「真由美っ、仕事が入ったよ!」
以前、道場で先輩レスラー堀口に徹底的にしごかれていた美少女プロレスラー・高橋真由美。その真由美に仕事の依頼が入ったと連絡があった。
その仕事とは、女子プロレスラーにしてはアイドル顔負けのルックス、それに水着グラビアアイドルとしても通用しそうなバストの持ち主でもある真由美に、お笑い番組でプロレスをやると言う事での依頼だったのだ。
「えっ・・私ですか?」
真由美はテレビに出れると聞いて驚きを隠せなかったが、その真由美に堀口祐美子が近づいた。
「真由美、今回はカワイイお前だからの仕事だけど、決してプロレスラーだって事を忘れないことねっ・・・」
その言葉に驚きながらも、真由美は収録の日を迎えていくのであった。
そして当日、深夜番組と言う事で夜遅い収録となっていった。
「テレビ局って凄いわねぇ・・・」
真由美は驚きながらも、スタッフの招きにスタジオに入っていった。
「ここです・・・」
スタッフの男が真由美にスタジオを見せていく。その時、真由美の目に映ったのは、観客達が見ている目の前に、プロレスで使うリングが置いてあった事だった。
「プロレスのリングですか?」
一言呟く真由美。その真由美に、スタッフの男が答えた。
「そうなんですよ。今日の番組はプロレスが好きな女の子と、素人の男の子が賞金を賭けて試合をするって番組の初めての公開収録なんだよね・・・」
その言葉に、素人同士のプロレスなんて危険と思う真由美だったが、テレビだとヤラセもあるだろうと、そのまま控え室で水着に着替えていった。
そして出番が近づく真由美が、水着の上からジャージを着てスタジオに向かった。すると、同時とも言えるタイミングでスタッフなどが集まり出すと、軽く説明が行われてから撮影が始まっていった。
司会がまずは真由美などを紹介すると、スタジオが暗くなっていった・・・。
「それでは、これより男と女の賞金を賭けたバトルコロシアムが始まります!」
その言葉と同時に、リングがスポットライトに照らされていくと、その奥に三つの筒状の置物も登場していった。そしてリング上に司会がマイクを握って説明をしていった。
「今夜から始まるこのバトルコロシアム。賞金がどうしても欲しいと言う女性達に、このリングの上で力尽くで奪ってもらおうと言うこの企画。・・・しかし、タダでお金が手に入る程に甘くはない!・・・その筒状の中に潜む男性達の誰かとプロレスなどで戦い、そして勝利すると賞金が手に入るこの企画。果たして・・・今夜大金を手に入れるのは?」
その言葉に観客達も拍手で盛り上がっていった。
「第1のチャレンジャーはこの娘だっ!」
司会の男が叫ぶと、スポットライトに照らされてリングに向かう1人の女性。
「まずはチャレンジャーは、20歳の女子大生の浅野美樹ちゃん!」
司会に紹介されると、最初のチャレンジャーの美樹がコーナーに立っていた。
身長は160センチくらいに見えていたが、白いスポーツビキニに身を包んでいる身体は、胸は86センチはあるように見えていた。また、ウエストはキュッと締まっていて、ヒップは大きく理想的な体型であり、まして美形と言う事に観客は歓声をあげていった。
「美樹ちゃんは、どうしてこのリングに?」
その司会者の質問に、美樹が緊張した表情で答えた。
「えっ・・私、こう見えても水泳とかで身体も鍛えてたし、プロレスも見るのは好きだけど、お金も貰えるって言うし・・・」
その美樹に、司会者が薄ら笑いを浮かべながら答える。
「どうもぉぉ・・・。お金は勝たなきゃ駄目だけど、じゃあ運命の対戦相手は誰にしよう?」
その言葉に、美樹は指を指して答えた。
「一番っの相手っ!」
その言葉に、スタジオ内が真っ暗になると一番の筒状の置物が、一気に真っ二つになっていった。
「うりゃああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
雄叫びと共に、まるでボディビルダーのような筋肉の塊のような男が飛び出した。
「えっ・・あの人と試合を・・・・」
早くも怯える美樹。
「ザッ、マッスルマンっ!」
その司会者のコールと共に、マッスルマンがポージングすると、試合のルールが説明されていった。
「この第1試合は、チャレンジャーの美樹ちゃんはハンデとして、10分間ギブアップしなければ美樹ちゃんは賞金の100万円を手にする事が出来ます!・・・逆に、10分以内にギブアップさせればマッスルマンの勝ちとなります!」
その司会者の説明に、マッスルマンもコーナーに引き下がると、ゴングの音を待っていった。
その光景を見た真由美は、マッスルマンの筋肉などを見て、自分でも勝てるのかと思うほど驚いていた。
まして、素人の水泳しか経験がなく、格闘歴がないと言うのは、まさにリンチに成りかねない状況であった。
「カァーン!」
そんな中、ゴングと同時に観客達の大歓声に盛り上がっていくスタジオ内。
美樹が緊張した表情でマッスルマンから距離を取ると、マッスルマンはコーナーポストに登って自らの筋肉を誇示するようにポージングしていった。
そうしている間にも試合経過時間を示す時計は確実に時を刻んでいた。
「も、もしかして・・・これって・・・」
美樹は内心、これは水着でリングに上がればお金が貰えるのかとか、ヤラセかと思い出していくと、マッスルマンがコーナーから降りてきた。
「よ〜し、試合だぜぇぇ・・・何分持つかな?」
ニヤリとしながら美樹に迫るマッスルマン。
「な、何よ・・・それならっ!」
いきなり見よう見まねの蹴りを入れていく美樹。たしかに鍛えられた筋肉が浮かぶ美樹の脚からは、少しは力があるような蹴りだったが、マッスルマンからすれば何ともなかった。
バシッ・・・「うん?・・・蚊でも止まったかな?」
美樹にニヤリとしながら言い放つマッスルマン。
逆に、動きの止まる美樹に伸びていくマッスルマンの太い腕・・・。
グイッ・・・「いやっ・・何よぉぉ・・放してよぉぉぉぉ・・・」
美樹が腕を掴まれて懸命に逃れようとするが、マッスルマンの指がガッチリと美樹の柔らかい腕に食い込んでいった。
そして、次の瞬間にはマッスルマンがヒザを折ると、一気に美樹のお腹へヒザを叩き込んでいった。
グシュ・・「グボッ・・・ウエッ・・・ぐ、ぐるしい・・・ああ・・・」
その一撃に口から涎を垂らしながら座り込む美樹。もう早くも涙目になる美樹だったが、そんな事は構わず観客達は大歓声を送っていった。
「こんな事で100万円がもらえると思ったのか?・・・おらっ!」
更に無理矢理に起こされていく美樹に、マッスルマンが抱きつくように抱え上げていった。
グイッ・・・「ああんっ・・・いやっ・・苦しいっ・・・ああっ・・・」
美樹の悲痛な声が漏れるが、マッスルマンが構わずベアハッグの体制に持っていき、美樹の背骨を軋み上げていく。
ググッ・・ググッ・・「いやあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
ガッチリベアハッグを極められて、美樹の悲鳴がリングに響くが、観客達は美樹の身体が痛めつけられて、更に美樹の大きな悲鳴に興奮していった。
ユッサユッサと揺らされていく美樹の身体。その自慢のバストはマッスルマンの胸板に押しつぶされ、両手両足は為すがままにユッサユッサと揺らされているだけの美樹。
その美樹の苦悶の表情をカメラが追いかけて、スタジオの大型スクリーンに映し出されていくと、更に観客が盛り上がっていった。
マッスルマンは、このままギブアップさせてもつまらないと考えたのか、美樹の身体を放してリングに倒すと、仰向け状態で藻掻く美樹の水泳で鍛えられて、腹筋が少しは浮き出しているお腹へストマッククローを喰らわしていった。
グシュ・・・「ぐわあぁぁぁぁ・・・・・あああっ・・・お、お腹がっ・・・お腹がっ・・」
自らのお腹を鷲掴みにされて、口をパクパクさせて藻掻く美樹。しかしギブアップしないからと、マッスルマンは遊ぶように美樹のお腹を掴んでいった。
スポーツビキニとあって、水着の布地もない生腹に襲いかかるマッスルマンの驚異クロー攻撃。しかし100万円が懸かっているとあって、美樹も必死だった。
「ふふふっ・・・強情な女だぜっ・・・でもなっ、簡単に100万円は渡さないんだよ!」
マッスルマンがいきなりお腹への手を放すと、美樹の身体にボディプレスのように押し潰すと、そのままグイグイとマットにフォールのように押しつぶしていった。
マッスルマンの筋肉の鎧のような身体に無惨にも潰されていく美樹の身体。
「ああっ・・・いやあっ・・・ああんっ・・・ううっ・・・」
美樹は必死に藻掻くが、またもテレビ番組と言うだけあって美樹の苦悶の表情をカメラが追いかける。
「そろそろ決めてやるか・・・・」
マッスルマンがボソリと呟くと、フォールした状態の美樹を俯せにすると、背中に座りだしていった。
「なっ・・なに・・するの・・・」
背中へマッスルマンのヒップの重みに藻掻く美樹。しかし体重差は圧倒的なので逃げれないでいた。
「こういう事っ・・・おらっ!」
いきなりマッスルマンの両手が美樹の顎に掛かると、次の瞬間に美樹の身体は反り返されていった。
そう、キャメルクラッチが炸裂した瞬間だった。
「んぐぐっ・・・・・」
そして美樹の身体にも想像を絶する、まさに美樹にとって生まれて初めて体験するような苦痛が痛みが体中に走りだしていった。
「おらおらっ・・・どうだぁぁぁぁぁ・・・・・」
グイグイと容赦なく美樹の上半身を揺さぶり掛けるマッスルマン。
「んぐっ・・・んぐぐっ・・・・」
口を押さえられて悲鳴も上げられない美樹。次第に美樹の瞳からは涙が溢れ出していった。
そしてまた、カメラがその美樹の流す涙をアップにしていくと、観客達が大歓声をあげていった。
まさに、美女がドミネートされていくのに酔っているかのようだった。
次第に美樹の顔が天井を向きだしていくと、美樹の抵抗する力も弱まってきていた。
「浅野っ、ギブ?・・・ギブアップ?」
流石にレフリーが美樹にギブアップかどうか問いかける。しかし美樹は口が押さえられていて、ジタバタするがギブアップとは言えなかった。
更に反りあげていくマッスルマン。更に絞り上げられていく美樹の身体。次第に美樹はマッスルマンのお腹が見えるのではと思うほど反り上げられていた。
しかし、マッスルマンが調子に乗って痛めつけていると、美樹はあまりの激痛に失神してしまったのだった。
だが、マッスルマンも美女を痛めつける事に酔っているのか、気が付かずに痛めつけていくと、美樹のビキニショーツの股間から黄色い液体が流れ出していった。
ジョワァァァァ〜ッ・・・・
そう、美樹が失神しながら失禁までしてしまったのだった。
「ああっ、チャレンジャーの娘の股間がっ!」
「す、スゲェ〜、これってヤラセじゃないわなぁぁ・・・」
流石に美樹のリング上での小便垂れ流しには驚きを隠せない観客達。
その異変に気が付いたレフリーが、ギブアップはしていないが、レフリーストップと言う事で試合を止めていった。
「カンカンカンカン!」
ここでリング上はゴングの音に包まれていった。
「ふふっ・・・以外と耐えたけどなぁ・・まぁ、いいか!」
マッスルマンが試合が終わったと知って、美樹をキャメルクラッチ地獄から解放すると、グッタリする美樹を仰向けにしてから、ビキニに包まれているバストを踏み付けながらポージングしてアピールするのであった・・・。
そのマッスルマンの姿に、観客達は盛大な拍手を送るのであった。
一方、美樹は失神したまましばらく晒し者にされると、担架に乗せられて控え室に連れて行かれるのであった。
衝撃の試合から始まったバトルコロシアム。
しかし、握った手を震わせて怒っている者も居た。そう、真由美であった。
「し、信じられない・・・素人の子にあんな事させて・・・・」
その真由美の言葉を聞いたプロデューサーが笑みを浮かべながら話しかけた。
「まぁまぁ、高橋さん。これも覚悟の上で応募してきたんだから、仕方ないよ。」
その言葉に、真由美が言い返す。
「だって、オシッコまで漏らされて、テレビで放送するんですよね?」
その言葉に、男が答えた。
「まぁ、予定より少々残酷な感があるから、難しいかもなっ・・・」
そういう会話をしている間にも、会場内が暗くなっていった。
「それでは、第2のチャレンジャーの登場っ!」
大きなコールと共に、スポットライトが花道を照らし出すと、そこに立っている女の子に観客達が歓声を上げていった。
「ええっ・・素人だけじゃないの?」
「可哀相だよ、プロレスなんて出来るのかよ!」
そう、多くの歓声に包まれて花道を歩き出すのは、現役のアイドルの川田亜紀であった。
緊張した表情でリングに上がっていく亜紀。
そして、リングに上がると、勢い良く来ていたガウンを脱ぎ捨てると、グラビアアイドルだけあって黄色いビキニに変身していった。
流石に動きが激しいからとワイヤーで補強はされていたが、ビキニでプロレスなどとは酷い話であった。
しかし、これは事務所側がグラビアだけの活動からお色気路線もと思い、無理矢理に亜紀にこの企画をさせていったのだった。
「それでは、現役アイドルでもある川田亜紀ちゃんに今の気持ちを聞いてみたいと思います。」
リングアナが亜紀に近づく。すると亜紀が口を開いていった。
「今日は、私も欲しい物があって・・・それでこのリングに上がりました。プロレスはしたことないけど、少しは練習もしてきたから・・・・」
その言葉に、アイドルファンは亜紀のプロレスシーンが見れると盛り上がっていった。
その亜紀の登場に、真由美が資料に目を通していった。
「・・・身長157センチ、バスト86センチ、ウエスト57センチ、ヒップ85センチ・・・特技・料理・・・・」
その他にもプロフィールなんかを見ても、いくらアイドルがバラエティでプロレスをする時代とは言え、これは危ないのではと思った。
そんな事を真由美が思っている間にも、時間が進んでいくと、亜紀にも対戦相手の選択が迫られていった。
「じゃあ、3番の人っ!」
亜紀がアイドルらしく笑顔で指指すと、会場内が真っ暗になると、その筒状のものから男が出てきた。
そう、スポットライトに照らされた男の姿に、観客も亜紀も驚きの表情を浮かべていった。
「うっ・・うそっ・・・何よ、あの人っ!」
亜紀が驚くのも無理はない。亜紀の対戦相手となるべく立っていたのは、身長が180センチくらいで、驚くべきはその体格であった。
「あ、亜紀ちゃん殺されちゃうよ!」
亜紀のファンも見つめる中、その男は体重が100キロはあろうかと言うデブ男であった。
「ちょ、ちょっと〜、こんな人と闘ったら、亜紀死んじゃうよぉぉぉ・・・」
亜紀も怯え出すが、リングサイドからは事務所関係者が亜紀を説得する。
その間にも、デブ男がリングに上がってきた。
「でへっ・・ほ、本物の・・・川田・・亜紀ちゃん・・・だっ・・・」
異様な眼光で亜紀を見つめるデブ男。そう、完全にイッている目だった。
「それでは、この川田亜紀ちゃんと闘う相手を紹介しよう!」
そのコールに、観客達も黙って聞いていると、リングアナから紹介がされていった。
「この通称・デブ雄クンは、大のアイドルオタクで、最近は引きこもりになっていた所、ネットで募集したこの企画に参加してくれる事になりました。特に、川田亜紀ちゃんがお気に入りのようです!」
そのコールに、亜紀はコーナーで震えだしていた。
しかし、無情にも亜紀が逃げるのではと言う思いから、頭上から金網が降りてきて、亜紀とデブ男のいるリングを囲んでいった。
「それでは、第2試合は特別金網デスマッチルールで行ってもらいます!亜紀ちゃんが金網リングから無事に脱出出来れば、亜紀ちゃんの勝ちで賞金は200万円、そしてもし逃げられずに、デブ雄クンにリングに痛めつけられれば、デブ雄クンの勝ち。デブ雄クンはアイドルのサインが欲しいと言う事で、亜紀ちゃんの今日来ている水着にサインを入れてと、その他のアイドル商品が送られます!」
その説明に亜紀はアイドルと言うプライドがそうさせるのか、震える身体を懸命に押さえてゴングを待っていった・・・。
「そ、そうよ・・・直ぐに金網から逃げてやれば・・・200万よっ!」
そう、遂に試合直前になって亜紀が開き直ったのか、薄ら笑いまで浮かべていた。
果たして、亜紀の運命は如何に・・・。
金網に囲まれたリングで向かい合う亜紀とデブ雄。
黄色いビキニと黄色いリングシューズ、そして肘と膝には白いサポーターを着けている亜紀。
一方、太った身体に似合わないようなビキニパンツにお腹の脂肪を垂らして、顔はブクブクとしていて更に吹き出物で汚らしいデブ雄。
いかにもオタクと言われるような出で立ちだった。
亜紀は緊張してゴングを瞬間を待っていた。そう、この地獄の空間から一刻も逃げ出すために。
そして、デブ雄には他の目的もあった。そう、折角リングの上で水着姿のアイドルの亜紀が居るのだから、せめて金網から逃げられる前に、その柔肌を触りまくったり、イヤらしい行為までしてやろうと考えていたのだった。
「ふふふっ、亜紀ちゃん・・・ゴングが鳴ったら可愛がってあげるねっ・・・」
そのデブ雄の言葉に亜紀が言い返す。
「か、可愛がるですって?・・・冗談じゃないわ、アンタみたいな醜い男にっ!」
亜紀がもうアイドルらしくない言葉で言い返すと、デブ雄の表情が変わっていった。
「み・・醜い・・・。ボ、ボクが醜いだって?・・・い、いくら亜紀ちゃんだからって許さない・・・」
ゴング直前だが、デブ雄が怒り出すと、亜紀はもう金網から逃げる事を考えて言い返す。
「だってそうでしょ!・・・醜いから言ってるのに!」
頬を膨らませて言い出す亜紀。次第にデブ雄の怒りが爆発寸前になっていった。
「カァーン!」
遂にゴングが鳴らされると、いきなり亜紀が後ろを向いて金網を掴んでいった。
ガシャーン!
必死の表情でロープを潜って金網を登り出す亜紀。
「こ、これで200万・・・こんな醜い男の相手なんて・・・」
必死に金網に登り出す亜紀。その光景に観客達も盛り上がっていった。
「こらっ、デブ〜っ、川田を痛めつけてやれっ!」
「亜紀ちゃん、早く逃げて〜っ!」
色々な声が飛ぶ中、デブ雄も逃げる亜紀に急いで金網に走っていった。
「な、何してるんだよ!・・・あ、亜紀ちゃん!」
デブ雄も金網に手を掛けると、その巨体を利用して揺さぶり掛けた。
ガシャ・・ガシャ・・
「えっ・・・イヤよ、アンタとプロレスなんか絶対にイヤッ!」
必死に逃げようとする亜紀。しかし金網を揺さぶられて滑り落ちそうになって、登れないでいた。
「そ、そういう事いうなら・・・亜紀ちゃんだって許さないからねっ・・・」
動けない亜紀に、デブ雄が遂に金網に登りだして足首を掴みだしていった。
ギュ・・・「イヤあぁぁぁ・・・・放してよぉぉぉ・・・」
デブ雄に足首を掴まれて、狂ったように叫びながらジタバタする亜紀。しかし金網に掴まった状態では、アイドルの非力な腕力ではきつかった。
ズルッ・・「ああっ・・・イヤあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
凄まじい悲鳴と共に、デブ雄と共にリング上に落ちてしまった亜紀。
「こ、これで誰も居ない場所で2人になれたねぇ・・・亜紀ちゃん!・・・でへっ・・」
倒れた亜紀の上になっていくデブ雄。亜紀も藻掻くがその重さとショックに逃げられずにいた。
「ギブ、ギブアップ・・・もうイヤアァァァァ・・・・・」
迫り来るデブ雄の恐怖に亜紀がギブアップと言い出すが、会場からの歓声に揉み消されるのと、スタッフ達も敢えて聞こえない振りをしていった。
そして仰向けで倒れる亜紀の上になっていくデブ雄が、完全にお腹の上に馬乗り状態になっていった。
すると、亜紀は柔らかいお腹を潰されて、胃袋を圧される感じで嘔吐感に苦しんでいった。
「ウプッ・・・く、苦しい・・・・イヤッ・・・やだっ・・・こんなの・・・」
お腹を潰され動けない亜紀は、両手両足をジタバタしていくが、逃げられないで涙目になっていった。
「か、かわいいねっ・・・亜紀ちゃん・・・」
もう虚ろな目で亜紀に言い寄るデブ雄。
「な、何よ・・・だったらやめてよぉぉ・・・」
必死にデブ雄に試合をやめてもらうように頼む亜紀。しかしデブ雄は試合をやめようとはしなかった。
「何言ってるんだよ、もう少し楽しませてくれなきゃ・・・だって、亜紀ちゃんはアイドルでしょ?」
その言葉に続いて、遂にデブ雄の恐怖が露わになっていくのであった。
一旦は立ち上がると、怯える亜紀の髪を掴んで起こしていった。
グイッ・・・「イタタタッ・・・痛いって言ってるでしょ・・・やめてよ!」
無理矢理に立たされて悲鳴をあげる亜紀。
「痛いだって・・・だったら優しくしてあげなきゃね・・・」
そしてデブ雄は、立たせた亜紀をコーナーに連れて行くと、追い込んだ状態から亜紀の顔に自らの醜い顔を近づけていった。
「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・」
亜紀の耳にもデブ雄の荒げる呼吸音が聞こえだしていく。
「く、臭いっ!・・・何よ、この臭いっ!」
それと同時に、亜紀の鼻にも悪臭が届くと、亜紀はその表情を険しくした。
そう、それはデブ雄の口臭の臭いであった・・・。
「ハァ・・ハァ・・・あ、亜紀ちゃんが・・・目の前に・・・ハァ・・ハァ・・」
段々とデブ雄の表情に危ない雰囲気が走り出す。
グニュ・・・「ああっ・・・何するのよ・・・離れてよぉぉぉ・・・やだぁぁぁ・・・」
そう、亜紀が叫ぶのも無理はなく、デブ雄がその巨体でコーナーと自らの身体で、亜紀の身体をサンドウィッチ状態に押しつぶしていったのだった。
背中はコーナーに押し込まれ、その自慢のビキニに包まれたバストはデブ雄の肉塊に潰されてひしゃげていた。
「でへへっ・・・亜紀ちゃんのオッパイって柔らかくて気持ちいいっ・・・」
亜紀のバストの感触を楽しむかのようにデブ雄の顔に笑みが浮かぶ。
「や、やめてよぉぉぉぉ・・・・誰がアンタなんかに胸を触られて・・・」
必死に藻掻く亜紀。しかしデブ雄は行為を続けていった。
「そ、そんな顔しちゃ駄目だよ・・・亜紀ちゃんはアイドルなんだから!」
そのデブ雄の言葉に、会場から大爆笑と怒りの声が沸き上がった。
「コラッ・・デブっ!・・・亜紀ちゃんから離れろ!」
「いいぞぉぉ・・・そんな身体だけしか能のないアイドルなんか痛めつけてやれっ!」
会場からの声にデブ雄はニヤリとすると、少し離れてから亜紀のバストを握りだしていった。
グニュ・・・「ああっ・・・やめてぇぇぇ・・・触らないでよぉぉぉ・・・」
亜紀が悲鳴をあげるのも無理はない。その86pのEカップのバストを思いっきりデブ雄に掴まれているのだから堪ったものではなかった。
「でへへっ・・・ゆ、夢みたいだぁぁ・・・亜紀ちゃんのオッパイぃぃぃ・・・」
更に調子に乗ってデブ雄がバストクローとも言えるのか、胸揉み攻撃で亜紀を攻めた。
流石に、現役アイドルが金網リングで胸を揉まれると言うのは酷い事だったが、視聴率を考えて製作サイドも、事務所サイドも黙認していた。
しかし、金網に囲まれて逃げられない極限の状態の中で、亜紀も反撃に出ていった。
バシッ・・「うぐっ・・・ううっ・・・・」
いきなり股間を押さえて座り込むデブ雄。
そう、亜紀が自らのバストを揉むのに夢中なデブ雄の股間、そう男性の急所にヒザ蹴りを入れたのだった。
「どう、この醜いおデブさんっ!」
苦しむデブ雄に言い放つと、亜紀が続けて怒りを込めてストンピングでデブ雄の顔面を蹴りこんでいった。
バシッ・・バシッ・・「ぐっ・・い、痛いよ・・・亜紀ちゃん・・・」
痛がりながらも亜紀に言い出すデブ雄。
バシッ・・バシッ・・「痛いのは当然でしょ・・・ほらっ!」
更に四つん這いになるデブ雄のお腹を下から蹴り上げると、デブ雄が苦悶の表情を浮かべて倒れ込んだ。
ドシュ・・「ぐふぅぅぅ・・・」
更に亜紀がデブ雄の脂肪に覆われた胸板にヒップドロップのように飛んでいくと、更に上からマウントポジションとも言える格好から、デブ雄の顔面へ張り手を入れていった。
パシッ・・パシッ・・・パシッ・・
「ほらっ・・・どうなのよ、貴方がギブアップすればいいのよ!」
必死な表情でデブ雄に張り手を入れていく亜紀。デブ雄もジタバタしていくが、何故か顔が喜んでいるようだった。
「な、何よ・・・何がおかしいのよ!」
亜紀が怒ると、デブ雄が意外な事を言いだした。
「だっ・・だって・・・亜紀ちゃんのお尻が温かくて・・・柔らかくて気持ちいいから・・・」
その言葉に、亜紀は全身が震えだしていった・・・。
「な、何よ・・・変態っ・・・」
亜紀がデブ雄に言い放つ。
「へ、変態っ?・・・ぼ、ぼくが変態だって・・・・」
次第にデブ雄の顔が狂気を帯びてくる・・・。
「そうでしょ・・・」
亜紀が叫んだ瞬間・・・。
「変態だってぇぇぇぇ・・・・・」
いきなり勢い良く身体を動かして亜紀を跳ね飛ばすと、倒れ込む亜紀に迫っていくデブ雄。
「きゃあぁぁぁぁぁ・・・・・ああんっ・・・」
倒れ込んだ亜紀に迫るデブ雄。更に俯せ状態の亜紀の背中にストンピングで押しつぶしていった。
バキッ・・バシッ・・・「ぐふっ・・ああんっ・・・」
背中を押しつぶされ、デブ雄の攻めに背中を押されてマットにバストを押しつぶされていく亜紀。
グイッ・・・「ああんっ・・・・」
そして俯せ状態の亜紀の髪を鷲掴みにして無理矢理に起こしていくデブ雄。
次の瞬間、起こした亜紀のお腹へパンチが入っていった。
ボシュ・・・「グボウッ・・・うううっ・・・」
いきなり柔らかいお腹にパンチを受けて、亜紀がフラついて倒れようとしていった。
「駄目だよ・・・亜紀ちゃん・・・まだだよ、試合はねぇ・・・」
その亜紀を倒さずに起こしているデブ雄。更に亜紀の白いお腹にパンチを叩き込んでいった。
バシッ・・バシュ・・「グブッ・・グホッ・・・オエッ・・・」
咳き込みながらコーナーに追い込まれていく亜紀。口からは涎が垂れていた。
「くくくっ・・・苦しそうだね、亜紀ちゃん!」
デブ雄がコーナーに追い込んだ亜紀に笑いかける。
「く、苦しいのはアンタのせいでしょ・・・」
亜紀も睨み返してデブ雄に言い返す。しかしデブ雄が続けた。
「そんな顔をまたしちゃって・・・仕方ないなぁ・・・お仕置きが必要だねっ!」
その言葉に続いて、今度は亜紀のバストに張り手、それも相撲の鉄砲のようにしてコーナーに押しつぶしていく残忍なデブ雄。
グニュ・・グニュ・・「ぎゃああぁぁぁ・・・・痛いぃぃぃ・・・苦しいぃぃぃ・・・助けてぇぇぇ・・・・」
デブ雄のこの攻撃に、亜紀はバストを潰されながら悲鳴をあげて藻掻いていった。
「こ、こんな邪魔な物も取らなきゃ・・・写真集でも見せてくれないしね・・・」
そしてデブ雄が、テレビカメラの前で亜紀の汗まみれになったビキニブラジャーを剥ぎ取っていった。
ワイヤーで補強されて、プロレスの対策はされていたが、デブ雄の力の前には無惨に剥ぎ取られていった。
「やっ・・やだっ・・・こんなの・・・・」
ビキニを剥ぎ取られ、必死に胸を両手で隠す亜紀。水着を剥ぎ取られて、金網の外からの視線に恥ずかしさから涙を浮かべていた。
「ふふふっ・・・少しは素直になったかなっ・・・亜紀ちゃん・・・」
更にデブ雄が亜紀に迫ると、リングの周りではスタッフが騒ぎ出していた。
「や、やばいでしょ・・・トップレスは?」
「いや、これくらい色気があってもいいだろう?」
事務所関係者もスタッフ達も、騒いではいたが、試合を止めようとはしなかった。
バキィィィィ・・・・「ぐふうぅぅぅぅぅ・・・・・」
そう、必死に胸を隠す亜紀に、デブ雄は何とアイドルの命とも言える顔に思いっきり大きな手で張り手を入れたのだった。
胸を隠していて、完全にノーガード状態の亜紀の頬に思いっきり大きな手が叩き込まれると、亜紀は口から涎の飛沫をあげながらリングに転がり倒れていった。
倒れても必死に胸を隠す亜紀。口からは血が流れ出していた。
その光景を見て、リングサイドの真由美が叫んだ。
「もう試合を止めてあげてください。川田さんが可哀相っ!」
しかし、スタッフの1人が真由美に言い返した。
「これもタレントの仕事のうちさ。」
その言葉に真由美が驚くが、リング上ではデブ雄が亜紀を捕まえていった。
「や、やめて・・・」
もう泣きながら哀願する亜紀。
「やめてって・・もう少し楽しませてよ・・・」
更にデブ雄が亜紀をベアハッグで捕まえていくと、今度は亜紀のバストが水着無しの状態でデブ雄の脂肪に包まれた身体に押しつけられていった。
グイッ・・「ああっ・・・やめてぇぇぇ・・・お願いぃぃぃ・・・」
デブ雄に掴まって泣きながら試合を止めてほしいと哀願していく亜紀。
「ううっ・・あ、亜紀ちゃんのオッパイ・・・気持ちいい・・・」
しかしデブ雄が亜紀のバストの感触を楽しむかのように揺さぶると、次第に下半身を膨らませていくのであった。
バシィィィ・・・「ううっ・・・んっ・・」
その亜紀を離すと、亜紀は遂に胸も隠せずに大の字状態に倒れていった。
「ふふふっ・・・そろそろ終わりにしようか・・・亜紀ちゃん・・・」
デブ雄がニヤニヤしながら亜紀のお腹を跨いでいくと、一気に飛び上がってその巨大な臀部で亜紀のお腹にヒップドロップを叩き付けていった。
グシュゥゥゥゥ・・・「ブベェェェェェェェ・・・・・・」
これには口から激しく反吐を吐き出していく亜紀。無理もない、普段は普通の女の子の亜紀が、仕事とは言えプロレスでお腹に激しく圧力を掛けられるのだから無理もなかった。
更に、デブ雄がその亜紀のお腹に座ったまま、意識も失い掛けている亜紀の両胸を激しく揉みまくっていった。
モミッ・・モミッ・・・「へへへっ・・柔らかくて気持ちいいっ・・・最高っ・・・」
デブ雄が調子にのっていくと、次第に亜紀は意識を失っていった・・・。
「カンカンカンカン!」
これにはスタッフ達も急いで試合を止めていったが、もう亜紀は無惨に失神して弄ばれていた。
「何だよ、もっと楽しませてよねぇ・・・」
デブ雄がスタッフに止められると、不機嫌そうに亜紀から離れていった。
一方、亜紀はスタッフに担架に乗せられて運ばれていくと、観客達からはデブ雄にブーイングが飛んでいった。
「そこまでやる事ないだろう!」
「このデブっ!気持ち悪いんだよ!」
様々なブーイングに、デブ雄が怒り出す。
「何が気持ち悪いだっ!ぼ、ボクだって役得な事があったっていいだろう!」
そのデブ雄の叫びに、更にブーイングが飛んでいった。
しかし、この後も試合がある予定だが、実はデブ雄はスタッフ達の予定としては、亜紀と適当なプロレスで終わらすのではと言う考えだったが、亜紀があんな状態になってしまったから、その後に亜紀に続くはずだったモデル系のタレントが試合を拒否し始めていた。
「わ、私っ・・あんな事は・・・お金もいらないから、帰ります!」
ハイレグ水着姿でリングサイドでスタッフと揉める女性タレント。
「そ、そんな事いっても・・・困るんだよ・・・」
スタッフ達も慌てる。しかしタレント側としても困った話だった。まさかストリップ状態から痛めつけられて、血まで流されるとは・・・。
しかし、ここで会場からは意外なコールが巻き起こっていった。
そう、ゲストで来ていた真由美にであった。
「真由美っ、真由美っ、真由美っ・・・・」
しかし、予定では全試合が終わってから、男性タレントと打ち合わせ通りにプロレスをする予定だった真由美は驚いていた。
しかし、あの亜紀のやられっぷりに腹を立てていたのはたしかだった。
そのコールを聞いて、デブ雄もリング上から真由美を挑発した。
「でへへっ・・・カワイイけど、女子プロレスラーなんでしょ?・・・お色気専門なのかなぁぁ・・?」
その言葉に、真由美の表情が険しくなっていった。
「な、何ですって・・・・」
真由美も言い返すと、デブ雄が調子に乗って言い出した。
「へへっ、ボクと試合が出来るのかなぁ?・・・へへっ・・・」
その挑発するデブ雄の言葉に、真由美はリングサイドで拳を握りしめていくのであった・・・・。

「いいわよ・・・女の敵でもある貴方をリングに倒してあげるわ・・・」
遂に真由美が立ち上がると、会場は大歓声に包まれていった。
「へへへっ・・・いくらプロレスラーって言っても、そんな小さな身体じゃねっ・・」
デブ雄も余裕の表情を浮かべていた。
それもそのはず、デブ雄は180pくらいの身長に、100キロ以上ありそうだが、対して真由美は身長にして155pくらいに、体重は45キロか48キロくらいだったので、体格だけならばデブ雄が圧倒的に勝っていた。
真由美もデブ雄も試合をやる気になってくると、スタッフ達も急いでリングアナにコールをさせていった。
ガシャーン・・・
金網リングはそのままに、真由美がリングに入っていくと、Tシャツと下は水着と言う姿の真由美に、デブ雄の視線が向かっていった。
白いTシャツに、下は水色の水着の真由美。そして白いTシャツは89pと言われる真由美のバストに膨らんでいた。
「それでは〜、特別試合を行います!・・・青コーナー、アイドルを倒して今度は現役女子レスラーと対決〜っ!・・・デブ雄〜っ!」
そのコールに、デブ雄がニヤニヤしていくが、観客からはブーイングが飛んでいった。
「赤コーナー、現役美少女レスラー、高橋〜、真由美〜っ!」
そのコールに笑顔で歓声に応えていく真由美。更にデブ雄を指さして倒すと言う感じのアピールをしていくと、歓声にリングが包まれていった。
「カァーン!」
いきなりゴングが鳴らされると、まずはデブ雄と真由美はリング中央で睨み合いをしていった。
「でへへへっ・・・カワイイねっ・・・」
ニヤニヤしながら真由美を見つめるデブ雄。
「よ、余計な事はいいのよ・・・豚っ!」
逆に言い返す真由美。その言葉にデブ雄が怒りだしていった。
「な、何が豚だよっ!・・・お、お前だってどうせプロレスラーだったら豚みたいにブクブクしていくんだよ!」
いきなり強気になっていくデブ雄。しかし、その言葉に真由美が動いた。
「そう・・・だったらいくわよぉぉぉ・・・」
いきなり走り出してデブ雄のお腹へドロップキックを叩き込む真由美。その一撃にデブ雄が倒れ込んでいった。
「ぐふっ・・・ぐぐぐ・・・何するんだよ!」
お腹を押さえて倒れているデブ雄。しかし真由美の攻めは続いていった。
バシッ・・バシッ・・「ほらほらっ・・・アンタみたいのはねぇ・・・」
ロープを掴んで勢いよくデブ雄の全身にストンピングを叩き込む真由美。
「ぐはっ・・がはっ・・・」
その真由美の攻めに堪らず丸まって痛がるデブ雄。真由美も懸命に攻めていくが、デブ雄の全身を覆う脂肪が真由美の攻めの威力を弱めている感じであった。
「ほらほらっ・・・いくわよ!」
更にストンピングを叩き込む真由美。しかし、デブ雄も必死になって真由美の足を掴んでいった。
グイッ・・「な、何よ!」
いきなり足を掴まれて驚く真由美。しかしデブ雄が更に真由美を倒していった。
「でへへっ・・・捕まえれば一緒だよ、普通の女の子もプロレスラーだってねっ!」
更に倒した真由美の上に覆い被さるようにしていくデブ雄。
「イタッ・・何よ、このっ!」
ジタバタする真由美。しかしデブ雄の体重が真由美の両膝を押しつぶすと、苦痛に顔を歪めるのと同時に、額などから汗が流れていった・・・。
更に動けない真由美に馬乗りの体制になっていくと、デブ雄がニヤリしていった。
「へへへっ・・・こうすれば普通の女の子と変わらないねぇ・・真由美ちゃん!」
その言葉に真由美が驚くと、次の瞬間にデブ雄の拳が真由美のバストへ炸裂した。
グニュ・・・「グハッ・・・ああんっ・・・・」
デブ雄の残酷なナックル攻撃が真由美のバストに襲いかかる。その度に真由美の表情が苦悶に歪む。
「お、大きいねっ・・・カワイイしオッパイもでかいから・・・・最高だっ・・・」
デブ雄の表情が狂気を帯びてくると、更に真由美の両乳房をTシャツと水着の上から揉み出していった。
「ああっ・・・何するのよ・・・この変態っ・・・いやっ・・・やめてよ・・・」
必死に藻掻くが、45キロくらいの真由美は、100キロを超えるデブ雄を返す事が出来なかった。
「へ、変態だって・・・そんな事を言うなら、お仕置きするよ・・・へへっ・・・」
抵抗しようとする真由美に、デブ雄は容赦なくTシャツを剥ぎ取っていった。
ビリッ・・ビリッ・・・
以外と力はあるのか、あっさりと真由美の着ていたTシャツが破り取られていくと、真由美は水着だけの姿となっていった。
更にデブ雄は水着の肩紐に手を掛けると、水着を剥ぎ取ろうとしていった。
「何よ、そんな事して恥ずかしくないの!」
水着剥ぎをされると思い、真由美の抵抗が激しくなると、デブ雄は喜ぶようにして水着を剥ぎ取ろうと力を入れていった。
しかし、その瞬間に真由美の耳に激しい口調の言葉が入ってきた。
「真由美っ!・・・なにだらしない事してるんだよ、そんな豚にっ!」
そう、その声は金網リング脇からだったが、真由美の事を心配に思った堀口祐美子からであった。
「せっ・・先輩っ・・・・」
突然の堀口の登場に驚く真由美。
「な、何だよ、うるさいなぁ・・・・」
堀口の言葉に不機嫌そうに言い出すデブ雄。
「おっ・・・何だよ、そこの豚は人間の言葉を喋るのか?」
まるでデブ雄を挑発するように、腕組みしながら言い放つ堀口。
「ぶ、豚だなんて・・・そんな言葉・・・ぼ、ボクは許さないよ!」
堀口の言葉に怒り出すデブ雄。しかし、堀口に気を取られていたデブ雄の隙を突いて、真由美が一気にブリッジ気味にデブ雄を跳ね返していった。
「ぐわあぁぁ・・・あっ・・マズイっ・・・」
リングに転がって急いで起きあがるデブ雄。しかし、真由美も素早く立ち上がっていた。
しかし、真由美のドロップキックがデブ雄の顔面に炸裂すると、デブ雄の巨体が勢い良く崩れ落ちていった。
しかし、真由美の攻めは続いて、倒れたデブ雄の顔面へ徹底したストンピングを叩き込む真由美。
バシッ・・バシッ・・「おらおらっ・・・倒れれば同じなんでしょ、デブも何でも同じよ!」
まるでお客さんにアピールするレスラー、そうまさにプロレスラーとして真由美がアピールしながら攻めていくと、藻掻くデブ雄の姿に歓声が上がった。
「うぐうっ・・・痛いよぉぉ・・・何するんだよぉぉぉ・・・」
四つん這い状態で逃げようとするデブ雄。
「何って、制裁なのよ・・・女としてねっ!」
そのデブ雄の背後に回ると、一気に無防備の股間へ蹴りを入れていく真由美。
グシュ・・・「ぐわぁぁぁぁぁ・・・・」
その一撃に股間を押さえてグッタリするデブ雄。しかし真由美が蹴りこんだ股間は、両太股の脂肪などに阻まれて完全に急所蹴りにはなってはいなかった。
グイッ・・・「立ちなさいよ・・・・」
更に真由美がデブ雄を立たせると、顔面へ飛び上がってのエルボースマッシュを叩き込んでいった。
バキッ・・・「ぐふっ・・・ううっ・・許さないよ・・・ボクにこんな事して・・・」
しかし、フラついていたデブ雄も負けずに、真由美に張り手を返していった。
バシィィィ・・・「ぶふぅぅぅ・・・」
これには堪らず倒れ込む真由美。さすがに大きなデブ雄の手から飛び出す張り手の威力に倒れ込むしかなかった。
「へへへっ・・・所詮は女の子なんだねっ・・・」
デブ雄の表情に笑みが浮かぶ。
しかし、真由美も意地があるのか、顔への痛みに耐えながらもタックルでデブ雄に組み付いていくと、油断したデブ雄が倒れ込んだ。
更に、真由美が今度はデブ雄の顔面へ踵でストンピングを入れていくと言う暴挙に出た。
バキッ・・バキッ・・
真由美の踵と、デブ雄の顔の骨が当たる音なのか、リングサイドに鈍い音が飛んでいた。
次第に藻掻くデブ雄の顔面から血が流れ出ると、会場からは大歓声がおきていた。
「いいぞぉぉ・・・亜紀ちゃんの仇を取ってやれぇぇぇぇ・・・・」
「デブをブチ殺してやれぇぇぇ・・・・・」
様々な観客の声の中、真由美の攻めが続くと、流石に顔面を押さえてグッタリしていくデブ雄。
「うううっ・・・い、痛いよっ・・・ひ、酷いっ・・・」
いきなり弱気になるデブ雄。しかし真由美は許さなかった。
「ひ、酷いって・・・アンタのした事を考えてから言いなよっ!」
続けてデブ雄の背中に座り込み、真由美が脂肪に覆われているデブ雄の顎に手を回して、一気にキャメルクラッチを仕掛けていくと、デブ雄は脂肪を揺らしながら藻掻き苦しんでいった。
「ぐっ・・ぐふうっ・・・ぐぐっ・・・苦しいぃぃぃ・・・」
両足をバタバタして苦しむデブ雄。
「苦しい、当然でしょ!」
真由美が叫びながら揺さぶると、デブ雄は堪らずギブアップの意思表示をしていった。
「ギブ?・・・ふざけるんじゃないわよ!」
しかし真由美は許さずに、揺さぶってから放すと、グッタリするデブ雄を仰向けにしていった。
そして、近くのコーナーポストに上がっていくと、一気にデブ雄のブヨブヨしたまるで脂肪の塊のようなお腹へダブルニードロップを叩き込んでいった。
グシュ・・・「グボオォォォォォォォォ・・・・・・」
これにはいくら軽量の真由美とは言え、鍛えていないデブ雄にしては堪ったものではなかった。
その圧力の前にデブ雄の口からは胃袋の内容物が噴き上がっていった。
もう失神寸前に追い込まれたデブ雄。しかし真由美が股間へ思いっきり爪先で蹴り上げると、その瞬間にデブ雄は悲鳴をあげる間もなく、白目を剥いて失神してしまった。
更に、股間から流れ出ているのは、デブ雄がショックからなのか、失禁してしまったようだった。
更に真由美が攻め込もうとすると、急いでスタッフが止めに入っていった。
「カンカンカンカン!」
ゴングの音も鳴らされると、その隙に真由美とデブ雄が離されていく。
しかし、あまりの衝撃映像に、今回の収録で収録された試合は全てお蔵入りとなってしまった。
そして真由美も怒りを収めながら控え室に戻っていくと、堀口が待っていた。
「いいよ、あの闘争心がお前に足りないんだよ!・・・まぁ、あの豚は仕方ないとして、いいんじゃないの?」
その堀口の言葉に、真由美が答える。
「はい。今夜の経験をプロのリングで役立てればいいと思います・・・。すいません・・・」
真由美は堀口にそう言われるが、デブ雄の方は・・・。
「ううっ・・・・く、苦しいよ・・・・」
控え室で医師に診断を受けながら苦しむデブ雄。
今夜はアイドルを痛めつけたが、その後に痛めつけられ、プロレス素人のデブ雄は、いつか復讐してやろうと考えたが、そのデブ雄にスタッフから意外な言葉が掛けられた。
「身体は大丈夫かな?・・・もしよければ、また格闘技の企画がある時に、出演してもらえないかなぁ・・・」
その言葉に驚くデブ雄。
「まぁ、次は素人女性のキャットファイトとか、生意気アイドルに制裁する企画とか考えてるから、その時は連絡するよ・・・」
その言葉を聞いて、デブ雄は考えていくのであった・・・。
何はともあれ、こうしてバトルコロシアムの収録は終わりを告げていった・・・。

inserted by FC2 system