会場への入口で恵は緊張のピークに達していた。これまで2人の無惨な姿を目にしてい
る。できればこんな試合などやりたくない。しかし後ろではサングラスの男達がずっと目
を光らせ続けている。身を守る物はほんのわずかな布きれのみ、それも「お達し」とやら
でこれまでよりも身体を覆う面積は小さくなっている。その白いビキニの上は恵の小振り
な乳房でさえもはみ出してしまうような程度のごく小さな三角形の布以外は紐で首と背中
で結んでいるだけ、下もサイドは完全に紐で腰のところで結ばれ、前は陰毛をぎりぎり覆
うくらい、おへそからかなり下の位置までしか布がなく、尻の方も隠すどころか割れ目の
上半分がはみ出しているような状態であった。

「ほら、入らんか。」

 サングラスの男に押し出されるように恵はリングへと歩み始めた。

「うぉー! 可愛いぞ!」
「こんな可愛い娘、ぶち壊されるのもったいないぞ〜! その前に一発やらせろ!」

 スポットライトとものすごい歓声に包まれて、恵はリングへと上がった。そして次の瞬
間、歓声はどよめきに変わった。今日の対戦相手が入場してくる。初めて知らされる今日
の相手の姿を見て、恵は言葉を失った。

「いいぞ〜、やっちまえよ〜!」
「めちゃくちゃに痛ぶってやれ!」

 残酷な期待に満ちたかけ声の飛び交う中、その身長190cm、体重120kgの巨体を灰緑色
のボディスーツに包んだ対戦相手、リングネームもずばり「怪力女」が、周囲を威圧しな
がら、ゆっくりとリングへ歩を進め、巨体に似合わない身軽さでリングに上がり、反対側
のコーナーに立ちすくんでいる恵を睨み付けた。

「そ、そんな・・、い、いや、こ、殺される・・・。」

 身長151cm、団体の中で最も小柄な恵にとってはるか上から睨み付けられ、恐怖のあま
り頭はすっかり真っ白になっていた。そんなパニック状態のまま、おもむろにゴングが鳴
り響いた。


      ☆第3戦「深田恵vs怪力女」

 とにかく攻撃しないとどうにもならない、混乱の中一瞬頭をよぎった考えに基づいて、
まず先制攻撃に出たのは恵だった。自分にはスピードしかない、そう考えて岩のような怪
力女のまわりを回転し、ロープの反動を使って渾身のキックを怪力女の背中に浴びせかけ
た。

「え、うそ・・・。」

 怪力女は本当に岩であった。恵の渾身のキックにもまったくびくともせず、ゆっくりと
振り返ると、逆に跳ね返ってマットに落ちた恵を睨み付けた。

「い、いや・・・」

 両手を大きく上げながら雄叫びを上げた怪力女は、まず大きな左手を恵の頭上にたたき
つけ、髪を掴んで軽々と恵の身体を引き上げると、ものすごいパンチを恵のやわらかい腹
にたたきつけた。

「げほっ! ううう・・」

 何が何だか分からないままに息を詰まらせむせる恵。意識を怪力女に向けたその瞬間に
今度はものすごい張り手が恵の左側頭部を襲った。

「いやああああっ!」

 恵は反対側のロープまで飛ばされ、跳ね返ってそのままマットにうつ伏せに倒れ込んだ。
怪力女はゆっくりと恵のところへ移動すると、片足で恵の背中を踏みつけながら、恵の髪
の毛を掴んで思いっきり引っ張り上げた。

「いやあああああ、いた〜いっ!」

 恵の身体が思いっきり反りかえる。背骨がみしみし音をたてる。苦痛に恵はマットを激
しく叩きながら泣き叫ぶ。怪力女はさらに引っ張り上げ、おもむろに今度は恵の顔面をマ
ットにたたきつけた。そして引っ張り上げては何度も打ちつける。奥菜恵似といわれる恵
の(奇しくも名前が同じだ!)端正な顔がゆがみ、額が早速割れて流血する。

「ああああ、いやあ、あうう」

 怪力女は恵を引き起こすとロープに投げ、跳ね返ってきたところに恵の太股よりも太い
腕に体重を十分載せたラリアートを恵の喉元にお見舞いする。そのまま仰向けにひっくり
返った恵を軽々と持ち上げるとマットにたたきつけ、再び仰向けになったところへ、無防
備にむき出された恵の裸の腹を思いっきり体重を載せて踏みつけた。

「ぐぼっ! うううう」

 口から血と胃液の混じったような物を吐き出す恵。怪力女はさらに恵のおへそのところ
を何度も何度も踏みつけた、というより叩きおろした。

「ああ、あん、ううう、ああ」

 早くも動けなくなっている恵を怪力女は無理矢理引き起こし、コーナーバックルに寄り
掛からせる。そしてもはや全くの無防備状態の恵の胸や腹をめがけてパンチ、チョップ、
張り手の連打を浴びせかける。成すすべもなくサンドバッグ状態のビキニ姿の美少女。怪
力女は反対側のコーナーから勢いをつけ、走り込むと低いジャンプ、そのまま120kgの体
重を載せたキックを恵の乳房をめがけてぶち込んだ。

「ああああ、ああん・・・」

 恵の小振りながらも弾力性のある丸く膨らんだ乳房も、しかしこの攻撃には一たまりも
なく潰れひしゃげる。怪力女はぐったりとコーナーに寄り掛かったままの恵の腹をめがけ
て膝蹴り5連発。固い膝が120kgの体重を載せて恵の腹にめり込み、恵の小さな身体に確
実にダメージを与える。そして怪力女は固いリングシューズのつま先を恵の股間をめがけ
てぶち込んだ。

「あああ、あん、ああん、あううう・・・」

 股間を押さえながらマットに崩れ落ちる恵。怪力女は後ろに回ると、割れ目の上半分が
極小ビキニからはみ出た状態の尻を踏みにじる。そして突き出した状態の恵の尻の中央部
の、辛うじてビキニで覆われている小山状の部分を更につま先で蹴り込み、つま先で捻り
回す。

「あああ・・・ああん・・ああああ・・・」

 そのままマットに倒れ込む恵。怪力女は恵の髪の毛を掴んで恵を引き上げる。顔の辺り
まで引き上げると、小柄な恵の身体は宙に浮いた状態になり、まるで狩りで捉えた獲物の
ように、怪力女は恵を吊しながらマットを一周した。

「いいぞ、もっとやっちまえ!」
「その前に早く裸にしてしまえ!」
「恵ちゃんのおっぱいを見せろ〜!」

 歓声が沸き上がる。怪力女は片手で恵を吊したまま、自分の方に向きを変えると、恵の
胸のビキニに手を掛けて、ひと思いに引きちぎった。

「いいぞ〜。下も取っちまえ!」
「恵ちゃんのおっぱい最高!」
「下も早く見せろ〜!」

 歓声が沸き上がる中、お椀型に膨らんだ恵の可憐な乳房が露にされる。怪力女はさらに
下のビキニの前の部分を掴むと、これもものすごい力で引きちぎった。

「ああ、い、いやあ、ああん・・・」

 何も成すすべもなく吊されたまま、恵は一番恥ずかしい部分まで全てが観客の目に晒さ
れた。恵の大きな瞳から涙がこぼれる。怪力女はさらに高く吊り上げながら観客に向かっ
て哀れな美少女をさらし者にする。恵の幼くも清らかな裸身に刻まれた傷や痣がさらに観
客の興奮を誘う。

 怪力女はリングを一周すると恵の身体を頭上に掲げ上げた。そしてその2m以上の高さ
から恵の裸体をマットにたたきつける。胸を強打しマットに横たわったままの恵を再度頭
上に掲げて、今度は仰向けにマットにたたきつける。ちょうどコーナーポストの前に横た
わったまま動けない恵を見ながら、怪力女はコーナーによじ登る。そしてコーナーの上で
右手を高く突き上げて観客にアピールすると、横たわったままの恵のおへそをめがけて飛
び降りた。

「ぐぼっ、ぐう、ううう」

 120kgの重さが一点に集中して恵の柔らかい腹に突き刺さる。一瞬の間をおいて血反吐
を吐き出す恵。怪力女はさらに容赦はしない。恵の足首を掴んで逆さまに吊り下げ、左右
に大きく振って勢いをつけ、そのまま恵の身体をコーナーバックルにたたきつける。顔面
から突っ込み、恵の可愛い顔をさらに鮮血で染める。

「い、いやあ、やめて・・・」

 怪力女は恵の身体を再度頭上高く掲げ上げる。今度はすぐには投げずに、頭上に掲げた
まま、観客を煽るかのようにリングを歩き回る。

「も、もう、やめて・・・」

 恵のか細い声は、残酷な期待に沸き上がる観衆にかき消される。怪力女は歩みを止める
と、観客席の中の折り畳みテーブルの置かれた、スタッフ用の一角を睨み付けた。

「いけ〜、やっちまえ!」

 観客の興奮は絶頂に達する。怪力女が腕に力を入れる。

「や、やめて・・・い、いや・・」

 怪力女が雄叫びを上げながら大きく振りかぶる。

「いやあああああああああっっ!!」

 悲鳴と共に恵の身体は宙を舞っていた。そしてほんのわずかの空白の時間をおいて、大
音響と共に折り畳みテーブルとパイプ椅子の中へ恵の身体は突っ込んでいた。テーブルの
角がちょうど恵の腹にみごとに決まり、一瞬恵は気を失った。

「わ〜お! 恵ちゃ〜ん!」

 頭上から振ってきた哀れな全裸の美少女に興奮した観客が殺到する。そして動けずにい
る恵の乳房や尻、股間などを沢山の手がなでまわす。

「おらおら! どけ〜!」

 いつのまにかコーナーポストに登っていた怪力女が叫ぶ。瞬間、観衆は蜘蛛の子を散ら
すかのように、全裸の少女を残して立ち去った。そしてその空間をめがけて、怪力女の巨
体が宙を舞った。

「フライングボディープレス!!」

 ものすごい音を立てて120kgの固まりが恵の小柄な裸体を襲う。テーブルは真っ二つに
割れ、割れた切り先が恵の乳房を傷つけ血が流れ出す。全身にダメージを受け動けない恵
に、何食わぬ顔で起きあがった怪力女はまったく容赦せず、パイプ椅子を振り上げメッタ
打ちにする。それも面ではなくパイプの部分を、恵の頭、背中、尻、そして仰向けにひっ
くり返して乳房、腹、股間、太股、ありとあらゆる部分を徹底的に打ちのめす。頭の部分
が割れたのかさらに流血がひどくなる。怪力女は恵の脚をこじ開けると、恵の性器をめが
けてパイプ椅子の角の部分で集中的に打ちのめした。

「あああ・・うううう・ああ、あん」

 涙と涎と血にまみれて、恵はうつろな瞳で見上げているだけであった。怪力女はまった
く無抵抗の恵を椅子に座らせるように寄り掛からせると、さらにパイプ椅子で恵の腹や乳
房を打ちつける。そのまま椅子から地面へずり落ちた恵を、さらにパイプ椅子でたたきつ
け、腹や股間を蹴りまくった。

 地獄の責めはどれだけ続いたのだろうか。怪力女はフィニッシュを決めるべく、恵の身
体を頭上に掲げ上げ、今度はリングの中へ投げ返した。リング中央でうつ伏せに倒れたま
まの恵。怪力女はリングサイドから例の鋲付き棍棒を受け取ると、ゆっくりとリングに戻
る。そして力無く横たわる恵の片方の足首を掴み上げ、棍棒を持った腕を高々と突き上げ
て雄叫びを上げた。

「いいぞ! 恵ちゃ〜ん!」

 何だか良く分からない大歓声に包まれながら、怪力女は恵の幼い性器に棍棒をあてがう
と、突き入れようとした。が、なかなか棍棒が太すぎて入らない。怪力女は怒ったように
恵の性器を蹴りまくると、手先を突っ込みこじ開け、無理矢理棍棒の先端を突っ込んだ。

「あううう、あああ・・・あああ・・ああ・・」

 わずかに意識が戻ったのか、恵がうつろに瞳を開く。怪力女は棍棒をネジ回すかのよう
に奥へこじ入れていく。恵の血にまみれながらも端正な顔が苦痛にゆがむ。恵の股間から
血が流れだし、マットを染め始める。

 なんとか半分くらいまで押し込んだところで、怪力女は本来のルールであるバイブレー
ターをリングサイドから受け取ると、棍棒を突き入れられたままの恵を後ろ向きにひっく
り返し、尻を突き出したような格好にさせ、その尻の穴にバイブレーターを突っ込んだ。

「あああ・・・」

 一瞬瞳を見開く恵。しかし恵が顔を上げたのも一瞬だった。すぐに気を失いマットに崩
れ落ち、その瞬間高らかにゴングが鳴り響いた。

 怪力女は両手を頭上に突き上げて雄叫びを上げる。そして無惨な姿の恵の腕を掴んで吊
し上げると、棍棒とバイブレーターを入れたまま、恵の腕をトップロープに絡ませ、リン
グの外に向けて磔の状態にして、そのまま大歓声の中を立ち去っていた。

 磔状態にされた哀れな全裸の美少女は、しばらくの間興奮する観客の前に晒されていた
が、やがてサングラスの男がやってきた引きずられるように引き上げられていった。




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