第二試合

「選手入場です!」

レフェリーの掛け声を合図に赤コーナーから1人のグラドルがドライアイスの中から出てきた。名はおのののか。その愛らしい童顔とEカップボディを持ち合わせ、人気を博したグラビアアイドルである。しかし、最近は絶頂期よりもテレビの仕事が減ってきており、なんとかして、仕事を増やしたいと思っていた矢先の出場であった。グラビアプロレスはアイドルたちの遺恨を晴らす場である一方、アイドルたちが仕事を貰える場でもあった。テレビに何かと出ていた。絶頂期のおのはこの場でなみいるグラドルを無双し、仕事をふしていったとか。一方、向かい側の花道から登場したのは、小島瑠璃子であった。明るい性格とリアクションの良さ、そして魅力的なルックスを持ちテレビに引っ張りだこだった彼女も実はおのと同じ状況であり、ここでおのに勝ち、おのが受けるはずだった仕事を貰う反面、新たな仕事もここでゲットしようと企んでいた。

「赤コーナー、B83W59H85、Eカップ?、おの?ののかぁぁ????」

コールとともに、観客に向かい水色のビキニを着ながらアピールをするおの。観客から大歓声が起こる。

「青コーナー、B81W57H85、Eカップ、小島?瑠璃子ぉぉぉ??」

こちらもおのと同じくコールとともに黒ビキニを身につけたボディで観客にアピールする。

「カァーン??」

ゴングがなり、ゆっくりと近寄る2人。

「バチィィーン??」

まずおのが小島の顔に張り手を入れると間髪入れずに小島が張り手を返す。しかし、おのも怯むことなく張り手を入れると小島は少しフラつき始める。

ふらついた小島の胸におのは胸をくっつけロープ際まで押し込む。

「どう?私の胸のお味は…」

「さいあうぐっっ……??」

最悪と言うつもりだったのだろうか?おのがすぐにお腹へヒザ蹴りを入れてしまったため何を言いたかったのか分からなくなってしまった。

「腹筋鍛えてないね、貴女。まあ、ウエスト7センチもサバ読んでるから鍛えてる訳ないよね?

「貴女だって10センチもサバ読んでるくせに」

この言葉に機嫌を悪くしたのか、小島にヒザ蹴りをもう一発入れ、リング中央まで髪を引っ張りながら連れていくと、技の体型へ。観客に向かいアピールを決め、バックドロップ??

「きゃぁぁぁっっ……??」

「ズドンッ??」

頭を抱えのたうちまわる小島を横目にまだ、怒りが収まらないのか、次は喉元に腕をかけるとドラゴンスリーパー??

「うぐぐぐぐっっっっっっっ………??????」

「もっと、悲鳴あげちゃいなよ!私を輝かせるために。」

強烈なおののドラゴンスリーパーに喘ぐしかない小島。観客からはおのを押す声援が、

「おの、小島を締めろ??」

「小島を落としてしまえ!」

とちらほらと目立ち始め、おのもその声援に笑顔で答える。ドラゴンスリーパーを解き、小島をリングに横たわらせると、おのは小島の両脚を掴み、両エビ固め。

「ほらほらほらぁ、防戦一方じゃ勝てないわよ??」

「ああああっっっっ……??」

またも、小島の悲鳴が響き渡る??会場内の客の中には、小島のヌードが見られるかもしれないと期待し始める客も見え始め、ボルテージが少しずつ上がりはじめる。リング上では受け手ばかりだった小島が這いずりながらロープに向かい始め、それに気づいたおのが、ロープ際からリング中央へ一気に離す。またもや、這いずり始める小島に追い打ちをかけるかのように片エビ固めに移行すると、

「ああああああああっっっっっっっっ????

と、一段と小島の喘ぎ声が上がるが、小島は諦めず、ついにロープブレイクを果たす。これにおのは悔しがり、一呼吸置いていると小島をリング下にのがしてしまう。息を立て直し、リング下にいる小島に対し、

「早く、リングに上がって来なよ。それとも、私に負けるのが怖いのかな?」

と挑発するが、

「うるさい、サバ読み女??」

と小島もいい返すと、頭にきたのか、おのが勢いよく、リング下に降りて、小島に襲いかかると、小島の髪を掴み、リングに叩きつける。次は鉄柵に叩きつけようと狙いを定め、小島をハンマースルーをすると、逆に返されてしまい、おのが鉄柵に激突してしまう。

「きゃっっ………??」

おのの身体に鉄柵の衝撃は大きく、ぐったりしてしまうと、小島はストンピングを放つ。そして、おのの頭を鉄柵に叩きつけた後、

「貴女を女として終わらしてあげる……。」

「いやややゃゃゃゃゃゃゃゃゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………………!!!」

おのを鉄柵に跨がせるようにし、股間を叩きつける??これにはおのの大きい目がさらに大きくなり、口から微量の涎が垂れ始める。

「うわっ、汚っ、涎!お仕置きとしてもう一発。」

「もう、やめっ、やめて!いやっ、いやっ、いやゃゃゃゃゃゃゃゃゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………!」

前代未聞の痛みに苦しむおのを見ている、小島はテレビでみる笑顔よりも数倍小悪魔的で魅力的であった。もうフラフラで立つことのできないおのの髪を片手に、近くにあるテーブルの上に登ると、

「みんな、行くよっ??絶対見ててね!」

いつものスマイルでアピールしたあと、おのを持ち上げパイルドライバー??おのの脳天がテーブルに激突し、テーブルが綺麗に2つに割れてしまう。その割れたテーブルの上には笑顔の小島とぐったりしているおのが…。さぁ、仕上げと言わんばかりにおのをリング上に上げると、おのの両脚をご開帳させ、股間に向かってヘッドバッド??苦しい表情になるが、痛すぎるあまり声がでない…。そして、リング上で股間を押さえているおのを立たせ、片脚に片手をかけると、

「ズドンッッッ…!」

大技フィッシャーマンズバスター??これで勝負が決まったと思われたが小島にとってはまだ足りないのか、近くのコーナーポストに上がり、ジャンピングボディプレス??

「うぐぐぐぐっっっっっっっ??」

「フォール……!」

試合が始まったときバストを強調されたことがよほど腹にたったらしく、おのの胸を自身の胸で潰し、フォールを仕掛けた。しかし、フォール中になんだか思いついたのか、カウント2.9で自らフォールをやめ、おのを四つん這いにさせると、

「みんな見てろ?、こいつの公開処刑だ!」

無邪気な笑顔で、おのの股間を爪先蹴りで強烈に蹴り上げた。

「んんんんんんんんっっっっ……??」

言葉にならない叫びを上げ、失神してしまうおの。レフェリーもおのの失神を確認し、試合を止める。

「カンカンカン、勝者、小島瑠璃子??」

試合終了のコールが聞こえたあとに、小島は勝者として権力の行使を始める。未だピクピクと身体を震わすだけで失神しているおのから水色の水着を剥ぎ取り、全裸にしてしまうと、今まで痛めつけていた股間を見せびらかすかのように股間をご開帳させる。観客は一気に盛り上がり、会場のボルテージもマックスに、そうすると、小島はリング下から手錠を持ってくると、おのをリング下に落とし、観客席に投げ入れると、逃げられないようにおのの片手と鉄柵を手錠で繋ぎ合わせてしまった。おのはやっと意識を取り戻したが、時すでに遅し、観客の群れによって揉みくちゃにされてしまった。その光景を見て満足したのか、小島はリングを去っていくのであった。ちなみにおのを助けるためなんとか黒服が観客を押さえた頃にはまたしてもおのはぐったりしており、その試合以降笑う回数が減ったとか……。黒服がくるまでの間に観客になにをされたのか、それを知る者は観客以外いない。

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