2日目の対戦カードは香理奈ｖｓ永沢まさみとの発表があり、場内も盛り上がってきた。最近女優業が乗ってきた香理奈に対して、まさみはデビュー時はもてはやされたものの、最近は低調だ。今日は香理奈は青のスポーツビキニ、まさみは黒のスポーツビキニを身にまとっている。

「カーン」

開始の合図とともにリング中央で激しくぶつかり合う２人。互いに抱きつくようにして押し合っていく。いきなりの感情をむき出しにした２人のファイトに盛り上がる観客。激しい展開が期待されるかと思いきや、あっさりと香理奈がロープ際にまさみを押し込んでいく。「おらおらおら、どうしたのよ」香理奈は勢いづいてさらに殴りつけていく。まさみも殴り返すが、香理奈の勢いに押されて満足にダメージを与えられない。次第にまさみの体勢が崩れかかっていき、一方的に香理奈がまさみを殴りつけていく。「はうっ、痛い、痛い、止めてー」まさみは完全にグロッキー状態になり、鼻血が出てきた。「カーンカーンカーン」ここで早くもゴングが鳴った。『勝者：香理奈』香理奈は勝者としてコールされるが不満顔でレフリーに突っかかって行く。「何でもう終わりなのよ。私の時はもっとやらされたわよ」吠える香理奈にレフリーも押され、「わかった、わかった。お前も好きなだけやればいいだろう」この言葉に香理奈はニヤッとすると、再びまさみに向かって行った。「あんたには私の練習台になってもらうわよ」香理奈が高らかに宣言すると、「てめえ、舐めるのもいいかげんにしなさいよ」挑発されて怒ったまさみは香理奈にタックルで倒そうと向かっていく。しかし、力の差は歴然で、香理奈が肘打ちすると簡単に崩れてしまった。「ぐぅ、くそー」何も出来ずに潰されて悔しがるまさみに香理奈は容赦無く背中にパンチを打っていく。まさみはほとんど動かなくなると、香理奈は立ち上がってサッカーボールキックで痛めつけてる。バシィ、バシィ、物凄い音が鳴り響く。まさみはむしろさっきよりもぐったりしているので、危険と判断して強制的にストップさせられた。まさみは相当ダメージが大きいようで全く動けず担架で運ばれていく。今回は残念な戦いになってしまいましたが、今の状態を見ると時間はかかるでしょうが、次回から力を付け直して出て来て欲しいです。快勝した香理奈は昨日の屈辱をすべて振り払いすっかり自信を取り戻したようだ。「まあ、私が本気を出せばこんなものよ」控え室に戻っても饒舌で「明日の対戦相手は誰かしら？誰が来ても、

勝つのは私なんですけど」そういうと香理奈は夜の街に悠々と姿を消した。

「～～～～～～」ってことを香理奈は言ってるんですけど、ある記者が第三戦目の相手に香理奈が調子に乗ってることを伝えた。XXはワイングラスを揺すりながら「あら、私もそういう強気な子は大好きよ。気が合いそうね、楽しみだわ」意外にもXXが香理奈の挑発的な発言を冷静に、むしろ好意的に受け止めたので（「何よ、生意気な小娘。叩き潰してやるわ」）という風な返事を聞きたかった記者としては相当期待外れだった。「そうねぇ、五番勝負って言ったって実際１，２戦はあまり盛り上がってなかったし、ノーカウントね。今日の試合なんてまさみは何やってんのかしら？ちょっとサボりすぎじゃない。昨日の試合も祐季は全然ダメね。祐季はあれで満足してるみたいだけど、完全に反則だし、鉄パイプが無かったら負けてたんじゃない。いずれにしてもあれじゃあベルトは取れないわよ。（※XXと祐季は後日、初代ハードコアベルトを賭けて対戦予定）どっちみち明日の私が相手の第三戦目で香理奈の力が測れるわよ。さあそろそろ明日の素晴らしい戦いに備えて寝ようかしら」