「赤コーナー。2対1でも勝てるのか?入栄紗綾〜」紗綾が入場してくる。今回、紗綾は2VS1の変則タッグマッチをやると、主催者から聞かされていた。その相手とは過去に紗綾に屈辱的な敗北を味わったこの2人だった。
「青コーナー。前回の雪辱なるか?伊藤仁美&倉本麻衣〜」仁美と倉本は、1対1では紗綾に敵わないと見て、手を組んだのである。彼女達は、紗綾への復讐で燃えていた。
「お久し振りねお譲ちゃん。今度は負けないわよ」「2対1だしね」2人の挑発に対し紗綾は「ふん。笑っていられるのは今の内。どうせ私が勝つに決まってるわ」そして遂に試合開始のゴングが鳴った。「カァァーン!」先ずは紗綾対倉本の対決となった。倉本は前回の経験から、いきなり紗綾の顔面にローキックを叩き込んだ。「ふぐ・・・」顔面への攻撃に悶絶する紗綾。「オラオラ」次々にキックを叩き込んでいく倉本。優勢かと思われたが、「たぁ!」突如、紗綾がタックルしてきたのである。「うぉ?」思わずひっくり返る倉本。紗綾はコーナーに昇ると、顔面にフットスタンプを極めた。「ぎゃぁ!」絶叫する倉本。紗綾が勝ち誇っていると「甘いんだよガキ」突然背後から声が聞こえて、紗綾を蹴り倒した。「きゃぁ」悲鳴を上げる紗綾。声の主は仁美だった。仁美は紗綾の足を取り、仰向けに寝かせた。そして、一気に決着をつけようと、顔を近づけた瞬間「おりゃ」紗綾が仁美の首を足で挟んで、仰向けにし、その状態で、マウントパンチを叩き込んだ。ベシ、バシ、パシン。殴られるにつれ、仁美の鼻から鼻血が流れてきた。「どうだ〜。参ったか!?」紗綾は殴られ過ぎてグッタリしている仁美から離れると、今度は、倉本に近づき、足を取って4の字固めを極めた。「ぐわぁぁ!」再び倉本の絶叫が、会場に響き渡った。紗綾は、足を離すと、今度は両手で倉本の足を掴んだ。そして、あろうことか、電気アンマを食らわした。「はぁぁん・・・い・いや。やめて」倉本はロープに手を掛けたものの、レフェリーが足を使ってその手を退けてしまった。「ほらほらぁ。もっともっと」紗綾の責めはエスカレートした。紗綾は、思いっきり足を倉本の股間に食い込ませた。「ひぁぎゃぁ!」倉本は、遂に失神した。「後はあんただねぇ」「調子に乗んなガキ」仁美は立ち上がると、自らをロープに振って、ドロップキックを決めた。「ぐはっ・・・」蹲る紗綾。しかし、負けてはいない。無防備な仁美の股間に、ローブローを叩き込んだ。「ふぎぃ!」股間を押さえて悶絶する仁美。更に、「もっと痛めつけてあげる」そう言うと、仁美を抱きかかえた。そして、仁美の股間目掛けてアトミックドロップをぶち込んだのである。「あぎゃぁ!」最早仁美の股間はボロボロだった。「ドンドンいくぞ」そう言うと、紗綾は再び仁美を抱きかかえて股間をロープに打ちつけた。「ひ、や・やめて。お願い」「だ〜め。もっと痛めつけなきゃ」すku驍ニ、紗綾は仁美をロープに座らせたまま、彼女の足を引っぱった。「ぎゃぁぁ〜!だめ〜!やめて〜!擦り切れちゃう〜!」泣きながら懇願する仁美。遂に仁美も、紗綾の執拗な股間攻撃の犠牲者になってしまった。失神した2人を見下ろしながら、紗綾は言った。「あたしとやるんなら、もっと強い奴連れてこいよ」そして彼女は、リングを後にした。

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