何人もの少女たちの血を吸い続けてきたマット、今日もまた一人、生け贄が送り込まれ
ていく・・・・・・

     ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
     ◇ 【今日の生け贄】          ◇
     ◇  片山 美奈子  16才      ◇
     ◇  H156 B82 W57 H84      ◇
     ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 『残酷ファイト「金網」 第2戦』

 薄暗い地下室は今日も異様な熱気に包まれていた。仮面の男女が見守る中、スポットラ
イトに金網に囲まれたリングが浮かび上がる。スポットライトが地下室の一点を指し、仰々
しい音楽の鳴り響く中、美奈子は二人の仮面男に両腕を抱えられながら、引きずられるよ
うに中央のリングに近づいてきた。そして金網の扉が開けられると、男は美奈子をリング
に放り込んだ。

「い、いやっ、お願い!、だ、出して!」

 わずかに乳首まわりと股間を隠す程度の小さな薄紫色のビキニを身につけただけの美奈
子は、リング上で立ち上がると金網にしがみつき大声で叫んだが、観衆の熱気にかき消さ
れていった。

 やがて赤いスポットライトが地下室の反対側の一点を指し、別の音楽が鳴り響くと、美
奈子の相手となる女がゆっくりと入場してきた。黒く長い髪、目は仮面に隠されているが
すっきりとした、しかし冷酷そうな口元、レザーコスチュームに包まれたGカップはあろ
うかという大きなバストに対照的にしまったウエストは、一種の色香を醸し出していた。
女は勢い良く金網の中に飛び込むと、扉には鍵が閉められ、同時にゴングが鳴り響いた。

「い、いや、」

 美奈子は金網を背にじりじりとリングの隅へ逃げようとする。女は美奈子を睨み付けな
がら逆に隅に追いつめていく。

「いやああああ!」

 コーナーに追いつめられた美奈子が叫んだ瞬間だった。目にも止まらぬ早さで女の拳が
美奈子の臍の上のあたりに突き刺さった。

「ぐうううっ」

 マットに膝をつく美奈子。女は美奈子の髪を掴むと美奈子の顔面に膝蹴りを喰らわした。
勢いで背後の金網にたたきつけられた美奈子の髪を掴み引き上げると、さらに腹に膝蹴り
の3連発を打ち込んだ。そのまま崩れ落ち、両手をつく美奈子。膝蹴りで切れた口元から
血が滴り落ちる。女はいつのまにか投げ込まれた太い金属の鎖を掴むと、うずくまる美奈
子の背中に向けてたたきつけた。

「いやあああああっ!」

 悲鳴と共に鈍い音をたてて美奈子の身体に衝撃する。女は美奈子を仰向けにひっくり返
すと、何か恨みでもあるかのように、全身の力を込めて美奈子の腹に鎖をたたきつけた。
続けて5回、美奈子の腹と胸をめがけて鎖をたたきつけると、ものすごい勢いで美奈子の
腹を踏みつけ、ブーツの踵で踏みにじった。

「うああああああっっ」

 美奈子は涙を流しながら頭を激しく振り悶える。女は美奈子の腹を踏み台に飛び上がる
と、全体重を載せたエルボーを美奈子の腹に落とした。

「ううううっ」

 血と胃液のまじったようなものを吐き出す美奈子。女は美奈子の髪を掴み無理矢理引き
起こすと、リングのコーナーへ振った。そしてコーナーへもたれ掛かる美奈子の胸や腹に、
鎖を何度も打ちつけた。

「あああああ」

 再び膝から崩れ落ちる美奈子。女は美奈子の髪を掴みリング中央へ引きずると、美奈子
の首に鎖を巻き、背後に回り手元に引っ張り上げた。

「ぐう、ううう」

 美奈子は息苦しさに悶えながら、何とか逃れようと鎖に手を掛け抵抗する。女は美奈子
の首を絞めた体勢のまま、ブーツから錐を取り出すと、いきなり美奈子の胸に錐先を突き
立てた。

「いやあああああああ!」

 突き立てたところから鮮血が流れ出す。女は錐を引き抜くと再び美奈子の胸元をねらっ
て錐を突き立て、さらには捻り回した。それを何度も繰り返す。美奈子の悲鳴が響きわた
り、幾筋もの血が胸元から腹を伝わって流れ落ちていった。

 あまりの痛みと苦しさに美奈子は意識が遠くなり始めていた。薄れる意識の中、首の鎖
を離され、床に転がった美奈子が目にしたものは思いもかけないものであった。

 女は外から投げ込まれた棍棒を手にしていた。それもただの棍棒ではない。先端には何
本もの釘が打ち込まれ、棍棒から四方八方に向けて突き出した鋭く尖った釘先からは鈍く
妖しい輝きを発していた。

「いやああああああ」

 火事場の馬鹿力だろうか、美奈子は恐るべき凶器を認めると急に意識を取り戻し、飛び
起きると女に背を向けて逃げようとした。しかしそれも一瞬のことであった。女は棍棒を
振り上げると、背中を向けた美奈子をめがけて振り下ろした。

「いやああああああああっっっ!!」

 棍棒から突き出した釘先が美奈子の柔肌を切り裂いた。美奈子の右肩から左の腰にかけ
て、白い背中の上に数本の真っ赤なラインがはっきりと刻まれていた。そしてわずかの時
間差をおいて、赤いライン上から鮮血が滴り落ちてきた。
 その一撃で美奈子のビキニの背中のひもも切り落としていた。女はマットに倒れた美奈
子を引き起こすと、首のひもだけでぶら下がっている布きれを引きちぎり放り投げた。美
奈子の形の良い、しかし先ほどの錐攻撃で無惨にも血で赤く染まった乳房が観衆に晒され
た。

「下も脱がせ〜!」

 興奮し熱気に包まれる観衆。女は美奈子の股間を覆っている小さな布に手をかけると、
同じように引きちぎり放り投げた。やや薄い毛につつまれた、あられもない姿が観衆の前
に晒されていった。

「い、い、いや・・・」

 ぐったりとしながら胸と股間を隠そうとする美奈子。しかし女は美奈子を引き起こすと、
金網に向かってたたきつけた。金網に寄り掛かった状態のまま動かない美奈子。女は再び
棍棒を振り上げると、無防備に晒された美奈子の乳房をめがけて振り下ろした。

「いやあああああ、ああ、あん・・・」

 釘先が美奈子の乳房に襲いかかる。柔らかい肌を切り裂く。美奈子の左の乳房の上に赤
く太いラインが刻まれる。鮮血が飛び散る。さらに女は左上から斜めに棍棒を振り下ろす。
今度は右の乳房の上に赤いラインが、ピンク色の乳首の上を通過して刻まれる。次は横か
ら襲いかかる。美奈子の腹に横一文字に赤いラインが刻まれる。そしてもう一度上から乳
房を襲う。何度も繰り返されて、赤いラインと流れ出る血によって美奈子の胸と腹は真っ
赤になっていた。

「あ、あ、ああ、あ、ああ・・・・」

 もうほとんど意識を失いかけている美奈子。そのままマットにずり落ちていった。そし
て女はもう抵抗する力もない美奈子をリング中央まで引きずると、いよいよとどめを刺し
に入る。そこで見た光景に観衆は一瞬静まり返り、そして爆発するかのように湧いた。

 女は美奈子の片足を持ち上げ股間を開くと、棍棒を釘のでている方から美奈子の性器に
突き刺した。そしてこじ開けるかのように捻りながら奥へと差し込んでいく。釘先が美奈
子の膣壁を傷つけ、なま暖かい血が溢れ出てくる。女はさらに美奈子の性器に差し込んだ
棍棒を回し続ける。

「いや、あああ、あああああああああああっっっっっ!!!!!」

 断末魔の悲鳴が会場に響きわたる。そしてついに美奈子は白目をむいて失神した。その
瞬間終了のゴングが鳴り響いた。

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