残酷ファイト『生け贄』〜第3話〜


「いやっ・・・放してっ・・・放してよ・・・・お願いっ・・・・」

今夜また、この残酷な宴の見世物にされていくのは、浅田夏美だった。
17歳と言う年齢に、156pの身長に、84pでEカップのバスト、腰回りは57pにヒップが83と言う体型を、白いビキニに包んでの登場していく夏美。
しかし登場と言うより、黒服に両腕を抱えられて無理矢理のリングインだった。
金網に囲まれたリング。その中に今、夏美が入れられていった。
リングに入れられると、入り口に鍵が掛けられていく。これで夏美は金網から逃げることは出来なかった。
不安そうに周りを見つめる夏美。
今回、この夏美がこのリングに入れられる理由は、親の会社経営が不況で失敗し、多額の借金のカタに娘である夏美がリングに上がる事になったのだった。
しかし、今回はそれだけではなかった。夏美には妹も居て、今回はリングサイドに連れてこられていた。
14歳の妹・麻実。小柄だが可愛らしい印象だったが、姉の夏美とは別に連れてこられたのか、不安そうに周りを見つめると、リングの中に立つ夏美の姿に驚いていた。

「お、お姉ちゃん・・・・お姉ちゃん・・・・何でそんな所に・・・・・」

金網を掴んで叫ぶ麻実。
その麻実の姿に、夏美も驚いて言い返す。

「ご、ごめんね・・・・黙っていて・・・」

夏美がリングサイドの麻実と話していると、アナウンスが興奮する観客に流されていく・・・。

『今夜は姉妹で登場の生け贄ですが、借金のカタの為にリングに上がる事になりました・・・。まずは姉が挑戦して、試合内容によって妹が次回リングに上がる事になります・・・』

そのアナウンスに戸惑う夏美と麻実。
当然だが、夏美も麻実も格闘技などやった事もなく、普段はプロレスも見たことがあまりない程だった。
まして・・・・。

『それでは、今夜はこの男が相手だっ!』

アナウンスに導かれてリングに上がるのは、覆面を着けた筋肉質の男が登場した。その男は、身長も180pはあるように見てた。

「えっ・・・お、男の人と闘うなんて・・・」

夏美は対戦相手を見て怯えだした。ただでさえ人前でビキニを着て恥ずかしいところへ、妹の前で金網リングでプロレスなんてと思っている。リングサイドでは麻実が叫ぶが、そんな事は構わずゴングが鳴らされていく。

『カァーン!』

ゴングが鳴らされると、戸惑う夏美に距離を詰めていく覆面男。
夏美も戸惑いながらも覆面男の動きを見つめるが、次第に覆面男との距離が詰まっていく。

バシッ・・・
「あうっ・・・」

いきなり素早いショートジャブが夏美の顎を捉えていく。軽いインパクトだったが、夏美にとっての衝撃は計り知れない物があった。同時に麻実が絶叫する。

「お、お姉ちゃんっ!」

しかし覆面男がミドルキックを容赦なく叩き込むと、夏美の脇腹に炸裂して早くもダウンしていく。

「うううっ・・・ううっ・・・く、苦しいっ・・・・ああっ・・・・」

お腹を押さえながら苦悶の表情を浮かべる夏美。
構わず覆面男は夏美の髪を鷲掴みにすると、無理矢理に起こしてからコーナーに叩き付けていった。

バシィィィ・・・
「んああぁぁぁぁぁぁ・・・・あん・・・・」

背中からコーナーに叩き付けられて、絶叫して痛がる夏美。
早くも一方的な試合展開になってくるが、夏美もコーナーに寄りかかりながらも構えようと必死だった。
構えようとする夏美だが、構わず覆面男が走り込むと、コーナーに押し込むようにサイドキックを夏美のお腹に叩き込んでいった。

ボシュ・・・
「ぐぶっ・・・・んぐぐっ・・・・・」

コーナーに押しつけられながら、お腹への強烈な圧力に内臓を圧迫され、夏美は胃の中の内容物を戻しそうになっていた。
しかし必死に飲み込んで耐える夏美。もう目には涙が浮かんでいた。
吐き出さない夏美に感心したのか、覆面男はゆっくりと夏美をロープに押しつけていくと、そのまま両腕をロープに絡ませていった。磔状態の夏美が怯え出す・・・。

「や・・・やめ・・・て・・・・」

しかし覆面男がボディビルダーのようにポージングしてから、完全に身動きの取れない夏美のお腹へパンチを叩き込む。

ボシュ・・・バシッ・・・
「ぐぶっ・・・ぐはっ・・・・」

覆面男の2発のパンチがお腹に叩き込まれると、夏美の口からは涎が垂れ流れていく。
構わず覆面男が殴り続けると、夏美の頬が突然膨らんだ・・・。

「うぷっ・・・・うっ・・・・」

苦悶の表情を浮かべる夏美。そう、お腹への強い衝撃の連続に、胃袋の内容物が口の中に溢れてきたのを必死に耐えていたのだ。だが、覆面男は容赦しない。
反対側のロープにアピールしながら走り込んで勢いをつけると、一気に無防備な夏美のお腹へ膝蹴りを叩き込んだ。

グシュ・・・
「ぐぶうっ・・・・オエェェェェェェェェ・・・・・・」

覆面男の膝が突き刺さると、その瞬間に夏美の口から激しく反吐がマットに撒き散らかされていく。
そして、リングサイドでは金網を掴んで絶叫する麻実の姿があった。

しかし、覆面男の攻めは止まらない。グッタリとして頭を下に向ける夏美に、顔面を下から蹴り上げていくと、夏美は意識を失いかけて下を向く。
今の一撃に鼻から大量の鼻血が溢れ出して、ポタポタとマットを赤く染めていくのであった。

グイッ・・・
「あうっ・・・うっ・・・・」

グッタリしている夏美の髪を掴んで上を向かせる覆面男。
意識を失い掛けていたが、数発張り手を受けて意識を戻されると、夏美は恐怖に身体を震わせていた。

「・・うっ・・ううっ・・・ゆ、許して・・・・許して・・・・ください・・・・・」

ギブアップと言う言葉ではないが、試合を止めてくれと哀願しているような夏美。
その言葉に、覆面男が夏美をロープから離していくと、そのままコーナーに連れて行く。
そして、コーナーポストに顔面を叩き付けてから、そのままコーナーに磔にしていく。今度は両足も開脚させるように、セカンドロープかけていた。
夏美はM字開脚の様に磔にされていると、身体を震わせていた・・・。
その夏美を見つめながら、覆面男は走り込むと、まずはビキニショーツ一枚に包まれている股間を蹴り上げた。

バシッ・・・
「ひぎぃぃぃぃぃ・・・・・・・・」

夏美の悲鳴がリング上に響き渡る。
股間を思いっきり蹴り上げられて、夏美の身体がビクンと反応するが、夏美にとって大きなダメージを与えていた。

「・・・お、女の子の大事な所に・・・や、やめて・・・・」

しかし、覆面男は続けてアッパー気味に股間を殴りつけると、更に夏美の悲鳴が響き渡った。

「んああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」

夏美の悲鳴に興奮したのか、覆面男は股間だけでなく、胸にも拳を叩き込む。

グニュ・・・ブニュ・・
「痛いぃぃぃぃ・・・・いやああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・うわああぁぁぁぁぁ・・・・」

ビキニに包まれた夏美の乳房が、殴られる度に無惨にひしゃげていく。同時に夏美が泣き叫んでいく。
更に覆面男の拳が夏美の乳房に襲いかかると、鼻血と涙で顔をグチャグチャにして泣き叫ぶ夏美。
そして、覆面男が片手を挙げてアピールしてから、夏美をコーナーから離してリング中央に連れて行く。
もう抵抗も出来ずにリング中央に連れて行かれる夏美。
その夏美の顎に、覆面男の両手が押しつけられると、一気にネックハンキングツリーで吊り上げた。
夏美の両足がマットから離れると、自らの全体重が顎に加わり、夏美は地獄の苦しみを味わっていく。

「んんんっ・・ううっ・・・・」

もう口が圧迫されて、呻き声のような悲鳴しかあげられない夏美。
覆面男は構わず揺さぶり掛けていくと、夏美は必死に覆面男の両手首を掴んで苦しみから逃れようとしていた。
しかし覆面男の親指が、容赦なく夏美の喉元を押し潰していく。
小刻みに夏美の身体が震えだしていく。まるで痙攣しているようだったが、覆面男の残酷な絞首刑は続けられた・・・。
力が抜け落ちるように、夏美の両手がダラリと下がると、続けて夏美のビキニショーツの股間の部分から、異臭を放つ液体が溢れ出して太股を伝ってリングに流れ落ちた。
流れ落ちた液体が足元で水たまりを作っていく・・・。

「お、お姉ちゃんっ・・・・・・」

金網を掴んで絶叫する麻実。
その絶叫する声に、覆面男が振り返ると麻実に近づいていく。当然、失神状態の夏美を吊し上げたまま。
そして、その失神した夏美をマットに落とすと、グッタリと倒れていく夏美。
その夏美を俯せ状態にしてから、後頭部を踏み付けながらポーズをとる覆面男。

『カンカンカンカン・・・』

この状態にゴングが打ち鳴らされるが、このあとに残酷なアナウンスが流れていく。

『浅田夏美が失神した為に、試合は終了とします。また、試合内容で抵抗が見られなかった為、次回の試合では妹にリングに上がってもらう事にします・・・』

このアナウンスに、リングサイドの麻実が怯え出す・・・。

「わ、私も・・・・こ、殺されちゃう・・・・・・」

全身を小刻みに震わせている麻実。
その麻実に対して、残酷な期待をする観客たちからコールが送られていく。

『いいよ〜っ、次回はもっと残酷に壊してやれ〜っ・・・・』
『14歳の全裸頼むよ〜っ!』

こうして、次回の金網リングに立つのが麻実と決定していった。

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