《主催者の部屋》

主催者は今日、部屋で会談が予定されていた。

やや緊張している主催者。

 

コンコン

 

主催者:どうぞ。

 

主催者が招き入れたのはアメリカの地下プロレスの主催者・ミズティーブルーだ。

わざわざ、アメリカの地下リングの主催者が日本に何の用だかさっぱり見当もつかない主催者。

 

主催者:今日はどのような御用件で?

ブルー:オウ、伝わってませんでしたか。今回は日本の女優をアメリカのリングに上がってもらいたくてお願いに来ました。

主催者:それは光栄ですな。それで誰ですか?連れて行きたい女優というのは?

ブルー:香理奈よ!彼女のファイトスタイルは私とっても気に入りました。

主催者:構いませんが、香理奈はK−1ベルト保持者ですからね。うちの興業が…

ブルー:OK。今回香理奈を連れて行かしてくれたら、今度はうちの団体から好きなのを呼んでもらってOKよ。お互い繁栄出来るようにしましょう。

主催者:OKOK。そういう事なら大歓迎です。

 

ブルーの思わぬ提案に快諾する主催者。

という訳で香理奈はアメリカに行くことになった。

主催者はブルーを見送ると今度は香理奈を部屋に呼んだ。

 

コンコン

 

主催者:はいはい〜

香理奈:失礼しまーす。何の用ですか?

主催者:香理奈、君には1週間ほどアメリカに行って試合をしてもらいたいと思う。もちろん資金は出す。

香理奈:??どういうことですか?

主催者:アメリカの地下プロレスの主催者からオファーが来た。香理奈の事を高く評価しているようだ。

香理奈:まあ、そういう事なら面白そうだし、行こうかな。

主催者:よしよし、段取りはすべてこっちでするから、アメリカの強敵を倒すためにトレーニングに励みたまえ。君は日本代表なんだから。

 

香理奈もアメリカに行けるのは嬉しそうで、日本代表と言われて気持ちも高ぶっている。

 

《香理奈、アメリカ遠征当日》

いよいよ香理奈がアメリカ遠征に向かう時が来た。

香理奈は主催者に付き添われて空港に着くと、待ち合わせていたミズティーブルーと落ち合った。

 

主催者:すいません。待たせましたかな?

ブルー:いえいえ、プライベートジェットだから気にしなくていいですよ。

主催者:こちらが、アメリカの地下プロレスの主催者・ミズティーブルーだ。

香理奈:初めまして、香理奈です。よろしくお願いします。(へ〜、アメリカは女の人が主催者なんだ。日本よりよさそう)

ブルー:ハ〜イ、ブルーよ。一緒に楽しい時間を過ごしましょう。向こうでの生活はすべて私が世話をするから心配しないで。(あら、可愛らしい子ね。私好みだわ)

 

挨拶・自己紹介を済ませると香理奈とブルーはプライベートジェットに乗り込んだ。

 

《ニューヨーク》

ニューヨークに着いた香理奈とブルー。

機内での会話で、距離もグッと近くなったようだ。

 

ブルー:これから車でホテルに行くわ。今日と明日は少し観光しながら休みましょう。

香理奈:ヤッター。

 

こうして二人は2日間、ブルーのガイドで観光を楽しんだ。

ドンドン仲良くなっていく2人。

ブルーは仕事の接待という事を忘れて、香理奈を娘のように可愛がっている。

香理奈もブルーのガイドのおかげでニューヨーク観光を満喫したようで、ブルーを慕っている。

 

香理奈:ハ〜、すっかり生活も慣れてきたわ。明日から戦えるわよ。

ブルー:そう、じゃあ明日はリングに行くわよ。

 

《ニューヨーク・リング》

初めてアメリカの地下プロレスのリングに立った香理奈。

 

香理奈:へ〜、これがアメリカのリングか〜

ブルー:明日は試合を組んでるから、今日は練習しよう。付き合うわよ。

香理奈:ありがとう。明日は誰が相手でも勝つわよ。私は日本代表だからね。

ブルー:フフ、アメリカ代表も強いのを用意するわ。

 

香理奈はブルーにコーチをしてもらって一日練習に取り組んだ。

元女子プロレスラーという事でブルーの練習は厳しいものになったが、大量に汗を流しながらもすべて消化した香理奈。

 

ブルー:よく付いてきたわね。

香理奈:ハアハアハアハア、ハードね。おかげで、明日は最高のコンディションで試合が出来そうよ。

ブルー:そう、それは良かったわ。明日が楽しみね。

 

練習後、香理奈とブルーは一緒に風呂に入ったり、食事をしたりして楽しい時間を過ごした。

 

《ニューヨーク・香理奈初戦》

今日はミズティーブルーが主催する地下プロレスの興業があり、香理奈も日本代表として参戦する事が決まっている。

香理奈は対戦相手が誰なのかを気にしながら会場入りした。

すると、香理奈に対戦相手を伝えるため、香理奈にブルーが会いに来た。

 

ブルー:ハーイ、香理奈。対戦相手と試合順を伝えに来たわよ。

香理奈;楽しみね〜。今日も試合前のアップに付き合ってね。

ブルー:それは出来ないわ。

香理奈:え!なんで?

ブルー:それは香理奈の対戦相手が私だからです。

香理奈:!!!

ブルー:日本で見た時からずっと対戦してみたかったわ。それから試合順もメインよ。

香理奈:ちょっと驚いたけど、嬉しいわ。

ブルー:このリングで私よりも強いレスラーはいないわ。あなたの力がどの程度なのか試してあげるわよ。

香理奈:余裕ぶってて大丈夫ですか?全力でいくわよ。

 

香理奈とブルーはガッチリ握手を交わすとそれぞれの控室に戻って試合へ向けて調整を始めた。

ブルーは香理奈をメイン&エースである自分とのカードを組んで、観客に期待を膨らませている。後は香理奈が期待に応えるだけだ。

 

 

《メインカード》

メインカード以外の試合がすべて終了した。

豪快な試合で観客を魅了しており、観客も最後のメインカードに期待を寄せている。

元女子プロレスラーで50歳でありながら団体のトップレスラーであるミズティーブルーが主催者として対戦相手に選んだのが、日本から自ら連れてきた女優の香理奈だ。

『赤コーナー 167p57s ミズティーブルー〜』

ブルーは名前の通りブルーのビキニで登場してきた。観客も団体のトップレスラーの登場とあって今日一番の声援を送っている。

『青コーナー 165p46s 香理奈〜』

香理奈もブルーのビキニで登場してきた。リングに向かって気合の入ったモデル歩きで登場してきた。観客もアメリカのリング初戦でブルーとぶつかる事から期待している。

お互いにリング中央に来てレフリーとルールの確認をしている。

 

レフリー:ルールは予告した通りプロレスルールだ。

ブルー:OK。いいファイトをしましょう。

香理奈:はい、全力で戦います。

 

今までの和気あいあいとした雰囲気では無く睨み合う両者。

『カーン』

ゴングが鳴ってもしばらく自陣のコーナーから睨み合うブルーと香理奈。

すると、ブルーがリング中央に来て力勝負を誘ってきた。

 

ブルー:ヘイ、カモン!

香理奈:いいわよ。私のパワーを見せて上げるわ。

 

香理奈はそう言うと、ブルーと手と手を合わせて力勝負を挑んでいった。

ブルーはいつも通り、ビキニ、名前と同じ色であるブルーのネイルをしているが、香理奈もブルーを意識したのかブルーのネイルで試合に臨んだ。

力勝負になると互いのブルーのネイルが施された指と指が相手の手を掴み合っていく。

 

ブルー:ネイルもビキニもいいチョイスね。

香理奈:両方とも元々私の好きなカラーよ。

 

香理奈は全身全霊でブルーを押し込んでいくが、ブルーは悠々と受けている。

 

香理奈:んんんん〜〜(全力で押してるのにビクともしないなんて、そんな…)

 

香理奈は必死に力を込めるが、ブルーは余裕の表情でビクともしない。

 

ブルー:中々パワフルね。私も本気で行こうかしら。

 

すると、ブルーが力を込めて香理奈を押し始めた。

ブルーのパワーに圧倒される香理奈。

ブルーは一気にロープ際まで香理奈を押し込んでいった。

50歳とはいえパワーは健在のようだ。

 

香理奈:ハアハアハア(つ、つよいわね)

ブルー:私に本気出させる女はそうそういないわよ。

香理奈:甘く見ないでね、ここからが本番なんだから。

 

ブルーはクリーンに香理奈を離すと、再び向かい合う両者。

 

バシィィ、

 

香理奈がブルーの頬を張っていった。

これには仰け反るブルー。

ブルーも香理奈を睨み付けると、張り手を返していった。

 

バシシシィィィィィィィィ、

 

ブルーの強烈すぎる張り手に香理奈は頬を抑えて屈みこんだ。

あまりにもパワー差があり愕然とする香理奈。

ブルーは香理奈の髪の毛を掴んで起き上がらせると、ブレーンバスターを放った。

 

バターーーン

 

50歳とはいえ元トップ女子プロレスラーの投げ技の威力は抜群で悶える香理奈。

57sの体重でフォールに入るブルー。

「ワン、ツー、スリ」

香理奈はブリッジで自分よりも10s以上重いブルーの体をカウント2で撥ね退けた。

 

香理奈:ハアハアハア

 

ブルーのブレーンバスターをなんとか凌いだ香理奈だが、早くも息が上がっている。

ブルーは一気に勝負を決めようともう一度ブレーンバスターで香理奈をリングに叩きつけて仰向けにすると、トップコーナーに登った。

 

バターン

 

ブルー:キメルワヨ!

 

ブルーはアピールするとボディープレスを放った。

 

ボシュ、

 

しかし、ブルーの飛んだ先には香理奈の膝が待っていた。

 

ブルー:オ、オウ〜〜

 

流石のブルーもこれにはお腹を抱えて悶絶する。

香理奈はブルーの髪の毛を掴んで起き上がらせるとコーナーに振っていった。

香理奈はブルーをコーナーに据え付けると、自慢の筋肉美脚で蹴りを見舞っていく。

 

バシ、バシ、バシ、バシ、

 

香理奈はキックでブルーを痛めつけていくと、タイミングを計ってハイキックをブルーの顔面に叩き込んだ。

 

バシィィ、

 

強烈なハイキックが入ると意識を朦朧とさせるブルー。

この光景に観客も「団体NO.1レスラーのブルーが負けるのでは」と心配になりながらも香理奈に声援とブーイングを送る。

香理奈は倒れかかるブルーを捕まえるとエクスプロイダーを放っていった。

 

バターン

 

頭からマットに叩きつけられるブルー。

香理奈はブルーをフォールした。

「ワン、ツー」

カウント2で返すブルー。

良い攻めをしていただけに残念がる香理奈。

しかし、気持ちを切り替えて香理奈はトップコーナーによじ登ってブルーを狙っていく。

フライングボディープレスを放つ香理奈だが、起き上がったブルーにキャッチされてしまった。

焦る香理奈だが、もう遅い。ブルーはパワーを生かして香理奈背中からマットに叩きつけた。

 

バターン

 

動けなくなる香理奈。

ブルーは大技パワーボムを仕掛けようとするが、香理奈も必死に踏ん張って、ブルーを諦めさせた。

リング中央で睨み合う両者。

スリリングな展開に歓声が湧き起る場内。

 

ブルー:やるじゃないの。

香理奈:ハアハア、こっちはいつでも全力よ。

 

香理奈が先に均衡を破って、ミドルキックを撃っていった。

 

バシィィ

 

強烈な香理奈のキックに痛がるブルーだが、先程打撃でやられただけにここは負けられないとミドルキックを撃ち返した。

 

バシィィ

 

体を捩らせて痛がる香理奈だが、香理奈も日本のK−1女王として負けられないと“蹴り合い”に挑んでいくと、キックの応酬となった。

 

バシィィ、バシィィ、バシィィ、バシィィ、バキィィ、バシィィ、バキィィ

 

香理奈、ブルーの蹴り合いで、場内にもの凄い音が鳴り響く。

 

バシィィ、バキィィ、バシィィ、バキィィ、バキィィ

 

香理奈は“筋肉美脚”を謳っていったが、元トップレスラーのブルーの脚の方が見るからにガッチリしていてキックにも威力がある。

 

バキィィィ

 

ブルーの強烈なキックが香理奈の肩にヒットした。

動きが止まる香理奈。それまでは互角に打ち合ってきたが、香理奈は強烈な一撃を喰らってキックを打てず、ブルーが一方的にキックを打っていく。

 

バキィィィ、バシィィィ、バキィィィ、バシィィィ、

 

香理奈:あううぅぅ(いたぁい、強すぎる…)

 

サンドバックにされていく香理奈。

ブルーはさっきのお返しとばかりに香理奈の側頭部にハイキックを撃った。

 

バキィィィィィィィィィィィィ

 

香理奈は仰向けに大の字になって倒れた。

迫力の打撃戦を制したブルーに大歓声が送られる。

ここで、衝撃のKO決着かと思いきや…股間の濡れているのを感じるブルー。

女であるにもかかわらず、女の香理奈を見てわずかにある男性ホルモンが刺激されてしまっているブルー。

 

ブルー:(やっぱり、可愛らしいわね。我慢できないわ。少し遊んで行かないと)

 

すると、ブルーは意識を失って倒れている香理奈の上に圧し掛かってビキニを剥いでトップレスにした。

豪快に香理奈のバストを揉んでいくブルー。

香理奈は意識は無いが、無意識に体を震わせて感じている。

 

ブルー:(柔らかくていいわね。こっちまで、気持ちよくなってくるわ)

 

ブルーが快感に浸っている間に、とうとう香理奈が目を覚ました。

状況をすぐに把握した香理奈。

 

香理奈:(気持ち良かったのはこれのせいね。)

 

香理奈は下から不利な体勢だが、ブルーのビキニを剥いで、バストを揉んでいく。

地下リングでブルーのビキニが脱がされた事が無かったので、驚嘆する観客。

香理奈は指をいやらしく動かしてブルーのバストを揉んでいくが、上から体重をかけて力強く揉んでくるブルーのパワーに香理奈のバストは感じてしまっている。

 

香理奈:あぁ、ああぁぁ〜ん、だめ〜〜〜

ブルー:いい声出すわね。オウ、股間が益々濡れちゃったわよ。どうしてくれるのかしら?

 

次第に下からの抵抗も無くなる香理奈。

すると、ブルーは香理奈を起き上がらせてコーナーを背もたれにさせて座らせた。

ブルーは観客にアピールすると、なんとパンツを脱いでいった。

衝撃のブルーの全裸に大歓声の観客。

ブルーの股間の穴からは蜜がドボドボ溢れている。

 

ブルー:私をこんなに感じさせちゃって、責任とってもらうわよ。

 

ブルーはロープを掴むと、穴を香理奈の顔に押し付けていった。

香理奈はブルーの穴を顔に擦りつけられて、顔を蜜でべっとり塗られていく。

 

香理奈:(大きいし、こんな大量の蜜を飲みきれない…)

ブルー:次はあなたの番よ。全米デビューをしましょう。

 

ブルーは香理奈のパンツを脱がせて全裸にすると、リング中央に持ってきてジャーマンスープレックスを放った。

 

バターン

 

香理奈は筋肉美脚を開脚させて穴をさらけ出している。

ブルーが腕を香理奈から離してもまだ体勢を変えられない香理奈。

ブルーはマ〇グリ返しの体勢の香理奈の顔に穴を押し付けて座ると、香理奈の穴に指を3本入れて犯していく。

香理奈の表情は分からないが、筋肉美脚を震わせて感じてしまっているのは間違いない。

 

ブルー:これじゃあ、あなたばっかりで私が物足りないわ。

 

ブルーは力づくで香理奈をうつ伏せにさせると、香理奈の両方の筋肉美脚を両腕で抱えて開脚させると、顔を香理奈の穴に押し付けていった。

 

香理奈:いや〜、やめて〜

 

香理奈は自慢の筋肉美脚をバタつかせて撥ね退けようとするが、ブルーのパワーに押さえつけられてしまっている。

香理奈は穴をブルーの顔で擦りつけられて感じてしまっている。

ブルーはそろそろ決めようと、香理奈をバックから捕まえると又してもジャーマンスープレックスホールドを放った。

 

バターン、

 

筋肉美脚を開脚させて穴をさらけ出す香理奈にカウントが入る。

「ワン、ツー」

香理奈は反応していないが、カウントが止められた。

場所が悪かったのか、香理奈の脚がロープに掛かっていたのにレフリーが気付いた。

ブルーは連続攻撃を仕掛けようとするが、黒服に呼び止められた。

 

黒服:ブルーさん!

ブルー:何?今試合中よ!

黒服:ビキニを着てください。主催者が全裸ではマズイです。

ブルー:しょうがないわね。遊び心が無い男だわ。

 

ブルーは渋々時間を取ってビキニを着た。

その間に起き上がる香理奈。

 

ブルー:あら、もう起きたの?折角だからご褒美を上げるわ。カモーン。

 

手招きするブルーに突っ込んでいく香理奈。

ブルーは構えると香理奈を掴まえて正面から濃厚なキスを香理奈の唇にしていった。

香理奈も乗り気で濃厚なキスで応えていく。

快楽に浸るブルーと香理奈。

 

ブルー:(ハア、やっぱり甘い香りがするわね)

香理奈:(はあはあ、濃厚だわ)

 

香理奈はブルーのキスに圧倒されて隙が出来てしまうと、ブルーはベアバックを仕掛けていった。

香理奈の細いウエストをブルーの腕が締め上げていく。

香理奈も必死でブルーの腕を外そうと抵抗するが、ブルーの怪力の前に為す術も無い。

香理奈は体を反らされて痛めつけられていく。

 

ブルー:アア〜、可愛いわね。もっと強く抱きしめて上げるわ。

香理奈:ああぁぁぁ〜〜〜

 

香理奈は力が抜けて、筋肉美脚を開脚させて穴から蜜をドボドボ流している。

ブルーは香理奈を抱え込んだままコーナーに走っていくと背中をコーナーポストにぶつけていった。

苦悶の表情を浮かべる香理奈。

 

バターン

 

更にそのまま香理奈を背中からマットに叩きつけてフォールしていった。

「ワン、ツー、ス」

カウント2で肩を上げて返す香理奈。

 

ブルー:ここで大人しく負けてれば、いいものを。いいわ、徹底的に痛めつけて立てないようにして上げるわ。

香理奈:ま、まだよ。諦めないんだから。

 

リング中央で向かい合う両者。

先に動いたのは香理奈で、ブルーにタックルで倒していった。

香理奈はブルーの腕を取って腕ひしぎを仕掛けようとするが、ブルーが防ぐと今度はブルーが香理奈の腕を取ろうとする。

しかし、香理奈はこれをガードすると素早く起き上がると助走をつけてブルーの顔にスライディンキックを撃っていった。

 

バシィィ

 

痛がるブルーを起き上がらせるとDDTでマットにブルーの頭を叩きつけた。

フォールに入る香理奈。

「ワン、ツー」

カウント2で返すブルー。

ブルーは連続攻撃を喰らって怒りの形相で起き上がると香理奈を睨み付けた。

 

ブルー:久しぶりに本気を出すわよ、私のパワーを見せつけてやるわ!

香理奈:上等よ!さっきみたいなエロい攻撃なんてゴメンよ。戦士としてぶつかるわよ。

 

バシィィ、バシィィ、バシィィ

 

張り手やキックで激しくぶつかり合う両者。

 

バシィィ、バキィィ、バシィィ、バキィィ、バキィィ、バシィィ、バキィィ、バシィィ、

 

全裸の香理奈は全身に痣が出来るほど、ブルーの強烈な打撃に痛めつけらてている。

香理奈も必死に張り手やキックを打っていくが、やはりパワーの差は歴然だった。

 

バシィィ、バキィィ、バキィィ、バシィィ、

 

香理奈:うげーー

 

バシィィ、バキィィ、バシィィ、バキィィ、

 

香理奈:あああぁぁぁ〜〜〜

 

ブルーの打撃を受けるたびに香理奈の悲鳴が鳴り響く。

ブルーの本気の打撃を見て驚く観客。

 

ブルー:ウオーーーキメルワヨ!!!

 

ブルーは気迫を漲らせてガッツポーズをして見せると、痛めつけた香理奈を正面から捕まえてブレーンバスターを放った。

 

バターーーン、

 

フォールせずに、続けてバックを取ってジャーマンスープレックスを放った。

 

バターーーーーン、

 

三度、筋肉美脚を開脚させて穴をさらけ出す香理奈。

しかし、またしてもフォールしないブルー。

もう香理奈はフラフラで意識も無い。

すると、ブルーが人差し指を突き上げてアピールして場内のボルテージを上げていく。

ブルーはパワーボムで香理奈の背中と後頭部を叩きつけた。

 

バターーーーーーーン、

 

そのままフォールするブルー。

「ワン、ツー、スリーーー」

『カーンカーンカーン』

圧巻のブルーのパワーの前に、最後は為す術も無かった香理奈。

猛攻で試合を締めくくったブルーはフォールの体勢のまま香理奈に話しかけた。

 

ブルー:最後のバトルは楽しかったわよ。ますます、好きになったわよ。

 

香理奈がダメージが大きすぎて立ち上がれないので、ブルーは優しくお姫様だっこのようにして立ち上がった。

『勝者:ミズティーブルー』

大歓声の中、勝利のコールを受けるブルー。

香理奈にも健闘の拍手が起こるが、やはりスターのブルーに対する声援には敵わない。

ブルーは香理奈をお姫様だっこして控室に戻った。

 

 

《ブルー控室》

控室に戻ったブルーは香理奈をストレッチャーに乗せて、医師を招いて応急措置をさせている。

しばらくして香理奈は意識を取り戻した。

医師のおかげで、痛みはだいぶ和らいでいるようだ。

 

ブルー:気付いた?ここは私の控室よ。ゆっくりしていきなさい。今日のファイトであなたの事がもっと気に入ったわ。今日は私の家に泊りなさい。

 

ブルーは体を上手く動かせない香理奈と一緒に風呂に入り、香理奈が回復すると車に香理奈を乗せて家に向かった。

 

 

《ブルー家》

2人はブルーの家に着いた。

 

ブルー:香理奈は試合で疲れてるからソファーで休んでて、私はディナーを作るわ。

香理奈:すいません、お邪魔して、夕飯まで御馳走になって。

 

香理奈は疲れてたので、ソファーで倒れ込むようにして眠り込んだ。

その間に夕飯が出来たようだ。

ブルーと香理奈はワインで乾杯して、ステーキを口に入れた。

 

ブルー:おかわりはいくらでもあるから、言って頂戴ね。

香理奈:ハーイ。

 

香理奈とブルーは話も酒も肉も進み楽しい夕飯の時間を過ごした。

 

香理奈:試合で疲れてるからよく食べたわね。御馳走様です。

ブルー:食べ過ぎよ。夜の時間は分かってるわね。

香理奈:家に連れ込まれる時点で大体わかってますよ。

 

ブルーと香理奈は2人とも全裸でベットに入った。

ベットの中で体を絡ませあうブルーと香理奈。

ブルーはすっかり香理奈に夢中で、力任せに香理奈の体をコントロールして遊んでいる。

香理奈はブルーのダイナミックなプレイに喘ぎ声を上げながら感じている。

 

香理奈:ハアハアハア

ブルー:イイワネ〜。

香理奈:ブルーさんのは力が強くて耐えられない、ダメ〜

ブルー:このくらい強くないと団体は束ねられないわよ。

 

香理奈はブルーの腕の中で汗をビッショリかきながら果てている。

 

香理奈:ハアハア、メッチャ気持ちいいわよ。

ブルー:あなたばかりズルいわよ。そろそろ交代しましょうか?

香理奈:OK。

 

攻守交代と香理奈がブルーの体を満足させようとプレイする。

 

ブルー:アア〜気持ちいいわ〜

 

ブルーは余裕を持って香理奈の責めを楽しんでいる。

香理奈はブルーを精一杯責めるが、穴やバスト等の体のパーツが大きくて上手くいかない。

28歳の香理奈よりも50歳のブルーの方が、S〇Xでも優れていて悔しがる香理奈。

しかし、香理奈も自分の責めをすべて受け止めてくれるブルーとのS〇Xを楽しんでいる。

 

ブルー:ハアー、楽しいわ。

香理奈:ハードだけど、体が喜んでいるわ。

ブルー:アメリカのリングだとコスチュームを脱ぐ展開が多いから練習しないとね。

香理奈:ハイ、毎日ヤリましょう。

ブルー:その心意気よ。

 

こうしてブルーと香理奈は毎晩、ブルーの家か香理奈のホテルでS〇Xを楽しむ事となった。

 

 

《ニューヨーク・香理奈二戦目》

ブルーとの激戦から数日経って、いよいよ二戦目を迎える香理奈。

ブルーの評価は試合、夜の営みを通して急上昇、観客の評価もブルーとの試合で上がっており、順調なスタートを切った。

しかし、団体の他のレスラーからは香理奈がブルーから可愛がられているのが気に入らないようだ。

他のレスラーが朝早くからブルーのために練習設備を用意したのを、社長出勤のブルーと一緒に来た香理奈が使うのが特に気に入らない。

そのような雰囲気の中、カードが発表された。

『ミズティーブルー&香理奈VSジェーニーローラー&ジェニファーロペズ(プロレスルール)』

ブルーとのタッグでしかもメインカードとあって不満が続出する。

 

 

《メインカード》

引退したとはいえ、筋肉隆々のジェーニーローラーとハリウッド女優のナダリーボートマンの強力タッグを相手にする香理奈はやや緊張気味だが、やる気満々だ。

 

ブルー:あなたと一緒に戦いたくてタッグにしたわ。

香理奈:私もブルーさんとのタッグは嬉しいわ。

ブルー:行きましょう。

香理奈:OK.

 

いよいよ選手入場だ。

『赤コーナー 178cm82kg ジェーニーローラー〜&160cm40kg ナダリーボートマン〜』

ローラーとナダリーは共に黒のビキニで登場してきた。

ローラーの鍛え上げた肉体美とレッドデミー賞を受賞したナダリーはやはり脅威だ。

『青コーナー 167cm57kg ミズティーブルー〜&165cm46kg 香理奈〜』

ブルーと香理奈は前回と同じ青のビキニとブルーのネイルでタッグらしく揃えてきた。

女優&元レスラーの構成で共に組まれたタッグチームとあって、パワーのある元レスラーのパワーをどう生かすかが鍵になりそうだ。

先発は共に女優の香理奈とナダリーで始まりそうだ。

『カーン』

ゴングが鳴ると中央で睨み合う両者。

 

ナダリー:何が筋肉美脚よ!私はレッドデミー賞女優よ!

 

ナダリーはそう言うと香理奈自慢の筋肉美脚にローキックを打っていた。

 

バシィ

 

香理奈:痛いわね、筋肉美脚勝負なら負けられないわよ!

 

香理奈も気合の入ったローキックをナダリーの太ももに打っていった。

 

バシィ

 

すると、女優同士のローキック合戦が始まった。

 

バシ、バシ、バシィ、バシ、バシィ

 

女の意地で一歩も引かない両者だが、流石は筋肉美脚を謳う香理奈。

徐々に押し始めた。

 

バシィィ、バシィィ、バシィィ、バターン、

 

ナダリーをローキックだけで倒した香理奈。

ナダリーの太ももは真っ赤になっている。

 

ナダリー:オウゥゥ

香理奈:何よ、レッドデミー賞女優も大した事は無いわね。相手になんないわ。ローラー、出てきなさいよ。

 

香理奈は指でローラーを手招きした。

ナダリーは悔しがるが、ダメージがあるからとローラーとタッチした。

一方、香理奈のアピールに盛り上がる観客。

出てきたローラーは既に怒りの形相だ。

 

ローラー:小娘〜、叩き潰す!

香理奈:デカいからって調子に乗るんじゃないわよ。

 

香理奈はナダリーの時と同様に太ももへのローキック合戦を挑んでいく。

 

バシィィィ、バシ、バシィィ、バシィ、バシ、バシィィ

 

場内にはより一層大きな音が鳴り響く。

しかし、この勝負は香理奈には分が悪すぎた。

自慢の筋肉美脚も女優相手なら脅威だが、相手は男子のベルトも巻いた事もあるレスラーで、香理奈の身長165cm体重46kgに対して、ローラーは身長178p体重82kgと明らかな差があり、しかもローラーの体は筋肉隆々だ。

 

香理奈:ああ、あ、ああ〜〜

 

ローラーの強力すぎるローキックに弱弱しく悲鳴を上げる香理奈。

 

ローラー:調子に乗ってたのはあんたのようね。

 

香理奈は倒れ込んでマットを這うようにして、ブルーにタッチを求めるが、ローラーに髪の毛を掴まれてしまった。

ローラーは香理奈を起き上がらせるとロープに振っていくと、ショルダーアタックをぶつけていくが、香理奈がドロップキックでローラーを倒していった。

ローラーが倒れた隙に香理奈はブルーとタッチした。

リングに入ってきたブルーも怒りの形相だ。

 

ブルー:よくも私の香理奈を苛めたわね。許さない!

 

ブルーはローラーに向かっていくと、取っ組み合いになった。

元トップレスラー同士の迫力のぶつかり合いになるが、年齢、体格差からローラーが押し勝っていく。

ローラーはロープ際までブルーを押し込むと、バストに水平チョップを撃っていった。

 

バシィィ

 

ブルーは苦しそうな表情を浮かべるが、ローラーは容赦しない。

ローラーはブルーを高々とリフトアップするとブレーンバスターでブルーを叩きつけた。

 

バターーーン、

 

フォールに入るローラー。

「ワン、ツー、」

カウント2で返すブルー。

ローラーはパワーボムで投げようとするが、ブルーが踏ん張ると逆に投げられてしまった。

 

バターン、

 

今度はブルーが攻勢に出る。

ブルーはローラーの髪の毛を掴んで起こすとコーナーに据え付けて、助走をつけると走り込んでドロップキックを撃っていった。

顔を抑えて痛がるローラー。

ブルーはボディースラムでコーナーの下にローラーを叩きつけると、コーナーに登ってボディープレスを放った。

 

バーン、

 

そのままフォールに入る。

「ワン、ツー、」

カウント2で返すローラー。

ブルーは休まずにグランドで攻めようとローラーの腕を取って腕ひしぎを仕掛けていった。

痛がるローラーだが、自慢の怪力でブルーを持ち上げると力任せに叩きつけて抜け出した。

 

バターン、

 

ダメージが蓄積されてきた両者は後退を求めてそれぞれパートナーとタッチした。

勢いよく出てくるナダリーと香理奈。

ナダリーはタックルで上手く香理奈を倒していった。

先程はローキック合戦であっさり競り負けたが、ここは機先を制した。

馬乗りになって香理奈の顔に張り手を連打するナダリー。

 

バシ、バシ、バシ、

 

香理奈は痛がるが、バランスを崩して抜け出した。

素早く起き上がる両者。

香理奈は突っ込んでいくが、ナダリーが香理奈のボディーに膝蹴りを打っていった。

 

ボシュ、

 

動けなくなる香理奈にナダリーはコブラツイストを仕掛けていった。

ガッチリかけられて悶絶する香理奈。

ブルーはこれはマズイと助け出そうとするが、ローラーがブロックして場外に投げ出した。

 

香理奈:あ〜あ〜、ヤバイ〜〜

ナダリー:これが、レッドデミー賞女優よ。

 

レッドデミー賞女優・ナダリーのコブラツイストに為す術も無い香理奈。

しかし、このままでは落とされてしまうと、ナダリーのスレンダーボディーに肘打ちを打つ香理奈。

 

ガン、ゴン、

 

ナダリー:うっ、うっ、

 

これは効いているようで、ナダリーも離すしかない。

一旦距離を取る両者だが、香理奈はタイミングを測ると、ナダリーの顔面にトラースキックを打っていった。

 

バキ、

 

顔を抑えて痛がるナダリー。

香理奈はスープレックスでナダリーを叩きつけると、コーナーに登ってボディープレスを放った。

 

バーン、

 

そのままフォールに入る香理奈。

「ワン、ツー、」

カウント2で返すナダリー。

場外ではブルーがローラーを制圧しており、香理奈&ブルーのペースだ。

香理奈は肩で息をしながら倒れるナダリーのビキニを引き剥がしにかかった。

必死に抵抗するナダリーだが、香理奈が強引に引き剥がした。

これには憤怒するナダリー。

 

ナダリー:よくもやってくれたわね。

 

しかし、ナダリーの上に馬乗りになっている香理奈は両手でナダリーのバストを掴むと握り潰していった。

 

ナダリー:アアアアアァァァァァァ〜〜〜〜

 

涙目になりながら絶叫するナダリー。

レッドデミー賞女優のプライドを引き裂かれるナダリーはなんとかバランスを崩して香理奈を撥ね退けるが、バストを抑えて痛がっている。

香理奈はスープレックスでナダリーをコーナーの下に叩きつけるとすでにコーナーに登っていたブルーとタッチした。

 

ボシュ、

 

ブルーはフットスタンプをナダリーのバストに打ち付けていった。

 

ナダリー:ギャアァァァ〜〜〜〜〜〜

 

あまりの衝撃に失禁するナダリー。

 

ブルー:どうせなんだから下も脱ぎましょう。

 

ブルーはそう言うとナダリーのパンツを脱がして全裸にした。

レッドデミー賞女優の全裸に驚く観客。

ブルーはナダリーをコーナーに逆さ吊りにすると、股間から失禁した液体が体やバストを伝ってナダリーの顔に降りかかる。

ブルーはナダリーの穴に指を3本入れて弄んでいる。

この光景に怒ったローラーは救出に向かうが、香理奈がブロックして場外に追いやった。

リング内ではブルーが観客を盛り上げながらナダリーを犯していくが、対照的にに場外では香理奈とローラーの激しい戦いが繰り広げられる。

 

《場外》

取っ組み合ってエルボーを打ち合う香理奈とローラー。

 

バシ、バキ、バシ、バキ、

 

体格差からローラーが競り勝つと、ローラーはリングに戻ろうとするが、香理奈も起き上がって後ろから捕まえるとローラーの頭を掴んでエプロンに叩きつけた。

 

ガーン、

 

鈍い音がすると、ローラーは蹲った。

香理奈は助走をつけるとローラーにタックルを仕掛けて倒していった。

勝ち誇って馬の乗りになる香理奈。

 

バキ、バキ、

 

上からローラーの顔面に拳を降り落として弱らせると、ローラーのビキニを剥いでいった。

露わになるローラーの筋肉バスト。

 

香理奈:タッグで脱がしてやるわよ。

 

しかし、怒ったローラーが反撃に出る。

 

ローラー:何すんのよ!

 

ローラーは力任せに香理奈を振り払うと抱え込んでDDTで香理奈を頭から叩きつけた。

急いでリングに戻るローラー。

 

《リング内》

ブルーは全裸のナダリーを痛めつけるとリング中央に運んでフォールに入った。

「ワン。ツー、ス」

カウント3間違いなしと思われたが、ローラーがカットに入った。

ローラーはブルーを持ち上げて無理矢理投げ飛ばすと、ナダリーをコーナーまで引っ張ってタッチした。

試合の権利が久しぶりにローラーの手に渡った。

ブルーも起き上がると睨み合う両者。

ブルーはロープに走ると反動をつけてローラーに体当たりを撃っていった。

 

バーン、

 

しかし、ローラーは倒れない。

逆にローラーがロープに走って反動をつけてブルーに体当たりをしてくると大の字に倒れるブルー。

 

バターン、

 

178cm82kgの筋肉の塊が猛スピードでぶつかってきたらブルーと云えども踏ん張れない。

筋肉女・ローラーはブルーを筋肉バスターで弱らせる。

ローラーのパワーの前にうつ伏せに倒れるブルー。

後ろからスリーパーをかけていくローラー。

呼吸が苦しくなるブルーは苦悶の表情でもがいている。

ここで、香理奈がローラーの後頭部を蹴ってカットに入った。

コーナーに戻ってタッチを求める香理奈。

ブルーは体格差のある香理奈に試合の権利を渡すのは危険だと思ったが、自分のダメージが大きいからと交代に応じた。

香理奈は勢いよくリングに入るとローラーの顔面にハイキックを撃っていく。

 

バシ、

 

思わず仰け反るローラー。

香理奈はキックで攻めていく。

 

バシィ、バシィ、

 

ローラーは香理奈のキックを喰らうが、香理奈の脚をキャッチした。

ドラゴンスクリューで香理奈を倒すローラー。

ローラーはうつ伏せに倒れる香理奈の上に馬乗りになると、バストをロックしての変形の

キャメルクラッチを仕掛けてきた。

 

香理奈:んあああ〜〜〜

 

息む香理奈。

ローラーは香理奈のビキニを剥ぎ取ると香理奈のバストを力強く揉んでいく。

巨体にがっちり押さえられている香理奈は抵抗する事さえもできず、耐えるしかない。

情けない喘ぎ声を上げる香理奈。

 

バキィィィ、

 

ここで、ブルーがローラーの顔面に強烈なキックを撃っていた。

顔を抑えて倒れ込むローラー。

香理奈は起き上がるとブルーと2人がかりでダブルのブレーンバスターを放った。

 

バターーーン、

 

強力な一撃にグッタリするローラー。

香理奈はフォールに入った。

「ワン、ツー、スリ」

カウント2ギリギリでなんとか返すローラー。

ナダリーは意識を取り戻したようだが、まだ動けない。

香理奈はブルーとタッチした。

休養したブルーは気合十分なのに対して、ローラーは出ずっぱりで厳しい。

ブルーはローラーを起き上がらせてロープに振るとタックルで倒していった。

 

バターン、

 

続けてブルーはローラーの左脚を掴むと極めていった。

ブルーはローラーを痛めつけて追い込んでいく。

しばらくするとブルーはローラーを起き上がらせてコーナーに据え付けると、香理奈を手招きして対角線から走らせた。

飛び蹴りを撃つ香理奈。

 

バキィィィ、

 

続けてブルーも体当たりでぶつかっていくと、今度はリング中央で羽交い絞めにした。

トップコーナーには香理奈が既にスタンバイしており、またしても飛び蹴りを撃っていく。

 

バターーーン、

 

力無く倒れるローラー。

すると入れ替わるようにブルーがコーナーに登るとボディープレスを放ってそのままフォールに入ると、香理奈も念のため倒れて起き上がらないナダリーの正面に入ってブロックする。

「ワン、ツー、スリーー!」

『カーンカーンカーン』

カウント3が入りブルー&香理奈の勝利が決まった。

抱き合って祝福する香理奈&ブルー。

ブルーは黒服に香理奈のビキニを持ってくるように呼ぶと、それまでの間ブルーは優しく香理奈のバストを手ブラで隠している。

香理奈が新しいビキニを着ると、2人でコールを受けた。

『勝者:ミズティーブルー&香理奈』

歓声に手を挙げて応えるブルーと香理奈。

最後は見事な連携を見せただけに雰囲気も良い。

勝利のポーズに濃厚なキスをして締めくくった。

一方、ナダリーが全裸にされたり、最後はローラーが見殺しにされたナダリー&ローラーは目を合わす事無く、静かに控室に戻った。

 

 

《ニューヨーク・香理奈最終戦》

香理奈の遠征もいよいよ最終戦となってしまった。

二戦目の活躍とブルーとの好連携により、香理奈も他の女優にも認められてきた。

最終戦とあってブルーも香理奈のマッチメークに気合が入る。

そして、いよいよ興業の対戦カードが発表された。

香理奈はメインカードでトップ女優のアンジョリーナジェリーとのタイトルマッチが組まれた。

プロレスルールの女優ベルトに香理奈が挑戦するようだ。

もう誰も香理奈のメインカードでの起用に異を唱える者はいない。

試合前に激励の言葉をかける女優も多くいて香理奈も勇気づけられている。

試合が始まると、香理奈は控室でじっくり準備する事にした。

 

 

《香理奈控室》

リラックスして試合の準備をする香理奈。

ブルーもセコンドに入るようで、香理奈の準備を手伝っている。

 

ブルー:日本へのお土産にベルトを持って行きなさい。

香理奈:頑張るわ。最終戦だし緊張するわね。

ブルー:大丈夫よ、私がついてるわ。

 

香理奈はブルーとがっちり握手をするとリングへ向かった。

 

 

《メインカード》

タイトルマッチの緊張感が漂うリング。

観客も固唾を飲んで見守っている。

いよいよ選手入場だ。

『赤コーナー 170cm45kg アンジョリーナジェリー〜』

アンジョリーナジェリーが黒のビキニで登場してきた。

アクションも数多くこなすとあってリングでも強さを発揮している。

『青コーナー 165cm46kg 香理奈〜』

香理奈もモデル歩きで登場してきた。

香理奈はブルーに用意してもらったブルーのビキニにブルーに塗ってもらったブルーのネイルでリングに現れた。

セコンドのブルーと共に戦う意思を示している。

注目は両者のオープンフィンガーグローブの有無。

プロレスルールだが、アクションを多くこなすアンジョリーナはオープンフィンガーグローブを装着しているが、香理奈は装着せず、素手で戦う。

このため、アンジョリーナはパンチは認められるが、香理奈は反則となる。

打撃が得意な香理奈だが、ブルーからの指示で素手で戦うようにしたようだ。

『カーン』

ゴングが鳴った。

格闘技戦のようにファイティングポーズを構える両者。

小刻みにジャブを打つアンジョリーナに対して、香理奈はガードをしながらローキックを打っていく。

 

バシ、バシ、バシ、

 

香理奈のローキックが的確にアンジョリーナを捉えるが、アンジョリーナは素早くタックルで香理奈を倒していった。

アンジョリーナは香理奈からマウントポジションを奪おうとするが、香理奈に下から抱き着かれて上手くいかない。

レフリーは膠着状態が続くので、スタンディングで再開するように指示を出した。

「ファイト」

立ち上がって向かい合う両者。

両者ファイティングポーズを取るとアンジョリーナはパンチ、香理奈はローキックで攻めていく。

 

バシ、バキ、バシ、バシ、

 

香理奈の筋肉美脚から繰り出されるローキックがアンジョリーナの脚に決まり、動きを止められるアンジョリーナ。

 

バキィィ

 

しかし、アンジョリーナの起死回生の右ストレートが香理奈の頬にクリーンヒットした。

ふらついて崩れ落ちる香理奈。

アンジョリーナはチャンスとばかりに大の字に倒れる香理奈のマウントポジションを奪った。

香理奈が意識を取り戻した時にはアンジョリーナが既に自分の体の上に圧し掛かっている。

アンジョリーナはパンチが許されているので、香理奈にとっては危険な状態だ。

上からパンチを打つアンジョリーナ。

 

バシ、バキ、

 

顔を殴られて痛がる香理奈だが、アンジェリーナの腕を掴まえてパンチを防いでいる。

ブルーの作戦で、強力なパンチを持つアンジョリーナと打ち合うのではなく、パンチを捨てて相手のパンチを防ぎ易くするためにグローブを装着しなかったのが功を奏している。

アンジョリーナは完全に香理奈にパンチをブロックされて動けない。

焦るアンジョリーナは強引に殴りつけようとするが、香理奈が隙を突いて下からバランスを崩して抜け出してアンジョリーナの腕を取って極めていく。

これは汗で滑ってすぐに抜けてしまったが、アンジョリーナもヒヤッとした。

 

バシ、

 

後ろ向きになったアンジョリーナの背中を香理奈が蹴っていった。

一瞬呼吸が出来なくなって苦しいアンジョリーナ。

香理奈はバックを取ってジャーマンスープレックスの体勢に入るが、アンジョリーナも肘打ちを打って香理奈を撥ね退けた。

香理奈は少し顔のダメージを気にしている。

アンジョリーナの打撃が効いているようだ。

アンジョリーナは又してもタックルで香理奈を倒しにかかるが、香理奈がなんとか堪えた。

スタンディングの状態もコーナーを背にする香理奈。

するとアンジョリーナはそのまま香理奈を担ぎ上げた。

アンジョリーナのパワーに驚く香理奈と観客。

 

バターーン、

 

アンジョリーナは香理奈を背中から叩きつけると、サイドポジションを取って香理奈の脇腹に鋭い膝蹴りを入れていく。

 

ボシュ、ボシュ、ボシュ、

 

香理奈:んっ、んっ、んっ、んっ、

 

腹筋の無い柔らかい所に鋭い膝を入れられて息む香理奈。

アンジョリーナの強力な膝蹴りに口を開けて涙目になる香理奈だが、体を捩らせてなんとか防いだ。

アンジョリーナは香理奈の髪の毛を引っ張って起き上がらせるとコーナーに据え付けた。

グッタリする香理奈にアンジョリーナは対角線から走り込んで行く。

 

バシ、

 

しかし、ここは香理奈が足を上げてブロックした。

 

バシィィ

 

仰け反るアンジョリーナの顔面に香理奈がハイキックをヒットさせた。

香理奈はふらつくアンジョリーナを掴まえるとブレーンバスターを放った。

 

バターン、

 

香理奈はフォールに入る。

「ワン、ツー、」

カウント2で返すアンジョリーナ。

香理奈は休まずにアンジョリーナにエビ固めを仕掛けた。

リング中央でがっちり極まる香理奈のエビ固めにアンジョリーナは体を捩らせて苦しんでいる。

 

アンジョリーナ:オウ、オ〜ウゥ〜

 

リングに這いつくばるアンジョリーナは懸命なほふく前進でロープに手が届いた。

仕方なく技を外す香理奈。

アンジョリーナは足を気にしながらも立ち上がった。序盤のローキックが効いているようだ。

香理奈はそれを見てアンジョリーナの脚にローキックを撃っていった。

 

バシィィ、

 

脚を抑えて痛がるアンジョリーナだが、アンジョリーナもアメリカの女王、すぐさまパンチを香理奈の顔面に撃っていく。

 

バキィィ、

 

顔を殴られた香理奈は頬を紅潮させている。

香理奈はローキックを打ちながら、アンジョリーナのパンチをガードするが、アンジョリーナの強力なパンチをガードし切れなくなってきた。

 

バシィ、バシィ、バキィ、バシィ、バシィ、

 

瞼が腫れてきて苦しい香理奈。

香理奈のローキックも効いているが、効果が地味なだけにアンジョリーナの猛攻を止められない。

 

バキィ、バキィ、バキィ、

 

香理奈も痺れを切らして張り手でアンジョリーナの顔面を打ち込む。

 

バシィィ、バキィィ、バシィィ、バキィィ

 

香理奈の張り手も強力だが、アンジョリーナのパンチには分が悪い。

香理奈はアンジョリーナのパンチに打ち負けて思わず顔を背けてしまう。

 

香理奈:いや〜〜〜〜

 

悲鳴を上げる香理奈は顔を覆いながらうつ伏せに倒れた。

アンジョリーナは香理奈の背中の上に乗るとキャメルクラッチをかけていく。

アンジョリーナはボコボコになった香理奈の顔を観客に晒していく。

女王の貫録を見せるアンジョリーナは技を解くとアピールして決めにかかる。

 

バターン、

 

ブレーンバスター香理奈を叩きつけたアンジョリーナはフォールに入った。

「ワン、ツー、スリ」

カウント2で返す香理奈。

アンジョリーナはトップコーナーによじ登って手を叩いてアピールしている。

盛り上がる観客。

アンジョリーナは大の字に倒れている香理奈にボディープレスを放った。

 

ボシュ、

 

アンジョリーナ:オ〜〜ウ〜〜

 

香理奈は膝でブロックした。

お腹を抱えて悶絶するアンジョリーナ。

香理奈は倒れているアンジョリーナの右腕を取って、首に自慢の筋肉美脚を巻きつけていった。

右腕を取られて抵抗出来ないアンジョリーナの首を香理奈の筋肉美脚が締め上げていく。

呼吸が出来なくて体を震わせるアンジョリーナ。

アンジョリーナは自由になっている左腕でなんとかロープに手を掛けた。

香理奈のレッグスリーパーから逃れたもののグッタリと倒れ込むアンジョリーナ。

香理奈はアンジョリーナの髪の毛を掴んで起き上がらせるとバックドロップで投げていった。

 

バターン、

 

フォールに入る香理奈。

「ワン、ツー、スリ、」

カウント2で返すアンジョリーナだが、かなり厳しいようで、場外にエスケープした。

アンジョリーナは場外で呼吸を整えてリングに戻ろうとすると、なんとトップコーナーに香理奈が登っていた。

香理奈はアピールするとアンジョリーナ目掛けて飛び蹴りを放った。

 

香理奈:うお〜〜、行くぞ〜〜

 

バターーーーーン、

 

香理奈の飛び蹴りがアンジョリーナの体にヒットすると両者、場外に倒れ込んだ。

アンジョリーナは香理奈に蹴られたダメージと地面に叩きつけられたダメージで、地面に這いつくばって動けない。

香理奈もアンジョリーナに飛び蹴りをヒットさせる事に必死で受け身が取れずに地面に叩きつけられて動けない。

その間に場外カウントが数えられる。

アンジョリーナは喘ぎ声を上げて苦しそうだ。

一方の香理奈は腰を抑えながらもエプロンサイドに手を掛けた。

場外カウントは10まで進んだ。

香理奈は力を込めるとここでリングに戻った。

自陣のコーナーに寄りかかってカウントが進むのを待つ香理奈。

場外カウントが15まで進んでもアンジョリーナは戻ってこない。

レフリーが声をかける。

 

レフリー:おい、戻れ!

アンジョリーナ:もうダメよ、痛いわ。

 

アンジョリーナはリングに戻る事を拒否した。

そのまま場外カウントが20まで数えられた。

『カーンカーンカーン』

試合終了を告げるゴングが鳴った。

香理奈はアメリカの女王・アンジョリーナに勝利して両腕でガッツポーズをして喜んでいる。

『勝者:香理奈』

香理奈は勝者のコールを受けるとセコンドのブルーに肩車されながら歓声に応えている。

程なくすると、ブルーからアメリカ女優ベルトが香理奈の腰に巻かれた。

 

ブルー:似合っているわよ。

香理奈:ありがとうございます。

ブルー:強い女王が生まれて楽しみだわ。

香理奈:とても光栄ですけど、日本のベルトもありますし、仕事も日本でします。タイトルマッチが出来そうにないので、返上します。

 

香理奈のベルト返上に驚く観客だが、ブルーと香理奈は冷静だ。

 

ブルー:しょうがないわね〜。ベルトは次回大会で決定戦をやって女王を決めるわ。

香理奈:スイマセン。

ブルー:謝る事無いわ。負ける方が悪いのよ。

 

ブルーはそう言うと、アンジョリーナを睨み付けた。

アンジョリーナはブルーに申し訳なさそうにしながらもリングに戻ってきた。

 

アンジョリーナ:スイマセン。でも、もう一度ベルトのチャンスを巻くチャンスを下さい。

ブルー:イイわよ。頑張りなさい。

アンジョリーナ:香理奈、私の負けよ。でも久しぶりに楽しかったわ。ありがとう。

香理奈:アンジョリーナには随分と痛めつけられたけど、いい勝負が出来て良かったわ。

 

健闘を讃え合う両者に観客は拍手を送る。

香理奈とアンジョリーナはがっちり握手を交わすと、アンジョリーナが先にリングを後にした。

香理奈は観客の声援に応えるとブルーに付き添われて控室に戻った。

 

 

《香理奈帰国・当日》

香理奈は荷物をまとめるとホテルのロビーでブルーと落ち合った。

すでにブルーは車から出て待っている。

 

香理奈:遅れてスイマセン。

ブルー:イイワヨ、全然余裕あるわ。早く乗りなさい。

 

香理奈はブルーの車で空港に着くと、ブルーのプライベートジェットに乗り込んだ。

 

ブルー:日本まで送っていくわ。

香理奈:ありがとうございまーす。

 

ブルーは香理奈を日本の空港まで送り届けた。

 

 

《香理奈帰国・日本》

ブルーと香理奈は日本に到着した。

香理奈は久しぶりに日本の地に立って、興奮している。

そこに向かいに来た香理奈の事務所の社長、地下リングの主催者が待っていた。

 

香理奈:ただいま!

社長:おかえり。土産話はまた明日聞いてあげるから今日はゆっくりしなさい。

香理奈:お休みありがとうございます。

ブルー:待たせたわね。香理奈がいいファイトをしてくれてこちらの興業も助かったわ。約束通り日本にもうちのファイターを送り込むようにするわ。

主催者:それはありがたい。

 

主催者はブルーとの対面に緊張気味だが、今後の興業を考えると喜んでいる。

ブルーは社長、主催者と握手を交わすと、最後に香理奈に声をかけた。

 

ブルー:香理奈、今回は来てくれてありがとう。また、誘った時は来て頂戴ネ!

香理奈:私も楽しかったです。絶対行くし、今度はブルーさんが日本に来てくださいね。

 

ブルーと香理奈は別れの抱擁を交わすと、ブルーはプライベートジェットでアメリカに帰った。

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