プロダクションバトル外伝−後編−





スポーツジムの休憩室で上戸綾がショニンと話していると、一人の女性が綾に声をかけてくる。
  声をかけられた彩は振り返り、声の主を確認する。


「あっ・・・」

  綾に声をかけてきたのは、ブルーキャブ所属のタレント、恵美であった。


「ちょっと話があるんだ。できればショニンちゃんにも、聞いて欲しいんだ。」

  綾とショニンが戸惑いながらも頷くと、恵美は同じテーブルに座って話を始めた。





恵美が事務所の一室で偶然発見した一本のビデオテープ。

 そのビデオを最後まで見終えた恵美は愕然としていた。


 『何よコレ・・・』


そのテープが一番最初に映し出したのは事務所の先輩、大池栄子の姿であった。
栄子のあいさつで始まったそのビデオは、地下プロレスの試合がダイジェストで収録されていて、最後は再び栄子のあいさつで終わっている。


ビデオの中でブルーキャブのメンバーと戦っているのは全て大須賀プロモーションのタレントである。
しかし恵美は大須賀のタレントが地下プロレスに出るなんて話は一言も聞いてないし、第一地下プロレス自体、ここ数ヵ月開催していないはずである。


 恵美は必死に頭の中を整理していた。

恵美はスケジュールが忙しいので出場できないだろう、と思って地下プロレスがある事を事務所が言わなかったのか?
しかしそれならば、ビデオの中に登場している栄子や江利子だって同じはずである。


“ひょっとして知らなかったのは自分だけ?”


そう思った恵美は会議室に行き、地下プロレスの資料を確認しようと書棚を物色し始めた。
そして一冊のファイルを発見し、中を見た恵美は全てを悟った。


『そんな・・・』


そこには地下プロレスの色々なデータが記載されていて、恵美の知らない試合データも載っていた。
ここ最近は大須賀プロモーションのタレントがずっと出場していて、一番最近では北河友美が大須賀の北河弘美と対戦している。

そして一番恵美がショックを受けたのは、何ヵ月も前の自分のデビュー戦の後にある、「議事録」の中に記されている決定事項の言葉だった。


 “地下プロレス出場停止選手・・・恵美(期限未定)”


『どうして・・・』


 地下プロレスが始まってからずっと、試合がある度に恵美は出場を申し込み続けていた。
 確かに恵美はスケジュールの都合もあって、他のタレント達のようにセコンドについたりする事が無かっただけに、試合だけ出して欲しいというのは図々しいのでは、と恵美自身も感じていた。
それでも、いい加減な気持ちで地下プロレスに出ようとしている訳じゃない事位わかってくれていると思っていたのに。


 デビュー戦で無様な姿を見せたからだろうか?

 次の試合では結果を出そうと頑張ってきたのに。

 自分に断りもなくそんな事きめるなんて・・・

 汚名挽回のチャンスまで奪われるなんて・・・


「ひどいよ・・・こんなの・・・」


恵美は悔しさのあまり、目に涙を滲ませていた。

なかなか試合を組んでもらえない不満を、他のタレント達の事を考えて今までずっとこらえてきたのに・・・

その結果がコレだなんて・・・


事務所の仲間達の裏切りともいえる行為に、恵美は怒りを覚えていた。


 「そういえば・・・」

ここで恵美はある事に気付き、再び手に持っていたファイルを開いてみる。
 ファイルの最後のページには今後の試合予定が記載されていて、次の試合は「佐藤江利子(ブルーキャブ)対 本多真歩(大須賀)」となっている。
そして恵美が注目したのはその次に予定されているカードであった。


大池栄子(ブルーキャブ)対 局山えり(大須賀)



「局山さん、出るんだ・・・」

ビデオの中で栄子は、大須賀プロモーションの局山えりに対して参戦を呼び掛けていた。

あのビデオはえりに見せる為に作ったものだろう。
試合予定が組まれているという事は、おそらく同じビデオをえりは見たに違いない。

 あのビデオの中で、大須賀のタレント達は皆、リング上でこれでもかという位に叩きのめされていた。

 中でも最後に登場していた北河弘美は全裸にまでされ、栄子に許しを乞うという、おそらく彼女の人生の中で一番屈辱的な目に遭わされていた。

サバサバしたタイプのタレントが多いブルーキャブの、「お嬢様事務所」大須賀嫌いはこの世界では有名な話で、実は恵美も大須賀という事務所を決して好意的には見ていない。

 しかしあのビデオの中での栄子達はいくら何でもやりすぎである。

 それを承知で局山えりはリングにあがるのだろうか?



 「局山さん・・・」


恵美は初めてえりに会った時の事を思い出していた。

当時、ある仕事をきっかけに自信を失っていた恵美。

全てに対して捨て鉢になり、仕事に対する意欲を失いかけていたそんな時に、番組収録のスタジオで声をかけてきたのがえりだった。

えりにしてみれば、恵美の心中など知る由も無かったのだが、恵美はその時のえりの言葉をきっかけに自信を取り戻す事ができたのだ。


恵美はそれ以来えりとは会ったことがない。
しかし会った時の事は今だに時折思い出す。

 ブレイク間違い無しといわれながら、些細な事をきっかけにこの世界から消えていったタレントを、恵美はブルーキャブに入ってから何人も見てきている。

あの時えりに会ってなかったら、自分もそうなっていたかもしれない。


たった一度だけの遭遇。しかしえりはある意味恵美にとっての恩人ともいえる存在になっていたのだ。


自分はブルーキャブの人間である。
 しかしこのままえりの事を放っておく事はできない。


 “えりを助けないと・・・”

“でもどうやって?”


今後の事を考えれば、他のメンバーに楯突く訳にもいかない。
 仮に自分が戦いを挑んだとしても、あの栄子や江利子に太刀打ちできるのだろうか?

 第一、えりの試合予定日にはレギュラー番組の収録がある為、自分ではどうする事もできない。
 恵美はそれならば大須賀プロモーションのタレントに頼もうと考えた。


『でも大須賀のコに知り合いなんていないし・・・』

 恵美はここでビデオの中で栄子が言っていた言葉を思い出した。


 “どうせなら、米蔵サンか上戸って子も連れてきなさいよ!” 


 『あっ!』

その時、恵美の頭の中に、通っているジムで見かけた一人のアイドルの顔が浮かんだ。




 恵美の話は綾にとって、あまりにも衝撃的なものであった。

恵美が所属しているブルーキャブが地下プロレス興行を行なっていて、現在綾の所属する大須賀プロモーションのタレントが参戦しているという事。
これまで沢山の大須賀のタレントがキャブのタレントの餌食になっているという事。
そして次の大会で先輩タレントの局山えりがリングに上がるという事。
普通に考えれば、馬鹿馬鹿しくてまともに相手にするような話ではないのだが、話をしている恵美の態度は真面目そのもので、とても冗談を言っている様子ではない。


 「多分綾ちゃんみたいな人気のあるコには地下プロレスの話なんて来ないだろうし、今こうやって聞いていても信じられないと思うけど・・・全部ホントの話なんだ。今日だって、本多真歩ちゃんてコがリングに上がる事になってる。・・・」

 「真歩さんが・・・」

 同じ事務所の真歩の名前を聞いて困惑する綾。ここでまだ半信半疑の様子のショニンが口を挟んでくる。


「で、いったい私達に何をしろって言うんですか?」

ショニンの口調は明らかに疑いに満ちたものであった。しかし恵美はあくまでも真面目な態度を崩さずに、話を続ける。


恵美の頼みというのは、綾に次の大会に来てほしいという事であった。
今までのパターンからすると、次の大会にえりが一人で来る可能性が高いので、綾に助けに来て欲しいというのだ。
綾のような人気タレントがセコンドについて来れば、ブルーキャブのメンバーはこれまでのような無茶な事はしないんじゃないか、という恵美の読みであった。


 「だから、綾ちゃんが万が一リングに上がる事になってもいいように、私とショニンちゃんの二人で、綾ちゃんとスパーリングしてあげたいの。」

 恵美はこのジムに通っていて、綾とショニンがケビン川崎の指導を受けていたのをずっと見ていた。
 恵美自身もケビン川崎に興味はあったものの、すでに他のトレーナーの指導を受けていたので、そのトレーナーに悪いと思ってケビンの指導を受けた事は一度もなかった。

 綾がトレーニングしている事をブルーキャブのメンバーは恐らく知らないので、仮に綾がリングに上がっても恐らくなめてかかるに違いない。
 今の綾に恵美とショニンがきっちりスパーリングの相手をしてやれば、キャブのメンバーと戦う事が出来るのでは、と恵美は思っているのだ。


 「ちょっと待って!ねえ、何で恵美さんは局山さんを助けようとしてるの?」

ショニンが綾の感じた疑問を代弁するかのように、恵美に問い掛ける。


 「えっ・・・」

 「大体恵美さんはブルーキャブの人じゃないですか!何でわざわざ相手に手を貸すような事するんですか?局山さんを助けたい?じゃあ綾が危ない目に遭うのは構わないっていうの?カッコいい事言って逆に綾を陥れようとしてるんじゃないんですか?!」

「それは・・・」

 ショニンが一方的にまくしたてると、恵美は困ったような顔を見せ、口籠もってしまう。


恵美はその理由をうまく説明できなかった。
人に弱みを見せる事が嫌いなだけに、えりのおかげで立ち直ったというそのエピソードも、今まで誰にも話した事が無かった。
それを会ったばかりの、しかも年下の二人に話せといわれても、なかなか話せるものではない。
仮に話をしたところでこの二人が信じてくれるのだろうか?


 「ねえどうなの?恵美さん!!」

 
ショニンは質問に答える事ができない恵美を、激しい口調で問い詰める。
すると困った表情の恵美を見て、黙っていた綾が口を開いた。


 「恵美さん・・・綾にレスリングを教えて下さい!」
 
 「えっ・・・」

 綾の言葉に驚く恵美。するとショニンがあわてて口をはさんでくる。


 「ちょっとちょっと綾!」

 「だって、恵美さんすっごい真剣なんだもん!ウソ言ってるなんて綾には思えないもん!」

 「あーやー、アンタお人好しすぎだよー!」

 「恵美さん、綾が頑張れば、えりさんを助けられるんでしょう。お願いします!綾を鍛えてください!」

「綾ちゃん・・・」


 恵美は綾の言葉を聞いて泣きだしそうになっていた。
 
 考えてみれば自分の頼み事は、初対面の綾に対してあまりにも図々しいものである。
 しかし綾は詳しい事情も聞かずに、自分の事を無条件に信じるといっているのだ。

そして呆れたような表情を見せているショニンも、


 「まあ、綾がそこまで言うんだったら・・・」

と、渋々協力する事に。


 「綾ちゃん、ショニンちゃん・・・ありがとう・・・」


こうして綾、ショニン、恵美の三人による地下プロレス用トレーニングが始まり、三人は仕事の合間やオフの日を利用して試合前日までこのジムで汗を流し続けた。





局山えりが地下プロレスに登場するその日、恵美はレギュラーを努めるバラエティ番組の収録の為、TV局のスタジオにいた。

『えりさんと綾ちゃん、大丈夫かなあ・・・』

恵美は収録中ずっと、えりと綾の事を気にかけていた。

ブルーキャブのタレント達の強さは言うまでもなくわかっている。
 しかしえりの実力が恵美にはわからない。
 いくら恵美とショニンが綾を鍛えたとはいえ、肝心のえりがダメだったら、元も子もなくなってしまう。

綾が地下プロレスに来る事で、ブルーキャブのタレント達が手心を加えてくれればいいが、売れっ子アイドルに対するやっかみからそれが逆効果になる可能性も十分に考えられる。

恵美は今さらながらに、綾をその気にさせてしまった事が良かったのかどうかを悩んでいた。


「どうしたんだよ恵美、浮かない顔して。ひょっとして恋わずらいかい?」

思い詰めた表情の恵美に、いかにも芸人らしい軽い感じで声をかけてきたのは同じ番組に出ている小木だった。
小木は以前、「ヘタレ」というお笑いコンビを組んでいたが、今は一人でタレント活動をしている。

恵美も小木との付き合いは長いので、その軽い言い回しが小木なりの気遣いだという事はよくわかっていた。


「小木さん、リングアナみたいなカッコして何言ってんのよ!」

恵美は小木に余計な心配をかけまいと軽くあしらおうとしたが、地下プロレスの事を考えていたせいか、衣装である蝶ネクタイをした小木を見て思わずリングアナという言葉を使ってしまう。


「リングアナ!・・・恵美おもしれーなー!」

小木がそう言いながらおどけて見せると、恵美は思わずプッと吹き出してしまう。

そんな恵美をみて小木はほっとした表情を見せるが、恵美自身は不安が取り除かれた訳ではなかった。


 “恵美さん、もし綾に何かあったら、ワタシが許さないから。”


 トレーニングの最後の日、ショニンが恵美に向かって言った言葉である。
 恵美はそんなショニンに「その時は好きにしていい」と答えていた。
 しかし自分の身が惜しいとか、そういうことではなく、えりと同じように、綾にも無事でいて欲しい。


『綾ちゃんだけじゃ・・・あの二人の内、一人でも会場に行ってくれたら・・・』






「おつかれー!」


大須賀プロモーションの人気女優、米蔵涼子はドラマの収録を終えたところだった。

帰ろうとしている涼子をマネージャーが呼び止めると、「頼まれたもの」といって涼子に紙袋を渡してくる。


「あっ、そうだそうだ、サンキュー!」

涼子は受け取った紙袋からタイガーマスクの覆面を取出し、その場で被ってみる。


「どう、似合う?」

「似合うって・・・一体何に使うんですか、それ?」

マネージャーはマスクを被ってポーズをとる涼子を見て戸惑っている。


「決まってるじゃない、タイガーマスクっていったらプロレスでしょ!」

「はあ?」

「あっ、ワタシ急いでるから!それじゃあね〜!」

涼子はマスクを脱いで紙袋にしまうと、あっけにとられているマネージャーを置き去りにして、さっさとその場を後にした。




数分後、涼子はタクシーを捕まえ、ブルーキャブ主催の地下プロレス会場に向かっていた。

 数日前、涼子の元に差出人不明の荷物が届いた。
 その中には一本のビデオテープと一通の手紙が入っていた。
それは大池栄子が局山えりに宛てたビデオレターをダビングしたもので、添えられた手紙には試合日時と会場が記されていた。


「米蔵を連れてこいだあ?行ってやろうじゃないの!」

ビデオの中で栄子はえりに対してそう挑発していたが、まさか本当に来るとは思ってないだろう。

ビデオでブルーキャブ勢の圧倒的な強さを目の当りにしたにもかかわらず、涼子が自信満々で地下プロレス会場に向かうのには理由があった。



以前涼子がビール会社や水着のキャンペーンガールをやっていた頃、当時地下プロレスに出場していた中島文恵のスパーリングパートナーに指名され、連日連夜文恵の相手をさせられていたのである。

あの頃芸能界最強といわれていた文恵にボロボロになるまで付き合わされた涼子は、知らず知らずの内にタフな精神と肉体を手に入れていた。

確かに数年のブランクはあるとはいえ、全盛期の文恵を肌で知っている涼子にとって、ブルーキャブのタレント達は恐れるようなモノでは無かったのだ。


「えり!涼子姉さんが今行くからね!」




その頃、都内の別の場所では、自分の車で地下プロレス会場に向かう菊河怜の姿があった。


「怜、本当に地下プロレスなんてやってるの?」

助手席に座っている多丸麻紀が怜に話し掛けると、後部座席に座っている石河亜沙美も身を乗り出して怜の答えを聞こうとしている。


「本当よ〜!だってビデオの中でやってたし、手紙にもそう書いてあったもん!」

 怜が会場に向かっているのは涼子と全く同じ理由で、数日前に届けられた栄子のビデオを見たからであった。

 ただ怜は腕っぷしに自信が無かった為、「強そうだから」という理由で事務所の仲間である麻紀と亜沙美に声をかけ、「ゴハンおごるから」という条件で付き合ってもらっていたのだ。

しかしこの時点では、怜も涼子もお互い、会場に向かっている事は知らなかった。



「でも差出人の名前がなかったんでしょう。誰がそのビデオ送ってきたのかなあ?」

亜沙美がつぶやいた素朴な疑問に、助手席の麻紀も頷いている。


「う〜ん・・・ブルーキャブのコの内部告発!ってトコじゃない・・・」

怜は冗談とも本気ともつかない口調で自分の推理を口にするが、それは間違いでは無かった。

涼子と怜にビデオを送ったのは恵美なのだから。


「でもさあ、なんかワタシ達大須賀三銃士って感じでカッコよくない?」

「ちょっと怜、何か楽しんでない?」

「何言ってんのよ〜!ワタシはえりちゃんの事が心配で心配で、しょうがないんだからあ!」

麻紀のツッコミに反論する怜の表情は、誰がどう見ても楽しんでいるようにしか見えなかった。


「ねえ、ホントにこれ被るの?」

後部席の亜沙美がそう言いながら、すぐ横に転がっているガスマスクを拾いあげる。


「あったり前でしょ!だって消火器使うのよ!それがなかったら前見えないでしょ!」

怜がよくわからない理由をさも当然のように話すと、助手席の麻紀もなぜか妙に納得した様子で頷いている。


まさかこのお気楽三人組が大須賀プロモーションの危機を救う事になるとは、この時誰も思っていなかった。





 (エピローグ)


 「あれ涼子さんじゃないの?!」


地下プロレス会場にやってきた怜達三人は、リング上の光景を見て驚いていた。


リング上には助けようと思っていたえりの姿はなく、代わりに一人の覆面姿の女がキャブの佐藤江利子らと向かい合っていた。
何やら言葉をかわした後、女がいきなり覆面を脱ぎ捨てて江利子に襲い掛かっていく。
怜達はその時、女の正体が米蔵涼子だという事を知ったのだ。


「ねえねえ、何で涼子さんがきてるの?!」

「そんなの知らないわよ!!」


全く思いがけない展開に戸惑う三人をよそに、リング上の涼子は乱入してきたセコンド達を次々に倒していく。


「ちょっと涼子さん、スゴすぎ!!」

「でもワタシらこのまま出番無かったら、オマヌケ三銃士よ!」

「ていうか、このカッコ、三銃士っていうよりもただのゲリラじゃない?!」

三人はすでにガスマスクを被り、消火器片手に準備万全の状態なのだが、涼子のまさかの活躍に完全に出るタイミングを逸してしまっていた。

しかしそんな孤軍奮闘する涼子に、大池栄子らブルーキャブ勢が容赦なく襲い掛かり、たちまち涼子はピンチに追い込まれてしまう。


「ちょっとやばいよ!」

「怜、早く行かないと!」

「そうね、じゃあ行くわよ!大須賀三銃士改め大須賀ゲリラ部隊、出動!!」

怜の声を合図に、ガスマスク姿の三人は涼子達を救うべく、リングに向かって走り出した。

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