乙羽と美奈子が黒服に呼ばれ控え室を後にした頃、地下プロレスの会場は次なるボク
シングマッチのゴングを今や遅しと待ちわびる観客達の声でヒートアップしていた。
ある意味プロレスや格闘技戦よりも残酷なボクシングだけに、観客達はどんな残酷な
展開が見られるのかという期待を抱いていた。そして花道に付いた2人を向かえた者
達がいた。


「えっ…寛子ちゃん?何で此処にいるの?」

乙羽を迎えたのは同じ事務所の後輩に当たる左藤寛子であった。元生徒会長という肩
書きとそのバストとクビレからも見て取れるスタイルの良さで人気となっており、地
下プロでもデビュー間もないながら吉岡美穂子や守下千里らから勝利を収めており、
先輩の乙羽に続くかの如き活躍を期待されていた。その彼女がここにいる理由とは…

「マネージャーさんから頼まれたんです。ボクシングにはセコンドが不可欠だから、
私に是非セコンドについて、乙羽さんの緊張を少しでもほぐしてあげて欲しいって。
私も少しでも乙羽さんの力になれればと思って…」

その寛子の言葉は、脅えを完全に隠しきれていなかった乙羽にとっては心強い言葉で
あった。乙羽の顔にも安堵の笑みが浮かぶ。

「ありがとう。寛子ちゃんがいてくれるなんてこれ以上強い味方はいないよ。寛子
ちゃんの為にも勝てる様に頑張る。」

「大丈夫です。乙羽さんが勝つって信じてますから!」

寛子の励ましを受けた乙羽は改めて決意を固め、花道に立った。



一方の美奈子を迎えたのは、同じく事務所の後輩であり、現在グラビアで人気急上昇
中の矢吹春菜であった。先日櫻木睦子との金網マッチで血祭りKO勝ちという衝撃の
デビューを果たした彼女も寛子同様に美奈子のセコンドとしてここに呼ばれたので
あった。

「ボクシングって…美奈子ちゃん大丈夫?ボクシングの経験もないのに…」

地下プロデビューを果たしていた春菜も、ボクシングマッチという残酷な展開が予想
される試合形式だけに美奈子の身を案じていた。しかしそんな春菜の心配をよそに美
奈子は物怖じしない様子で答えた。

「経験は無くても、乙羽さんへの恨みはタップリあるの…これは私にとってリベンジ
マッチなんだから。春菜ちゃんもセコンドについてくれるのはありがたいけど、下手
に手を出す様な事はしないでよね。乙羽さんは私の手で血祭りに上げてやる…」

いつもとは違う、殺気すら漂わせる美奈子の様子に、春菜は驚きを隠せずにいた。心
配する事は無さそうだと感じていたが、同時にこの試合が凄惨なものになるであろう
事も予感していた。



互いに味方を得てリングへと向かう二人。そして決戦の時は来た。



「只今より、アイドルボクシングマッチを行います!選手入場!」

そのリングアナのコールと共に、観客席からの歓声に迎えられて、それぞれセコンド
を従えた乙羽と美奈子が入場してきた。自慢のボディを白いビキニに包み込んだ2人
の姿に観客の視線が注がれていく中、2人の名前がコールされていった。

「赤コーナー〜B89W58H85〜乙〜羽〜っ!」

そのコールと共に観客に一礼していく乙羽。やはり緊張の色が隠せない様であった。

「青コーナー〜B90w58H85戸向〜美奈子〜っ!」

乙羽とは対照的に堂々とした態度で観客に向けてガッツポーズでアピールしていく美
奈子。そしてコールが終わり2人がリング中央に呼ばれていくと、早くも美奈子が乙
羽を鋭い眼差しで睨みつけていった。

「前に勝った相手って…美奈子ちゃんの事だったの…」

乙羽はここで初めて対戦相手が美奈子である事を知った訳であるが、既に臨戦態勢に
ある様に自分を鋭い形相で睨みつける美奈子に少し気圧されている感じであった。

「お久しぶりです、乙羽さん…今日はタップリと昔のお礼をさせていただきますから
ね…」

不敵な笑みを浮かべながらそう答える美奈子に、乙羽も脅えを見せまいと言い返す。

「お礼だなんて…私だって負けないから…恥の上塗りにならない様に気をつけてよね
!」

その言葉が美奈子の怒りに火をつけたのか、試合開始前にも関わらず美奈子が乙羽に
掴みかかっていく。

「恥の上塗りですって…余裕かましてんじゃないわよ!そんな口を二度と利けない様
にしてやろうか!?」

美奈子の凄まじい形相に驚いて仰け反る乙羽。その中に寛子が割って入り乙羽を守ろ
うとすると、春菜も掴みかかる美奈子を抑えていく。

「ふん…まあいいわ。試合が始まってからのお楽しみとしましょうか…」

そんな美奈子の様子に、乙羽は美奈子が以前戦った時とは明らかに別人である事を
悟った。美奈子のヒール化は噂には聞いていたが、それは自分の想像を遥かに超えて
おり、抑えていた脅えがまた顔を覗かせていた。早くも不穏な空気が流れるリング上
でリングアナから今回の試合形式についての説明がなされたが、それは乙羽を更に脅
えさせるものであった。

「今回のボクシングマッチは1R3分、ラウンド数無制限で行います。勝敗はスリー
ノックアウト制で判定は無しの完全決着ルールとなります。尚今回の試合は、ダウン
毎に着用のビキニを脱いでいく野球拳形式のルールになっております。一回目のダウ
ンでブラ、二回目のダウンでショーツ、そして三回目のダウンで負けとなります。」

その説明に観客席からは残酷とも言える歓声が上がって行く。最初からどちらがなる
にせよトップレスやヌードが約束された様なルールであるから観客の興奮も当然と言
えば当然であった。しかし当の乙羽にとってみれば受け入れがたい現実であった。

「ちょっと…脱いでいくなんて…そんな話聞いてないです!どうしてそんな事しな
きゃいけないんですか!?」

ここで初めて知らされた本当のルールに戸惑いうろたえる乙羽。只でさえボクシング
という事で不安が隠せない状況であったところに更なる追い討ちを掛けるかの様な
ルールの発表にパニック寸前となっていた。彼女程ではないにしろ、セコンドの寛子
や春菜も突然のルール発表に戸惑っていたが、美奈子だけは驚く程冷静に現実を受け
入れていた様だった。

「何うろたえてるの…要は勝てばいい話でしょ…」

今まで地下プロレスで幾度と無く酷い目に遭って来ただけあり、流石に美奈子は度胸
が据わっていた。そしてルール説明も終わり、遂にゴングを待つばかりとなった。未
だにうろたえる乙羽を寛子が懸命に冷静さを取り戻させようとする。

「乙羽さん、落ち着いて!冷静にならないと勝てるものも勝てません!」

寛子の言葉に一応冷静さを取り戻した様な乙羽はコーナーに戻ってマウスピースを口
に入れ、試合態勢を整える。ここまで来た以上は引き下がれなかった。片方の美奈子
も自分のコーナーでマウスピースを入れて態勢を調えた。春菜は心配そうに美奈子を
見ていたが、当の美奈子には余裕すら伺えた。

「あんなにうろたえちゃって…元ジュニアヘビーのチャンピオンが聞いて呆れるわよ
ね…」

そして互いの準備が整ったところで遂にゴングが打ち鳴らされていった。

「ラウンド1…カァーンッ!」

ゴングと共に観客からも興奮の声が上がって行く。コーナーからリング中央へと飛び
出し、まずは互いに相手の様子を伺う2人。殺気立っていた美奈子もまずは軽くジャ
ブを打って牽制していくと、冷静に乙羽の動きを伺った。一方の乙羽もガードを固め
ながら距離を置き、一見冷静になっている様に見えたが、その心中は野球拳の様な残
酷なルールへの戸惑いで試合どころではなかった。しかし脱がされる事にならない為
にも攻撃しなければとばかりに乙羽が悲鳴の様な叫びと共に大振りのフックで攻めて
いく。

「うわぁぁぁぁぁ…」

しかしやはり大振り、しかも冷静さを欠いた攻撃だけに美奈子には余裕でかわされて
しまう。逆に、乙羽が冷静さを欠いている事を見抜いた美奈子はこのまま攻めさせて
彼女のスタミナを消耗させる作戦に出た。

「ほらほらっ…どこ見て打ってるの?一発位命中させてみなさいよ…」

そういって乙羽を挑発していく美奈子。コーナーから寛子が美奈子の動きをよく見る
ように叫んでいくが脱がされたくないという考えに頭の中を支配された乙羽にその声
は届かなかった。そして美奈子の作戦通り、徐々に乙羽に攻め疲れが見え始め、その
息使いが荒くなってきたのを見計らって美奈子が攻勢に転じた。乙羽のフックをかわ
し、がら空きとなっている乙羽のお腹にボディの連打を叩き込んでいく。

「ぐふっ…げほっ…げほっ…」

お腹への衝撃に苦しみながらガードを固めようとする乙羽だが、美奈子の攻勢は凄ま
じくガードもままならないままロープへと追い込まれていくとクリンチに持ち込もう
とする。美奈子の攻撃も凄まじかったがどうにかクリンチへ持ち込みレフェリーが二
人を離していく。試合が再開されるとダメージこそ残るものの、先程までに比べ少し
は冷静さを取り戻したのか乙羽も今度は美奈子の動きを伺いながらジャブを出してい
く。美奈子もガードしながらジャブを繰り出していくがお互いに攻め手を欠き、その
まま1R終了を迎えた。

「ふん…これ位でダウンされたらつまらないものね…」

コーナーに戻りセコンドの春菜から水を受け取りながらそう呟く美奈子は、咳き込ん
で苦しむ乙羽とは対照的にダメージも無く余裕といった感じであった。対する乙羽も
息を切らしながらも寛子の助言を聞いていた。

「戸向さんは乙羽さんのスタミナを消耗させて一気に反撃に転じるつもりなんです!
闇雲に攻撃してたらそれこそ思うツボです!脱がされる事ばかりに気を取られてたら
それこそ命取りになりますよ!冷静さを失わないで!」

寛子の言葉で乙羽も大分冷静さを取り戻したようであった。そして2Rの開始が告げら
れる。

「ラウンド2…カァーンッ!」

開始と共に先程と同じ様に、互いに距離を置きながらパンチを出す展開になっていく
が、乙羽の繰り出したパンチの一発が美奈子の脇腹を捕らえると、わずかながらに美
奈子のガードに隙が出来ていくと乙羽が機会を逃さんとばかりに繰り出したフックが
美奈子の頬を捉えていった。

「ぶぶっ…」

堪らず後退する美奈子。一気に攻め立てようと乙羽が美奈子の顔面を殴りつけていく
と美奈子の口が切れたのか血が垂れ流れていく。乙羽の攻勢に観客から声援が送られ
ていくが、この乙羽の攻めが美奈子の怒りに火をつけた事には誰も気づいていなかっ
た。

(くっ…一発当たったからって…調子に乗ってんじゃないわよ!)

尚も攻めようとする乙羽だったが、攻められているにも拘らず美奈子が凄まじい叫び
声を上げながら乙羽の顔面に渾身の力を込めた強烈なストレートを叩き込んでいっ
た。

「なめるなあぁぁぁぁぁ…」

バキイィィィィィ…

その美奈子の叫びに一瞬怯んだ乙羽の顔面に強烈な一撃が決まる。

「ぶべえぇぇぇぇぇ…」

予期せぬ美奈子の反撃に唾を吐き散らしながら後退する乙羽。ダウンしてもおかしく
ない程強烈な一撃だったが、脱がされたくないという一心から倒れそうな身を必死で
持たせていた。しかし美奈子の攻撃の手は休まる事なくがら空きになった乙羽の顔面
に襲い掛かる。乙羽も負けじと殴り返していくが美奈子の勢いの前にただただ圧倒さ
れ、またしてもロープに追い込まれていく。そして美奈子は乙羽をロープに追い込む
と、その豊満なバストをサンドバックの様に凄まじい勢いで殴りつけていった。

ボシュ…ボシュ…

「いやぁぁぁぁぁっ…オッパイが潰れちゃうぅぅぅぅぅ…オッパイはやめて
えぇぇぇぇぇ…」

悲鳴を上げていく乙羽だが、美奈子のバスト攻めは止むどころか、更にその勢いを増
していった。

「ほらほらっ…昔はこれと同じ事私にしてくれたじゃない…オッパイ攻めがどんなに
苦しいか身を持って知るのね!」

バスト攻めが続くと、その苦しさに乙羽は涙目になっていく。寛子は必死にクリンチ
に持ち込む様叫ぶが、観客から美奈子に対して送られていく潰せコールにその声も掻
き消されてしまった。

そして美奈子はバスト攻めから自らの頭を乙羽のバストに密着させるとその柔らかい
ボディにもジャブの連打を叩き込んでいった。

「ぐぶっ…ぐぶぶぅぅぅぅぅぅ…」

バストに続くお腹への強烈な衝撃に耐え難い嘔吐感が乙羽を襲う。既に喉元まで胃液
が逆流していたが必死に戻すまいと堪えていた。しかし美奈子の攻めの前に次第に乙
羽の頬が膨らんでいく。

それに気づいた美奈子はニヤリと笑みを浮かべると密着させていた頭を離すと、膨ら
んだ頬に渾身のストレートを叩き込んだ。

「喰らえぇぇぇぇぇっ…!」

バキィィィィィィッ…

「ぐぼぉぉぉぉっ…ぶべぇぇぇぇぇ…」

美奈子の渾身の一撃の前に口の中のマウスピースと、堪えていた嘔吐物を吐き散らし
ながら乙羽の身体が崩れ落ちていく。遂にこの試合初のダウンが起こり、それと同時
に観客からは乙羽のビキニブラ剥ぎを期待するかの様な残酷な歓声が同じくして起き
た寛子の悲鳴を掻き消しながら溢れていった。その歓声にダウンを奪った美奈子は
ガッツポーズでアピールしていく。一方ダウンした乙羽は先程までの攻めのダメージ
と、顔面へのストレートの衝撃に半失神状態となっていた。しかし残酷ながら乙羽の
地獄は此処からであった。

「ご覧の通り、戸向美奈子選手が乙羽選手よりダウンを奪いましたので、ルールによ
りダウンした乙羽選手のビキニブラが外されます!」

そうリングアナからコールされると、それを待ってたとばかりに観客からの歓声が一
段と興奮を帯びていく。しかし当の乙羽は未だ失神状態から立ち直れずその身をリン
グに横たえていた。止めようとする寛子を制し、リングに上がってきた黒服達が乙羽
の意識を取り戻させるとその身を押さえつけてブラを外そうとしていく。

「いやぁぁぁぁぁっ…許してぇぇぇぇぇっ…」

動きを抑えられながらも必死で抵抗する乙羽。しかしその様子を見ていた美奈子が乙
羽に近づいていくと、黒服を制してグローブを外した手で乙羽のビキニブラジャーを
鷲掴みにしていく。

「いやっ…お願い…美奈子ちゃん…許してよぉぉぉぉ…」

今にも泣き出しそうな表情で許しを乞う乙羽であったが、無論美奈子がそれを聞き入
れる筈は無かった。

「舐めた事言ってんじゃないわよ!あんた自分が昔した事を忘れた?確かファンサー
ビスも必要とか言ってたわよねぇ?今夜はあんたがファンサービスするんだよ!」

そういうと、美奈子が一気に乙羽のビキニブラジャーを剥ぎ取ると、乙羽の豊満なバ
ストが大観衆の目に晒されていった。

「きゃあぁぁぁぁぁっ…いやぁぁぁぁぁっ!!」

堪らず悲鳴を上げ半狂乱になっていく乙羽。しかし隠そうにも黒服に腕を押さえつけ
られていた為隠す事もままならなかった。

「おおっ…乙羽ちゃんのオッパイだよっ!すげえっ…」

「乙羽ちゃんって…あんなに乳輪デカいんだ…」

乙羽のバストを目の当たりにした観客からは色々な声が上がっていたが、それはどれ
も興奮を帯びたものであった。

「ちょっと…そんな残酷な事が平気で出来るなんて…恥ずかしくないんですか!?」

見ていられないとばかりに寛子が食って掛かっていくが、美奈子は平然と言い返す。

「何寝ぼけた事言ってるの?試合前に言われたルール聞いてなかった?ルールには従
うのが当たり前でしょ?私はルール通りに剥いでやっただけよ!セコンドのあんたが
どうこう言う事じゃないんだから…おとなしく引っ込んでな!」

「こんな状態で乙羽さんが戦える訳ないじゃない…いいわ…私が代わりになる…私と
試合してよ!ほらっ…今すぐにでも戦ってやるから!」

そう言うと寛子が乙羽を庇う様に美奈子に殴りかかっていくが、今度は美奈子を庇う
様に春菜が寛子に掴みかかっていく。

「ちょっと…どいてよ!あなたに用はないのよ!」

「何言ってるの…あんたに試合の権利は無いんだから…チャチ入れないでよ!どうし
てもっていうなら私が相手になるわよ!」

そういうと、寛子と春菜は乱闘状態になっていく。お互いの髪を引っ張り合い、張り
手や蹴りの入れ合いが展開されていくと観客からもっとやれコールが起きていくが、
黒服達によって鎮められていくと2人はコーナーに戻されるが、寛子と春菜の間にも
因縁が生まれた様で2人は距離を置きながらもまだ睨み合っていた。そしてリング上
には乙羽と美奈子が残され試合が再開されようとしていた。セコンド間の乱闘にぼか
され様になっていたものの乙羽のパニック状態は続いていたが、吐き出したマウス
ピースを入れられると無常にも試合は再開された。

「ファイッ!」

試合が再開されると、美奈子は攻撃の手を休める事無く、むしろ先程よりも激しさを
増した。未だパニック状態から脱せず攻撃もガードもままならない乙羽は美奈子のパ
ンチを喰らい続けるだけの状態になってしまったが、心の底に微かに残っていた意地
が今にも倒れそうな身を決死に持たせていた。そして2Rは終了を迎え、両者はコー
ナーに戻される。

「何やってるのよ!相手はもう腑抜けも同然じゃない!早く勝負を決めなさいよ!」

先程の乱闘が途中で止められたこともあり苛立ちが溜っていたのか、その苛立ちをぶ
つける様な言葉を浴びせる春菜。

「分かってるわよ!次のラウンドで乙羽さんのヌードを拝ませてやるから、待ってな
さいよ!」

春菜の言い方に美奈子も苛立ったのか、怒りを含んだ様な言い方で返した。

一方、トップレスにされた乙羽も美奈子同様、寛子に本来なら励ましやアドバイスを
うけるところをどう考えてもそれとは思えぬ、苛立ちの様な言葉をぶつけられてい
た。

「いつまでパニクってるんですか!脱がされるのが嫌なら開き直る位の覚悟で戦いな
さいよ!」

観客はその殆どがヌードを期待しており、言わば「敵」の様な状態の中での唯一味方
とも言える寛子のその言葉は乙羽の精神状態を更に追いつめる事となってしまった。
そして3Rが開始される。

「ラウンド3、カァーンッ!」

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