Bブロック選手紹介
 
「ここで、Aブロック決勝戦の坂木夕子VS吉口里深戦の前に、引き続いて行われるBブロックに出場する選手、そして一回戦のカードを紹介します!Bブロック出場選手入場っ!!」
そのアナウンスと共に、ドライアイスが吹き上がる花道からBブロックに出場する選手達が次々と登場する。
「まずは、T160B93W59H87、蒼木〜裕子〜っ!」
かつてはグラビアを席捲した裕子。今はアーティストとして地道にライブ活動をしていたが、更なる活躍の場を求めての参戦であった
「T162B93W59H87、桜庭〜敦子〜っ!」
熱愛騒動からヘアヌード、更には格闘技挑戦と、話題には事欠かなかったものの、現在は目立った活躍の無い敦子も、再度のブレイクを期してこのトーナメントに参戦したのだった。
「T164B93W58H88、大原〜香織〜っ!」
Aブロックに参戦した望月紗耶同様に、ミニスカ警察のリーダーとして活躍した香織。今は同事務所の乙羽や左藤寛子の影に隠れてすっかり存在感が薄くなっていただけに、このトーナメントに再起を賭けていた。
「T167B92W60H87、木之下〜優〜っ!」
Aブロックの里深、そして寺嶋なつに続く熱湯ギャルの参戦。引退した様に思われていたが、実は細々と芸能活動を続けていたところに、トーナメント出場のオファーが来たのだった。
「T171B91W63H92、西原〜真衣〜!」
10年前の西洋紡のキャンペーンガール、つまり真鍋かおりや伊川遥の先輩に当たる真衣。モデル並みの身長に他の選手に負けぬバストというボディに注目されての参戦であった。
「最後の1人、T165B93W59H88、松口〜千奈〜っ!」
現在の巨乳アイドルの先駆けとして名を残し、現在はモデル業を中心に活躍す千奈も、同時期に活躍した巨乳タレント達が次々と参戦する中、当然の如くこのトーナメントにエントリーされていた。
「以上6名が、Bブロックを戦う選手達です!」
発表された顔ぶれに観客が興奮する中、6人が全員リングに上がり中央に並ぶ。裕子は青、敦子は白、香織は赤、優は黒、真衣は黄色、千奈はピンクのビキニで、各々他に劣らぬ迫力のボディを観客に見せ付けていた。
「引き続いて、一回戦三試合のカードを発表します!」
リングアナのコールに、観客からは興奮の声が上がる。
「第一試合…蒼木裕子VS大原香織っ!」
そのカードが発表されると、裕子と香織は互いに鋭い視線で睨み合った。
「第二試合…松口千奈VS西原真衣っ!」
前の2人とは対照的に、緊張した感じで互いに握手を交わす千奈と真衣。
「第三試合…桜庭敦子VS木之下優っ!」
奇しくも熱湯CM出身同士のカードとなった試合。こうして一回戦のカード発表も何事も無く終わるかと思われたその時、敦子がリングアナからマイクを奪った。
「まったく…しょぼい面子よねっ…歌手のなり損ない、後輩にお株奪われたブサイク、下っ腹の目立った30過ぎのオバン、単なるキャンギャル止まり、乳隠したらオーラの無いモデル…もっと相手になりそうな奴を連れて来いよ!何だったらここで全員叩き潰してやるよ!」
「何だとっ…何でお前にそんな言い方されなきゃいけないんだよっ!」
「てめぇなんかスキャンダルでしか存在感アピール出来ねぇクセに!」
「アンタなんか乳垂れてるクセに…みっともない乳晒してるんじゃないわよ!」
敦子の挑発に表情を変えた裕子、香織、優が敦子に掴みかかって行くと、敦子を巻き込んで大乱闘になっていく。黒服が数名止めに入る中、観客達はその乱闘に興奮していく。どうしたら良いのか分からず立ちつくしている千奈と真衣に敦子に突き飛ばされた香織が激突して、三人まとめて倒れこんでしまう。立ち上がる香織は千奈と真衣を睨み付ける。
「ったく…ボケっと突っ立ってんじゃねぇよ!そんなんでトーナメントに参加するなよっ!」
そう叫んだかと思うと、千奈の顔面にビックブーツを叩き込む香織。悲鳴を上げて千奈がのた打ち回ると、今度は真衣にサッカーボールキックを見舞ってダウンさせると、二人目掛けてストンピングを連発した。敦子に挑発され、突き飛ばされた苛立ちを二人にぶつける様に、香織は二人を痛めつけていった。
「ちょっと…何もしてないのに…何でやられなきゃいけないのよっ!」
「悪いのは桜庭でしょっ!」
これには流石に二人もキレたのか、千奈が香織にパンチで反撃し、真衣はタックルで香織を倒すと、ショーツに手を掛けて引っ張っていく。
「この野郎…上等だよっ!だったらお前も裸にしてやるよっ!」
そう言うと、香織も真衣のブラの紐に手を掛けて引っ張っていく。
「ちょっと…そんな事するなんて恥ずかしくないのっ!」
真衣を助けようと、千奈が香織の顔面に蹴りを見舞うと、香織も顔面から鼻血を出して倒れこんだ。その香織に向けて千奈と真衣は二人掛りで殴りかかっていった。
一方の裕子、優と敦子も他の三人の事など眼中に無いかのように乱闘を続けていた。敦子は優の鳩尾に膝蹴りを放つと、優は苦悶の表情で膝を突く。その優の髪を掴むと、敦子は優の頭をコーナーの鉄柱に何度もぶつけていった。
ガツン…ガツン…
「んあっ…んあぁぁぁぁっ…」
堪らず悲鳴を上げる優の額が割れて流血状態になっていく。その血に興奮したのか、敦子は更に激しく優の頭を鉄柱にぶつけて行く。しかしその敦子の背中に、裕子が走りこんでドロップキックを見舞っていった。
バシィィィィン…
「ぎゃあぁぁぁぁっ…」
優をも巻き込んでコーナーにもたれかかる形でダウンする敦子。解放された優がグッタリして倒れこむ中、裕子は先程の挑発のお返しとばかりに顔面ウォッシュで敦子の顔面を攻めていった。
(くっ…このオッパイお化けっ!)
しかし、攻められている敦子が下から蹴りを放つと、その爪先が裕子の股間を捉えた。
グシュ…
「ぎゃぁぁぁぁっ…」
悲鳴を上げて倒れこむ裕子の股間に、敦子がもう一発爪先蹴りを放つと、裕子はマットをのた打ち回っていった。
「ふん…いい気味よっ!」
その裕子に馬乗りになると、裕子のビキニブラを剥ぎ取り、それを首に巻きつけて裕子を締め上げていった。
「ぐぐっ…ううっ…」
敦子が締め上げる力を強めていくと、次第に抵抗が無くなっていき、遂に失神してしまった裕子。しかし敦子は裕子のビキニショーツに手を掛けて全裸にしようとする。しかし、ここで黒服達が敦子を止めに入り、裕子と優の意識を取り戻させていく。そして一方で乱闘を続けていた千奈達三人も同じ様に黒服達に止められていった。
「ふん…まあいいよ、どっちがアタシの相手になるか分かんないけど、どっちだろうとブッ潰してやるから覚悟しとけよ!どうせ一回戦の相手はそこでマッパで気失ってるオッパイお化けだし、勝ちはもらった様なもんだからなっ!」
裕子の方を見ながらそう叫んだ香織は、千奈と真衣の方に視線を戻すと、二人を睨み付けてからリングを降りて控え室へと消えた。
「うっ…あっ…大丈夫?」
「…止めて!あなたは私の敵なんだから!」
千奈の気遣いをウザそうに払うと、真衣もリングを後にする。取り残された感じの千奈もリングを降りて控え室に戻っていった。そして黒服によって意識を戻された裕子は、下げられたショーツと剥ぎ取られたブラを着けていくと、それを嘲笑う様に見やる敦子を睨み付けた。
「…決勝まで上がって来い!倍にしてこの借り返してやる!」
「ふん、オッパイお化けが!上等だよ…アンタこそちゃんと勝ち上がってきな!そこでお前を殺す!」
言い放つ裕子に対し、敦子が抹殺宣言をしていく。今にも再び乱闘が起きてもおかしくない状況にあったが、黒服が強引に二人を引き離していくと、裕子と敦子は不本意ながらもリングを降りていった。そして大流血の優も応急処置をされてから黒服によって控え室へと連れて行かれたのだった。
(あの淫乱女…アイツは絶対に潰す!)
控え室に戻った裕子は全裸にされた屈辱を晴らさんと、敦子に対する闘志を燃やしていた。裕子だけでなく、他の出場選手達もまた、巻き起こった因縁に対して闘志を燃やす。開幕前から早くも不気味な雰囲気が漂うBブロック。その行方は…。
inserted by FC2 system