数々のアイドルが死闘を展開する地下プロレスのリング。そのリングにおいて、新たなる戦いが始まろうとしていた。
『戦隊ヒロインタッグバトルトーナメント』
子供達の人気番組として、その地位を不動としている戦隊シリーズ。とりわけその中でも、番組の華ともされる戦隊のヒロイン達は過去それをステップとして飛躍したアイドル達もおり、メインターゲットの子供たちのみならず、毎年マニアたちの間でも注目される存在であった。
その戦隊ヒロイン経験者であるアイドル達を集め、最強の戦隊ヒロインを決めようというのが、今回の企画であった。
そして、作品数にして30作以上を数えるシリーズ中より、出場者は近年の数作品から集められることになった。そして近年の作品は一作品に大体2人はヒロインが存在するということで、各作品間のタッグバトル形式ということになり、以下の8チームによるトーナメント形式になった。
第1チーム:暴風ジャー&暴レンジャー連合チーム
長沢奈央(26) T165B88W57H87
伊藤藍子(29) T162B83W58H85
第2チーム:刑事レンジャーチーム
木下歩美(27) T160B81W58H83
菊池美香(26) T150B78W56H80
第3チーム:本気レンジャーチーム
甲斐亜沙美(23) T163B83W58H83
別府愛美(26) T164B80W58H84
第4チーム:冒険ジャーチーム
仲村知世(23) T162B82W56H81
末長 遥(23)
T162B85W61H84
第5チーム:激レンジャーチーム
福井美菜(25) T164B83W58H85
平多裕香(26) T158B88W60H85
第6チーム:轟音ジャーチーム
相沢りな(18) T163B78W58H80
杉元有美(21) T168B84W58H85
第7チーム:真剣ジャーチーム
高階 臨(21)
T166B83W62H86
森多涼花(17) T155B80W58H80
第8チーム:護星ジャーチーム
佐藤里香(22)
T160B82W58H82
丹和未来帆(20) T165B78W57H78
(各選手の年齢は
'10年4月1日現在のもの)
トーナメント開催の報は、各々の参加選手へと届けられ、各々のチームがトレーニングもしくは相手チームの研究に着手し始めた。実質上、今回の大会は各々の戦隊のプライドと看板を背負っての戦いであり、その気合いの入り方も半端ではなかった。そして各チームからの公式なコメントも届けられた。
奈央「今回は藍子ちゃんとの連合チームですが、後輩達に先輩の実力をしっかり見せつけたいと思います」
藍子「戦隊名の通り、しっかりと暴れまくるつもりです。奈央ちゃんとのタッグを楽しみにしていてください」
歩美「私達は2人共リングでの経験があります。久々のツインカム・エンジェルの戦いで他のチームを容赦なく叩きのめします」
美香「優勝して、歩美ちゃんと気持ちよくお風呂に入りたいです。小さいからって、油断は禁物ですよ」
亜沙美「姉妹として接してきた私達の絆は他のどのチームよりも強いと思います。大人しそうだと思うと怪我しますよ」
愛美「私達マジカル・シスターズの攻撃で皆さんを魅了しちゃいます。どんな戦いになるかお楽しみに」
知世「遥ちゃんの足を引っ張らないように頑張ります。私達にはとっておきの味方もいるんですよ」
遥「リングでのキャリアは私が一番長いんです。経験を生かしながら優勝を目指します」
美菜「他のチームと一味違う私達の打撃に期待して下さい。精一杯頑張ります」
裕香「ドラマでは敵同士でしたが、今回は美菜ちゃんとタッグが組めて嬉しいです。思いっきり戦います」
りな「元気一杯、スマイル満開で楽しみます。今回はG2プリンセスとして、華麗に戦います」
有美「若さと体格なら負けません。リングでの実績も生かして、クールに他のチームを仕留めます」
臨「先輩達も強そうですが、私達だって負けません。真剣ジャーの意地にかけても、優勝あるのみです」
涼花「一年間の経験を生かして頑張ります。刀がなくたって強いんだということを証明しますよ」
里香「一番の後輩な私達ですが、先輩たちに遠慮はしません。現役の意地にかけても勝ち進みます」
未来帆「先輩達の胸を借りて頑張ります。里香ちゃんとも仲良くなったし、力を合わせて戦います」
そして、試合当日。全8チーム16人の選手達がリングに上がり、1回戦の組み合わせ抽選が行われた。
第1試合(1回戦第1試合):轟音ジャーチーム(相沢りな&杉元有美)vs.真剣ジャーチーム(高階臨&森多涼花)
第2試合(1回戦第2試合):冒険ジャーチーム(仲村知世&末長遥)vs.激レンジャーチーム(福井美菜&平多裕香)
第3試合(1回戦第3試合):刑事レンジャーチーム(木下歩美&菊池美香)vs.本気レンジャーチーム(甲斐亜沙美&別府愛美)
第4試合(1回戦第4試合):暴風ジャー&暴レンジャー連合チーム(長沢奈央&伊藤藍子)vs.護星ジャーチーム(佐藤里香&丹和未来帆)
第5試合(準決勝第1試合):第1試合の勝利チームvs.第2試合の勝利チーム
第6試合(準決勝第2試合):第3試合の勝利チームvs.第4試合の勝利チーム
第7試合(決勝戦):第5試合の勝利チームvs.第6試合の勝利チーム
奇しくも、第1試合から第3試合までは互いに共演経験のある戦隊間の対戦カードとなり、各々のチームは一瞬複雑そうな表情を浮かべるが、今回は各々の戦隊が敵同士であることを理解し、緊張感を高めていた。そして選手達は一旦控室へと戻り、試合の準備にかかる。
『戦隊ヒロインタッグバトル・ルール説明』
(勝敗はフォール・ギブアップ・KO・レフリーストップのプロレス形式。チームのうちどちらか1人が敗北もしくは試合続行不能になった場合はその時点で試合終了。但し同時KOの場合は残った選手で試合続行。反則は度を越さない限りは自由)
そして、トーナメントの開幕を告げるアナウンスが流れる。
「戦隊ヒロインタッグバトル、第1試合、選手入場!!」