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「何!このビキニ、また小さくなったの!」
「胸がきつい!」
「いやん!おっぱいすぐ見えちゃうじゃない!」
「やだ!下も入らないよ!」
「お尻がはみ出しちゃうよ!」
「何これ!お尻隠そうとしたら前の毛が見えちゃう!」
「どうしてもお知りの割れ目が半分はみ出しちゃうよ!」
「こんなんで試合しなくちゃいけないの?」
「ほとんど裸じゃない!いやあ!恥ずかしいよ!」
   〜試合前の森川未央のロッカールームから実況中継です〜

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「あなた、女なんかじゃないわ!!」

 一足先にリングに上がっていた未央が、ゆっくりと上がってきた今日の対戦相手、身長190cm、体重120kg、
岩のような巨体を深緑のボディースーツに身を包んだ「怪力女」に向けて発した声が静まり返った会場に響
き渡った。

「女じゃない・・・・・・」

「・・・・・・・・」

「あなた、本当に女なの?」

 数人の面接官の前に、スーツを着た大柄、いや、巨大な女が身を縮めるように背中を丸めて座っていた。

「・・・・・・・は、はい・・・・す、すみません・・・」

「伊集院さん。残念だけれど、今回はご縁がなかったということで。」

「・・・す、すみません・・・・・。」

 これで何回目だろうか。就職面接のたび決まって出てくるセリフ。その度に怪力女、いや、本名の伊集院
麗子はその大きな身体を精一杯縮めて心の中で涙を流していたのだった。
自分はそんなにおかしいのだろうか。そんなに異常なのだろうか。ただ人より少し!?身体が大きいだけ
で、誰もまともに自分のことを見ようともしない。誰もが自分から遠ざかってしまう。それが本当に悔しか
った。つらかった。何度となく絶望の淵まで行きかけた。

「おまえ、本当に女か!」

 ここでも同じか・・・・、目の前に座る金髪の大柄な女性を見ながら思った。

「気に入った! うちに来なよ!」

 えっ・・・・ほ、本当に・・・・・。

 あれが、運命の出会いだった。初めて自分を一人の人間として認めてもらえた。決してこの世界に入ろう
なんて思ってはいなかったけれど。でもあの時バッファロー斎藤さんと出会っていなければ、自分はどうな
っていたかわからない。バッファローさんの恩義に報いたい。いままで自分をコケにしてきた連中を見返し
てやりたい。そしてこの女も・・・・・めちゃくちゃにしてやる・・・。

 怪力女は鋭い目でリング反対側のビキニ姿の美少女を睨みつけた。女っぽさを誇示するかのような、ほと
んど裸に近く露出した端正で健康的な肉体を見て、ますます激しい怒りに包まれながら・・・。

      ☆第5戦「森川未央vs怪力女」

「カーン!」

 ゴングが鳴り響く。怪力女は叫び声をあげると、大きく手を広げて未央の方へ近づいていった。

「い、いやっ!」

 怪力女の殺気に思わず立ちすくんでしまう未央。しかし何かを考える間もなく、怪力女の強烈な張り手が
未央の左側頭部を捉えていた。

バチーーン!!

 激しい音とともに未央の身体はロープへ吹っ飛んでいた。そしてそのままの勢いで跳ね返ってきた未央の
腹、形の良いへその部分に怪力女の強烈なパンチが突き刺さった。

「ぐえっ!!ううう・・・」

 再び戻されるかのように未央の身体はロープへ吹っ飛び、腹を手で押さえながら跪いた。

「どりゃあああああ!」

 怪力女は未央の細く柔らかなショートカットの髪の毛を掴んで引き寄せると、顔面に2発のジャブから、
渾身の力を込めたパンチをお見舞いした。

「きゃああああ!」

 口から血を吹き出しながら未央は吹っ飛び、マットの上にうつ伏せに叩きつけられた。怪力女は未央の腹
の下につま先をこじ入れ、あお向けにひっくり返し、未央のへその下あたりをめがけて、攻撃力を高める為
に安全靴のように重く加工したリングシューズを付けた大きな足で何度も叩きつけた。

「ぐうっ!うう!」

 無防備な腹に120kgの重さが突き刺さるたび、未央の上半身がピクンと跳ね上がり、口から血が吹き出て
マットや未央の身体を赤く染めていく。怪力女は何度も何度も、未央のむき出しの腹から薄い布に覆われた
数少ない部分、二つの膨らみや両足に挟まれた茂みまで全体重を乗せて踏みつけていった。

「ああああ・・・」

 早くもぐったりとなりながら何とかうつ伏せの体勢に転がる未央。しかし怪力女は容赦なく、割れ目の半
分はみ出している尻から、背中を踏みつける。そして未央の身体に馬乗りになると、未央の髪の毛を掴み、
未央の顔面を何度もマットに叩きつけた。

「あああ・・・ううう・・や、やめて・・・」

 未央の額が割れ、端正な顔を鮮血で染めていく。未央の大きな瞳から涙がこぼれ落ち、鮮血と混じって赤
くなりながらマットを濡らしていく。

 怪力女は立ち上がると、倒れたまま動かない未央の身体を、何度も何度も狂ったように激しく蹴りつけた。
腹、胸、太股、股間、あらゆる部分を重いリングシューズに自らの体重を乗せ、渾身の力で蹴りつけた。
蹴られるたび、海老のように身体を反らしたり丸めたり、右へ左へのたうちまわる未央。もはや抵抗などす
る術も無かった。

「ああああん・・・・」

 虚ろな眼を見開くだけの未央。怪力女は再び髪の毛を掴んで未央を引き起こし、未央を引きずるかのよう
に対角線側のコーナーに向かって走りこむと、未央の身体をコーナーに向かって投げつけた。

ガッシャーン!!

 未央は背中からコーナーバックルに叩きつけられ、そのままぐったりと寄りかかった状態で動けなくなっ
ていた。怪力女は未央の両腕を左右のトップロープに巻きつけ、磔状態にすると、観客席に向けて腕を上げ
てアピールした。

「いけ〜!もっとやっちまえ〜!!」

 会場は残酷な興奮に満ち溢れてくる。怪力女はそんな興奮を押さえるようなジェスチャーで笑みを浮かべ
ると、未央の胸のビキニを支えている細い紐を掴んで引きちぎった。未央のむっちりと丸い乳房が露にされ
る。見るからに弾力性のある健康的なふくらみ、しかし白い肌にはまだ前回の試合の傷跡がうっすらと残り、
これまでの攻撃による紫色の痣が痛々しかった。

「うぉー!!未央ちゃんのおっぱい!いいぞ!!」
「そのおっぱいをめちゃくちゃにしてしまえ!」

 観客席がさらに盛り上がる。怪力女は未央の美しい乳房を見て再び怒りを充満させると、未央の乳房を何
度も何度も、拳で激しく叩きつけた。

「あう・・・ああ・・・うう・・あん!」

 拳が打ち込まれるたび、未央の乳房はひしゃげながら上下左右に揺れ動く。怪力女は反対側のコーナーか
ら、勢いをつけて走りこみ、低いジャンプからのキックを未央の乳房に叩きつけた。

「あああああ!」

 べちゃ!と鈍い音を立て、激しい衝撃にひしゃげつぶれる未央の乳房。未央の白い膨らみはいつしか赤か
ら紫色に染まっていく。怪力女はさらにもう一度、今度は未央の腹をめがけて反対コーナーから勢いをつけ
たキックを打ち込んだ。

「ぐほっ!!ううう・・・」

 再び口から血を吹き出す未央。まだ辛うじて意識があるのか虚ろな眼で見上げる。

「やれ〜!!もっともっと!!」

観客席が盛り上がる。怪力女は再び両手を上げて会場にアピールすると、今度は未央の下のビキニのわず
かな布の上辺を掴み、細い紐で腰の両脇で結ばれただけのビキニは簡単に引きちぎられた。未央の大事な部
分が晒され、未央の身体を防護するものは全く無くなった。

「い、いや・・・・」

 怪力女はリングサイドからパイプ椅子を受け取ると、まずはパイプ椅子の板の面で未央の顔面を打ちつけ、
さらにパイプの部分で全裸の未央の腹や胸を何度も何度も打ち付ける。そしてとどめにパイプ椅子の角を未
央の下腹部に、ものすごい勢いで叩きつけた。さらに未央の片足をロープに絡めて未央の大事な部分をむき
出しにすると、ぱっくり開いたその割れ目をめがけて何度もパイプ椅子を叩きつけた。

「あああ・・・」

 半分白目をむいて未央は首をうな垂れる。しかし怪力女は容赦しない。さらにパイプ椅子を投げ捨てると、
未央の股間を何度も何度も激しく蹴りこんだ。

「うううう・・・」

未央の大事な部分も激しい攻撃に紫色に変色してくる。未央の股間から半分血の混じった黄色い液体が流
れ出してきた。

「もっとやっちまえ〜!!」
「もう使えないようにしてしまえ!!」
「ちょっと待ってくれ!使えないようにするのは俺と一発させてからにしてくれ!!(笑)」

観客席の盛り上がりは最高潮に達する。こんどはビール瓶を受け取ると、未央の頭に叩きつけた。

「ぐあああああ!!」

 ビール瓶の下半分が粉々に砕ける。未央の頭が切れ、顔面に向けて鮮血が溢れ出す。怪力女は自分の手に
残ったビール瓶の割れ先を、ロープに絡めている未央の左腕に突き立てた。

「きゃああああ!」

 未央の左腕から血しぶきがあがる。怪力女はさらにビール瓶で未央の乳房を叩きつける。ビール瓶の切っ
先が未央の乳房にくい込み、柔肌を切り裂いていく。未央の左の乳房に、縦に数本のラインが入り、鮮血が
吹き出し身体を赤く染めていく。

「や、や、やめてく、下さい!!!」

 最後の力をふりしぼり懇願する未央。今度は未央の腹をめがけてビール瓶の切っ先を突き立てる。鮮血が
流れ出す。次には右の太股、右腕、胸元、もう一度腹、左の太股、右の乳房、再度腹、胸の谷間・・・・・・・ 
怪力女は全裸の未央の身体のあらゆる部分にビール瓶の切っ先を突き立て、悲鳴が響き渡るたびに、未央の
裸体は全身真っ赤に染まっていった。

「あ・・・・・、お、おねが・・い・・・です・・・そ・・そこはや・・・やめてくだ・・・さい・・」

 怪力女は殺気だった目で未央をにらみつけながら、ビールの切っ先をじわじわと両足の付け根、一番大事
な割れ目に近づけていった。

「あ・・・い・・いや・・」

 切っ先が未央の敏感な部分に触れる。しばらくじらすかのように怪力女はとがった切っ先で未央の最も敏
感な一点を突きもてあそんだ。しかしその時は刻々と近づいてきた。怪力女は静かに瓶の切っ先を未央の大
事な部分に突き刺した。

「いやあああああああああああああああああああああああああああああっっっ!!!!!」

 ものすごい悲鳴が会場に響き渡る。怪力女は未央の大事な部分に突き刺したビール瓶を静かに回転させた
のだった。未央の花びらはぼろぼろに引き裂かれ、血しぶきがあがり、あたり一面が血の海に染まる。

「あん・・・・・・・・・・・・」

 未央の意識がなくなり力が抜ける。怪力女はビール瓶を抜き取ると、形式上いつもの棍棒を血まみれの未
央の割れ目に刺し込み、両手を上げて雄たけびをあげた。ゴングが鳴り響き、怪力女は軽やかにリングから
降りると、肩をいからせながら花道を引き上げていった。

 一面の血の海の中に、やはり真っ赤に染まった全裸の少女がひとり残されていた。


 なぜか異常に充実した医療設備に運び込まれた未央は、なんとか一命は取り止めた。しかし意識が戻るま
でには相当な時間がかかったようであった。

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