結城真緒美の最後の相手は中埜未奈子。
富士テレビでは退社した高縞彩と並ぶ超人気女子アナ。真緒美にとっては一番倒したい相手だ。
黒いスポーツビキニを身につけている未奈子は真緒美に詰め寄る。
「結城さん、あたしを倒してどうするつもり?」
「エロ賢いだけじゃないってことを教えたいの!」
「ふーん、単にエロいんじゃないの?」
「中埜さん、あんたの方が十分エロいらしいじゃん!」
ゴングが鳴らないうちに二人の闘争心に火がついたのか、取っ組み合いをしだした。
レフェリーが割って入りその場の収拾はついた。しかし・・・
未奈子が無言でスポーツビキニのブラを脱ぎ、リングの外に投げ捨てた。
真緒美も無言でビキニのブラを脱ぎ捨てた。最後の試合は15分一本勝負のトップレスマッチになった。
この勝負はプロレスなので、相手の乳首や股間をまさぐりあって「イカセル」ことをさせてはいけない。
バストへの執拗な打撃も反則になる。
リング上の2人がバストを露わにした2人をみて観衆は騒然としている。
グラドルの真緒美はともかく、高縞彩が退社した後に富士テレビのNo.1女子アナに君臨する
未奈子がたわわなバストをあらわにしたことには誰もが驚いたようだ。
いざ、ゴング!
いきなり2人はコーナーから猛突進する。ほぼ同時に右腕があがった! 
ガツッ!
押し倒したのは真緒美の方だった。
ラリアットの撃ち合いを制したのだ。
仰向けになっている未奈子の腹を思い切り踏みつける。左足で何度もストンピングを食らわす。
未奈子の表情はだんだんゆがんでくる。
開始からまだ1分しか経過していないがまおみはもう3カウントで決めてしまおうと思った。しかし、だ。
仰向けになったままの未奈子は右足で真緒美の左膝あたりにけりを入れた。真緒美は膝から崩れた。
「やっぱりあなたは賢くないようね」
嫌みを口にしながら未奈子は真緒美の長い髪をつかんでたたせた。
すかさず左手でビンタ! 真緒美は憮然とした表情を見せるが未奈子はかまわず攻撃を加える。
今度は右手でビンタ! 真緒美は膝から崩れ落ちた。
未奈子はすかさず真緒美を仰向けにしてエビ固めを仕掛ける。カウントが入るが・・・真緒美は振り切る。
形のいい二人のバストがプルンと揺れた。固唾をのんでいた観衆は久しぶりに沸き上がる。
今度は自分の番だと言わんばかりに真緒美は自分のものよりも大きい未奈子のバストに向けて攻撃を加える。
よくよくみると、つんと上向いている乳首めがけて右へ左へとチョップを浴びせる。
未奈子は痛みに顔を歪めながらも淫らなあえぎ声をあげる。
「人妻ってエロくなるもんなのね。さってと・・・」
真緒美は得意げな顔を見せながら未奈子を羽交い締めにして放漫な胸を鷲掴みにした。
グリグリとバストをもみしだく。レフェリーの反則カウントが始まるが耳に入らないのか、真緒美は手を離さない。
カウントが4になったところで真緒美は手を離し、同時に未奈子は膝から崩れ落ちる。
先輩であり、姉のような存在である彩以外の女性に自分のバストをもみしだかれたことがどれほどショックだったのか、
表情を失っていた。
今度は真緒美が未奈子の髪をつかんで起きあがらせた。未奈子の顔色は青白い。そして足下がおぼつかない。
真緒美はかまわず未奈子のパンティの両端をつかみ持ち上げた。未奈子のパンティは股間に食い込んでいく。
冷や汗で顔が満たされているような真緒美は声にならない声をもらす。
真緒美はジャンピングニーパッドに未奈子をたたきつける。完全にノビた未奈子。
ほんの数分というのにバストの張りが損なわれているようにも見える。
ここが勝負と真緒美は抑え込む。3カウントをきれいに奪った。試合時間は10分ちょうど。
ついに真緒美は黄金世代の女子アナ3人を破った。
ふらつきながらも真緒美は立ち上がり、雄叫びのような叫び声をあげながら両手を突き上げた。
充実感に満ちあふれた表情だ。
未奈子は無言で真緒美に一瞥もくれることなくリングを降りた。通路を歩く未奈子を一人の女が突然襲いかかる。
未奈子と同期の仲村瞳が未奈子にビンタを食らわした。未奈子は膝から崩れ落ちる。
「言うことばかりでかいと思ったら、オッパイもでかいのね」
瞳は上から未奈子を見下ろしながら冷たい口調で罵倒し、おもむろに靴を脱ぎ、
ジャージの上下を脱ぎ、ブラとパンティだけの姿になっている。
「私に何してほしいの?」
瞳の行動が何を意味しているのか理解できないでいる未奈子はうつろな目でつぶやく。
そして瞳は意を決したかのように声高に叫んだ。
「シングルで勝負よ!」
「えっ?」
「社内の同年代最強をこのリングの上で、人がいる前で決めるの!」
「そんなこと・・・する必要あるの?」
未奈子はただただ戸惑う。しかし、一瞬にしてその戸惑いは晴れていた。
「彩さん!」
客席に一般客に混ざって先輩の彩が未奈子の戦いを見守っていたのだ。
彩の表情が悲しげに見えてくるのを未奈子は気づいてしまったのだ。
「このまま引き下がったら彩さんに申し訳ない! やるわよ!」
真緒美をさしおいて同期の二人が今度は最強をかけて戦うことになった。
一方、真緒美には女性フリーキャスターの一大勢力「聖なる力」がねらいを定めていた。
(おわり)

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