「王様と奴隷」-4:一回戦第二試合

 

予想以上に一方的に終わった第一試合の後、もえと美奈子に投票した観客がガッカリする

中を第二試合の4選手が入場してきたが、その様子は対照的であった。

片方の花道からは玲を前、玲子を後ろに唇をギュッと噛み、終始無言のまま二人が入場

してきた。

一方の花道はと言えば仁美と瞳が手をつないだまま、まだ喋り足りないのかペチャクチャ

と笑みさえ浮かべながら入場してきた。

この緊張感の無さには観客は勿論、玲達も半ばあきれながら二人を見ていた。

Wヒトミが仲良くリングに上がった所でアナウンスが流れた。

「これより 王様と奴隷一回戦第二試合を開始致します。赤コーナー吉井玲,大盛玲子、

青コーナー伊藤仁美,藤原瞳。」

レフェリーの簡単な注意と確認の後、前の試合では無かった両チーム選手同志のの握手が

交わされ、4選手が両コーナーに分かれた。すんなり玲子が先発する赤コーナーに対し、先発

を決めていなかったらしい青コーナーでは、二人がジャンケンを始めた。

「最初はグー、ジャンケンポン。」

緊張感がすっかりほぐれてしまったリング上では、ジャンケンに負けたらしい仁美が

コーナーへ下がる瞳に肩を叩かれて、玲子と向き合った。

「よろしくお願いします。センパイ。」

深々と頭を下げた仁美に、思わず玲子も会釈と笑みを返す。

「こちらこそ、よろしくね。」

なんとも地下プロレスに似付かわぬ雰囲気に、緊張していた玲子の調子が狂ってきた。

「カーン」

ゴングと共に仁美の表情が変わった。対する玲子の方が、自分より小さく年下の相手という

こともあり、調子を狂わされたままで集中力を欠いていた。

玲子が何となく組合おうとした瞬間、仁美の姿が玲子の視界から消えた。次の瞬間、玲子の

顔と胸板に衝撃が走った。

バーーーン

助走無しで飛び上がった仁美のドロップキックが、玲子の顔面と胸板にクリーンヒット

したのであった。いかに相手が小柄な玲子とはいえ、脅威的なジャンプ力であった。意外な

攻撃に戸惑い、慌てて立上がった玲子の胸元に、再び仁美の打点の高いドロップキックが

命中した。完全にペースを失った玲子が無防備に再び立上がると、またまた狙い済ました

仁美のドロップキックが今度は助走付きで玲子の顔面に炸裂した。

スパーン!

「キャーーー!」

玲子がたまらず場外へ転落した。玲が慌てて飛び出し、仁美に後方からパンチを入れた。

バランスを崩した仁美をロープに振り、玲がショルダースルーを狙う。跳上げられた仁美で

あったが、空中でトンボを切ると綺麗に足から着地した。そして、振り返った玲の顔面にも

ドロップキックを命中させた。

「キャーー!」

タイミング良く入ったキックに玲もまた、場外へ転落した。想像もしていなかった仁美の

動きに観客は熱狂し、コーナーの瞳は両手を上げて拍手と声援を送っていた。

「仁美ちゃん。カッコイー!アレやって。」

「いいよー。」

瞳の声にニッコリ笑った仁美は自らの右足を取ると背中の方から頭の後ろまで振上げ、

両手でつま先を持って更に頭の上まで持上げてピタッと止めてみせた。写真集でも披露して

いたビールマンスピンであった。人外れた柔軟性とバランス感覚が無ければとても出来ない

ポーズである。先程のドロップキックといい、機械体操で鍛えたという小柄な身体に

似合わぬ身体能力の高さを、観客にも相手にも短時間でアピールすることに成功していた。

「何、余裕持ってんだよー!」

場外から上がってきた玲が叫び、仁美に襲い掛かろうとした。慌ててポーズを崩した仁美は

自コーナーへ逃込み、瞳に交代した。代わった瞳が玲と向合う形となった。両者は一瞬

組合ったかに見えたが、次の瞬間素早い動きで瞳が玲のバックを取っていた。

「エッ?」

更に瞳は戸惑う玲の足を取ってテークダウンさせると、背中にエルボーを一発入れ次いで

首に手を回しスリーパーを狙った。これを玲がこらえると身体を反転させた瞳は狙いを足に

変え、アッという間に今度はアキレス腱固めの態勢に入っていた。

「イターーー!」

うつ伏せから仰向けに変えられた瞬間に右足に激痛を感じた玲が、残る左足で瞳の身体を

蹴り何とか逃れようとしたが、ガッチリ決まったアキレス腱固めは、結局飛び込んだ玲子が

瞳にキックを入れるまで外れなかった。

「玲さん、しっかり。」

玲子から気合を入れられた玲が、痛む右足をさすりながら瞳に突っ込んでいったが、既に

態勢を整えていた瞳は、玲の右腕を取ると巻投げを三回連続で決め、そのままアームロック

で極めていった。

何でこの子、こんなに強いの?

玲の疑問はもっともであったし、ラフファイトを見なれている観客の目にはこの意外な

までの瞳の華麗なテクニックは新鮮に映った。そしてコーナーの仁美はパートナーのこれも

予想以上の強さに小さな身体一杯で喜びを表わし、拍手を送っていた。

実は瞳は仕事と学業の間を縫い、人知れずトレーニングに励んでいたのであった。

何の為に?

目的は只一つ。タッキーへのリベンジであった。かつての抗争自体は、決着戦でタッキーが

市河由衣をKOして終わりを迎えたこととなっており、事実その後関係するカードは

タッキーがCDデビューを果たし多忙となった事も有って、組まれてはいなかった。

しかし瞳にとっては自身がKOされて始まった抗争で、いわば身代わりとして闘った由衣が

金網の中、全裸にされた上、血だるまでKOされていくのを見ているしかなかった日の

ことは一日も忘れることは出来なかった。恐らく可能性が低いであろう事も分かっては

いたが、その日がくる事を願い、地道で苦しいトレーニングを続けていたのだった。

今日の試合も瞳自身はその時への実戦トレーニングと位置付けていたが、無論玲も

パートナーの仁美もそんなことは知らなかった。

アームロックに決めたまま自コーナーへ近付いた瞳が仁美にタッチした。仁美もそのまま

アームロックを引き継いだが、格闘技のトレーニングを積んでいない仁美では決め方が甘く、

玲に技を解かれ、逃げられてしまった。

フッと一息付いた玲は少し悩んだが、玲子にスイッチした。二人共試合前はなめていた

相手の意外な強さに戸惑っていたが、徐々に落着き、気合いを入れ直していた。

先程の事が有るので慎重に近付いていった玲子が、今度は先手を取った。組合うと見せて、

仁美のお腹に前蹴り、続けて横蹴りと連続で放っていき、次には前屈みになった仁美の腕を

取りコーナーポストへ叩きつけた。

「ビッシビッシ行くぞ!」

更に玲子は、今流行りのフレーズを叫んで観客にアピールしてから、膝からコーナーの

仁美へ突っ込んで行った。

「グウッ!」

仁美の胸当たりに玲子の膝が命中した。

「チビのくせに随分大きな胸ね…」

玲子も仁美のFカップと言われる胸は羨ましい様だった。

玲子は更に仁美にヘッドロックを仕掛けると余った右手で握り拳を作り、脳天に素早い

パンチを連続して叩き込んでいった。このパンチがさっき叫んだフレーズの持ち主、

星野勘太郎総裁の現役時代の得意技とは勿論19才の玲は知らなかったが。玲子は更に逆の

コーナーポストへ仁美を叩き付けようとしたが、飛ばされながらもコーナーポストで反動を

つけた仁美は反転して、ボディアタックを少し油断した玲子に浴びせ掛けた。

「さっきは、やったわねー!」

上になった仁美がお返しとばかりに、馬乗りのまま玲子の脳天にパンチを連続で浴びせた。

立ち上がった仁美は、ロープへ飛んでのエルボードロップを玲子の首筋に落とした。

「ウッ!」

「もう一発。」

ところが、もう一度ロープへ飛んだ仁美の足を玲がすくった。

「アイタッ!」

仁美が転んだ隙に、玲へのタッチがなされた。

代わった玲は仁美の腰当たりにストンピングを入れると、背中に乗りキャメルクラッチの

態勢に入った。仁美の顎に手を掛けグイッと引き上げると、仁美の背中が大きくしなった。

「仁美ちゃん。」

心配そうな声を出すコーナーの瞳に対し、当の技を掛けられている仁美が

「大丈夫、全然効いてないよ。」

と逆に声を掛けた。そう、脅威的な柔軟性を持つ仁美はこれ位の技では何のダメージも

受けていないのであった。技を掛けている玲もそれに気付いた。顎を持つ手を片手にすると、

空いた手で仁美の顔をかきむしった。

「イッターーーー!ヒッドーイ!」

顔を押さえて痛がる仁美に対し、背中にキックを一発放った玲は狙いを足に変えると

足四の字固めに捕らえていった。

「アイタッタッタッタッター!」

流石にこれは効いた。痛がる仁美を助ける為、瞳がリングに飛込み玲の顔を踏み付けた。

「イテッ!」

力の緩んだ玲の足を外し、瞳がコーナーに戻る。

今度は玲子が飛出し、ノータッチのまま攻撃を引き継いだ。足にストンピングを加えてから

仁美を引き起こした玲子はロープへ飛ばそうと思ったが、先程までの仁美の動きを思い出し

それを止めて、自らの膝をカウンター気味に仁美に叩きつけた。

「ウプッ!」

ロープへ飛んだ後の反撃を考えていた仁美はこの攻撃に虚をつかれ、吐き気を感じながら

膝をついた。

「ヨシッ」

続いて額に連続パンチを浴びせる玲子。更にダウンした仁美の全身にトーキックを浴びせて

いった。

ガツッ、ガツッ、ガツッ!

ロリータっぽいルックスとアニメ声が売りの玲子であったが、かつて素行不良で首寸前に

までなった過去を思い出させるヤンキーっぽい攻撃であった。

ダメージの大きい仁美に対し、交代した玲が攻撃を引継ぐ。顔とお腹を守る為、カメの様に

丸く一段と小さくなった仁美の背中にストンピングを加える。

仁美を引き起こした玲はボディに一発パンチを入れると、ボディスラムで投げつけた。

更に攻撃を仕掛けるべくロープに飛んだ玲だったが、コーナーの瞳がトップロープを

タイミング良く下げた為、リバウンドすべきロープが無くなりリング下へ転落した。

「仁美ちゃーん、こっちよー!」

その声に元気付けられた仁美は、頭を振りながら瞳に交代した。

一方、場外に落とされた玲も玲子にスイッチした。

「よくも、仁美ちゃんをー!」

「うるさい!お前もだ!」

普段の大人しい雰囲気とは異なり、感情むき出しで真っ向からパンチを打ち合う玲子と瞳。

殆ど同じ背格好ということもあり全く五分の殴り合いとなったが、瞳がローキックを出して

形勢が変わった。的確なローキックが玲子を襲い、ついにダウンさせた。瞳が足を取りに

行こうとしたが、玲子も素早く逃げ玲に再度交代した。

交代した玲にも瞳のローキックが炸裂した。更に

「瞳ちゃん、伏せて!」

その声に反射的に身を伏せた瞳の頭の上を仁美が通過した。そして、ダメージから復活した

仁美のコーナー最上段からのミサイルキックが玲の顔面に炸裂した。この思いがけぬ一撃で

吹っ飛んだ玲の顔面が鼻血で赤く染まった。たまらず、玲子にタッチしようとする玲を

素早く捕らえた瞳は後方からスリーパーホールドを仕掛けた。

「クッ」

鼻血で鼻からの呼吸が出来ない玲にこの責めはこたえた。口を大きく開け喘ぐ玲の救出に

玲子が飛出そうとするが、リング内に残っていた仁美がそれを牽制する。

「玲さん!頑張って!」

コーナーから声で励ますしかない玲子。その声に応える様にスリーパーを仕掛けられながら

も立上がった玲はエルボーを瞳のボディへ入れ、何とか技を振り解くと玲子にタッチしたが

スタミナのロスは明らかであった。飛出した玲子にまず試合の権利の有る瞳では無く、

残っていた仁美が襲いかかった。横方向から助走を充分に取ったドロップキックを入れ

玲子をダウンさせると、次いで二人掛かりのブレーンバスターで投付けた。

「グゥー」

思わず声を上げる玲子に対し二人は左右のロープへ飛ぶと、瞳が首筋,仁美がボディへ

それぞれエルボードロップを落とした。この連携攻撃に玲子の小さな身体が跳ねた。

レフェリーの注意で仁美が下がった後、今度は瞳がDDT,スイング式ネックブリーカー

ドロップと連続して叩き込み、玲子をグロッギー状態へ追込んだ。仁美にタッチした後も

瞳はかわず落としを仕掛け、玲子の後頭部をまたまたリングに打ち付けた。その無防備な

お腹へ、タッチをした後コーナー最上段へ登っていた仁美が、更に上にジャンプして

飛び降りた。いくら小柄で軽い仁美とはいえ、2m以上の高さから落ちてきてはたまらない。

「グェーーーーー!」

このフライングダブルフットスタンプに、口から反吐を吐きながらのた打ち回る玲子。

「もう一発!」

タッチを受けた瞳も同じようにコーナー最上段から飛び降り、仁美によって押えつけられた

玲子のお腹を踏み付ける。

「グアッ!」

再度こみ上げる胃液の辛さに涙目となる玲子。

「もう一丁!」

今度は瞳が押えつけた玲のお腹に、タッチを受けた仁美が背中から落ちてきた。

セントーンである。

「グウー

吐く物も無くなったのか、ひたすらのた打ち回るのみの玲子。

「ヨシ!決めるぞ!」

瞳がコーナーの玲に襲いかかり、場外へ落とすと自らも場外へ降り、後方からスリーパーを

仕掛けた。但し、これは決めるつもりでは無く、動きを封じるだけの目的であった。

残った仁美は完全にグロッギー状態の玲子の顔面にキックを一発入れると、次に

ボディスラムで投付けた。そして、またもやコーナーポストの上へと登っていった。

紗香は最初は観客席の最後方で試合を見ていたが、いつしか徐々に前に出てきていた。

「勝負有ったな。相手は壕プロの方のチビと死にぞこないか?二人とも大分ダメージを

受けているみたいだし、これなら何とかなるかな?一試合分休めたし。」

などと呟きながら、次の試合の作戦を考え始めていた。

一方、美奈子も別な場所でもえと並んで試合を途中から見ていた。

決勝はあのおチビさん達か。予想以上に強いな。勝てるかな?

と、不安を抱きながらもこちらも作戦を考え始めていた。

リング上では、仰向けになって動かない玲子に背を向けたままポスト最上段まで上がった

仁美が、観客に手を上げアピールすると共に、後ろ下にいる玲子の位置を確認していた。

「何する気だ?」

「まさかムーンサルト?」

「仁美ちゃんなら有得るな。」

観客の総てが、そして紗香も美奈子も瞳も、勿論仁美自身も勝利を確信していた。

そしてついに仁美が後方宙返りの要領でポストから飛び、実に綺麗なムーンサルトプレスで

玲子に覆い被さろうとした。しかし、何とそこに大ドンデン返しが待っていた。

意識はまだ持っていた玲子が、仁美が覆い被さろうとした瞬間に反射的に膝を立てた。

その結果、その膝が上空から飛んできた仁美のお腹を直撃することになってしまった。

「グウゥーー!」

今度は仁美が吐き気に苦しむ番だった。お腹を押さえ苦しむ仁美に対し、最後の力を

振り絞った玲子が首と足を取り、スモールパッケージホールドを完成させた。

「ワン、ツー、スリー。」

レフェリーの3カウントが入り、ゴングが打ち鳴らされた。

場外では当然勝ったと思った瞳が玲を離しガッツポーズを決めていた。が、瞳がリング上に

見た物は、ひざまづいた状態でレフェリーに手を上げられている玲子であった。

「エッ?ウソー!マジー?」

アナウンスも入った。

「只今の試合は大盛選手が伊藤選手をフォールしまして、吉井,大盛組の勝利と決定

致しました。」

ガッツポーズを決めていた手を降ろしリング上に飛び込んだ瞳に対し、仁美がお腹を

押さえながら

「ゴメンナサイ、瞳ちゃん、負けちゃった。調子に乗りすぎちゃったみたい。」

と深々と頭を下げた。暫らくあって、

「仕方無いね。次、頑張ろう。」と瞳が励ます。

「有難う。瞳ちゃん。」年下の瞳に頭を下げたまま半鳴きの仁美に、立ちあがった玲子が声を

掛けた。

「仁美ちゃん。頭上げようよ。でもあなた達、強いわね。」

「玲子ちゃん達が勝ったんだから、もっと強いんですよ。絶対優勝して下さいよ。」と瞳。

玲子も

「あなた達も、次は勝ってね。」と言葉を返す。

場外から上がってきた玲も、顔を血で赤く染めたままで肩で大きく息をしながら輪に加わる。

「ホラ、仁美ちゃん。顔を上げて。」

玲の声にようやく顔を上げた仁美だが、その目には涙が浮かんでいた。

四人は互いの健闘を称えあって試合前と同じ様に握手を交し合い、更に手を上げあった。

これまた地下リングに似つかわないノーサイドのシーンに物足りなさを感じる観客もいたが、

多くの観客からは「たまにはこんな試合もいいかな?」といった感じの拍手が贈られていた。

この試合結果に喜んだのは、Wヒトミのいずれかに投票した観客ともえ,美奈子だった。

「オッケー,オッケー、楽勝、楽勝。」

もえに話しかける美奈子。そして二人は再び控え室へ戻り、作戦会議を開始した。

一方ガッカリしたのは、玲と玲子に投票した観客と、そして誰よりも紗香であった。

「何でこうなるんだよ?勘弁してくれよ!あの元気なチビ二人にあたし一人でどうやったら

勝てるんだよ?」

絶望感と焦燥感が紗香の小さな身体を包んでいた。

紗香の絶望感は控え室へ戻った時に更に大きくなった。

そこで紗香が見た物は、出て行った時と同じ様にベッドに横たわり、泣きはらした目をした

夕子であった。

「あ、紗香ちゃん、お帰りなさい。」

「お帰りなさいじゃ無いよ!お前、シャワーも浴びてないのか?」

「だって、ダメージを回復しとけって?」

「あのなー、汗をかいた身体のままだと冷えて…」

説明するのも馬鹿々々しくなってきた紗香は、結局怒鳴ってしまった。

「もういい!とにかくもう試合だからそのまま行け!相手は仁美と瞳!もう一回言うけど

お願いだから、足を引っ張らないで!」

そう、第三試合まではもう間が無いのであった。

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