「ねぇ、私のコス見てよ・・・」「私のはコレよ!」
何やら多くのコスチュームで楽しむ者達が集まっている場所。
そう、コスプレ好きの者が集まったイベントだった。ここは都内にある体育館を借り切ってのイベントで、多くのアニメやらゲームのキャラクターに扮した多くの者がいた。
特に、今回のイベントでは女性の姿が多く、その為か露出の激しいものも多かった。
特に、格闘系ゲームのキャラクターのコスプレを楽しむものの中には、乳房を半分出しているような格好のものもいるくらいだった。
しかし、今回のイベントでは格好だけを楽しむのでなく、実際にキャラクターに成りきって試合をしようと言う感じで進んでいった。
そして、実際にリングなどが用意できる訳もなく、イベント会場の真ん中には体育の授業で使うようなマットが数多く敷かれていた。
しかし、好き勝手に闘わせてたら危険だと言う事は解っていたので、一応はルールが決められていた。
相手にケガをさせないとか、衣服を剥ぎ取らないとか色々と言われていた。
そんな中、誰か試合をしてみたいのはと言う事で、人選がされていった。
参加者達が周りを見渡していくと、そこで目に付いたのがゲームキャラのコスプレをしている中でも一際目立っている由衣だった。
由衣は、その自分の大きな胸を強調するかのように、格闘ゲームのキャラの中でも霞と言うキャラのコスプレをしていた。
また、由衣はプロレスなどに興味を持っていた為に、この話に乗っていった。
そして、対戦相手はと言うと、これまた霞と言うキャラのライバルの設定のあやねだったが、このコスプレをしている紗耶香は、あまり格闘には興味のない普通のコスプレ好きだったが、可愛さと胸の大きさなどから男のコスプレマニアが、イヤらしい目で推薦して、無理矢理とも言える強引さでマットの上に進ませていった。
「お手柔らかに・・・・」
由衣が笑みを浮かべて手を伸ばした。
「えっ・・私っ・・こんな事・・・」
緊張して由衣の手に気が付かない紗耶香。
「何よ、握手もしないのねっ・・・」
緊張している紗耶香の様子も解らずに、由衣が不機嫌そうに呟いた。
「ご、ごめんなさい・・・私、そんなつもりじゃあ・・・・」
紗耶香が謝るが、同時に誰かがゴングを打ち鳴らしていった。
「カァーン!」
そのゴングの音に由衣の耳には紗耶香の謝りの言葉が入っていなかった。
また、マットの周りで見ているマニア達は、由衣と紗耶香の闘いに何か違う期待をしているようだった。
睨み合う由衣と紗耶香。内心は紗耶香はこんな事はしたくはないと思っていた。
しかし、由衣は一度はこういうのもやってみたいと思っていたから、真剣な表情になっていった。
そんな2人に視線を送る男達が囁いた。
「いいよなぁ・・・胸もでかいし・・・。」
「流石に殴り合いはマズイから、脱がしっこでもしないかなぁ・・・・」
当然、由衣と紗耶香は男達の期待する気持ちなど知る由もなかった。
そんな中、睨み合うだけの展開に見ているコスプレマニアの中から野次が飛んだ。
「見つめているだけじゃ、お前らレズかっ!」「早く始めろよ!」「ゲームと同じく倒せ!」
そんな残酷な期待を含めた野次に、いきなり反応したのは由衣だった。
「だったらいくわよ!」
その言葉に続いて、由衣の回し蹴りが紗耶香の脇腹に決まると、紗耶香の表情が苦悶に歪んでいった。
バシッ・・・「んぐっ・・・ううっ・・・痛いっ・・・ひ、酷いわよ・・・・」
涙目になってお腹を押さえて座り込む紗耶香。
それも仕方ないであろう。普通の女の子の柔らかい、それも無防備のお腹が蹴りこまれるのだから。
「酷いって・・・だったらそんなコスしないことねっ!」
苦しむ紗耶香に言い放つ由衣。
「だ、だって・・・こんな事をするとは・・・」
紗耶香が由衣を睨んで言い返すと、由衣が近づいた。
グイッ・・「何よ、文句あるの?」
その紗耶香の髪を掴んで引っ張る由衣。
しかし、紗耶香が意外な行動に出たのだった。
バシュ・・「うぐっ・・・」「何よ、だったら私だって!」
いきなり由衣のお腹を殴りつけると、髪を掴んでいた由衣の手を払って睨み付けていく紗耶香。普通の女が闘志を剥き出しにしていったようだった。
「じょ、上等じゃないの・・・・やってやるわ!」
苦しさを我慢して紗耶香に飛びかかる由衣。
そう、まるでタックルのように決まって紗耶香をマットに倒し込んでいった。
しかし、紗耶香も藻掻いていくと、縺れるようにお互いに転がっていった。
「いいぞ〜っ!実写版の異種ゲーム対決!」「どっちも頑張れっ!」
意外な展開に周りのギャラリーも騒ぎ出す。
そして、紗耶香が上になると、いきなり由衣の頬に張り手を入れ始めていった。
バシッ・・バシッ・・「このっ・・このこのっ・・・」
意外な紗耶香の攻め。大人しそうだが、意外な行動だった。
しかし、由衣も強がっていたが女の子だった。頬を叩かれて涙目になっていた。
「イタッ・・何するのよぉぉ・・・もぉぉぉ・・・」
ジタバタするが、紗耶香が上手く馬乗りになっていった。
しかし、由衣も意地になってヒザ蹴りを出していくと、紗耶香がバランスを崩して倒れると、今度は由衣が紗耶香を俯せ状態にしていった。
「これでも喰らえっ!」
絶叫しながら由衣が紗耶香にキャメルクラッチを仕掛けていくと、紗耶香の背中に激痛が走っていった。
グイッ・・・「いやあぁぁぁぁぁぁ・・・・やめてぇぇぇぇぇ・・・痛いぃぃぃ・・・」
両足をジタバタして藻掻く紗耶香。
由衣が揺さぶっていくと、そのあやねのコスチュームの胸元から大きな乳房が零れそうになっていた。
「おおっ・・・あのあやねの格好した奴みろよ、凄い巨乳だぜっ!」「いいもん見れたなぁ・・ゲームの実写だよなっ!」
やはり苦しむ紗耶香の胸に視線が集まると、その事に気が付いた由衣が更に凄い行動に出ていった。
グイッ・・「こうしたらどうかしら?」
意地悪く、片手で紗耶香の髪を掴んでグイグイとすると、片手で何と紗耶香のあやねのコスチュームの襟元を掴んで脱がしていった。
「いやあっ・・そういう事はイヤよっ!」
泣きそうになる紗耶香。
「うわあっ・・あれって90はありそうだぜっ・・・」「片乳丸出しじゃん!」
紗耶香の羞恥心を責めるようにして、周りのギャラリーが騒ぎ出していった。
更に由衣が紗耶香のコスチュームを脱がすと、上半身が裸の状態になっていった。
その紗耶香を動かして仰向けにしていくと、馬乗り状態から紗耶香の乳房を握っていく由衣。
ギュウゥゥゥゥゥ・・・・「おらあぁぁぁぁぁ・・・・名付けてバストクローっ!」
由衣が紗耶香の苦しむ顔を楽しむようにして乳房を握りつぶしていった。
その由衣の暴挙とも言える行為に、紗耶香の顔が苦痛に歪んでいった。
由衣の指が食い込んで、激痛と共にひしゃげて変形していく紗耶香の乳房。
しかし、紗耶香も負けてはいなかった。
「何するのよぉぉぉ・・・よくも私のぉぉぉ・・・」
いきなり下から由衣のコスチュームを引き裂いていく紗耶香。
ビリィィィィィ・・・「やめてよぉぉぉぉぉ・・・何するのよぉぉぉ・・・」
叫ぶ由衣。そう、由衣は自らの乳房が露わになるよりも、破かれたコスチュームの方を気にしているようだった。
ギャラリー達の目には、由衣の85センチはあろうかと言う乳房が揺れて見えた。
由衣が怒って紗耶香を蹴り飛ばすと、今度は四つん這い状態で睨み合う2人。
胸を重力に任せたまま、揺らしながら睨み合うと、いきなり取っ組み合いを始めていった。
上半身を脱がされてトップレス状態で、更に激しく感情を激闘させる由衣と紗耶香。
最初はやる気のなかった2人が、やはり大事なコスチュームをと激しくやりあったのだろう・・・。
お互いが格闘技も知らないだけあって、本能のままに相手の乳房を狙って引っ掻いたりして攻め合っていた。
「何よ、この乳デカ女っ!」「やめてよぉぉ・・・このうっ!」
その由衣と紗耶香の激しい闘いを見守るギャラリー達。しかし、男達はイヤらしい目で、そして女達は自分より可愛く巨乳の2人に嫉妬しているような視線で見つめていた。
しかし、一瞬の隙を突いて由衣が紗耶香の顔面へニーを叩き込むと、堪らず紗耶香が大の字状態になると、一気に立ち上がって紗耶香の顔面へストンピングを叩き込んでいった。
バシッ・・バシッ・・・「おらおらっ・・・どうなのよ、私の負けって言いなさいよ!」
由衣が笑みを浮かべて痛めつけていった。
「いやああぁぁ・・・ダメェェ・・もうやめて・・・ううっ・・・」
顔を狙われて泣き出してしまった紗耶香。
「なに甘い事いってるのよ・・・ふふっ・・・」
更に、紗耶香を俯せにして由衣が背後から覆い被さっていった。
「いやっ・・もうやめてぇぇ・・・助けてぇぇぇ・・・」
泣き叫んで助けを求める紗耶香。しかし誰も助けるものなど居なかった。
ググッ・・「ぐ・・ぐる・・・じい・・・・」
そう、由衣が残忍なチョークスリーパーを仕掛けると、紗耶香がジタバタ藻掻き苦しんでいた。
「もうすぐ楽にしてあげるわ・・・こうすると落ちるって言うんでしょ・・・」
まるで紗耶香の頸動脈を絞め上げるような由衣。
次第に口から涎を流し始める紗耶香。しかし由衣の絞めは続いていった。
更に絞めると、紗耶香は初めて落とされそうになる感覚に、死を予感したのか恐怖のあまりに全身をガクガクと痙攣させるようにして、股間から異臭を放つ液体を流していった。
しかし周りのものは、股間から流れる液体はマットに吸い込まれていって気が付かないでいた。
絞める事に夢中な由衣は気が付かずに絞めると、紗耶香の口から泡が噴き出していった。
ブクブクブクッ・・・無惨にも絞め落とされた紗耶香。
「お、おい・・・マズイぞっ・・・」
口から泡を噴き出す紗耶香に周りの者がやっと重い腰をあげて闘う2人を止めていった。
しかし、由衣が立ち上がると紗耶香は白目を剥いて気を失っていた。
「ふん、何よ・・・・」
その紗耶香に一言言い放って、胸を揺らしながら更衣室に戻っていく由衣。
そして失神した紗耶香は、このイベントの主催の者に運ばれていった・・・。
まさに、女同士の闘いは時として怖いものがあるのが証明されたのだった・・・。

inserted by FC2 system