アナウンサーの綾子との対戦から、しばしば顔を出すようになった女優の景子は、その日も対戦相手を物色していた。
そんな景子の後ろから声を掛ける女性がいた。振り返えった、景子の視線の先には、霧谷美玲が立っていた。
美玲
景子さんですよね?
景子 えぇ、そうですけど、霧谷さん?
美玲
ハイ。良く来られるんですか?
景子 最近はね。霧谷さんは?
美玲
今日が初めてなんです。相手は、見つけられたんですか?
景子 まだなの。私で良かったらやってみる?
美玲
いいんですか?
景子 いいも何も、今をときめくCM女王と出来るなんて!
美玲
やめてくださいよ。
景子 この部屋にしましょ!
美玲
わかりました。
そう言うと2人は部屋に入り、お互い黒のビキニに着替えた。
景子
それじゃ、始めましょうか?
美玲
えぇ、いいですよ。
2人は手を合わせ、力比べから開始した。体格で勝る景子が、美玲の体を弓なり押して行く。耐える美玲であったが、右を離し、美玲の太ももの間に手を滑りこませ、ボディスラムでマットに叩きつけた。
間髪入れずに、ストンピングを美玲の胸に入れた。咳き込む美玲の髪を掴み立ち上がらせた景子は、美玲の頭を太ももに挟み、パワーボムを放ち、美玲を叩きつけた。そのまま体重預け、足首を抑えた。
景子
ワン、ツー
大勢を崩すように、逃れる美玲であったが、休む暇を与えず、仰向きになった、美玲の片脚を抱え、覆い被さるように、フォールに入った。
景子
ワン、ツー、スッ
ギリギリで肩を上げる美玲。開始15分、景子の一方的な攻撃が続くがなんとか凌ぐ美玲。
景子
しぶといわね!
美玲
ハァハァ
景子が美玲の髪を掴み、立ち上がらせると、美玲は渾身の力で景子の腹部へパンチを入れた。これが思いの他効いた様子で長身の景子がくの字なると、美玲は景子の頭を抑え、フェイスクラッシャーを放った。顔とお腹を押さえ悶絶する景子。景子の首にスラリと伸びた足を絡ませ、首四の字をかけた美玲。
美玲
苦しかったら、早くギブアップして下さい。
景子 ンァ、これぐらいでするわけないでしょ!
美玲
それなら、これでどう?
美玲は、腰を浮かせ締め付けた。景子の顔が苦痛に歪み、足をバタつかせなんとか切り抜けようとする。浮き上がる美玲の太もも内側に浮かびあがる筋が締め付けの強さを表していた。なんとか、体格で勝る景子が反転し、美玲がうつ伏せ状態にすると、美玲のお尻をがっちり掴むと、強引に頭を抜きにかかった。
景子
ハァハァハァ
呼吸を整えながら、景子は美玲の足と首に手を掛けると、ボーアンドローを掛け、美玲を揺すり始めた。
美玲
アッ、キャア、痛いぃ
弓なりに反る美玲。
景子
どぅ?ギブアップしたら?
美玲のビキニの隙間から、汗が滲みだしていた。なかなかギブアップしない美玲に対し、技を外した景子は、腰を押さえ苦しむ美玲を立ち上がらせ、バックに回るとジャーマンスープレックスを放った。綺麗な放物線を描き、美玲は逆さまにマットに叩きつけられ、景子はそのままフォールし、
景子
ワン、ツー、スリー
と自分で数えると、立ち上がり、グッたり横たわる、美玲を仰向けにすると、美玲の顔にフェイスシットし、勝利の余韻に浸っていた。
景子
今日は、楽しかったわ。
そう言い残し部屋を後にした。