「最近、おもしろいことねえかな」生あくびしながら話し掛けているのは幽鬼であった。
「たとえば?」幽鬼の話し相手は姉の後藤真稀である。
「俺的にはよ、女のこと遊べればいいんだけど・・・。誰か紹介してくんない?」キャバクラ豪遊などから謹慎処分となった幽鬼ではあるが、反省はなかった。
「なに言ってんの!」反省のない幽鬼に半分呆れた真稀は怒った。
「そういやさ、猛娘でいない?また新メンバーが増えたんだろ?」真稀の話しを聞かない幽鬼。
「猛娘〜?知らないよ。私はもう辞めた人間だし」真稀が答える。
「そうか・・・。やっぱり、DDジャンプにいてショニンといっしょにいればよかったなあ・・・」幽鬼はがっかりしながらつぶやく。
「ん?じゃあ、復帰するつもりあるの?」少しだけ真稀の表情が明るくなった。
「復帰するわけないジャン。あいつといればヤリ放題だったろ。それに最近のあいつの胸もまたでかくなったしよ」
「あんたねぇ〜・・・」横目で幽鬼を見る真稀。
「そういや、地下リングもごぶさただな。ショニンの奴でも誘って、一発ヤルか・・・」幽鬼はソファを立ち上がると携帯を持った。電話先は地下リングの事務局である。
「幽鬼・・・はぁ〜〜〜・・・」真稀は大きなため息をついた。

「はぁ〜〜〜・・・(お仕事欲しいなあ・・・)」事務所でため息をついているのは、ショニンである。。
ショニンは本業の歌手以外にもグラビアやドラマなど仕事がないわけではなかったが、本人としては満足していなかった。
「お疲れさまでぇ〜す♪」ショニンが頭を抱えていると、仕事を終えた真稀が事務所に戻ってきた。
「あ、お疲れさまです」ショニンが真稀に挨拶を送った。
「あ、ショニン。お疲れさま♪」仕事が楽しかったのか上機嫌の真稀。
「・・・」ヘロプロでもエース格の真稀を羨ましがるショニン。
「ショニンちゃん、電話〜」ヘロプロの事務のお姉さんがショニンに電話を繋ぐ。
「はい。」ショニンは仕事の依頼だと決め付け、明るい表情で電話を交代した。
「もしもし、代わりました・・・」ショニンは明るい声で電話に出た。
しかし、すぐに明るい表情が消えた。
「はい・・・わかりました。はい・・・。それではよろしくお願いします」ショニンはうつむいたまま必要最小限の言葉で電話を終わらせた。
「ショニン・・・」暗くなったショニンを見ていたのは真稀である。

『これよりDDジャンプ対決を行います!赤コーナー、尊敬する人は田城まさし、女は俺のオモチャと豪語する無類の女狂〜、幽〜鬼〜』観客からのブーイングを楽しみながら青コーナーにいるショニンに近寄る幽鬼。
『青コーナー、平成のおしん、エロリズムシンガー、ショニン〜』黒いショート丈のタンクトップに黒いショート丈のスポーツサポーターのショニンが一歩前に出てお辞儀をした。
「てめえ、ショニン!どうせ裸になるんだからそんなもん着てんじゃね〜よっ!」ショニンのコスチュームに文句を言う幽鬼。
「・・・」ショニンは本業の仕事を約束する代わりに地下リングに出場した。
相手が幽鬼だと知ったのはリングにあがったときであった。
「自慢のおっぱいでも見せろよ!そんな格好じゃ萎えるぜ」言いたい放題の幽鬼。
カーン!試合開始のゴングが鳴った。
「まあ、いいや。脱がしていくのも楽しみのひとつだな、ヒヒヒ・・・」いやらしくショニンに迫っていく幽鬼。
「相手が幽鬼くんだってっ!」ショニンは幽鬼を相手に戸惑っていたが、自分を吹っ切ってから幽鬼と対峙した。
「そんなに怖い顔すんなよ。ユニットだったころはいっぱい愛し合った仲だろう」にやけながらショニンを挑発する幽鬼。
「なに言ってんの!」ショニンは思いっきり否定した。
「自分から腰振ってただろう」ショニンの体を嘗め回すように見る幽鬼。
「うそばっかり言わないでっ!」ショニンは幽鬼の頬を張りに言った。
「おっと」軽くかわす幽鬼。
「危ねえなあ!当ったらどうすんだよ!」むかついた幽鬼がショニンに襲いかかる。
バシィ!「きゃっ」ショニンの頭を殴る幽鬼。ショニンの髪が振り乱だれる。
「このおっ!」ショニンはストレートを幽鬼に放った。
ブニ・・・「きゃ」ショニンのパンチを避けた幽鬼はショニンの乳房にパンチを当てた。
胸を抑え、幽鬼を睨みつけるショニン。
「わりい、ショニンのおっぱいがでけえからよ」幽鬼はショニンをからかって楽しんでいた。
「わざとやってくせに!」再び、幽鬼にストレートを放ったショニン。
「同じことして、てめえも馬鹿だな」幽鬼はショニンのストレートを避けると、ショニンの乳房に照準を合わせた。
バキィ「ぐぎゃ・・・」幽鬼の攻撃がショニンの乳房に届く前に、ショニンのフックが幽鬼の顔を捉えていた。
「く・・・」よろめく幽鬼。
「すけべなことばっかり考えているから」幽鬼と距離を取ったショニン。
「てめえのパンチなんざぜんぜん・・・」強がる幽鬼であったが、ダメージはあった。
ショニンは豊満な体でありながら日頃のトレーニングで体作りをしていたため力はないもののキレがあった。
「なら、これならどう?」ショニンは幽鬼に迫った。
ジャブからストレートのワン・ツーを放つショニン。幽鬼は後に下がりながら避ける。
「そんなこうげ・・・っ!」ショニンのコンビネーションを避けたと思った幽鬼。
バキィィィ!「がうっ」幽鬼の首筋をショニンの脚が刈っていた。
「・・・そんな蹴・・・っ!」幽鬼はまた強がろうとした。
グジャ・・・「むげっ」幽鬼の鼻をショニンの拳が潰した。
ボタボタボタ・・・幽鬼は滝のような鼻血を流す。
「くっ・・・てっめぇ〜っ!」幽鬼は自分の鼻血を見てキレると、ショニンを捕まようとする。
スカ・・・幽鬼のタックルを軽々と避けるショニン。
「ちっ・・・。逃げんじゃねぇ〜よっ!」ショニンを捕まえようと必死に追う幽鬼。
トレーニングを積んでいるショニンを遊んでばかりの幽鬼が捕まえることは至難なことであった。
「くっそ〜・・・」息が上がってくる幽鬼の足が動かなくなってくる。
「ハァハァハァ・・・なんで捕まんねぇ〜んだよ・・・」息が苦しく朦朧としてきた幽鬼は足を完全に止めて膝に手をつき、肩で息をする。
「くそ・・・まいった、おれの負けだ・・・ハァ・・・ハァ・・・」幽鬼は本気で苦しくなっていた。
「ふぅ〜・・・」トレーニングを積んでいたとはいえ、必死になって逃げたショニンは体を汗で光らせていた。
「ショニン・・・悪かったな・・・」顔を上げ、握手を求める幽鬼。
「幽鬼くん・・・」ショニンは顔を明るくすると幽鬼の差し伸べた手に手を合わせにいった。
「きゃあっ!」ショニンが幽鬼の手を握った瞬間、幽鬼はショニンの手を強く引いた。
「あめぇんだよ!」幽鬼はショニンをリングの上に倒すとショニンの腹の上に乗り込んだ。
「卑怯・・・」腹を潰され、擦れ声のショニン。
「卑怯?それは俺に対しての褒め言葉か?ハハハ・・・」ショニンの上で高笑いをする幽鬼。
「さ〜て、どうして欲しい?ショニンちゃん?」鷲掴みにしたショニンの口に顔を近づける幽鬼。
「ぐっ!ん〜〜〜っ!」幽鬼から逃れるため暴れるショニン。
「そんなに暴れちゃあ・・・」腰を浮かせる幽鬼。
ショニンの体から重さが一瞬だけなくなった・・・。
ドガッ!「ぐえっ!」幽鬼の尻がショニンの腹を潰した。
「おとなしくケツ振りゃあ、痛い目にはあわないんだよ!」ショニンの頭部を殴り始める幽鬼。
バシッ!バシッ!バシッ!「きゃっ!いたっ!やだっ!・・・」必死でガードするショニン。
「おらおらぁっ!さっきまでの元気はどうしたあっ!」狙いも定めずにメチャクチャに殴り続ける。
バシッ!バシッ!バシッ!「やだあっ!やめてぇ〜〜〜っ!!!」涙声の悲鳴をあげるショニン。
狂った男がか弱い女をいたぶる、AVのレイプシーンのようなことを目の前にして観客は言葉を失っていた。
「ハァ・・・ハァ・・・」幽鬼は殴り疲れると手を休めた。
「ヒック・・・ヒック・・・」ショニンは恐怖のあまり泣き出していた。
「さて・・・そろそろ楽しまさせてもらうか・・・」幽鬼はショニンの上に座ったまま、ショニンの股間に手を伸ばした。
「きゃああああっ!」股間を守るため股をぎゅっと閉じるショニン。
「おとなしくしろっつってんだろっ!」ショニンの股間に手をこじ入れようとする幽鬼。
「やだあっ!」ショニンは自由になった手で思わず幽鬼の股間を殴った。
ズボッ!「ぐぅっ・・・」股間に衝撃が走り、突き上げられるような苦痛に幽鬼の顔が歪んだ。
ショニンは幽鬼の体を跳ね飛ばすと素早く立ちあがった。
「幽鬼くんが悪いんだからねっ!」股間を抑える手の上から幽鬼の股間を全体重で踏みつけたショニン。
グジャ・・・「ぎゅふぇ・・・」幽鬼はあまりの一瞬の苦痛さに気を失った。
「はぁ・・・はぁ・・・」ショニンは興奮のあまり息を乱していた。
「(カバーすれば・・・)」ぐったりする幽鬼をカバーしようとした。
『危ないっ!』観客の声が上がった。観客の声と同時にリングに影が入りこんだ。
バシィィィンっ!パイプイスがショニンの背中に打ち付けられた。
「・・・っ!」いきなりの衝撃に声も出せなかったショニン。
背中の衝撃となった原因を見るショニンの目に居てはならない人物がいた。
「真稀ちゃん・・・」ショニンは呟くような声で真稀の名前を口にした。
「・・・」真稀は無言のままパイプイスを振り上げた・・・。
バッシィィィンっ!「きゃあっ!」真稀のパイプイスはショニンの頭に振り下ろされた。
「ど・・・どうして・・・?」朦朧とする意識の中、必死で尋ねるショニン。
「うっ・・・うう〜・・・」パイプイスの音と観客のざわめきで気を取り戻した幽鬼。
「っ!?」幽鬼は思い出した様にとっさに自分の大事なモノを確認した。
「・・・ふぅ〜〜〜」自分の大事なモノが潰れていないことを確認して安心する幽鬼。
「ショニンの奴、ぶっ殺してやるっ!」幽鬼はショニンの姿を探した。
ショニンはロープに寄りかかりぐったりしていた。その目の前にはパイプイスを持った真稀がいた。
「ナイス!アネキ!」幽鬼は咄嗟に状況を把握すると立ち上がって真稀の側に行った。
「サンキュウ、恩に着るぜ」幽鬼は簡単に礼を言うと、ショニンに近づきタンクトップの肩紐を掴んだ。
「さっきは、よくもやってくれたな・・・」肩紐を掴んだままショニンの体を前後に揺さぶる幽鬼。
「ぃゃ・・・」蚊の鳴くような小さな声のショニン。
「いやじゃねえんだよっ!」乱暴にショニンの体を揺さぶる幽鬼。
ビリッ!「きゃんっ!」肩紐が千切れ幽鬼から逃れられたが、ショニンの乳房が破れたタンクトップからこぼれ出していた。
「いやぁ・・・」両手で抱きかかえる様にして乳房を隠すショニン。
「ハハハ。自慢の胸なんだろ!」乳房を隠す姿を見て興奮した幽鬼はショニンに襲いかかった。
「いやああああっ!」必死で乳房を抱え込むショニン。
「イヤじゃねんだよっ!」ショニンの細い手首を掴むと力ずくで引き剥がす幽鬼。
「やだっ!やだっ!!やだあぁっ!!!」泣き叫ぶショニンは必死で抵抗した。
しかし、力では男の幽鬼にかなわず、両手を広げられるとショニン乳房が幽鬼の目に飛び込んだ。
ショニンの躰は筋肉質ではあるが、その分引き締まり、豊満な柔らかい乳房を演出していた。
「隠すことねえじゃねかよ、こんなうまそうなモンをよっ!」幽鬼はショニンの手を放した手でショニンを抱き、顔をショニンの胸に埋めた。
「きゃあああっ!」必死で幽鬼の顔を剥がそうとするショニン。
ペロ・・・ペロ・・・ジュル・・・ジュルルル・・・。「やめてっ!やめてってばぁ〜っ!」ショニンの抵抗を無視してショニンの乳房に食らいつく幽鬼。
幽鬼の片手がショニンのヒップを撫で回すと、スパッツの中に入れはじめた。
「いやっ!やだああああっ!」泣き叫ぶショニンは必死で抵抗しようとするが真稀の攻撃により体に力が入らなかった。
「これから気持ちよくなろうぜ・・・ヒヒヒ・・・」ショニンの乳房の先を口に含みながらスパッツの中に入れた手をショニンの股間へ移動させる幽鬼。
「お願い!やめてえっ!」腰を引くショニンであるが幽鬼から逃れることはできない。
「ピーピー泣くんやないっ!」リング下からショニンの泣き声を切り裂く声が発せられた。
聞き覚えのあるその声の主を先に見たのは真稀であった。
「自分でやろう思ったことやろ、泣いてどうするん!」力強い声がショニンの耳にも届いていた。
「ゆーちゃん・・・」声の主の名を口にしたのは真稀であった。
元猛娘リーダーで現在もヘロプロの取りまとめ役になってしまっている中澤祐子であった。
祐子はチラと真稀を見るが、見ただけで再びショニンに声をかけた。
ショニンは幽鬼にスパッツを下ろされ、観客に引き締まったヒップを露にして、ショニンの大事な股間に幽鬼の指によって弄ばれていた。
「ゆーちゃんには関係ないじゃん!」真稀がわがままが通せるヘロプロでも唯一わがままを通してくれない祐子に思わず大声をあげる。
「ごっちん、私は別になんも手は出さへんよ。言いたいこと言いに来ただけ」祐子が真稀に答えた。
「ヒッヒッヒ・・・もう、ビショビショだぜ、ほんとはやりたかったんだろう!」ショニンの体を弄ぶ幽鬼は次第にショニンの股間に集中していった。
「幽鬼!あんたそれでも男?そんなことしかできへんの?」祐子は幽鬼の気を少しでも逸らせてショニンが逃げれるチャンスを作ろうとした。
「っせーんだよ!ババァ!アネキ、そのババァをやっちまえ!」幽鬼は祐子をパイプイスで殴る様、真稀に指示をした。
「ゆーちゃんは関係ないでしょ!」真稀は幽鬼に言い返す。
「カンケーなくても、邪魔なんだよ。前から偉そうにウザかったしよ!アネキもそう思ってんだろ!」幽鬼は真稀に大声をあげ脅す様に指示をした。
真稀は振り返って祐子を見た。祐子と真稀の視線で語った。
「ゆーちゃん・・・」
「ごっちん・・・」
真稀は次の瞬間、パイプイスを振り上げると目をつぶって振り下ろした。
バッシィィィーン!もの凄い音が会場に響いた。
真稀の振り下ろしたパイプイスは祐子の目の前に叩きつけられていた。
祐子は瞬きせず、真稀のことを見ていた。
「ごっちん・・・、ごっちんが猛娘を卒業した本当の理由、知っとるよ・・・」静かに口を開く祐子。
「っ!?」目を見開く真稀。
「本当は猛娘止めたくなかったんよね。もっと続けたかったんよね。でも、幽鬼の作った借金のために猛娘の収入だとどうにもならへんかったんよね・・・」猛娘でもヘロプロでもメンバーから慕われる中澤祐子が真稀の目の前にいた。
「な・・・、なにテキトーこいてんだよっ!」ショニンを股間に指を這わせながら幽鬼が祐子の言ったことを否定しようとした。
「弟想いのごっちん、私は好きだよ」幽鬼の言うことを無視して真稀に話す祐子。
祐子の話しは観客の耳にも入り、シーンと静まり返っていた。
幽鬼が祐子の話しに気を取られている瞬間、ショニンは幽鬼から逃れようとした。
「あっ・・・。テメーは逃がさねぇ!」幽鬼はショニンを捕まえなおすと押し倒した。
「ちっ・・・。しょうがねえ、ショニンをヤッてからババァをぶっ殺す・・・」幽鬼はショニンの上に乗ったままズボンを下ろすと欲望と化した肉棒を出した。
「まずはあいさつがてらの一発だ・・・ハァハァ・・・」興奮する幽鬼。
「ごっちん、私は帰る。じゃあね」真稀に背を向けた祐子はそのまま会場を後にした。
「なんだあ?ま、いいか。これでゆっくりショニンの躰を楽しめるぜ・・・」ショニンの足を開き、両腕を抑えた幽鬼は自分の欲望をショニンの股間に集中させた。
「あ・・・もう・・・だめ・・・」ショニンは諦めると体から力が抜け、ショニンの目から涙が流れ落ちた。
「はじめっから、おとなしくすりゃいいんだよ・・・」幽鬼はショニンの腕を放すと、ショニンの足を大きく開いた。
バッシィィィン!「ぎゃっ!」幽鬼の欲望がショニンの膣に入ろうと瞬間、乾いた音が会場に響き渡った。
「って・・・ってめー、なにすんだあっ!」幽鬼の背中にパイプイスを打ち下ろした真稀に向かって怒鳴る幽鬼。
バッシイイイィン!「あがっ!」再び轟音と共にパイプイスが幽鬼の頭に打ち下ろされた。
「アネキ・・・」股間をさらけ出したまま膝をつき、真稀を見上げる幽鬼。
バッシイイイーーーィン!バットスイングで振られたパイプイスが幽鬼の顔面を潰した。
幽鬼は声もなく仰向けに倒れた。ショニンの膣で暴れるはずの肉棒だけが元気よく立ちあがっていた。
「ごっちん・・・」ショニンは慌ててスパッツを穿くと、乳房を隠しながら真稀に声を掛けた。
「別にショニンを助けようと思ったわけじゃないからね。姉として弟を教育しただけなんだから勘違いしないでよね」真稀はパイプイスを投げ捨てるとリングを降りて行った。
「・・・」ショニンは真稀がいなくなるまで見送ると、リングの上で恥ずかしい格好で気を失う幽鬼に視線を向けた。
ショニンは真稀のパイプイスでKO状態の幽鬼の体で唯一立ち上がっているモノに照準を合わせた。
「仕事が欲しいからっ!」ショニンはゴルフのティーショットのように幽鬼の大事な棒を蹴った。
ビクンと体を跳ね上げた幽鬼は、そのまま気を失った。幽鬼の大事な棒も同様にぐったりと変な形に折れ曲がっていた。
カンカンカンカン!試合終了のゴングがなった。
『ショニン選手のKO勝ちとします』
ショニンは胸を隠したまま軽く会釈をするとリングを降りて控え室に戻っていった。

試合終了後、ショニンに約束されていた仕事が入ってきた。
これまでリリースした局やドラマでのセミヌードを使った仕事ではない新曲がリリースされたのであった。
また、後藤真稀も全国ツアーを行うなど精力的に働いていた。
中澤祐子は相変わらず目立った活動はないものの、5月に新曲がリリースされることとなった。


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