前回の興業で予告された亜沙美の制裁マッチの試合形式ルールが発表される事となり、記者会見が行われる事となった。
テーブルの真ん中に主催者が座りその両脇に香理奈、石河亜沙美が席に着いた。さらにその周りを両陣営の女優たちが固めている。
香理奈側には藤原紀華、米倉涼子、田中麗菜。亜沙美側には田丸麻紀、菊河怜がそれぞれ付き添っている。
両陣営の睨み合いでやや険悪な雰囲気になっているが、記者会見が始まった。
主催者:会場、日時の方はパンフレットをご覧ください。今から試合形式、ルールの発表をしたいと思います。
         ・時間無制限一本勝負。
         ・試合は鉄格子の中で行われ、何でもあり。但し凶器は反則。身体だけで相手を倒すのが大前提。
         ・試合中、鉄格子の中は香理奈と亜沙美の2人だけでレフリーはいない。勝敗はどちらかが戦闘不能になることによってのみ決められる。
         ・勝者にのみ鉄格子から出れる鍵が渡され、鉄格子の中では勝者にすべての権利がある。(試合後、好きなだけ敗者を弄べる)
         ・コスチュームは全裸。凶器を持たさないため。
試合形式、ルールを要約するとこのようになった。次々と刺激的なルールが発表され会見場は盛り上がる。
主催者:それでは香理奈と亜沙美から試合に向けての抱負を聞かせてもらいましょう。
香理奈:この試合で亜沙美をボコボコにして2度とリングに上がれないようにして上げようと思います。
亜沙美:フン、制裁マッチって聞いて最初はビビったけど、相手が香理奈で良かったわ。丁度私もやりたかった所よ。
香理奈:あら、私にこの前負けたのを忘れたのかしら?
亜沙美:判定でしょ。今度の勝負はノックアウトするまで続けるから覚悟しときなさい。
香理奈:そうね。亜沙美が倒れるまでってことね。
亜沙美:私が倒される?身長が何センチ違うと思ってるのよ?(亜沙美178cm、香理奈165cm)チビには無理よ
香理奈:あんたがデカイだけでしょ。それに私はタイトルホルダーよ。格が違うわ。 
ここで論戦を止めて睨み合う両者。混乱に備えて黒服が大勢いるので取っ組み合いの喧嘩にはならなかったが、会見場には緊張が走った。
主催者:まあ、リングで決着をつけてもらいましょう。
主催者が足早に会見を占めくくった。香理奈、亜沙美は離れて会見場を後にするが、両者共に決着はリングで着けてやるという強い意志が感じられる。
 
 
いよいよ試合当日の日を迎えた。香理奈、亜沙美はすでに控室で入念な準備を行っている。
《亜沙美側控室》
亜沙美:今日は太郎を置いてきて正解だわ。絶好調すぎてボコボコにしすぎちゃうかもしれないからね。
麻紀:楽しみだわ。いよいよ今日、主催者の化けの皮を剥がすのよ。
亜沙美:そうね。今日勝って主催者、涼子の疑惑を証明して上げるわ。その前に私に楯突く生意気な香理奈を始末しないと。
麻紀:亜沙美も早く子供のためにもヒールを止めて正統派にならないと。
亜沙美:わかってるわよ。でも、出産以来あまり仕事が貰えないからしょうがないのよ。子供を育てないといけないからお金もいるし、ヒールファイトでお金が貰えるなら止むおえないわ。絶対に今日でアピールしないと。
亜沙美の悲壮な覚悟に身震いを感じる麻紀と怜。
 
《香理奈側控室》
パァーン、パァーン。軽快に打ち鳴らされるミットに香理奈の状態の良さが伺える。
香理奈:よーし、絶好調よ。絶対に勝てるわ。
麗菜:頼んだわよ。私の仇を取ってね。
香理奈:任せて下さい。亜沙美なんてボコボコにしてやりますよ。
紀華:今まで、ヒールファイトで鳴らしてきた亜沙美のことだから今日は何が起こるかわからないわよ。気を付けて。
香理奈:わかってますよ。でも、今日私が勝って黙らせてやりますよ!
紀華:いいわよ〜。私みたいなオバサンよりも若い娘が危険なデスマッチをする方が将来的にはいいわ。エースに一歩近づくわよ。
香理奈:亜沙美を討伐したら私がエースですね。
紀華:それはどうかしら?
最後に紀華は微笑んだが、香理奈が真剣な表情でサンドバックを叩くので緊張が戻った。
若さ故に自信が溢れているが、経験が無い事に若干の不安を感じているのか、その不安をミットに打撃を打ち込むことで解消しようとしてるようにも見える。
 
会場は超満員に膨れ上がっている。
選手入場前から香理奈、亜沙美のファンが小競り合いを起こす一幕もあった。まさにこれから壮絶な戦いが起こるに相応しい雰囲気になっている。
その会場の中央には鉄格子のリングが現れた。
リングと言うよりは猛獣を入れる”檻”のような雰囲気だ。これからこの檻の中で2頭の女豹が熾烈な戦いを繰り広げるわけだが・・・・・。
さあ、いよいよ選手入場だ。
登場ゲートからヒール・亜沙美が出てきた。
長身の亜沙美は大迫力で殺気が漲っている。
髪の毛は黒髪でバッサリとショートヘアー。ネイルはストロングスタイルを意識しているのかブラックにしてきた。
戦闘に色気はいらないということか?
反対側の登場ゲートから制裁人・香理奈が入場してきた。
モデル歩きで力強くリングに向かう。規定通りの全裸で、ボディーを惜しげもなく披露している。
香理奈のボディーに興奮する観客。
香理奈は今日のために相当鍛えてきたのか抜群のプロポーションだ。
もちろん身体には余計な装飾品などは無い。しかし、女優らしく魅せる事を意識している髪の毛はロングヘアーにパーマを当てて金髪に染め、ネイルはK−1ビューティーマックスで優勝し、K−1ベルトで亜沙美相手に初防衛した時に履いていたパンツの色であるブルーに染めてきた。
香理奈は男っぽい亜沙美に対して女性らしさをアピールしている。
二頭の女豹が檻の中に入ると鍵がかけられた。緊張感がマックスになる。
『赤コーナー、178cm、83-63-88、石河亜沙美〜』
『青コーナー165cm80−57−88、香理奈〜』
選手コールが行われると両者手を挙げて応えるが、あまり余裕は無く表情が引きつっている。
 
香理奈:制裁マッチが怖いのかしら?
亜沙美:どっちが制裁されるのかわかってる?
香理奈:余程ボコボコにされたいようね。
亜沙美:私の前にひれ伏すのはあなたよ。
 
リングに入って互いに挑発し合う両者。しかし、言葉ほど余裕が無く張りつめた空気になっている。
但し、2人とも体を見れば今日の試合のために相当鍛えこんできたのがわかるほどだ。普段の試合よりも激しくなると予感される。
『カーン』
ゴングが鳴り響いた。
まずは力比べから入る。
しっかり両手を握りあうと全身全霊で押し合う両者。
互いに意地になって押し勝とうとすると、長時間の力比べになった。
白熱した力比べになって観客は徐々に盛り上がってきた。普段は地味な力比べも2人がこの日のために鍛え上げた身体をぶつけ合うので女優同士とは思えないほどのパワーをぶつけ合っている。
次第に香理奈が押し始めた。
ガシャーン、身長差から亜沙美の方がパワーが上かと思われたが、香理奈は亜沙美を鉄格子まで押し切った。亜沙美の背中は鉄格子に押し付けられていく。まずは香理奈が競り勝った。
 
香理奈は勝ち誇るかのように亜沙美を押し切った後も更に押し込んでいく。
香理奈:どう、私の方がパワーは上よ。やっぱり制裁するからには力でねじ伏せないとね。
亜沙美:調子に乗るんじゃないわよ。まだまだ、最初でしょ。加減してやったのよ。
香里奈:そっちこそあんまり調子に乗るんじゃないわよ。私のハイキックはいつでもあんたの顔面に届くわよ。
香理奈はそう言うと自分の足の裏を亜沙美の顔面の上に乗せた。香理奈は股を180度開いて片足でバランスを保つ見事なポージングを見せた。
亜沙美:舐めんじゃないわよ!
 
亜沙美は片足立ちの香理奈を振り払った。すると今度は打撃戦になっていく。
檻の中央で打撃を打ち合う香理奈と亜沙美。互いにガードを固めながらも激しく打ち合っていく。
格闘家顔負けの素早い動きで打撃を打ち合う。
香理奈は亜沙美の顔面に軽快にワンツーを決めるとがら空きになったボディーに膝蹴りを入れた。
「ぐふ、」亜沙美は香理奈にもたれかかるようにしてスタンディングダウンした。
香理奈は亜沙美を捕まえてブレーンバスターの体勢に入ると観客にアピールした。
「決めるわよ〜」
しかし、ここで亜沙美が息を吹き返した。
亜沙美もがっちり香理奈を捕まえていく。
気付いた香理奈は焦って必死に力を入れるが、亜沙美が腰を据えて取り組むと香理奈は持ち上げられてしまった。
亜沙美はパワーを見せつけるとそのまま体重をかけてボディープレスを放った。
香理奈が背中を打ち付けて痛がるが、亜沙美は香理奈の両足を掴んだ。
「いや、やめて」
香理奈は嫌がるが、亜沙美は構わず香理奈を持ち上げてパワーボムを放った。
ガターン、冷たく固い鉄の床に背中を叩きつけられて、背中を反り返らせて痛がる香理奈。
それでも香理奈はすぐに起き上がると、力比べを誘う亜沙美に乗った。
またしても力比べになる両者。
今度は香理奈は全く踏ん張れずに簡単に鉄格子に押し付けられてしまった。
「くぅ〜」香理奈は悔しがるが、亜沙美は押し込んでいく。
亜沙美は上から力を込めると香理奈を座らせるようにして屈服させていき、香理奈の顔面を足の裏で踏みつけた。
 
亜沙美:どうかしら?私はあなたみたいに頑張って振り上げなくても届くけど。
亜沙美の挑発に香理奈は反応するも力で押さえつけられて応戦できない。
亜沙美は更に攻めようと香理奈の髪の毛を引っ張って起き上がらせた。
香理奈は髪の毛を引っ張られて嫌がっている。
香理奈:ちょっとぉー、止めなさいよ。せっかくパーマ当てたのに。
亜沙美:黙りなさい。そんな髪でリングに上がるからよ!気に入らないわ。
亜沙美はそう言うとコブラツイストをかけていった。
 
亜沙美の長い手足が香理奈の体に巻きついて、香理奈は苦しそうだ。
しかし、香理奈は亜沙美の脇腹に肘打ちを入れて逃れる。
尚もバックを取った亜沙美はジャーマンの体勢に入るが、香理奈は両手で鉄格子を掴んで踏ん張ると、後ろ向きから亜沙美の腹を蹴っていった。
仰け反って倒れる亜沙美。
香理奈は振り向きざまにダッシュすると飛び蹴りを起き上がりかけている亜沙美の顔面に見舞った。
香理奈は仰向けに倒れている亜沙美の上に飛び乗ってマウントポジションを取った。
超満員に膨れ上がっている会場だが、香理奈に対する声援の方が圧倒的に多い。正統派・香理奈VSヒール・亜沙美の構図もあるだろうが、これは香理奈が地下リングでの奮闘により、最近、女優業が好調でドラマ、CMなどに多数出演して人気が出てきたという事だろうか?
香理奈は勢いよく亜沙美の顔面を殴りつけていく。前のめりに体重をかけて殴りつけるので亜沙美にはかなり効いている。亜沙美の顔面に痣が出来始めた。
ドン、バキ、ゴン、香理奈のパンチが亜沙美の顔面に次々とヒットしていくが、前のめりになっているためバランスが取れず、亜沙美がバランスを崩すと今度は逆に亜沙美が上に乗ってマウントポジションを取った。
亜沙美はしっかりと腰を香理奈の腹に乗せてバランスを取っている。
亜沙美は落ち着かせてから攻撃に入るが、その分香理奈にガードする時間を与えてしまった。
マウントポジションから香理奈の顔面を殴りつけようとするが、香理奈が亜沙美の手を掴んで許さない。
香理奈が腹筋を入れてブリッチで逃れようとしても亜沙美が香理奈の腹に体重をかけてバランスを取るので、膠着状態が続く。
亜沙美が香理奈の手を力ずくで振り切ると強烈な一発を香理奈の顔面に打って行った。
バキ、香理奈は頬に痣を作って呻き声を上げる。亜沙美は連打を打とうとするが、香理奈はそれを許さず、亜沙美の手を掴んだ。
香理奈はブリッチで逃れようとするも今度は亜沙美が香理奈の腹に体重を落としてキープする。
「ふん、絶対逃げられないわよ」上から勝ち誇る亜沙美を悔しそうに見つめる香理奈。
確かに体格差を生かして圧し掛かる亜沙美から逃れるのは至難の業だ。
バキ、またしても亜沙美が香理奈の顔面に拳を落とした。
亜沙美は香理奈に覆いかぶさると小さくパンチを連打していく。
香理奈は顔に痣を作りながら亜沙美の猛攻を喰らっているが、渾身のブリッチで亜沙美を撥ね退けた。香理奈はつま先で立って綺麗な弧を描いている。
先に亜沙美が起き上がると香理奈を鉄格子にぶつけていった。
ガシャーン、背中をぶつけて崩れ落ちそうになるが、踏ん張る香理奈。
亜沙美はそこからサンドバックにしようと香理奈を殴りつけていくが、香理奈も応戦する。
鉄格子際で激しい乱打戦となった。
長身から角度のあるパンチを振り下ろす亜沙美と鋭いミドルキックを放つ香理奈。
一進一退の攻防が続くが、香理奈のアッパーが亜沙美の顎にヒットすると亜沙美はふらついている。
亜沙美は体格差を生かして再三有利な状況になるが、決めきれない。
香理奈はふらつく亜沙美を捕まえるとブレーンバスターの体勢に入った。亜沙美は嫌がるが、香理奈は強引にリフトアップする。
香理奈は長身の亜沙美は持ち上げると長い滞空時間を保っている。亜沙美は恐れて足をバタつかせて防ごうとするが、香理奈はしっかりバランスを崩さない。
香理奈は垂直落下のブレーンバスターで亜沙美の頭を鉄の板に叩きつけた。
ガァァーーーン、鈍い音が鳴り響く。素人とはいえこの大技はかなり危険だ。
蹲ったまま起き上がれない亜沙美。
審判も檻の近くまで行って状況を確かめる。
香理奈は勝利を確信して亜沙美の後頭部を踏みつけて勝利をアピールする。
亜沙美が身体をビクビクさせて震えていると、香理奈は無理矢理亜沙美の顔を持ち上げるとキャメルクラッチをかけていった。
亜沙美の額がパックリ割れて顔が血に染まっている。
香理奈は流血して真っ赤に染まった亜沙美の顔をキャメルクラッチで晒していく。亜沙美は涙を流して大声で泣きじゃくっているが、興奮した香理奈は情け容赦無く攻めたてる。
 
亜沙美:うわーーん、痛い。もうやめて〜
香理奈:甘いわよ!これが制裁マッチなんだから。まだまだこれからよ。
 
我を忘れて許しを請う亜沙美を冷徹に香理奈は突き放すと鉄格子に顔面をぶつけていった。
ガシャーン、またしても亜沙美の顔面から勢いよく鮮血が噴き出る。
亜沙美は意識を朦朧とさせている。
香理奈が助走をつけて飛び蹴りを撃とうとすると亜沙美は足を上げて迎撃した。なんとか香理奈の猛攻を断ち切った亜沙美だが、受けたダメージが大きすぎた。中々動けず攻撃できない。
亜沙美が動けない間に香理奈が起き上がった。
「てめー、ババア。おとなしくやられとけ!」香理奈は叫ぶと亜沙美の顔面に強烈なパンチを見舞った。
またしても泣き叫ぶ亜沙美。試合は徐々に一方的なペースになる。
香理奈は亜沙美をサンドバック状態にして打撃を繰り出していく。
もう香理奈は勝利を確信して、必死の打撃と言うより余裕を見せた挑発的な打撃で亜沙美を心身ともに陥れていく。
「おらおら、もう終わりかよ。こんなんじゃお客さんも全然満足してくれないわよ」
香理奈は余裕の表情だ。
しかし、亜沙美はこのままでは負けるどころか女優が続けられなくなると決死の反撃になる。
亜沙美は香理奈の顔にパンチを返した。。
亜沙美のパンチに香理奈も本気になって殴り始めた。
次第にパンチの応酬になって殴り合いになっていく。
 
亜沙美:私だってこのままじゃ終われないわよ!
香理奈:終わりよ。私があんたを終わらせてあげるわよ!
亜沙美:あんたみたいなガキとは背負ってるものが違うのよ。
 
怒りに満ちた亜沙美は鬼の形相で香理奈に向かっていく。
亜沙美の想いが勝ったのか、亜沙美のパンチがクリーンヒットすると香理奈はふらついている。
亜沙美も香理奈に殴られてフラフラだ。
両者、互いにもたれかかるようにして組みつきあった。ダウンは免れているが、2人とも厳しそうだ。
亜沙美も香理奈も両手は塞がっている。亜沙美は膝蹴りで香理奈のボディーを突き上げた。
香理奈の身体は一瞬浮き上がる破壊力に香理奈は苦悶の表情を浮かべる。
香理奈も黙っておらず、膝蹴りで亜沙美のボディーを抉っていった。亜沙美は痛がるものの威力に差があるようだ。
身長差から亜沙美の膝がより深く入るのに対して、香理奈の膝は届きにくく浅くしか入らない。
2人は交互に膝蹴りを打ち合うが、亜沙美の強烈な膝蹴りを5発程喰らって香理奈の腹筋が耐え切れなくなってきた。
香理奈はお尻を突き出して懸命に踏ん張るが、お腹を抱えて前のめりに倒れこんだ。
 
亜沙美:おーほっほっほ。今に倍返しにして上げるわ。
 
勝ち誇る亜沙美。しかし、ダメージもあり、息がだいぶ上がっている。
亜沙美は香理奈のバックに回り込むとグラウンドでチョークスリーパーで締め上げる。
香理奈を仰向きにさせて下に入ると長い脚を香理奈の胴に巻きつかせ、腕で香理奈の喉を締め上げた。
香理奈は喉と胴を締められて呼吸が苦しい。
香理奈は両手を使って亜沙美の腕を掴むが、離れない。
亜沙美はどんどん揺さぶっていく。しかし、香理奈が亜沙美の腕に噛みついたので、亜沙美は離してしまった。
仰向けになって呼吸を整える香理奈の上に亜沙美は覆いかぶさった。
 
亜沙美:普段、遊び歩いているあなたに母親の強さを見せて上げるわよ。
 
亜沙美はそう言うと香理奈の穴を弄り始めた。
香理奈も下から亜沙美の穴に指を入れていく。
 
亜沙美:私とHで勝負して涼子がどうなったか知ってるわよね?(※麗子の想いと亜沙美の復讐を参照)
香理奈:フン、もう男の逝かせ方は忘れちゃったでしょ。逝かせるんなら私の方が絶対上手いわよ。
香理奈がそう言った途端に、香理奈の穴から甘い蜜が噴き出てきた。
香理奈:はうぅぅ、ハアハアハア
亜沙美:ほら、もう出たわよ。だらしないからすぐ出るのよ。
香理奈:くう〜〜、今に見てなさい。あんたの穴からも出してやるわよ。
 
香理奈は何人もの男を逝かしてきた自慢のテクニックで亜沙美の穴を犯すが、全く反応しない。
尚も香理奈の穴からは蜜が出続ける。
 
亜沙美:出産を経験したらその程度の刺激じゃ私の蜜は出ないわよ。
香理奈:あんたのマ○コ腐ってるんじゃない?
 
香理奈は悔しそうに言った。香理奈は身体を震わせて感じてしまっている。
 
亜沙美:あら、負け惜しみかしら?でも、そんなに言うんなら私の蜜の味を味あわせて上げるわ。
 
亜沙美は香理奈の顔の上に尻を乗せると、香理奈の顔で穴を擦り始めた。
 
香理奈:ぐ、はう、おえぇ
 
香理奈は屈辱的な責めを受けている。
じわり、じわりと亜沙美の穴から蜜が出てきた。
 
香理奈:おえー、クッサーイ
 
その蜜を飲まされてる香理奈は苦々しそうな表情になっている。
 
亜沙美:あぁ、はあはあ、私の蜜は厳しい修羅場を潜り抜けた分、濃厚なのよ。香理奈ちゃんのは随分甘いわね。これから厳しさを教えて上げるわ。
 
亜沙美は香理奈の蜜を指ですくって舐めながら、香理奈の顔に穴を擦りつけていく。
しかし、亜沙美の蜜は徐々に切れたきた。
 
亜沙美:あうぅぅ、あうぅぅ、ハアハアハアハアハアハア
 
亜沙美は懸命に絞り出そうとするが、無情にも蜜は止まってしまった。
 
香理奈:ザマアみろババア。全部飲み干してやったわよ。
亜沙美:はあはあ、やるわね。今まで私の蜜を飲んで逝かなかった男はいないわよ。今度は私があなたの蜜を飲み干してやるわ。
 
亜沙美はいとも簡単に体勢を入れ替えると強引に香理奈の尻を自分の顔の前に持ってきて香理奈の穴を犯し始めた。
その様子はまるで男が女の子をレイプしているのにさえ見えてしまう。
 
香理奈:うん、うん、ハアハア
 
亜沙美の激しい責めで香理奈の穴から水道の蛇口を捻ったかのような勢いで蜜が出てきた。
プシャー、亜沙美は驚くが、飲んでいく。
 
香理奈:あああぁぁぁぁ
 
香理奈はもの凄い勢いで蜜を放出させられて喘いでいる。
しかし、亜沙美も予想以上に香理奈から蜜が出てきたので、飲みきれずに苦しそうだ。
 
香理奈:まだまだ出るわよ〜。わたしのオマ○コはオバサンのとは違ってたっぷり出るからね。
 
香理奈は勢いづいて自分の指を穴に突っ込んで蜜を更に出し始めた。
ジャアー、
 
亜沙美:ぶえぇーーー
 
亜沙美は飲みきれず、顔を蜜で覆われて呼吸が出来ない。
香理奈は身体をビクンビクン震わせながらも亜沙美の顔に振りかける蜜の勢いは止まらない。
ようやく香理奈の蜜が止まった時、亜沙美は失神しかかっていた。
香理奈も出し切って快感に浸っている。しばらく両者動けないが、H対決は香理奈に軍配が上がったようだ。
香理奈はしばらくして正気に戻ると亜沙美のバックを取って後ろから亜沙美のおっぱいを揉み始めた。
 
香理奈:ここから母乳が出るのね。どんな感じで出るのか見せてくれる?
亜沙美:いやぁ、ひゃあ、はあ、はあ
 
亜沙美のおっぱいはプルンプルン震えて感じてしまっている。
 
亜沙美:誰があんたなんかに・・、逝かされるなんて・・・
 
屈辱に塗れる亜沙美。亜沙美のおっぱいから母乳が出てきた。香理奈のテクニックに亜沙美のおっぱいは我慢できない。
ピュン、ピュン、亜沙美のおっぱいは小振りながら流石に子供を育てただけあって母乳がたくさん出てくる。
亜沙美は天を仰いで感じているが、このままでは本当に逝かされてしまうと強引に香理奈を振り払った。
呼吸を整えながら起き上がる両者。垂直落下のブレーンバスターから完全に香理奈のペースになっている。
香理奈は打撃で畳み掛けて一気に勝負を決めようと、亜沙美に向かっていく。
そうはさせじと亜沙美は前蹴りで距離を取って連打を許さない。
香理奈は亜沙美が回復する前に勝負を決めようと気持ちが逸って前に出すぎた所を亜沙美のカウンターのフックが顔面に入った。
ガン、ふらつく香理奈。
亜沙美はふらついている香理奈に組みつくと倒していった。
サイドポジションから体格を生かして香理奈を押さえつけてマウントポジションを取る亜沙美。
マウントポジションを取られるとなかなか逃れれない事は香理奈もわかっているので必死に抵抗するが、体格差から抵抗も虚しく簡単にマウントを取られてしまった。
亜沙美は体重をかけて香理奈のスタミナを削るとともに自分の体力を少しでも回復させようとしている。
 
香理奈:もうスタミナ切れかよ。ババア!
 
むしろ下になっている香理奈の方が元気だ。
亜沙美:生意気言うんじゃないわよ。今から顔面をグチャグチャにして上げるから覚悟しなさい。
亜沙美の闘志に火が着いたのか、香理奈の顔面目掛けて拳を振り下ろした。
香理奈も下から反撃するが、到底敵わない。
ブチ切れた亜沙美の拳が容赦なく香理奈の顔面に落とされていく。
ドン、ガン、ドン、逃れようにも逃れられない香理奈は顔面を殴られるだけになっている。
香理奈が少々抵抗しても亜沙美の拳が落とされると香理奈は動けなくなってしまう。
 
香理奈:あぁ、顔が、顔が・・・
 
呻き声を上げる香理奈の顔は流血こそしてないものの痣だらけになっている。
 
亜沙美:女々しいわね、この程度でごちゃごちゃ言うんじゃないわよ。 
 
亜沙美は更に殴りつけようとするが、香理奈が躱したので、自分の拳を鉄板に叩きつけてしまった。
ガーン、痛がる亜沙美の隙を突いてバランスを崩して逃れる香理奈。
上手く逃れた香理奈だが、ダメージが大きいのか顔を抑えて痛がっている。
 
亜沙美:何やってるのよ!ここから本当の殴り合いが始まるのよ。
 
亜沙美はそう言うと香理奈の髪の毛を掴んだ。香里奈も亜沙美の髪の毛を掴み返すと2人は顔を突き合わせた。
 
亜沙美:覚えてるかしら?これでこの前はあなたの顔はグチャグチャになったわよね。
(※香理奈の試練の5番勝負その5を参照)
香理奈:今日は亜沙美の顔がグチャグチャだけどね。
亜沙美:テメェ、今からあんたもこうなるのよ。
 
亜沙美は香理奈の顔面にパンチを打っていった。香理奈も亜沙美の顔にパンチを打ち返す。両者左手で相手の髪の毛を掴んで顔を引き付けて右手で殴るので、ノーガードだ。
亜沙美の最初のパンチで壮絶な殴り合いの火蓋が切って落とされた。
ガン、ボコ、女優を忘れたしまったかのように相手の顔面を殴り合う2頭の女豹。
これまで、お互い顔に大きくダメージを受けてきたので、かなりきつそうだが、この勝負は負けられないとばかりに必死で殴り合う。
やはり上から降り落とす亜沙美の方が有利だ。一発一発鈍い音を鳴り響かせている。
しかし、香理奈も今回は自信があるのか亜沙美の強烈なパンチを顔面に受けながらも真っ向から打ち合う。
 
亜沙美:大丈夫なの?また失神しちゃわない?
香理奈:あの時は連戦で疲れてたからよ。今決着を着けてやるわ。
 
己のプライドを賭けた2頭の女豹の殴り合いは尚も続く。
香理奈のパンチを受けてる亜沙美の顔は流血が酷くなってきてかなり苦しそうになっている。
ドン、亜沙美のパンチがのめり込むようにして香理奈の顔面に入ると香理奈の顔からも流血し出した。
思わず顔を抑える香理奈だが、すぐさま亜沙美の顔を殴り返す。
互いに顔面を流血させながら相手の顔面を殴り合っている。
バキ、香理奈のパンチがクリーンヒットすると亜沙美の流血が更に酷くなった。
香理奈も流血しているが、亜沙美のはもっと酷く流血している。
 
亜沙美:痛い、頭が割れちゃう〜
 
流石の亜沙美も限界が来たようで呻き声を上げだした。
亜沙美は流血している所を抑えて泣きそうになっているが、香理奈は容赦無く亜沙美を殴り飛ばした。
仰向けに倒れる亜沙美。香理奈もきつそうで頭を抱えている。
香理奈は亜沙美の髪の毛を引っ張って起き上がらせるとブレーンバスターの体勢に入った。
意識が朦朧とする亜沙美に抵抗する力は残っていない。亜沙美は軽々と持ち上げられてしまった。
香理奈は疲労困憊で長身亜沙美を持ち上げても全く身体がふらつかない。やはり今日のために相当鍛えてきたようだ。
香理奈はブレーンバスターで亜沙美の背中を鉄板に叩きつけた。
ガシャーン、最早、亜沙美は呻き声を上げるだけだ。
香理奈は続けてパワーボムの体勢に入った。大技だが、背中を痛めつけられた亜沙美に踏ん張る力は残っていない。
香理奈はまたしても亜沙美をリフトアップすると後頭部と背中を叩きつけていった。
ガァーーーン、ぐったりして全く動かない亜沙美。
勝利を確信してガッツポーズをして声援に応える香理奈。
 
香理奈:はあはあ、勝った。
 
達成感を感じながら香理奈は亜沙美の顔を踏みつけてアピールする。
 
香理奈:さあ、勝者は敗者を好きなだけ弄んでいいんだっけ?
 
香理奈は勝ち誇って言うと、亜沙美を起こして鉄格子に手を絡ませて固定した。
 
香理奈:さあ、公開処刑が始まるわよ〜
 
観客に大声を上げてアピールする香理奈。
しかし、香理奈は亜沙美にバックをがっちり掴まれていた。亜沙美が意識を取り戻し、鉄格子に固定されていた両手両足を外して襲い掛かる。
 
亜沙美:まだ、試合は終わっていないわよ。
 
香理奈は必死に振りほどこうとするが、亜沙美は完璧に捕まえている。
亜沙美は綺麗な弧を描いてジャーマンスープレックスを放った。
ガシャーン、香理奈は後頭部を叩きつけられて倒れている。
両者、ダメージが大きくフラフラだが、起き上がって手と手を握り合って力比べになった。
試合序盤の力比べとは違い、本能と本能のぶつかり合いだ。
リング中央で押し合う二頭の女豹はお互いの手を握る潰そうと力を込めていく。
ここまで女優らしからぬ壮絶なファイトをしてきた香理奈と亜沙美だが、握り合う手は流石女優という事で綺麗だ。
香理奈は白い手にブルーのネイルが鮮やかだ。
亜沙美のネイルはブラックで強そうだ。
 
亜沙美:可愛い手ね。でも家事もしたことないようじゃまだまだ私に勝てないわよ。
 
バキバキバキ、亜沙美が香理奈の手を握りつぶしにかかると香理奈は表情を歪める。
 
香理奈:私は仕事してるのよ。暇なあんたとは違うわ。
 
バキバキバキ、今度は香理奈が力を込めると互角の勝負になっていく。
ガツーン、ここでなんと亜沙美が頭突きを打ってきた。大流血の亜沙美のまさかの頭突きに恐れをなす香理奈。
石頭の亜沙美の頭突きに香理奈は相当苦しんでいる。
 
香理奈:いやぁ、いたぁい。
 
流血しながらも頭突きを打ってくる亜沙美の顔はまさに鬼の形相で決死の覚悟が伝わってくる。
しかし、香里奈が手に更に力を込めると亜沙美は痛がっている。
 
亜沙美:ぐぅ、いたい。
 
亜沙美が思わず膝を着くと、力比べを支配した香理奈は亜沙美の顔面に膝蹴りを入れた。
後ろに倒れこむ亜沙美。亜沙美の顔面はもう限界が近づいている。
 
香理奈:オラ、立てよ!
 
香理奈は乱暴に叫ぶと、亜沙美の髪の毛を掴んで鉄格子を背にさせて立たせた。
香理奈がファイティングポーズを取ると亜沙美もファイティングポーズを取る。
打撃を打ち合う両者。
香理奈の闘争心がまだまだ燃え滾ってるのに対して亜沙美はフラフラだ。
次第に亜沙美の応戦が無くなり、香理奈が一方的に殴り、蹴っている。
ガン、香理奈のハイキックが亜沙美の顔面にヒットすると、後頭部を打ち付けられ痛がる亜沙美。
香理奈は助走をとると亜沙美の顔面に打点の高い飛び蹴りを撃って行った。
ガツーン、鉄格子にサンドイッチされて亜沙美は頭にかなりのダメージを負ってしまった。
意識を朦朧とさせる亜沙美。
香理奈は素早く起き上がると鉄格子に据え付けられている亜沙美の顔面にハイキックを連打していった。
香理奈の両脚が伸び上ってきてガンガン亜沙美の顔面にクリーンヒットする。
バキ、カツーン、ドン、ガーン、強烈なハイキックが何発も亜沙美の顔面にヒットする。
 
香理奈:ハアァァァ、これで決めるわよ!
 
自分にはハイキックで決めるしかないという覚悟が香理奈から伝わってくる。
軸足を交互に代えながら左右の脚を大きく股を開いて亜沙美の顔面にヒットさせていく。
威力抜群のハイキックが何発もヒットさせられて亜沙美は既に白目を剥いて失神させられている。
それでも香理奈は倒しても倒しても起き上がってきた亜沙美を恐れているのか攻撃を止めない。
『カーンカーンカーン』
審判員がこれ以上は危険と判断してゴングを鳴らした。
それでもまだ香理奈はハイキックを打ち続ける。
ドォーン、ガン、バキ、ルール上誰にも香理奈は止められない。
 
 
 
『勝者:香理奈』
勝者をアナウンスするコールが鳴り響いた。
見事亜沙美の制裁に成功した香理奈はガッツポーズをしながら声援に応える。亜沙美はまだ失神したままだ。
 
香理奈:さて、勝者は好きなだけ敗者を弄んでいいのよね。準備してもらおうかしら。
 
しばらくすると目を覚ました亜沙美は驚いた。
 
亜沙美:何よこれ!
香理奈:驚いた?これから私の遊びに付き合ってもらうわよ。
 
勝ち誇った香理奈は亜沙美を見下して言い放った。
亜沙美の身体は鎖で両手を縛られ、両足は大きく股を拡げた状態で縛られている。
最早亜沙美に抵抗することはできない。
 
亜沙美:いいわよ、好きにしなさい。ルールだからしょうがないわ。どのみち私は終わりよ。
香理奈:じゃあ、やらせてもらうわよ。
 
香理奈は自慢のハイキックを次々に打っていく。
ドカ、バキ、ボコ、亜沙美は再び失神させられた。香理奈のハイキックを無防備な状態で受けてはひとたまりもない。
 
香理奈:サンドバックには丁度いいわね。練習になるわ。
 
次第に快感に浸る香理奈。失神した亜沙美は時折、条件反射で体を震わせたり呻き声を上げるだけになっている。
 
香理奈:これが地下プロレスの制裁よ!思い知りなさい。
 
亜沙美は全身痣だらけになり顔からは流血も見られるが、香理奈は容赦しない。
ドス、ガァーン、バキ、香理奈のハイキックが無防備な亜沙美にヒットし続ける。
香理奈は自分のハイキックの威力を会場にいる女優に見せつけているかのようだ。
 
香理奈:私に逆らうとこうなるのよ。覚悟しなさい!
 
香理奈は失神している亜沙美に言ったが、これは他の女優に対するメッセージなのだろうか?
バシィーン、気合を入れると渾身のハイキックを亜沙美の顔面に叩き込んだ。
香理奈はもう気が済んだのか勝者として鉄の檻から出てきた。
麗菜、紀華、涼子が迎えて祝福している。
抱き合ったりハイタッチをしながら盛り上がっている。
一方の亜沙美は鉄の鎖に吊られてブラブラ揺られているだけだ。
麻紀と怜が助けに入ろうとするが、黒服に制させれた。
 
黒服:必要ない。我々が連れて行く。
 
黒服がそう言うと亜沙美を連れ帰った。
 
 
《香理奈控室》
香理奈は控室に戻るとさらに祝福モードが拡がった。
 
麗菜:おめでとう!香理奈。
香理奈:ありがとう、麗菜さん。
紀華:よくやったわよ。亜沙美に完全に勝ってたわよ。
香理奈:紀華さんとのトレーニングのおかげです。ありがとうございます。
 
次々と香理奈に祝福の言葉が送られて盛り上がっている。
香理奈はシャワーを浴びたり、マッサージを受けたりしながらゆっくり休んでいる。
着替えを済ませた(正確には服を着た)香理奈はあることに気付いた。涼子がいない。
 
香理奈:あれ?涼子さんは?
紀華:今は用事よ。でも、香理奈にも知ってほしいから会いに行きましょう。
 
紀華はそう言うと香理奈と麗菜を連れて外に出た。
 
香理奈:どこに行くんですか?
紀華:今にわかるわ。とても大事な事よ。
 
 
《亜沙美控室》
ボロボロになった亜沙美が控室に戻った。
失神している亜沙美は時間がかかったものの意識を取り戻すと控室の異変に気付くのにそう時間はかからなかった。
亜沙美が目を覚ますとそこには主催者と米蔵涼子、何十人の黒服が亜沙美を取り囲んでいる。
 
亜沙美:!!。何よ、あんたたち!
主催者:負けて寝てたくせに随分な言い様だな。
亜沙美:ぐっ
主催者:今からお前を処分する。ヒールが無様に負けるようでは用なしだ。安心しろ、事務所から許可は取ってある。
亜沙美:ちょっと待ってよ。
主催者:このリングはたくさんの事務所から出場依頼が来てる。リングに上がりたい奴はいくらでもいるから弱ってきた奴は用済みだ。涼子抑えろ。
 
主催者に指示されると涼子は亜沙美を羽交い絞めにした。
悔し涙を流す亜沙美。
 
涼子:(安心しなさい。守ってあげるわよ)
 
主催者が黒服から受け取った棍棒を振り回して亜沙美に向かっていくと涼子はサッと前に出て主催者の持つ棍棒を蹴り飛ばした。
 
これには全員が驚いた。
 
主催者:どういう事だ!
涼子:ここまでよ。もう女優・アイドルを使い捨てにはさせないわよ。あんた達は何人の女優を潰してきたと思ってるのよ!でも、それも今日で終わりよ!私と勝負しなさい。私が勝           てば、リングの全権を私に譲ってもらうわ。
主催者:いいだろう。涼子、お前が負けたらどうしてくれるんだ?
涼子:亜沙美が受けるはずだった制裁を私が受けるわ。
亜沙美:何で?何でそこまであんたがしてくれるの?
涼子:亜沙美には子供がいるでしょ。でも出産以来仕事が少なくて困ってたから、ヒールだけど無いよりはマシだと思って試合に出れるようにしたのよ。事務所が同じだから仕事の状況とかすぐに分かるしほっとけなかったわ。
亜沙美:そんなことを思っててくれたなんて…。私も、
 
バターン、扉が開いて紀華、香理奈、麗菜の3人が入ってきた。
 
香理奈:話は全部聞かせてもらったわよ。私たちも闘うわ!
涼子:いえ、私一人よ。これは私とこいつの問題よ。手出しはさせないわ。
涼子が凄んで言った。
 
主催者:麗しい所失礼だが、涼子、貴様一人で戦うつもりか?何度挑んでも俺に一度も勝ったこと無いだろ。
 
確かに涼子はこれまで何度も女優の権利を訴えて主催者に挑むも敗れ去り性奴隷に成り下がってきたのは事実だ。
 
涼子:私一人よ!!わかったら早く始めなさい。
 
主催者:仕方ない。涼子以外の方を家まで送ってやれ。俺に反抗しない限りはリングを盛り上げてくださる大事なスーパースター様だからな。
 
黒服は指示されると紀華、香理奈、亜沙美、麗菜の4人を丁重にエスコートしてそれぞれ車に乗せた。
 
黒服:どうぞ。お疲れですので、御自宅の方まで送らせて頂きます。
 
4人とも不安を覚えているが、指示に従った。
車に乗せられてしばらくたっただろうか。黒服がそれぞれの車で同様に話し始めた。
 
黒服:主催者から今後の地下リングについての連絡が入ったので御報告いたします。
 
黒服はそう言うとモニターを見せた。
そのモニターには既に主催者に屈服させられ、主催者の豪棒を口に咥える涼子の姿が映し出されていた。
主催者は年は60近いが、現役時代はメジャー団体のヒールとして名を馳せ、現在では地下リングの興業を取り仕切っている。身長は180p近くあり筋肉はだいぶ落ちたもののそれでも堂々の体格だ。
涼子も168cmと女優の中では大柄と言えども、男のレスラーのパワーと経験には敵わない。
 
涼子:今度こそ、、いけ、、ると、、、、思ったのに、、
 
涼子は悔しさを滲ませながら主催者に犯されていく。
 
主催者:地下リングではあれだけ強い涼子もこの俺様の前では可愛いメス猫だな。このモニターで見てる女優共も俺に逆らえばこうなるんだ。わかったな。
 
強さを見せつける主催者。
 
主催者:でも安心してくれ。リングでいい試合をしてくれる女優はむしろ大歓迎だ。丁重に扱うし仕事もたくさん回そう。俺のメッセージは以上だ。
 
主催者は涼子の体を弄びながらメッセージを送った。モニターを見た紀華、香理奈、亜沙美、麗菜はこの世界を厳しさを改めて見せつけられた。
今後、このリングで何が起こるのだろうか?
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