可憐なる大和撫子、壮絶に散る……

『脱出』(第2話)

 

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「お前はここから出たいか?  いよいよお前にもここから出るチャンスが巡ってきた。どうだ、出たいか?」

 

  虚ろな表情でうなずく少女。

 

「今度の試合で勝つこと。それだけがお前がここを出られる条件だ。いいか、次の試合で勝つこと。負けることは許されない。もし負けたら次のチャンスは当分先、いつになるかはわからない。それまでは再び地獄の日々が続くことになるだろう。いいか、勝つことだ。絶対に負けるな。勝つ以外に道はない。」

 

  少女はすがりつくように、きっと目を見張って何度もうなずいた。

 

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桜井絵里  13歳  H148  B77  W54  H80

                   VS

  トレイシー・マクマナラ   29歳  H189  B102  W92  H105

 

  対戦表を手にした観客達の興奮が徐々に高まっていく。今回会場の中央にあるのは何の変哲もない普通のリング、しかし対戦表に書かれたたった2行の数字が、残酷な期待感をいやが応にも植え付けるのであった。

 

「本日はプロレス形式、時間無制限ノールールノーレフリーデスマッチで行ないます。」

 

  アナウンスの中、スポットライトに照らされて小柄な美少女が中央のリングへと向かう。黒髪のショートカット、大きな二重の眼、可愛らしい口元を一文字に引き締めた、何かを決心したようなきりりとした表情。身につけているものといえば年令不相応とも言える小さなオレンジ色の紐ビキニのみ、発育途上の小ぶりな乳房と股間の大事な部分をその薄い布で覆っている以外は、まだ幼い骨張った身体を完全に露出した、裸同然とも言っていいスタイル、リングシューズすらない裸足で一歩一歩リングへ向けて歩を進める。

 

「いいぞぉ!絵里ちゃーーーん!!」

「絵里ちゃーーん!!最高にセクシーだぞぉ!!!」

  舌なめずりするような観客の歓声が飛び交う。絵里は引き締まった表情のまま、ロープを潜り抜けるとコーナーによりかかるようにして対戦相手を待ち構える。

 

  そして反対側コーナーへトレイシーの巨体がゆっくりと向かう。ブロンドのパーマヘア、大作りの顔、筋肉質の巨体を深緑色のボディスーツで包み、拳、肘には鋭い鋲のついたバンドを装着、肩にも鋭く尖った鋲が鈍く光る肩当てを付け、膝まである黒いリングシューズの脛の部分にも一列に鋭く尖った鋲が並んだ、ものものしい姿で周りの観客を挑発しながらリングに近づく。そして巨体に似合わない身の軽さでロープを飛び越えると、コーナー前で腰に手を当てて仁王立ちになり、小柄な対戦相手を睨みつける。

 

「こんなガキ相手なんて今日は楽だね。それにしても日本ではこんな趣味の悪い格好が流行ってるのかい?だいたいビキニなんていうのはお前みたいなペチャパイのガキが着ても似合わねえんだよっ!!」

 

  見下ろすように睨みながら中央に向けて絵里に近づいてくるトレイシー。絵里は恐怖心に震えながらも、必死に気を奮い立たせて睨み返し、ゆっくりと中央へ近づいた。

 

「へっ、お嬢ちゃんやる気かい?」

 

  身長40cm差、無防備なビキニ姿の小柄な美少女とものものしく装備を身に付けた巨漢女がリング中央で睨み合う。そしてゴングが響き渡る。

 

  大きく手を開くトレイシー。絵里は低く身構えると、果敢にトレイシーの膝を目掛けてタックルに入り、トレイシーの太股にしがみつく。

 

「けっ!鬱陶しいガキだねっ!!」

 

  トレイシーは拳を叩き付けるように絵里の背中に打ち込む。そして足を振り回すようにして、吐息と共に力の抜けた絵里を振りほどく。小柄な絵里の身体は簡単に吹っ飛ばされる。しかし敏捷に起き上がると、低く懐に潜り込んでトレイシーのふくらはぎを目掛けてローキックを数発打ち込んだ。

 

「あっ!あん!あっ!」

「なんだい、それでも攻撃のつもりかい?キックっていうもんはこんな風にするんだよ!」

 

  トレイシーの強烈な回し蹴りが絵里のお腹に命中する。脛の部分に取り付けられたいくつもの鋭い鋲が絵里の軟らかなお腹に突き刺さる。

 

「あああああんんん!!!!痛い………あああうう……」

 

  お腹を押さえて四つんばいになる絵里。早くも鋭い鋲が絵里の剥き出しのお腹の白い柔肌を切り裂き、押さえた手の指の隙間から鮮血が流れ出す。必死に歯を食いしばり顔を上げ睨み付ける絵里。しかしトレイシーは笑みを浮かべながら絵里の髪を掴んで引っ張りあげると、鮮血の滴り落ちる絵里の生腹にずしりと思いパンチをぶち込んだ。鋲で武装された大きな拳が襟の裸の柔らかいお腹に鋭く突き刺さる。

 

「あ・ああ・あああ・・ああう・・」

 

「ガキのくせに生意気な格好するからだよ!!二度と見せびらかすことができねえようにボロボロにしてやるよ!!」

 

  二度崩れ落ちる絵里。トレイシーは跪く絵里のお腹を蹴り上げ仰向けにひっくり返し、すかさずそのお腹に激しいフットスタンプを何発も叩き込む。絵里の口から血反吐が吐き出される。

 

「ゲ・・ゲェェェッ・・い・・いや・・お腹が・・お腹が・・ああああ・・やめて・・ああ・・」

 

  トレイシーの巨体が絵里の細いお腹に突き刺さるたび、反吐を撒き散らしながらのた打ち回る。トレイシーは容赦なく絵里のお腹を踏みつけ、その度に勢いで絵里の小さな身体がマットの上を上下に跳ね回る。

 

「ああ・・お・・お願い・・お腹は・・お腹は・・や・・やめて・・」

 

「ほーそうかい。じゃあ次はこっちを可愛がってあげようか!」

 

  トレイシーは今度はぐったりと仰向けに横たわった絵里の乳房に足を伸せ、ビキニブラの上からグリグリと踏みにじる。

 

「ああ・・あああん・・いや・・やめて・・お願い!!・・いやあああ!!」

 

「ちぇっ!所詮ガキだね!!踏み応えの無い胸だよっ!!!」

 

  発育途上の小ぶりな乳房を散々踏みにじると、トレイシーはリングサイドに向かって合図をする。素早く二つのコーナーにボードがセットされる。一方のボードには固まり状になった有刺鉄線が、もう一方のボードには一面に剣山が敷き詰められ、リング中央に向けて鋭い刃を輝かせていた。

 

「さあこれからがショータイムだよ!この生意気なガキの身体を一生見せびらかせられないような傷モノにしてやるよ!!!」

 

  トレイシーは絵里の髪を掴み引っ張り上げる。ヨロヨロと立ち上がった絵里の手首を掴むと思い切り振り回し、有刺鉄線のボードに向かって投げつけた。小柄な絵里の身体は何の抵抗も無く、一直線に有刺鉄線ボードに向かって投げ飛ばされる。

 

「いやああああああああっっ!!!!」

 

  身体の正面から有刺鉄線ボードに激突し、絵里の乳房からお腹、股間から太股にまで、裸同然に露出した絵里の柔肌に無数の有刺鉄線が突き刺さる。そしてボードに寄りかかったまま動けない絵里の身体を目掛けて、トレイシーが突進する。そのまま無防備な絵里の背中に向けて、鋭く尖った大きな鋲の付いた肩から体当たりを食らわした。

 

「ぐああああああああっっっ!!!!!あああ・・ああん・・い・・痛い・・」

 

  激しい悲鳴を上げて泣き叫ぶ絵里。鋲が襟の背中に突き刺さり、白い背中に鮮血が飛び散る。さらにトレイシーは鋲の付いた脛で絵里の背中やお尻を何発も蹴りつづける。絵里の白い身体に鋲が突き刺さるたびに鮮血が飛び散り、一方で激しい勢いと痛みに悶えるたび、絵里の乳房やお腹に絡み付いた有刺鉄線が柔肌を切り裂き、鮮血が滴り落ちる。絵里のビキニブラもボロボロに切り裂かれ、乳房を覆っていた薄いオレンジ色の三角形の布地も鮮血が染み渡り赤く染まっていく。

 

「ああ・・ああん・・痛い・・痛いよう・・いや…やめてええ・・ああん」

 

  最早ただただ泣き叫ぶだけの絵里。トレイシーは絵里の髪を掴みメリメリと有刺鉄線から引き剥がすように絵里の身体をボードから離すと、一回転させ、今度は背中から有刺鉄線ボードに絵里の身体を押しつける。そしてすっかりボロボロになった絵里のビキニブラを掴み、引き千切る。絵里の形良く丸く膨らみ始めた発育途上の乳房が傷だらけにされ鮮血に染まった姿で露にされる。

 

「こんなお子様のブラジャーでも欲しいやつがいるのかね!」

 

  あきれたような表情で、引き千切った絵里のビキニブラを丸めて観客席に投げ込むトレイシー。言葉とは逆に、美少女の鮮血に染まったビキニブラの切れ端に観客が殺到する。

 

「さあ、こいつも使い物にならなくしてやるよ!!」

 

  トレイシーは絵里の乳房やお腹、幼い裸の身体を鋭い鋲の付いた拳で何発も何発も殴りつける。鋭い鋲が絵里の身体に食い込み、柔肌を切り裂くたびに真っ赤な血飛沫が激しく飛び散る。

 

「ああ・・ああん・・ああああ・・あん・・うう・・あう・・ああん・・」

 

  最早大きく可愛い瞳も虚ろに、声をあげるだけのサンドバック状態の絵里、何発も何発も無抵抗のままパンチを食らい続ける。そしてトレイシーの最後の一発は、絵里の身体の中で唯一まだ薄いながらも布に防護されている、絵里の一番大事な所にアッパーで命中した。

 

「ああああああああうううんん!!!!」

 

  一瞬空中に浮き上がり、そのままドサリとマットに倒れ込む絵里の小さな身体。トレイシーはうつ伏せに倒れた絵里の身体を仰向けに回転させると、絵里の両足をこじ開けるようにM字型に開き、その中央部分を目掛けて鋲の付いた拳を何発も何発も叩き付ける。薄い一枚の布地のみに覆われた絵里の最も大事な部分に、激しい衝撃と共に鋭い鋲と重い拳が突き刺さり、幼い性器にダメージを与えていく。

 

「ああ・・いや・・いやあああ!・・あそこが・・あそこが壊れちゃう・・いやあああ・・女の子の一番大切なところが・・お願い・・やめて・・そこは・・そこだけはやめて・・」

 

  弱々しい声を振り絞って必死に哀願する絵里、しかしトレイシーはそれには構わず、絵里の身体を守る最後の砦、ビキニパンティを掴むと激しく引き千切った。

 

「お子様のくせに生意気な紐パンなんか履きやがって!!こんな小便臭いガキのお○んこなんて一生使い物にならないようにぶち壊してやるよ!!!この小便臭いパンティも持って行きなっ!!!」

 

  引き千切った絵里のビキニパンティも丸めて観客席に投げ入れる。ブラジャー以上に殺到し一角がパニック状態に。しかしトレイシーは呆れた顔で一瞥すると、完全に無防備になった絵里の股間にパンチの集中攻撃を加え、さらにリングシューズの爪先で絵里の幼い割れ目を無理矢理こじ開けるかのようにグリグリと踏みにじった。

 

「お・・ね・・が・い・・やめ・・て・・そ・・そこは・・そこだけ・は・・やめ・・て・・」

 

  さらに弱々しくか細い声になりながらも必死に哀願を続ける絵里。トレイシーはやっと地獄の股間攻撃を止めると、再び絵里の髪を掴み引っ張りあげる。最早自力では立てない状態の絵里。しかしトレイシーは手首を掴んで振り回し、今度は襟の身体をもう一方のコーナー、剣山が一面に敷き詰められたボードに向けて投げつけた。

 

「ああ・・」

 

  全裸の絵里の身体が前向きに剣山ボードにぶち当たる。絵里のすでにボロボロに傷ついた乳房、お腹、下腹部、股間、太股に、さらに追い討ちをかけるかのように剣山の無数の鋭い針が突き刺さる。

 

「ああ・・ああん・・」

 

  か細い声しか出ない絵里、しかしトレイシーは片方の手で絵里の髪を掴み、もう片方の手で絵里の背中を押すようにして剣山ボードに絵里の身体をさらに強く押しつけた。

 

「もう一働き、その可愛い泣き声を聞かせてもらおうかね!!」

 

  トレイシーは剣山に押し付けた絵里の身体を上下左右に激しくゆすり始めた。

 

「いやあああああああああああああああああああああああああああああああっっっっ!!!!!」

 

  裸の身体に突き刺さった無数の針が容赦なく絵里の肉体を傷つけ切り裂き、真っ赤な鮮血が血飛沫となってあたり一面に飛び散る。同時に絵里の身体を流れ落ちていく鮮血がマットの上を赤く赤く染め上げていく。そして激しく頭を振り乱しながら、絵里の小さな身体を振り絞るかのように、断末魔の悲鳴が会場中に響き渡った。

 

「いやあああああああああああああああああああああああああああっっっっっっっっ!!!!!!」

 

  トレイシーは絵里の髪を掴んで後ろに引き、背中を押しつけることにより、絵里をちょうど胸を突き出したような格好にしてさらに剣山ボードに押しつけ擦り付ける。絵里の幼い胸の膨らみが激しく剣山に擦り付けられ、形の良い小さな膨らみも、先端の美しいピンク色の突起も、もはや切り刻まれたぼろ雑巾のように無残な状態にされていった。

 

「いやあああああああああ・・あん…………・・」

 

  激しく振り乱していた絵里の頭が突然ダランと垂れ下がる。同時に断末魔の悲鳴がやみ、一瞬の沈黙が訪れる。トレイシーはボードから引き剥がすかのように絵里の身体を後ろに投げる。絵里の小さな身体は、辛うじて残っていた最後の一本の糸が切れたように、壮絶にマットに崩れ落ちた。トレイシーは拳を突き上げながらリングを去っていく。意識的に攻撃をされなかった可愛い顔を除き、鮮血で真っ赤に染まったボロボロの裸体、13歳の少女にとってはあまりにも酷い試合であった。

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