その1

「どうしてあなたみたいな人がここにいるの・・?」安倍なつみは、表の世界でも日本だけではなくアジアでも認められいずれは世界にも認められることになる相手に驚いていた。
「べつにぃ・・あゆの好きで出てきているからね〜」なつみの問いかけに淡々とした表情で答えるのは濱崎あゆみであった。
「好きで出てるって・・舐めないでくださいっ!」地下リングでがんばることで表の世界でチャンスを得ようと必死にいるなつみにとってあゆみの「好きで出ている」という言葉に嫉妬した。
「なめてなんかないよ。第一、あなたなんかなめたらお腹を壊すから」あゆみは笑っている。
「ふ・・ふざけないでくださいっ!あゆ先輩がここで怪我して表の世界にあってもうらまないでくださいね」なつみはあゆみの態度に怒りを感じてきた。
「ところで、あなたは先輩に会って挨拶もできないの?」あゆみの目が険しかった。
「あいさつ・・?あいさつって・・?」なつみはあゆみの言っていることが理解できなかった。
「あゆはね、あいさつもできない人はだいっキライなんだよっ!」あゆみが踏み込むとなつみのボディブローを打ち込んだ。
「ぐう・・」いきなりでかつ速くて正確な攻撃に対処できずになつみの身体はくの字になった。
「まったく・・。ところで、あなたは誰?」あゆみは対戦相手のなつみのことを知らなかったのである。
「なっ・・」なつみにとってこれ以上の侮辱はなかった。猛娘の初代メンバーとしてその地位を築き上げてきたものが否定された思いであった。
「ふざけたこと・・っ!」
ズボ・・「ぐう・・」なつみが言いかけるとあゆみは再びなつみのボディにパンチを繰り出してきた。
「あいさつぐらいしてよね。ってさっき言ったよね」あゆみはなにごともなかったようになつみに忠告した。
「あ・・あたしは・・猛娘の安倍なつきです・・」なつみはボディを打たれ、苦しかったが自己紹介をした。
「こんにちわ、安部さん。猛娘ねえ・・話しはよく聞くけど、よくわかんないや。ごめんなさい」あゆみにとって猛娘は眼中になかった。
「そ・・そんなあ・・」なつみはあゆみの言葉によって自分の中のものがすべて崩れ去ったような気がした。
「私たちはあゆ先輩ほどメジャーじゃないかもしれません。でも、あゆ先輩みたいにお客さんに暴言を吐いたりしないで、お客さんといっしょに楽しめるようにがんばっているんですっ!」なつみは猛娘という壁をあゆみによって崩されないように必死に言い返した。
「弱い犬ほどよく吠えるって言うけど、あゆの家の子たちよりよく吠えるなあ」あゆみはなつみが自分の飼っているペットより劣っているように言った。
「許せないっ!」なつみは悔しさのあまり涙を浮かべながら平手をあゆみのほほに打ち付けた。
パシーンっ!乾いた音が会場に響いた。
「手が出るなんて、あゆの言ったこが正しかったみたいね」あゆみはなつみの平手打ちも気にしていなかった。
「ここはリングの上ですっ!口喧嘩の場所じゃありませんっ!」なつみはあゆみの腰に腕を回すといきなり大技を出そうとした。
なつみがあゆみを抱えあげるとあゆみは後方宙返りをするようにしてなつみの腕の中から抜けるとストンとなつみの後ろに着地した。
「なつみちゃん・・だっけ?大技って言うのは最後に出さなきゃ。プロレスをわかってないなあ・・」あゆみはなつみの先生になったつもりでいる。
「くっ・・」なつみは振り返りながら間を取るとファイティングポーズを取った。
「うんうん。そうでなくっちゃ・・」あゆみもファイティングポーズを取ると軽快なステップワークをはじめた。
「なつみちゃんはグローブを付けてないけど、そのまま殴ってもいいからね。当たればの話だけど・・」あゆみは軽いスパーリングでもするかのように余裕の表情である。
なつみはなんとか攻撃しようと思うが無駄もすきもないあゆみに攻撃できないでいた。
「なつみちゃんから来ないなら、あゆからいくからね」あゆみが動き出すとジャブがおもしろいように当たった。
バシっ・・ビシっ・・バンっ・・「きゃ・・あう・・ふぎ・・」なつみの顔は鞭で打たれたように腫れてきた。
「ほらほら・・これぐらいはちゃんと避けなきゃだめだよ」あゆみはジャブはリズムよくかつ的確になつみの顔面を捉えていく。
「こ・・このぉ〜っ」なつみはあゆみのジャブを掻い潜りタックルであゆみを捕まえに行くがあゆみはバックステップで簡単にかわした。
べちゃ〜〜〜。なつみはヘッドスライディングようにリングに転んだ。
『ぎゃはは、なっちがこけたよ』観客はなつみの無様さを笑った。
「確かにお客さんを喜ばせているんだね。もしかして、なつみちゃんって芸人さん?」あゆみはステップを止めて笑いをこらえてる。
なつみは恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にしてあゆみを睨みつけた。
「あ。違ったみたい。ごめんね〜」あゆみはなつみの怒った表情を見て自分の間違いを訂正するが顔は笑っていた。
「ふ・・ふざけないで〜〜っ!」なつみは態勢を低くして、身体をバネのように使いあゆみにタックルを仕掛けた。
グジャ・・「ぎゃ・・」なつみの腕はあゆみの身体に触れることはできたが、なつみの顔にはあゆみの膝がめり込んでいた。
「そんな見え見えの攻めなんかだめだって」なつみはあゆみの膝で顔をするように崩れ落ちた。
なつみは意識が朦朧としているが、このままなにもできないで負けたくない一心であゆみの身体を掴んで立とうとした。
「きゃっ、なにするのっ!」なつみがなにもわからないままあゆみの掴めるところを掴むとそれがあゆみの黒のビキニショーツであった。あゆみはとっさになつみの手を払った。
「あんたね〜。やっていいこととわるいことがあるんだからね」あゆみは仕返しとなつみのスポーツブラの後ろを掴むとそのまま脱がした。
「きゃっ・・」バストを隠すものが取られると、なつみは手で隠した。
「なにをするんです・・返してください!」なつみは片手でバストを隠しながらあゆみの方にブラを返して貰うよう手を伸ばした。
「なにをするんです。じゃあないよね。先にやろうとしたのはあなたでしょう」あゆみはなつみのブラを客席に投げ捨ててしまった。
「なにを言っているんです?」偶然であゆみのブラに手が掛かってしまい、そこのこであゆみが怒っているなどと、なつみはあゆみの言っていることが理解できなかった。
「さっきから、なにをとぼけているのよっ!ごめんなさいも言えない人は修正するからね」あゆみははじめてジャブ以外のパンチを繰り出した。
「とぼけてませんっ!」なつみはあゆみの大振りになったパンチを避けるとあゆみの腰に腕を回してロックした。
「これならっ!」なつみはそのまま抱えあげバックドロップであゆみを叩きつけようとした。あゆみは身体を丸めて外そうとしたがなつみのロックが強く外れなかった。
ドシーン!リングに轟音が響いた。しかし、あゆみの後頭部は叩きつけられずにあゆみは両足で着地していた。あゆみがなつみのロックから頭を抜くようにするとビキニブラがずれたがそのままブリッチ状態のなつみの身体に腕を回した。
「なんで・・」なつみは完璧に決まったと思ったバックドロップをうまく返されると焦った。
「たしかにね。あなたのバックドロップは高さもあって破壊力があるかもしれないけど、それだけすきがあるだよね」あゆみは日頃から歌手として鍛えている背筋に力を入れるとなつみの身体を持ち上げるとパイルドライバーでなつみの頭をリングに突き刺した。
グシャ・・・「あうっ」脳天から衝撃を受けたなつみは一瞬だけ気を失う。
あゆみはなつみを立たせて後ろに回るとなつみの腰に腕を回した。
「バックドロップってゆーのはね。こうするんだよぉ」なつみほど高さはないものの、キレのよい小さな円を描いてなつみの後頭部をリングに叩きつけた。しかし、あゆみがバックドロップのつもりで仕掛けた技は、あまりにもキレがよすぎてジャーマンスープレックスになってしまった。
バシーーーンっ!「ぎゃ・・」なつみは目から火がでるような衝撃を受けた。
あゆみは腕を放さず、そのまま身体を反転させぐったりするなつみを立ちあがらせると腕をなつみの腕に絡めて羽交い締めのようにした。
「たぶん、バックドロップが好きななつみちゃんはこの技もすきでしょう?これはね投げる前にこうやって腕をしっかりかためるのが大事なんだよ」あゆみがなつみの腕を絞るとなつみの胸が突き出されて80センチのバストが観客にくっきりはっきり披露された。
『なっちのおっぱいが丸見えだあ』
『すっげーうまそーなおっぱいだなあ』
観客からなつみのバストに対して悪い評価はなかったものの、なつみは恥ずかしさのあまり頭が爆発しそうであった。
「なつみちゃんのバストが見られちゃってるのは、あゆとしてもあんまりすきじゃないけどしかたないよねぇ」あゆみはなつみの腕をぐっと絞りながらそのまま後ろへ投げた。
バッシーーーンっ!「ぎゃう・・」あゆみのタイガースープレックスの一撃で受身が取れずに後頭部をリングに叩きつけられたなつみは気を失った。
あゆみはなつみから離れるとずれてしまったブラを直し観客に手を振った。
なつみはそのまま仰向けに横たわり、たまに身体が痙攣すると白く突き出た乳房を揺らしていた。
カンカンカンカン!試合終了のゴングが鳴らされた。
『ただいまの試合、安倍なつみ選手の試合続行不能により濱崎あゆみの勝利とします』
「ねえ、なんかさあ、あっちゅーまにおわっちゃったんだけどー。なんかつまらなかったよねぇ〜」あゆみはマイクを使って観客に言うとそんまま控え室に戻っていった。
なつみの得意とする打撃系とスープレックスで一度もあゆみにダメージを与えることができず、逆になつみはあゆみの打撃とスープレックスだけで沈められた。
あまりにも一方的な試合になったのは、なつみが弱かったのか、それともあゆみが強かったのかそれはわからない。
地下リングが濱崎あゆみの流れに呑み込まれていくことにこの時点では誰も気付かなかった・・・。

試合結果:○濱崎あゆみ(KO:タイガースープレックス)×安倍なつみ

その2

「な〜んかつまんないなぁ〜」オフでどこにも遊びに行く予定がない濱崎あゆみが自室の部屋から空をみながらつぶやいている。
「久しぶりにあそこに行ってみよう」あゆみは黒いビキニをバッグに入れると出かけていった・・。
「こんにちは〜。いきなり遊びに来ちゃったけどいいかな?」あゆみは地下リングの事務所でプロモータに出場依頼をしていた。
「ちょっと待ってくれ・・」プロモータは大物の出場に喜び、急いで今日の対戦リストを確認する。
「(優花対乙羽か・・巨乳対決でおもしろそうだが・・)」プロモータは二人のプロフィールをあゆみに見せた。
「う〜〜〜ん・・どっちもおっぱい星人かあ・・。こっちの優花って人の方がおもしろそうですね。こっちにします。でも、乙羽って人には大丈夫なんでしょうか?」地下リングの報酬は出場選手にとって相当なものであるため、あゆみは乙羽に気を使った。
「まあ、そこらへんはこちらでなんとかするから気にしないでくれ」プロモータはあゆみが出場するのであれば他のタレントなどどうでもよかった。
「あ、そうか。私が勝ったら乙羽さんに報酬をあげるってのはどうです?」あゆみにとっては地下リングの報酬などどうでもよかった。楽しめればよかったのである。
「あゆがそう言うなら、それでも構わんが・・」プロモータは一瞬ためらったがあゆみの提案を受理した。
乙羽にはプロモータから説明がされ、乙羽はあゆみが勝つのかわからなかったが自分が戦わないでも報酬が得られると知って喜んで納得した。
『本日の第四試合は、まことに勝手ではございますが、対戦カードの変更をさせていただきました』
『なんだよー!せっかく二人のおっぱいが見たかったのによー!』
『ふざけんなー!金返せー!』
客席からブーイングが飛び交った。
『選手の入場ですっ』観客のブーイングを無視するかのように選手の入場がはじまった。
優花はブーイングの中、入場したため憮然とした表情である。
優花の入場が終わり、反対の花道にスポットライトが当てられると客席は静まり返った。
観客は息をのみ、すました顔で入場するあゆみを目で追っていた。
『赤コーナー、壕プロ所属〜、T157B87W59H85〜、優花〜っ!』優花がコールされ優花は高々く手を上げアピールしたが、客席はシーンと静まり返っていた。
「な・・っ!」優花は上げた手を下ろして赤面した。
『青コーナー、アジアの歌姫〜T156B80W53H82〜、濱崎〜あゆみ〜』スリーサイズをコールされ照れるように顔を赤らめたあゆみが客席に元気よく手を振るとわれんばかりの大歓声があゆみに浴びせられた。
「ちょ・・ちょっと・・」納得いかなかったのは優花である。
『今回の試合はどちらかが試合続行不能になるまで続けられます。なお、反則・・』
「おりゃああああっ!」試合ルールの途中で優花があゆみに襲いかかった。
さすがのあゆみも不意をつかれ優花の攻撃を受けたが、背中に落とされたハンマーパンチ以外の攻撃はすべてガードしていた。
レフリーが急いで優花を止めると両者が引き離された。
「レフリーっ!このままはじめてっ!」試合開始を要請したのはあゆみであった。
カーン!試合開始のゴングが鳴らされた。
「優花とか言ったね・・」あゆみの鋭い眼光が優花に注がれた。
「だからなんだって言うのよ・・のこのことここに来るなんてばかじゃないの」優花も何度も修羅場をくぐってきたため肝は据わっている。
「ばか?あんたがどんなタレントか知らないけど、どうせその胸だけで売っているんでしょう・・私は巨乳アイドルです、私の巨乳を見てくださいって。顔にも書いてあるしね、私はあたまからっぽのおっぱい星人ですって・・」あゆみは身体をほぐしながら優花を挑発した。
「な・・なんですってぇ〜!貧乳のくせにっ!」優花はあゆみに殴りかかった。あゆみは優花の側を擦り抜けるようにかわした。
「別にぃ。胸の大きさなんか気にしたことないからね〜。優花さんはおっぱい星人らしくこれはない方がいいよね」あゆみはすれ違ったときに紐を解いて取り去った優花のビキニブラをつまむように持って優花に見せた。
「あ・・いつのまに・・」優花は露わになっていた87センチのバストを隠した。
「隠さなくったっていいのになあ、自慢のバストなんだよねえ」あゆみは優花のビキニブラをプラプラさせている。
「か・・かえしなさいよっ!」優花は片手でバストを隠しながらあゆみの持つブラに手を伸ばした。
ズボ・・あゆみは優花のブラを丸めると優花の口に突っ込んだ。
「返してあげたよ・・。それにマウスピースがないみたいだから代わりにするといいかもね」あゆみは優花に攻撃をはじめた。
バシ・・ビシ・・ズシュ・・「んっ・・んぐ・・んん・・」あゆみは優花の顔に正確なパンチを繰り出していった。優花のほほだけ変色していく。
ズボ・・ガシュ・・。ボディからアッパーへの連携が決まると優花は口に詰め込まれたブラを吐き出し仰向けにダウンした。
「せっかく返してあげたのになあ。要らないなら捨てちゃうね・・」あゆみは汚いものでも摘むかのように優花のブラを摘み上げるとぽいっと客席に投げこんだ。
観客が優花の唾液でべとべとになった優花のブラに群がることを見てあゆみは楽しそうに笑っていた。
「く・・」優花は気が付くと立ちあがった。
「マウスピースもなくなっちゃったし、顔はやばいよね〜」あゆみは優花が立ちあがったことに気付くと優花に尋ねた。
「なめたことを言うなあっ!」優花が胸を揺らしながらあゆみに突進をした。
「ばかのひとつ覚えだ・・ほんとにばか」あゆみはやれやれとした表情で避けようとしたが、優花はあゆみの足を踏みあゆみの動きをとめた。
「ずるいっ・・」あゆみは優花の突進を食らって倒れた。
「あんたなんか、倒してしまえばなんてことないんだからっ」優花はあゆみがボクサータイプの選手と決めつけていた。
ガシーン・・「きゃあああっ!」悲鳴をあげたのは優花であった。グラウンドなら自分に分があると思ってあゆみを倒したが、逆にうでひしぎ十字固めを極められていた。
「まったく・・後先も考えないで攻撃するなんて、まじばか・・」あゆみはいつでも腕を極められる状態にしていた。
「なによ・・こんな甘い関節技なんか・・」腕を極められていない優花はまだ余裕があった。
「ほんと・・ちょばか(超ばか)」あゆみがくいっと力を入れた。
「ぎゃあああっ!」優花の悲鳴が上がる。
「どこまで耐えられるのかな」あゆみはいたぶるように少しずつ力を入れていく。
「腕があ・・腕が折れちゃう・・」うでひしぎ十字固めのお手本のように極まっているため、少しの力でも優花の腕は悲鳴をあげ、優花は足をバタバタして藻掻いていた。
「腕が折れるって言ってるでしょうっ!」優花はよくわからない悲鳴をあげ、逆の手をあゆみの股間に当てるとあゆみのビキニショーツの脇から秘裂に指を這わせた。
「きゃあっ!」あゆみは思わぬ反撃に驚いてうでひしぎ十字固めを解いた。優花はころんと横に回って肩膝をついた状態になって傷められた腕をさすっている。
「なにすんのよ、この変態っ!」あゆみはビキニショーツのずれを直した。
「なにが、きゃーーよ。処女でもないくせ・・!」
ズガっ!優花の言葉が終わらないうちにあゆみの喧嘩キックが優花の顔に叩きこまれた。
「あんたがその気なら、徹底的にやってやるよ。そんかわし、しばらくは本業もオフになることぐらい覚悟しなっ!」あゆみの口調が変わっていた。正統派プロレスで楽しもうと思っていたが、優花の卑劣な攻撃にモードチェンジしたのだ。
「変態女には変態女にふさわしい格好になりなっ」あゆみが優花のビキニショーツに手を掛けた。
「やだっ!やめなさいよっ!」優花は足を閉じてビキニショーツを持ち必死に抵抗した。
グシャ・・「あゆの抵抗をするんじゃねえよっ!この変態女っ!」あゆみは抵抗する優花の顔に踵を落とすと優花のビキニショーツを奪い取った。
「いや〜〜。お願い返して・・」優花は股間を隠してあゆみにお願いした。
「なにをいまさらかわいこびってんだよ(かわいこぶって、こびっているんだよ)!」あゆみは悲願の表情をする優花の顔に再び喧嘩キックを叩きこんだ。
「ふぎぃ・・」優花は足を開いたまま仰向けに倒れた。
「返して欲しければ、返してあげるよ・・あんたの汚いマ×コにねっ!」あゆみは暴走状態にいた。あゆみは優花のビキニショーツを丸めるとブラを優花の口に突っ込んだようにビキニショーツを優花の秘裂に突っ込んだ。
「ひぃぃぃっ」優花はエビ反りに腰を浮かた。
「なんだよ、いやだとか言って感じてんじゃねえよっ!」あゆみはビキニショーツが優花の奥に入るように押し込むとビキニショーツは優花の秘裂に完全に飲み込まれた。
「ああん・・そんなに奥にいれたら・・」優花は突然の異物挿入に感じてきてしまっていた。
「誰の断りで感じてるんだよっ!淫乱女っ!」あゆみは優花の髪の毛を掴み、立たせると優花の顔をコーナーに打ち付けて後頭部に喧嘩キックを叩きこんだ。
ぐちゃ・・優花の頭がコーナーとあゆみの足に挟まれると優花の顔が潰れた。
「あう〜ん・・」優花はコーナーに寄りかかるようにしてぐったりとした。
「On Show time! Here goes!」あゆみは無防備になっている優花の乳房を殴り始めた。
バシュ・・ボシュ・・ズシュ・・「あん・・あう・・ああん・・」優花の乳房はあゆみに殴られるたびに大きく揺れて、丸みのあった形がごつごつしてきた。
「ああん・・おっぱいが壊れちゃう・・やめてください・・お願いします・・」優花は視線を落としていたため、自分の乳房が変わっていくのを見てしまいあゆみに泣きついた。
「この試合は相手が潰れるまでやるんだよねっ!」あゆみは優花の言葉を無視して徹底的に殴りつけていた。優花の乳房は元の丸みがあった原型がわからないほどに変形して、色も全体的に赤紫になり所々が黒くなっていた。
ブチュ・・「ぎゅえ・・」あゆみは一瞬の溜めから腕を捻るようにしてストレートを優花の乳房に打ち込んだ。
あゆみのコークスクリューブローを飲みこんだ優花の乳房は潰れた。
「ああ・・私のおっぱいが・・」優花は潰れた乳房に手を当てた。
「最近さ、この技って効くのかどうか不思議だったんだよね」あゆみはいきなり違うことを言い出すと優花をうつ伏せに寝かせて、足を絡めて手を取り反転して逆さ吊り天井を極めた。
「ねえ?痛い?」あゆみは優花に尋ねた。
「いや・・見ないで・・お願い・・」あゆみの答えではなく、全裸で逆さ吊り天井を極められ、露わになった秘裂に注がれる観客の視線に答えていた。
『優花のアソコが丸見えだぜ』
『グラビアじゃあ見れねえからな』
『優花のアソコからなにか出てないか?』
『さっきの水着じゃねえか?ちゃんと飲みこんでらあ』
あゆみによって膣内に入れられたビキニショーツの一部が先ほどのコークスクリューブローの衝撃で秘裂から飛び出ていたのである。
優花の秘裂を観察するように見ていた観客は、優花の秘裂から飛び出した水着の一部でより興奮していた。
「恥ずかしいこと言わないでぇ・・」優花は涙を流していた。
「そっかあ・・この技は恥ずかしいだけか・・こうしたらどうなんだろ・・」あゆみが腕を放すと優花の上半身が自分の上に落ちてきた。あゆみは優花の頭を脇に抱えると締め上げてみた。
「ぐうう・・」優花の首はキャメルクラッチのように極められ、腰はCの字にしなり、優花は羞恥の表情から苦悶の表情に変わった。
『おいおい、ますますよく見えるようになったぜ』
『優花のアソコってああなってたのかあ』
『やりてえ〜』
優花の秘裂が逆さ吊り天井のときより、よく見えるようになると観客は興奮しきっていた。観客の中にはすでに果ててしまった者もいたらしい。
「これなら効くんだ・・」あゆみは足を伸ばすように持ち上げて、優花の腰をよりしならせるようにすると優花の腕から力が抜けて垂れ下り、口から泡を吹いた。
カンカンカンカン!試合終了のゴングが鳴った。
あゆみは優花を変形逆さ吊り天井から解放すると、優花の股間に視線を落とした。優花の秘裂から水着の一部が見えた。
「な〜んだ、これだったのかあ」あゆみは水着をつまむと一気に抜き取った。
抜かれた瞬間、ビクンと優花の身体が反応すると透明な液体が溢れ出てきた。
「この人、試合だっていうのにいっちゃったよぉ〜。不謹慎だよねえ。感じ悪いね〜」あゆみは優花の秘液でビショビショになった水着を客席に投げると控え室へ戻っていった。
優花レベルの残虐ファイトではまったく歯が立たないあゆみの実力は底知れない。
地下リングが濱崎あゆみの流れに呑み込まれていくことは誰も止められないのだろうか・・・。

試合結果:○濱崎あゆみ(KO:変形逆さ吊り天井)×優花


その3

会場では濱崎あゆのことが噂になっていた。
『なんでもよ、なっちと優花を無傷で血祭りに上げたとか』
『優花の場合は、優花のアソコにバイブを突っ込んでいかせたとかよ』
『ああ、聞いたぜ。それも特大のバイブだったとかな・・』
噂には尾鰭背鰭がつくものである。
その噂の張本人のあゆが控え室で珍しく真剣な表情をしていた。
過去2戦はあゆが圧倒し、あゆにとっていまひとつ燃え切れないでストレスの残る試合だった。
地下リングは、W浅乃(浅乃温子と浅乃夕子)を対戦相手としてハンディマッチを予定でしていたが、年齢などの理由からW浅乃から出場の辞退が申し渡された。
W浅乃の代わりに今回の相手となったのは、いまでも魅了する身体をカリスマ性を持つ飯嶋直子であった。
あゆにとって直子は理想の女性であった。直子の生き様そのものが好きだったのである。
直子の過去の話を聞いたあゆは直子との試合がいままでのようにいかないことがわかっていた。しかし、あゆは直子と戦うことを楽しみにした。
直子の控え室ではほとんどお祭り状態であった。いくら安倍なつみと優花を完封で完勝したとしても、二人と比べれば直子はすべてにおいて数段も上である。
そんな理由で直子のスタッフは今回の試合は楽勝と思っていた。
直子はあゆを認めてはいなかった。たしかに歌手としての地位は直子が認めなくても時代が認めてしまっている。しかし、マスコミの報道などあゆの性格に関してのことは直子にとって許せないものであった。
『本日の特別試合を行います』会場にアナウンスが入った。
この特別試合の対戦カードが発表されていないため観客はざわめいている。
『選手入場です』
花道にスポットライトが当てられると観客は気が狂ったように歓声をあげた。
黒のビキニ姿のあゆがいた。
あゆは観客の発狂の中、花道を進みリングに上がると反対側の花道に鋭い視線で睨みつけた。
スポットライトが直子に当てられると観客はどよめいた。その直後にはあゆと同じぐらいの歓声が浴びせられた。
直子はリングにいるあゆを睨みつけながら花道を進み、リングに上がった。
二人はずっと視線を合わせたままである。
『赤コーナー、アジアの歌姫〜、T156B80W53H82〜、濱崎〜あゆ〜』あゆはコールされるとリングの中央で観客にあいさつをするが視線は直子に向けられていた。
『青コーナー、カリスマ女王〜T166B86W60H85〜、飯嶋〜直子〜』直子もコールされリングの中央で観客にあいさつをするが視線はあゆに向けられていた。
『今回のルールは30分1本勝負。プロレスルールで行います。凶器の使用は5カウントまでみとめられ・・』ルールの説明が続けられていたが、二人にとって関係なかった。二人は倒すか倒されるかのガチンコ勝負になるとわかっていた。
ボディチェックを行うため二人がリングの中央に歩み寄った。
「よろしくお願いします」あゆは右手を差し出した。
「ずいぶん、かわいこぶるのね」直子は自分の持っているあゆのイメージと実際のあゆが違うと感じていた。
「はい?」あゆは憧れの直子に思いも寄らないことを言われショックを受けた。
「最近の若い子にいろんな影響を与えているみたいだけど、あんまり図に乗らない方がいいんじゃないの?」直子は自分の持っているあゆのイメージ通りに話した。
「たしかに、女の子があゆの影響を受けているのはわかりますけど、女の子に図になんかのっていません」あゆは直子に反論した。
「自分のことを『あゆ』って呼子と自体、変だと思わないの」直子は挑発するわけでもなく、あゆに話し掛ける。
「そんな・・直子さんこそ、いきなりなんですか?」あゆは直子が挑発していないことに気付くと直子の考えていることがわからなかった。
「ふ〜ん・・まあ、いいわ。こちらこそ、よろしく」直子はあゆの手を掴むと握手をした。
握手が終わると二人は自コーナーに戻った。
「っしゃあっ」と直子は気合を入れると振り向いて戦闘態勢になった。
「・・・」あゆはすっきりしないまま振り返えった。
カーン!試合開始のゴングが鳴らされた。
二人は再びリング中央に歩み寄った。
「(・・さっきの直子さんはなんだったんだろ・・でも、今は試合に集中しないとね)」あゆは自分に言い聞かせると、持ち前の集中力で気分を戦闘状態にした。
「たあっ」いきなりあゆが先制した。
バキ・・「・・こんなのぉっ!」直子はあゆのパンチに下がることなく、パンチを返した。
バギ・・「・・まだあっ!」あゆも直子のパンチを食らうが、そのまま返した。
バキ・・バギ・・バキ・・バギ・・大物歌手とカリスママルチタレントが作戦も技もなく殴り合っている。
このストリートファイトを繰り広げる二人に観客はド肝を抜かれていた。
しかし、身長が10センチ大きい直子があゆを押してきた。
「(あ・・やばい・・)」あゆもわかっていたが、ここで避けたりガードすることを嫌がった。直子に自分の力をぶつけたかったのである。
「(この子・・。ふ〜ん・・なるほど・・さすがね)」歌手として成功しているくせに地下リングに上ったり、観客に暴言を吐くなど、世間を舐めた態度に業を煮やしてあゆの対戦相手として名乗りをあげた直子であったが、この殴り合いで自分の持っていたあゆのイメージが間違っていることに気付いた。
「このおっ!」あゆが直子に殴りかかると直子はあゆの拳を手のひらで受け止めた。
「どういうこと?こんな戦い方があなたの戦い方なの?もし、これがあなたのスタイルならこのまま続ける。でもね、もしそうでないのなら私はあなたを軽蔑する」直子がこの試合ではじめて口を開いた。
「え?どういうことですか?」あゆは直子の意図することがわからなかった。
「このままノーガードで打ち合うのがあなたの戦い方なら私はそれに応じる。でも、あなたの戦い方は違うわよね。私は本来のあなたと戦いたい」直子はあゆの過去2戦と違う戦い方をして意地になってストリートファイトを行うあゆを批判した。
「・・・」あゆは下を向いた。そして顔を上げた。
「すみませんでした。これからはあゆらしく戦います。よろしくお願いします。直子さんっ!」あゆはペコっと一礼すると軽いステップを踏み、普段のボクシングスタイルになった。
「さあ、第2ラウンドの開始よっ!」直子もコクっとうなずくとストリートファイターだったようにどっしりと構えた。
「(組み合ったら体格で負ける・・外から崩さないと・・)」あゆはステップワークで直子を中心に円を描くように動き、時折、ジャブを繰り出す。
直子もあゆを追うように身体の向きを変え、あゆのジャブに対応していた。
パシーン!「くっ」乾いた音が会場に響くとあゆのローキックが直子の内股を叩いていた。
この一発でリズムを完全に作り出したあゆは80センチのバストもいっしょにリズムに乗せ、変幻自在にジャブとローキックで直子にダメージを与えていった。直子の足は紫色に腫れあがってきた。
「(この子・・うまい・・)」想像以上のあゆに直子は惚れた。
直子はあゆに合わせるように戦い方を変えた。肩の力を抜いてあゆのリズムに自分も合わせていった。学生時代に喧嘩に明け暮れていたときに見出したことである。
「(ん?直子さんも?・・でも、見よう見真似でできることじゃない)」あゆは直子もボクシングスタイルで打撃戦にすると思い込んでしまった。
シュッ・・あゆがローキックを放つと、直子はこことばかり一気に間を詰めてあゆの胸に自分の肩を当てるようにして抱きついた。
「しまった・・っ!」あゆは直子のタックルに慌てると急いで肘を落とそうした。しかし、直子の方が一歩は焼く身体を密着させたためあゆは肘が打てずに懐に飛び込まれた。
「そりゃ!」直子はあゆを抱え上げるとあゆの背中をリングに叩きつけた。
バシーン!「うぐ・・」あゆ自身と直子の体重で背中を打ち付けられ苦悶の表情を浮かべると、その顔の上に直子の86センチのバストが覆い被さった。
「んぐ・・」これは直子があゆをリングに叩きつけたとき、あゆが逃げないように頭を胸で固めていったためである。
「んぐぐぐ・・」直子は86センチのバストをあゆの顔に押し当てた。あゆの頭は直子のバストとリングに挟まれるように締め上げられていく。
ポジションもあゆの顔に直子の胸があるため、あゆのお腹の上にまたがった状態になっている。直子が上体を起こすとマウントポジションになった。
「く・・っ」あゆは必死に不利な状況から抜け出そうとするが、体格に劣るため抜け出せなかった。
バキ・・ゴツ・・「ぐ・・はう・・」直子は上からあゆの顔やわき腹にハンマーやパンチを繰り出した。あゆも出きるだけガードするがいくつかの攻撃を食らってしまう。
「(このままだと・・)」あゆはなんとか直子の腕を押さえようと手を上げると直子のビキニブラに手がかかってしまった。
無我夢中のあゆは掴んだものを引くと直子のブラは引き千切れ、34歳とは見えない張りのある形のよい86センチのバストが露わになった。
「きゃあああっ!」ストリートファイトに長けているとはいえ、直子もバストを露わにされると恥かしそうに胸を隠してあゆから離れた。
あゆは直子が上からいなくなると、とっさにリングの上で前転して低い姿勢で身構えた。
「あ・・。」あゆが視線をあげるとバストを隠している直子がいた。あゆの手には直子のブラが握られている。
「あの・・ごめんなさい・・これ・・」あゆはブラを直子に返そうとした。
「あゆちゃん!私を舐めないでくれる。わざとやったにしてもこれは戦っている最中の出来事。私にすきがあっただけでしょ!」直子はブラを受け取らずにあゆの手を払うと、バストを隠していた手をどけた。
『いいなあ、飯嶋直子のおっぱい・・』観客は直子のバストにうっとりしていた。
「直子さん・・」あゆは持っているブラをリングの上に落とすと、キッと直子を睨みつけた。
「第3ラウンドですね・・」あゆは再びボクシングスタイルを取り、ステップを踏んだ。
「決着ね・・」直子も手をバストから離すとあゆと同じリズムでステップを踏んだ。
直子のステップに合わせて直子の露わになったバストが揺れるとどうしても観客の視線は直子のバストに注がれてしまう。しかし、観客は二人の真剣なファイトに誰もが魅入っていた。ただ、本人たちの意思とは関係なく下半身だけは反応していた。
あゆは直子を相手にすべてを出しきろうと決心した。負けても絶対に悔いだけは残したくなかった。
あゆが円を描くように移動した。直子はあゆの方へ身体の向きを変えようとしたとき、あゆは一気に間合いを詰めて直子の片足にタックルを仕掛けた。
「っ!」虚を付かれた直子はあゆに片足を取られ片足で立った。あゆは取った足の膝に肘を絡めるようにしてくるんっと身体を1回転させドラゴンスクリューで直子の膝を壊した。
「ぎゃあああっ!」直子の口か悲鳴があがった。あゆは直子の傷めた足に自分の足を絡めてそのまま4の字固めを極めた。
「ぐうううっ・・」直子は歯を食いしばって耐える。
「このぉぉぉっ!」あゆは腰を浮かせて身体が汗でびっしょりになるぐらい渾身の力を込めて直子の足を締め上げる。直子は仰向けに倒れ、頭を抱えて藻掻き苦しむ。
直子の全身から油汗が吹き出て、直子のバストがライトに反射され浮かび上がっていた。
『飯嶋、ギブアップ?』レフリーが直子に尋ねる。
「ノォォォッ!」直子は首を横に振ってギブアップをしないとジェスチャーする。
ガツっ!直子は必死で上体を起こすと、あゆの膝にハンマーパンチを落とした。あゆは膝へ反撃で4の字固めを外した。
あゆはとっさに立ちあがると直子の腰に腕を回すと156センチのあゆが166センチの直子を担ぎ上げた。
担ぎ上げるとあゆはアトミックドロップで直子の股間を砕いた。
ガツン・・!「ぎゃう・・」股間の衝撃は直子の身体を通り抜け脳天に抜けた。
「ふんがっ!」あゆは再び自分より体格が一回り以上大きい直子を持ち上げると低くて速い円を描いて直子の後頭部をリングに叩きつけた。
バシーーーン!ジャーマンスープレックスを受けた直子は目の前にたくさんの星が飛んだが、叩きつけられた勢いを使って後転し、素早く立ちあがった。
「そりゃあああっ!」あゆが立ちあがると直子はラリアットをあゆの喉元に叩きこんだ。
バチーーーンっ!「うげっ」ラリアットを食らった瞬間、あゆの身体はエビ反りになっった。
直子は仰向けに横たわるあゆの髪を掴み、自分の股であゆの頭を挟むと腰に手を回してパワーボムの姿勢になった。
「濱崎ぃぃぃっ!」直子は渾身の力をこめてあゆをリングに叩きつけた。
ドッカーン!なにかが爆発したかのような轟音とともにあゆをリングに叩きつけるとそのままあゆの両肩をリングに付けた。
『ワン・ツー・・』直子は勝ちを確信した。『スっ・・』直子は自分を疑った。あゆがカウントスリーが入る直前に返してきたのである。
観客のボルテージは最高潮に達して、全員が足踏みをしている。なかには興奮しすぎて気を失った観客もいた。
『20分経過!あと10分!』会場にアナウンスが流れたが誰も聞いていなかった。正確には聞こえなかったのである。観客の歓声はスピーカーを通すアナウンスさえ遮っていた。
あゆは直子のパワーボムで意識が朦朧として、直子は歳のせいもあったが、あゆの4の字固めとジャーマンでスタミナが底をついていた。しかし、二人はこの戦いを楽しんでいた。
「いくよぉ〜っ!」あゆが直子へダッシュした。直子はカウンターでラリアットを狙った。
ブンっ・・直子のラリアットがあゆ当たるかと思われた瞬間、あゆは屈んで避けた。
直子が慌てて振り返ると、あゆは直子のお腹を膝で蹴り上げ直子を前屈みにすると直子の頭を股で挟んだ。
「させるかあぁっ!」直子が頭を上げようとするとあゆは手を組んで直子の背中に落とし阻んだ。
あゆは直子の腕に自分の腕を絡めると自分より大きな直子の身体を再び持ち上げた。
グッシャーーーっ!あゆはそのまま膝を畳むようにして直子の後頭部をリングに突き刺すように叩きつけた。
あゆのタイガーボムで頭をリングに叩きつけられた直子は仰向けに横たわった。
あゆは直子の腕を取ると、直子の乳房を挟むように足を絡め腕ひしぎ十字固めを極めた。
「ぎゃああああああああああああっ!」直子の断末魔のような悲鳴があがる。
『飯嶋、ギブアップっ?』レフリーも必死の声で直子に尋ねる。
「ノ・・ノォォォーーーっ」直子は悲痛な叫びでギブアップを拒否する。直子は腕が折れようともギブアップしないつもりであった。
「直子さん!ギブして下さいっ!」「お願いですっ!!!」あゆが涙交じりの声で直子に声を掛けた。その歌姫の声は大歓声のつきぬけて、観客の誰にでも聞こえた。
直子はあゆの声で自分が意地を張ることになんの意味があるのか悟るとあゆの足を軽くタップした。あゆは急いで腕ひしぎ十字固めを解くとレフリーに担架の要請をした。
「あゆちゃん・・大丈夫。折れてないよ」直子はあゆにやさしく言うとあゆは全身の力が抜けヘナヘナとその場に座りこんだ。
カンカンカンカン!直子のギブアップから遅れて試合終了のゴングがなった。
レフリーが座りこんでいるあゆの手を持ち上げると観客から大拍手が贈られた。
直子が起きあがるとあゆの手を高々く持ち上げた。観客からはより一層大きな拍手が二人に贈られた。
直子があゆを抱くように包んだ。あゆがあまりにも自分に似ていたからである。
「ありがとう」直子はこれからのあゆの成功を祈って一言だけ口にした。
「ありがとうございました・・」あゆも直子に包まれながらうなずいて返事をした。

激戦の末、1990年代の前半を代表したマルチタレントの一角である飯嶋直子を倒した濱崎あゆは、1990年代の後期を代表する藤原紀華と事実上の頂上決戦を迎えることになるのは時代を代表する人間の宿命なのか・・・。

試合結果:○濱崎あゆ(ギブアップ:腕ひしぎ十字固め)×飯嶋直子


その4

「濱崎さんっ!」一日の仕事が終わり、帰り仕度をしていた濱崎あゆみの元へ鈴本史華が駆け込んできた。
「はい、なんでしょう?」あゆは驚くこともせず、何気ない顔で飛び込んできた史華に尋ねた。
「阿室さんが・・末広に・・」肩で息をしながら阿室奈美恵が地下リングで末広にリンチされたことを伝えた。
「な・・なんで・・あの人が?」あゆには歌手として成功して確固たる地位を築いている奈美恵が地下リングに上がるなど信じられないことであった。
「よ・・育児費が大変で地下リングにあがったって聞きました・・」史華は悲壮な表情をしている。
あゆと奈美恵はこれといった付き合いはないが、同じレコード会社に契約しているトップシンガーとして良いライバル関係でたまに話をしていた。
「(まったく・・相談してくれればいいのに・・)」あゆはバッグを肩に掛けると地下リングへ走った。
あゆは地下リングの会場につくと、選手用入り口から飛びこんでいった。史華はニヤリと笑いあゆの後を追った。
「濱崎さん・・今日は試合が組まれていないのでは?」入り口を警護する黒服が声を掛けた。
「ごめんなさい。急いでいるんです・・」あゆは走りながら振り向いて黒服に答えると、再び前を向いてリングの方へ向かった。
『末広ぉっ〜ひっこめ〜!』
『そんな汚ねえやり方しかできないのかよっ!』
あゆが観客の罵声が飛び交うリングにたどり着くと、金網に囲まれたリングの上に末広涼子がいた。試合が終わったあとのようで涼子の足元には全裸で血だらけになっている加原朋美がいた。
朋美は試合開始から涼子の凶器攻撃によって反撃することもできず一方的にやられてしまったのである。
「(朋ちゃんっ・・!)」あゆは花道を走り、金網まで到達すると金網に手を掛け朋美に声を掛けた。
「あゆちゃん・・」朋美はあゆの声に一度目を覚ますがすぐに気を失った。
「朋ちゃんっ!」あゆは金網越しに朋美へ声を掛けたが朋美は反応しなかった。黒服がリング内に入って朋美を担架に乗せるとあゆの側を通り、医務室へと連れて行った。
「末広っ!」あゆは金網の入り口からリングに上がると涼子と対峙した。
「あら、歌姫さまの濱崎あゆみさんじゃないですか。こんなところへどうされました?」涼子は嫌味ったらしく話した。
「どうされたも、あなたが一番知っているでしょう。阿室はどこにいるの」あゆは奈美恵のことが気掛かりであった。
「阿室?ああ、今ごろ医務室で寝ているんじゃないの?こどもを産んでいるには、一応、見ることができる身体だったし、それになかなかの悲鳴だったね」涼子は笑いながら答えた。
「末広ぉ〜・・」あゆは拳を握ると怒りで身体が振るえた。
「なにをそんなに怒っているの?せっかく、あなたのライバルを潰してあげたのに。感謝して欲しいぐらいね。あゆ姫さま」涼子は嫌味ったらしく続けた。
「許さない・・絶対に許さない。許すもんかあっ!」あゆの怒りが頂点に達すると、あゆから仕掛けて行った。
「返り討ちにしてやるっ!」涼子もカウンター狙いであゆに殴りかかった。
ガシュ・・「うぐ・・」涼子がカウンターを出す前にあゆのストレートが涼子の顔面にクリーンヒットした。
強烈な1発を食らった涼子はその場に崩れるようにして倒れた。
ガツ・・ガシュ・・バキ・・「ぐ・・」あゆは涼子に容赦なくストンピングを落としていった。
涼子はあゆが想像以上に強いことに驚いたが、じっとあゆの攻撃に耐えていた。
涼子が一方的に攻め込まれていると、音も立てずにあゆの後ろへ史華が近づいた。観客も声を出してあゆに警告を発していたが、あゆは興奮しきっていたため観客の声が届いていなかった。
バリリリっ!「ぎゃうっ!」あゆの身体に強烈な衝撃が走るとあゆは気を失った。
史華の手には、スタンガンが握られていた。史華はなんのまぶりもなく、あゆにスタンガンの電流を浴びせたのである。
黒服は涼子と史華を止めようと慌ててリング内に入ろうとしたが、山口誉子が割り込むように邪魔をしてリングに入ると内側から持っていた鎖で固定してしまった。
「う・・うう〜ん・・」あゆは目を開けるとライトの光が眩しかった。
「あら・・あゆ姫さまがお目覚めになりましたね」涼子が声を掛けてきた。涼子の声で我に返ったあゆは起きあがろうとしたが足が動かなかった。正しくは誉子と史華があゆの足を押さえていたため動けなかったのである。
「くっ・・。卑怯者っ!放せっ!」あゆは足をばたつかせ逃れようとしたが、二人に片足ずつ持たれていたため逃れられなかった。
「卑怯?それって私達にとっては褒め言葉なんだよねっ」涼子は持っていた竹刀をあゆのお腹に振り落とした。
バシィーン!「あうっ」タンクトップの上から殴られたが竹刀の衝撃はあゆの身体を突き抜けた。
「タンクトップにGパンなんてこのリングには似合わないわね・・」涼子はあゆが起きあがれないようにあゆの顔にお尻を向けるようにあゆの胸に腰を掛けると、あゆのベルトに手を掛けた。
「や・・やめろぉっ・・」あゆは足をばたつかせて抵抗したが、涼子によってジーンズが脱がされてしまった。
「へえ。歌手でもずいぶんすけべな下着を着けているのね」涼子はあゆの豹柄のTバックパンティを見ると笑い、ジーンズを金網の外に投げ捨てた。
「女の裸を見てなにが楽しいのよっ!この変態っ!」あゆは涼子のお尻の下から言った。
「変態?こんな下着を穿いている奴に言われたくないねっ!」涼子は竹刀のグリップ側をあゆの股間に突き立てた。
ズボ・・「あう・・っ」パンティ越しであったためあゆの秘裂の中には入らなかったが、あゆは敏感な秘裂への刺激で身体を反らせた。
「感じてるの?こんなことで感じるなんてどっちが変態なんだろうね!」涼子はグリグリと竹刀を動かし始めた・・。
「や・・やめろ・・やめろって言ってんだよぉっ!」あゆは自分の目の前にある涼子のお尻の秘穴に向かって指を立てていった。
ズブ・・「ひええっ」涼子は経験したことのない刺激によって身体に電気が走ると、跳ねるようにあゆの上から逃げていった。
「てめえらもいつまで足をもっているんだよっ!」あゆが腹筋のトレーニングのように上体を起こすとその勢いを使って誉子と史華を殴り二人を突き放した。
「どこに指を突っ込むんだよっ!」涼子が腰をもじもじしさせている。
「暴漢に襲われたときの常套手段だって知らないの?もしかしてばか?あ、ごめんね〜もしかしなくてもばかだったね〜」あゆは末広を挑発していた。同時に3人を相手にできないため、涼子を挑発することで涼子からまず仕留めようと思っていた。
「ばか・・ばかですってぇ〜っ!」あゆの思惑通りに涼子が逆上して、竹刀を振りかざしひとりで突っ込んできた。
「ほんと・・ばかね〜」あゆは狙い通りと一言呟くと涼子の竹刀をかわして、涼子に反撃した。
ガシャーン!「ぎゃう」あゆが涼子に殴りかかったとき、涼子といっしょに動いていた誉子があゆに喧嘩キックを叩きこむとあゆは金網に叩きつけられた。
「甘いんだよ」ガシャーン!!「あう・・」誉子があゆのTシャツを掴んで引き寄せるとあゆの頭を金網に叩きつけた。
「3人いるってことを忘れたあんたの方がばかなんだよっ!」史華があゆの後頭部に喧嘩キックを叩き込み、金網にあゆの顔を押し付けるようにしていった。
「あううう・・」あゆはあゆの額から血が滲んできた。史華が足を放し、誉子と史華があゆの腕を持って涼子の方へ向けた。
「あんたには恨みはないけど、痛い目にあってもらわないとねっ」涼子は竹刀を血が滲んでいるあゆの額に振り落とした。
バシーン!!「あが・・」あゆの目に火花が飛んだ。
ガシャーン!!!すぐさま誉子と史華は二人であゆの腕を引くとみたびあゆを金網に叩きつけるとあゆの額は割れて血が溢れ出てきた。
「うう・・」力なくそこ場に座り込んだあゆは朦朧としていた。
「どうしたんだい、さっきまでの威勢のよさは?」涼子は勝ち誇ったようにあゆを足で小突くとあゆはそのまま横たわった。
「仕方ないねえ・・おい」涼子が指示をすると誉子と史華はあゆのタンクトップを脱がしてチューブブラ(ストラップのついていないブラです:著者)とパンティだけにした。
「ブラも豹柄かい?仕事が終わったら彼氏とデートでもしようと思っていたんかい?しばらくはデートもできない身体になるから悪いことしたねえ」涼子は誉子と史華に押さえられているあゆのお腹を殴り始めた。誉子と史華もあゆを押さえながらあゆのお腹を膝で蹴り上げた。
バシュ・・ボシュ・・ズボ・・「ぐ・・あう・・げえ・・」あゆの身体は殴られるたびにくの字になり、あゆの口からよだれが垂れてきた。
「まだまだ、こんなんじゃ終わりにしないよ」3人はなおもあゆのお腹を潰していく。
あゆの口から胃液のようなものが溢れ、血も混ざっていた。
観客は凄惨な光景に言葉を失っていた。誰もがあゆが殺されると思った。
次第にあゆは自力で立つことができなくなり、誉子と史華に抱えられるように立つようになった。
「これで抵抗はできないだろうよ・・客が黙りこんでるから楽しませてやらないとな」3人はあゆをコーナーに連れていくとあゆの腕をトップロープに絡めると誉子と史華があゆの足を持ち開いた。
「お客が歌姫さまの美しい声のあえぎ声を聞きたいってさ・・」涼子はあゆの股間に手を伸ばすと指をパンティの中に入れると秘裂に這わせた。
「やだ・・やめてよ・・へんたい・・」あゆは腰をくねらせて涼子の指の侵入を防いだ。
「変態ぃ?ばかだの変態だのって、さっきから勝手なこと言ってんじゃないんだよっ!」涼子はあゆのパンティから指を抜くと、竹刀をあゆの股間に叩きつけた。
バチーン!「ひゃあう・・」涼子が渾身の力であゆの股間を叩いたため、竹刀が耐えきれずに真っ二つに折れてしまった。あゆは股間にいままで経験したことのない衝撃を受けると跳ねあがるように身体を反らせてぐったりした。
「おとなしくしてりゃあ、痛い目にはあわないのにてめえもばかだね」涼子はあゆのショーツの股間部分に手を掛けるとそのまま引き千切り、あゆの秘裂を人目にさらけ出した。
「ああん・・いやあ・・」あゆはあまりの羞恥に泣き出しそうになった。
「せっかく、やさしくしてやろうと思ったんだけど、それはやめだっ」涼子は竹刀を持ち返ると皮で覆われた竹刀のグリップをあゆの秘裂に向けた。
「いや・・やめて・・」あゆは戦意を失い、涼子に悲願した。
「皮だから滑りが悪いかもしれないけど、あんたが濡れりゃ気持ちいいだろうよっ」涼子は竹刀をあゆの秘裂に突き刺そうとした・・。
ガツ・・「ぎゃう・・」その涼子の後ろで誉子がカエルが潰れたような声を出した。
「3対1なんて卑怯と言うより哀れだね」誉子を襲った人物が誉子のビキニブラを掴んで股間に蹴りをいれ、ビキニブラが破けて露わになった誉子の93センチの乳房をつま先で蹴り上げた。
乳首からつま先蹴りをえぐられるように飲みこんだ誉子の乳房は簡単に潰れた。
「誰っ!」涼子が振り向くと、その人物は史華に攻撃を仕掛けていた。
史華の顔面にパンチを叩きこみ、史華の顎をあげると突き出されるようになった82センチの乳房に踵を落とし、そのまま強引に史華のブラといっしょに足を下ろした。
史華の乳房が踵を飲みこんだ後、無理矢理に下に引っ張られたため史華の乳房も完全に潰れた。
潰れた乳房を押さえて誉子と史華はうずくまった。
その人物は二人をあっという間に料理するとあゆの側に寄り、自分の穿いていたジーンズを脱いで投げるようにあゆに差し出してからあゆをロープから解放した。
「いつまでいじめられっこでいるつもりなの?あなたはそんなに弱かったのかしら」あゆに聞き覚えのあるハスキーな声が届いた。
あゆは顔を上げてその人物を見て驚いた。
「宇田多さんっ・・?」アメリカを中心に歌手活動している宇田多ヒカルが立っていた。
「あのさあ、それぐらいで泣かないでくれないかな。それともさあ、日本の地下リングってこんなもの?」ヒカルは胸を押さえてうずくまる誉子と史華に言った。
ヒカルはリングに上がった経験こそはないが、気分転換でアメリカの地下リングに遊びに行っていたのである。その知名度でヒカルはアメリカの地下リングのレスラーともすぐに仲良くなり、地下リングの戦い方など話を聞き、たまに教えてもらってもいた。
「濱崎さん・・とっととそれを穿いて末広さんと決着をつけてください。私は誰だかわからないけどあの二人を抑えておきますから」ヒカルには涼子はわかったが、誉子と史華はどこの誰かもわからなかった。
「誰だかわからないけど、あなたたちの相手は私がしてあげる。ヒカルはハイネックシャツにハイレグのパンティという姿で誉子と史華に近寄る。
「誰だかわからないって・・ふざけたことを言うなっ!」誉子と史華は立ちあがると身構えた。
「わからないことはわからない。これって普通のことでしょ?わかっているのは地下リングの選手だっていうことだけ。それと、私は実際に戦うのははじめてだから加減っていうのがわからないから」ヒカルは自分の袖を引き破くと右の拳に巻きつけた。
「はじめてだって〜っ!舐めるんじゃないよっ!」史華がヒカルに殴りかかった。
ガジュ・・「んぐ・・」ヒカルはカウンターで右の拳を史華の口の中に突っ込んだ。いきなり拳を突っ込まれた史華の前歯が折れて口は裂けた。
「メジャーな地下リングは知らないけど、アメリカのスラムだとね、これぐらいはいつもやってることみたい」ヒカルは史華の口の中にある拳をリングに叩きつける。史華は後頭部をリングに叩きつけられると同時にヒカルの拳が喉の奥まで入ってきて呼吸ができなくなった。
ガン・・ガン・・ガン・・ヒカルは拳をリングに叩きつけるようにしてなんども史華は後頭部をリングに叩きつけた。
誉子は史華を助けに行きたかったが、いままで見たことのない残虐な光景に身体が動かなかった。あゆもジーンズに片足を通した状態で止まっていた。フランスで鍛えてきた涼子でさえもその光景に身体が硬直していたので無理もなかった。
ヒカルが全体重を乗せて、史華の後頭部を打ち付けると史華は白目を剥き、全身を痙攣させ失神すると失禁もした。
観客の中にもこのおぞましいほどの残虐さに失禁したり、気を失うものがいた。
ヒカルが史華の口から拳を抜くと史華の歯もいっしょに抜けてきた。
ヒカルは立ちあがり、誉子の方に向いた。
「ひぃぃぃ・・いやあ・・やだあああああっ!」誉子は必死で逃げようとした。金網の入り口から出ようとしたが、自分で鎖を使って固定ししてしまったため出ることができなかった。
誉子は入り口から出れないとわかると金網をよじ登ろうとしても慌ててしまってうまく登れなかった。
「ヒィィィっ!」ヒカルが誉子の髪の毛を掴むと、誉子は恐怖の悲鳴をあげた。
ガシャーン!バシーン!ヒカルは誉子の顔面を金網に叩きつけると、髪を引き誉子をリングに投げつけた。このとき、ヒカルが掴んでいた誉子が抜けて何本もの髪の毛がヒカルの拳に絡んでいた。
「あうう・・あう・・うう・・」誉子は失禁しながら言葉にならない声を発し、命乞いをした。
ヒカルは悩んでいた。実戦経験がないヒカルはこれ以上やっていいものなのか、それともこれで止めた方がいいのかわからなかったのである。
結局、ヒカルはアメリカで見てきた地下リングを思い出しながらそのままマネをした。
「負けを認める?なら、素っ裸になってその汚ねえプッ○ーをこっちに見せるんだな」ヒカルは思い出しながら言ったため自分が何を言っているのかわかっていなかった。
「は・・はい・・」誉子はヒカルの言葉がアメリカ地下リングのマネだとはわかるはずがなく、素直に従うと自分からビキニショーツを脱いでM字に足を開いてヒカルに秘裂を見せた。誉子は媚びるように笑顔を作っている。
このとき、ヒカルの頭の中はスラムの地下リングで戦っている幻想でいっぱいになっていた。
「Bitch!」ヒカルは誉子の秘裂につま先を突き刺した。無抵抗の誉子の秘裂はスッポリとヒカルのつま先を飲みこむと誉子は身体をしならせた。
「あ・・足、開いたのに・・」誉子は一言残して仰向けに倒れて失神した。
誉子も史華と同じで身体をヒクヒクと痙攣させ、白目を剥き、泡を吹いた。
「ん?」ヒカルは我に返ると、自分のつま先をみて驚いた。つま先だけでなく足の甲も完全に誉子の大事なところに突き刺さっていたのである。
「ひゃっ」ヒカルは急いでつま先を抜くと、思い出したようにあゆの方を見た。
あゆと涼子はヒカルに見入ってしまって硬直したままであった。あゆに限ってはヒカルから受け取ったジーンズに片方だけ足を通したまぬけな状態であった。
ヒカルの視線を受け、我に返った二人は動き出した。
「濱崎ぃぃぃっ!」涼子が持っていた竹刀の一部をあゆに投げつけた。
「ちょ・・ちょっと待ってよ・・」あゆは急いでジーンズを穿こうとしたがバランスを崩し尻餅をついた。
「待てと言われて待つ奴がいるかよ!」涼子はお約束の返事を返すとあゆに掴みかかった。
あゆはなんとボタンは掛けれなかったがジーンズを穿き終えると、あゆは涼子の手を取り、うまくかわして脇固めを極めた。
「ぐう・・」涼子の肩が悲鳴をあげはじめる。
「卑怯な手段しかできないあなたの実力なんてこんなものなんだよね〜」あゆは涼子の肩を締め上げていく。
「ちっくしょぉ・・」涼子は必死に耐えている。
「ところで、あなた。あなたの力じゃ、地下リングをこうやっては扱えないはずだよね」あゆは涼子の仲間である史華が自分のところへやってきて地下リングに誘い、3人掛かりで攻めてくることに疑問を持った。
「な・・なにが言いたいのよっ!」涼子はあゆの脇固めから逃れようと必死だった。
「あなたを手引きした奴がいるんじゃないの?」あゆは推理したことを言ってみた。
「そ・・そんな奴、いるわけないじゃない・・」涼子は慌てながらあゆの言ったことを否定した。
「ずいぶん、わかりやすい返事をありがと」あゆは涼子が誰かに指示されていることがわかった。
「そ・・そうよっ、あんたが、最近、ここででかい顔してるから・・」しかし、涼子は必死に自分を動かした人物などいないとでたらめを言った。
「く・・こんな技で負けられるかあっ!」涼子は普通に返そうとしてもこの脇固めからは抜けれないと思い、あゆのブラに手を伸ばした。
「あっ!」あゆはブラは肩紐がないため簡単に引き千切られた。
『おおっ!』いままで声が出なかった観客からジーンズのトップレスになったあゆを見て声があがった。
「ちょっと・・返してよっ」あゆが返してもらうために手を伸ばすと、涼子はブラを差し出したが、あゆの手に届く瞬間に引っ込め、観客席に投げ込んでしまった。
『あゆのナマ下着だっ!』
『こっちによこせっ!』
観客は投げこまれたあゆの自前の下着に殺到し、乱闘寸前になると黒服たちが取り押さえなんとか収まった。
「ふざけたことをっ!」あゆは隠していた手をどけると80センチの乳房が露わになった。このとき、あゆの戦闘モードがかわったことに涼子も含めて誰も気付かなかった。
もちろん、観客も気付いていない。観客の興味はすべてあゆのバストに集中され、下半身が激しく反応させていた。
「歌手からAVに行けば?絶対に売れるか・・!?」涼子があゆを兆発すると・・・。
ズブ・・「あゆのバストを見世物にしてくれた償いはしてもらわないとね〜」あゆは涼子が投げつけた竹刀の一部を拾うと折れて尖った方を涼子の乳房に斜め下から刺した。
「ぎゃあああっ!」一瞬遅れて、涼子の悲鳴があがった。
「泣いて謝ったって揺るさないからね」あゆは涼子のビキニブラを取るとグイグイと竹刀を押し込んだ。
「ああ・・おっぱいが壊れる・・」涼子は下から刺されているため逃げることもできず、ただバストにくる強烈な痛みに耐えるだけであった。
「壊しているんだから壊れるにきまっているよね」あゆはぐっと押し込むと竹刀は涼子の乳房を貫通した。あゆは貫通させてから一気に引き抜いた。
「ぎゅええええっ!」涼子の断末魔があがる。乳房からはおびただしい量の血が溢れ出てきた。
「バストって二つあるのよね・・」あゆは竹刀を持ち返ると、涼子の方へ向けた。
「いや・・やめてください・・」涼子はヒールから女に戻っていた。
「そのセリフは、さっきあゆも言ったんだよね」あゆは踏み込むと傷付いていない涼子の乳房の乳首に刺さった。
ズブ「ぎゃっ・・」涼子は後ろに下がるようにしてなんとか抜こうとしたが、あゆがいっしょに前進するため抜けなかった。そのままコーナーに詰まると、勢いを得た竹刀は深く涼子の乳房に刺さっていった。
「ぎゃえええええっ!」涼子の断末魔がまた上がる。
「ひぃぃぃ・・ごめんなさい・・もうしわけございませんでした・・だから、そのまま動かさないでください・・お願いします・・」涼子は必死になってあゆに媚びを売った。
「やだね」あゆは冷たい一言といっしょに竹刀を涼子の乳房から引きぬいた。竹刀を引きぬいたときに涼子の乳首は引き千切られるように乳房から離れていった。
「ああ・・私のおっぱいが壊れちゃったぁ・・」涼子の目には竹刀に引っかかっている自分の乳首がよく映っていた。
「償ってもらうって言ったよね〜。これで済んだと思ってないよね〜」あゆは絶望の淵に立たされた涼子をボディスラムのように抱え上げるとコーナーに逆さ吊りにした。
「あゆの大事なところにこれを入れようとしてくれたよね〜」あゆは涼子のビキニショーツを引き千切った。
「ああん・・」涼子はいままで何人ものアイドルに対してやってきたことをあゆにやられると思うと暴れはじめた。
「暴れるなっ」あゆは膝で涼子のお腹を蹴り上げ黙らせた。
「それにしてもあなたの大事なところって汚いなあ。すっごい臭そうだし・・」あゆは涼子の秘裂を見て感想を言った。
「はい・・私のお××こは汚くて臭いんです・・だから・・もう・・お願いします・・」涼子はフランス地下リングで鍛え上げられた自分より残虐なあゆの行為を自身で体験すると、あゆの家畜となっていた。
「ま。カンケーないけどねー」あゆは涼子の言葉に耳も貸さずに竹刀のグリップを一気に涼子の秘裂に突き刺した。
「あああん・・・」皮でできている竹刀のグリップは滑りが悪く、涼子の膣内を強く刺激しながら飲み込まれた。
「それでさ、本当のことを言って欲しいんだけど・・」あゆは屈んで涼子に尋ねた。竹刀はまだ握られたままである。
「本当のことって、なんでしょうか・・」バストをめちゃめちゃにされ、大事なところに竹刀を挿入された涼子はパニックに陥っていたため、あゆの言ったことが理解できなかった。
「この後に及んでなにをゆーかなー。誰の指示でこうしてるの?」あゆは円を描くように竹刀を動かし始めた。
「あ・・ああん・・、そ、それは阿室さんに頼まれて・・」涼子は奈美恵の指示であゆをはめようとしたことを話した。
「なっ・・なんでっ・・!」あゆは驚くと立ち上がり客席を見た。すると奈美恵が会場から出ていこうとしていた。
「阿室ぉっ!」あゆが呼んだが奈美恵はそのまま退場してしまった。
「あゆさん・・早く、抜いてください・・」涼子はあゆにお願いした。
「うるさいっ!」あゆは一度抜くと、再び竹刀を涼子の秘裂に突き刺した。
「あううん・・」涼子は痛さと快楽の中、落ちていった・・・
試合後、チェーンカッターで鎖が切られ涼子、誉子、史華の3人は急いで医務室に運ばれていった。
「なんかさあ〜、みんなもよく知っている人がなにか企んでいるんだよね〜、感じ悪いね〜」あゆは自分のタンクトップを拾って着ると、観客にあいさつを済ませヒカルにもお礼を言った・・・。
医務室に運ばれた涼子、誉子、史華はすぐに治療がはじめられた。
史華は試合後に黒服たちがリングからかき集めた歯と史華が飲み込んでしまっていた歯をそのまま移植するだけで済んだ。
誉子は秘裂に裂傷があったもののあまり重症ではなかった。それ以上に、精神異常が認められたため一時はグラビア復帰も危ぶまれたが、地下リングの高度な精神治療のおかげでなんとか最悪の事態は免れた。
涼子は外傷が酷すぎたたため長時間に及ぶ手術が行われた。地下リングの高度な医療技術に貫通した乳房も千切れ飛んだ乳首も再生され数ヶ月後には傷跡もない状態になっていた。ただ、この手術によって数センチではあるが涼子のバストは大きくなっていた。
3人の治療が進められているころ、地下リングでは緊急会議が行われていた。
会議の内容は、あゆの乱入でもなく、涼子、誉子、史華、奈美恵に関してでもなかった。
あゆを救うために乱入してきた宇田多ヒカルについてだった。
会議の結果、宇田多ヒカルの残虐ファイトは他の選手を再起不能にする恐れがあるとして、宇田多ヒカルに永久VIP権を与えるとともに、いかなる場合でもリングに上がり戦わないという内容の誓約書が作成された。

末広軍団の残虐ファイトに苦戦したが、末広軍団より残虐なファイトができることも証明した濱崎あゆみ。阿室奈美恵という1990年代を席巻した歌手の出現で地下リングは新たなる展開へ進んでいくのであった。

試合結果:
○濱崎あゆみ(KO:???)×末広涼子
○宇田多ヒカル(KO:マウスブロー?)×鈴本史華
○宇田多ヒカル(KO:???)×山口誉子
なお、宇田多ヒカルは永久VIPとして永久引退選手とする。


その5

「あゆぅ〜っ・・さん」意気込んで濱崎あゆみを呼び捨てしようと思ったが、本人を目の前にして意気消沈したのは鈴本あみであった。
「ん?あみちゃん、元気だった?」あゆは読んでいた資料と置くとニッコリしてあみに話しかけた。
「あ、こんにちは。おかげさまで元気にしています」あみは慌てながらあいさつをした。
「あの・・ですね・・」あみは唐突だとは思ったが話をはじめようとした。
「うん。地下リングの申し込みでしょ?」あみは自分から言い出そうとしたことをあゆに言われて驚いた。
「でも、悪いけど、あみちゃんはパス」あゆは読んでいた資料から1枚だけ探し出すとあみに見せた。
「あゆもね、最初は遊び半分だったけど、なんかそうもいかなくなってきたから調べてたんだよ。あみちゃんのも見せてもらったけどあみちゃんが地下リングに出場する理由がすきじゃないんだよね・・」あみが歌手として復帰するために、地下リングに出場していることを見抜いていた。
「あそこに出る人はみんなそうだと思います。あゆちゃんはあそこに出る人がみんな嫌いなんですか?」あみはあゆに食って掛かった。
「ん〜〜とね。なんだろ、好きな人もいれば嫌いな人もいる。例えば末広さんなんか好きだよ」あみはあゆが好む人の中で意外な人物の名前が挙がり驚いた。
「彼女はさ、自分っていうのを貫いているじゃん。たしかに、あそこでは嫌われ者かもしれないけど、あゆにはないものを持っているしね。あゆはそんな末広さんみたいな人は好きだよ」あゆは淡々と自分の気持ちを明かした。
「じゃあ、なんで私が・・」涼子が好きであみのことが好きではないのかあみには理解しずらかった。
「勘違いしないでね。あゆはあみちゃんのことは好きだよ。でも、あみちゃんは根本的には歌手として、またあゆと同じ舞台に立ちたいんだよね。あゆより先に『歌姫』だったんだからその気持ちはわかるよ。でも、あんな命懸けのリングなのに一番の目的とはかけ離れたことしてたよね」あゆに言われるとあみには思い当たることがたくさんあった。
「それでも・・今回は違うんですっ!今回はあゆちゃんに勝つことですごく大きなチャンスを手に入れられるんです・・」あみは必死になってお願いした。
「もしかして、大室哲哉さんのプロデュースを受けられるとか?」あゆはあみの目を真剣なまなざしで見た。
「は・・はいっ」あみもあゆの視線に答えるようにあゆの目を見た。
「じゃあ、了解。でも、手加減はしないから覚悟はしておいてね」あゆはあみがチャンスを得たことを祝福するように笑顔を作ると、右手をあみに差し出した。
「もちろんです。手加減されて勝っても私は大室さんのプロデュースは受けれません」あみが差し出されたあゆの右手に自分の手を重ねるとかたい握手でお互いの健闘を誓った。
あみがあゆの部屋から出ていこうとしたとき・・・
「ねえ、あみちゃん。今回の試合に阿室は絡んでるの?」あゆは唐突な質問をした。
「はい・・」あみはうなずくと返事をした。
「ありがとう」
あみはあゆの部屋から出ていった。
『本日のメインイベントを開始しますっ!』
『赤コーナー、復帰がささやかれる初代歌姫〜、T158B80W55H82〜、鈴本〜あみ〜』白いビキニを纏ったあみが観客に手を振る。
『あみちゃ〜ん、復帰おめでとう〜っ』観客はあみの復帰を祝ってくれた。
『青コーナー、20世紀最強〜アジアの歌姫〜T156B80W53H82〜、濱崎〜あゆみ〜』地下リングではスリーサイズをコールするが、このコールになれないあゆは照れ
臭そうに赤面して観客にお辞儀であいさつをする。
『今回の試合はプロレスルールで行います』
あゆとあみはボディチェックを受けるためリング中央に歩み寄った。簡単なボディチェックが済むと両者は自コーナーに戻って試合開始のゴングを待った。
「(あみちゃん・・体調悪いのかな・・)」あゆはあみの顔がむくれて少し赤かったことに気付いていた。
カーン!試合開始のゴングがなると同時にあみがあゆに突進してきた。
「奇襲なんて通用しないっ!」あゆはひらりと軽くかわすとあみはそのままあゆのいたコーナーに激突した。
『あみちゃ〜ん!なにしてるだよ〜』観客から笑いがおこった。
「(やっぱり、おかしい・・)」あゆは足を止めるとあみの方へ近寄った。
「あみちゃん、体調悪いの?」あゆがあみの肩に手を掛けた。
「なんでもないっ!」あみは振り返り様、裏拳をあゆの顔に放ったが簡単に避けられてしまう。
「あ、そう・・それならいいんだけど・・」あゆはいつものようにボクシングスタイルを取ると軽快なステップワークをはじめた。
「このぉ〜〜っ!」あみはあゆの動きに関係なくまた突進してきた。
「・・・」あゆはなにごともないようにかわす。
「ほらっ!私はすきだらけでしょっ!攻撃しないのっ」あみが振り向くとあゆを挑発した。
「言われなくても攻撃してあげるよ」あゆは踏み込むとあみのボディを責めていった。
バシュ・・ボシュ・・ズボ・・ズシュ・・「あう・・ぐ・・んげ・・はうっ・・」あゆの攻撃はおもしろいほどあみのボディを捉えていった。あみは歯を食いしばって耐えているだけでガードもしようとしていなかった。
「あみちゃん、やる気あるの?」あまりにもあみがおかしいのであゆは攻撃の手を止めた。
「やる気ならありますっ!こうやって・・」あみはいきなり手を伸ばすとあゆのブラを掴もうとした。
「なっ・・!」あみの手を払うようにしてブラを取られることは防いだが、思いもしないあみの行動にあゆは驚いた。
「あゆちゃんこそ、やる気があるんですか?顔だって殴らないし、プロレス技だって仕掛けないし・・!」あみは半分ヒステリー状態になっていた。
「(あみちゃん・・)」あゆはあみの異変が尋常ではないと思うと足を完全に止めて、ノーガードになった。
「そんなに言うなら、あみちゃんこそやる気を見せてよね」あゆはあみを誘った。
「こ・・このおぉっ〜っ」あみはあゆの顔を殴りにいった。
バチン・・ビチン・・あみのパンチはあゆの顔を捉えた。あゆがあみに殴らせているのである。
「どうしたの?こんなんであゆに勝つつもりだったの?」あゆは殴られながらあみに尋ねた。
「さっきから、お姉さんみたいにうるさいなあっ!」あみはがむしゃらになってあゆを叩き続けた。その目には涙が浮かんでいた。
「っ!?あみちゃんっ?」あゆはヒステリー状態になりつつあるあみをおとなしくさせるために動いた。
パシーンっ!乾いた音が響く。あゆがあみのほほを平手で打ったのである。
あゆは続けて、あみの股間に手を掛け抱え上げるとボディスラムであみの身体をリングに叩きつけた。
叩きつけるとき、あみの股間に掛けた手がヌルっと滑った。
「ん?」あゆは自分の手を見ると、びっしょりに濡れていた。
自分の手からあみの方へ視線を移すとあみは仰向けで横たわり、顔を両手で隠していた。
あゆはあみの股間に視線を移すと、異常なほどにあみの股間は濡れてビキニショーツでは抑えきれないほど白っぽい液体が溢れていた。
「あみちゃん?」あゆは横たわるあみに近づいた。
「なんで・・なんで、わたしばっかり・・わたしだってがんばっているのに・・」あみは泣いていた。
「あみちゃん、どういうこと?」あゆは問い掛けたがあみは泣くだけで答えなかった。
あゆはすくっと立ちあがると右の手のひらを顔の横に置いてレフリーに言った。
「ギブアップします」
レフリーも観客もあゆの行動に驚いた。
カンカンカンカン!レフリーは観客より我に返るとゴングを要請した。
『ただいまの試合、濱崎あゆみ選手のギブアップにより、鈴本あみ選手の勝利とします』
観客は呆然とした。なにがなんだかわからなかったのである。
あゆは観客に深くお辞儀をするとあみの元に駆け寄った。
「試合は終わり。あみちゃんの勝ちね。でも、あみちゃんの口から理由を聞くまでずっといっしょにいるからね」あゆはあみに伝えた。
あみはあゆの言葉に号泣してから、ボソボソとあゆに訳を話しはじめた・・・。
〜・〜・〜・〜
あみはあゆとの試合を前にして真剣な表情で身体をほぐしウォーミングあっぷをしていた。
コンコン「あみちゃん、いる?」阿室奈美恵と奈美恵の夫のSOMがあみの控え室に訪れてきた。
「こんにちは、阿室さん。今日はありがとうございます。精一杯がんばります」あみは深深とお辞儀をして今回のマッチメイクをしてくれた奈美恵にお礼を言った。
「あのさ〜、どんな理由かは知らないけどいままで休業だったあなたが大室さんのプロデュースを受けるなんておかしな話しなんだけどね」唐突に奈美恵はあみに言った。
「は?どういうことです?」あみは奈美恵の言っていることが理解できなかった。
「だから、あんたみたいなのが大室さんのプロデュースなんて100万年早いと言うこと」
「え?だって、今日の試合だって・・」あみは信じられないといった表情を浮かべている。
「そりゃ、今日の試合は私が組んでもらったけど、それはあなたに濱崎あゆみを潰してもらいたいだけ」奈美恵の冷たい言葉があみを貫いた。
「じゃあ、この試合に勝ったら大室さんの・・」
「そんなことあるわけないじゃない。プロデュースされなくても大室さんのバックアップを受けれるんだから構わないんじゃない」
「そ・・そんな・・っ」
「私の言ったことを本気にするなんてばかねえ」
「酷いっ!」あみは奈美恵につっかかった。
「奈美恵になにする気だよっ!」SOMが間に割り込むとあみを捕まえて控え室のベンチの上に押し倒した。
「きゃあ・・放してくださいっ」あみは必死にSOMの手から逃れようとした。
「へえ・・近くで見りゃなかなかいい身体してるな、奈美恵ほどじゃないがかわいい顔だし・・」SOMはあみのビキニブラに手を伸ばし剥ぎ取った。
「きゃあああっ、なにするんですっ!」あみは必死に抵抗した。
「おとなしくしてりゃ、すぐおわるからよっ!」SOMはあみのビキニショーツにも手を伸ばすと無理矢理脱がせてあみを全裸にした。
「阿室さんっ!あなたの旦那さんがこんなことしててなんとも思わないんですか?」あみは奈美恵に言った。
「別にぃ、あなたなんか所詮は遊びのSEX相手になるだけでしょ。風俗の女といっしょ。そんなのにいちいち構ってられない」奈美恵はあみが襲わられているのを楽しむように笑っていた。
「じゃあ、いくぜ」SOMは自分の凶器を出すと、いきなりあみの秘裂に埋め込んでいった。
「あっ・・いや・・」
「へへ・・なかなか締まりがいいぜ・・」SOMは腰を動かし始めた。
「あ・・ああん・・やめて・・」あみの声が弱々しくなっていく。
SOMは涙を流して耐えるあみの身体を大人のおもちゃのように扱い、自分の欲情をあみの膣内に放出した。
「ああん・・」あみは絶望感に覆われた。
「ふう・・中に出しちまったけど、まあいいな。なかなかよかったぜ」SOMは自分の汚れた凶器をあみの口に入れてきれいにするとズボンの中に閉まって奈美恵と控え室を後にした。
「うう・・」あみは身体を横向きにしながらうずくまり泣いた。秘裂からはSOMの放った欲情の液体が溢れ出ていた。
〜・〜・〜・〜
あゆはあみの話しを聞き終えると、立ちあがり客席を見まわして奈美恵を探した。
「阿室お〜っ!」奈美恵を見つけると歌姫の名に恥じない通った声で奈美恵の名を呼んだ。
そのとなりにはSOMもいた。あゆはリングから降りると二人の所へ猛然とダッシュした。
観客はわけがわからなかったが、あゆが客席に飛びこむとあゆの身体を触ろうと手を伸ばしてきた。
あゆは観客に肩や胸、ウエスト、ヒップまで触られたが気にもせず、奈美恵とSOMの元へと向かった。途中で観客が座っていたパイプ椅子を手に取った。
「はあ・・はあ・・」二人の元にたどり着くと肩で息をしながら二人を睨みつけた。
「阿室・・あんたのやったことは鬼畜も同然なんだよ・・」あゆは奈美恵に凄んだ。
「なんだっ!てめえっ」SOMがいきなりあゆに突っかかってきた。
「うるせえんだよっ!この種まき男がっ!」あゆは持っていたパイプ椅子を振りかざした。
グッジャ!「ふぎゃ・・」あゆはパイプ椅子でSOMを殴りつけた。パイプ椅子でも座るところの平面ではなくパイプの部分でSOMの頭を割った。
「あみになんてことしてくれたんだよっ!」あゆは崩れ落ちたSOMになおも攻撃しようとしたが黒服に取り押さえられてしまった。
「放せっ!放せよっ!ぶっ殺してやるんだっ!」あゆの怒りは収まっていない。
「濱崎、いいかげんにしろっ!殺したら、歌手だって続けられないんだぞっ!」あゆを取り押さえる黒服があゆを説得した。
「SOMっ!」あゆの暴走が収まると奈美恵はSOMの元へ寄った。
「ふん・・死ななかっただけ神様に感謝するんだね・・ただね、あんただけは殺してやる。それが嫌だったら逃げてあみとあゆの前に二度と現れないことね・・」あゆはSOMの返り血を浴び、鬼の形相となっていた。
「濱崎・・」奈美恵はSOMを引きつれて退場していった。
あゆの暴走が収まり、奈美恵とSOMが退場すると騒然となった会場が元の状態になった。
あゆは観客に身体を触られないように花道を使ってリングに戻った。
「あみちゃん・・こんど、阿室と戦うことになったよ・・」あゆはあみに報告した。
「あゆちゃん・・ごめんなさい・・」あみは再び泣き出した。
「あみちゃんは泣き虫だね〜」あゆはやさしくあみに微笑んだ。
あみが担架に乗せられると医務室へ連れて行かれた。試合中の外傷などはなかったが、SOMに受けた侮辱で妊娠することを防ぐためであった。
あゆは控え室でシャワーを浴び着替えると、あみの控え室へ向かった。
あみの控え室が近くなるとあみの控え室から笑い声が聞こえた。
あゆは不思議に思い、歩く足を速めてあみの控え室のドアを開けた。
そこには、最初に戦ったことのある安部なつみ(ayu'x01参照)と、自分より年下の女の子たちが10人以上いた。
あみはその女に子たちに囲まれるように、リング上でのことが幻と思えるほど元気な笑顔でいた。
「あ。あゆちゃん」あみがあゆに気付いた。
「あのね、私の友達の猛娘のみんなだよ。あっちから市居沙耶香ちゃんでさやりん。さやりんはいまは猛娘じゃないけど、すごいやさしいんだよ(あみいい氏『再デビューシングル』参照)」沙耶香が敬礼をするように笑顔であいさつをした。
「それで、その隣が安部なつみちゃん、なっちね」なつみはひょこっと顔を出すとウインクしながら手を振った。
「それで・・」あみが楽しそうに猛娘をひとりずつ紹介していく。
このとき、あゆはなつみと戦ったときになつみに酷いことを言ってしまったことを後悔していた。猛娘はわからないが、猛娘の女の子たちに好感を持ったのだ。
あみが猛娘を引きつける魅力があるのか、猛娘が落ち込んだあみを元気付けたのか、あみは一瞬考えたが、そんな小さなことはどうでもよかった。あみが笑顔でいることがなによりもうれしかった。
「あゆみさん、そんなところにいないでこっちにきてくださいよぉ」なつみがあゆの手を引き、輪の中にあゆを連れていった。
「それとね、いつもいないんだけど猛娘の初代リーダーの中澤優子さんで姐さんっているんだよ。すっごくいい人なんだ」あみは優子を最後に紹介するとまた笑顔で猛娘たちと話し始めた。
あゆもこのときだけは、普通の女の子のあゆに戻り、あみと猛娘たちと楽しい時間を過ごしていた。

歌姫対決から思わぬことで濱崎あゆみと阿室奈美恵の直接対決が決まった。
あゆと猛娘の出会いはあみによる偶然なのだろうか。
それとも時代の流れがそうさせたのか。
この時代の流れが受け入れるのは濱崎あゆみと阿室奈美恵のどちらなのだろうか・・・。

試合結果:×濱崎あゆ(ギブアップ:試合放棄)○鈴本あみ

その6

「はぁぁあ・・」濱崎あゆみは深いため息をついて頭を抱えていた。
打撃、スープレックス、サブミッション、残虐ファイトとどれを取っても、地下リングの選手より数段も上であったが、次の相手となるのは小さい頃から沖縄で空手をしていた阿室奈美恵であった。
現在の空手はスポーツ化がすすみ武道というよりショーとなってしまっているが、沖縄の空手と言えば琉球空手と呼ばれ古来からの伝わる人を殺める武道であった。
あゆの強さはこの研究熱心なこともあったが、今回ばかりはどうにもならなかった。資料を読み返すたびに、勝てる要素がなくなっていた。
コンコン・・あゆの部屋のドアを誰かが叩いた。
「はぁ〜い」あゆは返事をするとドアを開き、ドアを叩いた人物と会った。
「こんにちは。濱崎あゆみさんやね」茶髪で関西弁を使う女性があゆにお辞儀をしてあいさつをしてきた。
「は、はあ・・こんにちは・・」あゆはその女性のてきぱきしたあいさつに驚いていた。
「あ・・中澤・・優子さん?」あゆはこの人物を思い出した。
「はい。いきなりお邪魔してごめんなさい」優子はニッコリしていた。
「姐さん・・私も・・」ドアの影からもうひとり大きいバストを揺らして出てきた。
「姐さんって、あんたに言われる筋合いはあらへん・・」優子がバストの大きい女の子に言った。
「姐さんは姐さんです・・こんにちは、あゆみさん」バストの大きい女の子がお辞儀をすると、あゆは着ているキャミソールからその乳房がこぼれるかと思った。
「乙羽です。先日はお世話になりました」乙羽がお辞儀をするたびにあゆは乙羽の乳房がこぼれるのではないかとはらはらしていた。
「これから、時間がとれるやろか?大丈夫なら、いっしょにきてほしいんやけど・・」優子の言葉にあゆは警戒した。また、阿室奈美恵のさしがねかと思ったのだ。
「別にあゆみさんのこと煮たり焼いたりして食べません。ただ、次の試合の応援に来ただけです」乙羽が優子の言葉に続けた。
「応援?」あゆはますますわからなくなった。
「簡単に言うと、スパーリングをせえへんか?」優子が要約して用件を伝えた。
「姐さん、簡単すぎだって・・\(−_−)」乙羽が優子につっこんでいる。
「乙羽はいつから芸人になったんや・・(^^;」優子と乙羽が漫才のようなことをした。
「スパーリングって?でも、どうして・・」二人の漫才を無視するかのようにあゆは尋ねた。
「あみちゃんと猛娘たちって言えばわかやろ」あゆはあみとの試合後のことを思い出した。
「そういうことや。うちらだと役不足かもせえへんけど、少しぐらい役には立つと思うよ」優子の目はあゆを誘っていた。
「そんな・・役不足だなんて・・ありがとうございますっ」あゆは二人に深々とお辞儀をした。
「さ、あいさつはこれまでにして行くよ」乙羽の音頭で3人は優子の手配したボクシングジムへ向かった。
地下にあるボクシングジムのリングに水着の上にTシャツを着て待っていると、B89W59H85の豊満な身体を水着に押し込めた乙羽とTシャツにジャージ姿の優子が入ってきた。優子の手には竹刀が握られている。
優子がそのままエプロンサイドに立ち、いまにでも乳房が水着姿の乙羽がリングの中に入った。
「お願いしますっ」あゆはお辞儀をするといつものようにボクシングスタイルで構えた。
バシーーーンっ!そのとき、優子がリングをしないで叩きつけた音が鳴った。
「われぇ、なめとるんかいっ!本番もその格好で戦えるんかいっ!」優子の怒鳴り声が誰もいないジム内に響いた。
「え・・でも、これはスパーリング・・」あゆはTシャツの下に水着を着用していたが、水着にはなっていなかった。
「そか、あんたはそういうつもりなんやね。乙羽、帰るよ」優子はエプロンサイドから降りると乙羽もリングから出ようとした。
「あ・・申し訳ありませんっ!」あゆは急いでTシャツを脱ぐとリングの外に投げ捨て、二人に頭を下げた。
「あゆちゃん、ええかい。乙羽もうちもあゆちゃんを相手にするわけだから相当な覚悟でやってきた。あゆちゃんが中途半端な気持ちならうちらは帰らせてもらう」優子はリングの下からあゆに忠告した。
「はい。申し訳ございませんでした。徹底的にあゆをしごいてくださいっ!」あゆは深々と頭を下げた。
「よっしゃ、じゃあ乙羽、準備してあげな。あゆちゃん、少しでも手を抜いたらこれでひっぱだくから覚悟せえよ」優子は微笑むとエプロンサイドに登った。
「乙羽とのスパはグラウンドでの打撃はなし。乙羽はプロレス技なら藤原紀華さんに勝ったぐらいの実力やけど、打撃系は素人よりヘタクソやからね」優子がスパーリングのルールを説明した。
「姐さん・・素人よりへたって・・」乙羽は打撃の練習も積んできて少しは自信がついてきただけにがっかりした。
「じゃあ、はじめよか」優子が開始の宣言をするとあゆと乙羽はレスリングスタイルになって対峙した。優子は呆れた顔をした。いくらグラウンド戦といってもあゆがいつものボクシングスタイルを止めていたからである。
二人が対峙してジリジリ詰め寄ると、乙羽が先に動いた。
「(速いっ!)」乙羽のタックルをかわしきれずにもろに浴びると簡単にマウントポジションを奪われた。
「(やばっ!)」あゆは顔を殴られないようにガードした。
ずむ・・「きゃっ」乙羽がマウントからパンチを落としてくると思ったが、乙羽はいきなりあゆのバストに手を掛けて揉み始めた。
「ちょ・・ちょっと、なにをするんです・・」あゆはいきなり胸を揉まれて驚いた。
バキ・・「ぎゃう」あゆは驚いて顔のガードが甘くなると乙羽は狙い済ましたように
あゆの顔を殴った。
「これぐらいできゃあきゃあ言っているようですと、これ以上あのリングには立たない方がいいと思いますよ」乙羽はあゆの乳房を握る手に力を込めた。
「い・・いたい・・」いままで露骨なバストへの攻撃を受けたことのないあゆにとって辛い攻めだった。
「それにマウントを取られたからっていきなりガードはいけません。身体を密着させたり、相手の腕や肩を掴んで攻撃させれないようにないとだめです」乙羽は完全に優位な姿勢になるとグラウンドでのアドバイスをした。
「く・・乙羽ちゃんがその気ならっ!」あゆは乙羽のビキニブラを掴むとそのまま引き千切るように奪い取った。前回の飯嶋直子(ayu'x03参照)ではこれで直子がマウントから逃れることができたのだ。
「あのぉ、今日はお客さんもいないし、別にビキニを取られたからって恥ずかしくもなんともないんですけど・・」乙羽は89センチのナマ乳を揺らすと、腰を持ち上げあゆのお腹を85センチのヒップで潰した。
「ぐえ・・」あゆは口から臓器がぜんぶ出てくるような気分であった。
「そぉれ、もういっこ」ドスン「げぇ・・」あゆの口は酸っぱくなってきた。
「こ・・この・・」あゆは自分の乳房を掴んでいる乙羽の手を取ってサブミッションで返そうと思ったが、乙羽が腕であゆの喉を抑え、顎を上げるように極めた。
「うぐう・・」乙羽の肘があゆの肩を抑えているためあゆはまったく身動きが取れなくなったしまった。
ズガ・・ガツ・・「うぐ・・あう・・」乙羽は無防備となったあゆのわき腹にフックを叩きこみはじめた。
「乙羽っ!」あゆが乙羽に身体を完全に封じ込められてわき腹にパンチを食らうだけになると優子が乙羽を止めた。
「1本目は乙羽の勝ちやね。2本目は止めへんよ。もし、あゆちゃんが失神したりタップしたら止めるけど、今日はあゆちゃんが勝つまで何本でもするからよろしくな。じゃあ、2本目」優子は非情になって2本目を開始させた。
2本目であゆはボクシングスタイルを取った。優子はうんうんとうなずいている。
乙羽がレスリングスタイルで構えると抑えるものがなくなった乳房が左右に揺れている。ホルスタインスタイルと言ったところであろうか。
「さあっ!」乙羽がまたタックルを仕掛けた。たしかに乙羽のタックルは速く鋭かったが、いつものボクシングスタイルのあゆにはよく見えていた。
あゆが乙羽のタックルをかわすと乙羽は前のめりになりバランスを崩した。
「(チャンス!)」あゆはすかさず乙羽を捕まえにタックルを仕掛けたが、乙羽は素早く態勢を整えると、あゆのタックルを受けとめた。
「!?」あゆはタックルでマウントを取れると思ったが、乙羽の動きに驚いた。
乙羽は足を引いてあゆのタックルを切るとあゆはリングに伏せるように手をついた。
「自分の思いこみで反撃するからですよ。相手をしっかり見極めてから反撃しないとだめです」乙羽はあゆにアドバイスを送ると、あゆの両腕を持ち羽交い締めのように締めるとそのまま持ち上げた。
「せいっ!」乙羽はそのままタイガードライバーのようにあゆをリングに叩きつけた。ただ、そのまま落とすとKOさせてしまう恐れがあったので、あゆが背中から落ちるようにした。
ダダーン!「あう・・」それでもあゆの身体には凄まじい衝撃が貫いた。
乙羽は立ちあがり、あゆのビキニブラを掴むとあゆの身体を持ち上げるように引っ張った。
ブチ・・グシャ・・「げえ・・」あゆのビキニブラがあゆの重さに耐えきれずに千切れるとあゆの身体はリングの上に落ちた。それと同時に乙羽があゆのお腹にエルボーをおとしたのである。
乙羽はお腹を押さえて藻掻くあゆの足を取ると、あゆの身体を1回転させ逆エビ固めを極めた。
「ぐうう・・」あゆの身体はCの字に反らされると、あゆは苦悶の表情になった。
乙羽は足を放すと、お尻をあゆの腰の上に乗せあゆの顎を持って引いた。
「これはキャメルクラッチです。地下リングだといろんなバリエーションがありますよ」乙羽はあゆの顎から手をクロスするようにしてあゆの乳房を持つと引き始めた。
「これは、私が最近に編み出したクロスバストクラッチです。おっぱいが千切れそうな痛みとキャメルクラッチの苦しみで相手を攻めます」説明が終わると乙羽は手を放した。
乙羽の言う通りで、乳房への攻撃を受けたことのないあゆは乳房が千切れそうだった痛みで胸を抑えうずくまった。
あゆはここまでやられっぱなしだったが、これはあゆが受けているのではなく乙羽が強かったため、あゆはなにもできなかったのである。
「恥ずかしい攻撃として一番有効なのがこれです」再び乙羽があゆの足を取ると逆エビ固めのようにしてから片足を放した。
「これって、相手の股間がよくみえるんですよね」乙羽はあゆのビキニショーツの股間部分を掴んだ。
「や。やめて・・そこだけはいや・・」あゆは必死に逃れようとした。
「泣いたってだめです」乙羽は非情にもあゆのビキニショーツを引き千切るとあゆの秘裂を露わにした。そのまま、あゆの茂みを掻き分け指をあゆの秘裂に這わせた。
「あっ・・いや・・やめてえ・・っ」あゆは泣き出してしまった。
乙羽はヤレヤレという感じで手を放すと、あゆは身体を丸めて泣き始めた。
優子と乙羽は視線を合わせて肩をすぼめて、あゆが泣き止むのを待った。
「あゆみさん・・すごく辛いでしょ。それにすごく恥ずかしいし。でもね、乙羽たちはそういうことを経験しながら強くなってきたんですよ。あゆみさんならわかりますよね?」乙羽があゆに近づき慰めようとした・・・。
ガツ・・「ぎゃう・・」あゆのパンチが乙羽の股間を砕いた。優子は「(よし!)」と拳を握った。
「乙羽ちゃん・・ごめんなさい。地下リングというところがどういうところだかよくわかったよ。これからはこんなことぐらいでは負けないっ!」あゆは全裸のまま立ちあがると股間を押さえて前のめりになる乙羽の足を取って、ドラゴンスクリューで乙羽の足を捻り上げた。
バキィ!「うぎゃあっ」乙羽は膝を抱えて転げまわった。
あゆは立ちあがるとうしろから乙羽のビキニショーツを掴むと無理矢理に引っ張って乙羽の腰を持ち上げた。乙羽のビキニショーツが破けてしまったが、そのまま乙羽の59センチのウエストに腰を回した。
「これがあゆのバックドロップ!」あゆは速くて小さな円を描いて乙羽をリングに叩きつけた。
バシーン!「あうっ」乙羽はいままでに受けたことのない速いバックドロップに受身が取れず背中をリングに叩きつけられ呼吸が一瞬止まった。
「これからがあゆですっ!」あゆは乙羽の傷めていない足を掴むと脇に抱えてアキレス健固めを極めた。
「あううう・・」乙羽は頭を抱えて藻掻き苦しむ。
「次はこれですっ!]あゆが乙羽の股間をまたぐようにして乙羽の足を抱くと足首を固めていった。
「ぎゃあああっ!」地味に見える技であったが、乙羽の足首が普段では曲がらない方に締め上げるので乙羽はアキレス健固め以上に苦しんだ。
乙羽があゆの足首固めから逃れように動いたため足首はなんとか緩んだが、乙羽は股間に熱いものを感じていることに気付いた。
お互いに全裸のままで攻防を続け、あゆが乙羽の股間をまたぐようにしたため、あゆ秘裂と乙羽の秘裂が擦れ合うようになってお互いに刺激をあたえていた。
「あ・・あゆみさん・・ちょっとまって・・」乙羽は足首の締め上げが緩くなっていたこともあり、あゆに話し掛けた。
「待ったなしだからね」あゆは夢中になって乙羽の足首を極めているつもりであった。
「そうじゃなくて、あゆみさんは股間になにか感じないんですか?」乙羽はあゆに自分の股間に感じていることを伝えた。
「え?・・きゃっ!」あゆもやっと気付いたようで恥ずかしそうに乙羽から離れた。
「とりあえず、ショーツだけでも穿きませんか?」乙羽が提案をすると、あゆは控え室に戻って新しい水着に着替えてリングに戻ってきた。
「あの・・うえも付けてきちゃったんですけど・・」あゆが優子に言った。
「あ、OK。でも、乙羽とのスパはこれでおわりやね」優子はあゆにスパーリングの中止を伝えた。
「な・・なんでですか?たしかに最初は乙羽ちゃんにやられたけど、後半はあゆがペースを握りました」あゆは信じられないといった表情で優子に訴えた。
「ちゃうねん、勘違いせんといて。乙羽の膝がこれ以上は無理やねん」リングの上では裸にタオルだけ掛けた乙羽が優子にアイシングをしてもらっていた。
「これ以上すると、ほんまに乙羽の足が壊れるからね。地下リングみたいに医療設備があるわけやないし、もしものときはどうにもならへんから。わかってね、あゆちゃん」優子があゆに説明をすると乙羽は申し訳なさそうにしてあゆに謝っていた。
「あ・・こちらこそごめんなさい。乙羽ちゃんの足のことをぜんぜん考えていなくって・・・」あゆも乙羽に謝った。
「大丈夫か?乙羽・・。ん?あゆちゃんは精一杯がんばったんやから、これはしょうがないっちゅうとこやな」乙羽もニッコリ笑ってうなずいて優子に同意なことを示した。
「グラウンドの反省点はあとでゆっくり復習するとして、少し休んでおきな。このあと、うちとスタンディングのスパーリングや」あゆはうなずくとリング脇のベンチに腰を掛けた。
「(まだまだ、勉強しなくっちゃ・・)」乙羽とのスパーリングは完全に負けていたことを振り返っていた。

阿室奈美恵との対決を前に思いもしなかった味方をつけた濱崎あゆみ。乙羽とのスパーリングで自分の弱さを知ったあゆみは奈美恵との対戦を前に明るい兆しが見えはじめていた。


その7

「濱崎あゆみ選手と中澤優子選手がそれぞれ、頭には防具をつけて手にはオープンフィンガーのグローブ、足にはすね当てをつけてリングに入場しました」
「あゆ選手は先ほどの私、乙羽とのスパーリングの影響はないのでしょうか?」
「これはやはり年齢差のハンディを埋めるために優子選手が仕組んだ罠だったのでしょうか」
「おや、優子選手がこちらを睨みつけています」
「あゆ選手も睨めつけています。あーっと、優子選手がこちらに歩いてきました」
バグ・・「いった〜い」優子は乙羽の頭を小突くように叩いた。
「乙羽〜。調子に乗るのもいいかげんにしときな」優子は乙羽を叱った。
「だって〜、私の出番が終わってしまったのでつい・・」乙羽は実況中継の真似事をしていたのである。
「そんなに出番が欲しんなら、乙羽のおっぱいでもパンチングボールにしてやろか?」優子が乙羽の乳房に手を当ててにっこり笑った。
「いえ・・遠慮させていただきます・・」乙羽はおとなしくなった。
「(いいなあ・・)」あゆは二人の光景をみて笑っていた。
「あの、中澤さん・・」
「ん?なんや?」優子はきょとんとした目であゆに振り返った。
「あの・・こんど、優子さんと猛娘のみなさんとゆっくりお話したいんですけど・・」あゆはスパーリング以外のことを口にするのはまずいと思ったが、我慢しきれずに口を開いてしまった。
「もちろんOK。そんなん、気にしないで遊びに来たらええやんか。猛娘たちはうるさいほどに歓迎してくれる」優子はにっこりして返事をした。
「姐さん・・私も・・」乙羽も優子に言った。
「乙羽、あんたはだめ。猛娘に悪い影響があったら、あかんからね」優子は笑いながら乙羽に返事をした。
「そんなぁ・・」乙羽はシュンとした感じで首をすぼめた。優子は大笑いしている。
「(中澤優子さんかあ・・)」あゆは普段のTVでは見せない素の優子の不思議な魅力に引かれつつあった。
「あの・・あと中澤さんのこと姐さんって呼んでもいいですか?」あゆは恥ずかしそうに言った。
「別に構へんよ。あゆちゃんの好きに読んだらええよ」優子はにっこりとした。
「さ。あゆちゃん。そろそろはじめよっか」優子はリングの中央に進むとあゆに声を掛けた。
「はいっ!」あゆは返事は元気よく返事をした。
さっきまでばか騒ぎをしていたかと思うと、二人の表情は一転して真剣な表示になった。
乙羽も二人に混ざるかのように真剣な眼差しで二人を見ていた。
あゆは得意のボクシングスタイルで軽快なステップを踏み始めた。
優子はあゆより正対気味に構えた。
あゆは優子を観察するように一定の間を取って優子のまわりをまわり始めた。
しばらく膠着状態が続くといつのまにかあゆの方がコーナーに詰められていた。
優子は特になにもしていなかった。なにもしなさすぎて、それが自然体となりあゆを少しずつ押していたのであった。
あゆは背中にロープが触れるとはじめて自分が押されていたことに気付いた。しかし、なぜ押されていたのかまったくわからなかった。
あゆがコーナーに追いこまれると優子が動き出した。
バシーン!「っ!?」あゆは条件反射的に優子の蹴りを受けていたが、優子の攻撃はぜんぜん見えていなかった。
バシ・・ビシ・・パチンっ!「つっ・・」あゆは上半身への攻撃はなんとかガードしていたが、時折くるローキックはあゆの足を捉えていた。
ビシ・・パチン・・バシ・・ビシ・・パチン・・あゆの足は次第に色が変わってきた。
「く・・」あゆはこのままガードだけではまずいと思ってパンチを出していった。
ブンっ・・優子は特に避けようとしなかったがあゆのパンチは空を切った。
間合いが遠すぎたのである。これまで優子は蹴りでしか攻撃していなかった。そのため、間合いはそんなに近くなくともよかったのである。
あゆはがっくり肩の力を落とした。敵うはずがないと思ったのである。
優子はあゆに背を向けるとリングの中央に行き、また構えた。
あゆは首を横に振った。どうすればよいのかぜんぜんわからなかったのである。
「あゆちゃんにはうちの間合いに飛び込む勇気がまだないだけや。怖がらんでええから飛び込んでくるとええ。あゆちゃんならできるんやから」優子は構えたままあゆにアドバイスを送った。
あゆは半信半疑のままリングの中央に向かうと優子と対峙した。いつものようにステップを踏むがリズムに乗り切れていなかった。
優子はあゆに向かってクイクイと自分の正面に飛び込むように指示をした。
「(どうにでもなれっ!)」あゆは思いきって飛び込んだ。飛び込むときに無意識のうちガードを固め、インファイターになっていた。
ドガ・・バズ・・「ぐ・・」優子は必死になってあゆの攻撃をガードした。
優子はカウンターを打てなかったわけではないが、あゆがガードをしっかり固めてやけくそになって踏み込みんできたため、カウンターを合わせても力負けすると思ったのだ。
あゆはなにがなんだかわからなかったが殴り続けた。
ドガ・・バギ・・バズ・・優子の身体には触れることはできなかったが、無我夢中に殴り続けていると自分でパンチが出せないほど身体が密着していた。
ポンポンと優子に肩を叩かれて我に返るとあゆが優子をコーナーに押し込んでいた。
「え???」さっきはわからないうちにコーナーに詰め寄られて、今度はわからないうちにコーナーに押し込んでいた。
「そや、勇気を持たんとな・・」優子はあゆの耳元でささやいた。
「さ・・第3ラウンドの開始や・・」優子は再びリングの中央に戻ると、あゆもそれにつられるようにリングの中央に戻り対峙した。
「(勇気か・・勇気、勇気、勇気・・)」あゆはブツブツ呟きながらいつものように構えた。
今度は一気に踏みこみもせず、優子のまわりをまわりもしなかった。そのとき、優子が動いた。
「勇気っ!」あゆは優子の踏みこみに合わせて大きく踏みこむと優子の顔を殴った。
バチーン!「あうっ!」優子の身体は吹っ飛んだ。
「いった〜い・・」優子が口を開いた。
攻撃をしたあゆの方は呆然としていた。
「姐さん・・大丈夫?」乙羽が優子を心配する。
「う〜ん・・かなりやばいね」優子は乙羽に返事をした。
優子は立ち上がるとあゆと対峙した。
「ラストラウンドやね・・」優子は次のダウンですべてが終わると思った。
「はい・・」あゆもわかっていた。
二人が対峙したまま膠着していると二人の胸の谷間に汗が流れこんでいた。
精神戦になったのである。
先に動き出したのはあゆであった。踏み込みもするどく深かった。
「ちっ!」優子は舌打ちすると半歩さがりながら踵であゆの顎を蹴り上げに行く。
「くっ・・」あゆはスウェーでなんとか顎にヒットすることはよけたが、ビキニブラが優子の踵に持って行かれた。それほどまでに間一髪の攻防であった。
あゆは乳房が露わになっても隠すこともせず、優子の目から視線を離さないでいた。
次に先に動いたのは優子であった。踵を振り上げると踵落としをあゆに叩きこんだ。あゆはバックステップで避けたが、優子に間を詰められ遅れを取った。
二人の一進一退の攻防が始まった。乙羽はロープを握る手に力が入り、汗でびっしょになっていた。
バチーン!「ぐ・・」二人が同時にまわし蹴りを叩き込むと、お互いにまわし蹴りを食らった。
「んがあっ!」あゆがまわし蹴りの状態から強引に身体をくるんと一回転させると後蹴りを優子の胸に叩きこんだ。
ドガっ!「ぐえ・・」優子の身体が飛ぶように後ろに下がった。
「それっ!」あゆは一気にラッシュを決めにいった。
ドガ・・バチ・・ズボ・・「あう・・ぐ・・が・・」態勢が不充分のままあゆのラッシュを受けることになった優子はガードしきれずにあゆの攻撃を受けていた。
あゆのパンチが優子のバストを捉えると、優子の乳房が大きくゆれてビキニブラから飛び出した。
「このおぉぉぉっ!」あゆは乳房を揺らしながら必死になってラッシュを浴びせていった。
優子も乳房を大きく揺らし、身体を動かしながらあゆのラッシュを受けていた。
「たあああっ!」あゆが大きく踏み込んでからストレートを放った。
優子はガードをしたが、あゆのストレートがガードを突き抜け優子の身体を吹っ飛ばした。
ドガン・・「あう・・」優子はそのままコーナーに身体を打ち付けた。
そのとき、あゆと優子の間にタオルが投げこまれた。乙羽が投げたのである。
「勝負ありです。姐さん、いいですよね?」乙羽がコーナーに寄りかかる優子に尋ねた。
「サンキュ、乙羽ちゃん」優子は乙羽にニッコリと笑った。
「(やった〜っ!)」あゆは純粋に喜んだ。最初に自分が戦意を失うほどの強さを見せた優子に勝ったからである。
「あゆちゃん」優子はあゆに親指を立ててウインクをした。
「あ・・ありがとうございました」あゆは大きなアクションでお辞儀をしてお礼を言った。
二人のスパーリングが終わると二人の身体から滝のような汗がながれた。
いままで、緊張と集中で止まっていた汗が一気に吹き出たのである。
「あゆちゃん、シャワーでも浴びようか?」優子は汗をかいた仕草をしてあゆに言った。
「はい」あゆもニッコリしながら返事をした。
「私も〜」乙羽も自分も混ぜるように言った。
「じゃあ、乙羽の巨乳でも拝まさせてもらおうか」優子
「え〜〜っ・・。別にいいですよ〜」乙羽は自分の乳房を持ち上げるように返事をした。
3人は笑いながらリングを後にしてシャワールームへ向かった。
3人がスパーリングからあゆの部屋に戻ると、今回のスパーリングの反省をするため、撮影したビデオを見た。
最初はあゆと乙羽のグラウンドのスパーリングであった。
ビデオを観ながら3人はいろいろと話していたが、後半になると言葉がなくなった。
「これって・・やばいやね・・」優子。
「う、うん・・」乙羽。
あゆはうなずいている。
3人はじっとビデオを観ているが、そのビデオでは裸のあゆと乙羽が股間を合わせてできあっているシーンであった。
プチ・・優子がビデオのスイッチを切ると3人は顔を見合わせて笑った。
「めしでも食べに行こか?」優子が提案する。
「うん。賛成です」乙羽。
「なに食べます?」あゆも完全に乗る気であった。
「あ、これはあゆちゃんのおごりだからね」乙羽が言った。
「ええ〜?ここはやっぱり、姐さんだよね〜」あゆ。
「一番のお金持ちはあゆちゃん!そやから、あゆちゃんに決定!」優子。
「ええ〜、ずっる〜い」
3人は食事に出掛けて行った。食事にでかけたついでにあゆの試合用の水着を3人で選んだ。
本人は否定していたが、あゆらしく豹柄のビキニと決まった。
翌日、ボクシングジムではボクサーたちが赤面していた。
3人が残した千切れた水着が事務内に落ちていたからである・・・。

中澤優子と乙羽のスパーリングで不安を解消した濱崎あゆみ。
いよいよ、阿室奈美恵との因縁の対決が近づいた。
現代を代表するあゆみ。その実力があきらかになる奈美恵。
時代という流れはあゆみと奈美恵のどちらを選ぶのだろうか。


その8

「SOM〜っ!」地下リングのICUに阿室奈美恵の声が響く。
SOMは前回の濱崎あゆみと鈴本あみの試合を観戦中にあゆが振り下ろしたパイプ椅子のパイプの餌食となり、命には別状がないものの目を明けることがなかった。
医師たちはSOMの脳波やCTで調べたが特に異常は見当たらなかった。なぜSOMが目を明けないかわからなかった。
「阿室さん、SOMさんは頭部に強い衝撃を受けたため、一時的なショック症状を起こしているだけで、命には別状はありません」医師たちはSOMに泣きつく奈美恵にでたらめであったが説明をした。
「濱崎の奴・・」奈美恵はあゆに復習の炎を燃やした。
「(あみちゃん・・あゆはあゆらしく戦うから・・)」控え室で中澤優子と乙羽と選んだ豹柄の水着に着替え試合に向けて集中していた。
『本日のメインイベントを行いますっ!選手入場ですっ!』
赤コーナーの花道にスポットライトが当たられるとあゆが立っていた。
『あゆぅっ!あゆは最高の歌姫だあっ!』観客から大きな歓声があがる。
あゆはリングだけを見つめて花道を進んだ。
あゆがリングに到達すると青コーナーにスポットライトが当てられた。
黒いビキニを着た奈美恵がリング上のあゆを鬼のような形相で睨みつけていた。
『阿室ぉ〜!待ってたぞーっ!』地下リングに初登場となる奈美恵にも大きな歓声があがった。
二人がリングに上ると、二人は視線を合わせ既に戦闘状態でいた。
『赤コーナー、アジアの歌姫〜、T156B80W53H82〜、濱崎〜あゆみ〜』あゆは大歓声にお辞儀をしてあいさつをした。
『青コーナー、スーパーシンガー、T168B75W58H84、阿室〜奈美恵〜』奈美恵もお辞儀で観客にあいさつをした。
観客席とVIP席にはこの大試合を観に、地下リングに馴染みの関係者が揃っていた。
『あゆ〜!がんばれ〜!』あゆのスパーリングパートナーを務めた乙羽がひときわ大きな声援を送っている。優子も客席の一番奥から唇をかみ締めじっと観ていた。
『あゆちゃんっ!』コーナーで精神集中をしていたあゆのコーナー下にあみがやってきた。
あゆは無言のまま親指を上げて、あみに微笑んだ。
カーン!決戦のゴングが鳴った。
あゆはいつもの通り、ボクシングスタイルで構えたがステップは踏んでいなかった。
奈美恵は空手の構えになった。ただ、奈美恵の構えは現代空手のようなものではなく、どっしりとした堂々たる琉球空手のものであった。
「(やっぱり・・)」あゆは奈美恵が予想通りに琉球空手の使い手だとわかると、両手の構えを狭くしてコンパクトに構えた。
「濱崎・・SOMへの償いはしてもらうよ。あんたの命でね」奈美恵はあゆとは逆に大きな構えを取った。
「自業自得だよね。阿室・・あんたにあゆが倒せるかな」あゆはじりっと奈美恵に近寄った。
「Let gose show time!」あゆはリングを強く蹴ると奈美恵の懐に深く飛び込んだ。
「ちっ!」奈美恵はこれまでとは違うあゆの踏み込みに戸惑った。
あゆの踏み込みは優子とのスパーリングで得たものである。
バシ・・ドガ・・ガツ・・、パシ・・パン・・。最初はあゆの踏み込みに遅れを取った奈美恵はあゆの攻撃をもろにガードしたが、次第に受けるガードから受け流すガードになっていった。
「せやあっ!」奈美恵の正拳突があゆの顔面に向かった。
「くっ・・」あゆは間一髪で避けると、奈美恵の正拳はあゆの髪をかすめた。
「(つ・・つよい・・)」あゆの五感に奈美恵の強さが伝わった。
「よく、避けれたわね・・」逆に奈美恵はにやりと笑った。
「今度はこっちから行くよっ」奈美恵が告げると、あゆと同じかそれ以上の踏み込みであゆに迫った。
パシ・・パン・・ピシ・・スピードはあゆほどではなかったが、正確に急所を狙ったパワーのある攻撃があゆを襲う。あゆは必死になって避けていた。
バシン・・・っ!「ぐうっ・・」奈美恵のまわし蹴りがあゆの首を狩りに行くと、あゆはガードした。しかし、奈美恵のまわし蹴りはあゆのガードごとあゆを吹っ飛ばした。
「たいしたことないわねえ・・」奈美恵は息ひとつ切らさず構えに戻るとあゆを見下した。
「く・・」あゆは本気でやばいと思った。
「さあっ!」奈美恵があゆの懐に飛び込むと正拳突をあゆの顔面に叩き込んだ。
ガツン・・「ぎゃう・・」あゆは一瞬戸惑ったため対応が遅れると顔面で奈美恵の正拳突を受け止めた。
ボタボタ・・あゆの鼻から滝のように血が流れ出た。
「あううう・・」あゆは顔を押さえると後ずさりした。
「せいっ!」奈美恵はあゆを叩き潰すように攻撃を再開した。
ガツン・・バシン・・ドゴ・・「あう・・ぐ・・は・・」あゆは必死で奈美恵の攻撃をガードしているがずるずると押されていきコーナーに詰め寄ってしまった。
「はっ!」奈美恵が気合を入れるとあゆのボディに前蹴りを叩き込んだ。
ズボオッ!「げええ・・」あゆの身体がくの字に曲がるとコーナーに叩きつけられ跳ね返った。
「せいっ!」奈美恵は跳ね返った来たあゆの顎を踵で蹴り上げた。
ガチーン・・「がうっ・・」あゆの身体は宙に浮いた。
「そりゃっ!」奈美恵はくるりと回ると後まわし蹴りをあゆのわき腹を突き刺した。
バキ・・「ぐへ・・」宙に浮いたあゆの身体が横にくの字に曲がるとあゆはロープに叩きつけられそのままうつ伏せにリングに倒れた。
「あゆちゃんっっっ!」あみがリングを叩きながらあゆに声を掛けるがあゆは身体を痙攣させるだけで返事をしなかった。
「まだおねんねには早いよっ!」奈美恵はうつ伏せのあゆのわき腹につま先を蹴り込んだ。
ズボ・・「うぐう・・」あゆは蹴られた反動で仰向けになった。
「私の愛する人を傷つけた償いはまだ済んでいないよっ」奈美恵はあゆの髪を掴み、強引に顔を上げるとあゆの顔面を殴り始めた。
ガツ・・ゴツ・・バキ・・「あう・・ぎゅへ・・がっ・・」あゆの顔はあっという間に腫れ上がった。
『あゆ・・死ぬんじゃないか・・』
『まじ、やばいぞ・・』
観客は奈美恵の非常な攻撃に息を呑んでいた。
「あゆちゃんっ!やだあああっ!」あみが涙声で叫んだ。
「(・・・あみ・・ちゃん・・)」あゆの耳にあみの叫びが届いた。
「く・・いいかげんに・・いいかげんにしてよねえっ」あゆは奈美恵の乳房を掴んだ。
「きゃ・・。な・・なにすんだよっ」奈美恵はバストを掴まれ、一瞬動きが止まったがすぐにあゆを殴りはじめようとした。
ブチ・・「ぐうう・・」あゆはとっさに掴んだ奈美恵のビキニブラを引くと身体を密着させ、態勢は不十分であったが奈美恵の横からチョークスリーパーで奈美恵の頚動脈を締め上げた。このとき、奈美恵のブラが引き千切れてしまった。
「(不利な状況では身体を密着させる・・)」あゆは乙羽に教わったことを実践していた。
「く・・このっ!」奈美恵はあゆのボディにエルボーを叩き込んだ。
ズボ・・「ぐう・・」奈美恵のエルボーがあゆのみぞおちに入ると、あゆはチョークスリーパーを放し、苦悶の表情になった。
『なんだよ〜。阿室って貧乳だなあ』
『それでもSOMのこどもを産んでんだろ?SOMは貧乳フェチか?』
観客は露わになった75センチの阿室の乳房を見て笑っていた。
「あ・・。濱崎ぃぃぃっ」奈美恵はちょっとだけ恥かしがったが、ブラを引き千切った張本人のあゆに再び攻撃した。
ガツン・・「がう・・」奈美恵のエルボーがあゆの首筋に決まるとあゆはよろけた。
「死ねえっ!」奈美恵が恐ろしい言葉を口にすると、あゆの腕を持ち、あゆの延髄に肘を当ててそのままあゆの顔をリングに叩きつけるようにした。
バキィィィっ・・「ぎゃあああああっ!」あゆは叩きつけられると左肩を持ってリングを転げまわった。奈美恵は投げと同時に極めも行い、あゆの肩を外したのだ。
「肩がああああ・・・」あゆはコーナーに寄りかかるようにすわり外れた肩を押さえていた。
ガツ・・「ぎゃう・・」奈美恵は走りこむと喧嘩キックのようにしてあみの胸を踏み潰した。あゆは顎をあげ、口をパクパクさせている。
「おらおら・・こんなもんじゃ、まだ許さないよ・・」奈美恵はあゆの顎を持ち、あゆを立たせるとコーナーに寄りかからせた。
「私と同じ格好になってもらってから、ゆっくり料理してあげる・・」奈美恵はあゆのビキニブラをずり下げると、80センチのバストがビキニブラからこぼれて露わになった。
「歌姫なら、歌姫らしく声でもあげなっ!」奈美恵は肘をあゆの外れた肩に落とした。
スガ・・「ぎゃあああああっ!」あゆの口から悲鳴が上がる。
「ついでにここも!」奈美恵はあゆの乳房を膝で蹴り上げた。
ブニュ・・「あうっ・・」あゆの乳房が突き上げられるとあみは乳房に激痛が走った。
「ほらほら・・あんたのバストが潰れるよっ!」奈美恵は卑劣にもあゆの乳房を殴り始めた。
ブニュ・・ボニュ・・バシュ・・「あん・・あう・・ああ・・」あゆの乳房が殴られるたびに大きく動き、丸みのあったあゆの乳房はゴツゴツとした乳房に変わっていった。
「(ああ・・胸が潰される・・)」あゆは恐怖を感じると少しだけちびって股間を湿らせていた。
「やめてえ・・っ!あゆちゃんが・・あゆちゃんが死んじゃうっ!」リング下のあみが悲痛の声をあげる。
「うるさいんだよっ!売春女っ!」奈美恵はSOMにレイプされたとはいえ、SOMとSEXをしたあみが許せなかった。
「阿室・・」あゆは奈美恵があみに対して言った言葉に反応した。
「阿室・・あんたは言ってはいけないことを・・」あゆは乳房に攻撃を受けながらも立ち上がり、奈美恵の方へ歩み寄った。
「死に損ないがっ!」奈美恵はあゆの左肩に手刀を落とした。
バキ・・「ああっ・・ううう」あゆは奈美恵に近づくことができずにまたコーナーに寄りかかった。
「(左腕が重い・・)」あゆは無意識のうちに自分のビキニブラを引き千切ると、ブラを三角布のようにして左腕を固定した。
「(姐さん・・乙羽ちゃん・・)」あゆは自分で引き千切った豹柄のブラを見たとき、優子と乙羽の顔が浮かんだ。
「そんなことしても無駄なのっ!」奈美恵は足を振り上げると踵落しをあゆの左肩に落として行った。
「勇気っ!」あゆが踏み込むと奈美恵の太股があゆの肩に当たり、あゆは顔を歪めたがそのまま右手を奈美恵の首に掛けるとのど輪のようにして奈美恵を倒した。
あゆはそのままマウントポジションを取ると自ら身体を密着させ、肘で奈美恵の首を押さえつけ奈美恵を封じた。
「く・・どけよっ!」奈美恵はあゆをどかそうと暴れる。
「はあはあ・・」あゆは有利な態勢にいながらも次の攻撃をしなかった。できなかったのである。奈美恵に受けたダメージはそれほどに深刻なものであった。
奈美恵があばれるとあゆとの態勢が崩れ始めた。
「(やばいなあ・・)このっ!おとなしくなってっ!」あゆは奈美恵の首から肘を外すと手で奈美恵の頭を抑えつけるようにしてから腰を動かして奈美恵の顔に座りこんだ。
「んぐ・・」あゆのフェイスシットで奈美恵の顔はあゆの股間が奈美恵の顔を塞いだ状態であゆの股間とリングに挟まれた。
「あうっ・・っ」奈美恵は猫のように身体を丸めてあゆの背中に膝を入れると、あゆは前のめりになって奈美恵から離れてしまった。
「その汚い股間を私の顔にのせるんじゃないよっ!」奈美恵は跳ねるように起き上がった。
「あんた、お漏らししたでしょ」あゆがちびっていたのに気付いていた。
「し・・してない」あゆは顔をあからめた。
「あんたの股間、おしっこくさかったわ。お漏らしした子はオムツを交換しないとね」奈美恵は座りこんでいるあゆのビキニショーツに手を掛けた。
「あ。いやっ!」脱がされないように必死に抵抗するあゆ。
「そんな濡れたパンツじゃ、気持ち悪いでしょ」奈美恵は強引にあゆのビキニショーツを脱がした。
「いやあ・・」スパーリングで全裸になっても戦えたが今回は観客がいるため、あゆは右手で必死に股間を隠した。股間を隠すと、自分のバストも露わになっていることが急に恥ずかしくなった。
「お願い・・返して・・」あゆはバストと股間を隠しながら媚びるような声で奈美恵に言った。
「こんなおしっこで濡らしたのを穿いても仕方ないでしょ」奈美恵はあゆのビキニショーツを客席に投げ込んでしまった。観客はあゆのビキニショーツを奪い合っている。
「おもしろ〜い。もう1個投げこんでみよう」奈美恵はあゆが左腕を支えるためにつけているビキニブラを奪い取るとまた客席に投げ込んでしまった。
「さ〜て、歌姫さま。どうして欲しい?」奈美恵はこどもでもあやすようにあゆと視線の高さを同じにした。
「(勝てない・・)」あゆは奈美恵に傷つけられた身体を抱きかかえるようにして小刻みに震わせている。
「そうね、歌姫さまを客席に投げ込むっていうのはどうかしら?お客さんも水着でかなり興奮しいるし、思う存分SEXが楽しめるかもね」奈美恵はにやりと笑いあゆに近寄り、あゆの髪の毛を掴んだ。
「いやあ・・」あゆは身体を丸めたまま涙を流している。
あゆはこのまま本当に客席に投げこまれ、自分の秘裂に数え切れないほどの性棒が入れられ、おもちゃのように弄ばれると思うと身体の震えが強まった。
「もう、やめて〜っ!あゆちゃんになんの恨みがあるって言うのっ!」リング下からあみが声を立てた。
「恨み?こいつがSOMの頭を割ったのを見たでしょっ!」奈美恵はあみの方へ振り返った。
「そ、それはお互いさまです!阿室さんだって私のことをレイプしたじゃないですか」あみは引き下がらなかった。
「あんたがレイプされようがそんなの関係ないでしょっ!私の愛する夫が深い傷を負わされたのよっ!」リングの上からあみに怒鳴る奈美恵。
「それに、あゆちゃんと私を戦わせる理由だってなんだったんですっ?」奈美恵の手引きであゆとあみが戦うことになった理由を聞いた。
「そ・・それは・・」奈美恵は口を閉じた。
「それは、ある人物があなたをだまして戦わせることによって、女の子たちが傷付くところが見たかったから・・」あみと奈美恵が言い争っている反対のコーナーから藤原紀華が言った。
「藤原・・紀華・・?」奈美恵は振り返り、紀華の方へ向いた。
「紀華さん・・?」あみも紀華へ視線を向けた。
「ある人物の名前は言えないど、トップシンガーである阿室奈美恵と濱崎あゆみがここで戦う理由がわからなくてね。ちょっと調べてみたら、単に女の子同士が戦って傷付くところを見たかったそうよ」紀華は話しながらリングに上がると持っていたバスタオルをあゆに掛けた。
「だ・・だからって・・」奈美恵が紀華があゆにバスタオルを掛けたことが気に食わなかった。
「この勝負はついているでしょう?あなたの勝ち」紀華はやさしくあゆの肩を抱えるようにした。
「私は愛する夫を・・っ」
「まだ気付かないの?あたなたもSOMもあみちゃんもこの子もみんなその人物の上で踊らされていたの。SOMもその人にだまされてね」紀華はことの真相をすべて話した。
「そ・・そんな・・」奈美恵は紀華の話しを聞いていままで自分のやってきたことを思い出した。そして、リングの上で振るえているあゆを見て自分のやってきたことが怖くなった。
「あなたにはなんの罪はない。もちろん、その人物にもね。ただ、言えるのは私も含めてあなたもこの子(あゆ)もみんなばかだってこと。タレントや歌手の弱いところかもしれなけど・・」紀華はなんとかあゆを立ちあがらせるとリングを降りた。
会話の内容がわかなくて、試合も決着がついていないためリングに罵声が飛ぶと、レフリーが試合の終了を催促した。
カンカンカンカン!『ただいまの試合藤原紀華選手の乱入によりノーコンテストとします』観客は試合内容に納得できずに物をリングに投げ込み、あわや暴動となるところであったが、黒服たちがなんとか止めていた。
試合後、藤原紀華に連れられ医務室で治療を受けたあゆは肩の脱臼以外には大きな怪我はなかった。あゆは治療をしている間ずっと泣いていたが、優子や乙羽が駆け付けると笑顔を見せた。
「あゆちゃんっ!」治療が終わった頃、少し遅れてあみも駆け付けた。
「ごめん〜あみちゃん。負けちゃった・・・」あゆは精一杯の笑顔であみに答えた。あみはあゆの元気そうな姿に安心すると泣いて喜んでいた。が、紀華と優子にはあゆが無理をしていることに気付いていた。
静かな空気が流れる病室にぎゃあぎゃあうるさい女の子たちがやってきた。
「あゆりん。負けたですね〜」ポップコーンをほうばりながら辻希美が話しかけてきた。
「おっぱい、大丈夫ですか?」矢口真里があゆの胸を覗こうとしている。
あゆは最初は驚いてむかついたが、次第に猛娘たちが作り出す空間にはまっていき、心の中も癒されていった。
「SOMっ!」奈美恵は試合後、SOMの病室に駆け込んだ。SOMはベットの上でのんびりと音楽を聴いていた。
「お、奈美恵。お疲れさん。どうだ・・」SOMが何事もなかったように話すことを遮るように奈美恵がSOMに抱きついた。
「おいおい。どうしたんだよ。おっぱいが出てるぞ・・」SOMは奈美恵の頭に手を当てた。
「ばか・・私・・ずっと・・心配だった・・」奈美恵は泣いていた。
「そうか・・ごめんな・・」SOMは奈美恵を抱き寄せ、唇を重ねた。

奈美恵が着替えを済ませ、SOMと帰ろうとしたときあゆの病室の前を通ると、あゆの病室から笑い声が聞こえていた。
あれだけ傷めつけたあゆの笑い声が聞こえると、不思議に思った奈美恵はそっとドアを少しだけ開けて中の様子を見ようとした。
ガチャ・・「今日のもう一人の主役がやっといらっしゃったで」優子がドアを開けると、奈美恵とSOMは覗こうとしていたまぬけな姿勢を部屋の中の者に見られてしまった。
「そんなとこでコソコソせーへんで、中に入ればええやん」優子はニッコリして二人をあゆの病室に招いた。
「阿室さん。ご苦労様でしたあ〜」あゆがにっこりしながら奈美恵に声をかける。
「SOMさん。こんどはやさしくお願いしますね。阿室さんに見つからないように・・」あみもにっこりしながらいたずら顔でSOMに声をかけた。
目を点にしている奈美恵とSOMであったが、次第にあゆの病室の空気に侵されていつのまにかいっしょに笑っていた。
「阿室さん、今度、その強さの秘訣を教えてね〜」あゆみはすぐ側に腰を下ろした奈美恵に聞いた。
「なに言ってるのよ。あゆの踏み込みだって凄かったじゃない。あのまま、打撃を続けられたからよかったけど、もし組まれたらやばかった。私は打撃と投げならできるけど、組みはぜんぜんだめだから」奈美恵は素直に答えた。
「そうだったのかあ」あゆはあまりにも邯鄲すぎる答えに納得していた。

奈美恵の琉球空手の前になす術もなく完敗した濱崎あゆみ。たとえ地下リングで総合力で他を圧倒できたといえ、古来武術と夫を思う妻の愛の前には赤子同然であった。
藤原紀華の言っていた「ある人物」とは何者なのだろうか。
地下リングは最終局面に向かっていくのであった。

試合結果:△濱崎あゆみ(ノーコンテスト)△阿室奈美恵


その9

『赤コーナー、初代歌姫〜、T158B80W55H82〜、鈴本〜あみ〜』白いビキニを纏ったあみが観客に手を振る。
『青コーナー、アジアの歌姫〜、T156B80W53H82〜、濱崎〜あゆみ〜』豹柄のビキニを着たあゆが観客にお辞儀をする。
ボディチェックのためリング中央に歩み寄るあゆとあみ。リングの上では普通のことがあたりまえのように行われていた。
「あゆちゃん、今日はよろしくお願いします」あみがお辞儀をして握手をあゆに求めた。
今日は先日のあゆ対あみの再試合であった。あみはこの再戦の日を楽しみにして、試合が決まるとはしゃぐほど喜んでいた。
パシーン!「お願いだから、そのヘラヘラしたツラを見せないで」あゆはあみの握手を求める手を払うとあみに背を向けるとコーナーに戻った。
「(なんで・・)」あみは払われた手をそのままにして呆然と立ち尽くした。
『鈴本っ!コーナーに戻れ』レフリーの声に我に戻るとあみはコーナーに戻った。
『本日の試合は勝者に対して賞金が与えられます』会場内にアナウンスが流れるとあゆはリングを降りてマイクを手にした。
「今日はさー。せっかくの女の子同士の戦いだよねー。負けちゃった方が恥ずかしいことしたらどうだろー?」あゆが敗者に罰ゲームを提案した。
『いいねー、あゆ、サイコー』観客はあゆの提案に賛成した。
「で、なにするー?」あゆが観客に尋ねる。
『おれ、ヤリテー』
『おれもヤリテー』
観客の意見はほぼいっしょであった。
「そうだねー。さすがにえっちはあゆもやだなー。じゃあ、負けちゃった方が口ですることにしよーねー」あゆが勝手に決めるとマイクを置いてリングに戻った。
「あゆちゃん・・どうして・・」あみは裏切られた思いでいっぱいになっていた。
「あのさー。さっきからあゆちゃん、あゆちゃんってちょうざ(超うざい)。だいいち、あみさんにあゆ”ちゃん”って呼ばれる筋合いなんかないんだよねー。感じわる〜い」あゆはあみの気持ちを踏みにじっていく。
「あ・・」あみは言葉を失った。
「ねー。ゴングわあー?」あゆがゴングを求めたが、地下リング側はあゆの敗者フェラチオデスマッチにするかどうか悩んでいた。
「あゆのことは気にしないでー、負けるのはどうせあみさんの方なんだから」あゆの言葉に地下リング側は敗者フェラチオデスマッチを承諾しゴングを鳴らした。
カーン!ゴングが鳴るとあみは気持ちを入れ替えリングの中央に進んだ。しかし、あゆはコーナーから動かない。動かないどころかあみのことを無視するかのように観客に笑顔で手を振っている。
「こ・・こっのぉ〜っ!ふざけないで〜っ!」あみはあゆが自分のことをばかにしている行動が許せなかった。
『わあっ!あゆ、危ないっ!』あゆが手を振っていた観客のひとりが叫ぶとあゆもリングの方へ視線を移した。あみがコーナーに寄りかかるあゆに殴りかかってきた。
ギュ・・あみがあゆに殴りかかるとあゆはあみのパンチを避け、身体を密着させてあみの身体を抱くように捕まえた。
「あみさんみたいな”落ち潰れ”があゆに勝てると思っているのかな」あゆがあみの耳元で囁くように言った。
「お・・おちつぶれってなによぉっ!」あゆが挑発する感じでもなく、物静かに言ったためあみにはかなりキツイ一言であった。
「売れているからって、そんな酷いこと言わなくったって・・」あみはあゆに”落ち潰れ”を訂正して欲しかった。
「弱い犬ほどよく吠えるなっ!」あゆは腕に力を入れるとそのまま後ろに投げた。
「きゃっ・・」あゆがコーナーにいたのであみの身体はリングに叩きつけられずにコーナーに肩からぶつかっていった。
「”落ち潰れ”が嫌なら”負け犬”?あ、でもこれだと犬がかわいそうだな」コーナーに突き刺さるあみにとどめのような言葉だった。
「犬・・犬より・・って・・な・・なんでそんな酷いことばっかり言うのっ!」あみは立ち上がった。
「あ、そうか。ねえ、今回の試合だけどさー、前にヒカルちゃんがやってた”負けを認めた方はパンツを脱いで足を開いて相手にアソコを見せる”ってゆーのにしよー。別にあみさんのアソコを見ても楽しくないけど、あれっておもしろそーだから」あゆはあみのことを無視していた。
「ふ・・ふざけないでえええっ!」あみはミドルキックをあゆに叩きこんだ。
バシ・・ズボ・・「ぐふ・・」あゆはあみのミドリキックを受け止めると、前蹴りをあみの下腹部を返した。あみは下腹部を押さえ後ろにヨタヨタした。
あゆはあみの頭を押さえ、首に腕を回すといきなり大技のブレーンバスターの姿勢に入った。
「っしょっと」あゆがあみを持ち上げるとあみの視界は上下逆さまになると、あみは落とされる衝撃に備えた。
しかし、あみの身体には来るはずべきの衝撃がなかった。あゆは滞空時間の長いブレンバスターにしていたのである。あみの頭に血が上り視界がボーとしてくる。
ダダーン・・「ぎゃふっ」あみは落とされる準備がなくなったところで落とされたため、受身も取れずにもろに腰をリングへ叩きつけられた。
「くぅぅぅ・・」あゆは腰を押さえるあみの頭を持ち立たせると、あみの頭を脇に抱えて後ろに倒れた。
グシャ・・「ぎゃっ」DDTであみの頭がリングに突き刺さった。
「負けたらお客さんのアレを咥えるんですよ、その前にあゆにアソコをしっかりみせてくださいね」あゆは立ち上がるとお尻を突き上げるようにしてリングに頭を突き刺したあみに言った。
「だ・・だれが・・あなたなんかに・・」あみはあゆに大技を食らっていたが、試合開始から間もないため体力・スタミナには問題なかった。
「そそ。まだ終われないもんね」あゆはあみがフラフラと立ちあがると後ろから腰に腕を回し岩石落としであみをリングに叩きつけた。
バッシーン・・「ぎゃう・・」あみの目にたくさんの星が飛んでいる。
「こんどはあゆの得意技」あゆはあみを立たせると、あみの身体に腕を回して速くて低いジャーマンスープレックスであみを投げた。
バッシーン!「ぎゃふ・・」あゆは投げるときに手のロックを外して投げっぱなしジャーマンスープレックスであみの後頭部をリングに叩きつけた。
あゆの投げっぱなしジャーマンスープレックスの勢いであみはそのまま後転するようにしてコーナーに寄りかかって座りこんだ。
あみの身体はピクピクと痙攣して意識が朦朧となっていた。
「そこの人〜。それ頂戴」あゆはリングサイドに座っている観客の持っているものを目にするとその観客の持っていた500mlビールを催促した。
観客はあゆにビールを1本投げるとあゆはもう1本と言って、結局4本も観客から貰った。
「さんきゅー」あゆはウインクをして観客にお礼を言うと、冷たそうにビールを持ってあみの方へ近づいた。
「よく冷えてる。あみさんはビール好き?」あゆは3本を置いて1本の栓を開けた。
プシュ、シュワー・・「おいしそうだ」あゆは一口だけ飲むとあみの顎を持って、あみの口の中に注いだ。
「んぐ・・んぐ・・」あみは口の中に注がれたビールを飲んでいく。
「あみさんって結構強いんだ」あゆは1本空くと2本目を開けてあみに飲ませた。
「んぐ・・んぶ・・ぶへ・・ちょ・・ちょっと・・」あみは飲まずに吹き出してあゆに文句を言おうとした。
「あゆの酒が飲めないって言うのかな?」あゆは酔っ払いのようにあみに絡むと無理矢理飲ませた。
結局、4本全部を飲まされたあみは頭がクラクラして身体中が赤くなってきた。
「こんなんじゃあ・・試合にならない・・うっぷ・・どうゆーつもりれすかぁ・・」あみはろれつが回らなくなっていた。
「あみさん、こんなとこでゲロゲロしないでね」あゆは酔っ払ったあみの両足を持つと脇に抱えまわり始めた。
「ひゃ・・ちょっと・・まってくらはい・・」あみはあゆのジャイアントスイングを怖がった。あゆはあみの言葉を無視して回すと加速していった。
「うっ・・うっぷ・・ぎ・・ぎもぢわるい゛・・」あみの思ったとおり、胃の中のものがこみ上げてきた。
ダーン・・「うぐ・・」ジャイアントスイングから投げられたあみはなんとか、かろうじて反吐しそうになったものを飲み込んだ。
「ふー・・ねー、この会場、熱くない?もっと涼しくしてよー、寒いくらいにね」あゆはリングサイドの地下リングのスタッフにクーラーの温度を下げるよう指示した。
『うげ・・さむぅ・・』
『あの二人なんかビキニだぜ・・』
会場内に冷気が入ると観客は寒さに凍えていた。
「あみさんもこれで酔いがさめるといいですね」あゆはにっこりしてあみに話した。
「あゆちゃん・・」あみは元のあゆに戻ったと思ってうれしかった。
「でも、いまは試合中」あゆはあみにタックルを決めにいった。
「そんなのっ!」あみは楽しむようにあゆのタックルをかわそうとしたが、あみが酔っ払っていたこともあるがあゆのタックルの速さについていけなかった。
「そぉれっ!」あゆはあみを倒さずにコーナー押し込んだ。
ドガ・・「きゃ・・」あみは背中をコーナーに叩きつけられた瞬間、顎を上げた。
パチーン!「きゃっ・・いったぁ〜」あみの顎が上がり、あみの首とビキニブラの間が無防備になるとあゆはそこに張り手を叩きこんだ。あみの白い肌の一部があゆの手のひらの形で赤くなった。
「あっ。おっもしろーい。あゆの手だ」あゆは完全に楽しんでいる。
パッチーン!パッチーン!「きゃっ・・いたっ・・ちょっと・・」あゆは何度もあみの胸を叩くとあみの胸は真っ赤になっていった。
このとき、あゆに叩かれている胸は燃えるように熱くなっていたが、あゆとあみの身体はすっかり冷えていた。
「う〜〜・・さむい・・。そろそろかな・・」あゆは独り言のようにつぶやいた。
「あみさんはこの歌知っています?♪♪さあ〜りょぉてをひろ〜げてぇ〜♪♪」あゆはいきなり歌いだした。
「それはあゆちゃんの歌でしょ?」あみはなにがなんだかわからなかったが素直に返事をした。
「あたり。♪♪いっしょにてをたた〜いてあるこおっ♪♪」ビターン!「きゃっ」あゆは歌に合わせて広げた手を勢いよく閉じるとあみの両ほほをモンゴリアンビンタで叩いた。
あみはいきなり叩かれ耳鳴りがしている。
「んしょ・・」あゆはあみのお腹に足を置きトップロープを握りるとあみのお腹を押し潰しにいった。
「ぐ・・。(ん?あれ・・ぜんぜん効かないけど・・)」あみはあゆの攻撃であるから苦しいものと思い込、腹筋に力を入れたが特になんでもないとわかるとあゆのミスだと思った。
「こんなのっ!」あみがあゆを押し返そうとするとあみは足に力をいれ、あみをコーナーに張りつけた。
『あゆー、なにしてんだよー』観客からもあみの表情からあゆの攻撃があみにダメージを負わしているようには見えなかった。
「ねえ、あみさん。寒いよね、そろそろじゃないかな・・」あゆはあみのお腹に足を置いたまま尋ねた。このとき、あみは自分のことを『あみちゃん』と呼ばないあゆが元のあゆでないことに気付いた。
「(油断した)・・あ・・」気がついたとき、あみの身体に異変が起こってきた。
「この攻撃って超ジミでしょ。でも、耐えずあみさんは腹筋力を入れてるよね。それに寒いし。ビールってすぐに効果があるよねー」あゆは足を少し下げるとあみの下腹部に置いてまた押し始めた。
「や・・やめて・・」あみはあゆに押されている下腹部でなく足をぎゅっと閉めた。さっき、あゆに飲まされたビールが空調温度を下げられたことで身体が冷えて尿意になったのである。
「どうする?ここはリングの上。み〜んな見てるよ」あゆは下腹部をなおも押していった。
「やだ・・お願いやめて・・」あみは必死に股を閉めて耐えた。
『あゆ〜、なにしているんだよー』観客にはあみの異変がわからないため、あゆの攻撃に飽きてきた。
「んもう・・。あのねーあみちゃんはトイレに行きたくなっちゃったんだってー、試合中だっていうのにおもしろいよねー」あゆは面倒臭そうに観客へあみの状態を教えた。
『あみちゃんがお漏らししそーなのかー?』観客はあゆの説明で理由がわかると大笑いした。
「ひ・・ひどいい・・」あみは泣きそうな顔になった。
「ほらほら、他のこと考えると漏らしちゃうよ」あゆはあみの下腹部を押し込んだ。
じわ・・「あ・・」あみは少しだけちびってしまい、急いで足を閉めた。
「あ・・って、漏らしたの?いけない人だなあ」あゆはおもしろうそうに聞いた。
「漏らしてなんかないっ!」あみ赤面してあゆの言ったことを否定した。
「ふ〜ん・・あっそ・・」あゆは足をあみのお腹から離すと、あみのお腹をつま先で蹴り上げた。
ズブ・・「あう・・」あみは胃を蹴り上げられ前のめりになると、あゆはあみの頭を股間で挟み腰に手を回した。
「お願いだから、まだ漏らさないで。あゆも汚れるから・・」あゆが腕に力をいれて持ち上げた瞬間、あみはまた少しだけ漏らしてしまう。
「げ・・きったな〜い。漏らしてるじゃん・・」パワーボムの態勢になったとき、あみの股間があゆの顔の前にきたため、あみが漏らしていることに気付いた。
「やだ・・言わないで・・っ」あみがあゆに言おうとした瞬間あゆはあみをリングに叩きつけた。
「きったなーいっ!」バッシーン!「ぎゃう・・」あみはパワーボムでリングに叩きつけられると目から火花が飛んだ気がした。あみがリングに叩きつけられ、あみの身体から力が抜けたとき・・ビジャビジャ・・あみの白いビキニショーツが黄色に染まり、ビキニショーツでは抑えくなると黄色い液体がビキニショーツから漏れ始めた。
「ああ・・止まらない・・見ないで・・お願い・・見ちゃあいやあ・・」飲まされた2リットル近いビールの影響で一度出たら止まらなくなっていた。あみはパワーボを受けた格好のまま失禁したため黄色い液体は股間の真下にあるあみの顔に滝のように落ちていった。
「やだ・・超きたな・・」あゆはあみからとっさに逃げた。
「あ・・ああ・・」あみは全部出し終えると横になった。
「あ、終わったの?さっぱりしたかな。でもさ、濡れたものを穿いていると身体に悪いんだって阿室さんが言ってたよ」あゆは前回の阿室奈美恵との試合で自分が失禁したときにビキニショーツを脱がされたことを思い出すとあみのビキニショーツに手を掛けた。
「やだ・・やめて・・、それはとっちゃやだー」あみも必死に抵抗したがあゆに脱がされてヘアが観客に露わになった。
「ねえ、そこの人〜。これ、さっきのビールのお返しね」あゆは汚いものを持つようにつまんでいたあみのびっしょりに濡れたビキニショーツをビールを提供してくれた観客に投げた。
「で、どうする?そのまま足開いて降参する?やってみてー」あゆは楽しそうに言った。
「許さない・・あゆちゃんなんか嫌いだーっ!」あみは立ち上がるとヘアを観客に見せるように足を後ろに振り上げ、あゆの股間を狙った。
ガツン・・「ぎゃう・・」あみの足があゆの股間ではなく、あゆの膝に当たった。あゆは股間への攻撃だとわかるととっさに膝でガードしたのである。
「まったく・・しょうがない人だ」あゆはあみの足を持ち、あみを転ばせるとそのままさそり固めを決めた。
「ぎゃあああ・・腰があ・・」あみの悲鳴があがる。
「早く降参してね。あゆはこれで終わらせるつもりだよ」あゆはあみの足をロックしている腕を深く持ち直すとお尻をあみの腰に落とした。
「ひぃぃぃ・・足があ・・腰が折れちゃう・・」あみの悲鳴は足と腰への痛みが混同されていた。
「お客さんにあみさんのヘアが丸見えだよ。早く降参すればあ」あゆはあみの身体をCの字にしていった。
バンっ・・バンっ・・バンっ・・!「ああ・・うう・・」あみはリングを叩き必死で絶えていた。
「あみちゃん・・もう、やめよ・・罰ゲームなんかするつもりははじめっからない。だから早く降参して、お願いだからね」あゆは、あゆの下であみが藻掻き苦しむことに耐えきれなくなり言葉を掛け、少しだけさそり固めを緩めた。
「あ・・あみちゃん・・そんな・・こんなときにずるいよ・・」あみは自分の大好きなあゆの優しい言葉に脱力するとあゆのあしをタップした。
あゆがさそり固めを解くと、あみは仰向けになり膝を立ててあゆの方に赤面しながら足をM字に開いて降参した。
カンカンカンカン!試合終了のゴングがなった。
『やりい。あみちゃんに抜いてもらえるぞーっ』
『どうやって観客を選ぶんだ?まさか全員じゃないだろう?』
『おれ・・最近、風呂に入ってない・・ま、いいか』
観客は罰ゲームであみにフェラチオをしてもらうことに集中していた。観客のいやらしい言葉が飛び交う中、あゆがマイクを取った。
「ごめん〜。やっぱりさ、罰ゲームなしにしよーねー」あゆはマイクを通して罰ゲームを取りやめたことを言うと、観客から非難の声があがった。
『ふざけんなー!』
『てめえが勝手にきめるんじゃねーよ。バカ女っ!』
観客の罵声があゆに向けて発せられた。あゆは拳を握り、マイクをしっかりと持ち直した。
「なんかさー。女の子が傷付けあうのをみて楽しんでるしー。感じわるいねー。もしかして彼女いないのー?超さみしー」あゆは観客を罵った。
『なんだとーこのクソバカ女ーっ!』観客から者が投げこまれる。その中には観客に投げ渡したあみのビキニショーツも含まれていた。
「濱崎あゆみ!ちょっと、あんた、いい気にのってんじゃないわよっ!」リングの下からあゆにマイクで話すのは藤原紀華だった。
『いいぞー紀華あっ!』観客は自分たちを罵ったあゆに文句を言う紀華に歓声をあげた。
「あんたがいくら売れてるからってやっていいことと悪いことがあるんだよ。ふざけんのもたいがいにしなっ!」紀華が続ける。あゆは口を真一文字に結び黙っていた。
「あんたがここでお客さんに土下座して謝るなら許してやる。できないなら、あたしと勝負しなっ!」紀華は話し終えるとマイクを床に叩きつけるように投げ捨てた。紀華の事実上の宣戦布告であった。
あゆはなにも言わずに紀華に背を向けるとリングを降りて控え室に戻っていった。
戻る途中の花道では観客から罵声を浴びせられていた。
「あゆちゃん・・」あみの頭の中はごちゃごちゃになっていた。

鈴本あみや他の選手たちと打ち解け始めていた濱崎あゆみの態度が変わったのはなんだったのであろうか。
あゆの態度が藤原紀華の逆鱗に触れ二人の対戦が決まった。
いま、地下リングは大きな波を迎えようとしている。

試合結果:○濱崎あゆみ(ギブアップ:さそり固め)×鈴本あみ


その10

鈴本あみと対戦した数日後、観客を罵ったことで藤原紀華と対戦することになった濱崎あゆみが控え室で豹柄のビキニに着替えた自分の鏡の中の姿をボーと見ていた。
あみとの対戦後、あみや猛娘、乙羽などあゆの変貌に驚いた地下リングで親密になった仲間たちが駆け付けたが、あゆは頑なに口を開くことはなかった。
いま、あゆの控え室にはあゆだけしかいない。あゆは鏡に映る自分を見てフッと笑った。
『濱崎・・時間だ』ドアの向こうから黒服の声が聞こえると、あゆは静かに立ち上がり部屋から出ていった・・・。
紀華の控え室では紀華がウォーミングアップを済ませてうっすらと汗で女らしい美しい身体を光らせて試合開始の時間を待っていた。
「(あいつの天狗の鼻を折ってやる・・)」あゆとあみの対戦であゆの観客に対する言動に怒りが頂点に達していた紀華は拳を固め、武者震いで身体を小刻みに振るわせ臨戦態勢になっていた。
『藤原・・時間だ』黒服の言葉にすくっと立つと踵を返すようにして控え室を出ていった。
リングに向かうあゆの通路には警護の黒服しか立っていない。あゆはひとりでリングに向かい、黒服が会場のドアを開けると観客の大罵声があがった。
『ばか女が来たぜっ!てめえは死にやがれっ!』
『てめえのCDなんてもう買わねえからなっ!』
『紀華にやられてヒィヒィ言うんだな』
あゆを応援する者は誰もいない。あゆは会場が一体となっての罵声を浴びながらリングに向かった。リングに向かう途中、あゆの水着に手を掛けようとした観客が黒服に取り押さえられるなど暴動の一歩手前までになっていた。
あゆがリングに上ると観客の罵声は一層強まりあゆの追い詰めていた。
あゆがリングに上った後、反対の花道では紀華にスポットライトが浴びせられた。
『紀華〜っ!がんばれよーっ!』
『ばか女をぶっ殺してくれーっ!』
観客の罵声は歓声に変わり、紀華は観客に軽く手を振りながら花道を進んでいく。リングに向かう途中、ずっと拍手と大歓声に会場が包まれていた。
紀華がリングに上がると全観客の歓声は紀華に向けられた。あゆに向けられるのは罵声だけである。
『本日のメインイベントを行います』
『赤コーナー、アジアの歌姫〜、T156B80W53H82〜、濱崎〜あゆみ〜』あゆがコールされリングの中央であいさつをすると会場が地鳴するほどのブーイングがあゆに浴びせられた。
『青コーナー、アジアと世界にはばたくマルチタレント〜、T172B88W59H88〜、藤原〜紀華〜』紀華がコールされると会場がわれんばかりの大歓声があがる。紀華は大きく手を振り、深くお辞儀をして観客にあいさつをした。
『本日の試合は無制限一本勝負。ギブアップ、スリーカウント、ダウン後のカウントは一切取りません。どちらかが試合続行不能になるまで行われます』試合ルールがアナウンスされるとあゆは黙り、紀華は拳を自分の手で叩き戦闘状態になっていた。
カーン!試合開始のゴングがならされた。
「よろしく、お願いします・・」あゆと紀華はリング中央に進むとあゆが健闘の握手を求めた。
「よろしく・・」紀華もあゆに応じるとあゆの手を強く握り振り払うように放した。
「いくよ・・濱崎あゆみっ!」紀華はあゆに殴りかかった。
バキ・・ボキ・・グシャ・・ズボ・・「あう・・う・・ぐ・・ぐえ・・」紀華のパンチとキックが当たる度にあゆは苦悶の表情を浮かべ、観客は歓声を上げた。
「そりゃあっ!」ズボ・・「げえ・・」紀華のミドルキックがあゆのレバーをえぐるとあゆは身体をくの字にした。
「ほらっ!天下の歌姫がどうしたのっ!」紀華はあゆの首を押さえると膝で蹴り上げた。
バシュ・・ボシュ・・「あぐ・・うぐ・・」紀華の膝は的確にあゆのボディを蹴り上げあゆは口の中が酸っぱくなってきた。
「それっ!」ガシュ!「がっ・・」紀華があゆの顎を膝で蹴り上げるとあゆは大の字になって倒れた。あゆがダウンすると観客から紀華に大歓声があがった。
「寝るには早いよっ」紀華があゆのバストにストンピングを落としていった。
バニュ・・ブニュ・・ボニュ・・「あん・・あう・・ああ・・」あゆのバストが踏まれるたびに水着の中で暴れている。
『いいぞ−紀華あっ!ばか女のおっぱいなんか潰してやれーっ!つ・ぶ・せ、つ・ぶ・せ、つ・ぶ・せ・・』観客のコールに紀華は応えるようにあゆの乳房をぐりぐりと踏みつけはじめた。
「ああ・・」あゆは女の急所を責められ、悲痛の声をあげる。
『なんだよ、ばか女が感じてるぜ』
『きしょくわりぃ〜』
観客はあゆの悲鳴にさえ罵声を浴びせた。
「濱崎、どうする?お客さんに謝る?」紀華はあゆの乳房を踏む足に体重を乗せながらあゆに尋ねた。しかし、あゆは悲痛な表情を浮かべるだけで返事はしなかった。
「あっそう。そういう気ならもっと傷めつけてあげるわ」紀華はあゆの乳房から足を離すと、あゆをリング下に落とした。
紀華はあゆをリング下で捕まえると近くにあった鉄柱にあゆを投げつけた。
ガッコーン!「うぐっ!」鈍い音とともにあゆの身体は鉄柱に打ちつけられ、鉄柱にすがるようにしながらうずくまった。
「まだ、これからよっ!」紀華はあゆの頭に手をかけるとあゆの額を鉄柱に3度打ちつけた。
ガツン!ガツン!ガツン!あゆの口からはなにも声が発せられず、額から鮮血が流れ始めた。
『いいぞー紀華ーっ!そのままぶっ殺せーっ!』あゆの流血で観客のボルテージは上がっていった。
バッシーン!「ぎゃう」紀華は流血したあゆの額をエプロンサイドに叩きつけるとリングにあゆの血の跡がついた。
「あうう・・」あゆは額を押さえ、ふらふらしている。
「濱崎ぃぃぃっ!」紀華は客席からパイプ椅子を持ち出すと振り上げてあゆに声をかけた。
あゆが振り返ると紀華はパイプ椅子をあゆの額にめがけて落とした。
バシーン!「あっ!」あゆの額に振り落とされるはずのパイプ椅子は紀華の後ろに飛んでいった。阿室奈美恵がパイプ椅子を蹴り飛ばしたのである。
「あ・・阿室?」紀華は奈美恵のいきなりの乱入に驚いた。
「あゆ、あんた、なに考えてるんやっ?」あゆの目の前に立って胸座を掴むようにあゆのビキニブラを掴み中澤優子があゆに怒鳴った。
「・・・」あゆは優子にもなにも答えなかった。
「あんたがなにを考えよーが私には知らん。そやけど、お客さんを喜ばすのがあんたの仕事やろ。たとえ舞台がちごうてもな・・」優子はあゆを突き飛ばすように放した。
「紀華さん。私たちは別にあなたの邪魔をしに来たわけではないんです。ただ、こんな形で一方的な試合は私たちも納得できなかっただけです。申し訳ありません」奈美恵は紀華に頭を下げた。
「・・わかったわ・・」紀華は奈美恵の謝罪に納得するとリングに戻った。
あゆも二人に軽く頭を下げるとリングに戻った。
優子と奈美恵はリングの下で二人の戦いを見届けることにした。
「いまは中澤さんと阿室さんに助けられたようだけど、私はあの二人ほど甘くはない。リングの上であなたを倒してあげるから覚悟しなさいっ」紀華はあゆに再び殴りかかった。
バク・・バギ・・ボギ・・「ぐ・・あう・・うっ・・」あゆはことごとく紀華の攻撃を受け、コーナーに詰め寄られた。
グチャ・・バシュ・・バキ・・「はう・・げ・・ぐ・・」紀華はあゆをコーナーに釘付けにするとラッシュのテンポを上げて、あゆを潰しにかかった。
あゆの顔は腫れはじめ、白い肌が紫色にかわっていた。
「あの・・ばか・・」リング下であゆを見る優子は拳をぎゅっと握った。
「中澤さん・・」奈美恵が優子に声を掛けるが優子は首を横に振るだけであった。
客席から観戦するあみや猛娘、乙羽は顔を背け、リングを見ることができなかった。
観客は一方的に傷めつけられるあゆを見て歓喜の声をあげている。
「濱崎いっっっ!」紀華がラッシュをかける中、いきなりリングに登場したのは末広涼子と末広軍団であった。
涼子はいきなり、持っていた竹刀を振り上げ二人のいるコーナーに走り込んだ。
バッシィィィーン!「ぐっ・・」振り下ろした竹刀の餌食になったのはあゆであった。あゆの肩に涼子の竹刀が赤紫の痣を作った。
「末広っ!」優子は涼子の乱入にあゆへの復讐だと思い、リングに上がろうとしたが山口誉子と鈴本史華が遮った。
「濱崎ィィィっ!」バシーン!バシーン!バシーン!さすがにあゆも竹刀で殴られてはと思いガードするが、涼子はあゆのガードなどお構いなしに竹刀で滅多打ちした。
「私らはね、どんなに悪役にされても自分を演じるためにがんばってる・・。ちゃんと売れてるあんたなんかにこんな気持ちがわかるの?ねぇっ?ねぇっ?」涼子の目が潤んでいた。あゆとの試合で両方の乳房と秘裂を潰されて完敗した相手がこんな不甲斐ない試合をするのが許せなかったのである。
「末広さん・・」あゆはガードをする隙間から涼子を見た。
「(自分らしく・・ayuはayuらしく・・)」あゆは自分のモットーを思い出した。
「う・・うっるさいなーっ!」ガコ・・あゆは涼子を蹴飛ばすと涼子は尻餅をつくように後ろへ倒れた。
「いつまでもいい気になって、叩かないでよ。それとも、またそれで虐めてもらいたいのかな」あゆは涼子に言った。
「ふん。今度はあんたのオ××コに突っ込んでやるわ。でも、今日は先約いるみたいだし勘弁してやるわ」涼子も言い返したが、その表情はなんとなく晴れやかだった。
涼子がリングを降りると誉子と史華はあゆにウインクをして涼子のあとを追ってリングを降りた。
あゆは涼子たちがリングを降りるのを見送ると視線を紀華の方へ向けた。しかし、すぐに視線を外し紀華を無視するようにリングを降りるとリングサイドの地下リングスタッフからバンソーコーを貰って割れた額にばってんに貼った。
「やれやれ、血が出ちゃった」あゆはリングに戻ると額をそっと触ってみせた。
「そんなの貼ってきたって、すぐにはがしてやるわ」紀華があゆに飛びかかった。
「紀華さんって、本当はとろいんだ〜」あゆは簡単に紀華を避けた。
「それにぃ、これだけあゆを攻撃したのに倒せないなんてだっさーい。歳のせいかな」あゆは紀華に言った。
「なんですってえ〜っ!」紀華はあゆに殴りかかるが、これも簡単に避けられてしまう。
「あんまりがんばると後が大変だと思うな、紀華”おばさん”。おばさんじゃまずいか、紀華”おねえさん”」あゆはケラケラ笑っている。
「ふ・・ふざけないでっ!」紀華は身構えた。
「でもね、紀華さん。あゆは自分のやったことぐらい紀華さんに言われなくったって自分で責任を持ちます」あゆは急に顔を真剣にさせた。
「おばかさんにそんなことができるのかしら」紀華も言い返す。
「おばかならおばかなりのやり方があるってわからないかな」あゆ。
「ばかなりのやりかたね。くだらない」紀華。
「なんだっていいけど、まずはやられた分だけ返さないとあゆの気が済まない」あゆは得意のファイティングポーズを取ると軽快なステップワークをはじめた。
「ふん、そんな子供だまし・・」紀華も肩の力を抜き、ファイティングポーズを取った。
「こどもだましかどうかやってみないとわからないよ。紀華さんっ!」あゆが踏み込むと一気に紀華との間合いを詰めた。
「速いっ!」紀華はあゆの踏み込みに完全に遅れた。
バシ・・ビシ・・バンっズボ・・「く・・は・・ぐ・・ぐえぇぇ・・」紀華はあゆのワン・ツーまでは受けられたが3打目を食らい、4打目のミドルキックを叩きこまれ苦悶の表情を浮かべた。
「これぐらいのリズムに乗れないなんて、おっかしいぃ」6センチの身長差を微塵も感じさせずにあゆは余裕の表情を見せる。
優子と奈美恵はあゆが元の姿に戻ったことを確信すると二人で喜び、そして涼子の方へ視線を送った。涼子は照れくさそうに右手の軽くあいさつを返してきた。
納得いかないのは観客であった。これまで紀華が一方的にあゆを叩きのめしていたが、いきなり紀華の攻撃が当たらなくなっただけでなく、あゆの攻撃を受けているからであった。
『紀華〜しっかりしろー!』
『いまのはまぐれだー!』
観客は紀華に勝ってもらいたかった。
『まぐれなんかじゃない・・。強いっ!』打撃を得意とする紀華にとって、打撃があゆより劣るとすれば劣勢になることはわかっていたため焦っていた。
「いつも思うんですけど、こういうときって胸が邪魔にならないんですか?紀華さん」あゆは紀華の胸を見て言った。
「こんなときに胸の話しなんて・・あなた、相当なばかね」紀華が答えた。
「ふ〜ん・・」あゆは顔の前でガードを固めるとさっきの踏み込みより大きく踏みこんだ。
バニュ・・ボニュ・・ズニュ・・「あう・・ああ・・ああん・・」あゆはインファイターのようになって紀華の乳房を殴り始めた。紀華の88センチの乳房は殴られるたびに大きく揺れビキニブラからこぼれた。
バチン・・ビチン・・パーンっ!「あっ・・いや・・いたいぃ・・」あゆはビキニブラからこぼれた紀華の乳房をそのまま殴り続けた。紀華は守るものがなくなった大事な乳房を痛めつけられあゆから離れようとするが、あみが追ってきて逃れられなかった。
バッチーンっ!「ああ・・」紀華の乳房があゆのストレートを飲みこむと紀華はふらふらと後ろにさがり、乳房を押さえた。
「な・・なんじゃこりゃあああっ!」紀華は自分の乳房を見て驚いた。色が変わっているだけでなく丸みのあったはずの乳房がごつごつとしていたのである。
「忠告したじゃないですかあ」あゆは紀華に言った。
「忠告って・・?あ・・」紀華はあゆの『こういうときって胸が邪魔にならないんですか』を思い出した。
「く・・。あなたの強さはわかったわ。でも、もうお遊びはこれまでよ」紀華はいままで手加減をしていたような言い方をしたが、既に打つ手がなくなっていたためはったりを言った。
「なら、紀華さんの本気を見せてください。あゆはまだお返しが終わってないっ」あゆは紀華の方へ走った。紀華は乳房をビキニブラにしまうと身構えたが普通に走ってくるあゆに困惑した。
グシャーー・・「うぶ・・」あゆは助走をつけた後、踏みきって膝を紀華の顔に叩き込んだ。プロレス技のジャンピングニーではなく、現在のスポーツ格闘技では禁じ手となっている飛び膝蹴りであった。
「あううう・・」あゆの全体重が乗った膝が紀華の顔面に突き刺さり、紀華の顔面からあゆの膝が抜けてから一瞬の間のあと、紀華の鼻から血が吹き出た。
紀華が顔を押さえて前のめりになると、あゆは紀華の頭を股間で挟み腰に手を回した。
「そぉれっ」あゆは掛け声とともに紀華を抱え上げると紀華の後頭部をリングに叩きつけた。
バッシーン・・「あが・・」あゆはパワーボムで紀華をリングに叩きつけた後、紀華を飛び越えるようにジャンプをしてヒップドロップを紀華の顔に落とした。
グジャーー「んぐっ」紀華の顔はリングとあゆのヒップに挟まれるように潰された。
「ああー。汚れちゃったじゃないかあ」あゆは立ち上がると自分のビキニショーツが紀華の鼻血がついることに気付いた。
「お気に入りなのにい」あゆは払うようにして取り除こうとするが染み込んでいるので取れるわけはなかった。
あゆに後頭部をリングに叩きつけられ、顔を潰された紀華は身体をヒクヒクさせていた。
『おい・・あゆってあんなに強かったのか・・』
『紀華だって弱くないぜ・・』
『でもよ、阿室には負けたぜ』
『阿室とは組み技がなかったから負けたらしい・・』
観客は紀華を圧倒するあゆにざわめいていた。あゆ自身も気付いていなかったが、地下プロレスに出るようになって飯嶋直子や涼子たち、優子と乙羽とのスパーリング、そして負けはしたものの奈美恵との死闘などで格段に強くなっていたのである。
「ううう・・く・・くっそぉ〜っ」紀華は必死に立ち上がった。しかし、足はガクガクと震え、ほとんどグロッキー状態になっていた。
「おばさんパワーかな」あゆは立ち上がった紀華の後ろに回り、ジャースープレックスの姿勢になった。
「紀華さん・・あゆはこの試合が終わったらお客さんに謝ります。でも、その前に迷惑をかけた中澤さんや阿室さん、末広さんたち、あみちゃんや猛娘のみんなにこの舞台で最高のあゆを演じます。付き合ってください」あゆは紀華に話し終えると速くて小さい円を描き紀華を後ろに投げた。
バッシーン!「ぎゃう・・」紀華はいままでに受けたことのないジャーマンスープレックスになんとか受身を取ることができたが大きなダメージを受けた。
「なによ・・私はあなたの噛ませ犬じゃない・・」意識が朦朧としていた。
ゴツン・・「あう・・」紀華は近寄るあゆの股間にパンチを入れた。紀華は”藤原紀華”というブランドを必死で守ろうとしているのである。
あゆは股間に攻撃を受けたが、逆上することはなかった。あゆはトップシンガーとして、紀華はトップタレントとしてジャンルは違うが同じ立場にいる者としてあゆは紀華の気持ちがわかっていた。
「このぉっ!」あゆは紀華のブラに手を掛け一気に剥ぎ取った。
「観客がなんだーっ!」あゆは紀華のビキニショーツにも手を掛け引き千切った。
「ああ・・」紀華は一糸まとわぬ姿になった。
「あゆだって・・普通の女の子なんだーっ」あゆは独り言のような言葉を吐くたび、紀華に攻撃を仕掛ける。
あゆは紀華の後ろに立つと、紀華の腕を取りタイガースープレックスで紀華をリングに投げた。
バッシーン!「ぐはっ・・」紀華は身体を叩きつけられると足が跳ねあがるようになってからうつ伏せに倒れた。
「あゆはあゆなんだーっ!」あゆは、乳房をリング潰されるようになってくびれたウエストと形のよいヒップを上に向けて倒れる紀華の足に足を絡め、手を持つと反転して逆さ天井吊りを極めた。
『おお・・』あゆが優勢になってから静かになっていた観客から声が上がる。
B88W59H88の迫力あるスタイルの紀華が一糸まとわぬ姿で逆さ天井吊りになっている。
観客の視線は紀華の股間だけではなく、身体を反らされくびれ強調されたウエストや豊満な乳房、苦悶の表情にも注がれ、観客は紀華に興奮した。
「ああ・・いやあ・・みないでぇ・・みちゃあいやあ・・」紀華は腰をクネクネさせている。
「紀華さん・・さんきゅーです・・」あゆは紀華の手を話すと紀華の頭を自分の胸に落としてから紀華の首を反らすようにわきに抱えると変形逆さ天井吊りを極めた。
この技のため紀華の足が開くと、観客の目は紀華全身から紀華の股間にすべて注がれた。
「みちゃ・・い・・や・・」紀華は白目を向いて気を失った。
カンカンカンカン!試合終了のゴングが鳴らされた。
『ただいまの試合、藤原紀華選手の試合続行不能のため濱崎あゆみ選手の勝利とします』
アナウンスがあゆの勝利を告げると観客は大ブーイングをはじめて、リングに者を投げ込んだ。
一部の観客はリングに上がろうとしたが、黒服たちが総動員して止めると会場がパニック状態に陥った。
「ごめんなさいっ!」暴動がはじまった会場にあゆの声が響くと観客も黒服も動きが止まった。
「あゆがわがままでこの舞台に来て、またあゆのわがままでみんなを怒らせました・・」
「あゆはここでみんなの声援を受けて楽しかったです。でも、やっぱりここはあゆの舞台じゃなかったんです・・」
「でも、またこの舞台に立たなきゃいけない。だからイライラしてました・・」
「最後の最後までわがままでばかなあゆだけど、あゆはあゆの舞台だけに戻ります・・」
「だから・・ごめんなさい・・」
あゆは深々と頭を下げた。
『ふざけるなー!ばか女がなに言いやがるっ』観客のほとんどはあゆの言うことを納得し席に戻ったが、一部の観客は納得せず罵声を浴びせた。
あゆはなにも言わずにひたすら頭を下げている。
『あやまって済むならよ。ケーサツはいらねーんだよっ』一部の観客は図に乗り、罵声をあみに浴びせ続けていた。
『うるせーんだよっ!こんなときしか文句が言えねえクソは黙ってろっ!』あゆを罵る観客に他の観客が言った。
客席が静まり返るとあゆは再び頭を下げて控え室に戻った。
リング下にいた優子と奈美恵と涼子たちはヤレヤレといった目で視線を合わせ、リングを後にした。
あゆは控え室に戻ると思い詰めた顔のままシャワーを浴びて着替えた。そして、鏡に映る自分を見ると大粒の涙を流し机に伏せた。
いままでの自分の行いを悔やんでいたのである。
コンコン・・ドアが鳴った。あゆは急いで涙を拭いてドアを開けると自分より背の小さい女の子たちが3人いた。
「キズ、大丈夫ですかあ?」
「ののはお酒飲めないけど〜」
「のののことはいいのっ」
「だって〜・・でも、おいしいものあるんでしょ」
「お疲れさまです。これから打上行きませんか?私たちはまだ飲めないけどいい店あるんです」矢口真里が声を掛けてきた。
あゆはミニ猛の3人に目を丸くしたが、奥を見るとあみも乙羽も猛娘のメンバーが笑顔で手を振っている。
その奥には優子も奈美恵も涼子たちもいた。
あゆは思わず大粒の涙を流してしまった。
「あゆさん、泣いていますですか?」辻望美がきょとんと聞く。
「いいの。行きますよあゆさん」矢口があゆの背中を押す。
あゆは矢口に背中を押されながら進むと待っていた全員に囲まれパーティに向かった・・・
〜・〜・〜・〜
♪♪ああ〜とぉさんかぁさん〜(ヤイヤイヤー)
♪♪ああ〜かんしゃしてますぅ(はいはいっ)
♪♪ああ〜たくさんしぃんぱぁぃ(ヤイヤイヤー)
♪♪ああ〜かけてごめんねぇ〜(はいはいっ)
♪♪いっしょうけんめぇこぉいしまっしたぁ〜(ふわふわっふー)
♪♪さんきゅぅ〜
部屋の一室から元気な歌声が聞こえてきた。
『おい・・あの部屋・・すっげぇうまくねえか?』別の部屋にいた男が言う。
『そう?よく聞いていなかったよ』男と同じ部屋の女が答えた。
『ちょっと見てくる・・』男は歌の発信源となった部屋を覗くと、腰を抜かしたように部屋に戻ってきた。
『どうしたの?』女は不思議そうな顔をする。
『も、も、も、も、も、も・・』男は慌ててしまいうまく話せなかった。
『ももがどうかしたの?』女は男の言いたいことがわからなかったが、男が指を刺している方向を見た。
♪♪さぁっあっりぉてをひろぉげてぇ
♪♪いっしょにてぇうぉたたいてあるこお
♪♪はしりぃだすときぃには
♪♪ここうぇきてとぉもにはじめよぉ〜
『ん?この声は??』女は男の指差す方から聞き覚えのある声が聞こえた。女は歌声のある部屋を覗きに行くと慌てて戻ってきた。
『あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ・・あゆだぁ〜っ』女も慌てていたがなんとかあゆの名前を出せた。
男と女は目を合わせてうなずくといっしょにまた部屋を覗きに行った。
その部屋には歌手のおでこにバンソーコーを貼ったあゆ、奈美恵、あみ、優子と猛娘の13人。タレントでは末広、乙羽、誉子、史華と揃っていたからである。
カップルは腰を抜かしたように部屋に戻った。
『なんで・・こんなところにぃ〜っ?』仲良く二人同じに言った。

試合後、あゆたちがミニ猛に連れてこられたのはごく普通のカラオケボックスであった。
「ねえ・・まりっぺ・・いい店ってここ?(^^;」優子が矢口に聞いた。
「え・・?まずいですか・・」矢口が選んだのは普通のカラオケボックスだった。
「ここって食べ物はおいしいんですよー」辻と加護亜衣が揃って言ってきた。
「わたしたちぃ、お酒は飲めないですから・・」安部なつみがうつむきかげんで言った。
「ここならお酒も飲めるし・・ね」保多圭が優子に言った。
「まあ、この際いいでしょう。ね、ゆうちゃん」リーダーの飯田佳織が決めるとまだ未成年の猛娘たちが成人組の背中を押して店の中に入っていった・・・。

21人が思い思いに飲んで、歌って、騒いで、約二人は一生懸命に食べていると部屋のドアが開いた。
「だれか、なんか頼んだ〜?」注文など雑用係りを命じられた新垣理沙がカラオケの選曲をしながら聞いた。
「ののかあいぼん、また食べ物〜?」佳織が辻と加護に聞く。
「んん〜、うむむん〜(ううん、ちがうよ〜)」辻と加護がハムスターのようにほほをいっぱいにして答えた。
「ちょ・・ちょっと・・っ」あゆはドアの方を見ると飛び上がるように立ち上がりドアまで飛ぶように行った。
「け・・怪我わっ?」あゆはドアのところに立つ人物に話しかけた。
「骨にも異常はないし、すぐに治るそうよ。それにしても痛かったなあ」その人物は横目であゆのことを見る。あゆは申し訳なさそうにしている。
「それ以上に、私をここに連れてこなかったのは許せない。探すの大変だったんだから」紀華がにっこり微笑んであゆに絡んだ。
「ごめんなさい・・」あゆは肩をすぼめて謝った。
「の・・のりかはんっ」ドアから紀華が入ってくると優子は驚きのあまり完全に関西弁になった。
「ええっ!」部屋にいた全員が驚く。まさか、顔に怪我を負った紀華が来るとは思っていなかったのである。
「きゃっ。きったないなあ〜」矢口が違うことを言う。
「ああ〜。吹き出したの〜?」なつみ見たのは辻と加護も驚いて口の中にほうばっていたものを吹き出していたのだある。
「ごめんなさ〜い(x_x)」辻と加護はしゅんとしながら謝った。部屋にいたメンバーはおおうけして楽しそうに笑った。紀華も笑いながらあゆと部屋の奥に入っていった。
「かんぱ〜いっ!」あみの音頭で紀華を乾杯を済ましたあと、あゆは紀華に謝ろうとした。
「紀華さん・・」あゆが謝り始めた。
「あゆちゃん、いまは楽しむときだからそういうのはなしね。笑顔でいればそれが私への償いと思ってね。その前に飲みなさい」紀華はあゆの持っていたグラスをあけさせると、ワインをグラスいっぱいに注いだ。
「これ・・ワインですよ〜」あゆははじめてワインをグラスにいっぱい注がれて驚いた。
「飲んじゃえばいっしょ」紀華は自分のグラスをあゆのグラスに当てると一気に飲み干した。
「そや、阿室は歌ってないやろ。歌えっ!」優子は奈美恵に絡んだ。優子のまわりには5〜6本のワインの空き瓶が転がっている。
「え・・(^^;。中澤さん飲み過ぎ・・」奈美恵は優子に絡まれると急いで曲を入れて逃げるようにしてマイクのところへ行った。
♪♪きゃんゆ〜せれぶれぇ〜と・・
♪♪きゃんゆ〜きすみぃとぅないつ
♪♪うぃ〜うぃるらぁ〜ぶろぉ〜んろぉんたいむ
♪♪え〜いえんってゆ〜ことばなぁんてぇ〜
♪♪しらなかぁったよねぇ〜
奈美恵はもう古いとは思ったが、いま同じ部屋にいる全員に送るつもりでこの曲を選び歌った。奈美恵の気持ちに答えるかのように奈美恵の歌を静かに聴いた。
あゆを含めた22人の歌手・タレントは夜遅くまで飲んで、歌い、騒ぎ、楽しんでいった。

〜・〜・〜・〜

「ところで今日のお会計は?」乙羽。
「そりゃ、あゆに決まってるやん」優子。
「ええ〜っ」あゆ。

ちゃんちゃん。


試合結果:○濱崎あゆみ(KO:変形逆さ天井吊り)×藤原紀華
酒豪結果:○藤原紀華(KO:二日酔い)×濱崎あゆみ、末広涼子、中澤優子・・他多数

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