涼子のバイト


「何かいいバイトってないかなぁ・・・」夏休み、女子高生の涼子も何かいいバイトはないかと探していた。
「何よこれ・・・泥レスって?」その涼子の目に、あるバイト募集の文章が入ってきた。
「・・・短期バイト募集中。ビアガーデンでの泥レスショーで選手として働ける方、若干名・・・時給はっと・・・えっ、こんなにいいの?」そう、一試合あたりのバイト代が普通のバイトとは明らかに違うものであった。そして涼子は、そのバイト代の魅力に電話して早速応募するのであった。
ガチャ・・「失礼します・・・」緊張した面もちで面接する涼子。
「ああっ、電話の娘ねっ。・・・早速だけど、君はプロレスとかって興味はあるかなぁ・・・?」いきなりスーツ姿の男に聞かれる涼子。
「は、はい・・・。たまにプロレスとかってテレビで見ますけど・・・。」遠慮がちに応える涼子。その涼子に続けて男が問いかけた。
「まぁ、それは関係ないとして、君は健康的な身体のようだけど、今回の募集で知っての通り、泥レスって言うと体力も使うけど大丈夫?」その言葉に、水泳を続けていて体力には自信がある事を告げた。
「・・・そう、だったらいいね。あと、君は人前で水着姿になる事は大丈夫かな?・・・試合になって泣かれても困るしね・・・。良かったら今すぐに水着姿も確認したいんだけど・・・」その言葉に、涼子は用意された水着に着替えていった。
「こ、これって・・・脱げたりしないんですか・・・」顔を赤らめて恥ずかしそうに涼子が言うのは、その水着がビキニだったのだ。小柄ながら83pのバストの迫力に男は即採用として考えていた。が、ビキニを着た時の涼子の恥ずかしそうな仕草から、説得しようと考えた。
「まぁ、たまに脱げたりする事はあるが、泥の中だし酔っぱらいのオッサンが見てるだけだし、いいだろう?・・・その代わり、脱げたらバイト代は上げてあげるよ・・・」その言葉に、仕方なく涼子は泥レスショーに出る事を決めていった・・・。
そして涼子の泥レスデビュー戦の日、この日も多くの客の中に5メートル四方くらいの泥のリングが用意されると、試合の始まるのを楽しみにする客が歓声をあげていた。
「それでは皆様、大変お待ちどう様でした。・・・本日の第1試合を行います!」そのアナウンスに続き、涼子は黒いビキニ姿でリングに向かっていった。
その涼子の姿に男達からはイヤらしい視線と、声援が送られていった。
(こ、これが泥レスの会場?・・・何だか怖い・・・)
あまりの観客達の迫力に圧倒される涼子。そしてリング脇のパイプ椅子に座って相手を待った。
そして涼子の泥レスのデビュー戦のとなるこの試合の相手が出てきた。そう、学生時代はレスリングもしていたと言う、同じくバイトとしてリングに上がる香織だった。25歳と涼子より年上ではあったが、見た目には20歳にも見える程だった。
「あら、貴方が今日の私の相手なの?」早くも香織が涼子を睨み付けていた。それもその筈、試合に勝つとボーナスとして5万円が上乗せになるからであった。
「お手柔らかに・・・」その香織に涼子がペコリとお辞儀すると、手を伸ばして握手を求めた・・・その瞬間・・・。
バシィィィ・・・「痛っ・・何するのよ!」「甘ったれた事してるんじゃないわよ!」そう、早くもヒートアップする両者。
「お〜っと、早くも二人ともやる気満々かぁ〜っ!」ここで二人の気持ちを煽るようにアナウンスが入ると、二人は言われた通り両コーナーに戻っていった。
「青コーナー、涼子〜っ!・・・赤コーナー、香織〜っ!」短いコールの中、二人は観客にアピールしていった。
香織も涼子と同じく黒いビキニだったが、身長でも上回り、ましてバストは90pくらいありそうな感じで迫力のある身体であった。
そして涼子が初めて足を踏み入れる泥レスのリング。柔らかいマットの上にビニールシートを敷いて、周りを木枠で固定してから危険でないようにクッションをつけ、それで泥を5pくらいの深さで入れているリングの感触に、何とも言えない違和感を感じていた。
そして涼子と香織ともにヒザを泥につけると、そこで試合の開始となっていった。
「カァーン!」怪しい雰囲気の中、ゴングが鳴らされるとジョッキ片手に興奮する観客達が歓声をあげた。
「来なさいよ・・・子猫ちゃん?」「何よ、馬鹿にしないでよね!」
早くも香織が挑発すると、ヒザを付きながら泥のリングの中央に出ていく二人。
「いくわよ!・・・ブハッ・・・」そして涼子が組み付こうとしていくと、いきなり香織が涼子の可愛らしい顔に泥を投げつけていった。
「甘いのよ、ほらっ!」いきなり奇襲を受けて怯む涼子の首に香織の腕が回り込むと、いきなり涼子は泥のリングに倒されていった。
バッシャーン!・・・泥を飛ばしながら倒れ込んでいく二人。早くも香織のサイドヘッドロックが決まっていった。
いきなりの奇襲にジタバタして抵抗を見せる涼子。しかしレスリングの経験のある香織が上手くヘッドロックから上になっていくと、馬乗り状態に早くもなっていった。
「ふふふっ・・・覚悟はいいかしら?」香織が泥だらけの顔で笑みを浮かべる。
「覚悟って、そっちこそいいの?・・・オバサン!」しかし下になった涼子が、ジタバタと両足を動かすと、香織がバランスを崩していくが、逆に俯せ状態になりそうな涼子の背後から今度はスリーパーを仕掛けていった。
グイッ・・「うぐっ・・・ううっ・・・」初めて受けるスリーパーの洗礼に、涼子は喉への圧力で呻き声みたいにあげていった。
「ほらほら・・・苦しいのかしら・・・ふふふっ・・・」その涼子の耳元で嫌味のように囁いていく香織。
バキッ・・「ぐわあぁぁ・・・」「何よぉぉぉ・・負けないわよぉぉ・・」
その香織に、涼子が偶然なのか頭を振るようにして後頭部を香織の鼻っ面に叩き込むと、今度は激痛に香織が顔面を押さえて泥のリングに転がっていった。
「もう許さない!」早くも熱くなっている涼子。倒れ込む香織に上からボディプレスのように自らの身体で潰していくと、サイドからヒザ蹴りを出していった。
グシュ・・「ふぐうっ・・・ううっ・・・何よ、痛いじゃないの・・・」涼子のヒザで苦悶の表情を浮かべる香織。
「痛いのは当たり前でしょ・・・ほらっ!」更にお返しとばかりにスリーパーを仕掛ける涼子。プロレス技を知らなくとも、本能で闘っている感じであった。
しかし、香織が泥で滑るのを利用してヘアーホイップのように涼子を投げていった。
バシャァァァ・・・「いやんっ!」またも反撃を受けて大の字になって泥のリングに倒れ込む涼子。
「もらったぁぁぁぁ・・・」叫びながら涼子の上に馬乗りになる香織が、そのまま涼子の顔面へ張り手を入れていくと、涼子は悲鳴をあげながら泥の飛沫を飛ばしていた。
バシッ・・バシッ・・「いやあっ・・何よ、このっ!」涼子もジタバタしながら抵抗するが、混乱したのかなかなか上手く返せなかった。
更に、香織が涼子を俯せ状態にしていくと、嫌がる涼子の髪を掴んで泥の中に顔面を擦り付けていった。
ブクブクブクッ・・・「がはっ・・はぁ・はぁ・・はぁ・・・苦しいっ・・あうっ・・」泥の中に顔を入れられて、呼吸も出来ずに藻掻く涼子。それを何度も受けていくと息苦しさから動きが鈍ってきた。
「ほらほら・・・今度は・・・」香織がそう呟くと、涼子の背中のビキニの結び目に手を回していった。
「なっ・・何するのよ・・・」その感触に慌てる涼子。それもそのはず、裸にされるとは聞いてもいなかったからだ。
しかし香織が続けて涼子のビキニの結び目が解くと、泥のリングで泥だらけの二人のうち、涼子の綺麗な乳房だけが白く浮き上がっていた。
「うおぉぉぉぉ・・・いいぞぉぉ・・・」「可愛いオッパイ最高っ!」
その涼子の胸が露わになって歓声が起きていく。しかし直ぐに泥にまみれていった。
しかし必死に胸を隠すようにしている涼子に、剥ぎ取ったビキニを涼子の首に巻き付けると、香織がキャメルクラッチみたいにして攻めていった。
グググッ・・・「うぐぐぐっ・・・ううっ・・・」香織の残酷な攻めに藻掻き苦しむ涼子。更に上半身が浮かんで泥だらけの涼子の乳房が揺れているのが見えた。
そして、動きの鈍ってきた涼子に対して、遂に香織の追い込みが始まっていった。
首に巻き付けたビキニを取ると、今度は涼子を仰向けにしていった。
「ううっ・・・」香織にされるがままの涼子。
「覚悟しなさいよ・・・」その涼子に跨っていく香織。
そして次の瞬間、香織のヒップが涼子のお腹へヒップドロップとして襲いかかると、その圧力に涼子の口からは夕食に食べたであろうものが口から噴き出していった。
グシュ・・「ボゲェェェェェ・・・・うえっ・・・おえっ・・・」泥の中に広がる涼子の反吐。しかし泥の臭いと混ざり合ってあまり臭いはしなかった。
そして、グッタリする涼子の顔面に香織が座ると、そのまま腰を動かしていった。
そう、フェイスシィッティングだった。更に泥が密着性を良くして、香織の泥だらけのビキニショーツと、泥によって涼子は呼吸も出来ずに藻掻いていた。
次第に涼子の動きが無くなってくると、ここで試合が止められていった。
「勝者、香織っ!」このコールに、香織は顔面騎乗をやめると、グッタリする涼子の乳房を踏み付けると、係にタオルをもらって顔を拭いてから控え室に戻っていくのであった。
反対に、涼子はグッタリとして少し休んでから控え室に戻るが、その間にも観客達は涼子の泥だらけの胸に注目していた。
そして試合後、涼子の元に支配人からファイトマネーと言うか、バイト代が渡されていった。
「可哀相に、その年齢(とし)で大勢の男の前でトップレスにされて・・・。少しバイト代は弾んでおいたからなっ・・お疲れさん!」そう言って涼子の手には、封筒に入ったバイト代が手渡されていった・・・。
そして無言のまま封筒を手にして、リングでの恥ずかしさからか、涙を流す涼子であった・・・。



作者より

もし、女子高生が夜のバイトとして泥レスをと考えてみました。短い話でしたが、楽しんでもらえたか心配です。

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