「女子高生レスラー・美奈子」第5R 「ガーデン・デスマッチ」

 

「あの試合の後、真菜 どうなったんだろ・・・?」

昨夜の試合 真菜VSエミの 鋼鉄リングデスマッチのあと エミに担がれ

そのまま帰らない真菜の身を案じて 美奈子は眠れずにいた。しかし 隣で

美奈子に寄り添って安らかな顔で眠っている典子の寝顔を見た時

「・・・そうよ、今一番大切なのは典子を守ること!そして 一緒にあのアパートに帰ること!」

美奈子は改めて心に誓った。

「おやすみ、典子。・・・お姉ちゃん、頑張るからね。」

 

そして朝が来た。

最近は女王の対戦カード発表は毎朝行われるようになっていた。 

今夜の興業は全5試合。

第一試合から順に発表されていく。

典子は第2試合に出場となった。相手は新たに連れて来られた少女らしい。

そしてメインイベント!

美奈子VSオルグ山口

試合方法は「ガーデン・デスマッチ」とのことだった。

「(・・・聞いたことないわ・・・どんなのだろ?・・・ガーデンて庭よね?)」

 

夜になり 今日の興業が始まった。

1試合が瞬く間に終わり、いつの間に?と思えるほどの鮮血を流しながら負けた少女が引きずられていく。

そして第2試合 典子の番がきた!今日の典子は少女らしい花柄の水着を与えられていた。

「赤コーナー!すでにみなさんご存知の 小学2年生レスラー、小林典子〜!」

観客が一気に盛り上がる!

「対して 青コーナー!今宵デビューいたします 小学3年生のお嬢様!

鶴沢麻美〜!!」

リングに慣れてはいても 試合への緊張感はいまだ隠せない典子。それに対して初陣とは思えないほど観客にアピールする麻美。

ゴングを待たずに麻美は典子に襲い掛かった!見た目も生い立ちもお嬢様、そんなマミが何故こんなリングに上がったのか?

実は 彼女は小3にして「S」に目覚めた少女だったのだ。しかも その対象は少女!男のプロレスなど反吐が出るほど嫌いで 水着姿で女同士が絡み合う

「女子プロレス」が夢だった。学校でも付き人のようにくっついている同級生を従え、半ば強引に参加者を集めては 貸しリングで自分が主役のプロレス同好会さえ作っていた。もちろん 逆らう少女は誰もいなかったが 実力も十分にあるのだった。

そう 椎名エミが友人の小学校教師を通じてスカウトしたのが この麻美と付き人二人だったのだ。

そしてファイトマネーなど別に欲しいわけでは無い彼女は 代わりにレフェリーを自分の味方につけていたのだった。

開始のゴングが鳴った!!

 

典子はいつも通り 美奈子に教わったタックルを仕掛けていく。

本格的なレスリングを基礎から教わった典子は プロレスの真似事をしていた

麻美にとっては 思わぬ強敵だった。

押し倒された瞬間 焦った麻美だったが、すぐに冷静さを取り戻した。

「(そうよ!私は何してもいいんだった。)」

そう思うと 麻美は爪をたて、典子の背中を思いっきり引っ掻いた!!

「きゃーーー!!」

そして典子がひるんだ瞬間 麻美は体勢を入れ替えて馬乗りになり、典子の額に噛み付いた!!

「いたいよーー!!レフェリー!反則でしょ!!?」

だがレフェリーは聞こえないフリをして見ている。

麻美が典子に噛み付こうとも 凶器を持ち出そうとも完全に無視。

麻美はとても小3とは思えない残虐ファイトで典子を血まみれにしていく。

決死の典子は 美奈子に許可された「のりちゃんパンチ(乳房へのパンチ)」を

放つ。一瞬たじろいだ麻美だったが 逆に「火に油を注ぐ」結果となってしまった。完全にキレた麻美は典子をボディスラムの体勢で抱えては場外に投げ捨て、無理矢理リングに引っ張りあげては また場外に投げ捨て・・・を繰り返した。

 

たまらず美奈子が牢獄のような部屋から絶叫する。

「やめて!・・・もう やめてーーーーーーーーーーー!!!!!」

麻美は もはや場外で完全に失神した典子をリングに引きずり上げ、まるで回転エビ固めを決めたかのように 典子の股間を観客に見せつけながらフォールを奪った。

それを拍手喝采で称える観客達。

「あ・・・あんた達、一度ここのリングに上がってごらん!!!」

そんな美奈子の声は届くはずは無かった・・・。

そして 何試合かの後 ついにメインイベントを迎えた。

「美奈子VSオルグ山口」の試合、「ガーデン・デスマッチ」だ。

美奈子がリングに上がると 対戦相手のオルグ山口が待っていた。

このオルグ山口は 美奈子がこれまで対戦してきた相手と同様 

軽く美奈子の倍は体重がありそうなデブレスラー。

グリーンの水着を身につけた彼女がL.D.Fのリングのには上がる理由があった。 ギャンブルで夫の貯金を使い果たし いよいよ食費や光熱費も払えなくなりかかってきた時、スーパーで食材を万引きしようとしたところを 万引きGメンより先にL.D.Fのスカウトマンが声をかけたのだ。

「奥さん、お金いるんでしょ?あなたなら楽勝で旦那さん以上に稼げる仕事、

紹介しましょうか?」

「・・・え・・・?な、なによ。風俗は嫌よ。それに・・・」

「人を呼びますか?私は構いませんが。さっきから奥さんのこと撮影させていただいたことですし。」

「!!・・・どんな仕事なの?話だけなら聞くわ・・・。」

その翌日 夫の帰宅後「フィットネスジムの体験に行く」と理由をつけてL.D.Fのリングに上がった。その結果 自分より小柄な少女を痛めつけ、フェイスシッティングでとどめを刺す快感に目覚めたのだった。

 

そして今日の試合「ガーデンデスマッチ」に望んだ。

女王が合図すると まず最前列の客席の前にオイルの塗られたガラスがせり上がってきた。ただし客席の側にはオイルは塗られていない。

次に リングと客席の間の床がスライドして1メートル程の深さの溝が現れた。

そして その溝には野草や草花が生い茂っていた。

「ガーデンって、これのこと?」

美奈子がそう思った時、最前列の客席で観戦していた何人かの女性が悲鳴をあげた。

「きゃーーーーー!!!!!後の席にかえて!!!!!」

その悲鳴が気になり 美奈子がその草むらを除くと その理由がわかった!そして美奈子は悲鳴をあげるかわりに全身から血の気が引いた。

その「ガーデン」と呼ばれる草むらの中には、無数の毛虫やイモムシがうごめいていたのだ!そして這い上がろうとする虫はオイルの塗られた客席側には上れないため 鉄柱やリングサイドのエプロンを伝ってリングに上って来ようとしている。

美奈子が怯えている間にゴングが鳴った!

もともと田舎育ちのオルグ山口は、毛虫もイモムシも平気だが、美奈子にとっては気が気ではなかった。すでに何匹かのイモムシがロープを這っていた。これではロープに飛ぶことも出来ない。

躊躇している美奈子に オルグのショルダータックルが決まった!その勢いで跳ね飛ばされた美奈子の背中とロープに挟まれたイモムシが「グチョ」と音をたてて潰された。

「いやーーーー!!!」たまらずロープから離れた美奈子に 更にオルグの体当たりが待っていた!

今度は飛ばされまいと 美奈子は体当たりの瞬間にオルグのボディにしがみついた。だが、そのままオルグの巨体ごとマットに叩きつけられた!

「ゴフッ!!」

不意を衝かれた美奈子は想像以上のダメージを受け たまらず嘔吐する!

そんな美奈子の額に噛み付くオルグ。みるみるうちに額から血が流れ出す!

次は耳に噛み付き、食いちぎらんとばかりに引っ張る!

「きゃーーーーー!!!いやーーーーーーー!!!!!」

絶叫しながらも美奈子は反撃を試みる。馬乗りになっているオルグに対して

力の限り 膝蹴りを打ち込んだ!

「うぐっ!!」

この一撃が運良くオルグの骨盤辺りに命中した!ひるんだ隙に今度はエルボーを叩き込む!たまらず倒れ、のたうちまわるオルグ山口。ようやく起き上がった美奈子は既にリング上にも無数の毛虫・イモムシが這い上がってきていることに気がついた。

美奈子は もはや試合に集中するどころではなかった。

少しでも避けようと思っていると 両手にスズメガの幼虫のイモムシ(その全長10cm近い)を持ち 美奈子の水着の胸元に突っ込んだ!

「いやーーーーーー!!!!いやーーーーーーー!!!!!」

美奈子はもちろん 突然そんな所に放り込まれたイモムシもパニックになった。

出口を探して美奈子の水着の中を這い回るイモムシ。しかし小さめのサイズの水着を着させられている為 イモムシも乳房の下のわずかなくぼみで動けずに

もがいていた。

その感触の気持ち悪さに とうとう蹲ってしまった美奈子をオルグが殴り飛ばす!そして仰向けにダウンした美奈子の顔面に オルグの巨尻が飛び降りてきた!それだけでも十分K.O出来るのだが まだオルグはとどめをささない。

「フフ、イモムシが入って気持ち悪いでしょ?とってあげるわね。」

そういうと美奈子の水着の肩紐を一気にずり下ろした!

イモムシの感触からは逃れたものの、大観衆の前で胸をさらすことになってしまった。更に オルグはそのまま美奈子の水着を足元まで下ろし全裸にした!

あわてて胸と股間を手で覆う美奈子。もはや試合どころではなかった。

オルグは そんな美奈子を高々とリフトアップし 四方の観客に晒すようにリングを一周した後、未だ数多くのイモムシ・毛虫の蠢く「ガーデン」に投げ込んだ!その瞬間 美奈子は絶叫と共に失神した・・・・・。

カンカンカン・・・・試合終了のゴングが鳴った。

「こんなんで30万ももらえるなんて もっと早く知ってればよかったわ。」

勝者・オルグ山口には退場用の橋が渡されたが、美奈子は失神したまま 観客が全員出て行くまで放置されていた・・・・・。

 

「「女子高生レスラー・美奈子」第5R 完

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