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「アイドル誕生」第7話

 

 

  梨沙のアイドルとしての人気は、爆発的とまでは言えないまでも順調に伸びていった。グラビア中心であった仕事も、少しずつではあるがテレビをはじめ広がりを見せつつあり、子供向けの小さな番組ではあったが、ついにレギュラーを一本持つ事もできた。

  一方でネットの世界では徐々に「吉塚梨沙がキャットファイトビデオに出てる?」といった噂も散発的にではあるが出始めていた。

 

「根も葉もない噂だ。けしからん。」

 

「は・・はい・・」

 

  プロダクションの人の言葉に対して、梨沙は消え入るような声で答える以外になかった。思わず目を逸らしてしまう梨沙には、プロダクションの人のニヤリとした笑みは目に入らなかった。

 

  そしてまた思い出したようにリングに呼び出される梨沙。重い気持ちになりながら、いつものように手渡されたコスチュームに着替えようとして呆然としたのであった。

 

「な・・何・・こ・・こんなの・・」

 

  これまでのコスチュームも13歳の女子中学生にとっては過激すぎるくらいの小さなビキニ、それも布地の半分はスケスケというものであったが、今回手渡されたものはその僅かな布地もさらに削られ、一回り以上小さくなっていたのだった。ビキニブラは胸の膨らみを覆うというより、膨らみの先端の突起部分のみに被さっているだけといっても過言でないくらいに三角形の布地は小さなものになっていた。ビキニパンティはこれまでは梨沙の性器を覆っている部分以外はスケスケの布地でできている極めて小さいものであったが、今回のものはそのスケスケ布地の部分ですら大部分が削られ、布地部分の巾はさらに小さく、深さもさらに浅いものになり、特に可愛らしい梨沙のお尻がほとんど露になったTバック状態の、極限まで小さく過激なものになっていた。

 

「こ・・こんな格好で・・ぷ・・プロレスなんて・・」

 

  やっとの思いでその小さなTバック紐ビキニを身につけ、裸そのものといっても良いくらいの姿に思わず乳房と股間を手で隠しながらリングへと現れてくる。

 

「梨沙ちゃん、アイドルにふさわしい、最高にセクシーだ!」

 

  男が声をかける、恥ずかしさに顔を赤らめる梨沙、やがてそんな中対戦相手が入場してくる。

 

「今日の相手は梨沙ちゃんと同じ中学生だ。学年は3年生だから向こうが先輩になるけどね。今日は中学生対決だ。」

 

  男が梨沙の耳元でささやく。同じ中学生ということで目を凝らし注目する梨沙。その中を柔道衣に身を包んだ女がリングに近づいてくる。

 

対戦相手伊集院綾子は15歳の中学生。身長は170cm、体重は75kg。ザンギリ髪に角張った男勝りの顔で、リングに入るや否や、細い目で梨沙を厳しく睨み付けた。

 

「綾子は空手の経験者だ。梨沙はプロレス、ということで今日は女子中学生同士、空手vsプロレスの総合格闘技戦だ。ルールとしては二人ともグローブを着けて戦ってもらう。試合はノーレフリーでどちらかが試合続行不可能となるまでのノックアウト戦とする。」

 

  梨沙は同じ中学生とはいえ、一回り以上も大きな身体と、強そうな風貌に緊張しながらも、ここまできたら戦う以外にないという決意に表情を引き締め、必死に気を奮い立たせながら綾子を睨み付けていた。

 

「なんだぁその格好は!!てめぇなめてんのかあ〜!!!」

 

  グローブを着けながら裸同然の姿の梨沙をしげしげと眺めていた綾子が突然大声を上げる。

 

「アイドルだか何だか知んねえけど、格闘技をなめんじゃねえよ!!!」

 

  空気をも震わすような大声に一瞬気後れをしながらも、頭に血を上らせてきた梨沙も負けずに応える。

 

「あなたこそアイドルをなめないでよっ!!でかいだけのくせに!!小さくたって根性じゃ負けないわよっ!!」

 

「な・・なんだとぉ!!!」

 

  カーーーーーン!!!

 

  激しく睨み合う中ゴングが響き渡る。綾子は右腕をグルグルと大きく振りまわしながらリング中央に歩み出てくる。対する梨沙はしっかりとガードするかのように、顔の前でコンパクトに両手を構えながらじわじわと間合いを見る。

 

バシイィッ!

 

  先制したのは梨沙だった。右足のローキックが綾子の左膝あたりにヒットする。すぐに体勢を戻し、しばらく睨み合ったところから、再び梨沙のミドルキックが綾子を襲う。ガードする左腕に激しくヒット。

 

「こっちもいくわよ!!!キェェェェェェェッッッ!!!!」

 

  いきなり繰り出す後ろ回し蹴り、しかし今日の梨沙はよく見切っていた。軽やかに後ろに下がりながら身体をかがめ、回し蹴りを見事にかわす。

 

「な・・なかなかやるじゃないの・・」

 

  綾子の顔から舐めきった表情が消え、真剣な表情になる。そして今度はしっかりと構えながらじわじわと間合いを窺う。梨沙も負けじと気を引き締め、再びコンパクトにガードをしながら構える。

 

「たあああっ!!」

 

  梨沙が一瞬身体を低くして綾子の中に飛び込むと、ボディに向けてワンツーパンチを打ち込む。思いもよらない素早い攻撃に、綾子は辛うじてガードしたものの足元がふらつく、そこへさらに梨沙のミドルキックが綾子のボディに命中する。

 

「こ・・このガキィ・・」

 

「ハァ、ハァ、ハァ・・」

 

  さすがに呼吸が乱れ始める梨沙、綾子も今度は慎重に機を窺いながら、ジャブのように小刻みなローキックを繰り出してくる。

 

バシイッ!

 

「ああん!」

 

  振り回してないとはいえ、重量感のある綾子のローキックが梨沙の左太股に命中する。梨沙も一瞬ぐらつきながらも、すぐに体勢を立て直す。

 

バシッ、バン、バシイッ!

 

「あ・・あああん・・あん」

 

  綾子はしつこく梨沙の左太股を目掛けてローキックを何発も打ち込んでくる。一発一発にはそれほど大きな衝撃はなかったものの、確実にそのキックは左太股上部の一箇所にねらいをつけて襲い掛かってくる。健康的ながら白く美しい梨沙の太股の一部が、赤紫色に変色してくる。

 

「あ・・痛い・・」

 

  梨沙も必死に反撃を試みるが、太股への的確な攻撃は確実に梨沙にダメージを与え、梨沙から序盤に見せた素早い動きを奪っていく。そして梨沙の顔が苦痛にゆがみ、身体の動きが止まった瞬間、これまでと違い、大きな反動をつけた鋭いキックが、梨沙の太股に命中した。

 

「キェェェェェェェッッッ!!」

 

「いやああああんっ!!」

 

  草が鎌で刈り取られるかのように薙ぎ払われ、小柄な梨沙の身体が回転してマットに倒れ落ちる。そしてマットに倒れた梨沙の身体に、キックとストンピングが嵐となって襲い掛かる。裸同然に露出した梨沙のお腹、胸、背中、尻、太股、脚に、綾子の大きな足が凶器となって叩き付けられ、突き刺さり、めり込んでいく。必死に逃れようと身体を丸めながらのた打ち回る梨沙、しかし激しく重いキックは容赦なく梨沙の身体を痛めつけていく。

 

「ああん・・ああ・・いやあああああっ・・あああああん・・」

 

  綾子は横たわる梨沙の左足首を掴むと、大きく上へ持ち上げ、梨沙の大股を開かせる。そして先ほどまで集中的に攻撃を加えていた部分の反対側、左足の内股を目掛けて集中的なストンピングを浴びせ続けた。

 

「いやあああああああっ!!!痛い・・いや・・痛いっ!!やめてええええっっ!!!」

 

  梨沙の健康的で美しい太股は完全にダメージを受け、変色し機能を失っていく。綾子は梨沙の足をマットに叩きつけるかのように落とす。左太股を押さえ激しい痛みに顔を歪めてのた打ち回る梨沙。綾子はのた打ち回る梨沙の身体に再び激しくストンピングを浴びせ掛けた。ダメージの深い左太股を中心に、剥き出しのお腹にも集中的にストンピングが浴びせ掛けられる。お腹を守ろうと必死に身体を丸めると、今度は裸状態の背中に強烈なキックが浴びせられる。ドスッと鈍い音が響き渡る。息を詰まらせながらも必死に耐える梨沙。

 

「おらおらもうお寝んね!?待ってるから立ってみな!!」

 

  完全に余裕の表情で梨沙から離れ、仁王立ちになり梨沙を見下ろす。必死に四つんばい状態から片膝を立て、激しくダメージを負った身体を小刻みに震わしながら立ち上がる梨沙。

 

「ああああん!・・」

 

  立ち上がったかと思った瞬間、集中的に狙われた左足は梨沙の体重を支えきれず、マットへ崩れ落ちるように倒れ込む。それでも必死に腕をついて上半身を持ち上げ、裸同然の幼く美しい白い柔肌を痣だらけにしながら、なんとかその身体を持ち上げようとする13歳の美少女。そして必死に睨みながら、やっとの思いで立ち上がる。

 

「ぜ・・ぜったいに・・負けない・・」

 

  ふらつきながら辛うじて身体を支えている梨沙、余裕の表情で仁王立ちになり手招きさえする綾子。梨沙は荒い息遣いで必死に睨み付けると、意を決したかのように綾子の腰へとタックルに入る。

 

「おや?なんか鬱陶しいのがまとわりついてるね・・」

 

  綾子は梨沙の背中から腰の辺りをしっかり掴むと、梨沙のお腹に蹴りを2〜3発打ち込む。綾子の腰にしがみついた腕の力が抜けたところで、梨沙の髪の毛を掴み身体を引き上げると、無防備な状態になった裸のお腹へ強烈なアッパーパンチを打ち込んだ。梨沙のか細く柔らかいお腹へ鋼のような拳が突き刺さり、深くめり込んでいく。

 

「あ・・あう・・うう・・うぐぅ・・」

 

  膝から崩れ落ち、一瞬遅れて口から激しく血反吐を噴き出しながら、マットに倒れ込む梨沙。

 

「アイドルが聞いて呆れるね。アイドルはそんな汚い顔をするもんじゃないよっ!」

 

  ほくそ笑みながら綾子はマットに吐き散らされた血反吐の上に梨沙の顔を押し付け、拭き取るように擦り付ける。可愛い梨沙の顔が無残にも自らの血反吐に塗れる。

 

「さあ格闘技の厳しさをとことん味わってもらおうね!」

 

  綾子は完全にふらついた状態の梨沙をコーナーに向けて突き飛ばす。そしてコーナーバックルにぶち当たりぐったり寄りかかった状態の梨沙の腕をトップロープに巻きつけコーナーに磔けた状態にする。血反吐まみれの顔でただ必死に睨み付けるだけの梨沙。

 

「クソガキのくせに生意気な格好しやがって!!この淫乱女!!」

 

  綾子は梨沙のビキニブラの胸元を掴むと、一気に引き千切った。露になる梨沙の発育途上の美しい胸の膨らみと、その先端に輝くピンク色の乳首。

 

「い・・いや・・」

 

  顔をしかめる梨沙、綾子は右の拳を大きく振りかぶり、そして強烈なパンチを梨沙の左乳房に叩き込んだ。大きな拳が梨沙の柔らかい胸の膨らみにめり込み、醜く変形させる。

 

「いやああああああっっ!!!」

 

  さらに綾子は振りかぶると、たたみかけるように梨沙の乳房ばかりを狙って重いパンチの連打を何発も何発も打ち込んでいく。梨沙の小ぶりながら質感のある胸の膨らみが、拳が命中するたびに上下左右に揺れ、ひしゃげ、醜く変形し、拳がめり込んでいく。そして一発一発決まるごとに、梨沙の白い乳房が赤く、さらには鈍い紫色へと変色していく。

 

「いやああああああっっっ!!!!やめてぇっっ!!!痛いっ!!!痛いぃ!!!おっぱいがぁ!!!いやぁぁ!!!」

 

  女性の急所への激しい責めに、さすがの梨沙も涙を流して泣き喚く。しかし怒涛の責めは止まるところを知らない。綾子の拳は梨沙の乳房だけでなく、すでにかなりのダメージを受けている細いお腹へも打ち込まれ、梨沙のか細い身体を確実に痛めつけていく。

 

「このクソ生意気な淫乱アイドルの身体なんかぶち壊してやるんだよっっ!!!!」

 

  まるで何かの激しい恨みに取り付かれたかのように、ものすごい勢いで梨沙のボディにパンチの連打を浴びせ掛ける綾子。完全にサンドバック状態になった裸の美少女中学生・・。

 

「い・・いや・・あん・・あうぅっ・・お・・お願い・・うぐぅっ・・や・・やめて・・ああん・・」

 

  もはやぐったりと磔状態のままうな垂れるだけの梨沙。それでも梨沙の乳房とお腹に集中したパンチの連打は止まらない。

 

「うぐうううっっっ!!!うげえぇぇぇぇぇぇっっ!!!!」

 

  梨沙の口から反吐が吐き出される。完全にグロッキー状態の梨沙。そしてやっとのことで怒涛の責めが終わったと思うと、綾子は梨沙の身体に最後に残されたTバックパンティを掴み、ものすごい勢いで引き千切った。ブチッという鈍い音と共に腰の横紐が千切れ、梨沙の薄く生え揃ってきた陰毛と、まだ初々しい幼い割れ目が露にされた。

 

「ああ・・い・・いや・・」

 

  もはやうつろな目で哀願するだけの梨沙。

 

「ガキのくせに散々男をくわえ込んでるくそ生意気なモノを見せ付けられたら目茶苦茶腹が立つんだよっっ!!!」

 

  綾子は右腕を大きく振り回す。そして激しく勢いをつけた状態から梨沙の股間の大事な部分をめがけて、渾身の一発を叩き込んだ。

 

バシィィッッッッ!!!!

 

  鈍い音が響き渡り、一瞬時が止まったかのように動きが止まる。梨沙の一番大事な部分に突き刺さった綾子の拳。そしてそのまま身体を寄せ、膝蹴りを梨沙の股間に打ち込んでいった。そのまま意識を失い力が完全にぬける梨沙。綾子はトップロープに絡められていた梨沙の両腕をはずすと、梨沙の小さな身体はそのままバタリとマットの、自らが吐き出した反吐の上に崩れ落ちた。

 

「とにかくおめぇみたいな奴はむかつくんだよっっ!!!」

 

  吐き捨てるように言葉を浴びせ掛けると、ロープをくぐり退場していく綾子。マットには倒れたまま動かない梨沙の全裸の身体をカメラが捕らえ続けていたが、やがてカメラが止められると担架に乗せられ、運ばれていくのであった。

 

 

「あの娘大丈夫なのか?」

 

「一応致命傷にはならないくらいに手加減はしているはずだ。だいぶ派手にやってくれたけどな。」

 

「ならよかった。一応大事な商品だからな・・」

 

「なかなかいいのが撮れたな。」

 

別室で男達の会話が交わされているのであった。

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