《とある惑星》

キンマン星のカーナと超一星龍の戦いから1年が経った。

カーナ、ロメン、ミホ、ユーナの四人は惑星を巡って旅行を楽しみながら厳しい修行に明け暮れていた。

その中で力をつけてきたのが、一番若いユーナだ。

超一星龍との戦いでカーナの足を引っ張ったユーナは悔しさから人一倍頑張り、ロメン、ミホよりも高いとカーナが評価する潜在能力を開花させていった。

 

ユーナ:ハアアアア

 

ある日の修行でユーナは気合を入れるとサイヤクイーン(女サイヤ人のスーパーサイヤ人)に覚醒した。

 

パチパチパチ

 

カーナ:おめでとう、ユーナ。ユーナなら出来ると思ってたわよ。

ユーナ:やったーー!これでカーナ様に近づいたわ。

 

祝福するカーナに喜ぶユーナ。

ロメンとミホもユーナを祝福するが、内心は穏やかではない。

何はともあれ4人は充実した毎日を送っている。

 

《フリーザ軍基地》

しかし、カーナら4人が楽しい日々を送っている裏である計画が練られていた。

これは、キンマン星のカーナと超一星龍の戦いから2年後の話である。

 

フリーザ:超一星龍が倒されたの事実のようですね。

ザーボン:そのようです。それからフリーザ様。

フリーザ:何です?

ザーボン:惑星ベジータについてずっと調査を続けていましたが、まだカーナは戻って無いようです。これはチャンスです。

フリーザ:そうですね。カーナがいないとなればサイヤ人などただのクズ。無駄に潜在能力が高いのでここで星ごとすっ飛ばしてあげましょう。

 

こうして「惑星ベジータ壊滅計画」が立てられた。

 

《惑星ベジータ》

無数の宇宙船が惑星ベジータにやってきた。

すぐに戦闘準備に入るサイヤ人達。

星に降り立つフリーザ軍と迎え撃つサイヤ人の戦士達

 

フリーザ:この星は邪魔なので消してあげましょう。

バーダッグ:ふざけるな!返り討ちにしてやる!!

 

戦争が始まった。

惑星ベジータを舞台にした戦争はあっという間に大勢は決した。

戦闘民族サイヤ人の戦士といえども全宇宙から集められた天才戦士には敵わない。

 

ザーボン:こちらミッション完了しました。

フリーザ:ほほ、これで大方終わりましたね。ご苦労様です。ところでドドリアさんはどうしてますか?

ザーボン:女サイヤ人を捕まえに行っています。女サイヤ人はS〇Xが上手いそうなので、フリーザ様の暇つぶしのためドドリアに捕まえさせています。

 

《惑星ベジータ避難所》

惑星のほとんどが戦火にさらされているが、子供を守るため避難所が設けられており、主に母親の女サイヤ人が守っている。

 

セリパ:もうここは安全じゃないかもしれないわね。敵が来たら戦うわよ。

女サイヤ人達:やってやるわよーー!

 

流石は戦闘民族サイヤ人の女。子供を守るため戦場には行けなかったが、戦えることに喜びを感じている。

そこにドドリアと数名の兵士が訪れた。

 

ドドリア:ここか、やっと見つけたぞ。ち、苦労させやがって、早くしないとフリーザ様に怒られるからな。

セリパ:待ちなさいよ。私達を倒してからそのセリフは言いなさい。

ドドリア:なんだ、チビ女か。おいお前ら片づけろ。

セリパ:戦闘民族サイヤ人の女を舐めるんじゃないわよ。

 

ドドリアの部下数名が女サイヤ人30名程と戦いになるが、女サイヤ人は大勢いても数名の天才戦士に歯が立たない。

 

ドカ、バキ、ドス、

 

女サイヤ人:あうううぅぅ

フリーザ軍戦士:なんだ、チビばっかで弱ええな。

女サイヤ人:ぐすん、(勝てないわ…)

 

普段は強気な女サイヤ人も地面に這いつくばって、弱弱しく倒れている。

体格差と戦闘センスの差を見せつけられ女サイヤ人達は狼狽えている。

 

《セリパVSドドリア》

そんな中、一人の女サイヤ人がドドリアに立ち向かっていった。

女サイヤ人の中でも有数の戦闘力を誇るセリパだ。

セリパはバーダッグのグループで行動していたが、避難所のガードの強化のためここに配備されていた。

 

セリパ:ちょっとあんた!何好き勝手やってくれてるのよ!

ドドリア:ほぉ〜、元気そうなのもいるじゃねえか。

セリパ:デカイ口叩くのは私を倒してからにしなさい。

ドドリア:面白い。それなら俺様が行こう。

 

今、セリパVSドドリアの一戦が幕を開けた。

セリパは強気な女サイヤ人で、ピンクのスーツに戦闘用の鎧を体に纏っている。

向かい合う両者。

セリパは真正面からぶつかってくるドドリアを避けるとドドリアは岩山に激突した。

 

ガシャーン、

 

一発で崩れる岩山。

 

セリパ:パワー馬鹿はこれだからしょうがないわね。

ドドリア:ふん、動きは良いようだな。準備運動はこの辺にしておくか。

 

ドドリアはそう言うと凄いスピードでセリパに向かってきた。

 

バーン、

 

セリパは避けきれず捕まってしまい、力比べになる。

身長160p体重50kgのセリパに対してドドリアは身長180p以上、体重も180kgは超えてそうで、パワーの差は明らかだが…

 

ドドリア:どうだ、こうなればもうこっちのもんだ。

セリパ:フン、やってやるわよ。

 

男勝りなセリパは巨漢・ドドリアとの力勝負に真っ向から挑んでいくが、やはりパワーが違いすぎた。

ドドリアは身長差と体重差を使いながら上から押し込んでパワーの差を見せつけている。

 

セリパ:んああ…はあはあ〜

 

ボシュ、

 

ドドリアはセリパのボディーに膝蹴りを叩き込むとセリパは口をパクパクさせて苦しんでいる。

ドドリアはセリパを抱えると空高く飛んで、後頭部から叩き落とした。

 

ドォーン

 

セリパ:グハッ

 

倒れ込むセリパ。

 

ドドリア:フウー終わったか。大したこと無かったな。

セリパ:待ちなさいよ、まだよ。ここからなんだから。

 

セリパはフラつきながらも起き上がった。

 

ドドリア:ほー、面白い。もうちょっと楽しませてもらおうか。

セリパ:戦闘民族サイヤ人の力を見せて上げるわ。

 

セリパはドドリアに向かって突っ込んできた。

ドドリアは捕まえようとするが、セリパは素早く躱しバックに回り込んで、ドドリアの尻を蹴っていった。

 

バシィ、

 

セリパ:遅い遅い、オーホッホッホッホ!

ドドリア:テメェ〜

 

するとセリパは後ろからドドリアの両腕を掴んで極めていく。

セリパはドドリアの両腕を引っ張りながら、背中に足を当てて痛めつけている。

 

セリパ:どうよ、このまま腕を引きちぎってやるわよ!

ドドリア:あ、あああ〜〜〜

セリパ:ホッホッホーー、もっと苦しみなさい。

 

得意げになるセリパ。

 

ドドリア:うわ〜〜〜、………なーんちゃって。

 

ドドリアが苦しんでたのは演技で、いとも簡単にセリパを振り払った。

 

セリパ:何!?

ドドリア:こんなもんで俺様を仕留めれる訳無いだろ。

セリパ:くっそ〜〜〜

 

セリパはもう一度ドドリアに向かっていくが、ドドリアは膝蹴りで迎撃した。

 

バキィィ

 

セリパ:あうううぅぅ

 

ドドリアの強烈ね膝蹴りがセリパのボディーにヒットすると、セリパの戦闘服のボディーを守る部分が壊れた。

露出するセリパのお腹。

 

セリパ:くっ

ドドリア:グハハハ、いい腹してるじゃねえか。ちょっと可愛がってやるか。

 

ドドリアはそう言うとセリパのボディーに狙いを定めた。

セリパもは必死にガードを固めて守るが、勢いに押されて攻撃出来ずに、押し込まれていく。

 

ガシャーン、

 

セリパは岩山に追い込まれると、ドドリアが押し込んで、セリパの体が羽交い絞めの状態で、埋められてしまった。

身動きがとれないセリパ。

 

ドドリア:ガハハハ、どうだ、いい気分だろ?

セリパ:(まずい!!)

 

グシャ、

 

ドドリアは露わになってガード出来ないセリパのボディーを殴っていった。

 

セリパ:ぐええええぇぇ

 

悲鳴を上げるセリパを見てニヤつくドドリア。

 

ドドリア:グハハハ、女の喘ぐ姿はいいなあ。

セリパ:フン、ホント悪趣味ね。言っとくけど、私だってちゃんと腹筋鍛えてんだからそう簡単にはいかないからね!

 

グシャ、グシャ、グシャ、グシャ、

 

ドドリアはセリパのボディーにパンチを連打すると、鈍い音がする。

 

セリパ:うわああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜

 

セリパは先程の自信とは裏腹に情けない悲鳴を上げるしかない。

わずか、数発で自慢の腹筋を破られて激痛と共に悔しい思いをするセリパ。

 

ドドリア:どうだ、どうだ、女!サイヤ人の誇りがなんだって?

セリパ:も、もうやめて〜。お腹が壊れちゃうわ。おえぇぇ〜〜〜

 

サンドバックにされていくセリパは血反吐を吐いて苦しんでいる。

セリパは戦闘民族サイヤ人の誇りもへし折られてしまった。

 

グシャ、グシャ、グシャ、グシャ、

 

セリパは体を震わせて意識も遠のいてきた。

 

セリパ:ううぅぅ〜〜。だ、だれか、たす、けて。

 

女サイヤ人の中には戦える者もいたが、圧倒的な力の差を目の当たりにして誰も助けに行けず、残酷な光景を子供に見せまいと、子供の目を隠している。

 

ドドリア:おっといけねえ、そろそろ決めねえとフリーザ様に怒られるな。

 

ドドリアはセリパの髪の毛を引っ張って岩山から引っこ抜くと足を持って背中から叩きつけた。

 

バターン、

 

するとドドリアは空高くに飛び上がった。

ドドリアは勢いをつけると両脚を下にして落ちてきて、セリパのボディーにフットスタンプを見舞った。

 

グシャーーーーーーーーーーーーーー、

 

セリパ:お、お、お、おえええええええええぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜

 

ドドリアの180kg以上の巨体がセリパのボディーに落ちると、セリパは目を見開いて口をパクパクさせながら呼吸が出来ずにお腹を抱えてジタバタすると、程なくして失神してしまった。

(カーンカーンカーン)

もしも試合であればゴングが鳴っていたであろう。

 

《とある惑星》

ここで話を戻してカーナらの動きを見てみよう。

キンマン星のカーナと超一星龍の戦いから2年が経って、修行を続けるカーナ、ロメン、ミホ、ユーナの4人。

カーナは弟子の3人の様子をじっと見ている。

 

カーナ:(ユーナは良く伸びてるわね。ロメンとミホは優秀だけど、サイヤクイーンは厳しいかしら。一番サイヤクイーンに近いのはユーナ。でも、安定感が無いわね〜。ここは私が行こうかしら。)

 

力が一歩抜け出たユーナとロメン&ミホのタッグ戦にして修行をさせているが、ユーナのパワーをロメン、ミホは2人がかりでも抑えられない。

 

バシ、バシ、

 

ロメン:ああ、、

ミホ:ううう、、

 

後輩のパンチに倒される先輩のロメンとミホは屈辱的な思いをしながら倒れ込んだ。

 

カーナ:ハーイ。そこまでよ。ロメンとミホは休んでなさい。ユーナ、私が相手して上げるわ。

ユーナ:えっ、カーナ様が!

カーナ:そうよ、さあ来なさい。

ユーナ:ハイ!全力で行きます!

 

ユーナは勢いよく向かっていくが、カーナは強すぎた。

 

ユーナ:う、強い。

カーナ:さあ、早くサイヤクイーンになりなさい。

ユーナ:ハイ、ハアアア

 

ユーナは気合を入れるがサイヤクイーンになれない。

 

カーナ:しょうがないわ、そのままでいいから戦いなさい。

ユーナ:ハイ、スイマセン。

 

ユーナはカーナにパンチ、キックを打っていくが、カーナは全く効いて無い。

 

バシ、

 

ユーナ:あうううぅぅ

 

カーナが軽く張り手を打つとユーナはふらついた。

すると、倒れそうになるユーナをカーナは優しく抱きしめた。

カーナはユーナを抱きしめながら、ユーナにだけ聞こえるように話した。

 

カーナ:いいわよ、ユーナ。中々いい攻撃よ。後はいつでもサイヤクイーンになれるようにしなさい。そうすればサイヤクイーンになれるわよ。

ユーナ:カーナ様…。でもサイヤクイーンになってないカーナ様に全然敵いませんでした。

カーナ:今日はあなた達との修行で初めて本気を出したわ。それだけ伸びてる証拠よ。

 

戦闘では軽くあしらわれたユーナだが、カーナに優しい言葉をかけられて嬉しそうな顔をしている。

 

カーナ:あら、いけない。惑星ベジータが大変な事になってるわ。回復してすぐに行かないと。

 

カーナが水晶玉に様子を映し出して三人に見せると、ロメン、ミホ、ユーナは絶句した。

 

ユーナ:早く行かないと!

カーナ:そうね、じゃあ、すぐに行きましょう。

 

すると、カーナ、ロメン、ミホ、ユーナは回復マシーンで回復するとカーナの瞬間移動で惑星ベジータに向かった。

 

………惑星ベジータに向かう前にここで4人のプロフィールを紹介しよう

 

カーナ

身長221cm体重111kg

年齢:32歳

性格:優しいお姉さん。怒ると怖い。

髪型:金髪・ロング

カラー:ブルー

 

ロメン

身長176cm体重72kg

年齢:22歳

性格:冷静沈着。意地っ張り。

髪型:緑髪・ショート

カラー:グリーン

 

ミホ

身長172cm体重67kg

年齢:21歳

性格:おとなしい。控え目。

髪型:黒髪・ポニーテール

カラー:レッド

 

ユーナ

身長184cm体重78kg

年齢:17歳

性格:天真爛漫。積極的。

髪型:黒髪:ロング

カラー:ホワイト

 

 

《惑星ベジータ避難所》

惑星ベジータの避難所に着いたカーナ、ロメン、ミホ、ユーナ

 

カーナ:ビンゴのようね。

ドドリア:何!?

ユーナ:セリパさん!!

カーナ:ミホ、セリパの所に行ってあげて。

 

カーナはミホに指示を出すと、ミホはセリパを抱きかかえた。

セリパをフリーザの所へ持って行こうとするドドリアはカーナの登場に驚いている。

 

ドドリア:ま、まずい、フリーザ様に知らせなければ。

カーナ:待ちなさい、ドドリア!

 

ドドリアは飛んで逃げようとするが、カーナがドドリアの首を捕まえた。

 

ドドリア:ぐええぇぇぇ

カーナ:ドドリア、今何してるの?

 

カーナはドドリアからフリーザの「惑星ベジータ壊滅計画」を聞き出した。

 

ユーナ:なんだとー。フリーーーザーー!

カーナ:まあ、待ちなさい、ユーナ。3人とも私の作戦を聞いて頂戴。

3人:ハイ!

 

カーナは話を聞いて用済みとなったドドリアの首を絞め落として気絶させると、3人に話し始めた。

 

カーナ:いい、ドドリアはもう仕留めたけど、フリーザとザーボンがまだいるはずよ。だから、ユーナとロメンには2人で行ってもらうわ。ミホはここでセリパや避難所を守って頂戴。私は雑魚を片づけながら、生き残っているサイヤ人の救出に向かうわ。

ユーナ:ヤッター、フリーザと戦えるわ。

カーナ:期待してるわよ、ユーナ。私の力無しでフリーザを倒せれば、サイヤクイーンに近づくわよ。

ユーナ:ハイ!

カーナ:さあ、行きましょう!

 

4人はそれぞれの持ち場に向かった。

 

《惑星ベジータフリーザ軍基地》

フリーザ:ドドリアさんはまだ来ないのですか?

ザーボン:応援部隊を向かわせましょうか?

フリーザ:女子供と遊んでる奴など、用なしです。ドドリアさんにはこの星と共に塵となってもらいましょう。

 

ユーナ:ちょっと待ちなさい!フリーザ!

フリーザ:な、なに!!カーナのガキか!って事はカーナもいるのか!

ロメン:カーナ様もいらっしゃるけど今は関係ないでしょ、私達が相手よ。

ザーボン:フリーザ様、早くこの2人を倒してここを出ましょう。カーナが来るとマズイですよ。

 

こうして、惑星ベジータを賭けた一戦が始まった。

 

ユーナ:ロメン姉さんはザーボンをやって、私はフリーザの相手をするわ。

ロメン:OK

 

ロメンはユーナにフリーザを譲って悔しがるが、実力を考えるとやむを得ずと受け入れた。

闘いはユーナVSフリーザ、ロメンVSザーボンとなった。

 

《ユーナVSフリーザ》

向かい合うユーナとフリーザ。

 

フリーザ:フフフ、私を指名するとは中々勇気がありますね。

ユーナ:惑星をこんなにして絶対に許さないんだから!

フリーザ:私としてゆっくり遊んでいきたいんですが、カーナが来ると厄介なので、早目に勝負をつけましょう。

 

フリーザは宣言通りいきなり究極体になって向かってきた。

ユーナもサイヤクイーンになろうとするが、上手くいかない。

 

バシィィ

 

フリーザの強烈なキックがユーナにヒットした。

 

ユーナ:うううぅぅぅ〜

 

フリーザは続けざまに打撃でユーナを攻撃していく。

 

バシィ、バキィ、バシィ、

 

ユーナは何度も気合を入れてサイヤクイーンになろうとするが、上手くいかず、フリーザに痛めつけられていく。

 

フリーザ:もしや、小娘。スーパーサイヤ人になれないのでは?

ユーナ:クッ

フリーザ:ハハハハハ、それなら私の敵ではありませんね。さっさと決着をつけましょう。

ユーナ:アンタなんてサイヤクイーンになれなくても倒してやるわよ!

 

ボシュ、

 

ユーナは強がるが、フリーザのパンチがユーナのボディーを一閃すると、ユーナは嗚咽を漏らしながら倒れ込んだ。

 

ユーナ:うげぇぇ〜

 

フリーザは倒れているユーナの首を尻尾で締め上げた。

呼吸が出来ずに苦しむユーナ。

 

ユーナ:ああぁぁ…ぁぁぁ…

 

フリーザはユーナを解放すると、半失神状態のユーナの顔を踏みつけた。

 

ユーナ:ハアハア(クッソー!!)

フリーザ:もう少し遊んでいきたい所ですが、残念ですね。ザーボンさん、そちらはどうですか?

 

《ロメンVSザーボン》

ロメン:フリーザをユーナに任せたんだから、こんな雑魚早く倒して援護に向かわないとね。

ザーボン:私も早く仕留めないとフリーザ様に怒られてしまいますからね。最初から全力で行きますよ。

 

ザーボンは醜い究極体になってロメンに向かってきた。

 

ゴォーン、

 

ザーボンはロメンの額に頭突きを打ってきた。

ロメンは一瞬仰け反るが、すぐさま体勢を立て直してザーボンの顔を蹴っていった。

 

バシィ、

 

ザーボンは痛がって怯んでいる隙にロメンは空中に飛び立った。

上から狙いを定めるロメン。

 

ロメン:グリーントルネード!!

 

ロメンはビームでザーボンを撃ち抜いた。

 

ドォーン、

 

ロメン:ホッホッホッホ、もう倒しちゃったかしら?

 

砂煙が上がると、真ん中からザーボンが勢いよく飛んできた。

 

ザーボン:この程度ではやられませんよ!

 

ザーボンは丁寧な物言いも少し怒ったような口調でロメンに向かってきた。

空中でぶつかり合う両者は打撃戦になった。

 

バシィ、バキィ、バシィ、バキィ、

 

ロメンの鋭い打撃とザーボンの重たい打撃が相手を体を撃ち合う。

普段は頭脳明晰なザーボンだが、究極体になって興奮を抑えられないのかパワーファイターになってドンドン押し込んでいく。

一方のロメンは技巧派で、ザーボンの打撃をガードしながらカウンターを撃っていく。

 

バシィ、バシィ、バシィ、

 

徐々にザーボンのパワーにロメンが押されていく。

ロメンのカウンターもザーボンが3発殴ってからようやく一発返す程度になってきた。

 

ザーボン:フフ、カーナの弟子と言っても所詮は女、この程度か。

ロメン:ハアハア(ダメ、やられちゃう…)

 

バシィィ、ヒューーーン、ガァーン、

 

ザーボンの強烈なパンチでロメンは岩山に吹っ飛ばされた。

岩山に撃ちつけられてグッタリするロメン。

ザーボンは止めを刺そうとロメンに突っ込んできた。

ロメンも起き上がると加速をつけたザーボンを両腕で受け止めた。

組み合って力比べになる両者。

 

ザーボン:良く受け止めたな。

ロメン:負けないんだから。

 

ロメンは力を込めていくが、やはりパワーではザーボンに分があるようだ。

ザーボンはロメンを押し倒すと、マウントポジションを獲った。

ロメンはガードを固めるが、ザーボンは構わずに上から拳を降り落としていく。

 

バキィィ、バキィィ、バキィィ、

 

ザーボンに顔を殴られてロメンの頬は腫れ上がっている。

 

ロメン:いや〜、顔は止めてよ。

ザーボン:ハハハ、屈強な女戦士も形無しだな。

 

ロメンの願いは聞き入れられず、ザーボンはロメンの顔面を殴りつけていく。

 

バキィィ、バキィィ、バキィィ、

 

ロメンの瞼は腫れ上がり、鼻血も出てきた。

必死に顔を抑えるロメンだが、ザーボンの拳を防ぎきれない。

 

ロメン:あああ〜〜〜もうやめて〜

 

顔面を痣だらけにさせれて、顔面崩壊と共に精神的にも追い込まれるロメン。

ダメージが大きすぎて体を震わせるロメン。

 

ザーボン:しかし、いい女だな。フリーザ軍にはあんまり女はいないからちょっと遊んでいくか。

ロメン:いたい、いたぁい、やめて〜

ザーボン:おい、女!殴るのを止めてやるから俺の豪棒を舐めろ。

ロメン:わ、わかったわよ。

 

ロメンは仕方なくザーボンの豪棒を舐めている。

ロメンを征服して満足するザーボン。

一方のロメンは屈辱に塗れている。

 

シュポシュポシュポシュポ、

 

ザーボンが腰を振るとロメンは口の中を豪棒で突かれて苦しい。

 

ザーボン:ハッハッハッハ、そろそろ次にいくか。

 

すると、ザーボンはロメンを強引に仰向けに倒すと豪棒をロメンの穴に突き刺していった。

 

ズブッ、

 

ロメン:あああぁぁあぁぁぁぁ〜〜〜ん

ザーボン:どうだ、気持ちいいだろ?

ロメン:ああぁぁ〜〜、やめて〜〜

 

ザーボンの責めに悲鳴を上げるロメン。

興奮したザーボンは上からロメンの顔やボディーを殴りつけていく。

 

バキ、バシ、バシ、バキ、

 

ロメンは体を殴られるダメージと性的なダメージで崩壊寸前だ。

戦意を喪失したロメンはザーボンの玩具にされていく。

 

フリーザ:もう少し遊んでいきたい所ですが、残念ですね。ザーボンさん、そちらはどうですか?

 

丁度同じタイミングでユーナを制圧したフリーザがザーボンに話しかけた。

 

フリーザ:何を馬鹿な事をしてるんですか?急いでいるのですよ!

ザーボン:す、すいません。すぐに

 

慌てるザーボン。

その光景を見たユーナに衝撃が走った。

 

ユーナ:(ううう…)ハハハハアアアアアアーーーーー

 

ユーナはロメンがザーボンにやられている姿に興奮と怒りを感じ、サイヤクイーンに覚醒した。

 

ユーナ:お、怒ったわよ〜。でもやっとサイヤクイーンになれたわ。

フリーザ:バカ、ザーボンさんが余計な事をするからですよ。

ザーボン:…

 

怒りフリーザに意気消沈するザーボン。

ガックリきているザーボンにユーナが飛び蹴りで蹴り飛ばした。

 

バシィィィ、

 

たった一発のキックで吹っ飛ばされるザーボン。

 

ザーボン:こ、これがサイヤクイーン。

 

仰向けになっているザーボンのボディーに素早くユーナが膝を落としていった。

 

ボシュ、

 

ユーナは気絶したザーボンを片手で持ち上げるとフリーザに投げつけた。

 

ユーナ:フリーザ、次はあんたの番よ。覚悟しなさい!

フリーザ:くっそー。

 

ユーナとフリーザは勢いよく飛び出すとぶつかり合った。

ドォーーン、ググググッググググ

 

力比べになる両者。

流石は帝王・フリーザ、サイヤクイーン・ユーナと云えどもザーボンのようにはいかない。

フリーザは膝蹴りでユーナのボディーを攻めるが、ユーナが腹筋を入れて耐えると岩山に投げ飛ばした。

 

ガシャーン、

 

ユーナ:フン、フリーザもこんなもんなのね。がっかりだわ。

フリーザ:おのれ〜、調子に乗るなよ小娘〜

 

フリーザは構えるとビームを放った。

 

フリーザ:デスビーム!!

ユーナ:ハアアアーー

 

フリーザの渾身の一撃をユーナは気合だけで弾き飛ばした。

驚くフリーザ。

 

ユーナ:私も行くわよ、ホワイトホール!

 

ユーナの白い光線がフリーザに向かっていくと、フリーザは何とか受け止めようとするが、受け切れず、まともに喰らってしまった。

 

バァァーーーーン、

 

大の字に倒れるフリーザ。

ユーナはフリーザの上に馬乗りになると顔面に拳を降り落としていく。

 

バシィ、バキィ、バキィ、バシィ、バキィ、バキィ、

 

ユーナ:星をメチャクチャにしやがって〜コノヤロー!!

 

ユーナの怒りの拳がフリーザの顔面を叩き潰していく。

フリーザの顔面はユーナの拳で痣だらけになっている。

 

フリーザ:もう、やめてくれ〜。死んでしまう〜〜

ユーナ:何馬鹿な事言ってんのよ!こっちはもっと酷い目に逢ってるんだから!

 

バシィ、バキィ、バキィ、バシィ、バキィ、バキィ、

 

フリーザが命乞いをするも止まる事は無いユーナの拳。

 

パシ、

 

すると、誰かがユーナの拳を後ろから止めた。

驚いて振り向くユーナ。

後ろにいたのはカーナだった。

 

カーナ:もう勝負は着いたわ。止めなさい。

ユーナ:なんでですか?こいつが私達の星をメチャクチャにしたんですよ!

カーナ:星の立て直しをこいつらにしてもらうのよ。殺したら私達もしないとダメでしょ。

ユーナ:わかりました。

 

ユーナは渋々だが、カーナの指示に従った。

ロメンにはミホがついて治療をしてもらっている。

カーナは倒れているフリーザの首根っこを鷲掴みにして話しかけた。

 

カーナ:ホラ、聞いたでしょ。生かしてやったんだから星の立て直しを全部あんた達がしなさいよ。

フリーザ:は、はいわかりました。

カーナ:それから賠償金として、フリーザ軍の資金全部と使い勝手が良さそうな星をいくつかよこしなさい。不便そうな星は要らないわ。お金はいるけどね。

フリーザ:ぐええぇぇ〜。それはちょっと勘弁。

カーナ:ああ〜ん。このまま絞め殺すわよ!

フリーザ:わ、わかりました。

ユーナ:(もの凄い強引ね…)

 

カーナはフリーザとの取引を終えると、焼け野原になった惑星ベジータをフリーザ軍に復興させた。

回復したロメンも含めて4人はその最中に話をしている。

 

ユーナ:でもいいんですか?フリーザを見逃して。また暴れるかもしれませんよ?

カーナ:その時はユーナが止めればいいでしょ?何も怖くないわ。ユーナもサイヤクイーンになれるんだから心配ないでしょ。

ミホ:ユーナはともかくカーナ様がいれば大丈夫ですね。

カーナ:あら、私は当分戦わないわよ。

3人:えっ!?

カーナ:私も32よ。

ユーナ:全然戦えますよ、サイヤ人は一生戦えるから大丈夫ですよ。

カーナ:違うわよ、子供が欲しいのよ。フリーザ軍の攻撃やサイヤ人の他の惑星への侵攻でサイヤ人も若い人を戦闘で失っているからね。サイヤ人も少子化だから女王の私が子供を産めば、他のサイヤ人も子供を産む方にも力を入れてくれるでしょう。

ユーナ:じゃあ、私も子供産もうかな。

カーナ:ダメよ。ユーナはまだまだ経験が必要よ。これからは私抜きで宇宙を旅しなさい。

 

こうして話し合った結果、カーナは子供を産むために惑星ベジータに留まり、ユーナは旅に出る事になった。今回敗れたロメンも闘う意欲は失っていないようで、他の惑星の侵攻をする軍の指揮を執る事となった。一方のミホは三人の中で戦闘力が一番低く体格も小さいため、戦うのではなくカーナと一緒に惑星ベジータに残る事になった。

 

 

《惑星ベジータ復興後》

惑星ベジータの街が元通りになり、女王・カーナが今後の予定について演説をする事になった。

 

カーナ:私が留守の間、惑星ベジータがメチャクチャにされて申し訳なかったわ。

サイヤ人達:いや、守れなかった俺達が悪かったんだ〜。

カーナ:ありがとう。これからはしばらく子供を産むために惑星ベジータに残るわ。

サイヤ人達:うおーーー!!!カーナ様が惑星ベジータに残るなんて最高だ!!

カーナ:これから私とミホは子作りに励むから、男共はヨロシクね。私の子供のパパは惑星ベジータの王にして上げるわ。

 

値千金のチャンスに喜ぶサイヤ人の男共。

 

カーナ:ユーナは単独で旅の出るけど、ロメンはグループの隊長をしてもらうから〜そうね、ロメンの下で戦いたい人は残りなさい。審査するわ。それじゃあ、明日から頑張りましょう!

 

拍手でカーナの演説が締めくくられると、ロメンのグループの選抜が行われ、解散した。

新たな道に向かった4人は惑星ベジータの繁栄に貢献していくだろう。

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