「白と赤」

プロローグ

  関口紀子 20歳 一人暮らしの女子大生
  T156 B82(Bカップ) W53 H84
  少し茶色がかったさらさら系のショートヘア
  大きくパッチリとした瞳とえくぼが印象的

  ・・・・数ヶ月前から行方不明・・・・

第一章

 その地下の一室は異様な雰囲気に満ち溢れていた。薄暗い会議室くらいの広さの部屋の真中に
そこだけ明るくスポットライトに照らされている金網の檻、まわりを取り囲むテーブル席にはい
ずれも正装した男たちが座っている。ドレスを着飾った女性も中に数人混じっているが、いずれ
も期待に満ちた表情で歓談しながら中央の金網を見つめている。

 時計の鐘が鳴りひびく。歓談をやめ静まり返る室内。アナウンスが響く。

「お待たせいたしました。ただ今より本日のメインイベント、女子大生紀子対クラッシャー鈴木
の時間無制限デスマッチを行います。」

 金網の入口が開けられ、4人の男に持ち上げられた黒い大きな箱が横付けされる。一人が箱の
横にある口をあけると、中からなにか引っ張り出し、そのまま金網の中へ投げ入れる。金網の檻
の中央にどさりと落ちたのは、全裸の女だった。
 観客が沸きあがる。ぐったりと横たわった小柄な女は上半身を持ち上げ、うつろな瞳であたり
を見回す。丸く最高の形に膨らんだ乳房、細く引き締まったウエスト、スリムながらもむっちり
とした下半身とその中央奥に黒々と生え揃った陰毛、紀子と呼ばれた女は何一つ身に付けていな
い、まったくの生まれたままの姿で横たわっていた。
 やがて少し意識を戻したのだろうか、怯えの表情を見せると、両手で乳房と股間を隠しゆっく
りと立ち上がり、震えた足でしばらく立ちすくむ。

「いやああああ!!」

 突然狂ったように泣き叫びながら紀子は金網を掴みゆすり出した。檻の中を走り回っては金網
を狂ったように揺する。そして閉められた入口のところまで来ると、必死にその扉を開けようと
揺すり出す。

「いやああああ!!出してえ!!」

 突然紀子の悲鳴が止まると、恐怖に凍りついた表情で後ずさりを始める。同時に扉が開けられ、
トランクスをはいた筋骨隆々とした男が中へ入ってきた。

 身長は180cm、体重は100kgくらいありそうな男だった。スキンヘッドに凶暴そうな顔、ま
さに筋肉で固められた身体がスポットライトに輝いていた。そのクラッシャー鈴木と呼ばれた男
はゆっくりと中央へ歩み寄る。そして扉が再び閉められしっかりと鍵がかけられた。

 男はオープンフィンガーグローブを付けた拳を突き上げるかのように両手を高々と上げ、観客
席にアピールしながら一周する。観客席が盛り上がる。同時にアナウンスが響く。

「この試合は時間無制限。ルールは特にありません。どちらかが試合続行不可能になるまで行わ
れます。」

 とはいえ誰が見ても結果は明らか。もちろん観客は残酷な期待で盛り上がる。

カー――ン!!!

 どよめきの中ゴングが鳴り響く。男はにやりと笑みを浮かべながら紀子に近づいていく。紀子
は恐怖におののきながら後ずさり、背中が金網につくと横ずさりを始める。男は拳を突き合わせ
ながら、ゆっくりとなぶるように紀子を追い詰める。

「い・・いや・・・」

 コーナーに追い詰められた瞬間、目にもとまらぬ速さで男の拳が紀子のお腹に突き刺さった。

「あう・・・・うう・・・」

 さらに間髪をいれずに2発目、3発目が紀子の乳房を襲う。紀子の柔らかい膨らみに拳が突き
刺さり、ゴムまりのように変形する。

「あああ・・ああん・・」

 紀子はガクンと跪き、四つんばいになる。男は紀子の髪を掴んで立ち上がらせると、左頬にパ
ンチを浴びせ掛ける。紀子の小柄な身体が吹っ飛び、早速口が切れて鮮血が流れ出す。

 紀子は口をぬぐいながら必死に立ち上がる。実は拉致されて以来、この試合で勝つ意外に解放
される方法はないと繰り返し言われてきたのであった。

 男は紀子が立ち上がるや否や、再び紀子のボディに連続パンチを浴びせ掛ける。へその上、左
の乳房、右脇腹、へその下、右の乳房、下腹部、右の乳房へのアッパー、左の乳房・・・・・・
激しいパンチが容赦なく紀子を襲う。もちろんヘビー級の男が本気のパンチを無防備な女性に打
てば一発で終わってしまうことは承知の上、試合が継続できるぎりぎりのところで打っているの
だが、それでも紀子の裸体がどんどん赤く染まっていく。

「あぐう・・・」

 左フックが紀子の右目の脇を襲う。早速切れて紀子の可愛い顔に血が流れ出す。次に紀子の左
頬、男のパンチは女性の顔までも遠慮無く襲いはじめる。

「ああ・・うう・・あぐう・・うう・・ああ・・ああん・・あん・・」

 為すすべも無くサンドバッグ状態の全裸の紀子。紀子の端正な顔が腫れ上がり、切れたところ
から流れ出す血に染まっていく。更に白く美しい身体も赤く、更には所どころ紫色に染まってい
く。

「さあ、これからだ!」

 ぐったりと金網に寄りかかったままの紀子。男はこれまでより力をこめたパンチを紀子の腹に
浴びせ掛ける。そして間髪を入れず、鋭く回転した膝先が紀子の柔らかい腹にめり込む。

「ああああうぐうううう・・・」

 血反吐を吐いて倒れこむ紀子。男はうつぶせに倒れた紀子を蹴り上げるように仰向けに引っく
り返すと、馬乗りになり更に紀子の顔面や乳房に容赦ないパンチを浴びせ掛ける。

「あうう・・ああ・・・・あん・・・」

 紀子の顔が右へ左へ振れ、鮮血が飛び散る。やがて男は立ち上がると、ぐったりと横たわった
ままの紀子の片足を掴んで引き上げる。紀子の大事な部分がぱっくりと露になる。

「可愛いプッシーちゃんだ!」

 男は紀子の大事な部分にもパンチを浴びせ掛ける。鈍い音が響き渡る。必死に押さえながらの
たうちまわる紀子。

「あああ・・・・・あん・・・・あああっ・・」

 紀子の大事な部分が赤く腫れ上がってくる。

「やめて・・・女の子の一番大事なところ!・・・あああ・・・・」

「やかましい! そんなもの二度と使えなくしてやる!」

 紀子の性器を中心に、太股、下腹部等へ怒涛のパンチ攻撃が続く。さらに紀子の性器に膝蹴り
が命中する。

「あああああああん・・・・・」

ゴキッと鈍い音が響き、痣だらけの紀子の裸体が崩れ落ちる。男は片足を持ち上げ紀子の股間
を大きく開いたまま、無残に腫れ上がった紀子の性器に踵をあてると、グリグリと踏みにじる。
そしてさらにシューズの堅いつま先で何度も割れ目をめがけて蹴りこんだ。

「ああ・・・・」

 口から血を流し、うつろな表情でぐったりとする紀子。男は半分失神状態の紀子の手首を掴み、
コーナーに引きずると、そのままもたれ掛かるような状態に引き上げる。そして両手首に手錠を
はめると、左右それぞれちょうど磔の形になるように金網に手錠をはめる。もはや抵抗もできず
にうつろな瞳で男を見つめるだけの紀子。男は太い腕をあげて観客にアピールする。

「さあ、フィニッシュだ!!」

 男は紀子へ怒涛のラッシュを開始する。激しいパンチが顔、乳房、脇腹、腹、へそ、下腹部、
股間、太股、全裸の紀子を襲い、その無防備な身体にめり込んでいく。もはや何の抵抗も、声を
出すことすらかなわず、鈍い音だけが響き渡る。パンチが命中するたびに紀子の身体がゆれ、汗
と血があたりに飛び散る。紀子の美しい裸体はもはや完全にサンドバッグの物体と化していた。

 すっかり紫色に染まった身体の上を顔や口から流れた鮮血が流れ落ちる。もはや意識無くがっ
くりと首をうなだれた紀子のお腹の中央に渾身のスクリューをかけたパンチが突き刺さる。紀子
の細くくびれたウエストの中央、へその上くらいのところに、反対側に突き出てしまうかと思う
くらい深く拳がめり込む。一瞬その状態で時間が止まる。一瞬目を見開いた紀子だが、全身が崩
れ落ちるように力が抜ける。男は両手を高く上げ雄たけびをあげ、同時にゴングが激しく鳴り響
いた。


                              (続く)

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