とある都内、地下深くにあるリングにおいて2人のグラビアアイドルがしのぎを削りプロレス勝負していた。
「はぁ、はぁ、はぁぁぁ！」
「あぁぁっっ‼︎…」
さっきまで、胸へのチョップ合戦をしていたらしいが今まさにその勝敗が決まったらしい。
「はぁ、はぁ、勝った…。あやさん！この勝負貰いました！」
今、チョップ合戦に勝ったグラドルの名は馬場ふみか。彼女はグラドル内でも新生であり、最近になってこの地下リングに参戦してきた。新人はこの地下リング内において、先輩グラドル達の獲物にされることも多く、一勝も出来ず地下リングを去っていく者もいたが、彼女のEカップグラマラスボディはその先輩グラドルに屈するどころか先輩グラドル達を屈させる程であった。
「はぁ、はぁ、まだ分からないわよ！」
チョップ合戦で負けリングにへたり込みながらふみかを見つめるグラドルの名は葉月あや。彼女もまた、グラマラスなボディをしており、地下リングでも実力者である。
葉月あやと馬場ふみかの試合は一進一退の大技連発でパワフルな試合であり体力勝負であった。そのまま長期戦になり、2人ともグロッキー状態になりながら、相手を倒そうと躍起になっていた最中、このチョップ合戦が始まった。お互い、グラドルの象徴、胸に対しては何かしらの思いをもっていたのか合戦の勝敗がついた後、2人の胸をみていると、たくさんのあざができている。
「いや、あやさん。もう、貴女の負けです！」
あやの髪を掴み、ふみかは自分の懐にあやの顔を入れると、
「いっっくよーーー‼︎‼︎」
「ズッゴーーン！」
DDT‼︎これにはあやもたまらずダウン！
そのままピクリともしないあやの上に乗り、フォール‼︎…
しかし、あやも意地を見せ、カウント2,8で返すが、そのあと動くことができない。決められず悔しい表情をするふみか。リングに腹を向け寝ているあやの背に乗り…
「往生際が悪いですよぉぉぉ‼︎…‥」
キャメルクラッチを決めると、あやの悲鳴がリングに響き渡る！
「ノーッッ！ノー…‥ッッ！」
最初は、ギブをしない姿勢を見せていたが、遂に心が折れたのか、
「ギッ‥‥ギブアップ‥‥」
カンカンカーン！遂に勝敗がつき、レフリーに手を挙げられるふみか。その足元にはあやのグラマラスボディが惨めに横たわっている。そして、レフリーから手が解かれると…
「悪いと思わないでくださいね、貴女が勝負を受けたのが悪いんですから…」
といって、黒の水着を剥ぎ取り、全裸にすると、あやの胸に足を乗せ、剥ぎ取った水着を掲げ、勝ち誇るふみかの姿が…。
ここ、グラドル達が集まる地下リングにはルールはぼぼ無く、反則、水着剝ぎ、なんでもありのリングなのだが、一つだけ、決まっていることがある。そのことは、「敗者は水着を勝者に剝ぎ取られる」ということである。これはある意味、水着が命であるグラドルにとっては屈辱的である。しかし、このルールがあることによって、連日気に入らないグラドル同士が潰し合いに来るらしい…。
ふみか対あやの一戦はふみかの勝利で終わり、ふみかが控え室に戻っていったあと、あやは担架によってタオルをかけられ、運ばれていった。運ばれていく際、彼女の顔には大粒の涙があったとか…