『赤コーナー、河村〜ひかる〜』ひかるが黄色のビキニに8オンスのボクシンググローブを着けて紹介を受けた。
ひかるは既にファイとマネーとして50万円を受け取っていた。さらに勝った場合には5,000万円と普通では考えられない額が用意されボクシングを得意とするひかるはやる気漫々になっていた。
「(ふん、見てくれだけ大きいからって・・ボクシングの怖さを教えてあげなきゃ)」相手は自分より背が高い外人であったが、相手の美しい顔を見たひかるは相手にボクシング経験はないと確信して余裕を持っていた。
『青コーナー、現WIBA世界フェザー級王者〜、シャロン・オニアス〜』シャロンは紹介されると着ていたガウンを脱いで地下リングのルールに合わせて黒いTバックビキニになった。
「なっ!?」驚いたのはひかるである。
ボクシングで鍛錬しているひかるであったが、ガウンに隠されていたシャロンの身体はひかると比較にならないほど鍛え抜かれて絞り込まれていた。
その身体を証明しているのが現WIBA世界フェザー級王者という肩書きである。
「そんな・・勝てるわけないじゃない・・」さっきまでの表情が一転し、恐怖の表情となったひかる。
『今回の試合は1R2分の8Rのボクシングルールで行います。河村選手が1度でもダウンを奪った場合、河村選手の勝利とします』
『河村選手は10カウントKO以外、何度でも倒れてもKOとしません。もし5RまでにKO負けの場合、敗者はAV男優5人によるレイプが待っています』
「そんなルール聞いてないし、冗談にもならないっ!」ボクシングなら相手がたとえ格上でもタレントならどうにかなるひかるであったが、今回はプロのボクサーであり世界チャンピオンである。
『5Rだ。10分持ち堪えればレイプはないんだからな』喚くひかるに黒服が簡単に言った。
カーン!試合開始のゴングがなった。
軽いステップワークで中央に進むシャロンに対して、ひかるも83センチの乳房を踊らせながらステップを踏む。
「(ん・・?)」ひかるはシャロンと対峙したところでグローブの大きさに気付いた。
ひかるは試合用の8オンスグローブであったがシャロンが着けていたのはスパーリング用のグローブであった。
「(スパー用?・・これなら・・)」このハンディ戦にひかるは少しだけ勝てる気がした。が・・。
バシュ!「っ!?」ひかるに油断ができた隙にシャロンの左手がひかるの前から消えると頭に衝撃が走った。
バシュ、バシュ・・「っ!」シャロンのジャブがひかるのガードをくぐりひかるの顔面を的確に捉えていく。声も出せないひかる。
「(クリンチで逃げなきゃっ)」ひかるは必死でシャロンに抱き付こうとしたが、シャロンのジャブはひかるにクリンチさえ許さなかった。
バシュ、バシュ・・「(強い、強すぎるよぉ・・)」一瞬だけ意識が飛ぶ中、早くもひかるは戦意を失っていった。
シャロンのジャブに脳を揺らされ、ジャブを受けた衝撃さえわからなくなってきたひかるはコーナーに張りつけ状態となった。
バシュ、バシュ・・「・・・」腕を下げ、腫れた顔でシャロンのジャブを受けつづけるひかる。
『ひかる・・殺されるかも・・』観客の誰もがあまりにも一方的な試合に言葉をなくし呆然と見ているだけであった。
バギッ「ぐっ・・」シャロンの拳がひかるの脇腹を抉ると身体を横にくの字にするひろかる。
バシュ、バシュ・・。ひかるをコーナーに追い詰めても軽やかなステップワークを踏みながらジャブを繰り出すシャロン。
パンっ・・ズボォォォ・・「ぐえっ」意識が飛んで倒れそうになったひかるの腹にシャロンのパンチが叩きこまれると、この試合がはじまってからはじめてひかるの口から苦痛の声が漏れた。
「うっぷ・・」ひかるは口から胃袋が出てきそうな感じになった。
ズガァァァッ!「ぎゃうっ」腹を押さえ前屈みになりシャロンに差し出す状態になったひかるの顎にシャロンのアッパーが炸裂した。
コーナーに寄り掛かるようにしてぐったりするひかるが膝から崩れ落ちていった。
カァーン!ひかるが倒れる前に1R終了のゴングが鳴った。
観客に手を振って美しく鍛え上げられた身体を誇示しながらコーナーに戻るシャロン。
ひかるはセコンド役の黒服に抱え挙げられるとコーナーに戻されていった。
「やだ・・やだよぉ・・」椅子に腰をかけ、ぐったりとコーナーに寄りかかり、天井を見上げるひかる。
『はじまったものは仕方ない。あと8分だ』あまりにも一方的過ぎるな試合で黒服もひかるに同情していた。
『セコンドアウトっ!』ひかるとってほんの一瞬でしかなかった1分が過ぎた。
『ラウンド2〜』カーン。第2Rがはじまった。
黒服はひかるを無理矢理椅子から立たせると椅子を持ってリングを降りた。
「カモォ〜ン〜」腰をくねらせてひかるを兆発するシャロンはノーガードでひかるの目の前に顔を差し出した。
「くっ・・このぉ!」手を出せばすぐに届くところにあるシャロンの顔を殴りにいくひかる。
ブン・・。ひかるのパンチは空を切った。シャロンは再び顔を差し出す。
「ばかにしないでよおっ!」ひかるは何度も差し出されるシャロンの顔を何度も殴ろうとするがすべて避けられてしまう。
シャロンは2R開始から一度も腕を上げずに顔をひかるに差し出してはひかるのパンチを避けていた。
「このっ、このおっ!当たってよぉ〜」こどもの喧嘩のようにパンチを振りまわすひかるだが、すべて避けられてしまう。
「ラストサーティ」シャロンのセコンドから残り30秒の声があがる。
ズバ・・バシ・・ズボ・・「きゃっ、うぐ、げえ・・」シャロンは攻撃に転じると、世界チャンピオンのパンチがひかるを襲った。
バシュ・・パァァァンっ!「がはっ」シャロンのお手本のようなワン・ツーが決まると大の字になってダウンするひかる。
『ワン、ツー、スリー、フォー・・』カウントがはじまった。
『ファイブ、シックス・・』ひかるは身体を起こし、マウスピースを拾うと口に含み立ち上がろうとする。
『セブン、エイッ』「んがあっ」ひかるはなんとか立ち上がった。
「ナイス、タフ」ひかるのがんばりに声をかけるシャロン。
『河村、できるか?』ファイティングポーズのひかるにレフリーが尋ねる。
「もちろんよ、こんなとこでレイプなんてされるもんかあっ!」ひかるが答えた。
『ファイッ!』レフリーが試合を再開させた。
立っているだけでやっとのひかるに迫るシャロン。
パンッ、パァァァン、ドガ・・。シャロンのお手本のようなワン・ツーのあと、これもまた手本のような返しのフックがひかるの顔を捉えた。
ひかるは最も危険な状態と言われる膝から前にダウンすると身体をピクピクと痙攣させていた。
『ワン、ツー、スリー・・シックス、セブン・・』観客はひかるの負けを確信した。
このまま殴り続けられるよりレイプされた方がましだとも思っていた。
カァーン!しかし、観客を裏切るように第2ラウンド終了のゴングが鳴らされた。
『ひかる、あと6分だ。がんばれ』すっかりひかるのセコンドとなった黒服はひかるを気付かせるために水を頭からかけ、ひかるを励ます。
カーン。第3ラウンドがはじまった。
2Rとは逆にいきなりラッシュをかけるシャロン。
これまでシャロンは時間を計算し、すぐに試合が終わらないようひかるをダウンさせるタイミングを考えていたのだ。
そのシャロンが3R開始と同時に攻撃をはじめた。
ビシ・・バシ・・「きゃっ、あんっ」ひかるが声を上げられるような軽いジャブを繰り出していくシャロン。
「もう顔はいやあっ!」腫れ上がった顔に攻撃を受けないようにがっちりとガードを固めるひかる。
「イッツァ、ショータイムっ!」シャロンはニヤリと笑うとひかるの乳房を狙った。
バニュ・・ボニュ・・「きゃ、あんっ・・」シャロンのパンチでビキニの中で大きく揺れるひかるの乳房。
ブニュ・・バニュ・・「きゃん・・ちょっと、どこ、攻撃してるのぉ・・」ひかるは女の急所を責められ顔を赤らめながら苦痛の表情を浮かべた。
バニュ・・ボニュ・・「あんっ・・プロなんでしょっ、そんなとこ・・」ひかるを悲鳴を楽しむようにしてシャロンは責め続けた。
「やだあっ!」83センチのひかるの乳房はビキニの中では収まりきれずにブラから飛び出した。ひかるは乳房を抱えるように隠した。
ビシ・・バシ・・「きゃん」ひかるが顔のガードを開けると、シャロンはひかるの顔を鞭のような軽いジャブで攻撃した。
「ま・・また、顔・・」ひかるはグラビアタレントとしての命でもある顔か、乳房を守るか究極の選択に迫られた。
ビシ・・バシ・・「ああんっ・・」ひかるは顔を守ることにした。
バニュ・・ボニュ・・。ブラから飛び出し守る物がなくなったひかるの乳房が哀れにもひしゃげていく。
バニュ・・ボニュ・・「なんで・・お願いだから・・」顔を守り乳房を殴られ続けるひかるの目から大粒の涙が溢れ出ていた。
「やめられないね。イイ感じヨ」ひかるの乳房の殴り心地が気に入ったシャロン。
バニュ・・ボニュ・・「おっぱいが壊れちゃうからあっ・・」身体を捩って逃れようとするがシャロンはうまくステップを踏んでひかるの乳房を正確に攻撃していった。
「ラストサーティ」2Rと同じようにシャロンのセコンドから残り30秒が告げられる。
「OK。ユーのバスト、バイバイ」シャロンの目付きが変わるとひかるの乳房に向かって猛ラッシュをはじめた。
ズニュ、ボシュ・・「ぎゃ・・あう・・」13戦12勝5KOの攻撃がひかるの乳房を潰しかかっていた。
ジュニュ・・バシュ・・「ああっ・・」あっという間にひかるの白い乳房の形が変わり紫色に変色していった。
「いやっ、止めて・・ほんとに止めてよぉ・・」乳房を守ろうと顔面のガードを下げるが、ひかるのガードを弾き飛ばしながらシャロンのパンチがひかるの乳房を襲う。
カァーン!第3ラウンドが終了した。
「あぁぁぁん・・渡しの大事なおっぱいがあぁぁぁ・・」黒ずんだ乳房を見たひかるは抱かかえるようにしながらその場にしゃがみ込んだ。
ひかるは泣きながら乳房をブラの中に押し込んだ。白い肌と黄色のビキニが傷付いた乳房を強調していた。
泣き崩れるひかるをセコンドの黒服が抱えながらコーナーに連れ戻した。
『あと、4分だ』黒服は変わり果てたひかるの乳房をアイシングしていた。
「許さない・・許さない・・許さない・・」ひかるを励ます黒服の言葉を無視してひかるはぶつぶつとつぶやいていた。
カーン!第4ラウンドがはじまった。
「このぉぉぉっ!」ゴングと同時にコーナーを飛び出すひかる。シャロンは余裕の表情で迎え撃とうとした。
バッシーン!「オウッ!」ひかるの攻撃がシャロンをリングに沈めた。
しかし、試合終了のゴングは鳴らされなかった。
ひかるはシャロンに向かって走るとジャンプしてドロップキックを叩きこんだのである。
ひかるのドロップキックがシャロンの90センチの乳房に突き刺さるとシャロンは派手に倒れたのである。
「許さないって言ったでしょうっ!」潰された乳房のお返しと倒れたシャロンの乳房をストンピングで踏みつけていくひかる。
『ひかる!反則だっ』レフリーが必死で止めようとするが、ひかるはレフリーを振り払ってシャロンを踏み続ける。
会場が騒然となるなか、数人の黒服がひかるを取り押さえた。
暴れるひかるを黒服がコーナーに連れ戻すなか、シャロンはセコンドに助け起こされた。
シャロンは思いもしない攻撃に驚いただけで大きなダメージはなかった。
「ビィィィッチっ!」コーナーで黒服に捕まっているひかるを指差すシャロン。ひかるの攻撃はシャロンの闘争本能に火をつけてしまったのである。
「ゴーアウェイ!」シャロンは黒服をリングから降りるよう指示するとひかるを睨めつけながらファイティングポーズを取った。
『ファイッ!』レフリーが試合を再開した。
バキ・・ビシ・・パァァァンッ!「あう・・。っ!」シャロンの本気のパンチがひかるを襲った。
ひかるがヨタヨタとさがると、シャロンは追ってパンチを浴びせていく。
ズボォォォ・・「ぐえ・・っ!」ひかるの腹にシャロンのボディが炸裂すると、ひかるの胃の中のものが口の中でいっぱいになった。
バシィィィ・・「ぎゅべ」シャロンのストレートがひかるの顔面に叩きこまれた。
ひかるの嘔吐物はリングに飛び散り、ひかるの顔も汚していた。
バシュ、ズボォ、ガツ・・。ひかるをコーナーに貼り付けにしたシャロンは非情なラッシュをひかるの身体に打ち込んでいく。
シャロンのラッシュによってひかるはダウンも出来ない状態になっていた。
「あうぅ・・」ひかるは口から涎を流し、腕を下げシャロンのサンドバックとなっていた。
『ダウンだろおっ!』あまりに残酷な光景に観客はひかるのスタンディングダウンを取るように大声を上げた。
レフリーは観客の声で慌てるとリングの下の黒服たちの顔をうかがった。
『これがボクシングの怖さか・・プロレスとは桁外れだな・・』いままで残虐なファイトを見てきた黒服でさえか顔を歪めていた。
レフリーが黒服に判定を聞いている中、シャロンのラッシュは加速していた。
シャロンの拳を食らうごとに人形のように身体を振りまわされているひかるの股間の色が変わりはじめていた。
ひかるは既に半失神状態であり、失禁したのである。
シャロンの攻撃により赤く染まった小便がビキニショーツを濡らし、太股を伝ってリングに水溜りを作っていた。
カァーン!バキィィィ。ゴングと同時にひかるの足が浮くほどのシャロンの強烈なストレートがひかるの顔面を吹き飛ばした。
コーナーでバウンドして顔からリングに倒れるひかるに背を向けてコーナーに戻っていくシャロン。
セコンドの黒服がひかるをコーナーに連れて戻った、ひかるは薄ら笑いを浮かべていた。
『あと1Rだ。2分だ』嘔吐物で汚れたひかるの顔を拭きながら黒服は励ますが、黒服の声はひかるには届いていなかった。
『ラウンド5』カーン!このラウンドさえ持ち堪えればひかるは負けてもレイプされないことになる。
リング下で待機するAV男優たちはグラビアタレントを犯すことで頭がいっぱいになっていた。
ひかるは5Rのゴングが鳴ってもコーナーから立とうとしなかった。立てなかったのである。
『ひかる、行け。最後だ。しがみついても立ってろよ』セコンドの黒服がひかるを立たせた。
ひかるは無意識のままリング中央に進んでいった。
『ヤベエよ・・絶対、まじヤベエって・・』ひかるの異常事態に会場はざわめいた。
通常の試合であればTKOなどで終了している状態にも関わらず試合を続行させる地下リングに、流石のシャロンも戸惑いを隠せずにいた。
「ファイナル!」シャロンはノーガードで立ち尽くすだけのひかるに迫った。
バシ、ズガ・・。軽いジャブの音の後、鈍い音が会場に鳴り響いた。
シャロンがジャブのあと強烈なフックを打ち込んだのである。
ひかるは完全に気を失い、膝から前のめりにダウンしていった。
「フィニッシュ!」バッシィィィ!前に倒れるひかるの顔面にシャロンのストレートが打ちこまれた。
ひかるは膝を畳んだ状態で仰向けにダウンした。
『ダウン!ワン、ツー、スリー・・』カウントがはじまった。ひかるは身体を激しく痙攣させていた。
『エイト、ナイン、テン!』カンカンカンカン!ひかるがKO負けした瞬間である。
『俺たちの出番んだぜ』ひかるのKO負けが決まると同時に、数人のAV男優が既に凶器を出した状態でリングになだれこもうとした。
『邪魔なんだよ、てめえらっ!』AV男優の髪を掴みリングに投げ捨てながら黒服がリングに上がっていった。
リング上では医師がひかるの容態を診ている。観客は息を呑んでじっと見ていた。
『ただいまの試合、5R27秒シャロン選手のKO勝ちとします。また、5Rで負けた河村選手はレイプの予定でしたが河村選手が意識不明のため中止とさせていただきます』アナウンスで場内に説明があった。
地下リングで初の死亡者が河村ひかるかと、観客、スタッフ、VIPも含めて会場にいたすべての人物の顔が蒼ざめた。

それから数分後、静まり返る会場に再びアナウンスが流れた。
『先ほど、河村選手の意識が戻り、現在ははっきりとした意識で返答があり順調に回復していとのことです』
アナウンスでどっと安堵のため息が流れる会場。

シャロンは数日後、初代日本フェザー級王者のラウィカとタイトル戦を行うこととなっていた。
ひかるは1R以降のことは断片的にしか記憶がなく、4R途中からの記憶はまったくないという。



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