「何か売れる企画はないかなぁ・・・・」
「そうですねぇ・・・・」
煙草の煙が充満する空間で何やら話し合う男達。そう、ここは都内某所のビルの一室で行われていたAV製作会社の企画会議だった。
「まぁ、カワイイ娘の絡みが売れるのもそうですが、最近では色々な分野のマニアもいるみたいですよ・・・」
その言葉に、企画担当が言い返した。
「わかった。だったらリサーチしてみてくれ・・・。来週までに各自が企画を持ち合うこと、以上で会議を終わる・・・」
その言葉に、今回の責任者が会議の終了を告げると、男達は夜の街に消えていった・・・。
そして、この夜から男達のリサーチが始まると、ネット上で色々と調査が開始されていった・・・。
「キャ・・キャットファイト?」
男の目に止まったのが、キャットファイトと言う言葉だった。
キャットファイトとは、猫の喧嘩と言われるように女性同士が喧嘩をする事だが、今までのAVでも取り上げられた分野だったが、どれも泥レスやローションファイトなどと銘打ってはいるが、遊びの域を脱していないのも事実で、外国製のビデオがシェアを占めていたのであった。
その事を知った男が、これはと企画を考えていくのであった。
しかし、ただ喧嘩だけならと思い、SMと言う分野もあると言う事で、AV嬢を取りあえずはリングに上げて、誰かと闘わせようと考えていった。
そして一週間後、企画の会議が始まっていくと、男は早速自分の企画を言い出していった。
「それは面白そうだ・・・」
「いってみるか・・・」
そう、その男の企画が意外にも受けたみたいで、その企画で行こうと話が決まっていった。
しかし、まずはリングで誰を闘わせるかと、どう真剣さを出すかが問題になっていった。
「どうせなら、女優には誰と対戦するか言わずに、いきなり凄いのと闘わせて悲鳴をあげさせたり、泣かせたりして真剣さを強調するのは?」
その言葉に、他の男達から意見が飛んだ。
「凄いのって、例えば・・・?」
「う〜ん、デブ専から巨漢女なんてどうですか?」
そのデブ女だが、たしかにその分野でも格闘好きはいるだろうが、カワイイAV嬢と巨漢女優の試合となれば、どうなるものか話し合われた。
「試合方式は、失神してもらうくらい凄まじいのが撮れればと思うけど・・・」
意外な言葉が飛んだ。
「失神って・・・女優も嫌がるよ。それともギャラ弾むか?」
「そうかぁ・・女闘マニアにデブフェチ、それに失神好きかぁ・・・あとドミネーション好きにも受けるかもなっ・・・」
結局その線で話が進むと、出演女優を誰にするかと言う話になっていった。
そこで名前が挙がったのは、新人AV女優の乙羽恵だった。
恵はまだビデオを一本出しただけであったが、まだ19歳と言う年齢でありながら、小柄ながらも可愛く、まるでタレントの沖菜恵の様な感じの女優だった。
身長155センチに、86センチのFカップのバストは十分過ぎるボリュームだったが、問題は出演交渉が上手くいくかと言う事だった。
早速交渉が開始されると、恵はプロレスみたいな作品と聞いて驚いていた。
「か、絡みは・・・あるんですか・・・」
しかし恵の口からは、前向きな言葉が出ていった。
「絡みはないが、水着剥ぎとかで全裸はあるよ。あとね、ちょっと苦しい思いとか、痛い思いもしてもらうけどね・・・」
その男の言葉に、恵が意外な言葉を返した。
「だったら、私が技を仕掛けたら虐めていいんですよね・・・」
そう、この恵は学生時代には空手の経験があり、趣味は格闘技観戦と言うくらいなもので、他のメーカーから出ている女優同士のマジギレファイトに興味を持っていたらしい・・・。
意外な展開で話は進み、契約書がさっそく出されていった。
そして契約書にサインして、あとは撮影する日程などの調整となっていった・・・。
そして撮影場所は、都内のインディー団体のリングを借り切る事になった。
周りからは撮影が見られないようにする中、遂に乙羽恵がリングコスチュームに着替えてスタッフの前に現れていった。
「お早うございます!」
可愛らしく笑顔で登場の恵。しかし、スタッフ達は内心はまだ対戦相手も知らされていない、まさに今回の撮影の生け贄とも言える恵に挨拶を返しながらも、これから始まる撮影の準備を進めた。
「これが本物のリングねっ・・・」
格闘技に興味のある恵は、少しは鍛えてきたようだったが、本物のリングを自らが上がるのは初めてだったので、少し興奮しているようだった。
黄色のワンピース水着に、黄色いリングシューズと言うコスプレマニアにもうけそうなリンコスで柔軟運動をしていく恵。
リングサイドでは様々な角度からカメラと照明が準備され、恵の出番かと思われたがその前に別の撮影と言うことで、女優2人がリングに上がっていった。
そしていきなり取っ組み合いの喧嘩状態になると、カメラが回されていった。
いきなりの闘いに恵は驚くが、大した事ないと言う感じでリング上での女の闘いを見ていた。
「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」
そして息を荒げながらリングから降りていく女優達。
いよいよ、恵の登場となったが、まだ対戦相手が出てきていなかった。
恵も、まるで女子プロレスラーのようにコーナーでトップロープに腕を絡めて相手の登場を待つと、そこに信じられない光景が現れた・・・。
そう、恵の対戦相手だったが、凄い巨体を揺らしながらリングに向かうデブ女がそうだった。
「今日の餌食はアンタかい・・・」
そう、このデブ女はマニアの間では有名で、可愛らしい女優達の顔に座って、その巨大なヒップで窒息させていき、時に失神まで追い込む事で有名な女優だった。
「な、何よ・・・この人・・・・」
流石にデブ女の登場に、恵は驚きの声をあげた。
それもそのはず、身長が180センチはあると思われるが、問題はその巨体だった。
公式データでは体重が100キロはあると言われていた。一方、恵は42キロしかなく、倍以上の体重差だった。
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ・・・。こんなのって・・・」
恵が撮影が始まる前から怯え出すが、男が契約書を突きだしていった。
「ちょっとって、こっちだって仕事だしさぁ・・。撮影出来ないと、5000万円の違約金もらうよ・・・」
その言葉に黙り込む恵。
「仕方ないわ・・・。でも、あのデブぶりなら、膝が弱い筈だし、スピードなら負けないし・・・やるしかないわ・・・」
意外にも開き直る恵。
そこでゴングが打ち鳴らされていった・・・。
「カァーン!」
そのゴングと共に、恵がいきなり奇襲とも言えるデブ女の足へドロップキックを放っていった。
バシッ・・「ぐわぁっ・・」
いきなりの奇襲攻撃にガクッと膝を落として痛がるデブ女。
まさか小柄な恵がこんな行動に出るとはと思ったのであろう。
「何よ、私だって負けないわよ!」
意外な一面を見せた恵。叫びながら膝を落として低くなったデブ女の顔面に喧嘩キックを叩き込むと、一瞬デブ女の顔が苦痛に歪んでいった。
25センチの身長差を埋めるため、恵が必死に顔面を蹴りこんで早くもデブ女の戦意を無くそうと考えていた。
しかし、いくら不細工なデブ女でも、女の命とも言える顔を蹴り続けられて、小さくてカワイイ恵に対する憎悪が燃えていったようだった・・・。
更にこの意外な光景に、カメラがその恵の攻めを追っていった・・・。
更に、デブ女の髪を掴んで起こす恵。次の瞬間・・・。
「うりゃああぁぁぁ・・・・」
恵の叫び声が響くと、首投げの要領でデブ女をマットに叩き付けると、デブ女が無惨にも大の字状態になるが、続けて恵が飛び上がると胸元にエルボードロップを体重を掛けて落としていった。
グシュ・・「おりゃああぁぁぁ・・・・」
流石は新人とは言え女優。カメラ受けするような叫び声を出しながらデブ女を攻めていった。
しかし、デブ女の顔色が変わっていった・・・。
「お嬢ちゃん・・・お遊びはそれくらいでいいかしら・・・」
デブ女の言葉に驚く恵。
「何よ、このっ!」
更に、格闘観戦が好きな恵だけあって、デブ女に密着するようにすると、恵の腕がデブ女の喉元に押し当てられていった。
そう、ギロチンチョークを仕掛けたのだった。
「うぐぐぐっ・・・お・・ぼえてろ・・・」
デブ女が恵の意外な善戦の前に、藻掻くように苦しむと、軽量の恵を押し返すように跳ね飛ばしていった。
「うがあぁぁぁぁぁ・・・・・」
「きゃ!」
リングに転がる恵。逆にデブ女が咳き込みながらも立ち上がっていった。
そして恵も起きあがって構えると、今度は誰の目から言っても体格の差から恵の不利は否めなかった。
「くっ・・・まだまだよっ・・・」
体格差から、スピードでと言うことで恵が走り出すと、スライディングのようにしてデブ女の足を攻める恵。
しかし、デブ女は倒れなかった・・・。
「えっ・・・」
「甘いんだよ、子猫ちゃん!」
一瞬倒れなかった事に驚く恵。逆にニヤリとするデブ女。次の瞬間・・・。
グシュ・・・「グボッ・・・コヘッ・・コホッ・・」
そう、恵の柔らかいお腹にヒップドロップが炸裂すると、恵は咳き込みながら苦しんでいた。
しかしこの一撃で、恵の動きが鈍くなったのは言うまでもなかった。
「立つんだよ・・・・ほれっ・・・」
更にグッタリした恵を起こしていくデブ女が、恵をコーナーに押し込むようにしていった。
恵はデブ女に無理矢理にコーナーに押し込まれると、お腹の痛みに耐えていた。
その恵にデブ女が反対コーナーに歩くと、一気に走り出して恵にボディアタックで圧殺刑をしようと考えていった。
「いっ、いやあぁぁぁぁ・・・・」
思わず悲鳴をあげて避けていく恵。
バシィィィィ・・・「ぐわあぁぁぁぁぁぁ・・・・よ、避けやがって・・・」
恵が避ける事によって激しくコーナーに自爆していくデブ女。その瞬間にリングを囲むロープが揺れ出す程の衝撃だった。
「な、何よ・・・あんなの受けたら死んじゃうわよ・・・・」
目の前で誤爆とは言え、ロープが揺れていく破壊力に怯え出す恵。
「ふふふっ・・・久々に燃えてくるわねぇ・・・・」
自爆した悔しさに、デブ女が怒り出すと今度は恵に向かって走り出していった。
バシィィィィ・・・・「ひいぃぃぃぃぃぃ・・・・あんっ・・・」
今度は真正面から小さな身体を、その巨体に吹き飛ばされてリングに転がるようにして倒れていく恵。
「覚悟しなっ・・・・おらあぁぁぁ・・・」
今度はデブ女が恵を逃げられないようして跨ぐと、一気にヒップドロップをお腹に入れていった。
グシュ・・「ウエェェェェェ・・・・・ホゲッ・・・」
次の瞬間、恵の悲鳴と共に口から反吐が溢れ出ていった。
グイッ・・・「ああっ・・あんっ・・・」
そして動きが止まった恵をコーナーに連れて行くと、今度は掌打の要領で恵の可愛らしい顔を打ち付けていくデブ女。
バキッ・・バシッ・・バシィィィ・・・「ぐへぇぇぇ・・・ぶふうっ・・・へぐっ・・」
その可愛い顔を、まるで相撲の鉄砲みたいに決まっていくデブ女の掌打の嵐。
次第に恵は口の中を切ったのか、口から血まで流し始めていた。
流石にこれには撮影中止を考える監督。しかし、個人的な欲望からか、可愛い女優のボロボロにされていくビデオも売れるかもと撮影を続行していった。
そして顔を左右に振られて血飛沫をあげていく恵。もう目からは涙が溢れ出していた。
あまりの激しさに意識を失いかけるが、恵がグッタリと倒れそうになると下から突き上げてデブ女がダウンを許さなかった。
次第に恵の黄色い水着も自らの垂らす血によって赤く染まっていった。
「ぶふうっ・・・ぶへぇぇぇ・・・ぐふっ・・・ごふっ・・」
更に勢いを増すデブ女の掌打の連打に、恵は次第に立ったまま気を失いかけていた。
その状態に一旦は撮影が止められていった。
監督としては、恵が失神してしまったら時間的にもつまらなくなると判断して、恵をコーナーに椅子を用意して座らせていった。
デブ女も不機嫌そうにコーナーに戻ると、スタッフがドリンクを持って恵に近づいていった。
「も、もう・・・駄目です・・・口の中がボロボロになっちゃったし・・・・・・・」
恵が涙を流してスタッフに撮影を辞めたいと哀願するように見つめた。
しかし、スタッフから出た言葉は意外だった。
「恵ちゃん、困るよ〜、もう少し頑張ってみてよ。恵ちゃんも抵抗しなよ、体力だったら上でしょ・・・」
その言葉に続いて、恵には気付け薬が与えられて、意識をシッカリと戻されていった。
「も、もうイヤです・・・」
恵が椅子に座ったまま撮影続行を拒むと、監督がデブ女に合図を送った。
その合図に、デブ女が喜ぶようにしてコーナーから飛び出すと、椅子に座った恵の髪を鷲掴みにしていった。そう、撮影が無理矢理に続けられていった・・・。
「いやあぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
「おらあぁぁぁぁ・・・」
泣き叫ぶ恵。逆に喜ぶように恵を痛めつけていくデブ女。
そして、今度は恵の腕をロープに絡めて動きを止めていくと、デブ女は怪力で恵の血に染まる黄色い水着を剥ぎ取っていった。
「いやっ・・・ああっ・・・」
AV女優だけあって脱がされる事には慣れているが、痛めつけられる事には慣れていない恵。上半身の水着を剥ぎ取られると、恵は恐怖に身を震わせていった。
無情にもその恵の恐怖に引きつる表情をカメラが追いかけていった・・・。
「ふふふっ・・・まるで相撲みたいだね・・・・」
デブ女が不気味に笑うと、続けて恵の86センチFカップのバストへ掌打を、そう相撲の鉄砲みたいに左右のバストに打ち込んでいった。
グニュ・・ブニュ・・「ふぎぃぃぃ・・・ひぎいぃぃぃ・・・助けてぇぇぇ・・・ああんっ・・・」
悲鳴をあげて泣き叫ぶ恵。
その度に、恵の見事な乳房がデブ女の手によってひしゃげて痛めつけられていった。
次第に恵の白くて形のいい乳房には内出血で紫色に変色していった。
そしてグッタリしてくる恵を、デブ女がロープから放していくと、何と持ち上げていった。
無惨にも持ち上げられて口から血をリングに垂らしていく恵。
その恵をそのままマットに落としていくデブ女。
バシィィィ・・・「ひぎぃぃぃぃぃ・・・・・」
マットに叩き付けられて、変な悲鳴をあげてピクピクしていく恵。
その恵に、今度は顔面へヒップドロップを落とそうとしてか、顔面の真上を跨いでいくデブ女。
まるで儀式を始めるかのように腰を回しながらカメラにアピールしていくデブ女。
しかし、ボロボロにされている恵も意地なんか、意外な行動に出たのだった。
バキッ・・・「ぐふうっ・・・・うっ・・・」
いきなり股間を押さえて倒れていくデブ女。
そう、下から無防備のデブ女の股間へパンチを執念で入れていった恵。
「ううっ・・・私だって・・・」
倒れるデブ女に、何かいい攻め方はと恵が両足を揃えて執念のフットスタンプを叩き込むと、デブ女の顔が苦痛に歪んでいった。
更に、必死にストンピングを叩き込むが、デブ女は怒りまくっていった。
「ふざけるなよぉぉ・・・ブチ殺すぞ、コラァァァ・・・」
股間への痛みも、恵に比べて贅肉で守られていたのか、逆ギレして恵の足を掴むと倒していった。
「いやあぁぁぁぁぁぁ・・・・何でよぉぉぉぉ・・・・」
いきなり倒されて悲鳴をあげる恵。
そして、今度はデブ女が怒りまくったまま、恵のお腹の上を跨ぐと一気に飛び上がってヒップドロップを炸裂させていった。
デブ女の巨大なヒップが柔らかい恵のお腹を押しつぶしていくと、その圧力に恵は堪らず口から激しく反吐を噴き出していった。
ブシュウゥゥゥゥゥ・・・・「ホゲェェェェェェ・・・・」
そのあまりに残酷なシーンが多くのカメラに収められると、カメラマン達もその凄まじさに震えていた。
しかし、デブ女の恐怖は終わらなかった。更に恵のお腹へヒップドロップを続けて入れていくと、恵の口からは反吐ではなく、血の混じり込んだ胃液が飛び散っていった。
「ふふふっ・・・これで眠らせてあげるよ・・・子猫ちゃん・・・」
デブ女が一言呟くと、遂にフィニッシュと言うのか、恵の顔面に強烈なヒップドロップを叩き込んでいった。
グシュ・・・「ぶぎぃ・・・・」
変な悲鳴をあげてピクピクしていく恵。
もう完全に恵の顔面はデブ女のヒップによって覆い被らされていた。
呼吸もままならない恵。まだ失神はしていないのか、両手両足をジタバタして藻掻いていた。
しかし、デブ女はそれも許さないようにして、ヒップを前後に動かしていくと、次第に恵の動きが無くなってきた。
この残酷な場面に、遂に監督の撮影終了の合図が発せられた・・・。
「ふん、生意気なんだよ・・・」
立ち上がると恵の顔に唾を吐きかけてリングから降りるデブ女。
逆に、恵は失神状態のまま急いでスタッフによって運ばれていくのであった。
そして恵は、撮影後から病院に運ばれると、全治一ヶ月を医師から言われて入院するのであった・・・。
そして次の日、スポーツ新聞にはこの撮影の事が書かれていた。
「AV嬢、撮影中に大怪我!」
その新聞で話題になって注目されたこの作品、それから数ヶ月して市場に出ることとなった。
『乙羽 恵の残酷キャットファイト!』他のキャットファイトビデオと一線を引くようなタイトル。
そして説明には・・・
「この作品を見たら他の作品が幼稚に見える・・・。新人女優・乙羽恵が挑むのは超巨漢女。リング上でズタボロにされていく恵。この作品に説明は要らない・・・見ればその恐怖を貴方も実感する・・・」
そんなキャッチと話題、更にパッケージでは恵が笑顔でプロレスのリンコス姿で構えているが、裏には恵の血塗れのシーンが出ていた事もあり、凄い売れ行きになるのであった・・・。


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