可憐なる大和撫子、壮絶に散る……

『脱出』(第5話)

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「お前はここから出たいか?  いよいよお前にもここから出るチャンスが巡ってきた。どうだ、出たいか?」

  虚ろな表情でうなずく少女。

「今度の試合で勝つこと。それだけがお前がここを出られる条件だ。いいか、次の試合で勝つこと。負けることは許されない。もし負けたら次のチャンスは当分先、いつになるかはわからない。それまでは再び地獄の日々が続くことになるだろう。いいか、勝つことだ。絶対に負けるな。勝つ以外に道はない。」

  少女はすがりつくように、きっと目を見張って何度もうなずいた。

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香山  歩美  15歳  T147  B78  W52 H80

                   VS

  エルメス・アルダラーム   28歳  T198  B114  W106  H129

  怪しげな期待が入り交じり騒然とする会場、スポットライトに照らされた中央には銀色に鈍く光る高さ3mほどの金網に囲まれたリングが今日の宴を今や遅しと待ち続けていた。一方会場の観客に配られた一枚のプログラム上にさりげなく印刷された言葉、「香山  歩美(こうやま  あゆみ)  15歳  中学3年生  T147・・」の文字に何度もどよめきが上がり、やがてそれは残酷な期待となって会場を包んでいた。

「選手の入場です。青コーナー!!!砂漠の〜巨大〜サ〜ソ〜リ〜!!!エルメス〜〜アル〜ダラーーーム!!!」

  オリエンタルな音楽にのって、頭の先から足の先まで全身を黒の布で覆った大柄な女がゆっくりと中央のリングに歩み寄り、落ち着いた足取りで扉から金網のリングに入ると、コーナーに寄りかかるようにして相手を待ち始めた。目の部分だけ開いた布の奥には浅黒い肌と爛々と光る目がリング入口を一直線に射抜いていた。

「赤コーナー!!!可憐なるセクシー中学生!!!こうやま〜〜〜あ〜ゆ〜み〜〜〜!!!」

  どよめきの中、小柄な少女がゆっくりと足元を踏みしめるように中央のリングに歩み寄ってくる。小ぶりな顔にショートカットの黒髪、前に垂らしたちょっと長めの前髪の奥で、アイドル顔負けの大きな瞳を見開き、可愛らしい小さな口を一文字に引き締めている。すらりとしたまだ子供の面影を残す幼い身体を覆うのは小さなオレンジ色の紐ビキニのみ、小さな足も裸足で、わずかに小さな三角形の布地がまだ発育途上の胸の膨らみと、すらりと健康的な太股の付け根の中心のみを覆うほかは、瑞々しい健康的な素肌を全て露出した、中学生には年不相応ともいえる裸同然の過激な姿であった。そして黒髪にはビキニと同じオレンジ色のハチマキをヘアバンドのように締めて、頭の後ろで結んだハチマキの先端がちょうどあまりのビキニの小ささに上半分が完全にはみ出している状態の可愛らしいお尻のところまで垂れ下がり、空調の風になびいていた。

「罰当たりな格好しやがって・・この子供が・・」

カーーーン!!!

  呪文のようなエルメスの呟きと同時にゴングが鳴り響く。全身を覆う黒い布を振りほどくように投げ捨てると、やはり全身黒いボディスーツに覆われた筋骨隆々とした巨体が現れる。そしてしばらく黒づくめの巨体と裸同然に露出した小柄な美少女がリングの中央で睨み合う。

「たあああっっ!!!」

  威勢のよい掛け声と共に先手を取ったのは歩美だった。エルメスの足首を目掛けた低い見事なタックルに、さすがのエルメスの巨体もマットにひっくり返される。そしてすばらしいバランスで立ち上がった歩美は、素早く懇親のフットスタンプを何発もエルメスのボディに叩き込んだ。

「たあっ!!たあっ!!とあっ!!たああっっ!!!・・あ・・ああん・・」

  しかしびくともせずに何発目かに弾き飛ばされる歩美、尻餅をつくも見事な運動神経ですぐに立ち上がり、今度は全体重をあずけてのエルボーをエルメスに叩き込む。

「たあっっ!!はああっ!!!」

「ケッ!!それでも攻撃してるつもりかね・・」

  それまでいいように歩美の攻撃を受けていただけのエルメスが余裕の笑みを浮かべると、エルボーを浴びせ掛けてきた歩美の頭をがっちりと受け止め、掴んだままゆっくりと立ち上がる。

「あ・・い・・いや・・」

「エルボーってもんがどんなもんか、よ〜く教えてあげようか・・」

  エルメスはつぶやくと、脅える歩美の顔面に向かって、その顔と変わらないくらいの大きさのエルボーを強烈な勢いで叩き込んだ。

「ああああんぐっ・・」

  歩美の額に強烈なエルボーが叩き込まれる。小さな身体が吹っ飛びマットに叩きつけられる。間髪を入れずエルメスは歩美の髪の毛を掴んで引っ張り起こし、さらにエルボーを顔面に叩き込む。悲鳴と共に吹っ飛びマットに叩きつけられる歩美、顔を押さえてうずくまる。エルメスは歩美の小さな身体にのしかかり、髪を掴んで顔を引き上げ、その額に容赦無い強烈なグーパンチを叩き込む。程なく歩美の額が割れ、鮮血が端正な美少女の顔を赤く染め上げていった。

「ああああん・・い・・痛い・・」

「ガキのくせに人前でこんなに肌を晒しやがって!!この罰当たりな日本人のガキをぶっ殺してやる!!」

  エルメスはさらに歩美の髪を掴み、何度も何度も歩美の顔面をマットに叩きつける。真っ赤な血飛沫が一面に飛び散っていく。

「あうっ・・ぐうっ・・ああん・・ううっ・・ああああ・・」

  早くも鮮血で真っ赤に染まった歩美の顔、エルメスは歩美の髪の毛を掴んで立ち上がらせるとそのまま歩美の身体を金網に背中から押し付け、無防備なお腹にパンチを打ち込む。歩美の細く柔らかいお腹に大きな拳がものすごい勢いでめり込んでいく。

「うぐううっっ・・」

  さらに何発も何発も、歩美のお腹に激しいパンチが打ち込まれる。崩れ落ちるように座り込む歩美、しかしエルメスは容赦なく歩美のお腹に今度は蹴りを入れ続けた。

「ああ・・あん・・お・・お腹が・・」

「ガキのくせに人前で見せびらかしやがって・・!!」

「ああ・・あああん・・お腹は・・お腹・・ああ・・やめて・・し・・死んじゃうよ・・」

「ぐじゃぐじゃうるせえ!!!おめえみてえなクソ生意気なガキは滅茶苦茶にして殺してやるんだよ!!!」

  さらに容赦なく歩美のお腹を蹴りまくる。無防備な裸のお腹に大きな爪先が何度も何度もめり込んでいく。

「うえぇぇぇっ・・げえっ・・ゲホゲホッ!!・・」

  歩美の口から反吐が吐き出される。エルメスはぐったりする歩美の髪の毛を掴み、マット上に放り投げる。

「ちぇっ・・汚ねえっなあ・・こ・・このやろう・・殺してやる!!!おら・・雑巾はねえのかよっ!!!」

  エルメスは歩美が吐いた反吐のうえに覆いかぶせるように歩美の身体を放り投げる。歩美の乳房がちょうどマットの上に撒き散らかされた反吐に覆い被さる。

「この汚ねえのを拭き取ってやるよ!!」

  エルメスは歩美の背中に足をのせ、ぐりぐりと押し付けるように歩美の身体を踏みにじる。ちょうど歩美のビキニブラで反吐を拭き取るような形になる。

「ああ・・ああん・・」

「おおおらよっ!!!!」

  次にエルメスは歩美の頭と太股を掴むようにして歩美の身体を自分の頭上に持ち上げる。そしてそのままバックブリーカーの体勢へ。巨漢女の頭上でビキニ姿の小柄な美少女が折れそうになるくらい反らされる。

「いやあああああああああっっ!!!!」

  悲鳴が響き渡る中、エルメスは歩美の小さな身体を金網に向かって思い切り投げつける。ガッシャーーーン!!という大きな音と共に、歩美の小さな身体が背中から金網にめり込むように激突し、そのままドサリとマットに落ちる。

「あああ・・い・いや・・負けない・・」

  必死に立ち上がろうとする歩美、しかしエルメスはそんな歩美を軽々と持ち上げると、さらに金網に向かってまるでボールでも投げるかのように放り投げた。再び大きな音と共に歩美の背中が金網に激突する。裸同然に露出した歩美の背中の白い柔肌が金網にめり込み傷つき、血飛沫が飛ぶ。

「ああああ・・あああん・・」

  マットにぐったり横たわる歩美、エルメスは歩美の小さな身体を何度も何度も頭上高く持ち上げては、金網に向かってものすごい勢いで投げつける。歩美の身体が金網に激しい勢いでぶち当たるたびに、歩美の裸同然に露出した白い背中をズタズタに傷つけ、真っ赤な鮮血が血飛沫となって飛び散っていった。

「い・・痛いよう・・いや・・ああ・・で・・でも・・負けない・・」

  十数回目に投げつけられ、マットに落ちうつ伏せに倒れたまま、もう完全に動けなくなったと思った瞬間、歩美の背中が小さく揺れると、信じられないことに歩美の身体がゆっくりと起き上がってきたのだった。

「ああ・・あん・・ああ・・」

  ゆっくりと、必死の形相で全身を震わせながら、何とか四つんばいの形まで起き上がる。

 

「ガキのくせになかなか頑張るじゃないの! でもいつまで続くかねえ!!」

  エルメスはそんな歩美を見やりながらも、用意していた大きな2枚のボードのうち1枚をリング中央のマットの上に置いた。そして観客は今まで見えなかったそのボードの仕掛けと、これから始まるであろうさらに残酷な光景への期待に息を呑む。

「さあとどめをさしてあげるよ!」

  その1.5m×1mくらいのボードには何と一面に剣山が敷き詰められていたのだった。無数の鋭い針がスポットライトを浴びて鈍い銀色に輝いている。

  エルメスは四つんばい状態の歩美の髪の毛を掴むと、軽々と歩美の身体を起こし上げる。

「その汚えのは早く取りなっ!!」

  エルメスは歩美のビキニブラの首と背中の結び目をさっと引き解いた。反吐で汚れた小さな布切れがハラリとマットに落ちる。丸くプルンと膨らんだ、歩美の美しく可愛らしい乳房が露にされる。

「ああ・・いや・・あ・・あああ・・」

  辛うじて残る力で必死に胸を隠す歩美、しかしエルメスは容赦無い。再び歩美の身体を頭上に持ち上げると、歩美の身体を担ぎ上げたまま、先ほどの剣山ボードの前に立つ。

「行け〜!!早くやっちまええっ!!!!」

「え・・あ・・いや・・やめて・・いや・・お願い・・」

  観客の大きな歓声に歩美の祈るような声がかき消される。エルメスは担ぎ上げた歩美の身体をゆっくりと前に動かし、ちょうど剣山ボードの真上にきたところでさっとその手を離した。そして垂直落下した歩美の身体が、その傷だらけの背中から剣山ボードの上に見事に落ちていった。一瞬の間を置き、断末魔の悲鳴が会場に響き渡る。

「いやああああああああああああああああっっっっっ!!!!!!」

  無数の針が歩美の裸の背中に見事に突き刺さる。エルメスはぐったりとした歩美の髪の毛を掴むと、メリメリと引き剥がすように歩美を引き起こした。大量の鮮血が歩美の背中から流れ出し、お尻から腿裏へと流れ落ちていく。

そしてエルメスはもはや抵抗する力も残っていない歩美を、今度は身体の前面が下になるように頭上に持ち上げ、同様に剣山ボードの真上へと持ってくる。

「やめ・・やめて・・いや・・お願いっ!!・・いやあああっ!!」

  歩美の真下、視界の中に剣山ボードが入るだけに、あまりの恐怖心に我を忘れて泣きながら叫び出す歩美、しかし無慈悲にもエルメスはその手を離したのだった。ボードに向かって前面から垂直落下する歩美の裸体。

「いやあああああああああああああああああああああああっっっっっっっっっ!!!!!!!!」

  再び響き渡る断末魔の悲鳴、まだ辛うじて美しく保っていた歩美の身体の前面、乳房からお腹にかけて無数の剣山針が容赦なく突き刺さる。

「あ・・いやあああああああああああああっっっ!!!やめてええええええええっっっっ!!!!」

  何とエルメスは歩美の背中に足を載せると、そのまま歩美の身体を剣山ボードに擦りつけるようにグリグリと踏みにじる。丁度歩美の乳房に刺さった鋭い針が、歩美のその柔らかい乳房を切り裂き傷つける。

「いやあああっ!!おっぱいがっ!!!おっぱいが・・壊れちゃう!!!やめてええっっ!!!」

「たいした胸もねえくせに、ガキがやかましいんだよっ!!!!」

  散々踏みにじった後、エルメスは歩美の髪を掴み再びメリメリと引き剥がすように引っ張り上げる。歩美の美しい乳房は無残にもボロボロに傷つけられ、夥しい量の鮮血が乳房からお腹にかけて流れ落ち、歩美の身体を真っ赤に染めていった。

「い・・いや・・お願いです・・おねがい・・やめ・・これ以上・・やめて下さい・・」

  ただ泣きながらつぶやくだけの歩美、しかしエルメスはさらに歩美の身体を頭上に担ぎ上げたのだった。

「やめてえええっ!!!お願いいいっっ!!!!」

  歩美の願いむなしく、さらにもう一度背中から剣山ボードに落とされる。再び背中に突き刺さる無数の針、そしてエルメスはもう一枚の剣山ボードを仰向けに晒された歩美の身体の上にかぶせるように置いたのだった。

「いや・・やめてえええええっっっっっ!!!!!」

  2枚の剣山ボードでサンドウィッチ状態にされた歩美の小さな身体、エルメスはそのボードの上から何度も何度もフットスタンプのラッシュをかける。その度に激しい衝撃と共に歩美の裸体は確実に傷つけられ、血飛沫が飛び、真っ赤な鮮血がマットに流れ出してくる。さらにボードの上をめがけてエルボー、ストンピング、丁度歩美の乳房の辺りと、おへその辺りを集中的に狙って責め続ける。無残にもボロボロに傷つけられていく歩美の裸体・・。

  怒涛の責めがしばらく続き、もはや声も出なくなってきた頃、やっとエルメスは攻撃をやめ、歩美の上に被さったボードを引き剥がす。そして歩美の髪をつかんで引っ張り上げるように下のボードからも引き剥がす。意識を失ったままマットに倒れ落ちる歩美、しかしそれだけでは終わらなかった。エルメスはいつのまにかリング内にいれられていたバケツに入った液体を倒れている歩美の身体に浴びせたのだった。歩美の身体に振りかかる赤い液体、それはなんと大量のタバスコであった。

「いやああああああああああああああああああああああああああああああっっっっっっっっっ!!!!!」

  もはや声もでないはずの歩美の口から再び断末魔の悲鳴が響き渡り、動けないはずの歩美の身体が激しくマットの上をのた打ち回る。身体をくねらせるようにマットの上をのた打ち回る歩美の幼い裸体に、観客の盛り上がりが最高潮に達する。

「痛いいいいっっ!!!いやああああっっっ!!!!痛い!!痛いよっっ!!!!いやあああああああああああああああっっっっっ!!!!!!ああ・・いやああああっっ!!!」

「さあ、そろそろ仕上げだね!」

  エルメスはそう言うと、のた打ち回る歩美の身体を踏みつけて押え込む。そして歩美のビキニパンティの腰の結び目をゆっくりと引き解き、さっとビキニパンティを引き剥がした。歩美のやっと毛の生え揃った幼い性器がパックリと露にされる。

  ぐったりと横たわったままの歩美、エルメスは今度は剣山同様の刺が一面に付いた棍棒を受け取ると、それをタバスコの液に浸す。そしてタバスコの赤い液が滴り落ちるその棍棒を、歩美の幼い性器へと近づけてくる。

「あ・・いや・・やめ・・」

  やっとのことで出る小さな声、涙だけがとめどなく流れ落ちる。しかしエルメスは全く容赦なく、歩美の太股をこじ開けると、その幼い小さな割れ目に棍棒を突き立て、ねじり込むように突き入れていった。

「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!」

  再び断末魔の激しい悲鳴が響き渡る。しかし今回はさすがにこれで終わりであった。もはや完全に気を失った歩美、ねじり回しながら突き入れられる棍棒の刺は確実に歩美の幼い性器を傷つけ、大量の鮮血が歩美の性器から、棍棒に浸してあったタバスコの液体と交じり合いながら流れ出してくる。全く動かなくなった歩美の身体、エルメスは棍棒を乱暴に引き抜き、雄叫びを上げながら金網リングを降り引き上げていく。そしてリングには只一人、ボロボロにされた血まみれの大和撫子、日本人美少女中学生の裸体のみが残されたのであった。

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