に、額が割れて出血していくと、郁実の顔を血が流れ落ちていく・・・。
更にジゼルが金具に叩き付けると、激しく出血して郁実は大流血状態になっていった・・・。
額から流れ出る血が、胸の谷間を伝って白いショーツを赤く染めていく・・・。
ジゼルは郁実をマットに倒すと、マウントポジジョンを奪って押さえつけると、抵抗のできない郁実の顔面を狙ってハンマーパンチを叩き付けた。
バキッ・・
顔面に炸裂すると、鈍い衝撃音と共に、郁実の身体がビクンと反応していく。
更にジゼルは郁実の顔面を殴打していくと、郁実は抵抗も出来ずに顔を叩き潰される様に痛めつけてられていくリング上。
あまりに残酷な展開に観客席も静まりかえると、ジゼルは拳をアピールしてから、郁実の顔面を殴りつけていく。
ゴキッ、バキッ・・・
顔を殴られてビクンビクンと身体を反応させる郁実。顔が腫れて残酷な展開になっていく・・・。
一方的な顔面殴打の展開に、危険と判断がされてレフリーがジゼルを止めていくのであった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
レフリーが試合を止めると、郁実は股間から異臭を放つ液体を垂れ流している・・・。
『勝者、ジゼル・ブンチャン!・・・これを持ちまして対抗戦は、4対3で海外モデル軍団の勝利となりました!』
そしてジゼルも立ち上がると、大流血状態の郁実の顔面を踏みつけてガッツポーズでアピールすると、失禁しているからとショーツを剥ぎ取らず、観客席に向かってアピールしてリングを降りるのであった・・・。
リングドクターは急いで郁実の応急処置をしていくと、担架に乗せられて郁実はリングを降りていくのであった・・・。



第18試合

対抗戦が終わると、黒服などがリングの準備に動いた・・・。
リングからロープから外されると、観客席からも驚きの中、有刺鉄線が用意されてリングにノーロープ有刺鉄線デスマッチの用意がされていく・・・。
そしてニュートラルコーナーには、有刺鉄線竹刀、フォーク、五寸釘など残酷な凶器が用意されていくと、有刺鉄線も張られて準備が整うと、選手が入場となっていく・・・。
『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングインするのは、仲島愛里。Gカップの見事なバストでグラビアアイドルとして活躍後、女優としても活動を模索していたが、芸能活動もどうなるのかと言う愛里に、有刺鉄線デスマッチと言う過酷な試合のオファーが出されたのであった。愛里にとっても有刺鉄線デスマッチは考えるところだったが、ファイトマネーなど条件からも受けた様である・・・。
そして愛里の対戦相手としてリングに上がるのが、まさかと観客席も驚きを隠せない杉元有美。スレンダー美形の有美は事務所問題などで活動も危ぶまれていたものの、今夜の有刺鉄線デスマッチを受ければ条件も悪くしないと言う話に決死の覚悟で臨んできた様子・・・。
愛里も有美も、残酷感が増すように白ビキニに白いリングシューズ姿での試合。有刺鉄線デスマッチでビキニ、間違いなく血塗れになる事は確実と言う残酷な試合形式・・・・。
『第18試合・・・敗者芸能界追放ノーロープ有刺鉄線デスマッチを行います・・・青コーナー〜・・・身長157p、上から86、60、88・・・Gカップ・・・27歳・・・仲島愛里〜っ!』
早くもコールが始まると、リングアナのコールに一礼していく愛里。グラビアアイドル時代通りのムッチリした体型に歓声がおきていく。
『赤コーナー〜・・・身長168p、上から84、58、85・・・Cカップ・・・28歳・・・杉元有美〜っ!』
コールされて気合いを入れて片手を突き上げてアピールする有美。流石に有刺鉄線デスマッチだけあって、落ち着かない表情を浮かべている。
お互い視線を合わせない愛里と有美。過去に対戦経験があるだけに、お互いもデスマッチで完全決着を狙うのか、気合いが乗り出しているリング上。
『この試合は、有刺鉄線を使った攻撃、また用意された凶器を使った攻撃は認められます。相手を失神KO、レフリーストップ等での決着となります!』
スポットライトに鈍い輝きを放つ有刺鉄線。愛里も有美も緊張は隠せないものの、相手を血の海に沈めようと気合いは入れている。
そしてレフリーの説明も終わって、試合開始のゴングがリングに響き渡っていった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に、観客席が盛り上がっていく。
まずは有美と愛里は距離を置いて睨み合うと、お互いが手を出さないリング上。
流石に有刺鉄線に囲まれたリングでの試合だけに、緊張感はいつもの試合より増している・・・。
愛里もフットサル仕込みの打撃を出そうにも、まずは様子を見ていて距離を置いている状態。
有美も身長差もあるものの、前に出ずに有刺鉄線リングだけに、どう試合をするのか戸惑いがある様子・・・。
お互い、有刺鉄線のリングで試合などしたくもないものの、各々の事情でこのリングに上がっていて、また目の前の相手を倒さないといけない、終わらない試合・・・。有刺鉄線だけに残酷な決着は免れない・・・。
少しずつ距離が詰まると、まずは有美が軽く掌打を放つと、愛里は構わず返していくと、観客席が盛り上がっていく。
体格差はあるものの、愛里は有美に勝利した経験からも自信を持っている様子・・・。
しかし今夜は、両者とも有刺鉄線デスマッチだけに緊張感の度合いは激しいものになっている・・・。
少しずつ距離が詰まっていくと、緊張感が高まるリング上。
いきなり愛里が踏み込んで喧嘩キックを放つと、有美のお腹を抉った・・・。
ドスッ・・
「ぐふっ・・」
突然のお腹への衝撃に苦悶の表情を浮かべる有美に、愛里は続けてエルボースマッシュから有美の身体を有刺鉄線へ振ろうとするも、流石に有美も踏ん張っていくと、愛里が距離を置いた。
『おおおっ・・・・』
早くも有刺鉄線地獄に美女が放り出されるかもと言う展開に、観客席から声が漏れていく・・・。
また距離を詰めていく愛里と有美。今度は有美が牽制のハイキックを放つと、愛里はハイキックを避けてタックル気味に組み付いていく。
組み付いてから、有美をスープレックス気味にマットに投げようとする愛里に、有美は抱きつくようにしてバランスを崩させると、倒れ込むようにグラウンド展開に持ち込んでいく。
素早く上になろうとする有美に、愛里も下から組み付いていく。
しかし有美が体重を乗せながら組み付くと、スタミナを削ろうとしているのか有美は体重を更に掛けていく。
愛里が嫌がるようにブリッジなどで返そうとするも、有美はバランスをとっては体重の乗せた。
「痛いぃぃぃ・・・」
しかし有美が悲鳴をあげるようにして離れると、そう愛里が組み付く有美のバスト辺りを噛み付いたのだった・・・。
素早く立ち上がる愛里に、有美も立ち上がると構えていくリング上。
愛里はガードを上げて素早くジャブ気味のパンチで牽制しながら距離を詰めると、ローキックを叩き込む。
バッシーン・・・
愛里のローキックにフラついた有美に、続けてハイキックを放つ愛里。
しかし有美がガードすると、逆にローキックからハイキックと打撃で前に出た。
バシッ・・・
ハイキックは避けて空振りさせる愛里は、そのまま空振りの有美にタックルから組み付いていくと、そのまま抱きついた形で有刺鉄線に押し込もうとする。
観客席も盛り上がっていく中、有美の背中が有刺鉄線に迫ると、有美が踏ん張るようにしてから返そうとするも、愛里が膝蹴りから押し込んでいく。
有美としても有刺鉄線に押し当てられる恐怖に気合いを入れていくも、愛里が無理矢理押し込んだ。
そしてお腹に喧嘩キックを叩き込むと、堪らず有美が有刺鉄線に倒れ込む・・・。
グサグサ・・・
「んあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
次の瞬間、有美の背中が有刺鉄線に食い込むと、同時に有美の絶叫する悲鳴が会場内に響き渡った。
「ああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
有美は背中が有刺鉄線で傷つけられると、泣き声に近い悲鳴をあげている。
愛里も有美の悲鳴に驚きを隠せないものの、構わず蹴りを入れて有刺鉄線に押し込む。
グサッ・・
「ああああああぁぁぁぁぁ・・・」
またも有美の悲鳴が響き渡ると、愛里は髪を掴んで有刺鉄線から引き離すと、首に腕を巻き付けてDDTで有美をマットに叩き付けていく。
パァーン・・・
マットに叩き付けられて俯せ状態で動きの止まる有美。背中は有刺鉄線で傷つけられた部分から痛々しく血が流れ出ている・・・。
起き上がろうとする有美に、愛里は勢いをつけてラリアットを叩き込むと、有美が大の字に倒れ込む。
バッシーン・・・
「あうっ・・・」
大の字状態の有美に、愛里はバストを狙ってストンピングを叩き込むと、髪を掴んで起こしていく。
有刺鉄線のダメージで苦しい有美に、愛里がエルボーを側頭部に叩き込むと、有美も意地を見せていく。
ゴキッ・・
有美もエルボーで抵抗すると、続けてエルボーを叩き込んで愛里を止めていくと、有刺鉄線に押しつけようとする。
しかし愛里は、逆にタックル気味に組み付いていくと、そのまま有刺鉄線に有美の身体を押しつけようとするが、有美も踏ん張ると、ここで体勢を入れ替えた。
「お返しよぉぉぉぉ・・・」
有美が絶叫すると、愛里の身体を有刺鉄線に向けて押し込んでいくと、愛里の身体が有刺鉄線に押しつけられた・・・。
グサグサ・・・
「んああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
有刺鉄線の棘が素肌を傷つけると、その激痛に絶叫する愛里。
容赦なく愛里の素肌が傷つけられると、血が流れ出ていく・・・。まさに残酷な光景だが、観客達は残酷な展開を求めて歓声を上げていく。
更に有美が有刺鉄線に押しつけられた愛里のバストへ、勢いあるドロップキックを叩き込むと、更に有刺鉄線が素肌に食い込んで悲鳴をあげていく愛里。
バッシーン・・・グサァァァ・・・
「嫌あぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
「喰らえぇぇぇぇぇ・・・・」
ドロップキックの圧力で、更に愛里の素肌に有刺鉄線が食い込んでいくと、愛里は激痛で動きが止まっていく。
フラついて有刺鉄線から離れる愛里に、有美は有刺鉄線デスマッチだけに、有刺鉄線を使ってダメージを与えて勝利しようと考えると、フラつく愛里の髪を鷲掴みにしていく。
「有刺鉄線デスマッチなんだから、有刺鉄線使うのも反則じゃないのよね!」
有美が観客にアピールする様に叫ぶと、愛里の額をトップロープならぬトップ有刺鉄線に押しつけようとした。
しかし愛里も抵抗して、有刺鉄線を掴んで抵抗していくと、逆にカンガルーキックで有美の股間を蹴り上げた。
バキッ・・
「あうっ・・」
「そうよね、有刺鉄線を使ったって反則じゃないわよね!」
股間の衝撃で動きの止まった有美を、そのまま背中から有刺鉄線に押し込んだ愛里。
グサッ・・グサッ・・
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
またも有刺鉄線の激痛に絶叫する有美。美人グラビアアイドルの有美の有刺鉄線地獄で悲鳴をあげる展開に観客席が盛り上がっていく。
『いいぞぉぉぉぉぉ・・・・もっとやれぇぇぇぇぇ・・・』
背中が傷つけられて血が流れ出すと、白いショーツに血が吸い込まれていく・・・。
更に愛里が有刺鉄線に押し込んだ有美に膝蹴りを叩き込む。
ドスッ・・
「ふぐっ・・」
有刺鉄線に背中を傷つけられて、前からは膝蹴りの衝撃にダメージを増していく有美。
ドスッ・・
「おらぁぁぁぁぁ・・・・」
「んあぁぁぁぁぁ・・・」
更に愛里が助走をつけて喧嘩キックをお腹に叩き込むと、更に背中などに傷が増していく有美。
愛里が離れると、有美はフラつきながら有刺鉄線から離れると、グッタリと倒れこんだ。
俯せ状態の有美に愛里は馬乗り状態になると、髪を片手で鷲掴みにすると、片手で凶器の五寸釘を手にしていく。
そして観客席に五寸釘をアピールしてから、有美の額に押しつけていく愛里。
グリッ・・
「痛いィィィィ・・・・嫌あぁぁぁぁ・・・・・」
額に五寸釘を押しつけられて痛がって絶叫する有美。両足をバタバタと激しく動かしては悲鳴をあげて痛がっていく。
構わず愛里が五寸釘をグリグリと押しつけていくと、有美の額から血が流れ出していく・・・。
美人グラビアアイドルの有美の悲鳴をあげる展開と、流血シーンに観客席が盛り上がっていく。
『いいぞぉぉぉぉ・・・もっとやれぇぇぇぇぇ・・・・』
『脱がせ、脱がせっ!』
観客席からの歓声に、愛里は構わず五寸釘を押しつけると、鼻に指を掛けて鼻フック状態でのキャメルクラッチを仕掛けていく。
グイッ・・
「ふがっ・・ふがっ・・ががっ・・・」
豚鼻状態にされて苦しむ有美。
愛里はヒップドロップ気味に有美の身体を押し潰すと、立ち上がっていく。
有美も額から流血しながら四つん這い状態になると、顔面狙いの蹴りを仕掛けようとする愛里。
しかし蹴られながらもキャッチしていく有美。そのまま変形ドラゴンスクリュー状態で愛里の足を捻りながら倒していくと、焦りの色を浮かべた愛里。
素早く有美が組み付いて、愛里を押し潰す形でサイドポジジョンの体勢に持ち込んだ。
Cカップの有美のバストと、Gカップの愛里のバストが押し合う形になっていくリング上。
有美は脇腹にハンマーパンチでダメージを与えようとすると、愛里が有美に噛み付いた。
ガブッ・・
「痛いっ・・・」
堪らず悲鳴をあげる有美。しかし愛里は構わず噛み付いていくと、激しく殴打しながら立ち上がっていく有美。
愛里も立ち上がっていくと、笑みを浮かべて構えていく・・・。
デスマッチだけに噛み付きも反則は取られないからと、愛里は手段を選ばない・・・。
有美はガードを上げて距離を詰めていくと、愛里はガードを上げながらも、組み付くタイミングを計っている・・・。
有美が小刻みにジャブを放って距離を詰めると、愛里がタックルを仕掛けた。
しかし有美もカウンターの膝蹴りを放つと、愛里のボディへ容赦なく膝蹴りが突き刺さると、愛里の動きが止まった・・・。
ドスッ・・
「はうっ・・」
カウンターの膝蹴りで動きの止まった愛里に、有美は髪を鷲掴みにしていくと、観客席にアピールする様にしてから、有刺鉄線に愛里を近づける。
「いくよぉぉぉぉぉ・・・」
有美が叫ぶと、愛里の額を有刺鉄線に押しつけていった。
グサッ・・グサッ・・
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
流石に有刺鉄線を額に押しつけられて激痛で絶叫する愛里。同時に額から流血していくと、有美は構わず押しつけてダメージを増やしていった。
更にロープに振るように反対側の有刺鉄線に愛里を振っていく有美。
グサッ・・
「んああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
背中から有刺鉄線に押しつけられた形の愛里は、背中を切り刻まれる感覚に絶叫していく。
フラつきながら前のめりに倒れ込む愛里に、有美は有刺鉄線竹刀を持ち出すと、振り上げてから、愛里の背中に叩き付けていく。
バッシーン・・・
「あああああぁぁぁぁぁ・・・」
激しい出血で愛里の綺麗な背中は、傷つけられて真っ赤になっていくと、有美も容赦なく竹刀を叩き付けて更に激しさを増していく流血。
「立ちなさいよ・・・」
有美は愛里を起こしていくと、今度は背中の反対側でバストを狙おうとしていく。
「自慢の胸を傷つけてあげるわ・・・覚悟しなさい・・・」
近くの有刺鉄線に愛里のバストを押しつけようとすると、愛里も意地を見せていく。
「ふざけないで、オマエの胸を傷つけてやる!」
愛里が叫ぶと、いきなり有美の身体を有刺鉄線に押しつけると、白いビキニの布地に守られたバストを有刺鉄線に押しつけた。
グサッ・・
「あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
バストへ有刺鉄線が突き刺さると、有美が悲痛な叫び声を上げていく。
ビキニにも傷つけられたバストから出血して赤く染まりだしていくと、愛里はビキニをに手を掛けていく。
そして引っ張って有美をトップレスにしていくと、剥ぎ取ったビキニを投げ捨てていくと、フルネルソンの体勢から有刺鉄線にバストを更に押しつけた。
グサッ・・
「痛いぃぃぃぃ・・・・嫌あぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
流石に有刺鉄線をバストに押しつけられて泣き叫ぶ様な悲鳴をあげる有美。白い綺麗な乳房が傷つけられていくと、観客席は興奮状態になっていく。
しかし体格差もあって有美が藻掻くと、バランスを崩していく愛里。
逆にバストから血を流しながら有美が愛里のビキニに手を掛けた。
「だったらお返しよ、ほらっ!
まずは愛里のビキニを剥ぎ取ると、愛里の自慢のGカップバストが露わになった。
更に髪と腕を掴んでから有刺鉄線に振る様に押しつける有美。
グサッ・・グサッ・・
「痛いぃぃぃぃぃ・・・・」
堪らず絶叫する愛里。押しつけられてバストに有刺鉄線が食い込んでいくと、激痛に悲鳴をあげた。
乳房が傷つけられて血が流れ出ると、観客席は両者のバストが傷つけられる激しい有刺鉄線デスマッチに興奮していく会場内・・・。
有刺鉄線のダメージで苦しい愛里を有刺鉄線から引き離すと、有美はバックに回ってバックドロップでマットに叩き付けていく。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
有刺鉄線からのバックドロップで意識を飛ばしそうになる愛里が大の字になると、有美は動きを止めようと飛び上がってお腹にフットスタンプを叩き込んでいく。
ドスッ・・・
「うぐっ・・グボッ・・・」
流石にお腹に勢い良くフットスタンプを受けて、愛里は口から反吐を噴き上げた。
口をパクパクしながら、自ら吐き出した反吐で顔を汚している愛里に、有美は顔面を踏みつけて観客席にアピールすると、リング上にある有刺鉄線竹刀を手にした。
仰向け状態の愛里に、有美は有刺鉄線竹刀を振り上げると、一気にお腹に叩き付けた。
バッシーン・・
「喰らえっ!」
「んあぁぁぁぁぁぁ・・・・」
愛里が悲鳴をあげると、有美は何度も有刺鉄線竹刀をお腹に叩き込むと、愛里のお腹が傷つけられて無惨な姿になっていくリング上。
更に俯せ状態にしていくと、背中などから流血している愛里に、有美は馬乗り状態になっていく。
「そろそろ決めるわよ!」
有美は観客席に向かってアピールすると、片手で髪の毛を鷲掴みにして愛里の顔を上に向けると、片手で有刺鉄線竹刀を額などに擦りだした。
グリッ・・グサッ・・
「きゃああぁぁぁぁぁ・・・・いやぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
流石の愛里も絶叫して悲鳴をあげている。額からの流血も酷くなって顔面を真っ赤にしていく愛里。
構わず有美が有刺鉄線竹刀を擦りつけていくと、激しい流血から観客席からも驚きの声が上がっていた・・・。
『杉元って、意外と残酷な事もするんだな・・・・』
『あれ、やばくねぇ?』
必死に有刺鉄線竹刀を掴んで逃れようとする愛里。
しかし有美の激しい有刺鉄線竹刀の揺さぶりにダメージを増していく・・・。
マットに血がポタポタと激しく流れ落ちる中、レフリーも愛里にギブアップか問いかけた・・・。
『仲島っ、ギブアップ・・・ギブアップ?』
レフリーの問いかけに反応せず、有美に抵抗していく愛里。
しかしあまりの流血にレフリーがリングドクターに目線を写すと、危険だからと試合を止める様に指示が出た・・・。
『カンカンカンカン・・・』
ここで試合終了のゴングが打ち鳴らされると、レフリーは有美を止めて行くも、構わず有刺鉄線竹刀で痛めつけていく有美。
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
流石に有刺鉄線竹刀で擦られては、絶叫して悲鳴をあげる愛里。
『カンカンカンカン・・・』
更にゴングが打ち鳴らされると、レフリーは有美を離していくのであった・・・。
『ただ今の試合、杉元有美のレフリーストップ勝ちとなりました!』
リングアナのコールに観客席からは、残酷な光景に言葉を失うと、有美はリングアナからマイクを受け取ってアピールしていく。
「今夜は、地下プロレスらしいデスマッチをやらせてもらいましたが・・・、容赦なくやらせてもらいました・・・。私も、有刺鉄線の痛さを感じましたが、これが地下プロレスと思いました!・・・また機会があれば、有刺鉄線デスマッチ、やりたいと思います!」
そう叫ぶと、マイクをマットに叩き付けてガッツポーズをしていく有美。
次の瞬間、観客席から歓声が起きていくと、リングドクターは愛里を応急処置していく。
『なお、負けた仲島愛里は、芸能界引退となりますが、地下プロレスの契約は残っているので、引き続き参戦してもらいます・・・』
リングアナの説明に歓声が起きる中、愛里は担架に乗せられると、リングを後にするのであった・・・。



第19試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングに上がるのは、モデルの香理奈。白い競泳水着に白いリングシューズ姿で、まさかのノーロープ有刺鉄線デスマッチへの参戦。表での仕事も出始めて、復活の兆しの最中の有刺鉄線デスマッチに、観客席からも驚きの声が上がっている。
その香理奈の相手としてリングに上がるのは、久々の地下プロレス参戦の池畑忍。忍も白い競泳水着に白いリングシューズで、両者共に出血したら観客席からもよく見える、そんな工夫の水着を着ている。
お互いが視線を合わせようともせず、まさかの両者に観客席も盛り上がりを見せている会場内。
早くもリングアナがコールを始めようとしていくと、リング上ではお互いが緊張しながらも気合いを入れていた・・・。
『青コーナー〜・・・身長165p、上から80、57、88・・・33歳・・・香理奈〜っ!』
コールを受けて片手を突き上げてアピールする香理奈。
『赤コーナー〜・・・身長173p、上から85、58、86・・・33歳・・・池畑忍〜っ!』
コールされてガッツポーズで応える忍。久しぶりの地下リングが、ノーロープ有刺鉄線デスマッチだけに、忍も気合いを入れている。
公認の凶器が用意されていくと、香理奈と忍は落ち着きながらも呼吸を大きく吸っては、落ち着こうと必死の様子・・・。
美人モデル同士の激しいデスマッチに、観客席からは歓声が飛んでいた・・・。
観客席が残酷な展開を期待する中、試合開始のゴングが打ち鳴らされていくリング上・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時にコーナーから飛び出していく香理奈と忍。
まずは距離を置いて睨み合っていくと、お互いが牽制する様に踏み込む素振りを見せたりしていくリング上。
お互いが素手だからと、香理奈は打撃を仕掛けようとジャブ気味に繰り出しながら距離を詰めようとすると、忍は蹴る様な感じで抵抗していく。
身長差からも忍の蹴りが伸びるからと、香理奈は嫌がるように距離を置こうとするも、忍が前に出て行く。
前に出る忍に、身長差に構わず香理奈がジャブを放つと、地下プロレスのリングの経験値の差から、香理奈の拳が忍の顔面を捉えていく。
バシッ、バキッ・・・
顔を殴られて嫌がるように距離を置こうとする忍に、香理奈は前に出て早くもローキックからハイキックを牽制したりと、打撃で流れを掴んでいくリング上。
しかし忍も有効打を受けていないからと、香理奈の打撃の様子を見ている様子。
香理奈が左右のパンチを放つと、忍はガードしながらも上手くリング上を動いていくと、有刺鉄線デスマッチだけにロープワークを使った攻めは出来ないからと、エルボースマッシュを放った。
ゴキィィィ・・・
「くっ・・・」
前に出た香理奈の側頭部を捉えたエルボーにフラつくと、忍は続けて左右の大振りの張り手を叩き込んだ。
バッシーン、バッシーン・・・
張り手の連打にフラつく香理奈。堪らずタックル気味に組み付こうとすると、忍に潰されて俯せ状態になっていく。
忍は上から潰した体勢から、素早くサイドポジジョンを奪っていくと、香理奈を仰向け状態にしてから抑え込んでいった。
体重を乗せられるだけでも香理奈はスタミナを消耗するだけに、苦しい展開になっていくリング上。
忍も地下プロレスでの試合経験は少ないものの、Oプロ側からは準備だけは指示されていたのか、トレーニングは欠かさなかった様子・・・。
香理奈相手に試合の流れを掴んでいくリング上の様子に、観客席も驚きを隠せない・・・。
抑え込まれていく香理奈も、下から組み付くようにして返そうとしていくと、忍がエルボーでマットに叩き付けると、一気にマウントポジジョンを奪っていく。
下になる香理奈は、体重を乗せられて呼吸も苦しくなってスタミナを削られていくと、いきなり忍のバストを鷲掴みにした。
グイッ・・
「きゃっ・・・」
突然の競泳水着の上からとは言え、バストを鷲掴みにされて可愛らしい悲鳴をあげてしまった忍。
その瞬間、香理奈はブリッジ気味に返すと、バランスを崩した忍を返して立ち上がった。
忍も立ち上がると、香理奈が挑発的に呟く・・・。
「胸を掴まれたくらいで、甘いわね・・・地下リングはそんなんじゃ勝てないのよ!」
香理奈の言葉に、忍は黙ったままガードを上げていくと、香理奈は小刻みなジャブで牽制していく。
距離を詰めていく香理奈に、忍も下がるも有刺鉄線に囲まれたリングでは、逃げ場もなく追い詰められていく忍。
更にローキックなど打撃で攻める香理奈に、忍は有刺鉄線が迫るも、蹴られながらも距離を保とうとしている。
「逃げ場はないわよ、今夜のデスマッチは!」
香理奈が挑発していくと、いきなり忍が動いた。
「逃げ場がないんじゃないわよ、利用しないとね!」
忍がそう叫ぶと、突然香理奈の髪を鷲掴みにして、一気に有刺鉄線へ香理奈を振っていった・・・。
グサッ・・
「んあぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
有刺鉄線に激突させられて、その棘が身体の前面を襲うと、激痛に悲鳴をあげる香理奈。
流石に忍も有刺鉄線の威力に驚きを隠せないと、フラついて有刺鉄線から離れた香理奈の白い競泳水着には、有刺鉄線のダメージで血が滲み出している。
更に背中から有刺鉄線に押し込む様にしていく忍。押し出すようにキチンシンクで蹴りこむと、またも香理奈の身体が有刺鉄線に押し込まれていった。
グサッ、グサッ・・・
「きゃあああぁぁぁぁぁ・・・・」
またも香理奈の悲痛な叫び声が響き渡る会場内。観客席も美人女優の香理奈の有刺鉄線地獄に歓声をあげると、忍は戸惑いながらも香理奈の身体を有刺鉄線に押しつけていく。
有刺鉄線に押しつけられて、香理奈の身体に金属の棘が食い込んでいくと、激痛と共に白い競泳水着に血が浮かび上がっていく・・・。
激痛のダメージからも、香理奈は苦しい状況に追い込まれていくと、忍はニュートラルコーナーから有刺鉄線竹刀を持ち出した。
これには観客席も意外な行動だからと、歓声が起きていく。
有刺鉄線から離れてフラつく香理奈に、忍は振りかぶった有刺鉄線竹刀を振り下げて香理奈の脳天に叩き付ける。
バッシーン・・・
「んああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
有刺鉄線竹刀の一撃に悲鳴をあげる香理奈。
更に竹刀を振り回そうとする忍に、香理奈も負けずに走り込む様にドロップキックを叩き込むと、竹刀を持ったままの忍が倒れ込んだ。
香理奈は続けてストンピングから髪を鷲掴みにしていくと、お返しとばかりに忍を有刺鉄線に振っていくと、忍が踏ん張って逆に有刺鉄線に叩き付けられた香理奈。
グサッ・・
「ああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
またも悲痛な叫び声をあげて痛がる香理奈。
有刺鉄線が素肌を傷つけて流血させていく残酷な展開に、観客席からは歓声が上がっていく。
更に忍が蹴りこもうとすると、香理奈が有刺鉄線から離れながらラリアットを叩き込んだ。
バッシーン・・・
香理奈のラリアットにフラつく忍に、香理奈は待ってましたとばかりに観客席にアピールする。
「お返しだぁぁぁぁぁ・・・」
香理奈が叫ぶと、忍の身体を有刺鉄線の待つコーナーに振っていくと、背中からコーナーに叩き付けられて有刺鉄線の激痛を初めて受けて絶叫する忍。
バッシーン・・・
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
初めて味わう有刺鉄線の激痛に絶叫する忍。
更に香理奈はアピールしてから、コーナーに寄りかかる忍に勢いをつけてドロップキックを叩き込むと、有刺鉄線の棘が忍の素肌を切り裂いていく。
お互いが白い競泳水着を赤くしながら闘う展開に、観客席も盛り上がっていく。
コーナーからフラつきながら前に進む忍に、香理奈は有刺鉄線でダメージを与えようと手を掴んでいくと、逆に忍が香理奈をコーナーに振っていった。
バッシーン・・・
「んあぁぁぁぁぁ・・・」
またも有刺鉄線地獄に叩き付けられたのは香理奈で、流石に何度も背中から叩き付けられては、競泳水着も一部破れだしている。
フラつく香理奈の髪を掴んでコーナーから引き離す忍。
髪を掴んだまま下を向かせると、容赦なく香理奈のボディへ膝蹴りを叩き込んでいく。
ドスッ、ドスッ、ドスッ・・・
膝蹴りの連発に香理奈はダメージを受けて苦しい展開になっていくと、膝を着くようにダウンした。
忍は続けて膝をつく香理奈の顔面へ膝蹴りを狙うと、避けようとする香理奈の顔面へ強引に膝を叩き込んだ忍。
ゴキィィィ・・・
鈍い衝撃音がリングに響くと、香理奈は意識を遠のかせてマットに俯せに崩れ落ちた・・・。
観客席が香理奈のダウンに歓声をあげると、忍は有刺鉄線竹刀を手にすると、俯せの香理奈の背中に振り下ろしていく。
バシィィィィ・・・バシィィィィ・・・バシィィィ・・・・
何度も背中に竹刀を振り下ろされて、香理奈は痛がるようにヒクヒクと身体を反応させていく。
更に俯せの香理奈に馬乗りになっていく忍は、香理奈の髪を鷲掴みにして上を向かせていくと、有刺鉄線竹刀を額に押しつけていく。
グリッ・・
「んはっ・・・」
激痛で香理奈が意識を完全に戻すと、忍が囁く。
「デスマッチだから、遠慮はしないわ・・・」
忍は一気に香理奈の額を有刺鉄線竹刀で擦りつけると、香理奈の悲鳴が響き渡っていく会場内。
グサッ・・
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
有刺鉄線竹刀に傷つけられて、香理奈の端正な顔に血が流れ落ちていく。
美人女優の大流血シーンに興奮していく観客席・・・。
『いいぞぉぉぉぉ・・・・もっと痛めつけろぉぉぉぉ・・・』
『もっとやれぇぇぇぇぇ・・・』
観客席からの声に、忍も戸惑いながらも香理奈の額を擦りつけていくと、両足をバタバタと激しく動かしながら、香理奈は悲鳴をあげていく。
激しい出血に顔面を真っ赤にしていく香理奈。
更に忍は有刺鉄線竹刀を喉元に滑り込ませてから、キャメルクラッチの様に香理奈の身体を反らそうとすると、有刺鉄線竹刀が香理奈の喉元に食い込んでいく。
グサッ・・・
激しく藻掻く香理奈。喉元への有刺鉄線竹刀は危険な状態で、また額からの流血で激しすぎるからと、リングドクターと関係者がリングサイドで話し合っている・・・。
表での仕事に有刺鉄線での傷が影響すると、活動に支障も出るからと、関係者がレフリーに合図を送る・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングが打ち鳴らされると、ここで忍の勝利が決まっていった・・・。
『ただ今の試合、池畑忍のレフリーストップでの勝利となりました!』
試合を止められて竹刀を放していく忍。香理奈はグッタリとマットに倒れ込んでいると、忍は勝利した実感もなく、立ち上がるとレフリーに手を挙げられていった。
『勝者、池畑忍っ!』
レフリーに手を挙げられていく忍は、有刺鉄線の怖さを体感して、また久しぶりの地下リングでの勝利を挙げたことに、観客席に向かって一礼していくのであった・・。
負けた香理奈は、リングドクターの応急処置を受けていくと、担架が運び込まれていくリング上。
ダメージも大きいからと、担架に乗せられてリングを降りていくが、ギブアップもしていないからと負けていないとレフリーにアピールするも、試合の決着は着いたからとリングをあとにするのであった。
関係者としては、香理奈の大流血勝利を期待していた様子だが、慣れないルールだっただけに、香理奈も残念な結果となったのだった・・・。



第20試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングに上がるのは、Gカップの爆乳を武器にグラビアで活動する椙原杏璃。白いビキニに白いリングシューズ姿でリングに上がると、慣れない有刺鉄線のリングに戸惑いの表情を浮かべている・・・。
その杏璃の対戦相手として有刺鉄線に囲まれたリングに上がるのは、今夜2試合目の熊多曜子。グラビア界のレジェンド加藤礼子との試合だけでは満足しなかった曜子は、このノーロープ有刺鉄線デスマッチで巨乳同士でのデスマッチが組まれると、オファーを受けて試合に臨んできた・・・。白いビキニに白いリングシューズ姿でリングインすると、観客席に向かって片手を挙げてアピールしていく。
対する杏璃はノーロープ有刺鉄線デスマッチに抵抗したが、芸能活動などをチラつかされて仕方ない参戦。流石に有刺鉄線での流血経験はあるものの、ノーロープ有刺鉄線デスマッチは初めてだけに、緊張している様子。
曜子もノーロープ有刺鉄線デスマッチと言うだけに、残酷度が高い試合形式で、美人の杏璃を血の海に沈めようと気合いが入っていた・・・。
『第20試合・・・青コーナー〜・・・身長157p、上から89、56、80・・・Gカップ・・・35歳・・・椙原杏璃〜っ!』
コールを受けて一礼していく杏璃。観客席からは爆乳に対して歓声が飛んでいく・・・。
『綺麗なオッパイを傷つけるなんて勿体ないぞぉぉぉぉぉ・・・・』
『有刺鉄線よりレイプマッチの方が見たいぞぉぉぉぉ・・・・』
歓声に顔を赤らめる杏璃・・・。
『赤コーナー〜・・・身長164p、上から92、56、84・・・Gカップ・・・35歳・・・熊多曜子〜っ!』
そして曜子が今夜二度目のコールを受けると、ガッツポーズで観客席に向かってアピールすると、観客席から歓声が飛んでいく。
『期待してるぞぉぉぉぉ・・・・椙原を全裸KOしてやれぇぇぇぇぇ・・・・』
『椙原のアソコに有刺鉄線竹刀をブチ込んでやれぇぇぇぇぇ・・・』
早くも観客席は残酷な期待をして、曜子に歓声を浴びせていく・・・。曜子も観客席の声に頷くと、反対コーナーの杏璃を徹底的に痛めつけようと考えていた・・・。
レフリーがルールの確認をしていくと、杏璃と曜子は有刺鉄線に囲まれたリングの中央で視線を合わせようとはせず、レフリーの言葉を耳にしていると、説明が終わってコーナーに別けられていく・・・。
そして遂にノーロープ有刺鉄線デスマッチの試合開始のゴングが打ち鳴らされていくリング上。
『カァーン!』
試合開始のゴングと同時に歓声に包まれていくリング上。
まずは曜子と杏璃はコーナーから歩み出るも、距離を置いて睨み合う展開。
今夜2試合目と言っても、曜子は気合いが満ち溢れている様子。対して杏璃は有刺鉄線の緊張感で動きが硬く見えるも、試合は始まっているからと、もう逃げられない状況になっていた・・・。
お互いが距離を詰めると、いきなり曜子が喧嘩キックを放つと、杏璃は避けていくと、逆にエルボースマッシュを叩き込む。
続けてヘッドロックに捉えていくと、曜子が早くも有刺鉄線に杏璃を振ろうとするも、逆に杏璃が踏ん張って締め上げていく。
しかし体格差もあるからと、曜子がバックドロップを狙うも、杏璃がバランスを崩させて潰していった。
倒れ込む両者。杏璃はサイドポジジョンを奪うように抑え込んでいくと、お互いの巨乳が押し合っていく光景に歓声が起きていく。
サイドポジションを奪って体重を乗せていく杏璃に、曜子はブリッジ気味に返していくも、杏璃が上手く組み付いている。
杏璃が体勢を入れ替えようと動くと、杏璃の豊満なバストが曜子の顔面に押しつけられて、呼吸も苦しくなる曜子。
「んぁぁぁぁぁ・・・・」
いきなり杏璃が悲鳴をあげると、曜子が杏璃の乳房を噛み付いた。
堪らず離れる杏璃に、曜子は素早く立ち上がった・・・。
「む、胸を噛むなんて・・・」
「何言ってるのよ、今夜はデスマッチなのよ、胸を噛むくらい何なのよ・・・」
そう言って曜子が踏み込んで顔面パンチを叩き込むと、フラついた杏璃に首相撲の体勢に持ち込もうとする。
しかし杏璃もタックル気味に組み付いていくと、上手く曜子を倒してグラウンド状態に持ち込んだ。
まさもサイドポジジョンを取っていく杏璃は、バストは顔には圧着しないように体勢を上手く動かしながら、体重を乗せるようにして曜子のスタミナを奪っていこうとする。
逆に曜子も下から組み付いて杏璃の体勢を変えようとすると、上手く密着させる様にして、またも噛み付いた。
ガブッ・・
「ああああああぁぁぁ・・・」
またも杏璃の悲鳴が響くリング上。
曜子は杏璃の身体に噛み付いて脱すると、素早く立ち上がっていく。
杏璃も立ち上がると、曜子は素早くハイキックを放つと、杏璃は避けてタックルを仕掛けようとするも、踏みとどまってガードを固めた。
ガードの上から張り手で牽制する曜子に、杏璃もビキニに包まれた爆乳を揺らしながら張り手を仕掛けると、お互いが激しい張り手合戦になっていくと、体格差で曜子が押し出していく。
これには杏璃はタックルを仕掛けて組み付こうとすると、曜子が待ってましたとばかりにカウンターの膝蹴りを合わせた。
ドスッ・・
「ウグッ・・・」
流石にカウンターの膝蹴りをボディに叩き込まれて動きが止まる杏璃。
「何度も同じ手には乗らないわよ・・・ふふっ・・・」
曜子は囁くと、首に腕を回して素早いDDTで杏璃をマットに叩き付けると、仰向け状態になった杏璃の喉元へギロチンドロップを叩き込む。
バッシーン・・・
「はうっ・・」
身体をバウンドさせるように苦しむ杏璃。
曜子は立ち上がると、杏璃のバストへストンピングを激しく叩き込むと、髪を鷲掴みにして起こしていく。
そして観客席にアピールしてから、有刺鉄線に向けて杏璃を振って叩き付けようとすると、杏璃が踏ん張って逆に曜子を有刺鉄線に振っていた。
グサッ・・
「ぎゃああぁぁぁぁぁぁ・・・」
杏璃を叩き付けるはずが、逆に自ら有刺鉄線に叩き付けられて背中に有刺鉄線の棘が食い込むと、激痛に絶叫する曜子。
これには杏璃も驚きを隠せないと、続けて喧嘩キックで有刺鉄線を使ってダメージを与えようとする。
バシッ、バシッ・・
「あうっ・・くうっ・・・」
有刺鉄線の激痛に動きの鈍くなる曜子。
しかし曜子も必死に有刺鉄線から離れると、背中など傷つけられて血が流れ出していた・・・。
『す、凄ぇぇぇ・・・熊多の背中、血が出てるぞ・・・』
観客席からも驚きの声が上がるも、曜子は杏璃との距離を詰めていく。
「有刺鉄線に行くのはぁぁぁ・・・」
曜子が気勢をあげて杏璃に組み付いていくと、杏璃は上手くフロントスープレックス気味に投げていく。
バッシーン・・・
「あうっ・・」
マットに叩き付けられて苦しむ曜子に、杏璃は腕を掴んで腕拉ぎ逆十字固めを仕掛ける。
腕が伸びる前に曜子が引き抜こうとすると、杏璃は両足をバタつかせる。
しかし曜子が腕を抜いたからと素早く立ち上がる杏璃。曜子も立ち上がるとジャブ気味にパンチを放つ。
杏璃も軽くパンチを出して打撃戦になるのかと思われたが、杏璃がタックルを仕掛けて組み付くと、曜子をマットに倒していくリング上。
しかし噛み付かれる事を警戒してか、組み付きに遠慮が見られる展開になると、曜子は返していくと、素早く組み付いた。
膝をついた状態で組み付いていくと、杏璃との地力の差か倒していくと、馬乗り状態になっていく曜子。
拳を握りしめて観客席にアピールすると、杏璃のバストにパンチを叩き込む。
グニュ・・グニュ・・
「んあぁぁぁ・・・・痛いぃぃぃ・・・」
豊満なバストを殴られて悲鳴をあげる杏璃。
「柔らかくて気持ち良いわね・・・あとで有刺鉄線に押しつけてあげるわよ・・・ふふふっ・・・」
曜子が呟くと、ビキニの上からバストクローで握りしめていく。
グイッ・・
「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
バストを握りしめられて悲鳴をあげる杏璃。しかし豊満なバストは大きいからと、曜子の手には余っていた・・・。
そして曜子が素早く立ち上がると、杏璃のバストや顔面にストンピングを叩き込んでから、髪を鷲掴みにして起こしていく。
バッシーン・・・
「ああんっ・・」
至近距離からのラリアットを杏璃の喉元に叩き込む曜子。杏璃が倒れ込むと、観客席にアピールしてからバストを踏みつけていく。
グイッ・・
「ほらほら、柔らかい胸の感触・・良いわねぇぇぇぇ・・・・」
「あああぁぁぁぁ・・・いやあぁぁぁぁぁ・・・」
白いビキニに包まれた乳房を踏みつけられて悲鳴をあげる杏璃。
「この綺麗な胸を、そろそろ傷つけてやるわよ・・・」
曜子が杏璃に言い放つと、髪を掴んで起こしてから、近くの有刺鉄線に連れ込もうとすると、杏璃も足を掛けて倒していくと、グラウンド状態から上になってから、曜子の喉元などへ肘打ちを連打していく。
ゴキッ、バキッ・・
「うっ・・くっ・・・」
杏璃の激しいエルボーに曜子が痛がると、続けて首に両足を絡めてヘッドシザースで締め上げる杏璃。
グイッ・・・
「くっ・・・うううっ・・うっ・・・」
締め付けられて苦悶の表情を浮かべる曜子。
杏璃は必死に締め上げてギブアップを迫ろうとするも、曜子が耐えていく。
既に汗ばんでビキニを汗が湿らせて、また谷間などに汗が流れこんでいる杏璃。
しばらく攻めていくと、耐える曜子から技を解いてから、一気に俯せ状態にしてからキャメルクラッチを極めていく杏璃。
曜子の顎に両手を掛けて、容赦なく反らしていくと曜子の上半身が反らされていくと、激痛に喘ぐ曜子。
杏璃もキャメルクラッチでギブアップさせれば、有刺鉄線でのダメージをお互いに少なく試合を終えられるからと、必死に揺さぶっていく。
「ギブ?・・・ギブアップ?」
杏璃が曜子にギブアップを促すも、曜子は耐えていく。
「誰が・・・こ、このくらいでギブ・・・なん・・・て・・・」
曜子の言葉に揺さぶる杏璃。
必死に杏璃の手を掴みにかかる曜子、杏璃も揺さぶってダメージを与えていくも、汗などで滑っていくと、極まりが緩まった瞬間、曜子が藻掻くように逃れた・・・。
素早く喉元をガードする様にしてから、藻掻いて立ち上がる曜子。ダメージはあっても必死になっている様子・・・。
杏璃もキャメルクラッチから逃れられて、素早く立ち上がると、曜子に蹴りを放った。
バシッ・・
蹴られてフラつく曜子。続けて杏璃がチョークスリーパーを仕掛けようと勝負を賭けると、曜子は体格差もあるからと頭を振るようにして杏璃の顔面に後頭部を叩き付けた。
ゴキッ・・
「あうっ・・・」
顔面への衝撃に動きが止まる杏璃。
更に曜子が身体を反転させると、杏璃のボディへ膝蹴りを叩き込んでから、強引に下を向かせて、パイルドライバーの体勢に持ち込んだ。
そして飛び上がる様にしてジャンピングパイルドライバーで杏璃脳天からマットに落としていく。
ドスッ・・
「はうっ・・」
脳天から勢いよく叩き付けられて、曜子が放すとグッタリとしていく杏璃。
「そろそろいくわよぉぉぉぉ・・・」
曜子が観客席にアピールすると、リング上にある有刺鉄線竹刀を手にしていくと、観客席も盛り上がっていく。
グッタリする杏璃の髪を掴むと、マットに座らせる体勢に持ち込んでいくと、背後からビキニとは言え谷間に有刺鉄線竹刀を滑り込ませる曜子。
グサッ・・・
「痛いぃぃぃぃぃ・・・・」
有刺鉄線竹刀を爆乳の谷間に入れられて、傷ついて出血すると、激痛に悲鳴をあげる杏璃。
「自慢の胸を、傷つけてあげるわよ、覚悟しなっ!」
曜子がアピールすると、手にした有刺鉄線竹刀を上下にピストン運動させていくと、同時に杏璃の胸の谷間が傷つけられて激しい痛みに杏璃が絶叫していく。
「イヤあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
谷間が傷つけられて流れ出る血がビキニショーツまで流れて赤く染めていくリング上。
まさに有刺鉄線パイズリ状態の責めに、観客席からは驚きの声まで上がっている・・・。
更に激しく動かされると、ビキニが引っかかって脱げると、曜子は有刺鉄線竹刀を放して、ビキニを剥ぎ取っていく。
トップレス状態にされていく杏璃。曜子は剥ぎ取ったビキニを高々と挙げてアピールする。
そして杏璃を起こしていくと、羽交い締め状態にして傷つけられた美巨乳をアピールしてから、曜子は有刺鉄線に杏璃の身体を近づけていく・・・。
「あっ・・・あっ・・・や・・やめ・・・て・・・」
迫る有刺鉄線に怯えた表情で哀願する杏璃。
「何言ってるのよ・・・今夜は有刺鉄線デスマッチなんでしょ、だったらお客さんをもっと楽しませないと・・・ね・・・」
曜子は構わず杏璃のバストを有刺鉄線に押しつけるように押し出した。
グサッ・・・
「痛いぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・」
有刺鉄線が杏璃の巨乳を捉えると、同時に杏璃が泣き声の様な悲鳴をあげていく。
美巨乳に有刺鉄線が食い込んで、激痛と同時に乳房を傷つけていく残酷な光景がリング上では繰り広げられていく・・・。
杏璃の白く綺麗な乳房から、容赦なく傷つけられては血が流れ出していた・・・。
更に、バストトップの乳首にも棘が刺さって揺さぶると、更に杏璃は激痛に悲鳴をあげていく。
曜子は杏璃の身体を、そのまま有刺鉄線に擦りつけようと動かそうとすると、乳首に棘が刺さっていて引っかかった状態になるも、強引に動かそうとしていく。
「イヤあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
乳首が引っ張られる形で、まさに真っ二つに裂ける寸前になっていくと、杏璃の悲鳴も更に大きくなった。
『やばくない?椙原の乳首に有刺鉄線が・・・・あれ裂けるんじゃないの?』
『ちょっと、残酷過ぎないか・・・熊多っ・・・』
観客席も杏璃の乳首に注目が集まる中、曜子が力を入れていく・・・。
ブチッ・・
「あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
遂に乳首が裂ける様に傷つけられると、あまりの激痛に絶叫していく杏璃。
バストへの有刺鉄線責めに戦意喪失状態になっている杏璃に、曜子は杏璃をマットに転がしていくと、ストンピングから俯せ状態に持ち込んだ。
腰にドッシリと座り込むと、髪を掴んでキャメルクラッチ気味にしていくと、観客席にアピールして有刺鉄線竹刀を脳天に押しつけていく。
「んあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
杏璃が悲鳴をあげると、出血して顔面にも血が流れ込んでいく・・・。
「もうダメぇぇぇぇ・・・・いやぁぁぁぁぁぁ・・・」
泣き叫ぶ様に悲鳴をあげる杏璃。両足をバタバタして逃れようと必死になるも、曜子が押さえつけている。
曜子は構わず有刺鉄線竹刀で攻めていくと、杏璃の流血が酷くなっていって、杏璃の動きも鈍くなっていく・・・。
「そろそろ決めようかしら・・・」
曜子は有刺鉄線竹刀を高々と挙げてアピールすると、立ち上がっていく。
そして俯せで動きの止まった杏璃の身体に、有刺鉄線竹刀を何度も振り下ろしていく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
「んあっ・・・ああああっ・・・いやあぁぁぁぁ・・・」
何度も身体に有刺鉄線竹刀を叩き付けられて、全身を傷つけられて悲鳴をあげる杏璃。
そして杏璃が藻掻き苦しむ様にして仰向けになると、飛び上がるようにしてお腹にヒップドロップを叩き込む曜子。
ドッシーン・・・
「ホゲェェェェェ・・・・」
流石に曜子の全体重がお腹に勢いよく落ちてきたからと、杏璃は口から反吐を噴き上げた。
まさにKO状態で完全決着のリング上。レフリーも試合を止めようとすると、曜子は杏璃の片足首を踏みつけて、片足を掴んで股を開かせていく。
「自慢のオッパイをやったんだから、次はココでしょ・・・ふふふっ・・・」
曜子はそう言い放つと、血で赤く染まりだしたショーツを有刺鉄線竹刀で指していくと、観客席にアピールしていく。
『流石にアソコは残酷過ぎるだろ・・・』
『そこまでやらせるの?・・・もう勝負は着いてるだろ・・・試合を止めてやれぇぇぇぇ・・・』
観客席からも杏璃に対して同情とも言える声が飛ぶ中、曜子はショーツの上から杏璃の股間へ有刺鉄線竹刀を押しつける。
「あっ・・・や、止めて・・・止めて・・・」
杏璃が有刺鉄線竹刀を股間へ押しつけられている恐怖に哀願していくと、曜子は構わずグイグイと押し込む。
流石にショーツだけでは防げるものではなく、杏璃の水着の下の股間を傷つけようとしていると、ここでレフリーが試合を止めていった・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングに曜子は納得いかないとばかりに周りを見渡すも、観客席からは杏璃に対して歓声が起きていく。
『椙原っ、椙原っ、椙原っ・・・・』
観客席からの歓声に怒り出す曜子だったが、レフリーが有刺鉄線竹刀を取り上げると、杏璃から離されていく。
『ただ今の試合、レフリーストップで熊多曜子の勝利となりました!』
リングアナのコールに観客席からはブーイングが起きていくと、曜子は観客席に向かってアピールする。
「勝ったのは私よ!冗談じゃないわ、見てよこの差を、私が勝ったんだから!」
曜子が゜アピールしても観客席からはブーイングの声が大きく、曜子は怒りながら控え室に引き揚げるのであった・・・。
対して杏璃はリングドクターの応急処置を受けると、担架でリングを後にしていく・・・。
あまりに残酷なグラビアアイドル同士の有刺鉄線デスマッチ、また意外とも言える同士の試合にも、今後の地下プロレスでの方向性が見えた一戦だったかも知れない・・・。
控え室では、今夜2試合を戦った曜子が荒れていた・・・。
「有刺鉄線デスマッチ・・・私が勝ったのに・・・。今度はデスマッチで若い子を血祭りにしてあげようかしら・・・」
自らも傷ついた曜子だったが、デスマッチと言う新たな面を開花させたのか、今後も目が離せない展開になりそうな試合であった・・・。



第21試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングに上がるのは、藤原紀華。白い競泳水着に白いリングシューズ姿でリングに上がると、観客席に向かって一礼していく。年齢を重ねてもスタイルの良さから競泳水着姿が綺麗に見えて、観客席も歓声をあげている。
その紀華と今夜リングで対戦するのは、リアルアマゾネスとも言える小佐内あや。鍛えられた身体を黒のスポーツビキニに黒いリングシューズ姿でリングに上がると、歓声に包まれて両手を挙げていくあや。
流石に紀華も体格的にも、年齢・筋力などからもあやとの対戦は無謀とも言える声も飛ぶ中、地下プロレスのトップファイターとしてあやとの対戦を希望しての対戦。
対してあやとしても、今までの地下リングで相手をしたタレントより格上の紀華との対戦は、今後の地下リングでの活躍を期待しての、ある意味で登竜門とも捉えていた・・・。
『第21試合・・・青コーナー〜・・・身長171p、上から88、60、88・・・46歳・・・藤原紀華〜っ!』
コールされて片手を挙げてアピールする紀華。経験は上だからと、自信を持ってアピールしている。
『赤コーナー〜・・・身長175p、上から84、60、89・・・33歳・・・小佐内あや〜っ!』
コールされてガッツポーズでアピールするあや。観客席は紀華とあやに大きな歓声を浴びせていくのであった。
早くも盛り上がる観客席、リング上では紀華とあやの手にオープンフィンガーグローブが着けられていくと、両者に緊張感が増していく・・・。
レフリーがリング中央で両者にルールの確認をしていくと、黙ったままレフリーの言葉を聞く紀華とあや。
そしてレフリーの説明が終わると、両者がコーナーに別けられていくと、緊張感が高まるリング上。
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされるのであった・・・。
『カァーン!』
試合開始のゴングが打ち鳴らされると、コーナーから前に出る紀華とあや。
距離を置いてガードを固める様にお互いが向かい合うと、まずは間合いを取り合っての緊張感が漂うリング上。
あやも簡単には紀華相手に飛び込めないからと、様子を伺っている。対して紀華もあやの筋肉などからも、下手に前に出て組み合ったら力負けするだろうと飛び込めない・・・。
緊張感が漂うリング上、あやも組み付くタイミングを考えていると、紀華は軽くジャブ気味にパンチを放ちながら距離を詰めていく。
踏み込んでパンチを放つ紀華に、あやは紀華のパンチの間合いを測っていく。
あやも誘いのパンチを放つも、紀華は打撃では上だからと見切っていくと、あやの狙いが組み付く事と見抜いた。
タックルを仕掛けたいあやに、紀華は打撃スタイルで構えていくと、飛び込んでくるタイミングを見抜けるかが勝負となっているリング上。
観客席も緊張のリング上の展開に固唾を呑んで見守っていくと、少しずつ紀華が前に出ると、あやが踏み込んでタックルを仕掛けた。
その瞬間、紀華があやの頭部を押さえる様にして潰そうとすると、強引に前に出るあや。
カウンターの膝蹴りを放つ紀華は、膝があやのボディを抉るも、あやが引かずに組み付いた。
観客席から歓声が起きると、あやは紀華の身体をマットに倒していく。
上手くグラウンドに持ち込んだあや。しかし紀華がブリッジ気味に跳ね返してロープに逃れた・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、あやと紀華が立ち上がって距離を置いていく。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を詰めていく両者。
あやが身体を低くしたりタックルのフェイントを仕掛けると、紀華は手を前に出して距離を測りながら間合いをとる。
一歩あやが前に出ると、紀華がローキックを前足に叩き込んだ。
バッシーン・・・
紀華のローキックの威力に年齢を感じさせない威力に驚きを隠せないあや。
更にタックルを仕掛けようと前に出ると、紀華の牽制のハイキックを放たれた。
しかしあやが避けると、空振りになって一回転する紀華の身体。
その瞬間、素早く紀華の身体に組み付こうとタックルを仕掛けたあや。
しかし紀華がタックルに来たあやの首に腕を巻き付けて倒れ込むと、グラウンド状態でフロントスリーパーで締め上げる。
同時に両足を身体に絡めて絞めていくと、あやは呼吸も苦しくなってスタミナを消耗していく展開になっていくリング上。
しかしあやも四つん這い状態の様にして身体を浮かすと、紀華の身体をマットに叩き付けるようにして抵抗すると、首を極めていた紀華の腕が緩んでいく。
逆にあやが紀華をマットに押しつけて、上からパンチを叩き付けようとすると、紀華は冷静に下から三角絞めを仕掛けた。
紀華の反応にあやも焦るように腕を引いて距離を置くと、紀華も素早く立ち上がって構えていく。
立ち上がった紀華に組み付こうと抱きつくあやに、紀華が咄嗟にエルボースマッシュを叩き込む。
ゴキッ・・
側頭部に叩き込まれたエルボーに動きの止まるあや。
続けて首相撲の体勢に持ち込んだ紀華は、あやのボディへ膝蹴りを連打していく。
ドスッ、ドスッ、ドスッ・・・
「うっ・・くうっ・・・」
流石の鍛えられたあやの身体でも、紀華の鋭い膝蹴りを連打されてはダメージも大きく、あやが堪らず膝をつくようにダウンした。
更に顔面へ膝蹴りを叩き込もうと髪を引き付けると、あやは顔に受けたらKOされると感じ足に組み付いていく。
組み付いてダメージを回復させたいあやに、紀華は上から頭部にパンチを連打していくと、レフリーもあやの状態をチェックしていく。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ・・・
殴られながらも組み付いていくあや。紀華がバランスを崩しながらトップロープを掴むと、ここでレフリーが止めていく・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーが止めていくと、紀華が離れて水着を直していくと、あやも水着を直しながら立ち上がった。
お互いが呼吸を整えながらレフリーの言葉を待つと、レフリーが試合を続けさせていくリング上。
『ファイト!』
レフリーの掛け声にあやはガードを固めると、紀華は距離を詰めてジャブからローキックと打撃で前に出た。
バッシーン・・・
更にローキックが叩き込まれていくと、あやの太股が変色していく。
鍛えられたあやの太股だったが、紀華の強烈なローキックを何発も受けて変色してダメージを増やしていた・・・。
足へのダメージで焦りだしたあやは、紀華に対して大振りのパンチを振り回していく。
シュ・・・シュ・・・
あやの空振りするパンチだったが、当たれば大きなダメージを受ける事は確実で、紀華も必死に避けていく。
ローキックを的確に当てていく紀華に、あやは焦りながら前に出ては豪腕を振り回すと、ガードの上からもダメージを与えていくも、苦しい展開。
バシィィィ・・・
しかしあやの大振りのフックが紀華の側頭部を捉えると、一発で紀華がフラついていく。
その瞬間、観客席が盛り上がっていくと、あやもチャンスとばかりに顔面にパンチを連打した。
バシッ、バシッ、バシッ・・・
あやのパンチの連打に顔を紅潮させてロープ際に下がる紀華。
流石にあやの破壊力あるパンチの連打に鼻血を噴き出していくと、距離を置こうと前蹴りを放った。
前蹴りを受けてもダメージを気にせず前に出るあや。続けて紀華の顔面へパンチを叩き込むと、血飛沫をあげて倒れかかる紀華。
流石にあやのパワーに押されてしまう紀華は、ロープに寄りかかる様にしてガードを固めると、あやはボディへパンチを叩き込む。
ドスッ、ドスッ・・・
「ううっ・・ふぐっ・・」
左右のボディへの衝撃に苦悶の表情を浮かべる紀華。
観客席も盛り上がる中、紀華も意地を見せるようにあやの髪を両手で掴むと、引き寄せるようにして顔面へ膝蹴りを叩き込んだ。
ゴキィィィ・・・
鈍い衝撃音にあやの動きが止まると、紀華は続けて顔面へ膝蹴りを叩き込んでいく。
ゴキィィィ・・・
次の瞬間、あやが膝をつくようにダウンすると、更に顔面へ膝蹴りを叩き込む紀華。
ゴキィィィ・・・
ノーガード状態の顔面への膝蹴りの連打に、あやは意識を飛ばしていた・・・。
紀華が髪を放すと、グッタリとマットに崩れ落ちるあや。
『カンカンカンカン・・・』
ここでレフリーが危険と判断してゴングを要請すると、紀華の勝利が決まったのであった・・・。
『ただ今の試合、レフリーストップで藤原紀華の勝利となりました!』
経験の差で強敵あやを倒した紀華。激闘を語るように鼻血が流れているその表情には、強敵を倒せた喜びが浮かんでいる・・・。
リングドクターの応急処置を受けているあやに、紀華は近づいていくと、健闘を讃えるかの様に抱き合っていくリング上。
そしてあやが立ち上がると、紀華はあやの手を挙げてアピールすると、歓声に包まれていくリング上。紀華はあやに抱きつきながら言葉をかけていく。
「その鍛えられた身体は流石だったわ・・・今夜は勝てたけど、次やったら、私は勝てる自信はないわね・・・ふふっ・・」
その紀華の言葉に、あやも返した。
「流石は藤原さんでした・・・強いですね。年齢を重ねても流石でした。もしよければ、フィジカル面で私がトレーニングしてもいいですか?それとスパーリングなどお願いできれば・・・」
その言葉に、あやと紀華はガッチリと握手すると、紀華はガッツポーズをしてからリングを降りるのであった・・・。



第22試合

『選手入場っ!』
リングアナのコールにリングに上がるのは、女子アナとして初のベルトを保持した田仲みな実。グラビアでも小柄ながら迫力あるボディを披露したりとキャリアを積んでいるみな実は、堂々と白いビキニに白いリングシューズ姿でリングに姿を現した。早くも歓声を浴びていくみな実。
そのみな実と今夜試合をするのは、グラビアアイドルとして人気のアンジェラ芽依が黒ビキニ、黒いリングシューズ姿でリングイン。まさかの現地下プロレスヘビー級とジュニアヘビー級タイトル保持者の対決に観客席が盛り上がっていく。
体格差もあるアンジェラとみな実。流石にベルトは賭けないと思われていたが、リングアナがコールを始めるとタイトル戦と言う事になっていった・・・。
体格差で不利ではないかと言われるみな実。しかし地下リングの経験から大型選手、特にアスリートとの試合経験からも体格差のある相手との闘い方も考えていた様子で、今夜のメインイベントでどうなるのか結果が出るのか、観客席も楽しみな一戦でとなった・・・。
『本日のメインイベント・・・青コーナー〜・・・身長153p、上から83、57、84・・・30歳・・・田仲みな実〜っ!』
コールされて片手を挙げてアピールするみな実。体格差はあるが、みな実も何か考えている様子・・・。
『赤コーナー〜・・・身長172p、上から92、62、90・・・20歳・・・アンジェラ芽依っ!』
そしてアンジェラがコールされると、ガッツポーズでアピールするアンジェラ。
『なお、この試合はグラビアベルト、ヌルヌルベルトを賭けてのタイトル戦といたします!』
リングアナのコールに歓声に包まれるリング上。女祭りのリングで、ヘビー級とジュニアヘビータイトル保持者の激突と言う豪華カード、それとタイトル戦にまでなって驚きの会場内。
お互い素手だから顔面パンチが禁止される中、両者ともグローブを要求しないからとプロレスルールでの試合形式。
レフリーのルール確認がされていくと、コーナーに別けられていくアンジェラとみな実。
『カァーン!』
そして試合開始のゴングが打ち鳴らされていくと、まずは勢いよくコーナーを飛び出していくのはみな実。
反対コーナーから出るアンジェラに勢いあるドロップキックを叩き込んでいった。
体格差を感じさせないドロップキックに倒れ込むアンジェラ。
素早く立ち上がるアンジェラに、みな実は続けてドロップキックを叩き込むと、顔面にヒットして痛がるようにアンジェラが倒れ込んだ。
体格差を埋める為に動き回るみな実は、ロープに走って勢いをつけてから立ち上がるアンジェラの顔面へまたもドロップキックを叩き込む。
バッシーン・・・
倒れ込んだアンジェラが転がるようにリング下にエスケープすると、みな実はリング上でビキニを直しながら呼吸を整えていった。
観客席はみな実に歓声を送っていくと、みな実も笑顔で観客席にアピールしていく。
アンジェラはリング下で口を気にしている様子。顔面へのドロップキックの連発で、口の中を切った様子だった・・・。
水着を直しながらゆっくりとリングサイドで呼吸を整えると、タイミングを見てリングに上がっていくアンジェラ。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に距離を置いていくアンジェラとみな実。
慎重にみな実との距離をとるアンジェラに、みな実は体格差からも真正面からは不利とばかりに、ロープに走るとアンジェラは構えていく。
しかしみな実はアンジェラの目の前で止まると、いきなりハイキックを放った。
バシッ・・
突然のハイキックを受けてフラついたアンジェラ。みな実としてはキックボクシングのトレーニングも積んでいるからと、打撃でもいけるとアピールか。
更にローキックを叩き込むと、アンジェラが嫌がるように距離を置いていくも、みな実踏み込んではローキックを叩き込む。
バッシーン・・・
「痛っ・・・」
アンジェラの表情が苦痛に歪む。試合の流れをみな実に持って行かれて焦りも見えるアンジェラ。
更にみな実が踏み込んでハイキックを放つも、これはアンジェラが避けていく。
果敢に攻めるみな実に、アンジェラは試合の流れを引き寄せようと強引にタックル気味に抱きつきに出ると、みな実が逃れようとするも、ロープが近くロープに押しつけられていく。
ビキニ姿のみな実の背中に、ロープが食い込むようにアンジェラは押し込むと、体格差からコーナーに連れ込んでいく。
コーナーと自らの身体でみな実の身体を潰していくアンジェラ。
みな実もトップロープを掴んでいるからと、観客席からはロープブレークだろうと声が飛ぶ。
構わずアンジェラがコーナーに押し込む様な膝蹴りを叩き込むと、みな実は苦悶の表情を浮かべた。
更に膝蹴りを叩き込むと、みな実が座り込む様にコーナーにダウンする。
流石に体格差があるから、一発の重みが違うとばかりに流れの変わる試合展開。アンジェラはみな実の髪を鷲掴みにして起こしていくと、強引にボディスラムの体勢に持ち込んでから、リング中央に連れ出すようにしてマットに叩き付けた。
バッシーン・・・
「ああんっ・・」
悲痛なみな実の悲鳴が響くリング上。
大の字になったみな実に、アンジェラはギロチンドロップを叩き込むと、ゆっくりとフォールの体勢に持ち込んだ。
『ワン・・・ツー・・・』
レフリーのカウントが進むと、みな実が返していく。
返したみな実をマットに座らせる様にしてから、アンジェラは観客席にアピールしてから背中にサッカーボールキックを叩き込む。
バシィィィ・・・
「くぅっ・・・」
みな実が蹴りの衝撃に泣きそうな表情で痛がると、アンジェラは続けて背中にサッカーボールキックを叩き込んでいく。
バッシーン・・・
「はうっ・・・ううっ・・」
蹴りこまれてグッタリとマットに崩れるみな実。ビキニだけに、蹴られた白い素肌が赤くなっているのも確認できると、観客席から歓声が飛んでいく。
「ほらほら、休んでる暇はないでしょ!」
アンジェラはみな実の両足を抱え込んでから、一気に逆エビ固めを仕掛けた。
グイッ・・
「んあぁぁぁ・・・い、痛いぃぃぃ・・・」
みな実の身体が反らされていくと、体格差もあって痛々しい展開になっていく。
アンジェラが腰を落としていくと、みな実の腰が破壊されるのではと言う角度に極まっていく逆エビ固め。
泣きそうな表情でロープに逃れようとするみな実。ビキニだけに手を伸ばしていくと、乳房がビキニから飛び出しそうになっていく。
時折、バストを確認しながらロープに手を伸ばすみな実。
『ロープ・・・ロープ・・・』
そしてみな実の手がロープに届くと、ここでレフリーがアンジェラを止めていく。
アンジェラが技を解いて立ち上がると、みな実は腰に手を回して苦しむと、アンジェラが腰へストンピングを叩き込む。
バシッ、バシッ・・・
「ああんっ・・・ああっ・・・」
悲鳴をあげるみな実。しかしレフリーがロープブレークだからとアンジェラを離すと、みな実はロープを掴みながらゆっくりと立ち上がった。
『ファイト!』
レフリーの掛け声に構えるみな実。しかし逆エビ固めのダメージから苦しそうにしていると、アンジェラはチャンスとばかりに距離を詰めると、喧嘩キックを叩き込んでから、強引にヘッドロックに持ち込んだ。
流石にみな実もバックドロップを仕掛ける事も出来ずにいると、アンジェラはブルドッキングヘッドロックでマットに豪快にみな実を叩き付けた。
バッシーン・・・
マットに叩き付けられて動きの止まるみな実。
アンジェラがゆっくりとキャメルクラッチの体勢に持ち込むと、みな実の身体を反らしていく。
体格差もあって豪快に揺さぶっていくアンジェラ。みな実は両足をバタバタ激しく動かして痛がっていると、アンジェラは揺さぶっては痛めつけていく。
レフリーがチェックしていくと、みな実は耐えていく・・・。
『田仲、ギブアップ・・・ギブアップ?』
レフリーの問いかけに耐えるみな実。
「ノォォォ・・・ノォ・・・・」
顎に掛けられているアンジェラの手の圧力で声があまり出ない状態でも、みな実はギブアップを拒否していく。
耐えるみな実に、アンジェラは更に揺さぶって痛めつけると、観客席は盛り上がっていく。
『みな実を泣かして失神させろぉぉぉぉぉ・・・・』
『耐えるなら落とせぇぇぇぇぇ・・・・』
アンジェラに対して歓声が飛ぶと、みな実は少しずつロープに近づかせていく・・・。両者、スポットライトに光に素肌を汗で輝かせているリング上。
口から涎を垂れ流して苦しそうなみな実。しかしロープに近づくと、アンジェラが技を解いていく。
アンジェラが立ち上がると、グッタリとしているみな実に、ヒップなどにストンピングを叩き込むアンジェラ。
バシッ、バシッ・・
堪らずみな実が転がるようにリング下にエスケープすると、アンジェラはリング上でガッツポーズでアピールした。
『アンジェラ〜っ、そろそろ決めてくれぇぇぇぇ・・・・』
観客席も盛り上がる中、リングサイドではみな実がビキニを直しながら、黒服からペットボトルを受け取って水分補給をしている。
白いビキニを汗で湿らせながら、小柄ながら豊満なバストの持ち主だけに、みな実のビキニ姿に観客席からは視線を集めている・・・。
ゆっくりとエプロンサイドに上がってリングに戻ろうとするみな実。
アンジェラがロープ越しに挑発的に仕掛けると、ロープ越しにみな実を捕まえてブレンバスターの体勢も持ち込んだ。
そしてロープ越しに豪快なブレンバスターでみな実の身体をマットに叩き付けていくアンジェラ。
バッシーン・・・
身体がバウンドする程の衝撃にグッタリするみな実。
ゆっくりとフォールするアンジェラに、みな実はロープに足を伸ばした・・・。
『ロープ・・・ロープ・・・』
レフリーの指示にアンジェラが疲れた表情を浮かべるも、みな実の髪を鷲掴みにして起こしていくと、トップロープとセカンドロープに両腕を絡ませてみな実の動きを止めていく。
そしてロープに走って勢いをつけると、アンジェラはみな実のお腹に喧嘩キックを叩き込んだ。
ドスッ・・
「ぐふうっ・・グエッ・・・」
容赦ないアンジェラのお腹への蹴りに、口から胃液の様なものを吐き出したみな実。
ロープに両腕を絡まれているだけに、グッタリと下を向いて口から涎を垂らしているみな実に、アンジェラは張り手を叩き込む。
バッシーン・・バッシーン・・
更にファンサービスなのか、みな実のバストへも張り手を叩き込む。
グニュ・・グニュ・・
アンジェラの張り手にみな実のバストが歪むも、柔らかそうな豊満なバストに衝撃が叩き込まれる展開に、観客席は盛り上がっていく。
しかしレフリーがロープを使っているからと止めていくと、みな実をロープから放していく・・・・。
ビキニを直しながら呼吸を整えるみな実。アンジェラはレフリーに注意を受けていると、みな実がお返しとばかりにアンジェラのバストへパンチを叩き込んだ。
これにはレフリーを突き飛ばしてアンジェラがみな実のバストを殴りつけると、激しい打撃戦になってくリング上。
お互いの乳房に容赦ないパンチを叩き込んでいくと、体格差からアンジェラがみな実をマットに倒すと、馬乗り状態になっていく。
バッシーン・・・バッシーン・・・
アンジェラの激しい張り手が顔を捉えていくと、痛がるみな実。
更に腰を浮かせて真上から痛めつけるようにみな実の顔面へ張り手を連打していくアンジェラ。体格差もあって残酷な展開になっていくリング上。みな実の顔面が紅潮して痛々しい展開になるも、アンジェラは叩くのを止めない・・・。
レフリーも一方的になってきたから危険と判断して試合を止めるか迷うと、みな実が身体を動かして張り手を繰り出すアンジェラの手に絡みついた。
下から三角絞めを仕掛けていくみな実。体格差を埋める為に狙っていたのか、アンジェラは突然の三角絞めを受けて対応出来ず、絞められて苦悶の表情を浮かべている。
みな実が更に極めていくと、アンジェラはギブアップこそ口にしないものの、ギブアップの前に落ちるのではと観客席は歓声をあげていく。
「ぎ・・ギブ・・アッ・・・プ・・・」
ここで失神寸前でアンジェラの口からギブアップが出ると、レフリーが試合を止めていく・・・。
『カンカンカンカン・・・』
試合終了のゴングにみな実が技を解くと、アンジェラはグッタリとマットに倒れ込んだ。
『勝者、田仲みな実っ!』
リングアナのコールに、フラつきながら立ち上がってレフリーに手を挙げられていくみな実。
まさかの逆転劇、そしてジュニアヘビーチャンピオンがヘビー級チャンピオンから勝利すると言う快挙に、観客も盛り上がっていく。
ビキニ姿のみな実の腰に、ジュニアヘビー級ベルトが巻かれると、ヘビー級ベルトを肩から掛けて観客にアピールするみな実。
ヘビー級ベルトは返して、グラビアクイーンベルト、ヌルヌルクイーンベルトを受け取ると、女子アナ初の3冠に輝いたみな実。アンジェラは呆然としている中、お互いの健闘を讃えて抱き合うと、みな実はリングを降りて控え室に引き揚げるのであった・・・。
2017女祭り、メインイベントでまさかのみな実の3冠と言う結末で終わったのであった。

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